ことり「ことりの奇妙な物語、レッド☆トレイン~真っ赤な電車~」

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1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:39:47.21 ID:7sFKM71B.net
レッド☆トレイン~真っ赤な電車~

人の数だけあると言われる都市伝説。あなたはこんな噂をご存知ですか?
東京の地下鉄には、絶対に乗ってはいけない恐怖の列車が走っている。
その列車の名は、レッド☆トレイン、真っ赤な電車。

私がこの噂を聞いたのは3年生が卒業して、春休み直前の教室でのことだった。
最近インターネットにハマっている穂乃果ちゃんが、ネットで奇怪な噂を知ったと話しかけてきたのだ。

穂乃果「こんな噂知ってる?」

穂乃果「東京の地下鉄には、絶対乗ってはいけない恐怖の列車が走っているそうだよ。」

海未「絶対乗ってはいけないってどういうことですか?回送列車のことですか?」

穂乃果「違うよ」

ことり「女性専用車のこと?いや、私たち女だし。」

ことり「まさか男性専用車が出来たとか言うの?」

穂乃果「そんなんじゃないよ。その程度の電車だったらまだ可愛いもんだよ。」

穂乃果「噂によると、その列車に乗ると殺されてしまうらしいよ。」

ことり「誰に?」

私は思わず笑ってしまった。 👀
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元スレ: ことり「ことりの奇妙な物語、レッド☆トレイン~真っ赤な電車~」

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2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:40:46.04 ID:7sFKM71B.net
ことり「穂乃果ちゃんはそういう出所のわからない噂話が好きだねー」

ことり「その噂を流して人は今頃どっかで喜んでいるよ。」

海未「・・・」

ことり「あれ、海未ちゃん怯えてるの?」

海未「怖がるの早すぎだよ。ここからが本番なのに。海未ちゃんは怖がりだな。」

穂乃果「その列車はとにかく車体が真っ赤な車両で、東京の地下鉄なのに1両編成の2ドア車。」

ことり「真っ赤?京急みたいに?」

穂乃果「うん、京急に近いかな。」

海未「名鉄もですよね。」

穂乃果「そうだね。もっと近いのは、戦車道の聖地を走ってる電車。」

ことり「戦車道の聖地?」

穂乃果「鹿島アントラーズのホームグラウンドの最寄駅もある。」

海未「鹿島臨海鉄道のことですか?」

穂乃果「うん、それ。鹿島臨海鉄道をイメージすればいいって。ちょうど鹿島臨海鉄道も1両編成だし。」

ことり「わたしは鹿島臨海鉄道ってどんな電車だったか思い出せないけど」
3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:41:39.19 ID:7sFKM71B.net
穂乃果「そしてその列車には誰も乗っていない。運転手さんはいるけど暗ーい顔をしてる。」

穂乃果「でも誰かが乗るまで発車しないみたい。」

ことり「それって誰も乗らなかったらどうなるの?」

穂乃果「ずっとそのホームに止まったまま」

ことり「じゃあ次の電車は入ってこれないじゃん。」

穂乃果「そこは不思議なんだけどね。」

穂乃果「しかもその列車の行き先表示には行き先が表示されず、「レッド☆トレイン」って方向幕が出てるからますます不思議なんだ。」

穂乃果「ねえ、面白そうでしょ?」

穂乃果ちゃんは目を輝かせながら生き生きと話し続けた。

穂乃果「この話を穂乃果が初めて聞いたとき、写真に取って新聞部の人に提出しようかな、と思ったんだ。」

穂乃果「まあ新聞部の友達に話したら信じてくれなかったけどね。」

穂乃果「その電車を一目見ようと最近ずっと待ってるんだけど、なかなか来なくてね。」

海未「そんな電車来るわけありません。」

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

私も最初はノリノリだったけど、少し呆れてきた。
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:42:36.12 ID:7sFKM71B.net
穂乃果「今度の休み、ことりちゃんと海未ちゃんも別の駅で一緒に探してくれないかな。」

