穂乃果「頭文字μ…」

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穂乃果-アイキャッチ39
1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 16:57:59.25 ID:KFWj4PLf.net
海未「91年式で130万円…高すぎます、好きな色なんですが高すぎます」

ことり「やっぱシルビアはやめてハチロクにしたほうがいいよ、そっちのほうが現実味あるよ」

海未「とりあえず、車はFRじゃなくてはいけません!  …穂乃果!聞いているのですか!?」

穂乃果「海未ちゃん聞いてるよ〜!でもそのハチロクって車いくらするの?」

ことり「30万円っていうのがあるよ♪ところで海未ちゃん、今いくら持ってるの?」

海未「5万…ちょっとです…」

穂乃果「先は長いね…」

元スレ: 穂乃果「頭文字μ…」

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2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 16:59:24.80 ID:KFWj4PLf.net
放課後…

ことり「海未ちゃん危ないからそれ読みながら歩くのやめたほうがいいよ〜!」

海未「あっ!このハチロク良さそうです!」

海未「いいことを思いつきました!3人で共同でハチロク買いませんか?三人で頑張ればなんとかなります!」

穂乃果「海未ちゃんそこまでして車欲しいの?海未ちゃんの家にも車あるじゃん!」

海未「駄目です!オートマでしかもハイブリッドです!最低です!あんなのは車ではありません!」

ことり「海未ちゃん落ち着いてよ〜!」

穂乃果「立派に車だよ!タイヤが4つついてて走るんだよ!」

海未「穂乃果は分かっていませんね、夜道を走りに行って楽しい車でなければ車の意味がありません!」

穂乃果「夜道を走ってどうするの?」

海未「決まっています!コーナーを攻めるんです!」

穂乃果「そんなことして楽しいの?」

海未「楽しいに決まってます!穂乃果も一度体験してみたらどうですか?」

穂乃果「穂乃果、そういうのもう飽きてるんだよね…」
4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:02:52.76 ID:KFWj4PLf.net
数分後

穂乃果「絵里ちゃん、にこちゃん、希ちゃん久しぶり〜!」

海未「絵里と希は大学に行きながら、にこはアイドルとしてデビューしながら、ガソリンスタンドでバイトをしているのですね」

海未「さっきの話の続きですが、ハチロク買いませんか?」

絵里「三人とも、ハチロクを狙っているの?いい趣味してるじゃない」

海未「そうですよね!ほら!穂乃果も聞きましたよね!」

穂乃果「実は穂乃果、ハチロクってよくわからないんだよね…マツダだっけ?」

希「穂乃果ちゃん、あまりふざけてるとワシワシMAXやで!」

にこ「ハチロクはトヨタよ」
5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:09:09.25 ID:KFWj4PLf.net
絵里「しょうがないわ。だって私たちが生まれる前の車だもの」

穂乃果「そんなに古いの?あまりイメージが沸かないね。うちにも商売で使っってるトヨタの古い車があるから」

海未「ハチロク買ったら絵里のチームに入れてもらえますか?私、音ノ木坂スピードスターズにずっと憧れてたんですよ」

にこ「明日は土曜日だから、夜になればみんな集まるわよ」

海未「でも、私たちには車がありませんよ」

絵里「乗せてってあげるわよ」

海未「絵里のS13に!?行きます行きます絶対に行きます!」
10: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:17:17.70 ID:KFWj4PLf.net
海未「穂乃果もことりも行きますよね!そうだ!真姫と凛と花陽も誘いましょう!」

親鳥「あなたたち、久しぶりね。ちょっとガソリン入れに来たのよ。明日の夜、走りに行くの?」

絵里「理事長!もちろんですよ!うちのチームは音ノ木坂最速を宣言しているんですよ!」

親鳥「ゴロゴロいるわよ。音ノ木坂最速って人は。私がまだ現役で走ってた頃は、自他ともに認める音ノ木坂最速の走り屋がいたのよ」

絵里「まさか理事長、それは私のことだというオチではないでしょうね?」

親鳥「違うわよ!本当にいたのよ伝説の走り屋が。しかも今でも現役で走っているわ」
11: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:22:11.67 ID:KFWj4PLf.net
にこ「そんな話初めて聞いたわよ!」

親鳥「あなたたちとは走る時間がずれているだけよ。彼女は今、和菓子屋の女将さんだからね。毎朝早朝にホテルまで和菓子をおろしに行くのよ
   空になった車ですっ飛ばしてくる時のスピードは一見の価値があるわよ。尋常じゃないからね。音ノ木坂最速は和菓子屋のハチロクよ!」
13: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:26:10.07 ID:KFWj4PLf.net
翌日の夜

穂乃果「うわわわわわわ!」

花陽「誰か助けてー!」

海未「穂乃果!花陽!こんなことでビビっててどうするのですか!」

絵里「無理もないわね、走り屋の車に乗ったら誰だって最初はビビるものよ」
16: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:34:03.57 ID:KFWj4PLf.net
その頃、穂むらにて

トゥルルルルルルル

ほのまま「はい、穂むらです」

親鳥「久しぶりね。特に用事は無いんだけど、たまにあなたを思い出すのよね、元気にやっているのかなと
   この話はさておき、あなたのハチロクも随分元気みたいね。この前すれ違ったみたいだけど、なんで気づいてくれなかったの?」

ほのまま「違うわ、私じゃないわよ」

親鳥「違わないわよ!あれは間違いなくあなたのハチロクだったはずよ!」

ほのまま「車はワタにのだけど運転してたのは私じゃないわよ」

親鳥「じゃあ誰が運転してたというの!?あんな芸当あなた以外には不可能よ!」

ほのまま「今、和菓子をおろしに行っているのは娘の穂乃果よ」
17: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:37:23.14 ID:KFWj4PLf.net
親鳥「なんですって!?いつからよ!?」

ほのまま「五年前からよ」

親鳥「毎日!?」

ほのまま「毎日よ!」
20: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:43:22.17 ID:KFWj4PLf.net
その頃穂乃果達は…

にこ「なんなのあのFD…」

希「見かけない人やんなあ…」

真姫「あのステッカー…ヴェエエ!?まさか!?UTXレッドサンズ!?」

あんじゅ「私たちはUTXから来たUTXレッドサンズだけど」

凛「秋葉原最速と言われてるUTXレッドサンズにゃあ…」
23: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 17:49:29.62 ID:KFWj4PLf.net
あんじゅ「あらあなたたち、久しぶりね。私はこのあたりで一番早い走り屋を探しているのだけど」

絵里「私たちはスピードスターズってチームやっててこの辺では最速の自信があるわ」
29: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:05:30.11 ID:KFWj4PLf.net
穂むらにて

親鳥「五年前ってどういうことよ!?あなたの娘はまだ高校生よ!五年前って中学1年じゃないの!
   無免許バレて警察に捕まったらどうすんのよ!」

ほのまま「免許取ったからもう時効よ」

親鳥「そういう問題じゃないわよ!あなた、もしかして雪穂ちゃんにも…」

ほのまま「もちろんやらせているわ」

親鳥「あのねえ…」
30: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:06:52.64 ID:KFWj4PLf.net
その頃穂乃果達は…

あんじゅ「あなたたち、来週交流戦をやりましょう。どちらが早いか白黒つけるわよ。それでは、今からタイムアタックさせてもらうわ」

凛「腹立つにゃ〜!!!」

絵里「ちょっと一人にさせて…」

ブオオオオオオオン!

絵里「駄目…追いつけない…」
33: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:13:46.44 ID:KFWj4PLf.net
数時間後

あんじゅ「もう朝四時ね。そろそろ引き上げようかしら…あいつら、音ノ木坂最速を自負していた割にはたいしたことないわね…
     ん?一台来た…上等じゃないの!バックミラーから消してあげるわ!」

ブオオオオオオオン!

あんじゅ「食いついてくる…一体何者よ!?え?ハチロク!?振り切れない!悪い夢でも見ているのかしら!?
     ハチロクに追い掛け回されるとかありえない!」

ドギャァァァァァァ!

あんじゅ「ありえないわ!私はUTXレッドサンズのNo.2よ!」
36: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:19:57.88 ID:KFWj4PLf.net
あんじゅ「この人、この先を知らないの?減速しないと皇居の堀に真っ逆さまよ!
     このゆるい右のあとはきつい左よ!」

あんじゅ「言わんこっちゃない!ダメよ!遠心力でリアが出てる…スピードが乗りすぎてる。減速するスペースはない…
     え?ありえない!なんですって!?慣性ドリフト!?!?!?」
37: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:24:18.07 ID:KFWj4PLf.net
あんじゅ「信じられない…私は音ノ木坂で死んだ走り屋の幽霊でも見たのかしら…」

あんじゅ「一つ目の右のカウンターは次の左の姿勢作りの為のフェイントだった…腹立つくらいに完璧なスーパードリフト…
     あのハチロク、一体何者なの?」
42: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:36:25.03 ID:KFWj4PLf.net
翌日、放課後

あんじゅ「あら、高坂さん、こんにちは。」

穂乃果「こっこんにちは…」

あんじゅ「このあたりには幽霊が出るらしいね。ありえないほど早いハチロクの…」

穂乃果「ゆっ幽霊…やめてくださいよ…」

あんじゅ「幽霊っていうのは冗談よ。白黒のパンダトレノよ…見た目は普通のハチロクだけど、中身は途方もないモンスターね…」

穂乃果「ギクッ…」

あんじゅ「地元が知らないなんてないわよね?土曜日の交流戦の秘密兵器なら望むところよ!あのハチロクのドライバーに伝えておきなさい!次は絶対に負けないって」
45: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:45:03.80 ID:KFWj4PLf.net
絵里「間違いない、ハチロクよ…まさか穂乃果の家にあったとは…これが理事長が言ってた下り最速マシンなの?」

ほのまま「あら絵里ちゃん久しぶり!今日はどうしたの?」

絵里「あっ揚げ饅頭ください…」

ほのまま「絵里ちゃんにはいつも穂乃果がお世話になってたから、これはタダでいいわよ!」

絵里「あっありがとうございます!実は私、音ノ木坂スピードスターズって走り屋やっているのですが、理事長から、音ノ木坂で一番早いのは和菓子屋のハチロクと聞いたのです!」

ほのまま「それは私じゃないわよ」

絵里「とぼけないでください!港区中探したってハチロクで配達する和菓子屋なんてほかにない!」

ほのまま「まさかあなた、音ノ木坂最速を掛けて勝負しようなんて、言わないわよね?」
47: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:53:03.46 ID:KFWj4PLf.net
絵里「そんなつもりじゃないですが、少し私の話を聞いて頂けませんか?」



ほのまま「なるほどね。絵里ちゃんの気持ちはわかるけど、その話は断るわ。今更私みたいなおばさんが出て行ったら場違いよ。
     あなたたちの力で何とかしなさい。」

絵里「なら私に教えてください!!」

ほのまま「それも無理よ。ドラテクは二三日で身につくものじゃないの。私だって若い頃は努力したわ。教えられて身に付くものじゃない。今日は遅いから帰りなさい。
     力ににれなくて悪かったね…」

絵里「私はまだ諦めません!また来ると思います!」



ほのまま「本当に私じゃないんだけどなあ…まあ、ああいう人は嫌いじゃないわ」
48: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 18:56:46.09 ID:KFWj4PLf.net
翌日

真姫「ヴェェェ!絵里が事故を起こした!?」

ことり「速く走る練習をしてたんだって。軽い怪我で済んだみたいだけど。昨日コーナーで対向車を避けようとしてガードレールに突っ込んじゃったんだって…」

凛「心配だにゃ…」
51: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:06:48.94 ID:KFWj4PLf.net
ほのまま「あなたでしょ?絵里ちゃんに変な噂を吹き込んだのは…」

親鳥「別に嘘を言ったわけじゃないじゃない」

ほのまま「困ってるのよねえ。今日も自転車で頭に包帯巻いて来て…気の毒、事故にあったみたいね」

親鳥「気の毒だと思ったら走ってあげなさいよ!」

ほのまま「嫌よ。子供の喧嘩に大人が首と突っ込むようなものよ」

親鳥「じゃあ子供を出したらいいじゃない!」

ほのまま「穂乃果のことを言ってるの?」

親鳥「そうよ、かなりな腕になっているのよね?」

ほのまま「まだまだよ…でも音ノ木坂では誰にも負けないくらいにはなったわよ…私には負けるけどね」
53: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:12:41.37 ID:KFWj4PLf.net
ほのまま「でもあのこも誰に似たのかしらないけど頑固でね、走れと言われて素直には走らないのよね
     まあ、絵里ちゃんの頭の包帯に免じて何とかしてあげるわ。」

親鳥「どうやって?」

ほのまま「お小遣い減らすって言えばいいのよ!」

親鳥「単純なところも誰かさんにそっくりね」
55: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:16:34.90 ID:KFWj4PLf.net
土曜日の朝
ほのまま「絵里ちゃんまた来たの?」

絵里「ここの揚げ饅頭、美味しくて…」

ほのまま「えりちゃんも頑固ね。… 今晩、行ってあげられるかもよ…」

絵里「やったあ!」
56: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:22:35.35 ID:KFWj4PLf.net
親鳥「また三台、如何にも走り屋って車が集まってきたわね。今晩の音の木坂はちょっとしたお祭り騒ぎね。」

親鳥「久々に血が騒いできたわ。後でこっそりとギャラリーしに行きましょう…」

親鳥「秋葉原最速のRX-7と無名の音ノ木坂のスペシャリストのバトルは見ものね…」

親鳥「負けないだろうけどね、穂乃果ちゃんのハチロクはきいちゃんのハチロクだからね!」
57: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:30:53.46 ID:KFWj4PLf.net
にこ「本当に信じていいの絵里!?、そのハチロクの話…」

希「ウチにはとても信じられんよ…あんじゅちゃんのFD-3Sはライトチューンやけど350馬力は出てるって話なんよ」

真姫「何それ意味わかんない!絶対にハチロクなんかに勝てっこ無いわよ!」

絵里「ハチロクはハチロクでも普通のハチロクじゃないわよ!あんじゅさんが自分で言ってたのよ!」

ブオオオオオオン!

花陽「このロータリーサウンドはまさか!誰か助けてー!」

凛「UTXのあんじゅさん、ついに来たにゃ…」
59: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:38:22.77 ID:KFWj4PLf.net
穂乃果「今日は紙コップいいの?」

ほのまま「そんなもの必要ないわ。今日は和菓子の配達じゃないのよ、せいぜい遊んできなさい」

穂乃果「遊びって言っても気が重いよ〜!」

ほのまま「なによ?自信ないの?」

穂乃果「そうじゃないけどさ〜!」

ほのまま「普通に走れば負けないわよ」

穂乃果「そんなことわかってるよ〜!」

穂乃果「あと二三年もしたら、穂乃果のほうがお母さんより上手くなっちゃうんじゃない?」

ほのまま「言ってくれるわね。十年早いわ」

穂乃果「行ってくる…」
60: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:44:20.85 ID:KFWj4PLf.net
凛「来ないにゃ…」

あんじゅ「いったいどうなってるのかしら!」

にこ「もう少しだけ待ちなさいよ!」

ピロロロロ…

海未「もしもし、ヒデコですか?一般車かこちらに向かってる?え?白黒のハチロクですか!?」

あんじゅ「ついに来たわね…」

絵里「本当に来た…」
61: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:53:04.68 ID:KFWj4PLf.net
絵里「穂乃果!?なんであなたがここにいるのよ!?お母さんはどうしたの!?」

穂乃果「絵里ちゃんひどいじゃない!お母さんが行けって言ったから来たんだよ!」

真姫「何それ意味わかんない!」

希「冗談も程々にしとかないとワシワシMAXやで!」

凛「車だけ来ても意味ないにゃ〜!!!」

穂乃果「ちょっと!!みんなひどいよ!!!」

絵里「穂乃果、お母さん何か言ってなかった?」

穂乃果「絵里ちゃん、お母さんはただ、RX-7に勝ってこいと言っただけだよ」

ことり「穂乃果ちゃん無理だよ〜!!!!」
62: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 19:59:33.10 ID:KFWj4PLf.net
にこ「まさかあんたが運転するの…?」

穂乃果「まあ、やってみないとわからないけどね、でも、前に一度やって勝ってるからね」

絵里「前に一度勝ってる…?」

穂乃果「お小遣いがかかってるから、やらせてくれれば意地でも勝つよ!」

にこ「え?」

穂乃果「何でもない!!!」

バシン!

海未「穂乃果、貴女は最低です!!!」

穂乃果「痛いー!海未ちゃんいきなりひどいよ〜!」

海未「あなたはどこまで能天気なんですか!?遅刻した上にノコノコと出てきて!」
63: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 20:06:02.99 ID:KFWj4PLf.net
絵里「海未、ちょっとまって!穂乃果、ひとつだけ聞かせて…
   もしかして、毎朝の和菓子の配達はお母さんだけではなく穂乃果もやってるんじゃ…」

穂乃果「今は穂乃果と時々雪穂だよ。五年前から」

海未「和菓子の配達…どういうことでしょうか…」

絵里「やっと飲み込めたわ穂乃果。今日のアタックは穂乃果に任せた!」

海未「いけません絵里!こんな素人にやらせたらあっという間に事故って死んでしまいます!」

絵里「大丈夫よ…穂乃果なら大丈夫…」
66: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 20:34:20.90 ID:KFWj4PLf.net
にこ「コースはパレスホテル東京前をスタートした皇居外周よ」

優木あんじゅ 
マツダ RX-7 FD-3S
RE 13BT(改)
スポーツマフラー
電気式ブーストコントローラー
シーケンシャルアダプター
スポーツコンピューター
設定ブースト 1.0kg/cm^2

高坂穂乃果
トヨタ スプリンタートレノ AE-86
4A-GEU(改)
全て不明(じゃあ書くなよ)

凛「それじゃカウント始めるにゃあ!5、4、3、2、1、Go!!!」
68: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 20:56:02.02 ID:KFWj4PLf.net
ギィアアアアアアアア!

ギャラリー「スタートしたぞぉ!」

ゴアオオオオオ!

ギャラリー「いよいよ始まったぞ!本気の全開走行だ!」

キィィィィィィ!

ギャラリー「はっえぇー!バカッ速!優木あんじゅのFD、350馬力は伊達じゃねえ!」

ギャラリー「しかも絶妙のクラッチミート!!!上手すぎる!」

ギャラリー「勝負になんねー!ハチロクのフル加速なんて止まってるようにしか見えねーよ!」

ギャラリー「第一コーナー突っ込みまでもうあんなでかい差になってる!」

ギャラリー「FDなんてはっきり言って国産最強のコーナリングマシンだもんな!」

ギャラリー「コーナー入ったら差はますます開く一方だろ!」
71: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:02:26.82 ID:KFWj4PLf.net
ギャイイイイイ!

ボボッ!!

あんじゅ「ストレートでちぎるのは不懇意だけどこれはタイムアタックよ!
     遠慮はしないわ。二度とバックミラーに映ることはないわ!」

ゴオオオオオ!

ギャアアアアアア!

ギャラリー「見たか?あのハチロクのライン、ガードレールから5センチと離れてなかった!」

ギャラリー「あんなスピードで曲がるやつ見たことねえ!なんか、とんでもねーことが目の前で起こってる!」
72: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:08:00.23 ID:KFWj4PLf.net
ゴオアアアアアア!

チカッ…

あんじゅ「差が詰まってる…例の車が近づいてくる!」

あんじゅ「ハチロクが近づいて来る!そんなはずはない!気のせいよ!
     そんなバカなことがあるわけないわよ!!」

ギョアアアアアアア!
73: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:12:42.70 ID:KFWj4PLf.net
海未「絵里!本当なのですか!?穂乃果の母上が昔そんなに凄い走り屋だったなんて!?
   全然そんな感じしないじゃないですか!!」

絵里「人は見た目だけではないってことよ。前から噂は理事長から聞いていたけど、今でも音ノ木坂最速って自信たっぷりなのよ。
   とにかく、それほどの人が自信を持って穂乃果を代理によこしたってことだから、一か八かで穂乃果に任せてみるしかないわ」
75: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:20:09.65 ID:KFWj4PLf.net
絵里「どうやらあんじゅさんは一度穂乃果に負けているみたいだからね」

にこ「えええええ?」



ギョヤアアアアアアアア!

ギャラリー「くあー!すんげー!何だあのハチロク!」

ギャラリー「すごいスピードでケツを流しながら突っ込んできて、わけのわからない速さでそのまま抜けていく!」

ギャラリー「見てるほうがゾッとするぜ!いつすっとんでもおかしくねえ!音の木坂にあんなハチロクいたっけ!?」

ギャラリー「何者なんだ!?あいつ!?!?」
76: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:24:37.27 ID:KFWj4PLf.net
ゴアアアアア!

あんじゅ「追いつかれた!何が起こっているのよ!気が変になりそう!!」

ギャアアアアアア!

ギャラリー「すげー!どうなってんだ!FDがコーナーで煽られてる!!」

ギャラリー「秋葉原最速と言われたアライズがハチロクに苦戦してる!一体何者なんだあのハチロク!?」

ギャラリー「誰か知ってるか!?音の木坂にあんな奴いたっけ?」
80: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:31:58.67 ID:KFWj4PLf.net
穂乃果「セカンドの立ち上がりは互角だけど伸びが違う…ちょっとでも直線が長いとドバっと差が開く…」

無線「もしもし、こちら第一中継点!今二台が通過したけどあんじゅがあおられているわ!!
   何がなんだかわかんないけど異常よ!音ノ木坂代表のハチロクは凄すぎるわ!」

無線「この長いストレートでまた突き放したけど、この先タイトなコーナーが続くからやばいかも…」

ギョアアアアアア!

ギャラリー「すげー突っ込み!あいつ…ツッコミ重視のとんでもねえカミカゼ走法だ!
      恐怖ってもんを感じる感覚、欠けてんじゃねーのかあのドライバー!!」

ギャラリー「ちょーウルトラかっこいいぜ!!!しびれたあ!やっぱハチロクはドリフトが似合うぜ!!」
83: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:39:57.72 ID:KFWj4PLf.net
ギャアアアアアア!

穂乃果「前よりスキが無くなってる…ずいぶんと上手くなったねあんじゅさん…
    でも抜かないと勝ったて認めてくれないだろうなお母さんは…しかたない、あれやっちゃうか…」

穂乃果「仕掛けるポイントはこの先の交差点!」

ゴアアアアアアアアア!

あんじゅ「直線では私のほうが早いのよ!それなのに食いつかれるって、コーナーワークで負けてるってことなの!?
     そんなこと死んでも認めたくないわ!パワーの劣る車にコーナーで追い込まれるなんて…
     走り屋にとって最大の屈辱よ!」

あんじゅ「どうしたの!?今日に限ってFDがやけに鈍く感じるわ!
     クソッタレ!!セカンドタービンが止まっちゃってんじゃないの!?」
84: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:48:58.26 ID:KFWj4PLf.net
無線「こちら第二中継点!来たわ!何よ!思ったより差はついいてないわ!
   すごいわあのハチロクは!!何者なの!?完璧なブレーキングドリフトよ!あんじゅがツッコミで負けてる!
   立ち上がりもうまいわ!キャア!ガードレールスレスレ!すごいわ!」

ギャアアアアアア!

ギャラリー「もう全然差がねえ!何でだ!?立ち上がりは互角だぜ!」

あんじゅ「コーナーなのにブレーキングしない!どういうつもり!?」

ぎゃらりー「ハチロクがとんでもねえオーバースピードで突っ込んでいく!ブレーキいかれたか!?」


明らかにそれとわかるオーバースピードでコーナーに進入する穂乃果!
それは誰の目にも自暴自棄の自殺行為としか映らなかった!!

しかし…!?
85: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 21:57:55.76 ID:KFWj4PLf.net
穂乃果「溝落とし…」

あんじゅ「何よ今のは!?」

ゴオオオオオオ!

ギャラリー「叫んでないで状況を言え!!イライラするよ!!事故ったのか!?
      …  ぬ…抜かれた…?」

無線「抜かれたわあんじゅが…あっけなくインからスパーンと」





ギャラリー「そんな馬鹿な…いくらなんでも無理だろ…ちゃんと説明しろよ…」

無線「無理だよ…じゃないのよ…見てる私たちにも何がどうなっているのか…」

???「私にはわかったわ。あのハチロクが何をしたのか…
    バカバカしいことだけど、あんなことは絶対に誰にも真似できない…
    とんでもないバカがこの世にはいる。楽しみがまた増えたわ。
    音ノ木坂のスペシャリスト、あいつを仕留めるのは私よ!!」
88: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/28(土) 22:08:09.24 ID:KFWj4PLf.net
無線「もしもしこちらゴール地点!大変なことになった!!あんじゃが負けた!!先にゴールしたのはスピードスターズのハチロクだ!!
   しかも7秒も差をつけられた!7秒だぞ!!!」

海未「まさか…勝ってしまいました穂乃果が!!!!あの能天気な穂乃果が!!」

凛「かよちん、今日のご飯は赤飯にゃー!!!」

花陽「任せといて!!!!」

そうしてμ’sの長いひと晩は終わった…

お台場ナイトキッズ編 Comming Soon…
105: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 16:52:41.08 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果のドリフト教室

海未「記念すべき第一回の生徒は私です」

海未「感激です!憧れのハチロクに乗れるなんて!先生!よろしくお願いします!」

穂乃果「生徒が海未ちゃんじゃな〜…一番初心者向きのサイドを引くドリフトをやってみようか
    とりあえず横乗って!」

穂乃果「一回やってみるから隣でよく見ててね!」
106: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 16:58:53.41 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果「初めはヘアピンみたいな低速コーナーから始めるといいと思うよ!初心者は右コーナーがオススメだよ!」

穂乃果「まずはフットブレーキでキチンと減速すること」

穂乃果「このまま突っ込んじゃうとちょっと厳しいんじゃないかなと感じる程度のスピードを残しておく、これがポイントだよ!」

穂乃果「フットブレーキを軽く引きずったまま右手一本でステアリングを1/3くらいきりこむ、ここで大切なのは普通のコーナリングより早めのポイントで切ることだよ!」

穂乃果「サイドを引くのはステアより後だからね!ワンテンポ遅らせるんだよ!」
107: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:04:49.07 ID:fUR5oHBP.net
ゴキッ!!!

穂乃果「引く時は一気にガキッと効かす!クラッチは切るんだよ!わかってるとは思うけど…」

ゴギャアアアアアア!

穂乃果「リアが出たらサイドはすぐに戻して左手をできるだけ早くステアリングに戻すんだよ!」

穂乃果「クラッチをつなぐのも忘れないでね!」

穂乃果「ここでアクセルをガツンと床まで踏みつけるんだよ!この時にはもう逆ステアに入ってなきゃダメだよ!」

ブワアアアアアアアア!
108: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:10:51.76 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果「タイヤが滑り始めたところで全開するのは怖いけど、これが出来ないと一生ドリフト出来ないからね!」

穂乃果「さらにグワッっとリアが出たところで初めてアクセルコントロールに入るんだよ!」

穂乃果「まあ、ハチロクぐらいのパワーじゃけっこう全開のままなんだけどね…」

穂乃果「簡単でしょ?ホラ!ちょいちょいと前後のバランスをとりながら、コーナーのRに沿ってフロントのGを逃がしてあげる感じで…   ってあれ?」

穂乃果「海未ちゃん何で寝てるの??ひどいよ!!!!」

おしまい


危険ですので絶対に真似をしないでください
109: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:25:27.98 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果「穂乃果が絵里ちゃんのチームに?」

絵里「穂乃果お願い!是非入ってよ!」

穂乃果「入るのは別にいいんだけど、絵里ちゃんのチームって走り屋のチームじゃん。穂乃果、別に走りやってつもりじゃないんだよなあ…」

にこ「何言ってるのよ!あんたが走り屋じゃなかったら誰が走り屋なのよ!」

希「穂乃果ちゃんほど速い人なんて音ノ木坂には一人もいないんよ」

穂乃果「そうかなあ」

海未「穂乃果、絵里から聞いたのですが、穂乃果は五年前から和菓子の配達をしていたって本当ですか?」

ことり「知らなかったよ!黙ってるなんて水臭いよ〜!」

穂乃果「だって、おおっぴらに言えることじゃないじゃん!」

海未「そうですよね、五年前って言ったら私たち中学一年ですものね…」

ことり「おもいっきり無免許だよ!!」
110: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:30:07.49 ID:fUR5oHBP.net
絵里「どんな気分だったの?中学生が無免許で運転するなんて」

穂乃果「最初の一ヶ月は緊張したけど、慣れちゃったよ。朝早いから誰にも会わないし」

穂乃果「最初はカーブとかも怖かったけど、半年もしたら全然怖くなくなったよ」

穂乃果「スピードを出していくと自然とタイヤが滑るから、思い通りに滑らせたり止めたりできるようになるまでもう半年」
111: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:34:56.84 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果「毎日やってると滑ることなんて全然怖くなくなっちゃうんだよね」

穂乃果「仕方ないから滑りながらどれだけガードレールに近づけるか試したりして…」

希「信じられないんよ」

親鳥「あら、今日も集まっていたのね!昨日のバトルは凄かったわね!」

絵里「理事長!」

親鳥「高坂さん、ちょっと気になることがあるんだけど、和菓子を載せているときはどうやって走るの?」
112: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:40:10.28 ID:fUR5oHBP.net
親鳥「あまりとばすと和菓子が痛むでしょう?」

穂乃果「和菓子を積んでる時はあまり飛ばせないですよ。」

穂乃果「あ母さんが紙コップに水を入れてそれを缶ホルダーに置くんです。」

穂乃果「その水をこぼさなければどんな走りをしても和菓子は大丈夫ってわけです」

穂乃果「これが結構難しくて、最初のうちはゆっくり走ってもすぐにこぼれちゃって…」

穂乃果「ブレーキ、アクセル、ハンドル、ギア、どれかがちょっとでも荒いとガクガク揺れて水がこぼれちゃうんですよ」
113: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:46:14.62 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果「お母さんはコップの中で水を回せってよく言ってました。これが出来るまで三年かかりました」

絵里「コップの中で水を回す…?」

穂乃果「表面張力で膨らんだ水面がコップのふちぎりぎりのところをぐるっと半周するんですよ。カーブ一つ抜けるたびに」

穂乃果「そうやってふちギリギリのところで水を回しながら走るんです」

穂乃果「コップの水をこぼさないでドリフトできるようになるまで五年かかりました」

真姫「なにそれ意味わかんない!コップの水をこぼさないでドリフト!?冗談でしょ!?」

穂乃果「できるよ!」
114: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:53:01.44 ID:fUR5oHBP.net
親鳥(すごいわきいちゃん。あなた、とんでもないニュータイプの走り屋を作りあげようとしているわ。この子はただの走り屋で終わるようなスケールじゃないわ!)

絵里「穂乃果!お願いがあるの!私をナビシートに乗せて走ってもらえないかしら!?」

穂乃果「別にいいけど…」

親鳥(コップの水とは考えたね…きいちゃん…)

親鳥(穂乃果ちゃんの卓越したドライビングテクニックは音ノ木坂を攻め続けることによって身に付いたものであると思っていたけど違う…)

親鳥(そうじゃないわ…)

親鳥(コップの水をこぼさないように気使いしながら走ることのほうが重要だったのよ!)
115: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 17:56:47.73 ID:fUR5oHBP.net
親鳥(車をコントロールする上で一番大切な基本は荷重移動よ!)

親鳥(紙コップの水をこぼさないように走るにはとてつもなくデリケートな荷重移動のコントロールを身に付ける必要があるわ)

親鳥(奥が深いわ、きいちゃん…)

親鳥(さすがね…あなたのやることは!)
116: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:05:29.63 ID:fUR5oHBP.net
その日の夜…

絵里「ドキドキしてきたわ!富士急でジェットコースターに乗る前の気分よ!」

花陽「いいなあ絵里ちゃん」

穂乃果「花陽ちゃんも乗っていいよ!」

花陽「え?いいの?」

凛「じゃあ凛も乗るにゃ〜♪」

絵里「それじゃあ穂乃果、お願いね」

穂乃果「じゃあ行くね!シートベルトをしてしっかりと掴まっててね」

ブオオオオオン…

ことり「あ〜あ、行っちゃった…」

海未「しかしいい音してますね」

にこ「たまらないわね…ターボじゃ絶対に出ない音だものね」
117: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:18:08.63 ID:fUR5oHBP.net
絵里(いよいよ最初のコーナーね…私の走りとどこが違うか見極めて技を盗んでやるわ!)

ゴオオオオオオオオ!

絵里「えっ?」

絵里「ちょっと!穂乃果!ブレーキ!ブレーキ!」

凛「にゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

花陽「ダレカタスケテー!」

絵里、凛、花陽の常識では考えられないような殺人的なスピードでハチロクはコーナーに突入していく…

あまりのブレーキの遅さにえりりんぱなはブレーキが壊れたととっさに判断した…
120: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:28:35.26 ID:fUR5oHBP.net
人は死の直前に自分の一生を見るという…

えりりんぱなも見た

廃校の危機からμ’s加入、ラブライブ優勝までの思い出が鮮やかに目前に浮かんでは消えていく(ような気がした)

しかし…!


ドン!

ぐら!

親のカタキのようなブレーキングの荷重で抜けたリアタイヤはブレイク

目にも止まらない4→3→2のシフトダウン


鮮やかに四輪ドリフトに移行!!!


ギャアアアアアアア!

最小限の小さなカウンターステアで走行抵抗を抑え、アクセルはもちろんフルスロットル!!!

うまいぜ穂乃果は!!!
122: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:37:42.10 ID:fUR5oHBP.net
絵里「なんでよ!なんでこんな状態でもコントロール出来るの!?、どうなってるのよこの車は!!!」

凛「もうやめてにゃ〜!!!!!」

花陽「降ろしてよ〜!!!!」

ガードレールとの隙間は6センチ、穂乃果にとっては余裕しゃくしゃく


キンコンキンコン…

絵里「嘘でしょ!?こんなところでキンコン鳴らすの!?ちょっと、そんな!もうコーナーが!!!」

昔の車にはついてたんだよ、105キロを超えるとうるさくキンコンなる変なのが…

ゴオアアアアアアアアアアアアア!

絵里「きゃあああああああ!」
124: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:42:59.17 ID:fUR5oHBP.net
ギャアアアアアアアア!

これまでに体験したことのない角度からの猛烈なヨコGに薄れていくえりりんぱなの意識がさらに恐怖が襲う!

四輪ドリフト状態のハチロクはアウト側のガードレール目指してまっしぐら!!!

ギョヤアアアアアアア!!!

ガードレールが迫る迫る!!その向こうは皇居の堀だああっ!
126: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:50:10.00 ID:fUR5oHBP.net
ここで穂乃果がちょっとサービス精神を発揮

コツン…

リアバンパーとガードレールのフレンチキス

かすかなショックがえりりんぱなに伝わる

その僅かな反動でトラクションを回復させフルスロットルでコーナーを立ち上がる穂乃果のハチロク

キンコンキンコン…

絵里「勘弁してよ…こんな短いストレートでキンコン言わせてる…」

薄れていく意識の中で絵里は穂乃果の顔を覗き見る

するとそこには…



まるっきり気合の入っていない眼差しでステアリングを握るドラーバーの姿があった

狂気の沙汰で流れる背景にミスマッチなほど、それはリラックスというよりはむしろかったるそうにしか見えない穂乃果であった…!!!
127: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:53:28.44 ID:fUR5oHBP.net
真姫「あれ?もう帰ってきちゃったわよハチロク!」

海未「それにしては早すぎますね。何かあったのでしょうか…」

真姫、海未、にこ、希、ことり「あああっ!!!!」


恐怖の音ノ木坂、絵里ちゃんコーナー3個で失神事件…

音ノ木坂の夜にまた新たな伝説が刻まれていく…
129: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 18:58:58.62 ID:fUR5oHBP.net
翌日 放課後

ボオオオオオ…

ことり「あれ?黒い車が近づいて来るよ」

穂乃果「どうしたのかな?」

海未「あれはR-32GT-R!!!!」

ガチャ…

降りてきたのは>>135!!!

ラブライブキャラでよろしく(中の人可)
135: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 19:36:47.26 ID:M/LZu5ix.net
フミコ
137: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:01:42.11 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「よう!三人ともどうしたの?」

海未「どうしたのって…何なのですかその車は!?」

フミコ「あれ?話してなかったっけ?結構前にだけど、お父さんに買ってもらったんだよ!!」

ことり「もしかして、フミコちゃんも走り屋なの?」

フミコ「当たり前でしょ!!この前のハチロクとFDのバトル、ギャラリーに行ったんだけど凄かったわね」

穂乃果「ギクッ!!」
138: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:09:43.14 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「実は私、ナイトキッズってチームやってるんだ」

海未「ナイトキッズって、あのお台場ナイトキッズですか!?」

フミコ「あれ?海未ったら詳しいね!もしかしたら憧れてたりする?」

海未「いや、そのようなつもりではありませんが」

フミコ「でも私は音ノ木坂に住んでる。いくらあのハチロクが速くても、私以外に音ノ木坂最速を名乗るなんてありえない!」

穂乃果「はあ…」

フミコ「最近、穂乃果たちがあのハチロクと一緒にいたって話を聞いたのよ。もしかして穂乃果たちの知り合い?」

穂乃果(よかった…穂乃果ってバレてないみたい…)

フミコ「あのハチロクのドライバーに伝えておいて!真の音ノ木坂最速をかけて勝負しましょうと!」

穂乃果「勘弁して…」
139: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:18:28.43 ID:fUR5oHBP.net
その日の夜…

穂乃果「ねえお母さん」

ほのまま「ん?どうしたの?」

穂乃果「GT-Rってすごい車なの?」

ほのまま「まあ、すごい車ね」

穂乃果「お母さんなら勝てる?GT-Rに…」

ほのまま「勝つわよ。GT-Rだろうがポルシェだろうが目じゃないわよ」

穂乃果「穂乃果なら勝てる?」

ほのまま「それは分からないわよ。ギリギリの紙一重の勝負よ、やるの?GT-Rと」

穂乃果「ううん、ただ気になっただけ!」

ほのまま(次はGT-Rね…ハチロクのセッティング、ちょっとだけいじるかな)
141: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:24:23.40 ID:fUR5oHBP.net
翌日夜…
ギャラリー「おお!出た!真っ先に現れたのはナイトキッズだ!」

ギャラリー「先頭のGT-Rがエースのフミコだ!」

ギャラリー「迫力満点だぜ!黒いGT-Rは!!公道の王者の風格充分ってことか!?」

ブオオオオオオオ!

ギャラリー「このエンジン音は!」

ギャラリー「ハチロクもついに来たか!!」
142: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:29:38.56 ID:fUR5oHBP.net
トゥルルルルル…

ほのまま「はい穂むらです、何よ、あなたなのね」

親鳥「きいちゃん、今日の相手はGT-Rなんでしょ?何かアドバイスはしたの?勝ち目はあるの?」

ほのまま「別に何も言ってないけど。弱点があるからね、GT-Rにも」

親鳥「GT-Rの弱点…」

ほのまま「それはもちろん、ボディの重さよ。スーパーフロントヘビーからくるアンダーステアがGT-Rの弱点よ」
143: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:34:38.74 ID:fUR5oHBP.net
ほのまま「足回りのチューニングやドラテクでごまかしても基本特性は変わらない」

ほのまま「ハードなブレークングを繰り返していれば必ずフロントタイヤとブレーキがたれてくる」

ほのまま「たとえチューニングしたブレーキでも例外じゃないわ」

ほのまま「ゴール周辺ではコーナーの入口でアンダーステアと格闘するようになっているはず」

ほのまま「勝機があるとすれば後半のツッコミ勝負!」

親鳥「つまり、そこまでハチロクがGT-Rについていけるかがこのバトルのキーポイントなのね…」
144: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:42:43.62 ID:fUR5oHBP.net
ほのまま「ハチロクの足回りだけど、少しセッティングを変えたのよ」

親鳥「足を?どんなふうに?」

ほのまま「アクセルオンでどアンダー、今はそういう足よ」

親鳥「本気で言っているの?どアンダー!?穂乃果ちゃんの走りはドリフトなんでしょ?」

親鳥「何考えているのよきいちゃん!そんな足でGT-Rに対抗出来るの!?」

ほのまま「あなた全然わかってないわね。腕さえあればFRはアンダーの足の方が踏めるのよ。ドリフトなら尚更」

ほのまま「和菓子を運ぶ関係で普段はちょっと妥協したセッティングなんだけどね」

ほのまま「今のセッティングの方が以前と比べて全開で走れる時間が長くなるのよ」

ほのまま「腕さえあればね…あの子なら乗りこなせるわよ!!」
146: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:49:54.44 ID:fUR5oHBP.net
ガチャ…

フミコ(なんで穂乃果がここにいるの!?しかもハチロクから降りてきた!)

フミコ(まさか音ノ木坂のハチロクって穂乃果のことだったの!?)

フミコ(穂乃果があれほどのテクニックを身につけていたなんて!)

フミコ(わけがわからない!私よりもっと年上の人が出てくると思っていたのに!)

