みもりん「海未ちゃんとシャロがケンカしてる…」

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海未-アイキャッチ25
1: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/03(月) 23:46:02.59 ID:LqKluq90.net
海未「いい加減にしてください!」

シャロ「イヤですーっ! 絶対イヤですーっ!」

みもりん「ちょっとちょっと、ケンカしちゃダメでしょ」

シャロ「スズコさん助けてください! ウミさんがいじめてくるんですー!」

海未「なっ…! 私はいじめてなど……ただ注意していただけです!」

みもりん「海未ちゃんはシャロよりお姉さんなんだから優しくしてあげなきゃ」

シャロ「ですよねー!」

海未「で、ですが……」

みもりん「そもそもケンカの原因は何なの?」

シャロ「あたしがカマボコを食べてただけなのにウミさんがいきなり怒ってきて」

海未「今日のお昼はすずこが外に連れていってくださると言っていたでしょう? それなのに」

シャロ「お腹空いたんですーっ! 我慢できなかったんですーっ!」

元スレ: みもりん「海未ちゃんとシャロがケンカしてる…」

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11: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/03(月) 23:56:57.17 ID:LqKluq90.net
海未「少しの間も我慢できないのですか!?」

シャロ「欲望には忠実であれ、っておじいちゃんが言ってました」

海未「だからといって昼食前につまみ食いをしていい理由にはなりません!」

みもりん「まぁまぁ海未ちゃん、その辺に」

海未「それに…、あんなたくさんの量のカマボコを食べてはせっかくの外食を美味しく頂けなくなるではありませんか」

シャロ「あ、それなら心配いりません。ちゃーんとお店で食べるスペースは残して」

海未「シャロ!」

シャロ「怖いですー! ウミさん怖いですーっ! スズコさーん!」
ギュッ

みもりん「よしよし、大丈夫だよ」
ナデナデ

シャロ「はぅ~////」

海未「すずこはシャロに甘すぎます……私だってお腹空いているのに」

みもりん「うん、海未ちゃんは我慢できて偉いね」
ナデナデ

海未「は、はい……////」

シャロ「あー、お腹空いてたからカリカリしてたんですね。そうだ、海未ちゃんにもカマボコ…」
ゴソゴソ

海未「結構ですっ!」
19: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 00:09:18.63 ID:M/Kaw8Su.net
シャロ「そんなこと言わずに、ほらほらー」

海未「しつこいですよ」
ギロッ

シャロ「あぅ…」

海未「それより、すずこ」

みもりん「んー?」

海未「その…、急かすわけではないのですが……まだ支度はかかりそうなのでしょうか」

みもりん「あー、ごめんね。ちょっとブログ更新してるから、もうちょっとだけ…」
カチカチ

海未「滅多に更新してる様子がないのに、何故今日だけ…」

みもりん「あ、写メアップするから二人も一緒に撮ろうよ」

シャロ「はーい!」

海未「しゃ、写真……恥ずかしいです、けど……すずこの頼みなら仕方ありませんね」

みもりん「ふふっ。じゃ、撮るよー? はい、チーズ♪」
カシャッ

みもりん「うん♪ 二人とも可愛く写ってる」

シャロ「見せてくださーい」

海未「や、やはり恥ずかしいです…////」
22: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 00:12:14.36 ID:M/Kaw8Su.net
ミスった
海未ちゃんはシャロのことをシャーロックって呼ぶんだった
次から直します
27: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 00:17:40.77 ID:M/Kaw8Su.net
みもりん「……よし、と」

シャロ「終わったんですかー?」

みもりん「うん。お待たせ」

海未「では出発……って、シャーロック!」

シャロ「??」

海未「そのパジャマのまま出掛けるつもりですか?」

シャロ「ありゃ…」

海未「髪もボサボサのままですし…、まったく…。そこに座ってください」

シャロ「あ、髪といてくれるんですねー? わーい♪」

海未「正座です」

シャロ「あぅ…、なんでー…」

みもりん「じゃあ私はその間にシャロの服、コーディネートしてあげる」

シャロ「ありがとうございますー」

みもりん「シャロは可愛いから何でも似合っちゃうから迷うなぁー。うーん…」
30: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 00:27:37.24 ID:M/Kaw8Su.net
海未「……」
シュルシュル

シャロ「あぁー気持ちいいですー」

みもりん「シャロー。こっちとこっち、どっちがいい?」

シャロ「えーと」
クルッ

海未「あ、急に動いては…」
グサッ

シャロ「あぎゃぁぁーー!! 痛いですーっ!! ワッカが取れちゃいますーっ!!」

海未「ほっ…、良かった。どうやら無事のようですね」

シャロ「あぅぅー…、変な形になっちゃいましたー…」

みもりん「こっちの前まで着てた探偵服とこっちの新アニメ化発表に合わせて新しくなった探偵服」

シャロ「正直どこがどう違うのか一日がかりで調査してみないとわかんないですけど、いつものでお願いします」

みもりん「了解ー。……確かに、違いがよくわかんない…」


海未「はい、綺麗になりましたよ」

シャロ「わぁー、ありがとうございます! ウミさん」

みもりん「じゃあ次はこっちに来てお着替えねー」

シャロ「はーい」
35: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 00:38:19.02 ID:M/Kaw8Su.net
シャロ「さぁ出発ですー! 二人とも早く早くー」

海未「誰のせいで時間がかかったと思っているのですか…」

みもりん「シャロ、一人で走っていったら迷子になっちゃうよ」

シャロ「大丈夫! あたしは探偵ですから迷子を捜すのも迷子になるのも…ってありゃ?」

海未「そう言ってこの前も橋の下で一人泣いていたではありませんか」

みもりん「シャロ、手貸して」

シャロ「ほぇ?」

みもりん「はい。これでもう迷子になったりしないね」
ギュッ

シャロ「はい!」

海未「……」

みもりん「海未ちゃんも、手…」

海未「だ、大丈夫です…! 子供ではありませんから…」
38: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 00:50:32.15 ID:M/Kaw8Su.net
シャロ「三人でお出掛け楽しいですー」

海未「今日は非常に良い天気ですしね。そういえば、すずこは今日お仕事お休みなのですか?」

みもりん「うん。今日は一日オフ。だからずっと一緒に遊べるよ」

海未「良かったです。私も…、特にシャーロックは最近すずこが仕事で忙しいので寂しそうにしていましたから」

みもりん「ごめんね。寂しい思いばっかさせちゃって」

海未「いえ、そんな……すずこが頑張ってくれているおかげで今の私たちがあるのです」

みもりん「……うん」

シャロ「あーーっ!」

海未「どうしました?」

シャロ「お腹ペコペコでもうダメですー…」

海未「さっきあれだけカマボコ食べていたでしょう…」

みもりん「もうちょっとで着くから。頑張って、シャロ」

シャロ「はいー…」
フラフラ

海未「私たちが向かっているのは前にすずこが言っていたタイ料理のお店ですか?」

みもりん「ううん、今日は…あ、いたいた!」

海未「??」


Pile様「すーちゃん、こっちこっちー」

真姫「まったく…、遅いわよ。この真姫ちゃんをこんなに待たせるだなんて」
40: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 01:06:12.70 ID:M/Kaw8Su.net
みもりん「お待たせー、準備に時間かかっちゃった! てへっ」

Pile様「ブログ更新してたくせにー! バレバレだぞー」

みもりん「あちゃー」
テヘペロッ

Pile様「海未ちゃんもシャロちゃんも久しぶりだねー。こんにちわ」

海未「ご無沙汰しております。Pileさん」

シャロ「あぅー…、もうダメです…」

Pile様「あれれ? シャロちゃんどうしちゃったの?」

みもりん「うちのシャロ、お腹ぺっこぺこみたいで」

Pile様「あー、それでかー」

海未「シャキッとしなさい、シャーロック」

シャロ「無理ですー」

真姫「……」

みもりん「真姫ちゃん、こんにちわ」

海未「ごきげんよう、真姫」

真姫「こ、こんにちわ……」
41: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 01:14:52.17 ID:M/Kaw8Su.net
真姫「……」

Pile様「……もしかして緊張してる? 真姫」

真姫「そ、そんなわけないでしょ…! ただずっと立ちっぱなしだったから疲れちゃっただけ!」

シャロ「そうですよね、早くご飯にしましょ」

みもりん「えっと、Pileちゃんに全部任せっきりにしちゃったけど、お店決まってる?」

Pile様「うん、私たちがいつも行ってるホテルのビュッフェにしようかなって。それで大丈夫?」

みもりん「もち」

シャロ「びゅっふぇってなんですかー?」

海未「バイキングのことです」

真姫「さぁ、こっちよ」







真姫「着いたわ」

みもりん「でかっ!」

海未「すごく高そうなのですが…」

Pile様「ランチだからそんなでもないよ」

シャロ「早く食べたいですー!」

海未「ホテルの中でははしゃぎすぎて他のお客さんの迷惑にならないように気を付けてくださいね」

シャロ「わかりました!」
63: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 22:02:08.36 ID:M/Kaw8Su.net
シャロ「すごーい! おいしそうなものがいっぱいありますー!」

Pile様「ここのシェフのお料理はどれも美味しいからきっとシャロちゃんも気に入ってくれると思うよ」

真姫「あ、取りに行くなら私のもお願いね」

Pile様「ん、りょーかい。何にする?」

真姫「パスタとサラダと…、まぁいつもと同じでいいわ。正直、食べ飽きちゃったのよね」

海未「よろしければすずこのも取って参りましょうか?」

みもりん「私は初めてだからどんなのがあるか見たいし、自分で行くー」

海未「そうでしたか、失礼しました」


シャロ「カマボコどこですかー?」

Pile様「んー、あるとすれば和食の方かな?」

みもりん「へぇ、アジアン系も色々あるんだ。海未ちゃんは何にするの? やっぱり和食?」

海未「いえ、今日はすずこと同じモノに挑戦してみようかと」

シャロ「あ、カマボコありましたー!」
モグモグ

海未「こら、食べるなら席についてからにしてください! それに一人で全部持っていってしまったら他のお客さんが食べられなくなるでしょう?」

シャロ「あ、そっか。カマボコはおいしーからみんなのモノですからね!」


真姫「……や、やっぱり私も自分で取りに行く!」
64: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 22:13:06.93 ID:M/Kaw8Su.net
真姫「……どれにしようかしら」

Pile様「結局来たんだー? 一人で寂しかったのかな?」
ニヤニヤ

真姫「そ、そんなんじゃないから!」

Pile様「あ、トマトは美容にも良いし私も食べよっと」

真姫「ふふんっ、その通りよ。この真姫ちゃんの美貌はトマトで形成されているといっても過言じゃないんだから」

Pile様「はいはい、可愛い可愛い」

真姫「ちょ、ちょっとー!」


シャロ「あの二人、とっても仲良しですねー」

みもりん「二人とも性格もちょっと似てるしね。自分に厳しいところとか、寂しがり屋なとことか」

海未「……私とすずこはあまり似ていません」

みもりん「海未ちゃん?」

海未「すずこみたいに明るく話したりできませんし、面白い顔もなかなかできません…」

シャロ「そんなことありません! ウミさんも変な顔してる時いっぱいあります! 一話に二、三回くらい」

シャロ「それに! 何に対しても一生懸命なところはウミさんもスズコさんも同じくらいすごいです!」

海未「シャーロック…」

みもりん「それはシャロも、ね?」
ナデナデ

シャロ「はぅぅ~~////」
66: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 22:30:52.03 ID:M/Kaw8Su.net
みもりん「んんーっ、おいひぃー」

Pile様、真姫「「でっしょー?」」

みもりん「いつもこんな所でランチ食べてるんだ、ずるいずるーい」

Pile様「すーちゃんはお仕事大忙しだからあんまりこういう所、来られないもんねー」

みもりん「ん、移動中の車の中だったり用意してもらってるお弁当だったりで。まぁ美味しいからいいんだけどね」

シャロ「おかわり取ってきます!」
シュタッ

海未「…では私も」

シャロ「?? ウミさんまだお皿に残ってますよ?」

海未「お蕎麦が食べたくなりました。それに…、監視も兼ねていますので」

シャロ「あぅ…」


みもりん「あれ? 今更だけど、今日はレイラちゃんは?」

真姫「あー…、レイラはまだ……ね」

Pile様「なかなかレベルが上がらなくて連れて来られないの」

真姫「だから今日も家で修行しているわ」

Pile様「今日はいくつまで上がったんだっけ?」

真姫「何回か周期重ねてたみたいだけど、最高でlevel4だったかしら」

Pile様「……そろそろ天井かな」

みもりん「???」






レイラ「レイラ、頑張ります!」
68: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 22:48:35.39 ID:M/Kaw8Su.net
みもりん「ごちそうさまでした。うぅ…、お腹苦しい…」

Pile様「ビュッフェだとついつい食べ過ぎちゃうよねー」

真姫「まったく…、二人とも人前に立つ者としての自覚を忘れてないでしょうね?」

みもりん「うぇぇ、真姫ちゃん厳しいよー」

真姫「当然でしょ。貴女たちだって次元は違えど同じμ'sなんだから恥かいてもらっちゃ私たちが困るのよ」

海未「まぁ毎日のハードなスケジュールをこなしていれば、自然と燃焼されていくでしょう」

真姫「それは言えてるかも…」

Pile様「そっかぁ、ずっと先の話だと思ってたライブも気付けばもう三ヶ月後かー」

みもりん「またレッスンに追われる日々がぁ……、今度こそぶっ倒れるかも」


Pile様「さて、と……デザートも食べ終わったことだし、そろそろ出よっか」

みもりん「うん、そだね」

海未「シャーロック、起きてください。行きますよ」
トントン

シャロ「むにゃむにゃ……もう食べられませぇん……Zzz…」
グーグー

真姫「そりゃあんだけ食べてたら動く気もなくなるわ…」

シャロ「すやすや……、ネロ……エリーさん……コーデリアさん……Zzz…」
グーグー
69: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 23:02:07.29 ID:M/Kaw8Su.net
みもりん「二人はこの後、どこか行くの?」

Pile様「うん♪ 真姫を連れてエステと美容院とネイルサロン、あと岩盤浴に」

真姫「エステとか私は別にいいって言ったのに…」

Pile様「そんなこと言ってられるのも十代のうちだけだからね?」

真姫「な、何よ……脅し…?」


みもりん「今日はありがとね。Pileちゃん、真姫ちゃん。すごい楽しかったよ」

Pile様「暇が取れたらまた遊ぼうね、すーちゃん」

みもりん「うん! バイバーイ」

真姫「海未ちゃんもまた学校で」

海未「えぇ、では失礼します」

シャロ「さよーならー! パイルさん、マキさん、お二人のことは一生忘れません!」




海未「これから私たちはどうする予定なのですか?」

みもりん「うーん…、何も決めてなかったけど……まだお昼過ぎだし街中をブラブラしよっか」

シャロ「さんせーい!」
72: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 23:20:49.98 ID:M/Kaw8Su.net
シャロ「ばたーふらーいばたーふらーいきゅうきょーくのかいらくをー♪」

海未「せめてミルキィホームズの曲を歌ってください」

シャロ「ウミさんも一緒に歌いましょう! 散歩といったら歌は欠かせません!」

海未「仕方ありませんね…、バターフラーイバターフラーイ」

シャロ「ばたーふらーいばたーふらーい♪」

みもりん「何だっけ? その曲。ミルキィだったけ、μ'sだったっけ……うーんうーん…」

海未「両方共不正解です!」

みもりん「あ、思い出した! 三森すずこ名義の曲…」

シャロ「ってなんでですかー」

みもりん「あ、可愛いお洋服の店」

海未「話を逸らしましたね…」

みもりん「…の前に立ってるあの女の子は」

シャロ「ココロちゃんですー! おーい、ココロちゃーーーーん!」
タタタタッ

小衣「ん? 誰よ、この天才美少女明智小衣の名前を気安く呼ぶ不届き者は」

シャロ「ココロちゃーーーーん!」
タタタタッ

小衣「ココロちゃん言うなっ!! バカシャーロックっ!!」
ゴーンッ

シャロ「あびゅっ!!」
バキッ
73: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 23:35:27.23 ID:M/Kaw8Su.net
小衣「ったく、せっかくの非番の日だっていうのに何であんたの相手なんか」

シャロ「ココロちゃんだってあたしに会えて嬉しいくせにー」

小衣「んなわけないでしょっ! だからココロちゃん言うなーっ!」
ゴーンッ

シャロ「ぶひゅっ!!」
ドサッ

小衣「あんたがうろちょろしてるってことは、まさか他のミルキィホームズの連中も」

みもりん「やっぱり小衣ちゃんだー」

小衣「だーかーらー! ココロちゃんいう……げっ! 三森すずこ!?」

海未「シャーロックが御迷惑おかけしてすみません。小衣」

小衣「…と、園田海未……」

小衣(うぅっ…、いくらIQ130000の私でも、ミルキィホームズに登場する連中じゃないとノリが違うからどうしたらいいのかわからない…)

みもりん「どうしたの? 小衣ちゃん」

海未「体調でも優れないのですか? 小衣」

小衣「……っ、コ……ココロちゃんいうなぁーーっ!!」
ドカッ バキッ ドスッ

シャロ「うぶっ! はぎゅっ! ぶへぇっ! なんでぇーっ!」
ドサッ


小衣「はぁ、ちょっとスッキリしたー」

みもりん「小衣ちゃんはここで何してるの?」

小衣「飽きたから先に出てきたのよ。女の買い物は長いったらありゃしない…」
74: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/04(火) 23:57:48.07 ID:M/Kaw8Su.net
海未「女の買い物…?」

みもりん「ってことは、もしかして」


ジョルノ「あ、いたいた。絵里、ココロこっちいたよ」

絵里「もう…心配かけないでよ。誘拐されたかと思ったじゃない」

小衣「はぁ? G4のリーダーの小衣が誘拐なんてされるわけ…」

シャロ「あ、アイリーンちゃん」

小衣「ひぃーーっ!!」

シャロ「ウソですー」

小衣「ぶち殺すわよっ!!」


ジョルノ「あら、みもちゃんと海未ちゃんもいるー」

絵里「休日だし海未も買い物しにきたの?」

海未「いえ、私たちは目的もなくただ散歩を」

みもりん「南條さんも今日オフだったんだ?」

ジョルノ「そんな感じ。ホントは家でゴロゴロしたかったんだけど、ココロがどっか連れてけーってうるさいから」

小衣「なっ…! ちょっ…」

シャロ「ココロちゃんも甘えんぼーなんだねー」

小衣「よ、愛乃! 余計なこと言わなくていいからっ!」
77: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 00:16:29.49 ID:OMlWgC82.net
小衣「まーたこんなに無駄遣いしちゃって」

ジョルノ「まぁたまに使わないと貯まっていく一方だし」

小衣「ちゃんと小衣の服も勿論買ってくれたんでしょうねー?」

ジョルノ「……」

絵里「…小衣、言いづらいんだけど、この店は子供服扱ってなかったのよ。残念ね」

小衣「小衣は子供じゃないから!」

シャロ「ココロちゃんかわいいですー」
ナデナデ

小衣「ぐぬぬぬぬぬぬぬーーっ…」


みもりん「あの、南條さん」

ジョルノ「んー?」

みもりん「こう言っちゃ、失礼かもしれないんすけど…」

ジョルノ「なんだいなんだい?」

みもりん「その…なんていうか三人姉妹って感じ?」

ジョルノ「あー、それ私も最近思ってた。妹が二人できたみたいな?」


絵里(161cm)ジョルノ(150cm)小衣(139cm)


ジョルノ「ん?」
91: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 12:49:23.07 ID:OMlWgC82.net
シャロ「スズコさん、あたしも可愛いお洋服ほしいですー!」

みもりん「うーん、買ってあげたいけど、ここにはシャロのサイズに合う洋服は…」

シャロ「ほしいですほしいですー! ぶっちゃけこの探偵服飽きてたんですーっ!」
バタバタ

海未「シャーロック、あまりわがままを言ってすずこを困らせないように」

小衣「そうよ! あんまりうるさいと逮捕よ、逮捕! ヨコハマに強制送還してやるんだから!」

シャロ「あたしの方がココロちゃんよりお姉ちゃんだからきっと探せばお洋服あるはずですーー!!」

小衣「だーかーらーっ、ココロちゃん言うなっ!!」
バキッ

小衣「愛乃、そこのロープとって」

ジョルノ「これ? 何に使うの? こんなの」

小衣「そんなの決まってるでしょ。このうるさいシャーロックをギッチギッチに縛り付け、てっ…」
ググググッ

シャロ「あぅー痛いですー! ほどいてくださいー!」
バタバタ

小衣「アーハッハッハッ! ざまぁーみろーダメダメシャーロックー! やーいやーい」
ケラケラケラ

シャロ「うぇ…、このロープ食べられません…。放してください放してくださいーーーーっ!!」
バタバタ

小衣「あーもう、うるさいっ! 絵里、あんたが巻いてるそのなっがい布も貸して」

絵里「えー…」

小衣「えーじゃなくて、警察の命令よ! さっさと……そうそう最初から素直に従ってれば」

絵里「わ、私何もしてないわよ! ストールが勝手に…」

小衣「へ?」

シャロ「……」
キィーンッ
92: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 13:06:04.34 ID:OMlWgC82.net
小衣「ってぶふぉぁっ!? ま、まさかトイズをっ」
シュルシュルシュル

ジョルノ「おぉー、これがシャロちゃんのトイズかー。便利そう…、うちに連れて帰ってもいい? みもちゃん」

みもりん「えー、いくら南條さんのお願いでもダメだよー」

ジョルノ「小衣あげるから」

海未(……シャーロック>小衣…………シャーロック<小衣………? …いや…、シャーロック≧小衣…………ふむ…)

海未「お断りします」

ジョルノ「ちぇー」


小衣「なんで小衣までぐるぐる巻きにさせられてんのよっ!! ほーどーけーーーー!!」

シャロ「あははは、お揃いだねー」

小衣「トイズずるいトイズずるいずるいずるいずるいずるいーーーーっ!!」

みもりん「あ、そうだ南條さん。シャロと小衣の洋服探してあげない?」

ジョルノ「まぁちょっと可哀想だしね…。絵里、この辺に小さめの洋服扱ってる店ってあったっけ?」

絵里「そうねぇ…、確か向かいの店なら品揃え豊富に扱っていたかしら」

みもりん「んじゃみんなでそこ行こー! それで二人をコーディネートしてあげるのってどう?」

ジョルノ「対決か。ふふ、腕がなるぜ」
93: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 13:17:05.73 ID:OMlWgC82.net
海未「車に気を付けてくださいね、シャーロック」

シャロ「はーいー」
ズルズル

海未(ペットの散歩をしている気分です…)

絵里「小衣もちゃんと立って自分で歩いてくれなきゃ私のストールが汚れちゃうでしょ」

小衣「けっ! そんなこと小衣の知ったこっちゃないっつーのー!」
ズルズル

絵里「……」
グググッ

小衣「いぎぃっ!? 痛い痛い痛いっ!! ごめんなさいウソですウソですっ!!」



ジョルノ「到着ー! 一分くらいしか歩いてないけど」

みもりん「わぁー」

ジョルノ「んじゃ、私と絵里、みもちゃんと海未ちゃんに別れてそれぞれ小衣とシャロをコーディネートするってな感じ?」

みもりん「おけ♪ あ、でも誰が審査してくれるの?」

ジョルノ「知らん。まぁその時はその時で」

みもりん「あはは、適当過ぎー」

ジョルノ「制限時間は5分、よーいスタート!」

みもりん「みじかっ!」
94: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 13:35:10.57 ID:OMlWgC82.net
絵里「どんなのが小衣に似合うかしら…?」

