穂乃果「海未ちゃんと雪穂が穂乃果の知らないところで会ってる…」

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穂乃果-アイキャッチ22
1: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:29:47.19 ID:LhkGc3w1.net
雪穂「おねーちゃーん、ちょっと出かけてくるねー」

穂乃果「うん? 亜里沙ちゃんとお約束?」

雪穂「いや、亜里沙ちゃんじゃないんだけど…」

穂乃果「ふーん、まあいいけど…気をつけてね」

雪穂「うん、行ってらっしゃい」

穂乃果(とはいうものの…)
穂乃果(亜里沙ちゃんと誰か、というのは良くあるけれど、最近の雪穂はだいたい亜里沙ちゃんと一緒だよね)
穂乃果(そんな雪穂が亜里沙ちゃんと一緒じゃない? …どういうこと? …まさか、彼氏でも出来たとかっ!?)
穂乃果(こうしちゃいられない! おねえちゃんとして、確かめなくちゃ! 雪穂を守らなくちゃ!)

穂乃果「ちょっと、穂乃果も出かけてくるね!」

  イエノトビラ ガラッ

ほむママ「あら、気をつけるのよー」



雪穂「~~♪ ~~♪」

穂乃果(雪穂、すっごく楽しそう…鼻歌なんか歌っちゃって…)
穂乃果(…亜里沙ちゃんに会うときですら、あんなに楽しそうにはしていないよね)
穂乃果(まさか本当に彼氏とか…! ああ、雪穂はまだ中学生なんだよ! そんな、そんなぁっ!)

??「ゆきほー」

穂乃果(お、相手かな? …え、あれは…)

雪穂「海未さん、おまたせしてごめんなさい!」

穂乃果(えええええ~~~~~っ!)

元スレ: 穂乃果「海未ちゃんと雪穂が穂乃果の知らないところで会ってる…」

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4: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:35:10.47 ID:LhkGc3w1.net
海未「遅れるなんて雪穂らしくありませんよ」

雪穂「ごめんなさい、海未さん♪(テヘッ)」

穂乃果(!!)
穂乃果(…今の顔、なに…すごくかわいい顔していた…)


穂乃果(穂乃果の前でもあんな顔滅多にしないのにっ!)


穂乃果(いやいやいやいや、まだ単に海未ちゃんと待ち合わせしていたっていうだけだよね、まだこのあとどこに行こうかとかそういう話じゃないし)
穂乃果(でもでもでもでも、穂乃果に内緒で雪穂が海未ちゃんと会うってどういうこと?)
穂乃果(しかもあんなに楽しそうに…)

海未「まあ、いいでしょう。さて、行きましょうか」

雪穂「はい、お願いします」

穂乃果(ああ、二人がいっちゃう…遠いところに行っちゃう…)
11: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:43:44.55 ID:LhkGc3w1.net
雪穂「それでですね、家ではお姉ちゃんが――」

海未「あはは、穂乃果らしいですね。私の前でも、雪穂の前でも変わらないんですね、穂乃果は」

雪穂「海未さんも少しお姉ちゃんに厳しく言ってください。生徒会長になったってのに、生徒会長があれじゃ先が思いやられますよ」

海未「雪穂はしっかり者ですね」

雪穂「――」

海未「――」

海未・雪穂「あはははははっ」



穂乃果(二人がとても楽しそうにおしゃべりしてる…すごく気になる…)
穂乃果(でもでも、これ以上近づくと二人に気づかれちゃう、特に海未ちゃんは周りの気配に敏感そうだし)
穂乃果(耐えろ、耐えるんだ穂乃果っ!)
穂乃果(ああ、でもやっぱり我慢できないよ…)

海未「ん?」

   クルッ

海未「……?」

雪穂「どうかしました?」

海未「いや、気のせいみたいです」


穂乃果(さすが海未ちゃん…こんなところに都合よく看板がなければ見つかってた…)



ここあ「なにあれー?」

にこ「ちょ、行くよここあ」

ここあ「おねえ――」

にこ「いいからっ!」
13: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:56:41.04 ID:LhkGc3w1.net
穂乃果(さて、歩いて歩いて…二人が来たのは…神田明神?)



雪穂「さむい…」

海未「もう12月ですからね。さあ、早くお参りして行きましょう」

雪穂「はい♪」

   チャリーン チャリーン

   オジギ

海未「……」両手スリスリ

雪穂「海未さんも寒いんですか?」

海未「ええ、まあ…(苦笑)」

雪穂「…海未さん、お互い手寒いですし、手つなぎませんか?」

海未「ええっ。…なんか、ちょっと照れますね///」

雪穂「たまには、いいじゃないですか」

海未「そうですね、たまには」


  ギュッ


穂乃果(あああっ、二人が手をつないでいるよぉ!)
14: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:02:01.04 ID:LhkGc3w1.net
??(そろーり、そろーり)

   ワシッ!

穂乃果「ひゃあああああっ! ん、むぐぅ!」

雪穂「あら?」

海未「うん」

雪穂「今、お姉ちゃんの声が聞こえたような」

海未「そうですねえ」

雪穂「とはいえ、お姉ちゃんは今店番しているはずですから…」

海未「気のせいでしょうか…」

――

希「だーれだ、コソコソ歩いているかわいいコは?」

穂乃果「の、のぞみちゃん?」

希「お、穂乃果ちゃんやないかぁー。どうしたん、お天道さまから隠れるようにコソコソしていて」

穂乃果「だ、だってだってだってだって、あれ、あれぇっ!」

希「ん~?」



希「おお、海未ちゃんと、あれは雪穂ちゃん? おおー、カップルみたいやん」
15: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:02:22.85 ID:LhkGc3w1.net
穂乃果(バタッ)


1417793387-レス15-AA
18: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:09:21.37 ID:LhkGc3w1.net
希「あら、穂乃果ちゃん倒れてしもうた。うーん、これは困ったなあ」

希「うううーーん…(精神集中)」

希「うちのスピリチャルパワーをあなたに注入!」

   プシュッ!

穂乃果「はっ!」

希「気がついた?」

穂乃果「ううーん…今、川の向こうにお花畑が広がっていて…アルパカさんが渡し船に乗って…ランチ○ックを食べながら…」

希「穂乃果ちゃん、危なかったなぁ♪」



穂乃果「……って、そうじゃないよ! あの二人は! 海未ちゃんと雪穂は!?」

穂乃果「……」

穂乃果「……見失った……」
21: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:20:44.17 ID:LhkGc3w1.net
希「うん? 穂乃果ちゃん、あの二人追っていたん?」

穂乃果「そうだよっ! だってだって、海未ちゃんと雪穂が、もしも、もしもだよ――」



 とある、良く晴れた日。
 巫女の先導で、神田明神の境内を歩く二人がいた。
 良くある神前式の結婚式だ。
 式は厳かな雰囲気のまま、典儀が式の始まりを宣言、斎主が穢れを祓い、さらに祝詞へと続く。
 そして三三九度の盃を交わす。
 最初に手に取るは海未。そして雪穂。また海未。
 厳かな雰囲気ながら、時折二人は視線を交わし、恥ずかしそうに微笑む。
 玉串を捧げ―― 一堂、礼拝。
 そして斎主がお祝いの言葉を、二人に捧げる。

 この日、ひとつの夫婦が、こうして生まれた。


穂乃果「――なんてことになっちゃったらっ!」

希(ほのかちゃんの妄想ワールドも大概やな)
29: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 11:02:05.97 ID:z7St/uDP.net
 ――その日の夕方、穂むら店頭――……

穂乃果(はあ…結局、雪穂と海未ちゃん見つからなかった…)
穂乃果(希ちゃんは「気にすることあらへんよ~」とか言っていたけど、やっぱり気になるよね)

穂乃果(気になる。それは雪穂のお姉ちゃんとして? 海未ちゃんの幼馴染みとして?)

穂乃果「イミワカンナイ」

 ――(同時刻 西木野邸)――

真姫「っクシュン」

真姫「カゼかしら。今日は早目に寝たほうが良さそうね」

真姫(もう12月もこんな時期…クリスマスもすぐね…)

 ――(同時刻 穂むら)――

穂乃果「はぁ…」

  イエノトビラ ガラッ

雪穂「ただいまー」
30: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 11:03:36.51 ID:z7St/uDP.net
穂乃果「あー…おかえりぃー…」

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31: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 11:11:08.36 ID:z7St/uDP.net
雪穂「お姉ちゃん、元気ないね。どうしたの?」

穂乃果「ううん…店番が楽しくないだけ」

穂乃果(……)

穂乃果「雪穂はいつもより楽しそう」

雪穂「えっ、そ、そう?」

穂乃果「お姉ちゃんにはそう見えるんだよ…」

雪穂「そうかなぁ」

穂乃果(…今、ほっぺたが少し赤くなった…)

雪穂「今日はもう私が店番やっているから、お姉ちゃん、休んでていいよ」

穂乃果「ゆきほ、ありがと」

雪穂「ううん、いいよ」



穂乃果「あのね、雪穂」

雪穂「お姉ちゃん?」

穂乃果「今日ね、雪穂……」

雪穂「?」

穂乃果「……やっぱりなんでもない」
46: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 22:21:11.47 ID:ITR0Vj01.net
 ――その日の夜、穂乃果inベッド――……

穂乃果(結局、帰ってきたあとは、変な感じは見せなかったなあ)

