穂乃果「ああっ!真姫ちゃんのお尻ににこちゃんが吸い込まれていく!!」

シェアする

穂乃果-アイキャッチ1
1: 名無しで叶える物語(浮動国境)@\(^o^)/ 2015/08/17(月) 22:25:31.46 ID:YSTzPt10.net
にこ「にごっ...誰か助け...」ジタバタ

真姫「おや?お尻に何か違和感があるぞ?」

花陽「真姫ちゃん、お尻ににこちゃんが突き刺さってることに気がついて無いみたい!」

凛「ケツの神経死んでるのかな」

穂乃果「早く引っ張り出さなきゃ!」グイー

にこ「あががっ...千切れる...」ギュウウウウウ

真姫「お尻がなんだか無性にかゆいぞ?」

元スレ: 穂乃果「ああっ!真姫ちゃんのお尻ににこちゃんが吸い込まれていく!!」

スポンサーリンク
4: 名無しで叶える物語(浮動国境)@\(^o^)/ 2015/08/17(月) 22:31:01.65 ID:YSTzPt10.net
にこ「...!...!?」モゴモゴ

穂乃果「もうツインテールしか出てないよ」

花陽「なんで真姫ちゃん平気なんだろう...」

凛「真姫ちゃんの腸内は宇宙かな」

真姫「うーん、ダージリンの薫り」ズズズ

花陽「私たちには見ていることしか出来ないというの!?」

穂乃果「くっそおおおおおおお!!」
33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:07:44.92 ID:jEJyvw+W.net
穂乃果「ついに全部飲み込まれちゃったよ……」

花陽「どうしよう、にこちゃんがいないと九人で踊れないよ」グスッ

凛「ねえ、かよちん。凛はこう思うんだ」

凛「もういない人を思うのはやめて、前に進むべきだって」

花陽「そうだね。それは良い事だと思うよ」

真姫「……」ズズッ

穂乃果「ねえ、真姫ちゃんは何とも思わないの? 真姫ちゃんのせいで、にこちゃんはこの世界からいなくなっちゃったんだよ!?」

真姫「紅茶がもう無いのよ」

穂乃果「ッ! 真姫ちゃん!」
34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:12:39.56 ID:jEJyvw+W.net
穂乃果「どうしちゃったの!? 何も言ってくれない、私達の言葉に耳を傾けようともしない!」

穂乃果「そんなの、いつもの真姫ちゃんじゃないよ! 馬鹿ッ!」

真姫「……」

凛「真姫ちゃん、辛いことでもあったの? 凛で良ければ話聞くよ?」

花陽「私も、そんな真姫ちゃん見たくないよ……」

真姫「……分かってるのよ、私だって」

真姫「にこちゃんが私のお尻に飲み込まれたことぐらい、理解してるのよ! けど、他にどうすれば良かったのよ!」

真姫「私だって、私だって……」

凛「真姫ちゃん……」
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:16:03.07 ID:jEJyvw+W.net
穂乃果(真姫ちゃん、知ってたんだ。にこちゃんがお尻に吸い込まれてること)

穂乃果「だとしたら、何故真姫ちゃんはにこちゃんをひり出す努力をしなかったの?」

真姫「事情があるのよ……」

花陽「事情って」

凛「にこちゃんをお尻に吸い込まなければいけない事情なんて、この世に存在するわけがないにゃ。それは世界の理に反している」

穂乃果「……聞かせてくれる? その、事情ってやつ」
36: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:21:38.63 ID:jEJyvw+W.net
真姫「私のお尻、少し前から変なのよ」

穂乃果「それは見れば分かるよ。人一人入ってるんだから」

穂乃果(人間が丸々入ってしまうような肛門。それを異常と言わず、何を異常と言うのだろうか)

穂乃果(真姫ちゃんは意を決したように、小さく生唾を飲み込み、言葉を続ける)

