果南「ダイヤがおかしくなった」

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ダイヤ-アイキャッチ26
—浦の星女学院スクールアイドル部室—


ダイヤ「」ポケー

果南「とまぁ、昨日北海道から帰ってきてからこんな感じで」

曜「北海道の寒さで体調でも崩したとか?」

鞠莉「ダイヤはハートもボディも鋼鉄だから、風邪ではないの」

ダイヤ「……ルビィが空を飛んでる」

梨子「まさか、ルビィちゃんに会えないから?」

果南「そうみたいなんだよねー」

千歌「たった一日会ってないだけで?」

鞠莉「ダイヤってば重度のシスコンだから……二十四時間以内に視界にルビィを入れるか、声を聞かないと、ルビィ欠乏症になるのよ」

千歌「言い過ぎな気がするけどね」

ダイヤ「ルビァ、ルビィ、ルビゥ、ルビェ、ルビォ……」ブツブツ

果南「ルビィが中学の修学旅行の時、荷物に紛れて付いて行ったんだよ?」

鞠莉「果南がジョークで付いて行ったら?って言ったからじゃないの」

曜「えぇ……」

pixiv: 果南「ダイヤがおかしくなった」 by 二三

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ダイヤ「エンジョイ……」

千歌「まだ独り言してる……今日の練習、無理っぽいかな」

果南「落ち込んでいるだけだから、何とか体は動くと思うよ。ダイヤ、練習始めよ?」

ダイヤ「はい……頑張ルビィですわ……」ヨロヨロ...

曜「……やめた方がいいんじゃない?」

梨子「怪我でもしたら大変よね」

鞠莉「ノープロブレム。皆で見張って、おかしくなったら中止にしましょ」

千歌「鞠莉ちゃんがそう言うなら……明日の事はまた後で考えよっか」テクテク…


—数時間後・スクールアイドル部室—


果南「何とか練習は済ませたけど……」チラッ

鞠莉「ますます酷くなってるわ」チラッ

ダイヤ「おねぃたゃ……おねぃたゃはここですわ……」ブツブツ

鞠莉「千歌っち達は帰ったの?」

果南「あの三人は作詞やら作曲で忙しいからね。二人でどうするか考えようと思って」

鞠莉「無理だったら頼るとして……うーん」

ダイヤ「ぴぎぃ……ぴぎょぇ……ぎょぇー……」

果南「ルビィと電話で話したら解決しそうだけどね」

鞠莉「電話して五分後くらいに、またこの状態よ?」

果南「ずっと電話するとか」

鞠莉「ルビィもそこまでフリーじゃないわね」

果南「んー……あっ、この前梨子が、善子とビデオ通話したとか言ってたよ」

鞠莉「一応トライしてみる?」

果南「そうと決まれば……」ピッ

ルビィ『は、はい。ルビィです』

果南「映ってるー?」

ルビィ『どうかしましたか、果南さん?』

花丸『ズラッ!?か、果南さんがスマホの中にいるズラ!』

善子『あんた江戸時代からタイムスリップでもして来たの?』

花丸『未来ずらぁ……!』

果南「と、とりあえずさ、ダイヤに代わるから少しだけでも話してくれないかな」

ルビィ『お姉ちゃんと?』

果南「ダイヤ。ほら、ルビィだよ」スッ

ダイヤ「るびぃ……?」チラッ

ルビィ『お姉ちゃん、元気?』

ダイヤ「ルビィ……ルビィですわ!」ウルウル...

鞠莉「生き別れたシスターじゃないんだから」

ルビィ『何だか顔色が悪いけど大丈夫?』

ダイヤ「わ、私は平気ですわ。ルビィこそ体調を崩していませんか?北海道は寒いですから、きちんと防寒対策をしなければすぐに風邪を引いてしまいますわよ。それにご飯も三食食べていますわよね?朝は抜きがちですが、きちんと食べないとお昼まで辛いですわ。お昼もきちんと食べて黒澤家の女としての自覚を持って過ごしていますか?私はもう心配で心配で、」

ルビィ『だ、大丈夫だから!花丸ちゃんも善子ちゃんもいるから安心して!』

善子『ヨハネよ!』

ダイヤ「ルビィは何かと抜けているので、ふと油断して体調を崩してはいけませんよ。ラブライブの決勝も控えていて、」

ルビィ『ちょっと今忙しいからまた明日ね!おやすみ!』ピッ

ダイヤ「あっ……ルビィ……」ウルウル...

