凛「雨がよくないものをつれてきたらしい」

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凛-アイキャッチ20
1: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 19:48:06.92 ID:ao4w0o6u.net
ホラーです

元スレ: 凛「雨がよくないものをつれてきたらしい」

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7: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 19:52:47.74 ID:ao4w0o6u.net
【接触】


花陽サイド




にこ「みんなー!そろそろお肉やけるわよ!」


穂乃果「やったぁ!もうお腹と背中がくっつくよ」



凛「凛も凛も〜!お腹すいたにゃ〜」


絵里「いい匂いね」


ことり「みんなー!紙皿と紙コップ配るからとりにきてぇー」


花陽「ご飯も炊けました!」


海未「飯盒炊飯なんて中学生の時以来です」


希「飲み物あっちのテーブルにもってくから、真姫ちゃん手伝って」


真姫「わかったわ」



新緑生い茂る7月初旬
花陽たちμ'sは信州の山へキャンプに来ています!
13: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 19:59:28.61 ID:ao4w0o6u.net
1泊2日のキャンプ場でのテント泊
今日はその2日目!


昨日は近くの山にみんなで登ったり、そば打ち体験をして、夜は3グループに分かれてテントで寝たんだ

いまはみんなでBQの最中!



海未「そろそろ海老焼きますよ!」


穂乃果「おお!焼いていくうちに真っ赤になってくよ!」


真姫「ホラ、トマトも焼きましょう」


希「焼きトマトええやん!」


絵里「飯盒で花陽が炊いてくれたご飯とてもおいしいわ!」


花陽「今日のご飯は一生懸命炊いたよ!」


みんなで大騒ぎしながら昼ごはんを食べ終えて、ゆったりした時間が流れる午後


ことり「ねえねえ!近くに大きな川があるみたいだよ」


穂乃果「いいねー!みんなで遊ぼう!」
19: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:04:38.54 ID:ao4w0o6u.net
海未「そこのキャンプ管理所で釣り道具が借りられるみたいです!みんな、釣りしましょう!」


凛「あっ!凛も釣りやりたいにゃ!」


にこ「えぇー? 釣りって釣りエサの臭いつくからいやなのよねー、他のことしましょうよ」


希「おっ、この川上流の方に滝あるみたいやで!」


絵里「あ、わたし滝みたいかも」


海未「え、釣りやらないんですか?」


穂乃果「穂乃果はー水切りがしたい!」


やっぱり9人もいると意見がバラけるよね…
海未ちゃん、登山といい釣りといい、けっこうアウトドアなことが好きなのかな?

でも花陽もちょっと興味あるかも…
21: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:09:58.62 ID:ao4w0o6u.net
花陽「花陽は…海未ちゃんたちと釣りやりたいかも…」


海未「っ!花陽! あなたは最高です!」


ことり「ことりはー釣りはやらないけど、3人がやってるところを見ていようかな♪」


真姫「BQ食べ過ぎたみたいでお腹重いし、わたしもことりと一緒にゆっくりしてるわ」


絵里「じゃあ、滝班と釣り班に別れましょ? 時間決めてあとでまた合流ってことで」


穂乃果「えぇ?! 穂乃果の水切りは?」


にこ「滝みたあとの帰り道でやればいいじゃない」



というわけで、滝を見に行くグループと釣りをするグループ、2組にわかれることになりました



海未「凛、花陽! ここらへんが良さそうです!さっそく渓流アタックです!」


真姫「海未はときどき変になるんだから…」


ことり「あはは…」


凛「ようし!釣りまくるにゃ! 釣り吉凛平にゃ!」


花陽「釣りバカ日誌の方がメジャーじゃないかな」
22: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:16:34.84 ID:ao4w0o6u.net
30分後


海未「釣れました!」


ことり「わぁ〜小さくてかわいい!」


真姫「なんの魚かしら…」


凛「む〜…釣れない! ちょっと場所変えてみるにゃ! 海未ちゃーーん! 凛もっと上流の方にいってくるねー!」


海未「わかりました、あまり危険な場所はやめてくださいね」


凛「了解にゃ! かよちんも一緒にいこ!」

花陽「じゃあ花陽も凛ちゃんについていくね!」






凛「この変なんかよさそうにゃ!」


花陽「うん!水の流れもゆるやかだし、お魚たくさんいそうだね! 」


凛「じゃあ釣り再開するにゃ!」


花陽「あれ?凛ちゃんみてあれ」


凛「ん?どうしたのかよちん?」



花陽が指差したものは、川の流れと大きな岩に挟まれて水の上で浮き沈みを繰り返している、小さな木の箱でした
24: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:26:00.58 ID:ao4w0o6u.net
凛「なんだろうあれ…木の箱?」


そういいながら凛ちゃんはぴょん ぴょんと軽やかに岩の上を渡っていき、その箱を手にとって戻ってきました



花陽「そういえば、私たちがくる少し前にここらへん雨がすごい降ったらしいね」


凛「だから川のいたるところに変なものが流れついてるのかぁ」


そう、ここに来るまで川に沿って歩いてたら色んなものが川に流されてくるのを見ました

木材の破片みたいなもの、折れた傘、ペットボトル、ほんとにいろいろ…

この木の箱もそのうちの一つでしょうか?
大きさは一般的な筆箱ぐらい。
箱の上半分が重ね蓋になっています


凛「開けてみよ…よいしょ!」


凛ちゃんが泥のかぶったフタをあけると、なかには難しい字の書かれたなにやら木の札みたいなのが入ってました


凛「んー…かよちんよめる?」


花陽「字が達筆すぎて読めない…あ、でも最後の2文字なら…えーっと…これは『神』かな」


凛「かみ? 神様の神?」


花陽「みたいだね」
26: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:36:12.38 ID:ao4w0o6u.net
花陽「もう一つは…『雨』かな」


凛「雨?雨の神様?」


花陽「うーん、なんだろうねこれ」


凛「あとは…なんにも入ってないにゃ。なんだろうこれ…まあいいや! これは置いといて釣りやろうよ!」


花陽「うん…そうだね」


考えてもわからないし、凛ちゃんはそれを河原において、2人でまた釣りの続きをしました



………


穂乃果「本当だって!10回続いたんだよ!」


にこ「ええー?にこが見てた時は5回もいってなかったけど?」



穂乃果「その後だよ!あーもうなんで見てなかったかなぁー」


絵里「水切りって初めてやったわ…けっこう難しいのね」


希「海未ちゃんたちのほうは釣果はどうだった?」


海未「わたしは満足のいく成果が挙げられましたが…」


凛「釣りってつまんないにゃ!全っ然釣れないもん!」


真姫「相手は自然なんだし、そんなもんよ」


凛「海未ちゃんばっかりいいなぁ」


ことり「凛ちゃん残念だったね」


絵里「さぁ荷物まとめて、そろそろ帰るわよ」


絵里ちゃんの一声でみんな動き出します ああ〜楽しい2日間だったなぁ、またみんなで来れるといいな
27: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:41:02.31 ID:ao4w0o6u.net
【1日目】凛サイド



夢をみた

凛はこないだみんなで遊んだ川の前の河原に立っていた

川は目の前で流れているのに、なんの音もしなかった。その静寂がかえって煩い。

色もない。川も、凛の足元の砂利も、全部がグレーだった。

ただひとつ。 川を挟んで反対側の河原にいるやつだけは黒かった。黒いもやみたいな人のシルエットにもみえる

あれが何かは凛にはわからない。ただひとつわかるのは


「あれ」はこっちをみている
凛のことをみている
28: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:46:55.06 ID:ao4w0o6u.net
凛「あーつまんないにゃ」トボトボ


真姫「この雨じゃダンスの練習はできないし」


花陽「今日は歌の練習だけして早めに終わったもんね」


凛「もーキャンプの日は晴れてたのに、こっちに帰ってきたら雨とか嫌になるにゃ」


真姫「キャンプのときだけでも晴れてよかったじゃない、それにこの時期は雨が多いものよ」


花陽「今朝天気予報みたら、明日も降りそうなんだ」


凛「えー!?また雨?! 凛雨は嫌いにゃ! 雨やめー!」


真姫「それで止むなら苦労しないわよ…じゃあわたしこっちだから」


花陽「うん、じゃあねまた明日」


凛「じゃあね、真姫ちゃん!」
29: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 20:57:56.13 ID:ao4w0o6u.net
花陽「でも確かにキャンプの時は晴れててよかったね」


凛「うん、向こうでもこんなに降ってたら流石に最悪だったよ」


花陽「花陽たちが遊びに行った時は、川の増水も引いたあとみたいでタイミングよかったよね」


凛「ねー… あ、そういえば凛今朝変な夢見た!」


花陽「ほんと?どんな夢だったの?」


凛「その川の前で凛が1人でたってる夢」


花陽「ちょっと怖い…かも」


凛「変だったけど怖い夢じゃなかったよ、かよちんは怖がりさんだにゃー」


花陽「うう、笑わないでよ… 」



そんな話をして歩いてるうちに、別れるところまできて


花陽「じゃあね凛ちゃん、宿題やるんだよ?」


凛「げっ!忘れた〜… うーん精進しますにゃ…じゃあね!」


花陽「うんバイバイ」
30: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 21:03:07.81 ID:ao4w0o6u.net



