虎太郎(16)「まさか…10年前の世界に来ちまうとは」

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1: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:00:08.60 ID:1sJcguRG.net
虎太郎「やれやれだ…」

元スレ: 虎太郎(16)「まさか…10年前の世界に来ちまうとは」

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7: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:10:52.23 ID:1sJcguRG.net
虎太郎「街並みは…そんなに変わってないな」

虎太郎「なんか懐かしい気持ちになってきた…」

虎太郎「てかどうすんだよ!母さん達に会ってもわかってくれるわけねぇし!」

??「あの…何かお困りですか?」
11: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:17:27.01 ID:1sJcguRG.net
真姫「大丈夫…?」

虎太郎「えっ?!まさか真姫さん?!」

真姫「?なんで私の名前を?もしかして、μ'sのファンの方?」

虎太郎「若い…」

真姫「…っ!あなた失礼ね!私はまだ15歳よ!」

虎太郎「あ…ごめん…」

虎太郎(そうだった…ここは10年前なんだ)
15: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:21:32.99 ID:1sJcguRG.net
真姫「それよりあなた!何か困ってたんじゃないの?!」

虎太郎「そうだった…でも別にいいよ。真姫さんにできることないし」

真姫「あなたねぇ…私が親切に声を掛けてあげたのよ?!」

虎太郎「あーはいはい…アリガトウゴザイマース」

真姫「どこまでもムカつく人ね…」イライラ
21: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:26:42.36 ID:1sJcguRG.net
凛「真姫ちゃーん!!」

花陽「探したんだよ〜」

凛「…って、真姫ちゃんが男の子と一緒にゃ!!」

花陽「いけません!!それはアイドルが1番やっちゃいけないことです!!」

真姫「な、なに勘違いしてんのよ!?」

虎太郎(あ、花陽さんと…えーっと…誰だっけ?猫の人?)
25: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:31:46.74 ID:1sJcguRG.net
凛「で、その人は真姫ちゃんの彼氏かにゃ?」

真姫「そんなわけないでしょ!たったいま知り合ったばっかりよ!」

凛「その割には仲良さそうだったけど〜?」

真姫「からかわないで!」

花陽「2人とも…盛り上がってるところ悪いけど、あの人どこかに行っちゃったよ?」

真姫「ゔぇぇ?!」
29: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:41:05.29 ID:1sJcguRG.net
虎太郎(付き合ってらんねぇよ…)

虎太郎(あ〜どうしよ…姉ちゃんなら話せばわかってくれるかな?)

虎太郎(とりあえず学校に行くか…)

学校

生徒「ヒソヒソ…」

虎太郎(なんかやけに目立ってる気がする…てか、さっきから女子ばっかで男子がいないような…)

絵里「ちょっとあなた!」

虎太郎「えっ?」

絵里「どこの学校の生徒か知らないけど、ここは女子高よ。堂々と歩かれると困るんだけど」

虎太郎「…は?何言ってるんですか?」

虎太郎「俺は音ノ木坂学院の2年ですけど」

虎太郎「…ん?」

虎太郎(まさか…音ノ木坂は10年前って女子高だったのか?!)
37: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 20:00:31.20 ID:1sJcguRG.net
絵里「とにかく…!用事がないのなら早く出て行って。先生を呼ぶわよ」

虎太郎「ま、待ってくれ!他に行く所がないんだ!」

虎太郎「少しだけ…ここに居させてくれ」

絵里(なんなのこの人…嘘を言っているような感じはしないけど…)

絵里(それに…どことなくにこに雰囲気が似ているような…)

虎太郎「頼む…」

絵里「…わかったわ。その代わり、生徒会室に居て。他の生徒にバレないようにね」
40: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 20:08:49.13 ID:1sJcguRG.net
虎太郎「はぁ…なんとか落ち着いた」

虎太郎「あれ…絵里さんだよな。昔からあんな綺麗だったんだ」

虎太郎「てかなんの解決も出来てねーよ。どうすんだよこれから…」

1 過去の俺を殺して、未来を変える
2 今なら…ことりさんと同い年なんだよな
3 とりあえず修行するか…

>>43
44: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 20:10:14.55 ID:OU0of+zx.net
というわけで1
47: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 20:12:53.45 ID:1sJcguRG.net
虎太郎「過去の俺を殺す…」

虎太郎(馬鹿だろうと思われるだろうが…俺はもう決意したんだ)

虎太郎(過去の俺の罪…あの日、俺は自分のせいで最愛の家族…にこ姉ちゃんを死なせてしまった…)

虎太郎(だから…俺がいなくなれば、にこ姉ちゃんは死なずに済む)

虎太郎(俺が犠牲になれば…救われるんだ!)
52: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 20:17:16.26 ID:1sJcguRG.net
にこ「絵里ー!いないのー?」ガラッ

虎太郎「?!」

にこ「…って、え?なんでここに男の子がいるにこ?」

虎太郎「にこ…姉ちゃん…」

にこ「だ…誰なの?」

虎太郎「姉ちゃん!!」ギュッ

にこ「?!?!」

「きゃあああああ!!!!!」
72: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 06:14:24.40 ID:gwujee/y.net
絵里「どういうことか説明してくれるかしら?」

にこ「…」ムッスゥー

虎太郎「えっと…これには深い訳が…」

にこ「初対面の女性に抱き着くのにどんな理由があるのかしら?」

虎太郎(やばい…姉ちゃんを見てつい抱き着いてしまったが…)

虎太郎(めちゃくちゃ怪しまれてる…どうすんだよ…)

1 正直に全て話す
2 にこの熱心なファンだと説明して変態扱いされる
3 面倒なので逃げる

>>75
75: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 06:21:28.50 ID:hunLKo0X.net
2
81: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/26(火) 01:45:36.08 ID:TuTpU2lb.net
虎太郎「実は俺…にこさんの大ファンで…!」

にこ「あんたねぇ…いくらファンでも越えちゃいけないラインくらいわかるでしょ」

絵里「あなたを一瞬でも信じた私が馬鹿だったわ」

虎太郎「…」

絵里「早くこの場から消えて。でないと警察を呼ぶわ」

虎太郎「わかった…」

にこ絵里「…」

虎太郎「にこ…さん」

にこ「なによ、この変態」

虎太郎「良かった、また会えて」

にこ「はぁ?」
82: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/26(火) 01:50:07.69 ID:TuTpU2lb.net
虎太郎(にこ姉ちゃんに変態扱いされちまった…)

虎太郎(でもしょうがないよな。むしろ、死ぬ前にもう一度姉ちゃんを抱き締められて幸せだ)

虎太郎(さて…過去の俺は、家で遊んでるはず)

虎太郎(多分、ここあ姉ちゃんとこころ姉ちゃんもいるはずだ…さて、どうやって怪しまれずに近づくか…)
86: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 00:07:52.17 ID:cNTQ5Oku.net
にこ「ただいま〜」

こころ「お帰りなさいお姉さま!」

ここあ「おかえり〜」

虎太郎(幼)「にこにー」

にこ「あんたたち、最近は変な人が増えてるから外では気をつけなさいよ」

こころあ「はーい」

にこ「知らない人とは関わらないのよ!」
87: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 00:10:59.00 ID:cNTQ5Oku.net
こころ「あ、お姉さまにお客さんです」

にこ「えっ?一体誰…?」

虎太郎「…ども」

にこ「?のさpれすめなろj'sa.596ねろ?」

ここあ「親戚なんだってー」

にこ「こころ、ここあ…虎太郎連れて遊んで来なさい」

こころあ「…?はーい」
98: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:21:06.07 ID:cNTQ5Oku.net
にこ「…なんで私の家を知ってるのよ」

虎太郎「あはは…」

にこ「本当に警察呼ぶわよ」

虎太郎「…」

にこ「黙ってないでなんとか言いなさいよ!何が目的なの?!」

>>100
1 俺、虎太郎だよ
2 俺、変態だよ
3 にっこにこにー
100: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:22:48.10 ID:Y2vWjtSf.net
1
102: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:26:20.45 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「わからない?姉ちゃん…」

にこ「はぁ?!」

虎太郎「俺は矢澤虎太郎。音ノ木坂学院高校2年生」

にこ「え…?何言って?虎太郎はまだ…」

虎太郎「来たんだよ。未来から」

虎太郎「姉ちゃんを…助けるために」
103: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:30:24.56 ID:cNTQ5Oku.net
にこ「はぁ…警察呼ぶわ」スクッ

虎太郎「ちょっと待てよ!信じてくれないのか?!」

にこ「いきなり未来から来ました。あなたの弟です。なんて言われて信じる馬鹿がどこにいるのよ」

虎太郎「…これ見て」スッ

にこ「…?なんであんたが私のリストバンドを持ってるのよ…」

虎太郎「大事にしてたよね。姉ちゃんの宝物だったんだから」
104: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:32:41.01 ID:cNTQ5Oku.net
にこ「…っ!」

にこ「はぁ…わかったわよ。信じてあげるわ」

虎太郎「姉ちゃん!」

にこ「で?未来の虎太郎が私に何の用よ」

虎太郎「単刀直入に言うよ」

虎太郎「姉ちゃんは近いうちに死ぬ」

にこ「…はぁ?」
105: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:35:57.69 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「どういう理由かはわからないけど、にこ姉ちゃんは俺を庇って死んだんだ」

虎太郎「多分、事故かなんかだと思う」

虎太郎「…」ヌギヌギ

にこ「なっ?!なに突然脱いでるのよ!」

虎太郎「この胸の傷…」

虎太郎「俺は姉ちゃんの心臓を貰って生きることができたんだ」

にこ「…それで?」

にこ「虎太郎、あんたは過去に戻って何がしたいの?」

虎太郎「姉ちゃんを…救いたい」
106: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:39:55.39 ID:cNTQ5Oku.net
にこ「救うって…大体、本当に死ぬかなんてわからないじゃない」

虎太郎「俺は過去を変えたい。姉ちゃんのいない未来なんて地獄と一緒なんだ」

にこ「どうするつもり?」

虎太郎「過去の俺を…殺す。そうすれば…姉ちゃんは死なずに済む」

にこ「はいそうですか。なんて言うと思った?虎太郎は大事な弟なのよ」

にこ「死んでも…守ってやるわ」

虎太郎「そう言うと思ったよ」

にこ「あんたにひとつ言っておくわ」

にこ「過去を変えるなんて、そんなの傲慢よ」
107: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:44:27.60 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「にこ姉ちゃんとまた会えて良かった」スッ

にこ「どこ行くの?」

虎太郎「さぁね…言ったら姉ちゃん、俺を止めるでしょ」

にこ「当然よ。私は何があっても弟を守る。誰かが犠牲になってまで、生きたいとは思わない」

虎太郎「やっぱり、姉ちゃんは姉ちゃんなんだ」

にこ「…」

ピンポーン

>>110
1 まきちゃん!
2 ことり!
3 スピリチュアル希
110: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 19:57:32.97 ID:rRWX2RnG.net
1
112: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 20:06:07.01 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「にこちゃ〜ん?鍵開いてるわよ?」ガチャ

にこ「真姫ちゃん?!今取り込み中なの!」

真姫「なによ取り込み中って…」

虎太郎「あっ」

真姫「なななんでこの人がにこちゃんの家に?!」

真姫「まさかにこちゃん…」ジトーッ

にこ「違うわよ!こいつは…そう!従兄弟なの!」

虎太郎「えぇ…」

にこ(話合わせなさいよ!色々面倒でしょ!)
113: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 20:14:48.28 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「ふ〜ん…」

