【SS】穂乃果「かよちゃん!」

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穂乃果-アイキャッチ12
1: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/24(土) 23:54:27.36 ID:V9vXC4Xr0.net
「・・・何度目だろうね、この話するの」


「でも、わたしはあなたが返事をくれるまでこの話を続けるよ」


「たしかに、いい終わり方じゃないよ」

「後味は、悪いかもしれない」


「でも、わたしは諦めず話し続けるよ」


「だって、これがあなたとわたしが共有してる、唯一の記憶・・・」





「思い出だもん」

元スレ: 【SS】穂乃果「かよちゃん!」

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2: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/24(土) 23:55:34.45 ID:V9vXC4Xr0.net
穂乃果「ふぁーあ!朝か!」




穂乃果「んーーー!」


穂乃果「今日も頑張ろう!」


雪歩「おねーちゃーん?朝ごはん出来てるよー」


穂乃果「いまいくー!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



テレビ『今話題のスクールアイドル!A-RISEを紹介します!』


A-RISE『おはようございます!私達!A-RISEです!』


雪歩「スクールアイドルかぁ」


穂乃果「なにそれ?」


雪歩「お姉ちゃん知らないの!?」


穂乃果「う、うん・・・」


雪歩「今話題の、アイドル活動してる学生たちのことだよ!」


穂乃果「へぇ、すごいなぁ」モグモグ


雪歩「この人達が有名になった学校とかは、学校自体が有名になったりしてるんだよ」


穂乃果「そうなんだぁ・・・」モグモグ
3: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/24(土) 23:57:16.13 ID:V9vXC4Xr0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「おはよう!海未ちゃん!ことりちゃん!花陽ちゃん!」


海未「穂乃果、おはようございます」

ことり「おはよう、穂乃果ちゃん!」


花陽「おはよ、穂乃果ちゃん」


穂乃果「今日も一番最後かぁー!」


花陽「・・・」


海未「穂乃果には負けませんよ」フフ


穂乃果「明日こそ一番乗りするもんね!」


ことり「ふふ、がんばれ、穂乃果ちゃん!」


花陽「じゃあ、そろそろ行きましょうか」


穂乃果「うん!」
4: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/24(土) 23:57:48.70 ID:V9vXC4Xr0.net
海未「そういえば穂乃果、今日は宿題はしてきたのですか?」


穂乃果「う、そ・・・それは・・・」アセアセ


海未「まったく・・・」

ことり「あはは・・・」


穂乃果「そういえば、私たちいっつもこの細い道で学校に行くよね?どうしてだっけ?」


ことり「こっちの方が、景色がいいからって1年くらい前に花陽ちゃんが言ったんじゃなかったっけ?」

海未「そうでしたっけ?」


穂乃果「そうだったっけ?」


花陽「まあまあ、早く学校に向かいましょう」


穂乃果「だね!いそごう!」
5: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/24(土) 23:59:38.60 ID:V9vXC4Xr0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


絵里「あら、二人ともおはよう」


花陽「おはよう、絵里ちゃん」


穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんもいるよ!」


海未「おはようございます、絵里」

ことり「おはよう、絵里ちゃん」


絵里「ああ、ごめんなさいね、おはよう」


穂乃果「もう、絵里ちゃんったら・・・」


希「あら、みんなおはよう」


花陽「あ、希さ・・・ちゃん、おはよう」


希「うふふ、敬語は使わなくていいんやからね」
6: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:00:33.64 ID:oJaOKU/v0.net
海未「希は優しいですね」

ことり「なんか、大人の女性、って感じ」


絵里「ふふ、希ったら・・・」


穂乃果「さすが希ちゃん!」


絵里「じゃ、私たちは理事長に呼ばれてるから先に行くわね」


ことり「お母さんに?」


希「そうよ、ほな、またな〜」フリフリ


穂乃果「うん!またねー!」


ヒソヒソ…


花陽「それじゃ、わたしは一年生の教室に行きますね・・・」


海未「はい、いってらっしゃい」


穂乃果「かよちゃんも、ばいばーい!」


ことり「それじゃ、私たちもいこっか」


穂乃果「うん!」
7: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:01:32.00 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


先生「宿題を後ろから回収してー」

先生「よし、今日もみんな・・・ってまた高坂さん・・・」


穂乃果「すみません・・・」


先生「わたしも高校生の頃は運動ばっかしてたから、気持ちもわからないことはないんだけど・・・」

先生「まあ、次から気をつけてね」



穂乃果「はい・・・」


海未「まったく・・・だからやってこいと言ったのです」

ことり「まあまあ、海未ちゃん」


穂乃果「えへへ・・・」


先生「そうそう、今日は7限目のあと臨時で全校集会があるから、帰らないようになー」


海未「全校集会ですか、珍しいですね」


穂乃果「ほんとねー、何があるんだろう」
8: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:02:29.48 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちょっと前



絵里「失礼します」トントン


理事長「絢瀬さんね、入りなさい・・・東條さんも」


絵里「お話とは・・・」


希「まさか、もう・・・なんな手を打つん?」


理事長「ええ・・・そうよ」

理事長「このままじゃダメね・・・」


理事長「音ノ木坂を、廃校にする、と今日の全校集会で言います」


絵里「そんな・・・急すぎませんか」


希「そんなに急がんといけんのん?」


理事長「人の心を変えるって、よっぼどのことがないと不可能だって」

理事長「これは上からの通達よ・・・この決定事項は変えられない」


絵里「・・・わかりました」


希「穂乃果ちゃん・・・みんなには、どうやって伝えるん?」


理事長「全校集会を開くわ」


絵里「・・・失礼します」


希「ほな、また」


理事長「ああ、東條さんは残ってください。・・・絢瀬さんは授業が始まる前に教室に向かってください」


絵里「わかりました。またあとでね、希」バタン
9: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:03:24.43 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
全校集会


ザワザワ…ナンデアツマッタンダロ…
サア…ア、ソコスペ-スアケトキナヨ
ハ-イ…マタリジチョウガクルノカナ?


穂乃果「みんな集まってきた?」


海未「ですね」

ことり「そろそろかな?」


理事長「みなさん、お静かに」


理事長「みなさんに大事なお知らせがあります」


穂乃果「なんだろう?」ヒソヒソ


理事長「音ノ木坂は、今年で・・・」

理事長「廃校にします」


穂乃果「え・・・?」

穂乃果(そんな・・・音ノ木坂が・・・廃校・・・?)


ザワザワ…
ソンナマサカ…アレカナ
イクラナンデモキュウスギナイ…?
10: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:04:19.00 ID:oJaOKU/v0.net
……………………………




海未「穂乃果?しっかりしてください」

ことり「穂乃果ちゃん・・・?」


穂乃果「はっ、2人とも、わたし今何を」


海未「ボーッとしてましたよ?」


ことり「もう・・・すぐボーッとするんだから」


穂乃果「えへへ・・・」

穂乃果「それしても、音ノ木坂が廃校だなんて・・・」


海未「・・・それは・・・」

ことり「お母さん、そんなこと言ってなかったのに・・・」


穂乃果「なんとかしなきゃ!」

穂乃果「廃校を止めないと・・・!」


花陽「穂乃果ちゃん・・・?」ガララ


穂乃果「あ、かよちゃん」


海未「花陽・・・」


花陽「まだ講堂から話し声がしたから何かと思ったよ」


穂乃果「とりあえず、みんなで絵里ちゃんたちに相談しに行こう!」
11: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:06:09.27 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
生徒会室


穂乃果「絵里ちゃん!」バタン!


絵里「穂乃果、来ると思ってたわ」


海未「失礼します、絵里」


希「うちもおるよー」フリフリ


花陽「わたしもいます!」フンス


絵里「みんないるのね」


穂乃果「あれ、そういえばかよちゃん、凛ちゃんは?」チラッ


絵里「凛・・・?」



希「凛ちゃんは部活にいく、っていいよったよ」


花陽「・・・そうそう、だから今日は別々なの!」


ことり「そうだったんだね」
12: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:07:29.17 ID:oJaOKU/v0.net
絵里「じゃあ、みんな座ってくれる?」


希「そっちの方に、全員分のイス置いてるから」


花陽「ありがと、希ちゃん」ストン


穂乃果「それで・・・廃校だけど」ストン


絵里「そうね、何としてでも止めたいわ」

絵里「何かいい案はあるかしら?」


海未「いい案と言っても・・・」

ことり「だよね・・・」


花陽「ううーん・・・いい案・・・いい案・・・」


穂乃果「うーん・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


雪歩『この人達が有名になった学校とかは、学校自体が有名になったりしてるんだよ』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「・・・そうだ!スクールアイドルってのはどう?」
13: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:08:43.74 ID:oJaOKU/v0.net
絵里「スクールアイドル?」


希「今流行りの、アイドル活動してる人達?」


穂乃果「そうそう!学校自体も有名にできるって・・・」


海未「アイドル・・・ですか・・・」

ことり「楽しそうだね!」


花陽「穂乃果ちゃんが言うなら、わたしもいいと思います!」


穂乃果「やってみようよ!スクールアイドル!」


ことり「わたしも、穂乃果ちゃんがいうなら!」


花陽「わ、わたしも」
希「ウチと花陽ちゃんは、ちょっと考えさせてもらってもええ?」


花陽「・・・?」


穂乃果「もちろん!あと2人は?」


絵里「私は・・・少し考えさせて」

絵里「ほら、受験とかもあるし・・・」


穂乃果「たしかに・・・無理は言えないよね」

穂乃果「海未ちゃんは?」

穂乃果「・・・ってあれ?」


ことり「海未ちゃん・・・出て行っちゃったよ・・・」


穂乃果「わたし、海未ちゃん追ってくる!」ガラッ
14: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:10:32.34 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


穂乃果「あれー?海未ちゃん、どこ行っちゃったんだろ?」


ポロロン・・・


穂乃果「ん・・・?この音は・・・?」


??「らららんららー、らららんららー」


穂乃果「誰か歌ってる!」ガチャガチャ

穂乃果「あれ、鍵かかってる」


??「ん・・・誰よあなた」スッ



穂乃果「わたし、高坂穂乃果!今の歌声、すごく綺麗だったよ!」


??「べ・・・別に、たいしたことないわよ」ガチャン


穂乃果「ありがとう!」ガララ

穂乃果「そんなことないよ!今の曲だって・・・!」

穂乃果「そうだ、あなた名前は?」


??「わたし?わたしは・・・」

真姫「真姫よ。西・・・木野、真姫。」


穂乃果「そうなんだ!よろしくね!真姫ちゃん!」

穂乃果「突然なんだけど、真姫ちゃん」



穂乃果「アイドル、やってみない?」




真姫「・・・は?」
15: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:11:22.73 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
屋上


