ことり「おかしい…あれが来ない…」

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1: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 04:56:11.76 ID:kwpS38kb.net
「先月も来てないのに…どうしよう…」

便座に腰をかけながら目の前にかけられたカレンダーに目を向ける

コンコン

「ことり?大丈夫?」

「う、うん!」

慌ててトイレを出ると心配そうな顔をした母と目が会った

「具合でも悪いの?」

「う、ううん。大丈夫」

「そう?じゃあ先学校行くわね」

「うん。行ってらっしゃい」

先に家を出る母の背中を見送るとまた現実へと引き戻される

誰の子はもうわかってる…

「相談したほうがいいよね…やっぱり」

元スレ: ことり「おかしい…あれが来ない…」

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5: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:05:26.99 ID:kwpS38kb.net
「ことりちゃんなんか今日元気ないね?」

「そうかな?普通だよ」

穂乃果ちゃんにだけは知られたくはない…私達の関係

「おはようございます」

「おはよう、海未ちゃん」

「ことり?どうしました?」

「え?あ、なんでもない!おはよう海未ちゃん」

ふとした沈黙のあと廊下からクラスメイトの声が響いた

「穂乃果ー!先生がこの前のプリント提出してないの高坂だけだー!って怒ってたよー」

「うわわわ、忘れてたよー!ちょっと職員室行ってくる!」

慌てて教室を飛び出した穂乃果ちゃんの背中を見つめていた海未ちゃんの制服の裾を掴み
誰にも気づかれないように顔を近づける

「海未ちゃん…休み時間少し話できない…?」

「いいですよ」

掴んでいた私の手にそっと海未ちゃんが手を重ねる
9: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:12:31.43 ID:kwpS38kb.net
思わず体が強張って慌てて海未ちゃんから手を離した

「ことり?」

「ご、ごめん…。私も職員室に用があって…」

逃げるように教室を飛び出してしまった…

まだそうと決まったわけでもないまともに海未ちゃんの顔が見れない…

ちゃんと話せるのだろうか…いっそ海未ちゃんにも伝えずこっそり堕ろしてしまおうか…

なんてことも頭をめぐっていた

ドン

「いたっ…」

前を見て歩いてなかったせいで誰かにぶつかった

「す、すいません!」

「こら、廊下は走っちゃ…ってことりじゃない」

「え、絵里ちゃんと希ちゃん」

「どうしたん?もう授業始まるで」

「あ、えっと…、具合が悪くて保健室に…」
10: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:19:35.18 ID:kwpS38kb.net
「そうなの?一緒に行く?」

「う、ううん!大丈夫!」

「そう?無理せんでもええよ。顔色も悪いみたいやし」

「本当に大丈夫」

さとられてはダメ…

絶対みんなには知られたくない…

だってまだ海未ちゃんにも話していない…

「そう、なら気をつけてね」

「うん。ありがとう」

心配そうな顔で見つめる二人に出来る限りの笑顔を見せ安心させる

「じゃあ、また放課後にね」

「うん」

去っていく二人を見つめていると見覚えのある姿がこちらに向かってきていた

「ことり!」
12: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:25:14.94 ID:kwpS38kb.net
希ちゃんと絵里ちゃんと一言二言会話を交わすとまたこちらにむき直し

足早に向かってくる海未ちゃんの姿

「ことり。具合が悪いんですか?なら行ってくれれば」

「…言えないよ」

「え?」

「やっぱり言えない…」

「ことり?どうしたんです?」

「言え…」

ふと目の前が真っ暗になり海未ちゃんの私の名前を呼ぶ声も少しずつ遠くなっていった
14: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:33:27.02 ID:kwpS38kb.net
「ん…」

目の前に広がる白い天井

消毒液の匂いが鼻をつく

「ことり?…良かった。急に倒れたからびっくりしました」

「私倒れたの…?」

「はい。保健の先生が言うには貧血みたいです」

「そっか…」

私の手をそっと握りながら悲しそうな顔で海未ちゃんはこちらを見つめていた

今なら言えるかな…

でも言ってしまったら海未ちゃんはどんな反応する…?

「ことり…?大丈夫ですか?」

「…あのね、海未ちゃん」

「ん?」

「あの…ね…、実は…」
16: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:40:07.06 ID:kwpS38kb.net
ガラッ

勢いよく開く扉に音に思わず口ごもる

「ことりちゃん!」

「穂乃果」

「倒れたって聞いたから慌ててきたんだよー。大丈夫なの?」

私のために必死にここまで走ってきてくれた親友

そんな人を私は…私達は…

「…うん。貧血だって」

「そっかー。良かったー。」

「穂乃果、廊下を走ってきたんですか?生徒会長でありながら」

「だ、だって一大事だったんだもん」

「どんな事情があろうと生徒会長はみんなの見本であるべきです!そんな人が廊下を走るなど言語道断です!」

「海未ちゃんの鬼!」

いつもの他愛ないやりとりに少しばかり笑みがもれる

「まあまあ二人共。一応ここ保健室だから…」
17: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 05:45:49.42 ID:kwpS38kb.net
「ハッ!」

「海未ちゃんで生徒会役員なのに保健室で大声だしてるじゃん」

「それは穂乃果が…!と、とにかく説教はあとでします。ことり、ゆっくり休んでくださいね」

「うん…」

「ほら、穂乃果。私達は授業に出ますよ」

「えー…」

「えー、じゃありません!ほら行きますよ」

「ちぇっ…、ことりちゃんまたあとでね」

「うん」

ガラッ

部屋を出ていった二人の足跡が消えるのを確認すると思いっきりベッドに倒れこんだ

言わなきゃ…だよね…
34: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 12:47:53.54 ID:kwpS38kb.net
「…り」

「ん…?」

「ことり」

「海未ちゃん」

「ことり、もう放課後ですよ」

「え、うそ!?」

確かに窓から入る日差しが少しオレンジ色に変わっていた

いつの間に寝てしまっていたみたい

「ぐっすり寝れました?」

「うん。まさか放課後まで寝ちゃうなんて…」

「しょうがないですよ。体調が悪いときは寝てるほうがいいです」

「そうだね」

「今日は練習は休んでいいと穂乃果が。なので家まで送って行きますよ」

「え、悪いよ…!海未ちゃんは練習に出て?」

「ダメです。穂乃果からちゃんと送り届けてといわれたのですから。それに心配です…」
35: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 12:51:17.14 ID:kwpS38kb.net
ぎゅっと私の手を握った海未ちゃんが一瞬切なそうな顔し、

そして優しく微笑んだ

「さ、ことりのカバンはもう持ってきてますか」

「ありがとう…」

「いえ」

海未ちゃんに手を引かれながらゆっくりベッドから立ち上がると

乱れた髪と制服を整えた

「大丈夫ですか?」

「うん。帰ろうか」

「そうですね」

二人で保健室を出た
37: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 12:55:20.89 ID:kwpS38kb.net
いつもは穂乃果ちゃんの声が響き渡る帰り道も今日は静かで

何とも言えない空気が包み込んでいた

「ことり」

「ん?」

「朝、保健室で言いかけたこと何だったんです?」

「あ…、えっと…」

上手く言葉が出てこない…

ちゃんと言おうって決めたのに…

「あ…、家、着いちゃいましたね」

「うん…」

「それじゃあその話はまた今度聞くことにします」

「え…」

「今日はゆっくり休んでください」

そういって背を向けた海未ちゃんの手を咄嗟に私は握っていた

「ま、待って。少しうちに寄ってかない…?」
42: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 16:18:02.89 ID:kwpS38kb.net
「きゅ、急にごめんね…」

「いえ…」

ことりの部屋のベッドに腰をかけている海未ちゃんにお茶を出しつつ

自分もその横に座った

「あの…ね」

「はい」

海未ちゃんがこっちを見つめ私が話し始めるのじっと待っている

慣れているはずの視線が今はすごく慣れない…

「どうしました?ことり」

「あの…」

「ことり」

ふわっと何かに包まれる感触

そして目の前に広がる海未ちゃんの匂い

私はすっぽりと海未ちゃんの腕の中に収まっていた

「海未ちゃん?」
43: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/27(水) 16:22:55.91 ID:kwpS38kb.net
「ことり…」

少し赤らめた頬に今にも泣きそうなほど潤ませた瞳

これは海未ちゃんの「したい」っていうサイン…

「ことり…」

唇同士が軽く触れ、一度離れてはまたくっつける

「ん…っ」

「…んぅ」

息が続かず次第に開かれる唇の隙間から海未ちゃんの舌が入ってくると同時に

私はベッドに押し倒された

「海未ちゃん…」

「ごめんなさいことり…我慢…できなくて…」

恥ずかしそうに顔を赤らめる海未ちゃんの頬に私はそっと手を添えた

ああ…私はこの顔に弱いんだ…
62: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 00:36:04.65 ID:UEqmtlxb.net
「ことり…」

制服のボタン手をかけられ思わず体がはねる

ビクッ

「ことり?」

「な、なんでもない。ちょっとびっくりしただけだから…」

するすると脱がされていく制服

そして下着だけになった私の上に海未ちゃんが覆いかぶさっている

チュッ

首筋、胸、お腹に海未ちゃんのキスが降り注ぐ

「ことり…」

「…んっ…」
65: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 01:36:35.21 ID:UEqmtlxb.net
海未ちゃんが下着に手をかけたところで湧き上がってくる吐き気に

思わずその手を振り払いトイレに駆け込んだ

「…っぐ…おぇ…」

一頻り戻したところでトイレのドアが数回叩かれた

「ことり?大丈夫ですか?」

「う、うん…。ゲホ…ゲホ…」

口元をさっと拭きトイレから出ると心配そうな顔な海未ちゃんが目の前に立っていた

そのまま何も言わず部屋に戻る私の後ろを同じく何も言わず海未ちゃんはついてきた

ベッドに腰かけ机に置いてあったお茶を一口飲んだ
70: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 01:49:18.23 ID:UEqmtlxb.net
「すいません…具合が悪いのに…」

わかりやすいくらいに肩を落とし落ち込む海未ちゃん

「ううん…」

「本当にすいません…。私、もう帰ります…」

「海未ちゃん!」

カバンを持ち立ちあがった海未ちゃんをまたしても引き止める

「話があるの…」

「そういえばそのために家にあがったんでしたね」

こっちに向き直り私の話を待つ海未ちゃんに私は…打ち明けた…

「あの…ね…、赤ちゃん…できたかもしれないの…」

「え…」

鎮まりかえる室内

俯いたまま海未ちゃんの顔を見れないでいた

見るのが恐かった…
75: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 02:11:57.07 ID:UEqmtlxb.net
「…え…あ…」

目の前から聞こえるその言葉だけでも海未ちゃんが動揺してるのが伺える

無理もない…

まさかこんなことになるて私も思っていなかったから…



それは数ヶ月前のこと…

「ことり…」

朝、いつもの待ち合わせ場所に行くと海未ちゃんが顔を真っ青にして立っていた

「海未ちゃんどうしたの?顔色悪いよ」

「えっと…実は…」

モジモジと体をくねらせ股の間をしきりに気にしている

「あ、おトイレ?穂乃果ちゃん家で借りようよ」

「あ、いえ、違うんです!」

「じゃあ、なーに?」

「えっと…、実は…」
78: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 02:20:49.74 ID:UEqmtlxb.net
手を引かれ誰もいない路地に入ると徐にパンツを脱ぎだす海未ちゃん

「え!ちょっと海未ちゃん!」

慌てて視線を逸らしたのに

「ことり、見てください」

なんて言う海未ちゃんに少し戸惑いながらもそっと視線を向けた

「え…、それって…」

海未ちゃんの股の間には見慣れないものがついていた

実際見たことはなかったけどたぶんそうなんだろうなというものが脳内をめぐった

「男の子に生えてる…」

そう言ったところで海未ちゃんは目に涙を溜めながらその場にしゃがみこんだ

「どうしましょう!もう学校に行けません!」

「海未ちゃん」

「穂乃果にもどんな顔して会えば…」

鼻をすする音が静かな路地裏に響き渡り私もどう声をかけていいのか迷っていると携帯が鳴った

穂乃果ちゃんからだ
82: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 02:52:23.29 ID:UEqmtlxb.net
「もしもし、穂乃果ちゃん?」

びくっと海未ちゃんの体がはねた

「ことりちゃん?早く来ないと学校遅刻しちゃうよ」

「穂乃果ちゃん、海未ちゃんがね穂乃果ちゃん家行くまでの間に気持ち悪くなっちゃって」

「え!?そうなの!?」

「うん。だからね、ことり、海未ちゃん家まで送っていくから学校遅れていくね」

「そっかー。わかった。先生に伝えておくね」

「うん。ごめんね」

穂乃果ちゃんとの電話を切り海未ちゃんに目を向ける

まだしゃがみこんだまま目には涙を浮かべていた

「海未ちゃん、とりあえずうちに来ない?ここじゃ誰かに見られるかも」

無言でこくりと頷いた海未ちゃんの手を引いて私は来た道を引き返した
86: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:54:22.92 ID:UEqmtlxb.net
「少し落ち着いた?」

私の部屋のベッドに腰かけいれた紅茶をそっとを飲んだ海未ちゃんは無言でこくりと頷いた

少し安心してこれからどうするかを考えた

そして思い出す、海未ちゃんについてたあれを…

「(ち、違うでしょ!これからどうするか考えないと!)」

隣をチラっとみるとまだ俯いたままの海未ちゃん

私はそんな海未ちゃんの手をそっと握った

「大丈夫だよ、海未ちゃん。ことりがなんとかしてあげる」

「ことり…」
87: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:03:45.19 ID:UEqmtlxb.net
「うーん、でもどうしようか。このままずっと学校休むってわけにもいかないしね」

チラっと海未ちゃんのスカートのほうに視線を向ける

「ええっ?」

「ことり?」

え、なんか膨らんでるような…?

「な、なんでもないよ」

本能なのか、経験したことがないからなのか、相手は海未ちゃんなのに少し恐怖心を覚えた…

「ちょ、ちょっとおトイレ!」

そう言って立ち上がった拍子によろけてしまった

「わぁっ!」

「こ、ことり!」
89: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:17:04.40 ID:UEqmtlxb.net
「いててて…、ご、ごめん。海未ちゃん」

私は海未ちゃんに覆いかぶさるように倒れていた

「だ、大丈夫です」

「すぐどくね。…?」

私のお腹辺りに何か固いものが触れていた

海未ちゃんの携帯電話かな?

