梨子「彼女は悪魔を律せない」

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1: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 02:57:07.95 ID:WA5D18rs.net
開始前すべりこみ。生えて。途中から方向完全迷走。

元スレ: 梨子「彼女は悪魔を律せない」

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2: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 02:59:50.43 ID:WA5D18rs.net
 悪魔、と。



 いつからか、自分で言うようになった。きっと、自分は悪魔なんだ、と。みんなと過ごすうちに、わかった。自分は悪魔なんだと、本気で思った。思わざるを、得なかった。だって二つを宿すその姿は、どこかのお話で出てくる、悪魔と一緒でしょう?



 それなら、本気に、してしまうと思わない?



 私はその言葉自体はは気に入っている、ソレは、嫌に決まっているけれど、これからも悪魔として生きるわ。だって、もうこれがあること、はほとんど人じゃないでしょう?


 天使、いや……堕天使みたいじゃあ、なあい?



 そう、そうね……悪魔より、堕天使の方がいいかも。いや、でも……どっちでも、同じかしら。




 ――未だ掃除がされていない、古ぼけたプールサイドを見ながらだと、ママの作ってくれたお弁当の味も、なんだか落ちちゃうような気がする。


 プール授業……どうしよう。


 というか、なんで私がこんな学校に来なきゃならないのよお!!


 確かに人は少ないけれど……で、でも全員女の子なわけで……。はぁ。






 ――友達作っても、接しずらい、のよ。
3: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:00:40.63 ID:WA5D18rs.net
 ま、まあヨハネは"悪魔"だし、人間の友達なんて、どうせ離れちゃうからいらないけど!


善子「ごちそうさま……」

 はぁ、5限はなんだったっけ。早く帰ってゲームしたいなぁ。ああ、大戦争を勝利に導くのはこのヨハネよ!

善子「氷より毒の魔法の方が良いかしら……でもなぁ、毒は使いにくいし、あの戦争以外で使えるかっていうとどうも……」ブツブツ

 帰ったらすぐにお風呂に入ってゲームをつけて……あ、宿題しないと。うぅ。

 
 ふ、そろそろ教室に戻ろうかしら。お弁当片付けてと。



「――あの、なにしてるんですか?」




 赤みかがった髪の毛が、下を向いていた私の目に入った。慌てて顔を上げると、その髪の毛がふわりと私の頬をなで付ける。

 その綺麗な髪の毛の持ち主は、私のことを見て、微笑んでいた。


善子「お、驚かさないでよっ!!!」


「ご、ごめんなさいっ……」

 ぺこりと、頭を下げられる。な、なによ……ちょっとびっくりして声をだしただけじゃない。

「あ、あの驚かせるつもりはなくって……」

 赤い髪の毛の持ち主は、ゆっくりと顔を上げると眉根を下げ、なんとも申し訳なさそうな顔を私に向けた。


 少しつり気味の大きな瞳、それなのにキツそうな感じはほとんどなくって、むしろ優しそうな雰囲気がただよっている。



善子「べ、別にそんな……」モヤモヤ
4: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:01:46.24 ID:WA5D18rs.net
 プールサイドなら、人が来ないと思ったからここでお弁当食べていたのに……。実際ここに来るのは時々来る先生くらいで、その時も隠れればなんの問題もなかった。

 ……今日は油断してたけど。

 よりによってなんで生徒が来るのよっ!

善子「なんでこんなところに来るのよ!!」

梨子「ぅ、ええ? 私は……その……ちょっと用事があって」

善子「こんなプールサイドに、用事?」

梨子「はい、友達が部活でここを使いたいって言ってたので……ちょっと見に」

善子「ぶ、部活!? ここは水泳部もないし……」

善子「あ、なるほどなるほど……あなた、このヨハネの魅力に囚われちゃって、はるばるここに来たのね?」

梨子「……は?」



善子「わかってるわ、この世界の人はみーんなヨハネのことが好きでたまらないんだから、あなたも……その一人、ね?」

梨子「あ、あの……私はスクールアイドル部のことで」

善子「スクールアイドル部? そんなのあったっけ」
 
梨子「ああ、私の友達が作るーって言ってて」

善子「ふぅん」

梨子「あ……私は二年生の、桜内梨子っていいます。あなたは?」



 げ、に、二年生……ここは敬語――そ、それは人間の間での話! 私は悪魔だから、下位存在の人間なんかに、敬語なんて必要ないわ!!
5: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:02:32.01 ID:WA5D18rs.net
善子「私は一年生、ヨハネよ。ほら、私って美しいから……嫉妬した周りの天使達のせいで堕天したってわけ」

善子「だからたまたまこの高校に紛れ込んでいるわけだけど……」

梨子(た、確かにすっごく可愛いけれど……へ、変な子、だ)


梨子「い、一年生なんだね。で、なにしてたの?」

善子「ここは人もいないし、地獄からの悪魔の召喚にうってつけだと思ったのよ」

善子「あなたもこんなところにいると、このヨハネの召喚の儀式の、イケニエにするんだからっ!!」

梨子「あ、あはは……」


梨子「……あ、お弁当、食べてたの?」

善子「なっ///」

梨子「どうしてこんなところで……」

善子「わ、私は沼津に住んでるの。だからお弁当の時くらい、一人の方が落ち着くのっ!!」

梨子「そ、そうなんだ」


 なによ、かわいそうとか思ってるんでしょ。ヨハネのこと、なんにも知らないくせに、みんなすぐそうやって。


梨子「あ、そうだ……ヨハネ、ちゃん? とっても可愛いし、スクールアイドルとか興味ない?」

善子「か、かわいい……///と、当然ね! でも、私はそういうの、キョーミないからっ!!!」

梨子「そっかあ……」

梨子「よ、ヨハネちゃんで、いいの?」

善子「ええ、ヨハネよ」

梨子「あ、あはは……」

梨子「じゃあそろそろ予鈴なるから、私は行くね。また学校であったら、よろしく」




善子「ええ、ふふ、二度目に私に会ったらなら、あなたの心はもうこのヨハネの――」


善子「なんでいないのよっ!!!」
6: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:04:50.55 ID:WA5D18rs.net
◇――――◇


花丸「マルも悪魔を召喚するズラ!!!」

ルビィ「悪魔って、ほんとにいるの?」

善子「いるに決まってるでしょ!? だって、この私が、悪魔なんだから♡」

花丸「悪魔……」

花丸「じゃあマルが悪魔を召喚したら、善子ちゃんみたいなかわいい悪魔が召喚できるずら!?」

善子「ヨハネよ!!」

善子「ま、まあ……そうね、私の元で修行すれば……召喚出来ないことも、ないわね」

花丸「おおっ、ルビィちゃん! しよう! 悪魔を召喚しよう!!」

善子「ふふん、その意気よ」

ルビィ「えええ……?」


 なにこの子達……私があんな自己紹介したのに……近寄ってくるだなんて、物好きね。ああ、やっぱり私って罪な悪魔なんだわ♡


善子「そうね、じゃあさっそくっ……」

花丸「あ、ごめん善子ちゃん!」

善子「だからヨハネよ!」

花丸「……いまからオラとルビィちゃん、スクールアイドル部、見に行くんだけど、善子ちゃんも行こう!!」

ルビィ「る、ルビィはだめだよぉ」

善子「え、ヨハネは……」


花丸「もう、ルビィちゃん大丈夫だって! 善子ちゃんもいいからいくずらっ!!」

善子「ちょ、ちょっと待ちなさいよっ!!」

 マルちゃん……と呼ばれた子に、私とルビィちゃんは引っ張られて教室をあとにする。

善子「ちょっとどこ行くのよ!?」

花丸「音楽室!!」



ルビィ「うえぇ、おねえちゃんにおこられるぅっ!!」


花丸「この先ずら」

善子「はぁ、はぁ……まったく、私は走り慣れてないんだからいきなり……」

ダイヤ「――ルビィ」
7: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:05:51.95 ID:WA5D18rs.net
ルビィ「ひっ、おねえちゃん」

ダイヤ「なにをしているの、帰りますわよ」

善子「……?」

花丸「だ、ダイヤさん……あの、これからルビィちゃんとスクールアイドル部の見学を」

ダイヤ「部活動? ルビィ、あなたにはそんな暇はないでしょう?」

ルビィ「う、うん……」

ルビィ「ごめんねマルちゃん……今日はお家のことがあるから……」

花丸「そっか、うん……ばいばい」


 ルビィちゃんは、ダイヤさん、と呼ばれた凛々しい人に連れられる形で、帰っていった。おねえちゃんって言ってたし……姉妹、なの? あんまり似てなかったけど。


善子「ルビィちゃんて忙しいの?」

花丸「うん、ルビィちゃんちはね、この辺りですごく有名で力のあるお家で……ルビィちゃんはその跡取りの一人だから」

善子「へぇ……大変ね」


善子「で、その部活っていうのは?」

花丸「ルビィちゃんがしたそうだったから来たんだよね、マルは別に――」



 ああ、なあんだ、じゃあもうこの私がここにいる理由はないわね。そう言って、背中を向けようとした時だった。

 ――微かに……音が聞こえた。ピアノの、音だった。そして続けて、聞こえて来た。しっとりと、ゆっくりと……上品な音色が、私の鼓膜を揺らす。聞けば聞くほど、その音色の中に、包み込まれていくようだった。


 このピアノの音色は、音楽室から聞こえてきたようだった。マルちゃんはなんだかうっとりとした表情を浮かべて、その音色に聴き入っている。

善子「きれー……」

花丸「ずらぁ……」ホワホワ

善子「これ、音楽室から?」

花丸「そうみたい」

 中の様子をみようと、私とマルちゃんはぐにゅぅっと音楽室の入り口に顔を押し付ける。よく、見えない。


花丸「だ、誰が弾いてる、ずら」

善子「このヨハネを魅了するだなんて、たいした魔術の使い手ね!?」
8: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:07:08.83 ID:WA5D18rs.net
 っと……そこで中にいた人と目が合った。オレンジ色の髪の毛、少し幼い顔立ちの人。薄いグレーの、毛先がウェーブがかった人。ダークブルーの髪の毛を後ろで縛っている、大人っぽい人。

 、そして――ピアノ台に座りながらこちらを覗き見るのは、お昼休みに会った……綺麗な赤い髪の毛を持つ人。確か……桜内、なんとか……。


 あの人が、さっきのピアノを弾いてたって、こと?

