海未「園田海未役の」穂乃果「園田海未ちゃん!」

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海未-アイキャッチ33
1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:20:14.94 ID:9CN9jcuT.net
メモ

・書き溜めあり
・一部キャラの中の人ネタが多く含まれます
 また、それに伴い一部キャラのキャラ崩壊が著しく描かれます
・アニメ二期3話~6話を見ていることを推奨


次より書き始めます

元スレ: 海未「園田海未役の」穂乃果「園田海未ちゃん!」

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2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:21:19.74 ID:9CN9jcuT.net
―――

朝・通学路


穂乃果「おはよーことりちゃん!」

ことり「おはよう穂乃果ちゃん」

穂乃果「今日もいい天気だし、早く放課後になってμ'sの曲の練習がしたいなあ」

ことり「まだ朝だよ穂乃果ちゃん…」

穂乃果「昨日からハロウィンに向けて新曲の練習が本格化したけど」

穂乃果「やっぱり新しい曲の練習は楽しいね!」

ことり「うん! 私も放課後が楽しみ!」
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:23:01.93 ID:9CN9jcuT.net
穂乃果「あれ、海未ちゃんは? 私より遅いって珍しいね」

ことり「今日の朝は弓道部の朝練に出るから、って昨日言ってたよね?」

穂乃果「そうだっけ?」

ことり「話してたとき、穂乃果ちゃんケーキ食べるのに夢中だったから…」

穂乃果「あははは…あそこのファミレスのケーキが美味しいのが悪い!」

ことり「最近ハマってるよねぇ穂乃果ちゃん」

穂乃果「ファミレスにあるまじき美味しさだからね」

ことり「言い方がファミレスに失礼だよ…」アハハ

穂乃果「あんなに美味しいのに、海未ちゃんは結局食べないままなんだもん」

ことり「ハロウィンイベントが近いから、食事制限を徹底してるんだよ」

穂乃果「昨日だってケーキ食べてる私の横でずーっとお説教だよ?」

穂乃果「『自制心が足りません』『ライブ前に太ったらどうするのですか』って」プンスカ

ことり「でも穂乃果ちゃん、それもあまり聞いてなかったよね…」

穂乃果「だって美味しいんだもん! 今度は皆も誘って行こうよ!」

ことり「私もあそこのケーキまた食べたいなぁ」

穂乃果「早く放課後にならないかなあ。今日も新曲の練習、そしてケーキ!」

穂乃果「楽しみだねっ」ニコニコ

ことり「うんっ」ニコニコ
5: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:25:29.75 ID:9CN9jcuT.net
―――

朝・教室


穂乃果「おはよー海未ちゃん!」

ことり「海未ちゃんおはよう。あれ、海未ちゃん目にクマができてるけど、寝不足なの?」

うみ「あ、おはよー穂乃果、ことり。そんなに目酷い? 普通じゃない?」

穂乃果「…うん?」

ことり「そっか、ならいいんだけど。今日の放課後も新しい曲の練習だね!」

うみ「あーなんだっけ、あのー、あれでしょ? ハロウィンの格好して踊るやつ」

穂乃果「……」

うみ「フンフフッフー フーフフフフー」パンパン!

ことり「…Dancing stars on me! のことだよね?」

うみ「そうそれ! いやー曲の名前が出てこないんだよねー」アッハッハ

ことり「ま、まあそういうこともあるよね…」
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:26:49.24 ID:9CN9jcuT.net
うみ「アレさー体全体使う振り付けにしたからさ、私結構得意だよ!」

ことり「そうなんだ…」

うみ「逆にこう、手振りの振り付けって実は苦手なんだよねー。ムズカシイネー」

ことり「そ、そうなんだ……あれぇ?」

穂乃果「う、海未ちゃん?」

うみ「なに? あ、そろそろ授業始まるね」

キーンコーンカーンコーン

ことり「本当だ、準備しないと」

穂乃果「そうだね、とりあえずまた後で…」



穂乃果(こ、ことりちゃん…!)コソコソ

ことり(穂乃果ちゃん…海未ちゃんが、敬語じゃないよ…)ヒソヒソ

穂乃果(というか何かおかしいよ!)

ことり(うーん……とりあえず授業始まるからまた後でにして)

ことり(しばらくは海未ちゃんに合わせようか)

穂乃果(そ、そうだね……)
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:28:44.58 ID:9CN9jcuT.net
―――

一限後・教室


うみ「そういえばことりさあ、次の衣装決まったの?」

穂乃果「…」

ことり「…」

うみ「どうしたの?」

ことり「チュン!? あ、うん、次の衣装?」

うみ「ほら朝に言ってた、何だっけあのーハロウィンの格好して踊る…」モットモットー

穂乃果「ダンスタ!」

うみ「そーそーそーダンスタ! ダンスタの衣装どうするかって迷ってたよね」

ことり「うん。ハロウィンにまつわる衣装にしようってことだけは決まったけど」

ことり「ハロウィンイベントで注目も集めるだろうから、インパクトが欲しいってなって」

穂乃果「ハロウィンと言えば仮装だもんね!」

ことり「でも、中々いい案が出てこないの」

穂乃果「インパクトと言ってもピンとこないよねー」

ことり「今まであまりやったことない格好にしてもいいんだけど…」
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:30:08.70 ID:9CN9jcuT.net
穂乃果「いっそ前に希ちゃんが言ってたセクシードレスとか!」

ことり「セクシードレス! ことり頑張ってセクシーな衣装作っちゃうよっ」

うみ「セクシードレスかー、アリかもねー」

穂乃果「えっ」

ことり「えっ」

うみ「新しいことにチャレンジするのはいいことだよねー」

穂乃果「う、海未ちゃん?」

ことり「セクシードレス、いいの?」

うみ「どうだろうー、μ'sってあまりそういうのやってきてなかったし」

うみ「インパクトはあるんじゃないかなー」

ことり「足とかバッチリ出しちゃう衣装にしちゃうよ?」

うみ「今までだって大体足って出してない?」

ことり「そうだけど…」

うみ「でもさーセクシードレスも少しは恥ずかしいからさ」

うみ「私のだけ5cmくらいスカートの丈を長くしておいてよ」

ことり「う、うん……」

穂乃果「……」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:33:42.35 ID:9CN9jcuT.net
―――

二限後・廊下


ことり「ねえ穂乃果ちゃん…」

穂乃果「うん。海未ちゃん、いつもと雰囲気が違うよね」

ことり「なんだか人が変わっちゃったような…」

穂乃果「というか別人だよっ!」

ことり「言葉遣いもそうだけど、全体的にフランクになってるよねえ」

穂乃果「普段よりやたらとニコニコ笑うというか、表情もよく変わるし」

ことり「笑うとなんだか、猫みたいに目が細くなって、タレ目になるね」

穂乃果「結構細かい所見てるね」

ことり「あとちょっと鼻声だし、甘ったるい喋り方になってるよねえ」

穂乃果「ことりちゃん結構言うね…」

ことり「それにしても一体どうしたんだろう?」

ことり「ツッコミ待ちにしては、そんな気配を感じられないよ」

穂乃果「ネタでボケてるって言うには自然すぎるよねえ」

ことり「そもそも、海未ちゃんがふざけてそんなことするかなあ?」

穂乃果「凛ちゃんとかがやるならまだわかるけど、海未ちゃんだし…」

ことり「仮にネタだとしても、普段と比べてキャラが抜けすぎてるというか」

穂乃果「まるでアホの子みたい」

ことり「穂乃果ちゃんも結構言うね…」

穂乃果「今の海未ちゃんには内緒ね」
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:35:55.51 ID:9CN9jcuT.net
ことり「でもね」

穂乃果「うん」

ことり「慣れてくると、いつもより距離が近い感じというか、あの親しげな様子」

ことり「私は嫌いじゃないかなぁ」

穂乃果「え、そう?」

ことり「海未ちゃんは、普段の振る舞いが、女の子にしてはちょーっと堅いというか」

ことり「勿論それが海未ちゃんの特徴だから全然いいんだけど」

穂乃果「うん」

ことり「それでも、友達なんだから」

ことり「もっと気軽に接してくれてもいいのに、って思うことはあるかなぁ」

穂乃果「まあ、それが海未ちゃんだって、私たちは小さい頃からわかってるけどね」

ことり「でも前に花陽ちゃんが、海未ちゃんはまだ気を許してくれてないのかなって心配してたよ」

ことり「だからまだ堅い態度のままなんじゃないのかなって」

穂乃果「海未ちゃんにとっての普通が、一般的にはちょっと堅いってだけなんだけどね…」
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:37:09.38 ID:9CN9jcuT.net
ことり「だから今日のちょっとおかしな海未ちゃんも、たまにはいいんじゃないかなぁ」

穂乃果「それは…そうなのかなあ」

ことり「そのうち海未ちゃんの方から何か言うかもしれないよ?」

穂乃果「私たちが何も言わなかったら、そのうち痺れを切らすよねえ」

ことり「ことりは海未ちゃんのやりたいようにしてあげたいと思うけど」

ことり「穂乃果ちゃんは、どうする?」

穂乃果「どうするって言っても、うーーーーーん」

うみ 「おまたせー。いやートイレ長引いちゃったーごめんねー。何の話してたの?」

ことり「ナンデモナイノヨナンデモ! それより海未ちゃぁん―――」スタスタ

うみ「えーなにそれーアハハハッ―――」スタスタ



穂乃果「……確かに海未ちゃん、ちょっと鼻声で甘ったるい話し方かも」

穂乃果「あと少し舌足らず」
14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:38:56.67 ID:9CN9jcuT.net
―――

昼休み・教室


穂乃果「お昼だよっ! やー今日もパンが美味いっ」

ことり「穂乃果ちゃんは今日もパンなんだねえ」

穂乃果「大丈夫! 栄養素はことりちゃんと海未ちゃんのお弁当からイタダキマス!」

うみ「いいよー、健康は大事だからね!」

穂乃果(やっぱり話し方はおかしいけど、健康志向なところとかはいつも通りだね)コソコソ

ことり(最初は別人みたいって思ったけど、口調やテンションが違うだけかも?)ヒソヒソ

穂乃果(それに私がパンばかり食べてても怒らない! 今日6個目なのに! やさしい!)モグモグ

うみ「さて食後のチョコ食べよっと」

ことり「海未ちゃんがお菓子持ってくるの珍しいね」

うみ「アタシさーもしかしたら食べ物の中でチョコが一番好きかもしれない!」

穂乃果「えっ、穂むらのおまんじゅうはっ!?」

うみ「うん? ……あそっか」

穂乃果「?」

うみ「勿論穂むらのおまんじゅうも好きだよー」モグモグ

ことり「海未ちゃん、チョコ美味しそうだね…」

穂乃果(や、やっぱり別人みたいだよ…)

ことり(うーん…)
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:47:30.90 ID:9CN9jcuT.net
―――

放課後・屋上


にこ「さあ、これからが私たちにとって一日の始まりよ!」

凛「今日も練習いっくにゃー!」

花陽「うんっ!」

真姫「最初から調子乗ってると途中でバテるわよー?」クルクル

にこ「なによ、一人だけ澄ましちゃって」

真姫「私はただ忠告してるだけよ」

凛「凛は途中で疲れたりしないよっ」

にこ「あんたは体力バカだからね…」
17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:50:53.56 ID:9CN9jcuT.net
穂乃果「やっほー! 皆早いね!」ガチャ

花陽「穂乃果ちゃんたちもきたね」

凛「それじゃあ今日も新曲の練習始めよう!」

ことり「絵里ちゃんと希ちゃんはまだ?」パタン

にこ「ちょっと用事があるからって、遅れてくるそうよ」

穂乃果「そっか。じゃあ先に練習始めようか」

真姫「ねえ、海未は一緒じゃないの?」

ことり「あー……海未ちゃんも、今くると思うよ……」

真姫「?」

穂乃果「あのね、皆、海未ちゃんだけど……」

にこ「どうしたのよ」

穂乃果「どうしたというか…」

ことり「ちょっといつもと違うというか…」



うみ「皆おまたせー」ガチャ

にこりんぱなまき「「「「!?」」」」
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:52:19.69 ID:9CN9jcuT.net
凛「海未ちゃんが全身真っピンクの服着てるニャー…」

花陽「それに髪も珍しく二つ結びにしてる…ちょっと希ちゃんの髪型に似てるね」

真姫「髪型はとにかく、ピンクは凄いセンスね…」

うみ「え、そう?」キョトン

にこ「だってあんた、普段その手の色の服着ないじゃない」

うみ「うーん、でもさー、にこのこと考えてたらコレだって思ったんだよねー」

にこ「私のこと? ……『だよねー』?」

うみ「にこと私だと、私がピンクで、にこは黄色って感じじゃない?」

にこ「えっ!?」

凛「ニャッ!?」
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:55:41.78 ID:9CN9jcuT.net
にこ「ど、どういうことよ! μ'sのピンクカラー担当はこのにこちゃんに決まってるじゃない!」

凛「そうニャそうニャ! 黄色は凛の色だよ!」リンチャントイエバー!

うみ「さっき穂乃果たちに言われてからはそうだよねって思ったんだけどねー」

うみ「今日この練習着しか持ってきてなかったからこれで練習するよ」アハハハッ

にこ「色が被るのが引っかかるんだけど…」

花陽「た、たまには気分転換もいいと思うよ」

真姫「っていうかちょっと待ちなさいよ!」

花陽「どうしたの真姫ちゃん?」

真姫「見た目のインパクトに目がいってたけど、明らかにおかしいでしょ」

凛「おかしいって何が?」

真姫「海未がよ!」

花陽「海未ちゃん…」チラッ



にこ「そもそも担当カラーっていうのはねえ――」ガミガミ

うみ「えーそうかなー――」シカメツラ



凛「なんだかいつもと逆の立場だね」

花陽「というより、海未ちゃんがいつもとちょっと違う人みたいな…」

凛「雰囲気が緩くなった気がするニャー」

真姫「やっと気づいたのね。まったく、どういうことよ」

穂乃果「…」

ことり「…」

真姫「ねえ、二人は何か知ってるんじゃない?」

穂乃果「知ってるというか…」

ことり「何となく慣れただけというか…」
20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/29(土) 23:59:23.57 ID:9CN9jcuT.net
―――

夕方・ファミレス


絵里「海未が別人みたいになった、ねえ」

穂乃果「うん」モグモグ

希「スピリチュアルやね」

穂乃果「スピリチュアルで済めばよかったんだけど…」チラッ



凛「最後のペアが揃ったニャー! 凛もあがりー」

花陽「あとはことりちゃんと海未ちゃんだね」

ことり「うーん、どっちかなあ」ヒダリ

うみ「どっちだろうねー」ニヤニヤ

ことり「こっちかな?」ミギ

うみ「どうだろうねー」ニヤニヤ

ことり「やっぱりこっち!」ヒダリパシッ

うみ「ゥヴァア!!」ガクゼン

にこ「なんて顔してるのよあんた」

花陽「これで海未ちゃん5連敗だね…」



希「なんであっちはババ抜きしてるん?」

穂乃果「こっちで説明と対策を練る為の時間稼ぎと言うか」モグモグ

絵里「普通に話していればいいじゃない。ファミレス内でトランプって言うのはどうなのかしら」

真姫「あの海未と話してると調子狂うのよ」

絵里「そんなにおかしいの?」
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:01:42.27 ID:9CN9jcuT.net
希「傍目から見てもわかるけど、ひとまず海未ちゃんの何がおかしいのか教えてくれへん?」

真姫「全部おかしいわよ!」

穂乃果「今日の朝から別人みたいな性格になっちゃってたの」

絵里「別人みたいな性格、ね」

穂乃果「口調とか、雰囲気とか、表情とか、もうなんか全部別人なの!」

希「確かに海未ちゃんいつもより陽気やねえ」

穂乃果「真面目な所とか、健康志向とか、練習熱心な所は変わらないんだけど…」

真姫「でもアレは完全に別人格だわ」

絵里「海未本人は何か言ってないの?」

穂乃果「朝最初に海未ちゃんがおかしいのを見てビックリしたけど…」

絵里「けど?」

穂乃果「今日はそういう気分なんじゃないのかなってことりちゃんと話して」

穂乃果「何かあれば海未ちゃんから言うだろうから、それまで調子を合わせてみようって…」

希「結局穂乃果ちゃんたちからは何も聞いてないわけやね」

絵里「ああまで人が変わると、何があったのかって身構える気持ちはわかるわ」

穂乃果「それからタイミングを逃したままズルズルと…」
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:03:57.29 ID:9CN9jcuT.net
真姫「私たちも放課後になってあの海未と直面したけど」

真姫「どうにも調子が狂うのよねえ」クルクル

穂乃果「皆海未ちゃんが気になって練習に集中できないから、今日は早めに打ち切ろうって話になったの」

絵里「それでファミレスにきた、と」

希「練習を途中で打ち切ったなんて珍しいと思ったよ」

穂乃果「一番反対しそうな海未ちゃんがあの調子だからね…」

絵里「練習の牽引役がいなかったわけね」

希「皆は海未ちゃんの変調に対してどう感じたんやろ」

真姫「そりゃあ様子がおかしいってすぐにわかったけど」

穂乃果「私とことりちゃんが様子見してたから、皆も合わせてくれたというか」

真姫「凛あたりは海未の変わりようを見ても、特に動じてはいないみたい」

希「確かにあっちのテーブル、割と馴染んでる感じやね」チラッ



凛「ここのファミレスのケーキが美味しいんだよね? 凛も頼もうかなあ」

ことり「チーズケーキがオススメだよー」

花陽「海未ちゃんは何も頼まないの?」

うみ「私さっきお店の外でレッ○ブル飲んできたからへーきへーき」フンス

にこ「なんでそれがケーキの代わりになるのよ」

凛「随分タフネスな代用品だニャ…」



絵里「顔ぶれ的にも波長の合う組み合わせなのかしらね」

真姫「私はちょっと無理ね」
23: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:05:56.42 ID:9CN9jcuT.net
希「真姫ちゃんはあの海未ちゃんは苦手なん?」

真姫「……無理って言うのは言葉が強すぎる気もするけど」

真姫「別人みたいになった海未を見て気づいたのは、私は普段の凛々しい海未が好きってことみたい」

穂乃果「真姫ちゃん…」

真姫「絵里もそうだし、希だってそうだけど」

真姫「芯がしっかりしてて、頼り甲斐があって…そういう人って素直に尊敬できるのよ」

希「照れるやん」

真姫「本心よ。私自身そうありたいと思ってるわ」

穂乃果「私はっ?」

真姫「まあ、芯の深いところは、ね」

穂乃果「むぅ」プクー

絵里「だからこそ、どうも気の抜けてしまった海未と面して戸惑ってるわけね」

真姫「…私は、やっぱりいつもの海未がいい」

絵里「そう」
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:10:30.15 ID:tF9JXyFq.net
希「普通に考えれば、海未ちゃんが何かしらの理由で立ち居振る舞いを変えてるだけやんな」

穂乃果「そうだよねえ」

希「一応確認だけど、実は海未ちゃんには見た目がそっくりの双子がいるとか!」

穂乃果「そういうのはないかなあ」

絵里「なら何かしらの理由があるのよきっと」

真姫「その理由を直接聞けばいいのに、穂乃果やことりは二の足を踏むのよ」

希「そうなん?」

穂乃果「うん…」

絵里「一度聞くタイミングを逃したから、ってわけではないわよね」

真姫「敢えて問い質さない理由があるわけ?」

穂乃果「……海未ちゃんにとって、思うところがあるんじゃないかな、ってだけなんだけど」

真姫「だからそれを問い質せばはっきりするじゃない!」

穂乃果「海未ちゃんにとって、素直に言えないこと、なのかも」

真姫「…」
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:12:35.71 ID:tF9JXyFq.net
絵里「穂乃果には心当たりがあるのかしら?」

穂乃果「ことりちゃんと話したことなんだけど」

絵里「うん」

穂乃果「海未ちゃんはしっかりしてるけど、その性格が普段の交友関係にまで出ちゃうっていうか」

穂乃果「ちょっと堅いところとか、皆と違うところが気になってるのかなって思ったの」

穂乃果「だから他のμ'sの皆みたいに、もっと気軽に接したいのかなーって」

絵里「私たちとの接し方、ね」

希「その手段として、敬語混じりの口調や厳格な態度を変えたいんじゃないか、ってこと?」

穂乃果「うん」

真姫「海未にとって、今までの言動が無理をしていたわけではないんでしょ?」

希「口や態度がちょっと堅くても、私たちと何ら変わらん。それが海未ちゃんやん」

穂乃果「そうだね」

穂乃果「でも、もしかしたら、もっと一般的な女の子の接し方をしたくなったのかなって思って」

絵里「その結果が今の海未の振る舞い、というわけね」

希「謹厳実直さを捨てて、大和撫子ではない海未ちゃんに変身したくなったわけやね」

絵里「昔そんな感じの宣言してアイドルを辞めたグループがなかった?」

希「普通の女の子に戻ったわけやね」

穂乃果「?」

絵里「これがジェネレーションギャップかしら」

希「ショックやわあ」

真姫「私たち皆世代じゃないでしょ…」

絵里「とにかく、そうした考えの結果、今の海未は別人のように振舞っているんじゃないか、と」

希「面倒な子やね」

真姫「希が言えたことじゃないと思うわ」

希「えー、酷いこと言うなあ」

絵里「私も同意するわ」

希「嘘やん」
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:14:11.45 ID:tF9JXyFq.net
絵里「結局のところ、海未から何か言い出すか、今の調子が収まるまで様子を見ようってことかしら」

穂乃果「皆とは、とりあえずそうしようって話になったんだけど…」

希「穂乃果ちゃん、他に何か思うことがあるん?」

穂乃果「うーん…」

絵里「真姫はそれで大丈夫なの?」

希「今まで通りの海未ちゃんがいいなら、様子見なんて悠長なことはしてられへんもんな」

真姫「さっきはそう言ったけど」

真姫「穂乃果が言うように海未にも考えがあるっていうなら、それに付き合ってもいいと思ってる」

絵里「あら、大人の対応ね」

真姫「あの海未がここまで極端な行動を見せるんだから、それなりに思うことがあるんでしょ」

希「私たちが考える以上に、海未ちゃんにとっては大きな覚悟を持ってるかもね」

真姫「あるいは普段の頑張りが高じて、無理が祟った結果の暴走かもしれないわ」

絵里「真面目な性格の人ほど、一度振り切ると極端な例に走るってことね」

真姫「絵里も気をつけなさいよ?」

絵里「真姫こそね」

希「お互い様やんな」
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:15:09.16 ID:tF9JXyFq.net
絵里「いずれにせよ、海未にとっては繊細な問題かもしれないし、慎重に行きましょう」

希「そうやね」

真姫「ええ」

絵里「さて、じゃあそろそろ別人みたいになったという海未と対面といこうかしら」

希「楽しみやわあ」

真姫「じゃあ海未をこっちのテーブルに呼んでくるわね」スッ

真姫「ついでにあっちの皆に今の話を聞かせてくるわ」スタスタ

絵里「お願いね」

穂乃果「……」
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 00:17:27.81 ID:tF9JXyFq.net
うみ「真姫とテーブル入れ替えだってさー」フリフリ

希「ほうほう」

絵里「確かにこれは新鮮ねえ」

希「一挙手一投足でわかるインパクト」

うみ「なにが?」

絵里「気にしないで。ところで海未、今日の練習着がピンク尽くしだったって?」

希「ウチも見てみたかったなあ」

うみ「そう、にこの顔思い浮かんだ時に、私こそピンクだ! って思ったの」ニコー

希「色被りはにこっち気にするやろなあ」

うん「でもよく考えたら、私がピンクなのはまた別の話なのかなって」

希「別の話?」

うみ「だから明日からは普通の格好にするかなー」

絵里「ちょっと見たい気がするけどね、海未のピンクの練習着姿」

うみ「でもさー普通に考えたらさ、衣装ならいいけど、ピンク着て練習ってちょっと恥ずかしいよね」

にこ「聞こえてるわよ!」バンバン!