虎太郎(ちょっ…近い…)

真姫「あなた、名前は?」

虎太郎「えっと…ヤザワンスキーです」

にこ真姫「…」

真姫「冗談のつもり?」

虎太郎「あはは…」

真姫「にこちゃん、私この人ダメだわ」

にこ(自分の弟とはいえ、これは擁護できないわ…)
114: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 21:26:53.92 ID:cNTQ5Oku.net
パァァ

にこ「ちょっと?!何突然光ってんのよ!」

虎太郎「いや…俺にも何が何だか」

真姫「信じられない…夢でも見てるの?」

虎太郎「まさか?!」

虎太郎「時間切れってことかよ?!」

にこ「逃げる気!?待ちなさい!」

虎太郎「姉ちゃ…ん…」
115: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 21:30:12.70 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「…」

虎太郎「夢…だったのか?」

真姫(25)「おはよう」

虎太郎「真姫さん…」

真姫「なんかうなされてたわよ。怖い夢でもみたのかしら?」

虎太郎「はは…どうだろ」

真姫「朝ごはん、食べるでしょ?」

虎太郎「真姫さん、味噌汁にトマトは…もう慣れたけど」

真姫「好き嫌いはだめよ」
117: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 21:33:10.54 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「にこ姉ちゃんが夢に出てきたんだ」

真姫「そう」

虎太郎「真姫さんも出てきたよ。若かったな」

真姫「何それ、嫌味のつもり?」

虎太郎「いえ…何でもないです」

真姫「お弁当は台所に置いてあるわ。私先に行くわね」

虎太郎「やっぱり研修医って大変なんですね」

真姫「別に。大したことないわよ」
122: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:15:10.50 ID:72Hwbc0v.net
虎太郎(もう実家にはしばらく帰っていない。そもそも帰る家はもうない)

虎太郎(姉ちゃんが死んで、母さんは心を病んでしまった)

虎太郎(最初の3年はそれでも俺たち姉弟で支えていたが、生活が苦しくなって…)

虎太郎(俺たちは親戚に預けられることになった)

虎太郎(そんな俺を引き取りたいと言ってくれたのが真姫さん…西木野家の人達だった)

虎太郎(医大での勉強と俺の世話…当然簡単ではなかっただろう。とても感謝してる)

虎太郎「てか、過去に行ったのは当然夢だったんだよな…?」

虎太郎「あーあ、今日は学校休みか。何するかな」

>>125
1 そういや今日、真姫さんの誕生日だよな
2 姉ちゃんのお墓に行くか
3 適当な女と遊ぶか
125: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:25:24.59 ID:1Nt4gY49.net
1
126: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:32:18.60 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「…って、今日真姫さんの誕生日じゃん!」

虎太郎「いつも世話になってるし、その…家族みたいなもんだからな」

虎太郎「今日くらい楽させてあげよう」

虎太郎(真姫さんとの関係は…正直家族と言うのは少し変だ)

虎太郎(もっと深い…互いに依存したただれた関係とでも言うのだろうか)

虎太郎(真姫さんは俺に姉ちゃんの面影を求め、俺は真姫さんに抑えられない欲望や感情をぶつけている)

虎太郎(もし姉ちゃんが生きていたら…俺は真姫さんと普通に恋人になれたのだろうか?)

虎太郎「人生にもしもなんて…ないんだ」
128: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:36:51.15 ID:cNTQ5Oku.net
絵里「あら、珍しいわね。虎太郎君が私のお店に来るなんて」

虎太郎「ご無沙汰してます。実は…」

絵里「わかった。今日は真姫の誕生日だからプレゼントを探してるのね」

虎太郎「さすがですね…」

絵里「お姉さまを甘く見ないでほしいわ。そうね〜真姫もお年頃だし、これなんかどうかしら?」

虎太郎「指輪?!えっと…なんか重くないですか?」

絵里「何言ってるの。指輪を貰って嬉しくない女なんていないのよ」

虎太郎「でも俺…真姫さんの指輪のサイズ知らないんですが…」

絵里「そんなの心配いらないわ。真姫の指輪のサイズくらい頭の中に入ってるもの」

虎太郎「ハラショー…です」
129: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:41:19.49 ID:cNTQ5Oku.net
絵里「ロシア雑貨のお店を始めてはや5年…ようやく虎太郎君も大人の階段を登り始めたのね」

虎太郎「なんですかその言い方…」

絵里「ふふっ、私も嬉しいってことよ。はい、これなんてどうかしら」

虎太郎「凄い綺麗な指輪…なんか引き寄せられそうです…」

絵里「そうでしょ〜じゃあラッピングしてあげるから座って待ってて」

虎太郎「あの…実は俺予算が…」

絵里「この指輪は虎太郎君が大人になった記念よ。お代は出世払いでいいわ」

虎太郎「本当にいいんですか?!」

絵里「女に二言はないわ。黙って受け取りなさい」
131: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:44:33.34 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎(こんな高価そうな物貰っちゃってよかったのかな…)

虎太郎(でもこれで真姫さんも喜んでくれるはず!)

虎太郎(後は買い物して晩飯の準備でもしておくか)

虎太郎(真姫さんに早く帰って来てってメールしとこ)
132: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:51:16.93 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「ただいま」

虎太郎「おかえりなさい」

真姫「晩御飯、作ってくれたのね」

虎太郎「誕生日、おめでとう」

真姫「ふふっ、祝ってくれる人がいるのっていいことね。ありがとう」

虎太郎「これ、プレゼント」

真姫「嬉しい!何かしら」

真姫「あら指輪?虎太郎君も大人に…」

真姫「?!」

虎太郎「真姫…さん?どうしたんですか?」

with you

NICO

真姫「虎太郎君…この指輪どうしたの?」
133: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:53:49.59 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「えっと…その…」

真姫「どこで手に入れたの!!」

虎太郎「!!」ビクッ

虎太郎「絵里さんの…お店で…」

真姫「絵里?」

虎太郎「俺も…こんな刻印があるのは知らなくて…」

真姫「大きな声を出してごめんね。私も気が動転しちゃって…」ギュッ

虎太郎「真姫さん…」
134: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 22:59:45.52 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「でもなんで姉ちゃんの名前が…」

真姫「これは、手紙かしら?」ガサッ

宇宙No.1アイドル♡にこにーより

真姫ちゃん へ

にっこにこにー☆
真姫ちゃん、びっくりしたかな??
この指輪は、にこの気持ちをいっぱい詰め込んで手作りしました♪

真姫ちゃんが、ず〜っとず〜〜っとにこのことを好きでいるように、おまじないをしてあります♡

これを受け取ったからには、これからの人生を矢澤にこちゃんに捧げることを誓ってもらうわ( ^ω^ )

あなたの事を世界一大好きなにこちゃんでした!!
135: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:02:52.17 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「にこちゃん…」

虎太郎「この日付…10年前の」

虎太郎「姉ちゃんの命日の3日前だ…」

真姫「何が愛してるよ…!こんなの…呪いじゃない!!」

虎太郎「ごめんなさい…俺…」

真姫「ううん、虎太郎君は何も悪くないの」

真姫「でも今日は…付き合って」

虎太郎「俺、未成年なんですけど…」

真姫「関係ないわ!呑まなきゃやってらんないんだもん!」
137: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:08:31.15 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「こたろ〜!新しいボトル取ってきなさい!」

虎太郎「真姫さん、もう3本目…」

真姫「いいから!私、全然酔わないのよ!」カチッシュボッ

虎太郎「タバコは換気扇の下で吸ってね…」

真姫「私の家で私が何しようが勝手でしょ!」

虎太郎「あーはいはい、わかったから。暴れないで」
138: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:13:26.68 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「ねぇ…」スパー

虎太郎「何?あとタバコの煙を俺に向けて吐かないでね」

真姫「にこちゃん、なんで死んじゃったのかしら」

虎太郎「俺も記憶が曖昧で…ただ確かなのは、姉ちゃんは俺を庇って死んだこと」

真姫「でもにこちゃんの心臓は、虎太郎君の中で今も動いてる」サスッ

虎太郎「真姫さんの手、暖かい」

真姫「当たり前よ…あんなに好きだった人の、弟だもん」

虎太郎「…」

>>140
1 俺は、姉ちゃんの代わりですか?
2 触るなよおばさん
3 朝言いましたよね。俺、過去に行ったんです
140: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:15:09.34 ID:8kBcQb3V.net
3
141: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:19:05.88 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「朝言いましたよね」

虎太郎「俺、過去に行ったんです」

真姫「夢の話だったかしら」

虎太郎「あれは夢じゃない…と思いたい。神様がくれたチャンスだと」

真姫「人生にもしもはないって…あなたの口癖よ?」

虎太郎「そう思ってた。でも、俺はこの奇跡を信じたい」

真姫「もしそれで、私達の関係がなかった事になっても?」
142: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:22:13.90 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「それは…」

真姫「気づいてないと思ってたの?私ね、いつも寂しかった」

真姫「にこちゃんがいなくなって…せめてあなただけは守りたいと思った」

真姫「でもあなたはどこか心を閉ざして…にこちゃんや私に後ろめたさを感じてる」

真姫「今でも敬語で話したりするのは、無意識にそう思い込んでいるからよ」

虎太郎「酔っ払いの…言うこと?」

真姫「酔ってるから言えることだってあるわ」
143: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:24:28.43 ID:cNTQ5Oku.net
真姫「私は虎太郎君の信じてやりたい事を支えてあげたい」

真姫「にこちゃんの代わりじゃない。純粋にあなたのことを…」

真姫「愛してるから」

虎太郎「真姫さん、ありがとう」

真姫「…」Zzz...