ジョルノ「おぉ、店内に小さい子もちらほらいる」

絵里「ていうか小衣って今着てる警察服の印象が強すぎて激しく困るわ…」

ジョルノ「顔は可愛いから何でも似合いそうな気はしないでもない」

小衣「…………てか、あんたたち」

小衣「いい加減この布ほどきなさいよっ!!」

ジョルノ「そう言われてもシャロのトイズでしょ? だったらあの子に小衣から頭下げてお願いしないと」

小衣「はぁー? 何で小衣がそんなこと! 愛乃がほどいてくれればいいでしょーが!」

ジョルノ「あ、できるんだ。ってきり術士の操作が必要かと思ってたー」

小衣「アイツのトイズは弱小なんだからそんなすごいわけないでしょ! ほら、はやくっ」

ジョルノ「ほーほー」
シュルシュル

小衣「あー、苦しかったー」

絵里「……私のお気に入りのストールが」
ボロボロ

小衣「……へ?」

絵里「 …先に言いなさいよ」
ギロッ

小衣「そんな涙目で睨まれても……、あんたたちが勝手に思い込んでたんじゃ」

絵里「はぁ……」

小衣「……なんかごめんなさい」
95: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 13:54:16.08 ID:OMlWgC82.net
ジョルノ「んー、これとこれ合わせてあとはこんな感じかなー。思いっきり適当だけど」

絵里「黒のブーツとかこういうモコモコしたのとかどうかしら?」

ジョルノ「ありー。じゃあブーツの裾から見えるニーソも合わせて…」

絵里「若さを出す為にも明るい色でまとめた方が…」

ジョルノ「そう? こういう黒のジャケットなんかは」

絵里「まぁ悪くないけど、髪の色もあるしロッカーみたいでいかつくなっちゃわない?」

ジョルノ「そかそか。……二人とも金髪だったか」

ジョルノ「てか金髪の生徒会長と金髪の警察官って……大丈夫か、この国」





絵里「小衣ー、着替え終わった?」

小衣「あー、ちょっと待って……よし、オッケ」
ガチャ

小衣「どう? 天才美少女警察官らしく知性溢れる容姿になってる?」

絵里「……に、似合ってるけど、賢くはなさそう、かな…」

ジョルノ「年が年だけに小学生読モみたいだな、こいつ」
97: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 15:00:29.57 ID:OMlWgC82.net
みもりん「シャロは絶対帽子とか似合うよねー」
カポッ

シャロ「はわわっ! 前が見えません!? 痛っ……何か固いモノにぶつかっ」
ゴンッ

海未「か、固い……? 私の、胸が……」

みもりん「あははっ」

シャロ「はぅ~~//// スズコさんの胸はウミさんと違ってふかふかですー」
ムギュッ

みもりん「シャロももう少し大きくなったらこれくらいになるよ」
ナデナデ

海未「…………すずこも私とさほど変わらないではありませんか」

みもりん「聞こえてるからっ!」

海未「はっ…! そ、そんなことより早くシャーロックの服を選ばなくては時間が…」

みもりん「……」
ジーッ

シャロ「……」
ジーッ

海未「ほ、ほらっ、この着物などシャーロックに」

シャロ「へー」

みもりん「着物まで置いてるんだ、この店」

海未「他にも様々な色がありますので」

みもりん「いいなぁー、私も着物っていうか浴衣? 欲しくなってきちゃった」

海未「でしたらすずこもお揃いで着られてみては?」
98: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 15:13:06.15 ID:OMlWgC82.net
みもりん「そうしよっかなぁ」

シャロ「スズコさんもお揃いなんて嬉しいです」

海未「二人とも何色がよろしいですか?」

みもりん、シャロ「「ピンク!」」

みもりん「あ、かぶった」

シャロ「あぅ」

みもりん「女の子だもん、ピンクがいいよねー」

シャロ「はい、でもあたしはいつもピンクなので今日はスズコさんが」

みもりん「いいよ、そんな遠慮しなくても。シャロは自分が着たいのを着ればいいの」

シャロ「で、でも…」

海未「二人とも同じピンクじゃダメなのですか?」

シャロ「あっ…」

みもりん「そっか」

海未「歳の離れた姉妹みたいできっと映えますよ」

シャロ「わーい!」

みもりん「歳の離れたは余計だからっ!」

シャロ「だったらウミさんもピンクにしましょー?」

海未「い、いえ…私はもっと落ち着いた色の方が……って私も着るのですか!?」

みもりん「もちろん! そもそも海未ちゃんが言い出したことだしね」

海未「し、しかし……着物というのは高価なモノですし、三着も……」

みもりん「気にしない気にしない。私が働いてるのは海未ちゃんとシャロの為だしー」

シャロ「スズコさん大好きー!」
ギュッ

海未「ほ、本当にいいのでしょうか…」
99: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 15:30:14.43 ID:OMlWgC82.net
ジョルノ「はい、そこまでー…っておわっ! なるほど…、その手があったか…」

絵里「三人ともとっても素敵な浴衣ね」

シャロ「えへへー」

絵里「海未も珍しくピンクなんて着ちゃって」

海未「二人がどうしてもと…」

ジョルノ「こりゃ完敗だわ…」

みもりん「肝心の小衣ちゃんは?」

ジョルノ「んー、小衣ならあっちに」



小衣「左足、青っ! あんたは右手右足を緑っ! あんれー? これくらいできなきゃ小衣の様なファッションセンスは到底得られないわよー?」
ニヤニヤ



絵里「今時の小学生に囲まれてファッション講座? をしてるみたいなのよ」

シャロ「さすがはココロちゃん! 警察官は小さい子の味方なんですね!」

ジョルノ「んじゃ、勝負はみもちゃんたちの勝ちってことで。行こっか」

みもりん「小衣ちゃんは?」

ジョルノ「あれは恥ずかしいから置いてく」

絵里「ちゃんとおうちに帰ってくるのよ、小衣」



小衣「アーハッハッハッ! お尻ついたからやり直しー! ほら最初からー!」
ケラケラケラ
100: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 15:58:45.56 ID:OMlWgC82.net
シャロ「バイバイ、ココロちゃーん」


ジョルノ「ほんじゃ、うちらはこれで」

絵里「三人ともその浴衣すごく似合っているわ。ハラショーよ」

シャロ「ハラショーいただきました! ありがとうございます!」

ジョルノ「それ、言わなきゃ気が済まないの?」

絵里「なんていうか私って小衣と比べてキャラが薄い気がして…」

海未「真面目キャラの宿命ですね。わかります…」

みもりん「まぁシャロと小衣ちゃんが濃すぎるってのもあると思うけど」

シャロ「??」

ジョルノ「こうして話してるといつまで経っても帰れる気しないから帰るわ。じゃーねー」

みもりん「お疲れ様でーす」


ジョルノ「あ、帰りに本屋寄っていい?」

絵里「えぇ、勿論」



みもりん「さて、と……次はどこ行こうかなー?」

海未「浴衣ですし、かなり目立ってしまいますね」
ズシッ

みもりん「海未ちゃん、洋服重くない? 持とうか?」

海未「平気です。身体は日々鍛えていますので」

シャロ「お祭り行きたいですー!」

みもりん「お祭りかぁ、どこかでやってたかなぁ? ちょっと待ってね」
104: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/05(水) 23:55:08.65 ID:OMlWgC82.net
みもりん「おっ、向こうの方でお祭りやるって」

海未「浴衣ですし丁度良いですね」

シャロ「さっそく行ってみましょー!」
トテトテ

海未「慣れない浴衣ですので転ばないよう気を付けてください」

シャロ「はーい…わわっ! ふぎゃっ!」
コテンッ

海未「言わんこっちゃない…、大丈夫ですか?」

シャロ「はい、へっちゃらです」

海未「……膝、擦りむいてますね」

シャロ「これくらいなんともないですよ? 熊にぶっ飛ばされた時もすぐ治りましたし」

海未「熊に…? 何を馬鹿なことを……いいからじっとしていてください。確か手拭いが…」
ゴソゴソ

シャロ「ウミさん…」

海未「これでよし…、と」
ググッ

シャロ「ありがとうございます!」

海未「ほら、シャーロック」

シャロ「??」

海未「何を呆けているのですか? 早く私の背中に」

シャロ「おんぶしてくれるんですか?」
ピョンッ

海未「ふふっ、軽いですね。シャーロックは」

シャロ「はぅ~、ウミさんの背中温かいですー」
ガシッ

海未「すずこ、祭りの場所は…」

みもりん「あー、なんかお祭り夜からみたい」

海未「そうでしたか…、まだ日暮れには時間がありますね」

シャロ「あたし、あそこ行ってみたいです!」

海未「あそこ、とは…?」
105: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 00:10:38.23 ID:y8aiPB0A.net
みもりん「あ、ここって…」

海未「神田明神ですか…」

シャロ「いつもウミさんとウミさんのお友達はここでトレーニングをしてるって報告書に書いてありました」

海未「何の報告書ですか……」

シャロ「この階段をダーッて登って門を守っている剣士さんにやられて階段をゴロゴロ転がり落ちて…」

みもりん「そんなことやってるの? 海未ちゃん」

海未「そんなわけないでしょう……そのような輩がいては気軽に参拝など出来ません。一体何の話と混ざっているのやら…」

シャロ「とにかくあたしも登ってみたいです!」
ピョンッ

みもりん「シャロ、足は大丈夫なの?」

シャロ「もう治りましたー! よーし、誰が一番早く登れるか競争ですー!」
タタタタッ



シャロ「もうだめですー…」

海未「まだ半分くらいですよ…」

シャロ「ウミさん…、またおんぶ…してくだ…さい…」

海未「まったくだらしない。そんなんで探偵が務まるのですか?」

みもりん「海未ちゃん、私もおんぶー」

海未「えぇっ!?」

みもりん「うそうそー」
106: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 00:25:32.96 ID:y8aiPB0A.net
海未「そろそろ登り終えますよ」

シャロ「わぁー」

海未「そういえば、すずこはここに来たことはありますか?」

みもりん「うーん…、どうだったかなぁ? 忘れちゃった」

海未「……前々から思っていたのですが、若いのに物忘れとは関心しませんね」

みもりん「大丈夫大丈夫。大事なことは忘れないようにしてるから」

シャロ「着きましたー! あたしが一番ですー!」
ピョンッ

海未「あ、こら」

みもりん「ふふふ、シャロは元気で羨ましいなー」


シャロ「すごーい! ひろーい! わーい!」
タタタタッ

ムニュッ

シャロ「ふぇ? ぼよよん…、ぼよよんですっ! このぼよよんはアンリエットさん!!」
ムギューッ

スポッ

希「おやおや」

シャロ「アンリエットさんかと思ったらノゾミさんです!」

希「シャロちゃんやん、久しぶりやね」

シャロ「ぼよよんのノゾミさん、お久しぶりです」

希「シャロちゃんがおるいうことは…」
108: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 00:46:42.41 ID:y8aiPB0A.net
海未「休日も神社のお手伝いですか? 希」

希「神様が宿る場所やからいつもキレイにしてあげとかんとね。それに、今日はもう一人お手伝いさんがおるんよ」

くっすん「やっほー」

みもりん「あれ? くっすん」

シャロ「クッスンさん! 逆から読んでもクッスンさんのクッスンさん!」

くっすん「え? ホントに!? んさ、ん…って全然違うやんっ!」

みもりん「何でくっすんまで関西弁…」

くっすん「あー、よく仕事で声あててるし、家で希と話してると自然と移っちゃったっていうか…」

みもりん「わかるわかるー、あるあるだよねー」

くっすん「みもりんもあるの?」

みもりん「いや、私はない」

くっすん「じゃあ誰が?」

みもりん「えみつんとか、そんな感じじゃない?」

くっすん「あー、すっごいわかる! ていうかたまに穂乃果で喋ってるかわかんない時あるよね!」

みもりん「そうそう」

海未「あの…、さっきから一体何の話を」

希「海未ちゃん! うちらは聞いたらダメ!」

海未「え? 何故…」

希「……詳しいことは言えんけど、聴こえてないふりしとこ?」

海未「は、はぁ……希がそこまで言うのですから何か触れてはならない事情があるのですね…」

希「海未ちゃんで助かった…。これが凛ちゃんや穂乃果ちゃんやったらもっとめんどくさいことになってたやろなぁ…」

海未「……?」
109: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 01:08:59.83 ID:y8aiPB0A.net
くっすん「それにしてもみもりんがこういう神社に興味あるなんてちょっと意外…」

みもりん「いや、私は全然興味ないんだけどシャロが来たいって」

シャロ「はい! なんていうかあたしも階段を登ってみたかっただけで神社はどーでもいいんですけどねー」

みもりん「神様なんているわけないし」

海未「すずこは現実主義者ですね。私もですが」

シャロ「この世界で起こる事象のすべては人の力で説明でき、解決に導けるとおじいちゃんも言ってました」

海未「だったら貴女のトイズは何なのですか…」

希「……」

海未「の、希っ、落ち着いてください! 二人もなにもこの場所で言うことではないでしょう!」

希「んー? うちは全然、気にしとらんけどー?」

海未「その笑顔に凄まじい恐怖を覚えます…」

くっすん「でもせっかく来たことだし、お参りでもしていく?」

みもりん「うん!」

シャロ「何をお願いしようかなー」

みもりん「いつも悩んじゃうよね、こういうのって」

希「そこは普通にお願いするんや……」
111: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 02:03:47.08 ID:y8aiPB0A.net
パンパンッ…

シャロ(おじいちゃんみたいな立派な探偵になれますように。スズコさんとウミさんとずっと一緒にいられますように。あと、カマボコお腹いっぱい食べたいですー)

海未(すずこがこの先もずっと元気に仕事を続けていけますように……。シャーロックが変わらず笑顔のまま幸せに成長しますように……。すずことシャーロック、願わくば二人の傍にずっと……)

みもりん(ミルキィホームズがオワコンになりませんように。ラブライバーのマナーがもう少し改善されますように…)


希「えらい長いことお願いしとったみたいやけど、きっと神様が叶えてくれるよ」

くっすん「三人とも何お願いしたのー?」

希「くっすん、そういうのは聞いたらダメやって」

みもりん「そうそう秘密ー」

くっすん「えー」

みもりん「でも多分、私たち同じことお願いしてた気がするー。ねっ?」

海未「はい、きっと」

シャロ「あたしたちは仲良しで一心同体ですからねー。そうそう、心は一つー体は三つーって大昔に誰かが言ってたような……ありゃ、誰でしたっけ?」

くっすん「…さっきからちょっと気になってたけど何で三人揃って浴衣? めっちゃ可愛いー」

みもりん「くっすんだって巫女さん衣装可愛いよ。コスプレ?」

くっすん「ここ神社! 神社でわざわざ巫女コスしてもお婆ちゃんたちから、今日もご苦労様ーって言われるだけでしょ! 今日は希のお手伝いだからこれは正装なの!」

みもりん「そっかそっか。希ちゃんはともかく、くっすんは見慣れないから違和感バリバリで」

くっすん「むー…」
113: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 02:36:28.52 ID:y8aiPB0A.net
くっすん「へぇー、なんちゃんたちと…」

みもりん「んで、お祭りまで時間が空いたからくっすんの相手でもしてあげてるのだよー」

くっすん「それはどうもー」

みもりん「あ、そうだ! せっかくだし五人で写真撮ろうよ」

くっすん「いいね、それ!」

みもりん「Pileちゃんや南條さんとも撮っとけばよかったなぁ」


シャロ「ぼよよんすごい弾力です! アンリエットさんとどっちが大きいかなー」
ムニューッ

希「ちょ、ちょっとシャロちゃん…恥ずかしいって…」

シャロ「もう一回! もう一回だけ」
ムギューッ

みもりん「シャロー、みんなで写真撮ろうよー」

くっすん「希もこっち来てー」

希「シャロちゃん、呼ばれとるよ」

シャロ「はーい」

みもりん「海未ちゃん、何でそんな草むらの陰に隠れてるの? 早くこっち来てー」

海未「は、はい…」
ガサッ


くっすん「あれ? でも誰がシャッター押すの?」

希「参拝に来てくれとる人にお願いしてみよか」

みもりん「大丈夫大丈夫、シャロお願いね」

シャロ「はい! カメラはそこにセットして…」

くっすん「置きっぱなしでどうやって…」

シャロ「撮りますよー?」

みもりん「海未ちゃん、もっと笑って笑って」

海未「はい…」

シャロ「いきますよー! 円周率はー」
キィーンッ

みもりん、海未、希「「「3.14ーっ!」」」

シャロ、くっすん「「3っ!!」」

カシャッ
119: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 14:34:52.74 ID:y8aiPB0A.net
シャロ「あぅ…、大凶ですー。えーと、有りとあらゆる災厄がその身に降りかかり、世界の危機に瀕するであろう。ラグナロクの訪れ」

シャロ「…………えぇーーーーっ!! あたしのせいで世界が終焉を迎えてしまうんですかー!?」

希「シャロちゃん、内容はどうあれ大凶は大吉よりもずっと出る確率が低いから逆に運が良いって考えるもんなんよ。ラッキーやんな」

シャロ「へー、それでラグナロクは回避できるんですか?」

希「さて、と……境内の掃除、掃除……」
スタスタ

シャロ「ノゾミさんーっ、待ってくださいー…」


海未「あ、大吉です。すずこは」

みもりん「私も大吉だよー」

海未「ふふ、良いことがあるといいですね」

みもりん「…ん」
ポチポチ

海未「何をしているのですか?」

みもりん「Twitterで呟いてるの。『大吉ひいたよー (OvO)』……よし」

海未「ほぅ…、これが最近流行りのツイッターとやらですか」

みもりん「さっきみんなで撮った写真も載せたんだよ。見て見て」

海未「不特定多数の人に見られると思うと、恥ずかしいです…」

みもりん「『くっすんが巫女さんの格好で神田明神で働いてるー!! 可愛いー(((o(*゚▽゚*)o)))』写メも添えて…、と」
パシャ
120: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 14:48:06.16 ID:y8aiPB0A.net
くっすん「あ、みもりんが何か呟いてる」

希「くっすん、スマホいじっとらんと真面目に掃除せな」

くっすん「はいはーい、……え? えぇーー!!」

希「ん?」

くっすん「ちょっとちょっとみもりんー!!」

みもりん「あ、くっすん。サボってばっかだと希ちゃんに怒られちゃうよ?」

くっすん「いやいやそんなことよりこのツイート!!」

みもりん「??」

くっすん「リアルタイムでこんなこと呟いたらラブライバーやミルキアンがここに押し寄せてくるって!!」

みもりん「あ、やっちゃった…」

海未「確かに…。すずこはプライベートを楽しんでいるのにファンの方々の相手というのは…」

みもりん「よし……逃げよう!」

海未「ですね」

くっすん「ちょっと私はどうなるのー!?」


海未「シャーロック、そろそろ行きますよ」

シャロ「あぅ……ラグナロク……ラグナロクがー……」

みもりん「ゲームの話?」

希「シャロちゃん、これ持っていき」
サッ

シャロ「おまもり……ですか?」

希「それ持ってればきっと神様がシャロちゃんのこと守ってくれるから」

シャロ「わぁー」
121: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 14:54:28.94 ID:y8aiPB0A.net
みもりん「良かったね、シャロ。ちゃんとお礼言った?」

シャロ「ありがとうございます! ぼよよんのノゾミさん!」

希「どういたしまして。うふっ」

海未「すずこ、そろそろ急がなくては」

みもりん「あ、うん…そうだね。じゃあねー、くっすん、希ちゃん。頑張ってねー」

シャロ「さよーならー!」

海未「すみません。おっちょこちょいなすずこのせいで御迷惑をかけてしまい…」

希「大丈夫大丈夫。それよりお祭り楽しんできてな」

みもりん「ばいばいくっすんー」

くっすん「もー! 他人事だと思ってー!」



希「さて、掃除の続き…」

くっすん「何で希はそんな落ち着いてられるの!?」

希「そんな焦ってもどうしようもないやん。良い機会やし働いてる姿、大勢の人に見てもらお?」

くっすん「えーー…」

希「あ、押し掛けたファンが他の参拝客の迷惑にならんように頼んだよ。くっすん」

くっすん「はーいー」
125: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 20:15:46.26 ID:y8aiPB0A.net
海未「はぁっ…はぁっ…」

みもりん「ここまで来れば大丈夫かなー」

シャロ「疲れましたー…」
バタッ

海未「あ……」

みもりん「ん?」

海未「すみません……荷物を神社に置いてきてしまいました」

みもりん「荷物って、服とか入ってたやつ?」

海未「はい……すぐ取りに行ってきます…!」

みもりん「あ、でも海未ちゃんあれ見て」

海未「え…?」


ゾロゾロゾロ……


シャロ「わぁーすごい人です……階段がぎっしぎっしに……」

みもりん「今あそこに戻ったら危ないよ」

海未「し、しかし…みんなの服が…」

みもりん「私からくっすんに預かってもらうように連絡入れておくから、帰りにまた寄ろう?」

海未「任された役目も満足に果たせないとは……申し訳ございません……」
シュン…

シャロ「失敗は誰にでもあります! 元気出してください、ウミさん」

海未「はい…」
128: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 20:35:28.42 ID:y8aiPB0A.net
みもりん「…………あれ? 全然電話に出てくれない。おーい、くっすーんーっ!」

海未「やはり大変な目にあっているのでしょうね……お悔やみ申し上げます」

みもりん「メールいれとこー。『後で取りに行くから荷物預かっといて(=゚ω゚)ノ』……これでよしっ」


海未「まだ日が高いですけど、どうしましょう…?」

シャロ「お祭りまだ始まらないんですかー?」

みもりん「うーん、もうちょっとかなー」

シャロ「早く射的とか金魚すくいとか屋台のおいしいモノとか食べたいですーーっ!!」
バタバタ

みもりん「あ、確かまだ……あった! はい、チョコレートあげるからもう少し我慢できるよね? シャロ」
ゴソゴソ

シャロ「チョコレート!」
パクッ

シャロ「んん~あまくてとろけちゃいます~~」

海未「子供ですか」

みもりん「海未ちゃんは何処か遊びに行きたい所ないの?」

海未「え? 何ですか、そんな唐突に…」

みもりん「さっきはシャロの行きたいとこに行ったから、次は海未ちゃんが好きな所に行こうかなって」

海未「そ、そんな急に言われても……ちょっと待ってくださいね…」

みもりん「いつまででも待つよー」

海未「うーん……そう、ですね……私の行きたい所……好きな所……」

みもりん「もっと簡単に考えていいんだよ…?」

シャロ「おもしろ解答期待してます!」
129: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 20:50:01.12 ID:y8aiPB0A.net
~10分後~

海未「うーむ……」

みもりん「海未ちゃんって普段自分からこういうの言ってくれないから楽しみー」

シャロ「わくわく」


~20分後~

海未「行きたい所……行きたい所……むむむ……」

シャロ「スズコさん、もうひとつチョコください」

みもりん「いいよー。はい、あーん」

シャロ「あーんっ…もぐもぐ、はぅぁ~~////」


~30分後~

海未「んんん……あ…、いや…しかし……、やはり……」

シャロ「チョコー」

みもりん「もうないよー」

シャロ「あぅ…」


~40分後~

海未「うーむ……難しいですね……、もう一度根本的に……」

みもりん「ふわぁ……んみゅ……」
ゴシゴシ

シャロ「すぅすぅ……」
スヤスヤ


~50分後~

海未「むむ……途方に暮れてしまいそうです……果たして、私に……」

みもりん「あーもう遅いよっ!」

シャロ「んぁ…? あれ、まだ明るい…」
130: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 21:07:41.44 ID:y8aiPB0A.net
海未「す、すみません……こういうのは得意じゃないので、あまり考えがまとまらなく…」