花陽「わ、私のジャージも薄いピンクだよ…」

希「ウチのはインナーやからセーフやね」

うみ「アハハーごめんごめん」ニコニコ

絵里「これまた随分と満面の笑顔をするようになったわねえ」

希「でもちょっと目のクマが目立つやんなあ。寝不足なん?」

うみ「いつもじゃない? 夜は寝ないと体に悪いからよく寝てるよ」

絵里「そういった意識面には大した変化がないのね」

うみ「?」

絵里「何でもないのよ、気にしないでね」



希「穂乃果ちゃん、どうしたん?」

穂乃果「あ、うん。大丈夫だよ」

希「そっか」

穂乃果「…」
36: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 01:59:43.25 ID:tF9JXyFq.net
―――

放課後・部室


穂乃果「おはよう!」ガチャ

希「穂乃果ちゃんもう夕方やん」

うみ「おはよー穂乃果ー」

凛「いつでもおはようございますって挨拶するのって業界人みたいだニャ」

穂乃果(lily white組だ……海未ちゃんの変調に順応してる組でもあるね)

穂乃果「3人でユニット会議でもしてるの?」

希「この顔ぶれだし、そんな感じやんなあ」

穂乃果「そっかー。今度私たちもやろうっと!」
37: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:01:27.62 ID:tF9JXyFq.net
凛「海未ちゃん次のユニット曲はどんな歌にするの?」

うみ「そうだねー、どんなのがいい?」

希「ウチらのユニットの特徴をいつも通り出していければいいんやない?」

凛「昭和臭だねっ!」

希「でもなんでウチらの曲っていつも懐メロなん?」

うみ「だって私昭和だしね」

穂乃果「…海未ちゃんいくつなの?」

希「私よりだいぶお姉さんになってしまうね」

凛「昭和生まれなら最低でも四捨五入したら30になっちゃうニャ」

うみ「四捨五入はしないで!!!」クワッ

ほのりんのぞ「「「!?」」」

うみ「あ、ごめん大声出して」ケロッ

穂乃果「う、うん…」

うみ「なんかそこは言わないといけない気がして」

希「女子高生でも年齢が気になるお年頃やんな」

凛「よくわからないけど、なんかゴメンナサイ…」

うみ「イイヨイイヨ。次のユニット曲も昭和臭溢れる感じにしようかー」

凛「おー!」

希「おー!」

うみ「またいい感じの歌詞書くよー」

穂乃果「じゃあそろそろ皆も来るだろうし、準備して屋上行こっか!」

のぞうみりん「「「おー!」」」
38: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:03:57.67 ID:tF9JXyFq.net
―――

昼休み・廊下


絵里「まだ海未の様子は変わったままなの?」

穂乃果「まだあの調子のままなんだよねえ」

にこ「もういっそのこと、どういう腹積もりなのかズバッと聞いちゃいなさいよ」

穂乃果「うーん」

絵里「穂乃果が言いづらいなら私が聞いてみるけど」

にこ「このまま続くようだと、μ'sの活動にも支障が出る気がするわ」

絵里「でも昨日の練習自体は普通にこなせてたわよね」

にこ「まあね…」

穂乃果「今の海未ちゃんは、にこちゃんとはノリが合いそうだよね」

にこ「そーお? 今までとのギャップが酷いから、まだ調子が狂うところはあるわよ」

絵里「にこが海未に説教してる姿は新鮮よね」

にこ「そこは気分がいいわね!」

穂乃果「いつもはにこちゃんが説教される側だもんね」

にこ「今の海未はなんていうか、全体的に抜けてるのよ!」

絵里「どちらかというと、普段の海未がしっかりしすぎてるのよ」

穂乃果「今の海未ちゃんは、ハツラツとしてるけど、ポワポワしてるよね」

にこ「わかるようなわからないような表現ね…」
39: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:06:35.26 ID:tF9JXyFq.net
絵里「それで結局、まだ海未の調子に合わせていくつもりなの?」

穂乃果「…ことりちゃんと話したけど、もう少し様子を見てもいいんじゃないかなあって言ってて」

絵里「ことりは割と変調後の海未を楽しんで眺めてるわよねえ」

にこ「海未ったら、いつまで不抜けたままでいるつもりかしら」

絵里「その分にこが海未の分まで引っ張ったりお説教できるわよ」

にこ「ったく、しょーがないわねえ!」

穂乃果「嬉しそうだね…」アハハ

希「あれ、3年生の階に穂乃果ちゃんがおるやん」

穂乃果「希ちゃん! どこか行ってたの?」

希「スピリチュアルな風に誘われてたんよ」

にこ「どんな風よ」

絵里「ハラショーね」

にこ「その返しもどうかと思うわ」

絵里「そう?」

希「海未ちゃんの話?」

穂乃果「うん。まだあの調子のままだけど、いつまで続くのかなあって…」

希「ウチはあの海未ちゃんも結構好きやけどね」

絵里「希は順応してるわよねえ」

希「だってオモロイやん」

にこ「でも真姫とかは今まで通りの海未の方が良いって言うんでしょ?」

絵里「そう言ってたわね」

にこ「なら近いうちに対処はしないといけないわ」

希「にこっち後輩思いやねえ」ウリウリ

にこ「そ、そんなつもりはないわよ!」
40: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:08:45.49 ID:tF9JXyFq.net
絵里「実際のところ、海未問題に何かしらの対処はしないといけないわ」

希「海未ちゃんが何かを抱えてるなら、それを解消してあげないとね」

にこ「ハロウィンイベントも近づいてるんだから、本来なら他のことに気を向けてる余裕はないのよ」

希「ハロウィンに向けた仮装ならぬ、新曲の衣裳決めとか進めていかんとねえ」

にこ「ハロウィンに向けたインパクトが欲しいところだし…ぐぬぬ」

絵里「海未問題に関しては、しばらくは海未の好きにさせるって方針になってることだし」

絵里「まずはハロウィンイベントに向けての準備を進めることにしましょうか」

穂乃果「そうだよね。ハロウィンイベントもあるんだもんね…」

にこ「なーに穂乃果まで不抜けたこと言ってるのよ。リーダーなんだからしっかりしなさいよ!」

穂乃果「うん。せっかくの新曲だし、ちゃんと準備はしないといけないよね…」
41: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:12:54.08 ID:tF9JXyFq.net
希「…もし穂乃果ちゃんが海未ちゃんのこと、どうしても気にかかるようなら」

穂乃果「えっ?」

希「それとなーく、何がしたいのか探ってみたらええやんな」

穂乃果「で、でも、皆とは様子を見ようって決めたから…」

希「何かしらの理由があって極端な行動に出たかもしれない海未ちゃんにとって」

希「いきなり核心を突くようなことをすると刺激が強すぎる、って思うんから様子見してるんやろ?」

穂乃果「うん…」

希「でもやっぱり海未ちゃんのことが気になって仕方がないやんな」

穂乃果「そうだね…」

希「しかーし、皆とは様子見するって決めたから、中々聞き出せないで悶々としとる」

穂乃果「アハハ…」

希「だったらそれとなく、ちょっとだけ海未ちゃんのことを探っていけばええんよ」

絵里「穂乃果やことりが一番海未のことを気にかけてるわけだから」

絵里「穂乃果たちの判断で探っていけば、穂乃果も安心だし、気が済むんじゃないかしら」

穂乃果「……そうだね。そうしてみようかな」

にこ「その代わり、ちゃんと海未の様子を探ってきなさいよね。ゆっくりでもいいんだから」

希「それまでの間、今の海未ちゃんに拗ねちゃってる真姫ちゃんの相手はにこっちにやってもらおう」

にこ「なんで私なのよ!」



穂乃果(やっぱり……気になるよ、海未ちゃん……)
42: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:14:17.25 ID:tF9JXyFq.net
―――

夕方・帰路


ことり「今日も練習大変だったねぇ」

うみ「そうだねー」

ことり「海未ちゃんはまだまだ元気だね。凄いねっ」

穂乃果「海未ちゃんの体力が欲しいよ…」グッタリ

うみ「でも何かちょっと体が思い通りに動かないんだよねー」

ことり「そうなの?」

うみ「なんかねー、使ってる筋肉が思ってるのと違うみたいな」クイクイ

穂乃果「私から見たらいつもみたいにダンスもキレキレだったよ」

ことり「むしろ普段より表現力があったと思うなあ」

うみ「そう?」

穂乃果「そうそう! 練習なのに、観客を意識した動きがグワーって出てる!」

うみ「グワー? なにそれ」アハハ

ことり「でも穂乃果ちゃんの言うことわかるなあ」

穂乃果「でしょ!?」

ことり「人前に立つのが苦手って言ってるけど、そんなこと感じさせない表現力!」

穂乃果「うんうん」

ことり「今日の海未ちゃんミュージカルスターみたいだった!」

穂乃果「だよねだよねっ」

うみ「ふふーん、やったー」ニコニコ
43: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:16:58.56 ID:tF9JXyFq.net
穂乃果「ねえねえ、今日もファミレスに寄ってこうよ!」

ことり「でもこんなに頻繁に通ってると…」チラッ

うみ「いいねー、私チョコケーキ食べたい!」

ことり「えっ」

うみ「甘いものは苦手だけど、あそこのファミレスのケーキは美味しいよねー」

穂乃果「でしょ! あそこのファミレスいいよね!」

ことり「海未ちゃん注意しないんだ……あと甘いもの苦手だったっけ?」

うみ「だってあそこのケーキ美味しいよ? 食べたくない?」

ことり「うーん」

ことり「……私はチーズケーキが食べたいな!」

穂乃果「じゃあ今日もファミレスに行こー!」

ことり「おー!」

うみ「おー!」
44: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:19:26.75 ID:tF9JXyFq.net
―――

昼・南家


花陽「海未ちゃんの様子、戻らないね」

ことり「そうだねぇ」

花陽「ことりちゃんはそんなに悲観的でもないよね?」

ことり「海未ちゃんの好きにさせてあげたいなぁ、って思ったら」

ことり「もう少し、今のままの海未ちゃんでもいいかなぁ、って思えるようになったの」

花陽「そっか。穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「皆と話して決めたことだし、私もことりちゃんと同じだよ」

花陽「海未ちゃんのことを考えた結果、そっとしてあげるってことだよね」

ことり「でも穂乃果ちゃん、本当は気になって仕方がないみたい」

花陽「そうなの?」

穂乃果「うん…」
45: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:21:49.83 ID:tF9JXyFq.net
穂乃果「元々私たちがさ、一番始めに海未ちゃんの変化に調子を合わせようとして」

穂乃果「何も聞かないままでいて、それで海未ちゃんにどうかしたのか聞くタイミング逃して」

花陽「うん」

穂乃果「だから話し合いの結果、今は様子見しようって決まったのは私たちの責任でもあるんだけど」

穂乃果「本当は、海未ちゃんどうしたのかなって、ずっと考えてて」

花陽「やっぱり気になるよね」

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん、私は今の海未ちゃんでもしばらくはいいかなって思っちゃったから」

ことり「もう少し静観しようって立場に立っちゃったけど…」

穂乃果「ううん、いきなり直球でどうしたのか聞くのは避けたかったから、よかったよ」

花陽「真っ直ぐに聞いたら、今の海未ちゃん、過敏に反応しちゃうかもしれないから、だよね」

穂乃果「それにむしろ、最初に様子見しようってならなかったら」

穂乃果「何も考えないで、その場のノリで直球で聞いちゃってたかもしれないし…」アハハ
46: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:23:51.18 ID:tF9JXyFq.net
花陽「穂乃果ちゃんの気持ち、わかる気がするの」

花陽「私も、もし凛ちゃんが突然別人みたいな性格になっちゃったらって考えたら…」

穂乃果「凛ちゃんが別人みたいにかー」

ことり「急に大真面目になっちゃうとか?」

穂乃果「勉強もしっかりして、英語も得意で、練習帰りにラーメン食べに寄ったりしないとか!」

花陽「えええ…」

ことり「練習中もよそ見とかお喋りとかしないでー」

穂乃果「ニャーとか言わなくなって、堅物口調になっちゃったりしてー」

花陽「μ'sの日程や練習工程も率先して組んだり…」

ことり「慎ましくもしっかりした凛ちゃんだね!」

穂乃果「アハハ! それってまるで、……」

花陽「…穂乃果ちゃん?」

ことり「…まるで、海未ちゃんみたいだね」

花陽「あっ…そうだね…」

穂乃果「今のちょっと変わった海未ちゃんじゃなくて、私たちの知ってる海未ちゃん…」
47: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:26:05.78 ID:tF9JXyFq.net
穂乃果「…私、やっぱり海未ちゃんにどうしたのかって聞く!」

花陽「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「皆と話し合って様子見しようって決まったけど」

穂乃果「でもこのままじゃスッキリしないよ!」

ことり「そうだね…何も言ってあげないのも、もしかしたら海未ちゃんに悪いのかも」

穂乃果「最初に様子見しようって決めた私が聞くのは、皆には悪いと思うけど…」

花陽「そんなことないよ」

ことり「それに様子を見てみようって言ったの、率先したのは私だったし」

花陽「穂乃果ちゃんがそうしたいなら、海未ちゃんに聞いてみたほうがいいと思うな」

穂乃果「ことりちゃん、花陽ちゃん…」

ことり「海未ちゃんのことを気にかけるのは勿論だけど」

ことり「我慢して溜め込んで、気が滅入っちゃうなら、穂乃果ちゃんのことも心配になっちゃうよ」

花陽「海未ちゃんと同じように、穂乃果ちゃんのことも大事にしたいもんねっ」

穂乃果「ありがとう…!」

ことり「ユニット会議と新曲の衣裳決めの集まりだったけど、海未ちゃんの話に終始しちゃったね」

花陽「今は海未ちゃんのことが一番気がかりだから、しょうがないよ」

穂乃果「でもにこちゃんあたりが聞いたら怒りそう…」

花陽「うう…『早く衣裳決めなさいよ!』って言われちゃう…」

ことり「衣装は私が頑張って、ハロウィンにピッタリなのを作るよ!」

花陽「私も手伝うねっ!」

穂乃果「私も!」

ことり「えへへ、二人共ありがとう♪」
48: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/11/30(日) 02:27:31.24 ID:tF9JXyFq.net
―――

練習後・部室前


穂乃果「…ようし!」

ことり「穂乃果ちゃん、練習後なのに元気だね!」

穂乃果「うん! 海未ちゃんに聞くって決めたら、ちょっとモヤモヤしたのが吹き飛んだ!」

ことり「最近穂乃果ちゃん元気なかったから、やっぱり聞くって決めてよかったね」

穂乃果「えっ、私元気ないように見えた?」

ことり「うん。ずーっと海未ちゃんのこと見てて、ムーって顔してたから」

穂乃果「そっか…」

ことり「でも、今は穂乃果ちゃんが元気になってよかった!」

穂乃果「まだ何も解決してないけど、とにかく海未ちゃんにぶつかって行くよ!」

ことり「おー!」

穂乃果「でもでも、ド直球な聞き方したらいけないから、そこはことりちゃんお願いねっ」

ことり「わかった! ことりも繊細な気持ちで頑張るよっ」

穂乃果「繊細な気持ち!」

うみ「二人共お待たせー、帰ろー」ガチャ

穂乃果「うん! 帰ろう海未ちゃん!」
57: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:01:15.80 ID:Lyqg5hSi.net
―――

放課後・部室


にこ「それじゃあ今日は練習の代わりに、海未対策会議をするわよ!」

一同 パチパチ

真姫「その会議名、何とかならなかったの?」

にこ「名前なんて何でもいいのよ。大事なのは中身よ!」

花陽「海未ちゃんは今日μ'sの練習には来ないんだよね?」

ことり「今日は弓道部の大事なお話があるから、そっちに顔を出すんだって」

にこ「だからこの機会に対策会議を開くのよ!」
58: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:06:46.65 ID:Lyqg5hSi.net
絵里「議題は穂乃果とことりが用意したんでしょう?」

凛「穂乃果ちゃんたちは海未ちゃんにどうしちゃったのか聞いたんだよね?」

穂乃果「うん。皆で話し合って、様子見するって決まったのに、ごめんね」

希「まあそれはいいやん。いずれは何とかしないといけなかったわけやし」

絵里「で、結果だけど…」

穂乃果「うん。皆には少しだけ話したけど…」

ことり「今の海未ちゃんは、意識していつもと違う振る舞いをしてるつもりはないみたいなの」

真姫「それってつまり…」

穂乃果「……」

穂乃果「まるで本当に別人格になっちゃった、って様子、だった」
59: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:16:26.41 ID:Lyqg5hSi.net
穂乃果「ことりちゃんと一緒に、海未ちゃんに話を聞いてみたんだけど」

ことり「最近海未ちゃんに何かあったの、とか、どうかしたの、って聞いてみても」

ことり「特に何もないよって答えて」

穂乃果「隠してることがあるのかなって思ったから、もう少し探りを入れてみよう思って」

ことり「最近の海未ちゃんの様子はどこかおかしいよね、って言ってみたんだけど」

ことり「海未ちゃんには何のことだかわからないみたいで…」

穂乃果「だから、海未ちゃん最近人が変わったみたいだ、って、割とストレートに言ってみたんだ」

ことり「それでも海未ちゃんは『そんなことないよ?』って、不思議そうにしてたの」

穂乃果「逆に海未ちゃんの方から、そんなこと聞いてくる私たちのことを心配されたくらいで…」

絵里「そう…」

ことり「あまりにも自然な態度だったから、その時点でもう、海未ちゃんが嘘ついてるとは思わなかったんだけど」

穂乃果「念の為にって、後でこっそり海未ちゃんの家に言って、おばさんに話を聞いてみたの」

ことり「でも、海未ちゃんのお母さんに聞いても、最近は海未ちゃんずっと今の調子みたいなの」

穂乃果「私たちと何かあったんじゃないか、って逆に聞かれちゃったよ」

希「なるほどなあ」

ことり「それで、私たちで結論を出したんだけど」

穂乃果「突飛な話だってわかってはいるんだけど…」

ことり「海未ちゃんは、本当に別人格になっちゃったんじゃないかって…」
60: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:18:41.18 ID:Lyqg5hSi.net
一同「…………」

