千歌「スパゲッティをスパゲッティって言えなくなった」

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千歌-アイキャッチ15
1: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:11:32.29 ID:BuO0nzjV
千歌「ねぇねぇ曜ちゃん」

曜「どしたの千歌ちゃん。深刻な顔して」

千歌「私、スパゲッティって言えなくなっちゃったんだ」

曜「………」

千歌「………」

曜「……ん?」

千歌「スパゲッティって言えなくなっちゃったんだ」

曜「スパゲッティ?」

千歌「うん」

曜「……待って待って、スパゲッティが言えなくなった?」

千歌「そうなんだよ」

曜「いや言えてるよね」

千歌「言えてないよ」

曜「いやいや一言一句言えてるから」

千歌「違うんだよ!曜ちゃんの言ってるスパゲッティはスパゲッティじゃないの!」

曜「ごめんよく意味がわからないんだけど」

千歌「だからさ、スパゲッティって言えなくなったの」

曜「そこはいいから意味を教えてくれるかな」

千歌「スパゲッティってあるじゃん」

曜「あるね」

千歌「もうひとつスパゲッティあるじゃん」

曜「そっからわからない」

元スレ: 千歌「スパゲッティをスパゲッティって言えなくなった」

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5: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:50:16.97 ID:BuO0nzjV
千歌「なんで?」

曜「もうひとつって何?誰のスパゲッティ?」

千歌「別に誰のスパゲッティでもないよ」

曜「じゃあもうひとつも何も無いよね」

千歌「違う違う。スパゲッティと」

曜「うん」

千歌「スパゲッティ」

曜「うん」

千歌「この2つは違うじゃん?」

曜「全く一緒だね」

千歌「品物としては一緒だけど言葉が違うじゃん」

曜「だから一緒だってば!スパゲッティとスパゲッティは全く同じスパゲッティだよ!」

千歌「なんで分かってくれないのさ!」

曜「会話のキャッチボールが出来てないからかな」
6: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:50:59.09 ID:BuO0nzjV
千歌「ごめんごめん。説明が不足してた」

曜「だよね」

千歌「まずスパゲッティがあります」

曜「はい」

千歌「もうひとつ」

曜「異議あり」

千歌「却下します」

曜「なんで」

千歌「ここで異議唱えられたら先へ進めないからだよ」

曜「だってさっきもうひとつも何も無いって言ったじゃん!スパゲッティは1個だけなんでしょ!?」

千歌「そうだよ。スパゲッティはひとつだよ」

曜「ならもうひとつとかいらないよね?」

千歌「だから違うんだよ…あーもうなんて説明したらいいんだろう……」

曜「スパゲッティが何なのか分かんなくなってきたよ」
7: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:51:50.65 ID:BuO0nzjV
千歌「よし!はい!ここに美味しそうなスパゲッティがあります!」

曜「……?」

千歌「あります!」

曜「いや、無──

千歌「あります!」

曜「無い──

千歌「あるの!!」

曜「はい」

千歌「このスパゲッティの名前はスパゲッティです!」

曜「まんまだね」

千歌「そしてそして、こちらにはさっきのスパゲッティとは別のスパゲッティがあります」

曜「あるんだね」

千歌「うん。あるの」

曜「その2つのスパゲッティは?」

千歌「スパゲッティであってスパゲッティではないのだ」

曜「よーし今日は調子悪いみたいだから寝ようか千歌ちゃん」

千歌「調子悪くないよ」

曜「調子悪すぎて自分が何言ってるのかも分かってないのかな」
8: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:52:49.11 ID:BuO0nzjV
千歌「曜ちゃん!私の台詞を汲み取って!」

曜「無理です」

千歌「お願い!」

曜「いやごめんなさい無理です」

千歌「曜ちゃんなら汲み取れる!」

曜「無理だってば!情報が2つのスパゲッティしか無いんだよ!?」

千歌「その2つはスパゲッティでも1つは違う言い方なんだよ!」

曜「違う言い方って何?スパゲッティはスパゲッティでしょ?」

千歌「曜ちゃんの言ってるスパゲッティはスパゲッティでも、私のスパゲッティはスパゲッティじゃなくてスパゲッティって意味なんだよ!」

曜「うん、何一つ入ってこないよ。頭が考えるのをやめようとしてるよ」

千歌「スパゲッティって別の言い方だと何!!」

曜「へ?」

千歌「スパゲッティはスパゲッティでも!別の言い方があるよね!!」

曜「別の言い方…?」

千歌「うん」

曜「……っと、パスタ?」

千歌「ッッ~~~!!!それだよ!!!スパゲッティ!!!」

曜「結局スパゲッティじゃん」
9: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:54:23.63 ID:BuO0nzjV
千歌「違うよ!だからここで私が最初に言った言葉を思い出してよ!」

