穂乃果「僕たちは一つの光」

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僕たちはひとつの光-アイキャッチ
1: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:13:11.84 ID:1GrSHWgQ0.net
μ's「時をーまきもどしてーみるかい?」

~♪

μ's「No no no……今が最高っ!」

μ's「だって…」

~♪

μ's「だって…」

~♪

μ's「──今が最高っ!」


穂乃果「Ah~ほのかな~…予感から始まり」

μ's「Ah~光を追いかけてきたんだよ……」





ワァァァアアアアア!!!!!

穂乃果「はぁ…はぁ……」

元スレ: 穂乃果「僕たちは一つの光」

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3: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:14:31.86 ID:1GrSHWgQ0.net
凄い歓声。私達、やり遂げたんだ!
これが、μ'sのラストライブ
みんなで歌う最後の──


???「はい、結構です。お疲れさまでした、穂乃果さん」


穂乃果「えっ?」


その声にハッとした瞬間、辺りの景色はライブ会場から真っ白な空間へと変わった
4: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:15:36.95 ID:1GrSHWgQ0.net
穂乃果「?!?!?!?」

???「混乱するのも無理はありませんね。あなたはたった5分で1年の記憶を体験したのですから」


さっきと同じ声。その人は白衣を着ていて、白い部屋と同化していた
よく見ると、部屋には何人もの白い人たちが居て、私のことを囲っていたのだ


穂乃果(怖い……)

白衣「安心して下さい。私たちはみんな穂乃果さんのファンなのです。それも人生と金を捨てる位の大大大ファン!」

白衣「この大規模な設備だって、実は全てあなたの為に作ったものなのですから!」


この大規模な設備? 私は改めて辺りを見渡した
確かに、こんな施設は今まで映画の中でしか見たことがない


白衣「それに、あなたはちゃんと自らの意志で私たちの実験に参加してくれたのですよ? そろそろ思い出しませんか?」

穂乃果「……………………………………………あっ」


思い出した
5: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:17:41.63 ID:1GrSHWgQ0.net
ある日、私は派遣サイトで変わった仕事を見つけた
頭にたった5分、機械をつけるだけの簡単なお仕事。報酬は10万円
何度も何度も見直した。何度見ても5分で10万円だった
しかも募集条件は音ノ木坂学園の元スクールアイドルに限られていた
怪しいとは思ったけれど、最近は穂むらの店番しかしておらず
ちゃんと就職した妹の雪穂に哀れみの目を向けられていたのもあって
私はすぐさま用意してあった履歴書に元スクールアイドルと付け足して送った
そして今日、私は待ち合わせの場所から車で連れられ、実験させられていたのだ


穂乃果「すみません! 今思い出しました!」

白衣「思い出してくれましたか。では、これから実験内容の説明に移りますね」

穂乃果「実験内容の説明?」

白衣「はい。今回の実験目的は穂乃果さんのアイドルとしての適正検査でした」

穂乃果「アイドルとしての適正検査……ですか?」

白衣「あなたは高校時代、スクールアイドルμ'sのリーダーとして活躍していましたよね?」

穂乃果「は、はい…」

白衣「その時、ここに居る者たちは全員あなたのファンになりました。私たちの中で穂乃果さんはトップアイドルなのです!」

白衣「しかし、世間では穂乃果さんはμ'sのリーダーとして相応しくなかったといった評価に落ち着いています」

白衣「そういった風潮が私たちにとって悔しかった。穂乃果さんに対する中傷を見る度に殺してやりたいと思ったものです」


ドッと周りの白衣の人たちも笑い出す


白衣「私たちは考えました。どうしたら穂乃果さんの評価を上げられるのかと。トップアイドルにさせられるのかと」

白衣「もう穂乃果さんはとっくにスクールアイドルを引退されてますし、μ'sも完全に過去のものとなってしまっています」

白衣「ですから、私たちはまずμ'sを復活させることにしました」

穂乃果「μ'sを復活させる??」


ここから話が一気に飛んだ
6: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:19:42.21 ID:1GrSHWgQ0.net
白衣「この装置は人の記憶を瞬時にデータ化し、コンピューター上に仮想時空を作り出すことが出来ます」