穂乃果「うう・・・断られちゃったよ・・・」


ことり「まあまあ、また明日お願いに行けば・・・」


穂乃果「そうだよね、わたし諦めない!」


ことり「それと、海未ちゃんは?」


穂乃果「あっそういえば!」

穂乃果「うーみちゃーん!」




海未「・・・気づいていたのですか」コソッ


ことり「わっ、扉の影にいたなんて」


穂乃果「海未ちゃんの居場所なんてすぐわかるよ!」


海未「まったく・・・穂乃果にはかないませんね」

ことり「さすが穂乃果ちゃん」


穂乃果「まあね!」


穂乃果「海未ちゃん!アイドルだけど・・・」


海未「お断りします!」ダダッ


穂乃果「あっ逃げちゃった・・・」


ことり「あれれ・・・」


穂乃果「また明日、お願いしてみよっか・・・」
16: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:11:52.05 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
帰り道


花陽「結局、今のところメンバーは穂乃果ちゃん、ことりちゃんの2人?」


ことり「そうだね」


穂乃果「頼りになるよ!ことりちゃん!」



凛「おーい!かよちーん!穂乃果ちゃーん!ことりちゃーん!」


穂乃果「あっ、凛ちゃん!」


花陽「凛ちゃん、部活は終わったの?」


凛「うん!ついさっき!」

凛「人数が少ないんだけど・・・いろいろと楽しいよ!」


ことり「穂乃果ちゃん、凛ちゃんはどうなの?」コソッ


穂乃果「たしかに!」

穂乃果「凛ちゃん!お願いがあるの!」


花陽「!」

花陽「まさか・・・」


凛「ん?」
17: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:12:38.89 ID:oJaOKU/v0.net
穂乃果「凛ちゃん!アイドルやってみない?」


花陽「・・・・・・」


凛「凛が・・・?アイドル・・・?」


花陽(まさか希ちゃんがさっき言ってたことが・・・)


凛「でも、凛、女の子らしくないし・・・」


ことり「そんなことないよ!運動神経いいし、スラッとしてるから、ダンスだって上手だろうし!」


穂乃果「そうだよ!」


ことり「凛ちゃん!」


花陽「凛、ちゃん・・・」


凛「うーん・・・アイドル・・・」






凛「ちょっと、考えさせてもらっていい?」


穂乃果「凛ちゃん・・・」

穂乃果「うん、もちろん!」

穂乃果「いくらでも待つよ!」


花陽「・・・」ホッ


ことり「あとは海未ちゃん、絵里ちゃん、あと真姫ちゃんだね!」


穂乃果「うん!明日、聞いてみよう!」
18: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:13:22.17 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



穂乃果「おはよう!二人とも!」

穂乃果「・・・ってあ!今日も一番乗り忘れてたぁ・・・」


ことり「おはよう、穂乃果ちゃん、また明日だね!」


穂乃果「そうだね・・・ことりちゃん」


花陽「おはよ、海未ちゃんはどうしたのかな?」


穂乃果「海未ちゃんは・・・今日は学校休むって言ってたよ」


ことり「そうだね・・・体調が悪いみたい」


穂乃果「うーん・・・どうしちゃったんだろ・・・」

穂乃果「今日の放課後、行ってみようか!」


ことり「そうだね!」


花陽「ええ!?あの家に行っちゃうの!?」


穂乃果「え?どうかしたの?」


ことり「まあ、あそこはこの辺りでも有名な大きなお屋敷だけど・・・」


花陽「いえ、なんでもありません」

花陽「わたしも、海未ちゃんに会いに行きます!」


穂乃果「おお!心強いよ、かよちゃん!」

穂乃果「じゃあ、また放課後だね!」
19: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:14:28.14 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
生徒会室


花陽「失礼しまーす」


絵里「あら、花陽」


希「おはよ、花陽ちゃん」


花陽「おはようございます」


絵里「穂乃果は?」


花陽「みなさんはもう教室です」

花陽「それと、今日は海未ちゃん休みなんですってね」


絵里「海未が?」


希「珍しいこともあるもんやね」


絵里「廃校の話が、心に来たのかしら?」


花陽「さぁ・・・どうでしょう」

花陽「今日は海未ちゃんがお休みだそうなので、・・・あのお屋敷にいってみるそうです」


絵里「そう・・・あそこに」


希「ウチらも、後からついていくよ」

希「ヒフミにも連絡してしとかんとね」


花陽「助かります」
20: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:15:08.92 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後


穂乃果「あぁっ!」

ことり「?」


花陽「どうかしたの?」


穂乃果「真姫ちゃんのとこいかなきゃ!」


花陽「ま・・・真姫ちゃん?」


ことり「あの曲を作ってくれそうな子?」


穂乃果「そうそう!わたし、真姫ちゃんのとこ行ってから向かうから、先行ってて!」


花陽「え、えぇ!?」


ことり「うん、わかったよ!」


穂乃果「先に着いちゃったらお家の前でまっててー!」ダダッ


花陽「い、いっちゃった・・・」
21: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:15:47.86 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
音楽室


真姫「・・・」


穂乃果「昨日ぶり!」


真姫「あなた、今日も来るなんてね」


穂乃果「だって、私たちにはあなたの力が必要なんだもん!」

穂乃果「おねがい!騙されたと思って!」ズイッ



真姫「ウ”ェェ、ちょっと・・・///」

真姫(顔近いわよ・・・)

真姫(・・・にしても、綺麗な顔ね)


穂乃果「ねえ、真姫ちゃぁん・・・」


真姫「か、考えておく!要は曲が欲しいんでしょ!?///」


穂乃果「うん!真姫ちゃんと一緒に踊りたい、ってのも本当だよ!」

穂乃果「前向きな返事を待ってるよ!」ダダッ


真姫「慌ただしい人ね・・・」
22: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:16:33.93 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海未ちゃん家の前


穂乃果「おーい!かよちゃん!ことりちゃん!」


花陽「あっ、穂乃果ちゃん!」


ことり「もー、待ったよー」


穂乃果「ごめんごめん、でも急いだよ!」


ことり「真姫ちゃんはどうだった?」


穂乃果「考えておく、って!」


花陽「よかったね」


穂乃果「うん!じゃあ早速いこっか!」

穂乃果「ここのベルを鳴らして、っと」チリリン


花陽「入るんですよね・・・」


ことり「もちろん!」


穂乃果「お邪魔しまーす!」テクテク
24: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:17:23.56 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海未ちゃんの部屋


穂乃果「おーい、海未ちゃん!」


ことり「穂乃果ちゃん、病人だよ」


海未「うーん・・・その声は、穂乃果ですか・・・?」


穂乃果「あ、いたいた!体調は大丈夫?」


海未「はい、大丈夫ですよ」

海未「ちょっとした風邪です」


穂乃果「だったらよかった!」


花陽「いらないごみ、捨てておくね?」


海未「助かります、花陽」


穂乃果「それでさ、海未ちゃん」

穂乃果「スクールアイドルのことなんだけど・・・」


海未「だから、それは」
穂乃果「わたしと、ことりちゃんの二人ですることにしたよ!」


花陽「え?」


海未「え?」
25: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:18:28.91 ID:oJaOKU/v0.net
穂乃果「いやぁ、よく考えたら、やりたくもない人を誘っても、って感じじゃない?」

穂乃果「だから、二人で頑張るよ!」


海未「そ、そうですか・・・頑張って、ください」


穂乃果「うん!慣れてきたらね、講堂でライブとかしてみたいなぁ!」


海未「で、できるといいです、ね・・・」



ことり(なるほどね)


花陽(そういう作戦ですか・・・)

花陽「ゴホッゴホッ」


ことり「花陽ちゃん、大丈夫?」


穂乃果「かよちゃん?」


花陽「いえ・・・ちょっと何か喉に詰まったちゃって」コホコホ


穂乃果「じゃあ、私たちはそろそろいくね!」


海未「はい・・・明日には、学校にも行けますので」


ことり「よかった♪」


穂乃果「じゃあ、またねー!」


花陽「失礼しました」ガララピシャ




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
物陰


絵里「どうやら、うまくいったみたい?」


希「まだ、わからんね・・・様子見かな」


絵里「そうね・・・」
26: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:18:56.80 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
帰り道


ことり「穂乃果ちゃん!さっきのは作戦だよね?」


穂乃果「もちろん!押してダメなら引いてみろ!ってね!」


花陽「なるほど・・・さすが穂乃果ちゃん」


ことり「それほどでもぉ」テレテレ


穂乃果「なんでことりちゃんが照れてるの・・・」

穂乃果「とりあえず、これで明日まで様子見かな!」


花陽「家に帰って、スクールアイドルの研究でもする?」


ことり「そうだね、わたしも衣装とか調べたいし・・・」


穂乃果「あ!凛ちゃんは?」


花陽「今日も、部活っていってたよ」


穂乃果「じゃあ、三人で我が家にレッツゴー!」


ことり「おー!」

花陽「お、おー!」
27: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:19:57.32 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果の部屋


ことり「穂乃果ちゃん、裁縫道具ある?」


穂乃果「あるよー!確かこの辺に・・・あった!」ガサゴソ


花陽「そんなものが・・・」


穂乃果「昔家庭科で使ってたのかな?」


ことり「あれ、あそこの大きな布とかはどうしたの?買ったの?」


穂乃果「うん!通販で頼んだらもう届いたって!」


花陽「最近のは早いですからねー」


穂乃果「そいえばさ、みてよこの動画」


ワッチャドゥ-ワッチャドゥ-


ことり「ほぇぇ、すごいなぁ」


穂乃果「ね!ね!かっこいいよねー!」


花陽「たしかに、これだけ歌って踊れれば学校も有名になりそうですね・・・」


穂乃果「そうだよ!私たちは廃校を阻止するんだから!」

穂乃果「他にもいろいろ調べてみよう・・・」カチカチスッスッ


穂乃果「・・・」モクモク


花陽「じゃあ、わたしも」スマ-ホ


ことり「花陽ちゃんは、結局アイドルどうするの?」


花陽「・・・」モクモク


ことり「あれれ・・・」
28: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:20:41.65 ID:oJaOKU/v0.net
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次の日


穂乃果「今日はいつもより30分も早く来たのにー!」

穂乃果「なんでー!」


海未「病み上がりだからといって、穂乃果には負けませんよ」


ことり「えへへ、ごめんね穂乃果ちゃん」


花陽「あ、あはは・・・」


穂乃果「もう・・・」

穂乃果「そうだ、ことりちゃん!昨日いい曲見つけたからさ・・・この曲で今日から練習はじめようよ!」


ことり「そうだね!」


花陽「練習、どこでするんですか?」


穂乃果「うーん・・・あんまり音を気にしなくていいところがいいから・・・」


ことり「絵里ちゃんに相談してみたら?」


穂乃果「そうだね、生徒会室にいってみよう!」


花陽「絵里ちゃんに聞くんだね」


穂乃果「よーし、今日から頑張るぞー!」



海未「・・・・・・」
29: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:22:14.93 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
生徒会室