曜「最初に言った言葉?」

千歌「うん!」

曜「まんま?」

千歌「それは千歌が初めて喋った言葉ね?ていうかよく知ってるね」

曜「そりゃ幼馴染みだし」

千歌「曜ちゃんはくーくーしゃだったよね」

曜「そうそう、救急車のサイレンが聞こえてきて、ママが救急車って言ったのを当時舌足らずの私が真似して喋ったんだよねってものっそい脱線してる」

千歌「何の話だっけ」

曜「スパゲッティの話だよね」

千歌「そうそう」

曜「んで、えーっと……あぁそうそう、最初に言った言葉だっけ?」

千歌「うん」

曜「って言っても最初って何?どこからが?」

千歌「このSSの」

曜「あぁ言っちゃうんだ。濁す気ゼロだね」

千歌「ゼロは悔しいからね」

曜「ちょっと何言ってるか分かんない」

千歌「はい、私が冒頭で言った事思い出してみて」

曜「ねぇねぇ曜ちゃん」

千歌「おしい」

曜「くっそー逆かぁ」

千歌「逆ってなに」
10: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:55:30.98 ID:BuO0nzjV
曜「えーっと何だったっけ」

千歌「たったさっきの事だよ?」

曜「えー?」

千歌「じゃあほら、タイトル読んで」

曜「そういう事言うんじゃないよ」

千歌「曜ちゃんが早く言わないから」

曜「ちょっと頭痛くてさ、ごめんね?それでもタイトルとかそっち系言わないで。冷めちゃう人いるから」

千歌「そっか、ごめん」

曜「いや…」

千歌「……」

曜「……」

千歌「今日はもう寝ようか」

曜「いやごめんごめん、別にそういうんじゃないから。話するのが嫌とかじゃないから」

千歌「だって曜ちゃんテンション低いし千歌を寝させようとするし」

曜「それはトークの内容がアレだったから」

千歌「アレって?」

曜「スパゲッティをスパゲッティって言えなくなったって話」

千歌「そうそう!そうだった!!曜ちゃん!私スパゲッティをスパゲッティって言えなくなったんだよ!!」

曜「聞いたよ!冒頭で散々聞いた!耳にタコできるくらいスパゲッティってワード聞いた!」
11: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:56:21.47 ID:BuO0nzjV
千歌「タコできてないじゃん」

曜「ちょ、触んないでよ…」

千歌「へ?なんで?」

曜「くすぐったいから」

千歌「へぇ~」

曜「あ、その悪戯顔はダメな顔だ」

千歌「うぉぉ~触らせろぉ!!」

曜「やめろぉ!!触るでない!」

千歌「へへへ……なぁ、スケベしようや…」

曜「やめなさいそんなはしたない言葉!」

千歌「良いではないかぁ…」

曜「うわ手つきがやらしい!やめなさい!」

千歌「ちぇっ、耳触るくらいいいじゃん」

曜「良くないよ。耳は弱いもん」

千歌「だから触るんじゃん。リアクション無いとこ触ったって面白くないよ」

曜「……まぁごもっともだよ、でもダメ」

千歌「ねぇ触らせて?」

曜「やだ」

千歌「おねがぁ~い」

曜「可愛い声出してもダメ」

千歌「……チッ」

曜「ねぇ今マジの舌打ちしたでしょ」
12: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:57:02.18 ID:BuO0nzjV
千歌「じゃあ千歌の耳も触っていいよ」

