新入生:矢澤にこ「よ~し、スクールアイドルやるわよニコッ♪」【のぞにこえり】

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にこ-アイキャッチ15
1: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:02:50.02 ID:jof2LgEV.net
音ノ木坂女学院

にこ「う~ん、このにこにーも晴れて女子高生ニコッ♪」

にこ「ここは心機一転、やるっきゃないわよね!?」

希「にこっち?」

にこ「アイドルよ?アイドル!決まってんでしょ!?」

にこ「学費の都合でUTXこそ入れなかったけれど」

にこ「こんなんで諦めるにこにーじゃないわ」

にこ「見てなさい……
一年でアライズを追い抜いて見せる」

希「にこっちらしいね」

にこ「とりあえず……そうね」

にこ「まずは学校内で地盤を築かないとね」

にこ「希?あんたはどうすんの?」

希「私?」

希「私は……」

希「にこっちについて行くわ」

元スレ: 新入生:矢澤にこ「よ~し、スクールアイドルやるわよニコッ♪」【のぞにこえり】

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4: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:07:34.94 ID:jof2LgEV.net
生徒会室前

希「うぅ……」

希「ねぇ?にこっち」

希「本当に入るの?」

にこ「あったりまえでしょ?
何のために来たと思ってんのよ」

希「だけど……怒られないかなぁ」

希「いきなりアイドルやりたいなんて」

にこ「相変わらず臆病ねぇ」

にこ「こう言うのは、当たって砕けろ、でしょ?」

にこ「とにかく、逝くわよ?」

希「目付けられたらどうしよう……」

にこ「つべこべ言わないの!」
7: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:14:58.19 ID:jof2LgEV.net
生徒会室

(コンコン)

(ドゾー)

にこ「にっこにっこにー♪」

にこ「アナタのハートににっこにっこにーの
矢澤にこにこがぁ~」

にこ「今日はお願いに参りましたぁ」

にこ「ニコッ♪」

希(にこっち、それヤバイよぉ……)

にこ(オドオドしないっ!)

生徒会長「……」

生徒会長「あら、愉快な娘さんねぇ」

生徒会長「新入生?」

にこ「はいっ♪」

にこ「んでもってぇ~」

にこ「こちらがにこの中学時代からの親友」

にこ「東條希と言います」(肩ガシッ)

希「ふえぇ!?」

希「よ、よろしくお願いします……」

生徒会長「おしとやかそうな娘ね?」
10: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:20:44.31 ID:jof2LgEV.net
生徒会長「で?今日はどんなご用かしら?」

にこ「はいっ!私達」

にこ「スクールアイドルやりたいんです!」

にこ「つきましては、学校側の許可を頂きたいと思いまして」

生徒会長「……」

生徒会長「そうですか」

生徒会長「課外活動は原則自由ですし」

生徒会長「著しく公序良俗に反しない限り
問題ないと思いますが」

生徒会長「ねぇ、矢澤さん」

生徒会長「どうせなら、いっそのこと」

生徒会長「部活立ち上げる気はないかしら?」

にこ「ニコッ!?」

にこ「部活……ですか?」

生徒会長「そうよ」
11: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:25:08.26 ID:jof2LgEV.net
生徒会長「もしそうなれば、部室も練習場所も確保出来るし」

生徒会長「予算から部費も降りる……」

生徒会長「単独で動くより色々と融通が利くの」

生徒会長「無論、私達生徒会も
出来るだけ便宜を図ってあげられる」

生徒会長「決して強制ではなく、助言として提案させて頂きましたが」

生徒会長「どうかしら?」

にこ「……」
12: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:30:23.08 ID:jof2LgEV.net
にこ「分かりました」

にこ「その申し出、受けさせて頂きます」

生徒会長「快諾して頂いて嬉しいわ?」

生徒会長「ただし」

のぞにこ「ただし?」

生徒会長「部として正式に発足するには
最低でも5人メンバーがいなければならないの」

生徒会長「今のところ、矢澤さんと東條さんとで2人だから」

生徒会長「あと3人ね?」

生徒会長「もう勧誘活動は始まってるから」

生徒会長「今すぐでも新入生達にアピールして」

生徒会長「参加者を増やす事ね?」

にこ「なるほど……」

にこ「分かりました、やってみます」
13: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:35:58.13 ID:jof2LgEV.net
翌日 生徒会室

生徒会長「これは?」

にこ「講堂使用届です」

にこ「新入生歓迎会やりますよね?再来週に」

にこ「それにあわせて、ライブやりたいんです!」

生徒会長「……」

生徒会長「矢澤さん」

にこ「はいっ!」

生徒会長「我が校は、地域に密着した伝統校として
長い歴史を歩んで来ましたが」

生徒会長「少子化の影響でね……
年々生徒数が減少してるの」

生徒会長「特にUTX学園……あれが出来てからね?」

にこ「……」
14: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:39:48.03 ID:jof2LgEV.net
生徒会長「だから本来なら」

生徒会長「こちらからお願いするのが筋だったわね?」

生徒会長「あなた達のライブ……」

生徒会長「期待してるわ?」

生徒会長「新入生の心をつかむためにも
入学希望者達にアピールするためにも」

生徒会長「是非とも頑張って下さい」

生徒会長「30分間の講堂使用を許可します」

にこ「うわぁ……」

にこ「ありがとうございます!!」
15: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:44:52.00 ID:jof2LgEV.net
放課後

にこ「希!やるわよ!?」

にこ「ライブよ!?ライブ!私達の初ライブ!!」

にこ「新入生全員相手に!新歓ライブよ!?」

にこ「道は開けた……前途洋々!」

にこ「これは燃えて来たわ!?」

希「ふえぇ……」

希「本当にやるのぉ?」

にこ「あったりまえでしょ!?」

にこ「ここまで来て、何怖じ気づいてんの!?」

希「私の占いによれば……」

にこ「よれば!?」

希「あんまり良い結果に、ならないような気がぁ……」
16: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:48:12.02 ID:jof2LgEV.net
にこ「そんなのやってみなきゃ、わっかんないでしょ1?」

にこ「やる前から出来ないと決めつけて、結局やらない」

にこ「あんたの悪い癖よ!?」

希「う、うん……」

にこ「それじゃぁ、明日から」

にこ「練習始めるわよ!?」

希「でも……練習場所は?」

にこ「そうねぇ……」

にこ「それは何とか見繕うわ?」
17: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:55:44.68 ID:jof2LgEV.net
希「……」

希「もうっ、にこっち」

希「相変わらず強引なんだから」

希「でも、いつも快活で毅然としていて」

希「頼りがいがある」

希「本当、自分と言うモノを良く持ってる」

希「……」

希「私は、親の仕事の都合で転勤が相次ぎ」

希「各地の学校を転々してたよなぁ……」

希「行った先々でもろくに友達が出来ず」

希「仮に出来ても、親しくなったと思ったら」

希「また遠くへ引っ越し」

希「そんな環境が続く中」

希「いつしか誰とも深く付き合おうとはしなくなっていた……」

希「性格も内気で人見知りで消極的」

希「寂しさを紛らわすため、やたら占いに凝るようになって」

希「そんな生活が、つい半年前まで続いていた」

希「それが当然だと思っていた……」
18: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 02:59:02.18 ID:jof2LgEV.net
半年前 都内中学校

(ザワザワ)

先生「みんなー、良く聞け-」

先生「今日からこのクラスに入る事になった転校生だ」

希「……」

希「と、東條希と……言います」

先生「みんなー、分からない事とか教えてやれよー?」
19: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:05:52.71 ID:jof2LgEV.net
転校初日 休み時間

にこ「えー?にこの夢ぇ?」

にこ「決まってんでしょ?」

にこ「アイドルよ?アイドル!」

にこ「毎日オシャレな服が着れるのよ!?」

にこ「しかもお仕事で!」

にこ「こんな素敵な職業、そうはないでしょ!?」

希(うわぁ……あのおさげの娘)

希(すっごく可愛い)

希(しかも、あんなにちっさいのに)

希(自分より大きい娘達にビシバシ持論を語るなんて)

希(なんか……凄いなぁ)

希(このクラスの……リーダー格なのかしら)

希(仲良くなりたいけど)

希(私なんか、根暗だって思われたらどうしよう……)
20: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:10:29.88 ID:jof2LgEV.net
にこ(ギロッ)

希(ビクッ)

にこ(ジーッ)

希(どうしよう……ムッチャ見られてるぅ)

にこ「くっらいわねぇ」

希(い、言われたぁ……)

希(い、イジメられるのぉ?)

にこ(ズカズカ)

にこ「あんた、暗いのよ」

希「ふえぇ……」

希「ゴ、ゴメンナサイ……」

にこ「なーに謝ってんのよ?」
21: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:16:20.58 ID:jof2LgEV.net
にこ「あんったねぇ……勿体ないとは思わないの?」

希「えぇっ!?」

にこ「そんなに可愛くてスタイルも良いのに」

にこ「そんなどんよりしてちゃ、宝の持ち腐れでしょ!?」

にこ「それはアイドルへの冒涜……恥よ?」

希「あ、アイドルぅ?」

にこ「そう、アイドル」

希「でも、私は別に
テレビに出たいとかは……」

にこ「そんなんじゃない」

にこ「自分の周囲を励まし元気づけ」

にこ「笑顔にさせて明日も頑張るぞって力を与えられる」

にこ「そうするように努力する人は、みんなアイドルなのっ!」

希「は、はぁ……」
22: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:21:16.53 ID:jof2LgEV.net
希「……」

にこ「大体あんた、ムカつくのよ」

希「ふえぇ!?」

にこ(何だってそんなに胸が大きいのよ?)ヒソヒソ

にこ(少しわけなさいよ)

希「えぇーっ!?」

にこ「まぁ良いわ?
ここで会ったのも何かの縁」

にこ「今日からこのにこにーが」

にこ「あんたにみっちりアイドル魂叩き込んであげるから」

にこ「覚悟なさい!?」

希「えぇぇぇー!?」

にこ「ニコッ♪」

希(これから私、どうなっちゃうのぉ!?)
24: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:28:21.95 ID:jof2LgEV.net
希「それからにこっちのおかげで」

希「私はクラスになじみ、仲間も出来て」

希「ようやく普通の学園生活が送れる様になった」

希「そして、この髪型も……」

転入一月後

希「ねぇ、にこっち?」

希「私の髪型……三つ編みでしょ?」

にこ「そうね」

希「なんかダサい……かな」

にこ「……」

にこ「なんでそう思うのよ?」

希「……」

希「だってぇ……」

希「……」

にこ「あんたね、はっきりいいなさいよね?」

希「ゴメン……」

希「それでね?にこっちおさげでしょ?」

希「何かそれって」

希「カワイイ……」
25: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:32:36.21 ID:jof2LgEV.net
にこ「んまぁ~、アイドル志す者として」

にこ「このくらいのオシャレ
と~うぜんでしょ?」※まんざらでもない

希「……」

希「それでね?私、私……」

希「にこっちの髪型
良いなぁ~って思って」

にこ「ん?」

にこ「したいの?この髪型に」

にこ「おそろいにしたいの?希」

希「ダメ……かな」(ウルウル)

にこ(ドキッ)
26: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:37:48.91 ID:jof2LgEV.net
にこ「ったくぅ~、しょ~がないわねぇ~」

にこ「じぁあ後で、にこがヘアチェンジしたげるから」

希「本当に?」

希「本当に?希、にこっちとおそろいにして良いの!?」

にこ「ただし、約束」

にこ「この髪型は
いつでもさいっこ~の笑顔を見せられる娘だけにしか
認められないんだから」

にこ「アンタもチェンジしたら」

にこ「もっと笑顔を見せなきゃダメよー?」

にこ「出来る?」

希「うん、やってみる」

にこ「じゃ、早速放課後、あんたの家でね?」
27: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:42:43.96 ID:jof2LgEV.net
東條マンション

にこ「はい、出来たわよ?」

希「うわぁ……」(鏡台)

にこ「ん~、こうして見ると」

にこ「中々似合うわねぇ~」

にこ「んまぁ~、このにこにーの腕にかかれば」

にこ「ざっとこんなモノ……
うぁっ!?」

希「にこっち~ありがとう!」(抱きっ)

希「大好きだよっ!」(ギューッ)

にこ「それはどうも……ってイタタタタタ」

にこ「凄い力ね?アンタ……」
28: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:50:57.95 ID:jof2LgEV.net
希「だけど、その時にはもう、中学三年の二学期半ば」

希「別れの時はすぐそこに迫っていた……」

文化祭後 教室

希「……」

にこ「希-?あんた」

にこ「進路どうすんの?」

希「私?私は……」

希「にこっちと同じ高校に……」

にこ「あんったねぇ」

にこ「そんな安易な理由で将来決めてどうすんの?」

にこ「自分の人生なんだから、ちゃんと考えないと」

希「だってぇ……」

にこ「大体、にこがあんたと同じ所に行きたがるとは」

にこ「限らないでしょ?」

希「!」

希(ギリッ)

にこ「希?」

希「もういいっ!」

希「にこっちなんか知らないっ!」(タッタッタッタッ……)

にこ「はぁっ!?」

にこ「ち、ちょっとぉ!」
30: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 03:57:05.37 ID:jof2LgEV.net
女子トイレ

にこ「希?おーい、希?」

にこ「授業始まるわよ?」

希「イヤだ」

希「あっち行って」

にこ「あんったねぇ……」

にこ「何が気に入らないのよ……」

希「にこっちなんて大嫌い」

希「もう絶交するもん」

にこ「ったくもぅ~」

にこ「あんたも面倒臭いわねぇ……」

にこ「とにかく機嫌直しなさいよ」

希「イヤだもん」

希「ふんっ」

にこ「別に、あんたと同じ高校に行くのが嫌だなんて
言ってないでしょ?」

にこ「私はただ、自分の事なんだから
もっと真剣に考えろって……」

希「にこっち友達だと思ってたのに……」(ボソッ)

にこ「子供かい……」
31: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 04:06:31.31 ID:jof2LgEV.net
にこ「希?待ってなさい」

3分後

にこ「ほら、希?」

にこ「資料渡すから」

にこ「上から受け取りなさい」

希「?」

(バサッ)

希「これは……?」

にこ「音ノ木坂よ?」

にこ「ここなら近場で学費も安い」

にこ「にこの学力でも何とか行ける」

にこ「設備は古そうだけどね」

にこ「ここなら一緒に行ったげるわ?」

希「……」

希「UTXは?止めるの?」

にこ「高すぎるのよ、学費が」

にこ「にこの家計じゃちょっと無理なの」

希「……」

希「本当に良いの?」

希「希、本当に……
にこっちについて行って良いの?」

にこ「そうしたかったんでしょ?」

にこ「その代わり
こんなんじゃなかったなんて」

にこ「後で文句言っても知らないわよ?」
33: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 04:09:19.37 ID:jof2LgEV.net
希「……」

にこ「の、希?」

(バタンッ)

希「にこっちー、大好き!」

にこ「うあっ!?」

にこ「いきなり抱きつかないでよぉ~」


今夜はもう寝る
45: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 22:41:46.86 ID:86a08WMw.net
再開

翌日 音ノ木坂女学院

にこ「希?遂に見つけたわよ!」

希「にこっち?」

希「何を?」

にこ「練習場所よ?練習場所」

にこ「絶好の穴場があるのよ!」
46: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 22:48:44.98 ID:86a08WMw.net
屋上

にこ「どう?」

希「どう、って……」

にこ「たまたまドアノブいじってみたら」

にこ「これが開いたのよ!」

にこ「きっと、鍵が壊れてるのね」

にこ「この秘密を知ってるのは
多分、私とあんた2人だけ」

にこ「ここなら誰にも邪魔されず
思う存分練習に打ち込める」

にこ「うーんっ、これは運が向いてきたわね!?」

にこ「やっぱ、このにこにーの日頃の行いが」

にこ「良かったからに違いないわ?ニコッ♪」

希「……」

希「にこっち、ヤバいって」

希「万が一事故でも起きたら取り返しつかないし」

希「先生にバレたら大変な事に……」

にこ「ネガティブ思考禁止!」
47: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 22:52:56.52 ID:86a08WMw.net
にこ「借りるだけよ?新歓ライブまで」

にこ「それに、正式に部として認められたら」

にこ「ちゃんと部室も練習場所ももらえるわ?」

にこ「それじゃ、希?
さっそく始めるわよ」

希「始めるって……何を?」

にこ「にっこにっこにー」

にこ「はいっ!」

希「……」

希「にっこにっこ……にー」(小声)

にこ「声が小さい!」

希「ふえぇ!?」
48: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 22:59:39.05 ID:86a08WMw.net
二週間後 講堂

にこ「みっなさーん、こんにちはー!」

にこ「音ノ木坂アイドルグループのにこにーこと
矢澤にこでーす」

にこ「ニコッ♪」

にこ「そして、私の隣にいるのが」

希「……」

希「と、東條希……です」(小声)

にこ(あんったねぇ……
しっかししなさいよ)

希(そう言われても……
うぅ……)

にこ「私達アイドルグループは
新しい仲間を絶賛大募集中でーす」

にこ「私達の歌を聴いて少しでも興味を持った方は」

にこ「気軽に声をかけてね?」

にこ「ニコッ♪」

にこ「それじゃあ、早速始めます!」

にこ「聞いて下さい!」

のぞにこ「乙女式恋愛塾!!」
50: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:10:46.85 ID:86a08WMw.net
ライブ後

希「……」

希「ゴメン、にこっち」

希「私、あんまり上手く声出せなかった……」

希「練習ではバッチリだったのに」

希「人前に出るとアガっちゃって……」

にこ「気にしないの」

にこ「あんたは良くやった……
初めてなんてそんなモノよ?」

にこ「それに会場の反応
予想以上に良かったわ?」

希「そうかなぁ……」

にこ「でも希?」

にこ「あんたも意外と素質あるじゃない」

希「えっ?」

にこ「自分では気付かなかったかも知れないけど」

にこ「歌ってる時のあんた」

にこ「すっごく生き生きしてたわよ?」
51: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:25:14.03 ID:86a08WMw.net
希「ほ、本当に!?」

にこ「んまぁ~、まだまだこのにこにーには
及ばないけどねぇ~」

にこ「でも、これで分かったでしよ?」

にこ「楽しいでしょ?アイドル」

希「う、うんっ」

にこ「じぁあ、また明日ね」

(バイバイ)

希(にこっち)

希(にこっちとなら……
私、出来そうだよ)
52: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:31:42.64 ID:86a08WMw.net
翌日

女子生徒達「あ、あのう……」

にこ「ん?」

女子生徒達「昨日のライブ
すっごく感動しました!」

にこ「ニコッ!?」

にこ「みんな、見てくれたんだ-」

にこ「にこ嬉しいな-」

女子生徒達「あの、矢澤さん」

にこ「にこにーって呼んで良いのよ?」

女子生徒達「私達も、そのぅ……」

女子生徒達「参加しても良いでしょうか?」

女子生徒達「にこにーの……アイドルグループに」

にこ「わお♪」

にこ「もっちろんよ?もちろん!」

にこ「みんな大歓迎するわ?」

女子生徒達「うわぁ……」

女子生徒達「ありがとうございます!」
54: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:40:56.96 ID:86a08WMw.net
生徒会室

生徒会長「部長:矢澤にこ、副部長:東條希」

生徒会長「新規部員:A子、B美、C江……」

にこ「5人いるでしょ?」

生徒会長「矢澤さん、良く頑張ったわねぇ……」

生徒会長「部活動申請書、確かに承りました」

生徒会長「職員会議に諮った後
出来るだけ早く認可が下りるよう」

生徒会長「私達も全力を尽くします」

生徒会長「もう少し待っていて下さいね?」

にこ「はいっ!」

にこ「よろしくお願いします!!」

にこ(来たわよ?遂に、にこの時代が)

にこ(見てなさい、アライズ)

にこ(目一杯練習して、どんどんライブして)

にこ(必ず追い抜いてやるんだから!)
55: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:45:06.29 ID:86a08WMw.net
一週間後 部室

一同「うわぁ……」

希「ここが……新しい部室?」

にこ「んまぁ~、ちょっとばっかり狭いけどね?」

にこ「でも、これで正式に活動が認められた」

にこ「部費も下りるし、何より練習場所として」

にこ「屋上の使用も許可されたわ?」

希「それじゃぁ早速……」

にこ「打ち上げよ?」

希「ふぇ?」

にこ「まずはお互いの親睦を深めないと」
56: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:50:41.77 ID:86a08WMw.net
ファーストフード

にこ「えー、それじゃあ」

にこ「音ノ木坂女学院アイドルグループ研究会設立を祝して」

希「乾杯」

一同「かんぱーい」

A子「私達、全然アイドル経験が無いのですが」

にこ「いーのよいーのよ?
気にしない」

にこ「そんなの場数を踏めば、いくらでも追いつけるわ?」

B美「にこさんって、見た目小さくて可愛いけど」

B美「案外姉御肌なんですね」

にこ「なにをぉ~?言ったわねぇ~?」

(キャハハハ)
58: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/25(日) 23:55:56.16 ID:86a08WMw.net
C江「ところで、矢澤さん」

C江「アイドルに一番必要なモノって
なんだと思いますか?」

A子「あ、それ私も聞きたい!」

にこ「ん~、そうねぇ……」

にこ「笑顔よ?」

一同「笑顔?」

にこ「そう、笑顔」

にこ「見た目も技量も、そりゃアイドルに取って大切よ?」

にこ「けど……お客さんを元気づけ勇気づけ」

にこ「最高の笑顔にさせる」

にこ「それこそがアイドルだとにこは思うの」

一同「おぉ……」
60: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 00:01:10.13 ID:GefhFog5.net
にこ「だから、そのためには
まず私達が笑顔になんなきゃね?」

にこ「にこはね?この部活を立ち上げた以上」

にこ「どこにも負けない、最高のアイドルグループにするつもり」

にこ「あのアライズにも引けを取らない位にね」

にこ「だから練習は真剣勝負
決して手は抜かない」

にこ「けどね、何より」

にこ「みんながみんならしくいられて、いつも笑顔が絶えない」

にこ「そんな部活に私はしたいの!」

にこ「ちょっと変わってるかも知れないけど……
それがにこの願い」
61: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 00:06:50.86 ID:GefhFog5.net
帰り道

希「にこっち?あの娘達」

希「にこっちの話、真剣に聞いてたみたいよ?」

希「これならきっと
厳しい練習にも付いて来てくれそうね?」

にこ「て言うか希?」

にこ「あんたも少しはしゃべっときなさいよぉ」

希「私の言いたい事は
にこっちが全部話してくれたから」

希「ふふ」

にこ「まぁいいわ」

にこ「明日から練習、ハードになるわよぉ?」

にこ「今のうちに良く寝ときなさい?」
62: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 00:11:27.46 ID:GefhFog5.net
(バイバイ)

希「……」

希(にこっち……ますますリーダーらしくなって来た)

希(ちょっと突っ走り気味の所もあるけれど)

希(みんなをグイグイ引っ張る、まるで機関車よね?)

希(私が支えなきゃ……)

希(私で出来るのか、正直不安だけど)

希(それが希の役目なのよね?)


今夜はここまで
68: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 22:35:15.52 ID:lWIjb/AW.net
再開 

翌日 屋上

にこ「にっこにっこにー」

にこ「はいっ!」

A子達「……」

A子「あ、あのぅ~」

B美「これってぇ」

C江「何の意味が?」

にこ「キャラ作りよ?キャラ作り」

A子達「キャラ作りぃ!?」

にこ「そうよ」

にこ「さ、やってみなさい?」

A子達「にっこにっこにー」(棒読み)

にこ「声が小さい!」

A子達「ヒイッ……」

A子達「にっこにっこにー」(真顔)

にこ「もっと表情を出しなさい!」

A子達「そ、そんなぁ……」

A子達「こんな恥ずかしい事
本当にやらなきゃいけないのぉ!?」

にこ「ち、ちょっとぉ、恥ずかしいって何よぉ!?」

希(早速洗礼が始まったね?)

希(ふふ)
69: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 22:39:48.39 ID:lWIjb/AW.net
昼休み 教室

希「ねぇ、にこっち」

にこ「んー?」

希「私のクラスで、気になる人がいるんだけど」

にこ「気になる人?」

にこ「どんな娘よ?」

希「ええと、そのぅ……」

希「金髪碧眼で、背が高くて」

希「スタイル抜群で、頭が良くて」

希「でも、ちょっとだけ……頑固なの」

にこ「ふーん」

にこ「なーんか、面倒臭そうなヤツよねぇ?」※名推理
70: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 22:43:13.41 ID:lWIjb/AW.net
希「……」

にこ「仲良くしたいんだ」

希「ふぇ?」

希「う、うん……」

にこ「じゃあ、声かけなさいよ」

希「ええっ!?」

にこ「ええっ、じゃないでしょ?」

にこ「その娘と友達になりたいんでしょ?」

にこ「だったら、黙ってたまんまじゃ
意味ないじゃない」

にこ「そんなんじゃ、いつまで経っても
気持ちなんて伝わらないわよ?」
71: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 22:49:03.11 ID:lWIjb/AW.net
希「それは……分かってるけど」

希「相手にしてもらえるかしら?」

希「私なんかを……」

にこ「……」

にこ「多分無理ね」(即答)

希「ふぇぇ……」(涙目)

にこ「そんな弱腰じゃ
鼻であしらわれて終わるわよ?」

にこ「て言うか、希?」

にこ「あんたもそろそろキャラ作ってみたら?」

希「キャラ?」

にこ「そうねぇ……あんたの場合」

にこ「占い好きなのよね?」

希「う、うん」

にこ「だったら、そこら辺
活かしてみたらどうかしら?」

にこ「胡散臭げで怪しくて」

にこ「いかにもーな感じを演出するの」
72: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 22:55:35.57 ID:lWIjb/AW.net
希「胡散臭い!?」

希「でも、それじゃ」

希「私の占い、みんな信用しなくなるんじゃないかなぁ……」

にこ「当たるも八卦当たらぬも八卦でしょ?」

にこ「その位徹底的にやった方が」

にこ「かえって評判になるんじゃない?」

希「アヤシいキャラかぁ……」

にこ「んまぁ~、今のあんたとは
完全に逆よね?」

にこ「けど、どんな人にも二面性ってのがあるでしょ?」

にこ「とりあえずダメ元でやってみたら?」

にこ「失敗したらしたで
また新しいキャラを試してみたら良い」

にこ「最初から上手くいかせようなんて
虫が良すぎるでしょ?」

希「……」

希「う、うん」

希「分かった、やってみる」
73: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:00:17.76 ID:lWIjb/AW.net
翌日 階段

絵里(コツコツコツ……)

希「あ、あの……」

絵里「ん?」

希「私、私は……そのぅ」

絵里「あなたは?」

希「私は……」

絵里「?」

希「私……ウチ、東條希」(ニッコリ)

絵里「東條……希?」

希「そうやん?」

希「ウチ、占いが得意なんよ?」

希「もし良かったら、あなたの運勢も見てあげるよ?」

絵里「……」
74: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:06:09.93 ID:lWIjb/AW.net
絵里「あまり聞かない話し方だけど」

絵里「どこか遠い地方から来たの?」

希「親の仕事の都合でね?
いろんな街を転々としてたんよ」

希「ええと、絢瀬さん……だったっけ?」

絵里「絵里で良いわ」

希「そやったら……」

希「絵里ちと呼んでええん?」

絵里「エリチカ?」

希「ウチ、親しい人相手には」

希「そう言う風に呼ぶんよ?」

絵里「ええ、構わないわ」

絵里「それじゃあ、私はあなたを」

希「希、と呼んでええよ?」

絵里「そう」

絵里「これからよろしくね?希」
75: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:11:14.60 ID:lWIjb/AW.net
翌日

にこ「うぅ……希ぃ」

にこ「良くやったわねぇ~」(ウルウル)

にこ「あんた、偉いわよぉ?」(ヨシヨシ)

希「そんな涙ぐまんでも」

にこ「でも、初めてなんでしょ?」

にこ「自分から友達作ったの」

希「う、うん」

希「そんな事より、にこっち?」

希「ウチのキャラって、どうかな?」

希「やっぱ、おかしい……かな?」

にこ「そうね、さいっこーに変よ?」

希「ふぇぇ……?」(涙目)
76: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:15:13.01 ID:lWIjb/AW.net
にこ「それで良いのよ」

にこ「その位ぶっとんでる方が
アイドルらしいわ」

にこ「エセ関西弁を話す占いオタクのスピリチュアル女子高生」

にこ「胡散臭さ満点で、さいっこーじゃない」

希「……」

にこ「今までこんなアイドル見た事ない」

にこ「これは受ける……大ヒット間違いなし!」

にこ「もっと自身を持ちなさい?」

希「分かった」

希「ウチ、この路線で行ってみる」
77: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:21:55.36 ID:lWIjb/AW.net
二学期

にこ「これまでの練習で
みんなの技量と団結は飛躍的に高まった」

にこ「これは、行くっきゃないわよね!?」

希「何を?」

にこ「決まってんでしょ!?学園祭よ?」

にこ「講堂ライブよ?」

にこ「今までの全力をぶつけて……
絶対満員にして見せる!」

にこ「その様子をネットに配信して
アライズに挑戦状を叩き付けるの!」

にこ「どう?ワクワクするわよね?」

希「ウチは胃が痛くなって来たけど」

にこ「なーに弱気になってんの」

にこ「攻めて攻めて攻めまくるんだから!」

にこ「さ、行くわよ?」

希「どこへ?」

にこ「決まってんでしょ?」
78: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:28:31.22 ID:lWIjb/AW.net
生徒会室

にこ(コンコン)

(ドゾー)

にこ「にっこにっこに~」

にこ「アイドル研究会部長:スーパーアイドル矢澤にこにこがぁ~」

にこ「本日ぅ、大切なお願いがあって参りましたぁ~」

にこ「ニコッ♪」

絵里(キッ)

絵里「何ですか、あなたは!?」

にこ「!?」

絵里「ここは生徒会室
全校生の範たらねばならぬ場所で」

絵里「よくもそんなふざけた挨拶出来たものね!?」

にこ「はぁ?」

にこ「あんたこそ、誰よ?」

にこ「何様のつもり!?」

絵里「そんなオチャらけた娘に開くべき門戸など
我が生徒会にはありません」

絵里「出直しなさい」
79: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:38:48.81 ID:lWIjb/AW.net
にこ「なによそれ……」

にこ「あんた……喧嘩売ってんの?」

希「にこっち」

絵里「希?この娘なの?あなたの親友って」

絵里「もう少し付き合う相手を選ぶべきじゃない?」

にこ「はあっ!?」

生徒会長「まあまあ、絢瀬さん」

生徒会長「そう堅くならずに」

生徒会長「矢澤さん?
あなたがこの時期に陳情にいらしたと言う事は」

生徒会長「講堂使用の許可が欲しいのよね?」

生徒会長「するんでしょ?学祭ライブ」

にこ「もっちろんです」

にこ「晴れの舞台……
私達5人でさいっこ~のライブをお見せしてご覧に入れます」

生徒会長「ふふ、分かったわ」

生徒会長「13:00から45分間の講堂使用を認めます」

のぞにこ「45分……!」

にこ「うわぁ……」

のぞにこ「ありがとうございます!」

生徒会長「楽しみにしてるわよ」

にこ「はいっ!」

のぞにこ「失礼しました」

(ガチャリ)

絵里「……」
80: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:46:14.59 ID:lWIjb/AW.net
絵里「生徒会長」

生徒会長「何かしら?」

絵里「学園祭の講堂使用は
抽選制じゃなかったのですか?」

生徒会長「そうよ」

絵里「では何で、独断でお認めになったのです?」

絵里「しかも、慣例を無視して45分も!」

絵里「えこひいきも良いところじゃないですか」

生徒会長「ねぇ、絢瀬さん」

生徒会長「この学校、あと何年保つと思う?」

絵里「えっ……?」

生徒会長「年々生徒数が減少して
今や最盛期の半分にも満たない」

生徒会長「アンケートによるとね
来年の入学希望者は」

生徒会長「更に減って、2クラスしか編成出来ないって話もあるのよ」


生徒会長「あなたも聞いた事があるでしょ?」


絵里「……」

絵里「それは……」
81: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:54:49.27 ID:lWIjb/AW.net
生徒会長「これは校長から内々にうかがった話だけどね」

生徒会長「その来期新入生の人数いかんによっては」

生徒会長「新たに我が校の改革のため」

生徒会長「外部から有識者を招聘して
理事会を設ける計画もあるの」

絵里「それって……そんな!」

生徒会長「そうよ」

生徒会長「その理事会の判断次第によっては」

生徒会長「我が音ノ木坂女学院の
整理統廃合もあり得るって事よ」

絵里「それって……」

絵里「廃校!?」

生徒会長「あまり考えたくない未来だけれどね」

生徒会長「だからね?絢瀬さん」

生徒会長「私は、矢澤さん達に期待してるの」

生徒会長「あの娘達がスクールアイドルとして人気を集めれば」

生徒会長「この学校に興味を持つ娘達が出てきて」

生徒会長「入学希望者が増えるかも知れない」

生徒会長「廃校も回避出来るかも知れない」
82: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/26(月) 23:59:46.19 ID:lWIjb/AW.net
生徒会長「現に、UTXはその戦略で
大勢生徒を集めてるでしょ?」

生徒会長「客寄せみたいで
人聞きの悪い話かも知れないけれどね……」

生徒会長「本当は、こんな政治的な思惑に」

生徒会長「矢澤さん達を巻き込むのは、申し訳ないけれど」

生徒会長「生徒会としては、出来ることは今の内」

生徒会長「精一杯やって置きたいの」

生徒会長「絢瀬さんは、あまりこう言うやり方
あまり好きじゃないでしょうけれど」

絵里「……」
83: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/27(火) 00:06:04.61 ID:YkcGEl0a.net
にこ「ったくもぅ~
な~んなのよアイツは!?」

希「絵里ち、生徒会に入ってたんね?」

希「絵里ちらしいやん」

にこ「希?あんたもよく」

にこ「あんなのと付き合ってられるわよね?」

にこ「融通の(ゆ)すらない
とんだ堅物じゃないのよ」

にこ「なによ、偉そうに、ふんっ」

にこ「そのうちギャフンと言わせてやるわよ」

希「まあまあ、にこっち」

希「講堂が45分も使用出来るなんて」

希「破格の待遇やん?」

希「それだけウチらが期待されてる証拠やね?」

にこ「そうよね?よーし」

にこ「早速部室に全員招集よ!」


今夜はここまで
89: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/28(水) 01:57:35.69 ID:EwmEQyM1.net
再開

部室

にこ「みんな、集まったわね!」

にこ「学園祭ライブ……講堂で行えるようになったわよ!」

一同「おぉーっ!」

希「しかも45分」

希「通常の基準と比べて5割増しやん」

一同「マジで!?」

にこ「いよいよ勝負に出るわよ?」

にこ「あんた達……気を引き締めなさい」

A子達「はいっ!」
90: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/28(水) 02:02:20.84 ID:EwmEQyM1.net
にこ「と、言うわけで」

にこ「明日から朝練を導入するわよ」

一同「えぇーっ!?」

にこ「あったりまえでしょ?
むしろ、今まで無かったのがおかしい位よ」

にこ「とりあえず朝7時から1時間」

にこ「みっちりトレーニングするわよ?」

にこ「いい?」

A子達「はーい」

にこ「それじゃあ、早速屋上行くわよ?」

にこ「ニコッ♪」
91: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/28(水) 02:07:12.12 ID:EwmEQyM1.net
廊下

にこ「よしっ、部室の戸締まり確認、っと」

にこ「鍵、職員室に返さなきゃ」

にこ(タッタッタッ……)

絵里(コツコツコツ……)

絵里「ん?」

にこ「げっ……」

絵里「こんなに遅くまで部活だったの?」

絵里「廊下はあまり走らない方が良いと思うけど」

にこ「あんたこそ」

にこ「生徒会、随分遅くまで頑張ってたみたいよねぇ?」

にこ「ふん」

絵里「……」

にこ「……」
92: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/28(水) 02:11:54.92 ID:EwmEQyM1.net
絵里「ねえ、矢澤さん」

にこ「何よ」

絵里「アイドルって、楽しい?」

にこ「?」

絵里「毎日毎日厳しい練習こなして
振り付け考えて」

絵里「それでも成果が出るとは限らないでしょ?」

絵里「たった1人の勝者に大勢の敗者……
トップ残れる望みは恐ろしく少ない」

絵里「労多くして功少なし
そんな過酷な世界なんでしょ?」

絵里「それでも続けるのはなぜ?」

にこ「……」
93: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/28(水) 02:17:32.59 ID:EwmEQyM1.net
にこ「そんなの言うまでもないでしょ?」

にこ「あんたの言ってる事なんか
とっくに分かってるわよ」

にこ「で?それで?そんな事で諦めるの?」

にこ「やる気を無くすわけ!?」

にこ「例え1人でも
たった1人しかファンがいなくても」

にこ「誰かを笑顔に出来れば、それで良いじゃない!」

にこ「にこはね、今の部活とメンバーが大好きよ?」

にこ「そりゃ勝ちたいけどね……でも」

にこ「勝てないから諦める
そんなのアイドルとして論外」

にこ「下らない話聞かせてもらってありがとう」

にこ「もう行くわ」
94: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/28(水) 02:21:45.75 ID:EwmEQyM1.net
絵里「待って」

にこ「まだ何かあるの!?」

絵里「矢澤……にこさんよね?」

絵里「にこ、って呼ばせてもらって良いかしら?」

にこ「はあっ!?」

にこ「か、勝手になさいよ!」

にこ「ふんっ」(タッタッタッ……)

絵里「……」

絵里「あれが、アイドル……」

にこ(コツコツコツ……)

にこ(なーんなのよ、アイツ)


今日はもう寝る
98: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 01:43:48.16 ID:62/DsCi9.net
再開  

矢澤団地

にこ「ただいまーニコ」

こころ「にっこにっこにー」

ここあ「にっこにっこにー」

にこ「みんな、元気にしてたかな?」

こころあ「はいっ!」

にこ「虎太郎は?」

こころ「まだお昼寝中です」

にこ「あんまし長いと
夜眠れなくなるわね……」

にこ「虎太郎ー、おっきニコ」

こころ「お姉様、遂にアイドルになられたのですね?」

ここあ「凄いね」

虎太郎「あいどるー」

にこ「そうよ?」

にこ「にっこにーは、トップアイドルになんのよ?」
99: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 01:47:07.70 ID:62/DsCi9.net
にこ「アライズを追い抜いて……日本一のね?」

ここあ「うわぁ……」

こころ「お姉様!頑張って下さい!!」

こころ「お姉様ならきっと出来ます……
お姉様こそ我が矢澤家の誇りです!!」

虎太郎「ほこりー」

ここあ「虎太郎、そっちのほこりじゃないよ」
100: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 01:54:08.05 ID:62/DsCi9.net
にこ「んまぁ~、有名人になっちゃうと」

にこ「色々大変になるかも知れないけどねぇ~」

にこ「パパラッチとか」

こころ「大丈夫です、お姉様」

ここあ「私達が付いてるからね!」

虎太郎「がんばれー」

にこ「みんなー、ありがとうニコ!」(抱きっ)

にこ「よーし、今日は奮発して」

にこ「ハンバーグ作っちゃおっかなー」

こころ達「やったぁ!」

にこ「じゃあみんな、待っててね?」

にこ(私の最も身近なファンは)

にこ(この妹達……)

にこ(こころ達の応援のおかげで
にこもいっぱい頑張れるわ♪)
101: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:00:23.75 ID:62/DsCi9.net
音ノ木坂女学院 屋上

A子「うわぁ~、もうダメぇ~」

B美「足動かないよぉ~」

C江「少し……休ませてぇ~」

にこ「何言ってんの!まだまだ甘い!!」

にこ「今日は週末……あと2時間頑張るわよ!!」

A子達「えぇ~!?」

希「にこっち……にこっち?」

希「もう暗くなってるし」

希「A子ちゃん達も、家やプライベートがあるんちゃうん?」
102: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:04:02.69 ID:62/DsCi9.net
にこ「……」

にこ「希?あんた、何言ってんの?」

希「学園祭までまだまだあるやん?」

希「今からスパートかけたら
息切れしないん?」

にこ「ふーん……」

にこ「あんた、いつからこのにこに」

にこ「意見できる様になったのよ」

にこ「アイドルに関して
私より分かってるとでも言いたいの?」

希「そうやなくて」

希「ウチは一般論を口にしただけやん?」
103: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:07:43.15 ID:62/DsCi9.net
にこ「ふーん」(ジーッ)

希「……」

A子達「け、喧嘩はぁ……」(ビクビク)

にこ「あっそ、なら良いわ」

にこ「今日はここまでで解散!」

にこ「それじゃみんな、月曜日にね?」

A子達「ふぃ~、助かったぁ……」
105: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:11:52.06 ID:62/DsCi9.net
帰り道

にこ「……」

希「……」

希「にこっち?」

希「ひょっとして、怒ってるん?」

にこ「別に?怒ってなんかないわよ」

にこ「ただね、ふふっ」

希「?」

にこ「あんたも言うようになったな~って」

にこ「私と会った頃なんて、内気で人見知りで」

にこ「いっつもにこにべったりで
自分から誰かに話しかけることもまれだったあんたが」

にこ「ちゃんと意見出来る様になったんだもんねぇ……」
106: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:16:36.34 ID:62/DsCi9.net
希「にこっち……」

にこ「「あ、でもぉ~
にこにーにべったりってのは、今もおんなじかぁ~」

にこ「ニコッ♪」

希「ウチ怒るよ?」

にこ「ゴメンゴメン……でもさ」

にこ「アイドル研始めて
まだまだ大きな成果こそ出してないけれど」

にこ「これだけはハッキリ言えるわ?
あんた、アイドルやってホント良かったわねぇ~」

にこ「すっごく明るくなったし、前向きにもなれたし」

希「そ、そんな褒められても……」
107: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:20:06.49 ID:62/DsCi9.net
希「ねぇ、にこっち?」