虎太郎「やっぱり酔ってるじゃん。そんなとこで寝たら風邪引きますよ…」
144: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:28:21.20 ID:cNTQ5Oku.net
虎太郎「すいませーん!」

絵里「あら、虎太郎君」

虎太郎「昨日はありがとうございました。あの指輪のことで話があるんです」

絵里「…いいわ。そのつもりで渡したんだもの」

虎太郎「あれは本当に姉ちゃんが作った指輪なんですか?」

絵里「そうよ。あれは10年前、にこが真姫に渡そうとしていたもの」

虎太郎「それを…なんで今になって」

絵里「にこと約束したのよ」
147: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:32:48.35 ID:cNTQ5Oku.net
10年前

絵里「にこ、最近練習が終わると早く帰るけど、何か用事でもあるの?」

にこ「ま、まぁ〜ね〜!にこは多忙な人気者だから!」

絵里「怪しい…今隠したものは何なのかしら」

にこ「ギクッ!」

にこ「絶対に…笑わないでよ?」

絵里「えぇ…って、指輪?!」

にこ「うん…来年の春になったら渡すつもりなの」

絵里「相手は…真姫?」

にこ「そうよ。私、真姫のことが好きなの」
148: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:37:17.50 ID:cNTQ5Oku.net
絵里「きっと真姫も喜ぶわ」

にこ「だといいんだけど。今メッセージを書いてるところよ」

絵里「かわいいとこあるのね…来年の春に渡すのに、今日の日付書いちゃってるわよ」

にこ「ああ!?しまった!!」

絵里「恋は盲目とでも言うのかしら」

にこ「はぁ〜…絵里、これ預かっといてくれない?私、来年の春まで持ってる自信ないわ」

絵里「まったく…ちゃんと真姫に渡すのよ?」

にこ「当然よ!何があろうと真姫に渡すわ!」
149: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:40:43.43 ID:cNTQ5Oku.net
絵里「それから3日後、にこは亡くなった」

虎太郎「姉ちゃんは…真姫さんを好きだったんですね」

絵里「そうよ。10年経って、真姫も受け入れてくれるかと期待したんだけど」

虎太郎「真姫さん、泣いてました」

虎太郎「こんなの呪いだって…」

絵里「そっか…真姫に悪いことしたわね。今度謝らなくちゃ」

虎太郎「絵里さん!」

虎太郎「俺、姉ちゃんが死んだ時のことを知りたいんです。教えてくれませんか?」
150: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/27(水) 23:43:42.44 ID:cNTQ5Oku.net
絵里「あなた、覚えてないの?」

虎太郎「はい…あの頃のことが曖昧で、思い出そうとしてもボヤけるんです」

絵里「無理もないわ…酷い事件だったもの」

虎太郎「事件…?姉ちゃんは事故で俺を庇って死んだんじゃ…」

絵里「真姫から何も聞いてないのね」

絵里「音ノ木坂通り魔事件」

絵里「調べたらわかるわ」

虎太郎「…ありがとうございます」
155: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:05:10.57 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「音ノ木坂通り魔事件…」

虎太郎「201X年、通行中だった人々が突然通り魔に遭い、3人が死亡、5人が重傷を負った…」

虎太郎「被害者の中には矢澤にことその弟も含まれ…」

虎太郎「犯人は今も捕まっていない…」

虎太郎「被害者の証言によれば、犯人は黒い服でフードで顔を隠しており…性別や年齢は不明…」

虎太郎「手がかりは現場に残された不可解なメッセージのみ」

『未来は変わらない』
156: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:07:35.10 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「俺が居合わせたってことだよな」

虎太郎「そして俺を庇って姉ちゃんが…」

虎太郎「犯人さえわかれば…過去に戻って止められるけど…」

虎太郎「そもそも過去にまた行けるかもわかんねぇし…」

真姫「虎太郎君帰ってるの?」ガチャ

虎太郎「真姫さん!?」ビクッ
159: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:10:36.59 ID:VKZjgPkZ.net
真姫「なに?見られたくないものでもあるの?」ニヤニヤ

虎太郎「なんでもないよ!それより、今日は病院は…」

真姫「体調不良、ってことにし休んだわ」

虎太郎「あの真面目な真姫さんが?」

真姫「昨日は結局お祝いできなかったじゃない」

真姫「だから今日は虎太郎君と触れ合う日にしたの」

虎太郎「あの…健全な男子にそうやって近付いてくるのは…」

真姫「意識しちゃう?」クスクス
160: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:14:22.38 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「俺、寝不足なんですよ!だから…!」

真姫「じゃあ一緒にお昼寝してあげるわ」

虎太郎「ちょっと!マズイですって!」

真姫「いつもしてるじゃない?恥ずかしいの?」

虎太郎「いや嬉しいけど…でも!」

真姫「素直になりなさいよ」

虎太郎「誰か助けてくれ!!!」
161: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:16:58.17 ID:VKZjgPkZ.net
〜〜

虎太郎「はっ?!」

虎太郎「あれ…?」

にこ「何よ突然光り出して!ビックリしたじゃない!」

真姫「そうよ!ちゃんと説明しなさいよ!」

虎太郎「もしかして…また戻ったのか?」

にこ「あんたが普通じゃないのはよくわかったわ」

真姫「話が読めない…頭痛いわ」
162: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:22:01.51 ID:VKZjgPkZ.net
真姫「つまり、その変人はにこちゃんの弟の虎太郎君で、10年後からにこちゃんを助けにやってきたってこと?」

虎太郎「まぁ…簡単に言えばそうかな」

真姫「意味わかんない」

にこ「真姫…気持ちはわかる。私も半信半疑よ。でもこいつ、私の宝物のリストバンドを持ってたの」

真姫「そんなのいくらでも捏造できるわ」

にこ「有り得ないのよ…だってこれは、私がアイドル活動を始めた時にオーダーメイドで作って、一度も使わずに置いてある」

にこ「同じ柄が存在するはずないの」

真姫「むぅ…」
164: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:25:32.10 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「信頼してもらうのなら、まだネタがある」

虎太郎「姉ちゃん、指輪渡したら?」

にこ「なっ?!あんたなんでそれを!!」

真姫「指輪?」

にこ「えっと…真姫…これはその…」

にこ(なんで知ってるのよ!?)

虎太郎(今渡さなきゃ後悔するから!俺を信じて!)
168: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:29:18.52 ID:VKZjgPkZ.net
にこ「えっと…真姫ちゃん」

真姫「何よ藪から棒に」

にこ「これ、受け取って欲しいの」

真姫「ゔぇ!?指輪!?」

にこ「これが、にこの気持ち」

真姫「…ありがとう。嬉しい」

にこ「あの…す…好き…」

真姫「私も…」

にこ(真姫ちゃんと両思いなんて…幸せ)

にこ(てか空気読みなさいよ!)

虎太郎(ごめん…出かけてきます)
169: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:34:08.56 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎(姉ちゃんと真姫さんには信じてもらえた…かな)

虎太郎(にしても…こんな平和そうな街で通り魔事件が起きるなんて信じられないよな)

??「きゃっ?!」ドンッ

虎太郎「あっ?!すいません…余所見してて…」

>>172
1 希
2 ことり
3 誰もいない…?
172: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:37:22.39 ID:4oxMQzPg.net
2
175: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:43:09.69 ID:VKZjgPkZ.net
ことり「こちらこそすいません」

虎太郎「あれ?もしかしてμ'sの…」

ことり「あっ!そうです!応援してくださいね!」

ことり「それじゃ私急いでるので!」

虎太郎「は、はい…頑張って…」

虎太郎「…」

虎太郎(あの人…写真で見たことある)

虎太郎(南ことり…)

虎太郎「あの眼…普通じゃなかった…」

虎太郎(まるで…誰もそこにはいないなのように…冷たい眼をしてた)
176: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:47:09.09 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「ただいま〜」

にこ「あんたの家じゃないんだけど」

虎太郎「あれ?姉ちゃん達は?」

にこ「あんたみたいな変態がいるのに同じ部屋に置いとくわけないでしょ。虎太郎を殺すなんていってるような奴に…」

虎太郎(そうだった…俺そんなこと言ってたな)

にこ「今日はホテルに泊まらせてるわ。ママも帰ってこないし、1日だけは泊めてあげる」

虎太郎「悪いね、姉ちゃん」

にこ「はぁ…虎太郎がこんな風に育つなんて見たくなかったわ」
179: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:51:29.71 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「俺も知らないことが沢山あって…一度未来に戻ってからわかったことがあったんだ」

にこ「なによ…」

虎太郎「これからこの音ノ木坂で通り魔事件が起きる。姉ちゃんはそれに巻き込まれて…死ぬんだ」

にこ「そう…でも、虎太郎は無事なんでしょ?」

虎太郎「あぁ…俺は姉ちゃんのおかげでこうして生きてる」

にこ「じゃあそれでいいじゃない」

虎太郎「はぁ?!死ぬのが怖くないのかよ!」
180: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:54:27.88 ID:VKZjgPkZ.net
にこ「黙って聞いてれば好き勝手言ってくれるわね!」

にこ「死ぬなんて怖いに決まってるじゃない!」

にこ「でもね…にこにはそれ以上に守りたいものがあるの!こころとここあ、それに虎太郎!あの子達のためなら喜んで死ねるわ!」

にこ「それに運命が決まってるのなら、変えようがないじゃない!」

虎太郎「…っ!!」

虎太郎「姉ちゃんの言いたいことはわかる…その気持ちも嬉しい…だけど!」

虎太郎「残された真姫さんはどうなる!」
181: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 00:57:14.69 ID:VKZjgPkZ.net
虎太郎「真姫さんはなぁ、身寄りの無くなった俺の面倒を見てくれて…」

虎太郎「10年経ってもまだ姉ちゃんの幻影に縛られてるんだぞ!」

虎太郎「もう会えない姉ちゃんを待ってる真姫さんの気持ちも考えてあげろよ!」

にこ「…考えさせて」

にこ「私が死ぬまで、まだ少し時間はあるんでしょ」

虎太郎「…」コクリ
188: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 11:47:55.33 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎「ん…」ムクッ

真姫(26)「スゥ…スゥ…」

虎太郎「また戻ったんだ…」

真姫「ん…虎太郎君」

虎太郎「…」ナデナデ

虎太郎(姉ちゃん、真姫さんに指輪渡せてよかった…少しずつだけど、いい方向に向かってるはずだ)
189: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 11:51:11.35 ID:zqlk4rRC.net
真姫「おはよー…」

虎太郎「おはよ。もう夕方だけど」

真姫「虎太郎君寝かしつけるつもりが私の方が熟睡しちゃったわね」

虎太郎「ご飯、出来てるよ」

真姫「ありがとう」

虎太郎「真姫さん、その左手の指輪って…」

真姫「虎太郎君がくれた指輪だもの。大切にするわ」

虎太郎「え…?」
190: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 11:53:18.30 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎(そんなはずはないんだ)

虎太郎(確かに姉ちゃんは真姫さんに指輪を渡してた)

虎太郎(この眼で見たじゃないか!)

虎太郎(まさか…ただの夢?)

真姫「虎太郎君どうしたの?」

真姫「何だか最近様子が変よ」

真姫「悩み事があるなら…」

虎太郎「大丈夫…大丈夫だから」
191: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 11:59:53.61 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎(結局学校でも授業はまるで頭に入らない…)

虎太郎(なんで過去が変わってないんだ?もしかしてこれは俺のただの妄想なのか?)

虎太郎(ダメだ…考えれば考えるほど混乱する)

虎太郎(こんな時…姉ちゃんがいてくれたら…)

絵里「虎太郎くん、虎太郎くん」

虎太郎「えっ?!絵里さん!」

絵里「偶然ね、街中で会えるなんて…」

希「うちもおるよ〜」

虎太郎「希さんもお元気そうで」

希「もう、そんな畏まらんとって。うちにとって、こたくんは弟みたいなもんやから」
192: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:13:42.13 ID:zqlk4rRC.net
絵里「これから真姫の家にお邪魔するの。この前の事も謝らなくちゃいけないしね」

希「こたくんも一緒にいこか」

虎太郎「え…でも…」

絵里「なーに?こんな綺麗なお姉さん達と歩いてたら恥ずかしいかしら?」

虎太郎「からかわないでくださいよ…」

希「今日の晩御飯は焼肉だよ。奮発しちゃった♪」

虎太郎「おぉ…」

絵里「ふふっ…素直なんだから」
193: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:16:17.36 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎「ただいま」

絵里希「お邪魔しまーす!」

真姫「おかえり、虎太郎君」

真姫「…と、絵里と希ね。上がって」

虎太郎「じゃあ俺勉強するから」

希「えーつれへんなぁ」

真姫「学生の邪魔しないの。ご飯出来たら呼ぶからね」

虎太郎「はーい」
194: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:18:53.13 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎(とは言っても…勉強なんてまるで身が入らないんだよな)

虎太郎(もう割り切って忘れるしかないのか?)