フミコ「まさか音ノ木坂のハチロクが穂乃果のことだったなんて、びっくりだよ」

穂乃果「フミコちゃん、今日はよろしく。でも穂乃果、絶対に負けないからね!」

フミコ「すごい自信ね。さすが生徒会長…では、始めるとするか」
147: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 20:58:59.68 ID:fUR5oHBP.net
親鳥「そうは言ってもねきいちゃん、私はちょっと気になるのよ」

親鳥「操縦性が急に変わったりしたら、攻め込んだとき、混乱しちゃったりしないの穂乃果ちゃん?」

親鳥「そういうことは先に言っておいたほうが良かったんじゃないの?」

ほのまま「そんなこと言ってもしょうがないわよ。頭で考えて乗り方を変えていけるほど器用じゃないからねあの子は」

親鳥「正気なの!?これじゃあなおさら…」

ほのまま「いいのよ」

ほのまま「頭は器用じゃないけど体に染み込んだ感覚は確かよ」

ほのまま「シートに密着した腰から伝わってくる情報に頭で考えて動くようでは遅いのよ」

ほのまま「無意識に手と足が動いてドリフトのコントロールをするものでしょ?心配しなくたって大丈夫よ」

ほのまま「車を滑らせながら加速させるセンスは抜群だからね。ちょっとぐらい足回りいじったってあの子には関係ないわ」

ほのまま「あっさりとコツを掴んで完璧に乗りこなすはずよ。ハチロクはプロを育てる車だからね」
148: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:05:42.51 ID:fUR5oHBP.net
フミコ
日産 スカイラインGT-R R-32
RB26DETT
90φステンマフラー
スポーツコンピューター
エアクリーナー
レーシングプラグ
トリプルプレートクラッチ
コンピューター書き換え
オイルクーラー
ウエストゲート
MAX出力 380PS(ライトチューン)

高坂穂乃果
トヨタ スプリンタートレノ AE-86
4A-GEU改
不明(だから書くなって)

真姫「それではカウント始めるわよ!5、4、3、2、1、Go!」
150: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:10:19.64 ID:fUR5oHBP.net
ガアアアアアアアアア!

穂乃果「フミコちゃん、ちゃんと踏んでない…穂乃果を待ってるの?」

フミコ「ストレートてちぎったらもったいないわよ…私はバトルがしたいのよ!」

フミコ「本当のスタートはコーナーに入ってからよ!」

グワギャアアアアアアア!

フミコ「なにあれ!?ふざけてるの!?あんなオーバーアクションなカニ走りで!」

フミコ「この私についてこれる!?そんなわけない!」
151: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:19:27.85 ID:fUR5oHBP.net
ギャラリー「先頭は予想通りGT-R!ものすごいドリフトでハチロクが追って行く!」

ガアアアアアア!

フミコ「これだよこの感じ!全身の血が沸騰したようなこのハイテンション!これこそバトルよ!」

フミコ「とことん突っ走るよ!どこまでついてこれる!?」

ゴオオオオオオ!

フミコ「こういった低速コーナーからの立ち上がりはGT-Rの得意分野よ!」

フミコ「強力なブレーキできっちりと車速さえ落としてあげれば!」

フミコ「サーキットで最強のマシンは公道でも最強なのよ!」

フミコ「リアサイドについているRのバッジは不敗神話のRよ!私のRについてこれる!?」
152: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:24:25.45 ID:fUR5oHBP.net
凛「穂乃果ちゃん、今ごろどのへんかにゃ?」

にこ「かなりのところまでは行ってると思うわよ。とてつもないスピードだったからね」

海未「ですが、相手はナイトキッズのGT-Rですよ。私の幼なじみとして誇らしいです」

真姫「最近気になってたのだけど、もし穂乃果が音ノ木坂以外のところを走ったらどうなるのかしら?」

ことり「たしかに気になる…」
153: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:31:11.26 ID:fUR5oHBP.net
穂乃果「違う、何か違う車の感じ…」

穂乃果「踏んでも車が乱れない。今までよりもワンテンポ早く踏める」

穂乃果「今朝の配達の時はこんな感じじゃなかった。お母さん、なにかしたの…?」

穂乃果「よくわからないけどいい感じだよ!流れすぎないから思い切って踏んでいける!!」

ドギュルルルルルル!

ギャラリー「すっげー!信じらんねードリフト!」

ギャラリー「今の連続したコーナー、間に結構長いストレートあるじゃん…あそこを流しっぱなしで抜けるやつ初めて見たぞ!」

ギャラリー「いかれてるぜ!よほどスピードがのってねーとできないぜあんなこと!」

ギャラリー「なんだよあれ!俺たちが考えてるドリフトとは違うものだぜ」

ギャラリー「強烈!一度見たら忘れらんねえ!ぶっとんだぜ!」
154: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:38:46.91 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「近づいて来る!ハチロクが近づいて来る!」

フミコ「上等よ!ここまでやられちゃったら!」

フミコ「ハチロクが30年前の車だという意識は完全に吹っ飛んだ!一級品の戦闘力を持ったいいマシンじゃないの!」

フミコ「振り切れない!それどころか食いつかれたままの時間がどんどん長くなる!」
157: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:45:34.60 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「しまった!フロントタイヤの応答性が怪しくなってきた!アンダー気味ね!」

フミコ「ABSを利かせながらのこじるようなステアリング操作を続けてきたからね!」

フミコ「フロントタイヤにかかる負担が考えていたよりはるかに大きい!」

フミコ「厳しくなってきた…でもハチロクには負けられない!」


ダギャアアアアアアア!


ギャラリー「来たぞ!すごいスキール音だ!すぐそこまで来ている!」

ガアアアア!

ギャラリー「来た!ハチロクが食いついてきている!GT-Rが苦戦してる!」

ゴワアアアアアア!

ギャラリー「スゲーかっこいい!ハチロクのブレーキングドリフト!速いつっこみ!」
158: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:49:29.70 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「この連続コーナーで優木あんじゅが抜かれるのを私は見抜いているからね!」

フミコ「あのハチロクは路肩の側溝を使って怪しげなコーナリングをするはず!」

フミコ「内側に飛び込ませなきゃいいのよ!インは開けない!」

フミコ「え?なんですって!?」
160: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 21:57:31.00 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「外からですって!?」

ギャラリー「やべー逃げろ!突っ込んでくる!」

フミコ「真面目にやってるの!?外からなんて行かせない!」

ギャラリー「さすがGT-R!立ち上がりの凄さは半端ないぜ!」

ギャラリー「ハチロクもスゲーよ!リアタイヤが白線の外側通ったぞ!」

ギャラリー「ハチロクがまた外から行った!」

ゴワアアアアアア!

フミコ「屈辱ね!大勢のギャラリーがみてる前でいいようにつつかれちゃ」

フミコ「ハチロクが外側にラインを振った!インには来ないね!」
162: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 22:02:49.98 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「あれ?」

フミコ「さっきまでいたところにハチロクがいない!どこに行ったの!?まさか!」

フミコ「イン!?」

フミコ「しまった!肝心なところでアンダーを出した!」

フミコ「外へ行くと見せかけてフルブレーキングしながらラインを変えたの!?」

フミコ「ハチロクはあんなことが出来る車なの!?」

フミコ「でもこれで勝ったと思っちゃダメだよ!このまま並んで立ち上がれば2束全開の加速で私がん前に出るからね!」

フミコ「RB26の底力を見せてあげる!」
163: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 22:05:52.78 ID:fUR5oHBP.net
ズルン…

フミコ「嘘でしょ…?」

ガキャン!

ギャラリー「やっちまった!!急にスライドしたGT-Rの右のリアがガードレールにヒットしたぞ!」

ギョヤアアアアア…

フミコ「負けた…私のGT-Rがバトルで負けた…」
164: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/29(日) 22:12:50.38 ID:fUR5oHBP.net
フミコ「いや違う。負けたのは私。この子がハチロクに負けたんじゃない…」

フミコ「穂乃果があんなにすごい走り屋だったなんて」

フミコ「ショックだけど不思議と心は爽やかな気分ね」

フミコ「全力を出して負けたんだからね…」

フミコ「それにしても痛いよ…また板金7万円コース…バイト増やさなきゃ…」

フミコ「腕を磨いてもう一回チャレンジね!次は負けない!」



花陽「穂乃果ちゃんカッチャッタノォ!?」

凛「やったにゃ〜!!!!!かよちん、今日も赤飯にゃ〜!!!!」



こうしてまた、μ’sの長い一日は終わった…


ナイトキッズ編 おしまい


次回 海未ちゃん車を買う

Comming Soon
170: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 18:44:13.88 ID:9prJ1qUE.net
海未「決めました!私も車買います!!」

ことり「海未ちゃんこの前五万円しか持っていないって言ってたじゃん!」

海未「情けない話ですが、両親を説得して、大学に入ったら必ず返済するといった条件で資金援助していただけるという話になりました」

穂乃果「でも海未ちゃんの誕生日は三月だよね?免許はどうするの?」

海未「心配しないでください!こんなこともあろーかと、夏休みにアメリカで取得してきました!」

穂乃果、ことり「えええええええ!?」

海未「カリフォルニア州なら日本語で試験を受けることができます。しかも、免許取得までの費用が10万円未満で済みますので、航空券代を考慮しても日本より安く取得できます」

穂乃果「へええ…」

海未「十八歳の誕生日まではこれで乗り切り、後で一発試験で日本の免許を取得しようと思っております」
171: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 18:52:44.19 ID:9prJ1qUE.net
数日後…

みんな「えええええええええ!?」

花陽「海未ちゃん本当に車カッチャッタノォ!?」

凛「いいなあ海未ちゃん…」

真姫「凛はまず免許でしょ!?私もだけどさ…」

海未ちゃんが買った車は>>175

あまりにも高すぎる車は無しで
175: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:03:54.71 ID:5RPtB1tO.net
R35
177: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:12:04.33 ID:9prJ1qUE.net
にこ「ちょっとまって!!!!これってまさか…」

絵里「R-35、GT-Rじゃないの!!!!!」

希「正直信じられないんよ…これ、普通1000万円は超えるんよ…」

にこ「まさか海未、怪しいバイトとか始めたんじゃないでしょうね?」

海未「そんなことはしていません!破廉恥です!失礼ではありませんか!!」
178: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:16:11.70 ID:9prJ1qUE.net
海未「穂乃果!ことり!せっかくですので今晩、首都高あたりをドライブにでも行きませんか?」

穂乃果「え…?やめとk…」

海未「穂乃果!遠慮しないでください!」

穂乃果「うええ…ダレカタスケテー!!」

花陽「穂乃果ちゃん!それ私のセリフだよ!!!」
181: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:24:26.45 ID:9prJ1qUE.net
絵里「大丈夫かしら?」

にこ「免許取っていきなりGT-Rでしょ?しかも首都高よ…」

希「カードによると、何か悪いことが起きそうなんよ…」


夜…

海未「それでは行きますよ!」

ブワワワワワワ!ギャアアアアアアアアアアアアアアア!

穂乃果「あわわわわわわわ!!!海未ちゃん踏みすぎだよ!!!!!?????」

ことり「いやああああああああああああああ!!!!!!!」

海未「わあああああああああああああああああああ!!!!!ものすごい加速です!!!!!」

ことり「海未ちゃん前見て前!!!!!!ブレーキーーーーーーーーーーー!!!!!」

海未「きゃあああああああああ!!!!!」

ガクン!!!!!

ギョアキャアアアアアアアアアア!!!!!
182: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:36:56.14 ID:9prJ1qUE.net
穂乃果「海未ちゃん今度はブレーキかけすぎだよ!!!!」

海未「え?」

ことり「この車はGT-Rだよ!そこらへんの車とは違うんだよ!!!気をつけて乗ってよ!!!!」

海未「はっはい!!」

海未ちゃん焦ってアクセルベタ踏み!

ギョワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!



海未ちゃん
184: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:47:49.76 ID:9prJ1qUE.net
穂乃果「海未ちゃんリア出てるリア!!!!!!!」

ことり「よくわからないけど滑ってるよおおおおおお!!!!」

ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

穂乃果「海未ちゃんカウンターだよカウンター!!!!!!」

海未「はい!!!」

穂乃果「今度はゆっくりカウンターを戻して!!!!アクセルもだよ!!!焦って急ぐと逆方向にスピンするからね!!!!」

海未「分かりました!!!!!!」
185: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 19:56:36.81 ID:9prJ1qUE.net
海未「信じられません…この私がドリフト出来てしまいました…」

ことり「偶然だよ!!!!一歩間違えてたら死んでたよ!!!!」

穂乃果「海未ちゃんこんなのでよく免許取れたね…」

海未「ムッ…!!穂乃果、何か言いましたか…!?」

穂乃果「なんでもない!!!」
187: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 20:05:17.02 ID:9prJ1qUE.net
ことり「もう横浜まで来ちゃったよ…ちょっと休憩しようよ!」

海未「そうですね、大黒ふ頭のサービスエリアにでも寄りましょうか…」


ブロロロロ…

穂乃果「ここのサービスエリアは広いね」

海未「あれは!!!!!ランボルギーニアヴェンタドール!あそこにはフェラーリF430があります!!!」

穂乃果「ふぇぇ…映画でしか見たことのないような車が沢山あるね」

ことり「今日は土曜日だから、首都圏の走り屋が集まってきてるみたいだね」

穂乃果「ちょっと飲み物買ってくる!海未ちゃんとことりちゃんは何がいい?」

海未「私はお茶で」

ことり「私はコーヒー!」
188: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 20:10:36.87 ID:9prJ1qUE.net
穂乃果「はい!買ってきたよ!!」

ことり「ありがとう♪」

海未「ありがとうございます」

ことり「それにしても高そうなスーパーカーが沢山いるね」

海未「週末はこのように、大黒埠頭にスーパーカーが集まってくるみたいですね」

穂乃果「こんなの買える人たちって、いったいどんな仕事してるんだろうね…?」
189: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 20:19:47.57 ID:9prJ1qUE.net
DQN1「お?GT-Rじゃねえか!」

DQN2「何驚いてんだよ!おまえのレヴェントンにくらべたらおもちゃみたいなもんじゃねえか!」

DQN1「お前のMP-4もなかなかじゃねえか!!ん?女?しかもガキじゃねえか!」

DQN2「おまえらいくつだあ!?免許持ってんだろうな!?無免だったら勘弁しねーぞ!」

海未「こっ高校生ですが、一応免許は持ってます…」

DQN1「女子校生のクソガキいじめてどうすんだよwwwww」
190: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 20:28:16.31 ID:9prJ1qUE.net
DQN2「気に食わねえんだよ!こんなクソガキが走り屋気取りでGT-Rなんか乗りやがって!!」

DQN1「そうだなwwwwwそもそも、お前らみたいなガキがどうやってGT-Rなんか買ったんだよ!」

DQN2「どうせ体でも売ってるんだろwwwなあ、一発ヤらせろよwww三万でどうだwww」

DQN1「おまっwwwwwそれセクハラwwww」

海未「体なんて売ってなんかいません!!破廉恥です!!!!」

DQN2「なんだあクソアマ!!じゃあどうやって買ったんだよ!!!!」
191: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 20:38:50.45 ID:9prJ1qUE.net
海未「父上に…買ってもらいました…」

ことり(海未ちゃんそんなこと言っちゃダメだよ!!!)

DQN1「父上wwwwwwwwwwクッソワロタwww結局パパに手伝ってもらったのかwwwやっぱりガキなクソアマだなwwww」

海未「失礼な!どうせ貴方たちも親に買ってもらったのでしょう!?」

DQN2「うるせえクソガキ!!ブッ殺すぞ!!それとも犯されてえか!!!???」

DQN1「まあまあその辺で許してやれやwwwwじゃあなwwwせいぜい事故って死ぬなよ!!!」

DQN2「ちっ…」

DQN1「さて帰るか、いやあ、久々に笑わせてもらったwwwww」
192: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 20:48:07.27 ID:9prJ1qUE.net
海未「ぐすっ…」

ことり「海未ちゃん…」





穂乃果「むっかー!イライラする!!あの人たちだけは許せない!!!」

海未、ことり「え…?」

穂乃果「海未ちゃん!!この車、穂乃果にちょっとだけ運転させて!!!!」

海未「まさか穂乃果…」

穂乃果「二人とも早く乗って!!!!」
195: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 21:00:16.03 ID:9prJ1qUE.net
海未「まさか、追いかけるつもりですか!?」

ことり「穂乃果ちゃんやめようよ〜!こんなパワーのある車乗ったことあるの!?無茶だよ〜!!」

穂乃果「そんなの関係ないよ!!!いいからシートベルト閉めて!!!」

キュルルルルル… ブオン…

穂乃果「海未ちゃんことりちゃん、ちょっと怖い思いをするかも知れないけど、穂乃果を信じて我慢しててね!!」

穂乃果「海未ちゃんの大切な車、絶対にぶつけたりしないから…あいつらが笑ってたこのクルマの恐ろしさ、見せてあげるかね!!」

ブオオオオオオオオオオン!!
196: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 21:11:45.07 ID:9prJ1qUE.net
穂乃果「行くよ!!」

ギョアアアアアアアア!!!!




DQN1「さっきのクソガキもったいなかったな!やっぱりレイプしちまえばよかったなwwww」

DQN2「だから俺の言ったとおりにすれば良かったんだよ!!!」




ブオオオオオオオオオ!!

穂乃果「見えた…あのレヴェントン、あの人たちに間違いない…」

海未「まさか穂乃果、そのボタンを押すつもりじゃ…」

穂乃果「もちろんだよ!!リミッター解除!!!!!!」


解説
R-35には日本車初のリミッター解除機能が搭載されています。解除を行うことにより、時速180km/h以上の速度を出すことが可能となります。
この機能はGPSと連動しており、本来であればサーキットなどといった特定の場所でしか解除は不可能ですが、海未ちゃんのR-35はそこは改造済みということにしておいてください。
197: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 21:17:08.67 ID:9prJ1qUE.net
ぽちっ…

ブワアアアアアアアアアアアアアア!!!!

リミッターというカゴから解き放たれたGT-R…
自由になった暴れ馬はロケットがごとく加速していく…

DQN2「おっ?後ろから一台煽ってくるぜ!」

DQN1「このレヴェントンに喧嘩を売るとか10年早いわ!軽くぶっちぎってやる!」
198: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 21:25:07.09 ID:9prJ1qUE.net
ことり「いやあああああああああああああ!!!!死にたくない!!!!!!」

海未「穂乃果!!!!250キロ出てます!!!!無茶はやめてください!!!!」

穂乃果(このクルマの乗り方、だいたい分かってきた…)



DQN1「ちいっ…」

DQN2「ストレートで並ばれちまった!!!コーナーもうまい!!くいついてくる!!」

DQN1「なんだと!?」

DQN2「まさか…」
202: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 22:06:49.85 ID:9prJ1qUE.net
DQN2「暗くてよくわかんねーけど、これ、さっき大黒で見たGT-Rじゃねえか!?」

DQN1「馬鹿言ってんじゃねーよ!!あんなクソガキ女が俺のレヴェントンについてこれるわけねーだろ!!」

ギョワアアアアアアアアアアア!!!!

DQN1「本当だあ!!!!さっきのGT-Rじゃねえか!!!」

穂乃果(よし!そろそろ…)

ことり「穂乃果ちゃんもうやめようよ!!!!!!!」

DQN1「あのクソガキふかしやがったなあ!!!!本当はレーシングスクールのスカラシップでも受けているんじゃないのか!?」

海未(すごいです…よくわかりませんが車はまだ道路の上にいます…)
203: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 22:12:46.41 ID:9prJ1qUE.net
DQN1「振り切れねえ!!!後ろのガキ、すげーうめえ!!」

DQN2「めちゃくちゃ速えええええええ!!!!!!」

穂乃果(よし!!今だ!!!!!)

ボウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
ギョワアアアアアアアアアアアアア!!!!

穂乃果「あっかんべーーーーーだ!!!!!!」

DQN1「抜かれた…あんなクソガキに!!!!!!」

DQN1「俺のレヴェントンがやられた…完全に振り切られたし、もうやる気なくした…」
204: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/30(月) 22:22:56.14 ID:9prJ1qUE.net
海未「私、今まで車があんなふうに走れるなんて考えたことありませんでした…衝撃的でした」

ことり(うう…怖かったよう…)

穂乃果「ごめん海未ちゃん!そんなに怖かった!?ごめんね!!」

海未「別にいいんです!!正直私、嬉しくて…」

海未「この車の真の実力を知りました。また、あんなに速く走らせられる人がいるということも…」

海未「私このクルマ、ずっと大切に乗ります!!たくさん練習して上手くなってみせます!今日みたいに笑われないように!」

穂乃果「海未ちゃん!ファイトだよ!!!」

ことり(でもその前に安全運転だよ〜…)


海未ちゃん 車を買う 編  おしまい

次回 インパクトブルーの彼方へ…

Comming Soon…
221: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 13:47:39.27 ID:KmpFVRtt.net
親鳥「あら?どうしたの?」

ほのママ「今日はもう仕事終わりでしょ?ドライブ行かない?足回りのセッティング変えたから、テストがてら流さない?」

親鳥「軽く流す?嫌なのよ。あなたのその言い方。遠慮しておくわ」

ほのママ「いいじゃない付き合いなさいよ、たまのことなんだし」

親鳥「絶対に無茶しないって約束する?ドリフトは無しよ」

ほのママ「わかったわかった約束する。久しぶりに音ノ木坂の夜景でも眺めましょ」
222: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 13:57:35.40 ID:KmpFVRtt.net
ブロロロロロ…

親鳥「ねえきいちゃ、一つ聞いていい?前から聞きたかったんだけど」

ほのママ「ん?」

親鳥「あたな、穂乃果ちゃんに配達の手伝いやらせるって決めたとき、はじめから全部計算ずくだったの?」

ほのママ「なにそれ?」

親鳥「だから、コップの水をこぼさない走り方とか、そういうことをやらせた理由よ」

親鳥「表向きは和菓子を傷めないようにってことになってるみたいだけど」
223: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:04:05.71 ID:KmpFVRtt.net
親鳥「本当は穂乃果ちゃんに荷重移動の基本を徹底的に叩き込むことが目的だったんじゃないの?」

ほのママ「うーん…初めのうちは正直言って和菓子の方が重要だった気がするけど」

ほのママ「思いのほか穂乃果の筋がよくて、途中から色々小細工したことは確かだけどね」

ほのママ「あの子のテクの進歩に合わせて少しずつ足回りのセッティングをいじったりね」

ほのママ「私好みの方向にあの子の乗り方が向かっていくように仕向けたのは認めるよ」

ほのママ「今のところ技術的にはほとんど私の思い通りに来ているけどね」

ほのママ「テクだけが先行してアタマがついてこないアンバランスさがあの子の欠点なのよ」

親鳥「アタマか…それはなんとなくわかる気がするわ」
224: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:09:56.77 ID:KmpFVRtt.net
親鳥「ねえきいちゃん、あなたの狙いは何?」

親鳥「若い穂乃果ちゃんにドラテクの英才教育を施して、何を考えてるの?」

ほのママ「別に狙いなんてないわよ。穂乃果が少しづつ上手くなっていくのが面白いだけ」

ほのママ「そのうちあの子は私を超えて、自分で考えてやりたいことを始めると思うの」

ほのママ「何でもいいの、私にできなかったことをやってくれればそれでいいのよ」

親鳥「そっか」

親鳥「しばらく見ない間にずいぶん変わっちゃったわねここから見る夜景は…」
225: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:14:02.66 ID:KmpFVRtt.net
ブロロロロロロ…

ほのママ「忘れてた!私足回りのチェックしに来たんだっけ」

ほのママ「ごめん!ちょっとだけいい!?コーナー攻め込んで」

親鳥「ギクッ!!!!わかったわよ…」

ぎゅっ…

親鳥「さあいいわよ…ちょっとだけだからね…」

ほのママ「♪」


ブアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
226: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:19:38.61 ID:KmpFVRtt.net
親鳥(来た来た来た来た!!!コーナーが来た!!!)

キンコンキンコン…

ほのママ「それっ♪」

ギョワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

親鳥(すごい進入スピードね!!!ヨコGがナナメに来る!!!)

ブーーーッ!!ブーーーッ!

すっ… もぞもぞ…

親鳥「きゃあああ!!ねえきいちゃん!!!何やってるのよ!!!ハンドル離さないで!!!!」
228: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:22:33.54 ID:KmpFVRtt.net
ほのママ「いや…ちょっとその…Line来た…」

親鳥(嘘でしょ…?やめてよ!!!)

親鳥「早くハンドルに手を戻して!!!ドリフトの真っ最中でしょ!?!?」

ギョアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
230: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:28:04.16 ID:KmpFVRtt.net
ピポパ…

ほのママ「ふう…」

親鳥「ふうじゃないわよ!!!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!

親鳥「ぶつかる!!!!もうダメ…」




親鳥「あれ?ぶつかってない…?」

ほのママ「ふーん…ま…いっか」

ほのママ「さてと、本気出すか」

親鳥「降ろしてえええええええええええ!!!!」

親鳥「だから私はイヤだって…言ったのよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
231: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:34:58.26 ID:KmpFVRtt.net
翌日…

親鳥「やれやれ昨日はひどい目にあったわ…」

親鳥「私だって一応昔は走り屋だったから多少のことは大丈夫だけど…」

親鳥「きいちゃんの助手席だけは何回乗っても慣れることはないわね」

親鳥「上手い人の横はとばしても怖くないっていう人もいるけどあれは嘘よ」

親鳥「きいちゃんは特別クレイジーだからね」

親鳥「速さの追求のためなら理性はない…とんでもない人ね」

親鳥「久しぶりに嫌というほど思い知らされたわ」

親鳥「いくら穂乃果ちゃんが速いからって、ふところの深さはまだまだきいちゃんの域じゃないわ」
232: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:40:52.59 ID:KmpFVRtt.net
数日後…

親鳥「宅配便?しかも花?うちは学校ですよ。何かの間違いではありませんか?」

宅配業者「いえ、こちらの住所で間違いないです。伝票にハンコお願いします」

親鳥「突然なんなのよ…あれ?これは!!!!」
233: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:43:27.94 ID:KmpFVRtt.net
ピンポンパンポン…

放送「生徒会長、高坂穂乃果さんは今すぐ理事長室に来てください」

花陽「穂乃果ちゃん呼ばれてるよ!」

穂乃果「行ってくる!!」

凛「でも、どうしたのかにゃ?」
234: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 14:46:44.30 ID:KmpFVRtt.net


親鳥「この花束、どうやらあなた宛らしいわよ。宛名はパンダトレノ様となってるわ」

親鳥「メッセージが入っているから開けてみなさい。送り主は>>237よ!!!」


安価はラブライブキャラか中の人でよろしく
237: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:07:08.53 ID:qPM3f7hU.net
えみつん
239: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:14:35.70 ID:KmpFVRtt.net
放課後…

にこ「ええええええええ!!!!!?????新田恵海から花束とメッセージが届いた!?!?」

穂乃果「う…うん…」

海未「早くメッセージを見せてください!!」

穂乃果「えーっと…今週土曜日午後10時、音ノ木坂…なにこれ?」

絵里「ついに動き出したわね…」

穂乃果「だからなんなの!?」

にこ「挑戦状よ!!!バトルの!!!!」
240: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:20:57.61 ID:KmpFVRtt.net
ことり「でもその新田恵海って誰なの?」

凛「凛知ってるよ。えみつんさんは穂乃果ちゃんの中のひt…」

海未「凛!!!それ以上はいけません!!」

にこ「えみつんこと新田恵海は声優よ…でもそれは表面上の姿…裏の世界では最強の走り屋として名を轟かせている…」

絵里「白い彗星と呼ばれて恐れられている…」

希「プロのチームからも声がかかってるけど全部断ってるんやと、声優の仕事が忙しいって」
241: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:29:39.04 ID:KmpFVRtt.net
にこ「えみつんが動き出した!!決着は今週の土曜日!!!」



ブワアアアアアアアン…

えみつん「仕上がったね…今度のバトルに勝つための足回りとエンジン…」

えみつん「いい調子だね私のFC…よろしくね。絶対に勝とうね…ファイトだよ!!」
244: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:40:25.27 ID:KmpFVRtt.net
土曜日…

ギャラリー「待ちに待った、この時がついに来たか」

ギャラリー「えみつんっていったら今じゃトップレベルの声優だろ?おれ、こないだライブのチケット落選しちまったんだよ」

ギャラリー「しかも最強の走り屋だぜ!新田恵海が勝つのは間違いないだろ」

ギャラリー「やってみなきゃわかんえーだろ!FDとGT-Rも負けてんだぜ」

ギャラリー「GT-Rの時、俺見てたけど凄いドリフトで速いのなんのって…」

ギャラリー「23区内の走り屋の勢力図が変わるかもしれないほどの一戦だ!ちくしょー!早く始まれ!!」
245: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:47:51.33 ID:KmpFVRtt.net
希「今何時になるん?」

凛「もうすぐ九時半にゃ〜」

にこ「早く終わって欲しいわねこの息苦しい感じ」

花陽「湿った空気が体中にまとわりつく感じだよ、背中が汗でびっしょりになっちゃった…」

海未「情けない話ですが、私が穂乃果の立場だったら正直逃げ出したくなってしまいます、あんな大勢の前で走るなんて…」




ボオオオオオオオオ!!!!
246: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 15:57:44.53 ID:KmpFVRtt.net
ギャラリー「おお!!今日の主役が登場だ!!!」

ゴワアアアアアアアアアア!!!!!

ギャラリー「新田恵海!!!でたー!!!かっこいい!!!!しぶいよFCは!!!」

ギャラリー「あれがえみつんか」

ギャラリー「えみつんが本気で走るシーンは誰も見たことがないって言われている」

ギャラリー「どんな走り屋が来ても本気を出さないで勝つって言われてる走り屋だからな」

ギャラリー「一度でいいから見てみたいぜ、えみつんの全開ドライブを」

ギャラリー「勝ち続ける限りはいつまでたっても謎のままなんだよな」

ギャラリー「えみつんが負けた時初めてギャラリーは本気のドライブを見れたことになるんだ」

ギャラリー「なんせ公道では一度も負けたことが無いんだからな!!!」
248: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 16:05:30.37 ID:KmpFVRtt.net
カアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「出たああ!!パンダトレノ!!!」

ギャラリー「実物見ただけで鳥肌もんだぜ!!あいつが音ノ木坂のスペシャリストか!?」

ギャラリー「一回見たら夢に出るぞ!!あいつのドリフトは!」

ギャラリー「港区に忽然と現れた正体不明のスーパードライバー!!」

ギャラリー「どんな奴が転がしてるのか地元でもあまり知られてないらしい」

ギャラリー「現役を引退した有名なラリーストが走らせてるっていう噂もあるらしいけどな」

ギャラリー「いずれにせよえみつんがタイマンバトルをはる相手としては今までで最強の挑戦者だろうな」

ギャラリー「音ノ木坂全体が息苦しいくらいのテンションに包まれてる…」
250: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 16:33:57.66 ID:KmpFVRtt.net
ガチャ…

えみつん「…」

穂乃果「こっこんばんは…」

えみつん「わーい!本物の穂乃果ちゃんだ!!!可愛いいいいい!!!」

ギュウ…

穂乃果「くっ苦しいです…」 

えみつん「やーん!!」

ナデナデ…

穂乃果「お…おっぱい当たってます…」
251: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 16:40:08.60 ID:KmpFVRtt.net
真姫「最強の走り屋ということだから、もっとお堅い人が出てくると思ってたけど…」

花陽「なんかとても陽気な人だね。でも声が穂乃果ちゃんそっくりだよ」

えみつん「どうも!高坂穂乃果役の新田恵海です!」

穂乃果「にっ新田恵海役の高坂穂乃果です…」

にこ「なんなのこの会話…」

真姫「イミワカンナイ!!!」

凛「声が同じだから紛らわしいにゃ〜!!」
252: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 16:50:01.56 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「待ってたよ。必ず来てくれると思ってた」

えみつん「その若さでよくあれほどのテクニックを身につけられたね!すごいよ!」

穂乃果「ほっ穂乃果は人より音ノ木坂の道路を多くは知ってる分慣れているんです!特別なテクニックなんて何もありません!!」

穂乃果「みんな多分穂乃果のことかいかぶって勘違いしていると思いますよ」

穂乃果「ただここに慣れている分上手く走れてるだけですから!!」



えみつん「穂乃果ちゃんそんなことないよ!!自分で気づいていないだけだよ!!」

えみつん「穂乃果ちゃんって面白いね!いつかゆっくりお話したいなあ!!そろそろはじめよっか!」

えみつん「楽しい夜になりそうだね!!」


凛「凛はもう喉がカラカラにゃあ、心臓もばくばく言ってるにゃあ」

絵里「いよいよ始まるわね、音ノ木坂の走り屋の歴史が始まって以来の公道パフォーマンスが!!!」
253: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 16:55:58.25 ID:KmpFVRtt.net
新田恵海
マツダ RX-7 FC-3S
エンジン内部はノーマル
スポーツコンピューター
ブローオフバルブ
ツインプレートクラッチ
80φマフラー
MAX出力280馬力

高坂穂乃果
トヨタ スプリンタートレノ AE-86
4A-G(改)

いぜんとして不明

海未「それではカウントを始めます!5、4、3、2、1、Go!!」
254: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:06:22.13 ID:KmpFVRtt.net
ギョヤアアアアアア!!!!!

ギャラリー「ハチロクがFCと互角のダッシュをしてるぞ!!意外だ!!」

ギャラリー「違う!!あれはえみつんのいつものやり方だ!ここ一番のバトルではわざと前半を先行させて後ろからぶち抜く!」

ギャラリー「えみつんは今までどんな相手にでもそうやって勝ってきた!!いつものやり方なんだ!!」

ゴワアアアアアアアアアアアア!!!!

ギャラリー「おおー!!ハチロクが頭をとってるぜ!!最初のコーナーに突っ込んでくるぞ!!」


ギャアアアアアアアアアアアア!!!


ギャラリー「すっげええ!のっけから見せてくれるぜ2台とも!!」

ギャラリー「今にも当たりそうなスーパー接近ツインドリフト!!」


ドアギャアアアアア!!!

ギャラリー「うわああ!!どっちもすごいぞ!ドリフト対ドリフトだ!」

ギャラリー「えみつんは何でもできる走り屋と言われてるけどまさかこんな展開になるとは…」

ギャラリー「本来はあそこまでドリフトを多用するスタイルじゃないはずなのに!!」

ギャラリー「ストリートクイーンの意地にかけて相手の得意分野でねじ伏せるつもりなんだ!!」

ギャラリー「すごいバトルだぜ!」
255: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:15:37.19 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「驚いた…最初のバトルから見させてもらったけど、確実に腕を上げたね穂乃果ちゃん…」

えみつん「シミュレーションを少し変更する必要があるね…」

えみつん「でもそれだけのこと、勝つのは私だからね!!」

ギョアアアアアアア!!!!

ギャラリー「うわああ!!2台ともガードレールスレスレだあ!」

ギャラリー「なんちゅうド迫力のツインドリフト!!!」

ギャラリー「意外だな、ハチロクが先行してFCが追う展開になるなんて、ハチロクにとってはしんどいかもな」

ギャラリー「なんでだよ?先頭の方が有利なんじゃないのか?このまま逃げ切れれば勝ちじゃん」

ギャラリー「馬鹿、お前何もわかってないな、先行して逃げるよりも後ろから追っかける方が技術的にも心理的にも有利ってのが走り屋の世界の常識だぞ」

ギャラリー「そうだぜ!コーナーでも直線でもあそこまでべったりはりつかれちゃたまんねーよ」

ギャラリー「あの状況じゃ前を走るハチロクのドライバーの方が精神的にどんどん追い詰められていくぜ」
256: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:24:31.10 ID:KmpFVRtt.net
ギョワアアアアア!!!

キンコンキンコン…

穂乃果は激しいプレッシャーを感じていた
ルームミラーに目をやる回数が頻繁になっていく

ドライバーの心理として自分と同じスピードで後ろから付いてくるものがあれば平常心を保つのは難しい

全力で逃げても振り切れない場合は相手の実力が自分よりも上であるという思いにとらわれてしまう

こうしたバトルを多く経験したものであれば追う立場の有利さをよくわかっているのでさほど短絡的に動揺しない

だが穂乃果の場合はいくら高度なテクニックを身につけているとは言えばとるのかけひきにかけてはズブの素人である

平常心を失い集中力を失くしたドライバーは必ずミスをするものである

それでも決定的なミスを犯すことなく穂乃果は音ノ木坂を突っ走る!!!

精神的にはメロメロでも、五年間の走り込みで音ノ木坂のワインディングロードを覚え込んだ穂乃果の手足がハチロクをコントロールする!!!
257: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:27:57.65 ID:KmpFVRtt.net
穂乃果「だめ…このバトル負ける…やっぱり穂乃果が勝てる相手じゃなかった…」

穂乃果「負けたくないけど、穂乃果は負ける!!!」


ゴオオオオオオオ!!!

穂乃果「だめ…はなれない…ぴったりついてくる…」
259: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:33:57.57 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「すごいよ、鳥肌ものだよ!」

えみつん「ストレートで早い走り屋は初心者…コーナーを極めて中級…」

えみつん「上級者となればコーナーでもストレートでもない第三のポイントで差をつける…」

えみつん「その第三のポイントを極めることこそが、私の公道最速理論のメインテーマだよ!!!」

えみつん「長いあいだ作り続けてきた理論の完成形が…、いや、限りなく完成に近いサンプルがこんなところにあったなんて…」

えみつん「こうしてぴったりと後ろについてラインとリズムをコピーしているからこそなんとかついていけるけど」

えみつん「もし単独だったら私でも難しい!!!」
261: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:38:52.35 ID:KmpFVRtt.net
穂乃果「なんでもやってやる!!まだあれが残ってた!!」

ゴアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

穂乃果「溝落とし!!!!!」

えみつん「無駄だよ!!!その手はわかりきっているからね!!」

えみつん「私も溝落とし!!!」

ゴガアアアアアアアアアアアアアアア」!!!

穂乃果「何なの!?溝落としが通じない!!絶体絶命だよ!!!!」
262: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:44:19.61 ID:KmpFVRtt.net
ギャラリー「来たぞ!!ハチロクが前だ!!!」

穂乃果は限界に達していた

かろうじてつないできた集中力の糸が今、まさに切れようとしていた

ハードなブレーキングからヒールアンドトウでギアを二速に叩き込む!!

間髪を入れずにステアリングホイールを右に切り込む穂乃果!!
263: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:50:10.40 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「いくらなんでもオーバースピードだよ!!!曲がらないよ!!!」

穂乃果「お願い!!!曲がってえええええ!!!!!」

ハチロクのフロントタイヤはブレーキングにそのグリップ力を費やしているためコーナリングフォースを発生することはできない

ビッグパワーの車ならこの状況から強引にパワーオーバーに持ち込むこともできるがハチロクにはそれはできない!!

この間にフロントのグリップ力が回復するのをじっと待つしかないのである

大きくラインを膨らませ失速した穂乃果の横をやすやすとえみつんのFCがすり抜けていく
264: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 17:57:40.46 ID:KmpFVRtt.net
ギャラリー「抜かれたあ!FCが前に出た!!!!」

ギャラリー「こうなっちゃ終わりだぜ!もうハチロクに勝ち目は無い!!」

ギャラリー「それにしてもあの音ノ木坂のハチロクがつっこみでアンダー出すなんて…」

ギャラリー「ブレーキングドリフトはひとつ間違えるとああなっちまうんだ…」

ギャラリー「FDのときもGT-Rのときも技術と気合で格上の車を追い掛け回していたのに…」

ギャラリー「今回は逆に追い詰められて限界を超えるくらいまで無理をしてしまったのか…」

ギャラリー「やっぱり新田恵海にくいつかれて逃げ切れる走り屋なんていないってことなのか…」

ギャラリー「勝負あったな…このバトル、終わったも同然だよ…」
265: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:09:03.74 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「不思議な子ね…」

えみつん「あれほどのテクニックを持っているのにバトルとなると全く慣れていないの?」

えみつん「意外なほどのもろさを持っているんだね」

えみつん「もうすこし後ろについて手の内を見せない作戦だったけど、前に出たからには下手に食いつかれたら厄介だよ」

えみつん「向こうが立ち直る前に一気に突き放して、勝負を決める!」

ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

えみつん「ロータリーエンジン搭載の、初代のSA22からずっと時代をリードするハンドリングマシンだったんだよ!」

えみつん「軽量コンパクトなロータリーエンジンがもたらす最大の恩恵はパワーなんかじゃなく」

えみつん「理想的な前後重量配分によって実現する運動性能こそ生命線!!」

えみつん「ハイパワーの大排気量車をコーナーでぶち抜くことがロータリー使いのカタルシスなら」

えみつん「私はロータリーエンジンの血脈に脈々と流れ続けているマイナーさ故の孤高のスピリッツが好きなんだよ!」

えみつん「プライドにかけてもコーナー勝負でロータリーがハチロクなんかに負けるわけにはいかないんだよ!!!」
266: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:15:15.00 ID:KmpFVRtt.net


穂乃果「抜かれたら一気に差が開くと思ったのに…差がつかない!?」

穂乃果「縮まらないけど離されるわけじゃない…」

穂乃果「速さに対して差があるってわけじゃないの?」

穂乃果「諦めるのはまだ早い!!」

穂乃果「ゴールまでもうちょっとだけど」

穂乃果「このバトル、まだ終わったわけじゃない!!」

穂乃果「1メートルでも2メートルでもいいから、この差を少しでも縮めたい!!」

穂乃果「あの前を走る白いRX-7に…近づくんだ!!!!」
267: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:20:06.93 ID:KmpFVRtt.net
ピロロロロロロ…

真姫「どうしたの!?え…?イミワカンナイ…」

にこ「真姫ちゃん!!なにかあったの!?」

真姫「ぐす…穂乃果が…抜かれた…」

ことり「穂乃果ちゃんはもう十分がんばったよ…」

にこ「負けても穂乃果の評価が下がることなんてないわよ。えみつんが異常なだけよ…」

絵里「お願いだから無事にゴールして…無茶なことは考えないでね穂乃果…」
268: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:24:03.88 ID:KmpFVRtt.net


ゴギャアアアアアアアア!!!!

