あなたの事が好きだから

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曜-アイキャッチ12
曜「恋愛相談?」

千歌「ダメかな・・・」

果南ちゃん達3年生が卒業し私達が3年生になった

そんな日々を過ごしてしばらく経ったある日

私は想い人から恋愛相談を受けることになった

pixiv: あなたの事が好きだから by まっつ~

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千歌「よーちゃんしか相談できる人いなくて・・・」

曜「・・・」

断ればよかったのかもしれない

でも私は千歌ちゃんからの頼みを断ることはできなかった

曜「・・・いいよ」

千歌「ほんと!?」

千歌「よかったぁ・・・」

曜「ちかちゃんにも好きな人がいたんだね」

そんなことわかっていた

曜「その人は幸せだね」

その相手が誰なのかも

千歌「そんなことないよ・・・」

曜「それで相手は誰なの?」

聞きたくもない質問を投げかけなければいけない

千歌「えっと・・・///」

答えがわかっていても千歌ちゃんの口から聞きたくなかった

千歌「・・・りこちゃんなんだけど」

曜「そうなんだ」

千歌「えへへ・・・///」

ずっと抱いていた気持ちがいとも簡単に砕かれた

千歌「りこちゃんってね!」

曜「・・・」

その後の千歌ちゃんの話は何一つ入ってこなかった

千歌「聞いてる?」

曜「ごめん」

千歌「もぉしっかりしてよぉ」

曜「あはは・・・」

千歌「それでね」

千歌「告白しようと思うんだ」

曜「・・・そっか」

千歌「どうかな」

ここで止めることもできたのかもしれない

そうすれば私にもチャンスが回ってきたのかもしれない

それでも私は

曜「いいんじゃないかな」

想い人の背中を押そうと思った

千歌「ほんと?」

曜「私は応援するよ」

千歌「よーちゃん・・・」

千歌「ありがと!!」

千歌「早速行ってくるね!!」

曜「今から行くの!?」

千歌「へ?」

曜「いやこういうのにはタイミングっていうものが」

千歌「そうなの?」

曜「うんうん」

千歌「そっか・・・」

曜「私も一緒に考えるから」

私も告白をしたことはないんだけど

千歌「よーちゃんが一緒に考えてくれるなら心強いよー」

千歌「私そういうの全然わからないから・・・」

曜「だよね」

千歌「だよねってひどい!」

曜「ずっと一緒に居るもん何かあったらわかるよ」

千歌「それもそっか」

曜「だから・・・」

梨子ちゃんの事が好きになったのもすぐに気づいたよ

千歌「だから?」

曜「・・・ううん、なんでもない」

千歌「変なの」

曜「ちかちゃんに言われたくないな」

千歌「えー?」

曜「じゃあ考えよっか」

千歌「うん!」

それから千歌ちゃんと一緒にどうしたらいいのかを考えてみた

けれど未経験の二人が考えて思いつくのはありふれたものばかりで

千歌「うー・・・」

曜「近場でって考えると・・・やっぱり海かなぁ?」

千歌「そうだよねぇ・・・」

結局他にいいアイデアが出ることはなく海で告白することになった

千歌「・・・じゃあ行ってくるね」

曜「頑張ってね」

千歌「うん!」

小さくなっていく千歌ちゃんの背中を眺めていると

抑えていた感情が溢れてきた

曜「ちかちゃん・・・」

自然と涙が流れて行った

流れていく涙を止めることが出来なかった


しばらく経って涙も止まり千歌ちゃんの戻りを待つことにした

けれどその日千歌ちゃんが戻ってくることはなかった

次の日の朝早く千歌ちゃんから電話がかかってきた

千歌『ごめんね、昨日何も言わずに帰っちゃって』

曜「大丈夫だよ」

千歌『ありがと』

千歌『・・・』

曜「・・・どうだったの?」

電話越しの泣きそうな声から結果は予想はできていた

千歌『・・・』

数十秒程無言の時間が続いた

口を開いた千歌ちゃんはいつもと同じで明るく話し始めた

本当はつらいはずなのに

千歌『あはは、ダメだったよぉ』

千歌『ごめんね!せっかく手伝ってもらったのに』

曜「そうなんだ、残念だったね」

千歌『うん・・・』

曜「今から行こうか?」

千歌『へ?!だ、大丈夫だよ!』

千歌『私は元気だもん!』

曜「でも

千歌『とにかく大丈夫だから!』

千歌『じゃあね・・・』

曜「・・・切れちゃった」

感情が溢れだしそうな最後の一言に私は居ても立っても居られなくなった


家を飛び出した私は梨子ちゃんの部屋にいた

曜「ごめんね、突然」

