にこ「にこりじDaily」

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にこ-アイキャッチ27
1: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 15:59:12.54 ID:APu0Za03.net
放課後、理事長室


トントン。はぁい。

返事を聞いて、扉を開ける。


にこ「すみません、遅くなりました」

理事長「練習、お疲れ様♪」


待ってましたと笑う理事長。


にこ「………あはは」


ここに通い始めて1ヶ月、この人には未だに慣れない…!

元スレ: にこ「にこりじDaily」

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3: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:01:36.46 ID:APu0Za03.net
理事長「くつろいでて、今コーヒー淹れてくるから」


パタパタとスリッパを鳴らして、理事長は隣の部屋に移動した。

にこは備え付けの真っ黒いソファに、ぽふっとお尻を落とす。


にこ「はふぅ…」


ちりちりと、頬が熱くなる。

部屋の窓はすっかり曇っていて、外の雪もよく見えなかった。
5: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:08:09.63 ID:APu0Za03.net
練習疲れで体が重い。


今日はダンス練習だったから、明日は歌の練習ね。

あ、この前発売した人気アイドルの新曲、まだ聞いてないや。


天井を見上げながらそんなことを考えて、目を閉じた。


どうしてにこは、この部屋に通うようになったんだろう。

どうしてにこは、理事長のお世話になっているんだろう。


この一年間は、本当に本当に、いろんな事があったの。
7: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:42:14.12 ID:APu0Za03.net
───────

─────

───



「────さん、矢澤さんっ」

にこ「………」

理事長「あ、起きたわね」


肩の揺れを感じて、にこは目を覚ました。


にこ「……あ」

理事長「練習で疲れてたのよね。
    コーヒーが冷めてしまったから、淹れ直したところなの」


いっけない。つい眠ってしまった。

首をプルプル振って、眠気を飛ばす。

目の前のガラステーブルには、湯気の立つコーヒーが置いてあった。
8: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:44:31.78 ID:APu0Za03.net
ちらりと見た壁掛け時計は、げっ!

なな、なんと6時を回っていたの!


にこ「さ、30分も寝てたんだ…」

理事長「砂糖とミルクは、好きに入れてね。
     あ、何なら…そうね、あと1時間くらいなら、まだ寝ていても構わないから」


自分の机に座った理事長は、手元の資料に目を配りながら喋ってる。

器用だなぁ、なんてそれをぼーっと眺めて………………


って、感心してる場合じゃない!

にこは急いでコーヒーを飲み干して(にがーい!)、立ち上がった。
9: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:50:20.56 ID:APu0Za03.net
にこ「すみません!じゃあ私はこ、これで!」

理事長「え、もう帰るの?」

にこ「その、妹たちの夜ご飯つくらなきゃいけないので!
    失礼します!」


にこは学生鞄を取って、マフラーを首にぐるぐる巻いて、早足に理事長室を出た。

廊下はもう真っ暗で、ちょっぴり怖い。

窓がガタガタと揺れてる。


にこ「はぁ~」


握った手に息を吐いて、身を震わせる。


にこ「寒い…」
11: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 17:05:28.53 ID:APu0Za03.net
そして帰宅後、とはならず……



にこ「うわ…やばい」


昇降口に着いたにこは、玄関扉の向こうを見て絶望!

何と、さっき見たときより一層激しくなった雪が、ごうごうと舞っていたの…!


にこ「ど、どうしよぉ~…」


ポケットの携帯を取り出して見ると、圏外。

ああ、うう~…!どうしよう。

こころたち、お腹空かせてるよね…

数分、昇降口でウロウロした後。


結局、にこは理事長室に戻ることに……
12: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 17:10:01.32 ID:APu0Za03.net
───────




理事長「あ、ちょうど良かった。今追いかけようと思ったの」


にこの顔を見た理事長は立ち上がって、言った。


理事長「警報が出たの。矢澤さんを止めに行こうと思って」

にこ「警報?」

理事長「東京にも、こんなに雪が降るのねぇ…」

にこ「え、いや…ちょ、ちょっとそれって…!」

理事長「今日はもう、家に帰れないかも」


えぇー!?ガーン!

ど、どうしよ~!?
14: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 17:41:17.70 ID:APu0Za03.net
───────



小さな三和土で靴を脱ぎ、にこは畳敷きの部屋に入った。


にこ「………」


冷蔵庫と、ちゃぶ台、テレビ。小さな流し台だけがあるこじんまりとした部屋。

ここは、理事長室の横にある仮眠室。


理事長「今日はここで、寝てもらうことになるけど、良いかしら?」

にこ「あ、はい…」

理事長「ごめんなさいね、こんなことになって」
17: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 20:43:05.88 ID:APu0Za03.net
にこ「いえ。家族にも電話して貰いましたし、こ、こちらこそ何から何まで…!」


ああーん!にこってば、敬語使い慣れない!