鞠莉「ドントクライよダイヤ……」ナデナデ

果南「どうしたらいいかなー」

鞠莉「明らかに何か隠してやっているみたいだし、無理にカムバックさせるのもねぇ」

果南「二、三日で帰るんだよね。それまで私達が面倒見てあげようよ」

鞠莉「オフコースッ!たまには恩返ししないとねっ。頑張ルビィしましょ!」

ダイヤ「ルビィ……?」ビクンッ

果南「お昼もだったけど、ルビィって単語には反応するみたいだね」

鞠莉「……Oh!ナーイスなアイディアを思い付いたわ!」

果南「鞠莉のナイスってだいたいトラブルじゃん」ジトー

鞠莉「ノンノンッ、今回は名案よ。ちょっと耳貸して」

果南「うん……えっ、私達が?」

鞠莉「そう」

果南「他に方法があると思うけど……」

鞠莉「どうせ冬休みでスクールは休み、ダイヤはこんなんだから練習もままならない。何もしないよりはいいんじゃないかしら」

果南「あの三人を説得するのも大変そうだけど、一応やってみよっか」

鞠莉「その意気よ果南!」

ダイヤ「うゅうゅ……ルビィに会いたいですわ……」ドヨーン


—翌日・千歌宅台所—


ダイヤ「……何ですのこれは」

千歌「あれ、今日は普通なんですね」

ダイヤ「私はいつも通りですわ」

千歌(そういえば、ルビィちゃんの声を聞くと数時間は元に戻るんだっけ。朝電話してきたのかな?)

ダイヤ「それで、これは何だと聞いていますの」

千歌「今日作るお菓子の材料ですよ。サツマイモに、お砂糖、生クリームとか」

ダイヤ「そういう事ではなくて!作詞の手伝いをして欲しいからと言うから来たのに……曜さんも一緒なのでは?」

千歌「まぁまぁ、たまにはいいじゃないですか。曜ちゃんには午後に会えますから」ニコニコ

ダイヤ「たまにはって……一体何を隠していますの?」

千歌「隠しているっていうか……果南ちゃんに協力して欲しいって言われたんですよ」

ダイヤ「果南さん?」

千歌「はい。ダイヤさんがルビィちゃんいなくて落ち込んでいるから、気を紛らわしてくれって」

ダイヤ「余計なお世話を……私は平気ですわ」プイッ

千歌「髪型ツインテールなのに?」

ダイヤ「えっ……こ、これは毎日ルビィの髪を整えていたので、間違って自分の髪もツインテールにしただけです!」

千歌「相当追い込まれてますね……今日は私の事を、妹だと思って接してください!それで気も紛れますよ!」

ダイヤ「……それで、今日は何を作りますの?」

千歌「ルビィちゃんの大好物、スイートポテトです!」

ダイヤ「……ルビィに食べさせてあげたいですわ」ドヨーン

千歌「と、とにかく作りますよ!まずはサツマイモの皮を剥きましよう!」

ダイヤ「えぇ……千歌さんはよく料理をするのですか?」

千歌「普段はしないけど……ダイヤさんが落ち込んでいるって聞いて、頑張って作り方を調べたんです」

ダイヤ「……私の為にわざわざありがとう」ニコッ

千歌「い、いや……えへへっ///」

ダイヤ「それで次は茹でる……いえ、レンジで蒸しましょうか」

千歌「ダイヤさん作り方を知っているんですか?」

ダイヤ「たまにルビィと作ったりしますからね。たくさん作るとルビィが頬張って美味しい美味しいって……うぅっ」ウルウル...