絵里「はい、今のところはそういう状況で・・・」テレフォン


穂乃果「絵里ちゃーん!」バタンッ


花陽「ちょ、ちょっと穂乃果ちゃん、ノックくらい・・・」


絵里「・・・またあとでお願いします」ガチャ


海未「絵里、おはようございます」


ことり「絵里ちゃん、おはよ!」


花陽「おはようございます」


絵里「おはよう、どうしたの、こんな時間から」


穂乃果「それがね、練習場所のことなんだけど・・・」


花陽「音が響かなくて、人目につかなくて、かつ広い場所があれば貸して欲しいんだけど・・・」


絵里「そうね・・・音が響かなくて、人目につかなくて、かつ広い・・・」


穂乃果「どこかないかな?」
30: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:22:27.72 ID:oJaOKU/v0.net
希「そういうことなら、屋上なんてどう?」


ことり「屋上!」


穂乃果「いい響きだね!」


絵里「そうね、あそこなら使ってもらっても問題ないわよ」


穂乃果「やったぁ、ありがと絵里ちゃん!」


花陽「これで、練習場所はおっけーですね」


ことり「あとは、音源を・・・」


花陽「音源は、うちのクラスのを借りれそうなので、聞いてみましょうか」


穂乃果「お願いします、かよちゃん!」


花陽「はい、かしこまりました」ニコ


絵里「じゃあ、また放課後様子を見に行ってみるわ」


希「がんばってね〜」


穂乃果「うん!ありがと二人とも!」
31: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:23:53.96 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昼休み


穂乃果「でね、ここのポジションをかわりに・・・」


ことり「ふんふん、だったらこのパートは・・・」


海未「・・・・・・」



ヒフミ「・・・」
32: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:24:10.15 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後


穂乃果「それじゃ、早速練習を始めるよ!」


ことり「はーい!」


花陽「わたしも、とりあえずマネージャーとして練習に参加します!」フンス


ことり「助かるよ!」


穂乃果「じゃあ、とりあえず・・・」









穂乃果「何したらいいんだっけ?」



絵里「そんなことだろうと思ってたわ・・・」ガチャ


穂乃果「ぅ絵里ちゃん!」


海未「・・・」ポツ-ン


ことり「あはは・・・」


希「絵里ちが、心配でたまらんかったみたい」


絵里「ちょ、希///」

絵里「え、えっと、とりあえずはじめは準備体操をしたら?」


穂乃果「そうだね、そうしよっか!」


ことり「うん!」


イッチニ-サンシ-
アイタタタ!
ダイジョウブ!?
33: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:24:40.90 ID:oJaOKU/v0.net
希「・・・海未ちゃんは、どうするん?」


海未「わたし、ですか・・・」


絵里「・・・」


希「あの二人についていくんが、今は一番ええと思うけどな、ウチは」


海未「二人に・・・」


希「まあ、海未ちゃんがやりたいかどうかが一番のポイントやけどな」


海未「私が、やりたいかどうか・・・」


花陽「まあ、誰にでも向き不向きはありますしね」


海未「・・・考えておきます」


絵里「・・・」
34: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:25:57.61 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



穂乃果「はああ・・・昨日はランニングで疲れたから遅いとは思ったけど・・・」

穂乃果「やっぱり最後かぁ・・・」


ことり「えへへ♪」

海未「まだまだ穂乃果には負けませんよ」


花陽「あはは・・・」

花陽「そろそろいきましょうか」


穂乃果「うん!」

穂乃果「そういえば、昨日の練習で・・・」


ことり「あ、あのパートは・・・」



海未「・・・」
35: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:27:49.60 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後



花陽「いっちに、さんし、ごーろっくしっちはち!」パンパン


穂乃果「はっはっはっ」


絵里「だいぶ上達したわね」


希「昨日と今日で進歩がすごいなぁ」


絵里「でも、海未なら、あの細かいミスに気付けるんじゃない・・・?」


海未「・・・」


希「でも、アドバイスをするなら、今なあなあになってる勧誘を断るか引き受けるかしないとね」


海未「・・・そうですね」

海未「決めました」スッ


絵里「・・・」


海未「穂乃果」


穂乃果「ん?」ピタッ


ことり「海未ちゃん?」ゼエゼエ









海未「わたしも、参加してもよろしいでしょうか?」


穂乃果「それって・・・」


海未「ええ、アイドル活動に」
36: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:28:37.69 ID:oJaOKU/v0.net
ことり「海未ちゃん・・・!」


穂乃果「勿論だよ!ようこそ!」


穂乃果「えーっと・・・グループ名、まだ決めてなかったね」


希「まあ、それは後々決めたら?」


花陽「学校のみんなに応募とか?」


希「そ。そんな感じで」

希「他にも、メンバーは増えそうやし」


絵里「・・・?」

絵里「あぁ」

絵里「・・・そういえば、あの子がいたわね」


穂乃果「あの子?」


希「まあ、ひと段落ついたら教えてあげるよ」


海未「気になりますね・・・」


絵里「まあ、またのお楽しみ」

穂乃果「なんにせよ、海未ちゃんが入ってくれてよかった!」


ことり「だね!」

海未「やるなら、完璧にしますからね」


花陽「これからが楽しみだね!」


穂乃果「頑張ってくぞー!」



ほのことうみぱな「おー!」
37: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:31:31.96 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



穂乃果「ねえ、みてみてー!」


海未「あら、今日は順番を気にしないんですね」


穂乃果「なんかもう絶対に勝てない気がしてきて・・・」


ことり「どうかしたの?」


花陽「その手に持ってるのは?」


穂乃果「CDだよ!」

穂乃果「誰かはわからないけど、机の上に置いていってくれてたんだよ」


花陽「机の上に・・・?」


ことり「もしかして真姫ちゃんって子じゃ?」

海未「作曲してくれたのですか」


穂乃果「早く学校で聞いてみよう!」


花陽「・・・はい」
38: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:31:55.43 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
学校


〜〜〜〜♪


穂乃果「ほええ、すごい」


ことり「私たちの曲・・・」


海未「かなしみに・・・とざされて・・・」


穂乃果「海未ちゃん?」


ことり「歌詞、つけてるの?」

海未「なんだか・・・浮かんできて」


穂乃果「その調子で、考えてよ!」


海未「え?」

ことり「私たちの歌詞!」


穂乃果「そうしたら、私たちの歌ができるよ!」


花陽「オリジナル曲の完成ですね!」


海未「・・・わかりました、練習がてらやってみましょう」


穂乃果「よろしく!海未ちゃん!」フラッ

穂乃果「うおっとっと・・・」ヨロヨロ


花陽「・・・?」
39: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:33:26.38 ID:oJaOKU/v0.net
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後


絵里「なるほどね」


希「それで、三人で練習をはじめるんやね」


穂乃果「うん!」


ことり「とりあえずは、この曲を完璧にすることかな」


海未「歌詞は、まだ完成してませんが・・・」


穂乃果「完成したら、ライブもしたいな!」


希「そうやな・・・二週間、でいいかな?」


花陽「二週間?」


希「何事にも、期限はあるやろ?決められた時間の中でやり遂げんとね」


穂乃果「わかった!二週間後、絶対見に来てね!」


絵里「もちろん」フフ


穂乃果「あ、そういえば、真姫ちゃんにお礼言わなきゃ!」

穂乃果「わたし音楽室にいってくる!」


希「行ってらっしゃい」

絵里「行ってらっしゃい」


花陽「・・・いってらっしゃい」
40: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイ be64-I610) 2015/10/25(日) 00:34:08.55 ID:oJaOKU/v0.net
絵里「音楽室って、あっちの方はたしか・・・」


花陽「はい、この間見に行ったんですけど・・・」
理事長「ちょっといいかしら」トントン


理事長「三人揃ってるわね」


花陽「理事長・・・」


理事長「あの子は、どんな様子?」


希「いま、スクールアイドルという目標を決めて、動き出したみたい」


絵里「これで、あの子が・・・」


理事長「なるほどね」

理事長「具体的に、計画はあるの?あなたたちの中で」


三人「「「・・・」」」
45: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:15:22.90 ID:YVNO7vBid.net
理事長「・・・」

理事長「・・・まあ、それができないのならば、あなたたちの立場も危ういことをしっかり理解しておいてちょうだい」


花陽「はい・・・」
絵里「はい・・・」


理事長「東條さん。あなたもね」


希「ほほーい」


理事長「それじゃ、わたしはこのことを報告してくるわ」ガチャン


絵里「ふぅ・・・」


花陽「緊張しますね・・・」


希「なんか威圧的な雰囲気あるよな、あの人」


絵里「聞こえたらどうするのよ・・・」

絵里「そういえば、さっき言いかけてた音楽室って・・・」


花陽「あ、そうそう・・・」

花陽「音ノ木坂って、元は音楽学校でしたよね?それで・・・」
47: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:17:08.33 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
音楽室


穂乃果「まーきちゃんまきちゃんまきちゃーん!」ガララ


真姫「・・・どうしたのよ」


穂乃果「CD、ありがとね!」


真姫「別に、大したことはしてないわよ」


穂乃果「でも、これで私たちの曲が出来そうだよ!ありがとね!」


真姫「そう、よかったじゃない」カミノケクルクル


穂乃果「それじゃ、私練習にいってくるね!」ダダッ


真姫「・・・忙しそうな人ね」
48: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:17:53.87 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
屋上


花陽「いっちにさんしっ」


穂乃果「はっはっはっ」


ことり「ひぃ、もうむりぃ・・・」ペタン


海未「ことり、その様では二週間後に間に合いませんよ!」


穂乃果「でも、結構続けてるしちょっとだけ休憩しよっか」


ことり「ふぅ・・・助かるよ・・・穂乃果ちゃん」


海未「たしかに、言われてみればそうですね」


花陽「休憩するんですか?」


穂乃果「うん、ちょっとだけ!」


海未「しっかり水分は取っておいてくださいよ」


穂乃果「はーい」


ことり「はーい・・・あっ、そうだ!」
49: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:19:18.44 ID:YVNO7vBid.net
ことり「実は今日、クッキー作ってきたんだ」パカッ
ことり「召し上がれ!」


