ことり「改造人間マキダー」

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真姫-アイキャッチ11
1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 19:59:44.47 ID:bFw4B1/D.net
第1話「秘密の約束」

タタタタッ 

子供「はぁ…はぁ」

子供「あっ」コケッ ドタッ

??「グォォォ」

子供「あ…あっ」ウルウル

エイリアン「グワァァァァ!」

子供「きゃあー!!」

真姫「そこまでよ」

エイリアン「!?」

真姫「超新星!」

バチバチバチバチ バーン

マキダー「…さ、一瞬で決着をつけてあげるわ」

エイリアン「…グァァ!」

マキダー「グランアンタレス」

マキダー「ハァアア!」バキィ

エイリアン「ギャアアア」ドカーン

ギュイン

真姫「ふぅ……」

子供「……」

真姫「気を失ってる…よっぽど怖かったのね」

真姫(私は改造人間マキダー。正体を隠しながら、地球を狙うエイリアンと人知れず戦って
いる……)

ことり「すごーい!すごかったよ真姫ちゃん!」パチパチ

真姫「はずだったのに……」

元スレ: ことり「改造人間マキダー」

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2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:03:46.11 ID:bFw4B1/D.net
一週間前 

絵里「はい、今日の練習はこれでおしまい」

穂乃果「ふー、疲れたー」

希「いい感じに仕上がってきたね!」

にこ「そうね、この調子で行きましょ」

海未「ラブライブまであまり時間がありませんからね」

花陽「ついに、ついにラブライブに出れるんだね…!」

にこ「まだよ、予選を勝ち抜かないと」

凛「そう…だよね。地区予選があるんだもんね」

穂乃果「大丈夫だよ!」

穂乃果「私たちならきっと勝てる…そうだよね!」

海未「はい!」

絵里「そうね!」

ことり「」ジーッ

海未「ことり、どうかしましたか?」

ことり「あっ、なんでもないよ」

穂乃果「ことりちゃん?」

真姫「……」
3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:07:46.22 ID:bFw4B1/D.net
部室

穂乃果「あれっ、海未ちゃん私のパン知らない?」

海未「知りません」

穂乃果「練習が終わった後食べようと思ったのに…誰か食べた?」

海未「誰も食べませんよ」

穂乃果「おかしいなー」ガサガサ

花陽「穂乃果ちゃんのパン、なくなっちゃったの?」

凛「これは……パン消失事件!」

希「どうやらウチたちの出番みたいやね」

凛「この事件、凛と希ちゃんの手で解決してみせるよ」

花陽「大げさじゃないかな……?」
4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:10:54.26 ID:bFw4B1/D.net
凛「希巡査、まずは被害者に確認をお願いします」

希「うむ。高坂穂乃果さん、あなた、本当にパンを持っていたんですか?もう食べてしまったんじゃないですか?」

穂乃果「ええー、食べてないよー」

希「忘れてるだけなんじゃないですか?」

穂乃果「希ちゃんひどくない!?私はそんなにボケてないよ?」

海未「いえ、穂乃果のことですからきっと……」

穂乃果「どういうこと?」

凛「希巡査!目撃者を発見しました!」

希「よくやった凛二等兵!」

真姫「二等兵って…警察じゃなかったの?」

希「それで、目撃者はどこに?」

凛「凛です!」

希「なるほど!状況を詳しく話してくれ!」

凛「凛知ってるよ、穂乃果ちゃんは練習前にもパンを食べてたって」

穂乃果「…あっ」

希「こうしてこの凶悪事件は幕を閉じた。希巡査、凛二等兵、ありがとう!また会う日ま
で!」

凛「つづく」

穂乃果「お騒がせしてすみませんでした」
6: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:14:50.60 ID:bFw4B1/D.net
にこ「なんだったのアレ?」

絵里「さあ…?」

穂乃果「はぁ、お腹空いたなぁ」

花陽「穂乃果ちゃん、私のおにぎり、少し食べる?」

穂乃果「本当!?花陽ちゃん大好き!」

花陽「えへへ……」

真姫「…呆れた。食べ物のことしか頭にないの?」

穂乃果「うん!」

真姫「…まあ、それならそれでいいけど」

ことり「……」ジーッ

真姫「……やっぱり」ボソッ
7: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:17:42.27 ID:bFw4B1/D.net
真姫「ことり、何か用?」

ことり「真姫ちゃん!?」

真姫「ずっと私のこと見てたでしょ?言いたいことがあるなら言って」

ことり「あ、うん。えーっと」

真姫「なに?」

ことり「真姫ちゃん、明日何か予定ある?」

真姫「明日……」

ことり「もしよかったら一緒にお買い物に行かない?」

凛「ごめんねことりちゃん、真姫ちゃんは明日、凛たちと一緒にラーメンを食べに行くんだ」

ことり「そうなんだ……」

真姫「待ってよ凛、明日はいけないって言ったでしょ」

花陽「そうだよ凛ちゃん、昨日言ってたよ?」

凛「あれ、そうだったっけ?」

真姫「そうよ、明日は大事な用事があるの」

凛「ごめんね真姫ちゃん。凛、勘違いしてたみたいで」

真姫「別にいいわよ。悪いわねことり、そういうわけなの」

ことり「うん…しょうがないよね」

真姫「また今度誘ってね」

ことり「…うん!」

穂乃果「じゃあことりちゃん、明日は私たちと遊ぼうよ!」

海未「3人で買い物に出かけませんか?」

ことり「うん!ありがとう海未ちゃん!穂乃果ちゃん!」


8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:21:18.89 ID:bFw4B1/D.net
花陽「凛ちゃん、真姫ちゃん、一緒に帰ろう?」

真姫「あっ、二人は先に帰ってて」

凛「あれ?真姫ちゃんどこ行くの?」

真姫「ちょっとピアノが弾きたくて、音楽室によってから帰るから」

凛「じゃあ凛たちも一緒に」

真姫「ごめん、ちょっと一人になりたいの」

凛「そっか」

真姫「またね、凛、花陽」

凛「うん!じゃーねー」

花陽「また明日ー」



音楽室

真姫「ふぅ…やっぱりここは落ち着くわね。座ってるだけでもなんだか癒される」

真姫「さて、そろそろピアノを弾き……」
9: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:24:54.55 ID:bFw4B1/D.net
「あのねー希ちゃんが言ってたんだけどねー、世界で初めての手術は……」

「あはは……」

真姫「この声…穂乃果とことりね。もう少し小さい声で話しなさいよ、扉越しでも丸聞こえよ?」

穂乃果「そういえばことりちゃん」

ことり「なに?」

穂乃果「ことりちゃんが真姫ちゃんを誘うのって珍しいよね。なにかあったの?」

ことり「それは…ええっと……」

穂乃果「?」

ことり「私の勘違いかもしれないんだけどね、真姫ちゃん、何か悩みがあるような気がする
の」

穂乃果「悩み?」

ことり「うん、私が留学のことを穂乃果ちゃんに言えなかったときみたいに…真姫ちゃんも誰にも言えない悩みがあるような気がして。私が聞いてあげられたらいいなって思って……」

穂乃果「へえー、どうしてそう思ったの?」

ことり「それは……」

海未「穂乃果、ことり、お待たせしました」

穂乃果「海未ちゃん!弓道部の方はもういいの?」

海未「はい、少し話があっただけですから」

穂乃果「じゃあ帰ろっか!」

スタスタ
10: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:27:15.90 ID:bFw4B1/D.net
真姫「誰にも言えない悩み…ね」

ピアノ「」ジャララーーン

ジャジャジャジャーン 

真姫「言えるわけ……ないじゃない」

真姫「私が改造人間だなんて……」

真姫(2年前、アメリカで事故に巻き込まれた私は大ケガをした)

真姫(本当なら死んでもおかしくなかったようなケガだったけど……体の大部分を機械化することで何とか一命をとりとめた)

真姫(そして私は改造人間に生まれ変わったの)

真姫(ある使命を果たすためにね……)

真姫「明日は体のメンテナンスだから……。ことりが誘ってくれたのは嬉しかったけど、メンテナンスしないわけにはいかない」

真姫「ただ、メンテナンス中に奴らが現れないことを祈らなきゃね」

ガタゴト

真姫「!?」

ニャー

真姫「うぇぇ!?凛?」

ねこ「ニャー」

真姫「…もう、びっくりさないでよ」

ねこ「ニャーニャー」

真姫「……ふふっ、勝手に入ってきちゃダメよ」ナデナデ
11: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:30:19.66 ID:bFw4B1/D.net
翌日

ことり「ふぁー」

海未「……」

ことり「…まだかな」

海未「……」

穂乃果「海未ちゃーん!ことりちゃーん!」タッタッタ

海未「穂乃果、やっと来ましたか」

穂乃果「セーフだよ!?あと3分もあるよ」

ことり「穂乃果ちゃん、もう待ち合わせの時間はすぎてるよ?」

穂乃果「あれー?」

海未「いいですよ。いつものことですから」

穂乃果「いやー、ごめんごめん」

海未「行きましょうか」
12: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:32:38.20 ID:bFw4B1/D.net
穂乃果「それでねーにこちゃんがねー」

ことり「……」ボーッ

穂乃果「……して、私の……を……しちゃってねー」

海未「ふふっ、にこらしいですね」

穂乃果「ホントだよ!ことりちゃんもひどいと思わない?」

ことり「……」

穂乃果「ことりちゃん?」

ことり「へっ?ご、ごめんね穂乃果ちゃん」

穂乃果「もしかして…私の話聞いてなかった?」

海未「どうしました?もし体調がよくないのでしたら……」

ことり「ちっ、ちがうの!ちょっと考えごとしてただけだから」

穂乃果「考えごと?」

ことり「うん……」

海未「もしかして真姫のことですか?」

ことり「うん、大事な用事って何だったのかなーって思って」

穂乃果「うーん、親戚の集まりとかかな?」

海未「ことり、穂乃果、これ以上はやめましょう」

海未「誰だって人に知られたくない秘密ぐらいあります。余計な詮索をするものではありま
せん」

ことり「うん、そうだね……」
13: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:35:20.33 ID:bFw4B1/D.net
穂乃果「海未ちゃんにも秘密があるの?」

海未「もちろんありますよ」

穂乃果「海未ちゃんの秘密ってなに?」

海未「それはですね…って、言えるわけないじゃないですか!秘密なんですから!」

穂乃果「教えてよー」

海未「ダメです!穂乃果だって言いたくないことはあるでしょう?」

穂乃果「あるけど…ことりちゃんは?」

ことり「私はないよ?」

穂乃果「一個もないの?」

ことり「うん!前はいろいろあったけど……。今は穂乃果ちゃんと海未ちゃんに話せないことなんてないよ?」

穂乃果「本当に?」

ことり「うん!私、反省したんだ。一人で悩まないで穂乃果ちゃんと海未ちゃんに相談しようって。そしたらきっと、二人とも力になってくれるからって」

海未「ことり……」

穂乃果「ことりちゃん……」

穂乃果「ねえ海未ちゃん」

海未「なんですか?」

穂乃果「今度海未ちゃんの秘密、教えてくれる?」

海未「はい……心の準備ができたら」

穂乃果「穂乃果の秘密も二人に教えてあげるね」

ことり「うん!」

穂乃果「ことりちゃんを見習って、隠し事はなしにしよう!」

ことり「あはは…見習われちゃった」
14: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:38:20.93 ID:bFw4B1/D.net
ショッピングモール

穂乃果「ここで遊ぶのも久しぶりだね」

海未「3カ月ぶりぐらいでしょうか」

ことり「もうそんなに経ったんだね」

海未「最近、練習が忙かったですからね。時間がたつのが早く感じます」

穂乃果「うん……」

ことり「毎日が充実してるってことかな……」

海未「ですね」

穂乃果「ラブライブ…今度こそ絶対出場しようね!」

海未「はい!」

ことり「あっ!」

海未「ことり?」

穂乃果「どうしたの?」
15: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:41:40.68 ID:bFw4B1/D.net
ことり「穂乃果ちゃんあのお店知ってる!?」

穂乃果「あれ?なんのお店?」

ことり「アクセサリーのお店だよ!すっごくかわいいペンダントとかブレスレットがある
んだ」

海未「そういえばあの看板…どこかで見たような気がします」

穂乃果「海未ちゃんも知ってるんだ!」

ことり「最近人気だからねー、昨日もテレビでやってたよ」

穂乃果「海未ちゃんもテレビで見たの?」

海未「いえテレビではなくて、ええと…どこかで見たんですが」

穂乃果「まあいいよ、行ってみよう?」

ことり「うん!」
16: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:44:22.44 ID:bFw4B1/D.net


西木野病院 地下

真姫「ここに来るのも久しぶりね」

ロボット「」

真姫「メンテナンス、よろしく頼むわよ」

ロボット「」コクリ

真姫「ふぅ……」

真姫(何もないといいんだけど……)
17: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:47:39.34 ID:bFw4B1/D.net


ペンダント「」キラキラ
ネックレス「」ギラギラ
ブローチ「」キラキラ

ことり「わあぁー」

穂乃果「すっごーい!ホントにきれいだねー」

ことり「そうだねー」

穂乃果「ことりちゃん、見てよこのバッグチャーム!」

ことり「すごいかわいい!ちょっと高いけど……」

穂乃果「私たちには買えないかな……」

ことり「このぬいぐるみもかわいい!」

ぬいぐるみ「」

穂乃果「おおっ!なんだか花陽ちゃんみたいだね」

ことり「花陽ちゃん?」

穂乃果「ほら、ほっぺたがぷにぷにしてるところとか」

ことり「そうかな?」

穂乃果「やわらかそうな二の腕とか」

ことり「そう言われると……」

ぬいぐるみ「」

ことり「凛ちゃんに買ってあげようかな……」
18: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:50:39.17 ID:bFw4B1/D.net
海未「……」ジーッ

穂乃果「海未ちゃん?」

ことり「さっきから何見てるの?」

海未「……」ジーッ

穂乃果「願いが叶う…ペアリング?」

ことり「海未ちゃんこれが欲しいの?」

海未「いえ、欲しいわけではないんですが、なんだか気になって……」

ことり「気になるんだったら買ってみたら?セール品みたいだよ」

海未「いえ、こういうものは怪しいので」

穂乃果「怪しい?」

海未「はい、映画などでよくありませんか?願いが叶う代わりに何か大変なことが起こるとか……」

ことり「でも、そんなことあるわけないよ。ただのおまじないだよ?」

海未「ですが……」

穂乃果「ちょっと見せて」ヒョイ

穂乃果「なになに…ペアリングをつけた二人の気持ちが通じ合えば願いが叶います。だって」

海未「やはり怪しい……」

穂乃果「試してみる?私と海未ちゃんで」

ことり「二人なら通じ合っちゃうかもね!」

穂乃果「よーし、やってみよう!これください!」
19: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:53:44.35 ID:bFw4B1/D.net
ことり「二人とも似合ってるよ」

穂乃果「えへへ」キラキラ

海未「……」キラキラ

穂乃果「よし、やってみようよ!」

穂乃果「海未ちゃん、私が今何考えてるかわかる?」

海未「ええっと……お腹空いた、とかですか?」

穂乃果「…うん」

ことり「当たったね」

海未「……やめましょう、こんなもので願いは叶いませんよ」

穂乃果「やっぱりそうかな?」

海未「そうですよ」

穂乃果「じゃあ海未ちゃん、ことりちゃん」

海未、ことり「?」

穂乃果「ご飯食べに行こうよ!私お腹空いちゃった!」

――
20: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:56:26.55 ID:bFw4B1/D.net
ハンバーガー屋

穂乃果「」パクパク パクパク

ことり「あはは……」

穂乃果「あっ、ことりちゃんのアップルパイもおいしそうだね」

ことり「ちょっと食べる?」

穂乃果「いいの?いただきまー」

海未「穂乃果、食べすぎですよ」

穂乃果「えー、そんなに食べてないよ?」

海未「そのポテトの山は何です!」

ポテト「」ドッサリ

穂乃果「これは…ご褒美だよ」

海未「なんのご褒美ですか!」

穂乃果「うーん、昨日のテストが平均点より良かったから」

海未「またそんなこと言って!一昨日もご褒美だと言ってクレープを食べてたじゃないで
すか」

穂乃果「そうだっけ?」

ことり「まあまあ海未ちゃん」

海未「ことりは穂乃果に甘すぎます」

ことり「穂乃果ちゃんもあんまり海未ちゃんを怒らせちゃダメだよ」

穂乃果「はーい」

海未「ん?」
21: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 20:59:25.45 ID:bFw4B1/D.net
ウワァァアアー オギャッアアア グゥウワァァー

海未「外が騒がしくありませんか?」

ことり「何かあったのかな?」

穂乃果「ねえ!なんだか様子がおかしいよ!」



街の人1「ううううーーーー」ドシンドシン

パリーン

街の人2「ごおおおおーー」ドカッ

ガッシャーン

街の人3「るあああーーー」バンバン


ことり「ひどい……」

穂乃果「……あの人たち、どうしちゃったの?」

海未「見てください!さっきのお店から火が出てます!」

アクセサリーショップ「」ボォォォ

ことり「そんな……一体どうして」

海未「とにかくここから離れましょう!」

タッタッタ
22: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:02:49.25 ID:bFw4B1/D.net
ことり「はぁ、はぁ」

穂乃果「はぁ……はぁ」

海未「ここまで来れば大丈夫でしょうか」

穂乃果「でも、なにが起こってるんだろう……」

ことり「怖いよ……」ブルブル

海未「ことり、そんな顔しないでください。私がついてますから」

穂乃果「私だっているよ」

ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃん……」

海未「さあ、帰りま……うっ」

ことり「海未ちゃん?」

海未「……」ピクッ

穂乃果「……う……み」

ことり「穂乃果ちゃん!?」

海未「ぐわぁああー」

穂乃果「ぎゃあぁああー」

ことり「そんな……!」
23: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:05:37.64 ID:bFw4B1/D.net
――

ことり「はぁ、はぁ」タタタッ

海未、穂乃果「ぐあぁああー」ドタドタ

ことり「二人とも、やめて……」

海未「ごぉぉぉ」ドタドタ

穂乃果「ぐぅぅぅ」ドタドタ

ことり「どうして…どうしてこんなことになっちゃったの?」

ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃん、なにがあったの?私はどうすればいいの?」

ことり「誰か……助けて」


マキダー「ふんっ」



海未、穂乃果「」ピタッ

ことり「……」

海未、穂乃果「」バタッ

マキダー「あなた、怪我はないかしら?」

タタタッ

ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん……」ナデナデ

マキダー「安心して、気絶しただけよ」

ことり「よかった……」

ことり「あの、あなたは……?」

マキダー「あなた達を救いに来た、スーパーヒーローってところかしらね」

ことり「スーパーヒーロー……?」
24: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:08:33.78 ID:bFw4B1/D.net
エイリアン「グォォ……」

マキダー「あら、真打登場ってわけね。意外と早かったじゃない。私に恐れをなしたのかしら」

エイリアン「グォォォォー」

マキダー「地球の言葉は分からないの?教えてあげましょうか」

ドゴォォォ

エイリアン「ギャァァァ」

マキダー「この私のレッスンが受けられるなんて運のいいエイリアンさんね」

グキッ

エイリアン「ギャァァァ」

マキダー「やっぱりやめた。あなたなんかと話している時間が無駄だから」

マキダー「プロキオンバイト……」

マキダー「ハァァ!」バキィ

エイリアン「」ドッカーン
25: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:11:57.16 ID:bFw4B1/D.net
マキダー「さてと、後はこれを壊せば……」

ペアリング「」バキィ

マキダー「こんなもので人間を操ろうとするなんてね……」

ことり「……」

マキダー「ふぅー」

ことり「あの…」

マキダー「なに?私のカッコいいところを見てファンになっちゃた?」

ことり「助けてくれて、どうもありがとうございました……」

マキダー「どういたしまして」

ことり「今度お礼を……」

マキダー「お礼なんていいわ、どうせすぐ忘れるんだから」

ことり「えっ?」

ピッカー

ことり「……」

マキダー「これであなたの記憶は書き換えられる」

ギュイン

真姫「さようならことり、また明日……」



―――
26: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:14:50.92 ID:bFw4B1/D.net
数分後 ハンバーガー屋

穂乃果「あれ?ここはどこ?」

海未「やっと起きましたか」

穂乃果「海未ちゃん?私、なにしてたんだっけ?」

海未「はぁ…穂乃果」

ことり「穂乃果ちゃんはね、食べ過ぎて一時間も寝ちゃってたんだよー」

穂乃果「ええっー!?」

海未「全く…おいて帰ろうかと思いましたよ」

穂乃果「海未ちゃんひどいよー!」

海未「こんなところで寝るあなたがいけないんです!」

穂乃果「うぅ…確かに」

海未「そういえば、さっきのアクセサリーショップでボヤ騒ぎがあったみたいですね」

穂乃果「へえー」

ことり「でも、大したことなかったみたいでよかったね」

海未「そうですね」

ことり「…ねえ海未ちゃん」

海未「どうかしましたか?」

ことり「……やっぱりなんでもない」
27: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:17:16.84 ID:bFw4B1/D.net
――

次の日

穂乃果「それでねー、昨日ハンバーガー屋さんで寝ちゃって……」

絵里「もう、穂乃果ったら」

にこ「あんたねぇ…もっとアイドルとしての自覚を持ったらどうなの?」

穂乃果「あはは……」

希「まあ、寝る子は育つっていうしね」

穂乃果「そうそう!よく眠った方がいいんだよ、寝耳に水だよ!」

凛「それは違うんじゃないかにゃ?」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃん、ちょっといい?」

真姫「いいわよ」
29: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:20:09.13 ID:bFw4B1/D.net
真姫「ことり、どうかしたの?」

ことり「ごめんね、真姫ちゃんに聞きたいことがあって」

真姫「なによ?」

ことり「昨日は大事な用事があるって言ってたよね」

真姫「ええ」

ことり「その用事ってなに?」

真姫「悪いけど…それは言えない」

ことり「どうして?」

真姫「言いたくないことなの、誰にもね」

ことり「どうして?」

真姫「ことり、あんまりしつこいと怒るわよ」

ことり「……」

ことり「真姫ちゃん…昨日はありがとう」

真姫「いきなり何の話よ」

ことり「私を助けてくれてありがとう」

真姫「だから、何のこと?」

ことり「わかってるよ。真姫ちゃんがエイリアンを倒したヒーローだって」

真姫「っ、どうしてそれを……」

真姫(そういえばあのとき…)
30: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:24:16.52 ID:bFw4B1/D.net
~~~

メンテナンス中

真姫「ぐっ」

真姫「やっぱり…奴らが!」

真姫(まだメンテナンスは終わってない…でも!)

真姫「行かなきゃ、みんなを助けに」

~~~



真姫(まさか、途中で抜け出したせいで記憶制御装置に問題があったの?)

真姫(でも、穂乃果や海未、町の人たちは昨日の事件のことなんてすっかり忘れていたし)

真姫(それに、改造人間が私だってわかるような証拠も残してないはず…)

ことり「真姫ちゃーん」

真姫「ことり……」

ことり「なぁに?」

真姫「どうして私が改造人間だってわかったの?」

ことり「それは……」

真姫「それは?」
31: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:27:46.99 ID:bFw4B1/D.net
ことり「教えてあげない!」

真姫「……は?」

ことり「だってなんかおかしいんだもん。穂乃果ちゃんも海未ちゃんもなんにも憶えてなか
ったし、事件がなかったことになってるみたいだったし」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃんのこととか怪物のこととか、詳しく教えてくれたら考えてあげてもいい
かなー」

真姫「私のことからかってるの?」

ことり「からかってなんかないよ。本当に知りたいの、真姫ちゃんのことを」

真姫「……もういい、今ここでことりの記憶を消すから」

ことり「そんなことしてもダメだよ」

真姫「いいえ、今度こそことりの記憶は消える。昨日はシステムに異常があったみたいだけ
どね」

ことり「違うの、記憶が消えても私は絶対思い出すから」

真姫「どういうことよ」

ことり「見て、このノート」

真姫「なになに……『真姫ちゃんは私を助けてくれたヒーロー』」

ことり「それを見れば昨日のことを思い出せるから」

真姫「はい、このノートは没収。今から記憶を消すわよ」
32: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:31:27.71 ID:bFw4B1/D.net
ことり「そしたら背中を見るもん!」

真姫「背中?」

ことり「うん、私の背中にマジックで書いたんだ。『真姫ちゃんはヒーロー』って」

真姫「バカじゃないの?だったら背中の文字も消すわよ」

ことり「じゃあ入れ墨するもん!『真姫ちゃんは私を助けてくれた!』って」

真姫「いい加減にあきらめなさいよ!」

ことり「ことりは諦めません、真姫ちゃんが記憶を消すのを諦めてください!」

真姫「はぁ……」

ことり「えへへ」

真姫「もう…どうしてそこまでしようとするのよ」

ことり「どうしてだと思う?」

真姫「…ことりって結構まともだと思ってたのに…そうじゃなかったみたいね」

ことり「えへへ、照れるね」

真姫「褒めてないわよ……」

ことり「真姫ちゃんお願い!昨日のことを詳しく教えて!」

真姫「…もういいわ」

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「いい?一度しか言わないからね」
33: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:34:08.61 ID:bFw4B1/D.net
……


ことり「じゃあ、真姫ちゃんは改造人間マキダーで」

真姫「ええ」

ことり「地球を侵略しようとするエイリアンと戦ってて」

真姫「そうね」

ことり「エイリアンの存在を隠すために人の記憶を消してるってことなの?」

真姫「わかってくれたかしら?」

ことり「半分くらいは……」

真姫「そう、それだけわかれば十分よ」

ことり「…ねえ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

ことり「あのエイリアンの目的は何だったのかな?たくさんの人を暴れさせて……」

真姫「さあね、侵略者の考えることなんて一々気にしてられないから」

ことり「そうなんだ……」
34: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:37:29.41 ID:bFw4B1/D.net
真姫「それと、私がエイリアンと戦ってることは他の誰にも言わないように」

ことり「どうして?」

真姫「エイリアンの存在を知れば狙われることになるのよ。奴らはこの前のみたいに頭の悪いのばかりじゃない、優れた知能を持つエイリアンだっているからね。そいつらは真っ先に私を狙ってくるかもしれない。皆を危険に巻き込みたくないのよ」

ことり「うーん……」

真姫「何か不満があるの?」

ことり「だって、みんなもう巻き込まれてるんじゃないの?改造人間だってことは知らなくたって、真姫ちゃんと一緒にいるんだし……」

真姫「まあ、それはそうかもしれないけど」

ことり「だったらやっぱりみんなにも話して……」

真姫「それだけはダメ」

ことり「どうして?!」

真姫「いつか…私から話すから。だから今は……」

ことり「わかった、真姫ちゃんがそういうなら信じるよ」

真姫「このことは私とことりだけの秘密ね」

ことり「秘密……」
35: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:40:11.37 ID:bFw4B1/D.net
真姫「まあ、バレたのがことりでよかったかもしれないわ」

ことり「どういうこと?」

真姫「一番隠し事がうまそうだから」

ことり「真姫ちゃん!?」

真姫「バイトとか留学とか…穂乃果や凛じゃ絶対隠し切れないしね」

ことり「褒められてるのかバカにされてるのかわからないよぉ!」



ことり(私と真姫ちゃんだけの秘密かぁ……)

ことり(穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ごめんね。隠し事はなしにしようって言ったのに…一
日で約束を破っちゃった……)

ことり(でもね、今は少しでも真姫ちゃんの力になりたいんだ。私を助けてくれたスーパー
ヒーローさんの力に……)



つづく
37: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:46:20.78 ID:bFw4B1/D.net
第2話「守りたいもの」

穂乃果「あっ、ことりちゃん!それちょっとちょうだい!」

ことり「うん!はい、どうぞ」

穂乃果「んー、おいしい!メロンの味がする!」パクパク

真姫「メロンパンにメロンは入ってないわよ?」

穂乃果「知ってるよそれくらい!」

海未「穂乃果、食べすぎですよ」

穂乃果「少しぐらいいいじゃんよー」

海未「ダメです!あなたはいつもいつもそう言って……」

にこ「また始まった……」

花陽「海未ちゃんって穂乃果ちゃんのお姉さんみたいだよね」

凛「というよりお母さん?」

海未「どういう意味ですか?」

希「まあまあ海未ちゃん」

真姫「それもこれも、穂乃果がしっかりしてないのがいけないのよ」

絵里「穂乃果って、小さな子供みたいなところがあるからね」

にこ「そうね、こんな妹がいたらと思うと……うう」
39: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:49:21.38 ID:bFw4B1/D.net
穂乃果「みんなひどいよ!私にはちゃんとした妹がいるんだよ?お姉ちゃんなんだよ!」

海未「ですが、雪穂の方が穂乃果よりしっかりしています」

ことり「穂乃果ちゃんの方が妹みたいかも…」

穂乃果「そうでもないよ?雪穂は意外と抜けてるところもあるんだ」

絵里「そういえば、亜里沙もそんなこと言ってたかしら…」

穂乃果「そうだよ。だって、絵里ちゃんの話を聞きながら居眠りしたり……」

絵里「そ、その話はいいじゃない?」

穂乃果「よくないよ!まったく雪穂は失礼なんだから!絵里ちゃんがせっかくためになるお話をしてくれてたっていうのに……」

絵里「それは…私の話がつまらなかったから……」

穂乃果「そんなはずないよ!だって『あの』絵里ちゃんが『わざわざ』雪穂たち新入生のために考えた『最高』のスピーチ……」

絵里「もういいでしょ!私が悪かったから!」

花陽「絵里ちゃんも、普段はしっかり者のお姉ちゃんって感じだけど……」

にこ「結構抜けてる…というかなんというか」

希「まあ、そこが絵里ちのいいところやん?」

にこ「かもね……」

海未「ところで絵里、亜里沙は最近どうですか?」

絵里「え?あっ、頑張ってると思うわよ」

海未「そうですか」

凛「絵里ちゃんもお姉ちゃんだもんねー」
40: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:52:23.57 ID:bFw4B1/D.net
ことり「いいなー妹。私も妹が欲しかったなー」

真姫「花陽、ことりの妹になってあげれば?」

花陽「ええ…急に言われても心の準備が……」

真姫「本気にしないでよ……」

穂乃果「でも、ことりちゃんと花陽ちゃんも姉妹って感じがするよね」

ことり「いえーい、まいしすたー」グッ

花陽「い、いえーい」パチン

希「うん、姉妹やね」

真姫「なにそれ…意味わかんない」

絵里「真姫は一人っ子って感じよねー」

真姫「ま、その通りだしね」

希「姉妹とかほしくないの?」

真姫「別に…」

希「もうー、素直じゃないんやからー」

真姫「別に私は…!」
41: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:56:01.43 ID:bFw4B1/D.net
凛「凛も妹が欲しいーー!お姉ちゃんになりたいーー!」

にこ「あんたはどっちかというと妹っぽいわよ?」

絵里「凛はどんな妹が欲しいの?」

凛「にこちゃん!凛の妹になって!」

にこ「なんでよ!私の方が年上でしょ!」

凛「だって凛よりちっちゃいし……」

にこ「身長の問題!?」

希「納得の理由やね」

にこ「バカにしないでよ!」

凛「してないよ?」

にこ「してるわよ!いい?私はれっきとしたお姉ちゃんなの」

凛「えー?」
42: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 21:58:29.54 ID:bFw4B1/D.net
にこ「今日だってね、妹たちのためにケーキを頼んであげたんだから」

穂乃果「ケーキ?」

にこ「そ、今日はこころの誕生日パーティーなの」

穂乃果「へー」

希「誕生日……パーティー」

にこ「ケーキぐらい私が作ってあげるって言ったんだけどね。なんでもキャラクターのケーキがいいらしくて。これなんだけど」

花陽「あっ、これ今人気の……」

にこ「そうよ、先着500個限定版。一日パソコンに張り付いた甲斐があったわね」

絵里「さすがにこね」

海未「いいお姉さんじゃないですか」

にこ「ふふ、そういうわけでそろそろ帰らせてもらうわ。かわいい妹たちが待ってるからね」

凛「ばいばーい」

穂乃果「私たちもそろそろ帰ろっか」

海未「あっ、私は弓道部によって行くので」

ことり「私もちょっと用があるんだ」

穂乃果「そうなんだ…ちょうどよかった」チラッ

凛「……」ニヤッ

ことり「?」
43: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:01:39.92 ID:bFw4B1/D.net
―――

帰り道

ことり「……」テクテク

真姫「……」スタスタ

ことり「……」テクテク

真姫「なんでついてくるのよ」

ことり「だって戦いに行くんだよね?エイリアンと」

真姫「わかってるんならもう帰りなさい。危ないから」

ことり「いやだもーん」

真姫「はぁ?」

ことり「私決めたんだ、真姫ちゃんをサポートするって」

真姫「ふざけないで、本当に危ないから」

ことり「真姫ちゃんだってわかってたでしょ?」

真姫「なにがよ」

ことり「私が諦めないってこと」

真姫「そうね…あなた意外と頑固だものね」

ことり「うれしいよ真姫ちゃん。私のことをそこまでわかってくれてるんだね」

真姫「だけどついてきていいって言った覚えはないわ。ここまでよ」

ことり「まーきちゃん」

真姫「なによ?」

ことり「おねがぁい♪」
44: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:04:27.17 ID:bFw4B1/D.net
真姫「……」

ことり「……」

真姫「あなた、そんなものが誰にも効くと思わないことね」

ことり「うん……」

真姫「多分海未だけよ。私には効かないわ」

ことり「うん」ショボン

真姫「わかった?私には効かないのよ」

ことり「うん?」

真姫「でも、そこまで言うなら特別に…私の戦いを見学させてあげないこともない…けど」

ことり「!」

真姫「さ、さっさと行くわよ」

ことり「うん♪」
45: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:05:14.95 ID:bFw4B1/D.net
――

部室

穂乃果「これで準備万端だね」

凛「楽しみだよ……」

穂乃果「ぐふふふふ」ニヤニヤ

凛「うへへへへ」ニヤニヤ
46: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:08:50.14 ID:bFw4B1/D.net
―――

「グルルルル」

真姫「はっ!」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「ことり、下がってて!」

ことり「え?」

真姫「来るわよ!」

シュゥウゥーー

エイリアン「グアァ」

真姫「超新星!」バチバチッ

マキダー「さあ、どっからでもかかってらっしゃい」

エイリアン「ガァ」ブン

エイリアンの爪「」ギラーン

マキダー「フッ!」

エイリアンの爪「」バキィ

マキダー「そんなの効かないわ。私を誰だと思ってるのよ」

マキダー「ハァ!」ドゴッ

マキダー「セイ!」ドドドッ

マキダー「ヤァ!」バン
47: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:11:18.84 ID:bFw4B1/D.net
エイリアン「ギャァァァ」

マキダー「そろそろトドメを……」

ことり「真姫ちゃんあぶない!」

エイリアンの牙「」ピュン ピュン

マキダー「うっ…」グサッ グサッ

マキダー「うぅ…グランアンタレス」

マキダー「ハァアア!!」バキィ

エイリアン「ギャヤアア」ドカーン

ギュイン

真姫「はぁはぁ」

ことり「真姫ちゃん血が!大丈夫!」

真姫「ちょっとしくじったわね……」
48: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:14:30.69 ID:bFw4B1/D.net
――――

矢澤家

にこ「こころ、ここあ、準備はできたー?」

こころ「はいお姉さま」

ここあ「できたよー」

こたろう「うぅー」

にこ「こたろう?」

こたろう「すぅすぅ」

こころ「こたろうは眠ってしまったみたいですね」

にこ「まあ、寝かせといて上げましょう」

こころ、ここあ「はーい」

にこ「サラダはここあが盛り付けてくれたし」

ここあ「えっへん!」

にこ「スープとハンバーグはもうすぐ完成」

にこ「あとはご飯が炊ければ……ってええ!?」

炊飯器「」ボォォォ

こころ「炊飯器が燃えてます!」

ここあ「たいへんだー」

にこ「ああああ!」

こころ「寿命でしょうか」

にこ「そんなこと言ってる場合じゃないわ!早く火を消さなきゃ」
49: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:17:49.44 ID:bFw4B1/D.net
――――――

ギュッ

ことり「よし、これで大丈夫かな」

真姫「そうね、だいぶ楽になったわ」

ことり「でも、腕に怪我が……」

真姫「私は改造人間よ?こんなのすぐに治るわ」

ことり「痛くないの?」

真姫「まあ痛いけど」

ことり「いっつも怪我するの?」

真姫「そんなことないわよ。今回は失敗したわね」

ことり「……」

真姫「……」

ことり「ねえ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

ことり「真姫ちゃんはどうして戦ってるの?」

真姫「どうしてって?」

ことり「改造人間だから?エイリアンと戦う力を持ってるから?」

真姫「……」
50: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:20:39.28 ID:bFw4B1/D.net
ことり「平和を守るため?」

真姫「そんなんじゃないわ」

ことり「人助けのため?」

真姫「…まあそうね」

ことり「誰かを守るために真姫ちゃんが戦わなきゃいけないの?」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃんが戦わなくたって…」

真姫「エイリアンはどうするのよ」

ことり「警察に任せるとか……」

真姫「わかってるでしょ、警察じゃ相手にならない。相手は化け物なんだから」

ことり「でも、でも…真姫ちゃんが怪我するのを見てられないよ」

真姫「だから来ない方がよかったのよ。戦いなんて見るもんじゃないわ」

ことり「……」

真姫「それに、私は嫌々戦ってるわけじゃない」

ことり「……?」

真姫「誰かのためなんかじゃない、自分のために私は戦ってるの」

ことり「自分の…ため?」
52: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:26:33.12 ID:bFw4B1/D.net
「うわぁぁぁ」

真姫「ちょっと待って、何か聞こえない?」

ことり「え?」

「待ちなさい!凛、穂乃果ー!」

真姫「この声……」

ことり「海未ちゃんの声だ……」

穂乃果「ひいぃーー」

凛「にゃぁああ」

ことり「穂乃果ちゃん、凛ちゃん」

穂乃果「あぅ、ことりちゃん!?」

凛「真姫ちゃんも!?」

真姫「何してるのよ、こんなところで」

穂乃果「理由はあとで説明するから!」

凛「助けてー!」

ことり、真姫「?」
53: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:29:38.94 ID:bFw4B1/D.net
海未「全くあの二人は……」

ことり「海未ちゃん?」

海未「ことり!?」

ことり「どうしたの?」

海未「あっ、いや、穂乃果と凛を見ませんでしたか?」

ことり「こっちには来てないよ」

海未「そうですか…すみません、急いでいるのでこれで」

ことり「うん、ばいばい海未ちゃん」

海未「むぅ、こちらに来たと思ったのですが……」スタスタ

ことり「……」

ことり「行ったよ」

穂乃果「はぁ、危なかったね」

凛「見つかったら凛たちの命はなかったね」

真姫「あなたたち何したのよ」

穂乃果「海未ちゃんが悪いんだよ!」

凛「そうだよ!凛たちは被害者だよ!」

真姫「だから、何があったのか聞いてるの」

穂乃果「それが……」
54: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:32:17.33 ID:bFw4B1/D.net
~~~

昨日の練習後

穂乃果「あー疲れたー、勉強勉強って、海未ちゃんは厳しすぎるんだよー」ゴトッ

穂乃果「あれ、なんか踏んじゃった」

凛「うぅぅ」ぐったり

穂乃果「りっ、凛ちゃん!どうしたの!?」

凛「うみちゃっ、海未ちゃんがぁ……」ゴニョゴニョ

穂乃果「ええっ!基礎体力を鍛えるために20週も走らされた!?」

凛「うん……」

穂乃果「海未ちゃん…なんてことを」

凛「穂乃果ちゃんはどうしたの?」

穂乃果「赤点を取らないためにって、問題集を一気に100ページもやらされて……」

凛「穂乃果ちゃんもだったんだね……」

穂乃果「うん……」

凛「海未ちゃん…いや、鬼教官園田、許せないよ」

穂乃果「私も同じ気持ちだよ」

凛「高坂さん高坂さん」

穂乃果「星空さん、どうされましたの?」

凛「園田さん、最近調子に乗ってるんじゃあられませんこと?」

穂乃果「そうですわ、少しお仕置きが必要ですわね」

穂乃果、凛「おほほほほ」
55: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:35:39.31 ID:bFw4B1/D.net
今日の練習後 部室

海未「久しぶりの弓道……やはりいいものでした」

海未(それにしても、昨日は少し張り切り過ぎてしまいましたね)

海未(穂乃果はいつものことですが、凛には少し厳しくし過ぎたでしょうか)

海未(いえ、あれぐらいはやってもらわなければ……)

海未「穂乃果が話があるというから部室に来たのに……遅いですね」

海未「…ん?」

海未「この本…誰かの忘れ物でしょうか」ペラッ

海未「へぇ、なかなか面白…!?」

海未「な、何ですかこの本!?破廉恥すぎます!」

海未(誰もいない部室で二人きりでキ……キス…ああっ!考えたくもありません!)

穂乃果、凛「……」ジーッ

海未「穂乃果!凛!あなたたちの仕業ですね!」

穂乃果「海未ちゃん、いいんだよ」

海未「はい?」
56: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:37:39.03 ID:bFw4B1/D.net
凛「したいんだよね。その本みたいなこと……」

海未「なっ」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「あっ……」

凛「海未ちゃん」

海未「ひっ……」

穂乃果、凛「海未ちゃん……」

海未「ああああ!!!!」バタン

穂乃果「ちょ、海未ちゃん!?」

海未「」ピクピク

凛「息してないにゃぁああ!」

穂乃果「大変だ!今すぐ人工呼吸を!」

凛「え、そんな、人工呼吸なんて///」

穂乃果「なんで凛ちゃんが恥ずかしがってるの!?」

絵里、希「……」ジーッ

凛「あっ」

絵里「二人とも…何してるの?」

希(これは…ウチも混ざりたかったなぁ)

海未「うぅ……」

~~
57: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:40:33.07 ID:bFw4B1/D.net
穂乃果「ってことがあって」

凛「海未ちゃんに追いかけられてるんだ」

ことり「穂乃果ちゃんが悪いね」

真姫「凛が悪いわね」

穂乃果、凛「なんで?!」

真姫「元はと言えば原因はあなた達だし」

ことり「海未ちゃーん、二人はここだよー」

穂乃果「ことりちゃんの裏切り者ー!」

凛「真姫ちゃんなんかもう知らない!」

真姫「明日の宿題、教えてあげないわよ?」

凛「えっ?」

ことり「残念だよ、穂乃果ちゃんにはもうお菓子を作ってあげられないんだね……」

穂乃果「えっ?」

穂乃果「じょ、冗談だよね…?」

ことり「……」

凛「本気なの…?」

真姫「そうね」

穂乃果、凛「……ごめんなさい」
58: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:43:44.61 ID:bFw4B1/D.net
ことり「もう、あんまり海未ちゃんを困らせちゃダメだよ」

穂乃果「はーい」

真姫「あなたもね」

凛「うん」

ことり「多分、海未ちゃんだって二人のためを思ってやってくれたんだから」

凛、穂乃果「そう言われると……」


