【SS】にこ「友達の記憶」 希「仲間への追憶」 【世奇妙】

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のぞにこ-アイキャッチ4
1: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:03:25.00 ID:97zMIbTh.net
・元ネタ : 世にも奇妙な物語 フラッシュバック
・オリキャラ 有
・前作リンク ことり 「悪魔のゲームソフト」
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1456477230/l50
・前々作リンク ことり 「私の来世!?」
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1456235970/l50

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元スレ: 【SS】にこ「友達の記憶」 希「仲間への追憶」 【世奇妙】

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2: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:04:17.51 ID:97zMIbTh.net
帰りのHR終了の時間を告げるチャイムが鳴る。ある者は部活動の準備をし、またある者は教室に残り、友達と世間話をしている。
…この物語の主人公の矢澤にこは、1人荷物をまとめ、帰る準備をしていた。


にこ 「さてと…特にやることもないし、帰ろ。」

美咲 「おーいっ! 今日一緒にカラオケ行こうよ!」ガシッ

にこ 「うわぁっ!? み、美咲? 急に何よ…。」

美咲 「最近にこ付き合い悪いじゃん? だから今日こそ、一緒に遊ぼうと思って。」

にこ 「まぁ…そういうことなら…。」

美咲 「やりぃっ! じゃあ早速行こうぜ!」

由依 「なになに、カラオケ行くの!? 私も混ぜて!」

美咲 「おー、ユイっち! いーよ、一緒に行こ!」

にこ 「あっ、ちょっ! 待ちなさいよ!」
3: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:05:08.77 ID:97zMIbTh.net
由依 「おー! 美咲歌うまいね!」

美咲 「そうかなぁ? じゃ、次はにこね。」

にこ 「よーし、任せなさいっ!」


美咲 「…おぉ、なかなかやるじゃん!」

由依 「声も綺麗だし、アイドル並だよ!」

にこ 「当たり前でしょ! 私を誰だと思ってるの!?」

美咲 「よっ! 世界一!」

由依 「アハハハ! 何それ、おっかしー!」

美咲 「アハハハ……」

にこ 「はは……」

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4: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:06:18.88 ID:97zMIbTh.net
にこ 「あははは……はは…はぁ……?」

希 「どうやった? にこっち。」

にこ 「……まぁまぁ、ね。」

希 「そう。」


にこは部室で、目にバーチャルボーイのような機械を付けて、椅子にもたれ掛かっていた。


にこ 「そもそも何なの? この機械。」

希 「それはFED。簡単に言うと、人の体験を、五感で自分も体験できる機械。今にこっちは、仮想の現実を見てたんよ。」

にこ 「仮想の現実…。」

希 「元々は、肉体的ハンディを負った人のヒーリング用に開発されたんよ。…寝たきりの人が、自由に歩き回る体験をしたり。」
5: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:08:08.43 ID:97zMIbTh.net
にこ 「つまり私は、他の人の記憶を体験したわけね。」

希 「そう。それはある中学二年生の女の子の記憶。名前を呼ぶところは、不自然がないように、全部“にこ”に変えておいたで。」

にこ 「そういうことだったのね…。で、どうしてこれを私に?」

希 「それは……。」

にこ 「…ま、言わなくてもわかるわよ。」

にこ 「高校に入学してから10ヶ月。早くも仲間に裏切られた私の心を、コレで紛らわせようとしたんでしょ。」

希 「にこっち…。」

にこ 「昔からそうよね、希は。いつも余計なお世話ばっかり。」

希 「えへへ、それほどでも。」

にこ 「褒めてないわよ。」
7: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:10:15.92 ID:97zMIbTh.net
にこ 「でもありがと。いい体験できたわ。」

希 「あっ、返さんでええよそれ。」

にこ 「えっ?」

希 「アイドル研究部の備品にでもしとき。元々、そのつもりで持ってきたし。」

にこ 「そう…。ま、とっておくわ。」

希 「…くれぐれも、使いすぎには気をつけるんよ。」

にこ 「そんなに使わないわよ。ほら、用が済んだなら早く出ていって。」
8: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:11:50.06 ID:97zMIbTh.net
女生徒A 『にこ…私達、もうついていけない。』

女生徒B 『あなたの気持ちもわかる。でも私達には…重すぎるの。』


何を言ってるの…? 言ったじゃない、「私達で、大銀河宇宙No.1アイドルを目指そう!」って!