 私とマルちゃんが、そのままガラスに張り付いていると、オレンジ色の髪の毛の人が満面の笑みを浮かべて、その扉を開けた。


 

◇――――◇



千歌「ヨハネちゃん? かわいいーー!!!」

千歌「ね、私たちとスクールアイドルやろうよっ!!」

善子「ふ……私と契約をしたいというのなら……それ相応の見返りが必要ね」

千歌「見返り?」

善子「そうね……あなたの魂と交換よ!?」

千歌「たましいっ……!」


曜(変な子だ……)


果南(変な子だ……)

千歌「でも、私は魂の上げ方なんて」

善子「そんなの簡単よ、このヨハネのリトルデーモンになるのよ、心も身体も私に預けてそうすれば――」

花丸「善子ちゃんは悪魔だから、踊りとか歌とかもきっと上手ずら!」

果南「悪魔ってうまいのかな……」

善子「私はヨハネ!」

花丸「あの、オラは国木田花丸っていいます。こっちの子はさっき知り合った、津島善子ちゃん」

梨子「へぇ、善子ちゃんって言うんだね」ニコッ

善子「わ、私はヨハネよっ!! そ、そんな善子なんて名前……愚かな人間達を撹乱するためのモノ!!!」

曜「なら言っちゃだめなんじゃあ……」

善子「うぐ」
9: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:07:52.41 ID:WA5D18rs.net
梨子「善子ちゃん、さっきぶりだね」

果南「知り合い?」

梨子「さっきちょっとね」

果南「二年生組は優秀だなぁ、千歌は花丸ちゃんを捕まえてくるし、梨子は善子ちゃんを連れてくるし」

梨子「私が連れてきたわけじゃあ、ないんだけれど」

千歌「今日は二人とも、どうしてここに!?」

花丸「見学に来たずらっ! 千歌さんに声かけてもらった時に一緒にいた、ルビィちゃんて子と来ようと思ったんですけど」

千歌「あの子は来ないの?」

花丸「ちょっと家のことがあるらしくて」


千歌「そっかぁ、でもでも、君たち二人は興味あるんだよね!?」

花丸「はいっ、ルビィちゃんと一緒なら是非やりたいですっ!」

果南「ルビィちゃんて、あの黒澤ダイヤの?」

花丸「はい」

果南「うーん、それは確かに難しそう」

千歌「何かあるの?」

果南「ちょぉっと、ね?」

千歌「そっかぁ、でもでも花丸ちゃんが入ってくれたら、私たちもルビィちゃんが入ってくれるように説得するよ?」

花丸「本当ですか!?」

千歌「うんっ、あ、じゃあそれまでは仮入部っていうのは、どうかな? ルビィちゃんが入ってくれたら正式にってことで」

花丸「マル、そうしますっ!!!」

千歌「やったぁっ! ありがとー!!」ギュッ


果南(ダイヤをせっとく、かぁ)

果南(まあ、千歌ならなんとかなる、のかな?)


梨子「善……ヨハネちゃんは?」

善子「私は暇じゃないの、今日だって私の帰りを待ち望んでいるリトルデーモンがいるんだから。大戦争を指揮するのは、この私なのよっ!!!」

千歌「戦争? なんの戦争?」
10: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:08:54.47 ID:WA5D18rs.net
善子「あなた達人間には、きっと理解できないわ」

千歌「善子ちゃんは、踊るのとか、歌うの、好き?」

善子「当たり前よ、しょっちゅう沼津のカラオケで歌ってるもの。私の歌声に群がる群衆ばかりで、困っちゃうけれど」

千歌「えー、善子ちゃん可愛いし、じゃあ千歌達と一緒にやろーよーー!!」

千歌「ねーねー、やろ、やろお?」グイッグイッ

善子「ちょ……ちょっと」

曜「千歌ちゃん、善子ちゃん本当に忙しいかもしれないよ。ダメならダメで強引にしちゃだめ」

千歌「はい……反省します」

曜「えーと、善子ちゃん?」

善子「ヨハネ!!!」

曜「よ、ヨハネちゃんは……歌とか踊りとか興味あるってことだよね?」

善子「まあある程度は」

梨子「それなら、花丸ちゃんみたいに、仮入部、してみたら? ダメならダメで、良いだろうし」

善子「わ、私が仮入部!?」

千歌「そうしようよっ!!」


千歌「ヨハネちゃんの歌で、魅力されちゃうかも……有名になれば、こんな小さな規模じゃなくって、色んな人がヨハネちゃんの歌と踊りを……」


善子「……」ゴクッ

 そんな、そんなの……リトルデーモンが大量にって、こと。


善子「――やるわ」


善子「このヨハネが仮入部するんだから、あなたたたちも魅了されないように気をつけてね?」


千歌「やたーー!!!」

果南(ほ、ほんとに入れるんだぁ……まあ、確かに可愛い子だけど)

梨子「善子ちゃん、これからよろしくね」
14: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:12:29.46 ID:WA5D18rs.net
◇――――◇

 勢いで、仮入部っていうのしてみたけれど……絶対良くない。だって、そうに決まってる、私が、アイドル……?

 いや、まあ。私は見た目はいいし歌は上手いし、ダンスも上手いし、出来なくはないと思うけれど……。


 "悪魔"だから。

 悪魔だから、私に、そんなのは……出来ないはず、なんだ。

 いつか、タイミングを見て、抜けなきゃ。うまく乗せられちゃったけれど。全く、そもそもあのピアノさえなければ、私はあの場で帰って、ゲームが出来たのよ。

 今日はあの人たちと話してたから時間がなくってゲームが出来ないし。

善子「はぁ」

善子「えっと、明日の授業は――」

◇――――◇

音楽室


千歌「――活動は、らいしゅーから」


善子「だからって……さっきからおしゃべりしてるだけじゃないのよっ!」

花丸「これも楽しいからいいずら」

千歌「えー、今日は金曜日だよ? やっぱり月曜日からって相場は決まってるよ」

 せっかくこのヨハネが来てあげたのに、話すだけだなんて……。

梨子「まあまあ、ほら私たち二人のことよく知らないし、最初くらいいいんじゃないかな」

千歌「そーだよ!」

善子「はぁ」

善子「あなた……梨子ちゃんだっけ」

梨子「覚えていてくれたんだ」ニコッ 

善子「べ、別に覚えてたんじゃなくて、今アカシックレコードにアクセスして、あなたの情報を抜き取っただけよっ!!」

梨子「うんうん」

善子「……」グヌヌ

善子「ピアノを弾いていたのも、あなた?」

梨子「うん」

善子「このヨハネを魅了した音色、あなた大したものね?」

梨子「……褒められてる、よね?」

千歌「ねー、梨子ちゃん上手いよねぇ」
15: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:15:06.43 ID:WA5D18rs.net
千歌「やっぱり東京の人はみんな上手いの?」

梨子「そ、そんなことないと……思うけど」

善子「東京?」ピクッ

梨子「ああ、私ね今年度から東京の秋葉原からこっちに引っ越してきたの」

花丸「ほぇぇ」

善子「なっ……と、とうきょう、から?」

梨子「一応……」

千歌「東京、すごいのかなあ行ってみたいなあ」

梨子「こことは……雰囲気は違うと思うよ」

善子「な、なによ東京から来たからって!! 東京なんて近いうちに地獄の炎が顕現するんだからっ、人間なんてマル焦げよ!」

千歌「えええ!? 千歌、ここの人間でよかった!」

花丸「マルも!!!」

梨子「いや地獄の炎ってなに……」

善子「ふふ、知りたい? それなら」

果南「――お待たせー」

果南「あれ、何かしてないの?」

千歌「おしゃべりしてた!」

果南「ええ……」

千歌「ほら、自己紹介とかその他もろもろ!」

果南「ま、まあ一回くらいはいい、のかな?」


果南「えっと、二人とも昨日会ったよね。私は松浦果南、よろしくね」
16: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:17:29.92 ID:WA5D18rs.net
◇――――◇

次の日



 今日は土曜日!! 今日こそ一日中ゲームをやってやるわ! と思ったのに……なんであんなすぐ終わるのよっ!!中盤のノリじゃあないの?


 あの戦争はこれからって感じじゃあなかったの? クリアしたのに、なんか変な気分。


 せっかくの土曜日だっていうのに、特にやることもないし、だから私はあてもなく、沼津の街に繰り出してきた。

 春の日差しが眩しい。こんな日は、特にあてがなくっても、見慣れた沼津でも、楽しいものね♡

 私にしては珍しく雨も降らなかったし!

 ま……念のために傘も持ってきてるけれど、ね? せっかくお化粧してきたのに、崩れたら困っちゃうし。あ、崩れなくっても、ヨハネ目当ての厄介さん達のせいで、困っちゃうけれど♡

 あ……あの映画……見たかったやつ……。よし、今日はすることもないし見に行っちゃおう。別に一人でだって、映画は観れるものっ!!!



「え、善子ちゃん?」

善子「へ?」


梨子「こんにちは、奇遇だね?」

善子「な、あ、あなたはっ!!」

梨子「こんなところでなにしてるの?」

梨子(あれ……今日の善子ちゃん可愛い……お化粧してるから、かな……? よく見ると本当に整った顔してる……)

梨子(気合入ってる感じだし、あ、も、もしかして……)


梨子「じ、邪魔してごめんっ!?!?」

善子「は!?」

善子「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」グッ

善子「あなた今何か変なこと考えた?」


梨子「い、いやそういうわけじゃ」

善子「ならなんでこんな可愛いヨハネから逃げたの?」

梨子「いや、なんていうか大事な人と待ち合わせとか、してるのかなーって……」
18: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:18:17.76 ID:WA5D18rs.net
善子「……大事な人?」



梨子「――か、彼氏、とか」




善子「へ//// わ、私が人間なんかの恋人、作るわけないでしょ!? どんな勘違いしてるのよ!」

梨子「ご、ごめんっ、なんか今日の善子ちゃん可愛かった、から……」

善子「////」

梨子「休日だもんね、たまにはお化粧も良いよね」

善子「ま、可愛くなりすぎて困っちゃうけれどね」

梨子「あはは……」

善子「ヨハネの降臨で、全国のリトルデーモン達がざわめいているのを感じるわ……」

善子「で、あなたはなんでここに?」

梨子「私ね、絵が好きなんだ。それで、画材の買い出しを……」

善子「絵が……? 珍しいのね、今度見せてよ」

梨子「え、ええ……そんな上手くないし」

善子「それなら、この私がモデルになってもいいわよ?♡」

梨子「人物画は、あんまり……」

善子「なによっ!」

梨子「善子ちゃんはなにしてたの?」


善子「やることもなくて暇だったから、適当にブラブラしてただけよ」

梨子「そうなんだ。ねえ、これから……予定とか、あるの?」
19: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:19:28.41 ID:WA5D18rs.net
善子「な、なんで?」

梨子「私ね特にすることもなくって……良かったら、沼津の街を案内して欲しいなって」


善子「そうねえ、まあ別に構わないけれど」

梨子「東京からこっちに来たばかりだから、よくわからなくって」

善子「む……なによ東京から来たからって!」

善子「私だって魔界から来たばかりで全然わからないんだからっ!!」

梨子「え、わ、わからないの……?」

善子「うぐぐ……」

善子「ちょっと待ってて、今アカシックレコードに……」

善子「うんっ、おーけー。で、あなたは何が知りたいの? このヨハネが、案内してあげる」


梨子「そうだなぁ……」

善子「あ、いいところがあるわよ」
21: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:21:25.86 ID:WA5D18rs.net
◇――――◇


梨子「あ、このサンドイッチ……美味しい……」

善子「ふふん、でしょ?」

梨子「あの公園も綺麗だったし……良いところだね」

善子「ヨハネが召喚された地よ、当たり前でしょ」

善子「あなたがいた東京は、どんなところなの。話聞かせてよ」

梨子「そうだなぁ、善子ちゃんのイメージと合ってると思うよ。人がとにかく多くて、とにかくなんでもある」

善子「む……」

梨子「電車は2分に一本とか……」

善子「え!?」

善子「す、すたーばっくすは、あるの?」

梨子「え、沼津はないの……?」

善子「い、今馬鹿にしたわね!?」

梨子「してないよぉ……」

梨子「でも、無いとは思わなかったというか……」


善子「あ、あなた……馬鹿にしすぎっ!」

梨子「ご、ごめん……」

梨子「善子ちゃんは東京が好きなの?」

善子「行ったことないから、わかんない」

善子「でも、ここはヨハネにはちょーっと退屈っていうか、だから私には東京が似合ってると思うの」

梨子「でも、ここも良いところだと思うけどな」

梨子「田舎からちょっと来れば沼津があるし、なんだか落ち着くし」

善子「ふぅん」

梨子「なんだかこっちって東京に比べて人との繋がりが強いっていうか」
22: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:22:41.02 ID:WA5D18rs.net
梨子「だって学校にいる人たちと、すぐ仲良くなれるんだもん。向こうにいたときはそんなことなかったのに」

