月「浦の星の生徒を受け入れない理由? そんなの――」

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千歌-アイキャッチ21
1: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:53:03.24 ID:lyP7cN8z
月「みんな馬鹿だからに決まってるじゃないか!」


Aqours「「「「「「!!!」」」」」」




 ※劇場版ネタバレ注意

元スレ: 月「浦の星の生徒を受け入れない理由? そんなの――」

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2: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:53:50.93 ID:lyP7cN8z
月「部活なんて、はっきりと事実を告げられない日本人らしい建前」

月「本当は優秀な我が校に内浦の馬鹿猿たちを受け入れたくない、そんな理由だよ!」

梨子「な、なんでそうなるのよ!」


月「だってそうでしょ」

月「まともに受験勉強もせずに入れる程度の学力の高校」

月「曜ちゃんには、受験前日まで千歌ちゃんと遊んでいたって聞いたよ」

千歌「うぐっ」
3: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:54:36.38 ID:lyP7cN8z
月「素行面だってそう」


月「駅前のチラシ配りで他校の生徒を脅す」

月「飛行機で奇声を上げて周囲を混乱させる」

月「ライブの最中に、禁止されているのに一般生徒がステージ内に入ってくる」

月「学校に落書きを、しかも全校生徒でおこなう」

月「公共の場で、堕天使とか名乗りながら仰々しい衣装を着て大騒ぎ」

月「水族館で大量の子供を泣かす」

月「それ以外にも、色々と聞いたよ」
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:55:14.42 ID:lyP7cN8z
千歌「じ、事実無根と言いきれない辺りが」

梨子「というか、原因のほとんど私たち……」

花丸「最後の二つに至っては善子ちゃんずら……」


曜「てか、身内しか知らないような情報をどこから」

月「なんかね、浦の星OGの保護者らしい、金髪外国人の女性が教えてくれたんだ」

曜「そんな人いたんだね」

月「うん」
7: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:57:22.36 ID:lyP7cN8z
月「しかも見てよ、みんな髪を染めて、茶髪、金髪」

月「しかもそこの子、赤髪じゃないか!」

ルビィ「ピギッ!?」


月「どこからどう見てもヤンキーにしか見えないよ」

ルビィ「そ、そんな、これは地毛で――」

月「日本人で赤が地毛の子なんているわけないじゃん!」

ルビィ「お、お父さんが、赤いから……」
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:57:55.75 ID:lyP7cN8z
花丸「ルビィちゃんの言葉は本当ずら」

月「そうなの?」

花丸「うん、調べれば分かることだよ」

月「そ、そっか。それはごめん」


花丸「そもそもヤンキーなんて、ルビィちゃんに失礼ずら」

ルビィ「花丸ちゃん……」

花丸「ルビィちゃんの家は本物の極○、ヤ○ザなんだから」

月「はっ!?」

ルビィ「花丸ちゃん!?」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:58:53.05 ID:lyP7cN8z
花丸「ヤンキーみたいなアマチュアと一緒にしたら失礼ずら」

月「ちょ、ちょっと待って。流石に冗談だよね」

花丸「冗談? いやいや証拠なら――」


千歌「ストーップ!」

花丸「むがっ」

善子「いい加減にしなさいずら丸!」


曜「ご、ごめんね。この子は妄想好きで、虚言癖があるタイプで」

月「そ、そうだよね」

月「こんな可愛くてホワホワしてるのに、そんな娘なわけないもんね」
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 17:59:35.15 ID:lyP7cN8z
月「でも反論できないでしょ」

月「髪はともかく、素行とかの方は」

千歌「それは……」

花丸「田舎の小さな定員割れ高校だったのは事実ずら……」


月「あっ、曜ちゃんだけはちゃんと本校にいれてあげるからね」

千歌「ど、どうして!?」

月「だって優秀なのも、素行の良さもボクが保証できるもん」

月「髪だってほら、塩素で色は落ちてるけどほぼ黒でしょ」

善子「ずるい、そんなの依怙贔屓よ!」
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:00:31.98 ID:lyP7cN8z
ルビィ「というかマズいよ!」

花丸「曜ちゃんだけ引き抜かれたらAqoursが成り立たなくなるずら!」


月「でも大丈夫」

月「生徒会長のボクが上の人や保護者と交渉してきた」

月「それでね、浦の星のみんなが学力試験に合格すれば、本校に入ってもいいことにはなったの」


ルビィ「月さん……」

千歌「あ、ありがとう」

善子「案外、いい人なのね」
14: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:01:04.59 ID:lyP7cN8z
月「大丈夫、ちゃんと対価は貰ったから」