~~~

海未『凛、よく頑張りましたね』

凛『ぜぇ…ぜぇ、海未ちゃんは疲れてないの?』

海未『はい、私は毎日走っていますから。慣れればあっという間ですよ』

海未『大切なことは日々の積み重ねです。体力を鍛えれば凛のダンスももっとよくなるはずです』



穂乃果『こんなのわからないよー!』

海未『穂乃果、ここはこの公式を使って……』

穂乃果『おぉっ!さすが海未ちゃん、わかりやすい!』

海未『穂乃果はいつもテスト前に焦るからいけないんです。しっかりと計画を立てていきましょう』

~~~
59: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:46:46.67 ID:bFw4B1/D.net
ことり「まあ、海未ちゃんもやりすぎちゃったみたいだし…そのことは言っておくから……」

穂乃果「うん!ありがとうことりちゃん!」

凛「ことりちゃんは神様だにゃー!」

穂乃果「じゃあことりちゃん!明日はアップルパイが食べたいなー」

ことり「うん!とびきりおいしいアップルパイをつくってあげるね」

凛「真姫ちゃん、明日の宿題って……」

真姫「大した量じゃないし、昼休みに教えてあげるわよ」

穂乃果「ことりちゃん」

凛「真姫ちゃん」

穂乃果、凛「ありがとう!」

凛「じゃあ明日!」

穂乃果「約束だからねー!」

ことり「ばいばーい」



穂乃果「よかったー、ことりちゃんに怒られなくて」

凛「ことりちゃん?怒ったらどんな感じなの?」

穂乃果「知らない……」

凛「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「私は何も…知らない」ビクビク

凛「なんかすごそうだにゃああ!」
60: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:49:35.55 ID:bFw4B1/D.net
真姫「また明日…ね」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「ねえことり」

真姫「明日…学校はあると思う?」

ことり「あるよ?明日は水曜日だし」

真姫「絶対に?」

ことり「え?」

真姫「もし生徒の誰かが行方不明になったら?もし校舎がエイリアンに壊されたら?」

ことり「……」

真姫「エイリアンを野放しになんてできない。奴らのせいで私の日常を壊されたくない」

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「好きなのよ…あなた達と過ごす時間が」

ことり「うん」

真姫「この時間を大切にしたい。もっともっとみんなと過ごしたい。だから……」

ことり「私も好きだよ、みんなと過ごすこの時間」
61: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:53:09.30 ID:bFw4B1/D.net
真姫「ホント言うとね、記憶を消してるのも私の勝手なの」

ことり「どういうこと?」

真姫「確かにエイリアンの存在が世間に知られたらパニックが起こる。でもね、私が人の記憶を消してる理由はそうじゃないの」

真姫「この平和な時間を壊したくないからなの」

ことり「平和な時間……」

真姫「だれもエイリアンの存在を知らなければ、エイリアンなんていないことと一緒よ」

真姫「だから私は一人も犠牲者を出すわけにはいかない。私の勝手のために、誰かを犠牲になんてできない」

ことり「優しいんだね」

真姫「優しくなんてない、自分勝手なだけよ」

ことり「ううん、真姫ちゃんは優しくて頑張り屋さんだよ」

真姫「ことり……」

ことり「なに?」

真姫「ありがとう」

ことり「うん!」

真姫「じゃあ、行きましょうか」

ことり「行くってどこに?」

真姫「まだもう一体いるわ、さっきのエイリアンの仲間がね!」
62: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:57:12.43 ID:bFw4B1/D.net
―――

矢澤家

炊飯器「」ホカホカ

にこ「いや……あのね」

こころ「すごいです!こんなにおいしいご飯は食べたことがありません!」

にこ「炊飯器の調子が悪いから助けてほしいとは言ったけどね」

炊飯器「」ホカホカ

ここあ「おかわりー」

花陽「はい、どうぞ」

ここあ「ありがとー」

にこ「なにも炊飯器を家から持ってこなくてもよかったのよ?」

花陽「ごめんね…迷惑だったかな?」

にこ「すっごくありがたいけど……」

花陽「よかった……」
63: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 22:58:33.94 ID:bFw4B1/D.net
にこ「炊飯器を持ち運ぶ人、あんた以外に見たことないわよ」

花陽「ええ?割と一般的だと思うけど」

にこ「そんなわけないでしょ!気軽に持ち運べるサイズじゃないわよ!」

花陽「ダメかな…?」

にこ「いや、いいんだけど…。それよりホントにありがとね、助かったわ」

花陽「どういたしまして!にこちゃんの役に立ててうれしいよ」

にこ「よかったら一緒にパーティーしない?」

花陽「ええっ?せっかくの誕生日パーティーなのに私なんかがいたら…」

にこ「いいのよ、人が多い方が楽しいんだから。そうよねこころ?」

こころ「はい!花陽様、ぜひおいしいご飯の炊き方を教えてください」

にこ「ね?」

花陽「じゃあ、お言葉に甘えて……」
64: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:01:46.33 ID:bFw4B1/D.net
―――

路地裏

エイリアン「グギャアア」

トラック運転手「うわぁぁああ」

真姫「待ちなさい」

エイリアン「フシュゥゥ」

ことり「運転手さん、こっちに!」

トラック運転手「あ、ああ……」

真姫「超新星」バチバチ

ブォォォン

マキダー「さあ、始めましょうか」

エイリアン「グギャアア」ブン

エイリアンの爪「」ギラーン
65: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:04:41.97 ID:bFw4B1/D.net
マキダー「またそれ?芸が無いのね…」

エイリアンの爪「」ボキボキ

マキダー「セイ!」ドカッ

エイリアン「グォォォ」

エイリアンの牙「」ピシュ ピシュ

マキダー「だ・か・ら、同じことしかできないの?つまらないわね」

牙「」バラバラバラ

マキダー「この私に同じ技は通用しない、覚えておくことね」

マキダー「クリムゾンピーコック」

マキダー「ハァァアア!!」バキィ

エイリアン「ギャアアァア」ドカーン
66: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:08:09.30 ID:bFw4B1/D.net


ことり「やったね真姫ちゃん!」

マキダー「ま、私の実力なら当然ね」

ことり「すごくカッコよかったよ」

マキダー「でっしょー!見てた?知性溢れる戦い方!」

ことり「あっ、うん」

マキダー「私の戦いを間近で見られるなんて、贅沢すぎて糖尿病にでもなったんじゃない
の?」

マキダー「ま、ことりにはまだ私のすばらしさの3パーセントも理解できないでしょうけどね」

ことり「…前から思ってたんだけど、真姫ちゃんって変身すると性格変わるよね」

マキダー「何か言った?」

ことり「…なんでもない。それよりこの人の記憶を消した方がいいんじゃない?」

運転手「うう……」

マキダー「大丈夫、もうやったから」

運転手「あれ、なにしてたんだっけ?」

運転手「早く配達に行かなきゃ」テクテク
67: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:12:09.89 ID:bFw4B1/D.net
ことり「よかったね、運転手さんが元気で」

真姫「そうね」

ことり「真姫ちゃんが…あの人を助けたんだよね」

真姫「そうね」

ことり「あの人が助かったおかげで誰かが幸せになって、その誰かのおかげでまた別の人が幸せになって。
最終的には私たちまで幸せになって」

ことり「そんな風に…なったらいいね」

真姫「そうね」

ことり「真姫ちゃん、私の話、ちゃんと聞いてる?」

真姫「聞いてるわよ」

ことり「ホントに…?」

真姫「ホントよ」

ことり「だったら、これから神社にお参りに行かない?」

真姫「どうして?」

ことり「お願いするんだよ。『明日もみんなが幸せでありますように』…って」

真姫「いいかもね…」
68: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:15:22.18 ID:bFw4B1/D.net
――

ピンポーン

運転手「お届け物でーす」

「はーい」

「ケーキかな?」

「きっとそうですよ」

「わーい、ケーキだー」



―――

海未「全くあなたたちは!」

穂乃果、凛「反省してます……」

海未「大体穂乃果はいつもそうなんです!後先考えず勝手なことをして…穂乃果はいつも穂乃果で穂乃果でして……」

凛「ねえ穂乃果ちゃん、海未ちゃんのお説教は長すぎるよ。穂乃果ちゃんの話ばっかりだし」ヒソヒソ

穂乃果「しょうがないよ、いつものことだもん」

凛「凛もう帰っていいかな」

穂乃果「ダメだよ!凛ちゃんも道連れだよ!」

凛「ええーー」
69: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:17:29.61 ID:bFw4B1/D.net
――――

希「…もしもし、お母さん?」

希「えっ、来月の15日?うん、うん」

希「本当に?本当に来てくれるの?」

希「お父さん、お父さんも一緒なの?」

希「うそついたら家出しちゃうからね!」

希「べ、別にさみしくなんてなかったよ!もう高校3年生なんだから」

希「うんうん、わかった。じゃーねー……待って、まだ切らないで!」



――――

絵里「亜里沙…」

亜里沙「お姉ちゃん」

絵里「亜里沙に謝らなきゃいけないことがあるんだけど」

亜里沙「私のイヤホン、壊したでしょ?」

絵里「ごめんなさい…気づかなくて……」
70: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:19:50.18 ID:bFw4B1/D.net
亜里沙「もう、気を付けてよね」

絵里「本当にごめんなさい。でもね……」

ピンポーン

絵里「あっ、来たみたい」

亜里沙「なにが?」

絵里「亜里沙のイヤホンよ。同じものを注文しておいたから」

亜里沙「えっ?」

絵里「だって、亜里沙には大事なものなんだものね」

亜里沙「……お姉ちゃん」

絵里「待ってて、今取ってくるから」

亜里沙(お姉ちゃん…ちょっとドジだけど、やっぱりカッコいいなぁ)

絵里「……」

亜里沙「お姉ちゃん?」

絵里「新聞の勧誘だったわ…」

亜里沙「…ふふっ」
71: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:21:32.36 ID:bFw4B1/D.net
―――

にこ「やっとケーキが届いたわよ!」

ここあ「いえーい!」

こたろう「いえー」

花陽「い、いえーい!」

こころ「すごいです……おいしそうです」

ここあ「火!ここあがつける!」

にこ「ダメよ、危ないから」

ここあ「えー」ガックシ

にこ「もう、しょうがないわね。一緒にやりましょ」

ここあ「わーい」

ろうそく「」ボォオオ

にこ「さすがここあねー。うまくつけられてるわよー」

ここあ「うん!」
72: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/15(月) 23:23:18.84 ID:bFw4B1/D.net
にこ「さあ、電気を消すわよ」

バチッ

にこ「みんな歌って!」

「「「はーい」」」

にこ「せーのっ」

にこ「ハッピーバースデートゥーユー」

ここあ「ハッピーバースデートゥーユー」

花陽「ハッピーバースデーディア」

にこ、ここあ、花陽、こたろう「こころ」

「ハッピーバースデートゥーユー」

こころ「ふぅーー」

ジュウ

パチパチパチパチ



つづく
79: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:37:32.78 ID:xOfZGzzI.net
第3話 「スーパー穂乃果」



海未「……」

ことり「……」

海未「……遅い」

ことり「あの…海未ちゃん」

海未「遅すぎます!一体何をやっているんですか穂乃果は!」

ことり「でも海未ちゃん、穂乃果ちゃんが遅いのはいつものことだよ?」

海未「それはそうですが、今日は大事なライブなんですよ。こんな日に遅刻するなんて気が緩んでる証拠です!」

ことり「あはは…あんまり怒っちゃダメだよ」

穂乃果「ごめんごめーん」

海未「穂乃果ぁ!」

穂乃果「うぅ、海未ちゃん」

海未「全くあなたという人はどうしていつもいつも!何度言えばわかるんです」

穂乃果「ごめんなさい……」
80: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:41:11.75 ID:xOfZGzzI.net
ことり「穂乃果ちゃん、寝坊しちゃったの?」

穂乃果「…うん、昨日眠れなくて」

海未「だから言ったじゃないですか、もう」

穂乃果「はい…反省してます」

ことり「まあまあ海未ちゃん。そろそろ出発しないと私たちまで遅れちゃうよ?」

海未「そうですね、行きましょうか」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん」

海未「これからは気を付けてくださいね」

穂乃果「ごめん……」

海未「もういいですよ。それより今日は頑張りましょう」

穂乃果「うん!」
81: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:43:37.55 ID:xOfZGzzI.net


ライブ会場

にこ「遅い!」

穂乃果「…ごめんなさい」

希「また穂乃果ちゃんが寝坊したの?」

絵里「もう、穂乃果ったら」

真姫「緊張感のない人」

にこ「あんた今日が何の日かわかってんでしょうね!」

穂乃果「も、もちろんだよ」

にこ「ホントにわかってるの?今日はラブライブ地区予選の前哨戦みたいなもんなのよ」

花陽「予選自体は3日後…だけど、その前にお客さんにアピールできるのは今日が最後だから」

にこ「今日の結果!それが私たちの運命を決めるのよ!」

穂乃果「はい、わかってます…」
82: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:46:41.95 ID:xOfZGzzI.net
にこ「そんな大事な日に寝坊だなんてどういう神経してんのよ」

穂乃果「うぅー、許してー」

凛「もー、今日失敗したら穂乃果ちゃんのせいだからね」

絵里「凛、そういうことを言うもんじゃないわよ」

凛「…うん、ごめんね」

絵里「はい、この話はこれで終わり」

希「そうやね、切り替えていこっ!」

絵里「さ、早く着替えて準備しましょう」
83: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:49:26.41 ID:xOfZGzzI.net
ライブ開始

穂乃果「みなさんこんにちは、μ'sです!私たちの歌、聞いてください!」



♪「さあ…夢を叶えるのは みんなの勇気」

♪「負けない こころで 明日へ駆けて行こう」

穂乃果(うん、すごくいい感じ)

♪「強い強い願い事が 僕たちを導いてくれた」

穂乃果(お客さんたちもみんな楽しそう!)

♪「次は絶対ゆずれないよ 残された時間を握りしめて」

穂乃果(最初は誰も見に来てくれなかった)

♪「ただの思い出 それだけじゃいやだよ」

穂乃果(海未ちゃんとことりちゃんと3人だけだった)

♪「精一杯 力の限り 走るんだ」

穂乃果(でも、花陽ちゃんが入ってくれて、凛ちゃんと真姫ちゃんも一緒になってくれて)

♪「Chance for me! Chance for you!」

穂乃果(にこちゃん、絵里ちゃん、希ちゃん、3人が入ってくれて)
84: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:52:13.59 ID:xOfZGzzI.net
♪「さあ…夢を抱きしめたら上を向いて」

穂乃果(みんなで一生懸命練習してきた……)

♪「君の世界が 大きく変わるよ」

穂乃果(予選を勝ち抜くことは簡単じゃない…けど)

♪「さあ…夢を叶えるのはみんなの勇気」

穂乃果(この9人ならきっと大丈夫だよね)

♪「負けない こころで 明日へ駆けて行こう」

穂乃果(大丈夫…)

♪~~~~~

穂乃果(私たちならきっと……)



凛「ほ、穂乃果ちゃんどいて!」

穂乃果「えっ?」

ドンッ

ドテッ



―――
85: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:55:14.04 ID:xOfZGzzI.net
ライブ後

絵里「みんな、お疲れさま」

穂乃果「……」

凛「……」

絵里「ちょっとアクシデントがあっただけで、いいライブができたと思うわ」

ことり「うん、お客さんの反応もよかったし」

真姫「まあ、今日はただのエキシビジョンだしね」

希「そうやね、むしろ今日失敗できてよかったかもしれんよ」

絵里「ええ、今日の反省を活かして明日からまた頑張りましょう」

花陽「うん…頑張ろう!」

凛「みんなごめんね、凛のせいで」

にこ「あんたのせいじゃないわよ」

凛「でも……」

穂乃果「そうだよ、私が!」

にこ「あんたのせいでもないわよ」

穂乃果「……」
86: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 05:58:28.79 ID:xOfZGzzI.net
にこ「誰にだって失敗くらいあるわ。このスーパーアイドルにこにーだって、さっきまで靴下が裏表だったのよ」

真姫「ぷっ、バカじゃないの」

にこ「何ですって!」

希「絵里ちもこの前シャツが後ろ前だったよね」

絵里「ちょっと、希ぃ!」

凛「あはは、みんなドジだね」

花陽「凛ちゃんも人のこと言えないよぉ」

海未「さ、帰りましょうか穂乃果」

ことり「お腹空いたね、なにか食べて帰ろっか」

穂乃果「……」

海未「穂乃果?」
87: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:01:21.36 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「どうして…」

穂乃果「どうしてみんなそんなに優しいの?」

絵里「えっ?」

穂乃果「今日のライブは失敗したんだよ?にこちゃん言ってたよね。今日のライブは大事なライブだって」

にこ「うっ、確かに言ったけど……」

穂乃果「凛ちゃんだって言ってたじゃん、今日失敗したら穂乃果ちゃんのせいだって。実際その通りだよ。私がボーッっとしてたせいで凛ちゃんの場所にかぶっちゃったんだもん。凛ちゃんはなんにも間違ってない」

凛「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「全部…私のせいなんだよ!」

海未「…そうですね」

ことり「海未ちゃん?!」

海未「だから何ですか?今日のライブはもう終わりましたよ?」

真姫「いつまでも悩んでたってしょうがないでしょ」

希「そうやね、だからみんなで焼き肉でも行かない?」
88: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:04:40.18 ID:xOfZGzzI.net
にこ「焼肉?あんたが食べたいだけなんじゃないの?」

希「あれ?バレちゃった?」

花陽「…そういえばお腹空いたなぁ」

凛「凛も焼肉食べたいかも」

絵里「決まりね、焼肉に行きましょう。私がおごるわ」

花陽「え、絵里ちゃんのおごり!?」

真姫「あの絵里が自分からおごるって言い出すなんて…」

にこ「行くしかないわね!」

希「絵里ち、ホントに9人分も払えるん?」ヒソヒソ

絵里「え……5000円くらいで足りるかしら?」

希「全然足りんよ!?」

ことり「穂乃果ちゃんも行くよね?」

穂乃果「私は…一人で帰る。ごめんね」

海未「穂乃果…」

ことり「穂乃果ちゃん…」



――
89: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:06:33.39 ID:xOfZGzzI.net
帰り道

穂乃果「はぁ……」

穂乃果(みんなごめんね。迷惑かけてばっかりで)

穂乃果(私だってわかってたのに…今日が本当に大事なライブだって)

??「」ズダダダダッ

穂乃果「私なんて……私なんて」

ドンッ

穂乃果(今日はよく人にぶつかるなぁ……)

バタッ



―――
90: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:09:00.24 ID:xOfZGzzI.net
翌日

穂乃果「二人ともまだかなー」ワクワク

海未「穂乃果!」

穂乃果「あっ、海未ちゃんおはよー」

海未「おはようじゃありませんよ!昨日はどうしたんですか?いくらメールしても返信がないから心配したんですよ!」

穂乃果「ごめんね、昨日はずっと寝ちゃってたんだー」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ことりちゃんもおはよう」

ことり「おはよう…じゃなくて、心配したんだよ?」

穂乃果「二人とも心配し過ぎだよ」

ことり「だって…」

穂乃果「それより、今日はちゃんと時間通りに来たよ」

海未「そういえばそうですね」

穂乃果「えらいでしょ?」

海未「まあ…これが毎日続けばいいのですが」

穂乃果「甘いよ海未ちゃん、私は心を入れ替えたんだ。今の私はスーパー穂乃果なんだからね」

ことり「スーパー?」

海未「穂乃果?」
91: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:12:30.07 ID:xOfZGzzI.net
授業中 

穂乃果「」カキカキ

海未(穂乃果がちゃんと授業を聞いています…心を入れ替えたというのは本当みたいですね)

先生「で、AB=2であるから余弦定理を使って…」

穂乃果「先生、そこ違いますよ」

先生「え?」

穂乃果「三角形ABDは円に内接してるからsin∠ABD=2分の1になって、そこからAB=3になることがわかるから……」 

先生「…本当だ、ありがとう」

ことり(ほ、穂乃果ちゃんが…!?)

海未(これは一体……)
92: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:15:12.57 ID:xOfZGzzI.net
体育 剣道

海未「めぇええん!」バシッ

剣道部員「くっ」

フミコ「やっぱり海未ちゃんはすごいね。剣道部の人と互角だよ」

穂乃果「よーしっ」スタッ

ヒデコ「穂乃果?」

穂乃果「海未ちゃん、試合やろうよ」

海未「私とですか?手加減はできませんよ」

穂乃果「いらないよ、本気で来て!」

海未「穂乃果がそう言うなら……」

ミカ「どっちが勝つと思う?」

ヒデコ「そりゃ海未ちゃんでしょ」

ミカ「だよねー」

先生「はじめ!」

海未「めぇええん!」カッ

穂乃果「めぇええええん!」バシィィン

海未「そんな…穂乃果に……」ガクッ

ことり「海未ちゃんが…負けちゃった♪」
93: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:17:32.87 ID:xOfZGzzI.net
昼休み

ことり「すごかったよー穂乃果ちゃん」モグモグ

海未「まさか剣道で穂乃果に負けるなんて……」

ことり「理科の小テストも満点だったし、勉強も運動も何でもできちゃうんだね」

穂乃果「ふふふ、だから言ったでしょ?スーパー穂乃果だって」モグモグ

穂乃果「今の私にできないことなんかないよ」

ことり「あはは……」

海未「スーパー穂乃果って何ですか、もう」

穂乃果「それより海未ちゃん、喉渇いてない?」

海未「……?そうですね、今から飲み物を買いに行こうと思っていたところです」
94: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:19:44.63 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「よかったらこのお茶飲んでよ、はい」スッ

海未「いいんですか?」

穂乃果「うん、日ごろのお礼だからね」

海未「では…いただきます」ズーッ

穂乃果「どう?」

海未「…おいしいです。こんなにおいしいお茶は飲んだことがありません」

穂乃果「よかったー!上手くできたか不安だったんだー」

海未「このお茶、穂乃果が煎れたんですか?」

穂乃果「うん!茶葉にこだわってみたんだ!京都の宇治茶!最初は渋いんだけどだんだん甘くなってきておいしいんだよねー」

海未「すごいです…」

ことり(穂乃果ちゃん…どうしちゃったんだろう?)
95: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:21:56.81 ID:xOfZGzzI.net
放課後 部室

ガチャ

にこ「さーてと、ん?穂乃果?」

穂乃果「あっ、おはようにこちゃん」フキフキ

にこ「あんた何してんの?」

穂乃果「早く来たから掃除でもしようと思って」

にこ「え、えらいわね」

穂乃果「昨日はありがとね。にこちゃんのおかげで私、元気になれたんだ」

にこ「そっ、そう、それはよかったわ」

穂乃果「本当にありがとう。私、もう絶対にこちゃんに迷惑かけないから…」

にこ「別に迷惑だなんて…」

ガチャ

希「おっはよー!」

絵里「にこ、穂乃果、昨日はお疲れさま」

希「みんなすぐ来るみたいやし、先に屋上に行こっ!」

穂乃果「うん!」
96: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:24:06.32 ID:xOfZGzzI.net
練習中

絵里「それじゃあ昨日の反省を踏まえて、一曲通してやってみましょうか」

海未「そうですね」

ダダッダン!

花陽「どうだった……かな」

真姫「まあ、悪くないんじゃない?」

凛「う、うん、そうだよね」

穂乃果「ごめん、ちょっといい?」

海未「穂乃果?」

穂乃果「昨日、私と凛ちゃんがぶつかったよね」

海未「…穂乃果、そのことはもう……」

穂乃果「違うよ。あれは私が悪かったんだけど、でも、原因はそれだけじゃないと思うんだ」

ことり「どういうこと?」

穂乃果「凛ちゃん、窮屈なんじゃない?動きづらいんじゃない?」
97: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:26:21.81 ID:xOfZGzzI.net
凛「えっ、えっと」

花陽「凛ちゃん、そうなの?」

凛「あのー……」

穂乃果「凛ちゃんの周りのスペースを空けてあげよう?せっかく動けるんだから、その才能を活かさなきゃもったいないよね!」

絵里「凛、できる?」

凛「うん…実は凛もそう思ってたんだけど」

真姫「早く言えばよかったじゃない」

凛「でも、今から振り付けを変えるなんて難しいし…」

絵里「難しくたってやらなきゃ」

にこ「予選を突破するためには最高のライブをしないとね」

凛「…うん!」
98: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:30:05.95 ID:xOfZGzzI.net
希「穂乃果ちゃん、お手柄やね」

穂乃果「実は…希ちゃんにも言いたいことがあるんだ」ヒソヒソ

希「えっ、なになに?もしかして告白とか?」

穂乃果「足首、どうしたの」

希「どうしてそれを……」

穂乃果「見ればわかるよ、無理してるんだよね」

希「ちがっ…」

穂乃果「ありがとう」

希「え?」

穂乃果「みんなのために何も言わずに頑張ってくれて」

希「あの…穂乃果ちゃん?」

穂乃果「希ちゃんの気持ちはわかるよ。私だって、自分のせいでみんなに迷惑はかけたくない」

穂乃果「だから練習しないでなんて言わないよ。だけどケアくらいは私にやらせて?希ちゃんに何かあったら困るんだから」

希「…ねえ、あなた本当に穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ふっふっふ、私はスーパー穂乃果なのです」

ことり「また言ってる…」

にこ「スーパー穂乃果って何なのよ?」

海未「何なんでしょうね」
99: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:33:02.27 ID:xOfZGzzI.net
花陽「うぅ」

凛「かよちん、どうしたの?」

穂乃果「あっ、花陽ちゃんお腹痛いんだね。はい胃薬」

花陽「ありがとう穂乃果ちゃん」

絵里「異常に準備が良いわね」

にこ「どうしたのよ?拾ったおにぎりでも食べたの?」

真姫「花陽を何だと思ってるのよ!」

凛「かよちんはそんなに意地汚くないよ!

にこ「うっ、ごめん…」

凛「ただ古くなっちゃったお米を食べただけだよ!」

花陽「捨てるのがもったいなくて…」

にこ「ライブ前に何してんのよ!」
100: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:35:31.74 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「花陽ちゃん、気を付けてね。私、花陽ちゃんにはいつも笑顔でいてほしいんだ。だってその方がかわいいから」

花陽「穂乃果ちゃん……//」

真姫「それにしても、穂乃果は何でもわかるのね」

穂乃果「……」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ああごめんごめん。ボーっとしてて聞いてなかったよ」

凛「そういうところは相変わらずなんだね」

真姫「どうせパンのことでも考えてたんでしょ?」

穂乃果「そうそう、明日の昼ご飯はたまごパンとジャムパンのどっちにしようかなーなんて」

にこ「ま、穂乃果は穂乃果ってことね」

海未「……」



――
101: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:37:04.08 ID:xOfZGzzI.net
帰り道

ことり「今日の穂乃果ちゃんはホントにすごかったよー」

海未「いつもこうだったら…いいんですかね?」

穂乃果「なんで疑問形なの!?」

海未「いえ、別に…」

穂乃果「まあ、これが私の真の力だからね」

ことり「あはは…」

穂乃果「とにかく海未ちゃん、ことりちゃん!」

海未、ことり「?」

穂乃果「今までは迷惑かけてばっかりだったけど、これからは持ちつ持たれつってことで!」

ことり「うん!」

海未「…はい」

穂乃果「じゃあまた明日!」タタタッ

ことり「じゃーねー」

海未「……」
102: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:48:02.05 ID:xOfZGzzI.net
高坂家

穂乃果「ただいまー」タッタッタ

穂乃果母「穂乃果、帰ってきたら靴をそろえなさいっていつも…」

キッチリ

穂乃果母「そろってる……」

穂乃果「先にお風呂入るねー」タタッ

雪穂「お姉ちゃん、その前に洗濯物片付けて…」

ピッチリ

雪穂「片付いてる……」

穂乃果「ふんふーん♪」

雪穂「お姉ちゃん、どうしちゃったんだろう……?」

ジャァーーー

穂乃果「……」

穂乃果「…はぁ…はぁ」



―――
103: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:50:20.90 ID:xOfZGzzI.net
翌朝

雪穂「お姉ちゃん朝だよー」ガチャ

雪穂「……いない?」

穂乃果母「穂乃果…何してるの?」

穂乃果「ふふふ、見ての通り、朝ごはんを作っているのです!お母さんはまだ寝てていいよ」

雪穂「お姉ちゃんが……料理してる?」

穂乃果母「でも、何で急に…」

穂乃果「まあ見てて。えいっ!」

焼き魚、おひたし、味噌汁「」キラーン

穂乃果「ふぅ…どうかな」

穂乃果母「うん、よくできてるわよ」

穂乃果「えへへ、朝ごはんはやっぱり健康的なメニューが一番だよね!」

雪穂「こんなお姉ちゃんも……ちょっといいかも」
104: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:52:25.60 ID:xOfZGzzI.net
―――

穂乃果「おはよー」

海未「穂乃果、今日も早いんですね…」

穂乃果「もうー、昨日も言ったじゃん」

海未「穂乃果のことですから、すぐに元に戻ってしまうのではないかと」

穂乃果「海未ちゃんは私をバカにし過ぎ!」

海未「すみません…」

穂乃果「もう、こんなに信頼されてないとは思わなかったよ。幼馴染なのにー」

ことり「おまたせー」

穂乃果「おはようことりちゃん」

海未「では、行きましょうか」
105: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:54:45.55 ID:xOfZGzzI.net
授業中

穂乃果「この長さを求めるにはまず関数を微分して……」

ことり(すごい、私には何が何だかわからないよ」

海未(これ…高校生が解けるレベルの問題ではない気が…)

先生(やっぱり…今の高坂のIQは200を超えている……)



昼休み 音楽室

ジャジャジャジャーン ジャジャジャジャーン

真姫「はぁ……」

パチパチパチパチ
106: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:56:31.49 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「すごい、すごい、すごい、感動しちゃったよ」パチパチ

真姫「穂乃果…何のつもりよ」

穂乃果「えへへ、真姫ちゃんに会いたくて」

真姫「もう、ふざけないでよ」

穂乃果「ふざけてなんかないよ。真姫ちゃんにお願いがあるんだ」

真姫「なに…?」

穂乃果「私と一緒に曲を作ってくれない?詞を考えてみたんだけど…」スッ

真姫「……」ジーッ

真姫「へぇ…よくできてるじゃない」

穂乃果「真姫ちゃんありがとう!」ギュー

真姫「な、なんで抱き着く必要があるのよ」ドキドキ

穂乃果「…真姫ちゃんのことがちょっと気になったんだ」

穂乃果(やっぱり……)
107: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 06:59:16.62 ID:xOfZGzzI.net
放課後 練習

ことり「じゃーん!これが明日の衣装です!」

衣装「」ギラギラキラーン

凛「おおーー!」

花陽「すごい……!」

絵里「本当にすごい、さすがことりね」

ことり「実はね、穂乃果ちゃんが手伝ってくれたんだ」

にこ「また穂乃果?」

希「穂乃果ちゃん、頑張りすぎやない?」

穂乃果「ううん!まだ足りないくらいだよ。だって、明日は絶対勝ち抜かなきゃいけないんだから」
108: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:01:13.61 ID:xOfZGzzI.net
ことり「…そうだね」

真姫「勝てるわよ…きっと」

穂乃果「うん…勝とうよ、みんなの力で」

絵里「さ、衣装を合わせて最後の確認をしましょう」

穂乃果「そ、その前にちょっとトイレー!!」タタタッ

にこ「こういうところは変わらないわね」

凛「うん、いくら賢くなってもやっぱり穂乃果ちゃんだね」

絵里「穂乃果が戻ってくるまで休憩にしましょう」

「「「はーい!」」」

海未「ことり、ちょっといいですか」

ことり「海未ちゃん?」



穂乃果「……はぁ……はぁ」ズキズキ
109: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:04:13.44 ID:xOfZGzzI.net
ことり「海未ちゃん、どうしたの?」

海未「穂乃果のこと…どう思いますか」

ことり「どうって?」

海未「正直に言います。私は不安です。怖いんです」

ことり「穂乃果ちゃんが変わっちゃったことが?」

海未「はい、なんだか穂乃果が穂乃果で無くなってしまったような気がして。私の知ってる穂乃果は……もういないのではないかと思ってしまって…」

ことり「私はそうは思わないよ?」

海未「……」

ことり「だって、頭がよくてもよくなくても、早起きでも寝坊しても、穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんなんだもん」

海未「穂乃果は穂乃果…」

ことり「私は穂乃果ちゃんが大好き。穂乃果ちゃんがどう変わっても、それだけは変わらないから…」

海未「…ことりは強いですね」

ことり「そんなことないよ。きっと、海未ちゃんは寂しいんじゃないかな?穂乃果ちゃんに頼ってもらえなくて」

海未「なっ、そういうわけでは」

ことり「でもさ、穂乃果ちゃんも言ってたよね、これからは持ちつ持たれつだって。今度は海未ちゃんが穂乃果ちゃんを頼ってみたらどうかな?」

海未「ことり……」
110: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:08:52.88 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「お待たせー」

絵里「あ、戻って来たわね」

穂乃果「海未ちゃん、どうしたの?」

海未「穂乃果…あのですね」

穂乃果「ふふふ、みなまで言わなくていいよ。お困りのようだね」

海未「いえ…あの」

穂乃果「さあ、穂乃果の胸に飛び込んできなさい」

海未「でっ、できませんよそんなこと!」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「穂乃果……」

穂乃果「うーみちゃん」

海未「ほ、穂乃果……//」

絵里「さ、穂乃果も戻ってきたことだし、そろそろ始めましょう」

穂乃果「……あ」

海未「……はい」

ことり「絵里ちゃんのバカっ!」

絵里「…え?」
111: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:11:02.48 ID:xOfZGzzI.net
夜 西木野家

真姫「……」カタカタ

PC『エイリアンデータベース』

真姫「この症状…間違いないわね」

真姫「穂乃果、あなたやっぱり……」




南家

ことりのスマホ「」プルルルル

ことり「あっ、真姫ちゃん!」

理事長「ことりー、ご飯できたわよー」

ことり「ちょっと待ってー」

ことり「もしもし真姫ちゃん、どうしたの?」

真姫「ことり、聞いてほしいことがあるんだけど……」



―――
112: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:14:08.88 ID:xOfZGzzI.net
地区予選当日 朝

穂乃果「どうしたの?こんな早くに呼び出して」

ことり「おはよう…穂乃果ちゃん」

真姫「おはよう」

穂乃果「今日は大事なライブなんだから、本番に備えなきゃダメだよ?」

ことり「うん、穂乃果ちゃんもね」

真姫「穂乃果…あなた頭大丈夫?」

穂乃果「ひどいよ真姫ちゃん!私なんか変なこと言った?」

真姫「やっぱり…痛むのね」

穂乃果「……?話が見えないよ」

真姫「時間がないから手短に言うけど、穂乃果にはエイリアンの幼虫が寄生しているの。そのおかげで脳が急速に発達した」

穂乃果「エイリアン?何のこと?」

真姫「そして、寄生された人間は早ければ72時間で死亡する。急激な進化に脳が耐えられないのよ」

穂乃果「全然何を言ってるのかわからないよ」

ことり「穂乃果ちゃん聞いて!穂乃果ちゃんが危ないんだよ!」

穂乃果「……」
113: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:17:14.67 ID:xOfZGzzI.net
真姫「穂乃果、いきなり言われても信じられないかもしれないけど……」

穂乃果「そっか……。やっぱりそうなんだね」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「二人とも心配してくれてありがとう。でも、私は大丈夫だから」

真姫「どういうこと?あなたもしかして、自分の命が危険だってわかってたの?」

穂乃果「うん、今の私にわからないことなんてないよ。自分の体のことも、真姫ちゃんの秘密のこともね」

真姫「っ!?」

穂乃果「おかしいと思ったんだ。真姫ちゃんの心音、変なんだもん。呼吸のリズムも人と違うし、ロボットみたいだよ」

真姫「あなた……」

穂乃果「でもエイリアンと戦う改造人間だとは思わなかったなー、びっくりしちゃったよ。エイリアンの存在が世間に知られてないのは、その記憶制御装置のおかげなのかな?」

ことり「…ほ、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「あんまり驚かないでよ、頑張って調べたんだから。ことりちゃんも教えてくれればよかったのにー。ああそっか、このことは二人の秘密なんだね。私にバレちゃったけど」

ことり「……」

穂乃果「まあ、どうでもいいよね。どうせ私はもうすぐ死ぬんだし」

ことり「そんなことないよ!」

真姫「安心して穂乃果、あなたを助ける方法があるの」
114: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:19:09.43 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「ダメだよ」

ことり「ダメじゃないよ穂乃果ちゃん!」

真姫「あなたに卵を産み付けたエイリアン、アイツを倒せばその幼虫も消滅する。そうすればあなたの脳も元に戻って……」

穂乃果「それじゃダメなんだよ…元に戻っちゃ」

ことり「穂乃果ちゃん、どうして…」

穂乃果「ことりちゃん、真姫ちゃん、μ'sは好き?」

真姫「なによ急に。今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

穂乃果「いいから答えてよ」

真姫「……言わなくてもわかってるでしょ」

穂乃果「ダメだよ。ちゃんと答えて」

真姫「…好きよ」

ことり「私も好きだよ」

穂乃果「うんうん、二人ともいい心がけだよ」

真姫「なんなのよ。それよりあなたの体は!」

穂乃果「だからさ、今日は絶対に負けられないよね」

真姫「…そうね」
115: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:23:26.19 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「今日のライブはね、今までで一番のライブができると思うんだ」

穂乃果「衣装も曲も振り付けも、みんなの調子も全部最高!」

ことり「うん」

穂乃果「でもね、それはみんな私の、スーパー穂乃果の考えのおかげなんだ。今の私がいなきゃμ'sは勝てない」

穂乃果「私ね、みんなに迷惑かけてばっかりだったんだ。この間のイベントは私のせいで失敗したし。今までだって大事なライブの途中で倒れたり、そのせいでこの前のラブライブにだって出られなかった」

穂乃果「だから私がどうなっても今度こそ……」

真姫「穂乃果、あなた……」

「待ってください」

穂乃果「え?」

海未「本気でそう思っているんですか」

ことり「海未ちゃん!?」
116: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:26:34.51 ID:xOfZGzzI.net
海未「私は仲間はずれですか?少し残念です」

ことり「そういうわけじゃないんだけど…でも」

穂乃果「どうしてここに……」

海未「わかりますよ。穂乃果とことりのことぐらい。だって私たち、幼馴染じゃないですか」

穂乃果「……」

海未「真姫、ことり、あなたたちは行くところがあるんじゃないですか?」

ことり「ねえ海未ちゃん…」

海未「私は穂乃果に話があります!」

ことり「!」

海未「二人きりで話したいんです。お願いします」

ことり「…うん」

真姫「海未」

海未「何でしょうか」

真姫「頼んだわよ」

海未「はい」

タッタッタタ
117: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:30:52.86 ID:xOfZGzzI.net
海未「二人きりで話すのは久々ですね」

穂乃果「海未ちゃん、私の体のことなら…」

海未「実は私、最近少し寂しかったんです」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「最近穂乃果が立派になって、遅刻も居眠りもしなくなって、私が注意することもなくなって」

穂乃果「……」

海未「おかしいですよね。穂乃果にはもっとしっかりしてほしい、いつもそう言っていたのに……」

海未「いざ穂乃果がそうなると、穂乃果が穂乃果でなくなった気がしてしまって。私を頼ってくれなくなって、それで寂しかったんです」

穂乃果「海未ちゃん……」

海未「ですが、ことりから言われて気づきました。私も穂乃果が好きです」

穂乃果「えっ……」

海未「以前の穂乃果のように私を頼ってくれるからでも、今の穂乃果のようにμ's を勝たせてくれるからでもありません。穂乃果が穂乃果だから好きなんです」

穂乃果「私が…私だから?」
118: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:35:46.72 ID:xOfZGzzI.net
海未「頭が良くたって悪くったって、しっかりしていたってだらしなくたって穂乃果は穂乃果なんです。どんな穂乃果だっていいんです」

海未「穂乃果が私たちに迷惑をかけた?確かにそうかもしれません。ですがそんなこと関係ありません。それ以上に、私たちは穂乃果に助けられてきたんですから」

穂乃果「でも……」

海未「勝手に死ぬなんて許しません。私にはあなたが必要なんです」

海未「今まで、ずっと一緒だったじゃないですか……。だから、これからもずっと一緒にいてくださいよ……」ウルウル

穂乃果「海未ちゃん……」

海未「穂乃果……」

穂乃果「やっぱり私のこと、頭悪くてだらしないって思ってたんだね」

海未「ええ、まあ」

穂乃果「ひどいよ海未ちゃん!」

海未「本当のことじゃないですか」

穂乃果「もう!……へへ」

海未「ふふっ」

穂乃果「海未ちゃん、ありがとう」

海未「どういたしまして」

穂乃果「よーし、行くぞー!」

海未「はい!」

穂乃果、海未「ことり(ちゃん)のところに!」
119: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:38:40.10 ID:xOfZGzzI.net
廃工場

マキダー「くっ、なんてスピードなの…この私の攻撃が当たらないなんてね」

エイリアン「グッシャアアア」ビュンビュン

マキダー「っ、追いつけないっ」

マキダー(なんとかしないと……)

ことり(このままじゃ穂乃果ちゃんが…)

ことり(私はなんでここにいるんだろう?)

ことり(海未ちゃんは穂乃果ちゃんを説得してくれてる。海未ちゃんならきっと大丈夫)

ことり(でも、私には何ができるの?ただ真姫ちゃんを見てるだけなの?嫌だよそんなの)

鉄パイプ「」カランカラン

ことり「私だって…私だって穂乃果ちゃんを助けたい!」ギュッ

エイリアン「ガァ」

ことり「おりゃぁああ」ブン

マキダー「ことり!無茶よ!」
120: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:43:26.59 ID:xOfZGzzI.net
ことり「」ピタッ

穂乃果「ダメだよことりちゃん、危ないことしちゃ」ガシッ

海未「そうですよ。ことりにそんなものは似合いません」ガシッ

ことり「穂乃果ちゃん…海未ちゃん!」

穂乃果「ことりちゃん……ありがとう!」

ことり「どうして…?私、何もできなくて……」

海未「そんなことありませんよ。穂乃果も私も、ことりのおかげで助かったんです」

ことり「違うよ、私は……」

穂乃果「もうー、ことりちゃんはいっつも考え過ぎ!」

ことり「えっ?」

海未「そうですよ。ことりが一緒にいてくれる、それだけで私たちは幸せなんですから」

ことり「海未ちゃん……」

穂乃果「これからもずっと3人一緒!約束だよ!」

ことり「穂乃果ちゃん……」
121: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:46:44.72 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「そこのエイリアン!もう許さないからね!」ビシッ

マキダー「穂乃果!どうするつもりなの?」

穂乃果(このエイリアン、動きは速いけど頭はよくないみたい。動きが単調すぎるよ)

穂乃果(見える、見えるよ次の動きが。本当に単純だなぁ)

穂乃果「真姫ちゃん、私の言う通りにして!」

マキダー「いいわよ!」

エイリアン「グオオラァ」

穂乃果「真姫ちゃんキック!11時の方向!」

マキダー「ハァ!」ドカッ

エイリアン「ギャアアア」

ことり「やった…」

穂乃果「5時にパンチ!」

マキダー「タァ!」バキッ

穂乃果「そのままトドメ!真上だよ!」

マキダー「エレクトロシリウス…」

マキダー「セイヤァア!」バチィィン

エイリアン「ギャアアア」

ドッカーーン



―――――――
122: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:49:40.83 ID:xOfZGzzI.net
地区予選 ライブ直前

ワー キャー

穂乃果「はぁ……」

海未「穂乃果」

穂乃果「海未ちゃん……」

海未「不安…なんですね」

穂乃果「うん、今の私には何もわからないんだ。私が何をしようとしてたのかも、どうやったら今日勝ち抜けるのかも」

海未「そう…なんですか」

穂乃果「私、元に戻っちゃったみたい。何だったんだろうね。スーパー穂乃果って」

海未「……」

穂乃果「絶対勝つって決めたのに…なんで私は…全部忘れてっ!」

穂乃果「海未ちゃん、どうしよう…?スーパー穂乃果の力がないと、このままじゃまた私のせいで……」
123: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:53:02.02 ID:xOfZGzzI.net
海未「…穂乃果、ひとこと言わせてください」

穂乃果「なに?」

海未「わからなかったら何もできないんですか?」

穂乃果「……」

海未「わからなくたってできますよ。あなたはいつだってそうでした。根拠のない自信に満ちていて、考えるよりも先に体が動いていました」

海未「スクールアイドルを始めた時だってそうでしょう?あのとき、私たちはここまでやれるなんて思っていませんでした」

海未「ですが、私たちは穂乃果について行ったんです。穂乃果ならできると思ったからです」

海未「穂乃果の力でここまで来れたんです」

穂乃果「私が……」

海未「言ってたじゃないですか、最後までやり遂げようと。こんなところで…諦めさせませんよ」

海未「私は…穂乃果を信じていますから」

穂乃果「海未ちゃん……」
124: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 07:54:38.05 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「できるかな…私に」

海未「できますよ。それが穂乃果なんですから」

穂乃果「…うん、ありがとう海未ちゃん」

海未「どういたしまして」

穂乃果「よーっし、やるったらやる!絶対最高のライブにして見せるからね!」

海未「ふふ、元気が出たみたいですね」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「はい」

穂乃果「……行こっか」

海未「…はい」



『つづいてはμ'sのみなさんです!』

パチパチパチパチ

ワー キャー ワー



つづく
131: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:41:05.25 ID:xOfZGzzI.net
第4話 「一人じゃない」



花陽「ねえ穂乃果ちゃん、本当にやるの?」ドキドキ

穂乃果「当たり前だよ。だって……」

希「花陽ちゃん、やらなきゃいけないんよ」

花陽「でも、絵里ちゃんを…絵里ちゃんを」

凛「怖がらせるにゃー!」

希「絵里ちは暗いところが苦手やん?」

穂乃果「もし電気を消した部室に閉じ込めたら……」

凛「泣いちゃうかもしれないね!」

花陽「うぅー、絵里ちゃんごめんね」

真姫「じゃあやめなさいよ」

花陽「でも…怖がる絵里ちゃん、ちょっと見てみたいかも」

真姫「あなた、意外といい性格してるわね」

海未「全くあなたたちはいつもいつも……」

ことり「まあまあ海未ちゃん」

にこ「あっ、絵里が来たわよ!」

穂乃果「よーし……」


――
132: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:43:27.52 ID:xOfZGzzI.net
部室のドア「」ガチャ

絵里「みんな、遅れてごめんなさい…あれ、誰もいない…?」

海未「やるなら今ですね」

にこ「さっきまでと言ってることが違う!」

凛「海未ちゃん寝返るの早いよ!」

穂乃果「電気を消すよ!」

バチッ マックラ

絵里「……停電?」

穂乃果「あれっ?あんまり怖がってない?」

希「だったら…これならどうだー!」カギガチャ

絵里「みんな、どこにいるの?…開かない。閉じ込められたの?」

凛「これでパニックになるはずだね」

絵里「うーん……」

花陽「全然…怖がってないよ?」
133: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:45:27.57 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「希ちゃん、どういうこと?」

希「あれ…なんでやろうね」

絵里「…もしかして、助けを呼んだ方がいいのかも。ドアの故障かもしれないし……」

絵里「そうだ、先生に聞いてみようかしら……」

海未「穂乃果、このままだと絵里が先生に連絡してしまいます」

ことり「お母さんに怒られちゃうよー」

穂乃果「まっ、まずいよ!」

凛「絵里ちゃんストーップ!」

絵里「凛?」

希「ごめんな絵里ち。ちょっといたずらしようと思って……」

絵里「どういうこと?」
134: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:47:55.08 ID:xOfZGzzI.net
絵里「なるほどね…私を怖がらせようとしたってわけ」

穂乃果「はい…反省してます」

絵里「みんなひどいんじゃない?誰か止めてくれなかったの?」

海未「私は止めようとしましたよ?」

真姫「海未だって楽しんでたじゃない」

希「それにしても絵里ち、何で怖くなかったの?ウチの予想では泣くほど怖がるはずやったんやけど……」

絵里「私だっていつまでも子供じゃないのよ。暗いところなんて3年前に克服したわ」

にこ「うそばっかり…」

真姫「この間の合宿で怖がってたのに…」

絵里「そうだったっけ?まあ、今は怖くないから」

穂乃果「ふーん」

希「なんか、期待外れやったね」

凛「ちょっとがっかり」

絵里「そんな言い方はないでしょう、私被害者よ?」
135: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:50:07.94 ID:xOfZGzzI.net
絵里「じゃあ、私は帰るからあなたたちは反省しててね」

穂乃果「あれ?絵里ちゃん今日は帰っちゃうの?」

絵里「言ってなかったかしら?今日はちょっと用があるの」

穂乃果「そっか!また明日!」

絵里「ええ、また明日」

希「絵里ち……?」

真姫「……」



絵里「また明日…か」

絵里「また、会えるのかしら……」



―――



絢瀬家

絵里「ただいまー!」

亜里沙「お帰りチカお姉ちゃん!」

絵里「お帰り、学校はどうだった?」

絵里「ええ、とっても楽しかったわ!」

絵里「そう!それはよかった!」
136: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:52:14.22 ID:xOfZGzzI.net
~~

一週間前

絵里「ねえ亜里沙…」

亜里沙「なに、お姉ちゃん?」

絵里「受験勉強は順調?」

亜里沙「もちろんだよ」

絵里「そう…頑張ってね」

亜里沙「お姉ちゃんはどうなの?」

絵里「私も順調よ。模試の結果もよかったし」

亜里沙「違うよ、μ'sのこと」

絵里「亜里沙はどう思う?」

亜里沙「最高だと思う!」

絵里「そう…私もそう思うの。今の私たちなら何でもできる…そんな気がしてね」

亜里沙「そうだよ!頑張ってね!」

絵里「ええ!」
137: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:54:17.79 ID:xOfZGzzI.net
バチッ

亜里沙「あれっ、停電?」

絵里「あっ、亜里沙ー!」ダキッ

亜里沙「お姉ちゃん…痛いよ」

パリーン!!

絵里「え?え?何今の音?」

亜里沙「……お姉ちゃんの部屋から聞こえたよ」

絵里「亜里沙…お願い、見てきてくれる?」

亜里沙「お姉ちゃんが離してくれたらね」

絵里「嫌よ…怖いもん」

亜里沙「じゃあ一緒に見に行こう?」

絵里「うん……」



亜里沙「ドア開けるよ」

絵里「やっぱりやめない?」

亜里沙「でもこのままじゃ…」

絵里「今日は亜里沙と一緒に寝るわ。朝になったら私の部屋に行って…」

亜里沙「開けるよ、えいっ!」バンッ

絵里「ちょっと!やめて!」
138: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:56:27.87 ID:xOfZGzzI.net
絵里の部屋

発光体「……」ピッカー

亜里沙「なにあれ…何か浮いてる?」

絵里「……」ガクガク

亜里沙「どうしたらいいんだろう…」

発光体「prrrrr」ブルブル

絵里「!」ビクッ

発光体「pprprrrp」ブルブル

亜里沙「もしかして…何か言ってる?」

発光体「prprprpr」ブルブル

亜里沙「ごめんなさい…あなたの言葉は分からないよ」

発光体「……」

絵里「亜里沙…おうちに帰ろう?」

亜里沙「もうお姉ちゃん、しっかりして!」

ピッカー

絵里「わっ!」

亜里沙「まぶしい!」
139: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 19:58:45.04 ID:xOfZGzzI.net
―――



亜里沙「……」

亜里沙「お姉ちゃん、大丈夫だった?」

絵里?「あら、初めまして」

亜里沙「……ビックリしすぎておかしくなっちゃったの?」

絵里?「ごめんなさい、私はあなたのお姉さんではないの」

亜里沙「もう、何言って…えっ?」チラッ

絵里「……」チーン

絵里?「ねっ?」

亜里沙「お、お姉ちゃんが二人いる……」

絵里「……」シロメ

亜里沙「こっちの気絶してる方が本物のお姉ちゃんだ…」

絵里?「ちょっと姿を借りるわね。こうでもしないと言葉が通じないから…」

亜里沙「あなた…誰なんですか?」

絵里?「……」シロメ

亜里沙「え、何してるんですか…」

絵里?「あなたのお姉さんの真似よ?これがこの星の挨拶なのかと思って」

亜里沙「あの…違うんです、これは……」
140: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:00:53.95 ID:xOfZGzzI.net
リビング

亜里沙「へえー、ニクート星なんて星があるんですね」

絵里?「ええ、とてもいいところ…だった」

亜里沙「そうなんですか…。でも、どうして地球に来たんですか?」

絵里?「ちょっと事情があってね……詳しくは言えないの」

亜里沙「まさか地球を侵略するとか…」

絵里?「もう、そんなことするわけないでしょ?あなた達に危害を加えたりはしないわ」

亜里沙「よかった……」

絵里?「それで、お願いがあるんだけど……」

亜里沙「なんですか?」

絵里?「少しだけ…ここにいさせて欲しいの。図々しいこと言って申し訳ないんだけど…宇宙船が治るまで」

亜里沙「壊れちゃったんですか?宇宙船が」

絵里?「そうなの。これじゃあ帰りたくても帰れなくて…」

亜里沙「私は構わないですけど…お姉ちゃんがなんて言うか」

絵里?「そうね、お姉さんにも聞いてみないといけないわね」
141: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:02:44.10 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「あの……」

絵里?「なに?」

亜里沙「あなたはお姉ちゃんの姿をコピーしたんですよね?だから言葉が通じて……」

絵里?「そうよ、私たちはその星の生物に擬態できるの。そうすれば言葉も通じるようになるから」

亜里沙「だからしゃべり方とかも……」

絵里?「しゃべり方?変だった?」

亜里沙「あっ、そうじゃなくて…言葉遣いがお姉ちゃんにそっくりなんです。そういうところまでコピーできるんですか?」

絵里?「できないわよ?」

亜里沙「じゃあなんで……」

絵里?「たまたま私と似てたのかしら」

亜里沙「そんなことあるんですか?」

絵里?「もしかしたら…あなたのお姉さんに惹かれて、私はここに来たのかもしれないわね。心が通じると思ったのかも」
142: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:04:26.57 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「確かに…今もお姉ちゃんみたいな感じで話せました」

絵里?「お姉ちゃんって呼んでくれてもいいのよ」

亜里沙「えっ!?そんな…」

絵里?「ふふ……」

絵里「うぅ」ビクッ

亜里沙「あっ、お姉ちゃん」

絵里「亜里沙と…私?」

絵里?「おはよう、お姉さん」

絵里「わっわっわ!!私がしゃべったわ!」

亜里沙「お姉ちゃん落ち着いて!」

絵里?「私ってこんな?」

亜里沙「あの…今は違くて」

絵里「亜里沙ー!」バタバタ

絵里?「また気を失わないわよね?」

亜里沙「あーっ!お姉ちゃんちょっと聞いて!」
143: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:07:12.98 ID:xOfZGzzI.net
……


絵里「じゃあ本当に…宇宙人なんですか?」

絵里?「そうよ、驚かせてごめんなさいね」

絵里「ええ…正直信じられないです。でも、悪い人ではなさそうですね」

絵里?「信じてくれるのね」

絵里「もちろんです。しばらくここにいて下さい」

絵里?「ありがとう…」

亜里沙「よかったですね」

絵里?「それとね……」

亜里沙「何ですか?」

絵里?「あなたたちの名前、教えてくれないかしら?何て呼んだらいいかわからなくて」

絵里「私は絵里です」

亜里沙「私は亜里沙です!」

絵里?「そう、絵里に亜里沙ね。それと敬語は必要ないわよ?先輩禁止!なんてね」

絵里「私の真似?」

亜里沙「違うの、元々こういう人なんだって」

絵里「ハラショー……」
144: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:09:17.36 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「あなたのことは何て呼べばいいんですか?」

絵里?「亜里沙、先輩禁止。敬語はダメよ?」

絵里(なんか恥ずかしくなるわね……)

亜里沙「じゃあ、なんて呼べばいいの?」

絵里?「そうね、好きに呼んでくれていいわよ」

絵里「名前は教えてくれないの?」

絵里?「私たちには名前なんてないのよ。そういう星だから」

絵里「へえー……。じゃあ、私が名前を付けてもいい?」

絵里?「もちろん」

絵里「チカ…なんてどう?」

絵里?「チカ?」

絵里「そうよ、エリーチカのチカ。私、小さいころはおばあさまからエリーチカって呼ばれてたんだから」

絵里?「チカ……うん!気に入ったわ」

亜里沙「決まりだね、チカお姉ちゃん!」

絵里「これからよろしくね」

チカ「よろしく……」
145: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:11:29.68 ID:xOfZGzzI.net
次の日

亜里沙「じゃあチカお姉ちゃん、ちょっと待っててね」

絵里「私たちは学校に行ってくるから」

チカ「学校って?」

絵里「あとで教えてあげるわ」

チカ「…ありがとう」

亜里沙「ゆっくりしててね!」

絵里「外に出ちゃダメよ?」

チカ「ええ、わかってるわ」

絵里「じゃあね」

スタスタ

チカ「さて、どうしましょう……」



―――

亜里沙「お姉ちゃん、チカお姉ちゃんのことどう思う?」

絵里「いい人だと思うわ。でも……」

亜里沙「でも?」

絵里「なんだか寂しそう」

亜里沙「お姉ちゃんもそう思うんだ」

絵里「ええ、同じ星の仲間と離れ離れになって心細いのかしら?私たちが助けてあげられたらいいんだけど……」
146: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:14:45.53 ID:xOfZGzzI.net
夕方

絵里、亜里沙「ただいまー」ドッサリ

チカ「お帰りなさい。その袋は?」

絵里「これはね…」

亜里沙「チカお姉ちゃんへのお土産だよ!」

チカ「私に?」

亜里沙「うん!これはおにぎりで…これはハンバーガーで…これがカレー!カレーは飲み物なんだよ!」

絵里「亜里沙…変なこと教えないでよ。前にも違うって言ったでしょ?」

亜里沙「なんでもいいよ。チカお姉ちゃん!食べてみて!」

チカ「そうね…」

チカ「いただきます」

チカ「……」パクパク

チカ「おいしい…地球って食べ物に恵まれてるのね」

絵里「デザートもあるわよ、チョコレートととケーキとおまんじゅう」

チカ「おまんじゅう?」

絵里「そうよ。私と亜里沙の友達の家で作ってるの」

亜里沙「いっぱいあるからどんどん食べてね」

チカ「パクパク…パクパク…本当においしい」

チカ「絵里、亜里沙…ありがとう」

絵里、亜里沙「どういたしまして!」
147: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:17:18.09 ID:xOfZGzzI.net
―――

チカ「ふぅ、ごちそうさま」

亜里沙「ねえチカお姉ちゃん、どれが一番おいしかった?」

チカ「そうね…どれもおいしかったけど、私はこれが一番だと思ったわ」

亜里沙「チョコ!」

チカ「それと、申し訳ないけどこれは苦手かも……」

絵里「海苔と梅干はダメなのね……」

亜里沙「びっくり!食べ物の好みもお姉ちゃんと同じなんだね」

絵里「ホントにね……」

亜里沙「生徒会長もやってたりして」

チカ「?」

亜里沙「あのね、生徒会長っていうのは生徒の中で一番偉い人だよ」

絵里「うーん、ちょっと違うんだけど…まあいいわ」
148: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:19:23.61 ID:xOfZGzzI.net
チカ「よくわからないけど、警備隊長ならやってたわよ。ニクート星の」

亜里沙「やっぱり!」

絵里「ここまでくると運命を感じるわね…」

亜里沙「まあ、お姉ちゃんは元生徒会長なんだけどね」

チカ「元!?まさか…部下に裏切られて解任されて……」

絵里「違う違う、私の仕事はもう終わったのよ」

チカ「ああ…使命を全うしたのね」

亜里沙「うん!お姉ちゃんたちのおかげで、音ノ木坂が廃校にならなくなったんだ!」

チカ「廃校……?」

亜里沙「お姉ちゃんたちはね!学校を救ったヒーローなんだよ!」

チカ「へえ……。すごいのね…絵里って」

絵里「……そんなことないわよ//」



―――
149: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:22:04.13 ID:xOfZGzzI.net
チカ「……」ジーッ

絵里「どうしたの?」

チカ「絵里、気になってたんだけど、あの人たちは誰?絵里と一緒に写っている8人」

亜里沙「あれはμ'sのみなさんだよ」

チカ「μ's?」

絵里「そう…実は私、スクールアイドルをやっているの」

チカ「スクールアイドル?」

絵里「そうよね、そこから説明しなきゃね。アイドルっていうのは歌って踊ってみんなを笑顔にさせる人のことなの」

チカ「歌って踊る?」

絵里「よかったらDVDを見てみない?口で言うより見てもらった方が早いわ」



♪『さあー 夢をー 叶えるのは』

チカ「すごい…これがアイドル…」

亜里沙「すごいでしょ?μ'sは一番すごいアイドルなんだから!」

絵里「もう亜里沙ったら、言い過ぎよ」

亜里沙「そんなことないよ!μ'sよりすごいアイドルなんていないよ!」
150: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:25:19.91 ID:xOfZGzzI.net
チカ「このオレンジの人がリーダー?」

絵里「わかるの?」

チカ「ええ、なんとなくね。絵里は紫の人と仲がいいの?」

絵里「そうね…希とは結構長い付き合いだから」

亜里沙「そんなことまでわかっちゃうんだ!」

チカ「まぁ、かしこいかわいいニクート星人だからね」

絵里「……」

チカ「よかったら、この人たちのこともっと教えてくれない?」

絵里「ええ、もちろんよ」

絵里(それから私はいろいろなことをチカに教えた。食べ物のこと、学校のこと、アイドルのこと、そしてμ'sのメンバーのこと)



チカ「ねえ絵里、亜里沙、二人は明日も学校?」

絵里「いいえ、明日は学校は休み」

亜里沙「3人で遊びに行こうよ!」

チカ「遊びに…?でも、私が宇宙人だって気づかれたら」

絵里「大丈夫よ、チカならきっと大丈夫」

亜里沙「チカお姉ちゃんにもお外の楽しさを知ってほしいの!」

チカ「うん……」
151: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:27:28.43 ID:xOfZGzzI.net
次の日

絵里「髪を三つ編みにして…サングラスを掛ければ…よしっ」

チカ「……本当ね、これなら絵里と同じ顔だってわからないかも」

亜里沙「変装はばっちりだね」

チカ「二人とも…ありがとう」

絵里「お礼は後。まだ何もしてないんだから」

絵里「さ、早くいきましょ」

亜里沙「どこに行くかはもう決めたの?」

絵里「大丈夫よ、私に任せて」グッ



洋服店

絵里「これはどう?」

亜里沙「えー、こっちの方がいいよ」

絵里「そうかしら?チカはどう思う?」

チカ「私はあれがいいと思うんだけど……」

亜里沙「あれは…」

絵里「大胆ね。いいんじゃない?」

亜里沙「ちょっと派手すぎない…?」
152: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:29:49.00 ID:xOfZGzzI.net
絵里「チカ、何でも一つ好きなものを買ってあげる」

チカ「本当にいいの?迷惑じゃない?」

絵里「もちろんよ、チカのために来たんだから。私に任せて」

チカ「じゃあ…あれが欲しいんだけど……」

亜里沙「ひゃ、100万円!?」

絵里「ご、ごめんなさい…あれはちょっと」

チカ「そう…じゃあこれで」ガックシ

絵里「そ、そんなに落ち込まないで…。ほら、これもすごく似合ってるわよ」

チカ「ありがとう……」
153: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:32:10.33 ID:xOfZGzzI.net


絵里「次はクレープを食べに行きましょう」

亜里沙「いえーい!」

チカ「亜里沙、楽しそうね」

亜里沙「だってお姉ちゃんが二人もいるんだよ?楽しさも2倍!」

チカ「ふふっ、ありがと」

絵里「さあチカ、この中から食べたいものを選んでね。ちなみに私は……」

チカ「…決めた!」

絵里、チカ「ダブルチョコ!」

亜里沙「お姉ちゃんたち、やっぱりそっくりだね」

絵里、チカ「そう?」

亜里沙「うん、息ぴったり」
154: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:35:01.21 ID:xOfZGzzI.net
絵里、チカ「いただきます」モグモグ

亜里沙「いただきまーす」パクパク

絵里、チカ、亜里沙「ハラショー!!」

チカ「とってもハラショーな味ね」

絵里「チョコがハラショーだわ!」

亜里沙「生地もハラショーだよ!」

絵里、チカ「ふふふ……」

亜里沙「あはは……」



――
155: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:37:28.02 ID:xOfZGzzI.net
絵里「最後はプリクラよ!」

亜里沙「プリクラ?」

チカ「あら?亜里沙も知らないの?」

絵里「甘いわね亜里沙。女子高生と言ったらプリクラなのよ?」

亜里沙「へえーそうなんだ」

絵里「さあ、撮りましょ」

チカ「ふーん、この中に入るのね」

絵里「サングラスと帽子も外していいわよ?顔が見えなきゃね」

チカ「じゃあ外すわね」

亜里沙「あっ、撮るって!」

パシャ

チカ「よく撮れてるわね」

絵里「まだよ、ここにこうして」カキカキ

プリクラ『かしこいかわいい』

プリクラ『ハラショー』

亜里沙「写真に文字が書けるんだ!じゃあ……こんなのはどう?」カキカキ

絵里「ふふっ、いいわね」

チカ「亜里沙、ありがとう」

亜里沙「えへへ……」
156: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:39:52.31 ID:xOfZGzzI.net
チカ「絵里、亜里沙、今日は本当にありがとう」

絵里「少しは楽しかった?」

チカ「少し?とっても楽しかったわ!」

亜里沙「元気になった?」

チカ「ええ、元気100倍よ」

絵里「よーし、チカも地球の文化がわかってきたみたいだし」チラッ

チカ「……」グッ

亜里沙「?」

絵里「うちまで競争よー!」タタタッ

チカ「負けた人ジュースおごりー!」タタタッ

亜里沙「お、お姉ちゃんたちずるいよ!」



―――
157: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:42:25.08 ID:xOfZGzzI.net
夜 絢瀬家

チカ「二人とも、ちょっといい?」

絵里「どうしたの?」

チカ「今日のお礼、少し話がしたいの」

亜里沙「どんなお話を聞かせてくれるの?」

チカ「私の星の言葉…とか」


絵里(それからチカはニクート星の文字と言葉を教えてくれた。見たこともない、聞いたこともない言語は難しかったけど…少しは覚えられたかしら。いつかチカのお友達にごあいさつできたらいいわね……)

チカ(絵里、亜里沙、あなたたちがうらやましいわ……。私もこの星に生まれていたら……)
158: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:45:24.81 ID:xOfZGzzI.net
数日後

亜里沙「学校に行きたい!?」

絵里「急にどうしたの?」

チカ「ごめんなさい…無理を言ってるのはわかってるの。ただ…」

亜里沙「ごめんねチカお姉ちゃん、いくら何でも難しいかも……」

絵里「でも、方法がないわけじゃない」

チカ「本当?」

亜里沙「お姉ちゃん?」

絵里「チカが私の代わりに学校に行けばいいのよ」

チカ「絵里の…代わりに?」
159: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:47:16.96 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「そんなことして大丈夫なの?お姉ちゃんじゃないってバレちゃったら……」

絵里「そうね…チカは性格が私そっくりだし、見た目は私そのものだし、うまくやれば大丈夫なんじゃないかしら」

チカ「……」

絵里「チカ、できる?」

チカ「私は…やってみたい。でも、それで絵里に迷惑がかかることになるんだったら……」

絵里「そんなこと気にしなくていいのよ。あなたはあなたのやりたいことをやればいいの。そうしたら私もうれしいから」

チカ「絵里、ごめんなさい」

絵里「もう、どうして謝るのよ。違うでしょ?」

チカ「…ありがとう」

絵里「はい、どういたしまして」

亜里沙「やったね、チカお姉ちゃん!」

絵里「じゃあ、学校に行くのは明後日にしましょう。それまでに学校のことと、私の友達のことを憶えてね」

チカ「もちろんよ!」
160: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:53:19.74 ID:xOfZGzzI.net
そして……

チカ「ただいまー」

亜里沙「お帰りチカお姉ちゃん!」

絵里「学校はどうだった?」

チカ「ええ、とっても楽しかったわ!」

絵里「そう!それはよかった!」



チカ「聞いてよ絵里!穂乃果と希、あとは凛もかしら。3人があなたを怖がらせようとしたのよ?私、電気を消した部室に閉じ込められちゃった」ニコニコ

絵里「いかにも希のやりそうなことね…」

チカ「もうびっくりしちゃった。でも希は不満だったみたいね。絵里が泣くと思ってたんだって」

絵里「ちょっと懲らしめなきゃいけないみたいね……」

チカ「それでね、海未は3人を止めようとしたみたいだけど結局一緒になっちゃって、ことりと花陽はそれを見て微笑んでて……」ニコニコ

チカ「にこと真姫は言葉には出さないんだけど私を心配してくれて……」ニコニコ

亜里沙「チカお姉ちゃん、とってもうれしそうだね」

絵里「ふふ、よっぽど楽しかったのね」

チカ「そうなの!人生で最高の1日だったわ!こんなに素晴らしい仲間がいるなんて、絵里は幸せね!」
161: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:55:37.25 ID:xOfZGzzI.net
絵里「チカ、ありがとう…」

チカ「どうして絵里がお礼を言うのよ。私がお礼を言うべきだわ。絵里、ありがとう」

絵里「ふふっ」

チカ「ねえ絵里、明日は……」

絵里「あっ、明日はμ'sの練習もあるから私が。最終予選に向けて頑張らなきゃいけないしね」

チカ「そう…よね」

チカ「明後日は…?」

絵里「ごめんなさい、そう頻繁に入れ替わるわけにもいかないから…」

チカ「ああ、それもそうよね……」

絵里「…そろそろ寝ましょうか」

チカ「そうね、おやすみ」

絵里「おやすみ…」
162: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 20:59:24.08 ID:xOfZGzzI.net
次の日

亜里沙「おはよーチカお姉ちゃん」

チカ「亜里沙、絵里、おはよう」グツグツ

絵里「あら?これは?」

チカ「スープ、早起きしたから作ってみたの。よかったら飲んでみて」

絵里「ありがとう」

亜里沙「いただきます」ズーッ

絵里「うん、いい香りね」

チカ「おいしくないかもしれないけど…」

亜里沙「そんなことないよ!とってもおいし……」バタッ

絵里「亜里沙?亜里……」バタッ

絵里、亜里沙「」

チカ「じゃあ、行ってくるわね」
163: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:01:34.64 ID:xOfZGzzI.net
学校

希「おはよー絵里ち」

チカ「希、おはよう」

希「昨日、なんかあったん?」

チカ「別に、大したことじゃないわよ」

希「そっか……」

チカ「どうかしたの?」

希「いや、なんでもないんよ。気にしないで」

チカ「?」
164: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:03:47.52 ID:xOfZGzzI.net
放課後

凛「今日も練習、いっくにゃー」

穂乃果「おおーー!」

チカ「凛も穂乃果も元気ねー」

にこ「いつものことでしょ」

花陽「凛ちゃん、ちょっと静かにしよう?今、海未ちゃんと真姫ちゃんが大事な話をしてるから…」

凛「穂乃果ちゃん!今日の練習終わったら、ラーメン食べに行こうよ!」

穂乃果「いいよ!どこのラーメン?」

花陽「凛ちゃん、穂乃果ちゃん、私の話を聞いて……」

チカ「私も行かせて!ラーメン食べたい!」

ことり「絵里ちゃんまで!?」

にこ「何やってんのよ。あんたは止める側でしょ」

チカ「そっ、そうよね。穂乃果、凛、ラーメンの話は後でにしましょう」

穂乃果、凛「はーい」
165: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:06:33.54 ID:xOfZGzzI.net
海未「それで、曲のこの部分なんですが」

真姫「……」

海未「真姫、どうかしましたか?」

真姫「あっ、何の話だったかしら?」

海未「しっかりしてください真姫。ここのところ少し変ですよ?練習を抜けることも増えましたし……」

真姫「ごめんなさい」

海未「怒ってるわけじゃありませんよ。ただ、何かあったらいつでも相談してくださいね」

真姫「……」
167: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:08:56.47 ID:xOfZGzzI.net
――

チカ「それじゃあ、通して踊ってみましょうか」

希「そうやね」

穂乃果「じゃあ行くよー」

ダダダダッ ダン

チカ「どうだった…?」

真姫「振り付けは完璧だったわね」

ことり「歌もよかった思うよ」

チカ「そうよね!私も最高だと…」

穂乃果「でも、何か変だったよね」

チカ「えっ?」

花陽「うん…なんかいつもと違ったような」

希「もう一回やってみよっか……」

チカ「……」
168: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:11:02.64 ID:xOfZGzzI.net
ダダダダッ ダン

花陽「……」

ことり「やっぱり…」

凛「なんか違う…よね」

海未「原因はわかりませんが……」

にこ「あんたはどう思う?」

チカ「ごめんなさい、私にはわからないわ…」

にこ「そうよね…」

チカ「……」

にこ「絵里、ちょっと二人で話しましょ」

チカ「にこ…?」

真姫「……」
169: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:13:09.91 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果「二人でなんの話してるんだろうね」

凛「にこちゃんが絵里ちゃんを呼び出したってことはやっぱり…」

花陽「絵里ちゃんに何か問題があったってことかな…?」

希「でも、絵里ちがミスしたわけじゃないやん?」

ことり「絵里ちゃん……」



―――

にこ「絵里、あんたを呼んだ理由、わかってるでしょ?」

チカ「ごめんなさい、わからないわ」

