ことり(海未茶ん…)

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ことり-アイキャッチ13
1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:22:46.24 ID:prSNhnrI0.net
ことり(他人の家に一人で待たされると緊張しちゃうなぁ。しかも海未ちゃんの家だもん)

ことり(あぁ、なに話そう……二人きりだし、ふ、普段言えないこととか……?)

ことり(どうしよ、そわそわしちゃう。落ち着きない子みたいでヤだなぁ)

ことり(お茶でも飲んで待っててって言ってたけど、海未ちゃんなにしてるんだろ……遅いなぁ……)

ことり(も、もしかして海未ちゃん、裏で隠れてサプライズでも用意してるのかな? お花や指輪とか持ってきちゃう!? ひょっとしてジャンボチーズケーキ!?)

ことり(うわぁぁぁダメだよ、そんな大事なモノ突然貰っても心の準備が出来てないよ!)

ことり(……バカバカ! 意識しすぎ!)

ことり(緊張しておかしなことばかり考えちゃう。うぅ、こんなの変だよぅ)

ことり(落ち着かないと……お茶でも飲もっと)

ことり(…………これ……海未ちゃんが淹れてくれたお茶、なんだよね……)

ことり(……海未茶ん、だ……)

元スレ: ことり(海未茶ん…)

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4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:27:50.61 ID:prSNhnrI0.net
ことり(……私、なに考えてるのかな? 冷静になろ?)

ことり(そんな幼稚な言葉遊び、海未ちゃんに笑われちゃうよ)

ことり(…………)

ことり(一度思いついちゃうと頭から海未茶んが離れないよぅ!)

ことり(海未茶ん……手の中に、海未茶んの入った湯飲みがある……)

ことり(え、つまり、私今、海未茶んを飲もうとしてるってこと?)

ことり(海未ちゃんの名前が入ってるものを飲んじゃう、ってことなのかな……)

ことり(な、なんだか、へんな感じ)

ことり(……へんな感じじゃないよ! なんなの変な感じって!? こんな考えする方が変なんだから!)

ことり(あぁ、ダメだぁ、頭が上手く回らないぃぃ)

ことり(海未ちゃぁん……早く返ってきてぇ……このままじゃ待ってるだけで疲れちゃうよーう)
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:30:44.20 ID:prSNhnrI0.net
海未「ことり、待たせてしまってすみません」

ことり「ほゎぁぁンミチャンっ!? へ、平気だよ」

海未「招いておいて申し訳ないですが、もう少しだけ席を外していても大丈夫ですか?」

ことり「あ、うん。待ってるね」

海未「お茶請けしかありませんがくつろいでいてください。すぐに戻りますから」

ことり「はぁい」



ことり(…………もうちょっと一人かぁ)

ことり(でも、今の変なテンションの時に一緒にならないでよかったかも……海未茶ん、て……)

ことり(今日の私おかしい……変に意識しちゃって、考えがまとまらない)



ことり「ふぅ。……あーあ」

ことり「溜め息しか出ないや……」
7: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:34:10.04 ID:prSNhnrI0.net
ことり(別に……とっくの昔から海未ちゃんは特別な存在だったけど)

ことり(今までの特別は特別な友達ってことで、そんなに意識することもなかったのに)

ことり(……じゃあ今は、特別な、何?)

ことり(海未ちゃんのこと、色々考えるようになったのはいつからかな……高校に入ってから?)

ことり(海未ちゃんの弓道着姿が格好良くて……いつもと違う姿を見たら、改めて海未ちゃんのことがよぅく見えるようになって)

ことり(こんなに凛々しくて素敵な人がいつも側にいたんだって気付いて……)

ことり(そんな海未ちゃんともっともっと距離が近づいたのは、μ'sを始めてからかなぁ)

ことり(幼馴染みだけじゃなくて、もう一つ特別な繋がりができた)

ことり(スクールアイドルの仲間として……お互いに支え合う相手として……)

ことり(支え、合う……私、海未ちゃんを支えること、出来てる?)