真姫「正直何言ってるのよって思うところはあるけど…」

花陽「穂乃果ちゃんたちから見ても、海未ちゃんが誤魔化してるようには見えなかったんだもんね…」

絵里「何より、私たちの前でだけ普段とは違う振る舞いをするならともかく」

絵里「家族の前でも同様っていうのが大きいわね」

凛「海未ちゃんがそこまで徹底して嘘つくとは思えないニャー」

真姫「海未だからこそ、そこまで徹底してやりきってるって考えることもできるけど…」

花陽「お母さんたちの前でもずっとっていうのは…」

絵里「流石に度が過ぎると思うわ」

真姫「そうよねえ…」

にこ「そもそも穂乃果とことりが真っ向から真剣に聞いてきたのに」

にこ「その上でまだ本心を隠すようなら、それこそ人格を疑うわよ」

花陽「そうです! 海未ちゃんはそんなに酷い人じゃありません!」ブンブン

真姫「別人格、ねえ…」

希「もしそうなら、今まで見てきた中でもベスト・オブ・スピリチュアルやなあ」
61: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:29:46.82 ID:Lyqg5hSi.net
にこ「そうは言っても、別人格って…」

穂乃果「流石におかしな話だって思うよね…」

凛「でもそうとしか考えられないんだよね?」

にこ「ちょっと話が飛躍しすぎてない?」

ことり「うん…でも、私たちは、そうとしか思えなかったの」

真姫「直接話を聞いた二人がそう感じるなら、信じたいとは思うけど…」

絵里「個人的には、海未が別人格になった、ってところまではまだいいんだけど」

希「そこを納得しても、新しい謎がぎょうさん増えてしまうなあ」

ことり「なんでそうなっちゃったのか、とか」

花陽「どうしたら元に戻るんだろう、とか」

凛「凛には全然わからないよー」

真姫「人が自分の中に別人格を形成するだけなら、現実の事態として納得はできるかしらね」

絵里「その場合、そうした事態に至るまでの契機があるはずよね」

穂乃果「ケーキ?」

希「きっかけの事やね」

にこ「別の人格を作り上げるって程のことなんだから、大きな出来事なんでしょ?」

真姫「具体的な出来事があったのかどうかはわからないけど」

真姫「その人にとって、現在の人格が破綻してしまう程の感情やストレスを抱いてしまって」

真姫「自己の崩壊を防ぐために別人格を形成してしまう、って言うのが大まかな例ね」

凛「割と有名な話だよね。凛でもわかるニャー」

花陽「多重、人格…」

絵里「具体的な出来事がなかったとしても、別人格を作り上げてしまう程の影響なら」

絵里「端から見てたとしてもそうそう見逃さないでしょうね」

にこ「ほら、穂乃果やことりが一番海未のことわかるんだから、何か思い当たることはないの?」

穂乃果「海未ちゃんが別人格になったのかもって思いついてから、考えてはみたんだけど」

ことり「何も心当たりがないの…」

希「二人程ではないとしても、何かあったならウチらだって流石に気づくやろうしなあ」
62: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:36:53.69 ID:Lyqg5hSi.net
花陽「誰かの中に違う人格ができるっていうのは、ストレスが原因になったりするんだよね?」

真姫「多重人格を引き起こす原因としては、過度なストレスは代表例だと言えるでしょ」

花陽「実際、海未ちゃんそんなにストレスとか抱えてたのかな…」

希「人の心の内は、わからないものやからねえ」

ことり「負担、って言っちゃうとアレだけど、海未ちゃんは色々やることが多いから…」

絵里「μ's曲の作詞、スケジュール作成、練習指揮、それに生徒会役員と弓道部の活動」

凛「凛たちのユニットのリーダーもやってるよ」

穂乃果「あと、お家が日舞の家元だから、その修行も」

にこ「改めて考えると化け物ね…」

希「実は苦労人のにこっちが言うなんて相当やん」

にこ「私は兄弟の世話や家事が大変なくらいだし、あとはたまにバイトする程度よ」

にこ「海未みたいにやることが溢れかえってるわけじゃないわ」

花陽「それでいて海未ちゃんは勉強もちゃんとやってるよね」

にこ「それ私が勉強してないってこと?」ジロッ

花陽「そ、そういうことじゃないよ!」

真姫「実際勉強してないじゃない」

にこ「私は家のことが忙しいのよ!」バンバン!

穂乃果「海未ちゃん、私たちが練習後にどこか寄りたいって言っても、結構ついてきてくれるし」

凛「でも一緒にラーメン食べに行ってくれることは少ないよ」

穂乃果「食事制限にはうるさいもんね。穂乃果オススメのファミレスケーキも前は食べなかったし…」

ことり「あとは、μ'sの朝練とかもあるけど、それ以外のお稽古の朝練? もやってると思うの」

希「μ'sの練習後に弓道部に顔出したりもしてるね」

凛「海未ちゃんはフィジカルお化けニャ」

にこ「あんたも割とそうよ」

花陽「ストレスになっちゃうくらいの負担って言っても、おかしくないのかな…」
63: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:40:30.48 ID:Lyqg5hSi.net
穂乃果「海未ちゃんにとっては、本当にそこまでの負担だったのかな」

真姫「穂乃果は、海未にとっては負担じゃなかったって思うの?」

穂乃果「希ちゃんの言う通り、人の心はその人にしかわからないと思う」

穂乃果「私もそう思ったから、前に海未ちゃんに聞いてみたことがあるの」

希「どんなことを?」

穂乃果「私から見たら信じられないくらい色々なことをやってて、大変じゃないのかなって」

にこ「今の穂乃果はそうした配慮ができるようになったってわけね」

穂乃果「ああ、前は周りが見えてなかったっていう…その節は誠にゴメンナサイでした」ペコペコ

絵里「過ぎたことよ」

穂乃果「それで、海未ちゃんは『大変ではあるものの、やり甲斐があって充実してます』って」

真姫「充実ねえ」

花陽「これだけ色々やっててそう言えるのは凄いよね」

穂乃果「今この時にしかできないことを精一杯頑張りながら、自分をケンさんにするのが楽しいって」

希「多分研鑽のことやな」カンジカキカキ

穂乃果「勿論無理が出てくるようなら抑えるようにはして、その上で己を高めていって」

穂乃果「自分にどこまでの可能性を感じられるか、挑戦していくことが楽しいって言ってたの」

にこ「どこまでもストイックね」

凛「海未ちゃんらしいニャー」

絵里「自己管理も出来ているところは流石の海未だわ」

穂乃果「話をしてるときの海未ちゃんの表情は晴れ晴れとしてたから」

穂乃果「私の心配は無用だったんだなあって、安心したの」

ことり「そんなことがあったんだね」

穂乃果「えへへー、海未ちゃんと二人だけの話だったんだよ」

真姫「海未の言葉全てを鵜呑みにするのは軽率かもしれないけど」

真姫「それだけやって楽しいって言えるなら、過重によるストレスの線は薄いのかしらね」

穂乃果「そう思う…そう思いたい。だけど、人の心はわからないものなんだよね…」
64: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:44:22.92 ID:Lyqg5hSi.net
絵里「ストレスの線、否定できなくもないわね」

穂乃果「えっ」

絵里「別人格の形成って医学で語られることが多いから、そうした根拠は何もないけれど」

穂乃果「どういうこと?」

絵里「今あげてきた海未の日常が負担となって積み重なり、海未にとってストレスの原因となる」

絵里「そして溜まったストレスが引き金となり、海未に別人格が生まれた、と想定して」

絵里「誕生した別人格の海未は、それまでのストレス過多を防衛するために存在するわけよね」

希「あーなるほど」ポン

絵里「そういうこと」

穂乃果「?」
65: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:46:15.16 ID:Lyqg5hSi.net
希「今いる別人格の海未ちゃんは、性格的にはだいぶ違うけど、毎日の行動はこれまで通りやんな」

絵里「仮に今までの活動がストレス要因となって、別人格の形成を引き起こしたのだとしたら」

絵里「新しく生まれた人格になってまで、ストレスを溜め込むような日常を繰り返し過ごすかしら?」

希「今までのストレスから逃げるために、違うことをするって考えるのが自然やね」

穂乃果「あっ!」

真姫「確かに…」

絵里「でも今のところ海未に見られる変化は、主に性格面だけ」

にこ「キャラは変わってもやることは変わってないわね!」

希「だから、今まで海未ちゃんがやってきたことがストレスとなって別人格になった、っていうのは」

希「ちょっと違うかもしれないって話やんな」

絵里「そういうことね」

凛「絵里ちゃん頭いいニャー!」

穂乃果「絵里ちゃん凄いよ!」

凛「流石は賢いキャラだニャ!」

穂乃果「かしこい!」

凛「かわいい!」

絵里「ちょっとやめてよ! さっきも言ったけど、根拠はない話なんだから」

凛「キャンセルされたニャ」ショボン
66: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:49:24.20 ID:Lyqg5hSi.net
ことり「私は今の絵里ちゃんの話、納得できたなぁ」

穂乃果「凄いスッキリした!」

絵里「事実はわからないけど、個人的にそう思うかなって程度で捉えてね?」

真姫「そもそも別人格形成のような心因性の症状は、明確な解明がされているわけではないものね」

凛(ねえかよちん、シンインセイってなんのこと?)コソコソ

花陽(えっと、心因性、だから)ヒソヒソ

希(心の病ってことや)コソコソ

凛(なるほど!)ポン

真姫「可能性の範囲で言うなら、絵里の話は十分に納得いくものだと思うわ」

にこ「だから、今まで海未に色々させすぎたのかもしれない! って悲観する必要はないわけね」

希「穂乃果ちゃんは海未ちゃんに色々任せきりなのは事実かもしれんけどなあ」

穂乃果「うぅ…」
67: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 00:55:04.38 ID:Lyqg5hSi.net
花陽「ストレスじゃないなら、何が原因で別人格ができちゃったんだろう?」

真姫「突発的な出来事が大きな精神的負荷を及ぼして、それがきっかけになった、とか」

にこ「そんな特別なことって最近あった?」

凛「思いつかないよ…」ウーン

ことり「海未ちゃんのお母さんに聞いても、特に変わった出来事は無かったって」

穂乃果「私のお母さんに聞いても知らないって言ってた!」

にこ「海未の親が知らないならアンタの親が知ってるわけないでしょ」

希「まだはっきり解明されてない問題なら、原因を探るのは難しいのかもしれんね」

凛「もしかしたら魔法でも使ったんじゃないかニャ?」

真姫「一気に胡散臭い話になったわね」

希「スピリチュアルやね」

凛「実は希ちゃんが海未ちゃんにスピリチュアルパワーをかけたとか!」

にこ「バカ言ってんじゃないわよ」

絵里「原因を探るのもいいけど、海未を元に戻す方法を考える方が優先かしらね」

真姫「それもそうね」

ことり「その途中で必要になったら、原因を考えていけばいいよね」
68: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:01:43.36 ID:Lyqg5hSi.net
穂乃果「海未ちゃん、どうしたら元に戻るんだろう」

凛「いきなり驚かせてみるとかどうかな?」

花陽「しゃっくりの止め方と同じだね」

希「こういうのって、焦って対処するのも良くないんじゃない?」

真姫「そうね。過剰な刺激を与えたら反作用を引き起こすかもしれないし」

真姫「何より本当に心因性の症状だとしたら、慎重に扱うべき問題ね」

にこ「穂乃果とことりが最初様子見してたのが、結果的によかったってことね」

希「今の海未ちゃんをすぐに何とかせな問題起こしそう、ってわけでもあらへんし」

絵里「幸い別人格の海未も、元の性格とは差が大きいとは言え、常識的ではあるわね」

花陽「別人格って、ちょっとおかしな性格ができちゃうこともあるんだよね」

にこ「そういう意味ではまだマシだったわ」

凛「凛は今の海未ちゃんも嫌いじゃないニャー」

ことり「私もそうだなぁ。でも、何とかしないといけないよね」
69: 名無しで叶える物語(もんじゃ【16:53 震度2】)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 01:05:50.12 ID:Lyqg5hSi.net
希「皆、そろそろ時間が」チラッ

穂乃果「あれ、もうこんな時間」

花陽「集中してたから、時間が過ぎるのが早いね」

絵里「部活動終了の時間が近いわね。少し早いけど、海未対策会議は切り上げましょう」

真姫「そういえばそんな会議名だったわね…」

希「海未ちゃんが早めに弓道部の方を切り上げて、こっちに来るかもしれへんしな」

ことり「海未ちゃんの耳に入ったら大変だもんねぇ」

にこ「まーた余計にややこしくなるわよ」

絵里「海未変調の原因と解決策はまた話し合うとして、皆で少しずつ探っていけばいいわね」

真姫「もし本当に別人格だとしたら、病院とかのお世話になりそうだけど」

凛「そうしたらもうお手上げニャー」

にこ「海未も大事だけど、ハロウィンイベントもあるんだから、そっちも力入れないといけないわよ!」

絵里「問題は山積み、ね」

ことり「うーん衣装が…頭がいたいよぅ」

花陽「ことりちゃん頑張ろう! 私たちもいるからね!」

真姫「ずっと座ってたから私は腰が痛いわ」ノビー

希「今日のところは解散といこか」

凛「最近ケーキばかりだったからラーメン食べに行きたいニャー」



穂乃果(海未ちゃん……本当に、別人になっちゃったのかな……)
80: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 23:32:01.10 ID:Lyqg5hSi.net
―――

放課後・屋上


うみ「はいオッケー、今のよかったんじゃない?」

凛「完璧だニャ!」

にこ「当然の出来よ!」ゼーハー

真姫「息上がってるわよ」

絵里「じゃあ15分休憩として、続きの箇所から練習再開かしらね?」

うみ「そうだねー、じゃあそれで」

凛「喉渇いたニャー」タッタッタ

にこ「わ、私も飲み物とってこよ…」

希「ウチもそうしよっと」
81: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 23:36:26.48 ID:Lyqg5hSi.net
穂乃果「ぅえーつかれたー」アセフキ

穂乃果(やり方は違うけど、やっぱりダンスは上手だから、今の海未ちゃんも練習指揮はするんだよね)

ことり「穂乃果ちゃーん」

穂乃果「ことりちゃーん体力分けてー」

ことり「えー? 私なんかより、海未ちゃんに分けてもらったほうがいいよぉ」

穂乃果「海未ちゃんになりたーい」

ことり「ねえ穂乃果ちゃん」

穂乃果「なーにことりちゃん?」

ことり「海未ちゃんのことだけど、どうやって別人格のこと、探りを入れようか?」コソコソ

穂乃果「そうだねえ」チラッ



うみ「ふっ、はっ」ノビー

希「休憩の間も海未ちゃんストレッチしてるやん」

にこ「フィジカルお化け…」

うみ「皆にもやってあげようか?」ニコー

凛「いらないニャ!」



花陽「あのう」

穂乃果「花陽ちゃん」

花陽「やっぱり原因になりそうな出来事があったのかどうか、遠まわしにでも聞いたほうがいいのかな」

ことり「だよねぇ」
82: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 23:38:38.69 ID:Lyqg5hSi.net
絵里「慎重に事を運ぶにしても、動き出さなきゃ始まらないわよね」

真姫「穂乃果たちが海未に直接探りを入れたから、進展があって、昨日会議が開けたわけだし」

穂乃果「当たって砕けろ、だね!」

絵里「海未の精神は砕いて欲しくないけれど」

花陽「でも最初に穂乃果ちゃんが心配してたように」

花陽「海未ちゃんが大きな決意を持って、意識して別の人格を演じてたわけじゃないから」

花陽「ある程度の事を聞いても、地雷を踏んじゃうようなことはなくなったのかな?」

穂乃果「だと思うんだけど」

真姫「そう根掘り葉掘り聞き出そうとしなければ問題ないでしょ」

ことり「物事を解決するためには、ちょっと冒険しなきゃいけないこともあるよね!」

絵里「ことりって結構大胆よね」

ことり「えへへぇ」
83: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 23:41:19.46 ID:Lyqg5hSi.net
真姫「私たちの中では今のところ、海未=別人格説になってるけど」

真姫「特殊な話なだけに、まだ全面的に賛同してるわけでもないのよ」

穂乃果「そうなの?」

真姫「別に穂乃果とことりの言うことを信じてないわけじゃないわよ?」

絵里「とはいえ、海未対策会議の時も、印象から感じ取った憶測で話を進めていたのも事実ね」

ことり「まだ海未ちゃんが自分の意思で今みたいな振る舞いをしてる、って思ってるってことだよね」

真姫「その可能性を捨て切ってはいない、ってことよ」

花陽「穂乃果ちゃんやことりちゃんみたいに、直接海未ちゃんに話を聞いてみたら」

花陽「やっぱり別人になってるって思うのかなあ」

絵里「個人差があるかもしれないわね。現時点でどこまで海未=別人格説を受け入れられるかどうか」

真姫「にこちゃんあたりは別人格説をまだ疑ってそうな気がするわ」

絵里「希は肯定派かしらね。ちなみに私もどちらかといえば肯定派よ」

ことり「凛ちゃんは、何を言われても同意してくれそうな気がするなぁ」
84: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 23:48:32.13 ID:Lyqg5hSi.net
絵里「あとは別人格の捉え方が問題かしらね」

穂乃果「捉え方?」

絵里「海未=別人格を前提にした際、私たちはまずストレス等が原因による多重人格を疑ったわよね」

真姫「そういえば、以前の会議では別人格と多重人格をほぼ同義で話していた気がするわ」

花陽「別の人格って聞いたら、最初に多重人格っていうのが思い浮かんだから…」

ことり「でも、ストレスが原因って説は、絵里ちゃんの考えで否定されたよね」

穂乃果「突然海未ちゃんの性格を変えちゃうくらいの出来事も思いつかなかった」

絵里「原因等が明確に解明されている話じゃないから、当然言い切れることじゃないけど」

絵里「心因性の症状以外の可能性も考えるべきかも、って思うのよ」

花陽「多重人格じゃない、別人格ってこと?」

穂乃果「幽霊に取り憑かれたとか?」

絵里「そういうオカルトだって候補にあがるかもしれないわね」

真姫「オカルトも候補にあがるって、それ本気で言ってるの?」

ことり「希ちゃんと一緒にいると、そういう話にも抵抗がなくなっていくのかな」

絵里「と言っても可能性を探る程度の話よ。本当に大事なことは、別のところにあるんだから」

花陽「本当に大事なこと?」

絵里「海未対策会議の最後にも言ったことよ」

ことり「まずは海未ちゃんの状態を戻すことが優先で、必要なら原因を考える、だよね」

絵里「そういうこと」

真姫「だからオカルトでもなんでも、原因は何でもいいってわけね」

絵里「既に十分込み入った話になっているんだから、そこから大事な物を見極めることが肝要なのよ」

真姫「割り切ってるのね」

絵里「手一杯になった際の心得よ。穂乃果やことりも、生徒会の仕事で大変になったら思い出してみて」

ことり「はいっ!」

穂乃果「勉強になります!」
85: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/01(月) 23:50:40.52 ID:Lyqg5hSi.net
絵里「本当に別人格なのか、別人格は多重人格ということなのか、違うのならどういうことか」

絵里「色々疑問はあるけれど、解決するための行動はシンプルだわ」

穂乃果「?」

花陽「もう穂乃果ちゃんとことりちゃんが実践してくれたことだよね」

ことり「そっか。直接海未ちゃんに話を聞いてみればいいんだ」

真姫「海未の問題なんだから、大元を調べるのが一番って話よ」

穂乃果「ようし、やっぱり当たって砕けろだ!」

花陽「その調子だね!」

絵里「本当に砕いちゃ駄目よ?」

真姫「あと直接的すぎる聞き方もね。まだ心因性の症状だって可能性もあるんだから」

穂乃果「そこはことり隊長にお任せします!」

ことり「繊細な気持ち!」

真姫「? そうね」

絵里「今日も穂乃果たちは海未と一緒に帰るんでしょう?」

穂乃果「うん」

絵里「それなら帰宅中にでも話を聞いてみたらいいわ」

ことり「そうしよっか」

穂乃果「そうだね」

真姫「期待してるわ」
86: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:12:08.66 ID:vQKAbwmn.net
―――

練習後・部室


絵里「じゃあ私は先に帰るわね」

花陽「私も、お先に失礼します…」

真姫「私も帰るわ」

真姫(穂乃果、頑張りなさいよ)ヒソヒソ

穂乃果(うん! 頑張る!)ファイトダヨッ!

絵里「じゃあね皆」バタン

穂乃果(ようし! しっかりと、でもそれとなく、海未ちゃんのことを探ろう!)

穂乃果「帰ろうかことりちゃん!」

ことり「うん!」

穂乃果「帰ろう海未ちゃ――」

にこ「そういえば海未さあ」

うみ「うん」

にこ「あんた最近変わった出来事とかなかった?」

うみ「うん? 例えば?」

にこ「精神的に参っちゃうくらいのストレスを感じるような事よ」

穂乃果(うわああああああああああああ!!)

