世界の終りにことりが歌うワンダーゾーン

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ことり-アイキャッチ41
1: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 19:32:59.87 ID:nOE4SYLy.net
 「Love Live」それはスクールアイドルの祭 典である。

 μ'sはA-RISEを破り、見事ラブライブへの出場権を勝ち取ることができた。

 無謀な挑戦を成功させることが出来た喜びと、ラブライブ優勝という最終目標が遂に現実的になってきてさらに高まる緊張感。

 そして3年生がもうすぐ卒業してしまうという悲しみ。そんな様々な思いが彼女達の頭の中に渦巻いていた。

 彼女達はラブライブに集中する為に
「μ'sのその後の事についてはラブライブが終わるまで考えることは禁止」
 というルールを作り、それにしたがってなるべく考えないようにはしていたのだが、ふとしたきっかけで会話の方向が卒業後の話になってしまったりと完全にラブライブだけの事を考えるということは出来なかった。

 穂乃果が呟いた言葉「なんで卒業なんてあるんだろう」この言葉がことりの頭から離れず、悲しい気持ちから切り替えることが出来ずにいた。......はずだった。

元スレ: 世界の終りにことりが歌うワンダーゾーン

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3: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 19:48:35.49 ID:nOE4SYLy.net
 (ことり...ことり...)

 (ことりちゃん!...ことりちゃん!)

 「「ことりちゃん!」」

ことり「......んっ?」

海未「ことり!!」

穂乃果「ことりちゃん!よかったぁ...もう...このままずっと目を覚まさない...んじゃないかって...わたし...ううっ...」

ことり「えっ?えっ?ふ...二人ともいきなりどうし...」

穂乃果「よかったぁ...うぁあああん...ごめんねぇ...」

ことり「えっと...ちょっと待って穂乃果ちゃん!」

穂乃果「ん?どうしたの?」

ことり「あのぉ...えっとぉ...たくさん変なところがあって...」

海未「ことり?いったいどうしたのです?」

穂乃果「ハッ!やっぱりわたしがことりちゃんのリンゴ食べちゃったからそのショックで...おかしく...ごめんねぇ...うわぁああん」

ことり「...いや...そのね...」

海未「ん?なんですか?」

ことり「...ここはどこなの?」
4: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 20:03:30.94 ID:nOE4SYLy.net
 五坪程の広さの木造の家。家の中には3枚の布団が敷いてある。部屋の隅には小さな箪笥が置いてあり、その上に食器類や鉄製の鍋、果物ナイフが1本、歯ブラシが3本、リンゴが1個のっている。

 ことりは黒い布製の服を着ている二人を不思議そうに見つめていた。

海未「えっ?どこって...ここは私たちの家ですけど...」

穂乃果「やっぱり記憶が...うわぁああん」

ことり「えっ?私たちの家?えっ?えっ?どういうこと?」

穂乃果「そんなにショックだったんだねぇ...ごめんね...うわぁああん」

海未「おおお..落ち着きなさい!穂乃果!そんな理由で...」

ことり「ちょっと待って!二人とも落ち着いて!あの...何個か質問していい?」
6: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 20:21:01.09 ID:nOE4SYLy.net
海未「え...ええ。かまいませんが」

 >ことりちゃぁぁぁん<

 ことり「ありがと。まずは二人が着ているその黒い服はステージの衣装......じゃないよね...」

 海未「ステージの衣装?よくわかりませんが私達が普段から着ている服ですよ。ことりも着てるじゃないですか」

ことり「え?あっ...ほんとだ...」

穂乃果「よし!こうなったら森を抜けて回復魔法を使える人を探そう!」

海未「...それは意味がありません。あくまで身体の自然治癒力をあげることが出来るのが...」

ことり「...えっとぉ...どこからツッコミを入れればいいのかなぁ?」

海未「...やはり記憶が。でも私達の名前は覚えているようですが」

ことり「うん。質問がどんどん増えていくんだけど...ここは音ノ木坂...なの?」

穂乃果「おとのきざか?その名前はよくわかんないけど多分違うよ!ここは森の中だもん!」

ことり「そ..そうなんだぁ...。とりあえず次の質問にうつるけど......まほうってなに?」

 海未「えっ?」 穂乃果「えっ?」
7: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 20:32:24.93 ID:nOE4SYLy.net
穂乃果「まずいよ!海未ちゃん!これからの生活はどうすれば...」

海未「おおお...落ち着きなさい!まだ蓄えはあるのですから...そそそれまでになんとか...すれ...ば」

海未「すいません...話の途中でしたね。魔法というのは私達人間が生まれつき持っている特技のようなものです」

ことり「...多分これは夢の中なのかなぁ?」

海未「夢の中?いえ...恐らく現じ...なるほど!穂乃果!今のこの状況は夢なんですよきっと!」

穂乃果「おお!なるほど!よしっ♪じゃあ頬をひっぱってぇ...いったぁあい!」


ことり「......もしこれが夢じゃないとしたら...ほのかちゃぁぁああん!!」
25: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 20:48:24.35 ID:nOE4SYLy.net
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凛「かよちんえらいにゃぁ!今日もおにぎりの大きさりんと一緒!」

花陽「えへへ...ありがとりんちゃん!ラブライブの為に頑張らなくっちゃ」

真姫「えらいけど...なんかおかしい!それに...」

真姫「外はまだ肌寒いのに屋上で昼食ってやっぱりおかしいでしょ!」

凛「えーたまには外で食べるのも...確かに寒いにゃぁ...」

真姫「...気付くの遅いわよ。まったく」

凛「りんは寒いのは苦手にゃぁ...あっそうだ!寒いからみんなであったまるにゃん♪」ギュウ

真姫「ちょ...りん!もう...」

 ガチャ...屋上の扉が開いた。

にこ「あっ!いたいた!話の続きを...え?」

にこ「......あんた達なにしてんの?」

真姫「ち...ちが!これはりんが!」

凛「にこちゃんどうしたのぉ?」

にこ「ああ!今朝の話の続きが気になって花陽に聞きにきたの」

花陽「あっそうなんだ!じゃあにこちゃんも一緒にご飯食べよ?続きは食べながら話すから」

にこ「...屋上で食べるの?こんな寒いのに?」

凛「うん!そうだよぉ!」

にこ「...もう...わかったわよ」
 
26: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 21:11:45.37 ID:nOE4SYLy.net
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 黒い森。まさにシュバルツバルトのような森の中に建っている木造の家。

 その家の中でことりは一旦気持ちを整理し、二人の話を聞いた後、今度は自分の話を二人に聞かせた。

 二人はことりの元いた世界の話を聞き、あまりにも非現実的すぎる内容に驚きこそはしたものの嘲笑することは決してなく、むしろこの状況を変えるヒントがそこにあるのではないかと真剣に話を聞いていた。

 解決法はなにかないか?そもそも何故、このようなことが起こったのかという原因を考えてみたりとしてみたものの、結局何に対しても答えはおろかヒントになることすらも掴めずにいた。

海未「...今の現状を簡単にまとめると、ことりの元いた世界の私達は"学校"という施設に通い、そこで"アイドル"という活動をしていた」

海未「一方私達の世界には学校やアイドルといったものはなく、3人で森の中で協力しあって生活をしていた。しかしある日突然、この世界のことりと違う世界のことりが入れ替わってしまった」

穂乃果「うーん...難しすぎてよくわかんないよぉ」

ことり「...あのぉスゴく聞きづらい質問なんだけど...二人の家族ってどこにいるの...かな」

穂乃果「家族?家族ならここにいるよ?海未ちゃんとことりちゃん!」

ことり「えっ?...あっああ一緒に生活してるもんね!...」

海未「ん?どうしたのです?他になにか質問があるようにみえますけど」

ことり「いや...そのさ...お母さんやお父さんは居ないのかなぁ...って」

海未「おかあさん?...それは何者なのでしょうか?名前ですか?」
27: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 21:27:28.63 ID:nOE4SYLy.net
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にこ「えっ?」

花陽「それを聞いたときに私も同じ反応をしました!」

凛「怖い...怖すぎるよぉ...」

真姫「......バカバカしい」

にこ「あああ...あるわけないでしょ!そそそ...そんなの!まったく!」

真姫「にこちゃん...震えてるわよ」

花陽「私もそう思ってネットで調べてみたんだけど、稀にそういうことがあるらしいの。それが未だに真相は解明されてないんだけど...本当に起こりうる話らしいの!」

にこ「ひぃー!!」 凛「にゃぁああ」

真姫「...でもそれって植物状態になるようなもんでしょ?精神疾患持ちだったとか原因は他になんかあるんじゃないの?」

花陽「...残念ながら...さっきいったように...原因不明なの...」

花陽「一説によると魂がどこか別の世界に行ってしまったのではないかと言われています」

にこ「ばっばっかねぇ!!そんな非現実的なこと...」

 突然屋上の扉が勢いよく開いた。

絵里「い..いた!み...みんな!ちょっときて!」

にこ「いきなりどうしたのよぉ!びっくりしたじゃない!」

絵里「こ...ことりが...ことりが大変なことになってるの!」

にこ「...えっ?」
28: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 21:46:07.65 ID:nOE4SYLy.net
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ことり「じゃあつまり二人には親はいないっていうことだよね?」

海未「はい。...そもそもどうしてこの森で生活をしているのかすらもよく分かりません」

穂乃果「でも幼い時からずっとわたしたちは一緒に暮らしてるからなんの問題もないよ!」

ことり「......確かに問題はないように見えるけど、やっぱりそれっておかしいよ」

海未「なにがですか?」

ことり「二人はどうやって産まれたの?」

海未「それは...分からないですね...」

ことり「それに二人は幼い時から一緒に暮らしてたって言ってたけど、どう考えても子供達だけで生活なんて無理だよ...」

穂乃果「でも実際に...あれ?そういえばさ」

海未「ん?」

穂乃果「幼い時から一緒だったんだよ!わたしたち!......でもどうやって生活していたのかって記憶は...無いよね」

海未「まったく!そんなことも忘れたので...あれ?確かに思い出せません」

ことり「一見何の問題もない平穏な生活をおくっているように見えるけど、やっぱりいろいろと辻褄が合わないんだよ」

二人「・・・・・・」

ことり「とにかく今日1日この世界ですごしてみれば他におかしい点や、なにかこの問題のヒントみたいなものも見つけられるかもしれないから」

ことり「二人は私に普段の生活を見せてほしいの!」
29: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 21:55:47.08 ID:nOE4SYLy.net
海未「分かりました。ではそろそろ日も暮れる頃ですので食料を確保しにいくことにしましょう」


彼女達は家を後にして近くに「小さな畑がある」と海未が示した場所へと向かった。

 ことりは森の中を歩いている最中にこの森をよく観察することにした。そしてあることに気づく。

 この森は明らかに異常なのだ。動物の鳴き声はおろか、虫1匹すらも姿はなく、本来森の中にはたくさんの草が生えている筈なのに、この森には1本も生えていない。

 「なにもない」この森の中には木と小さな畑以外には何もない。
30: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 22:09:22.79 ID:nOE4SYLy.net
海未「ここが畑です」

ことり「うわぁ♪スゴい!人参やキャベツ、他にもたくさんの野菜があるね!しかも大きい!......あれ?でも茎だけの野菜もあるね」

穂乃果「うん!茎だけの野菜は食べられる部分だけ取ったやつだよぉ!」

海未「私達は基本的にここの野菜を育ててそれを食料としているのです」

ことり「へぇそうなんだぁ!...えっ?あの赤いのって...リンゴ!?」

穂乃果「うん!リンゴだよ!リンゴも栽培してるんだぁ!」

ことり「えっ?リンゴは木からしか生えないんじゃ...」

海未「...多分ことりのいた世界ではそうなのかもしれないですね」

ことり「あっ!なるほどねぇ」

海未「野菜は魔法を駆使して育てていますので根っこを残せば永遠に食料が無くなることはないのですが...」

 海未「魔法が使えないとなると...この先の食料の確保が厳しいですねぇ...」

ことり「魔法で?」

海未「はい。そう言えば魔法のことはまだ詳しく話していませんでしたね」

ことり「うん!教えてほしいな」
31: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 22:27:14.35 ID:nOE4SYLy.net
海未「はい。前にいったように魔法とは特技のようなもので、一人ひとつは必ず使うことが出来ます。主に11種類のタイプがありまして、その中にも色々と種類はあるのですが、大きくいうと11種類です」

海未「まず私の魔法は"水"に属します。穂乃果は"火"でことりは"自然"です。先程も言ったようにあくまで大きくいうとこの3種が私達の魔法なんですけど」

 「水属性の中でも細かく分類するなら私は雨、穂乃果は晴れ、ことりは植物の成長に分類することが出来ます」

ことり「なるほどぉ!だから二人は私が居ないと食料問題が発生するって...」

海未「はい。栽培は3人居ないとできないですから」

ことり「えっ?でも成長させるだけならわたしだけでも...」

海未「確かに"成長"させるだけならことりだけで充分です。ですがそれではあまりに時間がかかってしまい、結果的に栽培が追いつかず、食料不足に陥るのです」

 海未「簡単にいうと穂乃果の晴れと私の雨の配分を調整し、ことりの魔法に天候を発生させるのです。それにより促成栽培を擬似的に行うことが出来るというわけです」
32: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 22:45:15.90 ID:nOE4SYLy.net
海未「私達のようなタイプの魔法は協力して使わないとあまり有効的な使い方は出来ないのです」

ことり「つまり私達3人は一人一人の力は大きくないんだ」

海未「そうです。それと更に大きく魔法を分類することが出来るのですが、これはある意味成長した今でも私達が森の中で生活する理由でもあります」

ことり「それは?」

海未「攻撃系かそうではないかの2つです」

穂乃果「わたしたちの中に攻撃系はいないから森の外で襲われたりでもしたら大変なんだよねぇ」

海未「そう。通常火の属性は攻撃系が大半なのですが、穂乃果は天候変化に属しますのでむしろ晴れて心地の良い天候で相手を迎え撃つことになりかねないのです」

穂乃果「うみちゃん今少しバカにしたでしょ?むぅ...」

ことり「でも晴れた方が逃げやすいから穂乃果ちゃんは凄いと思うよ?」ニコッ

穂乃果「えっ?そう?えへへ...やっぱりことりちゃんはどの世界のことりちゃんでも優しいなぁ!」

海未「そのかわり相手も攻撃しやすくなるんですけどね...どの世界のことりもやっぱり穂乃果に甘いようですね。ふふっ」

ことり「えへへ♪」
34: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 23:03:13.42 ID:nOE4SYLy.net
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 絵里の知らせを聞いて、彼女達は保健室へと向かった。保健室に着いてドアを開けると、中には穂乃果と海未がベットの前に立っていた。


 にこ「ことりは!!」

 穂乃果「......みんな」

 真姫「ことりが目を覚まさないって...」

 海未「はい。2時間目の終わりにことりが体調不良を訴えていたので保健室まで連れていったのですが、昼休みになっても戻って来ないので心配になり、穂乃果と一緒に様子を見に行ったら...」

 真姫「ただ寝てるだけとかではないの?」

 海未「はい。何度起こそうとしても全く起きる気配がないのです...」

 穂乃果「しかも...おかしいくらいに手が冷たいの...」

 凛「えっ?」

 花陽「......」

 穂乃果「わたしも最初から起こそうと思ったわけじゃないよ?手を握って元気をわけてあげたいなって思ったから手を握ったら...それで起こすことにしたの」

 絵里「希が今先生を呼びにいってる。先生の車で病院に連れていくことになるわね」

 真姫「じゃあパパの病院にして!私から伝えておくから」
35: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 23:09:34.97 ID:nOE4SYLy.net
 にこ「......ねぇ花陽」

 花陽「......」

 にこ「これってさっきの話と同じよね」

 花陽「......」

 真姫「バカなこと言わないで!そんな非現実的なこと起こるわけないでしょ!」

 にこ「でもすべてが一致してるのよ!」

 絵里「...一旦落ち着きましょう。ここで騒いでもなにも解決しないわ」

 穂乃果「......ことりちゃん」
36: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 23:22:28.91 ID:nOE4SYLy.net
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 ことり「どうしたの?ほのかちゃん」

 穂乃果「いや...違う世界のことりちゃんがこっちに来てるってことはこっちの世界のことりちゃんは今どこにいるのかなって...心配になっちゃって」

 海未「...おそらく違う世界の方に居ることになると思います」

 穂乃果「森の中でしか生活したことないのにいきなり全く知らない世界に行っちゃったら、それはかなり危険だよね...」

 ことり「あっそれなら心配ないと思うよ?だってあっちの世界のほのかちゃん達ならきっとこの世界のほのかちゃん達みたいにすぐに受け入れてくれる筈だから!」

 海未「だといいのですが...。とにかく今日はもう暗いので、明日森の中を探索することにしましょう」

 穂乃果「......ねぇうみちゃん」

 海未「ん?なんですか?」

 穂乃果「西の方に山があるのは知ってるよね?」

 海未「ええ...知っていますが」

 穂乃果「その山の頂には"世界のはざま"って言われている空間が広がっているって伝説を"聞いたことがあるんだ"」

 海未「はい。私もそれは聞いたことがありますが」
37: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 23:32:06.46 ID:nOE4SYLy.net
 穂乃果「......そこに行けばもしかしたら...」

 海未「何を言い出すのですか!?あそこまで行くのにどれほどの距離があるか分かっているのですか?それに森以外の場所はとても危険です。向かったところで道中で戦死してしまうのは目に見えています」

 海未「はっきりいってあまりにも無謀です」

 穂乃果「でもこのまま森の中で手掛かりを探していてもどうしようもないよ!だってわたしたちの行動範囲なんて家から畑までの道くらいじゃない!」

 ことり「ほのかちゃん...」

 海未「ですが逆に言えばまだ立ち入ったことのない場所がたくさんあるのです。そこにヒントが隠されている可能性もあります」

 ことり「それはあるかも!ほのかちゃんもう1日だけでも森の中を探索してみよ?」


 穂乃果「......うん」
38: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 23:47:38.55 ID:nOE4SYLy.net
 家に着くと彼女達はまず食事を作ることにした。鍋を箪笥の上から取ってきてそこに海未が水を作り、穂乃果が日の光を直射させ、沸騰したところに予め果物ナイフでカットしておいた野菜を投入して野菜スープを作った。

 食事が終わると彼女達は家の裏に置いてあるドラム缶に水を溜め、沸かしてお風呂に入った。

 洗濯も同様に海未と穂乃果が魔法を駆使して行う。

 このように彼女達は魔法を活用することが生活の基盤となっているのだ。


 ことり「本当に魔法で生活してるんだねぇ」

 穂乃果「うん!物が少ないから生活はしづらいけど一応これで成り立ってはいるよ!」

 海未「ことりのいた世界では魔法が使えない分、生活をするのに必要な道具が揃っているんですよね?」

 ことり「うん!そうだよぉ」

 海未「それは羨ましいですね。私達は物を買ったりすることは出来ないですから」

 ことり「森を抜けないといけないもんね」

 穂乃果「でも!3人で作りあげた生活だからわたしは好き!」

 海未「それは私も同じです。さっ明日は朝早くから探索に行くんですからそろそろ寝ますよ」

 二人「はーい♪おやすみ」


 

 
39: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/13(月) 23:56:37.56 ID:nOE4SYLy.net
 ことりはこの生活の不可解な点に気付いていた。
 それは食器類等どうやって入手することが出来るのかという点だ。100歩譲って昔からあった物だったとしても、1つだけその理由が通用しない物がある。

 それは歯ブラシだ。歯ブラシは消耗品なのでどうしても新品を購入する以外には常備しておくことは不可能なのだ。それに歯ブラシは新品同様であったところを見ると、明らかに何処かで購入したとしか思えないのである。

 ことりはこの生活への疑念を二人にはあえて言わないでおくことにした。

 ......おそらく二人はなにも知らない。
40: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 00:17:21.87 ID:ZenA8Sg0.net
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 西木野総合病院に入院することになったことり、8人はこの突然過ぎる出来事に混乱していた。
 検査をしても異常なし、まさに原因不明である。

 にこ「花陽。あんたの話と現状全てが一致しているんだから、やっぱりことりは違う世界に行ったってことでしょ?戻って来る方法はないの?」

 花陽「......ごめんなさい。知っている限りでは方法は...ない」

 全員「・・・・・・」

 穂乃果「...探そう。探すしかないよ」

 海未「せめてこうなった原因がわかれば...」

 絵里「そうね。いきなり解決法を探しても見つからないと思う」

 希「海未ちゃん、穂乃果ちゃん。最近なにかことりちゃんの様子がおかしかったとかそういうところはなかったん?」

 海未「そうですねぇ...今後のμ'sのことで悩んでいたところはよく見ましたけど、それは私も同じですし...」

 穂乃果「うん。μ'sのこと以外では特に何も...」

 真姫「...花陽は異世界の話を友達から聞いたのよね?で友達はネットで仕入れた情報だって言ってたんでしょ?だったらやっぱりネットで調べてみるしかないんじゃない」

 穂乃果「確かな情報じゃなくてもいい。とにかくなにか一つでも手掛かりを探そう」

 海未「...そうですね」
 
42: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 00:36:15.96 ID:ZenA8Sg0.net
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 朝日を遮る木々の隙間からこぼれる日の光で、森の中は夕方よりもずっと探索しやすくなった。

 ことり達は目を覚まし、探索へ向かう準備をする。本来なら現在の時刻は AM6:30 を少し過ぎたくらいなのだが、この世界に"正確な時間"という概念は存在しないので、彼女達の目覚めが出発時刻となる。

 穂乃果「さぁ準備オッケー!まずは西側をせめよう!」

 ことり「うん♪」

 ことり「あっそう言えば昨日言いそびれてたんだけどね。ほのかちゃんの魔法って攻撃系だと思うんだけどなぁ」

 穂乃果「えっ?どうしてそう思うの?」

 ことり「うん。だって水を沸騰させられる程の日の光って凄く熱いから」

 海未「まあ確かに一応攻撃系でもあるのですが、あくまで至近距離で浴びせることが出来れば攻撃として成り立つレベルなのでやはり戦闘には不向きです。遠距離攻撃に富んだ魔法が大半ですからやはり不利なんですよ」

 穂乃果「そんなことないもん!わたし強いんだもん!」

 ことり「ほのかちゃんは強いよ?どっちの世界でも」

 穂乃果「ほんと!?やったぁ♪」

 ことり「ほのかちゃんはどっちの世界でも私の太陽だよぉ♪」

 海未「さっそろそろ集中して探索しますよ。ここら辺は森の外に近いんですから危険という意味でも注意して探しましょう」

 穂乃果「......うん」
 
 
44: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 00:47:27.72 ID:ZenA8Sg0.net
彼女達は森の西側を隈無く探索してみたものの、結局それらしき手掛かりは掴めずにいた。

 穂乃果「もうどこを見ても木しかないよぉ...」

 海未「当たり前です!森なんですから」

 穂乃果「でもそれじゃ手掛かりは掴めないよ!」

 海未「そっそれは...」

 ことり「多分もう昼頃かなぁ?」

 海未「そうですね、おそらく。仕方ありません。森の入り口付近にあまり長くいるのも危険ですし、一度家に戻りましょう」

 穂乃果「ねぇ...うみちゃん。ことりちゃん」

 二人「んっ?」

 穂乃果「やっぱりここから山の頂を目指そうよ」

 海未「だっだからなに言い出すんですか!昨日も言ったように命がいくつあっても足りないくらい危険なことなのですよ?それに」

 海未「森をまだ全部調べきってもいないんですよ?」
45: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 01:07:51.07 ID:ZenA8Sg0.net
穂乃果「多分このまま森の中を探索していても、何も見つからないよ」

 海未「何故そう思うのです?」

 穂乃果「なんとなく......なんとなくだけど」

 海未「なんとなくですか。しかしそんな軽い気持ちで行動したところで結果は見えています。あまりにも無謀です」

 穂乃果「でも...可能性はある。ことりちゃんを救うにはそれしかないよ!1%でも可能性があるならわたしはやってみたいの!」

 ことり「ほのかちゃん!!」

 穂乃果「待っていてもしょうがないよ!ことりちゃん!うみちゃん!行こう!!」

 海未「まっ待ってください!私はまだ...」

 ことり「ねぇうみちゃん...多分どこの世界でもやっぱりほのかちゃんは私達を引っ張っていってくれる存在なんだね」

 海未「ことり...」

 
46: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 01:15:54.38 ID:ZenA8Sg0.net
 ことり「うみちゃん...私のせいでごめんね。やっぱりうみちゃんがどうしても嫌なら私は森の探索を続けるよ?」

 海未「......もう。仕方ないですね......私達の大事なことりの為です!その為ならなんだってやりますよ!」

 ことり「うみちゃん......(いつも)ありがとう!」

 海未「さぁ!一度家に戻って旅の準備を...」

 穂乃果「よぉぉおし!うみちゃん!ことりちゃん!いっくよぉお!!!」

 ことり「ほっほのかちゃん!?」

 海未「ほのか!だから人の話を...ってほのかぁ!!!」



 
47: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 01:20:15.29 ID:ZenA8Sg0.net
 こうして彼女達の山の頂を目指す旅が始まった。
 何も持ち物を持たず、戦闘には不向きな魔法しか使えない彼女達が山の頂を目指すというのはあまりにも無謀なことである。......それでも旅は始まってしまったのだ。

 
53: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 03:00:13.59 ID:ZenA8Sg0.net
 彼女達は勢いよく飛び出した。森の向こう側の世界は砂漠地帯が果てしなく広がっていた。

 ことりは森の中の気温とは"明らかに"違うことに気付く。
 まるでどこかの別の世界の一部が削り取られて、そのまま目の前の地に縫い付けられたのかと思うくらいに不自然なほどの気温差がある。

 まさに灼熱地獄のような暑さだ。

 穂乃果「うへぇぇ...あっ...あついよぉ。おかしい!わたし火属性なのに!あ"づい"」

 海未「ほらさっさと行きますよ!」

 ことり「うみちゃんは平気なの?」

 海未「はい。あまり暑さは感じませんね」

 穂乃果「えーずるいよぉ!...あっそうだ!うみちゃん水出してよ!」

 海未「いけません!旅は長期戦なのですからできるだけ魔法は温存します」

 ことり「魔法に限界があるの?」

 海未「ええ。限界まで使ったことはないのでどこまで使えるのかは分かりませんが、温存しておくに越したことはないです」

 穂乃果「ぷぅ...けち」

 海未「我慢しなさい!とにかく何がいつ起こるか分からないのですから、常に周囲を警戒することを怠らないようにしましょう」


 
54: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 03:17:27.99 ID:ZenA8Sg0.net
 彼女達はとにかく西に向かって歩いた。
 途中水分補給を行ったりと少しの休憩を挟んではまた歩き、時刻であらわすと PM20:00 になるまで歩き続けた。

 穂乃果「もうダメ...お腹すいたぁ...」

 海未「さ...さすがに疲労と空腹があいまって苦しくなってきましたね」

 ことり「う...うん。さすがに途中で生えてたサボテンは切るものがないから食べることも出来ないもんねぇ...食べ物があれば」

 海未「だ...だから私は一度家に戻ってから出発しましょうと言ったではありませんか!」

 穂乃果「うう...ごめんなさい」

 穂乃果「んっ?ちょっと待って!あれバナナじゃない?」

 海未「なにをいってるんですか!こんなところにバナナが生えてるわけ...ってええ!?」

 ことり「ほんとに生えてる...」

 穂乃果「やったぁ♪みんなで食べよ!」

 海未「待ちなさい!罠かもしれないです」

 穂乃果「罠?そんなわけないよ♪きっと神様がわたしたちに恵んで下さったんだよ!それじゃあ早速1本いっただっきまぁす!」

 海未「こら!ほのか!安易な行動をしては...」

 ?「......今それ食べたよなぁ?」

 3人「!!?」
55: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 03:24:57.96 ID:ZenA8Sg0.net
 ?「へへっ今すぐ有り金全部置いていってもらおうかぁ」

 海未「......あなた達は誰ですか?」

 ?「あ?誰だっていいだろうがよぉ。店の商品勝手に食べたんだから、きっちり買い取ってもらわないと困るのよぉ」

 穂乃果「ええ!?待ってよ!これは生えてたバナナだよ?お店のじゃないよ!」

 ことり「そうですよぉ!お店なんてどこにもないじゃないですか!」

 ?「お前達さぁ...今の状況がわかってねぇみたいだなぁ」

 海未「「ほのか!ことり!逃げますよ!!」」

 二人「う...うん!!」
56: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 03:35:24.52 ID:ZenA8Sg0.net
 ?「バカか!おいお前ら!絶対に逃がすんじゃ...」

 海未「ほのか!魔法を!」

 穂乃果「うん!」 穂乃果は魔法を唱えた。

 穂乃果の掌から光が発生した。

 ?「うわぁ...あぢぃ...くっそ目が眩む...」

 海未は魔法を唱えた。

 ?「くっそ!待ちやがれ!...ってうわっ!」

 盗賊は盛大に転んだ。

 盗賊「水で足場が...あいつらぁ」

 盗賊「...ふっバカめ。あいつら夜道を光で照らす自殺行為を行っていやがる。おい!手下A!やれ!」

 手下Aは魔法を唱えた。するとかまいたちが発生した。その後狙いを定めて発射した。

 光は消え去ってしまった。

 
57: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 03:41:40.11 ID:ZenA8Sg0.net
 盗賊「これだから素人は甘いんだよ!金を回収しにいくぞ」

 手下A「 うっす」

 
 
 手下B「おっ...おかしらぁ!」

 盗賊「んっ?どうした?」

 手下B「 やられました」

 手下Bは焼け焦げたバナナを手に取った。

 手下B「あの光はバナナが焼けていた火の光だったんすよぉ」

 盗賊「なにぃ!?あいつらぁ...クソォ!」
58: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 03:56:10.98 ID:ZenA8Sg0.net
 ことり「ハァハァ...こ...ここまでくればもう大丈夫かな...」

