穂乃果「誰も知らない奇妙な冒険」

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穂乃果-アイキャッチ59
1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:24:45.00 ID:blewJD4s.net
色々ひどいかもしれませんが
見ていただけたら幸いです

元スレ: 穂乃果「誰も知らない奇妙な冒険」

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3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:25:29.50 ID:blewJD4s.net
第01話
「始まりはいつも突然に」



入学式---- 
毎年行われるありふれた出会いの場で、この行事を迎えることで私達はまた一つ大人に近づく 

でもね、もともとこの音ノ木坂学院で入学式は行われる予定はなかったんだ 
原因は「入学希望者の減少」 

まぁ、仕方ないよね。 
最近の音ノ木坂の成績を調べてみたんだけど 
珠算関東大会6位 
合唱部地区予選奨励賞 
ロボット部書類審査失格 
あとはアルパカがいるぐらいだし、お世辞にも魅力的、とは言えないよね………あはは…… 
4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:28:23.62 ID:blewJD4s.net
ん?だったらなんで今こうやって入学式が当然のように始まってるのか…? 

ふむ!いい質問だね♪ 
その理由はシンプル! 
私達が魅力を作ったんだ! 

…なんだか自分たちの事を「魅力」っていうと変だけど。私達、本当に良く頑張ったと思うんだ…。 
少しぐらい自慢してもバチが当たったりしないよね? 

そういえば自己紹介がまだだったね! 
私の名前は… 


ミカ『生徒会長、挨拶』  

「はい!」 

おっと…呼ばれちゃったみたい。 
ちょっと行ってくるね? 


スタスタスタ 

「フゥ…よし!」 

『みなさん、こんにちは!』 

『音ノ木坂学院で生徒会長を務めさせてはいただいております』 

『わたくし!』 

『高坂 穂乃果と申します!』 
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:30:52.88 ID:blewJD4s.net
ーーー生徒会室ーーー 

穂乃果「ふぅ、緊張したなぁ…そこそこスピーチって経験したけど慣れないものだなぁ…。」 

ことり「穂乃果ちゃん お疲れ様♪」 

海未「特に目立ったミスも有りませんでしたし…穂乃果にしては上出来ですね。」

穂乃果「穂乃果にしてはってなに!?海未ちゃん失礼だよ!」 

海未「フフ…冗談ですよ。お疲れ様です、穂乃果。」ナデナデ 

穂乃果「ふふん♪そうだよそうだよ、もっと褒めて〜♪」 

ことり「…」 



 
6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:34:01.57 ID:blewJD4s.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 

ことり「じゃあ、もうここで着替えちゃって練習行こっか?」 

穂乃果「そうだね!……あれ?」 

海未「どうしたんですか、穂乃果」 

穂乃果「うーん…練習着がないんだよ。持ってきたはずなんだけどなぁ…」 

ことり「部室じゃないかな?」 

穂乃果「おっかしいなぁ…?先行ってていいよ!穂乃果も後で行くから!」ガチャ 

ことり「うん、待ってるね♪」 

バタン タッタッタッ 

海未「…変ですね。穂乃果はちゃんと練習着持ってきてたはずなんですが…見間違えでしょうか?」 

ことり「きっとそうだよ、ね?ことり達は先に行こ?」 

海未「…そうですね、行きましょうか」 
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:37:48.49 ID:blewJD4s.net
   ーーー部室ーーー 

ガチャ 

穂乃果「あ、あったあった!おっかしいなぁ…なんで机の上にあるんだろ?やっぱり忘れてたのかな?」 

穂乃果「よ〜し!着替えて練習に行こうかな」 


ふと、部室を見回す 
ぎっしりアイドルグッズで埋まっていた棚は隙間だらけで、三年生の卒業を改めて実感する 


穂乃果「…」 


たった1人でアイドル研究部を支えてきた誰よりも強く頼れるにこちゃん 

私達を『μ's』にするために裏で頑張ってくれたお母さんのような包容力を持った希ちゃん 

もう1人は… 


「来たわね」 


そうそう、こんな感じのブロンドの髪に抜群のスタイル、見るからに頭の良さそうな 


穂乃果「…絵里ちゃん?」 

絵里「久しぶりね、穂乃果」 

穂乃果「!?…絵里ちゃん?ど、どうして!?」 


穂乃果は混乱した 
なぜここにいるのか? 
大学はどうしたのか? 
希達も来ているのか? 


なぜここにくるのが『わかっていた』かのような言い回しなのか? 
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:39:46.78 ID:blewJD4s.net
絵里「穂乃果」


様々な疑問で悩む穂乃果に
絵里はひとつの質問を投げかけた 


絵里「…穂乃果は私の事を信用してくれてる?」 

穂乃果「…え?」


何の前触れもない、唐突な質問だった



穂乃果「…」

穂乃果「穂乃果は…」


疑問だらけの頭で穂乃果は答えた 


穂乃果「信用してるよ」 


考える必要などいらない 
質問してる意図はわからなかったが聞かれたことに応える 
自然とでてきた本当の気持ち 
混乱してた穂乃果にはとても応えやすい質問であった 
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:42:17.09 ID:blewJD4s.net
絵里「…そう」 

穂乃果「うん…っというかなんでそんな事を聞くの?穂乃果も聞きたいことが…『絵里「穂乃果、聞いて」』 

絵里「私はこれから穂乃果に『あること』をするわ…でも、安心して。これは穂乃果の為でもありμ'sの為もあるの」 

穂乃果「だ、だからさっきから何を言って…ッ!?え、エリチャンッ!!?」 


穂乃果に突然抱きついてきた絵里 

そして一言 


絵里「少しの辛抱よ」 ズブ


穂乃果「…ぇ……?」 


何かが肉を食い込む 
首もとに激痛が走る 
窓に反射している自分の姿が見えた 






『矢』のようなものが刺されていた 
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:43:04.31 ID:blewJD4s.net
全身の力が抜ける
気分が悪い、血で床が汚れたが気にする余裕などなかった 
視界が狭く暗くなってきた 
絵里は心配そうに穂乃果を支えながら独り言のようにつぶやいた 


絵里「…それ、痛いわよね」 


穂乃果の意識が途絶える
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:46:48.76 ID:blewJD4s.net
ーーー屋上ーーー 

凛「にゃふぅ…練習大変だにゃぁぁ…かよちーん、お水とってー」 

花陽「…」 

凛「かよちん?」 

花陽「へ?あ!ご、ごめんね凛ちゃん」 

凛「もーかよちんどうしたの?あんまりぼーっとしてたら海未ちゃんに射られちゃうよ?」 

海未「そうですね…最近、弓道の方にも顔を出していませんし…凛、ここら1つ的になっては貰えませんか?」 

凛「え、遠慮しときます…」 

海未「…それにしても穂乃果遅いですね…どこかで寝てるんじゃあないでしょうか…」 

ことり「…そうかもね」 

海未「え?」 


ガチャ 


海未「来ましたね…穂乃果!遅いですよ!結局練習着は見つかって…え?ど、どうしたんですか?急に…」 

「ちょっと野暮用があってね…」 

ことり「かよちゃん」 

花陽「…うん」 

凛「だれだれ?誰が来たの?」 

「堪忍してな2人とも…」スッ 
12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:48:05.49 ID:blewJD4s.net
特技 テストで満点をとること 

趣味 天体観測 

嫌いな食べ物 みかん 

好きな食べ物 トマト 

知性あふれるその美貌 

彼氏いない歴『17』年 

音楽室でピアノを奏でる赤髪の少女 

彼女の名は、西木野 真姫 
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:49:24.42 ID:blewJD4s.net
ーーー音楽室ーーー


真姫「…困ったわね」 


彼女の担当である作曲 
三年生の卒業と共に解散したスクールアイドル界の伝説『μ's』 
その元メンバー率いる新チーム 

いつも以上の期待を周りから求められてることもあってか 
真姫は作曲に手間取っていた 
  

真姫「……んん…、と…」 


このままじゃあらちがあかない、そう思った真姫は少し伸びをして今日は練習に参加する事にした 
14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:50:27.57 ID:blewJD4s.net
ーーー屋上ーーー


真姫「…誰もいない?」 

真姫「おかしい…今日の練習が休みになるとしても連絡が入るはず」ピッ 

真姫「…」プルルル 

真姫「…出ないわね」ピッ 
真姫「?」 

真姫「血、かしら…?結構な量ね…どうしてこんな所に?」 

真姫「…」 

真姫「ッシュン!」 

真姫「…」ズズ 
  
真姫「…」 
  
真姫「帰ろ…」 
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:54:18.53 ID:blewJD4s.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 

真姫「1人で帰るのなんていつぶりかしら」スタスタ 

「…」スタスタ 

真姫「明日みんなに事情を説明して貰いましょう、なんだってのよまったく…」スタスタ 

「…」スタスタ 

真姫「…ふぅ」ピタッ 

「…」ピタッ 

真姫「…」スタスタ 

スタスタ 

真姫(ス、ストーカー?) 

真姫(…。) 

真姫(逃げた方がよさそうね…!)ダッ

「!」ダッ 

真姫「ッ!やっぱりストーカーね…!早く人通りの多い道に出て助けをーーー」 

「もー、急に走られたらビックリするじゃん」 


突然、曲がり角から現れる 


真姫「!?」クルッ 


後ろには誰もいない 


「あ、さっきまであなたのこと追ってたのはあたしね」 

真姫(なに…?いつの間に…っ!) 

「面倒だし先に名のっておくよ、マ・リ・カ♪」 
16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:56:00.56 ID:blewJD4s.net
マリカ「一ノ瀬 マリカって言うんだ。覚えた?」 

真姫「え、えぇ」 

マリカ「…あ、今あたしの名前が赤帽子のおっさんのレースゲームみたいって思ったでしょ!?」 

真姫「え?いや、別にそんなこと…」 

マリカ「そう?ならいいけど」 

マリカ「…」キョロキョロ 

真姫「な、なに?」 

マリカ「1人で帰ってたの?」 

真姫「そうよ」 

マリカ「友達…いないの?」 

真姫「うるさいわね!少しは居るわよ!!」 

マリカ「少し…ねぇ」 

真姫「…というより、そのマリカさんが一体なんのようですか?」 

マリカ「あたしね。これといって決まった趣味がないの」 

真姫「話聞いてます?」 
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:57:57.52 ID:blewJD4s.net
マリカ「だいたいいつも1週間ぐらいで趣味変わっちゃうしぃ〜」 

マリカ「あ、ちなみに1週前の趣味は探偵だよ」 

真姫(…ただの変人ね…あ、またくしゃみ出そう)ムズ 

マリカ「ここで問題!あたしの今週の趣味はなーんだ?」 

真姫「どうでもいいです」 

マリカ「なんと正解はぁ〜」 


マリカ「殺し屋でした♪」 シュ


真姫「はい?…ックシュン!」 

偶然だった 
くしゃみで姿勢が少し傾いた瞬間 
真姫の『後ろ』からナイフを握る手が飛び出してきた


真姫「んな!?」 

マリカ「おぉ!避けられた!」 

真姫「い…いつの間に!」 
18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 21:59:28.73 ID:blewJD4s.net
マリカの発言の数々で薄れていた危機感が再び湧き上がる 
よく考えるとおかしいじゃあないか? 
彼女はいつ『後ろ』から『曲がり角』に移動したのだろうか 


真姫「そ、そんなもの持ってどうするつもりよ」 

マリカ「…なんだかさ、メジャーじゃない?」

マリカ「殺し屋と刃物って」チャキッ 

真姫「ッ!!」ダッ 


『全力の逃走』
それ以外の選択肢は真姫にはなかった 

だが 


マリカ「だーかーらー、急に走んないでよ」 


防がれる 


真姫「ま、また!?」 


再び『曲がり角』から姿を現す 
19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:01:45.56 ID:blewJD4s.net
マリカ「へっへ〜不思議でしょお〜?これが私のスタンド『アーニー・ワッツ』能力は瞬間移動」 

真姫「す、すたんど……?」 

マリカ「あ〜…そっかそっか。まだ『スタンド』の事を知らないだっけ?」 

真姫「さっきからなに言って…」 

マリカ「まぁ、今から知る必要もないけどね♪」ズォン 

真姫「!?…な!なんなのよ!そいつ!!」 

マリカ「クールな像(ヴィジョン)でしょう?」 

マリカ「特に この腰のベルトに付いてるクローバー!」 

マリカ「あたし、最高に気に入ってーー」ピクッ 

真姫「…?」 


ゴゴゴ 


マリカ「…」 

マリカ「『そいつ』…?」 


ゴゴゴゴゴゴゴ 
20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:04:29.59 ID:blewJD4s.net
マリカ「見えてるって言うの…?『アーニー・ワッツ』が…」 

真姫「み、見えてちゃ悪い!?」 

マリカ「悪いよ…かなりめんどくさい『かも』ね…」シュ 
  
真姫「また消えた!?」 

真姫「ど!どこにーーッ!!」クルッ 


再び真姫の『後ろ』に移動していたマリカ
しかし、先ほどのように直立ではない、しゃがんでいた 
目線より下にいたマリカの発見に遅れ
体の反応が間に合わない 

視線だけ落として見たマリカはナイフを握りしめ 


マリカ「ばいばい」 


躊躇いなど一切ない目をしていた


『怖い』 


死を直前にした真姫はシンプルな恐怖を感じ、目を強く瞑(つむ)った 
21: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:08:01.86 ID:blewJD4s.net
「危ナイナ」 

真姫(危ないなんてもんじゃないわよ………)

真姫(…、?) 

真姫(…今の…) 

「ナイフハ食ベ物ヲ切ル道具ダゾ」 

真姫(誰の声…?) 

瞼(まぶた)の力を弱めた 
涙でぼやけた光景 
唖然としたマリカ 
ナイフを食い止めるナニカ 


マリカ「…ふざけないでよね」 

真姫「な…これは…?」 

マリカ「『スタンド』使えてるじゃん!!」 

?「モウ、見守ルダケデハ危ナイカラナ。コレカラハ直接 守ルコトニシタ」

真姫「助けて…くれたの……?あなた名前とかある…?」 

?「エイメリー・クォーツ」 

エイメリー「私ハ貴方ダ。好キナ呼ビ方デ構ワナイ」 

真姫「エイメリー…クォーツ……よくわからないけど、あなたの力で彼女を倒すことはできるの?」 

エイメリー「…ナンダ、聞コエテイナカッタノカ?」

エイメリー「私ハ守ルト言ッタ」  

真姫「…頼もしいわね!」 
22: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:17:34.39 ID:blewJD4s.net
マリカ「自我があるスタンド…聞いたことはあったけど初めて見たよ…でも、目的は達成する、必ず!」シュ 

真姫「また!?」 

エイメリー「イタゾ」 

マリカ「ちっ」シュ 

真姫「っぶない…見えない所ばかり移動してくるわね…」 

エイメリー「私ニ見ツカッタケドナ」 

真姫「…確かに、なんで貴方から見えるような場所に移動してきたのかしら…?」 
23: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:19:01.42 ID:blewJD4s.net
マリカ「めんどくさい…」スタスタ 

エイメリー「マタ『曲ガリ角』カラ…ドンダケ曲ガリ角 好キナンダヨ」 

真姫(けど、次はどこに移動してくるのかわからない…なにかいい手は……) 

真姫(! あのカーブミラー…あれを見てればどこに移動したのか分かるかもしれないッ!) 

マリカ「次こそ…」 

マリカ「…?」 

マリカ「…」キョロキョロ 

真姫(…移動してこない…?) 

マリカ「『カーブミラー』…か、なるほどね」 

マリカ「アーニー・ワッツッ!!」バキァ  
真姫「ミラーを叩き割った?……」 

真姫「…!」 

マリカ「本当に次で最『真姫「解けたわ」』…あ?」 

真姫「貴方の瞬間移動する能力、条件があるのね」 

真姫「『私の見えていない場所』に瞬間移動する能力」

マリカ「…!」 

真姫「背後を狙ってたんじゃあなくて背後に『しか』移動できなかった」 

真姫「私が逃げた時わざわざ『曲がり角』から姿を現したのも私の『目の前』にはこれなかったから」 

真姫「カーブミラーを破壊したのは私がミラー越しに全体を『見えて』から移動できなかった…どう?私の名推理」 
24: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:20:35.06 ID:blewJD4s.net
マリカ「へぇ…やるじゃん」

真姫「なによ、ようするに背後さえ守っていれば大丈夫じゃない。ホッとしたわ」 

マリカ「だからなんだっての!!」シュ 

真姫「…上ね」 

エイメリー「了解」ガリリリ


マリカ「ッ!?なんでバレて!?」 

真姫「あなた成績悪いでしょ?空中に移動したら影でバレちゃうわよ」 

真姫「まぁ、今更 背後にきてもバレバレなんだけど」 

エイメリー「ウラッ!」ブォン!! 

マリカ「マ、マンホール!?空中では避けれなーー」
ズギュン!!! 

マリカ「…?」 

マリカ「………痛くない?」 

マリカ「!?」グァン!!

マリカ「な、なにこれ…『重い』!?」 
25: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:22:00.99 ID:blewJD4s.net
ズウウゥゥゥンン… 

マリカ「ッ〜〜!!!」 

真姫「こ、これは…?」

エイメリー「コレガ私ノ能力『モノの融合』」 

エイメリー「今コイツノ身体ニマンホールヲ『混ゼタ』…マンホール ハ重イカラナ、女ニハキツイダロ」 

真姫「何でわざわざ混ぜたのよ」 

エイメリー「能力ヲ知ッテ欲カッタカラナ」 

エイメリー「…ソレニ」 

真姫「?」 

エイメリー「死体ナンカ見タクナイダロ?」

真姫「…能力を使ってくれてよかったわ」 

マリカ「おっも……そこそこの高さから地面に落ちたから下手したら死んでるんだけど…」 

エイメリー「贅沢言ッテンジャアナイゾ殺シ屋」 

真姫「…そんなことより」 
26: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:24:05.88 ID:blewJD4s.net
真姫「あなた、『目的』って言ったわよね?」 

真姫「何故 私を狙ったの?あなたと私は初対面で恨まれるようなことした覚えはないんだけど?」 

マリカ「さぁ?なんだと思う?」 

真姫「…なら、誰かからの依頼?」 

マリカ「どーでしょー?」 

エイメリー「…」グサ 

マリカ「い"っでぇえ"ええ"えッ!?手がぁぁぁああああッ!!」 

真姫「ちょ、ちょっと!何もそこまでしなくても!」 

エイメリー「コイツニ『質問』ハ優シ過ギル『拷問』ノ方ガ手ッ取リ早イ。サッサト吐カナイト次ハ反対ノ手ニモ刺ス」 

マリカ「ッーーハァ…ナ、ナイフは食べ物を切る道具って…ハァあ、あんたが言ったのに…」 

エイメリー「『刺ス』ノハ別ダカラ問題ナイ」 

マリカ「こいつ…」 

真姫「さ…さぁ、答えなさい。早くしないと次が来るわよ」 

マリカ「わかった!言う!白状するって!でも、なに言ってもそれ刺さないでよ! ね?」 

真姫「わかったからいいなさいよ」 

マリカ「…わかんない。」 

真姫「え?」 
27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:27:09.09 ID:blewJD4s.net
マリカ「あたしに依頼をしてきた人は全く会ったことのないアカの他人」 

マリカ「何でこんな面倒事を引き受けたのか、なぜ依頼主があんたを殺そうとしたのか…なんにもわからない 」 

エイメリー「モウ一本イットクカ」チャキ 

マリカ「ちょ、ちょっと待って!!本当にわからないんだって!!」

マリカ「あたしだって頼まれたからって人を殺したりなんか普通しないよ!しかも知らない人から何て尚更!あたしを見て、ほら!ただの瞬間移動できるピッチピチの女子高生!!」 

真姫「あなた、趣味が殺し屋じゃなかったの?」 

マリカ「それは…その、なんかふいんきでるかなー…と思って。マジな今週の趣味は『スライム作り』なの」 

エイメリー「『雰囲気』ナ」

真姫「今そこはいいから」

マリカ「でも、そうだね。何故 引き受けたのかって聞かれたら…」 

マリカ「…」 

マリカ「…使命感?」  

エイメリー「ヨシ」チャキキ 

マリカ「待って!ナイフ増やさないで。最後まで聞いて!」 
28: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:29:30.46 ID:blewJD4s.net
マリカ「でも、あたしは殺害依頼を頼まれた時に心の底から『やらなくてはならない』という使命感が生まれた。これ本当ね」 

マリカ「それと、1つ勘違いしてるね」 

真姫「?」 
  
マリカ「私が頼まれたのは『あんたの殺害』じゃあない」 

マリカ「頼まれたのは『μ'sの殺害』」

真姫「『μ's』を?」 

マリカ「そ、あんたも『μ's』なんだよね?たまたま一人だったの見かけたから狙ったんだけど…参ったね」 

真姫「依頼主は『μ's』を狙ってるっていうの…?」  

マリカ「じゃないの?そこんところは本人探して直接聞いてみなよ」 

マリカ「はいおしまい!!聞きたいことがあってもあたしは本当に何も知らない。おーけー?」 

真姫「…そう」 

マリカ「うん、だから早くコレ(マンホール)外してくれない?もうあんたのこと狙ったりしないから」 

真姫「…できるの?」 

エイメリー「勿論ダ」シュゥゥ 
29: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:31:49.45 ID:blewJD4s.net
マリカ「おぉ…軽いのって素晴らしいね…じゃ、あたしはこれで」 

真姫「待って」ガシッ 

マリカ「」ビクッ 

マリカ「な、なにか?」 

真姫「怖かったのよ」 

マリカ「え?」 

真姫「死ぬかと思った」 

マリカ「ご、ごめんね?」 

真姫「あなたを殺すつもりはないけど…」 

真姫「このまま帰すとでも思ってるの?」ドドド 

マリカ「!?ちょ、まっーーー」 

真姫『エイメリィィィ・クォォォオオオツ!!!』 

エイメリー「ウララァァァアアーーーーッ!!」 
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!

 
マリカ「…か、…うが…」ドサッ 

真姫「安心していいわよ」  

真姫「私のパパは凄腕の医者なんだから」 

←To Be CONTINUED 
30: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:32:58.95 ID:blewJD4s.net
エイメリー・クォーツ 
本体(西木野 真姫) 

能力…
触れたモノを『混ぜる』能力 
現時点では1度に3つまで混ぜられるようだ 
スタンドの像は亜人型

ステータス…
破壊力───B スピード─B
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─C 成長性──A

元ネタ…
R&Bシンガー『Amerie』+水晶の英訳『quartz』
31: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:34:16.43 ID:blewJD4s.net
アーニー・ワッツ
本体(一ノ瀬 マリカ)

能力…
『対象の見えない所』に瞬間移動出来る能力。対象が鏡などを通じて見えてる場合、移動できない
移動出来るのは自分の体+2kgまでの重さ もしくはより軽いもの
空中に移動はできるが空中での移動できない
スタンドの像は人型

ステータス…
破壊力───D スピード─D
射程距離──A 持続力──B
精密動作性─C 成長性──D

元ネタ
音楽家『ERNIE WATTS』
32: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:35:24.56 ID:blewJD4s.net
+1話「削られた水晶」

真姫「あと、あなたのことは『メリー』って呼ばせて貰うわよ」

真姫「ちゃんと『エイメリー・クォーツ』とも呼ぶけど長いからいいわよね?」 

メリー「別ニイイガ…」 
真姫「もしかして『エイちゃん』の方がよかったりする?」 

メリー「『メリー』ッテ名前 素敵ダナ」 
33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:37:35.55 ID:blewJD4s.net
第02話
「スタンドは謎だ!」


ーーー西木野豪邸玄関前ーーー 


真姫「はぁ…えらい目にあったわね」 

真姫「『スタンド』、か」  

真姫「…取り敢えず今は何も考えたくないわね…シャワーでも浴びて早めに寝ましょ…」


ガチャ 

真姫「ただいまー」 
  
バタバタバタ!!  

真姫ママ「真姫!どこにいたの!?電話にも出ないで!!」 

真姫「え?…あぁ、ごめんなさいママちょっといろいろあ…」 

真姫ママ「大変なのよ!あなたのお友達が…!」 

真姫「え?」 
34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:39:51.40 ID:blewJD4s.net
星空 凛の目が覚め、一番 最初に認識したものは「天井」であった 
だが、見慣れた自室や花陽の部屋の天井ではない 


凛「…ここは…?」 

花陽「凛ちゃん!」パァァ 

ことり「かよちゃん、凛ちゃん起きたの?」

花陽「うん!」 


幼なじみの顔と声を聞き、すこし安心する 
そして問いた


凛「かよちん…ここ、どこ?」 

花陽「ここはね、真姫ちゃんのお家の病院だよ。だからそんなに怯えなくても大丈夫」 

凛「病院?…凛、事故にあっちゃったの?」 

花陽「えぇと、それは…」 


ガララララ 
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:43:17.05 ID:blewJD4s.net
穂乃果「あ!凛ちゃんおっはよー!ジュース買ってきたけど飲む?」 

凛「うん、ありがと」 

海未「あまり急いで飲むと危ないので、ゆっくり飲んでくださいね。花陽には玄米茶です」 
  
花陽「海未ちゃんありがとう♪」パキッゴクゴク 

絵里「玄米茶っておいしいの?」 

希「お茶漬け好きなら好きやとおもうよ」 

希「お?凛ちゃんおはようさん♪」 

凛「おはよう絵里ちゃん、希ちゃん」プシュ 

凛「…」ゴクゴク 

凛「…?」 

凛「絵里ちゃんと希ちゃんッ!!??」 

海未「凛、院内ではお静かに」 

穂乃果「凛ちゃんも穂乃果や海未ちゃんと同じ反応してるね…」 

凛「なんでみんなそんなクールで冷静沈着なの!?AB型!?」 

ことり「かよちゃん、よろしく」 

海未「凛、院内ではお静かに」 

穂乃果「凛ちゃんも穂乃果や海未ちゃんと同じ反応してるね…」 

凛「なんでみんなそんなクールで冷静沈着なの!?AB型!?」 

ことり「かよちゃん、よろしく」 
36: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:44:21.96 ID:blewJD4s.net
花陽「凛ちゃん、取り敢えず落ち着こ?ね?」ズォン 

凛「にゃぁぁ…」 

真姫「まぁ、気持ちは分かるわ…私も驚いたもの」 

真姫「家に帰るなりママが『あなたのお友達が入院してきたの』…なんて言うから急いで来てみたら希とエリーがいるんだもの」 

凛「真姫ちゃんいたんだね」 

真姫「少しでも心配した私に謝りなさいよ」 

花陽「まぁまぁ」モグモグ 

穂乃果「え、かよちゃんなんで今おにぎり食べるてるの…?」 

花陽「気にしないで下さい」 
37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:48:30.81 ID:blewJD4s.net
海未「さて、凛の目も覚めたことですしそろそろ説明してもらいましょうか…希」 

海未「なぜ希と絵里は私達を病院に入れるような事をしたのですか?」 

海未「花陽になだめられて落ち着きはしましたが…不思議でなりません」 

絵里「もう説明してもいいのじゃないかしら?にこはここには来ない。要するに全員集合よ」 

希「…そうやね」


とたんに希の顔色が変わる 
今まで誰も見たことのない顔 
少しずつ重そうな口を開く 


希「もう…立ち向かうしかないんよ」 

真姫「…?」 

希「まず、知ってもらいたいのはこの『矢』について」スッ 

穂乃果「あ!これっ!これだよ穂乃果の首に刺さったヤツ!」 

絵里「ご、ごめんなさいね穂乃果…仕方なかったのよ…」 

希「ちなみにウチが屋上で海未ちゃんと凛ちゃんに刺したのもこの『矢』やね」 

海未「…で、その『矢』はなんなんですか?」 
38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:52:01.03 ID:blewJD4s.net
希「はい、ここで質問!この子が見える人〜」ズォン 

凛「うにゃぁあぁッ!!??」 

穂乃果「お…おばけだっ!!??」 

海未「そ、それは…?」 

真姫「『スタンド』!」 

希「そう、これは『スタンド』と呼ばれる精神の具現化。まぁ、超能力みたいなものやね」 

希「で、このスタンドというものは…」 

絵里「希、ちょっとストップ」 

希「ん、エリチどしたん?」 

絵里「なんで真姫にスタンドが見えているの?」 

希「エリチが矢を刺したんと違うん?」 

絵里「私はなにもしてないわよ」 

希「え?」 

真姫「メリー」ズォン 

メリー「ウン」 
39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:54:49.43 ID:blewJD4s.net
メリー「ウン」 

希「…うん?」 

穂乃果「うわ!喋ってる!?」 

メリー「エ、駄目ナノカ?」 

真姫「よく分かんないけど…私が殺されそうな所をメリーが助けてくれたの」 

絵里「…スピリチュアルって奴ね」 

希「ほ、ほんとやね…ウチと同じで生まれつきの才能なのかもなぁ…」 

希「って!今、殺されそうって言わへんかった!?そこのところ詳しくーーー!」 

海未「あの…話が見えないのですが?」 

希「あ、ごめんなぁ…衝撃的過ぎて忘れてもうてたわ…」 

真姫「私自身もまだメリーについて詳しくは知らないわ」 

希「ほな、話をもどそか」 
40: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 22:58:14.55 ID:blewJD4s.net
希「この『矢』についてウチがわかってることは2つ」 

希「1つ目、この『矢』は地球外の物質から出来たもの、ということ」 

穂乃果「すごい!メイドイン宇宙人!?」 

希「う〜ん、どうやろうなぁ…」 

希「2つ目、…ここ重要やで?」 

希「『矢』に刺された者は『スタンド能力に目覚める』、ということ」 

海未「…つまり…?」 

希「既に3人にもスタンドが身についたっていう訳や」 

希「まぁ、真姫ちゃんやウチらみたいにもともと持っている人もおるんやけどな」 

凛「え!凛も超能力が使えるの!?」 

絵里「使い方さえ分かればね」 

ことり「ちなみに、ことりと希ちゃん、ここにはいないけど にこちゃんは生まれつきのスタンド使いだよ?」 

絵里「私と花陽は『矢』に刺されて目覚めたのよ…ちょうど1ヶ月前ぐらいかしら?」 

凛「かよちん!なんでそんなこと隠してたの!?教えてよぉ〜!」

花陽「高校生にもなって『超能力が使えるんだ♪』なんて言いずらいよぉ…」 

凛(…その通りにゃ)
41: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:00:29.59 ID:blewJD4s.net
海未「とりあえず…矢が『なんなのか』はわかりました。ですが、私の聞きたいことはそうじゃなく…」 

希「なぜ矢を『刺す必要があったのか』…やろ?」 

海未「はい」 

希「ここからが本題」 

真姫「μ'sメンバーの『命が狙われている』のに関係があるの?」 

凛「凛たち命が狙われてるの!?」

穂乃果「えぇ!?」

希「そう、何者なのか解らないけど真姫ちゃんの言うように現在μ'sは狙われている」 
42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:03:13.98 ID:blewJD4s.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 


ある日、ウチとにこっちはなんの前触れもなく突然このスタンド能力に目覚めた。 

最初はえらいびっくりしたなぁ…そんなもんやん? 

まぁ、このまま超能力が使えるってのも悪くないし。特に気にしてなかった 


「あ、どーもどーも。いきなりなんだけど」 

  
でも、出会ってしまった 


「μ'sのメンバーが死んだってなったら凄い特ダネだと思わない?♪」 
  

μ'sを狙う『敵』に 
  
最初に狙われたのはウチ、たまたまことりちゃんと一緒におったから逃げ切れたけど実際かなり危なかった 

そして知った、敵の狙いが『μ's』だと言うことを 

ウチとにこっち、ことりちゃん…この3人で話し合って『μ's』を守ろう、そう決めたん 
 
 …やけど、何人いるかもわからない、いつ襲ってくるかもわからない敵に3人で立ち向かうのは流石に無理があった 

そこでこう考えた
  

『みんなをスタンド使いにして
もしもの時に自分で身を守れるようにしよう』
…と 
43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:04:50.14 ID:blewJD4s.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 


海未「…なるほど」 

希「ウチにこんな重要なこと勝手に決める権利ないのに…みんなごめんな」 

花陽「の、希ちゃんが謝ることじゃないよぉ…」 

希「特に真姫ちゃん。まさかこんなにも早く襲われるなんて思ってもいなかった」 

希「スタンドを持っていたからよかったものの、もっと注意してた方がよかった…ごめん」 

真姫「別に構わないわ、希は悪くなんかない」 

絵里「さぁ、これでわかったでしょ?私たちは今、とても危険な状態なの。」 

絵里「そして、このまま敵に怯えながら生活するのも疲労がたまるわ」 

絵里「だから!敵の正体を調査して、次はこっちから仕掛けるッ!」 

絵里「そのためには、各々がスタンド能力を使いこなす為の特訓が必要だわ」 
 
44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:07:36.09 ID:blewJD4s.net
絵里「特訓は退院後、すぐにでも取りかかるわよ」 

凛「え?でも、学校はどうするの?」 

『学校について心配は無用よ』 


どこかで聞こえる謎の声 
優しく語りかける声 


穂乃果「!?なに!早速敵!?」 

海未「でも、どこかで聞いたような…?」 


ことり「お母さん…びっくりするからそれやめてよぉ」 

     ほのうみまきりん
  『「「 理 事 長 ッ ! ? 」」』 


海未「ど…でもどこにいられるのですか?姿が見当たりませんが…?」 

理事長『驚かしてごめんなさいね?私自身は今、学校にいるんですよ』 

理事長『「ラズベリー・コースター」…会話ができるだけの非力な能力ですが、私もれっきとしたスタンド使いなんですよ』 

穂乃果「お、ぅぉ…おぉ」 

理事長『でも、あなた達の通信係と学校での対応ぐらいならなんとか出来ますよ』

凛「もうチンプンカンプンにゃ…」 
45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:08:09.46 ID:blewJD4s.net
絵里「助かります理事長。必ず敵の正体を暴き、再びことり達を学校に行かせられるよう精進します」 

理事長『期待してますよ?困ったことがあったらまた連絡して下さいね』 

ことり「…なんだか分からないけど親子で目覚めたらしいんだ、スタンド」 

希「そういう血統なんかもなぁ」 

希「ついでに残りのスタンドも紹介しておくな?」 

穂乃果「あ、気になる!」 
46: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:10:04.87 ID:blewJD4s.net
ラズベリー・コースター 
本体(理事長)

能力…
どこにいても会話が出来る能力
会話の出来る対象は『音ノ木坂の生徒』のみである
(既に卒業してても可能)
スタンドの像は ない

ステータス…
破壊力───なし スピード─なし
射程距離──なし 持続力──A
精密動作性─なし 成長性──D

元ネタ…
ぶる〜べりぃ♡とれいん
47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:10:32.28 ID:blewJD4s.net
希「ウチのスタンド『リサ・ローブ』は触れた物を滑らせることのできる能力。シンプルやろ?」 

海未「なかなか使いどころがわからないですね…」 

希「まぁ慣れが必要やね、慣れたら案外便利なんよ?」 
48: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:12:03.80 ID:blewJD4s.net
リサ・ローブ
本体(東條 希)

能力…
触れた物を滑らせる能力
スタンドの像は亜人型

ステータス…
破壊力───B スピード─B
射程距離──D 持続力──A
精密動作性─C 成長性──C

元ネタ…
シンガーソングライター『Lisa Loeb』
49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:12:49.43 ID:blewJD4s.net
花陽「えっと…花陽のスタンドは『ヒップ※ライト』と言いまして」 

花陽「触れた人の「楽しい!」とか「悲しい…」といった『感情』を『お米』にして吐き出すことの出来る能力なんです」 

花陽「さっき穂乃果ちゃんの言ってた、おにぎりは凛ちゃんの『興奮』『不安』の感情を取り出して出来たものなんだ」

花陽「出来た『お米』はすぐに食べないと『感情』に戻っちゃうんです」 

穂乃果「あ、それで食べてたんだね」 

海未「花陽になだめられて気分が落ち着いたのはスタンド能力だったんですね…」 

花陽「えへへ…」 
50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:15:38.44 ID:blewJD4s.net
ライト※ヒップ
本体(小泉 花陽)

能力…
『感情』を『お米』にする能力
花陽が作った『お米』を食べるとその感情を『味わう』ことができる
花陽はその『お米』を口から摂取することで、ただの『お米』として味わうことが可能
(感情も味わえる)それ以外の人物が触れると強制的に『感情』を味わうことになる
スタンドの像は『お米』そのもの

ステータス…
破壊力───E スピード─D
射程距離──B 持続力──B
精密動作性─E 成長性──B

元ネタ…
こしひかり+米
51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:17:03.93 ID:blewJD4s.net
ことり「ことりは7つの効果をもつマカロンを生み出すスタンド『ストロベリー・デザイン』」 

ことり「マカロンにはそれぞれ効果があって…それはまた今度教えるね?」 

希「1つだけ教えると海未ちゃんと凛ちゃん、穂乃果ちゃんの『矢』で貫かれた傷が塞がってるのは、ことりちゃんのマカロンのおかげなんやで?」 

穂乃果「ことりちゃんすごい!」 

ことり「それほどでもぉ〜」ニコニコ

 
52: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:20:13.65 ID:blewJD4s.net
ストロベリー・デザイン
本体(南 ことり)

能力…
7つの効果をもつ『虹色マカロン』を作る能力

赤→固い、叩くと出火する 
橙→傷を癒やす 
黄→発光する 
緑→肉体の再生 
青→栄養満点 
藍→睡眠回復
紫→まだ、希しか知らない。
  ことり曰わく『とっておき』とのこと

スタンドの像は鍋型  


ステータス…
破壊力───E スピード─E
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─D 成長性──C

元ネタ…
中学の頃から履いてるパンツ
54: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:25:02.41 ID:blewJD4s.net
絵里「…次、いいかしら?」 

ことり「はいどうぞ♪」 

絵里「私のスタンドは『チェリッシュ』能力なんだけど…説明するより使った方が早いわね」 

絵里「海未、ちょっとこっち来てくれる?」 

海未「?…別に構いませんが」 

絵里「そうね、『5年ぐらい』でいいかし…らッ!」ブゥン 

海未「……っ」ズギュゥン 

海末「………?…えっと…何をしたのですか?」 

ことり「ふわぁ…海未ちゃん綺麗…」
 
穂乃果「や、やまとなでしこ…?」 

凛「…」 

希「えらいべっぴんさんやなぁ」 

海末「え?…一体、どういう…?」 
55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:27:39.02 ID:blewJD4s.net
エリ「『成長』を海未に『与えた』わ…これが私の『チェリッシュ』の能力よ」 

エリ「私の成長を5年分を海未にあげたのよ」 

エリ「今の海未を22才ぐらいまで『成長させた』の……変わりに私は5年分 退化するんだけど」 

穂乃果「絵里ちゃんちっさ!?」 

ことり「かぁわいぃぃ〜❤」ナデナデ  

エリ「ちょ、ちょっと、やめなさいよことり!」 
  
凛「…」
 
56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:27:55.04 ID:blewJD4s.net
凛「ねぇ…絵里ちゃん」 

エリ「なにかしら?」 

凛「その能力ってさ…確実にその姿に成長するの?」 

エリ「多分ね」 

凛「…ふぅん」ジー 

海末「ど、どうしたんです?」 


凛「成長…ねぇ」 

海末「?」ペターン 

凛「…フッ」 

海末「なぜ今 鼻で笑ったのですか!?」 

凛「なんでもないにゃ」 

エリ「…」
57: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:28:43.59 ID:blewJD4s.net
チェリッシュ
本体(絢瀬 絵里)

能力…
成長を与える能力
絵里自身は与えるのみで奪うことはできない。
与えた分だけ絵里は退化する

ちなみに
絵里=高校生ぐらい
エリ=中学生ぐらい
えり=小学生以下 である

スタンドの像は人型

ステータス…
破壊力───C スピード─A
射程距離──C 持続力──B
精密動作性─B 成長性──D

元ネタ…
日本の夫婦歌手『チェリッシュ』
58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:30:55.77 ID:blewJD4s.net
絵里「はぁ…やっぱこの姿が一番しっくりくるわね」 

海未「不思議な感覚でした…」 

希「ま、えらいざっくりやけど…こんなところかな?、よければ真姫ちゃんのスタンドも教えて欲しいんやけど」 

真姫「えぇ、名は『エイメリー・クォーツ』能力はモノの融合、『メリー』って呼んでるわ」 

メリー「ヨロシクナ」 

穂乃果「ふぁあ…いいなぁスタンド…穂乃果、かっこいいスタンドがいいなぁ…!」 

凛「凛も凛も!!」 

海未「命が危ないというのにこの3馬鹿は………?」 

海未「…穂乃果と…凛と……!」 

海未「そういえば にこ はどこにいるんです?」 
59: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:31:56.27 ID:blewJD4s.net
絵里「海未は にこ のこと馬鹿にしてたのね…」ジー 

絵里「ふふっ、冗談よ♪にこ にはちょっと調べものをお願いしているのよ」 

海未「1人で…ですか?」 

絵里「にこ のスタンドはμ'sの中では一番強力だと思うわ…きっと大丈夫よ。なにかあれば理事長に連絡するだろうし」 

海未「…ならいいのですが」 
60: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:32:46.31 ID:blewJD4s.net
希「ひとまず、みんな疲れたやろ?2〜3日したら退院できるやろうし…その後は特訓の日々や。今日はもう休んどき」 

凛「うん…凛もちょっと頭の、中整理したいし…もう休むよ」 

穂乃果「そうだねぇ…穂乃果もなんだか眠く…ふぁあぁ…」 

希「じゃ、ウチらは真姫ちゃん家に泊まることにするな」 

真姫「ヴェエ!?聞いてないわよ!?」 

絵里「バラバラになるより固まって行動した方がいいのよ…悪いけど頼んだわよ、真姫」 
  
ことり「真姫ちゃんハウスでお泊まり、です♪」ルンルン 

真姫「えぇ……本当に?」 
61: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:34:23.14 ID:blewJD4s.net
ーーーーーーーーーーー

落ち着きのある小洒落たカフェ 
3人の女子高生らしき女性が集い会話している 
どこででも見られる普通の光景 


「…あら?あの瞬間移動する…マリカさん…でした?」 

「ん?」 

「やられたらしいですわね」 

「ホワット!?」 

「なになに?特ダネの香りがするね♪」 

「うーん…なぜでしょう?能力が届いてないですわ…何者かに気絶させられたようですわね」 

「100%特ダネだァァアーーーッ♪」 

「ストップ!特ダネもいいけど目的忘れてないでしょうね?」 

「わ、わかってるよベッキー…」 
62: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/23(木) 23:35:13.99 ID:blewJD4s.net
「そうですわ。わたくし達の目指すのは『μ'sの消滅』……そして」 

「あー!もぉ、わかってるって!面倒だしさっさと次を向かわせたらいいんだよ!」 

「そんなに慌てなくても大丈夫ですわ、既に次の手を打っておりますもの」 
「私達は『準備』をしましょう?…とても大事なことよ」 

「よーし!なら、頑張ろうね!」 

「グッド!その調子よ」 


彼女達の会話に耳を傾ける人物は誰一人としていなかった 
76: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 19:57:04.06 ID:9HKS71AF.net
第03話
「Secret Survivor」



ーーー西木野総合病院ーーー

現在時刻…14:30 


『天気姉さん「今日の東京都の天気は晴れ!絶好のお出かけ日和、です!」』ピッ 

『芸人「特別なスゥゥゥゥプゥを」』ピッ 

『アナウンサー「極悪犯、6名の消息が不」』ピッ 

『CM「満・満・満足♪一本満」』ピッ 

『芸人「んだからぁ〜〜〜♪」』 



凛「…この時間帯のTVはつまんないにゃ」 

海未「時間が時間ですし…仕方ないことです」 
77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 19:58:50.85 ID:9HKS71AF.net
ことり「凛ちゃん達3人は『矢』の影響をマカロンで治してるから健康だもんね」 

凛「そうにゃ!もう2日はベッドの上だよ?走りたいにゃ!」 

希「まぁまぁ、グミあげるけん落ち着こな?」ゴソゴソ 

凛「…ちょうだい」 

希「…」ゴソゴソ 

希「……」。。。

希「ごめん、最初からグミ持ってなかった」 
  
凛「…」ムゥ

ことり「か、変わりに飲み物買ってくるから我慢してね」 

ガラララララ 
78: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 19:59:49.39 ID:9HKS71AF.net
凛「…それにしても暇にゃ」 

海未「まだ言ってるんですか…?」 

海未「全く…穂乃果を見てください、おとなしくしてますよ?」 

穂乃果「すやぁ…」zzz 

凛「よくこんな呑気な顔して寝ていられるにゃ」 

花陽「凛ちゃん、上級生だよ」 

凛「真姫ちゃんがいたら適当にいじれるのに…」
79: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:01:33.81 ID:9HKS71AF.net
ーーーーーーーーーーーー 

2時間前 

絵里「私と真姫は特訓に使える場所を探してくるわ」  

真姫「何で私も行かなきゃいけないのよ」 

絵里「真姫のエイメリーはμ'sには少ないパワーがあるスタンドだからね。」 

絵里「私だけじゃ少し不安なの」 

真姫「希でいいじゃない」 

絵里「ダメよ、希には穂乃果たちを見張って貰わないと」 

絵里「ってことで真姫。移動費よろしくね」 

真姫「私連れて行く理由それでしょ」 

絵里「大学生のお財布事情をなめないで頂戴」 

真姫「なによそれ…」 

絵里「じゃあ、あとは頼んだわよ希」 
80: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:03:05.51 ID:9HKS71AF.net
ーーーーーーーーーーーー 

凛「…っていって絵里ちゃんとどっか行っちゃったし」 

花陽「凛ちゃん本当に真姫ちゃんいじるの好きだよね」 

凛「むぅ…」 

凛「もう限界にゃ!ちょっと出掛けてくる!」ダッ 

花陽「り、凛ちゃん!」 

海未「凛!待ちなさい!」 

希「海未ちゃんストップ、ここはウチが行くよ」 

海未「え?」 

希「追いつくのはウチが一番楽やと思うんよ」
ズアッ!! 
81: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:04:49.82 ID:9HKS71AF.net
ーーー病院玄関(?)ーーー 


一定の速度で開く全自動の透明なドア、 
ドアが開いたと同時に少女は飛び出した 


凛「すっ…ごく走るのスッキリするにゃ…今の凛は風なんだね」ダダダダ 

希「凛ちゃーん」… 

凛「追いかけて来……ッ!?」 

希「逃げられへんでー」ツルルルル 


凛は恐怖した 
追いかけてくる人物が摩擦という概念を無視して滑ってくることに驚きはした

しかし、そこではない

もっと恐ろしいものを見てしまった 

汗が吹き出す 
経験した者ならではの感覚 
  
  
見覚えのある『両手の構え』 


星空 凛のランニングは
全力の逃亡に変更された
82: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:07:58.69 ID:9HKS71AF.net
凛(あれにだけは…絶対に逃げ切らなくっちゃあならない…!!) 

希「これ以上逃げるんならMAXになるけどええん?」ツルルルル 


嘘だッ! 
彼女の『ソレ』はいつだって全力なのだから! 
凛は心の中でそう思い、さらに速度を上げた


希「もう、ええ加減に…!?」 

希「凛ちゃん!!ほんまにストップ!!」 

凛「いーーやーー『希「前に人おるって!!」』…にゃ?」ダダダダ 

ドン! 

A「あたた…!」ドテッ 

B「あらあら」

凛「痛たた…ご、ごめんなさい!」 

希「大丈夫ですか!?」タッタッタッ 

A「あははー大丈夫大丈夫、ちょっとビックリしただけだよ、こう見えて訓練してるから!」 

B「心配は無用です」 

希「私の後輩がご迷惑をおかけしました…立てますか?」スッ 

A「あなたもしかしてμ'sのメンバー!?」 

希「え?そうですけど…」 

A「そこの娘も?」 

凛「は、はい」 

A「へへー…ラッキーだね、すぐに見つかって」ガシッ 

希「見つけ………ッ!?」 

希「凛ちゃん逃げ──」 

B「本当ですね」ガシッ 

凛「な、なんですか?」 

A「さぁ、なんだとおもう?」フッ 
83: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:11:04.64 ID:9HKS71AF.net
ーーー病院内飲み物売り場ーーー 


ことり「うーん…凛ちゃんって何が好きなんだろう…?」 

ことり「ラーメンのスープ……はいくら何でもアレだろうし」 

ことり「このさいシンプルに『桃の人工水』とかでいいかな?」

…ダダダダ 
ウィーン 
ダダダダ…… 

ことり「…あれ?」 

ことり「今のは……凛ちゃん?」 

ことり「もう、病院から出てはいけません!って何度も言ってるのに…」 

ことり「あ、希ちゃんが追いかけてるんだ…なら、大丈夫かな」 

ことり「ちょ、凛ちゃん危な………わぁ…ぶつかっちゃった」 

ことり「…でも大丈夫かな?血もでてなさそうだし 

ことり「じゃあ、ことりは先に病室に戻──」 


1度も目は逸らしていない 
しかし、突然4人はことりの視界から姿を消した 

ことり「!?」 
84: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:13:18.66 ID:9HKS71AF.net
ことり「ス…『スタンド攻撃』ッ!?た、大変!」 

ことり「お母さん!!」 

理事長『ことり…?どうしたの?』 

ことり「の、希ちゃんと凛ちゃん敵に襲われてどこかに…!それでッ!!」

理事長『落ち着きなさい、ことり。あんまり大声出すと他の人に「変な人」って思われちゃうわよ?』 

ことり「あ…」チラ 

通行人「ドウシタノカシラ…」ヒソヒソ 

通行人「ママーアノヒトカワイイネ」ヒソヒソ 

患者「ニシキノチャン」

ことり「うぅ…」 

理事長『大丈夫よ、小さな声でも私のスタンドなら会話できるわ。落ち着いて』 

ことり「…うん」 
85: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:14:49.42 ID:9HKS71AF.net
理事長『これから小泉さん達に状況を報告するわ、ことり も気を付けるのよ』 

ことり「うん、わかった!」 

理事長『そして、これは憶測だけど、星空さんと東條さんはどこか別の場所へ連れて行かれたと思うわ』 

理事長『彼女たちが音ノ木坂の生徒である以上、会話はどこででもできる筈なの…敵の能力で存在を消されてるとしか思えない』 

ことり「じゃ、じゃあどこに…」 

理事長『残念だけど、私には分からないわ』

理事長『でも、なにか証拠が残ってるかもしれないわ、辺りを捜索して見なさい』 

ことり「うん、わかった!」 

ことり「…どこにいったの…?」
86: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:18:26.40 ID:9HKS71AF.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜


B「いつ来てもここは凄いですね」 

希「こ、これは…?急に植物が…ッ!」 

凛「の、希ちゃん!ここどこ!?」 

希「うちにもわからん……やけど」 


視界に広がる木…というより『樹』の数々 
なぜこんなところに自分達はいるのか? 
なにもわからないが、こんなことができるのは 


希「スタンド能力…やないかな」 

A「そのとおり!」 

A「私の名はさゆり」 

さゆり「第123歩兵部隊所属、兵藤 さゆり軍曹であります!」 

B「私は桜坂 しずく」 

しずく「以後、お見知りおきを」 
87: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:20:29.59 ID:9HKS71AF.net
希「自己紹介ありがとさん…できれば、こんな形でして欲しくなかったんやけど?」 

しずく「残念ですね、それは無理な願いです」 

さゆり「あなた達は狙われて、私達は狙う。簡単なことでしょ?」 

凛「敵ってほんとにいたんだ…」

さゆり「あなた達に恨みはないけど、これが任務だから仕方ないよね」 

希「…1つ教えてもらってええかな…ここは一体どこなん?」 

さゆり「…あ」 

さゆり「そういえばまだ言ってなかったけ…?」 

しずく「それって言う必要あるんですか?」

さゆり「必要だよ!やる気が違うもん!」 

しずく「忘れてたのに?」 

さゆり「そ、それは…あれだよ!私、大好物は最後に残すタイプだから!」 

凛「…なんか穂乃果ちゃんと海未ちゃんを見てるみたいにゃ」 

さゆり「えー…ごほん、ではでは」 

さゆり「ようこそ!!」 

さゆり「『ソルジャー・ゲーム』へ!!」 
88: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:23:16.63 ID:9HKS71AF.net
凛「そるじゃー…げーむ?」 

さゆり「そ!ここは私のスタンド『ソルジャー・ゲーム』が作り上げた仮想空間」 

さゆり「…といっても場所はさっきと同じなんだけどね」 

希「同じ場所…?ここは密林とかジャングルの類にしか見えんのやけど」

さゆり「『環境が違う』んだよ、場所はさっきと同じ」 

さゆり「まぁ、さっきまでいた場所に木が生えた、ぐらいに思ってもらったらいいよ」 

凛「…ここで凛達をどうするつもり?」 

さゆり「簡単だよ、あなた達はこれから私達と『サバイバルゲーム』をしてもらうよ」 

凛「サバイバルゲームってBB弾のでる銃でやる…あの?」 

さゆり「そ!そのサバイバルゲーム」 

さゆり「でーもぉぉーー、ただのサバイバルゲームじゃあつまんないよね?…私は好きだけど」 

さゆり「あなた達に『銃』を送ったッ!」ブワァァァン 

希「っと…」パシッ 

さゆり「じゃあ、ルール説明とするよ」 
89: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:27:21.55 ID:9HKS71AF.net
さゆり「その1、その銃にはいっているのはBB弾…まぁ、当たったらちょっと痛いぐらいだよ」 

さゆり「その2、弾の数は∞」 

さゆり「そして…ここから重要だから、よく聞いててね」スッ 

凛「うぇ…ネズミだ…凛、苦手…」 

さゆり「ネズミに3発…」ポイッ 

さゆり「弾を撃つッ!!」 パァンパァンパァン! 


