俺「……」チュパチュパ

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1: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:08:14.64 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「あれ、俺君休憩中」

俺「……」チュパチュパ

俺「……」コクリ

ヒデコ「もうそんな時間かー。朝から働かせちゃってごめんね、疲れてない?」

俺「……」フルフル

ヒデコ「ならいいけど、無理はしないでよね」

俺「……」コクリ

ヒデコ「ところでさっきから舐めてるそれ、チュッパチャップス? 好きなの?」

俺「……」コクリ

元スレ: 俺「……」チュパチュパ

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3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:13:21.98 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「まだあるなら、一本くれない? 甘い物欲しくって」

俺「……」コクリ

ヒデコ「ありがとう。美味しいね、これ」

俺「……」コクリ

ヒデコ「俺君、もう三か月……くらいだっけ? ここで手伝い初めてくれてから」

俺「……」コクリ

ヒデコ「あの頃は予想もしてなかったよね、穂乃果達がラブライブに出場するなんて」
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:19:47.29 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「……知ってる? あの子達の最初のライブ」

俺「……」フルフル

ヒデコ「新入生歓迎ライブ、とか銘打って学院の講堂でやったんだ」

ヒデコ「その時はお客さんが三人だけ。ガラガラの講堂の中で、唖然とした顔してた穂乃果達の顔は今でも忘れられない」

俺「……」

ヒデコ「けど、そんな状況でも挫けずに、拗ねずに、逃げださずに、最後まで歌ってた」

ヒデコ「技量はまだまだだったけど、心動かされるものはあったんだ。だから今もこうして、ライブの設営なんかをしてるんだけどね」

ヒデコ「最初は友達だから手伝おうっていうぐらいの気持ちだったんだけど、気付いたら、一ファンとしてライブを素晴らしいものにしようとしてた」

俺「……」チュプチュプ

ヒデコ「なんだか、ついつい好きになっちゃうんだよね。あの子達って」

俺「……」コクリ
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:26:13.31 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「俺君だって、その口でしょ? あの子達のライブを良いものにしたいから、こうして手伝いに来てくれてる」

俺「……」コクリ

ヒデコ「けど俺君、一度も皆と話そうとしたことないよね?」

ヒデコ「設営や準備、裏方の仕事が終わったら私とフミコとミカにだけ挨拶して帰ってさ」

俺「……」

ヒデコ「多分穂乃果達、俺君のこと全然知らないよ? 手伝いに来てくれてる男の人がいるなー、くらいには思ってるかもしれないけど」

ヒデコ「何で、声を掛けにいかないの? ファンなら、自分の事を少しでも知ってほしいって思わない? よく知らないけどさ」
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:30:31.23 ID:q4oZs1ux.net
俺「……」

ヒデコ「言いたくない?」

俺「……」フルフル

ヒデコ「……それはどっちの意味での、いいえなの?」

ヒデコ「俺君、全然喋らないよね。いつもいつも、口を開けば必要事項ばかり」

俺「……」

ヒデコ「穂乃果達に対しては緊張してる、って言い訳つくけど、私達には少しぐらい心開いてほしいな」

ヒデコ「何だか、寂しいよ」

俺「……」
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:35:28.57 ID:q4oZs1ux.net
俺「……すいません」

俺「人と、喋るの、苦手なんです」

ヒデコ「……うん、なんとなく分かってた」

俺「ヒデコさん達が嫌い、なんて、わけじゃないんです。た、だ、吃音症の気があるの……で」

俺「不快にさせちゃ、いけないと思って」

ヒデコ「そのぐらいで不快になったりしないよ。吃音の子、知り合いにも居るしね」

俺「……」

ヒデコ「むしろそう思われてたのがショックなくらい。そんな心狭いような振る舞いしてたかな、私」
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:38:54.68 ID:q4oZs1ux.net
俺「いえ……」

ヒデコ「ごめんね」

俺「違う、んです。俺が勝手に思ってただけ、なんで」

ヒデコ「穂乃果達に喋りかけないのもそれ?」

俺「……」

俺「それもあります」

ヒデコ「それも、ってことは他にも何か?」

俺「……多分、何か違和があるんです」
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:46:17.88 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「違和?」

俺「彼女達に喋りかけ、れば。こんな俺でも喋ってはくれると、思うんです」

俺「けど、ファンの自分は、男と仲良く喋ってる彼女達を、見たくないんです」

ヒデコ「処女性を重視する、ってやつ? 気持ち悪いね」

俺「気持ち悪い奴ですよ、俺は」

ヒデコ「何だろうなあ、そこだったんだね」

俺「何がですか?」

ヒデコ「俺君がここを訪ねてきた時、私が手伝いをお願いした理由」
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 04:57:26.37 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「俺君の前にも手伝いたいって人は結構いたのよ」