理事長「こんなおばさんと夜を過ごすなんて、嫌じゃないかしら…」

にこ「いえ全然!それに理事長って、とーっても若くて綺麗だと思いますし!」


ん? 何か、今の理事長の言葉、ひっかかる言い方だったような…?


理事長「ありがとう♪」


ま、いっか!
19: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 20:56:37.69 ID:APu0Za03.net
───────


テレビ「~♪」

理事長「あ、いけない」


しばらく二人でテレビなんか見てたにこ達。

理事長が立ち上がったかと思うと、コートを羽織った。


にこ「どこ行くんですか?」

理事長「そろそろ見回りの時間だったわ。
     危ない危ない」

にこ「え、にこも行っていいですか?」

理事長「?」


なぜ、って感じに理事長が首を傾げる。

だって、一人は寂しいの。


理事長「いいけど、外はとっても寒いわよ?」

にこ「はい、すぐ準備します!」
20: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 21:17:47.37 ID:APu0Za03.net
     





音ノ木坂学院はとても歴史のある学校なの。

にこが生まれるずっとずっと前からあって、きっと理事長が生まれる前からも。


にこ「ねぇ、理事長」

理事長「なぁに? 矢澤さん」


にこは理事長と肩を並べて、廊下を歩く。

真っ暗で非日常的な雰囲気の校舎。

けど隣に理事長がいると安心できるのは、何でかな。


にこ「理事長は、この学院をどれくらい好きですか?」

理事長「え? ふふふ♪ なぁに、その質問?」

にこ「な、何となく…ふと気になって」
22: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 21:32:28.20 ID:APu0Za03.net
理事長は、そうねぇ…、と微笑んで、自動販売機の前で立ち止まる。


理事長「体、冷えてないかしら?
     温かい飲み物でも飲みましょう」


どれがいい?と尋ねられたので、にこはホットのいちごミルクを指差す。


にこ「ありがとうございます」

理事長「どういたしまして♪」


理事長はブラックのコーヒーをポチリ。

わぁ…、やっぱり理事長って大人~!

にこも、コーヒーを美味しく飲めるようになりたいなぁ…

紙パックにストローを刺して、いちごミルクを飲む。


う~ん……

やっぱりにこは、甘いのでいいかも
23: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 22:18:22.05 ID:APu0Za03.net
理事長「矢澤さんはこの学院、どれくらい好きなのかしら」

にこ「ん…」


コクリといちごミルクを一口飲む。


にこ「…………」

理事長「嫌い?」

にこ「い、いえ……違います」


ただ、何て言っていいか分からないだけなの……


音ノ木に入って、にこはずっと夢見てたアイドルになれた……


だから、それだけでにこはこの学校が好き。


けど………
24: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 22:30:40.01 ID:APu0Za03.net
理事長「私は、この学校が大好きよ」

にこ「………」チュー

理事長「できれば、生徒全員……ううん、この町のみなさんに愛される学院にしたいと思ってるわ」

にこ「………」チュー


真剣に語る理事長の横顔を、いちごミルクを飲みながら見つめる。

綺麗で、優しくて、大人っぽい。


まるで幼い頃テレビで見た、アイドルのよう………


理事長「行きましょうか」

にこ「………はっ!」


我に返ると、あ、あれ…顔が熱い?

も、もしかしてにこ、理事長に見惚れちゃってたの~!?


空になった紙パックを自動販売機の横のゴミ箱に入れて、にこは理事長の後を追った。
27: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 22:46:15.06 ID:APu0Za03.net
夜の校舎を歩きながら、にこと理事長は色んな話をした。


理事長「矢澤さんは、進路はどのように考えてるのかしら」

にこ「えーっと、あ…アー……」


何となく恥ずかしくて、言葉が途切れる。

そういえば、両親以外の大人に言うのは初めてだっけ。


にこ「あ、アイドルです!」

理事長「そう、なの……」


理事長は何かを考えるように、一瞬目を閉じて、


理事長「矢澤さんくらい可愛かったら、きっと大人気間違いなしね♪」


キュートな顔で、ウインクをした。
28: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 23:00:03.59 ID:APu0Za03.net
理事長「あ」

にこ「え?」

理事長「雪が少し、ましになってるみたい」


途中、窓の外を見て理事長が呟いた。


にこ「ほんと、ですね…」


いつの間にか、ごうごうと窓を揺らしていた風は止んでいて、灰色の空が見えていた。

雪に反射した光が、理事長の横顔をぼんやり灯す。


────ああ、本当に。理事長ってきれいね……


理事長「でもこれは、また直ぐに吹雪くかも」

にこ「あぅ…寒そう」

理事長「校舎の中でも十分に凍えそうなのに……
     この白銀の世界は一体、どれほど寒いのかしら」
30: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 23:50:48.71 ID:APu0Za03.net
それから校舎を二人で見て回って、


