にこ「ユメノツヅキト」梨子「トビラノサキニ」

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にこ-アイキャッチ63
—某年12月 都内テレビ局楽屋—

矢澤 にこ 様
桜内 梨子 様

ガチャ

梨子「ふう…リハーサルお疲れ様です」

にこ「お疲れ、今回もいい感じにいけそうね」

梨子「ですね」ニコッ

pixiv: にこ「ユメノツヅキト」梨子「トビラノサキニ」 by ふりえんて

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にこ「しっかし変な縁よね…元スクールアイドルのピアニストに自分の歌を2度も伴奏されるなんて」

梨子「その歌う方も歌う方で、スクールアイドル界のレジェンドからプロアイドルまで行っちゃったスターですけどね」

にこ「よく言うわよ…あんたの受賞ニュース以来、『ピアニストから話題を取り戻せ』ってうちの事務所警戒体制敷き始めたんだからね?」

梨子「ふふふ…変な事務所さんですね」

にこ「まあ、私も変だとは思うけど…」

梨子「…でも考えてみたら、ラブライブ運営も突飛なことしますよね」

にこ「本当よ…大会の審査時間にOGからピアニストとアイドル呼んで曲やらせるなんて私たちの頃にはひとつも考えなかったわよ」

にこ「まあ楽しかったし、こうやって梨子とも知り合ってまた2人で音楽番組に出してもらえてるわけだからいいんだけど」

梨子「あの話が来た時はしばらく信じてませんでしたよ、にこさんが真姫さんならともかく私のピアノで歌うなんて」

にこ「こっちもこっちよ…しかもμ'sとしても乗らなかったアキバドームのステージよ?」

梨子「あっはは…そう言えば、μ'sは結局アキバドームには出なかったんでしたね」

にこ「へ?……ああ、Aqoursは決勝で乗ったんだったわね」

梨子「……それも、μ'sがスクールアイドルの地位を確立してくれたおかげです」

にこ「…何よ改まって」

梨子「ふふっ」

にこ「で、その2組のメンバーがこうやって一緒に2回もパフォーマンスやるわけか…」

にこ「妙な偶然もあったもんよね」

梨子「偶然…………か」

梨子「それとも、何か見えない力でこうなったんだったりして」

にこ「は…?何よそれ」

梨子「こっちの話です♪ほら、にこさんだってスピリチュアルな人と一緒だったでしょう、似たような話です」
 
にこ「…あんたたまによく分からないわよね」

梨子「じゃあ、ちゃんと分かる話を1つ」

梨子「『アイドルは人に笑顔を見せる仕事じゃない。人を笑顔にさせる仕事だ』」

にこ「!」

梨子「にこさんのポリシーですよね。…どこで聞いたんだったかな」

梨子「私、小さい頃からピアノやってたんですけど」

梨子「いろいろあって…高校の時、ピアノが楽しくなくなっちゃったんです」

梨子「そんな時…スクールアイドルやろう、って声をかけてくれた千歌ちゃんから、『ユメノトビラ』のことを聞いて」

梨子「そこからAqoursを始めて…その効果なのかな、夏前のコンクールの頃にまたピアノに向き合えるようになれたんです」

にこ「『想ひと』の時ね?」

梨子「あれ、ご存じなんですか!?」

にこ「まあね…1人抜けた状態の初出場で予選突破なんて、それなりには珍しい話だし」

梨子「ふふ…『想ひと』にはまた別のお話があったりするんですけど、それはまた今度かな」

梨子「ともかく…私がピアノの前でまた笑顔になれるようになったのって、μ'sのおかげかもしれなくって」

にこ「……………………」

にこ「……………………ぶふっ」

にこ「あっはははははは!」

梨子「……?」

にこ「いやー…あんなでき方した曲でもいい話になるもんなのね」

梨子「『あんなでき方』…?」

にこ「ユメトビはね…第2回の地区予選に向けて合宿で作った曲なんだけど、その合宿がムチャクチャでね」

にこ「私、落としたリストバンド拾おうとして凛と一緒に崖から海に落っこちたのよ?」

梨子「…えぇ!?」

にこ「しかも、作詞でスランプに入っちゃった海未が断崖絶壁に向かって登山するなんて言い始めて」

にこ「リリホワがそれに付き合わされて、あの運動神経バカの凛が死を覚悟したっていうんだから」

梨子「うぅ…そんなハチャメチャな曲だったとは…ちょっと頭が…」

にこ「あっはは…まあ、そんなバカやったのも引っくるめていい思い出の曲だけどね」

にこ「真姫だって魂込めて作った曲なんだから…梨子も今日ちゃんと弾かなきゃぶっ飛ばされるわよ?」

梨子「そんなこと言って…にこさんだって本番で私の演奏について来れなくなったって知りませんからね?」ニヤリ

にこ「ぬぁ〜にぃ!? 生意気言うのはこの口かーっ!」ムニ-ッ

梨子「ひぇあ!? いこはんやうぇてくらはい〜!?」

ガチャッ

スタッフ「矢澤さん桜内さん失礼しますー、本番まで30ぷ…」

にこりこ「「あっ…」」

スタッフ「」

スタッフ「…30分なのでご準備お願いします」

にこりこ「「は…はい」」

スタッフ「…失礼します」ガチャッ

にこりこ「「…………」」

にこりこ「「…………ぶふっ」」

にこりこ「「あっはははははは!」」

にこ「なんだかんだ、結局スクールアイドルの時から変わってないわ私」

梨子「私もです…ふふっ」

にこ「じゃ…行きましょうか」

にこ「あんたのピアノで、みんなをちゃんと笑顔にさせてやりなさいよ?」

梨子「はいっ♪」

梨子(りっこりっこりー…なんて)

———————

にこ「お越しくださったみなさん、テレビの前のみなさん…今日もありがとうございます」

にこ「今夜は、今の私の元になった高校時代の曲を…新たな仲間と一緒に、お届けします」

にこ「それでは、お聞きください」

にこ「…………」コクッ

梨子「…………」コクッ

♪〜

ユメノトビラ ずっと探し続けた
君と僕との つながりを探してた

-Fin.-
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