千歌「うわぁぁ!な、泣かないでください!ほ、ほら!私を撫でて落ち着いてください!」

ダイヤ「千歌さん……ルビィ……ルビィ?」ナデナデ

千歌「ど、どうですか?」

ダイヤ「落ち着きました……それではルビィ、続きをしましょうか」

千歌「ん?」

ダイヤ「あ、いや、千歌さんでしたわね」

千歌(作り始めたばっかりなのに不安だなぁ)アセアセッ


—一時間後—


スイートポテト「」ドーン

千歌「量を間違えてえらい数作っちゃった……」

ダイヤ「余れば皆さんに配れば良いだけですわ。ほら、食べましょう」

千歌「じゃあいただきまー、」

ダイヤ「こらルビィ。きちんと手を合わせて、いただきますをしないといけませんわ」

千歌「へ?」

ダイヤ「ほら、私の真似をして……いただきます」ペコッ

千歌「い、いただきます」

ダイヤ「ルビィ、一番大きいのをお食べなさい」スッ

千歌「あ、ありがとうございます」アセアセッ

ダイヤ「そんな他人行儀な。ありがとう、で良いのですよ」ナデナデ

千歌(作ってる最中からおかしいと思っていたけど、もしかして……ルビィちゃんだと思い込んでない?あれ、これマズくない?)

ダイヤ「ルビィ、食べないのですか?」

千歌「いや、あの、私ルビィちゃんじゃなくて……」

ダイヤ「ルビィですわ」

千歌「高海千歌で、」

ダイヤ「黒澤ルビィですわよね?」

千歌「そうじゃなくて、」

ダイヤ「……」ウルウル...

千歌「……ルビィです」

ダイヤ「ルビィったら変な冗談を。そこも可愛いでちゅねぇ〜」ナデナデナデナデナデナデ

千歌「あぅ……///」

千歌(千歌だって言い張っても悲しませるだけだし……どうせ今日だけだもんね。ルビィちゃんとして元気にさせないと!)

ダイヤ「ほらルビィ、あーんっ」スッ

千歌「あ、あーん……」ガブッ

ダイヤ「あら」

千歌「あっ、す、すいません!」

ダイヤ「ふふっ、私の指まで食べるとは。食いしん坊ですわね」

千歌「ごめんなさい……」

ダイヤ「いいのです。これでスイートポテトもルビィの味がしますわ」ヒョイパクッ

千歌(わ、私の唾が付いた指でそのままスイートポテトを……///)

ダイヤ「……美味しい」ニコッ

千歌(ダイヤさんが一番破廉恥だったなんて……と言うか、ルビィちゃんといつもこんな事をしているの?)

ダイヤ「やはりスイートポテトだけだと喉が渇きますわね」

千歌「わ、私、お茶を入れてきますね」

ダイヤ「お茶?」

千歌「私飲めないけど、コーヒーとかがいいですか?」

ダイヤ「そうではなく……」グイッ

千歌(だ、ダイヤさんの顔が目の前に!?)

ダイヤ「ルビィで……喉を潤しますわ」ブチュ-

千歌「っ!?」

ダイヤ「ルビィ……///」


—数時間後・沼津駅前—


曜(ダイヤさん遅いなぁ……千歌ちゃんとも連絡繋がらないし)キョロキョロ

ダイヤ「はぁ……はぁ……!」タッタッタ……

曜「ダイヤさーん!こっちでーす」

ダイヤ「曜さん、お、遅れてしまい申し訳ありません」ペコッ

曜(昨日よりはまとも……千歌ちゃんが上手くやったのか、それともルビィちゃんと電話したのか。どっちでもいっか)

曜「ダイヤさんが遅刻なんて珍しいですね。千歌ちゃとスイートポテト食べ過ぎて動けなくなったとか?」ニヤニヤ

ダイヤ「いえ、ルビィと……///」ツヤツヤ

曜「ルビィちゃん?」

曜(まさか幻覚まで……こ、こっち側に連れ戻さないと!)

ダイヤ「それで、こんな所に呼び出して何用ですか?」

曜「ダイヤさん元気がなかったので、今日は洋服を一緒に見ようと思いまして!」

ダイヤ「洋服……お気持ちは嬉しいのですが、つい先週買ったばかりでして」

曜「ダイヤさんのじゃなくて、ルビィちゃんのですよっ」

ダイヤ「ルビィ?」

曜「帰ってきた時にサプライズでプレゼントしませんか?」

ダイヤ「……ルビィの喜ぶ姿、良いですわね」ニコッ

曜「早速行きましょう!向こうのショッピングモールで選びましょうか」

ダイヤ「えぇ、ルビィ」

曜「ん?」

ダイヤ「す、すいません。何でもないですわ」

曜(何だかおかしいような……気のせいかな?)