みもりん「パッと思い浮かんだ所言ってみればいいんだよー」

海未「パッと…ですか……、でしたら海はいかがでしょうか」

みもりん「海ー? 遠いから無理だよー」

シャロ「ウミさんのことだから、てっきり山って言うのかと思ってました」

海未「さすがにこの格好で山は舐めすぎです。行くのであれば万全の準備をしてからでないと…。それに前日の睡眠の質も重要ですね。非常に体力を費やすのでそれを考えて…」

みもりん「あー、わかったわかったから。山も海も行かない! 他にはないの?」

海未「山と海以外となると……お寺や神社には興味がありますね…」

みもりん「それはさっき行ったからダメー」

シャロ「ダメダメですー」

海未「うっ…、手厳しい…」

みもりん「じゃあこれは宿題ってことで」

海未「宿題…?」

みもりん「あっちのゲーセンで遊んでる間に考えておくんだよー? オッケー?」

海未「精進します…」

シャロ「わぁーい! ゲーセンゲーセンー!」
131: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 21:26:38.04 ID:y8aiPB0A.net
ウィーン…

ガヤガヤ


シャロ「おー、ここがゲーセンですか」

海未「シャーロックは初めてなのですか? 意外ですね」

シャロ「ヨコハマにはゲーセンはなかったので行きたくても行けませんでした」

みもりん「そんなことはないと思うけど…」

海未「とにかくここは人が多いので勝手に動き回って迷子にならないように」

みもりん「あの、海未ちゃん…」

海未「はい?」

みもりん「もうシャロいなくなってる…」

海未「なっ……」

みもりん「外には出てないだろうからまだ近くに…」


「違うんですーーっ!! あたし何も悪いことしてませんーーっ!!」


みもりん「あ、シャロの声だ」

海未「まったく…、人騒がせな…」

みもりん「でもちょっと様子が変な気が…」

海未「シャーロック、一体何が」


シャロ「あたしはただこのケースの中にいっぱいうまうま棒が重なってたからちょっと崩しちゃっただけですーー!! 」

シャロ「そしたらたまたま穴の中にうまうま棒が落っこちてきたんですーー!! ホントですーー!!」
バタバタ


みもりん、海未「「……」」
132: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 21:40:25.60 ID:y8aiPB0A.net
海未「すみませんでした、本当にすみませんでした」
ペコペコッ


シャロ「うぅ…、知らなかったんです……本当ですー…」

みもりん「いい? シャロ。これはここにお金を入れてクレーンで景品を取る機械なんだよ」

海未「はっきり言います……トイズはなしです!」

シャロ「あぅ…」


ワーワー


海未「何でしょう? あの人だかりは」

みもりん「あ、ダンスするやつだ。へぇ、今やってる二人とも上手ー」

シャロ「スズコさんや海未さんもダンス練習してますよね? あの人たちとどっちが上手なんですかー?」

みもりん「うーん…、どうだろねー。あっ、すごい! あの右の子、あんな難しそうなのパーフェクトとってる!」

海未「ん……もしかして…」


凛「まーた凛の勝ちだにゃー♪」

りっぴー「はぁっ……はぁっ……」

凛「楽しいにゃー! もう一回」

りっぴー「ちょ、ちょっと…休憩させて…っ」

凛「えー」
133: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 21:57:18.38 ID:y8aiPB0A.net
みもりん「あ、凛ちゃんとりっぴーだー」

凛「にゃ?」

りっぴー「あー! みもちゃん! なになにその格好ー?」

みもりん「ふふっ、可愛いでしょ?」

りっぴー「シャロちゃん可愛いー」
ナデナデ

シャロ「はふぅ~~////」

みもりん「私は!?」

りっぴー「うそうそ、みもちゃんも超可愛いよ!」

みもりん「ていうかこんな人多い所に来ちゃってバレて騒ぎにならないの?」

りっぴー「んー、一応帽子かぶってるし。みもちゃんこそ、そんな目立つ格好して……っていうか! さっきまで神田明神にいたんでしょ!?」

みもりん「うん、ダッシュで逃げてきたの! くっすん置いて」

りっぴー「くっすんかわいそー」


凛「海未ちゃんたちも遊びにきたのー?」

海未「まぁそんなところです」

凛「じゃあさ、一緒にこのゲームやろーよー! りっぴーはすぐへばっちゃってつまんないんだにゃ…」

りっぴー「そりゃあ30分も休憩なしにずっと踊ってたら疲れるって!」

凛「ねーねー、いいでしょー?」

海未「お断りします。浴衣だと動きづらいですし、それに万が一傷めてしまったら大事です」

凛「そっかー、残念だにゃ」
136: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 23:30:39.99 ID:y8aiPB0A.net
シャロ「……」
ジーッ

凛「にゃ?」

シャロ「あなたが犯人ですね!」
ビシッ

凛「違うにゃー」
フルフルフル


りっぴー「あれ? うちの凛ちゃん、なんか疑われてる?」

みもりん「犯人って……何か事件でもあった?」

シャロ「はい! さっきまで持ってたあたしのうまうま棒がいつの間にかなくなってるんです!」

みもりん「うまうま棒? あぁ、さっきのクレーンのやつ」

シャロ「やっぱりあなたが犯人なんですね!」
ビシッ

凛「違うにゃー! 凛、そんなことしないもん!」

海未「こら」
コツンッ

シャロ「あいたっ!」

海未「むやみやたらに人を疑うものではありません。大体、先程のお菓子は店員さんに没収されていたでしょう?」

シャロ「あ、そうでした」

みもりん「ごめんね、凛ちゃん」

凛「全然、気にしてないにゃ。それより、この子誰かにゃ?」

みもりん「この子って……シャロのこと?」

シャロ「あたしを忘れたんですか!? リンちゃん!」

凛「あれ…? どこかで会ってたっけ?」
137: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/06(木) 23:49:14.33 ID:y8aiPB0A.net
シャロ「あれは三年前のことでした…」

凛「三年前!?」

シャロ「ヨコハマのあたしがバイトしてた中華料理屋の隣の店の裏口のすぐ横に段ボールに入れられたまま捨てられてたよね…」

凛「??」

シャロ「そんな可哀想なリンちゃんが唯一肌身離さず持っていたのが、ひとつのラーメンどんぶりでした」

シャロ「そこであたしはバイト先のラーメンをこっそりリンちゃんのどんぶりに移し替えてあげたんです」

シャロ「来る日も来る日も……リンちゃんはどんぶりを持ったままずっと同じ場所にいました」

シャロ「にゃーにゃー、って」

シャロ「あたしもそんなリンちゃんの姿を見つけては、ラーメンをこっそり大胆にたまに餃子もつけてあげたりして、チャーハンも…」

りっぴー「うぅっ…、良い話だよぉ……ぐすっ…」

みもりん「あざといなー」

シャロ「その結果、クビになってしまいました」

みもりん「ダメじゃん」

シャロ「でもまたこうして会えて嬉しいです。元気になってよかったねー、リンちゃん」
ナデナデ

凛「ってそれ絶対、凛じゃないから!」
138: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 00:04:42.00 ID:+uys06Mh.net
シャロ「うんうん、今まで心細かったよね」

凛「あ、話聞いてない…」

シャロ「これからはいつでもあたしを頼ってくれていいんだよ?」
ナデナデ

凛「それただの猫の話でしょー! 凛はヨコハマの中華料理屋なんて全然行ったこともないから!」

シャロ「隣の店だよ?」

凛「同じことだにゃー!」

シャロ「にゃーにゃーかわいいですー、よしよし」
ナデナデ

凛「もー! 凛の方が絶対お姉さんなのにー!」

シャロ「おこりんぼさんもかわいいですー」


りっぴー「凛ちゃんとシャロちゃんって初対面? だっけ?」

みもりん「さぁー?」

海未「少なくとも私が知っている限りでは二人が顔を合わせるのは初めてかと」

みもりん「まぁ仲良さそうだしいいんじゃない?」

りっぴー「そうだねー」
141: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 00:26:15.17 ID:+uys06Mh.net
凛「勝負だにゃ!」
ビシッ

シャロ「勝負?」

凛「そう、勝負して勝った方がお姉さんってことにするにゃ!」

シャロ「挑むところです!」


りっぴー「凛ちゃんがんばれー」
クターッ

みもりん「シャロ、負けるなー」
クターッ

海未「貴女たち、もう動く気なさそうですね…」

みもりん「いやぁ、さっきまでずっと歩いてたから疲れちゃった」

りっぴー「やっぱ若さって大事だよねー、十代に戻りたいなー」

みもりん「もうすぐ三十代ですけど何か?」

りっぴー「誰もみもちゃんにそんなこと言ってないし! ていうか自虐!?」

みもりん「あー…、そっかー…、私ってシャロと一回り以上も違うんだー、へー」

りっぴー「みーもーちゃーん、しっかりー!」
ユサユサ

シャロ「スズコさんはとびっきり若いです!」

みもりん「ありがとう!」
142: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 00:43:40.92 ID:+uys06Mh.net
シャロ「えー! ついてきてくれないんですかー?」

凛「りっぴーもー?」

みもりん「あぁ、うん。私とりっぴーはここで茶でもしばいてるから」

りっぴー「ごめんねー」

シャロ「ならお金ください」

みもりん「やはりあんたもあたいの金目当てで近付いてきたのかい…」

りっぴー「誰?」

シャロ「お金がないとゲームができないですー」

みもりん「そっかそっか、また店員さんに捕まっても困るしね。あ、大きいのしかないから」

凛「ずるいにゃー!」

シャロ「どうしたの? リンちゃん」

凛「凛は自分のお小遣いで遊んでるのにー!」

シャロ「でもあたし、お小遣いもらってないから…」

みもりん「お小遣いかぁ、そういえば全然考えてなかったなー。まぁとりあえず今日はこれで」
ゴソッ

海未「い、いいですよっ! すずこ。シャーロックの分は私が出しますので! この浴衣も買っていただいたのに…」

みもりん「そんな別にいいのに」

海未「よくありませんよ…」

シャロ「さぁ行きますよ! リンちゃん、ウミさん!」
タタタタッ

凛「いっくにゃー♪」
タタタタッ

海未「あ、待ってください! 走ってはいけません!」



みもりん「凛ちゃんに毎月いくらお小遣いあげてるの?」

りっぴー「一万円。なくなったら追加で渡してるけど」

みもりん「やっぱどうしても甘くなっちゃうよねー」

りっぴー「だって可愛いんだもんー!」

みもりん「ねー♪」
151: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 21:01:17.19 ID:+uys06Mh.net
凛「どれにしようかなー」

シャロ「リンちゃん、あたしあれやってみたい!」

凛「どれ?」

シャロ「さっきリンちゃんがやってたやつ!」

凛「へ? いいの? あれ凛、すごく得意だよ?」

海未「シャーロック、もっと勝てそうなものを選んだ方が…」

シャロ「大丈夫です! あたしだってスズコさんの血と涙と熱い意思を受け継いでいるはずだから! ダンスくらい軽くこなしてみせます!」

凛「おぉー、これは心してかからないとだにゃ」

海未(確かにシャーロックもすずこの生まれ変わりのような存在……もしかしたら本当に眠れる才が……)



りっぴー「あはははっ、みもちゃんおかしいー」

みもりん「でね、そんなことばっかしてたから、そらが明日も朝から仕事あるんで帰りますって涙目で言っても社長がお前おもろいからもうちょっとおれ、って」

りっぴー「あははっ、お腹っ、痛ーいっ! あ、もう戻ってきた」

みもりん「決着付くの早くない? シャロ、瞬殺されちゃったの?」

シャロ「違います! このダンスなんちゃらかんちゃらってゲームにしようかなーって」

みもりん「さっき凛ちゃん、すっごく上手かったけど大丈夫…?」
152: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 21:17:52.92 ID:+uys06Mh.net
シャロ「まぁ見ててください」
フフンッ

みもりん「うん、頑張れー」

りっぴー「すごい自信だ…。シャロちゃんってダンス上手なのかなぁ?」

凛「……本気でいくにゃ」

海未「シャーロック、くれぐれも買ってもらったばかりの浴衣を破いたりしないよう気を付けてくださいね」

シャロ「浴衣? あっ! そうでしたーっ! あぅ…動きづらい、また踏んづけて転んじゃいそうですー」

凛「アホなのかにゃ…?」

海未「仕方ありませんね…。シャーロック、ちょっとこっちに来てください」

シャロ「はい…」

海未「これを、こうして……結んでしまえば……」
シュルシュル

海未「どうです? 多少は動きやすくなったかと」

シャロ「わぁーすごいですー! これならバッチリです! ありがとうございます、ウミさん」
ピョンピョンッ


凛「……」
ジーッ

りっぴー「…もしかして凛ちゃんも浴衣着てみたいの?」

凛「…うん」

りっぴー「じゃあこの勝負が終わったら買いに行こうか?」

凛「ホント? わぁーい! 海未ちゃんたちみたいに凛もりっぴーとお揃いがいいにゃ!」

りっぴー「え? 私も? まぁいっか」
154: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 21:42:29.95 ID:+uys06Mh.net
シャロ「あれれ? これボタン押しても全然始まりません。壊れてるんでしょうか……ネロー」

海未「ゲーム機はお金を投入しないと遊べないと先程も教えてさしあげたでしょう?」

シャロ「あ、そうでしたそうでした。てへー」

凛「早く早くー」

シャロ「えーと、ここにお金を入れるんですね。とぅっ!」
チャリンッ

凛「二人対戦にして…、次は曲を決めるんだけど、シャロちゃん決めていいよ」

シャロ「いいんですか? 何にしようかなー、あっ! これは…」

海未「どうしました? シャーロック」

凛「??」

シャロ「スズコさんの最新曲の『ハーモニア』があります! 好評発売中です!」

海未「な、なんと!? これに封入されている応募券を11月26日に発売される『大好きっ』ライブBlu-ray&DVDに封入されている応募ハガキに貼付して応募すると抽選で12月23日に開催される『みもパ!vol.2』に招待して頂けるのですよね」

シャロ「これは見逃せない重要なファクターです!」

みもりん「宣伝おつ。良い子だね、二人とも」


りっぴー「みもちゃんに飼い慣らされてる…」
155: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 21:58:43.50 ID:+uys06Mh.net
シャロ「いざじんじょうに勝負です! リンちゃん!」

凛「これってダンス曲なのかな……ゆっくりすぎる気がするけど」

シャロ「まぁまぁ、細かいことは置いといて」

凛「うーん…、次に難易度を決めるにゃ! 簡単な順に、easy、normal、hard、expert…」

海未「スクフェスみたいですね」

凛「それと、hell」

海未「hell…? 地獄ですか…」

シャロ「ヘルでいきましょう!」

海未「ちゃんと意味わかって言ってます…?」

凛「オッケー! じゃあ始めるにゃー♪」
カチッ

シャロ「どきどき…」



みもりん「りっぴーはやったことあるの? hellモードってやつ」

りっぴー「あ、うん……一応、あるけど…」

みもりん「けど?」

りっぴー「はっきり言って思い出したくなーいっ! あれのせいでトラウマになりかけたから!」

みもりん「あ、もしかして……前にリリ……ユニットで練習してた時にある日突然、超下手くそになってたのって…」

りっぴー「じ、実は……えへへ…」
156: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 22:20:46.86 ID:+uys06Mh.net
『WINNER!!!! Rin』
【SCORE 689999999】

『LOSER……Sherlock』
【SCORE 12913】


シャロ「あぅ…、もうダメですー…」
バタッ

凛「かなり難しかったにゃ…。でも凛の圧倒的勝利だねー」

海未「もしやと思い少しだけ期待していましたが、まぁ当然の結果ですね…」

みもりん「すごっ! 凛ちゃんの動きがまったく目で追えなかったんだけど」

りっぴー「すごいでしょー、うちの凛ちゃん! みもちゃんもライブで踊ってみたら?」

みもりん「全力で遠慮しとくっ!」


海未「それにしても、凛はまたダンスが上達したのではありませんか?」

凛「えへへー、すごいでしょー」

シャロ「あぅ…」

凛「これで凛の方がお姉さんってことに」

シャロ「まだです」

凛「にゃ?」

シャロ「勝負はまだ始まったばかり! 九回裏ツーアウト満塁まで結果はわかりません!」

シャロ「次はあっちです!」
シュタッ

凛「こうなったらとことん付き合ってやるにゃ!」
タタタタッ

海未「ですから店内を走ってはダメだと」
157: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 22:43:39.05 ID:+uys06Mh.net
【レースゲーム】

凛「突っ走るにゃー♪」
ブーン

シャロ「負けません!」
キキィーッ ズドーンッ


【クイズゲーム】

凛「正解は①のバックトゥーザフューチャーだにゃ!」
ピンポーン

シャロ「③のラードに汚染されたヨコハマ湾を漂う山賊の群れ!」
ブッブー ズドーンッ


【競馬ゲーム】

凛「やったー! 凛が選んだお馬さんが一等になってメダルが50倍になったにゃー♪」
ジャラジャラ

シャロ「あぅー……何でゲームなのに転んじゃってるんですかぁー」
ズドーンッ


【ダーツゲーム】

凛「えいっ! わわっ! 真ん中に刺さったよ! 見て見てー」
ヒュッ

シャロ「てやぁーっ! へ? 何で跳ね返ってきて……ぎゃーーーー!!」
グサッ ズドーンッ


凛(弱すぎるにゃ……)

シャロ「つ、次こそは…」

凛「……もしかしてシャロちゃん、どこかでダメダメシャーロックとか言われたりしてない?」

シャロ「そんな風に言われたことは一度もありませんよ?」
158: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 22:58:34.00 ID:+uys06Mh.net
シャロ「えーと、次はどれにしようかなー」

海未「そろそろ諦めたらどうですか…?」

シャロ「あ、これなら!」


【クレーンゲーム】


海未「トイズを使ってのズルはいけませんよ」

凛「あっ、あのぬいぐるみ、かよちんへのお土産にしようかなー。きっと喜んでくれるにゃー♪」

シャロ「ふふふ、勝った気になるのはまだ早いよ。リンちゃん」

凛「にゃ!? 今までとは雰囲気が違って…」

海未「シャーロック…?」

シャロ「ふふふふ、見て驚いてください。何を隠そうあたしにはおじいちゃんから教えてもらった必殺技があるんです」

シャロ「その名も、バリツッ!!」
バシッ



シャロ「違うんですーー!! 叩いちゃダメなんて知らなかったんですーー!! 本当ですーー!!」
ズルズル



海未「本当にっ、申し訳ありません! 私の方できつく言い聞かせておきますので」
ペコペコッ

海未(何故、私がこんなことを……)

シャロ「あぅ……怒られちゃいました」

海未「反省してください」

凛「ぷふっ、あはははっ! シャロちゃんって面白いにゃー!」
160: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 23:28:04.88 ID:+uys06Mh.net
みもりん「んでー、そらったらー…」

りっぴー「あはははっ」

みもりん「その時もそらがね…」

りっぴー「へぇー、そんなんだー」

みもりん「前にそらのおうち行った時なんか…」

りっぴー(みもちゃんってそらまるのことホント大好きだよねー)


みもりん「あ、シャロたち帰ってきた。おーい、こっちだよー」

りっぴー「お帰りー」

みもりん「一回くらい勝てた? シャロー」

シャロ「えへへ、全部負けちゃいました。でも、すっごくすっごく楽しかったです!」

凛「凛も楽しかったにゃ! また遊ぼうね、シャロちゃん」

シャロ「もちろん!」

りっぴー「新しいお友達できて良かったね、凛ちゃん」

凛「うん♪」

みもりん「海未ちゃん、すごく疲れた顔してるけど…」

海未「ご心配なさらず…。ただ、シャーロックのしつけはもっと厳しくする必要がありますね……ふふ」

みもりん「ありがとね。海未ちゃんがしっかりしてくれてるおかげで私も安心してりっぴーとたくさんお喋りできたんだよ」

海未「はい…、すずこが喜んで頂けたのなら、私はその言葉だけでとても救われた気になります」

みもりん「これからもシャロにとって良いお姉さんでいてあげてね。その方が私も楽できるし」
ナデナデ

海未「それが本音ですか…。まぁ悪い気はしませんが、ふふっ」
161: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 23:47:32.05 ID:+uys06Mh.net
凛「ねぇねぇー、早く凛たちも浴衣買いに行こうよー」
ギュッ

りっぴー「へ? 浴衣?」

凛「えぇー! さっき約束したの忘れちゃったのー!?」

りっぴー「あっ、あぁ…そうだそうだ! 勿論覚えてたよー」

凛「ウソつきー。でも凛はこっちのりっぴーも好きだにゃ♪」

りっぴー「もー、可愛いんだからー!」
ギューッ


シャロ「あまえんぼうさんだねー、リンちゃん」
ジーッ

みもりん「シャーロー」

シャロ「ほぇ?」

みもりん「ぎゅぅーっ」
ギューッ

シャロ「はわっ! スズコさん!?」

みもりん「りっぴーたち見てたら私もぎゅーってしたくなってきちゃった」
ギューッ

シャロ「はぅ~~//// スズコさん良い匂いがしますー」

みもりん「海未ちゃんも、ぎゅぅーっ」

海未「わ、私は結構ですっ! そんな人前で…」

みもりん「シャロ、海未ちゃんを捕獲だー」

シャロ「了解です!」
ガシッ

海未「ちょ、シャーロックっ」

みもりん「うーみちゃんっ!」
ギューッ

海未「……っ////」
163: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/07(金) 23:58:55.42 ID:+uys06Mh.net
りっぴー「バイバーイ! みもちゃん、海未ちゃん、シャロちゃん」

凛「また遊ぼうねー!」

みもりん「じゃあねー」

シャロ「さよーならー!」

海未「お気をつけて」



凛「浴衣♪ 浴衣ー♪」

りっぴー「黄色の浴衣、可愛いのあるといいねー」

凛「何で凛が黄色がいいってわかったのー?」

りっぴー「そりゃあ凛ちゃんの考えてることはわかるよー」

凛「ホントにー? じゃあ今、何考えてるかわかるー?」

りっぴー「うーん……お腹空いたからラーメンが食べたい!」

凛「せ、正解…!」

りっぴー「浴衣に汁が付いちゃったらいけないから先にラーメン食べてから浴衣買いに行こっか」

凛「うん♪ あ、でも……凛は大丈夫だけど、りっぴー食べたらお腹膨れちゃわない?」

りっぴー「大丈夫でしょ……多分」
164: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 00:13:21.43 ID:sh8vY71A.net
海未「……おかしい」

シャロ「何がですか?」

海未「……私たちは昼食を食べた後、洋服店に行き、神田明神を参拝し、その後ゲームセンターでたらふく遊びました」

みもりん「はい」

海未「なのに、何故……太陽がまだあんな高い位置にあるのですか!?」

シャロ「このままじゃいつまでたってもお祭りに行けませんーー!?」

みもりん「まぁまぁ、楽しい時間は一瞬だって言うじゃん?」

海未「それだと尚の事、納得がいかないのですが…」

シャロ「でも、ずっとスズコさんとウミさんと一緒に遊んでいられるなんて夢みたいです!」

海未「それは私も同じ気持ちです」

みもりん「夢、かぁ…」

シャロ「??」

みもりん「そんなことより、海未ちゃん!」

海未「はい…?」

みもりん「ちゃんと考えた? 宿題出してたでしょ」

海未「あ…」

シャロ「あ、ウミさんの行きたい場所のことですね」

海未「え、えーと……」
170: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 19:57:48.21 ID:sh8vY71A.net
みもりん「海未ちゃんー?」