にこ「本気で言ってんの?」

チカ「…もちろんよ」

にこ「呆れた。私にわからないとでも思ってるの?」

チカ「何のこと?」

にこ「あんたやる気あるの?」

チカ「当たり前でしょ。歌もダンスもバッチリできてたはずだわ」

にこ「じゃあなんで違和感があったと思う?あんたのせいよ」

チカ「私が…?」
170: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:15:20.63 ID:xOfZGzzI.net
にこ「何があったのか知らないけど、今のあんたは昔のあんた……よりもっとひどいわ」

チカ「どういうことよ」

にこ「ねえ絵里、スクールアイドルが嫌になったの?無理してるみたいに見えるわよ」

チカ「無理なんてしてない……」

にこ「前に言ったでしょ?アイドルっていうのは笑顔にさせる仕事なの。でも、今のあんたにそれはできない。ただアイドルの真似をしてるだけだからね」

にこ「本当にやりたいこと、他にあるんじゃないの?」

チカ「本当に…やりたいこと」

にこ「あんたがアイドルを辞めるっていうなら止めない。でも、相談ぐらいしてくれてもいいんじゃないの?」

チカ「にこ……」

にこ「何でも言いなさいよ。私たち仲間でしょ?」

チカ「ありがとう」ダダダッ

にこ「ちょっと絵里!どこ行くのよ!」
171: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:17:30.88 ID:xOfZGzzI.net
チカ(私が絵里じゃないってこと…気づかれちゃったかしら?いや、まだ大丈夫よね)

希「絵里ち」

チカ「希…」

希「にこっちと何話したん?」

チカ「……」

希「いいんよ、言いたくなかったら言わなくても。でもね、ウチの言うことは聞いてほしいんよ」

チカ「なに…?」

希「絵里ち、どうして1人で悩んでるの?どうしてウチを頼ってくれないの?ウチ、寂しいよ……」

チカ「希には…言えないことなの」

希「そっか……」
172: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:19:34.49 ID:xOfZGzzI.net
真姫「私には言ってもらおうかしら」

希「真姫ちゃん?」

真姫「希、悪いけど絵里を借りるわ。話があるの」

希「だったらウチも一緒に…」

真姫「ダメよ」

希「真姫ちゃん…絵里ちに何をするつもりなん?」

真姫「何もしないわよ。素直に話してくれたらね」

希「絵里ちにだって言いたくないことが」

チカ「いいのよ希!」

希「絵里ち…」

チカ「さあ、行きましょう」

真姫「ええ」

174: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:22:55.24 ID:xOfZGzzI.net
チカ「それで、何の用?」

真姫「あなた何者?」

チカ「真姫、ひどいんじゃない?私のこと忘れちゃったの?」

真姫「絵里の真似はやめてよ、いらいらするから」

チカ「…気づいてたの?」

真姫「昨日からおかしいとは思ってたけど、まさか宇宙人が絵里に成り代わってたなんてね」

真姫「絵里をどうしたの?」

チカ「どうしたと思う?」

真姫「ふざけないで。もし絵里に何かしたなら……今すぐにでも!」

チカ「…かかってきなさい。あなたなんかに負けないわ、改造人間さん」

真姫「そう、やる気みたいね……超新…」

絵里「待って!」
176: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:25:22.75 ID:xOfZGzzI.net
真姫「絵里!?」

チカ「どうしてここに…?まだ眠ってるはずなのに……」

絵里「ごめんなさい。せっかく作ってくれたスープ、無駄にしちゃった」

チカ「飲まなかったの?どうして……」

絵里「わかるわよ、あなたの考えそうなことくらい。だって、あなたは…私と同じなんだから……」

チカ「違う…私は!」

真姫「ねえ宇宙人さん、どうしてこんなことしたの?」

チカ「だって、絵里がうらやましくて……」

チカ「絵里には妹がいる。仲間だっている。それに、廃校を救った生徒会長……」

チカ「私と絵里の何が違うの?性格だって好きな食べ物だって同じなのに……。絵里は全部持ってるの、私が欲しかったものを。だから絵里になろうと思った」

絵里「……」
177: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:27:58.33 ID:xOfZGzzI.net
チカ「でもできなかった」

チカ「ここは絵里の居場所なの。いくら絵里の真似をしたって私のものにはならない…」

真姫「わかったでしょ。大人しく自分の星に帰りなさい」

チカ「それは無理よ。帰る星なんてないんだから…もうね」

絵里「……」

チカ「私はニクート星の警備隊長だった。侵略者から星を守るために全力で戦った。自分一人の力でね」

真姫「どうして一人で……」

チカ「仲間なんていなかったから。おかげでこのザマ。戦闘中に敵に捕まったところを辛うじて逃げてきた、情けないわね……」

真姫「ニクート星はどうなったの?」

チカ「今頃…やられてしまっているでしょうね。私みたいな無能な警備隊長のせいで……」

絵里「本当にそうかしら?」

チカ「えっ?」
178: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:29:53.52 ID:xOfZGzzI.net
穂乃果?「隊長!」

チカ「あなたたち…!」

真姫「穂乃果?」

絵里「いいえ、あれは…」

ニクート星人「隊長!お願いがあります。戻ってきてください。一緒に戦ってください!」

チカ「何言ってるの……。今更戻れるわけないじゃない私なんかが!」

ニクート星人「そんなことありません!私たちには隊長が必要なんです!」

チカ「っ……」

絵里「チカ、私もあなたも一緒よ。私だってこの間まで一人で学校を救おうとしてた。一人でやるしかないって思ってた。だけど、一人じゃ何もできなかったの」

絵里「みんながいたから叶えられた。それで気づいたの」

絵里「私、本当は一人なんかじゃないんだって……」
179: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:31:59.40 ID:xOfZGzzI.net
絵里「きっと…あなたも一人じゃない。できるわよ、素敵な仲間が……」

チカ「仲間……」

絵里「ねえチカ、あなたの本当にやりたいことは?」

チカ「私の…やりたいこと?」

絵里「私の真似をしてこの星で暮らすことじゃないんじゃない?」

絵里「自分の星を守ることなんじゃない?」

チカ「でも…ニクート星はもう…」

ニクート星人「隊長!私たち、戦い続けます!」

チカ「なぜ…?これ以上続けても勝ち目なんて……」

ニクート星人「やりたいからです!」

チカ「……」
180: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:34:16.57 ID:xOfZGzzI.net
ニクート星人「好きなんです、ニクート星が……」

ニクート星人「今は自分の気持ちを信じたい…。このまま負けるかもしれない…でも、一生懸命頑張って、とにかく頑張って、この思いを届けたい!」

ニクート星人「私たちまだ負けてません!諦めません!いつか…いつか私たち必ず、平和なニクート星を取り戻して見せます!」

ニクート星人「一緒にやりましょうよ、隊長!」

チカ「私は……」



――――――――
181: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:37:00.24 ID:xOfZGzzI.net
西木野家

ガチャガチャ

真姫「絵里、準備できたわよ」

絵里「ごめんなさいね。亜里沙まで連れて来ちゃって……」

真姫「別にいいけど、どうして急に天体望遠鏡を使わせてほしいなんて……」

絵里「それは……」

『絵里、本当にありがとう。私のこと忘れないでね』

『忘れるわけない?でもあなた、記憶を消されちゃうわよ。そこの怖い顔した改造人間さん
に』

『ふふっ、私は何でも知ってるのよ。だって、かしこいかわいいニクート星人なんだから』

『ダメよ絵里。きっと、私のことなんて忘れてしまった方があなたのためだから…』

『泣かないで、たとえあなたが忘れても、私は絶対に忘れない』

『でもね、もし、もし覚えてたら…今日の夜、空を見てほしいの。赤経7h00m、赤緯22°の空を。亜里沙も一緒に……』

『寂しくないかって?もちろん…寂しいわよ』

『でも、私はもう決めたから……やりたいことをやるってね!』

絵里「私にも……よくわからない。だけど……」

絵里「すごく大切な……約束だと思うの」

真姫「そう…」
182: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:39:09.40 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「ああっ!」

絵里「どうしたの?」

亜里沙「お姉ちゃん!これ見て!」

絵里「亜里沙?」

真姫「これ……」

発光体「」キラキラ

絵里「オレンジ、グレー、青、赤、黄色、緑、ピンク、紫、……水色」

亜里沙「9つの光が…飛んで…踊ってるみたい」

絵里「なんだか私たちみたいね……」

亜里沙「ねえ、あの光、文字に見えない?」

絵里「あれって……」

絵里「ミョジャフィ……」
183: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:41:33.45 ID:xOfZGzzI.net
~~

『ミョジャフィ、別れの言葉よ』

絵里「さよならって意味?」

『ちょっと違うわ』

亜里沙「どうして?お別れの時に言うんだよね?」

『私たちはさよなら何て言わない。ミョジャフィっていうのは再会の誓いよ』

絵里「じゃあ『』ってことかしら」

『そんなところね』



~~
184: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:43:17.15 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「ミョジャフィ……知ってる。私その言葉知ってるよ!意味は…」

絵里「また会いましょう……」グスッ

亜里沙「お姉ちゃんどうして泣いてるの?」グスグス

絵里「亜里沙だって……」グスグス

真姫「……」

絵里「決めたわ!私、宇宙開発局を目指す!」

真姫「まさか…何か思い出したの?」

絵里「思い出した?」

真姫「あっ、何でもない……」

絵里「どうしてそう思ったのか理由はわからない。でもね、宇宙のどこかにいる気がするの。私のもう一人の家族が……」

真姫「家族……」

亜里沙「私も宇宙に行きたいよ、お姉ちゃん」

絵里「ええ、絶対に二人で行きましょ!」
185: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:44:25.12 ID:xOfZGzzI.net
真姫「……」ガサゴソ

真姫「……」ジーッ

真姫「……はぁ」

真姫「まあ、これくらいならいい…のかしら」

真姫「…私も甘いわね」

絵里「……」ジーッ

空「」キラキラ

真姫「絵里、落とし物よ」スッ

絵里「真姫?…これって!」

亜里沙「ああっ!」

真姫「大切なもの…でしょ?」
186: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:45:37.98 ID:xOfZGzzI.net
亜里沙「いつ撮ったのか思い出せないし…」

絵里「誰と撮ったのかも思い出せない…」

亜里沙「でも!」

絵里「ええ、きっとこれが…私たちの!」

絵里、亜里沙「……」ジーッ

絵里「ふふっ…私たち、いい顔してるわね」

亜里沙「うん!…すごっく楽しそう!」

絵里、亜里沙「すぅーっ」

絵里、亜里沙「チカ(お姉ちゃん)!絶対会いに行くからねー!」





プリクラ『エリー チカ 大好きなお姉ちゃんたち♡ アリサ』



つづく
187: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/16(火) 21:59:23.41 ID:xOfZGzzI.net
番外編

真姫「そういえばことり」

ことり「どうしたの?」

真姫「あれをまだ教えてもらってないんだけど…」

ことり「あれ?」

真姫「ほら、どうしてマキダーの正体が私なのかわかったかってことよ」

ことり「ああ……」

真姫「ねえ、どうしてなの?私だってわかるはずないのに……」

ことり「うーん……」

ことり(真姫ちゃん、気づいてないのかな?見れば誰だってわかるよ?)

ことり(だってマキダーの外見って……)

ことり(真姫ちゃんの髪形をした超人機メタルダーが音ノ木坂の制服を着てるだけだもん)

ことり(バレバレだよ、制服くらい何とかならなかったのかな……?)

真姫「ねえ、どうして?」



おわり
196: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 19:55:53.67 ID:NubfhFLR.net
第5話「一番大切なもの」



プルルルル

希「もしもし、まだ来れないの?」

希「えっ、あ、うん」

希「そうなの?」

希「え?大丈夫だよ。うん」

希「本当だよ。元気だから」

希「うん、それじゃあね」

希「……」

希「……はぁ」



―――
197: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:00:30.23 ID:NubfhFLR.net
凛「ねえみんな、こんなうわさ知ってる…?」

希「……」

穂乃果「なになに?どんな話?」

凛「あのね、クラスの友達から聞いた話なんだけど……」

「最近、平安時代の陰陽師が使ってたっていう巻物が博物館から無くなったらしくて……」

「無くなったはずのその巻物がね、ある日突然目の前に現れることがあるんだって」

「それでね、その巻物の中に一番会いたい人に会える呪文っていうのがあってね」

「その呪文を唱えると自分が一番会いたい人が鏡の中から出てくるらしいんだけど」

「呪文を唱えた人はその代わりに……」

海未「代わりにどうなるんですか?」

凛「お惣菜になっちゃうんだって」

海未「は?」

凛「だから、お惣菜になっちゃうんだって」

海未「意味がわかりません……」

絵里「……」ブルブル

にこ「絵里、心配しなくても全然怖くないわ」

真姫「耳ふさがなくていいから」

ことり「あはは……」

凛「あれ?今の話面白くなかった?」

真姫「全然」
198: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:03:42.12 ID:NubfhFLR.net
穂乃果「じゃあこんな話は?お母さんから聞いた話なんだけど、音ノ木坂には昔からある言い伝えがあるんだって」

花陽「言い伝え?」

穂乃果「うん、実はこの学校、生きてるらしいんだ」

にこ「はぁ?どういうこと?」

穂乃果「そのままの意味だよ。この音ノ木坂学院には魂が宿ってるんだ。人を食べちゃうなんてうわさもあって……」

穂乃果「昔、床の痛みを直す工事をしてた作業員たちが突然いなくなったり…夜に見回りをしてた警備員が帰ってこなかったり……」

花陽「そ、そんなことあるわけない…よね?」

希「……」

穂乃果「生徒が壁に飲み込まれたなんて話もあって……」

にこ「ばかばかしいわね」

真姫「そうね。ありえないわ」

穂乃果「あれー?」

海未「穂乃果、変な噂を広めないでください。せっかく廃校を免れたのに、噂のせいで入学者が減ったらどうするんですか」

穂乃果「ええー?」

ことり「でも、私も似たような話をお母さんから聞いたよ」

凛「ことりちゃんも?」

ことり「うん、穂乃果ちゃんが言ってたみたいに怖い話じゃないんだけど、学校は生きてるんだって。神様が憑いてるんだってね」

絵里「そういえば…おばあさまもそう言ってたような…」

にこ「絵里まで?」

真姫「もしかしてその話、本当なのかしら」

穂乃果「ひどいよみんな!私の言うことは信じないのに!絵里ちゃんとことりちゃんのことは信じるの?」

海未「まあ、穂乃果ですから」

穂乃果「……」

穂乃果「まあいいや。それでね、普段はおとなしいこの学校を目覚めさせる方法があるんだけど、その方法は……

花陽「方法は…?」

穂乃果「…忘れちゃった」

にこ「あんたね…」

穂乃果「あれー、この間ははっきり覚えてたんだけどなー」
199: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:07:13.39 ID:NubfhFLR.net
希「そんなことより!もうすぐ冬やん?」

海未「そうですね」

希「冬と言ったらあれやん?」

にこ「なによ?」

希「ウチの誕生日!」

にこ「はぁ?あんたの誕生日何月よ」

希「6月やけど……」

凛「冬じゃないよ!むしろ夏だにゃ!」

希「えっ…はっ!ウチの誕生日冬じゃなかった!」

真姫「今更気づいたの?」

希「じゃあ冬には何もないやん!」
200: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:10:30.08 ID:NubfhFLR.net
にこ「いや、いろいろあるでしょ…クリスマスとか」

希「そんな…私たちにはまだ早いよ//」

にこ「なに想像してんのよ!」

希「もうー、にこっちのバカー」

にこ「ふざけるのもいい加減にしなさいよ!」

花陽「あはは…楽しそうだね」

ことり「ねー」

絵里「……希?」ボソッ

真姫「絵里、どうかした?」

絵里「えっ……?」

真姫「絵里?」
201: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:13:39.75 ID:NubfhFLR.net
次の日 朝練

希「ねえ穂乃果ちゃん、今日は何曜日やったっけ?」

穂乃果「木曜日だよ?」

希「よし、今日は焼き肉を食べに行こう!」

穂乃果「木曜日だと割引があったりするの?」

希「29日は肉の日セール」

穂乃果「曜日関係ないじゃん!」

希「まあいいやん」

穂乃果「そーだね!」

にこ「いや、よくないでしょ」
203: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:16:40.25 ID:NubfhFLR.net
希「ことりちゃーん」ダキッ

ことり「希ちゃん…どうしたの?」

希「ふふふ、ことりちゃんは今日、ウチの抱き枕になるのだ!」

ことり「えへへ…そんなこと言われても困っちゃうよ」

希「ダメなの?」

ことり「えっ?」

希「そうやないとウチ死んでしまうよ?占いでそう出たんやもん」

ことり「希ちゃん?」

希「抱き枕になってくれる?」

ことり「…うん、いいよ」

希「やったー!ありがとお母さん」

ことり「お母さん?」
204: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:20:17.21 ID:NubfhFLR.net
絵里「希ー、ちょっと」

希「はーい」

絵里「ここの振り付けの確認なんだけど……」

希「うん…」

絵里「このままがいいか、新しい動きを取り入れた方がいいか、どっちがいいと思う?」

希「……」

絵里「希…聞いてる?」

希「私はハンバーグが食べたいな♪」

絵里「えっ?」

希「昨日はスパゲッティだったから、今日はハンバーグが良い!」

絵里「希?何を言って……」

希「なんてね…冗談、おもしろくなかった?」

絵里「えっ、おもしろいっていうか…」

希「あっ、花陽ちゃんがウチを呼んでいる。突撃ー!!」

花陽「ああっ!?」

希「へへへ…」

花陽「もう希ちゃん、びっくりさせないでよー」

希「ごめんごめーん」

絵里「希…やっぱり……」

真姫「……」チラッ
206: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:29:47.63 ID:NubfhFLR.net
授業中

希「……」スヤスヤ

先生「東條さん!東條さん」

希「……ハッ」

先生「今の授業、ちゃんと聞いてた?」

希「2×2が4、2×3が6♪」

にこ「希!何言ってんのよ!」ヒソヒソ

先生「…保健室にでも行って来たら?」



放課後

希「じゃーねー絵里ち」

絵里「ちょっと希!」

希「ふんふーん」テクテク

凛「あれ希ちゃん、どこ行くの?」

希「うーんとね、今日はスーパーにおつかいに行くの♪」タタタタッ

凛「へえー」

凛「……え?おつかい?」

絵里「凛!希見なかった?」

凛「…もう帰っちゃったよ」

絵里(練習をサボって…希、どうしちゃったの?)
207: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:33:43.52 ID:NubfhFLR.net
さらに次の日

絵里「……」

絵里(希、今日は学校にも来てない。やっぱり……)

絵里(希はあれ以来ずっとおかしかった…わかってたのに!)

絵里「わかってたのに…何もできなかった!」

絵里「私は…どうしたら……」

真姫「そういうときは友達に相談するもんよ」

絵里「!」

ことり「絵里ちゃん、お話ししよう?」

絵里「真姫…ことり!」
208: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:36:42.41 ID:NubfhFLR.net


真姫「さ、希について知ってることを全部話してもらおうかしらね」

ことり「真姫ちゃん、それだと取り調べみたいだよ」

絵里「いいわよ別に。まあ、私が知ってることは一つだけなんだけどね……」

真姫「何なの……?」

絵里「希は先週、両親と会う約束をしてたの、久しぶりにね。だけど、お母様もお父様も急な仕事で帰ってこられなかった。ほら、この間工場で火事があったでしょ?あのせいで仕事が立て込んじゃったらしくてね」

真姫「……」

絵里「希はしょうがないって、気にしてないって言ってたの。ウチは強いからって…。でも…でも」

ことり「……」

絵里「寂しくないはずないのよ。だって希は本当は…一番寂しがりで」

絵里「だからきっと、ショックのせいで希はおかしくなって……」

真姫「そう…大体わかったわ。希を元に戻す方法もね」

絵里「……真姫?」

真姫「行くわよ、希の家に」

ことり「うん!」



絵里「ちょっと、まだお昼休みなのに学校を抜け出して大丈夫なの?」
209: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:40:37.53 ID:NubfhFLR.net
真姫「絵里、希と授業のどっちが大切なのよ」

絵里「そんなの…希に決まってるでしょ」

真姫「ならいいじゃない」

絵里「…そうね」

ことり「真姫ちゃん、これってやっぱり…」

真姫「ええ、十中八九エイリアンの仕業よ」

絵里「え、エイリアン……?」

真姫「そ、エイリアン。それと、この際だから教えておくけど私は普通の人間じゃないの」

ことり「真姫ちゃんはね、改造人間マキダーなんだ」

絵里「……ことりと真姫までおかしくなっちゃったの?」

真姫「もう、今はとにかく私の話を信じて」

絵里「…わかった」

真姫「このことは誰にも言わないこと」

絵里「約束するわ」

真姫「じゃあ話すわよ。おそらくエイリアンの目的は希の生命エネルギー」

絵里「生命エネルギー?」

真姫「そう、人間の心に取り入って、代わりに命を吸い取るエイリアン。今度の敵はそいつよ」

真姫「だから…希の家にはきっと……」

―――
211: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:42:57.94 ID:NubfhFLR.net
東條家

ピンポーン

絵里「希!いるんでしょ?」

ガチャ

希母「あらこんにちは。希ちゃんのお友達?」

絵里「あっ…はい」

『だから、希の家にはきっと…母親に化けたエイリアンがいるから……』

絵里(本当に、真姫の言ってた通りに……)

希母「せっかく来てくれたのにごめんね、希ちゃんは体調がよくないみたいで」

絵里「いえ…少しお話しできませんか…?」

希母「申し訳ないんだけど、今ちょっと…ごめんなさいね」

絵里「ちょっと待ってくだ……」

ガシッ

真姫「そういうわけにはいかないわね」

希母「あなたたち……」

ことり「初めまして♪希ちゃんのお友達の南ことりです!ちょっとお話良いですかー?」

希「あれ、誰か来たのー?あっ、みんな!」グッタリ

希母「…わかりました。中へどうぞ」

絵里「希……」

絵里(すごくやつれてる。本当に命を吸い取られて……)
212: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:47:16.03 ID:NubfhFLR.net
ジョロジョロ サクサク

希母「さ、お茶とケーキをどうぞ」

ケーキ「」キラキラ

ことり「…いただきま」

ペシッ

ことり「いたっ」

真姫「ちょっと待ちなさい、何が入ってるかわからないわよ」ヒソヒソ

ことり「そ、そうだよね……」ジーッ

真姫「そんなもの欲しそうな目で見ないの!」

ことり「はい……」

絵里「真姫、どういう状況よこれ!?なんで普通にもてなされてるの?」ヒソヒソ

真姫「知らないわよ…。それより、希と話してみたら?」

絵里「それはそうだけど……」
213: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:49:24.71 ID:NubfhFLR.net
希「わー、おいしそうだねー」

絵里「ねえ、希?」

希「なに?絵里ちゃん?」

絵里「今日はどうして学校に来なかったの?」

希「だって、学校なんかよりお母さんといた方が楽しいもん!」ニコニコ

希母「あらあら、希ちゃんったら」

希「えへへー」ニコニコ

絵里「希……」

希「お母さんはね、すごっくいいお母さんなんだよ。毎日朝起こしてくれて、お弁当を作っ
てくれて、ずっと一緒に遊んでくれて。あとね、晩御飯も一緒に食べてくれるし、お風呂も
一緒に入ってくれるんだ!」

希母「ふふふ、親子なんだから、そんなこと当たり前でしょ。」

希「そうだよねー!」ニコッ

希母「そうよ…ふふふ」

絵里(親子だから…当たり前)

希「あっ、そういえばお母さん覚えてる?去年の今頃はさ、一緒に温泉に行ったよね」

希母「ええ、もちろん覚えてるわよ。今年も一緒に行きましょ」

希「うん!」
214: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:53:01.08 ID:NubfhFLR.net
絵里「……希」

真姫「…ふざけないで」ギチギチ

希母「あら真姫ちゃん、どうかしたの?」

真姫「何が親子よ。希の気持ちを利用しておいて」

希母「怖い怖い。人のお母さんにそんな口のきき方するなんてね」

希母「希ちゃんこんな子とお友達なの?ダメよ?お友達はよーく選ばなきゃね」

真姫「そういうところがムカつくのよ。希をこんなにしたこと、許さないから」

絵里「真姫、待って!」

真姫「超新星」バチバチ

マキダー「悪いけど絵里、私は気が短いの。力づくで希を取り戻す」

マキダー「一瞬で終わらせてあげるわ」

絵里「真姫……!」
215: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:55:32.52 ID:NubfhFLR.net
マキダー「ハァァァ」

希母「……」ニヤニヤ

マキダー「グローイングアダラ…」

希「やめて!」

マキダー「」ピタッ

希「なんでお母さんにひどいことするの!?お母さんのことが嫌いなの?」シクシク

マキダー「なっ…」

絵里「希……」

希「お母さんのことをいじめる人たちなんか…」

希「出ていけぇー!!」

ビュウゥゥゥ

ことり「わっ!」

絵里「す、すごい風…」

マキダー「吹き飛ばされ…」

ことり、絵里、真姫「わぁぁぁぁ」
216: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 20:58:24.03 ID:NubfhFLR.net
バアァン

家の前

ことり「いたた……」

絵里「追い出されちゃったわね…」

真姫「ええ、多分結界か何かね。希に認められた人しか家には入れない…そんなところかしら」

ことり「そうだね…」

真姫「問題はどうやってもう一度家に上がり込むか、ね。素直に玄関から入れるとは思えないし」

ことり「……」

絵里「真姫、ちょっといい?」

真姫「ええ、なに?」

絵里「私はこれ以上協力できない…」

ことり「絵里ちゃん!?」
217: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:01:31.52 ID:NubfhFLR.net
真姫「…何言ってるの!希はどうするのよ!?」

絵里「…真姫、希の顔を見た?とっても幸せそうだったわよ」

真姫「……」

絵里「私、あんな顔の希は見たことない。確かに希は利用されてるのかもしれない。でもきっと、幸せだっていうのは本当よ。それが希の願いだったんだから」

絵里「家族と一緒に過ごすことが……」

絵里「この間まで…希はとっても辛そうだった。寂しそうだった。それはそうよね、母親に約束を破られちゃったんだもの…」

真姫「だからって…」

真姫「だからって希を放っておくっていうの!?このままじゃ希は…!」

絵里「…私には希の幸せを壊すことはできない。間違ってることはわかってるの…!それでも…!希の悲しい顔を見たくない……」

絵里「わからないのよ…どうしたらいいのか…」

絵里「少し……頭を冷やしてくるわ」スタスタ

真姫「絵里……」
218: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:03:18.50 ID:NubfhFLR.net
―――

学校

穂乃果「ええっ!?真姫ちゃんも早退しちゃったの?」

凛「うん、真姫ちゃん何も言わずに帰っちゃって…。この後小テストがあるのに……」

海未「ことりもですよ。一体どうしたんでしょう…?」

にこ「希と絵里もよ」

花陽「真姫ちゃん、ことりちゃん、希ちゃんに絵里ちゃんも……?」

穂乃果「さすがにおかしいよね。みんな早退しちゃうなんて…」

にこ「…私に任せなさい」

花陽「にこちゃん……?」
219: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:05:53.58 ID:NubfhFLR.net
公園

絵里「はぁ……」

プルルルル

絵里「もしもし、にこ?どうしたの」

にこ「どうしたもこうしたも、あんた今どこにいるのよ。希は無断欠席、絵里は無断早退したっていうから心配したのよ。何かあったの?」

絵里「……なんでもないわよ。心配しないで」

にこ「何かあったのね」

絵里「えっ…?」

にこ「待ってなさい、今すぐ行くから」
220: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:08:35.34 ID:NubfhFLR.net
真姫「…ことり」

ことり「なに?」

真姫「私って…最低ね」

ことり「そんなことないよ」

真姫「絵里の言う通りよ。私は希の気持ちなんて考えてなかった。何があったって、記憶を消せばどうにでもなると思ってたしね」

真姫「だけど…」

真姫「そんなやり方じゃ希は……」

ことり「…うん」

真姫「本当に最低よ、私は。友達の気持ちも考えられない最低の改造人間だわ」

ことり「そんなことない、真姫ちゃんは優しいよ」

真姫「…そんなわけないでしょ」

ことり「だって、無理やりにでもエイリアンを倒そうとしたのは希ちゃんを助けたかったからじゃない?」

真姫「……」

ことり「焦っちゃったのは…それだけ希ちゃんのことが心配だったからだよ」

ことり「きっと、真姫ちゃんは希ちゃんのことをすっごく大事に思ってるんじゃないかな」

真姫「私が…希を…!」

ことり「だったら、その気持ちを希ちゃんに伝えようよ!」

真姫「……」

ことり「そうすれば希ちゃんもわかってくれるんじゃないかな」

真姫「…そうね」
221: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:10:50.39 ID:NubfhFLR.net
―――

「待たせたわね」

にこ「アイドルがそんな顔してるんじゃないわよ」

絵里「にこ……」

にこ「さあ、何でも言いなさい」

絵里「えっ?」

にこ「悩んでるんでしょ。何があったのか知らないけど、そういうことならこのにこにーに任せなさい」

絵里「……」

にこ「ほら、早く!」

絵里「…そうね」

絵里「例えばの話なんだけど…」

にこ「はいはい」

絵里「大切な人がすごくいい笑顔をしてるの…私といるときには見たことのない顔。だけど、私はその笑顔を奪わなくちゃいけない。そうしないとその人は戻ってこないから」

絵里「私にはわからないの…何がその人にとって幸せなのか……」

にこ「……要するにあれ?大切な人の笑顔が見たいってわけ?」

絵里「まあ…そうね」
222: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:12:59.76 ID:NubfhFLR.net
にこ「はぁ、そんなことで悩んでたなんてね」

絵里「そんなことって……」

にこ「絵里、何度言ったらわかるのよ。アイドルは人を笑顔にさせる仕事なの」

にこ「希の笑顔が見たいんだったら、あんたが希を笑顔にしなさい!」

絵里「!」

にこ「友達1人笑顔にできないで、ファンの人たちを笑顔にできるわけないでしょ」

絵里「にこ……」

にこ「わかったら早く行きなさい。希を頼んだわよ」

絵里「全部わかってたの?」

にこ「わからないわよ。ただ、絵里がそんなに悩むなんて希のことしかない。そう思っただけ」

絵里「にこ…ありがとう」

にこ「どういたしまして。お礼はセンター権でいいわよ。次の新曲のね」

絵里「言われなくても、私はにこを推薦するつもりだったわ」

にこ「なら、絵里に恩を売ったのは無駄だったかもね」

絵里「かもね……」

にこ、絵里「…ふふっ」

にこ「それと、これを持っていきなさい」スッ

絵里「これは……」
223: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:14:52.44 ID:NubfhFLR.net
真姫「さ、希を助けに行きましょうか」

ことり「うん」

「待って!」

絵里「私も行っていいかしら」

真姫「絵里……」

絵里「真姫、さっきはごめんなさい。私決めたわ、希を取り戻す」

真姫「私の方こそ悪かったわ。行きましょう、一緒に」

絵里「ええ!」

―――

希の家

ピンポーン ピンポーン

真姫「……」

ことり「やっぱり…入れてくれないよね」

絵里「希ー!遊びましょ!お土産もあるわよ!!」

希「本当?なになに?」

絵里「入れてくれたらわかるわよ」

希「うーん、お母さんはダメって言ってたけど……特別に入っていいよ!」

絵里「ありがとう!」
224: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:16:41.87 ID:NubfhFLR.net
希母「懲りずにまた来たのね。私を倒すつもり?うちの希ちゃんを泣かせるようなこと、してほしくないんだけどね」

真姫「あなた誰?」

希母「なっ…」

真姫「あなたのことなんかどうでもいい」

絵里「私たちは希と遊びに来た……それだけよ」

―――

ババ抜き

ことり「こっちかな~」

希「……」ドキドキ

ことり「うーん…こっち!」スッ

希「あっ!」

ことり「これであがりだね」

希「あー!負けちゃったー」

絵里「ふふ、残念でした」

希「もう一回やろうよー」

ことり「どうしようかなー」

真姫「あら、これは何?」

希「あっ!ジェンガだ!ジェンガやろうよ!」

真姫「ジェンガ?」

希「真姫ちゃん知らないの?」

真姫「知ってるわよ!」

ことり「ホントかなぁ…?」
225: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:17:56.65 ID:NubfhFLR.net
ガッシャーン

真姫「くっ」

ガッシャーン

絵里「なっ!?」

ガッシャーン

真姫、絵里「あっ!」

真姫「い、今のは絵里の負けよね」

絵里「何言ってるの、私はもう置き終わったのよ?真姫が崩したんじゃない」

真姫「でも…私はまだ触ってない。崩したのは絵里よ」

絵里「真姫よ!」

真姫「絵里よ!」

ことり「あはは……」

希「あははは!二人とも意地っ張り!」

真姫、絵里「ふふふ」

希母「……」イラッ
226: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:20:32.82 ID:NubfhFLR.net
絵里「さ、そろそろお土産を開けるわよ」

希「そう!それが楽しみだったの!」

ことり「なにかなー?」

真姫「希は何だと思う?」

希「うーん、お饅頭とかかな?穂乃果ちゃんのおうちの」

絵里「あー、お饅頭じゃないのよねー。正解はー……」ガサッ

絵里「お肉でしたー!!」

希「わー!おいしそうー!!」

真姫「豚肉に鶏肉、牛肉、全部そろってるわね」

ことり「鶏肉!?」

希「あれ?ことりちゃんは鶏肉苦手なんだっけ?」

ことり「そうじゃなくて……」

希「?」

絵里「ことりの鶏肉を食べちゃうぞー」

ことり「ああー、絵里ちゃんに食べられちゃうー」

希「……」

真姫「おもしろくないわよ」

絵里、ことり「……」シュン
227: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:22:06.79 ID:NubfhFLR.net
真姫「さ、あの二人は放っておいて、焼肉を始めましょ」

希「いえーい!」

希母「待ってよ。よその家の子供に勝手に晩御飯を食べさせるなんてあなたたち何のつもりなの?」

真姫「何のつもり、ですって?」

ことり「最初に言いましたよね」

絵里「私たちは希と遊びに来たんです」

希母「なっ…」

ことり「これから毎日だって来ます」

希「本当に?毎日来てくれるの?」

絵里「ええ、もちろんよ」

希「やったー!」

真姫「…希、今から言うことをよく聞いて」

希「なに?」
228: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:24:06.51 ID:NubfhFLR.net
真姫「これからあなたに寂しい思いなんて絶対にさせない」

希「真姫ちゃん?」

真姫「親と会えなかった?それがなによ。私たちがいるでしょ」

真姫「絵里もことりも他のみんなも…私たちはどこにもいかないから。ずっとあなたのそばにいるから…。たとえ離れても心は一緒よ」

希「……」

希母「何を言うのかと思ったら…希ちゃんに変な事吹き込まないで」

真姫「もしかしたら、あなたにとっては今の方が幸せなのかもしれない。ずっと夢に見てたのかもしれない。だけど私たちにはあなたが必要なの」

真姫「お願い希、帰ってきて…。また私たちと一緒に……」

希「真姫ちゃん…」

希母「勝手なこと言わないで。そんなのあなたのわがままじゃない。希ちゃんは私といた方が幸せなのよ?」

真姫「そう、わがままよ。でも、わがままくらい聞いてくれたっていいじゃない」

真姫「だって私たちは……」

希「……!」
229: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:26:30.62 ID:NubfhFLR.net
絵里「ねえ希、あなたの一番大切なものは何?」

希「私の…一番?」

希母「決まってるでしょ?お母さんよ。ねえ希ちゃん」

絵里「私は希に聞いてるんです。あなたは黙っててください」

希母「くっ…」

希「……」

絵里「……」

希「……く」ボソッ

希母「え?」

希「……zく」ボソッ

希母「ほら、もっと大きな声で言ってみて」

真姫「……」

希「……家族」

希母「……」ニヤッ

希「ウチの一番大切なものは…家族や!」
230: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:32:27.43 ID:NubfhFLR.net
希母「ほらね。あなたたちは所詮他人、私とは違うのよ。だって私と希ちゃんは親子なんですもの」

真姫「希……」

絵里「ふふふ…」

ことり「えへへ…」

希母「な、何で笑って…」

希「だって、μ'sのみんなはウチにとっての家族やからね!」

希母「!?」

希「海未ちゃんも凛ちゃんも、絵里ちもにこっちも穂乃果ちゃんも、花陽ちゃんもことりちゃんも真姫ちゃんも、ウチはみんなが家族だと思ってる!」

希「もっとみんなと一緒にいたい!辛いことも楽しいことも、もっともっとみんなで一緒に経験したいんよ!」

希「μ'sのみんな…それがウチの一番大切なもの!」
231: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:36:01.80 ID:NubfhFLR.net
ことり「希ちゃん…」

絵里「……よかった」ウルウル

真姫「だそうよ、エイリアンさん」

希母「の、希ちゃん!考えなおして!私はあなたのお母さんなのよ」

希「ううん、違うよ」

希母「!?」

希「本物のお母さんは今は遠くにいるんよ。滅多に会えないし、普通のお母さんじゃないかもしれない。それでも、それがウチのお母さんなんよ。そんなお母さんがウチは大好き」

希「今までありがとうね。でもごめんな?ウチにはもう必要ないんよ、偽物のお母さんは」

希母「…ぐぁぁぁぁ」ブチブチ

希「だから……さよなら」

エイリアン「グァァァア」

ドゴォ

エイリアン「!?」

真姫「さ、希の気持ちも聞けたことだし、さっさとやっちゃいましょうか」

真姫「超新星」

バチバチバチバチ
232: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:39:23.32 ID:NubfhFLR.net
マキダー「さんざんてこずらせてくれたわね」

ドン

エイリアン「グエッ!?」

マキダー「あなたみたいな人、大嫌いよ」

バキッ

マキダー「早く目の前から消し去りたい」

ドカッ

マキダー「でも、そういう相手をいたぶるのって楽しいのよね」

ガガガッ

エイリアン「ギャアッァァ!」

マキダー「苦しみなさい…グローイングアドラ」

マキダー「ハァァ!!」バチィィン

エイリアン「ギャァァァ!!」

ドカーン





――――
233: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:41:10.30 ID:NubfhFLR.net
希「うぅ……」

絵里「よかった、やっと気が付いたのね」

希「絵里ち……どうして」

絵里「もう、心配したのよ?連絡もなしに学校を休んだから来てみたら、鍵は開いてるし、希はうなされてるしで」

希「うん…ごめんな」

絵里「それより体は大丈夫?熱があるのかしら」

希「うーん、大丈夫かな」

絵里「そう?」

希「ねえ……絵里ち」

絵里「なに?」

希「ウチ、夢を見てたんよ。夢の中ではお母さんがいて、ずっと一緒にいてくれて。毎日すごい幸せで」

希「でも…そこにはμ'sのみんながいないんよ」グスグス

絵里「…不思議な夢ね」

希「ウチは……」グスグス

絵里「大丈夫よ」ギュッ
234: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:44:01.16 ID:NubfhFLR.net
希「絵里ち……」

絵里「私たちはいつでも一緒よ。だから大丈夫」

希「ありがとう……」ギュッ

絵里「どういたしまして」

希「もう少し…こうしてていい?」

絵里「ええ、もちろんよ」

希「……うぅ、絵里ち」グスグス

絵里「あっ、それとこれ」

希「なにこれ?」

絵里「にこからのお見舞いよ」

希「お肉…焼肉用?うれしいけど…今は食べれんよ」

絵里「病人のお見舞いに焼き肉なんて、にこは何を考えてるのかしらね」

希「しょうがないよ、にこっちやもん」

絵里「そうね」

希「そうやん」

絵里「ふふふ」

希「へへへ」
235: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:47:57.22 ID:NubfhFLR.net
――



にこ「はっくしょん!」

こころ「お姉さま、風邪ですか?」

にこ「いや、多分誰かが私の噂をしてるのよ」

こころ「ファンの方でしょうね。お姉さまは宇宙一のトップアイドルなんですから」

にこ「そうよね!」



―――

ことり「希ちゃんのこと、絵里ちゃん一人に任せてよかったのかな?」

真姫「その方がいいのよ。希って面倒な人だから…」

ことり「?」

真姫(希のことだから…泣いてるところなんて見られたくないでしょうね。特に私たち年下には)

ことり「それより真姫ちゃん、絵里ちゃんも希ちゃんも記憶を消されちゃったんだよね?」

真姫「ええ、当たり前でしょ」

ことり「そっか…残念だなぁ……」

真姫「どうして?」

ことり「だって、せっかく真姫ちゃんの熱い思いが聞けたのに…」

真姫「はぁ?」

ことり「かっこよかったよー」

ことり「これからあなたに寂しい思いなんて絶対にさせない」キリッ
236: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:49:51.45 ID:NubfhFLR.net
真姫「……//」

ことり「絵里もことりも他のみんなも…私たちはどこにもいかないから。ずっとあなたのそばにいるから」キリッ

真姫「……ことり、止めてよ//」

ことり「感動しちゃったよー。すごくよかった」

真姫「ことり」

ことり「でも、私以外誰も知らないんだね。真姫ちゃんのホントの気持ち」

真姫「ことり!」

ことり「今度みんなにも教えてあげようかなー」

ことり「わがままくらい聞いてくれたっていいじゃない。だって私たちは……」キリッ

真姫「ことりー!あなたの記憶も消してあげるわ!!」

ことり「ひぃー!真姫ちゃん、落ち着いて!」タタタタッ



ことり(真姫ちゃん、やっぱり気づいてないのかな?私が言わなくたって……)
237: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:54:24.30 ID:NubfhFLR.net
次の日

真姫「希、調子はどう?」

希「おっ、真姫ちゃん!ウチのこと心配してくれるん?」

真姫「別に…心配なんかしてないわ」

希「そんなこと言って!ホントは心配してくれたんでしょ?」ダキッ

真姫「やめてよ気持ち悪い」

希「えっ…ごめん。ウチは気持ち悪いんやね」

真姫「あっ、別にそういうつもりで言ったわけじゃ…」

希「いいんよ、真姫ちゃんはウチのことが嫌いなんやね……」ショボーン

真姫「そんなこと言ってないでしょ」

希「じゃあ好き?真姫ちゃんウチのこと好き?」ニヤッ

真姫「なんでそうなるのよ」

希「やっぱり嫌い……?」ショボーン

真姫「だから、嫌いなんて言ってないでしょ」

希「じゃあ大好き?」ニヤッ

真姫「ああもう!めんどくさいわね!」
238: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:56:11.14 ID:NubfhFLR.net
穂乃果「楽しそうだね」

海未「いつものことじゃないですか」

花陽「真姫ちゃん…希ちゃんのことが大好きだもんね」

凛「希ちゃんずるいよ!凛も真姫ちゃんと遊びたい!」

にこ「はぁ……」

絵里「にこ、どうしたの?」

にこ「いや、真姫ってわかりやすいと思ってね」

絵里「…いいことじゃない」

にこ「そうかもね……」
239: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/17(水) 21:57:38.54 ID:NubfhFLR.net
真姫「あれ…そのシュシュ」

希「あっ、わかる?新しくしたんよ。お母さんが送ってくれて…」

真姫「お母さんが?」

希「そうなんよ!この間約束破っちゃったからって何回も謝ってくれて!ウチは全然気にしてないって言ったのにー」ニコニコ

真姫「素直じゃないのね…」

希「真姫ちゃんには言われたくないなー」

真姫「…面倒な人」

希「真姫ちゃん……」

真姫「なによ?」

希「ありがとう!」ニコッ



ことり(真姫ちゃんの気持ちなんて…みんなにバレバレだよね)



つづく
247: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:20:17.69 ID:QN0Z/cf3.net
番外編2

凛「真姫ちゃん真姫ちゃん!ラーメン食べに行こうよ!」

真姫「花陽と行けばいいじゃない」

凛「かよちんは用事があるんだって」

真姫「じゃあにこちゃんと行けば?」

凛「えーやだよー」

にこ「なんでよ!」

凛「真姫ちゃんと行きたいの!すごい行列のできるお店だって評判なんだよ!」

真姫「行列?」

凛「うん!50人くらい並んでることもあるんだって。最近急においしくなったらしいんだ」

真姫「そんなに?まさか…」

ことり「ねえ真姫ちゃん、もしかして……」ヒソヒソ

真姫「そのラーメン屋…怪しいわね」ヒソヒソ

凛「真姫ちゃん?」

真姫「凛、私とことりも一緒に行くわ」

凛「ことりちゃんも?」

ことり「うん!」

にこ「ちょっと、私は?」

凛「にこちゃんも来ていいよ」

にこ「その言い方何なのよ!」
248: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:21:58.85 ID:QN0Z/cf3.net
ラーメン屋前

行列「」ズラーーーッ

にこ「ホントにすごい行列ね…」

ことり「こ、こんなにすごいとは思わなかったなぁ……」

真姫「凛、どうするの?」

凛「うーん、凛は食べてみたいけど…みんなを待たせるのは悪いし……」

ことり「私は大丈夫だよ」

にこ「真姫は?」

真姫「私も平気よ、せっかくだから並んでみましょう」

にこ「そう、あんたがそう言うなら」

凛「決まりだね!」



ことり「あれっ?前の方が騒がしくない?」

にこ「割り込みよ、いるのよねー…常識のない人って」

凛「違うみたいだよ、向こうに行っちゃった」

にこ「紛らわしいわね、わざわざ列の間を通らなくても回り道すればいいのに」

真姫「そうもいかないわよ、こんなに列が長いんだもの」
249: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:24:43.57 ID:QN0Z/cf3.net
数十分後

ことり「あっ、席が空いたよ」

にこ「やっと……待ちくたびれちゃったわね」



店員「お待たせしました、ラーメン4つですね」

真姫「へえ、おいしそうね」

にこ「早く食べましょ、お腹空いたわ」

凛、にこ、ことり、真姫「いただきます…」ツルツル

にこ、ことり、真姫「おいしぃぃぃーい」

凛「うますぎるにゃぁぁあぁあーー!!!」



ことり「おいしかったねー」

凛「凛…もういつ死んでもいいよ……凛の人生に…悔い…なし」」

にこ「そう思えるくらいの味だったわね…」
250: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:27:26.62 ID:QN0Z/cf3.net


ことり「真姫ちゃん、どうだった?エイリアンと関係ありそう?」ヒソヒソ

真姫「それが…あの近くにエイリアンがいたのは間違いなさそうなんだけど、でも…」

ことり「違ったの?」

真姫「私はてっきり、ラーメンに中毒性のある物質が含まれているのだと思っていたの。でもあれは普通のラーメンだった。ただのおいしいラーメン」

真姫「私の勘違いだったのかしら…」

凛「あんなにおいしいラーメンを食べたら…もう他のラーメンが食べられなくなっちゃうね!」

にこ「そうね」

真姫「他のラーメン……それだわ!」

ことり「何かわかったの?」

真姫「奴ら…飲食業界をつぶすつもりね」

ことり「えっ」

真姫「考えてみてよ。あれだけおいしいラーメンを食べたら他のラーメンを食べようなんて思わないでしょ?奴らがラーメンだけで満足するとは限らないわ。最初はラーメン、次はカレー……そうして手を広げていって、最終的に飲食業界全体を支配して……」

ことり「真姫ちゃん、もしかして…なんにもわかってないんじゃない?」

凛「二人とも何話してるの?」

ことり「あっ…なんでもないのよなんでも」

真姫「とにかく、もう少し調べてみる必要がありそうね」ヒソヒソ
251: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:28:38.73 ID:QN0Z/cf3.net
次の日

凛「真姫ちゃーーん!ラーメン食べに行かない?」

真姫「いいわよ」

凛「えっ…ホントに?」

真姫「昨日のお店よね、また行きたいと思ってたの」

にこ「私も行くわ!」

凛「ことりちゃんは?」

ことり「私は…今日はいいかな」

凛「じゃあ3人で行こっか!」

その次の日

凛「真姫ちゃん!ラーメ…」

真姫「行くわよ!」

凛「うん!」

にこ「よく続くわね…さすがに3日連続は…」

花陽「真姫ちゃん…ラーメンにハマっちゃったの?」
252: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:30:43.56 ID:QN0Z/cf3.net
また次の日

真姫「凛!ラーメン行くでしょ?」

凛「えっ、う…うん」



さらに次の日

真姫「凛、行くわよ!」

凛「ごめんね真姫ちゃん…今日はちょっと……」

真姫「何か用事があるの?」

凛「ううん…どんなにおいしいものでも、毎日食べたらさすがに飽きちゃうよ…」

真姫「それもそうね、じゃあ一人で行ってくるわ」

絵里「真姫…一人でも行くのね」

ことり「ねえ真姫ちゃん…」

真姫「大丈夫よ、もう手がかりはつかんだから」

ことり(真姫ちゃん…何かわかったのかな?)



――――
253: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:32:15.48 ID:QN0Z/cf3.net
数日後

ことり「へえー、ラーメン屋さんの隣にエイリアンが住んでたんだー」

真姫「そうよ、奴らはラーメン屋を隠れ蓑にして侵略を企んでいたの。行列で自分たちの隠れ家への入り口を隠してね」

ことり「じゃあやっぱりあのラーメンは……」

真姫「それが、奴らラーメンには何もしてなかったのよ」

ことり「えっ?」

真姫「本当に…ただのおいしいラーメンだったの」

ことり「そうなんだ……」

真姫「でも、とんでもないことをしようとしていた」

ことり「とんでもないこと?」

真姫「そう、奴らは仲間を地球に呼び寄せるつもりだったみたいなんだけど……その数は少なくとも100万」

ことり「そっ、そんなに?」

真姫「その星の全てを食らい尽くす悪食、それがあのエイリアンよ」

ことり「地球が危なかったんだね……」

真姫「まあ、凛のおかげであのお店に通えて、奴らの存在に気付けたわけだし…そこは感謝してもいいかもね」
254: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 17:34:44.99 ID:QN0Z/cf3.net
真姫「さ、そろそろ行きましょ」

ことり「あっ、待って真姫ちゃん」

真姫「どうしたの?」

ことり「その……言いにくいんだけどね」

真姫「なによ?」

ことり「最近ちょっと……太ったんじゃない?」

真姫「えっ?」

ことり「ラーメンの食べ過ぎだと思うんだけど……」

真姫「ナニイッテルノ、カイゾウニンゲンハフトラナイワヨ」

ことり「嘘はダメだよ、みんなも気づいてるから」

真姫「……ダイエットシマス」



「真姫ちゃんと行列のできるラーメン屋」 おわり
257: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:06:47.21 ID:QN0Z/cf3.net
6話「凛じゃない!」



屋上

ダンダンダダダンッ

海未「凛!遅れてますよ」

凛「うっ!」

海未「足が上がっていません!」

凛「くっ」

海未「細かいふりをごまかさない!」

凛「うぅー」

ダンッ

海未「……」

凛「……」

海未「凛…少し気を抜き過ぎです」

凛「うん…ごめんね」

海未「調子が悪いのですか?元気がないようですが」
258: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:09:17.24 ID:QN0Z/cf3.net
希「まあまあ海未ちゃん、凛ちゃんは花陽ちゃんに会えなくて寂しいんよ」

ことり「もう3日も学校休んでるんだもんね」

穂乃果「インフルエンザだっけ?大変だよね」

真姫「移ったら悪いからって、会いに行けてもないからね」

凛「うぅー、かよちんに会いたいよー」

にこ「はいはい、そんなこと言ったってしょうがないでしょ」

穂乃果「そうだよ。だから凛ちゃん、今日一緒にラーメン食べに行かない?」

凛「ラーメン食べに行くの?」

にこ「そ、私と穂乃果でおいしそうなラーメン屋を見つけたのよ」

凛「もちろん行く行く……あっ」

穂乃果「凛ちゃん?」

凛「ごめん…やっぱりいいや」

にこ「そう?…じゃあいいけど」

穂乃果「二人で行こっか」

にこ「そうね」
259: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:12:14.65 ID:QN0Z/cf3.net
帰り道

凛「あー…ラーメン行きたかったなー」

凛「でもしょうがないよね。来月のラーメン展示会のためにお金を貯めなきゃ」

凛「はぁー…かよちーん」チラッ

クレーンゲーム「……」

凛「……この景品のぬいぐるみ」ジロジロ

ぬいぐるみ「」

凛「なんだかかよちんに似てるかも」

凛「かーよちん」

ぬいぐるみ「リンチャン!」

凛「!?」

凛「今…ぬいぐるみがしゃべったような……」

凛「気のせい…だよね」

ぬいぐるみ「」

凛「やっぱり気になるなぁ…」

凛「だけど無駄遣いはできないし……」
260: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:15:09.11 ID:QN0Z/cf3.net
凛「あっ、でも今日はジュースを我慢したから100円節約できたし…」

凛「やっちゃえ!えい!」チャリーン

ウィーン

凛「よーし……」

ガチッ

凛「うん!いい感じ」

ウィーン

ぬいぐるみ「」ポトッ

凛「やったー!」

凛「えへへ…かよちーん」ナデナデ

ぬいぐるみ「コンニチハ」

凛「やっぱりしゃべった!?」

ぬいぐるみ「」スゥゥゥ

凛「えっ?」

スゥゥゥゥ

凛「にゃあああ」



―――
261: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:18:29.94 ID:QN0Z/cf3.net
凛(うぅ……)

凛(今、何があったんだろう)

凛(なんか……体が重い)

スッ ピッピッピ

凛(あれ、体が勝手に……)

凛「もしもしにこちゃん?やっぱり一緒に行っていい?」

凛「うん!すぐ行く!早くラーメン食べたいから!」

凛(なんで……?凛はそんなこと思ってないよ?)

ピッ

凛「……」ニヤッ

凛(もしかして…凛の体が乗っ取られた?)
262: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:20:55.08 ID:QN0Z/cf3.net


真姫「この感じ……」

真姫「噂とも一致するし間違いないわね」

真姫「これが……」

真姫「…やるしかないのかしら」



真姫「くっ」

真姫「どうして!」

真姫「おかしいでしょ!今のは完璧だったはずよ!!」

真姫「…ダメ」

真姫「もしもしことり?」

真姫「今大丈夫?」

真姫「そう、ちょっと来てほしいんだけど……」



―――
263: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:23:54.65 ID:QN0Z/cf3.net
ラーメン屋前

凛(ぬいぐるみ)「お待たせー」

穂乃果「凛ちゃん!」

穂乃果「やっぱりラーメンが食べたかったんだね」

凛(違うよ穂乃果ちゃん、今の凛は凛じゃないんだよ…)

凛(ぬいぐるみ)「それもあるんだけど……」

にこ、穂乃果「?」

凛(ぬいぐるみ)「にこちゃんと穂乃果ちゃんと一緒にいたいなって」

にこ「なによ急に……」

穂乃果「まあいいじゃん!早く食べようよ!」

凛(ぬいぐるみ)「そうだね」

ぬいぐるみ「」スゥゥゥ

凛(あれ、この感じ……)

凛「戻った!」

穂乃果「何が戻ったの?」

凛「聞いてよ穂乃果ちゃん!今ね!凛の体がぬいぐるみに……」

ぬいぐるみ「」スゥゥゥ

穂乃果「ぬいぐるみ?そのかばんに着けてるの?それがどうかしたの?」

凛(ぬいぐるみ)「ううん、何でもないよ」

穂乃果「…?」

にこ「さ、早くいきましょ」

ぬいぐるみ「」スゥゥゥ

凛「……戻った」ボソッ

凛(やっぱり…このぬいぐるみ)

凛(凛に憑りついてるにゃあーー!)

凛(せっかく凛の体が帰ってきたのに…ぬいぐるみの悪霊の秘密を言おうとしたから口止めされたんだ……)

凛(凛は…凛はどうしたらいいの!?)
264: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:27:49.86 ID:QN0Z/cf3.net
にこ「にこはチャーシューメンにしよっかなー」

穂乃果「私は味玉ラーメンかなー、凛ちゃんは何にする?」

凛「凛は普通のラーメンに……」

凛(だってお金は使いたくな…うっ)

ぬいぐるみ「」スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「やっぱりスペシャルラーメンにするよ!」

にこ「さすが凛ね」

穂乃果「ラーメン大好きだもんねー」

凛(ああっ!凛のお金がー!?)



店員「お待たせしました」

ツルツル

にこ「しかしこのラーメン、おいしいわね」

穂乃果「うん、さすがにこちゃんが見つけたお店だよー」

凛「ありがとうにこちゃん」

にこ「大げさよ、ラーメンくらいで」

凛「でもすっごくおいしいよ」

穂乃果「うんうん!」

にこ「……」
265: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:31:27.58 ID:QN0Z/cf3.net
凛「にこちゃん?」

にこ「…こうしてあんたたちといると、たまに悲しくなるのよね」

穂乃果「なんでぇ!?」

凛「凛たちと遊ぶのがそんなに嫌だったの?」

にこ「あっ、そうじゃなくて……。あんたたちと一緒にいられるのもあと少ししかないんだと思うとね」

穂乃果「どういうこと?」

にこ「ほら、私って今までずっと一人でアイドル研究部をやってきたから…。もっと早くみんなと会えたてら、もっと早く一緒にアイドルやれてたら……もっと楽しかったのかなって」

穂乃果「にこちゃん、寂しいの?」

にこ「べ、別に寂しくなんか……」

凛「またまたー、強がっちゃってー」スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「凛はそうは思わないよ」

穂乃果「凛ちゃん?」

凛(ぬいぐるみ)「凛もみんなと会えてよかったと思ってるよ。でも、にこちゃんたちが卒業したって会えなくなるわけじゃないよ。凛たちはずっと一緒だよ」

にこ「凛……」
266: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:33:37.62 ID:QN0Z/cf3.net
凛(ぬいぐるみ)「だから心配しないでにこちゃん。凛は、にこちゃんのことが大好きだから」

凛(な、なんか恥ずかしいこと言ってる!!?)

にこ「は、恥ずかしいこと言わないでよ……//」

穂乃果「にこちゃん照れてるー!」

にこ「…にっこにっこにー」

穂乃果「ごまかしたってダメだよ!」

凛(ぬいぐるみ)「えへへ、にこちゃーん」

スゥゥゥ

にこ「凛、ありがとう」

凛「……//」

穂乃果「おお、これが雨降って地固まるってやつだね!」

にこ「いや、前々雨降ってないし…意味わかんないし…」

穂乃果「あれー?」
267: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:38:08.41 ID:QN0Z/cf3.net
凛「もうー、穂乃果ちゃんはおバカ……」スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「さすがだよ穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ええっ?」

凛「今の言葉の本当の意味、それはこれから何があっても凛たちはずっと一緒だっていうことだよね!」

穂乃果「えっ、そう…なの?」

凛(ぬいぐるみ)「何も考えてないようで、いつもμ'sのことを一番に考えてくれてる穂乃果ちゃん!そんな穂乃果ちゃんが凛は大好き!」

穂乃果「えへへ…なんだか照れるね」

凛(ぬいぐるみ)「……」ニコニコ

穂乃果「ありがと凛ちゃん、お礼に玉子をあげるよ」

凛(ぬいぐるみ)「やったー!」

にこ「チャーシューもあげるわ」

凛(ぬいぐるみ)「やったー!二人ともありがとう!」

にこ「いいのよ。凛が喜ぶところを見たら…」

穂乃果「私たちも嬉しいから…」

スゥゥゥ

凛「……」

凛(なんか…得しちゃった?)
268: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:40:08.34 ID:QN0Z/cf3.net
穂乃果「ふぅー…おいしかったねー」

にこ「そうね」

凛「……」

財布「」スカスカ

凛(……全然得してなかった。そうだよ、結局スペシャルラーメン食べちゃったんだもん)

凛(あと千円しかない…これ以上お金を使うわけには…)

スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「二人とも今日はありがとう!凛は今日のこと、絶対に忘れないよ!」

にこ「大げさね」

凛(ぬいぐるみ)「大げさなんかじゃないよ。こうして3人で遊べることが、凛にとっては一番の幸せなんだ」

にこ「凛……」

穂乃果「凛ちゃん……」

凛(ぬいぐるみ)「また一緒にラーメン食べに行こうね!」

穂乃果「うん!」

にこ「もちろんよ!他にも行きたいお店があるもの」


凛(ぬいぐるみ)「じゃあまたねー!」

穂乃果「じゃーねー」

にこ「じゃあね」

スゥゥゥ

凛「戻った……」

凛(……さっきから何回も悪霊に体を乗っ取られてる)

凛(あぁ…凛はどうなっちゃうんだろう)


―――
269: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:44:33.38 ID:QN0Z/cf3.net
ことり「真姫ちゃーん」

真姫「来たわね」

ことり「がんばっているかね?」

真姫「ふざけないで」

ことり「えへへ…」

真姫「なによ……」

ことり「うれしいんだ、真姫ちゃんが私を頼ってくれて」

真姫「残念ね、別に頼ってなんかないわよ」

ことり「えー、ひどいよ真姫ちゃん」

真姫「…さ、早くいきましょ」

ことり「…うん!」

真姫「とりあえず、ことりにやって欲しいことがあるんだけど……」

ことり「?」


270: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:48:14.97 ID:QN0Z/cf3.net
凛「よし、うちに帰ろう!」

凛「このままじゃ何があるかわからないし…。多分家の中にいた方が安全……」

絵里「凛?」

希「凛ちゃん、奇遇やね」

凛「あっ……」

スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「二人とも何してるの?」

絵里「何って言われても……」

希「ウチと絵里ちでハンバーガーを食べに行こうと思ってたんやけど」

凛(ぬいぐるみ)「ハンバーガー!?いいね!」

希「凛ちゃんも来る?」

凛(ぬいぐるみ)「うん!」

凛(ああ……また凛のお金が)



――
271: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:50:37.75 ID:QN0Z/cf3.net
ことり「やってほしいことって…これ?」

クレーンゲーム「」

真姫「そうよ」

ことり「だってこれ、ただのクレーンゲームだよ?」

真姫「ただのクレーンゲームじゃないわ、怪しいクレーンゲームよ」

ことり「うーん…」

真姫「このゲームで遊んだ人は悪霊に体を乗っ取られる、そんな噂があるのよ。それに…この近くでエイリアンの気配も感じるから」

ことり「真姫ちゃんがそういうなら…でも」

真姫「なによ?」

ことり「わざわざ私を呼ばなくても…真姫ちゃんがやればよかったんじゃ」

真姫「……」

ことり「……」
273: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:52:57.00 ID:QN0Z/cf3.net
真姫「……さ、早くそのぬいぐるみを取ってちょうだい」

ことり「……」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃん、もしかして……」

真姫「……なによ」

ことり「クレーンゲーム…やったことないの…?」

真姫「そんなわけないでしょ?」

ことり「だったら真姫ちゃんが先にやってみてよ」

真姫「それは……」

ことり「…できないの?」

真姫「……え?」

ことり「クレーンゲーム…できないの?」

真姫「できないわけないでしょ!」


―――
274: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 20:57:43.64 ID:QN0Z/cf3.net
ハンバーガー屋

絵里「凛、こっちよ」

凛「希ちゃんは?」

絵里「すこし時間がかかるから先に食べててだって」

凛「そっか」

凛(とにかく変なことを言わないようにしなきゃ……)

絵里「凛?なんかやけに無口ね」

凛「そ、そんなことな……」

スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「実は絵里ちゃんに相談したいことがあるんだ」

凛(またにゃああああ!)
275: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:00:43.58 ID:QN0Z/cf3.net
絵里「私に相談?」

凛(ぬいぐるみ)「えっとね、凛ね…ふごぉっ」

凛(ダメ!変なことは言わせないよ!)クチトジー

絵里「凛?どうしたの?」

凛(ぬいぐるみ)「な、なぁんでもな……」

絵里「ねえ、ちょっと気になってたんだけど」ジーッ

凛(ぬいぐるみ)「な、なに……?」

絵里「今日の凛、いつもの凛と何か違うような……」

凛(絵里ちゃん……そうだよ!絵里ちゃんが凛が凛じゃないことに気づいてくれれば何とかなるかも!)

絵里「もしかして……」

ぬいぐるみ「……」アセッ

絵里「肌がきれいになったんじゃない?」

凛(えっ)

凛(ぬいぐるみ)「あっ…もしかしてわかっちゃった?実はね、最近お酢を飲んでるんだ」

絵里「へー、お酢?」

凛(にゃあああに言ってんの絵里ちゃん!そうだよ、最近お酢を飲んでるよ!気づいてくれてありがとう!そんなの今はどうでもいいよ!)
276: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:03:36.00 ID:QN0Z/cf3.net
絵里「でも、どうしてお酢なんか飲んでるの?」

凛(ぬいぐるみ)「うん、そのね……かっ…」

絵里「か?」

凛(ぬいぐるみ)「かわいくなりたくて……//」

絵里「…ふふっ、もしかして相談ってそのこと?心配しなくても、凛は十分かわいいわよ」

凛(……//)

凛(ぬいぐるみ)「でも、凛は絵里ちゃんと違ってスタイルもよくないし…性格だってこんなだし」

絵里「そう?私は凛が一番乙女でかわいいと思ってるんだけどなー」

スゥゥゥ

凛「あああああ!!//」

絵里「凛!?」

凛「あっ、なんでもないよ……」

絵里「そう…?じゃあ…私にもおすすめのお酢を教えてくれる?」

凛「えっ、絵里ちゃんもかっ、かわいくなりたいの……?//」

絵里「そうね、凛に負けないくらいに私もかわいくなりたいわ」

凛「え、絵里ちゃん//」

絵里「ふふふ」
277: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:07:10.95 ID:QN0Z/cf3.net
希「お待たせー」

凛「希ちゃん!」

凛(そうだ!希ちゃんなら凛がおかしいことに気づいてくれるかも!スピリチュアルパワーとかで!)

希「お二人さん、盛り上がっとるねー」

絵里「ちょっと秘密の話をしててね」

希「えー、気になるやん。何の話?」

凛「ねえ希ちゃん、凛をよく見て」

希「え?」

凛「何か気づかない?ほら……」

希「」ジッー

凛「……」

希「凛ちゃん、もしかして……」

凛「……ゴクッ」

希「最近お酢飲んでる?」

凛「えっ」

絵里「すごーい、何でわかったの?」

希「これがスピリチュアルパワーなのだ!」

凛(スピリチュアルパワーなのだ…じゃないよ!凛の体がスピリチュアルなことになってるんだよ!)
278: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:10:07.36 ID:QN0Z/cf3.net
絵里「そうだ凛、かわいくなりたいっていうなら…女の子らしいことをしてみたらいいんじゃないかしら」

凛「女の子らしいこと?」

絵里「ほら、凛っていつもラーメンばっかり食べてるでしょ?」

凛「うん」

絵里「でも、ラーメンってあんまり女の子らしくないじゃない?」

凛「だから?」

絵里「ラーメンの代わりに女の子らしいものを食べに行くのよ。例えばスイーツバイキングとか」

凛「スイーツ?」

希「絵里ち…自分が行きたいだけなんやないの?」

絵里「あら、バレちゃった?」

希「まあいいけどね!凛ちゃん、今度一緒にスイーツバイキングに行こうよ!」

凛「悪いんだけどお金が……」スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「もっちろんいっくにゃー!」

凛(お金……ないのに)
279: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:12:20.15 ID:QN0Z/cf3.net
希「そうだ!ついでに凛ちゃんの運勢を占ってあげよう!」

凛(ぬいぐるみ)「ははー、よろしくお願いします」

希「んーーーーー」ガラガラガラガラ

希「はあぁぁぁ!」

絵里「どうだった?」

希「最高や……」

凛(ぬいぐるみ)「え?」

希「凛ちゃん、今までにないくらいツイとるよ。明々後日辺りすごいことになるかもよ!」

絵里「すごいことってなによ……」

凛(ぬいぐるみ)「よかったー」

希「楽しみにしといてね!」

凛(どこが最高なの!?むしろ最悪だよ!?大変なことになってるよ!もう怒った!希ちゃんの占いなんて一切信じないからね!)

凛(……違うよ、希ちゃんは悪くない。八つ当たりなんてしちゃダメだよね)

絵里「じゃあ、そろそろ行きましょうか」
280: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:15:13.25 ID:QN0Z/cf3.net
店の外

凛「二人ともありがとう!」

絵里「こっちこそありがとね」

希「楽しかったよ!」

絵里「そういえば、この3人で遊ぶことなんてあまりなかったもんね」

希「凛ちゃんはいつも花陽ちゃんと一緒にいるからねー」

凛「そ、そんなことな…」スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「うん!凛はかよちんが大好きだからね」

絵里「あらら、やっぱり花陽には勝てないわね」

凛(ぬいぐるみ)「でもね……希ちゃんと絵里ちゃんのことも大好きだよ!」

凛(ぬいぐるみ)「いつも凛と一緒にふざけてくれる希ちゃん、いつもみんなをまとめてくれる絵里ちゃん、そんな二人が凛は大好きなんだ!」

絵里「凛……」

希「凛ちゃん……」

絵里「絶対スイーツバイキング、行くわよ!」

凛(ぬいぐるみ)「うん!」

凛(ぬいぐるみ)「じゃーねー二人とも、また月曜日に!」

希「じゃーねー」

絵里「またね」

凛(あぁ、また凛のお金が……。もう財布が空っぽだよ)



281: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:17:16.92 ID:QN0Z/cf3.net
ことり「……」

真姫「……」ガッガガガ

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「なによ」チャリーン

ことり「もうやめにしない?」

真姫「…まだよ」ウィーン

ことり「でも…もう2000円も使ってるよ」

ぬいぐるみ「」ピクッ

真姫「……ああっ!」

真姫「見た!?今ぬいぐるみが動いて逃げたでしょ?!」

ことり「うん…そうだね」

真姫「やっぱりエイリアンよ!」

ことり「そうだね……」

真姫「こんなの捕れるわけないわ!詐欺よこれ!」

真姫「こうなったら筐体ごと買い占めて……」

ことり「真姫ちゃん!?早まらないで!私がやってみるから」

真姫「嫌よ!こんなところで諦めてられないわ」

ことり「もうー、真姫ちゃん意地っ張りなんだからー」

真姫「次よ次!」チャリーン
282: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:19:19.61 ID:QN0Z/cf3.net
ことり「うぅ…こうなったら」

ウィーン

ぬいぐるみ「」ピクッ

真姫「くっ…」

ことり「真姫ちゃん!」

ことり「おねがぁい♪私にもやらせて!」

真姫「……」

ことり「……」

真姫「まぁ…ちょっとだけやらせてあげてもいいけどね」

ことり「本当?」

真姫「ことりがやりたいっていうなら…代わってあげないってこともないわ」

ことり「…うん!」

真姫「私がクレーンゲームができないわけじゃないからね?」

ことり「わかってるよ」



――
283: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:21:29.99 ID:QN0Z/cf3.net
スゥゥゥ

凛「さてと」

凛(…どうしよう)

凛(いつになったら悪霊は離れてくれるんだろう……)

凛(どうやったら凛の体は元通りになるんだろう)

凛(もうお金がどうとか言ってる場合じゃないよね。もしかしたらずっとこのまま……いやだよそんなの!)

凛(多分、あのぬいぐるみが関係してるんだけど…カバンから外そうとすると体を乗っ取られるし……)

凛(自分で外せないなら…他の人に外してもらえばいいのかな?)

凛(でもぬいぐるみのことは他の人に言えないから……誰かに凛が凛じゃないってことを気づいてもらわなきゃ)

凛「うぅーかよちーん……!」

凛「そうだ!かよちんなら気づいてくれるかも!」

凛「あなたは凛ちゃんじゃありませんね!凛ちゃんを返してください!」

凛「や、やっぱりかよちんは凛の親友だね!」
284: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:23:04.47 ID:QN0Z/cf3.net
凛「……」

凛「はぁ…何考えてるんだろう」

海未「凛……?」

凛「海未ちゃん!?」

海未「どうしたんですか?そんなに驚いて」

凛「あっ、別に……」スゥゥゥ

凛(ぬいぐるみ)「海未ちゃん今何してるの?」

海未「家に帰るところですが」

凛(ぬいぐるみ)「凛も一緒に行っていい?」

海未「うちにですか?」

凛(ぬいぐるみ)「うん!」

海未「そんなこと急に言われても……」

凛(ぬいぐるみ)「おねがい!」

海未「…わかりました」

凛(今度は海未ちゃん……)


285: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:24:44.41 ID:QN0Z/cf3.net
ことり「じゃあいくよー」チャリーン

真姫「……」ドキドキ

ウィーン ガシャ

ぬいぐるみ「」ガシッ

ウィーン ゴトッ

ことり「普通にとれっちゃたね」

真姫「なんで……?」

ことり「見てみて!この子、花陽ちゃんみたいでかわい…」

真姫「ことり!危ない!」バシッ

ことり「きゃっ」

ぬいぐるみ「」ピッカー

ぬいぐるみ「」タタタタッ

ことり「ぬいぐるみが…走って逃げちゃった」

真姫「間違いないわね、あれがエイリアンの正体」

真姫「逃げられたらまずいわ!追うわよ!」

ことり「慌てないで真姫ちゃん」

真姫「何言ってるの、急がないと!」

ことり「ふふふ」ピーン

真姫「なによその糸」

ことり「ミシン糸だよ。こんなこともあるかと思って、あの子の頭に縫い付けてみたんだ」カラカラカラ

真姫「え?」

ことり「だから、この糸をたどって行けば……」カラカラ

真姫「なんて早業……さすがμ'sの衣装担当だけあるわね」

ことり「えへへ……」
286: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:26:24.04 ID:QN0Z/cf3.net
園田家

海未「どうぞ」

凛「ありがとう」

海未「凛がうちに来るなんて珍しいですよね」

凛「うん…はじめてだよ」

海未「そうでしたか」

凛「海未ちゃん…実はね」

海未「その前に、凛に言っておかなければいけないことがあります」

凛「え?」

海未「今日は厳しくし過ぎました。すみません」

凛「なんで?凛が悪かったんだし、海未ちゃんが謝ることじゃないよ?」

海未「許してくれますか?」

凛「許すって……海未ちゃんは何も悪いことしてないよ」

海未「そうですか…よかったです」

凛「ねえ海未ちゃん、なんか変だよ?」

海未「……あの」

凛「?」

海未「それが……」

凛「なに?」

海未「私は凛に嫌われているのではないかと思いまして」

凛「えっー!?何でそんなこと思ったの!?」

海未「……笑いませんか?」

凛「当たり前だよ」

海未「実は……」


―――
287: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:34:24.83 ID:QN0Z/cf3.net
人気のない路地裏

ぬいぐるみ「ハァハァ」

真姫「お疲れみたいね」

ぬいぐるみ「!?」

ことり「よかったー工業用ミシン糸が役に立って」カラカラ

ぬいぐるみ「!」

真姫「超新星」

マキダー「さ、お仕置きの時間よ」

ぬいぐるみ「ぐうぅぅ」ブゥォォォ

ぬいぐるみエイリアン「がぁ」

ことり「ぬいぐるみさんが怖くなっちゃった!」
288: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:35:38.44 ID:QN0Z/cf3.net
ぬいぐるみエイリアン「がぁぁ」ブンッ

マキダー「ふん、甘いわね」

マキダー「ハッ! タァッ!」バシッ

マキダー「こんなものなの?散々手間かけさせてくれた割に大したことないのね」

ぬいぐるみエイリアン「がぉおおん」

マキダー「さよなら……ソニックベテルギウス」ドカッ

エイリアン「ありゃあぁああ」キラーン

ギュイン

真姫「ふぅ」

ことり「飛んでっちゃったね……」

真姫「宇宙の彼方までね」

ことり「あのエイリアン…何だったんだろう?」

真姫「さあね」
289: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:37:45.68 ID:QN0Z/cf3.net
~~~

