穂乃果「雨止めー!」 海未「ダメです!能力を使いすぎては!」

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穂乃果-アイキャッチ27
1: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:33:06.86 ID:NRyKITcE.net
──屋上へ続く階段

絵里「今日も雨ね……」

希「今年の夏は雨が多いなぁ」

にこ「穂乃果、いつもの」

穂乃果「うん!穂乃果に任せて!」

凛「また雨を止めるの?」

花陽「たまには休んだほうがいいんじゃないかなぁ……」

ことり「そうだよ穂乃果ちゃん……」

穂乃果「大丈夫大丈夫!いっくよー!あめy──」

海未「穂乃果っ!」

穂乃果「んもー海未ちゃん!邪魔しないでよ!」
         チカラ
海未「さすがに能 力を使いすぎです!どんな危険があるのかも分からないのですよ!?」

穂乃果「危険?」

海未「そうです。アニメや漫画にもこういった不思議な力を扱った作品がよくありますが、何かしら代償があったりデメリットがあるものです」

真姫「穂乃果のにもそういうのがあるってこと?」

※ 分岐のバトル展開のみをまとめています(管理人)

元スレ: 穂乃果「雨止めー!」 海未「ダメです!能力を使いすぎては!」

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2: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:35:10.60 ID:NRyKITcE.net
海未「分かりません……ですが、分からないからこそ乱用は避けるべきです」

穂乃果「う~ん……そんなに気にすることかなぁ?」

海未「穂乃果の身に何かあったら大変です!」

絵里「それもそうね……今まであまり気にしてこなかったけれど、危険性は考えるべきね」

希「うちが言うのもあれやけど、こんな不思議な力を不思議に思わんほうが不思議やねえ」

穂乃果「でも練習はしたいんだもん!ラブライブがかかってるんだよ!」

凛「凛も練習したいにゃー!」

穂乃果「だよねー凛ちゃん!やっぱりやっちゃおう!雨──」

海未「穂乃果!」

穂乃果「止めぇえええ!!」

その日 音ノ木坂から雲が消滅した


ことり「……雨、止んじゃったね」

海未「少しくらい私を話を聞きなさい!」

穂乃果「大げさだよ海未ちゃん。穂乃果、何ともないよ?」
4: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:37:42.34 ID:NRyKITcE.net
真姫「でも自覚症状が出ることには手遅れ、なんて病気なんていくらでもあるし……」

にこ「さすがお医者様になる為にお勉強してるだけはあるわねー。ねー真姫ちゃん?」

真姫「な、何よ!これくらい常識よ!病気と同じように考えていいのか分からないけど……分からない……わか……違う……分か……うぇぇ……?」

にこ「真姫……?」
                                                      ・・
真姫「分からない……なにこれ……意味わかんない……違う……?意味が……意味が、解る!何なの……何なのこれぇええええ!!」

絵里「真姫!?」

花陽「真姫ちゃん!?」

海未「どうしたのですか真姫!しっかりしてください!」

真姫「解るの!全てが!私には……私にはあああ!?」

海未「体温が急激に上昇してる……?呼吸や脈拍……脳波にも乱れが……!」

ことり「海未ちゃんそんな事まで分かるの!?」

真姫「能力に……当てられて……感化……?なんだっていうのよこれ!」

穂乃果「真姫ちゃん!」

真姫「!!」
6: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:40:19.77 ID:NRyKITcE.net
にこ「真姫!?大丈夫なの!?」

凛「真姫ちゃん!」

真姫「大丈夫……もう大丈夫みたい」

にこ「……心配させんじゃないわよ」

真姫「ごめん……」

絵里「何があったの?」
                        チカラ
海未「何が妙な事を言っていましたね。能 力が……など言っていましたが」

ことり(その変な読み方止めて欲しいな……)

真姫「そうなの!私にも変な能力が身についちゃったの!穂乃果が力を使ったから、その影響……みたい」

穂乃果「え、私!?」

海未「みたい、というのは?」

真姫「能力者が力を使う時に、周囲の人に影響を与えるみたいで……その影響を浴び続けると感化されて能力に目覚める……らしいわ」

穂乃果「全部穂乃果のせいじゃん!?」
8: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:42:39.74 ID:NRyKITcE.net
希「真姫ちゃんは何でそんな事が分かるん?」

真姫「これが私の能力みたい……私には解るの、あらゆる現象が。その意味が。何でか分かんないけど解るの。何でか分かんないけど分かんない事もあるみたい。意味わかんない……いや意味は解るんだけど」

ことり「う~んと、要するに穂乃果ちゃんが雨を止める度にことり達にも変な力が、ってこと?」

真姫「そういうことらしいわ。近くに居る人ほど強く影響を受ける、らしいわ。穂乃果の場合は無意識に風とか弄ってるから微弱ながら影響は出続けているんだけど」

凛「よく分かんないにゃ……」

絵里「……穂乃果に一番近かったのは海未、ことりだったけれど、2人はどうなの?」

海未「私には、何も」

ことり「私も……」

絵里「でも、穂乃果がこの練習以外で力を使っていないとするならば使う場所はいつもこの場所。2人の場合は大体一緒に居るから微弱な影響?とかいうのも受け続けていると思うのだけれど」

海未「と言われましても……」

にこ「もうこれ、練習どころじゃないわね……」

花陽「そうだね……」

穂乃果(これからはあんまり使わないようにします……)
10: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:45:04.36 ID:NRyKITcE.net
絵里「……今日は練習止めましょう。なんかも訳がわからないわ」

真姫「そうして貰えると正直ありがたいわ……色んな情報が頭に流れ込んできて混乱しそうなの」

花陽「真姫ちゃん大丈夫?」

真姫「ええ、もう大丈夫。大丈夫だって事は理解できるから……」

穂乃果「せっかく雨止めたのにぃ……」
             チカラ
海未「穂乃果が変な能 力を使うからこうなったんです!」

穂乃果「それは反省してるよー!」

海未「ダメです!私の言う事を聞かないからこうなるのです!」

ことり「海未ちゃん落ち着いて?穂乃果ちゃんも反省してるみたいだし……ね?」

海未「全然反省してません!明らかに嘘をついています!声にストレスが籠ってますし発汗量に変化が見られます!」

穂乃果「分かんないよ!?」

真姫(海未……?今の……)

絵里「ほらほら、鍵閉めるからさっさと屋上から出なさい」
12: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:47:37.47 ID:NRyKITcE.net
──弓道場

海未(あんな事があった後では遊ぶ気にもなりませんし……たまには顔を出しましょう)

弓道部部長「おー、海未じゃん?今日はあっちの練習無いんだ?」

海未「え、えぇ。色々ありまして」

部長「たまにでいいからもうちょいこっち来てくれよぉ~。部活を無断でサボる不良な園田君?」」

海未「すみません、ラブライブの予選が近くて……」

部長「分かってる分かってるって。お陰で学校続いてるんだから文句は言わんよー。って早く着替えてこんかい!」

海未「はいはい」

部長「全く……」

海未「着替え終わりましたよ」

部長「はえーよ」
13: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:50:01.10 ID:NRyKITcE.net
海未(学校で弓を引くのは久しぶりですね……あんな事があった後とは言え、弓を触ると心が落ち着きます)

部長(こいつたまにしか来ねぇ割には当てて帰っていくんだよなぁ……部長の立場考えろって)

海未「……では」

海未(静止目標、距離28.36m、風速0.3m、風向方位0-8-6、温度31.4度、相対湿度62%、現状で射れば弾速MAX131.8km/h、コリオリは無視──今)バヒュン スコッ

部長「海未さんや?これド真ん中を狙う競技じゃねーから」

海未(なんでしょう……気持ち悪いくらい様々な状況が見えます……妙な感覚です……)

部長「無視かい」

海未(……同一目標、風速0.2m──)バヒュン ベキッ

海未「あ」

部長(的に刺さってた矢に当てた……!?全く同じ場所を……?)

海未「……今日はこれで失礼します」

海未(何なんですかこの変な感覚は……)

部長「当て逃げか畜生」


部長「矢がダメになっちまった
14: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:52:43.89 ID:NRyKITcE.net
──翌朝 神田明神

海未(今日は朝から29℃もあるのですか、どうりで暑いわけです。……何で温度計も見ないで分かるんでしょうか)

花陽「あ、海未ちゃんだ。おはよう」

海未「おはようございます花陽。相変わらず早いですね」

凛「凛も居るにゃー!」

にこ「私も居るわよ」

凛「今日も暑いにゃー……って皆来るの遅いよ!」

花陽「仕方ないよ、花陽達が早くきてるだけだから……」スッ モグモグ

海未「流れるような動作でおにぎりを食べ始めないでください……って今どこから出したんですか」

花陽「海未ちゃんも食べる?」

海未「い、いえ……」

凛「凛食べたいにゃー!チャーハンのやつ!」

花陽「いいよ、はい、凛ちゃん」スッ

凛「ありがとーかよちん!」
15: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:54:57.39 ID:NRyKITcE.net
にこ「明太子のおにぎりとかある?」

花陽「待っててね……はい、にこちゃん」

海未「そのおにぎり、一体どこから出しているのですか?ラップやアルミホイルで包んでいるわけでもないですし……」

凛「そう言えばそうにゃ」

花陽「そう言われると……よく分からないです」

海未「?」

凛「?」

にこ「?」

花陽「何でか分からないんですけど、こうすると……ほいっとおにぎりが。あ、食べます?高菜なんですけど……」

海未「い、いただきます……」

絵里「みんなおはよー……ってなんでおにぎり?」

希「おはよーさん。あ、美味しそうやなぁ」

真姫「ここで朝ごはん?」

凛「あ、3人ともおはよー!」
17: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:57:09.61 ID:NRyKITcE.net
花陽「3人も食べる?具は何がいいかな?」

絵里「そうね、まだ穂乃果とことりが来ていないし、食べながら待ってましょうか。いくらある?」

海未(あ、起こしに行くの忘れてました……)

希「じゃあうちは牛カルビおにぎり」

真姫「私は鮭でいいわ」

花陽「ちょっと待っててねー……はい、イクラと牛カルビ。こっちが鮭だよ」

希「お?手品?」

真姫「……!花陽、もう一度やってみて」

絵里「真姫って意外と食いしん坊?」

真姫「違うわよ」

花陽「鮭でいいよね、……はい、どうぞぉ~」

海未(おにぎりが出現すると同時におにぎりの周囲の気圧が瞬間的に上がっているのが見えますね。……なんで見えるんでしょう)

真姫「間違いないわ……。能力よ、それ」
20: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:00:24.39 ID:NRyKITcE.net
花陽「の、能力!?穂乃果ちゃんみたいな!?」
                              ・・
真姫「えぇ、間違いないわ。言ったでしょ?私には解るの」

にこ「さぁ~っすが天才真姫ちゃん」

真姫「……なによ」

にこ「べっつにー?」

凛「おにぎりを出す能力って凄いのか凄くないのかよく分かんないにゃ」

真姫「凄いなんてもんじゃないわよ。エネルギーや物質を変換させているわけじゃないわ、何もない空間に出現させているの。意味わかんない……いや解るんだけど」

海未(おにぎりが出現したことによって、そこの空間にあった空気が押し出され気圧が上昇したように見えた……と)

希「食費が浮きそうで羨ましいなぁ……」

絵里「おにぎり以外は出せないのかしら?具も一緒に出せるのだからお米以外も出せそうなものだけど」

花陽「やってみるね。えい、えい、えいっ!」

海未「煎餅におかき、お餅……」

希「全部お米やねぇ」
24: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:03:03.68 ID:NRyKITcE.net
真姫「お米に関していればいい、らしいわ。花陽、のり出せる?接着剤のほう」

花陽「やってみるね……えいっ!うわぁぁぁ!?手がベトベトするよぉ……」

にこ「……まぁ、のりだけ出したらそうなるわね」

海未「容器は出ないのですね」

凛「ラーメンは出ないの?」

絵里「お米関係ないじゃない」

花陽「が、頑張ってみるね凛ちゃん……えいっ!あっつ!?」

凛「あっついにゃあああ!?スープ飛び散ってるにゃああああ!?」

にこ「入れ物は出ないってさっきやったばっかじゃない!?」

海未「……これラーメンじゃないですね。少なくとも麺が……米でできているようですね」

絵里「米粉?ライスヌードルってやつかしら?」

希「フォーみたいな?」


ことり「皆ごめぇ~ん遅れちゃったぁ~!ってどうなってるの皆!?」

穂乃果「何で海未ちゃん起こしてくれないの!ってうわぁ!?ラーメンが飛び散ってる!?」
25: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:05:47.11 ID:NRyKITcE.net
絵里「来たわね元凶」

穂乃果「げ、元凶……」

海未「……また能力者が増えてしまいました」

ことり「今度は誰なの?」

凛「かよちんだよ!おにぎりたくさん出せるにゃー!」

穂乃果「凄い!?食べ放題じゃん!」

海未「このまま全員能力者になってしまってしまいそうな勢いです」

花陽(あ、今皆の前で能力使いすぎちゃった……?)