梨子「善子ちゃんとは話し始めたの最近でしょ? でもこうやっていきなり二人きりでいることって、私にとっては普通じゃないっていうか」

梨子「こっちの人、優しい気がするんだよね」

善子「わ、私は別に優しくないし! 堕天使が優しいわけないでしょ!」

梨子「ふふ、そうだね」



善子「ま、まあいずれあなたの魂を私に捧げるというのなら、これからも案内してあげてもいいわ!!」

梨子「そっか、それならよろしくね」

善子「え、ええ」

梨子「これからどうしよっか」

善子「今見たんだけど……」

梨子「うん?」

善子「これから沼津で有名なアイドルのミニステージがあるみたいなの! 行きましょ!!!」キラキラ

梨子(善子ちゃん、結構アイドルとか好きなのかな?
23: 名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:24:04.68 ID:WA5D18rs.net
◇――――◇


善子「はぁぁ、ヨハネに負けないくらい可愛かったぁ///」


梨子「そうだね……初めてこういうの見た……」

善子「うぅ、あんなの聴いたら、歌いたくなってくるわ!!」

善子「ね、今からカラオケに行きましょ!!」

梨子「な、カラオケ!? わたし、歌は苦手で……」

善子「大丈夫よ! 大丈夫だからいきましょ!!」




◇――――◇



梨子(う、うまい……)

梨子(え、善子ちゃんて歌こんなにうまかった、の?)


梨子(力強くて、でも繊細で……なんか普段より大人っぽいというか……)


梨子(ちょっと待ってよ、これ次わたし歌いにくいって……)


善子「ふぅ、うう、久しぶりに歌うと気持ちいいわねー!」



善子「次はあなたの番よ!」


梨子「歌、上手くない……? わたし、人前で歌うのとか、苦手で……」






 梨子ちゃんが頭を抱える。見た目的に上手そうに見えるけれど。私はそんな梨子ちゃんにマイクを渡そうと――。
26: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:30:21.67 ID:datJFZyu.net
 した時だった。マイクを掴んだ私の手は、ううん、手だけじゃなくって、全身が固まった。確かに、よく見てみると梨子ちゃんの服装は春の割にはなんだか薄め。肌は少し露出してる、でもそれくらいじゃ私の"悪魔"は起きてこない。

 でも、今は違った。前かがみに頭を抱える梨子ちゃんの姿勢、私は立ってマイクを渡そうとしている。つまり――少し見下ろせば梨子ちゃんの緩めの服装の間から……胸の谷間が見えてしまった。

 重力で薄ピンクの下着にぴったり張り付く乳房の先は隠れて、その頂点までは、見えなかった、けど。


 ごくりと、唾液を飲み込むとそれはまるで鉛のように重い。全身が発火したみたいに、熱い。ううん全身じゃない、正確には私の、"悪魔"だ。言ってる、喰らえと言ってる。私じゃない何かが、訴えかけてくるようだ。


梨子「どうしたの?」


善子「へっ、いやなんでもないわ!! はやく歌って!!」


 マイクを強引に手渡して、すぐに座り込む。


 私としたことが、油断した。体育の時とかも他の人がいないところで着替えて、他の女の子の下着姿とかが目に入らないように気をつけてるのに。


 もろに見える下着姿と違って……今日は、服の上から見えてしまった。立ち上がった梨子ちゃんは、あの服の下にあんな下着を着て、あんな胸を――。変な妄想で、頭の中がいっぱいになっていく。




 だ、だめだめっ!!! い、色欲に惑わされないのヨハネ!! よ、ヨハネがそういうのを与える側なんだからっ!!
27: 1です。連投規制的なやつで突然いなくなるかもしれません。(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:31:30.26 ID:datJFZyu.net
 私が変なことばかり考えているうちに、梨子ちゃんは歌を歌いはじめていた。なんだか震えてるような気もするけれど、本人が言うほど下手じゃないような気がする。まあこのヨハネよりは上手くないけれどね♡一人カラオケで練習しておいて良かったわ。



 しばらくして歌いおわると、梨子ちゃんは涙目になりながらやっぱり無理、とぶんぶん首を横に振ってみせた。



善子「なによ情けないわね。あなたもスクールアイドルやるんでしょ?」

梨子「私はやらないよぉ!」

善子「え?」

梨子「その、誘われてはいるんだけれど私はそういうの苦手だし……とりあえず一緒にはいるんだけど」

善子「なによそれー」

善子「じゃあそういうの克服しなきゃいけないわねっ、続けて歌って!」

梨子「えええっ……」
28: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:32:39.95 ID:datJFZyu.net
◇――――◇
 
梨子「今日はありがとうね、善子ちゃん」

善子「ヨハネ!!!」

梨子「えーと……よ、よっちゃんでいい?」

善子「よっ……」

 こ、これあだ名、ニックネームってやつ? なるほど、私そういうの初めて……。

善子「ま、まあそれでも……いいけど」

梨子「じゃあこれからはよっちゃんって、呼ぶね」

梨子「来たばかりで忙しいからこっちで友達と街で遊ぶのって初めてなんだ」

善子「友達……?」


梨子「あ、あれ……もしかしてまだ、早い……?」

 友達、私が? "悪魔"を宿す、この私が?

 そんなの、ためな、はずで……。

善子「べ、別に早くないけどっ! ヨハネと契約するんだから、いつかその魂、頂くんだからっ!」

梨子「うふふ、じゃあバス来たから、また学校でね?」

善子「……うん」


 最初に会った時みたいに深々と頭をさげて、彼女はバスに乗り込んでいった。

 友達とカラオケなんて……いつ振りだろう。そもそも行ったこと、あったっけ……。まあ、どっちでもいいわよね。
29: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:33:41.93 ID:datJFZyu.net
◇――――◇

善子の部屋



善子「ふっ……うっ♡あっ♡」ビク…ビク


 私の"悪魔"は暴走していた。

 手の中で硬く大きくなったソレを、優しく上下に擦りあげる。



 生まれつきの悪魔。

 当時はお医者さんから、特に影響はないっていう診断結果だった。小学校卒業までは陰核? よくわからないけれど、それより少し大きいくらいで、今後も何かある兆候はないし、何かあったらまた医者へ来るように、と。

 よくわからないけどどこかと繋がっていて、切除は出来ないみたいで、もし何かがあったらホルモンでの調整による対処療法になるとのことだった。


 異変があったのは中学生に上がってすぐのことだった。少しずつだけれど、この"悪魔"が大きくなってきたことに気がついた。親には、言えなかった、怖くて恥ずかしくて、私が何者か、わからなくなって。


 私がぐちゃぐちゃな心境のまま過ごしているうちに、"悪魔"は、一つの変化を迎えた。


 それは最初の頃と比べて、二倍以上の大きさになっていた時。そして同級生の女の子の、下着姿を見たときだった。


 煉獄の暑さだなんて言えば的確かもしれない。下半身がビリビリしびれるとともに、硬く大きくなって下着に擦れるたびに、震えるような快感が襲ってきた。そう、まさに私にとっての、Xデー、ね。
31: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:36:07.12 ID:datJFZyu.net
 それからというものの、私は女の子に対して興奮してしまうんだと気がついた。やっぱり、親には言えなかった。この学校に来るのも嫌だったけれど、言えなかった。

 そしてさらに、私のこれは、擦っていると男の人と同じ、射精というものまでしてしまうようになった。最初にそれが起こった時は、部屋で気絶しかけたのを、よく覚えている。

 まるで、悪魔、だ。自分は人間じゃあないんだと、本気で思った。女の子であるはずなのに、女の子ではない。そして、男の子でもない。なら、一体私はなんなの?

 


 この硬くなったものを撫で上げる度に、そんなことを、思ってしまう。でも、次第にそんなことはどうでもよくなって、ここから直接脳内に入り込んでくるような甘美な感覚に全てが支配されてゆく。

 きもちいい、きもちいい、きもちいい。

 頭に思い浮かべるのは、今日カラオケであった出来事。梨子ちゃんの控えめな胸が重力に逆らわずにぴったりと下着に収まっていた、あの光景。柔らかそうで、なおかつ弾力がありそうで。


善子「あっ♡あっ♡い、くっ、っぅ♡」



善子「んっっぁ♡〜〜〜〜♡♡♡////」ビュッビュッビュグッビュルルルルル‼︎‼︎

善子「あっ……ぁぁ」クラリ…

善子「はぁ、はぁ……」



善子「きも、ちぃ……」

 私、梨子ちゃんでシちゃった……。友達って言ってくれた人で、シて、しまった……。

 こんなに興奮したの、久しぶりだったから……目がクラクラする。胸付近まで飛んできているドロドロの精液を処理しなきゃいけないんだけれど……瞼がどんどん重くなっていく。

 いいや、眠っちゃいましょう。明日、カピカピになっているだろうけれど……それも仕方ないわ。とにかく、今は眠りたい、そんな、気分。
32: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:37:39.64 ID:datJFZyu.net
◇――――◇


二週間後


 あれからスクールアイドル部に仮入部している私は、みんなと他のスクールアイドルの曲でダンスの練習をしたりしていた。こういうこともあろうかと、私はダンスの練習だってしてたんだから、すぐに馴染んじゃうのよねっ!


 本当は今すぐにでも、抜けた方がいいのはわかってる。でも……思った以上に居心地が良いというかなんというか。


 よし、スカートを履いて……おっけー。私はもちろん他の人の前では着替えないようにして、みんなが着替え終わったタイミングで私も戻るようにしていた。


 私の"コレ"は女の子なら見境いなく興奮するってわけじゃないことは、自分がよくわかっている。人前ですぐに大きくなったりしないからこそ、今までバレてこなかったんだ。大きくなったらスカートが変な風に持ち上がって……大変だもの。

 でも、最近は、違った。


 あの人だ。桜内、梨子。

 東京からの転校生に、何故か私の悪魔は、敏感に反応してしまう。最初にカラオケへ行った時にチラリと見えた胸元……あんなのでも、激しい興奮が、襲ってきた。

 実はあの時だけでは、ない。

 梨子ちゃんは都会から転校してきたせいか、都会が恋しいのかもしれない。事実……最初と合わせて三週間連続で、週末はふたりで沼津の街を散策していた。やっぱり退屈なのよね、きっと。

 ふたりきりで何回も遊んでいれば、"そういうこと"は何回か、あった。あの子、ガードが固いような清楚な雰囲気のくせに、胸元はいつも緩いし、ミニスカートの中だって時々……。


善子「……////」
34: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:39:23.00 ID:datJFZyu.net
 だめだめ、変なこと、考えないのっ、ここは学校よ、見つかったら一貫の終わり。

 ふっと息を整えて、みんなが着替え終わったであろう教室に入り込む
 

善子「ん、あれ、みんなは?」

善子「かばんが、ない……」

善子「うそ、置いてかれた?」

善子「な、なによなによ! ちょっとくらい待ってくれたっていいじゃないっ!」

善子「って、バス……ああ、もう無理ね……はぁぁ……運悪すぎ」

 次のバスは完全下校時間ギリギリ、ね……。

 この空き教室で来週の宿題でもしてようかしら。

 こんなだだっ広いところでするのは、なんだか気がひけるけれど、仕方ないわね。

 ん?

