穂乃果父 (今日はバレンタインデーか……)

シェアする

穂乃果パパ-アイキャッチ1
1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/14(日) 23:30:57.38 ID:3d+ftiyw.net
~朝10時~

穂乃果父 (穂乃果ももう高校2年生。一人や二人くらい好きな男が居てもおかしくはない)

穂乃果父 (しかし、なんだかんだ言ってバレンタインは忙しいからな。
限定商品もあるし、昼休憩の間に様子を見るのは流石に無理か……)

穂乃果父「……」ソワソワ

穂乃果父 (ええい、気になって作業が進まん! どうすればいいんだ!?) ソワソワ

穂乃果「おはよ~おとーさん。 厨房借りるね~」

穂乃果父「穂乃果!?!?」

穂乃果「わ、大きな声出さないでよ~。びっくりしたあ」

穂乃果父「あ、ああ……すまん。で、厨房を借りて何をするんだ。まさかチョコレートを作るんじゃないだろうな?」

穂乃果父 (もう10時だし、それはないか。もしかして、冷やしておいたチョコを取りに来たのか? いや、だったら借りるとは言わないか……何をしに来たんだ)

元スレ: 穂乃果父 (今日はバレンタインデーか……)

スポンサーリンク
3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:00:12.84 ID:sAPbGpwJ.net
穂乃果「あったり~!」

穂乃果父「なんだと!?!?」

穂乃果「わわわ。もうっ、おとうさんさっきからうるさいよ。 日曜日なんだから、もうちょっと静かにしないと寝てる人に迷惑だよ?」

穂乃果父「あ、ああ……すまん。じゃなくて! こんな時間からチョコを作るのか?」

穂乃果「うん。まあ、簡単なやつだしね。じゃあ厨房借りるね~」

穂乃果父「待て! 上の台所で作ってこい。仕事の邪魔だ」

穂乃果「ええ~。どうしても厨房にある設備を使わないと作れないんだけど……」

穂乃果父「……本当に簡単なのか、それは」

穂乃果「うん! 簡単だよ。お饅頭だもん!」
4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:11:30.76 ID:sAPbGpwJ.net
穂乃果父「饅頭が簡単、と言ったのか……?」

穂乃果「そうだよ。いっつも作ってるし、簡単簡単~♪ サクサク作っちゃお~っと」

穂乃果父「馬鹿野郎!!!!!!!」

穂乃果「あわわわわ。ど、どしたのおとうさん。急にそんな大声出して」

穂乃果父「いいか穂乃果! この饅頭はうちに昔っから伝わってるレシピを、更に父さんが毎日毎日、来る日も来る日も改良に改良を重ねてようやく編み出したものなんだ! それをおまえ、簡単などと……!」

穂乃果「だって簡単なんだもーん。毎日毎日、来る日も来る日もおとうさんが穂乃果に作らせるから、いい加減覚えちゃったよ」

穂乃果父 (ま、まるで反省していない……)

穂乃果「ほら、見てて。こうしてこうして、サッと餡を入れて……はい完成!」

穂乃果父「こ、これは!」

穂乃果父 (お、俺より上手いんじゃないか……これ。あ、味は)パクッ

穂乃果父「うまい!」

穂乃果「へっへっへっ~でしょでしょ? ほら、お饅頭なんて簡単だよ」

穂乃果父「って、生地もあんこも俺が作ったやつじゃないか」

穂乃果「でも、匙加減は穂乃果だよ?」

穂乃果父「うっ。それは確かにそうだが……」
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:24:27.62 ID:sAPbGpwJ.net
穂乃果「というわけで、穂乃果さんにとってお饅頭は簡単なのです。 さ、穂乃果もお饅頭作るからどいてどいて!」ガタガタ

穂乃果父「ぬう……」

穂乃果父 (まずい。このままでは親としての威厳どころか、師匠としての貫禄が……
何か、何か威厳を取り戻せる方法はないのか!?)

穂乃果母「注文入りました~……って何やってるの」

穂乃果「あ、おかーさん」

穂乃果父「い、いや! なんでもない。なんでもないぞ!」

穂乃果母「?? まあいいわ。注文チョコ饅頭2つあべ川1つね」

穂乃果父 (これだ!)