宙を舞うネズミ 
的確に着弾した3発の弾 


その瞬間、 
耳を防ぎたくなるような嫌な音を放ちながら、ネズミは木っ端微塵に砕け散った


希「ッ!?」 

凛「ぅ……ぉぇ……はぁ…っ」 


血が飛び散り、内臓が幾つにも分散する、骨が地面に突き刺さり、目玉が足下に転がってきた 
星空 凛が見たもので一番残酷な光景 
たまらず吐きそうになる  


さゆり「…その3、弾に『3発』当たると死ぬ」

希「さっさと脱落してもらおか」ズォン 

さゆり「はいストォォオ〜〜ップ…そうくると思ったよ、それがあなたのスタンド…?やめといーー」 

希「リサ・ローブッ!」ズドン!! 

さゆり「…話は最後まで聞きなよ」パァン

希「うぉ!!」シュン 

さゆり「あー…外しちゃったか」 

さゆり「その4、BB弾以外のダメージは全て無効化される」 
90: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:28:30.37 ID:9HKS71AF.net
さゆり「あなたの左腕にもさっきのネズミの骨が刺さってるけど、痛くないでしょ?」 

希「…」チラッ 


左腕を確認する
確かに骨が刺さっていた 
血も痛みもなかった 


さゆり「1分!」

凛「!?」

さゆり「1分だけ待ってあげるよ、その間に作戦でも考えたら?」 

希「凛ちゃん!!とりあえず、ここから離れるよ!」ダッ 

凛「う、うん!!」ダダッ 
91: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:30:43.20 ID:9HKS71AF.net
さゆり「…」 

さゆり「……」 

さゆり「なんでさっきから黙ってるのさ?」 

しずく「特に喋る必要がなかったもので」 

さゆり「…そっか」 

しずく「というかネズミ、私の近くで破裂させないでください。見たくありません」 

さゆり「ご、ごめんごめん…」 

しずく「なにかあったら呼んでください。私のスタンドは射程距離が短いので彼女たちの近くにいますから」 

さゆり「そーゆー優しいところ好きだよ」 

しずく「残念ながら私にその体の趣向はありませんよ」 

さゆり「なんでそーやって受け取っちゃうかなぁ…」 

さゆり「…そろそろかな?」 

しずく「そうですね」 

さゆり「じゃあ、ゲームスタート…だね」ニヤ 
92: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 20:32:49.81 ID:9HKS71AF.net
ソルジャー・ゲーム
「 戦 争 ご っ こ 」
本体(兵藤さゆり)

能力…
触れた生物を別空間に連れ込み、サバイバルゲームを行う能力
この空間に来ると銃を支給され、銃内の弾に3発当たると、なにがあろうと炸裂して死ぬ
弾の制限はなく、この空間にいる間は、どんな攻撃も通じない

ステータス…
破壊力───なし スピード─なし
射程距離──A 持続力──A
精密動作性─なし 成長性──E

元ネタ…
『soldier game』
95: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:03:27.47 ID:9HKS71AF.net
凛「…ごめんなさい。凛がなにも考えずに外にでちゃったから…」 

希「奴は『早く見つかってよかった』っていよった…どの道、誰かはこの空間に連れてこられとる」 

希「たまたまウチらがつれてこられた。ただそれだけ」 

凛「で、でも…」 

希「あとで『MAX』じゃなくて『expert』をやるからそれでちゃら♪」ワキワキ

凛「あ、ちょっと根に持ってるにゃ」 

希「気のせい気のせい」 

凛「戦いを決めるのは、この銃弾…スタンドを持っていない凛でも頑張ったら倒せるってことだよね…」 

希「そういうことやね」 

希「さぁ、それよりどないす『希ちゃん!右!!』──ッ!!」クルッ 


希に「1発目」が当たる 
しかし弾の飛んできた方向は 
『左』からである 


希「な、逆…?凛ちゃんッ!!」 

凛「え?」 

希「え?やないよ!!さっき凛ちゃんがみ『後ろッ!』おぉッ!?」ヒュン 


弾は『右』から、 
間一髪で避ける 


凛「の、希ちゃん…?」 

希「危な…ッ!」 

希「凛ちゃん!?もうちょいちゃんと言ってくれへん!?」 

凛「だからさっきから何言ってるの!?凛、さっきまで何も言って、ない……よ…?」 

凛「希ちゃん…その肩で浮いてる小さい奴…なに?」 

希「…肩?」
96: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:10:02.89 ID:9HKS71AF.net
希の肩に浮遊していたのは 
翼の生えた小人 


希「これは…スタンド?」 

凛「あ!このスタンドもしかして…」 

希「…忘れとった…これはしずくのスタンド!!」 

希「ウチらを倒しに来たんやったらしずくがスタンドを持ってることは至極真っ当!」 

凛「あ!希ちゃん、あそこ!」 

しずく「…」 

希「あんなところに…ッ!さっきの凛ちゃんの声も きっとこのスタンドの能力!」 

希「なんて面倒なスタ『希ちゃん!!右ッ!』」

希「そう何度も騙せると…」ガサッ 

凛「希ちゃん!!今のは本──!!」 

さゆり「仲間の忠告を無視するなんてひどい人だね」 
ジャキッ! 

希「な…しまっ…!」 

さゆり「2発目♪」パァン! 
97: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:10:43.92 ID:9HKS71AF.net
凛「希ちゃぁあぁぁんッ!!」ダダッドンッ! 

 
ぶつかり、庇う。凛に「1発目」が当bスった


希「り、凛ちゃ…なんてことを!」 

凛「希ちゃん!!そのまま滑って!!」 

希「ッ!…わかった!!」ブァイン 

凛「希ちゃんのスタンドなら…このぶつかった力を利用して…!!」ツルッ 

リサ・ローブは物体を滑らせる能力 
凛のぶつかった衝撃により、滑走速度が上がる 

さゆり「東條 希だっけ?あれは……滑る能力、かな?」 

さゆり「ふぅん…仲間を庇う=逃走に繋がってるね、やるじゃん」 

さゆり「しかしすっごい滑るなぁ…」 

さゆり「…ま、いいや。後で追いつくだろうし」 

しずく「そう…焦る必要はないですよ」ガササ 

しずく「あなたのスタンドと私の 『カラフル・ボイス』は相性抜群ですからね」 
98: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:12:38.14 ID:9HKS71AF.net
カラフル・ボイス
本体(桜坂 しずく)

能力…
見えている対象に取り憑き、囁くだけの能力 
一度聞いた声なら誰であろうと真似する事ができる

ステータス…
破壊力───E スピード─D
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─D 成長性──C

元ネタ…
『COLORFUL VOICE』
99: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:15:13.94 ID:9HKS71AF.net
希「凛ちゃん…庇ってくれたことは感謝してるけど、あんまり無茶はせんといて欲しいな…」ツルルル 

凛「あのまま希ちゃんが残り1発になるより凛も希ちゃんも残り2発の方がいいと思って…」ツルルル 

希「……そろそろ止まろか」フォン… 

希「なんとなく雰囲気で分かってたケド…さゆりって方は銃の扱いに慣れとるね…」 

凛「うん…あれ?希ちゃん、さっきの小人がいないよ?」 

希「…なるほどなぁ」 

希「しずくの能力、射程距離はあまりよくないみたいやね」 

凛「それであんなに近くにいたんだ」 

希「多分やけどね」 

凛「それよりどうするの?…このままじゃまた追いつかれちゃうよ?」 

希「ローブッ!!」ベキィッ! 

凛「の、希ちゃん…?なんで木を殴って…?」 

希「…ダメージが無効化されるのは人物だけのようやね」

希「折れた木には重量もちゃんとある」 

希「人物にもダメージは与えれんけど能力は効いとるようやし…」 

凛「…」 

凛「例えばだけど…この生えた『木』…使えないかな?」 

希「?」 
100: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:18:36.84 ID:9HKS71AF.net
ー ー ー ー ー ー

さゆり「んー…どこいったかな…?さっさと終わらせたいんだけど…」 

バン!バン!バン!バン!

さゆり「おっと」ヒュンヒュン 

さゆり「残念だったね?折角の不意打ちが無駄になっちゃって」

凛「…」。。。

さゆり「木の上なんか登っても同じだよ…さっさと降りなよ」 

凛「もちろん、そのつもりだよ」 

ドゴン!! 

さゆり「…?なんの音?」 

凛「…」バッ 

ベキベキベキギギッ!!! 

さゆり「え?」 


さゆりに向かって倒れてくる巨木 


凛「痛みはなくてもさ、普通に考えてこのでっかい木を普通の女の子は持ち上げられないよね?」 

凛「動けなくなった所を狙う」 

さゆり「ちょっ!!」 

凛「そのまま木の下敷きになっちゃぇぇええぇーーーッ!!」 

さゆり「おぉぉおおぉッ!?」 


ズゥゥゥゥーーーーン…… 
101: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:22:31.40 ID:9HKS71AF.net
さゆり「はぁ…はぁ……」 

さゆり「っぶない……!!」 

さゆり「あいつ…!完っ全にキレた……絶対にぶっ潰すッ!!」  

さゆり「どこに行ったァッ!」 

凛「!」ダダダタ

さゆり「いたぁ…もう見失わないよ…!!」ダッ 

凛「ハァハァ…やっぱダメだった…!」ダダダッ 

凛「取りあえず逃げないと!」ダダダッ 

さゆり「………」ダダダッ 

凛「…ハァ……ッ!」チラッ 

凛(な…なにあの顔…スッゴく怖い!!本気で怒った人ってあんなに恐ろしい顔になるの!?)

さゆり「…ッ!」パァン! 

凛「っ!…でも怒ってるから命中率は悪く…うぁ!!」ズザザザ 

さゆり「あーあー…こけちゃった、ねぇぇぇ…ふふ」ニヤァ 

凛「やば…弾に気をとられて…!」 

さゆり「あは❤……覚悟はいいかな?」 

凛「う」 

凛「わぁぁぁあああ!!!」 
パパパパパパァン! 

さゆり「何?数打ちゃ当たる作戦?」ススッ 

凛「あ…あぁ……」 

さゆり「後…2発だったね、ぐちゃぐちゃの死体を早く私に見せてよ」 
102: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:24:54.90 ID:9HKS71AF.net
凛「い、嫌…やめ…」 

さゆり「知ってる?イタリアのギャングは『ブッ殺す』って思ったなら、その時すでに行動は終わってるんだって」 

さゆり「まぁ、別に私はギャングでもイタリア人でもないんだけど」 

凛「…?」 

さゆり「えーと、要するに」 

さゆり「銃口を向けた私は容赦しないってこと」ジャキッ 

凛「…ッ」 

さゆり「じゃあね…バイバ」 
ビシィッ! 


さゆりの背後に何かが当たる 
足下に転がった『ソレ』を見て、驚愕する


さゆり「弾……ッ!?」 

凛「え、…な、何?」 

さゆり「てめぇどうやりやがったぁぁあああ!!」パァン! 

凛「こ!来ないで!!!」パァン! 


さゆりの放った弾は着実に凛に命中 
一方、凛の放った弾は地面に激突 
しかし、弾は地面から『大きく跳ねた』ッ! 


さゆり「!!」ビシィッ! 

さゆり「…へぇ」 
103: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:28:30.02 ID:9HKS71AF.net
さゆり「なるほど、ね…それがあなた…星空 凛のスタンドなんだね」 

凛「…こ、、これが凛の…ッ!」 

さゆり「もしかして今発現しました、って感じ?」 

さゆり「だけど残念だね。折角スタンドが発現したのに今から死ぬんだから」ポイッ

凛「ッ!」ジャキッ! 

凛「……ネズミ?」 

さゆり「そのネズミには」ジャキッ 

さゆり「既に2発、弾を撃っている」パァン 


凛の目の前で炸裂するネズミ 
骨が刺さるが痛みがないことは既に知っている 
しかし、さゆりの狙いはそこではない 


凛「ぅっ!…目、目が!!」 

さゆり「どう?その血の目潰しは…痛くないけど何も見えないでしょ?」 

凛「!!」ゴシゴシ 

さゆり「なかなか楽しかったよ…凄くハラハラした」 

さゆり「だけど」 

さゆり「私が負けることなんてないんだよ?」 


「これでもそういえるんかな?」カチャ 


さゆりの頭の後ろに銃口が向けられた


さゆり「そ、その声は……」 

凛「希ちゃん…!」 
104: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:29:28.62 ID:9HKS71AF.net
希「よう頑張ったなぁ凛ちゃん…頼まれたことは終わったよ」 

さゆり「…し…」

さゆり「しずくぅ!!聞こえる!?」 

さゆり「こいつらを撃って!!早く!!」 

希「無駄やで」 

さゆり「…!?」 
105: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:32:02.56 ID:9HKS71AF.net
ー ー ー ー ー ー

しずく「木が薙ぎ倒されて…ッ!さゆりは無事でしょうか…?」 

しずく「……ふぅ」 

しずく「よかった、無事のようですね」 

しずく「さて、追跡を続け…」

希「それは堪忍して欲しいな」ポン 

しずく「!?」 

しずく「い、いつの間にッ!!」 

希「うちのスタンドを使ったら、足音をたてずにあなたの背後に立つぐらい簡単なんよ」 

しずく「滑ってきたのですね…」 

希「そ、あなたも体験してみたら?」トン 

しずく「え?」ツルッ 

希「ちょっと酔うかもしれへんけどな」 

しずく「くッ!!」パァン 

希「…お見事」ビシッ 

しずく「さゆりぃぃいい!!」 ツルルルルルルル 
106: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:34:29.54 ID:9HKS71AF.net
ー ー ー ー ー ー

希「凛ちゃんが囮になるのは賛成やなかったけど…2人を引き剥がす作戦自体はいいもんだった」 

さゆり「そんな…しずくが…ッ!!」ギリッ 

希「うちもあんまり死体とかみたくないからなぁ…」 

希「今も、どっかで滑ってるんやないかな?」 

凛「…助かったぁ……」 

希「さぁさぁさぁ!随分ウチらをかわいがってくれたなぁ、うん?」 

さゆり「ちょ、ちょっとまって!!わかった!謝るって!!」 

希「今更そんな命乞いを聞くと思うん?」 

さゆり「うぁ…おぉぉ、お願い許して…!」

希「ゲームセット」ジャキッ 

さゆり「アァァアァアアッ!!」 


パァァン… 



弾は上空に放たれた  



希「死体は見たくないって言うたのに…本当に撃つわけないやん」 

凛「脅したの?」  

希「そうや。でも、効果抜群ってやつやね」 

さゆり「ブクブクブク…」 
107: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:36:15.94 ID:9HKS71AF.net
凛「人って本当に泡吐くんだ…」 

希「…お、木が消えて」 

シュウウウウウゥ… 

凛「も、戻った…?」 

希「はぁ…疲れた…」 

しずく「…………ぉぇ…」 

さゆり「」ブクブクブクブク 

凛「しずくって人…酔って気絶してるね…」 

希「結構回したけんなぁ…」 

凛「…『expert』する?」 

希「……今はそんな気分やないなぁ」 

凛「ならハイタッチは?」スッ 

希「それには大賛成やね」スッ 


パシィィィイン! 



星空 凛…生存(スタンドを発現) 
東條 希…生存 
兵藤 さゆり…再起不能 
桜坂 しずく…気絶 
108: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:37:30.52 ID:9HKS71AF.net
リトル・ブーツ
本体(星空 凛)

能力…
触れた物を跳ねさせることができる能力
凛自身、まだよくこの能力を理解していない

ステータス…
破壊力───D スピード─C
射程距離──D 持続力──C
精密動作性─E 成長性──A

元ネタ…
女性シンガー『Little Boots』
109: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:42:52.54 ID:9HKS71AF.net
第04話
「変異体乙女達」 



希「はは……にしてもほんまに疲れたなぁ…」 

凛「凛、しばらくは病院で寝ていたいかも」 

希「ちょっと前の凛ちゃんにその台詞聞かせてあげたいなぁ」 
理事長『東條さん!星空さん!』 

凛「その声は…理事長先生?」 

理事長『よかった…!繋がったわね!今から ことり達を向かわせるわ、どこにいるんです?』 

希「病院を出てすぐの所です…みんなは無事ですか?」 

理事長『みんな慌てているけど無事よ、しばらく待っていてちょうだい』 
凛「ラーメンが食べたいにゃぁ…」 

希「ふふ…うちも焼き肉が食べ……?」フッ… 

希「なんや、急に辺りが暗く…?」 


空を見上げる2人 
 
目にしたのは巨大な『岩』 


凛「な、、なにあーー」 

希「凛ちゃんッ!!」ドンッ 


希の咄嗟の機転で回避できた2人、落ちてきた岩が砕け散り、暴風と地響きをもたらす 


凛「あ、ありがとう…希ちゃ……」 


希の顔は恐怖と絶望で埋め尽くされていた 


凛「…希ちゃん?」 

理事長『どうしたのですか!?』 

希「理事長…ことりちゃんに全速力で来るように伝えて…」 

「はぁーい、特ダネを探しにきたよ」 

希「あいつは……ヤバい…ッ!!」 
110: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:45:44.66 ID:9HKS71AF.net
凛が目にしたのは、 
ポニーテールの髪型で 
左手に本形のメモ帳 
右手には小指を立てながらシャーペンを持っている少女の姿 


ポニテの女「…東條 希さん♪」 

希「何てタイミング…ッ…卑怯者」 

ポニテの女「『お利口さん』って、いって欲しいなぁ」 

凛「希ちゃん…この人の事知ってるの?」 

希「知ってるもなにも…」 

希「こいつがウチらを狙う『敵』の主犯格ッ!!」 

「こいつ…ではなく、『私達』でありますわよ?」 

「イグザクトリー!千鶴子の言う通り!」 


そういって現れる、グラマーな雰囲気をかもしだす紫髪の女と、所々英語で話してくる眼鏡をかけた外国の女 


凛「なんかいっぱい来ちゃったよ…ど、どうすればいい!?」 

希「…凛ちゃん…避難してて」 

凛「え?」 

希「今でてきた2人のスタンドは知らんけど…あのポニーテールの方は強すぎる…ッ」 

希「……でも」 

希「時間を稼ぐぐらいなら…ッ!!」ズォン!! 

ポニテの女「…あれ?マカロンちゃんはいないの?」 

希「ことりちゃんならここにはいない!!それがなにッ!?」 

ポニテの女「いやぁ…安心したよ…あの娘、凄く強かったから」 
111: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:49:14.85 ID:9HKS71AF.net
ポニテの女「…さて、マカロンちゃんがいないのなら」

眼鏡の女「ストップ!ちょっと ななっち!?私達、闘いにきたわけじゃないのよ?」 

紫髪の女「そうですわ。私の能力が途切れたから用事を済ませたついでに2人を回収しに来たのですわよ?」 

ポニテの女「わかってるってベッキー、千鶴ちゃん…少し聞いてみただけ」スッ 

ポニテの女「…あー…さゆりの方は こりゃ再起不能だね。とりあえず、しずくの方だけでも…」 

ポニテの女「よし!じゃあ、そーゆーことでバイバ───」 

希「のこのこと帰すとでも思ったのッ!!」グワァ! 

ポニテの女「…怯えるぐらいなら無理に挑むことないのに……口調変わってるよ♪」パシッ 


リサ・ローブの繰り出した拳をポニーテールの女のスタンドが掴み、防いだ。 


紫髪の女「やめませんか!なな──」 

ポニテの女「大丈夫、ちょっと懲らしめるだけだから♪」
メリメリメリメリ


ポニーテール女が手に力を込める 


希「つ……ッ!!こいつッ!!」ツル 


自らの手を滑らせて、すり抜ける 
手が握り潰されるのを回避した 


ポニテの女「…やっぱりあなたのスタンドの能力は『滑らせる能力』なんだね」 

希「……」 

ポニテの女「はぁ…もういいや」 

ポニテの女「『マルーン5』」 

バリィインッ!!! 
112: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:53:54.59 ID:9HKS71AF.net
凛「な、なにあれ…地面が!」 


硝子の如く叩き割られた大地 


ポニテの女「あげるよ」ヒュヒュヒュン 

希「ッ!?」 

先の尖った地面の破片を大量に投げてきた

その破片は、金属のような光沢を持っていた 


希「おぉおぉおおおッ!!」 
ブワアァァァァア!! 


拳を連続で叩き込み、破片の軌道を逸らそうと試みる 

しかし、右太股と左肩に突き刺さり 
衣服が血で滲む 


希「う、…ぐあ……っ!」 

ポニテの女「やっぱ手応えないよ、あなた」グイッ 

希「ぐ……ぁ…」 

凛「…あ、…の、希ちゃ…」

助けなくては、と頭で考える 
刃向かうな、脳がそう答えた 

動かない体で凛はその光景を眺めることしかできなかった 


ポニテの名「少し反省してきなよ」 


ズバンッ!! 


希「ッ!!……ガフ……」カラン 

凛「の!」 



敵のスタンドが希の胸を貫いた 



凛「希ちゃああああああんッ!!」 
113: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 21:59:25.25 ID:9HKS71AF.net
ポニテの女「はい、これあげるよ」ポイッ 

ドサッ 

凛「の………のぞみ…ちゃ…」 

希「…」 

希「……ぁ……ゥッ……」 

凛「よかった!!まだ息がある!!」 

ポニテの女「あれ?まだ生きてたの?」 

ポニテの女「しぶといなぁ…さっさと とどめを…」 

眼鏡の女「ななっち!!」 

眼鏡の女「もう充分でしょ?早く帰るわよ、これはリーダー命令…オーケー?」 

ポニテの女「うぅ…わかったよぉ……あれ?これなんだろ?」スッ 

凛「しまった…『矢』がッ!!」 

紫髪の女「よくわからないですが、大切な物らしいですわね」 

ポニテの女「へぇ…もらっておこっか♪」 

ことり「希ちゃん!凛ちゃん!!」タッタッタッ 

花陽「ひ、…酷い!!」 

凛「こ…ことりちゃん、かよちん……のぞみちゃんがあぁ…」 

ことり「大丈夫!生きてさえいればマカロンでキズは癒せるよ」 

ことり「凛ちゃんも頑張ったね…」 

凛「うぅ……ことりちゃん…でも…」 

穂乃果「希ちゃん!しっかりっ!!」 

海未「落ち着いて下さい穂乃果!!」 
114: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:03:09.05 ID:9HKS71AF.net
眼鏡の女「もう…援軍が来ちゃったじゃない」 

ポニテの女「あはは…」 

ことり「…!…あなた…この前の」 

花陽「……?」 

ポニテの女「大丈夫…今日はもう帰るつもりだから狙わないで、ね?」 
紫髪の女「早くしないとそこのお方が天に召されてしまいますわよ?」 

ことり「…ッ!!」 

ポニテの女「そーゆーことで!」

眼鏡の女「バーイ!また会いましょう♪」

紫髪の髪「ご機嫌よう」

タッタッタッタッタッタッ

穂乃果「か、帰った…?なんで?」 

ことり「みんな!希ちゃんを病室に連れて行くよ!手伝って!」 

海未「はい!勿論です!」 

花陽「……」 

花陽「…今の人達…もしかして」 

海未「花陽ッ!なにしてるんですか手伝って下さい!」 

花陽「う、うん!」 
115: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:06:14.59 ID:9HKS71AF.net
ーーー病室ーーー 


絵里「希!!」ガララ!! 

希「え…えりち…」 

絵里「よかった…大丈夫なのね……」 

希「ことりちゃんのお陰でね…でも、『矢』が奪われてもうた…ごめんなさい」 

絵里「なにいってんのよ…私たちで希に預けようって決めたのよ?責めるわけないじゃない」 

絵里「『矢』のことは仕方ないわ、それより希が生きててよかった…」 

希「えりち…」 

ことり「まだマカロンが馴染んでないから完全に治癒してないけど…とりあえずもう大丈夫だよ」
絵里「ことり…ありがとう」 

真姫「…敵に襲われたらしいわね」スッ 

穂乃果「真姫ちゃん…そうみたい」 

真姫「訓練場所は見つけたわ…まさかこんな事になってるとは思わなかったけど」 

海未「凛は今、疲れて寝ています…つらかったでしょうね」 

花陽「…」スッスッスッ 

花陽「…!」 

海未「…花陽?……気分が優れないのなら休んでもいいですよ?」 

花陽「…」 

花陽「みなさん…聞いて欲しいことがあります」 

穂乃果「…?」

花陽「希ちゃんを…私たちμ'sを狙う敵が何者なのか判明しました」 

海未「え?」 

ことり「かよちゃん…?今なんて」 
116: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:09:13.43 ID:9HKS71AF.net
花陽のスマホの画面に映るのは 
4人の少女 


希「…?」 

ことり「この人達が……?」 

花陽「…普段はマスクを付けて活動していますから、最初見たとき分からなかったのですが…」 
  
花陽「彼女たちのマスク無しの素顔がこちらです」 
  

映し出された女性の顔に希は、確信をもち、花陽に問いただす 


希「ポニーテールッ!…こ…この4人組はいったい…?」 
 

花陽「『Mutant Girls』」 


花陽「第2回『ラブライブ!』地区予選で脱落したスクールアイドルです」 

穂乃果「スクールアイドル…?」 

花陽「ポニーテールが特徴的な、『森嶋 ななか』…アイドルと共に新聞部としても活動していたようです」 

花陽「大人の色気をもった紫髪のこの女性は 『坂巻 千鶴子』、風紀委員を務めているらしいです」 

花陽「そしてリーダーの『レベッカ』…趣味は寺巡りで日本が大好きらしいです…愛称はベッキー」 

ことり「あれ?…でもそれなら1人足りなくない?」 

希「ポニーテール…紫、眼鏡……この娘がおらんようやね」 

花陽「…」 

希「花陽ちゃん?」 

花陽「……彼女は既に亡くなっています」 

希「え?」 
117: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:11:46.15 ID:9HKS71AF.net
花陽「数ヶ月前に自殺を…その3日後、このグループは活動を停止しました」 

絵里「…その自殺した娘、もしかしたら…その娘が原因なんじゃない?」 

海未「…といいますと?」 

絵里「あくまで推測だけど…その娘の自殺は、ラブライブ!に出られなかったから…とか」 

海未「…しかし」 

花陽「彼女は、誰よりもラブライブ!に出たがっていました…その可能性も充分ありえます」 

絵里「そんな中、ギリギリ予備予選を通過した私たちを妬み」 

絵里「私たちのせいで『仲間は自殺した』…なんて考えてるのかもね」 

真姫「妬み…ね」 

穂乃果「………」 

ことり「お母さん…」 

理事長『わかってるわ、矢澤さんには私から伝えておくわね』 

絵里「敵の正体の暴くことを にこ にはお願いしてたんですが…これからは敵の素性を調べてきて欲しい、と伝えてもらえますか?」 

理事長『勿論よ…とりあえず今日はぐっすり休みなさい』 

絵里「お願いします」 
118: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:14:32.34 ID:9HKS71AF.net
希「…ここは理事長の言うとおりにしよか」 

ことり「そうだね…ことり もマカロンを作って疲れちゃった」 

海未「そういえば、私たちを回復するときは結構マカロン使ってたみたいでしたが、その時は大丈夫でしたか??」 

ことり「あの時は小さな傷だから『橙マカロン』で傷を癒やすだけだったんだけど…」 

ことり「今回の希ちゃんみたいに肉体を大きく損傷した場合は『緑マカロン』を使って肉体そのものに近いものを作ったの」 

ことり「緑マカロンは作ると疲れちゃうんだ…」 

海未「そんな制限もあるのですね…」 

絵里「2、3日は休みなさい…特訓はそれからよ」 

穂乃果「…」 

絵里「…穂乃果?」 

穂乃果「あ、ごめん……同じスクールアイドルに命が狙われてると思うと…ちょっとショックで」  

花陽「…前にも言いましたがアイドルというのは残酷な格差社会なんです…こればっかりは 
どうしようも…」 

絵里「考えても仕方ないわ…今は休みなさい」 

穂乃果「…うん」 
119: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:18:45.02 ID:9HKS71AF.net
ー ー ー  ー ー ー 

ななか「ベッキー、これ結局なんなの?」 

レベッカ「ウェイト…その『矢』みたいな物がなんなのか手当たり次第、調べてるから」 

千鶴子「見たところ石で作られた物と思われますわ」 

ななか「もう面倒だからさ…帽子の人で調べてみたらいいんじゃない?」 

レベッカ「嫌よ、なんか嫌よ」 

千鶴子「わたくしの好みのお顔なのに…残念ですわ」 

レベッカ「うーん…あ、彼なら…」 

レベッカ「…ヒット!見つけたわ、その『矢』についての情報ッ!」 

ななか「ほんと?どんなものなの?」 

レベッカ「……オー…いや、…グレイト」 

ななか「おーしーえーてーよー!」ジタバタ 

レベッカ「…『その矢に刺された者はスタンド能力が目覚める』ですって」 

ななか「え、これマジに特ダネじゃない?」 

千鶴子「…その『矢』、どうしますか?」 

レベッカ「利用するに決まってるじゃない」 

レベッカ「私たちで決めたのよ、必ず…あの娘を助けるって」 

ななか「…うん、絶対だよ」 
  
千鶴子「そうですわね、利用できる物はなんでも利用しますわ」 

レベッカ「もう少しだけ待っててね…あなたを必ず救ってみせるわ……瑞希」
120: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/24(金) 22:23:29.14 ID:9HKS71AF.net
〜  〜  〜  〜  〜 


あの雨の日から随分と時間が過ぎた 
少年は青年になり、背も随分伸びた 
ある程度自分で行動できるような年齢になったとき青年は1つの目的を成し遂げようとした 


「やっぱり今の世界じゃあダメだ、あの世界に……みんなのいるあの世界に戻そう」 


青年は模索した、 
あの忌々しき神父が 
世界を変えた方法を元に 

だが、世界は元に戻らなかった 

「…やはり無理なのか…」 

結果として、世界は少し変化した 
彼は『彼女達がいた』世界を作り上げた 

「だけど…これでいいんだ…僕に死者をどうこうするなんて…」 

青年は恐れた 
この一族を再び蘇らせると 
もしかすると、あの『神』との因縁も蘇ってしまうのではないか…と 

「今の世界ということに変わりはないけど…これで前の世界の住人が少人数だけになるが『いたことになる』…」 

「記録だけは…残った」 

「みんなの『意志』と『精神』は…僕が子孫に語り継ごう」 

「それでいいよね……お姉ちゃん…?」



そして『この世界』が生まれた



←To Be CONTINUED…
125: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:28:24.68 ID:5pNOBYpI.net
第05話「特訓に行こう」 


ゴトンゴトン…ゴトトン 

ことり「真姫ちゃんの別荘?」 

真姫「私の…って、いうかパパのなんだけどね」 

絵里「寝泊まりできる家屋があって人に見られない、人を巻き込まない充分な敷地もある」  
絵里「正に特訓には最適な場所よ」 

真姫「少し遠いからこうやって電車で行くんだけどね」 

穂乃果「ほぇ〜…お金持ちは違うなぁ」 

凛「成金」 

希「箱入り娘」 

真姫「あなた達、意味分からずに使ってるでしょ?」

花陽「特訓かぁ…大変だろうなぁ」 

海未「そうですね…おや、そろそろじゃありませんか?」 
126: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:29:19.37 ID:5pNOBYpI.net
ーーーしばらく歩いてーーー 

穂乃果「ひ…広い!」 

ことり「ほ、本当にここらいったいが真姫ちゃんの別荘なの?」 

真姫「ここらへん、というかこの山全部が敷地よ」 

真姫「パパがアウトドア用に…って言って買ったんだけど結局使わずじまいだったのよ」 

希「ここでお肉食べたら最高やろうなぁ……」 

花陽「ご飯が進みそうです!」キラキラ 

絵里「さぁ、荷物を置いたらチームを2つに分けるわよ」 
127: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:30:39.50 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 

Aチーム 
穂乃果 海未 希 絵里 

Bチーム 
凛 真姫 ことり 花陽 


絵里「こんなところね」 

絵里「Aチームは穂乃果と海未のスタンドを発現させることに集中」 

穂乃果「頑張ろうね海未ちゃん!」 

海未「えぇ、頑張りましょう」 

希「ハードなのいくで?」 

絵里「Bチームはスタンドが発現したばかり2人の特訓を中心にね」 

凛「真姫ちゃんになんか負けないにゃ〜」 

真姫「メリー、フルボッコよ」ブォン 

メリー「賛成ダ」 

花陽「あ、あの…喧嘩は…」 

ことり「怪我してもマカロンあるから大丈夫だよ」 

花陽「そういう問題じゃないよぉ…」 
128: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:32:39.01 ID:5pNOBYpI.net
ーーーAチームーーー 

in河原 

希「…とは言ったものなぁ」 

穂乃果「先輩!アドバイスを!」 

絵里「アドバイス…ねぇ」 

海未「なにかきっかけが欲しいのです…何をどうすれば良いのか全く見当がつきません…」 
希「ふん!ってやったらできるんよ?」 

海未「…」 

絵里「伝わりにくいとは思うけど、希の言ってることは的を得てるから困るのよね…」 

海未「あってるのですか…」 

絵里「気合いを込める、という点では間違ってないのよ」

海未「気合い…ですか」 

海未「……」 

穂乃果「海未ちゃん?」 

海未「……」 

海未「ハァッ!!」ドン! 

穂乃果「おわ!?」ビリビリ 

希「さ、さすが武道を嗜んでいるだけあるなぁ…」ビリビリ 

絵里「迫力が違うわね…」ビリビリ 

海未「……」 

海未「スタンド…出てますか?」 

希「出てないね」 
  
海未「く…あれほどの『喝』で発現しないとは…!」 
129: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:33:27.62 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「よーし!穂乃果もやってみよう!」 

穂乃果「えいっ!」 

絵里「…」 






ズァ!!

うみのぞえり「え」
130: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:34:20.56 ID:5pNOBYpI.net
ーーーBチームーーー 

in岩場 

凛「で、どうするにゃ?」 

真姫「どうするって…」 

花陽「花陽は頑張ってスタンドのパワーを上げる特訓しようかな?」

凛「うーん…なら、凛はスタンドを扱えるようにしようかな」 

真姫「私もそうするわ」 

ことり「怪我しちゃったら教えてね?マカロンで治しちゃうから」 

真姫「わかったわ」 
131: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:36:24.25 ID:5pNOBYpI.net
ーーーAチームーーー 

絵里「…こんなにあっさりと発現させられたら逆にショックね」 

穂乃果「いやぁ〜穂乃果ってスタンド使いの才能があったのかも♪」 

海未「ほ、穂乃果でも出来ることが…」 

穂乃果「なんかバカにしてない?」 

希「ところで、名前はどうするつもりなん?」 

穂乃果「えへへ〜実は前から考えてたんだ」 

穂乃果「『カーリー・レイ』っ!」ズァン 

穂乃果「ッ〜〜〜!」 

穂乃果「かっくいいーー♪」キラキラ 

希「えらい喜ぶなぁ…」 

絵里「本人が嬉しそうならいいじゃない」 

海未「穂乃果にできて私にできない…なんという屈辱…ッ!」 

穂乃果「やっぱりバカにしてるよね!?」 

絵里「じゃあ、私は穂乃果の能力がなんなのか模索してみるわ」 

希「なら、うちが海未ちゃんを見ることにするな」 

海未「お願いします…」 
132: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:40:41.95 ID:5pNOBYpI.net
〜数時間後〜 

ーーーBチームーーー 

凛「…」スゥゥゥ 

凛「…」

凛「『リトル・ブーツ』ッ!」ズン! 

凛「にゃあああ!!」シュシュシュ 

真姫「…凄いわね、もう充分動かせてるじゃない」 

メリー「少シ遅メダケドナ」 

真姫「それはこれから伸びるんじゃないの?」 

メリー「ソレモソウダナ」 

凛「ふー…、どうかな?かよちん」 

花陽「凄いよ凛ちゃん!」 

凛「えへ〜♪かよちんはどうだった?」 

花陽「花陽はまだまだ…かな?」 

凛「そっか…って、ちょっぴり暗くなってきたね」
ことり「みんなーー!」

花陽「あ、ことりちゃんの声が聞こ……て、テント明るいなぁ…」 

ことり「少し休憩しよーマカロンもあるよー」

凛「食っべるにゃー!!」 

ことり「はいどーぞ♪」

真姫「それって、スタンドで作ったマカロン?」 

ことり「そうだよ、青マカロンの効果は『栄養満点』、体にいいマカロンなんだ」 

ことり「青色だけど、味はおいしいから我慢してね?」  

凛「うんまいにゃー」サクサク 

花陽「わ、ほんとだ…おいしい♪」mgmg
133: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:43:31.97 ID:5pNOBYpI.net
ことり「ホットミルクもあるよ♪」

凛「ぬくぬくにゃぁ〜…」ポカポカ

花陽「…それより、ことりちゃんライターでも持ってきてたの?…焚き火なんか焚いてるからびっくりしたよぉ」

ことり「うぅん、この火もマカロンの効果で赤マカロンに衝撃が加わったら火が出るようになるんだ」

ことり「ちなみに…このテントが明るいのは黄マカロンが発光してるお陰だよ」

真姫「ことりの能力は なにかと便利よね…」 

ことり「これ食べたら、もうちょっと頑張ってね!」 

凛「おー!」 
134: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:45:43.23 ID:5pNOBYpI.net
ーーーAチームーーー 

海未「…一体どうすれば……」 

希「もう疲れたやろ?あんまり無理してもええことないし、今日はおしまいにしよか」 

海未「し、しかし…」 

希「根詰め過ぎても身体を壊すだけ!」 

希「リラックスすることも大切なんよ?」 

海未「リラックス…」 

希「えりちー!今日はもう別荘に戻るよー!」


〜 〜 〜 〜 〜 〜 

絵里「…ん?」

<カエルデー!] 

絵里「…だって、お疲れ様♪今日はお終いよ」 

穂乃果「うぅ…結局 能力わかんなかったよぉ…」 

絵里「なに言ってるのよ…発現しただけでも凄いわよ、さぁ宿に帰『ズドォオオオン!!』

穂乃果「おわっ!!」 

絵里「な、なに!?」 
135: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:46:57.85 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 

希「う、…海未…ちゃん?」 
  
海未「……」 


所々が砕けた河原の石 
飛沫を上げて飛び散る水滴 
水面に広がる大きな波紋 
驚きを隠せない希に、 
飛び散った水滴が雨の如く降り注ぐ 


希「海未ちゃん…?これ、海未ちゃんが…」 

海未「……希」 

海未「気分が……悪…」ドサッ 

希「え!?海未ちゃん!!」ガシッ 

絵里「希!今のな……ちょっと海未!大丈夫!?」

希「えりち!穂乃果ちゃん!手伝って!」 

穂乃果「う、うん!」 
136: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:48:11.93 ID:5pNOBYpI.net
ーーーBチームーーー 


オォォォォォン…… 

凛「…ん?なんの音だろ」 

真姫「どこかで工事でもしてるんじゃない?」 

理事長『ことり!』 

ことり「きゃ!…もぉ!お母さん急に出てこないでって言ってるのに!」 

凛「あ、理事長先生?」 

ことり「うん…もうなんなの一体…」 

理事長『早く別荘に戻りなさい!海未ちゃんが倒れたらしいわ!』 

ことり「え!?」 

ことり「わ、わかった!すぐ戻るね!」 
花陽「どうしたの?ことりちゃん」 

ことり「みんな、別荘に戻るよ!海未ちゃんが…!!」 
137: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:50:21.45 ID:5pNOBYpI.net
ーーー別荘ーーー 

ことり「海未ちゃん!」バン! 

穂乃果「ことりちゃん!」 

ことり「お母さんから聞いたよ、海未ちゃん大丈夫?」 

海未「こ…ことり?」 

ことり「とりあえずこのマカロンを食べて!」 

海未「はい……」サク 

ことり「…どう?」 

海未「すみません、ことり…あまり効き目は…」 

ことり「うぅ…やっぱり肉体的な傷じゃないから効き目がないのかな…?」 

花陽「真姫ちゃん、なにか分からないかな?」 

真姫「私はまだあまり医学について詳しくないんだけど…」 

真姫「海未、体調はどんな感じか言える?」 

海未「めまいと頭痛がして…食欲もないです…身体も少し痺れます…」 

真姫「…凛、水と塩を持ってきて」 

凛「う、うん!」 

絵里「真姫…なにかわかったの?」 

真姫「多分だけど、脱水症ね」 

希「脱水症って、身体に水が足りてないってこと?」 

真姫「正確には体液の減少によって電解質も同時に失われることなんだけど…」 

絵里「今日、そんなに暑かったかしら…?」 
138: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:53:30.99 ID:5pNOBYpI.net
真姫「確かに夏とかの気温の高い日に起こりやすいんだけど…」 

真姫「脱水症になるまで特訓させてたの?無理させすぎじゃない?」 

希「いや…水分は こまめにとらせてたし小休憩も挟んだつもりなんやけど…」 

凛「もってきたよ!」 

真姫「ありがと、凛」サラサラ 

真姫「海未、これ飲んでくれる?」 

海未「ありがとうございます……おいしいです…」 

真姫「塩を入れただけよ、やっぱ塩分も不足してたのね」 

真姫「少し寝てなさい、すぐに良くなるわ」

ことり「海未ちゃん、次はこのマカロンを食べてみて?」

ことり「この藍マカロン を食べて寝ると身体の回復が一気に高まるんだ」

海未「ありがとうございます、ことり…」 
139: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 18:59:32.85 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「もう大丈夫なの?」 

真姫「多分ね」 

穂乃果「よかったぁ…」ホッ 
  
真姫「ところで、そっちのチームはどうだったのよ?特訓の成果」 

真姫「こっちはみんな上達したわよ…特に凛は」 

凛「えっへん!」

絵里「こっちの2人も充分 成長したわよ、穂乃果はスタンドの発現が出来るようになったわ」 

穂乃果「カーリー・レイっ!」ズァン 

花陽「すごいなぁ…能力は?」 

穂乃果「それは…まだ分からないんだけど…あはは」 

凛「海未ちゃんは?」

希「海未ちゃんのスタンドは見えへんかったんやけど…能力の片鱗は見たかもしれんなぁ」 

真姫「なによそれ」 

希「海未ちゃんのスタンドは計り知れない程のパワーを持っているかもしれんのよ」 

希「やけど、海未ちゃんが何をしたのかは見ていない…見たのは結果だけ」

希「その後…急に倒れたんやけど」 

絵里「海未の能力と関係があるのかしら…?」 

希「どうやろうなぁ…」 

花陽「う、海未ちゃんも無事でしたし…私たちも休んだらどうてましょうか…?」 

凛「凛、お腹減ったにゃー!」 

穂乃果「あ、穂乃果もー!」 

ことり「そうだね、晩御飯作ろっか」 
140: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:00:34.10 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 

絵里「ふふ…こうやってみんなとカレーを食べてると最初の合宿を思い出すわね」 

真姫「にこちゃんが足りないけど…ま、うるさいのが減ってちょうどいいわ」 

希「にこっちがおらんけん寂しいんやね、よしよし」ナデナデ 

真姫「なっ!そ、そんなんじゃないわよ!」

凛「もはやテンプレにゃ」モグモグ 

花陽「真姫ちゃん素直じゃないもんね」パクパク 

穂乃果「ことりちゃん!このカレーおいしいよ!」 

ことり「にこちゃんのカレー程じゃないかもだけど…」 

穂乃果「でもおいしい!」 
141: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:01:44.38 ID:5pNOBYpI.net
ことり「あ、海未ちゃん雑炊のおかわり食べる?」 

海未「ありがとうございます、…いただきます」 

穂乃果「海未ちゃんも元気になってよかったよ」 

海未「はい、食欲もありますし…真姫の適切な対処と ことりのマカロンのお陰でしょう」 

真姫「当たり前でしょ?私を誰だと思ってるのよ」 

凛「話を逸らそうとするにゃ、にこラブガール西木野」 

真姫「あぁっ!もうしつこい!いい加減にしなさいよ!」 

キャッキャッウフフ… 
142: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:03:38.45 ID:5pNOBYpI.net
ーーー特訓2日目ーーー 

絵里「買い出し?」 

花陽「うん、スーパーがあるって聞いてたからあまり食料をもってこなかったんだ」 

ことり「私と かよちゃんだけでいいって言ったのだけど…」 

凛「凛も行ーきーたーい!」ジタバタ 

絵里「…なるほどね」 

真姫「…てことで私は今日、希にスタンドの使い方を教わろうと思うわ」 

希「よく考えたら別荘を無人にするのも危険やし、うちらは別荘の近くで特訓することにするな?」 

穂乃果「この際1つのグループとしてまとまったらいいんじゃない?」 

真姫「そうなんだけど…その」 

希「ストレートに言うとな、スタンドの正体がよくわからない海未ちゃんの近くに何人も連れていったら危険なんよ」 

海未「うっ…すみません…」 

希「すまんなぁ…気ぃ悪くせんといてな?」 

海未「大丈夫です、なら私達は昨日の河原で特訓を続けます」
143: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:06:49.31 ID:5pNOBYpI.net
ーーー河原ーーー 

絵里「…あれね、昨日 海未がやった跡」 
  
海未「私も一体何をしてこの破壊力を発揮したのか分からないのです…」

絵里「それよりなんで急にスタンド使えたのよ、どんなアクション起こしたの?」 

海未「え"…それは、その。…そう!リラックスです!」 

絵里「…?」 

海未「と、とにかく…手から何か出てきたのは覚えています」 

穂乃果「なにか出たっていっても…」キョロキョロ 

穂乃果「周りには何もないよ?」 

絵里「河に流されたんじゃないかしら?」 

穂乃果「あー…なるほど…」 

穂乃果「…?」 

穂乃果「なんだろう……これ?」 
    
   
穂乃果が目にしたのは『穴』 
そこまで深い訳ではないが、浅いわけでもない 
自然にできたとは思えないほど綺麗な形をした『穴』 


穂乃果「あ、もしかして…この穴も海未ちゃんのスタンドで開けたやつなのかな?」 

穂乃果「海未ちゃーん!絵里ちゃーん!」 

穂乃果「これ見てみてよーー!なんか綺麗な穴があるんだよ!」 

絵里「穴なんか見つけてどう───」ピクッ 

海未「!?」
144: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:09:28.22 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「…どうしたの?」 

絵里「穂乃果…後ろを『見ないで』こっちに走ってきて」ゴゴゴ 

穂乃果「え?何で?」ゴゴゴゴ 

絵里「いいから早くッ!!」ゴゴゴゴゴ 

穂乃果「…」 


『見るな』と言われたら
『見たくなって』しまう 
穂乃果の好奇心がくすぐられる 
何も考えずにチラッとだけ後ろを振り向いた 


穂乃果「え!?なにこ───」 

絵里「穂乃果ッ!!」 


穂乃果は見てしまった 
長く湿った、軟体動物のような『腕』を 


穂乃果「わぁああーーッ!!」 

絵里「海未!私に掴まって!」 

海未「え?」 

絵里「早くッ!!」 

海未「は、はいっ!」 

絵里「『チェリッシュ』ッ!!」ズギュン! 

