曜「たまには甘いコーヒーを」

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曜-アイキャッチ26
2: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:10:31.40 ID:tnCquaOP
理事長室

鞠莉「――はい、はい、こちらこそよろしくお願いいたします。失礼します」ピッ

鞠莉「これでよし、と。なんとか区切りがつきそうね…ふぅ」

シーン…

鞠莉「…静かね。それに、なんだか無性に寂しい。最近忙しかったし、頑張りすぎちゃったかな」

鞠莉「こういう時って、誰かに側にいてもらいたい気分…」

コンコン

鞠莉「っ、はい」

元スレ: 曜「たまには甘いコーヒーを」

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3: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:11:14.18 ID:tnCquaOP
「私です、曜です」

鞠莉「!」

「いま、大丈夫ですか?」

鞠莉「私ひとりよ、どうぞ」

「失礼します」

ガチャ

曜「鞠莉ちゃん、やっほー」フリフリ

鞠莉「いらっしゃい。どうしたの?」

曜「特に用ってことはないんだけど。鞠莉ちゃんどうしてるかなって」
4: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:12:02.81 ID:tnCquaOP
鞠莉「あら。用もないのに、わざわざ訪ねてきてくれたの?」

曜「うん!まずかった?」

鞠莉「まさか、大歓迎よ。ちょうど仕事もひと区切りしたところだしね」

曜「えへへ、よかったぁ!」

鞠莉(…曜の明るい笑顔、見てると元気になる)ニコ

曜「ん?」

鞠莉「あ、こほん。なんでもないわ」
5: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:12:37.27 ID:tnCquaOP
鞠莉「立ち話もなんだし、座って。コーヒー飲む?」

曜「あ、私が淹れるよ!」

鞠莉「何言ってるの。お客様をおもてなしするのは、私の仕事よ?」

曜「いいからいいから。鞠莉ちゃんこそ座っててよ」

鞠莉「けど…」

曜「今日は鞠莉ちゃんがおもてなされる日ってことでさ!ゆっくりしてて!」
6: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:13:16.71 ID:tnCquaOP
鞠莉「曜がそこまで言うのなら…じゃあ、お願いね」

曜「任せて!ブラックでいい?」

鞠莉「んー、お砂糖とミルクも。ミルクはたっぷり目で」

曜「ブラック派の鞠莉ちゃんが珍しい。お疲れ様?」

鞠莉「少し、ね」

曜「ん、了解!少し待っててね」

コポコポ…

鞠莉「あ、いい香り…」

鞠莉(…そっか。忙しくて、コーヒーを飲むことさえ忘れてたのね)
7: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:14:29.78 ID:tnCquaOP
曜「よし。こんな感じでどうかなーっと」サトウイレテー

鞠莉「ふふっ…いいわね」

曜「ん、何か言ったー?」ミルクイレテー

鞠莉「いいえ、こっちの話よ」

曜「んー?ならいいけど」カキマゼー

鞠莉(美味しいコーヒーにしようと真剣に頑張ってくれてる。これって、なかなかの贅沢なんじゃないかしら)クスッ

曜「――よしっ、完成!」
8: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:15:29.19 ID:tnCquaOP
曜「はい、本日のコーヒー、お待たせしました!」コト

鞠莉「わあ…」

曜「ご注文通りのミルク多めだよ!お口に合うと嬉しいな」

鞠莉「ありがとう。いただきます」カチャ

曜(さあ、どうかな)ワクワク

鞠莉(なんか、キラキラした目で見られてる)ゴク

鞠莉「あ、美味しい…」
9: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:16:22.53 ID:tnCquaOP
曜「ほんと?」

鞠莉「ええ。甘くて温かくて、体と心に溶け込んでいくみたい」

曜「よっし、やったぁ!」

鞠莉「また腕をあげたわね?」

曜「えへへ、だんだん鞠莉ちゃんの好みがわかってきたよ!」ニコッ

鞠莉「!」

鞠莉「…やっぱり、いいわね」
10: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:17:37.19 ID:tnCquaOP
曜「ん、なにがいいの?」

鞠莉「こっちの話よ」

曜「さっきからそればっかりー。教えてよ、内緒はダメだよ」

鞠莉「んー、どうしよっかなー」

曜「むぅ…ならぶっちゃけトーク!ぶっちゃけトークを所望するであります!」

鞠莉「だーめ。今はコーヒーを楽しむ時間だもの」

曜「えー!トークはいつでも歓迎って言ったのに!あの言葉は嘘だったのぉ!?」
11: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:18:08.77 ID:tnCquaOP
曜「ふふっ。誰もトークしないなんて言ってないわ」

曜「ふぇ?」

鞠莉「言ったでしょ、コーヒーを楽しむ時間だって。曜もコーヒーを飲みながらお話ししましょう」

曜「あ、うんっ!」

鞠莉「というわけで、今度は私が――」

曜「大丈夫、自分でやるっ!」

鞠莉「こらこら。それじゃ話がおかしいわ」

曜「おかしくないよ。鞠莉ちゃんはゆっくりする日なの。鞠莉ちゃんはそのまま、座ったまま、だよ!」

鞠莉「あっ、もう…」クス
12: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:18:57.34 ID:tnCquaOP
曜「すぐ準備しちゃうからねー」コポコポ