 海未「ハァハァ...油断は...出来ませんよ。遠距離攻撃が飛んでくる可能性は...ハァ...まだありますから」

 穂乃果「ハァハァ...夜道で助かったぁ...ハァ...2人ともごめん」

 海未「ハァハァ...ま...まあ結果的に数本の...ハァ...バナナが手にはいったのは大きいですけど...ハァ...もっと注意しなさい!」

 穂乃果「うう...ハァハァ...はい」

 ことり「さっ......さすがに...ハァ...ここまで来たらもう大丈夫だと...思うんだけど」

 海未「ハァ...そうですね...徒歩に戻しましょう」

 穂乃果「はぁ...疲れたぁ...怖かったぁ...」

 海未「......今回は相手が単純に攻めてきたのでどうにかなりましたけど、不意討ちで遠距離攻撃を仕掛けてきていたら...正直、全滅していたところでした...」

 海未「それにしてもことり。よくバナナを燃やして騙すなんてとっさに思いつきましたね!本当に助かりました」
59: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 04:04:47.39 ID:ZenA8Sg0.net
 ことり「ううん!私は魔法使えないし、お荷物になっちゃうからこれくらいしか...」

 海未「いえ!そんなことないですよ。その発想力は武器になるはずです」

 穂乃果「そういえばことりちゃん。ほんとに魔法使えないのぉ?」

 ことり「え?うん。多分使えないんじゃないかなぁ」

 穂乃果「このバナナに試しにやってみたら?」

 ことり「でもやり方が分かんないよぉ...」

 海未「出来るかどうかはさておき、やり方は簡単です。狙った場所にむかって念じればいいだけですから」

 ことり(バナナにむかって...えいっ♪)

 ことりは魔法を唱えた。

 バナナは肥大化した。

 3人「「えっ?」」
 
 
60: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 04:37:52.87 ID:ZenA8Sg0.net
 ことり「つ...使えたぁ♪」

 穂乃果「やったぁ!そうだよ!今まで試したことなかったもんね!」

 ことり「あれ?でも私の魔法っていきなり成長させることは出来ないんじゃ...」

 海未「あっそれはすでに実のない野菜の場合のみですよ」

 ことり「どういうことぉ?」

 海未「正しくいえば茎や根だけの状態の野菜は急成長させることは出来ないのです」

 海未「例えば茎だけのキャベツの成長度合いを1として、このキャベツにことりの魔法を使った場合、3倍の速度で成長させることが出来るのですが、簡単に数値であらわすと1×3=3の成長しか出来ないのです。これにはことりの魔法の法則なるものが...」

 穂乃果「うーん...難しい...全部分かんないよぉ!」

 ことり「ほのかちゃん......」

 海未「......人の話を最後まで聞けと何回言わせれば気がすむのですか!!えっと...あっ法則の話でしたね」

 海未「この魔法は現段階の成長度合いに比例して魔法の効果は大きくなっていくのです」

 海未「今回、バナナが肥大化した理由はここにあります。バナナの成長度合いを6と仮定し、数値として成長をあらわすなら6×3=18まで急成長させることが可能なのです。故に今回のように肥大化したわけなのです」

 ことり「なるほどねぇ...じゃあ最後に、質問なんだけど茎だけ残した野菜でも何回か魔法をかければ、うみちゃんとことりちゃんの魔法が無くても急成長されることが出来ると思うんだけど...それは?」

 
 
 
61: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 04:48:42.06 ID:ZenA8Sg0.net
 海未「残念ながらそれは出来ません。急成長させるということは細胞の成分等をいじっているのと同じなのです」

 海未「何度も繰り返し刺激を与えると野菜が破裂してしまいます。なので1回目以降は細胞を休める期間が必要となります」

 ことり「なるほどぉ!凄い!さすがうみちゃん♪」

 穂乃果「でも待って!じゃあわざわざデリケートに扱って茎を育てるよりも作り置きしてある野菜を大きくしちゃったほうが早かったんじゃない?」

 海未「元々魔法で育てているのですから通常より大ぶりなのにそれが3倍の大きさになったら家まで運ぶ手段がありませんよ」

 穂乃果「あっそっかぁ!」
63: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 05:01:20.28 ID:ZenA8Sg0.net
 海未「とにかくこれは大きな戦力になりますよ!食料問題が緩和されたのは旅にとってこのうえないアドバンテージです」

 ことり「やっぱり旅となると攻撃だけが戦力ではないもんね!みんなの役にたてて嬉しい♪」

 穂乃果「えらい!ことりちゃん」ヨシヨシ

 ことり「えへへぇ...ほのかちゃぁん」

 海未「肥大化したバナナは荷物になってしまいますのでここで食事にしましょう!」

 ことり「うん!」 穂乃果「やったぁ!」

 彼女達は食事をし、その後水を浴びてからバナナの皮の上で眠りについた。

 時刻でいうと AM7:00
 彼女達が出発をすることかと思いきや、旅の疲れからかぐっすりと眠っている様子であった。

 盗賊「......くっそぉ。昨日は最悪だったぜこのやろぉ」

 盗賊「つか手下どもはいったいどこまで追いかけていったんだ?はぐれちま...ん?」

 3人「・・・・・・」

 盗賊「ニヤリ...みいつけた!」
64: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 05:16:52.80 ID:ZenA8Sg0.net
_____________________________________________


 ところ変わって和菓子屋穂むら

 8人はパソコンや携帯を駆使し、ひたすら情報収集に励んでいた。

 穂乃果「ダメだぁ...全然手掛かりになりそうな情報が集まらない!」

 絵里「...過去のサイトにもこれといった情報は特に無いわねぇ...」

 海未「根気よく探しましょう!違う世界に行ってしまったのだとすれば、戻る方法もきっとあるはずです」

 にこ「結局異世界の中の情報は書いてあっても戻る方法はどこにも書いてないのよねぇ」

 凛「もういっそのこと同じ状態になった人の家族の家に...」

 にこ「住所わかるわけないでしょ!」

 花陽「それに私達だってことりちゃんの身近に居る人間なんだから...」

 穂乃果「......なんかもっと簡単なことのような気がする」

 希「ほのかちゃん?」

 
 
66: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 05:27:03.30 ID:ZenA8Sg0.net
_____________________________________________

 砂漠の上に肥大化したバナナの皮が落ちている。この状況はものすごく目立つ。案の定ことり達は盗賊に見つかってしまった。

 盗賊「こいつらバカだな!盗んでくださいって言ってるようなもんじゃねーか」

 ?「あれれ...ここどこぉ...あれれ...」

 盗賊「ん?誰だ!」

 花陽「ん?えっ...えっ...!?」

 盗賊「おいテメェ!なにじろじろ見てんだよ!」
 
 花陽「あのぉ...もしかして盗賊ですか?」 

 盗賊「あ?だったらなんだよ!よしっついでだ!テメェの金も盗んでやるよ!」

 花陽「ひぃぃ...そ...そういうのはよくないと...」

 盗賊「はぁ?何言ってるのか聞こえねぇんだよ。まあいいや」

 盗賊はポケットから葉っぱを1枚取り出した。
67: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 05:42:19.81 ID:ZenA8Sg0.net
 ?「もう...かよちんどこいったにゃぁ...」

 盗賊「とりあえず麻痺しててもらうぜ!」

 盗賊は魔法を唱えた。そしてターゲットの花陽目掛けて葉っぱを投げつけた。

 花陽「ひぃぃ...だっ誰か助け...」

 花陽の周りに砂けむりが舞い上がった。

 盗賊「あれ?こんな威力あったっけ?まっいいか!...って...ん?」

 砂けむりがおさまると、花陽を抱き抱えている凛の姿が現れた。

 凛「かよちん。大丈夫?」

 花陽「凛ちゃん!うん!ありがと!」

 盗賊「なんだよ!仲間がいたのかよぉ!...へへっ。今日はついてんなぁ!稼ぎ時だぜ」

 盗賊「さぁ!これでもくらってシビ...」

 凛「ねぇ......遅いよ?」

 凛は盗賊の顔面を一瞬のうちに地面へと叩きつけた。

 盗賊「いでぇ"ぇ"...ぷはぁ...タ...タイム!...ギブギブ」

 凛「りん許さないよ?さっきかよちんを狙ってたよね?」

 
 

 
68: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 05:55:23.90 ID:ZenA8Sg0.net
 穂乃果「ん......朝からどうしたの...ってええ?」

 海未「ん......どうしたのです?ほ...え?」

 ことり「ん......みんなおはよー...えっ?りんちゃん!?」

 盗賊「ま...待ってくれ!俺が悪かった!本当にすまん」

 凛「この地区では小泉花陽を決して狙ってはいけない。聞いたことない?」

 盗賊「ハッ!!聞いたことがあります」

 凛「そういうことだよ......じゃあね」

 凛は空中に腕を振り上げた。

 花陽「ま...待って!りんちゃん!この人も反省しているみたいだし許してあげようよぉ」

 凛「...かよちんがそういうなら仕方ないなぁ♪」

 凛は盗賊から手を離し、花陽の傍へと駆け寄った。

 凛「もう!かよちん迷子になっちゃダメっていったのにぃ」

 花陽「ご...ごめんね。そしてありがと!りんちゃん!」

 凛「かーよちん♪」ギュッ

 盗賊「・・・・・・」
 

 
69: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 06:03:04.39 ID:ZenA8Sg0.net
 盗賊「いやぁ!...本当にお強い!私を弟子にしていただけないでしょうか?」

 凛「え?りんの?ダメダメ!はやくあっちいって」

 盗賊「そ...そうですか。で...ではせめて握手だけでも」

 凛「まぁ...それくらいなら」

 盗賊「......ありがとうございます!」

 盗賊「今回は色紙どころか何も持ってきておりませんので、また今度どこかでお会いした時に是非ともサインをいただきたいです!」

 凛「もー!うるさいからあっちいくにゃん!」

 盗賊「ハッ!失礼しました。では」

 盗賊は去っていった。
70: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 06:19:22.37 ID:ZenA8Sg0.net
 花陽「はっ!そういえば!大丈夫でしたか?なにか盗られてたりとか...」

 穂乃果「あっうん!何も盗られるようなもの持ってないし平気だよ!」

 花陽「はぁ...。よかったぁ」

 凛「かよちんこの人たちと知り合いなの?」

 花陽「ううん!さっきの盗賊に狙われてたところを見たから...それで心配になって声をかけたの」

 凛「なぁんだ!そうなんだー!ところでここでなにして...ってええっ?なにその大きいバナ
ナの皮!」

 海未「あっこれは魔法で肥大化させたものなんです」

 ことり「りんちゃん達も旅してるの?」

 凛「えっ?なんでりんの名前知ってるのぉ?」

 ことり「へっ!?いやぁ...そのぉ...さっき戦ってる最中に聞こえたから...」

 凛「なぁんだ♪そういうことかぁ!りんたちは旅してるんじゃなくて、かよちんが村の近くで冒険したいっていうから一緒についていってるんだよぉ」

 海未「えっ?村?この付近に村があるんですか」

 凛「うん!えっとぉ...かよちん!ここから何キロぐらいだっけ?」

 花陽「ん...大体10キロくらいかなぁ」

 海未「じゅ...10キロ...それは近いといえるのでしょうか...」



 
75: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 15:55:14.18 ID:ZenA8Sg0.net
 凛「うん!りんの魔法ですぐについちゃうよぉ」

 穂乃果「おお!スゴイ!」

 海未「テレポートですか?しかしそんな魔法は...」

 凛「違うよ!風の魔法だよぉ!」

 海未「へぇ!どのようにして行うのですか?」

 花陽「りんちゃんの魔法は身体能力を上げるんです。身体のバネに風を送り込むようなイメージの魔法で、瞬間移動並の速度で走れます」

 海未「それはかなり珍しいタイプの風属性ですね」

 穂乃果「ねぇりんちゃん!お願いがあるんだけど...私達を村まで運んでほしいなぁ...ダメ?」

 凛「いいよぉ!じゃあまずはあなたからね!」

 穂乃果「うん!わかっ...」

 花陽「りんちゃん!さすがに10キロ4往復は...って行っちゃいました...」

 海未「...そういえば自己紹介がまだでしたね!私、園田海未と申します」

 ことり「わ...私は南ことりっていいます(なんかやりにくいなぁ...)よっよろしくねぇ♪」

 花陽「ことりちゃんに海未ちゃん!よろしくです!私は小泉花陽っていいま...」

 凛「ただいまぁ!!つぎかーよちん!」

 凛と花陽は去っていった。

 海未「す...凄い速度ですね...」

 ことり「うん...あっちの世界のりんちゃんも足早いけど...」

 海未「えっ?りんも...」

 凛「つぎつぎぃ...ハァハァ」

 海未と凛は去っていった。

 ことり「...あはは」
76: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:02:10.99 ID:ZenA8Sg0.net
 花陽「りんちゃん...あんなに走って大丈夫かなぁ...」

 海未「魔法の回数の限界が早いタイプなんですか?」

 花陽「いや...魔法の回数というより、全身の筋肉を一気に使うからいくら体力があるりんちゃんでも......」

 凛「う"あぁぁ...う"あぁぁ...たっただいまぁ...」

 花陽「こうなるんです」
77: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:28:48.10 ID:ZenA8Sg0.net
彼女達の目の前にある村の風景は、カウボーイがいつ銃戦を始めてもおかしくないような、廃れた村なのだが、むしろそこに渋さを感じさせるような雰囲気漂う風景であった。

 凛「ここがりんたちの住む"ミレップエイア"だよぉ!」

 穂乃果「おお!なんか大人のふんいき!」

 海未「...こういう場所は特に警戒する必要がありますね...」

 凛「うみちゃん達はりんと一緒で砂漠のど真ん中で寝る時点で警戒心が足りてないにゃん!」

 花陽「それ注意になってないよ!りんちゃん」

 ことり「さっきは助けてくれてありがとねぇ♪」

 凛「いえいえ!...それよりりんたちの家に遊びに来てよぉ!」

 海未「いえ。せっかくですがあまり時間が...」

 穂乃果「えっ!?いいの?行く行く!」

 海未「ほのか!私達には...」

 ことり「まぁまぁうみちゃん!家の中で休める機会なんてこの先あるか分からないし、ここで体力回復しておくのもいいと思うよ?」

 穂乃果「そうだよ!急がばなんたらだよ!」

 海未「回れです。...まあそれもそうですね!りんのお言葉に甘えて、そうさせて頂きます!」

 
 
78: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:36:40.07 ID:ZenA8Sg0.net
 凛「ここがりん達のお家だよ!」

 花陽「さぁ皆さん!あがっていってください!」

 3人「おじゃましまーす!」

 海未「...あっでも私達かなり汚れているので...やはり」

 花陽「よかったらお風呂に入りますか?」

 穂乃果「えっ!?いいのぉ?」

 花陽「はい♪」

 海未「ほぉのぉかぁー!!」

 穂乃果「えーだってはなよちゃんが良いって言ってるもん...ぷぅ」

 凛「本当に遠慮することないにゃぁ!りんお風呂沸かしてくるねぇ」

 海未「え...あっ...はい。本当にありがとうございます」

 

 
79: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 16:54:48.76 ID:ZenA8Sg0.net
 彼女達は凛と花陽に旅の理由やことりの現状などを全て話した。

 2人は驚きこそはしたものの、なにかはじめから分かっていたかのような、そんな感覚に"包まれながら"彼女達の話を聞いていた。

 
 凛「なんかりん達が初対面に思えないのもその話を聞くと分かるような気がするにゃん!」

 花陽「旅...ですか。す...凄いですね!しかも攻撃魔法を使える人がいないのに...」

 海未「まぁ運よくここまで来るのに1回の戦闘しか無かったのが幸いでした」

 ことり「それも逃げ延びただけだもんねぇ...」

 海未「...っていうか。いったいほのかはどこに行ったのです?」

 >ただいまぁー♪<

 海未「ほのか!一人で行動するなとあれほど...」

 穂乃果「ごめんごめん!いやぁバナナって高く売れるんだねぇ!何本か売ったらお金たくさん貰えたから旅に必要な道具買ってきたよ!」

 ことり「ほのかちゃん!えらい!どんな物買ってきたの?」

 穂乃果「えへへ...。まずはじゃじゃーん!小さいポーチ!これで道具を少しはいれられるよ!それから歯ブラシ9本!!」

 海未「きゅ...9本も買ってどうするんですか!」

 穂乃果「あとぉ...歯みがき粉2本!」

 海未「ってそれ全部いれるだけでポーチパンパンになるじゃないですか!」

 穂乃果「ハッ!確かに...」

 ことり「あははは...」
 
80: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 17:00:49.53 ID:ZenA8Sg0.net
 凛「いーなぁ!りんも旅してみたいなぁ!」

 花陽「えっ!?」

 凛「んっ?どうしたのかよちん!もしかしてかよちんも旅してみたいとかぁ?」

 花陽「えっ...いやぁ私は...」

 凛「かよちん昔から冒険大好きだもんねぇ!!」

 穂乃果「えっ!?二人とも一緒に来てくれるの?」

 花陽「いえ!...私は...無理です」

 穂乃果「えーそんなぁ...んっ?なんか外から凄い音が...」
81: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 17:20:45.51 ID:ZenA8Sg0.net
 彼女達が外の様子を見にいくと、そこでは
牛のマスクをした大男と赤い髪の女が戦闘を繰り広げていた。
 赤い髪の女は苦戦を強いられているようにみえる。


 
 牛男「おまえさぁ...女としては強いほうだけど...なんというか自分の実力を過信してるよなぁ」

 女「はぁ?意味わかんない...そういうのは勝ってから言ったら?」

 牛男「そうかよっ!!」

 牛男の右ストレートが女に繰り出された。しかし女は避けた。すぐに女がカウンターに入る。大きく鞭を振り牛男にヒットした。

 しかしたいしたダメージは無く牛男のキックが女に入る。

 女「うわっ...ぐっ...」

 牛男「ハッ!口ほどにもねぇなあ!!」

 牛男「これで決めるぜ!」

 女「させない!!」 女は魔法を唱えた。

 牛男「おお!?いっいでぇぇ...でっ電撃か...だが...これで終わりだぁぁぁぁあ」

 牛男は魔法を唱えた。右手に炎をまとった。
 その後、女に殴りかかる。

 

 海未は魔法を唱えた。
 花陽は魔法を唱えた。
 凛は魔法を唱えた。
82: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 17:31:59.78 ID:ZenA8Sg0.net
 大量の水が牛男の炎を消火し、凛の蹴りが牛男の腕に炸裂した。

 牛男「うわ"ぁぁぁあ!!...くっそぉぉお」

 牛男のパンチが花陽に向かう。

 花陽「えっ...」

 女は魔法を唱えた。電撃が牛男を襲う。

 牛男「う"う"う"い...いっでぇ...てめぇら覚えとけよ!」

 牛男は逃げ出した。

 海未「大丈夫ですか?」

 女「......ええ」

 花陽「あっあのぉ...あ...ありがとうございました!」

 女「...勘違いしないで。あなたを助けたつもりはないし、助けてもらう必要も無かった」

 凛「そっそんな言い方ないと思う!」

 ことり「まっ...真姫ちゃん!?」

 真姫「......?どうして私の名前...まぁいいわ」

 真姫は去っていった。


 
83: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 17:36:08.46 ID:ZenA8Sg0.net
 凛「かよちん...ごめん」

 花陽「えっ?」

 凛「りん...かよちんを守れなかった...」

 花陽「えっそんなことないよ!りんちゃんはいつも私を...」

 凛「最後の一撃はあの女の子がいなかったらかよちんに当たってた!!...」

 花陽「りんちゃん...そんなこと...」

 凛「ごめんね...かよちん...」
84: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 17:43:03.89 ID:ZenA8Sg0.net
 ことり達は凛達とすっかり意気投合し、凛の提案によってことり達は家に一泊させてもらえることになった。

 皆が寝静まった頃、花陽は一人家の近くの空き地へと向かった。


 花陽「......強くならなきゃ!...んっ?あの人は...」

 真姫「一度ここで振ってから...ここで魔法を...」

 花陽「あのぉ...」

 真姫「うわぁぁあ!...ってあなたは...昼間の」
86: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 18:00:42.08 ID:ZenA8Sg0.net
 真姫と花陽ははじめこそぎこちない会話をしていたのだが、すぐに打ち解けあうことが出来た。

 花陽「ええ!?じゃあ真姫ちゃんは一人で旅をしているの!?」

 真姫「ええ...そうよ」

 花陽「真姫ちゃん強いもんね!勇気もあるし凄いね!憧れちゃうなぁ...」

 真姫「べっべつに...もう」

 真姫「それより花陽は水の魔法を使うのね!相当な威力だったじゃない」

 花陽「あっ違うの。私は無属性なの」

 真姫「無属性?なにそれ?」

 花陽「触れた人や物によって魔法が変わるの」

 真姫「え!?それって凄い属性じゃない!相手によって属性を変えれば実質弱点はなくなるってことでしょ」

 花陽「あはは...ありがと。でも私自身は弱いから...」

 真姫「...でも強くなろうとしてるじゃない」

 花陽「えっ?」

 真姫「普通こんな夜中に用もないのに空き地に来るなんてないでしょ。訓練しようとしてたんじゃないの?」

 花陽「いや...わたしは...」

 花陽「それより真姫ちゃん!真姫ちゃんにお願いがあるの!」

 真姫「あたしに?」

 花陽「真姫ちゃん!ほのかちゃん達と一緒に旅してほしいの!」

 真姫「えっあたしが?」

 花陽「うん...。やっぱり攻撃系の居ない旅なんて危険すぎる...。それに真姫ちゃんはとっても強いから彼女達の力になってくれたら心強いの!彼女達は本当にいい人達だから...傷付いてほしくない...から」

 真姫「...ごめん。私に仲間はいらないの。これまでもずっとそうしてきたから...それに...わかるでしょ?」

 花陽「......」

 
 
88: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 18:21:03.34 ID:ZenA8Sg0.net
 真姫「...それより...花陽はどうなの?」

 花陽「えっ?」

 真姫「本当は旅してみたいんでしょ?」

 花陽「いや...でも...強くないから」

 真姫「はぁ...仕方ないわねぇ。じゃあ私が稽古してあげるから...さっ始めるわよ」

 花陽「えっ...あっはい!お願いします」


 真姫と花陽は稽古を開始した。
 真姫は花陽のある能力に気付く。それは変幻自在なことよりも、もっと恐ろしい"コピーした魔法の耐性がつく"というレベルを越えて"全く効かなくなる"という能力である。

 これが何を意味するのかというと、タイマンでの魔法の打ち合いにおいて花陽が負けることはほぼないのである。

 それともうひとつ花陽の長所を真姫は発見した。
 
 花陽は動きこそぎこちないが、次の攻撃に備えて行動をしたりと動きに無駄がないのだ。
 "行動に必ず理由がつく"というのは例えるなら麻雀と同じで熟練した者のみが成せるのである。
 対局の中では思考する時間が限られるのと同じで、戦闘においても計算した動きを予め頭にいれておく必要がある。

 花陽はそれが完全に身に付いているのだ。おそらく彼女は昔から戦術の勉強を積んできたのではないかと真姫は思った。
89: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 18:42:53.07 ID:ZenA8Sg0.net
 真姫「すっすごい...恐ろしい能力だわ...。それに戦術に関してはなにも指摘するところがないわ...」

 花陽「えっ?ほんとに?...えへへ」

 >かよちん!どこにい...<

 凛「かよ...ちん?」

 真姫「あなたは...」

 花陽「あっりんちゃん!!」

 凛は真姫の目の前へと瞬時に移動した。

 凛「どういうつもり...」

 真姫「はぁ?ただこの子と稽古していただけなんだけど」

 凛「かよちんはそんなことする必要ない!!」

 真姫「なぜ?」

 凛「「かよちんはりんが守るから戦う必要なんてない!!!」」

 真姫「......あなたがそうだからこの子は強くなれないんじゃないの?」

 凛「そっそんなこと...」

 真姫「...それに昼間の戦闘だってそうでしょ?一人で守りきるのには限界がある」

 凛「......」

 真姫「まぁ私には関係の無いことだからどうでもいいけど...」

 真姫「あなたが傷付く度に凄く苦しい思いをしている人がいることを覚えておきなさい」

 凛「えっ...」

 真姫は去っていった。

 


 花陽「り...りんちゃ...うわぁ」ギュ.,.

 凛「ごめんね...かよちん。りん、ずっと一緒に居たのにかよちんの気持ちに気付いてあげられなかった...」ギュ...

 花陽「りんちゃん...。私もりんちゃんに正直に伝えられなかった...」

 凛「かよちん...でもね。りんはそれでもかよちんを守っていきたい。たとえかよちんが強くなったとしても、かよちんが傷付くところは見たくない...から」

 花陽「...えへへ。お願いします♪」

 凛「「りん...もっと強くなるから!!もっと...もっとかよちんを守れるようになるから!!」」

 花陽「うん!ありがと...りんちゃん♪」
91: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 20:22:05.61 ID:ZenA8Sg0.net
 彼女達が目覚めたのは時刻でいうと
 AM10:00 ちょうどだった。
 そして村が騒がしくなったのも同時刻。

 盗賊「ドグさんこの村です。この村に倒してほしいやつがいるんすよ!」

 牛男「俺もなんすよ!あいつらぜってぇ許さねぇ」

 ドグ「お前らだらしねぇなぁ...女にやられるとかお前らそれでも本当に男かぁ?」

 二人「すいません...」

 牛男「あっ!あの赤い髪のあいつっす!」

 真姫「ん?ああ...誰かと思えば昨日尻尾巻いて逃げていった...」

 牛男「おいてめぇ!調子こいてんじゃねぇぞ!タイマンならお前なんてへでもねぇんだよ」

 ドグ「どけっ牛男!」

 ドグが真姫の前へと移動した。牛男を越える身長、およそ3m

 真姫は魔法を唱えた。
 ドグは魔法を唱えた。

 ドグの全身は鋼に覆われた。

 ドグ「おおお...気持ちいいねぇ!残念ながら電撃なんざこの身体には通用せんのよ」

 真姫「くっ...」

 


 
92: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 20:33:37.53 ID:ZenA8Sg0.net
 穂乃果「ん...また朝からうるさい音が...」

 海未「んん...何なんですか...私達いつも騒音で起こされてる気が...」

 花陽「...!!みんな大変!!はやく起きて!!」

 凛「んっ...か......えっ...(えっ待って)」

 ことりは部屋の窓を開けた。

 ことり「うわぁ!!助けに行こ!あっ花陽ちゃん。ごめん、果物何個か貰っていくね!」

 花陽「えっあっはい!りんちゃん!私達も...りんちゃん?」

 凛「か...からだが...痺れて...動け...ない」

 花陽「えっ!?大丈夫!?......りんちゃんはベットの中で休んでて!すぐに戻ってくるから」

 凛「か...よちん!!待って...いっちゃ...ダメ...」

 

 (ダメだよ...かよちん)
93: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 20:45:26.43 ID:ZenA8Sg0.net
 ドグ「へへっ相性が悪かったなぁ!お嬢ちゃん。これでトドメだぜぇぇ!!」

 ドグの拳が真姫目掛けて飛んでくる。

 真姫「ぐっ...ここ...まで」

 その時ドグの目の前に自分の顔より大きいサイズのリンゴが飛んできた。

 ドグ「あ?」

 ことりは魔法を唱えた。

 リンゴはドグの目の前で破裂した。

 ドグ「うわぁぁあああ!!?」

 真姫の目の前に花陽、穂乃果、ことり、海未が壁となった。

 ドグ「こいつらが例の女どもか...くっそぉ驚かせやがって...」

 真姫「あなたたち...に...逃げなさい!こいつはとてもあなた達が敵うような相手じゃ...」

 穂乃果「逃げないよ!あなたを置いて逃げることは出来ない!」

 ことり「そうだよ!だって私達は...」

 
94: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 21:21:07.44 ID:ZenA8Sg0.net
 か...よ..ちん...ダメだ...よ。

 凛が家から這いつくばって出てきた。

 凛「か...よちん。決めたん...だか..ら..りんが守る...って」

 花陽「りんちゃん!ダメだよ!」

 
 盗賊「う"わぁはははははぁ!!!誰かと思えばマヌケなりんさんじゃないですかぁ」

 盗賊「ドグさん!俺やってやったんすよ!あの女と握手したときに後から来るタイプの麻痺させる魔法を直接ビビっと!へへっ」

 ドグ「てめぇ余計なことしてんじゃねぇよ!てめぇのタイミングで出発するとか抜かしやがったからおかしいと思ったんだよ!」

 
 (えへへ...ありがと♪りんちゃん!)

