にこ「二年間放置してたくせに、いまさら友達面しないでよ!」希「!……」

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1: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 22:30:00.24 ID:QE3RVEjs.net
希「う……」

にこ(ふふん、ざまぁみなさい、希はこういう方向から攻めると弱いのは良く知ってるのよ)

希「あぁ、うう……」

にこ「ほらほら!何か言ってみたらどおなのよ!」

希「……」

にこ「ほ~らほら!」

希「あぁ……」

にこ「ヘイ!ヘイヘイ!のぞみヘ~~イ!」

凛「希ちゃんをいじめるなぁ!」ベシッ

にこ「へしっ!」

凛「最低だにゃ!にこちゃんは最低だにゃ~~!」

にこ「な、何よ!」

凛「理想を追求し過ぎた事が招いた悲劇の責任は自分に帰着しないと自己弁護を繰り返し、その矛盾点は他人に転嫁することで解消し安寧を得るなんて最低だにゃ~~!」

にこ「うっ!」

※ 閲覧注意用としてカテゴリー付与しています(管理人)

元スレ: にこ「二年間放置してたくせに、いまさら友達面しないでよ!」希「!……」

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8: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 22:37:02.44 ID:QE3RVEjs.net
海未「いいんですよ凛、許してあげて下さい。所詮、にこはコミュニケーション障害なのですから……いや、この場合はコミュニティ障害と言った方が正しいでしょうかね?」

凛「コミュニティ障害……実に良い響きだね、リーダー面をしたがるけど他人を牽引するだけのカリスマ性を持ち合わせていない矛盾を抱えるにこちゃんにぴったりだよ」

にこ「な、なによ、海未だって穂乃果にくっついてるだけの金魚のフンのくせに」

海未「な!誰が金魚のフンですか!?」

にこ「あんた一人で何か成し遂げたこと……いや、成し遂げようとした事も無いくせに上からグチグチ言ってるんじゃ無いわよ」

海未「なぜそう断定できるんですか!」

にこ「ほら、都合が悪くなるとそうやってすぐに癇癪を起こす……真面目さを武器にしてるつもりだろうけどただの臆病な保守主義者にしか見えないわよ」
11: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 22:44:35.95 ID:QE3RVEjs.net
にこ「それに凛も!あんたも都合が悪くなるとすぐ自分に自信が無いとかどうとか言って逃げ出すわよね、普段は他人に強気のくせに!卑怯者よ!」

凛「卑怯者?それは違うよ。凛が自信を持てて無いのはあくまでジェンダー的な問題に限定されてるんだよ。勝手に一般化し無いで欲しいにゃ」

にこ「いいや、違うのはあんたの方よ。そうやってすぐ自分を偽ろうとする。大方、普段は明るく振舞ってるのも多少無理してるんでしょ?」

凛「な、無理なんてそんな!」

にこ「あんたが穂乃果みたいにポジティブで積極的な自分を演出しようと躍起になってるのはバレバレなのよ。本当はネガティヴな部分が多い性格なのにね?」

凛「うっ……」

にこ「花陽と仲が良かったからかしら?あの子に無いものこそは自分が補おうと意気込んだつもりかもしれ無いけど、ハッキリ言ってハリボテにしか見えないわよ」

凛「や、やめてよ、にこちゃん……」
16: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 22:50:26.68 ID:QE3RVEjs.net
海未「やめなさい!にこ!いくら何でも、そこまで後輩を侮辱するなど……」

にこ「ほら、そうやってすぐ社会通念を尺度にして物事を解釈するでしょ?あんたは」

海未「なんのことですか!」

にこ「後輩だから何だっていうのよ!あんたの話にはいつも論理性が欠けてるのよ!ダメなものはダメだからダメ、そんなことばっかりじゃない!」

海未「うっ」

にこ「頑固になるのは構わないけど、自分の言ってることにもう少し懐疑的になりなさいよ!大体、事情も飲み込まずにいきなり私に暴力を振るった凛は本当に悪く無いわけぇ!?」

海未「そ、それは……多少、凛にも悪いところは……」

にこ「ど~~なのよ!えぇっ!?あんたもいつもみたいに暴力で解決してみる!?来なさいよ、ほらほら!」

海未「むぐ……ぐ……」
18: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 22:58:29.73 ID:QE3RVEjs.net
希「やめり、にこっち!喧嘩はあかん!」

にこ「離しなさいよぉ!」

希「落ち着いて、お願い、やめて!」

にこ「このっ、この!」

希「はぁ、はぁ……」

にこ「あぁ、あんたたちも同じよね!一年の頃に辞めていった部員たちと同じよ!正しいことを言われたらすぐに耳を塞いで思考停止して、私を非難しだす!そうすりゃ楽よね!」

希「非難なんかしてないって!ただ落ち着いて欲しいだけなんよ!」

にこ「あんただって、そうやっていつも調停役を、気取って、フワフワと……!自分の意見ひとつ持たないくせに……!」

希「……!」

にこ「私を抑える理由がどこにあるのよ!抑えるなら手を挙げた凛の方じゃないの!?」
21: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:07:32.11 ID:QE3RVEjs.net
にこ「初めから私の方が悪いと断定してなきゃこんな行動には出ないわよね!やっぱりあんたは潜在的に私の敵なんだわ!」

