ダイヤ「AZALEAが」花丸「年を」果南「越すだけ」

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ダイヤ-アイキャッチ16
1: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:25:40.97
ダイヤ(……嵐の前の静けさ、とでもいいましょうか)

ダイヤ(例年のお正月の慌ただしさのせいで、年の瀬に流れるこの穏やかな時間がとてもいとおしいですわ)

ダイヤ(Aqoursの活動も、流石に年末年始はオフにしたことですし)


ダイヤ「それならば今このときを!全力でだらけようではあり―――」ピンポーン


ダイヤ(誰でしょう、特に誰かと会う予定はなかったはずですが)

ダイヤ(……今こたつから出るのは嫌ですわね)

ダイヤ「ルビィ、ちょっと出てくださいまし!」

ダイヤ「……」

元スレ: ダイヤ「AZALEAが」花丸「年を」果南「越すだけ」

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2: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:26:27.39
ダイヤ(ルビィは母様とお買い物でしたわ)

ダイヤ「はあ、仕方ありませんわね」トコトコ


ダイヤ「――はい?」

果南「あ、ダイヤ。やっほー」

ダイヤ「あら、果南さんでしたか。一体どのようなご用件で?」

果南「ううん、別に大した用事があるわけじゃないんだけど」

ダイヤ「でしたら……どうしてここに?」

果南「いやー、普通に遊びに来たんだけど」


ダイヤ「……はあ」
3: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:27:31.55
果南「え、何そのため息。私来るの嫌だった?」

ダイヤ「いえ、別にそういうことではありませんが、年の瀬はのんびりと過ごすものではありませんの?」

果南「別にいーじゃん。練習だってないし、テレビはみんなつまらないしで暇なんだよ」

ダイヤ「あなた本当に3ヶ月後に卒業する人間ですの……?」

果南「細かいことは気にしないの。それにしても、今日は一段と冷えるねー」バタン

ダイヤ「ちょっと、上がっていいなんて言ってないですわ!さも当然のように上がりこまないでください」

果南「お願い、ちょっとだけ!ちょっとだけでいいからさ。この通り!」

ダイヤ「土下座してもぶっぶーですわ!そう言っておきながらずっと居座るおつもりなのでしょう」

果南「あ、ばれた」
4: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:28:30.65
ダイヤ「果南さんの考えることなどすべてお見通しですわ。早く家にお帰りなさい」

果南「冷たいこと言わないでよ、ダイヤ」

ダイヤ「ふん。あなたこそ、その辺で素潜りでもして頭を冷やしてくるといいですわ」


果南「……怒ってる?」

ダイヤ「当たり前ではありませんの!私はこれからずっと楽しみにしていた『伝伝伝、スクールアイドルは新世界の神となる』を観ようとしていたというのに!」

果南「うさんくさっ!なにそれ大丈夫?新興宗教のそれじゃんか」

ダイヤ「失礼なっ。これは限定1000枚の激レアDVDで、その収録内容は――」

果南「あーはいはい分かった分かった。こうなると長いからねーダイヤは」
5: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:29:55.45
ダイヤ「分かっていただけたようで何よりですわ。では、また」グイ

果南「待って待ってストップ!」

ダイヤ「……まだ何かありまして?」

果南「あるに、決まってるよ」

ダイヤ「そうですか。では、手短にお願いしますわ」

果南「ダイヤ……だって、だってさ」

ダイヤ「はい」


果南「――もう、一緒に年を越せるのは、最後かもしれないじゃん」
6: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:30:55.26
ダイヤ「……ずるいですわ。それを言うのは」

果南「ダイヤがどうしても通してくれなさそうだったんだもん」

ダイヤ「仕方ないではありませんの」

果南「ねえダイヤ。どうしても、だめ?」

ダイヤ「うっ……」

ダイヤ(これこそずるいでしょう!果南さんは私より背丈が上のはずなのに、上目遣いが成立するはずがっ!)