 凛「ぜっ..たいに...かよ..ちんは..」

 花陽「りんちゃん!来ちゃダメ!!!」

 盗賊「うるせぇんだよ!!ザコ女どもが!!くたばりやがれ!!」

 盗賊が凛に殴りかかった。

 凛「ぜった...(りんちゃん...借りるね)

 盗賊は勢いよく地面に拳をぶつけた。

 盗賊「うお"お"ぃっでぇ...どこに...はっ?」

 花陽は抱き抱えている凛を真姫の隣に優しく座らせた。

 牛男「えっ?あの女は確か水の...」

 花陽「真姫ちゃん。りんちゃん。二人ともありがとう」

 真姫「えっ...」 凛「えっ...」

 花陽「真姫ちゃんのお陰で私は...りんちゃんに正直な気持ちを伝えることができたの」

 花陽「勇気をもらえたの...」

 花陽「りんちゃん...いつも私をずっと...守り続けてくれたよね」

 花陽「いつも凄く嬉しくて、だけどとても苦しくて...私が弱いからりんちゃんはいつも...」

 花陽「だからね...りんちゃん...今度は私の番だよ?大好きなりんちゃんを私に守らせて?」

 凛「か...かよちん...」

 花陽「...お願いがあるの。私は一人だけの力じゃまだまだ弱くて...だから二人の...みんなの力を私にかしてほしいの」

 真姫「花陽...」

 穂乃果「こちらこそ...花陽ちゃんの力をかしてほしいな!」
 
95: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 21:37:00.07 ID:ZenA8Sg0.net
 ドグ「所詮ザコが何人集まろうが関係ないね。お前らいくぞぉぉ!!!」

 盗賊「はい!」 牛男「うっす!」

 穂乃果「絶対に負けられない...今みんなが一つになった!!」

 穂乃果「みんな!行くよ!」

 海未「はい!!」 ことり「うん!!」

 花陽「はい!!」

 
 盗賊「くらえざこ...」
 (りんちゃん...借りるね)

 花陽は凛の肩に手をあて、魔法を唱えた。

 盗賊の懐へと瞬時に移動し、盗賊の身体に触れてから
 花陽は盗賊の魔法を唱えた。

 盗賊「う"ばぁ...か...身体が...痺れて」

 穂乃果「先制攻撃だぁああ!!!」

 穂乃果は魔法を唱えた。
 ドグは魔法を唱えた。

 ドグ「へへ...おれは日向ぼっこでもしてんのかぁ?」

 穂乃果「どどど...どうしよぉ!効かないよぉ...」 穂乃果は魔法を解除した。

 ドグ「まずはてめぇからだ!」

 ドグは魔法を解除した。そして穂乃果に殴りかかった。

 穂乃果「いゃあああ!!!!」

 穂乃果は魔法を唱えた。

 ドグ「あっあぢっ!!」ドグは魔法を唱えた。

 ドグ「ふぅ...あぶねぇあぶねぇ...」

 花陽「(なるほど!!)ほのかちゃん!相手の目を狙ってそのまま魔法を唱え続けて!」

 穂乃果「えっ?あっうん!」
 
96: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 21:51:09.39 ID:ZenA8Sg0.net
 牛男「そうはさせるかよ!」

 ことり「えぃ!」みかんを投げつけた。


 ことりは魔法を2回唱えた。

 牛男「ちっ...また爆発か!!こざかしい!」

 花陽「海未ちゃん!鋼男の周りで魔法を唱え続けて!」

 海未「はい!」

 花陽はことりの近くに駆け寄った。

 花陽「ことりちゃん。耳かして」

 ことり「んっ?なに...えっ?うん分かった!」

 花陽「真姫ちゃん!借りるね!」

 牛男「そうはさせるかよ!!」

 牛男は魔法を唱えた。腕の炎を花陽に向かって発射した。

 海未「そうはさせません」

 海未は魔法を唱えた。飛んできた炎は消火された。

 海未「花陽!ことりから全て聞きました。そしてようやく撒き終えたので私は花陽のサポートに回りますよ」

 
97: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 22:01:05.85 ID:ZenA8Sg0.net
 花陽「ありがと!海未ちゃん!じゃあ牛男に水をかけて!」

 海未「はい!」 海未は魔法を唱えた。

 牛男「つめてぇ!!あーもぅめんどくせぇからテキトーに殴る!」

 花陽は真姫の肩に手を置いた。

 花陽は真姫の魔法を唱えた。

 牛男に電撃が直撃する。

 牛男「ぎゃぁああああ"あ"あ"...」

 牛男は気絶した。

 穂乃果「やったぁ!あとは私の目の前の...ってあれ?この人さっきからなにもしてこない」

 ドグ「あ"?あ...あえて余裕を見せてるに決まってんだろ!」

 ことり「準備オッケー♪」

 花陽「ことりちゃん!お願い!」

 ことり「うん♪」 ことりは地面に向かって魔法を何度も唱えた。

 ドグの周りの地面が大爆発し、足場が崩れてドグは背中から倒れた。

 
98: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 22:15:55.17 ID:ZenA8Sg0.net
 ドグ「うわぁぁぁあ!!へへ...残念だったなぁ倒れただけで無傷...」

 花陽「起き上がれないよね?」

 ドグ「(ぎくっ..)え?」

 花陽「海未ちゃん!水をかけて!」

 海未「はい!」 海未は魔法を唱えた。

 花陽「あなたが穂乃果ちゃんに攻撃をしようとしたとき、違和感を感じたんです。どうして魔法を解除したのかなって」

 ドグ「え...いやぁ...それは」

 花陽「わざわざ攻撃力を下げてまで速度を求める距離でも無かったのにどうして解除したのか...それは魔法を使ったままでは動けないからですよね?」

 ドグ「...いや動けるし!...うごけるし...」

 花陽「あなたの魔法は防御を主とした魔法ですよね。全身を鋼で覆うから外部からの攻撃は通じない。そのかわりに自分のまとう鎧のせいで自分の身体を動かすことが出来ない」

 花陽「あなたの負けですよ。魔法を解除した瞬間に電撃をぶつけます」

 ドグ「くそがぁぁあ...すいませんでした」

 
99: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 22:35:39.74 ID:ZenA8Sg0.net
 勝敗がついた途端、家の中に隠れていた村人達がいっせいに外へ飛び出してきた。

 村人A「ブラボー!!ついにやってくれたぜ!この娘達本当にすげぇや!」

 村人B「あいつらには本当に困っていたんです。ありがとう!」

 村人C「よし!みんな!こいつらを縄で締め上げて動けないようにしよう!」

 村人D「スノーストレイスへ連絡して来てもらおう!」

 

 花陽「りんちゃん!身体の調子は?」

 凛「うん。だ..だいぶ動けるように..なってきたよ。それよりかよ...」

 真姫「花陽!すごいじゃない!正直驚いたわよ」

 穂乃果「はなよちゃんすごすぎるよ!!あ〜あ...わたし全然役にたてなかったよ...」

 花陽「ええ!?ほのかちゃんが目に光を当て続けていなかったら私達負けてたかもしれないんだよ?」

 穂乃果「えっ?どうして?」

 花陽「だってこの作戦を実行するには魔法を解除させないってことと、相手の目を見えなくさせる必要があったから」

 海未「...なるほど!解除させないためには永続的に攻撃することが出来る魔法でなくてはいけないってことですよね!」

 花陽「うん!それに自分の周りに何か仕掛けられている現場を見られたら、多分捨て身で止めに入るだろうから2つの条件を同時に実行できるのはほのかちゃんしかいないの!」

 穂乃果「うそぉ!?やったぁ!えっへん!」


 
100: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 22:48:23.05 ID:ZenA8Sg0.net
 海未「ほのかぁ?調子にのってはいけません!そもそも花陽が居なければこの作戦自体が...」

 花陽「海未ちゃんも居なかったら作戦は成功しなかったよ?」

 海未「えっ?私もですか...」

 花陽「うん!ことりちゃんの爆発は強力だけど、そのまま使っただけでは鋼の足は動かない。だから出来るだけ地面を柔らかくして土の中に果物を仕込む必要があったの!足場もろとも崩れてしまえば防ぎようがないから」

 真姫「でもわざわざ地面に倒れた状態にしなくてもよかったんじゃない?どうせ相手は動けないし...」

 花陽「甘いです!!真姫ちゃん!!」

 真姫「う"えっ!?」

 花陽「もし仮に相手が捨て身で抵抗をしてきた場合、下手をすれば反撃をくらう可能性があります。降参に持ち込むにはどうしても"立ち上がらなければならない"という一手必ず遅くなってしまう状況を作る必要があるの!」
101: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 22:56:49.65 ID:ZenA8Sg0.net
 真姫「な...なるほどねぇ」

 真姫「っていうか今の話を聞いたかぎりでは私は必要ないじゃない!」

 花陽「何を言ってるんですか!?今の状況で一番足りてないものは火力なんですよ!

 花陽「りんちゃんの魔法は確かに凄いんだけど、私が使うと打撃力が元々低いから直接的な攻撃力としては低くなってしまうの...だからここぞって時に真姫ちゃんの魔法がないとチャンスを潰しかねないの!」

 凛「......」

 花陽「りんちゃん!いま自分は役にたってないとか思ったでしょ?」
102: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 23:18:52.66 ID:ZenA8Sg0.net
 凛「え...いやぁ...」

 花陽「戦いにおいて一手でも相手より早く行動が出来る。これは物凄く有利なことなんだよ?」

 花陽「それとずっと一緒にいてりんちゃんに教わったことがあるの」

 凛「...なに?」

 花陽「素早さは戦うためだけの力じゃない。"守り抜くための力"にもなるんだってこと」

 凛「!!!」

 花陽「りんちゃんはいつもその素早さで私を守り抜いてくれたよね。どんなに辛い時も一番に傍に来て、私を抱き締めてくれたよね」

 花陽「りんちゃん!私はりんちゃんに守られるのが嫌で強くなりたいわけじゃないの!りんちゃんと守りあえるようになりたいから強くなりたいの!!」

 花陽「だからりんちゃん...私強くなるから!もっと強くなるって誓うから!」

 花陽「二人の誓いを守りあいたいな...これからもずっと...りんちゃん!」

 凛「か...かよちん!!うん...約束だよ...」

 ことり「ふふっ♪」

 真姫「も...もう!な...なにが..守り...あうよ...」
 
 ことり「真姫ちゃん...よしよし」

 真姫「べっ別に泣いてなんかないんだからぁ!!...もう」

 
103: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 23:28:42.11 ID:ZenA8Sg0.net
 穂乃果「よし!さぁみんな!旅の準備だよ!この6人なら行ける!なんだって乗り越えられる!!」

 海未「ふふっ。今回はほのかの発言に文句はありません」

 花陽「ええっ!?...いや...わたしは」

 真姫「キャラ変わりすぎ!...っていうか私はパス」

 凛「えー!真姫ちゃんもいこうよお!」

 花陽「えー!!りんちゃん行くって決めたの!?」

 凛「え?だってかよちん行くんでしょ?」

 花陽「へ!?...いやぁ...」

 穂乃果「この6人じゃないとダメなの!ねぇはなよちゃん...おねがい!」

 花陽「......えへへ。よろしくお願いします!」

 穂乃果「やったぁ!!!ついに6人に...」

 真姫「ちょ...ちょっとまって!!」

 穂乃果「ん?どうしたの?」
 
104: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 23:36:07.31 ID:ZenA8Sg0.net
 真姫「だ...だから私は行かないっていってるでしょ?」

 ことり「もう...まきちゃんは素直じゃないんだからぁ...」

 真姫「う"えっ!?...いやぁ...って私のことなにも知らないくせに!!」

 ことり「わかるよ?ずっと一緒だったから!」

 真姫「はぁ?意味わかんない!」

 花陽「......私達は約束するよ?絶対に...」

 真姫「!?はなよ!!」

 花陽「あっ...ごめんなさい」

 凛「んっ?」

 穂乃果「まきちゃぁん!おねがぁい!」ウルウル

 真姫「......もう!次の村までなら別にいいけどぉ!!!」

   「「「 やったぁー!!! 」」」
105: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/14(火) 23:48:56.78 ID:ZenA8Sg0.net
 こうして6人となったことり達。その旅は新たな境地へと向かう。


 ことりは忘れている。大切なことを......。
 しかしそれは仕方のないことのように思えるのだ。

 彼女達はまだ知らない。この世界が終わりを迎えようとしていることを、あるいは終わることを放棄しようとしていることを。

 この世界に「何故人は生きることを望むのか」
という疑問を持つ者が現れない限り、この世界が終わることはない。
 しかし仮に現れてしまった場合、この世界の均衡は崩れ、元に戻ることは決してなくなる。

 蛇口を捻るのか、それとも締めるのか。
 
 欠陥工事によって出来上がった家には__最早選択の余地など__ない。
106: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 00:04:50.36 ID:kT9UMs8V.net
____________________


 「はい。もしもし...ええ...ドグを捕らえた...それは本当ですか?」

 「女性...ですか。...ええ...」

 「分かりました。すぐにそちらへ隊員を向かわせますので...では」

 「......今の話ほんとぉ?」

 「ええ...女性だけのチームを組んでいるとのことよ」

 「それって「イーシャー」みたいなチームやなぁ...」

 「...その名前を出すのはやめて。...希」

 「はいはい。ていうかそんな事より今は防衛策かなんか考えないとあかんよぉ?」

 「分かってるわ。けど正直どう考えても相手側に勝算があるとは思えないわ」

 「油断してると危ないよぉ?だってドグを倒したのがまさかの女性だなんて...みたいなことが起こる場合だってあるんやからね」

 「まあ...そうね。それにしても属性が全員バラバラでどうやって勝ったのかが気になるわねぇ...」

 「うちらだってバラバラやん」

 「それは希と私だけでしょ...一応スパイもだけど」

 「まぁとにかく...今は目の前のことに集中せなあかんよぉ?」

 「ええ...わかってるわ...」

 
107: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 00:14:42.60 ID:kT9UMs8V.net
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 6人での旅が始まって1週間が経過した。

 道中ではよからぬことを企む人間が現れたりと、それなりの数戦闘をしてきたが、難なく乗り越えた。

 1週間のうちの2日目辺りで砂漠地帯を抜けたということもあり、旅は以前よりずっと楽になった。

 周りに生えている野菜や果物を食べたり、あるいは村に寄った際に売ってお金にしたりと周りの自然環境が過酷では無くなったのである。
108: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 00:22:21.53 ID:kT9UMs8V.net
 穂乃果「ねぇうみちゃん...」

 海未「なんですか?」

 穂乃果「もうみかんは飽きたよぉ!たまには他のもの食べたい!」

 海未「わがまま言わないでください!食べられるだけでありがたいことなのですから」

 穂乃果「えー!だってぇ...」

 ことり「ほのかちゃん。一応バナナならあるけど...」

 穂乃果「えっ?ほんとに!!食べる食べる!」

 真姫「バナナくらいで喜ぶなんて子供ねぇ...」

 凛「りんもバナナは好きだよぉ?真姫ちゃんはなにが好きなの?」

 真姫「そうねぇ...トマトとか」

 花陽「ええ!?バナナは子供でトマトは大人なの!?」

 真姫「あたりまえじゃない!なんてったってトマトはビールと割って飲んだりすることもできるんだから!」
109: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 00:36:32.08 ID:kT9UMs8V.net
 穂乃果「ええ?まきちゃんお酒飲んだことあるのぉ?」

 真姫「...ないけど」

 ことり「へぇ〜この世界にもお酒はあるんだぁ」

 花陽「うん!めったに手に入らないから飲んだことある人は少ないと思うけど」

 海未「ちょっと皆さん!!今私達は旅をしているのですよ?もう少し周囲に警戒をくば...」

穂乃果「んっ?あ!あれ街じゃない?しかもこの距離からでもこんなに大きく見えるってことは...」

 真姫「っ!?ちょっとまって!!あれはもしかして...「チャルドナン」じゃない!?」

 花陽「えっ!?チャルドナン!!?」

 ことり「チャルドナン?なにそれ?」

 凛「えー!ことりちゃん知らないのぉ!別名"笑顔の街"って言われている有名な街だよぉ?」

 海未「西側にあるってことは知っていましたけど...まさかこんなところにあるとは」

 穂乃果「よーし!!じゃああそこに行くよぉ!」

  「「おー!!」」...ってだからほのかぁ!

 いやこれは行くしかないでしょ!

 テンションあがるにゃあああああ

 
110: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 00:45:54.45 ID:kT9UMs8V.net
 
 「チャルドナン」この街は主に電化製品や装飾品などといったものを生産することに長けた街である。

 異常なほどの精密さ、そして注文から配達までの速度。どれをとっても一流であるこの街は発展につぐ発展により、どの街よりも財力のある街とまで呼ばれている。

 この街の町長である「井貫 一郎」という人物は最もこの街への貢献度が高い功労者として称えられている。因みに啓発本「人と人との繋がり」の著者でもある。

 
111: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:00:39.67 ID:kT9UMs8V.net
 穂乃果「うわぁあああ!すごい!おっきいビル!それに飲食店もたくさん!あっ服屋さんも...」

 ことり「服屋さん!?行きたい!」

 海未「もう...ことり...あなたはほのかを止める立場なんですよ?」

 ことり「えへへ...ごめん」

 凛「かよちん見て!りんなんかお金貰っちゃったよぉ」

 花陽「ええ!?どういうことぉ?」

 真姫「そんなことあるわけ...ってええ?結構な大金じゃない!!」

 凛「うん!なんか街の案内人って人がカジノがあるからやってみてくださいって!真姫ちゃん!カジノってよくわかんないけどせっかくだし行ってみようよ!!」

 真姫「カジノ?へぇ面白そうじゃない」

 海未「...怪しいですね。いきなりお金を渡すなんてどう考えても普通ではありません」

 穂乃果「きっと親切な人なんだよ!よし!そのカジノ?っていうところに行こう!」

 ことり「ダメだよほのかちゃん!カジノは大人の人がやる遊びなんだから...」

 穂乃果「えっ?そうなのぉ?」

 穂乃果「あっじゃああそこにいってみようよ!せっかくお金貰えたんだし!」

 ことり「あそこ...?冒険の事ならにっこにっこにー!!!よろず屋 やざわ...!!?」
112: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:15:03.38 ID:kT9UMs8V.net
 ことりは「よろず屋 やざわ」へ全速力で向かった。
 いきなり走り出したことりに皆は唖然とするも彼女達はとにかくことりのあとを追い掛けた。


 ガチャ...コロンコロン...

 ?「いらっしゃいませ〜!!にっこにっこにー♪あなたの笑顔によろず屋やざわへようこそ!!」

 ことり「にこちゃん!!」

 にこ「へっ!?あっはい!何かお買い求めでしょうか?」

 ことり「(あ...またやっちゃった)」

 コロンコロン... コロンコロン...

 穂乃果「ことりちゃん!いきなりどうしたの?」

 海未「いきなり走り出すなんてどうしたのです?」

 凛「うわぁ!道具がいっぱいあるにゃあ♪」

 花陽「はぁはぁ...びっくりしました!」

 真姫が店内へ入ってきた。

 真姫「もう...いきなりどうし...!!?」

 にこ「!!?..まっ..まき...」

 真姫「に...にこちゃん...」

 花陽「!!!」

 
113: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:22:42.99 ID:kT9UMs8V.net
 にこ「......どういうこと?」

 真姫「いや..あの..違うの!!」

 穂乃果「まきちゃんの知り合いなのー?」

 にこ「あんた...なに考えてるわけ?」

 真姫「だから..その..これには」

 にこ「あんた達...まきの仲間?」

 穂乃果「うん!そうだよぉ!!」

 にこ「だったらとっとと出てって!!」

 真姫「ま.,まって!にこちゃん!話を...」

 にこ「うるさい!!あんたの話なんか聞きたくもないわよ!!いいから出てってよ!!...出てってよ...。」



 
114: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:33:52.31 ID:kT9UMs8V.net
 穂乃果「追い出されちゃったね...まきちゃん大丈夫?」

 花陽「......」

 真姫「......ごめん。私このチームから抜ける」

 全員「「え?」」

 真姫「今までありがと...じゃあね...」

 凛「まっまきちゃん!?」

 穂乃果「まっまきちゃんを追いかけ...」

 ?「あのぉ...ちょっとよろしいでしょうか?」

 穂乃果「えっ?」

 ?「あの私この街の警備を務めております。桜木と申します。失礼ながらこの街におこしになった方には簡単な検問なるものがございまして...」

 ことり「ごめんなさい!今はそれどころじゃないのであとにしてもらえますか?」

 桜木「おい!おまえたち!捕らえろ!」

 ??「「「はい!」」」

 花陽「ええ!?その...あとで..」

 凛「さっさすがに人数多すぎるよ...」

 桜木「抵抗せずに検問を受けて頂ければなにも害は与えません。さぁ検問所へ行きましょうか!」

 
115: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:40:49.94 ID:kT9UMs8V.net
 彼女達は桜木と共に検問所へ向かった。

 

 桜木「ええっ...っと。バナナに歯ブラシに...リンゴ」

 凛「だからりん達は疑われるような物は持ち込んでないって言ったのに!!」

 桜木「いや...これはこの街の規則ですから」

 海未「ずいぶんと厳しいみたいですね」

 桜木「そうですか?この街なんかよりももっと警備体制が厳しい街はいくらでもありますよ」

 桜木「とにかく...ご協力ありがとうございました!!」

 
 
116: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:50:55.58 ID:kT9UMs8V.net
 彼女達が立ち去ろうとした時に、隣の部屋から話し声が聞こえてきた。

 「あの...息子はいつ戻ってくるのでしょうか?」

 「...もう戻ってくることはありませんよ!」

 「そうですよね!失礼しました!」

 会話が終わるとことり達のいる部屋の前を通り、ことり達にお辞儀をしてから去っていった。

 その後また隣の部屋から会話が聞こえてきた。

 「ほんとしつこいよなぁ...なんであの人には微妙に効いてないんだ?」

 「知らねーよ!まぁ井貫様が構わないっておっしゃってるんだから俺達にはどうしようもねえよ...」


 桜木「おっと失礼!隣の会話は気にしないでください」

 桜木「あっそれと最近この街にスノーストレイスの関係者が紛れ込んでいるようですが、あなた方も気を付けた方がいいですよ。奴等は手段を選ばないことで有名ですから...それでは」

 桜木は検問所の内部へと去っていった。


 

 
117: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 01:53:54.92 ID:kT9UMs8V.net
 海未「やはりこの街にはなにかあるようですね...」

ことり「いろいろと怪しいよね...」

 凛「そんなことより今はまきちゃんを!!」

 海未「...そうですね。いきましょう」
118: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 02:03:26.30 ID:kT9UMs8V.net
 真姫は"よろず屋やざわ"の店前にいた。
 みんなの前から去ったあと、この広い街の中に隠れて、出来るだけ人目のつかない道を通り、ここに戻ってきた。

 
 ガチャ...コロンコロン...

 にこ「いらっしゃいま...」

 真姫「にこちゃん...」

 にこ「だから来るなって言ってるでしょ?仲間はどうしたのよ!」

 真姫「...別れを告げたわ。にこちゃん...逢いたかった。ずっと...探してたんだから..」

 にこ「......今さらそんなこと..し..たって..遅いん..だから」

 にこは店を閉めてから真姫を店の奥へと案内した。

 その頃ことり達は必死に真姫の捜索をしていたのだが、当然見つかるわけもなく、途方にくれていた。
119: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 02:15:30.16 ID:kT9UMs8V.net
 穂乃果「ダメだ...街が広すぎてどこを探せばいいのか分かんないよぉ!!」

 海未「...かなり危険ですが、手分けして探すしか方法がありませんね」

 花陽「そうだね...真姫は一人で行動しているんだからやっぱりはやく探さないと危ないよ!」

 ことり「うん...ってあれ?あの人さっきの...」

 凛「ん?あっ検問所であった人だ!」

 ?「んっ?あの...なにかご用ですか?」

 凛「えっ..いやぁそのぉ...」

 海未「...すいません。ほのか達とは後で合流することにします。泊まる宿はさっきのビルの向かい側にあった青い屋根の宿にしましょう。申し訳ありませんが、ほのか達は引き続き真姫の捜索をお願いします」

 花陽「ええ!?いきなりどうしたの?」

 穂乃果「...うん!分かった。みんな行くよ」
120: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 02:21:47.33 ID:kT9UMs8V.net
 にこ「でどうしてあんたは仲間なんて作ったわけ?」

 真姫「...うん。あの人達は信用できる人達なの。だから...」

 にこ「あんた!忘れたわけじゃないわよねぇ?」

 真姫「当たり前でしょ!忘れられるわけないじゃない...でも」

 にこ「...あの時から今日までずっと忘れることの出来ないトラウマなの!!あの時から...」
121: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 02:32:28.44 ID:kT9UMs8V.net
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 まき「にこちゃん!やっと見つけたよ!子供だからってバカにされないチーム!!」

 にこ「えー!!ほんとぉ!?じゃあそこに入るしかないわね!!これでやっと一人前の冒険家になれるわぁ」

 まき「うん!!」




___________________



 老人「おお!!まきくんが言ってたのはこの子のことかね?」

 まき「うん!そうだよ!」

 老人「回復魔法なんて稀少種...なかなか見ることはできんからのぅ...どれひとつ見せてくれんかの!おい!黒山!」

 黒山「はい...いでで...お願いします」

 にこ「ふふん!にっこにっこにー♪」

 にこは魔法を唱えた。

 黒山の傷は完治した。

 老人「おお!!素晴らしい!これは本物じゃ!まきくんの電撃といい、にこくんの回復といい、うちに天才が二人も入ってくれるとは本当に嬉しいかぎりじゃ!宜しく頼むぞ」

 二人「「うん!!」」

 
122: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 02:44:51.72 ID:kT9UMs8V.net
____________________


 黒山「にこちゃん!ピンチの時は君の回復魔法で味方を回復させるんだぞ!そうすれば僕達は何度でもまた君を守るために立ち上がることが出来るんだ!!」

 にこ「そんなことわかってるわよ!あたしたちは仲間なんだから助け合うのはとうぜんでしょ♪」

 まき「仲間...///...そっそんなことよりはやく修行しましょ!」

 
____________________



 有内「敵が来たぞー!!」

 田中「ボスどうします?まず誰を向かわせますか?」

 老人「うむ。まきくんと黒山でいこう」

 

 敵「クソガキがぁ!くらえ!」

 まき「ふふっ。おそいわよ!」

 まきは魔法を唱えた。

 敵「う"わぁぁぁあ」

 黒山「くっ.....う"わぁ!」

 敵「へへっ!大人は雑魚かい?」

 まき「黒山さん!たすけなきゃ!」

 まきは魔法を唱えた。

 敵「う"わぁぁぁあ」

 老人「にこくん!黒山に遠距離から回復魔法を頼むぞ」 

 にこ「まかせて!にっこにっこにー♪」

 にこは魔法を唱えた。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
123: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 02:54:37.45 ID:kT9UMs8V.net
____________________


 黒山「やっぱり二人は頼もしいなぁ!」

 まき「もー!黒山さんがだらしないんでしょ」

 にこ「そうよ!あたしまきちゃんに魔法使ったのなんてせいぜい3回くらいなのに黒山さんにはもう30回はつかってるわよ!」

 老人「それが助け合いというものじゃ!」

 にこ「えっ?」

 老人「仲間が負けそうになっていたら助けに向かう。そこに絆はうまれるのじゃぞ」

 二人「うん!!」

____________________



 にこ「ねぇまきちゃん...ねちゃったぁ?」

 まき「んっ...まだ起きてるわよ..どうしたの?」

 にこ「いや...あのさ...あたしこのチームに入ってほんとによかったなぁって♪」

 まき「ふふっ。それはわたしも同じだよ?悪い盗賊を倒したり、仲間と一緒に戦うのって大変だけどにこちゃんと一緒なら...ね?」

 にこ「まきちゃん...もう」

 まき「明日は盗賊のアジトに向かう日なんだからもう寝ましょ!」

 にこ「うん!おやすみ」
  👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
124: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 03:10:39.76 ID:kT9UMs8V.net
____________________

 盗賊A「おいおいおい!!こんなもんかよ!」

 まき「う"あ"あ"...」

 盗賊B「しかしこのガキ強いな!他の大人たちはゴミ同然だけどなぁ」

 盗賊C「おいてめぇら!盗賊の財宝を盗むってのは捕まった時にどうなるかはわかってんだろうなぁ?」

 黒山「ひぃぃぃ...」

 老人「む...う"う"...もはやこれまでか」

 にこ「みんな...まだよ!まだ諦めないんだから!にっこにっこにー♪」

 にこは全体回復魔法を唱えた。

 盗賊頭「おお!!このガキ回復魔法使えんのか!気に入ったぜ!おい老人。このガキ共を俺によこすってんならてめぇら全員逃がしてやってもいいぜ?」

 まき「はぁ?わたしたちが回復したら...」

 老人「あ...ありがとうございます!全員撤退じゃあああ」

 にこ「えっ?...ちょっ..みんな...」

 まき「なに...いってん...の?」
125: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 03:20:41.34 ID:kT9UMs8V.net
 

 にこちゃんの魔法があれば何度でも立ち上  がって君を守ることが出来るんだ


  そこに絆はうまれるのじゃ

  あたしこのチームに入ってよかった     なぁって♪
 
 

 盗賊頭「はは!!こりゃあ大物だぜ!あの馬鹿共には扱い方が分からないくらいの大物だぁ!!おいお前ら!今日から「仲間」が増えるぞ!飼い慣らしかた間違えんじゃねぇぞ?」

 
 ...仲間...?なかまってなに...?

 まき「にこちゃん!!」

 まきは全体に魔法を唱えた。
 
 盗賊達「「う"わぁあああああ」」

 まき「逃げるよ!」

 待ちやがれ!!お...お前らぁ絶対に逃がすんじゃねぇぞ!!





   ......ねぇ仲間ってなに?
126: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 03:36:23.46 ID:kT9UMs8V.net
 にこ「ハァハァ...もうだめ...走れない」

 まき「ハァハァ...電撃のおかげで盗賊達の足は遅くなってるけど...このままじゃおいつかれちゃう...」

どこだぁ!探せぇぇえ!!

 にこ「あっ...もう近くに...もう...ダメだ」

 まき「ねぇ...にこちゃん。もしお互いにべつの道に逃げなきゃいけなくなったときは、振り返らないで前だけをみてにげて」

 にこ「えっ?...まきちゃん?」

 まき「...わたしはね、にこちゃんに幸せになってほしいの。にこちゃんが幸せそうにしてるのを見るのがすごく好き」

 まき「だからね?またその笑顔を必ず見に行くから...だから...ほんのすこしだけお別れ」

 にこ「まって!!そ...そうなったらそうするから...だからいまははやく二人で...」

 まき「...大好き!!ふふっ..にこちゃん......またね!」


 まきは走り出した。まきは魔法を唱えた。

 ズドォン!!

 盗賊「居たぞ!!あそこだ!!」

 まきは魔法を唱えた。
 まきは魔法を唱えた。
 まきは魔法を唱えた。

 ズドォン!!
 にこ「      」ズドォン!!
   ズドォン!!
        ズドォン!!

