穂乃果「μ'sとμ'sみんなの物語」

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1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:10:43.82 ID:HEqwXgHG.net
※短めの話が、オムニバス形式になっております。

元スレ: 穂乃果「μ'sとμ'sみんなの物語」

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2: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:11:58.01 ID:HEqwXgHG.net
花陽編「You Lyrical」


花陽(私は、アイドルが好き。スクールアイドルが好き)

花陽(......ちょっとお金を使い過ぎちゃう位には……)


花陽『あの……』

穂乃果『あなたは、この前の!』

花陽『あ、はい……。ライブ、観に行きます……!』


花陽(だから、自分の学校でスクールアイドルが結成されて、純粋に応援したいと思った)

花陽(だけど……)

凛「陸上部、どんな感じかなぁ? 良い先輩がいっぱいいると良いんだけど」

花陽「う、うん……。そうだね……」

花陽(凛ちゃんに引っ張られてる今……、ど、どうしよう……!)
3: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:16:37.52 ID:HEqwXgHG.net
穂乃果『本当!?』


花陽(私がライブ観に行く、って言った時、本当に嬉しそうな顔してた……)


ことり『来てくれるの!?』


花陽(本当に嬉しそうに。だから、私は……!)

凛「かよちん?」

花陽「凛ちゃん。私……!」

凛「……行きたいところがあるなら、言ってくれなきゃ、凛分かんないよ?」

凛「行きたいなら、ちゃんと行かなくちゃ」

花陽「凛ちゃん、ありがとう!」ダッ
4: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:21:19.91 ID:HEqwXgHG.net
花陽(何でかは分からないけど、行かなくちゃと思いました)

花陽(私以外のお客さんがいたら、私なんていなくても同じなのに。それでも。どうしても)

花陽(まだ、やってるかな……? 間に合うかな……?)

花陽(でも、行かなくちゃ)

花陽(観に行く、って約束したから)


~講堂~

花陽「はぁ、はぁ……。……あれ、ライブは……?」

花陽(間に合った、のかな……?)


穂乃果『……っ!』

穂乃果『歌おう、全力で! だって、そのために今日まで、頑張ってきたんだから!』
5: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:26:48.93 ID:HEqwXgHG.net
花陽(こうして、私は無事、ライブを観ることができました)

花陽(この日の、ちょっとの勇気)

花陽(μ’sに入る時の勇気に比べれば、ホントにちっぽけ)

花陽(だけど、この勇気が始まり)

花陽(私が、あの輝かしいμ’sというグループに入る、その始まり)

花陽(私だけじゃない。みんなの、この時のほんの小さな勇気が、未来に繋がる)





花陽(私はこの小さな勇気を、μ’sのみんなと同じくらい、誇らしく思う)
6: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:31:21.57 ID:HEqwXgHG.net
真姫編「Not Alone」


花陽「ごめんね、真姫ちゃん! 先生に呼び出されちゃって……!」

凛「今日は家の手伝いをしないといけなくて、早く帰れ、って……!」

花陽「だからごめんね。一緒に帰れなくて……」

凛「だからごめん。一緒に帰れなくて……」

真姫「べ、別に良いけど……。じゃあ、また明日」


~帰り道~

真姫「久しぶりに、1人での帰り道……」

真姫「今日は……、ちょっと冷えるわね……」


真姫(今までは、1人が当たり前だった)
7: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:36:33.46 ID:HEqwXgHG.net
真姫(仲良くなれそうな子がいなかった訳じゃない)

真姫(でも、何故か踏み込んだ仲にはなれなくて。いつの間にか距離ができて……)

真姫(寂しかった訳じゃない。それが、当たり前だったから)

真姫(寂しいも無い。楽しいも、無い)

真姫(私には、誰かといることに対して、誰かといないことに対して、何の感情も無かった)

真姫(今なら分かる。誰かといることの楽しさと、誰かといないことの寂しさが……)

真姫(だからこそ、時々思ってしまう)

真姫(1人になって、ふと孤独を感じた時に、思ってしまう)



真姫(寂しい、ってことを知らない方が、良かったんじゃないか、って……)
8: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:39:49.68 ID:HEqwXgHG.net
~真姫ハウス~

真姫「ただい……」ガチャッ

パァン パァンッ

真姫「えっ!?」

花陽「誕生日おめでとー!!」

凛「誕生日おめでとにゃー!!」

真姫「ヴェェェ!?」

凛「どう? びっくりした!?」

花陽「真姫ちゃんのお母さんに協力してもらったの!」

真姫「びっくり、って。そりゃあびっくりするわよ。私、今日誕生日じゃないし」

真姫「っていうか、もっと前だし……」
10: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/14(月) 23:48:18.31 ID:HEqwXgHG.net
凛「だからにゃ!!」

真姫「っ!?」

花陽「知り合う前に誕生日になって、祝ってあげられなくて、でも、何かしてあげたかったから」

真姫「そんなの、頼んで無いし……//」

凛「まぁまぁ! 真姫ちゃん、こっち来て! 昨日プレゼント買ってきたんだー!」グイッ

花陽「真姫ちゃんが気に入ってくれると良いんだけど……」


真姫(知らない感情が、次々と私の中を駆け抜けていく)

真姫(私は今、どんな感情なんだろ? どんな表情してるんだろ?)