穂乃果「うわぁーい!ありがとことりちゃん」パクッ

花陽「・・・!」


海未「ではわたしもひとつ・・・」パクッ


穂乃果「うーんおいしい!」


ことり「はい、花陽ちゃんも!」


花陽「・・・」

ことり「花陽ちゃん?」


穂乃果「かよちゃん、食べないの?」


花陽「えっ、あっ、その・・・いまダイエット中で」


希「じゃあウチが代わりにもらおっかな?」スッ

花陽「希ちゃん!」


穂乃果「いつの間に!?」


希「たった今きたんよ」


ことり「どうぞ♪」


希「穂乃果ちゃん、一枚とってもらえる?」


穂乃果「うん」カサッ
穂乃果「はいっどうぞ」


希「ありがと」ヒョイパク


ことり「すごーい希ちゃんひと口で・・・」


希「おいしいよ」ニコッ
50: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:19:54.07 ID:YVNO7vBid.net
花陽「・・・」


海未「ではそろそろ練習再開しましょうか」


穂乃果「うんっ」


ことり「あっ、ちょっとまってぇ」アセアセ




花陽「・・・ありがとう、希ちゃん」



希「・・・どういたしまして」

希「そうそう、実は話があって」


花陽「?」



カヨチャ-ン、ハヤクハヤクワ-!
チョ、チョットマッテテ-!
ナンカイワカンカンジル-!
エエ…?
51: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:20:48.58 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
次の日
放課後


花陽「練習に、助っ人をよんでみるのはどうでしょうか?」


海未「助っ人、ですか?」


花陽「たしかに、いまのダンスでもある程度の出来ではあるのですが、どうせなら完璧にしたいじゃないですか」


ことり「たしかに!」


穂乃果「誰かいい人がいるの?」


花陽「実は、この学校には、アイドル研究部って呼ばれてる部活があって・・・」

花陽「今は部員が一人しかいなくて活動を停止しているんだけど・・・」


海未「その方に、アドバイスを頂くわけですね」


穂乃果「せっかくなら、一緒に踊ってもらおうよ!」


ことり「なるほど!」


花陽「それもいいですね」

花陽「みんな賛成ってことでいい?」


三人「うん!」


花陽「実は、昨日話をしておいたんだ、呼んでくるね!」


穂乃果「はーい!」
52: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:21:16.32 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
五分後


花陽「こちらが、矢澤にこさん」


にこ「初めまして、アイドル研究部部長の矢澤にこよ」


ことり「初めまして」


穂乃果「はじめまして!」


海未「よろしくおねがいします」


凛「そして凛も!」ヒョコッ


穂乃果「凛ちゃん!?」


にこ「・・・!」


ことり「アイドル研究部だったんだぁ」


花陽「・・・!」


海未「さっき、部員は一人、と言ってませんでしたか?」

ことり「最近入部したから名簿に名前がなかったんじゃない?」

海未「ああそういうことですか」


凛「凛はダンスが得意だからわからないことあったら聞いてね!」


穂乃果「うん!よろしく!」
53: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:21:44.82 ID:YVNO7vBid.net
にこ「んっんー・・・」セキバライ


花陽「・・・」


にこ「二週間後のライブ、私・・・たちも、参加させてもらう、って聞いたけど、いいのね?」


穂乃果「はい!」


にこ「手加減しないから、しっかりついてきなさいよ!」


三人「はい!」
54: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:22:40.84 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
帰り道



穂乃果「つーかれたー!」

穂乃果「海未ちゃんおんぶー!」


海未「何言ってるんですか・・・」


花陽「穂乃果ちゃん・・・」


ことり「にしても、凛ちゃんがあんなにダンス上手だったなんてねー」


穂乃果「ねー!びっくりだよ」

穂乃果「わたしもあれくらい踊れたら・・・」ヨロッ

穂乃果「うおっとっと・・・」フラフラ


花陽「大丈夫っ?」ダキッ


穂乃果「うん、ちょっとつまづいただけ・・・」


花陽「今日は早く寝なよ・・・」


穂乃果「わかってるって」ハハ
55: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:23:21.05 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
次の日
放課後


穂乃果「今日もよろしくお願いします!」


にこ「まず、今日はサビの前からね!穂乃果はあそこがあやふやになってるから・・・」


穂乃果「えっーと・・・こう?」


にこ「そこよ、そこがズレてるから・・・」


海未「穂乃果、楽しそうです」


ことり「そうだね」フフ


希「読んで正解だったやろ?」


花陽「・・・どうでしょうか」
56: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:24:23.87 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~


にこ「穂乃果!タイミングずれてるわよ!」パンパン


穂乃果「はいっ」タッタッ


にこ「そこ動きが小さい!」


穂乃果「はいっ」タタッ


希「にこっち、ことりちゃんと海未ちゃんにもアドバイスあげて」コソッ


にこ「・・・っ、ことり・・・そこ踏み込みが甘いわよ!」


ことり「はいっ」タタッ


凛「・・・海未ちゃん!その調子!」


海未「ありがとうございます!」ダッタタタッ


花陽・希「・・・」
57: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:25:02.72 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
練習後



穂乃果「今日もありがとうございました!」


ことり・海未「ありがとうございました」


にこ「何言ってんのよ、私達は同じステージで踊る仲間でしょ?」

にこ「お礼なんていらないわよ」


穂乃果「にこ先輩・・・!」


凛「凛も一緒だよ!」


穂乃果「凛ちゃんも!」


にこ「・・・」


穂乃果「よーぅし、あと残りちょっとだけど、がんばるぞー!」


全員「「「おー!」」」


花陽「にこ先輩・・・すみません、後で話が」


にこ「・・・はいはい」
58: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:25:33.63 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「あれから数日・・・」


花陽「穂乃果ちゃん・・・たちと、にこ先輩は、毎日屋上で練習を続け、私は毎日それに付き添っていました」


花陽「何かあったら心配ですしね・・・」


花陽「絵里ちゃんも基本的には生徒会室にいましたが、かなり気にかけている様子でした」


花陽「当たり前ですが・・・」


花陽「希ちゃんは、ほとんど毎日来ていました。まあ来ない日もありましたが・・・」


花陽「本番が近づくと、歌も衣装も完成してきてそれっぽくなってきました」


花陽「衣装は、・・・もちろん五人分ありました」


花陽「歌は、初めはパートごとにソロがあったんですけど、素人の声じゃ小さく聞こえるだろう、って希ちゃんのアドバイスがあって」


花陽「とりあえず今回は、特に歌の上手い穂乃果ちゃんとにこちゃんのソロがある以外は、全員一緒に歌う、ということになりました。」


花陽「そしてライブ本番の日。私たち三人・・・絵里ちゃんと希ちゃんと私は、理事長に呼ばれていました」
59: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:26:01.90 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
控え室


穂乃果「もうすぐ本番・・・緊張するね!」


ことり「うん、いよいよって感じ」


穂乃果「お客さん、来てくれるかなぁ」


ことり「大丈夫だよ!ミカちゃんたちが協力してくれてるし!」


穂乃果「ダンスだって、凛ちゃんたちのおかげで一気に上達したし!」


海未「・・・」


穂乃果「・・・海未ちゃん、緊張してるの?」


にこ「大丈夫よ、あなた達には仲間がついてるでしょ」


凛「その通りにゃ!」


穂乃果「そうだよ!海未ちゃん、元気だして!」


ことり「みんなついてる!」

海未「・・・そうですよね、よしっ」

海未「園田海未、準備OKです!」


穂乃果「よーしいっくよー!」フラッ

穂乃果「おっとっと・・・」ヨロッ


にこ「ちょっと、大丈夫?」
60: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:26:27.94 ID:YVNO7vBid.net
にこ「ちょっと、大丈夫?」


穂乃果「うん、ちょっとつまづいただけだよ、あはは・・・」


にこ「・・・」


海未「穂乃果、しっかりしてくださいよ!」


穂乃果「もう大丈夫!」


穂乃果「・・・そういえば、まだグループ名決まってなかったね」


ことり「これが終わってから、生徒のみんなに応募してもらったら?」

海未「いつかもそう言ってましたしね」

凛「それいい考えにゃ!」


穂乃果「そうしよっか!」


にこ「準備はいい?」


穂乃果「うん!」


ワイワイ…ガヤガヤ…
ザワザワザワ…


穂乃果「お客さん集まってるね」


ことり「何か本番って感じ・・・」


にこ「・・・」

にこ「よし、いくわよ!」
61: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:27:09.30 ID:YVNO7vBid.net
ウィィィン………


穂乃果(幕が開いていく・・・)


穂乃果(目の前にはたくさんのお客さん)


穂乃果(私たちのステージが、はじまる!)


にこ「・・・っ」



~~~~~~~~~~~~~♪



ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!



I say…!
Hey,hey,hey,START:DASH!!


………………
………
64: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 14:34:56.18 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



花陽「わたしたち三人は、あのライブに、少し遅れていきました」


花陽「理事長室での話が長引いちゃって・・・」


花陽「薄暗い講堂に三人で入る。」


花陽「覚悟していたとはいえ、やはりそれは・・・」









花陽「異様な光景でした」
65: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:16:40.61 ID:YVNO7vBid.net
花陽「あの絵里ちゃんでさえ、少し目を背けてしまっていました」


花陽「にこ先輩には悪いけど、明らかにおかしなポジション分けのしてあるダンス。」


花陽「あたりまえですよね・・・」


花陽「だって」















花陽「ステージには二人しかいないんですから・・・」
66: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:18:19.34 ID:YVNO7vBid.net
花陽「そしてなによりも、この異常な空間を作り出しているもの」


花陽「それは、曲が終わってもなお客席のみんなと話している・・・」




花陽「いや、話しているつもりの、穂乃果ちゃんでした」


花陽「だれもいない客席。」

花陽「本来ならば、そこに人がいるであろうと想定される場所に向かって、穂乃果ちゃんは楽しそうにお喋りをしていました」


花陽「見慣れた講堂と行動ではありましたが、こうしてみるとやはり異質なものでした」


花陽「このとに、にこ先輩はただみているだけでした」

花陽「いえ、見ていることしかできなかったのでしょうか・・・」


花陽「そして、耐えきれなくなった私たちがこの後とった行動は、間違っていたのでしょうか・・・」
67: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:18:58.78 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



絵里「穂乃果っ」タッタッタッ


希「ちょっ、絵里ち・・・」


花陽「穂乃果ちゃん・・・!」タタッ


希「花陽ちゃんまで・・・!」

希「ああもう・・・こんな依頼今までで初めてやからどうしていいかわからんよ・・・!」スマホスッ


希「もしもし、ウチや!車一台お願い!音ノ木坂高校!」

希「ああ!切り捨てられた!あの子はウチが保護する!」


絵里「穂乃果!しっかりして!」

花陽「穂乃果ちゃん!」


穂乃果「かよちゃん?ぅ絵里ちゃん?」

穂乃果「あ!みんなあのね、あそこにいるのは私の『友達』のかよちゃん!」

穂乃果「昔から仲良しなんだ!」


絵里「こんなのって・・・っ」


花陽「もうやめて・・・!」


穂乃果「あはは、そうだよ!頼りになるお友達!」
68: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:20:01.28 ID:YVNO7vBid.net
穂乃果「そしてもう一人が絵理ちゃん!」

穂乃果「絵里ちゃんは昔か・・・ら・・・」


穂乃果「昔・・・?いつから・・・友達なんだっけ・・・?」


穂乃果「絵里ちゃんはたしか・・・」ヨロッ


希「まずい・・・!」

希「にこっち、穂乃果ちゃんを支えて!」


にこ「・・・っ、りょうかい!」ダキッ


穂乃果「えっあっ、にこ先輩・・・?」

穂乃果「えっと・・・絵里ちゃんは・・・」


希(おかしい・・・明らかに様子がおかしい!)

希(目の焦点が定まってない!)


希(うちの予想やともっと緩やかに思い出していくはずだったのに・・・)


穂乃果「勉強・・・?人のために・・・」


希「穂乃果ちゃん、落ち着いて!いまはまだ考えんでいい!」


穂乃果「絵里ちゃんと知り合ったのは、たしか・・・」


穂乃果「」ガクッ


花陽「穂乃果ちゃん!」


にこ「穂乃果っ」


絵里「っ、希っどうしたらいい!?」


希「・・・とりあえず、外に!」
69: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:20:25.17 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~


穂乃果(不思議な気分だった)


穂乃果(みんなに運ばれる中、体は動かせないのに考えることだけはできる)


穂乃果(でも、みんなっていってもそこに何人かの姿は見えなかった)


海未ちゃん。

ことりちゃん。

凛ちゃん。


穂乃果(運ばれている最中、窓からいまは使ってない旧校舎が見えた。)


穂乃果(私がいつも行っていた第3音楽室。いつも真姫ちゃんはそこにいた。)


穂乃果(・・・でも、いま一瞬見えた第3音楽室は、ボロボロの旧校舎に似合う、ボロボロの音楽室だった。)




穂乃果(それから、むかしの夢を見た。)
70: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:20:53.88 ID:YVNO7vBid.net
……………………………………



穂乃果(わたしは、病院のベットで横になっていた)


穂乃果(そばにはかよちゃんがいた)