なんて思ったけどそれは熱を持ち段々と膨らんでいくのがわかった

慌てて海未ちゃんから離れると海未ちゃんは恥ずかしそうに股の間を押さえてチラッと私のほうを見た

「海未ちゃん…」

「朝もこんな風だったんです…。何か刺激が加わると膨らんでしまって…」

「そっか…」

広がる沈黙
94: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:24:36.33 ID:UEqmtlxb.net
ガチャ

ふいに玄関の扉が開く音

「あ、お母さん帰ってきちゃったみたい!」

「え!」

「ことりー?いるのー?」

階段を上ってくる音に慌てて思わず海未ちゃんをベッドに隠し私もベッドに潜り込んだ

ガチャ

「ことり、玄関に靴あったけど海未ちゃんもいるの?」

「う、うん。海未ちゃん気持ち悪いってトイレ…」

「そう。大丈夫かしら。ことりは学校どうするの?」

「ことりもちょっと熱っぽいから休む…」

「…わかった。先生には伝えておくわ。じゃあお母さん学校戻るけど海未ちゃん、ちゃんと家まで送るのよ」

「はーい…」

ガチャ パタリ
104: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 20:56:41.16 ID:UEqmtlxb.net
「ことり、別に隠れなくても良かったのでは…」

「た、確かに…エヘヘ」

「ことり…幻滅しましたか?」

「え…?」

「こんな体になってしまって幻滅しましたよね…」

ベッドの中で肩を震わせ泣いている海未ちゃんを私はそっと抱きしめた

「さっき本当はね、少し恐いって思ったの…。でもね、海未ちゃんなら平気だよ。恐くない」

「ことり…」

「だからね、元気だして海未ちゃん」

さっきよりも少し強めにぎゅっと抱きしめる

「ありがとうございます、ことり…」

すると海未ちゃんも私の腰に手を回し抱き返してきてくれた
113: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 01:13:21.26 ID:J0S/W8q5.net
やっぱりなんか固いの当たってるよぉ…

海未ちゃん平気なのかな?

そんな好奇心から少しそれを触って見る

一瞬海未ちゃんの体が跳ねたかと思うと赤らめた顔をこちらに向けた

「こ、ことり!」

「ご、ごめん。気になって…エヘヘ」

「まったく…」

「でも、こんなに固く腫れてて痛くないの?」

「痛いというよりは…その…さっき触られて…少し気持ちよかったというか…」

もごもごと恥ずかしいそうにそう語る海未ちゃんの反応が少し可愛くて

もう一度今度は少し長くなぞってみた

「こ、ことり…!ダメです…!」

「ふふっ、海未ちゃん顔真っ赤」

「だ、だってことりが…!…っんぅ…!」

熱を持ち固くなったそれをスカート越しになぞるたびに海未ちゃんの体がびくんびくんとはねた
115: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 01:57:42.20 ID:J0S/W8q5.net
「ダメ…です…!こと…りっ!」

私の制服をぎゅっと掴みそのまま私の胸へと顔をうずめた海未ちゃんは

肩が呼吸するほど息が荒くなっていた

「こと…り…」

切なげに私の名前の呼ぶ海未ちゃんの声に私の体もなんだか火照っていた

「海未ちゃん…」

「ことり…。なんか…なんか出ます…!」

「え…?」

「出…っ!」

びくびく

海未ちゃんの体がひときわ大きくはねた

「海未ちゃん…?」

「…はぁ…はぁ…」

触れていた場所は熱を帯び小さくびくんびくんと脈打ってるのがわかった

「ご、ごめんなさいことり…。何か出て…」
120: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 02:37:23.99 ID:J0S/W8q5.net
「ええっ!」

布団をひっぺがえすと海未ちゃんは恥ずかしそうに股の間を押さえた

涙目な海未ちゃんを横目にそっとスカートをめくると白い液体がスカート、下着を汚していた

「大丈夫、お漏らしではないみたい」

「ほんとですか…?」

「うん」

「でも、下着とスカート汚してしまいました…」

「大丈夫だよ。うち乾燥機もあるから洗ってあげる」

「で、でも」

「気にしないで。そのままじゃ帰れないし…」

「た、確かにそうですね…。では…」

スカートと下着を脱いだ海未ちゃんに代えのパンツとズボンを渡し私は洗面所に向かった
122: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 02:46:13.41 ID:J0S/W8q5.net
「ふぅ、これでよし」

洗濯機を回し部屋の前まで行くと海未ちゃんの声がドア越しに聞こえた

「ん…っ…あ」

「海未ちゃん?」

そっとドアを開けると渡したズボンと下着を身につけぬまま自分のそれを必死に触っている海未ちゃんが視界に入った

「あ…んん」

グチュグチュという水音と海未ちゃんの息遣いが部屋中に響いていて私はその行為になぜか目を離せないでいた

海未ちゃんについたそれは路地裏で見せてもらったときとは違い、

大きくそそり立ち濡れそぼっていた

「…すごい…」

それ見ていた私の体も熱を帯び、股の間が濡れていくのを感じた

「なに…これ…」
133: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 03:41:54.76 ID:J0S/W8q5.net
ガタ

「あ…!」

ドアにぶつかった拍子にもれた音で海未ちゃんと目が合う

「あの…その…ごめなさい!」

部屋にそっと入り思わずふかぶかと頭を下げた

「こ、ことり!あの、これは!」

しどろもどろになりながら慌てて下着をはこうとした海未ちゃんが机に躓き私のほうへと倒れこんだきた

「きゃあっ!」

ドサという鈍い音と共に頭部に走る痛み

そして体全体にかかる重み

「はっ!ことり!すいません!大丈夫ですか!」

「うん、大丈夫…。なんか今日はこんなのばっかりだね…」

「ほんとに…」

ふふっと二人で笑い合い、また沈黙が戻ると私に覆いかぶさったままの海未ちゃんがそっと私の頬に触れた
138: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 16:05:08.38 ID:J0S/W8q5.net
「海未ちゃん?」

「ことり…本当にすいません…私…」

私の頬に海未ちゃんの涙が落ち濡らしていく

私はその綺麗な泣き顔から目が離せなくなった

「私…ずっとこのままなのでしょうか…。誰にも…穂乃果にも…こんな姿見せたくない…」

「海未ちゃん…」

思わずそのまま海未ちゃんをぎゅっと自分のほうに抱き寄せた

「ことり?」

「大丈夫だよ…。私が守ってあげる。海未ちゃんのことはことりが守ってあげる」

「ことり…グス…うぅ…」

子供のように泣きじゃくる海未ちゃんを私は安心させるように抱きしめ続けた
141: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 16:16:23.05 ID:J0S/W8q5.net
しばらく泣き続けた海未ちゃんがゆっくり顔を上げた

一瞬流れた沈黙のあと、どちらからでもなく唇と唇と重ねた

「…っん」

優しく触れるだけのキス

頬をほんのり赤く染めた海未ちゃんが可愛くて今度は私から唇を押し当てた

「んぅ…」

今度は少し長めのキス

「…はぁ…はぁ」

「ことり…」

「…あっ…」

海未ちゃんからのキス

それからどれくらいしてたのかわからないほどキスを重ねた

最初はわからなかった息の仕方も覚え始めたころ離れた唇はお互いの唾液で艶やかに染まっていた

「っはぁ…!はぁ…はぁ…」

「海未…ちゃ…」
144: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 16:28:57.90 ID:J0S/W8q5.net
自分の足の間に感じる違和感

海未ちゃんのまた…

「ことり…」

海未ちゃんがそれを私に押し付けこすり付けてくるのを感じた

「海未ちゃん…当たって…」

「すいません…でも…止められなくて…」

「…っあ…ん」

太ももに伝わる熱さと時折下着越しに敏感な部分に触れ思わず声が漏れる

「ことりっ…」

「あっ…海未…ちゃっ」

「ことりも…気持ちいいのですか…?」

パンツ越しにそれを押し当てそう聞く海未ちゃんに私は何も言えず顔をそっと向けた

自分のこんな姿を見られた恥ずかしさと、波のように押し寄せてくる感覚に涙が溢れてきていた
148: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 16:36:56.49 ID:J0S/W8q5.net
それを知ってか知らずかこすりつけるのをやめない海未ちゃんに

私は気づかれないように唇とぎゅっとかみ締めた

「ことり…っ!ことり…!」

「んぅっ!…あっ…は」

下着が濡れていくの感じまた恥ずかしさがこみあげてくる…

その下着に海未ちゃんが手をかけたときは思わず声をあげた

「あ、ま、待って!」

「ことり?」

きょとんとした顔でこちらを見る海未ちゃん

「は、恥ずかしいよ…」

「でも、このままではことりの下着も汚してしまいます」

「で、でも…あ!待っ!」

するすると下ろされる下着にもうなすすべもなくなった

「うぅ…」

「ことり…、続けてもいいですか…?」
151: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 16:46:37.07 ID:J0S/W8q5.net
そんなせつなそうな顔見せられては断れるはずもない…

「うん…」

ゆっくりとあそこに当てられる海未ちゃんのそれは熱く今まで感じたことない感触だった

「…んぅ!」

「ことり…」

腰をゆっくり動き始めると同時に海未ちゃんのそれも私のあそこの上を行き来し声が漏れる

「あっ…ん!」

「…はぁ…はぁ…」

「海未…ちゃ…ん!」

「ことり…!」

時折気持ちいいポイントに海未ちゃんの先端が触れ体がはねる

「あっ!そ…っこ!」

「…?ここですか?」

「あぁ!だっ…め…ぇ!」

気持ちいい部分をピンポイントにこすられぼーっと気が遠くなっていくのを感じた
152: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/29(金) 16:54:10.35 ID:J0S/W8q5.net
そこから先はほとんど記憶にない

「…っあ…んぅ!あぁ!」

「ことり…っ!こと…また出…っ!」

「あっ…!ことりも…ことりも、何か来…るっ!」

「ことりっ!…っ!」

「ん…っああああああああ!」

押し寄せる感覚の波に体がびくんびくんとはね

お腹の上になにか熱いものが降り注ぐの感じ

そのまま意識を手放した
162: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/30(土) 03:27:21.36 ID:c3BjyoLe.net
「…り」

「ん…?」

「ことり?大丈夫ですか?」

気がつくと私はベッドの上に横たわっていた

その横には心配そうに私の顔を覗き込み海未ちゃんの姿

「あれ…、私」

「気を失ってしまったのでベッドまで運びました」

「ええっ、でも確かに記憶が曖昧かも…」

「すいません…、どうしても自分では制御できなくて…」

落ち込む海未ちゃんに私は微笑みかける

「海未ちゃん。もうすいませんは無しだよ」

「え…」

「守ってあげるって言ったでしょ」

「ことり…」

「だからね、また何かあったら言ってね。ことりが出来ることなら何でもするよ」
165: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/30(土) 03:40:18.41 ID:c3BjyoLe.net
その言葉に海未ちゃんは目にいっぱい涙を溜めただ

「ありがとうございます…」

とだけ答えた


それからは海未ちゃんはバレないように何とか過ごし

制御できないときは私が口や手、胸などでなぐさめるようになっていた

「こと…り!出…出ますっ!」

びくんとはねる海未ちゃんのもの出た白い液体が私の口内に溢れ出す

「んんんっ!…んく…ごく…」

こぼさないように何とか口の中に収めるとゆっくりとそれを飲み込んだ

「はぁ…はぁ…ことり、大丈夫ですか?」

「…うん」

口元をそっと拭くと海未ちゃんにそのまま唇をふさがれた

「んっ…」

「ことり…」

「あ…っん…。…ぷはっ…ダメ…。授業始まっちゃう…」
166: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/30(土) 03:45:54.91 ID:c3BjyoLe.net
「…そうですね」

「またあとで…ね?」

「はい」

誰もいないのを見計らい交互にトイレを出ると教室に向かう

「海未ちゃん、ことりちゃん、どこ行ってたの?」

「ちょっとトイレに」

「私も誘ってよー!」

「ごめんね穂乃果ちゃん」

「もう!」

最近海未ちゃんといることが多くなり穂乃果ちゃんに悪いな…なんて思う一方で

海未ちゃんに求められるとどうしても断れない自分がいた
177: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/30(土) 19:09:35.12 ID:c3BjyoLe.net
移動教室の帰り先生と話してると穂乃果ちゃんを待っている間海未ちゃんにくいっと制服の袖を掴まれた

「ことり…あの…このあと」

顔を赤らめ少し俯きながら言う海未ちゃん

「うん。わかった」

そう答えると顔をさらに赤く染めた

「えー!こんなにー!」

「穂乃果ちゃんどうしたの?」

先生と話し込んでいた穂乃果ちゃんのほうに目を向けると

穂乃果ちゃんの前にはクラス分のノートの山

「ことりちゃん…」

「あはは…。手伝うよ」

私の袖をぎゅっと掴んでいた海未ちゃんの手が緩む

「あの…ことり…」

「…ごめん海未ちゃん。でも穂乃果ちゃんほっとけないよ」

「…そうですね…」
182: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/30(土) 23:24:25.09 ID:c3BjyoLe.net
3人で分担しノートを教室まで運び終えると同時にチャイムが鳴った

海未ちゃん大丈夫かな…?

