花陽「勇気のお姫様」

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花陽-アイキャッチ2
1: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:08:03.43 ID:mXKCNDGD.net
花陽「うーん。今日は何だか眠れないなぁ」


なかなか寝つけないでいる。

そんな私は小泉花陽。15歳です。

いつもは寝つきは良い方だけど、

今日はなかなか眠れません。

そんな時はいつも決めてることがあるんです。

本棚に大事に立てているボロボロな絵本。

花陽の小さい頃からのお気に入りです。

それを胸に抱きしめてお布団に向かいます。



立ったら書きます

元スレ: 花陽「勇気のお姫様」

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3: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:13:18.50 ID:mXKCNDGD.net
花陽「やっぱり寝つけない時はこれを読まないとね」


そう言って電気を消してお布団に潜り込みます。

今日は月が明るいから電気を消しても文字が読めそう。

月の明かりがページを照らして、何だか幻想的。

って、うわーん。そんなことしてるから目が悪くなっちゃったのかなぁ。

ちょっとしょんぼりしながら絵本を開きます。

すると、さっきのこともなんのその。

一瞬にして絵本の世界に引き込まれちゃうの。

何度も読んで覚えちゃった最初の文章。

ついつい呟きながら読んじゃいます。


花陽「むかしむかし、遠く古いむかーしのお話―――――
6: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:16:28.61 ID:mXKCNDGD.net
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むかしむかし、遠く古いむかーしのお話

とある王国に真実の愛を探しに旅に出た小さなお姫様がいました


にこ「ふぅ。随分遠くまで来ちゃったわね」

にこ「でも真実の愛を見つけるまでは王国には戻れないわ」


天使にも勝るそのあどけなさ

一流剣士にも負けないその剣捌き

時々暴走しがちながらも、まっすぐ純粋でひたむきな姿から

周りは彼女をプリンセスブレイブ

「勇気のお姫様・ニコニー」と呼んだ
7: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:18:52.46 ID:mXKCNDGD.net
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花陽「ふふっ。やっぱり面白いなあ」

花陽「あれ?でもこのお姫様って」

花陽「よく見てみるとにこちゃんに似てるかも」

花陽「ふふっ。まさかね」クスクス
8: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:25:29.48 ID:mXKCNDGD.net
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ある時は火を吹くドラゴンと対峙し


ドラゴン「がるるるる」フシャー

にこ「ふん。火竜なんてどうってことないわ!」

ドラゴン「むむ。燃え尽きるにゃー」ゴォー

にこ「ニゴォ!?髪に火がついた!?」アチチチ

にこ「ちょっとぉ!何すんのよっ!」ベシッ

ドラゴン「にゃにゃっ!?痛いにゃー!!」ウワーン

にこ「さあ!かかってきなさい!」ザッ

ドラゴン「かよちーん!助けてにゃー!」スタコラサッサー

にこ「・・・・・・」

にこ「さ、先に進もうかしら」
9: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:29:28.40 ID:mXKCNDGD.net
ある時は百万の敵と対峙した


敵A「へいへーいそこのお嬢さん!」ファイトダヨッ

敵B「身ぐるみ全部置いて行くチカ!」チーカチカ

にこ「・・・・・・」

敵A「へいへーい。敵が多すぎて声も出ないのかい!?」

敵B「無理もないチカ!私達の勢力は100万!」

敵B「1人で太刀打ちできる人数じゃないチカ!」

にこ「……いや、あんたたち何やってんの?」

敵A・B「えっ?」ポカーン

にこ「それってただ両肩に人形ぶら下げてるだけじゃない」

にこ「しかも多く見積もっても6人程度にしか見えな……」

敵B「ふふっ。本当にそうかしら?」

にこ「え?」

敵B「この人形を見るチカ!」パカッ

にこ「なっ!?人形の中から次々人形が出てくる!?」

にこ「これは遠い国に伝わるマトリョーシカ!?」

敵A・B「ふっふっふっふ!」

にこ「……で、だから何だってのよ?」

敵A・B「」

敵A「もうバレちゃった!?どーしよー!?」ウギャー

敵B「……」

敵A「ぅ絵里ちゃん?」

敵B「エリチカおうち帰る!!」グスッ

敵A「ぅ絵里ちゃーん!?待ってよー!!」ダー

にこ「・・・・・・」

にこ「だから何だったのよ!?」
10: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:33:59.40 ID:mXKCNDGD.net
何人たりとも止められない彼女は

