おこりんぼ大会

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よしまルビィ-アイキャッチ1
――スクールアイドル部部室


 Aqoursの1年生3人組は仲良しだ。
 今日は部活動が休みの日にも拘わらず、部室でおしゃべり中。

「それでね、お姉ちゃんったら『こらルビィ!』って怒り出しちゃって~」

「やれやれ、ダイヤも学習しないわね」

「毎回怒るんだったら、ちゃんと対策すればいいのに」

 話題はルビィのいたずらに対して怒るダイヤの話。
 何かと面白い行動が多いダイヤは3人の中でよくネタになっている。

pixiv: おこりんぼ大会 by わた

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「でもAqoursの人たちって、怒る人少ないよね。あと梨子さんと果南さんぐらい?」

「善子ちゃんも怒りっぽいズラ」

「別に私は怒らないわよ!」

「ほら、怒ってる」

「むー」

「でもルビィちゃんの言うとおり、他の人は怒る姿が想像できないね」

「鞠莉さんと曜さん、千歌さんかぁ。確かにねぇ」
 ここまでで終わるなら、特に問題もない日常会話。
 しかしこの3人組、割といたずらっ子たちである。

「ルビィ、面白いこと思いついたんだけど」

 そして案外、行動的だ。

「あら、たぶん私も同じ事考えたわ」

「へっ、どんなこと?」

「ルビィたちで怒らせてみない? その3人の事」

「流石リトルデーモン4号、私もそれが言いたかったのよ」

「そ、それは――」

 ルビィや善子に比べると、やや常識的であり、大人な花丸はその突拍子もない提案に戸惑う。
 実際ここで止められればいいのだ。
 しかしたちの悪いことに、彼女がここから2人を止められたことはない。何故なら――

「駄目かなぁ、花丸ちゃん」

「ううん、マルも大賛成ズラ」

 彼女はルビィに非常に弱いからである。

「さて、そうと決まればさっそく行くわよ!」

「まずは誰にする?」

「千歌ちゃんが貯めこんじゃった作詞をするために部室に来るらしいズラ」

「うゅ、ターゲットは千歌ちゃんだね!」

 悪い顔をして待ち構える3人。
 おこりんぼ大会の開幕である。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「こんちかー」

 くだらないいたずらを仕掛けられるとは知らずに、呑気に部室へ入ってくる千歌。

「あれ、ルビィちゃんと花丸ちゃん、善子ちゃんまで」

 1人で作詞作業をするつもりだったのに、予想外の人の多さに戸惑いを見せる。

「千歌ちゃん、どうしたの?」

 分かっていながらすっとぼけるルビィ。

「いい加減歌詞をあげろって梨子ちゃんに怒られちゃったから、部室でやろうと思ってね。3人はどうしたの?」

「パソコンで他のスクールアイドルの動画見てたの。何か参考になるかなぁって」

「そっかぁ、えらいね!」

 ルビィの頭をヨシヨシと撫でる千歌。
 この小動物系の後輩が、自分を怒らせようなどというくだらない話をしていたなど、想像もできないだろう。3人とも普段は真面目なのでなおさらだ(善子の堕天使を除けば)。