 まきの耳ににこの声は届かなかった。
 電撃の音だけがこの場所に鳴り響いた。


 
135: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 19:09:29.03 ID:kT9UMs8V.net
___________________


 にこ「...本当に...ほんとにまきのばか!!まきなんかキライなんだから!!」

 真姫「にこちゃん...ごめんね。でもこうしてまた逢えて本当に嬉しい」

 真姫「その為にずっと旅をしてきたんだもん...にこちゃん」

 にこ「だ...だからって仲間を作るなんて...考えられないんだから!」

 真姫「...ほんとよね」

 にこ「えっ?」

 真姫「私もどうしてなのか分からない。ずっと一人で旅をしてきたはずなのに...猜疑心だけで生きてきたはずなのに...」

 にこ「...まき...ちゃん」
136: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 19:35:13.95 ID:kT9UMs8V.net
 海未「おじゃまします」

 女「どうぞぉ」

 海未「...検問所での件を宜しければお聞かせ願いたいのですが」

 女「...はい。実は私の息子は1年前から工場に住み込みで働いていまして...」

 海未「住み込みですか。では検問所で訊ねていた"いつ戻ってくるんですか?"というのはどういう事ですか?」

 女「はい...。息子と連絡がつかないんです。この1年間の間一度もです...それに1年間に家を出ていった時も私に一言も告げることなく出ていってしまいました」

 海未「えっ?一度もですか!?...因みにムスコさんのご年齢は...」

 女「16です」

 海未「16!?えっ...あの...失礼かもしれないのですが...ムスコさんとはどういうご関係で...」

 女「えっ...あの...えっと家族ですが」

 海未「えっ!?家族!!?...あっいやぁ失礼しました。人それぞれですもんね!...とにかくそれはおかしいですね。いくら住み込みとはいえ、休日に外出することくらいは可能なはずですので」

 女「はい。息子の名前はタケルというのですが...」

 海未「え!?ムスコタケルさんですか?変わった名字ですね...」

 女「えっ?あの...名字は内藤なのですが...」

 海未「えっ?...ええっと...失礼しました。...あの...先程からずっと気になっていたのですが...どうしてそんなに笑っているのですか?」

 内藤「...わかりません。わからないんです」

 内藤「息子が居なくなったっていうのも仕方ない事なんです!」

 海未「...?」

 内藤「だってこの街のほとんどの人がそうなんですから!大切な人を失うのは当然のことなんですから」

 海未「!!?」

 海未「...抵抗は...しないのですか...」

 内藤「ふふっ。したいんです。でも出来ないん...で..すよ...ふふっ」

 海未「(泣いている...のに笑って...やはりこの街にはなにかある...)」
 
137: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 21:30:00.57 ID:eXfV3wnW.net
____________________


 チャルドナン南部の工場

 井貫「君たち...私の為にもっと働いてくれよ...。今月のノルマを達成した者には5時間の休憩時間を与えよう」

 「5時間...やったぁ...睡眠時間以外の休息...」

 「へへへ...ありがたいなぁ」

 「がんばろぉ...」

 黒服「井貫様。つい先日新たな住人が3名増えたのですが、いかがなさいます?こちらが資料なのですが...」

 井貫「全員私の所へ連れてきなさい。...おっこれは...回復魔法を所持している人間が居るじゃないか!ムフフ...こいつを操ればここの奴隷共を更に効率良く働かせることが出来るなぁ...イヒッヒ...」
138: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 21:39:03.13 ID:eXfV3wnW.net
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 海未と別行動することになった4人は町中を探し回り、道行く人に訊ねてみたりとしたものの、結局真姫を見付けることは出来ずにいた。

 花陽「真姫ちゃん...どこに...」

 花陽「あっ!!まって!!よく考えたら...よろず屋に居るんじゃないかな?」

 穂乃果「おお!確かに!」

 ことり「花陽ちゃん!スゴい♪」

 花陽「いやむしろなんで私思い付かなかったんだろ...」

 凛「細かいこと気にしてちゃダメだよぉ♪さっ!かよちん行こぉ?」

 花陽「......うん」

 
139: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 21:57:32.64 ID:eXfV3wnW.net
 真姫「ちょっと飲み物買ってくるからにこちゃんは家で待ってて」

 にこ「えー!!...うん」

 真姫「もう...すぐ戻ってくるから」


 

 真姫「さぁ...穂乃果達と遭遇しないようにしないと...」

 凛「あー!!まきちゃん居たにゃぁ!!」

 真姫「う"えぇ!?ビクッ...もうタイミング最悪...」

 穂乃果「もう!探したんだよぉ?」

 
 にこ「ねぇ...まきちゃぁん...にこもやっぱ一緒に......!?」

 にこは店の入口の隅に隠れた。

 ことり「まきちゃん...理由を教えてよ」

 真姫「...別に理由なんて...」

 花陽「...ねぇまきちゃん!!...私達の旅は...その...真姫ちゃんが居ないと...」

 真姫「...花陽。わかるでしょ?」

 凛「...りんはまきちゃんが居ないと寂しいにゃぁ...」

 真姫「りん...」

 穂乃果「そうだよ!まきちゃんがどれだけ...」

 真姫「ごめん!!みんな...悪いけど...本当は一緒に居たい気持ちはあるけど...でも...それはできない..の」

真姫「みんなとの旅は楽しかったわ!いつもは素直に言えないけど...みんなの事が好き!だけどね..私の旅はここで終わり。...またいつかみんなの旅が終わったら...ここに来てほしいの!そしたらまた一緒に...笑いあいましょ?」

 真姫「だから...ごめん...またね!」

 にこ「!!!!」

 真姫は去っていった。

 凛「まきちゃぁん...そんなぁ...」

 花陽「...真姫ちゃん...」

 穂乃果「...待ってるからね。わたしは絶対に待ってるから!」

 ことり「...ほのかちゃん」


 

 
140: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 22:18:58.99 ID:eXfV3wnW.net
 真姫が去っていった後、これからどうすればいいのかはまだ分からないものの、とりあえずまずは海未と合流をするという事でことり達の行動は決定した。

 合流場所は宿と決めていたので宿へと向かった。そして宿に着くと先に海未が宿の一室を借りている事が分かった。

 ことり達はその部屋で海未と合流し、今日の報告も兼ねた話し合いを始めた。

 
 海未「えーまずは私から。この街の背景にはやはりなにか恐ろしい陰謀が動いていると考えます。というのもこの街の住人は大切な人を失うのは当然のことだと言うのです」

 海未「これは明らかに何者かにマインドコントロールを受けているとしか思えません」

 ことり「そうだね。昼間に聞いたあの会話だって不自然な点がたくさんあったよね」

 海未「はい。そして井貫という男の存在。恐らくこの問題の核となっている人物であると思います」

 花陽「で...でもマインドコントロールって魔法の中でもトップクラスの強さだよね...地区によってはその属性ってだけで監獄行きになるところもあるって言われてるくらいだし」

 凛「えーでもマインドコントロールって心が弱い人にしか効かないはずにゃぁ」

 海未「そうです。余程魔力が高い人間が使わない限り、心の強い人には通用しません。故に"最強最弱"の魔法と言われています」

 穂乃果「えっじゃあ...魔力の高い人だったらヤバイじゃん!」

 海未「ええ。確かにそうです。それを調べるべく私は被害者の女性に入居の手続きの際に、聞かれた、若しくは書かされた事について話を聞いてみました。すると過去の事を詳しく書くように指示されたと」


 
 
142: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 22:38:51.67 ID:eXfV3wnW.net
 海未「そしてあの女性の家族には暗い過去がある事が判明しました」

 ことり「それが今回の件となにか関係あるの?」

 海未「はい。これは相手のマインドコントロールが弱い部類だということの証明になるのです」

 花陽「えっ?どうして?」

 海未「検問所で聞いた会話の中に「あの人にはどうして微妙に効いていないんだ?」という発言がありましたよね。これは即ち被害者はこの街の中では心の強い部類に属すということになります。そして被害者の「大切な人を失うのは当然のこと、みんなそうだから」という発言」

 海未「これを照らし合わせるとこの街は心の弱い人間を選んでこの街への入居を許可しているということになりますよね。もっと言えば恐らく過去のトラウマとなっている記憶を利用した洗脳だと予測することができます」

 海未「トラウマを持たない人の入居を断るということは、コントロール出来ないんですよ。あくまでこれは私の見解なので断言はしかねますが...」

 穂乃果「なるほどぉ!じゃあわたしたちにも勝機はあるって事だよね!」

 海未「...それも断言は出来ません。何故ならむこうは数で攻めてくる可能性があるからです」

 花陽「...洗脳されている人を利用するって事だよね...」

 海未「...はい。言い方が悪いかもしれないのですが、群がるゾンビをたった5人で迎え撃つような戦況になりかねません」
144: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 22:51:46.24 ID:eXfV3wnW.net
 凛「ただでさえ人数が減って戦力が大幅にダウンしてるのに...その上数の暴力とかぜったいムリにゃぁぁ...」

 海未「...真姫の方は...どうでしたか?」

 穂乃果「うん...見ての通り...一応会えたんだけどね...複雑な事情があると思うんだ」

 花陽「......」

 ことり「ほのかちゃんはこれから先の旅についてどう考えてるの?」

 穂乃果「うん。もう少しだけここに滞在しようと思う。この街の問題を知ってしまった以上見過ごす訳にはいかないよ。それに真姫も...あっそうだ!」

 ことり「どうしたのぉ?」

 穂乃果「街の問題の件はなにも思いつかないんだけど...真姫ちゃんの件はにこちゃんを仲間にすればいいんじゃない?」

 花陽「...いやそれは難しいかな...それに旅は命に関わることだし...」

 穂乃果「そうなんだけど...そうなんだよねぇー」

 ことり「(え...まって...仲間にならないなんてこと...あるの?)」
145: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 22:59:04.94 ID:eXfV3wnW.net
 ところ変わって「よろず屋 やざわ」


 真姫「にこちゃん...もうそろそろ寝るわよ」

 にこ「......ふん」

 真姫「さっきからずっとなに怒ってるのよ。仲直りはしたはずじゃない...」

 にこ「怒ってないわよ!いいからはやく布団敷きなさいよ!」

 真姫「...はいはい」

 真姫「って布団1枚しかないの?」

 にこ「なに...文句があるならソファーで寝なさいよ!」

 真姫「う"ええ...わかったわよ。じゃ私はソファーで寝るから」

 にこ「......えっ?」

 真姫「じゃあおやすみ」

 にこ「......おやすみ」
146: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 23:07:48.62 ID:eXfV3wnW.net
 数分後...


 にこ「ねぇ...まきちゃん...」

 真姫「・・・」

 にこ「ま き ち ゃ ん!!!」

 真姫「んぁ...?んっ...にこちゃん?どうしたの」

 にこ「そ..そのぉ...まっまきがソファーで寝るのはか..可哀想だって思ってさ!その...布団でいっ...こっ交代で寝るのはどうかなぁって!!」

 真姫「はぁ?交代で寝るってそれ余計に疲れるんだけど」

 にこ「...もう!だからぁ一緒に寝ようってこと!!」

 真姫「話ぐちゃぐちゃじゃない...もう。最初からそうしたいならそう言えばいいのに...」

 真姫「だけどもう今日は眠いからここで寝...」

 真姫「ってう"ええ!?ちょっ引っ張らないで...もう」
147: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 23:17:02.35 ID:eXfV3wnW.net
 にこ「まっ...まきちゃーん...」

 真姫「...んっなによ。眠いんだけど」

 にこ「いやぁ...その..1個だけ確認したいことがあったから」

 真姫「...?」

 にこ「...本当にいいの?」

 真姫「えっ?」

 にこ「...仲間」

 にこ「...別れるとき..まきちゃん本当につらそうだったから」

 真姫「えっ?見てたの?」

 にこ「へっ?いやぁ...そのぉ...」

 にこ「にっこにっこにー♪」

 真姫「...ごまかせてないんだけど」

 真姫「...言ったでしょ?私の旅の目的はにこちゃんと再会すること。それ以外にはないの。だからここがゴールってわけ」

 真姫「だからにこちゃんが傍にさえ居てくれたらそれでいいの...それで...」

 にこ「まきちゃん...ばか!ばか!ばか!」

 真姫「う"ええ!?なんでバカなのよ」

 にこ「うるさい!」

 真姫「いやもう意味わかんない」

 真姫「さっそろそろ本当に寝るわよ」

 にこ「うん!」
 
148: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/15(水) 23:27:24.68 ID:eXfV3wnW.net
___________________


「...えりちまだ起きてたん?」

 「ええ。今現場の調査班からの報告に目を通していたところ。これが終わったらもう......!?」

 「ん?どうしたの」

 「...偶然にもチャルドナンに例の6人が滞在していると報告が入っているの」

 「おお!うちこの6人なんか好きやから詳しく聞こうかな」

 「...希。あなたまさかこの6人を肯定的に見てるんじゃないでしょうねぇ」

 「え...?ダメなん?なんかヒーローみたいな格好いい雰囲気漂う6人やん!」

 「ドグを倒したってことはそれだけ危険な存在にもなりうるのよ?警戒が必要だわ」

 「ええ?そうかなぁ...みんな悪さしないような雰囲気やん?」

 「そんな抽象的な理由で善人と決めつけるのは危険よ」

 「はいはい!でチャルドナンの件はどうするつもりなん?」

 「そうねぇ...」
150: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:04:16.06 ID:22e6F4rR.net
 時刻でいうと AM6:50
 よろず屋やざわにドアをノックする音が響き渡る。

 真姫「...うるさいわねぇ...なに?朝から」

 真姫はドアを開けた

 ?「あっおはようございます。私、役所の者ですが、矢澤様はいらっしゃいますでしょうか?」

 にこ「もー!!何なのよぉ朝から...って誰?」

 ?「あっ矢澤様!おはようございます。私、役所の者です。あのですねぇ先週記入して頂いた住民手続きの件で未記入のまま手続きを終えてしまったところがございまして...」

 にこ「えっ!?3回も確認したんですよ?そんな筈はないと思います」

 ?「いえあの...ところがですねぇ」

 にこ「あっちょっと待っててもらってもいいですか?」

 ?「は...はあ」

 にこ「あったあった!これ先週記入した書類のコピーです。お店開く時に必要だったんでコピーさせてもらったんですけど...どこですか?」

 ?「えっ...いやあの...ち..違う書類のようですね...」

 にこ「えー!?違う書類?これ以外に書いた覚えないんですけど...」

 真姫「なーんか怪しいわねぇ...」

 ?は魔法を唱えた。

 真姫「!?」 真姫は魔法を唱えた。

 電撃と炎が衝突した。

 ?「あーもう面倒だ!お前らこいつらを捕らえろ!」

 9人「はい!」
151: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:05:17.07 ID:22e6F4rR.net
 にこ「ええ!?なにそれ!?」

 真姫「...いきなりなんなのよ」

 真姫は魔法を唱えた。

 敵1「ぎゃあぁあぁ」 敵1は気絶した。

 敵2「くらえ!」 敵2は魔法を唱えた。

 店の中に竜巻が発生した。
 しかし真姫は腰につけてある鞭を外し、その後敵2にむかって乱れ打ちした。竜巻はおさまった。

 敵3は魔法を唱えようとしたが、真姫の電撃により気絶。
 敵4は魔法と栗を利用して真姫に攻撃を試みたがその前に電撃を撃たれて気絶。
 敵5は指から魔法によって炎の弾丸を撃ってきたものの、真姫の魔法で全て弾き、そのままとどめをさされて気絶した。

 真姫「...キ..キリがないわ」

 にこ「まき!!疲れたらあたしが...」

 敵6は魔法を唱えた。風圧により真姫は仰け反った。その隙に敵7がにこを捕らえた。

 真姫「しまっ...」

 敵7「へへっ...動くんじゃねーぞ?動いた瞬間こいつを殺す!」

 真姫「...ぐっ...」
152: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:10:39.44 ID:22e6F4rR.net
___________________


 穂乃果「よぉし!まずはにこちゃんとまきちゃんのところに向かうよ!」

 「「おー!!」」

 凛「あれ...なんか街が騒がしいにゃ」

 住人「えー工場に連れ去られたんだ!物騒な...まあ普通か」

 住人「赤い髪の女性と黒髪の女性らしいよ」

 海未「......イヤな予感がしますね。とにかく急いでよろず屋へ向かいましょう」
 
153: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:17:56.38 ID:22e6F4rR.net
___________________


 『...工場に入っていったところを確認。繰り返し...』

 黒服は地面に向かって魔法を唱えた。

 黒服「お前ら!もっとがっちり縄で縛れ!それと井貫様のご命令が下るまで余計なマネはするな!いいな」

   「はい!!」

 にこ「なんなの...ここ...」

 真姫「凄い人の数...400人は居るんじゃないかしら...みんな働いているし...」

 にこ「ってそんなこと言ってる場合!?もうわけわかんないんだけどぉ」

 黒服「お前達黙ってろ!」

 真姫「...」  にこ「...」
154: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:22:27.47 ID:22e6F4rR.net
 ことり達はよろず屋やざわに到着した。

 花陽「...や..やっぱり..いなくなってるよ」

 凛「それどころか店前が荒らされてるにゃぁ...」

 海未「あの...すいません。ここでなにがあったかご存知ですか?」

 住人「えっ?ああなんか誘拐事件があったらしい。なんでも南にある工場へ連れていかれたとかなんとか...」

 海未「...ありがとうございました」

 穂乃果「...急ごう」
 
155: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:39:11.82 ID:22e6F4rR.net
___________________


 『えー現在まだ井貫本人は現場に現れておりません。応答どうぞ』

 《そう...ならまだ監視を続けて》

 『ラジャー!』

 
 真姫「...にこちゃんなんか悪いことしたの?」

 にこ「ええ!?してないわよ!」

 真姫「じゃあなんでこうなるわけ?」

 にこ「それはあたしが聞きたいわよ!!」

 黒服「お前らは黙るって言葉を知らないのか?...あっ井貫様!!御覧ください!こちらが回復魔法の所持者でございます」

 井貫「御苦労。ふふ...でその隣の女は誰だ?」

 黒服「はい。この女は我々の作戦に抵抗してきた者でして...とりあえず捕らえておきました」

 井貫「...まぁよかろう。さてはじめるか」

 にこ「まっ待って!!何が始まるっていうのよ!殺すつもり...なの?」

 井貫「まさか!君のような逸材をただで殺すなんて勿体無い。...まあ死んだも同然の状態にはなるのだけれども」

 真姫「...殺す!!」

 井貫「おっと..口の悪い小娘だねぇ...おい!やれ!」

 敵1「はい!」 敵1は魔法を唱えた。

 真姫「あ"あ"....う"」

 にこ「まき!!」 にこは魔法を唱えた。

 真姫の傷は完治した。

 井貫「素晴らしい!!まさか手足を縛ってもなお魔法を唱えることができるとは」

 井貫「さて...始めるよ...君には最高の気分に浸ってもらうよ...」

 

 
156: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 00:48:45.67 ID:22e6F4rR.net
 井貫は魔法を唱えた。

 黒服「おい!赤い髪の女の口をおさえろ!」




 ・・・ナカマッテイウノハナァ...

 ナかマダロ?_#$*)$*:/****/*アンシンシロ

  **/・!_#!ウラギッタ...

  どうシテ? ミンなウラギルノぃいにひ$*'''''''''''''''ドうして...jtkujuj5a5

ナカマテナニナカマテナニ..**・・・

どうせいつか...まキちゃンも裏ギ...

  

 真姫「ん...!!んん!!」

 黒服「静かにしないとぶっ殺すぞ!井貫様の魔法はうるさい状況だと集中力が...」

 工場の扉が開いた。

 

 穂乃果「「あいたぁぁぁぁあ!!!!!」」

 黒服「うるせぇえええええええ!!!!」
157: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 01:09:14.04 ID:22e6F4rR.net
 井貫「...!!?何事だ!」

 にこ「...はっ!...なに...いまの」

 真姫「んはっ!ほのか!!!」

 凛「にこちゃんに...なにするにゃぁ!!」

 凛は魔法を唱えた。瞬時に井貫のところへ移動し、蹴りをいれた。
 
 井貫は工場の壁まで吹っ飛んだ。

 井貫「う"がぁぁぁぁ...イダイ」

 ことり「はなよちゃん!一緒にいくよぉ!!」

 花陽とことりはいっせいに果物を投げつけた。その後二人で魔法を唱えまくった。

 黒服「貴様ら...なんのつも..うわああ!?」

 「うわぁぁあ!?」  「ぎょえええ!?」

 海未「さぁ!今のうちに早く二人を!ここは危険ですのでまずは入口まで運びましょう!」

 花陽「あれ!?待って」
 
 ことり「う...うごかないよぉ」

 真姫「えっ?」 にこ「どういうこと?」

 黒服「ふふ...今さら地面の仕掛けに気付くとはバカですね」

 二人は足に粘着物がついていることに気付いた。

 井貫「ぐ...貴様ら...許さんぞ!やれぇぇ」

 400人の奴隷達がいっせいに7人の方を睨み付けた。

 凛「こ...これって...」

 花陽「えっと...」

 海未「......」

 ことり「あのぉ...」

 


 穂乃果「よ...400人対...5人?」
 

 
158: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 01:19:43.76 ID:22e6F4rR.net
 にこ「もう...終わりね。あんた達いいから逃げなさい」

 真姫「みんな...流石にこれは無理よ」

 花陽「(にこちゃん..なんの魔法使えるの?)」

 にこ「(えっ?回復魔法だけど...)」

 穂乃果「...やろう。みんな...命をかける準備はできてるよね!!」

 
 井貫「奴隷共!!とにかく魔法を唱えろ!!」

 400人は魔法を唱えた。270の魔法が飛んできた。

 花陽「動けない二人には私が常時回復魔法使いっぱなしにします!だから今回の作戦は......と に か く み ん な が ん ば っ て え え え!!!!」

 黒服「我々は井貫様の護衛に入るぞ!」
 
165: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 01:34:34.40 ID:22e6F4rR.net
 凛は魔法を唱えた。

 凛「とにかくかわせばいいだけにゃぁ!!」

 60もの魔法をかわして一人目を倒した。

 ことり「ほのかちゃん!!魔法お願い!!」

 穂乃果とことりは魔法を唱えた。
 リンゴは陽射しを変に浴びたことで細胞が暴走し、大爆発を起こした。

 それにより3つの魔法が消え去ったが...

 海未は魔法を唱えた。

 水圧により1つ魔法が消え去ったが...

 ことり「え...」 ことりに大量の魔法が被弾した。

  海未「ぐはぁ...」海未に大量の魔法が被弾した。

 穂乃果「う"わ"わ"...」穂乃果に大量の魔法が被弾した。

 全身から大量の血が吹き出し、身体は焼かれ、切られ、水圧に潰され、電撃が走りと瀕死寸前にまで陥った。

 にこ「...うそでしょ...」

 凛は奴隷を4人倒したものの合計30発以上打撃をくらった...

 凛「..ま..だ..ま..だ」

 
167: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 01:51:02.09 ID:22e6F4rR.net
 花陽はにこの遠距離回復魔法を4人に唱えた。

 ことり達は少し回復した。

 穂乃果「まだ..だよ!ことりちゃん!」

 ことり「...う"ん..」

 ことりは周りに群がる奴隷達にバナナを投げ散らした。その後魔法を唱えまくった。

 「う"ぉぉおお」 「う"ぎぉぁぁい」

 「う"ううおぁあ」

 海未「..こ..攻撃系がいないと...苦しい...です...ね...」

 穂乃果「そんな...ことない!絶対に...諦めない...」

 「ごろず」「じね」「ごろず」
   凛「やっ...ばい..」
「ごろず」「オマエ」「じね」

 花陽「りんちゃん!」花陽はにこの魔法を唱えた。

 凛「まだ...まだまだにゃぁ!!」

 穂乃果「私も...前線に上がるよ!」

 穂乃果は奴隷に向かって魔法を唱えた。

 「あ"づいいいい"」

 海未「私達は..ほのかが..囲まれないようにサポートです!!」

 ことり「うん!」

 二人は魔法を唱えた。

 奴隷達は水圧と爆発で吹き飛んだ。
 穂乃果も吹き飛びそうになった。

 
 
168: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 02:05:00.26 ID:22e6F4rR.net
 井貫「もう一度やれ!!ゴミ共!!」

 350人は魔法を唱えた。

 
 にこ「どうして...どうして逃げないの...勝てるわけないじゃない...こんなの」

 真姫「...いつもそうなの。勝算が無くても守りたいって気持ちだけで戦うの。私はそれに何度も助けられた...」

 にこ「!!!」

 真姫「ねぇお願い...トラウマがあるのは分かってる。...けどみんなに回復魔法を...使ってあげて...ほしい」

 花陽「....もう...魔力の...限界が...」

 
 穂乃果達に大量魔法が直撃した。

 黒服「何なんだこいつら?ば...」

 黒服に奴隷が唱えた魔法が直撃した。

 真姫「...足場が!これなら...ほのか!!」

 穂乃果「......」 ことり「......」

 凛「......」 海未「......」

 真姫「え...み...ん...な」

 

 にこ「もし...希望を持ってもいいと言うのなら...人を信じるチャンスがいまだと言うのなら...」

 にこ「あたしはあんた達を信じるわよ!!」

 にこは全体回復魔法を唱えた。

 
169: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 02:13:00.20 ID:22e6F4rR.net
 凛「ね...寝てる場合じゃないにゃぁあ!!」

 凛は魔法を唱えた。

 海未「...にこ。ありがとうございます!」

 海未は魔法を唱えた。

 ことり「...ぜったい負けないんだからぁ!!」

 ことりはサクランボを投げつけた。
 ことりは魔法を唱えた。

 海未「さぁ!!」 ことり「ほのかちゃん!」

 
 真姫「「ほのかぁ!!わたしを迎えにきてぇえ!!」」

 穂乃果「...まきちゃん...うん!!」

 サクランボの爆発と水圧で左右の奴隷を牽制し、真姫の場所へと真っ直ぐ続く道ができた。

 穂乃果は一気に走り出した。

 凛「さすがに...何人目..かなぁ...」

 にこは遠距離回復魔法を唱えた。

 凛「うぉおお!!ほんとに凄いにゃー!」
170: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 02:21:51.15 ID:22e6F4rR.net
 穂乃果は真姫の場所へとたどり着いた。

 穂乃果「まきちゃん!!今縄を焼くね!」

 真姫「ほ..のか..頼むわよ!」

 井貫「何度やろうが同じなんだよ!奴隷共!魔法をうてえぇ!!」

 にこ「何度やろうが同じなのはどっちかしら!!」 

 奴隷達は魔法を唱えた。
 にこは全体回復魔法を唱えた。

 花陽「んっ...あれ?少しだけ魔力がもどってる!」

 井貫「ぐぬぬ...増援だ!B工場からあと100人増援させるんだ!」

 穂乃果「ええ!?更に100人も...」

 井貫「ぼさっとするな!早く呼びにいけ!」

 敵7「はっ..はい!」



 「その必要は無いわ...」
171: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 02:29:40.85 ID:22e6F4rR.net
 井貫「誰だ!?」

 ことり「...あっ!!」

 井貫「誰だといって...ハッ!あなた様は...綾瀬絵里さんでは御座いませんか!」

 絵里「...久しぶりね。井貫」

 井貫「ストォップ!!全員戦闘を中断しろ!!」

 奴隷達の動きはおさまった。

 凛「...えっ?とまったにゃ」

 穂乃果「ほぇ?」

 真姫「い...今から共闘しようと思ってたのに...」

 花陽「あ..あ.ああ...」ガクガク...

井貫「これはこれは絵里さん。お見苦しいところを申し訳ありません...。えー奴等ですねぇ工場を荒らしにやってきておりまして...そのぉ...懲らしめていたところでして...」
 
173: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 02:38:55.49 ID:22e6F4rR.net
 絵里「あら...そう...」

 絵里はボイスレコーダーのスイッチを押した。

 『死んだも同然の状態にはなるのがだね』

 『奴隷共!!魔法をうてぇ!』

  ...

 井貫「え...いやぁ...」

 絵里「さぁスノーストレイスまでご同行願おうかしら...」

 井貫「ぐ...バレてしまっては仕方ない!奴隷共!やれぇ!!」

 奴隷達は魔法を唱えた。

 ことり「絵里ちゃん!!危ない!!」




 しかし220もの魔法は1枚の盾によって防ぎきられた。

 


 井貫「は?なにが...」

 希「あれ?耐えちゃったわ...残念やったねぇ...ふふっ」

 井貫「東條...希...」
174: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 02:52:05.83 ID:22e6F4rR.net
 井貫「ど...奴隷達!とにかくこうげ...」

 
 絵里「あまり市民に危害を加えるのは好きじゃないんだけど...」

 絵里「後で解凍するから許してね」


 絵里は左を横に振り...魔法を唱えた...