凛「…やっと宿題終わったにゃー!もう英語なんてものは消えちゃえばいいのに! 宿題終わったしもう寝よ…」


窓をみると、日中とあいもかわらず雨が窓ガラスを打ち付けていた


凛「あーあ、明日は雨かー… はやく外で部活したいのにー」


そういいながら布団をかぶった


______
___
_


夢をみた またあの夢だ

凛はこっち側にたっていて 川を挟んで向こう側に「あれ」がいる

やっぱり黒くてもやもやしててよくわかんない
でも「あれ」が凛のことをみてるってことはなぜだかわかる

目もない 鼻も口もないのに
「あれ」はみている 凛のことを
31: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 21:12:41.46 ID:ao4w0o6u.net
【2日目】花陽サイド



凛「やーぱっり今日も降ったにゃー…」


そういいながら座ってる椅子を傾けたりしている凛ちゃんは退屈そう…

そりゃそうだよね、今日もこんなに降ってるんだったら…


真姫「今日もダンスはできないわね」


凛「やだやだやだー!」


真姫「駄々こねないの、こればっかりはどうしようもないわ…」

凛ちゃんを諌める真姫ちゃんもちょっと残念そう


花陽「明日は晴れるといいけどね…」



______
___
__

凛「そういえば今日も変な夢みたにゃ」


帰り道、何かを思い出したかのように唐突にそう言い放つ凛ちゃん


花陽「変な夢って昨日いってたあれ?」


真姫「なによ、あれって」


花陽「凛ちゃん、昨日変な夢見たんだって」


凛「それが今日もまた同じ夢を見たんだにゃー」


真姫「へぇー、それでどんな夢よ」
32: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 21:18:58.93 ID:ao4w0o6u.net
凛「こないだキャンプでいった川の河原にね、凛が1人で立ってるの、で向こう岸になんかいるの」


真姫「なんかってなによ」


花陽「え?昨日はそんなこと言ってなかったよね…?」


凛「えー?そうだっけ、忘れちゃったにゃー。 それで向こう岸にいるなんかは、なんかこう…黒くてもやもやっとしてるの」


真姫「判然としないわね」


凛「でね、それが凛のことをずっと見てるの」


花陽「こ、こわい…!」


真姫「その夢を2日続けてみてるのね…で、大丈夫なの?」


凛「え?別に? 変な夢ってだけで別に怖くないにゃ」


真姫「そう…」


そういうとまきちゃんはちょっと考えむような姿をみせました


凛「でも同じ夢を連続でみるって初めてにゃー。なんか意味でもあるのかな」


花陽「予知夢…とか?」


真姫「ま、所詮夢なんだしあんまりきにするもんでもないわ」


凛「だよねー」
33: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 21:30:42.28 ID:ao4w0o6u.net
凛「はぁーそれにしても雨やまないかなぁー」


花陽「あっ、天気予報みたら明日は止みそうだよ」


凛「ほんと?!やっと動けるにゃああああ」


花陽「花陽も早くダンスやりたいし、上がってくれるといいけどね」


凛「ほんとに太陽がこいしいよ〜…ん?」クルッ


花陽「?どうかした? 」


凛「いやなんか後ろ誰か通ったような」


花陽「真姫ちゃん…はさっきわかれたから違うしね」

凛「んー… 」
45: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 17:27:31.18 ID:NbGDBdxb.net
凛「ただいまーっと、あーあ雨降ってて退屈だし、珍しく勉強でもしようかな」


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_

カリカリ ペラッ

凛「…あそっかここで代入…」


コンコン


凛「はーい」


コンコン


凛「入っていーよ」


コンコン


凛「もう!」ガチャ


凛「お母さん!…っていない…おかあさーん?!」


凛ママ「なーに?」



凛「用が無いならドアノックしないで!」


凛ママ「えー?わたしずっと一階にいるけどー?」



凛「えっ…」
46: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 17:39:42.52 ID:NbGDBdxb.net
凛「…ッ!」

くるっ


凛(まただ…見られてるような気がする…)


凛「…雨…の音…だよね…そうにきまってるにゃ!」


凛ママ「ちょっとりーん!」


凛「! はーい」ドタドタ


凛「お母さんなに?」


凛ママ「玄関びしょびしょなんだけど、なにこれ」


凛「凛しらないよー」


凛ママ「嘘つけ! 雨の日は軒下で傘の水きってから入ってっていってるじゃんいつも! 拭いといてよね」


凛「ええー!凛じゃないのに…もー!」
47: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 17:51:21.48 ID:NbGDBdxb.net



凛「そろそろ寝よ…」チラッ


凛「なんか雨強くなってる気がするし…やだなぁ雨」


凛「おやすみ」


______
___
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ザーッ

凛(あれここは… またあの川だ)


凛(でも前と違う。雨が降ってるし音が聞こえる。それに、凛が川のなかに立ってる…)



…ケ……ダ…


凛(声がする…川のなかから…)


ガシッ


凛(あしがなにかに…!やだやだ…たすけて…)


凛(動けない…声がでない…やだやだやだやだやだいやだ!)
48: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 17:54:00.71 ID:NbGDBdxb.net
…さい

…起きなさい


凛ママ「凛!起きなさい!」


凛「あっ…」ハッ


凛ママ「学校遅れるわよ!」


ザーー

凛「きょうも降ってる…なんか…外出たくないな…」
49: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 17:59:52.89 ID:NbGDBdxb.net
学校



花陽「凛ちゃん元気ないね…雨だから?」


凛「うんまあそう…かな」


真姫「歯切れが悪いわね…言いたいことあるなら言ってみなさい、聞いてあげるから」


凛「…凛ね、また夢みたの」


真姫「…『あの』夢のこと?」


凛「うん、でもね今回は違ったの… 凛は川のなかに立ってて…そしたら声が聞こえて」


花陽「声?」


凛「うん、そのあと川のなかで、何かが凛の足をつかんで…そこで終わり」


真姫「……」


花陽「…怖い…夢だね」


凛「うん…」


真姫「…雨のせいで気持ちが下がってるのよ、今日の体育は体育館だから思いっきり体動かして、吹っ切ったら?」


凛「…うん、そうだね! 久しぶりに動けるから楽しみだよ!」


真姫「……」
50: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:06:35.49 ID:NbGDBdxb.net
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ペラ…ペラ…


モブ「あれ?西木野さん」


真姫「あ、モブさん…」


モブ「珍しいね、お昼休みに図書館にいるなんて…読みたい本でもあったの?」


真姫「まあちょっと…ね…あなた図書委員だったわね、この本借りたいんだけれど」


モブ「うん、いいよ。えっとどれどれ…『夢から分析する深層心理』…へぇ!こういうの好きなんだ!」


真姫「別に好きってわけじゃないけど…少し調べ物よ」


モブ「わかったよ、じゃ貸し出し作業してくるね!」


真姫「お願いするわ」


真姫「……」
51: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:13:08.90 ID:NbGDBdxb.net
業後


穂乃果「え!? 凛ちゃん部活休むの?」


凛「うん…」


絵里「大丈夫?体でも悪い?」


凛「うん、ちょっとね…」


海未「無理は禁物です。大事に休んでくださいね」


凛「ありがとう海未ちゃん、それじゃあ」


にこ「…凛元気なかったわね」


ことり「やっぱり体調悪いのかな」


花陽「…真姫ちゃん」


真姫「…そうね」


希「うん?」


花陽「あのね、みんな じつは…」
52: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:23:42.07 ID:NbGDBdxb.net
凛「ハァ…」 とぼとぼ


凛「部活も休んじゃった…なんか気重たいし…なんだろうこの感じ」スタスタ…


凛「……」ピタッ





凛「…」 スタスタ






凛「誰?!」クルッ




凛「…!」ダッ!


凛「ハァハァ」(おかしい…誰もいないのに凛以外の足音がする…)


凛(しかも凛が止まると止まって…歩き出すと「それ」も歩き出す…もう!なんなの!)


ガチャッ

凛「はぁはぁ…よかった…家に着いた…」


凛ママ「凛? 帰ったの?」


凛「あっお母さん!」ホッ


凛ママ「ちょっとこっちにいらっしゃーい」


凛「なにー?お母さん」ギイッ


凛「あれ…(おかしいなぁ…リビングから声聞こえた気がするのにいない…)


ガチャッ

凛「!」


凛ママ「ただいまーってあれ、あんた先帰ってたんだ」
55: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:34:43.12 ID:NbGDBdxb.net
凛「あれ…お母さんいま帰ったの…?」


凛ママ「んー?そうだけどー?」


凛「…ッ!」ドタタタッ


凛ママ「あちょっと!…もう、買い物したから荷物運んでもらおうと思ったのに、二階行っちゃった」






凛(絶対おかしい!おかしいよ…もうやだ…外が怖い…家のなかも…!)