ことり「チュン!?」

凛「ことりちゃん変な声出てるニャ」
87: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:16:38.87 ID:vQKAbwmn.net
にこ「何か心当たりとかないの?」

穂乃果「ににににこちゃん!? ド直球だね!?」

にこ「これくらい直に聞かないとわからないでしょ?」

ことり「で、でも、慎重にやっていったほうが…」

希「まあ別にいいんでない?」

穂乃果「希ちゃんまで!」

ことり「この前は焦ってもよくないって言ってたのに!」
88: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:17:53.16 ID:vQKAbwmn.net
希「あんな、今日の練習の休憩中、にこっちと凛ちゃんと話してたんよ」

希「この問題は、海未ちゃんのためにも、私たちのためにも、早めにはっきりさせておいた方がいいかもって」

ことり「そうなの?」

凛「慎重にしたほうがいいって言われても、正直どうしたらいいかわからないよ」

希「海未ちゃんのことを考えたら、そりゃあ慎重にやったほうがいいかもしれない」

希「でもな、やりようの無いまま悶々としてると、それはまた別のストレスが皆に溜まってしまうやん」

にこ「だからもういっそのこと、スパッと言うこと言ったほうがいいのよ」

穂乃果「…皆もどうしたらいいのか、考えてたんだね」

凛「当たり前だニャー! 海未ちゃんの問題は私たち皆の問題だよっ!」

ことり「そうだよね…」
89: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:19:31.10 ID:vQKAbwmn.net
にこ「実際、他ならぬあんたたちがストレートに聞いたから」

にこ「色々わかることがあって、昨日会議を開けたわけでしょ」

穂乃果「真姫ちゃんと同じこと言ってる」

ことり「そうだね」フフッ

にこ「なによ?」

ことり「ううん、なんでもないよ」ニコニコ

希「だからもう様子見はおしまい。皆で言うこと言って、聞くこと聞いて、万事解決させるんや」

凛「そのほうが全部まとめてスッキリするニャー!」

穂乃果「そう…そうだね」

ことり「穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「うん」

うみ「?」

穂乃果「海未ちゃん、改めて聞くね」

穂乃果「最近、人が変わっちゃうくらいの、大きな出来事に心当たりはなかった?」
90: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:22:42.12 ID:vQKAbwmn.net
うみ「それって、この前言ってた、私が別人になってるって話?」

穂乃果「…うん、そうだよ」

うみ「私、そんなにおかしいかなあ?」

希「おかしいわけじゃないんよ」

ことり「私たちの思う海未ちゃんとは、ちょっと違うところがあるかな、ってだけなの」

凛「でもでも、凛は今の海未ちゃんも好きだよ!」

うみ「そう?」

凛「うんっ、大好きっ!」ニコニコ

うみ「えへへー、私も凛のこと好きっ!」ニコニコ

にこ「ニヤつくのはいいけど、とにかく海未自身で思いつくことはないのね?」

うみ「変な出来事でしょ? わかんないなー」

うみ「私からしたらさー、私がおかしいって言われるのもよくわからないって言うか」

希「急に自分がおかしいって皆に言われたら困惑してしまうやんな」

ことり「ごめんね海未ちゃん。でも悪気があるとか、イタズラとかじゃないの」

うみ「うん、それは皆の様子を見てたらわかるんだけどね」

穂乃果「こういうところは、今の海未ちゃんは余裕があるよね」

凛「凛がいきなり皆におかしいおかしい言われたらテンパっちゃうニャ」

にこ「以前の海未なら、もう少し慌てたりムキになったりしそうよね」

希「真面目さ故に思い詰めたりね」
91: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:24:53.28 ID:vQKAbwmn.net
ことり「実際には何かあったのかもしれないけど、覚えてないとかかなぁ?」

穂乃果「うーん」

希「記憶の喪失や混同か…」

希「なあ海未ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんやけど」

うみ「なに?」

希「ウチらが一番最近やったライブって、いつどこでやったかわかる?」

うみ「UTX学院の屋上ステージだよね。第二回ラブライブの地区予選の」

穂乃果「あ、じゃあその時やった曲の名前は?」

うみ「あーなんだっけ、あのー、はごろもみたいな衣裳きて踊るヤツ」ブンブン

希「まさか本当に記憶が…」

うみ「ああ思い出した、ユメノトビラだ。あれは苦労したよねー」ヒュメーノトービーラー

希「おや?」

凛「ヒュメノトビラ?」

ことり「そういえば今の海未ちゃん、どうにも曲名思い出すのが苦手みたいなの」

穂乃果「今の海未ちゃんと最初に会った日もそうだったね…」

にこ「なんか胡散臭いわねえ」

ことり「じゃあ、ユメノトビラってどこで曲を作ったか覚えてる?」

うみ「真姫の別荘だよね。ユニットごとに分かれて作曲とか衣装とか考えたりしてさ」

希「確かに曲名以外はちゃんと覚えてるみたいやなあ」

うみ「私たちは山登ってキャンプとかしたよねー」

凛「もう山頂アタックは嫌ニャー!」

ことり「山頂アタック?」

にこ「あんたたち何やってたのよ…」

希「記憶がしっかりしてるなら、ピンポイントで今の状態になった出来事だけ忘れてるか…」

穂乃果「もしくは特別なことなんて無かった、ってことなのかな?」
92: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:26:33.30 ID:vQKAbwmn.net
うみ「ねえ、私からも聞きたいんだけどさ」

ことり「うん」

うみ「さっきから言ってる、『以前の海未』『今の海未』とかで、何となくはわかってるんだけど」

穂乃果「うん…」

うみ「私さ、本当に、今までの私と違った人になってるの?」

一同「……」
93: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:35:36.69 ID:vQKAbwmn.net
にこ「…あんたは、ちょっと前から、私たちの知ってる海未とは別人みたいになっちゃってるのよ」

ことり「私たちからはそう見える、ってことなんだけど」

希「具体的には、口調や志向、性格的な部分やね」

凛「練習中とかあまり厳しくなくなったり、帰りに買い食いに付き合ってくれるようになったニャ!」

ことり「見た目とか、運動能力とか、外見的や身体的な違いはあまりないと思うの」

凛「でもよく表情が変わるようになったよね」

穂乃果「性格的に違うって言っても、真面目なところとか、練習熱心なところも変わらないよ」

うみ「うーん…」

穂乃果「でも一番好きな食べ物が穂むらのおまんじゅうじゃなくてチョコになってた!」

ことり「…いきなりこんなこと言われても、よくわからないかもしれないけど」

うみ「まあ、この前穂乃果とことりに言われたときも、よくわからなかったからねー」

穂乃果「そうだよね…」
94: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:38:07.25 ID:vQKAbwmn.net
うみ「…私自身は、勿論人が変わったとか、そんなことは思ってないんだけど」

穂乃果「うん」

うみ「でも、もしかしたら、違う私っていうのは、あるのかもしれないっていうか」

穂乃果「えっ」

希「そうなん?」

うみ「例えば私が何かしてて、皆からそれは今までの私とは違うって言われたりしたじゃん」

穂乃果「何回かあったね」

うみ「そんな感じに言われたら、そういえば今の私はそうなんだ、って思い直したりすることがあって」

ことり「うん」

うみ「あとさっき、身体的な違いはないって言ってたけど」

うみ「個人的には体の具合がちょっと違和感あるんだよねー」

凛「そうなの?」

うみ「練習中とか、思ってるくらいにはよく動くけど、思ってるようにはいかないというか」

うみ「今まで使ってた筋肉が思い通りに動いてない感じ?」

希「身体能力的には大きな差はないものの、別の人間の肉体を動かしてる、みたいな?」

うみ「うーん、そんな感じかな」

穂乃果「本当にオカルトみたいな話になってきた…」

にこ「でも自分が別人だとは思わないんでしょ?」

うみ「そうだねー」

うみ「園田海未は、私だからね」
95: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 00:43:06.37 ID:vQKAbwmn.net
にこ「こうして直接話を聞くと、嘘ついてたり、誤魔化してるようには思えないわね」

希「海未ちゃんはアレで結構不器用やし、嘘とか誤魔化すとか下手やろうしなあ」

にこ「まさか本当に別人だって認めることになるなんて…」

凛「凛は海未ちゃんの言ってたことなら最初から信じてたよ!」

ことり「でも、改めて話を聞いても、こうなった原因はわからないままだね」

にこ「ストレスが原因の多重人格って線は薄くなった気がするわ」

穂乃果「これだけストレートに色々聞いても、海未ちゃん平気そうだもんねえ」

希「特別な出来事もなかったって言うしなあ」

海未「あ、そういえば変な出来事あったかも」

にこ「えっ!?」

ことり「そうなの!?」

うみ「この前さー、お母さんに『貴女は本当に私の娘ですか?』って急に言われて、凄いショックだったよー」

にこ「それはあんたがいきなり人が変わったかのようになったからでしょ!」

希「原因は海未ちゃんやね」

穂乃果「おばさんの気持ちがわかる気がする…」

うみ「そっかー私のせいかー」シュン

ことり「やっぱり原因はわからずじまいだねぇ」

凛「きっと魔法か何かだよ!」

穂乃果「オカルト…」

希「スピリチュアルやね」
96: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 01:03:05.31 ID:vQKAbwmn.net
凛「真姫ちゃんとかは慎重にって言ってたけど、結局海未ちゃんに別人かどうか聞いちゃったニャー」

希「具体的な原因とかはわからないままやけど、事態は多少なり把握できたし、結果オーライやん」

ことり「もうちょっと慎重にやっていこうと思ってたんだけどね…」アハハ

うみ「私は腫れモノみたいに扱われるよりはいいかなー」

ことり「海未ちゃんは、困惑とかしてないの?」

にこ「これだけ私たちからあんたは別人だって言われちゃ困惑するでしょ…」

うみ「そりゃあねー、正直凄い不安だけどさ」

穂乃果「今はもう、私たちが言ってること、おかしいって思わないの?」

うみ「一人二人から言われてるわけじゃないからね」

うみ「それに、皆のこと信頼してるし」

ことり「海未ちゃん…」

うみ「あ、最初に穂乃果とことりに言われた時は信頼してなかったってことじゃないよ?」

穂乃果「うん、それはわかるよ」

ことり「いきなりこんなこと聞かれても、最初は誰だって戸惑うもんね」
97: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 01:07:26.15 ID:vQKAbwmn.net
希「ウチらも今の海未ちゃんのこと、ちゃあんと信頼してるんやで」

凛「海未ちゃんは凛たちの大切な仲間ニャー!」

うみ「仲間! 仲間っていうのもいいねー!」

凛「あれ? 海未ちゃんは仲間って思ってなかったの? 酷いニャ!」

うみ「仲間もいいけど、私はなんていうか、家族とか、戦友って感じに思うかなあ」

希「家族…」

にこ「戦友…」

うみ「辛いことも苦しいこともさ、下積みとかも皆で力を合わせて一生懸命頑張って」

うみ「皆で乗り越えて、固い絆で結ばれて、お互い信じ合ってさ」

穂乃果「海未ちゃん…」

穂乃果「うぅ……海未ちゃーん!」ガバッ

うみ「おおう!? どうしたの穂乃果?」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん、別人になったなんて言って、色々皆で責めるようにして…」ギュー

うみ「イイヨイイヨ。穂乃果が悪いことじゃないよ」ギュッ

ことり「うー……海未ちゃぁん!」ガバッ

うみ「あーことりまで。何だか照れるなあ」ニヤニヤ

希「やっぱりどこか余裕のある海未ちゃんやんな」

にこ「今までと違って、スキンシップに慣れてる感じね」
98: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 01:08:21.69 ID:vQKAbwmn.net
凛「凛はこっちの海未ちゃんも好きだニャー!」ドーン

穂乃果「うわわわ凛ちゃん!」バターン

ことり「いたーい!」

うみ「3人固まってたから倒れちゃったよ」ムクリ

凛「凛も混ぜるニャー!」

穂乃果「よーし! ギュウギュウの刑だよっ!」ギュー

ことり「それー!」ギュー

うみ「それー!」ギュー

希「じゃあウチもワシワシで参戦するよー!」ワシワシ

凛「ぎにゃー! 苦しいニャー!」

にこ「何やってんのよ…」

希「お、あそこに一人だけ余裕ぶってる子がおるでー」

凛「今度はにこちゃんを狙うニャ!」ガバッ

穂乃果「おー!」ガバッ

にこ「ちょっと! やめなさいよ!」
99: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 01:10:35.28 ID:vQKAbwmn.net
穂乃果(思いがけず、海未ちゃんに直接核心を突くような展開になっちゃったけど)

穂乃果(私は、それはそれでよかったと思ったんだ)

穂乃果(当事者である今の海未ちゃんも交えたことで、本当の意味で、皆で今の問題に取り組む為に)

穂乃果(現実的ではない話でも、海未ちゃんを信じてるから、ちゃんと受け止められる)

穂乃果(突拍子もないことを言われた海未ちゃんも、思いの外しっかりしているように見えて)

穂乃果(以前も今も、違う形ではあっても、海未ちゃんはしっかりしてるんだなって思った)



穂乃果(でも……私は、確かに聞いたんだ)

穂乃果(あの日、皆で帰ろうと部室を出る時、最後に残った海未ちゃんが、一人で呟いているのを)



うみ「あ…………そっか。そうか、私は、――――」

穂乃果「?」

穂乃果(海未ちゃん、今……)



(私は…………園田海未役、なんだ……)
105: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 21:47:44.43 ID:vQKAbwmn.net
―――

放課後・屋上


真姫「で、結局、今の海未本人にド直球にいっちゃったわけね」ハァ

にこ「ぁによ、文句あんの?」

花陽「にこちゃん不良みたいだよ…」

希「慎重に、って話やったけど、つい気が急いてしまったんや」

絵里「収穫はあったようだから、結果オーライなんだけどね」

真姫「核心を突くような問い方をしても、海未は聞き入れてくれたのね」

花陽「やっぱり海未ちゃんはいつでも落ち着いてるね」

絵里「落ち着いてる、ねえ」チラッ

凛「ニャンニャンニャーン!」ノリノリ

うみ「にこの真似じゃーん私もやろー。うっみうっみうー!」ノリノリ

にこ「…あんたたち喧嘩売ってんの?」

凛「今の海未ちゃんはノリがいいニャー!」

うみ「タノシイネー」ニコニコ

絵里「まあ、言いようによっては落ち着いてるわね」

ことり「アハハ…」
106: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 21:50:25.91 ID:vQKAbwmn.net
穂乃果「ちゃんと当たっても砕けなかったよ!」

真姫「砕かれても困るわ」

絵里「海未は穂乃果たちの話を聞いても、素直に受け入れられたの?」

うみ「皆の言うことだからねー。嘘言ってるとは思わないよ」

ことり「混乱はさせちゃったみたいだけど…」

うみ「それも皆のせいじゃないからさ、仕方がないよね」

絵里「随分余裕のある対応ね」

希「以前の海未ちゃんは大人びてるって感じだけど、こっちの海未ちゃんは大人って感じやね」

花陽「だけど、穂乃果ちゃんたちの話を聞いても」

花陽「海未ちゃんは、ええと……ま、前の海未ちゃんと、別人って風には思ってないんだよね?」

うみ「そうだねー、自覚はないんだよね」

にこ「実際私たちの言うことってどの程度信じてるの?」

うみ「難しい話だねー」ウーン

ことり「そうだよねぇ」

うみ「私はさ、本当に別人になったとかそんな記憶はないから、園田海未は私って思ってるよ」

うみ「でも、皆の言うことも信じてるからさ。本当に」

真姫「矛盾ね」

希「簡単に割り切れる話やないってことやんな」
107: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 21:52:48.98 ID:vQKAbwmn.net
絵里「今の海未は、基本的に自己の変調に自覚はないけど、所々違和感を感じる部分はあるのよね」

うみ「そうだねー」

真姫「肉体動作に微かな齟齬を感じたり、指摘されると認識が修正されたりするのよね」

希「元の海未ちゃんの肉体に、今の海未ちゃんの意識が乗り移ったみたいやなあ」

ことり「イタコさんみたいな話だね」

凛「きっとまだ霊体が体に馴染めてないんだよ!」

希「スピリチュアルやね」

穂乃果「希ちゃん除霊とかできないの?」

希「ウチのスピリチュアルパワーは今ちょっと出張中なんよ」

ことり「いつもならできるってことなの…?」

にこ「斜め45度から叩いたら元に戻ったりしないの?」

うみ「それ古いテレビの直し方じゃーんヤメテー」シカメツラ

凛「今の海未ちゃんはレシーブ能力が高いね」

希「普段の海未ちゃんはどちらかというとツッコミやからね」

穂乃果「今までの海未ちゃんのはツッコミじゃなくてお説教だよ!」

花陽「……」
108: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 21:55:27.29 ID:vQKAbwmn.net
花陽「ね、ねえ海未ちゃん」

うみ「なに?」

花陽「その、海未ちゃん自身は、自分が別人だなんて思ってないのに」

花陽「私たちは『今の海未ちゃん』とか、そういう言い方とかして、嫌じゃない?」

希「…あー」

うみ「どういうこと?」

花陽「私たちは海未ちゃんのことを、以前と今とで別人扱いして話をしちゃってるけど」

花陽「海未ちゃん自身に自覚があるならまだしも、自覚がないのに、そんな言い方して」

花陽「まるで海未ちゃんのことを、ちゃんと海未ちゃんって認めてないみたいで…」

穂乃果「あっ」

ことり「そっか…」

一同「……」
109: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 21:59:17.49 ID:vQKAbwmn.net
うみ「区別しないと、よくわからなくなっちゃうから。仕方ないよ」

花陽「そうだけど…」

うみ「これで私のことを『園田さん!』みたいに区別されてもさ、それはそれで悲しいじゃん」

ことり「何だか距離感がある呼び方になっちゃうね」

うみ「でしょう? それなら私を海未って呼んでくれる方が嬉しいよ」

うみ「海未って呼んでくれてるから、私はちゃんと海未だって認めてくれてるって思ってるよ」

穂乃果「そうだよね……私たち、全然そういうこと気にしてなかった…」

真姫「自分のことを自分だと認めてもらえないような言われ方は辛いわよね…」

希「現状で一番困惑してるのは海未ちゃんのはずやのにね…」

絵里「配慮が足りなかったわ…ごめんなさい、海未」

うみ「イイヨイイヨ。皆気にしないで」

花陽「…」

うみ「花陽は優しいねー。気にしてくれてありがとうね」ポン

花陽「海未ちゃん…」ジワッ

うみ「ほらもー泣かないでよ」ナデナデ

花陽「うん…わかった…エヘヘ」ゴシゴシ

希「やっぱり、大人やね」

絵里「私たちなんかより、ずっと芯が強いのかもね」
110: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:04:33.44 ID:vQKAbwmn.net
真姫「今の、って言っちゃうけど…今の海未が理解もあって、冷静でいてくれて助かったわ」

にこ「前に多重人格説が出たとき、突拍子もない性格の別人格が生まれてたらって話になったわね」

うみ「多重人格?」

真姫「海未の変調の理由を、ストレス等が原因となった別人格形成の結果だって言う説があったのよ」

うみ「そういえば、この前もストレス感じるような出来事がどうのこうの言ってたね」

ことり「心の病が原因だったら、もっと冷静さを欠いた性格になっていてもおかしくないね、って」

うみ「突拍子もない性格ねー…」

うみ「むむむ」

ことり「?」

うみ「えーとぉ、たとえばぁ、こういうことぉ?」キャルーン☆

ことり「チュン!?」

穂乃果「ぅ海未ちゃん!?」

うみ「アタシ、別のアタシに、なっちゃったのかなぁ?」ウワメヅカイ

凛「海未ちゃんが凄いキメ顔してるニャ…」

花陽「本物のアイドルみたいです!」フンス

絵里「首に手を当てて、モデルみたいなポーズね」

凛「首が痛いのかな?」

にこ「妙に慣れてるわね…」

希「声優雑誌の表紙に載ってそうな表情とポージングやな」

真姫「ナニソレイミワカンナイ」
111: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:07:28.67 ID:vQKAbwmn.net
うみ「こんな感じ?」ケロッ

穂乃果「いきなりビックリしたよ!」

凛「表情の作り方が完璧だったね!」

花陽「素晴らしいです!」

うみ「そう?」ニコニコ

絵里「当人にこれくらい余裕があるなら、海未問題も多少は安心かしらね」

にこ「ホント、せめてもの救いよねー」

絵里「大変な事態ではあるけれど、私たちならきっと乗り越えられるわ」

真姫「そうね」

花陽「うん! 前向きに頑張ろうね!」

希「その意気やんな」

ことり「…」

穂乃果「…ことりちゃん、頑張ろうね」

ことり「うん、そうだね」
112: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:22:06.94 ID:vQKAbwmn.net
―――

夜・高坂家


穂乃果「…」ピッピッピ

穂乃果「…」プルルルルルルルルルル

ことり『もしもし穂乃果ちゃん?』

穂乃果「ことりちゃん? 今大丈夫?」

ことり『大丈夫だよ。どうしたの?』

穂乃果「うん…ちょっと、話したくなっただけなんだけど…」

ことり『そっか』
113: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:24:46.89 ID:vQKAbwmn.net
穂乃果「…」

ことり『…今日の練習中だけど』

穂乃果「うん」

ことり『花陽ちゃんが泣いちゃって、そのあと海未ちゃんがアイドルみたいなマネしたの』

ことり『あれって、皆の気分が沈んじゃったから、気をつかってくれたんだよね』

穂乃果「うん、きっとそうだよね…」

ことり『本当は、一番辛いのって海未ちゃんのはずなのに…』

穂乃果「今の海未ちゃんは大人の対応ができるから安心だって私たちは思ってるけど」

穂乃果「本当はそんなこと関係なしに、不安で不安でしょうがないよね…」
114: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:30:20.31 ID:vQKAbwmn.net
ことり『海未ちゃんがこんなことになってから、想像してみたことがあるの』