   ゴロン

穂乃果(もちろん、二人が手を繋いでいたってだけだけどさ。穂乃果だってことりちゃんとか凛ちゃんとかは良く手をつないでいるし)
穂乃果(雪穂だって亜里沙ちゃんとはよく手をつないでいるよね)
穂乃果(別にそれほど珍しいってわけじゃないよね)

穂乃果「それが海未ちゃんと雪穂だったっていう、それだけじゃん」

   携帯のボタン 押してポチ

穂乃果(この携帯に入っている写真…中学校の卒業式のちょっと前に買い替えてもらったんだ)
穂乃果(だから入っている一番古い写真は、中学校の卒業式の写真がほとんど)

   スッスッ

穂乃果(中学校の卒業式。これは、私と、海未ちゃんと、ことりちゃん。3人で手を繋いでいる写真。確か撮ってくれたのは雪穂)
穂乃果(みんな笑ってる。私も)

   スッ

穂乃果(これはその3月に、家族みんなで旅行に行った時の写真。新幹線に乗って、みんなで山形までスキー行ったんだ)
穂乃果(これは新幹線の車内で。これはスキー場で。これは滑った後に泊まった温泉で。これは樹氷だっけ、あれを見に行った所で)
穂乃果「…全部、雪穂と手繋いでいるじゃん…」

   スッ

穂乃果(そして4月、音ノ木坂学院の入学式…ここでも、3人で手を繋いでいる)
47: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 22:37:03.33 ID:ITR0Vj01.net
穂乃果「…ハァ」

   スッスッスッ

穂乃果「……」

   trrrr trrrr

ことり『はいはーい、ことりですっ。穂乃果ちゃん?』

穂乃果「やっほぉ、ことりちゃん。ちょっといいかな」

ことり『うん、大丈夫だよー』

穂乃果「ありがとう。実は海未ちゃんのことなんだけどね」

穂乃果「あーあと雪穂」

ことり『えっと…どっちかなあ』

穂乃果「実は両方」

ことり『え、ええ?』
48: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 22:46:10.70 ID:ITR0Vj01.net
穂乃果「実は今日ねー、今日雪穂が出かけて」

ことり『うんうん』

穂乃果「そのあと海未ちゃんと会っててね」

ことり『うんうん』

穂乃果「そのあとかくかくしかじかうまうまアルパカアルパカ」

ことり『あらららら』

穂乃果「そうしたら神田明神で、ほむらが…ほむらが…『まどかぁー』」

ことり『ま、まどか…って誰?』

穂乃果「ああ、この『ほむら』は別の時間軸のほむらの話だった」

ことり「え、ええええ?」

穂乃果「ちょっと昔、スピリチュアルなことがあったんだよ。アルティメットしちゃったけど」

ことり『穂乃果ちゃん、落ち着いて』

穂乃果「ごめん、ちょっと混乱してた。話を戻すけど、その後近くを探してみたんだけど見つからなくてかしこいかわいいエリーチカでがくーっ」

ことり『そうだったんだ…』

穂乃果「うん、そうなんだ」

ことり『それじゃあ、私が見たのは海未ちゃんと雪穂ちゃんだったんだ』



穂乃果「……えっ?」
53: 誤爆したとても反省(芋)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 23:49:37.12 ID:ITR0Vj01.net
ことり『実はねー、今日午後、お母さんと一緒にショッピング行っていたの』

穂乃果「うん」

ことり『そうしたら、ケーキ屋さんの前だったかなあ、海未ちゃんがいたのね』
ことり『隣の人は顔見えなかったし、すぐ別のお店に行っちゃったから追えなかったんだ』
ことり『私もお母さんがいたから、追ってはいられなかったんだけど、そっかあ…雪穂ちゃんだったんだ』

穂乃果「雪穂と…海未ちゃんが…ケーキ屋さん…」

ことり『買ってはいなかったみたいだけどね』

穂乃果「……」

ことり『穂乃果ちゃん?』

ことり『おーい、穂乃果ちゃーん?』

穂乃果「ああ、ごめん。ちょっと気が飛んでた」

ことり『でもでも、海未ちゃんと雪穂ちゃんがそんな関係になっているっていうのは、ちょっと信じられないかなぁ』

穂乃果「私だって信じられないよ」

穂乃果(信じたくないよ)
57: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 00:01:27.82 ID:FCCISk0X.net
なんか向こうにURL貼られてもうた

ちょっと今日は落ち着こう…
60: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 02:37:36.86 ID:FCCISk0X.net
穂乃果「夜遅くに急に電話かけてごめんねことりちゃん」

ことり『いいよ別にー。それより雪穂ちゃんと海未ちゃんのことはどうするの?』

穂乃果「何も思いつかない。とりあえず様子を見るよ」

ことり『それが良さそうだね』

穂乃果「もちろん相手は海未ちゃんだし、もしも雪穂が…その、なんていうかな、ほれ…好きになっちゃったとしても不思議ではないけどね」

ことり『中学生の頃は、海未ちゃん他の女の子から告白されていたからね』

穂乃果「海未ちゃんモテモテだったし。主に後輩から」
穂乃果「多分、バレンタインデーではあげたチョコより貰ったチョコの方が多いよ。バレンタインはチョコを貰う日ってすら思っているんじゃない?」
穂乃果「あまり海未ちゃん食べなかったけどね、糖分過剰ですって。んで私とことりちゃんが海未ちゃんの貰ったチョコ食べまくっていたじゃん」

ことり『あはは…』

穂乃果「ただ中学2年生のとき、チョコよりもうちのお饅頭の方が好きだってどこかで言ったらしくて」
穂乃果「それを知った人達が今度はうちのお饅頭を買い求めるようになって、3年生の時のバレンタイン直前はうちのお饅頭が品薄になったよ」
穂乃果「中学校を卒業した後も、バレンタイン直前に結構売れるよ。弓道部のつながりの人とか、スクールアイドルとしてのつながりの人とか、色々ある感じだけど」

ことり『海未ちゃん特需だね』

穂乃果「…そういえば先週、あんじゅちゃんからも、2月にお饅頭を大量発注できるか相談受けたんだけど、あれも海未ちゃん向けかな」

ことり『そうかなあ? ひょっとしたらツバサちゃんがあんじゅちゃんに頼んだのかもしれないけど』

穂乃果「なんで?」

ことり『なんとなくです』
62: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2014/12/07(日) 02:39:48.28 ID:FCCISk0X.net
穂乃果「ツバサちゃんもカッコいいけど、海未ちゃんとは合うとは思わないなあ」

ことり『ことりは、ツバサちゃんはきっと別の目的があると思うんです』

穂乃果「…? まあ、穂乃果はバレンタイン前はお饅頭作りに駆り出されるから大変。店番させられるよりお饅頭作っていた方が大好きだからいいんだけど」

穂乃果(後輩からモテた海未ちゃん、雪穂も後輩なんだよね)

穂乃果「ああ、そうか」

ことり『?』

穂乃果「きっと雪穂は、そんな海未ちゃんを見ていたんだ」

ことり『どういうこと?』



ほのママ「穂乃果ー、お風呂空いたから入りなさーい」

穂乃果「わかったー。ごめんことりちゃん、お風呂呼ばれちゃったから切るね」

ことり『了解です。穂乃果ちゃん、もし気になることあったらいつでも相談してね』

穂乃果「ありがとう。…話したらちょっとスッキリした」

ことり『えへへーそれじゃあまた明日ね』

穂乃果「うん、また明日」



穂乃果「はぁ」

穂乃果「……」

穂乃果「お風呂、入ってこよう」
70: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 00:06:44.90 ID:fPLA1LE8.net
 ――数日後、音ノ木坂学院屋上――……

海未 「ワンツーワンツーワンツーワンツー、最後にターン」

海未 「…うん、凛は相変わらずいい動きをしています、次もこの調子でお願いします」

凛「やったにゃ、海未ちゃんに褒められた」

真姫「私はどうだった?」

海未「二拍子の所は十分ですが、ただ最後のターンが少し遅いです」

真姫「脚力不足かしら」

海未「いえ、真姫もことりもそうなのですが、見ていると腕が開すぎのようです」

ことり「ことりも?」

海未「ええ。ポーズからすると腕がどうしても開き気味になってしまうのですが、こう、腕を閉じて」

真姫「うん」

ことり「うんうん」
71: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 00:07:12.88 ID:DHncOXuF.net
海未「重心が回転軸から大きくずれないのを意識してください」

   タッ

海未「――っと、こんな感じに回るといいと思います」

りんぱなことり「おお…」

海未「ん?」

花陽「きれいなターンです」

ことり「髪がさらさらさらーってなびいてたよ」

凛「やっぱり海未ちゃんかっこいいにゃあ」

海未「ん…ほ、褒められても手を抜きませんよ。特には、花陽、あなた、最近体重が増えましたね」

花陽「ピャア!?」

海未「見ていて動きが重くなっているのがわかります。食べるのは構いませんから、凛と走って体重落としてください」

凛「やったあ、かよちんも凛と一緒に帰り道走るにゃ!」

花陽「ええっ、でも、花陽の家まで走ると5分くらいだし…」
72: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 00:08:02.26 ID:fPLA1LE8.net
凛「違うにゃ、いつも凛は走って東京駅とー品川駅とー渋谷駅とー新宿駅とー田端駅とー上野駅を通ってから帰ってるにゃー」

