カイト「杉下さん、μ'sを疑ってますよね?」右京「はいぃ?」

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1: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:00:01.10 ID:3mriVoPd0.net
警視庁・鑑識課

米沢「被害者は茂武名無美さん16歳、音ノ木坂学院の生徒です。死亡推定時刻は昨日午後6時から7時」

カイト「音ノ木坂学院って確か何かで有名でしたよね。えっと、なんだっけ……」

米沢「おそらくカイトさんが仰りたいのは、スクールアイドルのμ'sですな」

カイト「ああ、それです。米沢さん詳しいんですか?」

米沢「詳しいというほどではありませんが――」

右京「凶器はこの矢ですか?」

米沢「えっ、あっ、はい。これが被害者の背中にぶすりと」

カイト「うわ~、これで射ち殺されたのか……」

米沢「いえ、射ち殺されてはいません」

カイト「え?」

右京「と言うと?」

米沢「犯人はこの矢を手に持って、被害者に直接突き刺したと思われます」

右京「突き刺した、となるといささか妙ですねぇ」

カイト「まあ、突き刺すならナイフとかでいいですよね。矢よりもずっと小さいし」

右京「ええ、犯行に矢を使うメリットは見当たりません。にも関わらず犯人は凶器に矢を選んだ。何故でしょう?」

米沢「それは私にはわかりかねますが、その矢の持ち主ならば判明しました」

カイト「誰なんですか?」

米沢「先ほど話題にのぼったμ'sのメンバー、園田海未さんです」

元スレ: カイト「杉下さん、μ'sを疑ってますよね?」右京「はいぃ?」

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2: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:02:01.08 ID:3mriVoPd0.net
カイト「ほんとっすか?」

米沢「間違いありません。それから被害者の爪にはB型の皮膚片が付着していました」

カイト「被害者が犯人を引っ掻いたんですかね」

米沢「その可能性はありますね」

右京「こちらは被害者の遺留品ですね」

米沢「はい、特に変わったものはありませんでしたが……」

右京「これ、被害者の財布です」

米沢「それがどうかしましたか?」

右京「1万4千円ほど入っています。高校生の持ち歩く金額としては、少し多いような気がしませんか?」

米沢「言われてみれば、まあ」

カイト「でもそんなの人それぞれなんじゃないですか?」

右京「そうかもしれませんね。……あ、これは洋服のボタンですか?」

米沢「それは現場に落ちていたものですが、事件との関連は不明です。ちなみに学院の制服に使われているものとは一致しませんでした」

右京「どうもありがとう。カイト君」

カイト「あっ、行くんですか?」

右京「ええ、行きますよ」
4: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:04:00.77 ID:3mriVoPd0.net
音ノ木坂学院・弓道部

伊丹「この矢は、あなたのものですね?」

海未「はい、そうだと思います」

芹沢「凶器に君の矢が使われたことに何か心当たりは?」

海未「ありません……」

右京「では、被害者との面識は?」

伊丹「はぁ、またか……いきなり現れないでもらえますかね?」

右京「失敬。で、どうでしょう?」

海未「それは……」

芹沢「ん? 面識あったの?」

カイト「正直に話してもらえるかな?」

海未「……はい。茂武さんとは、知り合いでした」

右京「どんなお知り合いだったのでしょう」

海未「…………」

伊丹「なにか言えないことでも?」

海未「その、茂武さんには、揺すられていたんです」

カイト「つまり脅されていた?」

海未「はい。昨日も彼女にお金を渡しました」

芹沢「いくら渡したの?」

海未「1万円、です」
6: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:06:00.92 ID:3mriVoPd0.net
右京「ちなみに、あなたはどのようなことで脅されていたのですか?」

伊丹「あんまり出しゃばらないでもらえますか、警部殿」

右京「園田さん」

伊丹「無視かよ」

海未「話さないと、いけませんか?」

右京「差し支えなければ」

海未「……すみません、話すことはできません」

右京「そうですか」

伊丹「もしもーし、もうよろしいですかー?」

右京「ああ、もう一つだけ。茂武さんに揺すられていたことを、あなたは誰かに話しましたか?」

海未「……いいえ」

伊丹「はい、じゃあ後は我々に任せて早く帰っておとなしくしてて下さい」

右京「では、行きましょうか」

カイト「はい」

芹沢「あのふたり絶対おとなしくなんてしないっすよ」

伊丹「ま、いつものことだ。ほっとけ」
7: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:08:01.00 ID:3mriVoPd0.net
アイドル研究部