海未「凛、遅れてますよ!」

凛「……うん」

海未「足が上がっていません!」」

凛「……っ」

海未「細かい振付をごまかさない!」

凛「……はいはい」

海未「凛、どうしました?ミスが目立ちますよ」

凛「……」

海未「気を取り直してもう一度……」

凛「……さいよ」

海未「え?」
290: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:39:01.93 ID:QN0Z/cf3.net
凛「うるさいって言ってるんだよ!」

海未「り、凛?」

凛「いつもいつも凛を目の敵にして!怒ってばっかりで!」

海未「そ、そんなつもりは……」

凛「きっと、海未ちゃんは凛のことが嫌いなんだよ。だからそうやって厳しくするんだ」

海未「ち、違います……」

凛「海未ちゃんなんか、顔も見たくないよ」

タタタタッ

海未「…凛ー!」

~~~

海未「という夢を見て……」

凛「夢だったの?」

海未「夢でした」

凛「夢じゃん!」
291: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:41:16.22 ID:QN0Z/cf3.net
海未「しかし、もしかしたらと思うと……」

凛「えー……」

海未「確かに、凛には厳しく指導していましたし」

凛「うん」

海未「無理やり山に登らせたり…」

凛「もう山にはいきたくないにゃー」

海未「雪の中に埋めたりしましたし…」

凛「死ぬかと思ったよ」

海未「凛に嫌われていてもおかしくないかと……」

凛「そうだね!」

海未「うっ、やはり……」ガクッ

凛「冗談だよ。凛が海未ちゃんのこと、嫌いなわけないじゃん」

海未「本当ですか?」

凛「本当だよ、だって…あれ?」ピッカー
292: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:42:26.87 ID:QN0Z/cf3.net
海未「凛…あの、変なことを聞きますが、体が光ってませんか?」

凛「な、なにこ……」

凛(ぬいぐるみ)「あーあ、お父さんやられちゃったんだー。もう終わりかー」

海未「り、凛……?」

凛(ぬいぐるみ)「ごめんね海未ちゃん!凛用事思い出したから帰るね!」

海未「え、ちょっ…」

凛(ぬいぐるみ)「じゃーねー!」タタタタッ

海未「何だったんでしょうか……」



凛(ぬいぐるみ)「この辺でいいや」スゥゥゥ

凛「わっ!」

凛「な、なにこれ……」

ぬいぐるみ「タノシカッタヨ」

凛「えっ?」

ぬいぐるみ「リンチャン、マタネー!」スゥゥゥ

凛「ぬいぐるみが消えちゃった…もしかして」

凛「元に戻ったー!!」
293: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:44:17.15 ID:QN0Z/cf3.net
数日後

花陽「へ、へえー…ぬいぐるみの悪霊に憑りつかれてたんだ……」

凛「あっ、かよちん!信じてないでしょ!」

花陽「そんなことないよ?でも……」

凛「ひどいよ!どうせみんな信じてくれないと思って、かよちんにしか話してないんだよ!」

花陽「あのっ、そうじゃなくて……」

凛「なに?」

花陽「ねえ凛ちゃん、本当に凛ちゃんは凛ちゃんじゃなくなっちゃってたのかな?」

凛「え?」

花陽「だって、凛ちゃんがみんなのことを大好きだっていうのは本当のことだよね」

凛「そ、それは……」

花陽「それに、海未ちゃんと話してる時は悪霊に乗っ取られなかったんだよね?」

凛「……あっ」

花陽「ぬいぐるみが言ってたことって、本当は凛ちゃんがいつも心の中で思ってたことなんじゃないかな?恥ずかしくて今まで言いづらかったていうだけで」

花陽「きっと、凛ちゃんは自分の気持ちに素直になれたんだよ」

凛「……」

花陽「もしかしてそのぬいぐるみ、悪霊じゃなくて神様だったのかも」

凛「でも!でも!そのせいで凛のお財布は空っぽになっちゃったんだよー!!」

花陽「あはは、ごめんね、そうだったね……」
294: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:46:50.90 ID:QN0Z/cf3.net
部室のドア「」ガチャ

にこ「凛っ!」

穂乃果「凛ちゃん!」

凛「どうしたの?」

花陽「おはよう、二人とも」

穂乃果「花陽ちゃん、治ったんだね!」

花陽「おかげさまで…へへへ」

にこ「まだ無理しちゃダメよ」

花陽「うん、ありがとう!」

穂乃果「そして凛ちゃん!」

凛「なに?」

穂乃果「この前言ってたラーメン屋さん…行きたくない!?」

凛「行きたい!……けど」

穂乃果「今日行こうよ!」
295: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:49:08.04 ID:QN0Z/cf3.net
凛「でも…お金が」

穂乃果「ないの?」

凛「ないの」

にこ「心配しなくていいわ、私のおごりよ!」

凛「ええっ!?」

にこ「この間のお礼よ!」

穂乃果「私たちの絆…忘れてないからね」

凛「かよちんは……?」

花陽「私は病み上がりだからラーメンは……」

穂乃果「そっか、花陽ちゃん、また今度遊びに行こうね!」

花陽「うん!」

穂乃果「じゃあ凛ちゃん!あとで連絡するからーー!」

にこ「遅れるんじゃないわよ!」
296: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:49:48.65 ID:QN0Z/cf3.net
絵里「待って!」

凛「絵里ちゃん!?」

希「凛ちゃんはウチ達とスイーツバイキングに行くんよ、ねー」

凛「そういえば…そんなこと言ってたような」

絵里「凛、行きましょう」

凛「でも、お金がなくて……」

絵里「気にしないで、私のおごりよ」

凛「えっ」

絵里「凛がこの間言ってくれたこと、忘れないからね……」

凛「あ、あれは凛じゃなくて……」

希「もうー、遠慮なんて凛ちゃんらしくないやん?」

凛「ええっと……」

絵里「さあ行きましょ凛!」

にこ「ちょっとー!凛は私たちとラーメンに行くのよ!」

穂乃果「そうだそうだ!」

ガヤガヤ
297: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:52:45.99 ID:QN0Z/cf3.net
真姫「何なのアレ?」

ことり「なんだろうね……?」

花陽「凛ちゃん…大人気だね」

凛「うん…でも、みんなが好きな凛は今の凛じゃなくて、悪霊が憑りついてた凛なんだけど……」

『凛ちゃんはきっと、自分の気持ちに素直になれたんだよ』

凛「まあいっか!」

凛「絵里ちゃーん、にこちゃーん!凛はどっちも行くよー!」

花陽「あはは…凛ちゃん頑張ってね」

真姫「私たちだけ仲間はずれみたいね」

ことり「じゃあ、せっかくだから真姫ちゃんと花陽ちゃんに手品を見せてあげるよ」
298: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:54:03.40 ID:QN0Z/cf3.net
真姫「手品?」

ことり「うん、最近練習してるんだ」

花陽「ことりちゃん手先が器用だもんね。手品も上手そう」

真姫「さすがμ'sの衣装担当ね」

ことり「真姫ちゃん、100円玉貸してくれる?」

真姫「?いいわよ」

ことり「じゃあ見ててね……」

ことり「ここに種も仕掛けもないコップがありまーす」

ことり「コップに100円玉を入れて、逆さまにしてテーブルの上に置きます」

ことり「そして、上から布をかぶせちゃいます」

花陽「……」ジーッ

ことり「コップの中に入っているものは何ですか?」

花陽「100円玉だよね?」

ことり「そうです。でも、私がパワーを送ると100円玉がかわいいものになっちゃいます」

花陽、真姫「……?」
299: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:55:08.83 ID:QN0Z/cf3.net
ことり「今からコップにパワーを送ります。かわいくなあれ、かわいくなあれ」

真姫「……」

ことり「来ました!3……2……1」

花陽、真姫「……」ジーッ

ことり「0!」

バサッ

アルパカ「メェー」

花陽、真姫「!!??」

ことり「なんと!100円玉がアルパカさんになっちゃいましたー」

真姫「えっ、ちょっ!え?」

花陽「すごい……」

ことり「えへへ、どうだったかな?」

花陽「すごいよ!これならプロになれるよ!」

真姫(これホントに手品……?だってアルパカって普段はアルパカ小屋にいて…ここは部室で……)
300: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:56:51.00 ID:QN0Z/cf3.net
真姫「あっ、そういえば私の100円玉は?」

ことり「うーん……真姫ちゃんが手品の種を見破れたら返してあげよっかなー」

真姫「じゃあ別にいいわよ。100円くらい」

ことり「本当にいいの?」

真姫「いいわよ別に」

ことり「もしかして……できないの?」

真姫「え?」

ことり「種を見破ること…できないの?」

真姫「…できないわけないでしょ!」

ことり「えへへ、そうこなくっちゃ」

真姫「見てなさい!こんなの簡単よ!ふぐぐ……」

アルパカ「メェッエエ!?」

ことり「えええっー!!無理だよ真姫ちゃん!どうやったってコップにアルパカさんは入らないよ!?」

真姫「そ、そんなことな……」ギチギチ

アルパカ「ギョェェエ!?」

花陽「やめてよ真姫ちゃん!アルパカさんが可哀想だよ!」

真姫「こんなの簡単よ……」ギッチギチ

ことり「真姫ちゃんおねがぁい!?ちょっと落ち着いて!」
301: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 21:58:02.48 ID:QN0Z/cf3.net


絵里「先にスイーツよね?」グイグイ

にこ「なんでよ!普通に考えてラーメンが先でしょ!」グイグイ

凛「そ、そんなに引っ張らないでよー」

海未「……」スタスタ

凛「……あっ!」

海未「凛…?」

凛「よーし」

タタタタッ

絵里「凛!どこ行くの!」
302: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/18(木) 22:00:24.19 ID:QN0Z/cf3.net
凛「海未ちゃん!」

海未「凛、あの……」

凛「凛が海未ちゃんのこと嫌いなわけないよ」

海未「……」

凛「だって……」

凛「凛は海未ちゃんのことが大好きだからね!」

海未「…!」

凛「厳しくて、凛はいつも怒られてばっかりだけど、ホントは優しくて、誰よりも凛のことを考えてくれてて……そんな海未ちゃんが凛は大好き!//」

凛「じゃあね//」

タタタタッ

海未「……凛」



凛「さ、ラーメンとスイーツを食べに行っくにゃー!!」



つづく
307: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:39:48.69 ID:iEY1pYda.net
第7話「ケンカするほど」



にこ「だから、次の新曲はラブリーでぇ、キュートな曲がいいと思うんだけどぉ」

真姫「いやよ、クールな曲にしましょ」

にこ「なんでよー?にこの魅力を引き出すならかわいい曲!そう思わない?」

真姫「にこちゃんに魅力なんてないわよ」

にこ「なんですって!?」

真姫「とにかく、曲はあなた一人のために作るわけじゃないんだから」

にこ「それは…そうだけど」

希「まあまあ真姫ちゃん、センターはにこっちなんやし、少しは意見を聞いてあげてもいいんやない?」

真姫「うーん……」

にこ「そ・う・よ!私がセンターなの!」

凛「そういえば、なんでにこちゃんがセンターなの?」

にこ「それはもちろん、みんながにこにーの虜になっちゃったからー…」
308: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:41:30.10 ID:iEY1pYda.net
穂乃果「絵里ちゃんのおかげだね」

にこ「にこっ!?」

ことり「絵里ちゃんすごかったね」

海未「あれほどにこを推すとは思いませんでした」

絵里「そう?別に普通よ」

希「いや、あの時の絵里ちの勢いはすごかったよ」

凛「もしかして絵里ちゃん、にこちゃんに弱みを握られて……」

花陽「そうだったの!?」

希「うん、実は絵里ちの家に爆弾が仕掛けられてて、亜里沙ちゃんが人質に取られて……」

穂乃果「えええー!」

凛「にこちゃんなんてことするにゃ!」

穂乃果「亜里沙ちゃんを開放して!」

にこ「そんなこと言っていいのかしら?今起爆スイッチを押してもいいんだけどね……」

凛「くっ、卑怯だよ……」

にこ「ふふふ……」

にこ「って、そんなわけないでしょ!」

穂乃果、凛「だよね」

希「当たり前やね」
309: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:44:10.76 ID:iEY1pYda.net
絵里「もう、私はにこがセンターをやるべきだと思ったから推薦したのよ。からかわないで」

希、凛、穂乃果「はーい」

にこ「で、新曲はやっぱりキュートな曲よね」

真姫「それとこれとは話が別よ。クールな曲の方が良いわ」

にこ「もう!なんでわかんないのよ!にこのかわいさは…」

真姫「さっきからそればっかり。自分のことしか考えられないの?」

にこ「なんですって!?」

穂乃果「…まあまあ二人とも、ここは間を取ってみんなで盛り上がれる曲で…」

にこ、真姫「それはダメ!」

穂乃果「なんでぇ!?」

凛「息ぴったりだね」

希「似た者同士やからね」
310: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:46:52.76 ID:iEY1pYda.net
にこ「今度の曲はね、そんなありきたりな曲じゃダメなのよ!」

真姫「にこちゃんの言う通りよ!穂乃果、そんなこともわからないの?」

穂乃果「えっ、私?」

にこ「そうよ!私が言いたいこと、わからないの?」

穂乃果「わからないよ……」

にこ「だから!次の曲はファンの心に残るようなインパクトのある曲じゃなきゃいけないの!」

真姫「そうね」

にこ「そのためには、出だしからみんなの心をつかむような…」

真姫「キャッチーなフレーズが必要ね」

にこ「そう!それよ!」

真姫「それで、Aメロでは少し切ない感じを出しながらも…」

にこ「Bメロで溜を作って…」

真姫、にこ「サビで一気に盛り上がる!」

凛「なんか、二人とも考えてることは同じじゃないかな?」

希「似た者同士やからね」
311: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:49:28.39 ID:iEY1pYda.net
にこ、真姫「で、サビはやっぱり…」

にこ「キュートなメロディ…」
真姫「クールなメロディ…」

にこ、真姫「はぁ!?」

真姫「どうしてそうなるのよ。今の話聞いてなかったの?」

にこ「聞いてないわけないでしょ!」

真姫「じゃあ頭が悪いのね。可哀想に」

にこ「なんでそうなるのよ!」

真姫「だって、今の話を聞いてたらクールな曲の方がいいってわかるはずよ。ね、穂乃果」

穂乃果「えっ?」

にこ「待ちなさいよ!どう考えたってキュートな曲が良いわ。そうよね穂乃果?」

穂乃果「ええっ!?」

真姫「穂乃果!」

にこ「穂乃果!」

真姫「穂乃果!!」

にこ「穂乃果!!」

穂乃果「わ、私にはわかんないよー!」

海未「絵里、どうします?このままだといつまでたっても練習が始められません…」

絵里「そうよね……」
312: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:52:08.60 ID:iEY1pYda.net
絵里「にこ、真姫、新曲の話は明日にして、早く練習を始めましょう? みんな待ってるから」チラッ

凛「かよちん、昨日の夢の話なんだけどね。海未ちゃんが電車の中で急に踊り始めて……」

花陽「あははは……」

海未「凛、怒りますよ」

凛「もう怒ってるにゃ……」

希「あれ?ことりちゃんシャンプー変えた?」

ことり「どうしてわかったの?」

希「これがウチのスピリチュアルパワーなのだ!」

ことり「すごーい!」

絵里「ね、いい?」

にこ「まあ……いいけど」

真姫「…そうね」
313: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:55:23.23 ID:iEY1pYda.net
絵里「それで真姫、悪いんだけど明日みんなに新曲の案を聞かせてくれない?できたところまででいいから…イメージをつかみたいの」

真姫「……」

絵里「真姫、どうかしたの?」

真姫「……悪いけど、明日は練習に行けないかもしれないから」

絵里「そう?じゃあ明後日にでも」

にこ「…真姫、ちょっと待ちなさい」

真姫「なに?」

にこ「あんた…最近休み過ぎなんじゃない?」

真姫「……ごめんなさい」

にこ「別に怒ってるわけじゃないけど、理由は何なの?」

真姫「……」

にこ「ライブも近いし、理由もなく休むなんて考えられないんだけど…」

海未「…真姫、実は私もそう思っていたんです」

凛「凛もちょっと気になってたんだ。真姫ちゃん、どうしたの?」

真姫「……ごめんなさい」

にこ「言えないようなことなの?」

真姫「…そうね」
314: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 20:59:03.11 ID:iEY1pYda.net
にこ「何でもいいから言ってみなさいよ」

真姫「……無理よ、言えない」

にこ「…どんな理由でも、怒ったりも笑ったりもしないから」

真姫「ダメよ…にこちゃんには絶対に言えないことなの」

にこ「私には…?」

希「まあまあにこっち。真姫ちゃんにも色々あるんよ」

ことり「そうそう、色々あるんだよ」

にこ「……」

ことり「だからね、にこちゃん」

にこ「…ことり」ボソッ

ことり「にこちゃん?」

にこ「……なんでもないわ」

ことり「?」

にこ「ねえ真姫、私って、自分で思ってたよりあんたに信用されてなかったみたいね」

真姫「……」

凛「真姫ちゃん……」

海未「真姫……」

穂乃果「にこちゃーん、真姫ちゃーん、早く始めようよー」



―――
315: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:01:54.54 ID:iEY1pYda.net
練習中

海未「ではストレッチから…」

にこ「……」ギュー

真姫「……」グイグイ

にこ「次、私の番」ピリピリ

真姫「そうね……」ピリピリ

真姫「……」ギュー

にこ「……」グイグイ

凛「な、なんかにこちゃんと真姫ちゃんが怖いよ…」

花陽「うん……」

穂乃果「いつもの二人じゃないみたい……」

絵里「にこ…真姫…」

ことり「……」

凛「やっぱり…ケンカしちゃったのかな…?」

希「あの二人のことやもん。心配しなくても、きっとすぐ元通りになるよ」

凛「うん……」
316: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:06:14.26 ID:iEY1pYda.net
練習後

にこ「ことり、この後時間ある?」

ことり「え?えーっと……」チラッ

真姫「……」

ことり(真姫ちゃんについて行こうと思ってたんだけど……)

真姫「ことり、にこちゃん、じゃあね」スタスタ

にこ「ねえ、どうなの?」

ことり(真姫ちゃん…一人で行っちゃった。今日は連れて行ってくれないのかな?)

にこ「ことり?」

ことり「…うん、いいよ!遊ぼう!」

にこ「よかったー、じゃあチーズケーキを食べに行きましょ」

ことり「チーズケーキを…二人で?」

にこ「そうよ、行きたかったお店があるの!チーズケーキ、ことりも好きでしょ?」

ことり「だーい好き!」
317: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:15:15.54 ID:iEY1pYda.net
ケーキ屋

チーズケーキ「」キラキラ

ことり「わぁぁ……」

にこ「ふふっ」

ことり「おいしそう……」

にこ「でしょ?」

ことり「いただきます…」パクパク

にこ「おいしい?」

ことり「おいしい……」パクパク

ことり「幸せ……」

にこ「そう、よかった」

ことり「」パクパク

にこ「しっかし、よく食べるわねー」

ことり「」パクパク

にこ「……」

ことり「」パクパク

にこ「ちょ……」

ことり「」パクパク

にこ「どんだけ食べるの!?」

ことり「ダメ……?」

にこ「いや……いいわ、好きなだけ食べなさい。クーポンがあるから」

ことり「やったー!」パクパク

にこ「ふふっ」
318: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:17:24.25 ID:iEY1pYda.net
―――

ことり「ふぅー、おいしかった」

にこ「よくそんなに食べられたわね」

ことり「こーんなににおいしいケーキだったら、いくらでも食べれちゃうよー」

にこ「まあ、喜んでもらえてよかったわ」

ことり「にこちゃんありがとう!」

にこ「…どういたしまして」

ことり「でも、どうして私を誘ってくれたの?」

にこ「…だって、私たちって趣味が合うと思わない?お菓子とかファッションとか、好きなものも似てるし……」

ことり「そうだね!」

にこ「前から、もっとことりと仲良くなりたいと思ってたのよ」

ことり「えへへ、そんな風に言ってもらえると嬉しいな…」

にこ「そう……?」

ことり「にこちゃん?どうかしたの?」

にこ「あっ…いや、それより次は洋服でも見に行かない?」

ことり「うん!」
319: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:20:22.49 ID:iEY1pYda.net
服屋

ことり「わぁー!このお洋服かわいいー!」

にこ「いいわね」

ことり「…ねえにこちゃん」

にこ「なに?」

ことり「にこちゃんに似合いそうな服、私が選んであげてもいいかな?」

にこ「えっ?」

ことり「プレゼントしてあげるよ」

にこ「それは…ことりに悪いから…」

ことり「そんなことないよ、せっかくにこちゃんとお出かけできたんだもん!ケーキのお礼にプレゼントぐらいさせて!」

にこ「…本当にいいの?私なんかに……」

ことり「うん!」

にこ「……っ」

ことり「あっ、これはどうかな?」

にこ「これ?かわいいけど…にこには似合わないんじゃ?」

ことり「そうだね、これは真姫ちゃんって感じだね」

にこ「な、なんで真姫の名前が出てくるのよ!」

ことり「あっ!こっちは穂乃果ちゃんに似合いそう!花陽ちゃんにはこれかなー」

にこ「……」


――
320: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:23:54.14 ID:iEY1pYda.net
ことり「あー、楽しかったね」

にこ「ことり…これ、ありがとう」

ピンクのパーカー「」

ことり「大事にしてね」

にこ「もちろんよ」

ことり「えへへ」

にこ「……」

ことり「にこちゃん、今どこに向かってるの?」

にこ「ああ、この辺にアクセサリーショップがあったはずなんだけど……あれ?」

ことり「道を間違えちゃった?」

にこ「…そうね、戻りましょうか」

ことり「そうだね」

にこ「ごめん……」

ことり「大丈夫だよ。でも、少しのどが渇いちゃって、飲み物を買ってもいい?」

にこ「あっ、だったら私買ってくるから!」タタタタッ

ことり「にこちゃっ……行っちゃった」

ことり「にこちゃん、私に気を使ってくれてありがとう。でもね……」
321: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:25:36.36 ID:iEY1pYda.net
にこ「買ってきたわよー、レモンティーでいいかしら」

ことり「ありがとう!」

にこ「どういたしまして」

ことり「……」

にこ「さ、今度こそアクセサリーショップに行きましょ」

ことり「……」フリフリ

にこ「ことり?」

ことり「にこちゃん、もうやめよう?」

にこ「こっ、ことり?」

ことり「楽しく……ないんだよね?私と遊んでも」

にこ「そ、そんなわけないでしょ!楽しいに決まってるじゃない」

ことり「だったらそんな顔、しないでほしいかな」

にこ「えっ……」

ことり「全然楽しそうに見えないよ、悩んでるみたい」

にこ「……」

ことり「私ね…何となくわかってるんだ、にこちゃんの考えてること。真姫ちゃんのことだよね?」

にこ「なっ……」
322: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:28:23.75 ID:iEY1pYda.net
ことり「真姫ちゃんが心配なんだよね。だから、真姫ちゃんが何してるのか、最近よく一緒にいる私から聞こうと思ったんだよね」

にこ「……ちがっ」

ことり「でもごめんね。私からはなんにも言えないよ」

にこ「…そう、気づいてたのね」

ことり「うん」

にこ「ことり…ごめんなさい」

ことり「どうして謝るの?」

にこ「だって私はあんたを騙して……ことりの純粋な気持ちを踏みにじって……」

ことり「そんなことないよ」

にこ「そんなことあるわよ!私は最低よ……」

ことり「…うーん、何て言えばいいのかなー?」

にこ「……?」

ことり「あのね、にこちゃんが思ってるほど私はピュアじゃないんだ」

にこ「どういうこと?」
323: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:31:10.16 ID:iEY1pYda.net
ことり「初めからわかってたよ?にこちゃんは真姫ちゃんのことが気になってるんだって」

にこ「だっ、だったらどうして私に付き合って……」

ことり「チーズケーキが食べたかったから……かな?」

にこ「えっ?」

ことり「おいしかったよ、ごちそうさまでした!」

にこ「……」

ことり「あはは……」

にこ「……だめ、やっぱりあんたはわからないわ」

ことり「ええっ!?」

にこ「ことりと仲良くなりたいっていうのは嘘じゃなかったんだけど……でも」

ことり「でも?」

にこ「あんたが何考えてるのか全然わからないのよ。こんなんじゃ無理よね、仲良くなるなんて…」

ことり「どうして?私たちもう仲良しだよ?」

にこ「そうなの?」

ことり「そうだよ」

にこ「……じゃあそういうことでいいわ」

ことり「うん!」
324: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:34:27.47 ID:iEY1pYda.net
にこ「はぁ……」

ことり「どうしたの?」

にこ「あんたといると疲れるわね…」

ことり「お疲れ様です」

にこ「…穂乃果も海未も、よく平気でいられるわね」

ことり「えー…にこちゃんひどいよー。そんなこと言うと、もう一緒に遊んであげないよ?」

にこ「はぁ……」

ことり「えへへ…」

にこ「ふふっ…」

ことり「ねえにこちゃん、今から行きたいところがあるんだけど……」

にこ「いいわ、どこでも連れて行ってあげる」

ことり「やったぁ!」

にこ「で、どこに行くの?カラオケ?ゲームセンター?それともアクセサリーショップ?」

ことり「ううん、もっといいところ」

にこ「どこよ?」

ことり「真姫ちゃんのところに行こっ!」
325: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:37:10.44 ID:iEY1pYda.net
森の中

にこ「ちょっとことり、どこよここ。こんなとこに本当に真姫がいるの?」

ことり「うーん、多分まだいると思うんだけど……」

にこ「だってここ森の中よ?キャンプでもしてるの?」

ことり「キャンプとかじゃなくて…もっと危ないことなんだけど」

にこ「危ないこと?もしかして蜂退治とか!?」

ことり「蜂よりもっとすごいものを退治してるんだけど……」

ドゴーン

にこ「何今の音?!」

ことり「真姫ちゃんだ!」

にこ「ええ!?」
326: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:40:45.36 ID:iEY1pYda.net
マキダー「さ、どこからでもかかってきなさい」

エイリアン1「グアァァ」

エイリアン2「グアァ」

マキダー「ふふっ、この私の虜にしてあげる」

マキダー「グランアンタレス」

マキダー「ハァァ!」バチン

エイリアン1「ギャァァァ」

ドカーン

マキダー「もう一発…」

エイリアン2「グァ」ピッカー

マキダー「っ!目くらまし…」

エイリアン2「」サササッ

マキダー「まずいわね、逃げられた……」
327: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:42:15.43 ID:iEY1pYda.net
にこ「な、何よあれ……。まさかあれが……」

ことり「……」

にこ「真姫……なの?」

ことり「…うん」

ガサガサ

マキダー「!」

マキダー「あっ、あの二人……どうしてここに」

にこ「ちょっとあんた!」

マキダー「っ……」

にこ「真姫…なのね」

マキダー「……」

にこ「答えなさいよ!」

マキダー「……マキ?ダレノコトカシラ」

にこ「ふざけないで!見ればわかるわ!」

マキダー「……しょうがないわね」

ギュイン

真姫「ふう……」
328: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:44:44.75 ID:iEY1pYda.net
真姫「なんでバレちゃったのかしら」

ことり(バレバレだと思うんだけどなぁ…)

にこ「どういうことなのか、説明してくれる?」

真姫「いやよ」

にこ「なんでよ!」

真姫「説明しても無駄だから」

にこ「はぁ?どういうこと?」

真姫「だって、あなたの記憶はここで消え……」

ことり「ダメだよ真姫ちゃん!」

真姫「ことり……」

ことり「真姫ちゃん、にこちゃんに話してあげて!」

真姫「ダメよ」

ことり「おねがぁい!」

真姫「……」

ことり「おねがい!おねがい!おねがぁい!」

にこ「真姫……お願い」

真姫「はぁ…一度しか言わないわよ……」
330: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:49:27.90 ID:iEY1pYda.net
……


にこ「じゃあなに!?あんたはエイリアンと戦ってる改造人間ってことなの!?」

真姫「だからそういってるでしょ」

にこ「そんなの信じられるわけないじゃない!」

真姫「あなたもさっき見たでしょ、あれがエイリアンよ」

にこ「違うわ!」

ことり「に、にこちゃん?」

真姫「もう!信じないなら勝手にして」

ことり「にこちゃん、ちょっとは真姫ちゃんを信じてあげようよ」

にこ「いや、だって……そんなことありえないし」

ことり「うーん……」

にこ「でも、真姫の様子がおかしかったのもこれなら説明がつくし…」

ことり「そうだよ。真姫ちゃんだって好きで練習を休んでたわけじゃないんだよ?」

にこ「そりゃ何かあるとは思ってたけど。でも……」

真姫「……」
331: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:51:41.49 ID:iEY1pYda.net
にこ「まあいいわ、とりあえず安心したわよ。悪いことをしてたわけじゃないみたいね」

ことり「そんなことするはずないよー」

にこ「でもね、ひとこと言わせてもらうけど…」

真姫「なによ?」

にこ「こんな大事なこと何で黙ってたの!真姫も!ことりも!」

ことり「それは……」

真姫「あなたたちを危険なことに巻き込みたくなかったからよ」

にこ「そんなの気にしないわよ!あんた一人で抱え込むなって言ってんの」

真姫「……」

ことり「それは…私もそう思うかな」

にこ「ことりはちょっと黙ってて」

ことり「え?」
332: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:53:07.98 ID:iEY1pYda.net
にこ「真姫、なんでことりだけあんたの秘密を知ってたの?」

ことり「それは……私がエイリアンに襲われて、真姫ちゃんが助けてくれて……」

にこ「ことり、私は真姫に聞いてるの」

ことり「うん……」

真姫「……」

にこ「ことりには言えて、私たちには言えないってわけ?」

真姫「…そういうわけじゃないけど」

にこ「ことりと私、何が違うっていうのよ」

真姫「…何も違わないわよ。あなたもことりも私の大切な……」

にこ「だったら私たちを頼りなさいよ!」

真姫「……!」

にこ「わかった?あんた一人じゃ危なっかしいからね」

真姫「……」

にこ「さ、エイリアンを倒しに行くわよ」

ことり「……」
333: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:56:20.82 ID:iEY1pYda.net
にこ「……」スタスタ

真姫「……」スタスタ

ことり「ねえ二人とも…」

にこ、真姫「なによ」

ことり「……なんでもない」

ガサッ

にこ「あっ、あれは!」

真姫「間違いないわね、下がってなさい」

真姫「超新星」バチバチ

マキダー「……」

エイリアン2「グャアア」

マキダー「ハァッ」バシッ

にこ「……」

マキダー「クッ」

エイリアン2「グワッッ」
334: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:58:09.34 ID:iEY1pYda.net
にこ「本当に…戦ってるのね」

ことり「……うん」

にこ「つらかった…でしょうね…」

ことり「…そうかもね」

マキダー「これでトドメよ」

マキダー「ハァァァ…」

ガサガサ

ことり「真姫ちゃん後ろ!」

エイリアン3「グワァァ」

マキダー「なっ!?もう一体いたの!?」

エイリアン3「グォオォ」ブン

にこ「」タタタタッ

ことり「にこちゃん!?」

ドン
335: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 21:59:37.89 ID:iEY1pYda.net
にこ「きゃあ!」

マキダー「にこちゃん…何やってるのよ!どうして私を庇って…」

にこ「言ったじゃない…はぁ…私を頼りなさいって。はぁ……あんたは安心して……前だけ見てればいいの。後ろには私がついてるから……ゲホッ」

真姫「でも……でも」

にこ「……うぅ」バタッ

ことり「にこちゃん!」

マキダー「ことり!にこちゃんをお願い!」

マキダー「早く!」

ことり「うん!」
336: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:03:31.32 ID:iEY1pYda.net
マキダー「……」

エイリアン3「グワァァ」

エイリアン2「グワァァ」

マキダー「ふぅー……」バチバチ

シュンッ

エイリアン2「!」

マキダー「ハァ!」バシィィン

エイリアン2「ギャアアアァ」

ドカーン

エイリアン3「ヒッ……」

マキダー「後悔しなさい、私の友達を傷つけたことをね」

マキダー「スプラッシュサダクビア」

エイリアン3「ギャァァァ」

ドカーン



―――
337: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:05:49.21 ID:iEY1pYda.net
真姫「ことり!にこちゃんは!」

ことり「大丈夫、気を失ってるだけだから」

真姫「にこちゃん、にこちゃん……」

ことり「真姫ちゃん……」



にこ「……ううっ」

真姫「にこちゃん!」

ことり「よかった……」

にこ「真姫……」

真姫「ごめんなさい…ごめんなさい」

にこ「……」

真姫「本当にごめんなさい」

にこ「……謝らないでよ。私が勝手にやったことなんだから」

真姫「うぅっ……」
338: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:08:14.07 ID:iEY1pYda.net
にこ「私に言いたいことがあるんでしょ?ほら、早く言いなさいよ」

真姫「にこちゃん…ありがとう」

にこ「……どういたしまして」

真姫「大丈夫……なの?」

にこ「大したことないわよ。ちょっとあばらが痛むけどね」

ことり「良かったね二人とも!」

にこ「よーし!」タッ

にこ「これからどんどん真姫をサポートしていくわよー!」

にこ「エイリアンなんてこのにこにースマイルでいちころよ!」

ことり「あはは、にこちゃんなら本当にできちゃうかも…」

真姫「にこちゃん……」

にこ「なによ?」

真姫「ごめんなさい」

にこ「だから謝らないでって……え?」

ことり「真姫ちゃん!?」

ピッカー
339: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:09:42.56 ID:iEY1pYda.net
にこ「あれ?真姫?こんなところで何してるの?」

真姫「別に、あなたこそどうしたの?」

にこ(あれ?私何して……思い出せない)

にこ「それより真姫!」

にこ(って、痛っ!あばら痛っ!なによこれ……)

真姫「なに?」

にこ「……なんでもないわ、じゃあね」

真姫「送っていきましょうか?」

にこ「別に、大丈夫よ」タタタッ

真姫「じゃあね、にこちゃん……気を付けてね」
340: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:12:01.09 ID:iEY1pYda.net
ことり「……」

真姫「……さ、帰りましょうか」

ことり「待って」

真姫「……」

ことり「にこちゃんのこと、これでよかったの?」

真姫「ええ、あなたもわかってるでしょ?にこちゃんは私を庇って傷ついた」

ことり「…うん」

真姫「きっと、にこちゃんは何度でも私を助けてくれると思う。それがにこちゃんだから」

真姫「にこちゃんって…でしゃばりなのよね」

ことり「……うん」

真姫「だからこれでよかったの。これ以上にこちゃんが傷つくところなんて見たくないから」

ことり「でも…せっかく仲直りできたのに」

真姫「仲直り?」
341: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:14:36.51 ID:iEY1pYda.net
ことり「真姫ちゃんとにこちゃん、あんまりうまくいってないみたいだったから……」

真姫「バカね、仲直りなんてすぐにできるわよ」

ことり「でも……」

真姫「ことりは心配しなくていいから」

ことり「真姫ちゃん、ちゃんとにこちゃんに謝る?」

真姫「謝るわよ」

ことり「本当に?」

真姫「本当よ」

ことり「うん……」



ことり(真姫ちゃんはにこちゃんの記憶を消しちゃった……。そうだよね、私もにこちゃんを危ないことに巻き込みたくないもん)

ことり(でも…にこちゃんだけじゃない。穂乃果ちゃんも海未ちゃんも、絵里ちゃんも希ちゃんもみんな記憶を消されちゃった)

ことり(消されてないのは私だけ……)

ことり「真姫ちゃんは私のこと、どう思ってるんだろう…?どうして私だけ……」



――
342: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:21:48.06 ID:iEY1pYda.net
――

次の日 部室

絵里「……」ソワソワ

海未「……」ソワソワ

真姫「おはようにこちゃん……」

にこ「真姫、来たのね」

真姫「あの……」

にこ「…なによ?」

真姫「新曲、作ってみたから聞いてほしいんだけど…」

真姫「海未と一緒に、ある程度は歌詞もつけたから…」

にこ「……いいわよ」

真姫「ありがとう……」スッ

にこ「……」

♪♪♪
343: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:22:46.55 ID:iEY1pYda.net
真姫「どう……かしら?」

にこ「真姫」

真姫「なに…?」

にこ「完璧よ!」

真姫「……!」

にこ「あんたすごすぎ!一日でこんな曲作ったの!?」

真姫「…まあね」

にこ「これならぁー、にこにーの魅力がぁー、120%引き出されちゃうかもー」

真姫「そうでしょ?にこちゃんにピッタリの曲だからね」

にこ「ほーんと、真姫ちゃんは私のことよくわかってるわねー」

真姫「当たり前でしょ。にこちゃんは……大切な友達なんだから」

にこ「真姫……」

真姫「練習、休んでばかりでごめんなさい。でも…今は理由は言えないの」

にこ「……」

真姫「いつか話すから……」

にこ「そう……」

真姫「ごめんなさい」

にこ「私こそ悪かったわ。あんたが言えないって言ってるのに、無理やり聞くことじゃなかったわね」

真姫「お互いさまってこと?」

にこ「そうね」
344: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:24:05.25 ID:iEY1pYda.net
花陽「よかった、仲直りできたみたいだね」

凛「凛はわかってたよ、二人ともすっごく仲良しだってこと」

希「もうー、凛ちゃんが一番心配してたくせにー」

凛「そ、そんなことないよ!」

海未「とにかく一件落着ですね」

穂乃果「よかったー!」

絵里「ねえ真姫、私たちにも新曲を聞かせてくれない?」

希「にこっちがべた褒めした曲、どんな曲か気になるなー」

真姫「そうね、はい」スッ

絵里「結局、クールかキュートかどっちになったのかしら……」
345: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:26:47.10 ID:iEY1pYda.net
♪デデデデ デデデデ デデデデ デデデッ
デーデッデー デーデデッデー
デーデッデー デーデデッデー

♪『フィーバー!!!』

希「うん?」

♪『おいで! おいで! 誘惑の Dance Again』

絵里「確かにいい曲だけど……」

♪『私は紅い 薔薇の姫よ』

ことり「これって……」

♪『この奇跡を 恋と呼ぶのね Hu!』

穂乃果「みんなで盛り上がれる曲じゃん!」

真姫「そうだけど?」

にこ「いやー、やっぱりにこにーの晴れ舞台には盛り上がる曲よね」
346: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:29:19.38 ID:iEY1pYda.net
穂乃果「それ最初に私が言ったじゃん!あのときは二人ともダメだって言って…」

にこ「それにしてもいい曲よねー」

真姫「でっしょー!」

にこ「あれがあれであそこが……」

真姫「それがそれでその後……」

穂乃果「あれ?私無視されてる……なんで?」

海未「まあ、穂乃果ですから」

穂乃果「海未ちゃんひどくない?」

ことり「まあまあ穂乃果ちゃん、マカロンあげるから元気だして」

穂乃果「やったー!ありがとことりちゃん」

凛「た、単純すぎるにゃ」

希「そこが穂乃果ちゃんのかわいいところ」
347: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:31:46.82 ID:iEY1pYda.net
にこ「特にこのー」

にこ「明日の ことは 忘れたいの にこっ!」♪

にこ「ってところがいいのよねー。この『にこっ!』が最高だと思わない?」

真姫「んー、そこもいいんだけどー」

真姫「眠らぬパッショネイト でしょ?」♪

真姫「の『でしょ?』の方がいいんじゃない?」

にこ「あー、そこもいいわねー」

真姫「そうよね」

にこ「でも一番は『にこっ!』よね」

真姫「いや、一番は『でしょ?』よ」

にこ「『にこっ!』よ」

真姫「『でしょ!』だわ」

にこ「にこっ!!」

真姫「でしょ!!」
348: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:34:51.21 ID:iEY1pYda.net
海未「困りましたね……」

絵里「この流れは……」

花陽「また……?」

穂乃果「……」ソーッ

にこ、真姫「穂乃果!」

穂乃果「はいっ!?」

にこ、真姫「穂乃果はどっちだと思うの!?」

穂乃果「わ、私は『だよね!』が……」

にこ、真姫「それはない!」

穂乃果「うぅ…なんで私ばっかり」

ことり「穂乃果ちゃん……」

海未「さすがに穂乃果が可哀想になってきました」

穂乃果「海未ちゃーん!」ウルウル

海未「おまんじゅうをあげます」

穂乃果「あんこ飽きたー!」

海未「おいしいですよ?」

穂乃果「えー…まあ、海未ちゃんがそういうなら……あっ!イチゴが入ってる!海未ちゃんありがとうー!!」ニコニコ

海未「ふふっ、よかったですね」
349: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:37:17.78 ID:iEY1pYda.net
にこ「もう、どうしてわからないのよー」

真姫「あなたの方こそ!」

にこ「くぅー!」

真姫「いいわ、決着をつけてあげる」

にこ「望むところよ!」

希「あー…また始まっちゃったね」

凛「え?なにが?」

希「なにってケンカが…」

凛「ちょっと寒くないかにゃ?ストーブつけようよ」

希「それは点火!」

凛「こぶしを効かせて歌おう あぁあぁ~あぁ~」

希「それは演歌!」

凛「海未ちゃん、昔警察に捕まったんだって」

希「それは前科!」

海未「捕まってません!」

凛「んんん~まろは関白でおじゃるぞ~!海未丸殿~!」

希「それは殿下!」

海未「ふざけている場合ではありませんよ!」
350: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:40:47.81 ID:iEY1pYda.net
にこ「大体ねー、『でしょ』なんて3番目よ。まだ花陽の『たすけて』の方がいいわ」

真姫「そうね。『にこっ』より『たすけて』の方が何倍もいいわね」

にこ「はぁ?あんた、花陽の魅力をホントにわかってんの?」

真姫「当たり前でしょ」

にこ「いや、絶対私の方が花陽に詳しいわ」

真姫「何言ってるのよ、私の方が詳しいに決まってるでしょ?同じクラスなんだから。授業も一緒に受けてるし」

にこ「甘いわね。にこだけなのよ?花陽とアイドルを語り合えるのはね」

真姫「花陽がμ'sに入る決心をしたのは誰のおかげだと思ってるの?」

絵里「もう…何を争ってるのかわからないんだけど」

希「二人とも花陽ちゃんのことが大好きなんやね」

花陽「えへへ……うれしいな」
351: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:43:08.95 ID:iEY1pYda.net
海未「しかしどうします?このままでは……」

花陽「そうだよ!真姫ちゃんとにこちゃんがまたケンカして……」

穂乃果「大丈夫だよ」

海未「穂乃果?」

ことり「うん、心配しないで」

花陽「でも……」

絵里「花陽、二人をよく見て…?」

花陽「えっ?」

花陽「……あっ!」

絵里「ね?」
352: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 22:44:22.54 ID:iEY1pYda.net
にこ「この……釣り目で生意気なわからずや!」

真姫「バカ」

にこ「ぷぷっ、そんな小学生みたいなことしか言えないのー?」

真姫「バカ」

にこ「真姫ちゃん口げんかよっわー!」

真姫「チビ」

にこ「何ですって!?もう一回言ってみなさいよ!」

真姫「バカ」

にこ「そっちじゃなくて!ほら!」

真姫「……」

にこ「なんで急に黙ったのよ!」

真姫「チビ」

にこ「くぅー、また言ったわね!」

真姫「バーカ」ニコッ

にこ「あんたなんかに言われたくないわよこのバカ!」ニコッ

ことり「二人とも…あんなに楽しそうなんだもんね!♪」



フフッ ナニワラッテンノヨ!



つづく
353: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 23:02:44.32 ID:iEY1pYda.net
番外編3

真姫「ねえことり、ちょっと相談があるんだけど…」

ことり「なぁに?」

真姫「この間、にこちゃんにマキダーが私だってバレちゃったじゃない?記憶を消したから問題ないけど、やっぱり正体が気づかれるのはよくないと思うのよね…」

ことり「ああ…そうだね」

真姫「どうしたらいいと思う?」

ことり「うん!そう思って作ってきたんだ!はいこれ」スッ

真姫「これは…?」

ことり「マキダーの衣装だよ!戦うとき用の!」

真姫「どうして衣装を…?」

ことり「だって、マキダーって制服を着て戦ってるんだもん!あれだと誰にでもバレちゃうよ?それに、制服が破けちゃったら真姫ちゃんも困っちゃうよね!」

真姫「ことり……」

ことり「今度からこれを着てみて!」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「悪いんだけど…この衣装で戦うわけにはいかない」
354: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 23:07:38.67 ID:iEY1pYda.net
ことり「えっ……ごめん、気に入らなかったかな?」

真姫「そうじゃないのよ。ただ、マキダーはあの制服じゃないと真の力を発揮できないの…あれには戦うための機能がいくつも備わっているからね」

ことり「戦うための…機能?」

真姫「そうよ、パンテオンブレザーは頑丈かつしなやかな形状によって物理攻撃を受け止めるし、ウィザードスカートは魔力によって外部からの衝撃を吸収する効果があるの。
ちなみに、ポケットはクラインの壺になっているから無尽蔵に物を入れることができるわ」

ことり「へ、へえー……。よくわからないけど、真姫ちゃんは普段からそんなにすごい制服を着てたんだね…」

真姫「普段から?もしかして気づいてないの?」

ことり「えっ?何のこと?」

真姫「しょうがないわね…よく見てなさい」

真姫「超新星!」バチバチ

マキダー「……」バーン

改造人間マキダーは1ミリ秒で超新星蒸着を完了する。では超新星のプロセスをもう一度見てみよう。

真姫「超新星!」バチバチ

西木野真姫の体に秘められた全エネルギーが感情の高まりとともに頂点に達した時、彼女は改造人間マキダーに瞬転する。
同時に、灼熱の太陽エネルギーが宇宙ステーションの増幅システムにスパークする。増幅された太陽エネルギーがソーラーメタル制服に転換され、マキダーに超新星蒸着するのだ。

マキダー「わかった?このマキダーの制服は変身した時に毎回宇宙から転送されて来てるのよ」
355: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/19(金) 23:08:52.02 ID:iEY1pYda.net
ことり「……なんで?」

ことり「なんで制服なの?わざわざ制服にしなくてよくない?」

マキダー「そういうもんなのよ」

ことり「……」

真姫「それに…」

マキダー「改造人間だからって…服を着なきゃ恥ずかしいでしょ//」

ことり「あっ、うん」

マキダー「そういうわけで、悪いんだけどこの衣装は…普段着にさせてもらうわ」

ことり「えっ、普段着?」

マキダー「だって…せっかくことりが作ってくれた服だから…」

ことり「……真姫ちゃん!」



番外編3「真姫ちゃんと変身プロセス」おわり
361: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 18:25:18.52 ID:wlj7bSCU.net
>>357
番外編4

穂乃果「あれー?おかしいなー」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果、もうやめにしませんか?」

穂乃果「うーん…でも、この辺にあるはずなんだけど…」

ことり「そんなにおいしいお店だったの?」

穂乃果「うん!この間お父さんと食べに行ったんだけどね、エビみたいな味がするお肉がすごくおいしかったんだ!」

海未「エビみたいな味?エビではないのですか?」

穂乃果「うん、エビじゃなくて…なんだったかな?確か、髪型みたいな名前のフライだったんだけど…」

海未「髪型みたいな名前?あまりおいしくなさそうですが…」

穂乃果「それがおいしいんだよ!パーマ…じゃなくて、ポニーテール…でもなくてええっと…」

ことり「あはは…」

海未「穂乃果、もう諦めましょうよ。そもそもここはどこなんですか?」

穂乃果「そう…だよね…知らないところに来ちゃった、ここどこなんだろう…」

ことり「あっ、この町、北川町っていうみたいだよ」

海未「北川町…」

穂乃果「二人ともごめんね、付き合わせちゃって」

海未「それは構いませんが、お昼はどうしますか?」

穂乃果「どうしよっか…?」

ことり「あっ、あそこにたこやきの屋台があるよ」

穂乃果「たこやき!いいかもね!」

海未「行ってみましょうか」
362: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 18:42:57.89 ID:wlj7bSCU.net
たこやき屋

穂乃果「すみませーん」

店主「……」

穂乃果「たこやき一つください!」

店主「……」ニコニコ

穂乃果「?あのー、たこやきがほしいんですけど…」

店主「……」ニヤニヤ

穂乃果「……ひっ」

店主「……」ニヤニヤ

穂乃果「ご、ごめんなさい…なんでもありません」

海未「穂乃果、もう行きましょう!」

店主「……」ニヤニヤ

穂乃果「失礼しましたー!」ササササッ
363: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 18:55:32.84 ID:wlj7bSCU.net
ことり「…なんだったんだろう?」

穂乃果「びっくりしちゃった…怖かったよ」

海未「…穂乃果、ことり、この町…なんだか怪しくありませんか?」

ことり「怪しい…?」

海未「はい、どこを見ても…」チラッ

通行人「……」ブルブル

通行人2「……ひっ」ブルブル

通行人3「あぁ……」ブルブル

海未「みんな何かにおびえているような…」

ことり「そう言われると…」

穂乃果「私も怖くなってきたよ…」

海未「早く帰りましょう……」
364: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:06:09.39 ID:wlj7bSCU.net
路地裏

穂乃果「ここを抜ければもう駅に着…」

町人1「おいあんた!どこ見て歩いてんだ!」

町人2「はぁ?そっちがぶつかってきたんでしょ?」

ことり「けっ、ケンカ…?」

海未「回り道して…」

町人1「なんだよ!あんたたちも私を狙ってるのか!」

穂乃果「えっ?私たちは…」

町人2「うるさい!このぉ!」タタッ

穂乃果「ひっ…」ブルッ

海未「逃げましょう!」

タタタタッ
365: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:23:14.87 ID:wlj7bSCU.net
駅前

穂乃果「はぁ…はぁ」

ことり「はぁ…はぁ」

海未「……やはり、何かおかしいです…」

ことり「うん、早く帰りたいよ…電車まだかな?」

穂乃果「はぁ…ちょ…ちょっと疲れて喉渇いちゃった…はぁ」

穂乃果「…ジュース買うね」

自動販売機「」

ピッ ガシャーン

ガチャ

穂乃果「……」ゴクゴク

海未「穂乃果、大丈夫ですか?」

穂乃果「……」

海未「…穂乃果?」

穂乃果「……」ガクッ

海未「穂乃果!どうしました!?」

穂乃果「さわらないで!」

海未「えっ?」
366: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:29:45.12 ID:wlj7bSCU.net
穂乃果「今…私に何をしようとしたの」

ことり「穂乃果ちゃん?」

海未「私は何も…」

穂乃果「違う!海未ちゃんは私を襲おうとしたんだ!来るな来るな来るな!」ジタバタ

海未「ほ、穂乃果!落ち着いてください!」

穂乃果「うるさい!うるさい!うるさぁい!」ジタバタ

穂乃果「あぁぁああ!!」バタバタ

海未「穂乃果…」

穂乃果「…うっ」バタン

穂乃果「……」

海未「穂乃果?穂乃果!しっかりしてください!」

ことり「穂乃果ちゃん!」



―――
367: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:36:35.22 ID:wlj7bSCU.net
西木野病院

真姫「大丈夫、穂乃果に異常はないわ」

ことり「よかった…」

真姫「もうすぐ目が覚めると思うわよ。そしたら、いつもの穂乃果に戻っているはずだから…」

海未「穂乃果…」

ことり「ねえ真姫ちゃん…穂乃果ちゃんはどうしちゃったの?」

真姫「それは…私にもよくわかってないの。ただ、昨日から同じ症状の人が何人かここに運ばれて来てる…」

ことり「そうなんだ…」

真姫「そして、その人たちはみんな決まって…」

穂乃果「うぅっ…」

海未「穂乃果…?穂乃果!」

穂乃果「う、海未ちゃん?」

穂乃果「よかった…気が付いたんですね」
368: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:45:59.80 ID:wlj7bSCU.net
ミス
海未「よかった…気がついたんですね」
369: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:47:11.29 ID:wlj7bSCU.net
穂乃果「あれ…ここどこ?エビみたいなフライは…?」

ことり「穂乃果ちゃん?」

海未「何言ってるんですか、心配したんですよ?」

穂乃果「え、ええっと…私、何かした?」

海未「全くあなたは…」

真姫「海未、穂乃果は悪くないの。運ばれてきた人たちはみんな、直前の記憶を失っていてね…」

海未「そう…なんですか」

穂乃果「あれ、私どうして病院のベットに…」

ことり「真姫ちゃん、これって…」

真姫「ええ、間違いないわね」

海未「何が間違いないんですか?」

真姫「…海未、穂乃果」

海未、穂乃果「?」

真姫「ゆっくり休んでね」ピッカー
370: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:50:30.94 ID:wlj7bSCU.net
穂乃果、海未「……」スヤスヤ

ことり「二人の記憶を消したの?」

真姫「ええ、怖い思いをしたみたいだから」

ことり「じゃあ…行こっか」

真姫「ダメよ、あなたを連れていくわけにはいかない」

ことり「どうして…」

真姫「確かめたいことがあるの。今回の相手は…厄介そうだからね」

ことり「……」

真姫「だからことりは…穂乃果と海未についててあげて」

ことり「……うん」
371: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 19:54:38.27 ID:wlj7bSCU.net


北川町

真姫「ここが…」

通行人1「…」ギロッ

通行人2「……」ブルブル

真姫「…ひどい町ね」

真姫「とにかく、色々調べないと…」



駅前

真姫「穂乃果はここで急におかしくなった…」

真姫(なに?何が原因なの?)

真姫(ことりと海未は無事で、穂乃果だけがおかしくなった理由、それは…)

自動販売機「」

真姫「この自動販売機で飲み物を買ったこと」

ピッ ゴトン 

真姫(これは…)



372: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 20:00:39.41 ID:wlj7bSCU.net
駅前 カフェ

真姫(間違いない…原因はあの自販機の飲み物)

真姫(だとしたら、飲み物を補充しに来る業者がいるはず…)

真姫(張り込みを続けるしかないわね…)

店員「お待たせしましたーフレッシュトマトティーです」

真姫「……」ゴクゴク

真姫「おいしい…」

真姫(それにしても、エイリアンは何の目的であんなものを…)

町人1「あなた今私の財布を盗もうとしたでしょ!」

町人2「そっちこそ!」

保育士「はーい、みんなで手をつなぎましょうねー」

子ども1「えー、どうしよっかなー」ニコニコ

保育士「先生の言うことが聞けないの?」

子ども1「えっ?」

保育士「やっぱりそうなのね!あなたたちも!私なんかいなくなればいいと思ってるんでしょ!」

子どもたち「ひっ…」

子ども1「先生が怖いよ!」
373: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 20:05:35.77 ID:wlj7bSCU.net
真姫(まさか…)

真姫「まさかエイリアンの目的って…」

トラック「」ブォォォン キキーッ

真姫「来た…!」タタタッ

タクシー「」キキーッ

タクシー運転手「どちらまで?」

真姫「前の車を追って!」



アパート前

真姫「こんなところに…今回の事件の犯人が…」

真姫「行くしかないわね…」


―――
374: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 20:10:08.62 ID:wlj7bSCU.net
アパート内

真姫「……」スタスタ

真姫「……」スタスタ

ドア「」ガチャー

エイリアン「…」

真姫「っ…」

エイリアン「ようこそ改造人間マキダー、我々は君の来るのを待っていたんだ」

真姫「何ですって?」

エイリアン「まあ座り給え、お茶でも飲みながら話をしようじゃないか」

真姫「くっ……」スッ

エイリアン「歓迎するよ、なんならお友達もよんだらどうだい?」

真姫「…あなたの企みは全部わかってる。大人しく降伏しなさい」
375: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 20:12:49.88 ID:wlj7bSCU.net
エイリアン「はっはっは、我々の実験は十分成功したのさ」

真姫「実験…?」

エイリアン「ドリンクに仕込んだ赤い結晶体が人類の頭脳を狂わせるのに十分効力があることがわかったんだ。あれを飲めば周りの人間がすべて敵に見えるようになる」

エイリアン「教えてやろう、我々は人類が互いにルールを守り、信頼し合ってることに目を付けたんだ。地球を侵略するのに暴力を振るう必要はない。
人間同士の信頼感を失くすればいい。人間たちは互いに敵視し、傷つけあい、やがて自滅していく。どうだ、いい考えだろう」

真姫「そんな…そんなことさせない!」

エイリアン「そう、君が怖かったんだ。だから君には消えてもらおう。邪魔だからな」

真姫「なっ…」

バリア「」ガシャーン

真姫「閉じ込められた!?」

エイリアン「さらばだ」サササッ

真姫「くっ…」ガンガン

バリア「」カキーン

時限爆弾「」カチカチ

真姫「こんな…こんなところで」

ドッカーン



――
376: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 20:15:55.22 ID:wlj7bSCU.net
エイリアン「はっはっは、これで邪魔者は消えた」

マキダー「甘いわね…」

エイリアン「な、なぜ…あのバリアはどうやっても破れないはず…。一体どうやって…」

マキダー「……」

マキダー「そんなこと、私が知るわけないでしょ!」

エイリアン「なっ……」

マキダー「とにかく、あなたは許せない…」

ドゴォ

エイリアン「ギャアァァ」

マキダー「頭はよくても…調子に乗りすぎたみたいね。無様なこと」バキィ

エイリアン「ギャァアア」

マキダー「トドメよ…」

マキダー「アルテルフスラッガー」シュッ

ビュンビュンビュン スパッ

エイ/リアン「」

ドッカーン



―――
377: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 20:18:56.84 ID:wlj7bSCU.net
穂乃果「にこちゃん!エビみたいな味がするフライを食べに行こうよ!」

にこ「エビみたいな味?エビじゃないの?」

穂乃果「エビじゃないの!気になるでしょ?」

にこ「まあ…」

海未「にこ…やめた方がいいですよ」

穂乃果「なんで!?おいしかったよね?」

海未「味は…まぁ、しかし見た目が…」

穂乃果「えー、かわいいじゃん!」

海未「あれがかわいいんですか…?」

にこ「なんか気になってきたわね…」

ことり「よかったー、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも元気になって」

真姫「そうね……」



エイリアンの地球侵略作戦はこうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心ください。このお話は遠い未来の物語なのです。
え?なぜですって
我々は人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから



「真姫ちゃんと幻覚宇宙人」 おわり
380: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:35:11.01 ID:wlj7bSCU.net
第8話「新戦士登場!?」



人気のない路地裏

マキダー「くっ……」

ことり「真姫ちゃん!」

エイリアン「グワァァァ」ダッダッダッ

マキダー「逃がさないわよ!」

エイリアン「…!?」

人影「……」スタスタ

ことり「大変だ!誰かいるよ!」

マキダー「まずいわね…」

海未「……」スタスタ

マキダー「海未!?なんでこんなところに……」

エイリアン「ハゥァ」

ピッカー

海未「うわぁぁー」

ことり「海未ちゃん!」



=====
381: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:42:07.91 ID:wlj7bSCU.net
海未「……うぅっ」

海未「あれ、私はこんなところで何を……」

海未(トレーニングをしていて人気のない路地裏に来たところまでは覚えているのですが……)

海未「…それ以降のことは何も思い出せませんね」

海未「私はどうしてしまったんでしょう……」



次の日

花陽「海未ちゃん、少しいいかな?」

海未「どうしました?」

花陽「相談があるんだけど……二人だけでお話しできない?」

海未「二人だけで……?わかりました」
382: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:45:41.24 ID:wlj7bSCU.net
花陽「ねえ海未ちゃん、今から私が言うこと聞いて、笑わないって約束してくれる?」

海未「もちろんですよ。花陽からの相談で笑うなんてありえません」

花陽「…ありがとう海未ちゃん」

海未「それで、話というのは?」

花陽「うん、実はね…」

海未「はい…」

花陽「海未ちゃんにね」

海未「……?」

花陽「海未ちゃんに…克己復礼大和撫子ウミトリアンになって欲しいんです!」

海未「……はい?」

花陽「あ、ありがとう!」

海未「ちっ、違います!今の『はい』は了解ではなく疑問の『はい』です!」

花陽「あっ、そうだよね……やっぱり駄目だよね」

海未「ちょっと待ってください!もう少し詳しく説明してもらわないと何が何だか……」
383: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:47:43.76 ID:wlj7bSCU.net
花陽「そ、そうだよね。克己復礼大和撫子ウミトリアンっていうのは音ノ木坂の平和を守るヒーローなんだ」

海未「ヒーローですか?」

花陽「うん、今音ノ木坂には危険が迫ってるんだけど…それを救えるのはウミトリアンしかいないんだ」

海未「なんだか話が抽象的すぎてよくわからないのですが……」

花陽「ごめんね、実は私もよくわかってないんだ」

海未「花陽も?というより、そもそも花陽はどうして…ウミトリアンになる人を探しているんですか?」

花陽「聞いてくれるの?」

海未「聞きましょう」

花陽「あれは先週のことだったんだけど…。デパートの炊飯器コーナーを見てたら、突然神様が現れて……」
384: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:49:37.82 ID:wlj7bSCU.net
~~

神様「こんにちは」

花陽「ど、どちら様ですか?」

神様「神様です」

花陽「そ、そうですか」

神様「いきなりですが、あなたは克己復礼大和撫子ウミトリアンになるべき人間を一週間以内に見つけなければなりません」

花陽「え、ええっ!?」

神様「ウミトリアンというのは音ノ木坂の平和を守るヒーローです。音ノ木坂には今、危険が迫っているのです」

花陽「ちょ、ちょっと待ってください!」

神様「見つけることができなかった場合、あなたは一生お米が食べられません」

花陽「そんなぁ!?」

~~
385: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:56:05.15 ID:wlj7bSCU.net
花陽「ってことがあったんだけど」

海未「意味がわかりません!」

花陽「……」グスグス

海未「花陽?」

花陽「私もわからないよ…でも、神様の言ってたことは多分本当なんだ。だって、あの日から一回もお米が食べれてないんだもん……」

海未「一回も……?」

花陽「うん、お米を食べようとすると、必ず何かに邪魔されちゃって……」ウルウル

海未(花陽のあの顔、冗談ではなさそうです。こんなに悩んでいる花陽を見捨てることなんてできません。ですが……)

海未「花陽、ひとつ聞いていいですか?」

花陽「なに?」

海未「どうして私をウミトリアンに選んだんですか?」

花陽「それはね……」

海未「それは……?」
386: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 21:58:36.57 ID:wlj7bSCU.net
花陽「海未ちゃんならできると思ったんだ。海未ちゃんって私と違って頭もよくて、運動神経もよくて」

海未「……」

花陽「かわいくてかっこよくてしっかりしてて……」

海未「そんなことありませんよ」

花陽「ううん、海未ちゃんはすごいよ」

海未「…ありがとうございます」

海未(少しでも花陽を疑った私が間違っていました。花陽が変なことを考えるわけがありませんでしたね。その花陽が困っているんですから、見逃すわけにはいきません)

海未「花陽、私決めました。克己復礼大和撫子ウミトリアンになります!」

花陽「海未ちゃん!本当に……いいの?」

海未「もちろんです。だからもう泣かないでください」
387: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:00:14.54 ID:wlj7bSCU.net
花陽「海未ちゃん、本当にありがとう……はいこれ」スッ

海未「何ですかこれ?」

花陽「ウミトリアンに変身するための携帯電話、Uフォンだよ」

海未「これがですか…?」

花陽「早速変身してみようよ!変身コード4・0・5を押して、ウミトリアンって言って!」

海未「大和撫子という割にやけに近代的なんですね…」

花陽「時代だからね。さぁ、早く変身してみようよ!」

海未「はい……」ピッ、ピッ、ピッ

海未「ウミトリアン!」

ピカァァー

海未「うぁぁぁあああ」

ウミトリアン「……」バーン
388: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:04:13.55 ID:wlj7bSCU.net
花陽「やった、やったよ海未ちゃん!」

ウミトリアン「…やったね花陽ちゃん!」

花陽「花陽…ちゃん?」

ウミトリアン「あっ、かよちんって呼んだ方がよかった?」

花陽「???海未ちゃん?」

ウミトリアン「ダメだよかよちん。今の海未はウミトリアンなんだから。海未ちゃんって呼ばれたら正体がばれちゃうよー」

花陽「あっ、ごめんね…」

ウミトリアン「もうー、かよちんはドジなんだからー」