凛(もうやだ…なんでこんなことに…)




___
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58: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:40:37.76 ID:NbGDBdxb.net
書き忘れてた、いままでのが3日目です


【4日目】



にこ「凛が休み?」


絵里「ええ、そうみたい…」


希「これはちょっと心配やね…昨日花陽ちゃんから聞いた話もあるし…」


花陽「ねえ、みんな…いまから凛ちゃん家にいかない?」


穂乃果「よし、みんなで凛ちゃんちに行こう!」





真姫「部屋からでてこない?」


凛ママ「そうなの、昨日突然部屋に閉じこもっちゃって…ご飯も食べないし…、みんなもしよかったら凛と会ってあげて?」


ことり「上がっても大丈夫なんですか?」


凛ママ「ええ、私がいくら聞いても答えてくれないし…お友達になら話せる悩みもあるかもだし…」


海未「凛がますます心配ですね…」


花陽「それじゃあお邪魔します」

59: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:50:48.08 ID:NbGDBdxb.net
花陽「凛ちゃん? 入るよ…」ガチャ


にこ「あら…寝てるわね…」


______
___

凛「ここは…また川だ…もうやだよ…」


ガシッ


凛「ひぃ!? 」


川の水面から、黒くて骨ばった無数の手が凛にむかって伸びてくる


…ケテ…オマエモ…ダ …ドウシテ… …ウアア…イ…

凛「いやだ!やだやだやだやだ!」


______
___



凛「いやアアア!」ガバッ


絵里「目を覚ましたわ!」


ことり「凛ちゃん大丈夫? ひどくうなされてたけど…」


凛「あれ…みんな…なんで」ハァハァ


花陽「凛ちゃんが心配でみんなお見舞いに来てくれたんだよ…」


凛「かよ…ちん…… う…うわあああああああああああああ!!」ボロボロッ


穂乃果「凛ちゃんどうしたの!?」


花陽「凛ちゃん!大丈夫だよ花陽がいるから!」ガバッ


そういいながら、力強く、優しく凛を包容する花陽


凛「ハァハァ…かよちん温かいにゃ…」
60: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 18:54:55.99 ID:NbGDBdxb.net
希「落ち着いた?」


凛「うん、みんなありがと…」


真姫「実はね、凛 昨日みんなに話したのよ 凛の『夢』のこと」


凛「あ…」


花陽「ごめんね勝手に…でも凛ちゃん悩んでたみたいだし…あんなに暗い凛ちゃんも初めてで…わたし、どうしていいかわからなくて…」


海未「凛も花陽も、辛いことがあったら溜め込まなくていいんですよ、私たちに相談してくれれば」


凛「みんな…」


真姫「それでね、わたし実はあのあと心理学系の観点から凛が見た夢を考察してみたんだけど…」


凛「…うん」


真姫「凛のケースはどれにも該当しないみたいだったわ。 あそこの川にトラウマがあるわけでもないし、その夢を見続ける意味がわからないの」
61: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 19:05:03.01 ID:NbGDBdxb.net
凛「えっとね、その…実は…」


絵里「凛、話したいことがあるなら話していいわよ? ここにいる8人みんな凛の味方よ」


ことり「凛ちゃんの話きいて、笑ったりしないしことりでよかったら相談にのるよ」


凛「絵里ちゃん、ことりちゃん…うん、わかった…」


凛「実はね…一昨日ぐらいから夢だけじゃなくて、起きてる間も変なことが起こるの」


穂乃果「変なこと…?」


凛「なんか、誰もいないところから名前呼ばれたり、あとつけられてるような、見られてるような…」


凛「ずーっと、なにかにつきまとわれてる感じ。 夢もみるし…」


海未「一昨日、というのはその夢を見だした頃ですか?」


凛「ううん、夢はもっと前から…あっ!」


にこ「なに?どうしたの?」
63: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 20:51:53.19 ID:NbGDBdxb.net
凛「そうだ…あの時だ! 起きてる間にも変なことが起こるようになったのは、夢の内容が変わってからだにゃ!」


花陽「夢の内容…」


絵里「確か川を見ていた夢から、川の中に入ってた夢ね…」


穂乃果「これだけ続けて川の夢を見るってことは、やっぱり原因は川にあるのかな?」


海未「だとしたら、私たち全員川に接触してますから、凛だけ怪異が起こるというのは不自然です」


希「そうやね…たとえば向こうにいる間、凛ちゃんだけがした行動 とかない?」


凛「凛だけが…?」


にこ「っていっても私たちずっと一緒にいたわよね」

ことり「川に行ったのも2日目…」
64: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/06(金) 20:55:44.20 ID:NbGDBdxb.net
希「ウチ、えりち、穂乃果ちゃん、にこっちは滝の方に行ってたから、そっちのことは知らないけど」


海未「わたしと真姫、ことり、凛、花陽は釣りをしていました。それから…あっ!そういえば凛と花陽は途中私たちから離れましたよね?」


花陽「うん、釣り場所を変えるために…あっ!凛ちゃんもしかして『あれ』じゃない?!」


凛「あれ…?…ああっ!!『あれ』!」


にこ「ちょっとあれって何よ」


凛・花陽「「木の箱!」」
73: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 17:14:50.05 ID:RNweRm0C.net
穂乃果「箱? それってどんな?」


凛「うん、かよちんと釣り場所を探してたらね、川の中に木の箱を見つけたの。」

花陽「箱の蓋をあけたら中には難しい字が書いてある木の札みたいなのが入ってて…」


希「その札に書いてあった時は読めなかったの?」


花陽「ううん2文字だけ読めたよ、『雨』って字と『神』という字」


真姫「如何にもって感じね」


にこ「真姫ちゃん漢字と感じをかけたの?さむっ」


真姫「ウルサイ!」


希「…」


海未「希、なにか?」


希「多分だけどな、2人が見たものは御神体かもな」


凛「ごしんたい?」
74: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 17:24:14.55 ID:RNweRm0C.net
希「うん、一般的に神社は神さんを祀るところなんだけど、『憑代』、または『依り代』って呼ばれるいうものがあるんよ」


海未「神霊をやどす舞台みたいなもの…ですよね」


希「そう、憑代にもいろいろあって木や岩、あとは鏡などの人工物…様々にあるんよ」


希「簡単にいうと、それを神さんの代わりとして、そこに神さんが憑依してるって考えられてるものや」


穂乃果「穂むらの神棚にも、たしか商売の神様がいる神社からもらったお札があるよ」


希「そう、そういう風にウチらの日常にも結構関わりのあるものなんや」


凛「凛が触ったものが神様…だったってこと?」


希「そういう可能性があるって感じやね、触ったのは凛ちゃんだけなん?」
75: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 17:31:48.12 ID:RNweRm0C.net
凛「うん、箱を触ったのは凛だけだよ」


希「花陽ちゃんに影響がないのをかんがえると、それが原因みたいね」


絵里「でも御神体を触っただけでこうなるものなの?」


希「それはウチにもわからんけど、『触らぬ神に祟りなし』とはよく言うし」



ことり「原因がそれだとして、これからどうするの?」


希「本当はその御神体を祀ってる神社の宮司さんあたりに頼るのが一番だと思うんやけど…」


海未「御神体の出所がわかりないのでは…」


真姫「そもそもなぜそんなものが川に流されて…」


絵里「調べるほかなさそうね。 私たちで手分けして情報を掴むしかないわ」


凛「みんなごめんね迷惑かけて」


にこ「馬鹿ね、あんたが迷惑かけるなんて今に始まったことじゃないわ」


凛「にこちゃん…」
76: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 17:38:25.96 ID:RNweRm0C.net
花陽「凛ちゃん、どう?」


凛「うん、みんなに話したら楽になったよ…ありがとう」


ことり「明日は学校これそう?」


凛「うん、頑張る…」


絵里「じゃあ話はまとまったみたいだし、時間も遅いからそろそろ私たちはお暇ね」


凛「え…みんな帰っちゃうの……」


海未「凛…」


花陽「じゃあ花陽が今日は凛ちゃん家に泊まるよ、いいかな?」


凛「凛はいいけど…かよちんは大丈夫なの?」


花陽「うん! それに凛ちゃんちにお泊まりするの久しぶりだし楽しみ♪」



凛「かよちん大好きにゃー!」 ガバッ


花陽「凛ちゃん重いよー」
77: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 17:43:36.66 ID:RNweRm0C.net
_________
______
___
帰り道


真姫「みんな…今日はありがとう」


穂乃果「なにいってるの真姫ちゃん、後輩が困ってたら力になってあげるのは当たり前だよ」


ことり「そうね♪」


絵里「凛も少し元気になったみたいでよかったわ」


海未「そうですね、でも凛…やつれてましたね…」


絵里「ええ、目に隈もできてたし…いい状況でないのは確かね」


ことり「もし調べてもなにもわからないままだったら…」


希「……」


にこ「そういうことはやる前に口にするもんじゃないわよ」


ことり「あ、ごめん…」


にこ「私たちは解決の糸口見つければいいだけの話…そうでしょ?」


穂乃果「…そうだね!」


絵里「さすがにこね」


真姫「ええ…ところで明日も雨かしら」


希「予報だと、ね」


海未「凛の話を聞いたあとだと、この雨が不気味に感じますね」


ことり「うん…」
78: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 17:51:54.32 ID:RNweRm0C.net