絵里「……いえ、花陽が純粋に穂乃果だけの影響を受けて能力に目覚めたのなら、少なくともあと3人が既に目覚めているはずよ。花陽、その力を使えるようになったのはいつ?」

花陽「気が付いたのは昨日の帰り道なんだけど……よく分からないです。ごめんなさい……」

絵里「充分よ、ありがとう。昨日、つまり雨を止めた時間。穂乃果達と花陽達は校門で分かれたからそれ以降の影響はないはず」
27: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:09:05.95 ID:NRyKITcE.net
絵里「……昨日真姫に影響が出た時間と花陽に影響が出た時間、普段の穂乃果との距離を考えて、昨日の時点で私と海未、ことりも目覚めているはずなの」

希「というと?」

絵里「昨日の穂乃果との真姫や花陽の距離、能力が目覚めた時間から影響力を計算できるわ。真姫が能力に目覚める366秒前に海未、その1秒後にことり、そしてその408秒後には私に出ているはず」

絵里「そして今の花陽が能力を使ったことによって……穂乃果と影響力が同じだと仮定するなら凛が既に目覚めているはず」

希「なんなん、その数字の細かさは……」

海未「……いえ、花陽の影響力は穂乃果の36.8%です」

穂乃果(私つえぇ)

絵里「ならば、今穂乃果が来たことによって影響を受けているから後56秒後に凛が……って海未、分かるの?」

海未「えぇ……昨日からなのですが、妙な感覚が……」

絵里「まさか、それが海未の能力……?」

希「ちょっと待って!えりちが何言うてるのかもよう分からんって!」

にこ「そうよ!計算って何の計算よ!」

絵里「よく分らないのだけれど計算できるのよ……」

真姫「それが2人の能力で間違いないわ。っていうか目の前で使われないと私の能力じゃ解らないみたいね……」
29: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:12:17.37 ID:NRyKITcE.net
絵里「計算が速くなるってこと?次の数学のテストが楽しみな能力ね」

希「また賢くなってもうたなぁ」

絵里「ちょっと止めてよ希」

真姫「試しにざっと円周率計算してみなさいよ」

絵里「えっとね──3.141592653589793238462643383279502884197169399375105820974944592307816406286208998628034825342117067982148086513282306647093844609550582231725359408128──」

真姫「答えは言わなくていいわよ。死ぬまで言い続けるつもり……?何桁くらいいけた?」

絵里「えーっとね……えー……16兆桁くらい?数えるの大変なんだけど」

希「賢いどころの騒ぎやなかった」

海未「私のはいったい……」

真姫「海未、今何度か言ってみなさい。湿度と気圧も。……ついでに穂乃果の体温」

海未「えっと、気温29.1℃、相対湿度69%、気圧は1006.0hPa……です。穂乃果の体温は36.2℃ですね」

穂乃果「海未ちゃん何で分かるの!?」

真姫「今の海未は様々なことを観測できる、そういう能力よ。今の海未なら観測者効果も不確定性原理も無視できるわ」
30: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:14:42.04 ID:NRyKITcE.net
にこ「花陽のおにぎりに比べてあんたらソルゲ組の頭脳派っぷりがなぁ~んか気に食わないんですけど?」

花陽「ごめんなさい……」

にこ「何であんたが謝るのよ」

絵里「知識、観測、そして計算……完璧ね」

真姫「さすが私達ね……」

海未「あまり私は嬉しくありませんが……弓道よりアーチェリー向きな能力です。弓道は精神で当てるものです」

ことり「そうなの?何が違うのかよく分らないけど……弓道のほうが可愛いよね」

絵里「そいうえばことりは?何か普段と違う感覚があるとか……」

ことり「う~ん……ごめんね、よく分らないの……」

穂乃果「あのー、ひとつ質問が」

海未「どうしたのですか?」

穂乃果「海未ちゃんや絵里ちゃんの能力って常に発動してるの?もしそうならここに居る皆って……」

真姫「あ」

絵里「言われてみれば……」
31: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:17:40.00 ID:NRyKITcE.net
海未「で、ですが真姫の影響力は穂乃果と比較して5.56%、私は7.62%、絵里は12.7%しかないですし……」

絵里「海未、それで計算するともう全員能力者なんだけど……」

真姫「まぁ、そうこともあるわよね」

にこ「ないわよ」

穂乃果「謝ってよー!海未ちゃん謝ってよー!昨日穂乃果が怒られた意味ないじゃん!」

海未「も、元はと言えば穂乃果が使うからこうなったんじゃないですかぁ!」

真姫「人体には悪影響とかデメリットないし……いいんじゃない?強いて言うならお腹が空きやすくなるけど」

凛「じゃあじゃあ!凛の能力はなんなの真姫ちゃん!」

にこ「そうよ!私はなんなのよ!」

希「うちにも……なんか実感湧かないなぁ」

真姫「私に解るのは目の前で起きた現象だけなの、聞かれても解らないわ」

にこ「なによ、昨日は「解るのーあらゆる現象がぁー」とか言ってたじゃない!」

真姫「解んない事もあるって言ったじゃない!」

希(なんでやろな。9人の歌の女神だったはずやのに、9人の能力者集団になってもうた)
33: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:20:11.44 ID:NRyKITcE.net
絵里「ってそんな事より練習よ練習!昨日の放課後だってやってないんだから!」

にこ「そうよ!あんた達気が弛んでるんじゃないの!」

凛「さっきまでにこちゃんも一緒だったにゃー!」

絵里「ほら!柔軟から始めるわよー!」

8人「「「はーい」」」

ことり(ことりはどんな能力なんだろう……)

凛(凛にも……)

にこ(私もああいう変な力が……?)

希(うちは別に要らないんやけどなぁ……)

絵里(皆気になって仕方がないって感じね……)

穂乃果「海未ちゃん痛いよぉ~!」

海未「これくらい我慢しなさい!」

絵里(あの2人はもうちょっと考えてくれてもいいんじゃない……?)
35: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:23:42.87 ID:NRyKITcE.net
絵里「じゃあ階段ダッシュやるわよ。海未、タイムお願い」

海未「はい」

絵里「じゃあまずにこと希からね。よぉーい、スタート!」

にこ(別に体力が上がったりとかはないのね……)

希(ひょいーっと瞬間移動できたらええのに……)

海未「2人ともタイム落ちてます。……余計な事を考えてないで練習に集中してください」

にこ「ストップウォッチ持ってないじゃない!タイム計りなさいよ!」

海未「見れば分かりますし……」

にこ「……そう」

絵里「次、凛と花陽ね。準備して」

りんぱな「「はーい」」

凛(なんだろう……体がウズウズする)

絵里「用意、スタート!」

花陽「あれ?凛ちゃんが居ない」

真姫「……もう上に居るわ」
38: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:26:55.96 ID:NRyKITcE.net
凛「な、何今の」

海未「り、凛!今のは!?340km/hくらい出てましたよ!?」

凛「凛にも分かんない!!」

希「能力?」

にこ「あんた!抜け駆けしてんじゃないわよ!能力使えてんじゃない!」

花陽「わあ!凄いよ凛ちゃん!足が速くなるの?」

凛「凛にもよく分んないにゃ……」

海未「後で真姫に説明してもらいましょう……。あ、花陽は昨日より速かったですよ」

絵里「えと、つ、次ね。穂乃果、ことり」

穂乃果「う、うん」

穂乃果(ことりちゃん、名前からして飛びそうなんだけどどうなんだろう)

ことり(名前からしてお空を飛べそうな気がする)

絵里「用意、スタート!」

ことほの((……飛べるわけじゃないみたい))
43: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:29:44.11 ID:NRyKITcE.net
海未「はい、穂乃果は記録更新です。ことりは何で手をパタパタさせてたんですか」

ことり「飛べるかと思って……」

海未「……それは残念でしたね」

絵里「じゃあ最後は私達ね」

真姫「今さら言うのもあれなんだけど、階段ダッシュってあんまりトレーニングとしては効果薄いわよね」

絵里「何で走り込みにしなかったのかしら……って行くわよ真姫」

真姫「はいはい」



海未「はい、2人ともお疲れ様です。では10分休憩しましょう」

ことり「疲れたぁ~……」スッ モグモグ

穂乃果「あ、穂乃果にもマカロンちょーだい!」

ことり「いいよー、はい!」

花陽「どこから出したの?」

にこ「……さっきもこんな流れがあったんだけど」
49: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:32:35.94 ID:NRyKITcE.net
絵里「マカロンを出す能力……?」

凛「なんか微妙にゃ……」

ことり「なんかごめんね……」

希「かわええやん♪」

真姫「何かを出現させるって凄いことなのよ。私たちのとは別格と言っていいわ。それにマカロンだけってわけでもないみたいだし」

絵里「花陽の能力はお米に関していれば何でもいいみたいだったし、ことりのも似たようなものかも知れないわ」

穂乃果「やってみてよことりちゃん!洋菓子なんてどれも砂糖とかバターの塊みたいなもんだし、色々出せるよ!」

にこ「和菓子屋の娘がさりげなく洋菓子disってんじゃないわよ」

ことり「えいっ!えいっ!えいっ!」

真姫「マドレーヌにブリオッシュ、これはフィナンシェね」

海未「初めて見るお菓子です」

凛「凛も初めて見たにゃ~」

ことり「えー、そうなの?美味しいのに……」

絵里「主食を出せる花陽にお菓子を出せることり……山で遭難しても死ななそうね」

海未「水があればですが」

絵里「それはほら、お粥とか」

海未「なるほど」
52: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:35:22.86 ID:NRyKITcE.net
海未「それにしても意外というか予想外でした。てっきり衣装を一瞬で作れる、みたいな服に関する能力かと思ってました」

ことり「それじゃ作る楽しみが薄れちゃいそうだから、もしそうだったとしても使わないと思うな」

ことり(あ、でも服を何となくだけど弄れそうな気がする……)

ことり「ねぇ穂乃果ちゃん、ちょっと風吹かして?スカート捲れちゃうくらいの」

穂乃果「え、いいけど……風吹けぇえええ!」

にこ「っていきなりなんなのよ!別にこのスカート鉄壁だから捲れはしないけど」

ことり「えい」

穂乃果「あ、今日の海未ちゃん水色だ」

海未「ってうひゃああああ!?何で私だけスカートが捲れるんですかぁああ!?」

ことり「えい……あれ?穂乃果ちゃんのは捲れない……花陽ちゃんのも無理……?あれ……?」

真姫「無駄よ、海未のスカートしか弄れない……みたいだから」

海未「なんなんですかその迷惑な能力はぁああああ!?」

穂乃果「ことりちゃん凄い!2つも能力あるんだ!」

真姫「基本的には1人1つらしいけど……珍しい例らしいわ」
57: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:38:09.62 ID:NRyKITcE.net
にこ「ちょっとことり!1個頂戴よ!あたしにはなんか能力ないの!?」

ことり「はい、にこちゃん」スッ

にこ「マカロンじゃないわよ!」

凛「にこちゃんうるさいにゃ……」

真姫「にこちゃん、ちょっとにこにっこにーってやってみて」

にこ「それが私の能力に関係しているのね!いくわよー!にっこにっこにー!どう!?」

真姫「……別に何もないけど」

にこ「あたしで遊ぶんじゃないわよ!!」

真姫(私の能力にも間違いがあるのね)

にこ「……なによ真姫?どうかしたの?」

真姫「何でもないわ」

真姫(にっこにっこにーの直後ににこちゃんのファンが2525人増えた?にこちゃんのファンが8億人を超えてる?そんなわけないじゃない……)
60: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:40:49.07 ID:NRyKITcE.net
──練習後 登校中

希「結局、うちの能力は分からんかったなぁ……」

絵里「そのうち分かるわよ。能力だと分かりやすいようなものだけとは限らないわ」

希「そうなんかなぁ?」

絵里「それと……穂乃果、凛。あなた達は能力の使い過ぎに気を付けなさいよ?」

穂乃果「分かってるよぅ……」

凛「分かってるにゃ」

真姫「今日体育があるからって使わないでよ、凛」

凛「だから分かってるにゃー!」



希(うちの能力、なんなんやろな)
112: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:28:19.61 ID:qnv0WOdL.net
やっぱり能力ものだしバトル展開を書きたくなったから>>60から別世界線
誰得展開注意