真姫(でもきっと、それは寂しさの無い、笑顔なんだと思う)
29: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 22:55:09.08 ID:6AgMXAs1.net
ことり編「未来ヒストリー」


~空港~

ことり(私は、私のいなくなったμ’sの未来を考える)

ことり(海未ちゃんが作詞を。真姫ちゃんが作曲を。それは変わらない)

ことり(じゃあ、衣装は……?)

ことり(私のいなくなった穴はきっと、にこちゃんや花陽ちゃんが埋めてくれる)

ことり(8人になっても、多分、μ’sは問題無い)

ことり(今はぎこちなくとも、いつかきっと、また一緒に集まる日が来ると思う)

ことり(私は考える。私のいなくなったμ’sの未来を……)

ことり(私は考える。私がいなくなっても問題の無い、μ’sの未来を……)

ことり(今から留学する私は……)
30: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:02:02.64 ID:6AgMXAs1.net
穂乃果『ことりちゃん!』パシッ

ことり『……っ!』

穂乃果『ことりちゃん、ごめん。私、スクールアイドルやりたいの!』

穂乃果『ことりちゃんと一緒にやりたいの!』

穂乃果『いつか……、別の夢に向かう時が来るとしても!』ダキッ

穂乃果『……行かないで!』

ことり『ううん。私の方こそごめん』

ことり『私、自分の気持ち、分かってたのに……!』


ことり(私は考えたくなかった。私のいなくなったμ’sの未来なんて……)

ことり(私は考えたくなかった。私がいなくなっても問題の無い、μ’sの未来なんて……)
31: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:08:05.43 ID:6AgMXAs1.net
ことり(だからもう、考えるのは止めました!)

ことり(講堂でのあのライブの時から。ずっと)


~講堂~

海未「本当に良かったです!」ダキッ

ことり「海未ちゃん。……本当にごめんね……」

海未「戻ってきてくれて。本当に、本当に良かったです……!」ギュッ

ことり「ありがとう、待っててくれて」

ことり「みんなも、本当にありがとう。また明日からも、一緒にやっていいかな……?」

絵里「もちろんよ、ことり。みんなも、そう思ってずっと待ってたんだから」


ことり(私は、私のいないμ’sの未来を考えることはできません!)

ことり(みんなのことが大好きで、ずっと一緒にいたいから)





ことり(私は、9人全員がいるμ’sの未来を考える……!)
32: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:12:48.76 ID:6AgMXAs1.net
海未編「ちいさな手と観覧車」


穂乃果「海未ちゃんと遊園地なんて久しぶりー!」

穂乃果「……あ! でも、こんなので簡単に穂乃果が許すと思ったら大間違いだよ!」フンッ

海未「……」チラッ

ことり「」ニヤニヤ

真姫「」クルクル

凛「」ニヤニヤ

花陽「」オドオド

絵里「」ニヤニヤ

希「」ニヤニヤ

にこ「」ニヤニヤ

海未(はぁ……。どうしてこんなことに!)
33: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:18:52.26 ID:6AgMXAs1.net
~回想~

にこ「あ~、あの時のビンタね。それで仲違いになった、と……」

海未「はい。ここ最近になって、思い出したかのようにそれを取り上げてきて……」

希「まぁ、あれは本当に痛そうやったしねぇ」

真姫「でも、あれは穂乃果も悪かったでしょ? 海未がそこまで気にすることないわ」

海未「それもそうなのですが……」


穂乃果「穂乃果も悪いけど、だからって手を出したのは絶対間違ってる!!」


海未「の、一点張りでして……」

花陽「ある意味、穂乃果ちゃんらしいというか……」
35: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:23:40.61 ID:6AgMXAs1.net
凛「でも、何で今更そんなことを?」

ことり「う~ん、私は何となく予想がつくけど……」

海未「なっ! ことり! なんですか、その予想とは!?」

ことり「だ~め。これは、海未ちゃんが自分で気付かないと」

ピロンッ

絵里「あ、ごめんなさい」スッ

絵里「……ふふっ」

海未「絵里?」

絵里「海未。私に良い考えがあるわ!」ドヤァ

~回想終了~
36: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:31:39.20 ID:6AgMXAs1.net
海未(それで言われたのが、穂乃果との遊園地デート)

海未(残りの8人は、見守り役兼アドバイス役と称して影に隠れていますが……)

ことり「」パシャッ キャー

真姫「」クルクルクルクル

凛「」ニヤニヤ ニャー

花陽「」アタフタアタフタ

絵里「」ニヤニヤ

希「」ニヤニヤ ジー(●REC

にこ「」プークスクス

海未(絶対にからかってます!!)