真姫「ヴェエエエエエエエエエ」

海未「おや、大した運動量ですね。それなら花陽の体重もすぐ落ちる上、体力もつくでしょう。ぜひ今日から一緒に走ってもらいましょう。ただし車には注意して下さい」

凛「やったぁ!」

ことり「あらら…」

花陽「ダレカタスケテー(本気)」

海未「っと、まあ5人はこのあたりでしょう。それよりも――」

  ジロリ

穂乃果「はぁ…」

海未「……凛、真姫、花陽は、まだお昼ですが、今日はもういいでしょう。お疲れ様です、明日は練習はないので、ゆっくり休んでください」

凛「やったあ、かよちんも真姫ちゃんも、お昼にラーメン食べて、その後カラオケ行こうよ」

真姫「カラオケね。まあ、たまには。歌も練習しないとね」

花陽「ふえええ…」

  ゾロゾロゾロ バタン
77: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 00:18:21.38 ID:fPLA1LE8.net
書き溜めするようにしました

で、1個だけ訂正
>>72の海未ちゃんのセリフ

×「っと、まあ5人はこのあたりでしょう。それよりも――」
○「っと、まあ3人はこのあたりでしょう。それよりも――」

1年生の3人です
73: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 00:09:14.87 ID:fPLA1LE8.net
海未「さて…問題は…」

穂乃果「ふぇ」

海未「穂乃果。あなたって人は、たるみすぎです。動いているだけで、指先はバラバラだし、テンポはズレるし、その上に間違えるとか…一体今まで何を練習してきたんですか」

穂乃果「うぅ…ごめん…」

海未「謝るよりもどうにかしてください。このままだと、次のライブはセンターから外れてもらう可能性もあります」

ことり「海未ちゃん、そんな言い方ないよ」

海未「仕方ないではないですか。ことりも、あの頽落でセンターを任せられますか? みんなが安心して次のライブに挑めると思いますか?」
海未「ネットで見たのですが、どうやら次のライブはUTXのA-RISEはもちろん、大洗女子学園からはTeam.Kame-SunとANCOWによるダブルエントリー」
海未「都内からも、某農大付属高校から手数で攻めるのが得意なCykinsが来るらしいのです」

ことり「大洗女子学園と某農大付属高校…武闘系とバイオ系で、方面は違ってもどちらも強豪だね」

海未「…今から凛と入れ替えても遅くはないんです」

ことり「でも、でも――」

   フラッ

穂乃果「いいんだ、ことりちゃん」
74: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/08(月) 00:10:47.14 ID:fPLA1LE8.net
穂乃果(よいしょっと…)

穂乃果「海未ちゃんは悪くない。悪いのは穂乃果なんだ」
穂乃果「今の私じゃ確かにセンターつとまらないよ。それどころか、μ'sのみんなの足を引っ張ることになっちゃう」
穂乃果「3年生のみんなは、音ノ木坂学院自体で残された時間も少ないのに、こんな状態じゃ…」

海未「はぁ…」

海未「私達も、今日はこれで切り上げましょう。穂乃果、もし反省するのなら、自己嫌悪ではなく自己研鑚でやってください」

穂乃果「うん」

海未「では、私はこの後の用事がありますので。また明後日に」

   オジギ

   オクジョウノトビラ パタン

ことり「…海未ちゃん、相変わらずだね…」

穂乃果「うん…」
96: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/10(水) 00:05:53.90 ID:L23Xt4x2.net
 ――20分後、音ノ木坂学院内 部室――……

ことり「この前穂乃果ちゃんが見たっていうのが日曜日。今日が土曜日。…月曜日から金曜日までずっと見ているけど、ごく普通の海未ちゃんだね」
ことり「雪穂ちゃんは?」

穂乃果「雪穂も相変わらずだよ。2学期の期末テストが戻ってきたって言っていたんだけど、総合成績が学年3位だったんだってさ」

ことり「うわあ、すごい」

   パンモシャモシャ

穂乃果「うん、すごいと思った。…こんなお姉ちゃんと違って、よく出来た妹だよ」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「事実だから仕方ないよ」

   パンモシャモシャ

   ドリンクゴクン

穂乃果「はぁ」
97: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/10(水) 00:07:04.50 ID:L23Xt4x2.net
ことり「お疲れ様な感じだね」

穂乃果「良く眠れないんだ。練習にも力が入らない。…お陰で、海未ちゃんに、あんなにひどく怒られちゃった。ハハッ」

ことり「気になるんだね?」

穂乃果「うん」

ことり「雪穂ちゃんのこと? 海未ちゃんのこと?」

穂乃果「りょーほー」

穂乃果「……」

ことり「……」

   椅子ギシギシ

穂乃果「…良くμ'sの中では、さ」

ことり「うん」

穂乃果「私達2年生は、幼馴染みって言うけど、あれはμ'sに入っている、っていう条件付きだよね」
穂乃果「本当の幼馴染みは、もう1人いるんだ」
98: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/10(水) 00:07:38.63 ID:L23Xt4x2.net
ことり「雪穂ちゃん」

   コクリ

ことり「あ、そっか。だからこの前、あんなこと言ったんだ。雪穂ちゃんは、そんな海未ちゃんを見ていたって」

   コクリ

穂乃果「雪穂は自分でも気づいていないうちに、私と、つまりお姉ちゃんと、どう付き合っていくかを、小さい頃から見ていたんだ」
穂乃果「海未ちゃんを通して」

ことり「うん」

穂乃果「それが今の感情に結びついたとしていたら」

ことり「憧れが、好きっていう感情に変わっていた、かあ。聞く話ではあるんだけれど…」

   椅子ギシギシ

穂乃果「最近私が知らない所で、話していたんだ」

ことり「…雪穂ちゃんが、電話で海未ちゃんと?」

   椅子ギシ

   椅子ギシギシ

   椅子ギシ

   コクリ

ことり「そっか」

穂乃果「何を話しているかまではわからないけど、最近良く話している感じなんだ」
穂乃果「今まで雪穂が海未ちゃんと話していたって普通だと思っていた…んだけどね」
99: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/10(水) 00:09:39.29 ID:L23Xt4x2.net
ことり「ねえ、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「?」

ことり「もし、雪穂ちゃんと海未ちゃんが、その、互いに好きだったとしたら、穂乃果ちゃんはどうしたいの?」
ことり「女の子同士でそんなことはいけませんって、やめさせたいの?」
ことり「そんなの関係なくて、お互いが幸せなら応援したいの?」

穂乃果「わからない。最初は変な人なら力ずくでもやめさせようと思った」
穂乃果「でも海未ちゃんだってわかったら、わからなくなっちゃった」
穂乃果「わからなくてわからなくて、そのうち、どうでも良くなっちゃった」

ことり「どうでも良くなっちゃのなら、思い悩むこともないよね。でも、今、すごい思い悩んでる」

穂乃果「……」

ことり「……」

穂乃果「最近気づいた。家の中では雪穂、家の外では海未ちゃん、二人とも私にとって同じような存在だってことに」
穂乃果「穂乃果を良く怒るけど、それは穂乃果のことを思ってしているんだって思うと、嬉しいんだ。こんな私でもちゃんと見てくれているって」
穂乃果「だから私、安心してたの。嬉しかったの。雪穂は大好き、海未ちゃんも大好き。それはずっと変わらなかった」

ことり「そうだよね」

穂乃果「でも、私からだんだん遠ざかっているって、最近、気づいた」

ことり「いつも、あんなに近くにいるのに?」

   ドリンクゴクン

穂乃果「……。多分、近くなんか、ないよ。もう」
100: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/10(水) 00:10:06.52 ID:L23Xt4x2.net
 ――同時刻、音ノ木坂学院近く――……

海未「お待たせしました」

雪穂「海未さん、遅いですっ」

   クルッ

海未「雪穂?」

雪穂「…寒かったです…」

海未(クスッ)

   ピトッ

雪穂「はっ」

海未(ニコッ)

雪穂「これ…ペットボトル、お茶?」

海未「寒い中待たせてしまって申し訳ありません。だから、あたたかいものがあると良いと思いまして、そこのローソンで買ってきました」

雪穂「ありがとう…ございます」

   キリキリ

   ハァ

   コク…コクン…

   白い息ハァーーー

雪穂(ニコッ)

海未(クスッ)
115: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/11(木) 23:47:03.20 ID:+ePAjIuQ.net
 ――音ノ木坂学院内 部室――……

穂乃果「もっと小さい時は、3人で、ううん4人で、一緒に良く遊んでいたよね。休みの日なんか、朝から夜まで。夜も誰かの家でお泊まりしたっけ」
穂乃果「でもね、私達が中学の頃から、だんだんと遠ざかっていたんだなって思う」

ことり「雪穂ちゃんは、小学生の頃だったから、仕方ないと思うけど…小学校と中学校じゃ離れちゃうもんね」

穂乃果「雪穂はそれ」

ことり「海未ちゃんは?」

穂乃果「中学では、常に成績トップグループで、弓道部の部長と主将をつとめる海未ちゃん。部活なんか入ってすぐやめちゃった穂乃果」
穂乃果「高校に入っても、弓道部で頑張りながら、成績は相変わらず優秀で、家のお習い事までこなすし」