──放課後

絵里「──では今日の練習はこれで終わりましょう」

凛「つっかれたにゃ~……」

花陽「お疲れ、凛ちゃん!」

希「凛ちゃん、あんだけ動けるのに疲れるんやな」

真姫「凛は速く動けるってわけじゃないわ、自分とそれ以外の時間の流れをずらしているの」

絵里「凛にはまわりが遅く見えているだけ、というわけね」

真姫「そう。だから例えば私達と競走をすれば、タイムは違えと同じくらい疲れちゃうってわけ」

凛「う~ん……凛にはよく分んないや」

花陽「無意識にできてるなんて凛ちゃん凄い!」

凛「かよちんのほうが凄いって真姫ちゃん言ってたにゃ~!」

にこ「で、なんでも知ってる真姫ちゃん。あたしの能力はなんなのよ」

真姫「……知らないわよ」

真姫(にこちゃんが上手く制御できないせいでにこちゃんのファンがさらに5,000万人増えている。でも本人に言ったら……)

真姫(間違いなく全人類をにこちゃんファンにするわね、断言すらできる)
114: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:31:08.45 ID:qnv0WOdL.net
──下校

穂乃果「これからどうしよっか」

海未「すみません、私は帰らなければならないので……。今日は母が稽古を見てくれる日なのです」

にこ「あたしも今日は帰るわ。……スーパーに行かないといけないの」

ことり「じゃあ……しかたないね」

絵里「じゃあ今日はこれで解散しましょう」

希「そか……ほな」

凛「ばいばーい!じゃあかよちん、かーえろ!」

花陽「う、うん。で、では……」

凛「真姫ちゃんも一緒に帰るにゃ~!」

真姫「わ、分かったから引っ張らないで!」

海未「ほら、穂乃果行きますよ」

穂乃果「分かってるって──」


にこ(今日は卵の特売だったわね)
117: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:33:57.48 ID:qnv0WOdL.net
──帰り道

にこ(危なかった……後10分でタイムセール終わっちゃうところだったわ……)

にこ(これで今日は親子丼でも……肉なし親子丼とか虚しいからオムライスにでも──)

にこ(はぁ……別に貧乏ってわけじゃないけどこんだけ人数居るとねぇ)

にこ(タイムセール、凛なら焦らなくていいのよね~、羨ましいわ)

にこ(結局、あたしの能力って──)

英玲奈「おや、君は」

にこ「え、英玲奈!?」

英玲奈「偶然だな。ん……買い物の帰りか」

にこ「えぇ、ああああ、そ、そうなん、です」

英玲奈「そんなに緊張しないでくれ、もう同じ立場のライバルではないか」

にこ「そう急に言われても……」

にこ(うわあああどうしようどうしようサインとかお願いしても大丈夫なのかないやでもさすがにそれはなんていううあああ!?)

英玲奈「……ところで矢澤にこ。いや、にこ」

にこ(ぬぁああまえで呼ばれたあああ!!)
118: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:36:40.70 ID:qnv0WOdL.net
英玲奈「何か悩み事があるように見えるが、大丈夫か?」

にこ「わ、分かるの!?……ですか」

英玲奈「見れば解る」

にこ(なんか真姫ちゃんみたいなこと言ってくるわね)

にこ「ええ、悩みというかなんていうのか……μ’sの練習があっていつもタイムセールがぎりぎりに──」

英玲奈「その事じゃない」

にこ「え?」

英玲奈「──能力について、悩んでいるのではないのか」

にこ(っ!?)

英玲奈「図星、か。分かりやすいな。では能力の何について悩んでいるか、だが……上手く制御できない、もしくは使い方が分からない。どうだ?」

にこ(な、何で能力のことを!?あれは穂乃果だけが持っててそれがあたし達にうつっちゃってて……ほ、他にも能力者が!?)

英玲奈「答えてくれないと分からないではないか」

にこ「あ、えっと……どんな能力かが分からない……っていうかなんていうか……」

英玲奈「なるほど」

英玲奈(それでわけも分からず無意味に暴走していると……しかしなんて強力な能力波だ)
119: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:39:48.01 ID:qnv0WOdL.net
英玲奈「それなら協力できそうだ。UTXにも能力者は在籍しているし、専用の設備もある」

にこ「!?」

英玲奈「スクールアイドルたるもの、能力に目覚めるのは珍しいことじゃない」

にこ「そ、そうなんですか……」

にこ(真姫ちゃんの説明と違う……影響を受けると目覚めるんじゃ?)

英玲奈「どういった能力なのかを調べる事は可能だ。今から来てみないか?」

──UTX 基礎能力研究室

英玲奈「ここだ」

にこ「こ、こんなものが……能力って一般的なものだったんだ……」

ツバサ「あらにこさん。……ここに居るってことは能力者だったのね」

にこ「ツ、ツバサ……!?」

ツバサ「どうも、ツバサよ?」

英玲奈「何の能力なのか分かっていないようなのだ。そこで検査しないかと誘ってな」

ツバサ「なるほどね、じゃ頑張って」

にこ(サイン下さいって言う暇なかった……)
120: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:43:28.09 ID:qnv0WOdL.net
研究員「ではこの検査台に仰向けに寝てくだい」

にこ「は、はい……」

研究員「5~6分で終わりますのでちょっと我慢してくださいね」

にこ「分かりました……」

にこ(ただのCTじゃないのこれ)

研究員『では検査始めます』

にこ(っ!?なにこれ……頭が……割れそう……!気持ち悪い!何よこれ!?)

にこ「……!」

にこ(声が……出ない!?)



UTX理事長「これが新しい子?」

研究員「ええ、見てください。……危険ですが、面白い能力ですね」

UTX理事長「まぁ、使えそうならいいでしょう。英玲奈、よろしくね」

英玲奈「はい」
121: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:47:36.04 ID:qnv0WOdL.net
にこ「……がはっ!?お、終わったの……?」

英玲奈「お疲れのようだな」

にこ「ちょっと!あんなに気持ち悪くなるなら最初に言ってよ!!」

英玲奈「すまんな……だが、君の能力が判明した」

にこ「え、本当!?」

英玲奈「あぁ、君の能力は──洗脳や幻覚、幻聴といった相手の精神に干渉する類のものだ」

にこ(地味……)

英玲奈「そこで提案があるのだが……UTXはバイトを募集している。やってみないか」

にこ「……なんでそこでバイトになるのよ」

英玲奈「能力者は貴重な存在だ、そこで能力者にしかできない仕事を頼みたい。もちろん報酬は用意する」

にこ「っていきなり言われても……」

英玲奈「どうだろうか。私も小遣い稼ぎにたまにやっているのだが」

にこ「そんなの内容を聞いてからに決まってるでしょ」

英玲奈「それもそうだな……。依頼は、スクールアイドルユニット:イーストハートを襲撃し、地方予選を棄権させて欲しい」

にこ「……は?」
122: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:52:22.87 ID:qnv0WOdL.net
英玲奈「メンバーを負傷させる、衣装を破壊するなど方法は任せる。どうだろうか」

にこ「ちょっ……ちょっと!?どういうこと!?」

英玲奈「もう少し具体的な説明が欲しいのか。依頼主はUTX、目的はスクールアイドルユニット:イーストハートを棄権させることにある」

にこ「ほ、本気で言っているの……?何かのドッキリ?え、なんなの?」

英玲奈「現時点ではイーストハートはそこまで脅威ではないが、十分に人気を有しており、我がUTX:A-RISEとてこのグループを軽視することはできない」

にこ「英玲奈って冗談とか苦手なのかなってイメージがあったんだけどなぁ~……?」

英玲奈「我がA-RISEのラブライブ本戦出場をより確実にするため、この障害を排除して欲しい」

にこ「……」

英玲奈「ラブライブへの道をより現実にする為の絶好の機会だ。そちらにとっても悪い話ではないと思うが」

にこ「悪いに決まってんでしょ!?……こんな下らない事に誘う為にあたしをここに呼んだの?」

英玲奈「報酬は30万円だ。君の能力があれば誰にも発見されることなく人ごみの中を堂々と突破可能と判断するが」

にこ「あたしが金に釣られるとでも?わたしはぁ~?このにこにースマイルでぇ~お客さんを虜にしたいのぉ~♪……分かった?聞かなかったことにしてあげるから──」

英玲奈「昨日の晩ご飯はもやしと豆腐を炒めたものだったな?」

にこ「……それが?」
125: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 22:59:47.36 ID:qnv0WOdL.net
英玲奈「その前は素麺。君の妹たち……確かこころ、ここあ、虎太郎だったか。美味しそうに食べてくれたそうだな」

にこ「だから?」

英玲奈「今日は特売の卵。確か戦前・戦時中の日本で卵焼きはご馳走だったそうだな。これは私の想像だが、食費に困っているような献立に思える」

にこ「生憎だけど、うちは皆もやしが大好きなの。それに今日の晩御飯はオムライスよ」

英玲奈「米、卵、ケチャップ、塩コショウ。なるほど、経済的な献立だ」

にこ「でっしょ?これからは家庭的なところをアピールしていこうかなーって──」

英玲奈「「だが30万円あればいくらでも美味しいものを食べさせてあげられるのではないだろうか」

にこ「さっきから黙って聞いていれば……!」

英玲奈「君は先ほどから黙ってなどいなかったではないか……」

にこ「うっさいわね。もう帰るわ。……A-RISEのファンやってたことをここまで後悔したことはないわ。じゃ」

英玲奈「ここまで取り合ってもらえないとは思わなかった」

にこ「なんで取り合うと思ったのかぜひとも聞かせてもらいたいわね」

英玲奈「何故、家族構成や食事の内容を知っているのか。そこを踏まえて考えれば何かわかりそうなものだが」

にこ「……どういう意味?」

英玲奈「観察できるということは干渉もできるという意味だ」

にこ「……何する気よ」
127: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 23:03:54.06 ID:qnv0WOdL.net
英玲奈「ありがたいことに君は我がA-RISEのファンだそうだな。感謝している。妹たちもそれを知っている」

にこ「……」

英玲奈「そのA-RISEのメンバーが姉想いの妹に接触した場合、どのような対応をされるだろうか」

にこ「ちょっと……」

英玲奈「何をするにも容易い」

にこ「それだけは止めて!」

英玲奈「さて、矢澤にこ。我々に協力してもらえないだろうか」

にこ「……」

英玲奈「話が早くて助かる」
128: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 23:06:52.22 ID:qnv0WOdL.net
──朝 神田明神

花陽「た……大変です……大変ですぅ!?」

凛「いきなりどうしたの?」

花陽「こ、このニュース見て!」

凛「ひ、酷い……!」

花陽「皆が来たら教えてあげないと!!」

──数分度

絵里「──で、全員揃ったわけなんだけど、重要な話って?」

花陽「このニュースを見てください」

海未「『人気スクールアイドルのイーストハートの衣装が何者かに刃物で切られるという事件が発生』……?』

真姫「『深夜に何者かが侵入し犯行に及んだとみられる』、酷いわね……」

穂乃果「こんなことするなんて許せないよ!」

ことり「衣装を作るって凄く大変なのに……!」

にこ「……」
129: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 23:10:02.47 ID:qnv0WOdL.net
絵里「イーストハートは同じ地方予選を突破したグループ、つまりご近所さんよ。私達も他人事ではないわ」

希「そやね……うちらも気を付けんと。衣装箱を鍵付きのに変えて貰おか」

真姫「うちの金庫使う?」

穂乃果「真姫ちゃんの家って金庫あるの!?」

真姫「穂乃果の家ってお店なのにないの……?」

にこ「……」

海未「……」チラッ

真姫「……」チラッ

真姫(海未が言いたいことはなんとなく解る。にこちゃんの様子が確かに変ね……ホント便利ね、この力)

真姫「どうしたのにこちゃん?」

にこ「あ、あたしね……イーストハートのライブに言った事があったの……。イーストハートの事も凄く好きだったの……」

真姫「そう、だったの……」

にこ「抽選会でね?サイン色紙貰えちゃったことなんかあってね……すっごく嬉しかったの……」

真姫「それは、残念だったわね……」

にこ「えぇ……本当に……残念……」
142: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 22:50:55.55 ID:YIhRjmqb.net
地区予選と最終予選がごっちゃになってますね、地区予選は突破してました
ユメトビ、ダンスタは歌ってるけどスノハレはまだ歌ってないって状況です
後しばらく誰得展開です


──授業中

にこ「はぁ……」

にこ(なんでこうなっちゃうのよ……)

・・・・・・・・

──昨夜2300

にこ(はぁ……やっと着いた……着いちゃった……)

にこ(っていうか何なのよ。『30万も払うんだ、経費くらい自分で払え』?タクシーって地味に高いじゃない……)

にこ「あ、時間ね。えーっと……アイドル、こちらエンジェル、感明送れ」

にこ(何で無線なのよ電話でいいじゃない!!)