チラっと海未ちゃんのほうに視線を向けると顔を火照らせ落ち着かない様子

次の休み時間は体育の着替えで潰れてしまうので放課後までは相手をできない…

「あぁ…大丈夫かなぁ…」

すごく不安だ…


そして次の体育の時間

みんなで教室で着替えてる中、海未ちゃんだけは体操着を持っていそいそと教室を出て行こうとする

あの日から着替えるときは人目を避けている

「海未ちゃん、またトイレで着替えるの?」

「はい。ついでにトイレも行きたいので…」

「そっか。じゃあ先行ってるね」

「はい」

「行こ。ことりちゃん」

穂乃果ちゃんに腕を引かれ教室を出る
185: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 00:01:54.69 ID:c3BjyoLe.net
体育館近くまで来たところで教室を出るときの海未ちゃんの寂しそうな顔が頭を過ぎった

「あ、あの」

「なーに、ことりちゃん」

「やっぱり海未ちゃん心配だから見てくるよ!」

「ええっ!」

「穂乃果ちゃん先行ってて」

「え、あ、ことりちゃん!」

元来た道を引き返し教室へ向かうと海未ちゃんの姿はない

「まだトイレかな?」

トイレのほうへ向かうとシーンとした静けさだけがある人がいるような気配はない

でも一番奥の個室だけ戸が閉まっていて人が入ってることがわかる

「…海未ちゃん?」

施錠されたドアの前でおそるおそるそう問いかけるとガタンという物音と共に

「こ、ことり?」

という海未ちゃんの声が響いた
188: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 00:07:54.45 ID:3MVDqG83.net
「どうしてここに」

「海未ちゃんが心配だから来ちゃった」

「ちょ、ちょっと待ってください。もう少しで着替え終わるので…!」

ドア越しに海未ちゃんがわたわたしてるのを感じついクスっと笑ってしまう

「ことり?なんで笑ってるんです」

「なんでもないよ。クスクス」

「まったくことりは…あ、あれ?どうして」

「海未ちゃん?どうしたの?」

「あ、あの…、下がどうしても目立ってしまって…」

ゆっくりドアが開くともじもじと股をすりあわせている恥ずかしそうな海未ちゃんと目が合った

「あ、ほんと」

痛々しいくらいに膨張しているのが体操服のズボン越しにも見て取れる

「でももう授業始まっちゃうし穂乃果ちゃんも心配してると思うから保健室で休…」

ガタン
189: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 00:19:14.19 ID:3MVDqG83.net
言いかけた言葉を遮るように海未ちゃんの唇とふさがれそのまま個室へと連れ込まれた

カチャン

「んっ…!」

「…はぁ…っ!」

「海未…ちゃ…っん!」

抵抗しようにも両腕はがっちりつかまれ壁へと追い込まれるとなす術もなくなった

「おね…が…んぅ!待っ…!」

「こと…り…」

口内を舌で丁寧にかき回されだんだん頭がぼーっとしてくると抵抗する気もなくなってしまう

そのまま身を任せているとチャイムの音

行かなきゃ…

そう思うのに海未ちゃんは一向にやめる気配がなく私の体操服のズボンの中へ手を滑り込ませた
196: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:33:02.86 ID:3MVDqG83.net
「んんー!」

再度抵抗してみるも体が思うように動かずあっけなく下着の中まで手を入れられてしまった

ダメだと思いつつも濡れている自分がすごく恥ずかしく涙が頬を伝ってこぼれ落ちた

「…んぅ!…はぁ!」

やっと解放された口元はお互いの唾液で濡れそぼり私と海未ちゃんの間をつないでいた

「…海未ちゃ…ん…。もう授業…」

「わかってます…。でもことりを見てるとどうしても抑えられないんです…!」

瞳の端に涙を浮かべた海未ちゃんは私の腕を掴んでいた手を離すとそっと私の頬に触れた

「ことりを見ると胸がきゅーっとなって、鼓動が早くなって、触りたい、キスしたいと思ってしまうんです…!」

端に溜まっていた涙がそのまま零れ落ち海未ちゃんの頬を伝う

「こんな私破廉恥です…。ことりの気持ちも考えずにこんなこと…、これが生えてから嫌なことばっかりです…」

両手で顔を覆い便座にそのまま腰かけた海未ちゃんの肩が小さく震えていた
201: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 01:56:46.82 ID:3MVDqG83.net
「私は…」

「え…?」

「私は嫌なことばかりじゃなかったよ…」

涙に濡れた顔をあげた海未ちゃんはきょとんとした顔をこちらへ向けた

「だって、今の海未ちゃんを知ってるのはことりだけでしょ?」

「ことり…」

「強がってるけど本当はすごく泣き虫で、実は甘えん坊なところもあって…」

「何より穂乃果ちゃんも知らない海未ちゃんが知れたことがすごく嬉しいの」

小さい頃から一緒だった私達3人

全部知ってるつもりでも実はまだ知らないこともたくさんあった

それを知れたことすごく嬉しいんだ…

「でも…私ことりを傷つけるようなことばかり…」

「海未ちゃん、前にも言ったでしょ。ことりに出来ることがなら何でもしてあげるって」

「しかし…」

「それに、海未ちゃんになら…その…ことりの初めてあげてもいいって思ってるの」
204: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:06:11.35 ID:3MVDqG83.net
「え…」

一瞬の沈黙のあと海未ちゃんの顔がみるみるうちに真っ赤に染まった

「な、な、何を言ってるんですことり!」

「そ、それくらい平気だよってことだよ!」

「そ、それは本当に好きな人にあげるべきです…。その…結婚する相手とか…生涯を共にしたい相手とか…」

「ことり、海未ちゃんのこと好きだよ?」

その言葉に湯気が出るんじゃないかというほど海未ちゃんの頬は真っ赤に染まる

「な、な、な…!」

「な?」

「そういう好きではなく…
206: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/08/31(日) 02:14:11.32 ID:3MVDqG83.net
「海未ちゃんはことりのこと好きじゃないの…?」

「べ、別にそんなことは…!」

「じゃあ、好き?」

「…好き…です…」

そのまま俯いてしまった海未ちゃん

こんな可愛い姿もきっと私しか知らない海未ちゃんの姿

「ふふっ」

「な、なんで笑うんです!?」

「海未ちゃん可愛いなって思って」

「か、からかわないでください…!」

「からかってないよー。本当に可愛いもん」

えいえいと海未ちゃんをつついて遊んでいると廊下から足音が聞こお互いの口を手で塞いだ


「海未ちゃーん?ことりちゃーん?いるー?」

穂乃果ちゃんの声
217: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 03:23:14.06 ID:XPOMa3W7.net
「い、いるよー」

私が先に声を出しこの場にいることを穂乃果ちゃんに伝える

「ことりちゃん。どうしたの?全然戻ってこないから心配したよ。先生もう来てるよ」

「ご、ごめんね。お腹痛くなっちゃって…」

「そうなの?大丈夫?」

「う、うん」

水を流し、海未ちゃんに目で合図すると私だけ先に個室から出た

「大丈夫?」

「うん。ごめんね。行こっか」

「海未ちゃんは?会えた?」

「あ、海未ちゃんは具合悪いから保健室行くって」

「そうなんだ。じゃあ授業終わったら様子見に行こう」

「そうだね」

そのまま穂乃果ちゃんのあとに続きトイレを出るときに個室からおそるおそる覗いてたいた海未ちゃんに

目で「またあとで」と合図を送った
219: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 04:19:34.19 ID:XPOMa3W7.net
「はぁー、つかれたー」

「ふふっ、穂乃果ちゃんすごい頑張ってたもんね」

「着替えたら海未ちゃん迎えに行こっか」

「そうだね」

「高坂ー」

「んー?あ、先生」

体育が終わり教室に戻る途中穂乃果ちゃんと歩いていると先生から声をかけられる

「放課後ちょっと時間とれるかー?」

「はい。あ、でも海未ちゃん…」

「海未ちゃんは私が迎えに行くから平気だよ」

「そっか、わかった。じゃあことりちゃんお願いね」

「うん」

教室に戻り慌しく着替えた穂乃果ちゃんは「じゃああとで練習でね」とだけ言うと

足早に職員室へと向かった

私も着替え終わると海未ちゃんの分の鞄を持ち保健室へと向かった
220: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 04:30:03.69 ID:XPOMa3W7.net
「失礼しまーす」

ガラッ

保健室は静まり返りホワイトボードに『出張中』と書かれた紙が貼っていた

「先生、今日いないんだ」

カーテンで遮られたひとつのベッド以外にも人がおらず廊下から聞こえる生徒の声だけが響いてた

カーテンをそっと開けると海未ちゃんが寝息をたてて寝ていた

起こさないようにそっとベッド横の椅子に腰をかけた

「…ん…」

しかし海未ちゃんの目がゆっくり開いた

「あ、ごめんね。起こしちゃった?」

「いえ…。もう放課後ですか?」

体を起こし眠そうに目をこする海未ちゃん

「うん。海未ちゃんの分の鞄も持ってきたよ。制服は海未ちゃん自分で持ってる?」

「はい。トイレからそのまま来たので。ありがとうございます。」

ベッド横にあった制服に手を伸ばした海未ちゃんはじーっと私の顔を見つめる
221: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 04:47:50.49 ID:XPOMa3W7.net
「あ、あのことり…。着替えるので…」

顔を赤く染め恥ずかしそうにそう言った海未ちゃんは制服をぎゅっと抱きしめた

「あ、ごめんね」

そういって席を外すとカーテン越しに海未ちゃんの着替える音が聞こえ始めた

「そういえば穂乃果は?」

「穂乃果ちゃんは先生に呼ばれて職員だよ」

「また何かやったんですか…」

「さあー?あはは」

暇を持て余し保健室の小物を触ったりしているとあるものに目が行った

「これって」

授業で一度見たことある包装

「なんだっけ?コ…、コン…、コンドル?」

記憶が曖昧なほどにあまり覚えてない知識

でも一つだけ覚えているのは「彼氏いる人はちゃんと使いなさい」という先生の言葉
232: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 21:58:59.09 ID:XPOMa3W7.net
「ことり?どうかしたんですか?」

ふいに後ろから海未ちゃんの声が聞こえ振り返る

「あ、えっと、これなんだっけ?」

「…?確か保健の授業で見た…、コンドームでしたっけ?」

「ああ、そうだ!なかなか思い出せなくて海未ちゃんいなかったらずっとモヤモヤしたまんまだったよー」

「それは良かったです。でも私も使い方とかまでは覚えてませんよ…?」

「ちょっと気になっただけだから。それに先生が彼氏いる人は言ってたし私達は使うことないよ」

「確かにそうですけど…、何か根本的なものを忘れてるような…」

渋い顔をしてそのまま考え込む海未ちゃん

「あ、もうこんな時間。早く練習行かないと!海未ちゃん早く!」

「あ、待ってください、ことり!」

保健室を慌てて出ると屋上に向かう
233: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 22:09:54.58 ID:XPOMa3W7.net
「あ、きたきた」

「二人共遅いにゃー!」

屋上につくともうみんな揃っていた

「ごめん…!」

「海未ちゃんもう大丈夫なの?」

「はい。ご心配おかけしました」

「じゃあ二人共早く着替えてきて、練習始めましょ」

「はい」 「うん!」



陽が落ち始めたころ絵里の一言でみんな集結する

「今日の練習はこれくらいにしてそろそろ帰りましょうか」

「はーい」

みんな各々にクールダウンを済ませ着替えを始める

そんな中私は鞄にあるものがないことに気づく

「あれー?」
234: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 22:16:38.87 ID:XPOMa3W7.net
「どうしたんですか、ことり」

「うん、新衣装を考えてる途中だったんだけどそのノートが無くって…」

「ええ!落としたの!?」

「ううん。たぶん教室かも。とりに戻るからみんな先に帰って」

「どうせ昇降口まで行く途中ですし一緒に行きましょうか?」

「ううん。大丈夫」

私はそう言ってみんなに軽い挨拶を済ますと教室に向かう

シーンとした廊下に私の足音だけが響く

「もうほとんど帰っちゃったのかな」

教室は夕日が射してるとはいえやっぱり少し暗い

暗いところは平気なはずなのに学校の教室ということで何となく恐怖感が煽られる

「やっぱり誰かについてきてもらえば良かった…」

そう呟きながら自分の机まで行き机の中を覗き込むとやっぱりノートはそこにあった

「良かった…」

ノートを鞄に入れ、帰ろうとしたところで教室の出入り口から声をかけられた
235: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 22:21:51.69 ID:XPOMa3W7.net
「ことり」

「海未ちゃん。どうしたの?」

「心配だったので…」

「大丈夫って言ったのに…」

そう言いながらも海未ちゃんが来てくれてほっとし、笑顔がこぼれる

「穂乃果ちゃんたちは?」

「先に帰りましたよ。私も忘れ物があるって言ってきたので」

「海未ちゃんも何か忘れ物?」

「いえ。しいていうなら…ことり…でしょうか…」

「私?」

そのまま顔を真っ赤にして俯いた海未ちゃんは私の顔をチラっと見ると背を向けた

「ほ、ほら早く帰りますよ!」

「え、あ、待ってよー海未ちゃん」

スタスタと先に行ってしまった海未ちゃんのあとを追いかける

そして海未ちゃんの腕にそっと自分の腕を絡ませた
240: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/01(月) 22:30:28.80 ID:XPOMa3W7.net
「ふふっ」

「な、なにを笑って…!」

顔を真っ赤にしてこっちを向いた海未ちゃんの唇にそっと自分の唇を重ねた

「なっ…///」

「ふふっ、海未ちゃん大好き」

「なっ、なっ、」

その場でそのまま硬直した海未ちゃん

スカートがあの部分が少し膨らんでいる

私のその視線に気づいたのか海未ちゃんは慌ててそれを手で隠しスタスタと歩き始めた

「これはことりのせいです!」

足早に先へ行ってしまった海未ちゃんを追いかけ後ろからぎゅっと抱きしめた

「ことり…!?」

「ことりのせいだってわかってるよ。だから…ね。今日…おうちお母さん出張でいないの…」

「え…」

「さっきも途中だったからおうちで…ね?」
251: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 00:25:20.58 ID:LMfx21dv.net
ガチャ

「どうぞ」

「おじゃまします…」

家には誰もいないのでシーンっとしている

「飲み物持ってくるから先部屋に行ってて」

「わかりました」

台所に向かい冷蔵庫からジュースをだしグラスにそそいだ

お客様用のお菓子も一緒に乗せたおぼんを持ち部屋に行くと

いつものように海未ちゃんはベッドに腰をかけていた

「おまたせ」

「ことり、本当にいいんでしょうか…。ご両親がいないときに…」

「大丈夫だよ。お母さんに連絡したらいいよって言ってたし。海未ちゃんは大丈夫だったの?」

「はい。ことりの家だって言ったら了承してくれました」

「そっか」

同じように海未ちゃんの隣に腰かける
252: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 00:32:13.18 ID:LMfx21dv.net
「お夕飯どうしようか?冷蔵庫見たらあるもので何とか出来そうだったけど」