ことり「そう考えると海未ちゃんすごいね~」

穂乃果「うん。すごすぎて…でも今まで近くにいたから、穂乃果気付かなかった」
穂乃果「ずっと幼馴染みだった海未ちゃんに、こんなにも引き離されていたって」

   グス

穂乃果「それでもね、μ'sで一緒に活動していると、海未ちゃんが近くにいてくれて、嬉しかった」
穂乃果「最初は反対されたけど、それでも、一緒にやってくれた」
穂乃果「そうしていると、雪穂もμ'sに興味を持ってくれて、私が中学生の頃よりも話すようになった」
穂乃果「私と、ことりちゃんと、海未ちゃんと、雪穂と。4人でまた話せる所が、戻ってきたんだなって、思えた」

   グスン

ことり「今がそれじゃ、ダメな――」

穂乃果「ううん、ダメじゃない! それは絶対違う、私は今のμ'sが大好きで、最高だと思ってる」

ことり「なら、なんで? なんでそんなこと言うの!?」

穂乃果「ことりちゃんだって、分かるでしょ? …そのμ'sは、もうすぐ終わっちゃうんだ。9人のμ'sは、もうすぐ終わるの」
穂乃果「ようやく4人で一緒に話せる所があったのに、終わっちゃったら、雪穂と、海未ちゃんと、どうやって話そう」

ことり「穂乃果ちゃん、そんなの、ないよ…」
116: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/11(木) 23:47:30.44 ID:+ePAjIuQ.net
 ――某カラオケ――……

   And there's a hand my trusty firend

   And give me a hand o'thine

りんぱな「……」

   And we'll take a right good-will draught for auld lang syne

真姫「ふぅ…」

花陽「すごい…でした」

凛「まきちゃんすごいにゃー!」パチパチ

真姫「たまには、普段歌わないような曲もいいかなって」
真姫「古い歌だけどね」

凛「…何いっているかわからなかったけど」

花陽「アハハ…りんちゃん…」

真姫(クスッ)

花陽「うーん、3人で何か歌える曲ないかなぁ?」

凛「3人でユニット組んで歌うかにゃ?」

真姫「ちょ、凛!」

凛「だってー、凛は真姫ちゃんもかよちんも大好きだから一緒に歌いたいにゃー!」
117: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/11(木) 23:49:45.14 ID:+ePAjIuQ.net
 ――音ノ木坂学院内 部室――……

穂乃果「…ほら、ひどいよね。私。幻滅したでしょ?」
穂乃果「穂乃果の勝手な望みにみんなを巻き込んでる」
穂乃果「もちろん9人一緒にいる状況は楽しいよ。すごく。でもね、私は――」

   右手ギュッ

穂乃果「!」

   ギュッ

穂乃果「ちょ、ちょっと、ことりちゃん!?」

ことり「穂乃果ちゃんの思いが嘘だとは、思いません」
ことり「でもね、みんな、今が楽しいことは本当だと思うよ」
ことり「ことりだって、廃校の話がなくなった後は、μ'sにいる意味はなかったの。なかったけど、それでも残ったのは、楽しかったから」

   ギュッ

ことり「私だって自分勝手なんです」

穂乃果「…違う…」

ことり「違わない!」

穂乃果「…っ。やめてっ!」

   バッ
118: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/11(木) 23:51:31.56 ID:+ePAjIuQ.net
穂乃果「あっ…」
穂乃果(思わず、手、振りほどいちゃった…)

ことり「…穂乃果ちゃん…?」

穂乃果「……」

ことり「……」

穂乃果「…ありがとう、ことりちゃん。優しくしくれて。でもね、優しくしてくれても、今の穂乃果には」

   ハァ…

穂乃果「優しくしてくれても、返すものが何もないんだ。ハハッ」
134: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 21:57:07.69 ID:fSABVxGY.net
 ――音ノ木坂学院内 部室近くの廊下――……

にこ(ちょっと)

絵里(うん?)

にこ(放置しすぎじゃない?)

希(そうやなあ…受験勉強の息抜きに来てみたらこれやもんなぁ)

にこ (海未と雪穂ちゃんがそういう関係だったのもびっくりだけど)

絵里(穂乃果があんなに苦しんでいた、なんてね、どうしましょうか)

   バタンッ!

   ダダダダッ

絵里(あらら)

希(穂乃果ちゃん、ついに逃げ出しちゃったんな)

ことり「うっ…ひくっ…」

絵里(ことりは泣き出しちゃったか…)

にこ(もう…見てらんない…)

絵里(私達がもうすぐ卒業して、9人のμ'sはおしまいなのは変わりないけど)

希(こんな終わり方は嫌やもんなぁ)
希(ウチらが望む終わり方をする、そのためにまずは穂乃果ちゃんをどうにかせんと)

にこ(わかってる。二人共、耳かして)

のぞえり(うん?)ニコチャンモギュッ

にこ(二人して胸で挟むなー! あたしへの嫌味かっ!)
135: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:28:49.60 ID:fSABVxGY.net
 ――……

にこ(と、いう作戦よ)

絵里(うまく行くといいけどね)

希(うまく行くかどうかじゃなくて、うまく行かせないといけんやろうなぁ)

にこ(今の穂乃果をどうにか出来るとしたら、3人しかいないわ。でも1人じゃ無理だった)
にこ(なら3人共動かさなくちゃ意味ないの)

希(にこっち、かっこいいやん)

にこ(うるさい///)
にこ(希、あんたは海未のこと少し知っていたんでしょ。ならあっちをどうにかしなさい)

希(ほいっ)

にこ(絵里、あんたは亜里沙を通して雪穂を動かして)

絵里(そうね)

にこ(私はことりをどうにかする)

絵里(なんか、にこに一番大変な役割を押し付けるようで申し訳ないけど…)

にこ(…ふんっ)
136: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/14(日) 23:29:47.22 ID:fSABVxGY.net
 ――音ノ木坂学院内 部室――……

ことり「ひくっ…ひくっ…」

にこ(ふぅ…。うん)

   ガラッ

にこ「やー、寒くなったわねえ。あれーことりしかいないのぉー?」

希(にこっちったら…)

絵里(わざとらしすぎるわ)

ことり「…にこ、ちゃん…?」

にこ「あれ、どうしたのかなー目を真っ赤にして。…わかった、ことりに届け笑顔のまほう」
にこ「なみださよなら、にっこにっこにこn――」

ことり「うわあぁぁぁぁああん!」

   ガバッ!

ことり「うわあぁあ、うわあぁぁぁぁああん!」

にこ「ちょ、ちょっとことり…」

にこ(こんなことになるなんて考えてなかったわよ)

絵里(自分で言ったことよ、頼んだわ)

希(ほな、ウチらはウチらのやることやるで)

ことり「うわあぁん、うわあぁぁぁぁああん!」

にこ「……」

   ギュッ

にこ「……大丈夫よ、ことり。今は好きなだけ泣きなさい」
149: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/17(水) 23:46:33.48 ID:WNPJWLKX.net
 ――ショッピングモール――……

雪穂「海未さん、どうでした?」

海未「うーん、値段が高いですね」

雪穂「やっぱりそうですよね。はぁ…」

海未「こうなったら、私達で作ってみますか」

雪穂「それなら、ことりさんに――」

海未「いいえ、私とやりましょう。ことりほどうまく出来る訳ではないですが」

雪穂「海未さんと!? やったあ!」

   ダキッ

海未「ちょ、ちょっと雪穂! …恥ずかしいです」

雪穂「えへ…///」

海未「全く…」

   ヴーン ヴーン ヴーン

海未「あら、電話…希からです」

   ヘーイーキー ダイジョーブーヨ カナシークテーモー

雪穂「あっ、私も…亜里沙ちゃんから」

海未・雪穂「!?」

海未「はい、希?」

雪穂「もしもし、亜里沙ちゃん?」
150: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/17(水) 23:57:00.19 ID:WNPJWLKX.net
 ――音ノ木坂学院内 部室――……

希「終わったでぇ、にこっち」

絵里「こっちも良いみたい…って、あらら」

にこ(しーっ!)

希「おっと?」

ことり「すぅ…すぅ…」

絵里(にこに抱きついたまま眠ってる…)

希(泣きつかれちゃった、って感じやなあ。小さい子みたい)

にこ(相当ショックだったんでしょう。かわいそうに)

   ギュッ

にこ(……)

希(一人ぼっちは寂しいもんなぁ…)

にこ(でも、私達はもうすぐ一緒にいられなくなる)

絵里(だから、今こうしているんでしょう)
絵里(それより何より悪いことが起きてるわ)

希(穂乃果ちゃんに連絡つかんのや。携帯もつながらないし、家にかけても帰ってきとらんよーって、穂乃果のお母さんいっていたし)
希(さすがにあんな状態で飛び出しちゃなぁ、放っておくわけにもいかんし)
151: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/17(水) 23:57:52.73 ID:WNPJWLKX.net
絵里(だからこう海未と雪穂ちゃんを呼び出したんでしょう。そして、そこのことりも動かさなきゃね)

希(そうなあ、にこっち、ことりちゃん起こしてもらえるかなあ)

にこ(…)

絵里(どうしたの?)