???『ザ…ザザー……エンジェル、こちらアイドル、感明良し、送れ」

にこ(英玲奈じゃない……ツバサ?)

にこ「校門に到着、これより宿直室から侵入する。送れ」

ツバサ『アイドル、了解。10分間隔で定時連絡せよ。……頑張ってね~♪終わり』

にこ(……ついにやっちゃうのね)
143: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 22:54:02.65 ID:YIhRjmqb.net
にこ「お、お邪魔します……」ガチャ

警備員「ん?誰だ君は?」

にこ「だだだ誰も居ないじゃない」

警備員「ん……?」

にこ(ちゃ、ちゃんと能力効いているのよね!?ここで逮捕とか嫌よあたし!?)

警備員「そ、そうだな……言われてみれば誰も居ない……ん?誰も居ないのに俺は誰と話したんだ……?んん?疲れてんのかな俺」

にこ(せ、セーフ……げ、幻覚すげぇ)
144: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 22:57:38.53 ID:YIhRjmqb.net
──廊下

にこ「校舎内に侵入成功……んあーめんどくさいわねこれ!案内して!送れ」

ツバサ『騒がない騒がない。まず3階に上がって。終わり』

にこ(ここらで無線が故障しましたーって言えば帰れるのかな)

にこ(あの子達を真姫ちゃんの家にでも匿えば──意味ないか……)

にこ「3階に着いたわ。で?送れ」

ツバサ『3階にアイドル部ってあるらしいから頑張って探して。終わり』

にこ「ちょ!……何のための無線よ、まったく」

にこ(でもここで部屋が見つかりませーんって言えばこんなことせずに帰れるんじゃ)

にこ(でもそんな事したらあの子たちが……)



こころ『うわぁ!今日はハンバーグなのですね!お姉さま!」

ここあ『いいの!?お肉いっぱい食べていいの!?』

虎太郎『はぁんばぁ~ぐ~』




にこ(……)

にこ(ここは1年生の教室ね。ここも。ここは……音楽室?あの子達もここで歌の練習とか……)

にこ(……)

にこ(はぁ……)
145: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 23:00:10.18 ID:YIhRjmqb.net
にこ「あ……見つかっちゃった……」

『アイドル部』

にこ(ホントにやるのあたし?まだ引き返せるんじゃないのこれ?)

ツバサ『エンジェル?こちらアイドル。そろそろ10分経つんだけど何か問題?送れ』

にこ「あ、いや、その、あ、アイドル部の部室を発見したんだけど鍵かかってるの。送れ」

ツバサ『ドアごとぶっ壊せばいいじゃない。終わり』

にこ「なによそれ!なんかいよいよ犯罪者って感じじゃない!……あの消火器使っちゃおう……」

ガンッ!ガンッ!バゴンッ!

にこ「……もう後戻りできない、わよねこれ」

にこ(あ、あった。見たことない……次の新しい衣装?)

にこ(全然着たって感じしない、完成したばかりなのかな)

にこ(ことりみたいに一生懸命頑張って作ったのかな)

にこ(相当大変だったんだろうな。自分で作ってた時期もあったし、ことりの手伝いだってするからそのくらい分かる)

にこ(でもケガさせるよりはマシよね?い、衣装なら直せばなんとか……)

ツバサ『部屋に入れたの?どうなの?衣装あった?送れ』
148: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 23:03:43.03 ID:YIhRjmqb.net
にこ(……自分の大好きだったアイドルがここまで人でなしだったとは思ってもいなかったわ)

にこ「今衣装探してるとこ!終わり!」

にこ「そ、袖をちょんっって切るだけなら直すのはそんなに大変じゃないわよね?うん、きっとそう。そうに決まってる。うんうん。ちゃちゃーっと2~3分で直っちゃうわよね?」

にこ「そ、そのくらいなら大丈夫大丈夫さささ最終予選までには直っちゃうわよねあははは」

ツバサ『ねーまだー?送って』

にこ「い、今見っけたわよ!ざくっっと切ってもう帰るわよ!送れ!」

ツバサ『……切るときはばってん描くように4分割にしちゃって。すぐに直されちゃったら意味ないから。送れ」

にこ「わ、分かったわよ。終わり」

にこ「まぁ……そうよね」

にこ「……」

にこ「……」

ザクッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・
150: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 23:06:34.59 ID:YIhRjmqb.net
──授業中

にこ(こんなことになるなら能力なんて要らなかったわよ!)

にこ(もう……なんでこうなっちゃうかな)

教師「──澤さん?矢澤さん?聞いていますか?」

にこ「……え?ああ、はい……」

教師「ではこの問題を答えてください。問4の括弧の3です」

にこ「……知らないわよそんなの」

教師「はい、正解です。では次の問題を田中──」

にこ「……帰ります」
152: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 23:08:42.41 ID:YIhRjmqb.net
──放課後

穂乃果「あれ?にこちゃんは?」

希「いや?うちは何も聞いとらんで?早退?」

絵里「早退はしていないらしいけど、靴はもうないの……帰っちゃったのかしら?」

海未「部長が無断欠席とは……」

花陽「でも……元気出ないのは花陽も分かるよ?」

凛「かよちん?」

花陽「だってにこちゃん、イーストハートの事好きだったみたいだし……」

真姫「サイン持ってるくらいだものね……あの落ち込み方は相当よ」

海未「にこは落ち込んでいるというより、何かに怯えているという感じに見えましたが」

真姫「オトノキが狙われていたら……って考えれば、あのにこちゃんよ?」

絵里「ラブライブへの想いは人一倍強いからね、あの子」

ことり「にこちゃん、手伝ってくれる事も多いから……衣装への想いも強かったんじゃないかな?」

海未(そういうのとは違うものを感じたのですが……説明が難しいですね)
155: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 23:12:14.43 ID:YIhRjmqb.net
──UTX

英玲奈「昨日はご苦労だったな」

にこ「……どうもご丁寧に」

英玲奈「随分と嫌われてしまったようだ」

にこ「ま、人並みには」

英玲奈「嫌われたついでに次の仕事を依頼したいのだが、受けてくれるだろうか?」

にこ(元々拒否権なんかないじゃない……)

にこ「で、次は」

英玲奈「名古屋に行ってもらう」

にこ「な、名古屋……」

英玲奈「目的は名古屋のスクールアイドルグループ:georgeの排除だ」

英玲奈「このグループは前大会へ出場を果たし、今回も中部地区予選を突破している」

英玲奈「地区が我々と異なる為、現段階で排除できなければ本戦での衝突避けられない。我がUTXは、これを無視できない障害と判断した。そこで君に頼みたい。」

英玲奈「説明は以上だ。ラブライブへの道をより現実にする為の絶好の機会だ。そちらにとっても悪い話ではないと思うが」

にこ「やればいいんでしょやれば……」

にこ(っていうか、ここまでラブライブに拘るのは何なのよ?あたしが言うのもあれだけど、ただの学生のお祭りじゃない……)
157: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 23:24:52.10 ID:YIhRjmqb.net
──翌朝 神田明神

真姫「にこちゃん、今日は休むって」

希「にこっち、大丈夫やろか……」

海未「……」

花陽「それが……このニュース見てください……」

絵里「またスクールアイドルが狙われたの?」

穂乃果「なんで……?どうしてこんなことするのかな……」

ことり「熱狂的なファン……みたいな?」

真姫「それなら盗んで行くでしょ。無惨に切り刻む意味が分からないわ」

絵里「アイドルに恨みでもあるのかしら」

凛「り、凛たちは恨まれてないよね……?」

花陽「予選を突破できなかった人達には恨まれているかも……」

絵里「それなら違う地区を狙う意味が分からなくなっちゃうわ」

穂乃果「……な、悩んでばっかりいてもしょうがないよ!穂乃果達はいつも通り練習しよう!」

絵里「……それもそうね」
164: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:53:54.30 ID:ggPbMmny.net
──UTX

英玲奈「いつもご苦労。では次の仕事だ」

にこ「ねぇ、一つ質問いい?」

英玲奈「なんだ」

にこ「あたし以外にはこういうバイトって居ないの?」

英玲奈「1人雇えば十分だからな。無駄に人件費をかけるほど、金は余っていない」

にこ「……そう」

英玲奈「質問は終わりか?では、次の仕事だが──」

──UTX

英玲奈「次の仕事を依頼したい。次は──

──UTX

英玲奈「次の仕事──」

──UTX

英玲奈「次──」
165: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:54:26.36 ID:ggPbMmny.net
──音ノ木坂学院 放課後

絵里「今日の練習はこの辺にしましょう」

希「そやね……」

凛「にこちゃん、今日も来なかったね……」

花陽「きっと大丈夫だよ……。私だって、好きなアイドルが結婚した時は2週間くらい寝込んじゃったことあるから……」

穂乃果「でも、アイドルを狙った事件って毎日起きているんだよね……?それって──」

真姫「大丈夫よ。ラブライブも近いんだし……にこちゃん、そのうち不貞腐れながらでも来るわよ。……絶対」

希「だといいんやけど……」

海未「……」

絵里「って、毎日毎日私達が落ち込んでいてもしょうがないわ……もう帰りましょ」

穂乃果「そうだね……海未ちゃん、帰ろっか」

海未「いえ、私はこれから真姫と曲の調整をしますので……先に帰ってください」チラッ

真姫「……そういう事だから」

ことり「そっかぁ……じゃあ帰ろ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「う、うん。じゃあね」
166: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:55:04.63 ID:ggPbMmny.net
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真姫「で、全員帰ったけど」

海未「えぇ、実は──」

真姫「にこちゃんの事?」

海未「……その通りです。やはり、あの時に感じた違和感がどうも拭えなくて」

真姫「最初は考え過ぎじゃない?って思ってたけど……海未が感じたって事は、そういう事なのよね」

海未「ありがとうございます。それで、にこの様子を見に行こうかと。真姫が居れば何かが 解る かと思いまして」

真姫「なるほどね。じゃあ、まず家に行ってみましょうか」

──マンション 玄関前

ポンポーン ピーンポーン

真姫「出ないわね」

海未「ええ。中に人が居るのは感じますが……」
167: 連投規制ってどうなってます?(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:56:06.83 ID:ggPbMmny.net
──マンション 室内

ここあ「μ’sの人だよ?出る?」

こころ「お姉さまに知ってる人が来ても出てはいけないと言われました!」

ここあ「う、うん……」

──玄関前

真姫「……だって」

海未「わざわざ大声で教えてくれるとは思いませんでした」

真姫「いよいよ怪しいわね」

海未「スーパーに買い物かも知れません。街中を探してみましょう」
168: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:56:41.65 ID:ggPbMmny.net
──秋葉原

真姫「で、テキトーに歩いてるけどアテはあるの」

海未「すみません……にこは能力を暴走させていたのでそれを感じ取れればと思いまして」

真姫「暴走……」

海未「えぇ、目覚めた時から爆発的な能力波を撒き散らしていたので……」

真姫「そう言えば最近……にこちゃんのファンの増加数が解らないのよ」

海未「はい?」

真姫「目覚めた直後から暴走していたのは海未も知っての通り。私がにっこにっこにーしてみてって言ったの覚えてる?」

海未「はい。確かあの直後に暴走が始まって……そう言えば、なぜ今はにこの能力を感じないのでしょうか」

真姫「それなの。あの子、制御出来ずに暴走させて……地球規模で洗脳・刷り込みを無意識下に行っていたの。自分のファンになるように」

海未「そういう能力だったのですか……」

真姫「凄かったのよ?ストップウォッチみたいに数字がぐいぐいと……地球規模だから、地球のどこに居ても『目の前の現象』としてファンの増加を理解できた」

海未「でも今はそれがない。つまり……使いこなしている?」

真姫「……なんか、嫌な予感するのよね」

海未「……!待ってください、向こうから──ほんの少しですが、能力の微弱な影響を……こっちです」

真姫「ちょっと!いきなり走んないでよ!」
169: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:57:42.55 ID:ggPbMmny.net
──UTX