白衣「その正確さは一度すれ違っただけの人間でさえ、産まれてから死ぬまでをシュミレートさせることが出来る程なのです」

白衣「この装置に穂乃果さんの記憶をインプットさせることにより、本物と変わらないμ'sを再び作り出したのですよ!」

穂乃果「へぇ~、そうなんですか! 凄いですね!」


最早訳が分からず、私は何パターンかの相づちを使い回してやり過ごすことにした


白衣「しかし、本番はここから。私たちはこのμ'sを使って穂乃果さん自身の力を証明しなくてはなりませんでした」

白衣「その為に穂乃果さんにはμ'sのメンバーを3人減らした状態で高校生活を再スタートしてもらったのです」

穂乃果「?? 3人減らすって、どういう意味ですか?」

白衣「デリートしたのですよ。分かり易く言えば、穂乃果さんの記憶から生み出したμ'sのメンバーを3人殺しました」

穂乃果「こ、殺しちゃったんですか……」

白衣「はい。その3人は私たちが最も憎んだ3人です」
7: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:22:11.19 ID:1GrSHWgQ0.net
白衣「1人は3年生の豚のような肥満ブスで、何度も何度も穂乃果さんを隠すようにカメラに映り込みました」

白衣「もう1人は2年生の援交女。当時、よくラブホテルから中年と出る所を目撃され、μ'sの評価を落とし続けました」

白衣「最後の1人は一年生のメガネ猿。奇声のような歌声で、μ'sの名曲をノイズまみれにし、全てを台無しにしました」

白衣「あの3人は穂乃果さんにとって……いえ、μ'sにとってマイナスでしかありません。なので、真っ先に消しました」


私はムッとした。私の知るμ'sのメンバーにそんな子たちは居ない
きっとこの人はインターネット掲示板に書かれた嘘を本気にしているのだ
8: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:23:27.03 ID:1GrSHWgQ0.net
白衣「そして、穂乃果さんはそんなμ'sを見事ラブライブ優勝へと導き、更にはドームライブまで実現させたのです!」

白衣「穂乃果さんの記憶に観客としてダイブしていた私たちは全員が涙し、全員が手の皮を擦り切らすまで拍手しましたよ!」

別の白衣「μ'sのドーム会場での真のラストライブ、感動しました! 今まで生きてて、あなたのファンで本当に良かった!」

偉そうな白衣「だから私は始めから言っていただろう!? 元々穂乃果さん1人居ればμ'sは大成出来たんだって!」

興奮した白衣「やっぱりあのデブスと淫乱ビッチと騒音女は足を引っ張っていただけだったんだな!? いつか本物も殺す!」


顔が段々熱くなってきた。そう、私は怒っているのだ
9: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:24:46.74 ID:1GrSHWgQ0.net
白衣「提案なのですが、もう一度やってみませんか? 穂乃果さん」

白衣「今度は更に3人減らします。メンバーが少なければ少ないほど、穂乃果さんの実力が証明されますからね」

白衣「勿論、追加で報酬は出しますよ。もう一度やってくれれば20万。またドームライブまでいけば100万出しても──」

穂乃果「結構です!! 私、もう帰ります!!」

白衣「待って下さい! もっといいデータを取って、世間が認めれば、本物のアイドルにだってなれるかもしれないんですよ!」

白衣「私たちに無念を晴らさせて下さいよ!! 穂乃果さん!!」

穂乃果「……」


私はもう返事さえしなかった
10: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:26:01.33 ID:1GrSHWgQ0.net
帰りはタクシーを捕まえた。タクシーに乗った後でも私のイライラは治まらなかった


穂乃果(よく知りもしない癖になんであの人たちはあそこまで人の友達のことを悪く言えるんだろう!?)

穂乃果(私のファンだからって、私のことを褒めたいからって、他の子を悪く言うなんて間違ってるよ!!)


こんな気持ちを抱えたままじゃ家に帰る気がしない。今すぐにでも吐き出したい


穂乃果「タクシーさん、目的地の変更をお願いします!」


私はスマホを取り出し、μ'sのみんなに今から居酒屋へ集まるよう一斉送信をした
11: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:27:49.73 ID:1GrSHWgQ0.net
μ's「かんぱ~~~~~い!!」