希「敵って……!」

にこ「ええ、そりゃあ努力は認めるわよ、μ'sがここまで来るのにいろいろ裏工作ご苦労様って感じだわ!だけど、それは私に対してじゃなくて、穂乃果たちに対しての献身なのよね!知ってるのよ!」

にこ「私が二年生の頃にあんたは私に何をしてくれたって言うのよ!見捨ててたでしょ、完全に!知ってるのよ!遠巻きに絵里と二人で私のことを噂してたの!」

にこ「絶対に忘れないわ、あの時受けた屈辱は……!こいつに恩を着せても、きっと見返りは無いだろうって打算的に考えてたんでしょ!?」

にこ「私のことを低く見積もってたわよね!私に関わる価値なんか無いって思ってたわよね!」

にこ「それなのに何よ、三年生になって、ちょうど軌道に乗ってきたところで『自分も加わりた~~い』じゃ無いのよ!」

にこ「一番最初から私を支え続けてたフリをするのもいい加減にしなさいよ!あんたこそ一番の裏切り者よ!!甘い汁だけ吸って!」

にこ「本当に私に協力したいと思ってたなら、なんで初めからメンバーに加わって協力してくれなかったのよ!なんで8人揃ってからだったの!?」

にこ「私みたいなゴミの仲間に加わりたくないと思ってたんでしょ!?一緒に破滅するのが嫌だったんでしょ!?この臆病者!!」
24: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:14:01.77 ID:QE3RVEjs.net
希「うちは……ただ……」

にこ「いい加減にしなさいよ!私が二年間耐え続けて残したものの上に何食わぬ顔で乗り込んで来てるんじゃないわよ!」

にこ「占いなんかに自分の意見を代弁させたり、影から立案したり、まるでこのグループの結成が大きなチカラに導かれたもののように演出してきたわよねぇ!」

にこ「立派よ!あんたは本当に詐欺師として一級品だわ!よくそんなに堂々としてられるわよね、これっぽっちの罪悪感も感じられないわ!」

希「詐欺師……なんて……そんな……」

希「違う、違うんよ……うちは……」

にこ「泣きなさいよ、泣けばいいでしょ!!」

にこ「被害者のフリをずっとしてなさい!いつもみたいに、自分の置かれた環境に文句をい言い続けなさいよ!」
30: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:22:33.16 ID:QE3RVEjs.net
絵里「やめなさい!……騒がしいと思ったら、何してるのよ!」

にこ「絵里には関係ないでしょ!引っ込んでなさいよ!」

絵里「……落ち着いて、にこ」

にこ「ええ、落ち着いてるわよ……私は冷静よ、感情的になってるのはこいつらの方でしょうが!」

絵里「私にはそう見えないわ、あなた、興奮しすぎてる気がするんだけど……」

にこ「それじゃあ認めるわ、興奮してるわよ!でも、言いたいことを声に出すことの何が悪いって言うのよ、声の大きさなんて、内容の真偽には無関係でしょ!」

絵里「このままじゃ話にならないって言ってるの、ほら、凛も海未も、動けなくなってるじゃない」
33: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:30:21.84 ID:QE3RVEjs.net
にこ「だったらなんなのよ、動けないから何!?正しいことを言っても、相手が黙ってしまったらそれは間違ったことになるってでも言うわけ!?馬鹿馬鹿しい!」

絵里「とにかく、そうやって語気で威圧するのはやめなさい。話し合いにならなくちゃ、話し合ってる意味がないでしょ」

にこ「はぁ?意味わかんないこと言わないでちょうだい。あんた、生徒会長とかやって賢いフリしてるけどぜーんぜん筋が通ってないことしか言えないのね、まさに勉強だけできるバカって感じ」

絵里「そうやって他人を攻撃するのをやめなさいって言ってるの」

にこ「攻撃?あんたこそ、私に冷静になれとか、攻撃をやめろとか、さっきから命令してくるわよね、それって攻撃には入らないのかしら」

絵里「入らないわよ」

にこ「なんで入らないっていうのよ!あんたも私も、自分の主張を通そうとしてるだけでしょ!?それなのに自分だけ特別扱いしてんじゃないわよ!」
35: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:41:43.93 ID:QE3RVEjs.net
絵里「もういいわ、やめましょ」