ことり(いつも海未ちゃんに支えて貰ってるばかりな気がするなぁ……むむむ……)

ことり(あ、怒っちゃうのもダメ。こんな独りよがりな癇癪、海未ちゃんに向けちゃいけないもん)

ことり(お茶飲んで落ち着かないと。…………海未茶んを、飲んで……)

ことり(海未、茶ん……)



ことり「だから頭から離れてぇぇぇぇうわぁぁぁぁ!」
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:39:23.11 ID:prSNhnrI0.net
ことり「はぁ…………はぁ…………」



ことり(ど、どうしよ……一息付きたいけど、海未茶んがいつまで経っても頭の中から消えてくれないからお茶が飲めない……!)

ことり(ここはいっそ、一度飲み干して目に入らないようにして、気にならないようにすればいいんじゃ……)

ことり(よぅし……海未茶ん飲んじゃうぞっ)

ことり(海未茶ん……飲んじゃうんだから…………私、海未茶んのこと、飲んじゃう……)

ことり(…………ダメェ!)

ことり(う、海未ちゃんを飲むだなんて……なんだか……い、いけないことしちゃうみたいだよぅ)

ことり(あーもぅどうしよう!? このままじゃいつまで経っても手の中から海未茶んが消えないぃ!)

ことり(…………私の手の中に……海未茶んが、いるんだ……)

ことり(って違うよぉぉぉぉ! 手の中に海未ちゃんがいるわけないじゃん!)

ことり(……ホントに手の中に海未ちゃんが収まるなら、もっと色んなことが簡単だもん)

ことり(ああもぅ……ああ、もぅ……)
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:42:32.47 ID:prSNhnrI0.net
ことり(ど、どうしてこう、変に意識しちゃうかな)

ことり(……こんなの、意識させる海未ちゃんがいけないんだよ……!)

ことり(幼馴染みとか、仲間とか、そういうの抜きにしても隣の居心地が良すぎるんだもん)

ことり(いつもスマートで、スッキリしてて、他人思いで、付き合ってて煩わしさとか感じたことないもん)

ことり(それだけでも凄いことなのに、実は恥ずかしがりやとか、好きな事に一直線とか、ギャップだらけでいつも楽しませてくれちゃって)

ことり(そんなのズルイよ! 絶対好感度上がっちゃうじゃん!)

ことり(ただでさえ学校内で海未ちゃんの人気凄いのに、内面的な部分まで知ったら、誰だって意識しちゃう)

ことり(μ's内でも真面目な時おふざけの時区別無しに、いーっつも、みーんな、海未ちゃんの周りに行っちゃうし)

ことり(『海未、ここはこうでいい?』『海未ちゃん見てこれ凄いよっ!』『流石海未ね!』『海未ちゃんこういうところは面白いやんなー』)

ことり(みんな揃って、海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃん……)

ことり(海未ちゃんもみんなに優しいからいつも相手してあげるし)

ことり(その分、今までに比べて、私とお話する時間が減っちゃった気がする)

ことり(だから今日は家に呼んでくれたことが嬉しくて、凄い楽しみにしてたのに……)

ことり(相手してくれるの、海未ちゃんじゃなくて、海未茶んじゃんっ!)
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:44:30.35 ID:prSNhnrI0.net
ことり(……あれ、なんだか、よくわかんないモヤモヤが出てきたら急に冷めてきちゃった)

ことり(今なら海未茶んのこと変に意識しないで飲み干せるかも)

ことり「…………」

ことり「ごくごくごくごく…………ぷはっ!」

ことり(……どうだぁ!)

ことり(海未ちゃんなんてことりが一気飲みだよっ!)

ことり(そ、その気になったら、海未茶んなんて啜り尽くしちゃうんだから!)

ことり(…………)

ことり(……ああぁぁぁ…………絶対にそんなことないはずなのに……は、はしたないことしちゃった気がするよぅ……)

ことり(海未茶ん、飲んじゃった……飲んじゃったぁぁぁぁ!)
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:50:11.25 ID:prSNhnrI0.net
ことり(こんなとき自分の部屋なら枕に顔埋めてバッタンバッタンできるのにぃぃぃ他人様の部屋じゃ出来ないぃぃぃ!)

ことり(あぁっ枕ぁ! 私の枕どこぉ!?)