~~~~~~~~~~~~~



花陽「・・・でも、本当に、ありがとうございます」


穂乃果「いえいえ、わたしが急に飛び出しちゃっただけだから・・・」

穂乃果「それに、かよちゃんのお母さんにあんなにお礼、言われちゃったし」

穂乃果「あとしばらくしたら、普通に生活も、できるしね!」


花陽「そう思ってるなら、よかったよ・・・」


穂乃果「うん、かよちゃんとお喋りしてるの、楽しいし」


花陽「・・・!」

花陽「わたしも、です」フフフ


絵里「花陽さん、時間です」ガララ


花陽「あっ、はい・・・」


穂乃果「じゃあ、またね・・・かよちゃん」


花陽「うん、また明日も来ますね」ガララ


穂乃果「うん、まってる」


ピシャン
71: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:21:22.26 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



穂乃果(かよちゃんが帰って、数学の参考書をとりだした私は、参考書を開かずに、考え事をしてた)



~~~~~~~~~~~~~

穂乃果「でもよかった、人の命を助けられて」

穂乃果「花陽ちゃんのお母さん、あんなに喜んでたし」
「人を笑顔にするって、気持ちいいんだな」

穂乃果「・・・わたしは、勉強してて、将来国を動かして、人を幸せにする」
「周りの大人はみんなそう言ってる」







穂乃果「でも、それで本当に人を幸せにできるのかな?」

穂乃果「え・・・?」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
72: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:22:15.46 ID:YVNO7vBid.net
穂乃果「それより、もっといい方法があるんじゃ・・・」

穂乃果「もっと、いい方法・・・」

穂乃果「そういえば、ニュースなんかでみる国の偉い人たちって、滅多に笑わないよね」


穂乃果「そんな人たちが、本当に人を幸せな気分にさせられるのかな・・・」


穂乃果「そう。」


穂乃果「自分が、楽しそうじゃないと人は幸せにできないよね・・・」

穂乃果「・・・」

穂乃果「わたしは、いま、幸せ・・・?」

穂乃果「毎日、勉強して、帰って、勉強して、帰って、勉強して、帰って、勉強して・・・」



「それから勉強して」

「楽しい?笑ってる?」
73: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:23:05.83 ID:YVNO7vBid.net
「いや、笑うことなんて・・・」

「たまに帰り道でみる子たちは、友達と楽しそうに・・・」

「友達?」

「わたし、友達っているっけ?」

「知り合いなんて・・・学校の先生と、家族と、あとは・・・」

「・・・ほとんどいないや」

「友達って、どうやったらつくれるのかな」

「話しかける?携帯でメールのやり取りでもしてみる?」

「でもどうやって?そんな時間は?勉強しなきゃ・・・」

「って、勉強してたら友達がいても意味なんてないんじゃ・・・」

「でも、このまま勉強してたって人を幸せにはできない」



「友達。」
74: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:27:02.59 ID:YVNO7vBid.net
「友達を作らなきゃ。」

「勉強もしながら。」

「友達と遊んだりもできるように。」

「つくる時間もいらない。」

「はじめから、仲のいい友達が。」

「欲しい。」

………あれ、もしかして花陽・・・ちゃんは


「つくる。」

………初めてできた、友達?


「作る。」

………よくわからないけど・・・


「創る。」

………今はとにかく、あたまが・・・

「友達を・・・」フラッ

…………あつい。


バタンッ……………

穂乃果「・・・・・・・・・・・・」
75: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:27:46.26 ID:YVNO7vBid.net
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
76: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:39:49.27 ID:YVNO7vBid.net
………………………………




穂乃果 (わたしは意識を失った。)



………………………………
77: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:40:25.58 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



花陽「あの時は、本当に焦りました・・・」


花陽「薄暗い講堂で穂乃果ちゃんが倒れて・・・」


花陽「もしかして、穂乃果ちゃんが死んじゃったんじゃ、って泣きそうでした」


花陽「絵里ちゃんも私とほとんど同じ状態で・・・」


花陽「何にも関係ないのに事情を説明しただけで協力してくれたにこ先輩は、私たちよりずっと冷静に動いてくれていました」


花陽「もしあのとき、にこ先輩と希ちゃんがいなければ、どうなっていたのでしょうか・・・」


花陽「思えば、希先輩に会ったのも、穂乃果ちゃんがきっかけでした」


花陽「そういえば、まだ説明していませんでした。あの日からのことを」


花陽「順を追って説明します。」


花陽「あれは、私が中学二年生、つまり穂乃果ちゃんが三年生だった時のこと・・・」
78: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:41:08.74 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
道路


花陽「はぁ、今日も学校、辛かったなぁ・・・」


花陽(給食のデザートが足りなかったの、配ったわたしが悪いからって、みんなから責められてデザートを持っていかれちゃったし・・・)


花陽(中学校に入ってから、なんというか・・・)


花陽(友達と話しづらくなって・・・なんでだろう)


花陽(前までは簡単だったのに・・・)



花陽「はぁ・・・」


花陽(わたしに、味方してくれる人もいない)


花陽(わたし、生きてる意味あるのかな・・・)





キキキイイイイイイイイイイイイイ





?「あぶない!」ドンッ


花陽「えっ?」フラッ


ゴンッ
79: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:42:02.61 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
病院




花陽「・・・」


絵里「貴方を助けられたあの方は、我々にとって非常に貴重な人材です」

絵里「彼女は、数十年・・・いや、数百年に一度いるかいないかという程の・・・なんというのでしょうか・・・」

絵里「いわゆる、天才です」


花陽母「誠に、申し訳ございません」


花陽「・・・」


絵里「いえいえ、別に娘さんが悪いと言っているわけではありません」

絵里「・・・ただ、もしも何かあった場合は、相応の責任を・・・」


花陽「・・・」
80: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:42:53.96 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「あのときは、本当に人生終わったと思ったなぁ。お母さんたちに迷惑かけて、しかも人の人生まで狂わしてしまったと思って・・・」

花陽「でも、目覚めた穂乃果ちゃんは何事もなくて」

花陽「わたしは、話す機会をもらえた」

花陽「話してみると、わたしと一緒で友達がいなかったみたいで、たどたどしいけど二人でお喋りする時間が、私・・・いや、私たちの夕方の楽しみになっていた」

花陽「こんなに楽しくお喋りしたの、初めてだったかも」

花陽「それから、しばらく経ってからのこと」
81: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:43:31.31 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
病室


花陽「・・・でも、本当に、ありがとうございます」


穂乃果「いえいえ、わたしが急に飛び出しちゃっただけだから・・・」

穂乃果「それに、かよちゃんのお母さんにあんなにお礼、言われちゃったし」

穂乃果「あとしばらくしたら、普通に生活も、できるしね!」


花陽「そう思ってるなら、よかったよ・・・」


穂乃果「うん、かよちゃんとお喋りしてるの、楽しいし」


花陽「・・・!」

花陽「わたしも、です」フフフ


絵里「花陽さん、時間です」ガララ


花陽「あっ、はい・・・」


穂乃果「じゃあ、またね・・・かよちゃん」


花陽「うん、また明日も来ますね」


穂乃果「うん、まってる」
82: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:44:08.38 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「思えば・・・このときに、わたしの漢字をなぜか『かよ』と読んだ、呼んだのが、今に続いてるんだね」


花陽「でも、そのあとすぐ穂乃果ちゃんは・・・」
83: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:44:40.14 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
フロント


絵里「いつもありがとうございます」


花陽「いえ、わたしも楽しいですし」

花陽「そういえば、どうしてあなたはわたしと同じような歳なのに働いてるの?」


絵里「まあいろいろ事情はありまして・・・歳が近い方が、彼女の精神的にも楽だろう、という判断で」


花陽「なるほど・・・」


絵里「まあ、誰に当たるにせよ、こうして上から指定された、天才、と呼ばれる人に何かあった際は、それをなんとかするように生まれてきたのが私たちですし」

絵里「ですが、その天才にとって必要だったのは、もしかしたら私たちのような存在よりも、貴方のような普通の友達、だったりするのかもしれませんね」


花陽「・・・そうかもしれませんね」


絵里「まあ、貴方の仲良くなり始めてから彼女の表情が明るくなってきたのは確かです。是非これからも・・・」


花陽「もちろん!これからもよろしくおねがいします!」

花陽「でも、穂乃果ちゃんと一緒にいて、私ジャマになりませんかね?」


絵里「と、いうと?」
84: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:46:18.24 ID:YVNO7vBid.net
花陽「いえ・・・話を聞く限り、普段は勉強ばかりしているようなので」


絵里「ああ・・・それなら、ここしばらくのことを上に話したら少し方針を変えるように言われまして」


花陽「なるほど!」











花陽「だったら、私はまだ穂乃果ちゃんのそばに
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』