「でも作詞をするなら、ルビィたちはお邪魔かなぁ」

「ううん、全然邪魔じゃないよ。私もどうせ進まないだろうし」

 無邪気に笑う千歌、梨子からすれば笑い話では済まないのだろうが。

「私ちょっとトイレ行ってくるから、3人はゆっくりしてて~」

 そう言って呑気に出て行く、後ろで3人がほくそ笑んでいるとも知らず。

「千歌ちゃん鞄置いていったズラ」

「これはチャンスね」

 躊躇なく他人の鞄を開く1年生組。
 彼女たちは罪悪感を持たない、これが無邪気、純粋な部分の恐ろしさ。
 集団で行動していることが、さらに彼女たちを調子に乗せる。

「うーん、特に何もないね」

「教科書すら入ってないズラ。千歌ちゃんは勉強する気がないのかな」

 積極的に鞄を漁り、辛辣な感想を述べる花丸。
 始めは躊躇するものの、いざ始める時に一番ノリノリなのは基本的に彼女である。

「本当ねぇ、何故か大量のみかんが入っているけど」

「あっ、このみかん使えるんじゃないの!」

 真っ先にいたずらを思いつくのはルビィの役目。何といっても日ごろから姉相手に鍛えているのだ。経験値が圧倒的に違う。

「みかんを? どうするズラ?」

「食べちゃうんだよ、私たちで」

「わ、私は嫌よ」

 みかんを食べる、嫌いな善子からすればとんでもない話だ。

「大丈夫、マルちゃんがいるから」

「うん、まるが全部食べちゃうよ」

「でも時間はあんまりないわよ」

 千歌はお手洗いへ行っただけだ。時間的な余裕はあまりない。

「大丈夫、マルに任せて」

 そう言ってみかんを手に取る花丸。
 あっという間に1つむきおわると、一口で一個のみかんを食べきる。
 そう、千歌の陰に隠れているが、花丸もみかんが好物。持ち前の食いしん坊と合わさり、何個でも食べることができるのだ。

 横ではルビィが皮をむき、花丸に渡す。それを花丸は一口で食べきる。
 そうして十個近くあったみかんは、一瞬にして消え去ってしまった。

「皮はあからさまに鞄の上にでも置いておきましょう」

 とどめの煽りは善子の出番。ルビまるでは見逃してしまう細かい部分も、やや小心者故によく気づき、効果を高める。

「完璧だね! あとは千歌ちゃんが帰ってくるのを待つだけ!」

 無邪気な笑顔を見せるルビィ。相当残酷なことをしているはずなのだが。

「ふぅ、何かちょっと時間かかっちゃったよ」

 帰ってきた哀れな生贄。自分の大切な物が失われたとは知らずに、呑気なものだ。

「おかえり千歌ちゃん!」

「ただいま~、すっきりした――」

 少し余裕もできたし、持ち歩いているみかんでも食べようか、そう思って自分の鞄に目を向けた彼女が見たのは、そこに積みあがるみかんの皮。
 急いで鞄の中を確認すると、そこには存在したはずのみかんがない。

 たった数分間、しかもプライベートに近い部室での出来事、犯人の特定は一瞬だ。

「ねえ、3人とも、私のみかん知らない?」

 怒りのあまり、声は低く震えている。
 彼女にとっては、この世で最も大好きで、大切かもしれない存在のみかんが失われたのだ。
 気持ちは親の仇、いや、それ以上の相手に相対したようなレベルだろう。