にこ「何がやめましょよ!そっちから突っかかって来といて!最初から私はあんたにやめろって言ってたじゃないの!」

絵里「……」

にこ「あくまで自分が中立で、冷静なフリをし続けるヤツって、一番嫌いなのよ!何にも真剣になったことないくせに!」

絵里「にこ!」

にこ「自分のやりたいことを半端な気持ちのヤツに荒らされて黙っていてるなら、そいつこそ一番の愚か者よ!」

にこ「あんたたちなんか、遠くから、私を見て……努力してる人間を、あざ笑ってるだけのくせに!」

絵里「……何が努力よ」

にこ「……?」

絵里「あなたが……何の努力をしたって言うのよ!」

絵里「2年間、部室で何の努力をし続けてたっていうのよ……!」

絵里「練習はしてたの!?その間!!本当に、何かの努力をしようとしてたの!?」

絵里「ただ過去の自分と決別できなくてグズグズとその場で立ち往生してただけじゃないの!?」

にこ「何よ……あんた……!」
37: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:47:40.69 ID:QE3RVEjs.net
絵里「希だって……!自分を変えようとして、一歩を踏み出そうとしたのよ!」

絵里「あの子があなたの見てないところで、一人でどれだけ練習してたか知ってるの!?」

絵里「それを真剣じゃないって言えるほど、あなたは偉い立場なの!?」

絵里「新しいことを始めようとする人間を笑うような人間こそ、自分のやってることが好きなんじゃなくて、ただそこにいる自分が好きなだけなんじゃないの!?」

絵里「真剣だっていえるの!?……にこの方こそ、大きな理想を持ってるフリをしてるだけなんじゃないの!?」

にこ「……」

にこ「もう良いわ、あんたたち……」

にこ「そういうことなら、私は勝手にやらせてもらうわよ……」

にこ「いいわ、あんたたちがあんたたちなりに真剣だってことはよく分かったから……」

にこ「ただ互い、目指してるものが違いすぎたみたいね……」

にこ「……せいぜい、気持ちの良い青春でもしてなさい」

にこ「……私は、そんなのものには絶対に混ざりたくないけどね」

にこ「それじゃ」


バタン
39: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/27(日) 23:49:30.04 ID:QE3RVEjs.net
凛「ううっ……うう……」

海未「……」

希「にこっち……」

絵里「三人とも」

凛「……」

絵里「……仕方ないでしょ。お互い、本音をぶつけ合っただけのことよ……」

海未「ですが……」

希「こんな悲しい終わり方……」

希「そんなの、嫌や……嫌……」
241: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:31:49.76 ID:RL7flo3Z.net
穂乃果「えっ……それじゃ」

にこ「そうよ、もう私は一人でやるわ。今更二つ部室が手に入るわけじゃないし、部室の方は『多数派』のあんたらに譲ってあげるわ。私物は引き上げるから、あとは好きにしなさい」

穂乃果「一人って……それじゃ、部活にもならないし、アイドルとしても活動できないよ!」

にこ「元々2年間そうだったし、免疫は付いてるわ。一番嫌なのは自分が望まない進路に舵を取られた船に涙を飲んで乗り続けることよ」

にこ「私は目的地に辿り着きたいの!それなら、一人用の手漕ぎボートの方が可能性はあるわ。ただしあんたらと群れあってる限り……可能性は完全な0なのよ」

穂乃果「何が違うの?目的って、どこがどう違うの!?」

にこ「あんたは廃校を救いたいだけでしょ!その手段としてアイドルを利用しようとしてる。最初っから、それが嫌だったのよ!」

穂乃果「手段なんかじゃないよ。最初はそうだったかもしれない。だけど、今はお客さんの前で歌って、踊るのが好き。それじゃダメなの?」

にこ「ダメよ」

穂乃果「きっかけなんて、問題じゃないよ!今がどうあるかってことだよね?今のみんなが目指してるものは『アイドルとして最高のパフォーマンスを行う』こと。みんな一緒だよ!」
242: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:32:33.16 ID:RL7flo3Z.net
にこ「何を言っても胡散臭いわね。たとえ成功を掴めるとしても、あんたらみたいな実利的感情を原動力にして計算づくに動いてるヤツらとはどこまでも相容れないわ」

にこ「廃校を救う?バカ言ってるんじゃないわよ!学校が消えることのどこが悪いのか、言ってみなさいよ!伝統ある校舎が消える?それの何が悪いのよ!」

にこ「いい?まず、廃校になってしまう最大の原因は少子化よね?学生の絶対数が学校の絶対数に追いついていないの」

にこ「あんたらがスクールアイドルをして音ノ木坂に注目を集めて、周辺の生徒を吸い上げたらどういうことが起こるかわかる!?他の学校に廃校の影が訪れるだけよ!」

にこ「結局、あんたたちは他の学校の生徒を減らすことに必死になっているのよ!普通の競技なら、勝者は充足感を得て、敗者は何も得ないわ。逆に言えば、勝者は敗者から何も奪わないのよ」

にこ「でも、あんたたちは『奪うこと』に躍起になってる!!自分たちに利益を引き込もうと、必死になってる!そんなの、純粋な信念を持った人間への最大の冒涜でしょ!?」

にこ「そもそも国立学校の運営は国民の税金で賄われているのよ。社会のバランスの変化のせいで不要になってしまった学校は、自然に消えるべきなの」

にこ「あんたたちが『奇跡』とかいう延命措置をこの学校に施したとしても、それはこの自然淘汰を歪めることに等しいわ」

にこ「この時代錯誤の学校に回される人件費、設備費、維持費……そういったものが浮いて、もっと幸せな使い道をされる方があんたらの求めてる『現実的』な利益には繋がるんじゃないの!?」
243: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:33:10.90 ID:RL7flo3Z.net
穂乃果「にこちゃんはこの学校が消えちゃってもいいんだ」

