にこ「冬がくれた予感」

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冬がくれた予感-アイキャッチ
1: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:25:11.21 ID:99QkHRbW.net
絵里「はい、今日の練習はここまで。お疲れ様」

穂乃果「終わったぁぁ!」

凛「今日も疲れたにゃぁ・・・」

花陽「お疲れ様、凛ちゃん」

絵里「ところで、今日はみんなに聞きたいことがあるの」

元スレ: にこ「冬がくれた予感」

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2: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:26:20.26 ID:99QkHRbW.net
希「んー?どうしたん?」

絵里「明日から冬休みだから学校が休みだけど、練習時間をどうしようかみんなで決めたいと思ってね」

海未「そうですね・・・」

にこ「普通に午後からでいいんじゃないの?」

真姫「私は午前からがいいわ。冬休みぐらい、早くお家に帰りたいし」

穂乃果「穂乃果は午前も午後もやればいいと思うけどなぁ」

ことり「それはさすがに・・・身体がもたないんじゃないかな、あははっ・・・」

絵里「海未はどう思う?」

海未「そうですね・・・では、午前からにしましょう」

海未「朝の運動は健康にも良いと思いますので」

絵里「じゃあ午前からで決定ね」

にこ「えーー!!」
3: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:29:35.46 ID:99QkHRbW.net
希「にこっち、わがまま言うたらあかんよ」

にこ「わ、わかったわよ・・・」

にこ「はぁ・・・」

穂乃果「にこちゃん?」

にこ「何でもないわよ、じゃあ明日からは午前に練習ね」

凛「かよちん帰るにゃ~」

にこ「・・・」

希「・・・」

希「にこっち、今日はウチと一緒に帰ろっか」

にこ「はぁ?急にどうしたのよ」

希「ええからええから、エリち、悪いけど今日は先帰ってもらってええ?」

絵里「え、えぇっ・・・それじゃあまたね。みんな」

希「ばいばーい」
5: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:30:35.54 ID:99QkHRbW.net
にこ「・・・っで、にことあんた以外はもう帰っちゃったけど」

にこ「どういうつもり?いきなりにこと二人きりになるなんて」

希「まぁまぁ、ちょっとにこっちと話したいことがあっただけなんよ」

にこ「・・・ふぅん」

希「まぁ、歩きながら話そっか」


静かな帰り道・・・冬だから肌寒い帰り道・・・


希と二人で帰るなんて、いつ以来かしら・・・


にこ「・・・っで、何を話したいの」

希「・・・にこっち、まさかと思うけど」

希「寂しいとか思ってない?」

にこ「はぁ?意味わかんないんだけど」

希「にこっち、午前の練習になったときすごく嫌そうやったやん?」

希「あれって、午後の空白の時間が寂しいからじゃないんかなって思ってな」

にこ「うっ・・・」
6: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:31:41.14 ID:99QkHRbW.net
驚いた・・・どうして希はこんなにも他人の気持ちが読めるんだろう。なんか怖い・・・


にこ「・・・そうよ、午後からの練習だったら、朝は寝ていれば勝手に時間が過ぎるし、午後は練習が終わったらもう夜になってるし・・・寂しい時間なんてなくなったのに・・・」

希「午前からの練習になったら、練習は午後に終わる。そしたらその空いた午後の時間が寂しくなる。そういうことやろ?」

にこ「・・・だってにこ、遊ぶ友達とかいないし・・・」

希「ウチがおるやん?」

にこ「気を遣わなくていいわよ。あんたが絵里にぞっこんなのは知ってるんだから」

希「・・・」

希「ありゃっ、バレてたんやな」

にこ「当たり前よ・・・鈍感な絵里は気づいてなさそうだけど」

希「ウチじゃなくても、真姫ちゃんとか凛ちゃんとかと遊べばええやん?」

にこ「無理よ。真姫ちゃんも凛も花陽にべったりだし、にこなんかが割り込んだらお邪魔になるだけよ」

希「にこっちは気にしすぎやって。友達と遊ぶのに遠慮なんていらないと思うんやけどなぁ」

にこ「にこはけっこう気にするタイプなの!」
8: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:32:31.49 ID:99QkHRbW.net
にこ「ことりと穂乃果もなんか良い感じだし・・・」