花陽(海未ちゃん……変身したら性格も変わっちゃったのかな)

ウミトリアン「それより、私は何をしたらいいのかな?」

花陽「うーん、音ノ木坂の平和を守るために……パトロールでもしてみる?」

ウミトリアン「そうだね!行ってきまーす!」タタタタタッ

花陽「行っちゃった……」

花陽(大丈夫かな……?)



――
389: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:05:45.72 ID:wlj7bSCU.net
次の日

花陽「海未ちゃん、おはよう」

海未「……おはようございます」

花陽「昨日あれからどうなったの?」

海未「…すぐにわかると思います」

花陽「?」



練習前 部室

凛「ねえねえ真姫ちゃん、克己復礼大和撫子ウミトリアンのうわさ知ってる?」

真姫「克己復礼大和撫子ウミトリアン?」

花陽「ウミトリアン……なんで凛ちゃんがウミトリアンのことを知ってるの?」

凛「えっ?なんでって…みんな言ってるよ?ウミトリアンに助けてもらったって。かよちんもその話を聞いたの?」

花陽「みんなが……?」
390: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:09:48.87 ID:wlj7bSCU.net
花陽「……」ジーッ

海未「……」

花陽(海未ちゃん……何したんだろう?)

真姫「なにそれ?ウミトリアンなんて本当にいるの?」

希「…いるよ」

ことり「希ちゃん?」

希「実は、ウチと絵里ちもウミトリアンに助けられたんよ」

凛「ええっ!?二人ともウミトリアンに会ったの?」

絵里「ええ、家のベランダにできたハチの巣を駆除してもらったわ」

凛「そんなことまでしてくれるの?!」

絵里「50匹以上のハチを手刀で切り裂きながら巣を駆除してくれたわ。おまけに取れたてのローヤルゼリーをごちそうしてくれたのよ!お肌にいいからって」

凛「すごい!ウミトリアンって武闘派でありながら美容にも関心のある完璧超人なんだね!」
391: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:14:11.92 ID:wlj7bSCU.net
花陽「希ちゃんは?」

希「うーんとね、ウチ、昨日家の鍵を落としちゃったんやけど……。それで困ってたらウミトリアンが来てくれて、一緒に鍵を探してくれて、すぐに見つかったんよ」

ことり「へえー…結局鍵はどこにあったの?」

希「絵里ちのポケットの中」

穂乃果「なんでそんなところに!?」

凛「絵里ちゃんもしかして、希ちゃんの家に泥棒に入ろうとして…」

絵里「人聞きの悪いこと言わないでよ!」

希「というか、絵里ちがウチの家の合鍵を持ってるだけなんやけどね」

絵里「そうよ、3つ予備があるの」

穂乃果、凛「なーんだ、それなら安心だね」

ことり(うん…?)

にこ「実は私も…」

凛「にこちゃんもウミトリアンに会ったの?」

にこ「え、ええ……」

にこ(言えない…妹たちを焼肉に連れて行ったらお金が足りなくて、ウミトリアンに100円貸してもらったなんて……)
392: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:16:58.25 ID:wlj7bSCU.net
真姫「克己復礼大和撫子ウミトリアンって…ずいぶん庶民派ヒーローなのね」

花陽「で、でも、いい人には間違いない……」チラッ

海未「……」

花陽「……よね?」



穂乃果「違うよ」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ウミトリアンはいい人なんかじゃないよ!悪魔だよ!」

凛「穂乃果ちゃん、どういうこと?」

絵里「そうよ、どうしてウミトリアンが悪魔だなんて……」

穂乃果「その理由を聞いてくれる?」

絵里「聞かなくてもいい?」

穂乃果「聞かないの?」

絵里「もちろん聞くわよ」

穂乃果「それでこそ絵里ちゃんだよ!」

絵里「さあ、早く話を聞かせて」
393: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:20:35.97 ID:wlj7bSCU.net
穂乃果「えっとね、私が漫画を読んでたらウミトリアンが急に部屋に入ってきて…」

絵里「そ、それは怖いわね…」

希「それでどうなったの?まさか、襲われちゃったとか…?」

穂乃果「そんなんじゃないよ!もっとひどいことをされたんだよ……」

希「もっとひどいこと…?」

花陽「……」ゴクッ

穂乃果「ウミトリアンに宿題をやらされたんだよ!」

にこ「はぁ!?」

穂乃果「せっかく見たいテレビがあったのに……無理やり宿題をやらされて」

ことり「で、でも穂乃果ちゃん、そのおかげで今日のテストはよくできたんだよね?」

穂乃果「うん!」

にこ「じゃあいいじゃない」

穂乃果「そうだね!」

真姫「はぁ…真面目に聞いて損した」
394: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:22:20.33 ID:wlj7bSCU.net
凛「それにしても穂乃果ちゃんに宿題をやらせるなんて、ウミトリアンって海未ちゃんみたいだね」

花陽「!!」

にこ「というか、克己復礼大和撫子ウミトリアンの正体は海未だったりして」

凛「そうなの海未ちゃん!」

海未「…そんなわけないじゃないですか」

にこ「まあ、それはそうよね。ウミトリアンって海未と違ってなんかこう…かわいらしい感じだったし」

穂乃果「そうかなあ、海未ちゃんもかわいいと思うけど」

にこ「別に、海未がかわいくないって言ってるわけじゃないのよ?ただ……」

絵里「ウミトリアンはもっとこう…いかにもって感じのキャラだったわね」

にこ「そうそう、このにこにーにも負けないぐらいのキャラだったわ」

真姫「やめてよ、にこちゃんと比べられるなんて、ウミトリアンが可哀想だわ」

にこ「どういう意味よそれ!」
395: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:26:14.76 ID:wlj7bSCU.net
真姫「それにしても、ウミトリアンって一体何者なのかしらね」

希「おっ、真姫ちゃんも気になるん?」

真姫「そうね」

にこ、希「!?」

凛「真姫ちゃんがやけに素直だにゃ!?」

真姫「なによ、悪い?」

凛「悪くないけど…そんなにウミトリアンのことが気になるの?」

真姫「そうね、ウミトリアンの正体が気になるの…」

絵里「私は誰でしょ♪ 知りたくなったでしょう♪ ならば恋かも♪」

絵里「真姫ちゃんは、ウミトリアンに恋してたりしてー」ニヤッ

真姫「かもね」

絵里、にこ、希「!?」

凛「ま、真姫ちゃんがおかしいにゃあー!!」
396: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:29:25.06 ID:wlj7bSCU.net
海未「……」ジーッ

花陽(海未ちゃんから視線を感じる…)

海未「すみません、トイレに行ってきます」

花陽(一緒に行った方がいいのかな?)

花陽「私も行くね」



トイレ

花陽「海未ちゃんすごいね、一日でこんなに噂が広がるなんて……」

海未「……」

花陽「海未ちゃん?」

海未「花陽……」

花陽「…どうしたの?」

海未「ウミトリアンを……辞めさせてください」ガクッ
397: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:31:26.83 ID:wlj7bSCU.net
花陽「え、ええっー!?」

海未「もうダメです!私には無理だったんです!あんな恥ずかしいこと……」

花陽「そんなことないと思うけど……。海未ちゃん、結構ノリノリだったよ」

海未「実は、変身している間は意識がなかったんです。普段の私は眠ってしまって、心の奥底からもう一人の私が出てきたというか……」

海未「とにかく!あれは私ではありません!なんですかあれ!あの衣装もあの言動も!私にはあんな恥ずかしい事はできませんから!」

花陽「…海未ちゃん、変身が解けてから一気に恥ずかしさがこみ上げてきちゃったんだね」

海未「……」

花陽「でも海未ちゃん、大丈夫だよ。だって、だれも海未ちゃんが克己復礼大和撫子ウミトリアンだって知らないんだよ?」

海未「それはそうですが……」

花陽「だからウミトリアンの間だけ、海未ちゃんもはじけてみればいいんじゃないかな?きっと、海未ちゃんならできると思うから…」

海未「むぅ……まあ、花陽の言うことを信じてみます」

花陽「ありがとう」

海未「いえ、それより平和を守るというのはあれでよかったんでしょうか?困ってる人を助けてみたりはしましたけど」

花陽「うん、そのことなんだけど……」


398: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:33:27.72 ID:wlj7bSCU.net
海未「ええ!?まだお米を食べられていないのですか?」

花陽「うん……」

海未「どういうことでしょう?私がウミトリアンになったんですから、花陽はお米を食べられるはずでは…」

花陽「ごめんね。せっかく海未ちゃんに頑張ってもらったのに…」

海未「いえ、しかしどうしましょう?このままでは花陽が……」

花陽「海未ちゃん、考えてみたんだけど…平和を守るっていうのは人助けとは違うんじゃないかな?例えば敵と戦うとか……」

海未「敵と戦う……?」

ピピピッ

海未「これは!?」

花陽「Uフォンが反応してる!もしかして本当に……」
399: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:36:49.51 ID:wlj7bSCU.net
部室

穂乃果「海未ちゃんと花陽ちゃん…遅くない?」

にこ「遅いわね…何してんのかしら」

真姫「ねえ、ちょっと外していい?衣装のことで、ことりと少し話したいことがあるの」

ことり「…真姫ちゃん?」

絵里「ここじゃダメなの?」

真姫「新曲の衣装のことだから、ピアノがあった方がいいのよ」

絵里「そう、行ってらっしゃい」

凛「海未ちゃんとかよちんに続いて、真姫ちゃんとことりちゃんまで……」

希「また二人いなくなるなんて!」

凛「このまま二人ずつ減っていって…最後には絵里ちゃん一人に……」

希「絵里ち、ごめんな……ウチはもう」グタッ

凛「希、私を残して行っちゃうなんて……認められないわぁ」

絵里「なによそれ!私の真似のつもり!?」

凛「違うよ」

絵里「なーんだ、安心した」

真姫「ことり、行くわよ」

ことり「はーい」
400: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:39:37.52 ID:wlj7bSCU.net
音楽室

ことり「真姫ちゃん、話ってなに?」

真姫「わかってるでしょ?克己復礼大和撫子ウミトリアンのことよ」

ことり「真姫ちゃんはウミトリアンが悪者だって思ってるの?」

真姫「さあね。でも、怪しいとは思ってるわ」

ことり「うーん、そうかなぁ?」

真姫「結構ある手口なのよ。偽善者ぶったエイリアンが都知事になったり総理大臣になったりね。そして、侵略者にとって住みよい世界を内側から作っていく。今度の件もその可能性があると思ってるわ」

ことり「そ、それはないんじゃないかな……」

真姫「とにかく、ウミトリアンの正体を突き止めるわよ」



校舎裏

海未「な、なんですかこれは……」

キラキラキラキラ

花陽「きっと、アワサル空間への入り口だよ」

海未「何ですかそれ?」

花陽「魔空空間みたいなものだよ」

海未「だから何ですかそれ!」

花陽「海未ちゃん、そんなこと言ってる場合じゃないよ!この中にはきっと、異次元帝国アワサルの凶悪怪人に襲われている人たちがいるから、早く助けないと!」

海未「っ……花陽、急にどうしたんですか!?」

花陽「早く行こう!」

海未「花陽の様子がおかしいです……」
401: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:41:13.19 ID:wlj7bSCU.net
アワサル空間

シェフ1「うわぁぁぁ」

丸い物体「」ビュンビュン

シェフ2「きゃぁああ」

海未「あれは……何でしょう?白くて丸い物体が人を襲っていますが…」

花陽「襲われてるのは…この近くのイタリアンレストランの従業員さんたちだね」

海未「そもそもここは一体……ん?ここ、独特なにおいがしますね。悪いにおいではありませんが……」

花陽「丸い…イタリアン…におい…そうだ!」

海未「花陽?」

花陽「海未ちゃん!あのレストランの特徴は知ってる?」

海未「はい、確かお客さんに新鮮な食材を提供することに力を入れていて……」

花陽「それだよ!それがモッツアレラチーズの逆鱗に触れちゃったんだ!」

海未「どういうことですか?」

チーズ「それは私が説明してもいいかな……?」

花陽「チーズさん!」
402: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:46:17.66 ID:wlj7bSCU.net
チーズ「うん、私はイタリア生まれのモッツアレラチーズ。昨日イタリアから来たばかりなんだ。こんな私だけど、日本でおいしく食べてもらうために頑張ろうって、そう思ってたんだけど…」

海未(このモッツアレラチーズ、少し花陽に似ているような……)

チーズ「日本に来てびっくりしちゃって…」

チーズ「エエッ!?まだ深夜2時なのにモウシコマレチャウノォ!?」

花陽「そっか……イタリアと日本の時差は8時間!イタリアの深夜2時は日本ではちょうどランチタイムの仕込みの時間なんだ!」

チーズ「おいしく食べてもらおうと思ってたのに…日本の人たちの好みに合うチーズになろうって……!それなのに日本の気候に慣れる時間もなく私はピザにされちゃったの…このお店では新鮮さが売りだからって」

チーズ「それで、本来の味を出せなかった私は自信を無くしてイタリアに帰りたくなっちゃって……」

花陽「時差ボケ……それが原因だったんだね!」

海未「なんとかわいそうなチーズなんでしょう……」

チーズ「そうなんです!時差ボケしてホームシックにかかった私たちモッツアレラチーズの怨霊は、チーズに体内時計を調節する時間を与えない愚かな日本人シェフたちに復讐することを決めたんです!」

海未「花陽、どうします?このチーズを見逃してあげても……」

花陽「時差ボケを理由に日本人シェフに復讐しようとするなんて…チーズの風上にも置けません!」

海未「そうですか?」

花陽「私、小泉花陽はお米に泣き落とされることはあっても、チーズに泣き落とされることはありません!」

海未「なるほど」
403: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:50:14.19 ID:wlj7bSCU.net
チーズ「そんな……」ガガガガッ

怪人「グァァ」

花陽「あっ、チーズが合体して怪人になった!海未ちゃん、早く退治しよう!」

海未「……はい」

怪人「グワッァァ」

海未(くっ…怪人というだけありますね。恐ろしい……)

海未「しかし、私がやらなければ……」

海未「4・0・5……ウミトリアン!」

ウミトリアン「……」

花陽「よしっ!」

ウミトリアン「……は」

花陽「…は?」
404: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:52:30.77 ID:wlj7bSCU.net
ウミトリアン「破廉恥です!//」ガクッ

花陽「ええっ!?ウミトリアン、どうしちゃったの?」

ウミトリアン「やはり私には無理です…こんな格好で怪人と戦うなんて!」

花陽「ウミトリアンになったのに性格が海未ちゃんのままだ……」

花陽(きっと、恥ずかしさのせいで完全な変身ができなかったんだ。海未ちゃんのままでも怪人と戦えるのかな……?)

花陽「海未ちゃん!ウミトリアンの武器は弓だよ!弓矢をイメージして!」

ウミトリアン(弓矢…それならいつもの稽古をイメージすれば……)

花陽「必殺技はラブアローシュートだよ!」

ウミトリアン「……」

花陽「ラブアローシュートって叫んで!」

ウミトリアン「……できません」

花陽「海未ちゃん!?」

ウミトリアン「私には…できません」グタッ

怪人「ガァ」

花陽「海未ちゃん!と、とりあえず逃げよう!捕まって!」

タッタッタッ
405: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:54:43.56 ID:wlj7bSCU.net
西木野家

真姫「……」ジーッ

ことり「……」モグモグ

真姫「……」ジーッ

ことり「ふぁー……」モグモグ゙

真姫「ことり、食べてないでしっかりやってよ」

ことり「うーん……真姫ちゃん、もうこんなこと辞めない?」

真姫「ダメよ、ウミトリアンの正体を暴かなきゃ」

ことり「でも……」

真姫「ウミトリアンは困っている人のところに来るんだから、こうしてればきっと来るはずよ」

ことり「でも…こんなお芝居にウミトリアンが引っかかるかな?」

真姫「助けてーウミトリアン!私監禁されてるの!」

ことり「ぐへへ、助けを呼んだって無駄だよぉ」

ことり「……」

ことり(今一番困ってるのは……私?)
406: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:56:05.62 ID:wlj7bSCU.net
校舎裏

花陽「…はぁ…はぁ」

花陽「海未ちゃん、大丈夫?」

海未「花陽…すみません」

花陽「海未ちゃんが謝ることじゃないよ。でも、昨日はちゃんと変身できたのにどうしたの?」

海未「私がいけないんです。私が恥ずかしいと思ったから……」

花陽(やっぱり……)

花陽「海未ちゃん、変身するのは嫌?」

海未「……」

花陽「ごめんね、私が無理やり頼んだせいでこんなことになっちゃって」

海未「いえ……」

花陽「最初はね、にこちゃんに克己復礼大和撫子ウミトリアンになってもらおうと思ってたんだ。にこちゃんなら喜んでやってくれそうだから」

海未「それならなぜ私に……?」

花陽「海未ちゃん、本当のことを言うとね」

海未「……なんでしょう?」

花陽「見ちゃったんだ。海未ちゃんがラブアローシュートの練習してるところ」

海未「っ!?」
407: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 22:58:04.59 ID:wlj7bSCU.net
花陽「それでね、海未ちゃんももしかして憧れてるのかなと思ったんだ。魔法少女に」

海未「そんなわけないじゃないですか!あんな恥ずかしいこと!」

花陽「そうだよね……ごめんね。私が早とちりしちゃったせいでこんなことに巻き込んじゃって」

海未「……」

花陽「でも海未ちゃん、もし少しでも憧れてるなら、魔法少女をやってみたいと思ってるなら……」

花陽「ウミトリアンになってみてほしいんだ」

海未「……」

花陽「ごめんね、変なこと言って」

海未「いえ……」

花陽「私は自分がアイドルになれるなんて思ってなかった。私ってダメダメだし……」

海未「……そんなことありませんよ」

花陽「だけど、今はアイドルをやれて本当によかったって思ってるんだ。凛ちゃんたちのおかげで夢がかなった。私一人だったら踏み出せなかった…」

花陽「μ’sのメンバーにしてください、なんて絶対言えなかった……」

海未「……」
408: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:00:39.95 ID:wlj7bSCU.net
花陽「だから、今度は私が…海未ちゃんの背中を押してあげられたらって思って」

海未「……」

花陽「海未ちゃんは私と違ってカッコよくて、勉強も運動もできて、私のあこがれだけど……」

花陽「恥ずかしがり屋なところは私と同じなのかも……って」

花陽「でも、もしかしたらそのうち…恥ずかしさがクセになるかもしれないよ?」

海未「……」

花陽「余計なお世話だったかな……?」

海未「…いえ、ありがとうございます」

花陽「海未ちゃん……」

海未「花陽、あなたは本当にやさしいですね」

花陽「…そんなことないよ」

海未「いいえ、あなたは努力家で誠実で、誰よりも優しいんです」

花陽「そんな、海未ちゃんに比べたら私なんか……」

海未「自信を持ってください。私はあなたの強さを知っていますから…」

花陽「海未ちゃん……」

海未「あなたの気持ち、無駄にはしません!」

海未「行きますよ!」

海未「4・0・5!ウミトリアン!」
409: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:04:10.22 ID:wlj7bSCU.net
アワサル空間

怪人1「グァァ」

怪人2「ゴォォォ」

怪人3「ダァ」

ウミトリアン「…行ってきます」

花陽「海未ちゃん、大丈夫?」

ウミトリアン「海未ちゃん?誰のこと?私は…ウミトリアン…だよっ!」

花陽「…大丈夫そうだね!」

ウミトリアン「行くよっ!」

ウミトリアン「ばぁぁん!」シュパーン

怪人1「ギャァァァ」ドカーン

花陽「怪人を一撃で!?やっぱり、海未ちゃんはすごいなぁ…」

ウミトリアン「ばぁあん!」シュパーン

怪人3「ギャァァ」ドカーン

ウミトリアン「ばぁぁん!」シュパーン

怪人2「シュゥゥ」ガリガリ

バリア「」カキーン

花陽「弾かれちゃった!?」
410: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:06:39.43 ID:wlj7bSCU.net
ウミトリアン「あれ?」

シュパーン シュパーン

バリア「」カキーン カキーン

ウミトリアン「うーん…当たらないよー!」

花陽「ウミトリアン…頑張って!」

ウミトリアン「かよちん……!」

花陽「ウミトリアンならできるよ!だって……ウミトリアンは私のあこがれのヒーローなんだもん!」

ウミトリアン「…そうだよ…あきらめちゃダメなんだ!」

ウミトリアン「みんなのハート、打ち抜くぞぉー!」

怪人2「」ピタッ

ウミトリアン「ラブアロー……」

ウミトリアン「シュウトォーー!」シュパパパパーン

バリア「」ギギギギ

バリーン

怪人2「ギャアアアア」ドカーン

花陽「やったぁ!」



―――
411: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:09:56.93 ID:wlj7bSCU.net
校舎裏

海未「花陽…やりましたよ」

花陽「海未ちゃん…すごかったよ」

海未「ふふっ、これで花陽もお米が食べられますね」

花陽「……」パクパク

花陽「おいしい…おいしい」グスグス

海未「もう、泣かないでくださいよ」

花陽「海未ちゃん、あの、あのね……」

海未「どうしました?」

花陽「よかったら、その……」

海未「?」

花陽「これからも……かよちんって呼んでほしいな…//」

海未「……頑張ります」
412: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:11:29.97 ID:wlj7bSCU.net
ガサガサ

ことり「あれ、海未ちゃんと花陽ちゃん」

真姫「どうしたの?こんなところで」

海未「あっ、うーんと、なんでもないよ?」

真姫「?海未、話し方が……」

ことり「海未ちゃんどうしちゃったの!?」

海未「な、なんでもありません……」

真姫「それより、この辺りで克己復礼大和撫子ウミトリアンを見なかった?」

海未「ウミトリアンですか?」

真姫「そう、絶対この辺りにウミトリアンがいるってことりが言ってるんだけど……」

ことり「うん…そんな気がするんだ」

花陽「どうしてウミトリアンを探してるの?」

真姫「もちろんウミトリアンの正体を突き止めるためよ!」

花陽「そ、そうなんだ」
413: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:12:18.71 ID:wlj7bSCU.net
真姫「絶対に正体を暴いてやるんだから!行くわよことり」

ことり「はーい」

タッタッタッ

花陽「行っちゃった……」

海未「忙しく…なりそうですね」

花陽「うん……」

海未「これからもよろしくお願いします……かっ」

海未「かよちん……//」

花陽「…うん!」



====
414: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:15:39.40 ID:wlj7bSCU.net
西木野家

海未「……」スヤスヤ

ことり「……」

真姫「……」

海未「ぐふふっ……」ニコニコ

真姫「幸せそうな顔してるわね…」

ことり「そうだね」

真姫「どんな夢見てるのかしらね…?」

ことり「ね……」

真姫「ま、寝かしといてあげましょ」

ことり「起こしてあげないの?」

真姫「海未はエイリアンの出した光を浴びたでしょ?あれを浴びると3時間は寝たままなのよ」

ことり「そうなんだ……」
415: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:17:22.27 ID:wlj7bSCU.net
真姫「特に害はないから安心して」

ことり「よかった…」

海未「うへへ……」

真姫「ことり、あなたはもう帰っていいわよ」

ことり「えっ?でも海未ちゃんを放っておけないし…」

真姫「にこちゃんと約束があるんでしょ」

ことり「うん!スイーツを食べに行くんだ!ケーキとクレープとシュークリームとタルトとパフェとスムージーと……」

真姫「どれだけ食べるのよ?」

ことり「えへへ……楽しみだなぁ」

真姫「だったらにこちゃんを待たせちゃかわいそうでしょ。海未は私が見ておくから…」

ことり「…うん、真姫ちゃんありがとう!」

ことり「行ってきまーす!」タタタタッ
416: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/20(土) 23:20:58.87 ID:wlj7bSCU.net
真姫「…楽しそうね」

真姫「それにしても……」

海未「……」スヤスヤ

海未「……やったよぉ」スヤスヤ

真姫「よく寝てる…」

海未「……えへへ」スヤスヤ

海未「かよちん……」ニコニコ



海未「かよちーん、新しいラブアローができたよー!」



つづく
430: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:03:52.80 ID:qxLb8T2Z.net
第9話「ありがとう」



屋上

海未「1 2 3 4!」

絵里「……」キレキレ

にこ「……」

花陽「……」シュッシュッ

ダッダッダッ

海未「はい!そこまで」

穂乃果「ふぅー、疲れたー」

真姫「穂乃果、毎日同じこと言ってない?」

穂乃果「いいじゃん!毎日疲れるんだもん!」

希「確かに……。穂乃果ちゃん、最近は一段と気合が入ってるもんね」

穂乃果「当たり前だよ!だって、もうすぐラブライブ最終予選なんだから」

真姫「ふふ…そうね」
431: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:05:56.76 ID:qxLb8T2Z.net
絵里「……」チラッ

にこ「…」コクッ

絵里「…みんな、ちょっと聞いて。次のセンターのことなんだけど……」

絵里「花陽に頼もうと思ってるの」

花陽「ええっ!?私!?」

凛「かよちん!やったね!」

ことり「よかったねー」

花陽「ど、どうして私がっ…」

絵里「みんなで話し合ったのよ。センターを誰にするかね」

希「そしたら満場一致で花陽ちゃんやったんよ」

海未「期待してます」

穂乃果「花陽ちゃんならできるよ!」

真姫「がんばってね」

花陽「で、でも…」

絵里「初めてのセンター、不安はあるでしょうけど、私たちがサポートするから」

穂乃果「そうだよ花陽ちゃん!」

にこ「そ、あんたはセンターとしての自覚をもって、堂々としてればいいのよ」

花陽「センターとしての自覚……」ピーン

凛「か、かよちんが緊張しすぎて固まっっちゃったにゃあー!」
432: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:08:23.83 ID:qxLb8T2Z.net
穂乃果「すごい…フランスパンみたいだよ!」

ことり「そ、その例えはよくわからないかも…」

真姫「ちょっと、にこちゃんが余計なこと言うから!」

にこ「私のせいなの!?」

希「もうー、にこっちはいっつもカッコつけて失敗するんやから」

にこ「それどういう意味よ!」

穂乃果「花陽ちゃーん、大丈夫ー?」

花陽「大じょうぁぁっぁああ!!」

凛「話し方までおかしくなっちゃったっにゃったった!」

真姫「凛!あなたまでおかしくなってるわよ」

ダレカタスケテー ニコッ ファイトダヨ! コウナッタラウチノスピリチュアルパワーデ

海未「絵里…どうします?」

絵里「ちょっとプレッシャーをかけすぎちゃったかしら……」
433: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:10:30.22 ID:qxLb8T2Z.net
部室

花陽「みんな…ごめんね」

絵里「花陽が謝ることないわよ」

希「そうそう、全部にこっちが悪いんやから」

にこ「希、あんたね!……」チラッ

花陽「……」ウルウル

にこ「…そうね、私が悪かったわ」

真姫「あら、優しいのね」

にこ「悪い?」

真姫「全然」

海未「花陽、まだ時間はあります。ゆっくり練習していきましょう」

花陽「はい……」

凛「かよちん!頑張ろうね!」

花陽「凛ちゃん……」
434: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:14:10.71 ID:qxLb8T2Z.net
穂乃果「ねえみんな!この後どうする?どっか食べに行かない?」

希「いいやん!」

真姫「悪いけど、私は先に帰るわ」

穂乃果「そっか…」

海未「ことりも用事があるんでしたっけ?」

ことり「うん…」

穂乃果「じゃあ、また今度にしようか」

ことり「いいよ、私たちは」

真姫「そうね、みんなで行ってきたらいいわ」

絵里「それは二人に悪いから…」

真姫「そんなの気にすることないでしょ、じゃ」

ことり「ばいばーい」

穂乃果「二人ともまたねー」
435: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:15:25.59 ID:qxLb8T2Z.net
帰り道

真姫「ことり、行くわよ」

ことり「うん!」

真姫「じゃあまず、今回のエイリアンの特徴だけど…」

ことり「……」ニコニコ

真姫「なんで笑ってるのよ?」

ことり「…うれしいんだ」

真姫「なにが?」

ことり「真姫ちゃんが私を誘ってくれて」

真姫「……」

ことり「前はいっつも置いて行かれちゃって、私がお願いしないと連れて行ってくれなかったのに…今では真姫ちゃんの方から私を誘ってくれる。それがうれしいんだ」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃん、私たち友達だよね?」

真姫「…バカなこと言ってないでさっさと行くわよ。多分、今回のエイリアンは強敵だから」

ことり「…うん」

真姫「それと…」

ことり「……」

真姫「あんまり当たり前のこと言うんじゃないわよ」

ことり「…うん!」
436: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:18:21.92 ID:qxLb8T2Z.net
住宅街

ことり「このアパートにエイリアンがいるの?」

真姫「ええ、間違いないわ。ことりはここで待ってて」

ことり「ええっ?」

真姫「ことり、よく聞いて。今回のエイリアンは今までとは違う……人の心を壊すことを楽しむ凶悪な宇宙人よ。だから、そんな奴らの前にあなたを連れていくわけにはいかないの」

ことり「……」

真姫「大人しく待ってること、いいわね」

ことり「うん……」

真姫「じゃ……」タタタタッ

ことり(真姫ちゃん…なんでわざわざ私を連れてきてくれたんだろう。ここにいたって、私にできることは何もないのに……)



―――
437: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:22:32.08 ID:qxLb8T2Z.net
部室

希「どーも、希です」

凛「凛です」

希、凛「二人合わせて……」

希、凛「……」

海未「いや、なんでそこで黙っちゃうんですか!なんか言ってくださいよ!」

希「ということで」

希、凛、海未「3人合わせてlily whiteでーす」

穂乃果「いえーい」パチパチパチ

にこ「って、なんで漫才してんのよ!ご飯食べに行くんじゃなかったの!?」

花陽「あはは……」
438: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:23:41.40 ID:qxLb8T2Z.net
希「よかった…花陽ちゃんの緊張もほぐれたみたいやね」

凛「今なんて言ったの?」

希「え?花陽ちゃんの緊張も…」

凛「凛は1cm伸びたよ」

希「うらやましいなー、ウチは成長期が早かったから2年前から伸びてない……って、それは身長!」

凛「真姫ちゃんのお父さん?」

希「なに、急患?し、心肺停止だって!?急いでオペの準備だ、手の空いてるものはすぐに……って、それは院長!」

凛「バーベキューとかで使うよね」

希「そうそう!これ使って焼いた焼き鳥はおいしいんよ、もうね、香りが違うんだよね、うーん上質な炭の香り……って、それは備長炭!」

海未「凛、希」

希、凛「……」

海未「いい加減にしないと怒りますよ……」

希、凛「…はい」

ガチャ

「みんな!ちょっといいかしら」
439: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:25:47.91 ID:qxLb8T2Z.net
アパート

ドア「」バーン

真姫「そこまでよ!……」

真姫「……いない?」

真姫「一足遅かったってわけ……ん?」

封筒「」

ベリッ

真姫「これは……!」タタタタッ



ことり「真姫ちゃん!そんなに急いでどうしたの!?」

真姫「花陽が…花陽が危ないのよ!」

手紙『標的 小泉花陽』
440: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:29:04.73 ID:qxLb8T2Z.net
部室

ガチャ

真姫「花陽っ!」

花陽「ま、真姫ちゃん!?どうしたの…?」

真姫「よかった……大丈夫?」

花陽「え?うん…大丈夫だよ」

海未「真姫、突然どうしました?」

真姫「あっ…なんでもないわよ」

海未「真姫…?」

真姫「いいでしょ別に!急に花陽が心配になったの!」

にこ「なんかよくわからないけど……」

絵里「でも、ちょうどよかった」

真姫「え?」

希「今、理事長からイベントのお誘いを受けてたんよ」

ことり「お母さん?」
441: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:30:26.13 ID:qxLb8T2Z.net
理事長「そうなの、今度の祝日に奥多摩の方で町おこしのイベントがあるんだけどね。そこの市長さんとは古い付き合いで…私に連絡してきたのよ。ぜひμ’sにゲスト参加してほしいって……」

穂乃果「すごいよねー」

理事長「こんなに急な話、どうしたものかと思って…」

絵里「みんなはどう思う?私はいい機会だと思うんだけど……」

にこ「そうね。最終予選前の最後の機会になりそうだし」

凛「凛もやりたいー!」

理事長「そう言ってもらえると嬉しいわ。ただ、一つ条件があってね……」

ことり「どうかしたの?」

理事長「こんなこと、あなた達に頼むのも変な話なんだけど……」

ことり「なに?」

理事長「そこの市長さんが小泉さんのファンらしくて……小泉さんにセンターをやって欲しいらしいんだけど…大丈夫?」

花陽「わ、私!?」

真姫「なにそれ?そんなことってある?」

にこ「センター指名ってねぇ……」
442: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:33:28.74 ID:qxLb8T2Z.net
絵里「…理事長、それで大丈夫です!」

花陽「絵里ちゃん!?」

理事長「いいの?」

絵里「大丈夫です!」

理事長「そう?それなら市長さんに伝えておくわね」バタン

花陽「絵里ちゃん?む、無理だよ私なんかが…」

希「絵里ち、勝手に決めて大丈夫なん?花陽ちゃんの実力は十分やと思うけど、時間もないし……」

絵里「花陽、よく聞いて?私はあなたがセンターを務められるって信じてる」

花陽「私が……?」

絵里「それに、花陽は一度センターをやっておいた方がいいと思うの。あなたが自信を持つことが私たち全員のパフォーマンスにつながるから……」

花陽「うん……」

真姫「…ことり」ボソッ

ことり「なに?」
443: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:34:30.34 ID:qxLb8T2Z.net
真姫「このイベント、エイリアンの罠かもしれないわね」ヒソヒソ

ことり「どういうこと?」

真姫「だっておかしくない?いくら花陽のファンだからってセンターにしろだなんて。それにあのエイリアンはゲーム感覚で人を襲うの。だからこのイベントも、さっきの手紙も、私にたたきつけてきた挑戦状かもしれない」

ことり「だったら、イベントは断った方がよかったんじゃ…?」

真姫「いいえ、奴らが花陽を狙ってることは間違いない。でも、私は花陽とずっと一緒にいられるわけじゃない。だから…正面から迎え撃ってあげるのよ」

ことり「真姫ちゃん、もしかして……」

真姫「みんな聞いて!」

希「真姫ちゃん?」

真姫「このイベント、絶対に成功させせたいでしょ?」

にこ「そりゃそうよ」

真姫「でもイベントまで時間がない」

にこ「……?」

真姫「会場の近くにうちの別荘があるのよ」

穂乃果「ってことは…」

凛「もしかして…」

真姫「そう……」

真姫「合宿よ!」



―――
444: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:37:24.04 ID:qxLb8T2Z.net
ライブ二日前 合宿初日

電車

ガタンゴトン

海未「……」スヤスヤ

穂乃果「ふっふっふ…」

凛「うへへへ…」

穂乃果「凛ちゃん、わかってるよね」

凛「もちろんだよ穂乃果ちゃん」

穂乃果「さーて、何をしてあげよっかなー…」ニヤニヤ

凛「ここに油性ペンがあるんだけど…」ニヤニヤ

穂乃果「だったらこうするしかないよねー…」

希「…面白いことになりそうやね」

真姫「懲りないわね…」

海未「……」スヤスヤ

ことり「やめておいた方がいいんじゃ……」

穂乃果「平気平気、海未ちゃんよく眠ってるから…」

海未「…誰がですか」

凛「だから海未ちゃんが……えっ」

海未「何をしようとしているのですか?」

穂乃果、凛「あっ」
445: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:39:24.55 ID:qxLb8T2Z.net
合宿場

穂乃果「よーし、練習だー!」

凛「そうだよ!凛たちは遊びに来たんじゃない!ライブを成功させるために来たんだから!」

海未「はい、いい心がけですね」

穂乃果、凛「……」ビクビク

絵里「もう、穂乃果と凛は相変わらずなんだから」

希「ところで絵里ち、この辺りはスピリチュアル界でも有名な心霊スポットなんやけど……」

絵里「えっ?」

希「出るんよ。森に置き去りにされた小さな子供の霊が」

絵里「じょ、冗談でしょ……?そうよね真姫?」

真姫「さあ…どうかしらね。私は見たことあるけど」

絵里「ほら、真姫だってこう言って……えっ?」

希「声をかけられても振り向いたらあかんよ。もし振り返ってしまったら……」

「えーりちゃん」

絵里「えっ……」ガクガク
446: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:40:57.68 ID:qxLb8T2Z.net
「ねえねえ、こっちをみてー」

絵里「うそ……」

「こっちをみてー」

絵里「ああ……」

「コッチヲミロー!」

絵里「ああああ!!」ブルブル



にこ「にっこにっこにー!」

希「にこっちの変な顔を見ることになるよ」

にこ「どこが変な顔よ!最高にキュートでしょ!」

希「はいはい。にこっちはかわいいねー」

真姫「気持ち悪い…」

にこ「あんたたちね!」

絵里「お化け……にこ。にこ……幽霊」

希「まずい!絵里ちが呪文みたいなん唱えだした!」

にこ「あんたがやりすぎるからいけないのよ!」

海未「絵里たちまでふざけて……」
447: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:44:10.90 ID:qxLb8T2Z.net
海未「はぁ…まともなのはことりとかよちんだけみたいですね」

花陽「えっ?」

ことり「海未ちゃん!?」

海未「…あっ、花陽!花陽です!//」

花陽「えへへ……。海未ちゃんからそう呼ばれると…嬉しいな」

海未「花陽!」

ことり「ねえ海未ちゃん、いつの間にそんなにかよちんと仲良くなったの?」

海未「花陽です!かよちんなんて言ってません!」

花陽「そう…だよね。海未ちゃんが私のことかよちんなんて呼ぶはずないよね……ごめんね。勘違いしちゃって」ガックシ

ことり「花陽ちゃんが落ち込んじゃったよ?」

海未「あっ、違います!かよちんと呼びました……//」

花陽「本当…?」

海未「違いました!呼んでません!」

ことり「海未ちゃーん……」

穂乃果「あっ!凛ちゃん、ソフトクリームが売ってるよ!」

凛「こういうところのアイスっておいしいんだよねー!」

穂乃果、凛「いただきまーす!」パクパク
448: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:46:37.90 ID:qxLb8T2Z.net


ステージ

絵里「さあ、気を取り直して真面目に練習しましょう」

希、にこ、真姫「はい……」

真姫「なんで私まで怒られなくちゃいけないの?」

希「真姫ちゃんも嘘ついたやん?幽霊を見たなんて」

真姫「あれは本当の話よ」

にこ「えー、真姫ちゃん嘘つきー!」

真姫「嘘なんかじゃ……」チラッ

絵里「……」ガクガク

真姫「そうよ、嘘。幽霊なんているはずないでしょ」

絵里「やっぱりね!そんなことだと思った」



凛「かよちん、頑張ろうね」

花陽「…うん!」

穂乃果「よーし」

海未「行きますよ!」
449: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:47:27.95 ID:qxLb8T2Z.net
♪♪♪♪♪

花陽「♪~~」

花陽「」キレキレ

絵里(やっぱり、今の花陽はすごいわね。努力の成果が一気に現れたって感じかしら)

絵里(本当に、初めて会った時とは別人みたい……)

花陽「」キレキレ

花陽「……」

『センターとしての自覚をもって』

花陽(センターとしての…自覚)ピーン

絵里(……花陽?)

花陽「」カチンコチン

凛「かよちん?また固まっちゃったの?」
450: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:50:01.02 ID:qxLb8T2Z.net
♪♪~~~

花陽「あっ!」

海未「花陽、遅れてます!」

花陽「うっ!」ギクシャク

海未「動きが固い!」

花陽「……」♪ ボソボソ

海未「声が小さい!」

花陽「ごっ…ごめんなさい」

海未「あっ、あまり気にしないでくださいね…」

花陽「みんな…ごめんね」

絵里「花陽のあがり症を直すのは、思ってたより難しいかもね……」

花陽(やっぱり、私なんかがセンターじゃダメだよ……)
451: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:54:01.24 ID:qxLb8T2Z.net
夕食

穂乃果「おおー!カレーだぁ!」

ことり「おいしそう!」

海未「ふふっ、私と絵里で作りましたからね」

絵里「さあ、召し上がれ」

にこ「スープはにこが作ったのよ!味わって食べなさい!」

「「「いただきまーす!」」」

花陽「はぁ……」

凛「かよちん、食べないの?」

花陽「うん……食欲がなくて」

凛「かよちん……」
452: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:54:36.92 ID:qxLb8T2Z.net
凛「」パクパクパクパク

花陽「凛ちゃん?」

凛「」パクパクパクパク

凛「うーん!白米はおいしいにゃー!」

花陽「えっ…?」

凛「ごに飯と書いてご飯!白米があってご飯が始まる!」

凛「いつもかよちんが言ってることだよ。ご飯ってこんなにおいしいんだよ?食べないともったいないよ」

花陽「凛ちゃん…」

凛「一緒に食べよう?」

花陽「……うん!」

花陽「いただきまーす!」モグモグ
453: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:58:05.38 ID:qxLb8T2Z.net
お風呂

花陽「ふぅ……」

~~

『遅れてます!』

『動きが硬い!』

『声が小さい!』

~~

花陽「はぁ……」

ガラガラ

希「やあ花陽ちゃん」

花陽「希ちゃん……」

海未「お疲れ様です。花陽」

花陽「海未ちゃん……」
454: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 21:58:46.10 ID:qxLb8T2Z.net
海未「いいお風呂ですね。疲れが取れます」

花陽「そう……だね」

希「あんまり元気ないみたいやね…」

花陽「うん……」

希「そういうときはスピリチュアルパワーの出番!」

希「今から花陽ちゃんにパワーをあげよう!うーーー!」

希「とりゃああぁああ」バシャ!

花陽「わっ!」ベシャ

希「とりゃああ!」バシャバシャ

海未「やめてください希!どうして花陽の顔に水をかけるんです!」

希「とりゃぁぁ!」バシャ

海未「うっ」ベシャ

希「ダメやよ花陽ちゃん。海未ちゃんの顔に水かけたりなんかしたら」

花陽「わ、私じゃないよ!?」
455: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:02:06.67 ID:qxLb8T2Z.net
希「とりゃああ」バシャバシャ

海未「いい加減に……ふごぉっ」ベシャベシャ

希「とりゃああ!」バッシャーン

海未「もう許しません……」ピキピキ

希「まっ、まずいっ……!」

海未「花陽、離れていてください……」ゴゴゴゴッ

花陽「は、はい!」

希「ああっ……」ブルブル

海未「園田家秘伝奥義……!」

ガラガラ

真姫「やめなさい」

海未、希「あっ」
456: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:03:51.51 ID:qxLb8T2Z.net
真姫「そんなことしてると追い出すわよ。裸のままね」

海未、希「……すみませんでした」

真姫「いい、常識を考えてね?」

海未、希「はい……」

真姫「じゃ、ごゆっくり」

ガラガラ

海未「希!何するんですか!」

希「いや、花陽ちゃんにパワーを送ろうと思って……」

海未「嘘をつかないでください。あなたが遊びたかっただけでしょう?」

希「海未ちゃんひどくない?」

花陽「ふふっ……」

海未「花陽?」

花陽「ありがとう!希ちゃんと海未ちゃんのパワー、もらったよ!」

海未「花陽…」

希「花陽ちゃん…」

花陽「…私ね、自信なかったんだ。せっかくみんなが期待してくれるのに、その分だけ不安になっちゃって。期待を裏切っちゃったらどうしよう…って」

海未、希「ふふっ…」

花陽「海未ちゃん?希ちゃん?」

海未「私はあなたを信じています。知ってますよ、あなたの強さは。花陽ならきっとできます」

希「花陽ちゃん、そんなこと気にしなくていいんよ。だってみんな、花陽ちゃんのことが大好きなんやからね!」

花陽「二人とも……ありがとう!」
457: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:05:28.79 ID:qxLb8T2Z.net


寝室

穂乃果「ことりちゃーん!花陽ちゃーん!」

ことり「あはは……穂乃果ちゃん元気だね」

穂乃果「だってこの3人で一緒に寝られるんだもん!なんかうれしくて」

花陽「えへへ……」

ことり「穂乃果ちゃん必死だったもんねー」

花陽「えっ?…どういうこと?」

穂乃果「ふっふっふ、実は絵里ちゃんにお願いして花陽ちゃんと同じ部屋にしてもらったのです!」

花陽「どうして私と……?」

穂乃果「少しでも…花陽ちゃんの力になりたくて」

花陽「穂乃果ちゃん…?」

穂乃果「私、今まで何回もセンターやってきたからセンターのことはよくわかってるよ!何でも聞いて!」

花陽「穂乃果ちゃん…」

ことり「花陽ちゃん、聞きたいことはある?」

花陽「ええっと……じゃあ、穂乃果ちゃんは緊張したときどうしてるの?」

穂乃果「緊張……緊張かぁ。私バカだから、そういう時は何も考えないようにしてるんだ!花陽ちゃんもやってみてよ!」
458: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:08:31.29 ID:qxLb8T2Z.net
花陽「あはは……穂乃果ちゃんはすごいね。私には真似できないかも…」

穂乃果「くぅー、花陽ちゃんの役に立てなくて悔しいよ!」

穂乃果「ことりちゃん!何かいい方法ないかな?」

ことり「うーん…そういうときはかわいいもののことを考えてみたら?」

花陽「かわいいもの?」

ことり「例えばアルパカさん♪そうするとね、頭の中のアルパカさんたちが緊張の元を食べてくれるんだぁー」

花陽「それも…ちょっと私には真似できないかな……」

ことり「がーん…」

穂乃果「私たち、何の役にも立てなかったね…」

ことり「そうだね…」

花陽「そんなことないよ。二人に話を聞いてもらえてとってもうれしかったから……」

穂乃果、ことり「花陽ちゃん……」

花陽「二人ともありがとう!」

穂乃果「…これで少しは恩返しができたかな」

ことり「うん!」

花陽「…恩返し?」

穂乃果「気にしないで!」

花陽「……?」


―――
459: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:10:19.28 ID:qxLb8T2Z.net
翌朝

穂乃果「おはよー」

花陽「おはよう穂乃果ちゃん」

穂乃果「ことりちゃんは?」

花陽「真姫ちゃんと話があるって、先に行ったよ」

穂乃果「そうなんだ。私たちも行こっか」



ことり「昨日は出なかったね、エイリアン」

真姫「そうね」

ことり「勘違いだったのかな?このイベントがエイリアンの仕掛けた罠だったなんて」

真姫「まだわからないわね、私たちを油断させる作戦かもしれないし」

真姫「とにかく花陽から目を離さないようにしましょう」

ことり「うん」


――
460: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:12:01.71 ID:qxLb8T2Z.net
ことり「お待たせー」

絵里「全員そろったわね。ステージに行きましょうか」

海未「明日はイベント本番です。今日は気合を入れていきますよ」

「「「おぉー!」」」

にこ「あれ?穂乃果と凛は?」

絵里「またあの二人…?」

穂乃果「見て!イリオモテヤマネコだよ!かわいいー」ナデナデ

凛「かわいいね」

穂乃果「凛ちゃんも触ってみなよ!」

凛「えっ、でも凛は猫アレルギーだから……」

にこ「ホントにイリオモテヤマネコなの?」

真姫「天然記念物がこんなところにいるはずないでしょ」
461: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:13:11.26 ID:qxLb8T2Z.net
穂乃果「イリオモテヤマネコじゃないんだ……」

凛「だったら大丈夫だね」

凛「にゃぁぁぁっくしょん!」

穂乃果「どうしてくしゃみが!?イリオモテヤマネコじゃないのに?!」

真姫「いや、イリオモテヤマネコじゃなくても猫は猫でしょ!」

凛「にゃぁぁぁっくしょん!」

真姫「凛?」

凛「にゃっくしょん!にゃっくしょん!」

絵里「猫アレルギーってこんなにひどいものなの?」

真姫「違う……」

真姫「凛、あなた風邪引いてるのね」

花陽「凛ちゃん……」
462: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:14:32.19 ID:qxLb8T2Z.net
凛「え、そんなことにゃぁっくしょん!」

希「あの様子だと練習は……」

にこ「何してんのよ……体調管理ぐらいアイドルならできて当然よ?」

凛「凛は大丈夫だよ?」

絵里「ダメ、無理してライブ中に倒れた人がいること忘れたの?」

穂乃果「うっ!……ごめんなさい」

海未「明日のためにも今日はゆっくり休んでいてください」

凛「うん……」

真姫「はぁ…凛は一応病院に連れていくから。みんなは先にステージに行ってて」

ことり「真姫ちゃん、だったら私が凛ちゃんを…」

真姫「ことりは病院の場所がわからないでしょ」

真姫「何かあったらすぐに呼んで」ヒソヒソ

ことり「うん……」



―――
463: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:20:19.24 ID:qxLb8T2Z.net
ステージ

絵里「じゃあ、一曲通してみましょう」

海未「行きますよ!」

♪♪♪~~~

ダダッダン

花陽(みんなが私を励ましてくれた)

花陽(みんなの期待に…応えなきゃ…)



~~

絵里「花陽には『…』のセンターをやってもらおうと思ってるの」

花陽「でもその曲は……」

絵里「花陽がセンターをやるならこの曲だと思うの」

にこ「あんたならできるわよ」

絵里「頑張りましょうね」

~~
464: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:21:12.41 ID:qxLb8T2Z.net
花陽(そうだよ!できる!私だってできる!)

タンタタッ

希(うん、いつもの実力が出せてるね)

にこ(これなら大丈夫そうね)

??「」ピシュン

花陽「えっ…」

花陽「ああっ!」ズルッ

ドテッ

にこ「花陽…どうしたの」

海未「大丈夫ですか?」

花陽「私…失敗ばっかりして…」

花陽「ごめん……ごめんねっ!」グスグス

花陽「ちょっと…トイレに行ってくる」タタタッ

絵里「花陽……」

ことり(違う……今のは花陽ちゃんが失敗したんじゃない)

ことり「エイリアンの仕業だ…」

ことり「花陽ちゃん待って!私も行く」


―――
465: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:22:32.00 ID:qxLb8T2Z.net
トイレ

ことり「うん、多分そうだよ」

ことり「花陽ちゃんが狙われた」

ことり「今一緒だよ、うん」

ことり「急いでね」

ピッ

ことり「ふぅ……」



トイレの外

花陽「はぁ……」

真姫「花陽」

花陽「真姫ちゃん……」

真姫「少し話があるの」

花陽「うん……」


466: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:23:35.74 ID:qxLb8T2Z.net
ことり「あれ?花陽ちゃん?」

ことり「…どこ行くんだろう……あれ?真姫ちゃんも一緒だ!」

ことり「おーい、真姫ちゃーん!花陽ちゃーん!」

真姫「先に戻っててー」

ことり「?」



真姫「この辺りでいいかしら」

花陽「真姫ちゃん、話って何?」

真姫「花陽、あなたは私の大切な友達よ」

花陽「うん……?ありがとう」

真姫「だからね、私の言うことを聞いてほしい」

真姫「あなた、μ’sをやめた方がいいわよ」

花陽「……えっ?」
467: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:26:19.42 ID:qxLb8T2Z.net
真姫「気づいてないの?あなた、ルックスもスタイルも歌も踊りもひどすぎるわ。私たち8人と比べ物にならないくらいにね」

花陽「……うん」

真姫「あなたのせいでμ’s全体の評判が落ちてるの。私はあなたのことを大切な友達だと思ってる……だけど、他のみんなはそうじゃない」

真姫「このままだと、あなたを追い出すためにあの人たちが何をするかわからない」

真姫「そうなる前に、自分からμ’sをやめてほしいの。そうすればあなたは傷つかなくて済むから……」

花陽「……」

真姫「わかった?今すぐにμ’sを辞めてくれる?」

花陽「…ちょっと……考えさせて」スタスタ

真姫「…」ニヤッ



―――

花陽「……はぁ、はぁ」グスグス

花陽「わかってたのに……私が足を引っ張ってるって。でもっ!」

花陽「直接言われると、辛いなぁ……」ポロポロ

花陽「うぅ……」グスグス

穂乃果「花陽ちゃん」

花陽「穂乃果ちゃん……」
468: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:27:42.14 ID:qxLb8T2Z.net
ステージ

真姫「……」タタタッ

にこ「あっ、来たわね」

希「真姫ちゃん、早かったね」

真姫「ことり…花陽は?」

ことり「えっ、真姫ちゃんと一緒じゃなかったの…?」

真姫「私と……!まずい!」

ことり「真姫ちゃん…もしかして!」

真姫「そいつがエイリアンよ!」

穂乃果「エイリアン?なんの話をしてるの?」

ことり「ごめん……私のせいで!私がちゃんと花陽ちゃんを見てなかったから!」

真姫「今はそんなこと言ってる場合じゃないわ!」タタタッ

虫エイリアンの大群「グァァ」ブーン

にこ「なにアレ!?虫!?」

希「大きすぎる…50cmはあるよ!」
469: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:29:52.72 ID:qxLb8T2Z.net
ブーン ブーン

真姫「私を花陽のところに行かせないつもり?……ふざけないでよ!」

真姫「超新星!」

マキダー「こんなもんで……私を止められると思わないでよ!」

マキダー「ハァ!」バシィーン

虫エイリアンの大群「」ドカーン

ギュイン

真姫「っ…」タタタッ

絵里「真姫!どこ行くのよ!エイリアンって!?それに今のは何?どういうことなの!」

にこ「そうよ!説明しなさい!」

希「真姫ちゃん……」

真姫「ことり!説明しといて!」

ことり「えっ……いいの?」

真姫「時間がないのよ!花陽を探さなきゃいけないんだから!」
470: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:32:28.05 ID:qxLb8T2Z.net


穂乃果「私、どうして花陽ちゃんなんかをμ’sに誘っちゃったんだろうね」

花陽「そう……だね」

穂乃果「あっ!でも、花陽ちゃんのおかげで凛ちゃんと真姫ちゃんがμ’sに入ってくれたんだ!あの二人はμ’sに欠かせないもんね!お手柄だよ花陽ちゃん!」

花陽「うん……」

穂乃果「じゃあ花陽ちゃんの役目はもう終わったんだね。今のμ’sに花陽ちゃんはいらない。そうだよね?」

花陽「……っ!」タタタッ

穂乃果「あー、逃げちゃうんだー」クスクス



花陽「…はぁ……はぁ」グスグス

にこ「あんた、アイドルに向いてないわよ」

ことり「花陽ちゃんってかわいくないね」
471: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:34:43.99 ID:qxLb8T2Z.net
花陽「はぁ…グスッ…はぁ」フラフラ

海未「あなたは最低です!」バシィン

海未「みんなに迷惑をかけて、何とも思わないのですか!」

絵里「あなたはクビ、今すぐμ’sを辞めてね。先輩命令よ」

花陽「…はぁ……うぉえっ」グスグス

希「μ’sは8人や。花陽ちゃんを抜いて」

花陽「……うぉえっ、おぇっ」コケッ

ドン

凛「かーよちん」

花陽「あぁぁぁあ!!!」

凛「かよちん!?どうしたの?」

花陽「ごめんなさい!ごめんなさい!」バンバン

凛「かよちん!しっかりして!」

花陽「凛ちゃん……凛ちゃん」

凛(かよちんがおかしくなってる……)

凛「かよちん!何があったの!?」
472: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:38:34.60 ID:qxLb8T2Z.net


真姫「はぁ…はぁ」タタタタッ

真姫(花陽……!)

エイリアン「グァ」ブーン

真姫「邪魔!」

エイリアン「ギャァァ!」ドカーン

真姫「…」タタタタタッ



……


凛「そんなことあるわけないじゃん!みんながかよちんの悪口を言うなんて!」

凛「多分あれだよ!こってる現代ってやつだよ!」

花陽「……?もしかしてドッペルゲンガーのこと?」

凛「そうそうそれそれ」

花陽「あはは……それより凛ちゃん、どうしてここにいるの?」

凛「なんかね、かよちんが凛を呼んでる気がしたんだ。それで急いで走ってきたんだよ?」

花陽「凛ちゃん……」

凛「そんなことより!かよちんは自分のことがわからないの?」

花陽「えっ?」
473: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:40:21.26 ID:qxLb8T2Z.net
凛「凛知ってるよ。かよちんはね、とってもすごいんだよ」

花陽「でも……私は何もできなくて」

凛「もう!そればっかり言って」

花陽「……」

凛「かよちんはみんなのこと大好きだよね?かよちんがみんなを好きなのと同じくらい、みんなもかよちんが大好きなんだよ!」

凛「みんながかよちんのこと、何もできないなんて言ったことある?」

凛「みんなから言われたこと、思い出して!」

凛「信じてみてよ!みんなのことを!」

花陽「信じる……みんなを」

―――
474: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:42:46.85 ID:qxLb8T2Z.net
穂乃果「あっ花陽ちゃん、まだ壊れてなかったんだ。ダメだよ凛ちゃん、余計なことしちゃ」

凛「これが…穂乃果ちゃんのドッペルゲンガー」

穂乃果「花陽ちゃんみたいなダメな人が、どうして今までμ’sにいられたのか私にはわからないよ。出て行って、早く」

花陽「……あなたは絶対に許しません」

穂乃果「あっ、怒っちゃった?図星?でもね、花陽ちゃんが悪いんだよ?あなたなんかがμ’sで踊ろうとしたことがね……」

花陽「私……?そんなことはどうでもいいんです!」

穂乃果「?」

花陽「穂乃果ちゃんの……穂乃果ちゃんのっ!」

花陽「ほのまげはどこにいっちゃったのぉぉ!」

凛「!?そういえばまげがない!」

穂乃果「は?」
475: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:46:13.05 ID:qxLb8T2Z.net
花陽「大体おかしいんですよ!絵里ちゃんは絶対先輩なんて言わないし、真姫ちゃんはもっとツリ目!海未ちゃんのビンタはそんなに鈍らでもない!もっと鋭い音がしたよ!
それにことりちゃんのトサカの生え方が変だし、にこちゃんは左右の髪の長さが違うの!」

花陽「どうしてそんなこともわからないのぉぉぉぉ!!」

凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃー」

花陽「あなたにμ’sを語る資格はありません!」

花陽「そんな完成度の低い中途半端なモノマネで私は騙せません!」

花陽「だって私は……」

花陽「ずっとずっと、他の誰よりもμ’sのファンだったから……」

花陽「みんなは私の憧れ。穂乃果ちゃんたちの初めてのライブを見た時からずっと……。だけど今は……みんなと同じステージに立てるんだ」

花陽「私もμ’sの一員だから……」

花陽「希ちゃんは9人の女神に倣ってμ’sという名前を付けてくれたんです。μ’sが8人でいいわけない!あなたなんかにμ’sをバカにしてほしくない!」

花陽「みんなが私を信じてくれました。私はできる!あなたに何と言われようと、私はセンターで踊って見せます!」

476: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:48:35.51 ID:qxLb8T2Z.net
穂乃果「……っ」

穂乃果「うるさい、うるさいよ!」

穂乃果「もう見られないじゃん、花陽ちゃんの心が壊れるところ……」

穂乃果「」ベリベリ

エイリアン「グギャアアア」

凛「なにアレ!?」

エイリアン「グァ」

花陽「わっ!」

凛「かよちん危ない!」ササッ

凛「うっ…」ドン

花陽「凛ちゃん!」

エイリアン「グァ」

花陽「わっ…!」ドカッ

花陽「大丈夫…ちょっと擦りむいただけ」

エイリアン「グアァァ」ギラーン

花陽「わあぁー!」

エイリアン「」ピタッ

真姫「私の友達に…何をしてるのかしら」

花陽「……真姫ちゃん!」

凛「うぅ……」
477: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:50:30.52 ID:qxLb8T2Z.net
真姫「花陽、よっぽど辛かったのね。目が腫れてるわよ」

花陽「……怖かったよ」グスグス

真姫「もう泣かないで、私がいるから」

花陽「うん……」

真姫「……」ギュッ

真姫「超新星」

シュン

マキダー「」ドカッ

エイリアン「ギャァァァァ」

マキダー「よくもこんなことしてくれたわね」バキッ

エイリアン「ギャッァァァ」

マキダー「不思議ね。私、すごい怒ってるのに……」

バチィィン

マキダー「びっくりするほど冷静なの」

ボッコォォ

マキダー「こんなに怒りに燃えてるのにね」

エイリアン「ギャァァァア」

マキダー「冷たいやけどを教えてあげる」

マキダー「ボルカニックトリトン」



ドッカーーーン



―――――
478: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:52:30.83 ID:qxLb8T2Z.net
真姫「……」

花陽「真姫ちゃん……」

真姫「花陽、よく頑張ったわね。やっぱりあなたはすごいのよ……」

凛「うぅっ」

真姫「凛、大丈夫?」

凛「……真姫ちゃん?真姫ちゃーん!」

真姫「凛、ありがとね。あなたのおかげよ、花陽が無事だったのは」

凛「うん……」

真姫「さ、みんなのところに戻りましょ」

花陽「でも真姫ちゃん、あの偽物の穂乃果ちゃんってなんだったの?それと…真姫ちゃんのことも……」

真姫「…あとで話すわ。みんなと一緒にね」



―――
479: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:53:51.49 ID:qxLb8T2Z.net
ステージ

ことり「……あっ!」

ことり「真姫ちゃん!」

真姫「ただいま」

花陽「みんな……」

穂乃果「花陽ちゃん!大丈夫だったの!?」

花陽「うん、凛ちゃんと真姫ちゃんとみんなが助けてくれたから……」

にこ「凛、ありがと」

凛「えへへ……」

絵里「真姫、ことりから少し話を聞かせてもらったんだけど…」

海未「いろいろと…驚きました」

希「真姫ちゃん、とんでもないことやってたんやね…」

真姫「みんな、後で話すから今はライブに集中しましょう。花陽の初めてのセンターなんだからね」

花陽「真姫ちゃん……」
480: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 22:58:57.97 ID:qxLb8T2Z.net
――

ライブ本番前

花陽「……ふぅ」ドキドキ

ことり「よかったね、無事にライブができそうで」

真姫「…そうね」

ことり「でも、イベントが中止にならなくてよかった。エイリアンを倒したからイベントもなくなっちゃうのかと思ってたよ」

真姫「ああ、このイベントもあの市長さんも……エイリアンとは何の関係もなかったの。あの人はただの熱狂的な花陽のファンよ」

ことり「えー……」

真姫「見る目あるじゃない」

ことり「……そうだね!」

絵里「そろそろね……」



―――――

『続いて、はるばる音ノ木坂学院からのゲスト、μ’sの皆さんです』

穂乃果「こんにちは!μ’sです!私たちはスクールアイドルというものをやっています」

穂乃果「今から歌う曲は私たちの始まりの曲です!聞いてください!」

♪「I say…… Hey,hey,hey start dash!」

花陽(絵里ちゃん、にこちゃん……)
481: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:01:27.15 ID:qxLb8T2Z.net
~~

絵里「花陽には『スタートダッシュ』のセンターをやって欲しいの」

花陽「でも……どうして?」

絵里「思い出してみて?穂乃果たち3人が初めてやったライブ」

絵里「あの講堂のライブで初めに来たお客さんはあなただった」

にこ「あんたがいなかったら…穂乃果たちは踊れなかったかもしれない。アイドルを諦めてたかもしれない」

絵里「μ’sがあるのはあなたのおかげなのよ」

花陽「私が……?」

にこ「それに、あんたにとっても特別な曲なんじゃないの?」

花陽「……」

~~

花陽(そっか、恩返しってそういうことだったんだね、穂乃果ちゃん)

花陽(でも穂乃果ちゃん、お礼を言わなきゃいけないのは私の方なんだ。あのライブを見なかったら私は夢を叶えられなかった。自分がアイドルをやりたいなんて思えなかった。この曲はμ’sの始まりの曲だけど……私の始まりの曲でもあるんだ)

花陽(だから、ありがとう穂乃果ちゃん)

花陽(穂乃果ちゃんだけじゃない、ことりちゃんも海未ちゃんも、真姫ちゃんも凛ちゃんもにこちゃんも、希ちゃんも絵里ちゃんも)

花陽(みんなみんな、ありがとう!)

♪「I say…… Hey,hey,hey start dash!」



――
482: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/22(月) 23:03:29.01 ID:qxLb8T2Z.net
……


絵里「花陽、お疲れ様」

にこ「まあ、よくやったわね」

花陽「どうだった……かな?」

凛「もっちろん…」

「「「最高のライブだったよ!!」」」



花陽「……えへへ!」




つづく
507: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 20:43:35.27 ID:7GbnWrME.net
第10話 「ラブライブ」



穂乃果「真姫ちゃん!パンチだ!」

マキダー「ハァ!」ドカッ

海未「相手をよく見て!キックしてください!」

マキダー「フンッ!」バキッ

絵里「今よ!必殺技!」

マキダー「エクシードサターン…」

マキダー「イヤァァア!」バシィィン

エイリアン「ギャァァ」ドカーン

花陽「やっ…」

「「「やったー!!!」」」

真姫「…うるさい」
508: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 20:45:06.51 ID:7GbnWrME.net
穂乃果「見た見た?私のおかげで勝てたんだよ?パンチだ!って」

海未「違います。私の指示が的確だったんです」

絵里「何言ってるのよ。トドメを刺したのは私よ?」

にこ「いや、あんたたちは何もしてないでしょ」

凛「真姫ちゃんカッコよかったにゃー!」

ワーキャー ワーワー

ことり「…」ニコニコ

希「…」ニヤニヤ

真姫「はぁ…どうしてこんなことになっちゃったのかしら」



―――
509: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 20:48:50.49 ID:7GbnWrME.net
~~~