—数分後・ショッピングモール—


ダイヤ「最近は可愛らしい洋服がたくさん出ていますのね」スタスタ...

曜「どれもこれもルビィちゃんに似合いそうですよね」テクテク…

ダイヤ「自分で似合うだなんて……その通りですけどね」

曜「自分で似合う……?」

ダイヤ「どうかしましたか、ルビィ」

曜「わ、私、曜ですよ」

ダイヤ「何をおかしな事を。今日はツインテールを外しているようですが、その真紅の髪、可愛らしい顔、華奢な体……黒澤ルビィですわ」

曜(ルビィちゃんだと思われてる!?だ、ダイヤさんいつの間に壊れちゃったの!?)

曜「ち、違いますって!ほら、全速前進……ヨーソロー!」ケイレイッ

ダイヤ「それは曜さんのですわよ?ルビィはほら、がんばー?」

曜「ルビィ!……って一応やりましたけども」

ダイヤ「わかりました、私をからかっているのですね。そんなルビィも愛おしいですわ」ギュッ

曜「わっ」

曜(だ、ダイヤさんすごく良い匂い……///全身の力が抜けちゃう……このまま何もかも任せて……ってダメダメ!私には千歌ちゃんがいるもん!)

ダイヤ「おや、あの洋服ルビィに合いそうですね」パッスタスタ...

曜「あっ……」シュン

曜(な、なんで今、少し寂しくなって……)

ダイヤ「ルビィ、これなんかどうですか?」

曜「だから曜ですって……フリルも付いてルビィちゃん喜びそうですね」

ダイヤ「サイズは……これですね。はいっ」スッ

曜「はい」

ダイヤ「さぁどうぞ」

曜「これ買うんですか?」

ダイヤ「ルビィったら何を言って……まずは試着してみないと」

曜「だ、ダイヤさん。ルビィちゃんは北海道にいるんですよ?」

ダイヤ「ルビィは北海道……目の前にもルビィ……いつの間にか増えたのですね」ニコニコ

曜(これ病院行った方がいいような……)

prrr prrr prrr

曜「す、すいません。ちょっと電話取ってきます」タッタッタッタ...

ダイヤ「えぇ。いってらっしゃい」

曜「……もしもし、千歌ちゃん?」

千歌『よ、曜ちゃん……』

曜「千歌ちゃんどうしたの?」

千歌『ダイヤさん……来てる?』

曜「いるけど、ずっと私の事をルビィちゃんだと思い込んでてさ。困ってるんだ」

千歌『ルビィちゃんに、なってあげて欲しいの』

曜「えっ」

千歌『二、三日で帰るって言っていたから、それまでの我慢で……ね?』

曜「いやでも……」

千歌『Aqoursの為にも、ダイヤさんを悲しませない為にも……お願いっ』

曜「……ズルいよ千歌ちゃん。断れないじゃん」

千歌『あり……がとう』ピッ

曜「切れた……なんか千歌ちゃんもおかしかったけど、スイートポテト作りで疲れたのかな」テクテク…

ダイヤ「ルビィ、誰からでしたか?」

曜「だから……っ!」

曜(千歌ちゃんにお願いされたし……仕方ない)

曜「え、えっとね、花丸ちゃんから!……でした」

ダイヤ「そうでしたか。離れている間に可愛らしい洋服をもう一着見付けたので、これも試着してみましょうか」

曜「ひ、一人で試着できますよ?」

ダイヤ「ルビィだけでは心配です。試着室は……向こうですね」スタスタ...

曜(ここまでシスコンだったなんて……意外だなぁ)

ダイヤ「ルビィ、早く中へ」

曜「は、はいっ」

ダイヤ「では私も」シャ-...

曜「えぇっ!?」

曜(ダイヤさんも試着室の中に!?)