凛「かよちん、いつもみたいに凛のベッドで一緒に寝るにゃー!」


花陽「うん、それじゃあお邪魔します」モゾモゾ


凛「凛たちも高校生だから流石にせまいね」


花陽「あはは、そうだね…でも懐かしいね…部活始めてからは練習でずっとやってなかったもんね…」


凛「μ'sのみんなと一緒も楽しいけど…久しぶりに二人きりの時間できてよかったにゃ…」


花陽「うん…」


凛「…凛ね 最近雨が怖かったんだ…あの夢を見てから…」


花陽「…」


凛「今日目が覚めたあと、部屋から出るのが怖くて…扉の向こうになにかいる気がして… 変だよね」


花陽「ううん…変じゃないよ」


凛「でもね、みんなが来てくれてからは不思議と怖い気持ちはないよ、午前中あんなに怖がってたのが不思議にゃ」


花陽「そうだね…でも凛ちゃん、元気になったみたいでよかったよ…」


凛「うん、今日はリビングでご飯食べれたし…かよちんも沢山食べてたにゃ」


花陽「うう…恥ずかしいよ///」


凛「凛はくいしんぼなかよちんも好きだよ!」
79: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:01:41.44 ID:RNweRm0C.net
凛「…かよちん、ありがとう」ぼそっ


凛「明日は学校いくから…もう寝るね…おやすみにゃ」


花陽「うん、おやすみ…」



_______
____
_



ザーーー

凛「ううん…」パチッ


凛(目が覚めちゃった…雨強い…いま何時だろう…時計は… あれ…頭が動かない…)


凛(頭だけじゃない…体が動かない…なんで…)


ヒタッ … ヒタッ …


凛(なにこの音…お母さんかな… おかあ…!)


凛(声も出ない…!)


ヒタッ … ヒタッ …


凛(嘘…廊下を歩いて…凛の部屋に…!)

ヒタッ … ヒタッ …


凛(もうドアの前!いや!入ってこないで!)








凛(あれ…音が消えた…)

…ガタッ


凛(?!)
80: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:08:18.01 ID:RNweRm0C.net
凛(ま…窓?!)


この時、凛はベッドの上で横向きで寝ていたんだにゃ。 そして向いてた方の真正面に窓があった。

体が自由に動かない凛は この窓を見ざるをえない

目を瞑りたかったけど、体が言うことを聞かない

目前にある恐怖を前にただ石ころのように横たわっているしかなかった

そんな中、それは現れた


窓に黒い手がにゅっと 不意に伸びてきて

5.6本あったと思う。 その時の光景は真夜中だから真っ暗だったのにやけに鮮明で

伸びてきた手は
窓を割れんばかりの勢いでたたきだした


凛(ひぃぃ……)


凛は震えながらそれを直視していた。 せざるをえなかった。
81: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:12:35.36 ID:RNweRm0C.net
ゃん…

…ちゃん

凛ちゃん!


凛「はっ!」


花陽「おはよう、朝だよ」


凛「あ、あれっ……」


花陽「はやく起きないと遅刻しちゃうよ?」


凛「う…うん… (そうだ、窓は!?)」クルッ

凛(…なんともない…あれは…また夢? それとも… 考えたくない)


花陽「凛ちゃん?」


凛「あ、えっと、なに?」


花陽「またなにか見たの…?」


凛「!…ううん…大丈夫!よく寝れたよ!ほら朝ごはん食べに行こ!」


花陽「うん…」
82: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:17:42.79 ID:RNweRm0C.net
凛「いってきまーす」


花陽「お世話になりました」


花陽「今日も、雨強いね…」


ザーー

凛「うん…」 ちらっ


凛(あの窓が昨日の…特に変わったところは… やっぱり夢か)


花陽「凛ちゃん?」


凛「あ、ごめんごめん! じゃあ学校いくにゃー!」

______
___
_

真姫「おはよう凛。 今日はこれたのね」


凛「おはよう真姫ちゃん、みんなのお陰だにゃ! 真姫ちゃんもありがとー!」スリスリ


真姫「べ、べつに私は何もしてないわ!////」


凛「凛知ってるよー、真姫ちゃんかよちんと一緒に凛のことみんなに話してくれたんでしょ? 優しいにゃー」


真姫「あれは花陽からいいだして…!」


希「お二人さん、朝からあついねー」


凛「あ、希ちゃん!おはよう!」


真姫「ちょっと希茶化さないで!」
84: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:23:34.62 ID:RNweRm0C.net
希「凛ちゃんちょっと手だして」


凛「? こう?」


希「 はい これ」


凛「…これはお守りとお札?」


希「昨日神田明神でもらってきたんやけど…ないよりはマシやん? 」


凛「希ちゃん…ありがとう!」


希「それから、また変なことあったら無理せず言ってね? それがヒントになるかもわからんし」


凛「うん、了解にゃ!」


希「じゃあウチは教室もどるね」


凛「うんじゃあねー!」


真姫「希となにか話したの?」


凛「うん、これもらったんだ」


花陽「ああー 希ちゃんらしいね」


真姫「ま、気休めにはなるかもね」クルクルリン
86: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:31:03.35 ID:RNweRm0C.net
-放課後-

図書室


海未「……」


真姫「あら、海未いたのね」


海未「あ、真姫。 真姫も図書室に?」


真姫「ええ、海未はなに調べてるの」


海未「これです、江戸時代の奇譚集です。凛と似たような話があればと思いましたが… 見つかりませんね」


真姫「そうなの」


海未「真姫は?」


真姫「わたしは…やっぱり何かしら現実的な理由があるはずよ。 神霊を否定するわけではないけど… 」


海未「そうですか、でも多種なアプローチがあるほど突破口は見つかりやすいかもわかりません」


真姫「そうね…みんなはどうしてるのかしら」


海未「穂乃果とことりは近所の図書館、それから絵里は大学の民俗学の准教授に会いに行くと」


真姫「すごいわね、さすがは生徒会長なだけあって行動力あるわ」


海未「そうですね、あとにこは…」
87: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:37:24.15 ID:RNweRm0C.net
-放課後-

部室


カタカタカタカタ


にこ「調べるとは言ったけど、手がかりが少なすぎるわね… 希は神田明神の知り合いのところに相談にいくっていってたし…」


にこ「…ん? これは … おそらくこれね…間違いないわ! いますぐみんなを部室に呼ばなきゃ!」





絵里「待たせたわね」 ガチャ


穂乃果「あ!絵里ちゃん帰ってきた!」


海未「これで全員そろいましたね」


真姫「それにしてもいきなり部室集合なんて…」


花陽「もしかしてなにかわかったの?」


にこ「ええ、情報をつかんだわ」


希「ほんまに?… もしガセやったらわしわし…」


にこ「大丈夫よ!確かな情報よ! たぶん…」


ことり「たぶん…」


海未「それで、にこが得た情報とは?」
88: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:46:30.34 ID:RNweRm0C.net
にこ「ゴホン… それでは… まず今回の件だけど、 凛の見つけた御神体は川に流されてた」


にこ「でもにこたちが遊んだ川は、下流じゃない、割と上流の方よ」


真姫「たしかに、結構山奥だったものね…」


にこ「ということはつまり、遠方からアレか流されてきた可能性はなしね。 となると」


絵里「アレはあの地域、地方のものってことね」


にこ「その可能性が高いわね。 次に川ね 川の名前からマップで検索をかけて付近の神社を探してみたんだけど…」


穂乃果「ど?」


にこ「あのあたりに神社はほとんどないわね。あっても川とは無縁のものだったわ」


にこ「次の鍵は花陽がいってた、札に書かれていた文字」


希「『雨』と『神』」
89: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 18:56:03.63 ID:RNweRm0C.net
にこ「そう、まあ文字から察するに雨の神様みたいなものでしょ、それで検索をかけたんだけどヒットはしなかった。」


にこ「代わりにわかったのは、川の神様よ」


海未「それは私が調べていたものにものっていました。 日本では古来より川の形から、川には龍神や蛇神がいるとされているとか」


にこ「そう、そしてまあ場所やものにもよるけど同時に『雨を降らす神様』ともされていたみたいよ」


希「ウチも聞いたことある…」


にこ「そして、にこたちが行ったあそこの川も例に漏れずに神様がいる。 そしてもっと下流域のあたりにその神様を祀る神社があるわ」


にこ「そしてその神社を調べてたんだけど… そこには川の神様以外にも文派した神様が祀られてるらしいの」


穂乃果「それが『雨の神様』?」


にこ「ええ、ビンゴよ! つまりその神社なら」


ことり「なにかわかるかも…ってことだよね?」


にこ「そのとぅおりよ!」
91: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 19:02:13.95 ID:RNweRm0C.net
凛「にこちゃんすごいよ!探偵みたいだにゃ!」


絵里「さすがにこね」


真姫「まって!」


海未「どうしたのですか真姫?」


真姫「さっきは納得したけど…考えてたのよ。別の可能性を」


ことり「別の可能性?」


真姫「ええ、にこちゃん、最初にいってた御神体があの地域のものだって」


にこ「ええ、それが?」


真姫「誰かがあの川に捨てたって可能性は排除しきれるの?」


希「確かにないとはいいきれんね」


にこ「その可能性も…まああるっちゃあるけど、低いわね」


真姫「どうして?」


にこ「凛が昨日話してくれたときに言ってたわね、箱に泥がついてたって」


凛「うん」


にこ「どんな感じでついてたの?」


凛「結構全体に…なんか積もってる?みたいな感じだったにゃ」


花陽「うん、何層にもなってたような」


にこ「ポイントは泥よ。 私たちがキャンプ場にいくまえ、そのあたりで豪雨があったの覚えてる?」


ことり「うん、ちょうど当たらなくて良かったねって話してたよね」
92: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 19:07:48.98 ID:RNweRm0C.net
海未「一部では土砂崩れの被害もあったとか…あっ!まさか!」