『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』






絵里・花陽「「!?」」


絵里「いったい何が・・・」


花陽「穂乃果ちゃん・・・!」ダダッ
85: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:47:08.58 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~




花陽「穂乃果ちゃん!?すごい悲鳴聞こえたけど・・・」ガララ


穂乃果「・・・」


花陽「穂乃果ちゃん・・・?」

花陽(・・・目が一点を見つめてる)

花陽(いや、かすかに動いてる)

花陽(人が寝ている時の眼球のような、気味の悪い動きをしている・・・)

花陽(夢をみているような顔)


花陽「穂乃果ちゃん・・・だいじょ
穂乃果「わたし、高坂穂乃果!中学三年生!幼馴染のかよちゃんと海未ちゃんとことりちゃんと大の仲良し!」


花陽「・・・え?」


穂乃果「勉強はたいへん・・・だけど、毎日友達とたのしく過ごしてるよ!将来は人を笑顔にさせることをしたいな!」


花陽「穂乃果ちゃん・・・?」


穂乃果「今日は、ケガで入院してるわたしのところに幼馴染の三人がおみまいにきてくれたんだ!」


花陽「さ、三人・・・?」


穂乃果「だよね!かよちゃん!」
86: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:47:35.24 ID:YVNO7vBid.net
花陽「う、うん・・・そうだけ」
穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!」


花陽「!?」

穂乃果「いやぁ、だってあの時は体が飛び出しちゃって」


穂乃果「そうだよ!命に別状はないんだし、ことりちゃんの言う通り!」


穂乃果「・・・うん、うん。だって、わたしがちょっと入院するだけで、かよちゃんの命が助かったんだから」


穂乃果「もー!無事だったんだからいいじゃん!二人ともそんなに責めないでよ!」





花陽「ほ、ほのかちゃ・・・」





穂乃果「かよちゃん!かよちゃんはわたしの味方だよね?」



花陽「・・・!!」
87: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:48:17.29 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「たしかに、この時のわたしの気持ちを言葉で言い表せば『こわい』でした。」

花陽「ですが、目の前にいるのはさっきまで楽しくおしゃべりしていた女の子。」

花陽「その子はわたしに『味方だよね?』と言ってきた」


花陽「そのとき、私は決めたんです。」

花陽「穂乃果ちゃんは、すごく賢そうだけど、本当は脆くて弱い、私と何も変わらない女の子なんだって」

花陽「穂乃果ちゃんは、こんな私でもお喋りしてて楽しい、って言ってくれる」

花陽「・・・私も、味方が欲しかった」

花陽「だから、なにがあっても、穂乃果ちゃんの味方であろう、って。」
88: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:48:47.62 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



花陽「・・・!」


花陽「・・・もちろん!」


花陽「だって穂乃果ちゃんは、命の恩人だもん!」


穂乃果「ほら!かよちゃんだって!」



穂乃果「・・・だからぁ、それは・・・」



花陽「・・・」




絵里「は、花陽さん!」ゼエゼエ

医者「患者は!?」ゼエゼエ



穂乃果「でも、どうするかって言われても・・・」


穂乃果「もー海未ちゃんのイジワルー!」


穂乃果「あっ、でもね・・・」


キャッキャッ


絵里「これは・・・」


医者「独り言・・・?」
医者「にしては・・・」


花陽「さっき・・・・・」
89: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:49:19.19 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



花陽「タルパ。イマジナリーフレンド。」

花陽「いや、穂乃果ちゃんの場合はイマジナリーフレンズ、ですかね」


花陽「とにかく、そう言った想像上の友達を作ってしまう病気・・・に近いものなんだそうです。」


花陽「なんらかのショックにより、穂乃果ちゃんはタルパを作り出した。」


花陽「本来、タルパというものは誰にでも作れる存在なんだそうですが、通常は一人作るのに長い時間がかかる・・・と、赤髪のお医者さんは言ってました」


花陽「ですが、穂乃果ちゃんは違いました」


花陽「国から保護されている天才の脳は、同時に二人ものタルパを一瞬で作り出しました」


花陽「自分の脳を、代償にして」


花陽「それからは、大変でした」


花陽「なんだか穂乃果ちゃんの学校の先生がきたり、スーツを着た偉そうな人たちがやってきたり・・・」


花陽「私と絵里ちゃんは、小さな部屋に呼ばれました。」
90: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:50:00.55 ID:YVNO7vBid.net
花陽「そこで、難しい話をたくさんされました。」


ついさっき脳に異常をきたした女の子は、今の日本の学生の中で最も将来を期待されていた天才。

どの分野に進んでもかならず日本の経済、政治、文化のどれか・・・いや、もしかするとそのすべてに革命をもたらすかもしれない天才。

その天才が、たった数日でこんなことになってしまった。

だか、こんな時のための対応をしていなかったわけではない。

むかし、同じようにして育ち、日本の精神科医療と音楽界に革命をもたらしたある女医によると、彼女の場合、この症状は自分で異常に気づけば元どおりになる可能性があるらしい。

そのために、2人の力を貸してくれ。

いや、協力しなさい。

もし、しないというのならその場合は・・・



花陽「もし、そこで協力したくないと言っていれば、今頃わたしはどこで何をしていたんでしょうね」


花陽「まあ、私も絵里ちゃんも、もとより穂乃果ちゃんのためなら何でもするつもりでしたけど」


花陽「それから、ある人に会わされて、この人と協力しなさい、と言われました」
91: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:50:32.63 ID:YVNO7vBid.net
花陽「その人は、穂乃果の一つ前の世代の天才。つまり、一番最近に成果を上げた天才、でした。」


花陽「その人の名前は、東條希。」


花陽「彼女は、神道に特化した天才。ようは宗教家。文化的な革命を起こさんとする天才でした。」

花陽「・・・まあ、神様なんてのが本当にいるかどうかはさておき、彼女が得意としているのは、性格、置かれている状況、時間帯、人間関係、あらゆる点からその人の考えていることやこれからしようとしていることを当てる、ということでした。」


花陽「普段は、その能力を活かし人の助けになるような活動をしているようです」


花陽「その天才の能力が、今の私たちには最も必要としている一つ。奇跡でした。」


花陽「それからも、また難しい話を聞かされ・・・」
92: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:51:22.25 ID:YVNO7vBid.net
花陽「その日から、私・・・私たちの生活は、一変しました。」

花陽「最初の一年は、穂乃果ちゃんは普通に受験をして、高校に入学していきました。国が、穂乃果ちゃんを正常な脳に、『治療』するために整えられた、音ノ木坂学院に」


花陽「東京にあり、国が手を出しやすく、なおかつ生徒数の少ないため何かあった場合も騒ぎになりにくい、音ノ木坂学院に」


花陽「ちなみにこの時すでに、私は穂乃果ちゃんと同じ中学校に編入させられていました。」


花陽「穂乃果ちゃんが卒業してからは全く意味はありませんでしたが・・・」


花陽「勉強は何を言っているのかさっぱりわかりませんでした・・・ですが、私の進路もほぼ決まっているようなものなので、勉強はほぼしていませんでした。」


花陽「代わりに、精神学、医療学、果ては霊的な分野まで・・・」

花陽「穂乃果ちゃんと『普通に会話ができる』ための知識を頭に詰め込みました」


花陽「それから、音ノ木坂学院に進学して・・・」

花陽「そこからは、みなさん知っての通りです。」
93: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:52:13.67 ID:YVNO7vBid.net
花陽「廃校、という危機的状況により、穂乃果ちゃんのもつ友達想い、つまり人の為になにかをしたい、という心を刺激し、何か行動を起こさせる」


花陽「それに夢中になることで、脳の容量を余分に消費しているタルパが消えれば、元どおりになる、と偉い人たちは考えたようです」


花陽「結果、穂乃果ちゃんはスクールアイドルという道を選んだ」


花陽「しかし、ここで予想外の事態が起こります」
94: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:52:48.31 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~
生徒会室


穂乃果「絵里ちゃん!」バタン!


絵里「穂乃果、来ると思ってたわ」


希「うちもおるよー」フリフリ


花陽「わたしもいます!」フンス


絵里「みんないるのね」


穂乃果「あれ、そういえばかよちゃん、凛ちゃんは?」チラッ


絵里「凛・・・?」



希「凛ちゃんは部活にいく、っていいよったよ」


花陽「・・・そうそう、だから今日は別々なの!」


~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
95: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:53:44.27 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~



花陽「穂乃果ちゃんが、廃校を阻止するために、三人目のタルパをつくりだしたんです」


花陽「突然、『凛ちゃん』と言った時は、何事かと思いましたが・・・」

花陽「希ちゃんのすごい早さの適応力のお陰で、なんとか私も合わせることができました」


花陽「おそらく、この時既に穂乃果ちゃんの中ではスクールアイドルをすることが決まっていて、それにおいて足りない人材を補おうとしたのでしょう」


花陽「ダンスのできる人。」


花陽「それを、タルパによって補った。」


花陽「もともと友達のいなかった穂乃果ちゃんには、ダンスの上手な同級生を探す、という選択肢がなかったんだろう、と希ちゃん入っていました」


花陽「そして、足りない人材といえばもうお分かりでしょうか」

花陽「そう、『真姫ちゃん』。」
96: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sda8-7pri) 2015/10/25(日) 15:57:34.51 ID:YVNO7vBid.net
~~~~~~~~~~~~~
放課後