穂乃果「うぐっ!?」ドンッ 

絵里「ちょっとキツいわよ…我慢しててね穂乃果!」 

海未「こ、これは…竹?」 

絵里「『備えあれば憂いなし』…しっかり掴まってなさいよ!」 
145: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:13:39.03 ID:5pNOBYpI.net
チェリッシュ 成長を与える能力
絵里は能力を発現し、竹を成長させることにより遠方にいた穂乃果を押し出すと同時に河原から脱出した 

絵里「…解除」シュン 

海未「一体どこから竹を…?」 

絵里「このポーチに能力と相性のいい道具をいれてるの…といっても、今日は竹の芽しかもってきてないけど」ゴソゴソ 

絵里「竹の成長は早いから私自信もあまり退化しない…半年もあれば立派になるわ」 

海未「…」 

絵里「…とにかく逃げれたのはいいとして…ここどこなのよ」 

海未「随分、山上の方に来ましたね…」 

穂乃果「うぐぅ…あ、ありがとう絵里ちゃん」

絵里「ごめんなさいね穂乃果、あまりに急だったから…」 

海未「それより…今の『腕』は…」 

絵里「敵…でしょうね」 

絵里「あの『腕』が人間の腕のようには見えなかった…あれは敵の能力」 

絵里「そういえば…『穴』がどうとかいってたわね、穂乃果」 

穂乃果「うん、なんか不自然な穴が空いていたから…ひょっとして、海未ちゃんの能力と関係あるのかなぁ…って思ったんだけど」 

穂乃果「自然にできる穴の形に見えなかったんだよね…」 
146: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:23:21.51 ID:5pNOBYpI.net
絵里「そうすればいいのだけれど……私達が現在どこにいるのかわからないのにどうやって希に私達の居場所を伝えるの?」 

穂乃果「あ…そっか」 

絵里「それに、希と真姫に危害が及ぶことはなるべく避けたい」 

絵里「ここは私達だけで闘うわよ」 

穂乃果「穂乃果達が…」 

海未「…敵と」 

絵里「とにかく、まずは敵の能力を見分ける必要があ……?」ピトッ 

絵里「冷た…」クルッ 


どこからか現れた『腕』が 
絵里の頬を優しく撫でる 
147: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:26:43.45 ID:5pNOBYpI.net
海未「な!…い、いつの間に!!」 

絵里「しまっ───」 

腕『…』ブン! 


大きく振りかぶった『腕』は 
絵里の頬を裂いた 


絵里「痛っ…こいつッ!!」ドゴン!!

すかさず反撃の拳を繰り出した絵里 
『腕』は2つに千切れ、消滅した 

穂乃果「絵里ちゃん……!!…大丈夫?……凄く痛そう」 

絵里「大丈夫よ穂乃果…ちょっと痛いけど…」 

絵里「それにしてもこの『腕』…一体どこか『海未「絵里ッ!!」』…?」 

海未「後ろからッ!!」 

絵里「っ!?」バッ 


パッと確認しただけでも4本の『腕』が絵里達に向かって来ていた 


絵里「チェリッシュ!!」ドシャァァアアア!!  


複数の竹の芽をバラまく 


絵里「竹を『成長させる』ッ!!」 
ズギュン 

ズガガガッ!!    

急激に成長した何本もの竹に2本の腕が動きを止める 
しかし、残りの2本は関節のないおかげなのか、ぬらりと竹の間からこちらを攻撃しようと向かってきていた  
148: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:29:33.39 ID:5pNOBYpI.net
海未「絵里!まだ腕がッ!」 

エリ「大丈夫よ海未…来ることがわかっていて、2本でこの程度の速度ならチェリッシュで対応できるわ」ズバッズバッ 


しっかりと2本の『腕』に拳を命中させて、危機を乗り越えた 





…が! 

穂乃果「きゃっ!!」ズバッ 

エリ「!?」バキィッ! 
149: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:30:24.62 ID:5pNOBYpI.net
突然 穂乃果を襲った『腕』  
絵里が攻撃し、消滅 

海未「穂乃果!!」 

穂乃果「だ…大丈夫…腕をかすたっただけ……くぅ…!」ズキズキ 

絵里「そんな…一体どこから…!」シュウウウ 

穂乃果「いきなり…元々ここに生えてた木から『腕』が出てきて襲ってきたんだ…!」 

海未「この木ですね…」  

絵里「何かおかしな点は?」 

海未「……いえ、特になにも」 

絵里「必ずなにか条件があるはずよ…見つけなくては!!」 

絵里「穂乃果、海未…3人で背中を合わせるわよ」 

海未「なるほど…それならどこから襲ってくるか分かりますね」 
150: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:31:39.43 ID:5pNOBYpI.net
絵里「目的はそれだけじゃないわ、本体を探すわよ」 

穂乃果「本体?」 

絵里「この『腕』の動きは正確過ぎる…きっと近くで本体が操作してるに違いない」 

絵里「出てきなさいッ!近くにいるのは分かってるのよ!」 

?「…騒がしい小娘だな」ザ


病的な程に白い肌
灰色のツインテールに
全身黒で染められた…ゴスロリ、とでもいうのだろうか? 
街にいたらすぐにでも見つけられるような服装の少女 


絵里「あら、ちゃんと出てくるなんてお利口さんね?」 

?「一般市民の貴様に誉められたらところで、何も嬉しくないのだが」 
151: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:33:31.40 ID:5pNOBYpI.net
海未「絵里…この人が…敵が馬鹿正直に姿を現したということは…」 

海未「私達を『確実に始末できる』確固たる自信がある…ということじゃあありませんか?」 

絵里「…」 
 
   ウィザード オブ ジ アビス
?「 深 淵 の 魔 術 師 」  

アビス「よく覚えておくんだな…貴様達の最後を見届ける者の名だぞ?」 

海未「…、…?」

絵里(…今のが…名前…?)
152: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:37:30.35 ID:5pNOBYpI.net
アビス「ところで甘い物は好きか?」ポイッ 

海未「…ドーナツ?」 


1人1個までね、とでも言いたいのか3つのドーナツを絵里達に投げてきた


アビス「我は大嫌いだ」


瞬間ッ! 
ドーナツの中心部分!すなわちドーナツの穴から先ほどから襲ってきていた『腕』が現れたッ!! 


絵里「うおッ!?」ドゴッ! 

穂乃果「わああぁぁあっ!!」 

絵里「穂乃果ッ!!スタンドを出して!!」 

穂乃果「え?…か、カーリー・レイ!!」ズァン! 

絵里「がむしゃらでいいわ!とにかくその『腕』を叩きのめしてやりなさい!!」 
  
穂乃果「おぉぉぉおおおッ!!」ブワァァァアア!ガッ! 

アビス「チッ…」 

絵里「海未!『自分の身を守ること』を考えなさい!」 

海未(じ、自分の身を守る…?) 

海未(…)スッ 
153: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:40:04.72 ID:5pNOBYpI.net
海未がとった行動は手を銃の形にして狙いを定める 
あの河原で自分が起こした謎の威力の正体は分からない 
覚えていたのは何かが
『手から飛び出た』ということ 


海未(あの時もこうやって構えて…) 

海未「ッ!!」チュイン 


海未の指先からでた謎の弾丸 
は『腕』を貫通し、『腕』は消滅 
貫通した弾丸は木に着弾した 


アビス「…ほぅ」 

海未「…あれは」 

絵里「2人とも!私に掴まって!!」 

穂乃果「海未ちゃん!」 

海未「は、はい!」 
154: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:41:16.97 ID:5pNOBYpI.net
アビス「そんなに易々と逃がすとでも思ったのか?」 

絵里「…『穴』と『腕』の関係」 

アビス「!」 

絵里「逃げるんじゃないわよ、あなたを倒す為にいったん退くだけよ」ズギュン! 

アビス「…」 

アビス「能力の法則に気づいたか…」 

アビス「まぁいい…精々足掻けばいいさ…ふふ」 
155: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:43:38.89 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜  

海未「…」 

絵里「とにかく、怪我はなさそうね…奴はまた襲ってくるわ」 

絵里「敵の能力も大体わかったわ…対策を練るわよ」 

穂乃果「え!?絵里ちゃんわかったの?」 

絵里「『穴から腕を出てくる』能力…こう考えると全ての物事に納得がいくわ」 

絵里「最初に襲われた腕にも、ドーナツにも、『穴』が存在してた」 

絵里「私や穂乃果が襲われた時は、よく見てなかったけど木に穴があいてたんじゃないかしら?…キツツキとかが空けた」

絵里「そしてあの『腕』…スピードもパワーも平均的、腕の先端にある爪にさえ気をつけていれば苦戦することはないわ…耐久力に関しては殴れば消滅する、問題は数ね」 

穂乃果「なるほど……?」 

穂乃果「海未ちゃんどうしたの?」 

海未「…」

海未「分かったんです…自分の能力がなんなのか」 

絵里「…本当?」 

海未「『水分』です」 

絵里「?」 

海未「私のスタンド…きっと『水分を操る』能力です」 

穂乃果「水分?」

海未「えぇ…さっき確信しました、きっとそういう能力なのだろう…と」 
156: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:45:05.09 ID:5pNOBYpI.net
海未「さっき私の撃ったものが木に当たったのですが…濡れていたんです、木が」 

絵里「濡れて…?」 

海未「はい、私が昨日 脱水症になったのも、一気に大量の水分を放出したからじゃないでしょうか?」 

絵里「…その能力、操ることができる?」 

海未「大雑把な動きぐらいなら…多分」 

アビス「無謀な作戦会議は終わったか?」 
  

少し離れた所から絵里達を眺めていたアビス 


穂乃果「さっきのッ!!」 

アビス「そっちが攻めてこないなら、こっちからいかせてもらうんだが?」 

絵里「いいえ、こっちからいかせてもらうわ!」 

穂乃果「こうなったらヤケクソだよ!」タッタッタッ 

穂乃果「カーリー・レ…おわっ!」ガクン 

海未「穂乃果!?」 
157: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:47:18.44 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「だ、大丈夫。落とし穴にはまっちゃっただけ…だよ」 

穂乃果「…」 

穂乃果「落と…し、穴?」ゾッ 


辺りをよく見ると 
アビスと穂乃果達の間に掘られた数々の『落とし穴』 

気づいた時には、既に遅かった

地面から生えてきた無数の腕 


アビス「貴様達が特訓をしている間に準備をしていたのだ…」 

アビス「『備えあれば憂いなし』だったな…絢瀬 絵里」 

絵里「…」 

絵里「海未」ズァン 

海未「え、絵里?」グイッ 

絵里「頼んだわよ…?」 

海未「ちょ、ちょっと待ーー」 

海未を投げ飛ばす、誰も予想していなかった絵里の行動に穂乃果は驚きを隠せなかった 
158: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:49:45.36 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「え、絵里ちゃ…なにしてーーー」 

絵里「来るわよ穂乃果…構えなさいッ!」 

アビス「仲間を逃がしたのか…?」 

アビス「はっ…素晴らしいものだな、友情というものは…闇と孤独の中で生きる我には縁のない感情だ」 

アビス「だが…逃がす、ということは『もう為す術がない』と伝えているようなものだぞ?」 

穂乃果「絵里ちゃん…」 

絵里「…えぇ、そうね。残念ながら私にはもう打つ手がない」 

絵里「だから…最後に教えてくれないかしら?レベッカ達の目的と、なぜあなたがレベッカ達に手を貸すのか」 

アビス「ふん…まぁいいだろう。冥土の土産に教えてやろう」 

アビス「彼女達は素晴らしい…私の中に眠っていた力を『矢』によって目覚めさせてくれた…」 

絵里(奴ら…やはり『矢』を利用して仲間を増やしてるようね) 
159: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:53:25.77 ID:5pNOBYpI.net
アビス「なぜ、狙うのか…と聞かれたら恩返しとでも言っておこう…それに彼女達の話を聞いていると貴様達を殺したくなってきたからな」 

アビス「最後に彼女達の目的だが…詳しくは我も知らない」 

アビス「『楽園』…とか言っていたがな」 

穂乃果「…『楽園』?」 

アビス「残念ながら話は以上だ、もう充分だろう…さっさと閻魔様に挨拶してくるがいい」 

絵里「えぇ、充分よ…」 

絵里「『時間は充分に稼げた』」 

バシャアアアア! 


アビス「……水?」 


突然 空から降ってきた巨大な水の塊 
見上げるともう1つ飛んできていた 


アビス「…!!」バッシャァァァアアア!! 

アビス「なんだこの水は…!一体どこから……!!」 
160: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:54:06.51 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 

海未「…スタンド名は、後で考えるとしましょう」 

海未「こんな所に山河の上流があるなんて…絵里の狙いはこれだったのですね」 

海未「私のスタンドで水を絵里達の居る所に送り込む…すると」 
161: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 19:59:56.99 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜 

アビス「これが狙いかッ!!」 

絵里「そうよ…その『落とし穴』を水で満たすとどうなる…?『穴』は『水溜まり』になってスタンドは出せないんじゃない?」 

アビス「くっ……この小娘がッ!」 

絵里「さぁ、大人しく再起不能になってもらーーー」ボトッ 

絵里「…?」 

絵里のすぐ傍に落ちてきた物…それは 

穂乃果「は…蜂の巣ッ!?」 

ブワッ!! 

絵里「…っ」 


途端に蜂の巣の『穴』1つ1つから小さく大量の『腕』が絵里に襲いかかっていた 
162: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:00:20.01 ID:5pNOBYpI.net
アビス「ふ、ふは…ふははは…」 

アビス「ふぅ〜…かなり焦ったぞ、いや…我に冷や汗をかかせたのだ…上出来じゃあないか」 

アビス「だが惜しかったなぁぁああーーー…運はこの我に味方してくれているようだッ!!」 
  
アビス「フハハハハハハハハッ!!」 

絵里「勝ち誇った顔してんじゃあないわよ、あなたの負けってことは依然変わらないわ」ガシッ 


『腕』の攻撃をお構いなしに、蜂の巣を掴み、アビスに投げつけた 


アビス「今更そんな悪足掻き無駄……だ…ぞ、…」ブゥゥゥゥゥン 

エリ「1つ忠告しておいてあげる…その『全身真っ黒な服』…脱いだ方がいいわよ?」 

  
蜂の巣から出てくるを数十匹の『蜂』 


エリ「私の能力で巣の中の幼虫を『成長させた』…運があなたの味方をしてるですって?勘違いじゃない?」 
アビス「うああっ!く、くそっ!!」 

エリ「さぁ…いつまでもつかしら?その蜂の群れから」  

アビス「きッ!!」 

アビス「貴様ァァアアアッ!!」 

    ダスビダーニャ
エリ「 さ よ な ら ね !」 
163: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:03:48.80 ID:5pNOBYpI.net
 ア ー ム ・ ジ ョ ー
「深淵の果てから誘う我が隷」
本体(田中 さちこ)

能力…
認識した穴からスタンドを出現させる能力
穴の大きさや深さによって破壊力は変化する
スタンドの像は軟体な腕型

ステータス…
破壊力───C スピード─D 
射程距離──D 持続力──B 
精密動作性─B 成長性──E

元ネタ…
だってだって憶無情
164: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:06:12.50 ID:5pNOBYpI.net
ラスベガス・シック
本体(園田 海未)

能力…
水分を操る能力、水分が手元に無い場合は体内の水分を利用できるが、使い過ぎると脱水症を伴う。最悪の場合、死に至る
また、破壊力Bはスタンド本来のステータスであり、
水分を高速発射したときの威力は凄まじい
スタンドの像は人型

ステータス…
破壊力───B スピード─C
射程距離──B 持続力──D
精密動作性─C 成長性──C

元ネタ…
ラブアローシュート+(投げ)キッス
165: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:08:27.94 ID:5pNOBYpI.net
+2話『海色少女は気が緩む』 

希「リラックスすることも大切なんよ?」 

海未「リラックス…」 

希「えりちー、今日はもう宿に帰るでー!」

海未(…)

海未(リラックス…ですか) 

海未(確かに穂乃果がスタンドを発現させたとき…穂乃果は力を込めてたわけではないようでした) 

海未(肩の力を抜き…できるだけ本来の自分がだせるように)  

海未(…)チラ 

希「聞こえてないんかな…?えーりーちー!かえるでー!!」 
海未(希はこっちを見ていません…やるなら今です…!) 

海未(…)スッ 

海未(ラブアローシュートォー♪) 

海未(バァ────)チュイン 


〜 〜 〜 〜 〜 


オォォォォォン…… 

凛「…ん?なんの音だろ」 

真姫「どこかで工事でもしてるんじゃない?」 
166: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:10:54.60 ID:5pNOBYpI.net
第06話
「絶対メイレイ」


花陽「うぅ…スーパー遠いよぉ…」 

ことり「うん、凄く…遠かったね…」 

ことり「行くときは手ぶらだったけど帰りは荷物もあるもんね…」 

花陽「凛ちゃんが居てくれて助かったよ…ありがとう、凛ちゃん」 

凛「自分の発言にはこれから気をつけるよ…」 

ことり「…帰ったらカップラーメン食べていいよ?」 

凛「ちょっとやる気でたかも…」 

花陽「…あ」 

花陽「凛ちゃん、ことりちゃん」 

凛「どうしたの かよちん?」 

花陽「あれ…」ユビサシ 


ポツン、と立っていた小さな小店 

ことり「何のお店かな?」 

凛「こんな所にお店あるんだ…スーパーに行くときは気づかなかったにゃ」 

花陽「あ、そうじゃなくて…あっちの…」 


花陽の指差したもの 


ことり「…台車?」 

花陽「お店の人から借りれないかな……なんて」 

凛「入るの?」 

ことり「行ってみよっか」 
167: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:13:02.71 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 

カランカラン

花陽「お、おじゃまします…」カ

ことり「わぁ…お人形がたくさん」 


オーナーらしき黒髪の少女がバーなどでよくみるカウンターでポツンと座っていた 


「いらっしゃい」 

「ここは、喫茶店『ドール』」 

花陽「あの…よ、要件があって…」 

「待って」 

「ここ喫茶店。なに飲む?」 

凛「凛は冷たいもの!」 

花陽「り、凛ちゃん?」 

ことり「う〜ん、でも来たのに何も飲まずに要件だけってのも失礼だよね…」 

ことり「私はアイスティーでお願いします♪」 

花陽「え、な…なら花陽もアイスティーで…」 

「ミントだけど平気?」パカッ 

ことり「私は大丈夫だけど…2人は?」 

凛「大丈夫!」 

花陽「私も大丈夫です‥」 

「選んで」スッ 
168: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:13:50.29 ID:5pNOBYpI.net
<Mint Menu> 
・ジンジャー 
・オレンジ 
・ゆず 
・ミルク 
・ハニー 
・ココア 
・ローズヒップ 
・ローズマリー 
・ソーダー 


凛「へ〜…ミントティーって種類がこんなにあるんだね」 

ことり「私はオレンジにしようかな♪」 

花陽「迷うなぁ…じゃあ、ゆず でお願いします」 

凛「凛はソーダー!」 

「少し待ってて」カチャ 
169: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:15:18.90 ID:5pNOBYpI.net
棚から取り出されたのは縦に長い透明な3つのコップ 

次に冷蔵庫から取り出された液体の入った2つの容器 
1つ目には「濃いめ」 
2つ目には「通常」と表記されている 


「じゃあ、オレンジから」


コップに氷を投入 
ミントの葉を数枚 散らし 
オレンジジュースをベースに「濃いめ」と表記されたミントティーで割る 

最後に半月状に切られたオレンジを添えて、ことりに差し出す 


「次に ゆず…だけど時間がかかるから待ってて」 

花陽「は、はい」 


そう言い、水を温める 
170: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:16:17.40 ID:5pNOBYpI.net
「先にソーダー」 


先ほどのようにコップにミントの葉と氷を入れる 
「通常」と表記されたミントティーと水中で泡立つ炭酸に瓶の中から糸を引きながらとりだされた蜂蜜を混ぜて4等分に分けたであろうレモンを豪快に投入 


「水も温まった…ゆずを作る」 


少し暑いぐらいのお湯にミントを入れた後にゆず茶をそそぐ大量の氷で冷まして 


「どうぞ」 

凛「ミントのソーダーか…初めて飲むかも」ゴク 

凛「こ…これは…っ!」 
171: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:18:38.34 ID:5pNOBYpI.net
凛「疲れた身体に染み渡る…レモンが入ってるならかな…?少し酸っぱいけど蜂蜜との相性が抜群…!」 

凛「そして強烈に存在を主張する炭酸…さわやかなミントと合わさって格別な爽快感を感じる…!!」 

ことり「このオレンジミントティー…歯磨き粉とかのオレンジミントとは訳が違う…」 

ことり「柑橘系のフルーティーな香りとミントの冷涼な感じで濃くも後味はスッキリ爽やか…」 
172: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:19:41.33 ID:5pNOBYpI.net
花陽「こ、このゆず茶ミントティーもすごくおいしいです!」 

花陽「飲んだ瞬間に広がるゆずの香りと自然本来の甘さ…ゆずとミントがそれぞれの長所をお互いが引き立てる夢のコラボレーション…!」 

「気に入ってくれた?」 

花陽「とってもおいしいです!……えぇと…マスター?」 

「好きなように呼んで」 

「ここは姉さんと2人で開いている小さな喫茶店」 

ことり「お姉さんと2人でですか…大変ですね」 

「大変だが、意外と楽しい」
173: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:22:59.82 ID:5pNOBYpI.net
「さて、要件があったんじゃない?」 

花陽「あ、えぇと…その、突然であれなんですが…ここの台車を貸していただければと思いまして…」 

「台車を…?」 

花陽「あの、む…無理なら無理と断ってくれて構いません…おいしいミントティーも飲めましたし…」 

「…構わない」 

凛「ほんと!?やったねかよちん!」 
174: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:24:36.64 ID:5pNOBYpI.net
「だけど条件がある」 

ことり「条件…?」 

「私と勝負をしてくれない?」 

花陽「勝負…ですか」 

「別に拳で語り合おうっていう訳じゃあない。トランプとかオセロとか、そういう類の勝負」 

「ご覧の通り、客足が少なくて退屈してた…つき合ってくれる?」 

ことり「私達が勝ったら台車を貸してくれるんですね?」 

凛「凛達が負けたら?」

「私のお願いを聞いて貰う…これでどう?」 

凛「凛はいいよ」 

ことり「ことりもそれで♪」 

花陽「それじゃあ…お願いします」 
175: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:25:44.79 ID:5pNOBYpI.net
凛「じゃあ凛からでいい?」  

「私は誰からでも良い、最初は軽いものがいいかな」スッ 
  
凛「…見たことないコインだ」 

「コイントス…手っ取り早くて好き」

 「裏と表…どちらがいい?」 

凛「う〜ん…じゃあ『表』!」 

「私は『裏』」ピッ 


親指と人差し指の上に乗せ
コインを弾く 
カウンター上に落ちたコインの面は… 


「この柄は…『裏』」
176: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:27:54.11 ID:5pNOBYpI.net
凛「うにゃあ…まけちゃったよ〜…」 

花陽「あはは…仕方ないよぉ」 

凛「うぅ……じゃあ、凛はどうすればいいのかな?」 

「では、私の願いを聞いて貰う」 

「これからずっと」ズァン 

花陽「!!」 

ことり「ス!スタンドッ!…凛ちゃん構え………凛ちゃんッ!?」 

凛「な…なにこれ…身体が…ッ!?」 


凛の背中から生えた道化師のようなスタンド、その指先から出ている糸は、凛の四肢やあちらこちらに複雑に繋がっていた
177: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:29:23.80 ID:5pNOBYpI.net
「あなた凛っていうの?」 

「あなたは勝負に『負けた』の」 

「敗者は私の大切な『糸人形』になるの…それが『メイレイ』の能力」 

ことり「あなたは…!」 

「自己紹介が遅れた、私は黒羽 咲良」

咲良「黒い羽で『黒羽』花が咲くの『咲』に良心の『良』で『黒羽 咲良』」 

咲良「まずは1人目…楽勝」 

花陽「…コインは『表』になっていた可能性もあるはず……偶然…?」 
178: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:30:06.20 ID:5pNOBYpI.net
咲良「このコイン、どっちが『裏』でどっちが『表』か説明した?」 

ことり「…どっちの面がでたところで『裏』と主張するつもりだったってこと?」 

凛「そんな…インチキ!!」 

咲良「恨むのなら、こんな簡単な手に引っかかるあなたの頭を恨んで」 

凛「…ッ」 

咲良「それに…なんと言われようが、必要なものは勝ったと言う結果だけだから」 

ことり「…凛ちゃんを元に戻して、でないと こっちもそれなりの手段を取らなくちゃいけなくなるよ」ズァン 
179: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:30:53.26 ID:5pNOBYpI.net
咲良「言っておくけど私を再起不能にさせよう何て考えないで」 

咲良「私の意識が強制的に途切れるとその『糸人形』は操る『糸』を失って身体が動かなくなる」 

咲良「早い話、一生寝たきり」 

凛「そんな…」 

咲良「解除させたいなら私に勝つ、それ以外の方法はない」 

咲良「勝負は『ババ残し』で決める」 

花陽「ババ残し…?」 
180: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:31:48.76 ID:5pNOBYpI.net
咲良「解除させたいなら私に勝つ、それ以外の方法はない」 

咲良「勝負は『ババ残し』で決める」 

花陽「ババ残し…?」 

咲良「私の作った遊び、ルールはババ抜きの逆、『ジョーカーが残った人の勝ち』ただそれだけ」 

咲良「3人で行う、2人だとすぐ終わってしまうから」 

凛「かよちん…ことりちゃん…」 

ことり「大丈夫だよ凛ちゃん…私達が必ず助けるから」 

花陽「わかりました、だけどこっちにも条件があります」スッ 

咲良「何?」 
181: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:32:55.51 ID:5pNOBYpI.net
花陽「今そこにいるカウンターから出て、この円形のテーブルで勝負をしてください」 

咲良「わかった」 

花陽「カードを配るのもシャッフルするのも こちらが行います」 

咲良「どうぞ」 

花陽「それと…」 

花陽「私達が勝ったら、あなたに情けはかけません…それを覚悟した上で勝負に望んでください」 

咲良「…」 

咲良「おもしろい」 ニコッ
182: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:33:41.81 ID:5pNOBYpI.net
〜ババ残し〜 
ゲームの進め方は基本的にババ抜きと同じ 
最初にダブったカードを放棄
その後順番にカードを引いていく

勝利条件
…最後までJOKERをもっている者 
敗者条件
…手札が0になった者 

ことり→咲良→花陽→ことり、の順番でカードを引く 
183: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:34:49.40 ID:5pNOBYpI.net
《 OPEN THE GAME 》 


咲良「では、トランプを配って」 

花陽「このトランプ…なにか仕掛けてないですよね?」 

咲良「そのシール見える?それはセキュリティシール」 

咲良「そのシールが破られてないということは誰も触ってない証拠」 

ことり「…」ビリッ 
184: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:37:18.25 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜 
  
咲良「まず、ババ抜きのように数字の被ったカードを捨てて」 

3人が配られたカードを次々と捨てる 

咲良(…こんなところか) 
♣A 
♣9 
♥J 
♥7 

ことり(ババ…これが勝敗を決める『鍵』) 
◆A 
JOKER
♣3 
♥K 

花陽(結構残っちゃった…あっ、残った方が有利なのかな?)
♠K
◆9
◆J
♠7
◆3
185: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:37:49.93 ID:5pNOBYpI.net
ことり「じゃあ…引かせて貰うね」 

咲良「どうぞ」 

ことり「…」スッ 

ことり(♣A…ペア成立、)ポイッ 
JOKER
♣3 
♥K 
(◆A&♣A out) 
残り3枚 
186: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:38:42.33 ID:5pNOBYpI.net
咲良「次は私」スッ 

花陽「…」 

咲良(♠K…ペアはない) 
♥J 
♣9 
♥7 
♠K 
残り4枚 
187: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:39:12.17 ID:5pNOBYpI.net
花陽「ことりちゃん…」スッ 

ことり「どうぞ」 


花陽(♣3…揃っちゃった) 
◆9 
◆J 
♠7 
(♣3&◆3 out) 
残り3枚 
188: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:40:04.81 ID:5pNOBYpI.net
ことり(手札は残り2枚…ペアの揃わないカードを取らないと負けちゃう)ドキドキ 

咲良「…さぁ、早くして」 
  
ことり(…)スッ 

ことり(…!) 

ことり(…)ポイッ 

JOKER
(♥K&♠K out) 
残り1枚 
189: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:41:03.60 ID:5pNOBYpI.net
咲良「ラスト1枚…ようするに、次に小泉 花陽がカードを引くと強制的に負け」 

凛「そ、…そんな、ことりちゃん!」 

ことり「凛ちゃん…ごめんね」 

咲良「それより、次は私が引くの、早くして」スッ 

花陽「…ッ!」 

咲良(◆J…流石にペア成立か) 
♣9 
♥7 
(◆J&♥J out) 
残り2枚  
190: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:42:29.22 ID:5pNOBYpI.net
花陽「ことりちゃん…」 

ことり「ごめんね…後は、頼めるかな?」 

花陽「…」スッ 

♠7 
◆9 
JOKER
残り3枚 

『南 ことり,手札数0により敗北』

 花陽「もちろんです…後は任せて下さい!」ズズズズ…
191: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:42:58.67 ID:5pNOBYpI.net
咲良「残りの中身は2組のペアとJOKER」 

咲良「JOKERは…そっちの手札」 

花陽「そうです」 

花陽「そして次にドローするのは咲良さんの番」 

花陽「もしあなたがJOKER以外のカードを取った場合…」 
192: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:43:29.43 ID:5pNOBYpI.net
ー ー ー ー ー ー 

花陽 ♠7 
   ◆9←咲良 取る 
   JOKER

咲良 ♥7 
  (♣9&♥9 out)  

咲良 ♥7←次に花陽に取られる 

咲良は手札がなくなり敗北 
193: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:45:01.59 ID:5pNOBYpI.net
ー ー ー ー ー ー 

花陽「…ということですよ?」 

咲良「大丈夫、JOKERを取ればいだけの話」 


両者の視線がぶつかり合う 
額に汗が滲み出す 


花陽「……」ドドドドド 

咲良「……」ドドドドド 

凛「かよちん…なんであんなに冷静でいられるの…?」ドキドキ 

ことり「勝負事に強いのかもね…がんばって、かよちゃん…!」ドキドキ 
194: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:46:41.47 ID:5pNOBYpI.net
ポタッ……ポタッ…… 

花陽「さぁ…選んでください」 

咲良「…」スイッ


カードをなぞるように選ぶ咲良


花陽「…」 

咲良(ふふ…まんまと騙されて馬鹿ね)

咲良(セキュリティシール?…えぇ、確かに存在するわ)

咲良(しかし残念なことにあなたたちは本物のセキュリティシールを見たことがない…)

咲良(あのシールは私がトランプに仕込みを終えたあと貼ったただのテープだ)
195: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:47:43.47 ID:5pNOBYpI.net
咲良「…」スッ 

花陽「…」 

咲良(他の人が見たところでわからないぐらいの微かな傷を既にJOKERにはつけている)

咲良「…」スッ 

花陽「…」 

咲良「…」ドキ…‥ドキ…‥ 

咲良「…」ピッ 

花陽「…」 

凛「や…やばい…!」ドキ!ドキ! 

咲良「『JOKER』…ふふ」 

咲良「凄いね…あなた、全く動じていない」ドキ…ドキ‥‥ 

咲良「でも残念…」ドキ…‥‥ドキ…‥  👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
196: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:48:47.38 ID:5pNOBYpI.net
咲良「さぁ、次はあなたの番」 

ことり「かよちゃん…!」ドキ… 

花陽「ことりちゃん…安心して」 

花陽「私がJOKERを引けばいいだけなんだから」 

ことり「…!」 

咲良「やってみて、出来るものなら」ドキ‥ドキ‥ 

花陽「出来るから言ってるんです」 

咲良「…」ドキ.ドキ. 

花陽「覚えてないかもしれないので、もう一度言っておきます」 

花陽「 私が勝ったら容赦はしません 」 
197: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:49:43.32 ID:5pNOBYpI.net
咲良「…」 ドキ ドキ

花陽「では…」 

咲良(落ち着け…カードに目を向けてはいけない、目線で当てられる)ドキドキ…ドキドキ… 

咲良(確率は約33%…低確率だ、大丈夫)ドキドキドキ 

花陽「…」スッ 

咲良(落ち着け…視線を向けるな…焦るな必要も不安になる必要もない!)ドキドキドキドキ 

花陽「…」 

花陽「そのカード…随分と力強く持っていますね」 

咲良「!!」ドクン

花陽「…」ピッ 
198: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:51:04.44 ID:5pNOBYpI.net
JOKER


凛「やった!!」 

咲良「なにィッ!!」ガタッ!
ドク!ドク!ドク!ドク!ドク! 

凛「やったねかよちん!このままいいったら勝てーー」

咲良「外野は黙ってろッ!!」シュバ

凛「ーーっ!?〜ッ!」

凛(口が…!?)

咲良「…フゥー…フゥー」ドク! ドク!

花陽「どうしたんですか、次は咲良さんの番ですよ?」 
199: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:51:48.43 ID:5pNOBYpI.net
咲良(大丈夫だ‥何も問題ない!『容赦はしません』また引けばいい『容赦はしません』だけだ!!) 
ドク!ドク!ドク!ドク! 

花陽「手が震えてますよ‥?緊張してるんですか?」 

咲良(焦り?緊張?そんなわけない!『容赦はしません』焦るな!焦るな『容赦はしません』『容赦はしません』)ドクン!ドクン!ドクン!ドクン! 

『 容 赦 は し ま せ ん 』 

咲良(焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るな!焦るなァァァァ!!!) 
ドッドッドッドッドッドッ
200: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:53:16.57 ID:5pNOBYpI.net
花陽「早く引いてくださいッ!!」ドン! 

咲良「ハァ…ハァーー…」
ドッ!ドッ!ドッ!ドッ! 

咲良(て…手 が震えて…っ、傷が、わ、わからな)スッ

花陽「あ…こっちでいいんですか?」 

咲良「くっ…ハァ…スッハァ…」スッ 
ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ! 

花陽「…ふふ、あ。すいません……つい…」 

咲良「うっ…‥ゴホッ、ハァーーハァーー」 
ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ! 

咲良(大丈夫だッ!自分を信じろッ!) 
ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!!ドッ!! 

咲良「!!」ピッ! 
201: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:54:11.97 ID:5pNOBYpI.net
咲良の手にしたカードには
赤いダイヤモンドと
数字の9が記されていた 


花陽「…決着です」 

咲良「な、…あぁ…」 

凛「ことりちゃん!」 


2人から生えていたスタンドが消滅
2人の身体が自由を取り戻す 


凛「あ、喋れるようになった…」 
  
花陽「よかったぁ…元にもどって」 

花陽「…さて」ギロッ 


花陽「覚悟は…いいですね」ゴゴゴゴゴゴ
202: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:55:10.14 ID:5pNOBYpI.net
咲良「…ぁ……」バタッ 

花陽「…あれ?」 

凛「…気絶してるよ?」 

ことり「かよちゃん…凄く怖かったもんね」 

花陽「うぅ…そう?」 

凛「それにしても かよちんってあんなにも勝負事に強いんだね!」

凛「凛はてーっきりオドオドしちゃうと思ってたよ」 

ことり「あんなにも緊張してないなんて凄いよ…」 

花陽「あ…緊張はしていました」 

花陽「ただ、その緊張を別の場所に移してたんです」 

ことり「…?」 
203: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:56:48.16 ID:5pNOBYpI.net
花陽「『ライト※ヒップ』は…感情を相手に味あわせる能力です」 

ことり「…まさか」 

花陽「私達3人の『緊張』と『不安』を ライト※ヒップ でじっくり少しずつ咲良さんに与えていたんです」 

花陽「動揺を誘うつもりだったんですけど…気絶するなんて」 

凛「…そういわれてみれば、途中から徐々に緊張が薄れていったような」 

ことり「かよちゃん…恐ろしい娘だね…」 
204: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 20:58:05.58 ID:5pNOBYpI.net
花陽「そ、、そうかな?」

凛「勝てたからいーの!かよちん!ことりちゃん!早く帰ろ?」

花陽「まっ、待って…」

凛「?」

花陽「その…それでもやっぱり疲れたから…」

花陽「ミントティー…もう1回飲んでからじゃダメかな?」
205: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:01:41.42 ID:5pNOBYpI.net
メイレイ
本体(黒羽 咲良)

能力…
勝負で勝利すると、敗者を操る能力
敗者の背中からはメイレイが生えてくる
メイレイの手から出ている糸を操り敗者を操作する
外部の影響で意識を咲良が失った場合、糸が切断され、敗者の肉体は動く手段を失う

ステータス…
破壊力───D スピード─E
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─E 成長性──C

元ネタ…
海外アーティスト『Melee』
206: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:05:51.03 ID:5pNOBYpI.net
第07話「襲来」

ーー別荘付近ーー

真姫「…遅いわね」

希「そうやね…2組とも遅いなぁ…」

希「理事長…少しいいですか?」

理事長『東條さん…?どうしました?』
希「今から えりち や ことりちゃん と連絡をとって欲しいんです…訳あって別行動してるんですが、あまりに帰りが遅くて」
207: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:13:57.59 ID:5pNOBYpI.net
理事長『わかりました、少し待っていて下さいね』 

真姫「どうだった?」

希「いま確認してもらってるところ」

真姫「そう‥」

理事長『東條さん』

希「はい、どうでした?」

理事長『誰も返事がありませんでした…しかし、以前のように別空間に連れ込まれたということはないでしょうね』

希「…と、言うと?」 
208: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:14:57.19 ID:5pNOBYpI.net
理事長『私の声が届かないぐらい「集中」をしているか「返事をする暇がない」ということでしょう』

理事長『敵スタンド使いに襲われている可能性があります…少し様子を見に行った方がかもしれません』

希「わかりました、ありがとうございます」

真姫「で、どうだったのよ」

希「真姫ちゃん…みんなを迎えに行くよ」

真姫「は?」

希「多分、敵に襲われとる‥あくまで可能性だけど、無視するわけにはいかない…!」
209: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:16:04.61 ID:5pNOBYpI.net
希「真姫ちゃん…みんなを迎えに行くよ」

真姫「は?」

希「多分、敵に襲われとる‥あくまで可能性だけど、無視するわけにはいかない…!」

真姫「なら…希はエリー達を迎えに行ってくれない?」

真姫「私は花陽達を迎えにいくわ」

希「別行動は危険…‥やけど、別れた方が効率はいい‥」

真姫「心配しすぎなのよ、たった2日の特訓だけど だいぶ成長したはずよ?」

メリー「私モ居ルンダ気ニスルナ」

希「…うん、なら真姫ちゃん、気をつけてな?」
210: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:17:20.56 ID:5pNOBYpI.net
ー ー ー ー ー

真姫「随分遠いわね…こんなの着いた頃にやられてたらどうするのよ…!」タッタッタッ

メリー「真姫…止マレ」

真姫「…」ピタッ

真姫「敵?」

メリー「カモナ…ソコノ木ニ隠レテイル」

真姫「…出てきなさいよ」

「…」ヌッ


木から出てきたと思ったら 真姫の前に現れた華奢な少女
真姫の髪型に似ているが、毛色は灰色で、額の毛先は真っ直ぐに切っている
闇に堕ちたメイドを思わせる服装だった
211: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:18:45.05 ID:5pNOBYpI.net
真姫「随分ふざけた服装ね」

「初めまして。私の名は黒羽 咲夜」

咲夜「そしてこれはユニフォーム、ふざけてなんかないわ」

真姫「咲夜、質問よ」

真姫「あなたは私に危害を加えるの?」

咲夜「逆に聞きたいのだが…それ以外の理由でわざわざこんな山奥にくると思うの?」

真姫「なら敵でいいのね…あなたはッ!!」

メリー「ウラァ!!」ブワッ!


拳を叩き込む瞬間である
空を切り裂き、拳は虚しく空振る


咲夜「どこを狙ってるの?」
212: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:21:24.91 ID:5pNOBYpI.net
声の位置は先程まで咲夜が隠れていた木の近く


真姫「…」クルッ

真姫「また瞬間移動…?」

咲夜「知りたい?」

真姫「別にいいわよ、スライス作りが趣味とか聞きたくないし」

咲夜「…なにを言ってるの?」

真姫「気にしなくていいわ」

メリー「…真姫、注意スルンダゾ」

真姫「わかってるわよ」 

咲夜「『アボーヴ・メモリー』」

咲夜「スタンドの名前よ、能力は じきに分かる」

真姫「…とりあえず」

真姫「先手必勝よッ!!」

メリー「了解ッ!」

咲夜「…」ズァン
213: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:22:58.13 ID:5pNOBYpI.net
メリー「ウラァァアア!!」ブワアアアアア!


メリーの数々の攻撃を前に咲夜のとった行動は観察であった


咲夜「……!」ヒュヒュ

メリー「ウッ」スッ

メリー「ラァッ!!」ブン!

咲夜「くっ…」ヒュン

咲夜「ッ!!」パシッ!

真姫「離しなさいよ……!」グググ

咲夜「ふぅ……」グググ

真姫「守ってるだけでいいの?こんな調子じゃ私を倒せないわよ」


力で押し返す真姫とは裏腹に
咲夜は冷静に答えた


咲夜「乱打」

真姫「…」

真姫「…なに?」
214: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:25:07.59 ID:5pNOBYpI.net
咲夜「左右での拳の乱打が右12発、左13発 計25発、その後1歩だけ前に進み右ストレートをかましてくる」

咲夜「お前の約4秒前の行動よ」

咲夜「そして、お前のこれからの行動でもある」グワン

真姫「トリアエズセメルワヨ!」
(な…なによこれ!)

メリー「リョウカイッ!」
(身体ガ…勝手ニ…!)

咲夜「…」ズァン

メリー「ウラァァァァ!」ブワアアアアア!
(奴ガ構エテエイル!回避シナクテハッ!!)

咲夜「どう?動きたくても動けないってのは」
215: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:27:23.16 ID:5pNOBYpI.net
メリー「ウッ」スッ
(動ケ…!)

メリー「ラアッ!」ブン!
(動ケェェェエッ!!!)

咲夜「お腹ががら空きよ」

真姫「…ッ!」グググ
(や、やば)

咲夜「…」グッ

真姫(…動ける!!)フッ

真姫「エイメ」

咲夜「ふんッ!」ドゴン!

真姫「がふっ!!」ドムッ

咲夜「回避は不可能よ」

メリー「ウグ…真姫…大丈夫カ…?」

真姫「大丈夫じゃないわよ…痛ぅ…」ヨロロ

真姫「でも…見たところそれほど高い破壊力はないみたいね」
216: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:29:05.96 ID:5pNOBYpI.net
メリー「コノ能力ハ…ッ」

咲夜「もうなんとなくわかったでしょ?」

咲夜「『数秒前の行動を再現させる』…それが、アボーヴ・メモリーの能力」

咲夜「その時の位置、言動、行動…全てを再現させることが可能よ」

真姫「…なるほど」

真姫「最初の私達の攻撃も避けたんじゃなくて数秒前の位置に戻ってたのね」

咲夜「ご名答」パチパチ

真姫「ふぅ…随分と疲れそうな相手ね」

咲夜「疲れるだけだといいわね」ジャキッ

真姫「ナイフ…私の相手って色んな意味で『イタい』人が多いわよね…」

咲夜「さぁ…どうするの?」ヒュヒュヒュン
217: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:31:30.04 ID:5pNOBYpI.net
真姫に向けて投げられたら3本のナイフ 


真姫「メリー!大きめの石ッ!!」

メリー「ガッテン!」グワツ

真姫「それをッ!!」

メリー「投ゲツケルッ!」ブン!

真姫(ナイフは石で弾き返す!そして…そのまま石は咲夜にむかって突き進む)

真姫(昨夜のスタンドじゃあきっとあの石を砕くことは不可能!避けた所に拳を叩き込む!)

ガキィィイィン

真姫「行くわよメリー!」ダッ

咲夜「!」

真姫(よし!ナイフは弾いたッ!!後はこのまま…!!)タッタッタッ

咲夜「くッ!」シャ!
218: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:34:44.49 ID:5pNOBYpI.net
飛んできた石を咲夜は回避
真姫の予想通りに動く相手の行動に後は拳を叩き込むだけ

だが…ひとつだけ予想外の事が起きた

腹部に生じる違和感

 
真姫「ぐぅ……ッ…ナ…」ポタッ…

真姫「ナイフ……?」ポタッ

咲夜「焦り過ぎよ〜…わざわざ1度ナイフの『通った』場所に突っ込んでくるなんて」

咲夜「弾かれても…過去に戻したらいいんだから」

真姫「い…ッ〜!」ズボッ

真姫「つ……」ビリッ

メリー「大丈夫か?」ズギュン

咲夜「…血が止まった?」
219: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:36:32.65 ID:5pNOBYpI.net
真姫(傷口に服の布を混ぜて止血した…衛生的に清潔とは言えないけど…血は止めないと)

真姫(応援を呼んだ方がいいかも…)

真姫「理事長…」

理事長『どうでした?みんな無事でしたか?』

咲夜「…?」

真姫「…私自身が今 敵に襲われています」

理事長『なんですって?』

真姫「少し負傷して…助けを呼んでくれませんか?」

咲夜「まさか…」
220: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:37:34.76 ID:5pNOBYpI.net
ー ー ー ー ー

理事長『東條さん!』

希「理事長!」

理事長『そっちはどうでした?』

希「敵に襲われてたらしいですが…みんな無事です」

穂乃果「うぅ…さ、寒い」ブルブル

海未「す、すみません…どこに水を被せたらいいのか分からなくて」

絵里「だ…大丈夫よ…海未、クシュン!」プルプル

理事長『ならば至急、西木野さん方へ行って下さい!敵と遭遇したらしいです!!』

希「真姫ちゃんが!?」

理事長『負傷していて…とても苦戦しているようです!急いで!!』

希「わ、わかりました!…でも…」
221: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:39:13.02 ID:5pNOBYpI.net
ー ー ー ー ー

咲夜「…彼女たちの言ってた連絡係か」

理事長『西木野さん!』

真姫「あとどれくらいでこれますか?」

理事長『それが…東條さんは随分遠くにいるらしく…でも』

真姫「…」

メリー「ドウスル?」

真姫「決まってるでしょ」

真姫「私達で何とかするしかないじゃない!」

咲夜「援軍がくるかもしれないのね…さっさと終わらせないと」ダッ

メリー「来タゾ…真姫!」

真姫「充分に引きつけてから攻撃よ…焦らないで!」

咲夜「殴り飛ばせ!アボーヴ・メモリーッ!!」ズアン!
 
真姫「今よ!!」 

メリー「ウッラァッ!!!!」
ブゥン!!

渾身の一撃は
咲夜の足元にある地面に向けられた
222: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:41:21.36 ID:5pNOBYpI.net
真姫「!?な…位置がズレ…」

咲夜「『1秒だけ』私を過去をに戻した…ちょっとタイミングをズラせば避ける必要もないわ」

真姫「くっ…構わない!!そのまま叩き込むわよ!!」

咲夜「おっと…させないよ」ガシッ

真姫「イマヨ!!」
(ッ!!)

咲夜「んっん〜〜♪…こうゆうのを絶好の的というのかしら?」スタスタ

メリー「ウッラァッ!!!!」ブゥン!!
(マサカ…コイツ!)

咲夜「おっと…危ない危ない」

真姫「シマッ…!!」
(狙ってくるとしたら…)

咲夜「痛そうねぇ…そのお腹」スッ

真姫「エイメーーー」

咲夜「ふんッ!」ドム!

真姫「う"あ"あ"ぁぁぁッ!!」
223: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:42:22.92 ID:5pNOBYpI.net
先程 投げて弾かれたナイフを拾って、真姫に近寄る咲夜


咲夜「…じゃ、とどめを刺そうか」

真姫(ダメだ…もうメリーを出す気力は無い…)


激痛の余り、思考を止める
現実を受け入れようとする 

バキャアアアア!!

突然聞こえた轟音


咲夜「…?」

真姫(やった…!きっと希達が助けにきてーーー)

轟音の先にいたモノ
真姫が目にしたのは今まで見たことの無いスタンドの像
224: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:45:28.28 ID:5pNOBYpI.net
真姫(違った……そういえば理事長が希達は遠くにいるって言ってのに…もう本格的に終わりね)

真姫(こいつ(咲夜)も倒せないのに…もう1人増えてどうすんのよ…)
 
咲夜「お前は…」

『…』ザッザッザッ

咲夜「誰だ…?」

『…』ヒュ


現れたスタンドは高速で咲夜に近づく


咲夜「なっ…早ーー」

『ッ!!』ブン!!

咲夜「ぐっ!!」バシィ!!


あまりの速度とパワーに咲夜の身体が吹っ飛ぶ


真姫「み…味方…なの?」

「ハァ…ったく」ザッザッ


真姫の後ろから、気怠そうに聞こえてきた言葉


真姫「……その声」クルッ
225: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:48:03.92 ID:5pNOBYpI.net
しかし、彼女は必死こいてここまで来てくれたのだろう
額を伝う汗が、全てを物語っていた


理事長『よかった…東條さんは間に合いそうにありませんでしたが…さっきその山に到着した彼女は間に合ったようですね』

真姫「…はぁ」

「なによ、私が助けにきてあげたんだから…もうちょっと喜んだらどうなのよ」

真姫「…もっと早く助けにきなさいよ」

真姫「にこちゃん…!」

にこ「手のかかる後輩をもった私の身も考えなさいよ全く」バン!
226: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:52:17.06 ID:5pNOBYpI.net
咲夜「援軍か」

真姫「にこちゃん…奴の…咲夜の能力は触れたモノを強制的に数秒前と同じ状況にする能力」

真姫「数秒前の行動をしている時は身体が自由に動かなくなるわ…気をつけて」

にこ「りょーかい、あんたはそこで休んどきなさい、すぐ戻るわ」ポンポン


頭を撫でられた
いつもなら腹がたって仕方ない
にこの行動が
とても頼もしく見えた


真姫「…うん」
227: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:54:48.38 ID:5pNOBYpI.net
咲夜「おまえは?」

にこ「大銀河宇宙No.1アイドル矢澤 にこ」

咲夜「ふざけてるのか?」

にこ「マジに言ってるのよ、あんたにはちょうどいいでしょ」

にこ「こちとら あんなボロボロになった後輩みて少々 頭にきてんのよ」ゴゴゴゴ

咲夜「で、どうするつもり?」
 
にこ「…」バキャア!!

咲夜「ふぐぅ!?」

にこ「あまりダラダラとお話するつもりはないの…さっさと あんたをぶちのめすだけよ」

咲夜「は…早い…距離をとらねば!!」ダッ!

にこ「…」

咲夜「ハァ…ハァ……よし」

咲夜(ハ…あれだけのパワーをもった近距離パワー型ならこれだけ離れると……)クルッ
228: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:56:34.92 ID:5pNOBYpI.net
振り向いてすぐそばにいたのは
さっき拳を叩き込まれた にこのスタンド


咲夜「な…何故!これほど離れたのに!!」

にこ『フンッ!!!』グアッ!!

咲夜「うげぇええ!!」ドズッ

にこ『私の「マグネティック・トゥデイ」を舐めてんじゃないわよ』

咲夜「ぐ…お、おかしい…スタンドの常識を覆してる……遠距離パワー型とかそういう類じゃあない…!」

真姫「凄い…あれが にこちゃんのスタンド…」

咲夜「ならば…!」ダッダッダッ

にこ「次は近づいてきたわね…」
229: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:58:32.56 ID:5pNOBYpI.net
咲夜(さっきみたいに攻撃のあたる瞬間に少しだけ『過去』に戻ってやる…!)ダッダッダッ 

にこ「真姫、悪いんだけどちょっと手伝って欲しいことがあるの」スッ

真姫「…?」

咲夜「あれは…」ダッダッダッ

にこ「あんたが真姫を刺したナイフよッ!!」ビュン!