海未「やりません。来年受験なんだからそんなくだらないことやってる暇があったら勉強しなさい。」

ことり「わたしは、一緒に待ってみるよ。1回だけなら。」

穂乃果「おお、さすが我が親友!」

ことり「その列車が走ってるのって何線なの? 赤といえば丸ノ内線だったよね。」

穂乃果「いや、日比谷線。」

ことり「そうなんだ。」

穂乃果「発見したらぜひ電話して。」

穂乃果ちゃんはそういうと、手を振りながら足早に帰っていった。

海未「穂乃果っていつからあんなくだらない噂話を信じるようになったのでしょう。」
5: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:42:55.16 ID:7sFKM71B.net
別の日 日比谷線秋葉原駅

穂乃果ちゃんは六本木駅で待機することにした。

前日にインターネットの検索サイトを使ったりしていろいろその情報を探してみた。
しかし、どれも穂乃果ちゃんが言っていた以上の情報はなかった。

その赤い電車は来ない。刻々と時間だけが過ぎていく。
秋葉原駅では、乗客が乗り降りしていく。いつもの当たり前の風景が展開されるだけ。
かれこれ3時間は経っていた。

もともと信じていなかったこともあり、次の電車に乗って遊びに行った。


翌日、再び日比谷線秋葉原駅

今日はこれから六本木に向かうことにした。
噂のことなんかすっかり忘れていたそのとき、その列車は突然ホームに入ってきた。

スー

ことり「あっ!」
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:43:23.15 ID:7sFKM71B.net
日比谷線秋葉原駅に突然現れた赤い電車。あまりの不意打ちの事に驚愕してしまった。

ことり「ほ、本当に来た・・・」

東京の地下鉄なのに1両編成、2つドア。そして銀色のステンレス車両ではない、真っ赤なっ車両。
車内には赤字ローカル線のように誰も乗っていない。
そして行き先表示機には行き先ではなく、「レッド☆トレイン」の文字。
穂乃果ちゃんは鹿島臨海鉄道に似てると言ってたけど、私は昔走ってた京急2000形の2ドア車に見えた。

私はその車両の写真を取った。

ことり「とりあえず穂乃果ちゃんに電話しよう」

『プルルルル』

『プルルルル』

ことり「出ない・・・。」

いくら待っても出なかった。

ことり「留守?まさか携帯持って行かなかったの?普段はすぐ出るのにおかしいな。」

ことり「それにしても本当に誰も乗ってない。そして誰も乗らない。そしてずっと止まったままで発車しない。」

到着してから15分が経った。ローカル線ならともかく、東京メトロ日比谷線は日中でも5分に1本電車が来る。

ことり「このままこの電車が止まってたら次の電車が入って来れないじゃない。」

ことり「そうだ!」
7: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:43:39.18 ID:7sFKM71B.net
そのとき、この電車についての一番の噂を思い出した。
この電車に乗ると殺される・・・。

ことり「本当なの?」

嫌な妄想が頭を巡り、鳥肌を立たせる。

ことり「なわけないよね。東京の地下鉄の車内で人を殺せるわけないし。」

ことり「どうせ新型車とかでしょ。わたしの知らない。じゃあ乗ったらどうなるんだろう?さすがに殺すまではできないでしょ。」

ことり「乗ってみよう」

変な好奇心が生まれ、自分が自分でなくなるような感じがした。
正確な判断が取れているのだろうか。

ことり「いや、大丈夫だ。どうせ普通の電車だよ。」

恐る恐る電車の中に入った。するとドアが閉まり、電車が動き出した。
秋葉原を出て、小伝馬町、人形町、茅場町と電車は止まっていく。
乗客は私1人だけ。そして誰も乗り降りしなかった。

ことり「誰も乗らないのが奇妙だけど、やっぱり普通の電車じゃん。」

ことり「殺されることはないけど、誰も乗らない。やっぱりそういう仕掛けだったんだ。」

ことり「やっぱりあの噂嘘だったんだ!」

さっきまでの緊張がほぐれた気がした。
そして六本木の1つ手前、神谷町を過ぎたときのこと。降りる準備をしていたとき、突然異変が。
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:44:38.85 ID:7sFKM71B.net
「まもなく、南栗橋、南栗橋、終点です。」