海未(……でもそう言えば、穂乃果と2人だけで出かけるというのは、久しぶりな気が……)



穂乃果「ほら、海未ちゃん! 次、お化け屋敷!!」

海未「ひぃっ!!」

海未(私は、無事に今日を乗り切れるのでしょうか……?)ハァ…
37: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:37:27.56 ID:6AgMXAs1.net
~数時間後~

海未「もう陽も大分落ちてきましたね……。閉園時間も近いですし」

穂乃果「海未ちゃん、お疲れだね~」

海未「誰のせいだと……。それを言うのも、もう疲れました」

穂乃果「ごめんごめん。でも、最後に1つだけ。あれに乗ってくれない?」

海未「……あれ?」

穂乃果「ほら! 一緒に行こ!」グイッ


ほのか『一緒に遊ぼ!』

ほのか『ほら!』グイッ

うみ『あっ……!』


海未(……今のは……?)
38: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:41:13.51 ID:6AgMXAs1.net
~観覧車内~

海未「何かと思えば、観覧車でしたか……」

穂乃果「今日はごめんね。付き合わせちゃって」

海未「? 何故穂乃果が謝るんです? 元はと言えば私が……」

穂乃果「違うよ。みんなに協力してもらって、こうなるようにしたから」

穂乃果「もちろん、叩かれたことも怒ってないよ? あれはやっぱり、私が悪かったからね」エヘヘ

海未「こうなるようにした、って……」

穂乃果「あ! でも、叩かれたのは痛かったからね」

穂乃果「それでちょっとだけからかって、海未ちゃんからこうするようにしたんだけど」

海未「……どうしてです?」

穂乃果「んー。……私を叩いたことをずっと気にしてたのが、海未ちゃんだったから、かな」
39: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:45:44.79 ID:6AgMXAs1.net
海未「……。どうしてそう思ったんですか?」

穂乃果「分かるよ。私とことりちゃんはもちろん、他のみんなだって」

穂乃果「ずっと一緒にいるんだよ?」

海未「そう、ですか……」

海未(全部筒抜けだったんですね。私の、友達には……)

穂乃果「だからこうやって、気にしないで、って言いたくて、デートしたいなって」

海未(あなたはいつだって、そうやって私のことを気にかけてくれていました)

海未(……いえ、普段はむしろ逆のような気もしますが……)
40: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/15(火) 23:52:58.97 ID:6AgMXAs1.net
海未(でも、本当に誰かの支えが必要な時、いつだってあなたが、率先して、私の手を……)

海未(初めて会った、小さな時から、ずっと)

海未(そして今、そんな友達が、仲間が、あなた以外にも……。たくさんいます……)


海未「穂乃果……。私はあなたが……」


ドォーンッ!!


穂乃果「うわっ、凄い! 花火だ!!」

海未「えっ?」

穂乃果「海未ちゃん、見て見て! みんなも……、どこかで見てるのかなぁ……!」


海未(私の素敵な友達。私の素敵な幼馴染。……8人の、素敵な仲間達。私はみなさんが……)






海未(いつまでも大好きですよ)
45: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:18:39.46 ID:hdy2szWh.net
絵里編「future gazer」


~3年教室~

絵里(講堂でのライブから数日が経った)

絵里(そろそろ次の生徒会長を誰にするか、考える時期……)


絵里『何とかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!』

絵里『私だって、好きなことだけやって、それだけで何とかなるんだったらそうしたいわよ!』

絵里『自分が不器用なのは分かってる。……でも!!』

絵里『今更アイドルを始めようなんて、私が言えると思う……?』


絵里(私はたまに思い出す。μ’sに入った日のことを)
46: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:27:38.26 ID:hdy2szWh.net
絵里(何かもかもをやろうとする彼女達が、私は羨ましかった)

絵里(私のできない判断を出せる彼女達が、私は妬ましかった)


絵里(そして、笑顔で前に向かっていく彼女達が、私は少しだけ嫌いになった)


絵里(でも、そんな彼女達はやがて、こんな私でさえ飲み込んだ)

絵里(私にとってμ’sは、私に無い可能性の塊)

絵里(私ではやらない、私では選ばないことを、次々とやってみせて、私を驚かせていく)


絵里(いつの間にか、そんな彼女達が、私は大好きになった)
47: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:31:16.56 ID:hdy2szWh.net
絵里(その最初のきっかけが……)


ガラァッ


穂乃果「あーいた! 絵里ちゃん!!」

絵里「えっ、もう練習の時間? まだ早いと思うけど……」

穂乃果「そうなんだけどねぇ。練習の前に、ステップで確認したいところがあって」

穂乃果「これ以上間違えると、海未ちゃんにまた怒られちゃう!」

穂乃果「だからさ、私を助けると思って! お願い!!」

絵里「えぇ、いいわよ。それじゃ行き……」

穂乃果「やったー! ほら、行こ!!」グイッ

絵里「ちょっと、早い!!」ガタッ


穂乃果『絵里先輩。μ’sに入ってください!!』スッ


絵里(この手の温もりなんだと思う)
48: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:35:50.46 ID:hdy2szWh.net
絵里(私を、μ’sを、どこまでも引っ張っていくこの手の温もりが……)ハッ

絵里(温もり、が……!)