英玲奈「いつも素晴らしい働きを見せてくれるな、にこ。その活躍ぶりから仕事を2つ用意した」

にこ「……2つ?」

英玲奈「片方はUTX側からの正式な依頼。片方は私からの個人的な依頼だ。受けるのは1つで構わないが」

にこ「あんたの個人的な依頼ってのが気になるわね」

英玲奈「では私の依頼から説明しよう。御徒町のアイドルグループ:B-RICEのリーダーを1発殴ってきて欲しい」

にこ「聞いたことないグループね」

英玲奈「最近御徒町に出来た専門校のアイドルだそうだが……気に入らない。まずグループの名前。ふざけているのか」

英玲奈「次にリーダーの名前を綺羅ツバメといい、代表曲は『Private word』。どう考えても喧嘩を売っているようにしか見えない」

にこ「ただ個人的に気に入らないだけじゃない。そんなの抗議のメールでも送っときなさいよ」

英玲奈「自分の立場で考えろ。隣町の学校にν’sとかいうグループが発足し、『春色じゃんぷで1,2,smile』とか言う歌を引っ提げ地味に人気があったとする」

にこ「……まぁ、ちょっとイラッとするけど。地味に人気があるってところに」

英玲奈「受けてくれるか?」

にこ「(犠牲が小さいし)魅力的な仕事だけど……もう1つのほうを聞かせなさい」

英玲奈「そ、そうか……。もう1つは国立音ノ木坂学院の防衛だ」
170: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:58:43.89 ID:ggPbMmny.net
にこ「お、オトノキ!?どういうこと!?」

英玲奈「つい先ほど、音ノ木坂学院が襲撃されるとの情報を得た。我々と同じような工作活動をしている学校があるのだろう」

英玲奈「現在、国立音ノ木坂学院スクールアイドルユニット:μ’sは非常に注目されている存在だ」

英玲奈「前大会優勝校であるUTXにてライブを行い、地区予選を突破。人気、知名度共に非常に高い」

英玲奈「そのμ’sを最終予選で叩きのめすことにより、我がA-RISEの圧倒的優位性を見せつけ本戦にて優勝する」

英玲奈「我々はそう計画している。その前に君たちが排除されるのは我々にとっても不本意である」

英玲奈「にこには待ち伏せてもらい襲撃犯と交戦。都合のいいよう刷り込み等で従順にさせ、我々に身柄を引き渡して欲しい。始末はこちらでする」

英玲奈「自分の母校の危険を未然に防ぐ絶好の機会だ。そちらにとっても悪い話ではないと思うが」

にこ「……お前を倒すのはこの俺だ、邪魔をするな。みたいなノリ?ジャンプの読み過ぎじゃない?」

英玲奈「我々はこの作戦に注目している。よって報酬は前払いで100万円だ。どうだろうか?」

にこ「……バカ。ただでもやるわよ」
171: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:59:53.59 ID:ggPbMmny.net
──UTX付近

海未「……この辺りです」

真姫「UTX?何で……いや、これはにこちゃんの……?つまりここに今にこちゃんが居るって事、みたいね」

海未「分りますか?」

真姫「なんとなく」

海未「!にこが出てきました!隠れますよ!」

真姫「あ、会いに来たんじゃないの!?って引っ張らないで!」



英玲奈「くれぐれも、よろしく頼んだぞ」

にこ「分かってるわよ」


海未「……A-RISE?」

海未(というか……あの人おかしいですね。そもそも人なのでしょうか……?どうにも……)

真姫「あの2人、なんて言っているか分かる?」

海未「すみません。空気の振動は見えるのですが、何を言っているのかは……」

真姫「まぁ、そうよね……」
172: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:00:56.80 ID:ggPbMmny.net
──神田明神

海未「どう、考えますか」

真姫「さぁ?まったく……意味が分かんない。さすがに『会話してる』ってのを見ただけじゃね」

海未「しかし、にこの表情……非常にやる気に満ちていました。いったい何が──」

ファイトだよっ!♪
にっこにっこにー!♪

海未「ケータイ、鳴ってますよ?」

真姫「そっちもね。っていうか何よその着信……人の事言えないけど」



件名:重要
本文:国立音ノ木坂学院、理事長です。
    速やかに理事長室に集合してください。
174: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:01:43.39 ID:Chdcp9sl.net
──理事長室

海未「遅くなりました」

真姫「……」

穂乃果「海未ちゃんおそーい!

ことり「あれ?曲の調整は?」

海未「ま、まぁ、いろいろありまして……それより、これは?」

理事長「8人揃ったところで、本題に入ります。つい先ほど発見したのですが、理事長室のドアにこんな紙が」

絵里「『連日スクールアイドルを狙っている犯人がこの学校を狙っています。注意してください』……?なに、これ」

希「犯行声明?」

海未「というより、忠告してくれていますね」

真姫「待って、この字……にこちゃん?」

理事長「分かるのですか?」

真姫「断言してもいいわ」

理事長「……根拠は?」

真姫「あ……えと……」

理事長「まぁ、いいでしょう。確信が持てましたので」
175: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:02:28.22 ID:ggPbMmny.net
絵里「確信……?」

理事長「では、皆さんに集まってもらった理由を言いましょう。これを見せる為ではありません。今夜、この学校の見張りをお願いしたいのです」

絵里「警備、ですか?それなら警備会社や警察に頼むべきでは」

理事長「あなた達は警備員や警察官よりよほど頼りになる存在だと思いますが?」

穂乃果「そ、それって……」

理事長「知らないとでも思っていましたか?あなた達が練習を始める頃合いに不自然に晴れたり、2年生が修学旅行に行ったと思ったら台風が不思議な事に消えてしまったり……」

海未「やっぱりあれはやり過ぎだったんですよ穂乃果!」

穂乃果「だって泳ぎたかったんだもん……」

理事長「そもそも、この音ノ木坂の土地は昔から不思議な力に目覚める子が毎年1人や2人居るのです。隠すような事でもないですよ」

穂乃果「それが……私?」

理事長「ええ、今回の場合はそうです。そういえば……高坂さんのお母さんもそうでしたね」

穂乃果「お、お母さんが!?の、能力者だったんだ……」

理事長「ええ、それはそれは凄かったんですよ?今も使えるかは知りませんが」

理事長(今の子は能力者って言うのね。私の時は魔法使いって言ってましたけど)
176: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:03:30.57 ID:ggPbMmny.net
理事長「話を戻しましょう……しかし、毎年のように力に目覚める子が現れては、この学校から去ってしまうのです。UTXに転校という形で」

海未(UTX……!)

真姫(さっきのにこちゃんも……UTXに居たわね)

理事長「UTX側は我が校から能力者を引き抜いて何かしらの工作活動をしていると思われます。近年の急速な成長の裏には能力者が居たのでしょう」

穂乃果「穂乃果は転校する気ないんですけど……」

理事長「この学校を気に入ってくれてありがとう。ですが、皆さんはありがたくも有名なμ’sです。UTX側からすれば引き込みにくいという事情があるのでしょう」

絵里「連日の事件もUTXの工作、だという事ですか?」

理事長「ターゲットは地区予選を突破したグループばかり。UTXが今大会の優勝を狙っているのではないか、と推測されます」

ことり「そんな理由で衣装を……」

真姫「ちょ、ちょっと待って!それじゃ犯人って……にこちゃん……?」

理事長「ただの推測です。……ですがこの紙を見る限り、にこさんは一連の事件について何か知っているということです」

海未「つい先ほど、真姫とUTXの前を通りがかったのですが、A-RISEの英玲奈さんと一緒に居るのを目撃しました」

理事長「貴重な目撃情報をありがとうございます。つまり、にこさんはUTX側と協力関係にある……もしくは弱みを握られ傀儡状態にある、と考えられます」

海未(あの怯えた様子……そういう事でしたか)
177: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:04:51.16 ID:ggPbMmny.net
凛「かいらいって何?」

絵里「言いなりになってるって意味よ。あのにこが、ねえ……」

花陽「大好きなアイドルに酷い事をするなんてただ事じゃないです。私ならやれって言われたらその場で死にます!」

凛(おおぅ……)

希「人質とか?妹さんとか……」

理事長「どちらにせよ、どのような理由があるにせよ、にこさんの、そしてUTXの行っていることは許されるものではありません。そこで──」

理事長「我が校は、というよりは私の個人的な意見ですが……矢澤にこさんを速やかに救出、保護するべきと判断します。皆さん、協力してくれますか?」

穂乃果「当たり前だよ!にこちゃん、絶対苦しんでるもん!皆も、それでいいよね?」

凛「当ったり前にゃー!」

真姫「……ぶん殴ってやるわ、あの野郎」

希(真姫ちゃん怖い怖い……にこっちのことになるとすぐこれやんなぁ)

理事長「反対の人は?」

「「「・・・」」」

理事長「結構です。……それでは、作戦を立てたいのですが、その前に皆さんの力について教えてください。それが無いと立てられませんので」

真姫「じゃあ……理事量、私が全員分説明します」
178: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:05:19.31 ID:Chdcp9sl.net
真姫「まず、穂乃果は天候操作及び自然災害の発生です」

穂乃果(……ん?)

真姫「海未は観測。これは不確定性原理や観測者効果などといった問題を無視します。絵里は8ペタフロップスの計算速度」

海未(なんとか効果ってなんですか……?)

絵里(ぺたふろっぷすって何の単位?)

真姫「花陽、ことりは物質の生成です。ただしイメージに偏りがある為、花陽は米、ことりは洋菓子に関連したものに限定されます」

花陽(ん?イメージできれば出るの?)

ことり(ん?頑張れば和菓子も出るのかな?)

真姫「ついでにことりには海未のスカートを捲る能力もあります」

理事長(なんの役に立つのかしら)

真姫「凛は時間流操作。擬似的に瞬間移動しているように見えますが、光速度を超えることはできません。それとつり合いが取れる為私達との老化のズレは発生しません」

凛(日本語でしゃべってほしいにゃ……意味わかんないにゃ……)

真姫「私は目の前の現象の意味が解ります。ですが、現象の意味が解っても原因が解らないといった事態は発生します。基準は私にも不明瞭です」

真姫「希に関しては能力をしようしたことがないので不明です」

希「力になれんでホントにごめんな?」

真姫「以上です」

理事長(誰一人自分の能力に納得いっていないように見えるんですけど……大丈夫かしら)
179: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:06:28.54 ID:Chdcp9sl.net
理事量「大体分りました。では……作戦の概要を説明します」

理事長「作戦目標は矢澤にこさんの保護。複数犯の場合は無力化、拘束もお願いします」

理事長「まず、屋上にて監視を行ってもらいます。これには海未さん、絵里さん、花陽さんに行ってもらいます」

理事長「それ以外の人は理事長室にて動きあるまで待機。にこさんが我が校に到達次第、凛さんに保護してらいます。穂乃果さんは凛さんの援護をお願いします」

理事長「それ以外の真姫さん、希さん、それとことりは前線に出すには難があります。この場で皆さんの補助をお願いします」

理事長「なお、音ノ木坂学院は、本作戦の成功に卒業、及び進級を保証します」

理事長「作戦の概要は以上です。音ノ木坂学院は、あなた達を高く評価しています。よい結果を期待していますね」

海未「分かりました。では……絵里、花陽、行きましょうか」

理事長「あ、それと海未さん。ついでにこれも持って行ってください」

海未「これは……洋弓ですか?あの、アーチェリーの経験は全くないのですが……」

理事長「なんとかなります」

海未「あ、あの、握り方から違うと思うのですが……弓道場から和弓を持ってきますので……」

理事長「和弓では射程に難があります。狙撃銃も用意できますが」

海未「……これでいいです」
180: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:07:28.96 ID:Chdcp9sl.net
──屋上

海未「理事長は弓道をバカにしています!弓は全部同じなど思ってないですか!?」

絵里「まぁまぁ落ち着いて」

花陽「えっとね、今ケータイで使い方を……ほら、これだって」

海未「えぇっと……こう、ですか?ん?ん??」

絵里(困ってる海未も中々可愛いわね……)

花陽「試しに何回か撃ってみたらどうかな?あっちの壁とかなら安全だと思いますし」

海未「こう握ってですね……引いて……軽っ……えい」バヒュッ

絵里「撃てるじゃない」

海未「……意外と当たるものですね。照準器?の見方がよく分らないですが……」

花陽(やっぱり塩むすびだよね~♪)モグモグ
181: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:08:08.84 ID:ggPbMmny.net
──数時間後