ダイヤ「早速着替えましょう。ルビィ、脱いでください」

曜(二人きりで脱ぐなんて……練習前に、部室で皆して着替えてるけど……)

ダイヤ「どうかしましたか?」

曜(……千歌ちゃんの為だっ)ヌギヌギ

ダイヤ「……ルビィ?」キョトン

曜「な、何ですか?」

ダイヤ「いつの間に、ここまで成長して」モミモミ

曜「ひゃぁぁあああ!?」

ダイヤ「す、すみません、急に揉んで驚かせてしまいました」アセアセッ

曜「い、いきなり何するんですか!///」

ダイヤ「何って、妹の成長を確かめただけですわ。いつもの事ではありませんか」

曜(ルビィちゃんいつもこんな事してるの!?)

ダイヤ「それにこんな破廉恥なブラジャーまでして……」ジーッ

曜(み、見られてる///)

ダイヤ「ひょっとして私の為に?」グイッ

曜「か、顔、ち、近い……///」

ダイヤ「ルビィ……もっと近くで見せてごらんなさい。私が隅々まで、成長を確かめてあげますわ」

曜「だ、ダメ、ですっ……!」

ダイヤ「想い人がいるのはわかりますが……姉妹はノーカウントですわ」サワサワ

曜「ダイヤ……さん///」

ダイヤ「お姉ちゃん……でしょ?」

曜「……おねいちゃぁ///」


—翌日・梨子部屋—


梨子「どうぞ」スタスタ...

ダイヤ「お邪魔致します……相変わらず綺麗な部屋ですわね。千歌さんとは大違いですわ」

梨子「千歌ちゃん片付け苦手だから……そういえば昨日、スイートポテトを作ったって聞きましたよ」

ダイヤ「作ったみたいですね」

梨子「みたい?」

ダイヤ「サツマイモの皮を剥き始めた辺りから、あまり記憶がなくて……」

梨子「そ、その後曜ちゃんと洋服を買いに行った事は覚えていますか?」

ダイヤ「待ち合わせ場所に行って……その後ふと気付くと、曜さんの家のベッドで朝を迎えていました」

梨子「ベッド!?」

梨子(果南ちゃんの計画だと、ルビィちゃんっぽく振る舞うだけでいいんじゃないの!?曜ちゃんそこまでやっちゃった!?)

ダイヤ「今日は作曲の為に、私を呼び出したのですよね?私で良かったのですか?」

梨子「和琴を弾けるダイヤさんの意見が聞きたくて」

梨子(……というのは建前。いつもよっちゃんとやっている姉妹プレイで習得した、妹スタイルを披露しようとしたけど……下手すると喰われるわね)

ダイヤ「梨子さん?」

梨子(ルビィちゃんになりきるんじゃない。ちゃんと話を聞いて心を癒してあげよう)

梨子「さ、作曲の前にお喋りでもどうですか」

ダイヤ「別に構いませんが……」

梨子「ルビィちゃん、向こうで大丈夫でしょうか」

ダイヤ「ルビィはとても強い子ですが……心配です。昨日も私を強く求めて……こほんっ///」

梨子(すごく気になるけど追及しない方が良いわね)

ダイヤ「理亞さんを励ますと言っていましたが、ルビィに新しい友達ができたと考えると、とても良い事です」

梨子「花丸ちゃんや、よっ、善子ちゃんも仲良くやっているそうですよ」

ダイヤ「そうですか……よかった」

梨子「……やっぱり寂しいですか」

ダイヤ「えぇ。二つ違いとは言え、小さな頃がずっと一緒だった、私の半身のような存在ですからね」

梨子「半身……」

ダイヤ「なるべく私が守らねばと思っていましたが……その必要もなくなってしまったようです」ショボン

梨子「……私に任せてください」

ダイヤ「えっ?」

梨子「ルビィちゃんが帰ってくるまで、私でよかったら話し相手になりますよ。果南ちゃんや鞠莉ちゃんに話し辛い事でも何でも」

ダイヤ「……」

梨子「どう、ですか?」

ダイヤ「……なら一つ、お願いがあります」

梨子「?」

ダイヤ「ツインテールにしてください」

梨子「は、はい」ササッ

ダイヤ「……やはりそうですか」

梨子「やはり?」

ダイヤ「梨子さんはルビィでしたか」ギュッ

梨子「何言っているんですか!?」

梨子(ダイヤさんの温もり……///ってダメダメ!私には堕天使よっちゃんがいるから流されちゃダメよ!)