虎太郎(今の生活に不満があるわけじゃない)

虎太郎(真姫さんがいてくれて…他の人たちも助けてくれてる)

虎太郎(変な話だけどにこ姉ちゃんのおかげだ)
195: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:20:48.96 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎(…そういえば)

虎太郎(希さんって確か大学生の時にオカルト研究会に入ってたって聞いたことがある)

虎太郎(今の俺の状況は、オカルトそのものじゃないか?)

虎太郎(希さんに…相談してみるか…)

コンコン

真姫「虎太郎君、ごはん出来たわ」
196: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:22:45.65 ID:zqlk4rRC.net
絵里「それでは真姫のアラサーへの仲間入りを記念して、乾杯!!」

真姫「全然嬉しくないわよ!」

虎太郎「この量のお酒を飲むつもりですか?!」

希「2人は酒豪やから心配いらんよ」

虎太郎「そういう希さんは…」

希「うちは下戸やからね〜あ、こたくんお肉焼けたよ」

虎太郎「ありがとうございます」
197: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:42:35.63 ID:zqlk4rRC.net
絵里「うぃぃ…ウオッカ持ってきなさい…」

真姫「意味わかんない意味わかんない」

虎太郎「予想通り酔い潰れた…」

希「とりあえず2人を寝かしつけよか」

虎太郎「片付けは俺がしときます」

希「ええんよ、うちも手伝うから」

虎太郎「でも希さんはお客さんですし」

希「こたくん、うちに話したいことがあるんやない?」

虎太郎「え…」ドキッ
198: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:47:07.95 ID:zqlk4rRC.net
希「はい、コーヒー」コトッ

虎太郎「ありがとうございます」

希「で、話はなんなん?もしかして、恋の相談かな〜?」

虎太郎「いや、そんなんじゃなくて…」

虎太郎「実は俺…」

虎太郎「最近過去戻ってるんです」

希「え?」
199: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 12:55:19.33 ID:zqlk4rRC.net
虎太郎「気付いたら10年前の、姉ちゃんが生きてた頃に戻って」

虎太郎「俺は姉ちゃんを助けたいと思って行動しても、結果が出ないんです」

虎太郎「未来が変わらない…って感じで」

虎太郎「はは…すいません!バカな妄想ですよね」

希「ううん、うちはこたくんがおかしいとは思わんよ」

希「こたくんは、自分がタイムスリップしたけど、何も変えられないって悩んどるんや」

虎太郎「はい…」
213: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:12:52.93 ID:QMJPe3f6.net
希「ねぇ、明晰夢って知ってる?」

虎太郎「いえ、なんなんですか?」

希「簡単に言えばまるで現実かのような夢を見るってことやねん」

希「こたくんの昔の思い出が、今そこにいるかのように感じられるってこと」

虎太郎「そんなこと…あるんですか?」

希「割とオカルトの中では現実的な方なんよ。タイムスリップと比べたらね」
214: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:16:14.46 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎「じゃあ俺は夢の中で過去に戻ってて」

虎太郎「だから夢でどう足掻こうと現実は変わらないってことですか?」

希「それが一番、合点がいく話やと思わん?」

虎太郎「うぅ…」ポロポロ

希「ちょっ?!こたくん?!」

虎太郎「どのみちにこ姉ちゃんは救えないってことじゃないですか…っ!」

希「その気持ちでにこっちも報われると思うよ」

希「過去を踏み越えて今を生きるのも大事なことだから…」
215: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:24:48.67 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎「全部過去の俺が体験したこと…それを見てるだけなんですか?」

希「全部…とまでは言わんよ。こたくんが想像出来ること、その範囲内で夢の中の人物達は動いてるんやないやろか」

虎太郎「なんかわかったようでわからないです」

希「理解出来んのも無理ないわ。正解がないのが正解みたいなもんやもん」

虎太郎「話せただけでも少し気が楽になりました」

希「困った時は希お姉さんを頼るんよ♪」

虎太郎「ありがとうございます。おやすみなさい」
216: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:27:14.90 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎「…なんで真姫さんが俺のベッドで寝てるんだよ」

真姫「…」Zzz...

虎太郎「はぁ…リビングで寝るか」

真姫「こたろー…」

真姫「一緒にねなさーい…」Zzz...

虎太郎「寝言…だよな?」
217: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:29:48.03 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎(なにやってんだ俺…)

虎太郎(絵里さんや希さんもいるんだぞ…)

虎太郎(こんなとこ見られたら…)

真姫「…」Zzz...

虎太郎(やっぱり…真姫さんは綺麗だ…)

虎太郎(にこ姉ちゃん…ごめん)

虎太郎(俺は姉ちゃんが好きだった人を…好きなんだ)
218: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:34:49.74 ID:QMJPe3f6.net
「ちょっと!!」バン

虎太郎「?!」

にこ「あんたねぇ…いきなり光ってんじゃないわよ」

虎太郎「ご…ごめん…」

にこ「それより、あんたに提案があるんだけど」

虎太郎「提案?」

にこ「にこの事を守って、虎太郎も守る…そういう方法は何かないの?」

虎太郎「うーん…家から出ないとか?」

にこ「呆れたわ…あんた本当に私の弟なの?もっと賢く育つと思ってたのに…」

虎太郎「1週間でいいから…何とかならないかな?」
219: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:38:26.22 ID:QMJPe3f6.net
にこ「まどろっこしいわね。私が死ぬ日を言いなさい。その日だけ出なければいいんでしょ?」

虎太郎「それは…」

虎太郎(大丈夫なのか?自分の死ぬ日を教えられて、正気でいられるのだろうか)

虎太郎(どうすれば…)

>>222
1 姉ちゃんの命日は4日後だ
2 それは…言えない
3 俺も真姫さんが好きなんだ
222: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 18:46:17.11 ID:qO8DlFUk.net
1
223: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 19:23:40.84 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎「姉ちゃんの命日は…4日後だ」

にこ「そう」

虎太郎「だからその日は…絶対に外に出ないで欲しい」

にこ「わかったわよ…虎太郎と一緒にいるわ」

虎太郎「ありがとう…」

にこ「もう今日は寝ましょう。あんたはそこの客間で寝て」
224: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 19:26:07.18 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎(姉ちゃん意外と落ち着いてたな…)

虎太郎(俺、馬鹿だよな…これは夢なのに)

虎太郎(夢の中でくらい、姉ちゃんを幸せにしてあげたいのに)

ガチャ

虎太郎(なんの音だ?)

虎太郎(今日は誰も帰ってこないって…言ってたのに)
227: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:32:35.29 ID:QMJPe3f6.net
虎太郎「…にこ姉ちゃん?」

虎太郎「誰もいない…」

虎太郎「まさか…出掛けたのか?」

虎太郎「探さなきゃ…まずいよな」

虎太郎「…って、マンションの前にいるな。おい、姉ちゃ…」


真姫「どういうことよ!」

にこ「…」

虎太郎(真姫さん…?)
228: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/04/28(木) 20:39:53.97 ID:QMJPe3f6.net
にこ「どうもこうもないわ。あいつが言ったのよ。私は4日後に死ぬ」

真姫「そんなの…私認めないわ!」

にこ「にこだって…嫌だよ。真姫ちゃんや妹たちとお別れするなんて」

にこ「死にたくない…死にたくないよぉ…」

真姫「にこちゃん…」

にこ「やだぁ…やだよ」ギュッ

虎太郎(姉ちゃん…)
239: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 16:36:07.57 ID:pOXJR86G.net
虎太郎「ん…」

虎太郎「朝か…」

真姫「う〜ん…」

虎太郎(結局真姫さんと一緒に寝ちまった)

希「真姫ちゃ〜ん、起きとる?」ガチャ

虎太郎「?!」

希「あ、ごめんな…」

虎太郎「ちょっ?!誤解です!俺は何も!」

希「こたくんもお年頃やもんね…そりゃあ真姫ちゃんみたいな美人が側にいたら…」

虎太郎「…なんですかその笑顔は」

希「ん〜?」
240: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 16:39:45.96 ID:pOXJR86G.net
虎太郎(あれから希さんと絵里さんに散々弄られちまった…)

虎太郎「あーもう!!だから大人は嫌なんだよ!」

ドンッ

??「きゃっ…?!」

虎太郎「あ、すいません…余所見してて…」

虎太郎(え…この人…)

ことり「ううん、大丈夫…あれ?虎太郎くんじゃない?」

虎太郎「ことり…さん?」
241: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 16:45:53.99 ID:pOXJR86G.net
ことり「久しぶりだね〜おっきくなってたからすぐにわからなかったよ」

虎太郎「はは…前に会ったのは何年も前ですし」

虎太郎(俺はこの人が昔から苦手だ)

虎太郎(美人で優しいけれど…まるで自分の奥底を見透かされてるような気がする)

虎太郎(そんな風に思う…自分にも嫌気がさす)

ことり「その制服、音ノ木坂だね。ということは私達の後輩かぁ」

虎太郎「ことりさんはお仕事ですか?」

ことり「うん。今日はたまたま実家に寄った帰りなんだ」
242: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 16:48:30.13 ID:pOXJR86G.net
虎太郎「すいません、学校遅れちゃうんで…」

ことり「あ、引き止めてごめんね!それじゃあ勉強頑張って!」

虎太郎「失礼します」

ことり「またね!」

虎太郎(出来ればもう会いたくない…やっぱり俺は嫌な人間だ)
243: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 16:54:01.48 ID:pOXJR86G.net
女子「あの、矢澤君…今日の放課後話があるの…」

虎太郎「いいよ。どこに行けばいい?」

女子「屋上で…待ってるから!」

虎太郎(またか…)

虎太郎(この学校の生徒の間では、屋上で告白すれば必ず成功するという言い伝えのようなものがあるらしい)

虎太郎(入学してからこれまだ7回呼び出されたが、俺は彼女達の申し出を断り続けてきた)

虎太郎(恋愛に興味がないわけじゃない。ただ、俺には好きな人がいて、なにより姉ちゃんの思い出の場所で俺だけが青春を謳歌するのは後ろめたかったからだ)
245: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:03:54.13 ID:pOXJR86G.net


女子「あはは…ごめんね…やっぱり迷惑だよね」

虎太郎「ごめん…」

女子「ううん!大丈夫!じゃあまた明日!」バタン

虎太郎「はぁ…」

海未「虎太郎」

虎太郎「園田先生…」

海未「見てましたよ。何故彼女の告白を断ったのですか?」

虎太郎「恥ずかしい所を見られちゃいましたね…」

海未「やはりまだ…にこの事が気掛かりなのですね」

虎太郎「…」

海未「この学校…この場所は私達がμ'sとして活動した思い出の場所です」

海未「私はこの学校が好きで、家を出て教師になりました」

海未「あなたは…亡くなったお姉さんの影に縛られ続けているように思います」
246: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:09:08.33 ID:pOXJR86G.net
海未「にこはこんなこと望んでは…」

虎太郎「…先生になにがわかるんですか」

海未「…」

虎太郎「姉ちゃんは俺たち家族の希望だったんだ…スーパーアイドルとして輝いて、いつも俺たちを守ってくれた」

虎太郎「忘れろなんて…無理に決まってるじゃないですか」

海未「すいません…出過ぎた事を言いましたね」

虎太郎「いえ…俺こそすいません。先生に…」

海未「いいんです。それより、この後空いてますか?」

虎太郎「?予定はないですけど…」

海未「ことりがあなたとお話ししたいと連絡をくれたんです。私も今日は早上がりしますし、3人でお茶に行きましょう」

虎太郎(ことりさんが…?)
247: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:12:06.19 ID:pOXJR86G.net
ことり「ごめんね、急に呼び出しちゃって」