にこ「気づいたみたいね。 もしかしたらアレはそのときに山肌と一緒に川に流れ込んだと仮定するわ」


にこ「私たちがいた上流では川底も河原も砂利ばかりで、泥みたいなのはあまりなかったわよね? 」


絵里「それなのに箱は泥まみれ…不自然よね?」


海未「ええ、ですがもしその箱が土砂崩れの際、土砂とともに川に流れ込んだとなると」


希「説明がつく…ってことやんな」


にこ「ええ、それともう一つ…花陽!これを見て」


真姫「何これ?漢字の羅列…」


花陽「あ!これって!凛ちゃん!」


凛「んー…? わからないにゃ」
93: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 19:47:29.51 ID:RNweRm0C.net
花陽「たぶんこれ、花陽たちがみた木の札に書かれてる文字と同じ字だよ!」


凛「言われてみれば…ぽい!」


にこ「まあ数日前の一瞬の記憶だから確実ではないかもだけど…これ、私が言った『雨の神様』の名前よ」


絵里「ってことはつまり」


にこ「ええ、ほぼ決まりね。わたしがさっき言った下流にある神社よ」


ことり「す、すごい…」


海未「よくそこまでわかりましたね…」


にこ「今の時代ネットは強いわよ」
94: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 19:52:03.73 ID:RNweRm0C.net
穂乃果「神社はわかったけど…どうするの?」


希「まあ昨日うちが言ったように、そこの宮司さんに相談してみるのが得策かなぁ」


にこ「まあそこらへんは希に任せるわ」


海未「いつ行くのです?」


絵里「明日にでも行きましょう」


穂乃果「ええ?!そんな急に?!」


絵里「できるだけ早く解決したいでしょ?凛があんな状態だったんだし。 わたし、神社に連絡入れてみるわ。 にこ!」


にこ「はいはい、神社の名前は『S神社』よ」


絵里「明日の土日を利用して行こうと思うのだけれど、みんな予定は?」


ことり「ことりは空いてるよ〜」

真姫「とくにないわ」


海未「まあ大丈夫ですが」


穂乃果「穂乃果も暇だよ!」
95: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 19:56:07.47 ID:RNweRm0C.net
希「うちも空いてるよ」

にこ「わたしも」

花陽「花陽も大丈夫だよ」


絵里「決まりね 凛はそれでいいかしら?」


凛「凛はいいけど…みんな、本当にいいの? 」


真姫「ま、乗りかかった船だし」


穂乃果「みんなでもう一度旅行だぁ!」


ことり「そんな気楽なものじゃないと思うけど…あはは」


絵里「だって」


凛「みんなありがとにゃ!」


絵里「よし、じゃあ詳細が決まったら追って連絡するわ 今日は解散しましょう」
96: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:03:10.07 ID:RNweRm0C.net
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凛「みんなーもう家の前までついてきてくれるなんて、そこまでしなくても大丈夫にゃ」


花陽「ふふ、いいんじゃない?たまには」

希「凛ちゃんも満更でもなさそうやん?」


凛「もーう!希ちゃん!」


海未「でも解決策が見つかっただけで、そのものが解決したわけじゃありませんから、私たちが送っていくに越したことはありません」


凛「そっか…そうだよね…まだ終わってないんだ」


穂乃果「凛ちゃん…怖いよね、辛いよね」

凛「うん…でも、最近はみんながよくしてくれてるから大丈夫だよ!」


真姫「あ、ホラ家、着いたわよ」


凛「ほんとだ、みんなありがとにゃ!」


希「じゃあね、またなんかあったら連絡するんよー」


ことり「じゃあね〜凛ちゃん」


凛「うん!ばいばい!」
97: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:06:43.99 ID:RNweRm0C.net
凛「…さてと」


凛(みんながいなくなって一気に心細いにゃ… でも弱気になっちゃダメ! みんなここまで凛のためにやってくれてるんだから!)


凛「ただいまー」


凛ママ「あ、おかえりー」


凛(…リビングからの声… きょうは)ガチャッ


凛ママ「学校どうだった?」


凛(…! よかった、今日は本物のお母さんの声だった!…)


凛「うん、楽しかったよ!」


凛ママ「そう、μ'sのみんなには感謝しなさいよ?」


凛「当たり前だよ〜」


凛ママ「あ、そうそう」


凛「んー?どうしたの?」





凛ママ「あんたの部屋の窓、外れてたから直しといたわよ」
99: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:12:58.69 ID:RNweRm0C.net
凛「部屋の窓が…外れてた?…」


凛ママ「うん敷居からね、あんた窓にもたれかかったりしたでしょ? もう大変だったんだからね! 雨が入り込んでて…って凛?」


凛「…!」


凛ママ「聞こえてる?…大丈夫?」


凛「うん… 大丈夫だよ、あははは。 じゃあ凛部屋にいくから…」ドタタタ…


凛ママ「あ…いっちゃった」


凛「ハァハァ…!」


凛(昨日のアレ…夢じゃなかったんだ…!)


凛(もしかしたら、凛の部屋の中に…?!)


凛(いやだ…どうしよう!…)ハァハァ


『なんかあったら連絡するんよー)


凛「ハァ…そうだ…希ちゃん…!」
100: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:18:39.54 ID:RNweRm0C.net


希「凛ちゃんごめん!遅くなっちゃって」


凛「あ…希ちゃん…!」 ぎゅー


希「ちょ、ちょっと 凛ちゃん大胆やなぁー」


凛「……」


希「…もしかして」


凛「希ちゃん、ごめん 今日泊まらせて?…」


希「うん…いいよ、うちでよければ泊まっていき」


凛「うん…ありがと」


希「じゃあ、必要な荷物部屋から…」


凛「やだ!部屋に行きたくない!!!」


希「凛ちゃん…わかった、とりあえずウチの家に行こうか」


凛「うん…ありがと」ちらっ


凛「…! 」


希「凛ちゃん?」


凛「ううん、ごめんね(いま凛の部屋に誰か居たような…お母さん…だよね)


凛(それにいま気づいたけど…凛の部屋は二階… それなのに手がでてきて…)ゾク
101: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:26:07.92 ID:RNweRm0C.net
- 夜 -

希宅


にこ「ほら、凛のための着替えよ」


希「こめんなにこっち。 一番身長もサイズ近いから」


にこ「いいって、凛のためなんでしょ?」


希「うん」


にこ「それじゃ私帰るわね…凛のこと、頼んだわよ」


希「うん、任しとき!」


凛「あ、希ちゃん」


希「お、凛ちゃんお風呂上がったんやね。はいこれにこっちからの借り物」


凛「にこちゃんの…ありがたいにゃー」


希「明日ちゃんとお礼いうんやで?」


凛「うん! ん、明日?」


希「そう、明日件の神社に行くことが決まったって、えりちからみんなにLINEが」


凛「そっか」


希「神社の宮司さんと話したらしいけど、凛ちゃんの話したら是非うちに来なさいって」


凛「そうなんだ…ちょっと安心したにゃー」
103: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:31:37.41 ID:RNweRm0C.net
希「さ、明日の集合時間早いしもう寝るよ」

凛「うん…」


希「凛ちゃんの布団敷いといたから…」


凛「…あのね、希ちゃん」


希「ん?」


凛「その、希ちゃんと同じベットで寝ていい…かな…?」


希「…うん!いいよ、ほらおいで」



凛「それじゃお邪魔しますにゃ」ゴソゴソ


希「それじゃ電気消すよ」


凛「はーい」

ピッ


凛「…希ちゃん」


希「どうしたん?」


凛「明日…明日いけば…なにかわかるのかな…」


希「…うん。 あしたいけば全て解決するって、カードがうちに告げてたんよ」


凛「ぷぷ…またカードかにゃ? でも希ちゃんがいうと本当にすうなる気がするよ」

希「ウチのスピリチュアルパワーやね」


凛「うん、それじゃおやすみなさい」


希「おやすみ」
106: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:35:16.71 ID:RNweRm0C.net


ピンポーン


希「!!(インターホンの音?!)」


凛「!!…希ちゃ」


希「しっ!… わかってる…やり過ごすよ」ヒソヒソ


ピンポーン

ピンポーン




希「…終わったかな?」


凛「…ううん…まだ 」






凛「まだいる…」




希「えっ」
107: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:39:57.46 ID:RNweRm0C.net
ドンドンドンドン!


凛「ひぃ!」


希「玄関のドアが…!」



バンッ!


凛「!!」ビクッ


希(窓も…!)


ザザザーーーー


希(雨が強くなって…?! はっそうや!)


希「凛ちゃん! お札とお守り!」


凛「え?」


希「どこにある!!」


ドンドンドンドン ドンドンドンドン


凛「リビングの鞄の中!」


希「わかった!ここで待ってるんやで!」ガバッ


凛「希ちゃん!一人にしないでえ!」
109: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:45:38.64 ID:RNweRm0C.net
希「ハァハァ…!」ゴソゴソ…



希「あった!これや!ハァハァ…!」



ピカッ!