果南「お願いっ」キラキラ

ダイヤ(……うっ)


ダイヤ「――――仕方ありませんわね。家の者に確認してきますから、少しそこで待っていてくださいな」

果南「やった!ありがとうダイヤ、大好き!」ハグッ
7: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:31:50.87
ダイヤ「苦しいので離してくださいな。それに、まだ許可が下りるかは分かりませんわ」

果南「大丈夫、きっと許可は下りるよ」

ダイヤ「その謎の自信はどこから湧いて出てくるんですの?」

果南(だって、これからダイヤがしにいくのは確認じゃなくて説得だもんね。なんだかんだ嬉しそうなのバレバレだよ)

果南「なんでもなーい。ほら、行ってきてよ」

ダイヤ「特別なんですからね。はあ……」

果南「どうしたの、今日は一段とため息が多いね」

ダイヤ「誰のせいですかっ」
8: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:33:08.33
~~~



ダイヤ(驚くほどすんなり許可が出てしまいましたわ。幼い頃からのよしみだからでしょうか)

果南「いやー、やっぱりここは落ち着くね~」

ダイヤ「私はあまり落ち着かないのですが」

果南「ごめん、でも本当にありがとうだよ。暇で死にそうだったんだ」

ダイヤ「暇つぶしなら、げーむでもしていればいいじゃないですか。それにテレビだって無駄にいろいろやっているでしょう?」

果南「ゲームはもう飽きちゃってさ。というか無駄にって……」

ダイヤ「特に私には興味のわかないものばかりですわ。強いて言えば紅白を惰性で眺めるくらいですかね」

果南「へえ、ダイヤは紅白みるんだ」
9: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:34:03.54
ダイヤ「果南さんはなにを?」

果南「私はガ○使かなー。でも毎年はちょっとね」


ダイヤ「……ぐすん」

果南(いけねっ、なんか変なスイッチ入れちゃったみたい)


ダイヤ「それは、数年前の大晦日のことですわ」

果南「えーと、ダイヤ?」

ダイヤ「私とルビィはすることがなくなって、何の気もなくテレビのチャンネルを回していると――」
10: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:36:19.12
―――

ダイヤ「ルビィ、何かみたい番組はありますか?」

ルビィ「うーん、紅白もこれからしばらくはしらない人ばっかりみたいだし」

ダイヤ「そうですわね……」

ダイヤ(私は昔の歌も好きなのですが、ルビィには少し退屈だったでしょう)


ルビィ「あ、でもね!花丸ちゃんがおもしろいばんぐみがあるっておしえてくれたような」

ダイヤ「やりましたね、ルビィ!早速観てみましょう」

ルビィ「でも、なまえが長すぎておぼえてないんだぁ」
11: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:37:09.60
ダイヤ「それなら心配いりませんわ、タイトルの長い番組を探せばいいのですから」

ルビィ「あ、そっか。さすがおねぃちゃん!」

ダイヤ(我が妹よ、それくらいのことには自分で気づきなさい)

ダイヤ「……そうですね、多分これですわ!」ポチ


『親愛なる父へ』


ダイヤ(あら。へんてこなタイトルだと思っていましたが、中身は意外とまともでしたわね)

ルビィ「すごくまじめなばんぐみなんだね」

ダイヤ「そうみたいですわね」
12: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:38:18.98
『いっしょに遊んでくれるパパが大好きです!』

ルビィ「……いいおはなしだねぇ」グス

ダイヤ「ええ」


ダイヤ(いや……怪しい。なにかが怪しいですわ)

ダイヤ(まずこの人たちの服装からして内容にそぐいません)

ダイヤ(そもそも、なぜわざわざ手紙を読み上げているところをビデオレターにする必要があるのでしょう)
13: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:39:46.68
『いつもありがとう!お父さん!』

ダイヤ(……特に何事もなく終わりましたね)


『――タイキック』デデーン!


ダイルビ「「!?」」

ダイヤ「な、何が起きているのでしょう」

ルビィ「ねえ、どうしたのかな。様子が変だよ」

ダイヤ「きっと何かのトラブルですわ。すぐにもとに」


『バッシイィィイイイイン』『あははははww』
14: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:41:07.20
ダイヤ「っ!」ブチッ


ルビィ「……」

ダイヤ「……」


ルビィ「うぅ…っ……」

ダイヤ「ルビィ」


ルビィ「うわあぁぁぁあああああん!!」
15: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:41:36.25
ダイヤ「よ、よしよーし!怖かったねでちゅねー!」

ルビィ「あんまりだよぉ!ひどいよぉおお!」


「ルビィ、ダイヤ。どうかしたのですか?」


ダイヤ「母様、何でもありませんわ!ほら、ルビィ。泣きやんでくださいまし」

ルビィ「なんでっ……?なんでっ!!」

ダイヤ「ルビィ、気をしっかり!」


ルビィ「――ねえ、ルビィはなにをしんじたらいいの?」ギュッ


―――
16: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:42:41.99
果南「ぷっ、あっはっはっは!」

ダイヤ「笑い事ではありませんわ!」

果南「だって……あまりにもおかしいからさぁ」

ダイヤ「話はこれで終わらないのです。それが原因でルビィは男性恐怖症に……」

果南「原因それだったの!?」

ダイヤ「以来、この家のテレビすべてが、大晦日には紅白に固定されていますわ」

