梨子「好きな絵描きさんが部活の先輩だった件」

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ダイヤ-アイキャッチ24
千歌「ぐへぇ……疲れたぁ」グッタリ

曜「結構長い時間勉強していたからね。疲れるのも当然だよ」

千歌「これが受験勉強……辛い」

梨子「そろそろ休憩しましょう」

千歌「いいの!? じゃあ、漫画でも読んじゃおーっと♪」

曜「なら私も……ん?」

梨子「曜ちゃんどうしたの?」

pixiv: 梨子「好きな絵描きさんが部活の先輩だった件」 by にひゃく

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曜「梨子ちゃん……この本は一体何?」

梨子「……漫画よ」

千歌「………」ペラッ


曜「うん、そうだね。間違ってないね。でも私の知ってる漫画本よりかなり薄くない?」

梨子「当たり前じゃない。これは同人誌、俗にいう“薄い本”ってやつよ」

千歌「………///」ペラッ


曜「でしょうね。私だってある程度は知ってるよ。あれでしょ、前に東京で買ってた壁ドンの本と同じ様な本でしょ?」

梨子「ええ」

曜「百歩譲って壁ドンならまだ分かるよ。でもさ……流石に“私達”を題材にしたのはどうなのよ?」

梨子「何か問題でも?」キョトン

曜「あるに決まってるじゃん!! 何が面白くて自分達の……その……///」モジモジ

千歌「ほえぇ……この本見てよ、千歌と曜ちゃんが裸で抱き合ってるよ、ほらここ」

曜「千歌ちゃん!!?」

梨子「ほうほう、その本を選ぶとは千歌ちゃんも分かっているわね」ニヤリ

曜「完全にダメなやつじゃん!! 18禁じゃん!!! なんで持ってるのさ!!!?」

梨子「甘いわね。よく見なさい」

曜「あぁ?」

梨子「モザイクは無し、大事なところは(ギリギリだけど)隠れているでしょ。しかもナニをしているか直接的には書かれていない。つまりこれはR18ではないのよ!!!」

曜「こじつけだよ!!」

梨子「言うなればこれはR17本ね」

曜「千歌ちゃんも早く読むの止めてよ、恥ずかしいでしょ///」

千歌「……曜ちゃん、これは曜ちゃんも読むべきだよ」

曜「はぁ///!?」

千歌「確かにエッチな表現はあるよ。でもね、ただヤッてるだけじゃないんだよ。そこまでの話が完璧なんだよ!!」

梨子「ふふ、千歌ちゃんもカーボンさんの魅力に気が付いたようね」

曜「バーボン?」

千歌「ザーボン?」


梨子「カーボンさんよ。私が最も愛している同人作家さんなの」

千歌「もしかして、ここにある本全部そのカーボンさんが書いたやつなの?」

梨子「その通りよ」

梨子「この方はAqoursメンバーカプのイラストや漫画をSNSで投稿しているの。“ようちか”“かなまり”“よしりこ”といった王道は勿論のこと、“ちかダイ”“ルビまり”みたいな一般的には希少とされるカプイラストも描いているのよ」

曜(ようちかは王道なんだ……へぇ)
梨子「多くの需要に応えるこのカーボンさんは一見好きなカプが無いように感じられるけれど……私には分かるわ、カーボンさんの好きなカプが!!」