咲夜「っ!!…ふー…危ない危ない」シュ!…ダッダッダッ

にこ「…きなさいよ」

咲夜「アボーヴ・メモリーッ!!」ズァン  

にこ「マグネティック・トゥデイッ!!」

咲夜(今だッ!!)ズァユ

にこ「!?」スカッ!!  

咲夜「そして掴んだ!!アボーヴ・メモリィィィイーーーッ!!」ガシッ

ズャァン!
230: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 21:59:30.12 ID:5pNOBYpI.net
にこ「…キナサイヨ」(…へぇ)

咲夜「ハァ…ハァ…ふぅ」

咲夜「今のうちに このナイフで致命傷を……」スッ 

真姫「にこちゃん!!」

咲夜「大丈夫よ、あなたもすぐ後を追うんだから」

咲夜「じゃあね、矢澤に」グサッ


咲夜の背後に刺されたのは


咲夜「うぐ…な……ッ」

咲夜「ナイ…、フ…?」

咲夜「くそぉおお!!!」シュ

にこ「残念、時間切れ」バシッ

咲夜「ご……おぉ……」ヨロッ
231: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:02:19.82 ID:5pNOBYpI.net
にこ「にこの能力は『鉱物に極性を与える能力』」

にこ「さっき投げたナイフにS極を与えたの。磁力は強力で、自然とN極の にこ に引き寄せられる」

にこ「にこの近くにいたらそのままナイフがあんたに刺さるのは当たり前じゃない」

咲夜「フゥー…フゥー……」ゼェゼェ

にこ「じゃあ…とどめをさそうかしら」

にこ「…と、いいたいところだけど」  

咲夜「た、助けてくれるの…?」
232: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:04:29.35 ID:5pNOBYpI.net
にこ「だいぶボコボコにして気が済んだし…さっさと行きなさい」

にこ「早くしなさいッ!!私の気が変わらないうちにッ!!」

咲夜「ひっ……ッ!!」ダッダッダッ

にこ「……」

にこ「真姫、ちゃんと仕込んでくれたのよね?」

真姫「えぇ、勿論よ…後は任せたわ」

にこ「そう」ズァン

咲夜「ハァ…ハァ…ぐっ…くそったれぇ!…私を逃がしたことを必ず後悔させてやる…!」

咲夜「…?」グイッ 


咲夜「な…?前に進みにくい…?」グ…ググ…

咲夜「いや…違う!…これは…後ろに『引き寄せられて』いる!?」グググ

咲夜「うおぉぉおお!?」ググググググ!!! 
233: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:05:13.96 ID:5pNOBYpI.net
にこ「あ、きたきた」

咲夜「何なんだぁあぁぁ!!!これはぁぁああああ!!」グググ

にこ「さっきあんたを殴ったときに真姫の能力を使って体内にS極にしたナイフの破片を『混ぜて』おいたのよ」

咲夜「さっき逃がすっていったじゃないかぁぁぁああ!」グググググググ
234: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:06:06.82 ID:5pNOBYpI.net
にこ「気が変わったのよ」

にこ「さぁ、行くわよーー!にっこ……にっこ……」グッ!!

咲夜「貴様ぁぁあああぁぁあ!!!卑怯だぞおぉぉおおおおおぉおお!!」グググググググ

にこ『にィィィィッ!!!!』
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッ!!!!!!

咲夜「ぐぼぁぁぁああ!!」ズドーーーン!!

にこ「卑怯…か、よく言われるのよね」

にこ「『ずるいよMagnetic today』…てね☆」ニコッ
235: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:07:14.98 ID:5pNOBYpI.net
アボーヴ・メモリー
本体(黒羽 咲夜) 

能力…
掴んだモノに過去と同じ状況にする能力
戻せる過去は1〜6秒まで
また、「2〜4秒の3秒間のみ」と指定することも出来る

ステータス…
破壊力───C スピード─C
射程距離──B 持続力──B
精密動作性─D 成長性──B

元ネタ…
思い出以上になりたくて
236: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:08:24.80 ID:5pNOBYpI.net
マグネティック・トゥデイ
本体(矢澤 にこ)

能力…
鉱物にS極とN極の極性を与える能力
何故かは不明だが にこ自身はN極の極性が放たれている
また、にこ自身のN極は にこが与えた極性にしか反応しない
例)元々S極の磁石=反応×
  にこがS極を与えた鉱物=反応○

また、にこのスタンドは今までの定理を覆すスタンドの型であり、これを『短期パワー型』と称する

ステータス…
破壊力───A スピード─A
射程距離──A 持続力──D
精密動作性─B 成長性──E 

元ネタ…
ずるいよMagnetic today
237: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:12:19.93 ID:5pNOBYpI.net
第08話
「僕たちはひとつの光」

真姫「それにしても…1度ぬか喜びさせといてボコボコにするなんて…性格悪いわね」

にこ「うっさいわね…その腹ぶん殴るわよ」

にこ「さ〜て…あんたは怪我してるし、取りあえず別荘に戻るわよ」

真姫「とゆーか…なんでこの山に来たの?」

にこ「あんたのピンチに駆けつけただけよ」

にこ「…って、言えたらいいんだけど、にこはアメリカンコミックヒーローじゃあないからそうゆうワケでもないの」

真姫「…なら」
238: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:13:14.51 ID:5pNOBYpI.net
ガラガラガラガラガラ

真姫「?」

ことり「あれ?真姫ちゃんここで何してるの?」

凛「あー!にこちゃんがいるにゃー!」

にこ「久しぶりね…ってなんなのよ、その台車は」

花陽「えへへ…実はーー」


 
真姫「要するに…ことり達は敵と遭遇したけど、逆に返り討ちにしてやったって訳ね」

ことり「うん、花陽ちゃんがいなかったらどうなっていたことか…」ガラララララ

凛「今の真姫ちゃんってアレだね。ミイラ取りがどーのこーのって奴?」ガラララララ
239: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:15:16.03 ID:5pNOBYpI.net
真姫「よし、こっちに来なさい、そこら辺の岩に混ぜ込んでやるわ」

凛「なら台車から降りて貰うにゃー」ガラララララ

真姫「あ…あなたねぇ!」

花陽「け、喧嘩はダメだよぉ…」ガラララララ(ズアッ)

真姫「ふぅぅ…ありがとう花陽」

花陽「ほうひはひまひて」ガラララララ(モグモグ)

にこ「前から聞きたかったんだけど…そのスタンド米っておいしいの?」

花陽「んう?…ぷは」ガラララララ(ゴクン)

花陽「う〜ん、おいしいけど…やっぱり1番は本物の お米かなぁ」ガラララララ

にこ「そりゃそうよね」ガラララララ

ことり「そろそろ別荘に着くよ」ガラララララ

穂乃果「あ!みんな帰ってきた!おぉーーーい!」フリフリ
240: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:19:45.61 ID:5pNOBYpI.net
絵里「にこ、お疲れ様」

にこ「本当よ、一体どれだけ重要なこと押し付けてんのよ」

希「そんだけ にこっちの事信用してるってことやないかな?」

にこ「…ま、そーゆーことにしといてあげる」

絵里「ふふ…ありがと♪」

絵里「ところで にこ…わざわざここに来たってことは」

にこ「そうよ、直接教えていた方がいい情報を教えにきたのよ」

にこ「奴の…レベッカのスタンドについてよ」
241: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:21:16.99 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜

ーー数日前ーー

レベッカ「ノー…この神社にもなかった」

レベッカ「まぁ…今更必要って訳じゃあないのだけれど」

「随分と余裕ね」ザッ

レベッカ「……あら、これはこれは」

にこ「ぶっ潰しにきたわよ、元凶」

レベッカ「レディがそんな事言ったらダメじゃない」

レベッカ「それに…出来もしないことを言うのもナッシングよ?」

にこ「舐めてんじゃないわよ、自分でいうのもアレだけど…にこのスタンドは強力よ」

レベッカ「スタンドの良し悪しとか…実力がどうだとか…そういうんじゃあないのよ」

レベッカ「あなたに私は倒せない」
242: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:27:24.92 ID:5pNOBYpI.net
にこ「そう…じゃ試して見るわね」ズア!!

レベッカ『Strange invitation date』ボコッ

にこ「な……、」


盛り上がる地面
現れたのは若い男性


レベッカ「へぇ、その『にっこにっこにー』って彼から貰ったものなのね……ちょっとウルっときたわ」

にこ「レ、ベッカ…あんたの……ッ」

にこ「あんたのスタンドはッ!!!」

レベッカ「おやおや?これだけで分かっちゃうの?凄いじゃない」

にこ「死者を……蘇らせる能力、ッ!!」
243: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:28:49.55 ID:5pNOBYpI.net
レベッカ「エクセレント♪よく分かったわね…何で?」

にこ「何で…?」

にこ「ざけんじゃないわよ、あんたが操ってる『その人』は…年の割に幼い顔してる『その人』はッ!!」

にこ「小さい頃に死んだ、にこのパパだから…ッ」

レベッカ「えぇ!?ぐうぜぇえ〜ん!私知らなかったわぁ〜」

にこ(こいつ……ッ!!)

レベッカ「あー、でもさっきのあなたの予想…ちょっと違うのよね」
244: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:30:26.07 ID:5pNOBYpI.net
レベッカ「正確には『死者を掘り起こして操り、記録を知る』事ができる能力よ」

レベッカ「あ、でも『声』を出す事だけはできないのよね」

レベッカ「『言霊』って言葉もあるぐらいだし…言葉には魂が込められてるから、魂の無いこの身体では出せないのかもね」

レベッカ「いやいや、でも凄いわよ…グレートね」

にこ「………なんだってのよ」

にこ「にこ は…目の前で見たのよ」
245: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:31:30.15 ID:5pNOBYpI.net
にこ「少しずつ冷えていって…本当に人間の身体なのか、ってぐらい冷たくなって…顔が少しずつ老けていった……」

にこ「燃やされて、骨だけになったパパを見た時のママの顔は…今でも忘れられない」

にこ「私だってその光景をこの目で見たのよ……ッ!!」

にこ「あんたの作ったそんな偽物なんかッ!!!」ズア!!


レベッカ「なら来なさいよ、ほら」

にこ「……く」


攻撃など出来なかった

いや…出来る筈がない
幼き頃に失い、
幼き頃から恋い焦がれていた その笑顔
それが今、再び目の前に現れたのだ
246: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:34:06.70 ID:5pNOBYpI.net
にこ「くそォォオオオオォッッ!!!」バァァアンッ!!!


どうしようもない怒りの矛先を
全力で地面にぶつける


レベッカ「分かるわよ…その気持ち」

レベッカ「私は用も済んだことだし帰るわ」

にこ「ま…待てッ!」

『…』バッ!!

にこ「…ッ、パパ…!」

レベッカ「じゃね、バーイ♪」

にこ「覚えときなさいよ…ッ、必ず あんたを後悔させるッ!!!」

レベッカ「いかにも負ける奴の吐く台詞ね、楽しみにしてるわ」
247: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:34:59.45 ID:5pNOBYpI.net
にこ「ま…待てッ!」

『…』バッ!!

にこ「…ッ、パパ…!」

レベッカ「じゃね、バーイ♪」

にこ「覚えときなさいよ…ッ、必ず あんたを後悔させるッ!!!」

レベッカ「いかにも負ける奴の吐く台詞ね、楽しみにしてるわ」
248: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:36:03.20 ID:5pNOBYpI.net
〜 〜 〜 〜 〜

にこ「奴には…必ず にこのスタンドをぶち込んでやる…必ず」

花陽「…」

穂乃果「にこちゃん…」

にこ「っと…なんか湿っぽくなっちゃったわね」

にこ「…で、もう1つ判明したことがあるんだけどーーー」



海未「そんな…まさか」

にこ「そう、『まさか』よね。でも、それが事実…奇妙なものよね」

穂乃果「凛ちゃん、知ってる?」

凛「ううん、知らない」
249: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:37:54.95 ID:5pNOBYpI.net
海未「…本でも読んだ方がいいと思いますよ」

希「有名な人なんやけどなぁ…」

真姫「ま、ちょっと昔の人だもの…知らなくても無理はないわ」

ことり「流石に限度があるような…」

花陽「あはは…」
絵里「じゃ、こっちからも情報を教えるわね」

絵里「にこ、『楽園』ってわかる?」

にこ「『楽園』?」

絵里「えぇ、私たちを襲ってきた敵が言ってたのだけど…彼女たちと何か関わりのあるキーワードだと思うの」

にこ「ごめん…わからないわね」

絵里「そう…これはまた後々調べましょう」
250: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:39:37.40 ID:5pNOBYpI.net
凛「『楽園』とか、『言霊』とか…なんだか寒いとかいうレベルじゃなくなってきたにゃ」

希「『にゃ』に言われてもなぁ」

凛「の、希ちゃんだって変な関西弁使ってるじゃん!」

希「うちは『キャラ』やけど凛ちゃんの場合は『素』やん?」

凛「うぅぅ!」シャー!!

真姫「またしょうもないことで…馬鹿馬鹿しい」

凛「真姫ちゃんは黙ってテストで満点取ってたらいいにゃ!」
 
真姫「ちょっと!!ソレをネタにするのは卑怯よ!!」

花陽「あ、あの…喧嘩は…」

にこ「…ふふ」

にこ「ホッとしたわ。μ'sが解散した後も…あんたたち、何にも変わってなくて」

ことり「にこちゃん…」
251: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:40:52.38 ID:5pNOBYpI.net
にこ「特に凛と海未」

海未「……」ペターーン

凛「……」ペターーン

にこ「ほんと…可哀想なくらい変わってないのね」

海未「凛、水を汲んできて下さい。全身全霊を込めてぶちこみます」ゴゴゴゴゴ

凛「御意」シュバッ

にこ「やめといた方がいいわよ、跳ね返すから」

ことり(にこちゃんの方も変わってない気が……いや、むしろ減っちゃった?)

にこ「ことり、今 失礼なこと考えたでしょ」

ことり「え、…な、なんのことかなぁ〜…あはは」ダラダラ

絵里「ふふ…みんな元気そうね」
252: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:41:43.72 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「…」スゥゥゥウ

絵里「…穂乃果?」


蓄えれるだけの酸素を肺に取り込む
平和の形をした手を前に出し
大きく口を開いて、こう叫んだ


穂乃果「ぅ1ッ!!!!」


8人が穂乃果に注目する

穂乃果は海未に期待の眼差しを向ける


海未「…ふふ、わかりました」バッ


その言葉を海未が言い放つと同時に、残りのメンバーも「やれやれ」仕方なさそうに…同時に、嬉しそうに微笑んだ
253: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:42:42.63 ID:5pNOBYpI.net
海未「2!」

ことり「3!」バッ 

真姫「4!」バッ 

凛「5!」バッ 

花陽「6!」バッ 

にこ「7!」バッ 

希「8!」バッ 

絵里「9!」バッ 


9つの平和が繋がり、輝きを放つ太陽のような形になる
随分と懐かしい輝きだ
その懐かしさを噛み締めながら
この再会を喜びながら…
254: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:43:42.78 ID:5pNOBYpI.net
穂乃果「μ's…久しぶりの全員集合だよ」 

穂乃果「敵が凄く強いことは分かってる…」 

穂乃果「だけど…私たちならきっと最高の結末を迎えることができるはず!」 

凛「凛が全員やっつけてやるにゃ!」 

真姫「そうね、格の違いを見せつけてやるわ」 

にこ「あんたはやられかけてたけどね」 

希「ウチもやられっぱなしは癪やけんなぁ」 

海未「負ける訳にはいきません」 

ことり「ことりも本気だしちゃうよ!」 

絵里「えぇ、頑張りましょう!」 
255: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:46:22.44 ID:5pNOBYpI.net
各々の決意を胸に、宣言する



穂乃果「それじゃあいくよ!」 

穂乃果「μ's!! musicぅ〜…」 

『『START!!!』』 


女神は…再び『ひとつ』になった 



←To Be Continued
256: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 22:47:21.81 ID:5pNOBYpI.net
Strange invitation date
本体(レベッカ)

死者を掘り起こし生前に体験したことや気持ちを知ることができる
掘り起こした死者は無傷のまま掘り起こされ、その肉体をある程度操る事ができるがパワーも低めで『声』をだすことはできない
レベッカ本人は『Sid』と読んでいる

ステータス…
破壊力───D スピード─C
射程距離──A 持続力──A
精密動作性─E 成長性──C

元ネタ…School idol diary
266: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:09:50.01 ID:Mt4y/Dnf.net
第09話
「手のひらを太陽に」

にこ「…ところで、後は穂乃果だけスタンドを使いこなせてないって訳よね」

穂乃果「う、ご…ごめんなさい」シュン

にこ「あ、別に責めてる訳じゃないのよ?」

にこ「ただ、このままじゃちょっと…ね?」

絵里「奴らがいつ襲ってくるのかは分からない…確かに穂乃果にはスタンドを使いこなせてもらう必要があるわね」
267: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:10:46.47 ID:Mt4y/Dnf.net
にこ「穂乃果、ちょっとついてきなさい」

海未「宛があるのですか?」

にこ「ちょっと情報集めの時に知り合った人にね」

にこ「大丈夫よ、今日中には帰ってくるわ。みんなは休むなり特訓なりしてなさい」

にこ「真姫」

真姫「なによ」

にこ「運賃」

真姫「揃いも揃ってなんだってのよ!!」
268: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:12:33.31 ID:Mt4y/Dnf.net
〜 〜 〜 〜 〜

ゴトン…ゴトトン

穂乃果「にこちゃん、後どのくらいかかるの?」

にこ「そろそろ着くわよ。ちょっと にこ は電話してくるから待ってなさい」

穂乃果「は〜い」

穂乃果(私の能力…か、一体どんな能力なのかな?)

穂乃果(ねぇ、カーリー・レイ 私には、みんなを…μ'sを守れる力を持ってるのかな?)


流れる景色を窓越しに眺めながら
己の精神に問いかける
勿論、返答は ない


にこ「お待たせ」

穂乃果「おかえり、にこちゃん…あれ?着替えてきたの?」

にこ「…ちょっと動くからね、そろそろ着くわよ、準備しなさい」
269: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:13:22.97 ID:Mt4y/Dnf.net
〜 〜 〜 〜 〜

限りなく無人に近い駅
周りには建物がなく
辺り一面に澄んだ青空が広がる


穂乃果「まさか…だけどさ、歩く訳じゃないよね?」

にこ「結構歩くわよ、動くっていったでしょ」

穂乃果「うぇぇ…」
270: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:15:35.04 ID:Mt4y/Dnf.net
ーー20分後ーー

穂乃果「な…なんなのこの獣道…ま…まだなのぉ?」ゼェゼェ

にこ「辛そうに…ハァ…すん、ゴホッ、じゃないわよ…」ゼェゼェ

穂乃果「にこちゃん…ハァの方が、辛そう…なんだけど」ゼェゼェ

にこ「るっさい…わね、あ…あの岩」

にこ「でも、ハァ…そんなに言うなら…休んで、あげてもいいわ…よ?」ゼェゼェ

穂乃果「それでいい…それがベストだよ…」ゼェゼェ

にこ「しょっと……ふぅ〜〜…、ぅうっ?」

穂乃果「はぁ〜〜…あとどのくらい歩くの?」

にこ「もうちょっと…だった筈よ…水飲む?」ゴソゴソ

穂乃果「飲みま〜〜す」

にこ「ほいっ」ポイッ

穂乃果「あ」ヒューン

穂乃果「ちょ、にこちゃんどこに投げてるの?」

にこ「ごめんにこ〜」 

穂乃果「もぉ…久しぶりにその語尾 聞いたよ…」トコトコ
271: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:17:20.57 ID:Mt4y/Dnf.net
穂乃果「しょっと」スッ
 
穂乃果「お水お水ぅ〜」パキッ

穂乃果「〜〜〜♪」ゴクゴク

穂乃果「ぷはぁ…いやぁ〜疲れた後のお水は格別だね!」

穂乃果「にこちゃんも飲む?」クルッ


にこは地面に寝っ転がっていた


穂乃果「…にこちゃん?」


にこの衣服は赤いナニカで染まっていた
わかっている
ナニカ…ではない、血だ


穂乃果「にこちゃんッ!!!」


現実逃避
ただ、その事実を認識したくなかっただけである
272: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:18:50.68 ID:Mt4y/Dnf.net
『まずハ…1人目…ぶいっ』

穂乃果「誰!!」

「佐伯 麗音♪」

麗音「おぼえてくれたかな?ぶいっ!」

穂乃果「にこちゃんに何をしたの!!答えて!!」

麗音「何を…って見てわかんないの?」

麗音「始末したんだよ、しーまーつ♪」

穂乃果「始…、末……?」

穂乃果「で、も…にこちゃんの……スタンドは…強…いって」

麗音「まだ信じないの?血だらけじゃん、彼女」

穂乃果「…そんな……安っぽ、い嘘…信じる…わけ」

麗音「ぶいっ♪」

穂乃果「そんな嘘つかないでよッ!!!」ズァン
273: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:20:53.25 ID:Mt4y/Dnf.net
麗音「お?スタンド自体は使えるみたいだね♪」

穂乃果「うわぁ"ぁあ"ああ!!」ブワッ!!

麗音「なにそれ」ガシッ


繰り出した拳は
いともたやすく防がれる


穂乃果「っ…このッ!!」グググ

麗音「なになに?まさかだけど今のって、パンチのつもり?」グググ

麗音「パンチってのはね」グググ

穂乃果「や、やばーーー」

麗音「こうやるんだよ!!」ズドム!!

穂乃果「うがっ!?」ズシャ!

穂乃果「う…ぐぐ……」
274: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:23:35.43 ID:Mt4y/Dnf.net
鉄臭いの味がする
口を拭うと、手の甲に鮮やかな紅がみえた


穂乃果「が……ゴホッ…ぐ…」

麗音「なっさけないなぁ…」

穂乃果「…!」

麗音「あなた、μ'sのリーダーなんだってね?」

麗音「聞いて呆れちゃうなぁ♪こんな足手まといがリーダーなんて」

穂乃果「…ほ、穂乃…果は……足手まとい…なんかじゃ…」グググ

麗音「は?」ドン!!

穂乃果「ふぐッ!!!」ズドン!

麗音「私なんかに手ぇ焼いてるくせになに言ってんの?」

麗音「そもそもこんな所に来たのもあなたがまだスタンドの真髄に気づいてないからでしょ?」

穂乃果「そ、それは…!」

麗音「あなたがスタンドを使いこなせていればこんな所に来なかった」

麗音「つまり…にこを殺したのはあなたみたいなものよ」

穂乃果「違う!!…穂乃果は!!」
275: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:26:27.85 ID:Mt4y/Dnf.net
麗音「ハァ…」グイッ

穂乃果「…は、離してッ!」

麗音「これ見てもそんなこといえるの?」ドサッ

穂乃果「うっ…」ズシャアアア

穂乃果「…ッ!!」


目の前には、血で染まった仲間


穂乃果「にこ…ちゃん…」 

穂乃果(穂乃果が…弱いから…にこちゃんが…)

穂乃果(あの「手のスタンド」の時もそうだ…、闘ったのは海未ちゃんと絵里ちゃんで…)

穂乃果(穂乃果は…助けられてばっかり…お荷物だ…)

穂乃果(穂乃果に…もっと力があれば……ッ!)ズズズズ

麗音「どう?気づいた♪」

麗音「自分がどれだけ無能で足手まといなのか」

穂乃果「…そうだよ」ヨロロ

麗音「…お」
276: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:27:49.30 ID:Mt4y/Dnf.net
少しでも押したら今にも倒れそうな
不安定な立ち上がり


穂乃果「穂乃果は…助けられてばっかりで……邪魔で…役立たずで…」


しかし


穂乃果「でもッ!!」キッ



その瞳には『覚悟』が宿っていた



穂乃果「もう…お荷物はごめんだよ…!!」

麗音「いい…♪その目だよ」ゾクゾク

穂乃果「カーリー・レイッ!」ズァン!!

麗音「ハァ!!」ズォン!
277: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:29:46.59 ID:Mt4y/Dnf.net
見えない拳が激突する

ビキッ
 
片者の拳に亀裂が入る
制したのはカーリー・レイ


麗音「っ!?……な、なにこのパワー…さっきと違ーーー」

穂乃果「おぉぉおおおおッ!!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!

麗音「かっ!…ぐ……うぐ!?」
ドム!ドム!ドム!ドム!

穂乃果「くらえぇぇええええッ!!!」ズァ!!

にこ「ストップ」ガシッ

穂乃果「止めないでにこちゃん!!私はこいつを許せなーーーー」

穂乃果「…」。。。

穂乃果「?」

にこ「……」

穂乃果「……」

にこ「……」

にこ「にこっ♪」
278: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:33:36.90 ID:Mt4y/Dnf.net
穂乃果「偽物まで用意して…返り討ちにしてーーー」

にこ「やめろっつってんのよ この馬鹿!」ゴン!

穂乃果「あだ!」ゴチン

穂乃果「え?、ほ、本物?」

にこ「そうよ、天上天下唯我独尊、宇宙No.1アイドルにこにーにこ♪」

穂乃果「…穂乃果の好きな食べ物」

にこ「いちご」

穂乃果「私達と最初に歌った曲で最初の にこちゃんのソロパート」

にこ「笑ってみる?えがおで wai wai wai」

穂乃果「にこちゃんのバスト」

にこ「74」

穂乃果「…」

にこ「な……71…」

穂乃果「」ブワッ

にこ「ちょっ、なに泣いてんのよ!?」

穂乃果「だって…ヒッグ…にこちゃが…ヒッ……生ぎでて…よがっ…」

穂乃果「に"こ"ち"ゃ"ぁ"〜〜ん"」ダキッ

にこ「わ、分かったから、離れなさいよ」

麗音「…にご…っ…ちょっ。、と…」
279: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:34:50.88 ID:Mt4y/Dnf.net
にこ「あぁ!?麗音ごめんね!!」

麗音「……つぅ…ぅもっと敬って欲しいの…」

穂乃果「ちょ、ちょっとにこちゃん!?」

麗音「っと、と…」ムクッ

にこ「紹介するわね、穂乃果」


にこ「私達が今日会いに来た人、佐伯 麗音よ」

穂乃果「………え?」

麗音「ぶいっ!」

穂乃果「え…だって、にこちゃん…血だらけで…」

にこ「血糊よ」

穂乃果「穂乃果…思いっきり殴られたし…」

麗音「どうだった?名演技だったでしょ♪」

にこ「スタンドの能力ってのは己の身を守る、もしくは怒りによって発揮しやすいの」

にこ「まぁ、ちょっとしたショック療法って奴よ」
281: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:35:51.55 ID:Mt4y/Dnf.net
穂乃果「…」

にこ「…穂乃果?」

穂乃果「騙してたんだ」ワナワナ

にこ「え」

穂乃果「あんなに心配したのに…怖かったのに…」ゴゴゴゴゴ

にこ「ちょっと…ほ、穂乃果?」

穂乃果「うがぁーーー!!」

にこ「おわぁっ!?」ビクッ

穂乃果「…」

穂乃果「えへへ…お返しだよ♪」

麗音「性格わっる〜い」

穂乃果「ん?」ズォン

麗音「〜のは私、麗音でぇ〜〜す!ぶいぶいっ!」
282: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:38:02.32 ID:Mt4y/Dnf.net
穂乃果「…でも、おかげでスタンドの能力が少しだけわかった…かも」

にこ「やっぱりあやふやじゃない…麗音、よろしく」ピラッ

麗音「任せてよ!」ギュ
 
穂乃果「…あの、真っ白紙持ってなにを…?」

麗音「私のスタンド能力は、あなたの疑問に『ヒント』を与える…」ズズズズ


さっきまで白で埋まっていた髪に文字が浮かび上がる


麗音「…これがあなたの能力のヒントなんだってさ」ピッ


『望んだ』
『増えた』


にこ「望んだ……増えた…?」

穂乃果「あ…」
283: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:39:06.10 ID:Mt4y/Dnf.net
〜 〜 〜 〜 〜

穂乃果(穂乃果に…もっと力があれば……ッ!)ズズズス

〜 〜 〜 〜 〜
284: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:40:50.58 ID:Mt4y/Dnf.net
穂乃果「あの時…穂乃果は『パワー』が欲しかった…」

穂乃果「…」ズォン

にこ「…?」

穂乃果「『スピード』」カチッ


穂乃果の中で、何かが変化する


穂乃果「ふっ!!」ブワァッ!!!!



にこ「早っ!!!?」


穂乃果「そっか……この能力…欲しい『力』を強化する能力なんだ!」

麗音「へぇ…それであんなに強烈なパンチになったんだ」

にこ「にしても分かりづらいわね…もっと分かりやすく出来ないの?」

麗音「こら、71。誰に口聞いてるんだ。私は75だぞ」

にこ「どさくさに紛れて人の秘密聞いてんじゃないわよ!」
285: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:42:23.66 ID:Mt4y/Dnf.net
麗音「さ、もう用事は済んだよね?帰って特訓でもした方がいいんじゃない?」

穂乃果「うん、その方がいいかも…えっと、麗音…さん?」

麗音「…今、何年生?」

穂乃果「3年生です」

麗音「なら同い年だね。麗音でいいよ?」

穂乃果「じゃあ麗音ちゃん!今日はありがとう!…痛くなかった?」

麗音「凄ぇ痛かった、マジに」

麗音「…でも、それだけ強力な力を持っている、って事だね」

穂乃果「…」

麗音「頑張ってね、穂乃果。応援してるよ♪」ガシッ

穂乃果「うん、ありがとう!」ガシッ
287: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:43:54.47 ID:Mt4y/Dnf.net
にこ「…ま、いっか。帰るわよ穂乃果」

穂乃果「うん!」

にこ「じゃあね、麗音。あんたも気をつけなさいよ」

麗音「おっけ〜、ぶいっ!」

麗音「…っと、危ない危ない」ゴソゴソ

麗音「ほい」スゥ

にこ「…?なによこれ」

麗音「ま、後でこぉ〜っそり見てよ…とっても大切な『ヒント』だから」

穂乃果「ん?なになに?」

麗音「何でもなーい♪じゃあね穂乃果、にこ」フリフリ

穂乃果「バイバ〜イ!」フリフリ

にこ「…」
288: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:44:43.81 ID:Mt4y/Dnf.net
ー ー ー ー ー ー

ゴトン…ゴトトトン

穂乃果「すやぁ…zzz」

にこ「まぁ…疲れるわよね、そりゃ」

にこ「…っと、そうだった」ガササ

にこ「麗音の奴はこんな紙よこして…なにが書いてるってのよ」

にこ「…」
289: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:47:27.59 ID:Mt4y/Dnf.net
にこにーへ☆
はぁ〜いにこにー、ちゃんと読んでくれてる?
麗音ちゃんはとってもいい子だからついでにMutant Girlsを倒すためのヒントを導き出してあげたよ
なんとビックリ!
こんな単語がでてきたよ?


『高坂 穂乃果』
『1+1=1』

にこ「…!」


穂乃果に何があるのかはわからない
でも…この娘がなにかしらの可能性を秘めているのは確実
この変な計算ミスはよくわかんないけど
この娘を失わないようにした方がいいかもね
じゃ、健闘を祈ってるねばいばーい♪


にこ「…」

にこ「…穂乃果が…奴らを倒す鍵…?」

穂乃果「うぅ…チョコレートあんこぉ…」

にこ「…」

にこ(頼りないわね…)
290: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:48:18.66 ID:Mt4y/Dnf.net
ーーー別荘ーーー


穂乃果「たっだいま〜」ガチャ

ことり「穂乃果ちゃん、おかえり〜」

凛「どうだったの?」

穂乃果「へっへ〜ばっちりだよ!」ブイッ!

希「こんなあっさりスタンド能力が判明するなんて…にこっちなんしたん?」

にこ「別に、ただのドッキリよ」

希「…?」
291: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:49:32.29 ID:Mt4y/Dnf.net
真姫「おかえり、2人とも」

真姫「早速だけど、2人に伝えておかないと行けないことがあるのよ」

穂乃果「?」

真姫「これまでの奴らの行動を聞いてみたんだけど…どういった目的があるのかよくわからないの」

絵里「だから、これから3人ずつに別れて各々の目的地に調査に行くことにしたわ」

穂乃果「…ようするに?」

絵里「敵の目的を探りにいきましょう」

←To Be CONTINUED
292: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:51:13.52 ID:Mt4y/Dnf.net
ドゥ・ナット・ビー・トゥー・グリーディ
本体(佐伯 麗音)

能力…
紙に文字が浮かび
ヒントを教えてくれる能力
しかし、ヒントといってもいくつかの単語が浮かび上がってくるだけであり、理解するのは難しい
スタンドの像は人型

ステータス…
破壊力───B スピード─B
射程距離──E 持続力──C
精密動作性─B 成長性──A

元ネタ…
after school NAVIGATORS
293: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:52:36.07 ID:Mt4y/Dnf.net
カーリー・レイ
本体(高坂 穂乃果)

能力…
人型のスタンド
スタンドのステータスを1つだけ劇的に強化することができる能力…らしい

ステータス…
破壊力───C スピード─C
射程距離──C 持続力──C
精密動作性─C 成長性──B

元ネタ…
太陽を連想させるワードを引っ付けた
294: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:56:29.11 ID:Mt4y/Dnf.net
+3話
「桃の花は毒怪鳥の如く」


にこ「そろそろ着くわよ。ちょっと にこ は電話してくるから待ってなさい」

穂乃果「は〜い」

にこ(…)トコトコ

にこ(…さて、)プルルルル

にこ「あ、麗音?」

麗音『もっしぃ〜、矢澤〜?』

にこ「そうだけど、その呼び方やめなさい」

にこ「ま、予定通り頼むわよ?」

麗音『ぶいっ!別にいいけどぉ〜…服着替えといた方がいいよ?』

にこ「わーってるわよ……汚れていい服に着替えてからそっちに向かうわ」

麗音『あんまり人に見られるのもアレだから…自作の岩イスを置いてるからそれに座ってね』
295: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:57:49.46 ID:Mt4y/Dnf.net
にこ「イス…?どこらへんに置いたのよ」

麗音『奥、じゃーね』ピッ

にこ「ちょ」

にこ「…ったく」



にこ「お待たせ」

穂乃果「おかえり、にこちゃん…あれ?着替えてきたの?」

にこ「…ちょっと動くからね、そろそろ着くわよ、準備しなさい」
297: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 21:59:00.77 ID:Mt4y/Dnf.net
〜 〜 〜 〜 〜

にこ(あんの馬鹿…ッ!!…ゴホッ、どこに『椅子の岩』置いてんのよ…!)

穂乃果「な…なんなのこの獣道…ま…まだなのぉ?」ゼェゼェ

にこ「ツラそうに…ハァ…すん、ゴホッ、じゃないわよ…(にこだってツラいんだから)」ゼェゼェ

穂乃果「にこちゃん…ハァの方が、辛そう…なんだけど」ゼェゼェ

にこ「るっさい…わね、あ…あの岩」

にこ(見つけたぁぁッ!!!あいつ…後で覚えときなさいよ!)

にこ「でも、ハァ…そんなに言うなら…休んで、あげてもいいわ…よ?」ゼェゼェ

穂乃果「それでいい…それがベストだよ…」ゼェゼェ
298: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 22:02:20.30 ID:Mt4y/Dnf.net
にこ「しょっと……ふぅ〜〜『ぶいっ!ボソッ』ぅう?」

にこ(こいつ…この岩の裏にいるのね…)

麗音(ちょっと…どーにかしてあの娘をあっちのに向かせてよ)ボソボソ

にこ(はいはい)ボソボソ

穂乃果「はぁ〜〜…あとどのくらい歩くの?」

にこ「もうちょっと…だった筈よ…(あ、これ使えるわね)水飲む?」ゴソゴソ

穂乃果「飲みま〜〜す」

にこ「ほいっ」ポイッ

穂乃果「あ」クルッ

麗音(よいしょ)ブシッ

にこ(ッ!!!!??)

にこ(ちょっと!やりすぎ!!)

麗音(しぃ〜!ばれちゃうって!)

にこ(ほんっと着替えてよかった…)
299: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 22:02:59.53 ID:Mt4y/Dnf.net
穂乃果「ちょ、にこちゃんどこに投げてるの?」

にこ「ごめんにこ〜」

麗音(いいからほら、倒れて倒れて。目も閉じててよ?)

にこ(ほんっと着替えてきてよかった…)


ワーワーギャーギャー

にこ(…まぁ、後は寝てたらいいから楽ね)

穂乃果「そんな嘘つかないでよッ!!!」

にこ(随分 喚いてるわね…なんか良心痛いわ…)
300: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 22:03:44.93 ID:Mt4y/Dnf.net
ズドン!!ボグッ!

にこ(凄い音してるけど…大丈夫よね?)

麗音「つまり…にこを殺したのはあなたみたいなものよ」

にこ(バッ…!あんたなんでさらっと にこの名前知ってることバラしてんのよ!)

にこ(あ…これ、バレたんじゃ…)

穂乃果「違う!!…穂乃果は!!」

にこ(あ、そんなことなかったわね)
301: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 22:04:15.26 ID:Mt4y/Dnf.net
ズシャ!

にこ(…なんか飛んできた?)

穂乃果「にこ…ちゃん…」

にこ(近い近い近いッ!!バレるバレるッ!!!!)
302: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/26(日) 22:05:33.93 ID:Mt4y/Dnf.net
ワーワーギャーギャーカチッ

にこ(今どんな感じなのかしら…)チラッ


穂乃果「おぉぉおおおおッ!!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!

麗音「かっ!…ぐ……うぐ!?」
ドム!ドム!ドム!ドム!


にこ(あ、これ止めないとヤバい奴ね)スッ

「ストップ」ガシッ
309: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:00:34.02 ID:E7GmFkal.net
第10話
「夢で終わらせない」


穂乃果「うぁ〜ぁ…手がかり無しって大変だなぁ…」

絵里「闇雲に探すのは…キツいわね」

ことり「とりあえず…次の場所行ってみよ?」

絵里「そうね」
310: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:02:43.41 ID:E7GmFkal.net
ー ー ー ー ー

ゴトン…ゴー…ゴトトトン

穂乃果「あーーー、結構長い間この電車に乗ることになるね」

ことり「そうだね」

絵里(…)

絵里(この電車のゴトンゴトンする音、なんというか…凄く落ち着くのよね)

絵里(例えるなら…そう、寒い冬の朝にトイレの温かい便座に座った時のような…謎の安堵感を感じる)

絵里(…)

絵里(…ちょっとだけ……。)



「…」

「…」ニヤ
311: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:04:17.56 ID:E7GmFkal.net
絵里「…ぅ?」パチッ

絵里「ん…んんーーー…ふぅ」ノビー

絵里「ふぁぁ…よく寝た…」


ぼやけた景色が鮮明に見えてきた
絵里の居た場所は


絵里「…って、私の部屋…?私は穂乃果と ことりと電車に乗って…」

(おはよ……あ、『おはよう』じゃおかしいかな?)


脳に送られてきた女性の声
312: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:05:24.32 ID:E7GmFkal.net
絵里「…誰?」

『彼方ちゃんはアナタを倒しにきたの……』

絵里(倒す…新手のスタンド使いかしら?)

絵里「それはどうもご丁寧に」

絵里「それより…穂乃果と ことりをどこにやったの」

『穂乃果…ことり……あ、一緒にいた女の子のこと?』

『その娘達なら今も電車に乗ってるよ?』

『ちなみにアナタも』

絵里「…?」
313: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:07:45.90 ID:E7GmFkal.net
『ここはユメの世界…ファンタジーやメルヘンな物が存在しないこの世界で存在するユメの空間……』

『あなたの肉体はまだちゃぁんと電車にあるの……?』

『貴女は「この世界の私」を倒してユメから目覚めたらいい』

『でも…もしこの世界で他の何者かにやられたりしたら……』

『現実に戻れないまま永遠に眠り続けることになる……』

絵里「…随分丁寧に教えてくれるのね」

『うん……だって』


ベギィッ!!


絵里「!?」バッ

『説明しないとみんな攻撃できないもの……』


部屋のドアが豪快に破られた
314: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:09:48.74 ID:E7GmFkal.net
『じゃあ…後は楽しんでね……』


現れた人物は


絵里「亜里沙…?」

亜里沙「とりゃー!!」タッタッ


普段通りの満面の笑みと可愛らしい声
サラサラとなびく優しい金色


絵里「ッ!?」


彼女が刺々しい鈍器さえ握りしめていなかったら今にでも抱きしめてあげたかった


亜里沙「んよいしょお!!」ズガッ!!

絵里「うお!?…ちょ、あ、亜里沙!」バッ

亜里沙「せい!」グアッ!

絵里「くっ…チェリッシュ!!」バシッ!!

亜里沙「おぉっとぉ…」ヨロッ
315: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:10:53.00 ID:E7GmFkal.net
亜里沙「もぅ、スタンドは反則ですよ!」

絵里「あぁ…ご、ごめんなさい亜里───じゃない!」

絵里「そんな危ないもの捨てなさい!」

亜里沙「えぇ〜だってぇ…」

絵里「だってじゃないの、ソレ当たったら痛いじゃない」

亜里沙「痛いもなにも」

亜里沙「殺す気なんですよ」ニコ

絵里(…こんな亜里沙見てると頭が痛くなってくるわ。ここは一旦離れましょう)

絵里「亜里沙、ごめんね?」トン

亜里沙「おわぁお!」グラッ

絵里「…」タッタッタッタッ
316: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:12:11.79 ID:E7GmFkal.net
ーー通学路ーー


絵里「取りあえず…家から飛び出してきたけど」

〜 〜 〜 〜 〜

彼方(貴女は『この世界の私』を倒してユメから目覚めたらいい)

〜 〜 〜 〜 〜


絵里「ユメ世界から脱出するには…『この世界の私(敵)』を見つけて再起不能にしたらいいのね」

絵里「…いや、困ったわね。私、敵の顔知らないわよ」

絵里「どうしたものか…」

「あの…大丈夫ですか?」

絵里「…あなた達」
317: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:13:13.19 ID:E7GmFkal.net
1年前、生徒会長として活動していたときに共に奮起していた生徒会の一員であった


生徒会A「あ、この人じゃない?」ブンブン

生徒会B「本当ー?」ガシャン

生徒会C「さっさと殺っちゃお?」
 

Aの両手には金属製のバット
Bの片手には鉄の鎖
Cの拳にはメリケンサック
どれも、女性の華奢な肉体には似合わない代物であった


絵里「次から次へと…ッ」ズアッ

絵里(適当にそこらへんの木を成長させて足止めしましょう)ズギュン

絵里「…」

絵里「…?」

絵里(能力が…使えない?)
318: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:15:26.95 ID:E7GmFkal.net
ジャララララ!!

絵里「ぐっ!」ガシッ

生徒会B「捕まえた♪」グググ

生徒会A「バットで脳天かち割っちゃおうよ」

生徒会C「それいい!あ、でもそれじゃ一瞬だからもっと体中痛めつけてからの方がよくない?」

生徒会AB「「いいねぇ!!」」

絵里(な、なんて会話…ッ、夢の中だから『成長』の影響がないのね)

生徒会C「じゃ、私から!」ブン!!

絵里「チェリッシュ!私を守って!」ガシッ!

生徒会A「もいっちょお!!」ブン!!

絵里「ッ!」バッ

生徒会B「おっと」グイッ


鎖を引っ張り、絵里の体を引き寄せる


絵里「!?」グラッ

絵里(拳の軌道が──)

生徒会A「うごッ」ドグ!!

絵里「しまっ……!!」

生徒会A「…痛い」ドロ…
319: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:16:51.50 ID:E7GmFkal.net
生徒会Aの顔面に直撃した拳は、粘土のようにめり込み、ドロドロと溶けていった


生徒会A「…痛い…痛いぁ…」ドロ…

生徒会A「痛いよォォオおおお…私の顔ぉお…ああああふ」ドロドロ

絵里「……ふぅ…ッ!」

絵里(大丈夫よ、あれは偽者…気にすることないわ)

生徒会B「あぁ!大丈夫?」ポイッ

生徒会C「痛そう…」ポイッ

絵里(鎖をすてた…?、とにかくこれで鎖から解放されたわね)

生徒会B「大丈夫だよ」ブシッ

生徒会C「私たちも」ブシッ


突然の自傷行為
ドロドロとした肉片が混ざり合い
320: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:18:04.33 ID:E7GmFkal.net
絵里「な…なによ…これ」


ありとあらゆる部位が混ざり合う
醜い怪物が生まれた


「「「ゆぅぅううるさなぁああああああああいわよぉおお!???」」」グアァア!!!

拳を上から下に振り下ろす
動きはとてもスローだが、


ズガァアアア!!


地面に亀裂が走る
威力は凄まじかった


絵里「う、ぁぁぁああああッ!!!」ブワアアアア!!!


その光景があまりにも不気味で、一心不乱に拳を叩き込んだ


「「「おごぉおぉぉ…」」」バシバシバシバシィ!!


怪物は分散し、肉片となる
321: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:19:47.08 ID:E7GmFkal.net
絵里「はぁ…ッ!…はぁッ!」

絵里「襲ってくる敵の耐久力は…ハァ、ほぼ0に等しい…」

絵里「でも妙に現実味のある…現実にはありえない光景が私の精神を確実に蝕んできている…!」

絵里「言ってることは滅茶苦茶だけどをそれ以外言葉が見つからない…ッ」

「イタいね」
「酷い…と ても  ヒド」
「ひト の、することじゃねぇ」
「い!たたた。たた た★」
「殴る、、殺しにぃい」


先ほど散った肉片から色々と小言が聞こえてくる

「お前ぇ…ラくには死ななななななな」
「アハハハハフハハフフハハスフハフハハハフハサフフヘヘフ」
「謝り、れ 謝」


絵里(こんなに憎々しい肉片 初めてみたわ…………吐きそ)

絵里「とにかく…敵の本体を探さなければ!」ダッ!
322: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:21:24.86 ID:E7GmFkal.net
〜  〜 〜 〜 〜

絵里(…あれは!)タッタッタッタッ

絵里(…)ササッ

海未「見当たりませんね…」 

真姫「ま、どこかにいるでしょ、気長に探しましょ」

海未「そうですね」

タッタッタッ

絵里(…行ったわね)

絵里(なるほど、ひとつだけ法則を見つけたわ)

絵里(さっきから見かける人は全員 私となにかしらの関わりを持つ人ばかり…)

絵里(この世界は『私が知ってる人だけがいる』世界のようね)

絵里(…ということは、この世界で『知らない人』を見つけることができれば)

絵里(すなわち、そいつはこの夢世界を操っている『敵』ということね)
323: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:23:13.58 ID:E7GmFkal.net
絵里(知らない人を探すのね…あぁ、もう本当に頭がおかしくなりそう)

「う、動かないでください!」


背後から怯えた声が聞こえた


絵里(この声は…)

絵里「花陽?」

花陽「お、大人しく私たちに殺されて下さい!」

花陽「あ、あなたを殺さないと…みんなこのユメから覚めないんです!」

絵里「…」


やはり、夢の中とはいえ自分の後輩だ。傷つけたくないしあまりヒドい言葉を使いたくもない

いつも通り、優しく語りかけた


絵里「…花陽、そんな物騒な言葉使わないで欲」クルッ

花陽「動くなっツてんだろがこのダボがァアアアッ!!」ジャキッ!!

絵里「け、拳銃!?」

花陽「そらァッ!」バァン!

絵里「ぐッ……つぅ」ビスッ!!
324: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:25:10.93 ID:E7GmFkal.net
絵里(か、肩を撃たれた…夢の癖になんでこんなに痛いのよッ)

花陽「くすくす…馬鹿ですね〜まるで『敵に操られてる仲間の目を覚ます為に必死に語りかける主人公』のような…」

花陽「目を覚ますも何もここにいる人は み〜んな操られてる訳じゃないのに」

花陽「むしろ目を覚ますのはアナタの方ですよ?早くこのユメから覚めないと」

花陽「本物の皆に2度と会えなくなりますよ?」

絵里「えぇ…そうね」ズドン!

花陽「がぼっ…」ドロ

絵里「スパシーバ(ありがとう)、花陽はそんな下品な口調使わないから躊躇なく その顔をブン殴れたわ」

花陽「さっサと楽になった方がいいぜぇえェェエエええ?」


ジャラ…ジャラ…
325: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:27:41.46 ID:E7GmFkal.net
背後から聞こえたのは鉄の擦れる音と遠心力が働いて何かが振り回される音


絵里(次ッ!?)


そこに居たのは理事長
モーニングスターという西洋の武器を持っていた


理事長「ふふ」ブンブンブンブン


避けようとした その時
ガシッ、と足元に謎の感触


花陽「逃ガさネェええぇぇえよぉ」グググ

絵里「しま───」メギャ!!


少しだけ理事長から目を離した
直後、鉄製の球体に所々トゲが付いたドリアンのような形状の塊が絵里の腹部に直撃した


絵里「ぐ……ぶッ!」


スッ…と横に人影がみえた


「希パワーたっ〜ぷり注入!」


お決まりの台詞を声にしながら
いつでも振り下ろせるように日本刀を構えて


希「は〜いプシュッ!!」ブン!!

絵里「チェ、チェリッシュ!!」バシッ!!
326: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:28:48.01 ID:E7GmFkal.net
振り下ろされた刀の側面を叩き、亀裂が入る
パキン、と気持ちの良い音と共に刀と持ち手の2つに分裂した

よほど鋭利な刀だったのだろうか、割れた刃の部分が綺麗に地面に突き刺さった


希「…チッ」

絵里「ハァ…ハァ…危な…ッ」

理事長「随分とタフですね」

花陽「ふぅ…身体が元に戻りまシ、た」


様々な会話を繰り広げる奴等を前に 
絵里はある一点を見つめていた


絵里(…あれは?)
327: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:31:12.10 ID:E7GmFkal.net
『割れた刃』
反射して目の前にいる希、花陽、理事長が映っている

そして、その中に「知らない顔」の女性が見えた


絵里(見つけたッ!!)バッ!


だが、自分の見える範囲には知らない女性はいなかった


絵里(消えた?…いや違う…)


先程 知らない女性を見たとき、もう1つ別の違和感を感じた
何がおかしかったは分からないが…とにかく『何かがおかしかった』


絵里(どこに…?)

希「アナタ、そろそろ死んで欲しいなぁ」

花陽「そうだね、私たち疲れちゃいました」

理事長「楽になりなさい」

絵里「…」


刃には、まだ知らない女性が映っていた
328: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:32:37.50 ID:E7GmFkal.net
絵里「そう…そういうことだったのね」ズァン!!

絵里「さぁ…ぶちかますわよ!」


ズドンッ!!!!