カイト「ここですね」

右京「ええ」

コンコン

にこ『どうぞ~』

ガチャッ

カイト「失礼しまーす」

にこ「ええとぉ、どちら様でしょう~?」

右京「警視庁特命係の杉下と申します」

カイト「同じく甲斐です」

にこ「け、警察?」

右京「ちょっとお話よろしいですか?」

にこ「は、話って?」

右京「昨日の事件――ああ、遺体の発見は今日ですが、ご存知ですよね?」

にこ「まあ、事件があったことくらいは……」

右京「では、被害者の茂武さんのことは?」

にこ「知らないわ。会ったこともないわね」

カイト「じゃあ――」

ガチャッ

穂乃果「あれ? この人たち、にこちゃんの知り合い?」

にこ「なわけないでしょ、刑事よ」

穂乃果「刑事さん? に、にこちゃん、何やらかしたの……?」

にこ「何もしてないわよ!」
8: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:10:00.79 ID:3mriVoPd0.net
カイト「えっと……」

にこ「あ……と、とりあえずここ座りなさいよ」

穂乃果「あ、うん」

カイト「それじゃあ……と、そういえば名前は……?」

にこ「私は矢澤にこ。で、こっちは――」

穂乃果「高坂穂乃果です!」

右京「おふたりとも、μ'sのメンバーですね?」

穂乃果「そうです。ねっ?」

にこ「え、ええ……」

カイト「えー、矢澤さんと高坂さんは昨日の午後6時から7時の間どこに?」

にこ「それって私たちにアリバイ聞いてるわけ?」

カイト「まあ……」

にこ「つまり疑ってるってこと?」

右京「いえ、現状誰かを疑うに足る証拠がないもので、あちこち聞いて回っているところです」

にこ「……そうねぇ、たぶん家で料理してたわ」

穂乃果「私は海未ちゃんとカフェにいました」

右京「海未ちゃんというのは、園田海未さんのことですか?」

穂乃果「はい」

カイト「そのアリバイが立証できれば、同時に園田さんのアリバイも成立しますね」

右京「おそらくそちらについては伊丹刑事たちが裏を取りに行っているでしょう」
9: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:12:00.85 ID:3mriVoPd0.net
にこ「ちょっと、海未のアリバイってどういうことよ? まさか警察が疑ってるのって――」

カイト「あ、いや、別に園田さんを疑ってるわけじゃなくて……」

右京「犯行に使われた凶器の矢が園田さんのものだったんですよ」

穂乃果「海未ちゃんの……?」

右京「ですから念のため調べてはいますが、僕個人としては園田さんが犯人である可能性は低いと思います」

にこ「当たり前でしょ。海未が人殺しなんてするわけないじゃない」

穂乃果「うん。にこちゃんの言う通り、海未ちゃんはそんなことする人じゃありません」

カイト「じゃあ高坂さんはいいとして、矢澤さんのアリバイを証明できる人はいますか?」

にこ「証明って言っても、あの時家には私と妹たちしかいなかったし……」

右京「まあ、アリバイを証明できないだけで犯人と決めつけたりはしませんのでご安心を」

にこ「そう……他に聞きたいことは?」

カイト「あー、杉下さん何かあります?」

右京「では、他のμ'sのメンバーにお会いしたいのですが、今誰がどこにいるのかわかりますか?」

にこ「そうねぇ……絵里と希なら生徒会室にいると思うわ」

穂乃果「ことりちゃんは被服室にいるはずです」

にこ「一年の三人はまだ教室かしら?」

穂乃果「あっ、よかったらみんなをここに呼びますけど……」

右京「いえ、それには及びません。我々は暇ですから、こちらから伺います」
10: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:14:00.97 ID:3mriVoPd0.net
廊下