「ち、千歌ちゃん……」

 普段からそこ抜けて明るく、フレンドリーな彼女からは想像できない千歌の姿に、思わず泣きそうになるルビィ。指示した当事者にもかかわらず。

「食べたの、誰?」

「お、おらじゃないズラ」

「そっかぁ、花丸ちゃんかぁ」

「じゅ、じゅら……」

 ここでの否定は肯定に等しい。賢い花丸ならすぐに理解出るはずなのに、そのプレッシャーに気圧されての失言。

「に、逃げるわよ!」

 小心者の善子が真っ先に逃げ出す。

「ま、待ってよ、善子ちゃん!」

「お、置いてかないで~」

 後に続くルビまる。

「3人とも、逃げないでくれるかなぁ」

 当然のようにあとを追ってくる千歌。
 スポーツ経験者の彼女と元インドア派の3人では、どんどん差は縮まっていく。

「マズいわよ! このままじゃ捕まるわ!」

「ど、どうしようマルちゃん」

「とりあえずそこの教室に飛び込むズラ」

 千歌に目撃されないよう、急いで中に入って鍵をかける3人。

「あれ、3人ともどうしたの?」

 その教室は音楽室、そこに居たのは梨子だった。

「そ、それが、千歌さんと鬼ごっこしてて」

 説明するわけにはいかないので、適当なことを口が回る善子が話す。
 だがこれが、思いのほか効果的だった。

「へぇ、作詞をしているはずの千歌ちゃんが鬼ごっこねぇ」

 そう、梨子からすれば千歌は作詞をしているはず。
 もうすぐ完成するからという千歌の言葉を信じて、曲を考えながら音楽室で待機していたのだ。

「善子ちゃん、いいこと教えてくれてありがとう。お礼に鬼ごっこはあなたたちの勝ちにしてあげる」

 そして怒りを顔に浮かべたまま音楽室を出て行く梨子。
 程なくして、『みかん、みかんが~』という声と共に、遠ざかっていく千歌の気配。

「た、助かったわね」

「善子ちゃん、ナイスだよ……」

「怖かったズラぁ……」

 1人目から、3人にしてみれば予想外の怒りを買ってしまった。

「千歌ちゃんにみかんはNGだね」

「とりあえず、明日マルが家からみかんを持ってくるズラ」

「ええ、そうしてもらえると助かるわ」

 単純な千歌ならそれで大丈夫だろうという安易な目論見。

「それで、次はどうしようか」

「そうねぇ、やっぱり鞠莉さんかしら」

「マルの予想が正しければ、たぶん理事長室にいるよ」

 あれだけ恐ろしい目にあったにもかかわらず、ノリノリの三人組。
 むしろ普通では味わえないスリルが、彼女たちをたぎらせていた。

「鞠莉さんはどうやって怒らせる?」

「とりあえず、今みたいにアドリブでいいんじゃない?」

「そうだね、きっと何か思いつくよ!」






「鞠莉さん、いるかしら!」

 古い学校には似合わない豪華な扉を、善子が勢いよく開ける。

「あら、どうしたの」

 そこにはしかめっ面をした鞠莉の姿。

 机の上には大量に積まれた書類の山。普段適当になりがちな理事長としての仕事が溜まってしまっているのだ。

(あ、あれ、何か機嫌悪そうじゃない?)

(あんな顔した鞠莉さん始めて見たよ)

 鞠莉の事だからノリよく迎えてくれると考えていた3人からすれば少し当てが外れていた。

(どうする、今日はやめておく?)

 嫌な予感を感じ取った善子が提案する。

(え~、ここまで来たのに)

(そうだよ、ここで引き返したら意味ないズラ)

 しかしルビィと花丸はここまで来たら引く気はない。

「ねえ、鞠莉さん」

「ごめんなさい、今は忙しいの」

「で、でもね」

「忙しいのよ」

 普段の少しふざけた雰囲気はみじんも感じられない。
 邪魔をされたことによる、静かな怒りを感じられる。

(こ、これってある意味怒らせたようなものよね)

(そ、そうだね、そういうことにしておこう)

「「「し、失礼しました~」」」

 そう言って抜け脱す3人
 仕事をするって大変だ、帰ったら親孝行でもしよう、全員がそう思った。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「気を取り直して、次は曜さんよ!」

