曜「だーい」梨子「きらいっ!」

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ようりこ-アイキャッチ6


千歌「曜ちゃんと梨子ちゃんって、最近いつも一緒にいるよね」

曜「え、そう?」

梨子「そんなことないと思うけど」

千歌「いやいや、あるって。今日だって二人でぴったりくっ付いてたでしょ」

梨子「ああ……」

曜「それは……」

pixiv: 曜「だーい」梨子「きらいっ!」 by あめのあいまに。

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曜(この女狐が千歌ちゃんに手を出さないよう見張ってるからだよ)ジロッ

梨子(この雌狸が抜け駆けしないよう監視してるからよ)ギロッ

曜・梨子(なんて、千歌ちゃんには言えないけど……)ハァ

千歌「でも、千歌嬉しいよ」

曜「え?」

千歌「だって、千歌の親友の二人がとっても仲良しってことは、私たち三人とも大の仲良しってことだもんね」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「曜ちゃんは水泳の名選手で、千歌と同じ年なのに船長さんっていう将来の夢もしっかり決まってるし」

曜「いやあ、それほどでも」

千歌「梨子ちゃんもピアノはコンクールに出るほどの腕前で、趣味で絵も描くし、お淑やかでお嬢様って感じだし」

梨子「も、もう。千歌ちゃんったら」

千歌「二人とも凄いよねえ。千歌の自慢の友達だよ」

千歌「でも、最近なんだか千歌だけ二人と距離があるような」

曜「じゃ、じゃあ! 今日は私と遊びに行かない?」

梨子「そうね、私たちと遊びに行きましょう!」

曜(梨子ちゃん……邪魔しないでよ)

梨子(二人きりになろうったって、そうはさせないわよ)

千歌「あ、あはは。二人の気持ちは嬉しいけど、今日はお家のお手伝いしないといけないから」

曜「そ、そっかあ。じゃあ私も手伝いに……」

千歌「千歌のことは気にせず二人で楽しんできてよ! 三人では、また今度にしよう?」

梨子「だって、曜ちゃん。残念だけど、今日は二人で遊びましょうか?」

梨子(目を離した隙に十千万に駆け込みそうだから、監視しておかないと)

梨子(夜になったら家が隣の私が有利。日中は曜ちゃんを千歌ちゃんに近づけないことが大事よ)

曜(ちっ。梨子ちゃんは本当に私の邪魔ばかりするね)

曜(だけどここで頑なになると千歌ちゃんにも怪しまれちゃう。仕方ないか)