カイト「杉下さん、μ'sを疑ってますよね?」

右京「はいぃ?」

カイト「だって疑ってなきゃアリバイ聞きになんて行かないでしょう?」

右京「気になっていることは否定しませんが」

カイト「全員の共犯、ですか?」

右京「さあ、その可能性もありますが、単独犯かもしれません。あるいは一部の共犯、ということも考えられますねぇ」

カイト「けど疑うってことは、なにか根拠があるんですよね?」

右京「……君はμ'sが結成された理由をご存知ですか?」

カイト「えっ? いや、知りませんけど」

右京「彼女たちは音ノ木坂学院の廃校を阻止すべく、入学希望者を増やすためスクールアイドルとして活動し始めたそうです」

カイト「へえ、偉いっすねぇ……って、なんでそんなこと知ってるんです?」

右京「先ほどμ'sのことをメールで米沢さんに聞きました」

カイト「いつの間に……」

右京「学校を守るために一致団結した彼女たちの結束の固さは、想像に難くありません」

右京「仮に凶器の矢が復讐の意味を持つとするならば、そうまでする人物が彼女たち以外にいるでしょうか」

カイト「うーん、探せばいるかも……というか、そもそも揺すられていたことは誰にも話してないって言ってましたよね」

右京「ええ。ですが園田さんが嘘をついているかもしれません」

カイト「誰かを庇ってるってことか……」

右京「それに黙っていたとしても、他のメンバーが偶然それを知ってしまったとしたらどうでしょう」

カイト「いや、でもそれを知ったからって、殺してしまうってことはないんじゃないですか?」

カイト「もし殺人を犯したとして、警察に捕まってしまえばスクールアイドルの活動はできなくなります」

カイト「それにそんな事件を起こしたら、廃校を阻止するっていう目的も果たせなくなるかもしれない」

右京「確かに君の言う通りですねぇ。しかし人間も常に理性的でいられるとは限りませんから」

カイト「そんなもんですかね。あっ、米沢さんからのメール見せてもらっていいですか? 俺もμ'sのことよく知らないんで」

右京「どうぞ」
11: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:16:00.80 ID:3mriVoPd0.net
被服室

右京「事件について、二三お聞きしたいことがあります」

ことり「事件って、うちの生徒が矢で刺されたっていう……」

右京「はい」

カイト「昨日の午後6時から7時の間、どこにいたのか教えてもらえるかな」

ことり「その時間なら、ここで衣装を作ってました」

カイト「衣装?」

ことり「μ'sの衣装です。まだ完成はしてないんですけど……」

右京「全て手作りなんですか?」

ことり「はい。一応作るだけじゃなくて、デザインもしてるんです」

カイト「へ~、すごいな」

右京「昨日はずっとここで作業を?」

ことり「そうです」

右京「それを証明することはできますか?」

ことり「一人で作業をしていたので……」

右京「そうですか。では、被害者の茂武さんのことはご存じでしょうか?」

ことり「いえ、知りません」

右京「となると、園田さん以外に茂武さんを殺害する動機のある人物についても、心当たりはありませんか」

ことり「ありません……ごめんなさい、あんまり力になれなくて」

右京「こちらこそ、お忙しい時に申し訳ない。衣装作り、頑張ってください」
12: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:18:00.90 ID:3mriVoPd0.net
廊下

カイト「さて、それじゃあ次は生徒会室ですかね」

右京「ええ」

凛「あ~、昨日のラーメン美味しかったにゃ~」

右京「カイト君」

カイト「はい?」

右京「あそこ。星空凛さんです」

カイト「あっ、ほんとだ。君! ちょっと!」

凛「にゃっ?」

カイト「少しお話いいかな?」

花陽「凛ちゃん、知ってる人?」

凛「ううん」

真姫「なによ? ナンパ?」

カイト「いや、ナンパじゃなくて……」

右京「警察です」

凛「えっ! 警察ってことは凛たち逮捕されちゃうの!?」

真姫「そんなわけないでしょ。きっとあの事件の捜査よ」

凛「事件……?」

花陽「凛ちゃん、もしかして忘れちゃったの?」

凛「ん~、そういえばそんな話を聞いたような……」

真姫「あなたねぇ……」

凛「だってだって、いつも通り授業してたら忘れてもしょうがないにゃ!」
13: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:20:00.91 ID:3mriVoPd0.net
花陽「あの……こういう事件があった時って、休校にはならないんですか?」

右京「それは学校の判断によりますねぇ」

真姫「で、私たちに何の用ですか?」

カイト「ああ、ちょっと聞きたいことが。えー、殺された茂武さんと知り合いだったりは……」

凛「?」

カイト「……しないか。じゃあ、昨日の午後6時から7時の間どこにいたか教えてほしいんだけど」

真姫「死亡推定時刻ってやつね……。私は家にいましたけど」

凛「凛はかよちんとラーメン食べに行ってました! ねっ?」

花陽「う、うん。凛ちゃんとラーメンを食べてました……」

カイト「そのお店の名前は?」

凛「『らぉめん とくい』です」

カイト「ありがとう。じゃあ次は、君が昨日家にいたことを証明できる人はいるかな?」

真姫「人じゃないけど、証明することならできます」

右京「それはどういうことでしょう?」

真姫「うちはいくつも防犯カメラがあって、忍びこむのはもちろん、家からこっそり抜け出すことも無理なのよ」

右京「なるほど。ちなみに昨日、家では何をしていましたか?」

真姫「それって捜査に関係あるんですか?」

右京「あぁ、これはすみません。少々立ち入りすぎました」

真姫「まあ、別にいいですけど。本を読んだり電話したりしてただけだし……」
14: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:22:00.85 ID:3mriVoPd0.net
右京「では立ち入りついでにもう一つ。その電話の相手は誰ですか?」