真姫「声が、聞こえるの」

凛「声……? 真姫ちゃんのお尻から、声なんて聞こえないよ」ピトッ

真姫「私以外には聞こえないみたいなのよ」

花陽「幻聴じゃないの?」

真姫「私も最初はそう思ったんだけれど。その声が聞こえるようになってからなのよ、お尻がこうなったのは」

真姫「関係があるとしか思えないじゃない」
37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:29:18.01 ID:jEJyvw+W.net
穂乃果(確かに、それはそうなのだろうけれど)

穂乃果(人間は奇妙な事柄が重なった時、それを関連付けて考えたがる。奇妙なAの原因を、奇妙なBに求めたがる)

穂乃果(そして、そのほとんどは的を射ていることが多い。確率の低い奇怪な現象なんて、偶発的に同時に起こるとは考えにくいことだから)

穂乃果(けれど……)

真姫「最初は何を言っているのか分からなかったんだけど、徐々にはっきり聞こえるようになって」

穂乃果(もし、それが間違いだった時、取り返しのつかない事態になることは目に見えている)

穂乃果「ねえ、真姫ちゃん。声と、肛門の拡張は関係ないことだって可能性は無いの?」

真姫「え? いや、その声は肛門の拡張についても若干呟くこともあったのよ」

真姫「今からそれを言おうと思ってたんだけど」

穂乃果「あっ、そうなんだ。うん、ごめん」
38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:32:55.35 ID:jEJyvw+W.net
真姫「その声が言うには、私の肛門はある場所へと繋がっているらしいの」

真姫「声の主がいる場所に、ね」

凛「して、その声とにこちゃんが吸い込まれたことに何の関係があるにゃ?」

真姫「声の主は、ことあるごとに様々な要求をしてきたのよ」

真姫「最初は、私とにこちゃんが映った写真だった」

穂乃果「写真?」

真姫「ええ、それを肛門に入れろって」

花陽「それで真姫ちゃん、こないだにこちゃんと一緒に写真撮ってたんだね」
39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:37:23.51 ID:jEJyvw+W.net
穂乃果「それで、要求に答えた後はどうなったの?」

真姫「一時は、声も聞こえなくなって、肛門も元に戻ったの。私もその時は終わったんだと思って、ホッとしたわ」

真姫「けど、その三日後また声が聞こえてきたの」

真姫「何でもいいから私が愛用している物を、こっちに頂戴って」

凛「それで真姫ちゃんは、その要求にも答えたんだね」

真姫「ええ、こんな超自然的なことをしてくるような相手を無視したら、どんな目に合うかと思うと……怖くて断れなかったの」

真姫「その時は、私の使っていたリップクリームを中に入れたわ」
40: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:44:47.08 ID:jEJyvw+W.net
花陽「それでも相手からの要求は止まらなかったんだね」

真姫「ええ、どころかますますエスカレートしていったの。私の髪の毛数本、服、下着まで……」

穂乃果「それで、それで……」

真姫「下着を送ってから一週間、声は聞こえなかったのよ。私もついに終わったと思って安心していたら……」

真姫「昨日、また声が聞こえたの。矢澤にこを此方に送れ、って」

穂乃果「それで、にこちゃんをそんなよく分からない相手のところに送ったの!?」

凛「あ、相手は何でにこちゃんを……!」

真姫「分からないの。私も、最初は嫌がったけれど、今回だけは何があっても送ってもらう、って」

真姫「送らないと殺す、って……」

穂乃果「殺し!」

穂乃果(真姫ちゃんの肛門の向こうにいる相手は、人殺しもしてしまうような存在なのだ。今にこちゃんがどうなっているか、もう、もう手遅れかもしれない!)
41: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 20:50:15.65 ID:jEJyvw+W.net
凛「……真姫ちゃん、まだお尻は向こうに繋がっている?」

真姫「え、ええ。まだ繋がっているようだけれど……まさか」

凛「凛が行くよ。行って、にこちゃんを取り戻してくる」

花陽「り、凛ちゃん! そんな……何をしてくるか分からない相手だよ!? 危険だよ!」

穂乃果「そうだよ、真姫ちゃんの言葉聞いたでしょ!? 殺してくるんだよ!」

凛「……にこちゃんは大切な仲間にゃ」

凛「見捨てるような真似は、出来ないよ」

真姫「凛、貴女……」

穂乃果(さっき忘れた方がいいって言ってたような……)