 教室の中を見渡していると、スクールバックが置かれていることに気がつく。誰のかしら。

善子「この、ストラップ……」

 梨子ちゃん、の。

 カバンの半分くらいが空いていて、そこからさっき練習で使っていたタオルの端が顔を出していた。
35: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:40:43.74 ID:datJFZyu.net
 梨子ちゃんもなんだかんだ言って、千歌ちゃんに押されきって踊りの練習もするようになっていた。運動は慣れていないらしく、加えて熱くなり始めということもあって、かなりの汗を吹き出しながら踊っている姿が、目に焼き付いている。

 この、タオルは……その汗を全部受け止めて……。


善子「ごく、り……」


 ちょっと、だけ……ちょっとだけ。
 タオルの端を掴むと、端の方なのにも関わらずぐっしょりと湿っている。これが梨子ちゃんの汗……。


 心臓が高鳴る。ポンプのように押し出された血液は、下半身に集まっていく。連動するように荒くなっていく息が、自分では抑えられなかった。

善子「……んっ♡」


 タオルを思い切り引き抜いて、顔を埋める。梨子ちゃんの普段の匂いはよくわからないけれど、この湿ったタオルに染み付いた強烈な汗の香りが私のことを包み込む。それはあの清楚な見た目からは想像出来ないほど官能的で、嫌が応にも、本能を刺激される。


善子「……梨子ちゃんの♡」スンスン

善子「はっ♡はぁ♡」ギンギン


 スカートを押し上げるほど硬く大きくなった私の"悪魔"。下着による締め付けが苦しかって、解放したあげると、反り返りで下腹部を打たれる。左手でタオルを押し付けて、右手でソレに優しく触れる。


善子「あ、ひぃ……♡♡」ビク…ビク

善子「はやく、おわらせ、なきゃ」


 大丈夫、誰か来る音が聞こえたらやめればいいだけ。大丈夫、少しくらい大丈夫。







 ――大丈夫なはず、ないのに。
36: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:42:24.42 ID:datJFZyu.net
善子「ふっぁ、梨子ちゃん……はっ、んぅ♡♡」




 自分の身体のくせに、自分の悪魔を律せない自分が……なんだか悔しかった。



善子「いくっ……んっぁぅ♡ああっっ♡」ビュルルルルルッ!!!!!!

善子「はっ……はっ……♡はぁはぁ……♡」ヘナヘナ…



 視界がくらくらする、ダメ……梨子ちゃんのこと考えながらひとりでする、と……興奮しすぎて……。これも全部、カラオケであんなの見たせい、ね。



梨子「――なに、してる……の?」



善子「え……」


 荒い息が収まらない私に声をかけたのは、間違いなく、このタオルの持ち主だった。


 まるで、時間が止まってしまったみたいだ。この一瞬が、とっても遅く長く、永遠に引き伸ばされてしまっているような、そんな感覚。


 口に手を当てて後ずさりする梨子ちゃんの目から逃れようと、私は歩き出す――が、下ろした下着が絡まって、膝から崩れ落ちる。


 鈍痛が膝から全身に響き渡り、先ほどの快感なんて無かったと同然、目からは涙が溢れ、膝を抱え込む。


梨子「大丈夫!?」


 無情にも、すぐに、駈け寄られる。うそ、やだ、やだやだ、私……いま下着を下ろして……っ、それ以上見られるとスカートの隙間、から。
38: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:44:21.63 ID:datJFZyu.net
梨子「よっ、ちゃん……? な、なにそれ……っ」


 私の"悪魔"は、未だに収まっていなかった。スカートを押し上げる不自然な膨らみ、そして、先ほどのことを目撃されていただろうということ。ああ、つまり……。


善子「みない、で」


梨子「ど、どういうこと!? よっちゃん、男の人――」

善子「みないでっ!!!!」



 私の悲鳴が、窓を突き破り空まで届いた、ようだ。声を荒げたと同時に稲光りが、私の姿を一瞬隠してくれた。あ、はは……運がいい、のかしら。少しでも、本当に1秒でもいいから、隠れたい、こんな無様な姿、晒したくない。



 その稲光りを皮切りに、大粒の雨が打ち付けられ始めると、私たちの間の沈黙をかき消してくれた。



梨子「よっ、ちゃん……」


善子「ひっ、ぐ……ばか、みたいでしょ」


善子「ほら、見てよ、これ……」


 もう、どうにでもなれ。私はスカートの上からだけれど、押し上げてきている部分を見せる。


善子「この下、なにがあると思う? さっきみたんでしょ」


善子「――"悪魔"よ。正真正銘の!!!」

梨子「っ……」


善子「あ、はは……気持ち悪いでしょう? ね、私、悪魔みたいでしょう?」


善子「だから私は、自分のこと、悪魔って、言った。それなら、誰も近づいて来ないでしょ」




善子「なんでか、そうじゃない人たちも……いたけど」
39: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:46:22.66 ID:datJFZyu.net
梨子「……」






善子「――悪魔なんて……堕天使なんて……馬鹿みたい、よね。そんなの、わかってた。ただ、身体に異常があるっていう、欠陥人間な、だけ」

 


 言葉を紡げば紡ぐほど、心が締め付けられていった。私が今放っている言葉は、自分のしてきたことを否定する言葉だから。
 悪魔、堕天使……どれも言い慣れて、もう本当の自分と同じなんじゃないかとすら、思っていた。でも……自分を守るための道具にすぎなかったことを、思い出してしまった。


 悪魔、と。


 いつだったか、だれかに言われた。

 悪魔、と。


 いつからか、自分で言い始めた。


 これがバレるのが怖くて言い始めたことだった。そうだ、それなのに……結局こうして、バレてしまった。私はなにを、してきたんだろう。


 神さまは、何を思って、私にこんな身体を与えたのだろう。やっぱり私は、つくづく、いや、悪魔級に運が、悪い。


 心が悲鳴をあげる、身体が、悲鳴をあげる。


 溢れ出てくる涙を、手でぐしゃぐしゃに拭き取る。でも、漏れ出てくる嗚咽の勢いは止まらない。ああ、窓の外がうるさい。でも……私の無様な泣き声を、少しでもかき消してくれているなだとしたら、もしかしたら私はやはり、運が良いのかもしれない。


善子「ひっぐ……ごめんなさい。このこと、わす、れて……お願い」

 ぐしゃぐしゃになっているであろう表情を見られたくなくて、背を向ける。


 その瞬間だった。鮮やかな赤みがかった髪の毛が、ふわりと私の目尻にかすかに映り込む。後ろから手を回されて、身体を密着させられている。


 一体、どういう。


梨子「よくわからないけれど、よっちゃんはよっちゃんだよ。だから……そんなに泣かないで?」

善子「え……」

梨子「私は怒ってないから、話を聞かせて?」

善子「……」
41: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:47:23.65 ID:datJFZyu.net
◇――――◇

梨子「……そうなんだ」

 全部、話した。身体のこと、私の、こと。あなたで、興奮してしまったこと。



梨子「話してくれてありがとう」

善子「引かない、の……」

梨子「勇気を出して話してくれたんだよ、引いたりなんかしないよ」

善子「……」

梨子「あ、でも……私のスクールバック……よっちゃんので、べとべとなんだけど」

善子「ぅ……」

梨子「ごめんなさい、は?」



善子「……ごめんなさい」

梨子「うん、よろしい」ナデナデ

善子「な///子供扱いしないでっ」

善子「――ヨハネはっ!!」

善子「あ……」


梨子「うん、そういう風に元気なよっちゃんが私は好きだな。そうやって自然に言葉に出ちゃうんだから、それはもう、演技でもなんでもないと思うの」

善子「梨子ちゃん……」

梨子「ふふっ、じゃあそろそろ帰ろう? 私もバス乗り遅れちゃって」

善子「え、ええっ……」
43: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 03:48:33.63 ID:datJFZyu.net
◇――――◇


 良かったら私の家に来ない?もうちょっと、よっちゃんと話したい。



 正直、頭がおかしいんじゃないかって思った。だって私はさっきまであなたで興奮しておかずにして、自慰をしていたったいうのに。その人を、自分の家にあげる?

 わからない、わからなすぎるわ。


 なぜかその時の梨子ちゃんは千歌ちゃんばりの強引さで、ぐいぐい引っ張られて、結局連れて来られちゃったんだけれど。


 部屋に入ると、ほんのりと甘い香りが鼻腔をくすぐった。小さな円卓に向かい合って座っていると、梨子ちゃんはすぐに立ち上がった。


「お腹減ったでしょ? お料理作ってくるから、ちょっと待っててね。私、こうみえて結構得意なんだよ」


 先ほどの罪悪感が抜け切れるわけもなく、部屋の隅で小さくなっていた私に向かって柔和な笑みを浮かべてそう言った。悪いからいいって、すぐに言おうとしたけれど、私が顔をあげた時には閉められたドアだけが映り込んでいたの。


 親、いたじゃない。私のために……自分と私のふたり分作ってくれるっていうの……?


 なんで、そんなに優しいの。なんで……。まだ出会って1カ月経ったか経っていないくらいなのに。

 そもそも、なんで私がこんな身体なのをあんなにすぐに受け入れるの?

 なんで気持ち悪いって思わないの? 宗教? 私、宗教に誘われるの?