絵里「へっぷしっ!……最近寒くなってきたわね、特に夜は」

海未「そうですね」

花陽(お赤飯も美味しいよね~♪)モグモグ

絵里「うー暇!全然来ないじゃない!……花陽ぉ、お腹減った」

花陽「あ、うん。何味がいいかな?」

絵里「実は……じゃじゃん。紙皿を用意してきたわ。というわけでカレーライスお願い」

海未「あ、食器は用意してしまえばいいんですね」

花陽「えーっとね……えいっ!はい、どうぞ~。海未ちゃんはどうするの?」

海未「では梅のおにぎりを。あ、種抜きで」

花陽「はいどうぞ~」

海未「……花陽が居ると張り込み楽ですね」

絵里「皿ならまだあるわよ?かつ丼でも親子丼でもなんでも平気なのに……ってあっつ!?」

海未「98℃ありますからね、そのカレー」

絵里「早く言ってよ!って花陽ぉ!熱いじゃない!お水出せないの?米作りと水って凄く関係してるじゃない?」

花陽「ご、ごめんなさい……こ、米の研ぎ汁なら……」

絵里「……」
182: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:09:22.33 ID:Chdcp9sl.net
海未「っ!静かに。何かが接近してきます」

絵里「にこ!?」

海未「まだ分りませんが……校門の方向から歩いてきます、方位1-7-6、距離1000m」

絵里「って13分くらいで来ちゃうじゃない!カレー冷ます時間が……!」

海未「だからおにぎりでいいと言ったんです」

絵里「って花陽、皆に連絡。それとカメラの準備」

花陽「あ、そうでした。えっと、こちらて、偵察班です。何かが歩いて来てるみたいです」

真姫『了解。カメラの用意お願いね』

──理事長室

理事長「凛さん、穂乃果さん、準備してください」

穂乃果「行くよ、凛ちゃん」

凛「おっけーにゃ!」
183: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 00:10:11.89 ID:Chdcp9sl.net
──屋上

海未「目標、300m。……間違いありません、にこです」

真姫『了解。監視続けて』

海未「ん?他に何かが接近してきます」

真姫『何かって何?』

海未「いや、よく分らないです。電波や赤外線を撒き散らしながら何かが……」

絵里「車じゃないの?」

海未「いえ、音はほとんど見えません……」

真姫『そっちからも目を離さないで』

海未「はい」
199: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 20:56:10.47 ID:Chdcp9sl.net
──校門前

にこ(ここらで見張ってればいずれ来るでしょ)

にこ(って連絡連絡……)

にこ「フリーダム、こちらエンジェル。感明送れ」

英玲奈『エンジェル、こちらフリーダム。感明良し。送れ」

にこ「こちらエンジェル。校門前に着いたわ、学校の見張りを始めるわ。送れ」

英玲奈『こちらフリーダム。了解。その場に待機せよ。終わり』

にこ(大丈夫、大丈夫……今回は学校を守るの。悪さするわけじゃない。大丈夫大丈夫……)

にこ(誰か歩いてきたわね……あいつが襲撃犯?何を堂々と……)

にこ「こちらエンジェル。誰か歩いてくるわ。送れ」

英玲奈『こちらフリーダム……それは私だ、今そちらに向かっている。終わり』

にこ(え?何で?2人がかりで守るってこと?なら一緒にくればいいじゃない)
200: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:01:15.82 ID:Chdcp9sl.net
英玲奈「待たせたな」

にこ「何で英玲奈まで?」

英玲奈「まぁ、こういう事だ」ガチャ

にこ「な、何よその物騒なものは……」

英玲奈「これか?これは拳銃と言って、こう使うんだ」

にこ「ちょ!ちょっと!なんであたしに向けんのよ!!」

英玲奈「騙して悪いが……仕事なんでな」

にこ「……あはは。そっか、そうよね。色んなアイドルを潰したんだもの……潰されもするわよね……」

英玲奈「まぁ、そういうことだ」

にこ「と言うとでも思ったの?あたしはまだ死にたくはないの。……その銃を下しなさい」

英玲奈「……」

にこ「?その銃を下しなさい。聞こえないの?あなたはその銃を下さなければいけないの」

英玲奈「……ああ、そうか。1つ言い忘れていたことがあった」

にこ「え?」

英玲奈「君の能力は……私には効かない」
201: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:03:35.99 ID:Chdcp9sl.net
──理事長室

真姫「海未、そっちはどう?」

海未『何かがにこに接近……いや、あれは……」

真姫「何?どうしたの?」

海未『敵、スクールアイドル、A-RISE……統堂英玲奈です』

希「2人で襲いにきたって事?」

海未『にこと何かを話して──様子が変ですね……じゅ、銃を持ってます!にこに向けてます!!』

真姫「はぁ!?凛!出て!!穂乃果!ダッシュダッシュ!!」

凛「ほいにゃ!」

穂乃果「う、うん!」

理事長「そうきましたか……」

ことり「どういう事?」

理事長「UTXにとってμ’sこそが最大の障害であり……そして、にこさんは用済みという事でしょう」

理事長「作戦に変更はありません、統堂英玲奈を高脅威目標と認定。無力化しなさい」
202: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:07:12.25 ID:Chdcp9sl.net
──校門前

にこ「え?ちょ、ちょっと……!?」

英玲奈「気付いていなかったのか。私以外が君と接触することがあっただろうか」

にこ(!)

英玲奈「長い付き合いだ、苦しませはしない。一発で眉間を──」スッ

にこ「い……いや……!!」



凛「そんな危ないものはボッシュートにゃ!」



英玲奈(銃を奪われた。瞬間移動か?)

英玲奈「やはり……来たか」

にこ「り、凛!?」

穂乃果「にこちゃん走って!こっちこっち!

にこ「!?」

穂乃果「早く!」



英玲奈「Idol,This is Freedom,Plan B.over」

ツバサ「This is Idol,Plan B roger out」

あんじゅ「This is Venus,Plan B roger out」
203: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:10:02.46 ID:Chdcp9sl.net
海未『今、強力な電波を飛ばしました。無線かも知れません。何か聞こえましたか?』

凛「英語わかんない!!」

穂乃果「どういう事?どうしてにこちゃんを撃とうとしたの?」

英玲奈「……君達相手は時間稼ぎで十分だと言われている、精々楽しませてもらおう」

海未『凛!家庭科室からフライパンを!ぶん殴ってやりなさい!!』

真姫「はぁ!?私のにこちゃん撃とうとしたのよ!!金属バットよ金属バット!!』

英玲奈(星空凛が消えた。瞬間移動に見えるが……足跡があるな)

穂乃果「分かるように話してよ!」

英玲奈「話している時間はない」

穂乃果「話してって言ってるの!!」ピカッ ドォォォン!!

英玲奈(落雷……発電能力か?)

穂乃果「効いてない……?」

凛「てりゃあああ!!」カンッ

英玲奈「……フライパンは人を殴る道具ではないぞ?」

凛「!?」

英玲奈「それで?終わりか?ではこちらから──」

穂乃果「来ないで!」ゴゴゴゴ

英玲奈(地震?発電能力ではない……?)

理事長『じ、地震は困ります!まだ耐震化工事してないんです!』

真姫『知らないわよそんなの!!』
204: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:14:30.31 ID:Chdcp9sl.net
──屋上

海未「!?」

絵里「ちょっと!何よあれ!ぜんぜん効いてないじゃない!フライパン手抜いたの!?」

海未「いえ、フライパンは7mm凹んでます」

絵里「それ普通死んでるじゃない!?凛やり過ぎよ!」

花陽「絵里ちゃん落ち着いて……」

海未「音も変でした。甲高い音が……」

真姫『ちょっと!どうなってんのよあれ!あいつ、体が異様に硬いわ!!象さんもこんな硬くないわよ!!』

海未「真姫に解らないことが分かるわけないじゃないですか!!少なくとも能力は使われていないです!」

ことり『穂乃果ちゃん大丈夫なの!?』

海未「分かんないです!!」

絵里「って穂乃果押されてるじゃない!」

──校庭

穂乃果「ってえええええいい!!」ドガァァン

英玲奈「今度は地割れか……自分の母校を破壊するのはよくないぞ」

凛「何で効いてないの!?」バコン!バコン!

英玲奈「……君はいつの間に金属バットを持ってきたんだ」
205: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:17:02.94 ID:Chdcp9sl.net
──屋上

絵里「海未!弓弓!援護!援護!」

海未「200mも離れてるのに中るわけないでしょう!?」

絵里「穂乃果やられちゃうでしょ!?」

海未「それは困ります!!んもう!!やればいいんですよねやれば!!!」

真姫『ちょっと花陽!カメラ!映像来ない!!凛映してどうすんのよ!敵よ敵!!』

花陽「わわわごめんなさい!」

──理事長室

真姫「なんで防犯カメラの1つもないのよ!?」

理事長「予算がないんですからしかたないんです!!」

希「そんなこと言ってる場合やないで!!」

ことり「皆落ち着いて!!」
206: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:18:50.07 ID:Chdcp9sl.net
──校庭

穂乃果「なんなの……この人……?人なの……?」

凛「バットが曲がってきたよ!?」

英玲奈「能力者だと聞いてそれなりに警戒してきたんだが……意外と大した事が無いな」

ヒュンッ ドスッ

英玲奈(矢?……屋上からか。あんな距離からよく掠らせるものだ。いい腕をしている)

英玲奈(こちらが銃を全て失ったと判断して攻撃に出たのか?だが……1丁しか持っていないとは誰も言っていない)バァン

──屋上

絵里「外れてんじゃない!?」

海未「カスっただけでもマシですよ!……ん?下から強力な指向性のある電波が……っ!?花陽伏せなさい!!」

花陽「ふぇ?」

ピヒュン ブツッ

海未「……はな、よ?」

絵里「え……う、嘘でしょ……花陽……?」

花陽「」
209: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:24:03.32 ID:Chdcp9sl.net
うみえり「「花陽が米俵を盾にした!?」」

花陽「お、お米が無ければ即死でした……」

海未「ど、どうしたのですか花陽!?あんなにお米が大好きだったじゃないですか!?」

絵里「そのお米を盾にするなんて!!大丈夫なの!?」

花陽「で、でも!死んじゃったらお米の事を思い出すことすら出来ないんです!!」

海未「!!」

絵里「ってそんな事言ってる場合じゃないでしょ!伏せなっっさい!!」グイッ

花陽「うひゃあ!?」

真姫『撃たれたの!?大丈夫!?』

海未「被害ありません!」

絵里「……米俵、出せるんだ」

海未「まぁ、ワラはお米そのものですし」

絵里「ねえ、あたしちょっといい考えが思いついたんだけど」ニヤ

海未「何ですかその顔は」

絵里「海未、出来るだけ敵の位置を正確に教えて。そろそろ活躍したいわ」
210: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:27:42.52 ID:Chdcp9sl.net
──校庭

英玲奈「なんだあれは?米俵……?なんとも緊張感のない奴らめ」

凛「かよちんになんてことするの!!」ガツンッ!ガツンッ!

英玲奈「こいつはこいつで騒がしいな……」

ヒューン ドスン ヒューン ドスンッ!

英玲奈(何だ?米俵が降ってき──ぐほっ!?)

<左膝関節部 損傷>

──屋上

海未「敵の位置、距離178.55m、方位1-7-4、高低差16.47m、空気の状況は気温25.3℃、相対湿度65%、風速0.2m、風向方位0-7-5」

絵里「海未、花陽の腕を動かないように掴んで。とりあえず真南に1発」

海未「はい」グイッ

花陽「えいっ!」ドンッ!

海未「米俵の重量60.48kg、弾速120.0m/s。505m先……道路に着弾。人が居なくてよったです」

絵里「左5度、上に5度ズラしてみてもう1発」

海未「あの、水平の基準がないので上下の角度が分からないです。床のタイルも全部バラバラです。横の角度なら北を0、南を180にして見れますが……」

絵里「花陽、これ」っ皿

花陽「食べかけのカレー、ですか?」

絵里「米の研ぎ汁!」

花陽「は、はい!」

絵里「これが水平!」

海未「なるほど」グイッ

花陽「えいっ!」ドンッ!

海未「飛距離256.4m」

絵里「おっけー!分かってきたわ!右2度、上1度!」

海未「はい!」グイッ

絵里「撃てぇい!」

海未(米俵射出する人を初めて見ました)
212: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 21:33:31.66 ID:Chdcp9sl.net
──理事長室

真姫「き、効いてる!花陽、続けて!!」

花陽『は、はひぃ!!』

真姫「穂乃果!あんたもなんか降らせなさい!!」

穂乃果『え!?あ、うん!やってみる!!』

ガチャッ

にこ「はぁ……はぁ……どうなってんのよ……あんたたち……」

ことり「にこちゃん!」

希「にこっち!」

真姫「にこちゃん!けがはない!?痛い場所はない!?お腹空いてない!?ことり、なんかお菓子!!」

にこ「へ、平気よ!それよりこれは!?」

理事長「無事でよかったです、にこさん。今、にこさん救出作戦中です」

にこ「や、やめて!あいつ等に何かしたら……こころ達が!!」

真姫「詳しく聞かせて」
216: 猿食らいました(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:32:15.94 ID:Chdcp9sl.net
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

理事長「──つまり、妹さん達を事実上人質にされているというわけですね?」

にこ「そ、そうなの!!」

真姫「そういう事だから凛!にこちゃんのマンションに!義妹達の保護!!」

希(……ん?)