にこ(…絵里、希。先、行ってて)

絵里(…)

希(…)

絵里(…フゥ。わかったわ)

希(適当なタイミングで来るんよ)

にこ(コクッ)

   ガラガラ パタン

ことり「ん…」

にこ(そうね、希も言うとおり、一人ぼっちは寂しいもんね)

にこ(大丈夫、一人ぼっちになんかさせないから)



にこ(一緒にいるヒトが、私達でないとしても、ね)

   ギュッ
152: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/17(水) 23:58:46.23 ID:WNPJWLKX.net
 ――某所――……

穂乃果(穂乃果は、最低です)

   電車が鉄橋 ガタン ガタン

穂乃果(穂乃果は、自分からみんなに声をかけておきながら、あんなこと言っちゃった)

穂乃果(雪穂も、海未ちゃんも、変わらない。いつも通りなんだよね)

穂乃果(ことりちゃんは、そんな穂乃果のこと、すごく心配してくれていたんだよね。それなのに、あんなこと……)

穂乃果(誰も、何も悪くないんだ。ひどいのは、私)

穂乃果(ごめんね、海未ちゃん。ごめんね、ことりちゃん。ごめんね、雪穂。ごめんね、μ'sのみんな)




穂乃果(穂乃果は、最低です)



   ガタン ガタン



穂乃果「――っ!」
162: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/20(土) 02:13:12.83 ID:XMCckWIy.net
 ――神田明神(の端っこ)――……

希「まだかなぁ」

絵里「うーん、暗くなっちゃったわね」



絵里「ねえ、希? 聞いていいかしら?」

希「うん?」

絵里「希は、これで良いと思う?」
絵里「ひょっとしたら、穂乃果は落ち込み、海未には嫌われ、ことりは悲しみ…μ'sはバラバラ。最悪の結末になるかもしれないのよ?」

希「それは…そうかもなあ」

絵里「占いの結果はどう出ているの?」

希(首フルフル)
希「『愚者』。発想力があり、天才であり、軽率であり、名前通り愚かでもある。良くも悪くも無限の可能性」
希「何度やっても『世界』は出んかった。…何度もやる占いなんて意味ないんやけどな、ついやってしまったんよ」
希「でも結果は同じ。約束された成功なんてないってことやんなぁ」

絵里「肝心な時に、助けをくれないのね」クスッ
絵里「思ったけど、占いで良い結果が出ても、何が今回の『成功』なのかしらね」

希「…。絶対的な成功はないかも知れんなあ。でもせめて、ウチらが思う終わり方を迎えること、今はそれでいいやん」

希「……おっ」

   ザッ

海未「全く、人をこんな所に呼び出すなんて…」
163: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/20(土) 02:42:53.59 ID:XMCckWIy.net
希「きたきた」

絵里「でも一人よ?」

海未「それが望みですか」

   ザッ

海未「亜里沙まで使い、私と雪穂をここに呼び出して…周りくどい。雪穂なら置いてきましたよ」
海未「はっきり話してもらいましょう。何の話ですか」

希「そう怖くならんでええんよ。ウチらは海未ちゃんが何をしていようと、構わへんのや」

絵里「ただ、ちょっと大変なことになってね。協力してほしいの」

海未「……。内容によります」

絵里「内容も何も、穂乃果のことよ、ちょっと大変なことになっているの」

海未「穂乃果の!? 何かあったのですか?」

希「それはね――」



ことり「海未ちゃん!」
164: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/20(土) 02:45:33.15 ID:XMCckWIy.net
海未「ことり? …あら、どうしたのですか、目が真っ赤ですよ」

ことり「あっ、え…その…」

希「…ウチらより説明するのに適任やな」

にこ「ほら、はっきり言うの」背中ポンッ

ことり「う、うん…」



ことり「あのね、海未ちゃん! 落ち着いて聞いて欲しいの!」

ことり「ことり、びっくりしたの! だって、だって…」

ことり(顔カァーッ ///)

海未「ことり? 顔が赤いですよ、熱でもあるのですか?」

ことり「違うの! そうじゃなくて、その…」


ことり(息スゥー ハァー)



ことり「海未ちゃんと雪穂ちゃんが、その、愛し合っていたっていうか、恋人同士だったとか、びっくりしたの!」

ことり「でも、二人が幸せになれるなら、それでいいと思うのッ!」



海未「!!!!!?????」



絵里(ちょっとことり…)

希(あらら…)

にこ「違うでしょっ!」
167: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/21(日) 01:52:19.55 ID:c1yN497i.net
 ――数分後――……

海未「はぁ…」

雪穂「……」

絵里「ごめんなさい、二人共」

ことり「ごめんなさぁい…」

希「いやぁ、まさか二人でケーキ作ろうと思っていたなんてなぁ」

にこ「にこの『仲直りの共同ケーキ作り作戦』が先回りされていたなんて…」

海未「真姫の家を借りてクリスマスにパーティしようと言っていたから、それに向けて考えていたんですよ」
海未「ただ店で買うのでは高いですし、そもそも何も面白みがありませんから、自分達で作ろうとしたんです」

ことり「それならことりに声をかけてくれても良かったのにぃ」

雪穂「それも考えたんですけど、私達らしさを考えたかったんです」
雪穂「ことりさんに頼むと、何から何まで頼ってしまいそうで」

ことり「穂乃果ちゃんが、よく電話で話していたっていうのは……」

雪穂「作り方を相談していました」

海未「それと、穂むらの餡を貰えないか聞いていたんです。和菓子みたいなケーキを作ってみたくて」
海未「穂乃果と雪穂なら和菓子屋ですから、作っていても楽しいかと思いまして」

絵里「なんか…私達が勝手に先走っちゃった感じね」

海未「もう…この件はいいでしょう。それより穂乃果と連絡がつかないほうが問題ですね」
168: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/21(日) 01:52:51.79 ID:c1yN497i.net
 ――少し前――……

   trrr trrr

   Pi

穂乃果『……』

海未「穂乃果、穂乃果?」

   ガタン ガタン ガタン ガタン ガタン

海未「穂乃果、そこにいるんでしょう! 答えてください!」

穂乃果『……』



穂乃果『…ごめんね』



海未「穂乃果! …切れました…」

雪穂「ぁ……」
169: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/21(日) 01:54:47.25 ID:c1yN497i.net
 ――今――……

絵里「それから穂乃果には繋がらないままだものね」

希「手がかりもないしなぁ」

海未「いいえ、手がかりはあります」

のぞえりにことり「?」

雪穂「どんな…?」

海未「電話では、列車が鉄橋を渡る音がしていました。ゆっくりなテンポで、かなり長い間」

にこ「でも、それだけじゃ何も分からないじゃない」

海未「いいえ。郊外なら兎も角、都市部ではビルで遮られたり、他の雑音によって、長く聞こえることはないはずです」
海未「また、列車の速度が速い場合は早いテンポですぐに音が消えます」

   スマホの画面をスッスッス

海未「私が知る限り、穂乃果の行動範囲で、かつそんな音がするのは…ここと、ここ」

絵里「隅田川?」

海未「はい。隅田川にかかる、JR総武線と、東武鉄道の、どちらかの鉄橋。長さは170m前後あり、川沿いは開けているので音は遠くまで響きます」
海未「神田川にかかる鉄橋はどこも短く、あんな長い間、音はしません」
海未「つまり、どちらかの川沿いに穂乃果はいるはずです」

希「でも、かなり距離あるでぇ。こんな所を探すのはたいへ…あー、なるほど」

海未「はい、我々だけでは大変です」
海未「でも、底抜けの体力を持った人、他人の期待を裏切ろうとしない人、皮肉りながらもどこまでも真面目な人…彼女達の助けを借ります」
175: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/22(月) 00:57:57.79 ID:C+U0e12a.net
 ――カラオケ店前――……

花陽「いっぱい歌いましたね♪」

凛「た~っぷり歌うと気持ちいいにゃあ」

   ソウネ ビネツノチョーコー モット チカクニオイデー

真姫「ん、電話…って海未から。どうしたのかしら…」

凛「にゃ?」花陽「えっ」

真姫「はい、海未?」

海未『こんな時間に申し訳ありません』

真姫「いいから。どうしたの?」

海未『そこに凛と花陽はいますか?』

真姫「ええ、一緒にカラオケから出てきた所」

海未『良かった。3人に頼みたいことがあるんです』
176: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/22(月) 00:58:52.83 ID:C+U0e12a.net
 ――……

海未「…と、言うことなんです」

真姫『なるほど、穂乃果が落ち込んで逃げ出して、今は隅田川沿いにね』

花陽『穂乃果ちゃんが心配です』

海未「花陽、大丈夫ですよ。そのために今こうして探しているんですから」

凛『凛、探してくるーっ!』

真姫『ちょっとー…って、行っちゃった。花陽、私達も行きましょう』

花陽『はいっ!』

海未「ありがとうございます。私も今から行きます」
海未「ただお願いがあります。見つけても、声をかけるのは待っていてください。私から声をかけますから、場所だけ私に教えて下さい」

真姫『わかったわ。見つけたらまた連絡する』

海未「お願いします」
177: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/22(月) 00:59:31.28 ID:C+U0e12a.net
希「大変なことになっちゃったなあ」