真姫「はぁ……。昨日はにこちゃんに電話をかけました」

右京「矢澤さんですね? できれば発信履歴で正確な時刻を知りたいのですが」

凛「あのぉ……凛たちもう行ってもいいですか?」

右京「ええ、構いませんよ」

凛「じゃあ真姫ちゃんまたにゃ! 行こう、かよちん」

花陽「あっ、うん」

真姫「えっ、ちょっと!」

右京「お願いできますか」

真姫「まったく……」ピッピッ

真姫「これでいいですか?」

右京「午後6時14分ですか。では電話をかけた時の矢澤さんの様子はどうでしたか?」

真姫「いい加減にしてください。どうして私がそんなことまで……」

カイト「あー、たぶん杉下さんは矢澤さんのアリバイを証明したいんじゃないかと……ですよね?」

右京「はい」

真姫「そういうことなら……いつも通りでした。おおかた夕飯でも作ってたんじゃないかしら? 妹たちの声も聞こえたし」

カイト「矢澤さんの証言と一致しますね」

右京「ええ……おや」

伊丹「うわっ、まだいた」

カイト「どうも」
15: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:24:00.84 ID:3mriVoPd0.net
右京「園田さんのアリバイは立証できましたか?」

芹沢「はい。ずっとカフェにいたそうで、店員もそう証言してます」

伊丹「おい、何話してんだよ」

芹沢「あっ」

伊丹「いつもいつもお前、わざとやってんじゃねぇか?」

芹沢「そ、そんなわけないじゃないっすか……」

伊丹「まあいい。とにかく余計なことはしないでくださいよ。おい、行くぞ」

芹沢「あっ、はい」

右京「我々も行きましょうか」

真姫「ちょっと待って。海未のこと、調べていたんですか?」

右京「ええ、ですが今の通り彼女のアリバイは証明されました」

真姫「どうして海未なのよ? 弓を扱えるから? それとも海未には殺す理由でもあったの?」

カイト「まあまあ落ち着いて」

右京「一つ申し上げると、僕は元より園田さんを疑ってはいません」

真姫「なら誰を疑ってるのよ。私? それとも凛や花陽?」

右京「……もし僕が星空さんや小泉さんを疑っているとしたら、あなたはどうしますか?」

真姫「えっ……?」

右京「反対に、あなたが疑われているとしたら、星空さんたちはどうするでしょう」

真姫「私なら……あの子たちが犯人じゃないって証拠を見つけ出すわ。私だけじゃなくて、μ'sのみんなも一緒になって」

右京「やはり、あなた方はお互いのことをとても大切に思っているようですねぇ」

真姫「どういう意味よ」

右京「言葉通りですよ。では、失礼します」
16: 名無しで叶える物語(玉音放送)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:26:00.76 ID:3mriVoPd0.net
生徒会室

右京「警視庁特命係の杉下です」

カイト「同じく甲斐です」

絵里「あの事件の捜査ですね」

カイト「ええ、ちょっと聞きたいことがあって……あ、一応みんなに聞いてることだから怒らないでほしいんですけど――」

絵里「みんなって、μ'sのメンバーのことですか?」

カイト「え……」

絵里「にこから聞きました。刑事さんに私たちの居場所を聞かれたって」

右京「そうでしたか」

絵里「聞きたいことっていうのは、殺された茂武さんのことを知っているか、昨日の午後6時から7時の間どこにいたかのふたつでいいんですか?」

右京「はい」

絵里「茂武さんのことは知りません。それからその時間はこの部屋でずっと生徒会の仕事をしていました」

右京「東條さんはどうですか?」

希「ウチ……私も茂武さんは知りません。その時間は家にいました」

カイト「じゃあ絢瀬さんは一人で仕事を?」

絵里「はい。すぐに終わりそうな仕事だったので、希には先に帰ってもらったんです」

カイト「では昨日ここにいたことを証明できますか?」

絵里「……いいえ」

カイト「東條さんは?」

希「私は一人暮らしなので……」

絵里「あの……もうよろしいですか? 私たち、そろそろ部室に行かないと」

右京「あ、最後にもう一つだけ。その頬の傷なのですが」

絵里「これは……昨日転んだ時にひっかけちゃって」
17: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:28:00.80 ID:3mriVoPd0.net
廊下