力強いチェリッシュの殴打は、絵里の身体に打ち込まれた 


『うぶッ!』


理事長「ッ!しまっ───」

絵里「冷静に考えると…簡単だったのよ」


殴った身体に、痛みは生じなかった


絵里「…さっき刃に映った光景になんとなく違和感を感じたのよ」

花陽「は、早く止め──」
329: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:34:57.51 ID:E7GmFkal.net
『絵里』は冷静に話を続けた


絵里「それがやっと解けたわ…その刃に、『私が映っていなかった』のよ」

絵里「それだけじゃあない…なぜ亜里沙は姉である私に対して『敬語』だったのか」


絵里「なぜここに来てからというもの誰も私のことを『絵里』と呼ばなかったのか」


ドン!!!バシッ!!

続けて拳を叩き込む

『うぐッ!!……や、やめ』
 

絵里「本当に簡単だったのよ、何故なら今の私は『絵里』じゃないのだから」

絵里「あなた…言ったわよね?『この世界の私』を倒せって」

絵里「勘違い…いや、錯覚していた…とでも言った方がいいかしら」
330: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:36:42.57 ID:E7GmFkal.net
絵里「その言葉通り、『この世界の私』が『貴女』だったのよ」

『ぐっ……ゴホッ』

絵里「見た所、私が私自身に攻撃をした時に貴女にダメージが反映されるようね」ブスッ


左手に刃物を突き刺す


『ぐあっ…ッ!……ッ』

希「うごぉおぉォオオ」ドロドロ

理事長「ばばばば…ァ」ドロドロ


本体が弱ってきたからだろうか
ユメの住人がドロドロと溶けていった


絵里「さて…これ以上攻撃されたくなかったら さっさとスタンドを解除しなさい。今なら私が目覚めても何もしないわ」

『わ……わかった、本当に何もしない……?』

絵里「えぇ、約束するわ」

『…か…解除』グニャアアア
 

視界が歪む
そして辺りが黒で染められた
331: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:37:45.19 ID:E7GmFkal.net
「チャン!…。リチャ…!」

ことり「絵里ちゃん!!」

絵里「うぇ?」パチッ

穂乃果「も〜、絵里ちゃん熟睡しすぎだよ〜…ふぁぁ」

ことり「穂乃果ちゃんもたっぷり寝てたよねね?」

穂乃果「と、とにかく。そろそろ次の駅着くよ?」

絵里「えぇ…あぁ、そっか私 電車に乗って…」

穂乃果「…?うん、そうだよ」

絵里「…ただの夢だったのかしら?」

「ぐ…っ……うぅ」
332: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:38:47.32 ID:E7GmFkal.net
少し離れた席で苦しんでる女性


絵里「…あの人は?」

穂乃果「え?あぁ、絵里ちゃんの目が覚めるちょっと前にいきなりしんどそうにしたんだ」

ことり「左手から血も出てたし…声をかけたんだけど『大丈夫……』だって言うんだけど…本当かなぁ?」

絵里「…………へぇ左手から、…ね」

絵里「ちょっと様子見てくるわ」

穂乃果「え?うん」
333: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:39:56.50 ID:E7GmFkal.net
「はぁ……っ」

絵里「あなた…」

「はぁ……はぁ……」

絵里「…」ドドドドドド

「な……何?…っ」ドドドドドド

絵里「……」ドドドドドドドド

「……ッ」ドドドドドドドドド

絵里「…」スッ

「!!」ビクッ!!

絵里「…」

絵里「どうしたの?ほら」

「……え?」

絵里「ひどい汗よ、このハンカチ使って」

「…あ、……ありがと」

絵里「私たちは次の駅で降りるから。…無理はダメよ?」

「え、えぇ……」
334: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:41:16.06 ID:E7GmFkal.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜

穂乃果「あ、おかエリちゃ〜ん」

絵里「ふふ…なによそれ」

ことり「どうだったの?」

絵里「えぇ、大丈夫だって」

穂乃果「そっか」

ツギハ−……◎◎……◎◎ゥー

ことり「あ、着いたね」

絵里「えぇ、降りましょうか」
335: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:42:08.78 ID:E7GmFkal.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜

プシューーーー ゴトン……ゴトンゴトン


「ふ…ふふ……」

「よ、よかった……彼女、気づかなかったみたい」

「はぁ…冷や汗でベタベタ、さっきのハンカチ…使わせて貰お……」

「ふぅ…」フキフキ

ズギュン

「……?」モゾモソ 

「何このハンカ───」ゾワッ
336: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:43:55.55 ID:E7GmFkal.net
絵里「…」

ことり「…どうしたの絵里ちゃん?」

絵里「2人は…『蟷螂の卵』って見たことある?」

穂乃果「カマキリの卵?…うん、小さい卵が何個も集まって塊になってるんだよね?」

絵里「その塊を卵鞘(ランショウ)というんだけど」

絵里「卵鞘に小さな卵が約150個ぐらい入ってるんですって」

穂乃果「へ〜…そうなんだ」

ことり「…?」

えり「ま、だからといってどうということもないけれど」…ュン

穂乃果「え?な、なんで能力使ったの…っていうか何に?」

えり「たまには幼くなりたいものなのよ」



その後、電車内で女性の甲高い叫び声が響いたという


近江 彼方…再起不能
337: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 21:45:14.72 ID:E7GmFkal.net
カーム・イリュージョン
本体(近江 彼方)

能力…
眠っている対象に、ユメを見せる能力
ユメの内容は『自らの関係者に殺される』というもので夢の中で殺された場合、永遠に目覚めなくなる
ユメの中では、肉体だけが彼方のものとなり、意識は対象のものとなる、対象が自らの手で自分を攻撃することで本体にダメージが反映される

《現実    ユメ》
肉体…絵里  肉体…彼方
意識…無し  意識…絵里

ステータス…
破壊力───E スピード─D
射程距離──C 持続力──B
精密動作性─E 成長性──C

元ネタ…
錯覚CROSSROADS
349: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:43:22.06 ID:i+lhsmb5.net
第11話
「小さな靴を履いた猫」


B地区

にこ「じゃ…にこ達はここら一帯を調べるわよ」

凛「はーい」

花陽「う〜ん…なんでこんな所にあの人たちは来たんだろう…?」

にこ「それを調べに来たんじゃない」

花陽「そうだけど…」

凛「よりにもよって神社に来ることなんてあるのかにゃ?」

凛「他のグループも神社に行ったみたいだし」

にこ「仕方ないじゃない、どーゆーわけか奴らがここに来たんだから」

にこ「ほら、探索開始〜」
351: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:44:43.19 ID:i+lhsmb5.net
ー ー ー ー ー

凛「う〜ん…結構奥にきたものの…何もないなぁ…」

凛「…?」トテトテトテ

凛「わぁ……凄い…」


まるで鍵のように、直角に曲がっている樹木
どこか神秘的で、幻想的であった

凛「凄い形…どうやったらこんな生えかたするんだろ…?」


好奇心に駆られ、樹に近づく


凛「…写真撮ろっと」


携帯を取り出し、カメラを起動する
ピントを合わせる為 携帯の画面に触れる
画面映る樹が動き始めたのに気付いた
352: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:45:42.56 ID:i+lhsmb5.net
バッ!!!


凛「え?」ビシィッ!!!


樹の枝は凛の体を束縛するように、グルグルと体に巻きついた


凛「な…なにこれ…!」

「捕まえた…♪」

凛(…ッ、誰!?)

「鳥居 歩美」

歩美「いっかいしか言わないから、ちゃんと覚えなさいよね」
 
凛(て…敵ッ!!)

歩美「3人相手…ましてや、あの矢澤にこまでいるのに攻撃なんて仕掛けられなかったのよ」

歩美「だから…1人になるのを待ったの」ブワァツ!!

凛(!?、ま、また樹が巻きついて…!)

歩美「連絡係りがいるんでしょう?仲間呼ばれたら困るから黙っててもらうわね」

凛「……」バシィッ!!!
353: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:47:34.28 ID:i+lhsmb5.net
まるで朝顔のツタのように巻きついた樹の拘束を強引に引きちぎった


歩美「……!!」

凛「…ふぅ」

凛「安心してよ…、別に にこちゃん達を呼ぼうって訳じゃないから」

歩美「…?」

凛「…、」

凛(ななか と闘った時も…あの喫茶店の時も、凛は何もできなかったし、動けなかった)

凛(あれから特訓して、スタンドをそこそこ使いこなせるようになったんだ)

凛(例え凛1人でも…敵に勝てるようにならなくっちゃあならない!!)

歩美「…何を企んでるの?」

凛「別に…呼んでいいなら呼んじゃうよ?」

歩美「まぁ…呼ばないなら呼ばないでこっちも都合がいいのだけれど」

凛「リトル・ブーツッ!!」ズアッ!!

歩美「ジュエル・クイーンッ!!」ズアッ!!
354: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:49:32.75 ID:i+lhsmb5.net
スタンドの拳が衝突する
その音が闘いの始まりを告げるゴングとなる


歩美「…ッ!」バァン!

凛(よしッ!!…スタンドのパワーは凛の方が上だ!このまま拳を叩ーーー)グギッ

凛「……え?」


凛の左腕が、とても痛々しい方向を向いていた


凛「な…なにが…。パワーは凛の方が確実に上だったの、に…ッ何がッ!!」

歩美「しょっと」ズギュン!


グワアゥッン!!


とてつもない勢いで凛めがけて倒れてきた樹木


凛「ぐあッ!!」バシッ!!!


勢いよく地面に叩きつけられた


凛「ぐ…、な。なんで攻撃すらしていない樹木がいきなり薙ぎ倒されたの…?」

凛「それに凛の腕まで折れ……」

凛「……?」

凛「こんな角度で腕が曲がって…折れてるに決まっているよね…」

凛「でも…全然『痛くない』…?骨折したことないからよく分からないけど骨折って痛いはず…だよね?」

凛「凛の腕は…『折れていない』…?」
357: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:51:18.98 ID:i+lhsmb5.net
歩美「なにブツブツ1人ごといってるのよ」

凛「!」

歩美「ほら、ドンドンいくわよ」



グアッ!!!

凛目掛けて倒れてきた4本の樹木


凛「ーーーー!」


ズゥゥゥゥゥウウウウン……


歩美「…」

歩美「…さて、まずは1人目ね」

歩美「ここにきてるのは矢澤にこと小泉花陽か…どっちからいこうかしら」

「勝手に終わらせないで欲しいな」

歩美「!?」バッ

声は樹木の重なった山から聞こえた


バキィイッ!!

凛「…残念だけど、凛はそんなにチョロい女の子じゃないよ?」

歩美「…どうやってあの樹の数から?」


凛「さっきからそっちが攻撃してばっかりで…凛にもスタンド能力があること忘れてないかにゃ?」

歩美「…」チラッ


凛の周りにはどういうわけか地面が幾つも隆起していた
359: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:52:51.58 ID:i+lhsmb5.net
凛「色々調べたんだけど…『弾力』って力が加わったら元に戻ろうとする力があるんだって」

凛「その時に加わった力が大きければ大きいほど元に戻る時の力も大きくなる」

凛「例えば弾力を与えた地面を全力で叩いたら…跳ね返ってくる力で地面が盛り上がってくるんだよ」

歩美「『弾力』…」

凛「それとあなたの能力もわかったよ」

凛「『曲げる』能力…だよね?」

歩美「!」

凛「最初は『植物を操る』とかだと思ってたんだけど…それだと凛の左腕が何でこんなことになってるのか説明できないし」

凛「なによりこの樹の根元…」


倒れてきた樹の根元に近づく


凛「操るっていってもこんなにも直角に曲げる事ができるものなの?」  

歩美「…勘がいいのね」

凛「そうかな?ここまできたら誰でも分かると思うけど」

歩美「で、わかったから何?」

歩美「あなたはどうするつもり?」
361: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:55:37.91 ID:i+lhsmb5.net
凛「そうそう、実は特訓してるときにリトル・ブーツの『弾力』には1つだけ『特性』があるのを見つけたの」

歩美「…答えになってないわよ、ちゃんと言葉のキャッチボールしましょう。ね?」

凛「さっき弾力を与えて盛り上がった地面に…弾力を与えた石を投げ込む」ブン!!

凛「どうなると思う?」

歩美「だから…さっきから話が通じーー」ズガッ!!!

歩美「うぶッ!!?」ズシャ


先ほど凛の投げた石が
歩美に勢いよく飛んできた 


凛「仕組みはわかんないけど…リトル・ブーツで弾力の与えた物に弾力を与えたもので力を加えるとパワーも速度も2倍になって跳ね返ってくる」

歩美「か……ッ」

凛「さっきの質問に答えてあげるよ、別にどうもしない。策なんてないから力でねじ伏せる」

歩美「…ぅ、…ぐぅう…」

凛「現にこうやって今は凛の方が上に立てている」
 
凛「決めさせてはもらうよ」
363: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:57:32.32 ID:i+lhsmb5.net
近くにある石を先ほどのように盛り上がった地面に1度ぶつけてから歩美に当てる


凛「うぉぉぉおおおおッ!!」ブンブンブンブンブン!!!



力も速度も倍になった石の猛攻
歩美は動かなかった

ドン!ドン!ドン!ドン!!


歩美「…」

凛「…え?」


いや、動く必要がなかったのだ


歩美「『勝ったッ!!』…とでも思ったんじゃあないの?」

歩美「甘い、甘々ね…。クレヨンしんちゃんのミッチーとヨシリンぐらい甘くてはうざったらしいぐらいよ」

凛「ッ!!」ブン!!


今度は弾力の反射に頼らず
己の腕で石を投げつける


歩美「やめなさいよ」フォン


だが
石が歩美に直撃することはなかった
364: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 21:58:32.39 ID:i+lhsmb5.net
凛「な、何で…。」

歩美「あなた…さっき思ったんじゃあないの?」

歩美「『何だ曲げる能力か』『たったそれだけか』…と」

歩美「別になんと思われようが構わないけど」

歩美「勝手に能力の限界を決めつけないでくれる?」

凛「今の当たらなかった石も関係あるっていうの!?」

歩美「『軌動』よ」

凛「…え?」

歩美「私が曲げたのは『軌道』…これで納得した?」

凛「軌道…?」
365: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 22:00:16.62 ID:i+lhsmb5.net
歩美「…それと…あまりジッとしてない方がいいわね」

凛「な『ズガガッ!!』」

凛「ぐあッ!!」ドサ

歩美「普通に投げられたら石は速度が落ちてあなたにまで届かない」

歩美「けど…さっき投げた『速度も威力も2倍になった石』なら…軌道を曲げてあなたの所にまで導くことができるわよ」

歩美「多少威力は落ちてるけど…ソレ痛いわよ?」

凛「ぐ…う…ッ!!」

歩美「次はこっちの番ね」ズアッ!!

歩美「ジュエル・クイーンッ!」グアッ!

凛「ッ!!」ぐらっ
366: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 22:01:14.74 ID:i+lhsmb5.net
精神力の激突
凛の拳は弾かれ、押し負けた
体が大きく傾き反動で凛の肘が地面につきそうだった


歩美「ーー?」


殴った拳の感触にどこか違和感を感じた
そして疑問を感じた
何故彼女はパワー比べで『負けた』のか


凛「気付いちゃった?凛の腕に弾力を与えておいたんだ」

凛「ついでに…ここらへんの地面にも」
367: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 22:03:58.01 ID:i+lhsmb5.net
肘が地面に着いた

同時に猛スピードで凛の身体が押し出される

拳を前に突き出しながら



歩美「き!『軌道』を曲げーー!!」



間一髪
凛の拳が歩美の頬を掠った
冷や汗をかいた



だが、同時に飛んできた
頭部をねらった踵に気づく事ができなかった


歩美「ッ」ガン!!


歩美は凛の一撃をモロにくらい地面に伏せる
368: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 22:05:54.23 ID:i+lhsmb5.net
凛「…あいたた…。」


拳の軌道を曲げられたら凛は
勢いそのままに樹木に突撃したが、無事であった


凛「…か…踵痛い…うぅ」

凛「…えへ」

凛「今なら言わせて貰ってもいいよね?歩美ちゃん」

凛「凛の『勝ち』っ!!」バン!



にこ「りーんー、次の場所行くわ………」ガサッガサッ

凛「あ!にこちゃん!」

にこ「……これは?」
369: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 22:08:23.40 ID:i+lhsmb5.net
凛「見て見て!凛1人でも敵をやっつけたにゃ!」

花陽「にこちゃん、凛ちゃん見つかった?」

凛「かよちん!見て!凛頑張ったよ!」

花陽「あ、あはは…は」ダラダラ

凛「…?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

凛(ッ!?)ビクッ

凛(な、なんだろ…この威圧感…?)

にこ「りぃぃぃんん…」ゴゴゴゴゴゴ

凛「え、ちょ、な…なんでにこちゃん怒って…!?」

にこ「ちょっとこっちきなさい!」

凛「えぇ!?な!なんで!?」

花陽「あーぁ…」

凛「に、にこちゃ!ごめん!何かわからないけどごめん!」

凛「ダレカタスケテぇぇーー!」  

花陽「あ…」

花陽「えっと…」

花陽「…」

花陽「ちゃ、ちゃんちゃん♪……?」

←To Be CONTINUED 
370: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 22:09:26.68 ID:i+lhsmb5.net
ジュエル・クイーン
本体(鳥居 歩美)

能力…
あらゆるものを『曲げる』能力

ステータス…
破壊力───C スピード─C
射程距離──E 持続力──B
精密動作性─A 成長性──C

元ネタ…
ダイヤモンドプリンセスの憂鬱
374: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:31:43.11 ID:s0wYSScV.net
第12話
「今から挑戦者?」


C神社

海未「…ここには特に何もないようですね」

希「そうやなぁ…次のところいってみよか?」

海未「そうですね」

海未「…」

海未「彼女が素直に行かしてくれればの話ですが」

「…」

希「スタンドの像まで出して…いかにも『襲いますよ?』って顔しとるな」

「そ…そんな物騒な顔してるかな…?」

「まぁ、正直のところ目的は その通りなんだけど…」
375: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:38:04.87 ID:s0wYSScV.net
見るからに敵の彼女はビリヤードで使う棒をクルクルと回しながら自己紹介を始めた


「どーも始めまして、紫藤 美咲です」

美咲「とまぁ…あなた達のご想像通り敵なわけだけど…」

海未「ご丁寧にありがとうございます。私の名前は…」

美咲「あー…自己紹介は必要ないよ」

美咲「そっちのペッタンコが海未でボインボインが希よね?」

海未「…もう少しマシな覚え方をしてほしいものですね」

美咲「海未は水を操って、希は滑力を与える」

美咲「私のスタンドの名は『ダメージ・ハート』」

美咲「能力は……ひ・み・つ♪」ポイッ

海未「!……?」パシッ

美咲「あげるよ」

希「…、瓶…?」
376: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:38:56.55 ID:s0wYSScV.net
美咲の投げた金属製の小さな瓶からはチャプチャプと液面の揺れる音が聞こえた。見たところ特に変わった所は見当たらない



海未(私の能力を知った上で水分を…?一体何が目的で…)

美咲「…」

美咲「…」ニヤ



希「ッ!!」
 

困惑する海未の隣から注意を促した


希「海未ちゃんッ!!!」

希「その小瓶を早く捨ててッ!!」

希「直感だけどその小瓶は『何かヤバい』ッ!」

海未「わ、わかりました!」ブンッ
377: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:40:01.56 ID:s0wYSScV.net
海未の手から離れて
ほんの数秒後
 
ドグァアァァァアゥン!!!


瓶は凄まじい音と共に爆発した


海未「うぐっ!?」ジュ…

希「海未ちゃん!!」ダッ!! 

海未「だ、大丈夫です…希のおかげで少し火傷した程度ですみました…!」

海未「それよりも…」

美咲「あちゃ…不意打ち失敗」

海未「…奴の能力は一体…!」
378: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:41:20.72 ID:s0wYSScV.net
希「海未ちゃん…気ぃ引き締めて行くよ…!」

海未「勿論です…ッ」

希「あの爆発そのものが能力なのか…それか、能力の応用で使った爆発なのか…」

美咲「なんなの?攻撃してこないならこっちからドンドンいくよ?」ブゥゥン

海未「ッ!!?」キィィン

希「ぐぅッ!?な…なにこの音…ッ!頭が痛…ッ!」キィィン

美咲「フッ!!」グアッ!

希「くッ!!」バシッ


美咲のスタンドが繰り出した拳をリサ・ローブが防ぐ
379: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:42:28.70 ID:s0wYSScV.net
希「この音を…今すぐにでも止めてほしいかな…ッ!」グググ

美咲「こっちはその手を離して欲しいよ」グググ

希「それはお断りや…ねッ!!」グアッ!

美咲「ッ……!」ズガン!


負けじとリサ・ローブの拳を突き出すも
防がれて直接的なダメージを与えることはできず
互いの距離が離れただけであった


希「はぁ…ッ!…」

美咲「つぅ〜…突然殴らないでよ…」

海未(……? 音が止んだようですね)
380: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:44:44.06 ID:s0wYSScV.net
希「そっちがこの音を止めんかったからやん…自業自得っやつよ」

美咲「自業自得?…その言葉、そっくりそのまま返すことになるけど構わないの?」

希「?」

海未「…っ!?の、希ッ!!」

海未「どうしたんですかその指はッ!」

希「指?」チラッ


希の左手の指…詳しく説明するのであれば人差し指と中指は誰が見ても不自然なぐらいまで蒼白としていた
 

希「こ…これは…?」

美咲「言ったでしょ?」

美咲「そっくりそのまま返すって」

希「ゆ…指が痺れて…いつの間に…ッ」
381: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:46:04.87 ID:s0wYSScV.net
美咲「鈍感だね〜…ほら」ズギャン

希「ウッ!?」グググググ

海未「の、希!」

美咲「いっちょあがり」


カツン、とビリヤードの棒で地面を叩いた

その瞬間である
希の指が崩れ落ちたのは


希「い"…ッ!!ーーッ!!」

海未「な……ッ、希に何をしたんですかッ!?」

美咲「言ったでしょ?ひみつ♪」

希「〜〜ッ…ふ、ぅ……ッ…」

海未「希!傷口を見せてください!大丈夫ですかッ!!」

海未「こ、これは酷……………?」

海未(出血が思ってたより、…少ない?)
382: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:47:39.88 ID:s0wYSScV.net
希「あ、後で…ことりちゃんのマカロン貰わんとね……」

美咲「残念!ここでくたばるからことりちゃん?には会えませーん♪」

海未「…」

海未「理事長」

理事長『どうしました?』

海未「調べてほしいことがありますッ!お願いできますか?」

理事長『…?』

海未「『手が白くなる』現象と…ついでに『爆発する小瓶』最初の手が白くなるほうについて詳しく調べて欲しいんです!」

美咲「おぉっと!カンニングは許さないよ!」ズァン!

希「ちょっとぐらいハンデくれてもええやん!」ズァン!

希「…ッ!?」ズキッ
383: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:48:52.29 ID:s0wYSScV.net
希「か…関節が…!」

美咲「トロイよ?」グアッ

海未「希ッ!」バン!!

美咲「うッ!?」ビシッ

海未「あ…危なかった…」

美咲「ちょ…直撃を避けることはできたけど」

美咲「水分を操るって…こんな勢いで水当てられたらたまったもんじゃないよ…!」

海未「…」

海未(手元に水がないから体内の水分で作ったこの水弾…)

海未(使いすぎると私自身が脱水症になってより不利な状況になってしまいます)

海未(1度に大量の脱水を抑える為に威力は弱まるのは仕方ありませんが…それでも充分の威力を持っています)

海未(しかし残り水弾を撃てる回数は…おそらく3発が限界)

美咲「…先に海未の方を始末しようかな」ダッ!

海未(それまでに奴を倒さなければッ!)
384: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:52:47.93 ID:s0wYSScV.net
希「くっ…海未ちゃ…!」

海未「無理をしないでください希!どういう訳か出血の少ないその傷が悪化したらどうするつもりですか!?」

海未「しばらくは私に任せて下さいッ!」

理事長『園田さん!』

海未「理事長、早くて助かります!」

理事長『「手が白くなる」と検索したら出てきたワードなのであまり確信はもてませんが…』

理事長『東條さんのその症状は「白蝋病」というものだと思われます』

海未「白蝋病…?」

美咲「…」ピクッ
385: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:54:44.79 ID:s0wYSScV.net
理事長『局所的に「ある力」を加えると発症するもので症状としては皮膚の蒼白化、骨関節の障害などがあります』

理事長『さらに血行に障害が生まれ、重度なものになると爪の変形、筋萎縮…そして壊死する可能性があるようです!』

海未(血行に障害…ということは血管に血が通ってないということでしょうか…それで出血があまり…)

理事長『その「ある力」というものは…』


理事長『「振動」ッ!!』バン!!


理事長『小瓶が爆発したとも言ってましたね?』

理事長『その小瓶に液体は入っていませんでしたか?』

海未「はい、確かに入ってました!」

理事長『今戦っている敵の能力が「振動させる」能力であるならば「水蒸気爆発」と言い、ただの水が入った金属製の小瓶を振動で熱し爆発させる事も可能です!』
386: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:55:35.10 ID:s0wYSScV.net
海未「なるほど…そういうことですか、ありがとうございました」

美咲「…バレちゃったか」

海未「あの頭に響く音も…空気を振動させて作った超音波かなにかだったんですね」

美咲「せーかい♪」

海未「これでお互い能力が判明してサシです…覚悟はいいですか?」

美咲「ん?ちょっとちょっと」

美咲「何勝つ気になってんの?」キィィン!!

海未「つ"ッ!」バッ
387: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:56:23.90 ID:s0wYSScV.net
耳を抑える
視線を美咲に戻そうとすると
先ほどと同じ形状の小瓶を空中で確認した


海未「ーーーッ!」バン!!


とっさに水弾で瓶を粉砕


美咲「そっちに集中しすぎ♪」

横から現れた美咲は
海未の頭に一撃を喰らわせた


海未「ぐぅッ!!」ズザザ!

海未「て…敵スタンドの攻撃自体が弱めなのがせめてもの救………うっ」


突然の嘔吐
辺りに異臭が漂う
388: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 21:58:24.53 ID:s0wYSScV.net
希「海未ちゃん!?」

海未「うっ……ハァ…ハァ……?気持ちが悪い…」  


希の手から血液が溢れ出す
先ほどまで縮小していた血管が元に戻ったのだ

しかし、希は海未のことに気をとられ自分のことを気にしてる場合ではなかった


海未「視界も…、グルグルと」

美咲「半規管と前庭っていう………半規管は三半規管って言った方がわかりやすいかな……、とにかく耳の器官を揺らしたんだよ」

美咲「その2つの器官は体の傾きの方向や大きさ、回転の方向や速度を感じる平衡感覚器官で…」

美咲「…ま、ザックリいうと今の海未は酷〜い車酔いにでもなったと言えば分かるかな?」

海未「ハァ…ぉぇ………このッ!」

美咲「あとさぁ…さっきから気になってたんだけど」

美咲「水飛ばす攻撃さ、実はあんまり撃てないんじゃない?」

海未「!」
>>
389: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:00:26.59 ID:s0wYSScV.net
美咲「あんなに強い攻撃使えるなら何回でも使ったらいいのに…どーゆーわけか制限があるんだ」

美咲「そんだけフラフラだったらさ、こっちは軽く動き回るだけでその水も当たらないよね♪」

海未「…」スッ

銃口ともなるその右手の人差し指を
ターゲット
『 的 』となる美咲に向ける


美咲「…」

海未「その通りです…とある理由で……っ、ふぅ…さっきの水弾は残り2発しか撃てません」

海未「そこで…私はこう考えることに…、……します」

海未「残りの2発分を1発に込めます」

美咲「…」
390: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:01:50.21 ID:s0wYSScV.net
海未「最後の1発となりますが…範囲も威力も先ほどの倍以上となります」

海未「当たりさせすれば…私たちの勝ちです」

美咲「…」

美咲「ふふ、挑戦的だね」ザッ

海未(もっと…もっと近づいてきて下さい…)

海未(近くで…動きが止まってさえいれば…ッ!)

美咲「…」ザッザッザッ

海未「…」

海未(今ッ!!!)グッ!

美咲(…)ニヤッ
391: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:04:11.68 ID:s0wYSScV.net
「あ〜ぁ…バレバレだよ」
そう考えながら思わず口が緩む
フラリと横にズレようとする

足が掴まれた


美咲「ッ!?」バッ

希「忘れてもらっちゃあ…困るんよね!」ガシッ

美咲「のぞーーーー!」


すっかり忘れていた
音もなく滑ってここまでやってきた希が
美咲の両足首を掴み、動きを止める


海未「ーーー」


この瞬間を待っていた

構え

狙い


そして 放つ
392: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:05:35.82 ID:s0wYSScV.net
美咲「ーーーー」ズシン!!!


砂埃が舞う


海未「…ハァッ……く、ハァ…ッ!」


海未自身がギリギリ動ける程の水分を体に残し、疲労で今にも気が飛びそうだった

ナニカが海未に向かって飛んできた


希「…っ、う…海未ちゃん…」

海未「の…希?」

希「うぐ……ッ!」

「ちょっとさぁ…」


砂塵の中から声が聞こえた


美咲「この腕…さぁッ!……どうしてくれんの?」


血だらけで形も歪な左腕を目にしながら、彼女は今にも噴火寸前といったところだった
393: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:11:16.09 ID:s0wYSScV.net
美咲「やるじゃん…これだけは…つぅ、…最終手段だったよ」

海未「な、なんだったんですか…今の…」

美咲「『揺らした』んだよ…、規模は小さいけど…『揺れ』は凄かったはずだよ…?」

海未「『地面』が…揺れた…!」

美咲「お陰で直撃は避けることができたよ…腕がさぁ、悲惨なことになってるけどね」

海未「う…ぐぅ…!」

美咲「もう、さ…水をだすこと出来ないんでしょ?」

美咲「だから…ね、とどめ…差しても構わないよね?」

海未「…!」

美咲「久しぶりに清々しい戦いをしたよ…凄く…尊敬する」
394: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:13:29.35 ID:s0wYSScV.net
美咲「だから…苦しまないように絶命させるよ」

海未「そう、ですか」

海未「…しかし、わかってないようですね」

美咲「うん?」

希「海未ちゃんは…こういいたいんよ」

希「『とどめを刺す…ということは』」

海未「刺される覚悟があるということですよね」
バン!!!!
396: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:14:51.95 ID:s0wYSScV.net
美咲「うぶ…ッ、…は?…な、」


美咲の胸部が赤で染められる


美咲「水は…使えな…」

海未「安心してください…その『赤色』は胸を貫通させたわけでは、ありません」

海未「もちろん…私からはもう水弾を出すことは不可能です」

海未「ですが…さっきから…『赤色の液体』を流している人がいるではありませんか…」

美咲「そ…うか、これは…」

希「そ、…うちの身体から出た『血』なんよ」

海未「私の能力で操れる水分は…他の生物の水分は操れません」

海未「しかし…既に流れた血はもうただの水分です…誰のものでもありません…っ」

海未「知ってますか…?血液の約95%は水分で出来ているんですよ…」

美咲「こりゃ…してやられ…」

希「うちらの…」

海未「勝ち…ですね」
397: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:15:45.30 ID:s0wYSScV.net
美咲の目が覚める


美咲「…?」

海未「やっと目が覚めましたか…」

希「お互い酷い有様やなぁ」

海未「とりあえず、今の希のように これ以上出血しないために傷口から出ている血をそこで固定しました」

海未「見てくれは悪いですが…我慢してください」

美咲「…」

海未「あと、あなたの持っていた瓶の水は私がいただきました。私もギリギリだったんで」

美咲「…なにをいってるの?」

海未「…」
398: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:17:17.83 ID:s0wYSScV.net
海未「私たちは…別にあなたたちに狙われているからといって…殺すつもりはありません」

海未「いや…どうしようも無いときは殺めてしまうかもしれません」

海未「私たちはただの学生なんです、…人の命を奪うなど…そんな覚悟、…生憎、私は持ち合わせていません」

希「それに!ききたいこともあるしなぁ?」

美咲「…」

美咲「ふふ、いいよ…知ってることを教えてあげる」

海未「随分羽振りがいいですね」

美咲「なんでだろ…もうあなたたちを殺す気分じゃないっていうか…それに」

美咲「私はね…あなたたちみたいな挑戦者が大好きなの」

美咲「ただ、…もう時間はあまりないよ?…早く手を打った方がいい」

希「…?」
399: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:18:49.97 ID:s0wYSScV.net
美咲「彼女たちは…ある人物を狙っている」

海未「…ある、人物…?」

美咲「そ、ただね…μ'sのメンバーじゃあないよ…でも、とてもあなたたちに協力している人物」

美咲「勿体ぶるのも面倒だしね…狙われているのは音ノ木坂の理事長さんだよ」

海未「り、理事長を?」

美咲「そ、…まぁ、なんか考えがあるんじゃない?」

美咲「ちなみに…彼女たちが理事長を襲いに行くのは4日後…もうチンタラやってる暇はないかもね…っと」ヨロロ

希「どこに行く気なん?」

美咲「病院だよ…私が協力できるのはここまで、おふたりさんもそろそろ帰って休んだ方がいいよ」

海未「…送りましょうか?」

美咲「いいって、言っちゃえば自業自得なんだしさ?」

美咲「心配しなくてももうμ'sを狙ったりしないよ」
400: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:19:16.90 ID:s0wYSScV.net
美咲「…」

美咲「ねぇ」

海未「なんでしょうか」

美咲「…がんばってね」

海未「…」

海未「はい」ニコッ

希「んじゃあ…ウチらも帰ろっか」
401: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:22:21.30 ID:s0wYSScV.net
ダメージ・ハート
本体(紫藤 美咲)

能力…
触れてたものが美咲から離れると振動させることができる能力
触れてた時間が長ければ長いほど振動は強く長くなる

ステータス…
破壊力───C スピード─E
射程距離──B 持続力──E
精密動作性─B 成長性──A

元ネタ…
HEART to HEART
402: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:24:05.68 ID:s0wYSScV.net
ーーー別荘ーーー


にこ「…ったく、やっと帰ってきたかと思ったらえらい大怪我して帰ってくるじゃない?」

ことり「とりあえずこれで希ちゃんも大丈夫だよ」

絵里「ほ、本当に大丈夫なの…希?」

希「ことりちゃんのマカロンが万能なんわ えりちも知っとるやろ?」

絵里「そうだけど…」

海未「あの…ところで」

凛「…」ずーん

海未「なぜ凛は拗ねているのですか?」
403: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 22:29:05.26 ID:s0wYSScV.net
花陽「えっと…凛ちゃんも敵と遭遇したんだけど…」

花陽「花陽たちが近くにいたんだけど1人で闘って…」

花陽「それでにこちゃんに叱られちゃったの『もしそれで大怪我でもしたらどうすんのよ!罰として今日の晩御飯は お魚よ!』…って」

凛「わざわざ骨の多いハモにするあたりがいやらしいにゃ…」ずーん

穂乃果「ハモって初めて食べるなぁ…楽しみだなぁ…」ワクワク

真姫「ちょっと、話がズレてきてるわよ」

真姫「どうすんのよ、理事長が狙われてるんでしょ?」

絵里「…それなんだけどね」

絵里「とてもかしこい作戦を思いついたのよ」


←To Be CONTINUED 
407: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:37:32.03 ID:fDtU3Zpq.net
第13話
「Sparkling Daydream」


これは、彼女が…否、彼女たちが女神に牙を向けるまでの日常の一部である


終了を告げる聞き慣れないベルの音が鳴り響く
机から立ち上がり会話を始める者
そのまま机に屈伏して寝ている者


辺りをウロウロと徘徊する者


「…」スゥ


そんな中、彼女は鞄から柏餅を取り出した


「…」モグモグ

「あのぉ〜…」

「…?」モグモグ

「ごきげ…いや、……Hello?」

「…」モグモグ

「…」ゴクン

「日本語でオーケーよ」

「あら、そうですの?」

「えぇ、『流暢』の使い方がわかるぐらいね」
「わたくし…中学の頃のお友達がこの高校には少ないんですの」

「坂巻 千鶴子と申しますの」

千鶴子「これからよろしくお願いしますわ」

「…レベッカ」

レベッカ「こちらこそよろしく」 


レベッカ、高校1年生の春である
408: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:38:43.03 ID:fDtU3Zpq.net
「独り」というものは何よりも劣勢な勢力だ
それはこの高校生活でも同じこと
1つの集団を作り、そこで居場所を作る
人はそうした『安心感』を持って生きてきた

深い仲にはならない…だが、安っぽい関係になると裏切られる可能性もある


レベッカは『丁度いい関係』を目指していた

レベッカ「千鶴子、聞きたいことがあるの」

千鶴子「なんでしょうか?」
 
レベッカ「今更なんだけど…なんで学校初日に私に話しかけてきたの」

レベッカ「もっと他の人もいたのに…なんで真っ先に私に」  

千鶴子「…何故なのでしょう」

千鶴子「なにか…惹かれるものがあったのですわ」クスッ

レベッカ「ふふ…なによそれ」
409: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:39:30.41 ID:fDtU3Zpq.net
レベッカは今までの人生で「友」というものを知らない

いや、正確には「作らない」のだ

なぜなら…誰にもレベッカの抱えている秘密を話すことはできないのだから

この千鶴子とて同じこと…彼女ともただの「関係」を作るだけでいるつもりだ


レベッカ「…」

千鶴子「どうしました?」

レベッカ「…あそこ、よってみない?」 

千鶴子「…体育館?」

千鶴子「どうしたのです急に」

レベッカ「どうして…?」
410: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:41:06.41 ID:fDtU3Zpq.net
レベッカ「それは…私にもわからない」  

レベッカ「ただ…気になったの」

千鶴子「?」


放課後になるとボールが床を跳ねる音とシューズが床に擦れる耳障りな音が鳴り止まないこの場所が妙に気になった

今日の部活動は休みなのだろうか
やけに静かだった

近づくとボールを跳ねる音が聞こえたが、落ち着きがあった

こっそりと覗いてみると

バスケットボールを滑らかな手つきで跳ねている大きめのリボンでくくった短めのポニーテール…頭のてっぺんに漫画とかで見たことのあるアホ毛が生えている女

かたやもう1人は
コートの隅でそれを呆然と眺めている美しく長い髪を束ねた女

1年生の自分達には居ない顔ぶれだったことから、あの2人は2年か3年の先輩なのだろう
411: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:42:42.21 ID:fDtU3Zpq.net
「休みの日ぐらい休んだらいいのに…」

「今日みたいな休みの日だからこそゆったりしたバスケをするんだよ」

「わっかんないなぁ…」

「あんたの特ダネ探しと同じ感じだよ」


見かけたのは
どこにでもある青春の1ページ


千鶴子「…なにかありましたか?」

レベッカ「…」

レベッカ「…ソーリー。行きましょう、千鶴ーーーー」


次の瞬間であった
ボールをもった女の背後からナニカが発現した


レベッカ「ッ!!?」


彼女の抱える秘密と、似た性質であった


レベッカ(あれは…っ!!)
412: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:43:51.08 ID:fDtU3Zpq.net
たまらず飛び出た身体
その第一声は…



千鶴子 「それはっ!!」
レベッカ「そ、それっ!!」

「……?」


ボールの跳ねる音がピタリと止んだ


レベッカ「…千鶴子?」

千鶴子「え…レベッ、カ…?」

「えぇ…と、特ダネ…?」

「ねぇ…ななか、もしかして、だけどさ…見えてるじゃない?この娘たち」

「まっさかぁ〜…」

レベッカ「千鶴子も見えてるの?…スタンドが」

千鶴子「スタンド…?よくわかりませんが、見えてますわよ、この背後霊なら」

「特ダネ…だよ、これは」
413: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:52:46.33 ID:fDtU3Zpq.net
〜 〜 〜 〜 〜

「スタンド…っていうんだ、この力」

レベッカ「はい」

「やっばいよねコレ!!早速記事を仕上げーーー」

「待って」ガシッ

「なにさ!」

「考えてみてよ、異能な力を持ってます…何て誰が信じてくれるの?」

「そんなの私のマルーン5の能力見せたら一発で信じるよ!」

「信じさせたら?次はどうなる?」

「友人は怖がって離れるかもしれない、学者がやってきて解剖されるかもしれない」

千鶴子(流石に解剖はないと思いますの)

「……」
414: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:53:45.39 ID:fDtU3Zpq.net
千鶴子「あの…もうよろしいでしょうか…?」

「あ、ごめんね。もういいよ」

「さっきから騒がしいそいつが森嶋 ななか」

ななか「紹介が雑っ!」

「んで、あたしは吉川 瑞希」
 
瑞希「よろしくね」


この出会いを喜んで良かったのだろうか
歯車は動き始めた
415: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:57:06.54 ID:fDtU3Zpq.net
ななか「ねぇぇ〜千鶴ちぁ〜ん…なんか特ダネもってない?」

千鶴子「この方はどれほど人生に刺激を求めているのでしょうか…」
 

日数を重ねるごとに深まっていく感情


レベッカ「basketball」

瑞希「発音すげェっ!!」


レベッカが味わったことのない新たな感情


ななか「ベッキーでもいぃんだよぉ〜なんか特ダネないかなぁ〜?」

レベッカ「べ…ベッキー…?」

千鶴子「『ベッ』しかあってないですわね」

瑞希「お、あだ名かぁ〜いいじゃん!」


心の底から安心できる
416: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:58:20.03 ID:fDtU3Zpq.net
レベッカ「ねぇ…みんなに聞いて欲しいことがあるの」
 

秘密を共有できる存在


ななか「えぇ!?ほ、本当なの!?」

千鶴子「なんという……」

瑞希「へぇ…まさか、そんな有名人が日本にいるなんてね」

レベッカ「えぇ、…聞いてくれてありがとう…だいぶ肩の荷が降りたっていうの…?スッキリしたわ」

千鶴子「ま、だから何?といったところですわ」

瑞希「それもそうだね」

ななか「マジに言ってんのか…特ダネだぞ、こりゃあぁ…」

レベッカ「ふふ…喋り方変になってるわよ、ななか」

レベッカ(あぁ…そうか、こういうのを…)


レベッカに初めて『友情』が芽生えた
417: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 21:59:30.52 ID:fDtU3Zpq.net
4人は、この一瞬一瞬を大切に過ごしていくなか、思い出を形として残す為、何か行動を起こそうとしていた


レベッカ「タイムカプセルとかどう?」

ななか「ダメだね!ありきたりすぎる!」

千鶴子「みんなでグラビア撮影というのはいかがでしょうか」

瑞希「イカれてるの…この状況で…?」

ななか「…そうだ!」

瑞希「なにかあるの?」

ななか「最近話題になってる『コレ』、始めてみない?」バサッ
418: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 22:02:50.67 ID:fDtU3Zpq.net
どこからか取り出してきた雑誌を取り出して、両面を飾るページを広げた
そこに表記されていたのは…


レベッカ「『スクールアイドル』?」

瑞希「へぇ…いいじゃん!やってみようよ!」

千鶴子「わたくしもやってみたいですわ」

ななか「お?結構 好評!?」

千鶴子「ではこの4人でアイドルグループを組むとして…早速グループ名を決めてみませんこと?」

瑞希「はい!『stand up girls』!」

ななか「なんかパクリ感満載なんだけど」

瑞希「う、うるさいよ!」

レベッカ「ななかは何か考えとかある?」

ななか「う〜ん…『シャッターチャンス』とかどう?」

レベッカ「とりあえず特ダネから離れたらどうなの」

ななか「ち、千鶴ちゃんは?」

千鶴子「〜柔らかく、そして濡れている〜」

ななか「なんかえっちだからやだな…それ」
419: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 22:03:56.13 ID:fDtU3Zpq.net
瑞希「レベッカはどう?」

レベッカ「う〜ん全員スタンド使いっていう特殊なグループだから…」

レベッカ「モンスターレディース…いや、それじゃ怪物女みたいだし…」

ななか「あ、割と真剣に考えてくれるんだ」

レベッカ「オリジナルハニー……ダメ、この際もっとシンプルに……異能…ミュータント…!!」

レベッカ「Mutant Girls…とかどう?」
420: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/06/30(木) 22:06:47.43 ID:fDtU3Zpq.net
〜 〜 〜 〜 〜

「…キー……ット……オキ…ヨ」

ななか「ちょっと!起きなよベッキー!」

レベッカ「……ぅん?」

千鶴子「随分いい夢をみてらしたのですね…撮っておけばよかったですわ」
           
ななか「もう!今から仲間が人を攫いに行くのになんで寝てられるかな!?」

レベッカ「えぇ…ごめんなさい」

レベッカ「…」

レベッカ「そういえば ななかって先輩だったわね」

ななか「忘れてたの!?」

千鶴子「………ぁ」

ななか「千鶴ちゃんまでっ!?」

レベッカ「別にいいじゃない」

ななか「気分的によくはないよ?」

千鶴子「行ってらっしゃいませ」

ななか「無理やり締めたなこのぉ…まぁいいや、行ってくるよ」

レベッカ「…」

千鶴子「ところで…どんな夢を見てたんですの?」

レベッカ「夢というか…」

レベッカ「まぁ、夢のような時間だったのよね」
428: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:24:17.04 ID:ydZ2yN01.net
第14話
「OUTSIDER」


理事鳥「……あなた」


昼下がり、彼女は
1人の少女と出会った


「こんにちは!突然なんですが…あなたを誘拐させていただきます」

メモ帳片手に物騒なことを言う少女
我々は彼女を知っている


ななか「南理事長さん」

理事鳥「あなたが…μ'sを狙っている。Mutant Girlsの一員ですね?」

ななか「へぇ…よく知ってますね」

理事鳥「嫌でも耳にするんですよ…わた、…娘の命が狙われているんですもの」

ななか「あはは…そりゃそうですよね」

ななか「別に理解してくれようなんて思ってません…私達の為でしかないんですから」

理事長「随分勝手ですね」

ななか「私たち、自己中なんです。…ついてきてくれませんか?あまり手荒な真似はしたくないので」
429: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:26:13.69 ID:ydZ2yN01.net
「そうですか、こっちは手荒くさせていただきます!」シュ!!

ななか「…!」バシィ!!


とんできた物をスタンドの拳で弾く


ななか「…」


スタンドの手の甲は少しばかり濡れていた


ななか「やっぱ…そう易々と連れて行かせてくれないよね」

海未「くっ…水撃を跳ね返すとは…!」

真姫「動揺する必要はないわ…!ななか のスタンドが強力なのは既に分かりきったこと!」
430: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:27:41.39 ID:ydZ2yN01.net
「『スピード』ッ!!」カチッシュバッ!!

ななか「ッ!?」クルッ!
 

突然背後から聞こえてきた声
蒼の瞳と括った『まげ』がなびく橙色の頭髪


穂乃果「『パワー』ッ!!」カチッ

ななか「マルーン5ッ!!」


バシィイ!!と分厚いゴムを床に叩きつけるような音が響き、両者の拳が跳ね返る


穂乃果「うっ!?」

ななか「な…ッ!…マルーン5の攻撃を防ぐ所か跳ね返すなんて…」

海未「穂乃果ッ!大丈夫ですか!?」

穂乃果「い…痛いけど…なんとか」ジンジン

ななか「思ったよりパワーアップしてるね…」

真姫「いくわよメリーッ!!」
431: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:28:56.49 ID:ydZ2yN01.net
メリー「ウラァッ!!」シュバッ!!

ななか「そんなメス数本の投げようが無意味だよ!!」

真姫「今よッ!!」


7本は投げられたであろうメス
能力の解除と共にその数は2倍に増える

ななか「ッ!?」

真姫「そのメスにもう1本メスを『混ぜて』おいたわッ!!」

ななか「ちィッ!!」ガガガガガガ!!!

ななか「ッ!」グサッ


右腕部に刺さった1本のメス
眉がピクリとうねる
432: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:30:06.87 ID:ydZ2yN01.net
真姫「よしッ!!」

穂乃果「いける…ッ!この調子だといけるよ!!」

ななか「…」ズボッ


刺さったメスを躊躇なく引き抜き
すぐ足下に投げ捨てる


ななか「…」ギロッ

穂乃果「…っ!!」ビクッ


眉間に寄った皺に、3人は体をこわばらせる


ななか「ちょっぴり頭にきたよ」


彼女の怒りが大地に向けられる


バリィィイイィイン!!!

海未「な…!!地面が硝子のように…いや、これは…」

海未「地面が『硝子になって』いる!!??」

ななか「さぁて…何すると思う?」ズガ!!


硝子のヒビに勢いよく指を突っ込む
433: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:31:24.53 ID:ydZ2yN01.net
ななか「うぅぅぅリャアアアッ!!!!」グアッ!!!


掘り起こした硝子の塊を上空にブン投げる

硝子の塊が太陽の光を妨げる
光が屈折し、明るさにバラつきができた


ななか「さぁ、どうするの?」


急に光が途絶えた
上空にあるさっきまで透明だった塊は
暗黒空間のような黒に染まっていた


真姫「な…なにが起きて…」

穂乃果「逃げーーーー」


最後まで喋らせてなどくれない
塊は大地という名の硝子に激突した
434: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:32:59.74 ID:ydZ2yN01.net
穂乃果「…う、うぅ…み、みんな…無事?」

真姫「ハァハァ…な、なんとか」

海未「う、…ゴハッ…」

穂乃果「海未ちゃん!!」

海未「す、すみません…ぐっ…」

真姫「海未ッ!!」
435: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:36:02.33 ID:ydZ2yN01.net
ー ー ー ー ー

ななか「ただいまー」

レベッカ「おかえ…ワォ!?どうしたのよ、その怪我!」

ななか「え?…あぁ、いや〜彼女達、なかなか成長しててさぁ…手間取っちゃった」

千鶴子「あらあら…包帯取ってきますわ」トタトタ

理事長「〜〜!、〜!!」ジタバタ

ななか「わわ!ちょ、あばれないでよ…よいしょっと」ドサ

理事長「〜!!」フガフガ

ななか「あ、口にガムテープ張ってたんだ」ベリッ

理事長「ッ、…あ、あなたたち…!」

レベッカ「写真で見たけど…この人本当に高校生の娘を持つ1児の母なの?」

千鶴子「随分若々しいですわね…20代後半から30代前半ぐらいに見えますわ…ななか、傷口を見せてくれませんこと」トタトタ

ななか「はいはーい」
436: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:39:05.76 ID:ydZ2yN01.net
ななか「っと、その前に縄を硬くしとこっと」ギュン

理事長(!?)ピシィ!!

ななか「あなたのスタンドにパワーがないとはいえ…一応ね?」

理事長(え、これがさっきまでと同じ縄?さっきと材質が全く違う…まるで金属のような…?)