合宿後 帰りの電車

穂乃果「ええーーっ!?じゃあ真姫ちゃんは改造人間で!」

凛「エイリアンと戦ってて!」

にこ「エイリアンの存在を隠すためにみんなの記憶を消してたってことなの!?」

真姫「…そうよ」

にこ「で、でもそんな話信じられるわけ…」

真姫「またなの?」

にこ「え?」

ことり「にこちゃんは…この話を聞くのは2回目なんだよ?」

にこ「えっ…え?」

真姫「悪かったわね。あなたの記憶も消させてもらったの」

にこ「ちょ…うそでしょ?」

ことり「ごめんねにこちゃん」

にこ「……」

絵里「ねえ真姫、もしかして私たちも…」

真姫「そうね」
510: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 20:53:53.36 ID:7GbnWrME.net
ことり「絵里ちゃんも希ちゃんも、穂乃果ちゃんも海未ちゃんもエイリアンを見ちゃって、その時に真姫ちゃんに記憶を消されちゃったんだ」

絵里、希、穂乃果、海未「!?」

絵里「ちょっと…信じられないわね」

希「スピリチュアルやね…」

穂乃果「私もなんだ?全然わかんなかったなー、記憶が消されてたなんて」

凛「凛たちは消されてないんだ!よかったー」

花陽「うん、そうだね」

海未「ですが……ことりはエイリアンのことを知っていたんですか?」

にこ「そうよことり!私たちには隠してたってわけ?」

ことり「えっ…あの……」

真姫「…私が口止めしたのよ。ことりを責めないで。ことりには色々と助けてもらってたの」

にこ「そう……ことり、悪かったわね」

ことり「ううん、私は……」
511: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 20:59:20.97 ID:7GbnWrME.net
真姫「ごめんなさい、今までみんなを騙してて。私にみんなと一緒にいる資格なんてない……私は普通の人間じゃないんだから」

花陽、凛「真姫ちゃん……」

絵里「ねえ、真姫はこれからどうするつもりなの?」

希「まさか…μ’sを辞めるなんて言うんやないやろうね?」

真姫「……」

にこ「普通の人間じゃない?関係ないわよ!」

海未「真姫は真姫です」

凛「凛たちは真姫ちゃんとずっと一緒だよ!」

花陽「私たちも真姫ちゃんの力になりたい…」

穂乃果「よーしっ!真姫ちゃんと一緒に戦おう!」

「「「おおー!!」」」

真姫「みんな……」
512: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:00:56.67 ID:7GbnWrME.net
ことり「よかったね真姫ちゃん」

真姫「……そうね」

絵里「待って、まだ肝心なことを答えてもらってないわ」

真姫「…なに?」

絵里「どうして真姫がことりを選んだかってことよ」

ことり「えっ?」

希「気になるやん?ことりちゃんの何が真姫ちゃんを引き付けたのか…」

真姫「はぁ…?」

にこ「そうよ!穂乃果や凛は別として、私たちには秘密を教えてくれたってよかったんじゃないの?」

凛「にこちゃんひどい!」

穂乃果「真姫ちゃん!私たちはダメなの?」

絵里「真姫!」

にこ「真姫!」

真姫「……はぁ」
513: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:03:34.90 ID:7GbnWrME.net
真姫「…じゃあ教えてあげるわよ」

7人「…」ドキドキ

真姫「まず穂乃果、凛、あなた達には隠し事は無理」

穂乃果、凛「うっ」

真姫「次に花陽、あなたは危険なことに巻き込みたくない」

花陽「えへへ…ありがとう真姫ちゃん」

真姫「にこちゃんは……ダメ。とにかくダメなの。でしゃばりだし」

にこ「なんでよ!?」

真姫「海未もダメ。エイリアンと戦うために変な修行をやらされそうだし」

海未「どういう意味ですか!?」

真姫「希は面倒だし……」

希「言ってくれるやん…」

真姫「絵里は……」

絵里「……」ドキドキ

真姫「特に理由はないわ」

絵里「え!?私だけ何もないの?うそでしょ!?」

真姫「じゃああれ、暗いところが苦手だから。エイリアンは夜にも出るし」

絵里「なんか適当な気がするんだけど…」
514: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:09:01.60 ID:7GbnWrME.net
真姫「そういうわけで残ったのがことりだったのよ」

真姫「ことりは留学を隠してたし、口が軽いわけでもないし、にこちゃんみたいに出しゃばりでもなければ希みたいに面倒でもないから」

にこ「いや……ねぇ」

絵里「なんか、私たちがダメっていうより……」

希「真姫ちゃんがことりちゃんのことを信頼してるだけなんやないの?」

穂乃果「そうなの真姫ちゃん?」

真姫「……ま、ことりはμ’sで一番まともだからね」

ことり「そうかな?」

真姫「……そういうことにしといて」

ことり「はーい」

真姫「はい、この話はもう終わり。そろそろ音ノ木坂に着くわよ」

穂乃果「じゃあ、帰ったら早速準備しなきゃね」

真姫「何の準備よ?」

穂乃果「エイリアン退治のだよ!」



~~
515: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:11:27.62 ID:7GbnWrME.net
―――

花陽「真姫ちゃんお疲れさま。はい、お水」

真姫「ありがとう……」

絵里「今回は強敵だったわね」

真姫「別に、そんなことないわよ」

絵里「そうなの?それにしても真姫はすごいわね、もう10体もエイリアンを倒してるじゃない」

穂乃果「この調子ならもっともっと倒せそうだね!」

にこ「目指せ100体ってとこね」

真姫「バカね、エイリアンをたくさん倒してるってことはそれだけエイリアンの数が増えてるってことよ」

真姫「奴ら……前より本格的に侵略を進めてるみたいね」

ことり「……」

海未「くっ…私ももっと鍛えなければ……」

凛「海未ちゃん、気になってたんだけど…背中のそれ、なに?」

海未「これですか?うちの道場の家宝です」

凛「こっ……これ」
516: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:15:09.23 ID:7GbnWrME.net
刀「」キラーン

凛「真剣じゃん!」

海未「はい、エイリアンなど刀の錆にしてみせます」

凛「う、海未ちゃん怖いよ…」

絵里「海未…警察に捕まるわよ」

希「園田師匠!ウチにも剣術を教えてください!」

絵里「希!?」

海未「私の修業は甘いものではありませんよ」

希「構いません!ウチはやって見せます!」

海未「わかりました。ついて来てください」

穂乃果「私もやる!やるったらやる!」

凛「凛もやる!」

海未「よろしい!武道の基本は己に打ち勝つこと、すなわち克己!まずは自分自身の限界を知るのです!腕立て伏せ300セット!」

希、穂乃果、凛「はい!」ブンブン

海未「甘い!」

希、穂乃果、凛「はいー!!」

にこ「何してんのよあいつら……」
517: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:18:27.49 ID:7GbnWrME.net
真姫「そんなことしたって無駄よ。普通の人間はエイリアンと戦えないから」

希「…無駄じゃないんよ」ブンブン

真姫「えっ?」

希「例え戦えなくても真姫ちゃんのために何かしたい、みんなそう思ってるんよ。だから無駄じゃない、真姫ちゃんが少しでも喜んでくれたらね」ブンブン

真姫「どうして私が喜ぶのよ…?」

海未「3人とも!ペースが落ちてますよ!」

穂乃果「もう無理ー!海未ちゃんの鬼!悪魔!」

凛「ポエマー!妄想魔!」

海未「あなたたちが修行してほしいと言ってきたのでしょう!?どうして私が非難されるのですか?」

穂乃果「やっぱり海未ちゃんはダメだね。」

凛「うん、変な修行を押し付けて来るよ」

海未「どうしてですかー!?」
518: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:20:16.16 ID:7GbnWrME.net
真姫「…ふふっ」

希「ほらね……」ニヤニヤ

真姫「うっ、別に私は……」

ことり「真姫ちゃん、やっぱり前より楽しそうだよ」

真姫「……」

ことり「本当は寂しかったんじゃない?みんなにエイリアンのことを言えなくて」ニコニコ

真姫「そ、そんなことっ…!」

ことり「海未ちゃーん、私にも修行をつけてー」

海未「えっ、ことりにですか?」

穂乃果「ことりちゃんやめた方がいいよ」

ことり「大丈夫♪」

真姫「……」
519: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:26:59.70 ID:7GbnWrME.net
――

次の日 学校 

凛「今日も練習行っくにゃー!」

絵里「まあ、真姫のこととかいろいろあるけど……」

にこ「それはそれとして!もうラブライブ最終予選まで時間がないんだから!」

海未「気を引き締めて行きましょう!」

「「「おぉー!」」」

タタンタンッ

希「♪~~~」

穂乃果「♪~~~」

海未「♪~~~」

花陽「……」キレッキレッ

絵里「花陽はやっぱりすごいわね。この間のイベントで自信もついたみたいだし」

希「絵里ちの作戦は大成功やったってことやね」

穂乃果「私のソロはどうだった?」

海未「バッチリでした」

穂乃果「やったー!」

凛「凛は、凛は?」

海未「凛のダンスもよかったですよ」

凛「やったー!」
520: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:28:56.34 ID:7GbnWrME.net
にこ「みんな、フォーメーションの練習、行くわよ!」

タタンタタタッ

真姫「……」フラフラ

ドンッ

絵里「……」

真姫「あっ…ごめんなさい」

花陽「真姫ちゃん?どうかしたの?」

絵里「真姫、気にしないで。もう一回行きましょう」

♪♪~~~

真姫(頑張らなきゃ……)

ダダッダン

真姫「ふぅ…」

凛「……」

真姫「どうだった…?」

絵里「うん、今のはいい感じだったんじゃないかしら」

にこ「そうね、まだ完璧とは言えないけど」

海未「今日はここまでにしておきましょう。お疲れさまでした」

ことり「……」

―――
521: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:31:01.28 ID:7GbnWrME.net
次の日

絵里「穂乃果、ちょっとずれてるわよ」

穂乃果「はい!」

海未「にこ、キレが落ちてます」

にこ「うっ…」



また次の日

希「ことりちゃん、ここはこうした方がいいんやない?」

ことり「うーん…そうだね!」

花陽「凛ちゃん、そこの歌はもう少し切ない感じでやってみたら…?」

凛「…うん!さすがかよちん!」

穂乃果「よーっし…」

ダダッダン

絵里「うん!大分仕上がってきたわね!」
522: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:34:10.03 ID:7GbnWrME.net
―――

数日後 部室

にこ「とうとうこの日が来ちゃったわね……」

凛「うん…」

穂乃果「明日…何もかも決まっちゃうんだね」

花陽「私たち…勝てるかな?」

にこ「勝てるかじゃないのよ、勝つのよ!」

花陽「にこちゃん…うん!」

真姫「……」

絵里「みんなの思いを乗せたこの曲で……」

海未「そうですよ。きっと、この曲なら最高のライブができます」

穂乃果「みんなで、心を込めて作った曲だからね」

真姫「……」クラッ
523: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:36:14.65 ID:7GbnWrME.net
希「真姫ちゃん!?大丈夫?」

真姫「平気よ…ちょっと貧血みたいで」

凛「貧血?大丈夫?」

真姫「大丈夫って言ってるでしょ」

花陽「でも…」

真姫「ちょっと…緊張しただけだから」

にこ「ふふっ、あんたでも緊張なんてするのね」

絵里「それはそうよ。真姫だって人間なんだから」

にこ「そうね、人間だもんね」

真姫「……」

凛「よーし!真姫ちゃんの緊張をほぐすために一発芸大会をしよう!」

穂乃果「いえーい!」

凛「まずは海未ちゃん!サイダー一気飲みして!」

海未「どうして私がっ!?それに、私はサイダーが苦手なんです!」

凛「そっか!じゃあコーラでもいいよ」

海未「結局炭酸じゃないですか!?」
524: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:40:02.67 ID:7GbnWrME.net
希「二人とも、漫才やっとる場合やないよ」

海未「希……」

凛「じゃあ何をする場合なの?」

希「ことりちゃんの手品を見る場合なのだー!」

海未「!?」

ことり「はーい、ことりにおまかせー」

花陽「ことりちゃんの手品、すごいんだよ!」

凛「へえー」

ことり「にこちゃん、ちょっと手伝ってくれる?」

にこ「私が?まあいいけど」

ことり「うん、これからにこちゃんに呪文をかけちゃいます」

にこ「呪文?」

ことり「にこちゃんと言えば?」

にこ「にっこにっこにー!でしょ?」

ことり「そう!その『にっこにっこにー!』がもっとかわいくなっちゃうんです!」

にこ「えー?ホントなのー?」

ことり「ホントホント!信じて?」

にこ「じゃあ…お願いするけど」
525: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:42:42.44 ID:7GbnWrME.net
ことり「じゃあいくよ!かわいくなぁれ、かわいくなぁれ……キタ!」

にこ「にっこにっこにー!」

絵里「何も変わってないじゃない」

穂乃果「待って!様子がおかしいよ」

にこ「にっこにっこにー!にっこにっこにー!」

にこ「にっこ……にっこ…っこっこ」

にこ「っこ…っこ……っこ…っこっこっこ」

にこ「コケー!」

「「「!?」」」

にこ「コケーココッコ!! コケーコッコッコココーーーー!!!!!」バサバサ

にこ「コケーッコッココッココ コッコココココ コッココッココー!!!!」バサバサ

にこ「クッエエエエッェエエエーーー!!!!!!」

ことり「はい、にこちゃんがニワトリさんになっちゃいましたー」

凛「ニワトリってかわいいの?」

花陽「うーん、どうかな…?」

絵里「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」

穂乃果「これもう手品じゃないよ!催眠術だよ!?」
526: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:45:58.75 ID:7GbnWrME.net
にこ「コケー!」

海未「ことり!にこを元に戻してください!」

ことり「はーい」スッ

にこ「……にっこにっこにー」

希「あぁ…残念やね」

海未「何が残念なんですか!?」

真姫「…ふふっ」

凛「真姫ちゃん……」

真姫「みんなありがとね」

「「「真姫(ちゃん)……」」」

真姫「それに私、本当は元から緊張なんてしてなかったから」

穂乃果「またまたー」

絵里「まあいいじゃない。それじゃあ、最後の練習を始めましょ」



―――
527: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:47:01.37 ID:7GbnWrME.net
屋上

♪♪~~~

真姫(すごい……不思議な気持ち)

真姫(μ’sのみんなといると…楽しいのよね)

真姫(すごく幸せで……だから、だからこそ守りたい)

真姫(エイリアンなんかに、みんなの夢を邪魔させない!)