穂乃果「近づいてくる…少しずつ差がつまってる…」

穂乃果「負けてない…穂乃果の方が速い!!!!」

穂乃果「うおおおおおおおおお!!!行っけえええええええええええ!!!!」

ギャゴオオオオオオオオオオ!!!!!
269: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:30:50.69 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「あれ…フロントタイヤの食いつきが急に悪くなった…タイヤの熱ダレ…?」

えみつん「考えられる理由は唯一つ、このバトルの前半でハチロクの走りをコピーするためにかなり無理をしたからね」

えみつん「想像以上にフロントに負担をかけていたんだ」

えみつん「こんな大切な時に…大誤算だったね…」

えみつん「いくら私でもタイヤがこんな状態じゃペースが上げられない!!」
270: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:34:39.52 ID:KmpFVRtt.net
ドヒャアアアアアアアアアアアアア!!!!

えみつん「ハチロクがじわじわと追い上げてくる…穂乃果ちゃんのタイヤは問題ないの…?」

えみつん「同じペースで走ってきて私のタイヤだけ…なぜ!?」

えみつん「はっきりとはわからないけど何かあるんだ…音ノ木坂には…」

えみつん「私にはできない何かが…」
271: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 18:41:40.57 ID:KmpFVRtt.net
ステア操作と右足の微妙なタッチで荷重移動を起こし、スタビリティを重視してセッティングされたハチロクをいとも簡単にブレーキングドリフトに持ち込む穂乃果!!

全開でガードレールギリギリにハチロクをコントロール!!

神がかりに冴え渡る穂乃果のスーパーテクニック!!

アンダーステアに苦しみながらもタイヤのポテンシャルを引き出し限界プッシュを続けるえみつん!!
274: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 19:48:12.33 ID:KmpFVRtt.net
ゴール地点
亜里沙「来たみたいだね雪穂…」

雪穂「このスキール音だと、どうやら二台はもつれ込んでるようだね」

亜里沙「ゴールはすぐそこ…ここ以外には仕掛けられるポイントはなさそうだね…」

雪穂「つまり、このコーナーで先頭をとっている方が勝ち…」

ブオオオオオオオオオオオオオ!!!!

亜里沙「やった!!穂乃果さんついてきてる!!」

雪穂「どうするのお姉ちゃん、イン!?アウト!?」

亜里沙「お願いインに行って!!!外からは無理だよ!!!え?まさか…!!」

雪穂「アウトから行くの!?」

雪穂「えみつんさんはインサイドを全く開けなかった…あれじゃインを突くのは無理だよ…」

雪穂、亜里沙「並んだ!!!!」
275: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 19:56:14.16 ID:KmpFVRtt.net
雪穂「最短距離を行けるインが有利…!FCがどんどん前に出る!!!」

ギョガアアアアアアアアアアア!!!!

亜里沙「嘘…?ずるずる膨らんでいく!!」

雪穂「タイヤのグリップがもう無いみたいだね!!!」

雪穂(ダメ、FCはクリップにつけない…、当然後ろのお姉ちゃんも…)

ギュワアアアアアア!!!

雪穂「嘘!?お姉ちゃんがクリップについた!!!ラインがクロスする!!!!」

ボワアアアア!!!!

亜里沙「穂乃果さんが前に出た!!!」

雪穂「お姉ちゃんが、あのえみつんさんに勝っちゃった…」
276: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 20:03:46.23 ID:KmpFVRtt.net


穂乃果「どうしても気になったことがあるんですけど、教えてもらえますか?」

穂乃果「穂乃果が追いついてくるのを待っていたのは、なぜですか?」

えみつん「もしかして、私が後半わざわざペースを落としたとでも思ってっるの?それは見当違いだよ」

穂乃果「それじゃ何故…絶対に変じゃないですか」

えみつん「別に変じゃないよ。穂乃果が自分でペースを上げたんだよ」

えみつん「私はフロントタイヤが怪しかったけど、ペースダウンは最小限に食い止めたつもりだよ」

穂乃果「タイヤ…?」

えみつん「タイヤなんていいわけになんかならない。負けは負け…」

穂乃果「穂乃果は…あの…穂乃果の方が速かったとは…そんな風には絶対に思っていませんから…」
277: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/03/31(火) 20:11:31.09 ID:KmpFVRtt.net
えみつん「そんなことを言うためにわざわざ私を止めたの?」

えみつん「穂乃果ってやっぱり面白い子だね。今まで色々な人を見てきたけど穂乃果みたいな人は初めてだよ」

えみつん(って言っても演じてるのは私なんだけどね…)

えみつん「私穂乃果のこと気に入っちゃった。小さなステージで満足しないで広い世界に目を向けていきなよ!!応援してるから!!!ファイトだよ!!!」

えみつん「また会おうね!!!」

ブロロロロロ…


こうしてまた一つ、伝説が音ノ木坂に刻まれていく…


白い彗星編 おしまい

次回 インパクトブルーの彼方へ…

Comming Soon…


次回こそちゃんとインパクトブルー書くから許してちょ…
284: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 18:15:37.53 ID:ezd+4DMu.net
絵里「ハラショー!!!」

希「えりちの車、無事に直ってよかったやんな」

にこ「もう事故とか起こさないでよ…」

絵里「ちょっと、どんな感じになったのか運転してくるわ」
285: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 18:18:09.69 ID:ezd+4DMu.net


ブロロロロロ…

絵里「あれ?あの車、ボンネット開けて止まってるけどどうしたのかしら?故障?」

>>284「あれ〜?なんで動かないの〜!?」
287: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 18:32:17.67 ID:ezd+4DMu.net
安価ミスった

>>290
ラブライブ関連で
290: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 18:48:47.15 ID:6kQp5oCs.net
くっすん
291: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 18:58:31.78 ID:ezd+4DMu.net
絵里「どうしました?」

くっすん「もうやんなっちゃう!」

絵里(あれ?誰かの声にそっくり…)

くっすん「何が何だかわからないよ!!これから仕事なのに最悪!!私ぜんぜんメカのことぜんぜんダメなんだよね!!」

くっすん「いやあ、いくらセル回してもエンジンかからなくなっちゃって」

くっすん「ムキになって回してたらだんだんバッテリーが弱くなってきちゃって…遅刻しちゃう〜!!!」

絵里「私で良かったら、少し見ましょうか?」

くっすん「え?いいの!?ありがとう!!ところであなた、なんか南ちゃんに声似てるね!?」

絵里「えっ!?南ちゃん…!?」

くっすん「ごめんなんでもない!!私の友達!」
294: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 19:08:41.09 ID:ezd+4DMu.net
絵里「これは…電気系のトラブルだと思いますが…」

くっすん「シルビア…か…」

絵里「どうしました?」

くっすん「何でもない!!ところで直りそう?」

絵里「もう少しで直りますよ」





絵里「これで大丈夫と思いますよ。セルを回してもらってもいいですか?」

ヒュルルルルル…ブオンッ!!!

絵里「やった!かかった!」

くっすん「かかっちゃった〜♡すごい〜!!!ありがとう!!ほんとに助かったよ!!!すごい!!」

絵里「いや、こんなの大したことじゃないですよ…!!」

くっすん「そんなことないよ〜!!すごいよ〜!私メカに弱いから!!」

くっすん「通りかかった可愛いお姉ちゃんが壊れた車を直してくれた…これ10ハラショーだよ!!」
295: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 19:13:31.90 ID:ezd+4DMu.net
くっすん「そうだ!!今度お礼にご飯とか奢りたいから、連絡先交換しようよ!!これ、私のラインのIDね!!!」

絵里「はっはい…!!」

くっすん「そんじゃ仕事あるから、じゃあね!!!」

絵里(やっぱり誰かの声にそっくり…いや、気のせいね…)
296: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 19:30:33.22 ID:ezd+4DMu.net
絵里「…ってことがあったんだけど…」

にこ「で、ライン送ったの?」

絵里「まだよ」

凛「せっかくご飯奢ってくれてくれるって言ってるんだから早く送ったらどうかにゃ?」

絵里「そうね・・・・・・楠田…亜衣奈…?」

希「ビクッ…!!」

真姫「希、どうしたのよ?」

希「いやただ背中が急にぞわっとしただけなんよ…なんでもないんよ…」

凛「凛知ってるよ!!楠田亜衣奈さんは希ちゃんの中のひt…」

海未「タァァァァ!!!」

凛「にゃ…!?」

ザシュッ!!!

凛「ぐえっ!!!!」

バタリ…

海未「ふう…」

花陽「海未ちゃんの手刀久しぶりに見た…」
297: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 19:37:46.03 ID:ezd+4DMu.net
その日の夜… 青山地区にて…

ドシュアアアアア!!!

ジョルノ「5センチ残して!!!砂が多いよ!!!!」

くっすん「オーケー!!」

ゴオアアアアアア!!!

ジョルノ「次!対向車なし!!センター踏んで!!!」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

ジョルノ「ジャストオ!!!絶好調!!!乗れてるね!!!」

ジョルノ「すごい調子!!いいよくっすん!!!」

ゴオオオオオオ…
299: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 19:47:39.54 ID:ezd+4DMu.net
数日後…

絵里「こんにちは!」

くっすん「こんにちは!!!絵里ちゃんっていったよね!!あの絵里ちゃんだよね!!本物だよね!!」

絵里「あの絵里ちゃん!?本物!?何のことですか!?」

くっすん「ううん!何でもない!絵里ちゃん今日はわざわざ車で来てくれたんだね!!ありがとう!!早速ご飯食べに行こう!!」

絵里「はっはい!!!」
300: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 19:59:48.09 ID:ezd+4DMu.net
ブロロロロロ…

絵里「楠田さんはどんなクルマが好きなんですか?」

くっすん「好きっていうか憧れの車はいっこ前のRX-7なんだよね」

絵里「FC…意外ですね…けっこうしぶい趣味してますね」

くっすん「そうかなあ…?でもロータリーは癖があって乗りこなすのが難しいってみんなに言われて買うのは諦めたんだけどね…」

くっすん「絵里ちゃんって走り屋でしょ?車見ればわかっちゃうよ」

絵里「あれ?バレてました?」

くっすん「だって、この車を初めて見た時に、スピードスターズってステッカー貼ってあったの見たし」
301: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 20:08:16.11 ID:ezd+4DMu.net
絵里「楠田さんってもしかしてそういうのに興味あるんですか?」

くっすん「ううん…!!ただ気になっただけ!!!」


その頃穂乃果達は…

真姫「知ってる?最近青山地区で突如現れた走り屋がいるらしいの…」

海未「聞いたことあります…青い>>305に乗ってるからインパクトブルーって呼ばれているらしいですね」

安価は国産のスポーツカーでお願い
305: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 20:32:25.06 ID:eepW/7de.net
WRX STI
308: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 21:08:22.33 ID:ezd+4DMu.net
にこ「インプレッサですって!?!?」

真姫「青山では最速で誰も勝てないらしいわ…ちなみに、そのクルマのドライバーは、声優らしい…」

穂乃果「声優…えみつんさんと一緒だ…」

真姫「まさか穂乃果勝負しようと考えてるんじゃ…ダメよ!!インプレッサにハチロクじゃ分が悪すぎる!!」
309: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 21:14:41.91 ID:ezd+4DMu.net
穂乃果「ううん?気になっただけだよ!!」

にこ「正直私も気になるのよ…青山のインプレッサがどれだけのものか…」

にこ「絵里が戻ったらこの情報教えてあげましょ!きっと絵里も見たがると思うし…」
310: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 21:21:02.83 ID:ezd+4DMu.net
その日の夜… 青山 東京ルート246にて…

ギョワアアアアアアアアアア!!!

にこ「すごいわ…どの車もうまいもんだね」

希「せっかく来たんだからえりち、見てるだけじゃなくて走ったらどうなん?」

絵里「え?遠慮しておくわ…希こそ行ってきたらどうなの?」

希「ウチも遠慮しておくんよ…やっぱ気おくれするし」

絵里「走り慣れてる常連に混じって走るほど勇気もテクも無いしね」

絵里「後ろにピタッとつかれたりしたらオタオタしてしまうわ」
311: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 21:53:42.85 ID:ezd+4DMu.net
希「そうやね。今日はギャラリーするのが目的やから」

凛「早く来ないかにゃ〜最速のインプレッサ」

にこ「でもドライバーが声優ってのが何か引っかかるのよね」




ヒャアアアアア…

ことり「来た…」

ドギャアアアアアアア!!!

絵里「何…あれ…インプレッサ!!!」

ギョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

海未「凄い逆ドリフト!!!!信じられません!!!」

穂乃果「…」

花陽「穂乃果ちゃんどうしたの?」

穂乃果(すごい…うまい…!!)
312: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:01:40.77 ID:ezd+4DMu.net
にこ「目当てのものも見れたんだし今日は帰りましょ…」




ボオオオオオオ…

絵里「凄い人がいる…私も上手くならなきゃ…」

ガアアアア!!

にこ「絵里、随分とばすわね…」

フラフラ…

穂乃果「にこちゃん、離れてたほうがいいよ。何か、リズム悪いっていうか変だよ絵里ちゃんの車…」

にこ「え?そんなことわかるの?」

穂乃果「わかるってわけじゃないけど多分…」

ギョアアアアア!!!

にこ「ああっ!!!」

絵里「やだ…!!スピン…ぶつからなくて良かったけど…」

にこ「まさかほんとうにやっちゃうとは…穂乃果の言うとおり、離れてて良かったわ」

希「えりちはムキになりすぎなんよ」

ヒャアアアア…

にこ「まずい!!対向車来てる!!!!」

ドギャアアアアアアアアアアアア!!!!!
313: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:03:48.46 ID:ezd+4DMu.net
花陽「ダレカタスケテー!!!!!」

凛「よりによってインプレッサにゃああああああ!!!!!」

ギャアアアア!!!!

ピタ…

真姫「危ないところだったわね…」
314: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:09:52.84 ID:ezd+4DMu.net
ジョルノ「危なかったねくっすん…ナイスブレーキング…」

ジョルノ「まったくどこのバカなの!?道路塞いで横っ腹見せてんじゃないよ!!」

ジョルノ「リアが出てビビってアクセルを抜いてお釣りを貰うっていう、一番ダサダサの初心者スピンでしょ?状況見ればわかるよ」

ジョルノ「ちょっとぉそこのシルビアの人、早くどいてくれないとほかの車がどんどん来て危ないよー!!」

絵里「ごめんなさい!今どきますから!!…あれ…!?」

絵里「楠田さん!!!!」
315: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:19:19.29 ID:ezd+4DMu.net
翌日…

絵里「まさか楠田さんが走り屋で、しかもあのインプレッサだったなんて驚きました」

くっすん「うへへ…すごいだろ」

絵里「なんで黙ってたのですか?」

くっすん「だって、わざわざ言うことかなって思ってたし」

絵里「はあ…」

くっすん「絵里ちゃんのホームコースは音ノ木坂だよね?」

絵里「そうですが…」

くっすん「和菓子屋のハチロクって知り合い?」

絵里「一応知り合いですが…どうしたのですか?」

くっすん「じつはバトルしてみたいのよ。私のホームコースの青山で…」
316: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:25:26.41 ID:ezd+4DMu.net


絵里「って話があったのよ…」

真姫「ナニソレイミワカンナイ!!!!」

海未「無茶です!!東京ルート246はストレートが続く高速コースです!!いくら穂乃果のハチロクでも…!」

絵里「そこはコーナーの多いテクニカルコースに変更してくれるって言ってるんどけど…」

穂乃果「…」

穂乃果「やる!!!」

みんな「えええええええ!!!!???」
317: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:33:30.52 ID:ezd+4DMu.net
絵里「穂乃果…ごめんね…私が変なこと言ったせいで…」

穂乃果「何言ってるの絵里ちゃん?穂乃果は走りたいから行くんだよ!!これは穂乃果の意志なんだからね!!」

絵里「穂乃果…」
318: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:37:38.69 ID:ezd+4DMu.net
海未「でも、いくらなんでも不利です!」

ことり「そうだよ穂乃果ちゃん!!前に出て離されておしまいだよ!!」

凛「いい作戦ないかにゃ〜…凛がえみつんさんみたいに頭がよかったらいいアイデア出るのになぁ…」

穂乃果(…えみつんさん…それだ!!)
319: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/01(水) 22:41:36.14 ID:ezd+4DMu.net
インパクトブルーの彼方へ… おしまい

次回 最強のコンビネーション

Comming Soon…
325: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 08:08:07.47 ID:DI0F9PJ6.net
ジョルノ「タイヤはOK、このくらいの山の残り具合が一番くいつくから」

ジョルノ「足回りも特にいじるとこはないね、今のままがベストだと思うから」

ジョルノ「わかってると思うけどくっすん、ガチンコの勝負の時はアングルのの大きいドリフトはダメだからね」

ジョルノ「最速のためには流すコーナーと流さないコーナーの使い分けが肝だからね」

ジョルノ「横からアタシが指示するから、あなたは自分のテクニックを信じてガンガン行くだけだからね。どんな奴にも負けるわけ無いから…」

くっすん「バッチリ決めるから任せておいて…私たちは二人で一つだからね…」

くっすん「すごく燃えてきたよ南ちゃん、今夜は今までで最高のノリだよ!」

くっすん「音ノ木坂のハチロクなら相手にとって不足はないね」

くっすん「楽しみだよワクワクする…どんなドライバーなのか…!!」


ブロロロロロロ…

ジョルノ「来た…」
326: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 08:13:20.47 ID:DI0F9PJ6.net
ガチャ…

くっすん、ジョルノ「ええええええええ!?!?」

くっすん「音ノ木坂のハチロクって穂乃果だったのぉ!!!???」

穂乃果「なんで二人とも私のことを知っt…」

ジョルノ「すごいよこれ♡10ハラショー!!!!!」

テレテテッテレー!!

くっすん「穂乃果は見事に10ハラショーを獲得したから、後でのぞえり秘密の花園ステッカーをプレゼント!!」

穂乃果「ふぇぇ…」
327: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 08:24:18.95 ID:DI0F9PJ6.net
真姫「楠田さんだけじゃなくもう一人の人は絵里に声がそっくりよ!」

凛「凛知ってるよ!あの人は南條愛乃さんていって絵里ちゃんの中のひt」

海未「タアアアアアアアッ!!!!」

ザシュッ!!

凛「ぐへっ!!」

海未「ふう…」

真姫「イミワカンナイ…」

ジョルノ「本題に入ろうか…あなたたちのために用意した特別コースは幅が狭いから」

ジョルノ「横一列に並んでヨーイドンていうのはここではちょっと難しいんだよね」

ジョルノ「先行後追いバトルだよ。ようするに追いかけっこ」

ジョルノ「先行が後追いをちぎれば勝ち、ちぎれなければ次はポジションを入れ替えて決着がつくまで繰り返す…どう?」

穂乃果「いいですけど」

ジョルノ「ここの地区はアタシたちが走り慣れてるから、一本目のポジションの選択肢は穂乃果にあげるよ。決めて」
328: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 08:29:03.57 ID:DI0F9PJ6.net
穂乃果「ええっと…」

にこ「穂乃果ちょっと来なさい…」

真姫「このルールなら一本目は絶対先行デショ!?」

ことり「私も同感だよ…2本目にもつれ込むことは確実だから一本分練習できるし」

穂乃果「決めた!!!一本目は後追いで行く!!!!」

みんな「ええええええええ!?!?」

穂乃果「行ってくる!!」

キュルルルルル…
ブワン!!! ブロロロロロロ…
329: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 08:35:30.26 ID:DI0F9PJ6.net
トゥルルルルルル…

ほのママ「何なの?今手が離せないのよ」

ほのママ「はい、穂むらです…なによ、あなたなの!?忙しいのよ私は」

親鳥「どうしても気になることがあって、実は穂乃果ちゃんが…」

ほのママ「青山にバトルしに行った?それで…?」

親鳥「それでって…あなた、それだけなの言うことは!心配じゃないの!?」

ほのママ「別に…私が仕込んだ走り屋だよあの子は。それだけよ」

ほのママ「忙しいからくだらないことで電話しないでちょうだい!!」

ガチャン!!!

親鳥「はあ…」
330: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 08:46:51.74 ID:DI0F9PJ6.net
スタート地点…

絵里「穂乃果!大丈夫なの!?」

穂乃果「後追いを選んだのはそれなりに考えがあるの。えみつんさんとバトルした時の体験がヒント…」

穂乃果「一か八かだけど…見ててね」

絵里「穂乃果、なにか考えがあって後追いを選んだの?どんな作戦なの?」

穂乃果「作戦ってほどじゃないけど、単純な思いつき…」

穂乃果「いくら向こうの車が速いからって空をとぶわけじゃないし、同じ車…タイヤが四つついてて」

穂乃果「だったら向こうが曲がれるコーナーなら、こっちも同じスピードで曲がれるはずじゃないかなってね。そう思っただけだよ…」

絵里(理屈はそうだけど…!!!いくらなんでも無茶苦茶すぎる!!!)

ジョルノ「そろそろいい?始めるよ」

ジョルノ「ベルト締めたらゆっくり出るから慌てないで後ろについてきて」

ジョルノ「一個目のコーナー立ち上がったところから全開走行に突入するから…これがバトルの合図だからね!!」


ブアアアア!!

ジョルノ「さあ行くよくっすん!!一本目で終わらせるよ!」

くっすん「OK南ちゃん!!今までで最高の走りを見せてあげる!!」
332: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 09:02:30.99 ID:DI0F9PJ6.net
ブロロロロロ…

ゴワアアアア!!!!

絵里「いきなり音が変わった!!2台ともフルスロットルね!!」

にこ「いよいよ始まったわね穂乃果初めてのビジターバトル!!あまりにも厳しすぎる条件のバトルになってしまったわね」

絵里「これはバトルとは言えない…いくら穂乃果でもバトルなんかになりっこない…どう考えても…」


ギャアアアアアアアア!!!

穂乃果「ん!!速い!!!すごいヤバい!!穂乃果にも行ける!?あっちが行けるなら…」

穂乃果「こっちが行けないわけはない!!!行っけええええええええええええ!!!」


ゴアアアアアアアアアアアア!!!

ジョルノ「インベタ!!グリップで!!うまいよくっすん!!」

ジョルノ「対向車無し!!次は流して入っていいよ!!」

ジョルノ「次はグリップ!!次はドリフト!!」

ゴギャアアアアアア!!

ジョルノ(さすがに並の走り屋じゃないね…そうでなくちゃね。先の楽しみが無くなっちゃう)

ジョルノ「どこまでついてこれるの?まだまだこんなもんじゃないよ!!アタシたちの本気は!!!」

ゴギャアアアアアアア!!!!


穂乃果「苦しい!!乗れてないよ穂乃果!乗らされてるだけだよ!!」

穂乃果「これじゃジェットコースターと同じ…自分のリズムが作れないから正直怖い…」

穂乃果「だけどここで離れたら絶対に追いつけない!!こらえなきゃ!!」

穂乃果「集中力を切らしたら、歩道に乗り上げてビルにはりついちゃう…」

ギャアアアアアア!!!!
333: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 09:15:09.38 ID:DI0F9PJ6.net
にこ「相手の車が曲がれるなら、自分だって曲がれるはずだって?そう言ったの穂乃果?」

真姫「ナニソレイミワカンナイ!!どうなってるのよ穂乃果の頭の中は!!」

希「それにしてもすごい発想なんよ…確かに穂乃果ちゃんくらいテクニックがあれば…、つっこみで限界を超えない限りコントロールは出来るだろうけど…」

海未「相手はコースを知り尽くした楠田さんのインプレッサです…きっとギリギリの紙一重までスピードを上げていくはずですから」

花陽「それと同じスピードでコーナーに突っ込んでいくなんて…怖いよ…ダレカタスケテー!!!」

真姫「なんであなたが助けを求めてるのよ!?」

にこ「考えただけでも恐ろしくなるわ…一つ間違えたら…完全にオシャカね…」




ギャアアアアア!!!

くっすん「食いつかれてる!!!なんで!?私乗れてない!?南ちゃん!!」

ジョルノ「くっすんはミラーを見るのやめなさい!リズムが乱れるからね!!」

ジョルノ「後ろの動きはアタシがバッチリチェック入れるから!!まだまだ始まったばかりでしょう!!」

ジョルノ「楽しまなきゃ!!!サイコーのバトルじゃん!!!」
334: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 09:29:57.06 ID:DI0F9PJ6.net
なれないコースを攻める上で最も難しいポイントはコーナーの進入スピードを決定する判断力である

どれほどの技術があってもこの点だけは走り込んでいるドライバーにはかなわない

記憶力の良いこのスレの住人ならば、えみつんが穂乃果の後ろについて最速ラインと進入速度をコピーした作戦を思い出してもらえるだろうか…

今、穂乃果がしていることはその時のえみつんと同じである

むろん穂乃果にはえみつんのような理論的な裏付けがあるわけではなく、後ろに着かれることが嫌いというイージーな発想から出た行動であった

しかしそれはくっすんほどの実力者を相手に回した場合は途方もなく危険な賭けである

コーナー入口でわずか数センチの誤差、数キロのスピードの誤差が出口では致命的な誤差に広がっていく


ゴワアアアア!!

穂乃果「くっ!ふくらんだ!!!」

ガリッ!!

穂乃果「バンパーがガードレールに擦った!!やだ…でも、離されたくない!!!」

ギュヤアアアアアア!!!!


心臓が縮み上がるような瞬間をいくつも飲み込みながらも、普段の表情からは想像もつかないほどの激しい闘争心で攻め込む穂乃果!!

並外れた集中力と天性のセンス、鍛えこまれたドライビングテクニック!!

そして四つ目はほのママの手によって熟成された足回りのハイレベルな仕上がり!!

それらが全て揃ったとき、穂乃果のハチロクはくっすんのインプレッサに匹敵するハイペースで青山を駆けていく!!!
335: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 09:37:55.90 ID:DI0F9PJ6.net
ジョルノ「絶好調のくっすんにここまで食いついてくるとは…さすがだね…流石に私たちのリーダー、えみつんに勝っただけのことはある!!」

ジョルノ「もうすぐあのコーナーだね…勝負をかけるよ…あそこだけは入口からめいっぱい流していくよ!!」

くっすん「流す?」

ジョルノ「ガツンと一発かましてやろうよ!!青山で一番難易度の高いドリフトで!!」

くっすん「わかったそういうことだね!?見せてあげようね!入口から出口まで振りっぱなしで!!」

くっすん「私と同じスピードで突っ込んでクリアできた人はまだいないからね!!」



ギャラリー「今日はジョルノとくっすんは来ていないのか?」

ギャラリー「どうかな?まだ見てないけど…」
336: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 09:49:14.53 ID:DI0F9PJ6.net
ギャラリー「見たいけどなあ。インプレッサのドリフト、このコーナーは最高の見せ場だもんな」

ギャラリー「ここを入口から出口まで振りっぱなしで抜けれれば青山では上級者って言われるんだ」

ギャラリー「度胸一発、死ぬ気で突っ込まないとスピードが足りなくてドリフトが出口まで続かないんだよ」

ギャラリー「勿論出来るやつは何人かいるけど、全開で来てノーブレーキで入るのはくっすんのインプレッサだけさ」

ギャラリー「何キロ出てるのか知らないけど、あればっかりは誰にも真似は出来ないもんな」

ヒャアアアアア…

ギャラリー「誰か来るぞ」

ギャラリー「すごいスキール音だ…攻め込んでくるぞ」

ゴアアアア…!

ギャラリー「来た!!」

ゴワアアアア!!!!

ギャラリー「インプレッサ!?ジョルノとくっすんか!?」

ギャラリー「後ろにもう一台いるぞ!誰だ!?」

ボワアアアアアアアアアアアア!!!

ジョルノ「対向車無し!!ハデに行こうよ!!ゴー!!!」

ギョワアアアア!!!!

ギャラリー「マジかよ!!ハチロクじゃねえか!!初めて見るやつだ!!」
337: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 10:04:16.33 ID:DI0F9PJ6.net
ゴアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ギャラリー「突っ込んだあああああ!!!くっすんと同じスピードでええええ!?!?」

ギャラリー「知らねーぞ!!とんでもないバカヤローだ!!死ぬなよ!!!」

ギャラリー「やべーぜ!くっすんと同じスピードで突っ込むなんて…!このコーナーの難しさを分かっちゃいねえぜ!!」

ギャラリー「クソ度胸だけでクリアできるほど甘いコーナーじゃねえぞ!!」

ギャアアアアアア!!!!

ジョルノ「いい根性してるね…くっすんにくいついて突っ込んでくるとは…」

ジョルノ「そのスピードで入ってしまったら、もうごまかしは聞かないからね」

ジョルノ「このコーナーは中間が広いけど出口は極端に狭い!!」

ジョルノ「ラインに自由度があるように見えてもクリアできるラインは一本しかない!!」

ジョルノ「乗せてこれるの!?その一本に!!」

ギャゴアアアア!!!

ジョルノ「そんな馬鹿な!!!」

ギャラリー「うわあああ!!!!クリアしやがった!!信じらんねえええ!!!」

ギャラリー「誰だあのハチロク…地元の常連でも誰も出来ない事なのに…」

ギャラリー「一体何者なんだ!?すげーテクニック!!!」

ジョルノ(何?今のは!!超限界スピードからの四輪ドリフトはとても難しいのに…)

ジョルノ(くっすんでさえ立ち上がりでベストラインを五センチ外した…)

ジョルノ(それなのに穂乃果は…理想的なラインに修正して抜けてきた!!)

ジョルノ(勝てない…ケタ違いの怪物を相手に選んでしまった!!)
338: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 10:13:22.71 ID:DI0F9PJ6.net
にこ「どうなったかな…多分途中で決着ついてると思うけど、食いついていけてるとは思えないわ」

絵里「どうひいき目に見ても、不利過ぎるバトルよね…」

真姫「ねえ絵里、気になるんだけど、楠田さんの助手席に座ってるあの女の人は何なの?」

凛「凛知ってるよ!南條さんは絵里ちゃんの中のh…」

海未「タアア!!」

ザシュ!!!

凛「ぐへ!!」

真姫「…」

絵里「私に聞かれても…」

海未「私も気になってました。バトルなのに当然の様に隣に乗り込みましたから」

絵里「親友らしいけど、私も詳しくは聞いてないのよ…」

絵里「初心者の頃から走る時はいつも一緒で、二人で一緒に考えながらドラテクを完成させたらしいのよ」

にこ「ラリーのナビみたいな感じかしら?」

絵里「きっとそういうこともやってそうね」
339: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 10:27:55.83 ID:DI0F9PJ6.net
ゴギャアアアア!!!

ジョルノ「違う!!このコーナーはそんなに大きく振っちゃダメ!!!!」

くっすん「え!?そういうことは早く言ってよ!!!突っ込む前に言ってよ南ちゃん!!!」

くっすん「どうしちゃったの南ちゃん!?いつもの南ちゃんじゃないよ!!!」

ジョルノ「あなたにはわからないのよ…後ろのハチロク…バケモノだよ…今の私達の手に負える相手じゃない…」

くっすん「…」

くっすん「もういい…南ちゃんがそんなに弱虫だとは思わなかった…もう南ちゃんなんかに頼らない!!」

くっすん「何なのいつもは強気なこと言ってるくせに!!」

くっすん「まだ負けたわけじゃないうちからギブアップしちゃうの!?そんなの私は嫌だよ!!!」

くっすん「あのハチロクがすごいのははじめからわかってるじゃない!!」

くっすん「えみつんが負けちゃうほどの相手なんだから!!!」

くっすん「そんな相手に挑んだんだから、私たちのベストを出し切らなきゃ終われないよ!!」

くっすん「何なの怖気づいちゃって!!今の南ちゃんは最低だよ!!」

くっすん「助手席に置いてある荷物だよ!パワーウエイトレシオを悪くするためのバラストだよ!!」

ジョルノ(ムカ…後で殴ってやる…)

ジョルノ「失礼だね!!あたしはメンバーの中で一番小さいんだから!!」

ジョルノ「行くよくっすん!!!死ぬ気で攻めなさい!!!」

ジョルノ「次のコーナー、ブレーキングドリフト!!!イン側のビルにぶつけるぐらいの気合で切り込んで!!!」

くっすん「OK!南ちゃん!!そうこなくっちゃ!!!」
340: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 10:42:30.98 ID:DI0F9PJ6.net
ギャアアアアアア!!!!

穂乃果「行ける…この道のリズムがわかってきた!!行ける!!自分のペースで走れてる!!」

くっすん「残りのコーナー数が少なくなってきた…だけど最後まで気を抜かない!攻めて攻めまくる!!」

くっすん「悔いだけは残さい!この地区で最速のプライドにかけても!!」


ゴアアアアアアアアアアアアアア!!!


くっすん「後ろの車に気を取られすぎて自分の本来のペースに乗り切れてなかった…」

くっすん「私たちについて来れる人はいないと思ってた。心の傲りだね…」

くっすん「やっと目が覚めた…意識を後ろばかりに向けてばかりいて速く走れるわけがない!!」

くっすん「もう二度とバックミラーなんか見ない!!」

ジョルノ「対向車来てるよくっすん、でもすれ違うのは三つ先のコーナーだから…」

ジョルノ「ここは気にせず全開!!」

くっすん「OK!南ちゃん!!!」

ギョワアアアア!!

くっすん(南ちゃんは対向車の読みを絶対に外さない…)

くっすん(いくつも先のコーナーからビルを照らすヘッドライトの光を見逃さない…)

くっすん(だから私は全神経をドライビングに集中できる!!)

ゴシャアアアア!!!

ジョルノ「うまい…いいよくっすん、この感じ!!」

ジョルノ「すごい…ちょっとヤバいくらいすごい…」
341: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 10:51:27.18 ID:DI0F9PJ6.net
ジョルノ(うまい走り屋は常に僅かな安全のマージンを残すことを忘れない)

ジョルノ(外から見たら限界ギリギリのハイペースに見えても…)

ジョルノ(タイヤのグリップをフルに使うのはコーナー出口だけで、ブレーキングからターンインにかけてはタイヤのグリップに少しだけ余力を残す…)

ジョルノ(エスケープゾーンのない公道ではワンミスイコールクラッシュだから…!!)

ジョルノ(だけど今のくっすんにはその余力が全く無い!!)

ジョルノ(ハイテンションのくっすんは自分でも気づいていない…)

ジョルノ(そのことを言うべきなのか、それとも黙っていたほうがいいのか)

ジョルノ(言うのが本当のあたしの役目なんだけど、言わないことに決めたよ!!)

ジョルノ(こんなにいい走りをしているくっすんに水を差すようなことは言えない!!)

ジョルノ(覚悟決めた!一蓮托生!!今のくっすんは今まで見た中で一番の出来だよ!!)

ギャアアアアア!!!!
342: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 10:57:47.48 ID:DI0F9PJ6.net
穂乃果「やばい…すごい突っ込み…」

穂乃果「またペース上がってきてる!!これ以上行かれたらこっちはもう車が限界超えちゃう!!」

穂乃果「今でさえ四つのタイヤ目一杯使ってズルズルなのに…もうダメなの!?」

ゴギャアア!!!

ジョルノ「ハチロクがすっとはなれた…ああ!!!!!」

ジョルノ「やばいよくっすん!!!これは突っ込みすぎ!!!!!」


ゴギャアアアアア!!!!

くっすん「くっ…!!」

ジョルノ「無理!!!立て直せない!!!スピンで逃げて!!!!」

ジョルノ「しまった真後ろにハチロクがいる!!最悪!!お願い避けて!!!」


ギャアアアアア!!!!!
343: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 11:08:51.69 ID:DI0F9PJ6.net
ギャアアアアア!!!

穂乃果「危ない!!!」

スッ…


ギオワアアアアア!!
ピタッ…

ジョルノ「鮮やか…」

くっすん「助かった…」

穂乃果「大丈夫ですか!?」

ジョルノ「私たちの完敗だよ…すごいよね、憎たらしいくらいに余裕じゃん穂乃果ちゃん…」

ジョルノ「どんな気分?」

くっすん「負けたけど、すごい充実感あるよ」

くっすん「思い出せたよ、走り始めたばっかりの頃のあのワクワクする感じ…?」

ジョルノ「最後は限界を超えちゃったけど、そこまでのくっすんはすごかったよ今まで見た中で一番だよ…」


ブロロロロ…

にこ「戻ってきたわね…」

絵里「まさかとは思うけど、2本目突入なんてことはないわよね穂乃果…?」

ジョルノ「2本目はないよ、一本目でおしまい」

花陽「やっぱり…でもショックだよ…」

ジョルノ「あたしらの負けだもん」

にこ「え?今なんて言った…?」

ジョルノ「だからあたしらの負けだって。勝ったのはそっち」

みんな「ええええええええええ!?!?」
344: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 11:17:01.95 ID:DI0F9PJ6.net
穂乃果「穂乃果はただ、負けないように必死で食いついていただけだから、別に勝ったとは思ってないですが…」

ジョルノ「そんなに謙遜しなくていいのに。あれだけすごいテクニックを持ってるんだから、勝ち誇ったっていいんだよ」

ジョルノ「こっちはとにかく走り込んでるからね、絶対の自信持ってたんだ」

ジョルノ「そのあたしらがよそから来た走り屋に後ろにつかれてちぎれなかっただけでも…もう負けだよね、くっすん…」

くっすん「うん」

ジョルノ「車をコントロールする能力は桁外れだよ穂乃果、不思議な子だね」

ジョルノ「その若さでよくもまああんだけ上手くなれたね」

ジョルノ「ところで穂乃果、あんた…」

穂乃果「え?」

ジョルノ「可愛いいいいいいい♡」

ギュウウウウ!!!

穂乃果「くっ苦しいべす…」
345: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 11:27:15.95 ID:DI0F9PJ6.net
翌日…

くっすん「昨日はありがとうね」

絵里「いや、お礼は穂乃果に言ってください…!!」

くっすん「実は私には目標にしている人がいてさ…その人は走り屋なんだよね…」

絵里「え?走り屋?」

くっすん「その人とは五年ほど前から一緒に仕事してるんだけど…」

くっすん「実は私、声優にはスカウトでなったんだけど、その頃はまだ自分に自信がなくて…」

くっすん「たまたま車好きの先輩と何人かでギャラリーしに行ったことがあって」

くっすん「その頃の私は車に興味がなかったから何もわからなかったんだけど」

くっすん「偶然見た一台の車にショックを受けたんだよね。素人の私でもわかるくらいほかの車とは違ってた」

くっすん「すごい世界があるんだなって」

くっすん「最初は軽自動車だったんだけど、すぐに車買って、本当に無我夢中で練習したよ」

くっすん「上手くなればその人に少しでも近づけるんじゃいのかってね」

くっすん「その人の走りが見たくて何回もギャラリーに行った」
346: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 11:32:06.92 ID:DI0F9PJ6.net
絵里「そのドライバーの顔は見たことあるのですか?」

くっすん「実は車から降りてくるのを初めて見たとき、衝撃だったの」

くっすん「仕事でもいつもお世話になってた憧れの先輩だったのまさか、あの白いRX-7からあの人が降りてくるとは夢にも思っていなかった…」

絵里「白いRX-7ってまさか…!?」

くっすん「そうだよ!えみつんだよ!!」
347: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 11:38:18.05 ID:DI0F9PJ6.net
絵里「だから憧れの車はFCだったんですね?」

くっすん「えへへ…ばれちゃった?」

くっすん「今の目標はえみつんをこえること、だから仕事も走りも頑張ってる」

絵里「そうなんですか…」

くっすん「まずい!!ラジオの収録始まっちゃう!!行かなきゃ!!絵里ちゃん、もっと腕を磨いて私といつかバトルしようね!!」

絵里「はい!!」




???「最近音ノ木坂に現れたハチロク、気に食わないわね…」

???「そうね…でも関係ない…私が潰してあげるだけよ!!!」


最強のコンビネーション おしまい

次回 エンペラー

Comming Soon…
351: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:01:29.96 ID:DI0F9PJ6.net
真姫「知ってる…?ランエボの噂…」

海未「私は特に聞いたことありませんが…どういった噂なのですか?」

真姫「最近突如と23区エリアに現れたの…それが普通の走り屋じゃないの!!」

海未「普通じゃないとは…?」

真姫「チーム全員でランエボに乗ってるの…都内の走り屋に片っ端からバトルを挑んで、今のところは負けなし無しなの!それだけじゃなく…」

海未「それだけじゃ…ない?」

真姫「負けたチームのステッカーをカッターで真っ二つにして、戦闘機の撃墜マークがごとく自分の車に貼っているの!!」

海未「なんか嫌な感じですね…」
352: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:10:11.34 ID:DI0F9PJ6.net
ガアアアア…

えみつん「この前のハチロクとのバトル、ドラレコで全部録画させてもらったけど…」

えみつん「見事だね…速い…この速さは理屈を超えてる」

えみつん「私でも理解できないようなポイントがいくつかある…」

えみつん「欲しくなっちゃったな、私の新しいチームに…!!」

えみつん「でも最近聞くランエボの噂…私はだいたい正体は把握してるけど…このままにするわけにはいかない…!!」

えみつん「選抜チームの編成を急がないと!」
354: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:18:06.09 ID:DI0F9PJ6.net
???1「綺麗な車だと思わない?エボⅣはゾクゾクするほど綺麗よ」

???1「走るための機能と効率を追求したらこうなるっていう見本ね、例えて言うならボクサーの肉体のような機能美よ!!」

???1「フロントのエアダムも張り出したブリスターも大型のリアウイングにもすべて意味がある」

???1「ランエボはラリー世界選手権を戦うために開発され熟成された車…」

???1「はじめから公道で戦うことを前提に生まれてきたラリーベースの車こそ、公道最速ランナーよ」

???1「この辺りで調子に乗ってる連中をいじめてあげましょ」

???2「ハイパワーターボプラス4WD、この条件にあらずんば車にあらずよ」
355: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:21:49.17 ID:DI0F9PJ6.net
放課後…

ブロロロロロロ…

海未「あれは…ランエボ!!!!」

ことり「やだよ〜!こっちに来るよ〜!!!」

???1「あらアナタたち、久しぶりね!!」
356: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:34:03.11 ID:DI0F9PJ6.net
穂乃果、海未、ことり「ツバサさん!?!?英玲奈さん!?!?」

ことり「突然どうしたんですか!?」

英玲奈「実は私も走り屋やっててね、最近音ノ木坂って色々と話題になるのよね…だから来ちゃった」

海未「まさか、ハチロクに…挑戦するためじゃ…」

英玲奈「私たちが?まさか?冗談は顔だけにしてよ園田さん♪」

英玲奈「挑戦なんかしないわ。もしあのハチロクのドライバーにあったら一言説教してあげたいんだけどね」

英玲奈「もっといい車に乗り換えなさいってね!!この前のインプレッサとのバトル、見させてもらったけど、確かにいい腕持ってるのはわかったからさ」

英玲奈「今のままじゃ宝の持ち腐れよ!この時代にFRなんか乗ってても先がないわ」

英玲奈「バトルするにしても私たちはターボマシンじゃなきゃ相手にしない」

英玲奈「だってそうでしょ?ハチロクになんか勝っても嬉しくないわよ」

英玲奈「それどころかチーム全体に笑われて恥をかくわ…ハチロクとなんかやったの?あなたって」

英玲奈「ハチロクなんかに乗ってる人はアウトオブ眼中…頼まれたってバトルなんかしないわ!!」
358: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:46:52.29 ID:DI0F9PJ6.net
海未「ううっ…!!」

ことり「海未ちゃん…」

海未「何も知らないくせにそういうこと言わないでください!!」

海未「まだ一度も負けたこと無いんです!!FDもFCも、32のGT-Rにだって勝ってるんです!!」

ツバサ(FDってあんじゅのこと…?でも関係ない。4WDに乗ってなかったのが悪い!自業自得よ!!)