カイト「絢瀬さんの頬の傷、転んだ時についたって言ってましたけど」

右京「おそらく、誰かに引っ掻かれたものでしょう」

カイト「公表されているプロフィールだと、彼女の血液型はB型です。そして被害者の爪に付着していた皮膚片もB型……偶然ですかね?」

右京「被害者につけられた傷である可能性は充分あると思いますよ」

カイト「だとすれば、茂武さんを殺害したのは絢瀬さん」

右京「しかし他に証拠がありません」

カイト「証拠か……ところで、今どこに向かってるんです?」

右京「弓道部です」

カイト「えっ、また行くんですか?」

右京「少々確認したいことができたものですから」

カイト「確認したいことって?」

右京「園田さんのアリバイについてです」

カイト「それなら伊丹さんたちが証明してましたよね?」

右京「ええ、そうですね」

カイト「『そうですね』って……杉下さん!」
19: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:30:00.85 ID:3mriVoPd0.net
弓道部

右京「どうも」

海未「まだ何か?」

カイト「何度もすみません」

右京「被害者の死亡推定時刻、あなたは高坂さんとカフェにいたそうですが、店に入った時刻と店を出た時刻は覚えていますか?」

海未「カフェに入ったのは……5時頃だったと思います。それから7時過ぎにカフェを出ました」

右京「つまりカフェにいたのは約2時間。随分と長居していますが、そこでは何を?」

海未「穂乃果に勉強を教えていたんです。授業でわからないところがあったから教えてほしいと頼まれて」

右京「なるほど。ちなみにカフェに行こうと誘ったのはどちらでしょう」

海未「私が穂乃果に誘われました。ことりにそのカフェの新作が美味しいと聞いたみたいで」

右京「その南さんは誘わなかったのですか?」

海未「いえ、誘ったのですがもうすぐ衣装が完成するからと断られてしまって」

右京「では凶器の矢についてですが、あの矢は簡単に盗み出せるものなのでしょうか」

海未「一応倉庫には鍵がかかっていますが、部活中私が席を外した隙に盗み出すことは可能だと思います」

右京「最後にもう一度確認したいのですが、あなたは揺すられていたことを本当に誰にも話していませんか?」

海未「話していません」

右京「そうですか」

海未「失礼します」

カイト「……で、なにかわかったんですか?」

右京「ええ」
20: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:32:00.50 ID:3mriVoPd0.net
警視庁・特命係

カイト「行ってきましたよ、ラーメン屋と西木野邸」

右京「おかえりなさい。どうでしたか?」

カイト「ラーメン屋の店員に確認したところ、星空さんと小泉さんは確かに店に来ていました」

カイト「それから西木野邸の防犯カメラの映像を確認しましたが、西木野さんは帰宅後一度も家から出ていません」

右京「どちらもアリバイが成立しましたか」

カイト「これでμ'sの中でアリバイがないのは……」

右京「南ことりさん、東條希さん、そして絢瀬絵里さんの3人ですね」

カイト「やっぱり犯人はこの中に?」

角田「おい、大変だぞ!」

カイト「うわっ、びっくりした」

右京「大変とは、いったい何のことでしょう?」

角田「例の音ノ木坂の事件の被疑者が任意同行してきた」

カイト「その被疑者って、誰なんですか?」

角田「聞いて驚くな。被疑者はμ'sの絢瀬絵里だ」

右京「ほう」

カイト「やっぱりか……」

角田「あれ、なにその反応」

右京「行きますよ、カイト君」

カイト「はいっ」

角田「ちょっ、おい! 少しは驚けよ!」
21: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:34:00.83 ID:3mriVoPd0.net
取調室

伊丹「絢瀬さん。あなた、昨日被害者に会ってますよね」

絵里「えっ……?」

芹沢「いたよ、目撃者が。君と茂武さんが激しく言い争ってたって」

絵里「…………」

伊丹「被害者の爪には何者かの皮膚片が付着していた。その頬の傷、被害者に引っ掻かれたんじゃありませんか?」

芹沢「どうなの?」

絵里「……確かに、私は茂武さんに会いました。でも殺してなんかいません」

伊丹「じゃあ被害者とは何を言い争ってたんです?」

絵里「それは……」

……

…………

………………

絵里『あなた、海未を脅してるそうね』

茂武『は? いきなりなに言ってんですか、会長さん』

絵里『とぼけないで。私は海未に相談されてあなたを呼び出したのよ』

茂武『チッ、あいつチクったのか。今度から金額五割増しにしないとなぁ……』

絵里『もう海未には近寄らないで』

茂武『いーや。あんないい金づる、簡単に手放すわけないじゃない』

絵里『自分がなにをしているかわかってるの!?』

茂武『あんたには関係ないでしょ。つーか私このあと用事あんだよね、正直あんたの相手してる暇ないの』

絵里『このこと、もっと大ごとにしてもいいのよ?』

茂武『へぇ、会長さんも人を脅すわけ?』

絵里『人聞きの悪い事言わないでもらえるかしら』

茂武『もし誰かにこのこと話してみな。園田の秘密を全部ばらまいてやるわ』

絵里『あなた……!』

茂武『あんたにできることなんて、なーんにもな――』

ピシャッ!
23: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:36:00.80 ID:3mriVoPd0.net
絵里『ふざけないで!』