穂乃果「ん? どーしたの、絵里ちゃん。いきなり立ち止まって……」

絵里「穂乃果。ちょっと相談があるんだけど……」





絵里(この学校をも温かく引っ張っていくと、私は信じてる)
50: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:49:21.14 ID:hdy2szWh.net
凛編「あなたがいたから」


~凛ハウス~

凛「う~ん、どっち着て行こうかなぁ……?」


凛(どんな服を着ようかな。ズボンか、スカートか……)

凛(昔の私からは想像もできないにゃ……)

凛(でも、みんながいたから。かよちんがいたから。可愛い、って背中を押してくれたから)

凛(何を着ても良いんだ、って)


凛「……そう言えば、今日は何時からだったっけ?」スッ
51: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:53:18.14 ID:hdy2szWh.net
かよちん


凛々:明日ご飯食べに行こ!

凛々:新しいラーメン屋見つけた!

ぱな:うんいいよ 何時にしよっか?

凛々:いつでも!

凛々:昼でも夜でも

凛々:朝でも!>ω</

ぱな:朝からラーメンは……

ぱな:ぱながスタンプを送信しました

ぱな:朝は用事があって14時からでもいい?

凛々:分かったにゃ! 14時集合ね!

凛々:集合場所は


凛「……って、14時!?」バッ

凛「もう10分も無いにゃー!!」アセアセ
52: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/16(水) 23:57:19.59 ID:hdy2szWh.net
~集合場所~

花陽「それで、遅くなっちゃったんだ」

凛「ごめんね。服選ぶの慣れなくて、時間かかっちゃった」

花陽「ううん。それは良いんだけど……」チラッ

花陽「結局、ズボンなんだね……」

凛「時間無い、って気付いてから、もう着慣れたので良いや、ってなっ……」

花陽「凛ちゃん。予定変更してもいい?」

凛「……え?」

花陽「凛ちゃんは可愛いんだから、服ももっと可愛いのを普段から着なくちゃ!」

凛「え? でも、凛、お腹が空い……」

花陽「着慣れたもの? だったら、可愛いのを普段から着慣れればいいんだよね!」

凛「かよちん……? 凛の声、聞こえてる?」
53: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 00:00:50.12 ID:7CG8SR7m.net
花陽「服ならもっと色んな意見が欲しいよね! だったらことりちゃんを……」

花陽「あーでも、可愛い服、っていうコンセプトならそっちに詳しいにこちゃんも……」

花陽「でも一般的な目線も欲しいから絵里ちゃんとか……」

花陽「よし! もうこの際、LINEのグループでみんなに呼びかけを……!!」


凛(こうなったかよちんは止まらないにゃ……。こんなかよちんも好きだけど//)

凛(今日もまた、私の背中を誰かが押してくれるのかな……?)

凛(みんながいるから、今日もまた、私は少しだけ変わる)





凛(それはきっと、私の未来の勇気に繋がるにゃ!!)
54: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 00:10:25.77 ID:7CG8SR7m.net
μ’s(9)


ぱな:凛ちゃんにもっと可愛い服を!

ぱな:これから来れる人いますか?

ことり:はい行きます! 目星はもうついてるんだぁ

のぞ:面白そうやしウチも

にこにー:可愛い服って言ったら私でしょ!

maki:はいはい

maki:暇だし私も行くわ

海未:宜しければ私も行かせていただきます。

ほ:今海未ちゃんと一緒! 私も行くー!

エリチカ:どんな服か楽しみね

エリチカ:エリチカがスタンプを送信しました


ピロンッ


凛々:みんな、ありがとにゃー!!>ω</
64: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 22:56:44.12 ID:7CG8SR7m.net
希編「BEST FRIENDS」


μ’s(9)


ほ:お疲れ!

ほ:ほがスタンプを送信しました

ぱな:新曲どう思われたかな?

ことり:Snow halation!(^8^)

ことり:9人で頑張って作ったんだから大丈夫!

海未:明日は練習をお休みにしますので、今日明日は皆さん、ゆっくり休んでください。

海未:明後日にはまた朝練から始めますので。

凛々:もう次の練習の話~? うみちゃんかたいにゃー!

海未:凛

凛々:あっ……

海未:凛

凛々:すみませんでした……
65: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:00:51.47 ID:7CG8SR7m.net
ピロンッ


ほ:疲れてはいるけどライブで興奮しちゃって寝れないよー!!


