梨子「大好きな人」

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梨子-アイキャッチ6
梨子「……うん、こんな感じかな」ペラッ

梨子(今日は土曜日。練習が始まるだいぶ前の静かな部室)

梨子(この誰もいない空間で静かに譜面を見直すのが結構好きだったりします)

梨子(……訂正。1人ではありませんでした)

曜「おはよー梨子ちゃん!」ガララ

梨子「おはよう、曜ちゃん」

梨子(勢いよく扉を開けたのとは裏腹に静かに椅子を引き、曜ちゃんは私の隣に座る)

梨子(そして、こてん。と頭を私の肩にもたれさせた)

曜「……えへへ」

梨子「……ふふ」

梨子(そして再び静寂が訪れる。私はこの時間が大好きです)

梨子(私たちは付き合っています)



pixiv: 梨子「大好きな人」 by そら

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*





花丸「今日も疲れたずらぁ……」

ルビィ「もうヘトヘトだよぉ」

果南「まったくだらしないなぁ。もっと体力つけないとダメだよ?」

ダイヤ「そうですわよ。あなたたちは特に持久力がないんですから」

ルビィ「ルビィより早くダウンしてたお姉ちゃんには言われたくないなぁ」

ダイヤ「なっ!?」

果南「あはは!ルビィも言うようになったねぇ」

梨子「あはは……」

曜「梨子ちゃん!かーえろ?」

梨子「あ、うん!ちょっと待っててね。すぐに着替えるから……」

花丸「……梨子ちゃん。ちょっといいずら?」

梨子「な、なに……?」

花丸「ここじゃあれだから……別の教室いこ?」ボソ

梨子「…………でも」

花丸「もう、わかってるくせに。早くするずら」ボソ

花丸「ごめんね曜ちゃん。ちょっと梨子ちゃん借りるずら!」

曜「あっ、うん――――って、もう行っちゃった」

ルビィ「…………」

ルビィ「ならルビィたちも衣装進めに被服室に行きませんか?曜さん」

曜「え、あ、そ、そうだね。そうしよっか……」タジッ

ルビィ「はい!お姉ちゃん、マルちゃんたちが戻ってきたら連絡して?」

ダイヤ「わ、わかりましたわ」

ルビィ「じゃあ行きましょ!」

曜「うん……」

ダイヤ「……」

果南「……」

ダイヤ「二人っきり、ですわね、果南……」

果南「そうだね……ダイヤ」スッ

ダイヤ「な、なんですか?」

果南「おいで?」

ダイヤ「……」

ダイヤ「……」スッ

果南「……」ギュゥゥ





*





梨子「んっ……は、なま……ちゅ…………」

花丸「ちゅっ……んぁ……ん、れろ…………ぷはぁ♡」

梨子「はぁ……はぁ…………///」

花丸「梨子ちゃん、もっと……」

梨子「ま、待って花丸ちゃ……んっ!……ちゅ、れろ……///」

花丸「梨子ちゃん♡梨子ちゃん♡」サワ

梨子「きゃっ!///本当に待って花丸ちゃん!」

花丸「嫌ずら♡梨子ちゃんだって口では嫌々って言ってるけど、ここは……ほら、こんなだよ?」

梨子「やだ、恥ずかしいから見せないで……///」

花丸「いつもしてることずら♡」

梨子「待って、待ってお願い……もう辞めにしよう…………?」

花丸「何言ってるずら……ここまできたら収められないよ」

梨子「そ、そうじゃなくて……この関係はもうお終いにしよう?こんなのおかしいよ……」

花丸「何もおかしくないずら♡マルは梨子ちゃんのことが好き。梨子ちゃんもマルのことが好き」

梨子「確かに花丸ちゃんのことも好きだけど、私は曜ちゃんと付き合って……それに花丸ちゃんもルビィちゃんと付き合ってるんでしょ……?」

花丸「そんなの関係ないずら♡今はマルのことだけ考えて」

梨子「そんな……私は曜ちゃんのことが……」

花丸「じゃあなんで今まで一度も抵抗しなかったずら?」

梨子「そ、それは……っ!///」