茂武『何すんのよっ!』シャッ

絵里『いっ……』

茂武『あーあ、綺麗な顔に傷がついちゃった。でも自業自得か』

絵里『…………』

茂武『じゃあね、会長さん。……あっ、そうだ。いいこと思いついた。今度は会長さんの弱みを見つけてくるわ』

茂武『そしたらあんたも私に逆らえなくなるね。アハハッ!』

絵里『待ちなさい!』

茂武『アッハッハッハッ!』

………………

…………

……

伊丹「それで、その後はどうした?」

絵里「家に、帰りました」

伊丹「家に帰った、ねぇ……」


取調室隣

カイト「うーん、園田さんは絢瀬さんを庇うために嘘をついていたみたいですね」

右京「ええ」

カイト「この通り絢瀬さんは犯行を否認してますけど、どう思います?」

右京「彼女が犯人だとすると、ひっかかることがあります」

カイト「ひっかかることって?」

右京「凶器からして、これは突発的な殺人ではないはずです。しかし目撃証言は絢瀬さんと茂武さんが口論していた、というものでした」

右京「最初から殺すつもりならば、相手を油断させた隙を突くほうが簡単なはずです」

カイト「まぁ、確かに。でも、だったら誰が犯人なんですか?」

右京「おそらく……」
24: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:38:00.83 ID:3mriVoPd0.net
翌朝・音ノ木坂学院

右京「おはようございます」

希「ああ、刑事さん。こんな朝早くからお仕事ですか?」

カイト「ええ、東條さんはここでなにを?」

希「……探してるんです」

右京「探し物ですか。ちなみになにを探しているのでしょう」

希「えりちが犯人じゃないって証拠です」

右京「それはあなたお一人で探しているんですか?」

希「μ'sのみんなも一緒ですよ」

右京「そうでしたか……しかし、その必要はないと思いますよ」

希「……探すだけ無駄って意味ですか?」

右京「いいえ」

希「じゃあ、どういう……」

カイト「絢瀬さんは今朝も警察に任意同行しましたが、まもなく容疑は晴れると思います」

希「本当ですか!?」

右京「本当ですよ。ところで、絢瀬さんの無実を証明しようと提案したのはあなたですか?」

希「提案したのは私じゃありません」

右京「では、どなたが?」

希「ことりちゃん、です」

カイト「行きましょう」

右京「ああ、その前に東條さん。もう一つだけよろしいですか?」
25: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:40:00.38 ID:3mriVoPd0.net
被服室

ことり「お話ってなんですか?」

右京「昨日あなたが作っていた衣装ですが、もう完成しましたか?」

ことり「衣装なら、もうすぐ完成しますよ」

右京「もうすぐ、ですか。あなたは二日前にも同じことを言っていますねぇ」

ことり「えっ?」

右京「カフェに誘った時にそう言って断られたと園田さんから聞きました。いったいもうすぐというのは、いつのことなのでしょう」

ことり「刑事さん、そんなことを聞きに来たんですか?」

右京「では、本題に移りましょう。南ことりさん、茂武名無美さんを殺害したのはあなたですよね?」

ことり「どうして私がそんなこと……」

右京「最初にお会いした時、あなたは事件について『生徒が矢で刺された』と言っていました」

カイト「でもあの時点で警察が発表していたのは、『背中に矢が刺さった状態で死亡している生徒が発見された』ということだけだった」

カイト「矢が刺さっていたと聞いたら、普通は射たれたんだと思うんじゃないかな」

右京「確かに茂武さんの背中には、弓を使わずに直接矢が突き刺されていました。しかし何故あなたがそれを知っていたのでしょうか」

ことり「それは……なんとなくそう思っただけで、知っていたわけじゃありません」

右京「そうですか」

ことり「話はそれだけですか?」

右京「いえ、まだ聞きたいことがあります」

ことり「じゃあ、どうぞ」
26: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:42:00.73 ID:3mriVoPd0.net
右京「あの時、僕はあなたに『園田さん以外に茂武さんを殺害する動機のある人物についても、心当たりはありませんか』と聞きました」