シャロ「ウミさんっ!」

海未「そ、それは…………すみません、ちょっとお手洗いに…」
ササッ

シャロ「あっ、逃亡しました!」

みもりん「ちゃんと思い付くまで帰ってきちゃダメだよー? なんつって」

シャロ「ウミさんは欲がない人ですねー。あたしなら行きたい場所なんてポンポン思い浮かぶのに……ステーキ屋さんとかお寿司屋さんとかカレー屋さんとか」

みもりん「あはっ、シャロは欲のかたまりみたいだねー。シャロと海未ちゃんを足して割ったら丁度良くなりそう」
ナデナデ

シャロ「それがスズコさんなんじゃないですか?」

みもりん「……そっか! そうかも」



シャロ「ウミさん、遅いですねー。もしかして本当にどこか遠くの方へ逃げちゃったのかも」

みもりん「まっさかー。あの真面目な海未ちゃんが私たちを置いていっちゃうわけないって」

シャロ「それもそうですねー。まぁ気長に待ちましょう」

みもりん「うーい」



シャロ「あぅぅ……お腹空いてきましたー」

みもりん「キャンディーならあるけど食べる?」
ゴソゴソ

シャロ「いただきまーす♪」
ガリガリッ

みもりん「かじったら歯にくっついちゃわない?」

シャロ「はふぁ?」

みもりん「ってそんなことよりっ、海未ちゃん遅すぎ! 何してるの、もー」

シャロ「これはっ……事件の匂いがします」
171: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 20:14:54.59 ID:sh8vY71A.net
みもりん「え? 事件ってそんな大袈裟な…」

シャロ「間違いありません! あたしの探偵としての煩悩がそう告げてるんです!」

みもりん「シャロが言うなら…そうなの、かな…?」

シャロ「こうしてはいられませんっ! 早くウミさんを捜索しなくてはっ」

みもりん「う、うん! あっ、そうだ! 海未ちゃんに電話してみるね」
ピッピッ

シャロ「お願いしますー」

みもりん「…………出ない」

シャロ「そんな……ウミさんはもう既に……」

みもりん「もう一回、かけてみるから……、…………やっぱり出てくれないよー」



━━神田明神


ピリリリリリ……ピリリリリリ……


希「……? 海未ちゃんが忘れていった荷物…」


ガヤガヤ……ガヤガヤ……


くっすん「何度も言いますがここにみもりんはもういませんっ! え? 写真? 私と?」

くっすん「えーとー……あ、そうだ! ここに売ってる御守りとか…あと他の色んな神社グッズ買ってくれた人とだけ写真撮ります!」

希「神社グッズって……」

くっすん「あーっ、そこーっ! 絵馬を盗んだ人には絶対写真は撮らせません! 買った人からこっちに一列に並んでー」

希「大変そうやなー、くっすん…」
172: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 20:29:55.56 ID:sh8vY71A.net
シャロ「捜しに行きましょう!」

みもりん「うん! 海未ちゃんはしっかりしてる子だけど、やっぱり心配だよー」

シャロ「ウミさん捜索隊出動です!」

みもりん「おー!」

シャロ「まずは聞き込みからです! 人通りの多いあっちへ行きましょう!」

みもりん「おぉ…、すごい! 探偵っぽい!」

シャロ「急いでください、スズコさん!」
タタタタッ

みもりん「待って、シャロー! 浴衣じゃ走りづらいよー」
タタタタッ



海未「思い付くまで帰ってきてはダメ…、と言われていましたが、さすがにこれ以上はすずこたちに心配をかけてしまうでしょう…」
スッ

海未「私の行きたい場所なんてとうの昔に決まっています……しかし、それがすずこやシャーロックが楽しんでくれるか……」

海未「私は二人と一緒にいられればそれだけで充分なのに……私の意見なんて、そんな…」


海未「お待たせしまし…………え? いない……?」
ポツン

海未「…………まさか捨てられ…」
174: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 20:51:33.17 ID:sh8vY71A.net
みもりん「すいませーん、私たちと同じ浴衣を着た髪の長い高校生くらいの女の子知りませんかー?」

みもりん「そうですか…、ありがとうございます」
シュン…


みもりん「あの、髪の長い女の子……えっ? あ、はい……三森です。応援ありがとうございます。いえ、今日は撮影じゃなくてプライベートで……それで髪の長い女の子は…、知らない……そうですか…」

みもりん「へ? 見つけたら連絡するから電話番号を? はい、えっと…080……ってなんでですかー!」


シャロ「ウミさーん、どこですかー?」

シャロ「ウミさーん?」
カパッ

タクシーの運ちゃん「なに勝手にトランク開けてんだコラ!」


シャロ「あ、リンちゃん! ウミさん見なかったー?」

ネコ「にゃー?」

シャロ「にゃーじゃなくてウミさんです。ウミさん」


シャロ「あなたが犯人ですね?」
ビシッ

花陽「ひゅぇぇぇぇ!?」
176: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 21:15:08.59 ID:sh8vY71A.net
シャロ「もう逃げられません! 白状してください!」

花陽「は、花陽、何も悪いことしてないよぉ…!」

シャロ「ふふふ、他の人は欺けても探偵のあたしの目はごまかせませんよ! その頬っぺたに付いてるご飯粒が何よりの証拠です!」

花陽「こ、これはさっきお腹が空いて食べたおにぎりの…」

シャロ「ならお聞きしますが、具はなんだったんですかー?」

花陽「具? えへへ、今日は一風変わったモノにしてみたんだ。ウニのおにぎりなんだよ」

シャロ「ウ、ウミおにぎり!? やっぱり犯人です!! ウミさんがおにぎりにされてしまいましたー!!」

花陽「う、うみ? 違うっ、違うよぉ! これはウニ! ウニのおにぎりです! ほらっ…」

シャロ「ぱくっ! もぐもぐ…」

花陽「あっ、あぁっ! 花陽のおにぎりがぁ…」

シャロ「美味しい! これはまさしくウニです!」

花陽「良かったぁ、信じてもらえて…」

シャロ「もう一つください」
グー

花陽「えぇっ…!?」

シャロ「お願いしますー、お腹が減って倒れそうなんですー…」

花陽「う、うーん……ならもう一つだけだったら…」
ゴソッ

シャロ「わぁー! おにぎりいっぱいですー! はむっ、もぐもぐっ!」
パクパク

花陽「ぜ、全部食べちゃだめぇっ…!!」



シカコ「…っ!? 花陽がおにぎりをカツアゲされてる…」
179: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 21:34:14.64 ID:sh8vY71A.net
シャロ「はふぅー、幸せですー」

花陽「うぅ……ひどい……、誰か助けてぇぇ…」


シカコ「……」
ジーッ


花陽(あ、シカちゃん……助けてぇー)


シカコ「……」
ササッ


花陽(何で助けにきてくれないんだろ……。ていうか何……あの変な動き……サインかな…?)


シカコ「……」
ササッ サササッ


花陽(えーと……『おにぎりを置いて早く逃げろ』……ってもう全部食べられちゃったし! シカちゃんのばかぁ……)


シャロ「もっとくださいなー」

花陽「もうないよぉ……ぐすっ…」

シャロ「えーー! お姉さんのおにぎり美味しいからもっといっぱい食べたいですーー!」

みもりん「こーら、シャロ」
コツン

シャロ「あぅ」

みもりん「ダメでしょー、女の子いじめたりしちゃ」

花陽「助かった……あっ」

みもりん「ごめんねー、この子食べ物のことになると見境なく…って、あれ? 花陽ちゃん?」


シカコ(え? みもりん? ウソっ!)
180: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 21:58:42.65 ID:sh8vY71A.net
花陽「み、三森さん…!? お、お久しぶりですっ…」
アワアワ

みもりん「そんな緊張しなくていいよー」

花陽「は、はい……。あの、この子って……三森さんの…」

みもりん「そうそう、シャロっていうの。仲良くしてあげてね! ほらシャロ、ちゃんと自己紹介して」

シャロ「シャーロック・シェリンフォード、探偵です」

花陽「た、探偵さん…? すごい…! そういえばさっきもそんなこと言ってたような…」

花陽「あ…、私は小泉花陽です。一応、アイドルやってます…」

シャロ「アイドル?」

みもりん「そう。花陽ちゃんはね、海未ちゃんと一緒のμ'sのメンバーなんだよ」

シャロ「へー」

みもりん「あれ? 今日はシカちゃんは一緒じゃないの?」

花陽「え、えっと……シカちゃんは…」
チラッ

シカコ「はーい。ちゃんといるよー」

みもりん「おぉっ、何このタイミングの良さ」

花陽「……」
ジーッ

シカコ「ごめんごめんっ、花陽ー!」

花陽「いいんです……どうせ花陽なんて、助けてもらうに相応しい人間じゃ……」

シカコ「違うのー、さっきは知らない子がいたからちょっとあれだっただけで、今はもうみもりんの友達ってわかったから! ね? ね?」

花陽「……」

シカコ「ほらほら、後でおにぎり好きなだけ買ってあげるから機嫌直してー、ねっ?」
ツンツン

花陽「んみゅっ、もぅ…頬っぺたぷにぷにしないでぇ…!」
プニッ
181: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 22:23:05.40 ID:sh8vY71A.net
シカコ「ごめんよ、ごめんよー! 花陽ー!」
ギュッ

花陽「ふぁっ…、わかったからそんなに引っ付かないでぇ…」

みもりん「シカちゃん、ごめんねー。うちのシャロが花陽ちゃんのおにぎりを全部食べちゃったみたいで」

シカコ「んー、一部始終あそこからずっと見てたけど、だいじょぶだいじょぶ。そろそろダイエット始めなきゃって二人で話してたところだったから」

シャロ「ダイエット中なのにあんなにいっぱいおにぎり持ってたんですか?」

花陽「うぅ……だって食欲の秋っていうし……新米の季節だし、美味しい秋の味覚も…」

シャロ「それがあのウニだったわけですね」

シカコ「丁度良いし、今日からダイエット開始にしよう! ね?」

花陽「はい…」


シカコ「そういえば何で二人は浴衣着てるの? お祭り気分?」

みもりん「それ聞かれるの今日何回目だろ……えーとね」


シカコ「へぇー、よしのんとー。ヤツめ、私の誘いをダルいの一言で断っておきながら…」

みもりん「最初は家でだらだらするつもりだったみたいだけど、小衣ちゃんが」

シカコ「ココロちゃん? 誰かな?」

みもりん「あぁそれは別にいいや」

シカコ「ちょっとみもりん、めんどくさくなってないー!?」

みもりん(言ってたなぁ、南條さん……小衣とシカコが仲良くなると絶対めんどくさいから会わせないようにしてる、って)
182: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 22:46:53.80 ID:sh8vY71A.net
シカコ「Pileちゃんとくっすんとりっぴーとも会ってきたの?」

みもりん「Pileちゃんとは約束してたけど、他のみんなは偶然会って…」

シカコ「すごい偶然! ていうかみんな今日休みなんだ…。 みもりん、恋愛ゲームの主人公みたーい。ハーレム築こうとしてるの?」

みもりん「んなわけあるかっ」


シャロ「すごいすごーい! ホントにぷにぷにしてますー!」
ツンツン

花陽「シャ…、シャロちゃんやめてよぉ……」

みもりん「シャロもぷにぷにしてるよねー」
ツンツン

シャロ「ふにゃっ、あふぅっ…、スズコさん、くすぐったいですー////」

みもりん「えいえいっ」
ツンツン

シャロ「えへへー、スズコさんのほっぺもぷにぷにですー! えいっ」
ツンツン

みもりん「んみゅっ! もー、やったなー」
ツンツン

シャロ「あはははーっ」
ツンツン

みもりん「あははっ、シャロったらー」
ツンツン


シカコ「みもりんの新たな一面が…」

花陽「あ、シャロちゃんさっき何か調べ途中だったみたいだけど、もう解決したのかな…?」

シャロ「へ? えーと……あたしたち、何してたんでしたっけ?」

みもりん「んーと、りっぴーたちと遊んだ後……どこに行くか決めようとしてて……あっ」

シャロ「あーーっ!! ウニさんじゃなくって、ウミさんです!! あたしたち、ウミさんを捜してる途中でした!!」
185: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/08(土) 23:55:06.46 ID:sh8vY71A.net
シカコ「え、海未ちゃんいなくなっちゃったの? それって大変じゃん」

花陽「電話はかけてみたんですか?」

みもりん「うん、勿論。でも、一向に出てくれないんだー」

シャロ「ウミさん……きっと今頃お腹を空かせて……」

シカコ「私たちも一緒に捜すよ!」

みもりん「ホント? じゃあお願いしようかな」

花陽「でも……元いた場所にも見当たらない、電話も繋がらないんじゃ…、どうやって捜せばいいの?」

シカコ「だよねー、言ってみたけど地からになれそうにないかも。ていうかどこでいなくなっちゃったの? この辺?」

シャロ「ずっと向こうのゲーセンです」

みもりん「そのゲーセンの前でお喋りしてる途中に海未ちゃんがトイレに行って、なかなか戻ってこないから捜すことにしたの」

花陽「ずっと向こうの……ゲーセン……?」

シカコ「何でこっちまで捜しに来たの? ここら辺で目撃情報でもあったのかな?」

シャロ「いえ、目撃情報は今得ようとしている最中です」

シカコ「……??」

みもりん「シャロが聞き込みをするなら人が多い所の方が良いって」

シャロ「なかなか有力な情報が手に入らなくて苦労してますー」

花陽「あの……この辺りを捜すよりいなくなったゲーセンの辺りを捜した方が良いんじゃないでしょうか……? もしかしたらゲーセンの中にいる可能性も」

シカコ「いやいや、さすがにゲーセンの中はしらみ潰しに捜したでしょ」

みもりん「ゲーセンの中?」
キョトン
186: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 00:16:35.36 ID:IT3u3mYr.net
シャロ「犯人は必ず犯行後、現場に戻ります! 急ぎましょう!」
タタタタッ

みもりん「私たちの裏をかいてくるなんて、やっぱり海未ちゃんは賢いなー。ちょっと私にも分けてほしいかもー」
タタタタッ

シカコ「言っちゃ悪いけど、みもりんってこんな抜けてたっけ?」
タタタタッ

花陽「言っちゃ悪いけど……一緒にいるシャロちゃんの影響じゃないかな…?」
タタタタッ

シカコ「ていうかっ、何で私たちまで走ってるの!?」

花陽「シカちゃんが手伝うってさっき言ったからでしょ! まぁ花陽も海未ちゃんのこと心配だから…」



海未「捨てられた……置いてけぼり……私はすずこにとって不要な存在……」
ブツブツ


みもりん「あっ、海未ちゃんいた!」

シャロ「あたしの推理通りです!」


海未「すずこに嫌われては、私は……もう……」


みもりん「おーい、海未ちゃーん?」

シャロ「ウミさん、もう安心です!」


シカコ「うわ、すっごい落ち込んでる…! どよーんって感じで」

花陽「そりゃ落ち込むよぉ…」

シカコ「花陽ももし私がどっか置いてっちゃったらあんな感じになっちゃう?」

花陽「え…? シカちゃんに捨てられ……っ、うぅっ……うぇ……ひぐっ…」

シカコ「わぁっ、ウソ! ウソだから! 例えばの話だからっ! 私が花陽を捨てるわけないじゃんっ! だから泣かないでぇ!」

花陽「う、うんっ……そうだよね、えへへ……」
200: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 20:29:22.16 ID:IT3u3mYr.net
海未「忠犬ハチ公の話を聞いたことがあります…。雨の日も雪の日も主人を待ち続け、やがてはその命も……」

みもりん「私たちちゃんといるから! 迎えに来たからっ! ていうか置いていったつもりなかったんだけど…」

シャロ「ウミさんはハチ公よりもずっとずっと頭が良いので死んだりなんてしません!」

海未「あ…、すずこ……シャーロック……」

みもりん「海未ちゃん、ごめんね…。一人ぼっちにしちゃって……海未ちゃん?」

海未「ひぐっ……うっ、うぁ……すずこっ……!!」
ポロポロ

海未「すずこがいなくなって……会いたいよ……会いたいよ! と嘆いてもっ…、何処にもすずこの姿はなく……っ」

みもりん「よしよし、寂しかったよね。もう大丈夫だよ」
ポンポン

海未「ぐすっ…は、はいっ……もういなくならないでください…っ、…私の前から……ずっと、ずっと……っ」

みもりん「うん……うんっ……」

シャロ「なんだかあたしまで泣いちゃいそう……ウミさぁーんっ!」
ピョンッ

海未「シャーロック……っ」

みもりん「海未ちゃんもシャロも、ずっと一緒だよ…っ、私たち、ずっと……二人も、約束してよ? 一緒だよ!」

シャロ「はいっ、約束です!」

海未「すずこ……お願いがあります」

みもりん「ん? なぁに?」

海未「私の……私たちのすずこを想う気持ちを、全部受け取って、強く抱きしめてください…」

みもりん「うんっ! 海未ちゃんもシャロも大好きっ!」
ギューッ


シカコ(なにこの人たち…)

花陽「海未ちゃんのあんな取り乱した姿、初めて見ました…」
201: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 20:45:28.43 ID:IT3u3mYr.net
花陽「ねぇ、シカちゃん……花陽たちいない方がいいんじゃ…」

シカコ「何で? このままでよくない?」

花陽「何でって……花陽だったら大泣きしてるとこ他の人に見られたらとっても恥ずかしいし…」

海未「情けないところを見られてしまいましたね…。ですが、もう大丈夫です」

花陽「あ、あれ…? 立直り早くない…?」

海未「軽く宣伝も兼ねていましたので」

花陽「えぇ…!? どうしよう…、花陽の知ってる海未ちゃんとちょっと違ってる…」

シカコ「みもりん恐るべし、だね」

みもりん「なんのことかよくわかんなーい」

海未「二人はどうしてここに?」

シャロ「ウミさんの捜索を二人にも協力してもらったんです!」

海未「なるほど、そうでしたか…。ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした」

シカコ「ううん、私たちも暇だったしねー」

花陽「うん。おにぎりを奪われたのは海未ちゃんのせいじゃないから…」
チラッ

シャロ「あれ? 見間違いかなー? 今、ハナヨさんの顔が夜叉そっくりに」
ゴシゴシ

海未「おにぎり…?」


シャロ「そういえばウミさん、何でなかなか戻ってきてくれなかったんですか?」

みもりん「シャロ、女の子にそんなこと聞いちゃダメだよ」

海未「い、いえ……その……、すずこが」

みもりん「私が?」

海未「思い付くまで帰ってきてはダメだと…」

みもりん「え? 私? そんなこと言ったっけ?」
202: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 21:16:52.25 ID:IT3u3mYr.net
シャロ「スズコさんのせいじゃないですかー」

みもりん「えー、そんなこと言った……かもしれないけど、冗談に決まってるじゃん」

シャロ「相手はウミさんですよ? 冗談が通じるとでも?」

みもりん「そ、それはー……ていうか戻ってはきてくれたし! それを言うならシャロが『人通りが多いあっちへ行きましょう!』とか言うからー!」

シャロ「あたしのせいですかー!?」

みもりん「…ヘッポコ探偵」

海未「シャーロック、その言い方だとまるで私が冗談の通じない堅物な人間と思われてしまうではないですか」

シャロ「現にその通りです!」

みもりん「そうだよ! 海未ちゃんは真面目すぎるのー!」

海未「なっ……すずこまで……」

シャロ「用を済ませたらすぐ帰ってきてください!」

みもりん「帰ってきてください!」

海未「ですからそれはすずこが」


ワーワー……ギャーギャー……


花陽「さっきまであんな感動的な再会をしてたのにケンカしてる…」

シカコ「人間っていうのは本音をぶつけ合わないと本当の情は生まれないんだよ。お互いの心と心をさらけ出すって感じ?」

花陽「ほぁ……花陽にはちょっとまだ難しいかも…」

シカコ「うーん、例えば……トラックと普通の車が衝突したらフロントガラス突き破ってグシャッてなっちゃうでしょ?」

花陽「例えが生々しすぎるよぉ…!」
206: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 21:37:24.83 ID:IT3u3mYr.net
花陽「と、とにかく止めなきゃ…! このままじゃ海未ちゃんまでシャロちゃんみたいなアホの子になっちゃう!」

シカコ「そっち!? あ、でも見て」

花陽「ふぇ?」


みもりん「もうっ、二人の分からず屋!こうなったら、シャロと海未ちゃん二人の手握って離さないんだから!」
ギュッ

シャロ「あたしもスズコさんとウミさんと手繋いじゃいます!」
ギュッ

海未「私だって二人の手を何があっても離しません!」
ギュッ

みもりん「あははっ」
クルクル

シャロ「えへへへー」
クルクル

海未「ふふふっ」
クルクル


シカコ「ピンクの浴衣を着た三人が手を繋いで円になってクルクル回ってる……一体、誰がこれをプライベートと信じるのだろうか…」

シカコ「え? もしかしてどっかにカメラ回ってるの!?」
キョロキョロ


シャロ「ってこれじゃ前に進めませーんっ!」

海未「車に轢かれたら大変です!」

みもりん「シャロはともかく、私と海未ちゃんは絶対無事じゃすまないよね…」


花陽「やっぱりアホになってる!? あぁ…、もう手遅れでしたぁ…」
207: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 21:54:21.91 ID:IT3u3mYr.net
みもりん「やっぱり三人で手を繋ぐのは無理があるよー」

海未「…ですね」

シャロ「残念です…。スズコさんの手もウミさんの手も違ったあったかさがあって、あたし好きなのに」

海未「シャーロック…」

シャロ「えへへ…、仕方ないですよね。あたしは雷に打たれても、崖から落っこちても、熊に頭かじられても平気ですけど、お二人は…」

みもりん「……海未ちゃん」

海未「はい」
スッ

シャロ「へ?」

みもりん「シャロは真ん中」
ギュッ

海未「こうすれば問題解決ですね、ふふっ」
ギュッ

シャロ「スズコさん……ウミさん……、はい!」
パァーッ


シカコ「ぐはっ…! やばい…やばいよ、花陽ー! 私たちどんどん画面の隅に追いやられてる感がっ」
ググーッ

花陽「シカちゃんは何と戦ってるの…?」

海未「二人とも、今日は本当にありがとうございました」

シカコ「救世主キター!」

海未「はい…?」

花陽「な、何でもないから気にしないで…」
208: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 22:19:10.95 ID:IT3u3mYr.net
海未「御迷惑を掛けてしまったお詫びと言ってはなんですが…」

花陽(何だろ……すごく失礼だけど、嫌な予感がする……。普段ならともかく)

「普段ならともかく、アホになった海未ちゃんからだと不安で不安で仕方ないよぉ…!」

海未「え? アホ……?」

花陽「ほぇぁっ!? 口が勝手に!? ってシカちゃんっ!!」

シカコ「あ、バレた?」

花陽「い、一緒にいる時に声作るの一番やっちゃダメなことだからね!?」

シカコ「ごめんごめーん、そんな怒んないでよー」

みもりん(声……?)