英玲奈「それは恥ずかしい。よほど下手な奴か乗ってたんでしょうね」

海未「下手じゃないです!!この地区でトップクラスの走り屋ばかりです!!」

英玲奈「トップクラス…レベル低いわね、この辺は!!」

海未「なんですって…」

海未「あなたは最低s…」

穂乃果「海未ちゃんやめて!!!」

ツバサ「あなたもよ!英玲奈!!」

ツバサ「私たちは喧嘩しに来たわけじゃないのよ。余計なことしないで!」

ツバサ「ごめんなさい。でも誤解がないように言っておきたいの…」

ツバサ「あのハチロクのドライバーを貶すつもりはない。相当いい腕ってことは認めてるわ」

ツバサ「でもね車がね…この時代にもうハチロクはダメ…」

英玲奈「そういうこと。あのドライバーがもっとパワーのある車に乗ってれば、少しは楽しめる相手だとは思ってたのよ」

英玲奈「でも私たちは負けないわ!!!」

ツバサ「英玲奈!いいかげんにしなさい!!行くわよ!!」

ブロロロロロ…

海未「私の35、使います…?」
359: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:52:37.66 ID:DI0F9PJ6.net
穂乃果「それはちょっと…ずるいよ…」

海未「でも…でも!!!!悔しいです!!!!」

海未「穂乃果!悔しく無いんですか!?あんなこと言われて!!!」

穂乃果「穂乃果もけっこうイラっときたけど、海未ちゃんがエキサイトしてるの見たらなんだか冷静になっちゃって…」

穂乃果「速いか遅いかなんて走ってみなきゃわかんないよ!!」
360: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 17:56:03.67 ID:DI0F9PJ6.net
都内某所…

ゴシュアアアアアア!!!!
ブオオオオオオオオオオオオオ…

ガチャ…

ツバサ「久しぶりですね、新田さん」

えみつん「やっぱりあなただったんだね、ツバサちゃん」
361: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 18:05:55.41 ID:DI0F9PJ6.net
えみつん「なにをたくらんでるの?ツバサちゃん…」

ツバサ「久しぶりに会っていきなりそれですか?」

ツバサ「この頃いい遊び相手がいなくて退屈してるんですよ。活きのいい遊び相手を探しに来たんですよ」

ツバサ「この先この辺でちょくちょく遊ばせてもらうことになるので、とりあえず今日は挨拶回りです」

えみつん「律儀ね…好きにすればいいよ。でもここに来る時は、そちらにとっては楽しい遊びになると思うよ」

ツバサ「相変わらずですね新田さん。でも今の私は前とは違う。あの時は負けたけど、今度は勝つ…」

ツバサ「私の連勝記録を止めてくれたお返しに、新田さんの連勝記録を私が止める!!」

えみつん「あいにくだね、私の連勝記録はストップした。音ノ木坂のハチロクに負けた」

ツバサ「嘘でしょ!?」

えみつん「リターンマッチならいつでも受け付けるからね!!」

キュルルルル・・・ブワン!
ボワアアアアア!!!!
362: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 18:20:25.19 ID:DI0F9PJ6.net
夜…

親鳥「最近ハチロクの様子はどうなの?」

ほのママ「今のエンジンはだいぶ使い込んでるからね。そろそろオーバーホールの時期よ」

ほのママ「圧縮比も少し抜けてる感じだし…」

ほのママ「実はもうあるのよ… 新しいエンジン…」

親鳥「本当なの!?!?きいちゃん!!!!」

ほのママ「見てみたい!?きっとびっくりするわよ」




親鳥「なによこれ!!!凄すぎる!!まさかこうくるとは!!」

ほのママ「どう?すごいでしょ」

親鳥「凄いなんてもんじゃないわよ!!これがハチロクに載ると思うとゾクゾクするわ…」

ほのママ「私もよ…久しぶりに血が騒いでしょうがないわ」

ほのママ「穂乃果にはもったいないくらいのシロモノでしょ」

親鳥「いつ載せ替えるつもりなの?」

ほのママ「さあね、まだ決めてない。エンジン載せ換えてそれで終わりってわけじゃないし」

ほのママ「パワーが出るからあちこち補強して、タイヤもインチアップすることになるから足回りも大幅にいじることになる」

ほのママ「私が自分でテストしてベストなセッティングを出す」

親鳥「もったいぶってないで早くやっちゃいなさいよ♪」

ほのママ「いや、まだよ」
363: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 18:28:47.58 ID:DI0F9PJ6.net
親鳥「そんなことないわよ!!親の前で言うのもおかしいけど、穂乃果ちゃんはとんでもない天才よ!!悪いけど、才能はきいちゃんより上よ!!」

ほのママ「だからダメなのよ。いい素性のエンジンほど妥協なくきっちりと組み上げてやるものよ」

ほのママ「カムに乗ってコーンってね…頭のてっぺんがしびれてくるような回り方する極上のエンジンに…」

ほのママ「私は仕上げたいのよ穂乃果を…」

ほのママ「そのためにもハチロクのパワーを上げる前にも、あの車でやっとかなきゃいけないことが一つ、穂乃果には残ってるの」
364: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 18:43:53.48 ID:DI0F9PJ6.net
にこ「なんですって!?ランエボ集団が攻めて来る!?」

絵里「昨日、隣町のチームがやられたらしいの…」

真姫「このままじゃ、いつか音ノ木坂にも来る…」

海未「絵里、もしランエボ集団が来たらどうするのですか」

絵里「その時の覚悟は出来ている…挑戦されても逃げるつもりはない…」

絵里「穂乃果、もしかすると名指しであなたを指名してくるかもしれないけど、あなたの気が進まなかったら別にいいからね…」

穂乃果「やるよ…」

にこ「あなた本気!?」

穂乃果「本気だよ。私だってバトルしたいよあいつらと」
365: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 18:50:17.94 ID:DI0F9PJ6.net


ほのママ「あなたが気にかけてもしょうがないことよ。そんなこと聞いてどうするの?」

親鳥「どうしようってわけじゃないけど、ただ気になるのよ。一体どんなことなのか気になるのよ」

親鳥「パワーアップする前に穂乃果ちゃんがクリアしなきゃいけない条件が」

親鳥「もったいぶらないで教えなさいよ」

ほのママ「教えてもいいけど穂乃果には言わないでよ。もちろんエンジンのことも…」

親鳥「わかってる。そんなことは言わないわ」

ほのママ「じゃあ教えるよ。別にドラマチックなことじゃないわよ。当たり前のこと…聞けばなんだと思うよ」

ほのママ「その条件とは…」









ほのママ「負けることよ」
366: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 18:59:49.00 ID:DI0F9PJ6.net
親鳥「それはあんまりじゃないの?穂乃果ちゃんはせっかくここまで誰にも負けないで来てるんだから」

ほのママ「私にはそこが気に食わないのよ。負けないうちはまだどっかに余裕が残ってるってこと」

親鳥「そう?」

ほのママ「勝ち続けてるうちは穂乃果にはわからない。パワーを上げることの本当のありがたみが」

ほのママ「今の戦闘力でとことんギリギリまで追い込んで、最後の一滴まで絞り尽くして、それでも勝てない悔しさを感じて初めて分かることがある」

親鳥「すごいわ…」

ほのママ「わかるでしょ?私の言っている意味が…あの子が負けるまでハチロクをいじるわけにはいかない」
367: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:03:15.75 ID:DI0F9PJ6.net
絵里「大変よ!!!」

穂乃果「どうしたの絵里ちゃん!!!!」

絵里「音ノ木坂に来る!!!あいつらが!!!!」
368: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:10:35.15 ID:DI0F9PJ6.net
夜…

ツバサ「久しぶりね。事前に連絡が行ってると思うけど、音ノ木坂のハチロクとやらせてもらいたい」

ツバサ「こちらからの要求はそれだけ…そちら側の要求はなんだって飲む。その代わり、そっちが負けた場合には、ステッカーを一枚もらうわ」

絵里「わかったわ、そっちは誰が走るの?」

英玲奈「私よ。こっちはいつでも準備できてるわ。早くハチロクを出しなさい!!」

絵里「頼んだわよ…私たちの希望…!!」
369: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:16:32.52 ID:DI0F9PJ6.net
ツバサ「油断しないでね…シミュレション?で行きなさい」

英玲奈「本気なのツバサ?ハチロク相手にシミュレーション??」

ツバサ「そう…気を抜かないでね」

ツバサ(まさかハチロクの正体が高坂さんだったなんて…でも私にはわかる。電気みたいなものが走った。このハチロクは凄い…!!)

ツバサ(新田さんを負かすだけの何かを持っているんだ…それが何かわかるまで気は抜けない!)
370: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:21:38.41 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈(まさか高坂さんだったなんて…思ってもみなかった)

英玲奈(敵地でのバトルで勝つためにツバサが作った作戦パターンは三つある。相手が最も手強い時に使うのがシミュレーション?)

英玲奈(何故!?私にはわからない!!)


ギャアアアアア!!!

ギャラリー「始まったぜ!!先頭はハチロクだ!!!」
371: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:29:18.56 ID:DI0F9PJ6.net
ガキュイイイイイイ!!!!

英玲奈「見せつけてあげる!!エボⅣの凄さじゃなく、私のテクニックの凄さを!!」

ゴアアアアアアア!!!

ギャラリー「突っ込んでくるぞ!!エボⅣが後ろだ!!」




ツバサ(格下相手のバトルは勝って当然なだけに油断が出る…それを引き締めるためのシミュレーション?…しくじらないでよ、英玲奈!!)




英玲奈「いくら頑張ったところで所詮ハチロクよ!!気に入らない!!ムカムカする!!!」
372: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:46:36.05 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈「冗談じゃない!!エボⅣ乗っててなんでハチロクの後ろをチンタラ走ってなきゃいけないのよ!!ケツにつかえてロクに踏めない!!」

英玲奈「フラストレーション溜まりまくりよ!!こんなポンコツ相手にシミュレーション??やってられない!!イライラする!!」

英玲奈「もう我慢できない!!行ってしまえ!!シミュレーション?でなくても、勝てば問題ないでしょ!?」

グワギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ギャラリー「ランエボが前に出た!!」

穂乃果「くっ」

英玲奈「これが格の違いよ!!すぐにバックミラーから消してあげる!!」
374: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:54:44.51 ID:DI0F9PJ6.net
ギャラリーたちが思わず息を呑むほど高いスピードでコーナーへ侵入するエボⅣ

英玲奈は高出力4WDを速く走らせるためのコツを十分心得ていた

曲がりにくい4WDをドリフトに持ち込むためにはギリギリのハイスピードで侵入し、思い切った荷重移動を起こす必要があるのだ

ドリフト状態に入ったあとはアクセルベタ踏みで姿勢のコントロールはステアリング操作のみで行う

FRのようにアクセルを抜いてコントロールしようとするとアンダーが出てかえって挙動が乱れてしまうため、アクセル全開が4WDドリフトの基本なのだ

4WDを操る上で最も難しいポイントはそこにある

生半可な技術では4WDを振り回すなんてとうていできない

しかし一度手懐けてしまえば、他の追従を許さない圧倒的なハイスピードのコーナリングが可能になるのだ!!
375: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 19:59:14.96 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈「ハイスピードで突っ込んで曲がる。これがWRCでも使われてる4WDドリフトよ!」

英玲奈「ポンコツFRの低次元カニ走りとは根本的に違う。せいぜいよく見ておきなさい!!」

英玲奈「もっとも、見える距離にいればの話だけどね。近くにいるわけないね…きっと遥か後方よ…」





英玲奈「なんですって!?!?」
376: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 20:05:32.66 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈「はなれるどころかはりついてる!!」

英玲奈「そんな馬鹿な!!私のドリフトについてこれるの!?想像以上にやってくれるじゃないの!!」

英玲奈「わかったわ私がイライラしてた理由が…ストレートでアクセルを開けられないフラストレーションなんかじゃない!!」

英玲奈「本当の理由は別にある…ハチロクの後ろを走っててうすうす気がついていたこと…」

英玲奈「認めたくない一つの真実…」

英玲奈「私のほうが、コーナーでは僅かに遅いという事実!!!!」
377: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 20:15:22.98 ID:DI0F9PJ6.net
穂乃果「速い、凄い速い車。このストレートで一気に離された…」

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

英玲奈「ハイスピードセクションで確実にマージンを稼げた!!これで風通しが良くなった!!」

英玲奈「これからは純粋に車とドライバーの総合力の勝負ができる!!スッキリさせるわ!!!」

ゴギャアアアアア!!!

ギャラリー「先頭はエボだ!!スゲエ迫力!!まるでWRCだ!!ハチロクはだいぶ遅れてる…」

ギャラリー「地元の希望…頼むぜハチロク!!!!」
378: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 20:25:35.90 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈「くっ!!」

連続するタイトなカーブで英玲奈は思わずどくづいていた

それは4WDの車だけに現れるタイトコーナーのブレーキング現象である

英玲奈「予定外…トラクションを強化すつためにセンターデフに機械式を入れたのが諸刃の剣だった…」

英玲奈「コーナーからの立ち上がりが鋭くなる分、回頭性に問題が出てくる」

英玲奈「この区間はとくにきついから!?高速コーナーなら何の問題もないのよ!!」

英玲奈「どうってことはない!ハチロクに追い上げられることはない」

英玲奈「だってあれだけ差をつけt…なんですって!!!!!!?????」
379: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 20:46:24.30 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈「屈辱よ!ハチロクを振り切れないなって!!」

英玲奈「私のテクとクルマのパワーでもダメなの!?」

英玲奈「フロントタイヤの食いつきが甘くなってきた…」

英玲奈「でも慌てることはない…振り切ろうとするから焦るのよ…」

英玲奈「このままいけば私の勝ち…圧倒的に有利な立場にいるのは私よ!!!」

英玲奈「少しくらいコーナリングが速くたってコーナーで抜くことは不可能」

英玲奈「ストレートは私のほうがずっと速い!!」

英玲奈「あそこで前に出たのは間違いではない!!勝つのは私よツバサ!!!」
380: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 20:54:01.20 ID:DI0F9PJ6.net
英玲奈「所詮はハチロク、コーナーからの立ち上がりはノロい。突っ込みで追いつかれても立ち上がりで突き放せる!!」

英玲奈「確信した。私が大きなミスをしない限り勝った!!!」

ゴアアアアアア!!!!

穂乃果「速い!!!食いつけない!!!」

穂乃果「あまりやりたくなかったけど、あれやっちゃうか…」

穂乃果「昔お母さんに教えてもらったあれで…」

穂乃果「必殺溝落としパート2!!!!!」
381: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/02(木) 20:55:05.52 ID:DI0F9PJ6.net
エンペラー おしまい

次回 最高のショータイム

Comming Soon…
390: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:32:42.88 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果「今までのどの相手よりも立ち上がりは鋭い」

穂乃果「加速力の差でカバーするしかない…」

穂乃果「英玲奈さんよりずっと速いスピードでコーナーから飛び出すしかない…」

穂乃果「そうすれば次のコーナーの入口で並べる!!!」

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
391: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:40:18.99 ID:nN1uxjUP.net

四年前

バタン…

穂乃果「配達終わったよ!!」

ほのママ「ご苦労さま」

穂乃果「うう寒い…雪の日の配達は疲れるねえ…スノータイヤってあまり便利じゃないよ…」

穂乃果「穂乃果、今日さ、雪の日にカーブでタイヤ滑らせないようにするいい方法見つけたよ!!」

ほのママ「へぇ…どんな?」

穂乃果「雪だとハンドル切っても曲がんないじゃん、止まりそうになるくらいスピード落とさないと」

穂乃果「めんどくさいからさ、道路の端っこの斜めになってるところに片方のタイヤ引っ掛けてみたら」

穂乃果「そしたらすごく調子がいいんだよ!!面白いくらいスイスイ曲がるんだよ!!」

穂乃果「どう!?すごいでしょ!!!」
392: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:42:02.26 ID:nN1uxjUP.net
ほのママ「その技なら私もよく使うわよ。雪の日だけじゃなく夏でも速く走るために使える技よ」

ほのママ「覚えておきなさい穂乃果。道路の溝の使い方は二種類あるのよ」

ほのママ「今日穂乃果が発見したのはコーナー入口でアンダーを出さないための走り方…」

ほのママ「つまりそれは突っ込み重視の溝走りよ…」

穂乃果「アンダー…?なになにの下に…?」

ほのママ「もう一つ、立ち上がり重視の溝走りっていうのがある。落とすタイミングも飛び出すタイミングも微妙に違う…」

ほのママ「そっちのほうが難しいけどね。そのうち自分で研究しなさい」

穂乃果「立ち上がり重視の…溝走り…!?」
393: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:46:02.79 ID:nN1uxjUP.net


穂乃果「今だ!!!!」

ギャアアアアアア!!!!!

ギャラリー「なんだ…ありゃ…」
394: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:47:04.65 ID:nN1uxjUP.net
勝利を確信している英玲奈はこの時バックミラーを見ていなかった

そのため自らのテールに接触スレスレに迫るハチロクの動きには全く気がついていない

異常な気配を感じて初めてミラーを覗き込む

だがそこにはハチロクの姿は無い!!!

英玲奈は軽いパニック状態に陥り何が起こったのか把握できない

そして次の瞬間!!!
395: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:48:09.81 ID:nN1uxjUP.net
ドシュアアアアアア!!!!

英玲奈「なによそれ!!!!!!」

ギャラリー「何が起きたんだ!!!ハチロクが立ち上がりでエボⅣに追いついた!!!!」

英玲奈が気づいたときには既にハチロクのノーズは電光石火の早業でエボⅣと縁石の間に割り込んでいた

コーナリング勝負では絶対的に有利なインのポジションを穂乃果がゲット

ゴギャアアアアアア!!!!
396: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:49:54.37 ID:nN1uxjUP.net
ゴギャアアアアアア!!!!

英玲奈「何故よ!!解体寸前のポンコツのくせして!!!その速さは何なの!?」

ギャラリー「ハチロクが前に出たぞ!!!」

大外から強引にハチロクの頭を押さえようとした英玲奈!!

しかしエボⅣのフロントタイヤは悲鳴を上げ!ドライバーの意志に逆らう!!

勝負の行方は…コーナー入口で穂乃果が並んだ瞬間に決していたのだ!!

絵里「嘘…?信じられない!!穂乃果が勝っちゃった…」

みんな「いやったあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
397: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 16:51:47.83 ID:nN1uxjUP.net

パシンッ!!

英玲奈「ごめんツバサ…」

ツバサ「私が何に対して怒ってるのか分かる英玲奈?なぜハチロクに負けたのか…」

ツバサ「その理由を説明できる?」

英玲奈「わからない…いくら攻め込んでも振り切れなかった…」

英玲奈「ストレートで遅いハチロクがなんで付いてくるのか、どんなテクニックなのか私には理解できなかった」

ツバサ「当然よ。バックミラーを覗くだけで何がわかるものか」

ツバサ「後ろについて走っていればもっといろんなことがわかったのに」

ツバサ「私がシミュレーション?で行けと言ったのはそのため」

ツバサ「私が言ったとおりに走っていればこんな無様な負けはなかった…」
398: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 17:01:53.96 ID:nN1uxjUP.net
翌日…

海未「昨日は本当にスカッとしました。心の底からざまあみろと言ってやりたいです」

海未「本当に穂乃果はよくやってくれました。きっと自分でも気持ちいいはずですよね!」

穂乃果「そうじゃないよ。うれしくないよ」

海未「なぜですか?」

穂乃果「前から漠然と考えてたんだけど、昨日のバトルではっきりと思った」

穂乃果「音ノ木坂でやるのは嫌、もう音ノ木坂ではバトルしない」

穂乃果「昨日のバトルで勝ったとは思ってないよ」

穂乃果「気分的には穂乃果の負けだよ」

穂乃果「海未ちゃんだけに宣言しても仕方ないけど、一応しとくよ」

穂乃果「音ノ木坂じゃもうバトルしない」

穂乃果「負けてもいいから音ノ木坂じゃないとこでやる。そう決めた」
399: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 17:06:14.32 ID:nN1uxjUP.net
希「大変なんよ!!!」

にこ「希、突然大声出してどうしたのよ」

希「今週末、渋谷でえみつんさんとランエボ集団の対決が行われるんよ!!!」

にこ「なんですって!?!?」
400: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 17:20:31.80 ID:nN1uxjUP.net
にこママ「見たわよきいちゃん、昨日穂乃果ちゃんが走っているところを」

にこママ「あれだけの走りされちゃうと、そろそろイクねこのエンジン…」

ほのママ「そろそろだろうね、私としても予想外だったんだよね、ここまで引っ張るとは…」

ほのママ「あの子がなかなか負けないから…」

にこママ「エンジンが先か、負けるのが先か…」

にこママ「どっちにしても例のエンジン、いよいよ出番近いね…」

にこママ「工場の方はいつでもOKよ」

にこママ「エンジンの積み替えくらい一晩で終わらせてあげるわ」

にこママ「楽しみねきいちゃん、公道で日本一速いハチロク作りたいわね」

ほのママ「馬鹿、私はそんなこと考えてないわよ…これは和菓子を運ぶ車よ」
401: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 17:33:01.43 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「ねえ英玲奈、4WDターボのマシンがラリーの世界選手権を席巻するようになって以来、左足ブレーキはずっと必須とも言えるテクニックだった」

ツバサ「だけどあるときからWRCでは左足ブレーキはほとんど使われなくなった」

ツバサ「なぜだかわかる?」

英玲奈「ミスファイアリングシステムでしょ…」

ツバサ「そうよ。ミスファイアリングシステムはターボエンジンの宿命的な欠点とも言えるターボラグを完全に消し去ってくれる」

ツバサ「まるで大排気量の自然吸気エンジンを載せているようなフィーリングなの」

ツバサ「WRCのテクニックを変えてしまうほどの絶大な効果を持った、そのシステムを…」

ツバサ「私のエボⅢの心臓部に搭載してある」

ツバサ「これが新田さんに勝つための秘密兵器よ!!」

ツバサ「明日の夜から渋谷に乗り込んでフリー走行始めるわよ!!!」
402: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 17:46:16.53 ID:nN1uxjUP.net
翌日…

ブロロロロロ…

海未「黒い車かこちらに来ますね…あれは…!!エボⅢ!!」

ツバサ「あなた、渋谷に来ない?渋谷に来て私とバトルしてみなさい」

ツバサ「いつか私が高坂さんに行ったこと覚えてる?」

ツバサ「いい腕をしているが、この時代にハチロク乗ってても先はないと私は言ったはずよ」

ツバサ「その言葉の真意を教えてあげる」

ツバサ「私とバトルすれば今まで気づかなかったことが見えてくるはずよ」
403: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 17:55:23.67 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「私たちは今度の新田さんとのバトルに備えて今日から渋谷でプラクティスに入る」

ツバサ「今日でも明日でもいい、気が向いたら渋谷に来なさい」

ツバサ「新田さんとやる前の前哨戦としてあなたが走れば渋谷の奴らもびっくりするでしょう」

ツバサ「私はハチロク相手でも全力で走る」

ツバサ「勝負はあっけないぐらいに終わるでしょう。だけどその短い競り合いの間で何かを見つけなさい」

ツバサ「もしあなたが走りなれた地元以外のステージを嫌うというのならしかたがない」

ツバサ「その程度だったということね」

ツバサ「私の言いたいことが分かるなら来なさい。言いたいことはそれだけ…」

ツバサ「じゃあね、さようなら」


バタン…

ブロロロロ!!

絵里「無茶よ!!あんな挑戦乗る必要ない!!」
404: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:01:19.45 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果「…」




夜 渋谷にて

ブワアアアアアアアアアア…

ギャラリー「あれ?今抜けてった車、ハチロク!?」

えみつん「穂乃果、なぜあの子が…」

えみつん「多分ツバサちゃんが何か企んでるんだろうね」

えみつん「なんのつもりかわからないけど、ここは天下の公道…」

えみつん「私がとやかく言う筋はない…」





ほのママ「何かあるわね今日は…妙な胸騒ぎがする…」
405: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:07:35.43 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「よく来たわね、歓迎するわ」

ツバサ「約束通り、私が相手をするわ。わざわざ出向いてきてくれたことへの礼儀は尽くすわ」

ツバサ「ハチロクでも手加減はしない。全力で行くことが私の礼儀よ」

ツバサ「初めに言っておくけど私はこれをバトルだとは思っていない」

ツバサ「楽しく走るための車と速く走るための車の何が違うのか…」

ツバサ「あなたに教えてあげる。これはセミナーよ」



ツバサ「始めるわよ」






ギャアアアアアア!!!!
406: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:12:32.05 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「来たぞ!!!ハチロクが先頭だ!!!」

英玲奈「信じられない…これだけ不利な条件が揃っている中に自分から飛び込んでくるとは…」

英玲奈「ツバサのエボⅢに勝てるわけがない。こんなことがわからないほど馬鹿なの?」

英玲奈「あの子の精神構造が理解できない…」

英玲奈「ひょっとするとあの子は…」

英玲奈「いつかとてつもなく大物になるかもしれないわね…」
407: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:18:08.27 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「すげえ突っ込み!2台とも本気だ!!」

ギャラリー「ハチロクとランエボ!!!なんだよこの組み合わせは!!!」

ゴジャアアアアアアアアアア!!!

ツバサ「見ててね新田さん、このバトルは私からの挑戦状でもあるのよ」

ギャアアアアア!!!!

ギャラリー「大変なことになったぞ!!!綺羅ツバサと音ノ木坂のハチロクとのバトルが始まったらしい!!」

ギャラリー「マジかよ!!俺、音ノ木坂のハチロクのドリフト生で見たかったんだよ!!!」
409: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:26:28.90 ID:nN1uxjUP.net
ゴギャアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「すっげええええ!!!」

ギャラリー「すごいぜハチロク!!あんなドリフト見たことねえ!!!」

ツバサ「恐るべき適応力と言っておくわ、でも私の目はごまかせない」

ツバサ「あなたはこのコースをほとんど知らないで走ってる」

ツバサ「それでいながらこれだけのペースが作れるとは…信じられないほどのセンスね!!」

ツバサ「遊びはそろそろ終わりね…この辺で仕留めさせてもらうわ!!!」

ブワアアアアアアアアアアアア!!!!
410: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:32:29.69 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「まさか…わずか一秒かそこらの全開区間なのに…なんて加速だ!!」

ゴアアアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「大外からかぶせて突っ込んでくる!!音ノ木坂のハチロク相手にコーナー勝負だと!?」

ギャラリー「すごいぞあのエボⅢ!音ノ木坂のハチロクよりも速いスピードで曲がりやがった!!」

ギャラリー「次のコーナーではインとアウトが逆転する!!それに加えてあの加速!!」

ギャラリー「音ノ木坂のハチロクには悪いけど、もうこの勝負は…」
411: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:40:15.23 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「やべえ!!すごい突っ込みだ!!!」

ギャラリー「あんな速い音ノ木坂ハチロクのコーナリングをぶち抜く綺羅の速さは想像もつかないぜ!!」

ギャラリー「えみつんに挑戦してくるだけの自信の裏付けは見せてもらったな」

ギャラリー「あれほどの実力を隠し持っていたとはな…」

ゴアアアアアア!!!

ツバサ「離れない…?一定の間隔でついてくる!!」

ツバサ「驚いたわ!!抜かれてからペースを上げてきてる!!!」
412: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:46:01.33 ID:nN1uxjUP.net
えみつん「ターボ車は立ち上がり勝負、NA車は突っ込み勝負…これがセオリー…」

えみつん「ところがあのミスファイアリングシステムっていうのが、ターボマシンのトルクとNAマシンのレスポンスの両方を同時に実現させてしまう」

えみつん「突っ込んでよし、立ち上がってよしのドッグファイト御用達のマシン…」

えみつん「だけどそんなことは大した問題じゃない」

えみつん「こんなのは初めから速さを競うバトルじゃない」

えみつん「走り込んだツバサちゃんとぶっつけ本番の穂乃果…」

えみつん「私には信じられないような無鉄砲な行動だよ」
413: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 18:53:02.64 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「そういうことね…高坂さんはまだコースを知らないからね、先行だとめいっぱい攻め込めてなかった」

ツバサ「だけど私に抜かれて後ろにつけば、私の突っ込みを参考にコースの先を読める…」

ツバサ「大したものね、あの非力なポンコツで…」

ツバサ「エボとハチロクの立ち上がり加速の差を考えれば、高坂さんは私よりも速いスピードで曲がってる!!」

ツバサ「信じられないけど、神業のようなマシンコントロールね!!」
414: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:02:41.58 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「どうする?タイヤの負担覚悟でペースを上げるか…」

ツバサ「それともこの先の直線区間まで待ってイージーにパワーで振り切るか…」

ツバサ「答えは最初から決まってる…」

ツバサ「ペースを変えることはしない」

ツバサ「ここでカッとなってチャージするのは愚か者よ!」

ツバサ「きっと英玲奈はそういう負け方をしたはず…」

ツバサ「普通のことを普通にして…」

ツバサ「勝つのみ!!!!!」
415: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:06:32.90 ID:nN1uxjUP.net
車任せの余裕なドライブでつかれず離れず逃げるエボⅢ

穂乃果にとっては命懸けのコーナリングで削りとったタイムでも

ツバサにとってはコンマ数秒の全開区間で取り戻すことができるのだ

やだて2台のバトルステージは穂乃果にとってさらに過酷な状況へと移行していく…








はずてあった…
418: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:13:36.42 ID:nN1uxjUP.net
トゥルルルルルル…

ほのママ「はい、穂むらです。あなたね?」

にこママ「今日手に入れたわよきいちゃん、例の部品…」

にこママ「ドライサンプ方式だからね…オイルタンクの取り付け位置が問題だったけど…」

にこママ「それも一応決めたわ。オールクリアよ」

にこママ「これで載っかるわよ、あのじゃじゃ馬は…♪」

ほのママ「そう…」
419: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:27:46.88 ID:nN1uxjUP.net
ギャアアアア!!!

ツバサ「よくここまでついてこれたね」

ツバサ「褒めてあげる。まるで曲芸…」

ツバサ「私の右足もそろそろ本格的に仕事をしたがっててね」

ツバサ「頃合ね…次のコーナーを立ちあ上がってエンジン全開!!!」

ツバサ「私自身も全開のドライブよ!!一瞬で終わらせてあげる!!」


ブアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
420: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:33:00.74 ID:nN1uxjUP.net
その時ツバサの走りが豹変したことを直感的に穂乃果は感じていた

このバトルで初めて繰り出すフェイントモーションからのアグレッシブなドリフトは…

勝負を決めに来た、ツバサの意思表示なのだ!!

目前に出現するストレート…

狂ったように加速していくツバサとの距離感…

穂乃果の意識を絶望感が支配した…




その直後!!!!
421: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:35:44.55 ID:nN1uxjUP.net
グシャッ!!!!!!
ガアアアアアアアア!!!!

穂乃果「嘘…?エンジンが…!!」



シーン…
422: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:40:44.74 ID:nN1uxjUP.net
ブロロロロ…
ガチャ…

ツバサ「レースの世界じゃエンジンブローは負け…」

ツバサ「でも私は初めに言ったとおり、バトルしたつもりはない」

ツバサ「現実がわかったでしょ?その車はもう寿命よ」

ツバサ「完全にエンジンが終わっているでしょ?」

ツバサ「いい機会だから、ハチロクはもう潰したらどうかしら?」

ツバサ「私と競いあえるだけのクルマに乗り換えるまで、勝負はあずけておいてあげる」

ツバサ「さようなら」

ブロロロロロ…
423: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:44:48.57 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果は動けなくなってしまったハチロクのコクピットに座り、絶望的なまでの自責の念にかられていた

心臓を止め、走ることができなくなったクルマが、これほどまでに頼りなく心細いものだと穂乃果はつくづく思い知らされていた

セルを回せばどんな時でもエンジンは目覚め、魔法の絨毯のようにどんなところまで運んでいってくれる…

そういうものだと穂乃果は信じていた…
424: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:46:46.53 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果は信じていた

ハチロクは死んではいないと

必ず直せると

元のように力強く走るようになると…

そう、信じていた…
425: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:48:48.22 ID:nN1uxjUP.net
ゴオオオオオオ…
プシュー!

穂乃果「トラック…?」

ガチャ…

穂乃果「お母さん…!」
426: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:52:19.76 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果「お母さん…穂乃果…」

ほのママ「話は後よ。さっさとやることやっちゃうわよ」

ほのママ「乗っけるよ、クルマ」

ウイイイン…
ガクン!!

ギュルルルル…ブオン!

ほのママ「何やってるの?ボーとしてないで早く乗りなさい」

穂乃果「う…うん…」
427: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:55:30.25 ID:nN1uxjUP.net
ゴオオオオ…

穂乃果「穂乃果、バイトして貯金してたお金が今20万円くらいあるから…」

穂乃果「多分足りないと思うけど、エンジン直すのに使うよ…そのお金…」

ほのママ「無理よ…」

穂乃果「そんなにお金がかかるの?いくらくらい?」

ほのママ「そういう問題じゃない、直すのは無理だと言ってるのよ」
428: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 19:58:43.54 ID:nN1uxjUP.net
ほのママ「クランクシャフトとコンロッドを繋ぐピンが折れた」

ほのママ「暴れたコンロッドが内部からブロックを突き破って…」

ほのママ「ぽっかり大穴が空いたのよ。このエンジンはもうダメ…」

穂乃果「どうなっちゃうのこのクルマ…?」

ほのママ「載せ替えるしかない!!」

穂乃果「載せ替える?」
429: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:03:18.72 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果「他の車に載ってたエンジンを載せるってことだよね!?」

穂乃果「それじゃ直ってもなんか違う車みたいでやだよ穂乃果!!」

穂乃果「あのエンジンは特別なんだよね?せっかくお母さんが色々手を入れて良くしたんだから…」

穂乃果「なんとしてでも直そうよ!!お金かかるなら借金してでも…」

穂乃果「穂乃果のバイト代全部入れていいから!!」

ほのママ「直るものならそうしたいけど…ダメなものはダメ…」

ほのママ「このエンジンはもう使えない…」
430: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:21:01.58 ID:nN1uxjUP.net
穂乃果「うっう…」

ほのママ「穂乃果、泣いてるの?」

穂乃果「穂乃果あなた、エンジンが壊れたの、自分のせいだと思ってんでしょ…」

スッ…


ナデナデ…

ほのママ「勘違いしないで…たまたま穂乃果が運転してただけ…」

ほのママ「穂乃果のせいじゃない」
431: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:24:22.37 ID:nN1uxjUP.net
翌日…

あるべきところにあるべきものがない

一睡もせず朝を迎えた穂乃果は…

家族の一員を失くした様な気分だった

心の中にポッカリと…

大きな穴が空いた…
432: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:35:56.86 ID:nN1uxjUP.net
放課後…

にこ「なんですって!?穂乃果が負けた!?!?」

真姫「ナニソレイミワカンナイ!!!!」

希「どうやらバトルの途中で穂乃果ちゃんが止まっちゃったらしいんよ…」

絵里「そこらへんでも大騒ぎになってるわね…」


ブロロロロ…

花陽「白いRX-7…」

ガチャ…

えみつん「穂乃果いる?」

海未「今日は具合が悪いって早退しました…」

えみつん「そう…できれば直接話しがしたかったんだけど…」

えみつん「穂乃果に伝えといてくれないかな。昨日のバトルは無効だって…」

えみつん「私は認めてない、あんなおかしなバトルはバトルじゃない」

えみつん「世間がどう思ってるか知らないけど、私は穂乃果が負けたとは思っていない…」

えみつん「それともう一つ…」



えみつん「カタキは必ずとってあげる…この私が」

絵里「分かりました。伝えておきます」

にこ「たのむよ…がんばってよ!!私たちも応援に行くから…」
433: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:43:24.91 ID:nN1uxjUP.net
夜、穂むらにて…

ボオオオ…

穂乃果「このエンジン音…35?」

海未「穂乃果いますか?」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「穂乃果♪これから首都高を走りに行くのですが、気分転換に一緒にどうですか?」

穂乃果「うっ海未ちゃんの運転で…?怖いy…」

海未「失礼です!!練習したから大丈夫です!!」
434: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:51:27.63 ID:nN1uxjUP.net
ブロロロロ…

海未「穂乃果が負けたとは思っていないって、新田さんは言っていました」

穂乃果「どういう意味かわかんないけど、手も足も出なかったんだから負けは負けだよ…」

海未「そんなに凄かったのですか?ツバサさんって?」

穂乃果「すごいよ、もし音ノ木坂でやっても勝てなかったよ」

海未「そうですか…ところで穂乃果、ハチロクはどうなのですか?直りますよね?」

穂乃果「エンジン載せ換えるしかないって、お母さんは言ってる」

穂乃果「行かなきゃよかった渋谷なんて…つくづく後悔してるよ…」

穂乃果「行かなきゃ車壊すことも、なかったのに…」
436: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 20:59:02.85 ID:nN1uxjUP.net
ちょうどその頃…

ツバサ「何か言いたいことはありますか?新田さん」

えみつん「別に…あなたこそ覚悟は出来てるんだろうね?」

ツバサ「ふふっ…望むところです…」

ツバサ「始めましょう新田さん、本物のバトルを!!」
437: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 21:04:56.87 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「まだ始まらないのかな…」

ギャラリー「そろそろスタートする頃だな…」

ギャラリー「ドキドキするな…そんな展開になるのか」

ギャラリー「ランエボが先行で始まることは間違いないだろ」


ギャアアアアアア!!!