「なんでもいいですよ。ことりの家なんですしことりにおまかせします」

「うん。じゃあお夕飯作ってくるからその間に海未ちゃんお風呂入る?」

「手伝わなくてもいいのですか?」

「大丈夫だよ」

「じゃあお言葉に甘えて…」

海未ちゃんに私の下着とパジャマを渡すと私は台所へ 海未ちゃんはお風呂へ向かった


あるものでちゃっちゃっと作っているとリビングのドアが開いた

「お風呂、ありがとうございました」

「あ、海未ちゃん。もう少しで出来るから座ってて」

「いえ、私もなにか手伝います」

「じゃあお皿だしてくれる?」

「はい」

夕飯の準備も整い終わりリビングの椅子に二人で腰をかける

「では、いただきます」 「いただきます」
254: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 00:41:24.38 ID:LMfx21dv.net
「ごちそうさまでした」 「ごちそうさまでした」

「美味しかったかな…?」

「美味しかったですよ、とっても」

「良かった。じゃあ片付けちゃうね」

「手伝います」

私が洗ったのを海未ちゃんが拭いてくれたので片付けもスムーズに終わり

「ことり、後はやっておくのでお風呂入ってください」

と海未ちゃんに言われたのでお言葉に甘えお風呂に向かった



「ふぅ…、あれ?海未ちゃん?」

お風呂を済ませリビングに顔を出すと海未ちゃんの姿はない

「もうお部屋行っちゃったのかな」

まだ少し濡れた髪をタオルで拭いながら部屋に向かうと海未ちゃんはベッドに座り何か読んでいた

「何読んでるの?」

「衣装のノートです。すいません勝手に」
255: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 00:47:58.43 ID:LMfx21dv.net
「ううん」

「ことりはやっぱりすごいです。こんなに可愛い衣装のアイデアが浮かぶなんて」

「そんなことないよー。私は海未ちゃんと真姫ちゃんの作った曲に合わせてるだけだからすごいのは海未ちゃんと真姫ちゃん」

「いえ、そんなことは…。確かに真姫はすごいですが私なんか…」

「ううん。すごいよ海未ちゃんは」

「あ、ありがとうございます…///」

「うん!」

二人でノートをしばらく読んでいるとノートに雫が一つ垂れた

「あ、私髪乾かすの忘れたよ」

「早く乾かさないと風邪引きますよ」

「う、うん」

「私が乾かしてあげますよ」

「ほんと?やったー」

大急ぎでドライヤーを持ってくると海未ちゃんに渡し私はその前に腰をおろした

ぶぉーという音が聞こえると海未ちゃんの指がそっと髪の間を通る感触
257: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 00:56:15.02 ID:LMfx21dv.net
「海未ちゃんの指気持ちいい」

「そうですか?」

「うん。優しくて好き」

「ありがとうございます…//」

しばらくそのまま身を任せていると乾いたのか櫛までしてくれた海未ちゃんの手が止まる

終わったのかな?

「ありが…っん」

振り向いた瞬間海未ちゃんに唇を塞がれそのままベッドに押し倒された

「海未…ちゃん?」

「ことりの髪触ってたら…その…」

太ももをこすりあわせもじもじしてる海未ちゃん

「大きくなっちゃったの…?」

「はい…」

「ずっと我慢してたもんね」

「はい…。だから…」
258: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 01:03:59.74 ID:LMfx21dv.net
「うん。いいよ」

海未ちゃんの首に腕を絡めるとそのまま自分のほうへ引き寄せ唇を重ね合わせた

「んっ…ふ…」

「はぁ…っん」

二人の吐息が部屋に響き渡り次第にその音に水気が増していく

「…ん…ちゅ…っは…」

「ことり…っん」

「んんっ…!」

しばらく深いキスを重ねていると海未ちゃんの手が私のパジャマの中へ入り胸の先端を優しく摘んだ

「んっ!…あっ!」

離れた唇には糸が引き口からはだらしなく涎が垂れている

海未ちゃんは自分の口の周りについたお互いの唾液をペロっと舐めるとそのまま首筋、鎖骨、胸とキスを落としていく

「っあ!海未…ちゃ…ああっ!」
267: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:11:42.67 ID:LMfx21dv.net
頭がふわふわとして宙に浮いてるような感覚

「あっ…んぅ!」

不意に胸の先端を噛まれ思わずシーツの握り締めた

いつにも増して海未ちゃんが興奮してるような気がする…

今日いっぱいおあずけしちゃったせいだろうか…

そんなことを考えてる間にも胸の先端を吸われたり、つままれ意識が何度も飛びそうになる

「やぁ…っあ…ん!」

「ことり…」

火照ったように上気させた顔の海未ちゃんと目が合いどちらからともなく口づけを交わす

「んぅ…」

「っはぁ…ことり…」

同時に下着の中に手を入れられびくんっと体がはねた

「やぁっ…!あっ!」

「…すごい濡れてます…」

「だ…っめぇ…!」
270: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/02(火) 03:25:37.14 ID:LMfx21dv.net
くちゅくちゅという卑猥な音が室内に響き恥ずかしさで海未ちゃんから顔を背けた

「ああっ!んぅ…!」

「ことり、なんで顔を背けるんです…?」

「だっ…て、恥ずか…し…っあ!」

「可愛いですよ、ことり」

「やっ…あ!」

耳元で囁かれ体いっそう熱くなるのを感じ何かが押し寄せてくる感覚がさらに増した

「だ…めぇ…っ!来る…っ!来ちゃ…!」

「ことり…」

「あああああああああっ!」

びくんびくんと体がはね思わず海未ちゃんをぎゅっと抱き寄せ足を絡ませていた

「ことり…?大丈夫ですか?」

まだ余韻が消えず何度も押し寄せてくる波に体がぴくぴくと反応する

「…うん…。大丈夫…」

海未ちゃんの顔がぼんやりしているがこの前みたいに意識を手放すことはなくそのまま海未ちゃんと唇を重ね合わせた
284: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 02:19:04.64 ID:4CoXgRiP.net
「っん…はァ…」

唇を離すと海未ちゃんは自分のパジャマへと手を伸ばした

パジャマ越しに見ただけでもすごく大きくなってるのがわかる

「ことり…、あの…」

「…うん。いいよ…」

一度体を起こしパジャマの下と下着を脱ぐと再度私の間へ体を入れた

「…っんぅ…!」

海未ちゃんの熱いものが私のあそこに触れ思わず腰を引いた

「ことり…?」

「ご、ごめんね…。びっくりしただけ…」

何度してもこの瞬間だけはどうしても慣れない…

海未ちゃんに本来あるはずのないものが私に触れるのがまだ心の奥底では恐いのかもしれない…

「そうですか…」

「うん…。大丈夫だから続けて…?」

再度腰を落とし私のあそこに海未ちゃんは自身のものをくっつけるとゆっくりと腰を動かし始めた
286: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 02:33:24.96 ID:4CoXgRiP.net
「あっ…ん!」

熱く硬いものが私の敏感な部分を何度も行き来しくちゅくちゅという卑猥な音をならしている

「ことり…!ことり…!」

「…あんっ…う!」

「こと…りっ…!」

苦しく、そして切なそうに私を呼ぶそんな海未ちゃんの声に私の体が熱を帯び反応する

「あっ!はァ…っ!海未…ちゃ…はげ…し…!」

最初はゆっくりだった動きが次第に早くなり、そうなると海未ちゃんに私の声はもうほとんど届かない

首元を少し噛まれ顔をゆがめるとそんな私の顔を海未ちゃんは愛おしそうに見つめ微笑んだ

「やぁ…っあ!」

「ことり…、気持ちいいです…ことり…」

ギシギシと響くベッドのスプリング音と二人の息遣い、そして海未ちゃんの私を呼ぶ声が段々遠のていくの感じ

限界が近いことを知らせる

「海未…ちゃ…も…だめぇ…!」

「ことりっ…!私も…私も出ます…!」
289: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/03(水) 03:00:41.01 ID:4CoXgRiP.net
「あっ…ぁ…」

押し寄せてくる波に体がガクガクと震え海未ちゃんの肩にぎゅっと爪を立てた

「ことり…っ!」

同じように限界の近かい海未ちゃんがよりいっそう腰を大きく引いた際

今までとは違う部分に触れるのを感じた

「…え!あっ…んぅ!海未ちゃ…待っ…!」

海未ちゃんが腰を押し戻したと同時に下腹部に感じる痛み

「あああっ!」

「…っ!ことり…!」

何か熱いものが私の中に入ってるのがわかる

今まで感じたことがない感覚に混じって鈍い痛みが走る

「やっ…あ!」

「ことりっ…さっきよりすごい…です…っ!」

「海未ちゃ…!だ…めぇ!」

「出ます…っ!出…!…っんぅ!」
300: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:18:22.72 ID:yvpn6Kj3.net
「ああああああっ!」

私の中で何かがびくびくっと跳ね熱いものが流れ込んでくる

海未ちゃんはそのまま私の上に倒れこむと荒い呼吸を繰り返していた

「はぁ…はぁ…」

「海未…ちゃ…ん?」

「…はい…?」

「海未ちゃ…んの…私の中…私の中に…」

乱れる呼吸を整えつつ絞りだすような声でそう囁くと海未ちゃんはバっと起き上がった

「あ…あ…すいませんことり!」

「…っ」

鈍い痛みと共に私の中を埋めていた海未ちゃんのものが抜けた

痛みに耐えながらおそるおそる起き上がるとシーツには海未ちゃんの出したものと私から流れたであろう血がついていた

「ことり、どうしましょう…!私…!」

離れたところで正座し涙目でおろおろする海未ちゃん

私はそんな海未ちゃんのほうへ近づき膝に置かれた手に自分の手を重ねる
302: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:24:38.97 ID:yvpn6Kj3.net
「初めてが海未ちゃんで嬉しいよ」

「ことり…」

「それに言ったよ。ことりの初めてあげてもいいって」

「しかし…こんな…」

「いいの。本当に海未ちゃんが好きだもん。それに海未ちゃんも本当に好きな人にあげるべきって言ったでしょ」

「言いましたけど…本当に良かったのですか…?」

いつもはキリっとしてる眉が下がり上目遣いでこちらの顔色を伺う海未ちゃんにそっとキスをする

「いいの」

「ことり…」

「でも欲を言うならもっとムードがある感じが良かったな」

「すいません…」

「ふふっ、じゃあ今度はちゃんとムード作ってね」

その言葉に顔を真っ赤にした海未ちゃんは小さく頷いた
307: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:34:32.32 ID:yvpn6Kj3.net
次の日学校は休みだけど生徒会とμ’sの活動のために学校へ向かう

途中穂乃果ちゃんと合流し歩いていると穂乃果ちゃんが不思議そうに私を見つめた

「ことりちゃん何か今日歩き方おかしくない?」

「え?そ、そうかな?」

昨日の痛みがまだ残り歩き方がぎこちないことを指摘され慌てると

私の横でさらに慌てている人がもう一人…

「な、な、何を言ってるんです穂乃果!」

「えー、だっていつもより遅いしさー」

「ば、ば、バカなことを言ってないで、は、は、早く行きますよ!」

「なんで海未ちゃんが怒ってんのさ」

「わ、わ、私はただ穂乃果がへ、へ、変なこと言うから!」

海未ちゃん…慌てすぎ…

これ以上はボロが出そうなので咄嗟にフォローを入れる

「昨日お風呂あがりストレッチしたらちょっと痛めちゃって」

「ええ、大丈夫なの?」
309: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:43:46.57 ID:yvpn6Kj3.net
「うん。でも今日練習は見学がいいな…」

「うん!わかった!早く治るといいね」

「うん。ありがとう穂乃果ちゃん」

いつかは穂乃果ちゃんにも話さなくちゃいけないことだとお互いわかっているけど

どうしてもその勇気が出なかった…



「あとは私たちでやっておくから練習行ってきなよ」

ヒデコちゃん、フミコちゃん、ミカちゃんのその言葉に甘え生徒会の仕事を切り上げると屋上に向かう

もうみんな集合して各々にストレッチを始めていた

「おまたせー!」

「やっときたにゃー!」

「生徒会の仕事はもうええの?」

「はい。後はほかの役員の子に任せてきました」

「そう。じゃあ始めましょうか」

「おー!」
314: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:57:30.18 ID:yvpn6Kj3.net
みんなが練習をしているのを座ってみていると隣に希ちゃんが腰をかけた

「ことりちゃん今日見学なん?」

「うん。ちょっと昨日お風呂あがりのストレッチで痛めちゃって…」

「ほんとーにストレッチー?」

何かを勘ぐっているのか希ちゃんににやにやとした顔で見られ思わず顔を背けた

「ほ、本当だよ」

「ふーん」

き、気づいてる!?と思いつつ悟られないように必死になっていると絵里ちゃんがこちらを向いた

「希ー?何してるのー」

「ごめーん。今行くー。じゃあ練習行こうかな」

「う、うん。頑張って…!」

タッタッタと駆けていく希ちゃんの背中を見送りほっと胸を撫で下ろす
318: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 02:39:27.92 ID:yvpn6Kj3.net
それから数日後

夏休み前で生徒会の仕事が忙しくなったこともあり海未ちゃんと二人でいることも減り

相手もしてあげられなくなっていた

そんな折、絵里ちゃんから出た言葉

「夏休み、合宿するわよ!」

「う゛ぇぇ!」

数日間の合宿が入りさらに二人での時間を作るのが難しくなった



「あー合宿楽しみだなー」

帰り道、そう言って嬉しそうににこにこ笑ってる穂乃果ちゃんに私も笑顔を返す

「そうだね」

「それに次は山だよ!良かったね海未ちゃん!」

海未ちゃんはぼーっと地面を見つめながら歩いておりその顔はどことなく火照ったように赤い

「海未ちゃん?」

「へ…?あ、はい!そうですね」
329: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 22:45:03.59 ID:yvpn6Kj3.net
「どうしたの?大丈夫?」

「あ、はい。大丈夫です」

そう言った海未ちゃんの顔はどう見ても大丈夫ではなさそうだ

私は二人に聞こえないくらいの大きさのため息をつくとこちらをチラっと見た海未ちゃんににこっと笑顔を返す

何とかしなきゃだよね…



「いいところね」

「自然がいっぱいだにゃー!」

あれよあれよという間に合宿の日になり、海未ちゃんの顔色もだんだん悪くなっていた…

「海未ちゃん大丈夫?」

「あ、はい…。心配しないでください…」

バレないように前かがみになりながら歩く海未ちゃんの姿に私は頭を抱え込んだ

もう、あれついてる男の子ってみんなそうなの!?海未ちゃんだけ!?