花陽「そ、そんな…お詫びだなんて…」

海未「いえ、こうしないと私の気が済まないのです。どうかお付き合いを」

花陽「は、はい……。それで、何をしてくれるの…?」

海未「もうご存知かと思いますが、このシャーロックは未熟ながら探偵です」

花陽「あ、うん……さっき聞いたけど」

海未「ですので、もし花陽に何が悩み事があるなら解決させて頂けたらな、と」

花陽(えぇー……シャロちゃんが……)

シャロ「任せてください!」

花陽「そ、そんな……悩みなんて……」

海未「花陽」

シャロ「ハナヨさん」

花陽(うぅ……断りづらいよぉ……)
212: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/09(日) 23:57:02.38 ID:IT3u3mYr.net
海未「さぁ、花陽」

シャロ「さぁさぁ」

花陽「あぁぁ……こ、怖いよぉ…! たすけてぇ、シカちゃん…!」

シカコ「えぇ? 私なの?」

シャロ「この際、シカさんでもいいです」

シカコ「んーと、何でもいいの?」

シャロ「はい!」

シカコ「じゃあ、お金がいっぱい欲しい!」

花陽「うわぁ……」

シカコ「え? え? だってお金って生きていくうえで必要じゃん!」

花陽「そ、そうだけど…」

海未「お金、ですか……」

シカコ「え? 海未ちゃん、自分から聞いといてひいちゃってる? もしかして…」

シャロ「もっとメルヘンでショコラティックなのを期待していましたが…」

シカコ「ま、まぁ今のはウソっていうか…」


「きゃぁーー!! 銀行強盗よーー!!」


花陽「ぎ、銀行強盗!?」

海未「なんと……この平和な街でそんな物騒なことが…」

シャロ「あ、でも警察の方が追ってくれてるみたいです」


「追跡なうー」

「白昼堂々と拳銃で脅し現金を奪い取るなんて、許せません! そこの怪盗!」

「それもはや怪盗じゃなくて強盗だと思われー」

「このあたしから逃げられるとでも思ってるのかねぇー」
バキュンバキュン
213: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/10(月) 00:10:06.21 ID:6h/qnmG9.net
「ぐぁぁーーっ!!」
ドサッ

「よっしゃ! いっちょあがり!」

「あっ…」

「トランクケースから札束が…」

バラバラッ

シャロ「あれー? あんなところにお金がたくさんー!」
キィーンッ


フワフワ…


シカコ「え? 何あれ、手品? 札束が真っ直ぐこっちに向かってきて…」

花陽「む、向かってくるどころかシカちゃんのバッグにホールインワンしちゃってるよぉ…!」

シャロ「今日のお礼です。都合良くお金が転がっててくれてよかったー」

シカコ「え……でも、これってあの……」


「おい、あっちに共犯者がいたぞー!」

「バッグに現金を入れるところもバッチリ抑えました」

「証拠VTRも、うp完了ー」
カタカタ


花陽「ひゅぇぇぇぇ!? ちょっ、こっちに……シカちゃ」

シカコ「……っ!」
ピューッ

花陽「ま、待ってよぉ…!! お金っ、お金持っていったら本当に捕まっちゃうよぉ…!!」

シカコ「あっ、そっか! シャロちゃん」

シャロ「はい?」

シカコ「こんなんっ……いるかボケー!!」
ヒュンッ

シャロ「あぶっ!」
バシッ
215: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/10(月) 00:23:12.84 ID:6h/qnmG9.net
「ちっ、逃げられちまった!」

「ご協力ありがとうございました」

「…………どっかで見た顔のような気がしないでもないこともない」
カタカタ

「気のせいだろ! んじゃ、とっととこの犯人を叩き込みに行くぞー」
スタスタスタ

「そうですね。こんな所にいるはずもありませんし」
スタスタスタ

「ちなみに私たちも管轄外ー」
カタカタ



海未「あの方たちは確か…」

シャロ「多分気のせいですー」

海未「そういえば、すずこは…」

シャロ「さっきから元気がないように見えますが……心配です」


海未「すずこ? 大丈夫ですか…?」

みもりん「……へっ? あ、うん!」

海未「どうかしました…?」

みもりん「ううん、ちょっと急に眠くなっちゃっただけで…。でももう何ともないよ」

海未「疲れているなら無理はしない方が…」

みもりん「ホントに何ともないって。ほらっ♪」
グニャグニャ

海未「何ですかその妙な体操みたいな動きは…」

シャロ「さっきの事件にビックリしちゃっただけですよねー」

みもりん「そうそう」

海未「ならいいですけど…」
216: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/10(月) 00:33:29.51 ID:6h/qnmG9.net
みもりん「さて、海未ちゃん」

海未「あ…、何でしょう…」

みもりん「あれれ? もちろんもう決まってるよね?」

シャロ「ウミさんー?」

海未「も、勿論です!」

みもりん「へぇー、どこどこー?」

シャロ「どこに連れていってくれるんですか?」

海未「そ、それは……まだ秘密です!」

みもりん「えー」

シャロ「えー」

海未(すずこの疲れが気になりますし、少し落ち着いた場所の方が良いでしょう…)

海未「……こっちです」

みもりん「なんか楽しみだなー」

シャロ「わくわく」

海未「そ、そんなに期待しないでください…」

シャロ「あ、ウミさん!」

海未「何ですか? シャーロック」

シャロ「忘れたんですか? 手っ」
スッ

海未「ふふ、そうでしたね」
ギュッ

シャロ「スズコさんもー」

みもりん「…ん」
ギュッ
225: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 20:58:44.51 ID:nqPIONkT.net
シャロ「らんっらんらららんっらんっらんっ♪」

みもりん「らんらららんらんらんっ♪」

海未「……」

シャロ「あれ? ウミさん?」

海未「……もうまもなく着きます」

みもりん「さっきから口数減ってない? 海未ちゃんこそ疲れちゃった?」

海未「い、いえ……そういうわけではなく……」

みもりん「??」

海未「さ、最初に言っておきますが、今向かっている場所は……私が行きたい場所というわけではなく……」

海未「休憩がてら足を休めるには適している、というか……すずこやシャーロックが楽しんでくれそう、という理由で選んだといいますか…」

シャロ「ウミさんにしてはやけに歯切れが悪いですね」

海未「と、とにかく……勘違いして欲しくないのは、その……私の趣味、というわけではなく」

みもりん「じゃあ行かなーい」

海未「え……?」

みもりん「だって海未ちゃんが楽しんでくれないんじゃ、私もイヤだし?」

海未「あ、いや……それは……」

みもりん「……」
プイッ

海未「あ…、すずこ……」

シャロ「スズコさん? もしかして怒ってるんですか?」

みもりん「……べーつにー」
226: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 21:16:55.50 ID:nqPIONkT.net
海未「すずこ……」

シャロ「あぅ…、スズコさんが怒るなんて相当です。早く謝ってください!」

海未「あ、あの……すずこ……」

みもりん「……」

海未「あ……、えっと…その……」

みもりん「……ぷふっ、あはははっ」

シャロ「ありゃ?」

海未「な……、え……?」

みもりん「あ、驚かせちゃった? ごめんごめん。ていうか海未ちゃんはさー、嘘つきだよねー」

シャロ「うそつきなんですか?」

海未「そ、そんなこと……」

みもりん「私が海未ちゃんのウソを見抜けないと思うー? ホントに海未ちゃんが行きたい所じゃないのかなぁ?」
ニヤニヤ

海未「あ、うぅ……」

シャロ「??」

みもりん「んんー? どうしたのかなぁ? 海未、ちゃん?」

海未「…………私の、前々から行ってみたかった所でした」

海未「すずことシャーロックと一緒だったら…、きっと……とても楽しいだろうな……と」

シャロ「そうだったんですね! 何で最初からそう言わなかったんですかー?」

海未「……っ////」

みもりん「はい、よく素直に言えました」
ナデナデ

海未「うぅ……ずるいです……すずこは」
227: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 21:34:04.76 ID:nqPIONkT.net
みもりん「たまには甘えてくれてもいいのにー。シャロみたいに」

海未「私がシャーロックのようになっては三森家崩壊の危機ですよ…」

みもりん「うん。私も同じこと思った」

シャロ「ほぇ?」

みもりん「じゃあこうしよ! これから海未ちゃんは一日に最低一回、私にワガママを言うこと」

海未「わ、わがまま……ですか」

みもりん「そうそう。あれが食べたいとか私にこれして欲しいとか、何でもいいからさ」

海未「わ、わかりました……。わがまま……わがまま……」

みもりん「あ、ちなみに今のはカウントされないからね。だから、今日が終わるまでに海未ちゃんは私にワガママを必ず言うこと」

海未「む、難しいですが……頑張ります」

シャロ「早く行きましょー」

みもりん「ほら、海未ちゃん! 道案内よろしく」

海未「こちらです。……わがまま……わがまま……うーん……」
ブツブツ
228: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 21:51:26.56 ID:nqPIONkT.net
海未「……つ、着きました。ここです…」

シャロ「へー」

みもりん「ごめん、さっき偉そうに自分で諭しといてあれだけど……ホントに!? 貴女、海未ちゃんだよね!?」

海未「だから言いたくなかったのです……。キャラ崩壊が囁かれてしまう恐れがありますので…」

海未「しかし、私とて女子の端くれ……こういう可愛くてオシャレな所に憧れて何がおかしいというのですか…?」

シャロ「何で入口前でわちゃわちゃしてるんですか? 早くー早くー」

海未「はい、いざっ…!」


みもりん「可愛くてオシャレな所って……ここ、メイドカフェやないかーい」

シャロ「ってなんでですかー」

みもりん「今のいい感じだったねー。今度一緒にM-1出てみる? シャロ」

シャロ「一攫千金、徳川の埋蔵金ですー」

海未「いや、どこがですか……そもそもM-1は等の昔に終わってしまってます!」


カランコロンカラーン♪


ことり「いらっしゃいませ、お嬢様♪ ……あれ?」
230: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 22:17:51.33 ID:nqPIONkT.net
ことり「う、海未ちゃん…? それに三森さんにシャロちゃん……どうして?」

海未「それはこちらの台詞です! ことり、何故貴女がここでメイドのような格好をして私たちを出迎えているのですか!?」

ことり「え、えーと……それはね……」

みもりん(あれ? この内装見覚えあるような……あ、ここって確かPileちゃんと初めて会った時に食事した…)

ことり「ことりがここのメイドさんだからだよ♪ 海未ちゃん」
ヒラッ

シャロ「わぁー、コトリさん可愛いですー! メイドさんみたいー」

ことり「…一秒前にことりが言ったことちゃんと聞いてくれてなかったのかな?」

海未「アルバイトは校則で禁止されている筈では…」

ことり「黙ってて……お母さんにも、他のみんなにも……。あと、もし万が一アニメ化されたとしても何も知らないていで話を進めてほしいの」

海未「し、しかし……」

ことり「海未ちゃん、おねがぁい……」
ウルウル

みもりん(私の記憶が正しければ、くっすんもここで働いていて…)

海未「……わかりました」

ことり「ホント? ありがと」

海未「ですが、ことり…」

ことり「ことりじゃなくて、ここではミナリンスキーなんだよ♪」

シャロ「みにゃりしゅっ……あぅ、舌噛んじゃいましたー」

ことり「まぁ二代目だけど」

海未「二代目…?」

ことり「初代は楠田さんだから」

海未「えぇ……? 楠田さんって希の……」

みもりん(マジか……)
233: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 22:38:14.39 ID:nqPIONkT.net
ことり「だからできるだけここではミナリンスキーって呼んでほしいなぁ♪」

シャロ「みなりんすきーさん!」

ことり「は~い♪」

みもりん「はい、はい!じゃあさ、私はミモリンスキーだね!」

海未「…………すずこ」

ことり「あははは……」

シャロ「……」

みもりん「帰るー! みもちゃん帰るー!」

海未「待ってください、すずこ! 今のはどうしようもなかったのです!」
ガシッ

みもりん「ていうかシャロですら反応無いって酷いよー! って何でなんでですかーって言ってくれないのー!」

シャロ「なんでなんですか…」

みもりん「何それー、もーやぁだぁー!」

海未「こと…、ミナリンスキーさん、とりあえず席に案内してもらってよろしいでしょうか?」

ことり「あ、ごめんね。ではご案内しま~す♪」

海未「ほらすずこ、行きますよ」

みもりん「むぅー…」

シャロ「スズコさんもいい大人なんですから一度や二度失敗したくらいでへこたれてはダメですよー?」

みもりん「さっきからシャロが酷いよー!」

海未「シャーロック、これ以上面倒なことを増やさないでください」

シャロ「あい」
234: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 22:58:36.89 ID:nqPIONkT.net
ことり「こちらへどうぞ♪ ただいまお冷やをお持ち致しますね」

「すいませ~ん」

ことり「あ、は~い! ただいま~」


シャロ「あたしはミモリンスキーさんの隣ですー」
ピョンッ

みもりん「……」

海未「シャーロック、余計な煽りは控えるように」

シャロ「スズコさん、元気出してください」

海未「そうですよ。すずこがそのようだと私たちまで調子が狂ってしまいます」

みもりん「……うん、よし! 復活っ!」

シャロ「それでこそスズコさんです!」

海未「すずこが元に戻ったところで、まず飲み物を決めましょう」

みもりん(チャイを注文したらローズヒップティーが出てくる店だからなぁ……あれはくっすんが駄メイドだったから、かな?)


ことり「御注文はお決まりですか?」

シャロ「あたしオレンジジュースー」

海未「…私は梅昆布ティーを」

みもりん「んー……チャイ」

ことり「かしこまりました~♪ 少々お待ちくださいませ」
ペコッ

「すいませ~ん!」

ことり「は~い♪」


シャロ「あの衣装、ヒラヒラして可愛いなー」

海未(すずこだけに恥をかかせてはいけないと軽くボケてみたのですが……誰も気付いてくれない……)

みもりん(何が出てくるかなー)
235: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 23:12:56.63 ID:nqPIONkT.net
ことり「よいしょ…よいしょ…」
カチャカチャ

「すいませ~ん」

ことり「あ、少々お待ちください」

「すいませ~ん、すいませ~ん」

ことり「あ、あの……お待ちください…」


海未「……おや?」

シャロ「オレンジジュースまだですかー」

みもりん(こんな所で何やってんの、あの人……)


「すいませ~んすいませ~んすいませ~ん!」

ことり「ちょっと…、困るよ……彩ちゃん」
ヒソヒソ

うっちー「えへへ~、やっと来てくれた~」

ことり「ことり、仕事中なんだから…」

うっちー「知ってる。でも私だってお客さんだよ?」

ことり「そ、それはそうだけど……。御注文ですか…?」

うっちー「アップルミントティーおかわり」
ゴクゴクゴクゴク

ことり「か、かしこまりました…」
ペコッ

うっちー「えへへへ~♪」
237: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/11(火) 23:30:03.69 ID:nqPIONkT.net
みもりん「うっちーだよね……あれ」