希「うわ!雷…… っ!?」


稲妻が光ったその一瞬、 希は「それ」を見てしまった

ベランダの窓に張り付く「それ」の姿を

青紫のような色をした人のシルエットみたいなものが窓にピッタリと手をつけ
希のことを食い入るように凝視していた

暗い部屋の中で、「それ」の眼だけが雷の光を受けて、白くギラリと映っていた


それは 一体だけでなく


何体も




希「…い…いやああああああ!!!」
111: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:52:49.89 ID:RNweRm0C.net
希「ハァハァハァハァ!!(ダメだ!ウチ死ぬんや!もう終わりだ!やだ!…)



希「…ハァ…ハァ!(腰が抜けて…動けない…)」


凛「希ちゃん!!!」


希「はっ…」


凛「希ちゃん!!しっかり! 早く!!!こっち!!」ガシッ


希「あっ」


ダダダダ


凛「よかった!…部屋に戻れた…ハァ」


希「ごめん凛ちゃん…そうや! これ!お札持っとき!!」


凛「!う、うん! 」 ギュッ


______
___
_

希「…ん…あれ?」


気がつけば朝になっていた

二人はそれぞれお守りとお札を潰すかのように強く握りしめ
布団を被ってただただ祈っていた

緊張と恐怖が続いたせいか、知らぬ間に眠っていた


希「た…助かった…のかな? 凛ちゃん!凛ちゃん!」


凛「うん…」 ぼーっ


希「大丈夫?!」


凛「大丈夫…にゃ…」
112: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 20:57:05.18 ID:RNweRm0C.net
希「よかった…! 早速いく支度するで!ほら」


凛「うん…!? 希ちゃん! 見て!」


希「どうしたん…あっ!」


希(凛ちゃんが握ってたお札…真っ二つに破けてる!)


凛「…凛が破いたんだよ…きっとそうにゃ!」


希「…そ…そっかぁ! 凛ちゃん強く握りすぎや! あははは!」


凛「あははは!…は…は…」


希「……ほら、準備しよ?」


凛「うん…」
113: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 21:00:33.14 ID:RNweRm0C.net
駅 改札前


穂乃果「あっ!二人とも来たよ!おーい!」

海未「穂乃果! 朝早いんですからあまり大声はやめてください」


希「ごめん、遅れて」


絵里「よし全員揃ったわね!」


にこ「あら、にこが貸した服よく似合ってるじゃない」


凛「…うん」


ことり「二人とも疲れてるみたいだけど…大丈夫?」


希「うん、実は…ちょっとな…」


真姫「まさかまた…」


花陽「凛ちゃん大丈夫?」


凛「大丈夫じゃない…でも今日行けば終われそうな気がする」


絵里「さぁ、早くいくわよ」
114: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/07(土) 21:07:11.48 ID:RNweRm0C.net


絵里「さぁ、ここからはローカル線に乗り換えるわよ」


穂乃果「先週きたばかりなのにね」


海未「まさかこのような理由でまた来る羽目になるとは…」


花陽「凛ちゃん、ほら席空いてるよ」


凛「うん… はぁ疲れたにゃ」


にこ「着くまで寝てていいわよ、希、あんたも」


希「じゃあ…お言葉に甘えて…」


凛「…zzz」


ことり「もう寝ちゃった」


海未「疲労が溜まってるのですね」


真姫「でも凛だけでなく、希も被害にあうなんて…」


にこ「いよいよ異常ね、これは」


海未「とっくに人知の範囲を超えてた気がしますが…」


絵里「もしかしたから、これから起こることが本番かもしれないわよ…」


穂乃果「……」
132: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 17:18:03.08 ID:UxftsCi4.net
『次は ○○ 〜 ○○〜』


絵里「みんな降りる準備してー」


ことり「希ちゃん起きてー」


真姫「凛も、ホラ」


海未「なんであなたまで寝てるんですか!」

穂乃果「ふわぁ…」





にこ「着いたわね」


花陽「ちょっと曇ってるね…予想だとこっちは晴れだったんだけど…」


凛「うん…」


絵里「ここからはバスに乗っていくわよ」

穂乃果「どのくらい時間かかりそう?」


絵里「15分くらいだと思うわ…ほら、バス来たわ、乗りましょう!」


133: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 17:25:55.11 ID:UxftsCi4.net
バス車内 …


穂乃果「凛ちゃん、となり座るねー」


凛「うん!穂乃果ちゃん来てきて!」


穂乃果「よいしょっと!」


凛「にしても疲れたにゃああ」


穂乃果「結構東京から時間かかったもんねー」


凛「それに最近寝れてなかったしね…」


穂乃果「そっか… ごめんね何もしてあげられなくて」


凛「ううん、みんなが色々してくれたお陰で今日ここに来てるんだし…」



穂乃果「…」


ことり「あっ、見て」


ポツ…ポツ…

サーーー…


海未「雨が…」


穂乃果「あちゃー…こっちでも雨か…」


凛「雨が…」


穂乃果「凛ちゃん?」



凛「雨が … ついてきた ……」


穂乃果「……!」


絵里「みんなー、次の駅で降りるわよ!」
135: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 17:30:14.42 ID:UxftsCi4.net
ブロロロ…


にこ「傘、持ってきてて良かったわね」


真姫「今回の件の内容から、なんとなくそんな気がしたのよね 雨が降る気が」


希「それでここからは?」


絵里「降りてすぐ近くに神社があるのよ入り口で宮司さんが迎えてくれる手筈になってるわ」


花陽「ここからでも見えてる…あれだね」


絵里「そうよ、あれだわ」


凛「あの人かな…?」



宮司「絢瀬様、ですか」


絵里「ええ、そうです」


宮司「お待ちしておりました、S神社の宮でございます」
136: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 17:36:15.41 ID:UxftsCi4.net
絵里「みんな、この方が今回相談を受けてくれる宮司さんよ」


8人「よろしくお願いします」


宮司「いい挨拶ですね…それで、例の子は?」


絵里「はい…凛」


凛「はっはい!」


宮司「君が箱に触った…名前は?」


凛「星空凛です」


宮司「星空さんですね… 皆様、急で申し訳ないのですが、いまから行う儀式に参加してもらいます」


ことり「儀式…ですか?」


海未「ま、まってください! 今回私たちが来たのは『相談』のはずじゃ…」


凛「…!!もしかして なんとかなるんですか!?」


宮司「ええ、絢瀬さんから聞いていた話でほぼ確信を持てました。 いまの星空さんの状況を… 解決することが可能です」
137: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 17:42:31.41 ID:UxftsCi4.net
真姫「解決できるんですね!」


凛「よ…よかったにゃ…」 ホッ


宮司「ただし、儀式もなるべく早く行う方がいいでしょう。 雨も降り出してしまいましたし…」


宮司「こちらで準備は済ませていますので、どうぞ社殿の方へ…」


にこ「あの、儀式っていうのはお祓いみたいなものなんですか?」


宮司「いえ… 霊の類だと『お祓い』になるのですが、今回は神様…『お祓い』ではなく『神降ろし』の儀式です」


希「神降ろし…」


宮司「まあ今回のは神様とは若干異なるんですが… それは後ほど説明します」


宮司「では社殿に上がる前にこちらで準備した白い靴下に履き替えてからお上がり願えますか」


花陽「はっはい!」


真姫「いかにもって感じね…」ぬぎぬぎ
138: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 17:50:36.15 ID:UxftsCi4.net
宮司「皆様履き替えられましたね。 それと今回の件、星空さん以外で怪異に遭遇した方は?」


希「実はウチも…」


海未「希…やはりあなたも」


凛「巻き込んじゃってごめんね」



希「ううん、気にせんといて」


宮司「わかりました、では二人には奥の部屋で白装束に着替えてもらいます、みなさんはここでしばらくお待ちください」


宮司「それではお二方、こちらへ」


二人「はい」


_____
___
_

凛「着替えてきたにゃ!」


穂乃果「ほんとに上から下まで真っ白!」


ことり「結婚式の白無垢みたい!」


絵里「希は巫女のときと余り変わらないわね」


希「見慣れてる感じがするね」


宮司「ではこれから9人 全員に神降ろしの舞台に上がっていただきます、 上がる前にこの塩水で口内をすすいでください」


にこ「え、私たちも?」


宮司「はい、大丈夫だとは思いますが話を聞いて さらにここまで来ているので念のため…」


花陽(ゴクッ…)
140: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:01:29.16 ID:UxftsCi4.net
宮司「では舞台に入る前に最後 一つだけ守っていただきたいことがあります」


宮司「儀式の最中に もしも 何を見ても! 何を聞いても! 何を感じても! 騒がず、反応しないでください…」


穂乃果「っ…」


宮司の力強い警告ともとれる一言に、自然と9人全員の緊張の糸は ぴんと張られた


宮司「それでは中へ」


9人は順に宮司の後を行き、障子を開けた先の広い畳の敷かれた部屋へと案内された

中に入ると、儀式を行うであろう他の関係者の方々らしき男性が4人、宮司さんと同じような格好していらっしゃった

部屋の一番奥には 何やら大きな神棚みたいなのがあり、1段目にお酒やら 魚、鹿の頭やら色々置いてあり
棚の最上段一番奥には 龍のおおきな木の彫刻と、 ものものしいおおきなお札が飾ってあった


絵里「鹿の頭が…」


宮司「ではお二人は前の方にきて、私の座る後ろに座ってください 他のみなさんは もう少し後ろで 正座していてください」


宮司「いいですか、皆さんは喋らずに 座っているだけでいいですから。」


7人は緊張した様子で正座をし、 凛と希の二人は 宮司さんの少し後ろで同じように正座を始めた
142: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:07:26.25 ID:UxftsCi4.net
宮司が神棚に向かい、頭を下げる
つられて同様にみんなも頭を下げる


宮司「…… すぅ」


頭を上げた宮司が祝詞のようなものをあげだした



にこ(…さっき宮司さんはあんなこと言ってたけど…まさか儀式の最中に…)



真姫(『なにか』現れるなんてことは…)


海未(この儀式で終わるのですね)


花陽(凛ちゃんがんばって…)


希(……)


凛(はじまった…!)




