にこ「にーこにっこにー!このビラ、お願いするにこ!」男「…」スタスタ

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にこ-アイキャッチ30
1: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:01:53.87 ID:Yea+T13h.net
にこ「…ま、待って…」ガシッ

穂乃果「あっ!にこ先輩が男の人の手を掴んだ!」

花陽「だ、大胆すぎます…」

凛「きっと赤ちゃんができちゃうにゃー」

真姫「にこ先輩がノンケだったなんて…意味わかんない!」タタタッ

海未「あっ、真姫が…にこ先輩、あなたは最低、最低です!」

にこ「ちょ、ちょっと、腕を掴んだくらいでなによあんたたち」

ことり「にこ先輩って…男の人に興味あるんですかぁ?」

にこ「えっ、そりゃ、アイドルを目指してるんだし、ファンとして男性に接する機会は当然」

海未「不潔です!…すみません、先輩にはついていけません…ここでお別れさせて頂きます」

凛「凛たちには、男に触るなんてとても無理だにゃ」

花陽「ごめんなさい…私も、ダメです」

にこ「ほ、穂乃果、あなたは違うわよね」

穂乃果「ごめんねにこ先輩、私たち6人はみんな…はっきり言って、レズなんだよ。じゃあね」

元スレ: にこ「にーこにっこにー!このビラ、お願いするにこ!」男「…」スタスタ

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2: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:02:21.04 ID:Yea+T13h.net
にこ「そ、そんな…やっと後輩が出来たのに…」

希「また一人ぼっちになってしまったんやね、にこっち」

にこ「希!」

希「ちょっとそこのマクドで話そうか」

にこ「マクド?」

希「あ、こっちではマックやったね」

にこ(わざとらし…)
3: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:02:50.61 ID:Yea+T13h.net
―マクドナルド

希「これからどうするん、にこっち」

にこ「どうするって……! 希、あんたも、まさか」

希「そうやね。うちも男より女の子のほうが好きや」

にこ「そんな……あっ!ひょっとして…」

希「気づいたようやね。…音乃木坂高校の生徒は、全員が百合女子なんや…にこっちだけは違ったようやけど」

にこ「な、なんでそんなことになってるのよ!」

希「不思議なのはうちのほうや。だって、入学の時に書類に同性愛者かどうかのチェック項目があったやん」

にこ「にこは…あ!意味がわからないまま、チェックしちゃってたわ…こんな恐ろしい学校に居て、2年間も気づかなかったなんて…」
4: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:03:10.36 ID:Yea+T13h.net
希「それよりこれからのことや。にこっちがノンケって理事長にバレてしまったら、退学や」

にこ「そんな!にこ、卒業はしたいよ…」

希「…でもな、にこっち。音乃木坂を出ていたら、その筋では百合女子だと見做されるんやで」

にこ「そ、それも困るよ」

希「退くも地獄、進むも地獄やな…とりあえず、生徒会として6人には口止めしておいたる。それで一時しのぎはできるやろ」

にこ「ありがとう、希…にこの友達は、希だけだよ」グスッ

希「…にこっちがノンケで残念やな…友達までにしかなれん」

にこ「え?」

希「ほんと、これだからノンケは…って、言いたい気持ちにもなるな」

にこ「???」
5: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:03:36.12 ID:Yea+T13h.net
希「まあ、今はええ。あと1年弱、ばれないように過ごしてりゃ卒業はできる。問題はその後や。にこっちはノンケなのに、百合女子として人生を送らなきゃならなくなるんや」