希「ふぅん・・・じゃあ海未ちゃんは?」

にこ「はぁ!?あんた・・・海未とにこが遊ぶなんて想像できないでしょ」

希「そうかなぁ?ウチは全然いけると思うけど」

にこ「無理無理!ぜぇぇぇったい無理!それこそ山登りさせられて終わりよ!」

希「もぅ、そんなこと言ったら海未ちゃんがかわいそうやん」

希「一回だけ遊んでみたら?何事も決めつけは良くないよ?」

にこ「いやいやいや・・・」

希「遊ばへんのなら、ウチがワシワシして遊んだろかぁ~?」ニシシッ

にこ「わーわー!わ、わかったわよ!遊べばいいんでしょ!?」


まったく・・・希は強引すぎるわよ・・・


海未か・・・明日誘ってみよっと。ワシワシは嫌だし・・・
9: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:33:26.81 ID:99QkHRbW.net
絵里「はい、今日の練習は終わりよ、お疲れ様」

穂乃果「終わったぁぁ!!」

凛「かよちん、お昼にラーメン食べに行くにゃ!」

花陽「うん、いいよ」

真姫「ま、待ちなさいよ!私も行くから・・・!」

凛「じゃあ三人で行くにゃ~!」ダダッ

穂乃果「まだ12時なんだね~」

ことり「穂乃果ちゃん、今から遊びに行こうよ♪」

穂乃果「お~いいねぇ~!」

海未「では、私はお先に失礼しますね。また明日」

希「にこっち!早く早く!」コソコソッ

にこ「わ、わかってるわよ!」


ゆっくりと帰路に向かう海未。その背中から声をかけるのは何度目だろうか・・


にこ「海未!」
11: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:34:30.46 ID:99QkHRbW.net
海未「・・・にこ?」

海未「何か御用ですか?」

にこ「え、えぇっと・・・今からどこ行くのよ」

海未「どことは・・・家に帰るだけですが・・・」

にこ「ってことは、今日はもう暇なのね?そうなのね?」

海未「は、はぁ・・・」

にこ「だったらちょっとついてきなさい」グイッ

海未「・・・にこ!?どこに行くのですか?」

希「にこっちも不器用やなぁ・・・」

絵里「希?どうしたの?」

希「いや・・・何もないよ~」


友達と遊ぶなんてほとんどしたことないから、こういうときどこに行けばいいのかわからなくて・・・


海未「ここは・・・にこのお家ですか?」

にこ「そ、そうよ!さっさと上がりなさいよ!」

海未「で、ですが・・・いきなり押しかけるのは迷惑では・・・」

にこ「この時間は妹たちもいないから、余計な心配しなくていいわよ」

海未「で、では・・・失礼します」
12: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:35:51.91 ID:99QkHRbW.net
にこ「・・・」

海未「・・・」

海未「あの、どうして私はここに連れてこられたのでしょうか?」

にこ「な、なんとなくよ!どうせ暇なんだったらいいでしょ?」

海未「いえ、今日は宿題をやろうかと思っていたのですが」

にこ「そ、そんなの明日やればいいじゃない!」

海未「後回しはいけませんよ・・・!」

にこ「・・・」

海未「・・・」


しまった!勢いで家に連れてきたけど話題がない!


こんな気まずい空気になるんだったら一人の方がマシだった!


海未「・・・えっと、すみません。今日はそろそろ失礼させていただきますね」

にこ「へっ?あっうん・・・」

海未「また明日、学校で。では・・・」ペコリ



バタン



にこ「・・・帰っちゃった」👀
13: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:36:52.66 ID:99QkHRbW.net
にこ「・・・」

にこ「また・・・一人ぼっちになっちゃった・・・」



ピンポーン



にこ「・・・誰?」

希「もぅ、にこっち何してるん?」

にこ「希・・・!どうしてここに・・・」

希「いやぁ、にこっちのことが心配やったからちょっと寄ってみようかなと思ったら、海未ちゃんが家から出ていくのが見えてなぁ」

希「っで、どうやったん?」

にこ「どうもこうも・・・完全に失敗よ。会話は続かないし、30分で帰っちゃったわよ」

希「まぁそうやと思うたわ。にこっちはほんまに不器用なんやから・・・」

にこ「悪かったわね!どうせにこは一人ぼっちがお似合いなのよ!」

希「そんなに怒らんといてや。っで、明日もまた誘うんやろ?」

にこ「誘わないわよ!」

希「にこっち!」

にこ「海未に申し訳ないのよ・・・これ以上気まずい関係になりたくないし」

希「・・・」


はぁ、希の言う通り、にこは不器用なのかも・・・テンションあがらないわね・・・
14: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:37:57.34 ID:99QkHRbW.net
絵里「はい、今日も練習お疲れ様」