雨は細やかに しとしと と降っていた
143: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:12:06.31 ID:UxftsCi4.net
______
___
_


宮司が祝詞をあげだして 、あまり長くないころ…


ポツ…ポツ…

ポツポツポツポツ…


ザーーー


ドザァーーーー!

希(…!)


ことり(すごい雨に…!)


絵里(もともと今日は晴れの予報だったのに…)


真姫(雨が屋根や敷石に当たって…音がすごいわ… 宮司さんの声が聞きにくいくらいに)



沈黙の中、耳に入ってくるのは 雨音と宮司の声だけ…




のはずだった
144: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:18:20.02 ID:UxftsCi4.net



ことり(……あれ?なんだろう…なにか聞こえる…)


ヒソヒソ……


海未(…声? …囁き声…でしょうか)


ヒソヒソ……


真姫(まって、この雨で音がうるさいぐらい… なのに聞こえてくるのは『囁き声』なの…?!…なによこれ)


穂乃果(聞こえる…! 囁き声が…一人じゃない… 何人もの声だ!)


にこ(まさかこれが…宮司さんの言ってた… )


凛(…! ダメ!聞こえても知らんぷりしなきゃ!)


ヒソヒソ……
…ムゾ …ナンデ…


希(…!)ビクッ


希(ダメや! 聞こえないふり…聞こえないふり… あっ?!)
145: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:23:37.23 ID:UxftsCi4.net
希(… あかん! 思わず声に出そうになった…!)


にこ(希様子が…)ちらっ


にこ(げっ… なによあれは…!)


にこ(この部屋に面した中庭みたいなところに… 『なにか』 いる…!)


ヒソ… ヒソ…


穂乃果(囁き声がまだする…どっからだろう…) キョロキョロ


海未(…! 穂乃果! 穂乃果にも聞こえているのですか!)


ことり(穂乃果ちゃん反応しちゃダメ!)


穂乃果(んー… あっ)


海未(穂乃果の視線が止まった…はっ!まさか!!)ゾクゾク
147: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:29:44.27 ID:UxftsCi4.net
穂乃果(………)ボーッ


海未(穂乃果! 穂乃果! そうだっ手を!)

ぎゅっ

穂乃果「!」クルッ


海未「…」フルフル


穂乃果「!(そうだ…!反応しちゃ…いけない…! あぶなかった…!)」


海未(穂乃果…気づいたようですね)ホッ


穂乃果(すごいの見ちゃった… なんだろうあれ…)ゴクッ



花陽(穂乃果ちゃんと海未ちゃん…なにかあったのかな?)



ことり(よかった穂乃果ちゃん…でも私にはなにも見えない…個人差?)


凛(いる… いる…! 横の庭にいる!…でも見たらだめ! 目を閉じよう!)ぎゅっ

…テ…ラハ… ノダ…


凛(!!!)
148: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:35:33.61 ID:UxftsCi4.net
にこ(…声が大きくなった…!)


…ドウシテ…ドウシテ…ドウシテ


希(……くっ! 近づいてる!) ツーッ


…ドウシテ…ドウシテワシラダケ… ウランデヤル… ナンデコンナ…アアア…


凛(……聞こえる! たえろ!たえろたえろ!無視だ無視!)グッ


穂乃果「…ハァハァ…!(囁き声が耳元で聞こえる…!)」


真姫(声がうるさくなった…!)


…ダ…オマエモ… …


絵里(みんなの様子がおかしいわ…まさか見えてるの?!)
149: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:40:04.31 ID:UxftsCi4.net
凛「ふーふー(大丈夫 無視すれば大丈夫だって!無視無視…)」


……ダ…ノニ…


お ま え も み ち づ れ に


凛(ひぃ…! ダメだ 堪えろ!…)


宮司(もう少しの辛抱です…ふんばってください…)


凛「っ…!」






希「… ?(あれ…声が小さくなった…?)」


海未(どんどん小さくなって…)


真姫(聞こえなくなった…)
150: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:44:40.61 ID:UxftsCi4.net
パンッパンッ


凛「ビクッ」


宮司「…ありがとうございました…儀式は無事終わりました」


凛「…は…はああー…」


希「よ、よかった…」ヘナヘナ


ことり「はぁー こわかった…」


真姫「…」


にこ「やばかったわね…」


海未「もしかしてにこも…?」


にこ「あんたも…視えた?」


海未「いえ、私は声だけで…」


穂乃果「…」ボーッ


花陽「穂乃果ちゃん?大丈夫?」


穂乃果「…あ、大丈夫だよ」


宮司「みなさんのお陰でことなく終えることができました。 疲れたでしょう、応接室でお茶を用意させますので そちらでおくつろぎください」
151: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:48:49.86 ID:UxftsCi4.net
応接室


絵里「二人ともお疲れ、安心したわ」


希「ほんとに… 途中で視えたときはやばいって思ったわ」


真姫「希、視えたの?」


希「うん、まあうちは一回見てたんだけどね…はは…」


花陽「凛ちゃん大丈夫?」


凛「うん、疲れたし怖かったけど…なんか体が軽くなった気がするにゃ! 」


花陽「そっか、よかったね!」


宮司「みなさんおまたせしまたした」



絵里「あ、宮司さん、 あの本当にありがとうございました!」


宮司「いえなにも… そもそも今回の件はこちらの不手際で生じたものですから…」


穂乃果「え?不手際って」


宮司「皆様、ご迷惑おかけして誠に申し訳ございませんでした…!」
152: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:53:54.15 ID:UxftsCi4.net
凛「どういうことなんですか」


宮司「説明すると長くなりますが…みなさんにはそれをきく権利があります。」


海未「原因もろもろ教えてくださると、ありがたいのですが…」


凛「原因って、それは凛が勝手に箱を触ったからで…」


宮司「そこのところを今から話そうと思うのですが、お聞きになられますか」


にこ「勿論」


真姫「あれがなんだったのかも気になるわ」


宮司「わかりました、それではまず最初にこの川にまつわる昔話をしないといけません」


9人は少し体が引き締まる感覚を覚えた

宮司が口をひらき、ゆっくりとその昔話を語り出した…
155: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 18:59:08.73 ID:UxftsCi4.net
日本では 昔から八百万の神と言われるように様々なものに神様が宿るとされていました。


川もその一つであり、川には龍神や蛇神の形をした水神がいるとされてきました。
それらの水神は同時に雨の神様とされ、恵みをもたらす一方で恐ろしい災害をも引き起こすものとされ、人々に信仰され、畏怖もされました


絵里「まってください! 川の神が同時に雨の神も司るのなら、なぜここの神社には別に『雨の神』が…?」


宮司「そうなる原因となった昔話をこれからします」


先ほども述べたように、神は人々にとって信仰の対象と同時に恐れの対象でもありました。

ひどい大雨が起こったときなどは神の怒りとされ、 神を鎮めるために様々な方法が用いられました
156: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:04:50.12 ID:UxftsCi4.net
その方法の一つに『生贄』というのがございます。
ここの神社では現在でも年に一目、五穀豊穣を願って生贄を神に捧げています



ことり「生贄ってまさか…」



宮司「いや、生贄といっても狩猟で狩った鹿の皮や漁で獲れた魚をなどです」


ことり「そうですか…」ホッ


宮司「大抵はそれでこと済むのですが、明治時代初期ですかね。この地域でひどい大雨が何日も続いた年がありました」


生贄を捧げても降り止まない大雨に、村民たちはほとほと困り果て、村にいた巫女の力をも借りました。 藁にすがる思いで最後におこなった鎮めるための方法が


宮司「人身御供(ひとみのごくう)とよばれるものです」


花陽「ひとみの…?」
157: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:09:29.65 ID:UxftsCi4.net
宮司「はい、簡単にいえば『生贄』に人間を用いたバージョンのものです」


海未「うっ…」



巫女の神託によると、五人、村から人身御供をだす必要があったとか

そこで人選されたのが、年をとって労働力とならなくなったものや病気により弱っていたものたちでした


村としても働ける村民は残しておきたかったのでしょう


真姫「ひどい話ね…」


宮司「ええ、でもこの人身御供はまだ良心的な方でした。 生贄をだしたあと大雨は止みました」


宮司「村民たちは生贄となった人たちに感謝の気持ちをこめ、かれらを神格化して祀ることにしました」


希「それがさっきの『雨の神』と…」
158: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:14:21.15 ID:UxftsCi4.net
宮司「それでこの地方には川の神とはべつに、雨の神が存在するのです。そして年二回。 この地方の繁栄と災厄除けを祈願する儀式が行われるのですが」