理事長「矢澤さん、そろそろ戻りましょうか」

にこ「え、あ………は、はい」


理事長は階段を上る。

にこは少しだけ、残念に思った。


もうちょっと、肩を並べて話したかったかも……なんてね。


理事長「帰ったらお夕飯を食べましょ。
    インスタントのおうどんだけど」

にこ「あ、はい!ありがとうございます」

理事長「それじゃ、早く戻りましょ。寒い寒い!」


パタパタとスリッパを鳴らして、理事長が小走りになる。

少しお茶目。

家では、こんな感じなのかしら?
32: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:23:18.89 ID:lK9AN0cG.net
───────




理事長「それでは、手を合わせましょう。
     いただきます」

にこ「いただきます」


ずるずるー。インスタントのおうどんを啜る。

わかめとかもやしとかが加えられた、いかにもママさん!な感じのお手軽料理


にこ「美味しい~♪」

理事長「ふふ♪ ありがとう」
46: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 22:13:07.99 ID:lK9AN0cG.net
テレビ「ワッチャードゥーワッチャードゥー」

理事長「……ふふっ」

にこ「!」

理事長「ふふふ、可愛らしい♪」

にこ「~~っ!」

理事長「ね、矢澤さん」

にこ「え! あ…そそそうですね♪」

理事長「こ、この子の前髪…ぷふふ」

にこ「………」


お夕飯を食べながらテレビを見て、ときおり笑って。

独り言かと思ったらにこに話し掛けてきたり。


理事長は意外と、うちのママみたい。

どこにでもいる、普通の大人の女性って感じ。


テレビ「キャンナイドゥーアテーキベイビッ」

理事長「んふっ…♪」
47: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 22:38:25.47 ID:lK9AN0cG.net
にこ「ずるずるー」

理事長「もぐもぐ」

にこ「ごっくん」

理事長「はふぅ…」

にこ「ふー……美味しかったぁ~」

理事長「こんなお夕飯だったけど、満足してもらえたかしら」

にこ「は、はい!美味しかったです!」

理事長「それでは」

にこ「え?」

理事長「手を合わせましょう。ご馳走様でした」

にこ「あ、ご馳走様でした」
49: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 23:04:05.60 ID:lK9AN0cG.net
にこ「食器はにこが洗います!」


立ち上がろうとした理事長より早く、にこは2人分の食器を片した。


理事長「え? いいのよ、気を使わなくて」

にこ「いえっ、お世話になってるんで!」


手早く洗剤をスポンジにつけて、泡を立てる。


理事長「そ、そう…ごめんなさいね。ありがとう」


水でゆすいだ食器の汚れを、丁寧に落とす。

これがにこの女子力。


やっぱり、世話になりっぱなしだと申し訳ないもんね。
50: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 23:33:23.05 ID:lK9AN0cG.net
理事長「家事、慣れてるのね」

にこ「あ、はい。その……うちって母子家庭なんです。
    にこがママの代わりに家事してて…だから…」

理事長「お母さんの帰りは、いつも遅いの?」

にこ「え? ええ、はい」

理事長「たまに寂しそうな顔するのも、そのせいかしら?」

にこ「うぇっ!?」


皿が手から滑り落ちる。


にこ「わっ!あ、あぶっ!」


キャッチ!
52: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 23:50:27.89 ID:lK9AN0cG.net
にこ「にゃっ、な、なな…!」

理事長「ふふふ♡」

にこ「……べ、別ににこは寂しくないにこ!
    素敵なママや妹たちに囲まれてるだけで幸せにこー!」

理事長「幸せにこ?」

にこ「あ! な、何でもないです!」

理事長「私で良かったら、いつでも相談に乗るから♪」

にこ「あぅぅ……はい…」


いろいろ恥ずかしいにこぉ~!
58: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 00:30:49.98 ID:JJ/WBROO.net
───────


理事長「さぁて、じゃあそろそろシャワー浴びに行きましょうか」

にこ「えっ、シャワーなんてあるんですか」


予想外の言葉に、にこはぴょんと跳ねる。


理事長「職員用のがね。小さいものだけど」

にこ「わ~!」


びっくり!まさか学校でお風呂に入れるなんて!


理事長「それじゃあ、準備しましょうか」

にこ「はい!」
59: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 00:36:29.12 ID:JJ/WBROO.net
理事長「ん……」

にこ「あ、ここで脱いでいくんですね」

理事長「え?」


理事長にならって、にこもスカートを脱いだ。


理事長「そんなわけないでしょう…
     帰りの荷物を少なくしたいから、ストッキングだけ脱いだの」

にこ「えっ」

理事長「矢澤さんは、ここからシャワー室までどうやって移動するつもりだったの?」

にこ「……」


確かに。

にこはスカートを履いた。
60: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 00:43:59.67 ID:JJ/WBROO.net
───────

廊下



にこ「寒ぅっ!」

理事長「わっ、ホントに寒い!」


二人でパタパタとスリッパを鳴らして、深夜の校舎を行進。

外の雪はマシになってるかな?