 340人もの奴隷は一瞬にして凍り漬けとなった。

 穂乃果「す...凄い...」

 花陽「それはそうですよ...だって..あの大監獄スノーストレイス署長...綾瀬絵里なんですから...」
 
 凛「えーそんなに強いのぉ?」

 花陽「強いなんてもんじゃないよ!現に今、300人以上の人達を一瞬にして凍結させたんだよ!?まさに...化け物です」

 ことり「えりちゃんってやっぱりすごい...」

 花陽「しかもその隣にいるのは副署長の東條希。世界でも有数の耐久性を誇る盾を持つと言われている防御系魔法トップクラスの人物です...」
180: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 19:22:06.54 ID:WpnG0UXJ.net
 絵里「井貫...あなたが数々の罪を犯しているのは私の調べで既に分かっているわ」

 絵里「大きくいえば2つ...まずはカジノについて」

 絵里「観光目当てで訪れる人々にお金を渡し、カジノへ足を運ぶことを促す。そのカジノでは観光客が儲けを得ることは決してなく、泥沼にはまってしまったところを捕らえる。弱りきった精神状態ならあなたの魔法で支配することが可能になる」

 絵里「あなたの街が"笑顔の街"と言われるようになったのは、操作された観光客が自分の村に戻った時に勝手に誇張して宣伝してくれるというのが特に大きい効果となった」

 絵里「これに関してはあくまでもカジノに足を運ぶかは完全に任意である為、こちら側も明確な証拠が掴めない限り手を出せない」

 絵里「二つ目は工場で行っていた奴隷による製造作業。これも明確な証拠が無い限り工場に立ち入ることは認められない為、手を出すことが出来ない」

 絵里「住人を全員洗脳している為、証言を得ることが不可能なこともあり、どうしても現場の犯行を直接見る必要があった。それが明確な証拠となる」

 絵里「井貫...その他の罪に関しても後でゆっくりと説明してあげるから...さぁスノーストレイスまで行きましょうか」
181: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 19:39:19.40 ID:WpnG0UXJ.net
 井貫「まっ...待て!確かにボイスレコーダーによって証拠は掴めたのかもしれない。だかそこから工場への突撃を行うには、法的な手続きが必要となるはずだ」

 井貫「くっくっく...つまりは今突撃したらお前の独断の行動となるわけだ。お前だって突撃命令を受けていないのに工場に足を踏み入れたら、上層部からの叱責どころではすまされないんじゃないのかね?」

 井貫「お互い穏便にいこうじゃないか!また後日、私を捕らえに来ることをオススメするよ」

 絵里「あら?私は工場内に一度も足を踏み入れていないんだけど」

 井貫は絵里の立ち位置を確認した。すると工場の入口の前に立っていることが分かった。

 絵里「ああ...それと工場の扉が開いていたようだからあなたの犯行が"偶然"目に入ってしまったわ...」

 井貫「ぐぬぬ...ならば私はここから一歩も...」

 

 
182: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 19:50:43.06 ID:WpnG0UXJ.net
 絵里「あと...私と話すことに夢中になっていたようだけど...希の手元にある物には気付いているのかしらねぇ」

 井貫「ん?」

 希は通信機能搭載のカメラを右手に持っていた。

 希「いかがなさいますかぁ?」

 『...突撃を許可する。井貫一郎を捕らえなさい』

 井貫「ぬわぁぁにぃぃいいい...」

 絵里「かしこまりました。さぁ...突撃部隊...行きなさい..」

  「「ラジャー!!」」

 井貫達は連行された。絵里は住人を解凍した。

 
 
 
183: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 20:04:33.48 ID:WpnG0UXJ.net
 穂乃果「あ..あの!」

 絵里「...なにかしら」

 穂乃果「ありがとうございました!」
 
 絵里「何を言っているの?あなた達も無断で工場に侵入しているのよ...」

 穂乃果「え...いやぁ...」

 絵里「...まぁ今回は目をつぶってあげるけど...あなた達のやり方は間違ってる」

 海未「それは...はい」

 絵里「それに...」

 希「みんなお疲れさま!すごいやん!たった7人で戦おうなんて勇気、なかなか持てへんよぉ」

 花陽「えっ!!あ...ありがとうございます...」

 絵里「こらっ!希!」

 希「はいはい...えりちかっこよかったやろぉ?」

 ことり「うん!のぞみちゃんもかっこよかったよぉ♪」

 希「あっ褒められちゃった!ありがと!」

 絵里「だぁからのぞ...」

 凛「えりちゃんスゴいにゃー♪」

 真姫「...ま..つっ強いのは認めてあげるわ」

 にこ「ぐぬぬ...悔しいけどカッコいいわねぇ」

 絵里「え..いやぁ...そのぉ..」

 希「えっ?...ふふっ」

 

 
184: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 20:14:11.87 ID:WpnG0UXJ.net
 穂乃果「わたしも絵里さんみたいに強くなりたいです!!」

 絵里「...とっとにかく!!私に狙われる立場にならないように注意すること!!行くわよ!のぞみ!!」

 希「はーい。ほなぁ」

 穂乃果「今日は本当にありがとうございました!さよならです!」

 


 もしかしたら氷がとけるのは熱い炎なんかじゃないのかもなぁ...ひだまり。


 
 
185: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 20:24:56.76 ID:WpnG0UXJ.net
 こうしてこの街で行われていた犯罪を全て暴き、山場となったこの問題を解決することが出来た。

 奴隷のように働かされていた住民達の洗脳が解けて、人々は失われていた心を取り戻した。

 また一から始める街の体制作り。一度崩れたものを修復するのには時間と労力が必要になる。困難な作業になるだろう。

 けれど彼らの顔は笑顔で溢れていた。
 「孤独」マインドコントロールによって支配されていた者達の多くが過去に孤独と戦ってきた。

 
 今、この街に"孤独"という言葉は存在していないかのように思える。
 何故ならお互いに手をとりあって、そして笑いあっているからである。

 この街は本当の意味で"笑顔の街"になった。
 
 
 そして...彼女達も...。
186: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 20:35:44.75 ID:WpnG0UXJ.net
 
 穂乃果「にこちゃんの回復魔法凄かったねぇ!!ほんとに一瞬で元気になるんだもん!」

 にこ「当然でしょ!なんてったってにこは稀少種なんだから!...それより助けてくれて...ありがと」

 真姫「...にこちゃん。ほのか...そのあ..ありがとね」

 凛「にしてもまきちゃんがいきなり大声でほのかちゃんに「わたしを迎えにきてぇえ!!」なんて叫んだから、りん驚いたよぉー!なにかあったのぉ?」

 真姫「な...なんでもないわよ!」

 海未「今回ばかりは本当に死を覚悟しました...完敗です」

 ことり「でも結果的に二人も助かって、街の問題も解決したんだから勝利ってことでいいと思うよ!」

 花陽「そうだよね!本当によかったぁ...」

 穂乃果「よし!じゃあこの7人で山の頂を目指そう!!」

 にこ「......ねぇほのか」

 
187: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 20:48:29.17 ID:WpnG0UXJ.net
 穂乃果「んっ?なぁに?」

 にこ「...どうして逃げなかったの?あの状況...正直勝算なんて0に等しかったのに...」

 穂乃果「えっ?どうしてって...あのまま逃げたらにこちゃんとまきちゃん助からないからだけど...」

 にこ「え...まあそうだけど」

 真姫「...ふふっ」

 穂乃果「あー!!!」

 海未「ちょっ..いきなりどうしたのです?」

 ことり「ほのかちゃん?」

 穂乃果「わ...忘れてた..大事なことを!!」

 凛「大事なことぉ?」 

 

 穂乃果「...にこちゃん!!わたしたちの"仲間"になって!!」

 にこ「え...仲間...」

 穂乃果はにこに手を差し伸べた。

 穂乃果「...一緒に行こ?」

 にこ「......し..しかたないわねぇ!!」

 真姫「にこちゃん...」


 

 
188: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 20:53:27.99 ID:WpnG0UXJ.net
 穂乃果「まきちゃんも戻ってきてくれるよねぇ?だってぇ..あのときわたしにぃ..」ニヤニヤ

 真姫「///...も..もう!からかわないで!!...ほのかが良いっていうなら...」

 凛「にこちゃぁん♪まきちゃぁん♪」

 海未「これでようやく全員揃いましたね!」

 ことり「そうだね♪(もう...ひやひやしたよぉ...)」
189: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 21:04:52.56 ID:WpnG0UXJ.net
 穂乃果「よぉぉし!!じゃあ山の頂を目指して...みんなぁいっくよぉお!!」

   「「「おおー!!!」」」

 「っていうかほのか!そんな大事なことをあなたはなぜいつもいつも忘れるのですか!」

 「うへぇ...ごめぇん...」

 「まぁまぁ...うみちゃん!ほのかちゃんも...」



 ...どうしてなのかな?もう二度と仲間なんて作らないって...そう決めたのに。

 ...どうしてなのかな?希望なんてとっくの昔に捨てててきたはずなのに...。


 今、あたしは希望を抱いている。

 "仲間"...ほのかの言ったその言葉はまるでひだまりのような心地よさに包まれていて

 もう一人じゃないんだって思える。


 つらいことばかりだったこれまでの日々に終わりを告げよう。

 あたしはこの日に"希望"と名づけよう。



 
 
190: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 21:18:36.68 ID:WpnG0UXJ.net
 穂乃果「あっ!!まって...そういえばいろいろあったから結局この街でなにもご飯食べれてないじゃん!」

 花陽「そういえば...お腹すいたねぇ..」

 凛「りんもだにゃぁ...」

 にこ「あっ!だったら出発する前にうちでご飯食べましょ!旅に必要な道具も取りに行けるしちょうどいいわ!」

 穂乃果「さんせーい!やったぁ♪」

___________________




 花陽「あのぉ...にこちゃん!!このぺらぺらした食べ物はなに?」 

 にこ「えっ?しょうが焼きだけど...」

 海未「生姜を焼いているのですか?しかし...生姜はどこにも見当たりませんねぇ...」

 穂乃果「ねぇ!にこちゃん!この白いふわふわしたものはなに?」

 にこ「えっ...お米だけど...」

 凛「もーなんでもいいから食べよーよー!りんお腹すいたにゃぁ... 」

 真姫「そうね」

 穂乃果「じゃあみんなで!!」

  「「いったっだっきまーす!!」」

 美味しいにゃぁ!! おお!これは絶品です!!

 ことり「(やっぱりにこちゃんは料理上手だなぁ...)...んっ?はなよちゃん食べないのぉ?」
191: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 21:23:19.39 ID:WpnG0UXJ.net
 花陽「いえ...これがお米ですか!名前は聞いたことあるけど...あーん」パクッ

 花陽「!!!!」

 花陽の身体の全神経に衝撃が走る。

 花陽「「ええええええええええ!!!!!」」

 ことり「あっ...そういえば...」

 花陽「う...うますぎます!うますぎます!うますぎます!うますぎます!」

 凛「おおお!!かよちんのスピードりんの足より早いかもしれないにゃー!!」

 ことり「あはは...」
192: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 21:33:58.22 ID:WpnG0UXJ.net
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 ところ変わって和菓子屋穂むら
 穂乃果は一人ベットの上で考え事をしていた。

 
 穂乃果「......ことりちゃん...どうすればいいの?...わかんないよぉ...」

 雪穂「お姉ちゃん!...ってどうしたの!?」

 穂乃果「......」

 雪穂「お姉ちゃん!!」

 穂乃果「ほぇ?...あっ雪穂...どうしたの?」

 雪穂「どうしたのじゃないよー!さっきから呼んでるのに返事しないから...なんかあったの?」

 穂乃果「...うん。実はね...」

 

 雪穂「ええ!?ことりさんが...。ラブライブはどうするの?」

 穂乃果「うん。ラブライブのことはとりあえず今は考えてない。ことりちゃんが優先だよ...」

 雪穂「そっかぁ...」

 穂乃果「なんかこう...もっと...もっと身近な...ああもう!!...わかんないよ...ことりちゃん」

 雪穂「...難しいね」

 
193: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 21:41:08.02 ID:WpnG0UXJ.net
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 スノーストレイス城門前にて


 希「えりちぃ..さっきの子たちとずいぶん打ち解けあってたねぇ...」ニヤニヤ

 絵里「そ...そんなことないわよ!...何度も言うけど馴れ合いは危険よ。余計な感情は隙を生む。あなたは守りの要なんだから常に警戒心を持ちなさい」

 希「わかってるって!どうしてやろねぇ...わかってるんやけどね...」

 絵里「......とにかく城に戻りましょう。いつもより警備隊を多く配置しているとはいえ、いつまでも私達の居ない状況のままにしておきたくないわ」

 希「...そうやね」



 
194: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 21:54:56.90 ID:WpnG0UXJ.net
 絵里達は城に戻り、地下牢獄を巡回した後、署長室へと向かった。

 絵里は署長室の前につくと扉を開け、中に入ろうとしたその時、署長室の椅子に座っている男の存在に気付いた。


 絵里「シロアさん?お疲れ様です。なにかご用でしょうか?」

 希「あ..お疲れ様です!」

 シロア「おお!絵里、希。帰ってきたか!お疲れ!!いやぁ...久しぶりに二人の顔が見たくなってなぁ!」

 絵里「...シロアさんは軍のトップなんですからそんな自由に行動されては困ります」

 シロア「まぁ細かいことを気にするでない!はははっ!!相変わらず絵里は怖いなぁはははっ!!」

 絵里「......」

 シロア「だ..黙られると困るんだけど...まぁ本当は用があって来たんだがな」

 シロア「まぁとりあえず座れ!」

 希「はーい!」

 絵里「はい」
195: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 22:10:45.38 ID:WpnG0UXJ.net
 

 シロア「...犯罪集団が城に攻めこんでくるという情報が入ったと聞いたが...」

 絵里「はい。スパイ捜査によって手にいれた情報ですので間違いないかと」

 シロア「...どうするつもりだ?」

 絵里「私と希だけで迎え撃つつもりです」

 シロア「待ちなさい!確かに二人での戦闘で敗北したのは1回のみと、安定した戦績なのは私も認めている。だが...それは二人が敵地に攻め込んだ状況での戦績だ」

 シロア「今回みたいに城に攻め込まれるようなことは今までに一度も無かった。...何故か分かるか?」

 絵里「単純に相手側に勝算がないからです」

 シロア「その通り。ではなぜ今回は攻め込んでこようと計画しているのか...それは?」

 絵里「...相手側は勝算があると考えているからです」

 絵里「...ですがどう考えても相手側に勝算があるとは思えません。スパイの情報を元に一応計算してみたのですが...やはりこちら側が敗北するという可能性は0に近いです」

 
 シロア「...相手のデータの詳細を教えてくれ」
 
 
196: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 22:28:22.36 ID:WpnG0UXJ.net
 絵里「はい。まず犯罪集団の総人数は106名。攻め込んでくる敵の数は100名...これはなんの問題もありません。そして6名以外は全員が水属性です」

 絵里「彼等は基本的に基地を持たず、何個かのグループに分かれて行動をしています。そこで残りの6名の意志疎通能力を使用し、電話のような役割を果たします。特定の場所に集まる際にはこのようにして連絡を取り合うとのこと」

 絵里「今回攻め込む目的は、先日連行した男がその集団の人間だったらしく、その人間を脱獄させることだそうです」

 絵里「...以上です。私の見解としては水属性が100名集まったところで私に勝つことは不可能だと思います」
197: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 22:47:34.96 ID:WpnG0UXJ.net
 シロア「...まぁ確かにな...で相手側はいつ攻めこんでくるんだ?」

 絵里「3日後の昼です」

 シロア「...悪いがその日は軍からの増援は...」

 絵里「知っています。東側で起きている戦争の仲裁等、その日の増援が望めないのは把握しています」

 シロア「すまんな...しかし...もしもの場合に備えて自軍と共に...」

 絵里「必要ありません。城や牢獄の警備を手薄にしておくほうが危険です」

 シロア「...絵里。少しは周りの人間を信用してみてもいいんじゃないか?」

 絵里「...戦力にならない人間は戦場において邪魔なだけです」

 希「えりち!!」

 シロア「...これはトップからの命令だ。自軍を必ず戦闘に参加させなさい」

 絵里「......」

 シロア「絵里。俺が今さら言えることではないが...大切なのは自分の実力を過信しないことだ。それと...素直になることだ」

 絵里「...はい」

 希「えりち...」
198: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/16(木) 23:07:17.79 ID:WpnG0UXJ.net
 ことり達はチャルドナンを後にし、山の頂へとふたたび歩き始めた。
 ことりはいつの間にかこの世界にすっかり馴染んでいた。
 

 進んでいる方向が必ずしもゴールへと繋がっているとは限らないのが人生というもの。

 "失敗"という言葉。これが人々の頭の中によぎる時、人は立ち止まる。動けなくなる。最悪の場合、現実逃避をする。

 しかし現実逃避を行い続けた者の末路は......。
 
 それを分かっているから人はより安全な道を選ぶ。

 それとは対称的に危険な道を選ぶ人達もいる。

 彼女達は後者である。それでも彼女達は幾多の困難を乗り越えてここまで進んできた。




 果たして本当に進んでいるのだろうか?
......ことりは薄々勘づいていた。

 けれどもこの世界の一部となったことりに選択の余地はまだない。
201: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 03:41:38.19 ID:rZ6ZhVOv.net
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 彼女達はにこの家で食事をし終えた後、少し休憩を挟んでから旅の準備を始めた。

 旅の準備が終わると彼女達はまず元被害者の家へと向かった。そこで元被害者とその息子が再会を果たしたところをしっかりと確認してから、彼女達の旅は再開したのである。

 時刻でいうとPM 4:00
 危険が伴う夜道の歩行をなるべく避けるべく、宵の口前には付近の村を探しておきたいと考える海未に対し、穂乃果はそれを許さない。

 結局穂乃果が少し休憩したいと駄々をこね始めたので彼女達は渋々休憩することとなった。

 
 海未「ほのかぁ!あと少ししたらすぐに出発しますからね!」

 穂乃果「分かってるよぉ!ただこの休憩は意味のある休憩なんだよ...ムフフ」

 真姫「...まあリーダーがそうしたいって言ってるわけだし...海未も今のうちに休んどきなさいよ」

 海未「まあそうなんですけど...やはり夜道は危険なので本当は今のうちに進んでおきたいのです」

 穂乃果「え?わたしってリーダーだったの?」

 花陽「え?違うの?」

 にこ「まあ普通に考えてこのチームのリーダーはアンタでしょ!」

 ことり「(あれ?にこちゃんが意外に反発してない...)そうだよ!ほのかちゃんはリーダーだよぉ♪」

 凛「ほのかちゃんは間違いなくリーダーにゃ!!」

 穂乃果「そうなんだぁ!分かった!そんなことより新しい魔法の使い方思いついたんだぁ...ムフフ」

 にこ「いや軽っ!!リーダーになれて嬉しくないわけ?」

 花陽「新しい魔法の使い方!?見せて!!」

 
202: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 04:02:57.50 ID:rZ6ZhVOv.net
 穂乃果「にこちゃん!みんなに回復魔法唱えっぱなしにしててぇ?」

 にこ「いやまず人の質問に答えなさいよ!...てかいきなりなんなのよぉ」

 穂乃果「いいからいいからぁ♪」

 にこ「...もうしょうがないわねぇ...にっこにっこにー♪」

 にこは全体回復魔法を唱えっぱなしにした。

 にこ「でなにすんのよ」

 穂乃果「ムフフ...いっくよぉ!!!ハッ!!!」

 穂乃果は身体を全体に広げて大の字のような体勢で魔法を唱えた。

 穂乃果の周りから広範囲に熱風が放たれた。

 全員「「うわぁぁぁあ!!」」 全員尻もちをついた。

 真姫「なに!?今の」

 凛「ビックリしたにゃぁ」

 花陽「これは...衝撃波に近いですね!!」

 穂乃果「ムフフ...実はえりさんの魔法を見た時に思いついたんだぁ!今まで一ヶ所に集中して光を出したことしかなかったから!」

 穂乃果「だからえりさんみたいに全体にむけて魔法使ったらどうなるのかなぁ...って!」

 海未「なるほど。しかし威力としてはイマイチですね...まあ自分でも予想してたから今ここで試したのでしょうけど」

 穂乃果「そうなんだよねぇ...でもなにかに使えないかなーって!」

 花陽「なに言ってるんですか!充分な威力ですよ!一瞬の隙を作れるっていうのは戦術の幅が大きく広がります!!」 


 
203: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 04:10:53.27 ID:rZ6ZhVOv.net
 穂乃果「え?ほんとに!?やったぁ♪」

 真姫「...て言うかなんで今までそれに気付かなかったのよ!普通全体魔法なんて一番に使えるか確認するもんでしょ!」

 ことり「でもこれでまた新しい戦いかたが増えたね!さすがほのかちゃん♪」

 穂乃果「ありがと♪ことりちゃん!」

 海未「さっそろそろ休憩終わりにしましょう。皆さん行きますよ!」

  「「はーい!!」」
204: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 04:53:53.37 ID:rZ6ZhVOv.net
 彼女達はギリギリで暗くなる前に「アイエス・ジンジャー」という村に辿り着いた。
 
 村の中央には大聖堂があり、周りには数々の店が建ち並んでいる。

 この村には「慈悲の心で旅人を癒し、心身ともに万全の状態で旅へと向かわせる」という昔からの風習に乗っ取った制度が設けられていた。

 彼女達は修行僧にこの村の案内をしてもらっている最中であった。

 


 修行僧「次にここが服の販売をしているお店です。販売といいましても、この村ではほんのお気持ち程度の料金しか頂いておりませんのでご安心下さいませ」

 ことり「ほんとですかぁ!ほのかちゃん!行きたい!」

 穂乃果「そうだね!せっかくだし行こうよ!」

 彼女達は格安の値段で服を購入した。

 修行僧「...最後に大聖堂です。中で長老様がお待ちになっております。皆様中へどうぞ」



 
207: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 23:02:48.76 ID:+avJRI2K.net
 大聖堂の中は静謐な雰囲気に包まれていた。
 ステンドグラスから溢れる光の線が長老の身体に降り注いでいるその様は、まるで神の祝福を溢れんばかりに受けているかのように見える。

 時が止まっているかのような静けさは"静寂"ではなく"静謐"なのである。

 この場所にいると、不思議と自分の心が安らいでいくのが感じられるとことりは思うのだった。

 
 長老「おやおや...随分と若い娘さん達ですね。はじめまして。私は長老のアレクセイ・バードルストイ・カラマーネフと申します。アリョーシャとお呼び下さいませ」

 穂乃果「はじめまして!わたしは高坂穂乃果っていいます!」

 海未「園田海未と申します」

 ことり「南ことりです!」

 凛「星空凛です!」

 花陽「こ..小泉花陽です...」

 真姫「...西木野真姫です」

 にこ「矢澤にこです」
208: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 23:09:19.67 ID:+avJRI2K.net
 長老「おや?南ことりさん...あなたは...」

 ことり「え...はい。なんですか?」

 長老「...失礼。なんでもありません」

 長老「皆さん。よくここまでたどり着きました。どうぞこの村でゆっくりとおくつろぎ下さいませ」

 穂乃果「あ..ありがとうございます!アリョーシャさん!」

 海未「こ...こらほのか!」

 長老「ふふふっ...本当に面白い方ですね」

 海未「...すいません」

 ことり「......」
210: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 23:19:51.24 ID:+avJRI2K.net
 彼女達は長老に挨拶し終わると、大聖堂から立ち去った。

 海未「なぜこんな良い待遇で迎えてくださるのかは分かりませんが、今日はこの村でお世話になることにします」

 凛「賛成だにゃぁ♪宿もあるし、物も安い!まるで天国にゃー!!」

 穂乃果「ホントだね!ありがた...ん?ことりちゃんどうしたの?」

 ことり「...みんなゴメン!ちょっと大聖堂に用があるから先に宿に行ってて!」

 花陽「え?だったら私達も一緒に...」

 ことり「ごめんね...一人で行かせてほしいの...」

 穂乃果「...うん!わかった!」

 ことり「ほのかちゃん...ありがと」

 ことりは去っていった。

 海未「どうしたのでしょうか...ことり」
213: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 23:28:11.11 ID:+avJRI2K.net
 ことりは大聖堂の扉を開けた。

 長老「...やはり来ましたか」

 ことり「...はい」

 長老「...ついてきて下さい」

 ことりとアリョーシャは長老室へと向かった。

 長老「...単刀直入に。あなたはこの世界の人間ではないですよね」

 ことり「...はい」

 長老「まずはあなたの今進んでいる道が果たして本当に正しい道なのかというところからですね」

 ことり「はい」

 長老「一応は正しいとでもいっておきましょうか。まずは目の前の道を確実に進んでいくことが大事です」

 ことり「そうですよね。わたしもそう思ってここまで来たつもりです」

 長老「...ひとつだけ昔の話をしてもいいですか?」

 ことり「え...あっはい」
214: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/17(金) 23:48:00.45 ID:rZ6ZhVOv.net
 長老「...私には一人の息子がいます。息子は私と同じように神に仕える人間になりたいと夢見ていました」

 長老「ところが息子には先見の明が無いことが分かりました。私は「そんな力がなくとも、神に仕える人間になることは出来る。息子には息子にしかできないことがある」と息子を鼓舞したのです」

 長老「ところが息子は神に仕える人間となるのを諦めてしまいました。それどころかある日、この村を出ていってしまったのです」

 長老「これは後に息子から聞いた話なのですが、出ていったその日から「自分は神に選ばれなかった人間だ。ならば自分は神を信じることはやめよう。信じなければ存在していないのと一緒だ」という思考へと切り替え...」

 長老「ひたすらに己の強さのみを磨き「神という存在が居なくても、力でなんでも望みは叶う」と信じて進むことにしたと言っていました」

 ことり「え...でも元々神様ってなんでも叶えてくれるとかそういうじゃないような...」
216: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 00:04:13.03 ID:xC7N+MRR.net
 長老「そうです。根本的な考えから息子は間違っていたのです。"不信"というのは恐ろしいもので、1度陥るとどんどん泥沼にはまっていきます」

 長老「いつしか息子は神はおろか、誰も信じることができなくなってしまいました。...しかし息子はある人物によって再び人を信じることが出来るようになりました」

 長老「...息子には血の繋がっていない子供が一人います。息子はこの子に「人を信用するな。信用は甘えだ」と自らの過去を基準にして、教え諭したのです」

 長老「息子が人を信じられるようになったのはある軍に属してからでした。しかしその前から育てていた子供は既に人を信じられなくなってしまったのです。息子は昔の自分と同じような人間を作りあげてしまいました」

 長老「...私はこの昔の話にある疑問を抱いているのです」
 
 ことり「...へ!?えっ...ええ?」
217: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 00:21:03.55 ID:xC7N+MRR.net
 長老「...息子はその子供とどういう経路で出会ったのかは思いだせないと言っています。この時点でおかしな話なのですが...この話の最大の疑問は、そもそも人間不信に陥っている人間が、血の繋がっていない子供を育てようと何故思えるのでしょうか...」

 ことり「...そういう疑問はこの世界で私もたくさん見つけました。長老様に言われるまであまりにそれが当たり前になっていて忘れかけていましたけど...」

 長老「そうですか...。あと...この話に直接的に関係している疑問ではないのですが...」

 長老「何故私はあなたにこの話をしているのか分からないのです...」

 ことり「......」

____________________

 チョウロウ「アナタガノゾムナラ...」

 ことり「...まだです」
____________________

 長老「これは助言になるかは分かりませんが」

 ことり「はい」

 長老「この世界で起こっている物事全てが示唆的な物事であると捉えておいた方がいいのかもしれないですね」

 ことり「...ということは今日のこの出来事もってことですか?」

 長老「そうです。過去も、未来も全てです」

 ことり「分かりました。ありがとうございました!」

 長老「いえいえ...貴女に神の御加護があらんことを」

 ことりは去っていった。

 
 「...パンと葡萄酒を食すかはあなた次第ですよ...」



 
 
218: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 00:34:58.50 ID:xC7N+MRR.net
 穂乃果達はことりの帰りを宿のロビーで待っていた。

 にこ「ちょっとほのかぁ!!あたしの分のいちご食べたわね!!楽しみに取っておいたのに!!」

 穂乃果「え!?あれにこちゃんの分だったのぉゴメン!!」

 にこ「謝って済むなら連合軍はいらないのよ!返しなさぁい!!」

 花陽「りんちゃん...」

 凛「ん?かよちんどーしたのぉ?」

 花陽「うん...その...忘れられないの...」

 凛「ん?なにがぁ?...ハッ!!まさか恋!?...か..かよちん!今すぐその忘れられない男の名前と場所を教えるにゃぁ!!悪いようにはしないから!!」

 花陽「ち...違うの...その...にこちゃん家で食べた..お..お米が忘れられないの!!」

 凛「お米?なぁんだぁビックリしたにゃぁ!」

 真姫「りん...さっきすごい殺気出てたわよ...」

 海未「皆さん少しお静かに!!周りの人に迷惑です」


 
219: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 00:42:48.46 ID:xC7N+MRR.net
 穂乃果「わたしたち以外に誰もいないみたいだし平気だよ!」

 にこ「もう怒ったわ!!罰としてほのかには魔法1日3回までしか使わないんだからぁ!」

 穂乃果「え〜そんなぁ..ひどいよにこちゃん!」

 海未「...周りの人が居なくてもロビーで静かにするのは当然です!...それに集中して聖書が読めないじゃないですか!」

 凛「聖書って面白いのぉー?りんも読んでみるにゃぁ!」

 真姫「面白いとかそういうものではないと思うんだけど...まぁつまらなくはないわよ」

 穂乃果「そうなの?じゃあわたしも読んでみようかなぁ♪」

 海未「後ろにある本棚から取って自由に読むことはできますが...ほのかにはあまりオススメしません...」

 
220: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 00:52:17.52 ID:xC7N+MRR.net
 穂乃果「うわぁぁぁあ!!字ばっかりだぁ...」

 花陽「り..りんちゃん!?だいじょうぶ!?」

 凛「む..難しすぎだにゃぁ...」

 にこ「まぁったくだらしないわねぇ〜アンタたち!」

 真姫「...そういうにこちゃんは大丈夫なの?」

 にこ「あたりまえじゃない!このあたしを誰だと思ってるのよ!どれどれ...(うっ...わかんない..)あっ..あー!!なるほどねぇ!」

 穂乃果「にこちゃんわかるの!?」

 凛「すごいにゃぁ!!」

 にこ「あ..あたりまえでしょ...」


 
221: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 00:58:38.72 ID:xC7N+MRR.net
 穂乃果「どういう話なのー?」

 にこ「えっ!?...いやぁそのぉ..お..王さまが神を助けてその褒美として花嫁を貰うって話よ...」

 真姫「全然違うんだけど...」

 真姫「っていうか更にうるさくなってきたんだけど」

 海未「...皆さん!!今日から嘘はつかず、そして素直な心と信じる心を忘れずに生きましょう!!!」

 真姫「......ハァ...」
222: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 01:08:16.70 ID:xC7N+MRR.net
 ことりは大聖堂を出て、宿へと向かおうと歩き出そうとしたその時、正面から女性が一人、こちらに向かって歩いてきてることに気付いた。

 
 ことり「あ...のぞみちゃん!」

 希「ことりちゃん...やっぱりみんなこの村に来てたんやな」

 ことり「うん!のぞみちゃんは何しに来たのぉ?」

 希「みんながそろそろこの村に着く頃かなぁって思って来たんよ!そのついでにアリョーシャ長老に挨拶しに行こ!って思って」

 ことり「えっ?わたしたちに会いに?」

 希「うん!」


 
223: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 01:14:38.42 ID:xC7N+MRR.net
 希はアリョーシャ長老に挨拶をした後、ことりと一緒に宿へと向かった。

 二人は宿までの道を歩いている途中に色々と話をした。
 その話の中で希はこの大聖堂で育ったということが分かった。

 ことり「そうなんだぁ!じゃあアリョーシャ長老に感謝してるんだね♪」

 希「うん!アリョーシャ長老はうちにとってお父さんみたいな存在なんよ!」

 希「あっ...ついた!ほな行こ!」

 
224: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 01:20:36.67 ID:xC7N+MRR.net
 穂乃果「う〜ん...それにしてもことりちゃん遅いなぁ...あっ!ことりちゃん...と希さん!?」