 でも、それなら残念ね。私自身が神だから、信じるものなんて――。
57: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:35:16.69 ID:TgOwCoAK.net
 ……だめよだめ。真面目に考えなさい善子……。


 何分くらい経っただろうか。
一人でそんな問いを考えているうちに、木製のドアがコンコンとなった。びくりと、背筋が伸びて一瞬で現実の世界に引き戻される。

梨子「お待たせ」

 おぼんを持った梨子ちゃんが、いた。

善子「あ……」

 ふわりと、いい匂い……。なんだろう、わかんないけど……とにかくいい匂い……。


 梨子ちゃんは持っていたおぼんを円卓の上にそっとおいて、よっちゃんの分ねと、少し自信なさげに微笑んだ。

 あれ、私のぶんだけ? と思ったら、ドアの外へすぐにでて、もう一つおぼんを持って戻ってきた。親が持ってきてくれたらしい。


梨子「お口に合わなかったら、ごめんね? オムライスで……大丈夫、かな?」


 おぼんの上には、メインのオムライス。みるからにふわふわとした卵が乗っかっていて、真ん中をスプーンで破くと、全体に閉じ込められた卵が行き渡るんだろう。

 そしてシーザーサラダ。レタスがほとんどで、彩りとしてベーコンと小さなトマトがトッピングされている。

善子「ごく……」

善子「でも、わたし……」


グゥゥゥ……

善子「ぅ///」

梨子「ほら、お腹減ってるんでしょ?」

善子「い、いまのは、私が喰らった聖者の慣れの果て共の嘆きよっ!!!!」

善子「エネルギーが足りなくなると、私でも抑えられなくなるかもしれないから、い、いただくわっ!!!」

梨子「うん、召し上がれ」

善子「ぅ……あの」

梨子「?」

善子「本当に……いいの」ボソッ…

梨子「もー、冷めちゃうよ?」クスッ

梨子(いつもより、なんだかしおらしくって、かわいい♡)



善子「じゃあ……いただきます」
58: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:36:14.72 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇


善子「ふーっ、いいお湯だったわ♡あと、ヨハネの舌を喜ばせたことっ褒めて使わすわ♡」

梨子「もうそれ言うの、5回目だよ」アハハ…

善子「い、いいでしょ別にっ」

梨子「でもよっちゃんに喜んで貰えて良かった」

梨子「じゃあ私もお風呂入って、くるね?」





善子「うん……」

◇――――◇

 
梨子「ふーっ……」ン-ッ


善子「っ……」ドキドキ


梨子「なんだか髪の毛痛んだじゃったかも……」


 お風呂あがりに全身鏡の前で髪の毛を見てうーんと唸る梨子ちゃん。とっくにパジャマ姿で、私がいま着ているものと色違い。

 私は梨子ちゃんからパジャマを借りてるんだから、当然、なんだけど……。なんか、梨子ちゃんに包まれているみたいで……。


梨子「よっちゃん、髪の毛綺麗だね」サワ…
60: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:39:17.53 ID:TgOwCoAK.net
善子「んっ……そうかしら」


善子「ま、煉獄を身にまとうヨハネに、アイロンの熱なんか聞かないわっ!!」


梨子「何かしてるの?」


善子「もちろん、インバスのトリートメントに、洗い流さないトリート――って……堕天使は永遠の輝きよ、そんな人工物、つけるはずがないでしょう?」ファサッ


梨子「私ももう少し気をつけないとかなぁ」

梨子「あれ、コームがない……あ、カバンの中か」


梨子「あ……カバン……カピカピ……」


善子「っ……」

善子「ご、ごめんなさい……」

梨子「……仕方ないよ、大丈夫だから」

善子「……」




梨子「ね、ねえ……よっちゃん」

梨子「その……私のタオルで……興奮、しちゃった、んだよね……?」


善子「っ」


グイッ…





梨子「――私で、興奮……したんだよね?」
61: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:40:46.06 ID:TgOwCoAK.net
善子「な、なによっ……ぅぅ」


梨子「ごめんねよっちゃん……その、問い詰めたいとかじゃあ、ないの」


梨子「色んな女の子で、興奮ってするものなの? それなら女子校って結構辛いんじゃ」


善子「まあ……するときもあるけど、最近はあんまりしない。念のため人の着替えとかも見ないようにはしているし」


梨子「ふぅん」

梨子「……でも、私では、興奮するんだ」

梨子「どうして?」



善子「そ……そんなの、知らないっ……私だって、知らないっ」


 梨子ちゃんの言うことが怖くって、頭を抱えてぶんぶんと首をふる。せっかく、友達になれたかもしれないのに、この悪魔のせいで、私は……いつまでも。だめだ、もう親に言って……。


梨子「よっちゃん……」ギュッ


善子「ちょ……」


 いつの間にか後ろに回り込まれていて、優しく抱きしめられた。さっき学校でされたのと、同じ、だ。


 でも……一つだけ、違った。


 背中に感じる、布を挟んでいてもわかる、ふにゅふにゅとした感覚、つんとした突起の、感覚。




 ――な、なんで下着つけてないのよっ!?!?
62: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:41:54.28 ID:TgOwCoAK.net
 それがわかった瞬間、暴れだす。

善子「はぁっ……はぁぅ……な、なに……っ」ムクムク

善子「だめっ、はなしてっ」

梨子「……」ギュッ ムニュゥ


善子「ぅ……////」


ギンギン


善子「やだ……いやぁ///」

梨子(あ、あんなに盛り上がってる////ズボンの上からでも、あん、なに)



梨子「……よっちゃん、苦しそうだよ」

梨子「一人で抱え込んで、さ。私のこと、もっと頼っていいんだよ。だってこのことを知っているのは私だけなんでしょ?」

梨子「勇気を出して言ってくれてありがとう。一人で抱えこむのは、辛いよね」

善子「……」

梨子「わたし、何か力になれると思うの」

善子「ハッ……ハッ////」

梨子「……わたし、何をすればいい?」

梨子「それ、おさめるの、手伝った方がいい、よね? だってこのままじゃ、眠れないもん、ね?」

サワワ

善子「ひゃんっ♡♡」ビクンッ!!

梨子「だ、大丈夫!?」

善子「……ふっ、だ、め……」ウルウル

善子「これ、梨子ちゃんのこと、汚しちゃう……」

梨子「気にしないよ」

梨子「よっちゃんはさ、こっちに来て私にできた数少ない友達なの。沼津の色んなこと教えてくれたよね、私に付き合ってくれたよね」

梨子「だから……私はよっちゃんが汚いって言うことも、多分全部、受け止められるよ」


善子「ぅ……ぅ」
63: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:43:44.96 ID:TgOwCoAK.net
 収まれ、収まれ収まれ!!!

 こんなの、だめ……こんなことさせちゃあ。

 それでも、私の意志とは反して肌と肌が触れるたびにぴりりと甘い感触が脳に伝わってくる。


梨子「ね……辛いよね」


 耳元で囁かれ、ふっと力が抜けてしまう。


サワワ…グニュ…グニッ 

善子「は、ぅ……あっ♡」ウルウル

梨子「大丈夫、こっちからよっちゃんの顔は見えないから恥ずかしくないよ。落ち着いて?」サワ

梨子(すっごい、硬い……)

梨子「私に、見せて……?」


スルル…ボロンッ

善子「やっ♡やだっ、お願い、みないでっ////」

 耳元からささやかれ続けて、後ろからだから顔が見えないだなんてまさに、焼け石に水だ。


梨子(う、うわ……ほんとに、男の、人の////)


梨子(よっちゃん、とっても綺麗な身体なのにここだけちょっとグロテスク……///)


梨子「触って、大丈夫?」

善子「っ……」

梨子「……失礼します」サワワ…ニギッ

善子「ひんっ……♡」

梨子「わ……な、なんか透明なのが……」

善子「だ、だか、ら……やめてっ、て……♡」

梨子「私は大丈夫だよ」

シュッ……シュツ

善子「ふぁぁっ♡♡」////

梨子「よっちゃん……気持ちいい、の?」

善子「あ♡あ、ひ♡や、っ♡みないで、やだ、やだぁ♡」ビクビク
64: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:44:56.89 ID:TgOwCoAK.net
梨子「ん……これでいいんだね」


梨子(さきっぽから、どんどん透明なのが溢れてきてる……)

善子「ん、ぁうっ♡」アシピ-ン///

梨子「私のことは気にしなくていいよ、だから――」


善子「あ、ぅぅっ!! っっ〜〜〜〜♡♡♡/////」ビュルルルルルルッビュクッビュクッビュッビュッ/////
梨子「あ……っ」シュコ…ニチャ……ヌチャ…


善子「はっ、ぁ」ビク……ビク♡

梨子(な、なにこれ熱くてぬちゃぬちゃしてる。それに……よっちゃん、す、すごい表情……///)

 やっちゃっ、た。つい、に……人の前で、射精、まで……。

善子「……ぅ」グッタリ

梨子「大丈夫!?」ダキッ

善子「はっ……はぁ」ウルウル…

梨子「……あの、嫌じゃ……なかった?」

善子「はっ……はぁ……」コク…リ

梨子「そっか……これで私も、共犯者? だね」

善子「どういう、ことよ」

梨子「ふたりなら……少しは辛くなくなるかもって、思うの。何かあったら相談してくれてもいいから……」

梨子「あと、またこういうことして欲しくなったら言って? ひとりで処理しちゃうだなんて、寂しい、よ」

善子「あなた、一体なにを考えてるの……?」

梨子「なにって……よっちゃんのこと、もっと知りたかったから……」

善子「……」

梨子「……疑ってる?」

善子「だって」

梨子「だ、だって……私が、その……軽率な行動してたから……よっちゃんは私で……こ、興奮するようになって///」

梨子「と、友達だし! 責任……取らなきゃいけないと……思って」

善子「あなたは何も悪くないじゃない……」

梨子「……あの、そんなに嫌だったら……もうしないから。ごめん……よっちゃんの気持ち、考えて、なかった」

梨子「ひとりで舞い上がってただけだった、よね」アハハ……


善子「べ、別に……あ、あなたがいいなら……いい、けど」ボソッ…
66: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:47:00.03 ID:TgOwCoAK.net
梨子「ほんとう?」

善子「////き、今日からこのヨハネと契約するんだからっ、覚悟しなさいよっ!!」

梨子「なんの契約?」

善子「そ、それは……そういう、契約、よ……」

梨子「わかった、これからよろしく」

梨子「っと……とりあえず拭こっか。顔まで付いちゃってるよ」

善子「ぅ」

梨子「すっごく飛ぶんだねえ」フキフキ

善子「ひ、人にされるの初めてだったんだから、仕方ないでしょっ」

善子「あなたは慣れてるのかも、しれないけど」

梨子「わたし? 私も人にするのなんて初めてに決まってるよ……」

善子「え? その割には普通に……」

梨子「どうしてだろう、男の人と違ってよっちゃんだからあんまり威圧感とかがなかったからかな」

善子「こ、このヨハネに威圧感がないですって!?」


◇――――◇


善子「……」ウトウト

梨子「眠いの?」

善子「ね、眠くなんかないわよ。このあと、悪魔の儀式を……」


善子「……」ウトウト


梨子「ね、とりあえずベッドに入ろうよ。悪魔の儀式を始めるまで待ってればいいでしょ?」


善子「……わかった」
67: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:48:20.70 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇

善子(一緒のベッドなんて聞いてなーいっ!!)

梨子「私ね、実は友達とお泊まりするのとか、初めてなんだ」

善子「そ、そうなの?」


梨子「うん、結構ひとりで行動することも多かったから」

善子「ふ、ふーん。奇遇ね、私もよ」


梨子「そうなんだ、一緒だね」ニコッ

善子「……////」


梨子「明日はどうする? 土曜日だし、どこか行かない?」


善子「沼津?」


梨子「毎週行っちゃってるね……でも、まだ行ってないところ、あるよね?」


善子「まああるにはあるけど……」

梨子「あっ」

善子「?」


梨子「――よっちゃんの家に行きたい」

善子「え……え!?」


梨子「夕方には帰るから、だめかな?」

善子「まあ、それならいいけど……どこか特にすること、ないけれど」


梨子「やった。じゃあ今日はもう眠ろっか」

善子「……ええ」

梨子「おやすみなさい」

善子(あれ……儀式……)

善子(まあ、いいか……)
68: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:49:29.15 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇



善子「んぁ……んっ♡」

善子「――え、ちょ、なに、してっ♡ふぁっ♡」

梨子「あ!?……おはようよっちゃん。あの、朝起きたら……足に硬いのあたってて……苦しそうだったから……眠ってるうちに終わらせようと思ったんだけど……」シュコシュコ


善子「ちょ、まっっ♡」


善子「んぐっっぅっ♡♡♡」ビュッビュッビュゥウッッ!!!