梨子「は、離してください!」ドンッ

ダイヤ「っ……!」

梨子「ぁ……ごめんなさい、お茶入れてきますっ!」タッタッタッタ...

ダイヤ「ルビィ……ん?」チラッ


—五分後—


梨子(気まずいまま出てきたけど、もう一回ちゃんと話そう)

梨子「ま、待たせちゃってすいません」ガチャ

ダイヤ「ルビィ、遅かったですわね」ペラッ...ペラッ...

梨子「だから私は……何を読んでいるんですか?」

ダイヤ「ベッドの下にあった本です。漫画、というやつですね。可愛い女性ばかりが出てくるやつ」

梨子(ベッドの下……漫画……女性ばかり……あっ)

ダイヤ「タイトルが……『お姉ちゃんが愛しくてSELF CONTROLできない!CRASH MINDしたら二人でDROPOUTしてAwaken the powerした件』ですって」

梨子 「読まないでー///!」

ダイヤ「内容は姉妹がずっと破廉恥な事を……」

梨子「きーこーえーまーせーんっ!」ジタバタ

ダイヤ「妹が主人公ですか。なるほど」

梨子「だ、ダイヤさん返してください!」

ダイヤ「いいえダメです。ルビィがこんな本を持っていたなんて、黒澤家の汚点だと囁かれてしまいますわ」

梨子「桜内家だと結構普通、って違います!それに梨子ですって!」

ダイヤ「言ってくれればいいのに……はぁ」スタスタ...

梨子「ダイヤさん顔が怖い……どうして笑って近付いてくるんですか!」アセアセッ

ダイヤ「……私が欲しかったのでしょう」カベドンッ

梨子「ひうっ!?」

ダイヤ「ルビィの為なら……なんだってできるのに」

梨子「」キュン

ダイヤ「ルビィ……何が欲しいか言ってごらんなさい」アゴクイッ

梨子「……おねいたゃ///」


—翌日・スクールアイドル部室—


千歌「///」モジモジ

曜「///」モジモジ

梨子「///」モジモジ

ダイヤ「ふふっ、相変わらずルビィ達は可愛いでちゅねぇ〜」ナデナデ

果南「……悪化どころか末期じゃないの?」

鞠莉「オーマイゴッド……」

千歌「ねぇねぇお姉ちゃん!練習終わったら私の家でご飯食べようよ!」グイッ

曜「ダメッ!放課後は洋服選びするの!」ガシッ

梨子「何言ってるの二人とも!夜は私の家で……きゃっ///」ギュッ

鞠莉「二年生トリオもおかしくなってるし……何かあったのかしら」

果南「理由を聞いても、おねいちゃぁってしか答えないんだ。何だかルビィみたい」

鞠莉「ルビィになり過ぎて……まさかね」

果南「やっぱり私達だけで解決するしかないのかな」

鞠莉「どうやって?」

果南「適当にルビィっぽく振る舞えば大丈夫だよ。明日くらいにルビィ帰ってくるんでしょ?」

ようちかりこ「」ピクッ

鞠莉「それまでの我慢って事ね」

prrr prrr prrr

ダイヤ「おや……ルビィからですわ」ピッ

ルビィ『お姉ちゃん?』

ダイヤ「ルビィ……ルビィですわ!」

千歌「わ、私もルビィだよ?」

ダイヤ「は?」

曜「私もでありますっ!」

ダイヤ「は?」

梨子「が、頑張ルビィ!」

ダイヤ「は?」

果南「はい三人ちょっとおいでー」グイッズルズル...

ようちかりこ「あぁ……」ズルズル...

ルビィ『あのね、わがまま言ってごめんなさい!』

ダイヤ「いいのですよ。ルビィがいない三日間、とても辛かったのですが改めてルビィの大切さを実感できましたわ。それに千歌さん達が励ましてくれたようで」

ルビィ『皆優しいねっ』

ダイヤ「えぇ。ところで何時に迎えに行けば良いですか?」

ルビィ『あっ……その話なんだけど』

ダイヤ「はい」

ルビィ『……もうしばらくこっちに残ろうと思って』

ダイヤ「る、ルビィ?今は冗談を言う場面では、」

ルビィ『と、とにかくもうしばらくしたら帰るから!ごめんねお姉ちゃん!』ピッ

ダイヤ「ルビィ?ルビィ!ルビィ!ルビィィィイイイイイイ!」

果南「……なんか嫌な予感がする」

鞠莉「まさか、まだ帰ってこないの?」

ダイヤ「もうしばらくと……」

曜「まさか、本当に新たにグループを結成して……」

果南(あ、元に戻ったかな?)