ことり「穂乃果ちゃん見つかるといいけど…」

海未「心配することありません。それより、雪穂、ことり、行きましょうか」

雪穂「はいっ」ことり「うんっ」

雪穂「家には、お姉ちゃんの友達と一緒にいるから、帰りが遅くなるって言っておきました」

希「うまくやるんよ」

にこ「絵里、そっちは大丈夫なんでしょうね」

絵里「ええ、亜里沙に話をしたら、はしゃいでた。こっちはこっちで用意しなきゃね」

にこ「ことり…ちゃんと伝えるのよ」

ことり「うん。にこちゃん、ありがとう」

海未「では、行きましょうか」



希「幼馴染を、取り戻すかあ」

絵里「羨ましいわね。取り戻す幼馴染がいるって」

希「ウチも、そんな幼馴染おらんし…」

にこ「……」

   ギュッ

希「おっと?」絵里「きゃっ」

にこ「そんな悲しい昔話はいいの! それより、今が悲しい昔話にならないようにするの! そうでしょ」

希・絵里(クスッ)

希「そうやなぁ、そうやった」

にこ「早く行くの!」
185: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 01:48:06.11 ID:3YQ2r0df.net
 ――隅田川沿い――……

凛「はっ、はっ、はっ」

凛「いっちばんのりー!」
凛「…ってそうじゃないにゃ!」

真姫「はぁ、はぁ、りぃ、凛、早過ぎるって、はぁ」

   ガタン ガタン ガタン

凛「真姫ちゃん遅いにゃー! …かよちんは?」

花陽「…もう、ダメ、ですぅ~~~…」ドテッ

真姫「はぁ…総武線沿いに来て、川の向こうが両国駅。暗いけど…穂乃果らしき人影はいないわね」
真姫「そうなると、穂乃果がいる可能性が高いのは東武鉄道の鉄橋ね。海未に連絡入れておきましょう」

   trrr trrr

海未『はい』

真姫「今、総武線の方に来たわ。でも穂乃果らしき人影はなし」

海未『なら多分、東武鉄道の方ですね。私達は直接そちらに行きます』

花陽「あの、海未ちゃん。川の向こう側にいる場合、暗くて…」

海未『ああ、それなら多分ないですよ』

凛「えっ?」

花陽「それって、なんで――」

   ガタン ガタン ガタン

海未『…。幼馴染のカン、ってことにしておいてください』

真姫「…わかったわ。私達は川沿いに歩いて行く」

海未『はい』
186: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 01:49:09.07 ID:3YQ2r0df.net
 ――川沿いにて――……

花陽「幼馴染のカン、って…なんでしょうね」

真姫「私達には分からない、経験とか、そういうものでしょうね」

凛「凛は分かるよ! かよちんとは幼馴染だもん!」

花陽「えっ!?」

凛「今かよちんは…むむっ、おなかすいたからおにぎりを食べたいと思っているにゃー!」

花陽「凛ちゃんすごい! 本当に当てた!」

凛「えへへ~ ///」

真姫「それはいつもの思考でしょ」



真姫「幼馴染ねぇ。…ねえ、あなたたちは幼馴染なんでしょ?」

花陽「はいっ」

真姫「いつから?」

凛「うぅ~ん…えぇ~っと…」

花陽「…覚えてないです。いつからか、気づいた時には凛ちゃんと遊んでました」

真姫「そうね。…そういうものよね、幼馴染って」

凛「まきちゃん?」

花陽「どうしたの?」

真姫「…。ううん、なんでもない」
187: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 01:50:05.44 ID:3YQ2r0df.net
花陽「…」

凛「かよちん?」

花陽「ダメですよ、自分だけ違うとか思っちゃ」

   ギュッ

真姫「ちょ、花陽///」

凛「かよちんズルいにゃ! 凛もまきちゃんと手つなぐにゃ!」

   ギュッ

凛「えへへ~/// まきちゃんの手、あったかいにゃ~」スリスリ

真姫「ちょっと、凛、やめなさい!」

凛「えー、じゃあこの手離してもいいにゃ?」

真姫「べ、別にそういう意味でいったんじゃ…」

花陽「あー!」

真姫(ビクッ!)
真姫「いきなりどうしたのよ、花陽」

花陽「あれ、見てください!」

凛「あれ…あー、穂乃果ちゃんにゃ! おーい、ほn――ムグムグ」

真姫「待って! 海未が、見つけても場所だけ教えてって言っていたでしょ」

凛「えー…凛…穂乃果ちゃん心配で…」

花陽「凛ちゃん」

凛「うん?」
188: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 01:51:08.20 ID:3YQ2r0df.net
花陽「凛ちゃんにとっても、真姫ちゃんにとっても、もちろん花陽にとっても、ね」
花陽「海未ちゃんも、ことりちゃんも、大切なお友達だよね?」

凛「…。うん…」

花陽「なら、お友達が言うことを守るのは、大切なことなんじゃないかな?」

凛「…でも…」

真姫「凛。あなた、海未が信用出来ない? ことりが信用出来ない? 雪穂ちゃんが信用出来ない?」

凛「……」

凛(コクリ)

凛「わかったにゃ…」

花陽「ありがとう、凛ちゃん」

真姫「海未に場所を連絡するわ。私達は、穂乃果がどこかに行かないか見守ってましょう」
189: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 02:26:04.02 ID:3YQ2r0df.net
 ――……

凛「ゆきほちゃんにゃ! ゆきほちゃんにゃ!」

   ギュー

雪穂「あはは、ちょっと、凛さん!」

真姫「あそこよ」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「ありがとうございます、三人共」

真姫「気にしないで。困ったときはお互い様。…まぁ、一番困った人は あ そ こ に、いるわけだけど」

花陽「それじゃあ、私達は絵里ちゃんのマンションに向かいます」

真姫「先に行っているわ。ここからなら地下鉄ですぐね」

凛「えー、凛走りたいにゃ」

花陽「花陽はもう無理です…」

真姫「私もパス。2対1ね」
190: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 02:26:42.28 ID:3YQ2r0df.net
海未「さて…」

雪穂「お姉ちゃん…」

ことり「じゃあ、3人でい――」

海未(首フルフル)

海未「最初は、私だけで行かせていただけませんか?」

ことり「海未ちゃん?」雪穂「海未さん?」

海未「二人には、少しだけ、待っていて欲しいんです。少しだけ」

ことり「うーん…雪穂ちゃん、どうする?」

雪穂「……」

海未「お願いします。少しだけで良いんです、私の、わがままを聞いていただけないでしょうか」

雪穂「……」
雪穂「…わかりました」

ことり「うん、私も」

海未「ありがとうございます、二人共」

ことり「大丈夫…なんだよね…」

海未(クスッ)
海未「こう言っては、雪穂にも、ことりにも、申し訳ないのですが…」



海未「私は、二人よりも、穂乃果と過ごしている時間は長いのですよ」
193: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 03:26:18.79 ID:3YQ2r0df.net
 ――……

穂乃果「はぁ…」

穂乃果「…寒いよ…」



海未「穂乃果っ!」

穂乃果(ビクッ!)
穂乃果「う、海未ちゃん!」

海未「探しましたよ。事情はことりから聞きました。さあ、帰りますよ」

穂乃果「ぃ、嫌だッ!」

   ダッ!

   手ガシッ!

穂乃果「離して! 離してよ海未ちゃん!」

海未「離しません!」

穂乃果「離してっ!」

   ブン! ブン!

海未「嫌です!」

   ギュッ

海未「…手がすっかり冷たくなって…」

   ガタン ガタン  ガタン   ガタン    ガタン      ガタン

穂乃果「ダメ…離して…グスッ、うぇ、グスッ…」

海未「…離すわけ、ないじゃないですか」
194: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 03:28:24.30 ID:3YQ2r0df.net
 ――……

海未「はい、寒いでしょうから、私のコート着てください」

   ファサッ

穂乃果「……」

海未「スカイツリーが綺麗ですね」

   http://i.imgur.com/5xnF4wF.jpg
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穂乃果「……」

海未「……」

   ガタン ガタン  ガタン   ガタン    ガタン      ガタン

穂乃果「…海未ちゃん、なんで穂乃果がここにいるって、わかったの…」

海未「一つは、列車の音です。長い時間音が聞こえる場所は、この近辺では限られていますからね」

海未「もう一つは、ここが、二人で迷った時に行き着いた場所だったから」

穂乃果「…?」

海未「小さい時、二人で、遠くに行ってみようって言ったこと、ありましたよね」
海未「その時は歩いて、歩いて、大きな川の前に来て。…結局、帰り道が分からないって泣き出しちゃったんですよね」
海未「それがこの場所だったんです。その頃はスカイツリーなんてありませんでしたけど」

穂乃果「それって小学生にもなってないくらいの頃じゃない?」

海未「多分、そうでしょうね」

   ガタン      ガタン    ガタン   ガタン  ガタン ガタン
196: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 16:16:04.24 ID:3YQ2r0df.net
 ――……

海未「ことりから聞きました。…穂乃果には、随分寂しい思いをさせてしまっていたようですね。申し訳ありません」

穂乃果「ううん、違うよ。私が、勝手に妬んで、勝手に嫌になって…ことりちゃんにも、ひどいことしたし…」
穂乃果「…もう、μ'sのみんなと合わせる顔なんて、ないよ…」

海未「…。穂乃果、あなたは、まだμ'sに居たいと思いますか?」

穂乃果「……」

穂乃果(コクリ)