花丸「ふふ……そういうことずら♡」ニマァ

花丸「続き、いいよね?梨子ちゃん……」

梨子「…………///」





*





梨子「はぁ……はぁ……///」

梨子「またやっちゃった……」

花丸「そんなに落ち込む必要なんてないずら。バレたりなんてしないよ」

梨子「そういうことじゃ……!!」

花丸「あ、そうだ。今度ダブルデートするずら!」

梨子「え、で、デート?」

花丸「うん。マルとルビィちゃんと梨子ちゃんと曜ちゃんで!マル、梨子ちゃんとデートしたいずら♡」

梨子「だ、だめっ!」

花丸「どうして?」

梨子「だって花丸ちゃん絶対変なことするでしょ……曜ちゃんにばれちゃうかも」

花丸「心配するのそこずらか……」

梨子「そ、それに花丸ちゃんもルビィちゃんにばれたらどうするの!?」

花丸「正直考えたくないかな。どうなるか分かったもんじゃないずら」

梨子「ならダブルデートはやめましょ!?ついでにこの関係も辞めに……」

花丸「嫌ずら♡このお互いの恋人を騙してる背徳感がまた良いずら♡」

花丸「それに……マルは正直ルビィちゃんのことより梨子ちゃんのことの方が好きだよ♡」

梨子「っ!……そ、そうなんだ///」

花丸「ルビィちゃんは恋人というよりも友達っていう方がしっくるくるずら。ルビィちゃんはどう思ってるのか分からないけどね」

梨子「二人はいつから付き合ってるの?」

花丸「うーん……気付いたら、かな。いつの間にか付き合ってずら」

花丸「そんなことよりデートずら!どうしても嫌だっていうなら……果南ちゃんとダイヤさんも連れていくずら!」

梨子「あぁ、あの二人も付き合てるもんね」

花丸「トリプルデート!これな文句ないよね?」

梨子「ま、まぁ……そんなに言うなら」

花丸「やったずらぁ!!梨子ちゃんとデート♡」ウキウキ

梨子「…………」

梨子「…………曜ちゃんとデート……久しぶりだ……」ボソ




*




ワアアアアア

キャァァアア

ダイヤ「で、なんですのこの状況は」

果南「まぁまぁ、たまにはいいじゃんこういうのもさ。遊園地なんて久しぶりでワクワクしてきたよ!」

ダイヤ「いえ遊園地は構わないのですが……」チラ

ルビィ「遊園地!!ルビィすっごくドキドキしてきたよマルちゃん!!」キャッキャッ

花丸「マルもずら!今日はいっぱい楽しもうね!」キャッキャッ

曜「うーん!!やっぱり遊園地はいいねぇ!最高のデートスポットな気がするよ!」

梨子「あ、あはは……」

ダイヤ「なんですのこの状況は」

果南「なんかマルがトリプルデートしよう!って企画してくれたから乗っかった」

ダイヤ「まったく貴方って人は……最初からわたくしにも話しなさいな」

果南「ごめんダイヤ。もしかして嫌だった……?」シュン

ダイヤ「別に嫌というわけではありませんが……ただ…………」

ダイヤ「……果南と二人っきりの遊園地が楽しみだっただけですわ」ボソ

果南「……?ダイヤ?」

ダイヤ「な、なんでもありませんわ!///こうなったら全力で楽しみますわよ果南さん!!」

果南「うん!!」

ルビィ「マルちゃん行こっ!」ギュ

花丸「ずら!梨子ちゃんたちも早く来ないと置いていくずらー!」ギュ

梨子「あ……」

曜「よーし!私達も……って梨子ちゃん?どうかした?」

梨子「……ううん!なんでもないよ。さ、行こ?」

曜「ヨーソロー♪」ギュ

梨子「あっ……手……///」ギュ

曜「ひ、久しぶりのデートだからね……あぁなんか照れるな!///」

梨子「……クス。嬉しいよ、曜ちゃん♪」

曜「ほ、ほら行くよ!手を離したら駄目だからね!///」

梨子「はーい♪」ギュウ



*



梨子(それからいろんなところを皆で周りました)

ダイヤ「ピギャァァァアアアアアアアアア!!!」ビューーーーン

果南「あっはっはっはーーー!!!」ビューーーーン

梨子(はしゃいで、遊んで、食べて、休んで)