果南「完全防備にも程があるよ……というか、ああいうのが面白いはずなんだけどね」

ダイヤ「まあ、大衆向けのユーモアとしては百歩譲って悪くないとしましょう。ですが」

果南「ですが?」


ダイヤ「……ルビィを泣かせた罪は万死に値します」
17: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 03:43:48.50
果南「怖っ!姉バカ怖い!スクールアイドルのしていい顔じゃないよ!?」

ダイヤ「おっと……。それにしても、嫌なことを思い出してしましたわ」


「ピンポーン」


果南「あれ、お客さん?」

ダイヤ「またですか。大晦日だというのに、今夜はやけに騒がしいですわね」

果南「まあまあ」

ダイヤ「あなたは私をなだめられる立場ではありません」

果南「ごめんってば。でも、早く行かないと」

ダイヤ「そんなこと、言われなくとも分かっていますわ」スクッ
18: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:14:50.85
ダイヤ「――はい?」ガチャ

花丸「あ、ダイヤさん、こんばんは」

ダイヤ「こんばんは、今度は花丸さんでしたか」

花丸「今度は……ってことは、ほかにどなたかいらっしゃるずら?」

果南「やっほー花丸ちゃん」

花丸「こんばんは、果南さん」

ダイヤ「まったく、やっほーではありませんわ。家に上がりこんでおきながらネタまで奪わないでください」


花丸「なるほど。おはな~、やっほー!ずらね」

果南「あはははは!」

ダイヤ「なにがなるほどですかっ。やめてくださいまし!それになんですかその奇怪なポーズは……」
19: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:15:54.00
花丸「はいはい。茶番は置いておいて」

ダイヤ(あなたが始めたんでしょうがっ!)

ダイヤ「えーっと、どういたしました?」

花丸「うむうむ、よくそれを聞いてくれたずら」

果南「ぶふぉっ」


ダイヤ「なぜ、こう……あなたたちは」ガクッ

花丸「ここへ来たのには、本当に由々しき事情があるずら」


果南「…ひっ…っ……」

ダイヤ「果南さんちょっと黙っていただけます!?」
20: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:17:03.50
果南「だって!おはな~、やっほー!って……あははっ」ゲラゲラ

ダイヤ「ずっとそこでツボっていたんですの!?」

花丸(この人大丈夫ずら?)


花丸「――ああ、えっと。実は、まるの家のテレビがこの肝心なときに壊れてしまったんです」

ダイヤ「あら、それは大変ですわね」

花丸「なので、ダイヤさんのお家におじゃまさせてほしいずら」

ダイヤ「却下ですわ」

花丸「……けち」

ダイヤ「当たり前ですわ!なんで私がそこまでしなきゃならないんですの?」
21: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:18:15.43
花丸「今いいところなんです。どうかお願いします!」

果南「ひっ…ふふっ……そうだそうだ!」

花丸(やっと復活したずら)


ダイヤ「知りません!そして果南さんは味方がほしいだけでしょう!?とにかく、なんと言おうとぶっぶーですわ!」

花丸「おはなぶっぶー!なんちゃって」

果南「くはっ…ひひひ……」


ダイヤ「逆によくそんなくだらないネタで笑えますわね」
22: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:19:05.27
花丸「ダイヤさん、本当にだめずら?」

ダイヤ「はい」

花丸「本当の本当に?」

ダイヤ「ええ、本当の本当に」

花丸「どうか人助けと思って」

ダイヤ「何様ですの?」


花丸「……ううっ」

ダイヤ「いじけてみせたって無駄ですわ。これから伝伝伝を観るのですから邪魔をしないでください」

果南「あれ、紅白がどうとか言ってなかった?」

花丸(あ、生きてたずらね)
23: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:20:18.77
ダイヤ「ルビィに許可を取っていますので」

果南「ぬかりないねぇ~、流石はダイヤちゃんですよ」

ダイヤ「そんなの当たり前――え?ちゃ、ん……?」

花丸(ちょろいずら)


ダイヤ「いやいやいや、今日の果南さんは少し…いや、だいぶおかしいですから」

花丸「ダイヤさんに酒でも飲まされたずら?」

ダイヤ「人聞きの悪いことを言わないでください!」

花丸「信用ならんずら、家宅捜索するずらよー」スタコラ
24: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:21:27.91
ダイヤ「ですから、誰も入っていいなんて言っていないと」

果南「いいよー」ホケー

ダイヤ「かーなーんーさぁーん!」


花丸「ダイヤさん。これもあることですし、あとは中でゆっくりお話するずらよー」スッ

ダイヤ「それはっ――クリスマス限定の超レアプリンではありませんの!?何故それを……」

花丸「これが欲しければ……あとは分かるずらね」

ダイヤ「脅迫とは、なんと卑怯な」

花丸「脅迫?人聞きの悪いことを。これは取引ずら」
25: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 05:22:25.66
ダイヤ「くっ、仕方、ありませんわね。伝伝伝は後にしてさし上げましょう」

果南「やりぃ、花丸!」


花丸「そうと決まれば、さっさと潜入ずら~」

ダイヤ「ちょっと、お待ちなさい!」


ダイヤ(今日のふたりは、一体どうしてしまったんですの!?)
27: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:26:29.73
~~~