曜「そうだね。二人で遊ぼうか。沼津駅で良い?」

梨子「ええ」

千歌(やっぱり二人は仲良しなんだなあ)ニコニコ



曜「それじゃ、行こうか」ガシッ

梨子「ちょっと曜ちゃん。この手はなんなの?」

曜「決まってるでしょ。梨子ちゃんが逃げ出さないように捕まえてるんだよ」

梨子「逃げないわよ。そっちこそ、一人で十千万に行こうとしたくせに」

曜「梨子ちゃんだって、私が行こうとしなったら後でこっそり手伝いに行ったんでしょ?」

曜「梨子ちゃんの考えくらい、お見通しだよ」

梨子「はいはい。曜ちゃんは想像力が豊かで良いね」

曜「誤魔化さなくても良いのに」

曜「ほら、行くよ。不本意だけど、明日千歌ちゃんに疑われない程度には、買い物なりなんなりしなくちゃいけないんだから」

梨子「言われなくても」

梨子「まあ、せいぜい私に逃げられないように、しっかり手を握ってることね」

梨子「ぼーっとしてると、千歌ちゃん取られちゃうかもしれないよ」クスクス

曜「……死んでも離すもんか」

善子「あら、あれは……」

善子「曜と梨子じゃない」

善子「ふふっ。街中で手なんか繋いじゃって、どうやら付き合ってるって噂は本当だったみたいね」

善子「記念に一枚撮っておきましょ」カシャ

善子「ついでにグループLINEに流しておきましょ」ポチー





梨子「はっ?」

曜「どうしたの、急に」

梨子「いや、これ」スマホミセー

曜「ええっ」

善子『スクープ! 噂のバカップルを激写したわ』

曜「うわあ、最悪。よりにもよって梨子ちゃんと付き合ってるとか」

梨子「あんの堕天使。今度あったらただじゃおかないわよ」

梨子「ところで何買ってるの」

曜「見てわかんない? 服だよ」

梨子「それは分かるけど。さっきから二着ずつ買ってるじゃない」

梨子「なに、沼津の人は同じ服を着まわす風習でもあるの?」

曜「そんなわけないじゃん。梨子ちゃんは馬鹿なの?」

梨子「ごめんなさい。東京から越してきたばかりで田舎のしきたりには詳しくないの」

曜「……」イラッ

曜「ペアルックだよ、ペアルック。一着は千歌ちゃんにあげるんだよ」

梨子「ふーん、そういうこと」

梨子「なら私も同じの買おうっと」ヒョイッ

曜「は? なんで? 気持ち悪いんですけど」

梨子「あのね、ペアルックなんて見過ごせるわけないじゃない」

梨子「それにこうすれば私も千歌ちゃんと同じ服を着れるわけだし」

曜「本当、悪知恵だけはすぐに働くんだから。都会の人はこれだから怖いね」

梨子「田舎者の僻みは見苦しいわね。だいたいそっちが先に思いついたんでしょ。悪知恵働くのはどっちだか」

ルビィ「あそこにいるのは……曜ちゃんと梨子さん?」

ルビィ「わぁ、同じ服買ってる。たぶん、ペアルックだよね」

ルビィ「善子ちゃんが言ってたことは本当だったんだ」

ルビィ「ラブラブって感じで素敵だなぁ。ルビィもいつか、そんな風に恋をする日が来るのかなあ」



千歌「聞いたよ! 二人って付き合ってたんだね」

千歌「もう、言ってくれれば良いのに。これはお祝いしなきゃだね」

曜「千歌ちゃん、それは誤解だよ」

梨子「そうなの。善子ちゃんが早とちりしただけで」

千歌「あ、そうなんだ。千歌はてっきり二人は恋人同士なのかと」

梨子「私と曜ちゃんは仲良しだけど、流石に恋人じゃないわ」

曜「そうそう。仲良しではあるけどね」

千歌「そっかー。まあ、そうだよねえ」

曜「ところで。ち、千歌ちゃんは好きな人とかいるの?」

千歌「千歌? 千歌はAqoursの皆が大好きだよ」

曜「千歌ちゃん、嬉し……じゃなくて、恋愛的な意味でさ」

千歌「うーん、いないかな。どうして急にそんなこと……もしかして曜ちゃん、好きな人いるの?」

曜「私!? わ、私は、ち、千歌ちゃんのことが」

梨子「曜ちゃん、ちょっと」

曜「なに? 今大事なところなんだけど」

梨子「いいから。すぐ済むからこっち来て……ごめんね、千歌ちゃん。ちょっと曜ちゃん借りるね」

千歌「うん。いってらっしゃーい」





曜「梨子ちゃん。用って何? つまらないことだったら許さな、っんん……ふ、ぅ」

梨子「……ぷはっ、ん……んぅ」

曜「っは、はぁ……」

曜「なに、すんのさ。とうとうおかしくなっちゃった?」

梨子「ふん。余計なこと言おうとする口を塞いであげたのよ」

梨子「これで行儀の悪いその口も、少しは大人しくなった?」

曜「ふぅん、そういうこと。まあ、全然効いてないけどね」

梨子「……今度抜け駆けしようとしたら、こんなもんじゃ済まないから」

曜「今度といわず今やれば? あ、はったりだから無理だったか」

梨子「うるさいっ」ドン

曜「ん、む……」

梨子「っ、ん……ふ、んぅ、ぷぁ」

曜「はっ、は……」

梨子「後悔しても、遅いわよ。参ったって言ってもやめてあげないんだから……んっ」

曜「っ……ぅ、ん、む……んんっ」

梨子「ぅ、ん、む、ぅん……ぷはっ」

曜「お返し。少しは懲りた?」

梨子「もしかしてキスのつもり? 下手くそすぎて分からなかったわ」

曜「強がっちゃって、可愛いんだから」

曜「素直になるまで、してあげるよ」クイッ

梨子「返り討ちにしてあげるわ」キッ

花丸「えええ、凄いもの見てしまったずら……」

花丸「学校でなんて、良くないよね。……止めないと」

花丸「……」

花丸「もう少しだけ、様子見しようかな」ドキドキ





千歌「あ、戻ってきた!」

曜「お待たせ」

梨子「ごめんね、一人にさせちゃって」

千歌「ううん! でも、何してたの?」

曜「ちょっとね。大したことじゃないよ」

千歌「ふーん。やっぱり二人は仲良しだね」

梨子「もう、千歌ちゃんも一緒だよ」

曜「そうそう。三人とも仲良しなんだから」

千歌「うん!」

千歌「あ。千歌、先生に呼ばれてるんだった。またね」

曜「ばいばい」

梨子「また後でね」

曜「……ふぅ」

梨子「……はぁ」

曜「梨子ちゃん、この際だから言っておくけど」

梨子「奇遇ね。ちょうど私も言いたいことがあったの」

曜「それじゃあ、せーので言おうか」

梨子「いいわよ……」

曜・梨子「せーの」

曜「梨子ちゃん」

梨子「曜ちゃん」

曜・梨子「だーいきらいっ!」

おしまい
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2018年5月26日
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