ななか「あ、気になる?」

ななか「それ私のスタンド能力でね、物体の『性質』を変化できるんだ」

ななか「石をプラスチックに変え、土を硝子に変え…今みたいに縄を鉄にすることだってできるんだ」

理事長「……それで」

レベッカ「さて…と」

理事長「…私をここに連れてきてどうするつもり?」

レベッカ「何って……」

レベッカ「あなた、μ'sと関わったわよね」

理事長「…それがどうしたのかしら」

レベッカ「…変な事にクビ突っ込まなきゃよかったのにね」
437: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:40:37.23 ID:ydZ2yN01.net
レベッカ「私達は、あなたがμ's内での連絡係ということを知ってしまったの」

レベッカ「携帯もなにもなしで会話できるだなんて便利よね」

レベッカ「ただμ'sの知り合い…とかなら何も手を出そうなんて考えてないわ」  

レベッカ「高坂 雪穂と絢瀬 亜莉沙を襲わない理由はそれ」

レベッカ「ただ、あなたは今回の出来事に関わってしまった」

レベッカ「それに…あなたは連絡係りだからμ'sのスタンド能力等の情報を数多く記憶しているはず」

レベッカ「あなたを殺して記憶を知ることが出来たのなら…私たちにとってこれ以上にない有力な情報を得ることができるのかもしれない」

理事長「…そう、ですか」

千鶴子「はい、これでいいですわ」パンパン

ななか「ありがと千鶴ちゃん」
438: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:42:32.59 ID:ydZ2yN01.net
レベッカ「でもやっぱ、無力な人を殺すってのはやっぱ気が引けるのよね…」

理事長「あら、逃がしてくれるのでしょうか?」

レベッカ「そんな訳ないでしょ?ま、罪滅ぼしとは違うけど…あなたにだけ教えてあげる」


レベッカ「私達の目的」


ななか「大丈夫なの?連絡係にバラしたりなんかして」

千鶴子「情報によると彼女の能力はあくまでも『会話』によるものらしいですわ…つまり」 

レベッカ「あなたに今から発言権はない…それだけは理解して」

理事長「…」

ななか「そっか…じゃ、ちょっと外行っておくよ」

千鶴子「…」
439: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:44:30.55 ID:ydZ2yN01.net
マルーン5
本体(森嶋 ななか)

能力…
物体の性質を変換させる
一定時間経過すると元の性質に戻る

ステータス…
破壊力───A スピード─B
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─D 成長性──B

元ネタ…
アメリカのバンドグループ『Maroon 5』
440: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:47:08.96 ID:ydZ2yN01.net
レベッカ「私達の目的…それは『楽園』に辿り着くこと」

理事長(…『楽園』?)

レベッカ「『天国』って知ってるかしら?」

レベッカ「といっても、人が死んだら行く場所じゃないけど」

レベッカ「あらかじめ未来を知ることによって人類は『運命』に対して『覚悟』することができる」

レベッカ「そんな世界を、とある神父は『天国』と呼んだらしいわ」

レベッカ「どーやってやる、とかは話した所で無駄だから省くわね…私も原理はよくわかってないもの」

レベッカ「この世界も…もしかしたら『天国』になっていたのかもしれないのよ」

理事鳥(…さっきから何を…?)
441: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:48:08.60 ID:ydZ2yN01.net
レベッカ「ここからは私たちと『彼』しか知らないことなのだけど…」

レベッカ「実は『天国』というのは『2種類あった』の」

レベッカ「私達はそのもう1つの天国を利用して、『理想の世界』を手に入れる」

レベッカ「私達は、その世界を『楽園』と呼ぶことにしたの」
442: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:51:50.78 ID:ydZ2yN01.net
ボゴッ

地中から姿を表す、煌びやかな金髪
妖艶な色気をもった白い肌
首筋に見えた星型の痣
 

理事長(この男の人は…?)

レベッカ「彼の名は『DIO』星の一族との因縁を持つ愚かな怪物よ」

レベッカ「詳しくは言わないけど…『楽園』にいくためには赤ん坊の『母親』になる必要があるの」

レベッカ「赤ん坊の誕生に必要なものは『DIOの肉体』と『魂』」

レベッカ「…そして…‥‥」

千鶴子「…」

理事長(…なに?‥‥この空気は…)

レベッカ「既に『肉体』と『魂』の用意は出来ている…」

レベッカ「もう少しで…『楽園』に辿り着けるのよ」スッ

理事長(あれは…手帳?)

千鶴子「…レベッカ、そろそろ」

レベッカ「そうね…じゃ、グッバーーー」

ななか「特ダネだよッ!!」バン!!

レベッカ「…」

千鶴子「…ふぅ」

レベッカ「ななかぁ〜…ちょっとは空気読みなさいよ…」

ななか「赤ちゃん!!」

レベッカ「ッ!!?」バッ
443: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:54:07.59 ID:ydZ2yN01.net
レベッカ(ど…どういうこと…?いくらなんでも誕生が早すぎる…‥ッ!)

レベッカ「って、……これ…」

ななか「…あ」

ななか「その、私たちの求めてる方じゃくて…マジに捨て子なんだけど」

レベッカ「おかしいと思ったのよね…生まれるのが早過ぎるもの」

千鶴子「でも…捨て子なんて本当にいらっしゃるのですね…あら、この娘はきっと美人になりますわ」

ななか「いや〜、ね?特ダネでしょ?」

レベッカ「う〜ん…まぁ、無視することはできないけど…」

千鶴子「外国人でしょうか?綺麗な金髪ですわね」

ななか「それに変わった服なんだよね、ゴムスーツかな?」
444: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:56:01.54 ID:ydZ2yN01.net
赤ちゃん「…ぅぅ」グスッ

千鶴子「あら?」

赤ちゃん「うえぇぇん…」ポロポロ

ななか「あわわ…な、泣いちゃった」

レベッカ「お、オムツ?…って感じではなさそうだし…ご飯?」

千鶴子「あ、赤ちゃんの食べるようなものはここにはありませんわ…」

ななか「あわわ……ど、どうし……、っ!」

ななか「理事長さん!」

理事長「?」

ななか「娘いるんだしさ、お乳とかでないかな?」

理事長「え」

千鶴子「なんてこと聞くんですの!?とゆうか娘が17歳なのに常識的に考えてでるわけないですわ!」

ななか「な、なら子守は?」

理事長「ま、まぁ…それぐらいなら」

ななか「ほら!手の拘束だけ外してあげるから!」ズァン

千鶴子「お、お願い致しますわ」スッ

理事長「え、えぇ…」
445: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 20:58:26.11 ID:ydZ2yN01.net
理事長「えぇ」ダキッ

理事長「よしよ〜し…大丈夫、大丈夫」

理事長「ほ〜ら、もう泣いたりしないもんね」


ズギュン!!!

「ハァッ!!!」ズドッ!!

レベッカ「うぐッ!!??」ドムッ!

千鶴子「っ!!!」ドム!


事理「だってあなたは賢いんだから」


ななか「なッ!?…マルー『ズドドン!!!』」

ななか「うがッ!!」ドサ

千鶴子「ぐっ………」

?「海未ちゃん達は大丈夫だった?」

?「全身を強めに打ったけど無事よ」

レベッカ「あなた達…ッ!!」



絵里「悪かったわね、今まで騙して」バン!!

ことり「形勢逆転だね」ババン!!
446: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:01:06.43 ID:ydZ2yN01.net
〜 〜 〜 〜 〜


絵里「まず、今回の作戦で敵の拠点を見つけるわ」

絵里「作戦の内容は、まず ことりをチェリッシュの能力で限界まで成長させる」

ことり「私?」

絵里「えぇ、今の ことりが17歳だから…限界までだと18歳の私は17年と6ヶ月分の成長を与えることができるわね」

穂乃果「それって、絵里ちゃんが赤ちゃんになっちゃうんじゃ…」
 
絵里「えぇ、それについても後で説明するわね」

真姫「要するに…ことりを理事長の影武者にするってわけね」

絵里「そうよ、だけど…あまり理事長をほったらかしてると逆に敵に怪しまれるかもしれないわ」

絵里「そこで、穂乃果達には『成長させたことり』の護衛を任せるわ」

絵里「でも、第1に考えて欲しいのは『大きな負傷はしない』こと」

絵里「ことりがいなくなる訳だから回復手段がなくなるの、出血多量なんか洒落にならないわ」
447: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:02:12.44 ID:ydZ2yN01.net
絵里「さらわれた ことりは予想だけど奴等が集まっている場所に連れて行かれるはずよ」

絵里「ことりの居場所は予め用意したGPSを使って特定する」

絵里「ここで、赤ちゃんになった私の出番よ」

穂乃果「?」

絵里「今までの奴等の行動を見ていると、なんでもかんでも攻撃する集団じゃないことがわかったわ」

絵里「それどころか…少しばかり優しいぐらい」

絵里「そんな彼女たちの目の前に『捨て子』がいたら…どうすると思う?」

真姫「…きっと保護するわね」

海未「絵里は自然と敵の本拠地に侵入できる、と」

絵里「一か八かの賭けよ」

絵里「中に侵入したら理事長(本物)に合図を送るわ、にこ達はその後に入ってきて」

にこ「わかったわ」
449: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:05:11.64 ID:ydZ2yN01.net
〜 〜 〜 〜 〜


絵里「理事長!にこ達に連絡をッ!!」

理事長『えぇ!』

ななか「…チッ」ズァン!!

レベッカ「千鶴子!いける!?」

千鶴子「えぇ…ッ!」

千鶴子「『メイビー・スイッチ』ッ!!」ズアッ!!

ことり「あの〜、ことりの事…忘れてませんか?」スッ

レベッカ「足はまだ拘束されていることを忘れているの?…ガン無視しても大丈ーー」

ななか「ベッキーッ!!千鶴ちゃんッ!!」オッ!!

千鶴子「な…ななか?」

ななか「注意して!!彼女の本気は…」

ななか「あの『紫色のマカロン』はッ!!私の知る中で1番手強かったッ!!」

ことり「ストロベリー・デザイン」


ことりの手に
『紫』のマカロン
ポツリ、と囁くように
 


    ス ピ カ テ リ ブ ル
ことり『 ひ と く ち の 魔 法 』



        サクッ

      

ななか「…出たよ…ッ!!」

レベッカ「…え?」

絵里(…ここまで、変わるものなのね)
450: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:07:55.37 ID:ydZ2yN01.net
『筋肉達磨』
今のことりは、それ以外の何者でもない

優しげな瞳は鋭く

ふくよかな胸は刃を通さない程までに強固に

きめ細かな肌には凹凸が生まれた 

足に巻きついた鉄のような強度を持つ
鋼鉄の縄をいとも容易く破壊し

全てを破壊する拳を向け

標的に向かって忠告する



ことり「潰す」



その声色に癒やしなど存在しない


ことり「フッ!!」グワァッ!!

ななか「!!!!」バシィッ!!

ななか(生身の人間がどうやったらこんな力を出せるんだよ…ッ!!)グググ

ことり「ッ」ズドドドド!!!!

ななか「おぉぉおおおおおッ!!!!!!」ズドドドドド!!!
451: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:09:32.50 ID:ydZ2yN01.net
激しい衝突の連続

ザッ!

体制を整える為に距離を取る


ななか(始めに戦った時…この能力はものの数分で効果が切れていた…ッ!それまで耐えきれば…!!)

千鶴子「な…なな『チェリッシュッ!!』」

千鶴子「くっ!」ガッ!


チェリッシュの攻撃を
千鶴子のスタンドが防ぐ


絵里「自分の心配をしたらどうなの?」

レベッカ「千鶴子!」

千鶴子「駄目ですわッ!」

レベッカ「ッ!」

千鶴子「『楽園』に行く為にはあなたの力が必要ですの…容易に近づいてあなたが怪我でもしたらどうするつもりなんですのッ!」

レベッカ「で、…でも!」
452: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:11:40.52 ID:ydZ2yN01.net
絵里「…そう」

絵里「やっぱりあなたが重要なのね」

レベッカ「…!」

絵里「既に調査済みなのよ…あなたの性名も…血筋も」

レベッカ「…」

絵里「返事をしたらどうなの?」



絵里「『レベッカ・アルニーニョ』」



レベッカ「…」ゴゴゴゴゴゴ 
453: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:13:40.46 ID:ydZ2yN01.net
千鶴子「知ってしまったのですね…ッ!!ならば尚更レベッカに手を出させるわけにはッ!!」

絵里「なら頑張りなさいッ!!」ズギュン!

絵里「竹を『成長させる』ッ!!」


千鶴子に向かって急成長を遂げる竹


千鶴子「『メイビー・スイッチ』」ズァン

絵里「な…ッ!!」


想定していた結果と違う
直進する筈だった竹は、千鶴子に接触する瞬間に湾曲した


絵里「くッ……!!」ヒュヒュン!!
454: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:14:35.46 ID:ydZ2yN01.net
投げられた5個の卵


エリ「成長ッ!」ズギュン!


パキッ

卵から孵化し、牙を剥く毒蛇


千鶴子「無駄ですわ」ズッ

蛇「シャァァァア!!」バッ!!

しかし、牙を剥く対象は


エリ「なッ…!!」

千鶴子「あなたの能力は…私には通用しない」


絵里に対してだった


絵里(何故なのッ!?)ギュア


毒蛇を再び卵に戻し、敵の能力に疑問をもつ


絵里「何故…!」
455: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:17:40.70 ID:ydZ2yN01.net
千鶴子「『相性』というものがあるのですわ」

千鶴子「ジャンケンの『グー』が『パー』には敵わないように…あなたの能力では私に『敵わないの』ですわ」

千鶴子「何故だと思います?」

絵里「…!?」

千鶴子「私のスタンドは…『目的を植え付ける』能力なのですわ」

千鶴子「人間と違って植物や動物はお利口ですわ」

千鶴子「『目的』を『本能』として捉え、その通りに動いてくれるのですから」

絵里「そ…それで…」

絵里(…成長が通用するのはあくまで『生物』…!)

絵里(その『生物』の行動が操られるというの?、…ならば…!)

絵里「力でねじ伏せてッ!!」バシッ!!
456: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:18:12.92 ID:ydZ2yN01.net
絵里「くっ!?」ズザザ


横から拳が飛んできた
どちらかというと
本物の肉体に近い拳だった


絵里「さっきの男性を…!」

レベッカ「DIOの肉体を操って攻撃した…力が弱いとはいえ、あなたの妨害ぐらいならどうとでもなるわ」

千鶴子「2対1で攻めさせて貰いますわ」
457: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:19:32.13 ID:ydZ2yN01.net
ななか「ウグッ!?」ズシャアア

ことり「…」ザッザッザッ

ななか「くそ…ッ!!」

ことり「あげる」ヒュ!

ななか「うお!?」バシィイ!!

ななか「赤色の…マカロン?」

ことり「赤に衝撃を与えると発火する」

ことり「赤と赤のマカロン同士がぶつかりあうと…小規模爆発が起きる」ヒュンヒュン


ガッ

ボンッ!!!!


ななか「!?」

ことり「逃がさない」ビュ!!


ドグゥァンッ!!


ななか「ぐあッ!!」
458: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:20:41.06 ID:ydZ2yN01.net
ことり「…」ザッザッザッ

ななか「…ぅ、くっ!」

ことり「とどめ」

ななか「…ははっ」

ことり「…」

ななか「いや〜…よかったよかった、ホッとしたよ」

ななか「この建物…そこそこ古い建物っぽいけどそうでもないんだ」

ことり「なにが言いたい…?」

ななか「いやね?ちゃんと動いてくれるんだなっ、て」


建物に鳴り響く機械音
天井から水が降ってきた


ことり(スプリンクラー?)

ななか「お"ぉおッ!!!」グア!!

ことり「…ッ」ドム!


ななかの全力の攻撃で身体が後方に押し出される


ことり(…)バッ!


今の ことりに攻撃は通用しない


ことり(しまったッ!)
459: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:22:10.52 ID:ydZ2yN01.net
だが、ななかの狙いはダメージを与えることでは なかった

爆発により発生した炎がスプリンクラーの水で熱を奪う
その際に発生する水蒸気を煙幕のように利用することで姿を消すことに成功した


ことり(奴の目的は逃げる為でも不意打ちを狙う為でもない!)

ことり(『ひとくちの魔法』の効果が切れるまで隠れているつもりだッ!!)

ブン!

ことり「!」


ことりに向かい投げられた影


ことり「絵里ちゃん!」

絵里「つぅ…ごめんなさいね、ことり、…とっ」
460: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:22:47.05 ID:ydZ2yN01.net
絵里「やっぱ2人相手はキツいわね…」

絵里「…ことり?」

ことり「…ごめ…ちょっ、と…」シュゥゥゥウ

絵里「え!?ちょ、ことり!!」 

ななか「ふぅ…やっと効果が切れたね」

絵里「っ!!」

千鶴子「形勢逆転とか言ってたのはなんだったんでしょう?」

ことり「…くっ」ヨロッ

絵里「ことり…」

ことり「大丈夫…だから…っ!」
461: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:24:20.80 ID:ydZ2yN01.net
ことり「そ、ろそろみんなが来てくれる筈…だから…っ!!」

レベッカ「…健気ね」

ことり「だから絵里ちゃん…もう少し…だけ!」

絵里「…」ズァ!

ななか「まだやるつもり?」

絵里「えぇ」

絵里「最期の悪足掻きよ」ズギュン!

千鶴子「レベッカッ!!」

レベッカ「ーーッ!」シュ!


レベッカの背後から急成長し飛んできた竹


レベッカ「…なっ!!」

絵里「随分大事そうにもってるこの手帳…いただいてくわね」ポン
462: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:25:42.62 ID:ydZ2yN01.net
ことり「…え、絵里ちゃん?」

絵里「ことり、その手帳…離しちゃ駄目よ」

絵里「ここは私に任せなさい」ズギュン!

ことり「!?」グアッ!

ことりの下から生えてきた複数の竹
そのまま身体を押し上げられた

ことり「絵里ちゃーー」


言葉は最後まで聞こえなかった


エリ「…」

エリ「…」シュゥゥ

絵里「さて…と」

レベッカ「姑息な真似を…ッ」

絵里「…チェリッシュ」ズッ!!

千鶴子「…」

絵里「相手してあげるわ」

ななか「…いい先輩やってんじゃん」
463: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:27:48.46 ID:ydZ2yN01.net
ー ー ー ー ー

にこ「うっ…が…っ!!」

凛「ダ、ダメ…!にこちゃんの出血が止まらない!!」 

「…もう、諦めたらどう?」

希「ど、どういうこと…?どうして建物に近づけないのッ!!」

希「早くしないと…えりち と ことりちゃんが…ッ!!」


バガン!!


「…?」

凛「た、建物から…竹?」


ベキベギベキィ!!

枝を荒々しく折りながら
空から人が降ってきた


凛「こ…ことりちゃんっ!!?」

ことり「凛、ちゃ…‥」

凛「ど…どういうこと?…絵里ちゃんは!!?」

ことり「絵里…ちゃんは、ことりを…、庇って…」

にこ「!!」グググ

理事長『…絢瀬さんから伝言が有ります』

希「…」
464: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:30:11.86 ID:ydZ2yN01.net
理事長『っ……、!』

理事長『私を置いて逃げろ…とのことです』

にこ「…ざけんじゃないわよ…」

にこ「助けるに…決まってるでしょ…そんな遺言みたいなこと言ってんじゃ‥!!」

希「にこっちッ!!!」

にこ「…の…希」

希「えりちの言うことを聞くんや」

にこ「な…何を言って!!」
465: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:31:36.82 ID:ydZ2yN01.net
希「今一番避けなくてはならないのは『うちらが全滅』することッ!!」

希「なんの為にえりちがことりちゃんを逃がしてくれたとおってるの!!?」

希「それに…敵の能力で右手が吹き飛んだその状態で戦えるの…?」

にこ「でもッ!!」

希「ぐちぐち言うなッ!!」

にこ「ッ」ビクッ

希「みんな!私の所へ集まってッ!!」

凛「う、うん」

「おい、逃がすとでも…」

希「黙って指咥えてみててよ」ギュア


摩擦という概念を無視して
希達は脱出に成功した


「…ちっ、あそこまでは届かないか…」

「ま、いいんじゃない?目的は達成できたことだし」

「…」
466: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:32:32.41 ID:ydZ2yN01.net
真姫「…これでよし…と、」

にこ「……‥ありがと」

真姫「ことりがマカロン作れるようになるまではそれで我慢してなさいよ」

真姫「右手が消滅した、なんて大怪我どころじゃ無いわよ」

にこ「…‥うん」

希「怒鳴ったりしてごめんなぁ、にこっち」

にこ「いや…にこが悪かったから…‥気にしないで」

にこ「それより…希…‥あんたは」

希「…‥ん?」

にこ「…いや、なんでもない…」

ことり「…ごめん…」
467: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:35:09.69 ID:ydZ2yN01.net
海未「ことり、何もあなたが責任を感じることは…」

ことり「でも…でも…絵里ちゃんが…」

穂乃果「だ、大丈夫だって!」

凛「そうだよ!人質にとられてるだけできっと無事だよ!ね?」

希「そうそう、やけん気にすることないって」

花陽「…」ズッ…

希「花陽ちゃん」

花陽「…」ビクッ

希「ありがとさん…気ぃ使って私から『悲しみ』の感情を奪ってくれようとするつもりやろ?」

希「でも…その必要はないけん安心してな、『悲しく』なんかないし『動揺』もしていない…いたって冷静」

希「だから…大丈夫」

花陽「…」
468: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:35:58.08 ID:ydZ2yN01.net
花陽(希ちゃん…必死に平気なフリしてしてる…)

花陽(いつもの関西弁みたいな口調で冷静を装ってるけど…)

花陽(希ちゃん…さっき自分のこと『私』って言ってたよ)

花陽「…」スッ

凛「…かよちん?どこ行くの?」

花陽「…ちょっと」
469: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:40:40.76 ID:ydZ2yN01.net
花陽「…理事長…さん?」

理事長『…はい、なんでしょうか』

花陽「あの…理事長さんのスタンドなら…絵里ちゃんのこと…なにかわからないかな…って」

理事長『…』

理事長『正直なことを言うと…絢瀬さんの存在を私のスタンドでは確認する事が出来ませんでした』

花陽「…っ」

理事長『しかし…東條さんや星空さんの時のように別の空間や次元に閉じ込められた可能性だってあります』

理事長『…ですから…、その…』

花陽「…わかりました…ありがとうございました…」

花陽「…」

花陽「…っ…ぅ…‥、」ポタッ

花陽「…‥絵里…ちゃん‥」ポロポロ



←To Be CONTINUED
470: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:43:52.75 ID:ydZ2yN01.net
メイビー・スイッチ
本体(坂巻 千鶴子)

能力…
生物に『目的』を与える能力
人間は他の生物と比べて感情や精神が強いため精神的に弱った状態じゃないと目的を植え付けられない
また、他の生物は目的を『本能』として捉え、指示通り動いてくれる

ステータス…
破壊力───C スピード─D
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─E 成長性──E

元ネタ…
baby maybe 恋のボタン
471: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/01(金) 21:44:39.96 ID:ydZ2yN01.net
ストロベリー・デザイン
ひとくちの魔法(スピカテリブル)

ことりの『紫マカロン』の効果により、筋肉が膨張し反射神経が研ぎ澄まされ圧倒的なパワーとスピードを得る
しかし、いわばドーピングのようなもので紫マカロンを使用した後、筋肉の限界まで達すると脳が危険を感じ強制的に筋肉が脱力状態になる
また、この紫マカロンは ことり以外の人間に効果はない

破壊力───A スピード─A
射程距離──E 持続力──E
精密動作性─E 成長性──E

元ネタ… 
『スピカテリブル』
『s&s hの歌詞』
478: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:32:56.63 ID:46hwWfv5.net
第15話「火種」



ことり「…そう、…だ」スッ

海未「ことり…?それは…」

ことり「絵里ちゃんが…ことりを逃がす時にレベッカから奪ったものなの、」

ことり「とても…大事そうなものだった…」

希「えりちが…」

希「…うちが見てもええかな」

ことり「うん…」
479: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:34:20.24 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「…手帳が…」

ななか「ごめんねベッキー…油断してて…」

千鶴子「どうします…取り返しにいきますか?」

レベッカ「…」

レベッカ「いや、かまわないわ」

ななか「…でも、あの手帳には…」

レベッカ「書いてるのは…赤ん坊の居場所と…母親になるための方法…」

レベッカ「赤ん坊がどこにいるのかバレるのはいたいところだけど…今から手帳を取り返しにいったところでもう遅いと思うわ」

レベッカ「ノープログレム…赤ん坊誕生の最後の条件だけはあの手帳には書いてない」

レベッカ「できることなら…書きたくなんて……ないんだもの」

千鶴子「本当にそれだけですの…?」

レベッカ「…ちょっとだけ…昔のことを書いてるわ…本当にそれだけ」
480: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:36:55.46 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「私たちは…『楽園』へ向かう為の準備をしましょう」


ー ー ー ー ー ー


レベッカ高校2年生の時

Mutant Girls結成から1年


瑞希「…」

レベッカ「瑞希…なに見てるの?」

瑞希「ねぇ、みんな『ラブライブ!』って…知ってる?」

千鶴子「らぶらいぶ…ですの?」

千鶴子(なんだか破廉恥な響きですわ)

ななか「勿論知ってるよ!最近その話題でスクールアイドル界はもちきりだもん!」
481: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:38:02.82 ID:46hwWfv5.net
瑞希「ラブライブ!ってのは…いわばスクールアイドルの頂点を決める大会だよ」

レベッカ「……ははぁん…言いたいことはわかったわ…ようするに、こういいたいのね」

レベッカ「私たちもラブライブ!に出ないか?…と」

瑞希「さっすがベッキー分かってんじゃん!」

ななか「でも…瑞希は大丈夫なの?」

瑞希「…え?」

ななか「だって瑞希はバスケとスクールアイドルの掛け持ちでしょ?」

瑞希「あー…ま、頑張るよ」

千鶴子「やると決めたからには…頑張りますわよ!」
482: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:40:24.48 ID:46hwWfv5.net
練習は大変だったわ

お互いが励ましあい、注意しあい
技術を高めていった

必死に、必死に頑張った

そして


レベッカ「とうとう始まったわね…ラブライブ!のランキング予選」

千鶴子「今までのかいあってか…このまま頑張ったら予選を通過できそうですわね」
483: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:41:27.61 ID:46hwWfv5.net
ランキングは少しずつ…少しずつだけど予選通過合格の20位に近づいてきた

だが、そんな私たちを裏目に
グングンとランキングを伸ばしてきたスクールアイドルが現れた


ななか「最近すごいよね…このグループ」

千鶴子「私たちよりスクールアイドル始めるの遅かったのに凄い実力ですわ…」

レベッカ「…『μ's』…か」

瑞希「しかも私たちと同じ地域なんだってさ」

レベッカ「…負けてられないわね」


結果的にランキング予選は
8位で予選を見事通過した
484: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:43:17.53 ID:46hwWfv5.net
でも、1つの疑問があった


瑞希「なんでμ'sは出場を辞退しちゃったんだろう…」

レベッカ「惜しいことするわよね…」

レベッカ「私たちが…こんなにも必至になって勝ち取った本戦出場の権利を……あっさり辞退するなんて」

千鶴子「Puresmileが21位から20位になって予選通過できたって喜んでいましたわね」

ななか「他のチームの事なんて気にしなくていいって!私たちの目標は優勝だよ?打倒A-RISE!」

瑞希「そうそう、さー練習始めるよー」

レベッカ「…」
485: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:49:05.86 ID:46hwWfv5.net
ラブライブ!本戦

私たちは負けた

この上ないほどの圧倒的敗北
『格』の違いを見せられた

だが、まだ諦めなかった
きっと次がある
その思いを胸に私たちは練習を続けた



この時からだ
少しずつ変わっていったのは


レベッカ「どうしたの瑞希、早く着替えないと練習遅れるわよ?」

瑞希「えぇぇーー、私ィ〜照れ屋さんだからお着替え覗かれたくないのぉ〜♪」

レベッカ「なにいってんだが…先行ってるわよ」

瑞希「おっけーおっけー♪」

瑞希「…」

瑞希「…」

ズキッ

瑞希「…つぅ」
486: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:51:04.97 ID:46hwWfv5.net
しばらくすると、ラブライブ!が第2回を開催することを決定

もちろん、私たちは出場を決意した

同じ地域にA-RISEがいるからといって、第一予選で選ばれるグループは4組もある

諦める理由なんて、どこにもなかった

ななか「…ふぅ、どうする?そろそろ休憩にしない?」

千鶴子「そうですわね…そろそろ休憩に『瑞希「ダメ」』」

レベッカ「…瑞希?」

瑞希「こんなんじゃダメ…もっと、…もっと力をつけないと!」
487: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:51:58.24 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「でも瑞希…あなた、バスケの練習とダンスの練習って身体もたないわよ」

瑞希「それでも…それでもやらなきゃ…ッ!」

レベッカ「…」


この時から気づいてはいた

瑞希が何かに『追い込まれてる』ことに

だが、聞かなかった

ほぼ1年ずっと一緒にいたからわかる

その時の瑞希の顔は
『知られて欲しくない』時の顔だった

だから…聞かなかった
488: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:53:48.27 ID:46hwWfv5.net
予選が終了した
私たちは本戦へのステージに立つことは許されなかった

予選通過した4組は私たちからみても納得の面子だった


レベッカ「…なんで」


…ある1組を除いては


レベッカ「なんで…μ'sが予選を通過してるの?」

千鶴子「…残念でしたわね」

ななか「そう…、だね」

レベッカ「…あんなに……頑張ったのに」

瑞希「…」


練習は、しばらく休みになった
489: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:54:36.20 ID:46hwWfv5.net
ある日


瑞希「レベッカ」

レベッカ「…瑞希?」


瑞希が誘ってきたの


瑞希「一緒に帰らない?」
490: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:55:43.58 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「なんだかんだで2日ぶりぐらいかしら?」

瑞希「ン…そうだね」

レベッカ「こうして2人で帰るのも久しぶりよね…いつもは4人で帰ってるもの」

瑞希「いつもはやかましいぐらいだもんね…あ、もしかして2人がいなくて寂しいの?」

レベッカ「ビークワイエット!」
瑞希「照れ屋さんだなぁ…でもま、たまにはいいと思わない?」

瑞希「………たまには、ね」


端から見たら本当につまらない
内容スッカスカの世間話

でも私にとって最高に楽しい
いつもの帰り道だった
491: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 20:57:58.07 ID:46hwWfv5.net
瑞希「じゃ、私はこっちだから」

レベッカ「えぇ、じゃあね」

瑞希「…」

瑞希「…ねぇ」

レベッカ「ん?」

瑞希「…」

瑞希「いや、なんでもないや…あはは」

レベッカ「…?変なの…」

レベッカ「グッバイ、また明日ね」

瑞希「うん…バイバイ」
492: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:01:20.00 ID:46hwWfv5.net
あの時に戻れるのなら戻りたい

そんなこと

できるわけもないのに

でも

どうしようもないぐらい

そうしたいのだもの


次に瑞希の顔を見たのは 
線香の匂いが漂う部屋の中だった



ななか「っ……」

千鶴子「瑞……希…、…」

レベッカ「…」
493: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:03:31.72 ID:46hwWfv5.net
知ってる?

人って死んだら、ビックリするぐらい冷たくなるのよ

ドライアイスで腐らないようにしてるからだけど…本当に…冷たいの

肌も白くてね

綺麗で瑞々しかった肌にシワが出来て…綺麗な肌なのにもったいわね

口もちょっぴりだけ開いててね…しっかり閉じれないの、死後硬直ってやつね

目を真っ赤にした瑞希の両親が私たちに向かってこう言うの


『あなた達…瑞希のお友達ね?』

『瑞希と仲良くしてくれて、ありがとうね』


漫画やドラマでよく聞く月並みな台詞

ガラになく泣いちゃったよ
494: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:05:36.94 ID:46hwWfv5.net
それからは早かった

お坊さんがお経を詠んで

火葬場に向かう前に顔を見るの

花や手紙を添えて

最後に、一言ずつ言葉を贈るの

瑞希の母親は…とうとう我慢出来なくなってたわ

火葬場に到着して

瑞希が骨になるまで待って

骨になったら壺に入れたわ

喉仏がどうだとか

頭蓋骨で蓋をするだとか

聞きたくもない うんちくを聞かされた
495: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:10:49.69 ID:46hwWfv5.net
学校はしばらく休んだ

Mutant Girlsは活動を休止した

4人いての『Mutant Girls』

1人欠けたのなら
それはまた別のグループだ


レベッカ「…」


喪失感というものを久しぶりに味わった
おじいちゃんが死んだ時と同じ

でも、私は他の人と違って
死人でも『会う』ことは出きる

私の『Strange invitation date』ならば
496: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:12:45.68 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「ねぇ、瑞希」

レベッカ「今日は何の話がききたい?」
 
レベッカ「…」

レベッカ「…」

レベッカ「答えてくれなきゃ…さ、わからないわよ…」

レベッカ「ねぇ…瑞希…っ!」


一方的な『語り』は
とてもツラいものだったわ

瑞希が死んで1週間が経った頃

私は無神経なことをする


レベッカ「ねぇ、瑞希」

レベッカ「なんで自殺なんかしたの?」
497: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:14:34.70 ID:46hwWfv5.net
気になっていたの
私と帰った あの日
なんで自殺なんかしたのか


レベッカ「…」


プライバシーの侵害よね


レベッカ「ごめんね…瑞希」


でも、どうしても知りたかった


レベッカ「『Strange invitation date』」


私は瑞希の日常を知ることにした
499: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:20:49.94 ID:46hwWfv5.net
『驚いたなぁ…まさか、私とななかの他にこの不思議な力を持ってる人がいるなんて』


レベッカ「…これは…出会った頃の…」


『この力、スタンドって言うんだね』
『スタンドが使える者同士、仲良くしていきたいな』


レベッカ「…」


『見るからに外国人の血を引いてる娘の方がレベッカ、なんだかスケベそうなのが千鶴子っていうみたい』

『レベッカは名字を頑なに教えてくれなかった』

『ま、別にいいんだけど』


レベッカ「ふふ…心の中もやっぱ適当なのね…」
500: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:23:53.09 ID:46hwWfv5.net
『この娘たちと出会って何日か経つけど…すごくいい娘たちだ…スケベとか思っててゴメンね千鶴子』

『最近あったばかりなのに…まるでずっと一緒にいたみたい』

『そもそもあの出会い方も奇跡みたいなもんだよね』

『スタンド使いはスタンド使いと惹かれあう…とかあるんじゃないの?コレは』 


レベッカ「…」


色々と瑞希の心情を知った


『レベッカが名字を教えてくれた…アルニーニョだって…いや〜まさか有名人の孫だなんておもってなかったな…』

『ま、関係ないか…レベッカはレベッカだもんね』
『あとやっぱ千鶴ちゃんはスケベだった』


レベッカ「…瑞希…」
501: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:24:51.97 ID:46hwWfv5.net
『「Mutant Girls」…それが私たちのグループ名…いいよ、凄くいい…かっこいいじゃん!』


レベッカ「…本当に気に入ってたのね」


『これは いい思い出になるよ…きっと』


これからしばらくはスクールアイドルのことがほとんどだった
バスケの練習もあるのに本当に頑張ってたわね


『ラブライブ!っていうスクールアイドルの祭典があるんだ…』

『…どうせなら…出てみようかな』

『よし!出よう!』


レベッカ「…」
502: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:27:27.48 ID:46hwWfv5.net
『やった!8位だよ!予選通過!』

『バスケの仲間も友達も私を応援してくれている…頑張ろう!』


レベッカ「でも、ここからは…」


『…ダメだった』

『凄いなぁ…A-RISEは…本当に高校生なの?』

『周りの人たちの反応が明らかに変わった』

『そんな顔しなくてもいいじゃん…』
             

レベッカ「…?」


様子が変わってきた
503: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:28:35.95 ID:46hwWfv5.net
『…驚いたな、ラブライブ!…もう2回目が始まるんだ』

『しなきゃ』


レベッカ「瑞希…?」


『 優 勝 し な き ゃ 』

『あいつらに目にもの見せてやる』


レベッカ「…どういうこと」


『最近妙につっかかって来るんだよね』

『前まで応援してるよなんて言ってた癖に』

『負けた途端に手の平かえて』

『調子になんか乗ってないよ』


『 だから悪口も暴力もやめて 』


レベッカ「ッ!!!?」

レベッカ「まさか…瑞希…!」
504: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:29:46.68 ID:46hwWfv5.net
『なんか嫌われるようなことしたかな…私』

『学校に行きたくないな』

『でも』

『ななかとレベッカ…千鶴ちゃんが待ってるんだ』

『優勝するためにも練習しなきゃ』

『…学校、行こ』

『3人には…知られたくない』


レベッカ「瑞希…あなた…ッ!」
505: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:31:52.52 ID:46hwWfv5.net
『負けた』

『今回は予選で』

『私たちはA-RISEと同じ舞台にすら立てなかった』

『4番目に予選通過できたμ'sってグループは凄いな』

『まだ結成から1年もたってないのに歌唱力もダンスのキレも比べものにならないや』

『これが…才能なのかな』

『私がどれだけ努力したところで…才能には敵わないのかな』
506: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:33:08.98 ID:46hwWfv5.net
『…なんなの』

『第1回の時は自分から辞退したくせに今回は出ますって?』

『私たちはいつでも本戦に出場できますよとでもいいたいの?』

『獲得ポイントみたんだけどさ』

『あとちょっとだったんだよね』

『あとちょっとで私たちがこの予選通過できてたんだよね』

『あぁ…μ'sがいなければな』

『こんな風に考える自分も嫌だな』

『痛い』

『バレないようにお腹とか見えないところ痛めつけるんだ』


『〈所詮お前はこの程度なんだよ〉』

『〈大口叩いてた癖にさぁ〜、予選すら通過してないじゃん〉』

『〈だっさァア〜い♪スッゲェ無様なんだけど〉』
507: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:35:01.71 ID:46hwWfv5.net
『駄目だ』
『もう限界だ』
『死のう』
『…』
『いや、…』
『少し…相談してみようかな』

『今日レベッカと帰る時に…相談、してみようかな』


レベッカ「ッ!!」

レベッカ「瑞希は…あの日…」

レベッカ「相談しよう…と、してたのね…」
508: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:36:03.71 ID:46hwWfv5.net
『やっぱレベッカと帰ると楽しいな』

『あ、もちろん…ななかと千鶴ちゃんもね』

『でも、違う』

『今日は相談があるの』

『言わないと』

『〈…ねぇ、レベッカ〉』

『……』

『…ダメだ…言えない』

『〈…いや、なんでもないや…あはは〉』

『言えるわけ…ないよ』

『レベッカはまた明日って言った』

『その約束は果たせないから』

『バイバイってだけ言っておこう』
509: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:38:56.06 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「…馬鹿だ」


悔しかった
あの時…いや、もっと前からでもいい
聞いておけばよかった

多少強引にでも

それならば今でも瑞希と
『会話』ができてたかもしれない


レベッカ「馬鹿ね…本当に馬鹿…」

レベッカ「友達が困ってる時にっ…何もしないで…っ!!」

レベッカ「何が友達なのッ!?」ガン!!


意味もなく頭を壁にぶつけた
そうでもしないと
やってられなかった
510: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:40:00.35 ID:46hwWfv5.net
『あんまり迷惑かけたくないから』

『お風呂場で手首切って死のう』

『…つぅ』

『うわ…出てる出てる』

『あはは…殴られる方が痛いからなんてことないや』

『でもこれ…気持ち悪くなるんだよね』

『睡眠薬買っておいてよかった』

『…ろくでもない最期だなぁ』

『でももう…疲れちゃったよ』

『楽しかったなぁ…みんなといると』

『あ…眠くなってきた』

『凄…睡眠薬って…、こんなに…効くん、だ』

『ママ、パパ…ななか、千鶴ちゃん…レベッカ』

『おやすみ…なさい。』
511: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:41:13.56 ID:46hwWfv5.net
ここから先は
何も知ることはできなかった


レベッカ「…っ、…!!」

レベッカ「どうすればよかったの…!」

レベッカ「どうしてこんなことになったのッ!!?」


時間を巻き戻したい
今すぐにでも
でも、そんなこと私にはできない


レベッカ「…」ピクッ


巻き戻すことはできない
でも、もしかすると
やり直すことはできるかもしれない


レベッカ「…あの方法なら…」
512: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:41:51.61 ID:46hwWfv5.net
気づいた時には
おじいちゃんの…
エンポリオ・アルニーニョの
死体を掘り起こしていた


レベッカ「…おじいちゃんの本に書いていたことは…おじいちゃんの少年時代のできごとだって聞いたことがある…」

レベッカ「本に書いてた…『一巡』を使えば…もしかすると…ッ!」

レベッカ「…これだ…!」
513: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:43:44.37 ID:46hwWfv5.net
『おねえちゃんの〈おとうさんのDISC〉を差し込んでわかった』

必要なものは
DIOのスタンド「ザ・ワールド」…このスタンドの先にあるものが人間がさらに進むべき道であるらしい

必要なものは
信頼できる友

必要なものは
極罪を犯した36名以上の魂…
罪人の魂には強い力があるらしい

必要なものは
14の言葉…この言葉は、DIOのスタンドそのものに傷として刻んであるらしい

必要なものは
勇気…スタンドを捨てる勇気を持たなければならない
514: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:44:31.43 ID:46hwWfv5.net
朽ちていくスタンドは36の罪人の魂を集めて吸収

そこから「新しいもの」が生まれる

「生まれたもの」は目醒める

14の言葉に知性を示し

DIOは『友』となるらしい

最後に必要なもの
それは場所…北緯28度24分
      西経80度36分

その場所で『新月』を待て

それが『天国の時』
515: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:45:12.13 ID:46hwWfv5.net
レベッカ「…おじいちゃんの書いた本と天国へ行く為の方法が違う…念のために変えておいたのね」

レベッカ「おじいちゃんは『14の言葉』の内容を知らない…」

レベッカ「だけど…おじいちゃんの記憶にでてくる『神父』は全て知っている」

レベッカ「…いや、」

レベッカ「もっと手っ取り早い方法があった」ズズズズ

レベッカ「この『天国の行く方法』を編み出した人物」

レベッカ「…」

レベッカ「はじめまして」

レベッカ「 DIO 」
516: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:46:18.98 ID:46hwWfv5.net
DIOの生前の情報も知ることにした


レベッカ「…凄い執念ね…」

レベッカ「それにしても…なんて奇妙な関係…星の一族とDIOとの…因縁」


そして
天国についてとんでもない事実を知ることになる


レベッカ「ッ!?」

レベッカ「そんなっ!!」
517: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:47:22.67 ID:46hwWfv5.net
天国にたどり着けるのは

天国にたどり着くまでに生きていた人物のみということ

それまでに死んだ人物は似ている違う人物が生まれて
歴史は形成されていくらしい

『天国』のドラえもんの作者は
藤子・F・不二雄じゃなくて

電球とトースターを発明したのは
エジソンじゃないまったくの別人

そんな世界になるらしい


レベッカ「なんなの…結局どうしようもないっていうの…っ!!」
518: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/02(土) 21:52:38.99 ID:46hwWfv5.net
私は絶望した

だけど、希望をもう1つ発見した


レベッカ「!」

レベッカ「……なに、これ?」


DIOが親友の神父にすら教えていなかった

DIOが心の内にしまっておいた


『 もう1つの天国 』


←To Be CONTINUED
524: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 20:54:13.34 ID:UNKYD6eb.net
第16話
「ステアウェイ・トゥ・ヘヴン」


レベッカ「もう1つの…天国」

レベッカ「もっと…詳しく…!」


DIOの知識を私のものとした

DIOが天国を作りだすときに偶然できた失敗作

DIOの目指す天国というものはいわば『邪魔者の存在しない』世界ということらしい

一巡が成功する前に因縁のある人物や将来危機となる人物を殺し、完全に『魂』を抹消させる

それがDIOの狙いだった

人類が未来に『覚悟』を持つだとか
『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすだとか

そんなものはただの口実だ

DIOは最初から自分のことしか考えていなかった

またそんなDIOの支配者として考えが魅力的なのかもしれない
525: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 20:56:31.26 ID:UNKYD6eb.net
この天国が失敗作の理由は

DIOには到達できないという点もあるが
本当に『覚悟をさせる』だけだからだろう

『運命のやり直し』

『やり直し』というのは地球が誕生し
いままでの歴史の流れを通じ、そして滅びる

この一連の流れ
神父に教えた天国というのは特異点に到達し、ナニカが捻れ歴史が変化する

しかしこの失敗作は死人にも影響し、何もかもが全く同じ歴史を辿る

例えるならば…神父の天国は『メビウスの輪』
この失敗作は『コンパスの円』といったところだろう
526: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 20:57:47.90 ID:UNKYD6eb.net
神父に教えた天国というのは
『メビウスの輪』のように捻れながら一周して元の位置に戻る

失敗作はコンパスで0度から360度
ぐるりと一周して元の位置に戻るように

失敗作の天国は
ただ人類が未来について覚悟をもてる『だけ』の世界なのだ

そしてなにより
DIOはこの天国へ行く事ができなかった


『私が編み出したこの〈天国〉は失敗だ…』

『いや…失敗というのは違うな』

『正確には〈私には必要のないもの〉だ…プッチに教える必要もないだろう』
527: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:00:47.62 ID:UNKYD6eb.net
レベッカ「…」

レベッカ「教えてもらうわね…DIO」

レベッカ「私には必要なの」 

ズズズズ


必要なものはあまり変わらない
変化はあるが微々たるものだ

必要なものは
『DIOの肉体』
どの部位でもいいらしい

必要なものは
『信頼できる者』
決して失いたくない、そんな人物だそうだ

必要なものは
『極罪を犯した36名以上の魂』
罪人の魂には強いパワーがあるらしい

必要なものは
『14の言葉』
これは生まれてくる赤ん坊が目醒めるための合い言葉となるだろう

ここまでは本来の方法とあまり変わりはない
528: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:02:56.62 ID:UNKYD6eb.net
ここからがちがう

どうやら赤ん坊には『母親』が必要らしい

母親になるために必要なものは2つ

1つ目は『覚悟』
「青い炎」…これを瞳に突きつけて『覚悟』をしめさなくてはならない

2つ目は『器』
これを示す方法は…………


レベッカ「…見つけた」

レベッカ「これだ…この失敗作だ…」

レベッカ「この方法ならば…瑞希と…やり直すことができる…!」
529: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:06:00.08 ID:UNKYD6eb.net
私は決めた

この『失敗作』を利用して1度この世界をやり直す

そして 『μ's』という存在を消す

一度世界をやり直したあと
μ'sの9人がまだ胎児の時にでもそれぞれの母親に接触し流産でもさせてやる

9人全員殺すのは『念のため』

1人減ったところでμ'sが生まれないとは限らない
ほんのちょっぴりの可能性すら与えてはならない
530: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:07:26.43 ID:UNKYD6eb.net
小学生でも中学生の時にでも殺せるが…そこまで育ってしまうとμ'sメンバーの両親に気の毒だ

せめて…まだ思い出のない時期に殺してあげる


レベッカ「久しぶりね…ななか、千鶴子」

千鶴子「れ……レベッカ!?」


あの9人が存在しないのだから
『μ's』という概念も消滅する


ななか「ベッキーっ!!」


そうだ


レベッカ「ごめんね2人とも…心配かけて」


そんな私たちの理想の世界
その世界を『楽園』と呼ぶことにしよう


ななか「本当だよ…いったい何日学校休んでるつもりなのさ」


『楽園』なら…第2回ラブライブ!で予選通過するのは私たちだ
531: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:09:32.95 ID:UNKYD6eb.net
レベッカ「本当に…ごめんなさい」


瑞希の事も事前にわかってるから
私が粛正を下せばいいだけだ


千鶴子「…いや、謝らなくてもいいですわ…気持ちは私たちも同じですもの」


そこからやり直せばいい


レベッカ「ねぇ…千鶴子、ななか」


『μ's』は才能でラブライブ!に出場した


千鶴子「なんでしょう?」
 

ならば私たちは


ななか「…?」


私たちの才能でラブライブ!に出場してやろう


レベッカ「2人に…協力して欲しいことがあるの」


この『スタンド』という才能で


←To Be CONTINUED
532: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:13:01.85 ID:UNKYD6eb.net
+4話
「継承者の軌跡」

エンポリオ・アルニーニョ
旧暦2001年〜改暦2010年

旧暦2001年2月11日(自称)
エンポリオ・アルニーニョ誕生

新暦2011年10月28日
一巡前にプッチを撃破した後、空条 徐倫にそっくりな女性『アイリン』と出会い、彼女と暮らすこととなる

新暦2014年7月22日
アイリンは『アナキス』という男性と結婚する
(アナキスとアイリンの父との間で凄まじいやり取りがあったらしいが、それはおいておこう)  

新暦2018年2月22日
エンポリオ 18歳の時
ある目的を果たすためにアイリン夫婦の家から自立

『徐倫達の蘇生』
エンポリオの求める、理想の世界そのものである

『メイド・イン・ヘヴン』
その能力を利用し、世界を作り替えようとした

新暦2022年2月4日
エンポリオ 21歳の時
死刑により死亡した罪人の魂を集めおえ、緑色の赤ん坊を誕生させる
この際、ウェザー・リポートを失う
533: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:14:35.47 ID:UNKYD6eb.net
無暦?年?月?日
エンポリオは様々な世界を経験する

これにより変化したものは2つ
1つ目は世界の再構築により生じた時間の『ズレ』
2つ目は徐倫のいた『記録』
正確には徐倫を元にした『一巡前の世界』の住人
一巡前に死亡していた人物だけこの世界の記録として残った

改暦1965年8月19日
エンポリオ 23歳の時
徐倫の蘇生は不可能だということを悟る

改暦1965年11月6日
エンポリオ 同じく23歳の時
世界の再構築を諦めたエンポリオは手品師として活躍する
『バーニング・ダウン・ザ・ハウス』で『物の幽霊』を利用してどこからともなく物を出現させる手品が反響を呼び、一躍有名になる
534: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/03(日) 21:16:12.96 ID:UNKYD6eb.net
改暦1966年1月11日
エンポリオ 24歳の時
エンポリオは結婚し、家庭を築く

改暦1967年5月13日
エンポリオ 26歳の時
息子が産まれる

改暦1995年3月8日
エンポリオ 54歳の時
息子が結婚する
同時に手品師として引退を決意

改暦1997年11月14日
エンポリオ 56歳の時
孫、レベッカの誕生

改暦1998年4月19日
エンポリオ 57歳の時
己の経験をもとに
執筆したファンタジー小説
『Bizarre Adventure』が爆発的大ヒットし、巨万の富を得ることとなる


改暦2010年9月26日
エンポリオ 享年69歳
最後は家族に見守られながら
穏やかな顔で眠ったという
539: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:12:30.53 ID:95GP0524.net
第17話
「台風の目」


にこ「…」

希「…奴らの言う『楽園』の正体がわかったなぁ…」

真姫「私たちの、…μ'sの消滅ってこういう意味だったのね」

海未「その手帳に…書いてあるのですね…『赤ん坊』の居場所が…」

希「…うん」

海未「なら…いますぐにでもその赤ん坊のところへ行って…ッ!」

希「落ち着いて海未ちゃん」

希「この手帳に書いてる…赤ん坊が例え生まれたとしてもまだ『母親』になっている可能性は極めて低い…」
 
希「よくわからへんけど…最後の条件だけ意図的に消されとる」

希「きっと…その条件は最も知られてはいけないこと」

希「それか…1番条件が難しいか」
540: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:13:44.70 ID:95GP0524.net
希「重要なことは体力の回復、今のみんなを見るとボロボロ…向かったところで殺されるのは目に見えとる」

希「次に奴らと出会った時に…全ての決着がつく」

希「えりちも…助けなきゃ」

穂乃果「希ちゃん…」
 
ことり「ごめんね…みんなを回復させることりがこんな状態で…」

凛「凛はよく知らないけど紫のマカロン使ったんだよね?…仕方ないよ」 

希「しばらくしたら ことりちゃんの状態も良くなるはずや…その時 にこっちの手を治して貰って…」

希「奴らにお灸を据えに行かんとね」
541: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:14:27.34 ID:95GP0524.net
レベッカ「いい、これからが正念場よ」

千鶴子「私たちにはまだ強力な味方がいますもの」

ななか「大丈夫、きっと勝てる」

レベッカ「『楽園』に…辿りつける」

レベッカ「私たちの追い求める…夢の世界へ」
542: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:15:59.47 ID:95GP0524.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜


「…っと、これだけあれば充分ですかね」

「みなさん、覚悟はできましたか?」

「こ…怖いです…」

「ったく、ビクビクしてんじゃないわよ…ほら、行くわよ」

「あなたはいつも通りね」

「みんなの傷も癒したし…体調には問題ないはずだよ?」

「うわ…今日、雨降るらしいやん」

「えぇ…やだにゃー…」

「私としてはとても有益な情報なのですが」

「…よしっ! みんな!!」

穂乃果「行くよっ!!!」
543: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:16:50.93 ID:95GP0524.net
レベッカ「ななか…千鶴子…」

ななか「絶対『楽園』に到達してね」

千鶴子「レベッカの『母親』姿見てみたかったですわ」

レベッカ「…」

ななか「そんな顔しないでよ〜…また、会えるんだしさ」

千鶴子「そうですわ、気にする必要なんてないですわ」

レベッカ「…」

レベッカ「…ごめんね、2人とも」

レベッカ「また…『楽園』で逢いましょう」
544: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:19:56.39 ID:95GP0524.net
希「リサ・ローブ!!」ズキュン

希「さぁ!滑っていこうやん!」

真姫「希のおかげで移動による体力の消費はなさそうね」

穂乃果「この道でいいんだね!」

真姫「えぇ!必ず赤ん坊の誕生を食い止めないと…ッ!」  

凛「…ん?」

凛「何か前にいるよっ!!」

希「…!」

「…」

海未「あれは…スタンドですね…!」

希「本体が見えんね…遠距離型…?」
545: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:22:48.98 ID:95GP0524.net
にこ「そこをどきなさい! 2度と外に行けない傷ができても知らないわよ!!」

スタンドの像は慌てることなく答えた


「止まれ、今すぐ引き返せ」

にこ「マグネティック・トゥデイ!」ズァン!!