にこ「ん~?」

希「久々に……ウチの家に遊びに来ないん?」

希「明日休みやろ?」

希「お母さん……もう帰って来てるんやろ?」

にこ「ん~、そうねぇ~」

にこ「よーし、今日は
希の部屋にお泊まりしちゃうぞ~?」

にこ「ニコッ♪」
108: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:24:29.31 ID:62/DsCi9.net
にこ「さーて、新曲に衣装に舞台設定と」

にこ「やる事は沢山あるわよねぇ~」

にこ「45分ももらえたから」

にこ「最低5曲は歌わないとねぇ~」

にこ「ヘアチェンジはにこが受け持つとして」

にこ「残りはどうしようか?」

希「かなりの仕事量になるね?」

にこ「そうよねぇ……」

にこ「特に、衣装と作詞作曲は」

にこ「どうしようかしらねぇ……」
109: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:30:05.48 ID:62/DsCi9.net
希「ねぇ、にこっち?」

希「ネットで募るってのはどう?」

にこ「ネット?」

希「ウチらのホムペあるやろ?」

希「そこで新曲と衣装の原案」

希「締め切り設けて募集してみたらええんやない?」

にこ「……」

にこ「希……それって」

にこ「ナイスアイデア!」

にこ「私達の話題性も高まり人気も出るかも知れない」

にこ「一石二鳥じゃないの!」

にこ「ダメ元でやってみる価値はあるわね!」

希「じゃあ、ホムペ担当はC江ちゃんだから」

希「ウチから頼んどくね?」
111: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:35:53.12 ID:62/DsCi9.net
数日後 西木野邸

真姫:中学二年生(パソコンカタカタ)

真姫(カチッ)

真姫「私達の新曲募集……」

真姫「私達、次の学園祭でライブやります」

真姫「つきましては、みなさんから
そこで歌う曲を広く募集したいと思います」

真姫「作詞だけ、作曲だけでもOK」

真姫「みなさん、奮って送ってくださいね~」

真姫「ニコッ♪」

真姫「ニコッ……?」

真姫「ナニコレイミワカンナイ」
113: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/29(木) 02:41:15.33 ID:62/DsCi9.net
真姫「このおさげの娘が代表者ね?」

真姫「なによ」

真姫「こんなに小さいくせに」

真姫「とても高校生とは思えないわ」

真姫「大体、アイドル性なら、この真姫ちゃんの方が
あなたよりよっぽど適役なんですけど?」

真姫「……」

真姫「むーっ」

真姫「なによ?生意気そうな笑顔ね?」

真姫「この真姫ちゃんに喧嘩売ってんの!?」

真姫「……」

真姫「まぁいいわ、私がムキになる程の話でもないしね?」


今夜はもう寝る
119: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 01:42:47.09 ID:J0lSfsOy.net
再開

園田家

海未「音ノ木坂アイドル研究会ですか……」(カタカタ)

海未「作詞だけでもOK……っと」

海未「そうですね……私も多少は
そう言うのをものしたりもしますが」

海未「あまり人様にお見せ出来る腕前でもありませんし」

海未「穂乃果達に知られたら、またからかわれるかも知れないですしね」

海未「……」

海未「ですが、匿名で応募すれば
バレませんよね?」

海未「仮に出しても、先方が採用するとは限りませんし」

海未「ま、まあ……
考えておきましょう」
120: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 01:45:55.80 ID:J0lSfsOy.net
南家

ことり「音ノ木坂は、ことり達も行く予定だし」

ことり「ちょうど服飾の腕試しになるよね?」

ことり「まあ、ことりの腕で
上手く出来るか分からないけど」

ことり「穂乃果ちゃん達に内緒で、出してみようかな?」
121: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 01:52:58.42 ID:J0lSfsOy.net
一週間後 部室

一同「うわぁ……」

A子「こんなに集まるなんて」

B美「凄い反響……」

C江「予想以上……いえ」

C江「予想外だよね?」

希「それだけウチらの活動が
注目されてるって事やね?」

希「ね?にこっち」

にこ「……」

にこ「うぅ……みんなこんなに応援してくれるなんて」

にこ「アイドルやってて本当によかったわぁ……」(ウルウル)

希「にこっち、目潤んでるよ?」

にこ「よーし、みんなの励ましに応えるためにも」

にこ「よりいっそう練習、気合い入れてくわよ?」

一同「おーっ!」
122: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 01:58:02.94 ID:J0lSfsOy.net
翌日

希「しかし、この衣装原案」

希「可愛いねぇ……」

にこ「そうね」

にこ「非凡なセンスを感じるわ?」

希「1人1人、ちゃんと違うカラーがあてがわれてるなんて」

希「まるでプロやね?」

希「にこっちはピンク」

希「ウチは紫やん?」

にこ「送り主は?」

希「それが……匿名なんよ」
123: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 02:02:04.65 ID:J0lSfsOy.net
希「ただ、宛名欄には」

希『学園祭ガンバって下さい
ファイトだよ』

希『チュンチュン♪』

にこ「チュンチュン……?」

希「それと……こんな顔文字が」

希『(・8・)』

にこ「な、なによこれ……」

にこ「何かの暗号かしらね」
124: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 02:06:13.20 ID:J0lSfsOy.net
にこ「ねぇ、希?」

にこ「この歌詞なんだけどさ」

希『がんばらねーばねーばねばギブアップ……』

希「ねばねば?」

にこ「ねばねば、よね……」

希「納豆なん?」

にこ「どうかしらね」

希「……」

にこ「……」

希「これ、歌うん?」

にこ「え?」

にこ「いやぁ……そうね」

にこ「とりあえず保留で」

希「……」

にこ「……」

にこ「作曲の方、見るわよ?」

希「う、うん」
125: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 02:10:38.89 ID:J0lSfsOy.net
(チャーラリラーリチャーラララララララ
ターラリラーリラーリラリラ♪)

にこ「これは……」

希「このCD、凄いやん」

にこ「独創的よね?」

希「かなりの完成度やね」

希「今回初めての試みなのに」

にこ「大収穫、よね?」

にこ「これも匿名なの?」
127: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 02:15:48.78 ID:J0lSfsOy.net
希「そうみたいやけど……待って」

希「小さな紙切れが入ってるね?」

希『どう?上には上がいるって事が
これで分かったでっしょ-?』

希『せっかくこの真姫ちゃんが
精魂込めて作ったげたんだから』

希『採用しないとこの真姫ちゃんが承知しないわよ?』

希『PS:あと、真姫ちゃんからリーダさんに一言』

希『ちゃんと食べないと、真姫ちゃんみたいに
胸おっきくならないわよ?』

希『匿名』

にこ「……」
128: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/30(金) 02:21:24.88 ID:J0lSfsOy.net
にこ「ぬぅぁにををぉ~!?
ぬぅぁむぅぁいっきぬぅぁぁああ~」

にこ「てかこれだけ名前連呼して
何が匿名よぉ!?」

にこ「ナルシストの臭いがプンプンするわ……」

にこ「怖いくらいにね」

希「まあまあ、にこっち?」

希「曲自体は気に入ったやろ?」

にこ「むぅ……なんか腑に落ちないけど
まぁ、そうよね?」

にこ「そんじゃ、この辺りをベースに」

にこ「まとめてみようかしらね?」


今夜はここまで
132: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 21:36:01.30 ID:wtW/wH+H.net
再開

屋上

A子「ハァ……ハァ……」

A子「もう疲れたよぉ」

B美「体中筋肉痛で、もう辛い」

C江「もう勘弁してぇ~」

にこ「なに弱音はいてんの!」

にこ「まだまだ振り付け20本!」

A子達「鬼ぃ~」

希「にこっち……にこっち?」

希「もう練習時間過ぎてるよ?」

にこ「じゃあ、あと1時間!」

A子達「マジでぇ~?」

希「にこっち」

希「毎日毎日こんな猛特訓じゃ」

希「怪我人出るよ?」

希「学園祭までまだ時間あるし」

希「もう少し気を長く持たんと」
133: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 21:38:55.85 ID:wtW/wH+H.net
にこ「……」

にこ「勝ちたいのよ」

希「分かってるよ?」

希「だからこそ、休息もしっかり取らんと」

にこ「そうね」

にこ「よし、みんな今日は解散!」

A子達「た、助かったぁ……」
134: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 21:47:58.45 ID:wtW/wH+H.net
UTX学園前

(ザワザワ)

にこ(相変わらず、凄い人だかりよねぇ……)

ディスプレイ『みなさーん、UTX学園にようこそ!』

ディスプレイ『私達アライズもみなさんの入学
心からお待ちしてまーす!』

(キャアァァァ、カワイィー)

にこ「……」

にこ(アライズ……)

にこ(にこがもし、この学園に入れて)

にこ(芸能学科から選抜されて、特待生になれたら)

にこ(このディスプレイに映れたのかしらね)

にこ(……)

にこ(見てなさい)

にこ(あんたたちに負けない成果を必ず出すわ)

にこ(今年中にね)
135: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 21:54:03.02 ID:wtW/wH+H.net
にこ(カツカツカツカツ)

(タッタッタッタッ……)

にこ「うぁっ!?」

(ドスン)

にこ「いたたたたたぁ……」

???「ご、ごめんなさい」

???「怪我はないですか?」

にこ「ん?ううん、大丈夫よ」

???「ゴメンナサイ……
私、せっかちなもんで」

???「ここにアライズがやって来ると聞いて
いても立ってもいられなくなって」

にこ(UTXの制服……)

にこ(ここの生徒か)
136: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 22:01:01.96 ID:wtW/wH+H.net
にこ「そ、そうなの……」

にこ「まぁ、私も良く前見てなかったし」

にこ「かく言う私も同じ穴の狢みたいなもんだから」

にこ「気にしなくて良いわよ?」

???「あ、ありがとうございます!」(ペコリ)

にこ(おでこ出てんわね)

???「あ、あの……音ノ木坂の方ですよね?」

にこ「ええ」

???(ジーッ)

にこ「な、なに?」

???「失礼ですが」

???「もしかして、ダンスとかなさってます?」

にこ「ニコッ!?」

にこ「な、何でそう思うの!?」

???「何となくそんな体つきをなさってるなー、と」

にこ(鋭いわね!?)

にこ「ま、まぁ……少しばかりね」
137: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 22:06:22.58 ID:wtW/wH+H.net
???「失礼しました
私、UTX学園一年生、綺羅ツバサと申します」

にこ「綺羅……ツバサ」

にこ「良い名前ね?」

にこ「私はにこ、矢澤にこ」

にこ「音ノ木坂女学院一年生よ?」

にこ「あなたとは同い年になるわよね?」

ツバサ「……」

ツバサ「すみません……
てっきり中等部の方だとばかり」

にこ「素直にチビと言って良いのよ……」

ツバサ「ご、ごめんなさい」
140: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 22:11:19.26 ID:wtW/wH+H.net
UTX学園 フリースペース

にこ「うわぁ……」

にこ「まるで未来都市ね?」

にこ「ウチの学校とは天と地の差よ」

にこ「でも、本当に入っちゃって良いの?」

ツバサ「入校許可証がありますし」

ツバサ「私が話し通しておきましたから」

ツバサ「遠慮なさらずに……さっきのお詫びのしるしです」

にこ「凄い見晴らしねぇ……」
141: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 22:16:04.68 ID:wtW/wH+H.net
応接ブース

ツバサ「私はこの学校に入って、オーディションにパスして」

ツバサ「特待生になれたのですが」

にこ「凄いじゃない」

にこ「アライズって、特待生から選ばれるんでしょ?」

ツバサ「そうなんですが……」

にこ「?」

ツバサ「私……その中では最下位なんです」

にこ「うそ……マジで!?」

ツバサ「特待生ともなると
全国からずば抜けた逸材が集まりますから」

ツバサ「正直、私なんかじゃ分が悪くて」
143: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 22:22:13.96 ID:wtW/wH+H.net
ツバサ「中には幼少時から英才教育受けてきた娘もいますし」

ツバサ「熱心な親の元、何百万もの学費をかけて」

ツバサ「有名講師に個人レッスン付けてもらってる人もいたり」

ツバサ「この前、担当から」

ツバサ「次の考査で成果が出なければ」

ツバサ「特待生から外すと発破かけられてて……」

ツバサ「はっきり言って
ここでやっていく自信が……」

ツバサ「私、アライズに憧れてUTXに入ったんです」

ツバサ「それが私の夢だったんです」

ツバサ「でも……こんなにも厳しく過酷な世界だったとは」

ツバサ「正直思わなかった……」
144: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/01/31(土) 22:32:00.72 ID:wtW/wH+H.net
ツバサ「私の甘さ、才能の無さを
本当に思い知らされました」

ツバサ「やっぱ、私みたいな凡人じゃ
無理なのかな……」

ツバサ「アライズを目指そうなんて……」

にこ「……」

にこ「むーっ!」

ツバサ「に、にこさん?」

にこ「あんた、何言ってんのよ」

にこ「あんた、アイドルになりたいんでしょ!?」

ツバサ「は、はいっ」

にこ「アイドルはお金がなければなれないの?
特別な才能がないといけないの!?」

にこ「にこはそうは思わない」

にこ「確かに、容姿や技量も必要かも知れない……
けれど」

にこ「例えそれがあっても……
お客さんを、誰かを笑顔にさせる事」

にこ「それこそがアイドルだと思う」

にこ「他の全てに置いて完璧だったとしても」

にこ「それが出来なければ、にこは認めない
決して」

にこ「そんなのはアイドルじゃないわ」

ツバサ「……」

ツバサ(この人……!)


今夜はここまで
147: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:00:07.25 ID:/oNMrr1I.net
再開

にこ「うーん、て言うかあんた」(ジーッ)

にこ「そんだけ可愛くて魅力があって」

にこ「それだけ努力して、何で最下位なのかしらねぇ」

ツバサ「そ、そんな……魅力的だなんて」

ツバサ「私なんか、あの中では
その他大勢組が関の山ですよ」

ツバサ「特待生クラスは、それはもう」

ツバサ「選りすぐりの美少女ばかりですから」

にこ「そうかも知れないけど、なんか違うのよねぇ」(ウーン)

にこ「ねぇあんた……ひょっとして」

にこ「可愛い系でやってんでしょ?」
148: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:06:19.85 ID:/oNMrr1I.net
ツバサ「えっ……?」(ギクリ)

ツバサ「なぜそれを!?」

にこ「やっぱりねぇ」

にこ「あんた、多分
キャラ作りが下手なのよ」

ツバサ「キャラ作り……?」

にこ「スポーツ選手に取ってのフォームみたいなものよ?」

にこ「そうね……例えば」

にこ「うわぁ~、こぉんなふかふかのソファー
にこ始めてぇ~」

にこ「にこにーまるでぇ、お姫様になったみたいだなぁ~」

にこ「ニコッ♪」

ツバサ「」

にこ「どう?」

ツバサ「……」

ツバサ「失礼ですが」

ツバサ「何か変なモノでも食べたのですか?」

にこ「ぬぅあぁんでよぉっ!?」
150: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:12:31.49 ID:/oNMrr1I.net
にこ「とにかく、お客さんと楽しませるキャラを
自分で選択すんのよ」

ツバサ「なるほど……」

にこ「あんたの場合……そうねぇ」(ジーッ)

にこ「そんだけちっさくて可愛いんだから」

にこ「うーん、逆に……
カッコイい系で攻めてみれば!?」

ツバサ「カッコイい系?」

にこ「そうよ?」

にこ「快活で男勝りで
ボーイッシュさを強調すんの」

にこ「宝塚みたいにキリッとした感じよね?」

ツバサ「た、宝塚?」

にこ「そうよ」

にこ「華奢な女の子が少年みたいに振る舞えば」

にこ「意外性満点でしょ?」
151: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:19:43.99 ID:/oNMrr1I.net
ツバサ「おぉ……」

ツバサ「確かに、にこさんが言うと
説得力がありますよね」(マジマジ)

にこ「なんで私を比較すんのよ……」

ツバサ「ご、ゴメンナサイ……」

ツバサ「でも何か、それって良いアイデアだと思います」

ツバサ「次の考査、そのスタイルで行ってみようかな」

にこ「んまぁ~、ダメ元で試してみたら?」

にこ「失敗したら、それはそれ」

にこ「アイドルに挫折は付き物……
いちいち気にしてはいられないでしょ?」
152: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:29:16.63 ID:/oNMrr1I.net
UTXビル前

ツバサ「今日は色々とありがとうございます」

にこ「気にしなくてもいいのよ?」

ツバサ「あのぅ……何かお礼をさせて欲しいのですが」

にこ「お礼!?」

にこ「義理堅いわね!?」

ツバサ「ええと……とりあえず」

ツバサ「私の番号教えときます」(スマホ)

ツバサ「何かあったら、いえ
別に用がなくても」

ツバサ「お好きなときにいらして下さいね?」

ツバサ「担当にはその旨伝えときますんで」

にこ「そう?お気遣い痛み入るわね」(スマホ)

にこ「それじゃ、私はこれで」

ツバサ「はい、ごきげんよう」

ツバサ「あ、それと……にこさん」

ツバサ「あなた、アイドルにすっごく詳しいですけど」

ツバサ「ひょっとして、あなたも……」

にこ「うあっ、しまった!待ち合わせ!!」

にこ「もしもし、希-?
ゴメ~ン、すぐ行くからぁ~」(タッタッタッタッ……)

ツバサ「……」
153: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:33:35.33 ID:/oNMrr1I.net
ツバサ(間違いない)

ツバサ(あの娘が……音ノ木坂のアイドル)

ツバサ(それも、かなりの力量と)

ツバサ(何よりも誰にも負けない情熱の持ち主……)

ツバサ(それだけの人が、何でここに来なかったのかしら)

ツバサ(……)

ツバサ(矢澤にこさん)

ツバサ(私、もう少し頑張ってみるよ)
154: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:39:21.19 ID:/oNMrr1I.net
翌日 学校

A子「あ……あのーう、副部長」

希「んー?」

A子「実は私、どうしても抜けられない用事があって」

A子「今日練習には出れないんですけど」

希「そうなん?」

A子「はい」

A子「本当は、部長に伝えようと思ったんですが」

A子「この大事な時期
こんな私事で休むなんて言ったら」

A子「凄く怒られるんじゃないかと思って……」

希「……」
155: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:44:18.44 ID:/oNMrr1I.net
希「にこっちは、そんな事言わないよ?」

希「確かに、少々頑固な所もあるかも知れないけれど」

希「A子ちゃん達の事
いつも大切に思ってるよ?」

A子「はい」

希「けど、A子ちゃんの事情は
良く分かったから」

希「にこっちにはウチから伝えとくね?」

A子「ありがとうございます」

A子「では」

(スタスタスタスタ……)

希「……」

希「これは、いかんね」
156: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:50:11.17 ID:/oNMrr1I.net
希(A子ちゃん達がウチを頼りにしてくれるのは嬉しいけど)

希(それは、にこっちを苦手にしてる裏返しかも知れんね)

希(にこっち……確かに意地っ張りで不器用で)

希(ことアイドルになると
絶対妥協しないからなあ)

希(とくに最近、学祭ライブを照準に入れてからは)

希(以前にもましてピリピリしとるし)

希(このままじゃ、アイドル研に
亀裂が走ってしまう)

希(どうしたらええん?)

希(……)

希(そうや)
157: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 13:55:02.88 ID:/oNMrr1I.net
部室

希「にこっちー?」

にこ「んー?」

希「A子ちゃん、今日は休むんやて」

にこ「風邪?」

希「ううん、重要な用事やて」

にこ「そう?ならいいわ」

希(これなら聞いてくれそうやね)

希「ねぇ、にこっち?」

にこ「なに?」

希「最近A子ちゃん達凄く頑張ってるし」

希「ここらで息抜きさせても、バチあたらんちゃうん?」

にこ「……」
158: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 14:02:56.49 ID:/oNMrr1I.net
にこ「んまぁ~、そうかもねぇ」

にこ「それはにこも考えてたわ?」

希「えっ?」

にこ「確かに、毎日練習漬けじゃあ」

にこ「あの娘達も可愛そうよねぇ……」

にこ「よ~し、分かった」

にこ「明日1日お休みにして」

にこ「みんなでパァ~っと遊ぼうか!?」

にこ「ニコッ♪」

希「うわぁ……」(ジワァ)

希「にこっち~ありがとう~!」(抱きっ)

希「大好きやで?」(ギューッ)

にこ「うあっ」

にこ「何であんたがそんなに喜ぶのよぉ~」

希(にこっち……A子ちゃん達の事)

希(ちゃんと考えとったんね?)

希(ほんに……良かった)
160: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 14:08:36.97 ID:/oNMrr1I.net
翌日 部室

にこ「あんた達、さっさと支度しなさい」

A子達「はいっ」

にこ「とは言っても
今日は屋上じゃないんだけどねぇ~」

A子達「?」

にこ「今日は練習はしないわ」

にこ「代わりにみんなで
お~もいっきり遊ぶのよ!?」

A子達「えっ……ええっ?」

A子達「えええぇ~っ!?」

にこ「アキバで豪遊よ!?」

にこ「もっちろん全員参加で!」

にこ「これは部長命令よ!?」
161: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 14:12:41.99 ID:/oNMrr1I.net
希「……コホン」

希「あ、でもにこっち?」

希「お金はどうするん?」(チラッ)

にこ「決まってんでしょ?部費で落とすわ」

A子達「おぉ~」

にこ「アイドルに研鑽は不可欠だけど」

にこ「たまには女子高生らしく楽しまなきゃね?」

にこ「さあ、みんな行くわよ!?」

A子達「はいっ!」

希「ふふ」

にこ「ニコッ♪」
162: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 14:21:38.02 ID:/oNMrr1I.net
夕方 秋葉原

A子「いやぁ、楽しかったねぇ」

B美「そうだね」

C江「アイドル研入って、こんなに遊んだの」

C江「初めてだよね?」

A子達「……」

A子「にこにー、確かに厳しいけれど」

A子「やっぱり良い人なんだよね?」

B美「アイドルに人一倍真剣なだけで」

B美「本当は私達と同じ
普通の女の子なんだよね?」

C江「あれでも結構
私達に気を使ってるんだろうなぁ……」

A子達「……」

C江「私、ここでなら続けられそうだよ」

B美「そうね」

B美「きっと学祭が近いから」

B美「部長もきっと手抜き出来ないんだと思う」
163: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/01(日) 14:24:39.94 ID:/oNMrr1I.net
B美「きっとそれが終わったら」

B美「また元の面白いお姉さんに戻るんだわ?」

A子「私達も、もっと頑張らないとね?」

A子達「……」

A子達「うんっ!」


とりあえずここまで
167: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 01:30:52.57 ID:/HQ3IkFS.net
再開

UTX学園 特待生クラス

担当講師「それでは、先の考査の成績を発表します」

担当講師「……綺羅ツバサさん、第3位……」

ツバサ「!?」

(パチパチパチパチ……)

担当講師「頑張ったわね?」

ツバサ「……」

ツバサ「は、はいっ!」

担当講師「歌もダンスも本当に見違えたわ?」

担当講師「特に、全身から
あふれるばかりの自身がみなぎっている」

担当講師「まるで別人ね?」

ツバサ「ありがとうございます!」
168: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 01:33:48.13 ID:/HQ3IkFS.net
担当講師「それにしても、前のあなたは」

担当講師「キャピキャピ系で演じてたと思うけど」

担当講師「今回は随分と変えてみたのねぇ……」

ツバサ「とある人からヒントをもらいまして」

担当講師「そう?」

担当講師「凄くあなたに合ってるわよ?」

ツバサ「はいっ」
169: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 01:38:45.32 ID:/HQ3IkFS.net
担当講師「ところでツバサさん
これは強制じゃなくて提案なんだけど」

担当講師「あなた……今組んでいるユニット
外れる気はない?」

ツバサ「?」

担当講師「正直言ってね
さっきのあなたのパフォーマンスを見せてもらってから」

担当講師「あの娘達では
あなたの成長に付いていけそうにないと思ってね」

ツバサ「……」

担当講師「仲が良いのは知ってるわ?」

担当講師「でも、あなたの新しいスタイル」

担当講師「もっと大きいステージで試してみたいと思わない?」
170: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 01:41:04.86 ID:/HQ3IkFS.net
担当講師「即答しろとは言わないわ?」

担当講師「よく考えてみて」

ツバサ「あの」

ツバサ「やってみます!」

担当講師「そう」

担当講師「付いて来て」

担当講師「あなたに会わせたい娘達がいるの」
171: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 01:52:04.88 ID:/HQ3IkFS.net
応接ブース

担当講師「彼女達よ?」

???「ほう?彼女が最近大躍進した俊才か」

???「わあ、可愛い♪」

ツバサ「……」

担当講師「ツバサさん?」

担当講師「彼女達が、これからあなたと新しくユニットを組む
メンバーよ」

担当講師「統堂英玲奈さんは
子供の頃から英才教育を受けてきた
我が校期待の逸材」

担当講師「こちらの優木あんじゅさんは」

担当講師「先日の全体考査で特待生になったばかりのルーキー」

英玲奈「よろしく」

あんじゅ「頑張ろうね♪」
173: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 01:57:38.41 ID:/HQ3IkFS.net
担当講師「そして、この新ユニットには
ゆくゆくは我が校の看板を担って貰うことになる」

担当講師「つまり……分かるわね?」

担当講師「来期アライズを目指してもらうわ」

ツバサ「アライズ……!」

担当講師「でもね?あなた達」

担当講師「これだけじゃないの」

担当講師「実はね?これはまだ
確定じゃないんだけど」

担当講師「スクールアイドルの全国大会がね
開催されるかも知れないの」

ツバサ達「全国大会!?」

担当講師「早ければ来年にもね」
174: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:04:04.80 ID:/HQ3IkFS.net
担当講師「当然、我がUTXも、この大会に参加すべく
内々に準備を始めている」

担当講師「目指すはもちろん」

担当講師「優勝よ?」

ツバサ達「おぉ……」

担当講師「そのために、今の内から
全国の強豪に勝てる最強ユニットを育てる必要がある」

担当講師「その候補の一翼が……ツバサさん」

担当講師「あなた達3人なのよ?」

ツバサ達「……」

ツバサ(なんかどんどん凄い事になってきた)

ツバサ(私達が全国の覇者になる!?)

ツバサ(出来るのかしら……)
175: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:12:26.02 ID:/HQ3IkFS.net
音ノ木坂女学院 学園祭2日前

にこ「おっはよー、希」

希「あ、おはよーって……」

希「その髪型、何なん?」

にこ「イメチェンよ?イメチェン!」

にこ「どう?思い切って、ツインテールにしたの!」

にこ「次のライブはこれで勝負しようと思ってね」

にこ「う~ん、この新バージョンにっこにーでぇ」

にこ「お客さんのハート、落としちゃうぞ?」

にこ「ニコッ♪」
176: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:16:38.46 ID:/HQ3IkFS.net
希「……」

希「ニコッ?」

希「何なん?それ」

にこ「えっ?」

希「ウチは……どうなるん?」

希「ねぇ」

にこ「希……?」

希(ギリッ)

希「もういいっ!」(タッタッタッタッ…)

にこ「は、はぁっ!?」

にこ「なによ、それぇ!?」
177: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:20:27.43 ID:/HQ3IkFS.net
トイレ

にこ「希?おーい、希!?」(ドンドン)

にこ「なーに怒ってんのよ?」

にこ「とりあえず出てきなさいよ」

にこ「授業始まるからぁ」

希「いやだ」

希「あっち行って」

にこ「あんったねぇ……」

にこ「何が気に入らないのよ……」

希「にこっちなんて知らんもん……」

希「ふんっ」
178: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:25:34.24 ID:/HQ3IkFS.net
にこ「この髪型、似合わないっての?」

希「……」

希「可愛い」

希「でも……」

にこ「でも?」

希「ウチに何の断りもなく
勝手にお揃いやめたんよ?」※この時まで、にこはお下げ

希「にこっち、もう友達やないもん……」

にこ「アンタねぇ……副部長なのよ?」

にこ「A子達が見たら、呆れるでしょ?」

希「じゃあ、部活辞める」

希「今までお世話になりました、部長」

希「ふんっ」

にこ「子供かい……」
179: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:29:55.51 ID:/HQ3IkFS.net
にこ「希?聞きなさい」

にこ「正直言うとね
お下げはあんたの方が似合ってんの」

にこ「だから、被らないように
にこがその髪型譲ったげたわけ

にこ「ほら、アイドルなんだから」

にこ「それぞれに特徴あった方が良いでしょ?」

にこ「それだけよ?」

(ギィッ……)

希「本当に?」

希「にこっち……本当にそう思ってるん?」(ジト目)

にこ「当然でしょ?」

にこ「だから、もう機嫌直しなさい?」
180: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:32:09.28 ID:/HQ3IkFS.net
希「……」

希「うん」

希「じゃあ、ウチもツインテールにしてもええん?」

にこ「それじゃ意味ないでしょ!?」

にこ「これもアイドルのためなんだから、我慢なさい」

希「分かった」
181: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:35:30.10 ID:/HQ3IkFS.net
ライブ前日 部室

希「にこっち?」

希「実はな?にこっちの新しい髪型に似合うん思って」

希「買ってきた物があるんよ?」

希「付けてみて?」

にこ「……」

にこ「赤いリボン?」

希「そうやん」

希「にこっち、こう言う可愛いの
よう似合う思ってね?」

希「ふふ」
182: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/02(月) 02:42:35.87 ID:/HQ3IkFS.net
にこ(大人しく付けとかないと
また機嫌損ねそうよね……)

にこ「ありがとう、早速試してみるわ?」

にこ「ああ、それと」

にこ「私もあんたに渡すモノがあったんだ」

希「これは?」

にこ「新しいシュシュよ?」

にこ「あんたの紫髪には、ピンクが良く似合う」

にこ「ったくぅ~、アイドルなんだから
この位気を使いなさいよねぇ~?」

希「うわぁ……」

希「にこっち~ありがとう!」(抱きっ)

希「大好きやん」(胸モギュッ)

にこ「うぁっ、ちょっとぉ~」

にこ(何てけしからぬ胸……
押しつぶされそうじゃないのよぉ)


今夜はもう練る
187: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 00:26:45.56 ID:eUA4m6ZB.net
再開

音ノ木坂女学院 学園祭

にこ「遂に来たわね!?」

にこ「いよいよ待ちに待った勝負の時よ?」

にこ「この学園祭……講堂ライブ!」

にこ「私達音ノ木坂アイドル研、最初の小さな」

にこ「そして、天下取りへの第一歩よ?」

希「にこっち、気合い入ってるね?」

希「ふふ」
188: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 00:33:37.87 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「あったりまえでしょ?」

にこ「この日のために
どんだけ練習したと思ってんのよ」

にこ「ねぇ?A子、B美、C江?」

にこ「あんた達……
今まで厳しいレッスンに良く付いて来てくれたわねぇ」

にこ「感謝してるわ」

にこ「今のあんた達はもう、一人前のアイドル」

にこ「このにこにーが認めるわ?」

にこ「ニコッ♪」

A子達「うわぁ……」

A子達「はいっ!」
189: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 00:38:38.29 ID:eUA4m6ZB.net
講堂

(ザワザワ)

A子「凄いざわめき……」

B美「人いっぱいいるのかなぁ……」

C江「緊張してきた」

希「うぅ……なんか足がすくむ」(ガクガク)

希「どないしよ?にこっち……」

にこ(あんったねぇ)

にこ(副部長がうろたえてどうすんのよ)

希「せやけど……」(ビクビク)
190: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 00:45:06.61 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「みんな!思い出して」

にこ「あの苦しい練習……
あれだけ大変なメニューを私達はやり遂げた」

にこ「その蓄積は絶対に裏切らない……
自信を持ちなさい!」

一同「はいっ!」

にこ「そして何よりも、笑顔が大事よ?」

にこ「お客さんを笑顔にさせたいなら
まずは私達が楽しまなきゃね?」

にこ「ニコッ♪」

一同「はいっ!」

にこ「希、みんな、行くわよ?」

にこ「精一杯歌って
さいっこーのライブにするんだから!」

希「にこっち……」

希「みんな、にこっちに続こう」

A子達「うんっ!」
191: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 00:52:13.23 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「うわぁ……」

にこ「満員……」

希「これは……」

A子「こんなに沢山……」

B美「予想以上ね」

C江「凄い……」

希「にこっち……」

にこ「こんなに注目されてたんだ……」

にこ(UTXに行けなくて)

にこ(普通の公立校で、本当に歯が立つかどうか
ずっと不安だった)

にこ(諦めようかと、弱気になった事もあった)

にこ(けど……今なら言える)

にこ(アイドルやってて……本当によかった)

にこ(ウルッ)

希「にこっち?」

にこ「な、なんでもないっ!」(ゴシゴシ)
192: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:00:07.31 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「みんな、臆しちゃダメよ?」

にこ「今までの経験、気持ち
そして笑顔のありったけを出し切れば」

にこ「それでいい!」

一同「うんっ!!」

にこ「みっなさ~ん、こんにちは~!」

にこ「今日はぁ~、音ノ木坂アイドル研
にこにー達のライブにこぉ~んなに大勢来てもらってぇ~」

にこ「にこうれしいなぁ~」

にこ「これから45分間い~っぱい歌って」

にこ「い~っぱい頑張るから」

にこ「みんな、最後まで聞いてねぇ~?」

にこ「ニコッ♪」

(キャァァァァァー ニコニー! ノンタァァーン!)

にこ「それじゃあ聞いて下さい!」

一同「ラブノベルス!」
193: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:04:29.06 ID:eUA4m6ZB.net
ライブ後

A子「やったぁ!大成功!」

B美「こんなに盛り上がるなんて」

C江「お客さん、最後までいるだけじゃなく」

C江「どんどん増えてたよね!?」

A子「オマケにアンコールまでリクエストされて……」

にこ「……」

にこ(ウルッ)
195: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:11:11.13 ID:eUA4m6ZB.net
希「……」

希「にこっち」(抱きっ)

にこ「うあっ!?」

希「にこっちと一緒だと
いつも引っ張られて振り回されて」

希「ちょっと大変な時もあるけれど」

希「にこっちに付いて来て、ほんに良かったよ」(ウルッ)

希「ありがとう……」(ウルウル)

にこ「なーに泣いてんのよ?もう……」

にこ「これはまだ序の口
目指すはトップなんだからぁ」

にこ「涙はそん時までとっときなさいよ?」

希「ふふ……分かっとるよ?」

にこ「みんな、本当にありがとう」

にこ「これからもよろしくね?」

A子達(ジワァ)

A子達「はいっ!」
196: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:20:52.61 ID:eUA4m6ZB.net
学園祭後

部室

希(コンコン)

希「にこっち?」

にこ「ん?ああ、希」

希「今日は学祭明けで練習ないんちゃうん?」

にこ「まあね?」

希「?」

希「随分機嫌ええやん?」

にこ「希?これ見てみて」(雑誌)

希「月刊スクールアイドル……」

希「……」

希「うわぁ……これって」

にこ「(スクールアイドル界に激震!
白熱の講堂ライブ!!)」

にこ「(新たな時代の台風の目になるか!?
これが音ノ木坂スクールアイドルだ!!)

希「ウチらの特集!?」

にこ「そうよ」
197: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:26:36.04 ID:eUA4m6ZB.net
希「(このパフォーマンス
アライズに最大の脅威現る!!)」

にこ「見なさい、希?」

にこ「UTX学園関係者のコメを」

希「(彼女達はまだ一年)」

希「(今後の伸びしろを考えれば
我が校と覇権を争う存在になり得る事も考えなければならない)」

にこ「認めてもらえたのよ、私達」

にこ「日本最高棒……天下のUTXにね!?」

にこ「アライズの背中が遂に見えてきたってわけよ」
199: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:34:25.36 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「これも、あんた達の支えがあったからこそよ?」

にこ「本当に……ありがとう」

希「にこっち……」

にこ(ガタッ)

希「!?」

にこ「んじゃまぁ~、お礼がてら」

にこ「久々にあんたの乳
揉ませてもらおうかしらねぇ~」(ユラァ)

希「ふぁっ!?」

希「に、にこっち?」(冷や汗)

(ガシッ)

希「ひいぃぃっ!?」

にこ「う~ん、まぁたおっきくなったわねぇ?これは」(モニュッ)

にこ「あんた、私から栄養奪ってんじゃないの?」(モニュモニュッ)

希「イァアァァ~」

希「にこっちのヘンタァァィ!」
200: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:44:11.21 ID:eUA4m6ZB.net
翌日

(ワッチャ ドゥー ワッチャ ドゥー ワッチャ プライベートウォーズ♪)

にこ「ん?」

にこ「これは……」

(ピッ)

ツバサ『もしもし?久しぶりね?にこ』

にこ「ツバサ……」

にこ「てか、この新曲」

にこ「ここ一番で使う切り札なんでしょ?」

にこ「着歌に使って、だなんて」

にこ「にこが悪気を起こしたらどうすんのよ」

ツバサ『あなたがそんな事するとは思えないわ?』

ツバサ『この前の学園祭
相当盛り上がったみたいね』

ツバサ『限られた条件で、これだけのパフォーマンスを見せられる
スクールアイドルは』

ツバサ『この東京地区では五指にも満たないってね
私達のインストラクターが話してたわ?』

にこ「それは光栄ね」
201: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:48:56.80 ID:eUA4m6ZB.net
ツバサ『ねぇ、にこ』

ツバサ『これはまだ、確定ってわけじゃないんだけど』

ツバサ『もしかしたら、あるかも知れないの』

ツバサ『スクールアイドルの祭典……
全国大会がね?』

にこ「マジで!?」

ツバサ『まだ名称すら決まっていないけどね』

ツバサ『もし開催されたら、甲子園なみの規模になるかも知れない』

にこ「スクールアイドルの……甲子園!」

ツバサ『そうよ』
202: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:52:38.49 ID:eUA4m6ZB.net
ツバサ『それを踏まえて、私達UTXも』

ツバサ『エントリー目指して、準備を始めている』

ツバサ『当然狙うは全国トップ』

ツバサ『日本一よ?』

にこ「それは豪気ね!?」

ツバサ『にこも出るでしょ?』

ツバサ『日本最高のアイドル決定戦だからね』

にこ「……」
203: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 01:58:41.19 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「あったりまえでしょ?誰だと思ってるの!?」

にこ「出るわよ?」

にこ「そして当然……
目指すは優勝!」

にこ「このにこにーが本気出したらどうなるか……」

にこ「覚悟しなさいよ!?」

ツバサ『……』

ツバサ『そうこなくちゃね』

ツバサ『だとしたら
今から私とあなたは対等のライバル』

ツバサ『ともに同じ舞台に立てるよう
ベストを尽くしましょう』

ツバサ『そして……私は絶対に負けないわ?』

にこ「ふふ……面白いこと言ってくれるじゃないの」

にこ「その勝負、受けて立つわ」
204: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:01:18.26 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「……」

にこ「いよいよだわ」

にこ「遂に見えてきた……
トップアイドルへの道のり!」

にこ「にこの野望、にこの夢
今こそ叶える時よ」

にこ「……」

にこ「これは負けられないわ」

にこ「絶対勝ってやるんだから!」
205: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:06:47.79 ID:eUA4m6ZB.net
翌日 部室

希「急に全員招集なんて、どないしたん?」

にこ「みんな聞いて」

にこ「これから大幅に、練習を強化するわ?」

A子達「えっ……?」

にこ「朝練を毎日1時間追加」

にこ「放課後はもう2時間増やすわ」

にこ「異存ないわよね!?」

一同「……」

A子「そ、それは……」

B美「いきなり、そんな……」

C江「体が……もたないよ」
206: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:11:15.49 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「何甘えてんの!」(机ドンッ)

にこ「あんた達ねぇ……アイドルなのよ?」

にこ「この程度で弱音吐いてたら
いつまで経っても上には登れない」

にこ「仲良しクラブだとでも思ってたの!?」

にこ「そんな腑抜けを部員にした覚えはない」

にこ「嫌なら辞めなさい」

希「にこっち!」

にこ「あら、希は不服なの?」

希「そうやなくて、もっとA子ちゃん達の考えも聞かんと」
207: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:17:15.19 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「あのアライズは、毎日8時間練習してるわ?」

にこ「これでも足りない位よ」

B美「あ、あのぅ……」

B美「友達との約束とかもあるんですが」

にこ「あ、そう?
心配ないわ」

にこ「私から断っとくから」

B美「そ、そんな……」

A子「誰とも遊べないなんて……」

C江「そこまでやらなくても」

にこ「じゃあ、話は終わり」

にこ「練習やるわよ?」

A子達「……」

A子達「はぃ……」

希「……」
208: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:21:00.38 ID:eUA4m6ZB.net
希「にこっち?ちょっと」

希「A子ちゃん達は先行ってて」

希「にこっち」

希「A子ちゃん達の顔、見た?」

希「みんな元気なさそうやったよ?」

にこ「そう?」

にこ「そんなの、練習してライブやって」

にこ「大勢のお客さんから声援もらえば
すぐ元通りになるわよ」

希「違うやろ」
209: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:26:25.93 ID:eUA4m6ZB.net
希「いきなりプロ並みの負担科したら
誰だってそうなる」

希「どれだけ一生懸命でも
あの娘達は女子高生なんよ?」

希「あの年頃で拘束拘束されたら
やりたい事もやれんやん?」

希「友達もいるし、恋人だって欲しかろうし」

希「勉強とかもせなあかんやん?」

希「もう少しそこら辺、考えてあげないと」

にこ「……」

にこ「あんた、どっちの味方なのよ」

希「……はぁ?」

にこ「あの娘達の肩、何でもつのよ?」

希「にこっち……!」
210: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:31:42.88 ID:eUA4m6ZB.net
にこ「アイドルは競争よ?
生き残るためには練習の積み重ねしかない」

にこ「どのグループもね
勝つためにはこの位やってるわ」

にこ「それがあんたには分からないの?」

にこ「そんな程度の覚悟で、アイドル始めたの?あんた?」

希「にこっち……」

にこ「あんた……どっちの味方なのよ」

希「ウチはにこっちを支えるよ?」

希「決まってるやん?せやけど」

にこ「だったら、あの娘達が練習ついて行けるよう
サポートなさいよね」

にこ「それがあんたの役目……
副部長としての自覚を持ちなさい」
211: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/03(火) 02:34:53.40 ID:eUA4m6ZB.net
希「それは分かってる」

希「だからこそ、もう少し……」

にこ「屋上行くわよ?」

にこ「時間がないの」

(バタンッ)

希「……」

希(にこっち……何があったん?)