穂乃果「何を?」

ことり『もし、私が海未ちゃんみたいに、皆からいきなり人が変わったって言われたら、って』

穂乃果「やっぱり、怖いよね」

ことり『きっと私は海未ちゃんみたいに落ち着いていられないよ』

穂乃果「私もそうなったら、凄い混乱しちゃうと思う」

ことり『皆何言ってるのかわからない、って、取り乱しちゃうかもしれない』

穂乃果「うん」

ことり『そんなこと言うなんて酷い、って、皆を責めるかもしれない』

穂乃果「うん」

ことり『そしてそのうち、本当に自分は別人になっちゃったんだって落ち込んで』

ことり『怖くて不安で、塞ぎ込んじゃうと思うの』

穂乃果「うん…」

ことり『海未ちゃんは、こんなことになっても、凄い落ち着いてる』

ことり『自分が一番大変なことになってるのに、皆のことを気遣うこともできる』

穂乃果「海未ちゃんは、凄いね…」

ことり『でもきっとそんなの嘘だよ』

ことり『本当は凄く不安で、辛くて、わけがわからなくて、ぐちゃぐちゃなはずだよ』

穂乃果「その気持ちを、私たちには見せないように我慢してるんだよね」

ことり『私たちのことを気遣ってくれる海未ちゃんに、私は何もできない』

ことり『そう思うと、悲しんでる場合じゃないのに、どうしても悲しくなるの』

穂乃果「ことりちゃん…」
115: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:37:37.84 ID:vQKAbwmn.net
ことり『ねえ穂乃果ちゃん』

穂乃果「なに?」

ことり『海未ちゃん、どうしてこんなことになっちゃったのかな』

穂乃果「本当、どうしてこんなことになったんだろう」

ことり『海未ちゃん、ちゃんと元に戻るのかな』

穂乃果「うん…」

ことり『私は今の海未ちゃんも好きだよ』

ことり『でも、やっぱりこのままだと、今の海未ちゃんが可哀想だよ』

穂乃果「そう、だよね」

ことり『今までの、私たちの知ってる海未ちゃんだって、今頃なにしてるのか気になるよ』

穂乃果「私も凄い気になるよ」

ことり『今、私たちのところにいる海未ちゃんみたいに、凄い不安になってるはずだよ』

穂乃果「きっとそうだよね…」

ことり『海未ちゃんに、会いたいよ…』

穂乃果「うん。会いたいよ、海未ちゃん…」

ことり『…』グスッ

穂乃果「…」
116: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:40:54.21 ID:vQKAbwmn.net
ことり『ごめんね穂乃果ちゃん』

穂乃果「大丈夫だよ。皆不安なんだもんね」

ことり『海未ちゃん、これからどうなるんだろうね』

穂乃果「ちゃんと元に戻るのかな…」

ことり『何か、ちょっとだけでも、わかりそうなことってないのかな』

穂乃果「……」

ことり『……』

穂乃果「あ」

ことり『? どうかしたの?』

穂乃果「もしかしたら全然関係ないことかもしれないんだけど」

ことり『うん』

穂乃果「この前にこちゃんたちと一緒に、直接海未ちゃんに別人格の確認をした日があったよね」

穂乃果「あの日、帰りに海未ちゃん、最後に呟いてたの」

ことり『何て言っていたの?』

穂乃果「……園田海未役、って」

ことり『園田海未役…』

穂乃果「私は、園田海未役なんだ、って…どこを見てるかわからないような、ボーっとした様子で」

ことり『それが、今海未ちゃんに起きてることと関係ありそうなことなの?』

穂乃果「わからないけど、でもその時の海未ちゃんの表情とか、言い方とか、なんだか気になって」

穂乃果「その時のことを忘れられなくて…」
117: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:44:46.71 ID:vQKAbwmn.net
ことり『園田海未役、って、前にも海未ちゃんが言ってたことがあったよね』

穂乃果「え!? そうだっけ?」

ことり『うん。今の海未ちゃんになる前の、もっと前の話だけど』

穂乃果「いつの話?」

ことり『えっと、ラブライブ地区予選大会の直前に、校内放送しようって話になって』

穂乃果「思い出した! 真姫ちゃんの友達の放送部員の子に手伝ってもらった時だ!」

ことり『あの時は、そういうのが苦手そうな海未ちゃんと花陽ちゃんに話してもらったね』

穂乃果「でも海未ちゃんやっぱり緊張しちゃって、それで…」

ことり『うん、そこで言ったんだよね。園田海未役の園田海未です、って』

穂乃果「海未ちゃん本当何言ってるんだろうね」アハハ

ことり『緊張しちゃって、思いがけないことを言っちゃったんだろうね』

穂乃果「でもそうかー、その時にも言ってたんだね、園田海未役って」

ことり『聞き覚えがあったから、穂乃果ちゃんはその言葉が気になったのかなぁ』

穂乃果「どっちかっていうと、呟いてた時の海未ちゃんの様子が気になった、かな」

ことり『どんな様子で呟いてたの?』

穂乃果「凄く表現しにくいんだけど…」

穂乃果「何か、わからなかったことが、わかった時のような…」
118: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:47:49.90 ID:vQKAbwmn.net
穂乃果「うーーーーんでもよくわからないよー!」

ことり『海未ちゃんは、何かわかったってことなのかな?』

穂乃果「わかったことが 園田海未役ってこと?」

ことり『それはわからないけど…』

穂乃果「園田海未役って何か意味があるのかな?」

ことり『最初に放送室でそう言った海未ちゃんはわかるのかなぁ』

穂乃果「でもそれを言った海未ちゃんは今いないし…」

ことり『そもそもあの時の海未ちゃんだって、なんでそんなこと言ったのかわからないよね』

穂乃果「だけど、今いる海未ちゃんは何かに気づいた?」

ことり『今度海未ちゃんに聞いてみる?』

穂乃果「うーん、ちょっと簡単に聞いていいような雰囲気じゃなかったんだよねー」

ことり『そんなに真剣だったの?』

穂乃果「こう、なんていうか、海未ちゃんだけの世界、みたいな」
119: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/02(火) 22:49:00.14 ID:vQKAbwmn.net
ことり『もしも本当に意味があって、大事なことだったら、聞きづらいね』

穂乃果「そうは言っても、聞かないと話はわからないし…」

ことり『私たちでちょっと考えてみる?』

穂乃果「役、のこと? ことりちゃんは、南ことり役ってなんだと思う?」

ことり『ことり役かぁ……よくわからない!』

穂乃果「だぁよねえ」ハァ

ことり『穂乃果ちゃんは?』

穂乃果「高坂穂乃果役の、私です!」キリッ

ことり『だよねぇ』ハァ

穂乃果「これじゃ校内放送の時の海未ちゃんと同じだよう!」

ことり『穂乃果ちゃんは気になったわけだし、一応皆にも聞いてみる?』

穂乃果「皆わかるのかなあ…おかしなこと言ってるって思われなきゃいいけど」

ことり『おかしなこと、言ってるよねぇ…』

穂乃果「だぁよねえ…」ハァ
123: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:47:28.61 ID:17Iurf5j.net
―――

放課後・部室


にこ「じゃあ今日は、新曲衣装決め会議をするわよ!」

一同 パチパチ

真姫「相変わらず安直な会議名ね」

にこ「なによ、文句あるの?」

真姫「別に」クルクル

絵里「なんだかんだでハロウィンイベントも近づいてきたわね」

花陽「最近あまり話題にならなかったけど、いい加減衣装案も決めないといけないよね」

希「衣装決め以上にスピリチュアルなことが起きてしもうたからねえ」

うみ「なんかゴメンネー」

凛「海未ちゃんのせいじゃないよ!」

穂乃果「そうだよ! 海未ちゃんは何も悪くないよ!」

絵里「悲観する余裕もなくなってきたわけだし、まずは目前の案件に対処していきましょう」
124: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:50:29.46 ID:17Iurf5j.net
にこ「まだハロウィン曲に合う衣装案で、コレってのが浮かんでこないんでしょ?」

ことり「うん…」

希「ハロウィンイベントに向けて何かインパクトを出そう、って所で話が止まってるんやね」

絵里「インパクトの方向性すら決まってないんだから、衣装案も何もないわよねえ」

真姫「ある意味絶大なインパクトのある出来事が起こったわけだけど」チラッ

うみ「いやー、ね?」アハハ

にこ「まったく…」

希「じゃあここは海未ちゃんに習って、インパクトを出すために皆のキャラを入れ替えてみるとかどうやろ」

凛「楽しそうニャー!」

にこ「今はそんなことやってる場合じゃないでしょうが!」
125: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:52:31.15 ID:17Iurf5j.net
ことり「一応、下書き程度なら、衣装案を考えてみたんだけど」

花陽「そうなの?」

ことり「ただ、今までと比べて特別な工夫があるわけじゃないから、インパクトは薄いかも…」

絵里「見せてもらってもいい?」

ことり「うん。こういう衣装なの」ペラ

花陽「わあ! 可愛いね!」

凛「海賊がいるニャ!」

希「あとは魔女と、これはメイドさん?」

ことり「こっちの衣装はお姫様のイメージなの」

うみ「いいねいいねー、私はどれ着るの?」

ことり「海未ちゃんだったら、海賊の衣装がいいかなぁ」

うみ「いいねいいねー!」

真姫「私はどれになるの?」

花陽「私も気になります!」

にこ「ちょっと、まだその衣装で決まったわけじゃないのよ」

希「えー、この衣装可愛いやん」

うみ「ちゃんとハロウィンみたいな格好になってるよ?」

にこ「そうは言っても、インパクトの面でやっぱり何か欲しいわ」

絵里「時間のない中でインパクトを考えるのも、それはそれで難しいかもしれないわよ?」

真姫「付け焼刃の特徴なんてつけても、逆効果になりかねないわね」

にこ「ぐぬぬ」
126: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:53:51.08 ID:17Iurf5j.net
うみ「…」

うみ「穂乃果、どうかしたの?」

穂乃果「…ふぇっ?」

凛「今日は随分静かだね」

うみ「心ここにあらずって感じだよ?」

穂乃果「あ、いや」

ことり「この衣装、気に入らなかった?」

穂乃果「そ、そんなことないよ! すっごい可愛いと思う!」

ことり「本当…?」

穂乃果「うん、ホントホント!」

ことり「にこちゃんも、やっぱり気に入らない?」ジー

にこ「べ、別に衣装が気に入らないなんて言ってないわよ!」

真姫「にこちゃんならお姫様の衣装なんていいんじゃない?」

にこ「いいえ、ツバサに言われたように私はμ'sの小悪魔なんだから、ここは魔女衣装ってちがーう!」

凛「にこちゃんノリノリだニャ」

絵里「穂乃果、何かあったの?」

穂乃果「ううん、ちょっとボーっとしちゃってただけだから。ごめんね」

にこ「大事な会議してるんだから、しっかりしなさいよ」

穂乃果「うん、気をつけるよ」
127: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:55:32.84 ID:17Iurf5j.net
―――

夕方・屋上


うみ「ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックス・セブン・エイッ」パンパン

うみ「はいオッケー、お疲れ様ー」

絵里「この調子なら、ダンスはもう少し詰めれば問題なさそうね」

にこ「もう完璧って言ってもいいくらいよ!」

うみ「にこは最初に顔上げるタイミングが安定しないから気をつけてねー」

にこ「あ、あれは曲の開始と同時にやらないといけないから、一番最初の私だけ難しいのよ!」

凛「えー、にこちゃんが顔上げるのは2番目だよ?」

希「違うやん、にこっちは3番目に顔上げるんよ」

にこ「混乱するからやめなさいよ!」バンバン

花陽「海未ちゃん、私はダンス大丈夫だった?」

うみ「花陽は自分のソロパートで、にこと絵里の下潜る時、目線下げないようにするといいね」

花陽「はい!」

ことり「海未ちゃん、ことりは?」

うみ「ことりはバッチリだったよー可愛い可愛い」

ことり「えへへー」ニコニコ

うみ「あとは穂乃果だねー。どこがどうってより、全体的にボーっとしてるよ」

穂乃果「ぅえっ!?」
128: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:57:13.41 ID:17Iurf5j.net
真姫「ちょっと、真面目にやりなさいよー」ジトー

にこ「もうハロウィンイベントまでそう時間はないのよ?」ジロッ

穂乃果「あ、うん、ごめん」

真姫「手応えのない返事ね」

凛「穂乃果ちゃんどうかしたの?」

穂乃果「ううん、本当に何もないの」

にこ「あんたまで別人みたいに入れ替わっちゃったわけじゃないんだから」

穂乃果「う、ぅええええっ!?」

希「こーら、嘘でもそういうこと言わないの」

にこ「わかってるわよ、冗談よ冗談」

絵里「何かあるなら早めに言いなさいよ?」

花陽「一人で考えるより、皆で考えた方が、きっといいと思うよ」

穂乃果「うん、大丈夫。ありがとうね皆」

絵里「それじゃあ、もう一回頭から通してみましょうか」

うみ「そうだね、じゃあ皆最初からねー」パンパン
129: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 01:58:56.93 ID:17Iurf5j.net
―――

昼休み・中庭


絵里「あら」

ことり「あ、絵里ちゃん」

絵里「ことりじゃない。あと穂乃果も」テクテク

穂乃果「…。あ、絵里ちゃん」ボー

絵里「なによ、随分と気が抜けてる様子ね」

穂乃果「あははー、なんだかねー」

絵里「最近ずっとそんな調子だけど、どうかしたの?」

穂乃果「うーん」

絵里「と言っても、どうしたも何もないか」

穂乃果「え?」

絵里「海未のことが気になるんでしょう?」

穂乃果「…うーん」

ことり「やっぱり、すぐわかるよね」

穂乃果「…うん」
130: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:05:04.32 ID:17Iurf5j.net
穂乃果「最近何をやっていても、海未ちゃんのことが気になっちゃうの」

絵里「当然のことよ。ことりだってそうでしょう?」

ことり「うん。穂乃果ちゃんみたいにボーっとはしないけど、でもやっぱり気にはなるよ」

絵里「穂乃果の場合はそれが常に表に出てることが問題ね」

穂乃果「ごめんね。でも、今はどうしても、海未ちゃんのことが何よりも大事なの」

絵里「そうね。それは勿論、皆にとっても同じことだわ」

穂乃果「うん…」

穂乃果「ねえ、ことりちゃん、絵里ちゃん」

絵里「なに?」

ことり「どうしたの?」

穂乃果「明日のさ、皆で衣装とインパクトの案を考える集まりだけど」

ことり「うん」

穂乃果「私、お休みしてもいいかな」

絵里「何をするつもりなの?」

穂乃果「海未ちゃんと、しっかりと、お話してこようかなって」

絵里「そう…」
132: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:11:39.20 ID:17Iurf5j.net
穂乃果「何を話せばいいのか、話せば何かわかるのか、それでどうにかなるのか」

穂乃果「何一つわからないけど、でも、どうにかしたくて仕方がないの」

ことり「…私は、いいと思うな」

穂乃果「でも、ワガママだよ」

ことり「穂乃果ちゃんがやりたいと思うことを、思いっきりやったほうが、きっといいと思う」

絵里「ええ、穂乃果は何かを我慢するより、多少無理やりでもやりきった方がいいわね」

ことり「本当は私もその場にいたいけど…衣装を考えるのは、ことりのお仕事だから」

ことり「海未ちゃんのことは、穂乃果ちゃんに任せるね」

穂乃果「ことりちゃん…ごめんね…」

ことり「ううん。ことりは、ことりのやることがあるなら、それを頑張るの」

ことり「だから、穂乃果ちゃんも、穂乃果ちゃんのできることを頑張ってね!」

穂乃果「……ごどりぢゃ~ん!」ブワッ

絵里「ほら、そんな顔しないの。スクールアイドルでしょ?」

穂乃果「うん…」ズビー
135: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:21:27.00 ID:17Iurf5j.net
穂乃果「それじゃあ明日は、私と海未ちゃんは、話し合いをお休みするね」

ことり「じゃあ穂乃果ちゃんは、今日中に海未ちゃんを誘わないとね」

穂乃果「…あ、何て言って誘おう」

絵里「海未のことだから、穂乃果の誘いとはいえ、自分の事情でμ'sの活動を休むことに難色を示しそうね」

穂乃果「私はどうしても海未ちゃんのことを海未ちゃん本人と話したいけど」

穂乃果「海未ちゃんは必ずしもそうじゃないだろうし、μ'sの活動に責任も感じるだろうし…」

絵里「特別な理由でもないなら、μ'sの活動を休んでまで行う必然性はないと考えそうね」

穂乃果「本当に気分だけで私がそうしたい、っていうだけだから、説得できるような理由が思いつかないよ」

絵里「どうしたものかしら…」

穂乃果「どうしよう…」
136: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:24:07.60 ID:17Iurf5j.net
ことり「……海未ちゃんになら、普通に言えば、大丈夫なんじゃないかなぁ」

穂乃果「普通に?」

ことり「今日の帰りにでも、明日の話し合いは休みになったから、代わりに二人でちょっとお話しよう、って」

穂乃果「そんな聞き方だと、何か意図があるってすぐに気づかれちゃうんじゃない?」

絵里「突然明日の話し合いが中止になったって言われても、おかしいって勘付くわよねえ」

穂乃果「メンバーの誰かに確認取ったら、すぐに嘘ってバレちゃうよ」

ことり「海未ちゃんはきっと、全部わかった上で、穂乃果ちゃんの誘いを受けてくれると思うの」
137: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:29:20.90 ID:17Iurf5j.net
穂乃果「全部わかった上で?」

ことり「この状況で、突然二人で話そうって言われれば、きっと海未ちゃんは何の話か気づくと思う」

ことり「μ'sの話し合いが中止になったって話も、本当はそれが嘘だって、すぐにバレちゃうと思う」

穂乃果「うん」

ことり「その上で、自分のこととか、μ'sのこととか、最近の穂乃果ちゃんの様子とか考えて」

ことり「海未ちゃんも、穂乃果ちゃんと話した方がいいと思うんじゃないかな」

穂乃果「自分たちだけ、μ'sの活動を休んじゃうのに?」

ことり「今、何を大事にするべきか、海未ちゃんはちゃんと判断できる人だよ」

ことり「海未ちゃんはきっと、穂乃果ちゃんとの話し合いを優先するよ」

穂乃果「そう、かな」

ことり「μ'sの活動を休むことだって、きっと私たちが了承した上で言ってることだって気づくよ」

ことり「私たちだって、海未ちゃんのことを心配しているから」

ことり「皆で協力して、穂乃果ちゃんとそういう機会を作ったんだって、わかると思うの」

穂乃果「…」

ことり「だって、今の海未ちゃんは……ううん」

ことり「海未ちゃんは、皆のことをちゃんとわかってくれる人だもん」

穂乃果「…」

絵里「…」

穂乃果「ことりちゃんは…ちゃんと海未ちゃんのこと、わかってるんだね」

ことり「穂乃果ちゃん、知らなかったの?」

穂乃果「?」

ことり「海未ちゃんの幼馴染はね、穂乃果ちゃん一人だけじゃないんだよ?」ウフフ
138: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:34:13.96 ID:17Iurf5j.net
穂乃果「…」

穂乃果「…」ガバッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「…」ギュー

ことり「…」ナデナデ

穂乃果「…わかった! 私、海未ちゃんに明日の予定取り付ける!」

ことり「うん!」

絵里「穂乃果たちが明日の衣装決めを休むことは、当日皆に伝えればいいわよね」

ことり「衣装を考えるのは、私たちで頑張るね」

絵里「だから穂乃果も、海未との話し合い、頑張りなさい」

穂乃果「うん! 私頑張る!」
139: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:38:00.37 ID:17Iurf5j.net
ことり「あ、そうだ。穂乃果ちゃん、これ使う?」ゴソゴソ

穂乃果「なになに?」

ことり「誰か周りに行きたい人がいるかなーって思って、持ってきてたんだけど…あった」サッ

穂乃果「これ…入場券?」

ことり「うん。貰い物なんだけど、私はこの前一回行ったから、誰かにあげようかなって」

絵里「いいじゃない、ちょうど二枚あるんだから、海未と行ってみたら?」

穂乃果「でも、皆は衣装決めしてるのに、私たちだけ遊びに行くのは…」

絵里「そんなに思いつめないで、楽しんできたらいいのよ」

ことり「リラックスできたほうが、何か思いついて、いい結果につながるかもっ」

穂乃果「そうかな…」

ことり「きっとそうだよ!」

穂乃果「わかった、じゃあ、思いっきり楽しんでくるね!」

絵里「ええ、そうしてきなさい」

穂乃果「そして海未ちゃんと一緒に、海未ちゃんのこと、何とかしてみせる!」

ことり「穂乃果ちゃん、頑張ってね!」
140: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:42:16.99 ID:17Iurf5j.net
―――

夕方・帰路


ことり「じゃあ私はここで」

穂乃果「うん」

うみ「また明日ね、ことり」

ことり「うん、じゃあね」

穂乃果「…」

ことり「…」ニコ

ことり「じゃあね!」タッタッタ

うみ「ばいばーい」

穂乃果「…ことりちゃん、ばいばい!」

うみ「じゃあ行こうか」

穂乃果「うん」

穂乃果(ことりちゃん……私、頑張るよ!)