海未「はい…。私たちにはまだ気付いていないようですが」

シャロ「おぉー、あの人すごいペースで水飲んでますー」


ことり「ごめんなさい、遅くなっちゃって」
カチャカチャ

海未「いえ、全然構いませんよ。それより…」

みもりん「なんでうっちーがいるの?」

ことり「実は…」


~~~~~~~~

前日

うっちー「ことり~!」
ギュッ

ことり「きゃっ! ど、どうしたの? 彩ちゃん」

うっちー「あのね~、なんとなんと~、急遽明日仕事休みになったの!」

ことり「そうなんだ、最近忙しそうだったから良かったね」

うっちー「どこにお出掛けしよっか?」

ことり「え…」

うっちー「お洋服買って、ケーキ屋さんにも行こっか~? ことりが欲しいモノ何でも買ってあげるよ」

ことり「ご、ごめん……彩ちゃん」

うっちー「どしたの?」

ことり「バイト入れちゃってて…」

うっちー「休めばいいじゃん」

ことり「む、無理だよ~!」

うっちー「……」
240: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 00:03:25.66 ID:ruj68MXd.net
ことり「って感じで……開店と同時に入店して、今までずっとあんな調子なんです…」

みもりん「うっちーは困ったさんだなー」

シャロ「愛されてるんですねー、コトリさん」

ことり「う、うん……それは嬉しいんだけど、ね」

ことり「あ、オレンジジュースと梅昆布茶…ティー」
カチャ

シャロ「わーい!」
チューッ

海未「はっ…き、気付いてくれていたのなら何か言ってくださいっ!////」

ことり「あと、チャイお待たせしました」

みもりん「おぉ…、普通に出てきた。二代目やるなー」

ことり「??」


うっちー「すいませ~ん! お水……あっ!」


みもりん「やばっ……気付かれた」
コソッ

シャロ「何で隠れるんですかー」

海未「…ことり、内田さんは私たちが引き受けますので業務に戻ってください」

ことり「いいの? すごく助かるけど…」

海未「困った時はお互い様です」

ことり「ありがと、海未ちゃん」

うっちー「あれあれ? みもりんじゃん! それに海未ちゃんとシャロちゃん!」

シャロ「こんにちわ、ウッチーさん」

海未「よろしければ、こちらに座ってご一緒にいかがですか?」

うっちー「いいの? じゃあお言葉に甘えて~」

みもりん「……」
245: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 02:04:43.92 ID:ruj68MXd.net
みもりん「……ていうかうっちー、何時間ここにいるの? 開店からいるって聞いたけどマジ?」

うっちー「うん。朝ごはんもここで食べたし、お昼ごはんも。ことりが作ってきてくれるんだよ」

みもりん「うぇ……ってそれはうっちーが注文したからでしょ。そりゃ作るわ」

海未「お一人で退屈ではないのですか?」

うっちー「ううん、ぜーんぜん」

シャロ「何してたんですかー? ゲームとか?」

うっちー「ことりを眺めてた♪」

みもりん「その言葉だけ切り離して聞くと、バードウォッチングが趣味なんだぁ? わぁ、爽やかな人~♪ って思われるかもしれないけど、完全に真逆だからね!」

うっちー「だって~、ことり可愛いんだも~ん。うぇへへ~」
ニヤニヤ

シャロ「愛が深いんですねー」

うっちー「それに、ことりに悪い虫が付かないように」

海未「悪い虫…?」

うっちー「ことり…てかμ'sもスクールアイドルとしてこの辺りだと段々有名になってきてるじゃん? だからたまにいるんだよね~」

みもりん「いるって……」

うっちー「私のことりにちょっかい出すヤツが…」


「すっげ! マジでことりちゃんじゃん!」「可愛いー!」「ねぇねぇ、週どんくらいで働いてんの?」「今度俺らと遊ばない? カラオケ行こうよ」

ことり「あははは……」


うっちー「すいませ~ん! すいませ~ん!」
バンバン


ことり「他のお客様がお呼びなので失礼します」
ペコッ

「また来るねー」「アイドルも仕事も頑張ってー」


ことり「お待たせしました」

うっちー「こうやって助けてあげてるの♪ 偉いでしょ~? 私」

みもりん、海未「「……」」
247: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 02:40:16.20 ID:ruj68MXd.net
みもりん(ヤバいヤバいとは思ってたけど、もう手遅れかも…)

海未「さすがに仕事場まで来て、監視し続けるのはいかがなものかと…」

うっちー「いいんだよ、ことりの為だもん。見て見て、髪型もお揃い~! 実はこの髪もね、今日ことりと一緒に過ごす為にブリーチかけてきたんだ♪ でもそのせいで頭皮が痛くて痛くて…」

シャロ「愛が重すぎますー…」

うっちー「シャロちゃんはわかってくれるんだね。よし、お姉さんがケーキを奢ってあげよう」
ナデナデ

シャロ「ケーキー!」

みもりん「あ、うっちー、私も食べたい。海未ちゃんは?」

海未「私は大丈夫です」

うっちー「すいませ~ん!」


ことり「は~い! お待たせしました」

うっちー「まだ仕事終わらないの? もう夕方だよ? もうすぐ暗くなっちゃうよ?」

みもりん(注文するんじゃないのかよっ!)

ことり「ま、まだもうちょっとかなぁ…」

うっちー「ことりもみもりんたちみたいな可愛い浴衣欲しいよね? お仕事終わったら一緒に買いに行こ? ていうか絶対可愛いから私が見たい~!」

ことり「え、えっと…」

うっちー「夜ご飯はどうしよっか~? せっかくだしどこかで食べて帰る? なら予約しとくね。ことりは何か食べたいモノある? ことりが好きなところに」

海未「デザートのこれとこれとこれを大至急お願いします!」

ことり「は、はいっ! かしこまりました!」

みもりん(海未ちゃんナイス!)

うっちー「あ…」
248: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 03:06:39.05 ID:ruj68MXd.net
うっちー「海未ちゃん、ことりは学校では普段どんな感じなの?」

海未「誰にでも優しく気配りの出来る良い子ですよ。私も見習う所は多々あります」

うっちー「うんうん、他には? いじめられたりとかしてない…?」

海未「まさか。もしそんなことがあったとしても私がついておりますので」

うっちー「海未ちゃんみたいな子がことりの傍にいてくれると私も安心するよ」

海未「はい、私も穂乃果も、それにμ'sの皆もことりのことが大好きですから」

うっちー「……大好き、って…」

海未「え…、その、大切な仲間としてだったり、人間として尊敬できるという意味で…」

うっちー「あぁ、そっか。びっくりしちゃった~」

みもりん(溺愛しすぎだろ! ……って私も他人のこと言えないのかな…。でもうっちーは異常な気が……)

うっちー「あ、これ。私の連絡先渡しておくから、ことりに何かあったらすぐに知らせてね。イベント中でも駆け付けるから」

海未「……一応受け取っておきますが、イベントをほっぽり出すのはやめてください。ファンの方々が泣きます」


ことり「お待たせしました~! ケーキで~す♪」

シャロ「わぁー! ってありゃ? コトリさん、メイドさんの服はどうしたんですか?」

うっちー「仕事終わったの?」

ことり「ううん、違うんだけど…。店長が一緒に食べてきなさいって休憩くれたの」

うっちー「気を使わせちゃったかな…?」

みもりん「どの口が言ってんの、どの口が」
255: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 17:51:56.73 ID:ruj68MXd.net
ことり「ケーキと紅茶も淹れてきたから。召し上がれ♪」

シャロ「うわぁー、どれもおいしそうですー」

海未「五つ……私は甘いモノはそんなに……」

ことり「ことりが作ったの。だから海未ちゃんにも食べてほしいなぁ…」

海未「そ、そういうことでしたら……有り難く頂戴致します」


シャロ「あー、おいしがったー」

うっちー「食べるの早っ!」

ことり「おかわり持ってこようか? シャロちゃん」

みもりん「あぁいいのいいの。与えると際限無く食べ尽くしちゃうから、この子」

シャロ「もうちょっと食べたいなー」

海未「どうせこの後、祭りの屋台でも食べるのでしょう? 私の分を一口あげますので我慢してください」
ヒョイ

シャロ「あーーんっ、はむっ…もぐもぐ、ごっくん」
パクッ

うっちー「海未ちゃんも立派なお姉さんだねぇ、私も見習わなくちゃ。はい、ことり?」

ことり「へ?」

うっちー「あ~ん、ってして~」

ことり「は、恥ずかしいけど……//// あ~んっ」
パクッ

うっちー「えへへ~」

みもりん「……海未ちゃ」

海未「結構です」
256: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 18:14:06.30 ID:ruj68MXd.net
みもりん「なんでなんでー! 私だけ仲間外れやぁだー! 私も海未ちゃんにあーんってしてあげたいのー」

海未「子供ですか」

うっちー「そうだよ~、みもりんももう大人なんだから」

みもりん(あんたにだけは言われたくないからっ!)

シャロ「スズコさんスズコさん」

みもりん「んー…?」

シャロ「シャロの口、空いてますよ?」
アーン

みもりん「んー、はいはいー」



シャロ「へー」

うっちー「でね、一緒にお風呂も入るし、寝るときは同じベッドで」

ことり「ちょ、ちょっと……やめてよ~////」

みもりん「へぇ、ことりちゃんもしっかりしてるようで家では甘えん坊なんだー」

ことり「は、恥ずかしい……////」

シャロ「あたしもですよー。毎日スズコさんにシャンプーしてもらったり、体ゴシゴシしてもらったり」

みもりん「ねー?」

ことり「あ、なんだぁ……みんな同じなんだ。じゃあ海未ちゃんも」

海未「そんなわけないでしょう」

みもりん「今度いきなり突入してみよっか?」
ヒソヒソ

シャロ「ならあたしは換気扇の裏側に…」

海未「ほぅ……貴女たちは命が惜しくない、そういうことですね」

シャロ「これは殺気です! ウミさんから殺気がひしひしと」

みもりん「ふぇーん、こわいよー!」
257: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 18:29:46.50 ID:ruj68MXd.net
ことり「あ、そろそろ戻らなきゃ」

うっちー「え~! まだ早いよ~!」

みもりん「うっちー、もう子供じゃないんだから。あんま困らせないの」

うっちー「はぁーいー…」

みもりん(ふふっ、よしっ!)

海未「まだ根に持ってたんですね…」

うっちー「ことり、早く仕事終わらせて戻ってきてね…」

ことり「うん、頑張ってくるね! 終わったら一緒に遊ぼ♪」

うっちー「ことり~♪」

みもりん「もうこの際、うっちーもここでメイドやればいいんじゃない? なんつってー」

うっちー「……!!」

ことり「み、三森さんっ! そんなこと言ったら…」

うっちー「店長さ~ん! 店長さ~ん!」

ことり「あ、彩ちゃん、今のは三森さんの冗談だからね? ほら、彩ちゃんお仕事忙しいんだからバイトするなんて無理だし…」

うっちー「あったあった! いつも履歴書持ち歩いててよかった~♪」
ゴソッ

海未「なんという行動力……」

シャロ「感心してる場合ですかー」

うっちー「えっと、内田彩……17歳……」
カキカキ

みもりん「こらこら…」
258: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 19:14:49.10 ID:ruj68MXd.net
みもりん「あ、そうだ! ことりちゃん」

ことり「はい?」

みもりん「良かったらさ、一緒に写真撮らせてくれない? ブログとかTwitter用に」

ことり「え、えっと…」

うっちー「ダメだよ、みもりん」

みもりん「そんなイジワル言わなくていいじゃんー」

うっちー「イジワルとかじゃなくて、この店撮影禁止だもん」

みもりん「え? マジで?」

ことり「はい。彩ちゃんの言う通り、撮影は基本お断りさせていただいてるんです」

みもりん「ありゃそっかー、残念…」

ことり「あ、でも…」

みもりん、うっちー「「??」」

ことり「実はメイドと対決して勝てばツーショット写真プレゼントってイベントがあって」

うっちー「ホントに!?」

海未「そういうイベントがあるというだけで、何も今日行われるかは…」

ことり「今日……今からだよ♪」

みもりん「おぉーすごい偶然! 私たちも参加していいの?」

ことり「もちろんです♪」

うっちー「ちょっと待って……」

シャロ「ウッチーさん?」

うっちー「それって、ことりに勝った人全員に写真撮られちゃうわけ?」

みもりん「そういうことでしょ? 今、説明もあったし」

うっちー「え…、やなんだけど……。みもりんたちならいいけど、知らない男の人とか…」
260: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 19:27:21.96 ID:ruj68MXd.net
みもりん(ことりちゃんに彼氏とか出来たら犯罪犯してしまうんじゃない……? この人……)

みもりん「ねぇ、一応聞いてみるけど、ことりちゃんって付き合ってる人とか…」
ヒソヒソ

海未「私の知る限りではそういう方はいない筈ですが…」
ヒソヒソ


うっちー「ねぇ、ことり……」

ことり「大丈夫だよ。今日やるゲームではことり、負けたことないし」

うっちー「でも…」

ことり「それに……今いるお客さん、彩ちゃんたちだけだよ……?」

うっちー「え? そうなの?」

シャロ「みんなウッチーさんが怖くて帰っちゃったのかなー?」

海未「営業妨害ギリギリですね…」

みもりん「すっごい都合の良い展開だねー」

うっちー「これなら私も一安心」

ことり「あ、でも手を抜いたりしませんからね? そこは御了承ください♪」

みもりん「おっけ♪ ガンバるぞー」

うっちー「絶対倒してみせる!」

シャロ「楽しそうですー、あたしもあたしもー」

海未「ゲームと言いましたが、その内容とは…」

うっちー「コロシアイ学園生活とかはちょっとヤだよ? うぷぷぷ」

みもりん「なわけないでしょうが……大体、ここ学園じゃないし」
262: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 19:58:21.98 ID:ruj68MXd.net
ことり「ゲームはシンプルにこれね♪ 分かりやすく、私の得点を超えれば勝ちだよ!」

海未「なるほど……ダーツですか」

ことり「ずるはなしの一人一投勝負」

シャロ「質問でーす、トイズはずるに入りますかー?」

海未「当然です」

シャロ「あぅ…」

ことり「あははは…」

海未「お二人はダーツの経験はあるのですか?」

みもりん「んー、人並み程度は」

うっちー「私も~! でもダーツがめちゃくちゃ上手い女の子ってあんまりいない気がするな~」

みもりん「そう?」

うっちー「だって、ふにゃ~んって投げた方が可愛いんじゃない?」

ことり「こ、ことりへの精神攻撃、かな……」

海未「もう勝負は始まっているということですか…」

うっちー「上手すぎると男の子にモテないぞ~」

ことり「彩ちゃん、ヤジ飛ばさないでよ~!」

みもりん「いるよねー、異性の前だと急に態度変わる人。うっちーとかチュッパチャップスとかすぐ取り出しそう…」


ことり「じゃあまず、ことりからいきますね……」

海未「……なかなか様になっていますね」

シャロ「あの真ん中を狙うんですねー」

海未「考えたところでシャーロックには向いていないと思います」

シャロ「はい…、痛いほど思い知りました」


ことり「すぅー…………えいっ!」
ヒュンッ
263: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 20:19:00.70 ID:ruj68MXd.net
ことり「やった♪」


シャロ「おー! ど真ん中ですー! すごーい!」

うっちー「ちょっと、ことり~! こんなの絶対勝てないじゃ~ん!」

ことり「真ん中っていっても、ブルのシングルだから……まだ全然…」

みもりん「そっかそっか、ホントのど真ん中を狙えばいいのかー」

うっちー「それができたら苦労はしないって」

みもりん「まぁ見てて……せいっ!」
ヒュンッ


みもりん「あ……」

シャロ「刺さりましたけど、ど真ん中とは程遠いですねー」

うっちー「よし! とりあえず、みもりんからは守れた!」

みもりん「悔しいー!」

うっちー「よ~し! いくぞ~! ……えいっ!」
ヒュンッ


うっちー「うぁ……」

みもりん「私と同じとこ狙ったの?」

シャロ「スズコさんの真横に刺さってますー。すごーい!」

うっちー「も~、無理だってこんなの! もう一回最初からやり直そ?」

みもりん「ことりちゃん上手すぎー」

ことり「あはは…、簡単に勝たれたらイベントとして成り立ちませんからね」

海未「……ダブル…もしくはトリプルを狙えばいいわけですよね?」

シャロ「トリプル? 三本同時に投げるのはずるじゃないんですかー?」

海未「ことりの放った矢が邪魔になるブルよりも、そっちの方が狙い易い……はっ!」
ヒュンッ


海未「ふぅ…」

シャロ「って的の外ギリギリじゃないですかー。ダメダメですー」

ことり「ううん、あれは20のダブルだから海未ちゃんの勝ち」
265: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 20:38:16.53 ID:ruj68MXd.net
みもりん「すごいすごーい! 海未ちゃーん!」

海未「いつもはもっと遠くにある的を狙っているので、このくらいの距離なら容易ですよ」

みもりん「カッコいいー、惚れちゃいそうー」

うっちー「まぁ海未ちゃんじゃ仕方ないかぁ…」

ことり「じゃあ海未ちゃん、こっちに」

海未「え…? いや、私はそういうつもりじゃ…」

ことり「だぁめ♪ 海未ちゃんが勝っちゃうのが悪いだよ? うふっ」

海未「うぅ……////」

みもりん「ほらほら撮ってあげるから。観念して、海未ちゃん」

ことり「はい、こっちに座ってください。お嬢様♪」

海未「わ、わかりました…! ですが、少しくっつきすぎです、ことりっ…」

ことり「えへへ~♪」

海未「もうっ……////」

みもりん「はーい、撮るよー! はい、チーズ♪」
パシャリッ

うっちー「いいなぁー……メイド服のことりと……」


ことり「わぁ、キレイに撮れてる♪ ありがとうございます、三森さん」

みもりん「なんのなんの」

海未「……////」

ことり「大事にしてね? 海未ちゃん」

海未「…はい、勿論」

みもりん「じゃあそろそろ私たちは」

シャロ「てりゃぁー!」
ヒュンッ


うっちー「!?」

ことり「ど、ど真ん中……ダブルブル……?」

シャロ「やったーー! あたしとも写真撮ってください、みなりんすきーさん!」
266: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 20:59:14.00 ID:ruj68MXd.net
みもりん「よかったねー? シャロ」
ナデナデ

シャロ「はい! この写真は宝物にします!」

みもりん(私も一緒に撮りたかった……でも、まぁ二人が楽しんでくれたからいっか)


海未「では、ことり…」

ことり「うん、今日は来てくれてありがと♪ あ……絶対、内緒にしておいてね?」

海未「わかっていますよ」

みもりん「また来るねー、次は負けないから!」

ことり「はい、いつでもお待ちしてます♪」

シャロ「さよーならー、みなりんすきーさん! ケーキもジュースもおいしかったですー」

ことり「シャロちゃんもまたね~!」



うっちー「はぁぁ……」

ことり「お嬢様♪」

うっちー「ことり…」

ことり「アップルミントティーのおかわりはいかがですか?」

うっちー「アップルミント…」

ことり「はい、アップルミントです♪」

うっちー「…うん! アップルミントをよろしく♪」

ことり「かしこまりました♪ カップ失礼致します」

うっちー「ねぇ、ことり」

ことり「はい?」

うっちー「帰りにさ、CDショップに寄ってかない?」

ことり「うふっ、いいよ♪ ことりも今日発売の欲しいCDがあったから」

うっちー「うふふふふ♪ ことり大好き~!」
ギューッ

ことり「きゃっ、まだ仕事中だからもう少しだけ待って~!」
267: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 21:20:51.64 ID:ruj68MXd.net
海未「もう外は暗くなってきてますね」

シャロ「お祭りー!」

みもりん「そろそろ始まってるかな? 向かってみよっか」

シャロ「はーい!」
タタタタッ

海未「シャーロック! 走ってはいけないも何度同じことを注意させるのですか?」

シャロ「ごめんなさいー」

海未「それに、祭りとなればかなりの人混みが予想されます。そんな中で今みたいに単独行動をとってしまうと迷子になってしまいますよ」

海未「私もシャーロックも今、携帯を持っていませんのではぐれたりするとすずこと連絡が取れなくなってしまいます。ですので、私かすずこの手を離さないように」

シャロ「はーい」

海未「くれぐれも手を離したり、一人で何処か行ったりしないでください。いいですね?」

シャロ「はーい」

みもりん「……海未ちゃん、それフラグっていうらしいよ」

海未「はい…?」

みもりん「しーらないっ」

シャロ「スズコさん、ウミさん、手くださいなー」
ギュッ

みもりん「よーし、お祭り会場にしゅっぱーつ!」

シャロ「おー!」

海未「何やら嫌な予感が……」
268: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 22:06:30.91 ID:ruj68MXd.net
ガヤガヤ……ガヤガヤ……


シャロ「とうちゃーく!」

みもりん「うへー、やっぱ結構人いるねー」

海未「私たち以外にも浴衣の方が大勢いらっしゃいます。やはり縁日は良いですね、風情があり」

シャロ「見てください!」

海未「貼り紙?」

シャロ「どうやら花火も打ち上げられるみたいです」

海未「それは楽しみですね」

みもりん「まだ時間あるみたいだし、花火まで出店でも見て回ろ」

海未「はい」

シャロ「あたしたこ焼食べたーい!」
ピョンッ


「はーい、安いよ安いよー!」


みもりん「あ、たこ焼の屋台だ」

シャロ「たこ焼ー!」


「1パック6個入りでなんと1700円! え? 高い? なら1500円にしてあげるから。これだけ安くしてあげたんだからもちろん買うよね? ね? はーい、毎度ありー」


シャロ「たこ焼くーださーいな!」

ネロ「毎度ー、1パック2000円ねー! ってシャロ!?」

シャロ「あれ? ネロ?」
270: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 22:21:36.44 ID:ruj68MXd.net
シャロ「探偵辞めてたこ焼屋さんになってたんですねー」

ネロ「今だけね、祭りは稼ぎ時だし。それより買っていってくれるんだよね? 三人で来てるの?」

シャロ「うん。スズコさんとウミさんもあっちに」

ネロ「じゃあ3パックかー。1パック2000円だけどシャロだから特別に3つで5000円でいいよ」

シャロ「スズコさん呼んでくるのでちょっと待っててー」
タタタタッ

ネロ「早くしてよね。こっちだってシャロ一人を相手にしてるわけじゃないんだから」


ネロ「ふふーんっ、チョロいチョロい♪」

海未「ほぅ…、これが1パック2000円のたこ焼ですか」
ジーッ

ネロ「えっ? あ…、う、うん…」

海未「なるほどなるほど……それはさぞかし美味しいのでしょうね」
ジーッ

ネロ「あ、当たり前だろ…! そりゃあもう、ヨコハマから取り寄せた特注の材料を使ってるんだから」

海未「ヨコハマ湾で採れたタコを使っているのですか? 粉は? ソースも特別なモノを?」

ネロ「そ、そそそそうだよ! 決まってんじゃん! 企業秘密だから詳しくは教えられないけどね…」

海未「ほぅ……」
ジーッ
271: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 22:44:18.28 ID:ruj68MXd.net
にこ「ねぇ、ネロ~! タコの代わりに入れてる舞茸ってこんなに細かくていいの~? それにしてもたこ焼って銘打ってるのに中に入ってるのが舞茸で本当にいいのかなぁ? まぁよく焼いてソースかければ何でも美味しくなるからいっか♪」

ネロ「バ、バカっ!! 今出てくるなよ!!」

海未「タコの代わりに舞茸を? おや、おかしいですね、ここはたこ焼の屋台の筈では…?」

ネロ「中に入ってるのが違ってもこういう形してたらそれは立派なたこ焼なの! いちいちケチつけないでくれる?」

にこ「あれ? 海未ちゃん?」

海未「ごきげんよう、ニコ」

にこ「あっ、ピンクの浴衣可愛い~! もしかしてすずちゃんとシャロちゃんも一緒なの?」

海未「はい」

ネロ「……」
ソーッ

海未「何処に行くのですか? ネロ」

ネロ「ぎくっ! え、いやぁ……材料の買い出しに…」

にこ「え? 何も切れてないけど?」

海未「どうやらニコは知らずの内に詐欺の片棒を担がされていたみたいですね」

ネロ「だーかーらー! 詐欺じゃないって言ってるだろー!」


シャロ「ネロー!」

みもりん「ホントにたこ焼が5000円もするのー?」

シャロ「はい! ネロが5000円にしてくれるって」


ネロ「……い、行くぞ。ニコ」

にこ「へ?」

ネロ「ほら早く!」
グイッ

にこ「ちょっとちょっと~!」


シャロ「ありゃ? ネロー?」
273: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 23:11:33.67 ID:ruj68MXd.net
海未「どうやら店じまいのようです」

シャロ「えー! たこ焼食べたかったのにー」
グー

みもりん「屋台なら他にもいっぱいあるよ。あっちの方とか」

シャロ「お腹空きました……もうこの際何でもいいですー」

海未「今日は色々なモノを食べているのに、どんだけ消化が早いんですか…」

シャロ「早くしないと花火が始まってしまいますー」

海未「確かに…、場所取りも必要ですしね」

みもりん「屋台で買ったのを花火見ながら食べるのもいいかも」

海未「祭りならではですね」

みもりん「あれ? てっきり海未ちゃんは、そんなの行儀が悪いですって言ってくるのかと思ってたけど」

海未「まぁ普段なら食事中に何か別のことをするというのは好ましくありませんが、祭りとあらば別でしょう」

みもりん「そっかそっか」

海未「怒られたかったのですか? おかしな人ですね。ふふっ」

シャロ「あ、別の屋台発見です」

みもりん「お、どれどれー」

海未「すごい……本格的ですね。看板まで出して…」


『橘田いずみのザ・餃子店』

いず様「いらっしゃいませー、美味しく焼けました!」
ジュー


海未「ぎょ、餃子……?」

みもりん「き、橘田さん……何でここに……」
276: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/12(水) 23:36:18.96 ID:ruj68MXd.net
いず様「いらっしゃいませ、お買い上げありがとうございます」

コーデリア「あぁ忙しい忙しい…! でも鉄板に並ぶ餃子。その羽はまるで花弁の様。私はいま~~お花畑にいるんだわ~~~~♪」
クルクルクル

いず様「コーデリア、歌ってないで焼き上がった餃子をお皿に上げて」

コーデリア「かしこまり~~ま~~し~~た~~~~♪」
クルクルクル

いず様「みこちゃんとエリーももっとシャキシャキ動いて! お客さん待ってるのよ」

みころん「あぃ……橘田さん、人使い荒すぎ……」
ヘロヘロ

エリー「えいっ…、えいっ…、えいっ…、餃子の皮……もっと薄く……」
ドシンッ ドシンッ ドシンッ

エリー「薄く……透けて……向こう側が見え……////」
ポーッ


海未「えらく繁盛していますね」

みもりん「さすが橘田さん……ホント何やってんの……」

シャロ「すごい行列でいつになったら買えるのかわかりませんー」