ダイヤ「はぁ……」

梨子「思い付きそうなのはあの堕天使ね!」

鞠莉(リリーもリターンしたわね)

果南「目がマジだけど……」

千歌「大丈夫。自分達で何かしようとしているんじゃないかな」

果南(さすがリーダー)

ダイヤ「ルビィが……ここは応援してあげるのが姉の務めですわね」

千歌「その意気ですダイヤさん!ルビィちゃんがいない間は私が妹になりますから!」

曜「私もたくさんコスプレします!」

梨子「姉妹モノ大量入荷しました!」

果南(もうダメだこの三人)

鞠莉(ノットリターン)

ダイヤ「妹に……?皆さん冗談はやめてください」

千歌「本気なのに……///」

果南「本物のルビィの声を聞くとやっぱり正気に戻るみたいっ」ボソボソッ

鞠莉「フェイクルビィって何だか変な感じね」ボソボソッ

果南「でもしばらくはおかしくなるだろうから……鞠莉、明日の夜って空いてる?」

鞠莉「ワッツ!?そ、そんな……急に求められても……///」

果南「ダイヤの家に泊まりに行こうと思うんだけど」

鞠莉「……オッケー」ジトー

果南「ストレスも溜まっているだろうし、二人で愚痴を聞いてあげればスッキリするはずだよ。多分だけど」

鞠莉「スッキリしていつものダイヤに戻ればいいけど」


—翌日・ダイヤ宅—


ダイヤ「二人が泊まりにくるなんて珍しいですわね」

果南「ダイヤが一人で寂しがってると思ってさ」

鞠莉「ロンリーだから泣いてたんじゃないの?」ニヤニヤ

ダイヤ「先ほど、ルビィと話したので大丈夫ですわ」エッヘン

果南(という事は、しばらくはまともなんだね)

果南「今日はルビィの話でも聞こうかなって思って。好きな所、百個くらい話せるでしょ?」ニヤニヤ

ダイヤ「ちょっと果南さん?」ジトー

鞠莉「あら、ディフィカルトなの?」

ダイヤ「五百個は余裕ですわ」

果南「上かぁ」

鞠莉「まぁまぁ、今日はモーニングまで付き合うって言ってたじゃないの」

ダイヤ「二人とも……心配して頂きありがとうございます」ペコッ

果南「ダイヤってば一人で抱えがちだからね」

鞠莉「果南もでしょ?」

ダイヤ「鞠莉さんだって」

果南「何だかんだ似た者同士なのかな、私達って」

ダイヤ「だからこそ惹かれ合う……のかもしれませんね」

鞠莉「ダイヤったらロマンチックなんだから」ニヤニヤ

ダイヤ「る、ルビィがいなくて寂しい夜くらい……良いではないですか」モジモジ

かなまり(やだ何このダイヤ可愛い)