穂乃果「ねえ、海未ちゃん」

うみ「なに?」

穂乃果「明日のことで、ちょっと話があるの」
141: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/03(水) 02:46:24.41 ID:17Iurf5j.net
―――

夜・南家


ことり「…」カキカキ

ことり「…」ケシケシ

チャラリラリン チャラリラリン

ことり「…誰だろ」ピッ

ことり「…」

穂乃果『海未ちゃんをちゃんと誘えました ことりちゃんの言った通り普通に言って大丈夫だったよ』

穂乃果『明日は海未ちゃんとお出かけしてくるね ことりちゃん衣装決め頑張ってね!』

ことり「…ふふっ」

ことり「頑張ってね、穂乃果ちゃん…」ポチポチポチ
150: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:24:53.55 ID:KvmAgIaZ.net
―――

朝・駅前


穂乃果「…」ピッピッピ

穂乃果「…」プルル

ことり『もしもし穂乃果ちゃん?』

穂乃果「おはようことりちゃん」

ことり『おはよう。今から出発?』

穂乃果「今は海未ちゃんを待ってるの。私の方が早く待ち合わせ場所に着いたんだよ!」

ことり『珍しいね! って、言っちゃっていいのかな』アハハ

穂乃果「いつも海未ちゃんは早いもんねえ」

ことり『穂乃果ちゃん、やる気満々だね』

穂乃果「勿論! 今日が人生で一番朝の目覚めがよかった!」

ことり『凄いね! ……あ、穂乃果ちゃん、ちょっと待ってね』

穂乃果「?」
151: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:29:33.26 ID:KvmAgIaZ.net
ドタバタガサゴソ

凛『穂乃果ちゃん! 凛だよー!』

穂乃果「あ、凛ちゃん!」

凛『ことりちゃんと絵里ちゃんから話は聞いたよ! 今日は頑張ってね!』

穂乃果「ありがとう! もう皆集まってるの?」

凛『うん、なんだか皆ソワソワしてる!』

穂乃果「皆の分も、頑張ってくるからね」

凛『凛たちも衣装決めとインパクトのコンセプト頑張るね!』

穂乃果「うん」

凛『ねえ穂乃果ちゃん』

穂乃果「なに?」

凛『インパクトのコンセプトって早口言葉みたいだね!』

ナニイッテルノヨー ソウデモナイデショー ガヤガヤ

穂乃果「ははは…」

凛『あとね穂乃果ちゃん』

穂乃果「なに?」

凛『おみやげが欲しいニャー!』

穂乃果「わかった、おみやげ買って帰るね!」

凛『わーい! じゃあ皆に電話変わるよ!』
152: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:33:23.62 ID:KvmAgIaZ.net
ガサゴソ

絵里『もしもし穂乃果?』

穂乃果「絵里ちゃん!」

絵里『皆も今日のことは了承してくれたから、気兼ねせず行ってくるといいわ』

穂乃果「うん。ありがとね!」

絵里『あと戻る時に一報ちょうだい。状況次第で合流しましょう』

穂乃果「わかった!」

絵里『じゃあ次に代わるわ』

ゴソゴソ

花陽『穂乃果ちゃん、おはよう』

穂乃果「花陽ちゃん! おはよう!」

花陽『今日は海未ちゃんと楽しんできてね』

穂乃果「気兼ねなくサボってきます!」

花陽『アハハ! 私もおみやげがあると嬉しいなあ』

穂乃果「ちゃんとお菓子買って行くからね!」

花陽『楽しみにしてるね!』
153: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:39:58.02 ID:KvmAgIaZ.net
ガサガサ

希『やっほー穂乃果ちゃん』

穂乃果「希ちゃん!」

希『カードによるとな、今日の穂乃果ちゃんたちは激動らしいんよ』

穂乃果「激動?」

希『でもな、今日のウチらは停滞みたいなん』

穂乃果「停滞?」

希『衣装案決まらんのかなあ。不安やわあ』

穂乃果「だ、大丈夫だよ! 私たちは参加しないけど、皆ならきっと良い案が浮かぶよ」

希『説得力皆無やね』

穂乃果「ご、ごめん。でもことり隊長についていけばきっとイケルハズ!」

希『せやんな、その意気で頑張るわ』

ゴソガサ

真姫『もしもし、穂乃果?』

穂乃果「真姫ちゃん! うん、私だよ!」

真姫『例の如く突発的な行動に出たわね』

穂乃果「迷惑かけてごめんね」

真姫『いいのよ。これでも海未のことは私だって気にかけてるんだから』

穂乃果「うん、わかってるよ」

真姫『だから今日は、海未に迷惑かけるんじゃないわよ?』

穂乃果「気をつけます!」

真姫『じゃあにこちゃんが待ちくたびれてるから代わるわ』
154: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:47:01.42 ID:KvmAgIaZ.net
ドッタンバッタン

にこ『穂乃果!』

穂乃果「にこちゃん!」

にこ『まったく、今日のことも勝手に決めちゃうんだから』

穂乃果「えへへ…」

にこ『まああんたにやる気が出たならいいわよ』

穂乃果「うん」

にこ『衣装作りはこっちでなんとかするから、あんたは海未のことだけ考えてやりなさい』

穂乃果「ごめんね、最近練習とか気が抜けてて」

にこ『謝るなら私にじゃなくて皆に言いなさい』

にこ『今はそのことはいいから、今日は自分のやるべきことをやりなさいよ』

穂乃果「わかった! 精一杯やるよ!」

にこ『ただし暴走はしないこと! いいわね!』

ゴソゴソ

ことり『もしもし、穂乃果ちゃん?』

穂乃果「いやー忙しいねえ」

ことり『皆も海未ちゃんのこと心配してるから、やっぱり気になるんだよ』

穂乃果「そうだよね。今日は皆の分まで、頑張ってくるよ!」

ことり『うん…』
155: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:49:17.73 ID:KvmAgIaZ.net
ことり『ねえ、穂乃果ちゃん』

穂乃果「うん、なに?」

ことり『ことりの分も、海未ちゃんのこと、お願いします』

穂乃果「……」

ことり『……』

穂乃果「ことりちゃんの分も、私、絶対に頑張るから」

ことり『うん』

穂乃果「…うん」

ことり『じゃあ、こっちは衣装作り始めるね』

穂乃果「わかったよ。行ってきます!」

ことり『行ってらっしゃい!』
156: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 21:51:00.17 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「ふう…」

穂乃果「よし」

穂乃果(私だけじゃない。皆も、海未ちゃんのことを思ってる)

穂乃果(だから今日は、私一人で海未ちゃんと話すけど)

穂乃果(私だけじゃなくて、皆の分の気持ちを一緒に持っていくんだ)

穂乃果(わかってることは何もないけど…)

穂乃果(それでも、精一杯やってみよう!)

穂乃果「…」

穂乃果「…」ニッ

穂乃果「海未ちゃん!」

うみ「おはよう、穂乃果!」

穂乃果「うん、おはよう!」
158: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 22:18:20.79 ID:KvmAgIaZ.net
―――

午前・遊園地


穂乃果「とうちゃーく!」

うみ「人が多いねー」

穂乃果「流石の大人気アミューズメントパーク!」

うみ「世界のネズミ王国!」

穂乃果「今日は海の王国に行くけど、海未ちゃんは陸の王国の方が好きだったりしない?」

うみ「海の王国も好きだから大丈夫だよ。もらった入場券が海の方だったんでしょ?」

穂乃果「うん、そうなの」

うみ「それにね、穂乃果、知ってるかな?」フフフ

穂乃果「?」

うみ「私の名前はなんというでしょーか?」

穂乃果「…。海未ちゃーん!」

うみ「せいかーい」

穂乃果「あははは!」

うみ「うふふふ!」
159: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 22:21:26.38 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「ひろーい!」

うみ「どこから行こうか迷うねー」

穂乃果「せっかく海の王国にきたから、陸の王国にないようなものに行きたいなあ」

うみ「だったら水上アトラクションがいっぱいあるから、そういうのでいいんじゃないかな」

穂乃果「どういうのがあるんだっけ」

うみ「船とか?」

穂乃果「船!」

うみ「あとゴンドラとか」

穂乃果「ゴンドラ!」

うみ「あとはウォーターヴィーグルとかもあるね」

穂乃果「うぉーたーびーぐる!」

うみ「盛りだくさんだねー」

穂乃果「海未ちゃん詳しいね! 私海の王国に来るの2回目くらいだからよくわからない!」

うみ「私も遊びで来るのは久しぶりなんだけどねー」

穂乃果「遊びで?」

うみ「うん?」

穂乃果「遊び以外でここに来たことあるの?」

うみ「え?」

穂乃果「え?」

うみ「ああ。いやー、でも随分久しぶりな気がする。色々楽しみだよ」

穂乃果「? そうだね。じゃあ早速色々見て回ろう!」
160: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 22:27:25.87 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「疲れた…」

うみ「穂乃果は叫び疲れな気がするなー」

穂乃果「恐怖の塔が怖すぎるんだもん…」ゲッソリ

うみ「顔色が青いよ?」

穂乃果「大丈夫、少し休めば治ると思う…」

うみ「結構いい時間だし、お昼とかにしよっか」

穂乃果「お腹も減ったきたもんね」

うみ「何か食べたいものとかある?」

穂乃果「こういう遊園地で食べるご飯って何でも美味しいと感じるよね」

うみ「あー凄いわかる。雰囲気が美味しいんだよね」

穂乃果「でも、お昼食べる前に、もう一回恐怖の塔に行こう…」

うみ「まだ行くんだ」ハハハ
161: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 22:33:38.98 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「…」グッタリ

うみ「お待たせーご飯持ってきたよ」

穂乃果「ごめんね、海未ちゃん、私の分も、持ってきて、もらって」

うみ「いいのいいの。今の穂乃果顔色白くなってるし」

穂乃果「とりあえず何か食べよう…」

うみ「そうしよう」イタダキマース

穂乃果「…。海未ちゃん、これ何のお肉?」モッチョモッチョ

うみ「わかんない。ナントカチキンって書いてた気がする」

穂乃果「でも何か歯ごたえが鶏肉じゃない…」モッチョモッチョ

うみ「本当だ、妙に弾力があるね」モニュモニュ

穂乃果「でも美味しいねコレ」モッチョモッチョ

うみ「そうだねー」

穂乃果「お肉食べたら元気出た!」シャキーン!

うみ「顔色が戻ったねー。ほっぺがピンクになってる」

穂乃果「謎の肉凄い!」

うみ「どちらかというとそれで回復する穂乃果が凄いよね」アハハ
162: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 22:36:44.88 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「ねえ海未ちゃん」

うみ「うん?」

穂乃果「今日は急な話だったのに、付き合ってくれてありがとね」

うみ「μ'sの集まりもお休みになったことだし、ちょうどよかったよ」

穂乃果「…あのね、海未ちゃん。今日はね、海未ちゃんとお話しにきたの」

うみ「…。そうなんだ」

穂乃果「何を話していいのかは、よくわからないんだけど…」

うみ「話って、私のことだよね」

穂乃果「うん。どうしてこんなことになったのか。どうしたら元に戻るのか」

うみ「このまま皆に迷惑かけ続けるわけにもいかないからねー」

穂乃果「そんな、迷惑なんかじゃないよ!」

うみ「こんなことが起こったから、次のライブの衣装決めに遅れが出てるし」

うみ「それに皆のこと、混乱させちゃってるよ」

穂乃果「一番混乱してるのは海未ちゃんだもん。自分を責めなくていいんだよ」

うみ「皆のことは大事だからね。責任は感じちゃうよ」

穂乃果「そんなこと…私たちこそ、海未ちゃんのために、何もしてあげられてないのに」

うみ「穂乃果たちがいなかったら私は駄目だったよ」

穂乃果「え」

うみ「穂乃果たちがいたから、今の私は、大丈夫なんだよ」

穂乃果「海未ちゃん…」
163: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:37:15.03 ID:KvmAgIaZ.net
うみ「始めはね、穂乃果たちの様子がちょっとおかしいなって思ったんだ」

穂乃果「うん」

うみ「話しててもたまに話が噛み合わないし、私のことを不思議そうに見てくることも多い」

うみ「それが穂乃果一人じゃなくて、ことりも、皆もそうだったからビックリして」

穂乃果「ごめんね、最初の頃はとにかくわけがわからなかったから」

うみ「最初に疑ったのはイタズラだね。ドッキリとか」

穂乃果「脅かそうとしたのなら、8人がかりだし、随分手が混んでるよね」

うみ「だけどそんな感じじゃないし、皆は私のことを不審そうに見てくるから」

うみ「今度は私が何かしちゃったのかと考えたよ」

穂乃果「海未ちゃんが何かしたわけじゃなかったけどね」

うみ「私もそんな変なことした記憶はないからね」
164: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:40:28.87 ID:KvmAgIaZ.net
うみ「そのうち、穂乃果とことりが、私が別人格になったんじゃないかって聞いてきた」

穂乃果「そうだったね」

うみ「その時も言ったけど、私はそんな記憶はないし、何のことだかわからなかった」

うみ「ちょっとだけ告白すると、そんな風に言われて少し頭にきてた」

穂乃果「……うん、当然だよね」

うみ「イタズラにしてはちょっと行き過ぎてるし、もしかしたらイジメなのかなって」

穂乃果「イジメなんてことしないもん!」

うみ「数日間ずっと皆の様子がおかしかったし、ちょっと疑心暗鬼だったんだよ」

うみ「皆はそんなことしないってすぐに思い直したし、許してよ」アハハ

穂乃果「…海未ちゃんは、怒るくらいの権利はあったよ」

穂乃果「海未ちゃんからしたら、私たちは失礼な態度を取ってたもん」

うみ「しょうがないんじゃないかな」

穂乃果「海未ちゃんを別人だって決めつけて、今だって、まるで区別するような呼び方をして…」

うみ「今は区別しないと話が混乱しちゃうから仕方がない、って前に言ったでしょ」

うみ「だからもう気にしちゃ駄目だよ」

穂乃果「うん…」
165: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:44:04.20 ID:KvmAgIaZ.net
うみ「疑いの目が皆から自分に移ったのは、皆から別人格を疑われてからかな」

穂乃果「にこちゃんたちと、練習後に部室で話した時だね」

うみ「冗談を言ってる風には思えなかったからね」

うみ「そして自分を疑うようになってから、私自身、思い当たることが見つかってきた」

穂乃果「あの時もそう言ってたね」

うみ「自分自身におかしいところがありそうだって気づいてからは、逆に落ち着いたかな」

うみ「状況はよくわからないままだけど、事態の把握はできたからね」

うみ「それに、皆のことを疑わなくて済んだ」

穂乃果「海未ちゃんは、自分が大変な時なのに皆のことを気にしすぎなんだよ」

穂乃果「自分がおかしいかもしれないって、怖くなかったの?」

うみ「怖かったけど、でも皆を疑うよりは嫌じゃなかったからさ」

穂乃果「そうやって私たちのことばかり気にして…もっと自分を大事にしていいのに…」

うみ「どの道わからないことだらけだったから、同じことだよ」

穂乃果「不安なこととか、わからないこととか、もっと言っていいんだよ」

穂乃果「もっと、私たちを頼ってくれたって…」

うみ「皆のことは、信頼してるよ」

穂乃果「だったら、もっと…!」

うみ「そうだね。ごめんね」

穂乃果「…違うの、私こそごめん。海未ちゃんにあたることじゃないのに」
166: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:49:44.04 ID:KvmAgIaZ.net
うみ「やっぱり、私は駄目だねー」

穂乃果「え、どうして?」

うみ「今もこうやって、穂乃果を悲しませちゃってる」

穂乃果「ち、違うよ! 海未ちゃんは駄目なんかじゃないよ!」

穂乃果「皆も言ってた! 大変なことになったけど、でも今の海未ちゃんでよかったって!」

穂乃果「もっとおかしな海未ちゃんだったら、きっと私たちはもっと混乱してた」

穂乃果「でも海未ちゃんが冷静でいてくれたから私たちも落ち着くことができた」

穂乃果「だから海未ちゃんは駄目なんかじゃない! 海未ちゃんでよかったよ!」

うみ「私が別人でも?」

穂乃果「別人とか関係ない! 海未ちゃんでよかったんだよ!」

穂乃果「きっと今までの海未ちゃんだったら、こんなに冷静に対応できてなかったよ!」

うみ「私は、そんなに落ち着きがなかったの?」

穂乃果「普段は凄い落ち着いてるし、大人びてるし、頼りがいもあるの」

穂乃果「でもすぐ緊張しちゃうし、人前が苦手だし、不意の出来事に凄い慌てちゃうの」

うみ「そう」

穂乃果「そうだよ! だから、今の海未ちゃんだから、私たちは平気だったんだよ!」

うみ「そうだね。海未は、そういう子だよね」

穂乃果「……。え。……え」

うみ「だから、慌てていないで、こうして落ち着いてる私は、きっと海未じゃないんだね」

うみ「別人格の誰か、なんだろうね」

穂乃果「…………」
167: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:51:30.77 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「うっ……ふぅ……っ…」ポロポロ

うみ「泣かないで、穂乃果」

穂乃果「だって、海未ちゃん…」ポロポロ

うみ「仕方のないことなんだよ」

穂乃果「……」

穂乃果「海未ちゃんが可哀想だよ…」

うみ「今まで穂乃果たちと一緒にいた海未?」

穂乃果「その海未ちゃんもそうだけど…」

穂乃果「今の……海未ちゃんも、可哀想だよ…」

うみ「…そう、かな」

穂乃果「どうしてこんなことになっちゃったんだろう」

穂乃果「海未ちゃん、今頃きっと、元に戻りたいって思ってるはずだよ」

うん「きっとそうだね」

穂乃果「海未ちゃんだって、元に戻りたいって思うでしょ?」

うみ「そうだなあ」

穂乃果「…」

うみ「…」

穂乃果「…?」

うみ「…」
168: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:53:16.72 ID:KvmAgIaZ.net
うみ「ねえ穂乃果、遊ぼうか」

穂乃果「え」

うみ「せっかくこういう場所にきたんだから、もっと遊んだ方が得だよね」

穂乃果「そ、それは、そうだけど」

うみ「行こうよ。久しぶりに乗りたいアトラクションもあるんだ」

穂乃果「海未ちゃん…」

うみ「ね。穂乃果、行こう」

穂乃果「…」

穂乃果「うん…わかった」

うみ「うん」ニコッ

穂乃果「じゃあ、私も行きたいところがあるんだけど」

うみ「いいねー。どこ行きたい?」

穂乃果「恐怖の塔…」

うみ「…」

穂乃果「駄目、かな」

うみ「…フッ、フフフッ」

穂乃果「だ、駄目?」

うみ「行こうか、穂乃果!」

穂乃果「あっ、う、うん!」
169: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:54:40.90 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「海未ちゃん、楽しいね!」

うみ「そうだね! 穂乃果!」

穂乃果(それ以降はもう、遊園地で海未ちゃんの話はしなかった)


穂乃果「次はどこ行こうか!」

うみ「片っ端から制覇していこう!」

穂乃果(よくわからないけど、そうしたくないって、海未ちゃんが思ってる気がした)


穂乃果「服がびしゃびしゃになっちゃったー」

うみ「そろそろ冷えるから風邪ひかないようにしないとねー」

穂乃果(海未ちゃんは、ずっと楽しそうだった)


穂乃果「海未ちゃん、恐怖の塔行こう!」

うみ「また!? いいよ、望むところだー!」

穂乃果(穏やかな表情で、私を、景色を、全部を見てた)


穂乃果「…」ゲッソリ

うみ「ちょっと大丈夫ー?」

穂乃果(不安なんて何もない。わからないこともない。そんな、穏やかな表情だった)
170: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:55:32.79 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「そろそろ日が暮れてきたねえ」

うみ「散々遊び回ったからねー」

穂乃果「どうしよっか。まだ何か乗る?」

うみ「私ね、行きたいところがあるんだ」

穂乃果「そうなの? じゃあそこにしよう!」

うみ「うん」

穂乃果「今日の集大成だね!」

うみ「そうだね。集大成だ」
171: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:56:47.18 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果「…」

うみ「…」

穂乃果「あ、始まりそう」

うみ「そうだね」

穂乃果「イベントショーのミュージカル、見るの初めてなんだ」

うみ「そうなんだ」

穂乃果「海未ちゃんはこういうミュージカルってよく見るの?」

うみ「私は…」

穂乃果「うん」

うみ「私は、よく知ってるよ」

穂乃果「…そう、なんだ」

うみ「さあ、始まるよ」

穂乃果「うん。始まるね」

うみ「楽しみだね」

穂乃果「…海未ちゃん、凄い真剣だね」

うみ「…そうかな」

穂乃果「うん。凄い真剣な顔して舞台を見てる」

うみ「…」

穂乃果「…」

うみ「さあ、始まったよ…」

穂乃果「うん…」
172: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/04(木) 23:59:13.94 ID:KvmAgIaZ.net
穂乃果(イベントショーは、楽しいものだった)

穂乃果(でも、隣にいる海未ちゃんは、少しも表情を動かすことがなかった)

穂乃果(目線も一度も切らないで、ただただ舞台を見ていた)

穂乃果(私にはその目が、舞台の演出ではなく、その奥にある何かを見ているように見えた)

穂乃果(舞台で踊る大勢のダンサー、王国のマスコットキャラクター)

穂乃果(そしてその中央でスポットライトを浴びる主役の女の子)