 学校を出た3人は、家にいるという曜の元へ向かうためにバスへ乗っていた。

「善子ちゃん、もう連絡はしてあるんだよね?」

「遊びに行くって言ったら、大歓迎だって」

「ふふ、流石曜さん、優しいねぇ」

 後輩三人が遊びに来たいと言っているのだ。
 面倒見のいい彼女からすれば、それはとても嬉しいことだった。

「今回はきちんと計画を立てるわよ」

「うん、そうだね」

 曜は例えどんな我儘を言っても笑って許してくれそうだし、仲間に対して怒るところはあまり想像できない、ある意味でラスボスだ。

「曜さんが怒る事って、なんだろう」

「千歌ちゃんみたいに好物を食べちゃうとか?」

「曜さんの場合、抱え込んじゃうタイプだから、最後まで気持ちを出さなそうだけど」

「難しいズラ~」

 本気で傷つけたいわけではない。ただ彼女たちは怒る姿を見てみたいだけ。

「やっぱり弱点と言ったら、千歌ちゃんかなぁ」

「確かに、曜さんは千歌ちゃんに弱いし」

「そういえば前に部屋に行ったときに、部屋に千歌さんの写真が飾ってあったわ」

 善子はその時、自分が写っていない、千歌だけの写真の存在に少し引いていたのは内緒だ。

「その写真に何かすれば、流石の曜さんでも怒るかなぁ」

「たぶんね、相当大事にしているみたいだし」

「少し悪い気もするけど、破ったりしなければ大丈夫だよね」

 方針は決まった、後は実行に移すだけ。
 3匹の悪魔は、徐々に曜の家へ近づいていった。





「ヨ―ソロー! よく来たね!」

 善子の案内で曜の家へ行くと、家の前で笑顔の曜が待ち構えていた。

「曜さん、何しているの?」

「後輩が遊びに来るなんて珍しいからさ、ついつい外で待ちたくなって」

 いつもハイテンションの曜だが、今日は特に高い。

「ルビィちゃんと花丸ちゃんもいらっしゃい!」

「ずらっ」

「ぴぎっ」

 抱きしめられ、思わず声を出すルビまる。

「ほらほら、皆入って~。お母さんいないけど、お菓子ぐらいは用意してあるから!」

 純粋に後輩を歓迎する曜の姿に、罪悪感が湧いてくる三人。
 何も言えずに、案内された曜の部屋に落ち着く。

「それにしても、今日は急にどうしたの?」

「あ、遊びたかったのよ、曜さんと。ね、ルビィ、ズラまる」

「うん、ルビィたち、あんまり曜さんと遊んだことなかったし」

「そ、そういうことズラ」

「そっか~、それは嬉しいなあ~」
 無邪気に喜ぶ曜。
 そんな風なリアクションを見せられるほど、いたずらを実行しにくくなる3人。

(ねえ、本当にするの。正直私は気が引けてきたんだけど)

(る、ルビィも)

(だ、駄目ズラ。全員やらないと不平等ズラ)

(だけど……)

「そういえばお菓子持ってきてなかったね、ちょっと待ってて」

 決意が揺らぎだしたところで、都合よく席を立つ曜。

「ズラ!」

 そしてここぞとばかりに、コルクボードに貼られた写真を外す花丸。

 その姿を見て、後の二人も引くわけにはいかない。
 ルビィは持参した水筒から適当に持ってきた写真を判別できないほどぐしゃぐしゃになるまで濡らし、善子は花丸から受け取った写真を自分の鞄の中に隠す。

 その間一分、あれだけ躊躇していた割に、行動するとなると非常に迅速だった。

「ごめんね~、遅くなっ――」

 部屋に入った曜の目に入ったのは、大量にあったはずの千歌の写真が無くなったボードと、ぐしゃぐしゃになった写真。そして申し訳なさそうにする3人の後輩。

「え、えっと、どうしたの?」

「ごめんなさい曜さん、貼ってあった写真見てたら、濡らしちゃってぐしゃぐしゃに……」

 ルビィが泣き出しそうな声を出す。

「……」

 冷静に考えれば、流石に無理がある説明。
 しかし曜はそんなことも分からないほど動揺していた。

 世界に一枚しかない、大切な千歌の、千歌との写真が、無残な姿になっている。
 ずっと大切にしてきた宝物だった物の前で、後輩が泣いている(嘘泣きだが)。
 頭の中がぐちゃぐちゃになる。

「だ、大丈夫だよ。普通の写真だし」

 しかし冷静さと寛容さを総動員して、何とか耐える。

「ほ、本当にごめんなさい。写真を取っちゃったのはマルで――」

「い、いや私が見ようって言いだして――」

 だが、流石に表情までは隠せない。悲しみに満ちたその顔を見て、流石の3人も、これ以上はマズいと理解した。

「本当に平気だから、本当に、本当に」

 曜は今にも泣きだしそうだ。

(どどど、どうしようマルちゃん!)

