花陽「ラーメンを作ろう」

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花陽-アイキャッチ16
1: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:03:11.76 ID:D49QyVtZ0.net
花陽「真姫ちゃん」

真姫「何よ」

花陽「凛ちゃんの誕生日だよ」

真姫「……そうね」

花陽「プレゼントはもう選んだ?」

真姫「一応、女の子らしい服とか見繕ってあるけど」

花陽「素晴らしいよ真姫ちゃん。ハラショーだよ」

真姫「え、ええ。ありがとう」

元スレ: 花陽「ラーメンを作ろう」

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2: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:04:41.85 ID:D49QyVtZ0.net
花陽「最初はわたしも髪留めとか、可愛らしい物がいいと思って選んだよ。それはもう全力で選んだよ」

真姫「そ、そうなの」

花陽「でもね、真姫ちゃん、わたしはもう15年間も凛ちゃんの誕生日を祝い続けてるの。」

真姫「0歳の段階では流石に祝いきれない気がするけど」

花陽「わたしはね、ずっと、ずぅぅぅぅっと凛ちゃんに似合うと思って可愛い物を贈り続けてきたんだよ」

真姫「なるほど」

花陽「でもね、凛ちゃんは誕生日の後数日は贈った物をつけてくれるけど、恥ずかしがってだんだん使ってくれなくなっちゃうんだよ」

真姫「まぁ、ありそうね」

花陽「でも凛ちゃんはファッションショーのライブ以来女の子らしい格好をするようになったよね」

真姫「そうね」
3: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:05:47.64 ID:D49QyVtZ0.net
花陽「つまり凛ちゃんは自分の可愛さにようやく気付いた訳だよね。それって」

真姫「それって?」

花陽「わたしが凛ちゃんが自分の可愛さに気付くように、って可愛い物を贈る意味は薄くなったってことだよ」

真姫「いや、そんなことはないと思うけど……」

花陽「大体さ、被るよね?」

真姫「……!」

花陽「少なくともμ'sメンバーのみんなは凛ちゃんに可愛い服や小物を贈る筈。みんなは凛ちゃんにそれが似合うことを良く分かってる」

真姫「……」

花陽「絶対、被るよね?それで同じような物ばかり貰って困惑する凛ちゃんの顔が目に浮かぶよ」

真姫「それは……確かに」

花陽「凛ちゃんに可愛い物を贈るのは間違ってないよ。同じような物ばかり貰って微妙に困って苦笑いを浮かべる凛ちゃんを眺めるのも確かに悪くない」

真姫「花陽……?」
4: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:07:37.94 ID:D49QyVtZ0.net
花陽「でもね、わたしは幼馴染として、凛ちゃんの事なら誰より分かってる。だからここは、敢えて外すのもアリだと思うんだ」

真姫「……何が言いたいの?」

花陽「……ラーメンだよ」

真姫「……!」

花陽「作るの、わたし達で…………ラーメンを」

真姫「ちょ、ちょっと待って花陽。それは、なんというか、ハードル高くない?」

花陽「勿論素人が簡単に作れるものでは無いと思うよ。でもね、考えてみて真姫ちゃん」

真姫「……?」

花陽「例えば真姫ちゃんの誕生日に、みんなが一生懸命トマトを使った料理……なんでもいいよ。パスタでも、ピザでも、スープでも。それをみんなが作ってくれたら、どう思う?」

真姫「それは……確かに、例えあまり美味しくなくても、とても嬉しいと思うわ」
5: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:08:59.91 ID:D49QyVtZ0.net
花陽「そうだよね。わたしだって、誕生日にみんながご飯を炊いてくれたら例えブレンド米でも3升は食べられる自信があるよ」

真姫「単位が分からないんだけど」

花陽「1升で10合だよ」

真姫「ゔぇぇ……」

花陽「とにかく、そういう訳で、チャレンジしてみる価値はあると思うんだ」

真姫「まぁ、成程ね。話はよく分かったわ」

花陽「勿論、素人だからといって妥協するつもりはないよ。作るからには美味しいものにしたい」

真姫「それはそうね」

花陽「真姫ちゃん……協力してくれる?」

真姫「そうね……その前に一つ聞かせて。確かに凛はラーメンが好物だけど……プレゼントを被らないようにするだけなら他にいくらでも候補はあった筈。どうしてラーメンなの?」

花陽「簡単なことだよ……ラーメンを食べてる時の凛ちゃんの笑顔は一番可愛い。それだけだよ」

真姫「……愚問だったわね。今夜、ウチのキッチンでやりましょう。最高の食材を用意させておくわ」

花陽「真姫ちゃん…………ありがとう!」

真姫「私も凛の最高の笑顔が見たい。だから、お礼なんて要らないわ」

花陽「うん、頑張ろう!」
6: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:10:35.04 ID:D49QyVtZ0.net
西木野家台所