俺「そうなんですか? けど、俺以外に男の手伝いなんて……」

ヒデコ「無名スクールアイドルとはいえ、人気が上がりかけてた頃だしファンも増えて来てたのかもね」

ヒデコ「けど皆お断りした。あからさまに、皆に近付くのが目的の下心ありありの人間ばかりだったから」

俺「……」

ヒデコ「けど、俺君だけはどこか違ったんだよね。話してても、皆を見てても、下心なんて感じなかった」

ヒデコ「だから、この人と一緒に作業したいな、なんて思ったんだろうね」

俺「買い被りすぎですよ、俺だって下心ありありです」

ヒデコ「俺君、吃音じゃなくなってるよ。少しは慣れてくれた?」

俺「……多分、そうですかね。ヒデコさん、何か話しやすいんですよ」
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:09:58.03 ID:q4oZs1ux.net
ヒデコ「そっか、うん。そう思ってくれたなら、嬉しいよ」

ヒデコ「まあ私が大丈夫なら、フミコとミキにもすぐに話せるって。私人と喋るの苦手だし」

俺「ヒデコさんが喋るの苦手なら、大体の人は喋るの苦手な部類に入っちゃいますよ」

ヒデコ「んっ、飴も無くなったしそろそろ作業に戻ろうか」

俺「はい、機材まだまだ残ってますね。夕方に終わればいいですけど」

ヒデコ「ううん、昼のうちに終わらせるよ? 分かってるよね?」

俺「大体分かってましたよ。ヒデコさん達、いつも仕事早いんですから……」
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:21:22.88 ID:q4oZs1ux.net
十年後

穂乃果「ううー……疲れたよー……」

ヒデコ「お疲れ様、ライブ良かったわよ。はい、差し入れ」

穂乃果「ヒデコちゃんありがとう! けどそろそろ、ソロじゃなくて皆でお仕事したいよー」

ヒデコ「皆人気が出てきてから、ピンの仕事も増えてきちゃったからね」

ヒデコ「けど大丈夫、今度結成十周年記念のライブを全員でやるから。全員での仕事もバンバン入ってきてるし、しばらくは皆一緒だと思う」

穂乃果「本当!?」

ヒデコ「営業部長が有能だからね、皆の希望を出来るだけ叶えたいって頑張ってくれてるのよ」
18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:31:22.03 ID:q4oZs1ux.net
穂乃果「そうなんだ……あれ? よく考えたら私、営業部長知らないや」

穂乃果「社長がヒデコちゃん、副社長がフミコちゃん、総務部長がミカちゃんだよね……誰なんだろ」

ヒデコ「ずっと私達の手伝いをしてくれていた人よ」

穂乃果「ずっとって……高校に通ってた時から?」

ヒデコ「結成して半年くらいの時から、裏方で頑張ってくれてた人」

穂乃果「うーん、そんな人いたっけ? 私多分、話したことないよ」

ヒデコ「そうね、多分話したことは無いと思う」

ヒデコ「けど、それでいいのよ。彼にとってはね」
19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:37:41.51 ID:q4oZs1ux.net
俺「ああああああっ! 書類どこ行ったよ書類!」

私「部長の机にありますよ。整理整頓しておかないから肝心な時に見つからないんです」

俺「私君、君暇なら一緒に探してくれない?」

私「遠慮しておきます。ラララTVのプロデューサーに会う予定がありますので」

俺「じゃあ、僕君はどうだ!?」

僕「僕も今から話し合いがあるのでちょっと無理かも……。ごめんなさい……」

俺「俺だって書類持って先方との取引があんだよ!」

俺「げっ……電話。はい、俺です。はい、はい。申し訳御座いません、すぐに向かわせていただきますので」
20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:42:19.58 ID:q4oZs1ux.net
私「なあ、僕」

僕「なに……?」

私「部長、いつも仕事するとき楽しそうですよね」

僕「確かに、どれだけ厳しい条件に直面しても笑顔だよね……」

僕「きっとアイドルの皆に、たくさんの仕事をしてほしいんだね」

私「いや、マゾだと思いますよ。私はね」

俺「ああっ、会った! 俺、行ってくるから最後に出る奴部屋の鍵閉めとけよ!」

私「はいはい、分かりましたよ」

俺「よし、絶対仕事取ってくるからなぁ!」


21: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/02/18(水) 05:43:33.79 ID:q4oZs1ux.net
拙作お読み頂き有難うございました

>>16
別人です
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