穂乃果「凛ちゃんがいくなら私も行くよ。一人だけ危険な目に合わせるなんてこと、したくないからね」
42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 21:03:28.36 ID:jEJyvw+W.net
花陽「わ、私も……」

凛「ううん、かよちんはここに残ってて」

穂乃果「私達が一時間以内に戻ってこなかった場合、希ちゃんを呼んで」

花陽「希ちゃんを?」

穂乃果「こういうスピリチュアルな事態に強そうだし、助けてくれるかもしれないから」

花陽「う、うん……」

真姫「出来れば私も行きたいんだけど、流石に自分の穴には入りようがないわね」

凛「じゃあ、行くにゃ……真姫ちゃんの肛門の中へ!」



「その必要はないわよ」



穂乃果「こ、この声……にこちゃん!? 一体何処から……」

凛「お尻の穴にゃ! 真姫ちゃんのお尻から声が聞こえるにゃ!」
43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 21:07:39.64 ID:jEJyvw+W.net
にこ「ふぅ……」ズルッ

穂乃果「帰ってこれたんだね、にこちゃん!」

真姫「無事だったのね……良かった、本当に」

にこ「……」ギュッ

真姫「に、にこちゃん? どうしたのよ、急に抱き着いたりなんて」

にこ「会いたかった」ボソッ

真姫「え?」

にこ「な、何でもないわよ。ちょっと怖かっただけ!」

凛「真姫ちゃんのお尻の向こうには何があったの?」

にこ「……よく覚えてないわ。ただ、寂しいところだったことだけしか」
44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 21:13:16.38 ID:jEJyvw+W.net
穂乃果「けど良かったよ、無事に帰ってこれて!」

真姫「ええ、一時はどうなるかと思ったけど」

にこ「悪かったわね、心配かけて」

凛「無事に帰ってこれたんだから何でもいいにゃ。皆でご飯でも食べに行こうよ」

花陽「そ、それなら美味しいご飯を出す店が!」

凛「かよちんはご飯大好きだにゃー」

……シテ

穂乃果「あれ? 今、何か聞こえた?」

にこ「……何も聞こえなかったわよ。さ、行きましょ」

穂乃果「う、うん」

穂乃果(何でだろ、にこちゃんじゃないみたいだ。姿は同じなのに、私の知ってるにこちゃんじゃないような)

穂乃果(気のせい、だよね)



45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/08/18(火) 21:22:20.40 ID:jEJyvw+W.net
 真姫ちゃんが事故で死んでから、もう一か月が経つ。

 最初は悲しんでいた皆も、徐々に真姫ちゃんのいない現状に慣れてきたのか、少しずつ笑顔が戻り始めている。

 きっと私も、そうならなければいけないのだろう。いくら泣いても、いくら想っても、もう真姫ちゃんはこの世にいないのだから。皆のように、真姫ちゃんのことを忘れなければいけない。

 そう思いながらも、彼女のことを忘れられず日々を過ごしていたある日、家の壁に穴が開いていることに気が付いた。

 敷金が戻らないかもしれない、と青ざめたけれど、私自身そんな場所に穴を開けた覚えはない。

 何で穴なんて開いてるのよ、そんな文句を言いながら傍に近寄った時。

 誰よりも聞きたかった声が、かすかに聞こえた気がした。


スポンサーリンク

シェアする

フォローする

『穂乃果「ああっ!真姫ちゃんのお尻ににこちゃんが吸い込まれていく!!」』へのコメント

コメントの投稿には初回のみDisqusへのアカウント登録が必要です。Disqusの登録、利用方法を参考に登録をお願いします。
表示の不具合、カテゴリーに関する事等はSS!ラブライブ!Disqusチャンネルにてご報告下さい。