海未「そのμ'sは、今、一人が大変なことになっていて、このままでは、9人で出ることなんて出来ません」

穂乃果「……」

海未「でも、それでも良いのかもしれません。煮え切らないものを抱え、中途半端な気持ちで挑むよりは」
海未「いっそのこと、やめてしまった方が良い」
海未「あなたがやりたくないのなら、無理にやらせる権利なんて、誰も持ってない」

穂乃果「……」

海未「でも私は、そうなったとしても、7人を纏め上げるつもりです」
海未「これが『μ's』でいられる、最後のチャンスなんです」
197: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 16:17:04.69 ID:3YQ2r0df.net
穂乃果「…穂乃果は…」
穂乃果「…ずっと、海未ちゃんの、背中ばかり見てきて…」
穂乃果「すごいな、って、思ってた」
穂乃果「でも、だんだんと、遠くなっていく感じがして…」

海未「穂乃果」

海未「始まりがあれば、いつか終わるんです。μ'sも、私達の関係も。…いつかは、終わるんです」
海未「いくら嫌がっても、どうしようもない、その時がいつか来るんです」

穂乃果「うぅ…」

   ガタン      ガタン    ガタン   ガタン  ガタン ガタン

海未「でも、だからこそ頑張れるんです」
海未「ずっと続くものに価値なんてない。何かを始め、終わる時に怯えながら、悔いを残さないよう、精一杯やるんです」
海未「私は、そうやって精一杯やってきましたし、これからもやるつもりです。…それでも、終わる時は何かしら悔やむとは思いますが…」

穂乃果「海未ちゃん、ごめん、私…そんな考え、全然…」

   右手スッ

海未「いいんです、そんなに大仰に考えなくても」
海未「ただ、今、一緒に頑張りましょうって言いたいだけなんです」
海未「一緒に、9人のμ'sを、最後まで」



穂乃果「…」

穂乃果「うん」

   ギュッ

海未(クスッ)
198: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/23(火) 16:18:00.91 ID:3YQ2r0df.net
海未「ことり、雪穂。もう、大丈夫ですよ」

穂乃果「えっ、ことりちゃん!? 雪穂!?」

   トボ トボ

雪穂「お姉ちゃん…ごめんね、心配かけちゃって…」

ことり「ことりも…」

穂乃果「ううん、違うの、違うんだよ、穂乃果が、勝手に…」

   ダッ ガバッ ギュー

雪穂「ちょ」ことり「うわわ」

穂乃果「ごめんねことりちゃん、あんなひどいことして…ごめんねゆきほ、しんぱいかけて…」

ことり「…ううん、いいの。もういいの、穂乃果ちゃん…」

雪穂「お姉ちゃん…」

穂乃果「うわぁぁああぁぁあん」

海未(クスッ)
海未(やっと、4人に、戻れましたね)

   http://i.imgur.com/5xnF4wF.jpg
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海未「さあ、みんな、涙をふいて。行きましょうか、みんな待ってます」
204: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/24(水) 20:19:57.23 ID:sKKGZN9Z.net
 ――絵里のマンション――……

亜里沙「ハラショー…」

穂乃果「あはは、こんばんはー」

花陽「μ'sが大集結です!」

絵里「さすがにちょっと狭かったわね。かといって、真姫の家はご両親がいらっしゃるでしょうし」

希「一人暮らしで気兼ねしないのはウチも同じだけど、ウチの部屋じゃ狭いもんなぁ」

雪穂「亜里沙ちゃん、やっほー」

亜里沙「やっほー」

凛「にゃー!」

ことり「いい匂いがしますぅ…」

にこ「今、みんなでロシアンケーキ焼いていたのよ。まだ熱いから食べられるのはもう少しかかるけど」

真姫「エリーが焼きたいってね」

絵里「本当は今度のクリスマスパーティに持って行こうと思ったんだけど、みんなで集まるのにおもてなしの一つも出来ないんじゃね」

海未「申し訳ありません、急に」

絵里「気にしないで。ここを使ってって言い出したのは私なんだし」

亜里沙「亜里沙はμ'sのみんなが来てくれて大喜びです!」

絵里「…亜里沙もこう言っているし」
絵里「そのかわり、海未と雪穂ちゃんには、考えたケーキ、しっかり作ってもらわないとね」

希「今回の発端やもんなぁ♪」

雪穂「ゴフッ!」

海未「希ッ!」

穂乃果「あはは、はぁ…」

にこ「さあー、もう食べられるくらいに冷えたわ」

真姫「私は紅茶を淹れるわ」

亜里沙「ティーポットとカップならこっちですよー」

にこ「他の人はテーブルの上片付けて、ケーキ運ぶのてつだ――」

ほのりん「わーーーーーい!」

   ダッ!

にこ「――って落ち着きなさいよぉ!」

海未・雪穂(クスッ)
205: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/24(水) 20:28:06.36 ID:sKKGZN9Z.net
――3日後、音ノ木坂学院屋上――……

海未 「ワンツーワンツーワンツーワンツー、最後にターン」

海未 「…うん、凛は相変わらずいい動きをしています、次もこの調子でお願いします」

凛「やったにゃ、海未ちゃんに褒められた」

真姫「私はどうだった?」

海未「ええ、課題だった最後のターンもかなり良くなりました。穂乃果もことりも花陽も、これなら次のライブは問題ないでしょう」

ぷらんたん組「やったあ!」

海未「さあ、今日の練習はここまでです。後はみんな、一度家に戻って荷物を置いたら、真姫の家で――」

ほのりん「クリスマスパーティ!!」

海未「――にしましょうか」

穂乃果「ことりちゃん海未ちゃん、一緒に行こう!」

ことり「うんっ!」海未「はい」

凛「かよちんも行くにゃー!」

花陽「はい♪ 真姫ちゃん、すぐ行くから待っててね」

真姫「歓迎するわ」
207: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/25(木) 00:24:33.77 ID:sur/GTwW.net
 ――西木野邸――……

穂乃果「おじゃましまーす!」

雪穂「お邪魔します」

真姫「おっそーいー。もうみんな来てるわよ」

雪穂「申し訳ありません、お姉ちゃんが準備に手間取って」

希「あはは、やっぱり穂乃果ちゃんやなぁ」

ことり「にこちゃーん!」ダキッ

にこ「ちょっと、ことり、離しなさい!」

希「やっと本丸のお出ましやなぁ」

海未「本丸とか言わないでください」

絵里「海未、穂乃果、実はね、にこは今回の件ですっごくことりの相談に乗ってあげていたの」

希「お姉さん系やな。見た目小学生っぽいけど」

にこ「そこっ! 聞こえてる!」

絵里・希「あはははは」

花陽「さあ、みんな来ましたからパーティ始めましょう♪」

みんな「はーい!」
215: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/25(木) 23:14:43.19 ID:sur/GTwW.net
凛「ケーキ楽しみだにゃ~」

希「ウチと、えりちと、にこっち、亜里沙ちゃんでは、ロシアンケーキ焼いてみたんや」

亜里沙「楽しかったですぅ!」

絵里「これはネタバレしているわね…」

にこ「この前みんなで食べたからね」

穂乃果「でもでも、す~~~っごく、美味しかったよ!」

亜里沙「味のバリエーションは前からもっと増やしました♪」

凛「また食べられるとは感激だにゃぁ…」



真姫「私達からは、これ」

   http://i.imgur.com/X6d2y2N.jpg
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みんな「……?」

ことり「パイと、アイスクリームですか?」

花陽「はい、アップルパイとアイスクリームです♪」

凛「食べ方も面白いんだよー!」

真姫「アップルパイの上を崩して、中にアイスクリームを入れて食べるの。バニラの香りが引き立つわ」

希「ふむふむ、これはスピリチュアルやね」
216: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/25(木) 23:16:21.95 ID:sur/GTwW.net
ことり「ことりはー、やーっぱり、チーズケーキ! ことり特製レアチーズケーキです!」

絵里「あら、縞模様みたいになっているわね。これはジャム?」

ことり「はい、イチゴとブルーベリーでダブルベリーチーズケーキにしてみました♪」
ことり「あえて全部混ぜないことで、味にアクセントをもたせました」

花陽「すごい…です」

雪穂「私達は…」

海未「穂むらの餡を挟んだ、和風ケーキです」

みんな「おぉ~」

希「二人の愛の結晶やね♪」

雪穂「ゴフッ!」

穂乃果「ざんねん、希ちゃん。これは3人で作ったんだよ」

にこ「和風ケーキとは斬新ね」

穂乃果「ウチの知り合いの酒造会社から、特別に卸してもらった酒粕も練って焼いてあるんだ!」
217: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/25(木) 23:16:59.05 ID:sur/GTwW.net
雪穂「でも酒粕が結構あまっちゃって…」

   ゴソッ

真姫「それだけあるなら、甘酒も結構作れるわね」

希「そんなら、ウチが甘酒作ってくるよ。雪穂ちゃん、酒粕ください」

雪穂「はいっ♪」

希「おぉ、これは柔らかい酒粕やね。お湯にすぐ溶けそう」

にこ「スーパーで売っているのは、どれも固くて溶かすの大変なのにねえ」

絵里「甘酒なら私達も持ってきたんだけどね…瓶の」

亜里沙「こっちもおいしい甘酒ですよぉ」

希「アハハ、ほんなら両方もらおうかねえ…ってえりち、それは甘酒違うって」

絵里「え? これと同じの、良く亜里沙と飲んでるわ」

亜里沙「あまくて、おいしくて、体温まりますよ」

真姫「ちょっとごめん」
真姫「何これ…五郎八? …エリー、これ、にごり酒っていう日本酒よ…」

穂乃果「に、日本酒!?」

亜里沙「お酒なんですか~?」

絵里「でも、飲んでもなんともないわよ?」

にこ「ウォッカを風邪薬代わりに飲むアンタらと一緒にするなぁ!」

ことり「あはは…」
221: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/26(金) 01:02:09.49 ID:m9XP9ZsM.net
 ――……