~希ハウス~

希「穂乃果ちゃんらしいなぁ……」

希(ようやくウチのやりたかった、9人で曲を作ることができた)

希(やっぱり、この9人で集まれて良かったなぁ……)


希『いや、9人や。ウチを入れて』


希「……////」ボフンッ バタバタ

希(μ’sが9人揃ったあの日がきっと、ウチが一番勇気を出した日やな……//)

希(悟られんようにはしたけど……)
66: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:05:49.44 ID:7CG8SR7m.net
希(この学校に来て、本当に良かった)

希(もう1人ぼっちじゃない。μ’s、っていう8人の女神のお陰で……)

希(……女神は言い過ぎかな?)クスッ

希(それでも、ウチを救ってくれたことには変わりない)

希(寂しさから。苦しさから。哀しみから……)

希(うーん。考えれば考えるほど、ちょっと寂しくなってきた)


希「……って言っても、今から誰かを誘う訳にもいかんしなぁ」チラッ


μ’s(9)


ほ:そーだ! 今からみんなでどこか集まろうよ!

ほ:打ち上げだー!!
67: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:13:31.93 ID:7CG8SR7m.net
海未:だからゆっくり休むようにと。

凛々:じゃあうみちゃんはお留守番にゃー!!

海未:凛

凛々:……すみません

ことり:それ良い!

ことり:どこがいいかな?

エリチカ:みんなで集まると言ったら?

にこにー:希の家ね

にこにー:どうせ寂しがってる頃でしょ

ぱな:私も行きます

凛々:かよちんと合流完了

エリチカ:はやい
68: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:17:08.01 ID:7CG8SR7m.net
maki:私も?

凛々:じゃあまきちゃんはお留守番にゃー!!

海未:凛

凛々:なんでまた

maki:行けばいいんでしょ?

maki:私も眠たくないし

海未:分かりました。私も母に外出していいか聞いてみます。

ほ:のぞみちゃーん!

ほ:今から行っても大丈夫ー?

ほ:ほが画像を送信しました


希「……もう、みんな揃ってるやん……」グスッ


ピロンッ


のぞ:えーよ!

のぞ:今から片付けしとくから





のぞ:はよ来てな!!
69: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:22:18.90 ID:7CG8SR7m.net
にこ編「羽ばたいてDreamin’」


にこ「ふわぁ……」

にこ「……早く来過ぎたわね……」


にこ(昔はよく、夢を見た)

にこ(周囲の拍手喝采の中、素敵な衣装を着て、私は笑顔で歌う)

にこ(みんなを楽しませるために。私も、楽しむために)

にこ(それは夜だけの、私だけの時間。私だけの夢の中)

にこ(高校に入って、それを実現させたくて、部を作った)


にこ(アイドル研究部。アイドルを知り、いずれはそれを叶える部活)


にこ(そして、仲間を作った。……けど)
70: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:27:35.59 ID:7CG8SR7m.net
部員A「あの。本当に、ごめんね」

にこ「他の部の子に助っ人頼まれたんでしょ? 仕方ないわよ」


部員B「お母さんに勉強しろ、って怒られちゃって……」

にこ「親に言われたのなら仕方ないわね……」


部員C「ごめん。もう、ついていけない、っていうかさ……」

にこ「別に……、大丈夫、だから……」


部員D「私たちのことも、もっと考えて欲しかったな。……それだけ、言いたくて」

にこ「……そう」
71: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:30:24.05 ID:7CG8SR7m.net
にこ(私だけの時間は、私だけの時間でしか無かった)


にこ(夜だけが、私を素敵にしてくれた)

にこ(夜だけは、宇宙No.1アイドルでいられた)

にこ(夜だけを、私は好きになっていた……)


にこ(でも、もう違う)


穂乃果『あ。にこちゃんいた!』


にこ(もう。違うんだ……!)


にこ『遅いっ!!!』
72: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/17(木) 23:35:48.53 ID:7CG8SR7m.net
花陽『にこちゃん、ずっと1人で?』

凛『張り切り過ぎにゃぁ』

にこ『いいじゃない! ライブ当日なんだから! ……ふんっ!』


にこ(私だけの時間は、私だけの時間では無くなっていた)

にこ(私達の時間。スクールアイドル、μ’sの時間)

にこ(残り少ない時間かも知れない。それでも、私は)


絵里『さぁ。これでμ’sは全員揃ったわね!』






にこ(私だけの夢はもう、見ていない)
74: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:20:10.83 ID:MFqmFUsY.net
穂乃果編「もうひとりじゃないよ」


~穂乃果ハウス~

ガララッ

穂乃果「うわぁ、雨降ってるや……」

穂乃果「どうしようかなぁ」


穂乃果(雨を見ていると、ふとした時に思い出す)

穂乃果(文化祭の、ライブのことを)

穂乃果(μ’sのリーダーになって、頑張らなくちゃと張り切り過ぎて、失敗した)

穂乃果(あのライブだけは、本当に後悔が残っている)


穂乃果「明日ライブだし、もう少し走っておきたかったんだけどなぁ……」


穂乃果(仮にも、μ’sのリーダーなんだ)

穂乃果(みんなを、引っ張っていかなくちゃいけない)

穂乃果(前に。もっと、前に。みんなの夢を、叶えるために……!)