梨子「それはいいけど・・・どうしたの?」

曜「余計なことなのはわかってるんだけど・・・」

曜「どうしても何もせずにはいられなかったから」

梨子「どういうこと?」

曜「ちかちゃんの事なんだけど」

梨子「・・・知ってたんだ」

曜「うん・・・」

梨子「そっか・・・」

曜「どうして断ったの?」

梨子「えっ・・・」

曜「・・・どうして?」

梨子「まさかようちゃんにそんなこと聞かれるとは思わなかった」

曜「・・・」

梨子「・・・そんな風に考えたことがないからかな」

梨子「友達としか考えたことがなかったから」

曜「・・・」

梨子「それで?」

梨子「聞いてどうするの?」

曜「しっかり考えてあげてほしい」

梨子「え?」

曜「ごめんね」

曜「こんなの私がすることじゃないってわかってるんだけど」

曜「それでもやっぱりちかちゃんの恋は応援したいんだ」

例えそれが自分の恋終わらせることになっても

梨子「・・・」

梨子「わかった」

梨子「しっかり考えてみる」

曜「よかった・・・」

梨子「けど」

曜「?」

梨子「ようちゃんはそれでいいの?」

曜「え・・・?」

梨子「だって、ちかちゃんの事好きなんでしょ?」

曜「そ、そんなこと

梨子「・・・見てればわかるよ」

曜「・・・」

梨子「私の応援をしていいの?」

梨子ちゃんにはすべてお見通しだった

梨子「ようちゃんは何もしなくていいの?」

でも私はもう決めたから

曜「・・・私はいいんだよ」

曜「私はちかちゃんがしたいと思うことを応援したい」

曜「ちかちゃんが幸せなら私はそれでいいんだよ」

梨子「そっか」

梨子「ようちゃんがそれでいいなら・・・私は何も言わないよ」

曜「・・・ありがと」

二人がどんな話をしたのかは私は知らない

けれどその後の千歌ちゃんの電話で付き合い始めたと報告を受けた

千歌『びっくりしたよぉ・・・」

曜「うまくいったみたいでよかったね」

千歌『相談に乗ってくれてありがと!』

曜「あんまり役に立てなかったけど・・・」

千歌『そんなことないよ!』

曜「そうかな」

千歌『うん!よーちゃんが相談に乗ってくれなかったら告白なんてできなかったもん』

曜「力になれたなら良かったよ」

千歌『ありがとね!』

二人の仲は順調でよくデートに行ったという話を聞くようになった

嬉しそうに話す千歌ちゃんと横で少し恥ずかしそうにしてる梨子ちゃん

そんな千歌ちゃんの幸せを応援するのが私の幸せだったはずなのに

千歌「それでね!りこちゃんってば転んじゃったんだよ!」

梨子「ちかちゃんが押すからでしょ!」

千歌「だって急がないと時間過ぎちゃうと思ってぇ・・・」

曜「そっか・・・」

だんだん二人と居るのがつらくなって

梨子「・・・?大丈夫?」

曜「え、あ、うん!」

梨子「ならいいけど・・・」

曜「・・・」

二人から離れたくなった

高校卒業後私は二人に何も言わず東京の大学に進学した

千歌『何も言わずに行っちゃうんだもん!』

曜「あはは・・・ごめん」

千歌『相談してくれてもよかったのに』

曜「・・・もう決めてたことだから」

千歌『そっかぁ・・・』

曜「・・・その後は順調?」

千歌『うん!えっとねー・・・』

私が二人と離れた後も順調に進んでいることを千歌ちゃんは嬉しそうに話してくれた

どんどん嬉しそうになっていく千歌ちゃんの声に反比例するように私の心は翳っていった

曜(千歌ちゃんが幸せならこれでよかったんだよね)

そうやって心に言い聞かせて千歌ちゃんの話を聞いていた

千歌『あっ、もうこんな時間』

曜「ほんとだ・・・いつの間に」

千歌『また電話してもいい?』

曜「もちろん、いつでもいいよ」

千歌『ありがと!』

曜「じゃあ・・・またね」

千歌『うん!』

それから電話で二人の話を聞くようになった

聞く限りとても順調に進んでいるようで千歌ちゃんも幸せそうだった

しかし、ある時から千歌ちゃんからの電話が来なくなった

心配になり何度もかけてみたけれど繋がらない

曜「どうしたんだろ・・・何かあったのかな・・・」

曜「・・・りこちゃんが一緒なら大丈夫だよね」

忙しくて電話をする暇がないのだと思い私も特に考えず過ごしていた

二人が幸せに過ごしていることを願いながら

その数日後、千歌ちゃんと梨子ちゃんが別れたという噂を聞いた
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2018年5月26日
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