花丸「対価?」

月「ほら、曜ちゃんの浦女の制服」ピラッ

曜「月ちゃん、制服マニアだから……」

千歌「あ、あはは、流石は曜ちゃんのいとこ」


梨子「そ、その制服は何に使うつもりなの」

月「いや、飾っとくだけだよ」

梨子「そ、そう……」

千歌「なんでガッカリしてるのさ……」
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:01:36.39 ID:lyP7cN8z
月「それじゃあ、明日にでも試験関係の物を曜ちゃんに届けるから」

曜「うん」

月「みんな頑張ってね、応援してるから」


月「これでもボクは楽しみにしてたんだ」

月「曜ちゃんが楽しそうに話す、Aqoursの皆と同じ学校に通うこと」

月「協力できる範囲で何でもするからさ――対価は貰うかもしれないけど」

千歌「さ、最後の一言が少し気になる」
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:02:01.78 ID:lyP7cN8z
 ―翌日―


曜「というわけで、これ」

曜「本校に受け入れてもらうための試験の範囲、貰ってきたけど……」


千歌「な、なにこれ、呪文……」

ルビィ「ピギィ……」

千歌「浦女の授業では見たこともない単語がずらずらと……」
17: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:02:45.35 ID:lyP7cN8z
曜「それなりの進学校らしいから、カリキュラム的には別次元の内容らしいよ」


善子「ふん、こんなの私には余裕よ」

ルビィ「す、すごいね」

善子「ふっ、この堕天使ヨハネを舐めないことね」


ルビィ「花丸ちゃんにも、簡単そうだよね」

花丸「……」

ルビィ「花丸ちゃん?」
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:03:43.11 ID:lyP7cN8z
花丸「未来ずら……」

ルビィ「うゅ?」

花丸「国語系と英語以外、マルには未来すぎるずら……」バタン

ルビィ「マルちゃん!?」


千歌「でも、梨子ちゃんはできるよね」

梨子「……無理よ」

千歌「ふぇ」

梨子「だって音ノ木坂はそんなに勉強ができる高校じゃないのよ!」

梨子「私が浦の星に転校したのも、本校の編入試験に落ちたからなのよ!」
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:04:53.26 ID:lyP7cN8z
花丸「いま明かされる衝撃の事実……」

ルビィ「ピアノを熱心にやってたら、勉強する時間はないもんね……」

善子「Aqoursのみんな、意外と勉強できないのね……」


千歌「……これで、どのぐらいの点数を取ればいいの?」

曜「全科目の平均で、七割だったかな」


曜「一週間に一度試験が合って、そのラインをクリアできた段階で、その子は一抜け」

曜「でも本校に行くのは、全員が合格するまで駄目だって」
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:06:18.90 ID:lyP7cN8z
千歌「全員が!?」

曜「まあそんなに人数が多いわけじゃないから」

千歌「そういう問題じゃないよ!」

梨子「曜ちゃんは試験無しで本校行きが決まってるから他人事よね……」

ルビィ「うゅ……」


千歌「そもそも、どうして曜ちゃんだけ受けないのさ!」

花丸「ずるいずら!」
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:07:04.07 ID:lyP7cN8z
曜「あはは、そう思って、私も一足先に試験を受けてきたんだよね」

千歌「へっ」

曜「そうしたらさ、なんか合格ラインの点数を取れちゃって」


千歌「こ、これだから万能ヨ―ソローは」

花丸「未来ずら……」

ルビィ「と、とにかく頑張ろう」

ルビィ「チャンスは何度でもあって、合格すれば受け入れてもらえるんだから」

梨子「そ、そうね」

善子「ええ」
23: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:07:35.46 ID:lyP7cN8z
 ―数週間後―


善子「みんな、何だかんだ合格できたわね」

ルビィ「うん、頑張ったよ!」

花丸「ずら!」


梨子「だけど、最後まで残ったのが1人……」



曜「千歌ちゃん、頑張って!」

千歌「もう無理だよ~」
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:08:59.35 ID:lyP7cN8z
梨子「まあ、このオチは見えてたわ……」