鞠莉「あんまり慌てると、火傷するわよー?」

曜「そんなウッカリはしないってば。お代わりは?」

鞠莉「まだ大丈夫」

曜「言ってね、また淹れるから!」

鞠莉「うふふっ。お代わりも自由だなんて。今日は最高のサービスね」
13: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:20:38.48 ID:tnCquaOP
曜「よし、完成っと。ただいまー」カチャ

鞠莉「お帰りなさい。って、ブラックなの?珍しいわね」

曜「今日はそんな気分なんだ、調子もいいしね。これで私も大人の仲間入りっ!」

鞠莉「気分や調子が良くたって、苦いのが得意になるわけじゃないでしょ。大丈夫?」

曜「だいじょーぶ!いただきまーす!」ゴク

曜「んぅ…にがーい…」

鞠莉「だから言ったのに」クスクス

曜「んー、行けるかなって思ったんだけどな…ううっ…」
14: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:22:12.61 ID:tnCquaOP
鞠莉「冒険しすぎちゃったみたいね。ふふっ、ちょっと貸して」カチャ

曜「あっ」

鞠莉「今度こそ私の出番よ。曜のコーヒー、とっても美味しくしてあげるからね」

曜「鞠莉ちゃん…ありがとう!」

鞠莉「ふんふ~ん♪」サトウトミルクマゼー

曜「ふふっ…いいなぁ」

鞠莉「ん、何か言った?」

曜「うん。なんだか凄く嬉しいなって!」

鞠莉「ええ。コーヒーを楽しむって素敵な時間だわ――よし、出来た」
15: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:23:38.77 ID:tnCquaOP
鞠莉「はい、どうぞ」カチャ

曜「わあ、ありがとう!いただきます!」

鞠莉(さ、どうかしら…)ジー

曜「わぁ、おいしー!」

鞠莉「ん♪」

曜「さっすが鞠莉ちゃん、加減が抜群だね!」

鞠莉「私好みのコーヒーを淹れてくれたお礼よ」

曜「へへ、やっぱりこれが一番だぁ」ニコニコ

鞠莉(曜、いい顔してる。素敵ね、こういうのって)ニコッ
16: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:25:03.68 ID:tnCquaOP
曜「ふぅ、ごちそうさま!」

鞠莉「あら、早い」

曜「好きな味だもん!やっぱりコーヒーにはミルクと砂糖が必要だねー」

鞠莉「これに懲りたら、無理してブラックに挑まないことよ。我慢しながらじゃ、せっかくのコーヒーブレイクを楽しめないわ。大切なのは――」

曜「楽しく、リラックスして、心豊かに過ごすこと」

鞠莉「!」

曜「でしょ?」

鞠莉「そうね、そのとおりよ」

曜「えっへへ!」

鞠莉(この子は、本当にもう)クスッ
17: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:25:32.84 ID:tnCquaOP
鞠莉「ありがとう。曜のおかげで最高のコーヒーブレイクだわ」

曜「元気になってくれたみたいでよかったよ!」

鞠莉「元気に…もしかして、心配かけちゃってた?」

曜「んー…少しだけ、ね?」

鞠莉「ごめんなさい。でも、そのおかげでこうして素敵な時間を過ごせたわけだし…怪我の功名ってやつかしらね?」

曜「怪我しちゃったら元も子もないよ。その前に休まないと、だよ?」

鞠莉「はーい、気をつけますっ」

曜「よろしい。へへっ、いつもとは立場が逆だね」

鞠莉「ふふっ、そうね。ふぅ、美味しかった」
18: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:26:19.67 ID:tnCquaOP
曜「お代わりはどうですかー?」

鞠莉「じゃあ、お願いしようかしら」

曜「かしこまりであります!」サッ

鞠莉(本当に美味しかった。体も心も軽くなった感じがする)

曜「さてさて、本日二度目の挑戦ってね」コポコポ

鞠莉(曜のおかげね。私のために…)
19: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:26:54.48 ID:tnCquaOP
鞠莉「…話しかけてもいい?」

曜「いいよー」

鞠莉「さっきは怪我の功名とか言ったけど…本当は最近忙しくて。正直、少し辛かったの」

曜「…うん」

鞠莉「前向きに、ただ前向きにって頑張ってきたんだけど…ダメね。ひとりで頑張ってると、どうしても弱気になってしまって」

曜「…わかるよ。心細くて、誰かに側にいてもらいたくなるよね」

鞠莉「だから、今日は曜が来てくれて良かった」

曜「!」
20: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:30:30.66 ID:tnCquaOP
鞠莉「曜の笑顔も、あたたかくて、甘いコーヒーも。今の私には最高の癒しなの」