ことり(……あるわけないよ、ここ海未ちゃんの部屋だもん。あるのは海未ちゃんの枕だけだよ)

ことり(……あ)

ことり(あそこにあるの、海未ちゃんが毎日頭乗っけて寝てる、枕、なんだよね)

ことり(…………う、海未ちゃんの、枕…………海未ちゃん、の……)



海未「ことり」

ことり「おっひょぉぅ!?」

海未「? どうしました?」

ことり「ナッ、ナンデモナイノヨナンデモ!」
15: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:53:17.16 ID:prSNhnrI0.net
海未「予想以上に用事に時間を取られそうで、ことりの相手をするのはまだ難しいかもしれません」

ことり「あ……わかった、気にしないで。海未ちゃん色々と忙しいもんね」

海未「せっかくことりに来ていただいたというのに、家の事情で相手が出来ないとは……」

ことり「いいのっ。私、海未ちゃんに変に気を遣われたくないの。だから待たせて悪いなぁとか思ったら嫌だよ?」

海未「……すみません、ありがとうございます」

ことり「いつまでも待ってるから、急がないでね」

海未「はい……あ、お茶、無くなってますね」

ことり「えっ。そ、そうだね。強敵だったよ」

海未「? せめてお茶くらい淹れてきます」

ことり「!? あー、うん、それは別に、」

海未「少しだけ待っていてくださいね」

ことり「あー…………」



ことり(せ、せっかく倒したのに、再戦のゴング鳴っちゃうぅ!)
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 22:55:39.75 ID:prSNhnrI0.net
ことり(はぁ……さっきは勢いで海未茶ん撃退できたのに、また対面するなんて)

ことり(海未茶ん、もう一度飲まないと……)

ことり(……私、もう海未茶んのこと、飲んじゃったんだ……)

ことり(い、今、お腹のこの辺りに、海未茶ん溜まりが出来てるの?)

ことり(胃の中からゆっくりと、海未茶んが、体中に浸透していくのかな……)



ことり「だから違う違う違うぅぅ! 何なの海未茶ん溜まりって!? もうわかんないっ! バーカバーカ!」

海未「呼びましたか?」

ことり「ひょぉぉぉ海未ちゃん!? 早いお戻りデスネ!?」

海未「ご、ごめんなさい、今私のことを馬鹿と……そうですよね、こんなに待たせてしまって……」

ことり「ちっ違うよ!? 今のは海未ちゃんのことじゃないの!」

海未「そうですか……? ならよかったのですが……」

ことり「あっ二杯目の海未茶んありがとっ! まだ用終わってないんだよね、ほら行って行って!」

海未「あ、はい、では行ってきます…………ん? 二杯目の海未ちゃん……?」
17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:04:42.48 ID:prSNhnrI0.net
ことり(…………あ、危なかったぁ……)

ことり(もうちょっとで変なこと考えてるのバレちゃってたよぅ)

ことり(もう、ホントダメなテンションだなぁ……こんなにおかしくなっちゃうの、どうしてぇ?)

ことり(こんな気持ちのまま、もう一度海未茶ん飲まないといけないんだ……)

ことり(う……淹れたてで、湯気が立ってる、海未茶ん……)

ことり(湯飲みを持つだけで手が熱い……体が火照っちゃう……汗かいてきちゃった……)

ことり(ただの飲み物なのに海未ちゃん本人前にしてるみたいで緊張しちゃうぅぅぅ!)

ことり(ヤダ……さっき飲んだ一杯目の海未茶んをお腹の奥から感じるのに)

ことり(目の前で二杯目の海未茶んが追撃態勢で待ち構えてるよぅ)

ことり(体の内外から挟み撃ちだなんて! そんなのダメェ!)

ことり(……………………何がダメなんだろ)

ことり(ふと冷静になると、本気でバカなこと考えちゃってる現実に直面して……うわぁ……)

ことり(あ……これがたまにみんなが言ってる、死にたいって気分なのかな……)
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:07:13.00 ID:prSNhnrI0.net
ことり(…………よぅし! えいっ!)


ことり「んっ……あつっ!」


ことり(が、頑張って飲もうとしたけど、まだちょっと熱かった……)

ことり(でも、口から入った少量の海未茶んが、またさっきみたいに、じんわりと私の体温を上げながら、体内を下の方に下の方にって……)

ことり(……ひょっ、表現がなんだかハレンチですっ!)

ことり(何でこんな風に実況しちゃうの……きっと海未茶んからもいけませんことりって怒られちゃうよ!)