花丸「ふわぁああ、やっぱりここは落ち着くずら~」

ダイヤ「もうどうにでもなれですわ……」


果南「ねえ、みかんとってきて」

ダイヤ「何故そんなに態度が大きいのですか。自分で行ってきてください」

果南「だってどこにあるか分からないんだもん」

ダイヤ「子供ですか……場所は以前と変わっていません」

ダイヤ「それと、私の分もひとつお願いできます?」
28: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:27:29.29
花丸「あ、まるの分もふたつお願いするずら」

ダイヤ「ひとつならまだしも、ふたつってなんですの?」

果南「なんだ、二人も食べたいんじゃん。それこそ自分でとってきなよ」

ダイヤ「どう考えてもそれでは効率が悪いですわ」


花丸「よろしいずら、ならば」

果南「戦争だね」


ダイヤ「……いいでしょう、乗ってさしあげますわ」

果南「それじゃあ、いくよ」
29: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:28:04.68
花丸「じゃーんけーん」


「「「ぽんっ」」」


ダイヤ「……」パー
花丸「……」パー
果南「……」グー


花丸「言い出しっぺの法則ずらね」

果南「ちぇっ、行ってきまーす」ノソッ
30: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:29:59.82
ダイヤ「ほら、やっぱり神様はちゃんと見てくださっているのですわ」

花丸「ダイヤさん」スッ

ダイヤ「あら、あらたまってどうしました?」


花丸「突然押しかけちゃって、申し訳ないずら」

ダイヤ「……ええ。本当に、おかげでめちゃくちゃな大晦日になってしまいました」

花丸「……」


ダイヤ(そう、私の穏やかな時間はどこへやらですわ)

ダイヤ(……しかし一方では、私は寂しかったのかもしれません)
31: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:30:54.20
ダイヤ「ですが、こんな年末も悪くはないのかもしれませんわね」

花丸「……!」

ダイヤ「ま、ゆっくりしていってくださいな」

花丸「ありがとうございます」ペコ

ダイヤ「ふふっ、こちらこそですわ」


ダイヤ「ああ。それで、何を観るおつもりなんです?」

花丸「それはもちろん」
32: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:32:27.42
果南「ただいまー、みかんとってきたよー」


花丸「――ガ○使ずら!」

果南(あっ)