どうだろう。

……うーん、いまいち、さっきと違いが分かんない。


理事長「て、手を繋ぎましょう」

にこ「ん?」


差し出される理事長の手。

細くて白くて、きれいな手。


少しだけ、震えてる?
63: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 00:52:44.38 ID:JJ/WBROO.net
にこ「寒いんですか?」

理事長「………………ちょっとだけ」

にこ「ストッキング、脱がない方が良かったんじゃないですか?」

理事長「い、いじわる言わないの…」


伏し目がちになって、照れる理事長。


にこ「それじゃあ………はい」


理事長の手をギュッと握って、にこは歩き出す。

寒い寒いわ、寒いとパタパタ震えて、パタパタスリッパを鳴らす理事長。

一ヶ月この人のところに通っているけど、こんな理事長初めて見たな。


理事長って、意外と天然なのね。
65: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 01:02:33.78 ID:JJ/WBROO.net
と、その時


「にっこにっこに~♪」

にこ「ひぃぃ!!!!」


校舎に響く、にこの絶叫!


理事長「やっ、え…なに!?」

にこ「び…びっくりした……びっくりした……」


にこはスカートのポケットに入れてた携帯を手に取る。


にこ「あ……メール」


にこが驚いた音の正体は、なんとメールの着信音!


にこ「な~んだ、ほっ」


ほっと胸を撫で下ろすにこ。


けど!


このすぐあとに、悲劇が待っていたの!
66: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 01:11:08.57 ID:JJ/WBROO.net
理事長「何だ、メールね。もう、びっくりさせないでよ…」

にこ「す、すみません…」

理事長「誰からなの?」

にこ「えーっと……」


ママ『こんばんは。

にこちゃんがいないと寂しい~!ってこころちゃんとここあちゃんが泣いてるので、ママ困ってます。

そっちは何事も無いかしら?

一人でも寝られる?

ママはそばにいられないけど、良い夜を過ごしてね。

ママより。』


にこ「………あ」

理事長「これって…」

にこ「わあぁぁぁああァァああ!!!!!!!!」
67: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 01:21:18.70 ID:JJ/WBROO.net
理事長「矢澤さん…まさかその歳でお母さんと一緒に寝て…」


にこ「ああアアァぁぁああぁぁあアアアアああァ!!!!
    休みだけ!!!!休みの日だけだからああああ!!!!!」


理事長「そ、そう……」

にこ「ワアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

理事長「ほ、ほら。大丈夫よ。落ち着いて」ギュッ

にこ「アアアああ、ァァあァ、ァ……あぅ…うう……」

理事長「よしよし。落ち着いてきた?」

にこ「………うん」

理事長「よしよし♪」

にこ「………」ギュッ
68: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 01:32:11.53 ID:JJ/WBROO.net
数分後


にこ「…………あ、あの理事長!」

理事長「ん?」ナーデナーデ

にこ「ももも、もう大丈夫、ですから…」

理事長「あら、そう?」


んふふ♪と笑う理事長。


理事長「……」


あ、今にこの顔見た。


あぁ…やっぱりまだ顔赤いかも…!


心臓がばくばく言ってるにこ~!
88: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:24:59.23 ID:DIvTZeWO.net
~~~~~~~
職員用更衣室



理事長「到着よ」

にこ「ほえ~」

理事長「さて入りましょうか」ヌギヌギ

にこ「え、にこも?」

理事長「ええ」

にこ「え?」

理事長「あ~寒いわね~」ヌギヌギ

にこ「うわ…」ジー


ブラのホックに外そうとしてる理事長の、前に飛び出たおっぱいが凄い。


理事長「どうしたの?」

にこ「あ、あ、いえ…なんでも」

理事長「そう」ヌギヌギ

にこ「…」ジー
89: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:26:47.37 ID:DIvTZeWO.net
理事長「あら? 矢澤さん、まだ脱いでなかったの?」

にこ「いやあの、やっぱりにこ一人で入っ…」

理事長「ほら、手伝ってあげるから早く脱ぎましょ」ガバッ

にこ「わっぷ…!」バンザーイ


全裸の理事長に服を掴まれる。

どんな状況よこれ!


にこ「セーター伸びる!ひ、一人で脱ぎますからぁ~!」ジタバタ

理事長「はいはい、足あげて~♪」

にこ「!?」


いつの間にかスカートも脱がされてる!?

にこアイドルなのに!

裸を見せるのはNGなのに~!
90: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:31:37.98 ID:DIvTZeWO.net
~~~~~
シャワー室


にこ「って、狭いんですけど~!」

理事長「あはは♪ なんだか娘と入ってるみたい♡」


わずか一畳ほどの、ほんとに狭いシャワー室!

理事長の肌がぷにぷに当たる!