(怒るんじゃなくて泣いちゃったズラ……)

(いやいやいや、マズイわよ、早く本当の写真を――)

 だが、ばれないように鞄の奥に閉まった写真、焦った状況では上手く取り出せない。

(善子ちゃん、早くしないと!)

(分かってるわよ! 分かってるけど!)

『ピーンポーン』

(((‼)))

 追い打ちをかけるように、突然鳴りだすインターホン。
 必死に堪えている曜は気づいていない。曜の両親が帰ってきたのだとしたら、こんなところを見られるわけにはいかない。

(よ、善子ちゃん!)

 鍵を開けて階段を登ってくる音。

(も、もう駄目ズラ~)

(うぅ、助けておねぇちゃ~ん)

「見つけたよ三人とも!」

 しかし、扉を開いて現れたのは予想外の人物。

「ち、千歌さん」

 真っ先に言葉を発したのは善子だった。

「えっ、千歌ちゃん?」

 曜も千歌の存在に気づく。けれどもみかんで頭がいっぱいの千歌の目には一年生組しか映っていない。

「3人ともみかんを返して―――」

「千歌ちゃん!」

 そんな千歌に対して、曜は思わず飛びつく

「え、よ、曜ちゃん!?」

「うわぁぁん、ちかちゃーん」

 そしてそのまま泣き出す曜。

「だ、大丈夫?」

 事情が呑み込めない千歌は戸惑いながらも、曜を抱きしめる。

「ごめんね、ごめんね千歌ちゃん」

「ど、どうしたの曜ちゃん」

 後輩の前にもかかわらず泣き続ける曜の姿を前に、三人は動くことができない。

(ねえ、このまま逃げちゃ――)

(駄目だよ善子ちゃん、流石に……)

(今回は諦めるズラ……)






「まったく、人騒がせなんだから!」

 結局、曜が泣き止んだ後、みっちり千歌に説教された一年生組。

「うゅ、ごめんなさい曜さん」

「今回は言い訳の余地もないわ」

「本当に申し訳なかったズラ……」

 土下座を(ほぼ強制的に)しながら曜に謝る3人。

「あはは、良いって。むしろ私が過剰に反応し過ぎて恥ずかしかったぐらいだし」

 写真自体は無事な上に、千歌に慰められて満足したこともあるのだろう、泣き止んだ曜はすっかりいつもの明るさを取り戻していた。

「もうやっちゃだめだからね!」

 千歌は対照的に、みかんの倍返しを約束させたにもかかわらず、怒ったままだ。
 まあ、されたことの理不尽さや幼馴染を傷つけられたことを考えれば当たり前かもしれないが。

「今日は私が泊まっていくから、みんなは帰って」

「「「はい」」」

 千歌が泊まる理由はよく分からないが、有無を言わさない言い方からして、大人しく帰るしか選択肢がなかった。

「今度は悪戯無しで遊びに来てね~」

 やさしい先輩に見送られつつ、家路へと着く3人。

「いやぁ、だけど今日はやり過ぎたわね」

「うん、流石のルビィも反省したよ……」

「千歌ちゃん怖かったズラ……」

 一応千歌からすれば、もう同じ過ちを繰り返させないための愛の鞭だった。

 しかし彼女は計算違いをしていた。

「でも曜さんの泣き顔、正直最高だったわ」

「うんうん、普段からは絶対に想像できない人だからこそだよね!」

 このいたずらっこ3人は、この程度の影響は何でもないことに、気づかなかったのだ。

「マルは他の人の泣き顔も見てみたいズラ~」

「じゃあ今度はそういういたずらにしましょうか!」

「梨子さんとか、お姉ちゃんがいいかな?」

 その姿は、まさにリトルデーモン。
 真に恐ろしいのは計画された悪意ではない。
 悪気のない、無邪気な悪意ほど凶悪な物は存在しないのだった。
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2018年5月26日
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