真姫(私たちならきっと勝てる。A-riseにだって勝てる!)

真姫(明日は……絶対に)



―――
528: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:51:56.91 ID:7GbnWrME.net
夜 西木野家前

真姫「ふぅ…」ガチャ

ことり「…真姫ちゃん、一人でどこ行くの?」

真姫「ことり……うちの前で何してるのよ」

ことり「ごめん、私知ってたんだ。真姫ちゃんは緊張してたわけじゃない、疲れてたんだって」

ことり「本当は体がボロボロなんだよね。ずっと戦ってたせいで」

ことり「みんなに隠して、毎晩一人でたくさんのエイリアンと戦ってたせいで……」

真姫「ことり……」

ことり「どうしてこんなことしたの?」

真姫「わかってるでしょ、エイリアンを倒しつくすためよ。明日はラブライブの最終予選よ?」

真姫「もしライブ前にエイリアンが現れたら……私はどうしたらいいかわからない。ライブを抜け出すわけにはいかないから。私のせいでラブライブに出られないなんてことになったら……」

真姫「でも、襲われる人を見捨てることもできない。誰かの笑顔を見捨てることはできないの。だって、アイドルは人を笑顔にさせる仕事なんだからね」

真姫「だから…明日のためにも!明日絶対ライブを成功させるためにも、戦わなくちゃいけないの!」

ことり「……真姫ちゃんの気持ちはわかったよ。でもそれ、私たちに隠れて戦ってた理由にはならないよね?」

真姫「みんなには…ライブに備えてほしいから」

希「それはないんやないの?」

真姫「希……」
529: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:53:41.94 ID:7GbnWrME.net
ことり「希ちゃんも気づいてたんだ。真姫ちゃんが隠れて戦ってたこと」

真姫「……」

希「真姫ちゃん、ウチの話聞いてくれる?」

真姫「……いいわよ」

希「あのね、ウチ、本当はアイドルをやりたかったわけじゃないのかもしれない」

真姫「…そんなこと言うとにこちゃんに怒られるわよ」

希「ふふっ…そうやね」

希「でも、ウチはそれでもいいと思ってる。ウチにとって重要なことはアイドルってことじゃない。この9人で一緒に何かができるってことなんよ」

希「この9人で笑って、泣いて、目標に向かってみんなで頑張って。楽しいことも辛いことも一緒に経験して。それがウチの夢だったんよ」

希「別にアイドルじゃなくても、野球でもバスケでもテニスでも何でもよかったのかもしれない」

希「みんなで一緒にいたいんよ……」

真姫「希……」

希「だから真姫ちゃん一人で苦しい戦いをするのは嫌、ウチも、みんなも一緒に戦おうよ!」

希「ね!みんな?」

真姫「みんな…?」

穂乃果、海未、花陽、凛、にこ、絵里「……」ズラーッ

真姫「あなたたち……」

ことり「一緒に行こっ!」



――――
530: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:57:22.26 ID:7GbnWrME.net
高架下

マキダー「ハルバードマーキュリー!」

マキダー「フェニックスマーズ!」

マキダー「フルスロットルジュピター!」

エイリアン「ギャァァァ」ドカーン

絵里「真姫ーカッコいいわよー!!」

マキダー「もっと褒めなさい!」

穂乃果「真姫ちゃーん!」

凛「真姫ちゃんカッコいいにゃぁ!!」

マキダー「まだまだ足りないわよ!」

ことり「ほら、海未ちゃんもにこちゃんも」

海未、にこ「ええっ?」

にこ「仕方ないわねー」

にこ「真姫!さいっこうにカッコいいわよ!」

海未「カッコいいですよー!」

マキダー「ふふっ、そうでしょ?」

マキダー「この私の、『知性溢れるこの美貌』見せてあげるわ!」

マキダー「イリュージョンヴィーナス!」

キラキラキラキラ
531: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 21:59:02.35 ID:7GbnWrME.net
………
……

真姫「ふぅ……」

ことり「真姫ちゃんすごかったよ!」

真姫「まあね」

海未「…少し遅くなってしまいましたね。明日に備えて早く帰りましょうか」

希「そうやね」

凛「真姫ちゃんまたねー」

花陽「また明日!」

真姫「……待って」ギュッ

花陽「真姫ちゃん?」

真姫「今日はもう遅いし…その……」

にこ「なによ?」

真姫「うちに……泊っていかない?」

「「「真姫(ちゃん)……」」」



穂乃果「初めからそのつもりだよ!」

絵里「いや、それはおかしいでしょ」
532: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:01:36.54 ID:7GbnWrME.net
西木野家

「「「こんばんはー!」」」

真姫母「あらあら、お友達がたくさん」

花陽「おじゃまします」

真姫母「小泉さん、お久しぶり」

花陽「お久しぶりです…」

真姫母「ありがとうね、真姫ちゃんと仲良くしてくれて。いつも真姫ちゃんがあなたのことを褒めてるのよ。すごくいい子だって」

花陽「……あ、そんな//」

真姫「ママ!あっち行っててよ!//」

真姫母「そうね、じゃあみなさんゆっくりしていってね」

「「「はーい」」」
533: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:04:21.50 ID:7GbnWrME.net


真姫「みんな、晩御飯はもう食べた?」

海未「一応食べてきたのですが…」

凛「真姫ちゃんを応援してたら…」

穂乃果「お腹空いちゃったね」

真姫「そう思って、軽いものを用意してもらったの。はいこれ、寒かったし体も冷えちゃったでしょ?」

花陽「これは…」

絵里「トマトスープ?」

真姫「そ、ミネストローネよ。食べてみて」

「「「いただきます」」」モグモグ

希「こ、これは…」

にこ「すごい……」

凛「おいしーい!!!!」

ことり「本当においしい…どうしたらこんなにおいしくなるの?」
534: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:06:11.26 ID:7GbnWrME.net
真姫「ふふっ、知らないでしょ?トマト料理で大事なのはトマトに汗をかかせることなのよ。水分が多すぎるとトマト本来の味がボケてしまうの。料理する前に余分な水分を出してあげることで、トマトは本来の味を発揮するからね…」

希「真姫ちゃん…物知りやね」

真姫「まあね」

にこ「でも、これは料理人に作ってもらったんでしょ?」

真姫「そうだけど?」

にこ「やっぱりね…」

真姫「なによ?」

にこ「口だけってことよ。えらそうなこと言っといて、結局自分では何にもできないんじゃないのー?」

真姫「…できないわけないでしょ!見てなさい!」

包丁「」ギラーン

ことり「うわぁぁ!真姫ちゃん危ないよ!」

にこ「ちょ…それ振り回さないで!ホントに危ないから!ごめん、からかって悪かったから!」



―――
536: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:07:54.63 ID:7GbnWrME.net
ことり「みんな、ちょっといい?」

凛「どうしたの?」

ことり「みんなに渡したいものがあるんだ。これ…」スッ

海未「これは……お守りですか?」

ことり「うん、みんなのために作ったんだ」

穂乃果「あっ、これもしかして私たちの顔?」

ことり「うん、これが穂乃果ちゃんで、これが希ちゃんでこれが凛ちゃんで…」

花陽「すごい、そっくり!」

ことり「えへへ…明日は頑張ろうね!」

にこ「ことり……ありがとね」

絵里「この裏の文字は何?…『の』?」

真姫「『の』?私のとは違うの?」

ことり「うん、一人一人違う文字が書いてあって…合わせると言葉になるようにしたんだ」

希「μ’sは9人や…ってことやね」

ことり「うん!」

穂乃果「すごいよことりちゃん!」

海未「いい言葉ですね……」

ことり「私たちはずっと一緒だよ。9人で力を合わせて頑張ろうね!約束だよ!」

穂乃果「うん!約束だね!」
537: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:11:50.42 ID:7GbnWrME.net
翌朝

真姫「ふぅ……」

海未「おはようございます、真姫」

真姫「海未、さすが早いわね」

海未「いえ、普段に比べれば遅いくらいですよ。昨日の疲れは取れましたか?」

真姫「ええ、バッチリよ」

海未「ふふっ、期待しています」

真姫「そういえば…穂乃果と凛は?」

海未「ああ、あの2人でしたら……」チラッ

真姫「?」

穂乃果「真姫ちゃーん見てみてー!!」

凛「真姫ちゃーん!」

真姫「外にいるの?……!」ガラッ

パラパラパラパラ

真姫「雪……」

海未「全くあの二人は子どものようにはしゃいで…」

真姫「雪……ね。神様が私たちを応援してくれてるのかしら」

海未「はい、私たちの曲にふさわしいきれいな雪景色です」

真姫「Snow halation……」
539: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:16:36.45 ID:7GbnWrME.net
――

ライブ前 控室

絵里「みんな、今日がすべてを決める決戦の日よ。全力を出し切りましょう!」

「「「おおー!!」」」

ことり「真姫ちゃん、大丈夫そう?」

真姫「ええ、今のところはエイリアンの出る気配はないわ」

ことり「ふぅ…よかった」

真姫「心配しないで、私は全力でライブをするから…」

ことり「…うん!」

絵里「それでね、みんなに言っておきたいことがあるの…」

穂乃果「なになに?」
540: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:22:14.31 ID:7GbnWrME.net
絵里「こんなこと言っちゃいけないのかもしれないけど……私、今日のライブは勝ち負けにこだわらなくてもいいと思う」

にこ「絵里!あんた…」

希「まあまあ、話は最後まで聞かんと」

絵里「ごめんなさい、別に負けていいって言ってるわけじゃないの。ただ、勝ち負けよりももっと大切なことがあると思うの」

絵里「思い出してみて?私たちは学校を廃校から救うためにスクールアイドルを始めた。最初はうまくいかないことばっかりだったと思う。私も穂乃果たちにひどいことをしてきたしね」

穂乃果「絵里ちゃん……」

絵里「でもね、いつからか私たちの目的が変わったと思うの。学校を救うための手段だったアイドル活動が、いつの間にか私たちにとってかけがえのないものになっていった。もっと歌いたい、もっと踊りたい。スクールアイドルってこんなに楽しいものなんだって」

絵里「今日のライブは……そんな私たちの思いをぶつけたい。今までやってきたことすべてを出し切りたい!A-riseよりよかったか悪かったじゃない、悔いのないように、私たちが納得できる最高のライブがしたいの!」
541: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:23:53.14 ID:7GbnWrME.net
花陽「絵里…ちゃん」

凛「うぅ、絵里ちゃんの言う通りだよ……」

海未「確かに……私たちが今この場で、ラブライブ最終予選という最高のステージでライブができる、それだけでいいのかもしれませんね……」

穂乃果「…そうだよ!やろうよ!私たちの全てを懸けて!」

にこ「……」

希「ね?最後まで聞いてよかったでしょ?」

にこ「……うっ」

希「にこっち?」

にこ「うぁー!絵里ぃーーー!!」

希「どうしたん!?」

にこ「ごめんー!あんたがそんなに私たちのことを考えてくれてたなんて知らなかったのぉー」ウルウル

絵里「ダメ……まだ泣いちゃ……泣かなっ…」ウルウル

希「二人とも……意外と緊張してたみたいやね」

穂乃果「これが、もしかしたら私たちの最後のステージになるかもしれないんだもんね…」

にこ「穂乃果ぁ、最後なんて言っちゃダメよぉー…」

真姫「最後…そうね。ラブライブが終わったらもう私たちがライブをする機会なんて……」

希「絵里ち、にこっち、本番前なんやからもう泣いたらあかんよ」

絵里、にこ「うん……」

穂乃果「みんな…行こう!!」



―――
542: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:29:06.68 ID:7GbnWrME.net
ライブ直前

ワー キャー

真姫「……」

真姫(こうして目を閉じると色々なことを思い出すわね……)

真姫(音楽室で初めて穂乃果と会って、曲を作って、花陽と凛と一緒にμ’sに入って)

真姫(にこちゃんと絵里と希も一緒になって……)

真姫(みんなの言う通り…このライブには私たちの全てがかかってる)

真姫(絶対に、絶対に成功させたい……!)

真姫(本当は私がアイドルなんてやっていいのか不安だった。だって私、改造人間だし)

真姫(だけど、みんなが私を必要としてくれた。私も…その思いに答えたい!)

キャー キャー!

真姫(ふふっ、すごい歓声。さすが最終予選ね)

キャー!キャー!

真姫(本当にすごい……まるで悲鳴みたいね)

真姫「悲鳴……?」
543: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:32:11.93 ID:7GbnWrME.net
エイリアンの大群「グォォォァ」ズバッ

ビッシャー

観客1「うぁぁぁあ!」ザクッ

観客2「きゃあぁぁ!」グサッ

観客3「いやぁぁ!」ドバッ

真姫「どうして…どうしてあんな数のエイリアンが?昨日あんなに倒したのよ?この辺りにはもうエイリアンがいるはずないのに……」

宇宙船「」ゴトッ

真姫「宇宙船?今地球に来たっていうの?よりによって……よりによってこんなときに!」

ことり「…真姫ちゃん!戦って!」

真姫「もちろん……っ」

ことり「真姫ちゃん?」

真姫「うそ……」
544: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:35:17.12 ID:7GbnWrME.net
エイリアン1「グギャアアア」バキッ

真姫(今わかったわ……このエイリアン、昨日倒した奴の仲間)

エイリアン2「グァァ」ゴキッ

真姫(こいつらは…今日偶然ここに来たわけでも、ラブライブ最終予選を狙ったわけでもない……)

ことり「真姫ちゃん!?どうしたの!?」

真姫(…私だ、私に復讐に来たんだ……)

エイリアン3「グォォ」バキッ

花陽「やめて!ステージが……ステージがこわれちゃうよぉぉぉ!」グスグス

真姫(私が余計なことをしたから……)

エイリアン4「グアァ」

海未「どうして…どうしてこんなことに…」

真姫(私が昨日エイリアンを倒したから……)

希「ウチの夢を……壊さないでよぉぉぉ!」グスグス

真姫(私がここにいたから……)
545: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:37:40.03 ID:7GbnWrME.net
エイリアン5「ゲェア」

にこ「私たちの……ライブゥゥ!!」グスグス

真姫(全部…私のせいなの?)

絵里「やめて…こんな……こんなのいやよぉぉぉ!」グスグス

真姫(私が…みんなの夢を壊したの?)

ことり「真姫ちゃん!」

真姫(私が……私さえいなければこんなことには!)

ことり「真姫ちゃん!」

バシィィン

真姫「……ことり」

ことり「しっかりして!真姫ちゃんがそんなで、誰がみんなを守るの!」

真姫「……そうね」

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「超新星」

マキダー「……」ドカッ

エイリアン1「ギャアアア!」ドカーン
546: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:40:20.32 ID:7GbnWrME.net
マキダー「……」

『今日のライブは勝ち負けにこだわらなくてもいいと思うの』

穂乃果「……」ガクッ

エイリアン2「ギャアアア!」ドカーン

マキダー「……」

『もっと歌いたい、もっと踊りたい。スクールアイドルってこんなに楽しいものなんだって』

凛「いやだぁあぁ!!」グスグス

エイリアン3「ギャアアア!」ドカーン

マキダー「……」バキッ

『悔いのないように、私たちが納得できる最高のライブがしたいの!』

絵里「あ……あぁ」ボロボロ

エイリアン4「ギャアアア!」ドカーン

マキダー「……」

『ラブライブ最終予選という最高のステージでライブができる、それだけでいいのかもしれませんね……』

マキダー「うぁぁあぁあああ!!!」

エイリアン5「ギャアアア!」ドカーン

『これが、もしかしたら私たちの最後のステージになるかもしれないんだね……』

マキダー「させない…これが最後だなんて、絶対に……!」
547: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:43:21.97 ID:7GbnWrME.net
………
……

真姫「……」

倒れた観客たち「」

壊れたステージ「」

エイリアンの残骸「」

8人「……」ガクッ

真姫「…穂乃果」

穂乃果「真姫……ちゃん」

真姫「こんなことになったのは…全部私のせいなの」

穂乃果「そんなこと……ないよ」

真姫「そんなことあるの。だから責任は私がとるわ」

穂乃果「責任……?」

真姫「私は……μ’sをやめる」
548: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:45:16.87 ID:7GbnWrME.net
ことり「……真姫ちゃん!」

穂乃果「真姫ちゃん、それはおかしいよ……」

真姫「おかしくなんかないわよ。だって、改造人間なんかがアイドルをやる方がよっぽどおかしいんだから」

ことり「やめてよ真姫ちゃん!どうしてそんなこと言うの!?」

真姫「ことり、悪かったわね……あなたには色々迷惑をかけたかも」

ことり「今はそんなことどうでもいいよ!待ってよ真姫ちゃん!」

真姫「最後に言っておくわ。みんな、今までありがとう」

真姫「私はみんなのこと……忘れないから」

ピッカー

ことり「えっ?」



真姫(さよなら、みんな)

真姫(さよなら……ことり)
549: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 22:46:50.93 ID:7GbnWrME.net


ことり「あれ…私は……?」

真姫「……」スタスタ

ことり「あっ!あのっ!」

真姫「何か用ですか?」

ことり「え、ええっと……」

真姫「……」

ことり「…すみません、なんでもありません…」

真姫「そう……?じゃあね…」スタスタ

ことり「今の人……」

ことり「誰だっけ?」



つづく
557: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 20:54:41.61 ID:gGvTsQgG.net
11話 「みんなとの約束」



絵里「それじゃあ、ラブライブ最終予選の再試合が決まったことを祝して」

「「「かんぱーい!」」」

凛「花陽、乾杯禁止」

花陽「ええっ!?」

絵里「それ私の真似?っていうか私そんなこと言ってないわよ!?先輩禁止よ!」

凛「じゃあ、希ちゃんは巫女さんのお手伝い辞めなきゃね」

希「そうやね」

凛、希「参拝禁止!」

絵里「参拝じゃなくて先輩よ!先輩禁止!」

凛「そっか、先輩……うぅ」バタッ

希「凛ちゃん?凛ちゃん!」

凛「」

希「脈が……ない」

凛、希「心肺停止!」

絵里「いい加減にしてくれる?」

凛、希「はーい」
558: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 20:55:46.15 ID:gGvTsQgG.net
にこ「そんなことより!今はラブライブの話をするべきでしょ!」

海未「そうですね、どうなることかと思いましたが……」

希「さすがに…あんなことがあったら日程を変えるしかないやん?」

穂乃果「まさかライブ前に隕石が降ってくるなんて思わなかったよねー」

ことり「そうそう、びっくりしちゃった」

凛「あんなことがあっちゃうとね……」

にこ「なんか…あまりにもありえなくて笑っちゃうわよね…」

花陽「でも、近くにいた人たちは大丈夫だったのかな?」

希「怪我した人はいたけど、みんな命に別状はなかったんやって」

花陽「よかった……」

にこ「まあ、盛り上がってたところに水を差された気はするけど……」

絵里「気持ちを切り替えて頑張りましょう!」

「「「おおー!」」」
559: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 20:59:08.01 ID:gGvTsQgG.net
ことり「あっ、私マカロンを作ってきたんだけど、みんなで食べよう?」

穂乃果「さすがことりちゃん!」

ことり「はい、どうぞ」スッ

海未「ありがとうございます」

凛「ありがとうことりちゃん」

穂乃果「あれ…一個余ったよ?」

ことり「余っちゃった?おかしいなー…ピッタリ9人分作ってきたのに……」

穂乃果「9人分?」

ことり「…あっ!」

にこ「ったく、何言ってんのよ」

ことり「そうだよね!μ’sは8人だもんね!」
560: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:02:19.79 ID:gGvTsQgG.net
―――

森の中

エイリアン「グアァァ」

マキダー「ハァ!」

エイリアン「ギャァァ」ドカーン

真姫「ふぅ……」

真姫(これでよかった……)

真姫(私はもう、みんなといるわけにはいかない…)

真姫(違う、最初から一緒にいちゃいけなかった)

真姫(所詮私は改造人間。人間であって人間でないんだから)

真姫(私が夢なんか見ちゃいけなかった。アイドルなんてやっちゃダメだった)

真姫(私は戦う…一人で)

お守り「」ギュッ

真姫「大丈夫、あなたたちならきっと…ラブライブで優勝できる」

真姫「みんなのこと……応援してるから」
561: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:04:18.79 ID:gGvTsQgG.net


海未「珍しいですね。穂乃果ならともかくことりがそんな間違いをするなんて」

穂乃果「海未ちゃん!私だって数くらい数えられるよ」

ことり「えへへ…間違えちゃった」

希「まあ、μ’sが9人いるっていうのは間違ってないかもしれんけどね…」

絵里「えっ!?」

希「ほら、よく考えてみて。この部屋、8人で使うにはちょっと広くない……?」

穂乃果「そういえば…ちょうど1人分くらい空いてるような……」

絵里「!」

希「ウチたちが知らないだけで、本当はもう一人、いつもこの部室に…」

絵里「」ガクガク

希「なんてことあるわけないよね」

にこ「当たり前でしょ」

絵里「ふぅ…」

ことり「もう……一人?」
562: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:06:18.93 ID:gGvTsQgG.net
海未「ことり、どうかしましたか?」

ことり「あっ、えっと…希ちゃん」

希「うん?なに?」

ことり「μ’sって……どういう意味だっけ?」

穂乃果「ことりちゃん忘れちゃったの!?」

ことり「うん……ごめんね」

希「別にええよ」

希「μ’sっていうのはギリシャ神話の9人の歌の女神のことで、このグループが9人で道を切り開けるようにってことで名前をつけたんよ」

ことり「私たち8人なのに?」

にこ「9人目はもちろんファンの人よ」

希「サッカーとかでもよく言うやん?12人目の選手はサポーターやって」

ことり「そう……だよね」

穂乃果「ことりちゃん、さっきからどうしたの?なんか変だよ?」

海未「ことり、何か悩みがあるなら言ってください」

ことり「うーん、そういうわけじゃないんだけど……」
563: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:07:44.38 ID:gGvTsQgG.net
にこ「……」ガサゴソ

花陽「にこちゃん?何してるの?」

にこ「いや、私のロッカーになんか変なノートが入ってるのよ」

凛「変なノート?」

にこ「これ、誰の?」

絵里「私じゃないわよ」

希「ウチでもない」

にこ「あれー?どっかから紛れこんだのかしら?」

穂乃果「中を見てみたら?何かわかるかも」

にこ「そうね……うん?」ペラペラ

ことり「どうしたの?」

にこ「このノート……私たちの曲が書いてあるのよ」

絵里「曲?」

にこ「ほら、見て…」

凛「ホントだ、凛たちの曲……」

にこ「でも…いくつか知らない曲もあるわね」

穂乃果「あれ、この曲……」

にこ「知ってるの?」

穂乃果「うーん、知ってるような……」
564: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:10:12.99 ID:gGvTsQgG.net
にこ「まあいいわ、とにかく続きを見てみましょう……えっ!?」ペラペラ

海未「何でしょうこれ……」

花陽「私たちのことについて書いてあるよ!」

ことり「えっ?」

『穂乃果、あなたは本当に楽しそうに歌うのよね。あなたの歌と踊りは見てる人を幸せにする。でも、自分が楽しくなりすぎて細かいところを忘れないように気を付けてね』

『絵里、あなたは歌もダンスも完璧よ。でも、みんなをまとめようとして気を張りすぎてしまうことがある。あなたが思っているよりみんなは強いのよ?みんなを信じて、頑張りすぎないでね』

穂乃果「これって…」

絵里「私たちへのメッセージ…?」

花陽「でも……誰が書いたのかな?」

凛「ファンの人…とかかな?」

海未「いくらファンの方でも…私たちのことに詳しすぎます」

希「ウチたちのことをずっと見てないとこんなことは……」

凛「あっ、ここ見て!表紙に何か書いてあるよ」

にこ「えっ?」

凛「ほら、小さく『ありがとう』って……」

花陽「ありがとう……?」
565: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:11:42.04 ID:gGvTsQgG.net
にこ「ちょっと…気味が悪くない?」

希「やっぱり……ウチたちは誰かに見られてた?」

絵里「これ…怖くない?」

穂乃果「うん…もしかしてストーカーとかかな……」

にこ「かもしれないわね。こんな不気味なノート…捨てちゃいましょうか」

ことり「やめて!」バン

穂乃果「ことりちゃん!?」

花陽「どうしたの?」

ことり「あっ……ごめん」

にこ「ごめん、私も…これは捨てちゃいけない気がしてきた。どうしてかはわからないけど……」

海未「まあ、悪いことが書いてあるわけでもないですしね…」

希「そうやね。もしかしたら……神様からのお告げかもしれんよ?」

絵里「神様…そうね、そういうことにしましょう」

穂乃果「じゃあ……練習しよっか」
566: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:13:55.35 ID:gGvTsQgG.net
――

屋上

海未「ではストレッチから」

凛「かよちん、一緒にやろう?」

花陽「あっ、私はことりちゃんと」

ことり「ごめんね」

凛「じゃあ希ちゃん!」

希「ウチは絵里ちと」

凛「しょうがない、にこちゃん!」

にこ「なによその言い方!それに、私は穂乃果とやるから」

凛「あれ?じゃあ凛はあまり?」

海未「私を……忘れているのですか」

凛「あっ、海未ちゃん!」
567: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:15:35.27 ID:gGvTsQgG.net
絵里「もう凛、余るはずないでしょ?9人なんだから」

希「絵里ち、8人。9人だったら1人余るよ?」

絵里「あっ…ごめん」

にこ「絵里までそんなこと言ってるの?」

穂乃果「もう、みんなおかしいよ」

ことり「ホントに……おかしいのかな」

穂乃果「えっ?」

ことり「変なこと言うけど、私たち本当は9人だったんじゃ…」

穂乃果「……」

ことり「なんて、そんなことあるはずない……よね」

穂乃果「そう……だよね」

海未「練習を始めましょうか……」
568: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:20:27.98 ID:gGvTsQgG.net
――

海未「1 2 3 4」パンパン

穂乃果「♪~~~」

希「♪~~~」

凛「」シュッシュッ

花陽「」キレキレ

ダダッダン!



穂乃果「ふぅ……」

花陽「どうだった…かな」

にこ「まあ、悪くはないけど…」

絵里「何かが……足りない?」

穂乃果「…うん、私もそう思う」

海未「もう一度…行きましょう」

パンパン

ダダッダン!

花陽「どうかな…?」

凛「やっぱり…」

希「足りない…何かが」

絵里「正直…今のままでA-RISEに勝てるとは思えない」

穂乃果「…私たちの実力ってこんなものだったのかな……」

穂乃果「違う!みんな思い出して!あの雪の日のことを!」

穂乃果「結局ライブはできなかったけど……あのときの私たちはもっとすごかったはずだよ!絶対A-riseにだって勝てるよ!頑張ろうよ!」

にこ「そうね…よし!行くわよ!」
569: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:22:26.97 ID:gGvTsQgG.net
………

穂乃果「ふぅ」

海未「お疲れさまでした」

絵里「だいぶ良くなってきたわね」

にこ「この調子で行きましょ」

希「じゃ、そろそろ帰ろっか」

凛「かよちーん、ラーメン食べに行こう?」

花陽「いいよ!どうせなら3人で行こうよ」

凛「3人?にこちゃんも誘うの?」

花陽「あっ、にこちゃんじゃなくて……あれ?」

凛「かよちん?」

花陽「ごめん、二人で行こう?」

凛「うん……」
570: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:24:29.24 ID:gGvTsQgG.net
絵里「……」

希「絵里ち…何考えとるん?」

絵里「希、にこ、ちょっといい?」

にこ「…いいわよ」

絵里「私、やっぱりこのままじゃA-RISEに勝てないと思うの…」

にこ、希「……」

絵里「みんなも言ってたけど…何かが足りない。二人は何が足りないのかわかる?」

希「ウチには…わかるような、わからないような……」

にこ「何かが足りないっていうなら、一人一人がもっと努力してその穴を埋めればいいだけの話よ」

にこ「あいつがいなくたって……って、私何言ってるのかしら。あいつって誰よ」

希「にこっち……」

絵里「希、にこ、やっぱり私たち……」



―――
571: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:25:25.63 ID:gGvTsQgG.net
穂乃果「ことりちゃん、久しぶりに3人でお出かけしない?」

ことり「私は……ごめん、今日は帰るね。疲れてるみたいだから」

穂乃果「ことりちゃん…」

海未「お大事に…」

ことり「じゃあね」

スタスタ

穂乃果「海未ちゃん、どう思う?」

海未「そうですね……」

穂乃果「やっぱり何かおかしくない?」

海未「はい、私も違和感が……」

絵里「穂乃果、海未!」

海未「絵里?」

絵里「ことりは?」

穂乃果「もう帰っちゃったよ」

絵里「そう…とりあえず二人に話があるの」
572: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:29:23.98 ID:gGvTsQgG.net
―――

南家

ことり「…ただいまー」

理事長「お帰りなさい」

ことり「……」タタタッ

理事長「ことり?」



ことりの部屋

ことり「……」バタン

ことり「はぁ……」

ことり(私、やっぱりおかしいのかな?)

ことり(μ’sの9人目のメンバーなんて…いないのかな)

ことり「はぁ……」ジーッ

μ’sの写真「」

ことり「そう……だよね。写真にも8人しか映ってないし」

写真「」

ことり「私、穂乃果ちゃん、海未ちゃん、「」ちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃん、にこちゃん、希ちゃん、絵里ちゃん」

ことり「うん、やっぱり9人……9人?」

ことり「」ゴシゴシ

ことり「おかしい…よね。8人しか映ってないはずなのに……」
573: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:31:51.35 ID:gGvTsQgG.net
写真「」ボヤァー

ことり「でも……いる。やっぱりもう一人いる。目に見えないけど絶対いる!」

ことり「そこにいるはずなのに、顔も名前もわからない…あなたは…誰なの?」

ことり「そうだ!」

タタタッ

ことり「お母さーん!」

理事長「どうしたの?」

ことり「この写真に写ってる人の名前、全員わかる?」

理事長「当たり前でしょ、理事長なんだから」

ことり「教えて!」

理事長「え?」

ことり「いいから!」

理事長「そう……?えっと、穂乃果ちゃんと海未ちゃんと、凛ちゃんと花陽ちゃんと……「」ちゃんと」

ことり「えっ?今なんて言ったの?」

理事長「…「」ちゃん?」

ことり「えっ?」

理事長「だから、「」ちゃんよ」

ことり「……ありがとう」

理事長「ことり……」

ことり(わからない…どうしてわからないの?あなたは誰なの?)
575: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:34:14.58 ID:gGvTsQgG.net
――

ことりの部屋

ことり「……」ガサゴソ

ことり(きっとある……絶対何か手がかりが)

ノート「」ボトッ

ことり「このノート…何だろう?さっきまではなかったような……」

ことり「ううん、多分ずっとあった。でも私には見えてなかったんだ。写真の中のあの子みたいに…。名前も聞こえない、目にも見えない、どういうことなんだろう…?」

ことり「中を見てみようかな……」ペラペラ

ノート『「」ちゃんは私を助けてくれたヒーロー』

ことり「何だろうこれ……私が書いたのかな?でも、これだけじゃ何もわからないよ……。あっ、まだ続きがある…」
576: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:38:39.63 ID:gGvTsQgG.net
『今日は「」ちゃんと「」を倒しに行って、その後神田明神にお参りに行きました。「」ちゃんの気持ちが聞けてうれしかったな』

『今日は「」ちゃんのおかげで穂乃果ちゃんが助かりました。私は何もできなかったんだけど、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも「」ちゃんも、私にありがとうって言ってくれてうれしかったなぁ』

『今日の絵里ちゃんは絵里ちゃんじゃなかったらしいです。「」ちゃん一人で全部解決しちゃったんだって。私も連れて行ってほしかったなぁ……』

『今日は「」ちゃんと絵里ちゃんと一緒に希ちゃんの家に行きました!「」ちゃんカッコよかったなぁ。「」ちゃんの熱い言葉は、私だけが知ってる秘密です♪』

『今日は「」ちゃんと一緒にクレーンゲームをしました。少しは「」ちゃんの役に立てたかな♪』

『今日はにこちゃんと「」ちゃんがケンカしちゃった……。でも、二人ならきっと仲直りできるよね!』

『今日は「」ちゃんの家で海未ちゃんがぐっすり眠ってました』

『今日は合宿!花陽ちゃんすごかったなぁ……。そして遂に、「」ちゃんがみんなに秘密を打ち明けてくれました!よかったぁー!隠し事って辛いんだよ?』
577: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:44:03.53 ID:gGvTsQgG.net
『明日はラブライブ最終予選!今日のことは書きません。過去を振り返るのはもう終わりです♪明日は「」ちゃんと一緒に、9人で最高のライブをして見せます!』

ことり「……」ポロポロ

ことり「わからない……わからないよ」ペラッ

『来週は「」ちゃんとお買い物に行って、来月はみんなで初詣に行きます。なんて、未来のことなんてわからないよね。でも私は決めました♪9人はずっと一緒です。だから、お守りにもあのメッセージを込めたんだ♪』

ことり「ここに書いてあること全部……思い出せない」グスッ

ことり「こんなに大事なことを…どうして思い出せないの…?」

ことり「次が…最後のページ……」

ことり「……!」
578: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:44:49.49 ID:gGvTsQgG.net
ザーーーッ

理事長「ことりー、雨が降ってきちゃったみたい。悪いんだけど洗濯物を取り込んでくれる?」

ことり「」ダダダッ

ガチャ

理事長「ことり?どこ行くの?」

ことり「…っ!」ダダッダダ



『ねえ私、絶対「」ちゃんのこと忘れちゃダメだよ。もし忘れちゃったら……思い出してね。諦めちゃダメだよ?絶対思い出せるから。私が「」ちゃんのこと忘れちゃうわけないからね♪♪』
579: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:46:47.51 ID:gGvTsQgG.net
ザーーーッ

ショッピングモール

ことり「はぁ……はぁ」タタタッ

『あなた達を救いに来た……スーパーヒーローってところかしらね』

ことり(誰……誰なの?)

ビチャビチャ



ゲームセンター

ことり「……」チラッ

クレーンゲーム「」

『クレーンゲーム……できないの?』

『…できないわけないでしょ!』



住宅街

ことり「はぁ……はぁ」タタタッ バシャバシャ

『なんで笑ってるのよ』

『うれしいんだ、「」ちゃんが私を誘ってくれて』
580: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:48:21.72 ID:gGvTsQgG.net
ハンバーガー屋

ことり「はぁ……はぁ」

『そんなことより練習場所でしょ?教室とか借りられないの?』

『うん、前に先生に頼んだんだけど、ちゃんとした部活じゃないと許可できないって』

『この人たちダメかも』



カフェ

『私、何もないから』

『少なくとも、2年の中では一番まともね』

『ううん、私はただ、二人について行ってるだけだよ』



ことり「はぁ……はぁ」ビチョビチョ

亜里沙「ことりさん?」

雪穂「ことりちゃん!?どうしたの?」
581: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:50:21.62 ID:gGvTsQgG.net
ことり「なんでも……ない」

雪穂「本当?そんなに濡れて…風邪引いちゃうよ?」

亜里沙「大丈夫ですか…?」

ことり「亜里沙ちゃん…」

亜里沙「?」

ことり「μ’sって全員で何人だかわかる?」

亜里沙「クイズですか?もちろんわかりますよ。μ’sは全部で8人!」

亜里沙「穂乃果さんとことりさんと海未さんと、「」さんと凛さんと花陽さんと、にこさんと希さんとお姉ちゃんで8人!」

雪穂「えっ?今なんかおかしくなかった?」

亜里沙「あれ?」

ことり「……ありがとう」フラフラ

雪穂「ちょっ、ことりちゃん!?」
582: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:51:58.17 ID:gGvTsQgG.net
―――

ラーメン屋

凛「うーん、やっぱりここのラーメンはおいしいにゃー」

花陽「そうだね」

凛「でも……」

花陽「凛ちゃん?」

凛「前食べたときは、もっとおいしかったような…」

花陽「あれ?ここ、前にも来たことあったかな…?」

凛「えっ?なかったっけ……」

『凛、そんなに食べると太るわよ』

凛「!?」バンッ

花陽「凛ちゃん!?どうしたの、急に立ち上がって……」

『花陽、いつもありがとね』

花陽「!?」バンッ

凛「かよちんだって……」

花陽「ねえ凛ちゃん」

凛「かよちん!」

凛、花陽「凛(私)たち、やっぱり9人だったんだ!!」
583: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:53:24.72 ID:gGvTsQgG.net
ことり「はぁ…うっ、はぁ」フラフラ

凛「あれ…ことりちゃんだ!」

花陽「傘も差さないで……どうしたんだろう」

凛「おーい、ことりちゃーん!」

ことり「はぁ…グスッ…はぁ」クラクラ ポロポロ

花陽「ことりちゃん……泣いてる?」

凛「かよちん!追いかけよう!」

花陽「うん!」
584: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:56:26.89 ID:gGvTsQgG.net
神田明神

『大声で呼ばないで』

『「」ちゃん!』

『別に私は……』

ことり「はぁ……はぁ」タタタッ



学校

ことり「グスッ……はぁ」タタタッ

『おはようことり』

『おはよう「」ちゃん!』



中庭

ことり「はぁ…はぁ」

『なに勝手にナレーションかぶせてるの!』

『ちょっと止めて』

『ことり先輩も!』

『頑張っているかね?』

『撮らないで!』
585: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:58:13.71 ID:gGvTsQgG.net
音楽室

『ことり、何しに来たのよ』

『えへへ、「」ちゃんのピアノが聞きたくて』



生徒会室

『どう考えても、答えは見えているわ』

『じゃあ、直接理事長に頼んでみるとか』

『でしょ、なんとかなるわよ、親族もいることだし』



部室

ことり「はぁ……はぁ」タタタッ

ドア「」バーン

絵里「ことり?」

穂乃果「ことりちゃん……?」

海未「どうしたのですか!そんなに濡れて!」
586: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 21:59:28.22 ID:gGvTsQgG.net
ことり「……」

『あっちは福岡のスクールアイドルね』

『私は海未先輩を説得した方がいいと思うけど』

『そういう曲、なくはないわね』

『そうはいっても、現実は厳しいわよ』

『ことりの歌詞、期待してるわ』

『ことり、次の曲はこんな感じなんだけど……衣装はどう?』

ことり「……っ!」

ダダダダッ

にこ「ことり!どこ行くの!」

穂乃果「ことりちゃん!」

穂乃果のスマホ「」プルルルル

穂乃果「何!?今忙しいの!」

雪穂「もしもし、今ことりちゃんと一緒?」

穂乃果「ことりちゃんのこと何か知ってるの!?」

雪穂「急にμ’sが何人かって聞いて来て…様子がおかしかったから……」

穂乃果「μ’sが……何人か?」



―――
587: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:01:45.24 ID:gGvTsQgG.net


街はずれ

ワーー キャー!

マキダー「ハァ!」ドン

エイリアン1「」ドカーン

エイリアン2「」ドカーン

マキダー「くっ……どういうことなの?」

エイリアン3「グァァ!」

マキダー「ヤアッ」ドカッ

エイリアン3「」ドカーン

エイリアンの大群「」ワラワラ

マキダー「…エイリアンの数が多すぎる!」

隕石「」ヒューー 

ドーン

マキダー「まさかあれが……」

マキダー「隕石に乗せて…エイリアンを地球に送り込んでるの!?」

隕石の大群「」ヒューー 

ドカーン

マキダー「まずい…あんな数のエイリアンが目覚めたら……!」
588: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:04:09.40 ID:gGvTsQgG.net
――――

屋上

ことり「はぁ……はぁ」

『そのせいね、最近』

『出待ち!?』

『でも、本当にライブなんてできるの?』

『何が気に入らないのよ!はっきり言って!』

『凛、くっつかないでよ』

『にこちゃんに言われたくないけど』

ことり「あぁ……そっか」フラフラ

絵里「ことり!大丈夫!?」

穂乃果「ことりちゃん!しっかりして!」

ガチャ

凛、花陽「ことりちゃん!」

希「凛ちゃん、花陽ちゃんも……!」

ことり「はぁ…うっ」ガクッ

ことり(なんで…忘れて…たんだろう……)
589: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:05:25.34 ID:gGvTsQgG.net
『お断りします』

『泣いてなんかないわよ』

『それで、二人は?二人はどうするの?』

『え?どうするって、え?』

ことり(思い…出し…たよ……)

『西木野さんっていうんだけど』

『私たちは曲を作りましょ』

『ことりはこっちで衣装を決めて』

真姫『ことり』ニコニコ

ことり「……真姫ちゃん」バタンッ

ことり「」

海未「ことりぃぃいいーー!!」



――――――
590: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:10:14.06 ID:gGvTsQgG.net


エイリアンの大群「」ワラワラ

マキダー「ハァ!」

マキダー「ダァ!」

マキダー「セイ!」

エイリアンたち「」ドカーン

マキダー(このままじゃ……キリがない。でも!)

マキダー「あなたたちなんかに負けない!この私が、全員まとめて相手してあげるわぁ!!」





====

ことり「ねえ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

ことり「……なんでもない」

真姫「なに?言いなさいよ?」

ことり「うーん、じゃあ、真姫ちゃんが約束してくれたら教えてあげる」

真姫「約束?」

ことり「うん、これからもずっと一緒にいるって」

真姫「…わかったわ、約束する」

ことり「約束、破ったらお仕置きしちゃうよ?」

真姫「いいわよ別に」
591: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:11:44.77 ID:gGvTsQgG.net


「……ちゃん!ことりちゃん!」

ことり「うぅ……」

穂乃果「よかった……ことりちゃーん!」ダキッ

ことり(夢…?あれ、私……)

海未「ことりぃ!」

ことり「ひっ!」

凛「怒っちゃダメー!」

海未「心配……したんですよ」ダキッ

ことり「海未ちゃん……」

にこ「うぅ、よかったわねー…」

ことり「それより…私行かなくちゃ……!」

穂乃果「行くってどこに!?」

ことり「それはもちろん真姫ちゃんの……」

絵里「待ってことり、あなたが眠っている間に大変なことになったの」

ことり「大変な……こと?」
592: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:13:47.27 ID:gGvTsQgG.net
――

マキダー「ハァ!」

エイリアン「」ドカーン

真姫「くっ……」ガクッ

真姫「はぁ、はぁ」

真姫(そろそろ…限界かしら)

真姫(でも…エイリアンはもうほとんど倒したはず……)

エイリアン「グワァ」ブン

真姫「まだいたの…?超新……」

こころ「いやぁぁ!!」

真姫(あれは……こころちゃん!?)

真姫「間に……あって」フラフラ

グサァ



―――
593: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:15:36.93 ID:gGvTsQgG.net
ことり「そんな……町中にエイリアンが?」

絵里「ええ、こんな状況でそんな状態のあなたを外に出すわけにはいかない」

希「学校の中なら安全ってわけでもないけど…」

にこ「少なくとも、外よりはましね」

ことり「でも、でも……」

凛「大丈夫だよことりちゃん」

ことり「凛ちゃん……」

花陽「心配しなくても、エイリアンはきっとあの人が倒してくれるから」

ことり「あの人?」

穂乃果「赤い髪の…改造人間がいるんだって」

海未「エイリアンを何体も倒して、町の人たちを助けているらしいです」

ことり「…真姫ちゃんだ!」

穂乃果「…真姫……ちゃん」

凛「ことりちゃんは改造人間のこと知ってるの?」

ことり「うん!」
594: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:17:06.07 ID:gGvTsQgG.net
にこ「どういうことなの?」

ことり「私だけじゃない!みんなも知ってるはずだよ、真姫ちゃんのこと!」

絵里「私たちが……まさか!?」

ことり「うん!真姫ちゃんはμ’sのメンバーだもん!」

「「「えっ!?」」」

海未「そうでしたか…やはり、もう一人……」

希「μ’sは……やっぱり9人やったんやね」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「真姫ちゃんのことを教えて!きっと…私たちも思い出すから!」

花陽「私も……知りたい」

凛「凛も!」

ことり「うん♪真姫ちゃんはね、とっても歌が上手で、ピアノも上手で、作曲もできて……」

…………
………
595: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:18:31.27 ID:gGvTsQgG.net
――

絵里「そんな…真姫」

凛「どうして……どうして凛たち」

にこ「真姫のことを忘れてたのよぉ!!」

海未「すべて…思い出しました」

花陽「真姫ちゃん、ひどいよ……」

希「真姫ちゃん…みんな一緒に戦おうって言ったのに……」

穂乃果「……行こう」

ことり「うん!」

穂乃果「真姫ちゃんのところに行こう!行って、真姫ちゃんと一緒に戦おう!」

海未「…そうですね。ここにいてもどうしようもありませんしね」

絵里「そうね!行きましょう!」

ヒデコ「待って穂乃果!」
596: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:21:31.81 ID:gGvTsQgG.net
穂乃果「ヒデコ!?どうしたの?」

ミカ「外はエイリアンがいてすっごく危ないんだよ?」

フミコ「みんなここに避難してきてるのに…」

ヒデコ「穂乃果に何かあったら私たちは…」

穂乃果「3人とも…心配してくれてありがとう」

穂乃果「それでも、私たちは行きたいの。真姫ちゃんを一人にはさせない。大切な友達だから……」

ヒデコ、フミコ、ミカ「穂乃果……」

穂乃果「そうだ!3人にお願いがあるんだ!」

ヒデコ、フミコ、ミカ「?」



海未「しかしどうします?真姫の場所はわかりませんし……手分けして真姫を探すのも却って危険ですし……」

にこ「そうよね……」

「私に任せて!」
597: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:22:31.42 ID:gGvTsQgG.net
―――――



真姫「はぁ……うっ」ポタポタ

こころ「あぁ……」ウルウル

真姫「よかった、怪我はないみたいね」

こころ「ですがあなたは…血がそんなに」

真姫「私は大丈夫よ、スーパーヒーローなんだから」

こころ「スーパー…ヒーロー…?」

真姫「さ、早く逃げなさい」

こころ「……ありがとうございます!この御恩は一生忘れません!」タタタッ

真姫「よかった……」

真姫(にこちゃん…こころちゃんってとってもかわいいわね。顔はあなたそっくりなのに性格は全く反対で、とっても素直で)

真姫(それとも……にこちゃんも小さいころは素直でかわいかったのかしら?)

