曜「私の」千歌「好きな人?」

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ようちか-アイキャッチ9
※秋頃のお話です

千歌「うーん、涼しくて気持ち良いー」ノビー

梨子「たまには中庭でランチも素敵だね」

曜「こないだまで暑かったし、もう少しすると寒くなっちゃうもんね」

千歌「今しかできないことだね。なんか青春って感じ」

曜「私は頑張れば夏でも冬でも外で食べれるけどね」ヨーソロー

梨子「そんなところで頑張らなくても……」

曜「あはは。冗談冗談」ケラケラ

梨子「そういえば千歌ちゃん、歌詞できた?」

千歌「うん。できたできた」

梨子「良かった……これ以上遅れたらダイヤさんに報告しようと思ってたの」

千歌「お、おおぅ。間一髪セーフ……」ホッ

梨子「そもそも何度も締切伸ばしてるけどね?」

千歌「ごめん……。でもほら、時間をかけた分出来も良くなったと思うから」アセアセ

pixiv: 曜「私の」千歌「好きな人?」 by あめのあいまに。

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曜「あ、これ次の曲の歌詞? 私も見て良い?」

千歌「うん。良いよ。ちょっと恥ずかしいけど」

曜「へー、ラブソングなんだ」

千歌「そうそう。最近読んだ漫画が切ないラブロマンスでさー。影響されちゃった」

梨子「もしかしてこないだドラマになったやつ?」

千歌「そうみたい。私はドラマの方は見てないけど、帯にそんなこと書いてあったし」

曜「あ、それ私も見てた。なるほど、千歌ちゃんにしては大人っぽい歌詞と思ったけど、納得であります」

千歌「ちょっと曜ちゃん。それどういう意味ー?」ムスー

梨子(あれ、雲行きが……)

曜「ほら、普段の千歌ちゃんからは想像できないというか、ね?」

千歌「千歌が子供っぽいってこと? 確かにそうかもだけど、曜ちゃんだって恋も知らない子供じゃん!」

曜「……」

千歌「……」

梨子(沈黙が痛い……)

曜「い、いるよ? 私にも好きな人くらい」

千歌「ええっ!?」

梨子(ちょっとー! 曜ちゃんそれは問題発言だよ。Aqours解散の危機だよ!)ドキドキ

千歌「曜ちゃん、それ嘘でしょ。見栄張らなくても良いんだよ?」

曜「嘘じゃないよ。前から好きな人がいたんだよね。千歌ちゃんには言ってなかったけど」

千歌「ふ、ふーん」

曜「明るくて頑張り屋さんで、眩しい笑顔に何度も元気づけられたなあ」

曜「いつも皆のことを気遣って、私が落ち込んだり悩んでる時もさ、狙ったみたいなタイミングで私の前に現れるの」

曜「もう好きになるしかないよね」

梨子(んん? 曜ちゃんの好きな人ってもしかして)

曜「他にも」

千歌「もういい!」

曜「あ、そう? まだまだいっぱいあるんだけどなー。その人の魅力」

千歌「いいって言ってるでしょ」

曜「それよりさ」

千歌「なに?」

曜「千歌ちゃんの方こそどうなの」

千歌「どうって?」

曜「その、好きな人とか」

千歌「いるよ」

曜「そうなんだ……」ショボーン

梨子(あー、読めてきたわ)

梨子(というか曜ちゃん、自分が語るときはあんな堂々としてたのに、態度変わり過ぎでしょ)

千歌「千歌の好きな人は、ヒーローみたいに格好良いんだ」

千歌「千歌とは違って何でもできて皆の人気者で、こんな凄い人の近くに私がいて良いのかな、なんて考えちゃうくらい」

千歌「でもさ。時折その人がとても辛そうな顔をしてると、ああ守ってあげたいなって思うんだ」

梨子(うん。これは確定ね)

千歌「それでね」

曜「聞きたくない……」

千歌「えー、どうしようかなあ」

梨子(二人とも、両想いなのにお互いすれ違って傷つけあうのはやめて。こっちの胃がもたないよ)

梨子(というかどうして気づかないのよ。二人とも変なとこで自信がないとはいえ、思いっきり当てはまってるのに)

梨子(いっそのこと教えてあげたいけど、下手にこじれたら嫌だし、こういうのはやっぱり本人の口から言わないとだよね)