ギャラリー「もうスタートしてるぞ!!!第一コーナーから飛び出してくるぞ!!!」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

ギャラリー「なんだとお!!えみつんが前だ!!!」

ゴアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
438: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 21:39:33.15 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「勝てる…このバトル…勝てる…」

ツバサ「こうして後ろについてると新田さんのやろうとしている事が見える…」

ツバサ「私は新田さんを見切った…」

ツバサ「ここ数ヶ月でここまで来れた!!」

ツバサ「モヤモヤしていた霧みたいなものが全部吹っ飛んだ!!」
439: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 21:45:42.03 ID:nN1uxjUP.net
ゴギャアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「えみつんでも振り切れないのかよ!!」

ギャラリー「仕方ねえよ…コーナーからの立ち上がり加速はエボⅢの方がぜんぜんFCより上だもんな、見ててはっきりわかるよ!!」

ギャラリー「噂によると350馬力ぐらいは出てるらしいぞ」

ギャラリー「そんなの関係ないよ、500馬力だろうが、600馬力だろうが、えみつんなら関係ねえんだよ!!」

ギャラリー「ようやくはっきりとわかったよ、綺羅ツバサも超一流ってことだ、あのえみつんと互角だ」
440: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 21:49:13.38 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「やばいかも知れない、すごい嫌な感じがする…」

ギャラリー「昨日の音ノ木坂のハチロクとえみつんがだぶってしかたねえ…同じ結果が出なきゃいいが…」

ギャラリー「ふざけんな!縁起でもないこと言うな!!えみつんだけは特別だ!!絶対に負けない!!」

ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
441: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 21:54:16.85 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「流石に並みの走り屋じゃない…綺麗にラインに乗せていく…」

ツバサ「小さい頃からカートで、そしてジムカーナ、レースで鍛えた私の目で見ても…」

ツバサ「あなたのレコードラインは完璧よ、新田さん…」

ツバサ「だがそれ故に、私はもう、あなたが怖くない!!」

ツバサ「私ね、新田さん…忘れてはいないわよ、数ヶ月前、あなたに言われたことを…」
442: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:03:19.66 ID:nN1uxjUP.net
…数ヶ月前

ツバサ「いい気にならないでください新田さん…」

ツバサ「公道の走り屋なんか、私は認めていない。みんなろくな人はいない…」

ツバサ「絶対的な速さを追求するのがモータースポーツです」

ツバサ「モータースポーツ仕込みのテクニックが公道の幼稚なテクニックに劣るわけがない!」

ツバサ「それが私の信念です」

えみつん「あなたがどう思おうと勝手だけど、私の考えは違う」

えみつん「公道には公道のテクニックがある」

えみつん「ジムカーナやレースで身につけたテクニックだけでは公道を極められない」

ツバサ「そんなことはない!!ありえない!!」

えみつん「ツバサちゃん、これ以上あなたと不毛な議論をするつもりはないよ。いくら言い合っても答えは出ないからね」

えみつん「自論の優位性を実証したかったら私に勝ちなさい。それが出来なければ机上の空論だよ!!」

ツバサ「その言葉、覚えておきます…」

ツバサ「次は負けない…同じ悔しさをあなたに味あわせてやります」





ゴァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
443: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:12:54.75 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「私は忘れていない新田さん」

ツバサ「多分あなたもよくわかってるはず」

ツバサ「今日のバトルは、互の走りにかける哲学と信念の全てをかけたバトルだってことをね!!」

ツバサ「公道には公道のテクニックがあるとあなたは言ったよね」

ツバサ「最短距離を大胆にカットするライン取り、ヒール・アンド・トウ…」

ツバサ「そしてゼロカウンターの四輪ドリフト…確かにあなたは速い!!」

ツバサ「でもそれのどこが公道のテクニックなのよ!?あなたのやっていることはレーシングテクニックそのもの!!」

ツバサ「速さにこだわれば結局、行き着くところはモータースポーツのテクニックしかないのよ!!」

ツバサ「私の信念が揺らぐことはない!!」

ツバサ「見せてあげる新田さん、この数ヶ月の走り込みの成果を!!」
444: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:20:34.65 ID:nN1uxjUP.net
ツバサ「ここからよ!!ミスファイアリングシステムの真価は!!」

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「抜かれた!!嘘だろ!!!!」

ギャラリー「何だあのカウンター攻撃!!!信じられねえ!!」

ギャラリー「あっけなさすぎて何も言えねえ…とんでもない車だぜ、あのランエボ…」

ギャラリー「見たかよ?今のえみつんが抜かれるシーン…」

ギャラリー「そこからそこまでのストレートとは言えないような短いつなぎの区間で…」

ギャラリー「横並びからぐいと前に出て行くあのトラクション…」
445: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:24:39.60 ID:nN1uxjUP.net
ギャラリー「どんだけパワーあってもFRじゃ絶対真似できないよ」

ギャラリー「苦しいバトルだな、えみつんにとっては…もう一度前に出るチャンスはあるかな…」

ギャラリー「絶望的じゃないかな…ランエボみたいなラリーベースの戦闘機は、やっぱり物が違うんだよ」

ギャラリー「えみつんでもダメなのかよ…」
446: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:30:29.08 ID:nN1uxjUP.net
ギャアアアアアアアアアアアア!!!!

ツバサ「モヤモヤしていた公道コンプレックスが吹っ切れた」

ツバサ「カリスマなんて私は認めない」

ツバサ「そんな迷信めいた幻想は白日の元に引っ張り出してしまえば…」

ツバサ「その正体は私が考えていた通り、基本に忠実なテクニックの積み重ねでしかない」

ツバサ「それさえ見切れば、もう新田さんなんて怖くない」

ツバサ「なぜなら、この分野では私のほうが絶対上だからよ!!!」
447: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:38:09.74 ID:nN1uxjUP.net
その頃ほのうみは…

海未「穂乃果はどっちが勝ったと思いますか?」

穂乃果「全然想像がつかないよ…穂乃果、あの黒いランエボの実力全部見る前に負けちゃったし…」

穂乃果「なんか悔しくなってきた…」

海未「穂乃果…」

穂乃果「穂乃果、昨日ハチロク壊れたあと、ツバサさんに言われたんだ…」

穂乃果「バトルしたつもりはないって…もっといい車に乗り換えたらもう一回バトルしてやるって…」

穂乃果「その言い方がさ、勝ち誇ってるような風でもなくて、まるで学校の先生が生徒に諭すみたいな口調でさ…」

穂乃果「そこまで言われたら、穂乃果にもプライドがあるからね…」
448: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/03(金) 22:41:11.35 ID:nN1uxjUP.net
にこママ「さて、始めるわよ♪」

にこママ「明日の夜には音ノ木坂でシェイクダウンできるわよ」




にこママ「和菓子処、穂むら号…復活ってね…」
455: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 11:56:38.23 ID:eaEoW58n.net
えみつん「良い車に仕上げたね、4WDとは思えないほどのよく曲がる足にどこからでも加速できるピックアップの良さ…」

えみつん「くるっと回ってドカンと立ち上がる加速競争じゃ…手も足も出ない…」

えみつん「手がつけられないほどの戦闘力だね、間近で見ると痛感させられる…」

えみつん「でも、今初めてわかったことじゃない、昨日の段階でわかってた」

グワアアアアアアアアアアアアア!!

ガン!!
456: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:00:17.51 ID:eaEoW58n.net
ギャラリー「見たかよ!!FCがガードレール擦った!!!」

ギャラリー「あのえみつんがガードレールに当てるかぁ!?」

ギャラリー「信じられねえ、完璧なコントロールが出来る人なのに…」

ギャラリー「ミスなんかじゃないと思うけど、そこまでしないとついていけないんだ…」

ギョギャアアアアアアアアアア!!!!!
457: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:07:33.96 ID:eaEoW58n.net


えみつん「そうだね、思ってたとおり!!!」




ツバサ「ラインを変えて仕掛けてくる気配は無い…なぜよ新田さん」

ツバサ「かえって何もしてこないことが不気味よ…なぜなの?ありえない!!」

ツバサ「あなたがそういう人じゃないことは私が一番わかってる」

ツバサ「必ずどこかで来る!!」

ツバサ「息苦しい…なんなのこのプレッシャー…」

ツバサ「ゴールはもうすぐそこよ!!!」

えみつん「ぞくぞくするね、最高のゲームだね!!」

えみつん「のるかそるかワンチャンス!!」

えみつん「チラチラと見え隠れする…針の穴のような突破口をつく!!」
458: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:19:17.23 ID:eaEoW58n.net
ツバサ「絶対的有利な立場にいるのは分かってるのに…」

ツバサ「何故か追い詰められたような気分になる…」

ツバサ「私の中に新田さんに対するコンプレックスがまだ残ってるの?」

ツバサ「勝てばそんなものはなくなる…とこからでも来なさい新田さん…」

ツバサ「タイヤにはまだ余力がある!!がっちり食いついてるわ!!」


えみつん「ミスファイアリングシステムと4WDの恩恵は絶対だね」

えみつん「低いギアでのフル加速だとおいていかれる…」

えみつん「でも高速コーナーならついていけるスキはある!!」

えみつん「高速コーナーを足がかりにしてチャンスを作り、あなたの唯一の弱点を突く!!」

えみつん「ここまで大人しくついてきたのは、土壇場での一発勝負に備えてタイヤを温存するためだよ!!」

ギョシャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
459: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:22:56.90 ID:eaEoW58n.net
絵里「まずいわね…先行されてわるよ新田さんが…大苦戦ね…」

にこ「苦戦どころか、敗色濃厚ってやつじゃないのこれ?」

絵里「ツバサさんってそれほどすごい人だったの?」

絵里「穂乃果が勝てなかったのも無理ないわよね…」

絵里「ハチロクがどれだけ頑張ったところで、勝ち目のない相手だったのよ…」
460: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:25:50.37 ID:eaEoW58n.net
ゴシャアアアアアアアアアアアアア!!

えみつん「ツバサちゃん、あなたの突破口は…」



えみつん「右だよ…」


えみつん「あなたの欠点は、右サイドへの恐怖心を克服できていないこと…」

えみつん「はっきり言えば!!」

えみつん「右コーナーがヘタクソだってことだよ!!!!」
461: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:30:32.89 ID:eaEoW58n.net
ギャラリー「うぎゃあああああ!!外から行ったあああ!!!」

ギャアアアアアア!!!

神がかりの進入スピードで大外から車体をかぶせていくえみつん!!

激しくプレッシャーをかけ、ツバサのエボⅢを右インサイドの縁石にはりつけて、ラインの自由度を奪う!!


ゴワアアアアアア!!!

ツバサ「新田さん…あなた…ふざけないで!!!」


アウトサイドにスペースを与えてもらえずアクセルを踏めないツバサ

4WDのトラクションとミスファイアリングシステムはその猛威を振るうことなく沈黙した…
462: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:34:06.43 ID:eaEoW58n.net
ギャラリー「わああああああああ!!!!マジかよ!!!」

ギャラリー「えみつんがアタマを抑えたまま立ち上がってくる!!!」

ギャラリー「行っけえええ!!!抜ける!!!次は左!!行ってくれええええええええ!!」

ギャラリー「行ったあああ!!!!逆転だ!!!抜き返した!!!!!」

ギャラリー「勝ったああああああ!!えみつんの勝ちだあああ!!!!!」
463: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:39:05.49 ID:eaEoW58n.net


ツバサ「新田さん、あなたに聞きたいことがある」

ツバサ「なぜですか?どうしてもわからない…私と新田さんの走りのどこが違うのか…」

ツバサ「わたしがなぜあなたに勝てないのか…」

ツバサ「お願いします、教えてください…是が非でもそれが知りたい…」

えみつん「ツバサちゃん…」

えみつん「私から見ても私とあなたのテクニックにほとんど差はない…」

ツバサ「気休めを言うのはやめて!!」

えみつん「違うよ…車をコントロールする技術の差じゃない…」
465: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:45:08.02 ID:eaEoW58n.net
えみつん「あなたの弱点は、右曲がりだよ」

ツバサ「右…?」

えみつん「センターラインの右側は本来対向車が来るデッドゾーンだからね…」

えみつん「インデッドに攻めれば対向車がいつ飛び出してくるかわからないという不安が右曲がりにはつきまとう」

えみつん「誰でも100パーセントでは行けない」

えみつん「でもそれを経験と努力次第でそれを100に近づけていける」
466: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 12:53:09.95 ID:eaEoW58n.net
えみつん「わかるツバサちゃん?そこが違いだよ」

えみつん「モータースポーツでは対向車を処理する技術なんて必要じゃないからね」

えみつん「ジムカーナのコースやサーキットでは対向車は来ない」

えみつん「もうひとつ、つけ加えるならあなたのホームコースの首都高ルーレットコースも同様に…対向車が来ない」

えみつん「あなたのカウンターアタックは必ず、右コーナーで外になるように組み立ててあるんだよね?」

えみつん「インに苦手意識があるからと私は読んでいた」

えみつん「音ノ木坂のハチロクとバトルしたことで私に手の内を見せすぎていたことが、あなたの敗因の一つだよ」

ツバサ(負けたよ新田さん…見たと思ったあなたの背中が…)

ツバサ(また霞んでいく…まさに公道のカリスマね!!!!)






ほのママ「♪」

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
467: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 13:03:56.71 ID:eaEoW58n.net
翌日の夜…

穂乃果「うちの車が走ってた?」

穂乃果「なにかの間違いだと思うけど…穂乃果は知らないよ!!」

絵里「元クラスメートの人が、音ノ木坂を走っているところを見たって言ってたわよ…3ドアで白黒のパンダトレノだったって」

穂乃果「違うと思うよ…トレノなんて他にもいるでしょ?」

絵里「そうなのかな〜…でも穂乃果、あなたの家の車は今どこにあるの?」

穂乃果「渋谷でトラックに乗せて、そのままお母さんがどこかに持ってっちゃって…」

穂乃果「それっきり…穂のかもどこにあるのか知らないよ…」

海未「朝の配達はどうしているのですか?」

穂乃果「お母さんがどっかから持ってきた古い軽トラ使ってる」

絵里「まさか、伝説のハチロクが今頃どこかの解体屋でスクラップになってる…ってことは無いわよね?」

穂乃果「それはないと思うよ、エンジン載せ換えるってお母さん言ってたし…」



その頃音ノ木坂では…


怪しいおばさんが、怪しい車で突っ走っていた
468: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 13:09:31.20 ID:eaEoW58n.net
ギャアアアア!!!!

ブオンブオン!!!

にこママ「どんな具合、きいちゃん?」

ほのママ「少しはまとまってきたと思うけど、これだけエンジンがいいと足回りが追いつかない…」

親鳥「そんなに良いの?そのエンジン…」

ほのママ「いいわよ…惚れちゃった♪」

親鳥「そこまで言われるとそそられるわね…ちょっとだけ乗せてもらおうかしら、助手席に…」

ほのママ「あなたはやめておいた方がいいかもね…怖いわよこの車は…」
469: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 13:16:39.19 ID:eaEoW58n.net
親鳥「あなたが自分でそんなセリフいう!?あなたの助手席が怖いのは今に始まったことじゃ無いでしょ!?」

親鳥(私がヒーヒー言うのを面白がっていつもなら横に載せたがるのに…こんなことは長い付き合いでも初めてよ!!)

ほのママ「その証拠を見せてあげる…」

にこママ「裾なんかまくり上げてどうしたの?美脚自慢?」

親鳥、にこママ「ああ!!」

親鳥「血だらけじゃないの!!どうしたのよそれ!!」

ほのママ「わからないの?ここを壁にこすりつけて踏ん張って体を支えるのよ」

ほのママ「公道レベルのヨコGにバケットシートなんていらないっていうのが私の美学だったのに…」

ほのママ「こんなことは初めての体験よ…」
470: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 13:22:53.36 ID:eaEoW58n.net
ほのママ「左足もこのザマよ…悔しいけど、バケットシート入れないと、骨まで削られそうね…」

ほのママ「とてつもなく手強そうよ…手強い分だけ、面白くてしょうがない」

ほのママ「この車をどういう方向に仕上げていくかは私にもまだ決めきれていないのよ」

ほのママ「急いでもだめ、時間をかけてゆっくりと楽しみながらやるわ…」

ほのママ「現状では70点ってとこかな…」

ほのママ「穂乃果みたいなヘタクソが乗るってことも考えてあげないとね…」

親鳥(穂乃果ちゃんが…ヘタクソ…!?)
497: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:03:54.36 ID:nu4KNCnG.net
穂乃果「ただいま…あれ…?」

穂乃果「お母さん、車…帰ってきたの?」

ほのママ「そうよ」

穂乃果「もう、走れるの?」

ほのママ「当たり前じゃない、エンジン載せ換えたからね」

穂乃果「…」
498: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:08:04.67 ID:nu4KNCnG.net
ほのママ「でも最初に穂乃果に言っておきたいことがあるの」

穂乃果「何?」

ほのママ「この車を直すのに、穂乃果のお金も使った…」

穂乃果「うん…」

ほのママ「だから、この車は半分穂乃果のものよ」

穂乃果「ええ!?でも壊したのは穂乃果だよ!!」

ほのママ「別にミスで壊れたんじゃないし、穂乃果の責任じゃないわよ」
499: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:16:27.39 ID:nu4KNCnG.net
ほのママ「穂乃果が今までコツコツと貯めてきたお金を使って直したんだから、この車にもっと愛着持ちなさいよ!」

ほのママ「とにかく私はそうするって決めたから…」

ほのママ「テスト走行してみる?」

穂乃果「うん…」

ガチャ…

穂乃果「椅子を換えたの?なんかすごく変な感じがする…」

ほのママ「バケットシートよ。今までよりも目線が低いから気をつけてね。すぐに慣れると思うけど…」

穂乃果「ハンドルも前より重い…クラッチも硬い…」

穂乃果「行ってくる…」

ブアアアアアアアアアアアン!!!!

ほのママ「クラッチを繋いだ瞬間、何とも言えない違和感が伝わってくるのよね…」

ほのママ「あの子が帰ってきたときの反応が目に浮かぶわ…」

ほのママ「それにしてもうるさい車になっちゃったわね…近所迷惑…」
501: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:20:20.92 ID:nu4KNCnG.net
ギャアアアアアア!!!

それは穂乃果と、ほのかの人生に大きな関わりを持つことになるマシンとのファーストコンタクトであった…

しかし両者のパートナーシップの記念すべき第一歩は、順風満帆ではなかった

穂乃果「なにこれ!?!?」

穂乃果「変だよ!!!乗りにくいよ!!!」
502: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:29:08.30 ID:nu4KNCnG.net
翌日…

親鳥「みんな、こんにちは♪やっぱりここに集まってたみたいね」

絵里「理事長!!こんにちは!」

親鳥「ことろで高坂さん、あなたの車、直ったみたいね?調子はどう?」

絵里「ハチロクが直った!!!???」

にこ「どうなの!?もう乗ったの!?」

穂乃果「うん、ちゃんと走ったよ」

希「当たり前やんか!!ウチらが知りたいのはそういうことじゃ無いんよ!!」

絵里「で、どうだったのよ!?新しいエンジン…」

親鳥(きっとたまげるのでしょうね、絢瀬さん達…あのエンジン、とてもすごいんだから♪)

穂乃果「みんなをがっかりさせるようなこと言いたくないけど…」

穂乃果「正直、前のエンジンの方がよかった…」

親鳥、絵里、にこ、希「えええええ!?!?」
503: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:34:35.51 ID:nu4KNCnG.net
親鳥「高坂さん!前のエンジンの方が良かったってどういうこと!?」

親鳥「そんなはずないわ!!きいちゃんはすごくいいエンジンだって言ってたわ!!」

穂乃果「良くないですよ…すごく乗りにくいし…」

親鳥「乗りにくくなった分パワーは出ているはずよ!素性は確かなエンジンよ!!」

絵里「理事長!!どんなエンジンか知ってるんですか!?」

親鳥「なんか、自信なくなってきたわ…」

親鳥(どういうことなのよ!!きいちゃん!!)
504: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:39:24.09 ID:nu4KNCnG.net


親鳥「ねえきいちゃん、一つ聞きたいんだけど…」

親鳥「例のエンジンなんだけど、穂乃果ちゃん、前のエンジンの方が良かったって言ってるのよ」

親鳥「まさか、細工とかしてないわよね?」

ほのママ「そんなめんどくさいことしないわよ…でも…」

ほのママ「穂乃果の言ってることは正しいわ」

ほのママ「…ねえ…?わからないの?」

ほのママ「ちょっと考えればわかるはずよ」


505: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:43:05.71 ID:nu4KNCnG.net
早朝…

穂乃果「配達終わったよ」

ほのママ「遅かったじゃない、何かあったの?」

穂乃果「いや、ちょっと走り込んでたんだ…ガソリン減っちゃった…ごめんなさい」

ほのママ「…」

穂乃果「難しいね、あの車のコーナリング…」

穂乃果「前の車で出来ていたことが思い通りにできなくて…とても悔しくて…」

穂乃果「いろいろと試してるんだけど、どれもうまくいかなくて…」
506: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:48:03.39 ID:nu4KNCnG.net
ほのママ(「いい傾向ね…)

ほのママ(足回りのセッティングに文句言う前にテクでどうにかしてやろうという意気込みがね…)

ほのママ(しばらく悪戦苦闘しなさい、穂乃果…)

ほのママ(考えて試行錯誤することが重要なのよ)

ほのママ(知らないうちにこの車は、あなたの技術の幅を広げてくれる)

ほのママ(今までも上の領域に向かうための、道しるべね…)
507: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 22:59:00.42 ID:nu4KNCnG.net


親鳥「最近穂乃果ちゃんどうなの?」

ほのママ「目の色変えてこの難しい車と格闘しているわ」

ほのママ「バカ正直に前の車と同じようにコントロールできないと納得できないらしいの…」

ほのママ「ま、絶対に不可能なんだけどね、そういう車じゃないから」

ほのママ「まあ、あのチャレンジ精神は評価するわ」

ほのママ「足回りでさんざん手こずったあとに、エンジンの封印を解放させれば…」

ほのママ「その時、劇的に変わる!!」

親鳥「やっぱり何か細工したの?」

ほのママ「細工なんかしてないわよ、ただ、あるものをつけてないだけ…」
508: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/07(火) 23:05:51.70 ID:nu4KNCnG.net



にこママ「例のもの、届いているわ…いつでも取り付けの準備できてるわよ」

ほのママ「まだよ…」

にこママ「何故よ!?」

ほのママ「穂乃果からの反応が薄い…もっとレスポンスを示してからよ…」
515: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 16:49:45.28 ID:oUVLxGmt.net
夜…

にこ「あんたたちが私の車に乗りたいなんて珍しいわね…」

凛「凛、にこちゃんの車今まで乗ったことなかったにゃ〜」

花陽「私も初めてだよ…怖いこと…しないでね…」

フオオオオオオオン…

凛「後ろから1台来たにゃ!!」




???1、???2、???3「うぇえええええええええい!!!!!!!」

凛、にこ、花陽「ゾクッ…」
516: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 17:06:39.80 ID:oUVLxGmt.net
花陽「なぜか知らないけど、後ろの車、変な感じがするよ…」

にこ「私も本能的に関わりたくないと思ったわ…」

凛「ぴったり後ろにはりつかれたにゃ〜!!!!」






BGM listen to my heart

???1「大銀河宇宙〜?」

???2、???3「ナンバーワン!!」

???2「ダレカタスケテー!!」

???1、???3「ヂョッドマッデデー!!!」

???3「凛ちゃんといえばぁ?」

???1、???2「イ゛エ゛ロ゛ォ゛タ゛ヨ゛ォ゛!!!」
519: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 17:15:41.97 ID:oUVLxGmt.net
にこ「どういうつもり…?あまりぴったりはりついて…急かされているみたいで落ち着かないわ」

にこ「ちょっとスピード上げたほうがよさそうね」





???1「なに前のクルマァ!!遅せぇ!!じゅぁま、じゅぁま、じゅぁまぁ!!!」

???3「とろとろ走ってんじゃねえよ!!しかちゃん抜いちゃって!!!」

???2「よっしゃあ!!!任せろ!!!」

ボワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

???1、???2、???3「イヤッホゥウウウウウウウウウウ!!!!!」
520: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 17:23:02.92 ID:oUVLxGmt.net
ゴアアアアアアア!!!!

プシャアアアアア!!!!

花陽「ハチロクのレビンだよ!!!!」

にこ「嘘…あれはターボよ!!!ウエストゲートが抜ける音がはっきりと聞こえたわ!!」

凛「にこちゃんの車がまるで止まってるみたいに感じるかそくりょくにゃあ…」

にこ「どこから来たのよあのハチロク!!!あんなモンスター、初めて見たわ…」
521: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 17:34:27.86 ID:oUVLxGmt.net
翌日…

海未「あれ?ハチロクのレビンですね…この辺では見かけない車ですね」

海未「ロールバーにバケットシート…走り屋の車でしょうか…?あっ!!!」

海未「ブーストメーター!!ということは、ターボチューン!!」





???1「みもっ!!!!」
522: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 17:39:45.16 ID:oUVLxGmt.net
海未「きゃあ!!」

りっぴー「きゃはははwwww海未ちゃんだwwww」

そらまる「あれやってよあれwwwwラブアローwwwwシュートwwww」

海未「なぜ皆様私のことを知っt…」

そらまる、りっぴー「ぎゃはははははwwwww」

海未「一体なんなんですか!!!!」

そらまる「うわwwww怒ったwwwwww」
523: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 17:52:07.23 ID:oUVLxGmt.net
シカコ「ごめんみんなお待たせー!!ちょっとコンビニ混んでt…海未ちゃんだ〜!!!」

シカコ「すごい!!本物だ!!!!」

そらまる「海未ちゃんがしかちゃんの車覗いてたのwwww」

りっぴー「こんなボロ車覗くなんて海未ちゃん古臭い趣味してるねwwww」

シカコ「うるせえ!!ここに置いてくぞ!!」

海未「はあ…」

シカコ「私の車なんか覗いちゃって、一体どうしたの?」

海未「いや、少し興味があって…走り屋の車かなぁと…」





524: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 18:13:52.81 ID:oUVLxGmt.net
翌日、放課後…

りっぴー「海未ちゃん、はっけぇぇぇぇんwwwww」

凛、花陽「ゾクッ…」

真姫「うっ…海未の知り合い…?」

海未「いや、知らない人でs…」

そらまる「海未ちゃん早くこっちに来てよwwww」

花陽「あの人たち、あまり関わらないほうがいいかも…」

凛「凛もあの人たちに近づいちゃいけない気がするにゃ…」

シカコ「後ろにいるの、海未ちゃんの友達?」

花陽「違います!!私たちはただの通りすがりの高校生です!!」

海未「見捨てるなんて、みんなひどいです!!!」

シカコ「今の子、どっかで見たことあるし、声も私に似てる気がする…    ま、いっか」
525: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 18:23:56.69 ID:oUVLxGmt.net
シカコ「海未ちゃん走り屋に興味あるって昨日言ってたよね?」

海未「はい…」

そらまる「ほんと意外だよね、海未ちゃんが走り屋に興味あるなんて!」

りっぴー「車とか持ってるの?」

海未「一応、持ってますが…」

そらまる「まじかよw見せてよ海未ちゃんの車!!」
526: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 18:33:35.86 ID:oUVLxGmt.net

 
30分後…

ブロロロロロ…

海未「これが私の車ですが…」

そらまる「まじかよ…」

りっぴー「海未ちゃんに35とか…似合わない…」

シカコ「冗談じゃないよね…?」

海未「冗談じゃないですよ!!!!」

そらまる「嘘だぁ…」

海未「ひどくないですか!?その反応!!」
527: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 18:45:42.22 ID:oUVLxGmt.net
シカコ「でも海未ちゃん!!いい車だね!!」

そらまる「せっかくだから今晩あたり乗せてよw海未ちゃんの運転見せてよ!!」

海未「はあ…分かりました…」





夜…

キュイン…ブワン!ブロロロロ!!

そらまる「行ってきま〜す♪」

りっぴー「いいなあ、そらちゃん」

シカコ「本当に意外だったよね、海未ちゃんが走り屋に興味あってしかも35乗ってるなんて…」
528: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:02:09.72 ID:oUVLxGmt.net
ブオオオオオオ…

そらまる「しかちゃんのレビンが気になってるんだよね?」

海未「はい」

そらまる「もう気づいてると思うんだけど、あのレビン、ターボチューンしてあるんだ」

そらまる「280馬力ぐらい出てるらしいよ」

海未「そんな…信じられません!!ハチロクが280馬力!!」

そらまる「なにびっくりしてんだよ!!この車なんか500馬力以上出てんじゃん!!」

海未「同じハチロクに乗ってる走り屋を知っているので…」

そらまる「ハチロク…?」

海未「どうかされたのですか?」

そらまる「なんでもない!」

そらまる「実はしかちゃんが走り屋やってて、夜になると私としかちゃんとりっぴーの三人でよく走りに行ったりするんだよね」
529: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:10:03.06 ID:oUVLxGmt.net
そらまる「私たちの話はさておき…」

そらまる「海未ちゃん、夢ってるの?」

海未「夢…ですか?」

そらまる「そうだよヒュメ!!海未ちゃんのヒュメ、教えてよ!!」

海未「その…ヒュメって…」

そらまる「いや、友達が夢って発言するとヒュメって聞こえるから真似しただけ!!」

海未「夢と言えるほどのことかはわかりませんが、私、車が好きなので…」

海未「私、ドライビングテクニックを磨いてるんです」
531: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:16:44.53 ID:oUVLxGmt.net
海未「私、ライバルがいるんです…多分、向こうは私のことライバルだなんて思っていないと思いますが…」

海未「幼馴染みなんです、小さい頃からよく、一緒に遊びました」

海未「だからテクニック磨いて、少しでもその人に追いついて一目置かれる存在になって…」

海未「死ぬまでに一回でもいいからその人に勝って、いばりたい…」

海未「いくつになってもその人と仲良くして、車で遊びたい…それが私の夢です」

そらまる「ふうん…」
532: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:24:58.95 ID:oUVLxGmt.net
ブワアアアアアアア!!!!!

そらまる「ブレーキのタイミング遅い!!突っ込み過ぎ!!!」

海未「はい!!!」

そらまる「そんなハンドルの切り方、ドゥメドゥメドゥメ!!!もっとグワンと切りなさい!!!」

海未「はい!!!!」

そらまる「ここはもっとガツンとアクセル踏みなさい!!」




ギョアアアアア!!!

そらまる「今のコーナリングいいじゃん!!!」

海未「ありがとうございます!!!」
533: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:33:02.71 ID:oUVLxGmt.net


ブオオオオオ…

りっぴー「帰ってきた」

ガチャ…

シカコ「随分と遅かったね」

海未「そらまるさんのレクチャーを受けてました」

そらまる「そういえばしかちゃん、海未ちゃん、例のハチロクのこと、知ってるって!!」

シカコ「本当なの!?」
534: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:38:01.77 ID:oUVLxGmt.net
海未「私の知り合いですが…」

シカコ「本当!?いきなりこんなこと頼んじゃって申し訳ないんだけど、明日、合わせてくれないかな!?」







海未「ということが昨日ありました…」

穂乃果「会うのはいいけど、バトルは勘弁してよ!うちの車、今エンジンがダメなんだから」

海未「それは大丈夫です、同じハチロク乗りとして会ってみたいとのことでしたから」
535: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:43:48.66 ID:oUVLxGmt.net
夜…


ブオオオオオオオ…

シカコ「来た…」

ガチャ…

にこりんぱな(中の人)「穂乃果!?!?!?」
536: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:51:23.31 ID:oUVLxGmt.net


シカコ「エンジンを積み換えたばかり?」

海未「なんか変なエンジンみたいで…そうですよね、穂乃果?」

穂乃果「はい…」

シカコ「ふうん…完全にノーマルの4A-Gなの?」

穂乃果「私、機械のこととか全然分からなくて…」

穂乃果「パワーはそこそこあるので、多分ノーマルではないと思うんですけど、とにかく扱いづらくて…」

穂乃果「かなり変なエンジンなんです」

シカコ「ちょっとエンジン見てもいい?」

穂乃果「はい…」

ガチャ…



シカコ「!!」
537: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 19:59:10.83 ID:oUVLxGmt.net
シカコ(なにこれ!!??こんなエンジン…ありえない!!!)

シカコ「信じられない!!どうやってこんなもの手に入れたの!?」

穂乃果「どうしたんですか…?」

シカコ「このハチロクに乗ってるエンジンは普通のエンジンじゃないの」

シカコ「わかる人がエンジンルームを開ければすぐにわかる…」

シカコ「ヘッドの位置が妙に低いと思ったらオイルパンが無いの…」

シカコ「びっくりした!ストリートのチューニングでここまでやる人なんて見たことないよ…」
538: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:05:30.17 ID:oUVLxGmt.net
シカコ「これは本格的はレース用のエンジンだよ!!」

穂乃果、海未「!!」

シカコ「羨ましいよ…こんなものをハチロクの心臓部に載せて公道を走るなんて…」

穂乃果「本当ですか!?でも、このエンジンはダメなんです…」

シカコ「このエンジンがダメなんてありえないよ!!」




穂乃果「教えてください…」

穂乃果「この車に載ってるエンジンが、本当にすごいのかはっきりさせたいんです」
539: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:16:38.52 ID:oUVLxGmt.net
穂乃果「確かに普通のエンジンじゃないってことはわかるんですけど…」

穂乃果「もしあなたの言うことが本当に正しくてこれが本当にいいエンジンだったとしたら…」

穂乃果「なぜ変なのか知りたいんです!!本当に、穂乃果にはわからないんです!!」

シカコ「クルマの持ち主がわからないってどういうことなの?」

シカコ「そもそもどうやってこんなエンジン手に入れたの?」

穂乃果「お母さんがどこかから持ってきたエンジンだから…」

穂乃果「何も教えてもらってないんで知らないんです…」

シカコ「お母さん…?あなたのお母さん、和菓子屋さんだよね?」

シカコ「レース関係者じゃないよね…?設定変わった!?」

穂乃果「せってい…?」

シカコ「ごめんなんでもない!!」
540: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:23:31.71 ID:oUVLxGmt.net
シカコ(なんで和菓子屋さんがこんなエンジンを手に入れられるの!?)

シカコ(欲しいと思ってもお金出せば買えるって類のエンジンじゃないのに!!)

シカコ「でも、このエンジンの性能はけっこう気になるんだよね」

穂乃果「もう一度、開けてみますか?」

シカコ「もっといい方法があるよ…」

シカコ「私を隣に乗せて走ってみて!!それが手っ取り早いから!!」

シカコ「手を抜いたら意味ないから、全開でね!!自分の体で感じてみたいから…」
542: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:28:38.51 ID:oUVLxGmt.net
>>541の訂正





そらまる「そうだ、海未ちゃんのライバルってさ…」

りっぴー「何の話?」

そらまる「目標にしてる友達がいるって話、それって穂乃果のことだよね!!」

りっぴー「その話、詳しく教えてよ〜!!」
543: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:37:02.16 ID:oUVLxGmt.net
シカコ(妙なフィーリング…シフトすると加速がもたつく!!)

シカコ(レブリミット付近ではかなりパワーは出てるのに)

シカコ(シフトアップのタイミングでパワーハンドを外すの!?)

シカコ(これじゃ欠陥エンジンだよ!!)

シカコ(ドカンとくるターボのフィーリングに比べるまでもなく、かったるい!!!)

シカコ(なんでよ!!この子のポテンシャルはこんなもんじゃないのに!!)

ギョアアアアアアアアアアア!!!




シカコ(わかった!!そういうことだったんだね!!)
544: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:40:40.31 ID:oUVLxGmt.net
ブロロロロロ…

シカコ「とても基本的なことだよ」

シカコ「原因を教えてあげる…」

シカコ「それだよ…」

穂乃果「それ?」

シカコ「それだよそれ…穂乃果の目の前に並んでるやつだよ」

シカコ「タコメーターだよ」
545: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:47:30.97 ID:oUVLxGmt.net
シカコ「そのタコメーターじゃダメだよ、ぜんぜん上が足りない」

シカコ「このエンジンは回転を上げてパワーを絞り出す高回転型のエンジンだよ…」

シカコ「自然吸気のレース用エンジンはそういうものなの」

シカコ「その証拠に引っ張っていくとシフトアップする直前にパワーが出るよね?」

シカコ「もっと回してあげなきゃダメ」

シカコ「一番美味しいところが封印されて使えないでいるの…」

シカコ「私の見込み間違いでなけれはこのエンジンは1万回転オーバーまで楽に回るはず!!」
546: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 20:58:14.21 ID:oUVLxGmt.net
シカコ「でも、それにしては腑に落ちないことがあるの」

シカコ「さっき助手席に乗り込んだとき、一時的に自信がなくなっちゃった」

シカコ「レース用のエンジンを載せているにしては、インパネ周りがあまりにも寂しすぎる…」

シカコ「最低でも後付けの水温計と油圧計の追加は不可欠だからね」

シカコ「無知な人がいいエンジンを載せただけの半端な出来損ないの車だと思ったけど」

シカコ「コーナー曲がったらそんな疑問もすぐになくなっちゃった」

シカコ「足回りもブレーキもバランスよく強化されていて、ボディもしっかりしてる…」

シカコ「この車を仕上げた人は恐ろしく車を熟知した人だよ」

シカコ「それなのになぜメーターのたぐいが取り付けられていないのか…」

シカコ「答えは一つ…」






シカコ「何らかの理由があって、意図的にパワーを封印してあるの!!」

シカコ「見事なほどに単純で確実な方法だよ」

シカコ「うまい走り屋ほどオーバーレブしないからね…」

シカコ「タコメーターを付け替えない限り、レッドゾーンを超えて回しすことなんて考えられないから!!」



シカコ「久々に血が騒いできた…穂乃果!!今度バトルしようよ!!!」
547: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/08(水) 21:23:32.50 ID:oUVLxGmt.net
シカコ(大切なものが、ポッカリと欠けた…)

シカコ(ものすごいショック…初めての体験だよ…)

シカコ(助手席に座ってて体がこわばった、コーナーでの突っ込みが本気でやばいと思った!!)

シカコ(経験の積み重ねで私の体が覚えこんでしまってる、超えてはいけない限界ギリギリの一線を…)

シカコ(穂乃果は超えている!!)

シカコ(メカに関しては無知なくせに、あの神業のようなテクニックは何なの!?わけがわからない!!)

シカコ(もし負けたら今までの自分が粉々になる!!)

シカコ(命をかけても勝ちいにく!!!)



穂乃果(意図的に、パワーを封印してある…)

穂乃果(なんのためなのそれって…!?)