理事長「矢澤さん、頭洗ってあげるわね」

にこ「え!? いや別に…!」

理事長「……抵抗したら、身体も洗っちゃうかも」

にこ「……………、はい」

理事長「♪」


頭を差し出すと、理事長は嬉しそうに笑ったにこ…
93: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:41:49.93 ID:DIvTZeWO.net
理事長「うふふのふ♡」ワシワシ

にこ「………んっ」

理事長「痒いところは無いかしら?」

にこ「にゃ……無いです」

理事長「~♪」ワシワシ

にこ「あぅぅぅぅ…」

理事長「ねぇ、矢澤さん」

にこ「…何ですか~」

理事長「矢澤さん、すっごく気持ち良さそうな顔してる♡」ワシワシ

にこ「……あぅ、えっと……はい」コクン

理事長「うふふのふ♡」ワシワシ
94: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:42:21.86 ID:DIvTZeWO.net
にこの頭を洗う、理事長の手の動きは確かに気持ちいい。

けど、何だか恥ずかしいにこ!
95: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:43:36.51 ID:DIvTZeWO.net
~~~~~
更衣室




にこ「はふぁ…」


それから。

恥ずかしかったので、のぼせたと言ってにこは先に上がった。

実際少しのぼせてるかも。


にこ「………」


シャワーの音が、聴こえる。


にこ「………ふふ、何だろう」


とっても、不思議な気分。今さらかしら。

一生徒のにこと、学院の理事長が一緒にお風呂だなんてね。

釣り合わないっていうか、馴染まないっていうか。

ほんと、何だろう。




にこ「……………」
96: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:45:16.98 ID:DIvTZeWO.net
そう、確か……


にこが理事長と、ここまで仲良く?なれたのは、アイドル研究部の件があってから。

もう思い出したくもないけど、一ヶ月前のこと。


理事長『泣いてるの?』


今日みたいに寒い日だった、と思う。


理事長『泣いてない? そう、ごめんなさい』


放課後、一人で帰ろうとしたにこに、理事長が話しかけてきたのが始まり。


理事長『あなたがどんな状況か私には分からないけれど、話くらいなら聞けるわ』


理事長は、今と変わらないその優しい声色でにこに言ったの。


理事長『遠慮しないで、私の可愛い生徒だもの。
    理事長室に来てくれたら、コーヒーくらいなら、出せるから』
97: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:46:25.88 ID:DIvTZeWO.net
理事長「矢澤さん? 大丈夫?」トントン

にこ「はっ!」

理事長「ふふ、ほんとにのぼせてたのね」


にこはキョロキョロと周りを見渡す。

ああ、そっか。

にこ、少しぼーっとしてた。


理事長「戻りましょうか」


理事長からシャンプーの香りが漂ってくる。

にこと同じシャンプーを使ったはずなのに、凄く癒される感じがするのは何でかな。

ママに抱きついたときと同じ。

大人の女性の、不思議な香り。


にこ「はいっ」


にこは理事長に手を引かれ、更衣室を後にした。
99: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 00:48:37.88 ID:DIvTZeWO.net
~~~~~~
廊下


にこ「寒いぃ~」

理事長「うぅ…はぁ~」


握りこぶしに息を吐く理事長は、パタパタとスリッパを鳴らして急ぎ足。

手を繋いでるにこも、自然と早足になる。


にこ「はぁ~………」


窓を見ると、廊下でもこんなに寒いのに、白く曇っていた。

今外に出たら、にこ死んじゃうかも!


理事長「ねぇ…矢澤さん。この風景を見てると、あの時を思い出さない?」

にこ「あの時?」

理事長「一ヶ月前。矢澤さんが、初めて理事長室に来たときのこと」


どきりと、胸が高鳴る。
101: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 21:26:16.64 ID:DIvTZeWO.net
にこ「そう、ですか…?」