鞠莉「本音を話せるのも、こうやってゆったりとした時間を過ごせるのも、曜が来てくれたおかげ。本当にありがとう」

曜「わ…」

鞠莉「ん?」

曜「えっと、そんな風に言ってもらえると思わなかったから…少し照れちゃった…」

鞠莉「あ…」

曜「えへへ…」テレテレ

鞠莉(…かわいい)
21: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:30:52.79 ID:tnCquaOP
曜「ね、私も話していい?」

鞠莉「もちろんよ。これはトークなんだから」

曜「えっとね。私も本当のこと言うと、少しどころか結構心配してたんだ」

鞠莉「えっ?」

曜「忙しいのもそうだけど。もしかしたら、辛いことや寂しい気持ちを、自分の中に閉じ込めちゃってるんじゃないかって」

鞠莉「あっ…」

曜「へへ、私もそういうところあるから。なんとなくわかっちゃうんだ」

鞠莉「…うん」
22: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:33:39.95 ID:tnCquaOP
曜「だから今の話を聞いて、ああやっぱりかって…でもさ、少し安心したよ」

曜「今の鞠莉ちゃん、とってもいい顔してるから」

鞠莉「!」

曜「さっきまではお疲れ様っていうか、元気がない感じに見えたけど。今は心からリラックスしてもらえたんだなってわかるよ」

曜「私が淹れたコーヒーを気に入ってくれて、鞠莉ちゃんの笑顔が見られて…私、とっても嬉しいんだ!」

鞠莉「曜…」
23: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:34:52.96 ID:tnCquaOP
曜「だからさ。ひとりで頑張りすぎないで、いつでも呼んでほしいんだ。私には仕事のお手伝いとかは難しいけど…」

曜「鞠莉ちゃんがお疲れ様の時は、甘くてあったかい、ほっこりするコーヒーを淹れに来るから!」

鞠莉「!」

曜「えへへっ!」

鞠莉「…ふふっ、そうね。腕は確かだし、その技術を見込んで、浦の星理事長の専属バリスタに任命しちゃおうかしら」

曜「おおっ、ありがたき幸せ、最高の名誉です!謹んでお受けいたします…ってね?」

鞠莉「言ったわね。言ったからには、もう契約成立よ?うふふっ♪」

曜「あははっ!さあさあ、冷めないうちにお代わりもどうぞ。さっきのに負けないくらい、きっと美味しくできてるから!」



鞠莉(ありがとう、曜…)
24: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:35:24.76 ID:tnCquaOP
……………………………………

曜「すっかりお邪魔しちゃってごめんね。コーヒーご馳走さまでした!」

鞠莉「来てくれてありがとう。とても楽しかったわ」

曜「私も!」

鞠莉「また、来てね?」

曜「うん!鞠莉ちゃんも無理しちゃダメだよ。またね!」ガチャ

鞠莉「あ…」

鞠莉(行っちゃう、終わっちゃうんだ…またひとり、寂しいな…)
25: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:36:06.02 ID:tnCquaOP
曜「あ、鞠莉ちゃん!」くるっ

鞠莉「ん、何か――」

ハグ

鞠莉「!」

曜「へへ、ぎゅーっ!」

鞠莉「あっ、えっ」

曜「ぎゅーーーっ」

鞠莉「あ、あぅ…!」

鞠莉(よ、曜…!)カァァ
26: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:37:07.96 ID:tnCquaOP
曜「ぎゅーーっ…よしっ!」パッ

鞠莉「あっ…!」

曜「ふふっ、これで元気のチャージ完了だね!」

鞠莉「…どうして?」

曜「ん?」

鞠莉「どうして、私がハグしたいって、わかったの?」

曜「んー。やっぱり、ひとりになるって寂しいし。それに」

鞠莉「それに…?」

曜「言ったでしょ、鞠莉ちゃんの好みがわかってきたって!」

鞠莉「!」
27: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:37:46.01 ID:tnCquaOP
曜「えへへっ、またねー!」フリフリ

バタン タッタッタッ…

鞠莉「あ…」

シーン…

鞠莉「…また静かになっちゃった。だけど、不思議と寂しくない。あったかい」

鞠莉「曜…」ギュ
28: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:38:31.57 ID:tnCquaOP
曜『だんだん鞠莉ちゃんの好みがわかってきたよ!』

曜『楽しく、リラックスして、心豊かに過ごすこと。でしょ?』

曜『元気になってくれたみたいでよかったよ!』

曜『心細くて、誰かに側にいてもらいたくなるよね』

曜『私、とっても嬉しいんだ!』



鞠莉「…そっか、そうだったんだ」
29: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:39:25.10 ID:tnCquaOP
鞠莉「もう、曜のバカ…どうしてくれるのよ」

鞠莉「仕事、手につかなくなっちゃったじゃない…」ドキドキ


終わり
30: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2018/11/30(金) 06:39:54.70 ID:tnCquaOP
あとがき
全弾撃ち尽くしました。コーヒーと曜ちゃんから癒しをもらう鞠莉ちゃんでした。

↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。

曜「お願いします、鞠莉ちゃん先生!」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1542402547/

ありがとうございました。

※ タイトルがクリック出来るものは当サイト内記事へのリンクです(管理人)
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2018年5月26日
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