女生徒A 『じゃ…応援してるから。』

女生徒B 『頑張ってね…。にこ…。』


待って……。待ってよ! お願い…私を1人にしないでっ! 私には仲間が必要なのっ!
お願い…お願いよっ!
待って…

~~~~~~~

にこ 「待ってぇっ!!」ガバッ!

にこ 「はぁ…はぁっ…。夢…。」

にこ 「何が仲間よ…。仲間なんて、信じられないのに…。」
10: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:13:10.63 ID:97zMIbTh.net
~翌日~


にこ 「はぁ、今日も疲れた…。特に何もしてないけど。」


「ねぇ今日どこ行くぅ?」
「パフェ食べに行こ!」
「いぃなぁ! 私も行く!」


にこ 「…ふんっ。」

にこ 「…部室にでも、行こうかな。」
11: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:14:33.63 ID:97zMIbTh.net
にこ 「でも特に何もすることないわね…。やっぱり帰ろう。」ガタッ

にこ 「いっ…! 何この荷物…。」

にこ 「これ、昨日希がくれた…。」

にこ 「…もう一度だけ、やってみようかな。」

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13: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:16:10.58 ID:97zMIbTh.net
にこ 「よっ…はっ…!」

美咲 「すごいすごい。にこ、リズムゲーム上手いね!」

由依 「店内ランキングトップじゃん!」

にこ 「えっへへ、まぁね。」

美咲 「ふぅ…ゲームしてたらお腹空いちゃったね。食事にでも行く?」

由依 「いいねぇ。にこ、甘いもん好きだったよね? 美味しいパフェあるとこ知ってるんだ!」

にこ 「本当!? 行く行く!」

由依 「さ、行こ行こ!」

美咲 「ちょっとユイっち、はやいってぇ!」
14: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:17:11.48 ID:97zMIbTh.net
にこ 「ほわぁぁ…甘くて美味しいぃ…!」

由依 「ね!ね! 美味しいでしょココ。」

にこ 「でも私だけこんなもの食べてるなんてこころ達に知られたら、怒られちゃうわね。」

美咲 「こころって誰だ? 知り合いか?」

にこ 「…! あっ、いや、何でもない!」

にこ (そっか、これは他の娘の記憶だった…。)

由依 「ほらにこ! 早く食べないと私が食べちゃうよ!」

にこ 「あっ、ちょっとコラ! もう既に食べてるじゃない!」

美咲 「ハハハ、ユイっちは欲張りだなぁ。」

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15: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:18:38.88 ID:97zMIbTh.net
にこ 「ちょっと…私のパフェぇ…。」


警備員 「……あのー、学校しまる時間なんですが。」


にこ 「ふぇ……?」

にこ 「……。」

警備員 「……。」

にこ 「…どわぁぁぁっ!?」ガタタッ

警備員 「うわぁっ!? ち、ちょっと、大丈夫ですか!?」

にこ 「いってて…。す、すいません。大丈夫です。…すぐに帰ります。」
16: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:20:00.78 ID:97zMIbTh.net
~夜~

にこ 「うぅ…まだ打ったところ痛むわね。」

にこ 「…私、すっかりあの機械の虜になってたのね。」

にこ 「美咲、由依…。あの娘達こそ、私の理想の友達。」

にこ 「例え他人の記憶でも、理想の友達と過ごすことが出来るなら…。」

にこ 「明日も…もう一度だけ…。」
17: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:22:00.65 ID:97zMIbTh.net
美咲 「うわぁ! にこの弁当めっちゃ可愛いじゃん! 自分で作ってんの?」

にこ 「ふふん、まぁね。」

由依 「いいなぁにこは。可愛いし頭もいいし料理もできるし…。オマケに、胸も大きいし。」

にこ 「なっ…! ま、まぁね!」

美咲 「安心しろって。ユイっちもいつか大きくなるって!」

由依 「…それ、1年の頃から言われてる気がするけど。」

美咲 「あっはは!」

にこ 「あはは…。」

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18: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:23:27.49 ID:97zMIbTh.net