穂乃果「……よし!!」
75: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:27:21.54 ID:MFqmFUsY.net
~翌日~

海未「穂乃果……」

穂乃果「……はい」

海未「これは、どういうことですか……?」

穂乃果「ライブ前で、眠れなくて……、それで……」

海未「それで?」


海未「それと夜中まで漫画を読んで寝過ごしたことが、どう関係があると言うのですか!!」


穂乃果「うわーん! ごめーん! すぐ準備するからー!!」


穂乃果(そう思うのは、もう止めた!)
76: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:39:01.00 ID:MFqmFUsY.net
ことり「また体調を崩しちゃったのかと思って、心配したよ~」

真姫「まさか、こういうことだったとはね」クルクル


穂乃果(私はリーダーだけど、歌詞が作れる訳でも無い)

穂乃果(曲が作れる訳でも、衣装が作れる訳でも無い)


にこ「色々と心配して損したわ」

希「まぁ、穂乃果ちゃんが事故に巻き込まれたんやない、ってのはカードで分かってたからね」


穂乃果(アイドルの夢をずっと昔から持っていた訳でも、色んなサポートができる訳でも無い)


凛「凛はこんなことだろうと思ってたにゃ!」

花陽「え? そーなの!? ちょっとだけ心配してたんだけど……」

絵里「ほら~。早くしないと、時間無くなるわよー!」


穂乃果(みんなの意見を1つにまとめることも、そんなに上手じゃない……)

穂乃果(私はみんなに助けられて、ここまで来たんだ……)

穂乃果(だから、1人でなんでもかんでも背負った気になって、無茶をするのはもう止めた)
77: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:43:45.47 ID:MFqmFUsY.net
穂乃果「今行くよー! ……って、うわぁっ!!」ドタドタ バッタァーン

穂乃果「いったぁーい!!」

海未「……まったく。何やってるんですか?」スッ

穂乃果「えへへ……。ありがと!」スッ


穂乃果(私は、みんなに支えられてここにいる!)

穂乃果(μ’sのみんな。私達を応援してくれる多くのみんな)

穂乃果(みんなのお陰で、ここまで来ることができた)


海未「大丈夫ですか?」

穂乃果「うん、大丈夫!」エヘヘ
78: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:48:28.04 ID:MFqmFUsY.net
穂乃果(私はもう、1人よがりで何かをすることは無い)

穂乃果(いつか訪れるさよならが来るまで……。ううん、さよならが来たとしても)

穂乃果(私は、みんなで協力して、みんなで前に進んで行く!)


穂乃果「さぁ、行こう! μ’sの、ファイナルライブへ!!」


穂乃果(みんなで叶える物語……)



穂乃果(その思いを、今……!!)
79: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:50:47.88 ID:MFqmFUsY.net
以下、後日談という名の蛇足です。
80: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:51:19.15 ID:MFqmFUsY.net
μ’s編「MOMENT RING」


~?年後~

μ’s(9)


ほ:今日、久しぶりに集まれないかな?


~音ノ木坂学院~

穂乃果「う~ん。なんか久しぶりに中に入った気がするな~!」

海未「穂乃果、勝手に入っても大丈夫なんですか?」

穂乃果「大丈夫だよー。ね、ことりちゃん」

ことり「うん! お母さんにお願いして、生徒のいないこの時間なら、って!」
82: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:55:23.06 ID:MFqmFUsY.net
海未「本当ですか!? 穂乃果が無計画に、しかも勝手に入ったのかと思っていましたが……」

穂乃果「穂乃果だってもう大人だよ?」

穂乃果「2人が見てるこの姿は言わば、仮の姿なんだよ!」エッヘン

ことり「……あはは」

海未「仮? むしろこれが真の姿では……?」

穂乃果「むー……!」

穂乃果「でも確かに。ここにいると、昔を思い出しちゃうね……」

海未「本当に。そうですね……」

ことり「うん。懐かしい、って思っちゃう」

穂乃果「そうだ! 屋上行こうよ!」
83: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/18(金) 23:59:01.14 ID:MFqmFUsY.net
~屋上~

ことり「ここで毎日練習してたね……」

海未「はい、そうで……」

凛「そうだにゃー!!!」バァンッ

穂乃果「おぉ! 凛ちゃん!」

凛「久しぶり! かよちんもいるよ」

花陽「どうも、お久しぶりです」

ことり「うん。久しぶり!」
84: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:02:59.68 ID:DdezY6fG.net
花陽「なんとなく、ここにいるかと思って」