希(昨日までのにこっちとは、明らかに違う)

希(何で……こんな事に)


今夜はもう寝る
221: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 00:49:08.56 ID:zN971IYn.net
再開

数日後

にこ「次の大舞台に備えて
何回かライブをやるわ」

にこ「今の内に場数を踏むの」

にこ「差し当たっては、11月にまた講堂ライブを予定してるんだけど」

にこ「C江?」

にこ「あんたがセンターよ?」
222: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 00:55:20.43 ID:zN971IYn.net
C江「えっ?」

C江「わ、私が……センター!?」

C江「あまり自信が……」

にこ「そんなのは後からいくらでも付いてくる」

にこ「来年までに全体の底上げを計りたいの」

にこ「C江だけじゃなく、あんた達も」

にこ「順繰りに務めてもらうわよ?」

一同「……」

にこ「返事は?」

一同「はいっ」

にこ「そう言うわけだから、C江?」

にこ「もっと責任と自覚を持ちなさい」

にこ「いつまでも
馴れ合いやってるわけにはいかないんだから」

C江「……」

C江「は、はぃ」
223: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:01:37.98 ID:zN971IYn.net
屋上

にこ「ほら、全体的にたるんでるわよ!?」

にこ「特にC江!」

にこ「あんたがみんなを引っ張るのよ!?」

にこ「もっとしっかりやんなさい!」

C江「は、はい!」

にこ「こらーっ!まあた振り付け間違えたわね!!」

にこ「同じタイミングでいつもズレてるわ!!」

にこ「C江!あんたがまとめなきゃダメでしょうが!!」

にこ「何のためのセンターなのよ!?」

C江「ご、ごめんなさい……」

にこ「C江!もっと声出す!!」

にこ「そんなくぐもってちゃ
お客さんに届かないでしょうが!!」

C江「わ、分かりました」
224: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:07:17.92 ID:zN971IYn.net
にこ「あーもうっ
だっらしないわねぇ!」

にこ「そんなんじゃ、いつまで経っても帰れないわよ!!」

にこ「C江!ボサッとしてないで
他の娘の動き見たげなさいよ!!」

にこ「何でもにこがやんなきゃいけないってわけ!?」

にこ「いつまで甘えてんの!!」

にこ「全く成長が見られない」

にこ「そんなんでお客さんを喜ばせる事が出来ると思ってんの!?」

にこ「何よその目?不服なの!?」

にこ「悔しかったら
もっと満足できるパフォーマンス見せてみなさいよね!?」
226: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:14:49.78 ID:zN971IYn.net
A子(これは、ちょっと)

A子(あんまりだよ)

A子(私達だって、一生懸命頑張ってるのに……)

B美(C江だけあんなに言われて可愛そう)

B美(C江も期待に応えようと
必死にやってんじゃないの)

B美(何でも部長の気に入るようにやんなきゃ
いけないってわけ!?)

B美(まるで私達、にこにーの奴隷じゃないのよ……)

にこ「もう良いわ?今日はここまで」

にこ「また明日……6時に集合よ」

A子達「……」

希(これはアカンね)
229: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:20:53.95 ID:zN971IYn.net
帰り道

A子達「……」

A子「C江、大丈夫?」

C江「う、うん……」

C江「凄く……疲れたけど」

B美「酷いよね?酷すぎるよね!?」

B美「こんなのあんまりだよ」

B美「C江だけ責めてさ……
自分だって間違える時あるじゃないのよ」

B美「C江も良く我慢できるよね?」

B美「正直ムカつくよ!」

A子達「……」
230: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:25:26.10 ID:zN971IYn.net
A子「にこにーが言ってる事
決して間違ってるわけじゃないとは思うけど」

A子「誰よりもアイドルに熱心なのも分かるけど」

A子「もう少し、私達の事も考えて欲しいよね?」

B美「C江?続けられる?」

C江「う、うん」

C江「みんなに迷惑かからないよう頑張ってみる」
231: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:30:20.32 ID:zN971IYn.net
部室

希「にこっち……にこっち?」

希「飛ばしすぎやん」

希「C江ちゃんも早く覚えようと
頑張ってるやん?」

希「みながみな、にこっちのレベルにすぐ追いつくのは
無理があるよ?」

希「もう少し長い目で見ないと」

にこ「……」

にこ「何でかしらね」

希「にこっち?」

にこ「何であの娘達……
にこと同じ気持ち共有出来ないのかしらね」

にこ「志が……足りないのかしら」

希「……」
232: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:34:14.07 ID:zN971IYn.net
希「そんな事ないやん」

希「せやけど……あまり厳しくやり過ぎても
逆効果やん?」

希「アイドル以前に、みんな普通の女の子なんよ?」

希「にこっちかて、本当はみんなと仲良くしたい」

希「そうなんやろ?」

希「みんなと一緒に笑顔でいられる」

希「まずはそれでええんちゃう?」

にこ「……」

にこ「ねぇ、希?」

にこ「アイドルって……そんなに辛い?」

希「……」
233: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:42:03.66 ID:zN971IYn.net
にこ「にこだって、練習でへこたれそうになるわ?」

にこ「叩かれたら、惨めな思いにもなる」

にこ「だけど、それ以上に
アイドルやってて本当に良かったわよ?」

にこ「どれだけ辛い事があっても
たった1人でも私の歌で喜んでくれたら」

にこ「それだけでもう
十分報われた気分になるの」

にこ「だから、アイドルを続けて来られた」

にこ「私はね、希?」

にこ「部活を立ち上げてから、あの娘達に」

にこ「何よりもその気持ちを伝えようとして来た」

にこ「でも、全然伝わらない」

にこ「何も、響くモノがない……」

にこ「何でかしらね……
にこが下手くそなのかしらね」

にこ「人望がないのかしらね」

にこ「これだけ仲間がいるのにね」

にこ「気持ちを伝えるって
こんなにも難しいのかしらね」

希「……」
234: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/04(水) 01:44:41.70 ID:zN971IYn.net
希「にこっち?だったら」

希「また前みたいに、1日お休みにして」

希「みんなでパァ~っと遊んでみたら?」

にこ「ダメよ」

希「にこっち……」

にこ「今はね、勝ちに行かなきゃいけないの」

にこ「そんな余裕ないわ」

希「……」


今夜はここまで
239: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 01:43:24.48 ID:J7mHso3f.net
再開

学校 廊下

希(テクテクテクテク……)

希「ハァ……」

絵里(カツカツカツカツ……)

絵里「ん……?」

希(テクテクテク)

絵里「希?」

希「……」

希「絵里ち……?」

絵里「珍しいわね
こんな時間に会うなんて」

絵里「部活まだやってたんだ」

希「そうなんよ」

希「ほんに、ね」

希「……」

絵里「どうかしたの?」

希「ううん、別に」

絵里「元気無いわ?」

希「……」
240: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 01:49:00.77 ID:J7mHso3f.net
絵里「何か悩み事?」

希「……」

希「まあね」

絵里「そう」

絵里「でも、あなたにはにこがいるか」

絵里「にこは色々やらかすけれど」

絵里「頼りになるからね」

希「……」

絵里「まさか、悩み事って」

希「そうなんよ……」

絵里「そう……」

絵里「ねぇ、希?」

絵里「この辺に、パフェが美味しいお店があるんだけど」

絵里「今から食べにいかない?」

希「パフェ……」

希「あぁ、いいかもね」
242: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 01:55:05.09 ID:J7mHso3f.net
メイドカフェ

(オカエリナサイマセゴシュジンサマー)

希「うわぁ……本物のメイドさん達やん」

希「ウチ、直接見るのは初めてなんよ?」

希「ここ絵里ちの行きつけなん?」

絵里「まあ、そんな所ね?」

希「……」

絵里「……」

絵里「ねぇ、希」

絵里「私、最初
にこの事が苦手だったわ」

絵里「あんな頑固で強情で意地っ張りで」

絵里「おまけにプライドもむちゃくちゃ高い」

絵里「何て傲慢なヤツなんだとね
前まで思ってたの」
243: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:03:38.77 ID:J7mHso3f.net
希「そうなん?」

絵里「だけど、今にして思うと」

絵里「自分の夢に一生懸命で
そのために強烈な自負とプロ意識を持ってて」

絵里「誰に何を言われようと
己の信念を決して曲げない」

絵里「何かね……
何でこうまで妥協を知らないのかってね」

絵里「少しだけ興味が出てきたの」

絵里「自分が自分らしくあるために
周囲におもねらず衝突すら辞さない」

絵里「とても不器用で、多分損で」

絵里「そして、実に勇敢な生き方だわ」

希「……」
244: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:09:33.10 ID:J7mHso3f.net
希(クスッ)

絵里「どうかしたの?」

希「ううん、何か」

希「誰かさんに、よう似とるなって」

絵里「?」

希「にこっちな?」

希「最近ウチにこう言うんよ」

希「自分の気持ち、誰も分かってくれないって」

希「とても寂しそうなんよ……」

希「それに……学祭ライブ成功させてから」

希「やたら上を目指す様になってな」

希「なんか、どんどん自分らしくなくなってく様な」

希「そんな感じなんよ」

絵里「……」
245: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:15:37.68 ID:J7mHso3f.net
希「それは、アイドルが厳しいのは分かるよ?」

希「きれい事だけじゃないってのも覚悟してた」

希「せやけど……今のにこっち」

希「無理しすぎなんよ」

希「A子ちゃん達に過酷な練習を課し」

希「あの娘達に嫌われるのも構わず
厳しくしごきあげている」

希「けど、多分にこっちの事やから」

希「自分だけもっともっと
見えない所で余計に練習してるんと思う」

希「その裏返しなんね」

希「A子ちゃん達に不満を持ってるんは」
246: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:20:43.43 ID:J7mHso3f.net
絵里「そう」

絵里「そんな事になってるとは
知らなかったわ?」

希「にこっちな」

希「本当はみんなを楽しませたり喜ばせたり」

希「感動させたりするのが大好きなんよ」

希「そのために、誰かを笑顔にさせようと」

希「アイドルを志したんよね?」

希「せやけど……」

絵里「自分を見失ってるのね?」

希「絵里ち……」

絵里「勝ちにこだわるあまり」

絵里「自分に取って、何が一番大切なのかを
忘れているのかも知れないわ」
247: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:25:15.82 ID:J7mHso3f.net
希「……」

希「そうかも知れんね」

絵里「ねぇ、希?」

絵里「実はね、私」

絵里「来期生徒会長に推薦されたのよ」

希「ほんに?」

希「凄いやん」

絵里「今の生徒会長にね?」

絵里「もちろん、次の総会で
承認を得なければなれないんだけどね」

希「絵里ちなら絶対大丈夫やん」

希「勤勉さと責任感の塊やもんね」

希「ウチも応援するよ?」

絵里「ありがとう」
248: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:28:53.51 ID:J7mHso3f.net
絵里「希?」

絵里「私で良ければ
いつでも相談に乗るわ?」

絵里「まあ、私も
大した事は出来ないかも知れないけれど」

絵里「話くらいは聞いてあげる事出来るから」

希「絵里ち……」

絵里「だから、希もあまり無理しないでね?」

希「う、うん」

希「今日はありがとう、絵里ち」
249: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:36:32.73 ID:J7mHso3f.net
一週間後 屋上

にこ「講堂ライブまであとわずか!」

にこ「今日から総仕上げ!
いっそう気合い入れてくわよ!!」

一同「はいっ!!」

にこ「1.2.3.4.5.6.7.8……」

一同(サッサッサッサッサッサッサッサッ)

にこ「よーし、その調子!!」

にこ「1.2.3.4.5.6.7.8!!」

C江(フラッ)

(ドサッ)

にこ「えっ……?」

希「C江ちゃん!?」

A子達「C江!!」

にこ「なによ、それ……」
250: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:42:02.67 ID:J7mHso3f.net
希「C江ちゃん?C江ちゃん!?」

A子「そ、そんな……」

B美「副部長!C江の様子は!?」

希「気失ってるだけみたいやね」

にこ「じゃあ、希はC江を保健室に」

にこ「みんなは引き続き練習よ?」

A子「練習って……」

B美「こんな時に何でそんな事言えるのよ!?」

B美「冷たすぎるよ!!」
251: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:47:51.91 ID:J7mHso3f.net
にこ「C江の看病は希がやる」

にこ「それで問題ないでしよ?」

にこ「ライブまで時間がないの
今は練習が優先」

にこ「余計な私情は捨てなさい」

にこ「無駄なだけよ」

B美(ギリッ)

B美「無駄なだけ!?」

B美「友達を心配するのが
無駄だって言うの!?」

にこ「そうは言ってない」

にこ「けど……そうね」

にこ「あの調子じゃ
C江にセンター張らせるのは無理みたいね」

にこ「当面戦力として当てに出来ないわ」
252: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:52:08.58 ID:J7mHso3f.net
B美「なによ、それ」

B美「人をまるで手駒みたいに……」

B美「私達は部長の道具でもオモチャでもないっ!!」

B美「いい加減にしてよ!!人が倒れてるのよ!?」

B美「ヘトヘトになるまで練習して
無理がたたって倒れて」

B美「そこまで頑張った仲間に対して
それがかける言葉!?」
253: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 02:56:45.02 ID:J7mHso3f.net
にこ「あんたこそ何勘違いしてるの?」

にこ「練習中の怪我や体調不良」

にこ「運動部ならこのくらいしょっちゅうでしょ?」

にこ「それとも、その都度練習止めろとでも言いたいの?」

にこ「良い?
私達はトップ目指して闘ってるの」

にこ「もたもたしていたら
すぐライバルに追い越される」

にこ「こんな大した事ない程度で
騒ぐのは止めなさい」
255: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 03:01:52.13 ID:J7mHso3f.net
B美「大した事ない!?」

B美「もう、いやだ!!」

B美「あなたどうかしてるよ!!」

B美「何であなたが勝つためだけに
私達がこんなに苦労しなきゃいけないのよ!?」

B美「そんなにやりたきゃ
1人でトップアイドルにでも何にでもなれば!?」

B美「私はもう付いて行けない……
今日は帰らしてもらいます」

(タッタッタッタッ)

(ガチャン)

にこ「……」
256: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/05(木) 03:10:17.47 ID:J7mHso3f.net
にこ「ったく……何甘ったれてんのよ」

にこ「たてつく暇があるなら
少しでも上達しろってのよ」

にこ「こう言うのを時間の無駄って言うのよ」

にこ「まあいいわ……
A子?始めるわよ」

A子「……」

A子「にこにー?」

A子「さっきのB美も言い過ぎだとは思うけど」

A子「今のあなたの言葉や態度
私も納得は出来ない」

A子「同意も出来ないわ」

A子「悪いけど、私も失礼させてもらいます」

(カツカツカツカツ)

(ギィッ)

(バタン)

にこ「……」

にこ「何なのよ、全く……」


今夜はもう寝る
265: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:18:58.87 ID:GrTowxDL.net
再開

翌日 部室

にこ「C江の容体は?」

希「5日程入院やて」

希「C江ちゃん……
連日の猛練習とストレスが重なって」

希「かなり消耗してたんよ」

希「お医者さんは、今は安静にして
とにかく栄養を取るのが一番やと」

希「まあ、この両日は点滴打ってるけどね?」

にこ「……」

にこ「無事なら、いいわ」
266: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:23:38.61 ID:GrTowxDL.net
希「それよりも、にこっち?」

希「A子ちゃんもB美ちゃんも
今日はまだ来ないやん」

希「呼ばんの?」

にこ「……」

希「にこっち」

希「早い内に謝らんと」

にこ「……」

にこ「そうね」

希「ウチらだけで練習するん?」

にこ「いえ……今日はもう良いわ」

にこ「明日C江の見舞いに行かないとね」
268: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:29:45.17 ID:GrTowxDL.net
翌日 西木野総合病院

にこ「C江?体の方はどう?」

希「もう点滴は外れたみたいやね?」

希「ふふ」

C江「部長、副部長」

C江「すみません、こんな大事な時に」

C江「みなさんに迷惑かけてしまって……」

にこ「なーに言ってんの」

にこ「今はあんたの健康が大事でしょ?」

希「そうやん」

希「ゆっくり休んで
元気になった姿、ウチらに見せてね?」

C江(ウルッ)

C江「ありがとうございます!」
270: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:35:18.84 ID:GrTowxDL.net
C江「でも……」

にこ「ん?」

C江「こんな不甲斐ない様じゃ」

C江「私……センターに立つ資格ないですよね」

にこ「確かに、体調管理は今後の課題だと思うわ」

にこ「けど……
あんたのコンディションを知りもせず」

にこ「ムチャな練習を課したのは私の責任」

にこ「あんたが気に病む事ではないわ」

C江「……」

にこ「はい、リンゴむけたわよ?」
271: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:39:40.02 ID:GrTowxDL.net
C江(シャリッ、シャリシャリ)

C江「おいしい……」

にこ「んまぁ~、このにっこにーの腕にかかれば」

にこ「この位、朝飯前よ?」

にこ「ニコッ♪」

C江「……」

にこ「どうしたの?」

C江「にこにーの笑顔、久しぶりに見た」

にこ「……」
272: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:43:12.55 ID:GrTowxDL.net
にこ「まあ、次のライブは残念だったけど」

にこ「ちゃんと体直して早く戻って来なさいよ?」

にこ「そしたら、今度こそ
センター頑張ってもらうから」

C江「……」

にこ「じ、じゃあ
にこは先に行ってるから」

にこ「希とゆっくりしてなさい?」

にこ「また来るからね?」

希「……」

C江「……」
273: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:50:14.88 ID:GrTowxDL.net
C江「あの……副部長」

希「なに?」

C江「にこにー、大丈夫なんですか?」

C江「前見た時より凄く痩せてる」

希「……」

希「そうなんよ」

C江「……」

C江「私、部長の事
恨んでませんよ」

C江「確かに、この前の練習は厳しすぎたけど」

C江「それもこれも、アイドルとして必死だったからこそって」

C江「何となく分かるんです」

C江「多分、私なんかより」

C江「いつ倒れてもおかしくない位
無理してるんだろうなあって」
274: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 01:54:49.87 ID:GrTowxDL.net
希「……」

希「不器用なんよ」

希「不器用で意地っ張りで」

希「誰に対しても弱さを見せられず、見栄張ろうとして」

希「結局、誰にも言えぬまま、自分だけで全てを抱え込んで
心も体も限界まで酷使して」

希「もう、どうにかなりそうなのに……
それすらも相談出来ないで」

C江「副部長……」

希「ゴメンね?」

希「今一番心配すべきなのは
C江ちゃんの事なのにね」
275: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:00:08.00 ID:GrTowxDL.net
希「ほな、ウチも行くね?」

希「お大事に」

C江「はいっ、ありがとうございます」


翌日 部室

希「結局、講堂ライブは4人でやる事になるね?」

にこ「そうね」

にこ「もうじきC江も退院出来るだろうけど」

にこ「しばらくは自宅静養でしょうしね……」

希「A子ちゃん達、まだ来ないん?」

にこ「……」

希「連絡したん?」

にこ「まだよ」

希「ウチから言っとく?」

にこ「まだ……いいわ」
276: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:05:27.28 ID:GrTowxDL.net
にこ「それよりも、希?」

にこ「悪いんだけど、次のライブ」

にこ「あんたは外れて欲しいの」

希「外れるん?」

にこ「C江の……
あの娘のそばにいてやって欲しいの」

にこ「本来なら、私がそうすべきなんだろうけど」

にこ「私はライブを成功させる責任があるからね」

希「……」

希「構わんよ?せやけど」

希「A子ちゃん達の事は、大丈夫なん?」

にこ「それもにこの責任」

にこ「にこが自分で何とかするわ」

にこ「あんたはC江の事だけ心配してれば良いのよ?」
277: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:17:53.52 ID:GrTowxDL.net
講堂ライブ

にこ「やっぱり、あんましお客さん入ってないか……」

にこ「まあ、仕方ないわね」

にこ「学祭とは違うんだしね」

A子(何言ってるの?この人)

A子(あれだけ威張り散らしてたクセに)

A子(今更協力しあいましよう何て
虫が良すぎるわ)

B美(C江の件で、みんな反感持ってるから来ないんでしょ!?)

B美(その事については、一言も謝ろうともしないで)

B美(ホント最低だわ)

にこ「今日は、私達3人だけしかいないけど」

にこ「これまでの練習の成果を出し切れば
必ずみんなを盛り上げられる筈よ」

A子達「……」

A子達「はい」(棒読み)

にこ「よーし、それじゃ行くわよ!?」

A子(痛いわこの人)

B美(裸の王様ね?)
278: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:22:00.10 ID:GrTowxDL.net
数日後 部室

にこ「C江は今日から登校してんのよね?」

希「そうやん」

にこ「それじゃ、盛大な快癒祝いをしてあげないとね」

希「そうやね」

希「……」

にこ「どうしたの?」

希「にこっち?実はな」

希「C江ちゃん……辞めるんやて」

にこ「」
279: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:27:01.09 ID:GrTowxDL.net
希「ウチ、これを預かったんよ」(退部届)

にこ「……」

希「C江ちゃんな?
最後まで気にしてたよ」

希「にこっちの事」

にこ「……」

希「自分が倒れるよりも
何倍も練習してるのに」

希「それでも誰かを喜ばせようとしている」

希「そんなにこっちを見てな?C江ちゃん」

希「とても尊敬してるって」

希「そして……
自分がどれだけ甘かったか、思い知らされたって」
280: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:31:27.95 ID:GrTowxDL.net
にこ「何よそれ……」

にこ「だったら、続けなさいよ」

希「……」

にこ「こんなんで、何で諦めんのよ」

にこ「辛いから辞める」

にこ「アイドルって……そんなに魅力ないの?」

希「にこっち……」

におk「いえ……
それを伝えきれなかったのは、にこが至らなかったからね」

にこ「C江は良くやってくれたわ」

にお「今までお疲れ様と言っておいて?」

希「にこっち……」

希「うん、分かった」
281: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:37:42.45 ID:GrTowxDL.net
翌日 廊下

A子達「部長、お話があります」

にこ「何?」

A子達「これを」(退部届)

にこ(絶句)

A子「私達、アイドル研辞めます」

B美「お世話になりました」

にこ「……」

A子「私達の私物は
後で部室から持って行きますんで」

B美「それではよろしくお願いします」

A子「……」

B美「……」

にこ「……」

A子達「失礼します」

にこ「……」

(カツカツカツカツ……)

にこ「……」
282: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:41:32.48 ID:GrTowxDL.net
(タッタッタッタッ)

希「にこっち……にこっち?」

希「どないしたん?」

にこ「何でもないわ」

希「その手にあるの……
もしかして」

希「退部届!?」

にこ「……」

希「追わんの?」

にこ「……」

希「にこっち?追わんの!?」

にこ「……」

希「にこっち」

にこ「もう良いの」
283: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:46:30.18 ID:GrTowxDL.net
希「……」

希「何でなん?」

希「あの娘達……確かに色々不服やったと思う」

希「せやけど……
本気でにこっちの事憎んでる思ってるん?」

希「だったら……
直接渡しに来ないで、ウチに預ける筈やん」

希「あの娘達
何か言って欲しかったちゃうん?」

希「どうしてこんなに厳しい練習を、自分たちに課すのか」

希「何でそうまでして、やらなきゃいけないのか」

希「ちゃんと言って欲しかったちゃうん!?」
284: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:49:30.57 ID:GrTowxDL.net
にこ「……」

希「にこっち……今ならまだ間に合う」

希「にこっちがどれだけアイドルを愛してるのか
みんなの事大切に思ってるのか」

希「ちゃんと伝えないと」

にこ「もう……良いのよ」

にこ「全てはにこの責任
過ちなんだから」

にこ「今更引き留めようなんて、見苦しいだけだわ」
285: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:53:53.63 ID:GrTowxDL.net
希「そんなんやない!」

希「にこっち逃げてるだけやん」

希「誰にも相談せず自分で全てを抱え込んで」

希「あの娘達から逃げてるだけやんか!!」

にこ「……」

希「あの娘達かて
もっと信用して欲しかった思うよ?」

希「ただの部員としてではなく
友達として、仲間として」

希「その道を塞いだのはにこっちやん」

希「にこっち?もう一度話し合おう?」

希「ウチがあの娘達呼び戻して来るから」
286: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 02:57:35.16 ID:GrTowxDL.net
にこ「希?もう良いの」

にこ「もう済んだ事よ」

にこ「今更あの娘達が私を許すと思う?」

希「そんな事ないって……」

にこ「もうね……諦めるしかないの」

にこ「所詮アイドルなんて
大半の人に取って、付いて行けない世界なのよ」

にこ「そんな世界にあの娘達を連れ込んだ
にこが馬鹿だったわ」

希「にこっち……」
287: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 03:01:46.80 ID:GrTowxDL.net
希「本当に……本当にそう思ってるの?」

希「あの娘達に無意味な事をさせたって
本当にそう考えてるの!?」

にこ「そうね……
多分あの娘達も同じ気分じゃないのかな」

にこ「何でこんな下らない事やってたんだろうって」

希(ギリッ)

希「にこっち!!」

希(バキッ)

にこ「ううっ……」(ドサッ)

にこ「何すんのよ……」
288: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/06(金) 03:14:01.09 ID:GrTowxDL.net
希「あの娘達かて……
本当にアイドルが好きで
アイドルやりたくて、今日までやって来たんよ?」

希「それを一番分かってるの、にこっちやん!」

希「何で……そんな事言うの?」(ウルッ)

にこ「……」

希「にこっち……
いつからそうなっちゃったの?」(ポロポロ)

希「転校続きだった私に手を差し伸べて
初めての親友になってくれて」

希「アイドルの楽しさ笑顔の素晴らしさを教えてくれたのは
にこっちじゃない!!」

希「何でよ……グスッ……
何でこんなになっちゃったのよ……エグッ」

希「何で自分で……ヒック
自分の大好きな事……グスッ……
踏みにじるのよ……エグッ」

希「そんなにこっちは……グスッ
にこっちじゃない!」

希「私の知ってるにこっちはそんなんじゃないっ!!」

希「それが分からないにこっちなんて……
だいっ嫌い!」

(タッタッタッタッ……)

にこ「イタタタタタタァ……」

にこ「希……あんた」

にこ「キャラ崩れてんのよ……」


今夜はもう寝る
299: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:20:05.77 ID:8ahTEFqK.net
再開

翌日 放課後 廊下

希(トボトボ)

絵里(カツカツカツカツ)

希「……」

絵里「希?」

希「絵里ち……」

絵里「こんな所で会うなんて珍しいわね?」

絵里「部活は?」

希「……」

絵里「順調じゃ……ないみたいね」

希「……」

絵里「……」

絵里「ねぇ、希?」

絵里「もし良かったら、一緒に来て欲しいんだけど」
300: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:24:04.11 ID:8ahTEFqK.net
生徒会室

絵里「どうぞ」

希「……」

希「何か前より」

絵里「殺風景でしょ?」

絵里「先輩達の引退に伴って」

絵里「今の内に不要な備品は整理しといたの」

希「やっぱ絵里ちは有能やね?」

絵里「そんな事ないわ」

希「……」
301: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:29:20.22 ID:8ahTEFqK.net
絵里「ねぇ、希?」

絵里「次の総会で、私が会長職を引き継いだとして」

絵里「備品はともかく
人員が大幅に不足する見込みでね?」

絵里「先輩達が一斉にいなくなる穴は
やっぱ大きいわ」

希「……」

絵里「もし良かったら」

絵里「しばらくここの仕事手伝ってくれない?」

希「……」

絵里「ああ……
希がアイドル研の副部長だってのは知ってるわ?」

絵里「だから無理にとは言わない」

絵里「気が向いた時で良いの」

希「……」

希「実はな?絵里ち」
302: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:36:57.88 ID:8ahTEFqK.net
絵里「……」

絵里「そう……」

絵里「薄々感づいてはいたけれど」

絵里「あなた達が、そんな事までになっていたとはね」

絵里「希も辛い思いしてたのね」

希「ウチが悪いんよ」

希「よくよく考えたら、ウチ」

希「大事な決断はにこっちに任せきりで
その後ろに隠れて頼って」

希「結局
にこっちが自分で自分を追い込んでしまうのを」

希「止められんかった……」

絵里「……」
303: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:46:24.44 ID:8ahTEFqK.net
希「ウチは親友と思ってたけど」

希「ただにこっちに守ってもらい、甘えてばかりで」

希「アイドル研かて……
ウチはにこっち支える振りして」

希「やっぱり……にこっちから離れるのがイヤなだけやったって」

希「今になって分かるんよ」

絵里「……」

希「にこっちな?」

希「子供の頃からアイドルやりたくて憧れてて」

希「その為ならボロボロになっても構わない」

希「何度挫折しても諦めない」

希「それだけの覚悟と気概がある」

希「ただ独りぼっちになるのが怖いだけのウチには
それを理解してあげられるのが遅過ぎたんよ」
304: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:52:10.25 ID:8ahTEFqK.net
希「そんなウチなんかが腹心やってても」

希「にこっちの夢が叶うわけなんかない」

希「そんな資格……
最初から無かったんよね」

絵里「……」

絵里「希?」

絵里「その様子だと
あの時以来、まだにことは顔を合わせてないわね」

希「……」

絵里「部活も行ってないでしょ?」

希「うん……」

絵里「私がとやかく口を挟む問題じゃないとは思うけど」

絵里「いずれ時が解決するわ?」

絵里「それまで、放課後はここにいたら?」
305: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 03:57:20.55 ID:8ahTEFqK.net
希「えっ!?」

絵里「無論、あなたに用事が無ければの話だけれどね?」

希「ええのん?」

希「迷惑やないん?」

絵里「今、生徒会が人手不足なのは
さっき言った通りよ?」

絵里「あなたなら大歓迎……
むしろ、こちらからお願いしたい位だわ?」

絵里「どうかしら?」

希「……」

希「うん、ええよ」

絵里「じゃあ、明日からお願いね?」
306: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:02:07.46 ID:8ahTEFqK.net
数日後 部室

にこ「むーっ」

にこ「全く、希ったらぁ」

にこ「いみじくもアイドルの顔殴るとは何事よぉ」

にこ「……」

にこ「希が私の所に来なくなってから
もう一週間かぁ~」

にこ「ったくぅ~、ど~こで油売ってんのよぉ」

にこ「今まで1日たりとて
にこから離れようとしなかったくせにぃ~」

にこ「……」
307: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:09:32.42 ID:8ahTEFqK.net
にこ「別に?
にこは独りでも、ぜんっぜん構わないんだけどぉ~?」

にこ「……」

にこ「むーっ!」

にこ(スマホ 着信履歴無し)

にこ「むぅ~っ!!」

にこ「んもぉ~
連絡くらい入れて来なさいよねぇ~?」

にこ「別に?この前の事なら気にしちゃいないわよぉ」

にこ(スマホ メール着信無し)

にこ「ったくぅ~
ほんっと世話が焼けるんだからぁ~」

にこ(ガタッ)

にこ「あぁ~もぅ……
居ても立ってもいられないわ」

にこ「これからまた2人でやり直すんでしょ?」

(ガチャッ)

(バタン)
308: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:17:22.59 ID:8ahTEFqK.net
生徒会室

にこ「絵里?邪魔するわよ」

にこ「希知らない?」

にこ「全く、アイツもああ見えて結構意地っ張りだから」

にこ「まだ帰ってはいないと思うんだけどさ」

のぞえり「……」

にこ「」

にこ「何よ、これ」

絵里「……」

にこ「どう言う事よ、これは?」

希「……」

にこ「そう言う……事だったのね」

希「にこっち」

にこ「私はあんたに聞いてるのよ……
絵里!!!」

絵里「にこ……」

にこ「あんた……
なに人のツレたぶらかしてんのよ」

にこ「あんたの差し金だったってわけね?」

にこ「ふざけないで」

にこ「そんなに、にこの事が気に食わないか」

絵里「……」
309: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:22:00.32 ID:8ahTEFqK.net
希「にこっち?絵里ちは……」

にこ「あんたは黙ってなさい」

にこ「コイツとは、いつか決着付けなきゃいけないと思ってたのよ」

にこ「あんたもそのつもりでやってたんでしょうね?絵里」

にこ「上等じゃないの」

にこ「屋上来なさい」

希「にこっち……違うんよ」

希「これは、ウチが……」

にこ「大丈夫よ?希」

にこ「あんたは必ず連れ戻すから」

にこ「先上がってるわよ?」

絵里「……」
310: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:24:17.63 ID:8ahTEFqK.net
絵里「そうね」

絵里「遅かれ早かれこうなると、私も思ってた」

絵里「ちゃんと話はして置かないとね」

希「絵里ち……喧嘩は」

絵里「問題ないわ?」

絵里「そんな事にはならないから」
311: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:28:15.65 ID:8ahTEFqK.net
屋上

にこ「ほーう?
てっきり逃げ出すかと思ってたわ?」

絵里「……」

にこ「説明してもらおうかしら」

にこ「どういう料簡で希に近づいたのよ?」

にこ「返答次第では……容赦しないわ」

絵里「……」

にこ「答えなさい!」

絵里「あなたの気持ち、分かるわ」

にこ「はあっ!?」

にこ「何よそれ……はぐらかしてるの!?」
312: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:37:05.67 ID:8ahTEFqK.net
絵里「夢は追い求めても、得られるとは限らない」

絵里「私はね、早くから
そう諦めていたの」

絵里「あなたより、ずっとずっと早い段階でね」

にこ「……」

絵里「でも、あなたは違う」

絵里「最後までやり遂げようとしている」

絵里「その為に……
どれだけの犠牲を払ってでも」

絵里「それは尊敬に値すると思うわ?」
313: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:40:13.36 ID:8ahTEFqK.net
にこ「何よそれ?答えになってないじゃない!」

にこ「私はあんたが何で希を奪ったのか聞いてんのよ!!」

にこ「希の事をいっちばん知ってんのはこのにこよ!?」

にこ「あんたごときが……
希の何を知ってるって言うのよ!?」

にこ「粋がるんじゃないわよ!!」
314: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:47:25.54 ID:8ahTEFqK.net
絵里(ギリッ)

絵里「だったら」

絵里「何であなたは希の気持ち
もっと考えてあげなかったの!!」

絵里「希は泣いてるわ?
私の前では気丈に笑顔を見せてるけれど
心の中で泣いてるの」

絵里「何であなたを支えてあげられなかったのか」

絵里「どうしてアイドル研崩壊を食い止められなかったのか」

絵里「あなたと同じくらい
いえ、あなた以上に苦しんでいるわ!?」

絵里「そうでなければ
希もわざわざ私の所へなんか来なかった」

絵里「それを分かってあげられなかったのは誰?」

絵里「それは矢澤にこ、あなたなのよ」

にこ「」
315: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:51:19.40 ID:8ahTEFqK.net
絵里「あなたが私を責めるのは構わない
嫌うのも仕方が無い」

絵里「けど……
これ以上希を苦しめないで」

にこ「……」

絵里「私が言いたいのはここまで」

絵里「後はあなたの好きになさい」

にこ「……」

にこ「くっ……」

(タッタッタッタッ)

(ガチャッ)

(バタンッ)
316: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 04:57:09.97 ID:8ahTEFqK.net
絵里「……」

(ガチャッ)

希「絵里ち?」

希「にこっちは……」

絵里「もう終わったわ」

希「そう……」

希「にこっち怒ってた?」

絵里「そうね」

絵里「きっと私を憎んでるでしょうね」

希「ウチ……」

絵里「気にしないで?」

絵里「多分、にこも分かってると思うわ」

絵里「いずれにしても……時間が必要なのよ」

絵里(にこも……きっと辛いのよね?)

絵里(私達3人……いつの日にか)

絵里(和解出来る時が来ればいいのだけど)
317: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:03:56.58 ID:8ahTEFqK.net
数日後 生徒総会

生徒会長「それでは、私達の引退に伴い
次の生徒会長を推薦させて頂きます」

生徒会長「一年生、絢瀬絵里さん」

(パチパチパチパチ)

希(パチパチパチパチ)

にこ「……」

生徒会長「絢瀬さんは、まだ一年生ではありますが」

生徒会長「品行も成績も申し分なく
たぐいまれなる責任感と統率力で」

生徒会長「必ずや我が校の為に貢献してくれるでしょう」

(パチパチパチパチ)
318: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:12:36.27 ID:8ahTEFqK.net
絵里「みなさん今日は
改めて指名を受けました絢瀬絵里です」

絵里「まだまだ一年生
至らぬ所も多々ありますが」

絵里「みなさんと一緒に
我が校の発展に尽力したいと思います」

絵里「どうかよろしくお願いします」

(パチパチパチパチ)

司会「それでは、在校生のみなさん」

司会「賛成の方は盛大な拍手をお願いします」

(パチパチパチパチ)

希(パチパチパチパチ)

にこ(パチパチパチ)

司会「それでは、みなさんの承認を得て」

司会「次期会長は綾瀬絵里さんに決定しました」

(パチパチパチパチ)

希(パチパチパチパチ)

にこ(パチパチパチ)

絵里(一礼)
319: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:16:47.20 ID:8ahTEFqK.net
生徒会長「おめでとう、絵里さん」

絵里「ありがとうございます」

生徒会長「あなたなら、出来るわ」

生徒会長「私以上にね?」

絵里「そんな……」

絵里「でも……
会長の名に恥じぬ様、全力を尽くします」

生徒会長「頼もしいわ?」

生徒会長「……」

生徒会長「ねぇ?絵里さん」

生徒会長「これは私事になるかも知れないけれど」

生徒会長「1つ頼まれてくれないかしら?」
320: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:26:08.59 ID:8ahTEFqK.net
絵里「私に出来る事なら、何なりと」

生徒会長「あなたももう知っていると思うけど」

生徒会長「矢澤にこさんの事よ」

絵里「……」

生徒会長「あの娘がアイドル研を崩壊させてしまったと聞いてね」

生徒会長「もしかしたら……私が過大な期待をかけてしまったがため」

生徒会長「逆に追い詰めてしまったのではないかと」

生徒会長「それだけが、気がかりでね」

絵里「……」

生徒会長「確かに、今のスクールアイドルは
野球やサッカーなみの人気を得つつある」

生徒会長「だからこそ、廃校阻止の為
彼女の活動を応援して来たのだけれど」

生徒会長「表現を、こんな目的に使うなんて
やっぱりばつが悪くてね」

生徒会長「にこさんも、本当は
余計な気負いなく自分のやりたいようにやりたかったと思う」

生徒会長「変な期待がかえってプレッシャーとなり
逆に彼女を制約してしまったんじゃないのかとね」
321: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:31:37.79 ID:8ahTEFqK.net
絵里「会長」

絵里「にこは恨んでなんかいませんよ」

絵里「自分を責める事はあっても……」

絵里「にこは、そう言う娘です」

絵里「分かりました、悪いようにはしません」

絵里「にこは私に取っても」

絵里「大切な友達ですから……」

生徒会長「そう」

生徒会長「そう言ってもらえると
少し救われた気持ちになれるわ?」

生徒会長「ありがとう、絵里さん」

生徒会長「ああ、それと」

生徒会長「これはもう、私が指図する話じゃないんだけど」

生徒会長「副会長の人選、もう決まってるみたいね?」

絵里「……」

絵里「はい、もちろん」

生徒会長「ふふ」
322: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:38:34.83 ID:8ahTEFqK.net
生徒会室

希「おめでとう絵里ち」

絵里「ありがとう」

絵里「とは言え」

絵里「先代会長達が抜けて、今の生徒会」

絵里「正直層が薄くてね」

絵里「本当に私でやって行けるのかしらね」

希「絵里ちなら大丈夫やん」

希「ウチも応援してるよ?」

絵里「ありがとう、希」

絵里「……」
323: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:43:40.80 ID:8ahTEFqK.net
絵里「ねぇ、希?」

絵里「実はね、役員の人選はこれからなんだけど」

絵里「特に副会長……
ここが新たな生徒会の要になる」

希「そうなん?」

絵里「そこでね、希?」

絵里「あなた……
副会長になってみる気はない?」

希「副会長?」

希「……」

希「ウチなんかに務まるとは」

絵里「それは私も同じよ?」

絵里「でも、今の音ノ木坂で、この重責を担えるのは」

絵里「あなたを置いて他にいないわ?」

希「絵里ち……」
324: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:49:39.46 ID:8ahTEFqK.net
絵里「とは言え、あなたはアイドル研の副部長」

絵里「兼任は負担が大きいし」

絵里「なによりも
にこが何て言うかよね?」

希「……」

絵里「もしあなたが了承してくれるのなら」

絵里「にこには私から……」

希「待って」

希「それはウチから伝える」

希「ちゃんと自分で言わないと、いけない思うんよ」

希「さもないとにこっち」

希「一生許してくれないと思うから……」

絵里「……」

絵里「そうね」

絵里「そこは私がしゃしゃり出る話じゃないわよね?」

絵里「分かったわ」

絵里「希に任せる」
325: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:52:59.63 ID:8ahTEFqK.net
部室

(コンコン)

(カチャリ)

希「にこっち」

にこ「……」

希「久しぶりやね?」

にこ「そうね」

にこ「……」

希「……」

にこ「練習してく?」

希「そうやねぇ……
たまにはしないとね?」

希「……」
326: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 05:58:35.13 ID:8ahTEFqK.net
希「実はな?にこっち」

にこ「副会長になるんでしょ?」

希「……」

希「何で、それを?」

にこ「私が絵里なら絶対そうするわよ」

にこ「良いじゃない?なりなさいよ」

にこ「こんな栄転のチャンス、めったにないわよ?」

希「……」

希「せやけど」

希「それだと……にこっちが」

にこ「いい?希」

にこ「アイドルは独りでも続けられる」

にこ「でも、生徒会は組織でしょ?」

希「う、うん」

にこ「その組織から、わざわざ招かれたんでしょ?」

希「うん」

にこ「それだけあんたに期待してるって事よ?」

希「うん……」
327: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 06:04:29.88 ID:8ahTEFqK.net
にこ「行きなさい?絵里の所に」

希「……」

にこ「ここはにこが守るから」

希「せやけど……」

にこ「あんたはここで私とくすぶってるより」

にこ「生徒会で腕を振るった方が絶対に良いの!」

にこ「それに……分かるでしょ?」

にこ「にこよりも絵里の方が、もっと危なっかしいって」

にこ「真面目で優秀だけど……
あんっなに頑固で意地っ張りなのよ?」

にこ「遅かれ早かれ
色んな所で衝突を起こすわ?」

にこ「それを上手く抑えられるのは
あんたを置いて外にいるの?」

にこ「それを知ってるからこそ、絵里もあんたに頼んだんでしょ?」
328: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 06:08:28.56 ID:8ahTEFqK.net
希「せやけど……」

希「にこっちは大丈夫なの?」

希「ウチが離れても……」

にこ「そうね」

にこ「絵里に伝えといて?」

にこ「希の事、よろしく頼むって」

にこ「そして……
もしも希を泣かせる様な事があったら」

にこ「今度こそタダじゃ置かないって」

希「にこっち……」(ウルッ)

にこ「行きなさい」
329: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 06:14:04.03 ID:8ahTEFqK.net
希「にこっち?これを」(封筒)

にこ「退部届ね?」

にこ「分かったわ」

にこ「……」

にこ「希?これは……」

希「休部願いやん」

希「私、アイドル研究部副部長、東條希は」

希「一身上の都合により
しばらくお暇をもらいます」

希「よろしいですか?部長さん」

にこ「あんったねぇ……」

にこ「分かった、好きになさい」

希「ふふ」

希「ありがとうございます、部長」

希「それでは失礼します」(ペコリ)

(ガチャッ)

(バタン)

にこ「……」
330: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/07(土) 06:18:50.73 ID:8ahTEFqK.net
にこ(ジワッ)

にこ(ウルッ)

にこ(ウルウル)

にこ「グスッ……」

にこ「……!」

にこ(キッ)

にこ(ゴシゴシ)

にこ「にこは、泣かない」

にこ「嬉しい時しか泣かないって」

にこ「そう……決めたんだから」


もう寝る

前半終了
343: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:11:39.63 ID:Dv3WSPmK.net
再開 後半

前回までのラブライブ!