善子「そうね、だって」


ルビィ→仮にも黒澤家の人間

花丸→得意科目がある分有利

善子→人間関係が原因で浦女に入っただけで頭は悪くない

梨子→定員割れはしていない高校の出身

曜→千歌ちゃんと一緒がいいから浦女に入っただけで頭は悪くない

その他→地元の学校だから浦女に入っていただけ


千歌→バカ千歌



善子「だもの」

梨子「ええ」
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:09:59.00 ID:lyP7cN8z
千歌「バカって何さ! バカってゆー方がバカなんだよ!」

善子「その発言がバカっぽいわね……」


千歌「だってだって、仕方ないじゃん!」

千歌「昔から宿題は曜ちゃんが全部見せてくれたし!」

千歌「地元の学校は定員割れで勉強しなくても入れたし、周りもそんな感じで勉強の必要性を感じたことなかったし」

千歌「試験前になってもみんな、勉強してないって言ってたもん!」


梨子(それ、本当はしている人の常套句……)

善子(素直さも罪ね)
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:10:41.33 ID:lyP7cN8z
千歌「うぅ、絶望的だよ……」

千歌「ここまで最高で四割しか点を取れてないんだもん……」

曜「千歌ちゃん……」


月「いや、まさかここまでアレな子がいるなんて思わなかったよ」

曜「月ちゃん!」


月「出題範囲は変わらないし、そもそも問題自体が似たり寄ったりの緩い設定」

月「本来の目的は、統合前に現状のカリキュラムに追いついてもらう為のもの」

月「どんな子でも、真面目に勉強すれば合格できるはずだったのに……」
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:11:06.15 ID:lyP7cN8z
曜「どうしよう、千歌ちゃんはちゃんと勉強してる」

梨子「それでこの点数、このままだと本校に入れるのはいつになるのやら……」


月「仕方ない、最終手段だね」

曜「月ちゃん?」

月「実はね、ボクは貰ってきたんだ」

月「今週の試験に使われる、問題の解答を」ピラッ
29: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:11:42.67 ID:lyP7cN8z
善子「そ、そんなのあり?」

月「普通はあり得ない、だから最終手段なんだよ」

千歌「そ、それがあれば――」


月「だけど、これは簡単には渡せない」

月「これでも相当なリスクを払って入手したんだ、それ相応の対価は払ってもらうよ」

千歌「だ、だよね」

曜「でももう、月ちゃんに払える対価なんて……」
30: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:12:37.07 ID:lyP7cN8z
千歌「やっぱり、制服?」

曜「でも浦女の制服はもう上げちゃったし……」

梨子「私の音ノ木坂の制服は?」


月「……いや、君の制服はちょっと」

梨子「どうして?」

月「それはほら、雰囲気というか、危険な感じが、ね」

梨子「ちょ、なによそれ!」
31: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:13:11.81 ID:lyP7cN8z
千歌「とりあえず、中学のも含めて制服を出してみるけど――」ゴソゴソ


月「そ、それは!」

千歌「ふぇ」

月「ちょっと待って、その制服!」

千歌「えっ、一昨年まで使ってた浦女の夏服だけど」


月「これは伝説の、ノースリーブ制服!」

千歌「えっ」
33: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:13:57.58 ID:lyP7cN8z
曜「ああ、なるほどね」

梨子「どういうこと?」

曜「一部の制服マニアの間では有名なんだよ、浦女の一年生の、ノースリーブの夏服」

梨子「そ、そう」


月「そうだよ、何で忘れてたんだろう!」

月「これさえもらえれば、答案の一枚や二枚、いくらでもあげる!」

千歌「あ、ありがとう」
34: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:14:40.89 ID:lyP7cN8z
ルビィ「正直」

善子「引くわね」

花丸「大丈夫かな、新しい学校の生徒会長がこんな人で……」


梨子「で、でも、ともあれ答案は手に入った」

曜「そうだよね、これで試験は合格できる!」

千歌「やったー!」
35: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:15:32.52 ID:lyP7cN8z
 ―翌週―


『高海千歌 平均65点』


千歌「な、なんで~」


ルビィ「千歌ちゃん……」

花丸「回答があるからと遊び惚けた結果ずら……」


月「ボクにもどうしようもないね、これは」

曜「あ、あはははは」


 結局本人による合格を諦めたAqoursの面々は、月の協力を得て、曜による替え玉受験を強行。

 無事に合格にこぎつけたが、入学後に千歌が勉強で苦労したのは言うまでもない。




  おしまい
36: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/01/05(土) 18:16:52.92 ID:lyP7cN8z
劇場版を見ていたときに、ふと思いついて勢いで書きました
きっと実際の浦の星のみんなは、とても頭のいい優秀な子たちだと思います
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2018年5月26日
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