どんなことがあろうとも

常に麗しく、結った髪を風に舞わせ

胸に勇気を抱きしめて戦い

瞳に炎を宿し、剣を振りかざし

どんな壁も打ち壊し、どんな谷も飛び越えて行った


にこ「真実の愛」

にこ「パパやママも大好きだし、愛されていたけど」

にこ「こんなことは頼めないし」

にこ「何よりそれだけじゃ物足りない!」

にこ「必ず自分で見つけてやるんだから!」


真実の愛を夢見た少女の旅はまだまだ続く
11: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:36:01.28 ID:mXKCNDGD.net
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(・8・)チュンチュン

花陽「ん、んん。うーん」

花陽「あれ?もう朝?」フワフワーオ


どうやら読んでる途中で寝ちゃってたみたいです。

この絵本を読んでるといつも途中で寝ちゃうんです。ふふっ。

目をこすりながら絵本を見てみると


花陽「あ、またここで寝てたんだぁ」

花陽「一番大好きなところだもんね」


そこには物語の終盤。

剣は折れ、満身創痍のお姫様。

城に戻ろうにも遥か彼方。

そんな中ついに突き止めた悪い魔女の住処。

そしてそこで眠らされている王子にキスをするとお姫様の願いが叶う。

お姫様の最後の戦いが書かれていました。
12: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:42:19.05 ID:mXKCNDGD.net
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にこ「ふぅ。剣も折れちゃったし、そろそろ傷薬も限界ね」

にこ「だけどせっかく願いの叶うキスの在り処を突き止めたのよ」

にこ「絶対に真姫王子を助けてみせる!」

にこ「止まってられるわけないわ!」

にこ「そうよ!気分を明るくするために歌でも歌いましょ」

にこ「にこぷり♪にこにこ♪」ルンルン


そしてお姫様はついに魔女の住処に辿り着いたのでした

そこは光を妬む魔女の闇で夜のように真っ暗なお墓

それでもお姫様は突き進み

ついに魔女と対峙しました
13: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:43:43.20 ID:mXKCNDGD.net
にこ「あんたが悪い魔女ね!」

魔女「いかにも!ウチが悪い魔女やん」

にこ「真姫王子は何処!?」

魔女「ふっ。王子ならここにはおらんよ」

にこ「なんですって!?じゃあ何処にいるのよ!?」

魔女「教えるわけないやん!!」ズズズ

にこ「こ、これは!?地面から闇が!?」

魔女「だってにこっちは今から闇に飲み込まれるんや!」ゴゴゴ

にこ「くっ!う、動けない!」

魔女「あーはっはっはっは!」スーピスピスピスピリチュアルー
14: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:46:17.83 ID:mXKCNDGD.net
にこ「ううっ。だけどこんなところで諦めるわけには行かない!!」

ピカッ!!

魔女「うっ!?な、なんやこの光は!?」

ピキピキキ

魔女「な、なんやて!?闇が割れていく!?」

パキーン

にこ「はぁーーーーー!!!!」

魔女「にこっち!?」

ズバァ!!

魔女「ごふっ!?な、なんでや!?剣は折れてるはず!?」

にこ「折れるわけないでしょ!!」

にこ「私の想いがこんなことで折れるわけない!!!!」

魔女「ぐっ!そ、そうか……にこっちから溢れる想いの光が」

魔女「切っ先に集まり、剣となったんやな……」

魔女「ぐふっ!!見事や!!にこっちぃぃぃいいいい!!」バシューン
15: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:50:29.47 ID:mXKCNDGD.net
にこ「ふぅ」ハァハァ

にこ「勝った……のね?」ハァハァ


そこには1人の少女が横たわっていた

彼女は近くの村で行方不明になっていた少女で

悪い魔女に体を乗っ取られていたのだった


少女「ん、ここは?」

にこ「気が付いた?あなたは魔女に乗っ取られていたのよ」

少女「あなたが助けてくれたん?」

にこ「ええ、光の剣で悪い魔女だけ貫いてやったわ!」

少女「ふふっ、小さいのに凄いんやね」

にこ「ち、小さいは余計よっ!」
16: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:51:25.09 ID:mXKCNDGD.net
ゴゴゴゴォッ!!!!