梨子「わっ……///」

善子「ハァハァ///」ビクビク

梨子「いっぱい出たね……///」



善子「もうっ、朝、起きて……いきなり出させられるこっちの身にもなりなさいよぉ!!」


梨子「あ、ご、ごめんね……? 苦しそうだったから、つい」


梨子「眠ってる時なのに、どこかに当たるたびに……その……艶っぽい声だしてたから……」


善子「そ、それ、はっ!!」////


善子「ゆ、夢の中にまで襲撃してきた聖なる者共と戦っていたのよっ! ヨハネにかかったら、夢の中ですら、戦えるんだからっ!!」


梨子「よ、よくわからないよ……」


梨子「朝ごはん、パンでいいかな? そっちの方が早く出来るんだけど……」


善子「ん……またヨハネの舌を喜ばせられるなら、なんでも構わないわ」

梨子「わかった、ちょっと待っててね」
69: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:51:22.43 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇

沼津



善子「朝から美味しいものを食べると、見慣れた沼津でもなんだか大都会に感じるわねー♡」

善子「雨だけど!!」



梨子「運が悪かったね」

梨子「傘一本しかないから……一緒に入ろうか」

善子「べ、別に私は濡れても……」

梨子「だーめ」

梨子「ほら、もっとくっつかないと濡れちゃうよ」

善子「ぅ」ドキドキ



善子「はぁぁ……そういえばあなた、毎週のようにこっちに来てるけれど、やっぱり都会が恋しいからなの?」

梨子「え、うーん。そうじゃなくって、欲しいものとか買う時はこっち来なきゃなにもないから……」

善子「あ……」

梨子「生活するだけなら田舎でも全然構わないんだけど、ね?」

善子「ふふっ、シティガールのヨハネに嫉妬してくれてもいいのよー?」

梨子「いやあ……」


善子「なに、いきなりヨハネのお家に来たいの?」

梨子「そうだなぁ……ちょっと見て回ろうか」

善子「千本浜は行ったし……それなら沼津といえばってところがあるわよ。雨だし、屋内施設がいいでしょうし。ちょっと地味だけど」

梨子「?」
70: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:53:47.61 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇

深海水族館




梨子「うわ……かわいい」


善子「かわいいわけないじゃないっ、こんな、ダンゴムシみたいなっ……」


梨子「そうかな……ツルツルしてそうだし……かわいいけど」


善子「それ、美的センスなかなかなんじゃないの……」


梨子「ええ、でも最近ブームになってたような……」

梨子「と、いうかなんだか形が面白い生き物ばっかりだね?」

善子「すぐ死んじゃうみたいだし生き物の入れ替わりも結構激しいから、何回か来てても飽きないのよ」

梨子「へぇ」

梨子「二階はなにがあるの?」


◇――――◇


梨子「シーラカンス!!!」

善子「そう……アビス深くで、この辺りの海域を支配していた悪魔よ!!」

梨子「悪魔なんだ……と、いうか、このあたりの海域なんだ……」

梨子「おっきいなあ、生きてるのはどこかで見られないのかな」

善子「日本じゃ見られないらしいけど。まあ、わからないけどね」

善子「幸せを呼ぶ魚って呼ばれてるみたいよ」

梨子「じゃあ私にも何か起こるかな」

善子「ふっ……残念だったわね。このヨハネの運の悪さのせいで、いくらアビスの悪魔、シーラ・カンスの能力でも、なんの意味ももたないわっ!!!」


梨子「あ、ねえねえよっちゃん。売店見にいこうよっ!」

善子「え、ちょ、待ちなさいよっ」
71: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:54:49.65 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇


梨子「うわーー、みてみてこのシーラカンスのぬいぐるみ、かわいいっ」


梨子「口くぱーってあけてて♡」


梨子「よっちゃんもそう思うでしょう?」


善子「ふっ、ヨハネともなるとそのぬいぐるみから邪悪な魔力が放たれているのを感じるわ」


善子「私の糧に出来そうね、貰っていってあげてもいいくらいよ」


梨子「ふふっ、そうだね♡」


梨子「あ、でも、ちょっと高いね……」


梨子「あ、こっちのシーラカンスのストラップなら」


善子「ふふん、これならヨハネにぴったりね」


梨子「よっちゃん、お揃いにしようよっ!」


善子「あなたがそんなにヨハネと同化していきたいというのなら、許可するわ♡」

梨子「お揃いだね、ちゃんと付けてよ?」


善子「わかってるわよ」


善子「……」




善子(私にお姉ちゃんがいたら……こんな感じなのかしら)
73: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:56:42.84 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇


善子の家


梨子(よっちゃんの家、外見は普通だけど……よっちゃんの部屋はなんか変なものが色々、あるね……)


梨子(儀式って、やつ?)

善子「なに、あなたも召喚に興味あるの?」

梨子「いや、結構です……」

善子「なによつまんないわね」

梨子「あれ、これゲーム機だよね。いっぱいある……」

梨子「ゲーム好きなんだね」

善子「小さい頃からやってたから」

梨子「へえ……わたし、全然したことなくって」

善子「そうなの? なら何かやりましょうよ」

梨子「ええ?」


◇――――◇


梨子「ゲームのラインナップ見てどんな戦争ゲームさせられちゃうのかなって思ってたよ……」アハハ

善子「ちょっと前のだったけど、あのレースゲームならみんな知ってるでしょ?」

梨子「うん、私もやったことあったし楽しかったよ」

梨子「なんか、よっちゃんって、妹みたいだよね。千歌ちゃんとは違うタイプの♡」

善子「ま、また子供扱いしてっ////」


梨子「ふふっ、そんなことないよ。じゃあねよっちゃん。また学校で」フリフリ


善子「え、ええ」




善子「……またね」




善子「……」ドキドキ
74: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 09:58:44.77 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇

次の日


 物足りなかった。

 もちろん、最後までできるわ。興奮も、する。


 でも、出す瞬間も、触っているときも……なんだか、消化不良感が拭いきれない。頭には、この前梨子ちゃんがしてくれた時のことを、思い浮かべる。

 だから、なのかしら。

 だから……満足できないのかしら。

 細くてひんやりとした指が、しっとりと絡みつく、感覚。残ってる、今でも微かに残っているけれど……だめ。

善子「いつでも、頼ってって……言ってたわよ、ね」

善子「……」

善子「だめだめ……このヨハネが、人間なんかに……」



◇――――◇



次の日

善子「はぁっ、はぁ……♡」

梨子「大丈夫?」

善子「な、なによっ、わたしはこんなことしてもらわなくってもっ……」

梨子「練習前なのに、そんなにしてたよっちゃんが悪いんだよそれは……」ベチャァ

梨子「どうしちゃったの? ここ、学校なのに……」

善子(思い出したから、なんて言えないわ……)

梨子「とりあえず戻ろう?」

◇――――◇

次の日



梨子「もう、本当に大丈夫?」

善子「え、ええ……大丈夫よっ」

梨子「これで二日連続だよ……」

善子「し、仕方ないでしょっ」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
75: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:00:53.25 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇


一週間後


果南「えーまた二人で沼津行ってたの?」


千歌「いっつもふたりだけでー千歌も連れていってよー!!」


梨子「ごめんごめん、また今度ね」


花丸「あ、そのストラップ深海水族館のやつずら」


果南「本当だ、あれ善子もつけてる」

千歌「お揃いだー」


善子「この子がこのヨハネのマネをしたいって言ってきかないからよ」


千歌「お揃い、いいなー。でもでもー千歌も果南ちゃんと曜ちゃんとお揃いの持ってるからいいもーん」

果南「どういう理論さ」

花丸「ラブラブずらあ」

千歌「マルちゃんもうちっちーつけよー!」

花丸「つけるつけるっ」


曜「そんな、気がつかないうちに部活内恋愛だなんて……」

千歌「えーっ、だめだよぉ! 部活内恋愛は禁止ー!」

善子(れ、れんあい……?)




梨子「いや私たち異性じゃないし……」


善子「よ、ヨハネが人間なんかに恋をすると思ってるの!?」



果南「ふたりともごもっともだ」アハハ




善子「……」モヤモヤ
76: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:03:49.49 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇

善子「……」ソ-ッ…


千歌「ねえねえ梨子ちゃん、善子ちゃんばっかりじゃなくって、千歌とも遊ぼうよー」ギュッ

梨子「うん、いいよ。いつがいいかな?」クスクス

千歌「今週の日曜日はね、おうちのお手伝いしなくていいんだー、だから日曜日!!」

梨子「うんっ、わかった。じゃあそうしよっか」ナデナデ

千歌「やたー!!」

善子「……」モヤモヤ

◇――――◇

梨子の家


善子「あ、ぅ♡もっとぉっ♡」


梨子「じゅぶ……んぁ、お口でするの、これへ、いいの?」ジュブ…ジュビ

善子「はぁっはぁっ」

梨子(どうしたんだろう……今日のよっちゃん……珍しく自分からして欲しいだなんて……)

梨子(し、しかも口で、なんて……///)


善子「ううっっぅ♡♡」ビュッビュッ!!!!!

梨子「うぐっ」

梨子「けほっけほっ……」

善子「はぁ、はぁ……あ、ごめん……」

梨子「もう、出すなら言ってよ」

善子「……ええ」

梨子「どうしたの? なんだか変だよ」

善子「……」

善子「わたし、これのせいで……自分の気持ちが、よく、わからない」

梨子「……どうしたの?」

善子「……」

梨子「……とりあえず、ちょっと外、歩かない?」

善子「……うん」
77: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:06:51.35 ID:wwWBkJAy.net
◇――――◇

 最初は、お姉ちゃんがいたらこんな感じなのかもしれないって漠然と考えていた。


梨子「本当に海が綺麗だね。こんな綺麗なのがちょっと歩けば見られるんだもん」


 今でも、そう思っている、はず。

 でも、私の秘密を知られてから、私のコレを処理して貰っている最中は……そういう風に感じられなくなってしまう。お姉ちゃん、じゃなくって……こい、びと?

 わかんない、だってお姉ちゃんだとしたら興奮なんてするわけないでしょ? だったら私、この人のこと……お姉ちゃんじゃなくって……恋愛対象として、見ているのかもしれないって。最近、思ったの。

 じゃあ、恋愛対象ってなんだろう。私の"悪魔"が反応する人はほとんど恋愛対象? それは性欲発散対象? ……なにが、違うの。私はこの人のことを、性欲発散対象としか、見ていないかもしれないってことも、ありえる。

梨子「……風が気持ちいいね」

善子「そうね」

梨子「……さっき言ってたこと、あれ、どういうことなの?」

善子「……」

梨子「言いたくないなら、大丈夫だけど。なんか変だったから」

善子「あなたは……他人を、好きになったことって、ある?」

梨子「え? ……ごめん、ないの」

善子「そう……」

梨子「その聞き方、よっちゃんは、あるんだ。どんな人かな」

善子「好きか、わからないの。私のコレのせいで、性欲として見ているのか……それとも、愛情として、見ているのか」

梨子「……ソレって、ことは……相手は男の人じゃないっ、てこと……?」

善子「ぅっ……」

梨子「そう、なんだ。……そういうことに正確な定義なんか、ないんだからさ。自分が好きだって思ったら……それが性欲から来るものなのか……純粋な愛情から来るものなのか……あんまり関係ないんじゃ、ないかな」

梨子「好きって思ったら、その気持ちに、自信を持って」

梨子「私はそれだけでいいんじゃないかなって、思うの」

梨子「そっかーよっちゃんも恋する乙女かあ。どんな人なんだろう、あっ、人間じゃない、のかな」

善子「……あなたは、その……女の人同士っていうのは……どう、思うの」

梨子「私? わたしは……人がするのは自由だと思うけど、当事者になるっていうと……その時になってみないと、わからないや」

梨子「応援してるからね」


善子「……」
78: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:08:04.49 ID:wwWBkJAy.net
 ああ、もう。だめね。私は、好きなんだ。でも、ああ……やっぱり私、運、悪いわね。

 初めて好きになった人が、女の人だなんて。


 ――いや、逆に、いいのかもしれないわ。
 

 海を見つめている彼女の、空いている左手にそっと、手を重ねる。

 恥ずかしすぎて、相手の顔を見ることなんて出来ないから……自然にソッポを向いて、しまうけれど。手に伝わるびくんという感覚で、彼女がひどく驚いていることがわかった。

梨子「よっ、ちゃん?」

善子「っ……」


善子「わ、わたしと……契約、しなさいっ……」


 ――気持ちわるい?