真姫「さあ、やるわよ」

花陽「うん!……どんなラーメンにしよう?」

真姫「やっぱり凛が好きなのだと……豚骨とかかしら」

花陽「鶏白湯とかも好きだよね。とりあえずやってみよう」

真姫「鶏ガラね。ちゃんとスープに使えそうなものは用意させてあるわ」

花陽「流石真姫ちゃん。えーっと、鶏ガラ……これ、だね……」

真姫「ゔぇえ……私、料理とかあんまりしないから、こういうのはちょっと……」

花陽「わたしも、ちょっと……なんていうか、これ……」

真姫「グロい、わよね」

花陽「とりあえず、血抜き?しないと……わ、わたしお湯沸かすね!」

真姫「そ、そうね。お湯沸かさないといけないわね。とりあえず鶏ガラは置いておいて……」

花陽「流石にタレを自作するのは大変だから、出来合いのを買って来たよ」

真姫「やるわね。となると、あと考えなきゃいけないのは麺と具ね」
7: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:12:10.79 ID:D49QyVtZ0.net
花陽「麺かぁ。最悪、製麺所のでもいいと思うけど。麺打ちって難しそうだし……」

真姫「あら、私、青竹打ちなら出来るわよ」

花陽「え゙ぇ゙ぇ゙!?どうして!?」

真姫「いや、なんかネットで見たんだけど。アイドルは麺打ちくらい出来て当然だって」

花陽「そんなアイドルいるのぉ……?」

真姫「あと農業したりとか、船舶の操縦免許とか、大型特殊免許とかも必要らしいわね」

花陽「あぁぁ……あの人たちは特殊だから参考にしちゃ駄目だよ真姫ちゃん」

真姫「そうなの?流石に資格系は年齢的に無理だから取ってないけど……」

花陽「ハチの巣駆除する真姫ちゃんとか見たくないよぉ……」

真姫「まぁ、そういう訳だから麺打ちくらいなら出来るわよ」

花陽「うん……す、凄いね真姫ちゃん。じゃぁ麺はそれでいいとして……次は具だね」
8: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:13:44.64 ID:D49QyVtZ0.net
真姫「ラーメンの具って言ったら乾物よね。ちゃんと用意しといたわよ」

花陽「あとほうれん草とか、味玉とか……うん、具はそんなに難しくないね」

真姫「そうね、あとチャーシューは外せないわね」

花陽「あ、それなんだけど、角煮のせるのはどうかな?」

真姫「角煮!いいわね……で、なんで炊飯器を取り出すの?」

花陽「炊飯器で落し蓋をして煮ると柔らかく出来るんだよ!一緒に味玉も作れちゃうし……!」

真姫「そ、そうなの?私が聞きたいのは、なんで鞄から炊飯器出てくるのかなんだけど……」

花陽「え?ごはん用の炊飯器も必要だと思って……」

真姫「炊くの?ごはん……」

花陽「え゙ぇ゙っ!?ゴハンタカナイノォ!?」

真姫「まぁ、炊飯器二台あるなら別にいいと思うけど……ラーメンにも合うし」

花陽「そうだよね!えへへ、それじゃお米研ぐねっ!」

真姫「それじゃ私は麺の生地を……」
9: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:15:28.53 ID:D49QyVtZ0.net
2時間後

真姫「なんとかそれなりになったわね」モグモグ

花陽「うん、真姫ちゃんの麺、美味しそう!」モグモグ

真姫「花陽の角煮とご飯も美味しいわ。究極のコンビネーションね」モグモグ

花陽「うん、やっぱり炊飯器は素晴らしいですっ!あ、どうしよう、角煮無くなっちゃうよぉ」

真姫「いいんじゃない?美味しく出来るのは分かったんだし、もう一度作れば」

花陽「これからスープも作らなきゃいけないもんね」

真姫「それにしても、DVD一本見ちゃったわね」

花陽「真姫ちゃんは生地を寝かせる時間があったし、わたしは下ごしらえしたら後は煮るだけだったし……」

真姫「ごはん食べながらアイドルのDVD見るとか、何しに来たのって話よね」

花陽「至福の時間だよぉ……」

真姫「さて、そろそろスープに取り掛からないとね」

花陽「そうだね……真姫ちゃん、血抜きする?」

真姫「私は出来れば遠慮したいわ……」

花陽「うぅ……じゃぁ交代!交代でやろう!」

真姫「そ、そうね。えっと、材料は……鶏ガラと、昆布、たまねぎ、人参……」

花陽「鶏ガラを……うぅ、サッと下茹でして……血合いと、内臓を…………ひぃぃ、ダレカタスケテー!」

真姫「花陽、ファイトよっ!私がついてるわ」

花陽「うぅぅぅ……鶏さんごめんなさいぃぃぃ……ぴぃぃ……」ブチィ

真姫「花陽、交代。そこからは私がやるわ。ってゔぇぇぇ!!ぶにってしたわ……」

花陽「真姫ちゃん、そこ内臓じゃないよ、がんばって――――」
10: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:17:35.04 ID:D49QyVtZ0.net
数時間後、朝四時