ダイヤ「ルビィ、本当に姉離れしてしまったのでしょうか」ショボン

果南「良い事じゃん」

ダイヤ「は、早いかと思って。普通は三十歳あたりからですわよね?」

鞠莉「おばさん姉妹がベタベタ……ぶっぶーね」

果南「うん。ぶっぶーだね」

ダイヤ「それ私の……ですわ」ショボン

鞠莉「そんなに落ち込まないでっ。他人になるわけじゃないんだし、自立するだけデース」

ダイヤ「ですが心配で心配で……」

果南「ルビィには花丸も善子もいるから大丈夫だよ。あの二人、信用できない?」

ダイヤ「……」フルフル

果南「じゃあ任せてみよ?そろそろダイヤも自分の事に目を向けたら?」

ダイヤ「自分の事?」

鞠莉「そうそう。今夜だけはルビィの事なんか忘れてレッツパーティしましょ!」

ダイヤ「ルビィを……忘れて……」

果南「ダイヤも妹離れの時期なのかもしれないよ?」

ダイヤ「……はぁ。そうですわね、今夜だけは……ルビィの事を忘れて、二人に言いたかった事を言わせて頂きます!」クワッ

果南「えっ」

鞠莉「Oh」


—数日後・函館山ロープウェイ—


ダイヤ「ルビィ……!」ギュッ

ルビィ「お姉ちゃん!」ギュッ

聖良「理亞!」ギュッ

理亞「姉様っ……」ギュッ

果南「眠い……」

鞠莉「ほとんど毎晩、ダイヤの家で女子会していたから……ふぁ……でも元通りになって良かった」

果南「最初っからルビィに会わせておけば良かったなぁ

鞠莉「ルビィ欠乏症でパニックになったけど、終わりよければなんとやらね」

千歌「良くないよ」プンスカ

果南「なんで怒ってんの?」

千歌「だってルビィは私なんだよ?」

鞠莉「千歌っちはまーだそんな事を言ってるの?」

曜「千歌ちゃん!ルビィは私だってば!」

千歌「私!」

曜「私!」

ようちか「むぅ……!」

果南「どっちも違うけど」

善子「リリー……ごめんなさい。ルビィが心配で……」オロオロ...

梨子「大丈夫よ。全然気にしてないから」

善子「あ、そ、そう。でも少しは、堕天使ヨハネの事が寂しかったんじゃない?」

梨子「ダイヤさんが……暖めてくれたから///」

善子「( ゚д゚)」

花丸「……浮気ズラ」ボソッ

善子「」バタンッ

花丸「じょ、冗談ズラよ!善子ちゃん起きるズラ!」ユサユサッ

果南「次は二年生の心のケアで忙しくなりそうだね」

鞠莉「専門家呼ぼうかしら……はぁ。千歌っち、曜、沼津に戻ったら話し合いを……あれ?」キョロキョロ

果南「どこに行って……あっ」

ルビィ「お姉ちゃんっ」スリスリ

ダイヤ「ルビィ……」ナデナデ

千歌「ちょっとダイヤさん!」テクテク…

ダイヤ「おや、千歌さん」

ルビィ「千歌さん……沼津ではお姉ちゃんの事ありがとう!帰ったら何かお礼を、」

千歌「私をあんな体にして、結局ルビィちゃんを取るんですか!」

ルビィ「( ゚д゚)」

せいりあ「( ゚д゚)」

かなまり「( ゚д゚)」

よしまる「( ゚д゚)」

曜「わ、私も!ダイヤさんに恥ずかしい所全てを見られて……どう責任取るんですか!」

梨子「今度は私が姉でプレイしたいです!」

ダイヤ「な、何の話ですか!?貴女方とは何もしていませんよ!」

千歌「飽きたらポイですか……」ジトー

曜「たくさんコスプレしたのに……」

梨子「朝まで求めてきたのに……」

ダイヤ「し、知りませんわ!果南さん、鞠莉さん!助けてください!」

果南(多分ダイヤがルビィと思い込んで何かやったんだろうなぁ……)

鞠莉(この問題にはノータッチねー)

ダイヤ「二人とも無視はあんまりですわ!」

ルビィ「……お姉ちゃん」

ダイヤ「る、ルビィ?ルビィは私の無実を信じてくれますわよね?」

ルビィ「……沼津に帰ったら、しばらく花丸ちゃんのお家に泊まるからね」

ダイヤ「えぇっ!?」

ルビィ「行こう。理亞ちゃん、聖良さんっ」プイッスタスタ...

ダイヤ「そ、そんな……」フラッ...ペタリッ

千歌「だ、ダイヤさん!」

曜「大丈夫ですか……?」

梨子「生きてる……?」サワサワ

果南「だ、ダイヤ?急に倒れたけどどうしたの?」タッタッタ...

鞠莉「ルビィに何か言われたの?」タッタッタ...

ダイヤ「……る」

果南「る?」

ダイヤ「ルビィ……りゅびぃ……おねいちゃぁ……ふんばルビィ……」ブツブツ

鞠莉「ダイヤがまたブローケンしたわ!」

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『果南「ダイヤがおかしくなった」』へのコメント

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