みもりん「…捕まるとすごく厄介そうだから、別のところ行こっか」

海未「その方が良いでしょう」

みもりん「でも、橘田さんの餃子美味しそうだなぁ……また後で空いてたら来ようよ」

シャロ「餃子ー」
277: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 00:00:53.11 ID:ruj68MXd.net
シャロ「りんご飴ー!」
ガリガリッ


シャロ「チョコバナナー!」
モグモグ


シャロ「わたがしー!」
フワフワ


シャロ「どれもおいひーですー」
ピョンピョンッ


海未「あんなにはしゃいで。楽しそうですね、シャーロック」

みもりん「そうだねー。ラムネ飲む?」

海未「では少しだけ…」
ゴクゴク

みもりん「あ、海未ちゃんの焼きそばも一口ちょうだい」

海未「構いませんよ」

みもりん「あーん…」

海未「仕方ありませんね、今日だけですよ?」
ヒョイッ

みもりん「あ……んく、はむっ……」
モグモグ

海未「あ、ソースが口の周りに……ちょっと動かないでください」
フキフキ

みもりん「んむっ……ありがと」


シャロ「二人ともー! 早く早くー! こっちですー!」


海未「はいはい、今行きますよ」

みもりん「……」

海未「すずこ? どうしました? また眠くなって…」

みもりん「……ううん、なんか幸せだなぁって」

海未「はい?」

みもりん「私の隣に海未ちゃんがいて、シャロがいて……ミルキィやμ'sのみんなとも一緒に遊んだりして」

海未「……何を言い出すかと思えば、そんな当たり前のこと」
278: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 00:16:33.97 ID:xBtuvfVI.net
みもりん「うーん…、変かなぁ? 私」

海未「はい。まぁすずこが変なのは今に始まったことではありませんが」

みもりん「あー、ひどーい!」

海未「ふふっ、変ですよ。とても」

みもりん「そんな何回も言わなくたっていいじゃーん…」

海未「だって、ずっと一緒でしょう? 私たちは。これからも」

みもりん「……うん!」

海未「さぁ行きましょう。シャーロックが待っています」


シャロ「おーい、スズコさーん! ウミさーん!」


みもりん「シャーローっ!」
ギュッ

シャロ「わわっ」

みもりん「何か見付けたのー?」

シャロ「はい、この金魚すくいっていうのをやってみたいなって思って」

みもりん「じゃあ私もやろー。海未ちゃんもね」

海未「い、いえ…私は」

シャロ「ダメですよー? ねっ?」

海未「やれやれ、仕方ないですね」

みもりん「おじさーん、三人分お願いしまーす」
279: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 01:12:35.16 ID:xBtuvfVI.net
みもりん「見て見て、6匹目」
スイッ

シャロ「わぁー! よーし、あたしもー! あぅ……また破けてしまいました…」

海未「本当に上手ですね。すずこにこんな特技があったとは知りませんでした…」

みもりん「へへー」

シャロ「あぅ…、また…」

みもりん「もっとこう…、そっと、すぅーって感じで」

シャロ「すーってして…」

みもりん「そうそう…水面から上げる時も、なるべく水の上をなぞるような…」

シャロ「んんんー……ほいっ!」
スイッ

海未「おぉ、取れましたね。おめでとうございます、シャーロック」

シャロ「やったー! ありがとうございます、スズコさん」

みもりん「ん」


海未「13匹……少し取りすぎではないですか」

シャロ「あたしは結局、あの1匹だけでした…」

みもりん「でも見て、シャロが取ったのが一番大きいよ」

シャロ「わぁ、ホントだー」

海未「というか、どうするのですか? これら…」

シャロ「飼いましょう!」

海未「ちゃんと世話出来ます…? それに、この量となると…」

みもりん「今度、おっきい金魚鉢買いに行こ。いーっぱい入るやつ」

シャロ「そうしましょう! ナイスアイデアです!」
281: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 01:25:15.95 ID:xBtuvfVI.net
ワイワイ……ガヤガヤ……


海未「さて、そろそろ花火の時間に…」

シャロ「あー! 射的ー!」

海未「人の話聞いてますか?」

シャロ「ウミさん、お金ください」

海未「ダメです。もうすぐ花火が始まりますのでその場所取りを」

シャロ「えー! 一回だけ、一回だけでいいんですー」

海未「そんなこと言って一回で終わらないのが貴女でしょう……すずこからも何とか言って……あれ?」

シャロ「??」

海未「すずこ……?」
キョロキョロ

シャロ「スズコさん…? あれれ? どこに行ったんでしょう?」

海未「この辺りには見当たりません……そんな……」

シャロ「もしかして迷子になっちゃったんですか? スズコさん。それともあたしたちが?」

海未「どちらの表現が正しいのかはわかりかねますが、私たちとすずこがはぐれてしまった……これは揺るぎない事実です」

シャロ「スズコさーん?」

海未「……とにかく、何処ではぐれたかわからない以上、ここに留まっていても仕方ありません。来た道を戻ってみましょう」

シャロ「はい」

海未「シャーロック、貴女まではぐれてしまっては大変です。決して私の手を離さないようにしてください」
サッ

シャロ「はい、絶対に絶対に離しません!」
ギュッ


シャロ「スズコさん捜索隊、出動ですー!」
292: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 21:05:55.59 ID:+iJFT3Vk.net
みもりん(ずっと一緒、かぁ…。えへへ、何だか嬉しいなぁ。そうだよね。海未ちゃんもシャロも大切な私の……あれ?)

みもりん「……海未ちゃん? シャロ?」
キョロキョロ

みもりん「……え? マジで?」

みもりん「海未ちゃーん! シャロー?」



みもりん「もー、あれだけ言ってたのにあの二人迷子に……って私か!」

みもりん「電話……は、海未ちゃん持ってないんだった……。とりあえず来た道戻って捜そ。きっとすぐ見付かるよね」
タタタッ


みもりん「あ、ここら辺見覚えある」


にこ「え~! またやるの~?」

ネロ「今稼がなくていつ稼ぐんだよ! 大丈夫だって、今度は邪魔されないから」

にこ「思ったんだけど、ニコみたいな可愛い~女の子がたこ焼焼くとかちょっと似合わないかなぁ~って」

ネロ「はぁ? 焼くのは僕の仕事。ニコは裏でキャベツとかキノコとか切っててよ」

にこ「やぁだ~! せっかく可愛い浴衣着てるんだし、出店とか回ってりんご飴とか綿菓子とか買って、にっこにっこにーってしたいなぁ♪」

ネロ(ホントめんどくさいなぁ、ニコの相手は…)

ネロ「つべこべ言ってないでちゃんと働いてよ。バイト代は出すって言ってるだろー? それに、美味しいたこ焼買って食べた人はみんなにこにこにーってなるんじゃないのー?(適当)」

にこ「う~ん、そうかも♪ やっぱりアイドルはみんなを笑顔にさせる仕事だから~」

ネロ「はいはい」


みもりん「最初に通ったたこ焼屋さんだ」
294: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 21:25:32.47 ID:+iJFT3Vk.net
ネロ「はーい、安くて旨いたこ焼だよー! 今だけお買い得、なんと1パック1000円! 早くしないと売り切れちゃうよー?」

みもりん「あのー」

ネロ「いらっしゃいませー、ってなんだ…すずこか」

みもりん「やっぱりネロだー! ってなんだって酷くなーい?」

ネロ「1パック1000円だよ。冷やかしなら帰ってよね」

みもりん「シャロと海未ちゃん見なかった? さっきはぐれちゃって…」

ネロ「シャロと海未ー? そんなの僕が知ってるわけ……」

ネロ(……待てよ……そうだ!)

ネロ「あー、もちろん知ってるよ」

みもりん「ホント? 二人はどこに…」

ネロ「でもタダじゃ教えられないなー。買ってくれるよね? たこ焼」

みもりん「うーん…、まぁいっか! あとでみんなで食べよーっと」

ネロ「どうもー、1000円ね」
ホカホカ

ネロ(やっぱり僕って商売上手ー♪)

みもりん「それで、二人は?」

ネロ「あ、あー……さっきあっちの方に歩いていってたよー」

みもりん「あっちの方かぁ……急いだらまだ間に合うかな」

にこ「もぅ~、ウソはどぅめどぅめどぅめ~!」

ネロ「だから出てくるなって言ってるだろー!」

みもりん「あ、ニコちゃんも一緒だったんだ? その浴衣、すっごく可愛いね」

にこ「そんなことないですよ~! あ、ニコが可愛いから自然とそう見えちゃうのかも~☆」

ネロ(ていうか一番邪魔してるのってニコなんじゃない……こんなんならバイト代払ってまで手伝わせるんじゃなかったよ…)

みもりん「今言ってたウソって…」
295: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 21:51:25.11 ID:+iJFT3Vk.net
にこ「ニコもずっとネロと一緒にいたんですけど、海未ちゃんたちなんて見てませんよ~?」

みもりん「えぇ? でもネロが今見たって…」

ネロ「僕は見たんだって! 勝手に嘘つき呼ばわりしないでくれる?」

にこ「よろしければニコたちも捜すのお手伝いしますよ♪」

ネロ「無視するなよ! ていうか、たちって何? 手伝うなんて僕、一言も言ってないんだけど!」

みもりん「そんな…、悪いよ…。せっかくのお祭りなんだし」

にこ「お祭りだからですよ。ニコも歩きたいなぁって思ってたところですし♪ そもそもせっかくのお祭りなのにキノコ切ってるだけじゃつまんないし~」

みもりん「ありがと。じゃあお願いしちゃおうかな」

にこ「きっとあの二人も今頃すずちゃんのこと捜してます。ほら、行くよ? ネロ」
グイッ

ネロ「だから何で僕までー!」
ズルズル


みもりん「そういえば、今日はそらは一緒に来てないの?」

にこ「もちろん来てますよ♪ でも、そらちゃんはお祭りの実行委員だから忙しいみたいで」

ネロ「今頃、テントの中で他の役員の人と麻雀でも打ってるんじゃない?」

みもりん「あー、だから橘田さんが出店やってたのか……ていうか何でそらがそんなことしてるの……」
296: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 22:28:50.43 ID:+iJFT3Vk.net
ネロ「ねー、すずこー! 僕、あの豚の丸焼きが食べたいんだけどー? 捜すの手伝ってあげてるんだし、買ってくれてもいいよね?」

みもりん「ぶ、豚の丸焼き? そんなの売ってるの?」

ネロ「ほら、あそこの屋台に」

みもりん「ホントだ…」

にこ「え~! 豚さんかわいそ~! 女の子なら、こっちのりんご飴とか♪」

ネロ「んじゃニコはそれにすれば? 僕はあれが食べたいのー」

にこ「うわっ、一万円もする~! こんなの買えないよ~!」

ネロ「だからすずこに頼んでるの。ニコなんかお呼びじゃないよ」

みもりん(ふふっ、二人ともホントの姉妹みたい。シャロと海未ちゃんを見てるみたいだなぁ…)

みもりん(シャロ……、海未ちゃん……)

ネロ「ねー、すずこ聞いてるのー? って、え……?」
クイクイッ

にこ「すずちゃん? 何で泣いてるんですか?」

みもりん「えっ? あれっ、おかしいな……はは、何でもないよ、何でも……」

ネロ「何でもないってことないだろ」

にこ「そうですよ、何かあったんですか?」

みもりん「そんな、私の考えすぎだから……シャロと海未ちゃんともう会えないんじゃないかって……そんなわけないのにね、あはは……」

にこ「すずちゃん…」

ネロ「すずこ…」

みもりん「ごめんね、心配かけちゃって……私、ダメダメだなぁ」
297: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 22:47:02.04 ID:+iJFT3Vk.net
ネロ「……」

にこ「きっとすぐ会えますよ! ニコの可愛さは宇宙一だから~♪ きっとあの二人も可憐な蝶のようなニコに気付いて」

ネロ「そんなの待ってたら蝶がサナギになっちゃうって。僕に任せて」

みもりん「ネロ?」

ネロ「シャロのことなら僕が一番良く知ってるんだから」

にこ「??」

ネロ「んー……勿体無いけどすずこの為だから仕方ないか」
ゴソッ

にこ「バナナ?」

ネロ「そう、バナナ。これを」
ポイッ

みもりん「えっ? 捨てちゃうの?」

ネロ「まぁ見ててよ」


ドドドドドド……


にこ「何かがすごい勢いで近付いてきてる?」

ネロ「ふふんっ♪ やっぱり僕の見立てに狂いは」

みもりん「シャロ!?」


ドドドドドド…ッ


コーデリア「バナナ!!」
パクッ

ネロ「ってコーデリアかよっ!!」


コーデリア「あぁ……過酷な重労働から解放され、やっと手に入れた自由……そう、私はまるで蝶のよう……」
パァーッ

いず様「ちょ、待ちなさい! コーデリア!」
バチーンッ

コーデリア「ぐほぁぁっ!! ムチで打たれ…、火に当てられ……私はまるでジャンヌダルクぅ…」
ズルズル

いず様「次、逃げ出したら……うふっ♪」
299: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 23:09:52.34 ID:+iJFT3Vk.net
みもりん「橘田さん……」

にこ「って失敗してるし~」

ネロ「くそー、コーデリアめー」

みもりん「二人ともありがとね。とりあえずもう少し歩いて捜してみよ?」

にこ「は~い。あ、ネロのトイズでどうにかできないの?」

ネロ「どうにかってどうするの?」

みもりん「そっか。ネロにもトイズあるんだよね」

ネロ「まぁね。でも電子機器とかないと…」

にこ「電子機器……携帯は? 携帯にちょちょいってやって、グィーンみたいな感じに♪」

ネロ「どういうことだよ……ていうかその頭悪そうな発言やめた方がいいよ」

みもりん「私も携帯くらいしか持ってないかなぁ…」

ネロ「……トイズがどうことよりも、その携帯でそらに連絡して放送で呼び出してもらうのが手っ取り早いんじゃない?」

みもりん「あ…」

にこ「そっか」

ネロ(この二人、もしかしたらシャロよりアホなんじゃない……? まぁ僕も今気付いたんだけど)

みもりん「そうだよ、それ! ありがと、ネロー」
ナデナデ

ネロ「そんなのよりお礼ちょうだいよ。小切手がいいかなー、額は…」

みもりん「さっそく、そらに電話してみるねー」

ネロ「…聞いてないし」

みもりん「ちゃんと二人には後でお礼するから。期待しててね♪」

ネロ「ホント!?」

にこ「そんな悪いですよ~」

みもりん「もしもーし、そらー? うん、今ねーお祭り来てるの」
300: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 23:23:03.25 ID:+iJFT3Vk.net
シャロ「あぅー、全然見つかりましぇん…」

海未「すずこ……心配です……」

シャロ「あっ!」

海未「すずこを発見したのですか!?」

シャロ「バナナの皮ー! わーいっ、ラッキー♪」
シュバッ

海未「こらっ、はしたない真似しないでください!」
グイッ

シャロ「ぐぇっ!! す、すいません……いつもの癖で……」

海未「まったく……真面目に捜してください。すずこが心配ではないのですか?」

シャロ「そんなの……心配に、決まってるじゃないですか…」

海未「シャーロック……」

海未(そうですよね……私ですらこんなに胸を引き裂かれる想いなのに、幼いシャーロックはもっと……。心配をかけまいと気丈に振る舞って……それを私は……)

シャロ「あっ、お面がいっぱーい!」
ピョンッ

海未「……」


海未「……」

シャロ「あぅー……無言で引きずるのはやめてくださいー…」
ズルズル
301: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/13(木) 23:45:07.32 ID:+iJFT3Vk.net
シャロ「はひゅぅ……」
フラフラ

海未「背中乗りますか?」

シャロ「だいじょぶです……まだガンバれます……」

海未「偉いですね、シャーロック。すずこがいたら、きっと褒めてくれますよ」
ナデナデ

シャロ「スズコさん……早く会いたいです」

海未「私もです。会ったら思いきり叱ってあげましょう」

シャロ「いっぱいいっぱい、甘えてやります」

海未「ふふっ」

シャロ「あ、そうだ!」

海未「……?」

シャロ「会場の放送を借りてスズコさんを呼び出してもらうんです! そうすればスズコさんもそれを聴いて」

海未「それは私も考えていました。ですが……この大勢人がいる中、すずこの名前を放送してしまえばどうなるか…」

シャロ「スズコさんじゃなくてファンの方がたくさん集まってきそうですねー」

海未「はい……。しかし、これだけ捜しても見付からないとあらばその手段を取ることも視野に入れなくては」

シャロ「あのテントがそうですかね?」

海未「……すずこの名前ではなく、私かシャーロックの名前で放送してもらえば…」

シャロ「あぁ、なるほどー」


『迷子のお知らせです。会場にお越しの園田海未さん、シャーロック・シェリンフォードさん、お姉さんがお捜しです。至急運営本部まで──』


シャロ「あたしたち呼ばれてます?」

海未「くっ…、恥ずかしすぎます…!」
302: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/14(金) 00:02:53.42 ID:JVq8poXQ.net
シャロ「早く早くー、行きましょ! ウミさん」

海未「うぅ……こんなことならさっきお面を買っておけば……」


シャロ「こんばんわー。シャロですよー?」

「はやっ! もう来てるし!」

シャロ「おや? あなたは……」

海未「どうりで先程の放送、聞き覚えのある声だと思いました…」

そらまる「にっこにっこにー♪ つってね」

海未「いや…、それは言ってませんよね?」

シャロ「ソラさん!」

そらまる「迷子のお二人様、保護完了っと。ダメじゃん、すずに心配かけたりしちゃー」

シャロ「迷子はスズコさんの方ですー」

海未「はい、すずこです」

そらまる「へ? そうなの? でも電話では二人が迷子になっちゃったって……、まぁ確かに一人の方が迷子か…」

海未「すずこは…、ここにはいないのですか?」
キョロキョロ

シャロ「スズコさーん、怒らないので出てきてくださーい」

そらまる「さっき電話きたから、そろそろ…」


バッ……


みもりん「シャロ……! 海未ちゃんっ……!」

海未「すずこ…!」

シャロ「スズコさん!」
303: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/14(金) 00:27:16.67 ID:JVq8poXQ.net
みもりん「よかった……よかったよぉ……ぐすっ、シャロ……っ、海未ちゃんっ……」

シャロ「会いたかったですー! 寂しかったですー! スズコさんっ……」
ギュッ

海未「もぅ……迷子くらいで、大袈裟ですよ……っ」


そらまる「いやぁ……最近、涙腺緩くなって……うるっときちゃうよね…」

ネロ「…そう?」

にこ「うんうん、ニコの浴衣の袖も涙でびっしょり~」

ネロ「いや、どこがだよ! からっからじゃん!」

そらまる「……ん? あれ…、ニコにネロ。すずと一緒にいたの?」

ネロ「シャロたちを捜すの協力してあげてたんだ。偉いでしょ?」

にこ「そうだねぇ、ネロも最後の方は真面目に手伝ってたかも~」

ネロ「むっ…、ニコは一言余計なんだよ!」

そらまる「二人とも偉い偉い。ご褒美あげよっかー?」

ネロ「ホント!? そらにしては気が利くじゃん」

にこ「何でそらちゃんが?」

そらまる「私からのご褒美は……、私!」

ネロ「は?」

そらまる「いやぁー、やーっと自由時間になったから一緒に遊んであげようかなーって。お気に召しませんでしたかねー?」

にこ「ニコは~、そらちゃんと一緒に遊べてと~っても嬉しいよ?」

ネロ「ま、まぁ……別に遊んであげてもいいけど」
309: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/14(金) 23:21:28.00 ID:JVq8poXQ.net
ヒューーーーン…………ドーーンッ


シャロ「わぁーきれーい」

海未「やはり良いモノですね」

にこ「そらちゃん、そらちゃん! 花火をバックに一緒に写真撮ろ♪」

そらまる「ほーい」

みもりん「あ、じゃあ私がシャッター押してあげる」

にこ「わぁ~、ありがとうございます~☆」

みもりん「はーい、撮るよー! せーの」
カシャッ

そらまる、にこ「「にっこにっこにー☆」」

みもりん「海未ちゃんとシャロもこっち向いてー! はい、にこにこにー?」
カシャッ

海未「そ、そんな急にっ…」

シャロ「にこにこですー」

みもりん「あははっ、海未ちゃん変な顔になってるー」

海未「すずこがいきなり撮ろうとするからっ…」

そらまる「ほら三人一緒に撮ってあげるから、並んで並んでー」

みもりん「あ、ホント? よろしく、そらー」

シャロ「わーい」

みもりん「海未ちゃんももっとくっついて」

海未「は、はい…!」

そらまる「いいー? 3、2、1…」
カシャッ
311: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/14(金) 23:43:47.40 ID:JVq8poXQ.net
ヒューーーーン…………ズドーンッズドーンッズドーンッ


にこ「やぁ~ん、今のすっごくおっきかった~☆」

海未「三連発ですね」


ネロ「ふわぁぁ……こんなのの何が楽しいんだか…」
ゴロン

そらまる「ネロ」

ネロ「んー…、何ー?」

そらまる「シャッターチャーンス」
カシャッ

ネロ「ちょ、何いきなり撮ってるんだよ!」

そらまる「ネロのぼっち記念日を記録に残してあげようかなーって」

ネロ「ぼっちじゃないからっ! 勝手に変な記念日作るなよなー」

シャロ「ネロー、ネロもこっちで一緒に花火見よー?」

海未「もうすぐクライマックスみたいですよ」

にこ「早くこっちこっち~」

ネロ「…いいよ。ここからでも見えるし」

シャロ「だめですー! あたしはネロと一緒に見たいのー!」
グイグイッ

ネロ「わ、わかった、わかったから引っ張るなって!」

海未「ふふ、この満天の星空に咲く大輪の花火を見ればネロの歪んだ心も少しは清められるでしょう」

ネロ「海未は僕のことを何だと思ってるんだよ…」


ヒューーーーン…………ドーーンッ


シャロ「あ、今のかまぼこの形してました!」

にこ「え~、ホントに~?」

海未「私にはそうは見えませんでしたが」

シャロ「ホントですー! ねぇ、ネロ?」

ネロ「……」
312: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/14(金) 23:58:46.31 ID:JVq8poXQ.net
シャロ「……ネロ?」

ネロ「……ふーん、案外悪くないじゃん」

シャロ「ネーロー?」

海未「ふふっ」

にこ「くすっ♪」

ネロ「な、何だよ! こっち見るなって!」


みもりん「あはは、子供たち楽しそうだねー」

そらまる「だねー。……! くふっ、ふふふっ」

みもりん「どした? 気持ち悪い笑い方して」

そらまる「いやぁ、ね。すず以外、四捨五入したら20歳なんだなーって思って」

みもりん「四捨五入はしないで!!」

そらまる「ごめんごめん。あ、私も含めてね?」

みもりん「わかってるから! わざわざ言わなくていいから!」

そらまる「あはははっ、すずは大人の魅力溢れて素敵って話」

みもりん「あ、そういうこと? でしょでしょー?」

そらまる「私もいずれはすずみたいな気品に満ちた女になりたいなーって思ってるわけですよ」

みもりん「うそうそー! 絶対うそだよー!」
313: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 00:40:03.67 ID:14KLkzS2.net
そらまる「いやこれが結構ガチなんだよねー」

みもりん「はいはい、そうですかー。なわけないじゃん……私、ダメダメだしー。シャロにどんどん近付いていってるくらいダメダメだしー、海未ちゃんにはよく怒られてるしー」

そらまる「でもあの二人はすずのことが大好きでしょ?」

みもりん「それは、まぁ…」

そらまる「だったら、それってそういうことなんじゃない?」

みもりん「……あー、うん。そだねー」

そらまる「そゆこと」

みもりん「舞茸入りたこ焼き食べる?」

そらまる「何それ……食べる」

みもりん「ほい、口開けてー」

そらまる「あぁーん……はぐっ、もぐもぐ……美味しい、けど」

そらまる「あー…、舞茸入りってそういうこと……タコは入ってないんだ…。ケチな屋台もあんだねー。いくらしたの?これ」
モグモグ

みもりん「1000円」

そらまる「たっか!! ぼったくりでしょ、それ!! 何でそんなとこで買ったの…?」

みもりん「だってネロが…」



シャロ「あー、終わっちゃいましたー」

海未「祭りの終わりを知らせるように、少し寂しく感じてしまいますね」

にこ「どうだった? ネロ」

ネロ「まぁまぁかな」

そらまる「ネロ」

ネロ「あ、そら。屋台閉まらないうちにもう一回……え? なんか怒ってる?」

にこ「バレちゃったんじゃない? たこ焼き2000円で売ってたこと~」

そらまる「に、2000円……だと……?」

ネロ「い、いやっ、いくらで売ろうが僕の勝手じゃん!」
315: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 01:01:16.59 ID:14KLkzS2.net
そらまる「いやー、実行委員としてそういうの見過ごすわけにはいかない宿命っていうかー」

にこ「やぁ~ん、そらちゃんこわぁ~い! ネロもいい加減、観念したら~?」

ネロ「ぐっ……あ、僕、屋台の片付けしなきゃ!!」
タタタタッ

そらまる「ちょ、待て待てー」

にこ「ニコ~、ネロの屋台の場所知ってるよ~☆」

そらまる「さすがニコ、んじゃ案内よろしく」

にこ「はぁい、こっちだよ~♪ にっこにっこにー☆」

そらまる「にっこにっこにー☆」

そらまる「あ、三人ともバイバーイ! にっこにっこにー☆」

にこ「にっこにっこにー☆」

シャロ「にっこにっこにー!」

みもりん「こう…、かな? にっこにっこにー♪ じゃあねー、そらー」

海未(すずこ、可愛い……////)

みもりん「ん?」

シャロ「顔赤くないですか? ウミさん」

海未「そ、そんなことないです…! きっと花火の熱が移って…」

みもりん「どんだけ至近距離だよ!」

海未「それより、私たちもそろそろ帰り支度をしましょう」

シャロ「えー! もう帰るんですかー?」
317: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 01:26:34.08 ID:14KLkzS2.net
海未「もう充分堪能したでしょう?」

シャロ「うーん……まだやり残したことがあるようなないような」

みもりん「やり残したこと?」

シャロ「はい、何かはよくわかりませんが…」

海未「そんなことはないでしょう。今日は一日中遊んでいたではありませんか」

みもりん「そだねー、今日はいっぱい遊んだねー! ホテルでお昼ご飯食べて、この浴衣も買って、神田明神に行って…」

海未「神田明神……あっ! 荷物……、荷物を楠田さんに預かってもらっているままでした」

みもりん「あぶなー、忘れるとこだった…」

シャロ「うぇ……またあの階段を登るんですかー?」

海未「はい、今度は自力で登ってくださいね?」

シャロ「今日はぐっすり眠れそうですー…」

みもりん「いつも気持ち良さそうに寝てるじゃん」

海未「では、神田明神に…」


「早く早くー!! 早くしないと花火終わっちゃうって!!」

「はぁっ、はぁっ……!! それ…、私の自転車なんだけど……何で穂乃果が乗ってるの!?」

穂乃果「それはね、恵海ちゃん。穂乃果が走るのに疲れちゃったからだよ」

えみつん「だからって何で私が走らなきゃ…っ」

穂乃果「ファイトだよっ!」