なんて頭の中で葛藤していると穂乃果ちゃんに肩を叩かれる

「ことりちゃん?大丈夫?」
330: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 22:49:41.50 ID:yvpn6Kj3.net
「あ、うん。平気だよ」

「ほんと?」

「うん」

ただでさえ海未ちゃんがあんな調子なのに私まで心配させるわけにはいくまいと

穂乃果ちゃんに笑顔を見せる

「じゃあ目的の場所へ行きましょうか」

そんな絵里ちゃんの掛け声にみんなで真姫ちゃんの別荘を目指した



「ついたー!」

「結構大きいところやね」

「もっと大きいところが他にもあるけどね」

「ほぇー、真姫ちゃんすごいにゃー!」

「あ、こら、抱きつかないで!」

別荘の入り口でわいわいしているみんなに気づかれないようそっと海未ちゃんに近づき耳打ちをする

「海未ちゃん大丈夫?」
331: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 22:54:44.08 ID:yvpn6Kj3.net
「はい…、なんとか…」

みんなには気づいているのかわからないけど私には見てとれる

海未ちゃんのそこが痛々しいほど大きくなっていることを

「どこかで二人の時間作らないとね」

「はい…」


荷物を置き一度リビングにみんな集まるとスケジュール確認と

明日からの練習についての説明を絵里ちゃんからされる

そのあとは各自自由にということだったので海未ちゃんを誘うと思ったら

海未ちゃんは絵里ちゃんと希ちゃんと明日のことで話があるとかで行ってしまった

「大丈夫かな…」

「ことりちゃん!川行こう!」

「う、うん」
332: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:00:02.78 ID:yvpn6Kj3.net
「ことりちゃーん!はやくー!」

「うん、いまいくー!…」

何人かで川に来たけどどうも海未ちゃんが心配で私は何となく楽しめないでいた

「おまたせ」

「おー、もうみんな楽しんでるやん」

絵里ちゃん、希ちゃんの声が聞こえ振り返ると水着姿の二人がこっちへ向かって歩いてきていた

「絵里ちゃん、希ちゃん。もう話は終わったの?」

「ええ」

「うちらも遊ぼうと思ってちゃんと着替えてきたで」

「やったー!早く遊ぼー!」

「あ、こら穂乃果、押したら危ないわよ」

穂乃果ちゃんに腕を引っ張られ川の中へ入っていく絵里ちゃん

まだ岸に残っていた希ちゃんに私は声をかける

「あ、あの海未ちゃんは?」

「あー、なんかお腹痛い言うから別荘に残っとるよ」
335: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:17:21.29 ID:yvpn6Kj3.net
「あ、じゃあ様子見てくるね」

「花陽ちゃんと真姫ちゃんいるから大丈夫やない?」

「ええ!?」

「え?あ、ことりちゃん!?」

大丈夫じゃないよー!

そう心の中で叫びながら別荘のほうへ慌てて戻る


バンッ

「はぁ…はぁ…」

乱れる息を整える余裕もなく別荘の入り口のドアを思いっきりあけると

リビングでピアノの前に座ってる真姫ちゃんとお茶を入れてる花陽ちゃんがいた

「ど、どうしたのことりちゃん」

「そうよ、そんなに慌てて」

「あ…、え、えっと海未ちゃんは…?」

「海未ちゃんならお部屋で寝てるよ。今温かい飲み物持って行こうと思って」

「わ、私が持ってくよ!」
336: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:21:57.27 ID:yvpn6Kj3.net
「え、でも」

「平気平気」

花陽ちゃんから温かいお茶を受け取り真姫ちゃんに言われた部屋へ向かうと

ベッドに横になってる海未ちゃんの姿

「海未ちゃん、大丈夫?」

「ことり…、川に行ったはずでは…」

「心配だから帰ってきちゃった」

「そうですか…」

「あの…、その…、痛いの…?」

「え?…」

「あそこ…」

「痛いというよりは少しの刺激で敏感になってしまってバレちゃいけないと思うほど敏感になってしまって少しノイローゼ気味です…」

「そっか…」

持っていたお茶をベッド横の棚に置くと海未ちゃんがこっちをじーっと見つめていた
338: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:32:29.66 ID:yvpn6Kj3.net
「ん?」

「あ、いえ。水着のままなので…」

「ああ…、慌ててたからそのまま来ちゃった…」

「慌ててたんですか…?」

「あ、うん…。だって我慢できなくなって花陽ちゃんとか真姫ちゃんに手出しちゃってたらって思って…」

枕に顔をうずめうつ伏せで寝ていた海未ちゃんは体をゆっくり体を起こすとそのままベッドに腰をかけた

そして立っていた私の手をそっと握る

「私は…ことりだけです…」

「海未ちゃん」

そのまま腕を引っ張られ海未ちゃんに抱きしめられる

「ことりじゃないとダメなんです…だから…早く…お願いします…」

耳元にもれる海未ちゃんの声に私の体もゾクゾクと震える

「海未ちゃん…」

「ことり…」
365: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 00:53:11.79 ID:qBpImN9S.net
「ん…」

そっと触れるだけのキス

そしてそのままゆっくりとベッドに体を倒される

「っ…んぅ」

かさねていた唇の隙間から舌が入ってきてじゅるじゅるという

お互いの唾液が交じり合う音が部屋に響き渡る

「あっ…ふ」

海未ちゃんの手が私の下のほうへと伸びそのまま水着の隙間へ入れられ体がびくんとはねた

「やっ…あ!」

キスだけですでに濡れていたそこに海未ちゃんの指が的確に私の弱いところをつき腰が自然に浮いてしまう

「んぅ…っ!あっ…!」

「ことり…もう…」

すでに十分すぎるほど潤っていた私のあそこに海未ちゃんは自身のものをくっつけると私の顔を窺った

私はすべてを察し海未ちゃんの首に自身の腕を絡めるとぐいっと引き寄せた

「いいよ…いれて…」
371: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 01:40:48.99 ID:qBpImN9S.net
その言葉に一度躊躇したが私の顔を見て海未ちゃんはこくんと小さく頷いた

この前とは違いゆっくりと入ってくるそれに体中がぞくぞくと震える

「…っ」

少し走る痛みに顔をゆがめると海未ちゃんが進むのを止める

「ことり?大丈夫ですか?」

「…っうん。…大丈夫…だから、続けて…」

海未ちゃんの肩に添えていた手で海未ちゃんのTシャツをぎゅっと掴むと唇と強くかみ締めた

ゆっくりとゆっくりと入ってくる熱くて固いものがどんどん私の中を押し広げ行き海未ちゃんのもので埋まっていく

「っく…う…」

海未ちゃんの苦しいそうな声が漏れると同時に私の中で何かが熱くはじけた

「あっ!…っん!」

「あ、あ、」

びくびくと海未ちゃんの体が小刻みに震えその動きと連動するように私の中で同じように海未ちゃんのものがはねていた

「…熱っ…い…」

どくどくと私の中に何かが流れ込んでくるのがわかる
374: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 02:15:53.28 ID:qBpImN9S.net
そのまま海未ちゃんは私の上に倒れこむと荒い呼吸を繰り返した

「海未ちゃん…?」

「…すみませんことり…」

「ううん、平気だよ」

私の胸に顔をうずめている海未ちゃんの頭をよしよしと撫でる

「ことり」

「ん?」

「その…」

私の中ではねていた海未ちゃんのものはまだ硬く私の中をいっぱいにしている

切なそうな顔で私を見ていた海未ちゃんにそっとキスをすると小さく微笑んだ

「うん。いいよ」
376: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 02:37:38.56 ID:qBpImN9S.net
「はぁ…はぁ…」

もうどれくらい経ったのだろうか…

もう何度目かもわからないほど海未ちゃんのものを受け入れていた私の中は海未ちゃんと私のものでぐちゃぐちゃになっていた

私ももう何度達したのかわからない…

「海未…っちゃ…ん!」

「ことり…っ、出るっ!出ます…!」

「やぁっ…!んっ!あああああああっ!」

「…っんう!」

すでに海未ちゃんのものでいっぱいの私の中はそれ以上海未ちゃんの出したものを受け止められず逆流し溢れてくる

海未ちゃんはすべてを出し終えたそれをゆっくりと抜くとそのまま私の横に倒れこみ寝息を立てはじめた

「スー…スー…」

最近生徒会の仕事で忙しかったのと、敏感になっていたせいで眠れなかったのか海未ちゃんの目の下には少し隈が出来ていた

「おやすみ海未ちゃん」

私は海未ちゃんの頭を優しく撫でると乱れていた海未ちゃんの衣服とベッドを直し

私自身も身支度を整えると海未ちゃんを起こさないようにそっと部屋を出た
378: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 02:48:49.81 ID:qBpImN9S.net
リビングへ行くとみんなもう川から戻ってきてにこちゃんが夕飯の準備を進めていた

「あ、私も手伝うよ」

キッチンの水道で手を洗っていると穂乃果ちゃんに声をかけられる

「あ、ことりちゃん。海未ちゃんは?」

「まだ寝てるよ」

「そんなに悪いの?」

「ううん。たぶん寝てれば治ると思う」

「そっか」

それだけ聞くと穂乃果ちゃんはまたリビングでわいわい騒いでいるみんなの輪に戻っていく

隠していることへの罪悪感が沸々とこみあげるが、海未ちゃんが話すことを望んでいないこと

そして何より海未ちゃんと関係を持っていることを穂乃果ちゃんに話すのは今はまだ恐かった

「…り?」

「…」

「ことり?」

「へ?」
379: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 02:57:46.97 ID:qBpImN9S.net
「何ぼーっとしてるのよ。これ洗っておいて」

「…あ、うん」

ダメだ!こんな顔してたら穂乃果ちゃんに話す前にバレちゃうよ!

私はぶんぶんと首を横に振り、にこちゃんから渡された野菜を洗おうとしたところでまた声をかけられる

「あの…」

「花陽ちゃん、どうしたの?」

「いえ…、あのここじゃ…」

私の横で調理していたにこちゃんをチラとみた花陽ちゃん

ここじゃ話しにくいことなのだろうか

「うちがあと手伝うからええよ」

絶妙なタイミングで花陽ちゃんの後ろからひょこっと顔をのぞかせた希ちゃんにあとを任せると

誰もいない廊下の奥のほうへと花陽ちゃんと歩いていく
380: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 03:11:23.31 ID:qBpImN9S.net
「花陽ちゃん、どうしたの?何かお話?」

「あ…えっと…実はお二人が部屋に行ったあと、薬をわたそうと思って部屋の前まで行ったんです…」

「え…」

全身という全身の血の気が引いていく感じがし思わず顔が引きつった

バ、バレた!?

「私の勘違いだったら別にいいんですけど…!お二人はその…あの…」

「あ…う…」

「お付き合いしてるんでしょうか!」

「あ…え、えっと…」

花陽ちゃんは顔を真っ赤にしながら上目遣いでキラキラした視線を私へぶつける

「お、女の子同士の恋愛。私は全然いいと思うんです!はい!」

「え、あ、えっと…ん?」

「あれ?でもそしたら穂乃果ちゃんは誰とのカップリングが…。はっ!A-RISEのツバサちゃんっ!はぁー素敵ですー」

「えーっと…、花陽ちゃん?」

海未ちゃんのことバレてはいないみたいだけど変な風に誤解をしちゃっているみたい…
398: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:31:46.99 ID:qBpImN9S.net
「はい?」

「あの…このことは…」

困った顔を向けながらそう口ごもると花陽ちゃんは優しく微笑み私の手を握った

「大丈夫です。誰にもいいません」

「…ありがとう」

「このこと穂乃果ちゃんも…?」

「うん。教えてない…」

「え…、じゃあ私だけ?」

「うん。でも花陽ちゃんなら秘密守ってくれそうだからいいかな」

そう言って笑顔を向けると花陽ちゃんは困った顔で俯いた

「い、いいのかな…。穂乃果ちゃんも知らないこと私が知ってて…」

「うーん」

私はそのまま花陽ちゃんに背を向けゆっくりと歩き出す

「花陽ちゃんにもまだ言えてない秘密もあるからね…」

「え…」
399: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:38:34.97 ID:qBpImN9S.net
私は再度花陽ちゃんのほうへ向き直ると何も悟られないようにいつも笑顔を返す

「じゃあ、私そろそろ戻るね。あ、花陽ちゃん。このこと誰にもシーだからね!」

「は、はい」

まだ何かいいたそうな花陽ちゃんを置いて私はキッチンへ向かった


「戻りましたー」

「あ、ことりちゃん。もう話はええの?」

「うん」

「じゃあもう出来たからことりはお皿出してくれる」

「はーい」

にこちゃんに言われた通りお皿を手に取りリビングへ行くと海未ちゃんも起きてきていた

「あ、海未ちゃん」

「すみません…。私寝ちゃったみたいで…」

「いいよいいよ。ここのところ生徒会の仕事も忙しかったから。ね、穂乃果ちゃん」

「うんうん。本当に大変だったよー…」

「穂乃果のせいで私達は巻き込まれたようなものですけどね」
400: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 22:47:00.14 ID:qBpImN9S.net
「ごめん海未ちゃーん!」

「まあまあ、ほら早く食べよう」

机に人数分並べられてくカレーとサラダ

みんな位置につくとにこちゃんにお礼を言い、わいわいがやがやと食事が始まった


「ふぅー、これで人数分かな?」

「ほんまにええの?洗い物全部任せちゃって」

「うん。さっき手伝うって言って結局何も手伝えなかったから」

「そう?じゃあお願いしてもいい?明日からはほかの子達にやらせるから」

「うん」

希ちゃんと絵里ちゃんがキッチンを出ていくのを見送るとシンクに溜まった食器を洗っていく

キッチンに響くカチャカチャと食器同士がぶつかる音が何となく心地よく思っていると

「ことり」と急に声をかけられ体が飛び跳ねた

「ひゃっ!」

「だ、大丈夫ですか?」

「う、うん。もう海未ちゃんかー。びっくりしたー」
404: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/07(日) 02:33:36.75 ID:j6zs/f49.net
「私も手伝いますよ」