にこ「な、何!?」

少女「恐らくこのお墓は魔女の世界なんや!」

少女「そやから魔女がおらんくなって消えようとしてるのかも!」

にこ「じゃ、じゃあ早く逃げないと!」ダッ

ガシッ!

にこ「!?」

魔女「キサマ、ダケハ、イカセン」

にこ「闇が足に絡み付いて動けない!?」

少女「にこっち!!」

にこ「あんたは良いから、早く行きなさい!!」

少女「でも、にこっちが……」

にこ「良いから!後で外で会いましょう!!」

少女「……分かった!必ずやで!」ダッ

にこ「まったく、あんたもしつこいわね!!」ザシュッ

魔女「グワァァ」シュー

にこ「離れたっ!早く逃げないと!」

魔女「キサマハ、モウ、ニゲラレン」ズズズ

にこ「くっ、邪魔なのよー!!」
17: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:52:46.53 ID:mXKCNDGD.net
お姫様は必死に走った

折れた剣で追ってくる闇を払い走った

押し寄せてくる闇に飲まれたらもう二度と出ることは出来ない

諦めたら闇に閉じ込められてしまう

お姫様は自分の胸にまだ勇気があることを確かめた

魔女の世界は閉じようとしていた

お姫様は少しだけ祈り

暗き闇が追いかけてくる中、墓場を駆け抜けた
18: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 17:56:09.80 ID:mXKCNDGD.net
にこ「神様お願い!間に合って!」

ビシッ

にこ「いたっ!?」ドサッ

魔女「キサマハ、ニガサン」

にこ「まったく、しつこいわね!」ダッ

にこ「いっ!?」ズキッ

にこ「うう、さっきので足首を捻ったのね」

にこ「こうなったら剣を杖にするしか……」グッ

にこ「あとちょっと、あとちょっとなのに……!」


剣を杖に立ち上がるボロボロのお姫様の前に

巨大な魔女の闇が立ち塞がる


ズズズズ

魔女「ギザマ、ダゲバ、ニガザン゛ン゛ン゛ン゛」ズオォ
19: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:02:29.14 ID:mXKCNDGD.net
状況はかなり向かい風

諦めても仕方ない状況

しかしお姫様の目には

まだ炎が宿っていた


にこ「こんなところで倒れるわけにはいかないのよ!!」


容赦の無い魔女に勇ましい一撃を食らわせる


にこ「絶対に真実の愛を手に入れて見せるんだからーーーー!!!!」
20: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:05:18.43 ID:mXKCNDGD.net
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花陽「ふぅ。おもしろかったぁ」

花陽「でもこの絵本最後の結末は書いてないんだよね」

花陽「自分で結末を書きなさいってことなのかなあ?」

花陽「でもこんな可愛くて格好良いお姫様なんて憧れるなあ」


カーヨーチーン!!


そう言われて時計を見るともうこんな時間!?

大変!今日はμ'sのみんなでお出かけなのに!
21: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:08:05.97 ID:mXKCNDGD.net
そっと絵本を閉じて準備します。

今日はせっかくだからお気に入りの服を着ちゃおうっと。

あの絵本を読んだ後だからか、勇気が湧いてきます。

さーて、準備完了!

元気よく部屋のドアを開けて飛び出して、

みんなが待ってる世界へ飛び込もう!

準備は良い?

