善子「猿夢」

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善子-アイキャッチ24
私は堕天使ヨハネ。

私は、夢を見ていた。
 
昔からは私は夢を見ているときに、たまに今自分は夢の中にいるんだと自覚することがある。
まあ明晰夢ってやつね。
昨日もそうだった。何故か私は薄暗い無人駅に一人でいたの。
ずいぶん陰気臭い夢だなと思ったわ。
すると急に駅に気味の悪い男の人の声でアナウンスが流れた。

「まもなく駅に列車が来ます。その列車に乗るとあなたは恐ろしい目に遭いますよ~」

pixiv: 善子「猿夢」 by りとるでーもん

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意味不明ね。
まもなく駅に電車が入ってきた。
それは電車というより、よく遊園地にあるお猿さん電車のようなもので数人の女性が一列に座っていたの。
九人乗りみたい。
私は変な夢ねと思いつつもその電車に乗ることに決めた。
だって本当に怖くて堪えられなければ目を覚ませばいいと思ったからよ。
私は電車の後ろから三番目の席に座った。
辺りには生温かい空気が流れていて、本当に夢かと疑うくらいリアルな臨場感があった。

「出発します~」

アナウンスが流れ、電車が動き始めた。
これから何が起こるのだろうと、私は不安と期待でどきどきしていたわ。
電車はホームを出るとすぐトンネルに入った。
紫っぽい明かりがトンネルの中を怪しく照らした。
とその時、またアナウンスが流れたの。

「次は活けづくり~活けづくりです」

活けづくり?魚のかしら?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえた。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた赤紫色のロングヘアーの女の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人が群がっていた。

「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

よく見ると、女は刃物で体を裂かれ、本当に活けづくりのようになっていたのよ。
強烈な臭気が辺りをつつんで、耳が痛くなるほどの大声で女は悲鳴をあげつづけた。
女の体からは次々と取り出され血まみれの臓器が散らばっていく。
私のすぐ後ろには青い髪の長いポニーテールの女が座っていたんだけど、黙って前を向いたまま気にもとめていない様子だったわ。
私はさすがに怖くなってもう目を覚まそうかと思った。
気が付くと、一番後ろの赤紫色のロングヘアーの女はいなくなっていた。
しかし代わりに赤黒い血と肉の固まりのようなものが残っていた。
私の後ろの青い髪の長いポニーテールの女は相変わらず前を向いていた。
 
「次はえぐり出し~えぐり出しです」

とアナウンスが流れた。
すると今度は二人の小人が現れ、フォークのような物で後ろの女の目をえぐり出し始めた。
さっきまで無表情だった彼女の顔はものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が破れるくらいの声で

「きゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

悲鳴をあげた。
目からは眼球が飛び出していて、血の匂いが夢のはずなのに妙にリアルに伝わってくる。
私はもう怖くなり震えながら前を向き体をかがめた。
これ以上は付き合いきれない。しかも順番からいくと次は三番目に座っている私の番じゃない!?
でも私の番にはどんなアナウンスが流れるのか気になったから確認してから逃げることにしたの。

「次は挽肉~挽肉です~」

最悪。どうなるか容易に想像できるわ。
神経を集中させ、夢から覚めようとしました。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)といつも念じることで成功する。
急に「ウィーン」という機械の音が聞こえてきた。
今度は小人が私の膝に乗り変な機械みたいな物を近づけてきた。
たぶん私をミンチにする機械だと思うと恐ろしくなって
目を固くつぶり一生懸命念じた。
顔に風圧を感じてもう駄目だと思った次の瞬間、

「ギャアアアアアアアア!!!!」

私じゃない叫び声が聞こえた。
声の正体は小人。
小人がまるでなにかに弾き飛ばされるかのよう宙を舞った。
 
「これは...結界?」

そして自分に羽が生えていた。
漆黒の羽。

「もしかしてヨハネ、本当に堕天使になっちゃった?」

とても強い力が湧いてくる。
強い強い力。

「今の私は、負ける気がしねえ!」

こうして、堕天使ヨハネの戦いが始まった...


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善子「...っていう話を書いたんだけどどう思う?」

花丸「最後で台無しずら」

善子「なんでなんで!孤独な堕天使ヨハネが悪夢に立ち向かう...絶対みんな見たいはずだわ!」

花丸「ていうか話の中で小人に殺されている二人の女の人って梨子ちゃんと果南ちゃんだよね?」

花丸「本人が見たら絶対怒るしあまりしていいことじゃないと思うよ」

善子「た、確かに...」

善子「ごめんずら丸。この原稿は捨ててもっと堕天使的な話を作るわ!」


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善子の部屋

善子「ふ~今日は疲れたわね~」

善子「明日も早いしさっさと寝ようかしら」

善子「おやすみなさ~い」









「次は挽肉~挽肉です~」





おわり
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2018年5月26日
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