ルビィ「マルちゃん待って待って目が回るよぉぉおおおおお」クルクルクル

花丸「それそれそれーー!!」クルクルクル

梨子(こんな時間がずっと続けばいいのになって)

曜「楽しいね、梨子ちゃん!」

梨子「そうだね、曜ちゃん」






果南「え゛」

ダイヤ「お化け屋敷……ですか」

花丸「ずら!ほらちょうどあそこに」

ルビィ「いいねお化け屋敷!ちょっと怖いけど……」

果南「ふ、ふーん?ま、私は怖くないけどね!」

曜「じゃあ行こっか!梨子ちゃん大丈夫?」

果南「え゛っ」

梨子「た、多分……でもやっぱり怖いな……」

曜「私がついてるから大丈夫だよ!さっそく一緒に――――」

花丸「――—―ならマルと一緒に行こう!」ガシッ

梨子「えっ?ちょ、花丸ちゃん!?」タタタ

曜「……ぇ」ポツーン

ルビィ「…………あぁ、そういうこと」ボソ

果南「え、なになに?なんで梨子とマルが?」キョトン

果南「あ!もしかしてバラバラに入って交流を増やそうってことかな!?よーしそれじゃあ曜、一緒に」

ルビィ「曜さん、ルビィと一緒に行きましょう?」ガシッ

曜「え、あ、うん。そうだねルビィちゃん……」シュン

ルビィ「…………」タタタ

果南「あ、あれぇ……」ポツーン

ダイヤ「……はぁ」

果南「これ行かなきゃダメなのかな、いやでも、え、オバケなんて、だって……」オロオロ

ダイヤ「果南さん…………はぁ。果南」

果南「はい!?何でしょうか!?」

ダイヤ「別に無理に行こうとしなくても大丈夫ですわ。一緒に外で待ってましょう」

果南「……いや、それはなんか負けた気がする!」

ダイヤ「そうですか。ならば行きましょうか」

果南「う、うん……」

ダイヤ「……まぁでも、安心してください」

果南「……?」

ダイヤ「果南はわたくしの後ろにいればいいですわ。わたくしが貴方を絶対に守ります」

果南「……ダイヤ///」トゥンク





果南「ああああああああ!!無理無理無理ダイヤ助けてぇぇええええ!!」ビエェェ

ダイヤ「ちょ首、首絞まってる!?は、はな……ぐ……」チーン

果南「ダイヤ……?ダイヤぁぁぁぁあああああ!!」




*




花丸「ここなら誰もこなさそうずらね」

梨子「花丸ちゃん何を――むぐっ!?」チュウ

花丸「ん、ちゅ……れろ、ちゅぅ……」

梨子「んんーー!!///れぉ、ちゅ、ちゅぱっ!はぁ、はぁ///」

花丸「ふふ、梨子ちゃん女の顔してる……可愛い」

梨子「今日は何もしないって約束――んぅ!!?」

花丸「可愛いずら……もっとキスするね」

梨子「ぁ……んっ♡ちゅ……れろ…………んん!?」ビクッ

花丸「ん♡……ちゅ」サワサワ

梨子「ん///ひゃ、れぉ……んぅっ///」ビクビク

梨子「はぁ……はぁ……花丸ちゃん♡」トローン

花丸「っ!!こんなところで興奮するなんて梨子ちゃんは本当えっちずらね♡」ゾクゾク

梨子「そんな、こと、ないもん……///」

花丸「じゃあ自分でどうして欲しいか言ってみるずら♡」

梨子「そ、そんな……ずるいよ花丸ちゃん♡」

花丸「言わないと『おあずけ』ずら♡それはそれでいいのかもしれないけど」

梨子「う、うぅ~~///」

花丸「ほら、早く♡」

梨子「私はぁ……!は、花丸ちゃんと、こんなところで……ぇ、ぇ……ち、がしたいです……♡」

花丸「最後の方がちょっと聞こえなかったずら。もう一回言って♡」

梨子「だからぁ!花丸ちゃんとエッチがしたいですって言ったの!///」

花丸「はいよく言えたずら~♡」

梨子「うぅ恥ずかしい///」カァァァ

花丸「じゃあ早速――――」




「—―――マルちゃん?」



花丸「っ!?」ビクゥ

ルビィ「こんなところでナニしてるの?」

花丸「……ルビィ、ちゃん」

ルビィ「曜さんはどう思いますか?」