にこ「全くもって構わないわ。むしろ消えていくべきだと思ってる。それが時代の求める流れなのよ」

穂乃果「だったら矛盾してるよ。にこちゃんはこの学校でスクールアイドルとして大成したかったんだよね?『廃校も救ってしまう』くらいのスクールアイドルに!」

にこ「結果的に廃校を救ってしまうことは話が別でしょ!私が言ってるのは動機の話よ!その根本的な部分があんたたちと私とでは全く違うことが問題なの!」

穂乃果「だから、動機なんて……きっかけなんて、どうでもいいじゃん!同じ目標を持った仲間同士、協力して頑張ろうよ!」

にこ「いいや、私はもういいわ。そんな風に『どうでもいい』なんて、軽々しく言うような奴らとこれ以上一緒に居たくなんかない」

穂乃果「……!!」
244: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:34:50.97 ID:RL7flo3Z.net
穂乃果「さっきからバカバカって……バカ言ってるのは……バカ言ってるのはにこちゃんの方でしょ!!!信念が不純なのは、にこちゃんの方じゃない!」

にこ「なによ!」

穂乃果「私、覚えてるよ!最初の方に、にこちゃんから『アイドルやめろ』って言われたの!気に入らないからって人のことを転ばせたのも!!」

穂乃果「新しいことを始めるのには覚悟がいる、そんなのわかってる!周りの非難だって、合理的なものも、不合理なものも全部受け止めるつもりでいたよ!」

穂乃果「だけどまさかその非難が……妨害が、仮にもスクールアイドルから飛んでくるなんて、思いもしなかった!」

穂乃果「自分の信念に自信を持つ前に、まず自分のやってることをちゃんと見てよ!新しい芽を潰すこと、気に入らない人は攻撃すること……」

穂乃果「そうやって自分のアイドルとしての輝かしい地位を守ろうとするなんて、一番最悪なことじゃん!!なんでにこちゃんに……みんなの動機を非難する資格があるの!?」

穂乃果「もういいよ、私たちのやってることが正しくなくて、自分のことが正しいと思ってるなら……私たちのことが気に入らないなら、もう黙って消えてよ!」

穂乃果「でもこれ以上みんなのことをバカにするのは、みんなのことを傷つけたりするのは……私、何が何でも絶対許さないから」
245: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:36:59.35 ID:RL7flo3Z.net
にこ「言ったわね……消えろって!」

穂乃果「……これ以上他人を攻撃するならって話だよ。このことについては明日、ちゃんとみんなで話し合おう」

にこ「私は一人でいいって言ってるでしょ。そうやって8対1になるような場を作り上げて、最後に私に屈辱を味わわせようとしたいんでしょ?本当に性格歪んでるわね」

にこ「いつも公平になるように見せかけて、自分のやりたいことに全員んを誘導する……」

にこ「勝てないわよ、あんたには……他人を操作する能力に関しては認めるわ。ただ、それだけよ、あんたはそれだけだわ」

穂乃果「……これ以上は、もうやめとこ。今日はね」

にこ「私は初めから話し合う気なんて無かったわ」

穂乃果「……私ももうちょっとちゃんと考えるから」

にこ「……」

穂乃果「それじゃ……」
246: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:37:59.62 ID:RL7flo3Z.net
花陽「にこちゃん」

にこ「なによ」

花陽「凛ちゃんから聞いたよ」

にこ「そう」

花陽「……私は、みんながそうやって争うの、やだな……」

にこ「信念の不一致よ。それに、このまま誤魔化し続けててもいずれ崩壊の時は来るわ。それをもっと大事な場面に先延ばししないように、今のうちにこうなっておく方がいいのよ」

花陽「にこちゃん、私はにこちゃんが間違ってるとか、凛ちゃんたちの方が間違ってるとか、そういうことは思ってないの」

にこ「へぇ?珍しいわね、あんたの意見が聞けるなんて」

花陽「間違ってるとしたら、みんなが間違ってると思う」

にこ「ふぅん……」
247: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:38:41.30 ID:RL7flo3Z.net
花陽「9人いれば、9つの意見がある。みんながみんな自分が正しいと思うことを抱えてる……その一つ一つが間違ってるってことはないと思うの」

花陽「それで、お互いに意見をぶつけ合うこと……これも間違ってないと思うの、相手のことを知らないと、お互いの理解ができないし、結束力も生まれない」

花陽「でも、意見が違うことを理由にお互いがお互いに失望して……離れ離れになるなんて、そんなのおかしいよね」

花陽「だって、初めからみんなで集まってやるって決めたんだもん……色んな意見があることは、承知してたはずだよ」

花陽「複数人で何かをやろうとするなら……妥協しなくちゃいけないの、どこかで」

花陽「その妥協の仕方を間違えてるだ……みんな。それがおかしいの」
248: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:39:15.16 ID:RL7flo3Z.net
にこ「言いたいことはわかったわ……的外れもいいところだけどね」