にこ「卒業したらもう関係ないんじゃないの?」

希「それがそうもいかんのや。まず就職。会社の人事部では音乃木坂は百合女子の高校って知れわたっとる。就ける仕事も限定されるんや」

にこ「そ、そんな…」

希「そして結婚。音乃木坂がそういう高校だって、相手の男の親族で知ってる人は必ずいるやろ。そうなったら破談になる」

にこ「に、にこはアイドル志望だけど、引退したらママみたいに結婚したいのに…」

希「男との結婚なんて、うちらは心底興味ないし、どうでもいいことやけどな」

にこ「どうしよう…にこ、やっぱり学校を辞めたほうがいいのかな…」

希「卒業後にそうなるのが嫌なら、そうするしかないな。…これは生徒会として処理すべき事案や。持ち帰ってえりちと相談させて」

にこ「そうね…お願いするわ。にこはもう、希しか、信じられる子がいないもん」

希「…ほんと、にこっちがノンケじゃなければな…そや、いっそにこっちも百合女子になってしまうってのはどうや?」

にこ「えっ!?」

希「百合女子でもアイドルには支障ないやろ。…まあでも、人生の重大事やな。帰ってよく考えてみることや」

にこ「うん…」

希「それじゃな、にこっち」

にこ「…今日はありがとう、希」
6: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:04:03.36 ID:Yea+T13h.net
―にこの家

にこ「ただいま」

こころ「お帰りなさいませ、お姉様」

ここあ「姉ちゃん、おかえりっ!」

虎太郎「おあえいー」

にこ「…こたろー…こたろー!」ギュッ

虎太郎「?だっこだっこー」

こころ「ど、どうしたのですか、お姉様。急に虎太郎を抱いたりして」

にこ(…もし百合女子になったら…もう男の子とこんなこともできないのかな…そんなの、嫌だよ!)
7: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:04:28.86 ID:Yea+T13h.net
ここあ「ね、姉ちゃん!ここあもだっこしたけりゃ、していいんだぜ///」

にこ「…!あのさ、ここあ……あなたって…男の子には興味ある?」

こころ「!!お、お姉さま!その質問は、ダメです!」

ここあ「男~?全然興味ねーよ。きったねーし、女のほうがいいに決まってる。あ、もちろん虎太郎だけは違うけどさ」

にこ「ここあ……!!まさか、こころ…あなたも…」

こころ「…ごめんなさい、お姉さま…でも虎太郎は弟として深く愛していますわ。そして、お姉さまは…いえ、姉だからというだけでなく、それ以上に」

にこ「もう言わないで!……やっぱり、パパがいないからこうなっちゃったのかな…」
8: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:04:57.23 ID:Yea+T13h.net
にこママ「ただいま……あら、お取り込みのようね」

にこ「お、おかえりなさいママ」

にこママ「…御飯にしましょう。…にこ、夜になったら二人でお話しましょうね」

にこ「うん…」
9: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:05:20.90 ID:Yea+T13h.net
にこママ「三人はもう寝たかしら?」

にこ「寝付いたみたい」

にこママ「…それで、今日何があったの、にこ」

にこ「…今日知ったんだけど…音乃木坂って、百合女子しかいないの」

にこママ「そうらしいわね。…というか、にこもそうじゃないの?」

にこ「に、にこは違うよっ!」

にこママ「そうだったの…書類に自分でチェックしてたから、そうなのかなと思って深く詮索しなかったんだけど」

にこ「言ってよっ!……ねえ、まさか、ママまで百合じゃないよね」

にこママ「違うに決まってるでしょ、パパと結婚したんだから…でも、女の子も好きよ」

にこ「…それでこころとここあも、ああなっちゃったのかな」
10: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:11:59.15 ID:Yea+T13h.net
にこママ「まあ、あの二人はまだ小さいから、これからどうなるかわからないわよ」

にこ「じゃあそれはいいとして…にこはこれからどうしたらいいのかな…」

にこママ「にこはどうしたいの?」

にこ「転校…かな」

にこママ「ごめんね、転校だと移る学校の入学金が必要だけど、うちにはお金がないの…」

にこ「それじゃ…中退…」

にこママ「…残念だけど、それしかないかもしれないわね」

にこ「…にこ、少し考えてみる」

にこママ「そうね、それがいいわ。…ごめんねにこ、ママが力になってあげらなくて。世間が音乃木を百合の女子高だと思っているのは、どうしようもできない」

にこ「わかってる。…いいよ、にこの間違いから始まったことだし。それじゃ、おやすみ」
11: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:13:51.25 ID:Yea+T13h.net
―ベッドの中

にこ(にこは…百合じゃないと思っているけど、でも、にこって男の子が、本当に好きなのかな…)

にこ(今は好きな人なんていないし…これから好きな男の子ができるなんてこと、あるの?)

にこ(アイドルは、男の子を笑顔にさせるものだって、思いこんでるだけじゃないのかな)

にこ(その延長で、いつか男の子が好きになって、結婚するものだって、決め付けてるだけ?)