理事長「ええ。あの時も、こんな感じに、シンとした感じで」


手に汗がジワリと浮かぶ。


理事長「寒くて」


肩がビクリと震える。


理事長「雪が降ってた」



───────ああ、そうだったっけ。


あの時も、こんな感じに雪が降ってたんだっけ。


嫌な思い出が、雪のように頭の中に浮かんでは消える。


一ヶ月前。


もうすぐ冬休みだって、クラスのみんなが浮き足立ってた、あの日。
102: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 21:29:13.52 ID:DIvTZeWO.net
~~~~~~~
一ヶ月前




その日も一番乗りに部室に着いたにこは、みんなを待っていたの。


この頃みんな、部室に来るの遅いよねって。

こうしてる間にも、他のアイドルは成長してるんだよって。


注意したばっかりなのに。


その日はいつにも増して、みんな来るのが遅かったの。


ガチャリ


にこ『おっそいにこー!』


ようやく来た二人の部員に、にこは怒ったような声をあげる。


『…………』

にこ『?』


二人の様子がおかしいなって、その時気付いた。

あれ?そういえば他の部員は?

鈍いにこは、本当に色々と、気がつくのが遅い。


おかしいよね。


ほんとは、もっと早くに気付くべきだったの。



『ごめんね、矢澤さん』

にこ『え?』
103: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 21:32:16.00 ID:DIvTZeWO.net
にこ『ごめん、って?』

『うちらも、その…色々考えることがあってさ』

『もう、付いていけないっていうか』


にこ『………』


どういうことだろう。


えっと……あれれ?


にこはそんな、言葉にもならないような呟きを、してたと思う。



『もう少しで冬休みだし、それが終わったら三学期が始まって、次は二年生になるし……』



要領の得ない言葉は、うまく理解出来ない。




『はっきり言うとね、もうついていけない』


『みんな、辞めたいって』




にこ『………………え?』
104: 名無しで叶える物語(豚)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 21:34:05.86 ID:DIvTZeWO.net
『早く行こうよ。こんなところ』


『うん。じゃあ…そういうことだから。ばいばい』


にこ『え、なに……?』



どういうこと?

辞めたいって?



にこ『待ってよ……』


『…………』


にこ『…っ!』



とても冷たい視線を向けられて、思わず怯む。


じわじわと、何かが胸に広がっていく。


さっき言われた言葉を、頭の中で反芻する。


『ま、頑張ってね』


にこ『………っ』



ああ、そっか。



本当にみんな、辞めちゃうんだ。
105: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 21:36:41.52 ID:DIvTZeWO.net
にこ『……ひっ』


目頭が熱くなる。


泣いちゃ駄目、泣いちゃ駄目。


こんなところで、泣いちゃいけない。



バタン。



部室の扉が閉まる。


にこしかいなくなった部室は、しんと静まり返っている。



『───────』



ふと、扉の向こう、廊下から声がした。


楽しそうな声。



にこ『……うぇ』



──────それが、さっきの二人と、部室に来なかった他の部員たちの声だと気付いた時、



にこ『うぇぇ…ひっく……グスッ……うぅぅぅ…!』



にこは涙を抑えることが出来なかった。



にこ『うぇぇぇん……うぇぇぇん……』



窓の外では、雪が降り始めてた。
106: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 21:59:29.25 ID:DIvTZeWO.net
~~~~~~
現在



理事長「どうしたの?」

にこ「え?」

理事長「………」

にこ「あ、すみません……またぼーっとしてて……って、うえっ!?」

理事長「少し、じっとしてて」

にこ「え、えと……」ドキドキ



にこの頬を、理事長のきれいな手が撫でる。



理事長「矢澤さん」

にこ「?」

理事長「あなた、泣きそうな顔してる」
107: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/13(火) 22:34:11.06 ID:DIvTZeWO.net
にこ「えっと…」

理事長「ごめんね」


理事長がにこを抱き締める。


にこが今、泣きそうな顔をしてたってホント……?


そっと、自分の目元に触れる。

冷たいけど、濡れてない。


理事長「無神経だったわね」


理事長の囁きが、どこか遠くに聞こえる。

にこは泣きそうな顔なんて、してないにこ。

だから、謝られても、にこは……


理事長「頼りないかもしれないけれど、これだけは覚えておいて」


いっそう強く抱き寄せられる。


理事長「あなたは、私の可愛い生徒。いつでも、大切に想ってる」


あれ、なんだ……


泣きそうな顔してるのは、理事長の方じゃない。
122: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:00:55.25 ID:8DB0f6aW.net
~~~~~~
理事長室



理事長「こ、コーヒーどうぞ」

にこ「あ、はい…アリガトウゴザイマス…」ゴクリ

理事長「………」

にこ「……あの」

理事長「っ!」ガタッ

理事長「どど、どうしたのっ?」

にこ「えと、さっきのこと、あんまり気にしないで下さい」

理事長「え。や、矢澤さん……でも」

にこ「にこ、昔のことはもう吹っ切れてるにこ。
   みんながいなきゃ出来ないこともあったし、
   悪いことばかりじゃ無かったから」

理事長「……」

にこ「それに、にこは一人でもアイドルやってくって決めたんです」

理事長「それは、つらいことじゃ無いの?」

にこ「……これからの高校生活、きっと一人きりで活動することになると思います。
   つらいこともあるかもしれません」

にこ「けど、それでも……にこはアイドルに全てを捧げたいんです」

にこ「それが、にこの夢だったから」
123: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:02:29.80 ID:8DB0f6aW.net
理事長「……」

にこ「出来れば、理事長には…」

理事長「ん?」

にこ「お、応援してほしい……です」

理事長「それは勿論、応援してるわ。
    当たり前じゃない♪」

にこ「……!」パアア

理事長「ところで、矢澤さんのファンっているのかしら」

にこ「え?」

理事長「矢澤さんもアイドルなんだし、ファンの一人や二人はいるのかしら?」


ぎ、ぎくっ!


にこ「こ、これから作ります!絶対!たぶん!お、おそらく…」

理事長「そう? ふふふ、大丈夫?」

にこ「は、はい!」

理事長「それなら、私が矢澤さんのファン一号になってもいいかしら」

にこ「……へ?」

理事長「あら、いけない?」

にこ「ぜ、全然!嬉しいにこ!」
124: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:03:46.63 ID:8DB0f6aW.net
理事長「えへへ♪ そう?嬉しい?♪」


あ、笑い方かわいい…!


にこ「は、はい!とっても!」

理事長「そっか。そう、うん。なら、これからも頑張ってね」

にこ「はい!」

理事長「矢澤さん、こっちに来て?」チョイョイ

にこ「へ? 何ですか?」トテトテ

理事長「よしよし♪」ナデナデ

にこ「うぇっ!?」

理事長「よしよし♪ がんばれがんばれ~♪」ナデナデ

にこ「え、え~? な、なんですか~?」グワングワン

理事長「私、頑張ってる女の子が大好きなの♡」ナデナデ


そ、それ頭撫でる理由になってないにこぉ~!!!!
126: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:15:20.58 ID:8DB0f6aW.net
~~~~~~
仮眠室