曜「全然聞いてないね私の話」

千歌「私の耳も触っていいから曜ちゃんの耳も触らせて?」

曜「崩さないね自分のテンポ」

千歌「ほら~触っていいから~」

曜「えー」

千歌「何で露骨に嫌そうな顔するの」

曜「別に触りたいと思わないし」

千歌「でも何か耳ってセクシーじゃない?」

曜「そうなの?」

千歌「知らない」

曜「あぁそう…」

千歌「ほらほらいいから触って!」

曜「えー」

千歌「ちょっとでいいからさ~」

曜「……」

ぐいっ

千歌「いだだだだだだ!!!」

曜「あ、ごめん」

千歌「…っつー……いや、ちょ、何してんの」

曜「触れって言ったから」

千歌「違う違う違う。今のは『触った』じゃなくて『引っ張った』だから」

曜「…………?」

千歌「いや、(´・ω・`)?じゃないんだよ。言ってる意味分かる?」
13: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 18:57:58.75 ID:BuO0nzjV
曜「うぅん始めっから何一つ分かんない」

千歌「え?」

曜「え?」

千歌「いや、え?」

曜「千歌ちゃんの言ってる事は最初っから何一つ!分からないんだよぉぉ!!」

千歌「おいおいおいおいどうしたどうした」

曜「あれ、何か乗り移った今」

千歌「声が早見沙織さんだったよ」

曜「っかしいな…風邪かな」

千歌「風邪ではないかな。おそらく頭の問題かと」

曜「……んで、何の話だったっけ」

千歌「耳の話でしょ!忘れないでよ!」

曜「いやごめん絶対違うよね?何かどうでもいい事で議論してたよね?」

千歌「え?なんだっけ?」

曜「スパゲッティがどうちゃらこうちゃらで」

千歌「そうそう!聞いて聞いて!あのね曜ちゃん!」

曜「スパゲッティをスパゲッティって言えなくなったんでしょ?」

千歌「そうなんだよ!!早い!流石幼馴染み!話が早い!」

曜「十分遅いと思うけど」
14: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:00:00.24 ID:BuO0nzjV
千歌「あれ、じゃあ何で耳の話になったんだっけ」

曜「いい!いい!掘り返したらキリ無いから!」

千歌「そぉ?んじゃ本題に戻ろうか」

曜「寝ちゃ駄目かな」

千歌「寝ながら話す?」

曜「そういう事を言ってるんじゃないんだよ。もう夜遅いし話はやめて寝ない?って意味」

千歌「だーめっ!今夜は寝かさないよ…?」

曜「新婚さんか。上目遣いとその台詞誰に習ったの」

千歌「……果南ちゃん」

曜「鞠莉ちゃんだね」

千歌「何故バレた」

曜「一瞬目が泳いだ」

千歌「えー嘘ぉ!」

曜「全く……ろくな事しか教えないんだから」

千歌「それでそれで!?ときめいた?」

曜「全然」

千歌「それ酷くない?」

曜「幼馴染みだし、そういう目で見てないからなぁ」

千歌「キュンとしなかった?」

曜「うん」

千歌「少しも?」

曜「微塵も」

千歌「はぁ……つまんない人間……」

曜「人間性を否定されたのは初めてだな」

千歌「そんで、はぁ……えーっとぉ、スパゲッティの件だけどぉ」

曜「露骨にやる気無くしたね」
15: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:01:20.16 ID:BuO0nzjV
千歌「そーお?」

曜「気分悪くしたんなら謝るよ」

千歌「謝らなくてもいいから何か奢って」

曜「いいよ、何がいいの?」

千歌「シャイニーランチ」

曜「死活問題」

千歌「払えない額ではないでしょ」

曜「別にいいけど次のライブはみんな全裸だからね」

千歌「みかんどら焼きでお願いします」

曜「了解」

千歌「んでんで」

曜「ん?」

千歌「スパゲッティ!」

曜「食べたいの?」

千歌「違うよ、スパゲッティをスパゲッティって言えなくなったんだってこれ何回言うのさ」

曜「いや、ごめんね?意味が分かんなくてさ」

千歌「あぁ~もうスパゲッティスパゲッティ疲れた…」

曜「この短時間でこんなにスパゲッティって言ったの私達以外いないんじゃないかな」

千歌「スマホの履歴にスパゲッティの文字が刻み込まれつつあるよ」
16: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:02:06.17 ID:BuO0nzjV
曜「話を整理しようか」