希「青雲の志に燃えてスクールアイドルを始めたウチとにこっち」

希「ファーストライブはとても褒められる出来じゃなかったけど」

希「それでも感動したA子ちゃん達が加わって、遂にアイドル研究部が創設される!」

希「そして、ウチにはにこっち以外で初めての友達が出来た」

希「絵里ち、何となくにこっちに似てるね?」

希「猛練習に励んだウチら、その甲斐もあって」

希「学園祭ライブ、講堂をお客さんで満員にさせると言う
公立校のスクールアイドルでは奇跡的な大成功を収める!」

希「にこっちのやってる事は、間違いやなかったんね?」

希「だけど……勝つ事にとらわれたにこっちは」

希「次第に自分を見失って行き……」

希「部員達に無茶な練習を強要するにこっちに
A子ちゃん達は次第に反感を募らせる」

希「亀裂が深まるアイドル研……
そして遂にC江ちゃんが倒れ、破局が訪れる」

希「みんなから見放され、アイドル研は遂に崩壊」

希「そして、自暴自棄になるにこっちに、ウチも……」

希「そんなにこっちはにこっちじゃない!」

希「そんなウチに救いの手を差し伸べてくれた絵里ちは生徒会長に就任」

希「副会長に乞われたウチは、絵里ちの所に行く事を決意」

希「こうして、ウチとにこっちは離ればなれに
にこっちは独りぼっちになってしまった」

希「にこっち……待っててや」

希「ウチはもっともっと強くなって、必ず戻って来るから」
344: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:15:48.76 ID:Dv3WSPmK.net
12月

にこ「うぅ……寒い」

にこ「にこ独りだけになってしまったけど」

にこ「まだまだ挽回の可能性はある」

にこ「とりあえず
来年の全国大会にかけるしかないわね」

にこ「その為には、練習あるのみよ」
345: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:20:36.76 ID:Dv3WSPmK.net
屋上入り口

にこ(ガチャッ)

にこ「?」

にこ(ガチャガチャ)

にこ(鍵が……かかってる!?)

にこ(何で?何でよ!?)

にこ(今までこんな事、一度もなかったのに!)

にこ「……」

にこ「!!」

【補修工事の為
当面屋上は閉鎖します 生徒会】

にこ「なによ、これ」

にこ(ギリッ)

にこ「アイツの仕業か!」
346: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:25:59.45 ID:Dv3WSPmK.net
生徒会室

(ガラッ)

にこ(ズンズンズンズン)

にこ「どう言うつもりよ、これは!?」(机ドンッ)

絵里「来ると思ったわ」

にこ「これじゃ練習出来ないじゃない!」

にこ「あんた……私の部活潰す気なの?」

にこ「だったら……にこにも考えがあるわ」
348: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:31:04.42 ID:Dv3WSPmK.net
絵里「とりあえず落ち着いて」

絵里「昨日、あの屋上で
ウチの生徒が一名」

絵里「転倒事故を起こしたの」

絵里「幸い、大きな怪我には至らなかったけどね」

にこ「……」

絵里「浮きかけた煉瓦に足を引っかけたのが原因よ」

絵里「それだけじゃないわ」

絵里「あの屋上自体
もう、あちこち綻びが目立つでしょ?」

絵里「毎日練習してたあなたなら、良く分かると思うけど」

にこ「……」
349: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:37:45.11 ID:Dv3WSPmK.net
にこ「だからって……
立ち入り禁止にする必要はないでしょ?」

にこ「にこにはあの場所が必要なの!」

にこ「今すぐ鍵を渡しなさい!」

絵里「認められないわ」

にこ(ギリッ)

絵里「私は生徒会長」

絵里「この学校と生徒達に、責任を負わなければならないの」

絵里「大体、先月
練習中にあなたの部員も1人倒れている」

にこ「……」

絵里「あんな老朽化の激しい環境で
あなたまで怪我したら、一体どうするの?」

絵里「その時こそ……
アイドル研は無くなってしまうわ」

絵里「だから、屋上閉鎖の指示を出した」

絵里「私がね」

にこ(ギリッ)
350: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:42:01.21 ID:Dv3WSPmK.net
絵里「それがあなたの意に沿わない事は分かってる」

絵里「けど……
今はともかく工事完了まで待ちなさい?」

にこ(ギリギリッ)

絵里「……」

絵里「ねぇ、にこ?」

絵里「あなたは気づかないかも知れないけれど」

絵里「前より更に痩せてるわよ?」

にこ「!」

絵里「それだけやつれてて、こんな寒い季節に」

絵里「屋外で練習して……ただで済むと思う?」

にこ「……」

にこ「あんたに言われたくないわ」
351: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:51:37.29 ID:Dv3WSPmK.net
絵里「私を拒むのは別に構わない」

絵里「けど……
希がその姿を見たら、きっと悲しむわ」

にこ(ギリッ、ギリギリ)

絵里「その為にも、今は休みなさい」

絵里「私もね?にこ」

絵里「あなたみたいな事してたから、理解出来るの」

にこ(私と……同じ事?)

絵里「何よりも、体が資本でしょ?」

絵里「その私から見ても
今のあなたは激しい練習に耐えられない」

絵里「聞き分けなさい」

にこ(ギリッ)

にこ(ギリギリッ)

にこ「にこから希だけじゃなく
練習場所まで明け渡せって言うの!?あんた」

にこ「クッ……」

にこ「覚えてなさいよ……」

(タッタッタッタッ)

(ガチャッ)

(バタンッ)

絵里「……」

絵里「本当は、あなたも分かってるんでしょう?にこ」
352: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:55:54.98 ID:Dv3WSPmK.net
部室

にこ「何ですって!?」

にこ「全国大会が……延期?」

ツバサ『そうなのよ』

ツバサ『スポンサーがなかなか決まらなくてね』

ツバサ『開催は早くても
再来年になるんじゃないかと』

にこ「……」

ツバサ『残念よね?』

ツバサ『せっかくスクールアイドルが世間に認知される』

ツバサ『絶好の機会だったのに』
353: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 01:59:05.93 ID:Dv3WSPmK.net
にこ「そ、そんな……」

ツバサ『まあ、私達はまだ一年生だし』

ツバサ『開催までに力を蓄える猶予が得られたと』

ツバサ『前向きにとらえるしかないわよね?』

にこ「……」

にこ「そうね」

にこ「こればっかりは仕方が無いわ」
354: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:04:38.35 ID:Dv3WSPmK.net
にこ「そう言えば、ツバサ」

にこ「あんたの方は順調なの?」

ツバサ『そうねぇ……』

ツバサ『今のアライズが引退するのにあわせて』

ツバサ『年末に最終オーディションがある』

ツバサ『当然私達のユニットも、参加する予定よ』

にこ「そう」

にこ「頑張ってね?ツバサ」

にこ「あんたなら出来る」

にこ「にこも応援してるから」

ツバサ『ふふ、ありがとう』

ツバサ『ベストを尽くすわ』

ツバサ『それじゃ』

にこ「……」
356: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:12:17.85 ID:Dv3WSPmK.net
にこ(部員はみんな居なくなり)

にこ(屋上も使えない……)

にこ(何より……
頼みの希も離れてしまった)

にこ(……)

にこ(所詮、普通の公立校じゃ
最新の設備と豊富な人材を擁するUTXには勝てないのかしら)

にこ(……)

にこ(にこには運がないのかしらね)

にこ(それとも……
これが私の限界なの?)

にこ(ツバサは順調にアイドルの階梯を登っている)

にこ(それに対して……)

にこ(何が間違ってるのかしら)

にこ(どこから狂ったのかしらね?)

にこ「ハァ……」

(ガチャッ)

(バタン)
357: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:20:07.42 ID:Dv3WSPmK.net
神田界隈

にこ(あてどなくブラブラしていたら、こんな所まで来てしまった……)

にこ(もう帰らないと)

???「穂むら新作ほむらまんじゅう
店頭販売やってま~す」

???「是非とも試食して行って下さいね~」

にこ「?」

にこ(和菓子屋?)

???「1個100円
5個入りなら400円とお得で~す」

???「ほっぺた落ちるよ~?」
358: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:25:13.68 ID:Dv3WSPmK.net
にこ「……」

にこ(なんだろう、あの娘……
アルバイトにしては、幼い様な気が)

にこ(……)

にこ(何でしょうね?)

にこ(特に際立った特徴はないけど……
なんか気になる)

にこ(妙な胸騒ぎを覚えるわ……)

にこ(関わらない方が良いか)

にこ(スタスタスタスタ……)
359: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:34:24.58 ID:Dv3WSPmK.net
穂乃果(ジーッ)

穂乃果(何だろう、あの人)

穂乃果(凄く思い詰めた表情してる……)

穂乃果(声、かけた方が良いんじゃないかな)

穂乃果(でも、どうすれば?)

にこ(スタスタ)

穂乃果「ほむら新作ほむらまんじゅう~」

にこ(スタスタ)

穂乃果「どうぞ試食していって下さ~い」

にこ(スタスタ)

穂乃果「試食は無料で~す」

にこ(スタスタ)

穂乃果「無料だよっ♪」(ニコニコ)

にこ(チラッ)

にこ(ジーッ)

穂乃果(ニコニコ)

にこ(スタスタ)

穂乃果「あっ!」

穂乃果「もうっ」
360: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:42:12.63 ID:Dv3WSPmK.net
穂乃果「むう……かなりの石頭みたいね」

穂乃果「これは苦戦しそうだ」

穂乃果「……」

にこ(スタスタ)

穂乃果「栄養満点!発育良くなるよ~」

にこ(ムカッ)

穂乃果「胸もおっきくなるから」

にこ(イライラ)

穂乃果「身長も……きっと高くなる、うん」

にこ(ギリッ)

穂乃果「あと5センチ、欲しくない?」

穂乃果「あきらめないで?ファイトだよ」

にこ(ブチッ)

にこ「ちょっとあんた!!」(ツカツカツカツカ)

にこ「それ、どう考えても
私への当てつけよね!?」

穂乃果「あ、いらっしゃい」

にこ「いらっしゃいじゃないでしょ!?」
362: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:47:17.67 ID:Dv3WSPmK.net
穂乃果「お1つどうですか?」

にこ「あんったねぇ……」

穂乃果「まあまあ、試食だけでも♪」

にこ「ったく……しょうがないわねぇ」

にこ(パクッ)

穂乃果「どう?美味しいでしょ?」

にこ「んまぁ~、なかなかイケるわよねぇ?」(モグモグ)

穂乃果「そうでしょ?」

穂乃果「お父さんの新作なんだ」
364: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:52:42.72 ID:Dv3WSPmK.net
にこ「あんた、ここの娘なの?」

穂乃果「そうだよ」

にこ「……」

穂乃果「学校から帰ったら、店番手伝ってるんだ」

にこ「そう」

にこ(今時感心な事ね?)

にこ「じゃあ……5個頂くわ?」

穂乃果「へいっ、まいどあり!」

にこ「400円だったわよね」

穂乃果(モジッ)

にこ「どうしたの?」
365: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 02:58:37.56 ID:Dv3WSPmK.net
穂乃果「お客さん……
ここで相談なんですが」(モジモジ)

にこ「な、何よ?」

穂乃果「いやぁ~そのぅ」

穂乃果「更に5個買って頂けないかなぁ~って」(モジッ、モジモジッ)

にこ「は、はぁっ!?」

にこ「ぬぅぁんでよっ!?」
366: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 03:05:39.30 ID:Dv3WSPmK.net
穂乃果「いやぁ~実はさぁ~」

穂乃果「あと5個で完売するんだけど」

にこ「だから何よ!?」

穂乃果「そしたら穂乃果」

穂乃果「お母さんに小遣い上げてもらえるんだ」

にこ「……」

にこ「何で私があんたの小遣いアップに
協力しなきゃいけないのよ」(ジト目)

穂乃果「よし、分かった」

穂乃果「まけるから
300円にまけるから!」

にこ「お断りよ」

穂乃果「お願~い、買って~?」(肩ガシッ)

にこ「あんたもしつっこいわねぇ」

にこ「お断りって言ってんの!」

穂乃果「え~?買ってよぉ~」(ユッサユッサ)

にこ「あんたいい加減にしないと怒るわよ?」
367: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 03:12:43.45 ID:Dv3WSPmK.net
???「う゛ぁっ、お姉ちゃん!?」

???「押し売りしちゃダメだよ!」

穂乃果「あ、雪穂?お帰り-」

雪穂「お姉ちゃん
年下の娘イジメちゃダメだってば」

にこ「?」

穂乃果「いやぁ~
ついつい入れ込んじゃってさぁ~」

にこ「あんった達」

にこ「何で私が年下に見えんのよ?」

ほのゆき「えっ?」

にこ「私高校生なんだけど」

ほのゆき「」

にこ「音ノ木坂の」

にこ「てか、制服見れば分かるでしょ?」

ほのゆき「ま、マジで!?」

ほのゆき「てっきり中等部の娘かと……」

にこ「あんった達ねぇ……」(ワナワナ)
368: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 03:18:24.29 ID:Dv3WSPmK.net
ほのゆき「大変申し訳ありませんでした」

穂乃果「もうっ、雪穂が余計な事言うから」

雪穂「お姉ちゃんだって間違えてたでしょ!?」

にこ「……」

にこ「ったくぅ……もう良いわ?」

にこ「じゃあ、残りの5個ちょうだい?」

にこ「300円でいいのよね?」

穂乃果「買ってくれるんですか!?」

にこ「このままほったらかしも
何かばつが悪いから」

にこ「早くよこしなさい」

ほのゆき「ありがとうございました!」
369: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 03:22:13.56 ID:Dv3WSPmK.net
穂乃果「……」

穂乃果「ねぇ、雪穂」

雪穂「何?」

穂乃果「あの娘、また来たら
お姉ちゃんに教えてくれない?」

雪穂「ん-?」

穂乃果「何か……気になるんだよ」

穂乃果「どうしてか、分かんないけど」

雪穂「……」

雪穂「うん、分かった」
371: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/08(日) 03:30:31.41 ID:Dv3WSPmK.net
にこ(テクテク)

にこ(むぅ……)

にこ(結局10個買わされてしまったわ)

にこ(あの中学生……
見かけによらず、かなりのやり手よね?)

穂乃果『へいっ、まいどあり♪』

にこ(むむぅ……)

にこ(ったく……あつかましいにも程があるわ)

にこ(それでいて、不思議ね)

にこ(一向にムカつかないとは……)

にこ(……)

にこ(もの凄くイヤな予感がする)

にこ(あの娘に関わったら、否応なく巻き込まれて)

にこ(とんでもない事態に見舞われるんじゃないかしら)※名予言

にこ(当面あの店には近づかない方が良さそうね)


今夜はここまで
384: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:11:18.35 ID:tmaki/8y.net
再開

西木野総合病院

にこ「ゴホッ、ゴホッ……」

にこ(全く、こんな時に風邪まで引いちゃうとは)

にこ(本当、にこは運に見放されたのかね)

にこ(それとも……
絵里の言ってた事が正しかったのかしら)

にこ(いつも行ってる所が予約でいっぱいだから、ここに来たけど)

にこ(なんか……ムチャクチャ大きな病院よね)

にこ(かなり混んでるし、午前中に済むかしら?)
385: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:17:44.94 ID:tmaki/8y.net
???(ジーッ)

???(間違いないわ)

???(あの娘はにこにーね?)

???(……)

???(あんなにやつれて……)

???(間違いない
極度の心身の衰弱に見舞われてるわ)

???(ギリッ)

???(確かに、音ノ木坂のアイドルグループが空中分解した責任は)

???(リーダーだったあの娘にあるかも知れない)

???(でも……何人か仲間達がいた筈なのに)

???(何だって、誰もあの娘があんなになるまで
止めもしなかったのよ!?)

???(意味分かんない!!)
386: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:23:44.82 ID:tmaki/8y.net
真姫(放っては置けないわ)

真姫(スタスタ)

真姫「ねぇ、悪いんだけど」

受付「これはお嬢様」

真姫「あそこに座ってるツインテールの娘」

真姫「どんな症状で来院したの?」

受付「はぁ……それは個人情報に関わりますので」

真姫「むぅ……」

受付「お知り合いなのですか?」

真姫「えぇと……そ、そうよ?」

真姫「と、友達なのよ」(赤面)

受付「さようですか」

受付「問診票には、軽い発熱・咳・食欲不振とありますが」

真姫「そう」

真姫「なら、内科ね?」
388: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:28:31.91 ID:tmaki/8y.net
真姫「わ、悪いんだけどさ」(モジッ)

真姫「あ、あの娘の診察……先にしてもらえないかな?」(モジモジッ)

受付「はぁ」

真姫「急患とかが無ければだけど」

受付「そうですねぇ……」(パソコンカタカタ)

受付「差し支えありませんが」

真姫「じゃあ、お願い」

真姫「一番良い先生をお願いね?」

受付「かしこまりました」

真姫「ありがとう」
389: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:38:37.52 ID:tmaki/8y.net
待合

にこ(むぅ……)

にこ(な~んか、さっきから)

にこ(背中に妙な視線を感じるんだけど)

にこ(気のせいかしらね……)

にこ(ダメだ……頭がぼーっとして
考えがまとまらないわ……)

真姫(むぅ……)

真姫(どう声をかけたら良いのかしら)

真姫(とにかく、この真姫ちゃんが付いてるから)

真姫(元気出すように言わないと……)

真姫(よしっ)

真姫(スタスタ……)

看護師長「お嬢様」

真姫「う゛えぇ!?」

看護師長「お父様が至急の用件で、直ちに来る様にと」

真姫「し、至急!?」

看護師長「はい」

ポーン『矢澤にこ様、3番診察室へどうぞ』

真姫「う゛ぇ?」

にこ(スクッ)

にこ(スタスタ……)

看護師長「お嬢様?」

真姫「う゛えぇ……う゛ぇ?……う゛えぇ」(涙目)
390: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:45:22.87 ID:tmaki/8y.net
病院 廊下

真姫(テクテク……)

真姫(むぅ……)

真姫(こんなんなら、最初から声をかけとくべきだったわ)

真姫(全く、この私とした事が)

真姫「あと……一年半って所か」(指折り)

真姫「まぁ良いわ?待ってなさい」

真姫「その時まで、変な気起こしちゃダメなんだからね?」

看護師長「お嬢様?何のお話ですか?」(テクテク)

真姫「う゛えぇ!?」

真姫「な、なんでもないわ」
393: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 01:56:10.85 ID:tmaki/8y.net
1月 講堂

にこ(冬休み中に屋上の補修は終わり)

にこ(体調も回復し……ようやく練習も出来る様になった)

にこ(でも)

講堂(ガラーン)

にこ(前回のライブより
お客さん、更に減っているわね)

にこ(これは、C江達の件も間違いなく響いてる)

にこ(みんな、口にこそ出さないけど)

にこ(やっぱり、私に反感を持っていてもおかしくないからね……)

にこ(……)

にこ(もう、仲間はいない)

にこ(希もいない……)

にこ(けど……
この位で諦めてなるもんか)

にこ(たった独りでも、やり遂げて見せる)

にこ(ギリッ)

にこ(行くわよ?矢澤にこ)
395: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:00:50.47 ID:tmaki/8y.net
新年度 講堂

理事長「今年からこの学校の理事長を務めさせて頂く事になった
南です」

理事長「みなさんもご存じとは思いますが」

理事長「当学院は、年々の少子化により
生徒数の不足が恒常化しており」

理事長「今年度から国有化の下
私達理事会が学院復興の為」

理事長「抜本的な改革に取り組みます」
396: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:06:17.13 ID:tmaki/8y.net
理事長「つきましては、教職員方、生徒会はじめ」

理事長「在学生及び保護者のみなさんの
理解と協力が得られればと思います」

理事長「新たに来られた新入生達への祝辞とともに」

理事長「改めてよろしくお願いします」

司会「以上、南理事長の挨拶を終わります」

(パチパチパチパチ)

にこ「……」

希(パチパチパチパチ)

絵里(……)

絵里(クッ……)
397: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:11:34.10 ID:tmaki/8y.net
絵里(何が、復興よ)

絵里(国有化すると言う事は)

絵里(整理統廃合以外あり得ないじゃない!)

絵里(白々しい事を……)

絵里(遂に来たと言うわけね)

絵里(……)

絵里(アイツらの自由にはさせないわ)

絵里(お婆さまが学ばれた母校を……
土足で踏みにじられてなるもんですか!)

絵里(あの女狐……
この私の目が黒いうちは)

絵里(絶対好きになんかさせないわ)
398: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:16:55.24 ID:tmaki/8y.net
理事長室

(コンコン)

(ドゾー)

のぞえり「失礼します」

理事長「あなた達は……生徒会の」

理事長「絢瀬絵里さんと、東條希さんね?」

絵里「なぜ私達の名前を?」

理事長「学校の重要人物ですもの」

理事長「あらかじめ記憶して置いて当然だわ?」

絵里(抜け目ないわね)

理事長「こちらから挨拶にうかがおうとしてた所なの」

絵里「それは痛み入ります」

理事長「それで、どんなご用件かしら?」

絵里「……」
400: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:21:34.99 ID:tmaki/8y.net
絵里「今日は質問にうかがいました」

理事長「質問?」

希「……」

絵里「今回の国有化の件」

絵里「改革が目的と聞かせてもらいましたが」

絵里「本当にそうでしょうか?」

理事長「……」

絵里「ただの改革だけで
わざわざ外部から、こんなに大勢の有識者を招く」

絵里「莫大なお金と人手がかかるでしょうに」

絵里「普通の改革だけで
これだけ大がかりな話に何でなるのかしら?」

理事長「……」
401: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:26:12.78 ID:tmaki/8y.net
希(絵里ち)

絵里「私の考えを述べさせてもらってよろしいでしょうか?」

絵里「あなた達理事会は……要するに」

絵里「この学校の整理統廃合を目的に設置された」

絵里「違いますか?」

希「絵里ち」

理事長「……」

絵里「あなたの真の役割は
学校の改革なんかじゃなくて」

絵里「円滑に廃校させる事にある」

絵里「そうなのでしょう!?」

希「絵里ち!」

理事長「……」
402: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:30:12.87 ID:tmaki/8y.net
絵里「答えて」

絵里「私は聞いてるの!」

理事長「結論を急ぎすぎね」

理事長「確かに、あなたの言う事は
いくつかある選択肢の中に含まれてるわ?」

理事長「けどね、絢瀬さん」

理事長「それは私達に取っても最悪の選択なの」

理事長「そうならない様に全力で改革に取り組む」

理事長「それが私達の使命よ」
404: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/09(月) 02:39:27.84 ID:tmaki/8y.net
絵里「口では何とでも言えるわ!」

絵里「そんなきれい事真に受けると
本当に思ってるの!?」

理事長「それじゃあ
どうしたらあなたは信じてくれるの?」

理事長「私としては、いち早く」

理事長「生徒会との協力体制を築きたいのだけど」

理事長「どの様にしたら
あなたは私達に聞く耳を持ってくれるの?」

絵里「あなたの考えが読めない以上
私達に手を貸す筋合いは無いわ」

絵里「気に障るのなら、私をリコールでもして」

絵里「傀儡でも据える事ね?」

希「絵里ち!止めや!」

絵里「希……」

希「生徒会長の非礼
ウチからお詫びします」

希「絵里ちには、ウチからキツく言って置きますので」

希「失礼しました」

希「絵里ち?」

絵里「……」

(ガチャッ)

(バタン)

理事長「……」

理事長「これは、かなり手強そうね?」


今夜はもう寝る
420: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 01:27:24.38 ID:YFM1l3AM.net
再開 校門

穂乃果「いやぁ~、この穂乃果も」

穂乃果「晴れて音ノ木坂の女子高生かぁ~」

穂乃果「ね?ことりちゃん?」

ことり「うんっ♪」

海未「全く……私はハラハラのし通しでしたけれどね」

穂乃果「へ?何で?」

海未「私とことりが勉強教えてなかったら」

海未「穂乃果は間違いなく落ちてましたよ!?」

海未「もう忘れたのですか!?」
421: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 01:33:52.43 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果「えぇ~?そうだったっけぇ?」

海未「そうだったのです!」

ことり「まぁまぁ、海未ちゃん」

穂乃果「あぁ~、入学式が終わったら
小腹空いちゃったよ」(ランチパック)

海未「穂乃果……!あなたと言う人は」(ワナワナ)

海未「何とはしたない!」

ことり「まぁまぁ、海未ちゃん?」

ことり「せっかくみんな無事入学出来たんだから」

穂乃果「いやぁ~、入学日に食べるパンは
また格別だねぇ~」(モグモグ)

海未「こんなんで卒業出来るのでしょうか……」
422: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 01:37:34.38 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果「そう言えば、今年からさ」

穂乃果「ことりちゃんのお母さんが理事長なんだっけ?」

ことり「そうだよ」

海未「それについては
良からぬ噂を聞きました」

海未「国有化の上理事会が設置されたのは」

海未「統廃合を視野に入れた布石なのではないかと」

穂乃果「統廃合?」

海未「つまり、廃校です」

穂乃果「は、は……廃校?」

穂乃果「ま、マジでぇ!?」
423: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 01:46:15.44 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果「それは困るよ!」

穂乃果「他の学校に編入しなきゃいけなくなるなんて!」

海未「まあ、私達が入学出来たと言う事は
すぐにそうなるわけでもないでしょうし」

海未「最悪、私達の卒業までは存続させるでしょう」

海未「それに……わざわざ廃校する予定の所に」

海未「自分の娘を通わせる筈もないでしょうから」

ことり「うんっ♪」

海未「ですが……
今の二年生は3クラスありますが」

海未「私達新入生は2クラス分しか集まりませんでした」

海未「少子化の影響もあるのでしょうが」

海未「やはり、UTX学園等に
受験生が流れているのもあるのでしょう」

穂乃果「……」
424: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 01:55:21.01 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果「そうだったんだ……」

海未「いずれにしても
学院が厳しい局面に立たされてるのは事実でしょう」

穂乃果「……」

ことり「……」

穂乃果「そう言えば
部活とかどうする?」

海未「私は弓道部に入ります」

穂乃果「海未ちゃんらしいね」

穂乃果「私は……
店番とかあるからなぁ」

穂乃果「ことりちゃんは?」

ことり「無理して入る必要はないって
お母さんが」

穂乃果「そっかぁ」

穂乃果「それじゃあ
穂乃果とことりちゃんは、当面帰宅部だね?」

ことり「うんっ♪」

穂乃果(ニヤニヤ)

海未「何ですか?その笑い顔は?」

穂乃果「海未ちゃんさぁ……
穂乃果達と一緒に帰れなくなったら
寂しいんじゃないかなぁ~って」(ニヤニヤ)

海未「な、何をバカな!」

海未「ほ、穂乃果達こそ!」

海未「私がいなくなると
心細くなるんじゃないのですか!?」
425: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 01:59:53.17 ID:YFM1l3AM.net
にこ(ジーッ)

にこ(むぅ……)

にこ(あの和菓子屋の娘)

にこ(まさか、ここに入学するとは)

にこ(しかも……
仲間まで連れてるじゃないの!)

にこ(あの青髪と銀髪も
かなりの曲者みたいよね?)

にこ(……)

にこ(関わったら面倒臭そうね)

にこ(顔合わさないようにしとこう)

にこ(ソソクサ)
426: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:06:18.49 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果(さっきから、私をのぞいてるあの娘)

穂乃果(ピンクのカーディガンに
赤いリボンのツインテール)

穂乃果(本人はどう思っているか分かんないけど)

穂乃果(この学校で、多分一番目立ってるんだよなぁ)苦笑い

穂乃果(まるで、アイドルじゃない)

穂乃果(よーし!)

穂乃果「あー、あなたは!?」

にこ「ニコッ!?」

穂乃果「やっぱりぃ」(タッタッタッタッ)

にこ(しまった)

にこ(何でバレたのぉ!?)
427: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:10:18.36 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果「この前は
お買い上げありがとうございました」

穂乃果「ほむまん、美味しかった?」

にこ「美味しかったわよ……」(ジト目)

穂乃果「いやぁ~、私の学力でちゃんと受かるかどうか
心配だったけど」

穂乃果「どうにか合格出来て、本当に良かったよ」

にこ「そう?
頑張ったのね」

穂乃果「ううん?違うんだ」

にこ「?」
429: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:18:53.95 ID:YFM1l3AM.net
穂乃果「私独りの力じゃ
とても受からなかったよ」

穂乃果「海未ちゃんやことりちゃんがいてくれたからこそ」

穂乃果「この学校に入れたんだ」

にこ「……」

穂乃果「私なんか、これと言って
取り柄なんかないけれど」

穂乃果「友達だけにはやたら恵まれてるから」

穂乃果「本当、あの2人は
私に取って最大の財産だよ」

にこ(この娘……)

にこ(希……)

にこ「そう」

にこ「あんたも自分の事、良く理解してないのね」

穂乃果「えっ?」

にこ「何でもないわ」

にこ「大切になさい?その娘達」

穂乃果「うんっ♪」

にこ「もう行くわ?」

穂乃果「あの……その前に」

穂乃果「名前、何て言うの?」

にこ「お断りよ」

にこ「じゃ」

穂乃果「あっ」

穂乃果「もう……」
430: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:26:02.17 ID:YFM1l3AM.net
海未「穂乃果?」(ツカツカツカツカ)

海未「今の方は?」

穂乃果「先輩だよ?」

穂乃果「前にウチの店で買ってくれたんだ」

海未「穂乃果!だったら」

海未「ちゃんと敬語で話さなきゃダメじゃないですか」

穂乃果「ゴメンゴメン」

海未「全く
穂乃果はフランク過ぎなのです」

海未「ことりからも何か言ってやって下さい」

ことり「……」

ことり「今のって……」

ことり(にこに-?)

海未「ことり?」

海未「どうかしたのですか?」

ことり「ひ、ひゃいっ!?」

ことり「う、ううん?
何でもないよ?」

穂乃果「……」

穂乃果(何で、気になるんだろう……)

穂乃果(何かしてあげたいんだけど)

穂乃果(穂乃果の頭じゃ、どうしたら良いのか
良くわからないよ)
431: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:29:40.79 ID:YFM1l3AM.net
生徒会室

希「新歓ライブやらないんかね?にこっちは」

絵里「今の所、講堂使用申請は来てないわ」

希「そうなん?」

絵里「アイドル研崩壊に関して」

絵里「快く思ってない生徒達もいるだろうし」

絵里「その点、にこもやりにくいのかも知れないわね」

希「……」
432: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:34:02.79 ID:YFM1l3AM.net
絵里「理事会から、新たな通達があったわ」

絵里「改革の一環として
余分な課外活動を整理すると」

希「それって……」

絵里「内容が重複する分野は、原則合併」

絵里「そして……
存在意義が疑わしい部活は」

絵里「認可取り消し」

絵里「つまり……廃部よ?」

希「!」

希「そんな……」

希「もしそうなったら」

絵里「そうね」

絵里「にこのアイドル研は
真っ先に狙われるわ」
433: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:37:07.56 ID:YFM1l3AM.net
希「絵里ち」

絵里「どうしたものかしらね」

希「せやけど……
理事会の決定なんやろ?」

絵里「そうよ」

絵里「下手に逆らえば
こちらが潰されるわ」

希「……」

絵里「とにかく……今は従うしかない」

絵里「各部長に説得して回ってみましょう」
434: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:43:59.09 ID:YFM1l3AM.net
数日後 理事長室

理事長「このリストは?」

絵里「そちらから打診のあった
活動実績に乏しい課外活動の一覧です」

理事長「そう……
わざわざ調べてくれたのね?」(パラパラッ)

理事長「……」

理事長「生徒会長
あなたの資料によると」

理事長「一番上から優先順に
並べられているみたいだけど」

絵里「おっしゃる通りです」

理事長「だとすると」

理事長「このアイドル研究部と言うのが
最も廃止に該当する組織と見て
良いのかしら?」

絵里「そうなります」

希(絵里ち……!)
435: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:49:29.49 ID:YFM1l3AM.net
絵里「ですが理事長」

絵里「ここを潰すおつもりなら
1つ条件があります」

理事長「何かしら?」

絵里「もし、どうしても
アイドル研を抹消するおつもりなら」

絵里「私達も辞任させて頂きます」

希(絵里ち!?)

理事長「……」

理事長「話の趣旨がつかめないわね」

理事長「部活動1つにあなた達が」

理事長「そこまで責任を負う必要は無いと思うんだけど」

絵里「……」

希「……」

理事長「……」
436: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:53:10.85 ID:YFM1l3AM.net
理事長「怖い顔をするのね」

理事長「そうまでして、何で守りたいのかしら?」

理事長「1つわけを聞かせてもらえる?」

絵里「……」

絵里「夢を諦めない以上
見捨てるつもりはないからです」

希(絵里ち……)

理事長「……」

理事長「抽象的な物言いね?」

理事長「それだけで理事会を押し切ろうと?」
437: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 02:58:13.97 ID:YFM1l3AM.net
絵里「お気に召さねば致し方ありません」

絵里「私と希が辞任するまでですが」

理事長「脅すつもりなの?」

絵里「……」

希「……」

理事長「今日は、副会長も譲るつもりはないみたいね?」

理事長「あなた達の力無しでは
この学校の改革も軌道に乗らないと
我が理事会も考えてます」

理事長「分かったわ
この部活に関しては、あなた達の裁量に任せます」

のぞえり「本当ですか!?」
438: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 03:02:06.12 ID:YFM1l3AM.net
理事長「ただし
これ以上の譲歩は出来ません」

理事長「他の課外活動に関しては
理事会の方針に従ってもらいます」

理事長「よろしいですね?」

のぞえり「はい、分かりました」

のぞえり「お聞き入れ下さり、ありがとうございました」

(ガチャッ)

(バタン)
439: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 03:08:08.77 ID:YFM1l3AM.net
希「ふぅ……正直心臓止まるかと思ったわ」

希「絵里ちも向こう見ずやね?」

絵里「実はね?希」

絵里「私も内心、冷や汗ものだったわ」

希「もう、絵里ちったら」

希「前もってウチにも話さんと」

絵里「ごめんなさい、でも」

絵里「敵を騙すにはまず味方からって」

絵里「日本の戦法でしょ?」

希「もぅ……」(ウルッ)

絵里「ふふ」

絵里「これで少しは」

絵里「にこに借りは返せたかしらね」

希「そうやね」

希「口ではともかく
きっと感謝する思うよ?」


今夜はもう寝る
449: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/11(水) 23:59:20.29 ID:sRnmxwC2.net
再開

生徒会室 部長会議

(ザワザワ)

にこ「……」

にこ(なぜだか廃部こそ免れたみたいだけど)

にこ(現在部員は実質1名)

にこ(ただでさえ、入学者減少で
生徒会の台所事情は厳しいはず)

にこ(部費の大幅カットは覚悟しなきゃなんないわよね)

にこ(てか……部費自体出るのかしら?)

にこ(ましてや、決めるのはあの堅物絵里だからなぁ)

にこ(下手したら、見せしめがてら
何も出さないかも知れないわ)
450: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:06:48.33 ID:hEniCZRE.net
(ガチャッ)

希「みなさんおまたせ」

絵里「部長会議を始めます」

にこ「……」

希「にこっち?久しぶりやね」

にこ「ふんっ」(プイッ)

希「ふふ」

絵里「みなさんにお配りしたプリントが」

絵里「本年度の各部予算案になります」

希「みなさんもご存じの通り」

希「ウチら音ノ木坂女学院は、生徒数減少で」

希「資金的にも苦しい局面に立たされております」

希「ついては、各部の実情にあわせて
それぞれ削減を計らせて頂いております」

絵里「みなさんの活動に支障なきよう
最大限配慮致しましたが」

絵里「現状、この額が
私達の支出出来る最大限であることを
まずご理解下さい」
451: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:15:31.79 ID:hEniCZRE.net
一同(検討中)

にこ(ふぅ……)ペラッ

にこ(……)

にこ(はぁ?)

にこ(なによ、これ……)

絵里「異議のある方は?」

にこ「ちょっと待ちなさいよ!」(ガタッ)

絵里「不服でも?」

にこ「どう言うつもりよこれは!?」

にこ「こんなのおかしいじゃないの!」

絵里「矢澤さん」

絵里「今の生徒会の懐具合に鑑みて
これ以上は出せないの」

絵里「他の部長も我慢してるわ?
身勝手は慎みなさい」

にこ「いや……て言うか」

にこ「とにかく計算が」

希「にこっち?ワガママ言うたらダメなんよ?」

にこ「希……」

絵里「それでは、みなさんの賛否を問いたいと思います」

絵里「今回の予算案
賛成の方は?」

一同(パチパチパチパチ)
452: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:18:43.96 ID:hEniCZRE.net
にこ「……」

希(にこっち)

にこ(わ~かったわよぉ……)

にこ(パチパチパチパチ……)

絵里「それでは、みなさんの賛成をもちまして
本年度各部予算案は成立となりました」

希「みなさんお疲れ様」

にこ(むぅ~)
453: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:23:11.07 ID:hEniCZRE.net
にこ「どう言う事よ、これは!?」

絵里「まだ何か?」

にこ「ぐぬぬぅ……あんったねぇ」

にこ「まともな計算も出来ないのぉ!?」

にこ「何で私の所に5人分も付けてんのよ!?」

絵里「それで間違いないわ」

絵里「資料に書いてあるでしょ?」

にこ「アイドル研の実情知ってんでしょうが!」

にこ「にこ独りしかいない部活に
何でこんなに出してんのよ!?」
454: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:28:19.87 ID:hEniCZRE.net
絵里「別に?私はミスしてないわよ」

絵里「設立当初はちゃんと5人いた」

絵里「だから、それに合わせて
昨年分と同じ額を支給した」

絵里「それだけよ?何か異存でも?」

にこ「ぐぬぬ……」

にこ「あんた……何企んでんのよ」

にこ「こんな事がバレたら……
どうなるか分かってるの?」

にこ「にこがしゃべりでもしたら
リコール何かじゃ済まないわよ!?」

にこ「下手したらこの学校に居られなくなるわ?」
455: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:35:43.40 ID:hEniCZRE.net
絵里「あなたがそうしたいのなら
別に止めはしない」

絵里「ただ……
この予算案は、副会長も目を通し承認印を押している」

絵里「もしあなたの言う通りの事態になったら」

絵里「希にも累が及ぶ事になるけど」

にこ「希を人質にするつもり!?」

にこ「こんなんでにこが感謝するとでも思ってるの!?」

希「にこっち」

希「絵里ちかて
にこっちの事心配してるんよ?」

にこ「むぅ~」

にこ「とにかく
にこは納得してないんだからぁ!」

(ガチャッ)

(バタンッ)

希「意地っ張りぃ」

絵里「ふふ」
456: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:41:55.28 ID:hEniCZRE.net
矢澤団地

にこ「ただいま~ニコ」

こころ「お帰りなさいませ、お姉様」

ここあ「あ、お姉ちゃんお帰り~」

虎太郎「おかえりー」

にこ「みんな~良い子にしてたかな?」

こころあ太郎「は~い」

にこ「よしよし、みんなお利口さんニコね♪」(ナデナデ)

こころ「あ、そうだお姉様?」

こころ「どうですか?アイドル活動は」

にこ「ニコッ!?」
457: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:49:12.43 ID:hEniCZRE.net
ここあ「順調なの?」

虎太郎「あいどるー」

こころ「もちろん順調に決まってます」

こころ「何と言っても
お姉様はあのにこにーなのですよ?」

にこ「ニコォ……」

こころ「ね?お姉様?」

にこ「え……ええとぉ」(冷や汗)

こころ「お姉様?」

にこ「も……もっちろんニコ♪」(震え声)

こころあ太郎「うわぁ~」

にこ「にっこにーお姉ちゃんは今や」

にこ「大人気スーパーアイドルなんだから」(震え声)

こころあ太郎「すごーい!」

にこ「と……当然ニコッ♪」(震え声)
458: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:53:33.91 ID:hEniCZRE.net
にこ「んまぁ~そのおかげで」

にこ「世界的に注目されたり
パパラッチに追い回されたり」

にこ「色々と大変なんだけどねぇ~」

ここあ「パパラッチ?」

こころ「有名人のあらぬ姿を激写しようとする
いかがわしい連中の事です」

虎太郎「げきしゃー」

にこ「んまぁ~そう言うだから」

にこ「みんなも気をつけるのよ?」
459: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 00:59:40.43 ID:hEniCZRE.net
こころあ太郎「分かりました!」

こころ「お姉様、頑張って下さい!」

こころ「私達が付いていますから」

ここあ「応援してるからね?」

虎太郎「がんばれー」

にこ「う、うん……」

こころ「さあ!私達もエールを送りましょう!!」

こころ「にっこにっこにー♪」

ここあ「にっこにっこにー♪」

虎太郎「にっこにっこにー」

こころ「虎太郎?もっと笑顔でやんないと
お姉様の励みになりませんよ?」

にこ(ウルッ)

にこ「みんなーありがとう!」(抱きっ)

にこ「よーし、にこにーお姉ちゃん
明日からも頑張るぞ-?」

にこ「にっこにっこにー♪」
460: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 01:14:08.29 ID:hEniCZRE.net
真夜中 自室

にこ(ハァ……)

にこ(取り返しの付かない事をしてしまった)

にこ(あんな小さい子達に嘘をつくなんて)

にこ(何やってんのよ、私……)

にこ(……)

にこ(あの子達、大きくなって)

にこ(本当の事知ったら
にこの事どう思うかしらね)

にこ(……)

にこ(今のにこにーに取って
あの3人は、唯一のファン)

にこ(私は……あの子達に取っては、アイドル)

にこ(にこはアイドルだから、アイドルとして)

にこ(ファンを失望させるわけにはいかない)

にこ(それはアイドルへの冒涜、恥よ?)