ことり「考えることは、同じみたいだね」

海未「それにしても凛、あなたまだ語尾に、にゃ、なんて付けてるんですか?」

凛「え? つけてないよ?」

穂乃果「えぇ! つけてないの!? ……もったいない!」

海未「もったいない? ……でも確かに、」


凛『よーし! さぁ、今日も練習、行っくにゃー!!』


海未「元気にさせてくれていたのは、間違いないですね」

穂乃果「よし。それじゃあ、移動しよっか」
85: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:09:16.85 ID:DdezY6fG.net
~中庭~

ことり「あれ? 誰かもう来てるみたい」

花陽「あの後ろ姿は……」

凛「真姫ちゃーん! 真姫ちゃん真姫ちゃん、真姫ちゃーん!!!」ダダッ

真姫「ふん!」ビシッ

凛「痛い!」バタンッ

真姫「もう大人なんだから、感情のままに動いちゃダメでしょ」

凛「だからってすぐ暴力振るうのもどうなの?」

花陽「真姫ちゃん、久しぶり!」

真姫「久しぶりね、花陽」

海未「どうしてここに?」

真姫「なんとなくよ。なんとなく、ここが懐かしいな、って思って……」
86: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:14:46.59 ID:DdezY6fG.net
凛『何で西木野さんが、凛とかよちんの話に入ってくるの!?』

真姫『……っ! 別に、歌うならそっちの方が良いって言っただけ!』

凛『かよちんはいっつも迷ってばっかりだから、ぱっと決めてあげた方がいいの!』

真姫『そう!? 昨日話した感じじゃ、そうは思わなかったけど?』

花陽『あの、喧嘩は……』


真姫「まぁ、懐かしい、って割には、嫌な出会いの仕方だった気もするけど」

凛「そうだったかもね……」

真姫「ほら、早く立ちなさいよ」スッ

凛「ありがと、真姫ちゃん」スッ

穂乃果「ほんと、懐かしいや……。ここも。μ’sも」

海未「……穂乃果……」

穂乃果「よし。次、行こっか!」
87: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:19:50.77 ID:DdezY6fG.net
~生徒会室~

ガチャッ

穂乃果「あ。やっぱりいた!」

絵里「久しぶりね!」

希「久しぶりやねー!」

穂乃果「う~ん……」

絵里「ど、どーしたの?」

穂乃果「いや、絵里ちゃんがそこに座ってるのを見ると、嫌な時の思い出が……」

絵里「ちょっと! 嫌な時、ってどういうことよ!」

希「しょうがないやん。あん時のえりちは、キレッキレやったからなぁ」

絵里「ちょっと、希まで……!」
88: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:28:53.49 ID:DdezY6fG.net
絵里『講堂で何をするつもり?』

海未『それは……』

穂乃果『ライブです!』

穂乃果『3人でスクールアイドルを結成したので、その初ライブを講堂でやることにしたんです』

絵里『できるの? そんな状態で』

絵里『新入生歓迎会は遊びではないのよ?』


穂乃果「でも、そこにいる方が、様になってるよ!」

絵里「ほんと!?」

凛「ちょろい」

真姫「ちょろいわね」

凛「真姫ちゃんは人のこと言えないけど」

真姫「なっ!?//」
89: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:40:02.71 ID:DdezY6fG.net
花陽「あれ、にこちゃんは一緒じゃないの?」

希「あ~、にこっちはなぁ……」

絵里「まだこっちに来れてないみたい」

ことり「そっか……、忙しいもんね」


にこ『お客さんがアイドルに求めるものは、楽しい夢のような時間でしょ!』


希「結局、にこっちの今が、ウチらの夢の延長線。会い辛くなったのは寂しいけどな……」

穂乃果「じゃあ、部室に行こっか。本当は、9人揃ってから行きたかったんだけど」

ことり「……うん、行こう!」
90: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:42:50.82 ID:DdezY6fG.net
~アイドル研究部部室~

穂乃果「ここでみんなでよく話し合ってたよね。μ’sとして」

絵里「そうね……。1年間、ずっと」

花陽「ラブライブも盛り上がって、今では決勝のドーム大会が毎年の恒例です!」

ことり「確か、スクールアイドルみんなでライブをやった、あの年以来だよね」

穂乃果「うん。そうだね。……でも」

希「その先は言ったらアカンよ?」

穂乃果「希ちゃん……」

絵里「私たちはスクールアイドル、だった」
91: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:45:41.02 ID:DdezY6fG.net
絵里「9人全員での活動は、スクールアイドルで終えよう、ってそう決めて」

真姫「そのための歌だったじゃない」

真姫「最後のライブで、今が最高だって、時を巻き戻したりなんかしない、って」

穂乃果「分かってる。あの時はそう思ってた。今でも、分かってるつもり」

穂乃果「でも、時が流れて、たまに懐かしの~、なんてコーナーに取り上げられて」

穂乃果「それでも、みんなの記憶からは消えていく……」

穂乃果「もう、終わったから……」

海未「それでも、やり遂げたじゃないですか」

海未「廃校を阻止し、ラブライブのドーム大会だって……!」

穂乃果「そう、なんだけどさ……。私たちの中にさえ残ってれば、って思ってたんだけど……」

穂乃果「それでも、もう忘れられてて、μ’sとして会えなくて……」



穂乃果「やりきれないよ……」
92: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:48:44.23 ID:DdezY6fG.net
ガチャッ