理事長「じゃあ、今日はもう寝ましょうか」

にこ「は~い♪ って、ストップ!」


なぜか一つしか敷かれてないお布団!

そこに入って手招きしてる理事長!


にこ「え!? 一緒に寝るんですか?」

理事長「ダメなの?」

にこ「だ、だめだめだめ~! アイドルにスキャンダルはNGにこぉ~!」

理事長「女同士じゃない」

にこ「そ、そうだけど……恥かしいですし……」

理事長「お布団あったかいわよ?」ニコニコ

にこ「うぅ……」


確かに、すっごく温かそう……


お布団じゃなくて……そう…理事長が…


パジャマに着替えた理事長の、柔らかそうな体が…!


とっても温かそうなの…!!!
127: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:16:48.76 ID:8DB0f6aW.net
抱きつきたい!

ママにぎゅってしてもらうときみたいに、きっと気持ち良い!

で、でも…!

さすがに恥かしいにこ…!


理事長「私と一緒に寝るの、嫌かしら…」ショボン

にこ「いっ…」


嫌じゃない!嫌じゃないんです~!


理事長「でも、お布団は一つしか無いし…」

にこ「…!」


そそそ、それなら仕方ないわよね!!!

理事長と一緒に寝るのが楽しみだってバレないように!

あくまで自然に!


理事長「それじゃあ、私は理事長室のソファで寝るわ」

にこ「えぇッ!?」ガーン!
128: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:19:51.05 ID:8DB0f6aW.net
理事長「じゃ、おやすみなさい」

にこ「ちょちょちょ!!!! 待って!引くの早い!」

理事長「えっ」

にこ「む~~~………!い、一緒に寝たいです…!」

理事長「えっ!」

にこ「一緒に寝させてください…っ」

理事長「あらあらあら、あら~」


うわ~~~!

言っちゃったにこぉ~!


理事長「それなら、早く寝ましょう。
    ふふ、ね?」


パタパタ。お布団の空いてるスペースを揺らす理事長。

にこは無言でそこに滑り込んだにこ!


理事長「もっと……ひっつきましょう?」ギュー

にこ「あぅ…」カアア


恥かしい恥かしい!

けど……!

ああ~…!

理事長の胸、柔らかいにこ~…!


にこ「ふわぁ…」
129: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:26:00.03 ID:8DB0f6aW.net
理事長「よしよし。ちゃんと眠れそう?」ナデナデ

にこ「うん……」ギュッ

理事長「クスクス。本当に娘みたい」

にこ「………そういえば、理事長にも子どもがいるんだよね?」

理事長「ん?」


理事長が、一瞬、可笑しそうに微笑む。

あ、やば。

にこ今、敬語じゃなかった?


にこ「前にそう言ってた」


でも、ま……いっか。

なんだか本当に、ママと喋ってる気がしてきたの。


理事長「ええ。あなたの一つ下よ。
    4月から、この学校に入るの」

にこ「ふぅん……そうなんだ」

理事長「そうだ。良かったら矢澤さんに、うちの娘を紹介しようかしら」

にこ「別にいい…」ムギュ
130: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:35:32.58 ID:8DB0f6aW.net
にこ「…………」

理事長「………」

にこ「……理事長」

理事長「なぁに? 矢澤さん」

にこ「理事長、あったかい」

理事長「……クス♪ 矢澤さんって、本当可愛いわね」

にこ「なっ…………………」

にこ「なにそれ……とつぜん」ドキドキ

理事長「ねぇ、矢澤さん。安心していいのよ」

にこ「へ?」

理事長「ずっと独りきりなんてことは無いの。あなたはまだ、一年生じゃない」

にこ「……」


さっき、にこが言ってたことを言ってるのね。


にこ「そうかな…」

理事長「そうなの。これから先、楽しいことはい~っぱいあるの。
    きっと信頼できる友だちができるし、
    一緒に笑いあえる友だちができるわ」

にこ「………」


うそ。そんなの、信じられっこない。
131: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/19(月) 23:42:10.29 ID:8DB0f6aW.net
にこ「でも……」