にこ(いずれはバレて、見放されるかも知れないけど)

にこ(それでも良いの)

にこ(その日まで……
にこはアイドルであり続けるわ)
461: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 01:25:51.29 ID:hEniCZRE.net
UTX学園前

『みなさーん、今日は~♪』

『今日は、新しくなったアライズを紹介させてもらいます』

『私は優木あんじゅ』

『歌もダンスもまだまだだけど
アライズの名に恥じぬ様、精一杯頑張ります』

『私は統堂英玲奈』

『これまでにない革新的パフォーマンスで
みなさんに感動をお届けしたいと思います』

『そして、リーダーを務めさせて頂くことになった』

『私が綺羅ツバサです』

『正直、アライズを引き継いだ実感がまだまだ湧かないんだけど』

『これからどんどん私達らしいカラーを打ち出して行けるよう』

『全力を尽くします』

『みんなー
新生アライズよろしくねっ♪』
462: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 01:33:05.53 ID:hEniCZRE.net
(キャァーカッコイィー♪)

にこ「……」

にこ(ツバサ……あんた)

にこ(すっかり大きくなったわね?)

にこ(そのみなぎる自信、あふれるオーラ……
もうトップアイドルと呼ぶに相応しいだけのモノになっている)

にこ(もはや雲の上……
にこの手の届かない場所まで上り詰めてしまったわ)

にこ(それに比べて……)

にこ(私は何をしてるのかしらね)

にこ(もう……諦めるべきなのかしら)
464: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 01:49:41.62 ID:hEniCZRE.net
(タッタッタッタッ)

???「にゃんにゃんにゃ~ん♪」

にこ「?」

???「つ~かまえたぁ~」(抱きっ)

にこ「ニコオッ!?」

にこ「ななななな……」

にこ「なんなのよ?この娘ぉ!?」

???「凛ちゃん、まってぇ~」(タッタッタッタッ)

???「かよち~ん、こっちだよぉ」(手フリフリ)

にこ(かよちん?)

にこ(変わった名前ねぇ)
465: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 01:56:27.47 ID:hEniCZRE.net
花陽「ぴゃっ!?」

花陽「え……ええっ?えぇぇぇ~っ!?」

花陽「また知らない娘に……
ダキツイチャッタノオォォォォ!?」

凛「そうだよ?」(スリスリ)

にこ「あんたいい加減離れなさいよ」

花陽「す……スミマセン」

花陽「凛ちゃん……ちっさくて可愛い娘
大好きなもんでぇ」

にこ「それは素直に喜んで良いのかしら……」

花陽「申しくれました
私は小泉花陽と言います」

花陽「近くの中学三年生です」

花陽「で……こちらが親友の星空凛ちゃん」

凛「よろしくにゃあ♪」

にこ(にゃあ?)
466: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:02:32.04 ID:hEniCZRE.net
花陽「凛ちゃんは
猫と可愛いモノに目がないんです」

花陽「あなたに抱きついたのも
多分可愛いからだと」

花陽「悪気は無いんです」

にこ「あ~そんなんだ」

凛「でもってぇ~かよちんはぁ」

凛「アイドルが大好きなんだよね~?」

花陽「り、凛ちゃん……
それは言っちゃダメだよぉ……」

にこ「……」

にこ「あんた、アイドルが好きなわけ?」

花陽「は、はい……」

にこ「なりたいとは思わないの?」

花陽「そ、それはぁ……」

花陽「花陽には……きっと無理なんじゃないかとぉ」

にこ「……」
467: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:06:54.54 ID:hEniCZRE.net
花陽「ここに来たのも、新しいアライズを見るためだけですし」

花陽「ファンとしてならともかく」

花陽「とても自分でやるなんてぇ……」

にこ「……」

(特待生では最下位だし
正直ここでやって行く自信が……)

にこ(ツバサ……)

にこ「本当にそうかしらね」

花陽「えっ!?」

にこ「何でもないわ」
468: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:11:36.94 ID:hEniCZRE.net
凛「でも、凛から見ても」

凛「かよちんアイドルになれると思うんだけどなぁ~」

花陽「り、凛ちゃん!」

凛「だってかよちん可愛いにゃあ」

凛「凛とは比べものにならないくらい」

花陽「そ、そんな事ないよ!」

花陽「凛ちゃんだって、すっごく可愛いよ!!」

にこ(なんだろう……)

にこ(バカップルかしらね)ジト目
469: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:21:41.03 ID:hEniCZRE.net
花陽「あ、あのぅ……」

花陽「その制服、音ノ木坂ですよね?」

にこ「そうよ」

花陽「私達も
来年そこを受けようと思ってるんです」

にこ「UTXには行かないの?」

花陽「お母さんは勧めたんですけど」

花陽「私は……普通の高校の方が良いかと」

花陽「確かに、UTXの芸能学科は魅力的ですけど」

花陽「ハイレベルな内容の反面、練習はとても厳しく」

花陽「凄まじい競争の中、卒業までに半数以上が挫折して
他学科へ移籍してしまうとか」

花陽「集まる生徒達も、本気でプロを目指す娘達ばかり……」

花陽「花陽みたな娘には……とても付いていけそうにないです」

花陽「おまけに、学費も高いですしね」

にこ(良く調べてるわねぇ)
470: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:30:05.16 ID:hEniCZRE.net
花陽「もし音ノ木坂に行ったら」

花陽「その時はよろしくお願いします」(ペコリ)

にこ「会えるとは限らないわよ?」

凛「また追いかけっこするにゃあ」

にこ「それはお断りよ……」

にこ「それじゃ、私は行くわよ?」

(カツカツカツカツ……)

花陽「ねぇ、凛ちゃん」

凛「何?」

花陽「何であの人を捕まえたの?」

花陽「可愛いから?]

凛「う~ん、そうだなぁ」

凛「何かアイドルみたいな匂いがしたんだ」

花陽「アイドル?」

花陽「音ノ木坂の……アイドル」

花陽「ぴゃっ……ぴえぇぇぇぇ!?」

凛「かよちん?」

花陽「凛ちゃん!?多分あの人アイドルだよっ!!」(肩ガシッ)

凛「かよちん何か怖いにゃあ……」
471: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:38:21.39 ID:hEniCZRE.net
秋葉原

にこ(スタスタスタスタ)

にこ「……」

にこ(あの花陽って娘)

にこ(とても良い娘そうだけど……
仮にアイドル始めていきなり厳しい競争に放り込めば、すぐに潰れる)

にこ(凛って娘もそう)

にこ(女の子らしくないって思い込み故、厳しくダメ出しされたら)

にこ(耐えられないわよね)

にこ(……)

にこ(アイドルは弱肉強食の世界……
1人の勝者に100人の敗者)

にこ(これが当たり前だと思ってた)

にこ(でも……)

にこ(あのUTXですら、競争を是として集まった娘達ですら
その半数が脱落してるなんて……)
472: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/12(木) 02:49:27.74 ID:hEniCZRE.net
にこ(アイドルは真剣勝負
中途半端な思いで始めるのもいい加減な気持ちで続けるのも)

にこ(にこは許さない)

にこ(その信念は揺るがない)

にこ(けど……ただ勝ちを目指して競争し
優劣を決める)

にこ(それが、アイドルだったのかしら)

にこ(にこの目指したアイドルって、そんな物だったのかしら?)

にこ(確かに、アイドルは厳しい)

にこ(でも、それ以上に楽しい)

にこ(それを分かって貰う事何て
本当は凄く簡単だったんじゃなかったのかな)

にこ(何だろう……)

にこ(あと少しでつかめそうなんだけど
まだ分かんないわ)

今夜はもう寝る
478: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 02:35:01.29 ID:zEmAyLUj.net
再開

二学期 部室

(コンコン)

(ガチャッ)

希「にこっちー?おる?」

にこ「あら希、久しぶりね」

にこ「何の用?」

希「もうじき文化祭やん?」

希「ライブやるんやろ?」

にこ「やらないわよ」

希「……」

希「何で?」

希「何でなん!?」

にこ「別に?やる意味がないからよ」

希「……」
479: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 02:39:15.05 ID:zEmAyLUj.net
希「講堂なら絵里ちが」

希「30分使用出来るよう取りはからうと」

にこ「そう」

希「それでもやらないん?」

にこ「にこは売店をやるの」

にこ「クラスでそう決まったんだから」

希「にこっち」

希「にこっちはアイドルなんよ?」

希「スクールアイドルなんよ?」

希「アイドルが店番してどうするん?」

にこ「……」

希「にこっち」

にこ「もう、そうなってんの」
480: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 02:43:47.16 ID:zEmAyLUj.net
にこ「そろそろ言おうかと思ってたんだけど」

にこ「にこはもう……
学内ではアイドルやらないの」

にこ「ネットで投稿したりはするけどね」

希「……」

希「そんな……」

にこ「おかしい話ではないでしょ?」

にこ「私達も、もうじき受験生よ?」

にこ「いつまでも結果の出ない、スクールアイドルなんかにかまけて」

にこ「将来不意にするわけにもいかないでしょ?」

希「……」
481: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 02:47:57.86 ID:zEmAyLUj.net
にこ「だから……もう良いの」

にこ「にこは一介のアイドルマニア」

にこ「そう言う生き方もあるでしょ?」

希「……」

希「それでにこっちは……満足なん?」

希「本当に……そんなんでええと思ってるん!?」

にこ「もう、放っといて」

にこ「自分の事位自分で何とかするわ」

にこ「あんたは絵里を支えてあげなさい」

にこ「もう良いでしょ?帰って」

希「……」
482: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 02:55:40.81 ID:zEmAyLUj.net
希(ギリッ)

希「嘘吐き……」

にこ「?」

希「にこっち……
ウチにだけじゃなく」

希「自分にまで嘘付く様になったんね?」(ユラァ)

にこ(ビクッ)

希「そんなにこっちは……
ウチ大嫌い」(スタスタ)

にこ「ひいぃっ……」(ガクガクブルブル)

にこ「あんた……
もう殴るのは止めなさいよぉ」

にこ「あれ結構痛かったんだからぁ……」(ガクガクブルブル)
483: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:02:59.68 ID:zEmAyLUj.net
希(ガシッ)

にこ「ひいぃっ!?」

にこ「な、何ぃ!?」(ビクビク)

希「にこっちぃ?昔、良くこうやって」

希「ウチの胸で遊んでくれたよなぁ?」

希「だったら……
そろそろお返しせないかんやん?」

希「ふっふっふっふっ」(ニタァ)

にこ「じ、冗談でしょお!?」(ビクビク)

希「意地ばっかり張るにこっちは
お仕置きやね?」(ワシワシワシワシ)

にこ「いやあ……イヤァァァ~」

希「う~ん、これは」

希「コンパクトやね?」(ワシワシワシワシ)
484: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:07:23.95 ID:zEmAyLUj.net
にこ(ピクッ、ピクピク)

希「にこっち?絵里ちかて」

希「にこっちに悪い思ってるから」

希「講堂枠用意したやん?」

にこ「わ~かってるわよぉ……」

希「それでもやらないん?」

にこ「今更……にこがステージで楽しそうに歌ったとして」

にこ「A子達は、どう思うかしらね」

にこ「正直……気まずいのよ」

希「……」
485: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:15:23.76 ID:zEmAyLUj.net
希(大分弱気になってるね)

希(過去のにこっちなら、こんな事言わなかった)

希「にこっち?分かった」

希「無理にとは言わんよ?」

希「せやけど……
アイドルは続けるんやろ?」

にこ「もちろんよ」

希「なら、また活動に必要な事があったら」

希「ウチらに相談してな?」

にこ「……」

にこ「希」

にこ「あんた……随分強くなったわねぇ」

にこ「最初会った時なんて
吹けば飛ぶみたいに心もとなかったのに」

希「……」

希「誰のせいやろね?」

希「ほな、ウチは行くで?」

(ガチャッ)

(バタン)

にこ「む~」

にこ「何か力関係
完全に逆転してんじゃないのよぉ……」
486: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:21:37.22 ID:zEmAyLUj.net
UTX学園

アライズ ファン交流会

ツバサ「みなさん、本日は
私達アライズの為に」

ツバサ「わざわざお越し頂いて、ありがとうございます」

えれあん「ありがとうございます!」

英玲奈「私達アライズは、ファンの方々の為に
ますます進化する」

あんじゅ「もっともっと良い歌をお届けするから
みんな応援してね♪」

(キャアァァァーガンバッテエェェー)

司会「それでは、ファンのみなさんとの握手会に入ります」

整理員「番号順にお並び下さーい」
488: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:28:15.57 ID:zEmAyLUj.net
花陽「うわぁ……生ツバサさんだぁ」

花陽「緊張してきたぁ……
鼓動が収まんないよぉぉ……」

ツバサ「今日は私達の為に
わざわざ来てくれてありがとうね♪」

花陽「は……ハイィィ」(裏声)

ツバサ「これからもよろしくね?」(手)

花陽(あ、憧れのアライズと……
あ、あ、握手ぅぅ~?)

花陽(カミサマタスケテェー)

ツバサ「ふふ」(握手)

花陽「あぁ……し・あ・わ・せぇ」(至福の表情)
489: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:37:29.21 ID:zEmAyLUj.net
花陽「あ……あのぅ~」

ツバサ「ん?」

花陽「もし……よろしければぁ~」(ノート)

係員「すみません、サインの要望はご遠慮願います」

花陽「そ、そ、ソンナアァァ……」(ガーン)

ツバサ「ごめんなさいね」



英玲奈「ほぅ……」

英玲奈「その体型……
何かスポーツでもしているのか?」(手)

凛「凛は陸上とかしているんだよ?」(握手)

英玲奈「そうか」

英玲奈「なかなか良いバネを持っている」

英玲奈「アイドルになれば
たぐいまれなるダンスパフォーマンスを
発揮出来るんじゃないのか?」

凛「えぇ~?
凛にアイドル何て無理だにゃあ」

凛「凛、全然可愛くないし」

英玲奈「そうか」

英玲奈「私も、あまり可愛いとは言われないがな」

英玲奈「カッコイイとは、良く言われるが」

凛「えっ……」
490: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:44:54.46 ID:zEmAyLUj.net
あんじゅ「うわぁ……」

あんじゅ「あなた、スッゴく可愛いわね♪」

真姫「ふっふっふ……と~うぜんでしょ?」

真姫「何たって……この才色兼備の真姫ちゃんだからね?」

真姫「この美貌、この知性……
我ながら正直、末恐ろしいと思ってるのよ?」

真姫「そんな真姫ちゃんが、わざわざ来てあげたのよ?」(手)

真姫「きっと一生の思い出になるわ?」※この頃の真姫は、こんな感じでした

あんじゅ「うんっ♪ありがとう」(握手)

真姫「頑張れば、きっと道は開けるわ?」

えれつば(どっちがファンなの!?)
491: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 03:56:35.58 ID:zEmAyLUj.net
にこ「……」

ツバサ「!?」

ツバサ「あなたは……」

にこ「うっわあ~」

にこ「アライズの方にこうして会えるなんて
感激しちゃうニコッ♪」

にこ「これ……受け取ってもらえる?」(花束)

係員「すみませんが
個人的なプレゼントの持ち込みは……」

ツバサ「構わないわ?」

ツバサ「ありがとう」(花束)

にこ「貰ってくれて嬉しいニコッ♪」(手)

ツバサ「ふふ」(握手)

司会「それでは、本日の交流会は
これにて終了とさせて頂きます」

ツバサ「司会さん、マイクよろしいかしら?」

ツバサ「その前に、アライズから
スペシャルサプライズを用意しました」(マイク)

ツバサ「本日来て頂いたみなさんに感謝を込めて」

ツバサ「1名様だけ
私とプライベートトークをさせてもらいます」

ツバサ「今日の相手は……そうねぇ」

ツバサ「さっき私に花束を届けてくれた
ツインテールの娘!」

(エエエェェェェー!?)

にこ「えぇっ!?」

にこ「にこぉ……?」

(スタスタスタスタ)

ツバサ「よろしいかしら?矢澤にこさん」

にこ「……」
492: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:02:45.75 ID:zEmAyLUj.net
UTX学園 応接ブース

ツバサ「こうして会うの、一年ぶりかしら」

にこ「……」

ツバサ「何か飲む?」

にこ「何で私を?」

ツバサ「ああ……それはね」

ツバサ「一度きちんとお礼を言って置きたかったから」

にこ「……」

ツバサ「今の私がいられるのも
あなたのアドバイスがあったからこそよ?」

にこ「相変わらず義理堅いわねぇ」

にこ「……」

にこ(当てずっぽうで言ったとカミングアウトしたら)

にこ(ひっぱたかれるかしら……)
493: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:06:37.59 ID:zEmAyLUj.net
ツバサ「……」

ツバサ「音ノ木坂のアイドルグループ」

ツバサ「残念だったわね」

にこ「!」

にこ「何で、それを!?」

ツバサ「特待生クラスには
全国からスクールアイドルの情報が、優先的に入るの」

ツバサ「まして、あなたの学校は至近だから」

にこ「……」

ツバサ「にこの理想に付いて行けなかったみたいね」

にこ「いいえ」

にこ「これが、にこの限界よ」
494: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:12:53.04 ID:zEmAyLUj.net
ツバサ「でも、続けるんでしょ?アイドルは」

にこ「そうねぇ」

にこ「細々とね」

ツバサ「……」

にこ「アイドルは大好きだけど」

にこ「もう、上を目指すのは沢山よ」

ツバサ「そうなの?」

にこ「あんたはもう知ってるだろうから
今更隠しはしないけど」

にこ「みんなを笑顔にさせようと望んで、スクールアイドル始めて」

にこ「結局……
一番身近な仲間達すら笑顔にさせられなかった事にさえ
にこは気付けなかった」

にこ「これじゃ、アイドル何てもんじゃない」

にこ「とんだピエロよ?」

ツバサ「にこ……」
495: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:15:14.71 ID:zEmAyLUj.net
にこ「頑張ってね?私の分まで」

にこ「また花束持ってきて良いかしら?」

ツバサ「ふふ」

ツバサ「もちろんよ?」

にこ「見送りは良いわ」

(ツカツカツカツカ……)

ツバサ「……」
496: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:21:01.31 ID:zEmAyLUj.net
英玲奈「あれが、ツバサの言っていた
音ノ木坂のアイドルか」

あんじゅ「ホント小さいのね?」

ツバサ「そうね」

ツバサ「……」

英玲奈「憐憫を抱くのは、かえって失礼だと思うが」

ツバサ「そんなんじゃないわ」

ツバサ「でも……」

ツバサ「制約された環境で、孤軍奮闘して」

ツバサ「報われないまま挫折して
このまま本当に埋もれてくのかと思うとね」

ツバサ「本人は……
絶対続けたいでしょうしね」

あんじゅ「きっとそうだよ!」

ツバサ「あんじゅ……」
497: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:27:05.23 ID:zEmAyLUj.net
あんじゅ「私も、特待生に入ってから
なかなか芽が出なくって」

あんじゅ「歌もダンスも全然付いて行けなくて
みんなの足を引っ張ってばかりの日が、ずっと続いて」

あんじゅ「何度も諦めかけたけど
ツバサや英玲奈がいつも私を励まして、面倒見てくれたから
ここまで来れたんだし」

あんじゅ「やっぱり……アイドルやりたかったから」

ツバサ「……」

ツバサ「そうね……そうよね?」
498: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:34:52.07 ID:zEmAyLUj.net
英玲奈「あの矢澤にこ……
かなり頑固で強力な信念の持ち主と見た」

英玲奈「ゆえに仲間と衝突し
グループを崩壊させてしまったのだろう」

ツバサ「そうかも知れないわ」

あんじゅ「じゃあ、仲間とは上手く行かないタイプ?」

英玲奈「そうだなぁ……いや」

英玲奈「あの個性を受け止められるだけの、包容力ある理解者が現れれば」

英玲奈「再起の余地はある」

英玲奈「そうなれば、かなりの強敵になるかも知れない」

ツバサ「さすが英玲奈、見事な分析ね?」

ツバサ(にこ……)

ツバサ(いつか同じ舞台に立てる事を切に願うわ)
499: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/13(金) 04:42:05.56 ID:zEmAyLUj.net
秋葉原

にこ(カツカツカツカツ)

海未「こらっ、待ちなさい穂乃果!」

穂乃果「えっへっへっへ~♪」

穂乃果「だってぇ~この海未ちゃん、可愛いんだも~ん」

穂乃果「ね?ことりちゃん?」

ことり「うんっ♪」

海未「全く、たまに一緒に帰れたと思えば……」

海未「勝手に私のプリクラで遊ぶなんて反則です!」

穂乃果「や~だよ♪」

海未「こらぁ、今すぐ返しなさいっ!」

穂乃果「に~げろ♪ことりちゃん」

ことり「えへへっ♪」

(バタバタバタバタ……)

にこ「げっ……」

にこ「またあの3人組かぁ」

にこ「当面、この辺りは
寄りつかない方が良いみたいね……」


もう寝る
512: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 09:52:18.59 ID:cHhdyDGk.net
再開

同じ時 UTX学園前

真姫「……」

真姫「おかしいわねぇ」

真姫(確かに、にこにーはいた筈なんだけど)

真姫(まぁ、スクールアイドルとして)

真姫(アライズのファン交流会には必ず来る)

真姫(この真姫ちゃんの計算は、かんっぺきだったわけだけど)

真姫(全く、相変わらず逃げ足速いんだから!)

真姫(真姫ちゃんの裏かくなんて、生意気にも程があるわ?)

???「あ……あの~ぅ」

真姫「う゛えっ!?」(ビクッ)
513: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 09:58:57.68 ID:cHhdyDGk.net
真姫「だ、誰ぇ?」(冷や汗)

???「もしかしてぇ……隣の中学の、西木野さんじゃないですかぁ?」

???「この前、私達の学校で開かれたピアノコンクールで優勝なさったぁ……」

真姫「う゛ぇ?ええと、そのぅ……」

???「あの時、私達も見てたんです」

???「すっごく上手で、正直感動しました!」

???「うわぁ……本人に会えるなんてぇ」

???「か・ん・げ・きぃ……」(ウルウル)

真姫「う゛えぇ……」

真姫「べ、別に!?この位大した事ないわ」
514: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:09:46.83 ID:cHhdyDGk.net
花陽「申し遅れました
私、小泉花陽と言います」

花陽「三年生ですから、西木野さんとは同い年になりますよね?」

真姫「ああ……小泉さんね?」

花陽「えっ?」

花陽「もしかしてぇ……私の事知ってるんですか?」

真姫「あぁ……いや、そのぅ」

真姫(言えないわ)

真姫(都内の合唱コンクールで、もの凄くきれいな声してたから
ちょっと気になってたとは)

真姫(とても言えないわ……)

真姫「あ、当たり前でしょ!?」

真姫「真姫ちゃんの記憶力にかかれば
この位楽勝よ?楽勝!!」

花陽「えっ……?ええっ?ええぇぇーっ!?」

花陽「もしかして……都内の全中学生の名前……
オボエチャッテルノオォォォ!?」

真姫「う゛ぇ!?……ええとぉ……そ、それはぁ」(冷や汗)

真姫「そ、そうよ!?」(強がり)

花陽「西木野さんて、やっぱ凄いんだね?」

真姫「ま……まあね」
515: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:15:08.28 ID:cHhdyDGk.net
花陽「所でぇ……西木野さん?」

花陽「ずっとここにいたみたいだけど」

花陽「もしかして……アライズの交流会に?」

真姫「まあ、そうね」(髪イジリイジリ)

花陽「じゃあ、好きなんですか?アイドル」

真姫「そんなわけないでしょ?」

真姫「私に言わせれば
あんなモノ俗っぽくて薄っぺらいのよ」

花陽「そうなんだぁ……」

花陽「じゃあ、何でファン達の中に?」

真姫「う゛えっ、それは……そのぅ」

真姫「と、友達に誘われたからよっ!」(大嘘)

花陽「……」

真姫「どうしたの?」
516: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:23:25.53 ID:cHhdyDGk.net
花陽「そうだよね」

花陽「花陽はアイドル大好きだし」

花陽「決して、下らないとは思わないけど」

花陽「西木野さんから見たら、幼稚とかそんな感じに見えても仕方ないかも」

真姫「ち、ちょっと待って?」

花陽「西木野さんのレベルでは
やっぱ満足出来ないよね?」

真姫「ち、違うの……聞いて?」

???「かよち~ん、お待たせ~」(タッタッタッタッ)

???「えへへっ♪」(抱きっ)

花陽「ぴゃっ!?」

花陽「り、凛ちゃん……」

花陽「街中で抱きついたら……恥ずかしいよぉ」

凛「え~?そんな事ないよ~」(スリスリ)

凛「かよちんこんなに可愛いんだよ~?」

凛「抱きつかない方がおかしいにゃあ」

真姫(なんだろう)

真姫(バカップルかしらね)ジト目
517: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:30:46.17 ID:cHhdyDGk.net
凛「?」

凛「かよちん?この人は?」

花陽「西木野さんだよ?」

花陽「ほら、この前私達の中学でピアノを弾いてくれた」

凛「あぁ……」

凛「その西木野さんが、かよちんに何の用?」

花陽「西木野さんも、友達と一緒に交流会に来てたんだって」

凛「むーっ!」

凛「違うよかよちん!」

凛「凛が聞いてるのは
何で西木野さんが凛のかよちんに勝手に話しかけてるのかって事なんだけど!」

花陽「り、凛ちゃん……そんな言い方はぁ」

凛「行こう?かよちん」

凛「西木野さんには
きっと名門のお嬢様みたいなお友達がいるんだからさ」

凛「凛達とは釣り合わないよ!」(ズルズル)

花陽「ダ、ダレカタスケテェ~」(ズルズル)
518: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:35:16.12 ID:cHhdyDGk.net
真姫「ちょっと待ちなさいよ!」

真姫「その娘嫌がってるでしょ!?」

凛(ギリッ)

凛「あなたにかよちんの気持ちが分かるわけないでしょ!?」

真姫「そうとも限らないわ!」

花陽「け、喧嘩はぁ……」(困惑)

真姫「大体、あなたもねぇ!」

真姫「もう年頃なんだから」

真姫「もう少し髪とか伸ばして、女の子らしくしたらどうなのよ!?」

凛「……」

真姫「?」
519: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:38:53.83 ID:cHhdyDGk.net
凛「そうだよね」

凛「西木野さん、そんなに美人なんだし」

凛「凛なんかの気持ち……
分かるわけないよね?」

真姫「ええと、待って?」

真姫「そう言う意味じゃないわ」

真姫「私は、ただ……」

凛「行こう?かよちん」

花陽「う、うん」

花陽(ペコリ)

(スタスタスタスタ……)

真姫「……」

真姫「はぁ……」
520: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:46:36.58 ID:cHhdyDGk.net
秋葉原

真姫(トボトボ……)

真姫(ハァ……またやってしまったわ)

真姫(どうしていつもこうなんだろう)

真姫(私はただ……そんなに可愛いんだからと、言おうとしただけなのに)

真姫(……)

真姫(確かに、私には親しい友達は少ないし)

真姫(中には、私を嫌悪する娘もいるわ)

真姫(別に、そんなのは歯牙にもかけるつもりもないけれど)

真姫(何で……
真姫の気持ち、こんなにも伝わらないんだろう)

真姫(今日は、心ない言葉で
2人も傷つけてしまったわ)

真姫(私だって……
仲良く出来れば、そうしたいのに)
521: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:53:58.70 ID:cHhdyDGk.net
西木野邸

真姫(パソコンカタカタ)

真姫(カチッ)

真姫「……」

真姫「!」

真姫「更新されてる……!」

真姫「全く、にこにーったら」

真姫「半年もほったらかしにするなんて
ありえないわ?」

真姫「どれどれ……ん?
最近の心境について?」

『人に気持ちを伝えるのはすっごく難しいけど
諦めて終わらすのはもっと辛い』

『だから……これからも続けていくつもり』

『その為に、にこはアイドルやって行くし
どうせやるなら、少しでも笑顔を見せて行きたいな~』

『ニコッ♪』

真姫「……」

真姫「何よ?臭いこと書いちゃって」
522: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 10:58:13.26 ID:cHhdyDGk.net
真姫「その割には
にこにーに会おうとすると、いっつもすれ違うのよねぇ?」

真姫「どう思うの?スーパーアイドルさん?」

真姫「……」

真姫「全く、この真姫ちゃんをここまで手こずらせるなんて」

真姫「あなたが始めてだわ?」

真姫「……」

真姫「見てなさい?」

真姫「こんなんで諦める真姫ちゃんじゃないんだから」

真姫「もうすぐクリスマスよね?」

真姫「よーし!」
523: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:05:16.23 ID:cHhdyDGk.net
クリスマスイブ

西木野邸 書斎

(コンコン)

(ガチャッ)

真姫「パパ?起きてる?」

真姫父「おお……真姫か」

真姫父「どうしたんだ?」

真姫「ええとぉ……そのぅ」(モジッ)

真姫「お、お願いが……あるんだけどぉ」(モジモジッ)

真姫父「あぁ、そう言えば
今年は別荘でクリスマス出来そうにないんだったよな?」

真姫父「済まないな……父さんちょっと忙しくてな」

真姫「ち、違うの!」

真姫父「?」

真姫「し、進学に……ついてなのよ」
524: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:11:13.48 ID:cHhdyDGk.net
真姫「ねぇ……パパ」

真姫「私の志望校」

真姫「お、音ノ木坂にしたいんだけど」(モジモジッ)

真姫「ダメ……かな?」(モジッモジモジッ、チラッ)

真姫父「……」

真姫「うぅ……」(ビクビクッ)

真姫父「音ノ木坂か……」

真姫父「良い学校だとは思うが」

真姫父「お前の学力なら
もっと高いレベルの所を目指しても、良いんじゃないのか?」

真姫「う゛ぇ……」

真姫「ま、まぁ……そうなんだけど」

真姫父「……」
525: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:17:06.64 ID:cHhdyDGk.net
真姫父「まぁ、お前の頭なら」

真姫父「必要な勉強は、塾や家庭教師で補えば
十分医学部に行けるとは思うが」

真姫「でしょ?でしょ?」

真姫「でっしょー!?」

真姫父「そうだなぁ……そうだ」

真姫父「明日はクリスマスだったか」

真姫父「なぁ、真姫?」

真姫父「それじゃ、サンタさんに聞いてみようか?」

真姫父「お前が本当に音ノ木坂女学院に行った方が良いか」

真姫父「父さんより、サンタさんの方が分かってるだろうしな?」

真姫「う、うんっ!」

真姫「じゃ、枕元に欲しいプレゼント書いとくから!」

真姫父「是非ともそうしなさい」
527: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:24:11.05 ID:cHhdyDGk.net
翌朝 西木野邸

真姫「パパ?パパぁ!パパー!!」(ドタドタドタドタ)

真姫父「どうしたんだ真姫?」

真姫父「そんなに慌てて」

真姫「サンタさんから、プレゼント届いたわ!?」

真姫「見てみて?音ノ木坂の制服よ!?」

真姫父「ほぅ……」

真姫父「まぁ何だ……コホン」

真姫父「サンタさんがそう言うなら、父さんが反対するわけには行かないなぁ」(横目)

真姫父「行ってみなさい」

真姫「うわぁ……」(ジワァ)

真姫「ありがとう!パパぁ!!」(抱きっ)

真姫「大好きだよっ!」(スリスリ)

真姫父「う゛えぇ!?」

真姫父「こらっ、止めなさい……」
528: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:31:23.07 ID:cHhdyDGk.net
真姫(モジッモジモジッ)

真姫父「どうした?」

真姫「ねぇ……パパ?」

真姫「もう1つ……頼みたい事があるんだけど」(モジモジ)

真姫父「言ってみなさい」

真姫「この制服……サイズが合わないの」

真姫父「う゛えぇ!?」

真姫「直してもらえないかしら?」

真姫父「おぉ……そうだな、そうだよな?」

真姫父「よ、良し
すぐに仕立て直し、い、いや」

真姫父「サンタさんに頼んでみるよ」

真姫「ありがとう、パパ」

真姫(サンタさんも、たまに間違える事あるのね?)

真姫(可愛い所あるじゃない♪)
529: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:37:23.12 ID:cHhdyDGk.net
新年度 入学式

凛「か~よちん」

花陽「あ……凛ちゃん」

凛「あのちっさい先輩、見つからないにゃあ」

花陽「同じ棟とは限らないからね……」

花陽(おかしいなぁ……)

花陽(部活紹介でも勧誘でも
アイドル研の姿はなかったし)

花陽(部室も見あたらない……)

花陽(見落としたのかなぁ)
530: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:43:44.65 ID:cHhdyDGk.net
三年棟

真姫「あ、あの!」

三年生:D代「?」

真姫「あ、アイドル研究部を探してるんですけど」

真姫「何かご存じないですか?」

D代「……」

D代「ゴメンね?私も良く知らないんだ」

D代「もしアレだったら
もう一回校内掲示を見てみると良いよ?」

真姫「そうですか……ありがとうございます」(ペコリ)

D代「……」

D代(カツカツカツカツ)
531: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:48:54.26 ID:cHhdyDGk.net
三年 教室

D代「にこー?いる?」

にこ「んー?」

D代「また、あなたの部活に入りたいって娘が来てたんだけど」

にこ「そう」

D代「あちこちから話が入ってるから
多分同じ娘じゃないかしら」

にこ「ったく、しつっこいわねぇ~」

D代「とても可愛い娘だったけど」

にこ「どんな感じよ?」

D代「ええと……赤髪で、つり目で」

D代「ちょっとツンツンしてた」

にこ「気が強そうねぇ」
532: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:53:10.40 ID:cHhdyDGk.net
D代「でも……本当に良いの?」

D代「もし入りたいって娘が来たら
全員追い返してくれって」

にこ「良いのよ」

にこ「私達も、もう三年生だし
運動部なら、一学期で引退でしょ?」

にこ「このアイドル研は、にこ一代で終わり」

にこ「余計な禍根は残したくないのよ」
533: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 11:57:55.30 ID:cHhdyDGk.net
生徒会室

希「そんな……本当に!?」

絵里「今、理事長から話があったわ」

絵里「このまま入学希望者が減る一方なら」

絵里「音ノ木坂は……廃校せざるをえない、と」

希「うそやろ……」

絵里「現に、本年度の新入生は
1クラス分しか来なかった」

絵里「このままのペースだと……
来年度は半クラスと言う事もありうる」

絵里「理事会の判断は間違ってないわ」

絵里「同意はしないけれどね?」
534: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 12:02:13.22 ID:cHhdyDGk.net
希「……」

希「やっぱ、UTXなん?」

絵里「未成年のアイドルを使って
人気取りとか邪道だとは思うけど」

絵里「それだけ、どこの学校も
減りつつある生徒獲得に必死だと言う事よね?」

希「……」

絵里「とにかく、何とかしないとね」

希「でも、どうやって?」

絵里「まだ分からないけど」

絵里「だからと言って、やらないわけにも行かないわ」


とりあえずここまで
537: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:14:41.21 ID:tCAuOE+2.net
再開

アイドル研 部室

(ガチャッ)

希「にこっち……」

にこ「あぁ、希?」

希「……」

希「音ノ木坂が……ウチらの学校が」

にこ「廃校になるかも知れないんでしょ?」

希「……」

希「どないしよ」

にこ「遅かれ早かれ、こんな風になるとは思ってたわ」

希「ウチ……」

にこ「あんた達の責任ってわけではないでしょ?」

にこ「少子化は時代の流れだし」

にこ「地方や離島の小さな学校では
統廃合は日常茶飯事でしょ?」

希「……」

希「それは、分かるけど」
538: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:19:29.36 ID:tCAuOE+2.net
にこ「まあ、あんたより
絵里の方が大変か」

にこ「今頃、理事会と相撃ちになっても止めてみせるって」

にこ「大騒ぎしてるんじゃないの?」

希「……」

にこ「図星ね?」

にこ「ったくぅ~アイツも大概、気張りすぎなのよぉ」

にこ「いくら生徒会でも、女子高生1人が」

にこ「百戦錬磨の大人達に太刀打ちできるわけないじゃないの」

希「……」

にこ「内申に変な事書かれなければいいんだけど」

希「それだけ?」

にこ「?」

希「にこっちは……それしか感じないん?」

にこ「なによ?いきなり」
539: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:23:38.51 ID:tCAuOE+2.net
希「ウチかて……ううん」

希「にこっちには……分からんよね?」

希「ウチなんかの気持ちは」

にこ「……」

希「ゴメンね?変な事言って」

希「また来るからね?」

(ガチャッ)

(バタン)

にこ「……」

にこ「何なのよ、一体……」



にこ「ふぅ……まぁ良いわ?」

にこ「私もそろそろ踏ん切り付けたかった所だし」

にこ「……」

にこ「それにしても」

にこ「これだけ大量にかき集めたアイドルグッズ
どうしようかしら?」
540: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:27:35.30 ID:tCAuOE+2.net
数日後 生徒会室

(コンコン)

にこ「入るわよ?」

絵里「……」

にこ「なんだ、絵里だけなんだ」

にこ「まぁ良いわ?その方がかえって良いかも」

絵里「……」

にこ「ねぇ、絵里?私さ」

絵里「……」

にこ「私、決めたんだけど」

絵里「……」

にこ「絵里?どうしたの?」

絵里「……」

にこ「こらぁ!絵里!!」(机ドンッ)

絵里「ん……にこ?」

絵里「ごめんなさい……ちょっと考え事をね?」

にこ「あんたらしくないわね?」
541: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:32:07.17 ID:tCAuOE+2.net
絵里「あいにく、希はいないわ」

絵里「私で良ければ、話をうかがうけど」

にこ「まぁ、結論から言うとね」

にこ「私、部活辞めるわ」

絵里「」

にこ「アイドル研、廃止して欲しいの」

絵里「……」

にこ「とりあえず、届け出は用意しといたから」(部活動廃止申請書)

絵里「……」

にこ「あんたで良かったわ?」

にこ「希だと、またなんやかんや言って」

にこ「引き留めにかかるだろうからね」
542: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:38:43.62 ID:tCAuOE+2.net
絵里「ね、ねぇ、にこ?」

絵里「確かに、あと一年で、私達も卒業だけど」

絵里「いきなり過ぎない?」

絵里「今ならまだ、新入生を勧誘して
後を継がせると言う方法もあるし」

にこ「もう、決めたのよ」

にこ「アイドルは続けるけど
別に、部活と言う形態にこだわる必要はないでしょ?」

絵里「……」

絵里「にこ?」

絵里「あなたはもしかして
生徒会への負担とかを心配してるのかも知れないけど」

絵里「もちろん、学校の台所事情は年々厳しくなってるわ?」

絵里「でも……あなたの部活に支出する蓄えくらいなら、まだあるし」

絵里「もう少し考えてみては?」
543: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:49:16.43 ID:tCAuOE+2.net
にこ「だったらその資金」

にこ「理事会との闘いにあてる事ね」

絵里「……」

にこ「やりあうんでしょ?学園存続の為に」

にこ「にこは協力するつもりはないけど
邪魔するつもりもないから」

にこ「慰留してくれるのは嬉しいけど
前々から考えてた事だしね?」

絵里「にこ……」

にこ「受け取って」(廃部届け)

絵里「止めても無駄だと言う顔ね?」

絵里「とりあえず預かっておくわ」

にこ「この事は、希には言わないで?」

にこ「これ以上、悲しませたくないの」

絵里「そう」

にこ「一週間だけ猶予をちょうだい?」

にこ「それまでに、私物を整理しとくから」

にこ「じゃあね」

絵里「……」

にこ「むーっ」

にこ「あんまし無理しちゃダメよ?」

絵里「にこ……?」

にこ「あんたいなくなったら、この学校ホント潰れるんだから」

(ガチャッ)

(バタン)

絵里「……」

絵里「ありがとう……」
544: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 18:55:53.91 ID:tCAuOE+2.net
一週間後

下駄箱前

にこ「よしっ、私物はこれで全部ね?」(手パンパンッ)

にこ「全く、予想よりこんなに多かったとは」

にこ「部室の掃除はもう終わったし」

にこ「この荷物も……
運送業者がレンタルボックスまで運んでくれる手筈になっている」

にこ「まぁ、これだけは持ち帰らせてもらうけどねぇ~」(伝説のアイドル伝説)

にこ「レンタルボックス代含めて、これで部費は全部使い切ったわ」

にこ「立つ鳥跡を濁さず、か」

にこ「……」

にこ「あとは、屋上と部室の鍵を先生に返せば、全て終わりね?」

にこ「……」

にこ「最後に、一巡りしてこようかな」
545: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:00:32.18 ID:tCAuOE+2.net
屋上

にこ「どだい、こんな吹きさらしの場所から」

にこ「天下を狙うなんて、無理だったのよね……」

『お金や能力がないからって
そんなんで諦めるの!?』

『にこは、そんなのをアイドルだとは認めない』

『それはアイドルへの冒涜、恥よ?』

にこ「……」

にこ「そうよね?そうだったわね?」

にこ「けど……
もう終わった事よ」

(コツコツコツコツ)
546: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:04:30.56 ID:tCAuOE+2.net
『何それ、意味分かんない!!』

『あなたねぇ、この位で夢を諦めるの!?』

『私の見てきたにこにーは
そんな腑抜けじゃなかったわ!』

にこ「ニコッ!?」

にこ「何の声?誰かいるの!?」

(ヒュウゥゥゥゥー)

にこ「誰も……いないわよね」

にこ「疲れてるのかしら」

(ギイッ)

(バタン)
547: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:14:49.79 ID:tCAuOE+2.net
音楽室前

にこ(コツコツコツ……)

(ジャーン♪ ジャーン♪)

にこ「?」

にこ(ピアノの……音?)