穂乃果(意味がわからない…何が何だか…)




今日はここまで
553: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 22:08:14.62 ID:kodLG/LO.net
プルルルルルルル…

穂乃果「電話?誰だろ…?」

穂乃果「シカコさん!?」

シカコ「穂乃果、急にごめんね…バトルしようって約束したじゃん」

穂乃果「はい」

シカコ「急に長期の仕事が入っちゃって、空いてるのが明日だけなんだよね!」

シカコ「だから明日の夜空けといてね!!それまでにエンジンの性能を全部出せるようにしといてね!!」





穂乃果「いきなり過ぎるよ…」

穂乃果「どうしよう…」
554: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 22:16:06.52 ID:kodLG/LO.net
穂乃果「絵里ちゃん、急に呼び出しちゃってごめんね」

絵里「何言ってるのよ、どうしたの?私に用事って?」

穂乃果「絵里ちゃんメカに強いじゃん、穂乃果、情けなるくらいメカに弱いから…」

穂乃果「どうしても絵里ちゃんに手伝って欲しいことがあるの」

穂乃果「明日の夜、穂乃果、ハチロクターボとバトルするかもしれないから」

穂乃果「それまでにどうしてもこのエンジンを使えるようにしたいの」

穂乃果「この車に、タコメーターをつけるのを手伝って欲しいの…」

絵里「タコメーター…!?」

穂乃果「お願い絵里ちゃん!!どうすればいいのか教えて!!」
557: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:08:04.74 ID:kodLG/LO.net


絵里「私にもはっきりしたことはわからないけど、ちょっと見ただけでもただものじゃないことは分かるわ…このエンジン…」

絵里「キャブレターもいいのついてるし、タコ足もえぐいわ、このうねり方…」

絵里「最新型のエンジンをベースにかなり本格的にチューニングしてると思う…」

絵里「確かに…前のエンジンよりパワーが出ないなんて納得いかないわ」

穂乃果「もっと回せば馬力が出るって言われたけど、その話を信じてみたいの」

絵里「封印された高回転ゾーンの開放ね…」

絵里「本当だとしたらすごいわ、ゾクゾクする」
558: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:13:11.99 ID:kodLG/LO.net
絵里「メーターを取り付ける作業なんてそう難しくはないけど、ひとつだけ引っかかることがあるのよ」

絵里「本当にいいの穂乃果?お母さんに相談もなく勝手に車いじる事になってしまうけど…」

穂乃果「そのことなら穂乃果もいろいろ考えたけど、お母さんの考えてることなんかどうせわかんないし…」

穂乃果「正攻法に頼んでも素直にうんと言う人じゃないからもういいやって…」

穂乃果「腹くくって勝手にやることに決めたの」

穂乃果「明日の夜までにどうしても、エンジンのパワーを使えるようにしたいから!!」
559: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:17:21.44 ID:kodLG/LO.net
絵里「そういうことなら全面的に協力するわ…」

絵里「明日の朝一でメーター探して手に入れておくから、学校が終わったら大急ぎでハチロクを私のところへ持ってきて」

穂乃果「ありがとう絵里ちゃん!!本当に助かったよ!!」

絵里「気にしないで…穂乃果とハチロクにはこれまで随分と助けてもらってきたから」

絵里「どうってことないわ、これくらい」
560: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:27:59.48 ID:kodLG/LO.net
翌日…

絵里「…一週間もかかる?」

絵里「それだと、ちょっと…今日中じゃないと困るんで…」

絵里「ダメね、どこにも在庫ないわ…一万回転スケールのタコなんて…」

絵里「これじゃ穂乃果にあわせる顔ないわ…」

親鳥「あら絢瀬さんこんにちは。どうしたの?そんな深刻な顔して…」

絵里「実は…」
561: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:31:31.23 ID:kodLG/LO.net


親鳥「なるほどね…」

親鳥「まさか!?」





にこママ「はい矢澤自動車整備です」

親鳥「実はね…」


562: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:37:39.52 ID:kodLG/LO.net
にこママ「あるわよ」

親鳥「あるの!?本当に!?」

にこママ「きいちゃんに言われてハチロクにつけるために発注してあったの」

にこママ「レース用のタコと水温計と油圧計」

親鳥「たまげたわ絢瀬さん、ドンピシャよ!!あなた達の推理は!!」

親鳥「きいちゃんの言ってた封印ってそういうことだったのね!!」


親鳥「そのメーター全部よこしなさい!!」
563: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:42:09.46 ID:kodLG/LO.net


絵里「意外と簡単でしょ?メーターの取り付け…」

穂乃果「絵里ちゃんのおかげだよ!穂乃果一人じゃ何が何だかさっぱりわからないし…」

絵里「でも穂乃果、タコメーターつけてもこれだけじゃまだ、ダメよ…」

絵里「わかってると思うけど穂乃果、そのエンジンを全開にするためにはどうしてもあと一つ足りないものがあるわ!!」
564: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:50:38.92 ID:kodLG/LO.net
絵里「いくら高回転型のエンジンだからって無限にどこまでも回るわけじゃないわ」

絵里「使える上限の回転数をちゃんと把握していなかったら全開バトルは無理よ」

絵里「穂乃果のお母さんなら知ってるはずだから、それを聞き出さないと…」

絵里「せっかくのエンジンを壊すことになりかねないわ」





海未「シカコさんのハチロクターボとバトルするんですね…?」

穂乃果「急に決まったバトルだから海未ちゃんに言うの遅くなっちゃったけど、お願いがあるの…」

穂乃果「一緒に来て…一人だとちょっと心細いから…」

海未「何言ってるんですか、私たちは幼なじみですよ!困ったときには遠慮はいりません!」

穂乃果「ありがとう海未ちゃん、後で海未ちゃんの家に迎えに行くよ」

穂乃果「じゃあ穂乃果帰るね…バトルの前にやらなきゃいけないことがあるから…」
565: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/09(木) 23:54:46.83 ID:kodLG/LO.net


ほのママ「なんなのよ?」

穂乃果「穂乃果、今日この車でバトルするの…」

ほのママ「…」

穂乃果「タコメーターつけたの…どこまで回転数上げていいのか教えて…」

穂乃果「お願い…後で怒ってもいいから…」

ほのママ「…」





ほのママ「一万一千回転まで、きっちり回しなさい!!」

穂乃果「ありがとう、お母さん…」
576: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 18:14:14.46 ID:cKlC0pnt.net
ブロロロロロロ…

海未「どこへ向かっているのですか」

穂乃果「私にもわからない!」

海未「どういうことですか!?行き先がわからないんて!!」

穂乃果「バトルの場所、シカコさんが好きなところを選んでいいって言ってたから…」

穂乃果「今まで行ったことのないところにしたの」

海未「…」

海未(わかりません…穂乃果が何を考えているのか…)

海未(それにこの車、なんか違いますね…)

海未(前はついていなかったメーターがついていますね)

海未(エンジンがおかしいって言ってたばかりなのに…一体何があったのでしょう…)

海未(聞きたいことはたくさんありますが、どれも言葉になりません…)

海未(私のほうが混乱してきました…!!)
577: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 18:25:47.02 ID:cKlC0pnt.net


シカコ「みんなはここで待っててね、朝になれば電車やバスが走り始めるから」

シカコ「万が一私たちが戻ってこなかったら、最低限の移動手段は確保できるし」

そらまる、りっぴー、海未「…」

シカコ「今のうちに言っておくけど、これから向かう場所は道路がひどく狭い上に嫌というほどトリッキー」

シカコ「時間無制限のデスマッチだよ、一本目は私が先行で引っ張るから」

シカコ「そのあとはポジションを入れ替えて気が済むまで徹底的にやる。テクニックが互角なら先にスタミナが切れたほうが負けだよ」

シカコ「それじゃあ行こうか、目的地に着いたらハザード点滅させて全開に突入だよ」




ブオオオオオ…

りっぴー、そらまる「ジーッ…」

海未「な…なんでしょうか…?」

りっぴー、そらまる「海未ちゃんイエエエエエエイ!!!!」

海未「いやああああああああ!!!!」



578: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 18:30:14.42 ID:cKlC0pnt.net
ブロロロロロ…

カッチッカチッ…

穂乃果「ハザード…来た…!!」

シカコ「行くよ!!一本目から大事な車、潰したりしないでね!!!」

ガウン!!!ブワアアアアアアアア!!!!



穂乃果「始まった!!」

穂乃果「…え…!?すごい!!!!」

グワアアアアアアアアン!!!
580: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 18:37:57.43 ID:cKlC0pnt.net
ゴオオオオオオオオオ!!!

シカコ「私の言ったとおりだね!!いいエンジンね、私についてこれるんだから!!」

シカコ「憎たらしいくらいいいエンジンなんだよそれは…」

シカコ「こっちも遠慮なく行かしてもらうよ!!」

シカコ「私がハチロクにこだわるのは、古い車だというハンデを逆手にとって相手を追い詰めることが快感だったからだよ!!」

シカコ「でも今回だけはそれは通用しない!!」

シカコ「同じハチロク同士、絶対に負けられない!!」

シカコ「今まで出会ったどんな相手よりも息苦しいプレッシャーを感じるよ!!」

シカコ「アクセルを踏む足がブルブル震える…」

シカコ「しびれまくるよ!!」

シカコ「今の私にははっきりと分かる、理屈抜きに感じるものがある」

シカコ「穂乃果のトレノから、ほとばしるオーラが私には見える!!」

ゴシャアアアアアアアアアア!!!
581: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 18:46:51.82 ID:cKlC0pnt.net
シカコのレビンは周知の通りターボチューンである

自然吸気の4A-Gをタービンで過給し250馬力を超える出力を絞り出す

しかしのこのエンジンは高出力を追求するあまりに大きな欠点を持っている

それはターボの効き始めが唐突にやってくることである

俗にドッカンターボと呼ばれるこの特性は時代遅れとされ、一般的には嫌われる

だがシカコはこの危ない特性のエンジンことのほか気に入っていた

ツボにはまった時の暴力的な加速フィールがシカコにとってたまらない快感なのである
582: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 18:54:13.38 ID:cKlC0pnt.net
アクセルを全開にした時の操縦性はまさにハチャメチャに尽きる

ハンドルを切っていてもひたすら矢のように直進すると思えば

わずかな路面のギャップをひろい、あさっての方向に勝手にノーズを向けようとする

セオリー無視の乗りにくいマシンに手こずりながらも結果的には異様に速い

穂乃果がそれまで出会ったどのライバルとも違うタイプの…

つかみどころのない凄みを持った強敵である!!


その頃海未は…

海未「ラブアローシュット…!!!!//////」

りっぴー「きゃははははははwwwww」

そらまる「何恥ずかしがってんのよ!!今度はこれ!!うっみうっみう〜♪」」

海未「う…うっみうっみう…/////」

そらまる「そんなんじゃ、ドゥメドゥメドゥメ!!!!」

海未「もう勘弁してください!!!!!」
583: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 19:35:53.46 ID:cKlC0pnt.net
豪快にアクセルを踏み込むシカコ

風に舞う落ち葉のようにユラユラ、車体を揺らすシカコの走りは

見るものをゾッとさせる危険な香りを発散させていた

しかし決定的な破綻をきたすことなく、驚異のスピードでトリッキーな連続コーナーを駆け抜けていく

玉石混交の公道には時としてこんな理不尽な実力派が棲息することがある

シカコは生粋のストリートファイターなのだ!!

この時点で穂乃果にはあまりにも不利な材料が揃っていた

それまで体験したことのないタイプのトリッキーなコース

リズムを狂わされるシカコの変則ドライブ

さらに初めて体験するエンジンの高回転ゾーンは

操縦性をふくめた車全体の性格を激変させてしまうほどのインパクトを持っていた

それらの全てに翻弄され、ただついて行くだけで精一杯の穂乃果は

先行するシカコのドライブがまだ本気でないことを…

直感的に理解していた


穂乃果「ラインもスピードも…やっぱり甘い、本気じゃない…」

穂乃果「向こうは遊んでる…!?」
584: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 19:43:14.13 ID:cKlC0pnt.net
S字の切り返しでラインを膨らませてしまいクリップにつけない穂乃果

その生命線とも言える絶妙のマシンコントロールがついに狂い始めた

相手に遊ばれているという意識が焦りに拍車を掛けているのだ

これほどまでに穂乃果が追い詰められたのは白い彗星、えみつんとのバトル以来のことである


シカコ「道路の状況がわからない最初の一本は…」

シカコ「100パーセントで行かないのが公道のセオリーだからね」

シカコ「ましてや穂乃果はこのコースを知らない」

シカコ「だから一本目はサービス半分セオリー半分」

シカコ「馬鹿にして遊んでるわけじゃないよ」

シカコ「本気の勝負は2本目から始まるよ!!」
585: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 19:48:22.21 ID:cKlC0pnt.net
第二ラウンド…

ポジションを入れ替え穂乃果が先頭…

今まで走ってきた道をまた走るのだ


シカコ「さて、余裕の後追いだね」

シカコ「見せてもらうよ!!今まで負け無しのハチロクの実力を!!」


容赦なく背中に張り付いて揺さぶりをかけるシカコ

誰の目にも明らかに劣勢の中で走る穂乃果の心理に…

ひとつの変化が起こりつつあった
586: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 19:54:11.21 ID:cKlC0pnt.net
穂乃果「走りにくい!!!!なんなのここは!!!」

穂乃果「路面の状況が悪すぎて車が暴れる!!!」

穂乃果「路肩から50センチは全く使えない…」

穂乃果「うっかりタイヤを乗せたらすごい滑る…」

穂乃果「立ち上がりで外側のガードレールに寄せたらドカンといっちゃうだろうね」

穂乃果「せまい…この道路は見た目以上に狭い幅しか使えない…」

穂乃果「悔しいけど、こんな道路じゃいくら攻めても後ろのレビンをちぎれる気がしない」

穂乃果「とにかくこっちが後ろになったとき、負けないように死ぬ気で食いついていくしかない…」

穂乃果「次にむこうが本気で走ったとき、それが出来るかわからないけど…」

ギョアアアアアアア!!!!
587: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 19:56:57.29 ID:cKlC0pnt.net
最悪な状況の中で開き直りにも似た境地に達したその時

穂乃果は不思議なことに落ち着きを取り戻していた

それと同時にそれまで見えなかった何かが…

突然見えてくるのだ!!


穂乃果「なにこれ…!?気のせい…?」

ガアアアアアアアアア!!!
588: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:04:13.82 ID:cKlC0pnt.net
ほのママ「足回りのセッティングは…馬力とのバランスで変わっていく」

ほのママ「エンジンを載せ替えてからずっと、穂乃果が思い通りにコーナリングできないと言い続けていたのは当然のこと」

ほのママ「なぜならエンジンの回転を上げて本来の馬力を出さない限り、アクセルでスライドをコントロールできるようなことはほとんど無理な…」

ほのママ「そういうセッティングになっていたからね」

ほのママ「本来の意味での封印の開放とは…」

ほのママ「高回転域でのパワーを使って直線を速く走ることだけじゃない」

ほのママ「回転数を上げることによって、ワンランク高いレベルでの曲がりのコントロールが出来るのよ!!」

ほのママ「気づいてよ穂乃果」

ほのママ「あなたほどのテクがあれば今度のエンジンはすごくいいわよ!!」
589: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:08:52.76 ID:cKlC0pnt.net
穂乃果「気のせいじゃない…乗りやすい?」

穂乃果「昨日まではあんなに手こずっていたのに」

穂乃果「今はコントロールできる!!」

穂乃果「回転数を上げて、パワーが出たからなの?」


いつしか穂乃果の意識は

背中に張り付くシカコの存在を忘れたかのようにマシンとの対話モードに切り替わっていく

ポジションを入れ替えたため目前からレビンの姿が消えていることが穂乃果にとっては幸いした

全神経をマシンの挙動に集中させて迫り来るコーナーに挑んでいく!!
590: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:15:33.40 ID:cKlC0pnt.net
穂乃果「コントロールできる…自分の走りができる」

穂乃果「よし!!これならいけるかも!」

シカコ「二本目は高みの見物をきめこむつもりだったけど」

シカコ「この走り難いコースにすごい速さで対応していく…」

シカコ「初めてここを走る人のスピードじゃない!!」
591: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:21:57.17 ID:cKlC0pnt.net
フロントマスクとテールランプのデザインがわずかに違うだけで

双子車のレビンとトレノは基本的には同一の車である

しかしながらチューニングのアプローチが違うため

それぞれ全くといっていいほど性格の違う車に生まれ変わっていた

タービンなどの過給器を使わないチューニングを大別してメカチューンと呼ぶ

アクセルを踏む右足の動きにダイレクトにエンジンの回転数がついてくる応答性の良さが最大のメリットである

限界近いスピードでコーナーに進入したあとでもメカチューンならばそこからの微調整が可能なため、さらに追い込んでいける

それゆえにターボチューンに比べて思い切った進入が可能になるのだ

メカチューンは突っ込みに強い!!
592: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:27:11.63 ID:cKlC0pnt.net
以前シカコがほのかの助手席に乗って走った際

その突っ込みの速さに驚嘆した事実は記憶に新しいと思うが

それは穂乃果のコーナーの技術がずば抜けているということだけではなく

体に馴染んだレビンの乗り方とのギャップでもあるのだ

メカチューンに対してパワーを稼ぎ出すことに有利なターボチューンは

レスポンスのルーズさゆえにナーバスな対応が要求される

そのためにコーナリングの切れ味ではメカチューンに一歩譲るとしても

直線の加速の鋭さでこれを凌駕する

ターボチューンは立ち上がりに強い!!
593: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:32:56.18 ID:cKlC0pnt.net
ターボラグの大きいドッカンターボは

一度ブーストを落ち込ませてしまうともう一度立ち上がるまでにとにかくかったるいのだ

その為、コーナー出口でマシンが振られてもシカコはアクセルを戻すことを嫌い

挙動を乱そうとするマシンをカウンターだけで押さえ込む

フラフラと車体をゆらすシカコの走りは

癖のあるマシンを乗りこなすために自己流で身につけたテクニックなのだ
595: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 20:55:34.85 ID:cKlC0pnt.net
全く違うタイプのハチロクはものの見事に噛み合ってバトルは消耗戦の様相をを表していく

これほど決着が長引くバトルを穂乃果はこれまで一度も体験していない

強い横Gを受けながら極度の緊張状態を持続させることは肉体的にも精神的にも激しく消耗する

どこまで自分のスタミナが続くのかは穂乃果には予想できなかった

ただひとつ分かっていることは…

先に疲れて集中力が切れたほうが…

負けるということである!!






海未「みんなのハートを撃ち抜くぞ、バアン…!!/////」

そらまる、りっぴー「ぎゃははははwwwwもう一回wwww」
596: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 21:04:44.04 ID:cKlC0pnt.net
3本目

一本目とは明らかに違うシカコの攻めの走りを見せつけられ

ほのかは改めてその走りの凄さを実感させられていた



穂乃果「なんなのこれ…さっきの走りとは全然違う…」

穂乃果「とてつもなく速い…余裕なんて全くない!!」

穂乃果「さっきの2本目であれに気づいていなかったら、三本目始まってすぐに終わってたね…私の負けで」

穂乃果「でもここまで来たから負けたくない!!何が何でも食いついていく!!」

穂乃果「勝ちたい!!」

穂乃果「こんなに強く意識したことは初めてだよ…相手が同じハチロクだから…?」

穂乃果「とにかく絶対、この車で勝ちたい!!」
598: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 21:16:55.22 ID:cKlC0pnt.net
ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ギャン!!

穂乃果「まずい!!」

ギョアン!!

穂乃果「危ない!!間一髪!!」

穂乃果「ちょっとでも気を抜いたら本当に危ない!!」

穂乃果「負けるだけじゃすまない」

穂乃果「それにしても穂乃果、疲れてきてるの…?」

穂乃果「さっきからなんか、ラインがぶれる…」

穂乃果「まさか…!!」



穂乃果「タイヤ…なの…!!?まずい!!!」
599: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 21:30:30.57 ID:cKlC0pnt.net
穂乃果「後ろの踏ん張りが甘い…」

穂乃果「やっぱりリアタイヤのグリップが落ちてきているんだ…」

穂乃果「まずいことになった…!!タイヤだけはどうしようもできないよ」

穂乃果「ここまで必死にやってきたけど、もうダメかもしれない!!」

穂乃果「このまま負けるの…!?」
600: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 21:39:24.01 ID:cKlC0pnt.net
バトルの最中でタイヤの性能が劣化していく現象は

穂乃果にとっては初めての体験であった

ハイアベレージ走行を続けるということはドライバー以上にマシンにとっても激しい負荷がかかるのである

エンジンのパワーが以前に比べて格段に高められているというファクターがハチロクのリアタイヤを直撃した

これまで全て、一本勝負の短期決戦で勝負を決めてきた穂乃果は…

タイヤの負担をコントロールするようなシチュエーションを体験したことがない

激しさを極める消耗戦はさらなる未体験ゾーンへと突入していく

ギャアアアアアアアアアアアア!!!
601: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 21:47:14.57 ID:cKlC0pnt.net
グリップの落ちたタイヤでマシンをコントロールすることで精一杯だった穂乃果は

この時点でようやくひとつの重要な事実に気がつく


穂乃果「なんで?穂乃果…かなりペースが落ちてるはずなのに…!!」

穂乃果「それなのに何で、前の車が離れていかないの…?」

穂乃果「まさか…いや、ひょっとするとそうなのかもしれない…」

穂乃果「そうとしか考えられない、穂乃果と同じなんだね」

穂乃果「向こうにも起こってる!!」

穂乃果「向こうの車も、タイヤがズルってるんだね!!」
602: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 21:54:22.29 ID:cKlC0pnt.net
四本目に突入したバトルは壮絶なカニ走りの競演と化していた

止めたくても止まらないタイヤなら、逆に流してコントロールする

それは穂乃果が最も得意とする領域である

天才が目覚めようとしていた
603: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 22:00:36.46 ID:cKlC0pnt.net
シカコ「うまいね、つくづく荷重移動のうまい子だね」

シカコ「もともとスリッピーで最悪な路面に、グリップの落ちたタイヤ…」

シカコ「条件が悪くなるほどあの子の走りは逆に冴えていくような気がする」

シカコ「だけど向こうだって生身の人間なら、疲れはピークに達しているはず…」

シカコ「先に切れたほうが負け、ここは我慢比べだよ!!」

シカコ「お願い私の4A-Gターボ!!壊れないで回り続けてね!!」

シカコ「あなたは私の涙と汗の結晶なんだからね」

シカコ「ブルジョワメカチューンなんかに遅れをとらないでね!!根性見せて!!」

ゴワアアアアアアアアアアアア!!!
604: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 22:10:05.10 ID:cKlC0pnt.net
あたかも水を得た魚のようにドリフトでギリギリのラインを抜ける穂乃果

二本目に発見したハンドリングのコツをこの四本目で急激にマスターしつつあった

皮肉にもタイヤのグリップが低下して滑りやすい状況になっていることが

ぎゃくに限界領域でのマシンの挙動を理解することに役立っていた

シカコとのハイテンションのドッグファイトの中で流れるマシンのコントロールを続けていくことは

穂乃果にとって膨大な量の走り込みに匹敵するほど有効なプラクティスである

新しいエンジンに積み替えて以来ずっと感じていた違和感がいつしか消えて行き

同時に忘れていた感覚が蘇っていく

心地よいGの中でかつてなかったマシンとの一体感を感じていた

自分の意思通りに動くマシンを実感していた
607: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:02:09.96 ID:cKlC0pnt.net
穂乃果「穂乃果、乗れてきた…」

穂乃果「基本的にはアクセルで曲げる、その点は前の車と同じ…」

穂乃果「だけど前の車とは違うところも…」

穂乃果「思いっきり滑らせてみたらはっきりわかる…」

穂乃果「この車の乗り方、わかったよお母さん!!」
608: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:07:29.63 ID:cKlC0pnt.net
シカコ「すごいよ!!あんなハチャメチャなドリフトに見えても…」

シカコ「ラインはどんどん正確になっていく!!」

シカコ「あんなこと絶対に私には真似できない!!」

シカコ「まるで神業だよ!!鳥肌立つ!!」

シカコ「穂乃果が負けたことのない理由がわかってきた…」

シカコ「でも、穂乃果がどんなにすごくても、私は負けない!!」

ゴワシャアアアアアアアアアア!!!
609: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:17:31.52 ID:cKlC0pnt.net
シカコ「えっと…これで何本目だっけ…?五本目か…」

シカコ「流石に頭の中が白っぽくなってきたよ…かなり疲れが来てる…」

シカコ「この回は先行だからかなり楽ができるよ…」

シカコ「この展開になってくると前を走るより後ろから追っかけてる方が精神的にきつい」

シカコ「ちょっとくらいスピードに差ができてもこのコースなら後ろからの追い抜きはありえない」

シカコ「負けるときは後ろを走っていてちぎられて負ける」

シカコ「そういうパターンに限られてる」

シカコ「つまり前を走っている時の負けはない!!」






海未「みも…////」

そらまる「違う!!みもっ♪もう一回!!!」

海未「穂乃果!!!早く帰ってきてください!!!!」
610: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:23:16.95 ID:cKlC0pnt.net
シカコ「!!」

シカコ「ガソリンがずいぶん減ってる…」

シカコ「うっかりしてた…ここまで長引くとは思っていなかったからね…」

シカコ「五本目が終わったら、一旦給油しなきゃ」

シカコ「バトルは一時中断になるけど、しょうがないね」

シカコ「給油の間、一息つけるね…」



ブワアアアアアアアアアアア!!!!

シカコ「本気!?ここは追い抜きとかそういうのは無しの場所だよ!!」

シカコ「今までこんなこと聞いたことないよ!!!」
611: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:29:56.97 ID:cKlC0pnt.net
あえてこの結果をドライビングの技術論で語ることはしない

勝敗を決めたのは両者のモチベーションの差である

追い越しでは絶対にないという前提で、負けないための作戦を展開していたシカコ

これに対して最後までアグレッシブな攻めのドライブで勝とうという意志を表現し続けた穂乃果は

シカコの一瞬の気の緩みを見逃すことなく、鮮やかにタイトロープを渡りきり

果てしなく続くかと思われた消耗戦の幕切れは一瞬にして訪れたのである
613: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:36:28.08 ID:cKlC0pnt.net
そらまる「大銀河宇宙?」

海未「ナンバーワン!!!!!///////」

りっぴー「凛ちゃんといえば〜?」

海未「イ゛エ゛ロ゛ォ゛ダヨ゛ォ゛!!/////」

りっぴー「次は海未ちゃんの番だよ」

海未「ダレカタスケテー!!!//////」

そらまる、りっぴー「ヂョッドマ゛ッデデー!!!」


ブロロロロロ…

海未「帰ってきました!!!穂乃果ああああああああああ!!!!」
614: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:41:37.58 ID:cKlC0pnt.net
ガチャッ!!バタンッ!!

穂乃果「わあああああ!!!海未ちゃん何でそんなに慌ててるの!?」

海未「行きましょう!!!早く車を出してください!!!」

りっぴー、そらまる「逃げるなああああああ!!!!」

海未「もたもたしないでください!!!早く!!!」

穂乃果「わっわかったよ!!!!」

ブオオオオオン!!!
615: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:48:45.38 ID:cKlC0pnt.net
そらまる「しかちゃん!!早く追いかけて海未ちゃん捕まえるよ!!」

シカコ「今日はもう勘弁してよ!」




ブロロロロ…

海未「ところで穂乃果、バトルはどうなりましたか?」

穂乃果「勝つことは勝ったよ、でも何で海未ちゃんあんなに慌ててたの?」

海未「聞かないでください!!!!////////」
616: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/11(土) 23:52:58.53 ID:cKlC0pnt.net


ほのママ「遅かったわね、配達までもう一時間半しかないわよ」

穂乃果「わかってる、それまで寝るから時間がきたら起こして」

穂乃果「あのね…」

穂乃果「あんなにいい車だとは、思ってなかったよ」

ほのママ「…」

穂乃果「おやすみ」



ほのママ「勝ったんだね…♪」



今日はここまで

俺ものぞえり聞いて寝る
621: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 09:54:12.47 ID:nNuYAy7r.net
二週間後

海未「その後車はどうなのですか?」

穂乃果「調子いいよ、いい感じで乗れるようになってきた」

海未「そうなのですか?前はあんなに乗りにくいと言ってたのに」

穂乃果「それに関してはいろいろあって、特にこの前のバトルから、劇的に変化したんだ」

穂乃果「速いよ!うちの車は今は!」

海未「良かったですね!今度横に乗せてください!」

穂乃果「いいけど、怖いよ」

海未「ところで穂乃果、話変わりますが、次期生徒会の話ですが…」
622: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:01:08.59 ID:nNuYAy7r.net



真姫「ヴェェ!?私が生徒会長!?」

穂乃果「真姫ちゃんが適任かなって」

ことり「ことりも真姫ちゃんがぴったりだと思うよ」

真姫「無理よ!!イミワカンナイ!!」

穂乃果「お願い真姫ちゃん!!立候補して!!」

凛「凛も真姫ちゃんがいいにゃ〜♪」

ことり「おねがぁい!!!」

真姫「うう…」

真姫「わかったわよ!!やってやるわよ!!!」
623: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:10:56.87 ID:nNuYAy7r.net
放課後…

穂乃果「ねえ絵里ちゃん、ちょっと聞いてもいい?」

絵里「どうしたのよ穂乃果」

穂乃果「絵里ちゃんは、どんな風にしてメカに強くなったの?」

絵里「別にどういう風っていわれてもねぇ…」

絵里「自分で車買っていじるようになるといろいろ楽しくて…」

絵里「気がついたら今みたいになってたのよ」

絵里「どうしてそんなこと聞くの?穂乃果もメカに興味があるの?」
624: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:16:28.62 ID:nNuYAy7r.net
穂乃果「この前のバトルから思ってたんだけど、穂乃果、なんにも知らないんだなって…」

穂乃果「タコメーター交換してエンジンの回転数上げたら車の性格がガラッと変わって」

穂乃果「すごくショックだったの」

穂乃果「ドライバーの操作でできることは限界があるわけだし」

穂乃果「メカ次第であんなに走りが変わるなんて思ってなかったから」

穂乃果「もっといろいろな技術を身につけないとダメなんだなって」




ブオン!ブロロロロロロ!!!

海未「白のFC…まさか!!!」

バタン!!

穂乃果「えみつんさん!!!」
625: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:20:53.33 ID:nNuYAy7r.net
えみつん「話したいことがあるんだけど」

穂乃果「穂乃果とですか!?」

えみつん「だめ?時間がないなら出直すけど」

穂乃果「いや、別に…」

えみつん「じゃあ時間出来たら電話して、これが携帯の番号だから」

えみつん「まってるよ」



ブオン!ブロロロロロ…
626: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:27:22.78 ID:nNuYAy7r.net
夜…

穂乃果「遠征…?」

えみつん「うん、でも私にはあまり時間的猶予が残されていないから」

えみつん「リミットはあと一年くらいかなって考えてる」

えみつん「それまでにどうしてもこのゲームのエンディングを見たいんだよね」

えみつん「わかりやすく単刀直入に言えば…」

えみつん「穂乃果のテクニックが欲しいということだよ」

えみつん「私の遠征チームにドライバーとして参加してみない!?」
627: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:32:39.91 ID:nNuYAy7r.net
穂乃果「穂乃果が…?」

えみつん「もちろんこれは私のゲームだから、協力してくれればそれなりの見返りは提供できると思ってる」

穂乃果「見返り?」

えみつん「うん」

えみつん「穂乃果は才能とセンスだけで走り続けてきた…」

えみつん「だけどそろそろ壁みたいなものに突き当たるはず…」

えみつん「壁を越えて上の領域を目指すためには…」

えみつん「正確な理論に裏打ちされた走りが必要だよ」

えみつん「速くなるためには知識が必要だと自分でも気づいてるんじゃない?」

えみつん「私には分かるよ」
628: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:39:01.02 ID:nNuYAy7r.net
えみつん「天性の才能に理論が加われば無敵だよ」

えみつん「穂乃果が今一番必要としていることは私が教える」

えみつん「そういうことは、走りの現場で体験しながら覚えることが一番だよ」

えみつん「私と一緒にやろうよ」

えみつん「遠征に必要な費用は全部こっち持ちだから、経済的な負担はかけない」

えみつん「それだけじゃないよ、タイヤを含めたマシンのメンテナンスは全てチームのサービス隊が引き受けるよ」

えみつん「穂乃果にとっても悪い話じゃないとおおうけど…」

穂乃果「…」




穂乃果「でも、その前にやっておきたいことがあるんです…」
629: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:50:34.04 ID:nNuYAy7r.net
翌日夜…

穂乃果「よし決めた!いくら考えても埒があかない」

穂乃果「いくしかない!」





首都高

ブロロロロ…

穂乃果「あそこのサービスエリアにいるはず…」

穂乃果「しびれてきた…頼むよハチロク!!」
630: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 10:54:46.63 ID:nNuYAy7r.net


英玲奈「ツバサ、今連絡が入ったわ」

英玲奈「それらしい車がもうすぐここに来る…」





ブオオオオオン!!!

ツバサ「来た…でも音が違う…なんなのこの車は…?」


ガチャ

穂乃果「こんなのすんなりと会えるとは思わなかった」

穂乃果「穂乃果が来ることわかってたんですか?」
631: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:03:50.76 ID:nNuYAy7r.net
ツバサ「わかってたわけじゃないけど…」

ツバサ「来るかもしれないという情報はあったのよ」

ツバサ「ハチロクを修理したの?」

ツバサ「私が前に言ったこと覚えてる?」

ツバサ「私と競り合えるだけのいい車に乗り換えるまで勝負はあずけておくと…」

ツバサ「そう言ったはずよ」

穂乃果「それなら覚えているけど…穂乃果にとって、この子がいい車なんです」

穂乃果「この車は、前の車とは違います」

穂乃果「これではダメですか?」
632: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:08:18.64 ID:nNuYAy7r.net
ツバサ「うん、いいでしょう…」

ツバサ「私にとってもやり残したバトルよ…ここでケリをつけるわ」

英玲奈(ツバサがバトルと言った…?)

英玲奈(この前はあえてバトルと言わなかったのに…)

英玲奈(考えすぎなの?言葉の変化に大した変化はないの…?)
633: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:22:50.00 ID:nNuYAy7r.net
Pile「新しいチームのことなんだけど…」

みもりん「あのねぱいちゃん、私は、どうも引っかかるのよね、穂乃果の態度が…」

みもりん「えみつんがわざわざチームの誘いに出かけていったのに、ツバサちゃんのことを聞いてくるなんて」

みもりん「なんだか無視された気分、あの子、私たちよりツバサちゃんのほうが上だとでも思っているのかな」

えみつん「そう簡単に考えちゃダメ、別に無視されたわけじゃないよ」

えみつん「その証拠に穂乃果は遠征チームの話にはかなり強い関心を示してたから」

えみつん「今のとことは自信を持てなくて迷ってるだけだよ」

えみつん「ツバサちゃんに負けたからというか、そういう単純な勝ち負けだけにこだわってるだけじゃないと思うよ」
634: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:33:21.12 ID:nNuYAy7r.net
えみつん「何かを試したかったんだろうね」

Pile「試す?何を?」

えみつん「新しいエンジンと自分のテクニック…」

えみつん「それがツバサちゃんのランエボの戦闘力にどこまで迫れるか…」

えみつん「試しに行くんじゃないのかな…」






ツバサ「始めるわよ」
635: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:40:12.73 ID:nNuYAy7r.net
ツバサ「あなたが先行、私が後追い…」

ツバサ「ゴール地点まで逃げ切れればあなたの勝ちよ」

ツバサ「抜けば私の勝ち…それでいい?」

穂乃果「けどそれだと…」

ツバサ「不公平な条件だと言いたければそれは私に対する侮辱よ」

ツバサ「ここが私のホームコースだってことを忘れないでね」

ツバサ「これくらいのハンデを上げないと勝負にはならないわ」

ツバサ「ごちゃごちゃ言う前に走ればわかる」

ツバサ「言いたいことがあるなら終わってから聞くわ…始めるわよ」
636: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:47:17.74 ID:nNuYAy7r.net
ボボボボボボ…

ギュアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ツバサ「なるほどね、大きく見栄を張るだけあって少しは速くなってるわ」

ツバサ「ターボとは違うメカチューン独自の加速の伸びね」

ツバサ「いくらチューニングをしたところで所詮ハチロクはハチロク!!」

ツバサ「こっちは350馬力よ!!」

ツバサ「逃げ切れるとでも思ってるの!?」
638: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 11:56:12.54 ID:nNuYAy7r.net
えみつん「首都高は確かにダイナミックだけど、戦略的にシンプル…」

えみつん「どう考えてもツバサちゃんに有利なことばかり」

えみつん「でも、私にも予想できない要素が一つあるの」

えみつん「新しいエンジンに載せ替えられたあのハチロク」

えみつん「あれがどんな車に生まれ変わったのかが、大きな問題だよ」
639: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 12:04:45.53 ID:nNuYAy7r.net
ゴアアアアアアアアアアアアア!!!

ツバサ「…!?」

ツバサ「なんなの…これは…」

ツバサ「速い…いや、速いわけはない…」

ツバサ「私のエボの加速の方が圧倒的に速い」

ツバサ「それにしても、この変な感じはなんなの?」

ツバサ「伝わってくる違和感はなんなの!?」

ツバサ「この気持ちの悪さは、一体なんなの!?」
643: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 21:43:56.36 ID:nNuYAy7r.net
みもりん「えみつんが言ってる意味がよくわからないよ」

Pile「私も…」

みもりん「前のハチロクはハチロクとしては戦闘力はかなり高かったみたいだけど」

みもりん「それでもランエボに勝てる車じゃなかったよ」

みもりん「どんなエンジンに換えたか知らないけど、チューニングにも限界があると思うし…」

みもりん「どんなに穂乃果がいいドライバーだとしても…」

みもりん「向こうのホームコースでエボⅢに勝てるようなハチロクが出来上がるとは思えないよ」

Pile「そうだよ!いくら生まれ変わってもハチロクはハチロクのままだよね」

えみつん「どんなセオリーでも例外はあるよ」

みもりん「なにそれ、どういうこと?」

えみつん「実はねみもちゃん、音ノ木坂のハチロクにどんなエンジンが乗せられているのか大体わかってるんだよね」

えみつん「ちょっと前の話になるけど、神田にある小さな修理工場に…」

えみつん「1基の妙なエンジンが非公式なルートで流れてっきたって情報をキャッチしたんだよね」

Pile「妙なエンジンて、どんなエンジンなの?」

えみつん「びっくりしないでね…実は…」
644: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 21:51:56.33 ID:nNuYAy7r.net
みもりん「レース用のエンジン!?」

えみつん「そうだよ、十中八九間違いない」

えみつん「そのエンジン、NAのテンロクながら一万一千オーバーの回転域で240馬力を搾り出す超高性能ユニットだよ」

えみつん「おそらくそれがストリート用にデチューンされて、音ノ木坂のハチロクのボンネットの中に収められているはず」

えみつん「でも、馬力はあると思うけど恐ろしくマニアックなエンジンだからね」

えみつん「ただ積み込むだけで簡単に、速い車ができるわけじゃない」

えみつん「さっき私が予想できない要素といったのはそういう意味だよ」

えみつん「かなり難しい車になると思うけど、上手く仕上がっていれば…」

えみつん「首都高でツバサちゃんに勝てるぐらいのふざけたハチロクが」

えみつん「一台、確実に存在するということだよ」
645: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 21:56:30.13 ID:nNuYAy7r.net
ゴアギャアアアアアアアアア!!!!

ツバサ「不思議な車になったものね」

ツバサ「ギヤの守備範囲が普通の車とはかなり違う!!」

ツバサ「相当な高回転型のエンジンね…こざかしい!!!」

ツバサ「その程度の小細工で…」

ツバサ「私のミスファイアリングシステムに対抗できると思ってるの!?」
646: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 22:13:32.61 ID:nNuYAy7r.net
えみつん「いくらレース用のエンジンでも」

えみつん「NAの1.6リッターから絞り出せるパワーには限界がある」

えみつん「私が注目してるのは馬力じゃない」

えみつん「レース用のエンジンがなぜドライサンプを採用するのか分かる?」

みもりん「ドライサンプって、エンジン内部のオイルをポンプで強制的に吸い出して循環させるシステムだよね?」

みもりん「重たいオイルパンがいらなくなるから軽量化できるってことじゃないの?」

えみつん「それだけだと正解とは言えないよ」

えみつん「エンジンの底についている巨大なオイルキャッチタンクを取り除くことによって…」

えみつん「エンジンの取り付け位置をギリギリまで下げられることことがドライサンプシステムの最大のメリットだよ」

えみつん「車を構成するパーツの中で最も重いエンジンを下げれば車全体の重心を下げることができる」

えみつん「重心が下がれば運動性能は飛躍的に向上する」

えみつん「重心は低けれは低いほどいいんだよ」

えみつん「わかる?みもちゃん」

えみつん「音ノ木坂のハチロクに乗せられたエンジン…」

えみつん「私が注目しているのは直線の加速じゃなくて曲がりだよ」

えみつん「もともと曲がりに強い穂乃果の…」

えみつん「コーナーワークに更に磨きがかかる」

えみつん「ツバサちゃんのミスファイアリングシステムと…」

えみつん「互角の戦いが出来るかもしれないと私が考える根拠はそこだよ」
647: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 22:22:16.36 ID:nNuYAy7r.net
ゴガアアアアアアアアアアアア!!

ツバサ「これはもう気のせいじゃないわね…わかったわ!!」

ツバサ「やっとわかったわ、違うと言っていた意味が」

ツバサ「確かに違う車ね!!」

ツバサ「そうと分かれば、私も本気で行ける!!」

ツバサ「新田さんに負けて以来、公道に対する私の考えは少し変わった」

ツバサ「公道攻めは、それ自体が…」

ツバサ「ハイレベルな知能ゲームかも知れない」

ツバサ「ましてやバトルとなれば…」

ツバサ「知識、戦略、勇気、そしてマシンとドラテクの全てを総動員して戦う奥の深いゲームだということ…」

ツバサ「新田さんとのバトルでそれを思い知った!!」

ツバサ「悔しいけど、私の走りの哲学はもう一度作り直しよ!!」

ツバサ「どんなクルマが来ようとも私は、こんなところで負けてはいられない!!」
648: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/12(日) 22:26:29.52 ID:nNuYAy7r.net
ツバサ「もう少し楽に仕留められると思ってたけど…」

ツバサ「確実に行けるところまで待つか…」

ツバサ「もう少しでこの低速セクションも終わる」

ツバサ「ハチロクはそこで失速よ…」

ツバサ「私のカウンターアタックからは絶対に逃げられないわ!!」

ゴワアアアアアアアアア!!!
654: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 20:31:32.01 ID:JN2oBeUo.net
激しく穂乃果を追い立てプレッシャーをかけていくツバサ

しかし穂乃果はこの状況下で意外なほど冷静さを保っていた

はじめから圧倒的不利な戦いになることは覚悟の上である

勝てなくてもともとという開き直りの精神が心の落ち着きをもたらしていた

プレッシャーの中でのコントロールを楽しむ余裕のようなものがこの時穂乃果に生まれていた

それは穂乃果にとっても不思議な体験であった

タイトなコーナーのターンインで一度でも穂乃果がアンダーを出していれば

ツバサはそれを絶対に逃すことなくインサイドに飛び込んで

このバトルはもっと早い段階で終わっていたはずである

事実、ツバサはそのチャンスをうかがい続け

ここまで穂乃果はただの一度さえそれを与えることはなかった

道幅をいっぱいに使ってぎりぎりのコーナリングスピードを稼ぎだそうとする穂乃果

それに対して鋭角的なラインで立ち上がりを重視するツバサのコーナリング

対照的な両者の速さへのアプローチは

時にラインを交錯させて激しく火花を散らす
655: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 20:38:45.97 ID:JN2oBeUo.net
ツバサ「連続する低速コーナーはこれで終わりよ」

ツバサ「次の左を抜ければハイスピードセクションに続く…」

ツバサ「このコースの最大の落とし穴は…」

ツバサ「嫌というほど続く低速セクションに慣れきった感覚がすぐには高速サイドに対応できないことよ!!」

ツバサ「熟練した走り屋ほどこのトラップにハマるわ」

ツバサ「それは技術とは別な人間の本能的な感覚よ!!」

ツバサ「高速サイドへ一発で切り替えられる人はいない!!」

ツバサ「たったひとりの例外を除いた全ての挑戦者は面白いようにカウンターに捕まっていく…」

ツバサ「白い彗星…新田恵海…!!」

ツバサ「あなただけは…!!」

ゴワアアアアアアアアアアアアアア!!!!
656: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 20:45:51.56 ID:JN2oBeUo.net
穂乃果「抜けた!!もうすぐゴールなの!?」

ツバサ「低速セクションはここで終わりよ!!」

ツバサ「ここからは本物のパワーが必要だわ!!」

ツバサ「見せてあげるわ!!綺羅ツバサ流、勝利への方程式!!」


ギャアアアアアア!!!!