にこ「つまり、妥協のできない人間は間違ってる。矢澤にこという人間は他人との折り合いが付けられない、よって、集団でなにかをやるのには向いてない。スクールアイドルにも向いてない……ってことね」

花陽「そんなこと言ってないよ!」

にこ「そう聞こえちゃうんだから仕方ないでしょ?今の話、油断したら9人が対象で、全員に向けて話してるように見えるけど……実際は私に向けて話してるわよね」

にこ「だってそもそも意見が合わないことを理由に脱退しようとしてるのは私なんだから……そうでしょ?」

にこ「これを曲解として受け止めるなら、あんたはそれでいいわ。私はこういう人間なの」
250: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 06:57:47.22 ID:RL7flo3Z.net
花陽「言ってないって言ってるの!私が言いたいのはみんなが離れ離れにならなくちゃいけないのが変だってことなの!」

にこ「みんなが離ればなれ……?誤解してるのはあんたでしょ。抜けるのは私だけよ。8人もいれば十分じゃないの」

花陽「9人じゃないとダメなの。9人いないと、μ'sじゃないの」

にこ「理由がわからないわ。なんで9人じゃないとダメなの?まさかμ'sは9人の歌の女神……とか言い出すんじゃないでしょうね?」

にこ「それじゃ、10人目がいたらどうするのよ?何が何でもアイドルをやりたい10人目が現れたら?μ'sは9人ですから、あなたは入れません、ごめんなさいって断るの?」

にこ「何の意味もないじゃない、そんなの。やりたい人間が集まって、それがたまたま9人だっただけでしょ?私の事はもう忘れなさい、それで8人でいいじゃない」

花陽「良くないよ、私が嫌なの!にこちゃんがこのままいなくなるのが嫌なの!」

にこ「そうよ、そう言った方が理由としては単純でわかりやすくていいわ」

花陽「どうしてもダメなの?どうしても?」
251: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 07:03:37.37 ID:RL7flo3Z.net
にこ「話し合いなんて問題じゃないのよ、こうなってしまったら」

にこ「わかるでしょ?もうおしまいだって事くらい……」

花陽「……私、にこちゃんのこと、本当に尊敬してた」

にこ「そう?ありがとね」

花陽「……でも、もう今のにこちゃんは……」

にこ「それでいいわ。あんたもなあなあで済ませるような人間じゃなくて、そうやってどんどん相手を非難して行きなさい」

にこ「自分らしくありたいって願うなら、そうやって生きるのが一番よ」


花陽「……」
252: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 07:05:16.42 ID:RL7flo3Z.net
矢澤にこはμ'sを脱退した

部室の私物は引き上げられ、穂乃果たち8人に引き渡された

矢澤にこのアイドル活動は事実上、完全に終わった……
300: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:48:47.24 ID:RL7flo3Z.net
数ヶ月後

にこ「あっ」

真姫「……」

にこ「……」

真姫「ちょっ、ちょっと、待ってよ」

にこ「なによ、今から帰るところなんだけど」

真姫「オーディション、二次審査も受かったんでしょ?」

にこ「どっから聞いたのよそれ……あ、そういえば花陽に言ったっけ……」

真姫「おめでとう、にこちゃん。……みんなも、そう言ってるわ」

にこ「……礼は言うわ。でも大手はことごとく落ちたの。業界の中じゃとても小さな事務所、そこしか引っかからなかった。だから受かったこと自体は大したことじゃないわよ」

真姫「それでも、第一歩じゃない。まずは一歩目からよ」
301: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:49:22.23 ID:RL7flo3Z.net
にこ「……あんたたちも、なんとか当面の目的は達成できたようね」

真姫「目的って?」

にこ「廃校の阻止よ」

真姫「廃校ね……確かに、しばらくは様子見にはなったみたい。これからどうなるかわからないけどね。けど……」

にこ「けど、なんなのよ」

真姫「けどね、私は廃校になるかならないか、そんなのどっちでも良いって思ってるの。私は音楽がやりたかった。言ってしまえばそれ自体が目的よ」

真姫「だからμ’sの作曲係になった時点で、目的は達成されちゃったの。まぁ後の目的は、この目的を達成し続ける……って感じかしら」

にこ「あんたはそうなのね」

真姫「ええ、そうよ。私は自分のやりたいことをやるだけ。……勿論、廃校の阻止に興味がなくても、協力はしてるわよ……だって、この場所でしか私は音楽ができないんだもの」

にこ「音楽をやりたいだけならμ’sじゃなくても良いんじゃないかしら。その辺りはどう考えてる?」

真姫「そうね、音楽をやるだけなら吹奏楽部に入ったり、校外でピアノレッスンを受けてコンクールで優秀賞を目指すのもアリね」

真姫「でもまぁ、そういう私も、もしかしたらあったのかも知れない、それだけの話よ。今の私はμ’sの一人。だから別に、ここを離れる理由もないの」
302: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:50:02.15 ID:RL7flo3Z.net
にこ「ふぅん……あ、そうだ、前回のラブライブは出場しなかったみたいだけど」

