穂乃果「これがいわゆる幽体離脱というやつか……」

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穂乃果-アイキャッチ18
1: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 09:06:35.75 ID:uoB5vWVL.net
※基本的にいろいろとガバガバです。※


穂乃果『バナナの皮で滑って頭を打ってしまうとは……』

海未「いやぁあああ!!穂乃果がぁああ!」

海未「バナナぁぁあ!!」ゲシゲシ

穂乃果『いやバナナに八つ当たりしないで!冷静さ見失いすぎでしょ!?』

~~~

ほのママ「……植物人間?」

お医者さん「ええ……つまりは、そう言う事です」

雪穂「な、治りますよね!?お姉ちゃん、元に戻りますよね!?」

お医者さん「それは……本人次第です」

雪穂「そんな……!」ポロポロ

穂乃果『雪穂……いつもはツンツンしてるくせに』

穂乃果『意外と可愛いところあるじゃん』

穂乃果『っていうか、どうやったら戻れるのかな…』

穂乃果『自分の体に、なんかこう、突っ込めばいいのかな……?』

~~~

ほのパパ「……」

穂乃果(体)「……」

ほのパパ「……」ナデッ

ほのパパ「……っ」ポロポロ

穂乃果『……お父さん』

穂乃果『あのお父さんが泣くなんて……』

穂乃果『……いや普段も割と泣いてる…?』

元スレ: 穂乃果「これがいわゆる幽体離脱というやつか……」

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3: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 09:13:18.28 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……とにかく、早く元に戻らないとね』

穂乃果『……』

穂乃果『……みんな、どうしてるんだろつ。…ちょっと、見に行ってみようかな…』

~~~
花陽家

花陽ママ「……花陽ー、ご飯、食べない……?おなか、すいてるでしょ?」

花陽「……」

花陽「食べない……」

花陽ママ「…」フウ

花陽ママ「悲しいのはわかるけど…早くげんき、出してね」

花陽「……うん」

穂乃果『……』
5: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 09:18:45.34 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『花陽ちゃん……』

花陽「……穂乃果ちゃん」

花陽「どうして、どうして……っ」ポロポロ

花陽「穂乃果ちゃんっ……!」ポロポロ

花陽「穂乃果ちゃんが、µ’sに誘ってくれたから、今の花陽があるのに……これからももっといっぱい楽しい事もしたかったのに……」

穂乃果『……花陽ちゃん、ごめんね』

穂乃果『絶対何か、しようね。楽しい事』

穂乃果『……バナナで転んだからなんて言えないなぁこれ』

~~~
絵里家

穂乃果『……!?な、なにこれ、部屋が…』

絵里「……」

穂乃果『どわぁ!?……え、絵里ちゃん……?』

絵里「……」ブツブツ

穂乃果『……えり、ちゃん…?』
6: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 09:25:03.21 ID:uoB5vWVL.net
絵里「……」

穂乃果『……あ』

亜里沙「……お姉ちゃん、はいるよ」

絵里「……」

亜里沙「……お姉ちゃん、あの」

絵里「夢を見たのよ」

亜里沙「え……?」

絵里「穂乃果と、新年祝ったり、甘酒とか飲んだりする……そんな夢」

亜里沙「……」

絵里「……でも、これよ」

絵里「……穂乃果は、うっ、うっぷ…!」

亜里沙「お姉ちゃん、袋、これ!」

絵里「ありが…うぉえぇ……」

穂乃果『……』

穂乃果『絵里ちゃんが……こんな……』

穂乃果『私は……』

~~~
8: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 09:36:20.80 ID:uoB5vWVL.net
凛家

凛「じゃあ、ちょっとかよちんのところ、行ってくるね」

凛ママ「……凛」

凛「ん?」

凛ママ「もう平気なの?」

凛「……ずっと、泣いてるばかりじゃ、だめだからね」

凛「それに、穂乃果ちゃんだって、いつか意識が戻るかもしれないんだし」

凛ママ「……そっか」

凛「……うん。行ってきます」