海未「では、みなさん、また明日・・・」

希「あー海未ちゃん、ちょっとええかな?」

海未「どうしました?」

希「海未ちゃん、今日は帰って何するん?」

海未「今日は稽古もありませんので、休息を取ろうかと」

希「そっか」

海未「それがどうかしたのですか?」

希「ふふっ。いや、じつはさっきにこっちが、今日は海未ちゃんと遊びたい!って言ってたんよ」

にこ「はぁ!?」

海未「にこが、私と・・・?」

にこ「ちょっちょっと希!あんた何言ってんのよ!」

希「はいはい、にこっち照れ隠しせんでええよ?」

にこ「照れてないわよ!」

希「ほらっ、海未ちゃんが待ってくれてるよ?」

にこ「あぅっ・・・希のバカ!」
15: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:38:45.97 ID:99QkHRbW.net
海未「えっと・・・」

にこ「・・・海未、行くわよ」

海未「へっ?一体どこに・・・?」

にこ「ど、どっか適当に行くわよ!」ダッ

海未「にこ!?待ってください!」ダッ


この日はにこ、がんばったわよ


話題も必死に作ったし、適当にお店回って談笑したり・・・


海未「ここは・・・公園?」

にこ「そうよ」

海未「こんなところに公園があったのですね」

にこ「この公園、入り口がわかりずらい場所にあるからね。すぐ前の道路は人が多いのに、ここにはほとんど人が来ないわ」

海未「たしかに、今ここには私たちだけですね」

にこ「そのほうがゆっくりできていいでしょ?」

海未「ふふっ、そうですね」

にこ「だから、また時間があるときに、二人でここに来ましょ」

海未「・・・はい!」
16: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:39:43.74 ID:99QkHRbW.net
海未「・・・にこ!」

にこ「な、なに?」

海未「こちらに来てください!」


海未に連れられたのは、さっきいた公園のすぐ横にある・・・


にこ「これって、公園!?」

海未「どうやら、こちらにも公園があったようですね」

にこ「全然知らなかったわ。まさか公園の横にもう一つ公園があったなんて・・・」

海未「木が遮っていたので、見えませんでしたね」

にこ「っていうかどうしてこんなわかりずらい場所に二つも公園が・・・」

海未「私たちの秘密基地が二つに増えましたね」

にこ「秘密基地って・・・あんたけっこうかわいらしいこと言うのね」

海未「なっ・・・!」

にこ「ふふっ、照れちゃってかわい~」

海未「きょ、今日はもう帰ります!」

にこ「あっちょっと待ってよ海未!」
17: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 19:42:16.03 ID:99QkHRbW.net
そして次の日も、その次の日も・・・


希「にこっちが海未ちゃんと遊びたいやって!」

にこ「ちょっ希ぃぃぃぃ!!」


希の強引な誘いのおかげで、にこはここまでの冬休み、ほぼ毎日海未と遊んでるわ


たまに稽古があるからと言って断られるけど・・・


って、にこは別に海未と遊びたいわけじゃないって!


希「ふふっ、にこっちもだいぶ海未ちゃんと仲良くなってきたなぁ」

にこ「あんたが無理やり遊ばせてるからでしょ・・・」

にこ「でも、その・・・ありがとう」

にこ「おかげで今年の冬休みは、寂しくないわ」

希「じゃあそろそろ、にこっち」



希「自分から誘ってみよか」
22: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:02:22.59 ID:99QkHRbW.net
にこ「・・・えっ?」

希「本当は気づいとるんやろ?」

希「自分の気持ちに」

にこ「・・・」


そう、にこ自身、薄々気づいていた。


最初は本当に何でもなかったの。むしろ気まずいから一緒にいたくなかった。


でも、ずっと遊んでいるうちに気づいた・・・


これは・・・この気持ちはきっと・・・


にこ「・・・最後の最後まで、お見通しってわけね」

希「にこっち、自信をもって。きっと大丈夫や」

にこ「・・・うん、ありがとう、希」
24: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:04:50.44 ID:99QkHRbW.net
勇気を出して、踏み込む