真姫「うーん、ちょっとトラブルがあってね。まぁもう解決はしたんだけど」

にこ「第2回もやるらしいわね、そっちは出るの?」

真姫「ええ、出ることにしたわ。みんな優勝目指して頑張ってるわよ」

にこ「へー……そうなんだ」

真姫「ねぇ、にこちゃん」

にこ「何よ」

真姫「μ’sに、戻ってくるつもりは無い?」
303: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:50:53.28 ID:RL7flo3Z.net
にこ「嫌よ」

真姫「そう」

にこ「今更戻れるわけないし、戻るつもりもないわ。なんでそんなこと聞くのよ。私の返答はわかってるクセに」

真姫「どうしても聞きたかったの。8人の総意だからよ。自分たちにも非はあった、戻ってきてくれないかって」

にこ「呆れた。あんだけ暴言吐いて出て行ったヤツを許すの?とんだお人好しの集まりね……」

真姫「その言い方はないんじゃないの?まあ、嫌って言うなら構わないわ。聞きたかっただけだから」

にこ「……侮辱してるのかしら。そういうお情けって、一番腹がたつんだけど」

真姫「お情け?違うわよ、本心を聞いてみたかっただけじゃない」

にこ「……なら、嘘をつくのはやめなさい!」

真姫「嘘?何のことかしら」

にこ「8人の総意なんて、嘘に決まってるじゃない!μ’s全員が私に戻ってきて欲しいなんて思ってるわけないでしょ!」

真姫「なんでそんな風に言い切れるのよ」

にこ「私は知ってるのよ、希が、絵里が……私は私で好きなようにすれば良い、もう自分たちには関係ない、って言ってたの。聞いたのよ!」

真姫「どこから聞いたのよ、そんな話」

にこ「本人からよ!」

真姫「……ふぅん」
304: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:51:27.52 ID:RL7flo3Z.net
にこ「何でそんな嘘をつくのよ……ふざけないで!あんたたちの所なんか、二度と戻るつもりはないわ!」

真姫「……なら、訂正するわ。にこちゃんが帰ってくることを望んでるメンバーもいるわ」

にこ「望んでないメンバーもいるんでしょ?それにあんたはどうなのよ!」

真姫「戻ってきて欲しくないわ」

にこ「……おちょくってんの?さっきから……」

真姫「おちょくってなんか無いわ。戻ってきたら戻ってきたできちんと受け入れるわよ。拒んだりしないし、大切な仲間として他のメンバーと同様に接することができる自信もあるわ」

にこ「なのに戻ってきて欲しくないって、どういうことよ」

真姫「だって、信念を曲げないのがにこちゃんのいい所じゃない。一度自分の意思で脱退したのに、戻ってきたらカッコ悪いでしょ?私はそんな姿見たくないの」

にこ「……!」
305: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:51:52.60 ID:RL7flo3Z.net
真姫「私は自分の意思に正直に脱退したにこちゃんに後ろ指をさすつもりは初めから無かったわ。そうしたいならそうすればいい、ただそう思ったのよ」

真姫「だって、それが本人の意思なんだもの。誰かに強要されたものでもなんでもなく、自分の頭で考えて行動した結果なんだもの」

真姫「それを引き止めることこそ、にこちゃんの強い意思を無下にすることに他ならないわ。そうでしょ?」

真姫「正しい正しく無いは別として、自分の信念を固め、それに基づいて行動できる人のことを、私は尊敬しているわ」

真姫「……だから、形は変わっても、今もアイドルへの道を進もうとしているにこちゃんのことも、素直に応援しているわ」

真姫「……戻って来られちゃ、ただの凡庸な人間じゃない……全部投げ捨ててここまで来たなら、最後までやり遂げて欲しい、そう思うだけよ……」
306: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:52:21.91 ID:RL7flo3Z.net
にこ「あんたにいわれなくてもそうするつもりよ」

真姫「そうよ。そのまま頑張ってちょうだい」

にこ「だったら尚更、なんで8人全員が戻ってきて欲しいって言ってるなんて嘘つくのよ。バカにしてるでしょ」

真姫「してないわよ。……具体的な名前は伏せるけど、同学年の凛と花陽については言っとくわ。あの二人はにこちゃんに戻ってきて欲しいって強く思ってる。だからこのことは伝えたかったのよ」

にこ「……もういいわ。あんたの言葉、さっきから形だけにしか聞こえないの。嘘は平気でつくし、そのことに悪びれもしないし、なんの感情も伝わってこないわ」

真姫「私は安心したのよ。戻ってくるなんて万が一言い出したら、どうしようかって」
307: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:53:05.56 ID:RL7flo3Z.net
にこ「早く目の前から消えなさい」