虎太郎「びっくりしました…まさかことりさんが俺と話したいなんて」

海未「ことりは世界中を飛び回っていますからね。あなたの近況を知りたいんでしょう」

ことり「虎太郎くんは私達μ's全員の弟だもん♪」

虎太郎「はは…」
248: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:15:13.22 ID:pOXJR86G.net


海未「では私はこれから寄るところがあるので…」

ことり「うん!今日はありがとう!海未ちゃん!」

海未「ことり、ちゃんと虎太郎を家まで送るのですよ」

ことり「任せてください♪」

虎太郎「俺、1人で帰れますけど…」

海未「ダメです!子どもの一人歩きは危険なんですよ!」

ことり「ほらほら〜♪車に乗って」

虎太郎「拒否権なしですか…」
249: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:21:20.54 ID:pOXJR86G.net
ことり「こうやって2人きりになるのは初めてだね」

虎太郎「…そうですね」

ことり「あのね、虎太郎くん」

虎太郎「なんですか」

ことり「私、知ってるよ。虎太郎くんが私の事を嫌いだって」

虎太郎「え…」

ことり「当然だよね。にこちゃんのお葬式で私だけが泣かなかったんだもん」

虎太郎「すいません…記憶が曖昧で」

ことり「多分、無意識の内に虎太郎くんの中で嫌悪感を感じたんだと思う」

ことり「にこちゃんがいなくなっちゃうなんて私、信じたくなかったんだ」
250: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:28:06.08 ID:pOXJR86G.net
ことり「きっと今にもにこちゃんが飛び上がって生き返るんじゃないかって思った」

ことり「でも、お葬式が終わって…あ、これは現実なんだって感じたとき、どうしていいのかわからなくて」

ことり「すごく悲しいのに涙が出なかった」

ことり「心にぽっかり穴が空いたみたいに」

虎太郎(そうか…)

虎太郎(だから…あの夢の中で出会ったことりさんは…感情が無かったんだ)

虎太郎(10年前の俺が見たことりさんは…心を無くしていたから…)

ことり「ごめんね、今更こんな話して」

虎太郎「いいんです…俺もきっと、ことりさんの事を誤解してたような気がします」
251: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:32:23.09 ID:pOXJR86G.net
虎太郎「家まで送ってもらってありがとうございます。よかったら真姫さんにも…」

ことり「ううん、突然お邪魔したら失礼だから。今日はやめとくね」

ことり「もうしばらく日本にいるから、そのうち真姫ちゃんにも会いに行くよ」

虎太郎「そうですか…じゃあまた」

ことり「うん!また会おうね!」

虎太郎「気をつけて帰ってくださいね」
252: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:35:51.78 ID:pOXJR86G.net
虎太郎「ただいまー」

真姫「おかえりなさい」

虎太郎「今日、園田先生と一緒にことりさんに会ったよ」

真姫「へぇ、ことり帰って来てるのね」

虎太郎「晩御飯は…」

真姫「ふふっ、真姫ちゃん特製トマトの冷製パスタよ」

虎太郎「トマトへの異常な執念を感じるんですが」

真姫「トマトは身体にいいのよ」
254: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:43:13.46 ID:pOXJR86G.net
真姫「それで、院長がね…」ペラペラ

虎太郎「へぇ、そうなんだ」

虎太郎(真姫さんは元々おしゃべりじゃない)

虎太郎(俺を不安にさせないためにどんな他愛もないことでも話してくれる)

虎太郎(でも姉ちゃんのことは滅多に話すことはない)

虎太郎(今の関係を崩してまで…姉ちゃんが何故死ななきゃならなかったのを知るべきなのだろうか…)

>>258
1 にこの話をする
2 心の中にしまっておく
3 まきちゃんかわいいかきくけこ
258: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/04/29(金) 17:49:25.08 ID:N0rCTfGe.net
あえて3
283: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 17:55:37.79 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「まきちゃんかわいいかきくけこ」ボソッ

真姫「…は?」

虎太郎「まきちゃんとびきり…」

真姫「…誰に聞いたの」

虎太郎「ことりさんに」

真姫「恥ずかしいから、ね?」

真姫「忘れなさい」

虎太郎「だって事実じゃないですか」
284: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 18:04:36.03 ID:/Mpm/39p.net
真姫「最近やっぱり何かおかしいわよ」

虎太郎「俺は変わらないですよ」

真姫「じゃあなんで、私の事を急に女性として見てくるようになったの?」

虎太郎「お見通し…なんだ」

真姫「バカにしないで、そこまで鈍感じゃないつもり」

真姫「私も虎太郎君のこと、好きよ」

虎太郎「でも…」

真姫「私がまだ、にこちゃんのことを引きづってると思う?」
286: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 18:44:53.00 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「それでも…いい」

虎太郎「俺は真姫さんが好きだ」

真姫「ありがと」

真姫「まぁ今の関係に変わりはないけどね」

虎太郎「え…」

真姫「私達は、もう家族でしょ?」
287: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 18:48:34.19 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「…!」

にこ「真姫ちゃん…お願い。私を1人にしないで」

真姫「わかってる。何があってもにこちゃんは守るわ。約束する」

にこ「えへ…へ…」

にこ「安心したわ。今日はもう遅いし、泊まっていかない?」

真姫「そうね…にこちゃんとあの変質者を2人きりにするのも不安だし」

虎太郎(相変わらずきついな…)
288: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 18:54:39.14 ID:/Mpm/39p.net
真姫「つまり、通り魔事件に遭わないように気をつけてればいいのね」

虎太郎「あぁ…そうすれば姉ちゃんは死なずに済むんだ」

にこ「それで死なずに済むのなら簡単な話ね」

虎太郎「あと、昔の俺からは目を離さないで欲しいんだ」

にこ「大丈夫よ。絶対に守ってみせるわ」

虎太郎「でも無理はしないで欲しい」

虎太郎「誰も犠牲にならないようにしたい」
289: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 18:59:43.49 ID:/Mpm/39p.net
にこ「ふーっ…」スパー

虎太郎「なにやってんの…」

にこ「はぁ…見てわかんない?タバコよ」

虎太郎「それはわかるけど、俺が言いたいのは姉ちゃん未成年…」

にこ「あんたそんなにお堅いの?」

にこ「まったく…これくらいいいじゃない」

虎太郎「姉ちゃんがタバコ吸ってるの初めて知った」
290: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 19:03:04.92 ID:/Mpm/39p.net
にこ「吸うのは家のベランダだけだからね。こうやって屈めば外から顔は見えないし」

にこ「知ってるのは真姫だけよ。やめろやめろってうるさいけどね」

虎太郎(やっぱり真姫さんがタバコ吸ってるのって姉ちゃんの影響だったんだ…)

にこ「いつ死ぬかわからないのなら、今やり残したって後悔しないように生きるしかない」

にこ「私はそう信じてるの」
291: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 19:07:43.69 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「実はさ…俺はもうちょっとだけ過去を変えたんだ」

にこ「ふーん…」

虎太郎「姉ちゃんが昨日真姫さんに渡した指輪、俺が10年経ってから真姫さんに渡した」

虎太郎「せめて姉ちゃんから直接渡して想いを伝えて欲しかったから…」

にこ「それで…」

にこ「未来は、変わったの?」

虎太郎「未来は…変わらなかった」

虎太郎「今ここでこうやって話してるのも…俺の妄想、夢なんじゃないかって」

虎太郎「未来は変わらないのに、何の意味があるんだろうって思ったんだ」
292: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 19:16:14.06 ID:/Mpm/39p.net
にこ「シャキッとしなさい!」バシン!

虎太郎「いてっ?!」

にこ「これがあんたの夢だろうがなんだろうが、にこたちはここで生きてるの!楽しいことや悲しいことがあっても、前へ進もうとしてるの!」

にこ「虎太郎、おいで」ギュッ

虎太郎「…」

にこ「結果が出ないかもしれない。無駄になるかも…でも、あなたは自分がやりたいことをやりなさい」

にこ「スーパーアイドル矢澤にこの世界で一番大切な家族…」

にこ「矢澤虎太郎なんだから」

虎太郎(にこ…姉ちゃん)

虎太郎(そうか俺…泣いてるんだ)ギュッ
293: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 19:23:43.89 ID:/Mpm/39p.net


にこ「じゃあ私達は学校に行くから」

真姫「連休中だから練習だけだけどね」

にこ「くれぐれも他のメンバーに存在がバレないようにしなさいよ」

虎太郎「わかってるよ。気付かれない距離にいるようにする」

真姫「なんかストーカーみたいだけど…」

にこ「こっちは命が懸かってるからね…少しの間の辛抱よ」
294: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 19:28:52.74 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「時間潰すのって大変だな…練習は午前中で終わるって言ってたけど」

虎太郎「あ、出てきた…」

虎太郎(にこ姉ちゃんと真姫さんに…絵里さんに希さん…ことりさんと園田先生、花陽さんに猫の人…)

虎太郎(え…)

虎太郎(あと1人…いる)

虎太郎(μ'sは8人のはず…だろ…)
301: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:13:49.50 ID:/Mpm/39p.net
にこ「ごめん、待たせたわね」

虎太郎「いや、大丈夫…」

真姫「早く家に戻りましょう。外は何があるかわからないんだから…」

虎太郎「それより2人とも」

虎太郎「実はμ'sに…俺の知らない人がいたんだ」

にこ真姫「は?」

虎太郎「俺の知ってるμ'sは8人。ライブの写真やビデオを観たことあるから間違いない」

にこ「何言ってんのよ、私達は9人で活動してるのよ?」

真姫「そうよ。9人の歌の女神、だからμ'sなのよ」

虎太郎「そんなはずは…」
302: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:17:38.65 ID:/Mpm/39p.net
真姫「私達は穂乃果が廃校を止めるためにアイドルを始めたのよ」

にこ「1人だけいるはずがないなんてそんなはずは…」

虎太郎「待ってくれ、俺はその穂乃果って人を知らない」

虎太郎「俺の知ってる過去と…食い違ってる」

にこ「ちゃんと思い出して。穂乃果がμ'sにいないなんてこと…あり得ないんだから」
303: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:20:27.08 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「!」ハッ

虎太郎「ベッド…ということはまた戻って来たんだ」

虎太郎「もう朝か…この夢を見るようになってから全然休んだ気にならないな」

真姫「虎太郎君起きなさい、朝よ」ガチャ

虎太郎「おはよう…」

虎太郎「真姫さん…聞きたいことがあるんだけど」
304: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:22:52.16 ID:/Mpm/39p.net
真姫「μ'sが何人で活動してたか?」

真姫「どうしたの?まだ寝ぼけてるのかしら」

虎太郎「頼む!すごく気になって」

真姫「虎太郎君だって知ってるでしょ…8人よ」

虎太郎「やっぱり俺の記憶は間違ってない」

真姫「変なこと言ってないで朝ごはんにするわよ」
305: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:26:24.89 ID:/Mpm/39p.net
真姫「はい、どうぞ」コトッ

虎太郎「朝からトマト丼ですか…」

真姫「トマトに勝る薬は無いと言われてるのよ」

虎太郎「いただきます」

真姫「おかわりもあるから遠慮しないでね」

虎太郎(1週間で二箱平気で消費するんだよな…)

虎太郎(バレンタインもチョコトマトだったし…)
306: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:32:30.10 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎(とりあえず通り魔事件に遭う危険はほぼなくなった)

虎太郎(犯人がまだ捕まってないから事前にそいつの行動を止めることは出来ないけど…にこ姉ちゃんが救えればそれでいい)

虎太郎(それより気になるのはいるはずの無い9人目のμ's…ホノカという人の存在だ)

虎太郎(俺の記憶が夢になっているんだったら、知らない人間が入り込むことなんてできるはずが無いのに)

虎太郎(そしてもう一つの疑問、通り魔事件で残されていた『未来は変わらない』という言葉…)
307: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:41:11.74 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎(仮に全部俺の夢の中の話だったとしたら、俺の心を見透かすようなメッセージが現実に残されているのはおかしい)

虎太郎(希さんは俺を安心させようと、これは夢だと言っただけなのか?)