真姫「全然美味しいスープにならない……」カミノケボサー

花陽「鶏の旨味っていうより、臭みが……」メギラー

真姫「花陽、思いついたんだけど」

花陽「なぁに真姫ちゃん、美味しいスープを作る方法?」

真姫「発想を逆転させるのよ」

花陽「逆転?」

真姫「そうよ。スープなんて必要ないわ。わたし達は今までスープに囚われすぎていたのよ!」

花陽「おおおぉ!凄いよ真姫ちゃん!天才だよ!」

真姫「ふふん、もっと褒めてもいいのよ?」ドヤァ

花陽「よっ、学年一位!天才美少女!」

真姫「これでスープの問題はクリアよ!」

花陽「ねぇ真姫ちゃん、わたし、思いついちゃったんだけど……」

真姫「どうしたの?」

花陽「スープの代わりにごはんを使うのはどうかな?」

真姫「花陽、あなた……天才ね」

花陽「えへへ、そうだよ、わたし達が作るのは新しい、常識に囚われないラーメン!」

真姫「まさに新しく生まれ変わった凛に相応しいラーメンだわ!」

花陽「ハラショー!ハラショー!」

真姫「もういっそ、麺も必要ない気がしてきたわ!ラーメンは麺という固定観念がラーメンの可能性を狭めているのよ!」

花陽「素晴らしいよ真姫ちゃん!すぴりちゅあるだよ!」

真姫「とりあえず美味しい物盛っておけばいいのよ!ほら、徳谷トマトよ!一玉1000円よ!」

花陽「おぉぉぉぉぉ!真姫ちゃんお金持ちぃー!じゃぁ私も武川米ーっ!」

真姫「なんかテンション上がってきたわ!今ならライブも出来そうよ!」

花陽「ちーいさーなしーぐーなーる♪」

まきぱな「りんりんりんがべー♪」

花陽「きっこえたーらー♪」

真姫「うっなづいーてー♪」

まきぱな「おっへんじーくーだーさいー♪」
11: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:19:15.08 ID:D49QyVtZ0.net
翌日

凛「かよちん、真姫ちゃん、おっはよー!」

花陽「あ、おはよう凛ちゃん……」

真姫「おはよ……」

凛「あれ?二人とも元気ないにゃー……ってすごいクマ!どうしたの?大丈夫?」

花陽「うん、ちょっとね……」

真姫「深夜テンションって怖いわよね……」

花陽「米の上に角煮とトマトが乗った料理を見た時は絶望したよね」

真姫「冷静に、何やってんだろう私達、ってね……朝方に騒いでたから、ママにすごく怒られたし……」

凛「よ、よく分からないけど、元気出して?」

花陽「うん……凛ちゃん、今日ラーメン食べに行こうね」

真姫「ええ、ちゃんとしたラーメンを食べに行きましょうね」

凛「え?それは嬉しいけど……」

花陽「その後ケーキ買ってパーティもしようね」

真姫「プレゼントは色々あって用意できなかったけど……ちゃんとお祝いするから……」

凛「え、あ、凛の誕生日?お祝いしてくれるのは嬉しいけど、また今度でもいいよ?二人とも辛そうだし……」

花陽「ううん、せめて当日にちゃんとお祝いするくらいは……」フラァ

真姫「そうよ……私達のことなら平気よ……」フラフラ

凛「……ダメだよ!もう、二人とも今日は学校休んで!そんなフラフラで祝って貰っても嬉しくないよ!」

花陽「凛ちゃん……」

真姫「で、でも……」

凛「ダメったらダメ!凛の誕生日なんかより、二人の体の方がずっとずっと大事なの!」

花陽「凛ちゃんんん……!」ギュー

真姫「凛…………!」ギュー

凛「わ、わわ……もう、二人とも、凛の誕生日の為に何か頑張ってくれたんだよね?その気持ちだけで十分嬉しいから……ありがとね」ギュッ

花陽(えんじぇー……)

真姫(まじえんじぇー……)


おしまい
12: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ (ワッチョイ 195d-hHzu) 2015/11/05(木) 21:20:19.62 ID:D49QyVtZ0.net
遅れたが凛ちゃんおめでとう
見てくれた人いたらありがとね
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