穂乃果(海未ちゃんは、本当にショーを見ていたのかな)

穂乃果(本当は何を…本当は誰を、その目に見ていたんだろう…)
173: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:22:06.65 ID:z6wuslN2.net
―――

夕暮れ・駅


穂乃果「帰ってきたね」

うみ「そうだね」

穂乃果「いっぱい遊んだねー」

うみ「そうだねー」

穂乃果「こんなに遊んだのっていつぶりだろう」

うみ「どう、だろうね」

穂乃果「海未ちゃん。私、楽しかったよ」

うみ「私もだよ。凄い楽しかった」

穂乃果「また行きたいね」

うみ「そうだね。また行きたいね」
174: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:25:42.82 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「…」

うみ「…」

穂乃果「そうだ、帰ったら皆に連絡入れる約束だった」

うみ「そうだったんだ」

穂乃果「あ、おみやげ忘れた!」

うみ「あー」

穂乃果「イベントショー見て、すぐ帰ってきちゃったから…凛ちゃんと花陽ちゃんに怒られそう」

うみ「また行けばいいんだよ」

穂乃果「そうかな…」

うみ「皆と行けば、皆で一緒におみやげも買えるから、大丈夫だよ」

穂乃果「海未ちゃんも、一緒に行こうね」

うみ「…皆は今頃、何やってるのかな」

穂乃果「え、っと、今頃はきっと、皆で衣装案を考えてるんじゃないかな」

うみ「ハロウィンイベントの衣装、まだ決まってないんだもんね」

穂乃果「うん…。あ、いや! 今日はμ'sの話し合いは、その…」
175: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:34:25.45 ID:z6wuslN2.net
うみ「ハロウィン、か」

穂乃果「海未ちゃん?」

うみ「…………」

うみ「そう、だなあ」ハァ

穂乃果「…どうしたの?」

うみ「ハロウィンで、さ」

穂乃果「え、うん」

うみ「皆は優しいから、お菓子をもらうだけじゃなくて、あげたりもするんだろうね」

穂乃果「お菓子…私は貰いたいなあ」

うみ「でも穂乃果はきっと、欲しいって言われたらあげるよね」

穂乃果「ことりちゃんや、凛ちゃんや花陽ちゃん、希ちゃんもあげると思うな」

うみ「真姫は実はファンタジーなことが好きだから、何だかんだでノリノリだろうなー」

穂乃果「にこちゃんも渋りながら、しょーがないわねえ! って言いそう」

うみ「絵里は亜里沙もいるから、この手のイベント事には割と優しい対応しそうだね」

穂乃果「そうだねえ」

うみ「まーったく、もう」

穂乃果「?」

うみ「そんなんだから、私はこんなことになっちゃったんだろうなー」

穂乃果「え?」

うみ「いやー、ね。厳しいだけじゃ、時にはうまくいかないこともあるよ、って話」
176: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:39:53.10 ID:z6wuslN2.net
うみ「ねえ穂乃果」

穂乃果「なに?」

うみ「今日、食べなかったけど、私の好きなチョコ持ってきてたんだ」

穂乃果「あ、穂むらのおまんじゅうより好きなチョコ!」

うみ「それは許してよー」アハハ

穂乃果「いや! 海未ちゃんは穂むらのおまんじゅう食べてるのが一番いいの!」

うみ「じゃあその償いってことで、このチョコ穂乃果にあげるね」スッ

穂乃果「え、いいの?」

うみ「うん。もらって欲しいな」

穂乃果「わかった、ありがとう!」

うみ「そのチョコさ、それ以外にもう残りがないんだよね」

穂乃果「そうなんだ」

うみ「だから明日さ、私にそのチョコ分けてあげてよ」

穂乃果「…?」

うみ「このあたりで売ってないやつだから、見つけるの大変だと思うんだ」

穂乃果「どう、いう」

うみ「ねえ、穂乃果」

穂乃果「うん…」

うみ「私、きっと明日には、元に戻ってると思うよ」
178: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:44:39.29 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「…海未ちゃん、どうして、そんな」

うみ「なんとなくそんな気がするだけなんだけどね」

うみ「私は満足したし、十分楽しんだ」

うみ「イタズラだって、ちゃんと解消できたはず」

穂乃果「イタズラ?」

うみ「それに、やっぱり、戻らないといけないんだよ」

うみ「穂乃果たちが、海未のことを必要としているように」

うみ「私にだって、きっと……」

穂乃果「海未ちゃん、本当に、元に戻っちゃうの?」

うみ「…」

穂乃果「…」

うみ「こっちのね」

穂乃果「うん」

うみ「幼馴染、って関係も、私は好きだったよ」
179: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:48:04.67 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「…ねえ海未ちゃん」

うみ「なに?」

穂乃果「海未ちゃんは、本当は、誰だったの?」

うみ「それはもう言ったと思うな」

穂乃果「?」

うみ「私は私だよ」

穂乃果「…それは」

うみ「本当だよ」

穂乃果「…」

うみ「私は、確かに海未なの。園田海未は、私が担う役なんだよ」

穂乃果「園田海未、役」

うみ「そう。だから、私が、園田海未なんだ」

穂乃果「園田海未役の、園田、海未ちゃん…」
180: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:54:51.34 ID:z6wuslN2.net
うみ「穂乃果。皆によろしくね」

穂乃果「海未ちゃん…」

うみ「大丈夫だよ。また、会えるから」

穂乃果「でも、それは…」

うみ「じゃあね、穂乃果」

穂乃果「…」

うみ「…」ニコッ

穂乃果「…」

うみ「楽しかったよ」

穂乃果「…」

うみ「ありがとう」

穂乃果「…」
181: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 00:59:43.58 ID:z6wuslN2.net
穂乃果(背を向け、一人歩いていく海未ちゃんに、私は何も言えなかった)

穂乃果(何もしてあげられなくて、何もすることができなかった)

穂乃果(海未ちゃんは、この不思議な出来事の秘密に気がついたんだと思う)

穂乃果(きっと、今日で、海未ちゃんはいなくなる)

穂乃果(海未ちゃんは、それでいいと思ってるんだ)

穂乃果(だから最後まで、あんなに穏やかな笑顔を見せてくれた)

穂乃果(一人でこの世界にやってきた海未ちゃんは)

穂乃果(一人で理由を見つけ、一人で解決して、一人で帰っていく)

穂乃果(沈みゆく夕日と同じ、海未ちゃんの姿が、遠ざかっていく)

穂乃果(海未ちゃんが遠ざかり、やがて、消えてゆく)

穂乃果(日が沈み、あたりが暗くなって、私は一人、他には誰もいない)

穂乃果(私の手に、海未ちゃんからもらった、チョコが残っているだけ)
195: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:31:55.77 ID:z6wuslN2.net
―――

朝・高坂家


穂乃果「…」

穂乃果(朝だ)

穂乃果「…」

穂乃果(結局昨日は、皆からの連絡、何も返さなかったな)

穂乃果「…」

穂乃果(昨日言っていた明日が、きちゃったんだ)

穂乃果「…」

穂乃果「海未ちゃん…」
196: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:35:18.00 ID:z6wuslN2.net
―――

朝・通学路


穂乃果「…」

雪穂「あれ、お姉ちゃん」

穂乃果「雪穂…」

雪穂「結構前に家出なかった? なんで家の前でボーっとしてるの? 学校遅れるよ?」

穂乃果「うん、そうだね」

雪穂「ほら、早く行きなよ。私も行くからね」

穂乃果「行ってらっしゃい」

雪穂「お姉ちゃんもだよ! じゃあね!」スタスタ

穂乃果「…」

穂乃果「…行こう」
197: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:39:35.29 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「…」

穂乃果(もう少しで)

穂乃果「…」

穂乃果(いつもの、待ち合わせ場所)

穂乃果「…」

穂乃果(今日も、私が先に着くのかな)

穂乃果「…」

穂乃果(それとも…)

穂乃果「…」

穂乃果「…あ」

穂乃果(ああ…)

穂乃果「…」

「……おや」



海未「おはようございます、穂乃果」
199: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:43:42.91 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「おはよう……海未ちゃん……」

海未「はい…」

穂乃果「戻って、きたんだね」

海未「そうですね。戻ってきました」

穂乃果「あの海未ちゃんは、戻っていったんだね」

海未「はい。もう、私の意識には残っていないようです」

穂乃果「そっか」

海未「穂乃果…」

穂乃果「…海未ちゃん」

海未「はい」

穂乃果「おかえり、海未ちゃん」

海未「…はい、戻ってきましたよ」
201: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:46:42.35 ID:z6wuslN2.net
ことり「あ」

穂乃果「あ、ことりちゃん。おはよう」

ことり「もしかして…」

海未「ことり。おはようございます」

ことり「…海未ちゃん…そっか」

海未「はい…」

ことり「そっか……」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「…海未ちゃん」

海未「はい」

ことり「おかえりなさい、海未ちゃん!」

海未「…はい。ただいま、ことり」
202: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:50:08.98 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「海未ちゃんは、今回の出来事、どのくらいのことをわかってるの?」

海未「そうですね。私が私ではなかった間、何をしていたのかはある程度認識しています」

ことり「記憶はあるんだね」

海未「随分と曖昧な部分もありますが」

穂乃果「どんな感じなの?」

海未「彼女…私の内にいた、もう一人の私の意識下で私は活動していましたが」

海未「それを俯瞰しながら、あくまでも私自身の行動として認識していた、といった感じです」

穂乃果「難しいね…」

ことり「違和感みたいなものはなかったの?」

海未「私のものとは思えないような言動をしてはいましたが」

海未「その時は違和感はなく、私はそういう人格なのだと自然と認識していたんです」

穂乃果「どういうことなんだろう…」

海未「私の内にいた彼女の意識に、私が同調していた、といったところでしょうか」

ことり「やっぱり難しいね…」

海未「難しい出来事でしたから、全てを説明するのは困難だと思います」
203: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:53:39.16 ID:z6wuslN2.net
海未「こうした事態に陥った理由は、私には検討がつかないんです」

穂乃果「そうなんだ」

海未「私の意識が彼女のものになる前日の記憶ははっきりしています」

海未「ですが特別な出来事は何もなく、その翌日、突然彼女が私の内に存在していたんです」

ことり「不思議だねぇ」

海未「また、どうして私の意識が元に戻ることができたのか、それもわかりません」

穂乃果「え? 昨日は海未ちゃん、何かわかってた様子だったけど」

海未「そうなのですか? だとしたら、きっと彼女が答えを見つけてくれたのでしょう」

ことり「穂乃果ちゃんは、昨日の海未ちゃんから何か聞いてないの?」

穂乃果「昨日の帰り、海未ちゃんは何かをわかっていたようなことを言ってたけど」

穂乃果「きっと明日には元に戻るってことだけ言って、そのまま別れちゃったの…」
204: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 22:58:05.69 ID:z6wuslN2.net
海未「彼女の記憶や思考は私と共有されていなかったので、彼女の考えはわかりません」

海未「ただ、彼女の感情は多少なり伝わってきていました」

穂乃果「感情?」

海未「彼女がその時々でどう感じているか、何となく伝わってきたんです」

ことり「海未ちゃんの中にいた、もう一人のあの海未ちゃんは、どう感じていたのかな」

海未「例えば、彼女の意識が私に入り込んだ当初、心の揺れ動きは見られませんでした」

穂乃果「あの海未ちゃんは、自分を別人だとは思ってないって言ってた」

ことり「最初から、自然と海未ちゃんになっていたから、特別なことは感じてなかったんだね」

海未「数日経って穂乃果とことりに、後日皆に、自分は別人格と疑われ」

海未「それ以後は不安を感じていました」

穂乃果「やっぱり、私たち、あの海未ちゃんを追い詰めるようなことをしてたんだね…」

ことり「うん…」

海未「ですが、そうした不安はすぐに払拭されていましたよ」

穂乃果「え?」

海未「皆を信頼していたんです。なので、特別な不安は持ち合わせなかったようです」

海未「皆が私を…彼女のことを信頼していたのと同じなんですよ」

穂乃果「そっか」

ことり「海未ちゃん、ちゃんと私たちのこと、頼りにしてくれてたんだね」

海未「その時点では、彼女もまだ、事態の原因や解決策を把握していないようでしたが」

海未「それでも精神の安定を保っていたのは、穂乃果やことりたちのお陰だったのでしょう」
205: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:03:01.38 ID:z6wuslN2.net
穂乃果「海未ちゃんは、どうして元に戻ることができたのかわからないんだよね?」

海未「はい、そうですね」

穂乃果「昨日の海未ちゃんが、何かわかったようなことを言ってたのを覚えてないってことは」

穂乃果「昨日の記憶が全部無いってことなの?」

海未「いえ、穂乃果と二人でネズミ王国の海側パークに行ったことは覚えてますよ」

穂乃果「あ、そうなんだ」

海未「昨日の時点で、彼女の中に覚悟と決意を感じられました」

海未「なので、もうある程度、事態を把握していたのでしょう」

穂乃果「そうだったんだね…」

海未「彼女は凄い楽しそうでしたよ」

穂乃果「楽しそう?」

海未「昨日、穂乃果と遊んだことですよ」

穂乃果「ああ、そっか。そうなんだ」

海未「事態の収束を予感していたのでしょう。一抹の寂しさも感じていたようです」

穂乃果「そっか…」

海未「ですが名残惜しさはなかったようです。すっきりとした心の内でした」
206: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:07:54.28 ID:z6wuslN2.net
ことり「昨日の海未ちゃんは、帰りに穂乃果ちゃんに何を話してたの?」

穂乃果「えっと、急にハロウィンがどうのって言い出したよ」

海未「ハロウィンですか?」

穂乃果「うん、ハロウィンイベント用の衣装決めの話から、ハロウィンがどうのこうのって」

穂乃果「あとは…これ」スッ

ことり「これ、海未ちゃんが持ってたチョコだね」

穂乃果「昨日海未ちゃんがこれをくれたの。その後に、明日はきっと元に戻ってるって言って…」

海未「彼女はこのチョコレートが好きだったようですね」

穂乃果「これ、このへんではあまりない銘柄だから、明日私に分けてあげてって」

海未「私に分けてあげて、ですか…」

穂乃果「3人で食べよっか」

海未「せっかくですし、いただきましょう」

ことり「うん、いただきまーす」モグモグ

穂乃果「…大人の味って感じ?」モグモグ

海未「割と甘さ控えめですね」モグモグ

ことり「そんなに甘いものは好きじゃないって言ってなかった?」

穂乃果「じゃあやっぱり大人の味だよ。海未ちゃんの味って気がする」

ことり「うーん、よくわからないけど、わかる気がするなぁ」

海未「このチョコ、美味しいですね」

ことり「そうだね、美味しいね」

穂乃果「もうあまり残ってないから、ちょっと残念だね」

ことり「またどこかで見つかるかな…」

海未「今度、探してみましょうか」

穂乃果「…そうしよっか」
207: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:11:01.78 ID:z6wuslN2.net
―――

一限後・教室


花陽「失礼しまーす…」オソルオソル

真姫「穂乃果、いる?」

凛「穂乃果ちゃんたち発見ニャー」

穂乃果「あ、花陽ちゃんに真姫ちゃんに凛ちゃん」

ことり「おはよう皆」

花陽「おはよう、ことりちゃん」

真姫「昨日は穂乃果、このまま家に帰るって一報寄越したまま音沙汰無しで、どうしたのよ」

凛「海未ちゃんと何かあったの?」

海未「あの、皆」

凛「うん?」

海未「ご迷惑おかけしました。戻ってきましたよ」

花陽「…」

真姫「え?」

凛「…!?」
208: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:12:57.67 ID:z6wuslN2.net
ことり「海未ちゃん、今日元に戻ったんだよ」

花陽「本当に!?」

凛「戻ってきたニャー!」ガバッ

海未「ちょ、ちょっと凛やめてください、恥ずかしいです!」

凛「海未ちゃんまたノリが悪くなったニャ…」ショボーン

真姫「まったく、心配させて! やっと帰ってきたのね」プイッ

穂乃果「真姫ちゃん、早く今までの海未ちゃんに戻って欲しいって、ずっと言ってたもんね」

真姫「な、そ、そんなこと、言ってないわよ!」

凛「嘘はよくないニャー」

ことり「顔が赤いよ真姫ちゃん」ニコニコ

海未「ごめんなさい真姫。もういつも通りの私ですよ」

真姫「…まったく!」プイッ
209: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:16:17.77 ID:z6wuslN2.net
絵里「失礼するわね」ヒョコッ

にこ「穂乃果いるー?」

穂乃果「あ、にこちゃんたちもきた」

希「あれ、皆おるやん」

にこ「昨日どうなったかって連絡しても返事こないし、一体どうしたのよ」

花陽「あのね、海未ちゃん元に戻ったんだって」

絵里「え?」

にこ「戻った?」

海未「はい。今朝方、戻ってきました」

希「ちゃんと海未ちゃんや…」

絵里「本当に戻ったのね…」

にこ「ちょ、何かあったんなら、なんで連絡しなかったのよ!」

穂乃果「ごめん、ちょっと昨日は…」

にこ「いやそれどころじゃないわ。海未、あんた平気なの? なんともない?」

海未「私は問題ありません。心配をかけてしまって、申し訳ありません」

にこ「そう、ならいいけど…」

絵里「戻ったんだ…よかった…」ボー

凛「絵里ちゃん放心してるニャー」

絵里「だってずっと気がかりだったのよ? でもよかったわ、本当、元に戻って」

希「これでもう真姫ちゃんが嘆くこともなくなりそうやね」

真姫「こっちに振らないで!」
210: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:19:19.11 ID:z6wuslN2.net
にこ「それで海未――」

ことり「ねえ、そろそろチャイム鳴っちゃうよ?」

キーンコーンカーンコーン

海未「案の定ですね」

絵里「と、とりあえずまた次の休みに続きを聞きにくるわ」

凛「凛もまたくるニャー!」

花陽「わ、私も」

希「そんな休み時間毎に他クラスまで大勢で押しかけても迷惑やん」

真姫「そうね。お昼にでも集まりましょ」

にこ「海未、あんたまた消えたりするんじゃないわよ!」

海未「大丈夫ですよ。急いで戻らないと授業に間に合いませんよ?」

希「ほななー」ドタバタ

穂乃果「嵐が去っていった…」

ことり「皆嬉しそうだったね」

海未「はい。ありがたいことです」
211: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:42:40.96 ID:z6wuslN2.net
―――

昼・部室


海未「改めまして、この度は大変御迷惑をおかけしました。無事、戻って参りました」ペコ

絵里「本当にいつもの海未ね…」

花陽「やっぱりこうして見ると、今までが凄いギャップがあったんだね」

真姫「元がコレだと考えたらとんでもない話だわ」

凛「見た目は何も変わってないのにね」

ことり「そういえば、目のクマが消えてない?」

花陽「あ、本当だ。最近ずっとあったよね」

海未「そんなところにも変化があったんですか?」

穂乃果「夜はちゃんと寝てるって言ってたくせに、やっぱり海未ちゃんの特徴だったんじゃん!」

海未「わ、私は夜はちゃんと睡眠時間をとっていますよ?」

真姫「わかってるわよ。もう一人の海未の話でしょ?」

希「あとやっぱり表情が落ち着いとるなあ」

ことり「あの海未ちゃんは百面相みたいだったもんね」

にこ「大体いつもニヤニヤしてたわ」

穂乃果「海未ちゃんにしては考えられないくらいニコニコしてたよ!」

海未「そうでしたね…」

凛「でも凛はあっちの海未ちゃんも好きだニャー」

真姫「わ、私だって、別にもう片方の海未が嫌いってわけじゃ…」

希「あれ、早く元の海未ちゃんに戻って欲しがってたのに?」

真姫「もうその話はいいでしょ!」
212: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:46:26.09 ID:z6wuslN2.net
ことり「でも本当、元に戻ってよかったね」

にこ「ったく、とんだ騒動だったわよ」

海未「耳に痛いです」シュン

絵里「結局海未に責任はなかったんでしょう?」

海未「正確には、原因を認識できていないだけ、私に責任があるという可能性もありますが…」

真姫「結局別人格説ではなくて、本当に別の誰かが海未の中にいたのね」

希「ホンマに聞けば聞くほどスピリチュアルやなあ」

花陽「もう一人の海未ちゃんは、昨日穂乃果ちゃんに、少し説明してたんだよね?」

穂乃果「説明、というか、わかったからもう大丈夫だよーってことだけなんだけど」

にこ「何か聞いてたんなら昨日のうちに報告しなさいよねー」

穂乃果「ごめんね。いきなり海未ちゃんに元に戻るって言われて、よくわからなくなって」

凛「あっちの海未ちゃんは、昨日ハロウィンの話して、チョコくれて、元に戻ったんだよね」

希「でもこっちの海未ちゃんにはその時の記憶も印象も残ってない、と」

ことり「何か理由があるのかな?」

真姫「何もわかりそうにない話ね」

絵里「ハロウィンだから、チョコをくれたってことかしら?」

にこ「本当にそれしか言ってなかったの?」

穂乃果「うん、それでもう明日には元に戻るだろうって」

真姫「考える材料が少なすぎるわよ」

穂乃果「ハロウィンって呟いて、何か意味ありげな感じだったんだけどなあ」

海未「その時の記憶が残ってないことは、私も気にはなります…」
213: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:53:21.90 ID:z6wuslN2.net
絵里「皆はハロウィンで何か思い当たることってある?」