虎太郎(仮に本当に過去に戻っているのなら、指輪がにこ姉ちゃんから真姫さんに渡したという事実が残らないはずがない)

虎太郎(そもそも矛盾してる。俺の飛ばされた過去の世界も、今ここにいる現実も…)

虎太郎(俺は…)

>>310
1 メッセージについて調べる必要がある
2 『ホノカ』について調べる必要がある
3 帰ったら真姫さんとイチャラブしよう
310: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 21:42:49.10 ID:adzucGzG.net
2
315: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:31:04.89 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎(昔のライブ映像にも、μ'sは8人しかいなかった)

虎太郎(俺の勘違いだとか、そういう問題じゃない)

虎太郎(やっぱり『ホノカ』がいる過去はおかしいんだ)

虎太郎「寝よう…」

虎太郎(一刻も早く過去に戻って…『ホノカ』が何者なのか解き明かさないと)
316: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:34:06.22 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「…」

にこ「また向こうに行ってたのね」

虎太郎「あぁ…この感覚にももう慣れたよ」

真姫「それで、ちゃんと未来で穂乃果のこと確認したの?」

虎太郎「確かにホノカは俺のいる未来にはいなかった。未来の真姫さんにも確認したし、ライブの映像も観たから間違いない」

にこ「穂乃果がいない…?一体どうなってるのよ」

虎太郎「俺が聞きたいよ…」
317: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:37:52.67 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎「そのホノカって人と直接話がしてみたい。連絡取れる?」

にこ「馬鹿…どうやって説明するつもりよ」

虎太郎「それとなく探りを入れてみる。従兄弟が会いたがってるとか適当に言ってさ…」

にこ「こっちは死の危険に怯えてるのに、変な所で行動的ね」

虎太郎「そこをなんとか…姉ちゃんは絶対に守るから」

にこ「今回だけよ」

プルルルル
318: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:42:13.99 ID:/Mpm/39p.net
にこ「OKだって。駅前のスタパで待ち合わせになったわ」

真姫「それなら近くに銀行があるから穂乃果でも迷わないでしょ」

虎太郎(ホノカ…本当にその人はμ'sの一員なのか)

虎太郎(ここまで普通に溶け込んでるんだ。不自然な点は何も無い…)

虎太郎(じゃあ何故未来では存在しないんだ…?)
319: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:48:14.80 ID:/Mpm/39p.net
にこ「う〜ん!やっぱり春だとテラスでゆったりするのが気持ちいいわね!」

真姫「そうね。たまには悪くないわね」

虎太郎「なぁ、結局2人は付き合うことになったの?」

にこ「ブフォォ!!」ドバシャー

真姫「ゔぇぇ?!」

虎太郎「いや、両想いみたいだし…指輪も渡してたし…」

真姫「わ、私達は…」

にこ「そ、そうよ!あんたが思ってるような関係にはまだなってないんだから!」

虎太郎「…まだ?」

にこ「ゆ…ゆくゆくはそうなるかも、ってことよ!」

真姫「にこちゃん…」///
321: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:51:09.24 ID:/Mpm/39p.net
バンッ!

虎太郎「…?何の音だろ」

真姫「銀行の方からね…」

キャー!! ウワァァ!!

にこ「ちょっ…普通じゃないわよ!」

強盗「うわぁぁ!!お前らどけぇぇ!!」

真姫「まさか…銀行強盗?!」

にこ「刃物持ってるわよ!」

虎太郎「まずい!2人とも、ここを離れよう!」
322: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:54:39.77 ID:/Mpm/39p.net
にこ「どうすんの!あいつこっちに走ってくるわよ!」

虎太郎「とにかく走るんだ!」

真姫「きゃっ!?」ドタッ

にこ「真姫!!」

警察「貴様!止まれ!!」

強盗「くっ…くそっ!」グイッ

真姫「えっ!?なに?!」

強盗「近づくんじゃねぇ!!このガキを殺すぞ!!」グッ

真姫「うっ…にこ…ちゃ…」
324: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 22:57:02.08 ID:/Mpm/39p.net
にこ「真姫!!」

虎太郎「姉ちゃんダメだ!」

真姫「助け…て…」

強盗「ハァハァ…殺す!殺してやるぅぅ!」


ドンッ


虎太郎「そんな…」
325: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 23:02:52.55 ID:/Mpm/39p.net
にこ「」ドサッ

強盗「あ…はは…俺は…ただの脅しのつもり…で…」

警察「確保しろ!!怪我人が出た!救急車を!!」

真姫「にこちゃん!!」

虎太郎「姉ちゃん…そんな…何で…」

にこ「よかった…真姫…無事で…」

真姫「何でこんな無茶を…」

にこ「居ても立っても居られなかったのよ…」

にこ「真姫を死なせなたくなかった…それだけ…」

虎太郎「姉ちゃん…嘘だろ…」

にこ「虎太郎…ごめん」

にこ「お姉ちゃん…あんたの願い、叶えてあげられなかっ…た…」

虎太郎「もう喋っちゃだめだ!」

虎太郎「大丈夫!助かるから…!」
326: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 23:06:25.02 ID:/Mpm/39p.net
虎太郎(ダメだ…血が止まらない!クソッ!クソッ!)

にこ「虎太郎…」

虎太郎「姉ちゃん…」ギュッ

にこ「私はいつも…虎太郎の中にいるわ」

にこ「だから…大丈夫…」

にこ「…」

にこ「」

虎太郎「ダメだダメだダメだ!!目を閉じちゃダメだ!!」

虎太郎「うわあああああああああああ!!!!!!!!」
328: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/04/30(土) 23:09:34.11 ID:/Mpm/39p.net
ピーポー
ピーポー

虎太郎「…」

虎太郎「俺は…どうして二度も姉ちゃんが死ぬのを見なきゃいけないんだ…」

虎太郎「俺の…せいで…」

虎太郎「何も…変えられなかった…」








穂乃果「これでわかったでしょ」

穂乃果「未来は変わらない」

虎太郎「…ホノカ」
345: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 12:10:34.78 ID:8kA6AcXY.net
穂乃果「にこちゃんの死は避けられない」

穂乃果「決まっている結末なの」

虎太郎「一体何者なんだ…?どうして俺に…」

穂乃果「私も驚いたんだよ」

穂乃果「私以外に時間を巻き戻せる人間がいたことに」

虎太郎「まさか…あんたも未来から…」
346: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 12:16:16.66 ID:8kA6AcXY.net
穂乃果「まず自己紹介からだね。私は高坂穂乃果、音ノ木坂の2年生」

穂乃果「μ'sを始めようと言い出した張本人だよ」

虎太郎「そんなはずない!μ'sはにこ姉ちゃんが真姫さんと始めて…みんなを誘ったんだぞ!」

穂乃果「そっか…私のいない世界だとそういうことになってるんだ」

虎太郎「何が目的だ…?」

虎太郎「にこ姉ちゃんの死が避けられないってどういうことだよ!」

穂乃果「ちゃんと説明してあげる。でも、今回は時間切れだね」

虎太郎「…っ!?意識が…」ガタッ
347: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 12:21:40.90 ID:8kA6AcXY.net
虎太郎「待てっ!!」ガバッ

虎太郎「…戻ったのか」

真姫「虎太郎君起きたの?」ガチャ

虎太郎「真姫さん…」

真姫「すごい汗よ…よっぽど怖い夢を見たのね」

虎太郎「真姫さん!」ギュッ

真姫「きゃっ!?どうしたのいきなり…」

虎太郎「俺…姉ちゃんを…また助けられなかった…」ポロポロ

真姫「そう…」ナデナデ

真姫「大丈夫よ、私はあなたの側にいるわ」

虎太郎「ごめん…ごめん…」
349: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 13:04:38.61 ID:8kA6AcXY.net
真姫「落ち着いた?」

虎太郎「うん…甘えてごめん」

真姫「甘えたっていいのよ。家族なんだから」

虎太郎「ありがとう」

真姫「それじゃあ私は病院に行くわね。ちゃんと学校に行くのよ」

虎太郎「わかってる」
350: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 13:11:36.60 ID:8kA6AcXY.net
虎太郎(真姫さんごめん、学校サボるよ)

虎太郎(どうしても…話がしたい人がいる)

ピンポーン

希「はーい…って、こたくんやん」

希「学校はどしたん?」

虎太郎「休みました。希さんに相談がしたくて」

希「訳ありってわけや…とりあえず上がって」

虎太郎「失礼します」
355: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:30:19.83 ID:8kA6AcXY.net
希「はい、コーヒー」コトッ

虎太郎「ありがとうございます」

希「ギアナの友達が送ってくれた豆から作ったからおいしいよ」

虎太郎「すごいですね…」

希「興味あるならこたくんにもコーヒーの世界を教えてあげるよ」

虎太郎「…」

虎太郎「夢の中で、姉ちゃんが死にました」

希「そっか…辛いね」
356: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:33:23.12 ID:8kA6AcXY.net
虎太郎「そこで言われたんです」

虎太郎「未来は変わらない」

希「こたくん、うちはね…」

虎太郎「ホノカって…知ってますか?」

希「!!」ガタッ

虎太郎「何か知ってるんですね」

希「覚えてるんは…うちだけのはずやったんやけどな…」

虎太郎「やっぱりホノカはいたんですね」

虎太郎「この世界に…」
357: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:38:14.59 ID:8kA6AcXY.net
希「こたくんは今まで、この世界が夢なんじゃないかって思ったことはない?」

虎太郎「よくわからないです。だって確かに俺はこの世界で生きてるし…」

希「こたくんが過去の世界で会った人たちもそう…みんな自分が現実に生きてると思っとるんよ」

虎太郎「何が言いたいんですか?」

希「疑問に思ったことはない?1年生の真姫ちゃんが、入学からたった1ヶ月でなんの接点もないはずのにこっちとアイドルを始めたこと…」

希「あっという間にメンバーが集まってラブライブで優勝する。正直、都合が良すぎひんかな」

虎太郎「じゃあ俺の記憶は…」

希「その記憶が間違ってるわけやないんよ。だってこの世界では、それが正しい事実なんやから」
358: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:41:00.46 ID:8kA6AcXY.net
虎太郎「希さんは何者なんですか?」

希「うちはただ見守っとるだけ…仲間を救うために、自分の存在すら犠牲にした1人の女の子を」

虎太郎「それが…ホノカですか」

希「そうや。あれは10年前、にこっちが亡くなってすぐのことやった…」
359: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:48:53.68 ID:8kA6AcXY.net
海未「もうμ'sは終わりにすべきだと思います…にこのいないμ'sなんて…」

凛「そう…だよ。私達は9人でひとつ…この一年間一緒に頑張ってきたんだもん」

花陽「こんなの…あんまりだよ…せっかくラブライブの二次予選まで来たのに…一番喜んでたにこちゃんが…」

絵里「穂乃果はどう思う?」

穂乃果「私は…まだ納得いかない」

ことり「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「にこちゃんが死ななきゃいけないなんておかしいよ!だって…大切な仲間だったんだよ?!これからいっぱい楽しいことを一緒にしようって約束したのに!」

海未「穂乃果…人の命はいつ無くなるかわからないんです…」

穂乃果「私は嫌!こんなの…みんなが幸せになれる方法があるはずだよ!」
360: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:52:32.79 ID:8kA6AcXY.net


穂乃果「お願いします!新入生歓迎会でライブをやらせてください!」バンッ

絵里「またあなたたちね…」

希(えっ…?なんやこれ…)

希(これって…穂乃果ちゃんたちがμ'sを結成してすぐの頃…)

希(まさか…過去に戻った?!)