千歌「―――…“ダイルビ”だね?」

梨子「ほう……よく見破ったわね、千歌ちゃん」

曜「ダイルビって……姉妹だよ? 姉妹でこれと同じような事を漫画内でさせてるの!?」

梨子「まだ無いわ。まだね」

曜「“まだ”なんだ……」

梨子「投稿しているイラストや漫画の数が若干多い点や内容のクオリティから見てもダイルビが好きなのは間違いわね」

千歌「うん、悔しいけどダイルビ同人誌の方がこのようちか本より完成度が高いと思う」

曜「ふーん……そうなの?」ムスゥ

梨子「様々なニーズに応えるカーボンさんのイラストは、どれもほんっっっとに素晴らしい……!」ウットリ

千歌「どんな人が描いているんだろうね? やっぱり男の人なのかな?」

梨子「実は私、カーボンさんとは相互フォローの関係なの」

千歌「おお!」

梨子「普段からリプで関わり合っている私の見立てでは女性ね。しかも年はそこまで離れていないわ」

曜「こ、このクオリティの絵を同い年が描いているんだ……凄いな」

梨子「まあ、それも明日には分かるんだけどね」

千歌「どういうこと?」

梨子「明日は夏コミがあるの」

曜「夏コミ? 去年善子ちゃんが言っていたあのイベント?」

梨子「ええ。いつもは別のサークルさんに委託して本を出していたのだけれど、今回はなんとカーボンさん本人が来るのよ!」

千歌「憧れの作家さんとの初対面かぁ。いいね、そういうの!」

曜「受験勉強はいいの?」

梨子「大丈夫よ、もう推薦で決まっているわ」

曜「ズルいなぁ……」

梨子「今回の新刊はダイルビ本とようちか本の二冊よ。二人の分も買ってこようか?」

千歌「お願い!! ついでにサインも欲しい!!」

曜「……私もお願いします」

梨子「ふふ、任せて♪」




――――――
――――
――




梨子「―――…ふぅ、何とか目当ての本は全部買えたわね」ドッサリ

梨子(カーボンさんはフォロワー数2万人を超えている人気絵描き。それもあって列もかなり長かったから本を買うだけで精一杯だったわ)

梨子(差し入れやスケブ、本へのサインのお願いは混雑が和らぐ午後にするのがマナー。行くならそろそろね)

梨子(アイコンのイラストが入った名札も用意した。差し入れのお菓子もバッチリ。後は臆せず話しかけるだけ……)

梨子「ふぅ……、落ち着け、落ち着くのよ梨子。相手は神絵描きとは言っても同じ人間よ。ビビる必要は無いわ……そうでしょ?」ドキドキッ



「………」ポケーッ



梨子(っ!? よし、凄く暇そうにしている!! チャンスは今しかない!!!)


梨子「か、かかかか、カーボンしゃん!!!」

「ぴぎゃ!!? ……あ、その名札のアイコン、あなたがウォールさんですか! いつもリプライありがとうございます」

梨子(うわああああああああやったあああああ!!! 私、神絵描きさんに認知されてるううううう!!!!)

梨子「と、とんでもありません!! こちらこそ、いつも素晴らしい……イラストや……マン、ガ……を………」




「………」

梨子「………」グシグシ


梨子「…………っ」グシグシグシ

「……………」




梨子「―――…ダi」

「違います」

梨子「でも、ダイy―――」

「違いますわ」


梨子「………あ、はい」

「………」ダラダラ


梨子(えっ、えっ? ウソデショ?? コスプレして金髪のウィッグも付けているけど……カーボンさんって絶対に、えっ、東京の大学進学したのってこの為だったの???)

梨子(それじゃあ何? 私が今まで呟いていた『ようちかおせっせが見たい!!』とか頑張って書き上げたメンバーの破廉恥なイラストとか諸々ヤバイやつ全部見られていたってこと?)

梨子(そうよね……だってカーボンさんから いいね と リツイート もされたんですもの……うん、間違いなく見られてる)


梨子「………」

「………」


梨子「……あ、これ、差し入れです」

「あ、あぁ、どうもありがとうございます」

梨子「それと、新刊二冊にサイン頂いてもよろしいですか?」

「も、勿論いいですわよ」

「……」キュッキュッ

「ウォールさんの推しカプは ようちか でしたわよね?」キュッキュッ

梨子「あ、はい」

「一緒に描いておきますね。はい、どうぞ」

梨子「あ、ありがとうございます」

梨子「………」ジーッ

梨子「こんな可愛いサインも書けたんですね……」ボソボソ

「っっ!!!?」


梨子「あの……これからも応援しているので頑張って下さい」

「え、ええ、ありがとう……ございます」

梨子「それじゃあ、私はこれで―――」


「お待ちなさい」

梨子「!?」

「……分かっていますわよね?」

梨子「な、何を……」

「分かって、いますわよ、ねぇ?」ニコッ

梨子「っっっ!!!? は、はい!!! 心配しないで下さい!!」

「ならよろしいですわ。どうぞ行ってください」

梨子「し、失礼します……!」




――――――
――――
――




千歌「ねえねえ! 本は? カーボンさんはどうだった?」

梨子「………」

曜「梨子ちゃん?」

梨子「え、あ、うん、これだよ」

千歌「おお……これが新刊かぁ。サインも可愛いね! 私のサインよりも可愛いかも」

曜「ダイヤさんもこれくらい可愛いサインが書ければよかったのに」

千歌「私は好きだったけどさ、アイドルっぽくは無かったよね」アハハ…

梨子「そ、そうだね」


千歌「それで、カーボンさんはどんな人だったの?」

梨子「……綺麗な女性だったよ」

曜「へぇ、梨子ちゃんの予想通りだったんだ!」

梨子「まあね……うん」

千歌「どうしたの? さっきから歯切れが悪いけど」

梨子「いや、うん、そのね………」


ルビィ「あ、あの……」

千歌「あれ、ルビィちゃん? わざわざ教室で来てどうしたの?」

曜「ん? その手に持ってる薄い本は何?」

ルビィ「―――…カーボンさんって絵描きさんを知ってますか?」

梨子「………あっ」
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2018年5月26日
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