 希「こんばんわぁ!」

 穂乃果「こ..こんばんわぁ!どうしたんですか?」

 ことり「ただいまぁ♪みんな遅くなってゴメンね!実はさっきのぞみちゃんと大聖堂の前であって、それでのぞみちゃんがみんなに会いたいって言うから連れてきたんだなぁ!」

 海未「お帰りなさい。ことり。そうなのですね!昼間は本当にありがとうございました!」

 希「いえいえ...それより今日はみんなにお願いがあって来たんやけど...」

 
225: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 01:28:51.14 ID:xC7N+MRR.net
 希はことり達と1時間程話をした。
 
 この村が無償に近い形で旅人を迎えられる理由は、スノーストレイス...いや正しく言うと連合軍によって運営されているからだということ。

 3日後にスノーストレイスが犯罪集団に攻め込まれるということ。

 そしてお願いごとの内容の3点を重点的に話をした。その話が終わると希は去っていった。
226: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 01:42:22.82 ID:xC7N+MRR.net
 希達が戦闘を行う前日の朝に、彼女達はスノーストレイスへと到着した。

 大監獄スノーストレイスの署長室にて


 希「えりちぃ〜!今日はこの書類を全部片付けなあかんよぉ!」

 絵里「...今日はやけに多くないかしら...」

 希「えーそうかなぁ...」

 絵里「明日は戦闘の日なんだから氷壁を城の周りに作らなきゃいけないし...この書類は後にするしか...」

 希「あ..ああ!それは隊員達がやってくれてるから心配ないよ?それにこの書類も今日までに仕上げないといけないのばっかやし、えりちは今日はここで仕事に励むのがいいと思うよ!」

 希「うちは手薄になった監獄の警備とか、そういう雑務を代わりにやっとくから!それでええやろぉ?」

 絵里「...分かったわよ。希がそう言うなら」

 希「うん!じゃあえりち!頑張ってね!」

 希は署長室から立ち去った。

 希「...えりち...ごめん!」

 希は扉の前に魔法を唱えた。



 
227: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 01:49:48.20 ID:xC7N+MRR.net
 そして夜になった。





 「ちょっとほのかぁ!もうちょっとあっちいけないわけ?こんな狭くて寝れるわけないじゃない!」

 「む...むりだよぉ...痛っ!なんだろう?あっリンゴだぁ♪「「いっただっきまー...」」」

 「ほのかちゃん!大きな声出したら誰かに聞こえちゃうよぉ!」

 「っていうかなんで私達がこんな場所で寝なきゃいけないの!」

 「し..仕方ないよ..だってここしかないって..希ちゃんが...」

 「りんはかよちんと一緒ならどこでもいいにゃぁ!!」

 「......」

 「すっすごい...うみちゃんもう寝てるよ...」
 

 
228: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 02:01:33.42 ID:xC7N+MRR.net
 そして遂に犯罪集団による攻撃の日がやってきた。

 希「えりち!!シロアさんの命令無視するつもりなん!?」

 絵里「...当たり前よ。あの人の言うことはいつもぶれぶれじゃない。そんな人の言葉を信じたところでなんにもならないわ」

 希「それは違うやろ!!シロアさんは人を信じることが出来るようになれたんや!その素晴らしさを知れたからえりちに教えてきたことが間違いやったと気付いたんやろ?」

 希「だからえりちにもその素晴らしさを知ってもらおうと思って...」

 絵里「うるさいわねぇ!!あなたに私の何が分かるっていうのよ!!」

 希「わかるよ!!えりちのことは何でも知ってるつもりや!...だってうちらずっと一緒に過ごしてきたやん...」

 絵里「!!!...ごめんなさい。のぞみは城に居て?...私一人で行くから」

 希「な..なんでそうなるん!?あっ...えりち!!」

 
229: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 02:18:51.50 ID:xC7N+MRR.net
 城から5キロほど離れた場所で絵里と希は敵軍を待ち構えていた。

 絵里「のぞみ...ついてこなくていいって言ったのに」

 希「うちは、常にえりちの隣がいいんよ♪」

 絵里「もう...こんな時に...ばか」

 絵里「スパイの情報によると敵は正面から...!!来たわね...えっ?」


 天候がみるみると変わっていく...
 周囲の気温が上昇...
 数値であらわすなら48℃は越えている。

 絵里「待って...おかしいわ。300人はいる...」

希「えりち...一旦城に戻っ...えっ?」

 
 希が振り向いた先には400人の群れがこちらへ向かっている光景が広がっていた。

 気温は上昇し続けている...
 敵軍の上には太陽のような炎の塊が浮いている...

絵里「......どういうこと?」

 
 そして敵軍は二人の周囲を囲み始めた。
 二人は700人の敵軍に囲まれた。
 二人の真上には恐ろしい程の大きさの炎の塊が浮かんでいた。

 
230: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 02:25:53.20 ID:xC7N+MRR.net
 敵軍「「あははははっバカだよねぇ」」

 絵里「......」

 絵里は魔法を唱えた。
 しかしなにも起こらなかった。

 希「どういうことや!これは!」

 絵里「おかしい...おかしいわ...だってスパイの情報に..よ..る..と」


 絵里の目の前に見えるのは、スノーストレイス直属のスパイだった。

 スパイ「絵里さん。お疲れ様です」

 絵里「あなた...いったいどういうつもり」

 スパイ「任務を遂行したつもりですが」

 絵里「なにをいってるの...」


 スパイ「3ヶ月前に入隊した時、あなたは僕にこう言いましたよね?」


 
 
231: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 02:36:49.36 ID:xC7N+MRR.net
____________________


 スパイ「あの..私..ラリアと申します!」

 絵里「...あなたは氷属性なのかしら?」

 ラリア「いえ!私は洗脳系の属性です!と言っても用途の狭い洗脳系なのですが...」

 絵里「...なら帰ってちょうだい」

 ラリア「お..お待bソください!用涛rが狭いと言いbワしても..相手bフ信用を得る能覧ヘを持っておりbワして...。いっけん地味な能力なのですが..スパイ活動を行う上では適任な能力なのです!.........」


 絵里「......ほう。なるほどそれは面白い能力ねぇ!あなたにならスパイを任せそうね!」

 
232: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 02:53:45.10 ID:xC7N+MRR.net
____________________

 絵里「ええ...そう言ったわ。あなたは相手の信用を得ることが出来る魔法だと聞いて、それでスパイに向かわせたはずよ」

 ラリア「...僕があなたにそれを使うことも出来ると視野に入れたことはありますか?」

 希「...そういうことね...。あなたは敵軍がスノーストレイスに仕掛けたスパイやったってことやろ?...えりちに魔法使って入隊したって言いたいんやろ?」

 ラリア「ご名答です!!ぷははっ!!絵里さん...あなたを騙すのは実に簡単でした。僕の能力って猜疑心が強い人ほど効きやすいんですよ」

 ラリア「...へへ。お前が俺にペラペラと自分のことを語るからアンタのことはこの3か月で充分に分かったぜぇ?」

 ラリア「この場に二人だけで向かわせるように誘導することも容易だったぜぇ?...だってアンタ...」

 

 ラリア「俺のことしか信用してねぇんだもん!あははははっ!!!」

 絵里「......」

 
233: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 03:08:15.79 ID:xC7N+MRR.net
 ラリア「馬鹿な女だせぇ!どうせまわりの人間の助言全て無視してここに来たっていうオチだろぉ?」

 ラリア「俺らはアンタの周囲の人間をどうするかが一番の問題だったんだぜぇ?」

 ラリア「気温上昇させても低下させる能力を持つ人間が居たらアンタの魔法が使えるようになっちまうからさぁ」

 ラリア「確実にアンタを仕留める方法はこれしか無かったんだが...」



 ラリア「簡単過ぎてビックリしちゃうわぁ...あははははっ!!!」

 絵里「......」

 ラリア「さぁどうする?横の女は全方位からの攻撃を守るすべは無いよなぁ!...さぁてそろそろ行くかぁ」

 
 絵里「...終わりね。何もかも...。ごめんね。のぞみ...あなたの...こ..とば...信じて...あげられなかった...」

 希「えりち...」

 絵里「...希望は...もう...」
 

 

 「「捨てちゃダメだよ!!えりさん!!」」
 

 
234: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 03:23:12.33 ID:xC7N+MRR.net
 ことりと花陽は魔法を何度も唱えた。
 すると右側を囲っている軍の地面から物凄い
数の爆発が起こり、右側全員の体勢が崩れた。

 
 右側敵軍「「「う"う"ぁああああ」」」

 ラリア「何だ?地雷か!?」

 凛は魔法を唱えた。
 凛は穂乃果を連れて、体勢の崩れた右側の軍を踏み台にして絵里の場所へと一瞬でたどり着いた。


 穂乃果「にこちゃん!!」

 にこ「分かってるわ!」

 にこは凛達にむかって遠距離回復魔法を唱えた。

 
 「「希望はいつだって...捨てちゃダメぇぇええええ!!!!」」

 穂乃果は全体魔法を唱えた。

 敵軍「「「うわぁぁああああ」」」

 敵軍全体がドミノ倒しのように次々と倒れていく。

 その瞬間炎の塊は消えさった。

 しかし気温はすぐには戻らない。


  
239: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 00:51:18.39 ID:TjwknUtd.net
 海未と真姫は右側の軍にむかって魔法を唱えた。電撃を帯びた流水が右側の軍を襲う。
 
 右側敵軍「「い"い"い"でぇぇええ」」

 左側敵軍「あんまり舐めんじゃ...」

 下側敵軍「とにかくあいつらを..」

 上側敵軍「許さ...」

 ことり「動いちゃダメだよ?」

 花陽「まだ寝ててもらいますね!」

 二人は全軍の足元にむかって魔法を何度も唱えた。

 周囲の地面が次々と爆発していく。

 「「ぎゃあああああ」」 「「ぶわぁぁぁぁ」」

 「「だずげでぐるれぇ」」

 凛は魔法を唱えた。
 海未のところまで行き、海未を抱えてから再び魔法を唱えた。
 

 真姫は敵軍の周りを時計回りに走りながら魔法を何度も唱えた。

 一方凛は半時計回りに何度も何度も周回した。その間凛に抱き抱えられている海未は魔法をとにかく何度も唱えた。

 敵軍全体の外側の敵達は海未の魔法によって水浸しになった。そこへ透かさず真姫の電撃が襲う。

 更に電撃は水を伝って全体へと広がっていく。

 全体への水撒きの効果もあり、気温は少しずつ下がってはいるものの、まだまだ気温は異常な数値だ。
240: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 01:13:54.89 ID:TjwknUtd.net
 敵軍内側「こ..コイツらいきなり何なんだよ...被害の薄い俺らでまずは中央の絢瀬絵里を仕留めるぞ!!」

 敵軍内側「あいつを早く仕留めないとマズイ...他の奴等は後回しだ!!」

 敵軍内側は魔法を唱えた。全方向からおびただしい数の炎が絵里達にむかって飛んでくる。

 希は魔法を唱えた。

 にこ「「自分の正面だけ守って!!希!!」」

 希「「わかった!!」」


 にこは3人に遠距離回復魔法を唱えっぱなしにした。

 花陽「「りんちゃん!!!走り回るのをやめて海未ちゃんと一緒に消火しに行って!!」」

 凛「「わかった...ッにゃぁぁ!!」」

 花陽「「真姫ちゃんは軍の内側まで入って電撃を!!一点集中じゃなくて動きを遅くするくらいの威力でなるべく広範囲に!!」」

 真姫「「わかったわ!!」」

 花陽「ことりちゃんはリュックにつめてある果物で妨害しに行って!!」

 ことり「了解!!」

 
241: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 01:35:48.61 ID:TjwknUtd.net
 にこ「さすがに...これだけの数の..魔法を..ずっと打たれっぱなしだと...回復量が...追いつかない...くっ..」

 花陽「にこちゃん!借りるね!」

 花陽はにこの遠距離回復魔法を唱えた。

 

 穂乃果は絵里の前に立ち、絵里へのダメージをなるべく最小限に抑えようと自らを犠牲にしていた。

 穂乃果「さすがに...いく..ら..火属性でも...苦しい...な...」

 絵里「ど..どうして私を助けるの!?これは私の自業自得なのよ...」

 穂乃果「え...だ..だって...」

 絵里「それに..普通違う属性の魔法同士をあわせて使うなんて..出来るわけないわ!」

 穂乃果「..え...だって..出来て..るよ?」

 絵里「少しでもタイミングがズレたらむしろ...」

 希「そんなん...この子達が信頼しあってるからに決まってるやん!!」

 絵里「のぞみ...」

 
 
242: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 02:08:10.33 ID:TjwknUtd.net
 希「...うちがほのかちゃん達のことを好きな理由ってなんやろなぁ...って考えたことがあるんよ...」

 希「格好いいなぁって思うからだとか、いい人そうやなぁって思うからだとか...色々浮かんだんよ?...でもどれもピンとこなくて...」

 希「けど答えは簡単やった。うちが羨ましいなって思えるところが答えやった...」

 希「...ほのかちゃん達がお互いを信頼しあってる姿がうちはすっごく好きなんよ!!...それが好きな理由なんよ...」


 炎の塊が消えてから50分が経過した。気温は未だに猛暑並の数値だが、それでも時間の経過と海未の魔法のお陰で39℃まで低下した。

 
 希「えりちも分かってたはずや...気付かないふりをしていただけのはずや!!」」

 絵里「!!!」

 穂乃果「ねぇ...えりさん。の..ぞみちゃんが言っ..てたの...えりさんは..誰かを守る為に...常に..戦っている...って」

穂乃果「だか..ら...えりさんの手は...い..つも冷たい...って」

 
 穂乃果「だから..ね..えりさん..。わ..たしが温めて..あげることが...できたら..いいなって!」
 
 絵里「ほ..のか...」

 
 
243: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 02:24:51.20 ID:TjwknUtd.net
 敵軍内側「きっキリがねぇ...くっそ...こうなったらあの回復魔法のやつをねら...」

 
 
 絵里「...この戦闘が終わったら...わたしを...わたしを温めて?ほのか!!!」」


 絵里は魔法を唱えた。

 敵軍全体が一瞬にして氷漬けになった。
 
 真姫「せ...セーフ...ちょっと絵里!!私達まで凍らせるつもり!?」

 凛「あ...危ないところだったにゃぁ...えりちゃん!!魔法使うなら一言言ってよぉー!!りんまで凍るところだったにゃぁ...」

 海未「さ..さすがに目が...回って...えりも回って...ふわぁぁ」

 にこ「ひぇ...やっぱり超強力ねぇ...」

 花陽「すごすぎです...」

 ことり「あっ...リンゴが一個凍っちゃった」

 希「えりち...うちの盾も凍ったんやけど...」

 絵里「えっ...」

 

 
244: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 02:44:00.47 ID:TjwknUtd.net
 穂乃果「で..でもとにかく...」


   「「「勝ったぁ!!!!」」」


 穂乃果「え〜りさん!!」ギュッ

 希「えりちぃ!!」ギュッ

 絵里「ふっ..二人とも..いきなりなによぉ//」

 穂乃果「だってえりさん言ってたもん!温めてって♪」

 6人が絵里の元へと向かう。

 
 真姫「のぞみ!!こんなに多いなんて聞いてないんだけど!!」

 にこ「そうよ!予定外でもせいぜい200人程度っていってたじゃない!!」

 希「ごめんごめん!まさかあんなに多いとはうちも思わなかったんよぉ」

 花陽「余分に果物設置しておいて良かったぁ...」

 ことり「ホントだよぉ...むしろ足りてなかったぐらいだしねぇ」

 凛「うみちゃん?だいじょうぶぅ?」

 海未「え..ええ...少し落ち着いてきま..した」

 絵里「...ってのぞみがみんなを呼んだのぉ!?」
 
 希「そうやぁ!誰かさんがどうせ止めるやろうからバレずにこっそりと...ムフフ」

 絵里「も..もう...。みんな...あ..ありがとう」
245: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 02:56:16.40 ID:TjwknUtd.net
 にこ「なにお礼くらいで照れてんのよ!さっき大声でスゴい恥ずかしいこといってたじゃない!」

 絵里「あ...あれは!!えっと..本心じゃ..」

 穂乃果「えー!!ちがうのぉ...?」ウルウル

 絵里「(...可愛い)ほ...本心だけどぉ!!...その...もう!!」

 希「みんな本当にありがと!!スノーストレイスでたくさんお礼したいから...」

 海未「その前にまずはこの場の犯罪者達を牢に入れるのが先です」

 絵里「ええ...確かにそうね。後でゆっくりとたくさんお礼させてほしい!だからごめんなさい。今は城に戻って...」

 凛「よぉぉし!!えりちゃんいっくにゃぁぁぁ!!」

 絵里「ちょっ..えっ?」

 凛と絵里は物凄い速度で去っていった。

 

 
 ことり「......」
 

 
246: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 03:27:29.34 ID:TjwknUtd.net
 スノーストレイス城内 署長室

 隊員「全犯罪者の投獄が完了致しました。それに伴い地下4.5.6階の牢が全て満室となったことをご報告致します」

 絵里「報告ありがとう!お疲れ様。今日はもう休んでいいわよ」

 隊員「え...あっはい!有り難う御座います!...失礼します」

 隊員は署長室から去っていった。

____________________


 スノーストレイス城内 厨房

 絵里「ちょっといいかしら?」

 隊員「あっはい!お疲れ様です署長!」

 絵里は「お疲れ様!急で悪いんだけど...7人分の料理を作ってくれないかしら?...出来るだけで構わないから豪華な食事にしてほしいの」

 隊員「あ..はい!畏まりました!」

 絵里「悪いわね!ありがとう!!」

 隊員「え...あっ..いえ!と..とんでもないです...」
 
247: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 03:43:11.31 ID:TjwknUtd.net
____________________

 スノーストレイス城内 署長室

 希「食堂は隊員達が使うからうちらは使えへんねぇ...」

 絵里「ええそうね...やっぱり私達の寝室か若しくはここにテーブルを移動するしかないわね」

 署長室の扉が開いた。

 トントン...

 穂乃果「失礼しまーす!」

 凛「えりちゃん達の手伝いにきたよぉ?」

 絵里「だ...ダメよ!ほのか達は客人なんだから部屋でゆっくり...」

 海未「みんなでやった方が早いですよ!さぁ私達になにか仕事を!」 

 ことり「くださいな♪」

 希「...ふふっ。ありがとみんな!..じゃあテーブル運ぶの手伝ってもらおうかなぁ!」

 絵里「ちょっ...のぞみ!!」

 花陽「はい♪」

 ことり「みんなでやった方が楽しいし!遠慮しないで?えりちゃん♪」

 真姫「テーブル運ぶのは別に楽しいことじゃないけどね...」 

 にこ「さっ!とっととはじめるわよぉ!!」


 
248: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 03:49:01.76 ID:TjwknUtd.net
____________________

 スノーストレイス城内 食堂

 隊員「しょ...署長!我々が行いますから署長は...」

 絵里「ありがとう!でも大丈夫!あなた達は部屋で休んでて!」

 隊員「し...しかし...」

 穂乃果「...じゃあ一緒に手伝ってもらってもいいですかぁ?...あっ待って!!みんなで食堂で食べようよ!!私達だけじゃなくてみんなで!!」

 絵里「えっ?でも...」

 穂乃果「料理だってみんなですればいいんだよ!...わたし出来るかなぁ?」

 にこ「...こんなときはにこの出番ね!」
249: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:21:20.56 ID:TjwknUtd.net
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 スノーストレイス 厨房


 にこ「あたたたたたたたたぁ!!!」

 隊員「おお!!素晴らしい包丁捌き!!」

 にこ「さぁ!!アンタ達どんどん行くわよぉ!!」

 隊員達「「はい!!にこシェフ!!!我々もサポートさせて頂きます!!何なりとお申し付け下さいませ!!シェフ!!」」

 にこ「ふふ...アンタ達覚悟は出来てるんでしょうねぇ?まずアンタ!ジェノベーゼソースを持ってきてちょうだい!そしてアンタはパルメザンチーズを...ああ!そこのアンタなにやってるのよぉ!炒飯はかえし過ぎると火の入りが...」

 
 真姫「完全にここの調理長と化してるわねぇ...」


 海未「ほぉなるほどぉ!!このコールドビーフと言うものは厚さが重要なのですね!」

 隊員「そうなのですよ!ローズマリーと共に漬け込んで、薫り付けされたコールドビーフなので、下手に厚く切ってしまうとディジョンマスタードの味もあいまってしつこさが出てしまうのです!ですから出来るだけ薄く切るのがポイントなのです!」

 海未「料理の世界は奥深いのですねぇ...」

 花陽「え...えりさん!」

 絵里「ん?どうしたの?...あっ!呼び捨てでいいわよ!はなよ!」

 花陽「え...あ...え..えりちゃん!っでいい?」

 絵里「うん!でどうしたの?」

 花陽「そのね...お..お米はあるのかなって!」
 
 
250: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:26:19.83 ID:TjwknUtd.net
 穂乃果「えいっ!とうっ!」

 玉葱は3等分にカットされた。

 ことり「ほのかちゃんカッコいい♪」

 凛「じゃありんもえいっ!にゃぁ!!」

 人参は3等分にカットされた。

 ことり「りんちゃんもカッコいい♪」

 

 希「この二人に包丁持たせたらアカンな...」

 


 
253: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 01:45:54.25 ID:RdxhYRm1.net
 スノーストレイス城内 食堂

 穂乃果「よぉぉし!!それじゃあみんなで...」

  「「「いっただっきまーす!!!」」」

 にこ「どうぞぉ召し上がれぇ!...ってアタシまだ作ってる途中なんだけどぉ!!!」

 真姫「にこちゃんもはやくこっち来なさいよ」

 にこ「わ..わかってるわよ!...はいこれ」

 真姫「えっ?なにこの料理?トマトに緑色のソースがかかってるんだけど...」

 にこ「...いいから食べなさいよ...」

 隊員「おお!これは美味しそうですねぇ!さっそく一口!」パクッ

 隊員「自分も一口..パクッ...自分..美味しすぎて涙が...」

 にこ「ちょ!?なにアンタ達が食べてんのよぉ!これはまきちゃんのなんだからぁ!!」
 
 海未「おや?この茶色い料理の中にやたらと大きく切られた野菜が入ってますねぇ」

 穂乃果「(ギクッ!)...そっそういう料理なんだよきっと...」

 
 花陽「...はぁし あ わ せ♪」

 凛「かよちんはほんとにお米が大好きなんだねぇ〜!!りんもイッパイ食べるにゃ♪」

 真姫「...よくみんな地下に牢獄があるっていうのに楽しそうに食べれるわねぇ...」


 ことり「えりちゃん食べないのぉ?」モグモグ

 希「...いらないならうちがえりちの分全部食べちゃうよぉ〜?」

 絵里「だ..ダメよ!...ぷっ!ふふっ!ことり!口になんか付いてるわよ?フフッ」

 ことり「えっ!?あ...はっはずかしいよぉ...」

 絵里「あははっ!!ことりったら!」

 
 隊員達((署長が笑ってる!?))

 

 絵里「ねぇ..ほのか...」

 穂乃果「ん?どうしたのえりちゃん」

 絵里「本当にありがと!!」



 ひだまり...やったなぁ...。
 
254: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 01:57:13.51 ID:RdxhYRm1.net
____________________

 
 スノーストレイス城門前


 シロア「とりあえず城は無事みたいだな。後は皆が無事であれば...ん?」

 
 隊員1「ふわぁ..食った食ったぁ!待たせたな!交代の番だぞ!にこさんの料理本当に旨いからお前も早く行ってきな!!度肝抜かれるぜ?」

 隊員2「本当か!?うはっ楽しみだわぁ!!じゃあ門番は頼んだぞ!いってきまーす!!」

 隊員2は城内に入っていった。


 シロア「......?」
255: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 02:04:53.47 ID:RdxhYRm1.net
 スノーストレイス城内 食堂


 隊員「お..美味しすぎる...夢のようです...」

 絵里「遠慮せずにどんどん食べて!今日はお祝いなんだから!」

 絵里「...でもこれじゃあみんなへのお礼にはならないわねぇ...」

 穂乃果「じゅうぶんお祝いになってるよ!だってわたし楽しいもん♪」

 絵里「(可愛すぎる...)イヤでも...そう言うわけにはいかな...」

 食堂の扉が開いた。

 シロア「へっ?」

 絵里「いわ...」

 
 シロア「「ええええええええええっ!!?」」
256: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 02:25:14.30 ID:RdxhYRm1.net
____________________

 スノーストレイス城内 絵里.希.寝室

 穂乃果「ほぇ〜..おっきいベットだねぇ」

 絵里「ごめんなさい。急なものだからみんなの分のベットが用意出来なかったの。だから私達のベットで寝てもらうしかなくて...」

 にこ「いやもう布団で寝られるってだけでありがたいわよ!!ねー?の ぞ み」

 希「いやぁ...ごめん!あそこしか無かったんよぉ」

 にこ「アンタどんだけ寝苦しかったか分かってんのぉ?まったく」

 穂乃果「でも砂漠の上よりはあそこの方が寝やすいと思うんだけどなぁ」

 にこ「いやわけわかんないわよ!!砂漠は寝る場所の選択肢に入らないから!」

 ことり「バナナの皮敷いて寝てたもんねぇ...」

 にこ「ますます状況が読めないんだけど...」

 凛「懐かしいにゃぁ♪初めてそこでほのかちゃん達と会ったんだよねぇー!」

 にこ「いやもうツッコむのめんどくさいわよ!!」

 花陽「あれは確か...あれ?何年前だっけ?」

 海未「うーん...何年前かはさすがにもう忘れてしまいましたが...」

 ことり「......大体2年くらい前じゃないかな...」




 
257: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 02:40:13.19 ID:RdxhYRm1.net
 絵里「......」

 希「..えりち」

 絵里「...わかってるわ」

 穂乃果「えりちゃんものぞみちゃんも一緒に山の頂を目指そうよ!!」

 絵里「ビクッ...ほ..ほのか...あなたは人の心が読めるのかしら...」

 穂乃果「へ?どうしてぇ?」

 ことり「......」

 絵里「いや...」

 
 絵里「ほのか。本当は私達もスッゴくほのか達と一緒に旅してみたいわ...」

絵里「けどね...それは出来ないの。私は大監獄の署長、希は副署長」

 希「うちらにはこのスノーストレイスをこれからも守っていく義務があるんや」

 絵里「だから...私達は一緒に行けないけど、隊員を同行させる形でサポートさせてほしい」

 海未「...こればかりはほのかのワガママでどうにかなることではありませんね」

 穂乃果「......うん」

 ことり「...(そうだよね。やっぱりそうなるよね...)」

 全員「・・・・・・」


 絵里「だから笑いましょ!」

  「「えっ?」」

 絵里「笑ってお別れしたいの!みんなに教わった"笑う"ってことの大切さ。それがこんなにもハラショーなことだってやっと分かったの!だから...笑いましょ!」
258: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 03:21:35.98 ID:RdxhYRm1.net
 彼女達はこの夜、とにかくみんなで笑うことにした。 
 涙を抑える方法が分からない...だから笑うことにしたのだ。

 いつだって彼女達は戦ってきた。楽しいだけでは無かった。己の勇気が試されることばかりだった。......それは絵里と希も例外ではない。

 たった一日...それがどれほどまでに意味のある一日だったであろうか?