「一人で大丈夫だよ。海未ちゃんはみんなとお風呂……あっ!」

「そういうことです」

海未ちゃんは近くにあった布巾を取ると私が洗った食器を拭き始めた

しばらく流れる沈黙のあと海未ちゃんがゆっくりと喋り始めた

「こんなみんなともお風呂に入れないような体になって前の私ならきっとすごく落ち込んで、落ち込んで

きっと逃げ出してしまってたと思います」

海未ちゃんが喋ってるのを手を止めて聞いていた私のほうへと海未ちゃんが振り返り視線が重なる

「でも今はことりがそばにいてくれるから、落ち込まないでいられるんです」

「海未ちゃん」

「ことりがこんな私でも受け止めてくれたから…、ありがとうございますことり」

そう言って微笑んだ海未ちゃん

「ふふっ、やっぱり海未ちゃんは海未ちゃんだよ」

そう、昔から変わらない優しくて温かい笑顔がそこにはあった

「ことり…?」
405: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/07(日) 02:48:59.37 ID:j6zs/f49.net
「海未ちゃん、もしも逆だったらどうしてた?」

「逆って、ことりが私だった場合ですか?」

「うん。離れて行っちゃう?」

「それはないです!」

「どうして?」

「だってことりは…大切な友達です…!」

まっすぐと私を見つめそう答えた海未ちゃんに私もしっかりと海未ちゃんのほうへ体を向き直る

「私もおんなじだよ。海未ちゃんが大切で、大好きだから」

「ことり…」

零れ落ちそうな涙を拭いながら下を向いた海未ちゃんを私はそっと抱きしめた

「絶対一人になんかしないよ」

「ありがとうございます…。私も何があってもことりを一人にはしません…」

『一人にしはない』

その二人の誓いは守られることはなかった…
407: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/07(日) 02:54:15.55 ID:j6zs/f49.net
×『一人にしはない』

○『一人にはしない』
408: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/07(日) 03:13:08.62 ID:j6zs/f49.net
ラブライブ!本戦を終え卒業式を間近に控えたこの時期

私と海未ちゃんはいつものように私の部屋のベッドでごろごろ

とはいかず、生徒会の仕事に追われていた

「穂乃果!あの資料ちゃんと目通しましたか!」

「あ、まだ…」

「それとこの間のプリントも全然まとまってないじゃないですか!」

「あー!一度に何個も言わないでよー!」

「海未ちゃんも穂乃果ちゃんも少し休憩しない?お茶いれるよ」

いつもの穂乃果ちゃんと海未ちゃんのやりとりを宥めるようにお茶の準備をしよう思ったのにお茶がきれていた

「あ、お茶きれちゃってる」

「えー」

「ちょっと自販機で買ってくるよー」

「一人で大丈夫ですか?」

「大丈夫大丈夫」

心配そうな海未ちゃんにそう声をかけると足早に自販機のところへ向かった
409: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/07(日) 03:26:32.19 ID:j6zs/f49.net
「えーっと、二人とも何がいいかなー?」

自販機の前で二人の好みを考え飲み物を選んでると向こうから歩いてくる生徒の声が耳に入ってきた

「えー…、じゃあ学校辞めるの?」

「わからないけど残っても居づらいっしょー…」

「確かにー。妊娠したとか知れたら私なら居れないって」

「だよねー」

妊娠?

そんなワードが耳に入りふと海未ちゃんとのことがフラッシュバックしていく

そしてなにより思い当たる節があった…

「そういえば、先月も先々月も…来てない…」

そんなことがありえるの?いやいや、だって海未ちゃん本当は女の子なんだよ

でも、生えてるよね…

と自分の中で何度も押し問答していると後ろから名前を呼ばれた

「ことり」
429: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/08(月) 04:17:00.33 ID:jrj6M0HI.net
「海未ちゃん」

さっきの生徒とすれ違うようにこちらへ向かってくる海未ちゃん

「あんまり遅いので心配になって来てしまいました」

「ご、ごめんね。二人共どれがいいかなって悩んじゃって…」

動揺を悟られないように必死に作り笑顔を浮かべる

「お茶でいいですよ。ほら、早く戻らないと穂乃果一人じゃきっと進んでないでしょうから」

「…うん」

先を歩く海未ちゃんを背中を追い掛け横に並んで歩き出す

もし本当に妊娠していたら、私と海未ちゃんはどうなってしまうんだろう…

それよりもこんなありえないことみんな信じて受け入れてくれるのだろう…

海未ちゃんは…海未ちゃんはどんな顔をするんだろう…

そんなことが頭を巡り胸のうちにある妊娠したかもしれないという不安をこのときはまだ海未ちゃんに言いだせなかった

「ことり、どうしました?」

ふいにこちらを振り返った海未ちゃんと目が合うと海未ちゃんはいつものような優しい微笑みをくれる

海未ちゃん…すべてを話てしまってもあなたは私にその笑顔を向けてくれますか…?
436: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/08(月) 18:52:17.08 ID:jrj6M0HI.net
「あの…ね…、赤ちゃん…できたかもしれないの…」

だから、そう話したとき海未ちゃんの顔から笑顔が消えていくのを私は見ていられず俯いた…

「…え…あ…」

「まだわからないけど…、先月も先々月もあれが来てないの…」

「…本当に私の赤ちゃんなんですか…?」

そんな海未ちゃんの言葉に私は目頭が熱くなるのを感じた

「ち、違うんです…!別にそういう意味ではなく…!ただ、まだ…混乱していて…!」

溢れてくる涙を抑えきれず泣いているとドアが開く音が聞こえた

「…今日は帰ります…」

そう海未ちゃんが呟き部屋を出ていくとさらに涙が溢れてくるのを感じる

そして玄関のドアが閉まる音が聞こえ完全に海未ちゃんが帰ったのがわかると私は声をあげ泣いた
452: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/08(月) 20:56:45.84 ID:jrj6M0HI.net
気づくと泣きつかれて寝ていたのか部屋はすっかり真っ暗になり窓からは月の光が射していた

全部夢だったのか

なんて思い起き上がると近くの机には飲みかけのコップが2つ

「夢なわけないよね…」

だって部屋には嫌というほどに海未ちゃんの匂いが残っていた

ガチャ ふいにドアが開き思わず体が跳ねた

部屋の電気がつき驚いた顔のお母さんと目が合った

「あ、起きてたの?帰ってきたらぐっすり寝てたから先お夕飯食べちゃったわよ。ことりも食べるでしょ?」

「…食欲ないからいい…」

「あら、風邪かしら」

お母さんは私の額にそっと手を添えると「うーん」と考えこんだ

「熱はないみたいだけど…、おかゆでも作る?」

「ううん、平気…」

「そう、じゃあパジャマに着替えて今日はもう寝ちゃいなさい」

「うん」
454: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/08(月) 21:08:27.56 ID:jrj6M0HI.net
お母さんが部屋から出て行くの確認するとパジャマに着替え電気を消すとまたベッドに倒れこんだ

携帯を見ると穂乃果ちゃんやほかに数人から心配のメールが来ていた

「そういえば穂乃果ちゃんにも心配かけちゃったな…」

穂乃果ちゃんに大丈夫だよと返信し真っ暗な天井を見つめる

それから朝になっても海未ちゃんからは連絡はなかった…



「じゃあお母さん行ってくるから。キッチンにおかゆ作ってあるからね」

「うん、ありがとう」

ずる休みしちゃった…

「はぁー…」

ため息を一つつき穂乃果ちゃんに休むことの連絡を入れる

海未ちゃんにも連絡を入れてみたがやっぱり返信はなかった

「…嫌われちゃった…」

赤ちゃんがいるかもしれないお腹をさすりながら溢れそうになる涙を拭った
457: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/08(月) 21:21:30.30 ID:jrj6M0HI.net
ピンポーン

「…っん」

チャイムの音が聞こえ体を起こした

「あれ…いつの間にか寝ちゃってたみたい」

ピンポーン

再度ならインターホン

「宅配便かな?」

眠たい目をこすりながらドアを開けると絵里ちゃんと希ちゃんが立っていた

「どうしたの二人共」

「学校で穂乃果に会ったらことりが休んでるっていうからお見舞いに」

「穂乃果ちゃん達は生徒会で忙しいからうちらが代わりにね」

「どうせ3年生はもう授業なくて暇だったしね」

「わー、わざわざありがとう。どうぞあがってください」

二人を家の中へ通しお茶を入れる

「もう体調大丈夫なの?」
459: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/08(月) 21:30:53.93 ID:jrj6M0HI.net
「あ、実は仮病で…」

てへへとそう言って笑うと絵里ちゃんは「もう」と安心したような笑みを浮かべた

「そういえば穂乃果ちゃんが海未ちゃんも今日変なんだよー!って頭抱えてたんやけど何か知らない?」

海未ちゃんという言葉に思わず体びくっと反応した

「え…、あ、えっと…」

「喧嘩でもしたの?」

「う、うん…」

「珍しいわね。ことりと海未が喧嘩するなんて」

思わずついた嘘に絵里ちゃんは納得してくれたようだけど希ちゃんだけは私のほうをじーっと見つめていた

「希?どうしたの?」

「ほんまに喧嘩だけなん?何か隠してることあるんやない?」

「え…」

その言葉に動揺を隠せず目が泳ぐ私を見て絵里ちゃんが間に入った

「なに言ってるよ希。喧嘩だって言ってるじゃない」

「せやけど…」
466: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/09(火) 00:43:15.01 ID:uSdyCPBm.net
言っていいのかな…でも海未ちゃんはほか人に生えてるの知られるの嫌がってたし…だけど…

そんなことが頭の中でモヤモヤし口ごもっていると突如襲ってきた吐き気に席を立ちトイレに駆け込んだ

「ちょっ、ことり?」

バンッ

「…う…ぐ…ゲホゲホ」

一頻り吐いたところでドアをコンコンと叩く音

「ことり、大丈夫?」

「う…うん」

口元をそっと拭いドアを開けると絵里ちゃんが心配そうな顔で立っていた

「相当具合悪そうね…」

「うん…」

そのまま希ちゃんが待っているリビングへ向かうと希ちゃんは真面目な顔で私の前に立った

「希?」

「希ちゃん…?」

「ことりちゃん、やっぱり何か隠してるんやないの?」
468: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/09(火) 00:52:02.97 ID:uSdyCPBm.net
「希!」

言いたくなさそうにしていた私の気持ちを知ってか絵里ちゃんは私と希ちゃんの間に割って入った

「話してくれんかな?それともうちらじゃ頼りない?」

「ことり、話したくないなら別に…」

「…妊娠」

「え?」

「妊娠してるかもしれないの…」

ついに海未ちゃん以外に言ってしまった…

その言葉に流れる沈黙

時計の針の音がやけに大きく聞こえた

「…病院には行ったん?」

しばらく流れていた沈黙を破って希ちゃんが優しく問いかけてくれた言葉に私は首を横に振る

「ご両親には?」

その言葉にも首を横に振る
473: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/09(火) 01:18:25.49 ID:uSdyCPBm.net
私と希ちゃんの会話を黙って聞いていた絵里ちゃんもゆっくりと口を開いた

「相手は…?相手の人は知ってるの?このこと」

こくんと小さく頷く

「じゃあ産むの?」

その言葉には何も言えず俯いた

だって海未ちゃんがそれを望んでいるのかどうかわからない…

「まさか堕ろせって言われたの…?」

どんどん絵里ちゃんの声が震えていくのがわかる

首を横に振った私に今度は希ちゃんが話しかける

「とりあえず両親には話したほうええと思う。どっちにしろ病院は行くことになるやろうし」

「うん…」

ピンポーン

静まり返った室内にインタホーンの音が響く

「誰か来たみたいやし、うちらはそろそろおいとましようかエリチ」

「で、でも」
474: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/09(火) 01:30:11.22 ID:uSdyCPBm.net
「きっと今ことりちゃんが一番話さなきゃいけない相手やろうし」

「え?」

希ちゃんの予言ともとれる言葉の意味を私はすぐ知ることになる

「ちょっ、希、待っ」

「お邪魔しましたー」

玄関のドアを開けた希ちゃん越しに見覚えのある姿

「…穂乃果ちゃん」

「ことりちゃん、心配だから授業終わって急いで来ちゃったよー。希ちゃん、絵里ちゃんありがとう」

「いえいえ、じゃあうちらはもう帰るからごゆっくり」

「ちょっ、希ー!」

絵里ちゃんの首根っこを掴みずるずると引きずるように帰っていく希ちゃんを見送ると

穂乃果ちゃんは私の目の前に紙袋を掲げた

「おまんじゅう、持ってきたよ!」

「…ありがとう」
481: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/09(火) 03:06:02.95 ID:uSdyCPBm.net
穂乃果ちゃんを私の部屋通し私はベッドに 穂乃果ちゃんはテーブルの前に座った

「海未ちゃんも誘ったんだけど断られちゃって」

「…そっか…」

「朝からずーっとぼーっとしてるし、先生に当てられても気づかなくて怒られたし、海未ちゃんなにかあったのかな…。ことりちゃん知ってる?」

穂乃果ちゃんのまぶしいほどの笑顔を向けられ私は思わず視線をそらした

「…さぁ…」

「そっかー。あとで海未ちゃん家も行ってみるよ。あ、それよりおまんじゅう!おいしいから食べて!」

「…うん」

穂乃果ちゃんが広げてくれたおまんじゅうを一つ取り口に含んだ

「ことりちゃん?どうしたの?」

「え…?」

自分でも気づかないうちに頬に涙が伝っていた

「あれ…、なんで私泣いて…」

「ことりちゃん…?」

ダメだ!穂乃果ちゃんを不安にさせたらダメだ!そう思うのに涙が溢れて止まらなかった
482: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/09(火) 03:17:17.87 ID:uSdyCPBm.net
「ことりちゃん?大丈夫?どこかいたいの?」

慌ててベッドのほうまで駆け寄ってきた穂乃果ちゃんは涙の止まらない私の横に座った

「ごめん…ごめんね…すぐ泣きやむから…」

溢れてきて止まらない涙を私は目元が赤くなるほど拭う

そんな私の行動を見ていた穂乃果ちゃんは私の手を掴むと悲しそうな顔で私を見つめた

「目赤くなっちゃうよ、ことりちゃん」

「ごめん…なさい…」

ああ…、やっぱり穂乃果ちゃんにもそんな顔をさせてしまった…

「ごめんなさい…」

穂乃果ちゃんはただ謝りつづける私の腕をさらにぎゅっと掴むとそのまま穂乃果ちゃんのほうへ引き寄せられた

「穂乃果ちゃん…?」

ふいに包まれる懐かしい香りと、頭をなでる優しい手に私の目からダムが決壊したかのように涙が溢れ出し声をあげ泣いていた
502: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 01:54:57.16 ID:aUbpK/GA.net
しばらく泣いたあと私は穂乃果ちゃんからそっと離れ一言「ごめんね…」と謝った