穂乃果「絶対に諦めません!認めてもらうまで!」

希(穂乃果ちゃん…)
361: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 18:56:34.17 ID:8kA6AcXY.net
穂乃果「そうなんだ…他の人達は何も覚えてないみたいなのに、何故か希ちゃんだけ覚えてたんだね」

希「やっぱり…これは穂乃果ちゃんの仕業やったんやね」

穂乃果「私、どうしてもにこちゃんを助けたい…9人で笑って未来に行けるように」

希「わかった。うちも協力するよ」

穂乃果「ありがとう希ちゃん!」

希「それにしても…どうやったらこんな魔法みたいなことが出来るのか教えて欲しいわ」

穂乃果「あはは…何か神様にお願いしてたらいつの間にか」

希「どんだけ神様に愛されとるんよ」
362: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:17:13.43 ID:8kA6AcXY.net


穂乃果「そんなっ!?どうして!!」

希「嘘や…にこっちが死ぬまでまだ時間はあったはずやのに…」

穂乃果「嫌だよ…」

希「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「希ちゃん、私…もう一度やり直してみる」

希「うん…今度こそにこっちを助けよう」
364: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:20:07.31 ID:8kA6AcXY.net


穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!一緒にアイドルをやろう!」

ことり「えっ…?」

穂乃果「あれ…?2人ともどうしたの…?」

海未「あの…高坂さん」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「失礼ですけど…どうして私達なんですか?」

穂乃果「え…だって2人は幼馴染だし…」

ことり「確かに小学校から一緒だけど…私達、今まで話したこと一度もなかったんじゃ…」

穂乃果「えっ…」
365: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:23:30.72 ID:8kA6AcXY.net
希「海未ちゃんとことりちゃんがおかしい?」

穂乃果「うん…なんとかアイドルをやってくれるよう説得は出来たけど」

希「穂乃果ちゃんと幼馴染じゃなくなってた…か」

穂乃果「なんか周りもちょっと変なんだよね…お母さん達もどこかよそよそしい感じで」

希「それは気がかりやけど、今のうちらの目的はにこっちを守ることや」

穂乃果「うん!今度こそきっと大丈夫だよ」
366: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:26:17.82 ID:8kA6AcXY.net


希「雨…止まないね」

穂乃果「うん…」

希「穂乃果ちゃんのせいやないよ」

穂乃果「でも…またダメだった」

希「たしかに…どんな手を尽くしてもにこっちは…」

穂乃果「私…諦めない」

希「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「付き合わせてごめん」

希「ええんよ…うちに出来るのは、誰かを支えることだけやから」
367: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:29:46.90 ID:8kA6AcXY.net


希「穂乃果ちゃんのことを忘れてしもたん?!」

海未「すいません…先輩の言うホノカという人は私の記憶にはいないんです」

希(どういうことや…海未ちゃんたちだけやない…穂乃果ちゃんの家族すら知らないなんて)

希(まさか…時間を巻き戻す度に穂乃果ちゃんの存在が消えていっとるってこと…?)
368: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:33:01.24 ID:8kA6AcXY.net
穂乃果「希ちゃんが覚えてくれてれば…私はそれでいいよ」

希「でも…!今回もにこっちは救えなかった!次はもう…」

穂乃果「いいんだ」

希「なんでよ!?自分が誰からも忘れられるって、そんなの!」

穂乃果「私はそれでも…仲間の為に出来ることをしたい」

穂乃果「希ちゃん、今まで穂乃果のワガママに付き合ってくれて…ありがとう」
369: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:39:26.95 ID:8kA6AcXY.net
希「そしてまた過去に戻った時…穂乃果ちゃんは存在そのものが最初から無かったことになってた」

希「うちは穂乃果ちゃんがおらんくても何とか出来ることをしようと思ったけど、にこっちを守れんかった」

希「最後のチャンスを…失った」

虎太郎「じゃあ姉ちゃんの死んだ通り魔事件にあのメッセージを遺したのは…」

希「そうや…もしうちがいなくても、誰かがにこっちを救おうとして…穂乃果ちゃんのように犠牲にならないように…」

希「お願いこたくん…」

希「自分がいなくなってもええやなんて思わんといて…」
370: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:50:22.38 ID:8kA6AcXY.net
虎太郎「希さん…」

>>375
1 そうだ…今の俺には真姫さんがいる
2 それでも!俺は姉ちゃんを救いたい!
3 そういや絵里さんの妹可愛かったな…
375: 名無しで叶える物語(関東・甲信越)@\(^o^)/ 2016/05/01(日) 22:56:02.66 ID:Wo6awJj+.net
2
383: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:15:03.61 ID:otfbCr9t.net
虎太郎「俺やっぱり姉ちゃんを助けたい」

希「そっか…やっぱりにこっちに似てるわ」

希「一度決めたら…諦めない」

虎太郎「何度でもやり直してみせます。可能性を信じて」

希「穂乃果ちゃんによろしくね」

虎太郎「…はい」
384: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:17:14.98 ID:otfbCr9t.net


虎太郎「…この感じ、また戻ってきたんだ」

虎太郎「ホノカに会って、話さないと」

にこ「〜♪」

虎太郎(あれは…にこ姉ちゃん…)

虎太郎(もう一度チャンスがもらえたってことだな…)
385: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:19:26.76 ID:otfbCr9t.net
女子「誰かの彼氏かな??」ヒソヒソ

女子「かっこいい…」ヒソヒソ

虎太郎(校門の前で待ってれば…いつか出てくるよな)

穂乃果「戻ってこれたんだね」

虎太郎「!」

虎太郎「あぁ…俺は絶対に姉ちゃんを守る」

穂乃果「立ち話でするようなことでもないし、家においでよ」
386: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:20:41.95 ID:otfbCr9t.net
穂乃果「ただいま〜」

「ちょっとあなた!穂乃果が男の子を連れてきたわ!」

ドンガラガッシャーン

虎太郎「…大丈夫なのか?」

穂乃果「いつものことだから」

虎太郎「お邪魔します…」
387: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:22:53.81 ID:otfbCr9t.net
虎太郎「未来で希さんから全部聞いたよ」

虎太郎「あんたが姉ちゃんのために何度も過去へ戻ったことも、それで存在が無くなってしまったことも…」

穂乃果「希ちゃんは覚えてくれてたんだね。よかった」

虎太郎「単刀直入に言う、俺は今度こそ姉ちゃんを救いたい」

穂乃果「とっても辛いよ?」

虎太郎「覚悟は…ある」
388: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:26:22.78 ID:otfbCr9t.net
穂乃果「私はにこちゃんを救うことを目的に何度もやり直した」

穂乃果「その結果として、にこちゃんが死ぬとまた1からやり直し」

穂乃果「この無限の時間の中に閉じ込められたの」

穂乃果「虎太郎くん…だよね。にこちゃんの弟の」

穂乃果「こんなにかっこよく成長するんだ」

虎太郎「話を逸らさないでくれ。聞きたいことは全部教えてくれるって言っただろ?」
389: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:30:23.89 ID:otfbCr9t.net
虎太郎「まず、どうして未来はどうして変わらないんだ?」

虎太郎「俺は姉ちゃんの死こそ防げなかったけど、それ以外にも色々と変えたつもりだったのに」

穂乃果「この世界はにこちゃんの死を終点とした閉じた世界なんだよ」

穂乃果「そこから抜け出さない限り、何を変えようと無駄なの」

虎太郎「つまり姉ちゃんさえ生きてれば未来は変わるってことだな?」

穂乃果「まぁ…そうだろうね」
390: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:35:19.68 ID:otfbCr9t.net
虎太郎「じゃあ簡単なことだろ。姉ちゃんさえ守ってれば…」

穂乃果「それが一番難しいんだよ」

穂乃果「にこちゃんが死ぬことは確定事項…その後の世界もそれを基準に作られてる」

穂乃果「仮ににこちゃんを助けられたとして、虎太郎君が今まで過ごした未来は無かったことにになるんだよ」

穂乃果「思い出も、大切な人も、全部無くなる」

虎太郎「言っただろ。覚悟があるって」

虎太郎「姉ちゃんの死が確定してようが、俺は認めない。そんな世界で生きるなんて、まっぴらごめんだ」
392: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:41:21.33 ID:otfbCr9t.net
虎太郎「何か方法はないのか?」

穂乃果「あるにはある…かな」

穂乃果「ただしそれは一か八かの勝負、どんな結果になるかわからないの」

穂乃果「それでも…賭けてみたい?」

虎太郎「当たり前だろ。0でないならやる価値はある」

虎太郎「それで…どうすれば」

穂乃果「まずにこちゃんと接触はしちゃダメ」

虎太郎「なんでだ?直接話したほうがいいんじゃないのか」

穂乃果「イレギュラーな要素は出来るだけ排除した方がいい。にこちゃんがいつ危険になるか予想が立てづらくなるから」
393: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:43:56.53 ID:otfbCr9t.net
prrrrr

虎太郎「電話…」

穂乃果「…もしもし」ピッ

穂乃果「そんな…」

虎太郎「?どうしたんだ?」






穂乃果「にこちゃんの家のマンションが…火事だって…」

虎太郎「え…」
394: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:46:04.10 ID:otfbCr9t.net
虎太郎「どうなってるんだ!?火事なんて…」

穂乃果「これが世界のやり方…私達を嘲笑うみたいにいろんな方法でにこちゃんを消そうとしてくる!」

虎太郎「とにかく!姉ちゃんの無事を確認しないと!」

穂乃果「…」

穂乃果「…そうだね」
395: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/02(月) 17:48:46.75 ID:otfbCr9t.net
ゴオオオ!!!

にこ「離して!離しなさいよ!」

虎太郎「ハァハァ…よかった。姉ちゃんは…」

にこ「まだ弟が中にいるのよ!!」

虎太郎「えっ…」

ゴオオオ!!!