次の勇気のお姫様はあなただよっ。





Fin.
22: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:14:33.20 ID:mXKCNDGD.net
おまけ


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にこ「ただいま帰りましたー」

王様「にこ!よくぞ帰ってきてくれまs……」

王妃「うわー、人がいっぱい♪」

王様「……にこ、その方達は?」

にこ「いや、なんか懐かれちゃって」

真姫「ちょっとにこちゃん!懐かれたってどういう意味!?」

真姫「にこちゃんは私を助けに来てくれたんでしょ」ギュー

にこ「いや、そうなんだけど、王子って聞いてたけど女の子だったし……」

にこ「後、そろそろ腕離してくれない?」イタタ
23: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:16:59.51 ID:mXKCNDGD.net
少女「あははっ。真姫ちゃんはにこっちにベタ惚れやんな」

少女「王子って聞いてたけど、うわさがどっかで間違ったんかな?」

にこ「ってか希。あんたはなんでついてきてんのよ?」

少女「にこっちについて行くと、にこっちとウチの運気が上がるって」

にこ「誰がそんなこと……」

少女「カードがウチにそう告げたんや」ニコッ

にこ「カードって」ハァ

にこ「ん?」チリチリ

にこ「また髪が燃えてるー!?」ボー

にこ「ちょっとあんた達!!」

敵B「見るチカ!この人形を開けると!」

ドラゴン「凄いにゃー!お人形さんがいっぱい出てきたにゃー!」ブオー

にこ「ちょっと!?興奮して炎が漏れてるじゃない!?」アチチチ

敵A「凛ちゃんの尻尾滑り台おもしろーい!」ヤッホーウ

にこ「アンタはなに遊んでんのよ!!」
24: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:18:24.28 ID:mXKCNDGD.net
王様「穂乃果!?」

王妃「穂乃果ちゃん!?」

にこ「!?」

敵A「あ、海未ちゃん、ことりちゃん。ただいまー」

にこ「はぁ!?」

王様「穂乃果は小さい頃にかくれんぼの途中で行方不明になった」

王妃「にこちゃんの妹だよっ♪」

敵A「にこちゃんよろしく―」イエーイ

にこ「はああぁぁっ!!??」

王様「にこが驚くのも無理ありません」

王妃「にこちゃんは穂乃果ちゃんが行方不明になったとき信じられないくらい泣いたの」

にこ「そ、それでショックで妹に関する記憶がなくなったの?」

王様「いえ、あまりにもうるさかったので、私が手刀で気絶させたんです」

王妃「それで起きたら穂乃果ちゃんに関する記憶がなくなってたの♪」テヘッ

にこ「あんたらのせいじゃないのよーー!!」
25: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:19:31.14 ID:mXKCNDGD.net
真姫「にこちゃんにこちゃーん!」ギュー

にこ「・・・・・・・・・」

敵A「希ちゃーん!穂乃果も占ってー!」ワーイ

少女「お?ええでー!どーれどれ」スピリチュアルー

敵A「なんて出たのー?」

少女「凄いやん!生き別れの姉に会えるってー!」

敵A「えー!?すごーい!!会えるの楽しみだなー!!」

にこ「・・・・・・」

ドラゴン「絵里ちゃん凄いにゃー!!」ブオー

敵B「ふふんっ。もっと褒めるチカ!」フンス

ドラゴン「凄いにゃ凄いにゃー」ブオー

敵B「ちょっと凛!炎吹きすぎチカ!」アチチ

ドラゴン「あ」

敵B「あー!おばあ様からもらったマトリョーシカがー!?」クロコゲ

敵B「エリチカおうち帰るー!!」ビエーン

にこ「・・・」

王妃「今日はお祝いだね♪」

王様「そうですね。こんなにめでたいことはありません」

王妃「ねぇ海未ちゃん。お祝いついでに、今晩どう?」//////

王様「な、ななな!?破廉恥ですっ!?」//////

にこ「」





にこ「旅に出てやるーーーー!!!!!」
26: ◆u4dektZt.. (中国地方)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 18:23:08.49 ID:mXKCNDGD.net
以上で終わりです。

最後まで見て頂きありがとうございました。

途中で気づかれた方も居ると思いますが

KOTOKOさんの「Princess Brave」に合わせて書きました。

歌詞に合わせながら書くのって難しいですね(笑)
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