俺「梨子、俺と一緒に花火を見ないか」梨子「えっ?」

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梨子-アイキャッチ7
1: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:02:10.13 ID:Ul8OfyWY
土曜の件だが、夕方に川原集合にしよう。
何をするかは当日のお楽しみだ。
お前の期待を裏切らないプランを考えてあるから、楽しみにしておいてくれ。

元スレ: 俺「梨子、俺と一緒に花火を見ないか」梨子「えっ?」

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2: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:05:33.26 ID:Ul8OfyWY
俺は夕方に梨子と川原で会う約束をしている。もうそろそろ来る頃だ。

梨子「夕方、川原に集合なんてメールがあったけど、一体どんな用事なの?」

梨子「今日はせっかくの花火大会の日なんだし、できれば一緒に花火が見たいんだけど……」

梨子「ここからだと会場から離れているんだよね」

梨子「まぁ、見えないことはないだろうけど、一緒に見られるかな?」

俺「梨子、こっちだ」

梨子「あっ先輩。こんな所に呼び出して何の用ですか?」

俺「今日は花火大会だからな。どうだ?一緒に花火を見ないか?」

梨子「花火大会のこと……知ってたんですね」

俺「当たり前だろう。でなければ、こんな時間にお前を呼び出したりしないさ」

俺「迎えに行ってもよかったんだが、どうせなら驚かせようと思ってな」

梨子「驚かす?」

俺「ああ、あれだ」
5: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:11:24.69 ID:Ul8OfyWY
俺は川に浮かぶ船を指した。

梨子「え?あ、あれって……屋形船ですか!?」

俺「その通り。どうだ?驚いたか?」

梨子「そ、それは驚きますよ。私、こんな所で屋形船なんて初めて見ました」

俺「それはよかった。俺もわざわざ手配した甲斐があったな」

俺「あれに乗って花火鑑賞って言うのも悪くないだろ?」

梨子「悪くないどころか、凄く……楽しみです。本当に私なんかが乗っても良いんですか?」

俺「逆だ。梨子だから乗って欲しいんだ」

梨子「先輩……」
9: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:24:20.16 ID:Ul8OfyWY
俺「まあ、だからと言ってタダという訳でもないが」

梨子「ええ?お金を取るんですか!?」

俺「別にお前から取ろうと思うほど困っていないさ」

梨子「で、ですよね」

俺「せっかく屋形船に乗るんだ。これに着替えてもらおうか」

梨子「これは……浴衣ですよね?」

俺「ああ。こんな日は浴衣が良いだろ。お前の浴衣姿を俺に見せてくれ」

梨子「そ、それは構いませんけど……」

梨子「でも、言っておいてくれれば家で着付けてきましたのに」

俺「バカだな、お前は」

梨子「え?」

俺「俺が選んだ浴衣を着せる事に意味があるんだ」

梨子「そ、そう……なんだ……この浴衣、先輩が選んでくれたんですね」

俺「ああ、もちろん。梨子に着せるものを俺が他人に任せたりすると思うか?」

梨子「……嬉しいです。ありがとうございます、悠人先輩」
10: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:29:12.70 ID:Ul8OfyWY
それから俺も浴衣に着替えて船に乗り込んだ。

梨子「先輩も浴衣に着替えたんですね」

俺「ああ、その方が雰囲気も出るだろ?」

梨子「確かにそうですね。屋形船から花火なんて、楽しみです」

俺「ああ。それより……よく似合っている」

梨子「え?」

俺「お前の浴衣が、だよ。選んだ甲斐があったというものだ」

梨子「そうですか?先輩にそう言ってもらえて嬉しいです」

俺「俺が選んだのだから似合うはずだと思ってはいたが、予想以上だな」

梨子「ふふっ、ありがとうございます。先輩も、よく似合ってますよ」

俺「そうか、ありがとう」
11: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:35:35.42 ID:Ul8OfyWY
俺「こうしてお前と二人で浴衣で並んでいると、より一層の情緒を感じるな」

俺「……おっと、もうすぐ花火も始まる時間だ」

梨子「えっ、もうそんな時間なんですか?」

俺「ああ、グッドタイミングだ。ちょうど始まったぞ」

夜空に打ち上げられた花火が眩く輝く。綺麗だ。

梨子「わぁ……綺麗」

俺「だろう?船からだと、花火がよく見えるだろう。二人きりのアリーナ席だ」

俺「ここなら人もいないし、木やビルに邪魔されることなく見られるからな」

梨子「本当ですね。なんだか、私達で花火を独占しちゃってるみたいな感じがします」

俺「……本当にしてみるか?」

梨子「え?」

俺「花火の独占」

俺「この後に上がる花火は、お前だけのものだ」

梨子「何を言って……」

俺「余所見なんかしていないで花火を見ていろ。……いくぞ」
12: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:41:27.25 ID:Ul8OfyWY
その直後、ハート柄をあしらった俺からのメッセージ花火が打ち上がった。

梨子「うそ……」

俺「Je t'aime……。その意味は知っているか?」

梨子「た、確かフランス語で……」

俺「『愛している』だ」

梨子「……っ!!」

俺「俺の素直な気持ちだよ。あの花火はお前へのプレゼントだ」

梨子「そ、そんな……」

俺「どうだ?気に入ってくれたか?」

梨子「も、もちろん……凄く……嬉しいです」

俺「そうだろ?梨子ならそう言ってくれると思ったよ」
16: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:46:51.21 ID:Ul8OfyWY
梨子「あ、さっきの花火が消えちゃった……」

俺「お前が望むのなら、何度だって上げてやるよ」

梨子「えっ、本当ですか?」

俺「ああ。なんなら今すぐ上げてやろうか?」

梨子「いえ、もう十分です」

俺「どうしてだ?別に遠慮する必要ないんだぞ」

梨子「遠慮じゃないですよ」

俺「だったら……」

梨子「良いんです。だって、私の胸の中に今日の花火は永遠に残りますから」

梨子「何度も見なくても大丈夫。絶対忘れませんから」

俺「そうか……」

梨子「悠人先輩。素敵なプレゼントをありがとうございます」
18: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:52:16.81 ID:Ul8OfyWY
俺「……花火だけじゃなく、もう一つ忘れられない思い出、作ってみないか?」

梨子「え、何をするんですか?」

俺「こうするんだよ……」

俺は不意に梨子の唇に口付けをした。

梨子「んっ、せ、先輩!?」

俺「花火のように、消えてなくなるなよ?お前は永遠に俺の側にいろ……」

梨子「先輩……花火じゃなく、私の心臓が破裂しちゃいそうです!」

俺「綺麗な花火だ……顔が赤くなって。もう1発、打ち上げてもいいか?」

梨子「もちろんです!」
21: 名無しで叶える物語(笑) 2018/08/04(土) 23:59:05.16 ID:Ul8OfyWY
花火も綺麗だが、花火に照らされた梨子はもっと綺麗だった…俺の顔が赤くなっていたのに、お前は気付いていたか?
お前の為に打ち上げた花火だが、街中のカップルからも大評判だったそうだ。梨子の喜ぶ顔を見れただけで俺は満足だが、悪くないな。
また一緒に花火を眺めたいものだな。

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2018年5月26日
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