私の想い人は後10歩ほど離れた場所に・・・私はゆっくり近づく


そして、深呼吸をして、ゆっくり鼓動を落ち着かせ


言葉を発する・・・


はずだった





海未「ことり、今日、空いていますか?」


海未「少し、お話したいことが・・・」





私はすばやく振り返った。目を合わせないように、視界に入らないように


希が声をかけてきた、でも何も聞きたくなかった。私は一目散に部室を飛び出した


みんなが心配して追いかけてきた。でも私は止まらなかった。


あぁ、どうしてこんな感情を抱いてしまったのだろう。


叶わないことぐらい、わかっていたのに・・・


涙が止まらない―――
25: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:06:48.98 ID:99QkHRbW.net
穂乃果「にこちゃん、どうしたんだろう・・・」

凛「もう3日も練習来てないね・・・」

絵里「電話もでないし、家に行っても反応してくれなかったわ・・・」

海未「・・・」

ことり「海未ちゃん・・・」

希「・・・」


ただいま、留守にしております。ピーッと音がした後に、メッセージを録音してください


ピーッ



にこっち、今日の18時、神社で待っている。もちろんウチ一人や



絶対、来て・・・



プツン



希「にこっち・・・」
26: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:09:02.93 ID:99QkHRbW.net
18時、寒空の下で、希は今頃にこを待っている


でもにこは、行きたくなかった・・・


この日、にこは、希との約束を破った



ピンポーン



にこ「・・・」



にこ、聞こえますか?



にこ「!!」


扉越しに聞こえてきたのは、海未の声・・・どうして、あなたがここに・・・



明日の19時、あの公園に来てください



――えっ、あの公園・・・



あっ、にこが初めて海未と外で遊んだ時の、あの公園のこと・・・



・・・待っています



にこ「・・・海未!」


にこ「待って!海未!」


私は急いで立ち上がった。急いで扉を開けた


でも、そこにはもう・・・海未の姿はなかった
27: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:11:06.24 ID:99QkHRbW.net
穂乃果「今日もにこちゃん、練習に来なかったね・・・」

希「・・・」

海未「・・・」

ことり「・・・」

ことり「海未ちゃん・・・」

海未「19時・・・私はにこを信じています」

希「えっ・・・」


一人ぼっちの部屋の隅。もう何時間ここから動いていないだろう・・・


にこ「海未・・・」



ピンポーン



にこ「・・・!!」


にこっち、ウチや


にこ「希・・・なの・・・?」


にこっち、大事な話がある



今日の19時、神社で待ってるから



にこ「えっ・・・?」



ウチはにこっちを、信じてるから



19時・・・どうして・・・


昨日、約束を破ったのに・・・それなのに・・・


どうして信じてるなんて言うの・・・?
28: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:15:16.92 ID:99QkHRbW.net
時が止まっていたように感じた


私は頭がおかしくなりそうだった


そして、滞ることもなく、約束の19時が過ぎた・・・


私は、最低だ・・・


22時、私はふと外に出てみる。雪が降っていた


にこ「寒い・・・」


気が付けば私は歩いていた。もうとっくに、約束の時間は過ぎているのに・・・


どうして私は歩いているのだろう、神社に向かって・・・



にこちゃん!!



後ろから聞こえたはっきりとした声。私は振り返った。そこにいたのは・・・
30: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:16:34.55 ID:99QkHRbW.net
にこ「こと・・・り・・・」

ことり「にこちゃん、どこに向かうの」

にこ「・・・」

ことり「待ってるんだよ・・・海未ちゃん」

にこ「・・・えっ」

ことり「こんなにも寒いのに・・・もう約束の時間は過ぎているのに・・・」

ことり「それでも、待ってるんだよ」

にこ「ど、どうしてそれを・・・」

ことり「・・・どうして、気づいてあげないの」

ことり「海未ちゃん、すごく悩んでた・・・」

ことり「ことりにずっと、相談にきていたんだよ・・・」
31: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:17:51.75 ID:99QkHRbW.net
ことりは、何を言っているの・・・


相談・・・?


そんな、だって海未は・・・あんたのことが・・・


ちがう・・・?