~数日後~

キーンコーンカーンコーン


にこ 「……!」ダッ


「なんか最近、矢澤さんすぐどっか行くよね。」
「部活じゃない?」
「まさか! だって今部員ひとりだけなんでしょ?」
「あっ…もしかして、男!?」
「それヤッバーイ! アハハハ!」


希 「にこっち……。」
19: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:24:43.17 ID:97zMIbTh.net
にこ 「ふんっ。あんな奴らになんと言われようと知ったこっちゃないわ。」

にこ 「私には…理想の友達が…いえ、仲間がいるんだもの!」

にこ 「今日も遊ぼうね…美咲、由依。」


希 「にこっち!」 バタンッ!


にこ 「…!? の、希?」

希 「また“ソレ”…?」

にこ 「何よ。渡してきたのはアンタでしょ。」

希 「そうやけど…。」

にこ 「私は使いたいようにこの機械を使ってるの! 文句を言われる筋合いはないわ。」

希 「でも、使いすぎるといつか…!」

にこ 「うるさいっ! 待っててね…美咲、由依。」スチャッ

希 「にこっち!」

希 「にこっち…」

希 「にk…」

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20: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:26:33.20 ID:97zMIbTh.net
にこ 「次あれ乗りましょ! ジェットコースター!」

由依 「えー、私絶叫系無理ぃ…。」

美咲 「何ユイっち? ビビってんの?」

由依 「ち、違うしっ! こんなの余裕だから!」

にこ 「ほらほら、早く行くわよ!」

美咲 「にこ! ちゃんと前向かないと…。」

にこ 「えっ? ……痛っ!」ドンッ

由依 「あー…言わんこっちゃない。」

美咲 「ごめんなさい…ウチのにこが…。」

由依 「母親かよ。」
21: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:27:44.42 ID:97zMIbTh.net
にこ 「いてて、ごめんな…さ…い…?」

女生徒A 『……。』

女生徒B 『……。』

にこ 「あ、あんた達……。」

女生徒A 『…楽しそうだね、にこ。』

にこ 「う、うん…。」

女生徒B 『アイドルの夢は…? もう、諦めたの?』

にこ 「えっ…!?」

にこ (ど、どうして…。これは他人の記憶のはず…! なのにこの2人は、確実に“矢澤にこ”に話しかけている…?)
22: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:29:09.61 ID:97zMIbTh.net
女生徒A 『良かったね。いい友達ができて。』

女生徒B 『友達じゃないよ。仲間、でしょ? にこ。』

にこ 「あ、あぁぁ……。」

美咲 「ねぇにこ…? どうしたのさっきから…。」

にこ 「あぁぁぁぁ…。」

由依 「おーい! にこー! ぶつかった人、行っちゃったよー!」

女生徒A 『ほら、ふたりが呼んでるよ。』

にこ 「あぁぁぁ…。」

女生徒B 『私たちのことなんて忘れて、ね?』

にこ 「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」

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23: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:30:47.70 ID:97zMIbTh.net
にこ 「うわぁぁぁぁ!! …はぁっ…はぁっ…!」

にこ 「な…なんなのよ今のっ!」


希 「おかえり、にこっち。」


にこ 「の、希…!」

希 「相当うなされてたよ。…はい、お茶。」

にこ 「…ありがと。」

希 「何かあったん? そんなに悪い記憶は入れてない筈やけど…。」

にこ 「出てきたの…2人が。スクールアイドルやってた時の2人が。」

希 「なるほど…やっぱりか。」

にこ 「やっぱり…?」
24: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:33:27.48 ID:97zMIbTh.net
希 「にこっち、それは幻や。にこっちの未練が具現化した、ね。」

にこ 「未練…?」

希 「その機械、使いすぎると、他人の記憶と自分の記憶が混ざってしまう時があるんよ。」

にこ 「どういうこと…?」

希 「つまりにこっちの記憶、その中でも特に強い未練が、その機械にインプットされてる記憶に影響を与えたんよ。」

にこ 「…別に私、あの2人に未練なんて…。」