 絵里にとってこの一日はとてもかけがえのない一日であるが故に、産まれて初めて"朝になるのが怖い"と感じるのであった。

 ことりも......いや全員が絵里と同じ気持ちになっていた。

 "朝になるのが怖い"
 
 彼女達は時の流れの残酷さを今日、初めて実感するのであった。

 
262: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 19:04:25.31 ID:RdxhYRm1.net
 スノーストレイス城内 絵里.希.寝室


 シロア「...希..すまん起きてくれ...」ユサユサ

 希「ん...?シロアさん?どうし..」

 シロア「シッ!突然申し訳ないんだが...ちょっと来てくれ」

 希とシロアは署長室へと向かった。


 希「でどうしたんですかぁ?女の子の部屋に勝手に入ってきちゃダメですよ!」

 シロア「いやぁすまんすまん...ちょっと話があってな」

 希「話ですか?」

 シロア「うむ。なんと言えばいいのか...帰ってきたら突然絵里があんなにも明るくなっていたものだから、今日何があったのかが知りたくてな」

 希はシロアに今日の出来事を全て話した。


 シロア「なるほどなぁ。それにしてもまさかあの頑固な絵里が...人生何が起こるか分からないものだな」

 希「意固地になっていた頃のシロアさんも...あるキッカケで変わる事が出来たんですよねぇ?」

 シロア「ああ!そうだ。絵里にも分かって貰いたかったんだ...俺のせいで絵里は...」

 希「シロアさんはそれでも、諦めずにえりちにいつも助言してたじゃないですか。それは無意味なことでは無かったと思いますよ?だからもうこれ以上自分を責めるのはやめてくださいね」


 シロア「...ありがとう。希...これからも絵里の傍でずっと支えてあげて..ほしい。宜しく頼むぞ!希!」

 希「...もちろんです!」
 
 
263: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 19:36:08.86 ID:RdxhYRm1.net
 
 彼女達はぐっすりと眠り、疲れた身体をしっかりと休ませた。目が覚めたのは時刻でいうと AM8:00。

 本日のスノーストレイスは晴天に恵まれ、心地の良い風がほどよく吹いている。

 こんなにも好晴な日というのは、彼女達にとって最高の出発日となるはずなのだが、ことり達の心の中は曇りがかっているようだ。

 それでも彼女達は進まなければならない。

 スノーストレイスの城門前で彼女達はお互いにお別れの挨拶を交わそうとしているところであった。

 
264: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 19:44:44.64 ID:RdxhYRm1.net
 絵里「みんな!昨日は本当にありがとう!これからもサポートはしていくつもりよ!うちの隊員達をよろしくね!」

 穂乃果「...えりちゃん。うん!ありがと!」

 希「別にこれが最後の別れってわけやないんやし!みんなの旅が終わったらまたここでパーティーしよ!」

 海未「そうですね!またみんなで!」

 ことり「...そうだね!」

 凛「楽しみにゃぁ!!」

 花陽「約束だよ!」

 真姫「...必ずまた来るから」

 にこ「待ってなさいよ!」

 穂乃果「じゃあ...そろそろ」

 
 シロアが城から隊員達を連れて城門前まで歩いてきた。
265: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 19:49:12.30 ID:RdxhYRm1.net
 シロア「絵里...ごめんな」

 絵里「えっ?なんですかこんな大事な時に...」

 シロア「人を信じる。笑いあう。素直になる。助け合う...俺が絵里に教えてあげられなかったことだ」

 シロア「希から全て聞いたよ。みんな!絵里と希を助けてくれて本当にありがとう!」

 7人「い...いえ!」

 シロア「シロアさん!だからこんなときに...」

 
266: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 20:12:38.41 ID:RdxhYRm1.net
 シロア「...スノーストレイス署長及び副所長に告ぐ。我々連合軍が追跡中の敵軍のアジトが山の頂にあることが判明した!」

 シロア「直ちにアジトへ向かい、敵軍を壊滅せよ!」

 絵里「え...シロアさん何を...」

 シロア「んっ?聞こえなかったか?出動命令だ!」

 絵里「ばっ..バカなこと言わないでください!ここの署長と副...」

 シロア「なお、出動中スノーストレイスは責任者不在の為、代理として氷魔法所持者である高坂雪穂及び絢瀬亜里沙を署長、副署長に任命する」

 シロア「...行ってこい!絵里!希!」

 「「行ってらっしゃいませ!!署長!副所 長!!」」

 隊員達は城門を開けた。

 シロア「人生の再スタートなんてのはいつだってできるんだ!その身体で確かめてこい!!"信頼"ってやつを!!」

 希「まさかこうなるとは...シロアさん!行ってきます!」

 絵里「...ありがと!!お父さん!!...行ってきます!!」

 
 彼女達は扉の向こうへと走り出した。
 スタートダッシュを決めたのである。

             おしまい
267: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 20:21:03.98 ID:RdxhYRm1.net
 ......と終わりにしてしまえば簡単なのだ。

 完結してしまえば美しく見える物事は世の中には山ほどある。

 START:DASH!!が流れ、彼女達のこれからがいかにも希望に満ちているかのようにしてしまえば......全ては丸くおさまっているかのように見えるのだが......
268: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 20:35:43.38 ID:RdxhYRm1.net
____________________

 ところかわって音ノ木坂学院では、絶望に満ちたような表情をした8人が部室に集まっていた。

 穂乃果「......まきちゃん」

 真姫「ん...なに」

 穂乃果「ことりちゃんになにか変化はないの...?」

 真姫「とりあえず体温は元に戻ったってことくらいね。...さすがに一日しか経って無いんだし、変化なんてそうないわよ」

 海未「ぎゃ..逆に言えばまだ一日しか経過していないのです!」

 にこ「このままただ黙ってるだけでなんとかなるんなら日数は関係あるかもしれないけど、なにかしないとどうにもならないんだったら日数なんて関係無いわよ...」

 絵里「そう悲観的にならないで!解決法を見つけ出す為の時間はまだあるんだから、希望が無くなったわけじゃないわ」

 希「...やっぱり何度やってもカードの結果がバラバラや...」

 凛「のぞみちゃんのカードでも駄目となると...うーん...ダメにゃぁ...」

 花陽「ま..まって!カードの結果がバラバラっていうことがカードの示すヒントだったりとか!」

 海未「...それはあるかも知れないですね!!」


 
272: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 22:46:20.78 ID:RdxhYRm1.net
____________________


 ことり達はスノーストレイスを後にして、西に向かって歩いている最中であった。

 ことり「うぶ毛の小鳥たちもぉいつか空に羽ばたくぅ〜♪」

 にこ「なにその歌?」

 凛「ことりちゃん歌上手!!びっくりしたにゃぁ!」

 ことり「えへへ..ありがと!スタートダッシュって曲なんだけどねぇ...」

 ことり「曲なんだけどね...」

 海未「ん?どうしたのですかことり」

 ことり「えっ?いや...なんでもない!」

 穂乃果「その曲はどこで知ったのぉ?」

 ことり「え...あのぉ...覚えてないんだよねぇ...」

 穂乃果「えっ?」

 ことり「確か元いた世界で...あれ?(元いた世界...?)」

 凛「なんか今日のことりちゃん変だにゃ」

 ことり「あはは...」

 絵里「ここから山の頂までは大体7日で着くと言われているけど、でもそれはあくまでそう言われているってだけだから、10日くらいは掛かるくらい気持ちで行きましょ!」

 にこ「そうね。あっそういえば山の頂までの山道よりも山麓に着くまでがかなり大変って聞いたことあるわ」

 花陽「あっそれ私も聞いたことあるよ!なんかそこら辺に生息している熊が厄介って!」

 海未「熊ですか!?熊ってあの都市伝説によく出てくるあの熊ですか?」

 希「そうなんよぉ!うちらも一度だけ戦ったことあるんやけど大変やったよ」

 真姫「絵里と希でも苦戦することはあるのね」

 希「まあ相性が悪かったんよ!正式名称は"火炎熊"怒ると身体から炎が沸き出てくるんやけど、これが厄介なことにいつも苛々しているらしくて常に炎をまとってるんよぉ」

 海未「それは厄介ですね...」

 
 
273: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 23:10:30.81 ID:RdxhYRm1.net
 絵里「ええ。その時は生息している筈のない地域に一匹迷い混んでいたのを討伐しただけだから、正直こちら側が有利な状況だったの」

 絵里「だけど今回は熊が群れているフィールドでの戦闘になる可能性が高い。私達が不利な状況になるのは間違い無いわね」

 真姫「まあそうね。...ていうかその一匹はどうやって倒したの?炎まとわれてたら絵里の魔法効かないじゃない」

 絵里「ああそれは希の盾で守りに守って長期戦に持ち込んで、熊の体力を減らしていったの」

 絵里「体力が限界に近付いてくると逃げる事が最優先になって、戦意喪失していく。そうなると必然的に怒りのボルテージも下がるわけだからそこで凍らせたってわけよ!」

 花陽「山の頂までたどり着く事の出来ない旅人が多い理由はそこにあるってことだね...」

 凛「えっ?どういうことぉ?」

 花陽「討伐の場合は長期戦に持ち込めばいい話で済むんだけど...」

 花陽「旅の場合は長期戦になるってことはそれだけ自分達の体力も削られていくから...山の頂に着くまでの体力がもたなくなるんだと思うの!」

 凛「おー♪なるほどぉ!...それは」

 にこ「クマった状況ね!」

 真姫「う"う"えええ...」

 絵里「にこ!?一体どうしたっていうの!!?」

 希「にこっち...」

 にこ「わ..わるかったわよぉ!..ついよ!つい..」
274: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 23:16:15.79 ID:RdxhYRm1.net
____________________

 ところ変わって音ノ木坂学院
 穂乃果と海未は教室で授業を受けている最中であった。

 先生「えー...弁証法はここでも..」

 海未「...(カードの結果がバラバラなのがヒント。そして体温の変化...)」

 海未「(ことりは至って健康な状態であったのにも関わらず、意識不明の状態に...)

 海未「(...でもことりに至ってそれは..)」

 
 

 穂乃果「(それぞれの...色...)」
275: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 23:41:47.75 ID:RdxhYRm1.net
____________________

 ことり達はあれから7時間程歩き続けた。
 そして体力を整えてから遂に火炎熊の生息地である地域へと足を踏み入れた。

 時刻でいうと PM 5:00
 
 その場所にはしんしんと雪が降り積もっていた。そのせいでまだ夕方の5時とはいえ、視界は決していいとはいえない状況になっているのであった。......だがこの状況を心から楽しんでいる人間が一人いた。

 
 絵里「雪...ふふっ♪」

 凛「えりちゃんなんかさっきからずっとニヤニヤしてるにゃぁ...」ガクガク..

 にこ「こんな寒いのによく楽しそうにしてられるわねえ...」ガクガク..

 ことり「あれ?えりちゃん暗いの怖くないのぉ?」

 絵里「えっ...(穂乃果が居るから)怖いわけないじゃない!てかことり...それどこで聞いたの?」

 ことり「えっ?どこで...うーん」

 絵里「まあとにかく...この状況は私達にとって最高の環境だわ♪」

 希「そうやね!えりちの魔法の威力が上がるお陰で火炎熊と出くわしても問題ないし!」

 絵里「ふふっ...スノーハラショーよ♪」

 真姫「キャラ崩壊してるわよ...」

 
 真姫「?.....!?みんな!なんか来たわよ!!」
 
 
276: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/20(月) 23:50:54.49 ID:RdxhYRm1.net
 突然前方から猛突進してくるなにかの群れが現れた。

 絵里「...あの炎...間違いないわ!熊が来たわよ!」

 熊がまとっている炎のお陰で周囲の視界が開けた。

 穂乃果「えっ?意外と弱そうな見た目だねぇ...」

 
 にこ「油断しちゃダメよ!!...確かにもふもふしていて...」

 
 花陽「つぶらな瞳で...」

 
 凛「マスコットみたいだけど...」

 
 ことり「えっ?アルパカァ!?」

 希「えっ?なにそれ?」
277: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 00:09:37.30 ID:l4QIWS0Z.net
 絵里は魔法を唱えた。
 熊の群れは次々と氷漬けになった。

 
 絵里「その程度の炎じゃ私には通用しないわ...」

 にこ「絵里が強すぎて全く勝負になんないわねぇ...」

 絵里「いえ。正直雪のお陰だわ。本当にこの天気に感謝しないと」

 海未「そうで...」

 海未の頬が突然小さく傷付いた。

 海未「えっ?...血...?」

 9人の身体が突然何かによって傷つけられていく。

 にこ「なに?どこから攻撃がきてるわけ?」

 にこは回復魔法を...

 絵里「痛い...とにかく周囲にまほ...」

 凛「分かんないけどとにかくりんが...」

 絵里「待って!りん!そこから動かないで!!」

 その時、上から電撃が6つ落ちてきた。
 その全てが絵里とにこに直撃。

 絵里「う"ああ...」 にこ「あ"あ"あ"...」

 二人は気絶した。

 ことり「にこちゃん!?えりちゃん!?」

 真姫「待って!今のは間違いなく上から...」


 
 
278: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 00:25:04.47 ID:l4QIWS0Z.net
 彼女達は空を見上げた。


 ことり達が見上げた先の光景はまさに跳梁跋扈という言葉通りの光景であった。

 視界が悪いということもあり、不気味に蠢く黒い影が彼女達の恐怖心を余計に刺激する。

 
 穂乃果「なっなにこれ...数え切れないくらいなにかが飛んでるんだけど...」

 再び物凄い速度で花陽に向かって6発の電撃が飛んできた。

 希「させへんよ!!」

 希は魔法を唱えた。

 花陽の前に盾が出現した。

 がしかし、電撃は盾の目の前で屈折し、その後再び花陽に向かって突撃してきた。

 花陽に電撃が直撃した。

 花陽「うはぁあ"あ"あ"」

 花陽は気絶した。
279: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 00:38:47.70 ID:l4QIWS0Z.net
 ??「この3人を潰せばもう終わりだな」

 海未「だ..誰なんですか!?」

 ??「いやぁすまないねぇ...不意討ちは君たちの実力を認めているからなんだ。許してくれ」

 
 凛は冷静さを完全に失っていた。

 凛「誰でもいいよ...絶対殺す!!」」

 凛は魔法を唱えた。

 海未「ま..待ちなさい!りん!迂闊に近付いては...」

 凛は空高くジャンプし、敵の群れへと突っ込んでいった。

 ??「星空凛...高い打撃力と凄まじいスピードを兼ね備えた厄介な人物...だか」

 ??「スピードってのは相手より速くて初めて有効になるもんだぜ?」 

 6発の電撃が凛目掛けて突撃してきた。

 ことり「りんちゃん!!」

 凛「!!...コウモリ?」

 
 凛に電撃が全て直撃した。


 凛「.....」

 
 凛は雪の積もった地面へと落下した。

 
282: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 08:19:06.61 ID:l4QIWS0Z.net
 真姫「りん!!!」

 真姫は空中に向かって魔法を唱えた。

 ??「いけっ!」

 真姫の電撃と落ちてきた電撃が衝突した。

 穂乃果「ハッ!!!」」

 穂乃果は空中にむかって全体魔法を唱えた。

 ??「!!?なんだその技は!!」

  「「キキィイイイイイ!!」」

 ??は不意を突かれて全体魔法をまともに喰らった。

 空から100匹以上のコウモリと、コウモリの羽を持つ男が落下してきた。
 

 地面に落ちた途端に、男の背中に生えていた翼は消え去った。

 穂乃果「まきちゃん!うみちゃん!チャンスだよ!」

 海未「ええ!」 真姫「わかってるわ!」

 電撃を帯びた流水がコウモリとコウモリ男を襲う。

   「う"わぁぁぁぁあ!」

  「「キキィイイイイイ!!」」

 コウモリ男「う"う"...ちょっと待て...高坂穂乃果の技は...俺のデータには...」

 真姫「誰だか知らないけどこれで...」

 コウモリ「ぐ...やれ!コウモリ軍よ!!」

  「「キキィイイイイイ!!」」

 100匹以上のコウモリの群れが電気をまといながら真姫にむかって突進してきた。


 
283: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 08:41:13.77 ID:l4QIWS0Z.net
 希「させへん!!」

 コウモリ男「東條希の盾では防御は不可能だ!そして西木野真姫!お前はコウモリ達の下位互換なんだよっ!!」

 真姫「希!下がってて!!...誰が下位互換ですって?」

 真姫におびただしい数の電撃が直撃する。

 穂乃果「ま..まきちゃん!!そんな...」

 コウモリ男「少しやり過ぎたようだなぁ...っん?」

 
 真姫「あなた...それ私に手助けしているようなもんよ?」ビリビリ... パチッ..

 真姫は魔法を唱えた。

 真姫の放った雷がコウモリの群れを一瞬にして塵と化した。

 コウモリ男「お..おい!待て!お..俺のデータに...」

 真姫「あなた。さっきからデータデータ言って私達のことやけに詳しいようだけど...」

 真姫「私が蓄電されてるところ見たことあるわけ?」

 コウモリ男「なっ...」

 真姫「あなたの従えているコウモリって自分は電気まとうくせに、他人の電撃には耐性無いみたいね」

 真姫はコウモリ男目掛けて魔法を唱えた。

 雷がコウモリ男に直撃。

  「「ヴヴワ"ァァォァア!!!...」」

 穂乃果「まきちゃん凄い!...みんな!一時撤退しよう。みんなで4人をまず安全な地域に移動しよう...」

 コウモリ男「ま"..ま"でよ"...へへっ」

 真姫「あ..あんたまだ生きて...」

 コウモリ男「完敗だ...だがな..この地域には..た..旅人を狩ろうとしている..奴等が..うじゃうじゃいる。精々..気をつける..んだな..」

 コウモリ男は気絶した。
 


 
284: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 08:50:40.01 ID:l4QIWS0Z.net
 海未「...とにかく撤退..」

 にこ「..んっ...い..痛っ!」

 海未「にこ!!意識が戻ったようですね!大丈夫ですか?動けますか?」

 にこ「うみ...うん...なんとか...」

 にこは自分に魔法を唱えた。
 にこの傷は完治した。

 にこ「それより!!敵はどう...え...」

 絵里「......」 凛「......」

 花陽「......」

 にこ「みんな...」 にこは全体回復魔法を唱えた。

 絵里「ん...」 凛「にゃぁ...」

 花陽「んん...」

 

 穂乃果「...みんな。よかったぁ...」

 ことり「ほんとにね...だけど...」

 海未「一度この場を離れたほうがよさそうですね」

 希「そうやね。みんなわかってると思うけど、今の戦闘で私達の致命的弱点がわかった。まずはこれをどうにかしないと...」

 真姫「...そうね」
285: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 09:04:02.61 ID:l4QIWS0Z.net
 彼女達は一旦この地区を離れることにした。

 流石に街までは遠すぎるということで、この地区を抜けてしばらく歩いた場所まで撤退することにした。

 そしてその場所で話し合いが行われている最中であった。

 絵里「ごめんなさい。完全に油断していたわ」

 にこ「あたしも...ごめん」

 花陽「ごめんなさい...」

 凛「りんも...」

 海未「誰が悪いというのはありません。全員の責任なのですから」

 絵里「いやでも...私が即座に攻撃を与えていれば!!」

 海未「9人...いや3人先制攻撃が出来る人間がいて、どうして攻撃が出来なかったのか。これは不意討ちだからという問題ではありません」

 凛「......」

 絵里「......」

 真姫「......」

 海未「真姫は恐らく私と共に魔法を使う癖がついてしまっているのが原因だと思います。それとやはり先制攻撃は凛か絵里のイメージが強いのでそれも先制出来なかった理由だと思います」

 海未「絵里と凛は端的に言ってお見合いをしたのですよね」

 凛「うん...」 絵里「ええ...」

 
286: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 09:28:27.20 ID:l4QIWS0Z.net
 海未「そこでです。攻撃の順番を予め考えておくのはどうでしょうか?」

 ことり「それもいいと思うけど...やっぱり状況に応じて使い分けしやすいのは掛け声とかのほうが...」

 花陽「...それは下手をするとまたお見合いになってしまう可能性があるから...」

 ことり「たしかに...」

 穂乃果「攻撃パターンを決めておくのは良いと思う!」

 海未「私が考えたパターンは絵里→海未真姫→凛の順に攻撃し、状況に応じて花陽を挟むのが一番かと」

 希「そうやね!えりちの攻撃が効かない相手にはうみちゃんとまきちゃんの攻撃が有効な場合が多いし!」

 海未「はい。そして凛を最後に持ってきた理由は攻撃回避の役割も兼ねた動きを想定しています」

 にこ「サポート側の動きはどうすんの?」

 海未「穂乃果とことりは基本的に共闘するのが理想ですね。希はにこの近くでの守備が理想の動きです」

 希「じゃあまとめると前にえりち、うみちゃん、まきちゃん、中間にはなよちゃん、りんちゃん、後ろに、ことりちゃん、ほのかちゃん、うち、にこっちって並びであってる?」

 海未「はい!それが良いと思います。事前に決めておく事で私とまきもより素早く攻撃することが出来ると思いますので、やはりパターンは重要かと」

 穂乃果「うん!私は賛成!」

 花陽「私も!」 凛「りんも賛成だにゃぁ!」

 絵里「良いんじゃないかしら?」

 ことり「さすが海未ちゃん♪」

 にこ「にこはアンタ達を信じてるから!もちろん賛成よ!」

 真姫「問題ないんじゃない?私も賛成よ」

 
 穂乃果「それじゃあみんな!ファイトだよ!」
287: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 09:52:43.34 ID:l4QIWS0Z.net
 話し合いが終わると彼女達は再び山の頂へと向かった。山麓へはここからそう遠くは無いのだが、危険地帯であるため、必然的に戦闘回数が多くなってしまう。

 そのため山麓までたどり着くのに8日間も掛かってしまった。

 それでも山麓までたどり着くことが出来たのである。

 山の入り口は洞窟になっていて、中は光無しではとても進めそうにないくらいの暗闇に包まれていた。
 なので彼女達は穂乃果の光を頼りに進むことにした。

 洞窟の中は意外にも整備されていて、ご丁寧に階段まで造られてある。

 "示唆"この言葉がことりの頭の中に過る。

 しかし常に警戒心を持ったままでいると、何かを考える余裕は無くなってしまうもので、次第に暗闇の中であるがゆえの"恐怖心"そして"警戒心"といった感情でことりの頭の中はいっぱいになっていくのであった。
288: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 10:05:45.67 ID:l4QIWS0Z.net
____________________

 ところかわって西木野総合病院

 8人はまるで懐中電灯も持たずに暗闇の中、どこに出口があるのかもわからない洞窟をさまよっているかのような__そんな不安に潰されそうになっていた。

 
 穂乃果はことりの手を握り締めていた。

 穂乃果「ことりちゃん...」

 ことり「......」

 全員「・・・・・・」

 
 海未「...ことり...教えてください。私達は...どうすれば...よいのでしょうか?...私達は...」

 
 絵里「海未。止めましょう。そんなことをしたところで...」

 
 にこ「「えり!!アンタ!よくそんな冷静でいられるわねぇ!!」」

 
 絵里「「冷静なわけないでしょ!!...ないじゃない...」

 
 希「えりち...」

 

 穂乃果「......っ!!」
289: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 10:25:04.92 ID:l4QIWS0Z.net
____________________

 山の頂 4階

 4階までの道は特に敵が出現することもなく、不気味な程に静かだった。

 彼女達は5階へと繋がる階段を発見し、登った。

 1段1段慎重に進んでいく。すると目の前にある穂乃果の放つ光の他に、その奥にもう一つ光があることに気付いた。

 彼女達が階段を登るにつれ、その光はどんどん大きくなっていった。そして5階へとたどり着いた。


 中はとても明るく、視界は良好。
 だが光を発している物にことりは違和感を覚える。
 
 蝋燭やランプといったRPGでありがちな物が光を発しているのでなく、両側の壁の下には灯籠がいくつも置いてあり、それが光を発しているのだ。

 

 ことり以外の全員は特に何もそれについて疑問を持たなかったのだが、ことりはその異様な光景に身震いするのであった。



 
290: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 10:36:27.07 ID:l4QIWS0Z.net
 凛「うわぁ!!明るいにゃぁ!」

 花陽「歩きやすいし助か...絵里ちゃん大丈夫?」

 絵里「へ...平気よ!さっきだって全然怖くなかったんだからぁ...」

 希「そんなこといって...うちから離れようとしなかったくせにぃ♪」

 絵里「もう...のぞみぃ!」


 ことり「...ここ...なんか怖い..みんな気を付けて進も...」

 穂乃果「...うん。なんか私も嫌な予感がする...」

 海未「二人とも...そうですね。気を引き締めて進みましょう」

 にこ「むしろ明るくてさっきより恐怖心が薄れたんだけど」

 真姫「歩きやすいのはありがたいわね」

 
 奥に進むにつれ、空気がどんどん重くなっていくのがことりには感じられた。

 一歩進む度に、まるでナイフの切っ先へと進んでいるかのような...

 
 それでも一歩、また一歩と彼女達は進んでいく。



 
292: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 19:29:08.36 ID:l4QIWS0Z.net
 凛「ん?なにあれー?」

 「・・・・・・」

 花陽「なんだろぉ?岩かな?」

 「・・・・・・」

 絵里「ちょっと遠くてよく見えないわねぇ...人...?」

 「・・・・・・」

 
 黒のひどく汚れたローブを来ている男があぐらをかいている。...男は目を開いた。

 その時、ことりと穂乃果の全身に寒気が走った。

 
 穂乃果「あ..あ..ヤバイ...殺される...みんな!逃げて!!」」ガクガク..

 海未「えっ?」

 ことり「いい...いままでの..敵とは..比べ物に...ならない」ガクガク...

 絵里「二人とも急にどうしたのよ?」

 
 「「いいからみんな!!とにかく逃げて!!」」

 

 オトコハマホウヲトナエタ...
 

 
293: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 19:48:25.89 ID:l4QIWS0Z.net
 

 全員の頭の中は真っ白になった...

 

 マキは魔法を唱えた。




 エリの身体に電撃が直撃した。

 エリ「「dヱ****£...!!!」」

 エリは魔法を唱えた。


 ノゾミの身体は氷漬けとなった...


 ホノカ「*$$*&&--./.=/*」

 ホノカは魔法を唱えた。

 ウミ「ΧΨΡΛΦγ」

 ウミは魔法を唱えた。

 ウミとホノカの魔法がお互いにぶつかり合う。

 
 ??「...コロシアイ..ツネニビョウドウデ...ナクテハナラナイ」

 オトコハマホウヲトナエタ...

 
 ノゾミの身体から氷が消え去った。

 
 9人の目の前の地面に錆びた刀が出現した。
 
 
294: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 19:59:45.17 ID:l4QIWS0Z.net
 9人は目の前に落ちている刀を拾った。

 
 リンはハナヨの右肩に刀を突き刺した...

 ハナヨ「「@@@@@@******」」

 
 エリは刀をむやみやたらに振り回した。
 
 ...阿鼻叫喚。

 
 

 コトリ「......」


     (...りちゃん)

    (......とりちゃん!)

   


   (ホノ...)
295: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 20:08:33.94 ID:l4QIWS0Z.net
____________________

 西木野総合病院

 
 

 穂乃果「「ことりちゃん!!お願いだよ!!戻ってきてよ!!ことりちゃん!!」」

 穂乃果はことりの肩を掴んで大きく揺らしている。

 海未「「ほのか!!やめなさい!!」」

 
 絵里「や..めて..ほのか...」

 
 

 ことり「......!!」」ビクッ

 
 穂乃果「!!ことりちゃんが今一瞬動いた!ことりちゃん!!」」


 

 
296: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 20:20:06.56 ID:l4QIWS0Z.net
____________________


   (...とりちゃん!)


   (...とりちゃん!!))


   ((ことりちゃん!!!))

 
 ことり「!!?ほの..かちゃん?」

 ことりは意識を取り戻した。

 ことり「今..ほのかちゃんの声が..え..」


 ノゾミはエリにむかって刀を振りかざした。

 ニコはマキにむかって刀を...


 

 ことり「まって...みんな...みんな...」

 
 ことり「「どうしてみんなが傷付けあってるの!!?」」

 
 ??「......」

 オトコハマホウヲトナエタ...

 8人はことりを一斉に睨んだ。

 
 ことり「み...みんな...どうした..の?」

 
297: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 20:30:59.69 ID:l4QIWS0Z.net
 
 ??「...タメサレル...オマエノ...ミューズ...ノ...」


 ことり「ミューズ?ミューズ...」

 ??「オマエハ...シヌ...ソレトモ...イキル...ケツダンノ...トキ..」



 ことり「...そっか。やっぱりそうだったんだ...」

 ホノカはことりの方へと向かってきた...


 ことり「ほのかちゃん...みんな...ごめんね...わたしはみんなを殺すことは出来ない...」

 
 ことり「みんな!本当にありがと!さよなら...みんな...大好き!!」

 

 ホノカは刀を大きく振りかざした。




 ごめんね。...行けなくて
 ...ごめんね。みんな
298: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 20:47:46.03 ID:l4QIWS0Z.net
____________________


 
 穂乃果「もし...もしもわたしが...違う世界のわたしがことりちゃんの傍にいるなら...お願い!!」」


____________________


 

 「「穂乃果!!ことりちゃんを助けてあげ て!!」」


 ことり「......」

 穂乃果の手が止まった。


 穂乃果「わ..たし..?」


 
 ことり「......えっ?」

 穂乃果「ことりちゃん!!...あれ?ってええええ?なにこれ?」

 穂乃果は意識を取り戻した。

 ことり「ほのかちゃん!!」


 
 
 アンタ!!ことりの身になにかあったら承知しないんだからね!!

 
 
 絵里!!そこに居るのなら...私達の大事なことりを助けてあげて!!...頼むわよ...

 
 
 うちはどこにいてもみんなのサポート役の筈やろ?ことりちゃんのこと...守ったって!!

 
 
 
 花陽...!!お願い!私達のことりちゃんを絶対に守ってあげてぇ!!
  👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
299: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 20:57:20.25 ID:l4QIWS0Z.net
 
 りんにとってこの9人がμ'sなの...
 だから!絶対にことりちゃんを失いたくない!お願い...



 ことりを失うなんて考えてられないわ...
 真姫。分かるでしょ?もう



 
 
 園田海未!あなたにとってことりは...かけがえのない親友ですよね。
 私にとってもです...。
 
 だから...なにがなんでも助けてあげてください!!ことりの居ない毎日が私には苦しくて苦しくてたまらないのです...
 ことりをよろしくお願いします!!


 
 
300: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 21:16:09.80 ID:l4QIWS0Z.net
 
 "そして私達は巡り合う...
  再び会えた時は変わるはずでしょう?"



 7人は意識を取り戻した。


 絵里「...今のは...」

 希「...うちの声?」

 凛「...何がおきたにゃぁ?」

 花陽「えっえっ?ええ?」

 海未「...いったい何が...」

 真姫「...?」

 にこ「なんか脅されたんだけど...」

 穂乃果「みんなぁ!!」

 ことり「よかったぁ!!」

 男「...ソレガ...オマエノ...コタエ..カ」


 男が腐敗していく...
 全員の握っている刀も腐敗していく...

 にこ「ひぇ...なにこいつ!?...あれ?なんか身体中が...」

  

  「「「痛ったぁぁぁぁぁぁい!!!」」」

 
 真姫「かっ..身体中傷だらけなんだけど!?」

 にこ「痛い...」


 にこは全体回復魔法を唱えた。
301: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 21:28:30.21 ID:l4QIWS0Z.net
 男と刀の腐敗が進んで物体が無くなりかけたその時、地面に落ちた腐った液体が100匹以上の蛇へと変わっていく...

 真姫「ちょっ..なにこれ!?」

 海未「な...ひぇ!気持ち悪いです...」

 絵里「なんなのこれ!?うわぁあ!来ないでぇえええ」

 絵里は魔法を唱えた。

 蛇の群れは氷漬けとなった。

 ...と思いきや氷が黒く変色し、そこから蛇が大量に沸きはじめた...

 
 凛「かよちん!!りんのとこに来て!!」

 花陽「うへぇ...あっうん!」

 凛は花陽を抱き締め、防御の体勢に入った。

 
 希「もうなんなん!?」

 希は魔法を唱えた。

 
 希の目の前に盾が出現した。
 しかし盾もまた変色し、そこから大量の蛇が沸く。

 
 希「ど..どうすればいいんや!?」
302: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 21:47:12.47 ID:l4QIWS0Z.net
 全員が恐怖に怯えて動けずにいたその時
 
 
 このフロアの奥から"光の弾丸"がフロア全体へと飛んできた。

 光の弾丸は蠢く蛇を全て捉え、一瞬にしてフロア全体の蛇が塵となった。

 
 
 「あなた達...大丈夫?」

 「ケガはないかしらぁ?」

 「......」

 光の弾丸による閃光が収まり、彼女達の視界が開けた。
 するとフロア奥に3人の女性が居ることが分かった。

 
 
 花陽「あ..あ..ああ..あ」」ガクガク...