ダイヤ「……紅白にしましょう」

花丸「やだやだ、こっちが観たいずらー!」グイ

ダイヤ「それだけは絶対にだめですわ!」ギュウ

花丸「なんでずら!」

果南「ちょっと、リモコン壊さないようにねー?」
33: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:33:43.35
ダイヤ「そんなの、私の家だからに決まってるでしょう」

花丸「理不尽ずら。テレビを貸してくれるんじゃなかったずら?」

ダイヤ「それは……でも、もしルビィの目に入ってしまったら」

花丸「ルビィちゃん?なんでルビィちゃんが出てくるずら?」

ダイヤ「ああ、そうですわ!もとはといえばあなたがルビィに吹き込んだからっ」キッ


果南「あー、花丸。とりあえず今日はあきらめた方がいいよ」

花丸「……分かったずら」

花丸(こんな顔のダイヤさん初めて見たずら。こわいずら~)
34: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:36:32.21
果南「ほら、テレビなんか何でもいいからさ。何かして遊びたいなー」

花丸「そ、そうずらね」

ダイヤ「それでは、しりとりなんていかがでしょう」

果南「それは暇つぶしの最終手段だよ、ダイヤ……」


花丸「あれ?そういえば果南さん」

果南「ん?」

花丸「本当にまるの分のみかん、2つとってきたずらね」

果南「え、違ったの?」

ダイヤ「花丸さんが言うと冗談に聞こえないのですわ」

花丸「どういう意味ずら」
35: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:37:48.78
ダイヤ「とにかく、これでは不公平きわまりないではありませんか」

果南「じゃあ、またジャンケンにする?」

花丸「それじゃああまりにもつまらないずら」

ダイヤ「なにか別の勝負をする、ということですか?」

花丸「ずら~」


果南「うーん、トランプとか?」

花丸「それもいいけど、やっぱりちょっと地味ずらね……」
36: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:39:10.90
ダイヤ「べつに地味でもいいじゃありませんの」

花丸「だめずら。退屈だと寝てしまいそうになるずら」

ダイヤ「ならさっさと帰って寝てくださいな……」


果南「それじゃあ、遠泳なんてどうかな!」

ダイヤ「念のため聞きますが、冗談でいいんですわよね?」

花丸「極寒の海でその寒いネタを供養してくるといいずら」

ダイヤ「ブーメラン乙ですわ」
37: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:40:35.26
果南「なら結局、この一つ余ったみかんどうするのさ。花丸はなにかいい案あるの?」

花丸「まあ、ないことはないずらね」

ダイヤ「ふむ、教えていただけますか?」


花丸「ずばり、性感帯当てゲームずら」

果南「ふふっw」

ダイヤ「ちょっ、却下ですわ!!なんですかその破廉恥な遊びは!?」

花丸「前に曜さんが教えてくれたずら」

ダイヤ「あの変態ヨーソローめ……」
38: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:45:14.72
果南「えー、いつも私とやってるくせに」

花丸「それは本当ずら?」

ダイヤ「誤解を招くようなことを言うのはやめてくださいな!」


花丸「拡散拡散……っと」

ダイヤ「本当にやめてっ!!」

花丸「もちろん冗談ずら。あと素に戻ってるずらよ」
39: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:46:34.51
ダイヤ「質が悪すぎるのですわ」

果南「えー、本当なのに」


ダイヤ「し、シャラップですわわ」

果南「え?」

花丸「ん?」


ダイヤ「……スルーしてください」
40: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 19:48:46.22
花丸「これは処刑ものずら」