希 「でも、現に幻になって出てきたんやろ?」

にこ 「…っ! 本当に…何の未練もないからっ!」ダッ!

希 「あぁっ! ちょっと!」
25: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:34:37.10 ID:97zMIbTh.net
~夜~

にこ (未練…? 私が、あの2人に?)

にこ (そんな訳…ない。)

にこ (でも…私…。)

にこ 「あぁぁもう! 考えるのやめっ!」

虎太郎 「うーん…。」

にこ 「あっ、ごめんね虎太郎。起こしちゃった?」

虎太郎 「えへへぇ…。」

にこ 「おやすみ。」
26: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:36:02.21 ID:97zMIbTh.net
~翌日 放課後~

キーンコーンカーンコーン


にこ 「……。」


「今日矢澤さんどこにも行かないねー。」
「ふられたとかー?」
「アンタまだそれ言ってんのー?」
「うけるー!」


にこ 「……ふんっ。」

美咲 『にこ! 何やってんだよっ!』

にこ 「…!?」

由依 『なんで会いに来てくれないのー? 寂しいよー。』

にこ 「アンタ達…どうして!?」

美咲 『待ってるからな。』

由依 『じゃ、また。』

にこ 「あぁっ! ちょっと待って!」

にこ 「き、消えた…。」
27: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:37:01.11 ID:97zMIbTh.net
「なんかさっきから独り言言ってない…?」
「やだ、こわーい。」


にこ 「……。」ダッ!


希 「にこっち…。」

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28: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:38:16.12 ID:97zMIbTh.net
美咲 「……えっ、今なんて……?」

にこ 「…引っ越すことになったの。遠くに。」

由依 「まじで……?」

にこ 「ごめんね、本当。」

美咲 「寂しくなるな……。まぁでも、その日まで悔いの残らない位遊び倒そうぜ!」

にこ 「……うんっ!」
29: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:39:14.38 ID:97zMIbTh.net
~翌日~

にこ 「離れ離れになるのは寂しいけど…あの2人だもん。大丈夫よね、きっと。」

にこ 「……あっ、おーい! 美咲ー由依ー!」


美咲 「……でもさぁ、正直ウザくなかったー?」


にこ 「えっ……。」ササッ


由依 「分かるー! なんかぁ、ちょっと重いよね。」

美咲 「それそれ。友達に対しての思いが重すぎて、なんか疲れるんだよねぇ。」

由依 「引っ越してくれてラッキー的な?」

美咲 「ちょっと由依酷すぎ!」

由依 「アハハハ!」


にこ 「嘘……嘘でしょ……?」

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30: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:40:43.30 ID:97zMIbTh.net
「……っち!」
「…こっち!」

希 「にこっち!」

にこ 「……っ!?」

希 「様子がおかしかったから来てみれば…またそれ使ってたん…?」

にこ 「希……希ぃっ!」ダキッ

希 「に…にこっち…?」

にこ 「また…また友達に…仲間に嫌われちゃった…。」

にこ 「やっぱりダメだ…仲間なんて信じられない…。」

希 「……。」

にこ 「そもそも、私にそんなの向いてないのよ。」

希 「……にこっち。」

にこ 「…?」


パシーンッ!
31: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:42:44.17 ID:97zMIbTh.net
にこ 「……。」ヒリヒリ

希 「……っ!」

にこ 「なに……すんのよ……。」

にこ 「何すんのよっ!? なんで…なんで私が叩かれなくちゃいけないのっ!?」

希 「にこっち、そうやって逃げてるだけなんちゃうん!?」

にこ 「……っ!?」

希 「そうやって嫌われることを恐れて…友達を、仲間をつくることから逃げてるんちゃうん!?」

にこ 「そんなこと……。大体…アンタに私の何がわかるのよっ!?」

希 「分かるよ……。」

にこ 「はぁ……?」
32: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:44:58.35 ID:97zMIbTh.net
希 「美咲ちゃん、たまにキツイこと言うけど、いい娘なんよ。」