善子「リトルデーモンたち、こんなところで集まって何してるの」

梨子「あ、よっちゃん」

梨子「実は、二人がお互いに好きな人がいるって話になって……」

善子「ははーん。わかったわ」

梨子「流石よっちゃん、話が早い」

善子「ついに告白したのね」

梨子(全然わかってない!)ガーン

善子「曜さん、おめでとー」

梨子「あっ、ちょ」

善子「良かったじゃない。ずっと千歌さんに好きって言えないって悩んでたのに。相談という名の惚気話を聞かされ続けた甲斐があったわ」

曜「よ、善子ちゃん!?」ビクッ

善子「だからヨハネ……いや、今くらいは許してあげるわ」

千歌「ちょっと善子ちゃん、今のどういうこと?」

善子「どうって? 告白したんでしょ、お互いに。曜さんもだけど、千歌さんも曜さんが好きってバレバレだったし」

千歌「ねえ、曜ちゃん。好きな人がいるって」

曜「うん……」

千歌「それって、千歌のことなの?」

曜「そうだよ。私は千歌ちゃんのことが好きです。ずっと前から好きでした」

千歌「曜ちゃん……」

曜「それより、千歌ちゃんこそ、もしかしてさっきの人って私のことだったの?」

千歌「う、うぅ。そうだよ。どう考えたって曜ちゃんのことじゃん。それなのに言われるまで気づかないなんて、バカ曜!」

曜「な……それを言ったら千歌ちゃんだって同じでしょ。このバカ千歌!」

千歌「うー」

曜「むむむ」

梨子(はわわ、私はどうしたら? こんなんでAqoursに、二人の間に亀裂ができるなんて嫌だよ……)

曜「でも」

千歌「?」

曜「私たち、両想いってことだよね」

千歌「あ……そうだね」

曜「良かった。私、不安だったんだ。Aqoursだっていっぱい人が集まって、支えてくれる人はたくさんいるし、梨子ちゃんといる時の千歌ちゃんとっても楽しそうで、私なんて要らないんじゃないかって」

千歌「そんなことない! そんなことないよ」

千歌「私こそ、曜ちゃんみたいに得意なことがあるわけでもないし、曜ちゃんの邪魔をしちゃうんじゃないかって、千歌のわがままに付きあわせて曜ちゃんに我慢させちゃってるんじゃないかって、毎日のように悩んでた」

曜「わがままだなんて! 私が千歌ちゃんといるのは、私がそうしたいからだよ」

千歌「うん、そうだね。私たち、相手のことを考えるつもりで、空回りしてたのかもね」

曜「千歌ちゃん」

千歌「曜ちゃん」

曜「ね、今日千歌ちゃんの家にいっても良い? 久々にお泊りしたいな」

千歌「うん、待ってる。恋人になってからの、初お泊りだね?」

曜「そ、そうだよね。私たちもう、付き合ってるってことで良いんだよね?」

千歌「うん。だってお互い好き同士なんだもん」

梨子(はぁー。ひとまず一件落着かな。私も友達として、二人が幸せそうで嬉しいな)

梨子(……さて)

梨子「よっちゃん」

善子「は、はい」

梨子「結果オーライとはいえ、一歩間違えればどういうことになっていたことか。よっちゃんはもっと考えてから行動してください」

善子「結果オーライなら良いじゃない。さながら今日のヨハネは恋の堕天使キューピッドよ」

梨子「は?」ジロッ

善子「いえ、なんでもありません」

梨子「どうやらよっちゃんは全然反省してないみたいだね」

善子「そんなことは、ないと思うけど?」

善子「ほら、そんなに皺を寄せたら綺麗な顔が台無しよー。なんて」

梨子「ふーん」

梨子「よっちゃん、今日は私の家に泊まって」

善子「ど、どうしてよ」

梨子「きつーいお仕置き、してあげる」

梨子「もちろん拒否権はないから。来なかったらどうなるか分かってるよね?」

善子「ひっ」



千歌「よーちゃん」

曜「なーに?」

千歌「えへへ、呼んでみただけ」

曜「ぐっ……呼んでみただけ禁止! 可愛すぎ、反則!」

千歌「えー。なにそれ。ほら、曜ちゃんも呼んでみてよ」

曜「ええ……」

曜「ち、千歌ちゃん」ドキドキ

千歌「きゃー」テレテレ



善子(あっちはあんなに幸せそうなのに)チラ

梨子「なに?」

善子「なんでもないわよ……」

善子(やっぱりヨハネって不幸ね……)

おしまい





善子(先にお風呂をいただいて今は梨子の部屋)