モタモタしてる暇はない今すぐケリをつけてやる

矢澤 にこはそう考えた


「分からん奴だな」グッ


両者、拳を握る

そして交わった


バジィイイィィイッ!!!


こ「…なっ!!」
546: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:24:13.30 ID:95GP0524.net
力負けたしたわけではない


花陽「に、にこちゃんの攻撃を…」

花陽「弾いた…!」


引き分け
しかし、それだけで理解できた

いま目の前で立ちふさがるスタンドの
恐るべきパワーを 


にこ「つぅ、…凹むんだけど」

にこ「パワーが互角だなんて」

「もう一度警告する」

「今すぐ引き返せ」

海未「みなさん!先に進んでください!」

凛「う、海未ちゃん…!」

海未「ここは私が食い止めます…!」
547: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:24:50.67 ID:95GP0524.net
穂乃果「なら穂乃果も残るよ!」

海未「穂乃果!?」

穂乃果「海未ちゃん1人を置いていけるわけないよ!」

ことり「ことりも!」

「…」

ことり「私たちは後で追いつくから先に行ってて!」

にこ(この3人なら…任せても大丈夫そうね)

にこ「…、わかったわ!絶対やられんじゃないわよ?」ダッ

凛「え、に、にこちゃん!?」

希「3人を信じるんや!ウチらは先に進もう!」

「おい、行かせるわーー」バジン!!
548: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:25:15.17 ID:95GP0524.net
「…」シュゥゥゥウ…


スタンドの頭部に直撃した水弾


海未「聞いてなかったんですか」

海未「あなたの相手は私たちです」

「…予定変更」 


「先にお前たちを潰す」
549: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:31:44.66 ID:95GP0524.net
花陽「ま…まだなの?」

真姫「もう少しのハズよ!」

「ちょっと、止まって止まって」

「止まらないとブレちゃう!」

希「っ…次から次へと…!」

「あー…止まる気ないのね」

「別にいいけれど」


ブワァァアアッ!!!!

突然の突風

 
にこ「うあ!?」

花陽「にこちゃん!希ちゃん!」

「5人相手だとキツいのよ…2人ぐらい向こう行っててくれない?」

真姫「2人が吹き飛ばされた!?」

「後はこっちで片付けるわ」パシャ!

凛「か…カメラ?」

「さぁて…後は…」
550: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:32:39.56 ID:95GP0524.net
にこ「わぶっ!?」ドサッもふっ

希「ッ!」ドサッもふっ

希「…?…なんやろ…これ、クッションのような…?」

希「これのおかげで怪我せんかったね…」

にこ「ラッキーだったってことね…って、かなり飛ばされたわよ…」

希「早く凛ちゃんたちの所へ戻らんと…」

にこ「…と、その前に」

にこ「あんたを倒さなきゃいけないわけ?」

「…」
551: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/04(月) 21:33:41.05 ID:95GP0524.net
レベッカ「…」


台風の目は静かだ

しかし、それは一瞬のこと

『目』は通り過ぎ

これから再び激戦が始まる

火蓋は切って落とされた


先に警告しておこう


この物語は


誰も知らないものとなる

←To Be CONTINUED
556: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:02:43.31 ID:TP3ngx4D.net
第18話
「ノー・ノウ・ラブは遠くから」



「予定変更だ」

「まずは貴様たちを潰す」

穂乃果「来るよ海未ちゃん…!」

海未「えぇ!」

海未「ことりは補助に徹底してください!『ひとくちの魔法』は これから後のことを考えると使用は避けてください!」

ことり「うん!」
 
557: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:04:26.81 ID:TP3ngx4D.net
海未「要するに…」

穂乃果「穂乃果と海未ちゃんでやっつけてやる!」

「なにを言ってるのか理解不能なのだが」

「やられるのは貴様たちだ」

海未「ラスベガス・シックッ!!」ズァン!!

穂乃果「カーリー・レイッ!!」ズァン!!

「それがスタンドの名前なのか?」

「なら私からも名乗らせていただこう」

「スタンドの名は」

「『ノー・ノウ・ラブ』」
558: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:07:44.42 ID:TP3ngx4D.net
穂乃果「『スピード』ッ!!」カチッ

「!」

穂乃果「穂乃果のスタンドを舐めない方がいいよッ!!」グッ

穂乃果「だぁぁぁああッ!!」ズガガガガガガガッ!!


嵐の如く 叩き込まれる拳


「ッ!!」グアッ!
 
穂乃果「!?」


敵スタンドは
その猛攻をもろともせずに攻撃を仕掛けてきた


海未「穂乃果ッ!!」バン!!

「ーー」ビシッ!


水弾を敵スタンドの拳に当てて
拳の宛先を穂乃果からズラす


穂乃果「あ…危な…」カチッ

海未「…何故でしょう」

穂乃果「?」

「さっきから邪魔が凄いな…」
559: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:11:34.34 ID:TP3ngx4D.net
海未「最初…私の水弾は確実に敵の頭部に直撃したはずです」

海未「穂乃果が乱打した時もまるで『何も感じていない』かのようにお構いなしに拳を叩きこんできました」

海未「攻撃の軌道を逸らすためとはいえ…先ほどの水弾も確実に着弾しています」

穂乃果「…つまり?」

ことり「敵にダメージが反映されていないかもしれないってことだね」

穂乃果「え!?で、でも…スタンドがダメージを受けると本体もダメージを受けるものじゃないの!?」

海未「それはあくまでも一般的に、です」

海未「真姫のスタンドの(自我がある)ように特殊な例があるんです…もしかするとそういう特性の可能性があります」

ことり「ならッ!」ズアッ!

穂乃果「…赤いマカロン…あっ!」

穂乃果「そういうことだねッ!」ブン!
560: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:13:22.14 ID:TP3ngx4D.net
「ん?」パシっ

「…なんだこれ」

穂乃果「もひとつッ!!」ブン!!

ことり「『衝撃』が効かないんですよね?」

ことり「…なら『熱』はどうですか?」

ガチン

ドガァアンッ!!!


海未「っ…小さいとはいえ爆発…凄まじいですね…」

穂乃果「…」

ことり「…!!」

「っ…、目がチカチカするな…さっきから私をイライラさせて楽しいか?」

ことり「効いてない…!」
561: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:16:07.76 ID:TP3ngx4D.net
「もうわかっただろ?私に あらゆる影響が反映されない…私を倒すことは不可能だ」

穂乃果「ど…どうしよう!」

海未「…いや、」

海未「倒す方法はあります」

「…あ?」

海未「簡単ですよ、本体を直接倒したらいいだけです」

「…馬鹿か?」

「私のスタンドは見ての通り、遠隔操作型だ」

「こういっちゃあなんだが…ここからかなり離れている所で私は攻撃を仕掛けている」

「どこに私がいるのか分かるというの?」

海未「ことり、もう1度マカロンを爆発させて下さい!」

ことり「え?う、うん!」ズアッ!

ことり「穂乃果ちゃん!!」

穂乃果「でいッ!!」ブン!ブン!!

ガジン!!

ドガァアンッ!!
562: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:19:36.09 ID:TP3ngx4D.net
空中で爆発した赤いスタンド製の洋菓子



「っ…効かないって言ってるのがわからーー」


砂塵で隠されていた視界

鮮明に見えるようになった頃には
3人の姿はなかった


「!」


辺りを見渡すと
3人が別々の方向に散らばりながら移動していた


「小賢しい真似を…ッ!」ダッ


慌てて追いかける、狙いは南 ことり


ことり「ーーー!」

「そのまま行かせるとでも思ったかァアッ!!?」

 
即座に追跡した
563: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:22:59.08 ID:TP3ngx4D.net
バン!!


「ッーー」ドサッ

海未「…」

「この…ッ」


水弾で足を狙われた
ダメージはない
足を踏み外し横転しただけだ


「さっきから鬱陶しいことしやがってッ!!」

海未「…ひとつ尋ねたいことがあります」

「あ?」

海未「あなたは…何故ことりを追いかけたのでしょうか」

海未「私や穂乃果を見向きもしないで、何の迷いもなく ことりだけを狙って襲いましたよね?」

海未「それは何故か」

「ッ!!」ピクッ

海未「答えは簡単です」
564: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:26:18.87 ID:TP3ngx4D.net
海未「『その方向に行ってほしくないから』ですよね?」

海未「例えば…『本体がいるから』」

「ごちゃごちゃうるせェエェェエエェんだよッ!!」

グアッ! 


海未「図星ですか」


ガン!!

敵スタンドの後頭部に衝撃が走った


「ーーーー」ヨロッ

穂乃果「……『スピード』」

シュタッ

ことり「このままだよ!行って!」ダッ

穂乃果「うん!」ダッ

「こ、いつ、…らァァアッ!」ダッ!!

海未「行ってください穂乃果!」

穂乃果「うん!」ビュン!!

「行きたきゃ行きゃあいい!」

「こいつら殺したら次に殺してやるからよォォオッ!!」
565: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:27:15.59 ID:TP3ngx4D.net
海未「できないことは口にしない方がいいですよッ!」
バン!!

「…」ビシィッ!!

「…ところで」

「お前の能力は水分を操るときいた」

「さっきから何発も弾を撃ってるが…ヤバいんじゃあないのか?」

海未「…」

「何だァ?優越なフリしてそっちも変わらないんじゃあないのか?」

海未「…」
 
海未「残念ですね」ガサッ


背負っているリュックから
取り出したもの
566: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:30:20.59 ID:TP3ngx4D.net
海未「ちゃんと対策してるんですよ」

海未「例えば…ペットボトルに水を汲んできたり」

「…」

海未「時間稼ぎは…十分可能です」バン!!

「ーー」ズザザザザ

「…」

「そうか」ビュン

海未「ッ!!」


瞬時に目の前へ近づいてきた敵スタンド


「確かにその弾の威力は凄まじいが」

「だからといって攻撃ができない訳ではない」

ズドァン!!

海未「ぶぐッ!!?」

ことり「海未ちゃん!」

「お前も…」グルッ


体の向きを変えて標的を変更


「だアッ!!」ドン!!

ことり「ヴッ!!」ズシャァア

海未「ぐ…ッ!!」

「ケリを着けてやる」
567: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:31:40.16 ID:TP3ngx4D.net
ー ー ー ー ー ー


穂乃果「どこ!どこにいるの!?」  

穂乃果「…?」

穂乃果「小屋……?なんでこんなところに…」

「…!」

キィィィィ…バタン


穂乃果「扉を閉じた…ッ!」

穂乃果「きっとこの中にスタンドの本体が隠れてるんだッ!!」

穂乃果「そうと決めたら…!」

穂乃果「はァッ!」バン!!

穂乃果「見つけたよ!敵の本……、体…?」
568: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:33:39.86 ID:TP3ngx4D.net
ー ー ー ー ー ー

海未「くっ……やはり、手強いですね」

海未(水のストックは十分…しかし、ここで使いすぎると別の戦闘に支障をきたす可能性があります…)

ことり「…ハァ……っ!」

「流石のスピードだ…さっき行った馬鹿みたいに明るい女…もう到着したみたいだな」

「まぁ…だからと言って私に影響はないがな…」

理事長『大変ですッ!』

ことり「お母さん…?」

理事長『ことり!穂乃果ちゃんから連絡よ!』
569: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:35:27.73 ID:TP3ngx4D.net
ー ー ー ー ー ー

穂乃果「な…なに…これ?」


ギュウギュウに詰め込まれた
60人は軽く超す人数
どういう訳か全員深く眠っている


穂乃果「な、…なんなのこの人数…これじゃ」

穂乃果「これじゃどこに本体がいるのかわからないッ!!?」
570: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:37:21.02 ID:TP3ngx4D.net
ー ー ー ー ー ー 


ことり「そんな…!」

「残念だったなぁ…折角『もう目の前』って所まで来たのに」

海未「くっ…やはり水を使いきらなければ…」

「うん?結局私がどれなのか見つけてないよな?」

「残りの水分を使った所でどうにもならないんじゃあないのか?」

「もしかして本体が見つかるまで片っ端から潰すつもりか?」
 
「私以外の人は全員そこらへんから攫ってきたただの一般人なのにィ〜?」

海未「な……ッ!」
 
571: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:41:09.59 ID:TP3ngx4D.net
「さて…後はじっくり殴り殺すだけだな」

ことり「…」。。。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


「っ…、目がチカチカするな…さっきから私をイライラさせて楽しいか?」


〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

ことり「!」

ことり「なんとかなる…かも」ズギュン

ことり「お母さん、穂乃果ちゃんに伝えて」

ことり「本体が自分から居場所を教えてくれる…って」
572: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:43:46.50 ID:TP3ngx4D.net
ことり「っ!!」ぶわっ

「くどい!爆発なんざ効かないって何度言えばいいんだよ!」グアッ!!

ことり「…よく見た方がいいのに」

ことり「そのマカロンは赤じゃないよ」

カッ!!!!!

「ッ!!?」


拳が衝突すると同時に強烈な光を放ったマカロン


「ァァアアアアアアッ!!?」

「目、目がぁぁああっ!!!」

海未「つ、…こ、これは…」

ことり「黄色のマカロンは…衝撃に比例して発光するの」
573: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:46:13.08 ID:TP3ngx4D.net
ー ー ー ー ー ー


「ァァアアアアアアッ!!?」ガバッ

穂乃果「!?」

「目、目がぁぁああっ!!!」

「くそッ!!下らない手を使い…や……が」

穂乃果「…」

穂乃果「みぃ〜けっ!」ズアッ!!

「しまっ『ドゴン!!』…た……」

穂乃果「…ふぅ」
574: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:47:58.19 ID:TP3ngx4D.net
「ぉ……ぁ、ぉ…」シュウウウ

海未「ふぅ…なんとか倒せたようですね」

ことり「海未ちゃん大丈夫?…水が随分減っちゃったけど」

海未「大丈夫ですよ、ことりのお陰です」

海未「さ、穂乃果が戻ってきたら早く希たちと合流しましょう」

ことり「うん!」


←To Be CONTINUED
575: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/06(水) 21:49:13.70 ID:TP3ngx4D.net
ノー・ノウ・ラブ
本体(御堂 優理)

能力…
人型のスタンド
本体から離れるほどパワーとスピードが強くなる
このスタンドは『カメラ付きラジコン』のようなもので本体にはダメージが反映されないものの視覚だけは共用している
(とはいえ、生半可な光で目が眩しくなるようなことはない)

ステータス…
破壊力───? スピード─?
射程距離──A  持続力──A
精密動作性─D  成長性──E

元ネタ…
知らないlove*教えてlove
580: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:00:19.04 ID:QrUivJ1u.net
第19話
「多々良るう は 優しい少女」


にこ「…つつ」

希「クッション…?のおかげで助かったけど…」

「…」

希「そこ…通してくれんかな?」

「…」


かわいげのある座敷わらしのような少女
そこでただただ佇んでいた


にこ「にこたちは急いでるの…邪魔するんなら容赦しないわよ」

「…」


返答はない 
581: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:02:19.22 ID:QrUivJ1u.net
にこ「…ッ」

にこ「黙ってないで何とかいいなさいよッ!!」


イラつきが溜まり 怒号を放つ


「!」

「…」

「…ぅ」

「ひぐ…うぅ」

にこ「え」

「……ご…ごめんなざ…いぃ…」

希「………にこっち」

にこ「え、あ、違…ごめ…いや!謝るのもおかしいわよ!こいつ敵なのよ!?」

「うぇぇえ…ごめっ、い”っ、なざいぃい…」  
にこ「あぁ!ごめん!にこが悪かったわよ!」
582: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:03:58.94 ID:QrUivJ1u.net
ー ー ー ー ー ー


希「…落ち着いたようやね」

「ご……ごめん…なさい…」

にこ「あんた、名前は?」

「…多々良…るう、です」

にこ「そう、るう ね」

にこ「えぇと…その…あなたは敵、…なわけよね…一応」

るう「はい…そう、です」

るう「……私だって…ほんとは闘いたくなんてないんです…」

るう「でも…闘わないとレベッカさんたちに失望されちゃうから……だから」ジワァ

希(泣きそうやん)

にこ「…そう」
583: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:05:32.74 ID:QrUivJ1u.net
にこ「でも…悪いわね、私たちら先に進むわ…こっちも色々懸かってんのよ」

るう「だ!だめですっ!」

るう「ここを通すわけには行けないんです!」

希「ごめんなぁ…うちらもできることなら闘いたくはないんよ」

希「るうちゃんみたいな娘とは…特にな」

希「だから邪魔せんといてね?」ザッ


ザッ ザッ ザッ


るう「だ、だめ…!」


ザッ ザッ ザッ


るう「行かないで…っ、それ以上」


ザッ ザッ ザッ
584: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:07:15.55 ID:QrUivJ1u.net
るう「や!!」

るう「やめてくださいッ!!!」


ブワァッ!!!

突風が吹いた


にこ「んぐッ!?」ぶわっ

希「!!?」ぶわっ

ドササッ

にこ「な?ま…また突風…」

るう「はぁ…はぁ…!」

希「…これは…」

るう「ダメなんです…それ以上は…っ!」

るう「ここから先へ進ませることは…ゆ、許さないです…!」
585: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:08:43.07 ID:QrUivJ1u.net
にこ「っ、闘うしかないの…?」

希「…みたいやね」

るう「ひっ!」ビクゥッ!!

にこ「少し手荒くなるわよ」

にこ「マグネティック・トゥデイ」ズアッ

るう「こ、来ないで!!」ブワッァ!!!

にこ「ぶっ!!」ぶわっ

希「にこっち!」

にこ「っと…」ぼすっ

にこ「ーーーったく!行くなっつったり来るなっつったりどうすりゃいいのよ!」

るう「う…ご、ごめ……って、違う違うっ!」
586: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:10:33.78 ID:QrUivJ1u.net
るう「レベッカさんが目的を達成させるためにも こ、ここから動かないでください!」

にこ「う"〜!」

希「…」

希「にこっち」

にこ「なによ、何かいい作戦でも思いついたの?」

希「いや…作戦とは違うんやけどな?」

希「この娘のスタンドが…凄い優しいことには気づいたんよ」

にこ「…え?」

希「ちょっとおかしくあらへん?」

希「うちらって物凄い勢いでこの風で飛ばされたやん?」

にこ「えぇ、だからなに?」

希「それなら普通地面に落ちた時に決して軽くはない怪我をするはずなんよ」

にこ「だから…それはこのクッションみたいなものがたまたま下にあって…」
587: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:14:22.35 ID:QrUivJ1u.net
希「2度も3度も落ちた所にクッションありました、なんておかしくない?」

にこ「…その通りね」

希「さっきも飛ばされたけど…またクッションのおかげで怪我してない」

希「あの突風は るうちゃんの能力なんやと思う」

希「でも…さっきからうちらを庇ってくれてるクッションもあの娘のスタンド能力なんよ」

にこ「…」

希「『誰も傷つけたくない』…心から優しい精神をもってないとこんなスタンド発現せぇへん」

にこ「…なおさら攻撃し辛くなったじゃない」

るう「行かないでください…っ、行ったところで…殺されちゃうんです…!」

るう「わざわざ傷つくようなこと…させたくないんです!」
588: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:16:01.65 ID:QrUivJ1u.net
にこ「…どうするのよ…」

希「…そうやね」

希「倒さなくても…ええんやないんかな?」

にこ「…?」

希「…るうちゃん、話を聞いて」スッ

るう「こ!これ以上近づかないでっ!」

希「…わかった、もう近づかない」

希「でも、話を聞いてくれるぐらいならええやろ?」

るう「…」

るう「…」コクン

希「よかった」ニコ

希「うちらはどうしても先に進まないとダメなんよ…ここを通して」

るう「…ダメって言ってるじゃないですか」

希「るうちゃんがうちらの事を思って先に進ませてくれんのは…とても感謝してる」
589: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:17:40.38 ID:QrUivJ1u.net
希「でも、うちらは先に進む」

希「るうちゃんがうちらに傷ついて欲しくないように…うちにも傷ついて欲しくない仲間が…友達がいる」

るう「…なんで」

るう「…なんでそこまで…できるんですか」

希「なんで…?」

るう「自分も傷つくのに…痛いのに…どうして立ち向かうんですか…?」

希「…そうやね」

希「うちは…孤独のツラさを知っとる」

希「そこにおるにこっちも…孤独を経験してる」

にこ「…」
590: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:18:37.66 ID:QrUivJ1u.net
希「なにかを共有できる存在がおらんっていうのは…すごく辛いことなんよ」

希「学校の帰り道にゲームセンターで寄り道したり」

希「甘いクレープを食べながらお話して」

希「一緒に汗流して練習して」

希「着替えの時に『お?胸大きなったんちゃうん?』なんて言ってわしわししたら怒られたり…」

希「ツラい時に…『ツラい』って言える居場所があるなんて…」

希「こんな楽しい毎日がやってくるなんて…思ってもみなかった」

るう「…」

にこ「希…」
591: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:20:06.39 ID:QrUivJ1u.net
希「うちは…こんなに素晴らしい居場所を見つけた…うぅん、巡り会えた」

希「例え苦しいことが起こるとしても、うちはこの居場所を失うことだけは…絶対に嫌なんよ」

希「ふふ…なんだかんだ言って…うちも自己中なんかもなぁ」コツコツコツ

「…!なっ」

希「るうちゃん」ぎゅっ

「……え?」


優しく抱きしめられた
あまりに突然なことで るうは呆然とした


希「るうちゃんも怖かったんやろ?」

希「自分が通したせいで…この人たちは死んじゃうんじゃないか…って」

るう「…」

希「まだ…出会ってそんなに時間も経ってないけど…どうかうちらを信じてほしい」

希「うちは…みんなを助けたい…」

るう「………、ほ」

るう「本当、に…信じて…いいの?」

希「うん」
592: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:21:37.36 ID:QrUivJ1u.net
るう「…」

るう「……わかり、ました…」

希「…」

るう「行ってください…お友達を…助けてあげて、ください」

希「…ありがとう、るうちゃん」

希「にこっち!行くよ!」

にこ「え……あ、えぇ!」

るう「…」

希「るうちゃん」

るう「……?」

希「今度ウチに遊びにおいで…お菓子とお茶用意してるから」ニカッ

るう「…!」

るう「うん!」

希「行くでぇにこっち!」ズギュン

にこ「えぇ!」

るう「…がんばって…ください」


←To Be CONTINUED
593: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:24:35.30 ID:QrUivJ1u.net
ストーム・イン・ラバー
嵐の中の恋だから
本体(多々良 るう)

対象を引き止めたい、ある場所から遠ざけたい…と強く願うことで対象を突風で吹き飛ばすことができる
着地点には必ずクッションが敷かれ、それにより怪我を防ぐことができる
クッションがなんなのかは本人にすらわからない
スタンドの像は存在しない


ステータス…
破壊力───なし スピード─なし
射程距離──A   持続力──A
精密動作性─なし 成長性──A
597: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:30:52.28 ID:aSe7Bq8a.net
第20話
「暗い部屋に閉じ込められて」



パシャ!!


凛「!?」


シャッター音が鳴った


「…」

「私の名前を教えておくわね…朱美、菊池 朱美というの」


眼鏡をかけたショートヘアの彼女は口を開いた


朱美「当初カメラというものは撮影を目的としたものではなかったの」

花陽「………?」

   カメラ・オブスキュラ
朱美「『暗い部屋』という道具を使って写実派の画家が景色をより美しく描くための道具だったのよね」
598: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:34:35.95 ID:aSe7Bq8a.net
朱美「1839年…『ダゲール』というフランスの画家が『暗い部屋』に銀の板を用いて風景を焼き付ける事に成功するの」

朱美「これが元に…よりよいカメラを作ろうと様々な技術者が頭を使い…これほどまでにハイテクで利便性のあるものが誕生した」

朱美「私は…そのダゲールという人物を尊敬するわ。彼のおかげでここまでカメラというものが普及して、思い出や過去を形として未来に残していくことができるんだから」

真姫「…なにが言いたいわけ?」

朱美「…」。。。

朱美「理由なんてものは…ないわ」

朱美「強いて言えばただ知ってほしかった…ただそれだけよ」

朱美「一瞬を切り取る…写真のそんな所が素敵よね」

朱美「そうそう、昔の日本にはこんな噂話があったそうよ」

朱美『写真を撮ると魂が吸い取られる』
599: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:37:07.04 ID:aSe7Bq8a.net
凛「ッ!?」ドクン

凛(な……今の…)

花陽「ッ!? り、凛ちゃん!!」

凛「え?」

真姫「…!どうしたのよ その胸…ッ!」

凛「…?」
 

凛の胸の中心が黒く染まっていた


凛「な、こ…これ…は?」

朱美「それは『種』よ」

凛「これはなんなの!?早く元に戻してッ!!」

朱美「私のスタンドを説明してあげるわね」

朱美「『モノクローム・モンスター』…写真で撮影した者に負の感情の『種』を植え付ける」

凛「だ、だから…さっきから何を…」

朱美「あなたさ…とてつもない足手纏いってこと自覚してるの?」

凛「…え?」
600: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:45:42.49 ID:aSe7Bq8a.net
朱美「あなたの存在が邪魔だって言ってるの」

真姫「なにを突然…」

朱美「そうそう、『種』を植え付けられたら人物はある『特性』を身につけることができるのよ」

朱美「よォォオ〜〜く耳を澄まし聞いてごらん?」
〈なんだかんだ言って絡みが怠くて面倒なのよね…凛って〉

凛「!?」

真姫「…どうしたのよ?凛」

凛「真姫ちゃん…凛のこと…面倒、って…」ズ…

真姫「え…?なに言ってるのよ」

朱美「そう、彼女は何も言ってないわ」

朱美「今あなたが聞こえたのは彼女の心の中にあるあなたに対する本当の気持ち」

朱美「どうだった?彼女はあなたのこと本当に友達と思っているのかしら?」
601: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:47:11.35 ID:aSe7Bq8a.net
凛「…そ、そん、なこと…」

〈私が本当に嫌がってる時にも強引に引っ張ったり…疲れるんだよなぁ〉

凛「.…かよ、ちん」ズズ

花陽「り、凛ちゃん!」

花陽「黒い部分が…広がって…ッ!」
朱美「気づいたでしょ?あなたのこと…友達と思ってる人なんて」

朱美「 誰 1 人 い な い の 」

凛「…」ズズズ…

〈自分のこと、カワイイとでも思ってんのかしら〉

〈性格が幼稚で…いつになったら大人になるのかな〉

〈語尾に『にゃ』付けてたら何でも許してもらえるとでも思ってるのね〉

〈わかるかな、凛ちゃん〉 

〈 さっさと私の前から消えて 〉
602: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:50:06.24 ID:aSe7Bq8a.net
真姫「あなたッ!!今すぐやめなさいよッ!」
   
朱美「残念」


ドゴッ!!!!

真姫「ーーーッ」ズザザ 

真姫「な、…」

朱美「既に完成したみたいよ」


朱美の横には、凛だったと思われる
文字通り黒に染められた人物が傍に立っていた


花陽「り、凛…ちゃん…?」

朱美「『種』は成長し…彼女は私の『能力』となった」

花陽「凛ちゃんに…凛ちゃんになにしたんですか!?」

   
朱美「私のスタンド…モノクローム・モンスターの真髄は負の感情が心を埋め尽くした時にはじまる」

朱美「彼女の性格は私の能力にとてもよく適合しているわ…」

朱美「明るさでごまかしている その性格は繊細でシャボン玉のように脆い」

朱美「彼女のような人間に限って、小さい頃に言われたつまらない冷やかしなどをコンプレックスとして今でも苦しんだりする」

朱美「そして、なんでも信じちゃう残念なぐらいピュアな心」

朱美「あなたたちの心の声が聞こえるなんて…私の能力にないのに♪」クスッ

花陽「な…ッ!」
603: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:51:53.56 ID:aSe7Bq8a.net
真姫「今すぐ凛を元に戻しなさいッ!!」ズァ!!

朱美「残念だけど…そういうわけにもいかないの」

凛「…」ズズズズズ

朱美「行け、モノクローム・モンスター」

凛「ッ」ダッ!!
右手を握りしめ
拳を作りながら向かってきた


真姫「くっ…メリーッ!!」

メリー「ッ」バシッ!

メリー「ナ…ナンダコノ パワー!…トテモ生身ノ人間ガ出セルモノジャ…」ググググ

朱美「彼女は生身の人間なんかじゃあない」

朱美「私のスタンドが纏わりついた…スタンドそのものよ」
604: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:54:32.96 ID:aSe7Bq8a.net
凛「…」ドゴッ!!


右手を抑えられた凛だったスタンドは
左足を使いメリーの脇腹狙い膝蹴りを喰らわす

 
真姫「うぐッ!?」

花陽「ま、真姫ちゃ…!」

真姫「こっちに来たら駄目!」

花陽「っ!!」

真姫「花陽…あなたの能力は肉弾戦ではとても通用するもんじゃあないわ…ここは私に任せて」

真姫「敵の能力を消滅させるには…本体を直接叩くことが今のところ1番確実かしら…」チャキッ

真姫「なら…ッ!!」ブン!!

朱美「…お」

真姫(直接メスを投げつけて敵にダメージをッ!!)

凛「…」スッ

真姫「な!?凛ッ!!」

凛「…」グサッ!!
605: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 21:57:08.33 ID:aSe7Bq8a.net
朱美の前に立ち、庇う
凛の掌にメスが貫通して動きが止まる


凛「…」ポタッ…ポタッ…

朱美「あ〜ぁ…友達を傷つけちゃったわね」

朱美「彼女の優先順位は敵の排除より、本体である私を守ることが最優先されるようになってるの」  

朱美「たとえ自分の体がどうなろうと…ね♪」

真姫「あ、…あなたねぇッ!!」ドスッ!!

真姫「つ"ッ!?」


右肩に強烈な痛み 


真姫「さっきのメスを投げ返してーー」


間髪いれず襲いかかる拳


凛「ッ!」グアッ!

メリー「フッ!!!」ガシッ

メリー「ウグッ!!?」ググン!

メリー「サ…サッキヨリ パワーガッ!!」グググ

朱美「メスが刺さったのが『痛かった』のね」

朱美「あなただって怪我したら『嫌な気分』になるわよね?」
606: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:00:00.47 ID:aSe7Bq8a.net
朱美「もう1発くらわせろッ!!」

花陽「凛ちゃんやめてっ!!」どん!ズギュン

凛「…」ズサササ

真姫「花陽ッ!!あなた来るんじゃないって言ったじゃなーー」

花陽「…っ」ごくん

花陽「違うよ真姫ちゃん!凛ちゃんを救うには私のスタンドこそ必要なのかもしれないの!」

真姫「…え?」

花陽「さっきから敵の言ってる『負の感情』で心が埋め尽くされたから…凛ちゃんは今!操られているの!」

花陽「私のライト※ヒップなら…感情を取り除く事ができるッ!!」

花陽「さっきぶつかりに行った時…少しだけ凛ちゃんの感情をお米に変えて奪ったの…!」

花陽「だから見て!凛ちゃんの左手をッ!!」

真姫「…!」

真姫「黒い物体が纏わりつていないッ!」

花陽「この調子で凛ちゃんから『負の感情』を取り除く事ができたのなら…元に戻す事ができるかもしれないッ!!」

花陽「でも…私だけの力じゃ凛ちゃんを元に戻すことができないと思うの…だから!」

真姫「…えぇ、もう『離れてろ』なんて言わないわ」
607: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:02:37.46 ID:aSe7Bq8a.net
真姫「2人で凛を助けるわよ!」

花陽「うんっ!!」

凛「…」

朱美「…チッ」

真姫(…とは言ったものの)

真姫(花陽のスタンドのパワーがほぼ0なのも事実)

真姫(そんな花陽が今の凛に近づくのはあまりにも危険すぎるわね)

真姫(なんとかして凛の動きを止めないと…ッ!!)

メリー「ドウスルツモリダ?真姫」

真姫「らしくないけど…」

真姫「身体使って食い止めるしかないようねッ!!」

真姫「花陽ッ!!私が凛の動きを抑えるからその隙を狙って!」

花陽「うん!」

真姫「行くわよメリー!覚悟決めなさいッ!!」ダッ!!

メリー「言ワレナクトモッ!」

朱美「返り討ちにしてきなさい」
608: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:07:11.84 ID:aSe7Bq8a.net
凛「…」グアッ

真姫「ッ!!」バシッ

真姫「…かかったわね」

凛「!?」ズギュン

真姫「私と凛の身体の一部を『混ぜた』わ!」

真姫「これで凛も動きが制限さーーー」
ズズズズズズズズズァァァッ!!!!

真姫「ッ!!??」

真姫(な…こ、これは…?混ざるのが止まらな…)

メリー「真姫ッ今スグ能力ヲ解除スルンダッ!!」

真姫「ッ」シュウウ

真姫(な…なんだったの?…今のは…)

真姫「くっ…こうなったら」

メリー「ウララァァアアーーッ!!」ブワァッ!!

凛「…」パシパシパシパシッ

真姫「ぜ、全部防ぐってどういう事よ…!」

凛「…」グアッ!!

真姫「メリーッ!!」

メリー「ウラァッ!!」グアッ!!
609: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:11:19.96 ID:aSe7Bq8a.net
ガギィィインッ!!!


真姫「ッ……そのまま離すんじゃないわよ!」

メリー「ッ!!」ガバッ

凛「!」

メリー「逃ガサ、ネェ…ッ」ググ…

真姫「花陽ッ!今のうちに!」

花陽「うん!」

花陽「『ライト※ヒップ』ッ!!」

ズギュゥゥ… 

花陽「!?、な、」


『 哀しみ 』 『 苦しみ 』
『 劣等感 』 『 罪悪感 』
『 嫌悪 』 『 恐怖 』 
『 不安 』 『 憂鬱 』
『 憎悪 』 『 絶望 』

ありとあらゆる『負の感情』が
洪水の如く溢れてきた


花陽(こ…こんなに…っ!)

凛「ッ!!」バッ


凛が無理やりメリーの腕を解く
610: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:12:35.17 ID:aSe7Bq8a.net
真姫「しまっーー」

凛「!」ガッ

花陽「うわっ!?」ブン!!!


襟の部分を掴み
花陽を前方へ投げ飛ばす


真姫「花陽!」 

花陽「真姫ちゃん!前ッ!!」

凛「ッ!!」ドガッ!!

真姫「がッ!?」ズシャ

メリー「ッ!!…花陽ノ事ハ後ニシロッ!!」

真姫「凛ッ!攻撃をやめなさいよッ!!」

凛「…」
611: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:15:27.12 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「ッ」ドサッ


目の前に降ってきた花陽を見下しながら
朱美は今の素直な気持ちを語った


朱美「素晴らしいわ…なんて素晴らしい身体能力なの…」

朱美「『素材』がいいと…私のスタンドはこれほどまで強力なものとなるのね」

朱美「私は今…とても幸せよ…」

花陽「…!」


ガッ!…と肩を掴まれた


朱美「…」

花陽「……」グググ

朱美「…なに?」
花陽「…凛ちゃんを……物扱いしないで…ッ」

朱美「うるさいのよ」バッ

花陽「ッ」ヨロ…


払われてフラつく 倒れそうになった
しかし、そうはならなかった


花陽「…!」ガッ!

朱美「…しつこい」

花陽「…」

朱美「人が折角いい気分になってんのを邪魔しないのッ!」バシッ!

真姫「花陽ッ!!」

花陽「…ッ」
612: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:17:50.92 ID:aSe7Bq8a.net
右頬を殴られた
ジン…と鈍い痛みが響いた


花陽「… ッ」グググ

朱美「何度もッ!!」ドカッ!

花陽「ッ」

朱美「言わせんじゃッ!!」バギッ 

朱美「ねぇッ!!」ドゴッ!

花陽「っ…ぐ…」どさっ

朱美「はぁ…ッ、はぁ…ッ」

朱美「もういいわ、向こうにもってって…」

凛「…」シュ!

真姫「凛!?」

朱美「あの真姫とか言う奴に返してやれ」

凛「…」ブンっ
613: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:19:02.16 ID:aSe7Bq8a.net
ヒュゥゥゥ…
どさっ

真姫「花陽ッ!!」

花陽「えへ…へ…」

真姫「え?な、なんで笑ってるのよ…?」

花陽「真姫ちゃん…まだ動けるかな?」

真姫「え…えぇ…」

花陽「なら…大丈夫だね…ッ!」
614: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:21:19.76 ID:aSe7Bq8a.net
朱美「…わりとピンピンしてるのね」

朱美「ちっ、もっと痛めつけりゃよかったかしら…あんなに気分がよかったのが嘘みたいになくなったわ…」

花陽「うぁぁあっ!!」ぶん!!

朱美「また何か投げてきて…防いで」

凛「…」ぱしっ ズギュン

凛「…?」

朱美「…?」

朱美「なんだ…掴んだものをこいつ(凛)が吸収した…?」

花陽「さっき…あなたに触れた時…奪っておいたんです」

花陽「『爽快』『優越』…あなたの『嬉しい』という感情…をまとめていただきました」

朱美「…はい?」
615: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:23:20.96 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「負の感情で埋め尽くされたのなら…その『真逆の感情』を与えたらどうなるんでしょう?」

花陽「正と負の比率が…変わるはずです」

凛「!?」ガクゥッ


凛の膝が地面に着いた


朱美「ばっ!しまっーー」

真姫「おっと」ガシッ

朱美「お!お前!」

真姫「黙って見てなさいよ」

真姫「あなたの敗北が確定する瞬間をね」

花陽「大丈夫、後は私に任せて」スッ

花陽「凛ちゃん、もう大丈夫だよ」ギュッ

花陽「悲しむことなんて…何もないよ?」

朱美「あ…あぁ…」

真姫「凛の身体が、みるみる元に戻っていく…」

凛「…」シュゥゥゥゥ

凛「か、よ…ちん…?」
616: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:25:56.31 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「おかえり、凛ちゃん」ニコッ

凛「あれ…凛」

凛「ッ!?!?」

凛「痛だだだッ!!…身体が凄く痛…あれ?なんでかよちんも怪我して……あれぇっ!?」

花陽「あはは…さぁ、なんでだろ?」

真姫「…さて」

真姫「あなたも覚悟はいいわよね?」

朱美「ひぃぃい!!?」

メリー「ウララァァアアーーーーーッ!!!」
ドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガドガッ!!!
617: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:27:34.35 ID:aSe7Bq8a.net
ー ー ー ー ー ー


希「…そろそろやと思うんやけどな」ツルツルツルツル

にこ「随分飛ばされたんだもの、仕方ないわよ」
ツルツルツルツル

希「そやね」ツルツルツルツル


ー ー ー ー ー ー
618: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:29:07.84 ID:aSe7Bq8a.net
凛「痛たっ、…えぇ…?なんでこんな身体中痛いのぉ…?」

凛「うわ…手、少し裂けてる…うぅ…」

真姫(…操られてたとはいえやっぱ肉体への負担は相当なものなのね)

花陽「大丈夫?凛ちゃん」

凛「う〜ん…平気…とはいいにくいかも…」

花陽「ことりちゃんのマカロンって筋肉痛…?にも効くのかなぁ…?」

真姫「効くんじゃないの?」

凛「今回 凛…何もしてないのに…」

真姫「うるさいわね両手足の腱 切断するわよ」

凛「えぇ…なんでぇ……」
619: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:31:15.67 ID:aSe7Bq8a.net
「花…、陽」


花陽「っ!!??」バッ

真姫「…花陽?」

花陽「い…今の声…!」


「聞こえ…てる、のね」


花陽「どこ?どこにいるの!!」


花陽「絵里ちゃんッ!!」

凛「…え………?」


「悪い、わね……ここ、に…いるの」


花陽「こっち!?」


「いや…もう少し右、…そう、その奥に…」

「怪我をしてて……手を貸してくれないかしら…」
620: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:35:29.23 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「っ!!」ダッ

真姫「ちょ、ちょっと花陽!」

花陽「真姫ちゃんは凛ちゃんと一緒にゆっくりでいいからついてきて!!」

花陽「生きてたんだよッ!!絵里ちゃんが…絵里ちゃんがそこにいるんだよっ!!!」

タッタッタッタッ


胸が高まる

失ってなどいなかった

少し先に居たのは

負傷した絢瀬 絵里の姿だった



絵里「う…っ……久しぶり…ね。花陽」

花陽「…!絵里ちゃん…」



真姫「…大丈夫、凛?」 

凛「う…うん、でも…本当に絵里ちゃんが…?」

真姫「………!」

凛「…ね、ねぇ…遠くにいるから…あまりよく見えないけど…アレ…絵里ちゃんだよね…」

凛「ほら!人質にされてただけなんだって!」

凛「本当に……生きて……う、…うぅ…」
621: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:37:17.32 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「よく逃げてこれたね絵里ちゃん…ッ、てっきり私たち…もう……」

絵里「えぇ…もうボロボロよ…とりあえず…ゆっくりしたいわね」

花陽「あ、真姫ちゃんと凛ちゃんがすぐここに来ると…あ!真姫ちゃーん凛ちゃーーん!!」フリフリ



凛「にゃはは……かよちん手振ってる凛も急がないと… つぅ」

真姫「何いってんのよ、エリーには花陽がついてるからもう大丈夫よ」

真姫「凛だって身体ボロボロなの忘れたわけじゃないわよね?」

凛「…ごもっともです」

真姫「…」

真姫「あなたも…あんまりネガティブになりすぎない方がいいわ」

凛「え?」

真姫「誰もあなたのことを悪く言ったりしないわ」

真姫「変な幻聴が聞こえても…気にすることないわ」

凛「?…?…」
622: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:40:17.10 ID:aSe7Bq8a.net
真姫「…それにしても」

真姫「花陽って耳がいいのね。今まで一緒にいて気づかなかったわ」

凛「うん…凛も知らなかったよ。『かよちんの説明書』に1つ項目が増えたにゃ」

凛「…」

凛「でも…なにか…」


〜 〜 〜 〜 〜 〜

「凛ちゃん!?もうちょいちゃんと言ってくれへん!?」 

〜 〜 〜 〜 〜 〜


凛「…?」

凛(なんで今…?)


〜 〜 〜 〜 〜 〜

「だからさっきから何言ってるの!?凛、さっきまで何も言って、ない……よ…?」 

〜 〜 〜 〜 〜 〜
ドクン  ドクン


凛(…なんでこんなに)
623: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:42:06.03 ID:aSe7Bq8a.net
真姫「ほら、あと少しよ…もう花陽の声聞こえるくらい近くに来たわよ」

花陽「2人とも〜!ほら!絵里ちゃん生きてたよ!」 


〜 〜 〜 〜 〜 〜


「希ちゃん…その肩で浮いてる小さい奴…なに?」 


〜 〜 〜 〜 〜 〜


凛「か よ ち ん ッ!!!」


真姫「きゃ!うるさいわよりーー」

凛「早くそいつから離れてッ!!!!」

花陽「り、凛ちゃん…?」

凛「早くッ!!!」

花陽「?絵里ちゃん…凛ちゃん何を言っ『ズッ』」
624: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:45:29.87 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「………て?」

絵里「…堪のいいことで」


何が起きたのか
花陽自身よく理解していなかった

自分の胸から飛び出ている絵里の手と
大量に噴き出している血が
何を示しているのかなんて

考えたくもなかった


凛「かよちんから離れろォオオオ!!」ワッ!!

絵里「さて、ここでひとつの疑問が」

真姫「!?」


真姫の肩にいる天使が絵里の声で囁く


絵里「凛さんの悪態をついたのは一体誰だったのでしょう」

真姫「ま…まさか!」

「あぁ…気持ちのよいものですね」コツコツ

「さゆりをあんな目に合わせた奴の絶望する顔というのは」コツコツ

凛「しずくッ!!!!」

しずく「お久しぶりですね…凛さん」
625: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:48:33.00 ID:aSe7Bq8a.net
しずく「どうでした?私の演技…ふふふ」 


希「…どういう…こと?」


しずく「おやおや…もう戻ってきたんですか」

にこ「花陽!?ちょっと…!花陽ッ!!」

希「えりち…?どしたの…その手」

希「真っ赤で…何で…花陽ちゃん…」

絵里「…」

希「ちょっと…なんかいうてや…」

絵里「…」

希「えり…ち?」

しずく「まだわからないんですか?」


 
626: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:49:36.29 ID:aSe7Bq8a.net
 「  
     彼
     女
     は 
     既
     に 
     死
     ん
     で
     い
     ま
     す
     よ
     ?  
        」


しずく「レベッカが操って、私が話してただけです」

希「…」

希「なんで…ここに…」

しずく「なんで…ですか?」

しずく「ふふ、見て分かりませんか?」

しずく「あなたたちの絶望に満ちた顔を拝みにきたんですよ」

希「う…」

希「ウア"ァァーーーッ!!!」ズドヮ!!!