にこ(こんな時間に……誰かしら)

(ジャーン♪ ジャーン♪)

にこ(のぞき見)

???「愛してるバンザーイ 
ここで良かった~♪」

???「明日もよろしくね
まだーゴールじゃな~い♪」

(ジャーン♪)

にこ(この娘……!)

にこ(何て綺麗な声してんの……)

にこ(それに……ピアノの腕も、まるでプロじゃないの!)

にこ(こんな逸材がここに入学してたなんて)

にこ(赤髪に……つり目)

にこ(間違いない……
D代の言ってた娘か)

にこ(確かに、これはかなりツンツンしてそうよね?)
548: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:20:31.15 ID:tCAuOE+2.net
(ポローン♪)

真姫「むぅ……」

真姫「もうこれで3日目かぁ」

にこ(……)

真姫「おかしいわねぇ、ここなら必ず来ると思ってたのにぃ」

真姫「アイツ、全然来ないじゃない」

真姫「私の計算に、抜かりは無いはずなんだけどなぁ」

真姫「おかしいわ」

にこ(待ち合わせかしらね)

真姫「早く来なさいよ?にこちゃん」

真姫「わざわざこの真姫ちゃんが
あなたの為にここを志望したげたんだからぁ」

にこ(はぁ……?)

にこ(ふぁっ!?)
550: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:27:13.63 ID:tCAuOE+2.net
にこ(真姫……?)

にこ(この名前……どこかで聞いた様な気がするんだけど)

にこ(てか、この声)

にこ(さっき屋上で聞いた空耳と、全く同じ!)

にこ(なんだろう……
希のスピリチュアル趣味に、毒されたのかしら)

にこ(とにかくイヤな予感しかしないわ……)

真姫「私は将来脳外科になって」

真姫「ゆくゆくは、親の病院を継ぐ予定だから」

真姫「音楽活動は、高校の三年間でもう終わり」

真姫「そのウチの一年を
あなたのために使ってあげると言ってるのよ?」

真姫「ううん、あなたが望むなら
その先何年でも!」

にこ(こ、この娘……)

にこ(何て事言ってくれるのよ)ウルッ
551: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:34:22.85 ID:tCAuOE+2.net
真姫「全く……この天才少女真姫ちゃんが付いていれば
百人力でっしょ-?」

真姫「私の美貌と才能にかかれば」

真姫「アイドル制覇は既に確定!」

真姫「ふっふっふっ……
楽勝過ぎて、歯ごたえないわ?」

にこ(ダメだこの娘)

にこ(脳より心を手術しないと)

真姫「まぁ、にっこにーは
ダンスは上手いけど、歌はイマイチだし」

真姫「容姿も……
この真姫ちゃんの足下にも及ばないけど」

にこ(くぅ~コイツぅ)ギリッ

にこ(もしもA子達と同期だったら
あんたを真っ先にいじり倒してやってたわよ!)ワナワナ
552: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:41:48.25 ID:tCAuOE+2.net
真姫「でも……あの笑顔にはかなわないわ?」

にこ(……)

真姫「そう、どんなに辛くても」

真姫「あんなに素晴らしい笑顔を見せられるなんて」

真姫「真姫ちゃんは、その秘密が知りたいの!」

にこ(この娘……)

真姫「それにしても、散々はぐらかしてくれるわねぇ?」

真姫「早く出なさいよ?にこちゃん」

真姫「私は、あなたと話がしたいの!」

真姫「三顧の礼気取ってたら、承知しないんだからね!?」

にこ(ウルッ)

にこ(もう少し、早く会ってればね)

にこ(ごめんなさい)

にこ(今のにこには、あなたを活躍させたげる力も)

にこ(笑顔にさせる自信もないの)

にこ(良い医者になるのよ?)

(コツコツコツコツ……)
553: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/14(土) 19:49:50.69 ID:tCAuOE+2.net
真姫「まぁ良いわ?もう少し粘って見るか」

(ジャーン♪ ジャーン♪)

真姫「大好きだバンザーイ
負けない勇気~♪」

真姫「私達は今を
楽しもう~♪」

真姫「大好きだバンザーイ
頑張れるから~♪」

真姫「昨日に手を振って、ほら~
前向いて~♪」

(ジャーン♪)

真姫「ふぅ……」

(パチパチパチパチ)

真姫(もしかして!)パァッ

穂乃果「あなた凄く歌上手いね!」(ガチャッ)

穂乃果「感動したよ!」

真姫「う゛えぇ!?」

真姫(違う娘が来たぁ……)


今日はここまで
559: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 00:59:36.05 ID:7zKHnjHJ.net
再開

部室前

にこ「……」

にこ(最後は、ここね)

にこ(……)

にこ(まともに活動出来たのは、実質半年そこそこだったけど)

にこ(それでも……にこの人生で一番充実した時間だった)

にこ「今までありがとうござます」(ペコリ)

にこ「……」

にこ「最後にもう一度、入ってみようか」

にこ(ガチャッ)

にこ(電気パチッ)

にこ「……」

にこ「はぁ?」

にこ「何よ、これは?」
560: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:03:36.79 ID:7zKHnjHJ.net
にこ「誰がこんな事を……いや」

にこ「考えるのも野暮な話か」

にこ「そこにいるんでしょ!?希!!」

希「見つかっちゃった♪」

希「ふふっ」

にこ「あんたの仕業ねぇ?」

にこ「にこの持ってった私物」

にこ「何だって全部元の場所に戻してんのよ!?」

希「どう?」

希「ウチの記憶力も、捨てたモノやないやろ?」

にこ「質問に答えなさい!!」
561: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:07:03.14 ID:7zKHnjHJ.net
希「にこっち?」

希「勝手に私物を下駄箱前に積み上げるのは
ルール違反やん?」

にこ「あれはトラックで持ってってもらうから良いの!!」

希「ちゃんと業者には断りの電話入れたし」

希「キャンセル料は生徒会持ち」

希「にこっちが心配する事はないんよ?」

にこ「あるわよ!!」
563: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:12:20.87 ID:7zKHnjHJ.net
にこ「くぅ~っ、絵里のヤツぅ」

にこ「しゃべったわねぇ?」

希「絵里ちも、にこっちの荷物戻すの
手伝ってくれたんよ?」

希「絵里ちかて、喧嘩相手がいなくなったら寂しいやん?」

にこ「……」

にこ「あんた一体、何がしたいのよ」

にこ「有名無実の部活なのよ?」

にこ「活動実績だって無いでしょ?」

にこ「正直、学校も生徒会も迷惑してるでしょ!?」

にこ「これ以上存続させる意味が無いでしょ!?」

にこ「にこだって、もう続ける気力が無いの!!」

にこ「それをどうしてあんたは邪魔するのよ!?」

にこ「いい加減にしてよ!!」
564: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:16:28.12 ID:7zKHnjHJ.net
希「ハァ……にこっち?」

希「忘れてるかも知れんけど
ウチはアイドル研の副部長なんよ?」

希「そのウチに何の相談も無く、部活畳むつもりやったん?」

希「それはそれで、酷い話やないん?」

にこ「……」

希「ここにはな?にこっちだけやない」

希「ウチの思い出、ウチの気持ちもいっぱい詰まってるんよ?」

希「それをいきなり、勝手に消し去るつもりやったん?」

希「そこまでする権利が、にこっちにあるん!?」
565: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:22:00.83 ID:7zKHnjHJ.net
にこ「そう?そうだったわね」

にこ「分かったわ」

にこ「じゃああんた、副部長解任よ?」

にこ「ついでに退部」

にこ「これで良いでしょ?」

にこ「絵里の所に戻りなさい」

希「……」

希「にこっちぃ?」

希「そんな言い方ないんやない?」

希「ハァ……ウチ、久々に傷ついたわぁ」(ユラァ)

にこ(ビクッ)

希「ひねくれたにこっちも可愛いけど
これは許すわけにもいかんねぇ」(ズンズン)

にこ「ひいぃぃ~」(ガクガクブルブル)
566: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:25:43.10 ID:7zKHnjHJ.net
にこ「の、希ぃ!?」

にこ「あ、あんた……
殴るとかワシワシとか、もう止めなさいよぉ!?」(ガクガクブルブル、ガクガクブルブル)

希「ふっふっふっふっ」(ガバァッ)

にこ「わ、悪かった
にこが悪かったからぁ……」(ビクビク、ビクビク)

希(抱きっ)

にこ「えっ……」

にこ「な、何?」
567: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:35:13.04 ID:7zKHnjHJ.net
希「にこっち?ゴメンな?」

にこ「?」

希「ウチ……親が転勤続きで
子供の頃からろくに友達が出来なくて」

希「それが、にこっちに出会って
笑顔の大切さ、アイドルの素晴らしさを教えてもらって」

希「共に音ノ木坂に入って、一緒にアイドル始めて」

希「にこっちのお陰で、絵里ちとも仲良くなれて」

希「やっと友達と居場所が得られたんよ」

希「それが……
にこっちの事、ちゃんと理解してあげられなくて」

希「アイドル研崩壊を食い止める事が出来なくて」

希「生徒会入って……
それでも絵里ちも十分助ける事が出来なくて」

希「にこっち1人で辛い思いしてるの知ってたのに
副会長の仕事で手一杯で、手を差し伸べる事すら出来ないで」

希「ただ見守るだけ……」

希「こんなやるせない日々が一年以上続いて……
ウチがどんな思いしてた思うん?」

にこ「希……」
568: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:40:34.57 ID:7zKHnjHJ.net
希「だから、にこっちがウチを憎んでたとしても
ウチにそれを責める資格はないんよ」

希「せやけど……いや、だからこそ」

希「ウチは守りたい」

希「音ノ木坂を、アイドル研を」

希「そして……にこっちを」(ギューッ)

希「この気持ちは、絵里ちにも負けん……いや」

希「絵里ち以上のつもりよ?」

にこ「それが、何の関係があるってのよ……」

希「にこっち?今まで待たせてほんにゴメン」

希「でも……ようやくかなうよ?にこっちの夢」(ナデナデ)

にこ「何の話をしてんの?」
569: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:46:31.25 ID:7zKHnjHJ.net
希「タロットに出たんよ」

希「いや……そんなのに頼らなくても
ウチが必ず叶えて見せる」

にこ「あんた、何が言いたいの?」

希「今、学校は
統廃合の話で大騒ぎだけど」

希「遂に立ち上がったのよ」

希「3人の娘達が」

にこ「!」

『へいっ、まいどあり!』

『穂乃果、これと言って取り柄なんかないけどさ
友達にはやたら恵まれてるから』

にこ(アイツだ……)

にこ(アイツしかいないわ)

にこ(この学校で、そんな無謀な賭をしでかせるのは
アイツを置いて、他に考えられない!)
570: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:51:03.67 ID:7zKHnjHJ.net
希「その娘達な?学校を救うため」

希「スクールアイドル始めたんよ」

希「二年前のウチらみたいに」

にこ「……」

にこ「ホントバカな娘ね」

希「ウチは、その娘の中に
絶対折れない心、最後までやり遂げる気概を感じた」

希「にこっちみたいにね?」

にこ「……」

にこ「そう」

にこ「まぁ、せいぜいやってみて」

にこ「己の浅はかさを思い知るが良いわ」

希「ほんにそう考えとるん?」
571: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 01:56:23.71 ID:7zKHnjHJ.net
希「あの娘達な?」

希「もうじき講堂で、ファーストライブやるんよ?」

にこ「……」

にこ「そんな話をにこに持ってきて、どうするつもりよ?」

希「必要なんやない?」

希「誰かさんの助け」

にこ「……」

にこ「何よ、それ」

希「ねぇ、にこっち?」

希「もう少し続けてみない?アイドル研」

にこ「あんたねぇ」

にこ「どうせイヤだと言っても、むりやり続けさせるんでしょ?」

にこ「勝手にすれば?」

にこ「ただし、穂乃果達は助けないけどね」

にこ「絶対に」

希「そうなん?」
572: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 02:00:02.17 ID:7zKHnjHJ.net
希「いずれにしても、もうこれは必要ないよね?」(廃部届け)

希(ビリッ)

にこ「あ~あ……遂にあんたの尻に敷かれるとは」

にこ「にこも落ちたモノねぇ……」

希「ふふ」



希「じゃあ、また講堂でな?」

にこ「行かないわよ?絶対に!!」

(ガチャッ)

(バタン)

希(興味持ったみたいやね?)
573: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 02:09:07.01 ID:7zKHnjHJ.net
数日後 講堂 ファーストライブ終了後

にこ(ちゃんと来たのは
あの眼鏡っ娘と猫娘だけね)

にこ(惨憺たる有様……正直惨敗ね?)

にこ(……)

にこ(ごめんなさい)

にこ(にこのせいなのよ)

にこ(アイドル研崩壊
特に、私の過酷なしごきでC江が倒れた件で)

にこ(ここの生徒達は、アイドルに否定的になってしまった)

にこ(あの日以来、幸いにこはイジめられたりせず)

にこ(やつれた私の姿に、同情してくれる娘達もいたわ)

にこ(けど……友達やクラスメートとしては
普通に接してくれるけど)

にこ(やっぱ、アイドルとしては
もう認めてくれなくなってしまった)

にこ(下手にイジめられるより
にこにはこっちの方がこたえたわ?)

にこ(自分でまいた種だけどね……)
575: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 02:15:06.12 ID:7zKHnjHJ.net
にこ(そのツケを、罪の無いあんた達3人に支払わせるなんて)

にこ(酷い先輩よね?)

にこ(けど……分かったでしょ?)

にこ(アイドル何て……やったからって報われる世界じゃないって)

にこ(元の世界に戻りなさい)

(コツコツコツコツ……)

にこ(この足音……)

絵里「まだ続けるの?」

絵里「そんな事したって、結果は変わらないと思うけど」

絵里「それでもやるつもり?」

にこ(絵里……)

穂乃果「続けます!」

にこ「!?」
576: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 02:19:28.86 ID:7zKHnjHJ.net
穂乃果「私、ここに立っみて
もっと歌って踊りたい」

穂乃果「そう思いました」

穂乃果「もっともっと練習して、ライブして」

穂乃果「いつかきっと
この場所をお客さんで満員にしたい」

穂乃果「そう思いました!」

穂乃果「この熱い思い、絶対に届けたい」

穂乃果「だから私、続けます!」

穂乃果「スクールアイドル、最後までやり遂げます!!」

にこ(この娘……)

にこ(何て目をしてんの)
577: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 02:25:03.57 ID:7zKHnjHJ.net
講堂扉前

(ギイッ)

にこ「……」

希「悲しみに閉ざされて、泣くだけのキミじゃない」

希「ええ歌やったね?」

にこ「あんた……
いつから腹黒キャラに宗旨替えしたのよ」

希「どうやった?穂乃果ちゃんは」

にこ「そうね」

にこ「予想以上の愚か者ね」

にこ「……」

希「にこっち……」

希「何震えとるん?」

にこ「な、なんでもないわ!」
578: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 02:31:03.07 ID:7zKHnjHJ.net
にこ「こんなモノにこに見せて、どうするつもりよ?」

希「どうもせんよ?せやけど」

希「自分と同じ望みを抱く娘達やん?」

希「でも、にこっちから見たら、まだまだなんやろ?」

希「少しばかり、思う所ないん?」

にこ「思う所!?」

希「これは見てられない、何とかしてやらねば、とか」

希「先輩としてね?」

にこ「あぁ……そう言う事か」

にこ「お断りよ?」

希「にこっち」

にこ「不思議ね?」

にこ「今度ばかりは絵里と気が合いそうだわ」

(スタスタスタスタ……)

希「ほんに、意地っ張りやね?」


今夜はここまで
583: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 23:45:59.25 ID:rxcfxFgH.net
再開

生徒会室

絵里「……」

『良いのかい?エリチカ』

『バレエはお前の夢だったんだろう?』

『良いのです、お婆様』

『これ以上お婆様に迷惑かけられませんから』

『それに……行ってみたいんです』

『お婆様が青春を過ごされた学舎に』

絵里「……」

絵里(バレエの夢を諦めて、今また)

絵里(お婆様の思い出まで……)

絵里(そうはさせないわ)ギリッ
585: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 23:54:07.19 ID:rxcfxFgH.net
(ガチャッ)

希「絵里ち……」

希「怖い顔やね」

絵里「希……」

絵里「何でもないわ」

希「手強いよね?理事会」

希「生徒達かて、今だ大半は無関心やしね?」

絵里「あの人達にも都合があるのは分かってる」

絵里「けど……だからと言って」

絵里「私達だって、適当な気持ちでこれまでやって来たつもりはない」

絵里「大人から見たら、つまらぬこだわりかも知れないけど」

絵里「夢も思いも踏みにじられて
唯々諾々と従属する」

絵里「そんなのまるで、動物じゃないの……」
586: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/15(日) 23:58:07.10 ID:rxcfxFgH.net
希「絵里ち?知っとる?」

希「穂乃果ちゃんのアイドルグループに
新しく一年生の娘達が加わったんよ?」

希「しかも3人も」

絵里「!」

絵里「何で……」

絵里「何で!?」

希「何でやろね」

絵里「あれだけ惨めな結果に終わって」

絵里「完膚なきまでに叩きのめされた筈なのに」

絵里「何でまた増えてるのよ!?」
587: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:04:07.46 ID:Sjcqku1D.net
希「穂乃果ちゃんな?
確かに色々と危なっかしいけど」

希「失敗を恐れぬ勇気、挫折してもやり遂げる強さ」

希「そこだけはぶれないんよ」

希「ウチらと違ってね」

絵里「……」

絵里「希、知ってる?」

絵里「私はバレエで、一定の業績を挙げたけど」

絵里「それ以上は行けなかった……」

絵里「なぜだか分かる?」

絵里「私以上にお金と時間をかけられるライバル達とは」

絵里「どれだけ努力しても、差が埋まらないの」

絵里「簡単な話でしょ?」
588: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:11:04.57 ID:Sjcqku1D.net
絵里「幾ら才能があっても、希望に燃えていても」

絵里「プロを目指すクラスとは
最初から埋め合わせ出来ない溝があるの」

絵里「もちろん私の家も
バレエの為にたくさんの投資をしてくれたわ?」

絵里「でも結局……
これ以上やっても太刀打ちできないと
思い知らされた」

絵里「まさか私1人のせいで
家を傾けるわけにもいかないでしょ?」

希「……」

希「そうかも知れんね」
589: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:16:29.12 ID:Sjcqku1D.net
絵里「アイドルだって同じ事」

絵里「穂乃果達がどれだけ頑張っても
廃校阻止に燃えていても」

絵里「全国からトップクラスの才能を集めたUTXに勝てるかしら?」

希「無謀な賭や言うの?」

絵里「そうよ。そして」

絵里「そんな馬鹿げた試みで
彼女達の将来を不意にさせない事が」

絵里「私の役目よ」

希「……」

希「だったら」

希「そんな穂乃果ちゃん達を応援するのが」

希「ウチの使命やん?」

絵里「希……」
590: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:20:31.13 ID:Sjcqku1D.net
絵里「あの娘達の肩を持つ気!?」

希「ウチは副会長」

希「生徒達の要望に出来るだけ応えるのが仕事やん?」

絵里「あなた……正気?」

希「そんなウチは嫌いなん?絵里ちは」

絵里「そう言う問題じゃないでしょ」

絵里「……」

希「……」

絵里「勝手になさい」

希「ほな、そうさせてもらうわ」
591: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:26:30.04 ID:Sjcqku1D.net
絵里「ただし」

希「?」

絵里「にこがこの事を認めるかしらね」

希「そうやね」

希「遅かれ早かれ接触するやろね」

絵里「にこの性格からして」

絵里「下手したら潰しに出るわよ」

絵里「あなたにそれを止められるの?」

希「にこっちはそんな事しないよ?」

希「自分と同じ夢を目指す娘達なんよ?」

希「口ではともかく
内心喜んでる筈やん」

絵里「そうかしらね」

希「ほな、ウチは行くで?」

絵里「……」

(ガチャッ)

(バタン)
592: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:34:05.90 ID:Sjcqku1D.net
絵里(誰かがやらなければいけないんだから
私がやってるだけなのに)

絵里(私だって、大人達と闘うなんて
本当はやりたくないわよ)

絵里(正直疲れもするし、怖くもなるわ)

絵里(でも……もうそうするしかないでしょ?)

絵里(こんな時に、好きな事なんて
やってる余裕無い筈なのに)

絵里(会長として、生徒達の代表として
相応の義務と責任を果たさなければならないじゃない)

絵里(それを投げ出してアイドルなんて)

絵里(希は何を考えてるの)

絵里(何で……分かってくれないのよ……)
593: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:39:24.19 ID:Sjcqku1D.net
部室

(コンコン)

(ガチャッ)

希「にこっち?」

希「……」

希(まだ来てないん?)

希「?」

希(机に……何か載っている)

希(何やろ……書類やね?)

希(ペラッ)

希(これは!)
594: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 00:53:21.77 ID:Sjcqku1D.net
(ガチャッ)

にこ「……」

にこ「!」

にこ「んなっ……」

希「ふふ……にこっち?」

希「ちゃんと考えとったんね?」

希「ウチ嬉しいよ?」(書類)

にこ「それは……」

希「新しいアイドル研の企画書」

希「これまでの部活と言う形態から
本格的なアイドルグループとして改組する」

希「その為に長幼の序を無くし
全ての部員は対等のメンバーとして扱われる」

希「もっと面白いのは……
穂乃果ちゃんの処遇やね?」

希「今のミューズは、穂乃果ちゃん達先行組と
真姫ちゃん達後発組との二極構造を、潜在的に内包している」

希「このままだと、一年生達は二年生に余計な遠慮をし
最悪派閥化の温床になりかねない」

希「そこで、いったん穂乃果ちゃんをリーダーから下ろし
メンバー全員で推戴すると言うプロセスを経て」

希「完全に1つのグループとして再構成するべき……」

希「発展的解消ってヤツやね?」

希「良く練り込んであるやん?」

にこ「返しなさい!」(手)

希「イヤやん」(プイッ)

にこ「あんたねぇ……」

希「やっとやる気になったんね?」

にこ「そんなんじゃないわよ」
595: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:02:04.83 ID:Sjcqku1D.net
希「にこっち?聞いて」

希「穂乃果ちゃんの所へ
また新しい娘達が集まったんよ」

希「みんなええ娘達やん?」

希「にこっちもきっと、気に入る思うんよ」

にこ「どう言う基準でそう言い切れるのよ……」

希「彼女達な?
毎朝神田明神の石段で練習しとるんよ」

にこ「そう?教えてくれてありがとう」

にこ「そこに行けば会えるのね?」

希「話す気になったん?」

にこ「違うわ?潰しに行くのよ」

にこ「当たり前でしょ?
そんなド素人にアイドル語られるなんて言語道断よ」

にこ「どうせ遊びの真似事なら
さっさと辞めさせた方がアイツらの為よ」

希「本気なん?」

にこ「当然よ」

希「穂乃果ちゃん
本当にそんな風に見えるん?」

にこ(ビクッ)

希「にこっち……」

希「何青ざめとるん?」

にこ「な……何でもないわ!」
596: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:06:06.94 ID:Sjcqku1D.net
にこ「止めても無駄よ」

希「邪魔はせんよ?せやけど」

希「それでも穂乃果ちゃんが辞めなかったら」

希「にこっちどないするん?」

希「次はどうするつもりなん!?」

にこ「それは……させないわよ!!」

希「何怯えとるん……?」

(ガチャッ)

(バタンッ)

希「……」

希「もう抗えんの……分かっとるんやろ?」
597: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:22:00.17 ID:Sjcqku1D.net
数日後 廊下

にこ「希!あんた」

にこ「何で部室の場所教えたの!!」

にこ「あれだけ隠しといてって言ってたのに!」

にこ「もぅ……」

にこ「アイツら、遂に私の所まで押しかけて来ちゃったじゃないのぉ」

にこ「一度はアイドル理論で追い返したけどさ」

にこ「あの穂乃果……あんなんで諦めるタマじゃないわ?」

にこ「今度来られたら、もうにこに打つ手は無い」

にこ「間違いなく乗っ取られる……」

希「ふふ」

にこ「ふふ、じゃないでしょ!?」

希「良かったやん?にこっち」

希「あんな可愛い後輩が、6人も出来たんよ?」

にこ「ふざけないで!」

にこ「こんな事して、何が楽しいの!?」

にこ「にこが困るのが、そんなに嬉しいわけ!?」

希「にこっち」

希「そんな取り乱さんと」

希「取りあえず部室戻ろ?ね?」
599: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:27:36.31 ID:Sjcqku1D.net
アイドル研 部室

希「にこっち?そろそろ年貢の納め時やで?」

にこ「あんたにはもう敵わないわよ……」クスン

希「分かるやろ?あの娘が本気なの」

希「最初から知っとったんやろ?」

にこ「……」

にこ「知ってたわよ」

にこ「いずれこうなる事もね」

希「だったら、もうええやろ?」

にこ「……」

希「……」

希「にこっち?」

希「怒ってるん?」

希「自分の事、穂乃果ちゃんに売り飛ばしたって
ウチを嫌いになったん?」

にこ「……」

にこ「違うわ」
600: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:35:06.38 ID:Sjcqku1D.net
にこ「今だから話すけど」

にこ「穂乃果に最初出会った時から
とてもコイツには勝てないと思ってたの」

希「……」

希「そんな……穂乃果ちゃんかて
ファーストライブは完敗やったやん?」

にこ「違うのよ」

にこ「アイドルやる以前から、あの娘の事は知ってるの」

にこ「ねぇ、希?」

にこ「最初、和菓子屋の前であの娘を見た時」

にこ「にこがどんな気持ちを抱いたか、あんたに分かる?」

にこ「にこが欲しくても手に入れられぬ物
望んでも叶えられない理想を」

にこ「アイツは最初から持ってたの!」

にこ「そんなのに、どうやって勝てって言うのよ!?」

にこ「逆立ちしたって無理じゃないの」

希「……」

希「だから、怯えとったんね?」
602: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:39:41.78 ID:Sjcqku1D.net
希「にこっち?今更勝ち負けなんて」

希「穂乃果ちゃん達はアイドル目指してて」

希「にこっちも、同じ夢を追い求めてて」

希「これから一緒にやろうって、それだけの話やん?」

希「穂乃果ちゃんには、全部話したんよ」

希「にこっちの事」

にこ「……」

希「……」

にこ「いいの」

にこ「怒ってはいないわ」
603: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:46:03.20 ID:Sjcqku1D.net
にこ「希……前にも話したと思うけど」

にこ「にこはね、物心ついた時からアイドルに憧れて
アイドルやりたくて」

にこ「その為に、色んなオーディションや養成所を受けたり通ったりしたけれどね」

にこ「ある時は実力不足、ある時は運が無くて
ほとんど上手く行かなかった」

希「……」

にこ「UTXもそう」

にこ「妹達の学費を考えたら、とても行かせて欲しいなんて言えなかった」

にこ「それが、あんたと出会えて
一緒にスクールアイドル始めて」

にこ「やっと講堂を満員にして……さあこれからと言う時に」

にこ「こんどは、己の過失から
取り返しの付かない破局を招いてしまった」

希「……」
604: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 01:55:37.96 ID:Sjcqku1D.net
にこ「そんな私に穂乃果が手を差し伸べてくれるとしたら」

にこ「本来なら……泣いて喜ぶべき所でしょうに」

にこ「なんでだろうね……向こうはまるで、太陽みたいに曇りが無いのに」

にこ「それに照らされる事が……なんでこんなに悔しいのかしらね」(ウルッ)

希「にこっち……」

にこ「本来なら……にこがそう言う風になりたかった」(ウルウル)

にこ「何年も守り続けたこの場所を、あの娘に明け渡し」

にこ「まるで……軍門に降るみたいじゃないの」

希「にこっち?」

希「穂乃果ちゃんがそんな娘やないの、知っとるやろ?」

にこ「なんでこうまでして……負けを認めなければいけないの?」(ポロッ)

にこ「ねぇ、希」

にこ「なんでこうなのかしらね?」(ポロポロ)

希「にこっち……なんて顔してるん……」(ウルッ)
606: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 02:07:25.80 ID:Sjcqku1D.net
にこ「私だって……一度位は勝ちたかった!」(ポロポロ)

にこ「勝ちたかったのよ!」

にこ「勝たせてよ!!」

にこ「ううっ……グスッ……うえぇ……エグッ
うえぇぇ~ん……エグッ」

希「にこっち……ゴメンな」(抱きっ)

希「ウチに力が無かったばかりに
いつもいつも、にこっちにこんな思いさせて」

希「ウチかて……こんな事したくなかった」

希「ウチのにこっちを……誰にも引き渡したくなかったんよ」(ウルウル)

希「せやけど……このままアイドル出来ないまま」

希「にこっちが廃れてくなんて……もっと耐えられんかった」

希「例え恨まれても憎まれても、ウチはやっぱり」

希「にこっちにアイドルでいて欲しいんよ……」(ポロッ)

希「だから、にこにーの初めてのファンとして」

希「穂乃果ちゃんに、こっちを託したんよ」

希「それがどれだけ、にこっちに取って辛い事なのかは分かってる」

希「でも……一度だけ、ウチの願いを聞いて欲しい」(ポロポロ)

にこ「……グスッ……エグッ」

にこ「!」
607: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/16(月) 02:16:40.62 ID:Sjcqku1D.net
にこ「クスン……ゴメン、希」

にこ「人前で泣かないって決めてたのに」

にこ「その誓いを守れなかったのみならず
また、あんたを泣かしてしまった」

にこ「こんな所絵里に見られたら、大目玉どころじゃ済まないわね……」

にこ「希?分かったわ」(ナデナデ)

にこ「あんたの望み、叶えて見せる」

希「クスン……にこっち」

希「やっとやる気になったんね?」

にこ「ただし、1つだけ条件があるの」

にこ「ほんの少しだけ……意地を張らせて欲しい」

にこ「ううん……穂乃果に降るのは、もう良いの」

にこ「ただ……見極めさせて」

にこ「さっきにこが話した事
あの娘がどれだけ理解しているのか」

にこ「明日、どんな手で、ここを奪いに来るか」

希「入部試験やね?」

希「分かった
にこっちの気の済むようにしたらええ」


今夜はここまで
620: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 01:39:04.84 ID:d2DaTEX3.net
再開

矢澤団地

にこ「ただいまー」

にこ「……」

にこ「!」

にこ(夕飯の……匂い!)

にこママ「おかえり、にこ」

にこ「ママ……」

にこママ「今日は久々に仕事が早く終わってね」

にこママ「こころ達は私が見るから」

にこママ「あなたもゆっくり休みなさい」

にこ「う、うん」

にこママ「ああ……それと」

にこママ「お風呂上がったら、私の所に来て」

にこママ「たまにはゆっくり話したいの」

にこ「……」

にこ「わかった」
621: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 01:43:43.54 ID:d2DaTEX3.net
(ザッパァーン)

にこ(ママが早く帰ってきたのは嬉しいけど)

にこ(ママがああいった申し出をする時って……
いつも叱られるんだよなぁ)

にこ(まさか……バレてるのかしら)



リビング

にこ「……」

にこママ「こころ達はもう寝かしたわ」

にこママ「座りなさい?」

にこ「うん」

にこ「……」

にこママ「あなた、最近」

にこママ「上手く行ってるの?アイドル活動は」

にこ「……」
622: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 01:49:13.43 ID:d2DaTEX3.net
にこ「も、もっちろんニコッ♪」

にこママ「……」

にこママ「あれだけアイドルに熱心だったあなたが」

にこママ「毎日毎日あんなに早く帰って来るものかしら?」

にこ(ビクッ)

にこママ「こころ達の面倒を見てくれるのは
ママ助かるわ?」

にこママ「でも……その妹達にあなた
自分がスーパーアイドルだって吹き込んでいるそうじゃない」

にこ(冷や汗)

にこママ「ママはね?
あなたが失敗した事を咎めてるんじゃないの」

にこママ「でも、嘘はイケないわね?」

にこママ「どう思うの?にこ」

にこ(ビクビク)
623: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 01:56:20.00 ID:d2DaTEX3.net
にこママ「あなたね」

にこママ「あなたがアイドルとして成功しないからって
そんなんでこころ達があなたを慕わなくなると思うの?」

にこ(ガクガクブルブル)

にこママ「ごめんなさい」

にこ「?」

にこママ「私達に十分お金がないばかりに」

にこママ「いつもあなたには不自由な思いばかりさせて」

にこママ「本当は行きたかったんでしょ?UTX」

にこ「……」

にこママ「こころ達の将来を考えて、蹴ったのよね?」

にこ「それは……」

にこママ「自分の娘にやりたい事1つ十分にさせてあげられなくて」

にこママ「親として……こんな不甲斐ない話はないわ」

にこママ「恨まれても……文句は言えないわね」

にこママ「許してね、にこ」
625: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:01:07.38 ID:d2DaTEX3.net
にこ「そ……そんな事ないよ」

にこ「そんな事言わないでよ!」

にこ「そりゃ私だって、もっと裕福だったらと
思った事はある」

にこ「でも……アイドルとしての失敗は、にこの責任よ」

にこ「にこはママやこころ達を誇りに思った事はあっても
恨みに思った事はない」

にこ「そんな、自分の家を恨めしく思うなんて……」

にこ「それこそやるせないよ、惨めだよ!」

にこママ「にこ……」
626: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:08:31.60 ID:d2DaTEX3.net
にこママ「そうね……あなたならやっぱそう言うわよね?」

にこママ「良かったわ?にこ」

にこママ「やっぱあなたは、私の娘よ?」

にこママ「にこ……卑屈になってはダメよ?」

にこママ「確かにあなたは、少々頑固で見栄っ張りで
人になかなか弱みを見せたがらない所があるから」

にこママ「誰にも相談しないで、誤解されたり
全てを自分で抱え込んでしまう時もある」

にこママ「けど……それ以上に
根はまっすぐで一途だから」

にこママ「必ず助けてくれる人は出てくると思うの」

にこ「……」

にこママ「差し出された手を、振り払っちゃダメよ?」

にこママ「今のママに出来る事は、これしかないけど」

にこママ「あなたなら、きっと出来るわ」

にこ「ママ……」
627: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:16:55.28 ID:d2DaTEX3.net
深夜 自室

にこ「……」

にこ(さすがママ)

にこ(とっくにお見通しだったんだ)

『こころ達への事は
今はとやかく言わない』

『けど……その時が来たら
ちゃんと本当の事を話すのよ?』

にこ「……」

にこ(簡単な事だったんだ)

にこ(にこは、アイドルをやりたかったんだ)

にこ(勝ちたかったんじゃない)

にこ(にこに取って、一番大切なのは
アイドルをやること)

にこ(アイドルであること)

にこ(それで……良かったのよ)

にこ(勝ち負けなんて、二の次で良かったのよね)

にこ(……)

にこ(もう、踏ん切り付けないとね)
628: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:21:57.66 ID:d2DaTEX3.net
翌朝

にこ「みんな、お早うニコッ♪」

こころ「おはようございます、お姉様」

ここあ「お姉ちゃんおはよう」

虎太郎「おはよー」

こころ「今朝は、お母様がご飯を作って下さいました」

にこ「そう?」

にこ「じゃあ、暖めればすぐ食べれるわね?」

にこ「じゃあみんな、テーブルに集合ニコッ♪」

にこ「……」

にこ「こころ?」

にこ「テーブルにこんなのが置いてあるんだけど」(バッチ)

にこ「だれのかしら?」
629: ろ(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:30:45.01 ID:d2DaTEX3.net
こころ「にこちゃんバッジです」

こころ「私達3人のお小遣いで買いました」

にこ「……」

こころ「お姉様……このバッジは私達の代わりです」

こころ「お姉様がアイドルとして
楽しい時も辛い時も」

こころ「いつも私達が付いている事をお忘れなく」

こころ「ずっとずっと応援しますから!」

にこ(ウルッ)

にこ「あなた達……」

こころ「お姉ちゃん、頑張ってね♪」

虎太郎「がんばれーにこにー」

にこ(クッ……)

にこ(ブルンブルン)

にこ「みんなーありがとうニコッ♪」

にこ「よーし、にこにーお姉ちゃん
今日はいつも以上に頑張っちゃおっかな-」

にこ「にっこにっこにー♪」
630: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:34:01.13 ID:d2DaTEX3.net
にこ「それじゃ、行ってくるからね?」

こころあ太郎「いってらっしゃいませ!お姉様」

(バタンッ)

(コツコツコツコツ……)

にこ「……」

にこ(さあて、どう来るのかしら?高坂穂乃果)

にこ(例え敗れるにしても)

にこ(そう簡単にやられるにこにーじゃないわ)
631: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:43:27.46 ID:d2DaTEX3.net
放課後 部室

にこ(ガチャッ)

にこ(バタン)

にこ(電気パチッ)

穂乃果達「お疲れ様です!」

にこ「……」

にこ「ふぁっ!?」

穂乃果「部長!お茶です」

にこ「部長!?」

ことり「今年の予算案になります、部長♪」

にこ「んなっ……」

凛「部長、ここにあった私物、棚の上に置いときました♪」

にこ「こらぁっ、勝手に……」

真姫「そんな事より、次の新曲のコンセプトについてなんだけど?」

海未「やはり、今度はもっと意外性を狙った方が」

花陽「なら迷わず、この伝説のアイドル伝説を!」

にこ「だからそれは保存用……」

にこ(なんっつー離れ業見せてくれるのよ!?)

穂乃果(ニコニコ)

にこ(くぅ~っ、やってくれたわねぇ?)
632: 名無しで叶える物語(しうまい【02:47 震度1】)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:54:07.10 ID:d2DaTEX3.net
にこ「どう言うつもり?」

にこ「こんなんで押し切れるとでも……」

穂乃果「押し切る?そんなんじゃありません」

穂乃果「私達は、相談してるんです」

穂乃果「音ノ木坂アイドル研究部、ミューズの7人で作る
新しい曲について!」

にこ「7人……!」

穂乃果(やっと分かったんだ、あなたの事が)

穂乃果(どう手を差し伸べたら良かったのか)

穂乃果(穂乃果不器用だから、こんな手しか思いつかなかったけど)

穂乃果(あなたの気持ちに応えるには
この位やらないと通じないと感じたから!)

にこ(全く、こんな強引な娘、見た事ないわ)

にこ(にこの、負けね?)

にこ「厳しいわよ?」

一同「うわぁ……」(パァッ)
633: 名無しで叶える物語(しうまい【02:47 震度1】)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 02:59:52.63 ID:d2DaTEX3.net
穂乃果「分かっています!
アイドルへの道のりが厳しい事ぐらい!」

にこ「分かってない!!」

にこ「あんた達にアイドル魂叩き込んでやるわ!」

にこ「今から屋上よ!?」

一同「えぇ~っ!?」

海未「そ、それはいきなり過ぎじゃありませんか?」

真姫「ナニソレイミワカンナイ」

真姫「でもまぁ、こうしてやっとにこにーに会えたんだし」(髪イジリイジリ)

真姫「この真姫ちゃんの美貌と頭脳があれば」

真姫「天下取るのも……」

にこ「そこのつり目の娘?ナメてんじゃないわよ?」

真姫(ビクッ)
634: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/17(火) 03:11:16.56 ID:d2DaTEX3.net
にこ「あんた……音楽室で」

にこ「アイドルなんて楽勝、かえって物足りないとか
抜かしてくれたわよね?」

真姫「う゛えぇ!?」

花陽「ええっ!?真姫ちゃん!?」

凛「それはナルシストにも程があるにゃあ」

真姫「えぇ……いやぁ、そ、それは」

にこ「のみならず、あんた」

にこ「このにこにーの事
歌が下手だの大して可愛くないだの

にこ「好き勝手言ってくれてたわよね?」

真姫(ガクガクブルブル)

にこ「言ってくれたわよねぇ!?」

真姫「う゛えぇ……」(冷や汗)

にこ「上等じゃないの……」

にこ「特にあんたはみっちりしごいたげるわ?」

にこ「覚悟なさい」

真姫「う゛えぇ……う゛ぇ?……う゛えぇぇ」(涙目)

にこ「ニコッ」(真顔)

にこ(穂乃果には負けたけど)

にこ(まだまだあんたにしてやられる程
にこにーは落ちぶれちゃいないわよ?)