右京「そしてあなたはないと答えた。間違いありませんね?」

ことり「はい……それがどうかしたんですか?」

右京「気になりませんか?」

ことり「……?」

右京「園田さん以外に動機のある人物がいないかを聞いた、ということは園田さんには動機があるということです。どんな動機があるのか気になりませんかねぇ」

ことり「ぁ……」

カイト「つまり君は園田さんと茂武さんの関係を知っていた」

ことり「ち、違います。えっと、その時は聞き逃してて……」

右京「おや、となると僕が今しがた言ったこともまた聞き逃しましたか」

ことり「そうです」

右京「注意力散漫ですね」

ことり「…………」

右京「まあそれはそれとして、あなたにお願いしたいことがあるのですが」

ことり「お願い?」

右京「あなたが今作っている衣装を見せてもらえませんか。できればデザイン画も一緒に」

ことり「わかりました。今持ってきますね」
27: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:44:00.79 ID:3mriVoPd0.net
ことり「……どうぞ」

右京「どうもありがとう」

カイト「……杉下さん、これ」

右京「ええ。南さん、ここ最近あの事件現場には行かれましたか?」

ことり「いいえ」

右京「それは確かですか?」

ことり「はい、行ってません」

カイト「このデザイン画にはボタンのデザインも描いてある。ってことは衣装のボタンも君の手作り」

右京「ですが、この衣装にはそのボタンがついていません。だから未完成なんですねぇ」

ことり「実はそのボタンをなくしちゃったんです。この部屋で落としたと思うんですけど、探しても見つからなくって」

カイト「そのボタンなら見つかったよ」

ことり「えっ」

右京「このボタンですよね?」

ことり「見せてください……そうです。これ、どこで見つけたんですか?」

右京「事件現場に落ちていたそうです」

ことり「事件、現場……」

右京「おそらく、あなたの制服のどこかに引っかかっていたボタンが犯行時に落ちたのでしょう」

カイト「手作りのこのボタンは世界に一つしか存在しない。現場にそれが落ちていたということは……」

右京「あなたは現場に行っているんですよ」

ことり「…………」

右京「犯行をお認めになりますね?」

ことり「……はい。私がやりました」

右京「話していただけますか」

ことり「二ヶ月くらい前に、海未ちゃんが揺すられていることに気づきました。それからも何度かお金を渡しているみたいで……」

ことり「ある日、海未ちゃんがひどい言葉を浴びせられているのを見た時、あの子を殺そうと思ったんです」

ことり「まず、海未ちゃんの矢は事前に盗み出して、あの場所に隠しておきました」

ことり「そして二日前、海未ちゃんがカフェに行くように仕向けてから、私はあの子を呼び出して――」
28: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:46:00.70 ID:3mriVoPd0.net
……

…………

………………

茂武『おまたせ』

ことり『あっ、来てくれたんだ』

茂武『当たり前でしょ。園田のもっと面白い秘密を教えてくれるってんだから』

ことり『……よかった』

茂武『南、だっけ? あんたが園田のこと嫌ってたなんて意外だなぁ。いつも仲良しのふりしてたんだ』

ことり『そういうのって、女の子にはつきものなんじゃないかなぁ』

茂武『ハハ、たしかにそうだわ。でさぁ、さっそくなんだけど園田の秘密ってのを教えてよ』

ことり『じゃあ、ちょっと耳を貸して』

茂武『ん?』

ことり『人に聞かれたら、大変だから』

茂武『へぇ、そりゃ期待できそうだ』

ことり『あのね、海未ちゃんの秘密っていうのは……』

ドスッ!

茂武『っ!? ぐ、ぁ……て、てめぇ、何を……』

ドサッ

ことり『あはは。ことりが海未ちゃんのこと嫌ってるなんて、あるわけないよ』

茂武『クソ、がぁ……! 騙しやがって……ぁぐ……』

ことり『ふぅん、そんなこと言えるんだぁ。海未ちゃんにはもっと酷いことしたくせに』

茂武『ちくしょう……ころし、殺してやる……!』

ことり『もう喋らなくていいよ。うるさいから』

茂武『くそぉ……くそ……く……そ……』

ことり『あ、死んじゃった。でもね、海未ちゃんはもっともーっと苦しかったんだよ? 少しはわかってもらえたかなぁ』

………………

…………

……
29: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:48:00.71 ID:3mriVoPd0.net
ことり「――それから、あの子の持っていた海未ちゃんの秘密を処分しました。もう誰にも知られないように」