千歌「うい」

曜「千歌ちゃんは今、スパゲッティをスパゲッティと言えなくなった」

千歌「ん」

曜「これは言い換えるとスパゲッティを『パスタ』と言えなくなった…って事でいいのかな?」

千歌「うむ」

曜「つまり千歌ちゃんは今『パスタ』というワードが言えず、言おうとすると何故か『スパゲッティ』と出てくる」

千歌「んあ」

曜「聞いてる?」

千歌「聞いてるよ」

曜「なんか憑依されてない?」

千歌「やだなぁ~ホラー展開にしないでよ~」

曜「……まぁいっか」

千歌「さ、というわけでスパゲッティって言えなくなったわけだけど、どうしようか」

曜「別にいいんじゃない?」

千歌「いやだ!一生スパゲッティって言えない人生なんて一生ソフトクリームのコーンをワッフルコーンに出来ないくらい辛いんだよ!?」

曜「何なのその例え」

千歌「スパゲッティって言いたい言いたい!!」

曜「もう分かったから分かったから、どぉどぉ」

千歌「馬じゃないよ!」
17: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:03:38.91 ID:BuO0nzjV
曜「よし、1文字ずつ言ってみたらイケると思うからやってみよう」

千歌「おー1文字ずつ」

曜「いくよ?パ」

千歌「ス」

曜「タ………いや違う違う」

千歌「ほぇ?」

曜「ほぇ?じゃないよ間抜け声出さないでよ」

千歌「間抜け声とは失礼だな」

曜「いい?千歌ちゃんが全部1文字ずつ言うんだよ?私と掛け合いするんじゃないんだよ」

千歌「いや知ってるよ!やったよ!」

曜「もっかいいくよ、はいパ」

千歌「ス」

曜「更正する気ゼロだね」

千歌「やってますよぉ高海千歌はぁ!」

曜「じゃあ何でスって言うの」

千歌「知らないよ!口が勝手にスになるんだもん!」

曜「えぇ?どういう事?」

千歌「スパゲッティって言おうとしてスって口にするんだけどどうしてもスじゃなくてスの口になるんだもん!」

曜「なるほどわからん」

千歌「分かれよ!!」

曜「分かるかぁ!スースースースー言われても頭パンクするんだよ!」
18: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:04:36.26 ID:BuO0nzjV
千歌「だぁぁぁぁぁああ!!話が進まないぃぃぃ!!!」

曜「もうやめようよ…頭痛い…」

千歌「ダメだよ!曜ちゃんはこのまま私がスパゲッティって言えなくなってもいいの!?」

曜「はい」

千歌「ほげぇ~!ちょっと何でそんな事言うの~!」

曜「何か不都合な事ある?パスタなんて生涯必ずしも使うワードって訳じゃないでしょ」

千歌「じゃあ私がイタリアンレストランに就職したとしよう」

曜「え、するの?」

千歌「えっ千歌就職するの!?」

曜「するの!?」

千歌「えぇ!?しないでしょ!?私まだ高校生だよ!?」

曜「あぁそうか、仮定ね」

千歌「そうそう、仮定の話。仮定で千歌はコックさんになったのだ!」

曜「おめでとう」

千歌「ありがとう。で、私はイタリアンレストランのコックさんに就任したとしよう」

曜「就任したの!?」

千歌「えぇ!?私就任!?コックさんに!?」

曜「ほんとぉ!?お祝いしようか!」

千歌「してないしてない」

曜「あぁしてないのね」

千歌「さっきから時間稼ぎするんじゃないよ」
19: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:07:36.10 ID:BuO0nzjV
曜「千歌ちゃん眠くならないの?」