真姫「酷いこというわね。どうしてそこまで悪意を剥き出しにされてるのか、見当もつかないわ」

にこ「本当に見当がつかないなら重度の精神疾患かなにかよ」

真姫「精神疾患ね。人間の精神に正しいも間違ってるもないって考えてるのは私だけかしら?あるのは少数派と多数派だけだと思うけど」

にこ「メンバーを脱退した私が少数派の異常者って言いたいのね?さすが頭のいいお嬢さんは皮肉も効いてるわ」

真姫「皮肉じゃないわよ。それに優れた芸術家やエンターテイナーは前提として才人である必要があるし、社会から逸脱した少数派に分類されるのは帰結として妥当じゃないかしら?」

にこ「余計に確信が持てたわ、礼を言うわね。やっぱり私、μ’s辞めてよかったと思うわ」

真姫「ええ、にこちゃんはにこちゃんの道を進めば良いのよ。私は絵里と希と同じ意見だわ。でもそれは決してにこちゃんのことを嫌悪してるわけじゃないの。それだけはわかって欲しいわ」

にこ「もう口を閉じた方が良いと思うわ。喋れば喋るほど、私を嫌ってることがひしひしと伝わってくるわよ。」
308: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:55:52.10 ID:RL7flo3Z.net
真姫「あんまりこういうこと言いたくないんだけど、にこちゃんって被害妄想の気があるわよね。私の言うことも素直に受け止めれば怒るところなんかないはずだけど?」

にこ「なんであんたと話してたら、まるで機械と話してるみたいな気分になるか、理由がわかったわ」

真姫「さあ、どうしてかしら?」

にこ「……あんたはもう私のことに何の興味もないのね。だからそんなに淡々と喋れるんだわ」

真姫「やっぱりにこちゃんって、被害妄想が激しいのね。でも、確かにそうかも知れないわね。以前ほどにこちゃんに興味は湧かないかも。だから好きにしてくれて構わないわよ」

にこ「ええ、好きにさせてもらうわ」

真姫「それじゃ、またね」

にこ「……もう会いたくないわ」
309: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:56:27.16 ID:RL7flo3Z.net
…………………………………

ツバサ「さて……とりあえず、予選は勝ち抜いたわね」

あんじゅ「お疲れ様。強敵だったけど、なんとかμ’sにも勝てて良かったわ」

英玲奈「ふむ……μ’sか。確かに予選では最大の強敵だったとはいえ、十分な差をつけて勝つことができた、その辺りは喜んで良いだろう」

ツバサ「……穂乃果さんに会ったわ。そして、聞かれたの『私たちに、何が足りなかったんでしょう』って……」

英玲奈「ツバサはそれにどう答えたんだ?」

ツバサ「わからないって答えたわ。何が勝負を決めたかなんて、私に応えようがないわ。そこはきちんと素直に言ってあげないとね」

あんじゅ「わからない……ね。確かに、答えようがないわ」

英玲奈「しかし、μ’sに何かが足りないと感じるのは確かだ。確かに、メンバー全体の結束感も、技術的な面も、ファンの支持に関しても申し分はない」

ツバサ「そう、だけどまだ何かが足りない……未完成ということだけはわかるわ。一つだけピースの欠けたジグソーパズルのように……」

英玲奈「画竜点睛を欠く、というわけか……難しいのは、そのピースの形がわからない、ということだな」

ツバサ「ええ、だけど音ノ木坂には来年もあるわ。今後どうなるか、楽しみね」

あんじゅ「そうね、次に期待しましょう」
310: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:56:55.67 ID:RL7flo3Z.net
………




ことり「にこちゃん、卒業おめでとう」

にこ「……ありがと」

ことり「……ひどいよね、私。今までずっとにこちゃんのこと避けてて……ごめんね」

にこ「今更謝んないでよ。もう怒ってなんかいないんだから」

ことり「大学には行くの?」

にこ「在籍はするけど、一応芸能活動の方をメインにしていこうとは思ってるわ」

ことり「……うん、がんばってね」

にこ「頑張るわよ。なんたって、今度は本当に人生がかかってるんだもの」
311: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:57:28.74 ID:RL7flo3Z.net
ことり「ラブライブ、出られなかったよ。予選で負けちゃった」

にこ「残念ね。いいところまで行ってたのに」

ことり「悔しかったよ。みんな一晩中泣いちゃった。でもたしかに全力は出しきった。それで、今は満足してる」

にこ「そう。良かったじゃない」

ことり「何が足りなかったのかな、私たち」

にこ「さあね、わかんないわ」

ことり「未練がましいね。もう終わっちゃったのに」

にこ「あんたはまだ来年があるでしょ?」

ことり「でもμ’sはもう解散するんだ」

にこ「解散?どうして?」

ことり「みんなで決めたの。きっぱり、終わろうって」

にこ「……そう」
312: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:58:10.48 ID:RL7flo3Z.net
ことり「希ちゃんと、絵里ちゃんは?」