ツバサ「カタパルトのように打ち出される高速コーナーの右」

ツバサ「低速セクションに慣らされた感覚には心臓が飛び出すほど恐ろしい!!」

ツバサ「視覚的な感覚で道路が狭まっていく」

ツバサ「外には寄せきれない!!」

ツバサ「鼻ずらさえ、ちょっとねじ込んでしまえば…」

ツバサ「この勝負!!もらったわ!!」
657: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:02:29.99 ID:JN2oBeUo.net
ツバサ「次のストレート、途中でインとアウトが入れ替わる!!」

ツバサ「私にとってはいつもどおりのフィニッシュよ!!」

ツバサ「並んだ時点で何もかも終わっているのよ!!!」


ギョワアアアアアア!!!!


ツバサ「!?」

ツバサ「信じられない!!!まさか!?」
658: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:09:47.06 ID:JN2oBeUo.net
それはツバサにとって目を疑うような光景だった

2台並走したまま穂乃果は無謀とも思えるオーバースピードの突っ込みを敢行する!!

この状況下でのラインの奪い合いは外側の穂乃果が絶望的に不利である

接触してバランスを崩せば外側のハチロクは外壁へ接触し高架下へ落下する

内側のツバサにとってハチロクのボディがセーフティーゾーンになるのだ

理性的に減速して引くのが当然と確信していたツバサは軽いめまいを感じながら…

糸の切れた凧のように外壁に吸い寄せられていくハチロクを視界のヘリに捉えていた


ツバサ「何やってるの!?死にたいの!?」

穂乃果「曲がる!!」

穂乃果「お願い曲がって!!穂乃果のハチロク!!!!!」

ゴアアアアアアアアアアアア!!!!
659: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:14:37.08 ID:JN2oBeUo.net
穂乃果「やった…!!」

ツバサ「ありえない…」

この瞬間、ドラスティックなほどに両者の立場が逆転した

三度とアウトが入れ替わり…

立ちはだかる外壁のプレッシャーがツバサに襲いかかる


ツバサ「だめ…踏めない…」


穂乃果のハチロクがノーズ半分をリードしてゴールラインを通過した!!

ツバサ痛恨のホームコース敗北である!!
660: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:41:49.83 ID:JN2oBeUo.net
ツバサ「あなたが来るかもしれないと、私に教えたのは新田さんよ…」

穂乃果「えみつんさんが…」

ツバサ「ひとつ聞きたいのだけど…」

ツバサ「分かっているとは思うけど、今日のバトルはあそこの切り返しの左が全てだった」

ツバサ「普通のハチロクならあそこは曲がれていないはずよ」

ツバサ「というよりも普通の神経ならあんな突っ込みはしないわ」

ツバサ「確信はあったの?」

穂乃果「穂乃果…見えてるんですよ…」

穂乃果「あの時も自分の車の外側のタイヤがこれから通っていくラインがはっきりと見えてて…」

穂乃果「ギリギリを通せると思ったからブレーキ抜いて…そのまま…」

穂乃果「上手く説明できないけど…」

穂乃果「穂乃果、いつもそうなんです…見えているときはいけるんです…」

ツバサ「そう…」

ツバサ「不思議な車ねそれは…誰にでも乗れる車じゃないけど…」

ツバサ「褒めてあげる…いい車ね」

穂乃果「そうですか…」

ツバサ「私の負けよ、機会があったらまた会いましょ、次は負けないわ!」

バタン!

ブロロロロロ…

穂乃果「とても嬉しいけど、勝てた気はしないなぁ…」

穂乃果「引き分けだね…でも、今日のところはこれで満足かな…」
662: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:47:06.82 ID:JN2oBeUo.net
ブロロロロロ…

ツバサ「あの子は大きくなる」

ツバサ「公道だけにとどまるようなスケールじゃないわ…」

ツバサ「新田さんが目をかけている理由がよくわかるわ」

ツバサ「いずれ新田さんも超えていくはず」

ツバサ「私にはわかるわ…」

ツバサ「この先、何年か後…」

ツバサ「あの子は4WDのステアリングを握ることになるわ」

ツバサ「そうなるべきドライバーよ!!」
663: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:54:44.96 ID:JN2oBeUo.net


翌朝早朝…

穂乃果「うう…眠い…」

ほのママ「昨日は随分遅かったね、バトル?」

穂乃果「うん…」

穂乃果「お母さん、ひょっとしたらこの先こういうこと増えるかもしれない」

穂乃果「ギリギリに戻ってそのまま配達とか、そういうこともあると思う…」

ほのママ「堂々と親に向かって夜遊び宣言されても困るわ…」

ほのママ「別にいいけど…」

ほのママ「配達の時間に戻ってくれば文句はないよ」

穂乃果「行ってくる…」





ブワアアアアアアア!!!

穂乃果「あの時、穂乃果、決心がついた…」

穂乃果「穂乃果は…えみつんさんが作る新しいチームに入りたい…!!」

穂乃果「今よりもっと速くなるために…」

穂乃果「覚えなきゃいけないことは沢山あるはず!!」
664: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 21:57:46.72 ID:JN2oBeUo.net
ほのママ「こんなものじゃないわ」

ほのママ「この車の仕上がりはまだ完成に程遠い…」

ほのママ「ただここから先のつめは私でも難しい」

ほのママ「時間はかかる…」

ほのママ「まだまだ先はある…」

ほのママ「もっともっと…」

ほのママ「速い車になる!!」
665: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 22:15:41.41 ID:JN2oBeUo.net
にこ「うう…寒くなってきたわね…こんな日のバイトは最悪…」

希「にこっち、文句を言うたらあかんよ」

ブロロロロ…

絵里「お客さん来たわよ!!いらっしゃいませ!!」

ガチャ…

にこ「MR2…この辺じゃ見ない車ね…」

???「ハイオク20で…あ、やっぱ15でいいや」

???「じーっ」

にこ「…」

希「にこっち、どうしたん?」

にこ「どこかで見たことある…しかも、雰囲気が誰かさんにそっくりじゃない?」

希「ウチにはわからないんよ」

にこ「ものすごく身近な誰かさんに…」
667: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/13(月) 22:23:48.11 ID:JN2oBeUo.net
うっちー「じー…」

にこ「な…なんでしょうか…」

うっちー「じー…」

にこ「う…」

うっちー「にこちゃんだぁ!!!本物だ!!ちっちゃくて可愛い!!!」

ギュウウウウウウ

にこ「ぐるじい…いぎなりなにずるんでずか…」

うっちー「えみつんから話聞いてたけど、本当だったんだね♪」

にこ「あの人…余計なことを…」

うっちー「そうだ!穂乃果ちゃん今どこ?」

絵里「まだ学校ですけど…」

うっちー「じー…」

絵里「え…」

うっちー「絵里ちゃんだぁ!!」

絵里「きゃあああ!!!」
673: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 20:25:05.95 ID:pONIbQqk.net


絵里「…ってことがあったのよ」

穂乃果「はぁ…」

にこ「あの雰囲気だとバトルの申し込みね…」

海未「どんな車に乗っていたのですか?」

希「MR2なんよ、ミッドシップだからなかなか性能がいいんよ」

にこ「ミッドシップっていうのはドライバーの背中にエンジンがあるのよ」

にこ「普通の車は運転席の前の方にエンジンがあるけどミッドシップはその逆」

穂乃果「それだと後ろ誰も乗れないじゃん!!」

にこ「たしかにそうだけど…」

にこ「エンジンが後ろにあった方が後輪駆動の場合、アクセル開けた時にタイヤが滑りにくくなるから…」

にこ「コーナーから立ち上がる時の加速が有利なのよ」

にこ「重たいエンジンは車の中心に近いところにあったほうが運動性能がよくなるという利点もあるし」

にこ「スーパーカーやF1のマシンもほとんどがミッドシップよ」
674: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 20:39:55.59 ID:pONIbQqk.net
ブロロロロロロ…

絵里「あの車…」

希「さっきのMR2やんな…」

ことり「ピィΣ(;8;)!!!」

にこ「ことり、あんた顔真っ赤よ、熱でもあるの?」

ことり「ううん、何でもないよ…でもすごく嫌な予感がするの」

ガチャ…

うっちー「…」

穂乃果「へ…?」

うっちー「じー…」

穂乃果「な…何の用でしょうか…」

うっちー「ハノケチェン!!!!」

バッ!!

穂乃果「あわわわわわわわ!!!!」

ギュウウウウウウウ!!!

穂乃果「ぐぇぇぇ…!!」
675: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 20:48:56.94 ID:pONIbQqk.net


うっちー「というわけでバトルしようよ♪」

穂乃果「え…えええええ!?」

うっちー「おねがぁい♡」

穂乃果「は…はい…」

うっちー「やったー♪」

にこ「さすが本家ね…」

うっちー「じー…」

ことり「ピィΣ(・8・;)!!!」
679: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 21:32:52.52 ID:pONIbQqk.net
うっちー「ああ!!ことりぃ♡!!」

うっちー「凄おい!!本物だぁ!!」

ことり(本能的に関わっちゃいけない気がする…!!)

ことり「コトリ!?ホワット?ドナタディーシュカ(◎8◎)?」

絵里(そんなんじゃ誤魔化せないわよ!!)

うっちー「やっぱりことりだよ!!」

ことり「チガイマース!!ソレデハ、ゴキゲンヨ〜♪」

ことり「ヨキニハカラエ、ミナノシュー…」

ことり「サラバ!!!」

ダッ!!!!

うっちー「こら待てえええええ!!!!」

バタン!!!
ブオオオオオオオオ!!!!

にこ「車で追いかけるなんてえげつないわね…」
680: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 21:46:05.29 ID:pONIbQqk.net
にこ「今に始まったことじゃないけど、似たような声同士の会話って聞いてると聞いてて混乱するわね」

海未「穂乃果、バトルはどうするのですか?」

穂乃果「はいと言っちゃったからにはやるしか…」





穂乃果「ただいま」

ほのママ「今日あなたに会いに来た人がいるでしょ?MR2って車で…」

穂乃果「何でそのこと知ってるの?」

ほのママ「その人とやるの?」

穂乃果「うん…」

ほのママ「穂乃果、多分負けるわよ、あなた」

穂乃果「え!?」
681: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 22:02:13.08 ID:pONIbQqk.net


親鳥「絢瀬さんこんにちは、レギュラー満タンお願い」

親鳥「どうしたの?そんな深刻そうな顔して」

絵里「実は…」




親鳥「内田、その苗字、久しぶりに聞いたわね…」

絵里「理事長、何かご存知なんですか?」

親鳥「あなたたちが生まれる前くらいの時かしら、私ときいちゃんはいろいろなところの走りのステージを求めて遠征してたことがあったのよ」

親鳥「その時、群馬県にある一人の走り屋がいたの…その苗字が内田…」

絵里「まさか…」

親鳥「そのころのきいちゃんの最強のライバルだった女の名前よ!!」

絵里「ええ!?」
682: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 22:08:50.57 ID:pONIbQqk.net
親鳥「とにかくキレた走りをする人だったわ…」

親鳥「もっともブチ切れ具合ではきいちゃんの方が一枚上手だったけどね」

親鳥「きいちゃんとは何度もやりあって…」

親鳥「最後の大一番できいちゃんが勝って…」

親鳥「それ以来ぷっつりと音沙汰なしだったけど…」

絵里(伝説の走り屋と言われた穂乃果のお母さんの…最強のライバル…!?)

親鳥「きっとあなたたちに会いに来たのはその娘ね…」
683: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 22:20:21.34 ID:pONIbQqk.net
翌日…

絵里「希、何かわかった?」

希「いろいろわかったんよ、その内田彩って人なんだけどなぁ…」

凛「凛知ってるよ!!内田彩さんは声優でことりちゃんの中のひt…」

海未「たあああああああ!!!!」

ザシュ!!!

凛「ひでぶ!!!」

バタ…

海未「ふう…」

花陽「海未ちゃんの手刀、何度見ても怖いよ…」

海未「花陽、何か言いましたか?」

花陽「ひい!!何でもない!!!」
684: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 22:32:24.19 ID:pONIbQqk.net
にこ「凛の言ってた通り、確かに声優よ…でも問題はそこじゃないわ」

希「内田さんは群馬県の観光特使なんよ」

にこ「群馬県といったら走り屋の聖地…」

希「このSSのパクリ元の主人公の豆腐屋さんも群馬県出身なんよ」

絵里(パクリ元…?豆腐屋…?何の話…?)

にこ「実はあのMR2、結構有名な車らしいのよ」

にこ「最近突然現れて、今のところ負け無しらしいのよ」

希「さらに面白い話があってやなぁ、その人のお母さんが群馬の元走り屋らしいんよ…」

真姫「待って!そんな話聞いたことあるわ!!」

海未「まるで穂乃果ですね…」
688: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 23:08:59.79 ID:pONIbQqk.net


藤原拓海「ハクション!!誰か俺の噂をしているのか…お!テレビでスクールアイドルの特集やってる!!見なきゃ!!」




親鳥「内田さんからあなたに電話がかかってきたの?」

ほのママ「二日くらい前にね…」

ほのママ「ハッキリとは言わなかったけど、あの人、昔私に負けたこと絶対に根に持っているわ」

ほのママ「そうじゃなきゃわざわざ電話なんてしてこないわ」

親鳥「無効は勝つ自信があるってことかしら?」

ほのママ「それがありありの見え見えなんだよねぇ…」

ほのママ「私、今までは穂乃果がどこでどんな人とバトルしようが…」

ほのママ「勝ち負けとかどうでもよかったけど」

ほのママ「今回ばかりは内心穏やかじゃないのよ」

ほのママ「穂乃果が負けたら自分が負けるより悔しい気分よ」
689: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 23:21:45.39 ID:pONIbQqk.net
親鳥「それはそうだと思うけどきいちゃん…」

親鳥「穂乃果ちゃんなら誰にも負けないでしょ?」

ほのママ「実は内田さんの娘のことはずっと気になっててね…」

ほのママ「走ってるのを何度か見に行ったことがあるけど…」

ほのママ「ものすごくいい腕よ…見てるだけでわかるわ…」

ほのママ「穂乃果の方が下手って思ってるわけじゃないけど…」

ほのママ「正直言うと今回ばかりはあまりやらせたくない気分なのよ」

親鳥「なに弱気なこと言ってるのよ、あなたらしくないわよ」

ほのママ「バカ…わかってるけど、もし負けたら死ぬほど悔しいわ」

ほのママ「あなたならわかるでしょう?私と内田さんはそういう関係なのよ」

親鳥「なるほど…厄介ね…・親子二代の意地の張り合いなんて…」





拓海「…」

シャンシャンシャンシャン…

ボフ!

拓海「あ゛〜ミスった!!もう少しでフルコンだったのに!!」
693: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 23:34:20.21 ID:pONIbQqk.net
もうちょっとだけ



拓海「ちくしょう!!」




シャンシャンシャンシャン…

ボフ!!

シッパイダニャー…

拓海「うわああああああ!!!!」

文太「拓海、お前はまだまだだな…」

拓海「オヤジ!!」

文太「お前はラブライバーとしての気持ちが足りねえんだよ」

拓海「ちょっと待ってくれ!!オヤジの編成見せてくれ!!」

文太「…」

拓海「マジかよ!!全てURの覚醒済み…しかも特技MAX…!!!」

文太「いいか、よく見ておけ拓海…一回しか見せねえからな」

拓海「何!?いきなりテクニカルモード!?」

文太「始めるぞ…」
696: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/14(火) 23:41:12.95 ID:pONIbQqk.net
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンンシャン!!!

拓海「なんだこの指の動き!!こんなの今まで見たことない!!」

拓海「あのイツキや池谷先輩でもこんなことは…!!」

ライブセイコウダヨ!!!

文太「そこそこだな…」

拓海「本気か!?今までこんなスコア見たことねえ!!」

文太「ふっ…」

拓海「オヤジ!!スコアマッチのランキングは何位だ!?」


ランキング
一位  ぶんちゃん
二位  りょうすけ
三位  けいすけ 
 
拓海「マジかよ!!てかぶんちゃんって何だよ!!涼介さんや啓介さんまで何してんの!!」
699: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 00:27:43.95 ID:YZEXOirc.net
北条凛「に゛ゃ゛〜に゛ゃ゛〜に゛ゃ゛〜!!!」

北条凛「凛ちゃんと言えば〜?」

高橋涼介「…」

北条凛「イ゛エ゛ロ゛ォ゛ダヨ゛ォ゛!!!」

高橋涼介「なにやってるんですか…?」

北条凛「げっ!涼介!!!」





本当におやすみ
703: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 19:18:06.94 ID:YZEXOirc.net
海未「ところで穂乃果、バトルの件なのですが…」

穂乃果「今日あたり行ってみようかなって思ってる」

海未「ええ!?」

穂乃果「だって、あんまり先延ばしにしても気分のいいものじゃないし」

穂乃果「それに今日は練習お休みだから」

海未「私もついて行っていいですか?」

穂乃果「別にいいけど」
705: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 19:30:40.09 ID:YZEXOirc.net


穂乃果「ただいま〜」

ブオンブオン!!!

ブワアアアアアアアア!!!!

ほのママ「ふふん♪」

穂乃果「…」

穂乃果「お母さん、なにカッコつけてんの…」

ほのママ「うっわああああ!!!」

穂乃果「何やってるの?うるさいよ!」

穂乃果「近所迷惑だから家の近くでは吹かすなっていつも穂乃果には言うくせにぃ!!」

穂乃果「話は全然違うけど、今日、内田さんのところに行ってくる」

ほのママ「そう…向こうは手強いわよ」

ほのママ「作戦と言えるほどのものじゃないけど、ひとつだけアドバイスをあげる」

穂乃果「珍しい…どうしちゃったの?」

穂乃果「お母さん、今までそんなこと言ったことないじゃん!!」

穂乃果「穂乃果のバトルにはいつも無関心なのに」

ほのママ「いいから黙って聞きなさい、一回しか言わないわよ!!」






ヤンヤンオクレソーデスー

うっちー「携帯鳴ってる…お母さんだ…」

うっちー「ハチロクを先行させるの!?」

うっちー「インベタのさらにイン…あれをやるの!?」
706: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 19:43:48.60 ID:YZEXOirc.net

夜…

ブロロロロロ…

うっちー「きた…」

バタン…

うっちー「ハノケチェン!!!!」

穂乃果「わあああああああああ!!!」

うっちー「あれ?ことりは?」

ことり「ピィΣ(;8;)!!!」

うっちー「わあああああい♡ことりぃぃぃぃぃ♡」

ことり「きゃあああああああああああ!!!」




絵里「穂乃果、お母さん何か言ってなかった?作戦はないの?」

穂乃果「言われたといえば言われたんだけど…よくわかんない」

真姫「ナニソレイミワカンナイ!!!」

花陽「大丈夫かな…?」

凛「凛も心配だにゃ…」

希「…」

海未「希、どうしたのですか?」

希「カードによると、とんでもないどんでん返しが起きそうなんよ…」

絵里「本当に大丈夫なの穂乃果…」

穂乃果「がむしゃらに行くだけだよ、絵里ちゃん、カウントお願いね」

ブオンブオン!!

絵里「それでは始めるわよ!!」

絵里「5、4、3、2、1、ゴー!!」

ゴワアアアアアアアアア!!!!
707: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 19:56:45.81 ID:YZEXOirc.net
海未「すごい!!速いです穂乃果!!」

絵里「スタートダッシュはお尻の重いミッドシップが有利なのに…」

絵里「やっぱりハチロクの新しいエンジンはすごいわ…!!」

ギュアアアアアアアアア!!!

うっちー「このハチロク、やっぱり普通とは違うね…」

グワアアアアアア!!!!!
708: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 20:05:53.48 ID:YZEXOirc.net
ツバサ「あら、英玲奈も来てたの?」

英玲奈「気になってね…ちょうど今スタートしたみたいね、ハチロクが先行らしいわ」

ツバサ「あなたはどうなると思う?」

英玲奈「正直ハチロクは不利だと思うわ」

ツバサ「…」

英玲奈「ツバサ、どうしたのよ」

ツバサ「これを見て…」

英玲奈「落ち葉…?」

ツバサ「そうよ…今夜はヤバいわね…」

英玲奈「たかが落ち葉でしょ?」

ツバサ「この時期、枯れて散った落ち葉が大量に路肩に積もるでしょう…」

ツバサ「一枚や二枚じゃ大したことはないけど…」

ツバサ「絨毯のように敷き詰められた上にタイヤが載れば完全にグリップを失うわ…」

ツバサ「私たち四駆乗りにはあまり気にならないけど、後輪駆動の二台にとっては恐ろしいわ」

ツバサ「途端場での一発勝負を決める気まぐれな切り札になるのは…」

ツバサ「この葉っぱかもしれないわ!!」
709: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 20:13:30.10 ID:YZEXOirc.net
にこ「内田さんは色々と作戦を考えてくるはずだから、穂乃果は不利ね…」

絵里「私の唯一の希望は穂乃果のお母さんだったんだけど…」

絵里「昔、内田さんのお母さんと勝負して勝ってるらしいから…」

絵里「その時の体験を生かした的確なアドバイスを穂乃果に言ってくれてると思ってたんだけど…」

海未「それなのに穂乃果は…」

絵里「よくわからないと言ってたわね…」

にこ「嫌な予感がするわね…もしかして穂乃果、アドバイスの意味がわかってないんじゃ…」

花陽「穂乃果ちゃん、大丈夫かな…」
710: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 20:29:30.07 ID:YZEXOirc.net
ゴワアアアアアアア!!

うっちー「今日はやけに葉っぱの多い日だね」

うっちー「風のせいでいろんなところにふきだまりがある」

うっちー「のせたらツルッといっちゃうね、やりにくい」

うっちー「だけどこの条件は先行する穂乃果ちゃんの方がきついはず」

うっちー「いつどこでいきなり滑るかわからないからね」

ガフ!!!

ギョアアアアアアアア!!!

うっちー「穂乃果ちゃん、ふきだまりにのった」

うっちー「滑りやすいからドリフトってわけね…」


穂乃果「走り難い…」

穂乃果「葉っぱがどのに積もってるか見当がつかない…」

穂乃果「いきなり足元を持っていかれる」

穂乃果「こうなったら滑るより先にこっちから滑らせていくしか…」

穂乃果「速めに後輪を出して、よっつとも滑らしていけばいいんだ!!」
711: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 20:42:32.54 ID:YZEXOirc.net
うっちー「速い、不思議なハチロクね」

うっちー「ミッドシップのMR2に遜色のないフットーワークの良さっを持っている」

うっちー「ただ単にパワーがあるだけじゃないみたいね、相当時いじくりまわしてるはず…」

うっちー「手強いね穂乃果ちゃん、生半可な仕掛けは通用しない」

うっちー「あれをどこで仕掛けるか、そのタイミングが重要ね!!」
712: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 20:48:57.77 ID:YZEXOirc.net
穂乃果「嫌な感じがする…」

穂乃果「はっきりとはわからないけど、なにか仕掛けてくる…」

穂乃果「ビリビリと伝わって来る感じがある…」

穂乃果「何かくる!!」



ツバサ「公道レースには、クリーンでないえげつない走りが存在する…」

英玲奈「どういう意味よ…」

ツバサ「一言で言えばラインよ」

ツバサ「モータースポーツの世界では絶対に考えられないライン」

ツバサ「さらに言うと、私たちのホームコースでも絶対に考えられないこと…」

ツバサ「先行する車を後ろから追い抜くための掟破りの走り方…」

ツバサ「リスクが高すぎる…普通なら絶対にありえないこと…」

ツバサ「あれをやる気ね…」

英玲奈「もったいぶらないで教えなさいよ!!」

ツバサ「それは…」
713: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 20:53:50.86 ID:YZEXOirc.net
うっちー「いい腕ね…」

うっちー「落ち葉で滑る予想もできない路面にドリフトで対応するのもすごい」

うっちー「全くと言っていいほど隙もない」

うっちー「アンダー出して膨らむようなミスも期待できない」

うっちー「もうそろそろいってもいいよね」

うっちー「仕掛けるのは、この先の右と決めたよ!!」

うっちー「行くよ!!!」

ガン!!!

穂乃果「なにそれ!!!!!?????」
714: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 21:14:57.48 ID:YZEXOirc.net
穂乃果「抜かれた…そんなのありなの!?」

うっちー「悪く思わないでね!!」

うっちー「インベタのインとは歩道に描くラインだよ!!」

うっちー「歩行者を撥ねるというリスクもあるけど公道ならではの掟破りの走り方!!」

うっちー「この勝負、勝った!!」
716: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 21:33:37.96 ID:YZEXOirc.net
穂乃果「行っけええええ!!」

ガン!!

うっちー「一発でクリアした!!」

うっちー「これはこれで難しい技術よ!」

うっちー「進入するときの角度が悪いと段差に引っかかる!!」

うちいー「ものすごいセンスの塊だね、でも私が前に出たらノーチャンスだよ!!」
718: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 21:44:19.94 ID:YZEXOirc.net


親鳥「絶対に防げない走行ライン?」

ほのママ「うん」

親鳥「どうしてそれを穂乃果ちゃんに教えなかったのよ?」

ほのママ「教えても防ぐのは無理だからよ。あんなことしようとする人は普通はいないから」

親鳥「じゃあ他に何かアドバイスはしたの?」

ほのママ「後半には絶対穂乃果が後ろにいるはずだからってね」

ほのママ「あの子、ピンと来ない顔してたけどね」

親鳥「抜き方のアドバイスはしたの?」

ほのママ「一応した…」

ほのママ「もし私の言ってたことがあの子に理解できていれば…」

ほのママ「抜き返せる可能性は50パーセントくらいある」

親鳥「可能性は半々なの!?」

ほのママ「当然よ、相手だって全力で逃げるんだから」

ほのママ「残りの50をたぐり寄せるのは運よ…」

ほのママ「相手の100パーセントを狂わせられるような何かが起きれば…」

ほのママ「勝機はあるわ!!」
719: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 21:51:07.23 ID:YZEXOirc.net
英玲奈「MR2が前に出たそうよ」

ツバサ「そう…お乗ったより早い仕掛けだったわね」

英玲奈「これでハチロクは俄然厳しくなった…抜き返すのは無理ね…」

ツバサ「確かにその通りだけど…MR2は早く動きすぎたかもしれないわ…」

ツバサ「このまますんなりとは終わらない!!」

ツバサ「詰めが甘いわ、早すぎるきかけは相手に精神的ダメージから立ち直る猶予を与える…」

ツバサ「勝負の行方は、ゴールラインを過ぎるまでわからないわ!!」
721: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:08:44.38 ID:YZEXOirc.net
穂乃果「この人、すごくうまい…」

穂乃果「抜かれて後ろから見るとそれがよくわかる…」

穂乃果「直線の速さはだいたい同じくらいだけど…」

穂乃果「恐ろしくコーナーが速い!!」

穂乃果「ついて行くだけで精一杯なのに…」

穂乃果「抜き返すチャンスなんて…!!」

穂乃果「お母さんが言った通り、負けちゃうかも…」

穂乃果「そういえばお母さん、あの時なんて言ってたっけ…」

穂乃果「思い出さなきゃ…ええと…」
722: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:15:51.57 ID:YZEXOirc.net


数時間前…

ほのママ「仕掛けるポイントはラスト直前、その時相手は絶対に穂乃果の前にいるからね」

穂乃果「そんなことわからないじゃん!!」

ほのママ「わかるのよそれが…」

ほのママ「いいから黙って聞きなさい、ここからが重要よ」

ほのママ「この時期は道路脇の茂みが枯れ始めていて、夏頃と比べると路肩のアスファルトの切れ目がむき出しで見やすくなってる」

ほのママ「それがあなたのチャンスよ」

ほのママ「アスファルトのヘリの段差を使いなさい」

ほのママ「うまくいけば並べるはず…後は運よ…」

ほのママ「せいぜい頑張ってきなさい」
723: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:18:35.34 ID:YZEXOirc.net


穂乃果「確かにお母さんの言うことは当たっていた」

穂乃果「歩道を使ってくることを予測していたってこと…!?」

穂乃果「やっとそこまで分かったけど、肝心のその先がわからないよ!!」

穂乃果「アスファルトの段差だっけ…?」

穂乃果「どうすればいいの!!」
724: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:21:41.28 ID:YZEXOirc.net
穂乃果「アスファルトの…段差…」

穂乃果「それだ!!!」

穂乃果「分かった!!お母さんが言っていた意味が!!」

穂乃果「うまくいくかはわからないけど…」

穂乃果「ダメもとであれをやってみるしか!!」

ゴアアアアアアアアアアアアア!!!

穂乃果「ラストチャンス!!!ここしかない!!!」
726: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:30:32.51 ID:YZEXOirc.net
このスレの住人には穂乃果がかつて多用した得意技のミゾ走りを思い出して欲しい

とっさの起点で穂乃果が繰り出したのはその応用技である

小さな段差で得られる効果はさほど大きくないが

タイミングさえ合えば本来の限界よりも数キロ高い速度でアペックスを通過することができる

そしてその僅か数キロのコーナリングスピードの差が

限界バトルでは大きな意味を持つのだ

セオリー通りアウトいっぱいに立ち上がるMR2の左後方

ものの見事にハチロクのノーズを滑り込ませていく穂乃果!!

この状況でもはやブロックでラインを防ぐことは出来ない

アクセルを床まで踏みつけてパワー任せの加速競争に移行していく

両者の加速性能は全くの互角

張り付いたようにストレートへ突っ込んでいく

しかしその直後

うっちーのMR2が二速から3速へギアチェンジ

それに対して穂乃果は二速ホールドのままタコメーターの針を一万回転オーバーのゾーンに放り込んでいく

高回転型エンジンの底力がハチロクのノーズ半分引っ張り上げた

二台は完全に横一線

猛獣のように咆哮する!!
727: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:34:21.18 ID:YZEXOirc.net
英玲奈「二台並んで突っ込んできたわ!!」

ツバサ「この先は道が狭まる!!併走したまま突っ込むつもりなの!?」

ツバサ「狂ってる!!少しでもラインを外せばガードレールへ突っ込むわ!!」

ゴギャアアアアアア!!!

ツバサ「まさか…並んだまま行った…!!」
728: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:41:20.37 ID:YZEXOirc.net
ツバサ「なんて人たちなの!?」

ツバサ「ここを二台並んで突っ込むなんて話、今まで見たことも聞いたこともないわ!!」

ツバサ「でも問題は抜けた後よ!!」

フロントガラス越しにうっちーが見たものは…

先の路面に広がるおびただしく降り積もった枯れ葉の山だった!!

うっちー「くっ…!!!」

ギョアアアアアアア!!!

ツバサ「まさか!?内田さんがスピン!?」

うっちー「負けた…落ち葉の絨毯に足をすくわれるなんて…」

うっちー「スピンの早いミッドシップではああなっちゃったら…」

うっちー「私の腕でも立て直せなかった…」
729: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:47:51.71 ID:YZEXOirc.net
ツバサ「土壇場で勝敗を決めるジョーカーは…」

ツバサ「私の言ったとおり、この葉っぱだったわね」

ツバサ「セオリーから言えば有利なはずのインサイドの街路樹側には落ち葉がたまりやすい」

英玲奈「それにしても、すごいドライバーね穂乃果さん」

英玲奈「密着して逃げ場がない状況で併走する車がスピンしても」

英玲奈「パニックにならずに自分の車を安定させて道ギリギリに逃げて接触をさせた…」

英玲奈「あんなこと、私には到底できないわ…」

ツバサ「たまたま外側にいたのがラッキーだったのかもしれないけど…」

ツバサ「あの卓越したテクニックが運を力ずくでたぐり寄せたのでしょうね」

ツバサ「運も実力のうち、すごいものが見れたわ」
730: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 22:56:10.52 ID:YZEXOirc.net
トゥルルルルルル…

海未「はい…本当ですか!?」

凛「勝ったのはどっち!?」

真姫「凛!!静かにしなさい!!」

海未「ええ…はい…わかりました…」

にこ「どうなったのよ!!!」

海未「勝ったのは…穂乃果です…!!」

みんな「…」

凛「いひひ…」

みんな「やったああああああああああ!!!!!」




うっちー「ありがとう、おかげで車を傷つけずに済んだ♪」

うっちー「悔しいけど、楽しかったよ、また機会があったらやろうね♪」

うっちー「あれ?雪?」






ほのママ「初雪ね…今年は随分と早いわね…スタッドレスタイヤ出しとかないと…」

ほのママ「ラブライブ最終予選…去年みたいなことにならなければいいけど…」
732: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 23:06:58.45 ID:YZEXOirc.net
今日はここでおしまい


おまけ

須藤京一「なぜだ涼介…」

京一「どうしてもわからねえ、俺とお前のプレイのどこが違うのか…」

京一「俺がなぜ、お前に勝てないのかを…」

京一「頼む…教えてくれ」

京一「それが是が非でも知りたいんだ」

高橋涼介「京一…俺から見ても俺とお前のテクニックにほとんどの差はない」

京一「気休めを言うのはやめろ…」

涼介「だったら何がどうだと…」

涼介「スマホをタップするテクニックの問題じゃないと言っているのさ…」
733: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 23:15:04.38 ID:YZEXOirc.net
京一「…」

涼介「お前の弱点はスコアマッチだ…」

涼介「誰かと常に競い合っているというプレッシャーから弱点が顔を覗かせる」

京一「スコアマッチだと…?」

涼介「スコアマッチは常に順位との戦いだからな」

涼介「威勢のいいコメントを発してしまったならば、ビリだったりしたらそれはものすごく恥ずかしい…」

涼介「このような不安がプレッシャーとなり常につきまとう…」

涼介「誰でも100パーセントでは行けない」

涼介「だが経験と努力次第でそれを100に近づけていくことができる…」
734: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 23:23:27.72 ID:YZEXOirc.net
涼介「わかるか…京一、そこが違いだ…」

涼介「マカロンイベントでは他者を気にする神経なんて必要じゃないことだからな」

涼介「もう一つ付け加えるならば、お前はコメントで、いくよ!Full Combo!!と操作ミスで間違ってコメントしてしまうことが多い…」

涼介「フルコンじゃなかったら恥ずかしい…この気持ちが不安を倍増させ、精神をかき回すんだ!!」

涼介「スコアマッチに苦手意識があると俺は読んでいた」

涼介「藤原とのバトルで俺に手の内を見せすぎていたことが…」

涼介「お前の敗因の一つだ」

京一「…」

京一「負けたぜ涼介…」

京一「見えたと思ったお前の背中が…」

京一「また霞んでいく…」

京一「まさにスクフェスのカリスマだぜ…!!」


おまけ おしまい
735: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/15(水) 23:39:22.31 ID:YZEXOirc.net
おまけ その2

岩城清次「ついに手に入れたぜライブBD!!」

清次「え?DVDじゃないのかって?画質の悪いDVDなんかアウトオブ眼中!!!」

清次「じゃあ早速再生するぜ!!」

終わらないパレード!!

清次「うっひゃー始まったぜ!!」

だってパーティ終わらない!

客「フッフー!!」

だってパーティー終わらない!

京一「フワフワフワフワ!!」

清次「今、どこかで見たことある奴が映ったような…」





Pile「まきちゃん可愛い?」

客「かきくけこ〜!!!」





シカコ「ダレカタスケテー!!!」

京一「ヂョッドマッデデー!!!」

清次「京一貴様あああああああ!!!!」




寝る
おやすみ
744: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 21:43:36.75 ID:2Dm/mDgp.net
翌日…

穂乃果「うう…昨日は疲れた…眠い…」

海未「穂乃果!!シャキッとしてください!!ラブライブ最終予選が近いんですよ!!」

雪穂「そうだよお姉ちゃん」

花陽「頑張って二連覇するよ!!」

凛「そういえば昨日の雪、お昼にはほとんど溶けちゃったにゃ…」

穂乃果「残念だよね…そうだ!!次の冬休みにまたスキー行こうよ!!去年みたいに!!」

みんな「え…?」

穂乃果「あれ…?みんなどうしたの?」

海未「スキーはいいですけど、絶対に穂乃果には調整させませんから!!」

真姫「そうよ!!あのままかまくらで野宿してたらどうなってたと思うのよ!!朝には皆凍死してたわ!!」

穂乃果「みんなひどいよ!!!」
745: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 21:52:42.94 ID:2Dm/mDgp.net
海未「この話はさておき、練習の時間ですよ、みんな準備してください」




海未「1、2、3、4!!1、2、3、4!!」

海未「そろそろ休憩にしましょうか」

ガチャ…

絵里「みんな!!頑張ってる!?」

ことり「絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃん!!」

亜里沙「お姉ちゃん!!」

絵里「えへへ、遊びに来ちゃった」
746: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 22:01:24.78 ID:2Dm/mDgp.net
穂乃果「あれ、三人とも、今日は時間大丈夫なの?」

希「今日は大学の授業は早めに終わって、バイトもお休みだから来ちゃったんよ」

花陽「にこちゃんはアイドルのお仕事は順調なの?」

にこ「最初はどうなるかと思ったけど、やっと軌道に乗り始めたわ。」

花陽「にこちゃんすごい…!!」

にこ「軌道に乗り始めたって言っても、声優の仕事なんだけどね…思い描いていたのと違うけど、今の仕事も楽しいから、別にいいんだけどね♪」

絵里「みんなに差し入れ持ってきたわ!!飲んで!!」

穂乃果「ありがとう!!」

凛「エスカップにゃあ…!!」
747: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 22:11:43.92 ID:2Dm/mDgp.net
希「最終予選の準備は順調なん?」

ことり「みんな二連覇するって張り切ってるよ♪亜里沙ちゃんや
雪穂ちゃんも頑張ってる」

にこ「会場とかはもう決まってるの?」

真姫「去年と同じで、東京駅前の行幸通りが会場よ」

絵里「そういえば今朝の天気予報で、今年の冬は一段と寒くなって、関東でも降雪が見られやすいって言ってたわ…」

絵里「去年みたいなことにならないといいけど…」

真姫「そういえば、今年も最終予選と学校説明会の日が重なっていたような…」
748: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 22:17:06.71 ID:2Dm/mDgp.net


最終予選前日…

テレビ「明日は関東全域で積雪が見られるでしょう。夕方には止むとの予報ですが、交通機関の麻痺等が予想されるので十分注意してください」

雪穂「去年と全く同じことになっちゃったね」

穂乃果「真姫ちゃん達、ギリギリまで学校説明会があるけど大丈夫かなあ…」



749: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 22:43:30.54 ID:2Dm/mDgp.net
翌日…

雪穂「うわ…あたり一面真っ白…これ、去年以上だよ…」

穂乃果「しかもすごい勢いで降ってるね…夕方には止むみたいだけど、大丈夫かなあ…」



最終予選前…

絵里「応援に来たわよ!!」

にこ「あんたたち、絶対に突破しなさいよ!!」

希「あれ?真姫ちゃんと凛ちゃんと花陽ちゃんは?」

海未「学校説明会の関係で、遅れて到着します」

にこ「この雪…弱まる気配もないし、嫌な予感がするわね」

プルルルルル…

穂乃果「あれ?真姫ちゃんからだ」

穂乃果「もしもし…え?分かった!!何かあったらまた連絡して!!」

ことり「どうしたの?」

穂乃果「学校説明会の時間が遅れてるから、到着がギリギリになるって…」

にこ「去年と全く同じじゃないの!!」
750: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 22:53:38.47 ID:2Dm/mDgp.net
最終予選直前…

にこ「雪は弱まるどころかどんどん激しくなるわね…真姫ちゃん達大丈夫なのかしら…」

プルルルルルルル…

穂乃果「真姫ちゃん!!もしもし!!」

真姫「ごめん穂乃果…動けない…」

穂乃果「どうしたの!?説明して!!」

真姫「バスも電車もタクシーもダメ…生徒がみんなで雪かきしてくれてたんだけど…」

穂乃果「…」

真姫「この雪の量だと雪かきも追いつかなかった…徒歩で向かっても間に合わない!!」

真姫「本当にごめん!!!」



海未「穂乃果!!何があったのですか!!」

穂乃果「真姫ちゃんたち、来れない…」

みんな「ええええええ!?」

にこ「どうすんのよ!!!」

海未「もはやこれまでとしか…」






ほのママ「あなたたち!!何くよくよしてんのよ!!諦めるのはまだ早いわよ!!」
751: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 22:59:15.37 ID:2Dm/mDgp.net
ほのママ「穂乃果!!投げるわよ!!受け取って!!」

ヒュン!!

穂乃果「わっ!!」

パシッ!!

にこ「なによそれ…」

穂乃果「ハチロクの…鍵…?」

ほのママ「車、持ってきたわよ!雪用のセッティングに変更してたんだけど、なんとかギリギリ間に合ったわ!!」

ほのママ「真姫ちゃんたちを迎えに行ってあげなさい!!」

穂乃果「ありがとうお母さん!!行ってくる!!」
752: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 23:15:47.04 ID:2Dm/mDgp.net
客「音ノ木坂スクールアイドル、何か揉めてるみたいだぜ」

客「どうやらこの雪のせいで来れなくなったメンバーがいるらしいんだ…」

客「ちぇ…音ノ木坂のグループを一番楽しみにしてたのになぁ…」


ブオンブオン!!!!

客「なんだこの音!?」

ブオオオオオオ!!