にこ(いっそ、にこも百合女子になってしまえばいいの?)

にこ(…でも、なってしまったら、きっと引き返せない)

にこ(にこには、勇気が、足りない…)
12: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:16:05.81 ID:Yea+T13h.net
―翌日のアイドル研究部の部室

にこ「…」ガチャ

希「にこっち、元気?」

にこ「あ、希…待っててくれたんだ…」

希「口止めの件は大丈夫や。みんな言わないって約束してくれた」

にこ「ありがとう、希」

希「校内の秩序を守るのも生徒会の仕事やしな。…ただ…気になる点があるんや」

にこ「気になる点って?」

希「真姫ちゃんのことや」
13: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:18:28.08 ID:Yea+T13h.net
にこ「真姫がどうかしたの?」

希「…話がしたいって言うんや。にこっちと」

にこ「真姫が!?何かしら…」

希「さあな…よければ、この後、裏庭で待ってるから来て欲しいって」

にこ「そうなの?じゃあ、行って来る」

希「そういう躊躇しないところがにこっちのええところやな。鈍いとも言うけど」

にこ「何か言った?」

希「なんでもない。さ、行ってきて」
15: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:19:44.65 ID:Yea+T13h.net
―裏庭

にこ「ごめんなさい、待たせたわね」

真姫「いいわよ、私がお願いしたことだし」

にこ「それで…話って何かしら」

真姫「…にこ先輩は、学校、辞める気なの?」

にこ「えっ……そうね…もう、この学校にはいられないかもね」

真姫「どうして?」

にこ「どうしてって…」
16: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:21:41.27 ID:Yea+T13h.net
真姫「…にこ先輩は普通の女の子じゃないと、困るの?」

にこ「それは…にこだって、学校を出たら、就職もしなければならないし…百合女子じゃないのに、そういう所だけでしか働けなくなるのは困るわ、別にそうじゃないのに」

真姫「…うちの病院で、働かない?医療事務の資格取得の世話もするわ」

にこ「えっ…」

真姫「仕事をしながら、アイドルを目指す事だってできると思うの」

にこ「…なんで…」

真姫「?」

にこ「なんであんた、そこまでしてくれるのよ…」
19: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 11:23:33.81 ID:Yea+T13h.net
真姫「なんでって、同じ部活の先輩なんだから、そのくらいしてあげてもいいでしょ」

にこ「普通そこまでしないわよ。あなたとは、別に親しくも無いし」

真姫「!!」

にこ「こうやって二人で話すのも初めてよね」

真姫「…ひどい、ひどいわ!」タタタッ

にこ「あっ、待って……ほんと、何なのかしら、あの子…」
34: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 14:29:48.47 ID:Yea+T13h.net
―部室

にこ「…」ガチャ

希「どうだった?」

にこ「あ…待っててくれたんだ」

希「真姫ちゃんとの話は上手く行ったん?」

にこ「全然。それどころか怒らせちゃった」

希「そらあかんな…謝らんと」

にこ「謝るって、真姫が何を怒ってるのかわからないから、謝りようが無いし」

希「にこっち…鈍感も限度があるで」

にこ「鈍感って、何がよ」

希「乙女心がわからん、ってことや」

にこ「乙女心って……あ、もしかして…」

希「ようやく、わかったか」
35: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 14:30:33.33 ID:Yea+T13h.net
にこ「わかったよ……にこ、希なら、いいよ」

希「!?」

にこ「希はいつもやさしくしてくれるし…にこ、希のこと好きだよ。友達という枠を超えて、好き。これが、百合の子の気持ちなのかな…」

希「相手はうちやないやろ!!」バシッ!