~~~
ガチャ

凛「……」

凛「……グスッ」ポロポロ

凛「……!」フキフキ

凛「……よし、行くにゃー!」


穂乃果『……強いんだね、凛ちゃんは…』

~~~
ことり家
10: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 09:51:02.47 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……あれ、ことりちゃんと…にこちゃん?』

にこ「……大丈夫?」ナデナデ

ことり「……そんなわけない」ダキッ

にこ「……」

にこ「悲しいわよね……大事な人を無くすって事は」
12: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 10:15:05.36 ID:uoB5vWVL.net
ことり「……グスッ」ギュッ

にこ「……ことりって、意外と甘えん坊なのかしら?」

ことり「……」

にこ「さっきからずっーと、抱きついたままだし…」

ことり「……」

にこ「……大丈夫よ」

にこ「あの子なら……穂乃果ならきっと、帰ってくるわよ」

穂乃果『……』

にこ「……そうじゃないと、私は…」ポタッ

ことり「……!」

ことり(にこちゃん……泣いてる…)

穂乃果『……』
15: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 10:20:43.73 ID:uoB5vWVL.net
真姫「……」ガチャッ

にこ「真姫……穂乃果は…、どんな……」

真姫「……だめね」

真姫「まるで生気が……なかった……もう見ていられなかった……」

にこ「そう……」

ことり「……」ギュッ
17: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 10:22:53.28 ID:uoB5vWVL.net
真姫「……今は、信じるしかないわ」

真姫「穂乃果を……」

にこ「ええ。……」

真姫「な、なによ、ジッーと見て……」

にこ「こっち来なさい」

真姫「……」

にこ「……」ギュッ

真姫「……」

ことり「……」ギュッ

穂乃果『……真姫ちゃん…目が……真っ赤だよ…』
18: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 10:37:08.99 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……後は、希ちゃんと……海未ちゃんか』

穂乃果『……希ちゃんは…にこちゃんみたいに落ち着いてそうだなぁ…』

~~~
希家

希「穂乃果ちゃん……なんでや……」グスグスッ

希「なんで死んでまうんや……せめてうちより後に死にぃや……早すぎるやん……」

希「穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃん……」グスグスッ

穂乃果『まだ死んでないんだけどなぁ…』

希「うぇえぇえん……」ポロポロッ

穂乃果『……不謹慎だけど』

穂乃果『可愛いなこの希ちゃん……』
21: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 10:53:40.28 ID:uoB5vWVL.net
ホノカチャァァン……

穂乃果『……海未ちゃん』

穂乃果『目の前で……見られちゃったけど…』

穂乃果『……』

~~~
海未家

海未「……」

穂乃果『う、海未ちゃん……すごい顔……』

穂乃果『……ずっと、泣いてたのかな…』

海未「……ほのか」

海未「……穂乃果」

海未「わたしは……本当に……あなたが……」

海未「……でも、こんな…」

海未「穂乃果がいないくらいなら……もう……」

穂乃果『……!?海未ちゃん!?』

海未「……ふ、ふふ…」カタカタカタ

海未「今会いに行きますよ、穂乃果……」

穂乃果『ちょちょちょちょ待って!?やめて!海未ちゃんッ!!』

穂乃果『あ、ああ、どうしようどうしよう……!』

穂乃果『……そ、そうだ!』

~~~

海未ママ「……」

穂乃果『海未ちゃんママー!上!上海未ちゃん!部屋ー!!』

穂乃果『って、聞こえないか……!』

穂乃果『くっそー!どうしたらいいのさー!!』
22: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 10:59:42.05 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『海未ちゃんのママになれれば……』

ギュン

穂乃果「……あれ」

鏡く海未ママの姿

穂乃果「あーー!!」

海未パパ「……」ビクッ

穂乃果「よっおっーしぃ!」ドタドタドタ

海未パパ「……?……??」

〜〜〜

ガランッ!!

穂乃果「海未ちゃん!!」

海未「(ビクッ)お、お母様!?」

穂乃果「海未ちゃんんっ!!」ギュッ

海未「えっ、ちょ……!?」
23: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 11:11:03.71 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果「自殺なんてしたらダメだよぉお!」

海未「えっ、えっ……?」

穂乃果「海未ちゃぁぁぁん!!」

海未「わ、わかりました、わかりましたから……その、お母様……」

海未「離してください……」

穂乃果「本当だね?」

海未「ほ、本当です」

穂乃果「……なら、よかったぁ」

ギュン

穂乃果『……あれ、戻っちゃった』

海未「……お母様、ありがとうございます」

海未ママ「……?わたしは……なにを……??」

〜〜〜
24: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 11:38:49.76 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……うーん、いろいろあったけど』

穂乃果『早いところ、元に戻らないと……』

穂乃果『……でもどうやったらいいんだろう』

穂乃果『うーん……』
25: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 11:45:38.52 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果「……」

穂乃果『自分の寝てる姿を見るって、変な気分だなぁ……』

穂乃果『うーん……』

穂乃果『戻れ戻れ戻れ戻れぇ〜……ぬぬぬ』

穂乃果『うーん……だめだぁ』

穂乃果『はあ……』
27: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 11:55:00.28 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……私が目覚めなかったら、みんな、µ’sはどうするのかな』