そんな私の両手を穂乃果ちゃんはぎゅっと握った

「落ち着いた?」

「…うん。ありがとう穂乃果ちゃん」

「なにかあったの?」

真面目な顔で私を見つめる穂乃果ちゃん

これ以上嘘はつき通せない…

そう思い嫌われるのを覚悟ですべてを話した

今まであったことすべて…

私の話を黙って聞いていた穂乃果ちゃんは表情を一つも変えず

ただ私のほうをじーっと見つめ時折小さく頷いていた

「…これが穂乃果ちゃんに隠してたことすべてだよ…嫌いになったでしょ私達のこと…?」

その言葉に穂乃果ちゃんには何も言わ私の手を握っていた力をさらに強めた
505: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 02:10:01.27 ID:aUbpK/GA.net
「…いよ」

「え…?」

「嫌いになんてならないよ!」

表情一つ変えなかった穂乃果ちゃんの頬には涙が伝い悲しげな顔をこちらに向けていた

「穂乃果ちゃん…」

「なんで…、なんでもっと早く言ってくれなかったの…!」

「ごめ…穂乃果ちゃ…」

「どうして…もっと…」

怒りなのか悲しみなのか 穂乃果ちゃんの体は小刻みに震えていた

「ことりちゃん!」

すると急にガバっと穂乃果ちゃんに抱きつかれた

「え…!?穂乃果ちゃん!?」

「もう一人で抱え込んだりしないで!何でも穂乃果に相談してよ!私達親友でしょ!」

ぎゅーっとさらに強く抱きしめられる

「辛いことも悲しいことも楽しいことも嬉しいことも、全部全部ことりちゃんと海未ちゃんと一緒がいいよ!」
508: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 02:18:15.03 ID:aUbpK/GA.net
「穂乃果ちゃん…」

言いたいことを言い終えたのか穂乃果ちゃんは私を抱きしめながら声をあげて泣いていた

私もそっと穂乃果ちゃんを抱き返し

「ありがとう穂乃果ちゃん…」

と囁いた



「なんか結局こんな時間までごめんね」

玄関前でえへへと照れたように頭をかきながらにっこりと笑う穂乃果ちゃんに私もにっこりと微笑み返す

「私こそごめんね、色々と…」

「ううん、それより大丈夫?」

「うん」

「私は何があってもことりちゃんの味方だからね!」

そうガッツポーズを見せるに穂乃果ちゃん

本当に…私の大切な大好きな親友…

「じゃあ、また明日ね!」
519: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 20:17:27.46 ID:aUbpK/GA.net
駆けていく背中を見送り玄関を閉めると私は部屋に戻った

これからのこと、海未ちゃんのこと、両親に言わなきゃいけないこと、色んなことが頭を巡った

だけど穂乃果ちゃんの言葉を「何があっても味方だよ!」という言葉が心を強くした

「よし!」

そう自分を奮い立たせると私の中である決意が生まれた


夕食の時間

私は思い切って口を開く

「あのね…!」

「ん?どうしたの?おかわり?」

突然でびっくりしたような顔のお父さんと優しい笑顔を向けるお母さんに一瞬躊躇したが話を続ける

「病院行きたいの…」

「病院?どこか痛いの?」

「ううん…。産婦人科…」

固まる空気に涙が出そうになるのを堪えしっかりと二人を見つめた

「…赤ちゃん…出来たかもしれないの…」
522: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 20:27:41.58 ID:aUbpK/GA.net
「何言って…」

お父さんの小さく呟く声が耳に入ったが私は話を続けていく

「もう2ヶ月生理来てないの。今月もまだ…だから」

そう話を続けていたときふいにお母さんが立ちあがるとバチンという音が耳元で響いた

「え…」 頬に感じる鈍い痛み

「どういうことなの!」

「え…あ…」

初めて叩かれたことに動揺し何を話そうか忘れパニックなっている私にお母さんは詰め寄ってくる

「ちゃんと説明しなさい!妊娠したかもってどういうことなの!」

隣でお母さんを宥めていたお父さんは私のほうへ向くと優しい口調で私を促した

「ことりは部屋へ戻ってなさい。落ち着いたらちゃんと聞くから」

叩かれた頬を押さえながらその場から逃げるように部屋に駆け込んだ私は

ベッドに体育座りで座り溢れてくる涙を何度も拭った

「海未ちゃん…」

会いたいよ…
528: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 20:57:34.68 ID:aUbpK/GA.net
ピンポーンとチャイムの音が響き玄関を開ける音とお父さんと誰かが話している

しばらくすると私の部屋の前まで足音が近づいてきてコンコンとドアを叩かれた

「ことり…」

聞き覚えのある声

「海未…ちゃ…」

「ことり、そのままでいいので聞いてください…。この前逃げてしまって、連絡もずっとしないで、本当にすみません…」

ドア越しに久しぶりに聞く海未ちゃんの声

「さっき穂乃果がうちに来たんです」

穂乃果ちゃんが…?

「穂乃果からすべて聞きました…。ことりから逃げて、すべてを背負わせてしまったこと本当に反省してます…」

しばらく流れる沈黙

私はそっとドアのほうへ近寄りドアノブに手をかけようとしたところでまた海未ちゃんの声が聞こえる

「…私にもちゃんと背負わせてください。ことりと私の赤ちゃんのことなんですから…」

その言葉に止まっていた涙が再度溢れ出し時、ゆっくりとドアが開き目の前には優しく微笑む海未ちゃんが立っていた
557: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/11(木) 01:10:24.86 ID:2ZWF179R.net
「ことり…」

微笑んでいた海未ちゃんの左頬が少し赤くなっていた

「海未ちゃん、それ…」

「ああ…、穂乃果に逃げるな!と一喝されまして…」

そう言って恥ずかしそうに目をそらした海未ちゃんに私はぎゅっと抱きついた

「ことり」

抱きついたところでふいに呼ばれ思わず体を離すとお父さんがこっちに来なさいという感じで手招きしていた

「海未ちゃんはことりの部屋で待っててね、今大事な話をしてるんだ」

そう言って優しく微笑むお父さんの前に海未ちゃんは立つと深くお辞儀をした

「私のせいなんです。だから私もお話させてください」

「え?どういうことなの?」

お父さんが戸惑うのも無理はない だって私のせいだと言ったのは昔からよく知ってる女の子なのだから…

「すみません…」

「と、とりあえずリビングで話そう」

そう促され私と海未ちゃんはお母さんが待つリビングへ向かった
559: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/11(木) 02:08:51.47 ID:2ZWF179R.net
「こんばんは…」

リビングで両手を机に起き顔を伏せていたお母さんに海未ちゃんが声をかける

「あら、海未ちゃん」

泣きはらしたような顔をあげ海未ちゃんに挨拶を返すとチラっと私のほうへ目線が向いた

思わず海未ちゃんの後ろへ隠れるとお母さんがいつもの優しい口調で声をかけてきた

「ことり、さっきはごめんなさい…。あなたの話もろくに聞かずに殴ったりしてしまって…」

私は海未ちゃんの後ろから顔出すと首を横に振った

「海未ちゃんも僕らに話があるみたいなんだ。一緒でいいよね?」

「海未ちゃんが?」

「申し訳ありません!」

私の前に立っていた海未ちゃんはその場に正座をし両親に向かって頭を下げた

「えっ、ちょっ、海未ちゃん!?」

「ことりの…ことりの妊娠は私のせいなんです…!」

「え、ど、どういうことなの」

戸惑う両親をよそに体勢を一つも変えず頭を下げ続ける海未ちゃん
560: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/11(木) 02:18:50.56 ID:2ZWF179R.net
「女の子同士で子供なんてできるわけないでしょ!ふざけないで!」

声を荒げるお母さんに一瞬びくんと体が震えた海未ちゃんの横に私も正座をし同じように頭を下げた

「ふざけてません。本当にお腹の子は海未ちゃんとの子なんです!」

「信じてもらえないのは重々承知です!だから…!」

頭を下げていた海未ちゃんはスッと立ち上がるとその場で下着を脱ぎ始めスカートをめくった

その顔は真っ赤に染まり体は羞恥心で震えていた

「なっ!」

海未ちゃんに生えるはずのないそれを見たお母さんは絶句で言葉を失っていた

顔を背けていたお父さんもお母さんの反応を見て海未ちゃんのほうへ向くとそのまま固まってしまった

「だ、だから!私のせいなんです!」

静まり返る室内で最初に口を開いたのはお母さんだった

「ど、どうして海未ちゃんにそんなもの生えてるの。海未ちゃんあなたまさか…!」

「ち、違うんです!入学したときは確かに女性でしたし数ヶ月前まで普通に女性だったんです!」

「そうだよ!プールの授業も出てたんだから!」

「そ、そうよね…。じゃあなんでそんなものが…」
580: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/12(金) 00:45:43.38 ID:Ra4mbTmp.net
「私もわからないです…。急にこんなものが生えて…」

その場に座り込んだ海未ちゃんは隣にいた私の手をぎゅっと握った

「でもこんな私をことりは気持ち悪がらずにずっとそばにいてくれて…だから私はそのことりの厚意に甘えてしまったんです…

そのせいでこんな…。本当にすみません!」

もう一度深く頭を下げた海未ちゃん

「ごめん海未ちゃん…」

「え…?」

「私、最初はただの同情だった…。ただ海未ちゃんが可哀想でしょうがないななんて思ってた…」

「ことり…」

「でも、今は違うよ。今は海未ちゃんが好きだから…、大好きだからそういうのも全部受け入れたいと思ったの」

私の手を握っていた海未ちゃんの手がさらに強く握られた

「私も、同じ気持ちです」

「海未ちゃん」

「ちょっといいかしら」

私達の会話を聞いていたお母さんは椅子に座り「とりあえずこっちに座って話さない?」と声をかけた
581: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/12(金) 02:28:42.07 ID:Ra4mbTmp.net
言われるがまま椅子に座りお母さんやお父さんと向き合う

「あなた達の気持ちはよくわかった…。でも、容認することはできないわ」

「お母さん…!」

「ことり、あなたは私、理事長の娘よ。もしこのことが知れたら私もあなたもあの学校にはいられなくなるわ。わかるわよね?」

正論を言われ何も言えないでいる私達を見かねたのか今まで黙っていたお父さんが口を開いた

「ことり、妊娠検査薬とか何か使ったのか?」

「…ううん」

「じゃあ病院に行ってちゃんと検査してからでも遅くないんじゃないか、今の話は」

「でも…!」

お母さんの言葉を遮るようにお父さんは私達のほうをまっすぐ見ながら話を続けた

「確かにことりと海未ちゃんがそういう関係、ましてや子供が出来るような行為をしていたことは容認できないよ」

「…はい」

「でも、愛の形は人それぞれだからね。二人が付き合うとかそういうことに関してはお父さんは口出ししないよ」

「お父さん…」

優しく微笑みながらそう言ったお父さんの言葉に私達は目を見合わせて笑う
594: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 03:32:31.82 ID:cTd/9dfp.net
「ただし、これからはそういうの禁止とまでは言わないけど…ちゃんと避妊はすること。わかった?」

「はい…」

「それと、もし本当に妊娠してた場合は二人が今後どうしたいのか海未ちゃんのご両親も交えてお話しないといけない」

両親という言葉に海未ちゃんはびくっと体が反応した

由緒正しい家庭で育った海未ちゃんにとってこのことを両親に知られるのはきっと何よりも恐いことだ…

「海未ちゃん…」

震える海未ちゃんの手をそっと握ると海未ちゃんは「大丈夫です」と真っ直ぐにお父さんのほうへ向いた

「わかりました」

「海未ちゃん…」

「お母さんもそれでいいよね?」

「…もう…あなたはいつもそうやって」

半ば諦めたような顔を浮かべたお母さんはため息を一つついた
595: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 03:48:58.42 ID:cTd/9dfp.net
「よし、じゃあこの話はもうおしまい。海未ちゃんご飯は?うちで食べてく?」

「あ、いえ、もう帰ります」

「そう?それよりさ、それどうやって生えたの?」

「あ、えっと、朝起きたら急に…」

そんな会話を繰り広げてるお父さんと海未ちゃんの横で私はお母さんにもう一度頭を下げる

「ごめんなさい…」

「…もういいわよ。ことりのことだもの、あとはことりが決めなさい」

「はい…」

「もし学校に居られなくなるようなことになってもお母さんはいつでも辞める覚悟は出来てるのよ」

「え?」

「だって、もう廃校の危機はないでしょ?」

軽くポーズを決めながらそんなことを言うお母さんに私はつらて笑ってしまう

「ふふっ、なにそれ」

「あら、本気よ?それに…大切な娘のためだもの」

「お母さん…」
613: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/14(日) 02:32:01.87 ID:i6Ypo/gj.net
「じゃあ気をつけてね」

「お邪魔しました」

ペコっとお辞儀をし家へ帰る海未ちゃんを送るために私も一緒に家を出る

「もう3月とは言えやっぱり少し肌寒いですね」

そう手をこすり合わせた海未ちゃんの右手を私はぎゅっと握りまた歩き出す

「ことり?」

「これで寒くないよ」

びっくり顔の海未ちゃんの顔を柔らかくなりあの優しい笑顔

「はい。本当に」

「へへっ」

しばらく手をつなぎ歩いてると途中の十字路で海未ちゃんが立ち止まった

「もうここまでで大丈夫ですよ」

「うん。じゃあ、また明日ね」

「はい。また明日」

そう別れの挨拶を交わしたのに離れない手
614: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/14(日) 02:41:18.24 ID:i6Ypo/gj.net
「海未ちゃん、手離さないと帰れないよ」

「ことりこそ」

「じゃあせーのっ!で一緒に離そう?」

「いいですよ」

「「せーのっ!」」

まだ固く握られた手に私と海未ちゃん同時に笑い出す

「もうことり」

「海未ちゃんも」

クスクスと笑いながら今度こそは本当にという目線を交わしゆっくり手を離そうとしたところでそのまま海未ちゃんに抱き寄せられた

「海未ちゃん?」

「ことり覚えてますか?私は何があってもことりを一人にしないと言ったこと…」

「…覚えてるよ」

「…もう絶対に一人にはしません…ずっとずっと一緒です」

「うん…私も海未ちゃんとずっと一緒がいいよ」

そのままゆっくりと体が離れそっと唇を重ねた
616: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/14(日) 02:48:26.88 ID:i6Ypo/gj.net
次の日