えみつん「ファイトだよ♪ じゃねーっつーのっ!!」
320: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 02:07:31.31 ID:14KLkzS2.net
穂乃果「いぇーい! 到着ー!」

えみつん「キツい……、頭クラクラする……」

穂乃果「大丈夫だよ! キレイな花火を見れば頭もスッキリして疲れもふっ飛ぶから!」

穂乃果「キレイな花火を見れば……花火を、見れ…ば…………あれ?」


シーーン……


えみつん「…………ねぇ、もしかして」

海未「花火ならつい先程終わってしまいましたが」

穂乃果「えっ…、えぇーーっ!?」

えみつん「ほーのーかー?」

穂乃果「お、おかしいな……」

えみつん「穂乃果が走ればギリギリ間に合うからって言うから、あんなに全速力で走って…」

穂乃果「い、いやぁー……間に合うはずだったんだよ? 穂乃果の予定では」

えみつん「予定? ふーん…、外が真っっっ暗になるまで家でぐーぐー寝てたのが? 立派な予定ですことー」

穂乃果「え、恵海ちゃんだって一緒になって寝てたじゃん!!」

えみつん「わ、私はあんまりにも穂乃果が気持ち良さそうに寝てるから……それにおやつにお饅頭いっぱい食べちゃったし、それで…」

穂乃果「えぇー! それって穂乃果のせいなのー!? 違うよね? そこの人……って、あれれ? 海未ちゃん?」

海未「やっと気付いてくれましたか…」
321: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 02:33:09.58 ID:14KLkzS2.net
みもりん「えみつーん!」
ギューッ

えみつん「えっ? す、すず!? ちょ、私今すごい汗掻いてるからあんまくっつかない方が…」

みもりん「うぇ…、じゃやめとく」

えみつん「ご、ごめんね…」

みもりん「うそうそ。そんな走ってきて花火見れなかったなんて災難だねー」

えみつん「それな! すずたちは見てたんでしょー? いいなぁー」

シャロ「すっごくきれいでしたよー」

えみつん「おぉ、シャロちゃん」
ペタペタ

シャロ「あぅー」

えみつん「ホント、シャロちゃん可愛いー」
ペタペタ

シャロ「あぅぅー」

みもりん「うちの子をペタペタするのやめてくれます!?」

えみつん「シャロちゃん、うちの子になっちゃおっか?」
ペタペタ

シャロ「はぅ~~、えみつんさんの胸ふかふかして気持ちいいですー////」

みもりん「うぅ……、私だってあるもん!」
327: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 16:02:12.85 ID:14KLkzS2.net
穂乃果「はぁー、花火見たかったよー…」

海未「残念でしたね。まぁ探せば他にもお祭りは開催されているでしょうからまた日を改めて…」

穂乃果「それじゃダメなの! 今日じゃなきゃ」

海未「……? 何か特別な理由でも?」

穂乃果「ふふふ、それはね……穂乃果が今日花火を見たいから!」

海未「あぁ、そうですか……」

穂乃果「海未ちゃん反応つめたーい! もうっ…、穂乃果事だと思って…」

海未「その通りですからね、ふふっ」

穂乃果「こうなったら、恵海ちゃん!」

えみつん「だね、穂乃果」

海未「??」

穂乃果「いよいよもう一つの作戦に移す時がきた…」

えみつん「うん、そう……プランBに!」

みもりん「プランB?」

シャロ「なんですか、それー」

海未「聞かない方が良いかもしれません……」

えみつん「あ、そうだ。すず、明日は仕事入ってる?」

みもりん「うん、夕方からだけど」

えみつん「なら大丈夫だね」

みもりん「何が?」

穂乃果「海未ちゃんも明日は予定ないから」

海未「何故、穂乃果が私の予定を把握しているのですか…? まぁ、特に用事はありませんが」

えみつん「シャロちゃんは……ニートだから平気か!」

シャロ「似たようなモノですからねー」

海未「いいんですか!? そこは否定してくださいっ!」

穂乃果「じゃあ決定ー! 海未ちゃんたちも穂乃果たちと一緒に花火しよ!」
328: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 16:15:27.05 ID:14KLkzS2.net
海未「そんな勝手に……私たちはこれから帰宅するところで」

えみつん「いいよねっ? すずー」

みもりん「えー……いいよ! えみつんの頼みだから」

海未「す、すずこっ…」

穂乃果「海未ちゃんは嫌なのー?」

海未「嫌、というわけではないのですが……今日は一日中歩き回っていましたので、すずこの疲れが心配で…」

みもりん「私なら大丈夫大丈夫」

海未「なら構いませんが……決して無理はしないでくださいね?」

みもりん「気遣ってくれてありがと。海未ちゃん」

穂乃果「心配はご無用! だって今から行く場所はすっごーーくくつろげる所だから!」

シャロ「へー」

穂乃果「ご飯も食べれて、ごろーんって横にもなれて、人の目も気にならない」

海未「え? 花火をするのですよね?」

穂乃果「うん! 恵海ちゃんのおうちで」

えみつん「おうちで花火パーティーー! いえーい! パチパチパチー」

みもりん「おうちで花火パーティーって……μ'sのドラマパートにありそうなタイトルだ」

海未「家で花火なんて出来るのですか…?」

穂乃果「まぁまぁ細かいことは気にしないで、さぁ行こう!」

シャロ「はーい、みんなで花火ー!」
329: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 16:32:12.84 ID:14KLkzS2.net
海未「ま、待ってください…!」

穂乃果「ほぇ?」

海未「その前に私たちは荷物を取りに行かなければならなく…」

みもりん「あ、そうだったね」

えみつん「どこに?」

みもりん「神田明神。くっすんに預かってもらってるの」

えみつん「んー、じゃあすずたちがそれを取りに行ってる間に私たちで色んな買い出し済ませちゃおっか?」

海未「そうしていただけると助かります」

穂乃果「…海未ちゃん、そのまま帰ったりしないよね?」
ジーッ

海未「し、しませんよ! そんなこと…」

えみつん「じゃあじゃあ、万が一にも逃げられないように……シャロちゃんを人質に預かっておこう!」

穂乃果「おぉ! ナイスアイデアだよ! さすが恵海ちゃん!」

シャロ「あぅー、捕まっちゃいましたー!」

海未「その割には随分と嬉しそうですね」

みもりん「シャロー、絶対に絶対に助けに行くからねー!」

シャロ「はい、信じてます! スズコさん!」

えみつん「はい、行くよー。シャロちゃん」

穂乃果「シャロちゃん、お腹空いてる?」

シャロ「はい、とっても!」

えみつん「何食べたい?」

シャロ「カマボコ……と見せかけて、カマボコです!」
330: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 16:45:41.27 ID:14KLkzS2.net
シーーン……


みもりん「……」

海未「……」

みもりん「さすがに夜になると人もいないね……」

海未「そう、ですね……」

みもりん「海未ちゃん、もしかして怖がってる……?」

海未「ま、まさかっ! 幽霊などいるわけありませんし……まぁ怖いとすれば、煙草と缶チューハイを手にし、たむろしている不当な輩ですかね……」

みもりん「それ、怖いね……すごく」

海未「こんな時間になってしまいましたが、楠田さんは待っていてくれているのでしょうか…」

みもりん「うん、さっき連絡したら待っててくれるって」

海未「では安心ですね……さぁ行きましょうか」

みもりん「……」

海未「すずこ……?」

みもりん「やっぱり怖いよぉ……暗いし、肌寒いし、あっちの方でカサカサ音が聴こえるし…」

海未「大丈夫ですよ。暗いのは夜なので当然ですし、日が暮れて気温も下がっているせいです。あの音はただの風で葉が揺れているだけ…」

みもりん「手…、握ってて……お願い……」

海未「はい……。何が起こっても私がすずこを守ります。安心してください」

みもりん「ありがとぉ……海未ちゃん……」
331: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 17:05:50.14 ID:14KLkzS2.net
みもりん「きゃっ!!」
ギュッ

海未「どうしました?」

みもりん「い、今……向こうの方でガサッて音が……」

海未「風でしょう? ふふっ、本当にすずこは怖がりですね」

みもりん「笑わないでよぉ……ぐすっ…」

海未「さぁそろそろ着きますよ」

みもりん「う、うん……」


海未「誰も見当たりませんね……」

みもりん「く、くっすぅん……? どこ……?」

海未「希、いるのですか?」


シーーン……


みもりん「で、電話してみりゅ…」


ザッ…


みもりん「ひぃっ!!」


ザッ…ザッ……


海未「け、気配……?」

みもりん「た、助けて……海未ちゃん……」

海未「か、必ず……私がお守りします……!」

ザッ…

ザザッ…

ザザザッ…

「わぁーっ!!」

みもりん「きゃああああああっっ!!!!」

海未「す、すずこ! 落ち着いてください! 私の後ろに」

くっすん「こんばんわ」
ヒョコッ
332: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 17:19:59.60 ID:14KLkzS2.net
海未「く、楠田さん…!?」

みもりん「いゃ…、やだ……たすけて……」
ガタガタ

海未「すずこ、大丈夫です。楠田さんです」

みもりん「ぇ……?」

くっすん「くっすんです」

海未「もう……驚かせないでください」

みもりん「えぇ……? くっすんはお化けなの……?」

海未「いえ、そうではなく……単に楠田さんが私たちを驚かせただけ、というか」

くっすん「あははっ、みもりん怖がりすぎー」

みもりん「…………」
ジーッ

くっすん「あは、は……」

みもりん「…………」
ジーッ

くっすん「……ごめんなさい」

海未「すずこ、涙を拭ってください」

みもりん「うん……」
フキフキ

海未「本当に心臓に悪いです」

くっすん「ごめんごめん、でも驚かせようって言い出したのは私じゃなくて」

ザザッ…

希「わしわしわしわしーっ!!」
ムギュッ

海未「ひっ、きゃぁぁぁぁぁ!!!! 」

くっすん「希なんだけど……って遅かったかな」

海未「の、希っ!!」

希「こんな遅くに大声出したらご近所さんに迷惑やって。海未ちゃん」

海未「誰のせいですか! 誰の!」
333: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 17:39:07.52 ID:14KLkzS2.net
くっすん「はい、これ荷物」

みもりん「……どうもありがとうございます」

くっすん「みもりんー、機嫌直してよー」

みもりん「別に怒ってないよ? 普段からこんな感じだから。くっすんに対してはね」

くっすん「ごめんっ、ごめんって! みもりんー! このぼた餅あげるから許してー」

みもりん「わぁ、ぼた餅ー! そうそう、ぼた餅にはα波がいっぱい…ってこんなんで許すかっ!」

くっすん「希ぃー、みもりんがぁー…」

海未「というか、希も何か言うことは……?」

希「ごめんなさい」

くっすん「ごめんなさいでした」

海未「どうします? すずこ」

みもりん「…今回だけは許してあげる。でも、次やったら…」

くっすん「やったら……?」

みもりん「リリホワはりっぴーと二人でやることにする」

くっすん「えぇーー!!」

希「ということは必然的にウチも…」

くっすん「ていうか、みもりんにそんな権限ないよね!?」

みもりん「さぁー? どうかなー? あははっ」
334: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 17:49:44.73 ID:14KLkzS2.net
海未「何はともあれ、荷物の件ありがとうございました」

くっすん「いえいえー」

みもりん「じゃあそろそろ行こっか。えみつんが待ってるし」

くっすん「え? えみつん? 何それ何それー」



希「あぁ、それでシャロちゃんは一緒やないんや」

くっすん「いいなー、私も行きたーい!」

みもりん「あ、来るー?」

希「いや、くっすんは明日朝早くから仕事やん」

くっすん「ちゃんと起きれるもん!」

希「だーめ。それで何度ウチが助けてあげたことか」

くっすん「むぅー」

みもりん「えみつんに言っといてあげるね。くっすんが遊びたがってるって」

くっすん「絶対ね! 絶対!」

海未「では行きましょう」

みもりん「うん。じゃあねー! くっすん、希ちゃん」

くっすん「バイバーイ」

希「夜道には気を付けてなー」
335: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 18:19:53.22 ID:14KLkzS2.net
みもりん「もしもしー、えみつんー? え? もう家着いちゃった? ごめんごめん」

みもりん「うん、じゃあ急いで向かうねー」


みもりん「もう家だってー」

海未「かなり時間を食ってしまいましたからね。シャーロックは迷惑をかけていないでしょうか…」

みもりん「えみつんも穂乃果ちゃんもシャロのこと気に入ってたし、平気じゃない?」

海未「それもそうですね。遅くなってしまいましたが、これからお邪魔する身です。私たちも何か手土産でも買っていきましょう」

みもりん「だねー。何がいいかなー?」

海未「新田さんは何がお好きなのですか?」

みもりん「んー、なんだろ。恐竜?」

海未「……では恐竜を買っていきましょう」

みもりん「どこに売ってるの?」

海未「……コンビニならある程度は品揃えされているのではありませんか?」

みもりん「そだね! んじゃ、コンビニへ…」

海未「ツッコんでください!」

みもりん「何のこと?」

海未「絶対わかっているでしょう…」

みもりん「わかる、わかるよ。海未ちゃん」

海未「何がですか…?」

みもりん「私もシャロもボケ倒してると海未ちゃんもたまにはボケたくなっちゃうんだよね?」

海未「寸分の狂いもなくその通りです……。が、ツッコミ不在はとても辛い……」

みもりん「うんうん」

海未「というか何故、すずこは私にだけ何も言ってくれないのですか!」

みもりん「ん? いやぁ、そういうのもありじゃん?」

海未「はぁ……」

みもりん「あり? 何の話してたんだっけ?」

海未「…もう忘れました」
336: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 18:46:52.50 ID:14KLkzS2.net
ピンポーン……


えみつん「あ、多分すずたちだ! ちょっと今手が離せないから穂乃果、お願い」

穂乃果「はーい!」


穂乃果「えっほ、えっほ……はいはい、今出ますよー」
ガチャ

みもりん「こんばんわー」

海未「お待たせしました」

穂乃果「待ってたよー。ささ、上がって上がってー」

みもりん「おじゃましまーす」



えみつん「あ、いらっしゃーい。待ってて、もうちょっとでご飯できるから」

みもりん「何か手伝うよ」

えみつん「ホント? じゃあそこにお皿並べてくれる?」

みもりん「あーい」


海未「ちゃんと良い子にしていましたか? シャーロック」

シャロ「はい!」

穂乃果「シャロちゃんにね、トイズ見せてもらってたんだー」

海未「不思議ですよね。私はもう見慣れてしまいましたが」

穂乃果「これがあれば離れれてもつまみ食いができる!」


フワフワ……


シャロ「カマボコの踊り食いですー」

穂乃果「お肉ー! おいひぃ……はぐはぐっ…」

海未「……貴女たちは」
338: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 20:20:55.92 ID:14KLkzS2.net
穂乃果「はふー、お腹いっぱーい」

シャロ「幸せですー」

海未「二人ともあんなに食べた後でよくこんなに食べられますね……。穂乃果の練習メニューを見直す必要がありそうです」

穂乃果「うぇぇーっ! ちょ、あれ以上ハードにされたら穂乃果、倒れちゃうって!」

みもりん「んー! 相変わらずえみつんの手料理はおいひぃー! いつでも私の旦那になる準備は万端ってことかなー」

えみつん「えぇっ! 私が旦那なの?」

みもりん「もち。これからも精進したまえー♪」

えみつん「ガンバりますっ!」


穂乃果「よし、ご飯を食べた後はー」

シャロ「花火ー!」

海未「こ、こんなに買ったのですか!? すごい量…」

みもりん「でも、どこでやるの? さすがに部屋の中ってわけじゃないよね?」

えみつん「縁側かなー。そっちの窓開けてみて」

みもりん「ここ? あ、ホントだ! すごーい!」
ガララッ

海未「すごい家ですね…」

みもりん「おぉー、なんかテンション上がってきたかも!」

穂乃果「シャロちゃん、半分持って!」

シャロ「はーい!」

穂乃果「よーしっ、ゴー!」
タタタタッ

海未「待ちなさい、穂乃果! 火をつけるのは水を溜めたバケツを用意してからっ」
339: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 20:32:59.40 ID:14KLkzS2.net
パチパチパチパチ……


穂乃果「あはははっ」

シャロ「おっきい花火を見るのも良いですけど、近くでやる花火も楽しいですー!」

海未「こうして縁側に腰掛け、花火をするのは風情がありますね」

みもりん「あ、消えちゃった……えみつん火ちょうだーい!」

えみつん「はいはーい! ほいっ」

みもりん「わっ、ついたついた! ねーねー、見てー! 海未ちゃーん」
バチバチ

海未「見ていますよ…って、何本持ってるんですか! こ、こっちに向けないでください!」


穂乃果「次はメインの打ち上げ花火だー!」

海未「う、打ち上げ!? この場所で!?」

穂乃果「いいよね? 恵海ちゃん」

えみつん「いいよー」

海未「いいんですか!?」

シャロ「あたし火つけたーい!」

みもりん「シャロ、火付いたらすぐ離れなきゃだよ」

シャロ「はーい! いきまーす」
カチッ


バチバチッ……ヒューーンッ……

ドーーンッ
340: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 20:43:39.62 ID:14KLkzS2.net
みもりん「わぁー、すごいすごーい!」

穂乃果「まだまだいっぱいあるよー!」

みもりん「次、私が火つけるー♪」

海未「火傷しないように気を付けてくださいよ」

みもりん「子供じゃないんだから、だいじょぶだってー」
カチッ


ヒューーンッ……ドーーンッ


みもりん「あはっ、すっごい音ー! 楽しいー! こんな風に花火するの何年振りだろ」

みもりん「ねぇねぇ、線香花火も買ってる? あ、でもこれは一番最後だよねー」

みもりん「じゃあさ、次は……あれ?」


みもりん「ねぇー! 何でみんな中入ってるのー? もう終わり? まだこんなにあるのに…」


みもりん「ちょっと、一人にしないでよー! 私もそっち行くー」
ガララッ


みもりん「どしたの? 休憩?」

えみつん「……うん、外は冷えるから」

みもりん「だよねー、私もちょっと寒くなってきちゃって。何か温かい飲み物とかある?」
342: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 20:54:15.09 ID:14KLkzS2.net
みもりん「みんなも何か飲むー? 取ってくるよー」

えみつん「私は、いいかな……」

穂乃果「……穂乃果も」

海未「……っ」


みもりん「……? ねぇ、どうしたの? さっきから変だよ、みんな」

えみつん「……」

穂乃果「……」

みもりん「ねぇってば!!」

みもりん「何で……? 何で、海未ちゃん泣いてるの……?」

海未「ひぐっ……うぅ……っ、泣いて…なんか……っ、いません…、よ」

みもりん「どうしたの……? 何で……何でシャロもさっきから黙ったままなの!?」

シャロ「……っ」

みもりん「黙ってちゃわかんないよ! ねぇっ! 二人とも!」

海未「うぅ……っ、ひぐっ……うぁ…っ」

シャロ「……っ」

みもりん「答えてよ……お願いだから、ねぇ……」

えみつん「……すず、ごめんね」

穂乃果「恵海ちゃん…」

えみつん「黙ってて……隠してて……ごめん……」

みもりん「えみつん……?」

えみつん「騙しててごめん……」

みもりん「え? ちょっと言ってる意味わかんないんだけど…」

えみつん「これは、ね……花火パーティーじゃなくて……」


えみつん「……お別れ会なの」
344: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 21:06:06.68 ID:14KLkzS2.net
みもりん「お別れ、会……? 誰の……?」

えみつん「……」

海未「うぅっ……ぁ……ひぐっ、嫌……です……いや……っ」

シャロ「……がまんしなきゃっ……がまんしなきゃいけないって、言ってたのは……ウミさんなのにっ、あたし……あたしっ……うっ、うわああぁぁぁーーんっ!!」

みもりん「ホントによく、わかんないんだけど……シャロ? 海未ちゃん……?」

海未「いやですっ……離れたくないのにっ……ずっと、ずっと一緒にいたいのにっ…」

シャロ「あたしだって! あたしだってー!!」

みもりん「お別れ……? シャロと、海未ちゃんと……私が……?」

みもりん「嘘、だよ……そんなの……!」

えみつん「すず……これは」

みもりん「だって、だって! 今日、二人と一緒にいっぱいいっぱい色んな所に行って遊んで、楽しい思い出たくさん作って……!!」

みもりん「終わりってこと……? 楽しい時間はこれで終わりってこと……? やだよ……そんなの絶対やだよっ!!」

海未「私だって……っ、私だって嫌ですよ…っ!! でもっ、でも……仕方のない……こと、で……」

シャロ「ひぎゅっ、うぁっあああっ……いやですぅ、いやですぅっ……!!」

みもりん「……そう、なんだ……本当なんだ……」
345: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 21:19:19.36 ID:14KLkzS2.net
みもりん「……シャロ、海未ちゃん、こっち来て……っ」

海未「は、ぃ……っ」

シャロ「スズコさんっ…」

みもりん「楽しかったね……今日。すっごく……すっごく……私、幸せだったよ」

海未「わ、私…、もっ……」

シャロ「うぁっ…、ぇぐっ、もっと、一緒に……ずっと、ずっと遊んでいたかったですっ……」

みもりん「いられるよ……きっと……。だって、私はシャロのことも、海未ちゃんのことも、世界で一番大好きなんだから……っ」

海未「すず、こっ……わたしも…、だいすき……ですっ……」

シャロ「いやです……っ、やっぱり……やっぱりいやですぅーっ!!」

海未「シャーロックっ…!!」

みもりん「ねぇ…、ぎゅって……抱きしめても、いい……?」

海未「お願い、しますっ……」

シャロ「うぁ…、うああぁぁんんっ!!」

みもりん「シャロっ! 海未ちゃんっ!」
ギュッ
346: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 21:28:07.17 ID:14KLkzS2.net
海未「すずこ……っ、今日……言っていましたよね……? わがまま言ってもいいって……」

みもりん「うんっ……なんでも、なんでも聞くよ…」

海未「だったら……、約束してください……」

海未「私と、シャーロックのこと……ずっと忘れないって……大好きでいてくれるって……!!」

シャロ「あたしたちもっ、スズコさんのこと……ずっとずっと大好きですから……っ、スズコさんも……」

みもりん「……ばか」

みもりん「当たり前だよ……そんなの……。だって、こんなに温かい……」

みもりん「二人の温もり……忘れないよ。ずっと、一生……覚えてるよ…っ」

海未「ありがとう…ございますっ……よかった……ぐすっ…」

シャロ「スズコさんっ、スズコさん……大好きですぅ、大好きですぅっ……!!」

みもりん「ありがとう……本当に、ありがとう……」

海未「すずこ……」

シャロ「スズコさん……っ」


みもりん「──シャロ」

みもりん「──海未ちゃん」
347: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 21:29:40.57 ID:14KLkzS2.net
──────────
────────
──────
────
──


目を覚ますと二人はいなくなっていた。
起き抜けの空気によって徐々に鮮明になっていく頭の中。周りに視界をやれば、そこは見慣れた自分の部屋。

さっきまでの出来事を夢、と受け入れることは意外にも簡単で、二人との記憶が現実のモノではないということも自然と納得できた。

こういうところで変にドライなのは性分だから仕方ないのかな。寂しくない、悲しくなんてない……って言ったら嘘になっちゃうけど。
夢の中で溢した涙を現実に持ち帰ってしまうのは何か違う気がする。

だって約束したんだ。

忘れない、ずっと一緒にいるって。
だからシャロも海未ちゃんも私の中で存在し続けている。今だって。
ほら、目を閉じれば二人が笑ってる。

「シャロ……。海未ちゃん……」

声に乗せれば、呼び返してくれる。

『スズコさん!』『すずこ!』

私、幸せだよ。二人に出逢えて本当によかったって思ってるよ。

だから、伝えたい。

応援してくれているみんなに、シャーロック・シェリンフォードと園田海未の魅力を余すことなく。
みんなに、もっともっと好きになってもらえるように。愛されるように。

それが、私の役目。望み。夢──。

だから──、これからも

せいいっぱい、つたえたい!
348: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 21:30:35.62 ID:14KLkzS2.net
「さて、と……今日もお仕事ガンバろー!」

「って、え……?」


手帳を見て唖然。カレンダーを見て更に唖然。

ミルキィ、ラブライブ、ミルキィ、ラブライブ、ミルキィ、ラブライブ、ミルキィ、ラブライブ──

砂利道のように敷き詰められたレッスンの予定。
そうだった……昨日は今年最後の一日オフの日だったんだ。

「ふふふふ……」

おかしくなったわけではない。辛いわけでもない。
これは武者震い。のぞむところだ! 嬉しいんだ。楽しみなんだ。

また二人に、会えることが──。

シャロ、海未ちゃん──実は私はね、二人の一番のファンなんだよ! なーんてね。


『お正月だよ! ミルキィホームズライブ2013』(2013年1月2日 TOKYO DOME CITY HALL)

『μ's New Year LoveLive! 2013』(2013年1月3日 TOKYO DOME CITY HALL)



「……ばいやー」



━━fin━━
352: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2014/11/15(土) 21:51:06.53 ID:14KLkzS2.net
前スレでファーストライブまでやったから、今回はNYまでのお話ってことでー! 夢オチはご愛敬。
終わりまでほのぼのギャグコメディにしようか迷ってたけど、結果これ。
夢オチなので時系列的に矛盾を色々入れてみた。
ずーっと前から、みもシャロうみを書きたいと思ってたので書けてめちゃめちゃ楽しかった。みもちゃん可愛すぎぃーー
次なんか思い付いたらまた書くよー!
相変わらずそらまるさんよくわかんなすぎ! 他のキャストさんもうまく動かせてるか自分ではよくわからんけど
あといつもSS書く時に穂乃果の扱いにすごく苦戦するんだよね。穂乃果ちゃん好きなんだけどね、万能過ぎるから逆に躊躇いがあるのかも
ではではー。また見付けたら見にきてねーーーー
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『みもりん「海未ちゃんとシャロがケンカしてる…」』へのコメント

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