穂乃果『……続けるのかな』

穂乃果『……訊いてみたいけど…あ、そうだ』

穂乃果『さっきみたいに、海未ちゃんのママに……なった?時みたいにすれば……』

穂乃果『……ようし』

穂乃果『……まずは、絵里ちゃんのところに…行こう』
29: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 12:04:21.02 ID:uoB5vWVL.net
絵里「……」

穂乃果『絵里ちゃん……』

亜里沙「……お姉ちゃん、は」

穂乃果『……』

ギュン

穂乃果「……な、なれた、亜里沙ちゃんに…」

穂乃果「……よ、よし」

穂乃果「え、……お姉ちゃん、はいるよ」

絵里「……」

穂乃果「……お姉ちゃん」

絵里「……なに?」

穂乃果「お姉ちゃんは、さ……これから、µ’sは……どうする、つもりなの?」

絵里「……決まってるじゃない」

絵里「続けるわよ……そうじゃないと」

絵里「穂乃果が帰ってこれないじゃないの……」

穂乃果「……!」
30: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 12:07:02.72 ID:uoB5vWVL.net
絵里「……µ’sが好き」

絵里「でもね」

絵里「私は、穂乃果のいるµ’sが、もっと好きなの」

絵里「穂乃果のこと、大好きだから」

穂乃果「……………………」

絵里「……?どうしたの亜里沙。顔が赤いけど……」

穂乃果「う、ううん。なんでもないよ……」

穂乃果(そんな切なげな顔で大好きって……ドキドキしちゃった)
31: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 12:13:25.79 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果「……きっと、意識、戻るよ」

絵里「……そうよね」

絵里「……ふう。私も、いつまでもいじけてる場合じゃ、ないわね」

穂乃果「……お姉ちゃん」

絵里「穂乃果のところに行ってくるわ……お見舞い、行かなきゃね」

〜〜〜

穂乃果『……絵里ちゃん、ちょっと元気になったみたいで、よかった』

穂乃果『……そういえば、凛ちゃん、花陽ちゃんのところに行くって言ってたなー』

穂乃果『……』

ーーー
花陽家
47: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 18:09:46.23 ID:uoB5vWVL.net
凛「……かよちん」

花陽「……」

凛「大丈夫……?かよちんのお母さんから聞いたけど、ご飯、食べてないって……」

花陽「……たべてるよ」

凛「嘘だよ……」

花陽「……」
48: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 18:44:07.76 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……』

凛「……かよちん」

花陽「私は……どうしたらいいの」

凛「そんなの決まってるじゃん、元気になって、学校……」

花陽「それで穂乃果ちゃんは帰ってこないよ……」

凛「そうだけど……かよちんがそうやって引きこもってても、穂乃果ちゃんは……」

花陽「……わかってるけど」
49: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 19:19:51.27 ID:uoB5vWVL.net
凛「だったら尚更……」

花陽「わかってるよ!!」

凛「……っ」

穂乃果『……』

花陽「でも、そういう理屈じゃ……立ち直れないんだよ……」
51: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 20:08:02.33 ID:uoB5vWVL.net
花陽「なにも…何も、考えたくないんだよ…穂乃果ちゃんの事……」

花陽「何かが止まったみたいで……動かなくなって……」

花陽「……でもさ」

花陽「別にいいんじゃないかな……」

凛「え……」
52: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 20:25:27.28 ID:uoB5vWVL.net
花陽「……穂乃果ちゃんが戻らないのは…いろんな人が困るけど……」

花陽「私がここから出てこなくたって……誰も…」

花陽「……そう、それこそ……死んだって……は、はは……」

凛「……っ!」

穂乃果『……!』

凛「かよっ……!」ギュン

バシィィンッ!!

花陽「……っ」ジンジン


穂乃果「……ばか」
53: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 21:15:27.57 ID:uoB5vWVL.net
花陽「……凛ちゃん…?」

穂乃果「……困るよ」

穂乃果「花陽ちゃんいなくなったらこまるよ……」

穂乃果「私は……泣くよ…今の花陽ちゃんよりも……」

花陽「……凛、ちゃん…?」

穂乃果「どうしてみんな……そんなにネガティブなことばかり……」

穂乃果「私は……」
54: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 21:37:18.52 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果「……」

花陽「……凛ちゃん?」

穂乃果「……」ギュンッ

凛「う、ううーん……?」

花陽「凛ちゃん……ごめんね」

凛「……え?なにが?」

〜〜〜

穂乃果『……』

穂乃果『……はやく、はやく、元に…』

穂乃果『…』

〜〜〜

穂乃果『戻ってよ……戻ってよ……』

穂乃果(体)「……」

穂乃果『なんでなのっ!……私の体なのに、なんで……』

穂乃果『……どうしたらいいのさ……ッ!』
55: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:02:45.07 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……』