希「さて、甘酒も出来たでぇ」

花陽「みんな持ちましたかー?」



絵里「それじゃあはじめましょうか」

にこ「9人のμ'sの、最初で最後のクリスマスパーティをね」

花陽「また集まればいいんですよ」

海未「何度でも、集まれます」

希「こんなに近くにいるんだもんなぁ」

亜里沙「来年からは私達もいますよー」

雪穂「二人共、音ノ木坂に受かっているからね」

凛「亜里沙ちゃんも雪穂ちゃんも入ってくるの、楽しみだにゃ~」

真姫「さあ、みんな、ケーキいただきましょうか」

ことり「食べましょう♪」

穂乃果「それじゃあ、みんなで――」



みんな「Let's go! 始めよう!!」
223: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/27(土) 00:38:44.09 ID:X+V5GTw4.net
 ――数日後――……

海未("Santa told me he's really looking forward to making the Optimized Profile Descents from crusing alititude to the rooftops,
海未( which is just like sliding down a banister instead of making the traditional staircase descent required by ground-based navigational aids"

海未「ふぅ…英語のライティングも、今日はこの辺にしましょうか…」」

海未「…もう年の瀬ですね…」

海未(思えば、色々なことがあった年でした)
海未(廃校の話が出て、弓道をやる傍ら、穂乃果に誘われてスクールアイドルもやり、生徒会もやり)
海未(今まで関わることもなかった人達と、一緒になって何かを頑張ることが出来た)
海未(大変でしたけど、充実した年でした)

海未「家の人はみんな年越しの挨拶ですか…誰もいませんね」
海未「…寒いですね」ブルッ

海未「…この前あまった酒粕で甘酒でも作りましょうか…」

   鍋コトッ

   水いれて

   酒粕入れて

海未「うーん、煮立つまでには時間がかかりますね。それに…黒糖も余っていますし、これで甘酒作ってみましょうか」

   ピーンポーン

海未「あら、誰でしょうか」

   イエノトビラ ガラガラッ

雪穂「海未さん、こんばんはー」

海未「あら、雪穂ではないですか! 家の人はだれもいないですし、上がってください!」
海未「甘酒を作り始めた所なんです。…まだ煮立ってもいませんけど…」
224: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/27(土) 00:55:23.82 ID:X+V5GTw4.net
海未「ストーブに鍋を載せておけば、そのうち煮立つでしょう」

雪穂「外寒かったですぅ…雪もちらついてきました」

海未「あらあら、雪が名前についていても、寒いのは苦手なんですか?」

雪穂「名前は関係ないです。…たぶん…」

海未「そういえば、穂乃果が一緒ではないですね?」

雪穂「家から直接来たんじゃなくて、亜里沙ちゃんの家から帰って来た途中なんです」

雪穂「…海未さんの顔、この前のクリスマスパーティから見てなかったですし…」

海未「え? ごめんなさい、良く聞こえなかったです」

雪穂「…。なんでもない、です…」

海未(クスッ)

雪穂「な、なんですか」

海未「いえいえ。…あ、煮立ってきましたね」

   黒糖ザクザク

海未「うーん、こんな感じですかね」

   コップにコポコポ

海未「雪穂、味見してみてください」
225: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/27(土) 00:59:09.28 ID:X+V5GTw4.net
雪穂「あー、いただき、ます」

   クピクピ

雪穂「うーん、もう少し甘い方が私は好きです」

海未「そうですか?」

   クピッ

海未「そうですね、もう少し砂糖を入れても良さそうですね)
海未「大さじ2杯ってところでしょうか。…よく混ぜて…うん、これでどうでしょう」

   コップにコポコポ

海未「雪穂、これでまた味見してください」

雪穂(あっ――)

海未「? どうしました?」

雪穂「いえ、な、何でもないです」

雪穂(…)

   クピクピクピクピ

雪穂(…)

海未「どうでしょうか?」

雪穂「大丈夫、だと、思います」

海未「良かった。じゃあ、もう少し煮立てたら飲みましょうか」

雪穂「…はい…」


雪穂(今…このコップで…海未さんと関節きっ――)


海未「あら、顔赤いですよ? どうしました?」

雪穂「いえいえいえ、なんでもないです。…ちょっと熱かっただけです」

海未「あら、もうストーブからおろしましょうか」

雪穂「いえいえ、もっと熱くていいです!」

海未「…? クスッ、分かりました。もう少し載せておきますね」
232: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/28(日) 00:41:16.16 ID:DejR72gd.net
 ――……

海未「今年は年末に大変でしたね」

雪穂「ごめんなさい、お姉ちゃんが」

海未「良いんです。穂乃果らしいと言えば穂乃果らしいですし、私も、穂乃果の本音を聞けた感じがしましたから」
海未「穂乃果とも、前はよく口喧嘩もしましたけど、最近はそんなこともめっきりありませんでしたし。丁度いい機会でした」

雪穂「そう、ですか」

海未「もう少し経ったら、穂乃果とことりと4人で、神田明神に年越しと初詣に行きましょうか」

雪穂「他のμ'sの人達もいそうですね」

海未「多分いるでしょうね」クスッ



雪穂「海未さん」

海未「はい?」

雪穂「この前お姉ちゃんに言っていた『始まりがあれば、いつか終わるんです。μ'sも、私達の関係も。』っていう」
雪穂「あれは、本音ですか?」

海未「あぁ…。はい、あそこでは私もすべて本音を言っていたつもりです」

雪穂「じゃあ『ずっと続くものに価値なんてない。』っていうのも?」

海未「はい」

雪穂「そうですか…」

海未「?」

雪穂「それじゃあ、お姉ちゃんが抜けても、7人を纏め上げるつもりっていうのも、本当なんですね」

海未「はい…」

雪穂「……」

海未「…ああ、ただ、1つだけ、嘘をついていました」

雪穂「?」
233: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/28(日) 00:41:39.54 ID:DejR72gd.net
海未「あの場では、正直、穂乃果を失うことになるかもしれないと、とても不安でした」
海未「でも、あの場で私の不安を外に出したところで、あなた達も不安になってしまう」
海未「だから、そこだけは…大丈夫と嘘ついて、頑張って、強がってみました♪」ニコッ

雪穂「海未さん…やっぱり、心、強いですね」

海未「いえ」

雪穂「その強さがあるから、海未さん、いつもカッコ良くて、たくましくて、私の憧れの――」

海未「雪穂」

雪穂「あっ…」

海未(ニコッ)

   スッ

   後ろに座って

   フワッ…

雪穂(うわっ… ///)
雪穂(海未さんに、後ろから、抱きしめられてる ///)

海未「強いのではなく、怖いのです。怖いから……」

雪穂「海未さん…」
234: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/28(日) 00:42:25.08 ID:DejR72gd.net
海未「ほら、手を握ってみてください。…あの時の怖さを思い出すと、今でも手が震えるんです」
海未「説得に失敗したら大切な幼馴染を失うことの怖さ。あなた達へ失望を与えてしまうことの怖さ。その時にμ'sを纏めていけるか分からない怖さ」
海未「それでも、私はこうするしかなかったんです。手が震え、足が竦んでも、ね」
海未「結果として、今回は何をも失うことなく落ち着きましたけど、その結果をもって強さと取るのは、違うと思うのです」

雪穂「……」

海未「それにしても、私は幸せ者ですね…」

雪穂「?」

海未(じー…)

雪穂「な、なんですか… ///」

海未(クスッ)

雪穂「ん…」

海未「こんなにも、私のことを想ってくれている人がいるんですから」
海未「だから私も、その関係が少しでも長く続くよう、頑張れるのです」

雪穂「…。はい」

   ギュッ…
235: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/28(日) 00:42:53.82 ID:DejR72gd.net
 ――…

   ヘーイーキー ダイジョーブーヨ カナシークテーモー

雪穂「あ…。お姉ちゃんからです」

   Pi

雪穂「おねえ――」

穂乃果『ゆきほ、おっそーい! まだ帰ってこないのー?』

雪穂「ごめんお姉ちゃん、今帰っている途中。それとさ、年越しと初詣で神田明神に行かない?」

穂乃果『あー、初詣か、行こう行こう! ことりちゃんと海未ちゃんも呼ぶね!』

雪穂「あ…」

海未(クスッ)

雪穂「…海未さんには私から言うよ。ことりさんに言っておいて」

穂乃果『おっけー! じゃあ早く帰ってきてね』

海未「決まりですね」

雪穂「はい」

海未「行きましょうか。みんなで」
236: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/12/28(日) 00:47:45.80 ID:DejR72gd.net
以上です
なんか当初書き始めた時には、もっと途中の展開違うの考えていたけど、結果的にこうなりました
SS自体2作目っていう状況だったけど無事終えられて良かったです
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『穂乃果「海未ちゃんと雪穂が穂乃果の知らないところで会ってる…」』へのコメント

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