ことり(……私の体の中で海未茶んがいけませんって言ったら、私の口から海未茶んの声が出るのかな?)

ことり(こ、こんな感じ……?)


ことり「イ、イケマセンッ! イケマセンヨ、コトリッ!(低音)」


ことり(似てない……)

ことり(私は結構モノマネされるのに、海未ちゃんの声真似は難しいよぅ……どうしてぇ?)
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:09:53.48 ID:prSNhnrI0.net
ことり(……ふう。ちょっとずつ海未茶ん飲める温度になってきたかも)

ことり(時間が経って海未茶んが冷めてきたのかな)

ことり(海未茶んが、冷める……も、もしかして、海未ちゃんが私に対する熱が冷める、みたいな……?)

ことり(ち、違うよ! 私に合わせて温度下げてくれただけだもん! 海未ちゃんはそういう人だもん!)

ことり(…………もーう何の話なの!? イミワカンナイよっ!)

ことり(あぁ……もういいや、海未茶ん飲んで落ち着こ……)

ことり(……ん)

ことり(な、なんだか、海未茶ん飲む度に……お、お腹の下の方がムズムズしちゃう)

ことり(ヤダ、海未茶ん飲んだら、この辺りが反応しちゃうとか……イヤァ///)

ことり(……うん、緊張とお茶飲んだのが合わさって、おトイレ行きたくなっただけだからね?)

ことり(う、うわ、もうちょっとで一線超えちゃいそうな想像しちゃうところだった……)

ことり(おトイレ借りないと……おトイレ行って…………え、そしたら飲んだ海未茶んが出てきちゃうってこと?)



ことり「そんなわけないでしょぉぉぉぉ私のバカァァァァ!」

ことり「はぁっ…………はぁっ…………」

ことり「……虚しい……おトイレ行こ……」
20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:14:58.59 ID:prSNhnrI0.net
ことり(……おトイレ行ってきたけど、海未ちゃんはまだ帰ってきてないみたい)

ことり(もう少し待っていれば……あれ?)

ことり(飲み干したはずの海未茶んがまた注がれてる……お茶請けの種類も増えてる?)

ことり(もしかして、トイレ言ってる間に海未ちゃん戻ってきてたのかな)

ことり(擦れ違いかぁ……残念……)

ことり(ううん、仕方ないよね。海未ちゃん忙しいんだもん。こうやって様子見に来てくれるだけ有り難いって思わないと)

ことり(きっと今だって、お家のことを頑張ってるんだろうなぁ)

ことり(なのに私は、一人で変な考えして悶えてばかりで……)

ことり(あーあ……情けない……)

ことり(こんな私……海未ちゃんの側にいる資格……あるのかな)
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:20:59.26 ID:prSNhnrI0.net
ことり(私、いつも海未ちゃんに気を遣ってばかりな気がする)

ことり(さっきも私を待たせないようにって、余計な気を遣わせちゃうところだったよ)

ことり(でもさっきは、私は待ってるからって、急がないでいいよって言えたもんね)

ことり(海未ちゃんの重荷になりたくないもん。海未ちゃんは海未ちゃんで頑張ってるんだから)

ことり(せめて私は海未ちゃんの負担にならないよう見守っていたい)

ことり(それが、私ができる、せめてものこと……)

ことり(…………)

ことり(…………良い子ちゃんぶっちゃって)

ことり(そんな風に着飾って……ホントはもっと構って欲しいくせに……)

ことり(ちょっとでも綺麗な姿見せたいからって、自己満足で解決しちゃって)

ことり(何もしてないのに、ただ願望を我慢してるだけで、海未ちゃんの為に何かしてあげてる気分になってる)

ことり(……でも…………色々忙しい海未ちゃんに、もっと私の相手してとか……言えないもん……)

ことり(せめて、待つことくらいしか、私には……)
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:22:24.67 ID:prSNhnrI0.net
ことり(……おしまいっ! 後ろ向きなのおしまい! 暗いのはダメ!)

ことり(もし今海未ちゃん戻ってきたら、待たせたせいで落ち込んでるって思わせちゃう!)

ことり(もう少しだけ待ってたら海未ちゃんは私だけを相手してくれるんだから!)

ことり(それまでは海未ちゃんが淹れてくれた三杯目の海未茶んにお相手してもらいます!)