じゃあ・・・いったい・・・


にこ「・・・」

ことり「にこちゃん、ことりはにこちゃんのこと」



ことり「信じてるから」



また、信じられた・・・もう何度目だろう・・・


でも、おかしい。神社に向かっていたはずなのに・・・


気づいたときには、走り出していた。あの場所へ


涙を流しながら、叫びながら・・・





海未――――
32: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:20:03.15 ID:99QkHRbW.net
希「・・・」

絵里「希・・・」

希「エリち、ごめんな。寒いのに・・・」

絵里「・・・」

希「やっぱり、ウチは敵わんかったようやわ」

希「まぁ、仕方ないよね。こうなるのもすべて運命なんや」

絵里「・・・」

希「まったく、誰が鈍感なんだか・・・次会えたときはワシワシの刑やね」

希「ウチって、ほんま・・・」



希「ズルい奴やなぁ」



絵里「・・・寒いでしょう、あなた」

絵里「暖めてあげるから、私に抱き付いてきなさい」

希「うん、そうさせてもらうわ・・・」

希「うぅっ・・・ぇぐっ・・・」

希「ウチ、最低や・・・」

絵里「ううん、あなたは最低じゃない」

絵里「よくがんばったわ」

希「エリ・・・ち・・・」



静寂な神社に響く泣き声



たまにはうるさくしても、ええよな・・・
33: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:21:50.37 ID:99QkHRbW.net
にこ「海未!」


静かな公園。人の気配のない公園


私はひたすら名前を呼んだ。でも、返事がくることはなかった


にこ「・・・ははっ、そりゃそうよね」

にこ「もう約束の時間からかなり経ってるし・・・いるほうがおかしいわよ・・・」

にこ「これでまた、一人ぼっち・・・」

にこ「雪・・・降ってきた・・・」



ザッザッ



にこ「足音・・・」
34: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:23:28.13 ID:99QkHRbW.net
にこ「海未・・・?」


近づいた足音 君ならいいのに


違うって 違うって知ってるけど


寄りそって歩いてみたいこの気持ち


受け取って 受け取って欲しくなる


にこ「・・・」


言葉にならない吐息が凍り


すぐに消えてく ひとり立つ街角


探してしまう君の背中を


いるはずもない人混みのなか
35: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:24:36.86 ID:99QkHRbW.net
にこ「海未・・・会いたいよ・・・」


にこ「一人はもう・・・寂しいよ・・・」


今日はね会いたいと云えばよかった


約束しそびれて悔やんでるの


今すぐに電話かけて


すぐに来てとここに来てと 告げてみたいのに


にこ「海未・・・私はここに・・・」


ためらってる とまどってる まだ決められない


指先で星の数なぞりながらも


好きになったあの日思って胸が痛い
36: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:25:43.28 ID:99QkHRbW.net
にこ「・・・」


ためらってる とまどってる まだ決められない


世が更けてしまうから早く決めなきゃ


好きになって私はすこし臆病になったみたいね


にこ「何か、ベンチに落ちている・・・これは・・・」


にこ「海未の・・・手袋・・・」


窓にきらめく飾りが落ちて


拾い上げれば不意に泣きたくなる


予感がするよ 君に会えると


ただの予感じゃないそう信じてみたい
37: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:27:19.38 ID:99QkHRbW.net
にこ「・・・だめよ」


にこ「にこが・・・悪いんだから・・・」


にこ「泣いちゃ・・・だめ・・・なんだから・・・」


自分から会いたいと云えばよかった


意地張ってなんとなく我慢してた


今すぐにいつもの場所


行ってみようもしかしたら 君がいるかも


にこ「・・・海未!」


駆け出したら 冷たさにふるえながらも


熱くなるほっぺたと胸の鼓動が


好きになったあの日思って涙出そう


駆け出したら 冷たさにふるえながらも


遠くから私へと手を降る誰か


あれはきっと君が急いでこっちへ向かうところね


にこ「海未・・・!」




海未「にこ・・・!」
38: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:28:23.28 ID:99QkHRbW.net
近づいた足音 君の足音が


まっすぐ私へ駆けてくる


寄りそって歩いてみたいこの気持ち


おんなじ気持ちで駆けてくる



にこ「遅くなって、ごめんね」



海未「構いません」





海未「信じていましたから」
39: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2015/02/19(木) 20:30:21.38 ID:99QkHRbW.net
冬がくれた予感 きっと来る君が


そんな冬の予感 恋は愛を呼ぶ



海未「好きです」



冬がくれた予感 きっと来る君が


そんな冬の予感 恋は愛を叫ぶ






にこ「私も・・・大好き」







-end-👀
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