にこ「痛っ!」

希「目ぇ醒めたか?でも、真姫ちゃんの心の痛みは、こんなもんやない」

にこ「真姫が…?」

希「…ま、うちの口からは言いとうない。ともかく、もういちど真姫に会うんや」

にこ「でも、会ってくれるかな…」

希「うちがアポイントメント取ってみる」ピポパ…

希「…真姫ちゃん?にこっちがまた会いたいって…うん…うん、わかった」プチッ

希「また会ってくれるそうや。もう一度裏庭でな」

にこ「あっさり会ってくれるのね…」

希「にこちゃんのことで頭が一杯なんやろな」

にこ「そんなに就職の心配してくれてるの…見た目より親切な子なのね」

希「もう…はよう行け!」
36: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 14:31:56.38 ID:Yea+T13h.net
―裏庭

にこ「来たわよ」

真姫「何度も呼び出して、ごめんなさい」

にこ「こっちこそ、さっき、気に障るようなことを言ってたのなら、ごめん」

真姫「いいの…にこ先輩の言う通り、今までろくに話したこともなかったのは確かだし」

にこ「…就職の話だけど、にこって学校の成績も良くないし、卒業したらよければお世話になるわ」

真姫「本当!?じゃあ、○○科の受付がいいわね。あそこなら人手足りないし。その前に資格ね。△△専門学校のコースなら合格率高いわ…」

にこ「……ただ、にこが心配なのは、その先なの」

真姫「その先?」

にこ「にこは…アイドルになりたいけど、アイドルは一生はできない。いつか引退して…その後は、結婚したいの」

真姫「!!」

にこ「そして…ママみたいにたくさん子供を産みたい。にこは体は小さいけど…だから音乃木卒になることが不安で」

真姫「もう、やめてよっ!!」バシッ!

にこ「痛っ!」

真姫「にこ先輩の、バカッ!!」タタタッ

にこ「…今日はなんでぶたれてばかりなのかな…厄日ね」
46: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 18:38:56.25 ID:Yea+T13h.net
―部室

にこ「…」ガチャ

希「どうやった?」

にこ「…まだ居てくれたんだ。…やっぱり、だめだったよ」

希「そっか…なかなか、上手くいかんもんやなぁ」

にこ「…希、希ぃ!」タタタタ、ダキッ!

希「な、何するんや、にこっち!?」

にこ「希…いつもにこのそばにいてくれるのは、希だけだよ。希…にこと、これからもずっと一緒にいて。にこ、百合女子になるよ!」

希「だ、だめや…それは、あかん…」

にこ「…それは…絵里がいるから?」

希(なんで他人のことは鋭いんや!)

にこ「にこ…希を絵里から、奪ってみせるよ。希をにこに振り向かせてみせる!」

希(ま、まずい…なんとかせな…そうだ)

希「…にこっち。今度、うちと絵里ちゃんと三人で、焼肉食べにいかへん?」
47: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 18:39:30.03 ID:Yea+T13h.net
訂正

希「…にこっち。今度、うちと真姫ちゃんと三人で、焼肉食べにいかへん?」
48: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 18:39:58.52 ID:Yea+T13h.net
にこ「焼肉!?」

希「そ。うちがおごったる」

にこ「でも…高いでしょ。大丈夫なの?」

希「うちもにこっちも、もうすぐ卒業や。思い出つくろうよ」

にこ「思い出が焼肉って…まぁ、いいけど…」

希「早速、真姫ちゃんも誘うわ」ピポパ

希「…真姫ちゃん?今度にこっちと三人で焼肉行かへん?…うん…うん、わかった」プチッ

希「行くって。店の予約もうちが取っとくよ」

にこ「…真姫って結構タフな子ね…」
49: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/18(木) 18:40:31.22 ID:Yea+T13h.net
―焼肉屋

店員「いらっしゃいませ」

にこ「うわー、高そうなお店!」

真姫「そうかしら?私が家族で行く店に比べれば、並レベルってとこね」

にこ「このブルジョワめ…」

希(あかん、二人の仲を取りもたんと)

希「並かもしれんけど、結構いい肉出す店なんよ」

真姫「ふーん。期待はしないでおくわ」

にこ「わー、炭だ!にこ、炭火初めて!」

真姫「にこ先輩、炭火見たこと無いんですか?」

にこ「…にこ、家族の外食はサイゼリヤかガストくらいしか行かないのよね」

真姫「…うちの病院で働いてくれれば、私が最高の店に連れてってあげるわよ」

にこ「…」
59: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:39:28.60 ID:1rFyonVr.net
希「ハラミ焼けたで、ほらにこっち」