ことり「トリック・オア・トリート!」

希「お菓子をくれないと、わしわしするよー!」ワシワシ

にこ「その手こっちに向けるんじゃないわよ!」

穂乃果「そういえば、お菓子の話はしてたなあ」

ことり「トリック・オア・トリート?」

海未「彼女がですか?」

穂乃果「うん。皆だったら、ハロウィンでお菓子を求められたらあげるんだろうなーとか」

真姫「またよくわからない話ね」

凛「凛はお菓子はもらうほうがいいなあ」

穂乃果「その後に言ってたんだ。だから私はこんなことになっちゃったんだって」

にこ「どういうこと?」

穂乃果「厳しいばかりはよくないって話、って言ってたけど…」

絵里「いまいちよくわからないわね」

花陽「その話が、海未ちゃんが今回みたいなことになった理由?」

希「さっぱりわからんなあ」

ことり「クイズか何かだったのかな?」
214: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/05(金) 23:58:48.40 ID:z6wuslN2.net
花陽「あ、お菓子と言えば、おみやげのお菓子…」

凛「そうだ、ネズミ王国のおみやげ!」

海未「おみやげ?」

穂乃果「ご、ごめん、実はおみやげ買ってくるの忘れちゃって…」

凛「えー! ひどいニャー!」

花陽「そ、そんな…」ガーン

穂乃果「昨日最後に海未ちゃんに連れられて、イベントショーのミュージカルを見たんだけど」

穂乃果「その時の海未ちゃんの様子が凄い真剣で、それが凄い気になって、それ以外のことは…」

ことり「イベントショー?」

にこ「よっぽど見てみたかった演目なのかしら」

穂乃果「どちらかというと、演目自体は眺めてただけに見えたんだけど…」
215: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:02:45.01 ID:z6wuslN2.net
海未「イベントショー…ミュージカル…」

絵里「海未は、その時もう一人が考えていたことに心当たりはないの?」

海未「回顧、だと思います」

穂乃果「かいこ?」

希「昔を思い起こす回顧やんな」

海未「演目に対してなのか、ショーに対してなのか、それ以外なのかはわかりませんが」

海未「ミュージカルを通して、彼女にとっての現実を想起していた、と言いますか」

ことり「もう一人の海未ちゃんにとっては大事なことだったのかなあ」

海未「彼女にとっての現実を思い起こすきっかけの一つではあったように思います」

希「イベントショーが、もう一人の海未ちゃんにとって、縁のあることやったのかもね」

穂乃果「だからあんなに真剣に見てたのかもしれなかったんだ…」

真姫「あっちの海未は、その時点で自分の記憶を取り戻していたのかしら」

海未「少なくとも、帰る場所がある、という認識は持っていたように思います」
216: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:05:48.13 ID:z6wuslN2.net
ことり「考えても、私たちにはわからない話なのかもしれないね」

穂乃果「普通の出来事じゃないもんね」

海未「当事者ながら、全貌の解明は難しい気がします」

絵里「海未が戻ってきた事実が大切なんだし、追求は程々にしておくべきかしらね」

希「こんなことそう何度も起きひんやろうしなあ」

穂乃果「希ちゃんが言うと謎の説得力があるね」

にこ「海未は元に戻ったけど、色々とわからないまま終わったわねえ」

花陽「でも、これでハロウィンイベントに専念できるね」

絵里「そうね。ハロウィンイベントだって、私たちにとって大切な話だわ」

にこ「インパクト案もまだ何も決まってないんだから…」

希「私たちにとってのビッグインパクトはあったけどね」

海未「耳に痛いです」
217: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:11:43.48 ID:RssbECwg.net
穂乃果「思ったんだけど」

穂乃果「私たちには、特別なインパクトって、必要ないんじゃないかな」

にこ「今更何言ってんのよ?」

穂乃果「だって、海未ちゃんの出来事があって、私たちには凄い衝撃的なことだったよね」

希「そやんなあ」

穂乃果「でも私たちは、それを喜びはしなかった」

絵里「確かに、あの海未を受け入れはしたけど」

ことり「それでも、今まで通りの海未ちゃんがいい、いつも通りがいい、ってなったよね」

穂乃果「ついつい忘れがちになっちゃうけど、いつも通りって大切なことなんだよ」

穂乃果「だから私たちは、今のままでいいんじゃないかな、って思ったんだ」

凛「確かに今の海未ちゃんが一番いいニャー」

真姫「ま、まあそれには同意するわ」

海未「凛、真姫…」
218: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:14:24.74 ID:RssbECwg.net
穂乃果「そりゃあもう一人の海未ちゃんは色々凄かったよ」

穂乃果「凄かったけど、海未ちゃんには変わりなかったから、やっぱり私たちは受け入れた」

ことり「うん。私は海未ちゃん…あの海未ちゃんも好きだったなぁ」

ことり「だけど勿論、今の海未ちゃんのことも大好きだよっ」

海未「ことり…」

穂乃果「皆、海未ちゃんが好きだった。でも、だからってこのままでいいとは、誰も思わなかった」

花陽「今までの状況に戻そうとするのが当然って思ったよね」

絵里「元の海未のことも気になっていたものね」

ことり「それに、もう一人の海未ちゃんを元の世界に戻してあげたかった」

穂乃果「色々あったけど、私たちはやっぱり、いつも通りの私たちを望んでいたんだ」
219: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:20:31.83 ID:RssbECwg.net
穂乃果「だって見てよ、海未ちゃんのことを」

絵里「海未を?」

海未「?」

穂乃果「ほら、いつも通りの海未ちゃん、こんなに魅力的だよ」

海未「な、何を言い出すんですか!?」

穂乃果「いいの! 海未ちゃんはいつも通りで十分良いってことなの!」

にこ「だからハロウィンイベントでやる新曲の衣装も、別にインパクトはいらないってこと?」

穂乃果「そう! そういうこと!」

にこ「話が回りくどいのよ…」

花陽「だけど、私は穂乃果ちゃんの話に賛成かなあ」

真姫「付け焼刃が通用するわけではないって私は何度も忠告したけどね」

絵里「それに、私たちは今のままでも、十分インパクトのあるグループかもしれないわ」

にこ「ハァ。わかったわよ。今まで通りでやればいいんでしょ!」

希「幸いいつも通りの路線でいく準備はできてることやしなあ」

ことり「私が考えた衣装案ならもう完成してるよ!」

凛「衣装案、凛は凄い気に入ってるよ!」

絵里「インパクトを狙っても、この衣装より良いものを考えるのはきっと難しいわ」

にこ「そうと決まったらさっさとその衣装作り上げるわよ! ことり、私たちに指示出しなさい!」

ことり「はーい!」
220: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:24:00.44 ID:RssbECwg.net
希「こうしてみると、海未ちゃんの中身が変わったことにも意味が出来たね」

絵里「普段通りの私たちを見つめ直すきっかけ、ね」

海未「流石にもう懲り懲りですが」

凛「海未ちゃんも元に戻って、衣装も決まって、全部解決だね!」

にこ「まだ衣装作成が残ってるんだから、気を抜くんじゃないわよ」

穂乃果「ことりちゃんにかかればすぐだよ!」

にこ「穂乃果もやるのよ! 時間ないんだから、総動員だわ!」

穂乃果「私そういうの苦手…」

凛「凛も…」

海未「皆で頑張ればきっとすぐですよ」

穂乃果「…なんだか、今海未ちゃんに言われると、凄い頑張れる気がする」

海未「そうですか?」

穂乃果「むしろ頑張らないとって思う!」

希「久しぶりにこっちの海未ちゃんに会ったから、張り切っちゃうんやね」

凛「じゃあ凛も頑張るニャー!」

にこ「さあ、張り切って行くわよー!」

一同「おー!」
222: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:47:24.51 ID:RssbECwg.net
―――

放課後・屋上


海未「ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックス・セブン・エイト!」パンパン

海未「はい、フィニッシュですよ! 気を抜かずに!」

凛「ジャーン!」

希「センタードヤァ」

にこ「完璧ね!」

真姫「中々の完成度じゃないかしら」

海未「いいですね、随分と安定してきました」

凛「鬼教官から褒められたニャー!」

海未「誰が鬼教官ですか!」

凛「怒られたニャー!」

花陽「やっぱり海未ちゃんの調子が戻ると、練習に張りが出るね」

希「最近は和やかだったけど、少し甘やかし気味だったのかもしれんね」

ことり「きっと私たちが、海未ちゃんの厳しさに慣れちゃってたんだよ」

絵里「個人的には指揮を任せられるから楽だわ」

希「あれえ、エリち楽してるやん」

絵里「その分皆の動きを見ることに専念することができるって話よ」

海未「では休憩を入れます。再開は15分後。水分補給を忘れないようにしてくださいね」
223: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:50:32.33 ID:RssbECwg.net
穂乃果「ふーっ」

海未「お疲れ様です、穂乃果」

穂乃果「おつかれー。皆いい感じになってきたね!」

海未「正直私はいつの間にかダンスが身についてる感があるので…」

穂乃果「そっか、もう一人の海未ちゃんが新曲の練習してたことになるんだもんね」

海未「若干の後ろめたさがあります」

穂乃果「海未ちゃんは色々大変だったんだから、気にしないでいいんだよ」

海未「皆からもそうは言ってもらえますが、どうにも割り切れない部分が…」

穂乃果「そういう真面目なところとかは、どっちの海未ちゃんも変わらないんだよね」

海未「練習に対する姿勢等は、私も見習うところがあります」

穂乃果「これ以上真面目になっちゃうの…?」

海未「穂乃果ももっと真面目になってもいいんですよ?」

穂乃果「耳に痛いです」キリッ

海未「それ、誰の真似のつもりです?」ジロッ

穂乃果「何でもないです…」
224: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:53:38.02 ID:RssbECwg.net
穂乃果「ねえ、海未ちゃん」

海未「どうしました?」

穂乃果「一つ、思いついたことがあるんだ」

海未「…私の入れ替わりの件ですか?」

穂乃果「うん」

海未「どんなことでしょう」

穂乃果「もう一人の海未ちゃんと最後に話したことなんだけど」

海未「ハロウィンと、チョコの話ですか」

穂乃果「あの時、μ'sの皆はお菓子をあげるかどうかって話になった、って前に言ったよね」

海未「そうですね。おそらく皆は色々言いながらもお菓子をあげると」

穂乃果「思い返すと、海未ちゃんだったらどうするだろう、って話はしなかった気がするの」

海未「私だったら、ですか」

穂乃果「海未ちゃんは、もしお菓子が欲しいって言われたらどうする?」

海未「私にそんなことを言うのは穂乃果くらいしか思いつかないのですが」

穂乃果「い、今は私は置いといていいの!」

海未「一度考えると穂乃果の顔が離れません。なので、そう簡単にはあげません」

穂乃果「……」

海未「大体穂乃果は物を口にしすぎなんです。普段だってパンを……どうしました?」

穂乃果「いやあ、やっぱりなあって」

海未「やっぱり、とは?」
225: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 00:58:56.71 ID:RssbECwg.net
穂乃果「あくまでも私の想像だよ?」

海未「はい」

穂乃果「海未ちゃん、イタズラされちゃったんじゃない?」

海未「イタズラ?」

穂乃果「そう。お菓子ちょうだいって言われても、あげなさそうだから」

海未「あげなさそうって、それがイタズラとどういう……」

海未「……まさか、ハロウィンだから、ですか?」

穂乃果「そう。トリック・オア・トリート」

海未「お菓子をくれなきゃ……」

穂乃果「海未ちゃんが入れ替わった日の前日って、新曲の練習を初めてやった日だよね」

海未「そう、でしたね」

穂乃果「新曲のコンセプトは、ハロウィンだよね」

海未「…だから、ハロウィンの際に言う合言葉で、私はこんなことに?」

穂乃果「突拍子もない考えだって思う?」

海未「いえ、ですが、そもそも突拍子もない出来事で、原因だってまるで心当たりはありませんが…」

海未「でもまさかそんな…そんなことで…」
226: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:04:29.17 ID:RssbECwg.net
穂乃果「今回の出来事は、とても普通じゃ考えられないことだよね」

海未「ええ、そうですね」

穂乃果「普通じゃない出来事にきっかけがあるとしたら、やっぱり普通じゃないことなんじゃないかな」

穂乃果「こんな変な出来事について、私たちが普通に考えても、多分アテにならないと思う」

海未「確かに、超常現象とも言える出来事に対して、理屈を捏ねても甲斐はないのかもしれません」

穂乃果「だから、ハロウィンのイタズラっていうのも、適当に言ってるわけじゃないんだ」

穂乃果「本当にそうなのかどうかは、きっとわからないままだと思うんだけどね」

海未「そう、でしょうね…」

穂乃果「でもね、ハロウィンが原因って考えたら、海未ちゃんが元に戻れた理由もわかるかもしれないの」

海未「どうしてですか?」

穂乃果「だって、海未ちゃんは最後に、私にチョコをくれたから」

海未「…ああ」

穂乃果「だから、イタズラは解けたのかもしれないね」
227: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:10:30.40 ID:RssbECwg.net
海未「…ちゃんと、元に戻ることはできたんでしょうか」

穂乃果「もう一人の海未ちゃん?」

海未「はい」

穂乃果「きっと戻れたよ。今、海未ちゃんがここにいるんだから」

海未「そう、ですね」

穂乃果「…もう一人の海未ちゃんは、本当に海未ちゃんだったのかな」

海未「それは、おそらくそうだと思います」

穂乃果「海未ちゃんにはわかるの?」

海未「彼女は確かに、私とは違う何者かでした」

穂乃果「うん」

海未「ですが、私が感じた彼女の存在は、間違いなく私自身のものでした」

海未「感覚的な話に終始しますが、なぜか確信をもってそう言えるんです」
228: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:13:40.51 ID:RssbECwg.net
穂乃果「…ねえ海未ちゃん」

海未「なんでしょう」

穂乃果「園田海未役、って、心当たりある?」

海未「園田海未役?」

穂乃果「うん。ラブライブ地区予選大会の直前に、校内放送で宣伝しようってときに――」

海未「思い出しました! 穂乃果が私に無理やり喋らせるから、思わずそんなことを…」

穂乃果「実はね、もう一人の海未ちゃんも最後にそう言ってたの」

海未「園田海未役、ですか?」

穂乃果「園田海未は私が担う役なんだ、だから私が園田海未役なんだ、って」

海未「偶然の一致、なんでしょうか」

穂乃果「これもきっとわからないことだと思う」

穂乃果「でもあの時の海未ちゃんは、とても大事なことのようにそう言ってたんだ」

海未「だとすれば、本当に関係のある話なのかもしれませんね」
229: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:16:48.83 ID:RssbECwg.net
穂乃果「海未ちゃん役、って、なんだろうね」

海未「私を担ってもらえる存在ですか…やはり感覚的な話になりそうです」

穂乃果「海未ちゃんが具体的な話をしないのって珍しいよね」

海未「難しい話ですから」

穂乃果「そうだよね」

海未「…本当に、私という人間を担う役割の何者かが存在して、その者が私の発言や感情を定める」

海未「ですが、実存し、感じ、物思うのは、この私」

海未「私の内に彼女が存在していた時、そういった感覚だったのかもしれません」

穂乃果「何だか、本当にそういう人がいるって風になっちゃったね…」

海未「ですが、それもいいのかもしれませんね」

穂乃果「そうなの? ちょっと怖くない?」

海未「私とは別に私を担う存在がいる、とだけ言えば怖いかもしれませんが」

海未「私を担う役が彼女であるなら、嬉しいと思わなくもないですよ」

穂乃果「…もう一人の海未ちゃん、好きだったなあ」

海未「彼女は私とは別人ですが、彼女は私でした。私は、そんな彼女のことが好きですよ」
230: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:23:01.10 ID:RssbECwg.net
穂乃果「私にもいるのかな。高坂穂乃果役の、もう一人の私」

海未「そうですね。いるのかもしれません」

穂乃果「もう一人の私は、もう一人の海未ちゃんと仲良くしてるのかな」

海未「どうでしょう。きっと親しくしてると思いますよ」

穂乃果「どうしてそう思うの?」

海未「その方が嬉しいっていうだけの話ですよ」

穂乃果「なーんだ。だけど、私もそう思うなあ」

海未「同じじゃないですか」

穂乃果「だって海未ちゃん言ってたんだもん」

海未「何をです?」

穂乃果「こっちの私とは幼馴染っていう関係だけど、その関係も好きだった、って」

海未「その関係も好き、ですか」

穂乃果「そう。『も』」

海未「なるほど。だから彼女は、もう一人の穂乃果とは幼馴染ではないけれど…」

穂乃果「うん。でもきっと、もう一人の私と仲良くやってるよ」
231: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:25:06.56 ID:RssbECwg.net
海未「…」

穂乃果「…」

海未「練習、再開しましょうか」

穂乃果「そうだね」ヨイショ

海未「穂乃果」

穂乃果「なに?」

海未「私は、穂乃果と幼馴染で、よかったですよ」

穂乃果「…うん。私も、海未ちゃんと幼馴染でよかった」

海未「はい、ありがとうございます」
232: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:34:48.64 ID:RssbECwg.net
―――

ハロウィン当日・イベントステージ裏


海未「え、今日って一人一人の自己紹介があるんですか!?」

絵里「どうもそうみたいね。曲を披露する前に、簡単にだけれど」

海未「どうして出番直前に知らされるんですか! 私、何も考えてきていません…」プルプル

花陽「ど、どうしよう、凛ちゃん、私何を言えば…」プルプル

凛「大丈夫! かよちんは何言っても可愛いよ!」

にこ「そういう問題じゃないでしょうが」

真姫「どうせ名前言って意気込みでも述べればいいんでしょう?」

希「海未ちゃんはアレやな、またいつぞやの校内放送みたいにならへんようしないとなあ」

海未「もうあんなことは言いません!」

穂乃果「えー、別に言ってもいいんじゃない?」

海未「よくありません! それでまた私が私役の彼女になったらどうするんですか!」

希「だからそう何度もあることじゃないって」

ことり「希ちゃんが言うと、本当に謎の説得力があるよね」

希「スピリチュアルやからね」
233: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:39:16.97 ID:RssbECwg.net
花陽「りりり凛ちゃん…ごはん…」プルプル

凛「かよちんご飯ネタは駄目ニャ! 天丼だよ!」

真姫「指摘するのそこじゃないでしょ」

花陽「天丼…」

にこ「あんた絶対別の意味の天丼想像してるわよね?」

穂乃果「花陽ちゃん、ステージが終わったら皆でケーキパーティで打ち上げだよ!」

花陽「ケーキ!」シャキーン!

凛「また穂乃果ちゃんオススメのファミレスに行くニャー!」

穂乃果「海未ちゃんもそれでいいよねっ」

海未「まあ、イベント終わりでしたら許可しましょう」

穂乃果「やったー!」

絵里「大丈夫よ花陽。私たちが一緒にいるわ」

ことり「皆一緒だから大丈夫!」

花陽「う、うん!」

海未「みなさんそろそろ時間です、静かに待ちましょう」

真姫「海未ったら急に落ち着いたわね」

希「さっきまであんなに慌ててたのにね」

海未「私の身に起きたことに比べれば、どうということもありませんでした」

にこ「変な度胸の付け方覚えたわね…」

穂乃果「……さあ、出番だね。皆行こう!」

一同「おー!」
234: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:46:07.75 ID:RssbECwg.net
海未「穂乃果」

穂乃果「どうしたの、海未ちゃん」

海未「私はもうあんなこと言いませんからね」ジトッ

穂乃果「う、わ、わかったよ」

海未「それならいいです」ニコッ

穂乃果「もう…」



穂乃果(園田海未役の海未ちゃんのこと、好きだって言ってたのに…)

穂乃果(…もう一人の海未ちゃんは、舞台慣れしてそうだったなあ)

穂乃果(きっと、こういう時も、海未ちゃんみたいにおかしなこと言わないんだろうなあ)



海未『えっと……そ、園田海未役をやっています、園田海未と、申します…』



穂乃果(本当、何言ってるんだろうね)クスクス

穂乃果(もう一人の海未ちゃんも、あんな風に自己紹介とかすることがあるのかな)

穂乃果(あるとしたら、どんな時に、どんな風にするのかな)

穂乃果(何かの番組に呼ばれたりして、いつかやってたように髪を二つ結びにしたりして)

穂乃果(その時は、隣に私役の人、もう一人の私もいたりしてね)

穂乃果(あの海未ちゃん、結構お茶目だったから、ちょっとふざけた挨拶とかするんだろうなあ)

穂乃果(結局それで、こっちの海未ちゃんと同じで、よくわからないこと言っちゃうんだ)

穂乃果(海未ちゃんの役の海未ちゃんだもんね)

穂乃果(だからやっぱり、海未ちゃんみたいによくわからないこと言って、皆に笑われちゃうんだ)



『わーーーー!』

『ラブアローシュートでお馴染み! 園田海未役の―――――――!』



 なんて、ね。


                         fin.
235: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2014/12/06(土) 01:49:05.56 ID:RssbECwg.net
終了です

ご覧頂いた方々には御礼申し上げます
ありがとうございました
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『海未「園田海未役の」穂乃果「園田海未ちゃん!」』へのコメント

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