曜「…………」

梨子「……ぁ…………曜ちゃん」サァァァ

曜「……り、こ……ちゃん……」

花丸「ルビィちゃん……どうして、ここに……」

ルビィ「マルちゃんならきっとこの辺にくるかなーって。ルビィ、マルちゃんのことはナンデモお見通しだよ?」チラッ

梨子「ぁっ」ビク

花丸「こ、これはちがっ!?る、ルビィちゃん、これは、その」

ルビィ「……やっぱり、そうだったんだね」

花丸「ち、ちが……」

ルビィ「いいよマルちゃん。知ってたから」

花丸「……ぇ」

曜「り、梨子ちゃん」

梨子「こ、これは違うの!!曜ちゃん、これは――」

ルビィ「でも驚いたね、曜“ちゃん”」

曜「――っ!?だ、だめルビイちゃん!!」

ルビイ「まさか花丸ちゃんたちもそんなことしてたなんて!」

花丸「……どういう、ことずら……」

ルビイ「マルちゃんと梨子ちゃんが隠れて付き合ってたように、ルビィと曜ちゃんも付き合ってるんだ!」ギュッ

花丸「なっ……」

梨子「なん、で……」

ルビィ「ね、曜ちゃん?」

曜「ちがっ!!?違うの梨子ちゃん!!私は――」

花丸「――な」

花丸「なーんだ!ルビィちゃんもそうだったんずらか!安心しちゃった」

ルビィ「えへへ、驚かしてごめんね?」

花丸「ならやることは一つずら!マルは梨子ちゃんと付き合って」

ルビィ「ルビィは曜ちゃんと堂々と付き合える!」

梨子「……花丸ちゃん、あなたまさか――」

花丸「梨子ちゃん♡今日からもう隠れていちゃいちゃする必要なくなったずらね♡」

ルビィ「曜ちゃんも♡やっとみんなに報告できるよぉ」

曜「ま、まってよ私は」

梨子「…………曜ちゃん」

花丸「やっぱりルビィちゃんは最高の親友ずら!」

ルビィ「……うん、そうだね。“花丸ちゃん”」

梨子「……曜ちゃんは、私を騙してたの……?」

曜「なっ!?そんなこと……」

曜「そんなこと…………梨子ちゃんだって」

梨子「……」

曜「……」

梨子「行きましょ、花丸ちゃん」

花丸「ずら!ルビィちゃんたちまた後でね~」

曜「……ぁ…………」

ルビィ「……」




梨子(そこからの記憶は残ってない)

梨子(ただ一つ覚えてるのは、喉が潰れるくらい泣いたってことだけだった)




*




曜「おはよう、梨子ちゃん」

梨子「おはよう、曜ちゃん」

曜「……」

梨子「……」

梨子(静かな部室に訪れる何とも言えない空気)

梨子(以前までのとは明らかに違う。視界の隅に座った曜ちゃんは顔を上げようともしない)

梨子(私はこの時間が大嫌いだった)

花丸「おはようずらー!」ガララ

ルビィ「おはようございまーす」

梨子「おはよう二人とも」

花丸「あ、梨子ちゃんだ!ぎゅぅうう」ギュウ

梨子「今日も甘えんぼさんだね花丸ちゃん」ギュウ

花丸「えへへ~」

梨子「ルビィちゃんと一緒に来たの?」

花丸「ずら!いつも一緒ずら~」

梨子「本当、仲良しね」

梨子(二人に感謝する。大嫌いな時間を消してくれて)

梨子(同時に激怒する。大好きな時間を消してくれて)

花丸「梨子ちゃん、少し怒ってるずら?」

梨子「ううん、そんなことないよ。花丸ちゃんのこと好きだもん」

花丸「マルもずら!」




梨子(いったい誰のせいでこうなってしまったのだろう)

梨子(答えは簡単、自分のせいだ)

梨子(欲と快楽に身を任せた自分が招いた結果)

梨子(本当に大好きな人を失ってから気付いた)

梨子(きっと私はもう、誰かを大好きになることはないんだろう)



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2018年5月26日
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