にこ「はふはふ、美味し~にこ焼肉久しぶりだよ」

真姫「ハラミも所詮はホルモンなのよね。私はロースとカルビしか食べないわよ」

にこ「美味しければなんでもいいわ」

真姫「あーあ、この服焼肉の匂いがついちゃう。クリーニング出さないとダメね」

にこ「にこのうちじゃこのくらいでクリーニング出せないわよ」

希(なんだかんだで、結構からんどるな…肉は人の心を豊かにするんよ。やっぱり来て正解や)

にこ「こころやここあたちにも食べさせてあげたかったな…」

真姫「そうだ、今度うちの庭でバーベキューやりましょ。その子達にもこの肉よりずっと美味しい肉を食べさせてあげるわよ」

にこ「そうね…こころたちにも食べさせてあげたいし、悪いけどご馳走になるわ」

希(これでもう安心やな…にこっちは家族ぐるみで真姫ちゃんと仲良くなれるやろ……あれ…でも、なんか…)

にこ「?どうしたの、希。なんか黙り込んじゃって」

希(うちにはえりちがいるんや…にこっちは真姫ちゃんとくっつけばええ…それでいいはず、なのに…)

真姫「希先輩…?希先輩にも来て欲しいです」

希「…え?ああ、もちろんうちも行くよ、焼肉大好きやからね」

希(…でもどうせ、にこっちが真姫と仲良くしてるのを見せ付けられるだけや……あれ?うちは何を考えて…)
60: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:39:55.55 ID:1rFyonVr.net
―帰り道

にこ「今日はご馳走様、希。とても美味しかったわ」

真姫「ご馳走様、ロースはまあまあだったわ。でもうちではもっといい肉出してあげる」

にこ「楽しみにしてるわよ。えーと、希の帰りはあっち方面ね、それじゃまた明日、希」

希「また明日な、にこっち、真姫ちゃん」

希(…これで、よかった…はずや…)トボトボ

絵里「あら希、こんな所で奇遇ね。今日はどちらへ行ってたの」

希「えりち!今日は…にこっちと真姫ちゃんと、食事や」

絵里「焼肉ね。匂いで分かるわよ」

希「にこっちに、焼肉の匂いついてるとかアイドルとしてありえん言われそうやなぁ」

絵里「そうそう、そのにこの件なんだけど…過去の資料から、生徒がノンケと発覚した場合の事例をいくつか調べてみたわ」

希「さすがえりちやな。それで、どうだった」

絵里「全て、隣の学区の公立高校に転籍になっているわ。そして、その際の向こうへの入学金は免除になっているの。きっと、事を穏便に済ませたいからでしょうね」

希「そうなんや…それはにこっちにとっても好都合やろな」

絵里「そうね。にこの家からなら、隣の高校もそれほど遠くないし…」

希「それじゃ、素直に理事長に申し出た方がええってことか」

絵里「そうなるわね…にこが本当に、音乃木坂から出ることを望むのなら」

希「せやなぁ。ともかく、ありがとうえりち。明日、うちがにこっちに話してみるよ」

絵里「にこはどうするのかしらね…」
61: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:40:22.48 ID:1rFyonVr.net
―部室

希「…というわけや」

にこ「そうなんだ…じゃあ、転校したければできるんだね」

希「どうする?にこっち。もちろん、転校したってうちらにはいつでも会えるよ」

にこ「そうね…。…でも、ちょっと、一晩だけ考えさせて」

希「え?それって…」

にこ「ううん、百合女子になるかどうか迷ってる訳じゃない。ただ、一応考えたいの。ここに二年居たわけだし」

希「せやな…じゃあ、明日答えを聞かせて。うちも一緒に理事長の所に行くから」

にこ「うん…ありがと、希」

希(転校を勧めているのに…うちの中に、にこっちに行って欲しくない気持ちがある…これって何なん?別に会えなくなるわけじゃないのに…)
62: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:40:43.37 ID:1rFyonVr.net
―夜

にこ(…にこは…どうしたいんだろう。あの学校に二年居て…いいことはあまり無かったし、卒業したら色々と大変なことになるだけ)

にこ(なのに…なんで、残りたい気持ちがあるのかな…単に、二年居たから名残惜しいだけ?そうなのかな…)