凛『う、うん!穂乃果ちゃん、任せた!』

にこ「凛1人で大丈夫でしょうね?」

真姫「他に送れる戦力が無いわ」

凛「鍵が閉まってて入れないよ!入れてもくれないし!」

にこ「うわぁ!?い、いきなり現れないでよ!!これ鍵!電話もしとくから」

凛「行ってくるね!」

にこ「……あ、こころ!?今そっちにうちの凛が行くから……え?ドアの前に居る?入れてあげて!そう!んでドアは絶対に開けないで!分かった!?じゃ!」

真姫「これで当面はどうにか……」

希「後はあの英玲奈だけやね……」
217: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:35:26.94 ID:Chdcp9sl.net
穂乃果「えっと、何か降らせる……何か……え、ええええい!!」

英玲奈「何をブツブツと……」

ガンッ!

<左肩部にクラスBの損傷 スタビライザーにトラブル発生 照準動作に深刻な誤差>

英玲奈(!な、何だ!?……小粒な隕石?くそっ!何でもありか!!)

真姫『何それ隕石?じゃんじゃんやって!』

海未『待ってください!な、なんですかあれ……?あの人の左肩……き、機械です!機械機械!!』

穂乃果「え!?ロボ!?」

真姫『はぁ!?と、とりあえず隕石も米俵もじゃんじゃんやって!それくらいしか効いてない!』

花陽『はひいいい!!!』

穂乃果「わかってる!!」

英玲奈(飽和攻撃に移ったか!)
218: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:37:25.73 ID:Chdcp9sl.net
──理事長

希「ロボットって居ったんやね……」

ことり「初めて見たよ……」

真姫「それであんなに打たれ強かったのね」

にこ「私の力が効かなかったのは……機械だから?」

真姫「精神と呼べるものがないのよ」

理事長「ビームとか撃つのかしら?」

真姫「ビームなんて実用性皆無じゃない、レーザーとかレールガンならまだ……ん、そういえば」

希「ん?どうかしたん?」

真姫「あいつ……1度も攻撃してこない」

ことり「え?」

希「そういやそうや……武器積んでないんかな?ビームとか」

真姫「海未!あいつに固定武装とかない?頭にバルカンとか!」

海未『ありません、どうかしましたか?』

真姫「なんでもないわ。……どういう事?」
219: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:39:39.45 ID:Chdcp9sl.net
──校庭

穂乃果「はぁ……はぁ……うりゃああああ!!」

英玲奈(被弾が多いな……)

<AN/SPY-1 作動>

英玲奈(私は時間を稼がねばならない……)

英玲奈「どうした?もう息が上がってきたのか?」

穂乃果「うるっさい!!」

英玲奈(持久力なら……私のほうが上のはずだ……!)

真姫『穂乃果、大丈夫?』

穂乃果「まだなんとか!」

真姫『そのまま頑張って!』
220: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:41:29.27 ID:Chdcp9sl.net
──理事長室

海未『敵、上空に強力な電波を飛ばしています!』

真姫「何?無線?……レーダー?」

海未『っ!米俵、命中率下がってきました!隕石もです!』

真姫「それレーダーよ!避けきるつもりなんだわ……でも他に方法がない、そのまま動きをけん制して!」

海未『はい!』

真姫「……このままじゃジリ貧ね」

ことり「ロボット相手に持久戦なんて……!」

理事長「もっとこう……どかんどかん敵をやっつけるような能力はないんですか!?ビーム撃つとかないんですか!」

真姫「ないからこうなってんのよ!!」

希「な、なぁ、真姫ちゃん?」

真姫「何?」

希「もしかして……敵さんの目的って……時間稼ぎと違う?」

真姫「時間稼ぎ?……それなら別に何か目的があるはず。凛、そっちは平気?」

凛『皆元気いっぱいにゃー!』

にこ「よかった……」
221: っていうかこっちおまけの癖に長いね(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:43:32.97 ID:Chdcp9sl.net
海未『電波の放出量上がりました!こ、これはいった──サ……ザ゙ザー……』

真姫「海未!聞こえないわ!海未!?……通信妨害?」

希「嫌な予感がする……」

ことり「え?」

希「な、何か恐ろしい感じが……」

ガチャ

ツバサ「夜分遅くにこんばんわ。μ’sの皆さん」

あんじゅ「どうも~」

にこ「ひぅっ……」

真姫「あ……A-RISE……!」

真姫(最初からこれが目的!?)
222: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:46:10.88 ID:Chdcp9sl.net
ツバサ「動かないで、これが見えない?」ジャキッ

理事長「全く……英玲奈さんといい、この国の銃規制はどうなっているのですか」

あんじゅ「あら?あたし達のお膝元がどこだか忘れちゃったの?あそこ、なんでも揃ってるのよぉ?」

真姫「秋葉原がお膝元、ねぇ……」

ツバサ「何?」

にこ「や、やめて!」

ツバサ「大丈夫、抵抗さえしなければ何もしない。……ああ、それと1つ」

あんじゅ「もしにこちゃんが私達に洗脳みたいなことしても……英玲奈ちゃんが皆を皆殺しにくるから、そのつもりでね?」

真姫「知ってるわよ。英玲奈ににこちゃんの力は効かないんでしょ」

あんじゅ「話が早くて助かるわぁ」

希「な、何でこんな事するん……?」

ツバサ「知る必要はないの。……音ノ木坂の理事長さん?これを」っ手錠

理事長「私に、どうしろと?」

ツバサ「全員を拘束しなさい。手は後ろ手にね?……早く」

ことり「お、お母さん……!」

理事長「ことり、ごめんね?でも、大人しくしていればきっと大丈夫よ……」

ツバサ「では、交渉を始めましょう」
223: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:49:38.11 ID:Chdcp9sl.net
真姫「交渉?脅迫も甚だしいわ」

ツバサ「あなた達に発言権はないの。分からない?」

真姫「……はいはい」

ツバサ「それに、軍事力を後ろ盾に交渉するのは外交の基本よ?で、理事長さん。あなたに選択肢をあげる。どれがいい?」

あんじゅ「1つ目は音ノ木坂学院の廃校。2つ目はμ’sのメンバーを退学させる。3つ目はここで死ぬ」

理事長「ん~そうねぇ……どれも嫌かしら?」

ツバサ「そうはいかない。人は選択を迫られる生き物なの」

理事長「と、言われましても……」

ツバサ「私達にはこういう選択肢もあるのだけど」スッ

ことり「い……いや……」

ツバサ「あなたの娘さんよね?ここで撃ち殺してもいいのだけれど?」

理事長「ま、待ちなさい!……で、ですが私の独断で廃校や退学は決められません」

あんじゅ「あら、ここで死ぬのは独断でもいいんじゃないかしら?」
225: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 22:53:29.82 ID:Chdcp9sl.net
理事長「……す、少し考える時間をください」

ツバサ「時間稼ぎのつもり?まぁいいけど」

にこ「……」チラッ

真姫!どうにかして助け呼びなさいよ!!

真姫(幻聴……?にこちゃん?)チラッ

何でも解るとか言ってたじゃない!どうにかする方法分かんないの!?

真姫(ど、どうしようもないわよ!動けないし!無線も使えないし!)

真姫(そもそも誰を呼ぶってのよ!穂乃果は英玲奈の相手で精一杯、凛はにこちゃんのマンション……海未?)

真姫(海未って割と強そうだけど……どうやって呼べばいいっていうの?大声で呼ぶ?間違いなく撃たれる……!)

海未(海未……海未……なんかないの?なんか……そ、そうだわ!あれよあれ!!)

とんとんとん、とん、とん、とん、とんとんとん

ことり(真姫ちゃん?どうしてことりの手を……?)

とんとんとん、とん、とん、とん、とんとんとん

ことり(どういう意味なの!?ことりには分らないよ……)

とんとんとん、とん、とん、とん、とんとんとん

ほらことり!助け呼びなさいよ!!

ことり(にこ、ちゃん?でもどうしたら……そうだ!わ、分かった!やってみる!)
227: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 23:07:01.66 ID:Chdcp9sl.net
──屋上

海未「なかなか当たらないですね!」

絵里「分かってるわよ!一旦右に大きく20度!2秒間隔で5度左に戻しつつ撃って!」

海未「はい!」グイッ

花陽「えい、えい、えいいいい!!!」ドンドンドンドンドンッ!

海未「すべてハズレです!真姫と連絡も取れないですしどうすれば……」

絵里「とりあえず続けるしかないわ!花陽、まだ平気?」

花陽「大丈夫ですっ……」

海未「敵が移動──ってひゃああ!?な、何ですかいきなり!!」

絵里「何よ急に」

海未「い、今スカート捲ったじゃないですかぁ!!」

絵里「私じゃないわ。って何よこんな時にふざけないで──」

チラチラチラ チラ チラ チラ チラチラチラ

絵里(あ、黒。意外と大胆ね)

海未「ほ、ほらまた……す、スカートが勝手に捲れている?」

チラチラチラ チラ チラ チラ チラチラチラ

絵里「……随分と規則的なパンチラね」

花陽「待ってください……こ、これ!SOSのモールス信号です!!」

絵里「分かるの?」

花陽「はい!国民的人気を誇った有名なアイドルの曲のイントロ部分にSOSのモールス信号が使われて放送に載せられないということが──」

海未「……!こ、ことり!!2人はここで砲撃を!ではっ!!」ダッ

絵里「い、行っちゃった」
233: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 23:27:29.61 ID:Chdcp9sl.net
──理事長室

ツバサ「ねぇ、まだかしら?」

理事長「え……えぇ、そうね……」

あんじゅ「助けを呼ぼうとしているのかしら?でも無駄。私達に何かあれば英玲奈が皆殺しに──」



海未「そういう事でしたか……ですが、残念ながら嘘が丸見えですよ?」ガツンッ!



あんじゅ「がはっ……」ドサッ

ツバサ「あんじゅ!?……園田、海未……」

ツバサ(何故パンチラをしながら現れた……黒い)

海未「はい、園田です」

ことり「海未ちゃん!」

海未「もうちょっとマシな呼び方はないのですか」

ツバサ「どういう方法で呼んだのか分からないけど……それで?武器も持たずにどうするつもり?」

海未「ご心配なく……あなた程度、素手で十分です」
234: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 23:36:35.69 ID:Chdcp9sl.net
ツバサ「随分な自身ね?そういえばあなたの実家は古臭い道場なんだっけ?武道の精神って銃よりも強かったの?凄いわね」

海未「自分自身が弱いからこそ、強い武器に頼らざるを得ないんです」

ツバサ「……もういいわ。死んで?」バンッ

海未「銃と言うのは……弾が真っ直ぐ飛ぶのですね」

ツバサ「避けたっ!?ありえない!」

海未「銃口の向き、指の動き……それが見えれば、絵里のような計算能力がなくとも弾道は予測できます」

ツバサ「そう。でもここには……あなただけではない!そこの胸のデカい女!どこ撃っても当たりそうね!」カチッ

希(なんやろ……いける気がする!)グッ

ツバサ「じゃ、ジャムった!?じゅ、銃はもう1丁──」

にこ(……)

ツバサ「何っ!?この黒板爪で引っ掻いたようなっ!幻聴!?」

真姫「ことり今!小麦粉思いっきり!!!」

ことり「う、うん!」ぼふんっ

ツバサ「なっ!?」

真姫「撃ってみたら?……部屋ごと爆発すると思うけど」

ツバサ「くそっ──」

海未「私を忘れられては困ります」ドンッ
252: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:47:28.48 ID:DUXfzczS.net
ことり「海未ちゃん!助けに来てくれたんだね!」

海未「当たり前です。小さい頃約束したじゃないですか。何があってもことりを守ると」

希「うちらは?」

ツバサ(ま、まだナイフが……!園田海未はこちらに背を向け──)