右京「凶器に園田さんの矢を選んだのは、復讐のためですか? それとも、警察に園田さんのアリバイを調べさせるためでしょうか」

ことり「その両方です。まさか絵里ちゃんまで疑われるとは思ってなかったですけど……」

カイト「…………」

右京「では、行きましょうか」

ことり「はい……」

海未「待ってください!」

ことり「海未、ちゃん? どうしてここに……」

海未「ことりが刑事さんと歩いて行くのを見かけて、跡をつけたんです」

ことり「そっか……」

海未「ことり、あなたは大馬鹿者です」

ことり「……うん、そうだね。でも、他に方法が思いつかなくて」

海未「違うんです、私はそういうことを言っているのではなくて……どうして私なんかのために、そこまでしたんですか?」

ことり「……そんなの決まってるよ。ことりは、海未ちゃんのことが大好きだから」

海未「ことり……」

ことり「でも、もう海未ちゃんとは一緒にいられなくなっちゃうね」

海未「そんなこと、言わないでください……」

ことり「だけど、本当のことだから……」
30: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:50:00.68 ID:3mriVoPd0.net
海未「私がもっとしっかりしていれば、こんなことには……」

ことり「ううん、海未ちゃんが悪いんじゃないよ。全部私のせい」

海未「ですが……」

ことり「ありがとう、海未ちゃん。それと、ごめんね」

海未「…………」

ことり「みんなの夢……叶えられなくて、ごめんね」

海未「……ことり」

ことり「さてと、それじゃあことりはそろそろ行かなくちゃ」

海未「待って……待ってください」

ことり「……海未ちゃん、さようなら」

海未「……ことりっ! その……早く、帰ってきてくださいね」

ことり「えっ……?」

海未「あなたの帰る場所は、ちゃんとありますから」

ことり「海未ちゃん……」

海未「いつまでも、ありますから」

ことり「……うん。じゃあ、行ってきます」

海未「はい。どうか、お気をつけて」

海未「…………」

海未「……行って、しまいましたね」

ピッピッ

海未「……もしもし、にこですか? 今から部室にみんなを集めてもらいたいのですが……」

海未「大事な話があるんです。絵里ならまもなく戻りますから……はい、よろしくお願いします」
32: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:52:00.50 ID:3mriVoPd0.net
校門前・車内

右京「…………」

カイト「杉下さん?」

右京「実は、一つ気になっていることがあるんですよ」

カイト「えっ……」

右京「南さん。これからお話しすることはあくまで僕の推測です。証拠は何もありません」

ことり「どうぞ、話してください」

右京「……では、あなたはどうやって園田さんをカフェに向かわせましたか?」

ことり「穂乃果ちゃんに、あのカフェの新作が美味しいよって伝えました。そうすればきっと海未ちゃんを誘うだろうから」

右京「そして狙い通り、高坂さんは園田さんとカフェに行った。問題はその後です」

ことり「問題?」

右京「園田さんはあのカフェで高坂さんに勉強を教えていたと話していました。高坂さんから頼まれたそうです」

右京「そのため、彼女の犯行時刻のアリバイが成立しました」

右京「しかし……聞くところによると、高坂さんはあまり勉強熱心ではなかったようですねぇ」

右京「そんな彼女が、自ら勉強を教えてほしいと頼むとは考えづらい……」

右京「南さん、高坂さんはあなたの協力者だったのではありませんか?」

ことり「…………」

右京「どうでしょう」

ことり「……証拠は、ないんですよね?」

右京「はい」

ことり「なら、穂乃果ちゃんは関係ありません。私が利用しただけです」

右京「……そうですか」
34: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:54:00.59 ID:3mriVoPd0.net
数週間後・特命係

カイト「おはようございます」

右京「おはようございます」

カイト「…………」

右京「どうかしましたか?」

カイト「……音ノ木坂学院の廃校が、正式に決まったそうです」

右京「そのようですねぇ」

カイト「こうなることは、避けられなかったんですかね」

右京「校内で殺人事件が起こり、なおかつ犯人が理事長のご息女となると、この結果は必然と言えるでしょう」

右京「南さん自身も、当然それくらいの覚悟はしていたはずです」

カイト「それでも、なんとかなってほしかったですけどね」

右京「……そうですねぇ」


音ノ木坂学院・校門

穂乃果「ほんとに廃校になっちゃうんだね……」

海未「あれだけのことがありましたから、致し方ありません」

穂乃果「うん……」

海未「ことりのこと、あまり悪く思わないであげてください。そもそもの原因は私なんですから」

海未「それにμ'sの活動休止も、私のわがままでしかありません」

穂乃果「……あのねっ、海未ちゃん」

海未「……?」

穂乃果「……ううん、なんでもない。行こっか」

海未「はい」


このSSはフィクションです。
35: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイ 66c6-w9VM) 2015/12/23(水) 21:56:00.07 ID:3mriVoPd0.net
お粗末さまでした。
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『カイト「杉下さん、μ'sを疑ってますよね?」右京「はいぃ?」』へのコメント

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