穂乃果「今日家に誰もいないんだけど来る?」海未「い、行きます!///」

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海未-アイキャッチ28
8: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/13(日) 22:15:02.02 ID:K25DYr3O.net
雪穂「ほんとにすいません!お姉ちゃんたら店番他人に任せて遊ぶとか、ありえないっ!」

海未「い、いえ…暇でしたから……」

雪穂「これ…お母さんから。早いけど今日はもう店じまいだからって」

海未「えぇ?まだ6時ですよ?まだ大して働いてないのにこんなに……」

雪穂「え、えっと…それで、あの……っ!」

雪穂「よかったら…ご、ご飯でも一緒に……なんて///」

海未「…え?」

元スレ: 穂乃果「今日家に誰もいないんだけど来る?」海未「い、行きます!///」

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18: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:20:56.83 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「凄く美味しかったです!海未さん凄いなぁ…こんな素敵なお店知ってるなんて」

海未「え、えぇ…まぁ……」

海未(言えません…穂乃果と食べに行こうとずっと前から調べてたなんて……)

雪穂「…ごめん、海未さん」

海未「え?」

雪穂「用事が無いからって急に食事に誘ったりして…迷惑だったよね?」

海未「そんなことありませんよ!一人で食べるより楽しいですし」

海未「それに、二人で遊びに行くのも悪くありませんしね」
19: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:21:23.42 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「ほんと、ですか…?」

海未「っ!?///」

海未(う、上目遣いなんて…っ!穂乃果に似て凄く可愛い顔を……!)

雪穂「海未さん…?どうかした?」

海未「へ!?あ、いえ…!なんでも!」

雪穂「?」

海未「そ、そろそろ出ましょうか。近くに可愛い小物屋があるんですよ」

雪穂「そうなんだ!どんなのがあるんだろ、楽しみだなー!」

海未「喜んでもらえるといいんですがね」ヒョイ
20: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:21:52.73 ID:pEcU0DFY.net
「お会計は────」

海未「はい、ではこれで」

雪穂「あ、えっと…私の分は……」

海未「いえ、私が払っておきますよ」

雪穂「えっ、でも結構値段張ってるし…」

海未「バイト代も相当ありましたし、お小遣いも使い道がありませんから」

雪穂「いやでも、誘ったのは私だから────」

海未「雪穂」ズイッ

海未「こういう時は年上の顔を立てるものですよ。わかりましたか?」
21: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:22:35.65 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「ぁ……は、はい……っ///」

海未「……」

海未(よく見ると姉妹なのに目の形や顔の輪郭も少し違うんですね……)

海未(まつ毛もハッキリしてて…穂乃果とはまた違った可愛さが……)

雪穂「…あ、ああああの!!海未さん!!///」

海未「え?あ、す、すいません!ちょっと考え事をしてて……」

雪穂「も、もうっ…!お会計終わってるし、早く行こうよっ!」グイッ

海未「わ、ちょっ!?」
22: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:23:03.54 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「……」

海未(あれから…ずっとこんな調子です)

海未(顔を見せてもくれませんし…怒らせてしまいましたか……)

雪穂「…あれ?お姉ちゃん?」

海未(まったく…ほんとに今日はツイてませんね…)

雪穂「海未さん、あれお姉ちゃんじゃ────」

海未(穂乃果には振られ、雪穂には飽きられ。私は最低ですね────)

雪穂「…海未さん!!」

海未「へ?」

雪穂「あそこにいるの、お姉ちゃんだよね?」

海未「え?」クルッ
23: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:23:42.76 ID:pEcU0DFY.net
穂乃果『────』

穂乃果『────!』

海未(あ、あれは穂乃果!?)

海未(そして、その隣にいるのは……)



絵里『────』



海未(…絵里……)
24: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 00:24:56.69 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「お姉ちゃんてば!海未さんに仕事押し付けて自分は遊んでるなんて……文句を────」

海未「────いえ、行きましょう。雪穂」

雪穂「…え?」

海未「お説教は明日でもいいでしょう。今日は……今日くらいは構いません」

雪穂「でも……っ」

海未「雪穂…」

雪穂「…うん、わかった」



海未(そういう、ことですか……)
27: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:10:00.11 ID:pEcU0DFY.net
海未「…」

雪穂「海未さん、どうぞ」

海未「え?あ、今お金を……」

雪穂「いいですよ。さっきのお礼です。……隣、いいですか?」

海未「えぇ…どうぞ」

雪穂「はー…急に冷えてきましたね」

海未「えぇ」

雪穂「朝も寒いからお布団から出たくなくて…お姉ちゃんたら、3回起こしても起きてこないんだ」

海未「えぇ」

雪穂「それでお母さんに怒られて…まったく、姉としての自覚が足りないよね」
28: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:10:26.63 ID:pEcU0DFY.net
海未「……」

雪穂「…好き、だったの?お姉ちゃんのこと」

海未「!?」

雪穂「あ、やっとこっち向いてくれた」

海未「なっ…!か、からかったんですか?」

雪穂「ううん。ただ、本当に聞きたくて」

雪穂「どうなの?海未さん」
29: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:11:15.34 ID:pEcU0DFY.net
海未「私は……」