海未「もちろん皆さんもですよ。ああ、それと1つ言い忘れてました」ガッ

ツバサ「な……?」

海未「武道の言葉に残心というものがあります。例え敵を倒したと思っても、最後まで油断をするなという教えです」

ツバサ「!!」

海未「あなたは武道をバカにしていましたが、武道の心得を知っていればこのような事態は防げましたよ?」

ツバサ「何を偉そうに……!」

海未「武道とは単に戦いの技術を学ぶのではありません。心の在り方を学ぶのです」ドスッ

ことり(海未ちゃんカッコいい……///)

理事長「あの、海未さん?あまり娘を誘惑しないで貰えますか」

海未「そ、そんな事はしていません!!」

希「そか?無駄にカッコつけとったやん?」

真姫「海未なら相手にまだ意識があるかなんて一目で分かるじゃない」

海未「う、うるさいです!!」

理事長「今は無駄話をしている暇はありません」

海未「そ、そうです!あの人は英玲奈が我々を皆殺しにすると言っていました。しかしそれは明らかに嘘でした。つまり」

真姫「英玲奈自体には戦闘能力がない、ただの時間稼ぎだった」

理事長「そして綺羅ツバサ、優木あんじゅを無力化した時点で、あちら側の作戦は失敗したと考えれます」

海未「穂乃果の元へ向かいましょう。今も必死に英玲奈を抑え込んでいるはずです」

真姫「その前に手錠どうにかしなさいよ」
253: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:52:09.34 ID:DUXfzczS.net
──校庭

穂乃果「はぁ……はぁ……でぁやああああ!!」

英玲奈「液状化現象……足止めかっ!」

<攻撃警報 直上 弾着まで5,4,3──>

英玲奈「この程度の泥濘!」

<動力レベル ミリタリーからMAXへ>

穂乃果「そろそろ……諦めてよっ……!!」

<攻撃警報 直上 警告 電波障害により目標をロスト>

英玲奈「な、なんだ!?ECMか!?これは……鉄コーティング米!?ばら撒いているのか!」

穂乃果「花陽ちゃんナイス……!」

<被弾 AN/SPY-1故障>

英玲奈「ツバサ……まだなのか……?」



理事長「2人とも、もう結構ですよ。ツバサさんとあんじゅさんなら既に無力化しました」

英玲奈「……失敗、したのか」

理事長「絵里さん、花陽さん。2人ともに降りてきてください。凛さんは念のため、妹さんの護衛を引き続きお願いします」
254: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:58:31.02 ID:DUXfzczS.net
海未「穂乃果!大丈夫ですか!?」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「だ、大丈夫……ちょっと喉乾いたけど……」

花陽「あ、あの、100回くらい研いだ研ぎ汁なら飲めると思います」

穂乃果「な、何でもいいよ……」

理事長「では英玲奈さん。何故このような事をしたのか、説明していただけますか?」

英玲奈「話すと思うか?」

絵里「花陽!撃ち方用意!」

花陽「ぅへぇ!?は、はいっ!」スッ

英玲奈(あれは……Rice Cannon!?)

絵里「コメを……食らいなさい」

英玲奈「わ、分かった!話そう!!」

海未(……どんだけ嫌なんですか)
255: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:00:45.95 ID:DUXfzczS.net
英玲奈「我々がなぜ今回の事件を引き起こしたのか、だが……ラブライブの優勝が欲しかったのだ」

英玲奈「確かに我がA-RISEはトップクラスの人気があると自負している。それ故にUTXも人気校だ」

英玲奈「しかし……裏を返せばそれだけ。歴史や伝統、地域との繋がりのある音ノ木坂と違い、UTXにはA-RISEしかない」

英玲奈「もしA-RISEが優勝を逃し……トップクラスという肩書を失えば、UTXの人気は失墜するだろう」

英玲奈「現に君達μ’sの人気が上昇するにつれ、UTXへの志望者は減ってきている」

英玲奈「我々はそれを防ぎたかった。私達も君達同様に……母校を愛しているだけなのだ」

英玲奈「君達も廃校を阻止するため結成されたユニットだと聞いている。志は同じ──」

希「何……言うてるん……?」

絵里「希?」

希「うちらが……同じ……?」

英玲奈「そうだ。目的は学校を守りたい。それだk──」

希「ふざけないで!!」

<アキュムレータ破裂 クーラントホース損傷>

英玲奈(な、なんだ……?)
256: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:06:16.20 ID:DUXfzczS.net
希「うちらが……どれだけ必死に練習してきたか知ってる……?」

<オイルクーラー機能停止 異常発熱発生>

希「あのA-RISEに少しでも追い付こうと頑張ってきた!いつかは上に行きたいって頑張ってきた!」

<Emergency Cooling System作動 トラブルによりECS停止 原因不明>

希「大変な毎日やった!でも絶対に優勝するって諦めずに必死に努力してきた!」

<オイルホースに融解発生 油圧低下>

希「それはどこのスクールアイドルも一緒と違う!?どのグループも同じと違う!?」

<油圧ユニットの異常により油圧モーターを停止します 油圧ユニット停止に伴い全関節をロックします>

希「あなた達はその努力を無惨に切り刻んだ!皆の気持ちを弄んだの!一緒とか言わないで!!」

<異常発熱拡大 危険回避の為ジェネレータを停止します>

希「あなた達は……あなた達は!!」

<停止できません ジェネレータ爆裂 火災発生>

真姫「希、その辺にしときなさい」

希「でも!」

<非常電源に切り替わりました 稼働限界まで5分です>

真姫「死にかけてるじゃない。この場合、壊れかけっていうのかしら?」
258: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:09:49.38 ID:DUXfzczS.net
希「うちは……何も……」

真姫「希、あなたには希を叶える……叶えてしまう力がある。心のどこかで死んじゃえとか思っちゃったんじゃない?その力は、そんな風に使うもんじゃないわ」

希「うちはそんなこと……!それじゃこの人たちと……!」

真姫「……まぁ、気に病む事はないわ。もし私にそんな力があったら──今頃、こんな奴木端微塵だから。素粒子にまで還してるわよ」

希「……」

理事長「……そろそろ、私が話してもいいかしら?」

希「はい……」

理事長「今回の件、UTXがしたことは到底許されるものではありません。ですが、正直に言うと他校の被害にあまり関心はありません」

ことり「お、お母さん……?」

理事長「しかしながら、我が校の生徒に手を出したことは容認できません」

ことり「お母さん……!」

理事長「うちの学校から逮捕者が出た、なんて事になっていたらどうしてくれるんですか」

ことり「」

理事長「それと……この校庭!どうするんですか!穴だらけですよ!そこら中ぬかるんでますしあっちはひび割れ米俵は散乱……!!」

英玲奈「それは私ではない……」

理事長「どう、落とし前をつけてくれるおつもりですか?」にこっ

英玲奈(これが……恐怖か)

<エネルギーがありません 機能停止します>
261: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:14:40.34 ID:DUXfzczS.net
──後日 音ノ木坂学院体育館 全校集会

理事長「皆さんも知っての通り、UTX学院の廃校・解体に伴い、溢れた生徒の一部をを我が校が受け入れ──」

──3年生教室

教師「と、言うわけで全校集会で話が合った通り──、うちのクラスにも転校生が加わる。入れ」

ツバサ「ど、どうも初めまして……UTX学院から転校してきました綺羅ツバサで──」

「きゃーっ!!」「A-RISEよA-RISE!!」「すげー!!」「ねえねえ!あたしらってμ’sとA-RISE独り占め!?」

ツバサ「あ、あはは……」

にこ「……」ギロッ

ツバサ「ひうっ……」
262: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:18:04.79 ID:DUXfzczS.net
──放課後

ツバサ「な、何でUTXが廃校に……!」

真姫「あそこにビルが建つからよ?」

ツバサ「知ってる!何!?ニシキノ・サイエンス・テクノロジーって何!?知り合い!?」

真姫「うちのグループ会社だけど?」

あんじゅ「な……?」

真姫「そもそもあそこはうちの土地よ、リースしてただけ。っていうか何?アキバがお 膝 元 ?ふざけんじゃないわ秋葉原は私んちの庭よ庭!に・わ!!Garden!!Repeat after me!!Garden!!」

英玲奈「Garden」

真姫「Good!!あんた等なんて人んちの庭に勝手に巣作ってるアリみないたもんよアリ!!」


穂乃果「真姫ちゃん荒ぶってるよ……」

凛「真姫ちゃん怖いにゃ……」

希「まぁ……愛しのにこっちがあれやったからね」


真姫「しかも何!?『う ち で ラ イ ブ し な い ?』なんでアリの巣で歌わなきゃいけないのよ!!」


穂乃果「あ、うん……ごめん」

ことり「穂乃果ちゃんは悪くないよ……?」
264: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:20:38.77 ID:DUXfzczS.net
真姫「……はぁ、なんかすっきりしたわ」

A-RISE「「「ほっ……」」」

海未「では、部長から挨拶ですね」

A-RISE「「「!?」」」

にこ「どうも。アイドル研究部部長の矢澤にこです。部 長 の !矢澤にこです」

ツバサ「ひっ……」

あんじゅ「ぅぅ……」

英玲奈「……」

にこ「今日からあんた達A-RISEもこのアイドル研究部の一員として活動してもらうわ。部員として」

ツバサ「はい……」

にこ「部 員 と し て! そ し て あ た し が 部 長 !分かった!?」

あんじゅ「分かっておりますぅ……」

にこ「じゃあまず、新入部員にはやってもらわないといけないことがあるわ。にっこにー100連発!はいやって!」

ツバサ「にっこにっこにー……」

にこ「声が小さい!!」
265: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:23:07.48 ID:DUXfzczS.net
海未「しかし、予想外な結果でしたね。UTXが廃校とは……」

真姫「……ふん」

絵里「真姫、本気ね……」

希「にこっちの為やもんなー?」

真姫「なっ!?そんなんじゃないわよ!!」

にこ「えぇん?そうなのぉ?もしかしてマッキー、にこにーのと・り・こ?」

真姫「はぁ!?」

にこ「じゃあにこにーがぁ?不思議な力でぇ?真姫ちゃんを虜にしちゃうにこ~♪」

真姫「下らない事に能力使うんじゃないわよ!」

にこ「いっくよ~?にっこにっこにー♪」

真姫「……まぁ、効かないんだけど」

にこ「え゛!?もしかして真姫ちゃんもロボ!?」

真姫「んなわけないでしょ!?……とっくになってるのに──今さら効くわけないじゃない」
266: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:25:27.35 ID:DUXfzczS.net
──理事長室

元UTX理事長「わ、私の学校が……」

理事長「社会人としての誠意ある対応、ありがとうございます」

元UTX理事長「うぅ……」

理事長「ではゆってぃ?2Fの男性職員用のトイレ掃除をお願いしますね」

元UTX理事長「ゆってぃって何よ!?」

理事長「元UTX理事長なので、略してゆってぃです」

元UTX理事長「嫌よ!?」

理事長「トイレ掃除のおばさんでも構いませんが……早くしてきてください」

元UTX理事長「さっき見てきた時に洗剤とかブラシとかなかったんですけど……」

理事長「何を言っているのですか?毎月10万円も払うんです。そのくらい自腹で買ってください。ドンキにでも行けばありますよ」

元UTX理事長「へ……?」

理事長「では退室を許可します。早く行ってください?」

元UTX理事長「分かったわよん……。でも1つだけ聞かせて」

理事長「退室許可は出てきますが?」

元UTX理事長「最大のライバル校UTXの廃校、トップクラスの人気を誇るA-RISEの引き込み……これは、全てあなたの思惑通り?」

理事長「……」
267: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:28:30.07 ID:DUXfzczS.net
元UTX理事長「答えなさい」

理事長「……ただの偶然ですよ。たまたま上手くいっただけです」

元UTX理事長「随分と都合のいい偶然があったものね」

理事長「えぇ、意外と世の中は都合のいいようにできているのですよ?」

元UTX理事長「……そう。じゃ、買ってくるわ」ガチャ

理事長「……ふぅ。さてと、次はどうしましょうかしら……?」

ガチャ

ヒデコ「失礼します」

フミコ「します」

ミカ「ます」

理事長「あぁ、呼んでいたのを忘れていました」

ミカ「あ、ひっどーい」

理事長「すみません。……では、ミッションの概要を説明します。 ミッション・オブジェクティブは──」

268: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:31:04.50 ID:DUXfzczS.net
全てのA-RISEファンの方、すいませんでした
能力もの=非人道的な組織みたいな先入観があったんだけど他に思いつかなかった

あと米俵の弾道計算は空気抵抗を無いものとして計算したので実際にやるとかなりズレますので注意
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『穂乃果「雨止めー!」 海未「ダメです!能力を使いすぎては!」』へのコメント

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