ことり「南栗橋?なんで?」

ことり「南栗橋って北千住の先だよね・・・中目黒方面に乗っていたはずなのに・・・。」

ことり「いや、そもそもこの電車に行き先は書いてなくて『レッド☆トレイン』ってなってたけど。」

ことり「勘違いして間違えて北千住方面に乗っちゃったのかな?」

ことり「でも確かに秋葉原の次、小伝馬町、人形町って、中目黒方面に向かってた。もしかしてうっかり寝過ごして反対方面に折り返しちゃったってこと?」

ことり「確か日比谷線の直通電車の最長は南栗橋行きだった。その可能性はある。」

ことり「とりあえず次で降りて引き返そう。」


東武日光線 南栗橋

「まもなく3番線に、地下鉄半蔵門線、東急田園都市線直通、急行中央林間行きが参ります。」

とアナウンスでは流れたのだが・・・

ことり「またこの電車?」

入ってきたのはさっき乗っていた赤い電車だった。

ことり「いいや、急行って言ってるんだし乗ろう。乗り換えなきゃいけないけど。」

そして北千住の1つ手前、西新井を過ぎたときのこと。またしても異変が
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:44:55.26 ID:7sFKM71B.net
「まもなく、東武日光、東武日光、終点です。」

ことり「日光?」

ことり「わたしが乗っていたのは中央林間行きでしょ?仮に乗り過ごしたとしても、そこから折り返して日光まで一本で行く直通電車なんてなかったはず。」

ことり「どうして?」

ことり「また折り返さなきゃいけないの? 日光まで乗り過ごしちゃったら時間かかるよ。」


そして折り返し乗った電車はまたしても赤い電車

その電車が日光を出発した直後、突然車内が揺れ始める。
そしてキラキラした、異世界へのトンネルの中のような車窓が映し出された。

ことり「え・・・。どうなってるの・・・」

ことり「やだ、降ろしてよー・・・」

私は直後に気を失った。
10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:45:20.49 ID:7sFKM71B.net
気がついたら知らない駅についていた。

ことり「ここはどこ?」

ことり「どうも知らない駅に来ちゃったみたい。どこにある駅なの?」

さっきまで昼間だったはずなのに、気がついたら夜になっていた。
駅のホームには長い伝言板のようなものがあった。
昭和時代にはよく駅で見かけたが、携帯電話の発達で姿を消したと言われる懐かしの伝言板が。
まるで昭和にタイムスリップしたかのような感覚を覚えた

ことり「なにこれ、全部人の名前?」

ことり「なんか気味悪いな。この駅もどこかわからないし、電車に乗って帰ろうかな。一体なんの名前なんだろう・・・」
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:45:46.91 ID:7sFKM71B.net
ことり「あっ!?」

その伝言板の一番最後に書いてあった名前は・・・

ことり「高坂穂乃果・・・。」

ことり「穂乃果ちゃんの名前が一番最後にある!?」

ことり「なんなの一体?なんで穂乃果ちゃんの名前が?」

ことり「もういいや。早く帰ろう。なんかすごくやばいような気がする。」

ことり「折り返しの電車で・・・、いや、一旦駅員さんのところに行こう!」

ことり「!?」

ことり「動けない・・・。足が固まって動けない・・・。」

ことり「誰かがいる・・・。ことりの後ろに誰かがいる!!」

ことり「早くこの場から逃げ出したいのに動けない・・・」

ことり「やだ・・・いやだ・・・助けて・・・」

「キャー!」
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:46:44.81 ID:7sFKM71B.net
その日の夜

『プルルルルル』

海未の携帯に電話が鳴る

海未「もしもし」

花陽「海未ちゃん、大変です!大変なことが起きてしまいました!」

海未「どうしたの花陽。わかった、次回のラブライブの知らせですね。」

花陽「そんなんじゃありません!穂乃果ちゃんとことりちゃんが・・・」

花陽「ニュースを見て。」

海未はテレビをつける

『今日夕方5時ごろ、東京メトロ日比谷線の秋葉原駅と六本木駅のホームで、女子高校生が遺体で発見されました。』

『所持品から、遺体は国立音ノ木坂学院2年生の高坂穂乃果さんと、南ことりさんであることが判明しました。』

『2人とも動脈が傷つけられており、出血多量で死亡したものと見られております。』

『警察は事件の可能性が高いとみて捜査しています』


海未「穂乃果・・・ことり・・・」

海未「いやー!」

そしてあの駅の伝言板には「高坂穂乃果」の後ろに「南ことり」の名前が追加されていた。
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 14:46:56.60 ID:7sFKM71B.net
FIN
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