にこ 「はぁ?」

希 「由依ちゃんだって仲間思いで…。とてもいい娘やったよ。」

にこ 「アンタ……。」

希 「…でも、嫌われちゃった。3人で仲良くしてたのに……。」

にこ 「じゃあ…これって……。」

希 「……うん。」

にこ 「どうして…どうしてこんな辛い記憶、私に体験させたのっ!? 何の嫌がらせよ!」
33: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:46:56.48 ID:97zMIbTh.net
希 「ウチはただ知って欲しかっただけや。友達、仲間の素晴らしさをな。」

にこ 「はぁ?」

希 「楽しかったやろ? あの2人と過ごした時間。」

にこ 「…まぁね。ま、私にはそんな仲間はもう出来ないでしょうけど。」

希 「…そうやってすぐ逃げる。」

にこ 「……。」

希 「大丈夫。カードがウチに告げるんや。にこっちには、いつか素晴らしい仲間ができるって。」

にこ 「そんな占い、私が信じると思う?」

希 「それはにこっち次第や。」

にこ 「なによ…それ。」
34: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:48:28.01 ID:97zMIbTh.net
にこ 「……信じても、いいの?」

希 「ご自由に。」

にこ 「…意地悪。」

希 「でも少なくとも、ウチがいるやろ? にこっちには。」

にこ 「…ふんっ。私は別にそうは思わないけど。」

希 「厳しいなぁ。」

にこ 「……信じるわ、アンタの言葉。」

にこ 「…私の唯一の仲間の言葉、信じてあげる。」

希 「…ありがと。」

にこ 「なに泣いてんのよ…もう。」

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ーー
35: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:50:05.38 ID:97zMIbTh.net
穂乃果 「……。」

希 「……終わった?」

穂乃果 「これがにこちゃんの…記憶?」

希 「うん。1年の時の、な。」

穂乃果 「にこちゃん…こんな…ことが…。」


にこ 「おはよー。さ、今日も練習…」ガチャ

穂乃果 「にぃごぢゃぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

にこ 「うわぁぁっ!? な、何事!?」

穂乃果 「にごぢゃん! 穂乃果達、いつまでも友達だからねっ!? ずっとずっと、仲間だからねっ!?」

にこ 「な、何よいきなり!? は、離れなさいよぉっ…!」

穂乃果 「うぇぇぇぇぇんん……。」ズビー

にこ 「うわぁ!? ちょっと鼻水!」
36: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:51:23.64 ID:97zMIbTh.net
にこ 「な、なんだったのよアレ…。」

希 「さぁ…?」ニヤニヤ

にこ 「何よその顔…。…って、その機械!」

希 「あぁ、これ? 懐かしいやろ?」

にこ 「…なるほど、見せたのね。私の記憶、勝手に。」

希 「えへへ。にこっちもまた使う?」

にこ 「もういいわよ。」


にこ 「今の私にはもう、必要ないものだから。」


希 「…そっか。」
37: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:52:29.13 ID:97zMIbTh.net
にこ 「…ありがとう、あの時は。」

希 「えっ? なんか言ったー?」

にこ 「…っ! 何でもないわよ!」

希 「えー! 教えてよにこっちー。」ニヤニヤ

にこ 「アンタ絶対聞こえてたでしょ!?」

希 「えー? 何のことかわからんよー。」

にこ 「あっ、コラ! 待ちなさいよ! 全く…。」
38: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:53:36.60 ID:97zMIbTh.net
にこ 「…ま、どっちでもいいか。」


ありがとう…これだけじゃ足りないもの。こんな言葉じゃ、この感謝は伝えきれないし。

ーーアンタには「ありがとう」なんて、何度言っても足りないもの。


にこ 「…でも本当に……。」


にこ 「ありがとう……希。」


~終わり~
40: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/03/03(木) 20:54:57.09 ID:97zMIbTh.net
これにて完結です。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
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