宮司「先日、ここらでひどい豪雨があったのはご存知ですか?」


絵里「はい、知っています」


穂乃果「穂乃果たちはその少しあとにキャンプにきたんだもんね」


宮司「ええ、じつは雨の神様の御神体をまつる小さな神社が この川の上流の方にあったのですが」


宮司「先日の豪雨でもともと地盤が緩んでいたのか、神社で地盤崩壊がおきました。」


宮司「川沿いに建ってたものなので崩壊した神社の一部はそのまま川に突っ込んでしまいました」
159: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:21:46.87 ID:UxftsCi4.net
ことり「やっぱり…!にこちゃんの推測通りだ!」


海未「それで、そこにあった御神体も崩壊した神社の一部と一緒に川へ流れて、それを凛が見つけたと…」


宮司「はい、それが年に2回あるうちの一つ目の儀式の直前の出来事だったのです」


凛「それがまずかったんですか…?」


宮司「どうやらそのようです。 川の神はともかく雨の神のほうはもともと生贄となった人間。 村のためとはいえども悲しみや憎しみ、悔しさを背負って亡くなっていきました」


宮司「荒神信仰というのがございまして、恐ろしい力をもった神様を正しい方法で祀ることで、逆にその力の恩恵を受けるというものです」


宮司「この雨の神も、大きなくくりで捉えるならこれに該当します。」



希「それで、雨のせいで神社がながされ、行うはずだった儀式ができずに」


宮司「怒らせてしまった…と考えるのが妥当でしょう。 なにぶん私も今回のようなことは初めてでして…」
160: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:27:35.52 ID:UxftsCi4.net
宮司「そのあと、自治体の捜索のもと流された御神体を発見。 急いで緊急の儀式を行うという話になりました」


宮司「ちょうどそこへあなたがたから電話がきて…」


にこ「じゃあさっきの儀式は…」


宮司「ええ、『その』儀式です」


希「で、多分凛ちゃんが御神体を触ったタイミングが、毎年予定されていた儀式がされずに神さんが怒っていたとき…かな」


宮司「ええ、そのせいで星空さんに悪い影響がでてしまった可能性は大きいです」


真姫「はぁー…なんか信じられないけど、話が繋がったわね」


海未「ここまで大事になるとは…」


絵里「そういえばあなたたち、儀式の最中様子がおかしかったけど何かあった?」
161: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:30:31.36 ID:UxftsCi4.net
にこ「え」


絵里「え?」


海未「まさか絵里は何も聞こえなかったんですか?」


絵里「え?何が?」


花陽「あの…花陽もなにも聞こえなかったよ?」


ことり「そっかぁ、やっぱり個人差があったんだね」


真姫「式の最中に囁き声が聞こえて」


ことり「ことりも!」


海未「私もです」


にこ「ええ、それに『それ』の姿も見たわ」


穂乃果「!!穂乃果もみた!」


凛「穂乃果ちゃんとにこちゃんにも見えたの?!」
162: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:36:01.51 ID:UxftsCi4.net
希「ウチと凛ちゃんが見るのはわかるけど…ふたりにも見えるなんて」


絵里「対して、私も花陽も幸いなことに何もなかったってわけね」


宮司「やはり体質的にも個人差があるのでしょう。 とにかくこの一件はこれで無事に終わったはずです」


凛「そっか…改めて安心したにゃー」


宮司「本当にご迷惑おかけしました」


凛「いやいや、御神体を触ったのは凛なんだし謝らないでください」


絵里「これで一件落着ね!」


花陽「よかったね凛ちゃん!」


凛「うん!みんなもありがとう!」


海未「いえいえ」


穂乃果「どういたしまして!」
163: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:40:00.41 ID:UxftsCi4.net
-帰り道-

絵里「思ったよりあっさり終わってよかったね」


にこ「絵里は何も見てないからそんな呑気なこと言えるのよ」


穂乃果「ほんとだよ! ヤバかったよあれ!」


にこ「凛はあんなのに憑かれていたのね…大変だったわね」


凛「うん、でもみんなのお陰で解決だきたしよかったにゃ!」


真姫「ほんとよ、これからは無闇に箱に触るんじゃないわよ?」


海未「『好奇心は猫をころす』ですね」


ことり「ふふ♪」


絵里「よぉし! バス停まで競争! 負けた人は駅前の蕎麦屋で蕎麦おごりー!」


花陽「えぇ?!」


希「流石にそれは洒落にならんー!」


凛「よぉーし! 走るにゃー!」
164: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:43:54.85 ID:UxftsCi4.net
【エピローグ】 花陽サイド


凛「かよちん、真姫ちゃんおはようにゃ!」


真姫「おはよ、すっかり元気ね」


凛「もう元気ありあまってるにゃー!」


花陽「いつもの凛ちゃんにもどってよかったね!」


その後、凛ちゃんが変な夢をみることも変なことが起こることなく、元気を取り戻しました


いまではまた毎日学校に元気な顔を見せてます


絵里ちゃんは万が一のために宮司さんの連絡先を聞いたらしいけど、凛ちゃんの笑顔をみて 使う必要はなさそうね と嬉しそうに言っていました


長らくふっていた雨も止み
久しぶりの太陽 μ'sの久しぶりの活動もはかどりました!
165: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:49:32.60 ID:UxftsCi4.net
希ちゃんの方も問題はなさそうです


貴重な体験をしたって本人は何故か楽しそうでした


「あれ」の姿を見てしまったという穂乃果ちゃんやにこちゃんも 問題はなし


真姫ちゃんは
「よりによって鈍感そうなあの二人が寝」 なんて言ってました



凛「でもそっかー、いま考えると夢で凛の足をつかんだり、窓を叩いてたのは生贄になった人たちだったんだ」


真姫「そうなるわね」


凛「そう思うと夢の中で『助けてくれ』って言ってたように聞こえて、ちょっと可哀想だにゃー」


真姫「生贄にされるなんて堪ったもんじゃなかったわね」


凛「よし! ふたりともそろそろ部室いこっ?!」


真姫「そうね」


花陽「凛ちゃん走ると危ないよー」
166: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 19:50:43.49 ID:UxftsCi4.net
なにより 凛ちゃんがまた元気になってくれて花陽は嬉しいです!







…あれ?






…ちょっとまって…
173: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 20:21:29.83 ID:UxftsCi4.net
凛ちゃんの怪異の始まりは「夢」、でもこの夢の内容は一度変わっていて…


変わった箇所は
・それまでの夢は音がなかったのに、音があった
・河原に立ってた凛ちゃんは川の中に移動していて、川の中で何かに足を掴まれた
・色のある夢だった
・雨も降っていた


こんな感じに… そして凛ちゃんのこの夢をみたあとから怖い出来事に遭遇するようになったって言ってた…


でも夢の内容が変わる前から遭遇していた怪異がひとつ




そう「視線」



凛ちゃんは夢を見る前に一度視線を感じている。
176: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 20:26:37.10 ID:UxftsCi4.net
でもさっきの凛ちゃんの言ったこと


『でもそっかー、いま考えると夢で凛の足をつかんだり、窓を叩いてたのは生贄になった人たちだったんだ』


ということは、変わった後の夢と怪異こそが、雨の神様による影響


じゃあ視線は?

それもり前の夢は?


凛ちゃんの話した「変わる前」の夢の内容だと




『こないだキャンプでいった川の河原にね、凛が1人で立ってるの、で向こう岸になんかいるの』


『それで向こう岸にいるなんかは、なんかこう…黒くてもやもやっとしてるの』


『でね、凛のことをじっと見ているの』


こんな内容だった

この夢はなんだったの?

そしてなによりも




夢の中で 凛ちゃんをみつめていたものは なんなの
179: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 20:30:26.24 ID:UxftsCi4.net


それによってもたらす恩恵や巨大な力を見て、古来より国地域問わず人々は神聖な何かを感じ、崇め信仰し、また恐れおののいた


日本における雨の認識では、昔は雨の降る夜はいつもより妖や霊、物の怪の類が出現しやすくなるという


雨の降る夜に出歩いてる時、 もしあらぬ方向から視線を感じたら そちらを振り向いてはいけません




雨が よくないものを つれてきてるかもしれませんから




おわり
180: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 20:32:46.72 ID:UxftsCi4.net
拙い文章とストーリーにお付き合いしてくれてありがとナス!

花陽の塩水のやつは、唾を飲みこんだ描写ってことで解釈オナシャス!

そうだよね、塩水飲み込んだように見えたよね
188: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 20:44:34.68 ID:UxftsCi4.net
一応言っておくと、完全にオリジナルストーリーのフィクションだから
読むと呪われるとかそういうことは、はいです
189: 名無しで叶える物語(中部地方)@\(^o^)/ 2016/05/08(日) 20:44:55.25 ID:UxftsCi4.net
訂正 ないです
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『凛「雨がよくないものをつれてきたらしい」』へのコメント

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