 にこ「あ...あ..あ....」ガクガク...

 
 絵里「..."イーシャー"の...ツバサ..英玲奈...あんじゅ...」

 
 
 あんじゅ「ハロォ〜♪久しぶりねぇ!絵里ちゃん、希ちゃん」

 
 英玲奈「久方ぶりだな。絵里、希」

 
 ツバサ「久しぶりね!絵里さん、希さん!そしてみなさんはじめまして!イーシャーのリーダーの綺羅ツバサよ!宜しく!」


 
 
303: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 21:59:19.48 ID:l4QIWS0Z.net
 花陽「「ぎょえええええええ!!」」

 にこ「「ひぃいいいいいい!!」」

 
 穂乃果「二人ともどうしたのぉ?」

 花陽「どどど..どうしたのって..イーシャーだよ?イーシャー!!逃げ..」

 ツバサ「安心して!今は戦うつもりはないわ!」

 絵里「...なにしにきたの」

 希「......」

 ツバサ「あら?あなた達を助けに来たつもりなんだけど...迷惑だったかしら?」

 あんじゅ「相変わらず冷たいわねぇ...絵里ちゃん」

 英玲奈「まさかこんなところで再会するとは驚きだ。スノーストレイスの署長だと聞いていたのだが...」

 絵里「あなた達には...関係の無いことよ」

 ツバサ「...まあいいわ!...あら?なに?スッゴく可愛い子が居るんだけど」

 穂乃果「えっ?わ..わたしですか?」


 
304: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 22:12:31.55 ID:l4QIWS0Z.net
 
 絵里「ほのかに近付かないでくれるかしら?」

 あんじゅ「もぅ...とことん冷たいのねぇ」

 ツバサ「ふふっ...ここに来たってことはあなた達山の頂に行きたいのよねぇ?」

 ことり「えっ..あっはい!」

 ツバサ「そう...じゃあ9階で待ってるわね!」

 あんじゅ「無理して来る必要は無いのよぉ?勝てないと思ったら逃げたって構わないわぁ」

 英玲奈「...来るも来ないもお前達次第だ...では...」

 絵里「待ちなさい!...どうして助けたの?」

 
 
 ツバサ「...あれはイレギュラーだったからよ」

 英玲奈「我々は山の頂の番人。本来は私達だけしかこの洞窟には存在しない」

 あんじゅ「下で変な音が聞こえたから駆けつけたのよぉ」

 希「...3人ともありがと!」

 ツバサ「じゃあ...もう行くわね!」

 
 イーシャーは上の階へとあがっていった。


 
305: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 22:30:13.22 ID:l4QIWS0Z.net
 絵里「......」

 海未「...なにか過去にイーシャーと関係があったみたいですね」

 花陽「こ...こわかったぁ..」

 にこ「す...スゴいオーラだったわね...」

 穂乃果「のぞみちゃん、えりちゃん...過去に何があったか話してほしいな」

 希「......あれはうちとえりちがまだ連合軍に入隊して間もない頃やったんやけど...」

 絵里「のぞみ!!」

 希「話すしか無いやろ?」

 絵里「......」

 希「...うちとえりちが今まで一緒に戦って来た中での...唯一の敗北」

 ことり「えっ?二人が...?」

 希「うん。...イーシャーは元連合軍の隊員なんや。しかもうちらと同期やった」

 希「...イーシャーがまだ連合軍に所属していた時に、連合軍の新人のみ参加可能な、チーム戦で行う大会が開かれたんや」

 希「チーム戦と言っても、相手より人数の少ないチームには、足りてない人数×3回分の回復が出来るハンデが貰えるっていうルールやったから実質ダブルスの大会みたいなもんやった」

 
 
 
307: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 22:48:08.12 ID:l4QIWS0Z.net
 希「...まあ当然周りの新人達は最低人数で編成してエントリーする中、イーシャーだけは3人でエントリーしたんよ」

 真姫「回復の回数を視野に入れたら圧倒的に不利じゃない。3人で戦うってことは5人を相手にするようなもんでしょ?」

 希「そうや。けどイーシャーは3人で参加した」


 希「その大会はトーナメント戦で行われたんやけど、うちらは次々に対戦相手を倒して決勝までコマを進めた。イーシャーも勝ち進んできて、決勝はうちら対イーシャーになった」

 
 希「うちらは勝利を確信していたんや。圧倒的に有利な状況やったし、いくらまだ未熟とはいえ一応あの時はうちらは無敗やったから、軽い気持ちでイーシャーと戦ったんや」

 希「...鬼のような強さやった」

 絵里「...私達は回復はもちろん全部使ったし、途中からは本気で戦ったつもりよ。でも完敗した。...それにイーシャーは...」

 

 絵里「ツバサ一人だけで戦っていたの」

 海未「えっ!?」
308: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 22:57:53.08 ID:l4QIWS0Z.net
 
 真姫「ふ..2人はサポート役だったんでしょ?」

 絵里「...2人は一切手を出していないわ。おそらくツバサが負けたら2人のうちどちらかが戦うというルールを決めていたんでしょうけど...」

 希「...うちらはツバサちゃん1人に完全敗北したんや...そして何故か大会の次の日にイーシャーは軍を抜けたんや」

 
 にこ「...そんなのに...勝てるわけ無いわ...無理よ」

 
 真姫「......」

 
 ことり「......」

 
 花陽「...私達じゃ無理だよね...」

 
 海未「...そうですね...」

 
 凛「......」
 
310: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 23:06:44.28 ID:l4QIWS0Z.net
 
 穂乃果「戦おう!」

  「「えっ?...」」

 
 穂乃果「だってここまで来たんだよ...わたし達」

 
 穂乃果「わたし達はバラバラだった。でも一つに繋がった。奇跡のような旅だった!」

 海未「ほのか...ですが...今回ばかりは」

 穂乃果「無謀だと思っていた。ここまで来れるわけないってそう決めつけていた。でも...違った。わたし達は今、ここにいる!!」

 穂乃果「どんなに疲れた時も、どんなに苦しかった時も、みんなの笑顔で乗り越えられたよね!」

 穂乃果「そして...わたし達は一つの光になれた!!みんなもそう思わない?」

 ことり「ほのかちゃん...」

 
 
 
311: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 23:16:53.94 ID:l4QIWS0Z.net
 穂乃果「わたしは...わたしは最後まで戦いたい!!もうすぐそこに...わたし達のゴールがあるんだから!!」

 
 海未「...ふふっ。仕方ないですね!」

 
 にこ「止めても無駄なんでしょぉ?とっとと行くわよ!」


 真姫「まったく...まっ..しょうがないから付き合ってあげるわ」


凛「ほのかちゃんはいつもそうにゃぁ!!でも...ほのかちゃんらしいにゃぁ!!」


 花陽「やるしかないよね!ここまで来たんだもん!」


 ことり「ほのかちゃん...ありがと♪」

 
 希「ふふっ!負けへんよぉ?今度こそ勝つしかないやん!!...みんなで!」


 絵里「もう...ほのかったら...でも不思議ね...負ける気がしないわ!」


 穂乃果「みんなぁ...!!」


 穂乃果「よぉぉし!!最終決戦だよ!!みんなぁ...いっくよぉぉぉお!!!」

 
   「「「おおおお!!!!」」」
 

 
312: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 23:38:29.91 ID:l4QIWS0Z.net
 穂乃果達は9階へと向かった。9階はとても広く、壁にはランプが幾つも設置されていた。

 彼女達の心は一つ。もう恐れるものはなにもない。そして遂に...最終決戦が始まる。



 ツバサ「来たわね...待ってたわ!」

 
 あんじゅ「さぁ...準備はOKよぉ...」

 
 英玲奈「全力で行くぞ!」

 
 穂乃果「よろしくお願いします!!」

 ツバサ「あら?戦闘の前に挨拶なんて...律儀な人ね!ますます気に入ったわ!でも...」

 
 ツバサ「容赦はしないわよ?」

 
 穂乃果「望むところです!!」
313: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 23:52:58.97 ID:l4QIWS0Z.net
 ツバサ「さぁ!行くわよ!!」

 
 穂乃果「みんな!!行くよ!!」

 
 絵里「まずは先制攻撃よ!!」

 ツバサ「あら?相変わらず初動が遅くないかしら?絵里さん!」

 
 ツバサは魔法を唱えた。

 絵里は魔法を唱えた。


 ツバサの周囲に冷気が漂う。
 がしかし、光の弾丸が冷気を全て取り払った。

 ツバサ「遅いわね!!あなたは所詮魔法だけよ!!」

 ツバサが絵里の方へ向かおうとした時、突然ツバサの頭上から巨大な氷柱が降ってきた。

 ツバサ「えっ?」

 ツバサは氷柱を直ぐ様回避した。

 
 絵里「えっ?なに今の...」

 
 あんじゅ「行くわよぉ...」

 あんじゅは魔法を唱えた。

 
314: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 00:08:58.78 ID:B0VmRreH.net
 すると鉄の盾がまるで流星群のように穂乃果達目掛けて何枚も降ってきた。

 花陽「うわぁぁあ!!いきなりピンチだよぉ!!」

 希「みんな!!うちの近くに来るんや!!」

 希は魔法を唱えた。


 あんじゅ「速度的に間に合うのかしらねぇ?」


 9人の手元にカードが出現した。

 カードは独りでに全員の前へと移動し、その後盾へと変化した。

 盾と盾が衝突。
 が降り注ぐ盾は次々とはね除けられていく。

 盾は役割を終えると、希の手元へと独りでに戻っていった。


 希「ん?なんや今の...」

 
 全員が唖然としている中、ことりに向かっていきなり炎の竜が飛んできた。

 英玲奈「ぼさっとしてると殺られるぞ?」


 
315: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 00:18:09.78 ID:B0VmRreH.net
 海未「させません!」

 海未は魔法を唱えた。

 すると海未の背後に複数の、水で出来た弓矢が出現した。

 弓が独りでに引かれ、物凄い数の水圧の矢が炎の竜に向かって飛んでいく。

 炎の竜は消し飛んだ。

 海未「えっ?ええ!?」

 ことり「スゴい!なんかみんなの魔法が進化してる!じゃあ私も...えぃ!」

 
 ことりはリュックからリンゴを取り出して、ツバサ目掛けて投げつけた。

 その後ことりは魔法を2回唱えた。

 ツバサ「んっ?あら可愛い攻撃ね!ふふっ」

 ツバサは爆発を回避した。

 
 ことり「ええ!?私だけ変わって無いよぉ...ほのかちゃぁぁん!!」
316: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 00:27:13.77 ID:B0VmRreH.net
 穂乃果「まってまって!なんでみんな魔法が変わってるのぉ?じゃあ...わたしも!!」

 穂乃果は魔法を唱えた。

 すると穂乃果の身体から炎が噴き出てきた。

 やがて、炎の形は不死鳥のような形へと変化していった。

 穂乃果「うわわ...なにこれ?...飛べるのかなぁ?...ええええい!!」


 穂乃果は大きく飛び立った。

 

 穂乃果「うわわぁ!!スゴい!!よぉぉし!!」

 
 穂乃果はあんじゅ目掛けて急降下した。

 あんじゅ「あんまり...」

 ツバサ「調子に...」

 二人「「乗らないほうがいいわよ!!」」

 
 二人は同時に魔法を唱えた。

 
317: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 00:42:20.83 ID:B0VmRreH.net
 10枚の盾が重なってあんじゅの前に出現した。穂乃果は盾に激突した。

 が盾はみるみるうちに溶けていく。

 しかし穂乃果の横側には光の弾丸が迫っている。

 にこ「ちょっ..魔法が変わるってむしろにこはやりづらいんだけどぉ!!」

 にこは穂乃果に遠距離回復魔法を唱えた。

 
 すると穂乃果の横側に円形の透明なバリアが出現した。

 光の弾丸はバリアと衝突した。

 ツバサ「盾持ちが2人も...めんどうね...えっ?」

 バリアと衝突した光の弾丸がツバサに跳ね返って来た。

 ツバサ「う"...」

 光の弾丸はツバサに直撃した。
 その後穂乃果は無駄に回復した。

 にこ「やっ..やったぁ!...ってなんか使いづらいんだけどぉ!!」
 
 
 英玲奈は真姫に向かって魔法を唱えた。

 
 真姫「と..とりあえずやってみるしかないわね...」
 

 
318: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 01:00:19.35 ID:B0VmRreH.net
 真姫は魔法を唱えた。

 凛「りんも攻めるにゃぁ!!」

 凛は魔法を唱えた。

 
 真姫の目の前に落雷が発生した。
 その後、地面からトナカイの形をした雷が出現した。

 炎の竜と雷のトナカイが激突する。

 炎と雷は爆発を起こして消え去った。

 
 真姫「なんかダサイんだけど!?」 

 
 凛は風圧をまとった。その後仰け反っているツバサの背後に風圧で出来た猫が3匹出現した。

 ツバサの背後から猫達は突進した。
 凛の場所までツバサは吹き飛んだ。

 ツバサ「うわぁぁあ!!」

 ツバサは魔法を唱えた。

 凛「にゃぁぁぁあ!!」

 ツバサを捉える後1歩の所でツバサの身体は光に包まれ、そのままさっきの場所へと瞬間移動した。


 が凛は透かさずツバサを追う。

 ツバサの位置まで一瞬でたどり着いたものの、ツバサは直ぐ様凛に蹴りを入れた。

 が凛のまとっている風圧によってダメージは軽減。

 

 

 
319: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 01:08:18.61 ID:B0VmRreH.net
 凛はツバサにカウンターするべく打撃体勢に入る。しかしツバサは魔法を唱え、穂乃果の付近へと移動した。

 
 あんじゅ「ヤバいわねぇ...盾が...あと1枚...」

 ツバサは魔法を唱えた。

 穂乃果に光の弾丸が直撃した。

 穂乃果「いた"た"ぁい!!」

 
 穂乃果の炎は消え去った。

 花陽は真姫の魔法を唱えた。

 トナカイが出現し、あんじゅの元へと突撃命令を下した。

 真姫も透かさず花陽の隣で魔法を唱えた。

 トナカイが出現し、英玲奈の元へと突撃命令を下した。

 
 
320: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 01:36:12.07 ID:B0VmRreH.net
 あんじゅ「久々に燃えるわねぇ♪ふふっ」

 あんじゅは魔法を唱えた。

 あんじゅと英玲奈の目の前に盾が複数枚出現した。

 トナカイは盾と衝突し、競り合っている。

 そこへ海未は魔法を唱えた。

 海未「これならどうでしょう?」

 競り合っている双方に向けて水圧の矢を均等に放った。

 トナカイにぶつかった水圧の矢は電撃をまとった。矢は盾へと衝突し、辺り一面に電撃を帯びた水が飛び散った。

 これによってあんじゅと英玲奈は盾の外へと一瞬だけ脱出することが不可能となった。


 絵里「決めさせてもらうわね...」
 
 そこに透かさず絵里は魔法を唱えた。

 あんじゅと英玲奈の周囲に冷気が漂い始めた。

 がツバサは絵里に向かって魔法を唱えた。

 光の弾丸が絵里へと飛んできた。

 希は魔法を唱えた。

 一応全員の目の前に盾が出現した。

 光の弾丸は盾によって弾かれてしまった。


 英玲奈とあんじゅは凍結した。その後頭上から氷柱が降ってきた。それによってあんじゅ達の凍結はより強堅なものとなった。

 そして花陽の放ったトナカイのみがもう遅いのだが、あんじゅの盾を粉砕した。

 ツバサ「「あんじゅ!英玲奈!」」


 
321: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 01:55:56.54 ID:B0VmRreH.net
 
 穂乃果「全力で行きます!!ツバサさん!!」


 ツバサ「...ふふっ。面白いじゃない。いいわよ!それでこそ本気の勝負ね!」

 
 穂乃果は魔法を唱えた。

 そして空高く飛び上がった

 ツバサは魔法を唱えた。

 光が全身を包み込む。そして穂乃果目掛けて跳び跳ねた。

 

 光と炎が激突した。その後大爆発が起こり二人は衝撃によって吹き飛んだ。

 凛は魔法を唱えた。

 二人の落下する場所の地面から風圧の猫が出現し、二人を受け止めた。

 ツバサ「......」

 穂乃果「ほぇぇ...」

 絵里はあんじゅと英玲奈を解凍した。

 その後にこは全体回復魔法を唱えた。


 全員の目の前に透明なバリアが出現した。


 イーシャーと穂乃果達の傷は完治した。


 にこ「このバリア必ず出るのね...」


 
322: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 21:57:22.56 ID:B0VmRreH.net
 穂乃果「ん...」  ツバサ「...んん」

 英玲奈「...っ」  あんじゅ「んー...」


 ことり達はイーシャーの付近まで向かった。


 イーシャーは立ち上がった。
 穂乃果も立ち上がった。


 ツバサ「...完敗よ...あなた達凄いのね!」

 穂乃果「い..いやぁ..なんていうか..何故か急に魔法が強くなっててぇ...」

 あんじゅ「驚いたわぁ...正直負けるとは思ってなかったし...」

 英玲奈「我々を倒すとは...。見事だ!」

 
 ツバサ「あなた...確か穂乃果さんっていったわよね?」

 穂乃果「え...あっはい!」

 ツバサ「ふふっ!不思議な子ね!...穂乃果さん。あなたにこの鍵を授けます!これで山の頂へと行く事が出来ます」

 ことり「(うわぁ!ツバサさんがほのかさんって呼ぶの...何か新鮮!)」

 穂乃果「あ...ありがとうございます!」



 
324: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 22:09:42.19 ID:B0VmRreH.net
 
 ツバサ「ふふっ..勝ったのに随分謙虚なのね!あ...それと回復魔法を使ってくれた...」

 にこ「はっ..はい!にこです...」

 ツバサ「にこさん!どうもありがとう!」

 にこ「い..いえ!」

 真姫「ムッ...にこちゃん!勝ったんだからもっと胸張りなさいよ!」

 
 ツバサ「その通り!!さぁ胸を張って山の頂へ登ってちょうだい!!」

 
 穂乃果「えっと...勝ったんだよね?わたし達...」

 海未「え..ええ..」

 花陽「うん...」

 絵里「...そうね」

 穂乃果「や...」

  
   "「「「やったぁぁぁあ!!!」」」"

 
 穂乃果「さぁ行こう!!みんな!!」

 
 ことり「......うん」

 
 イーシャーに勝利した彼女達は、遂に山の頂へと繋がっている扉の前へとたどり着いた。

 
 
 そして...その先に待っていたのは...。


  
325: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 22:23:26.78 ID:B0VmRreH.net
 
 穂乃果「この扉を開けたら遂にわたし達のゴールだよ!」

 
 絵里「ええ..そうね!何年間にも及ぶ長い旅はここで終わる...」

 
 凛「りん達が夢にまで見ていた山の頂...」

 
 海未「ここを目指すのが目標の旅は...」

 
 花陽「今...終わ(ことりちゃん!!)

 
 希「 (ことり...) (ことりちゃん...)

 
 真姫「 (((ことりちゃん!!!)))


 
 
 みんな...ここまでありがとう...

 ありがとう...  ありがとう...


     "ありがとう"


 
 穂乃果「さぁ!開けるよ!」



    彼女達は扉を開けた。
326: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 22:40:49.91 ID:B0VmRreH.net
 
 "彼女達"は達成感に満ち溢れた表情をしている。

 
 
 おそらく"彼女達"にはそれはそれは美しい風景が見えているんだろうな...と

 

 ことりは彼女達の表情を見て思った。

 
 
 
 彼女達の時が止まった。...ことりを除いて。


 
 雨が降っている。目の前には暗闇だけが広がっている。

 
 
 なにも...見えない...


 
    
     『待ってたよ...』




 
327: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 23:03:08.80 ID:B0VmRreH.net
 ことりは前へ進んだ。


 ことり「...うん」


 『楽しかった?』


 ことり「うん。楽しかったよ。とても...幸せな時間だった」


 『よかったぁ!...あれ?あなた...ふふっ!安心して?ここはゴールだけど、ゴールじゃないよ。むしろスタート地点なんだもん!』


 『この世界は終わらない。あなたがそれを望むなら...永遠に悲しみとは無縁の世界で生きることが出来るよ!...ねぇとても素敵な世界だと思わない?』


 ことり「..私はそれを望まないよ」


 『嘘ばっかり!わかるよ?...だって私はあなたなんだから!』


 ことり「...気付いてた...。ここはあなたが...私が創った世界...」


 『うん!あれだけヒントを与えたんだから気付いてもらわないと困るよぉ♪...素敵な世界でしょ?優しいあなたの大好きな王子様が何時でもあなたを守ってくれる。離ればなれになることも無いんだから!』

 
 
 『卒業なんてないの!光は永遠に輝き続ける!時間の概念はどんどん消え去っていって...やがて時間が私達を支配することは無くなるの!』


 ことり「......」
328: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 23:20:35.76 ID:B0VmRreH.net
 『私はあなたの心の弱い部分。だからあなたの弱い所はたくさん知ってるよ?』


 『ほのかちゃんがあなたを引き止めてくれた時、ほのかちゃんは"いつか別の夢に向かう時が来ても..."って言ってたけど、あなたはその時から"もう一生離れない"と心に決めたよね』


 『ほのかちゃんが苦しんでいるのを見るのが何よりも苦痛なあなたは、自身の離れたくないと思う悲しみの気持ちもあいまって、本当に毎日苦しんでいたよね』

 
 『うみちゃんは前に卒業に関して「それは仕方のないことです」って言った。その後にほのかちゃんは「ずっと一緒にいたいって思ってるもん!」って言ったよね』


 『私達は誓いあった..."ずっと一緒にいようね"...って...でも...崩れかけた』


 
 『そう...現実的に無理なんだよ...。時の流れは残酷で...。私達に永遠を創ることは許されていないの...』





 
329: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 23:30:13.43 ID:B0VmRreH.net
 『...だから私はあなたに"永遠"を提供したの!あなたの中で創られた世界なら...この世界ならずっと終わらない。誰も悲しむことなく、幸せな時を過ごすことが出来る!』


 
 ことり「...本当にそうなのかな?」


 
 『え...?』


 
 ことり「この雨は...どこから降っているのかな?」



 
 『それは...気にする必要はないよ?...たまたまこの世界に...』



 
 ことり「悲しんでくれる人達がいる。こんなにも私を想っていてくれる人達がいる...」


 
 
 『...それでもあの世界は諸行無常。...形さえなければ壊れることはないの!...お気に入りのペンダントは錆びることを放棄するの!雪だるまは溶けることを放棄するの!』


  
330: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 23:46:57.87 ID:B0VmRreH.net
 『あの世界はそれを許さないよ。私は変わることが怖い。...歩んできた道を振り返ることしか出来なくなるなんて...』



 『美しい光に照らされることもなく、ただの思い出としてしか見ることが出来なくなるなんて...そこになんの意味があるの?...そこに意味なんて...なにもないよ...』


 ことり「確かに私達は進むことしかできない。過去に戻ることはできない。...でもね?私は...進むことを恐れる必要は無いんだって思い出すことができたの」


 ことり「この旅は私の...μ'sの原点から始まったような旅だった...」



 『それはそうだよ。だってμ'sの軌跡があなたにとってとても大切な思い出なんだもん。だからできるだけ摸倣して創ったつもりだよ?』



 『もちろん全ての矛盾を無くすのは無理だったけど、それもこの世界は創られた世界だと仄めかして知らせるにはちょうどよかったんじゃないかな?』


 
 ことり「うん。そうだね。"ここまで"向かう理由にもなったよ」


 
 
331: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/22(水) 23:55:52.13 ID:B0VmRreH.net
 
 『ふふっ♪じゃあ作戦通りってことだね!』



 ことり「そうかなぁ?私は"進むことを恐れない勇気"を"思い出した"って言ったよね?...それは変わることを受け入れるってことだよ」



 『もぉ!なにいってるのぉ?あんなに旅の途中、ほのかちゃんにメロメロだったくせにぃ♪...そんなあなたじゃ変わるなんて決断はできないと思うよ』


 
 『ほのかちゃんが照らしてくれる太陽の光は本当に心地良いもんね!それが永遠に...』



 ことり「それでも私は変わることを決断するよ」



 
332: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 00:07:09.38 ID:qJ6rNG8y.net
 『......どうして?あなたがその決断をすれば、この世界は終わる。終わっちゃうんだよ?まるでμ'sが解散しちゃうみたいに...。あなたが戻ると決めたらμ'sもこの世界も全て終わっちゃうんだよ?』



 ことり「...どうしてμ'sは9人にとってかけがえのないグループになったのかな?そこに答えはあるんだよ」



 『えっ?...それは...大切な人達が集まっているからでしょ...?』



 
 ことり「...私達は最初からみんながお互いを大切と思えるような関係じゃなかったよね?でもお互いを受け入れあって、辛いことを乗り越えて、そして..."変わることを決して恐れずに前へ進んでいった"」



 ことり「そうしていくうちにお互いを大切と思いあえるような関係が育まれていったんだよね?」



 『......』




 
333: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 00:23:59.00 ID:qJ6rNG8y.net
 ことり「あなたは過去を振り返ることに意味は無いと言っていたけど、私はそうは思わない」


 ことり「だってこの思い出を振り返る度に"進むことを恐れない勇気"をみんなからもらえるんだよ?...きっとこの支えがあれば、何度だって輝ける」


 ことり「たとえこの先苦しいことばかりだったとしても、それを乗り越えれば素敵な未来が待っているんだ!っていうことはこの思い出達が証明してくれるんだもん!」


 
 ことり「大切なのは今をどう現状維持するかじゃなくて、これから先の未来をもっと輝かせるにはどうすれば良いのかだと私は思うよ」



 
 『...まってよ。じゃああなたは...この世界を2度も抜け出せる機会があったのに...どうしてここまで来たの?...それはここで私と永遠を約束するために来たんじゃないの?』



 
 ことり「...それはね?あなたを迎えに来たんだよ!...あなたは私に思い出させてくれたの。...こんなにも私を想っていてくれたの」


 
 ことり「だから今度は私があなたに思い出させてあげなくっちゃ!私が...変わろうとした...あの日のことを...」


 

 ことり「聞いて?そして思い出して?変わることを..恐れない勇気を...」





 
334: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 00:31:21.87 ID:qJ6rNG8y.net
 Wonder zone


 キミに呼ばれたよ 走ってきたよ


 
 きっと不思議な夢がはじまる



 元気あげたいな 明日もHappy

 

 いっぱい楽しんで ときめきたいよ



 元気出し過ぎて 転んだあとも



 さっと起き上がり 笑顔でしょ!



 
 『......やめて...』


 ことり「怖がらないで?一緒に歌おう?」





 
335: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 00:39:03.46 ID:qJ6rNG8y.net
 どんなに つらいことがあっても



 泣かずにがんばらなきゃ輝けないね!



 Wonder zone


 強い私へとなれるミライ


 いっしょに見つけよう I'm OK!


 キミにつよく呼ばれたよ 走ってきたよ


 きっと大きな夢がはじまる...



  



   ことり「一緒に帰ろ?...」
336: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 00:48:02.35 ID:qJ6rNG8y.net
 降り頻る雨の中、ことりはことりに歌を唄った。

 
 
 どんな人間にも弱い部分はあって、それを受け止めて、また強くなろうとする。ことりはそれを決断したのだ。


 
 
 
 この世界は終りを告げた。しかしことりの中でそれは永遠に輝き続ける光へと変わっていった。


 
 
 "永遠"これもまた別の意味の永遠なのかもしれない。


 
 
 
 そしてことりは...
337: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 00:57:24.36 ID:qJ6rNG8y.net
 (ことりちゃん!!...わたし..もう..)


 ことり「...んっ...」


 穂乃果「...こ"と"り"ちゃぁん...うぇぇぇぇえん...」


 穂乃果はことりに抱きついた。


 ことり「ふぇ?ほ..ほのかちゃん!?」


 全員"「「!!?」」"


 海未「こ..と..り...」


 ことり「みんなぁ!...痛っ...なんか身体が重い...」


 真姫「あ..あたりまえでしょ...ふ..2日間もずっと寝っぱなしだったんだからぁ...」


 ことり「えっ?2日間も...?」


 希「そう..やぁ...ことりちゃん...」




 
338: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 01:19:47.78 ID:qJ6rNG8y.net
 花陽「ことりちゃん...よかった..う"う"...」

 
 凛「ことりちゃぁぁん...う"う"う"」


 穂乃果「ことりちゃぁん!!よかったぁ...もう二度と...目を覚まさないと...思ったよぉ...」


 海未「こと"りぃ...も"う"...わ"た"...」

 
 真姫「うみ、なにいってるか分かんないわよ」

 
 にこ「ままま..まき"ち"ゃんもさ"っきまで泣いてたく"せにぃ...○△◎▽△◇☆ぁ!!」


 真姫「だからなにいってるか分かんないって」


 絵理がことりに抱きついた。


 絵里「もう...ことり。心配...したんだからぁ」


 ことり「..みんな...ごめんね。正直、この2日間に何があったのかは分からないんだけど...みんなの声が聞こえてきたの!それだけは...わかる」

 
 穂乃果「それだけで...ことりちゃんが戻ってきてくれるだけで...いいんだよ?それが何よりも大切なことだから!」


 
 
 ことりはこの2日間の記憶を完全に失っていた。けれど何故か前より強くなれたような、そんな感覚がことりの中にある。

 彼女の心の中は"9人"の光に包まれていた。

 
 μ's...それは青春の光。
 彼女達はそれを本当に実感する日が来るのだが、それはまた別の話。


 彼女達は走り続ける。

 最後まで... 最後まで...

 


 スタート地点まで走り続ける。
 
            おしまい
 

 
339: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 01:23:41.10 ID:qJ6rNG8y.net
ここまで見てくださった方々
長編なのにも関わらず、最後まで見てくださり本当にありがとうございました!!
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『世界の終りにことりが歌うワンダーゾーン』へのコメント

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