にこ(とりあえず、このナルシスト振りを何とかしなきゃね?)

にこ(これはしばらく、忙しくなりそうだわ)※にこにー完全復活


今夜はもう寝る
640: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:55:55.60 ID:d+d9ZZEG.net
再開

屋上

にこ「いい?アイドルやるからには本気でやってもらうわよ?」

にこ「各自プロ意識を持って、アイドルになりきってもらう」

にこ「分かった?」

一同「はい」

にこ「声が小さい!」

一同「はいっ!」

にこ「それじゃ……行くわよ!?」

にこ「にっこにっこにー♪」

一同「」

にこ「はいっ!」

一同(な、なにこれ……?)困惑
641: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:02:46.08 ID:d+d9ZZEG.net
ことり「あ……あの~ぅ」

海未「これは?」

にこ「キャラ作りよ?キャラ作り」

にこ「昨日話したでしょ?」

一同「……」

にこ「まあ、あんた達は初心者だから」

にこ「まずはこの最も簡単な基本型をマスターしてもらうわ?」

ことり「ひゃいっ……」

花陽「これで、最も簡単!?」

海未「む、無理です」

海未「こ、こんな……はしたない仕草など」

にこ「ほーう?」

にこ「あんた……この程度で腰抜かしたの?」

にこ「あんたのアイドルへの覚悟、この程度だったの!?」

海未「むーっ!」

海未「やります!やりますともっ!!」

海未「にっこにっこに-!!」

にこ「やれば出来るじゃない」
642: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:10:20.53 ID:d+d9ZZEG.net
海未(あぁ……)ガクッ

海未(何か人として……
大事な物を捨ててしまった様な気がします)ウルウル

穂乃果「よ、良し!海未ちゃんに続け!」

一同「にっこにっこにー♪」

にこ「全然ダメ、もう一回」

にこ「にっにっこにー♪」

にこ「はいっ!」

一同「にっこにっこにー♪」

真姫「こんなのやってらんないわ」(髪イジリイジリ)

にこ「つり目のあんた!」

にこ「あんたもやんなさい!!」

真姫「う゛えぇ?」

にこ「はいっ、にっこにっこにー♪」

真姫「にっこにっこにー」(棒読み)

にこ「つり目の娘!お通夜じゃないのよ!!」

真姫「本気でやんの?これぇ……」
643: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:17:43.15 ID:d+d9ZZEG.net
にこ「にっこにっこにー♪」

真姫「にっこにっこにー!」(ヤケクソ)

にこ「つり目のあんた!顔怖すぎよ!?」

にこ「格闘技じゃなくてアイドルやってんの!」

真姫「う゛ぇ……」

にこ「もう一回!にっこにっこにー♪」

一同「にっこにっこにー♪」

真姫「にっこにっこにー」(ウンザリ)

にこ「つり目のあんた!気合い入れて!」

真姫「う゛ぅ……」

真姫「ま・き・よぉ……」

にこ「ほらもう一度!
にっこにっこにー♪」

真姫「にっこにっこに~」(涙目)

にこ「つり目の娘!もっと笑顔笑顔!!」

真姫「う゛えぇ……う゛え?う゛えぇ……」(狼狽)

花陽(にこ先輩、真姫ちゃんに随分構ってるよね?)

凛(気に入ったのかな?)
644: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:27:50.06 ID:d+d9ZZEG.net
にこ「はいラスト一回!」

一同「にっこにっこに~♪」

にこ「……」

にこ(全く、あんた達のせいで)

にこ(部活は奪われ、部室は占拠され)

にこ(おまけにリーダーの座も穂乃果にもってかれて……
ホント散々よ)

にこ(にこの築き上げた物……全部失っちゃったじゃないの)

にこ(そして……)

『にこ先輩!
これから穂乃果達と一緒にアイドルやってくれるんですね!?』

『花陽に、もっとアイドルの事教えて下さい!』

『何度も会おうとしたのに
この真姫ちゃんを散々袖にしちゃってぇ!』

『これからその借り返して貰うわ』

『良かったやん?にこっち』

『こんな可愛い後輩が6人も出来て』
645: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:36:48.28 ID:d+d9ZZEG.net
にこ(何よ……)

にこ(何気に帳尻合ってんじゃないの)ウルッ

にこ(クルッ)

にこ「ぜ……全然ダメ!あと30回!」パタパタ

一同「えぇ~っ!?」

凛「まだやるのぉ?」

穂乃果「何言ってるの?まだまだこれからだよ!」

穂乃果「にこ先輩!お願いします!!」

にこ「……」

にこ(穂乃果?もう諦めかけてた私を)

にこ(よくも本気にさせてくれたわね?)

にこ(あんたには何度も振り回されて、度肝を抜かれて)

にこ(ついでに……救って貰ったわ?)

にこ(感謝やお礼なんて、しおらしいマネはしない)

にこ(その代わり……一緒にさいっこーのアイドル
目指すわよ?)

にこ(にっこにーに火を付けてくれた責任
しっかり取ってもらうからね!?)

にこ「よーし、じぁあ頭から
いっくよー♪」
646: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:44:05.66 ID:d+d9ZZEG.net
生徒会室

(ニッコニッコニー♪ ニッコニッコニー♪)

希「にこっち……」

希(やっぱりにこっちは
アイドルが良く似合う)

希「ふふ」

希「見てみ?絵里ち」

希「雨、止んだよ?」

(カラーン)

希「絵里ち?」

希「ボールペン……」

絵里「あり得ないわ」

絵里「あのにこが……
絶対に人の風下に立たないあの娘が」

絵里「どう言う風の吹き回し?」

絵里「あなた……
本当にスピリチュアルな力でも使ったの!?」
647: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:49:44.88 ID:d+d9ZZEG.net
希「ウチは手助けしただけやん?」

希「にこっちが孤塁を死守したのは」

希「無駄やなかったんよ?」

絵里「……」

絵里「例えそうだとしても……
にこが穂乃果達と上手くやれる保証は
どこにもないわ」

絵里「あの強烈な信念……
穂乃果に受け止められる器量があるかしらね」

希「せやね、否定はせんよ?」

希「だけど……
穂乃果ちゃんも、あれでなかなかやで?」

希「にこっちの喧嘩相手に不足ない思うんよ」

絵里「あなた……そこまで考えて?」

希「さあ、どうやろうね?」
648: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:53:10.94 ID:d+d9ZZEG.net
希(これで7人)

希(後は、もう2人やね?)

希(にこっち?長らく待たせてゴメンな)

希(ウチも必ず戻るから)

希(そして……)

絵里「アイドルで学校を救う何て、そんな夢物語」

絵里「認めるわけにはいかないわ」

希(ふふ)
650: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 06:59:50.47 ID:d+d9ZZEG.net
一週間後 部室

ことり「あの……にこ先輩?」

にこ「ん-?」

ことり「にこ先輩って、練習はいつもジャージですけど」

ことり「練習着とかは持ってないんですか?」

にこ「ニコッ!?」

にこ「ええっとぉ……それはぁ」(冷や汗)

にこ(言えないわ)

にこ(前の練習着、一時部活が開店休業した時)

にこ(もう使わないだろうって
妹達のお古に仕立て直してしまったなんて)

にこ(とても言えないわ……)
651: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:07:50.26 ID:d+d9ZZEG.net
にこ「に、にこは」

にこ「ジャージ派だから」(震え声)

ことり「えぇ?でも」

ことり「前は練習着持ってきてたって
希先輩が」

にこ(アノヤロウ)

ことり「何かすっごく、オシャレなヤツだったそうですね♪」

にこ「良い!?ことり!」(肩ガシッ)

ことり「ひゃいっ!?」

にこ「アイツウソつきなの!信じちゃダメよ!?」

ことり「えぇ!?でもぉ……」

ことり「希先輩からぁ……昔のにこ先輩の写真貰ったんですけど」(スマホ)

にこ「ぐぬぬ……ぐぬぬぬぅ」

にこ「と、とにかく」

にこ「練習よ?練習!!」

(タッタッタッタッ……)

ことり「……」
652: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:16:46.34 ID:d+d9ZZEG.net
数日後 部室

穂乃果「にこ先輩♪」

にこ「んー?」

穂乃果「にこ先輩に、届けたい物があって」

穂乃果「ね?ことりちゃん」

ことり「エヘヘ♪」

ことり「はいっ♪」(包み)

にこ「これは……」

穂乃果「開けてみて?」

にこ「!」

ことり「昔の練習着を参考に、ことりなりにアレンジして見ました」

ことり「サイズは希先輩から教えてもらったから
ピッタリだとは思うんだけど」

にこ「……」

ことり「あぁ……あと」

ことり「バストは実質3センチ小さいから、気をつける様に、と」

にこ「後で希とサシでじっくり話がしたいと伝えときなさい」

にこ(ウルッ)

にこ「ちょっと……トイレ行ってくる」(タッタッタッタッ……)

ことほの「あっ……」

ことり「気に入らなかったのかなぁ」
653: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:21:41.15 ID:d+d9ZZEG.net
屋上

(ガチャッ)

にこ「……」

海未「にこ先輩!遅刻ですよ」

にこ「ご、ゴメン……トイレ行ってたの」

花陽「にこ先輩?何か顔が」

凛「びしょびしょだにゃあ」

にこ「い、急いでたのよ!」

一同「……」

にこ「あ、あによ!?」

花陽「新しい練習着……」

凛「可愛いにゃあ♪」

真姫「何よ?かっこつけちゃって」

真姫「でも、なかなか似合うじゃない?」

にこ「そんなに見ないでよぉ……」
655: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:28:37.69 ID:d+d9ZZEG.net
海未「いえ、とっても良く似合いますよ?」

穂乃果「そうだよ!」

穂乃果「私達の中でも、一番オシャレで動きやすそうだし」

にこ「あんたの(ほ)Tシャツには負けるけどね」

ことり「気に入ってくれたみたいだね」

ことり「えへへ♪」

にこ「むぅ……」

真姫「にこ先輩?」

真姫「何か言う事あるんじゃないの?」

にこ「わ、わ~かってるわよぉ」

にこ「ことり?まぁ、そのう……なんだ」

にこ「あ……ありがとう」

ことり「うんっ♪」

にこ(何か、すっかり溶け込んじゃってるわねぇ?私)

にこ(てか、いじられてるのは気のせいかしら?)
656: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:36:14.95 ID:d+d9ZZEG.net
にこ「この練習着に、にこちゃんバッジを装着、っと」

穂乃果「おおっ!これは!!」

穂乃果「これで遂に、にこにーが完成したねっ!」

にこ「私はロボットか何かかい……」

花陽「でも、すっごくアイドルらしくて可愛いと思います!」

凛「そうだよ」

凛「とても女の子らしく見えるにゃあ」

にこ「元々女の娘でしょ?」

にこ(何か、どんどんいじられ始めてる様な気が……)

花陽「そう言えば、そのバッジは
語呂合わせ?」

凛「にこちゃんだから?」

にこ「まぁ、そんな所ね」
657: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:45:14.71 ID:d+d9ZZEG.net
真姫「何よ?ベタな振る舞いしちゃって」(髪イジリイジリ)

にこ「ん~?ああ
そうよねぇ~」

にこ「何たって~真姫ちゃんはぁ~」

にこ「居ながらにして笑い取れるからねぇ~」

にこ「ニコッ♪」

真姫「ちょっと!それって、どう言う意味よ!?」(ズイッ)

にこ「こう言う意味ニコ」

真姫「あなたのそのしゃべり方の方が、よっぽど寒いわよ!」

にこ「真姫ちゃん怖いニコ」

真姫「ん、もぅ!」

ことり「まあまあ、2人とも」

凛「まるで痴話喧嘩だにゃあ」
658: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 07:53:37.73 ID:d+d9ZZEG.net
海未「ですが、とても良く似合ってると思います」

海未「これはことりの最高傑作ではないかと」

ことり「えへへ♪」

にこ「むぅ……」

にこ「あ、アイドルは、な、中身で勝負よ!?」

凛「照れてる照れてる♪」

にこ「何か言った!?」(ギロッ)

穂乃果「よーし、じゃあ、早速練習だー!」

一同「おーっ!」

にこ「ち、ちょぉっとぉぉ、待ちなさいよぉ」

にこ「先輩の権威がどんどん無くなってく様な……」

真姫「にこ先輩?」

真姫「早くしないと置いてくわよ?」

にこ「分かったわよぉ……」

にこ(にこちゃんバッジ)

にこ(こころ?ここあ?虎太郎?)

にこ(あんた達の為にも
にこ頑張るわよ?)
659: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 08:06:15.26 ID:d+d9ZZEG.net
部室

希「結局、穂乃果ちゃん引きずり降ろし工作は
失敗したみたいね?」

希「ふふ」

にこ「あによ?何笑ってんのよ」

にこ「あれは、ミューズの派閥化を防ぐための
所定の行動」

にこ「1つに再構成されたグループの新リーダーは
やっぱり穂乃果で決まりよ?」

にこ「てか、あんたも同意して協力したじゃない」

希「そうやん?けど」

希「にこっちが取って代わろう何て
ウチ聞かされなかったし」

希「そう言う所は、相変わらずやね?」

にこ「だってぇ……」

にこ「まだちょっと悔しいんだもん」

希(プッ……クククッ)

にこ「あーっ!?笑ったわねぇ~!?」

希「ウチから見れば」

希「にこっち、全力で笑いを取りに行ってたとしか思えんけど」

希「もう本気で穂乃果ちゃん潰すつもりは無いんやろ?」
660: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 08:12:58.37 ID:d+d9ZZEG.net
にこ「まあ、最初から勝てない闘いを挑んで
あっけなく散る」

にこ「案外悪く無いもんよ?」

にこ「最近ね?希」

にこ「かつてはあの娘に負けた、ぐぬぬ、って
すごく劣等感にさいなまされたけど」

にこ「何かもう……あ、アイツには敵わんわ(呆れ)」

にこ「そんな心境になりつつあるの」

にこ「海未に話したら
それすっごく分かります、だってさ」

希「そうなん?」
661: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 08:20:15.86 ID:d+d9ZZEG.net
希「そう言えば、にこっち」

希「今日から絵里ちが練習見てくれてる思うけど」

希「どんな感じなん?」

にこ「あぁ……」

にこ「予想はしていたけど……
かなりのスパルタよねぇ?」

にこ「さすがバレエをやっていただけあって
理にかなってはいるけど」

にこ「久々に練習で泣きそうになったわ」

希「昔のにこっちみたいやね?」

にこ「悪かったわよ……」

希「……」

希「ねぇ、にこっち?」

希「絵里ちの事、嫌い?」

希「一緒になるのは、ダメ?」

にこ「何でそんな事聞くのよ」

希「にこっちにだけは、その辺り確認しときたかったんよ」

希「実はな?絵里ち」

希「アイドルやりたがってるんよ」

希「ミューズに入りたいんよ」

にこ「……」

にこ「ふぁっ?」

にこ「マジでぇ!?」


とりあえずここまで

もうじき完結
670: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 23:38:42.77 ID:UYv+02tO.net
再開

にこ「にこにはそう言う風に見えなかったけど」

希「絵里ち、自分の口からは言えないんよ」

希「元バレエダンサーとしてのプライド、アイドルを見下していた後ろめたさ」

希「一時は穂乃果ちゃん達と対立していた罪悪感」

希「そして……何よりも
生徒会長として、果たさねばならぬ責任と使命感から」

希「今や好きな事1つ出来ない」

希「言いたい事も言えんのよ」

にこ「……」

希「幾ら優秀でも、絵里ちも1人の女の子やん」

希「学園存続の為、時として大の大人達の中で闘いながら」

希「やりたい事も我慢して
しばしば弱気になる役員達を叱咤激励し」

希「その大人でさえ耐えられぬ重圧にさらされながら」

希「それでも……組織の長として
弱音1つ吐かずに、ようやってる」

希「でも……それも
いつまでもつか」

希「色々と……もう限界が来てるんよ」

にこ「……」
671: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 23:44:01.66 ID:UYv+02tO.net
にこ「そう」

にこ「色々と大変みたいね」

にこ「で、そんな話をにこに聞かせて
どうしろと?」

希「ミューズに入れて欲しいんよ」

希「絵里ちをな?」

にこ「……」

にこ「そう言うのは……穂乃果達に」

希「にこっちがダメ言ったら、多分」

希「いや、絶対に絵里ちは来ないんよ」

希「絵里ちは……そう言う娘やから」

にこ「……」

にこ「そう?」

にこ(ガタッ)

にこ「ご、ゴメン希」

にこ「にこ、ちょっと急用思い出した!」

(バタンッ)

(タッタッタッタッ……)

希「はぁっ!?」

希「ち、ちょっと……にこっち!?」
672: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 23:47:28.72 ID:UYv+02tO.net
にこのクラス

(ガラッ)

希「にこっち!?」(ズンズンズンズン)

希「何隠れとるん?」

にこ「……」

希「そんな遊びしてる暇は、もう無いんよ!?」

希「にこっち?」

にこ「うぅ……」

希「避難訓練やないんやから」

希「机の下に潜って、どないしたん?」

にこ「帰って」

にこ「今日はもう、帰って」

希「」

にこ「にこも後で帰るから」
673: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 23:50:29.54 ID:UYv+02tO.net
希「ハァ……にこっち?」

希「頭隠して尻隠さずとは言うけれど」

希「思いっきりスカート丸見えやよ?」

にこ「うるさいぃ……」

希「どないしたん?にこっち」

希「もう時間がないんよ」

希「にこっちの時より、更に余裕が無い」

希「このままじゃ絵里ち、手遅れになる」

希「分かるやろ?」

にこ「分かんない」

希「……」
674: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 23:56:49.18 ID:UYv+02tO.net
希「にこっち?」

希「やっぱ嫌いなん?絵里ちが」

希「気に入らんの?」

にこ「……」

にこ「違う」

にこ「でも……ダメなの
絵里だけはダメなの」

希「聞き分け無いにこっちやねぇ」

希「そんなにこっちも可愛いけど
今はそんな場合やないんよ?」

にこ「だってぇ……」

希「イヤならイヤと、ハッキリ言わんと」

希「今までのいきさつに鑑みて
ウチもそうすんなり済むとは思ってない」

希「けど……先延ばしだけは、アカンよ?にこっち」

にこ「うぅ……」

希「どうしてそこまで、絵里ちを拒むん?」

にこ「だってえ……」

にこ「絵里の方が上なんだもん……」

希「……」

希「はぁ?」
676: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:01:16.45 ID:foiZItCC.net
にこ「にこは部長で、絵里は生徒会長だけど」

にこ「成績も経歴も、アイツの方が凄いし」

にこ「バレエの腕も、相当だし」

にこ「容姿だって……にこより綺麗だし
多分」

にこ「アイドルだったら、にこは絶対負けないけど」

にこ「でも……なんかイヤなの」

希「に、にこっち?」

希「そんなんで絵里ち見捨てるつもりだったん!?」

希「ウチちょっと怒るよ?」

にこ「違う、そうじゃない」

にこ「会わせる顔が……無いのよ」
677: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:05:48.34 ID:foiZItCC.net
希「それはどう言う意味なん?」

にこ「にこはずっと昔、まだアイドル活動が順調だった時」

にこ「アイツに啖呵切った事があるの」

にこ「お金や能力や環境でアイドル諦める何てバカじゃないの、って」

にこ「けど……それから程なくして
アイドル研は崩壊」

にこ「みんな居なくなって……
私はアイドルを諦めかけて」

にこ「辛うじて穂乃果に救われて、やっと今がある」

にこ「そんなにこの姿をアイツが見たら、一体どう思う?」

にこ「嘲笑されるに決まってるわ」

希「……」
678: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:12:13.97 ID:foiZItCC.net
希「あのなあ、にこっち?」

希「絵里ちがそんな風に思うと
本気で思ってるん?」

にこ「お願い、帰って」

希「にこっち」

希「ほんに時間ないんよ」

希「とにかくそこから出よ?ね?」

にこ「何よ」

にこ「希だって、にこを捨てて、絵里に付いたくせに」

希「」

にこ「見捨てたクセに」

希「にこっち!」

希「それは言わん約束やろ!?」

にこ「そんな希の頼みなんか、聞きたくないもん……」

にこ「絵里と一緒にいてやればいいでしょ?」

にこ「フンッ」プイッ

希(イラッ)

希「にこっち!」

希「可愛いお尻丸見えやよ!?」(ペチンッ)

にこ「はたくなぁ……」
679: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:18:22.11 ID:foiZItCC.net
希「少しパンツも見えとるし」

希「こんなの真姫ちゃん達に見つかったら
笑われる!」

希「それこそアイドルへの冒涜、恥やよ?」

にこ「それを言うなぁ……」

にこ「うぅ……クスン」

希「ほら、スカートまくられん内に」

にこ「わーかったわよぉ……」(ガタッ)




希「にこっち?絵里ちがそんな事考えると思ってるん?」

にこ「……」

希「最近な?絵里ち」

希「ウチに良くこう言うんよ?
さすがにこだって」

にこ「?」
680: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:26:39.05 ID:foiZItCC.net
希「絵里ちな?」

希「バレエの夢を諦めて、学業に専念すべくここに入学した」

希「せやけど……胸に渦巻く熱い思いまでは
なかなか否定出来なかった」

希「それを無理やり押し殺して、周囲に隠して
今までやって来た」

希「でも結局、そんな自分の思い、本心なんて
そう簡単に打ち消せるわけが無い」

希「確かに、大半の人達が
自分の夢や希望を諦めて生きているかも知れんよ?」

希「むしろそっちの方が普通だと思う」

希「けど結局……自分を騙して逃げ回った所で
いつかは直面させられるんよ」

希「どれだけ強がってても……
それに抗い、打ち消すなんて不可能やん」

希「そんな事したら、自分が死んでしまう」

希「そのツケを今……たっぷり支払わされている所なんよ」

希「ウチと一緒にね?」

にこ「……」
681: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:34:16.34 ID:foiZItCC.net
希「けどにこっちは、確かに失敗もしたし」

希「仲間と衝突して、グループを空中分解させてしまい」

希「長い長い雌伏の期間に弱り切り
一時は諦めかけたかも知れんよ?」

希「でも……自分からは絶対逃げなかった」

希「にこっち……良く穂乃果ちゃんには勝てない言うけれど」

希「ウチに言わせれば、同じ目にあったら
穂乃果ちゃんでも耐えられんかも知れん」

希「そんな逆境の中、アイドルの灯火を守り切ったからこそ」

希「穂乃果ちゃんもにこっちを仲間に求めたし」

希「なんだかんだみんな、慕ってるやん?」

にこ「そうかしらね」

希「だから、そんなにこっちを見て
絵里ちは言うようになったんよ」

希「さすがにこだ、って」

にこ「……」
682: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:38:56.15 ID:foiZItCC.net
希「結局、一番無駄な事をして、遠回りして」

希「効率や堅実さとは無縁な生き方をしていたにこっちが」

希「実は、一番王道を歩んでいたんだ、って」

希「そんな真似、自分には出来ないって」

希「絵里ち、そう言うんよ」

にこ「……」

希「なあ、にこっち」

希「合わせる顔がない思ってるのは、むしろ絵里ちの方やん」

希「今の今まで、にこっちが1人で闘って」

希「満身創痍で苦労してたの、知ってて見ない振りしてきた」

希「その後ろめたさは、にこっちに10倍するんよ」
683: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:43:56.90 ID:foiZItCC.net
希「そのにこっちが、一緒にやろう
もたもたしないで早く来なさいよって言ってくれたら」

希「絵里ち、どれだけ救われる思うん?」

希「どれだけ喜ぶ思うん?」

にこ「……」

希「ウチかて……絵里ちと同じ気持ちなんよ」

希「にこっちが一番苦しんでる時期に、生徒会を口実にして
十分助けてあげられなかった」

希「だから本当は、ウチにこんな事言える資格は無い」

希「せやけど……今はにこっちだけが頼りやん?」

希「こうして頭を下げる事が、ずうずうしいのは分かってる」

希「でも……もう一度だけ力を貸して欲しいんよ」

希「お願い」

にこ「……」
684: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:49:21.05 ID:foiZItCC.net
にこ「自業自得よ」

希「……」

にこ「あれだけ肩肘張って完璧人間演じてりゃ
そりゃ無理もたたるわよ」

希「……」

にこ「で?それが何?」

にこ「挫折したからって、何だってのよ?」

にこ「だったら……やりなおせばいいだけじゃない」

希「にこっち……」

にこ「そんなんじゃあ
あんたも補佐するの
さぞかし手こずったでしょうねぇ?」

にこ「全く、しょうがないわねぇ」

にこ「やりたければ、そうすればいいでしょ?」

希「にこっち」(ウルッ)
685: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:53:23.87 ID:foiZItCC.net
希「ほんに?ほんまに!?」

希「にこっち許してくれるの?」

希「絵里ちの事……
仲間に入れてくれるん?」

にこ「まあ、決めるのは穂乃果だけどね」

希「にこっち……ありがとう」

希「絵里ちもきっと感謝するやん」

にこ「だけどね、希?」

希「?」

にこ「あんた、私にまだ隠し事してるでしょ?」

希(ギクリ)
686: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 00:59:42.83 ID:foiZItCC.net
にこ「どうせ絵里が加入した時に」

にこ「9人やウチを入れて、とでも
言うつもりだったんでしょ?」

希「バレてたんね」(ペロッ)

にこ「いくら成長したからって」

にこ「あんたの考えてる事くらい、このにこにー
まだまだお見通しよ」

にこ「んまぁ~、絵里には今まで
散々恩着せがましい振る舞いされて来たからねぇ~」

にこ「これからは、にっこにーが
アイドルの何たるか」

にこ「みっちり教えてあげないとねぇ~」

にこ「これは今から楽しみだわ?」

にこ「ニコッ♪」

希「ふふ」

希(あと少しやね?)
688: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 01:46:41.72 ID:foiZItCC.net
翌日 教室

(ガラッ)

絵里(スタスタスタスタ……)

(ガタッ)

絵里「私が……やりたい事」

絵里「……」

絵里「?」

絵里「あなた達……」

穂乃果「生徒会長、いえ、絵里先輩
お願いがあります!」

穂乃果「ミューズに入って下さい!」

絵里「私が……?」

絵里「出来るわけないでしょ」

海未「希先輩から聞きました」

絵里(穂乃果はともかく)

絵里(にこが私を受け入れるとは思えないわ)

絵里(だって……あれだけ対立して来たのよ?)

にこ「……」

にこ「やりたなら最初から言いなさいよねぇ~?」

真姫「にこ先輩に言われたくないけど?」

絵里(にこ……)

絵里(みんな)

にこ(ぐずぐずしてると、希返してもらうわよ?)

希(そう言う事やん?)

絵里(……)

絵里(私、なんかを)

海未(抱きっ)

穂乃果(手)
689: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 01:57:13.46 ID:foiZItCC.net
絵里「クッ……」ウルッ

絵里(これを握れば
もう後には引けない)

絵里(けど……私は)

ほのえり(握手)

一同「うわぁ……」

にこ「んまぁ~これからは
このにっこにーを師匠と思って」

穂乃果「これで8人」

希「9人や、ウチを入れて」

一同「えぇ~っ!?」

希「タロットに出たんよ?」

希「このグループは、9人そろった時成功すると」

希「だから名付けたんよ?」

希「9人の女神を表す……ミューズと」

一同「そうだったんだ!」

にこ「んまぁ~、そのミューズの部長としてねぇ」

絵里「あなた、希……」

絵里「呆れた」

希「ふふ」

絵里「それじゃあ、行くわよ?」

穂乃果「どこに?」

絵里「決まってるじゃない」

絵里「練習よ?」

一同「うわぁ……」

一同「はいっ!」

にこ「んまぁ~、アイドルの先達として……」

真姫「にこ先輩?」

真姫「みんな上がってますけど?」

にこ「むぅ……」

にこ「これだからイヤだったのよぉ」
690: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 02:08:17.25 ID:foiZItCC.net
希(絵里ち……にこっち?)

希(ゴメンな?みんな、今まで待たせて)

希(ウチら……本当は
ずっとずっと前から良い友達になれたのに)

希(心の底では、みんなそうしたかっただろうに)

希(お互いの信念やプライドや立場が邪魔して
いつも傷つけあって反目しあって、素直になれなくて)

希(本当はこんな事、誰も望んでいなかったのに
毎回毎回すれ違っては衝突して、不毛な対立を繰り返して)

希(ほんに……ウチら、とんでもない遠回りをしてしまったね)

希(にこっちはアイドルがやりたくて
絵里ちも自分らしくありたくて)

希(ウチは……ただ居場所と友達が欲しかっただけなのに)

希(ほんにこれだけなのに……ささいな過ちで
こんなに時を費やしてしまったね?)

希(最上級生なのに……この9人の中では
ウチらが一番不器用で、頑なだったのかも知れん)
691: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 02:12:35.43 ID:foiZItCC.net
希(せやけど……やっと一緒になれたね?)

希(やっと元通りになれた)

希(残り一年も無いけれど)

希(精一杯やって、みんな笑顔で)

希(悔いの無い様にやろうね?)

希(それがウチの願い……
入学以来ずっと求めてた事なんよ?)


今夜はここまで

あと1回で本編が終わる予定
699: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 01:26:06.21 ID:pJUd0C9v.net
再開

エピローグ

部室

絵里「今、にこは練習見てるの?」

にこ「見てないわよ」

にこ「海未にやってもらってる」

絵里「そう?」

にこ「アイドルとしての心構えと、キャラ作り」

にこ「にこがやれるのはここまで」

にこ「余計な事は言わないわ」

絵里「ふーん」

にこ「まあ、私に」

にこ「人を教える資格なんてないしね」

絵里「……」

絵里「まだ気にしてるの?A子達の事」

にこ「……」

にこ「してないと言えば、嘘になるわ」
700: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 01:34:43.77 ID:pJUd0C9v.net
絵里「でも、オープンキャンパスライブが成功して」

絵里「その後の全校総会で」

絵里「穂乃果が回復してくれたじゃない?」

絵里「あなたの名誉」

にこ「う゛っ……」

にこ「ああ……あれね」(横目)

『私達ミューズがここまで来れたのは
にこにーこと部長の矢澤にこ先輩のお陰です』

『にこ先輩は、時に優しく、時に厳しく
いつも私達を見守り』

『必要な時は、いつも手を差し伸べてくれました』

『とっても親しみやすくて面白くて、たまにおっちょこちょいで』

『でも、誰よりもアイドルに一生懸命で』

『すっごく尊敬できる……お姉さんみたいな先輩です!』

にこ「穂乃果の演説に合わせて、ヒデコとか言う娘達が
にこにスポットライトを当ててくれたでしょ?」

にこ「軽く……死ねるわよ」(冷や汗)
701: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 01:41:58.01 ID:pJUd0C9v.net
絵里「慕われてるのね?穂乃果達に」

絵里「ちゃんと心をつかんでるじゃない?」

絵里「私には真似出来ないわ」

絵里「さすがにこね?」

にこ「う゛っ……」

にこ「その代わり、これ買わされたんだけど?」(ほのまん10個)

絵里「あらあら」

にこ「まぁ……5個250円にまけてもらったけどね」

にこ「全く……商売となると容赦ないのよ、あの娘」

絵里「でも、良い後輩じゃない?」

にこ「むぅ……」

にこ「あまり先輩として、扱ってもらってない気がするんだけどね」

絵里「でも、あなたは不満なさそうだけど?」
702: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 01:50:32.18 ID:pJUd0C9v.net
絵里「所で、にこ?」

絵里「あなた、一年の中では
真姫がお気に入りみたいだけど」

にこ「あぁ……あの娘ね」(横目)

にこ「似てるのよ、何となく」

にこ「一年の頃の私に」

にこ「美貌も才能も大した物だけど……
それ以上になーんかあぶなっかしいのよ」

にこ「分かるでしょ?」

絵里「ま、まあね」

にこ「花陽や凛はすっごく素直で良い子だし
真姫の事もちゃんと理解してあげられるけど」

にこ「あのまま知らない場所に出たら……
誤解や反感を買いかねない」

にこ「しかも、本人が自信満々な分
一向に気にしないかも知れないし」

にこ「なまじ才能がある分……
にこ以上の惨事になるかも知れない」

にこ「だから」

絵里「面倒見てあげてるのね?」

にこ「まぁ、プライドの高い娘だから
そのあたり意識させない様、気を使ってるけどね?」

絵里「ホントお姉さんみたいね?」

絵里「にこも苦労するわね?」

絵里「ふふっ」

にこ「あに嬉しそうにしてるのよ……」
703: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 01:57:48.76 ID:pJUd0C9v.net
にこ「でも、あんたが加入してくれて
本当に良かったわ」

にこ「これならラブライブ、狙えるかもね?」

絵里「それは期待しすぎだと思うけど」

にこ「あんた、そう言えば」

にこ「この前海未に、アイドル何て素人にしか見えないって
言ってくれたらしいわね?」

にこ「にこはそれだけは承知出来ないんですけど?」(ジト目)

絵里「ごめんなさい」

絵里「怒ってる?」

にこ「許して欲しい?」

絵里「どうすれば良いのかしら」

にこ「決まってんでしょ?」

にこ「一緒にラブライブ優勝目指すのよ」

にこ「にこと希と……ミューズの9人でね?」

にこ「そうしたら機嫌直したげる」

絵里「なかなか高いハードルね?」

絵里「でも、頑張って見るわ」
704: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:08:36.86 ID:pJUd0C9v.net
にこ「あーそうそう」

にこ「海未も言ってたと思うけど」

にこ「これからはあんたも練習とか見て欲しいの」

にこ「今や9人の大所帯だから……
弓道部も抱えるあの娘だけじゃ大変だろうしね」

絵里「それは構わないわ」

にこ「んまぁ~、にっこにー程の境地になると」

にこ「居ながらにして、みーんなの信頼を集めてしまうんだけどねぇ~」

にこ「全く、このにこにーの魅力も、罪よねぇ~?」

絵里「プッ……クックックッ」

にこ「あーっ、笑ったわねぇ!?」

絵里「ごめんなさい……でも」

絵里「にこがそんな事言う時は
軽くあしらえば良いって、みんなに教えられて」

にこ「むぅ……余計な事を」

絵里「でも、こうやって、にことじっくり話し合うの
始めてじゃないかしら?」

にこ「そう?」

絵里「もっと早く……こうしとけば良かったわね」

絵里「……」

にこ「……」

にこ「よ、よーし、絵里?」

にこ「屋上行くわよ」

にこ「そろそろあんたにも洗礼を与えとかないとね」
705: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:13:56.07 ID:pJUd0C9v.net
屋上

にこ「にっこにっこに~♪」

にこ「はいっ!」

絵里「にっこにっこに~♪」

絵里「どうかしら?」

にこ「んまぁ~、最初からこれだけ出来れば
上出来よね」

にこ「なかなか筋があるじゃない」

絵里「にこの教え方が上手いからだわ?」

絵里「さすがにこね」

にこ「んなっ……!?」(赤面)

にこ「あ、あったりまえでしょ?
スーパーアイドルにこにーの名前は
伊達じゃないのよ」

絵里「ふふ」

にこ「むぅ……」
706: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:26:29.09 ID:pJUd0C9v.net
にこ「あんた、ほんっとに丸くなったわねぇ」

にこ「今だから言うけど」

にこ「最初の頃のあんた……
正直もの凄く怖かったわよ?」

絵里「そうだったかしら」

絵里「まぁ、実を言うと」

絵里「ミューズに入る前は
学校や生徒会守る為に、随分無理してたからね」

絵里「誰にも頼れない、隙を見せられない」

絵里「自分が倒れたら終わりだ
そんなプレッシャーの中」

絵里「どうしてもね……完璧であらねばならないと
肩肘張っちゃってね?」

絵里「本当は……大して強くもないし」

絵里「失敗したり、良くボケたり
自分から見ても頼りない女の子なんだけどね」

絵里「多分、にこの方がしっかりしてるわ?」

絵里「だから、にこや穂乃果達と一緒になる前は
とてもとても辛くてね」

絵里「いつ泣き出してもおかしくなかったの」

絵里「自分が今にでも壊れてしまうんじゃないかと
毎日毎日不安で仕方なかったわ」

絵里「今はアイドル活動と生徒会の兼務で、更に忙しくなったけど」

絵里「前と比べると……とても気が楽だわ」

絵里「だって、ここでなら」

絵里「素の自分を出すことが出来るからね?」
707: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:30:55.97 ID:pJUd0C9v.net
にこ「むぅ……過労死寸前の社会人じゃないんだから」

にこ「あんた本当に、何かあったらすぐ言いなさいよ?」

にこ「ある意味真姫よりもあぶなっかしいじゃないのぉ」

絵里「心配してくれるのね?」

にこ「そんなあんたが
大過なく今までやって来られたのは」

にこ「希のお陰よ?感謝なさい」

絵里「ハハハ……にこに言われたか」

絵里「以後気をつけます、部長」

にこ「よろしい」
708: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:38:02.48 ID:pJUd0C9v.net
穂乃果「にこ先輩と絵里先輩
凄く仲良さそうだね?」

海未「旧知なのでしょうか?」

希「呉越同舟やね」

ことり「ごえつ?」

希「犬猿の仲やったんよ」

穂乃果「マジで!?」

ことり「そうは見えないけどなぁ」

希「素直やなかったんよ」

希「ウチを含めてね?」

希「穂乃果ちゃんがアイドル始めてくれたからこそ」

希「ウチらの絆が取り持たれたやん?」

希「せやから、あなた達には
感謝してもし尽くせないんよ」

希「例え口には出さなくても」

希「絵里ちもにこっちも、そう思ってる」

穂乃果「そんな事……」

希「みんな、ありがとうね?」
709: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:49:47.37 ID:pJUd0C9v.net
海未「あと3分!」

海未「みなさん、そのままの姿勢を維持して
足を付かないで」

一同「うぅ……」(ギリギリ)

海未「あと1分!」

花陽「ぴゃっ!?」

(ドテッ)

凛「かよちん、大丈夫?」

花陽「イタタタタタァ……」

花陽「あと少しだったのにぃ……」

にこ「な~にやってんの」

にこ「良い?花陽」

にこ「アイドルにはね……アイドルらしい倒れ方ってのがあんの!」

花陽「ぴゃっ!?ほ……本当に!?」

にこ「それをマスターしない限り、本物のアイドルにはなれないわ?」

凛「まーた役に立たないレクチャーが始まったにゃあ」

にこ「んなっ……」

にこ「役に立たないとは何よ!?」

にこ「良い?例えば」

にこ(ドテッ)

にこ「にこにーったら、また失敗しちゃった♪エヘッ」

にこ「でもぉ……こぉんな姿を見せるのも
あなたにだけなんだから、ねっ♪」(ペロッ)

にこ「ざっとこんな物よ?」

真姫「寒気がするわ」(髪イジリイジリ)
710: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 02:59:05.18 ID:pJUd0C9v.net
にこ「ちょっとぉ!寒気がするとは何よ!?」

真姫「そのまんまの意味よ!」

真姫「こんなの覚える価値なんてないわ!」

真姫「イミワカンナイ!」

にこ「むぅ~、言ったわねぇ!?」

にこ「にこにーの才能に嫉妬してんのね?あんた」

にこ「素直にくやし~、って言っても良いのよ真姫ちゃん?」

真姫「誰が悔しいですってぇ!?」

真姫「やってて恥ずかしくないのぉ!?」

にこ「真姫ちゃん?もっとアイドルらしい怒り方をマスターするニコ」

真姫「んもぅっ!またはぐらかすぅ!」

ことり「まぁまぁ、2人とも」

凛「今日も平常運転だにゃあ」

海未「みなさん練習に戻って下さい」(半ギレ)
711: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 03:06:35.44 ID:pJUd0C9v.net
絵里「にこは一年生に慕われてるわね?」

希「苦労させたくないんやろ?」

希「にこっち、一年の頃から辛い思いして来たからね」

絵里「……」

希「それに……長い目でみれば
一番伸びしろが期待できる」

希「育て甲斐があるんやろ?」

絵里「先輩と言うより、ホントお姉さんね?」

にこ「あ、絵里?」(スタスタスタスタ)

にこ「これは希とも話し合ったんだけど」

にこ「この部活……
ゆくゆくは本格的なアイドルグループに
改組して行きたいの」

にこ「となると
体育会系みたいな上下関係は
最終的に無くす予定でね」

にこ「まぁ、先輩後輩禁止になるわよね」

絵里「禁止?」

希「そうやん」
712: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 03:20:02.45 ID:pJUd0C9v.net
希「これからラブライブまで視野に入れるなら
全国に対抗できるグループにならんと」

にこ「まあ、あんたが生徒会長で」

にこ「今までの地位や権威が高いのは分かるけど」

にこ「そのあんたの口から言ってくれると
すっごく助かるんだけど」

にこ「どうかしら?」

絵里「お安いご用よ」

にこ「……」

にこ「本当に良いの?」

絵里「さっきも話した通り」

絵里「そう言った堅苦しい飾り、正直窮屈で仕方なくってね」

絵里「それでみんなと仲良くなれるなら
大賛成よ?」

にこ「そう?」

希「タイミングはいつにするん?」

にこ「夏場かしらねぇ……」

真姫「にこ先輩」(チョイチョイ)

真姫「ちょっと来てくれる?」

にこ「何?」

にこ「少し外すわよ」



絵里「みんなの結束と紐帯を固める為
メンバー達の心を常に和ませようと努めてるわね」

絵里「やっぱにこは凄いわ」

希「ウチが言うのもなんだけど」

希「ミューズはほんに個性派揃いやからね?」

希「これだけアクの強い面子をまとめあげてるのは穂乃果ちゃんだけど」

希「にこっちのサポートも必要不可欠やん」

絵里「ほんとにね」
713: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 03:29:51.47 ID:pJUd0C9v.net
真姫「ねぇ、にこ先輩」