千歌「全然平気。今羊たちが眠ってる最中だからそっとしておいてあげて」

曜「よくわかんない言い回しだね」

千歌「話を戻そうずぇ」

曜「早く寝ようずぇ」

千歌「おいこら!布団被るな!」

曜「やめるであります!私はもう疲れたであります!」

千歌「許さん!寝たらひっぱたくよ!」

曜「暴力反対であります!」

千歌「実力を行使する!!」

曜「やめて!目!目は不味いって!目は洒落になんないから!」

千歌「じゃあここに座りなさい」

曜「……」

千歌「座りなさい」

曜「……」

千歌「スクールアイドルAqoursのリーダーの権限を持って実力を───

曜「分かった分かった!出るから!」

千歌「はぁ……疲れた……」

曜「同じく……」

千歌「飲み物持ってくる…」

曜「ざす」
20: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:08:11.10 ID:BuO0nzjV
~~~~~~~~~~~~



千歌「おまた」

曜「ども」

千歌「麦茶しかなかった」

曜「オレンジジュース以外も置いてあるんだね」

千歌「みかん農家じゃないんだから。というかみかん農家の人の家だって麦茶くらいあるよ」

曜「志満さん達寝てた?」

千歌「お父さんは寝てた。志満ねぇと美渡ねぇはテレビ観てた」

曜「あーじゃあ静かにしなきゃだね。今更だけど」

千歌「だね」

曜「ゴクゴク………っぷわぁ!はーおいし…」

千歌「何だかんだで麦茶が一番美味しいんだよね」

曜「だよね、私これが無かったら夏乗り切れない」

千歌「同じく。麦茶は美味い」

曜「どんな料理にも合うってのがまた強い」

千歌「それな」
21: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:08:45.78 ID:BuO0nzjV
曜「今日の朝ご飯何だった?」

千歌「どしたの、目から鱗に」

曜「そういう時は藪から棒って言うんだよ。何となく気になっただけ」

千歌「えー何だったっけ?」

曜「今日の朝ご飯だよ?いくら何でも忘れるの早くない?」

千歌「待って……ここまで出かかってるんだけどね……パン?白米?餅?」

曜「早くも老いを感じてるね」

千歌「まだ10代なのに辛いぜ…」

曜「洋風?和風?」

千歌「……っとねぇ………………あっ!」

曜「思い出した?」

千歌「食べてなかった!」

曜「あっはっはっは、全くユーモアのある子だよほんと」
22: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:09:52.69 ID:BuO0nzjV
千歌「あ、でも昼ご飯は覚えてるよ」

曜「何だったの?」

千歌「スパゲッティ!」

曜「……」

千歌「……」

曜「……」

千歌「( ゚д゚)」

曜「千歌ちゃんUNOしよ!」

千歌「そうだったぁぁぁ!!曜ちゃん!スパゲッティをスパゲッティって言えなくなっちゃったんだ!!」

曜「ちくしょー迂闊だった!!」
23: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:14:06.87 ID:BuO0nzjV
千歌「どうしよ曜ちゃん!スパゲッティって!スパゲッティって言えなくなっちゃったよ!
スパゲッティって言いたいのに何故かスパゲッティの口がスパゲッティじゃなくてスパゲッティになっちゃうんだよ!
こりゃもうスパゲッティのスパゲッティによるスパゲッティの為の拷問としか思えないね。
いやでもそうしたらスパゲッティのスパゲッティによるスパゲッティの為の拷問だったらスパゲッティしか言えなくなるのは拷問じゃない気がするんだ。
そもそも拷問って何なんだろうね。
24: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:15:16.88 ID:BuO0nzjV
スパゲッティとスパゲッティの間に何があったんだろう。
スパゲッティとスパゲッティはどっちもスパゲッティなのに変だよね。私が考察するに、スパゲッティ派とスパゲッティ派の2つの派閥があったんじゃないかなって思うんだ。
1つはスパゲッティ派。スパゲッティをスパゲッティだと信仰して止まない生粋のスパゲッティ信者。
この世の全ての料理をスパゲッティとしか思わず、よくお店のメニューにはスパゲッティって表記されてるのが納得いかず、度々スパゲッティ派と揉め事を起こしてる厄介な派閥。
25: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:16:14.79 ID:BuO0nzjV
対してスパゲッティ派。こちらは至って紳士的。スパゲッティ派が責めて一方的に罵詈雑言を浴びせられてもスパゲッティ派はあくまで紳士なんだ。
空腹の時、目の前でスパゲッティを食べられた時、消費期限の切れたスパゲッティをスパゲッティ派閥のアジトに投げ入れたり、お店のメニューを『スパゲッティ』という文字を勝手に『スパゲッティ』に変えても決してスパゲッティ派は怒らず大人な対応をするんだ。
何故こんなにスパゲッティ派は冷静なのかって?答えは簡単、『余裕』だよ。