私は学校を休み病院へ向かう

海未ちゃんに「私も一緒に行きます!」って何度も言われたけど

さすがに委員会の仕事を穂乃果ちゃんにだけ押し付けるわけにはいかず「大丈夫だよ」と断った

病院へ向かう間の車中緊張と不安で震える私の手をそっとお母さんが握っていてくれた


「ふぅ…」

待合室に座り順番を待ってる間何度も逃げだしたい気持ちと葛藤していた

周りのお腹の大きい人、赤ちゃんを抱えた人達を見るたびに体が震える…

「大丈夫よ…」

優しく寄り添ってくれているお母さんの手をぎゅーっと握り締めることだけが唯一の安らぎだった

「南さーん、南ことりさーん」

「は、はい!」

通された診察室に向かう

「お願いします…」
633: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/15(月) 03:50:26.64 ID:+MhVvUlo.net
そのころ学校では卒業式前ということもあり午前で学校も終わり

HR後に妙に落ち着きがない海未ちゃんに穂乃果ちゃんが声をかける

「海未ちゃん?」

「ひゃい!」

体がびくっとはね声が上ずっている

「なんだ穂乃果ですか…。びっくりさせないでください」

「ごめん…。でもずっと恐い顔してるから」

「だって…」

不安なのか期待なのか自分の中でもわからない感情に戸惑う海未ちゃんは

一瞬下を向きかけたがバッと前を見据えた

「こんなときに私が俯いててはダメです」

そんな海未ちゃんの言葉に穂乃果ちゃんはにこっと優しく微笑むと

「そうだよ。いつもの海未ちゃんでいないとことりちゃんもきっと不安だよ」

「そうですね。穂乃果の言うとおりです」

少し安心した顔で穂乃果ちゃんを見つめた海未ちゃんの携帯が鳴る
653: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 03:12:00.60 ID:gRQWPSYt.net
診察を終え海未ちゃんに電話をかける

「も、もしもし!ことり?」

第一声で海未ちゃんの慌てた顔が想像できる

「ふふっ」

「ことり?何を笑って」

「ううん、なんでもない」

少し流れた沈黙のあと海未ちゃんが恐る恐る私に問いかける

「…どうでしたか?」

「うん…。あのね…」


2時間前

「生理はどれくらい来てないですか?」

「えっと…、今月を入れると3ヶ月です」

「平均体温はどれくらいです?」

「えっと…、36度後半です」

などいくつか質問されたあと先生に言われるがままベッドに寝転がった
654: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 03:30:20.04 ID:gRQWPSYt.net
「じゃあ診てみましょうか」

そう言われお腹の上にジェル状のものを濡られ器具を当てられる

「うーん…」

お医者さんの唸るような声に思わず生唾を飲み込んだ

「妊娠はしてませんね」

「え…?」

「してませんよ。妊娠。恐らく生理の遅れでしょう」

妊娠してないというお医者の言葉に悲しいやら嬉しいやらよくわからない感情がこみ上げきて

その場から動けなくなった私をお医者さんは不思議そうに見つめお腹を拭いてくれた

「もしかして妊娠希望?」

「あ、いえ…もしできてたらいいなってちょっと思ってたので…」

そう言って俯いた私にお医者さんは優しい声で語りかける

「まだ高校生でしょ?確かにそれくらいの歳で赤ちゃん産む人は今まで何十人も見てきたけど、

それ以上に堕ろす人も何十人、何百人と見てきたの」
656: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 03:52:54.11 ID:gRQWPSYt.net
膝に置かれていた私の手にそっと先生が手を添える

「あなたにはその一人になってほしくないって思う」

強い眼差しを向けられず目がそらせずにいた

「だから、次もし来ることがあったらあなたがちゃんと高校を卒業して自立してこの人と一生を添い遂げたい!と思う相手が出来たときだけよ」

「…はい!」

「あ、もちろん妊娠以外の診察ならいつでも大歓迎よ」

にこっと笑った先生の顔に思わず私にも笑顔が戻る

「彼どんな人なの?イケメン?」

「あ、いえ…彼というか…」

なんて他愛な会話もして診察を終えると待合室で待ってたお母さんの元へ戻る

「どうだった…?」

不安そうなお母さんの顔に胸がちくりと痛んだ…

私お母さんにずっとこんな顔させてたんだな…

「…ごめんね、お母さん…」

「ん?」
657: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 03:58:23.91 ID:gRQWPSYt.net
「ううん。なんでもない。ただの生理の遅れだって…てへへ」

お母さんの顔から安堵した表情がもれソファーにそのまま座り込んだ

「そう…。良かったわね」

「うん。でも少し残念な気持ちもあるんだ…」

「ことり」

「わかってる。先生とも約束したもん」

「約束?」

「そっ、約束。あ、海未ちゃんに電話してくるね」

病院の外に出て海未ちゃんに電話をかけると2コール目で繋がった

ずっと待っててくれたのかな

「も、もしもし!ことり?」

第一声で海未ちゃんの慌てた顔が想像できる

「ふふっ」

「ことり?何を笑って」

「ううん、なんでもない」
674: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/17(水) 03:14:44.49 ID:Gn/X6Q3/.net
少し流れた沈黙のあと海未ちゃんが恐る恐る私に問いかける

「…どうでしたか?」

「うん…。あのね…。妊娠してないって」

また流れる沈黙

電話越しに吹奏楽部の楽器の音が聞こえるほど

「海未ちゃん…?」

「…すみません。少し…悲しい気がして…」

「え?」

「ことりとの赤ちゃんに少し期待してたみたいです私。わがままですね。問題起こした張本人なのに…」

そう言って黙り込んだ海未ちゃん

「…それならことりもわがままだよ」

妊娠の不安から解放されたこと…

妊娠してなかったこと…

そして何より海未ちゃんが私とおんなじ気持ちでいてくれたこと…

その全てが胸の内から溢れ出し気づいたら私はその場に座り込み嗚咽もらし泣いていた
682: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/17(水) 16:52:46.06 ID:Gn/X6Q3/.net
「ことり?どうしました?ことり?」

電話越しに心配する海未ちゃんの声が響く

大丈夫、そう言いたいのに上手く言葉が出なくて次の瞬間には電話が切れていた

「ことり?」

病院から出てきたお母さんが私の肩をそっと抱いた

そして近くにあったベンチに私を座らせると「飲み物買ってくるわね」とまた病院のほうへ戻っていった

「…グス…またみんなに心配かけちゃった…」

持っていたハンカチで涙でぬれた頬を拭き携帯を見る

「あ、海未ちゃんにかけ直さなきゃ…」

リダイヤルを押しプルルルルと耳元でコールが鳴る

だけどその音が反対側の耳からもリアルに聞こえ段々と近づいてくるのがわかる

「え?」

音のするほうへ顔を向けると走ってくる海未ちゃんが見えた

「海未…ちゃん…?」

「ことり!」
688: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/17(水) 22:20:45.51 ID:Gn/X6Q3/.net
「海未ちゃん…どうして」

「どうしてって…ことりが泣くから」

肩で息をし額に汗を滲ませた海未ちゃんが私をじっと見つめている

「ごめんなさい…」

「何かあったんですか…?」

海未ちゃんが私の横に腰をかけ優しく声をかける

「先生にね、次来るときは一生を添い遂げたい人と来なさいって」

その言葉の続きを海未ちゃんの目を見ながら言うとまた泣いてしまう気がして私はすっと立ち上がった

「たぶんその相手は海未ちゃんじゃない…よね…」

海未ちゃんは何も言わず黙っている

「だって本当なら私と海未ちゃんは女同士で赤ちゃんなんて出来るはずないんだもん」

「…」

海未ちゃんはまだ何も言わない…

「へへっ、未来の予行練習できちゃった」

なんて笑って見せたのは私なりの強がりだった
699: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:14:32.12 ID:ib1SWe3v.net
涙が溢れ出しそうに唇を強く噛んだ

トンっ

背中に温もりを感じる

「海未ちゃん…?」

「なんで…なんでそんなこと言うんですか…」

震える声でそう囁いた海未ちゃんは私の服をぎゅっと掴んだ

「ことりは…私が男の子ではなくなったらもう一緒にいないのですか…?」

「ちがっ…!」

「私は…っ!私は…どんな形でもことりとずっと一緒がいいです…」

背中越しに鼻をすする音が聞こえ私も零れ落ちそうになる涙を堪えるように天を仰いだ

そうだ…ずっと一緒にいるって約束したのに今度は私が約束破ろうとしてる…

「ごめんね…海未ちゃん」

海未ちゃんのほうへ向くと涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた

「ふふっ、海未ちゃん涙でぐしょぐしょ」

「こ、ことりだって!」
700: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:22:38.10 ID:ib1SWe3v.net
私は持っていたハンカチで涙を拭くとそれを海未ちゃんに渡した

「ことり」

「あ、お母さん」

飲み物を持ってこっちに向かってくるお母さんに私は手を振る

「あら、海未ちゃんも来てくれたの?」

「あ、は、はい!」

慌ててお辞儀した海未ちゃんにお母さんは二人分の飲み物を海未ちゃんに差し出した

「え…?」

「お母さん、先に学校戻ってるから」

「うん」

お母さんは私達に手を振ると学校のほうへと歩き出した

「少しのんびりしてこっか」

「そうですね」

ベンチに腰をかけお母さんがくれたジュースを二人で開けようとしたところで海未ちゃんの携帯が鳴った

表示画面を見て海未ちゃんの顔を強張る
701: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:27:38.96 ID:ib1SWe3v.net
「あ…」

「どうしたの?海未ちゃん」

恐る恐る電話をとる海未ちゃん

「海未ちゃん!今どこ!こっち大変なんだからー!」

電話越しでもわかるほどの穂乃果ちゃんの声

「す、すみません穂乃果!すぐ戻ります!」

いつもの光景に自然と笑みがもれた

おろおろした顔で電話を切った海未ちゃんは開けずにいたジュースを私に渡した

「すみません。学校に戻らないと…」

「生徒会の仕事でしょ?私も行くよ」

「でも、ことり私服じゃ…」

「海未ちゃんのブレーザー貸してっ」

「え、あ」

海未ちゃんが着ていたブレーザーを貰いそれを羽織る

「これでだいじょーぶ!」
702: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:34:54.34 ID:ib1SWe3v.net
「そうでしょうか…?」

「平気平気!」

半信半疑な顔の海未ちゃんの手を無理矢理引くと学校のほうへ走り出す

「ちょっ、ことり!」

「海未ちゃん行くよー!」

「もう…」

そう呆れたように笑う海未ちゃんに私も笑顔で返す

「ふふっ、海未ちゃん大好き!」

「え…っ!あ、え!」

みるみるうちに顔を真っ赤にする海未ちゃん

そんな顔を見ると私はきっと海未ちゃんが男の子になってなくても好きになってんだろうなと思う

でも、え、えっちのときは男の子の海未ちゃんでもう少しいてほしいかな…へへっ
703: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:40:54.27 ID:ib1SWe3v.net
卒業式から数日経ち今日はみんなで卒業旅行です

「海未ちゃん遅いなー…」

いつもの待ち合わせ場所で海未ちゃんを待つ

あれから海未ちゃんに生えたあれの原因はわからず私を見てくれた先生も不思議そうに海未ちゃんのそれをつついていた

それで大きくなっちゃう海未ちゃんはきっと浮気症だ…!

「もう…!」

思い出してちょっとイラっとした

それでも変わらず海未ちゃんは私を求めてくれるから憎めない…

「次浮気したらもうやってあげない…!」

なんて口では言うけど本当は私のほうが最近は海未ちゃんがいないとダメみたいで…

思い出しただけで下半身が疼くのがわかる…

「ことり!」

そんなことを考えてると背後から名前を呼ばれ体がびくんとはねた

「海未ちゃん、遅…!きゃっ!」

走ってきた海未ちゃんはそのまま私の胸に飛び込んできた
704: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:45:40.35 ID:ib1SWe3v.net
「どうしたの海未ちゃん?」

「とれました…」

「え?」

「おちんちんとれましたー!」

大きな声でそんなことを叫んだ海未ちゃんの口を思わず手で塞いだ

「ほんとに?」

「はい。今朝起きたら女の子に戻ってました!」

「あ…、そう…なんだ…ふーん…」

私は穂乃果ちゃんの家のほうへ歩を進める

「あれ?ことり?」

「…いや」

「え?」

「おちんちんの生えてない海未ちゃんなんてやっぱりいやー!」

だーっとその場から逃げるように走り出した私のあとを海未ちゃんが追いかけてくる

「えええ!?ことり待ってください!ことりー!」
705: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 03:57:31.80 ID:ib1SWe3v.net
海未ちゃんに生えたそれは私達を散々振り回したあと突然消えてしまった

きっと素直になれない私達への贈り物だったのかななんて今では思う

だってそのおかげで今ではこうして…

「ことり待ってください!私は…!私はどんなことりでも好きですー!」

横断歩道を先に渡った反対側からそう叫んだ海未ちゃん

周りの人がチラチラと見ていることに気づいたのか海未ちゃんは恥ずかしそうに俯いた

そんなこと言われたら…

信号が青に変わり顔を真っ赤にしてこっちに向かってくる海未ちゃんに私はぎゅっと抱きついた

「私も好きだよ海未ちゃん」

そう答えるに決まってる
707: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 04:03:35.27 ID:ib1SWe3v.net
希の家

「ん…?今何時…?」

時計の時刻は9時ちょっと前を指していた

「あ…あかん!エリチ!遅刻!」

「ん…」

隣で寝ていた絵里を叩き起こしバタバタと室内を走り回る希

「おはよ、希…」

「おはよう!はよう準備しないとほんまに遅刻!」

「え?あ、嘘!もうこんな時間!」

慌ててベッドから出た絵里の格好に思わず希は目をそらした

「え、エリチ!服!服!」

「あ、ああ。ごめんなさい。そういえば昨日あのまま寝ちゃったんだったわ。…って、ん?あー!」

顔を覆ってた手の隙間からチラっと絵里のほうをみた希は絵里に見慣れないものが生えてることに気づいた

「え、エリチ…それって…」

「いやー!」
708: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 04:04:18.22 ID:ib1SWe3v.net
終わり
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『ことり「おかしい…あれが来ない…」』へのコメント

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