穂乃果父「わかった」

穂乃果母「まだまだお客さん増えそうだから、頑張ってね」

穂乃果父「ああ、任せろ」

穂乃果「じゃあ、穂乃果はチョコまん作るね」

穂乃果父「待った! 穂乃果、お前はあべ川を作れ」

穂乃果「え?」

穂乃果父 (ふふふ……穂乃果にはまだあべ川の作り方を教えていない。
つまり今の穂乃果にあべ川を作ることはできない! 俺に聞くか任せるかしかないんだ!
さあ、俺に聞いてこい! 頼んでこい! お父さんが、師匠がしっかりと教えてやるぞ!)

穂乃果「おとうさん、穂乃果があべ川作れないの知ってるよね? 穂乃果はお饅頭作るから、おとうさんがあべ川作ってよ。今日は忙しいからまた今度作り方教えてね」

穂乃果父「あっはい」

穂乃果父 (なんだろうこの、目的は達成されたというのにこの虚無感)

穂乃果父の作戦は失敗(?)に終わり、時間はどんどん過ぎていった……
7: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:37:01.04 ID:sAPbGpwJ.net
-夜8時-

穂乃果父 (今日ももう店仕舞いか……嵐のような1日だった)

穂乃果「あー疲れた! もうヘトヘトだよ~お風呂入ってくるね」

穂乃果父「ああ、今日はよく頑張ったな。お疲れ」

穂乃果父 (ん、待てよ? 何か忘れているような……)

穂乃果父「そうだ穂乃果! おまえ厨房に何しに来たんだ!? バレンタインは……」

穂乃果「ん? お饅頭作りにきたんだよ?」

穂乃果父「そうじゃない! バレンタインのチョコ饅頭でも作る気だったんじゃないのか?」

穂乃果「あはは。さすがにバレンタインにお饅頭はないよ~普通にチョコ作るよ」

穂乃果父「饅頭はナシなのか……」

穂乃果「あ、えっと、和菓子屋ならアリ、じゃないかな?」

穂乃果「って、そうじゃなくて! 今日は単におとうさんのお手伝いしに来ただけだよ」

穂乃果父「えっ?」
8: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:44:10.87 ID:sAPbGpwJ.net
穂乃果「おとうさん、いつもバレンタイン忙しそうにしてるでしょ?
今年は日曜日だったから特に忙しかったし、たまにはお手伝いしたいなって」

穂乃果父「穂乃果……」

穂乃果「あ、でもでも! その代わり今年のバレンタインチョコはなし!
だっておとうさん、チョコ作っても饅頭の方が美味い、って言うんだもん。
チョコだって、作るの結構大変なんだよ?」

穂乃果父「あ、ああ。それは、悪かった」

穂乃果父 (穂乃果がそんな風に思っていたなんて……全然わからなかった)

穂乃果「うん。来年は楽しみにしててね? とびっきりのチョコ作っちゃうんだから!」

穂乃果父「ああ、楽しみにしてるよ。チョコも、饅頭もな……」

穂乃果「もうっ! おとうさんったら……じゃあ、お風呂入ってくるね」バタバタ

穂乃果父「ああ」

穂乃果父 (「好きな男とか居ないのか」なんて、馬鹿げた質問はできないな)

ちょっぴり自らの考えを改めることにした穂乃果父であった。
9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 00:48:06.47 ID:sAPbGpwJ.net
穂乃果母「あ、私からも今年はチョコないから」

穂乃果父「えっ」

雪穂「あたしもー。作るのめんどくさいし」

穂乃果父「えっっっっっ」

穂乃果「おとうさんはお饅頭の方が好きなんだもんねー?」

穂乃果父「すいませんでした」

穂乃果母「よろしい」



次の日。3人からチョコを貰った穂乃果父の頰が過去最高に緩かったのは、チョコの甘さのせいだけではないだろう。

おしまい
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

『穂乃果父 (今日はバレンタインデーか……)』へのコメント

コメントの投稿には初回のみDisqusへのアカウント登録が必要です。Disqusの登録、利用方法を参考に登録をお願いします。
表示の不具合、カテゴリーに関する事等はSS!ラブライブ!Disqusチャンネルにてご報告下さい。