ことり(こうなったら変な考えだってバタバタするのやめよっと)

ことり(全部割り切って、本当の海未ちゃんみたいに海未茶んのこと思っちゃうもん)

ことり(ああ、海未茶んだぁ……透き通って、温かい、心落ち着く海未茶んがここにいるよぅ)

ことり(これが全部、私のものなんだぁ……海未茶ぁん……)

ことり(改めて、海未茶ん、いただきます!)

ことり(…………あぁ、海未茶ん、美味しっ♪)

ことり(……)

ことり(…………)

ことり(………………流石に、『海未ちゃん美味しい』はアウトじゃない?)



ことり「そうじゃないのぉぉぉぉぉぉいやぁぁぁぁぁぁ!」
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:26:44.68 ID:prSNhnrI0.net
ことり(な、なに考えても墓穴掘っちゃう気がするよぅ)

ことり(もうヤダっ! なんでただの飲み物でこんなに頭の中ぐるんぐるんしなくちゃいけないの!?)

ことり(あーあーあー嫌い! 海未ちゃんなんて大っ嫌い!)

ことり(…………違う。嫌いなのは海未茶んのことで海未ちゃんのことは嫌いじゃないから!)

ことり(あ、でも……海未茶んも海未ちゃんがせっかく淹れてくれたんだから嫌いじゃないっ!)

ことり(……じゃあ私は何を嫌いになってこのモヤモヤをぶつければいいのー!?)



ことり「あぁぁ…………あああぁぁぁぁぁぁ」



ことり(…………疲れちゃった)

ことり(ほんっと、おかしな私……なんで、こんなに、よくわからないんだろ)

ことり(……きっと、海未ちゃんの部屋で一人きりで)

ことり(いつも以上に海未ちゃんのこと、意識しちゃうから……)
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:34:15.57 ID:prSNhnrI0.net
ことり(どうしてこんなに海未ちゃんのこと気になっちゃうんだろ?)

ことり(優しくしてくれるから?)


――『ことり、よろしければどうぞ』


ことり(私のこと気にしてくれるから?)


――『衣装作りお疲れさまです。ことりのお陰で今回も素敵な格好をすることができます』


ことり(変なところで可愛いから?)


――『ことりっ! この写真の山は以前私たちが行ったところですよね!? やはり名山だったんです!』


ことり(そうかと思えばやっぱり格好良いから?)


――『問題は私が対処しますから。ことりは安心してください』


ことり(どれもこれもなんてことない、普通のことなんだけどなぁ)

ことり(普通のこと……普通の、海未ちゃん……)
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:36:25.42 ID:prSNhnrI0.net
ことり(…………あー……)



海未『ことり』



ことり(……………………うん)

ことり(全部、だぁ…………)

ことり(ぜーんぶ……海未ちゃんのことなら全部、気になっちゃう……意識しちゃう……)

ことり(もう、私、海未ちゃんのことなら何だって……)

ことり(そうだよね。だって、一杯のお茶にまで意識しちゃうんだもん)



ことり「……うふふっ。変なの」

ことり「海未茶ん、だって……バカだなぁ……海未茶ん、なんて……」

ことり「ね、海未ちゃん」

ことり「……いただきます」

ことり「…………」

ことり「……ごちそうさまでした」
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:41:19.59 ID:prSNhnrI0.net
海未「……ことり?」

ことり「…………ん……」

海未「大変長らくお待たせしました。ようやく解放されました」

ことり「んー……」

海未「もしかして寝てましたか?」

ことり「……んんー……」

海未「すみません、待たせすぎましたよね……」

ことり「……あー、本物の海未ちゃんだぁ」

海未「本物?」

ことり「うふふ……おかえりなさい」

海未「……はい。ただ今戻りました」
29: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:42:49.92 ID:prSNhnrI0.net
海未「新しいお茶とお茶請けを持ってきました」

ことり「んんー……ありがと」

海未「まだ眠そうですね」

ことり「そうかな……?」

海未「なんでしたら、もう少し寝ていてもいいんですよ」

ことり「……んー……海未ちゃん来てくれたから、起きる……」

海未「そうですか? 起きるてくれるなら私は嬉しいのですが。無理はしないでくださいね」

ことり「どうして海未ちゃんが嬉しいのー?」

海未「いえ……せっかくことりと一緒ですから」

ことり「……んー?」

海未「久しぶりに二人でいますし、起きて相手をして貰えるのなら、その、やはり嬉しいと言いますか……そういうわけでして……」

ことり「……ん?」
30: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:47:09.95 ID:prSNhnrI0.net
ことり「そう言えば海未ちゃん、どうして今日は家に呼んでくれたの?」