ほのママ「……穂乃果」

穂乃果『……!……ってなんだ、そっちか……』

ほのママ「……ただ寝てるみたい…もう……」

雪穂「……」

穂乃果『……お母さん、雪穂……』

ほのママ「……穂乃果…」

〜〜〜

穂乃果『……』

穂乃果『……もう一週間か…』
56: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:14:47.70 ID:uoB5vWVL.net
ガラッ

海未「……」

穂乃果『……海未ちゃん!それにみんなも……』

凛「……穂乃果ちゃん、本当に、起きないの…?」

海未「……ええ」

穂乃果『……』

穂乃果『……みんな』
57: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:25:05.91 ID:uoB5vWVL.net
絵里「……」

絵里「……穂乃果は、きっと、私たちのところに、帰ってきてくれるわ」

絵里「だって穂乃果よ?」

にこ「……クスッ」

にこ「なによ、その根拠、どこからでてくるわけ?」

絵里「特にないわね」

ことり「……ふふっ」

穂乃果『……』

花陽「……でも、本当に」

花陽「そんな気がします」

希「そうやね……」

穂乃果『私は……』

真姫「……信じるしかないものね」


穂乃果『……私はっ……!』
58: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:31:23.70 ID:uoB5vWVL.net
それからどれくらいが経ったのかわからない。
ずっと、病室の隅っこで、いじけて。
誰かがお見舞いに来てくれる度に、寂しくなって。

お腹も空かない、眠たくもならない。
つまんない。
だから余計に、時間が長く感じる。

そして、気づいちゃった事があるの。
私って、いつまでこのままなんだろうって思ったら。
ずっとこのままなんじゃないか、って事に。

ずっと幽体のまま、なんじゃないかって。
考えたら怖くなった。
59: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:37:37.95 ID:uoB5vWVL.net
怖い。
お母さんや、お父さんが、私より先に死んじゃったりしたら。
そんな時までこのままだったら。

穂乃果『う、おぇえ……』

吐くものなんてないのに吐き気が催した。
誰も気づいてくれない。誰も私に、気づいてくれない。
透明人間になったみたい。

……でも、そうなってしまう。

そうなっちゃった。
60: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:37:38.34 ID:uoB5vWVL.net
怖い。
お母さんや、お父さんが、私より先に死んじゃったりしたら。
そんな時までこのままだったら。

穂乃果『う、おぇえ……』

吐くものなんてないのに吐き気が催した。
誰も気づいてくれない。誰も私に、気づいてくれない。
透明人間になったみたい。

……でも、そうなってしまう。

そうなっちゃった。
62: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:45:32.50 ID:uoB5vWVL.net
〜〜〜〜
〜〜〜
〜〜


穂乃果『……………………』

穂乃果『…………』

穂乃果『……』

穂乃果『死にたい……』

穂乃果『……あ、もう死んでるようなものか…』

穂乃果『……えっと、いま二千何年だっけ……』

穂乃果『お腹……すい、あ、空かないんだよね……』

穂乃果『お母さんのご飯食べたいなぁ……』

穂乃果『あつ……さむ……なにこれ』

穂乃果『あ、雪穂……』

穂乃果『あ、違うや誰だこの人……』

穂乃果『あ、雪穂だった』

雪穂「……お姉ちゃん」

穂乃果『……今じゃ、雪穂のほうが年上じゃないかなぁ……』

雪穂「……もう、5年も経ったよ」

穂乃果『ああ、もうそんな?……』

穂乃果『へえ……お腹すいたぁあー』

穂乃果『お母さんのご飯食べたいなぁ……』
63: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:50:44.76 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……』ボッー

雪穂「……やせ細っちゃって…」

雪穂「……すごいね…モデル並みだよ、きっと」

穂乃果『……』ボッー

雪穂「……でも、これ以上痩せたら……」

雪穂「死んじゃうよ…」

穂乃果『ふーん……』

穂乃果『いっそ死にたいけどね……成仏したい……もう早く死ねよ私……』

穂乃果『いい加減にしてよ……』

穂乃果『死んでよ、私………………』
64: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:58:26.81 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『………………』