理事長「こんなに魅力的な女の子なんだもん。
    ねぇ、矢澤さん? 気付いてる?
    あなたって、とっても魅力的なの」

にこ「り、りじちょお~……」


もう、は、恥ずかしいったらぁ…

思わず理事長の胸に顔を埋める。

そういうの、にこってば言われ慣れて無いの。


にこ「でもぉ…」

理事長「なぁに? お顔を上げてくれなきゃ聞こえないわ」

にこ「でも…っ」


顔を上げると、予想以上に近い距離で見つめあってしまって、びっくり。

ああ、もう。ほんと……


にこ「うぁ……」ドキドキ


何で、こんなに高鳴るの…?
138: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 02:35:31.33 ID:mstCYDkx.net
理事長「でも、何?」

にこ「で……でも、友だちなんて出来ないかもしれない…
   ずっと独りきりかもしれない…!」

理事長「そんなの、誰にも分かりっこないじゃない」

にこ「理事長も、そうでしょ…?」

理事長「…………不安なのね、矢澤さん」

にこ「うん……」


諭すような理事長の声は、にこに安心を与えてくれる。

頭を撫でてくれるこの手は、すごく温かくて、大好きなの。


理事長「でも、本当に大丈夫。自信を持って。
    いつもの矢澤さんみたいにね。よしよし」

にこ「駄目だったときは、にこを支えてくれる?」

理事長「ええ」

にこ「にこの頭、撫でてくれる?」

理事長「もちろん」

にこ「たくさん、泣いていい?」

理事長「一緒に、泣いてあげる」


───────ああ、理事長って。


本当に本当に、温かいの。
140: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 02:44:41.36 ID:mstCYDkx.net
にこ「うぐ……ぐすっ……うぇ…」

理事長「よしよし」


何だか無性に悲しくなって、気持ちが溢れて止まらなかった。


声を押し殺して泣くにこの頭を、やっぱり理事長は撫でてくれる。


理事長「安心して、眠りなさい」


にこの頭に、ぼーっと理事長の言葉が入り込んでくる。


理事長「私はずっと、そばにいるから」


背中に回されてる手に力が加えられる。

にこも、胸の前に置いた手を理事長の背中に回す。


理事長「おやすみなさい」


ほとんど重なったような、二人の距離。

心はもっと近くに。


にこ「おやすみ……」


今日はとっても、良い夢が見られそう。
141: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 03:02:04.01 ID:mstCYDkx.net
───────
二年後



にこ「みたいなことが、昔あってね…」

ことり「へぇ~、お母さんとお泊まりかぁ。本当に本当だったんだぁ」

にこ「も、もういいかしら…」


ま、まさか理事長が二年前のこと、今更ことりに言うだなんて予想してなかったわ…!

恥ずかしいにこ~!


ことり「うん! ありがとうにこちゃん!
    あ、引き止めちゃったお詫びに、何かジュース奢るね!
    どれがいい?」

にこ「え? あぁ、それじゃ遠慮なく」


せっかくのご厚意なのでにこはホットのコーヒーを指差す。


ことり「了解です♪ にこちゃん、ブラック飲めるんだね。
    さすが三年生♪」

にこ「当然でしょー。
   にこは大人なんだから、ブラックくらい飲めて当然よ」


あの頃から。

理事長に憧れて、にこは頻繁にブラックコーヒーを飲むようになっていた。
142: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2015/01/20(火) 03:17:28.32 ID:mstCYDkx.net
ことり「あ、そうだ♡
    今度、にこちゃんの家にお泊まりに行ってもいいですか?」

にこ「ええ!? なんでよ?」

ことり「え、だってお母さんとだけお泊まりしてるのずるいなって…」

にこ「いや、それ全然関係ないじゃない…。
   びっくりするわ、あんた。何言ってんの」

ことり「……だめ?」

にこ「う……」

ことり「にこちゃん……おねがい!」

にこ「っ……はぁ。も~」


にこは、仕方ないわねぇ…って感じに。

思いっきり渋い顔をする。


にこ「あんたの家でなら、お泊まり会してもいいわよ」

ことり「ほんと!?
    にこちゃんともっとお近づきになれるなら、ことりどこでもいいよ♪
    えへへ♡ やったぁ~!」


ことりに表情を見られないようにしながら、コーヒーを一気飲み。

ああ!もう!我慢できない!

眉間にしわが寄っちゃう!

に、にがい~~~!!!!

やっぱりこの味、まだ慣れないよぉ~!!!!


ことり「じゃ、今度の土曜日でいい?」

にこ「ええ、了解」


この可愛い後輩と、素敵な理事長の待つお家に行く前に


にこ「た、楽しみにしてるわ!」


ブラックコーヒー、飲めるようにしとかなくっちゃ!



    お    わ    り
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