ダイヤ「花丸さんだけには言われたくありませんわ」

果南「AZALEAって滑り芸の達人集団だったの?」


花丸「ま、そういうことで、このみかんはいただくずら~」

ダイヤ「どういうことですの!」

果南「あ、私に半分ちょうだい」

ダイヤ「ああっ。私にもっ、私にもみかんを……!」
41: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:20:08.08
~~~



花丸「……おせち」

果南「さっきから食べ物ばっかじゃない?チュートリアル」

ダイヤ「ルビィ…はもう言いましたわね」


花丸「流石は果南さん、遊びであっても容赦なしの『る』攻めに感服ずら」

果南「小さい頃さんざんダイヤにしてやられたからね~」

ダイヤ「地味なゲームほど奥が深いものですわ」
42: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:20:46.43
花丸「そうだとして、わざわざ大晦日にやらなくても……」

果南「暇つぶしの最終手段だもんね」


ダイヤ「仕方ないでしょう、もう思いついた遊びはほとんどやったのですから」

果南「人生ゲームにトランプ、ツイスターまで」

ダイヤ「何故かお風呂にも一緒に入って」クス

ダイヤ「……とても、とっても楽しかったですわ」


花丸「――それなら、本当によかったずら」ニコ

ダイヤ「……?」
43: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:21:22.76
果南「ダイヤ、次だよ」

ダイヤ「え、ええ。ルーブル、ですわ」

果南「お、る返し。やるねー」


花丸「ええと、る、る……ルネッサンス…ずらぁ」

果南「スコール。流石にちょっと眠くなってきたかな」

ダイヤ「そうですわね。では、……流転」

果南「あれ、もう終わり?」

ダイヤ「花丸さんがすごく眠そうにしてますからね」
44: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:22:21.72
花丸「うーん、ダイヤさん……」ウトウト

果南「あはは。うん、そうだね」


ダイヤ「風邪をひいてしまっては大変です。毛布をかけてあげましょう」サッ

果南「今日はだいぶはしゃいだからね、きっと疲れちゃったんだよ」

ダイヤ「疲れたのは私の方ですっ」

果南「うん。ごめんね、ダイヤ。やっぱり迷惑だったよね」
45: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:23:51.65
ダイヤ「……でも、あなた方が私を楽しませようとしてくださっていたのも、よく分かっていますわ」

果南「うわ、やっぱ見透かされてたかぁ」

ダイヤ「言ったでしょう、なんでもお見通しだって」クス


果南「――それなら、これも分かってたの?」

ダイヤ「……?」
46: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:25:17.86
テレビ『ゴーーン』


ダイヤ「あら、もうこんな時間ですのね。あけましておめ――」

果南「ダイヤっ……!」ギュッ

ダイヤ「……どうしたんですの、突然」



果南「――お誕生日、おめでとう!!」



ダイヤ「あら…こんなこと、想像もしていませんでしたわ」ニコ
47: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:26:19.02
果南「毎年ダイヤ忙しそうだったからさ、ちゃんと祝えたことあんまりないでしょ?」

果南「でもやっぱり今年はさ、一番にお祝いしてあげたいって思ったんだ」

果南「ほかのメンバーも、忙しくて来れなかったけど気持ちは一緒だよ」

ダイヤ「ありがとうございます、感謝に堪えませんわ」ウルッ


果南「あと、そのプリン食べちゃいなよ。花丸がダイヤのために取っておいたんだって」

ダイヤ「そうですか。美味しくいただきますわ、花丸さん」

花丸「……じゅらあぁぁああ、対岸が…見え……」ムニャ

果南「遠泳でもしてるのかな」

ダイヤ「ふふ、きっとそうですわ」
48: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:26:58.22
ダイヤ(プリンに舌鼓をうちながら、私はふと思います)

ダイヤ(年は明けてしまった。もう、卒業は目の前なんだと)

ダイヤ(その後、私たちは今のようには会えなくなってしまって――)


果南「ダイヤっ」

ダイヤ「っ……なんですか?」


果南「大丈夫だよ、大丈夫」

ダイヤ「……ええ」
49: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:28:10.88
ダイヤ(そう、万物は流転するのです)

ダイヤ(私たちの関係が変わっていくのも、また必然)


ダイヤ(しかし、そうだとしても)


ダイヤ「――花丸さんの寝顔、かわいいですわね」ナデナデ

果南「ほんとに」

花丸「お花…やっほーですわぁ……」

果南「くふっ」

ダイヤ「夢の中でまで……」
50: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:28:59.59
ダイヤ(……変わらないものだって、一つもないなんてことはないはず)


ダイヤ「果南さん。花丸さん」

果南「なに?ダイヤ」

花丸「……」スピ-


ダイヤ(だから、それを信じて笑うのです)


ダイヤ「あけましておめでとうございます!ですわ!」


おしまい。
51: ◆/dCcy0t.c. 2017/12/27(水) 22:35:33.29
お付き合いいただきありがとうございました。

過去作です。よければどうぞ。

ちか「よーちゃんっ、てぶくろをぎゃくからよんでみて!」
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1510750985/

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