善子(窓を開けてすぐ目の前の部屋には曜さんたちがいると考えると、なんだか不思議な気分ね)

梨子「よっちゃん」ギュッ

善子「ひぅ!?」ビクッ

梨子「ちょ、そんな驚かなくても……。後ろからぎゅってしただけなのに」

善子「ビビるわ! こっちは敵地に一人送り込まれてるわけだし」

梨子「敵なんかいないよ?」

善子「はいはい、そうですね」

善子「で、お仕置きっていうのは? しないの?」

梨子「今してるの……」ギュー

善子「はあ。どうして急に甘えたがりになっちゃったわけ」

梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんが喧嘩別れしちゃったらどうしようとか、結局付き合えて良かったとか、短い間に心配と安心が押し寄せて疲れちゃったから」

善子「あの二人なら、どんなことがあっても最後にはくっついたでしょ」

梨子「それでも! 不安なものは不安だったの」

梨子「二人とも大事な友達だし、すれ違いで不幸になったら悲しいもの」

善子「リリーは随分二人のことを気にかけてるのね」

梨子「当たり前だよ、親友だもん」

善子「ふーん」

梨子「あ、もちろんよっちゃんも大切だよ? でもそれとこれとは別と言いますか」アタフタ

善子「リトルデーモンのくせにヨハネ以外にうつつを抜かすなんて贅沢な。そんな欲張りだからここも贅肉がついちゃうのよ」プニッ

梨子「きゃっ」バシーン

善子「痛っ」

梨子「ごめんね。でもいきなりお腹なんて触るよっちゃんがいけないんだからね」

善子「悪かったわ。いろんな意味で。思った以上に……」

梨子「うぅ、言わないでよ」

善子「一緒にダイエット付き合ってあげるから」

梨子「うん……」

梨子「ねえ、よっちゃん」

善子「なに?」

梨子「頭撫でて」

善子「えぇ……」

梨子「お仕置きなんだから言うこと聞いてよ」

善子「仕方のない先輩ね」ナデナデ

梨子「ん……気持ち良い」

梨子「よっちゃんに撫でてもらうと落ち着くなあ。お母さんみたい」

善子「老けてるって意味?」

梨子「違うよ。包容力があるっていうのかな」

善子「そう。あんまり言われたことないけど」

梨子「ふふ。じゃあ私だけが知ってるよっちゃんだね」

善子「……そうかもね」

梨子「そろそろ寝よっか」

善子「え、もう?」

梨子「もっとお仕置きしてほしかったの?」

善子「いや、お仕置きはされたくないけど。夜はこれからじゃない。こう、儀式とか降霊術とか」

梨子「しません」

善子「ええー」

梨子「明日も学校だし、夜更かしはまた今度ね?」

善子「絶対、約束よ」

梨子「はいはい。それじゃ、おやすみ」

善子「おやすみなさい」

梨子(本当、大人みたいと思ったら急に子供っぽくなったり、ころころ変わってよっちゃんは面白いなぁ)

梨子(我が道を行く性格に見えて意外と周りのことも気にしてるし、場の雰囲気が悪くなったときは率先して壊そうとするし)

梨子(誤解されやすいけど、名前の通り善い子なんだよね)

梨子(それにどんな時でもブレない強さも持ってて。地味だった私が変われたのも、よっちゃんのおかげもあるかな)

梨子(たまにキャラが独り歩きしすぎて、自分でも戸惑う時もあるけど)

梨子(自分でも知らなかった自分を教えてくれて、よっちゃんには感謝してる。それに)

梨子「よっちゃん、大好きだよ」ボソッ

善子「……!」ガバッ

善子「今のなに!?」

梨子「……」スースー

善子「ね、寝てる。夢? 寝言?」

善子「目がさえちゃった……」

善子「どうしよう。寝れそうにないわ」

梨子(困ってるよっちゃんも可愛いな)フフッ

善子「……寝てるのよね?」

梨子「……」

善子「……」

善子「私も好きよ、リリー」ボソッ

善子「~~っ! おやすみっ」バフッ

梨子(よっちゃん、きっと今顔真っ赤なんだろうな。見れないのが残念)

梨子(多分私もだけど……心臓、凄い音)ドキドキ

梨子(あー、私も今夜眠れるのかなあ)

梨子「……」

梨子(今日は寝言のふりだったけど。いつかちゃんと伝えるから、それまで待っててね)

梨子(私の可愛い、堕天使さん)

おまけおしまい
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