虎太郎「まさか…あの中に俺が…?」
410: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:27:34.84 ID:VXi+NtHy.net
にこ「放せって言ってるでしょ!!」ガッ

消防「あっ…!おい!止まれ!!」

虎太郎「まずい!姉ちゃんがマンションに…!」

穂乃果「どうするつもり?」

虎太郎「姉ちゃんを1人で行かせるわけいかないだろ!」ダッ

穂乃果「そう言うと思ったよ…」

穂乃果「やっぱり姉弟なんだね」
411: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:31:08.48 ID:VXi+NtHy.net
にこ「ゲホッゲホッ!虎太郎…一体どこに…」

虎太郎(幼)「…」グッタリ

にこ「虎太郎!!」

にこ「ちょっと!虎太郎!しっかりして!」

にこ「よ…よかった…まだ息はある…」

にこ「早くここから逃げないと…」

ガシャン

にこ(そんな…柱がこっちに…)

にこ「ひっ…!?」

ドンッ

にこ「痛っ!」

虎太郎「何やってるんだ!早くその子を連れて逃げろ!!」
412: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:33:21.55 ID:VXi+NtHy.net
にこ「あんた…一体誰なの??」

にこ「それにひどい怪我をしてるじゃない!あんたも一緒に…!」

虎太郎「俺のことはいい!」

虎太郎「その子は命より大事な家族だろ!早く安全な所へ連れて行け!」

虎太郎「すぐそこに出口がある!」

にこ「くっ…ありがとう…恩にきるわ!」

にこ「あんたも早く着いてきなさいよ!」

虎太郎「あぁ…」
413: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:35:12.26 ID:VXi+NtHy.net
ゴオオオ!!!

虎太郎(とは言ったものの…)

ズキッ

虎太郎(さっき姉ちゃんを庇ったので足が折れちまったみたいだ…)

虎太郎(いいんだ…これは覚悟してたことだろ)

虎太郎(姉ちゃんを救えた…それだけ…で…)

虎太郎(やば…意識が…)
414: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:42:01.38 ID:VXi+NtHy.net
「…く…ん…!」

穂乃果「虎太郎君!」ユサユサ

虎太郎「な…なんで…ここに…」

穂乃果「にこちゃんたちは無事に救助されたよ。虎太郎君が助けてくれたおかげで…」

虎太郎「そう…か…よかった…」

ゴオオオ!!!

穂乃果「しっかり掴まっててね」グイッ

虎太郎「なにしてるんだ…俺はもう…」

穂乃果「せっかくにこちゃんと未来の自分が助けてくれた命でしょ?無駄にしちゃダメだよ」

虎太郎「だめだ…間に合わない…あんただけでも逃げろ」

穂乃果「お断りだよ。何があっても諦めるなって、君が言ったんだよ」

穂乃果「ほら…もうすぐ出口に着くから」
415: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:46:19.74 ID:VXi+NtHy.net
虎太郎「外だ…!ありがとう…助かった」

穂乃果「…」ドンッ

虎太郎「!?」

野次馬「二階から誰か落ちたぞ!」

虎太郎「ぐ…あっ…!」ドサッ

虎太郎(下の木がクッションになってくれたのか…)

虎太郎「ホノカ!!何やってるんだ!!あんたも早く降りろ!!」

穂乃果「…」

穂乃果「…バイバイ」

虎太郎「な…!?」

ドゴオォォン!!

虎太郎「ホノカーっ!!!」
417: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:56:13.64 ID:VXi+NtHy.net
消防「くっ…!もう消火も間に合わん!」

虎太郎「そん…な…」

虎太郎「…」


にこ「虎太郎!虎太郎!よかった!」ギュッ

虎太郎(幼)「にこにー…」


虎太郎(姉ちゃんは助けられたけど…)

虎太郎(これで…終わったのか…)

ゴゴゴ

虎太郎(ダメだ…意識が薄れて…)
418: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 19:59:45.46 ID:VXi+NtHy.net
虎太郎「ここは…」

虎太郎「あれ…俺は姉ちゃんを助けて…」

虎太郎「そ、そうだ!ホノカは…!?」

『虎太郎君』

虎太郎「!?」

虎太郎「ホノカ…なのか?」

『そうだよ。私は高坂穂乃果だったもの』

虎太郎「ここは一体なんなんだ?!未来は変わったのか?!」

『うん、どうやら賭けは成功したみたい』

『ここは過去と未来の世界の狭間…あらゆる可能性の存在する真っ白などこでもない場所』
419: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 20:05:05.14 ID:VXi+NtHy.net
虎太郎「あんたの言ってた賭けって…」

『にこちゃんの死は宇宙の運命として決まっていた』

『なら、にこちゃんではなくて死ぬはずのない私が死ねば…』

『決められていた運命の予定調和が乱れる。私はその可能性に賭けたの』

虎太郎「でも!誰かが犠牲になるなんて…そんなの!」

『私はもう充分生きた』

『私の人生は大切な仲間を…にこちゃんを救うことで意味を持った』

『だからこれで、私は幸せ…きっと未来が拓かれる』
420: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 20:11:16.46 ID:VXi+NtHy.net
『そろそろ…宇宙の運命が書き換え終わるよ』

『にこちゃんのいる未来…私がどうしても手に入れたかった世界、虎太郎君がまだ知らない幸福な世界』

『行っておいで』

虎太郎「待て…!せめて!μ'sの人達に何か言いたいことはないのか!」

『みんなと出逢えて幸せだった』

『ありがとう』

虎太郎「必ず伝える!だから…」

虎太郎「ありがとう…高坂穂乃果…」

シュオオオ
421: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 20:14:22.85 ID:VXi+NtHy.net
ジリリリ

虎太郎「…」ムクッ

虎太郎「朝…か」

虎太郎(まるで…長い夢を見てたみたいだ…)

虎太郎(本当に未来は変わったんだろうか)

コンコン

真姫「虎太郎くん、起きてるの?」ガチャ

虎太郎「あ…真姫さん」
424: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:14:25.26 ID:VXi+NtHy.net
真姫「…え?どうしちゃったのよ」

虎太郎「俺、何か変…かな?」

真姫「変に決まってるでしょ」ズイッ

虎太郎「ちょ…近い…」

真姫「2人でいる時は『真姫』って呼ぶ約束でしょ」

虎太郎「そんな約束したっけ…」

真姫「しらばっくれるつもり?いいわ…正直になれるようにしてあげる」モゾッ

虎太郎「えぇ?!」ドキドキ
425: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:17:31.08 ID:VXi+NtHy.net
「ちょっと…朝から何やってんのよ」

虎太郎「!!!」

真姫「いいでしょ。虎太郎くんは私の恋人なんだから」

にこ(27)「虎太郎は私の弟でもあるの。いたいけな男の子に変な事吹き込まないでよね」

虎太郎「にこ…姉ちゃん」ガバッ

虎太郎「姉ちゃん!!」ギュッ

にこ「ちょっと!?いきなりどうしたの」

虎太郎「よかった…生きてた…」
426: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:21:30.18 ID:VXi+NtHy.net
にこ「真姫…あんたを信じて虎太郎を預けた私が馬鹿だったわ…」

真姫「なっ!?私は変な事してないわよ!」

にこ「虎太郎、お姉ちゃんが大好きなのはわかったから、早く着替えなさい」

にこ「今日は約束してた用事があるのよ」

虎太郎「用事…?」

真姫「そうよ。私達μ'sの大切な仲間のお墓参りに行くの」
427: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:24:24.54 ID:VXi+NtHy.net


凛「2人とも遅いよ!!」

にこ「ごめんなさい、ちょっと道が混んでたのよ」

虎太郎「このお墓って…」

絵里「えぇ…高坂穂乃果、私達を巡り会わせてくれた大事な仲間」

ことり「かけがえのない友達だよ」

虎太郎「穂乃果…」
428: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:27:31.51 ID:VXi+NtHy.net
希「こたくん」

虎太郎「希さん…」

希「どうやら、にこっちを救う事が出来たみたいやね」

虎太郎「俺じゃないんです…穂乃果が…自分を犠牲にして」

希「そっか、やっぱり穂乃果ちゃんはすごいわ」

虎太郎「何もかも…なかった事になったんでしょうか?」
430: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:30:31.65 ID:VXi+NtHy.net
希「ううん、そんなことない」

希「うちらが覚えてる限り、穂乃果ちゃんがやってきたことに意味はある」

虎太郎「そうだ…穂乃果が最後に、μ'sのみんなに言ってたことがあるんです」

希「ふーん…」

希「なぁ、みんな!」

虎太郎「え!?希さん…?」

希「こたくんが今日、夢の中で穂乃果ちゃんに会ったんやって!」

希「ほら、こたくん」

希「みんなに…伝えてあげて」
431: 名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:33:29.24 ID:VXi+NtHy.net
海未「本当ですか!?」

花陽「穂乃果ちゃん、私達に何か言ってた?」

真姫「気になるわね…」

虎太郎「えっと…」

>>435
1 みんなに…ありがとう
2 μ'sに出逢えて幸せだった
3 お前たちだけが幸せになるのは許せない
434: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:37:20.29 ID:sGwBzlPW.net
1と2
436: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:42:11.60 ID:TmRWf2h3.net
虎太郎「μ'sのみんなに出逢えて幸せだったって言ってました」

ことり「穂乃果ちゃん…」

絵里「穂乃果はずっと…私達のことを護ってくれているのね」

にこ「まったく…お節介なんだから」ウルッ

真姫「涙出てるわよ」

希「こたくん」

虎太郎「希さん…」

希「これで…穂乃果ちゃんも、他のみんなも…前に向かっていける」

希「こたくんがきっかけを作ってくれたからよ」
437: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:48:01.84 ID:TmRWf2h3.net
絵里「それじゃあみんな、移動しましょう」

にこ「真姫、虎太郎、車持ってくるから待ってて」

真姫「ありがとね、にこちゃん」キラッ

虎太郎「真姫さん、その指輪…」

真姫「これ?この前虎太郎くんがくれたのよ」

虎太郎「それって…姉ちゃんが…」

真姫「そうよ。にこちゃんったら、渡すのが恥ずかしくてずーーーっと持ってて、虎太郎くんから渡すようにって…」

真姫「まったく…どんな意気地なしよ」

虎太郎「あはは…」

真姫「でもいいの。この指輪にはにこちゃんの想いも、虎太郎くんの想いも詰まってる」

真姫「2人から愛されるなんて、幸せじゃない?」
438: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:52:09.95 ID:TmRWf2h3.net
虎太郎「真姫さん…」

虎太郎「俺は…真姫さんのことも、にこ姉ちゃんのことも…大好きだ」

虎太郎「だから、3人でずっと一緒にいたい」

真姫「ふふっ…台詞だけは一人前ね」

真姫「私も、2人のことを大切に想ってるわ」

真姫「まぁとりあえず…虎太郎くんは私に見合う男になれるように努力してね」

虎太郎「頑張ります…」

チュッ

虎太郎「?!」

真姫「…これからもよろしくね」

虎太郎「はい!」
439: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 21:54:41.88 ID:TmRWf2h3.net
虎太郎(これが…俺の望んだ世界…)

虎太郎(穂乃果のおかげで生まれた未来)

虎太郎(感謝の気持ちしかない)

虎太郎(俺は…この未来を大切にする)

虎太郎(真姫さんも、にこ姉ちゃんも…μ'sのみんなも…必ず護ってみせる)

虎太郎(だから安心して見守ってほしい)

虎太郎(ありがとう)





452: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/05/03(火) 22:03:43.60 ID:TmRWf2h3.net
>>1です
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
改めてスレを立てさせていただきますのでまたの機会に
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