梨子「え? け、けい……やく?」



梨子「どうしたの、よっちゃんとは、ひとつ契約はしてるよ?」

 ――気持ちわるいなら、はっきりいいなさいよ。


善子「ち、違う契約!」

梨子「……」

善子「だ、だから、その……"そういう"、契約」


 ――そうすれば。

梨子「……」ドキ

梨子「よっちゃん……ちゃんとした言葉で、言ってくれないと、わからないよ」



善子「だ、だからあ!!」


善子「――あ、あなたのことが……す、好き……」


善子「さ、最初はなんでも話聞いてくれて、お姉ちゃんみたいな感じだと思って、た。でも……今は、違うの……」ドキドキ




 ――私があの部活を抜ける、全うな理由に、なるでしょう?
79: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:11:12.85 ID:wwWBkJAy.net
梨子「/////」


善子「だから私と……け、契約、して……」



梨子「……」



善子「……」


梨子「――うん、いいよ」


善子「……ん?」

善子「へ、い、いいの!?」

梨子「うん」

善子「ちょっと待ってよ……わ、わたしたち、一応同性、だけど……」

梨子「いいよ。言われて気がついた、じゃだめかな」

梨子「当事者にならないと、わからないことって、沢山あるよね」

梨子「一応……確認するけれど、よっちゃんが言いたいのは、恋人として、付き合うってことでいいんだよね?」

善子「え、ええ……」

梨子「そっか、これから、よろしくね」

善子「……////」


善子「な、なによあなたもヨハネに魅了されていたんならもっと早くいいなさいよ!」

梨子「だ、だから当事者になってみないと同性っていうのは実感がわかなかったっていうか……」

梨子(心の目じゃないと見れない……か。わたし、全然見れてなかったんだね……)

梨子(この綺麗な星空を見て、見れている気分に、なっていたけれど)

善子「えと……じゃあ、今日からあなたはヨハネと契約した、リトルデーモンよ!!」

梨子「り、リトルデーモン?」

善子「そうよ! ――今から"リリー"って呼ぶからっ」

梨子「り、リリー……? ま、まあそれならあだ名みたいな感じだから、いいけど……」


善子「そうよねそうよね。ヨハネはいつの世もセンス抜群だもの」


善子「さ、家に帰りましょ、リリー」
80: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:13:13.47 ID:wwWBkJAy.net
◇――――◇


梨子「自分の気持ちがよくわからなかったから、さっきはいきなりして欲しいって言ってきたの?」

善子「わ、悪かったと思ってるわよ……」

梨子「私以外にそういうことして貰わないなら、私はいつでもしてあげるよ」


善子「――ね、ねえリリー……手でいいから……また」

梨子「よっちゃんはよくばりさんだね」

梨子「でも……うん、してあげる」

善子「リリー♡」


梨子「その前に……」


チュ…

善子「ひゃぁ///」

善子「な……なっ///」ドキドキバクバク

梨子「こ……こういうことすると、ちょっと……実感、しちゃうよね……///」

梨子「き、キスってこんな感じ、なんだね////」

善子「わ、私は……契約のためにた、たくさんしてるしっ」

梨子「え、初めてじゃないの? ちょっとショック……」

善子「じ、冗談よっ!」

梨子「ふふっ、知ってる」

善子「そうやっていつもからかってーっ」

善子「ねえリリー、明後日……千歌ちゃんと二人で遊ぶんでしょ」

梨子「え、そうだけど……あれ、言ったっけ」

善子「べ、べつになんでもいいでしょっ。あの……リリーは私のリトルデーモンなんだから!」

梨子「くす……わかってるよ。あ、嫉妬ってやつ?」

善子「わかってるなら言わなくていいじゃないっ///って、ちがうから!!!」


梨子(同性でも嫉妬の対象なのかなあ?)


梨子「大丈夫だよ、千歌ちゃんはよっちゃんよりももっと妹って感じだから
81: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:14:13.69 ID:wwWBkJAy.net
善子「それなら……いいけど」


善子「あ、そうだ」ギュッ

梨子「どうしたの?」


善子「今から、リリーに私のリトルデーモンの証……つけるから」///

梨子「リトルデーモンの、証?」


善子「んっ」チュゥウウウウウッ

梨子「へ!? ちょっ……////

善子「あ……うまくついた……意外と出来るものね」

梨子「な、なんで首なんかにつけちゃうのー!!! 他の人にみられちゃうよ!」

善子「見せるためにつけたんだから、当然でしょ。これで私のリリーに誰も手をつけない!」

梨子「無茶苦茶だよ……うわ、本当についてる、消えないっ。どうしようーっ」

◇――――◇

二週間後


空き教室



梨子「邪悪な、魔力?」

善子「そうよ、あなた、気がつかないの? 私がいるからあなたは正気を保っていられるのよ。あなたは邪悪な魔力に侵されようとしているのっ」

善子「あなたは発狂しないために、ヨハネのそばにいなくてはならないのよ」

梨子「そっか、だから私と一緒にお弁当食べよって言ってくれたんだね」

善子「そ、そう解釈したいなら構わないけど?」


梨子「でもいいの? 最近はルビィちゃんとマルちゃんと食べてたんでしょ」

善子「な、なによっ。私はいいけど、リリーは嫌なの……」

梨子「そ、そうじゃないよ、嬉しい」

善子「////」パアッ

善子「ねえねえそれより聞いてよ、私ね新しいゲームを――」
83: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:16:05.45 ID:wwWBkJAy.net
◇――――◇

イチャイチャ




曜「うわあ、確かになんだか雰囲気違うね」

千歌「でしょでしょ、怪しいと思ったのっ」

千歌「この前梨子ちゃんと二人で遊んだんだけどね、善子ちゃんの話するときだけ顔赤くなるんだよっ!!」

曜「なるほど……」

曜「しかもいきなり二人でお弁当を食べるようになった……」

曜「千歌ちゃん、これは、クロだよっ!!」

千歌「曜ちゃん……しかも、ね」

曜「?」

千歌「梨子ちゃん、首筋にキスマーク、あったよ」

曜「!?」

千歌「絆創膏で隠したつもりだったみたいだけれど、はみ出てたっ!!!」

曜「そ、そんな……まさかそんな段階までっ……」


千歌「よし、詳しい話を」

曜「――だ、だめだよっ!」

曜「こういうことはそっとしておいてあげよう」

千歌「うーん……」

曜「ね、周りに知れ渡ったら、本人たちが傷ついちゃうかもしれないでしょ」

千歌「そう、だね……わかった」
84: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:19:00.62 ID:wwWBkJAy.net
◇――――◇

梨子「ちゃんとお泊まりセットは持ってきたみたいだね」

善子「もちろんよっ」


善子「これで平日でもリリーの家に泊まれるわ!」

善子「でも、パジャマはリリーの、借りるわね」

梨子「まあ荷物になっちゃうもんね。よかった、サイズ同じで」

◇――――◇

善子「……」ギュッ

善子(いい匂い……)

梨子「よっちゃんはあまえぼさんだね。ふたりきりになると、すぐくっついてきて」ポンポン

善子「ちーがうっ、あなたのためなのっ」

梨子「そっか……ふふ、確かにそうかも」

善子「……」ムクムク

梨子「……よっちゃん、硬くなってる」

梨子「してあげようか?」

善子「///」コクリ…

善子「あ、あのっ、今日は……」

梨子「?」

善子「主としてっ、リリーに告げる……こ、このヨハネと……だ、堕天しなさいっ////


梨子(堕天……? よっちゃん、顔真っ赤……だてん)

梨子「はっ」

梨子「ええっ!?」

梨子(さ、最後までってこと!?)

梨子(た、確かに手とか口ではずっとしてきたけどっ)

善子「ど、どう……なの。……気持ち悪いなら、やめとく……けど」ブルブル


善子(こ、こんなこと言わなきゃ……よかった)

梨子(でも……よっちゃんの全部受け止めるって言ったし……)

梨子「うん……よっちゃんとなら、いいよ。気持ち悪くなんか、ないもん」ナデナデ

善子「///」
87: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:32:05.22 ID:wwWBkJAy.net
梨子「えと……どうしよっか」

善子「こ、このヨハネにまかせなさいっ」

梨子(大丈夫、かな……)

善子「ちゅ……ん、む」

梨子「んっ……よっちゃんからしてくれたの、初めてだね」

善子「////」

善子「いい、れしょ……ちゅっ、んむっ、あっ、むっ♡」

梨子「んっ♡んっ♡」ビクビク

梨子(これ、大人のキス、だよね……)

梨子(舌先から全身しびれて、くる。よっちゃんの硬いの、ずっとぴくぴくしてるし)


梨子「んっ、じゅる、ふむっぁ……んんっ」

善子「ぷは……はぁ、はぁ……ふふっ、ど、どうヨハネのテクニック、はっ」

梨子「う、ん……ドキドキする、ね?」

善子「♡♡」ゾクゾク

梨子(世の中の人たちはこうやって、子供作ってる、んだよね……は、恥ずかしすぎる、よ……)

善子(えと、つぎ、は……)

善子「もっと、近くに」

梨子「うん」

梨子「よっちゃんの、硬いね」

善子「し、仕方ないじゃないっ」

善子「今日はリリーのこと、おかしくさせるんだから」チュゥゥ

梨子「リトルデーモンの証はだめぇっ」

善子「なんでよ、不満なの」

梨子「だって、見られたら変な誤解……」

善子「……まあいいわ」

善子「ん……」サワサワ

梨子「んっ……あっ、触り方っ」

善子「堕天するっていうのは、そういうことでしょ」
88: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:34:08.27 ID:wwWBkJAy.net
梨子「んっぁ……♡」


モニュ…モニュ

善子「な、なんで毎回下着つけてないのっ。ヨハネのこと、誘惑してるのねっ!?」

梨子「だ、だって眠るときは、したくないし……ふぁ……♡」ビク

善子「♡♡」ゾクゾク

善子「……」プチ…プチ

梨子「……/////」プルン…

善子「ハァハァ……♡」

善子「この、私を……こんな気持ちに、させる、なんてやるじゃない……」ギンギン


梨子「ぅっ、はず、かしい……」


サワワ…クニ…クニ


梨子「やっっ♡あっっ♡」ビク♡

梨子「んっぅ♡よっ……ちゃん///」


善子「リリー……♡」

善子「したも、いい……?」

梨子「……」コクリ///


スルスル……

クチュ……

梨子「あ、ぅっ♡♡」ビク!!!