穂乃果「あぁっ!」

花陽「どうかしたの?」


穂乃果「真姫ちゃんのとこいかなきゃ!」


花陽「ま・・・真姫ちゃん?」


穂乃果「そうそう!わたし、真姫ちゃんのとこ行ってから向かうから、先行ってて!」


花陽「え、えぇ!?」


穂乃果「先に着いちゃったらお家の前でまっててー!」ダダッ


花陽「い、いっちゃった・・・」


~~~~~~~~~~~~~
97: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:02:06.69 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「作曲に必要な人材が、私たちの中にはいなかった。」

花陽「そう判断した穂乃果ちゃんはいつの間にかまた新たなタルパをつくりだしていたみたいでした。」


花陽「もしかしたら今度はタルパじゃなく本当の人間かも、と思い、別の日に穂乃果ちゃんの向かっていった方向に音楽室を探してみたんです。」


花陽「そしたら、そっちの方向に見えたのは第三音楽室のみ。」

花陽「音ノ木坂は、もともとは音楽学校であった歴史を持つため、音楽室はいくつかあります。」


花陽「その中でも、今は使われていない旧校舎にある第3音楽室だけが、その方向にはありました」


花陽「本当に怖かったのですが・・・穂乃果ちゃんの為、と思い、旧校舎に足を踏み入れ、第三音楽室へと向かいました」

花陽「一応、他の教室も調べたので間違いはありませんが、旧校舎の教室にはすべて鍵がかかっています。」

花陽「ですが、ピアノの置いてある第3音楽室だけは、鍵が力尽くで壊され、人の入った形跡がありました」


花陽「ピアノにも、最近使われた跡が残っていました」


花陽「もしかして、あの後穂乃果ちゃんが来るのが遅れたのは、ここで無意識のうちに作曲をしていたから、かもしれません。」


花陽「まあ、何度か『真姫ちゃん』とお話に行っていたようなので、何度かに分けて作曲をしていたのでしょうが・・・」


花陽「そうそう、作曲といえば作詞。作詞といえば、あと曲の歌詞を書いたのは、穂乃果ちゃんによると『海未ちゃん』だ、そうです。」
98: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:02:53.85 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~
海未の部屋


穂乃果「おーい、海未ちゃん!」


穂乃果「あ、いたいた!体調は大丈夫?」


穂乃果「だったらよかった!」


花陽「いらないごみ、捨てておくね?」


穂乃果「それでさ、海未ちゃん」

穂乃果「スクールアイドルのことなんだけど・・・」

穂乃果「わたしと、ことりちゃんの二人ですることにしたよ!」


花陽「え?」


穂乃果「いやぁ、よく考えたら、やりたくもない人を誘っても、って感じじゃない?」

穂乃果「だから、二人で頑張るよ!」

穂乃果「うん!慣れてきたらね、講堂でライブとかしてみたいなぁ!」

花陽(そういう作戦ですか・・・)

花陽「ゴホッゴホッ」


穂乃果「かよちゃん?」


花陽「いえ・・・ちょっと何か喉に詰まったちゃって」コホコホ





~~~~~~~~~~~~~
99: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:03:31.26 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~



花陽「・・・穂乃果ちゃんの為ならなんでもできる、と言いましたが、正直、あそこにいくのは本当に苦手でした・・・」

花陽「あそこは、穂乃果ちゃんの目には立派なお屋敷に見えているのでしょうが・・・」


花陽「ただの大きな日本屋敷の廃墟です」


花陽「しかも、そこに昔から行くことも多くて、半分以上残ってるお菓子や飲み物のゴミなんかも散らかり放題で・・・」


花陽「たまに、国の人が掃除をしてくれたり、わたしが持って帰ったりはするのですが、どうしても穂乃果ちゃんからみて不自然にならないようにすると、すべての回収は無理で・・・」


花陽「国の人も、完治するかどうかわからないような天才にかけるお金はそこまでない、と廃墟はほぼそのままでした」


花陽「しかも、ホコリがすごい。思わず咳き込むこともよくありました。」


花陽「どうして穂乃果ちゃんは平気だったんだろう・・・」


花陽「そういえば、あの時は絵里ちゃんと希ちゃんが物陰から見ていたそうなのですが、全然気づきませんでした。」

花陽「あそこなら物陰なんていくらでもありますからね」


花陽「それから、あの日はあの後、穂乃果ちゃんのお家にいきましたね・・・」
100: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:04:14.06 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~
穂乃果の部屋


穂乃果「あるよー!確かこの辺に・・・あった!」ガサゴソ


花陽「そんなものが・・・」


穂乃果「昔家庭科で使ってたのかな?」

穂乃果「うん!通販で頼んだらもう届いたって!」


花陽「最近のは早いですからねー」


穂乃果「そいえばさ、みてよこの動画」


ワッチャドゥ-ワッチャドゥ-

穂乃果「ね!ね!かっこいいよねー!」


花陽「たしかに、これだけ歌って踊れれば学校も有名になりそうですね・・・」


穂乃果「そうだよ!私たちは廃校を阻止するんだから!」

穂乃果「他にもいろいろ調べてみよう・・・」カチカチスッスッ


穂乃果「・・・」モクモク


花陽「じゃあ、わたしも」スマ-ホ


花陽「・・・」

LINEグループ(3)

LINE花陽「やっぱり、衣装も自分で作ってるみたい」
LINE花陽「さっき机の上みてみたら、作詞っぽいノートもあったよ」



~~~~~~~~~~~~~
101: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:04:59.95 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「あの時は、正直かなり驚きました。」


花陽「パソコンで調べ物をしながらすごい速さで裁縫をする。」

花陽「五人分の衣装を、わずか一週間足らずで作っていたんです」


花陽「しかも、作詞に作曲まで・・・」


花陽「表面上の穂乃果ちゃんは、海未ちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃんという三人のタルパ・・・友達に、少しづつ任せて曲が多い完成していったように思えたのでしょうが、実際には全て1人でこなしていました。」


花陽「普通の人間が成せる所業ではありませんでした」


花陽「曲が完成した頃、穂乃果ちゃんがたまに目眩のようにフラッとすることがたまにありました」

花陽「もしかしたら、あれは過労によるものだったのでしょうか・・・」


花陽「と、まあここまでは、私も穂乃果ちゃんのタルパと違和感なく?付き合ってこられたと思うんですが・・・」


花陽「あれからしばらくあと、すごいピンチに襲われました。」
102: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:05:29.21 ID:oJaOKU/v0.net
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休憩中


穂乃果「うわぁーい!ありがとことりちゃん」パクッ


花陽(何か食べ物をもらった・・・!)

花陽(これまでの穂乃果ちゃんの発言からして、恐らくこれは手作りのお菓子か何か・・・)


穂乃果「うーんおいしい!」


花陽(このタルパが海未ちゃんであろうとことりちゃんであろうと、性格上私の分もあるはず・・・!)

花陽(まずいです・・・私は見えないものを食べられるほどタルパに対応する力はありません!どうすれば・・・)


穂乃果「かよちゃん、食べないの?」


花陽「えっ、あっ、その・・・いまダイエット中で」

花陽(今は断っておくしか・・・)


希「じゃあウチが代わりにもらおっかな?」スッ
103: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:06:10.04 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「希ちゃん!」

花陽(助かった・・・!)


穂乃果「いつの間に!?」


希「たった今きたんよ」


希「穂乃果ちゃん、一枚とってもらえる?」


花陽(なるほど・・・!)

花陽(それなら、一か八かでどこかから取るフリをするよりも確実に違和感なく受け取れる・・・)


穂乃果「うん」カサッ

穂乃果「はいっどうぞ」


希「ありがと」ヒョイパク


ことり「すごーい希ちゃんひと口で・・・」


希「おいしいよ」ニコッ


花陽(なるほど・・・一口で食べてしまえば、どんなお菓子であろうとまあ違和感はない)


海未「ではそろそろ練習再開しましょうか」


穂乃果「うんっ」
104: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:07:03.22 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「・・・ありがとう、希ちゃん」



希「・・・どういたしまして」

希「そうそう、実は話があって」


花陽「?」

~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~
105: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:07:42.36 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「あの時は、本当に助かりました・・・」


花陽「希ちゃんが来なくて、あの後の私の対応が悪ければ、今よりももっとひどい状態で穂乃果ちゃんは記憶の違和感に気付いてしまっていたかもしれませんからね・・・」


花陽「希ちゃんが、いてくれて、本当に助かりました。」


花陽「それから、あの時聞いた話、というのが、にこ先輩についての話でした」

花陽「ここ数日様子を見ていたが、やっぱり三人で踊るものを一人で踊るのは不自然にもほどがある」

花陽「にこ先輩がライブのメンバーに加わわってくれれば、歌のソロパートの明らかな違和感や、ポジションの違和感を補える」


花陽「そう聞いた私は、その日のうちにアイドル研究部に向かいました。」


花陽「にこ先輩は、事情を説明すると、あっけなく、協力してもいい、といってくれました」


花陽「前々から屋上で何かやっているのが気になっていたから、ちょうどよかった、と」


花陽「優しい方でした」


花陽「しかし、ここでも予想外のことが起こります」
106: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:08:19.74 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~
練習中


花陽「こちらが、矢澤にこさん」


にこ「初めまして、アイドル研究部部長の矢澤にこよ」


穂乃果「はじめまして!」


穂乃果「凛ちゃん!?」


にこ「・・・!」


花陽「・・・!」


穂乃果「うん!よろしく!」


にこ「んっんー・・・」セキバライ


花陽「・・・」


にこ「二週間後のライブ、私・・・たちも、参加させてもらう、って聞いたけど、いいのね?」


穂乃果「はい!」


にこ「手加減しないから、しっかりついてきなさいよ!」


穂乃果「はい!」



~~~~~~~~~~~~~
107: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:10:40.32 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「なんと、すでに私たちが消えた、と判断していたタルパ、『凛ちゃん』がここで現れたのです」


花陽「穂乃果ちゃんの中で、凛ちゃんが入っていたのは運動部ではなくアイドル研究部だったのは、さすがの希ちゃんでも気付けていませんでした・・・」


花陽「だいいち、穂乃果ちゃんの発言をまとめると、『凛ちゃん』は自分に自信がなく、アイドルを保留にした・・・ということだったので、まさかこんな事になるとは考えてもみませんでした」


花陽「しかし、これにより穂乃果ちゃんのダンスのテクニックは異常にスキルアップ」


花陽「何が起こっているのかわかりませんでした・・・」

花陽「穂乃果ちゃんの潜在的な才能だったのでしょうか・・・」

花陽「そして、この日から穂乃果ちゃん練習後の疲労が異常になってきました」

花陽「あの時は、顔色が悪い、で済ませていましたが、あれは異常でした」


花陽「目眩はする、手足は震え、唇は紫色に、体温は上昇」

花陽「無理もありません。多いときは三人のタルパに同時に運動をさせ、しかも歌まで歌わせているんですから」

花陽「まるで、毎日インフルエンザのようでした」


花陽「ですが、一晩眠ると次の日にはスッキリした顔で、また一番になれなかったー!、と元気にやってきます」


花陽「あれが天才のすごいところなのでしょうか・・・」


花陽「それから、ライブの日までは何事もなく時間は過ぎ」


花陽「・・・ライブ当日、私たちは理事長室に呼ばれました」
108: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:11:36.43 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~
理事長室


絵里「失礼します」トントン


理事長「はいりなさい」


花陽「失礼します・・・」


希「話って?」


理事長「そうね、本題だけ言わせてもらうわ」


絵里「本題だけ?」


理事長「必要のないことを話しても、もう意味ないんてないもの」


希「!」

花陽「・・・!」



絵里「・・・え、どういう」

理事長「上が、高坂穂乃果を保護するのをやめる、といってきたわ」

理事長「同時に、高坂穂乃果の保護以外の任務も情報も与えられていないあなた、絢瀬絵里も同様にね」


絵里「・・・!」
109: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:12:56.36 ID:oJaOKU/v0.net
理事長「・・・切り捨てられたわ」