にこ「せっかくこのにこにーが来た、ってのに、暗い顔でお出迎え?」

絵里「にこ!?」

希「にこっち……!」

にこ「穂乃果!」

穂乃果「はい!」

にこ「μ’sが忘れ去られてる……。本当にそう思ってる?」

穂乃果「それ、どういう意味……?」

にこ「質問に質問で返さないの!」ビシッ

穂乃果「ごめん……」

にこ「で? どうなの?」

穂乃果「それは……、思ってる、かな……」

にこ「そんなことないわよ」

穂乃果「うん。……え?」
93: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:53:15.79 ID:DdezY6fG.net
にこ「はい、この話終わり! さ、陽も落ちてきたし、ご飯でも食べに行きましょ」

にこ「ここら辺来るの久しぶりだからどこでも……」

穂乃果「ちょっと、にこちゃん! それ、どういう意味!?」

にこ「どういう意味、って、他にどんな意味があるのよ!」

穂乃果「それもそっか!」

海未「でも、忘れ去られてない、って……。もう何年も経ってるのにですか?」

にこ「今でも来るのよ? ラブライブからとか、μ’sから~みたいな手紙とかメッセージとか」

にこ「まぁ、昔みたいに熱狂的ではないかも知れない」

にこ「実際、そんなファンの子たちでも、忘れてる時だって、あるかも知れない」

にこ「……でもね、穂乃果」

にこ「忘れることはあっても、無かったことになんてならないのよ」
95: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 00:58:57.85 ID:DdezY6fG.net
にこ「私たちのあの時の歌が、踊りが、誰かを勇気付けて元気にしたのは、絶対に変わらない」

にこ「今が最高! って言ったって、やっぱり過去があってこその今なんだから」

にこ「まぁ、欲を言えば、それでも思い出して欲しいとは思うけど……」

穂乃果「……」グスッ

にこ「…あんたの求めてた答えだったみたいで安心したわ」

凛「さっすがにこちゃん!」

にこ「まぁね。こんなキャラで売っていく気は、さらさら無いけど……」

花陽「でもにこちゃん。たまにそういう面、出ちゃってるよ?」

にこ「なっ!? 花陽に言われる、ってことは、改善しないといけないわね……」

にこ「ふぅ……。あ~ん、もう、どぅめどぅめ~! にこにーは~、み~んなの、も・の!♡」
96: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 01:01:36.21 ID:DdezY6fG.net
真姫「はいはい」

にこ「ちょっと! 聞こえたわよ、真姫ちゃん!」

真姫「そのキャラ、私の前でやらないでくれる?」

にこ「ずーっと前から思ってたけど、あんた、私に対して素っ気無さ過ぎでしょ!」

にこ「学生の頃に比べて感情豊かになったんだから、もっと良い感情もぶつけてきなさいよ!」

真姫「……っ!//」


真姫「もう、にこちゃん、サイテー! 知らないっ!!」ガチャッ ダッ


にこ「……え?」

花陽「今のはにこちゃんが悪い、かな」

にこ「え?」

ことり「仲が良いのは良いことだけど、今みたいな言い方はダメだよ?」

にこ「え!?」
97: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 01:07:43.31 ID:DdezY6fG.net
絵里「ほら、さっさと追いかける!」

にこ「……もう! ちょっと真姫ちゃーん! 待ってー!!」ガチャッ ダッ

希「みんなを笑顔に……。やっぱりにこっちが、ウチらの夢のその先にいるんやね」

海未「そうですね。にこが来て、すっかり元通りです」

海未「……戻り過ぎな気もしますが……」

穂乃果「大人になったって、笑顔で、手を振って」

穂乃果「うん、こっちの方が、私たちらしいね!」

海未「先程まで凹んでいたのは、誰だったんですかねぇ?」

穂乃果「ごめんね、海未ちゃん。でも大丈夫。……忘れてないのは、私たちも一緒だった」

穂乃果「μ’sとしての私があったから、あの時のみんなの応援の声があったから、」

穂乃果「今の私たちがある。それは、絶対に無くならないし、絶対に変わらない!」
98: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 01:11:02.29 ID:DdezY6fG.net
穂乃果(何年もの時を経て、みんなの夢は、もう叶ったかな?)

穂乃果(あなたの夢は……?)

穂乃果(いつだって、目を閉じて、呼んでくれれば会えるから……)

穂乃果(また、いつでも会おう)

穂乃果(無くならない、楽しかったあの時の過去を思い起こして……)






穂乃果(私たちと、一緒に進もう!!)
99: 1(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 01:11:47.96 ID:DdezY6fG.net
これにて終わりです。

見てくださった方、5日間、ありがとうございました。
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