客「ハチロク?えらく古い車が出てきたな」

客「おい、よく見てみろ…あのハチロク、和菓子処、穂むらって書いてあるぞ…」

客「ってことは、ここ数ヶ月よく話題になってる、音ノ木坂のハチロクじゃねーのか?」

客「ちょっと待て!!運転席に座ってるの、音ノ木坂学院の高坂穂乃果じゃねえか?」

客「本当だ!!ということはまさか!!音ノ木坂のハチロクの正体って…高坂穂乃果だったってことか…」

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

客「すごい勢いで飛び出していったぞ!!雪道をあんな速度で走って行くやつなんて見たことねえ!!」

客「しかしなぜ…」

客「来れなくなったメンバーを迎えに行ったんじゃないのか…?それにしても無茶だぜ…FRで雪道をあんなに飛ばすなんて自殺行為だ…」



ブオワアアアアアアアアア!!!

キンコンキンコン…

穂乃果「真姫ちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃん、もう少しだから…待っててね…」
754: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 23:34:08.76 ID:2Dm/mDgp.net
絵里「いくら穂乃果でも無茶だわ!!間に合いっこない!!」

海未「大丈夫…穂乃果ならきっと大丈夫です…今までどんな不可能でも可能にしてきたじゃないですか…!!」





凛「う…ぐす…」

真姫「凛!!泣いちゃダメ!!」

フオオオオオオン…

花陽「静かにして…何か聞こえる…」

ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!

真姫「まさか…!!」

花陽「来た!!ハチロクだよ!!穂乃果ちゃんのハチロクだよ!!」

穂乃果「三人とも!!早く乗って!!!」

真姫「穂乃果…う…うわあああああん!!!!」

真姫「怖かったよ!!これでおしまいなんて嫌だったよ!!ごめんね!!ありがとね!!」

穂乃果「ちょっと飛ばすから…怖いかもしれないけど我慢しててね!!」

ブワアアアアアアアアア!!!

学院生「あのハチロク、最近有名な車よね…」

学院生「しかも運転してたの高坂さんじゃなかった…?」

学院生「うん…噂では聴いていたけど、まさか本当に高坂さんだったとは…」
756: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/16(木) 23:47:12.63 ID:2Dm/mDgp.net
フオオオオオオオオオオオオオオオン…

客「このエンジン音…」

客「さっきのハチロクだ!!おい!!大して時間は経ってねえぞ!!」

客「この短時間で、しかもこの悪天候で、音ノ木坂まで往復してきたのか…ありえねえ…さすが、音ノ木坂のハチロクだ…」

ブオンブオン!!

海未「真姫!!凛!!花陽!!!」

ことり「準備はもう終わってるから、早く着替えてきてね!!」

凛「うん!!」
766: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 16:31:09.56 ID:tQ6S0QI1.net


ワーワー…

絵里「次は音ノ木坂学院の番ね」

にこ「ホント、どうなってしまうのかヒヤヒヤしたわよ…」

希「まあ、何とかなったんやし、よかったんよ」

絵里「あ!!穂乃果たち出てきたわ!!!」

キャーキャーワーワー!!!

客「いよいよ音ノ木坂だ!!今日はこれを見に来たんだ!!」

客「おい!!興奮しすぎだろ!!しかし、あのハチロクの正体が高坂穂乃果だったなんてびっくりしたよ」

絵里「みんな〜!!頑張ってね!!」

にこ「最高のパフォーマンスを見せなかったら許さないからね!!」

希「きっとみんななら大丈夫なんよ!!!」
768: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 16:39:11.55 ID:tQ6S0QI1.net
えみつん「最高のライブを見せてね!!ファイトだよ!!」

うっちー「私に勝ったんだから、負けたりしたら許さないんだから♪」

Pile「新しいチームで待ってるから!!」

みもりん「ごりごりしごいてあげるから!!」

ジョルノ「かしこみかしこみ〜!!」

くっすん「音ノ木坂スクールアイドルが、優勝できますように!!」

にこりんぱな(中の人)「海未ちゃあああああああん!!!」







ギャーーーギャーーーー!!!

にこ「なんか、あの辺だけ異常にうるさくない…?」
771: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 16:51:24.84 ID:tQ6S0QI1.net
ギャーギャー!!

にこ「うわ…」

希「缶バッジやグッズ、ジャラジャラなんよ…」

絵里「ハッ…ハラショー…」


拓海「凛ちゃあああああああああああああああん!!!」

啓介「ことりいいいいいいいいいいいい!!!!」

樹「かよちーーーーーーーーーーーーん!!!!!!」

涼介「馬鹿!!お前ら騒ぎすぎだぞ!!!グッ…」

啓介「どうした兄貴…!!」

涼介「…」

啓介「え…?」

涼介「まきちゃん…」
772: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 16:59:01.56 ID:tQ6S0QI1.net
樹「まさか…?」

涼介「まきちゃん、まきちゃん、まきちゃん!!!まきちゃあああああん!!!」

文太「全く騒がしいな…本当のファンは黙って見守るんだよ!そいつはもうダメだ、救急車呼んで西木野総合病院に運んでもらえ…!!」

啓介「しょうがねえな…高橋医院の息子が西木野総合病院の精神科に世話になるなんてとんでもない話だぜ」




にこ「関わらないほうがいいわ…」

絵里「始まったわよ!!」
774: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 17:09:00.78 ID:tQ6S0QI1.net





ヒューヒュー!!!

絵里「ナイスよ!!!」

希「みんな頑張ったんやなぁ!!」

にこ「あんたたちにしてはよくやったじゃない!!!」

客「やっぱり音ノ木坂は最高だぜ!!」

客「俺、音ノ木坂に投票するぜ!!」

拓海「凛ちゃん帰っちゃいやあああああああああ!!!!」

樹「かよちんもっとおおおおおお!!!!!」

啓介「ことりちゅううううん!!!」
775: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 17:16:14.13 ID:tQ6S0QI1.net
文太「…」

涼介「まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃあああああああああん!!!」


ピーポーピーポー…

救急隊員「いたぞあそこだ!!拘束しろ!!!」

涼介「まきちゃんまきちゃん!!!!」

バタン!!

ピーポーピーポー…


にこ「やっと静かになったわね…」

客「おい!あそこにいるの矢澤にこじゃねーか?」

客「絢瀬絵里、東條希もいるぞ!!」

絵里「え!?あまり騒がないでください!!」

客「すげえ!!音ノ木坂スクールアイドルOG全員集合か!?」
776: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 17:24:10.18 ID:tQ6S0QI1.net
客「もしかして、μ’sのスペシャルライブがあったりして…」

絵里「ちょっと待ってください!!そんなことは!!」

客「マジかよ!!おい聞けよ!!μ’sのスペシャルライブがあるってよ!!」




歓声「ミューズ!ミューズ!ミューズ!ミューズ!!!」

希「大変なことになってしまったやんなあ…」

にこ「面白そうじゃないの♪やってやるわよ!!」

絵里「でも衣装がないわよ!!」

???「待ってください!!」

絵里、にこ、希「!!!」

ヒデコ「こんなこともあろうかと、衣装!もって来ちゃいました!!」
777: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 17:28:12.76 ID:tQ6S0QI1.net
歓声「ミューズ!ミューズ!ミューズ!ミューズ!!!」

雪穂「すごい歓声だね!!」

亜里沙「μ’sのライブがまた見られるなんて感激です!!頑張ってください!!」

穂乃果「…」


穂乃果「何言ってるの?今日は雪穂も亜里沙ちゃんもμ’sだよ!!」

亜里沙、雪穂「でも…!!」

穂乃果「今日のμ’sは11人だよ!!行くよ!!!!」
779: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 17:43:09.01 ID:tQ6S0QI1.net
穂乃果「いち!!」

ことり「に!!」

海未「さん!!」

真姫「よん!!」

りん「ご!!」

花陽「ろく!!」

にこ「なな!!」

希「はち!!」

絵里「きゅう!!」

雪穂「じゅう!!」

亜里沙「じゅういち!!」

穂乃果「μ’s!!ミュージック!!」

みんな「スタート!!!」





こうして最終予選は無事に突破した
781: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 17:54:04.10 ID:tQ6S0QI1.net
しばらく経ったある日…

海未「もうすぐでラブライブ本戦ですが、大会が終わって卒業したら、穂乃果はどうするのですか?」

穂乃果「穂乃果、決めたことがあるの…」

海未「何を決めたのですか?」

穂乃果「穂乃果、車の運転以外の取り柄はないし、車の運転が好きだから…」

穂乃果「プロのドライバーを目指すことにしたの…」

海未「本当ですか!?」

穂乃果「そのために、えみつんさんのチームに入って修行してもっと腕を磨きたいの」

海未「わかりました…応援しています…!!」

海未「でも穂乃果、一ついいですか?」

穂乃果「うん」

海未「私もあとを追います…少しでも穂乃果に追いついてみせます…!!」
782: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 18:21:42.76 ID:tQ6S0QI1.net
そして卒業式…

真姫「愛してるばんざ〜い、ここでよかった〜、私たちの今がここにある♪」

真姫「愛してるばんざ〜い、始まったばかり〜、明日もよろしくね、まだ、ゴールじゃない♪」

花陽「さあ!!」

凛「大好きだばんざ〜い、負けない勇気、私たちは今を楽しもう♪」

雪穂、亜里沙「大好きだばんざ〜い、頑張れるから、昨日に手を振って、ほら、前向いて♪」

みんな「らーらーら、ららららららら、ららら、ららら、らららららららーら、らーらーら、ららららららら、ららららららららららー…」


そうして穂乃果、ことり、海未は卒業した

しかしそれは同時に、公道最速プロジェクト、Projectμが始動したことを意味していた…
783: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 18:28:28.03 ID:tQ6S0QI1.net
ほのママ「穂乃果、さっきから車の前につったってどうしたの?」

穂乃果「ううん!!何でもない!!」

穂乃果「…」

穂乃果「ねえハチロク、やり遂げようね、最後まで…!!」



プロジェクトμが開始されてから、穂乃果は各地へ遠征した

そして連戦連勝を重ねていった

しかし同時にそれは、ハチロクの身を蝕んでいくことを意味していた…

そうしてプロジェクト始動から約一年…

ラストバトル…
785: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 18:43:00.74 ID:tQ6S0QI1.net
海未「いよいよ始まりますね、穂乃果のラストバトル…」

花陽「今度の相手、ものすごく上手い人みたいだね…ダレカタスケテー!!!」

凛「穂乃果ちゃんならきっと大丈夫にゃ〜」

真姫「いつもこうやって勝ってきた!!」

ことり「穂乃果ちゃんは音ノ木坂の誇りだよ!!」

絵里「お願い…勝ってね!!」


ブオンブオン…

みもりん「3、2、1、ゴー!!!」

ブワアアアアアアアアアア!!!!
786: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 18:46:58.86 ID:tQ6S0QI1.net


ほのママ「…」

カチャン…

ほのママ「あらやだ…うっかりハチロクの鍵落としちゃった…」

ほのママ「…」

ほのママ「縁起が悪いわね…」






ブオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
787: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 19:12:31.52 ID:tQ6S0QI1.net
穂乃果「やだ…速い…」




にこ「それにしても最後の最後に同じハチロク同士で勝負なんて皮肉よね…」

真姫「ツードアとスリードアの差があっても同じトレノ同士…」

凛「同じなのかにゃ?」

絵里「違うわよ凛…実はモータースポーツの世界ではツードアとスリードアでは住み分けがされてたの…」

絵里「空力的に優れたスリードア車はサーキットで活躍し、ボディ剛性に優れたツードア車はラリーやジムカーナで活躍したわ…」

真姫「じゃあ公道レースじゃツードアが有利ってこと?」

絵里「そうなるわ…」

海未(前にシカコさんのレビンとやった時と明らかに雰囲気が違います…!嫌な予感が…)

ことり「海未ちゃんどうかしたの?」

海未「なんでもありません…」

希「…」

にこ「あんた、どうしたのよ…」

希「大変なんよ…カードによると、今日、穂乃果ちゃんに何か悪いことが起きるんよ…」
788: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 19:37:42.74 ID:tQ6S0QI1.net
数時間前…

えみつん「今回の相手は手ごわいよ…」

穂乃果「はい…」

えみつん「タイヤを全部使い切るつもりで行くんだよ…」

えみつん「ファイトだよ!!」

穂乃果「分かりました」





フアアアアアアアアン!!!!!

穂乃果「穂乃果、全力でやってるのに…追いつけない…」

穂乃果「差が開く!!」






ツバサ「見た?」

英玲奈「ストレートでは高坂さんのハチロクの方が速い…」

ツバサ「あれは元々スペシャルなエンジン、更にこの一年で新田さんが熟成させているはずよ」

ツバサ「でも先行のハチロク、走りが地味というか、インパクトに欠けているわ…」

ツバサ「スムーズだけが取り柄な走り方ね」
789: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 20:13:33.18 ID:tQ6S0QI1.net
ツバサ「同じハチロクでも高坂さんと対照的…この勝負、最後まで読めないわね…」

ツバサ「きっとこの戦い、高坂さんにとって一番嫌な相手でしょうね」



えみつん「このバトル、ただの勝ち負けで終わるものじゃない…」

えみつん「穂乃果が次のステップに進むための最強で最高の相手だよ」

えみつん「思いっきり戦ってきてね!!ファイトだよ!!」




ツバサ「説明するわ英玲奈、なぜ高坂さんにとってこれが嫌な戦いになるのか…」

ツバサ「私たちランエボ乗りは、WRCのような走り方を理想とするわ」

ツバサ「コーナーの入口では大きなヨーを発生させ、ドリフトさせて曲がる…」

ツバサ「ラリーという競技の性格上、ああいうスタイルは理にかなっていて、安全なのよ」

英玲奈「ステアリングはきっかけを作るだけで、アクセル主体で曲がるスタイルってことでしょ?そのほうが安全」

ツバサ「安全マージンがその分どこかにロスがあるということなのよ」
791: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 20:23:58.82 ID:tQ6S0QI1.net
ツバサ「クローズされたサーキットではそんな走り方はしない」

ツバサ「しっかりとグリップさせて、タイヤの性能を無駄なく使う方が速いからよ」

ツバサ「でも、先の見通しのきかない公道では、ラリースタイルの方が有利だと信じてきた…」

ツバサ「公道で速いドライバーは、ほとんどがそんな走り方をする」

ツバサ「高坂さんも例外ではないわ、むしろ高坂さんは積極的に車を振り回すドライバーよ」

ツバサ「しかしあのハチロクは違う…」

英玲奈「待ってツバサ!!!話が難しくなってきたわ…」

ツバサ「…」

ツバサ「全て仮定の理論の上での話よ」

ツバサ「複雑なレイアウトで先の見通しのきかない公道を、サーキットのように見極めて走れるドライバーがいたとしたら…」

ツバサ「常識では考えられないほどコースを熟知したドライバーがいたならば…」

ツバサ「音ノ木坂最速と言われた高坂さんのドリフト走行は、あの地味なグリップ走行には勝てない!!」

ツバサ「わかるでしょ?これは構造的な問題なのよ」
792: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 20:33:36.31 ID:tQ6S0QI1.net
グワアアアアアアアアアアアアア!!!

穂乃果「特に突っ込みが早いとか、立ち上がりが早いとかじゃない!!」

穂乃果「全体のつながりが早い!!」

穂乃果「ちょっとずつ…ものすごくちょっとずつだけど…」

穂乃果「穂乃果、コーナーで離されてる…!!」

穂乃果「長めのストレートでなんとか詰められたとしても、コースの終盤は、ストレートじゃなくてタイトコーナーばっかの区間なのに!!」

穂乃果「あそこで絶対についていけない!!」

穂乃果「どうすればいいの!?」

穂乃果「まずいかも…!!」

穂乃果「まずい…!!」

穂乃果「ありえないほど…まずい!!!」
793: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 20:44:55.36 ID:tQ6S0QI1.net
ブワアアアアアアアアアアアアア!!!

ジョルノ「奇妙な絵面だよね…このビッグイベントの最後がハチロク対決なんて」

ジョルノ「くっすんはどう思う?」

くっすん「ブレーキング自体は穂乃果の方が上だね」

くっすん「踏みはじめのポイントが奥だし、ヒールアンドトウのエンブレの利かせ方もプロ級だよ!」

くっすん「それに対して先行のハチロクは初期制動が甘いし、ヒールアンドトウもとりあえずやってますって感じだね…」

くっすん「でも、ブレーキのリリースポイントだけはありえないほど完璧だよ…」

くっすん「よっぽどコースがわかってるんだね」

ジョルノ「私から見ても穂乃果のレーステクニックは進化してるよ」

ジョルノ「それなのにあの余裕のなさ…」

くっすん「余裕がない…?」

ジョルノ「それだけペースが速いということだよ」
794: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 20:50:08.68 ID:tQ6S0QI1.net
ジョルノ「同じペースで走っても、穂乃果には余裕がない…」

ジョルノ「目一杯攻めてもね…」

ジョルノ「それに対して相手は走りに角がなくスムーズだよ」

ジョルノ「あれならタイヤと車に負担が少ない」

くっすん「振り回していない点が驚異だね…」

くっすん「プロジェクトμサイドにとっては、ちょっとまずそうだね…」

くっすん「このままいくと、タイヤが持たないのは穂乃果だよ…」
795: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 20:57:41.27 ID:tQ6S0QI1.net
ブワアアアアアアアアアア!!!

穂乃果「ストレートからのブレーキングはかなり甘い…」

穂乃果「その点は去年の穂乃果みたいだよ」

穂乃果「それなのに何で!!??」

穂乃果「コーナーが連続するとついて行くのが苦しくなる…!!」

穂乃果「何が違うの!?ハチロクの性能!?」

穂乃果「そんなはずはない!!」

穂乃果「この車は、Pileさんとみもりんさんの最強コンビがメンテナンスしてくれてる!!」

穂乃果「だったら、負けてるのは穂乃果自身ってことなの!?」

穂乃果「次のタイトコーナーで置いていかれるとますますヤバイ!!」


カチッカチッカチッカチ…

穂乃果「ハザード?何で…?どうして!?前に出ろってこと!?」
796: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 21:13:47.04 ID:tQ6S0QI1.net
穂乃果「ありえない!!何考えてるの!?」

サンシャインの真ん中「見たいの…あなたの車の背中には羽がある…それを見たいの…」

サンシャインの真ん中「息を呑むほどかっこいい翼を…!!」

サンシャインの真ん中「前を走っていたら見えないからね…」

サンシャインの真ん中「見せてよ」


ギュギャアアアアアアアアア!!!

穂乃果「どういうこと!?」

穂乃果「これは、バトルだよね!?」

穂乃果「あなた、何考えてるの!?」
797: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 21:24:06.24 ID:tQ6S0QI1.net
みもりん「えみつん…」

えみつん「みもちゃんだったらどうする…?」

みもりん「どうもこうもないよ…わけがわからない…」

みもりん「バトル中にお先にどうぞなんてありえないよ、多分モチベーションががた落ちだよ…」

みもりん「気持ち切り替えるのに時間がかかる…」

えみつん「そうだね、予想できなかったね…」

えみつん「だけど、悪くないよ」

えみつん「シミュレーション通り行けばこのバトル、敗色濃厚だった」

えみつん「どこかで引っ掻き回して何かを変える必要があったんだよ」

えみつん「コントロールはもうできない…」

えみつん「でも、これこそプロジェクトμの最終戦にふさわしいと思う」

えみつん「役者なら揃ってる、半端なシナリオは必要ない!!」

えみつん「最高のドラマが動き出す!!」
798: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 21:46:50.72 ID:tQ6S0QI1.net
ゴギャアアアアアアアアアアアアアア!!!

穂乃果「このまま前を走り続ければいいの?」

グギャ!!!

穂乃果「きゃあ!!」

穂乃果「穂乃果、集中力ズタズタ…!!」





Pile「でも貰ったチャンスは生かすしかないよ」

Pile「穂乃果にとっては不本意だけど、これで勝てる!!」

みもりん「ぱいちゃん、わかってないよあなた…」

みもりん「進路を譲るってことは、もう一度抜き返すつもりでいるってことだよ」

Pile「抜き返す!?そんなの…ありえないよ…」

Pile「後半になるほどコースは狭くなる…トップクラスになるほど勝敗は紙一重だよ」

Pile「穂乃果はうちのエースだよ!!!どんなことがあっても今まで負けたことはない!!」

みもりん「そうかもしれないけど、これは理屈じゃない!!」

みもりん「私の勘に過ぎないけど…何かが起きる!!」

えみつん「私もそう思う」

えみつん「このまま穂乃果が前を走り続けるというシナリオはないと思う」

Pile「えみつんまで…」

えみつん「今まで常識だと思っていた枠を外したほうがいいよ、ぱいちゃん」

えみつん「だからこそ、穂乃果の最終の対戦相手にふさわしいと言ったんだよ」
799: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 21:59:27.26 ID:tQ6S0QI1.net
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

穂乃果「逃げるしかない!!本当の勝負はゴール前のテクニカルセクション!!」

穂乃果「そこまでタイヤを持たせなきゃ!!!」

サンシャインの真ん中「羽、見えない…」

サンシャインの真ん中「なんで…?ちょっとがっかりだな」

サンシャインの真ん中「見えないなら後ろに居る意味なんてないよ!!」




フオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

ギャラリー「来たぞ!!!」

ブワアアアアアアアアアアア!!!

ギャラリー「プロジェクトμじゃない方のハチロクがインに入ったぞ!!」

ガンッ!!!

穂乃果「接触!?」

ギャラリー「ありえない、どうかしてるんじゃないのかセダンのハチロク!!こんなところで抜けっこないのに!!」
800: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 22:05:27.97 ID:tQ6S0QI1.net
真姫「え!?抜かれた!?」

海未「穂乃果が…穂乃果が抜かれた!!!!」

絵里「そんなまさか!!」

凛「穂乃果ちゃんが抜かれたなんて嫌だにゃああああああ!!!!」

にこ「どうすんのよ!!!このあと抜き返せるポイントなんてあるの!?」





ブアアアアアアアアアアアア!!

穂乃果「ぶつけてきた!?」

穂乃果「意外と、そういう人なのかも…!!」

穂乃果「そっちがその気なら…!!」

ゴアアアアアアアアアアアアア!!!!
801: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 22:20:10.14 ID:tQ6S0QI1.net
Pile「あそこのコーナーで抜かれた!?ありえない!!」

Pile「コケにされてる感じよ!!穂乃果の心が折れたりしなければいいけど!!」

みもりん「折れたりなんかしないよ!!今の穂乃果は自分のためだけに走ってるんじゃない」

みもりん「そう、今まで戦ってきたライバルに見守られてるし、ものすごく分厚い風に背中を押されて走ってるんだよ!!」

みもりん「何があっても気持ちが折れたりしない!!」

みもりん「勝負はここからだよ!!譲られたポジションのままじゃ気分悪いし、もう一回こっちから譲ってやったと思えば!!」

Pile「そうだよね!!!」

えみつん「一理あるよ…穂乃果にとっては周りが考えるほど大事件じゃないはずだよ…」

えみつん「私には状況が見える…」

えみつん「トップスピードで逃げていたならともかく、おそらくタイヤを温存するハイスピードクルージングで走っていたはず…」

えみつん「想定外の攻撃に、油断がなかったとは言い切れないけど」

えみつん「強引すぎる突っ込みに、やれば出来たブロックをあえてしなかった」

えみつん「やり過ごしたというのが正しいシナリオだよ」

えみつん「わるくない♪」
802: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 22:22:21.83 ID:tQ6S0QI1.net
えみつん「追い詰められてまたひとつ新しく覚醒する…」

えみつん「高坂穂乃果は…変化しながら加速していくタイプの、天才だから…」
803: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 22:27:19.87 ID:tQ6S0QI1.net
うっちー「さすが地元、コースのすみずみまで熟知してるんだね…」

うっちー「雨の日も風の日も走り込んだから…」

うっちー「あんな無謀な追い越しができたのは、見ないでもわかるくらいコースを熟知してたから…」

うっちー「このコースを初めて走る穂乃果ちゃんには大きすぎるハンデ…」
804: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 22:40:23.21 ID:tQ6S0QI1.net
ブワアアアアアアアアアアア!!!!

サンシャインの真ん中「あれ…?」

サンシャインの真ん中「離れない!!」

サンシャインの真ん中「私のスピードについてきてる!!!」

サンシャインの真ん中「さっきより少し速くなってる!!!」




くっすん「ねえ、南ちゃん、覚えてる?穂乃果とバトルした時のこと…」

ジョルノ「忘れっこないよ!!あの時の穂乃果は青山のコースを初めて走って…あ!!」

くっすん「穂乃果にとって、あれが遠征バトルの原点だったと思うの」

くっすん「ホームコースで慣れてる私たちにピタリとついてきた」

ジョルノ「目の前を走るくっすんの走りを瞬時に見極めてコピーするほどの半端ない集中力だったよね」

くっすん「あれと同じことができるんじゃないのかな…」

くっすん「相手がどれほどコースを熟知していて、セオリー無視の感性の持ち主だとしても…」

くっすん「穂乃果が謙虚な気持ちでそれを認めることができれば…」

くっすん「あの時と同じ感覚が穂乃果の中で覚醒すると思うの」

くっすん「連戦連勝の穂乃果でも、原点はそこにあると思うの」

くっすん「青山で一番難しいと言われたコーナーを一発でクリアされた時のあの衝撃を、私は忘れないよ!!」
806: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 23:12:15.79 ID:tQ6S0QI1.net
ブオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

穂乃果「確かにあなた、すごいよ…!!」

穂乃果「速すぎる!!でも、同じハチロクだよね!!」

穂乃果「だったら!!!」

穂乃果「そっちが曲がれるスピードで、こっちが曲がれないってことはないよ!!」

ブワアアン!!!

サンシャインの真ん中「このカーブは、コース全体で見ても一番難しいと私は思っているの…」

サンシャインの真ん中「入口よりも出口がきつい!!」

サンシャインの真ん中「同じスピードでついてきた人は今までいないよ!!」

ゴギャアアアアアアアアアアア!!!!

サンシャインの真ん中「え?何この人!!!!」

サンシャインの真ん中「嘘でしょ!?今までこれができた人は初めて見たよ!!」
807: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 23:14:42.30 ID:tQ6S0QI1.net
ギャアアアアアアアアアアアア!!!

穂乃果「厳しいけど…!!行ける!!!!」

サンシャインの真ん中「あれ…何で…?離れないよ!!!」

サンシャインの真ん中「私が本気で頑張っているのに!!!離れない!!」
808: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 23:28:42.41 ID:tQ6S0QI1.net
サンシャインの真ん中「この人やっぱり速いよ!!私には無理だよ!!」

サンシャインの真ん中「もう嫌だよ!!こんなの逃げ出したい!!」

サンシャインの真ん中「怖いよ!!」

穂乃果「くっ…!!」

穂乃果「ひょっとしたら…たぶんそうだよ…」

サンシャインの真ん中「やだ…やだ!!!」

穂乃果「だったら…行ける!!!」

カチッ

サンシャインの真ん中「ライトを切った!?」

バチッ!!

サンシャインの真ん中「うわ!!目が!!」

穂乃果「思っていた通り、あなたの生命線はラインだね!!」

サンシャインの真ん中「抜かれた!!」

穂乃果「思い描いていたラインに乗れなかったとき、失速感は大きい!!」

穂乃果「後ろから見ていてそう思った!!」
809: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 23:33:18.26 ID:tQ6S0QI1.net
穂乃果「悪く思わないでね!!少し強引だったけど…」

穂乃果「穂乃果は車ぶつけてないから!!!」

ゴワアアアアアアアアアア!!!!

サンシャインの真ん中「出た…羽!!!」

穂乃果「フロントの感覚が…!!でもここからは低速セクション!!」

穂乃果「テクニカルなセクションなら、こっちだってそれなりに仕上げてある!!」

穂乃果「『あれ』を使わなくても…集中力だけで逃げ切ってみせる!!!」




今日はここまで
814: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 20:34:19.63 ID:sDQs/FAE.net
ブオオオオオオオオオオオン!!!

サンシャインの真ん中「私は天狗になっていたかもしれない…」

サンシャインの真ん中「いろんな人におだてられて…」

サンシャインの真ん中「私、恥ずかしいよ…」

サンシャインの真ん中「こんなに速い人にわざと抜かれたりして、空気が読めないにも程があるよ!!」

サンシャインの真ん中「見物人の多さに舞い上がっていたのかな…」

サンシャインの真ん中「ヒロインになりたいなんて柄じゃなかった…」

サンシャインの真ん中「やっぱり私は、平凡で引っ込み思案で、目立たないくせに自意識過剰で…」

サンシャインの真ん中「それが私…でも私は…本当の私は…!!」

サンシャインの真ん中「これだけは…負けたくない!!」

サンシャインの真ん中「誰よりも沢山この道を走っているから!!」

サンシャインの真ん中「たった一つの取り柄だから!!」

サンシャインの真ん中「だから私は!!!!」
815: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 20:45:49.16 ID:sDQs/FAE.net


えみつん「私たちの知っている、速い全てのドライバーは、コーナーの手前の減速が終わったあとでも、ブレーキペダルから足を外さない」

みもりん「フロントに荷重をかけたまま、コーナーの奥に突っ込んでいくためだよね?」

えみつん「厳密に言えば、一つのコーナーの中で前半は減速し、後半は加速するためにスピードに変化があるんだよ」

えみつん「でも相手はコーナーの入口から出口までスピードを変化させないんだよ」

えみつん「減速も加速もしないということは、タイヤのグリップを全て横方向に変えることであって」

えみつん「理論的には、それが最速のコーナリングスピードを実現できるんだよ」

みもりん「ちょっと待ってよえみつん!!ということは、あのスタイルの最大のメリットは、速さだけじゃなくて!!??」

えみつん「そう、タイヤだよ」

Pile「タイヤ!?」

みもりん「なんとなくわかるよ。ブレーキング引きずりながらコーナー深く攻めるときは、フロントの外側のタイヤ一点に、車の全重量がのしかかる!!」

えみつん「それに対して、スピードの変化のないコーナリングなら、タイヤの負担を均等に分散できる」

えみつん「同じペースで走っていても、タイヤの消耗が遅いということは、終盤の勝負どころで、決定的なアドバンテージになる」
816: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 20:53:14.00 ID:sDQs/FAE.net
ギョギャアアアアアアアアア!!!

穂乃果「やばい…!!後ろからビリビリとやばい感じが来る!!」

穂乃果「さっきまでテンションちょっと下がってたけど、また一気に復活してる!!」

穂乃果「くっ…だめ、ここは集中…!!集中力を切らしたらやられちゃう!!」

穂乃果「穂乃果だってテクニカル区間は仕上げてあるんだよ…!!」

穂乃果「抜けるもんなら抜いてみてよ!!!!」

グワギャアアアアア!!!

穂乃果「フロントタイヤが…ぬるい!!!」

サンシャインの真ん中「隙が出始めてる!!!行けるかも…いや、行く!!!」

サンシャインの真ん中「絶対に行くよ!!!」
817: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 21:04:29.79 ID:sDQs/FAE.net
サンシャインの真ん中「今だ!!!!!」

ブワアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

ガンッ!!!!!

穂乃果「きゃあ!!!また当ててきた!!!」

ギャラリー「うわ!!!接触しやがった!!!!」




えみつん「私の推測が正しいなら、相手のコーナリングは、コースの塾練度がありえないレベルに合ってこそ実現する…」

えみつん「同じスピードで、同じ走り方をしても、同じタイヤの使い方は、たとえ穂乃果でも出来ない…」

えみつん「おそらく今頃は、アンダーステアとの格闘になっているはず!!」

えみつん「フロントタイヤの劣化から来るアンダーステアは、たとえどんな腕があっても制御できない…」

えみつん「コーナーへの進入スピードを落とすことだけが、唯一の対応策だよ」

えみつん「苦しいと思うけど、チャンスはすべて失われたわけじゃない!!」

えみつん「最後の切り札は…高回転ゾーン!!!!」

えみつん「感覚を切り替えて、アジャストできるかどうか…」

えみつん「並のドライバーじゃ無理だけど、穂乃果なら!!!!」
818: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 21:12:18.50 ID:sDQs/FAE.net
12時間前…

えみつん「いい?穂乃果、重要なポイントだからよく聞いてね」

えみつん「穂乃果のハチロクのエンジンは、一万回転以上回る超高回転型ユニットだよ」

えみつん「でも、プロジェクトμを始動させるにあたって、私とぱいちゃんの判断で、エンジンの出力特性を少し変更したよ」

えみつん「中間トルクを太らせて、以前よりもフラットなパワー特性に」

えみつん「エンジンの性能と耐久性を追求した結果だけど、目一杯回しても、以前ほど高回転ゾーンではパワーは出ない」

えみつん「レブリミットを九千に設定して、ここまで戦ってきたんだよ」

えみつん「封印してきたその上を使う作戦も、今回は準備しておくよ!!」
820: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 21:56:57.99 ID:sDQs/FAE.net
穂乃果「でも回したからって、速いわけじゃないんですよね?」

Pile「それは時と場合によるよ。今から説明するよ…」





フオオオオオオオオオオオオオン…

にこ「近いわ…」

絵里「すぐそこまで…来てる!!!」

ゴギャアアアアアアアア!!!!

絵里、にこ、希、ことり、海未、凛、真姫、花陽「来た!!!!!」
821: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:10:15.41 ID:sDQs/FAE.net
ボワアアアアアアアアアア!!!!

穂乃果「やだ!!曲がらない!!!!」

ブワアアアアアア!!!

ガンッ!!!

穂乃果「きゃあ!!!」

ゴワアアアアアアアア!!!

真姫「嘘でしょ!?穂乃果が…抜かれた…」

絵里「まさか目の前でこんなショッキングな光景を見せつけられるなんて…」

にこ「でもあのやり方ひどくない!?ありえないわよ!!横からドカンとぶつけてきたわ!!」

絵里「それはそうだけど、穂乃果があんなにやすやすとインから刺されるなんて…それがそもそもただ事じゃないわ!!」

絵里「何らかの理由で穂乃果…失速してる!!!」

絵里「音ノ木坂最速と言われたコーナリングのスピードが…向かうところ敵無しだった超高速ドリフトが!!」

花陽「ナクナッチャッテルノォ!?」

希「絶望的なんよ…」

海未「う…ぐす…」

真姫「あんた、何泣いてるのよ…海未らしくないわよ…」

海未「そんなわけないじゃないですか…!!嘘ですよね!?穂乃果が負けるなんて!!」

海未「あるわけないですよ…!!そんなこと絶対にに嫌ですよぉ!!そんなこと!!!」

海未「穂乃果なら…穂乃果なら絶対に何とかしてくれるはずです!!!」
823: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:21:14.07 ID:sDQs/FAE.net
ブオオオオオオオオオオオン!!

穂乃果「まずい…!!追い詰められた!!」

穂乃果「そういえば、Pileさんなんて言ってたっけ…?」




十二時間前

Pile「それは時と場合によるよ。今から説明するよ…」

Pile「確かにに一万回転を超えても馬力が出るわけじゃない」

Pile「それでも回るということは、それぞれのギアの守備範囲が広いということだよ」

Pile「相手が頭打ちになって、シフトチェンジを迷うような場面で、ためらうことなく踏んでいければ」

Pile「コンマ3から4は稼げる…車一台から半分くらいの距離かも知れない…」

えみつん「ぎりぎりの競り合いの中で、そのアドバンテージを活かせるシチュエーションは必ず存在するよ」

えみつん「テストプラクティスでそんなポイントを見つけておいてね…」

えみつん「あくまでも、最後の手段だからね」

えみつん「エンジンに負担がかかる…使わなくて済むなら…使いたくない…!!」
824: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:26:53.50 ID:sDQs/FAE.net


ブオオオオオオオオオオオン!!

穂乃果「攻めるしかない…もう一回、ぶち抜く!!!」

穂乃果「こらえてね…穂乃果のハチロク!!!」

穂乃果「最後まで…ファイトだよ!!!」

ブオワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

穂乃果「一万回転…一万一千回転…」

カチ…

サンシャインの真ん中「またライトを切った!!??」

ブワアアアアアアアアア!!!!
825: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:31:22.62 ID:sDQs/FAE.net
穂乃果「ここだ!!!!!」

ゴワアアアアアアアアアアアア!!!!

ガン!!

サンシャインの真ん中「嘘でしょ!?隣にいるの!?」

サンシャインお真ん中「ライトは消したまま…そんなのアリ!?」

サンシャインの真ん中「邪魔だよ!!」

ゴギャアアアアアア!!!

穂乃果「リアタイヤのグリップは残ってる!!!」

穂乃果「立ち上がりの加速なら負けない!!!!」

ブワアアアアアアアアアア!!!

サンシャインの真ん中「狭くて息苦しい!!ラインが作れない!!!!」
826: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:36:20.50 ID:sDQs/FAE.net
サンシャインの真ん中「でも負けたくない!!アクセルは踏む!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

サンシャインの真ん中「次が最終コーナー!!!!」

穂乃果「今だ!!」

バチッ!!!!

サンシャインの真ん中「嘘…抜かれてる…!!」

ブワアアアアアアアアアアアア!!!!

穂乃果「一万二千回転…一万三千回転…」

穂乃果「行ける!!!」

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!



グシャ!!!!!

穂乃果「嘘…?エンジンが…」

ゴギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
827: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:40:37.75 ID:sDQs/FAE.net
穂乃果「やだ!!!スピン!!!!」

ギャアアアアアアアアアア!!!!

サンシャインの真ん中「きゃああああ!!!!!ぶつかる!!!!」

ギャアアアアアアア!!!!

ギャラリー「マジかよ!!!!」

穂乃果「そうだ!!!!クラッチ!!!!!」

ガン!!!

ギャラリー「プロジェクトμのハチロクが後ろ向きのまま突っ込んでくるぞ!!!」

ガアアアアアアアアアアア!!!

サンシャインの真ん中「もう少しだったけど…間に合わない…!!!」

ガアアアアア!!

ピタ…

シーン…
828: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:48:54.68 ID:sDQs/FAE.net
ギャラリー「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」

ギャラリー「勝ったのはプロジェクトμのハチロクだああああ!!!!」





穂乃果「ハチロク…」

Pile「ごめんなさい…あんな作戦の指示しかできなくて…」

穂乃果「いえ、完全に穂乃果のミスですから…」

穂乃果「ものすごいオーバーレブさせて、なぜか回らないところまで回っちゃったんです…」

えみつん「エンジンブローしたハチロクを、180度回転させたところでクラッチを切り、タイヤのグリップを回復させたんだね」

えみつん「最後はドッグファイトの経験値の差が出たね…」

穂乃果「どうしても勝ちたいからって強く念じたから、ハチロクに何か意志みたいなのがあって…」

穂乃果「自分を犠牲にして、最後のひと伸びを穂乃果にくれたのかなって思うんです」



海未「穂乃果!!!!!」
829: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 22:55:21.39 ID:sDQs/FAE.net
海未「うわあああああああああああん!!!!!」

絵里「やったわね、穂乃果!!!」

海未「やっぱり穂乃果は私たち音ノ木坂のヒーローです!!!」

穂乃果「いや…えへへ…」







数日後

えみつん「私のわがままに、最後まで突き合わせちゃってごめんね」

みもりん「いいのよ!!全然!!気にしないで!!」

えみつん「実はここだけの話なんだけど…」

えみつん「いくつかのプロのレーシングチームから穂乃果にオファーが来ているの」

Pile「本当!?きっと穂乃果、喜ぶよ!!!」
830: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 23:01:32.41 ID:sDQs/FAE.net


にこ「廃車…ですか…?」

親鳥「寂しいけど、最高の引き際だと言えるのではないかしら…」

親鳥「あの車は今まで高坂さんの手足となって数々の伝説を打ち立てて来たのよ」

親鳥「負けること無く静かに消えていくのが、あのクルマに相応しいのかもね…」

絵里「そうするしかないんですか…」

凛「嫌だにゃあああ!!!寂しいにゃああ!!!!」

真姫「凛!!!!悔しいけど…もう…どうしようもないのよ…」







穂乃果「ねえ、ハチロク…」




穂乃果「やり遂げたよ!!最後まで!!!!」



おしまい
835: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/04/21(火) 00:10:25.65 ID:JcEBlVei.net
おまけ


数年後…

一月 モナコ公国某所…

凛「穂乃果ちゃんいたにゃ〜!!!」

にこ「凛、相変わらずその喋り方直らないわね…」

穂乃果「みんな、久しぶり!!!」

絵里「まさか、穂乃果がラリー選手権に出場するなんてびっくりだわ」

花陽「日本人女性発のワークスドライバー…すごいよ!!」

希「あれ?海未ちゃんは?」

穂乃果「あそこでペースノートまとめてくれてるよ!!!」

穂乃果「おーい!!海未ちゃん!!みんな来てくれてるよ!!!」

海未「みんな、お久しぶりです。元気にしてましたか?」

真姫「まさか海未までナビゲーターで一緒に参加なんて…穂乃果はどうなの?大丈夫?」

海未「運転はピカイチですが…普段の生活は相変わらずです。ですよね?穂乃果」

穂乃果「むう…余計なこと言わないでよ!!」

ことり「二人とも、あまり変わってなくてよかった♪」

穂乃果「ことりちゃんそれどういう意味ぃ?」

海未「穂乃果!!出発の時間ですよ!!」

穂乃果「みんな!!行ってくる!!!」






ゴギャアアアアアアア!!!

海未「スリーライトロング!トゥーレフト…スクエアライト!!!穂乃果!!!いい感じです!!!」

穂乃果「うん!!海未ちゃん!!もっと飛ばしていくからね!!!」

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!




おまけ おしまい
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『穂乃果「頭文字μ…」』へのコメント

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