善子「大丈夫!?」

梨子「だ、大丈夫……ごめん、本当に、はずかしくっ、て」

善子「ふたりだけなんだからそんなにはずかしがらなくっても」

梨子(さっきから、な、なんかかっこいい……普通に、リードされちゃってる、し)
89: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:35:06.15 ID:wwWBkJAy.net
クチ…クチ


梨子(へんな、音……はずかしい、はずかしい……//)ギュッ

梨子「ハァ……んっ♡……ハァ///」

梨子「あっ……♡んっ……ぁ♡」

善子「すごい……」

梨子「やだ、いわ、ないでっ////」


善子(おくからおくから、ぬるぬるしたの溢れてきてる……♡)

善子「ごく……ね、そろそろ……い、い?」

梨子「う、ん」ゴロン…

善子「はぁ、はぁ……今から、私と契りを、交わすの。覚悟は、できてる?」

梨子「うんっ」

善子「あ、待って……妊娠、とかって」

善子「させられるわけないでしょ。させられたら、それこそ神とおんなじよ……多分」

梨子「そう、だよね」

梨子(よっちゃんの……ぱ、パンパン……はいる、のかな)

善子「……んぁっ♡」ニュルニュル

善子(ん……穴、もっと、下? うぅ、はやくはやく)ニュルニュル

梨子「んっっ♡はや、く……♡」

メリメリ……ニュルッ…ズンッ

善子「ん、はぁぁぅ……はいっ、た……♡」

梨子「うっっ」

善子(なにこれ、きもちいい……おかしく、なりそう……)トロ-ン……


善子(あ、だめ……うごいたら、でちゃう……♡)

梨子「うっ……ぐっぐ」

善子「あ、血……」

善子「だ、大丈夫? ど、どうしよう」アワアワ

と梨子「だ、いじょぶ……だから……うごいて、いいよ?」ニコ……
91: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:41:04.25 ID:wwWBkJAy.net
善子「ほ、ほんとに大丈夫なの?」

梨子「うん……よっちゃん、早く動きたいでしょ? だから、いいよ」

善子「……うん」


グッチュ…グッチュ

梨子「あああっ♡♡」

善子(うまく、うごかせ、ない)

善子(でも、きも、ちぃ……)

善子「ご、ごめんリリー……リリーの、気持ちよすぎ、てっ……わたし、もうっ」ヌチュッヌチュッ

梨子「も、もう? う、んっ♡よっちゃん、きもちよく、なって?」/////

善子「はぁっはぁっ♡リリーっ♡」

善子「ちゅっ、ちゅっるっ、じゅるるっ」ゾクゾク

梨子「んっ、ふっぁ♡よっ、ちゃん♡」

善子「んっ、んっぁぁっっ♡/////」ビュッビュツビュッツビュルルルルルッッッ/////

梨子「んんんんっ♡」

善子「ん……っ、ふっ……ぁ」ビク…ビク

善子「ぷは……はぁ、はぁ……」

梨子「////」

善子「……」ヌプ…

梨子「んっ……」ドロ-リ

善子「///」

善子「あ、あの……きもち、よかったわ」

梨子「そっか、よかった……」

善子「痛かった……?」

梨子「ちょっと、ね」
92: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:43:23.30 ID:wwWBkJAy.net
善子「ごめんなさい……」


梨子「あ、素直に謝れたね。えらいえらい、今回は謝らなくても、いいんだけどね?」


梨子「あー……しちゃった、ね。まさか初めてが女の子とだなんて」


善子「男の人のを、使ってだけど、ね」


梨子「なんかそういうとよくわからなくなるね」クス

フキフキ


梨子「明日は学校だし、もう眠っちゃおうか。疲れたでしょ?」

善子「ヨハネは魔界から力を吸収してるから、別に眠らなくなって……」

梨子「はいはい、一緒のベッドで寝ましょうね」

梨子「……さっきのよっちゃん、ちょっと頼もしかったよ」

善子「え? あ、主としてとーぜんよっ」


梨子「ふふっ、そうだね。また好きになっちゃった」

善子「////」

梨子「おやすみ
93: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:44:40.88 ID:wwWBkJAy.net
◇――――◇
放課後

梨子「今日はちょっと……体調わるくって、練習出来ないからみんなの見てるね」

果南「大丈夫?」

梨子「うん、ちょっと足が痛くて」

梨子(昨日のせいかな、歩きにくい……)

果南「そっか、安静にね」

善子「――さあ、練習はじめるわよっ」

果南「お、元気だね」プルンッ

善子(ひっ……まだ着替えてる……///)

善子(果南ちゃん、胸大きい……のね)ジッ

果南「どうしたの?」

善子「い、いやなんでも」

善子「///」

梨子「……」

梨子「よっちゃん、ちょっときて」

善子「へ? ちょっ、そんな強く引っ張らないで――」

果南「?」


◇――――◇

梨子「よっちゃん……さっき、果南ちゃんの着替えみて、興奮してた」

善子「そ、そんなことないわよっ///」

梨子「ううん、してた」

善子「……な、なによ、そんな……」

梨子「――今日、よっちゃんちに行っていい? 泊まっていい?」

善子「い、いいけど……どうしたのリリー」

梨子「わかった、放課後にね」

バンッ!!

善子「……」

善子(な、なによぉ……なんか、怒ってる……)ウルウル

善子(ち、ちょっと見てただけじゃない……ウルウル)
94: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:46:40.32 ID:wwWBkJAy.net
◇――――◇


善子の家


梨子「……」

善子「……あ、あの」

梨子(ちょっと黙ってるだけなのに……泣きそうになってる……こういうよっちゃんも、かわいいかも……)

善子「リリー……」

梨子「よっちゃん、よっちゃんは果南ちゃんのお着替えを見て、興奮しちゃった、そうだよね?」


善子「ち、ちょっと、見てただけ、よ……」


梨子「ふーん……わたしじゃ、不満なの?」

善子「そ、そういうことじゃないってば!!」


梨子「ねえよっちゃん、よっちゃんは私と契約した……それなら私以外で、そういうこと考えちゃだめ、だよね?」

善子「ぅ……」


善子「ごめんなさい……」


梨子「ソレがあるから、そんなこと、考えちゃうのかな?」

梨子「あ――もしかして私がよっちゃんにあげる、刺激が足りなかった、のかな?」


善子「へ?」
96: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:50:20.23 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇
善子「や、だっ♡も、いかせ、てっ♡」ビクビク

梨子「よっちゃんは悪魔だもん、もうちょっとがんばれるよね」

梨子「きっと出したときは、きもちいいよ」

善子「はっ、やだっ、なん、でそんなっ♡」

梨子「我慢の練習もした方がいいと思って」

梨子「ねえ、これからは私のことしか考えない? 私の前でしか、射精、しない?」

善子「な、なによそれぇっ」///

ニギッッ

梨子(手では何回もしてたし、本番みたいにリード取られないんだから)

善子「ひゃぁっ♡///考えないっ、考えないからぁ////」カクカク////

梨子「じゃあ私と、そういう契約……してくれるよね?」

善子「するっ、するっ……ああっ、イカ、せてぇっ♡♡」

梨子「――契約成立、だね♡」

善子「ふぁぁっっ//////」ビュッビュッビュルルルルルルッッッ!!!!!!

梨子「すっごい……」

善子「はぁ、はぁっ/////」

梨子「……」ベチャァ 
◇――――◇

善子「も、でないっ///でない……っからぁっっ////」

梨子「次出したら4回目……よっちゃんなら、がんばれる、よね?」

梨子「さっきまであんなにイキたいって、腰動かしてたんだもん、ね?」

善子「むり、むりむりむりぃっ!!!」

善子「ひゃぁっ♡あっ♡あ゛あ゛あ゛っ!!!」ピュ……ピュ……ビクビク

梨子「もうでないみたいだね……?」

善子「う、ぅ……」

梨子「ぁ……ご、ごめんねよっちゃん……ち、ちょっとやり過ぎた……」

梨子「よっちゃん、可愛くって……」

善子「り、リリー……ぅぅ」

梨子「ごめん……大丈夫?」

善子(し、仕返しするっ!!)
97: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:53:47.96 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇



梨子「すぅ、すぅ……よっ、ちゃん」


善子「……よし」


善子「今日はあ、あんなにいじめられたけれど、あなたはヨハネの、リトルデーモンなんだから♡」


善子「新しい証が、必要よね。前の、消えちゃってる、し」



善子「起きないように慎重に」


チュゥウウウゥ


善子(け、結構強くしないとできないのね)


善子「もう一つ、よ♡」

チュゥウウウウウ





善子「――ふふ、契約更新ね?」
98: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:54:53.08 ID:TgOwCoAK.net
◇――――◇

次の日


花丸「んん?」


梨子「どうしたの?」

花丸「ねえねえ、果南ちゃん、これって……」

果南「ん? うわ///」

梨子「え、なに、私の首になにか……」

果南「……///」

千歌「どーしたのー?」

千歌「――うわっ、キスマークっ! しかも二つ!!!」

梨子「えっ!?!?」



果南「あ……えと、彼と、お楽しみだったって……こと?」


梨子「か、彼なんていないからっ!!」///


千歌「善子ちゃんだいたーん」パチパチ


梨子「なんで知ってるの!?」


果南「あ、あれ、ふたりはそういう……」

梨子「あ……ち、違うのっ」///

千歌「前もね、絆創膏で隠そうとしてたみたいだったけれど、わかってたんだよ、キスマーク」

曜「あの時は言わないようにしてたんだけど……」

梨子「な、なんでなんで!?」

千歌「二人でいる時の態度見てればわかるよー、ね?」

曜「ごめん、二人でお弁当食べてるところとか……覗いたり」

花丸「あぁ、だから急に梨子ちゃんと食べるっていいだしたんだ」


果南「ありゃ、全然わかんなかった。そういうの、わからないんだよねー、だめだなあ」



梨子「……」プルプル
99: 地域表示いくつか変わってましたが最初から最後まで投下者本人です。(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 10:59:23.13 ID:TgOwCoAK.net
善子「――ふふっ、待たせたわね。ヨハネ降――」

梨子「よっちゃん、こっち、来て」グイッ



善子「え!? ちょっ」






梨子「もうっ、どうしてこんなのつけたの!? いつつけたの!?」


梨子「よっちゃん、ごめんなさいは!?」


梨子「リトルデーモンの証とかじゃなくってっ!」

梨子「悪魔とか堕天使でもなくってっ!!」

梨子「うん……うん、もう……怒ってないから、そんな涙目にならないで」ナデナデ


梨子「はぁ、みんなにばれちゃったよ……」




千歌「だめだよ……」

曜「?」


千歌「ふたりとも部活内の恋愛が禁止だからって、愛の逃避行だなんて、だめだよー!!」


曜「ちょっと千歌ちゃんが行くとややこしくっ」



ワ-ワ-ギャ-ギャ-!!!


曜「……まあ、いいか……」



果南「うん」アハハ…







おわり。
101: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 11:01:12.79 ID:TgOwCoAK.net
見てくれた方ありがとうございます
キャラ掴みきれてないので迷走して。放送まで時間がなくて、本当は後半まで地の文をずらーっと書きたかったです。

放送、楽しみですね。
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『梨子「彼女は悪魔を律せない」』へのコメント

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