どれだけスパゲッティ派が「スパゲッティだスパゲッティだ!」なんて言ってもスパゲッティ派の皆は堪えないんだよ。
それは余裕があるから。お店のメニューなんて大体が○○の○○○○スパゲッティって付くんだよスパゲッティが。
27: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:17:38.55 ID:BuO0nzjV
だからどんなにスパゲッティ派が声を大にしても所詮スパゲッティはスパゲッティ。
このグルメ界ではスパゲッティというワードはダサいんだよ。だから淘汰されちゃうんだ。
実際スパゲッティよりもスパゲッティの方が響きも良いし文字数だって少ない。
それに前に何か付けるとしたら絶対スパゲッティよりもスパゲッティの方が良いと思うんだ。何故かって?分からない?分からないかな?分からなそうな顔してるね、うん。
28: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:18:54.63 ID:BuO0nzjV
じゃあ説明してあげるよ。じゃあそうだな…『渡辺曜のヨーソロースパゲッティ』か『渡辺曜のヨーソロースパゲッティ』はどっちの方が響きが良いかな?
……そうだね、答えは簡単だね。
後者の『渡辺曜のヨーソロースパゲッティ』の方だよね。後者のスパゲッティの方がスマートでお客さんにも伝わりやすいし声に出すにも簡単なんだよ。
スパゲッティとスパゲッティ、同じ意味なのにこうも落差があるワードはなかなか無いよ。
この事からスパゲッティはスパゲッティの上を行ってるって証明されたも同然だよね?」
29: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:19:55.64 ID:BuO0nzjV
~♪ 『太陽を追いかけろ!』

ズッチャッチャッチャーチャッ

ズッズッチャッチャッチャーチャーチャッ

千歌「Aqours集合~!ばんごぉー!

いち!」

曜「に!」

千歌「~♪」

曜「~♪」

千歌「……」

曜「~♪」

千歌「……」

曜「レツゴーサンシャイン!!」

千歌「おいおいおいおいおい」

曜「デーレーデーレレー♪」

千歌「待って待って待ってとりあえずマイク置こうか。それとDVD片付けて?あの、べーって出して?それか一時停止でもいいからさ」

曜「え、何?」

千歌「こっちの台詞だね。どうした急に?何で太陽を追いかけろ!流したの?」

曜「この辺で流したら良い感じに落ちるかなぁって」

千歌「完全にエンディング迎える気だったんだね。びっくりした、千歌凄いびっくりした」
30: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:21:06.30 ID:BuO0nzjV
曜「もういいんじゃないの?疲れたでしょう喋る方もこれ読む方も」

千歌「まぁまぁ確かにね?それは分かるよ。わかりみがあのー凄い、もう凄いねわかりみが深い、うん」

曜「でしょ?」

千歌「でもね、あの、まだ全然話が進んでないのよ」

曜「あーね」

千歌「これタイトルさ、スパゲッティの話じゃん。でもさ、進んでないよね?」

曜「うん」

千歌「このままエンディング迎えてもさ、読者の人どう思う?」

曜「……いや、ちょっとわかんないです」

千歌「読者の人はね、時間返せーっ!って怒るよ。うん、きっと怒るよこれ。もうすぐ1万字なのに1ミリも話進んでないから時間の無駄なんだよ」
31: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:22:16.70 ID:BuO0nzjV
曜「……」

千歌「きっと読んだ人みーんな怒りまくりんぐな訳だよ。ようちかSSかと思ったらスパゲッティSSだったぞー!ってね」

曜「……」

千歌「何だよこれ!つって。何だよこのSS!つって。スパゲッティしか内容無いじゃん!つって」

曜「……」

千歌「みんなコメント欄に罵詈雑言の数々を書くつもりだよ。そうなったらヤバイよ。作者自害しちゃうよ?そうなったら私達はどうなる?」

曜「……」

千歌「どうなるんだろうね?私には分かんないけどきっといい終わり方はしないんじゃないかなって高海千歌は思う訳ですよ」
32: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:23:12.07 ID:BuO0nzjV
曜「……あの」

千歌「はい」

曜「さっきから何言ってるの?」

千歌「あれれ分かんない系?分かんない系女子?」

曜「そもそも脱線したの私のせいじゃなくて千歌ちゃんが訳分かんない事言って場を掻き乱したからでしょ?」

千歌「あれ、そゆこと言う?」

曜「言うよそりゃ」

千歌「えーでもでもさぁ?このまま終わらせたら読者さんコメント欄に何書くか迷わない?」

曜「別に書かなくても見て頂けるだけで嬉しいよ」

千歌「でもせっかくコメント機能あるサイトだったら欲しいじゃん?」

曜「……」

千歌「じゃん?」

曜「……まぁ、そりゃね」

千歌「でもコメント書くの戸惑うじゃん?感想書けって言われても難しいじゃん?」