居酒屋には全員が集まった
返事など見てないけれど、私にはみんなが来ることが分かっていた
だって、私たちは離れていても心と心で繋がっているのだから


絵里「あははっ! ほっのかっのおっごりっのビールはおっいしっいなぁ~♪♪♪」

希「やだ。絵里ち、もう酔っとるん?」

海未「…穂乃果、本当に全員に奢ったりして大丈夫なのですか?」

穂乃果「平気平気! なんたって今日は臨時報酬があったからね♪」

ことり「あ~~!! 穂乃果ちゃんいつの間に就職したんだ~! ことり嬉しい~!」ギュッ

真姫「どうせ家事手伝いか何かでお小遣い多め貰っただけなんでしょ?」ゴクゴク

にこ「あんたってホント空気読めないわね~…。お金あるんだからアンタが奢りなさいよ!」

真姫「奢ってもいいけど……にこちゃん以外には♡」

にこ「ぬぅわんでよっ!?」ダン

凛「いい歳してその漫才はちょっと寒くないかにゃ~?」

花陽‎「凛ちゃん、珍しく口癖出てる。普段はもうにゃーにゃー言わないんですよ?」

絵里「ハラショー! 凛も久々にメンバーで集まれてイケイケになっちゃったのね!」

希「いやいや、絵里ちのは単に酔っとるだけやん?」


あははは、とメンバー全員が笑い出す
…そろそろ頃合いかな?


穂乃果「ねぇねぇ、みんな聞いて聞いて。実は今日、私ね~?」


こうして私は今日あった出来事をみんなに話し始めた
13: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:31:04.91 ID:1GrSHWgQ0.net
海未「あなた、馬鹿ですか?」

穂乃果「うっ…」

海未「無事に帰って来れたから良かったものの、これが誘拐だったりしたらどうするんですか?」

ことり「今更μ'sのファンだなんて言って近付いてくるなんて、私もちょっと……」

真姫「キモチワルイ」

にこ「でもでも~、にこたちのこと今でも覚えててくれてるなんてちょっと嬉しくな~い??」

凛「にこちゃん、その人たちは凛たちのことを穂乃果ちゃんの足手まといって言ってたんだってよ?」

花陽‎「うぅ…心外です! 私はいつだって一生懸命やっていたのに……」シクシク

絵里「そうよね。μ'sはあの時全員、自分のやれることを精一杯やっていたわ!」

希「μ'sはウチらの青春そのものやったよねぇ」


みんなが私の話を真剣に聞いてくれた
あの白衣の人たちに対して一緒になって愚痴ってくれたことが凄く嬉しくて
いつの間にか私の心のもやもやは晴れて、気分がスッキリしていた


穂乃果(じゃあ、そろそろ帰ろうかな?)


そう思った直後、絵里ちゃんが思い出したように呟いた





絵里「そういえば、遂に音ノ木坂学園の取り壊しが決定したそうよ」
15: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:36:02.35 ID:1GrSHWgQ0.net
穂乃果「えっ…?」


私は一瞬、絵里ちゃんが何を言ったのか理解出来なかった
音ノ木坂学園を取り壊す? なんで?
ショックのあまり私は言葉が出ず、ただみんなの会話をじっと聞いていた


海未「そうですか……」

ことり「でも、仕方ないよね。校舎も崩れ始めてたし」

真姫「そうそう、危ないのに学生が面白がって入ってっちゃうのよね」

花陽‎「廃虚マニアの人たちが写真を撮りに来ることもあるそうです」

にこ「後はバカップルが肝試しに、とかね。フン、やりたいだけなら家でやってろってのよ!」

凛「にこちゃん、あんまり大声で恥ずかしいこと言わないで欲しいにゃー……」

希「にこっちの気持ち分かるよ。ウチだって母校をそんな風に使われたら嫌やもん」


なんで? どうしてみんなそうやって音ノ木坂の取り壊しを受け入れてるの?
私たち、音ノ木坂の廃校を阻止する為にあんなに頑張ったのに……


絵里「ねぇ、これからみんなで最後の音ノ木坂学園を一緒に見に行かない?」


絵里ちゃんのその言葉に私はハッと我を取り戻した
16: 名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/ (ワッチョイW c5bd-f0C+) 2015/11/08(日) 16:38:42.20 ID:1GrSHWgQ0.net
穂乃果「うんうん、行こ行こ! 私も音ノ木坂に何があったのかを確かめたいし……」


と、私が居酒屋のドアに手をかけたときに絵里ちゃんが言った


絵里「ふふ、焦り過ぎよ。まだ全員集まって無いじゃない?」


はっ? …と、私が絵里ちゃんの方を振り向いた瞬間
手をかけていた扉が勝手に開き、私の前に3人の女性が現れた


女たち「おまたせ~。ごめ~ん、みんな待った~?」


右から、酷く太った女性と如何にも遊んでそうな女性と眼鏡をかけた小柄な女性だった
全員、知らない顔だった





お わ り !
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