エイリアン「グォォ!」

真姫(私も…ここまでみたいね。もう一歩も体が動かない)

真姫(せめて、最後にもう一度……)

真姫「みんなに……会いたかったかも」
598: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:25:14.55 ID:gGvTsQgG.net
エイリアン「グァァ!」ブン

真姫「さよなら……」



ワゴン車「」ブォォーーーーン

キキーッ ドカンッ

エイリアン「ギャァァァ」ブチブチ

真姫「なに……?ひき逃げ?」

「うちの生徒に……」

ワゴン車「」ガチャ



理事長「何をしようとしてるのかしら」

真姫「……理事長」
599: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:30:43.92 ID:gGvTsQgG.net
理事長「西木野さん、大丈夫?」

真姫「理事長、どうしてここに…?それより、どうして私のことを……」

理事長「ごめんなさい……私に記憶制御は効かないのよ、お薬をもらってるから。それに、あなたが普通の人間じゃないことも以前から知っていたの……」

真姫「…どういうことですか?」

理事長「あなたのお母さんのおかげでね」

真姫「ママ……」

理事長「私とあなたのお母さんは古い知り合いでね。あなたのことを頼まれていたのよ。もしもしのときのことを」

真姫「もしも……?」

理事長「あなたがみんなの記憶を消して、一人で戦いに向かったとき」

真姫「っ!?」
600: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:31:24.19 ID:gGvTsQgG.net
理事長「あなたのお母さんからは…あなたの意志を尊重するように言われていたの。みんなを巻き込まない、あの子がそう決めたならって」

真姫「そう……ですか」

理事長「でもそんなの知ーらなーい♪」

真姫「はぁ!?」

理事長「だって、あなたのお母さんのお願いなんかより、うちの娘のお願いの方がよっぽどかわいいんだもん」

真姫「娘……まさか」

「「「真姫ちゃん!」」」

穂乃果、絵里、ことり、海未、凛、希、花陽、にこ「……」ズラーッ

真姫「みんな……」
601: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:36:00.81 ID:gGvTsQgG.net
にこ「」ダキッ

真姫「にこちゃん……」

にこ「心配……したのよ」

希「真姫ちゃーん!」ダキッ

真姫「希……」

希「ウチ、寂しかったよー!」

花陽「よかった、よかったよぉ」ダキッ

真姫「花陽……」

凛「真姫ちゃん」ダキッ

真姫「凛……」

凛「凛は、凛は怒ってるんだよ!勝手にいなくならないでよ!」

海未「」ダキッ

真姫「海未……」

海未「あなたが無事なら……それだけでいいんです」

穂乃果「真姫ちゃん」ダキッ

真姫「穂乃果……」

穂乃果「これからは……ずっと一緒だよ」

絵里「真姫」ダキッ

真姫「絵里……」

絵里「何も言うことは無いわ……」

真姫「……」

絵里「冗談よ、本当に無事でよかった……」
602: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:39:22.87 ID:gGvTsQgG.net
ことり「……」

真姫「ことり……」

ことり「……」

真姫「……」

ことり「初めまして!μ’sの南ことりです♪ちょっとお話良いですかー?」

真姫「!?」

真姫「ことり……なんのつもり?」

ことり「あれ?どこかであったことありますか?」

真姫「そう……なのね。あなたは、あなただけは記憶が……」

ことり「そっか、あなたが真姫ちゃんなんだね!私ね、初めてあった人でも、その人がどんな人かわかっちゃうんだ」
603: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:41:15.25 ID:gGvTsQgG.net
ことり「真姫ちゃんって、歌は上手でピアノも上手だけど意地っ張りで面倒くさくて一人が好きなんですって空気を出してるけど本当は人一倍寂しがり屋でみんなから話しかけられたい思ってるけど自分から話しかけることは苦手だし照れ屋さんだから褒められると
本当はすごくうれしいのに別にって言って否定しちゃうところはあるけど素直になりたいとも思っててこの間までは自転車に乗れなかったんだけどそれをみんなに言うのは恥ずかしいから隠れて一人で練習してて……」

真姫「記憶が……違う!」

凛「こ、ことりちゃんもしかして……」

花陽「怒ってる……?」
604: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:45:17.62 ID:gGvTsQgG.net
ことり「それで、みんなと仲良くなりたいって思ってるけど仲良くなることが怖いからとりあえず壁を作って様子を見ようとするけど思った以上にみんなが自分のことを気にかけてくれるからどうしたらいいのかわからなくなっちゃって
突っ張ってみようとするけど根はいい子だからそんな態度しか取れない自分のことを申し訳なく思ってるところはあるけどちょっとナルシストなところもあって一番かわいくて歌が上手いのは自分なんじゃないかと思ってるけどそんなことを言ったらみんなに
からかわれるかなーと思ってなかなか言えないけど誰かから真姫ちゃんが一番かわいいって言われたときに心の中では当然よって思ってて」

真姫「…うっ」

穂乃果、海未「…」ビクビク
605: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:47:16.56 ID:gGvTsQgG.net
ことり「自分でも自分のことを頭いいと思ってるからみんながふざけて遊んでるのをバカにしたような目で見てるけど本当は仲間に入りたいっていうオーラがみんなにもわかるくらいに出ちゃってるからみんな気づいてないふりして誘ってあげるけど
真姫ちゃんはなんで私もって態度をとるからもうしょうがないなーって思うんだけどそれはそれとして真姫ちゃんはすごく純粋だから子どもみたいなところもあって今でもサンタさんを信じてるっていうのはびっくりしちゃったけど
サンタさんは本当にいるからこれからも信じ続けてほしいんだけど悪い人に騙されたりしないか心配になっちゃうところもあって」

真姫「…ことり」
606: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:48:23.18 ID:gGvTsQgG.net
ことり「それなのになにかあったら自分ひとりで何とかしようとするところがあってこの間も一人で責任を取るって言って私たちがラブライブに出られるように色々細工してみんなの記憶を勝手に消して一人で戦うっていう自分勝手なことをして
みんなに心配をかけたのにやっぱり一人じゃ何もできなくて私たちが来なかったら今頃もしかしたら死んじゃってたかもしれなくてそんなこともわからないなんて……」

真姫「…もういいでしょ!何のつもりよ!」
607: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:50:33.65 ID:gGvTsQgG.net
ことり「でも……それでいいんだよ。それが真姫ちゃんなんだよ」ポロポロ

真姫「……」

ことり「私たち、真姫ちゃんのいいところも悪いところもいっぱい知ってるんだよ?真姫ちゃんの考えてることもわかるんだよ?」

ことり「カッコつけなくたっていいんだよ!」

穂乃果「意地っ張りで」

海未「気が強くて熱くなりやすくて」

凛「ちょっと変わってるけど」

花陽「優しくて」

希「面倒くさくて」

にこ「負けず嫌いで」

絵里「でも、本当はとってもいい子で…」

ことり「それが真姫ちゃんなんだよ!」
608: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:54:38.37 ID:gGvTsQgG.net
ことり「私たち知ってるよ。真姫ちゃん一人じゃできないことがいっぱいあるって…。だから私たちを頼ってよ!きっと、みんなでやればなんだってできるから!」

ことり「……真姫ちゃん一人で戦うなんて嫌だよ!」

真姫「ことり……」

穂乃果「真姫ちゃん、どうして責任を取ろうなんて思ったの?私たち、最終予選の会場が襲われたことが真姫ちゃんのせいだなんて思ってないよ」

希「真姫ちゃん…ウチたちがラブライブに出られるように色々やってくれてみたいやけど……ウチ、真姫ちゃんなしでラブライブに出れたって全然うれしくない!」

花陽「ラブライブなんて別にいいの!私は真姫ちゃんと一緒にいたいの!」

真姫「穂乃果、希、花陽……」
610: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:56:37.73 ID:gGvTsQgG.net
絵里「真姫、聞いて?私、大切なことは何をするかじゃない、誰とするかだと思うの」

真姫「誰と……するか?」

絵里「そう、私は歌うことが好き、踊ることも好き、でも、それはこの9人であってこそなの。この9人で一緒にできるからもっともっと好きになれるの」

凛「そうだよ!真姫ちゃんと一緒に踊るともっと楽しい!真姫ちゃんと一緒に食べるとラーメンはもっとおいしくなるんだよ!」

真姫「絵里、凛……」

にこ「真姫」

真姫「……」

にこ「私はみんなとは違う。あんたがいなくなろうが関係ない。私はアイドルを続ける」

真姫「…うん」
611: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 22:59:09.04 ID:gGvTsQgG.net
にこ「だけど、私はラブライブで優勝したいの。そのためには……あんたが必要なのよ」

真姫「にこちゃん……」

海未「真姫、答えは決まりましたか?」

真姫「海未……」

穂乃果「一緒に…戦おうよ!」

真姫「私は……」

真姫「私は…戦う!みんなと…9人で一緒に!」



理事長「仲間って……いいものですね。西木野さん」

理事長「そんなところにいないで、こっちに来たらいいじゃないですか」

真姫母「そう……ですね」

理事長「娘さんのところに行かなくていいんですか?」

真姫母「私は……真姫ちゃんの好きにさせると決めましたから」

理事長「そういう素直じゃないところ、真姫ちゃんにそっくりですね」

真姫母「……親子ですから」
612: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 23:03:37.78 ID:gGvTsQgG.net
真姫「みんな……ありがとう」

「「「……」」」ニコニコ

真姫「……?」

ことり「真姫ちゃん……と!」

真姫「え?」

ことり「と!……と!」

凛「ち!」

花陽「は!」

真姫「……」

海未「約束、忘れたとは言わせませんよ…」

真姫「もしかして……」スッ

にこ「おっかしいと思ってたのよねー、8人じゃどう並べ替えても言葉にならないし」スッ

絵里「何かが足りないとは思ってたけど……」スッ

希「真姫ちゃんが一番いいところを持ってたんやねー」スッ

海未「ふふっ、真姫がうらやましいです。私は『つ』ですもん」スッ

穂乃果「みんないくよ!」スッ
613: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 23:10:01.65 ID:gGvTsQgG.net
お守り「」

穂乃果「僕!」

希「た!」

凛「ち!」

花陽「は!」

にこ「ひ!」

ことり「と!」

海未「つ!」

絵里「の!」

真姫「光……」



「「「僕たちはひとつの光!」」」
614: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 23:15:09.97 ID:gGvTsQgG.net
―――――



エイリアンの大群「グワァァァ」

真姫「…超新星」

真姫「……」

真姫「もう……変身する力も残ってないのね…」

エイリアン「グォォ」

真姫「…でも」

穂乃果、凛、希、花陽「真姫ちゃん!!」

エイリアン「グァァ」

真姫「みんなが……」

絵里、にこ、海未「真姫!!」

真姫「みんなが一緒だから…」

ことり「…真姫ちゃん」ニコッ

真姫「…負ける気がしないのよぉぉぉ!!」

ダダダッ



つづく
619: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/27(土) 23:35:19.37 ID:gGvTsQgG.net
予告

真姫「私は絶対に勝つ!」

穂乃果「やった!」

ことり「真姫ちゃん!しっかりして!」

真姫「…全く効いてない」

「グォォォォ」

ことり「真姫ちゃん……ごめんね」

真姫「自爆……私ごとあいつを吹き飛ばす」

ことり「真姫ちゃんがそう決めたなら」

穂乃果「やろうよライブ」

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「みんなの気持ち、伝わったわ」



最終話「きっと叶うよ」
631: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:29:11.74 ID:A0YQJlR4.net
最終話「きっと叶うよ」



真姫「はぁああ!」ドカッ

エイリアン1「ギャァア」ドカーン

真姫「せいっ!」バキッ

エイリアン2「」ドカーン

真姫「はぁ…はぁ」

エイリアンの大群「グワァァァ」

真姫「…キリがないわね」

エイリアン3「グォォォ」ブンッ

真姫「だけど……私には見えてる」カキーン

エイリアン3「」ドカーン

穂乃果「いけー!」

凛「パンチだ!」

海未「キックです!」

希「投げ技!」

ことり「がんばってねー!」

絵里「必殺技よ!」

花陽「真姫ちゃーーーん!!」

にこ「信じてるわよ!」
632: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:32:02.15 ID:A0YQJlR4.net
真姫「…みんな叫び過ぎよ」

ワー! ダーッ! マキチャーン! ニャー! ワワワワッ!

真姫「何言ってるのか全然わからない……。でも!」バキィ

エイリアン4「」ドカーン

真姫「不思議と力が湧いてくる…」

真姫「みんなの言葉を聞いてると……力が」

エイリアンの大群「ガワァァァァ」

真姫「あなたたちなんかに…絶対に負けない!」

真姫「だぁあああ!!」ビュン

エイリアン5「」ドカーン

エイリアン6「」ドカーン

エイリアン7「」ドカーン
633: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:36:56.74 ID:A0YQJlR4.net
真姫「はぁ……はぁ」

エイリアン8「」ドカーン

エイリアン9「」ドカーン

エイリアン10「」ドカーン

エイリアン11「」ドカーン

真姫「まだまだぁ!」

エイリアン12「」ドカーン

エイリアン13「」ドカーン

エイリアン14「」ドカーン

エイリアン15「」ドカーン

エイリアン16「」ドカーン

エイリアン17「」ドカーン

ことり「真姫ちゃん……すごい」

ドッッッカーーーン

……………

…………
634: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:40:57.74 ID:A0YQJlR4.net
真姫「…くっ、はぁ…はぁ」

真姫「エイリアンは…全部倒した……。あなたで最後よ!」

ボスエイリアン「グルルルル」ビキビキ

真姫「はぁぁぁ!」

ガキーン

ボスエイリアン「グゥゥ」バキィ

真姫「くっ…さすがにやるわね」

バンッ ガンッ ドーン

穂乃果「私たちにも…何かできないのかな」

凛「見てるだけじゃ……ダメだよ!」

花陽「もっと……もっと真姫ちゃんの力になりたい!」

真姫「ぐぅっ!」

ボスエイリアン「ググゥ」

グサッ

真姫「うぁ…うっ」ポタポタ
635: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:43:33.64 ID:A0YQJlR4.net
希「真姫ちゃんが押されてる…」

絵里「まずいわね……」

海未「…こうなったら私が戦います!この刀があれば…」キラーン

ことり「海未ちゃん、ダメだよ」

海未「ことり……」

ことり「私たちがあそこに行ったって…真姫ちゃんの足を引っ張っちゃうから……」

海未「くっ……」

花陽「でも、このままじゃ……」

凛「凛たちにできることなんて……ないのかな」

にこ「……歌うのよ」

凛「…歌?」
636: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:46:07.15 ID:A0YQJlR4.net
にこ「あんたたち…なに弱気になってんのよ!」

絵里「にこ……」

にこ「私たちにできること…?そんなの初めからわかってるでしょ!私たちはアイドルなのよ!!」

にこ「穂乃果…アイドルの仕事は何か、言ってみなさいよ!」

穂乃果「…歌って踊って…人を笑顔にさせること」

にこ「わかってるじゃない!だったら悩んでる暇なんてないでしょ!?私たちは私たちのできることをすればいいの!!」

にこ「歌の力で……真姫を助けるのよ!」

希「にこっち…」

穂乃果「…そうだね!みんな、歌おう!」

花陽「でも、どの曲を歌ったら……」

にこ「決まってるでしょ…真姫のために歌うんだから…」

穂乃果「あの曲だね!」



637: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:49:39.77 ID:A0YQJlR4.net
ボスエイリアン「グォォォァ」バシッ

真姫「うっ…」

「「「真姫ちゃーん!!!」」」

真姫(みんな……?)

♪『大好きだばんざーい! まけないゆうき』

♪『私たちは今を楽しもう』

真姫「……」

真姫(何よ急に…)

♪「大好きだばんざーい! 頑張れるから」

♪「昨日に手をふって ほら前向いて」

ことり「真姫ちゃーん!私たち、真姫ちゃんのことが大好きだよー!!」

真姫「……ふふっ」

真姫(…恥ずかしいこと言ってくれるわね)

ボスエイリアン「グルルルル」ビュン

真姫「はぁぁぁ!」バァァン
638: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:56:39.84 ID:A0YQJlR4.net
ボスエイリアン「グギャッァ」

真姫「だぁぁあああ!」バキィィン

ボスエイリアン「ギャァァ」

穂乃果「やった!」

凛「真姫ちゃんが……」

花陽「エイリアンを押し返した!」

絵里「すごい…これが、歌の力……」

真姫「……」

真姫(…みんなバカね。歌の力でパワーアップ?そんなことあるわけないでしょ)

真姫(私が戦えるのは歌の力なんかじゃない。みんなの力なのよ)
639: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:57:23.82 ID:A0YQJlR4.net
真姫(あなたたちみんなの思いが、私に力をくれるの)

真姫「私は一人で戦ってるんじゃない!9人で…みんなと一緒に戦ってるの!」

真姫「だから…私は絶対に勝つ!勝って、またみんなと一緒に歌うのよ!」

真姫「ジェネレーションジアース!」

ボゴォォォォンン

ボスエイリアン「グギャアアアアアアア」

バチバチバチバチバチ

ドッッカーーーーン



―――――
640: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 21:59:51.24 ID:A0YQJlR4.net
人影「……」フラフラ

煙「」モクモクモクモク

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「みんな…」フラフラ

ことり「やった……真姫ちゃんが」

「「「真姫ちゃんが勝ったんだー!!!」」」

真姫「あり…が」クラッ

真姫母「」ダキッ

真姫「ママ……」

真姫母「ごめんなさい…こんなに苦しい思いをさせて」ポロポロ

真姫「……」

真姫母「あなたに……戦いなんてさせるべきじゃなかった」

真姫「……別にいいわよ」

真姫「だって、そのおかげで……」

穂乃果、ことり、海未、凛、花陽、にこ、希、絵里「…」ニコニコ

真姫「…みんなの笑顔が見られたんだから」



――
641: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:02:33.66 ID:A0YQJlR4.net
にこ「真姫……あんたは最高のアイドルよ!」

海未「私は感動しました……」ウルウル

真姫「みんな……あっ」ガクッ

絵里「無理しないで、ゆっくり休んで」

希「真姫ちゃん、もう限界なんよ」

真姫「そうね……」

花陽「真姫ちゃん、よかったらおにぎり食べる?」

凛「とってもおいしいよ!」

真姫「ありがとう……」

穂乃果「ほらことりちゃん、何してるの?」

ことり「あのっ、えっと……」
642: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:05:11.85 ID:A0YQJlR4.net
真姫「…ことり」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「真姫ちゃん……私ね、すごく悲しかったんだよ?真姫ちゃんが勝手にいなくなっちゃって……。でも、これからはずっと一緒だよね!」

真姫「……」

ことり「……真姫ちゃん?聞いてる?」

真姫「……」

ことり「眠っちゃったの?」

真姫「……」バタッ

ことり「……違う!真姫ちゃん!しっかりして!」

真姫「」

穂乃果「真姫ちゃん息してないよ!」

ことり「真姫ちゃん!真姫ちゃん!」
643: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:07:29.19 ID:A0YQJlR4.net
====

真姫(私……死んじゃうのね)

真姫(まあ……結構いい人生だったかしら。短かったけど)

真姫(少なくとも……)

『まーきちゃん』

真姫(幸せ……だったわ)

むにゅ

真姫(あれ…何この感触……)

真姫(あったかくて…やわらかくて)

真姫(とろけそう……)

ことりの顔「」バァァアァン

真姫「!?」
644: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:10:43.77 ID:A0YQJlR4.net
ことり「すぅーー……ふぅーーーーー」チュー

ことり「すぅーー……ふぅーーーーー」チュー

真姫「げほっ、げほっ」

花陽「ま、真姫ちゃんが……」

凛「生き返ったにゃあぁああああ!!」

ことり「……」チュー

真姫「こ、ことり……もういいから!大丈夫だから!//」

ことり「……//」

希「いやー、衝撃的なシーンやったね……」

にこ「ことりって…大人しいのかと思ってたけど意外と……」

穂乃果「だ・い・た・ん……」

絵里「何言ってるの。ことりの人口呼吸のおかげで真姫が助かったのよ?ことりに感謝しなくちゃ」

海未「破廉恥……ではありません。感動的な…口づけです……」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
645: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:14:37.64 ID:A0YQJlR4.net
真姫「……ことり//」

ことり「真姫ちゃん//」



真姫母「南さん…」

理事長「西木野さん…」

真姫母「お互い、娘のすごいところを見ちゃいましたね……」

理事長「そう……ですね」

真姫母「初めて……ですよね?」

理事長「そう……ですね」

真姫母「これからは……家族ぐるみのお付き合いを」

理事長「そう……ですね」

真姫母「式はいつにしますか?」

理事長「女の子同士ですよ!?」
646: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:17:45.54 ID:A0YQJlR4.net
真姫「ことり…あのっ、ありがとう……」

ことり「ああーん!恥ずかしいよぉー!!」タタタッ

にこ「すごい速さで逃げていったわね」

絵里「そりゃあ……ねえ」

希「ことりちゃんも乙女やね……」

穂乃果「ことりちゃん、そんな遠くにいないでこっちに来なよ」

ことり「…もう、さっきのことは忘れて!」

凛「あはは、ことりちゃん照れてるー!」

穂乃果「…んっ?」



ガガガガガ

穂乃果「何この音!?」

花陽「…みんな!あれを見て!」

真姫「え?」
647: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:20:44.68 ID:A0YQJlR4.net
超巨大隕石「」ゴゴゴゴゴッ

絵里「なに……あれ」

真姫母「まさか……まだ終わってなかったっていうの?」

超巨大隕石「」ガガガガ

にこ「隕石の形が変わって……」

超巨大エイリアン「グギャアアア!!!」

穂乃果「怪獣に…なっちゃった!?」

海未「大きすぎます……」

希「100…いや、200メートルはあるよ!?」

超巨大エイリアン「グァァァ!」

ドッカーン ガッシャーン

「「「うわっぁぁぁぁ!!!」」」

超巨大エイリアン「グアァァァ」ボォォォォォ

山「」ドッカーン

真姫「あんな…あんなのと……」

真姫「どうやって戦えばいいのよ!」
648: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:28:26.99 ID:A0YQJlR4.net
超巨大エイリアン「グォォォッォ」

ウァァァァ キャァーー イヤァー

真姫「くっ、行かなきゃ!」スタッ

ことり「真姫ちゃん!?」

絵里「無理よ!そんな体で!」

にこ「あんた死にたいの!?」

真姫「でも……戦わないわけにはいかない」

真姫母「真姫ちゃん…やめて!あなたがそこまでする必要ないのよ!あなたはもう、普通の人間として生きていけばいいのよ!」
649: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:29:03.40 ID:A0YQJlR4.net
真姫「ママ……」

真姫母「だから、みんなと一緒に逃げましょう?」

真姫「…それはできないわ」

真姫母「どうして!?」

真姫「決めたのよ、みんなと一緒に戦うってね。私は…みんなが笑っていられる世界を守りたい!」

真姫「みんな!一緒に戦うわよ!」

穂乃果「うん!」
650: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:31:23.09 ID:A0YQJlR4.net
真姫「私にはもうほとんど力が残ってない」

真姫「あいつを倒せるとしたら……この一撃に全てを懸けるしかない」

真姫「みんな、私を信じてくれる?」

「「「もちろん!!」」」

真姫「行くわよ……」クラッ

真姫「あっ」ドタッ

凛「真姫ちゃん、もう走ることも…」

真姫「くっ……」

にこ「肩、貸すわ」ササッ

真姫「にこちゃん……」
651: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:33:24.86 ID:A0YQJlR4.net
にこ「一緒に行くわよ!」

真姫「うん!」

タタタタタッ

超巨大エイリアン「グアァア」ボン

ガレキ「」ピューン

にこ「真姫は……私が守る」ガシッ

ドン

にこ「きゃぁ!」バタッ

真姫「にこちゃん!」
652: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:36:17.03 ID:A0YQJlR4.net
にこ「私は大丈夫!早く行って!」

真姫「でも……」

絵里「安心して、ここからは…」

花陽「私たちが真姫ちゃんを支えるよ!」

真姫「二人とも……」

絵里「行くわよ!」

花陽「うん!」

タタタタッ

超巨大エイリアン「グォォォ」ブンブン

ドドドーン バキィ ドカーン

ガレキ「」ズラーーッ

倒れた木々「」ズラーーッ
653: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:38:31.66 ID:A0YQJlR4.net
絵里「そんな…道が塞がれて」

花陽「これじゃ、怪獣のところに行けないよ…」



海未「諦めないでください!」

真姫「海未……」

海未「3人とも!今こそ修行の成果を見せるときです!」

希、凛、穂乃果「おぉー!!」

海未「木なんて切り倒す!ガレキなんて吹き飛ばす!真姫のために道を作るんです!」

穂乃果「うぁぁ!」ガシガシ

希「とりゃあああ!」バシバシ

凛「やぁぁあああ!」ドカドカ

海未「はぁあああ!」スパッ

真姫「みんな……」

絵里「真姫!行くわよ!」
654: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:40:47.31 ID:A0YQJlR4.net
――――

真姫「絵里、花陽、もういいわ」

花陽「真姫ちゃん……」

真姫「下がってて、私の全力を叩き込むから」

絵里、花陽「……わかった!」

真姫「これで……終わりよ」

ことり「真姫ちゃん!いっけええ!」

真姫「ブレイキングザ・サン!」

バババババババッ

超巨大エイリアン「」

ドカアアアアーーン
655: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:44:07.18 ID:A0YQJlR4.net
モクモク

超巨大エイリアン「……」ドシン ドシン

超巨大エイリアン「グォォォォ」

真姫「そんな……全く効いてないの?」

超巨大エイリアン「グォォォォ」バチバチ

シューーーー 

ピカー

絵里「まずい、何かするつもりよ!」

穂乃果「怪獣の角の周りに光が集まって…」

希「まさか……ビームとか?」
656: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:45:05.78 ID:A0YQJlR4.net
超巨大エイリアン「ガァァァァァァ」

ビーーーーーーッ!!!!

ビル「」バリーン

ガシャーン

凛「ビルが……崩れて」

花陽「ことりちゃん危ない!」

ことり「きゃあーーー!」

真姫「ことり!」タタタタッ

海未「真姫!」

バラバラ ドーン
657: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:47:42.64 ID:A0YQJlR4.net
ガレキの下

ことり「うぅ……」

真姫「ことり、大丈夫?」

ことり「真姫ちゃん……ごめんね。何回も助けてもらっちゃって」

真姫「何言ってるのよ。あなただって私を助けてくれたじゃない」

ことり「真姫ちゃん……」

真姫「ことり、見て?」

ことり「?」

真姫「外が静かになった…あのエイリアンの活動が止まったのね。一時的にだろうけど……多分、さっきのビームで力を使い過ぎたのよ」

ことり「……真姫ちゃん、どうしよう?」

真姫「そうね、私はもう限界を超えてる。今すぐ熱暴走しそうだもの。でも、一つだけあいつを倒す方法がある……」

ことり「なに……?」
658: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:51:53.01 ID:A0YQJlR4.net
真姫「自爆…、熱暴走してそのまま……私ごとあいつを吹き飛ばす」

ことり「そんなのダメだよ!」

真姫「ことり、もうこの方法しかないの。あいつが眠っている今のうちに…あいつの中心部を狙って自爆する。心配しないで、私のエネルギーを全部使えばあんなのバラバラに吹き飛ぶから」

ことり「そんなことしたら真姫ちゃんが……」

真姫「そうね」

ことり「どうしてそんなこと言うの!また一人で責任を取るっていうの!?」

真姫「違うわよ」

ことり「違くないよ!ずっとみんな一緒って言ったのに…また勝手にいなくなるつもりなの!」

真姫「違うの…今度は勝手じゃない。もうあなたたちの記憶を消したりなんてしないから」
659: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:55:26.71 ID:A0YQJlR4.net
ことり「どうして…」

真姫「わかって、こうするしかないの。こうでもしないとあんな奴は倒せない。これが私の…やりたいことなの」

ことり「でも……」

真姫「今度は前とは違う、あなた達にきちんとお別れを言う。私は天国へ行くけど…私たちは死んでも一緒よ。天国からあなたたちを応援してる。だから心配しないで」

ことり「……」

真姫「それに、私はもう一回死んだようなものなのよ。事故にあって…改造人間になったときにね」

真姫「その私が…あなたたちと一緒に歌って、踊ることができた。こんなに幸せなことはないわ…。もう十分なのよ」

真姫「ことり、今までありがとう……」

ことり「そう……だね」
660: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 22:56:58.37 ID:A0YQJlR4.net
真姫「わかってくれたのね」

ことり「真姫ちゃんがそう決めたなら、私も真姫ちゃんを信じる……」

ことり「わけないじゃん!」

真姫「ことり?」

ことり「どうしてわからないの!?私何回も言ったよ!?真姫ちゃんのバカ!」

真姫「なっ……」

ことり「ヤダヤダヤダヤだ!真姫ちゃんがいなくなるなんて嫌だ!」ジタバタ

真姫「ちょっと…ことり?」

ことり「真姫ちゃんのバカ!アホ!わからずや!」ジタバタ

真姫「子どもじゃないんだから……」

ことり「だって…真姫ちゃんがまた自分勝手なことしようとするから……」

真姫「……」
661: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:00:01.97 ID:A0YQJlR4.net
ことり「真姫ちゃん前に言ってたよね、私たちの日常を守りたいって」

ことり「穂乃果ちゃんがいて海未ちゃんがいて凛ちゃんがいて、花陽ちゃんがいてにこちゃんがいて希ちゃんがいて、絵里ちゃんがいて真姫ちゃんがいて、9人全員がいて、それで初めて私たちの日常なんだよ!」

ことり「真姫ちゃんがいなくなったらダメなの!みんなが一緒じゃないとダメなの!!」

真姫「ことり……」
662: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:00:53.19 ID:A0YQJlR4.net
ことり「だから真姫ちゃん……おねがぁい!♪♪」

ことり「私たちの日常を守って!9人で、笑っていられる日常を!」

真姫「……」

真姫「難しいこと言うわね……」

ことり「…できないの?」

真姫「……できないわけないでしょ」

ことり「…うん!」

バンバン

「真姫ちゃん!ことりちゃん!」
663: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:03:33.31 ID:A0YQJlR4.net
ガラッ 

海未「二人とも……無事でよかったです」

真姫「みんな…」

凛「真姫ちゃん、捕まって」

真姫「うぅ…ありがとう」

花陽「ことりちゃんも」

ことり「うん……」

超巨大エイリアン「…」

絵里「今はあのエイリアンの動きは止まってるけど…正直、私たちにどうにかできる相手じゃないかもしれないわね」

希「どうしたらいいんやろう……」

真姫「大丈夫よ」

真姫「大丈夫、ことりと約束したから。私たちの日常を守るってね」

ことり「真姫ちゃん……」
664: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:04:27.72 ID:A0YQJlR4.net
凛「真姫ちゃん、何か考えがあるの?」

真姫「何もないわよ」

凛「ないの!?じゃあ、どうするつもりなの…?」

真姫「さあ?それはあなたたちが考えてよ」

花陽「丸投げ!?」

真姫「だって言ってたじゃない、みんなを頼ってって」

真姫「私一人じゃどうにもできない…けど、みんなと一緒なら何とかなるんじゃない?」

「「「真姫ちゃん…」」」

穂乃果「…真姫ちゃん、私に考えがあるんだ」


―――――
666: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:10:35.75 ID:A0YQJlR4.net
ワゴン車「」ブオーーーーン

車内

真姫「ねえ、どこに向かってるの?」

穂乃果「…学校だよ」

真姫「学校?どうして学校に…?」

穂乃果「…秘密。ついたらわかるよ」

真姫「…穂乃果、本当に大丈夫なの?今はエイリアンの動きも止まってるけど、いつまた動き出してもおかしくないのよ?」

ことり「真姫ちゃん、穂乃果ちゃんのこと信じてないの?」

真姫「そういうわけじゃないけど……」
667: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:11:52.92 ID:A0YQJlR4.net
ことり「だったら穂乃果ちゃんを信じてあげて。私、穂乃果ちゃんを信じてダメだったことなんてないから」

真姫「…わかったわ」

理事長「着いたわ!」

真姫「……!?」

真姫「これは……」
668: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:14:05.15 ID:A0YQJlR4.net
校庭

音ノ木坂生「」ズラーーーーーーーーーーッ

ワーキャー キャーキャー

ホノカー エリセンパーイ ニコチャーン

ハナヨチャーン リンチャーン ウミセンパーイ ノゾミチャーン

コトリチャーン マキチャン

ワー キャー キャー

真姫「どういうことなの…?」

穂乃果「驚いた?音ノ木坂の生徒全員に集まってもらったんだ。ヒデコたちに頼んでね」

ヒデコ、フミコ、ミカ「…」グッ
669: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:16:01.23 ID:A0YQJlR4.net
真姫「でも……どうしてそんなこと」

絵里「音ノ木坂の言い伝え」

ことり「穂乃果ちゃんが前に話してくれたよね?」

真姫「えっ…?」

『実はこの学校、生きてるらしいんだ』

『この音ノ木坂学院には魂が宿ってるんだ。人を食べちゃうなんてうわさもあって……』

真姫「あの、学校が生きてるっていう話…?でも、あれはただの言い伝えじゃ……」
670: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:17:09.37 ID:A0YQJlR4.net
穂乃果「ただの言い伝えじゃない、本当のことだよ」

真姫「……」

穂乃果「私勘違いしてたんだけど、学校は人を襲ってたわけじゃなくて…人を助けてたんだって。この学校を好きな人たちのことを…」

穂乃果「だから信じてみようよ、私たちが守ったこの学校を!信じればきっと、音ノ木坂だって答えてくれる!!」

真姫「学校が…答えてくれる?」

穂乃果「音ノ木坂を目覚めさせる条件はね、生徒全員の心を一つにすることなんだ」

穂乃果「私たちならそれができると思う。歌と、踊りの力で……」

穂乃果「やろうよライブ!みんなを、世界を守るために!!」



―――
671: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:20:21.98 ID:A0YQJlR4.net
屋上

真姫「……」

ワーキャー キャー

穂乃果「ここからなら校庭のみんなが見えるね」

真姫「穂乃果……本当に」

穂乃果「真姫ちゃん、真姫ちゃんの願い事って何?」

真姫「何よ急に…」

穂乃果「みんなに向かって叫んでみてよ!」

真姫「…なんでそんなことしなきゃいけないのよ」

穂乃果「いいから、私を信じて!」

真姫「みんなと……一緒にいること」

穂乃果「それを叫んでみてよ」

真姫「っ……みんな聞いて!」

生徒たち「……」ザワザワ
672: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:23:19.94 ID:A0YQJlR4.net
真姫「誰も覚えてないと思うけど…私は西木野真姫!μ’sのメンバー!」

ワー キャー

真姫「私は…みんなと一緒にいたい!μ’sの9人で…歌って踊りたい!!」

キャーー マキチャーン カワイイー

真姫「……//」

穂乃果「えへへ…」ニコニコ

真姫「穂乃果、どういうつもりなのよ」

穂乃果「…きっと叶うよ」

穂乃果「言葉にすれば…きっと」

真姫「それって……!」

穂乃果「覚えてるよね?私が真姫ちゃんと一緒に作った曲」
673: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:28:12.03 ID:A0YQJlR4.net
『私と一緒に曲を作らない?詞を考えてみたんだけど』

『へえ…よくできてるじゃない』

穂乃果「いやー、やっぱりスーパー穂乃果はすごいね!最初からこうなることがわかってて、このときのために曲を用意してたんだもん」

真姫「穂乃果……」

穂乃果「真姫ちゃん、きっと叶うよ」

真姫「……」

穂乃果「えへへ!」ピース

海未、ことり「ふふっ!」ピース

花陽、凛「うん!」ピース

絵里、希、にこ「ふふっ!」ピース

真姫「……」ピース
674: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:30:08.54 ID:A0YQJlR4.net
穂乃果「みんなー!準備はいいー!?」

生徒たち「「「おぉぉーー!!!」」」

穂乃果「一緒に行くよー!!」



「「「1」」」

穂乃果「…」ニコッ

「「「2」」」

ことり「…」ニコッ

「「「3」」」

海未「…」ニコッ
675: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:33:50.40 ID:A0YQJlR4.net
「「「4」」」

真姫「…」ニコッ

「「「5」」」

凛「…」ニコッ

「「「6」」」

花陽「…」ニコッ

「「「7」」」

にこ「…」ニコッ
676: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:34:29.95 ID:A0YQJlR4.net
「「「8」」」

希「…」ニコッ

「「「9」」」

絵里「…」ニコッ



穂乃果「ミューーーーーーーズ!」

「「「ミュージックーーーーースタート!!!!」」」
678: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:44:00.32 ID:A0YQJlR4.net
♪「スキのちからで 飛んで飛んでみようか」

学校「」ゴゴゴゴゴッ

♪「そこになにかが 待っているから」

学校「」ガシャーン ガシャーン

♪「Oh yeah!」

巨大ロボ「」ゴゴゴゴゴ

穂乃果「完全合体、オトノキオー!」」

オトノキオー「」ドーン

にこ「いや、なんにも合体してないし」

穂乃果「いいんだよ!細かいことは気にしなくて」

♪「そうだよ…!」
679: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:45:04.92 ID:A0YQJlR4.net
絵里「ていうかどういうことなの!?何で学校が巨大ロボになったの?」

ことり「…そういうものなんだよ」

希「それより……これどうやって動かすん?」

穂乃果「それは気合とかで…」

海未「気合でロボットが動かせるんですか!?」

♪「むずしいことなどわからない」

凛「見て!」

超巨大エイリアン「グォォォ」ズシズシ

凛「怪獣が動き出したよ!」

花陽「でもこっちは……」

オトノキオー「」ピーン

花陽「棒立ちだよぉ!?」

♪「だったら笑顔で語ろうかな」
680: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:47:33.94 ID:A0YQJlR4.net
穂乃果「どうしようー!早くしないとやられちゃうよー!」

海未「穂乃果!あなたが弱気でどうするんです!そうです、きっと音声でコントロールするのではないでしょうか」

海未「オトノキオー!前進してください!」

オトノキオー「」ピーン

海未「……」

にこ「全然だめじゃないの!」

♪「ありがとう君に会えたから」
681: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:48:56.61 ID:A0YQJlR4.net
超巨大エイリアン「グアァ」ズシズシ

絵里「ああー!エイリアンがこっちに来るー!?」

穂乃果「ひょええーー!」

真姫(どうしてかしら…こんなにピンチなのに……)

真姫(もうすぐ世界が終わるかもしれないっていうのに……)

真姫(みんなといるととっても楽しい)

真姫(みんなと会えて本当によかった……)

♪「本当によかった 楽しい日々だよ」
682: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:50:55.05 ID:A0YQJlR4.net
穂乃果「うわー!」

真姫(穂乃果、あなたは本当にμ’sのリーダーよ。あなたを見てると…私も力が湧いてくる)

海未「穂乃果、落ち着いてください!」

真姫(海未……あなたは真面目だけど変なところでスイッチが入っちゃうのよね。ま、そこが良いんだけど)

♪「ほかにも伝えたい想い」

花陽「ど、どうしよう…ロボットを操縦しなきゃ」アタフタ
683: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:52:09.15 ID:A0YQJlR4.net
凛「ライオンとかオオカミ?」

希「それは猛獣!」

凛「江戸時代の偉い人…」

希「それは老中!」

凛「とにかくロボットを動かさなきゃ…」

希「それは操縦…あってる!」

にこ「こんな時までふざけてんじゃないわよ!」

絵里「みんなしっかりして!」

真姫「……」

♪「あるような気がしてたけれど」
684: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:56:58.22 ID:A0YQJlR4.net
ことり「穂乃果ちゃん、どうしよう…」

穂乃果「そうだ!」

穂乃果「踊ろうか♪」

ことり「そうだね♪」

海未「どうして踊るんですか!?」

穂乃果「うーん、なんかそうしたらいい気がして」

穂乃果「にこちゃんも言ってたよね。私たちにできることは歌って踊ることだって」

絵里「…そうね。穂乃果の言うことを信じてみましょう」
685: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/02/29(月) 23:57:49.36 ID:A0YQJlR4.net
穂乃果「そうだよ!」

穂乃果「踊ろうよ♪」

にこ「もっとね♪」

♪「リズムに乗って HEART to HEART to HEART!」

9人「」キレキレ

オトノキオー「…」ズシン ズシン

「「「う、動いたぁー!!」」」
686: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:00:57.65 ID:7fRxpQHu.net
穂乃果「よーし、いけぇぇ!」

穂乃果「オトノキパーンチ!」

オトノキオー「オォー」ドシン

超巨大エイリアン「ギャアアアア」

にこ「にこにーキッーーーク!」

オトノキオー「ウゥー」ブゥゥゥン

凛「ちょっとダサくないかにゃ?」

にこ「なんですって!?じゃああんたが技名を考えてみなさいよ!」

凛「海未ちゃんが考えてくれるよ」

海未「どうして私なんですか!?」

超巨大エイリアン「グッァァァ」

希「ほら、早くしないとオトノキオーがやられちゃうよ?」
687: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:03:15.14 ID:7fRxpQHu.net
海未「うっ……ラブアロー」

凛「ラブアロー禁止!」

海未「どうしてですか!?」

希「海未ちゃんそればっかりやもんね」

海未「そんなぁ…絵里、代わってください……」

絵里「私!?」

希「おっ、絵里ちのセンスも気になるね」

凛「絵里ちゃん早く早く」

絵里「え、ええっと……ハラショー」

凛、希「ハラショー禁止!」
688: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:05:10.23 ID:7fRxpQHu.net
絵里「そんな……」

穂乃果「もういいから!踊ろうよ!」

絵里「そうよ!黙って踊りましょう!!」

希「絵里ち…穂乃果ちゃんのおかげで助かったね」



♪「スキのちからで 飛んで飛んでみようか」

オトノキオー「グォォォ」ドカッ

超巨大エイリアン「ギィィィ」

♪「そこになにかが 待っているから」

穂乃果、ことり、海未「」キレキレ

♪「スキのちからで 飛んで飛んでみたいって」
689: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:06:09.27 ID:7fRxpQHu.net
絵里、希、にこ「」キレキレ

♪「言葉にすればそれは叶うよ」

凛、花陽、真姫「」キレキレ

♪「きっと叶うよ!」

♪「大きな声で叫んでみてよ」

穂乃果「オトノキキーーック!」キレキレ

オトノキオー「ウォォォ」ヒューー

ドーン

超巨大エイリアン「ギャアアア」
690: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:13:37.26 ID:7fRxpQHu.net
―――

亜里沙「雪穂、あれは何?」

雪穂「いや…私にも何が何だか」

亜里沙「日本の学校はみんな巨大ロボになるの?」

雪穂「ならないよ!?」



――

こころ「あのロボット様…」

こころ「先ほどにっこにっこにーのポーズをしていました…」

こころ「きっとお姉さまのファンなのですね!」

こころ「さすがお姉さま!あんなに大きな方まで虜にしてしまうなんて!」
691: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:15:54.64 ID:7fRxpQHu.net


真姫「」キレキレ

真姫(みんなといると本当に、本当に楽しい…)

真姫(ことり、約束は絶対に守って見せるわ。だって私たちは…)

♪「ユメのけしきを」

凛、花陽「みんな一緒!!」

♪「一緒に見よう」

絵里、希、にこ「みんな一緒!!!」

♪「スキのちからで」

穂乃果、海未「みんな一緒!!」

♪「一緒に見よう」

真姫、ことり「みんな一緒!!」
692: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:17:34.76 ID:7fRxpQHu.net
♪「スキのちからで 飛んで飛んでみようか」

オトノキオー「オトノキパンチ」ドカッ

♪「そこになにかが 待っているから」

超巨大エイリアン「ギャアァ」

♪「スキのちからで 飛んで飛んでみたいって」

超巨大エイリアン「ゴォォ」シュゥーー

真姫(またビームを打つつもり?)
693: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:19:56.91 ID:7fRxpQHu.net
♪「言葉にすれば それは叶うよ」

絵里(ビームなんて打たせない)

にこ(止めて見せる!)

♪「ユメのけしきを みんなみんな見たいと」

オトノキオー「グォォ」ガシッ

超巨大エイリアン「グゥゥゥ」

♪「ずっとまえから 願いをかけてたね」

オトノキオー「ゴォォォォ」ビキビキ

エイリアンの角「」バキィ
694: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:21:01.99 ID:7fRxpQHu.net
凛(やった!角が折れた!)

花陽(これでビームは打てないはず…)

♪「ユメのけしきを みんなみんな見たいって」

穂乃果(よしっ!このまま…)

海未(一気に決めましょう!)

希(あとは任せたよ…お二人さん)

♪「言葉にすれば それは叶うよ」

ことり(真姫ちゃん…)

真姫(ええ、一緒に行くわよ)

♪「きっと叶うよ!」

♪「大きな声で叫んでみてよ」
695: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:23:18.48 ID:7fRxpQHu.net
「「「私たちは」」」

「「「絶対に」」」

「「「9人で一緒に」」」

「「「勝ーーーーーーーつ!」」」

真姫、ことり「HEART to HAERT!」

オトノキオー「ウォォォオオ」シュゥゥゥ

ビィイーーーーーッ!!!

超巨大エイリアン「ウギャアアアアアアア」

バチバチバチバチバチバチバチ

ドドドドドドドド ドン ドン



ドドドドドッッッッカーーーーーン



――――――
696: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:26:02.77 ID:7fRxpQHu.net
真姫「やった……」

「「「やったーーーーー!!!」」」

ことり「真姫ちゃん、本当にやったんだね……」

真姫「ええ、これで私たちは…ずっと一緒よ」

海未「奇跡が……起きたんですね」

穂乃果「まあ、こうなることはスーパー穂乃果には全部わかってたからね!」

「みんな!喜んでいるところ悪いけど…」

凛「こ、この声は……」

ことり「お母さん?」

「残念だけどまだ終わってないわよ!」

ことり「ええっ!?」
697: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:29:21.06 ID:7fRxpQHu.net
「真姫ちゃん、聞こえる?」

真姫「ママ!?」

にこ「ていうか、理事長たちは校庭にいたはずでしょ!?どうやって話しかけてきてるのよ!」

理事長「私たちは校内放送を遠隔操作してあなたたちに話しかけているの」

希「なんでこっちの声も聞こえてるん!?」

理事長「それは私が理事長だからよ!」

真姫「意味わかんない!」

理事長「細かいことはいいの、それより、今地球にはあの超巨大エイリアンと同型の隕石がいくつも迫ってきているの」

花陽「そんなぁ!?」
698: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:30:34.75 ID:7fRxpQHu.net
凛「せっかく倒したのに……」

海未「あと何体も同じようなものを相手にしなければならないんですか?」

真姫「ママ、隕石の数は!?」

真姫母「ざっと20億」

真姫「20億ぅ!!!?」

希「そ!」

凛「ん!」

希「な!」

凛「に!?」

海未「いくらなんでも多すぎます……」

絵里「そんな数の隕石が降ってきたら……」

凛「地球は終わりだにゃー!」
700: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:34:02.44 ID:7fRxpQHu.net
理事長「そうよ!なんとしても、隕石が地球に来る前に破壊して!」

海未「そんな無茶な……」

穂乃果「大丈夫だよ!」

ことり「うん!穂乃果ちゃんの言う通りだよ!私たちならできる!」

海未「しかし穂乃果、どうやって宇宙から来る隕石を破壊するつもりなんですか?」

穂乃果「飛べるよ……」

にこ「はぁ?」

穂乃果「飛べるよ!いつだって飛べる、あの頃のように!」

にこ「あの頃っていつよ!?」
701: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:36:47.12 ID:7fRxpQHu.net
穂乃果「オトノキブースター!」

オトノキオー「シュワッ」ビュン

ブォォォォォォ

凛「ホントに飛んでる!」

希「スピリチュアルやね……」

海未「日本が小さく見えます……」

絵里「あの島、本で見たことある!」

希「絵里ち、ちょっと静かにしよっか」
702: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:38:15.92 ID:7fRxpQHu.net
花陽「うぅ…」

凛「かよちん、大丈夫?ロボット酔い?」

凛「もう、穂乃果ちゃんの操縦が荒いからだよ!」

穂乃果「ごめんごめん、酔い止め飲む?」

花陽「ありがとう…」

絵里「いやに準備が良いわね…」

真姫「なんか……バカみたいね」

ことり「…そうかな?」
703: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:39:46.39 ID:7fRxpQHu.net
真姫「私は今まで必死になって、命を懸けて戦ってきたっていうのに…」

星「」キラキラ

にこ「とうとう…宇宙まで来ちゃったわね」

絵里「とうっ!」ピョンピョン

希「絵里ち……?」

絵里「希!おかしいわ!宇宙なのに無重力じゃない!」ピョンピョン

希「どうしてしまったん!?頭でも打ったん?こんなの絵里ちじゃない!」

海未「絵里、希、落ち着いてください!」
704: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:41:15.58 ID:7fRxpQHu.net
真姫「こんなふざけた人たちに……世界が救われちゃうかもしれないなんて」

真姫「バカバカしくて涙が出るわ…」ポロポロ

ことり「…悲しいの?」

真姫「悲しい……?うれしいのよ!」

ことり「…うん!」

真姫「ことり…」

ことり「真姫ちゃん…」
705: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:42:57.56 ID:7fRxpQHu.net
真姫「穂乃果、ここからは私にやらせてもらえる?」

穂乃果「もちろん!」

真姫「みんな、ありがとう」

穂乃果、海未、凛、花陽、にこ、希、絵里「……」ニコニコ

真姫「みんなの気持ち、伝わったわ」

真姫「私たちは…こんなところで終わらない。むしろ…ここから始まるのよ」
706: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:44:54.86 ID:7fRxpQHu.net
超巨大隕石の大群「」ゴゴゴゴゴ

真姫「行くわよ!」

真姫「Music S.T.A.R.T!!」

オトノキオー「グォォォ」ブォォォォ

ことり「いっけぇぇぇぇええええ!」





ドッカーン



―――――――
707: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:51:30.83 ID:7fRxpQHu.net
………

……

部室

花陽「みんな、お茶が入ったよー」

ことり「ありがとう」

真姫、ことり、絵里「……」ズーッ

真姫、絵里「……平和ね」

ことり「お茶がおいしいね」

真姫「…そうね」

絵里「こんなにのんびりしていていいのかしら……」

真姫「まあ、学校がメチャクチャになっちゃったからね」

ことり「お掃除しなきゃね」
708: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:52:24.94 ID:7fRxpQHu.net
真姫、ことり、絵里「……」ズーッ

真姫、ことり、絵里「…平和(だ)ね」

絵里「真姫、あなたのおかげよ。こんなに平和なのは」

真姫「…私じゃない、みんなのおかげよ」

絵里「…そうかもね」

ことり「でも、少し寂しいかな…」

真姫「なんでよ?」

ことり「今思うと少し楽しかったんだ、みんなで真姫ちゃんと一緒に戦ったことが」

絵里「そうね…いい思い出かもしれないわ」

真姫「まあ…そうかもね」
709: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:54:16.83 ID:7fRxpQHu.net
ことり「あのまま戦いが続けばよかったかな?」

真姫「そんなわけないでしょ、平和が一番よ、平和が」

真姫、ことり、絵里「……」ズーッ

真姫、ことり、絵里「平和(だ)ね……」

ドア「」ガチャ

穂乃果「大変だよみんな!」
710: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:57:18.95 ID:7fRxpQHu.net
絵里「どうしたの?」

穂乃果「海未ちゃんが怖いよ!」

海未「穂乃果!いい加減にしてください!」

真姫、ことり、絵里「……」ズーッ

真姫、ことり、絵里「平和(だ)ね……」

ドア「」ガチャ

穂乃果2「大変だよみんな!」

絵里「うん?」
711: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 00:57:50.66 ID:7fRxpQHu.net
穂乃果3「大変だよ!」

ことり「あれ?」

穂乃果4「大変!」

真姫「は?」

穂乃果たち「「「私がいっぱいいる!!」」」

ことり「なにこれ……?」

絵里「ああ、お茶がおいしいわね」

海未「絵里!しっかりしてください!」

ダレカタスケテー!!
712: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:00:52.28 ID:7fRxpQHu.net
真姫「花陽!?」

「うぅぅぅぅーー」

ことり「この声は!?」

穂乃果たち「「窓の外から聞こえたよ!」」

窓「」ガラガラ

巨大な目玉「」ヅォォォ

真姫「ひっ!?」

超巨大にこ「みんな~~」

ことり、穂乃果たち「にこちゃん!」
714: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:01:34.42 ID:7fRxpQHu.net
真姫「な、なにがあったのよ!」

にこ「うぅ、軽い出来心だったのよ。ただ、もうちょっと大きくなりたいって思ったら……」

花陽「こんなに大きくなっちゃったのぉ!?」

にこ「あぁぁあ!顔が窓枠に挟まって抜けないぃー!」ジタバタ

真姫「何してるのよ!」

絵里「これは夢よ、そう…夢」

「もう、にこっちはあんぽんたんやね」
715: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:03:50.01 ID:7fRxpQHu.net
海未「希!?」

ことり「あれ?希ちゃんの声がしたのに……」

穂乃果たち「「どこにもいないよ!?」」

凛「みんな大変だよ!希ちゃんが……希ちゃんが」

希「」ペラペラ

凛「紙になっちゃったんだよ!」

ことり「えー……」
716: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:04:43.27 ID:7fRxpQHu.net
希「こんな私になっちゃったー♪」ペラペラ

希「いやー、よくあるやん?目が覚めたら奥行きがなくなってた!みたいな……」

海未「ありませんよ!」

絵里「もう、何がなんだか……」

花陽「希ちゃん、大丈夫なの…?」

希「大丈夫じゃない!」

凛「大変だっ……!」
717: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:07:30.15 ID:7fRxpQHu.net
海未「希…こんな姿になってしまって…。私は、私は…」ポロポロ

希「あの海未ちゃん?ウチのために泣いてくれるのは嬉しいけど…ウチ、今紙なんよ」

海未「はい…」

希「涙でウチの体がにじんでるんやけど…」

海未「そんな…今すぐ乾かします!」

ヒーター「」

希「ちょっ、それはダメ!ウチが燃えるよ!わざっとやってるん!?このままじゃウチ、死んでしまうよ!?」
718: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:09:07.68 ID:7fRxpQHu.net
穂乃果たち「「うぅ…希ちゃん、死んじゃいやだよ…」」ポロポロ

希「泣かないで!にじむ!体がにじむ!」

絵里「ああ…もう!どうしたらいいのよ!?」



希「助けて真姫ちゃん!」

真姫「うぇぇ!?」
719: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:09:54.10 ID:7fRxpQHu.net
海未「真姫!」

超巨大にこ「まき~~~」ジタバタ

花陽「真姫ちゃん!」

凛「真姫ちゃん!」

真姫「うぇぇぇ!?」

絵里「ま~き~」ウルウル

穂乃果たち「「真姫ちゃん!」」

真姫「うぇぇぇ!??」
720: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/03/01(火) 01:11:01.10 ID:7fRxpQHu.net
ことり「真姫ちゃん♪」

ことり「おねがい♪♪」

真姫「……」

真姫「もう何なのよ!せっかく平和になったと思ったのに!!」

真姫「超新星!」






フフッ 



おわり
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『ことり「改造人間マキダー」』へのコメント

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