にこ「もうさっき会ったわよ。それでいいでしょ」

ことり「……仲直り、したの?」

にこ「……そんなこと聞いてどうすんのよ」

ことり「どうなの?教えてよ」

にこ「口くらいきくわ。だけど、もう昔みたいには戻れないわ」

ことり「……そう」

にこ「もうこの話はやめましょ。気分が悪くなるわ。もう帰るわね」

ことり「待って!もう少しだけ……」
313: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:58:45.23 ID:RL7flo3Z.net
にこ「用事があるのよ、私は」

ことり「でも、穂乃果ちゃんも、にこちゃんに会いたいって……海未ちゃんも……二人とも、もうすぐ来るから……」

にこ「だから?」

ことり「もうちょっとだけ、待ってあげて……」

にこ「帰るわ」

ことり「待ってよ!」

にこ「もうその二人と私はなんの接点もないでしょ……それに、あんたも……」

ことり「……!」

にこ「帰るわ」

ことり「待って!」

にこ「会いたくないわよ!今更!」

ことり「でも、二人が……」

にこ「誰がどう言ったとか、誰がどう思ったとか、そんなことばっかり言って、あんたも昔から変わらないわね……」

ことり「……!」
314: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:59:15.97 ID:RL7flo3Z.net
にこ「あんたなんか……海未と同じ、いや、それ以上よ!穂乃果にベッタリくっついて、あいつの意見に肯定しかできないじゃない!自分の意見が無いヤツは世の中にたくさんいるけど、あんたはそれの究極形だわ!」

ことり「海未ちゃんにも同じこと言ってたよね、それ。……金魚のフンだって」

にこ「ええ、言ったわよ、そうよ!」

ことり「……知ってた?私が今の今までにこちゃんのことを軽蔑し続けてたの、海未ちゃんにそんなひどいこと言ったからだって」

にこ「そんなの知るわけないじゃない。確かに言い方は悪かったけど、事実だと思うわ」

ことり「私も金魚のフンかな?」

にこ「そうよ、悪い言い方をすればそうね」

ことり「なら、私はにこちゃんの反対の人間なんだね」

ことり「……他人に何を言われようが、信念を曲げない、自分の信じる道をただひたすら歩き続ける」

ことり「そんなにこちゃんとは、私は真逆の人間だね。それは、そうかもしれない」

にこ「そうかも知れないわね。自覚してるじゃない」

ことり「でも一つだけ言わせて。これは私の意志。私が自分の頭で考えたこと。最後に一つだけ言わせて」

にこ「何よ」

ことり「私がずっと思ってたこと。そして、この先にもにこちゃんにずっと忘れて欲しくないことが一つだけあるんだ」

にこ「……何よ」



ことり「一人で生きることって、偉くもなんともないんだよ」

ことり「それは」

ことり「ただ」


ことり「信用できる友達ができない自分への言い訳じゃないかな?」
315: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 15:59:56.10 ID:RL7flo3Z.net
にこ「……」

ことり「私は金魚のフンでもいいよ」

ことり「だって、穂乃果ちゃんのこと、信じてるから」

ことり「穂乃果ちゃんだけじゃないよ。迷ったり、悩んだりしたら助けてくれる友達がいるから」

ことり「だから、にこちゃんほど自分を強く持つ必要なんかないの」

ことり「一人で生きるって大変だよ」

ことり「自分が信じる道を行くのって、辛いことだと思うよ」

ことり「そんな困難を選択したにこちゃんには、これから頑張って欲しいと思うよ」

ことり「でも忘れないで」

ことり「一人で生きることって、偉くもなんともないんだから」

ことり「誰かに支えられないと生きていけないのと同じくらい、偉くもなんともないんだから」

ことり「だって、だれも支えてくれる人がいないってだけの話だもんね」

ことり「……まさか、にこちゃん」

ことり「はじめから」

ことり「『一人の方がかっこいい』なんて、考えてたんじゃないよね?」

ことり「そんなの、全然かっこよくないよ」

ことり「なんでもいいから素敵な能力があって」

ことり「人を惹きつける魅力があって」

ことり「友達たくさんいる人の方が」

ことり「私はかっこいいと思うな」

ことり「にこちゃんはどう思う?」

ことり「あっ」

ことり「返事はしなくていいよ」

ことり「だってきっと聞いちゃったら」

ことり「また、失望しちゃうから」

ことり「それじゃあね」

ことり「卒業、おめでとう」

ことり「もう会えないかもね」

ことり「またね」
316: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/09/29(火) 16:00:22.79 ID:RL7flo3Z.net
私は一人で家に帰った

服を着替え、すぐ事務所に行き、撮影会に出席しなければいけない

のんびりしている暇なんか無かった

それにしても、空白に満ちた高校生活だった

何も起きず、何も成し遂げられず、誰とも繋がらない三年間だった

ただ、わずかな記憶だけが脳裏に蘇る

そしてこの記憶たちは、生涯消えることなく、私の中に残るのだろう

そして、私を苦しめ続けるのだろう

事務所に行く途中、穂乃果からメールが届いた

卒業、おめでとう。と

私はためらいも無くそのメールを消した

そしてまた、一人で歩き始めるのだった



おわり
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『にこ「二年間放置してたくせに、いまさら友達面しないでよ!」希「!……」』へのコメント

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