海未「正直、これといった理由は無かったのですが……最近二人でいることがほぼありませんよね」

ことり「そうだね。みんなで一緒にいるから、毎日大勢で賑やかな感じ」

海未「無論そうした日々も楽しいのですけど、これまではもう少しゆっくりできた気がします」

ことり「うん……そうだね」

海未「特にことりと二人でゆっくりする時間というものが不足していると、そう感じまして」

ことり「……ふ、うん……?」

海未「すみません、よくわからないことを言って。まあ、別に、改めてことりとの時間を作るようなこともないとは思うのですが……」

ことり「……え、っと……わ、私と一緒にいるために、呼んでくれたの?」

海未「えー、言い換えるなら、そうなります……?」

ことり「…………そっかぁ…………そっかそっかー」

海未「……あの、すみません、私そんなに変な事言いました?」

ことり「んーん。全然」

海未「ですがその割に、ことりに笑われている気がするのですが……」

ことり「……これは、笑ってるんじゃないのっ。…………うふふふっ」
31: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:49:25.04 ID:prSNhnrI0.net
ことり「海未ちゃん! お願いがあります!」

海未「はっはい! ことりを待たせてしまった分、何でもお願いを聞きます!」

ことり「お茶淹れてください!」

海未「……? はあ……わかりました」

ことり「んふふー……四杯目の海未茶ん……♪」

海未「四杯目の私……? ああ、私が淹れたお茶、ということですね」

ことり「そうそう。海未ちゃんも一緒に、海未茶ん飲もっ!」

海未「ええ。では、いただきます」

ことり「…………」

海未「…………」

ことり「ふぅ……」

海未「お茶は良いですね……落ち着きます……」

ことり「うん……まったりしちゃう……海未茶んパワーだねぇ……」

海未「私……? え、ええまあ、そうです……か?」
32: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/23(月) 23:58:45.58 ID:prSNhnrI0.net
海未「さて、なにをしましょうか」

ことり「こうしてゆっくり海未茶ん飲んでるだけでもいいよ?」

海未「ことりが退屈でないのなら構いませんが」

ことり「海未ちゃんと二人でまったりできる時間が欲しかったんだもん」

海未「そうですか。私が求めていたものと同じですね」

ことり「そうだよぉ。おんなじ風に思ってたんだよぉ……」



ことり(そう……おんなじ)

ことり(海未ちゃんも私と同じで、こういう時間がもっと欲しいって思ってくれてたんだ……私と同じように……)

ことり(あ、でも、海未茶んみたいな変な考えしちゃうことまでは同じじゃないよね。うふふっ)

ことり(……もしかして、海未ちゃんもこういうこと考えてたり?)

ことり(だったらどうしよ……おっかしぃ……うふふふっ)
33: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/24(火) 00:01:22.08 ID:kblw7xHn0.net
海未「落ち着くと微睡んでしまいますね」

ことり「うん……あっ、そうだ。海未ちゃんに話したいことがあるの」

海未「私にですか? ああ、そういえば私もことりに話しておきたいことがありました」

ことり「ホント? なんだろ、楽しみだなっ」

海未「どちらから話しましょう。ことりからですか? それとも私から?」

ことり「あ、急いじゃダメ。せっかくの時間なんだもん、もっとゆっくり過ごそう?」

海未「そうですね。ではお茶を一杯」

ことり「…………はぁー」

海未「…………ふぅ」

ことり「まったりだねぇ」

海未「そうですね。贅沢で、幸せな時間です」

ことり「うん……幸せな時間……」



ことり(海未ちゃんと二人、海未茶んを飲みながら過ごす、お互いに求めていた大切な時間……)

ことり(私……幸せっ)



おわり
34: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ (ワッチョイ 7c85-hk4e) 2015/11/24(火) 00:02:05.33 ID:kblw7xHn0.net
終了です
読んでいただけた方ありがとうございました
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