ガラッ

虎太郎「おしっこー」

にこ「!!ママにしてもらえばいいのに…しょうがないわねー…おトイレ行くわよ」

にこ「…はい、しーしー」

虎太郎「しーしー…むにゃむにゃ」

にこ(……にこ、何を迷っているの?男の子の家族とこうしてずっと一緒に暮らしてきて…答えはもう一つに決まってるじゃない)

にこ「…虎太郎…ありがとう。虎太郎がいてくれて、良かった」

虎太郎「?」
63: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:41:14.14 ID:1rFyonVr.net
―部室

にこ「…」ガチャ

希「やあ、にこっち…こうして出迎えるのも何度目だろうね」

にこ「そうね…でも、今日は答えを出したよ」

希「そっか…で、どうするん」

にこ「…にこには弟がいて…それで、気づいたのよ。にこにはかけがえのない男の子の家族がいるんだって。だから…」

ガラッ

真姫「行かないで、にこ先輩!」

にこ「ま、真姫!?」

真姫「にこ先輩、辞めないで!音乃木坂高校を卒業してよっ!」ダキッ!

にこ「真姫!で、でも、転校しても会えるでしょ…」

真姫「転校して、普通の女の子になったら…にこ先輩は男の人のものになっちゃう」

にこ「そ、それは…」

真姫「もう、結ばれることはできない。いつまでも二人だけでいることができない。そんなの、嫌だよ!」

にこ「真姫…」

真姫「ぐすっ…うっ、ううっ…」

希「…うちも、うちもにこっちに行って欲しくない!」

にこ「えっ!?希…」

希「にこっちが、うちらと変わってしまうなんて、そんなの嫌や!うちと同じ意味で、にこっちもうちを好きになって欲しいよ!」

にこ「そ、それって…」

希「みんな、にこっちのことが好きなんよ…友達までじゃ、嫌なんよ!」

真姫「音乃木坂に残って、にこ先輩!!」

にこ「……真姫…希……。…二人とも…聞いて」

にこ「にこは…」
65: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:44:14.85 ID:1rFyonVr.net
にこ「…にこは、音乃木坂高校を……辞めない。残るよ」

真姫「え…にこ先輩!」

希「にこっち…?でも…」

にこ「ううん、今二人の話を聞いたからじゃなくて、昨日の夜から、残る事を決めていたよ」

にこ「だって、にこのことを好きになってくれる真姫や希がいて、にこも二人のことが大好きで……それで自分が二人とは違うからと言って出て行くなんて、できないよ」

真姫「にこ先輩…!…ぐすっ」

希「にこっち…でも…将来のことは…」
66: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:44:34.65 ID:1rFyonVr.net
にこ「にこはね、パパとママが大好きなの。だから、二人の血筋を残したい。でも、にこやこころやここあが残さなくても……虎太郎がいる」

にこ「虎太郎が、矢澤の血筋を残してくれるよ。だから、きっと大丈夫だよ」

真姫「にこ先輩は……それで、いいの?」

にこ「いいよ。だって、にこの好きな人は、家族と音乃木坂の子達しかいないから。それがにこの全てなの。だから、いいの」

希「にこっち…後悔せんの?」

にこ「…まぁ、一つ気がかりなのは……虎太郎まで同性愛にならないように、気をつけなきゃってことだね」

希「妹さんの方は、もう諦めとるんか…」
67: 名無しで叶える物語(らっかせい)@\(^o^)/ 2014/09/19(金) 18:45:11.79 ID:1rFyonVr.net
にこ「…でも、にこ、なにか大切なことを忘れてる気がする」

希「なんやろな」

にこ「…思い出した、にこは、アイドルになりたいんだよ。百合とかノンケよりそっちが大事なんだけど」

真姫「仕方ないわねー」

にこ「にこのマネしないでよ」

真姫「私がまたアイドル部に入ってあげるわ」

にこ「え、本当?」

真姫「でもソロでやってね。曲は私が作るけど」

にこ「えー?デュオでやろうよー」

真姫「嫌よ。宇宙一のアイドルになるんでしょ?ピンでがんばって」

にこ「仕方ないわねー。ま、真姫が手伝ってくれるなら、頑張れるかもね」

希(…やっぱりあの二人に割り込むのはうちには無理やな。…頑張って、にこっち)

終わり
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