にこ「あによ」

真姫「大丈夫なんですか?絵里先輩」

真姫「今でこそ猫被ってるけど」

真姫「元々ミューズ潰すつもりだったみたいだし」

真姫「いつ牙をむくか分からないわ」

にこ「……」

真姫「生徒会長や元バレエダンサーとしての権威を振り回して」

真姫「自分の都合の良い様に
ミューズを支配するんじゃないかしら」

真姫「だとしたら、穂乃果先輩何か
真っ先に邪魔者として始末されかねない」

真姫「警戒すべきじゃないですか?」

にこ(キッ)

にこ「真姫ちゃん!そんな言い方は止めて!!」

真姫(ビクッ)

にこ「絵里はそんな事はしないわ」

真姫「な、何よ」

真姫「急に大声あげたりしてぇ……」

にこ「むーっ!」

真姫「うう゛…う゛えぇ」

真姫「わ、悪かったわよぉ……」

にこ「……」

にこ「と、言いつつぅ」

にこ「真姫ちゃんはぁ~
にっこにーが絵里に奪われるのが」

にこ「不安なだけなんでしょぉ~?」(スリスリッ)

真姫「う゛えぇ!?」

真姫「な、何でそんな話になるのよぉ……」

にこ「ニコッ♪」
714: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/20(金) 03:38:07.88 ID:pJUd0C9v.net
にこ「お待たせぇ~」

希「どうやった?真姫ちゃん」

にこ「ん~?」

希「やっぱ、面倒臭いみたいやね?」

にこ「これがなかなかね?」

にこ「頭が良い分、いろいろ考えちゃうんだろうけどね」

絵里「何の話?」

にこ「ええと、そうね」

にこ「実は……」

希「まだ警戒してるんよ、絵里ちの事」

絵里(ドヨーン)

にこ「絵里が悪いわけじゃないわよ!?」

希「ウチらがどうにかするから、ね?」

絵里「うん……」(シュン)


にこ「そ、それじゃあ
気を取り直して」

希「はい♪」

絵里「分かったわ」

にこ「せ~の」

のぞにこえり「にっこにっこに~♪」



本編終了

あとおまけ4個で完結の予定

今夜はここまで
730: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 11:00:12.68 ID:gsHZzKBR.net
再開

おまけ① オープンキャンパスライブ後 音ノ坂女学院

廊下

にこ(テクテクテクテク)

???達(スタスタスタスタ)

???達「?」

にこ「!」

???達「あっ」

にこ「んなっ……」

???達「……」

にこ「……」(冷や汗)

にこ(クルッ)

???「待って」

???「あなた達は先に行ってて」

???達「……」

(スタスタスタスタ)

にこ「……」

???「……」
731: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 11:07:10.76 ID:gsHZzKBR.net
???「復活したんだね?アイドル研」

にこ「……」

???「穂乃果ちゃんたちがスクールアイドルやりだしたってのは
聞いていたけど」

にこ「……」

???「希は元気?」

にこ「……」

にこ「元気よ」

???「……」

にこ「C江?あんた」

にこ「にこの事を恨んでるでしょうね」

にこ「アイドルについても」

にこ「人を楽しませると言いつつ、その仲間達を傷つけ、悲しませ」

にこ「あんたまで倒れた」

にこ「それについては、にこには謝るしか出来ない」

にこ「許してもらう資格すらないわ」

C江「……」
732: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 11:18:47.04 ID:gsHZzKBR.net
にこ「けどね、C江」

にこ「穂乃果達だけは認めてやって欲しいの」

にこ「あの娘はね、廃校阻止の為、学校のみんなの為に」

にこ「自ら立ち上がり、本気でアイドルやりだした」

にこ「にこみたいな自分勝手とは違うの」

にこ「それで、辛い練習に耐え抜いて、ファーストライブ
誰も来なかった逆境にもめげず最後まで歌いきって」

にこ「対立していたにこや絵里にまで、私情を捨てて
仲間になろうと手を差し伸べてくれて」

にこ「今もまた、ラブライブ出場目指して労苦を惜しまない」

にこ「あんな友達思いで一途な娘、見た事ないわ」

C江「……」

にこ「アイドルとしてのにこが否定されるのは、仕方が無い」

にこ「けど……穂乃果、そしてミューズだけは、今はまだ」

にこ「応援してとは言えないけど、拒絶はしないで欲しい」

にこ「いつか必ず……失望させないだけの成果を挙げてみせるから」

C江「……」

C江「好きなのね?穂乃果の事が」

にこ「んなっ!?」
733: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 11:29:51.92 ID:gsHZzKBR.net
C江「クスクス……冗談よ?」

にこ「むぅ……」

にこ「何か最近、こう言うパターン増えてきた気がするんだけど」

C江「変わったのねぇ、にこ?」

C江「昔のあなたはもっとイケイケで剛腕だったけど」

C江「どこか余裕がなくて気張っていて」

C江「色々と無理してたもんね」

にこ「……」

にこ「ねぇ、もう一度聞くけど」

にこ「あんたは私の事、恨んでないの?」

C江「私はね?今はA子達と、合唱部に入ってるの」

C江「アイドル研で学んだ事、とても役に立ってるよ?」

C江「あの時にこに言われた事
最近になってやっぱ正しかったんだと、思い知らされる事もある」

C江「最後はああなっちゃったけど……
今こうして思い起こしてみると」

C江「これまでで一番楽しかったんじゃないかな、アイドル研」

にこ「……」
734: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 11:42:03.43 ID:gsHZzKBR.net
C江「A子もB美も、確かに当初はあなたを酷く憎みもし
恨みもしてたわ」

C江「けど……最近は少なくとも表立って
あなたの事を悪く言うのは無くなった」

C江「まだ、多少はしこりが残ってるかも知れないけど」

C江「あの娘達も、分かってるんじゃないかな」

にこ「……」

C江「穂乃果ちゃん、良い後輩だね?」

C江「キャンパスライブの後
あの娘があなたの努力と貢献をみんなに伝えてくれたでしょ?」

C江「あのお陰で、大分変わったと思うよ?学校の空気」

C江「リーダーは穂乃果ちゃんだろうけど
にこにーの活動も、だんだん容認されるんじゃないかな」

にこ「お陰でほむまん大量に買わされたけどね」※まだ少し根に持ってる

C江「ブッ……クックックッ」

にこ「あーっ!また笑ったわねぇ!?」

にこ「くぅーっ!」

C江「クスッ……ホント変わったわねぇ?にこにー」
735: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 11:49:07.68 ID:gsHZzKBR.net
にこ「部長とは言え、今はただのお飾りよ?」

真姫「にこ先輩?みんなもう屋上に集まってますよ?」

凛「早く行かないと海未ちゃんに怒られるにゃあ」

にこ「ゴメーン、今行く-」

C江「そうでもないみたいね?」

C江「ふふ」

にこ「それじゃ、もう行くわ」

にこ「頑張ってね?合唱部」

C江「にこ?」

C江「今の仲間……大事にしてあげてね?」

(スタスタスタスタ……)

にこ「……」

にこ「うぅ……重いこと言わないでよぉ」


とりあえずここまで
744: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 22:56:00.93 ID:ZTY/cXh6.net
再開

ラブライブ最終予選会場

(ザワザワ)

A子「凄い人だかりよねぇ……」

B美「さっきまで大雪だったのにね」

C江「アライズとミューズ」

C江「今や、この東京地区の2強と言われるグループ同士による」

C江「実質最終決戦だからね」

A子「しかも、その一方は、前大会の覇者」

A子「気合いの入り方が違うよね?」

B美「私達も雪かき手伝ったけど」

B美「ミューズ、勝てるかしら……」
745: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:01:38.48 ID:ZTY/cXh6.net
会場控え棟 トイレ

にこ(バシャバシャバシャバシャ)

にこ「……」

にこ「アイドルになった理由?
う~ん、そうだなぁ」

にこ「にこはぁ~、おしゃれするのが大好きだからぁ~」

にこ「素敵なお化粧や色んなお洋服がお仕事でたのしめるぅ~」

にこ「そこに惹かれたのかなぁ~」

にこ「ニコッ♪」(ビシッ)

にこ(決まったわ)

???「に~こ♪」

にこ「ニコォォッ!?」(ビシッ)
746: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:07:43.24 ID:ZTY/cXh6.net
にこ「あ……アンタは」

???「久しぶりね♪」

???「うふっ」

にこ「むぅ……」

にこ「このにこにーの意表を突くとは」

にこ「やってくれるじゃない」

???「普通にトイレに来ただけよ」

???「たまたま、誰かさんが入ったのにつられて
何となく、ね?」

にこ「むぅ……」

にこ「あんたのライバルは、今や穂乃果でしょ?」

にこ「今の私は端役に過ぎないの」

???「その割には、存在感ありありだけど?」

にこ「あんたと比べれば、象の前の蟻みたいな物よ?ツバサ」
747: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:15:02.80 ID:ZTY/cXh6.net
ツバサ「謙遜するのね?」

にこ「何しに来たのよ?」(ジト目)

ツバサ「ねぇ、にこ?」

ツバサ「アライズのリーダーがわざわざ会いに来たのに
そんな素っ気ない台詞吐けるの」

ツバサ「あなた位しかいないわよ?」

にこ「謝れっての?」

ツバサ「そうねぇ……正直言うと」

ツバサ「あなたの元気そうな姿を見れて、ホッとしてるの」

にこ「……」

ツバサ「共に同じ舞台で立ち」

ツバサ「そして……出来れば雌雄を決しようと誓い合った仲じゃない」

ツバサ「長い時を費やして、一時はダメかと諦めかけて」

ツバサ「ようやく叶った夢なのよ?」

ツバサ「少しばかり感慨に浸った所で、罪にならないでしょ?」

にこ「むぅ……」

にこ「なかなかおセンチな事言うじゃないの」(ジト目)
748: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:22:01.97 ID:ZTY/cXh6.net
ツバサ「あなたはどう思って来たかは知らないけど」

ツバサ「少なくとも私は……あなたを同じアイドルを目指す
対等の同志」

ツバサ「そして、ライバルだと思って来たわ」

にこ「過大評価ありがと」

ツバサ「相変わらず素直じゃないのね?」

ツバサ「今のミューズは、確かに穂乃果が8人の仲間を集めて結成された」

ツバサ「穂乃果のカリスマとリーダーシップは
だから私達から見ても驚異」

ツバサ「でもね、にこ?こう考える事も出来る」

ツバサ「たった1人で、どれだけ逆境の中にあっても
最後までアイドルの旗を降ろさなかった」

ツバサ「そんなあなたの下に、穂乃果始め
8人のメンバーが参集したんだ、とね」

にこ「……」

ツバサ「これは冗談で言ってるんじゃないの」

ツバサ「外から見るとね……あなたも十分恐ろしい存在なの」
749: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:30:15.65 ID:ZTY/cXh6.net
にこ「だとしても、穂乃果や絵里の方が、凄いでしょうよ」

ツバサ「能力だけならそうかも知れない」

ツバサ「けどね……誰にも譲れない意思と信念
そして矜持」

ツバサ「あの9人の中で、その点に置いて
あなたに叶う者はいない」

ツバサ「順調な時なら、誰でも調子よく振る舞う事が出来る」

ツバサ「けどね……一度全てが破綻した時
最後まで戦い抜けるのは」

ツバサ「あなたを置いて外にいない」

にこ「……」

ツバサ「だからね、この最終予選
何があっても負けるわけにはいかないの」

ツバサ「悪いけど……全力で闘わせてもらうわ」

にこ「……」
751: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:34:50.52 ID:ZTY/cXh6.net
にこ「あんたねぇ」

にこ「そう言うのは、穂乃果に言いなさいよねぇ?」

ツバサ「……」

ツバサ「全力で来なさいよ?」

ツバサ「結果がどうあれ……悔いは残したくないし」

ツバサ「お互いもうじき卒業でしょ?」

ツバサ「私達が同じ舞台に立てるのは
多分これで最後だろうから」

にこ「……」

にこ「分かったわ」
752: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:45:38.72 ID:ZTY/cXh6.net
会場

にこ「お、お待たせ-」(トテトテトテトテ)

真姫「長かったわね?」

凛「お腹痛いの?」

にこ「凛!アイドルはうんこしないって、いつも言ってるでしょ!?」

ことり(眉毛ヒクヒク)

海未「言葉遣いが……」

花陽「わ、私も、トイレに」

絵里「そうね」

絵里「もうじき私達の番だし
みんなも早めに用は済ませといた方が良いわ」

希「穂乃果ちゃんも」

穂乃果「うん、分かった」

穂乃果「行った後で、暖かい飲み物買ってくる」

海未「ダメです!それでは余計トイレが近くなります!」

穂乃果「えぇ~?」

ことり「穂乃果ちゃん、予選終わるまで
もう少し我慢しよ?ね?」
753: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:53:33.47 ID:ZTY/cXh6.net
(ザワザワ)

(ウワァー キャアアァァァー)

A子達(来たっ!)

A子「にこは?」

B美「真ん中……じゃないわね」

C江「今はリーダーは穂乃果ちゃんだからね」

穂乃果「みなさん、今日は寒い中お越し頂いてありがとうございます!」

穂乃果「私達が今、ここにこうして立てるのも
大勢の人達の応援、みんなの協力があったからこそです」

穂乃果「どれだけ感謝してもしきれない」

穂乃果「そんな大好きの気持ちを伝えたい!」

穂乃果「その思いを込めて、歌わせて頂きます」

穂乃果「ここにいるみんな、そして
ここに来れなかった人達の為に」
754: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/21(土) 23:58:45.34 ID:ZTY/cXh6.net
A子「……」

A子「見つけた!」

C江「どこ!?」

A子「左の方……絵里の隣」

B美「相変わらずちっさいわねぇ」

C江「それじゃ、手筈通りに行くよ?」

(ホノカー)

(ウミー)

(コトリー)

(マキー)

(リンー)

(ハナヨー)
755: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:04:23.92 ID:YrO/ms/F.net
(ノゾミー)

(エリー)

C江「せーの」

A子達「にっこにー!」

にこ「!?」

にこ(あの娘達……)

C江(手フリフリ)

にこ(ウルッ)

にこ(何……やってんのよ)

にこ(……)

にこ(本当は、あんた達をここに立たせたげたかった)

にこ(それが……にこ1人だけ出て
あんた達)

にこ(恨みに思わないの?)

にこ(身勝手だと、なじる所じゃないの?)

にこ(クッ……)ウルッ
756: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:13:06.79 ID:YrO/ms/F.net
にこ(キッ)

にこ(今更謝っても……仕方ないわよね)

にこ(だったら、精一杯歌って、全力で踊って
必ず勝たないと)

にこ(結局……にこにはこれ以外出来ないから)

にこ(分かったわ、みんな)

にこ(必ずやり遂げて見せる……あんた達の分も)

にこ(その気持ち、本戦の会場まで持ってかないと)

にこ(にこにーの名が廃るわ)

にこ(見てなさい?
あの時にこがあんた達に何を伝えたかったのか)

にこ(今……教えるから)キッ

穂乃果「それでは聞いて下さい!」

一同「スノーハレーション!!」
757: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:18:05.29 ID:YrO/ms/F.net
おまけ② 

穂乃果脱退後 夕刻 神田明神石段

穂乃果「……」

穂乃果「?」

花陽「あっ」

凛「穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「……」

花陽「久しぶりだね」

凛「練習に来たの?」

花陽「凛ちゃん……」

凛「あ……そうだったね」

凛「ゴメン……」

穂乃果「ううん?私こそゴメン」

穂乃果「何か邪魔しちゃったね?」

りんぱな「……」
758: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:22:13.83 ID:YrO/ms/F.net
穂乃果「2人だけなの?」

花陽「ううん」

凛「にこちゃんも来るにゃあ」

穂乃果(ビクッ)

穂乃果「そ、それじゃあ……私、帰るね?」(クルッ)

???「なーに背中見せてんのよ」

穂乃果(ギクリ)

穂乃果「うぅ……」(冷や汗)

???「フンッ」(カツカツカツカツ)

???「どーこで油売ってたのよ?あんた」

穂乃果「そ、それはぁ……」
759: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:28:22.86 ID:YrO/ms/F.net
穂乃果「まだ続けてたんだぁ……ハハハ」

にこ「悪い?」

穂乃果「悪くは……ないけど」

にこ「穂乃果?あんた」

にこ「私の顔が見れる?」

にこ「そんな怯えきった瞳で
このにこにーの顔、まっすぐ見れるの?」

穂乃果「……」

にこ「ふん、見れないでしょうよ」

にこ「そんな腑抜けた姿じゃ、まともに前向いて歩けもしないわよね」

穂乃果「……」

にこ「あんたには失望よ
全く、こんなヘタレだったとは」

にこ「にこの目も、たまには狂うってわけよね?」

にこ「こっちが恥ずかしいわ」
760: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:33:15.08 ID:YrO/ms/F.net
穂乃果(ギリッ)

穂乃果「そ、そんな言い方……ないでしょ!?」

穂乃果「私だって、色々迷って、苦しんで」

穂乃果「真剣にやってきたつもりだったよ!!」

穂乃果「ミューズを抜けたのは申し訳ないと思ってる!」

穂乃果「けど……それだって
自分なりに考えて」

穂乃果「決してふざけてたわけじゃないんだよ!!」

にこ「やっとまともにこっちを見れたわね?」

にこ「で?なんで結局ここに来たのかしら」

穂乃果「えっ?」
761: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:38:15.08 ID:YrO/ms/F.net
穂乃果「そ、それは」

穂乃果「むぅ……」

穂乃果「にこちゃんこそ……
何でまだ続けるの?」

穂乃果「ラブライブ逃して、廃校も免れて」

穂乃果「もう、アイドルをやらなきゃいけない理由なんてない筈でしょ?」

穂乃果「それなのに……
なんだってまだやろうとしてるの?」

花陽(どうしよう、あの2人)

花陽(マズイかな)

凛(しばらく見守ろう、かよちん)
762: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:45:01.84 ID:YrO/ms/F.net
にこ「好きだから」

穂乃果「え……?」

にこ(甘ったれてんじゃないわよ?穂乃果)

にこ(誰があんたを引き留めなんかするものですか)

にこ(自分からアイドル放棄する様なヤツをにこは許さない)

にこ(そんなのを泣いて連れ戻す何てみっともない真似
するとでも思ってるの?)

にこ(けどね)

『私達、アイドル研辞めます』

『お世話になりました、部長』

『止めんの?止めないのにこっち!?』

『あの娘達に、本当の気持ち伝えないと』

『何で……自分で自分の大好きな事
踏みにじるのよ』

にこ「アイドルが大好きだからよ」
763: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:48:23.15 ID:YrO/ms/F.net
にこ「みんなと一緒に歌って踊って
また明日も頑張るぞって」

にこ「そんな気持ちにさせるアイドルが
にこは大好きなの」

にこ「だからにこは、止めない」

にこ「勝ち負け何て、どうでも良い」

にこ「そう言うアイドルに……にこはなりたいの!」

穂乃果「……」

穂乃果「クッ……」
765: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 00:52:57.44 ID:YrO/ms/F.net
にこ「穂乃果みたいな中途半端な好きとは違うの」

穂乃果「むーっ、穂乃果だって!」

にこ「何が違うの?」

にこ「あんた、自分で投げ出したんでしょ?」

にこ「フンッ」(プイッ)

花陽「にこちゃん」

凛「言い過ぎだよ」

花陽「私達、今度初ライブやるんだよ?」

凛「穂乃果ちゃんも来るにゃあ」

穂乃果「え?でも……」
766: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 01:01:15.62 ID:YrO/ms/F.net
にこ「来なさいよ?」

穂乃果「!」

にこ「あんたが始めた事なんだから」

穂乃果「にこちゃん……」

にこ(A子達を無理に引き留めなかったのは
後悔はしてない)

にこ(けど……一度は言っとくべきだったのよね
にこの本心)

にこ(穂乃果?にこが出来るのはここまで)

にこ(後はあんたが決めることよ)

にこ(……)

にこ(て言うか、あんた)

にこ(ここに戻って来たと言う事は
そう言う意味なんでしょ?)

にこ(つべこべ言わず
早く戻りなさいよねぇ?)

穂乃果「……」

穂乃果(タッタッタッタッ……)

花陽「あっ」

凛「穂乃果ちゃん!」
767: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/22(日) 01:08:28.94 ID:YrO/ms/F.net
(タッタッタッタッ)

穂乃果「うぅ……グスッ」

穂乃果(ゴメン、にこちゃん)

穂乃果(穂乃果、にこちゃんの事……甘く見すぎてたよ)

穂乃果(やっぱにこちゃん凄いよ、先輩だよ)

穂乃果(穂乃果のずっとずっと先、見てたんだ)

『何か気になるんだよ、あの娘』

『何とかしてあげたいけど……
穂乃果の頭じゃ、どうすれ良いのか、分からないんだ』

穂乃果(今なら、分かる)

穂乃果(これ以上ぐずぐずしていたら
にこちゃん達に合わせる顔が無い!)

(タッタッタッタッ……)

穂乃果(練習着……用意しないと!)



今夜はここまで
777: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 02:41:31.06 ID:7B8P7Qf2.net
再開

ラブライブ一次予選前 UTX学園 応接ブース

あんじゅ「可愛かったわね?穂乃果ちゃん」

ツバサ「……」

英玲奈「確かにミューズは侮れないが」

英玲奈「現時点で格下の相手に真っ向から挑戦状を叩き付けるとは」

英玲奈「担当が知ったら始末書じゃ済まないと思うが」

ツバサ「少々興奮してたかしらね」

あんじゅ「ツバサらしくはあるけどね♪」

英玲奈「しかし」

英玲奈「矢澤にこに対する評価
少々低すぎやしないか?」

英玲奈「幾ら何でもただの小悪魔じゃないだろう」

ツバサ「……」

あんじゅ「相変わらずちっさかったよね」
778: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 02:51:20.94 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「そうかしら」

ツバサ「私はこれで十分だと思うけど」

えれあん「?」

ツバサ「確かに、高坂穂乃果は
トップアイドルとしての素質を十二分に秘めている」

ツバサ「リーダーとしての力量も
あれだけの個性派集団からその立場に相応しいと認められてる」

ツバサ「年齢に鑑みて、正直尋常ではないわ」

えれあん「……」

ツバサ「けどね」

ツバサ「にこに至っては、今更具体的な批評なんて無粋じゃないかしら」

英玲奈「それは」

あんじゅ「どうして?」
779: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:00:11.05 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「始めて見た時からね
私はあの娘はアイドルだと感じていた」

ツバサ「アイドルにしか見えなかった」

ツバサ「もちろん、外見は普通の女子高生」

ツバサ「確かに相当器量は良いし
服装も、同年代に比較して彼女なりのこだわりがある」

あんじゅ「ピンクのカーディガンとかね」

ツバサ「けどね……やっぱり違うのよ」

ツバサ「その雰囲気、目つき、背中
全身から漂う強烈な自負と信念」

ツバサ「私はまず、それに驚きを感じたわ」

ツバサ「そしてその言葉を耳にしてね……
アイドルに対する凄まじい情熱と」

ツバサ「何よりも覚悟に圧倒されたの」

英玲奈「……」
780: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:08:02.96 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「その気概に触れて、私は確信した」

ツバサ「彼女は既にアイドルなんだ、と」

えれあん「……」

ツバサ「矢澤にこはアイドル以外なれない」

ツバサ「アイドルとしてか生きられない」

ツバサ「アイドルでなくなった矢澤にこは……
それはもう、にこではないわ」

えれあん「……」

ツバサ「そんな彼女に、今更歌が上手いとか」

ツバサ「ダンスが素敵とか、そんな事言っても仕方ないでしょ?」

ツバサ「余計な賞賛ありがとうって、かえって笑われるわ?」

えれあん「……」

あんじゅ「それじゃあ、にこちゃんは」

あんじゅ「穂乃果ちゃんの次に凄い人?」

ツバサ「……」

ツバサ「そうねぇ」
781: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:14:36.66 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「あの絶対人に従うのを潔しとしないにこが」

ツバサ「恐らくは唯一リーダーとして認めているのが高坂穂乃果」

ツバサ「逆から言えば、あのアイドルの化身を表際はどうあれ
ある意味信服させているのだから」

ツバサ「やっぱり穂乃果はとんでもない存在」

ツバサ「ホント……どうやってにこを仲間に出来たのかしらね」

ツバサ「人間業とは思えないわ」

えれあん「……」

英玲奈「矢澤にこの将来、少し興味が湧いてきた」

あんじゅ「プロになるのかな?」
782: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:21:46.01 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「本人はなりたいでしょうよ」

ツバサ「ラブライブに優勝すれば、いえ、準優勝でも」

ツバサ「そのチャンスは大いに広がるしね」

ツバサ「けどね……これは私の個人的見解なんだけど」

ツバサ「彼女は一流にはなれても、トップにはなれない」

ツバサ「そんな気がするの」

えれあん「……」

ツバサ「何となくだけどね?」

ツバサ「でもそれは、才能が乏しいからではない
努力が足りないのでもない」

ツバサ「王座を占めるには、ほんの少し……
運が少ない感じがするの」

英玲奈「天下は取れないと?」

あんじゅ「あんなに可愛いのに?」
783: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:28:42.10 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「でもそれが……悲しむべき事だとは、私は思わない」

ツバサ「きっと本人は、泣いて悔しがるだろうけど」

えれあん「……」

ツバサ「例え勝てなくても、仮に負け続けでも」

ツバサ「それでも、大勢の人達を元気づけ勇気づけ
笑顔にさせて」

ツバサ「誰よりも、そう、その時代のトップアイドル何かより」

ツバサ「何倍も強く何十倍も長く、記憶に残り続け
いつまでも語り継がれる」

ツバサ「にこはきっと、そんなアイドルになるわ」

ツバサ「無冠の帝王……
それこそが矢澤にこに相応しい」

ツバサ「それと比べたら、トップなんて些細な問題」

ツバサ「だった彼女は……
アイドルとして、既に勝ってるじゃない」

ツバサ「最も本質に置いて……」

えれあん「……」
784: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:40:32.69 ID:7B8P7Qf2.net
ツバサ「彼女は経済的な事情で
UTXに来るのを諦めた経緯がある」

ツバサ「そして、公立校と言うハンデをモノとせず
独自にスクールアイドルを始めて
一時は異例の成功を収め」

ツバサ「しかし、無理を重ねて破局を迎えた」

ツバサ「けどね……私から見れば」

ツバサ「ミューズの9人……
あのメンバーの一員になるべく」

ツバサ「何者かによって強制的に引き寄せられてた様な気もするの」

えれあん「……」

ツバサ「本人に取って、いささか不本意ではあっても」

ツバサ「アイドルを目指し、アイドルとして成功し
そして……アイドルとして挫折する」

ツバサ「どこまでもアイドルの神に魅入られているとしか
思えないわ」

ツバサ「そう言う意味で……アイドルになる事を
運命づけられているのね」

ツバサ「それが矢澤にこ……彼女の生き方よ」

えれあん「……」
785: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:46:44.64 ID:7B8P7Qf2.net
英玲奈「コホン……今までの話を聞いて思ったんだが」

英玲奈「ツバサは相当矢澤にこの事が好きなんだな」

あんじゅ「面白いしね♪」

ツバサ「そうね、ふふっ」

ツバサ「アイドルとしても人間としても
高坂穂乃果と同じく」

ツバサ「最も興味をそそられる存在だわ?」
786: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:52:41.93 ID:7B8P7Qf2.net
UTX学園前

穂乃果「にーこちゃん♪」

穂乃果「たまには一緒に帰ろうよ」

穂乃果「てか、遊んでこうよ」

にこ「あんたねぇ」

にこ「何で、敵の本拠地でライブする何て引き受けたのよ」

にこ「罠張られてたらどうすんの」

穂乃果「えぇー?忍者じゃあるまいしぃ」

にこ「だとしてもアウェイでしょ!?」

にこ「全く、あんたは相変わらず大ざっぱなのよ」

穂乃果「私は良い考えだと思うんだけどなー」
787: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 03:58:22.77 ID:7B8P7Qf2.net
にこ「とにかく帰るわよ?」

穂乃果「じゃあ、少しどっか寄ってこうよ」

にこ「……」

にこ「今日は練習も早く終わったし」

にこ「生徒会も無いんでしょ?」

にこ「こう言う時こそ、さっさと帰って休養にあてないと」

にこ「予選まで日にちが無い……
体力は少しでも温存するべきでしょ?」

穂乃果「むぅ……」

にこ「あんましハメ外すと
前みたいに土壇場で倒れるわよ?」

穂乃果「うぅ……それはぁ」

にこ「じゃあね?」

穂乃果「……」
788: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 04:06:20.80 ID:7B8P7Qf2.net
にこ「どうしたの?」

穂乃果「にこちゃんさぁ……
真姫ちゃんとはいつも一緒にいるくせに」

穂乃果「穂乃果とはあんまし絡んでくれないよね?」

にこ「……」

穂乃果「プライベートで遊んだ事も一度もないしさ」

穂乃果「まるで会社の同僚みたいだよね?」

にこ「あんたね」

にこ「あんたには海未やことりがいる」

にこ「もちろん真姫にも凛や花陽が付いていてくれてるわ?」

にこ「けど……あの娘はね?
ああ見えて」

にこ「結構不器用で迷いやすい」

にこ「だからにこが、しばらくの間
見守ってあげてるだけ」

にこ「それだけよ?」

にこ「あんたみたいに全員が全員
熱いハートで乗り切れる人ばかりじゃないのよ」

穂乃果「……」

穂乃果「むぅ」

穂乃果「穂乃果の事……嫌いなの?
789: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 04:14:31.63 ID:7B8P7Qf2.net
にこ「今日はやけに聞き分けないわね?」

にこ「どうしたのよ」

穂乃果「穂乃果だって、もっとにこちゃんと仲良くしたいよ!」

穂乃果「友達になりたいよ!」

穂乃果「そりゃ……アイドルグループだってのは分かるけどさぁ」

穂乃果「でも……」

にこ「良い?穂乃果」

にこ「あんたはミューズのリーダーで
私はアイドル研の部長」

にこ「2人が必要以上に癒着したら
他の娘達、やりにくくなるでしょ?」

穂乃果「それは……分かるけど」

にこ「それに……ホント無理でもして
あんた倒れたら、誰がミューズ守るの?」

穂乃果「それも……分かるけど」

にこ「あん時はホント、心臓止まるかと思ったわ」

にこ「これ以上私に心配かけないでよ?」

穂乃果「……」

穂乃果「分かった」

にこ「じゃ、もう良いわね?」

にこ「じゃあね」

穂乃果「うん」
790: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/23(月) 04:19:55.14 ID:7B8P7Qf2.net
にこ(カツカツカツカツ)

穂乃果(スタスタスタスタ)

(カツカツカツカツ)

(スタスタスタスタ)

にこ(クルッ)

にこ「ほーのかー!」

穂乃果「!?」

穂乃果(クルッ)

にこ「また明日
2人でさいっこーのアイドルをやるわよ!?」

にこ「ニコッ♪」(ビシッ)

穂乃果「うわぁ……」(パアァッ)

穂乃果「うんっ♪」



今夜はもう寝る

次回完結
803: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 05:25:36.98 ID:yJh9XPoI.net
再開 ラスト

ラブライブ本戦一週間前

音ノ木坂女学院 音楽室

(コンコン)

(ガチャッ)

海未「真姫?」

海未「頼まれていた新曲の作詞、持って来ました」

真姫「ありがとう」

真姫「……」

海未「どうぞ」

海未「急ぎで書いて、ロクに推敲もしていませんから」

海未「あまり人様にお見せ出来るモノではないかも知れませんが」

真姫(ペラッ)

真姫「いえ、とても素敵な歌詞じゃない?」
804: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 05:34:53.08 ID:yJh9XPoI.net
海未「それにしても」

海未「この次期にもう一曲作って欲しいと言われましたが」

海未「本戦用の歌は既にありますよね?」

海未「なぜ、追加したのです?」

真姫「そうね」

真姫「……」

海未「?」

真姫「ねぇ、海未」

真姫「ラブライブ直前になって、長時間の練習は控える様になって」

真姫「あなたもしばらく弓道部に行かなくても良い様になって」

真姫「生徒会も……他の役員が代行を引き受けてくれて」

真姫「私達、ようやく幾らかの時間が得られたじゃない?」
805: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 05:42:06.36 ID:yJh9XPoI.net
海未「確かに」

海未「考えてみれば、ミューズ結成以来」

海未「練習や合宿除けば、こうして真姫と話す機会も
なかなかありませんでしたからね」

真姫「お互いやる事でいっぱいだったからね」

真姫「……」

海未「ですが……
それだけですか?」

海未「それだけで、わざわざ新曲を作ったのですか?」

海未「私はそんなでもありませんでしたが」

海未「作曲する方は、かなりの労力がかかると思います」

真姫「……」

海未「真姫とて、出来れば余分な時間や体力は
割きたくないと思いますが」

真姫「……」
806: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 05:47:37.33 ID:yJh9XPoI.net
真姫「ねぇ……海未」

真姫「笑わないで……聞いてもらえるかな?」

海未「?」

真姫「てか……この事は誰にも言わないで欲しいんだけど」

海未「それは話の内容次第ですね」

海未「ふふっ」

真姫「う゛ぅ……」

真姫「あなたね……今2つとも破ったわよ?」

海未「申し訳ありません」

海未「分かりました、胸の奥にしまっておきます」

海未「ふふっ」

真姫「本当に?」(ジト目)

海未「秘密の共有は、案外楽しいものですから」

海未「少なくとも、バラすよりは」
807: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 05:55:28.40 ID:yJh9XPoI.net
真姫「よ、良し……じゃあ、言うわよ?」

真姫「私ね……子供の頃からね」

真姫「音楽が大好きで、それにのめり込んで」

真姫「やがてね……頭の中で」

真姫「同じ気持ちを抱く仲間達と
一緒に歌ったり踊ったり」

真姫「時に協力したり、たまに喧嘩したりしながら」

真姫「それでもみんなで手を携えて」

真姫「やがて……凄く大きな舞台に立って
大勢の観客からの声援と拍手の中」

真姫「優勝の栄誉に輝く」

真姫「そんな想像を……ずっとしてたのよ」

海未「……」

海未「失礼ですが、真姫」

海未「ひょっとして、あまり友達が……」

真姫「いたわよ!ちゃんといたわよっ!」
808: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:00:34.91 ID:yJh9XPoI.net
真姫「でも……同じ趣味があるかとなると
そうとも限らないじゃない?」

真姫「だから、現実で叶えられない夢を
想像の中で見ていたの」

海未「……」

真姫「で……その仲間達はね」

真姫「私を含めて9人いて……」

海未「9人?」

海未「それって……まさか」

真姫「う゛えぇ……」(冷や汗)

真姫「な、何でもないわ!」
809: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:06:33.74 ID:yJh9XPoI.net
真姫「と、とにかく」

真姫「そんな空想をしながら、特に中学時代
色々な曲を作ったものよ?」

真姫「現実では多分、一度も弾かないだろうと思いつつね」

海未「なるほど……それで腑に落ちました」

海未「真姫の作曲スピードが尋常ではないと
常々感じてはいましたが」

海未「それだけ過去のストックがあったというわけですね」

真姫「まぁ、さすがに、色々未熟な所があったから」

真姫「手直しは欠かせないけどね」
810: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:11:50.32 ID:yJh9XPoI.net
真姫「でもって、今海未に頼んだ曲はね」

真姫「そんな仲間達と、ここ一番で歌えたらなあって」

海未「ここ一番?」

真姫「そうよ」

真姫「みんなでとっても大きな夢を叶えた
その瞬間に」

真姫「こんな曲が歌えたら」

真姫「私が音楽をやって来た事が、きっと叶えられる」

真姫「私が大好きだった事には、ちゃんと意味があったんだとね」

海未「……」

海未「真姫は、医学部志望でしたもんね」

真姫「そうよ」
811: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:15:44.71 ID:yJh9XPoI.net
真姫「だから、私が音楽に打ち込めるのは
高校時代でもう終わり」

真姫「その事に悔いは無いけど」

真姫「もう少し、見させてもらっても良いじゃない?」

真姫「夢位なら……」

海未「……」

海未「そうですね」

海未「きっと、叶いますよ」

海未「いえ……必ず実現させましょう!」
812: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:31:18.53 ID:yJh9XPoI.net
真姫「それじゃあ、早速弾いてみようかしらね」

真姫(ジャーン♪ ジャーン♪)

(ジャーン ジャジャージャッジャ ジャージャージャジャジャーン♪)

(タ タータッタッタ ラーラッラー ラーッラーターラッラーラー ターッタララーッラッラ♪)

真姫「真っ直ぐな 思いがみんなを結ぶー♪」

真姫「本気でも不器用 ぶつかり合う心♪」

真姫「それでも見たいよ 大きな夢は♪」

真姫「ここにあるよ 始まったばかり♪」

(ジャーン♪)

海未「ほう……」

海未「これは」

真姫「とても良い出来だわ」

海未「本戦用の曲にも見劣りしませんね」

真姫「海未の作詞がとても良くマッチしてるわね」

海未「そ、そんな事は……」(赤面)
813: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:39:28.82 ID:yJh9XPoI.net
真姫「ねぇ、海未も一緒に歌わない?」

海未「わ、私がですか!?」

海未「……」

海未「わ、分かりました」

(ポローン♪)

真姫「夢が大きくなるほど♪」

真姫「はいっ」

海未「胸の熱さで乗り切れ♪」

真姫「僕の温度は 熱いから♪」

海未「熱すぎて 止まらない♪」

うみまき「無謀な賭け 勝ちにいこう♪」
814: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:47:06.46 ID:yJh9XPoI.net
真姫「それぞれが好きな事で頑張れるなら♪」

海未「新しい場所が ゴールだね♪」

真姫「それぞれの好きな事を信じていれば♪」

海未「ときめきを抱いて 進めるだろう♪」

真姫「怖がる癖は捨てちゃえ♪」

海未「とびきりの笑顔で♪」

真姫「跳んで跳んで高く♪」

うみまき「僕らと今を♪」

海未「弱気な僕にさよなら♪」

真姫「消さないで笑顔で♪」

海未「跳んで跳んで高く♪」

真姫「僕らは今の中で♪」

うみまき「輝きを待ってた♪」

(ジャーン ジャージャージャーン♪)
815: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 06:55:36.62 ID:yJh9XPoI.net
うみまき「……」

真姫「ありがとう、海未」

真姫「私のわがままに付き合ってくれて」

海未「いえ、もう慣れっこですよ」

海未「誰かのわがままに振り回されるのは」

海未「ふふっ」

うみまき「……」

海未「所で、真姫?」

海未「あなたが胸に抱いている仲間達との夢」

海未「叶いそうですか?」

真姫「……」

真姫「そうね」

真姫「もうじき……叶いそうよ」

海未「……」

海未「そうですね、きっとそうですよね?」

海未「ふふっ」

うみまき「……」

海未「それでは、お先に帰ります」

真姫「そうね」

真姫「私もそろそろ支度しないとね」

海未(ガチャツ)

(バタン)

真姫「……」

真姫「帰る前に……部室に寄って行こうか」
816: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 07:02:13.60 ID:yJh9XPoI.net
部室前

真姫「?」

真姫(電気付いてる……こんなに遅いのに)

真姫(誰か……居るのかしら?)

(ガチャッ)

真姫「……」

???「……」

真姫「あなた……」

真姫「何してんのよ?」

真姫「そこ、にこちゃんの席じゃない」

???「ウチもたまには、感傷にふける時があるんよ」

???「もうじきラブライブも終わり、ウチらも卒業」

???「こうしてみんなといられるのも、あと少し」

???「今日くらい思い出に浸っても、ええやん?」

真姫「……」

真姫「話し相手なら、ここに居ますけど?」(ガタッ)

希「あら、優しいのね?」
817: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 07:06:38.57 ID:yJh9XPoI.net
真姫「ねぇ、希」

真姫「あなた、にこちゃんの事
色々知ってるみたいだけど」

真姫「正直言って、どう言う関係なの?」

真姫「いつもは絵里とコンビになってるじゃない?」

真姫「なのに……ときたま
にこちゃんとすっごく親しそうな所見せてるけど」

真姫「昔からの付き合いなの?」

希「気になるん?」

真姫「う゛ぇ……」

真姫「べ、別に!無理に話せとは言わないわ!」(プイッ)
818: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 07:13:40.02 ID:yJh9XPoI.net
希「この部室には、にこっちだけじゃなく」

希「ウチの思いもいっぱい詰まってる」

真姫「……」

真姫(どう言う意味?)

希「そうやねぇ、どこから話そうかしれねぇ」

希「かなり長くなりそうなんだけど?」

希「ふふ」

真姫「……」

真姫「構わない」

真姫「ちゃんと聞いておきたいの」

真姫「こうしてあなたとしっかり話し合える機会も
もうじき無くなるかも知れないじゃない」

希「そうやね」

希「真姫ちゃん?もし暇やったら」

希「後で、何か食べに行かないん?」

希「この辺に、美味しいパフェの屋台が来てるんやと」

希「せやから、夜になったら一緒に行ってみようか」

真姫「……」

真姫「あぁ……良いわね、それ」
819: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 07:17:06.54 ID:yJh9XPoI.net
希「とは言え、ほんに長くなりそうなんよ」

希「日をまたぐかも知れん……
いえ、絶対そうなるね」

希「もし良かったら……泊まってく?ウチの所」

真姫「むぅ……」

真姫「分かった」

真姫「受けて立つわよ?」

希「良かった」

希「これで今夜は、寂しい思いしないで済みそうやん?」
820: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 07:21:04.66 ID:yJh9XPoI.net
真姫「それじゃあ、早速……」

希「せやねぇ、どこから話そうかしら」

希「……」

希「ウチとにこっちな?
この音ノ木坂女学院に入学して」

希「すぐにスクールアイドル目指したんよ」

希「そして……
まずは……」

以下>>1に戻る


【完結】
821: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2015/02/24(火) 07:22:50.93 ID:yJh9XPoI.net
ここまで読んでくれた人達 みなさんお疲れ様でした

またどこかのSSでお会いしましょう
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