海未「…私は、穂乃果のことが好きです」

海未「正直言うと今の今まで、穂乃果には自分が必要なんだとタカを括ってました」

海未「穂乃果の笑顔のために、私はいる。穂乃果の幸せは私の幸せなのだ、と」

雪穂「でも…違った」

海未「…穂乃果は絵里と一緒にいて、凄く幸せそうでした」
30: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:11:42.15 ID:pEcU0DFY.net
海未「太陽のように輝くだけでなく、可憐に咲くコスモスのような乙女……あんな顔、初めてみました」

海未「16年間、生まれた時から傍にいる私には出来なかったことを、絵里は……」

雪穂「……」

海未「私は…私は最低です……。それはつまり、穂乃果を自身の価値観で見下げていた」

海未「穂乃果の全てを…知っていた気になっていたんです」


海未「…ここまで聞いて、雪穂はどうするつもりですか?」

海未「私を罰しますか?穂乃果を、貴女の姉を偏見の泥で汚した、罪深き私を」
31: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:12:08.90 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「────そんなこと、ないよ」

雪穂「だって私も、同じだったから」
32: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:12:35.50 ID:pEcU0DFY.net
海未「同じ…?」

雪穂「私もね、海未さんのこと…好きなんだ」

海未「え……!?ぁ、ゆ、雪穂が…わ、私を!?」

雪穂「そんなに驚くことかな?結構アプローチしてたつもりだったんだけどなー…」

海未「い、いえ…すみません。その…まったく……」

雪穂「…やっぱり私も海未さんと同罪だ」

雪穂「私もね…海未さんの事を自分の価値観で判断してたから、自分の偏見で固めてたから」

雪穂「だから、折角のアプローチも通用しなかったんだと思う」

雪穂「でもこれって極々当たり前のことじゃない?」

海未「……当たり前?」
33: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:13:13.54 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「だって、他人のことなんて100%理解できるわけないじゃん」

雪穂「ましてや好きな人の事なんて…頭がぐちゃぐちゃになって当然だよ」

雪穂「だからさ、大事なのはこれからだと思うんだ」

海未「大事な…こと……」

雪穂「自分の中にある地図が間違ってたって気付けたならさ、それを修整しなくちゃ」

雪穂「もしかして、もう諦めちゃうの?お姉ちゃんのこと」
34: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:13:40.62 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「絵里さんに負けを認めるの?」

海未「そんなこと…!……で、でも……」

雪穂「怖いよね。わかるよ。ここから先は、生まれた時からの幼馴染みでもわからない闇の中」

雪穂「前も、後ろも。どこまで続くのかすらもわからない」

雪穂「……でも、一人じゃない」

雪穂「私が側にいる…同じ苦しみを背負う者として、貴女を好きな想い人として」

雪穂「暗くて冷たい心の、支えになりたい」
35: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:14:07.09 ID:pEcU0DFY.net
海未「ゆき…ほ……」

雪穂「さ、立ち上がって!絵里さんは強敵だよ!うかうかしてるとホントに取り返しが付かなくなっちゃう!」

雪穂「お姉ちゃんかー…そうだな。まずは飴と鞭のバランスを考えながら────」

海未「雪穂っ!!」ギュ

雪穂「うわっ!?う、海未さんどうしたの?そんなことより早く次の……」

海未「わかりました…私は、私はもう諦めません。もう二度と弱音なんて吐かないと誓います」

海未「だから…だから……」





海未「もう、泣き止んでください……雪穂……」
36: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:32:25.21 ID:pEcU0DFY.net
雪穂「あ、あれ…?お、おかしいな…泣くつもりなんて…なかったのに……っ」

雪穂「ぅ……ぐすっ、好きなのに…っ、やっと想いを伝えられたのにぃ……っ!!」

雪穂「どうして…どうしてお姉ちゃんなの……海未さんっ!!」

雪穂「うわああああああああぁぁん!!!あああああぁあぁ!」



夏も終わりの季節。冷たい風が吹き、一年の終わりを、夢の終わりを告げる。
そんな中でも強く、熱く、しっかりと前を向いて立つ雪穂は、さながら稲穂の輝きを持っていた。
────だから、ここから始まる。
37: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:32:52.37 ID:pEcU0DFY.net
*

海未「制服よし、持ち物よし」


────ガラッ


海未「……天気もよし」

海未「お母様、行ってまいります」


強く、志を持つこと。


海未「……よしっ」


────ガチャッ


絵里「あら、海未おはよう。今日は早いのね、一人?」


自分の願いを、諦めないこと。
38: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:33:18.89 ID:pEcU0DFY.net
*

雪穂「持ち物おっけー時間も大丈夫…っと」


────ガチャ


穂乃果「…ぅうん……」

雪穂「お姉ちゃん、朝だよ。起きて」


可能性を、信じること。


穂乃果「ぁー…雪穂ー……おはよー…」

雪穂「ほら、だらけてないで。二度寝しないでよ?」


信じた道の、その先へ。
39: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:33:47.99 ID:pEcU0DFY.net
*


海未「絵里、私は負けませんよ」

海未「諦めません。なぜなら────」


*


雪穂「お姉ちゃん、私、負けないよ」

雪穂「諦めない…だって────」
40: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:34:26.46 ID:pEcU0DFY.net
「「もう、一人じゃないから」」



そうすればきっと、夢は叶う。

おわり
41: 名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/ 2015/09/14(月) 01:34:54.18 ID:pEcU0DFY.net
想像してた内容と280度変わったすまん死んでくる
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