曜「いや別に好きなパスタの味とか書いて貰ったらそれでいいんじゃないですか」

千歌「そんな感想誰が欲しいんだよ!」
33: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:24:14.71 ID:BuO0nzjV
曜「じゃあ努力しようよ!素敵な感想貰えるようにちゃんとした話しようよ!」

千歌「うはぁーごもっともぉ!!ごもっとも過ぎて何も言えない…何も言えねぇ……。あ、この名言懐かしいよねこれね。何年前だっけ、ほら、水泳のさぁ」

曜「だからそういうノリが駄目なんだってば」

千歌「なるほど、これが駄目なのか」

曜「駄目なの」

千歌「……そう、か……よっし!じゃあ寝ますか!!」

曜「ぅへっへぇ~ぃ!?」

千歌「何その声」

曜「いやぁあまりにもびっくりし過ぎて変な声出た」

千歌「驚き過ぎでしょ」

曜「いやだってさ、さっきまでちゃんとした話しようって言った矢先だよ?纏める気無いじゃん」

千歌「ほら、一晩寝たら治ったって事でいいよ。もうスパゲッティの文字見るの懲り懲りだよ」

曜「あーもうこれ駄目だね。畳む気満々だね」

千歌「という訳で皆さん!そろそろお開きなので解散!お付き合いありがとうございましたー!ちなみに私はナポリタンが好きです!」



~終わりたい~
34: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:24:50.55 ID:BuO0nzjV
~次の日~

美渡「どうしよう!パスタって言えなくなってるぅ~!!」

千歌「んん……うるっさ…」

曜「なにぃ…?美渡さん……?」

美渡「千歌ぁぁぁぁぁ!!」

千歌「ぅおっ!?急にダイブしてこないでよ!」

美渡「どうしよ!私パスタをパスタって言えなくなっちゃった!」

千歌「……は?」

曜「oh…」

美渡「昨日あんたとパスタかパスタなのかで議論したでしょ!?きっとあれが原因だよ!」

千歌「昨日……?あー!あれね!はいはい!」
35: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:25:22.31 ID:BuO0nzjV
曜「千歌ちゃん」

千歌「ん?」

曜「昨日って何?」

千歌「…………さぁ?」

曜「とぼけないでくれるかな」

千歌「私にはわかりましぇん」

美渡「昨日ね!こいつとパスタ食べててさ!」

曜「あ、何か回想始まりそう」
37: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:26:05.13 ID:BuO0nzjV
────────


────





~昨日のお昼時~

志満「さぁ、出来たわよ!食べましょ!」

千歌「うわぁ美味しそう!頂きまーす!」

美渡「頂きまーす!」

千歌「モグモグ……んん~美味いっ!」

美渡「やっぱパスタは最高だよね…!」

千歌「だよねだよねぇ!スパゲッティは種類も豊富だから飽きにくいってのもポイント高いよ!」
39: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:26:36.45 ID:BuO0nzjV
美渡「おっ!分かるか千歌!あんたもようやくパスタの凄さが分かってきたんだなぁ!」

千歌「あったり前じゃん!スパゲッティはもう千歌の手中に収めたも同然だよ!」

美渡「パスタな」

千歌「いやスパゲッティだし」

美渡「テメェブッ【自主規制】!!」

千歌「【自主規制】だろうがこの【自主規制】!!」

美渡「あんたなんか!!」

千歌「美渡ねぇなんか!!」



「スパゲッティしか言えなくなっちゃえ!」
「パスタしか言えなくなっちゃえ!」
40: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:31:05.93 ID:BuO0nzjV



───


────────


千歌「────という訳なのさ!」

曜「しょーもな」

美渡「お前のせいだぞ千歌ぁ!」

千歌「それはこっちの台詞だぁ!」

\ワーワーギャースギャース/

曜「……」
41: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:32:13.13 ID:BuO0nzjV
志満「あら?曜ちゃんおはよう!もう帰るの?」

曜「えぇ…帰って二度寝します…」


~終わった~
42: 名無しで叶える物語(家) 2018/09/30(日) 19:33:37.01 ID:BuO0nzjV
糞SSに付き合って下さりありがとうございました。
以下好きなパスタの味を書いてくだけのスレにでもして下さい。

カルボナーラ
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『千歌「スパゲッティをスパゲッティって言えなくなった」』へのコメント

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2018年5月26日
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