花陽「・・・そんな・・・・・・」


希「・・・」


理事長「・・・子供たちの人生を自分たちの好きにおいて・・・っ」
理事長「役に立たないと判断したら、切り捨てるなんて・・・っ」


希「・・・理事長」


理事長「・・・ごめんなさいね、これまでひどく当たってしまって」

理事長「いつかこうなったときに、辛くないように・・・って思ってたんだけど、結局何も変わらなかった」


花陽「・・・理事長さん」


理事長「貴女たちにこれを伝えるのが、上からの最後の命令」

理事長「明日から、この学院には違う理事長がいるわ」


花陽「そんな・・・」
110: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:13:25.59 ID:oJaOKU/v0.net
理事長「わたしね、若い頃に娘を亡くしてるの」

理事長「だから、他の生徒たちより関わりの深かった貴女たちが、可愛くて仕方なかったの」
理事長「なのに・・・いいえ、だから、あんなに辛辣な態度を取ってしまうことしかできなくて・・・」ポロポロ


花陽「りじちょう・・・」ポロポロ


理事長「・・・ごめんなさい、わたしが泣いちゃダメよね」フキフキ


希「・・・」


理事長「東條さん、絢瀬さん、小泉さん」


希「なんでしょう」

絵里「・・・はい」

花陽「・・・」ポロポロ


理事長「これからも・・・彼女が自立できるようになるまで、穂乃果さんを支えてくれる?」


希「もちろん」

絵里「・・・!」
絵里「ええ・・・!」

花陽「・・・当然です!」


理事長「よかった・・・」

理事長「もしも何かあって、大人の協力が必要になったら、穂乃果さんの担任の先生に頼りなさい」

理事長「わたしの同級生で、穂乃果さんについて協力してくれた人でもあるわ」


希「わかりました」


理事長「通帳も、彼女に渡してあるから」
111: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:14:36.21 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「えっと、穂乃果ちゃんの担任の先生って・・・」


絵里「そういえば、聞いたことなかったわね・・・」


希「・・・」


理事長「そうね、東條さん以外は、調べようもしない限り学年が違うとわからないものね」


理事長「かつて私と一緒に音ノ木坂に通っていた、彼女の名前は・・・」















理事長「『星空凛』よ」



~~~~~~~~~~~~~
112: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:15:09.85 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~




花陽「これで、全部話し終わったかな?」


花陽「あなたとわたしの思い出」


穂乃果「・・・」


花陽「まだ・・・返事はくれないんだね」


穂乃果「・・・」


花陽「うん、わかってる」

花陽「思い出そうとしてくれてるんだよね」


穂乃果「・・・」


花陽「でも思い出せない・・・」


穂乃果「・・・」


??「だって、いまの穂乃果はほとんど脳が機能していないもの」


花陽「・・・」

花陽「真姫ちゃん・・・」
113: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:15:45.57 ID:oJaOKU/v0.net
真姫「辛いかもしれないけど、それが現実なのよ」


花陽「・・・そうそう、まだ話し終わってなかったね」


花陽「穂乃果がつくりだした余人の・・・いや、4人のタルパ」

花陽「海未ちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃん、凛ちゃん」







花陽「全員、実在したよ」




真姫「・・・」

花陽「もちろん、その場にいた、ってわけじゃないけどね」
114: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:18:14.74 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「まず一人目はね」


花陽「穂乃果ちゃんがよく行っていた廃墟、あのお屋敷にまだ誰かが住んでいた頃」


花陽「むかーしの、音ノ木坂学院に、すごく賢くて綺麗な子がいたんだって」


花陽「その子は、卒業してから歌詞を書くお仕事についたんだけど・・・」


花陽「その人が、今の音ノ木坂の校歌の歌詞を考えたんだって」



花陽「その子の名前は、園田海未」
115: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:19:01.23 ID:oJaOKU/v0.net
真姫「・・・何度目よ、その話」


花陽「タルパとしての海未ちゃんが現れたのは、中学三年生の時・・・」


花陽「穂乃果ちゃんは、もともと音ノ木坂に通うつもりなんてなかったみたい」


花陽「・・・なのに、わざわざ関係のない学校の校歌の、歌詞を書いた人まで調べるかな?普通・・・」


真姫「・・・」
116: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:19:55.78 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「・・・二人目はね」

花陽「私たちの、理事長」



花陽「理事長には、昔娘さんがいたんだって」


花陽「でも、高校3年のとき、留学中の事故で亡くなっちゃったんだって」


花陽「高校2年まで普通に日本で暮らしてたのに・・・留学にいった矢先、事故にあっちゃったらしくて」


花陽「留学にいった先で、服のデザインや制作について学ぼうとしていたんだって」


花陽「その子の名前は、南ことり」
117: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:20:38.17 ID:oJaOKU/v0.net
真姫「・・・」


花陽「・・・ここまで聞くと、まるで死人の霊がタルパとして穂乃果ちゃんの前にだけ現れた、とも考えられるけど・・・」


真姫「私は、まだ生きてるわよ」


花陽「・・・そう。タルパとして現れたのは亡くなった人だけじゃなかったんだ」
118: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:21:49.95 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「さっきのことりちゃんのことを教えてくれたのは、凛先生」


花陽「凛先生はね、理事長の同級生で、音ノ木坂のOBなんだって」


花陽「いまでも、たまに私たちの様子を心配してくれる」


花陽「いい先生だよ」


花陽「でも、あの先生、今は体育の先生をやってるけど・・・」

花陽「本当は、もっと別にやりたいことがあったみたい」


花陽「それがなにかは教えてくれないんだけど・・・」
119: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:22:49.61 ID:oJaOKU/v0.net
花陽「そして」


花陽「真姫ちゃんは、いまここにいる。」


花陽「あのとき、始めに穂乃果ちゃんがタルパを作ったときに診断してくれた女医さんっていうのが、真姫ちゃんだったんだ」


真姫「・・・」


花陽「といっても、歳はもちろん違うよ?」


花陽「かつて、天才と呼ばれた真姫ちゃんは、一つだけネックがあった」


花陽「得意分野は医学なのに、大好きなピアノがやめられないこと」


花陽「好きなことをやめなきゃいけないなんて、意味わかんないって」


花陽「・・・だから、当時、音楽学校の面を兼ね備えていた音ノ木坂学院にいれられたんだって」


花陽「そのときから、天才、と呼ばれる子たちが何か異常を起こしたら、そこに入れて矯正する、って習慣が生まれたんだって」


花陽「・・・真姫ちゃんは、第3音楽室でピアノを弾くのが、趣味だった」


花陽「それから、卒業した真姫ちゃんは、精神科医療に爆発的な進歩をもたらし、その上でクラシックと別のジャンルを組み合わせた新しい音楽を作り出し、音楽の歴史の流れを変えた」


花陽「・・・それが真姫ちゃん」
120: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:23:32.36 ID:oJaOKU/v0.net
真姫「・・・ちなみに、わたしは希が助けを求めてくるまでは、穂乃果なんて名前聞いたこともなかったからね」

真姫「・・・診察のときも、ほぼ無理やりやらされてしかも診察が終わればすぐ帰れ、だったし」



花陽「・・・だって」

花陽「真姫ちゃんの言ってることは本当みたい」


花陽「ここまで聞くと、もう凛先生の本当の夢がなんだったのか、容易に想像できるよね」


花陽「穂乃果ちゃんがみていたのは」


花陽「穂乃果がつくりだしたタルパは」


花陽「・・・友達は」




花陽「一体なんだったのかな?」
121: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:24:08.49 ID:oJaOKU/v0.net
真姫「・・・もう今日は遅いから、帰りなさい」


真姫「絵里が外で待ってるわよ」


花陽「・・・うん、またくるね、穂乃果ちゃん」


穂乃果「・・・」


真姫「・・・いつか、元どおりにしてみせるから」


穂乃果「・・・」


花陽「はい」


花陽「・・・では」ガララ



カツカツ…


真姫「・・・ふう」

真姫「あなた、こんなに大事に思ってくれる友達がいるなんて滅多にないわよ」

真姫「・・・早く、目を覚ましなさいよ」


穂乃果「・・・」
122: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:25:05.71 ID:oJaOKU/v0.net
~~~~~~~~~~~~~


花陽「ごめん、まった?」コンコン


絵里「いいえ、車の中だし全然平気よー」ガチャ


花陽「すごいね、免許とっちゃうなんて」バタン


絵里「まあ、おつむくらいしか自慢できるものはないし」


花陽「そういえば、希ちゃんは?」


絵里「まだ、手がかりを探してるわ」


花陽「穂乃果ちゃんと、同じ症状から立ち直れた事例・・・」

花陽「滅多にあるとは思えないけど・・・」


絵里「もう、それしか手はないわ」


絵里「希を信じて待ちましょう」


花陽「・・・そうだね」
123: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:26:36.77 ID:oJaOKU/v0.net
花陽(穂乃果ちゃんのつくりだしたタルパは、全員実在する、もしくは実在した人物だった)


花陽(そのうち、二人はもう既に亡くなってるんだけど・・・)


花陽(ここまでくると、もう逆に亡くなっていない人がタルパとして現れたことのほうが不自然に思えてくる)


花陽(真姫ちゃん。凛先生。)


花陽(あの二人は、一体なんなんだろう・・・)


花陽(もちろん、生きてることはたしか。絵里ちゃんが調べたら、戸籍上もきちんと存在していた。)


花陽(あの中で、共通していることといえば・・・)


花陽(ことりちゃんと凛先生は、本当にやりたかった夢が、叶っていないことが共通してる)


花陽(真姫ちゃんと海未ちゃんは、それぞれ大人になってからその夢を叶えてはいるんだけど・・・)


花陽(もしかしたら、本当は学生のうちに何かしたかったのかもしれないね)


花陽(・・・そう仮定すれば、夢が叶わなかった人がタルパとして現れた、と考えることもできるけど・・・)


花陽(今さら、そんなこと考えたってしょうがないよね・・・)
124: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:27:51.74 ID:oJaOKU/v0.net
花陽(いまは、真姫ちゃんと希ちゃんを信じることくらいしか、私にできることはない・・・)



花陽(二人を信じる)

花陽(絵里ちゃんと、にこちゃんと一緒に)



花陽(その日が来るのを待ってる)



花陽(また、あの元気な声で、呼んでくれる日を)















穂乃果「かよちゃん!」
125: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW be64-7pri) 2015/10/25(日) 16:28:09.49 ID:oJaOKU/v0.net
おしまい。
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