海未「……」

穂乃果『……海未ちゃん、いつまでお見舞いにくるの』

穂乃果『ほかのみんなもだよ』

穂乃果『飽きないの?』

穂乃果『ていうかお腹すいたぁ』

穂乃果『お母さんのご飯たべたぁい……』

穂乃果『いまなんさい?』

海未「穂乃果、お誕生日、おめでとう」

海未「……今日で30回目の、です」

穂乃果『三十路かあ』

穂乃果『あははははっ!!』

穂乃果『ぎゃはははははは!!』
65: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 22:59:19.05 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!あははははっ!!』





穂乃果『……………………たすけてよぉ』
66: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:06:49.33 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『誰か、たすけてよぉ……たすけてよぉ……なんで私がこんな目に遭うのぉ……?』

穂乃果『もうぅ嫌だよぉー……』

穂乃果『辛いよぉ……』

穂乃果『さみしいよぉ……』

穂乃果『……ハア、ハアハア……』


穂乃果『……もう、嫌だ』
67: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:11:25.66 ID:uoB5vWVL.net
他のみんなのしんぱいができていたあのころがなつかしい。
やっぱり、どこかで『私はリーダーだから』っていうのがこびりついてて。

生意気に。幽体になっても。

そのあげくがこれだもん。
馬鹿みたい。
馬鹿なんだけどは。
誰が馬鹿だ。
68: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:17:46.56 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……そうだ』

穂乃果『穂乃果の体の私を完全に殺せば』

穂乃果『私、成仏できるかなあ』

穂乃果『……』

そう考えついたのは、µ’sのみんなが、40歳を過ぎた頃だった。

穂乃果『もういいよ』

穂乃果『死んだ方が楽なんだよ、これは、本当に』

穂乃果『誰に否定できるの、さ、ねぇ、だ、は、あは、あはははは』
69: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:24:39.77 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……あ、海未ちゃん』

海未「……」

穂乃果『海未ちゃんは優しいねぇ……本当に優しいねぇ……だからその優しさで私を……』

穂乃果『殺してくれるよね……?』

ギュンッ

穂乃果「……う、あ……」

穂乃果(久しぶりの体……うまく立てない…)

穂乃果(でも、これで……これで?)

穂乃果「あれ……これ、もしかして」

穂乃果(私、自由じゃない…………?)
70: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:28:09.83 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果(いま、今から、なにごともなかったように、ここを立ち去れば……私は……私は…………!!!)

ギュンッ!!

海未「……あら?」

穂乃果『はあ……はあ……!!』

穂乃果『私は、なにを……!!』
71: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:32:34.97 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……たす、けて……』

海未「……穂乃果、お久しぶりです」

穂乃果『たすけて……』

海未「今日は大事なお話があって、来たんです」

穂乃果『たすけて……たすけて……』

海未「……実は、私」

穂乃果『自由な体のクセに……なにをいうつもりだっていうの…………』


海未「あと、3ヶ月しか生きられないみたいなんです」


穂乃果『――――』
72: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:44:31.37 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……え』

海未「まだ、みんなには伝えてないのですが……穂乃果にだけは」

穂乃果『……』

海未「……まあ、贅沢を言えば、意識をもった穂乃果と、最後に話したかったですが……」

海未「……かなわなかった、ですね……ここを離れて大きな病院に行きます」

海未「もう、ここには、来れません」

穂乃果『……』
73: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/01(金) 23:56:13.83 ID:uoB5vWVL.net
穂乃果『……!』

ビキッ

穂乃果『……!』



穂乃果「……………………ぁ」

海未「…………っ!?」

穂乃果「……!」

穂乃果(え……なん、で……)

海未「ほの、か……?」

穂乃果「あ……ぁぁ……」

穂乃果(声が出ない……)

穂乃果(体も重い……)

穂乃果(でも……最後に……最後に……そう)

穂乃果(これが最後でいい……)
74: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/02(土) 00:03:52.61 ID:CsUrF0RI.net
〜〜〜
お医者『最終的に、必要なのは……本人の、精神力と、生命力……』

お医者『彼女の、生きたい、という気持ちしだいです』
〜〜〜


穂乃果「……ぁりが、と……」

海未「……あ」ポロポロッ

穂乃果(……………………これで、いい、んだ…)

穂乃果「……」カクッ

海未「……」ポロポロッ


海未「 」ポロポロッ


何も聞こえなかった。
もう何も、聞こえなかった。
でも……最高に、幸せな死だったと、思えた。でも
……ありがとう。みんな、と。
それが、伝えられたら、もっと、よかっ――




おわり
75: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/01/02(土) 00:06:21.95 ID:CsUrF0RI.net
※グッダグダですみません、終わらせてください。ただの素人にシリアスなんて書けませんでした。
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『穂乃果「これがいわゆる幽体離脱というやつか……」』へのコメント

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