しずく「がッ!!?」ドン!!
627: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:50:56.92 ID:aSe7Bq8a.net
希「ハァ、ハァ!…」

にこ「花陽、ちょっと!しっかりしなさいってば!!」

希「…っ、花陽ちゃん!」

花陽「あ、…れ?……私…ゴブッ」

真姫「だ…大丈夫よ花陽、メリーの能力でそんな傷すぐ塞いであげるわよ」ビリッ

真姫「ほら、メリー早く混ぜて血を止めなさいよ。ちょちょいのちょいでしょ?」

メリー「…」

真姫「…なによ、なんとか言ったらどうなのよ?」

メリー「…」

真姫「何か言えっつってんのよッ!!!」

メリー「…真姫、オ前ナラ分カッテイル筈ダ」

メリー「私ノ能力デ塞グコトガ出来ルノハアクマデ表面ノミダ」

メリー「ココマデ内部ガグチャグチャダト……モウ」

真姫「ーーッ」
628: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:53:56.61 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「あは、は……ダメだ、なぁ私…てっきり…本物か、と…」

凛「かよ………、ちん」

花陽「ごめんね…みん、な…」

にこ「な、なに謝ってんのよ何そんな悟ったような顔してのよ…」

真姫「死なせたりしないわよッ!!」

希「真姫…ちゃん」

真姫「花陽は私が高校で出来た…最初の…ッ!!!」

花陽「うぅん…も、う…いいんだ」

花陽「だから…ね?最後に…わがまま…聞いて欲しいかな?」

花陽「お願いだから…そんなに泣かないで…?…私は……笑ってるみんなの方が…ずぅっと」

真姫「そんな笑うだなんてーー」スッ

真姫「…凛…?」

凛「…」

凛「…ね?」ニコッ

真姫「……っ」

花陽「…楽し、かったな……」
629: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:56:56.90 ID:aSe7Bq8a.net
花陽「希、ちゃ…にこちゃ…ん、2人を…よろし…、ね」

にこ「っ…えぇ!任せときなさい!」

希「安心してな…」

花陽「真姫…ちゃん…、凛、ちゃ」

花陽「μ'sの皆…大好き、だ…けど…特に…2人は…友…。達として…凄…く」

花陽「2人が、居なか ったら……私は……アイドルを始めていなかった…だから」

凛「…うん……うん…っ」

真姫「…ぅ…くっ…!」

花陽「凛ちゃん…真姫ちゃん…本当に、ありが………」

花陽「……」

希「…花陽ちゃん?」

にこ「ちょっと…ねぇ、……まばたきぐらいしなさいよ…花陽…、目ぇ…乾いちゃうわよ…」

花陽「…」

にこ「 花、…陽?」
630: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 22:59:44.43 ID:aSe7Bq8a.net
凛「…」

凛「こういう時って…目を閉じさせて…手を組ませて………胸の所に、置く…ん、だよね」スッ

真姫「…………」

しずく「…かっ…はぁ」

凛「…しずく」

しずく「あら……お、お別れはすんだのですか?…」

凛「レベッカはどこにいった」

しずく「彼女のスタンドは遠隔操作できますのよ?…こんな所くるわけ…」

凛「わかった」ガッ


顔を掴み、
地面に叩きつける
肉片と血が飛び散った
悲鳴や呻きは聞こえない


凛「…」

希「…凛ちゃん」

凛「希…ちゃん」

希「よう…我慢したな…よく…頑張った…なぁ」
631: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/08(金) 23:04:12.80 ID:aSe7Bq8a.net
凛「かよ…ちん…が、死んじゃった…」

凛「希ちゃん…かよちんが…っ」

希「もうええ…もう…我慢せんでええよ」

凛「ごめん…ごめんね…希ちゃん…ちょっとだけ…う…ぅ…ちょっと、だけでいいから……ぅぁ…」

真姫「…」

にこ「…花、陽」

真姫「ねぇ、にこちゃん」

真姫「私は…どうしたらよかったの」

真姫「私は…っ」

にこ「…」ぽん

にこ「…」ナデナデ 

真姫「ちゃん…と、答えないよ…っ!うっ…っ…!」

にこ「…っ」



2人の少女を思い4人の少女が悼む

先に進まなくてはならないが
あまりに唐突な別れに
今は悲しみしか湧いてこなかった


小泉 花陽…死亡
絢瀬 絵里…死亡
桜坂 しずく…再起不能

←To Be CONTINUED
634: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:01:53.37 ID:BGHweiYG.net
+5話
「炎の不思議」


ー ー ー ー ー ー

れべっか「ねぇ、おじいちゃん」

エンポリオ「おやレベッカ…どうしたんだい?」

れべっか「おじいちゃんの本っておじいちゃんがケイケンしたことを本にしているんだよね?」

エンポリオ「そうだよ」

エンポリオ「一般的には『ファンタジー小説』で通ってるけどね」

レベッカ「…ひとつきいてもいい?」

エンポリオ「なんだい?」
635: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:04:34.31 ID:BGHweiYG.net
れべっか「おじいちゃんの『物のユウレイ』は、わたしみたいな生きてる人にはイタくないんだよね?」

エンポリオ「そうだね、弾丸の幽霊で銃を『撃つ』ことはできるけど…それが私たち生物に当たった所で何の影響もないんだよ」

れべっか「でもね、おじいちゃんの本にでてくる星のお姉さんが…その…すごく早い生き物…えーと…」

      ロッズ
エンポリオ「『竿』のことかい?」

れべっか「それ!」

れべっか「それをあやつる牛の人とたたかっている時に、おじいちゃんの『幽霊のライター』で星のお姉さんに火がついてもえてたでしょ?」

れべっか「あれってなんでなの?」

エンポリオ「あぁ、それかい」
636: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:07:13.62 ID:BGHweiYG.net
エンポリオ「実はだね…」

れべっか「…ごくり」

エンポリオ「正直、私にもわからないんだよ」

れべっか「えー…なにそれー」

エンポリオ「ははは、すまないねぇ…」

エンポリオ「そうだな…これは私の推測だが」

エンポリオ「きっと『火』だったからじゃあないからかな?」

れべっか「…?」

エンポリオ「この世の始まりは『炎』に包まれていたんだよ」

エンポリオ「ずぅっと昔の人達は『火』を手に入れた事によって、人類の歴史は大きく変わり、文明は目覚ましく発展していった、といわれている」

エンポリオ「もしかすると『火』はスタンドとは違う…何かを秘めた特別な力をもっているのかもしれないね」

れべっか「…ぜんぜんわかんない」

エンポリオ「そうだね…まだレベッカには難しかったかもしれないね」

エンポリオ「とりあえず『火は凄い』とだけ思っていたらいいんじゃあないかい?」


ー ー ー ー ー ー
637: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:11:18.98 ID:BGHweiYG.net
第21話
「資格を持つ者」


ななか「…千鶴ちゃんは怖くないの?」

千鶴子「あまりいい気分ではありませんわ」

千鶴子「覚悟はしてきましたが」

ななか「おぉー…やっる〜」

千鶴子「それより…レベッカは大丈夫なのでしょうか」

ななか「大丈夫だって、なんだかんだいってレベッカは強い子だもん」


ザッ


ななか「だから…私たちは私たちにできることをしないとね」

にこ「そこを通させて貰うわよ」

ななか「ダメに決まってんじゃん、少しはそのスッカスカの頭使って考えなよ」

真姫「…ま、当然よね」

凛「……」ゴゴゴゴゴ
 
千鶴子(…いい感じですわ)
638: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:16:30.21 ID:BGHweiYG.net
ことり「いたっ!みんな!!」

希「ことりちゃん!…良かった、3人とも無事だったんやね」

穂乃果「うん!……あれ、花陽ちゃんは…?」

凛「…」

にこ「…花陽は…さっき死んだわ」

にこ「そして…絵里も」

海未「そ……そんな…本当なんですか、?」

凛「本当だよ、海未ちゃん」

凛「凛がこの目でしっかり見届けたんだもん」

海未「凛…」

凛「かよちんはレベッカに殺された」

凛「だから凛がレベッカを殺す」

凛「できるだけ苦しむように、早く殺して欲しいと願ってくるまで苦しめてあげる」

穂乃果「り…凛ちゃん?」

凛「そうでもしないと気がすまないよ」

ななか「ひゃ〜怖い怖い」

ななか「じゃ、ついでに」

ななか「とっておきの特ダネクイズをしてあげるね♪」

ことり「…クイズ?」

ななか「問題!」

ななか「絢瀬 絵里を殺したのはだぁ〜れだっ!」

希「…」ピクッ
639: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:18:36.93 ID:BGHweiYG.net
ななか「正解はぁ〜」

ななか「わ・た・し♪」

にこ「あ…、あんた…ッ!」

希「ロォォオオオーーーブッ!!」
ズァッ!!!!

ななか「…マルーン5」ガシッ
 
にこ「の、のぞ…」

希「にこっち…先にレベッカを追ってて」

希「もう我慢できない」

凛「凛も希ちゃんと闘うよ」

希「…でも、凛ちゃん」

凛「レベッカを叩きのめしたいのは確かだよ」

凛「でも、凛はあの時…希ちゃんが ななかから殺されかけたあの日…なにもできなかった凛自信が悔しかった」

凛「俗にいうリベンジだよ」

希「…わかった」
640: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:19:14.61 ID:BGHweiYG.net
千鶴子「私のことわすれていませんこと?」

真姫「私が相手になるわ」

ことり「ことりも」

千鶴子「…あら」

真姫「穂乃果、海未、にこちゃん…レベッカは任せたわよ」

海未「っ…わ、わかりました!ここは頼みましたよ!」

穂乃果「気をつけてね!」

ななか「…」

ななか「…さ、やろっか」

千鶴子「…そうですわね」
641: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:21:30.02 ID:BGHweiYG.net
ー ー ー ー ー ー



海未「そろそろだと思うのですが…!」

「…お、きたきた」

穂乃果「前に誰かいるよ!」

にこ「ッ!?」

にこ「2人とも止まりなさい!」

海未「何故ですか!?今は一刻の猶予も許されない状況なのですよ!」

にこ「わかってるわよ!だけど今止まらないとレベッカに追いつく前に全滅することになるわ!」

穂乃果「…どういうこと?」
642: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:26:09.97 ID:BGHweiYG.net
にこ「レベッカ達の隠れ家を襲撃したとき、今そこにいる奴ともう1人盾を持った奴がいたの」

にこ「にこは、絵里とことりがやられる前に侵入するため 強行突破を試みたわ」

にこ「何が起きたのかよくわからないは…でも、次の瞬間…にこの手は『消滅』したの」

海未「『消滅』…?」

にこ「えぇ、切られたとか千切れたとかじゃあないわ、本当に突然『消え去った』のよ」

にこ「ここで致命傷を負うのは避け『グァオン!!!』」

にこ「!?」グン!!

海未「な!」グン!!

「はぁーい♪」

穂乃果「い、いつの間に前に…!?」

海未「ラスベガス・シックッ!!」ブンッ!ブンッ!

穂乃果「うぁ!」ドサッ

穂乃果「う、海未ちゃん!?」

海未「2人は先へ!すぐに追いつきます!」
643: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:27:12.88 ID:BGHweiYG.net
こ「っ…!わかったわ!頼んだわよ!」

穂乃果「いや!穂乃果もここに残る!」

にこ「あんたはレベッカに追いつくことだけを考えなさい!」

穂乃果「でも!」

にこ「あんたは私たちの『希望』なのよ!?こんなところで無駄な怪我は避けなさい!」

穂乃果「き、『希望』…?なんのこと?」

にこ「いいから早くッ!」

海未「穂乃果」

穂乃果「海未ちゃ…」

海未「大丈夫です、直ぐに追いつきますよ」

海未「それとも…私はそんなに信用に欠けますか?」

穂乃果「…っ」

穂乃果「気をつけてね?」

海未「えぇ、2人もご武運を」

にこ「行くわよ!」

穂乃果「うん!」
644: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:30:15.29 ID:BGHweiYG.net
ー ー ー ー ー ー



レベッカ「…」

レベッカ「この虫は…まだ『右回り』を続けている」

レベッカ「…今は…まだ」

レベッカ「…」チラッ


ゴソ…ゴソ…
モサモサ…ごくん


レベッカ「…土、食べるのね…雑食かしら」



ー ー ー ー ー ー
645: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:33:28.58 ID:BGHweiYG.net
にこ「ッ!!」ガギン!!

「おや?…お前は…」グググ…

穂乃果「にこちゃんがさっき言ってた…『盾をもった人』!」

にこ「穂乃果!先に行きなさい!」

にこ「この先にレベッカがいるはずよ!赤ん坊の誕生をなんとしても食い止めなくてはッ!」

穂乃果「…で」

にこ「『でも…』なんて言うんじゃないわよ!もう聞き飽きたわッ!」

にこ「ここは任せて進みなさいッ!!」

穂乃果「…ッ」

穂乃果「うん!!」ダッ

にこ「さぁ!来なさい!」

「…やるか」
646: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:36:30.98 ID:BGHweiYG.net
ー ー ー ー ー ー


ななか「ハァ…ハァ、ヴ…」ボダボダ

希「…この程度?」

凛「流石に2対1じゃ無理あるのかな」

千鶴子「…」

真姫「ちょっと2人とも!やりすぎよ!」

希「やりすぎ?」

希「こいつはえりちを殺したんよ?もっと苦しんで貰わないと」

ことり「希ちゃん…?」

ことり(怒るのはわかってる…ことりもこの2人がとっても憎い…!)

凛「うるさい…そっちは早く千鶴子を始末してよ」

ことり(でも今のこの2人は異常だよ…!殺意しかない…まるで別人みたい…!)

千鶴子「…っ、ななか」

凛「全然ピンピンしてるじゃん…なにやってんの?」

ななか「ぐぁ…ッはぁ…は、ふふふ」

希「…何がおかしいん」

ななか「いや、ね…思い出しちゃって」
647: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:37:39.30 ID:BGHweiYG.net
ななか「絵里の苦しそうに衰弱していってる姿思いだしちゃって」

希「…あ?」   

ななか「い、意地でも命乞いしないんだもん、なぁ…原形留めてないっつぅぐらいボコボコにしたのに、いやはや…立派だったよ…?彼女は」

希「 」  ブチン

凛「黙って」ドガ!!

ななか「ッブ!!」

凛「とどめは希ちゃんに譲るよ、しっかり殺してよね」

希「わかってるって」グググ…

真姫「やめなさいってばッ!!」
648: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:39:20.06 ID:BGHweiYG.net
メリー「ウラァッ!!」グア!

希「…」バシッ

希「…なんのつもり?真姫ちゃん」

真姫「怒るのはもっともよ!恨むのも分かるわよ!」

真姫「でも2人に殺人の罪を着させるわけにはいかないわ!」

希「…もう、ね。どーしよーもないんよ」

希「この闘いが終わっても えりちも…花陽ちゃんも帰ってこぉへんのよ…」

希「 『μ's』はもう揃わない 」

希「ならせめて…こいつら殺して気を紛らわせるしかないやん?」グッ

真姫「やめ『ガシッ』」

真姫「り、凛!?」

凛「邪魔しちゃだめだよ真姫ちゃん」
649: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:44:05.60 ID:BGHweiYG.net
ななか「…じゃあね」ニコ

千鶴子「すぐに会えますわ」ニコ


ベギャゥッ!!!


メリー「ーーッ!」

真姫「な、…」

ことり「っ!」 

凛「さっすがぁ〜」パチパチ

希「怒りで精神が成長したんかなぁぁあ〜?」

希「頭がぐっちゃぐちゃになってもーた」

千鶴子「…」

ことり(な…なんでそんなに冷静なの…?)

ことり(仲間が殺されて…なんでこんなにも…!)

千鶴子「気になりますか?」

ことり「ッ!」

千鶴子「顔に書いてるのかっていうぐらいわかりやすいですわ」

千鶴子「簡単な話ですわ」

千鶴子「私たちの目的は『殺されること』なんですから」

ことり「…な、ど…どういう」

千鶴子「それが『条件』なのですわ…『母親』になる資格を持つのに必要なのですわ」
650: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:48:42.00 ID:BGHweiYG.net
千鶴子「それに…何故あんなに2人とも興奮してるんでしょう?」

ことり「なぜって……」

ことり「ッ!!」

千鶴子「既に彼女たちに『目的を植え付けて』いるのですわ」

千鶴子「大切な親友を亡くして精神が不安定な彼女たちは…あっさりとこの『目的』を達成するように動いてくれてい『ドゴッ!!!!』」ズシャ

千鶴子「が…っ! 」

凛「うるさい」

ことり「ダメ凛ちゃん!千鶴子を殺すと奴らの思うつぼだよ!?」

凛「あー…ごめんねことりちゃん」

凛「もう、この岩で頭砕くって決めちゃったんだ」ドキャッ!!

ことり「っ!?」ピチャ


今まで見たことない肉体の破片が
ことりの頬に付着した


凛「お掃除完了…っと」
651: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:53:28.23 ID:BGHweiYG.net
ー ー ー ー ー ー


レベッカ「…」

レベッカ「…虫が、『他の動きを始めた』…」


〜 〜 〜 〜 〜 〜

千鶴子「メイビー・スイッチでこの虫に『右回り』するように『目的』を植え付けてましたの」

千鶴子「その虫が『右回り』を続けている間は私たちが生きてる証拠ですわ」

千鶴子「その虫が他の方向に動きだしたとき…私たちが死んで能力が途切れたことを意味しますわ」

ななか「ほんと…『楽園』に行くのもラクじゃないね」

ななか「母親に求められる最後の条件が『信頼できる友を2人殺されること』だなんて」

レベッカ「…」

ななか「んま…、任せたよ」

千鶴子「『楽園』の為ですもの、覚悟はできていますわ」

レベッカ「えぇ…必ず『楽園』に辿り着いてみせるわ」

〜 〜 〜 〜 〜 〜
652: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:54:58.07 ID:BGHweiYG.net
レベッカ「そして…『瞳に蒼き炎』…」カチッ

レベッカ「『ガリウム』に火を着ける」シュボッ

レベッカ「ガリウムの炎色反応は『青』…なんでこんな条件なのかしら」

ボォォォォォ

レベッカ「…はぁ…」

レベッカ「ちゃんと見てなさいよ…」

レベッカ「これをッ!」ガッ

レベッカ『目に押し付けるッ!』

ジュゥウウウウウッ!!!
653: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 21:57:55.11 ID:BGHweiYG.net
レベッカ「ーーーーッ!!」ジュゥゥゥゥッ!!!


ぴくっ


レベッカ「ーーづッ!」

レベッカ「さ、…さぁ…私の…私たちの覚悟…受け取って貰えたかしら…ッ」


ずる…ずる…


レベッカ「…目が見、えないから、づぅ!…こっちに来なさい…」


ずる…ずる…


レベッカ「私が…あなたの『母親』よ」


グバッァン!!


レベッカ「これでまたあなたと…共に生きていけるわね」

レベッカ「…瑞希」


←To Be CONTINUED
654: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 22:00:56.35 ID:BGHweiYG.net
+6話
「孤独な赤ん坊に母親を」


必要なものは『女性』である
母親の資格を持つのは女性である
世の中では性別を変えて母親となるものがいるが、今回は生物学上『雌』である女性でなければならない


必要なものは『わたしの肉体』である
どの部位でも構わない
わたしが「子」に生まれ変わるためだ


必要なものは『信頼できる者』である
気持ちを共有でき、失いたくないと感じる者が2人必要だ
残念ながらわたしには、真に友と言える人物はまだ2人もいない


必要なものは『極罪を犯した36名以上の魂』である
罪人の魂には強いパワーがあるからである
 

必要なものは『14の言葉』である
わたし自身を忘れないようにこの言葉をわたしのスタンドそのものに 傷として刻みつけておこう
655: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/09(土) 22:03:38.53 ID:BGHweiYG.net
必要なものは『器』である
赤ん坊が母と認める者は大きな器を持っている者でなくてはならない

例え大切な友人を殺されたとしてもそれを許すことのできる大きな器が必要だ


必要なものは『覚悟』である
女性は己の瞳に「青き炎」を突きつけて「子」に覚悟を示さなければならない
「子」は女性の「覚悟」を受け取り女性を認め、血の通いあう「母親」となるだろう


最後に必要なものは『場所』である
この天国が訪れるポイントはいくつも存在する「子」が場所を伝えてくれる
「母親」はそこまで連れていかなくてはならない
例えポイントが上空でも悩むことはない
上へ向かおうとするとき
自然と「天国への階段」が現れることだろう

天国への階段を昇りきる時
それが…『天国』の刻であろう
663: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:09:32.69 ID:eCL04NsC.net
第22話
「幻日環」


海未「…」

「…」

「園田 海未…だっけ?」

海未「えぇ、…そちらは?」

「…」ゴゴゴゴゴ


少女はしばらく黙り込んだ
そして、口を開く


「斉木 風だよん♪」キャピッ!

風「走るのが大好きな元気ガール♪」

海未「…」

風「あ…あれ?こういうノリじゃなかった?」

風「おっかしいなぁ…ちゃんと練習してきたのに…」

海未(…)

海未(どうしたらよいのでしょうか…)
664: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:11:22.19 ID:eCL04NsC.net
風「気を取り直して…」

風「よかったら、引き返してくれない?」

風「私だってさ…死人が増えることにあまりいい気分じゃないんだよね〜」

海未「…優しいんですね」

海未「しかし、進ませてもらいます」

風「なんで?」

海未「穂乃果が先にいるからです」

風「…そっか」

風「なら私もここで食い止めるしかないね」

風「この先に…レベッカさんがいるから」

海未「…では、こちらも攻撃せざるをえませんね」スッ
665: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:14:16.62 ID:eCL04NsC.net
指先を向けた


風「別にいいよ?」

風「あ、1つだけ言っておこうかな」

風「私は動かない」

海未「…随分と舐められたものですね」

バァッン!!

風「『パーヘリック・サークル』」ブゥン

海未「…?」


海未の感じた疑問は2つ

何故かわからないが
海未は少しだけ『涼しい』と感じた

もう1つは



海未「…」

海未「水弾が…逸れた?」
666: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:16:39.95 ID:eCL04NsC.net
海未「いや…ただ逸れた訳じゃあないようですね」

海未「弾の軌道は変わらずまっすぐ進みました」

海未「しかし…弾は 風の真横を通り過ぎた」

海未「これは…いったい?」

風「こんどはこっちの番!」ダッ!

海未「直接掛かってきましたね…!」ズアッ

海未「ハアッ!!」ぶん!!

風「パーヘリック・サークル」ボァン

海未「…!?」スカッ


海未の拳は当たらなかった

  
風「へっへー」

海未「…な」
667: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:20:06.58 ID:eCL04NsC.net
風「せいッ!!」バシッ!!

海未「くッ!!」ぱしっ


風の蹴りを防ぎ身体が吹っ飛んだ


海未「…ど…どうい『ガオン!!』」

海未「…はっ!?」


しかし
次の瞬間には目の前には斉木 風
しっかりと拳を握りながら構えていた
 

風「もぉ…いっ!かいッ!!」ドガッ!!

海未「づッ!!」ズザザ

海未「う…ぐ…な、なにが…?」

海未(なぜ私の攻撃が『空振り』だったんでしょうか…?タイミングはバッチリだったはず…)

海未(それだけじゃあありません…あまりにも2度目の攻撃までの過程が理解できません…!)  

海未(私の体が飛ばされたと思ったら目の前に風がいた…?)
668: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:23:36.12 ID:eCL04NsC.net
海未(敵のスタンドは…いったい…?)

風「…」

風「そこかな?」ガオン!!!!

海未「ッ!!?」ボッ

海未「な…か、髪が…!?」

風「あちゃ〜、ズレてたか〜」


突然、海未の髪の一部が消滅した
千切られたり切られたりした形跡は
どこにもなかった


海未「しかも…次はどことなく『熱かった』ような…?」

海未「さっきから感じるこの『熱』もなにかしらの影響なのでしょうか…?」カタン

コロコロコロ…

海未「…?」スッ

海未(…、これは…?)


丸くて、綺麗な球体
その球体には藍色の糸状のものが混ざっていた


風「あちゃ…見つかったか」

海未「この球体は…?」

風「『圧縮』に巻き込まれたものの塊だよ」

海未「圧縮…?」
669: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:28:23.32 ID:eCL04NsC.net
風「私のスタンド、『パーヘリック・サークル』の能力は『空間を拡大』する能力」

風「空間が広がると距離ができる!」

風「生まれた空間を元に戻すということは広がった空間が縮むということ!」

風「その空間内にあったものは圧縮され1つの塊となる」

風「…んだけど、失敗したなぁ〜」

海未「…わかってはいましたが…やはり一筋縄には行きませんか………」

風「そうだよ〜」

風「…それに、さっきあなたの武器をごっそり圧縮しといたから」

海未「武器…?…はッ!!」


背中が軽くなってることに気がついた時には
もう既に遅かった


海未「リュックに入れていた水分がッ!!?」

風「だからといって敵から視線を外すのはよくないね!」 
グアッ!


隙をついて攻撃を仕掛けてきた


海未「!?」
670: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:30:18.75 ID:eCL04NsC.net
バシィッ!!! 


風「ん?」ぶにっ


妙な感触だった


海未「…だからといって」

海未「調子にのるのもどうかと思いますよ!」
ズドン!!

風「ごッ…!!?」

海未「水で作ったクッションです!」バンバンバンバン!!

風「チィッ!!」ブゥゥウン!

弾の通過する直線上に空間を生む
弾が空間内に入った瞬間に元に戻す

ガオン!!

風「づッ!!」ビスッ!!

海未「ふぅ…」

風「やるね」

海未「それはどうも」  
671: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 19:31:37.31 ID:eCL04NsC.net
海未(…困りましたね)

海未(先ほどの水クッションで残り僅かだったペットボトルの水分を殆ど使いきってしまいました)

風「…さぁ〜て、どうするか」

海未(しかし…打つ手がないわけではありません…)

海未(事前に調べておきました…もうそろそろ雨が降る時間になります…!)
海未(どこまでいけるか分かりませんが…)

海未(大量の水分が手に入れることができたのならば…きっと勝つこともできるはずですッ!!)
672: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:16:03.26 ID:eCL04NsC.net
風「…決めた」ブゥン

海未「!?」ぶあっ


海未の身体が押し出される


風「あなたの後ろに空間を生んだ!」

風「押し出された空間があなたを私へと導いてくれるッ!!」

風「どりゃあッ!!」バシッ!

海未「うぐっ!!」
 

反応が遅れて蹴りを食らった
吹き飛ばされた方向は…


風「生まれた空間に向かって蹴り飛ばしてやったよ!」
 
風「肉体を圧縮され死ねッ!!」
673: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:34:32.50 ID:eCL04NsC.net
海未「おぉおッ!!?」バンバンバンバン!!!
 

弾を撃ち
自分の吹き飛ぶ向きの変更を試みる

ガオォオン!!!!


海未「ーーーッ!!痛ヅ!!」

風「へえ…賢いね」

風「でも右足の踵からアキレス腱までが圧縮されてもう動けないね」ザッザッザッ

海未「づッ!!…ハァッ!!ぐ…ウゥッ!!」

風「気づいてるよ、雨を待ってるんでしょ?」

風「残念だね、喉カラカラのまま死ぬなんて」

海未「う………ッ!!!」

風「リュックに入れてたペットボトルの水分も使い切って体内の水分もギリギリ…もう楽になりなよ」

海未「…、!」

風「じゃあね」


拳を振り下ろした瞬間
674: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:37:17.84 ID:eCL04NsC.net
ビスッ!!! 


風「ッ!?」グラッ


後頭部に衝撃が走る


風「がッ…、な……え…?」

海未「騙されました…ね」

風「ま…まだ水を…っ…?」

風「一体…どこから…」

海未「…空気というものは圧縮すると熱が発生します」

海未「そして逆に膨張すると…冷たくなります」
 
海未「冷たい蒸気と熱い蒸気が触れ合えば…どうなるでしょうか」

風「…!」

海未「そう…『雲』が発生するのです」
675: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:38:43.17 ID:eCL04NsC.net
海未「雲というものは『水滴の塊』」

海未「さっき水弾を撃った時に…ぐっ」

海未「…1発だけ、体の方向を変更させる為ではなく」

海未「『雲の中にある水滴を集める為』に水弾を撃ちました」

風「う……」どさっ 

海未「油断したあなたの後頭部を狙うことは…容易いものでしたよ」

海未「…はぁ」

海未「私の勝ちのようですね」

海未「…とは言ったもの…私も動けないのですが…」
676: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:41:11.89 ID:eCL04NsC.net
ポツポツポツ…

海未「やっと降り始めましたか…」

凛「海未ちゃーーん!」

希「怪我してるみたい!」

真姫「急ぐわよ!」

海未「!…みんな無事のようですね…」

風「は…は、はは…」 

海未「!」

海未「ま…まだ意識があるのですか?」

風「う…ふ、は」グググ

海未「これ以上は動かないで下さい」

海未「私の仲間も到着しました、勝ち目はありませんよ」
677: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:43:27.19 ID:eCL04NsC.net
風「わかって…るって、勝てるつもりじゃあ。、ない」

風「だから最期に…ネタばらし…♪」

風「気づいたかなぁ?…ここの土の色…実は周りの土と色が違うんだよ」

海未「…?」

風「なんで土の色が違うんだろ?」

風「…まるで」

風「『誰かがこの場所を別の土で埋めた』みたい」

海未「ッ!!??」

風「大変だったよぉ〜…この範囲の土を埋めるのは…ね」


ことり「待っててね海未ちゃん!すぐマカロンで治療を…!」タッタッタッ


風「何も知らない仲間達が『範囲』に入ってきたよ?」

海未「オオォオオォオオオオオォッ!!!」

ブアァァアッ!!!!!!!!

凛「えっ!?」


凄まじい勢いで水が飛んできた
水に押し出され、4人の身体は吹き飛んだ



カ"オ"ン"ッ!!!!!!!!
678: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:45:07.46 ID:eCL04NsC.net
ことり「痛たた…う、海未ちゃ…」

ことり「………え?」


先程まで海未がいた場所
ことりが目にした時
そこは既に半ドーム状に消滅していた

凹んだ大地の真ん中に1つの球体を残して


凛「海未…ちゃん?」

真姫「こ…これは…!」

ことり「う、海未ちゃーん…?もぉ〜隠れてないで出ておいで〜!」

希「…ことりちゃん」

ことり「海未ちゃーーーん!」

ことり「もー!しつこいと ことり怒っちゃうよ?」
679: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:46:29.04 ID:eCL04NsC.net
ことり「あと3秒の内に返事してねーーっ!!」

ことり「さーーん!!」

真姫「…っ」

ことり「にーーーぃっ!!」

凛「ことり……、ちゃん」

ことり「…い、…いーーーーーちっ!!!」



訪れたのは静寂  

しかし、その静寂が全てを物語っていた



ことり「う…み、。…ちゃん」

希「ことりちゃん」

希「先に…進もう」
680: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:48:41.47 ID:eCL04NsC.net
希「海未ちゃんがうちらを庇ったのはここで立ち止まってもらうためじゃあない」

希「先に進んでもらうためや」
 
希「だから…っ、今は…」

ことり「…」

ことり「うん…わかってる」

ことり「…、行こっか」  

凛「…っ」
 
真姫「えぇ…」

タッタッタッタッ

ことり「…」くるっ


先に進む前に淡い期待をもちながら、
もう1度海未のいた場所を振り返る


ことり「…」

ことり「さようなら…っ、海未ちゃん………!」

ことり「ーー!」ダッ!!


激しく降り注ぐ豪雨
涙を隠すのにはちょいどいい天候だった


斉木 風…死亡
園田 海未…死亡
681: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:51:12.36 ID:eCL04NsC.net
パーヘリック・サークル
本体(斉木 風)

能力…
空間の一部を拡大させる能力
能力を解除した時に空間は元に戻り、その時 空間内にあったものは圧縮される
どこが拡大された風自身も見えてるわけではないので大体勘で制御している

ステータス…
破壊力───B スピード─B
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─D 成長性──B

元ネタ…
Parhelic circle
682: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:52:19.64 ID:eCL04NsC.net
ー ー ー ー ー ー 


穂乃果「この辺りだ…!赤ん坊が生まれる場所は…!」

穂乃果「どこにッ!!!」

穂乃果「…?」

穂乃果「お、おぇ!」 

穂乃果「はぁ…はぁ…っ!」

穂乃果「な…なにこれ…?人から…樹が生えてる…!」

穂乃果「ど、どういう…」コツン

穂乃果「?」
683: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/11(月) 20:54:59.94 ID:eCL04NsC.net
穂乃果「…『殻』?」

穂乃果「なんだか大きい…いったい何の?」

穂乃果「…っ、まさか…既に…もうっ!!」

穂乃果「既に『赤ん坊』が生まれてたってこと!?」

穂乃果「レベッカ!レベッカはどこ!!」

穂乃果「!」

穂乃果「な…なんだろう…これ」

穂乃果「地面が『盛り上がって』いる…一定のペースで…どこかに向かってのびてる」

穂乃果「きっとこの先にいるんだね!」

穂乃果「早く追いつかないとッ!!」ダッ!!


←To Be CONTINUED
692: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:10:54.07 ID:qUUJgJWU.net
第23話
「エジプトの死神」



「初めまして…ではなかったな」

にこ「えぇ、あんたの能力がなんかのかはさっぱりわからないけど」

「私の名は仁美…おまえは?」

にこ「矢澤 にこ」


仁美「そうか…」

にこ「わざわざ名前なんていう必要あるの?どーせ今から闘うってのに」

仁美「これは私のポリシーであり礼儀だ」

仁美「社会人ってのはやたらめったら名刺を差し出して自己紹介してるよな?あんな感じだ」

にこ「律儀なんだかそうじゃあないんだか…」

にこ「なんなら、その『盾』についても教えてくれないかしら?」

仁美「ん?…あぁ、これか」

仁美「それはまだ秘密だ」

にこ「フェアじゃないわね」
693: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:14:24.28 ID:qUUJgJWU.net
仁美「私だってお前の能力を知らない、公平じゃあないか」

にこ「だといいけ、ど!!」ズアッ!

仁美「ほう…それがお前のスタンドか」

にこ「ほら!あんたもスタンドを出さないとすぐ倒しちゃうわよ!!」


バシィッ!!!


仁美「…既に出ているんだがな」グググ

にこ「…やっぱ、そうよね」

にこ「その『盾』があんたのスタンドなのね」

仁美「盾がスタンド…とは違うな」

仁美「この盾は何百年も前にエジプトで とある鍛冶屋が作り出した盾だ」
694: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:18:13.18 ID:qUUJgJWU.net
仁美「そして私の場合はスタンド使いというよりは…適合者といった方が正しいかもしれんな」

にこ「…なにいってんのよ」

仁美「ようするに」

仁美「盾『に』スタンドが宿っているということだ」ズン

ズギュン

にこ「!?」バッ

にこ「い…今の…?」

仁美「今…盾に『触れた』な」ガッ


蹴りを入れ距離をとった


にこ「っと!」バッ


間髪いれず次の攻撃を仕掛けてきた


仁美「ふっ!!」ブンッ!

にこ(盾を投げて…ッ!!)

にこ「『トゥデイ』ッ!!」ガギィッ!!


スタンドの拳をぶつけ軌道を逸らす


ズギュン

にこ「ま…また…ッ」
695: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:20:10.90 ID:qUUJgJWU.net
仁美「戻ってこい」

グググ…ビュン!!

仁美「よし」ぱしっ

にこ「盾で攻撃してくるなんて…キャプテン・アメリカじゃあないんだから…」

仁美「その余裕もいつまで続くかなッ!」ブァアン!!

にこ「今度は地面に叩きつけてやるわッ!」バシッ!!

グン!!!
 
にこ「な!?」


盾の軌道に変更はなかった


にこ「うぐっ!?」ズシュ!!
696: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:27:55.57 ID:qUUJgJWU.net
にこ に直撃した後
ザクッ!!と樹木に勢いよく突き刺さり
『盾』は動きを止めた


仁美「…よし」

にこ「ぐ…っ!さ、さっきよりパワーが強く…?」

にこ「盾のスタンド能力…なのよね?」
シュウウウウウウ…

にこ「…?」くるっ

にこ「この音は…盾の刺さった樹から…」


スゥ

ズガッ!!


にこ(樹が刺さったところから垂直に裂けた…鋭さもあるようね)

にこ(?…いや、、違う!これは…ッ!)グンッ!!


こちらに戻ってくる盾


にこ「うあっ!?」バッ

仁美「もうへばってきたのか?」ぱしっ
697: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:28:51.19 ID:qUUJgJWU.net
にこ「べ、別に…?よくそんな重そうな盾を片手で持てるなーと思って」

仁美「なに簡単な話だ、この盾に選ばれた人物に重さは反映されない、RPGの勇者の剣みたいなものだ」

にこ「にこは非力だからこんな軽いものしか投げられないわ!!」シュバッ!!!

仁美「っと」キキキィィン!!

仁美「ナイフ?そんなものを隠しもっていたとは…」

にこ「…」


にこはもう1度 樹を見た


にこ「なるほどね…、その盾…!触れてると『弱体化』するようね」

仁美「…ほう」
698: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:30:18.39 ID:qUUJgJWU.net
にこ「盾が刺さったこの樹…どういうわけか『腐りかけて』るわ」

にこ「盾を投げてきた時も盾の威力があがったんじゃあない…にこが『弱体化』してたってわけね」

仁美「そう、だがちょっぴり違うな」

仁美「この盾…『セクメト』の能力は『触れたモノを劣化させる』能力」

仁美「劣化するのはパワーだったり活力だったり…とにかくあらゆる『力』が触れてる時間と回数によって劣化される」

仁美「その昔…エジプトにはキャラバン・サライという刀鍛冶が創った『冥府の剣』という妖刀が存在したと言われている」
699: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:31:42.40 ID:qUUJgJWU.net
仁美「どういう訳か、その妖刀をもったものは誰であろうとたちまち剣の達人となりパワーを増していくという恐ろしいものだった」

仁美「その妖刀に対抗するために作られたのがこの『セクメト』だ」

仁美「『セクメト』は冥府の剣で得たパワーを劣化させることができる」

仁美「『セクメト』のおかげで長年苦しめられた冥府の剣は回収され、今では博物館に保管されているらしい」

仁美「いや…随分前に何者かが持ち出したらしいが…そんなことはどうだっていい」

仁美「ただこの『セクメト』には問題点があった」

仁美「なんだとおもう?」

にこ「実は安物だったり?」

仁美「残念」
700: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:33:13.68 ID:qUUJgJWU.net
仁美「冥府の剣は手にした者を誰であろうと剣の達人にする事ができるが…」

仁美「『セクメト』を操ることができるのは『セクメト』に選ばれたごく一部の人間に限られていることだ」

仁美「そして…その選ばれた人間の1人が私だ」

仁美「『セクメト』のおかげで私は盾を操れるしお前のスタンドを見ることもできる」

仁美「人格を乗っ取られることもなく、純粋に闘いを楽しむことができる」

仁美「こんなに素晴らしいものを…私は手に入れた」


ポツポツ…


仁美「雨が降ってきたか」

にこ「じゃあさっさと終わらせるわよッ!!」バギィッ!!

仁美「…なにをしている」
701: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:34:35.61 ID:qUUJgJWU.net
にこ「少しぐらい劣化していようが…樹をへし折るぐらいわけないわよッ!!」ブンッ!!!

仁美「樹を投げてきた…かっ!」ブンッ!!!

ザンッ!!!

仁美「そんなしょうもない真似きくはずが…、…ッ!!?」

仁美「こいつッ!!一本だけじゃあない…何本も投げてきてやがる!!」シュルルルルルぱしっ

仁美「チィッ!!」ブンッ!!!

ザザザン!!!


危機を回避した仁美であったが
直後に背後から声が聞こえた


にこ「『盾』を…離したわね」
702: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:36:53.92 ID:qUUJgJWU.net
仁美「ーーッ!!」ドゴン!

仁美「づッーーぐ、うぐッ!!」ザザザ

にこ「くっ…一撃で仕留められなかったわね…!」

仁美「お返しだッ!!」

シュルルルルルル!


背後から盾が襲ってきた


にこ「ーーー!!」バッ!!


しかし反応が遅れ、左腕から血が吹き出す


にこ「ぐ…ッ!!」ブシュ!!

にこ「う、…?」クラッ


そして訪れた目眩


仁美「お前は既に何度も盾に触れている!」

仁美「体力、攻撃力、耐久力…全てが劣化しているぞッ!!」
703: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:38:39.98 ID:qUUJgJWU.net
仁美「そして…、づッ…流石とでも、言っておこう…劣化してるとはいえ生身の体にモロにくらうと…かなりこたえるぞ…っ!」


にこが仁美に与えることができたのは一撃だけであったが、それだけでも充分だったと言えそうだ

そして互いに理解した


にこ(次 奴の体に一撃を叩き込むことができたのなら…)

仁美(次の一撃を防ぐことができたのならば…)

にこ(にこの勝ちよッ!!)
仁美(私の勝ちだッ!!)


次の『一手』で決着がつくことを
704: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:42:00.47 ID:qUUJgJWU.net
ザァァァアアアアア!!!


豪雨が大地を潤す


にこ「…」ジリ…


痛みを伴うほど
強く、激しく降りそそぐ


仁美「…」ジリ…


数分もの間、互いを睨み合った後


にこ「ッ!!」バッ!!
仁美「ッ!!」バッ!!


両者のタイミングは、事前に打ち合わせでもしていたのかという程までに同時であった
705: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:44:30.45 ID:qUUJgJWU.net
にこ「っ!!?」ずるっ

仁美(馬鹿めッ!!こんなにぬかるんだ地面を勢いよく踏み込んだら滑るに決まっているだろうがッ!!)

仁美「貰っ『ザクッ!!』」


仁美の首筋に突き刺さるナイフ


仁美「づッ!!な、これはさっきの…!」

にこ「ーーッ!」グッ


にこが体勢を立て直す


にこ「ハァッ!!!」グアッ!!

仁美「つまらん真似をしよってこのクソチビがァアアア!!」グアッ!!


鈍い音が響いた 


2人は少しの間 静止した 

ほんの数秒だった

しかし2人にとっては
とてつもなく長い意地の張り合いとなる

そして
706: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:45:56.01 ID:qUUJgJWU.net
ガクン!!

膝が地面についた
流れるように地面に倒れる


仁美「…は、…ははは」

仁美「どうやら私の勝ちのようだなぁ…えぇ?」

仁美「矢澤 にこッ!!」


足元で倒れ込んでいるピクリとも動かないツインテールの少女を見下ろし勝利を確信する
 

仁美「なんッ…て清々しいんだ」

仁美「これほどまでに喜びと快感を感じる勝利は今まで味わったことがないぞ!!」

仁美「こういうのを『最高にハイ!』って言うんだろうなぁぁぁああぁぁ」
707: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:47:18.52 ID:qUUJgJWU.net
仁美「フハハハハハッ!!」

にこ「…勘違、い…するんじゃないわよ」

仁美「ハハハハ……は?」  

にこ「く……ッ、…!」ズズズ…ズズズ…

仁美「おいおい…そんな這いずってまで逃げなくていいじゃあないか」


泥だらけの少女が訴えた 


にこ「別に…、にこは負けたわけじゃない…っつってんの、よ」ズズズ…ズズズ…

仁美「…よくそんな無様な格好で言えたな、えぇ?」
708: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:53:57.55 ID:qUUJgJWU.net
泥だらけの顔と衣服
左腕からは血が吹き出し
声も瞳も朧気…それでも必死に仁美から離れて行く

誰から見ても仁美の勝利は明確だった


にこ「わかってないようだから…教えといてやるわ」

にこ「にこはね…逃げてるんじゃあないの、よ…『避難』してるの」

にこ「にこが樹をへし折ったのは…攻撃するためだけじゃあない…」

にこ「あんたを、この周辺で1番『高く』するため…」

仁美「………ん?」

にこ「そのナイフはあんたを攻撃するためでも怯ませるためでもない…『誘導』するため…」

仁美「まどろっこしいな…結論を言ってくれないか」
709: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:54:55.85 ID:qUUJgJWU.net
にこ「聞こえるでしょ?…上から危なっかしい音が」仁美「だから!!何が言いたいんだ貴様はッ!!」

にこ「『避雷針』って知ってるかしら」


ー ー ー  ー ー ー

ズドォォオオオオンッ!!!!


凛「ーーっ!!」

希「…い、今の…。かなり近くに雷が落ちたようやね」

ことり「…ねぇ…雷落ちたのところって…私たちが今から通る道に落ちなかった…?」

真姫「急ぐわよッ!!」ダッ!!
710: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:56:03.87 ID:qUUJgJWU.net
ーーー 

にこ「…」

希「に…にこっち!!」

凛「雷が当たったんじゃ…!ことりちゃん!マカロンを!」

ことり「このマカロンは体内で消化されないと意味がないの!!」

凛「そ…そんな…にこちゃん!口をあけて!!」

真姫「ことり!マカロンを渡して!」

ことり「え?…うん!!」

真姫「体内に入れたらいいのよね…!」ズギュン!!

真姫「マカロンを直接体内に『混ぜ込む』ッ!!」

にこ「…」

にこ「… ゴホッ!」
711: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:57:06.49 ID:qUUJgJWU.net
にこ「っ…あ…れ?…まき、ちゃん?」

真姫「にこちゃん!大丈夫!?」

にこ「っ…つつ…あんた達…ななかを倒すことができたのね…」

凛「……、うん」

にこ「ところで…海未は?私のところまで来たんなら海未は先に戦ってたはずだけど…」

ことり「…にこちゃん、海未ちゃんは…、もう…」

にこ「……」

にこ「…そう…。」
712: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 21:57:45.61 ID:qUUJgJWU.net
にこ「ことり、マカロン…まだ貰える?」

ことり「え…、う、うん」

にこ「…」さくっ

にこ「…」モグモグ…ゴクン

にこ「メソメソしてる暇は……ないみたいね」

にこ「穂乃果は先に行ってるは…追いかけるわよ…!」


←To Be CONTINUED
713: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/12(火) 22:06:30.90 ID:qUUJgJWU.net
セクメト
本体(不明)※今回は(志賀 仁美)とする

能力…
大昔に作られた盾にスタンドが宿ったもの
セクメトに認められた生物以外が触れると
『弱体化』する
認めた生物は盾を操ることができ、身軽に操れることも可能

ステータス…
破壊力───C スピード─D
射程距離──E 持続力──A
精密動作性─A 成長性──B

元ネタ…
エジプト神の1人『セクメト女神』
717: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 20:58:56.43 ID:CdrATP8+.net
第24話
「ENDLESS PARADE」



ことり「こ…これは!」

凛「人から植物が生えてるよ!?」

真姫「…!」

真姫「…この人」

にこ「なにか知ってるの!?真姫ちゃん!」

真姫「この前テレビでしてたの…脱獄後行方不明になった」

真姫「『死刑囚』よ…この人」

ことり「そういえばちょっと前にいろんな極悪犯が脱獄してるって…」
 
にこ「…!」
719: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 20:59:59.46 ID:CdrATP8+.net
必要なものは

『極罪を犯した36名以上の魂』
罪人の魂には強いパワーがあるらしい

   

にこ「この人たちは…脱獄したんじゃあない…」

にこ「『誘拐』されたのよ、レベッカたちに」

にこ「『楽園』に行くための『素材』として!この人達は利用された!!」
   
にこ「この先に穂乃果がいるはずッ!!」

希「なら急ごうやんッ!!」ズギュン
720: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:01:17.56 ID:CdrATP8+.net
ー ー ー ー ー ー


レベッカ「…」ザッザッザッ

レベッカ「そろそろ…ね」

「レベッカッ!!」

レベッカ「…」 

レベッカ「…」くるっ

穂乃果「はぁ…はぁ!…」

レベッカ「高坂……穂乃果」

穂乃果「ハァ…ハァ…追いついたよ!」

レベッカ「ウェルカム…とは言わないわよ」

穂乃果「別にそんな言葉待ってないよ!!!」

レベッカ「興奮しないで…でかい声が頭に響くから」

穂乃果「ならもっと叫んじゃうよ!わあぁぁぁあぁぁあああああーーーーッ!!!!!」

レベッカ「…子供じゃないんだから」
721: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:05:12.39 ID:CdrATP8+.net
穂乃果「どーせ穂乃果は子供だよッ!!」

穂乃果「カーリー・レイッ!!」ズアッ!!

レベッカ「…会話が成立しないわね」

レベッカ「まだ未熟だけど…使うしかないようね」

レベッカ「『Name:D』」ズアッ!!

穂乃果(っ!?スタンドが違ーー!)

レベッカ「もはや『Sid』ではないのよ」

レベッカ「私は…『母親』になったの」スッ


レベッカが穂乃果に向けて足を向けた


穂乃果「!?」ぐん!!


謎の力により穂乃果がレベッカに引き寄せられる


穂乃果「な…なにこーー」
722: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:07:50.46 ID:CdrATP8+.net
レベッカの足裏に密着した後


レベッカ「…」ダンッ!!


レベッカは足を振り下ろした


穂乃果「ぐぶッ!!」

レベッカ「どう?私の新しい能力は」

穂乃果「う"あ"あ"あ"あ"ッ!!」メキメキメキメキ

レベッカ「別に私は力を加えてないわよ」

レベッカ「盛り上がる地面があなたの頭を圧迫してるの」

レベッカ「さ、そろそろ限界なんじゃ…」

穂乃果「ア"ア"ア"ァァア"ア"ッ!!」

カチッ

レベッカ「!?」ズンッ!!!

レベッカ「な…なに…?急に身体が重く…ッ!!?」
723: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:09:15.11 ID:CdrATP8+.net
穂乃果「う……、、ぁ…」

シュン…

レベッカ「…、も、戻った…?」

レベッカ「意識を失った…?呆気ないものね」

レベッカ「…」

レベッカ「今の…」

レベッカ「…」

レベッカ「念のために頭を潰しておきましょう」グッ

『リトル・ブーツッ!!』

ヒュン!!!

レベッカ「っと」バシッ!!!

レベッカ「…石?」

凛「やっと…ッ!!」

凛「見つけたよ…レベッカァッ!!」グッ!

ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!
724: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:13:06.54 ID:CdrATP8+.net
レベッカ「『Name:D』!!」バギッ!!バギッ!!


全ての投石を拳で破壊した


ことり「スタンドが変化してる…ッ!!」

にこ「マグネティック・トゥデイッ!!」
 

正面から突っ込む


レベッカ「チッ…」ぽいっ


にこのスタンドの恐ろしさを知るレベッカは穂乃果の始末を諦め、にこの対処だけに集中することにした


にこ「っ!…ほ、穂乃果ッ!!」

希「穂乃果ちゃんはうちに任して!」

にこ「っ!!」

にこ「レベッカァァアッ!!」
グアッ!!

レベッカ「くッ!!」ガシッ!!
725: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:14:10.58 ID:CdrATP8+.net
にこ「ぐぐ…ッ!!ハァァァアアアッ!!」

レベッカ「ヅッ!!」ドン!!

希「やった!まだにこっちの方がパワーは勝ってる!!」

レベッカ「くっ…」

レベッカ「調子に…」グググ…
 

足をにことは真逆の方向にしばらく向けたあと 
 

レベッカ「乗るなぁっ!!」グアッ!


勢いよく にこに足を向けた

ガラ…ガラガラ…

にこ(…何の音?)


なにかの建築物の破片や瓦礫が水平にどこからともなく飛んできた

その数は、ざっと30個を超えていた


にこ「なっ!!」
726: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:15:40.05 ID:CdrATP8+.net
凛「みんな!凛の近くによってきて!」

凛「リトル・ブーツ!!」バンバン!


地面を叩き、反動で盛り上がる


真姫「にこちゃん!早くッ!!」

にこ「ま、間に合わない…ッ!!にこはいいからあんた達はそこに隠れてなさいッ!!」

真姫「にこちゃーー」

希「みんなッ!!隠れてッ!!」
 

ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!
ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!
ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!ヒュッ!!


凄まじい量の風を切る音と
ぶつかり合う衝撃


ことり「な…なんて威力…!」
727: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:17:06.39 ID:CdrATP8+.net
凛たちは盛り上がった地面で飛行してきた物体を防ぐ
 

にこ「オォォオオォォォッ!!!」ブワァアアッ!!


にこは拳で立ち向かう他なかった


ガラ…ガラガラ… 

ことり「収まった…?にこちゃん!!」

にこ「だ…大丈夫よ…ぐ、ちょっと怪我したけど…」

レベッカ「…ほんとに凄まじいスタンドね…」

にこ「あんた…ッ!!!」

レベッカ「分かるかしら?」
728: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:17:55.60 ID:CdrATP8+.net
レベッカ「『Name:D』の能力で私の足裏から『引力』が働いてるの」

レベッカ「歩いた所がいちいち盛り上がるのはクールじゃないし『足裏』ってところが最高にイケてないのよね…」

レベッカ「でもこの『引力』を応用したら遠方にある物体を引力で引っ張ったあと能力を中断し、さっきみたいにぶつける事だってできる」

レベッカ「他にも例えばこうやって…」ぴょん


その場で大きく飛び跳ねる


ボゴァゥ!!


にこ「ッ!?」

レベッカ「地面が盛り上がって『楽園』に辿り着くまでの『足場』にもなるの」
729: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:19:48.15 ID:CdrATP8+.net
レベッカ「DIOはこうやって上へ上へ行く時に盛り上がる地面を…『階段』と示唆してたのね…」

レベッカ「後はこのまま『楽園』が訪れる『位置』を探せば…!」

真姫「そんなことさせるわけないでしょ!!」

メリー「ウラァッ!!」ぐあっ!

レベッカ「無駄よ」バシッ!ズギュン

メリー「ッ!!」グググ

レベッカ「なに?あなたも頭潰されたいの?」グググ

真姫「そんなわけないでしょ!」

ダッダッダッ!バッ!!

レベッカ「!」
730: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:20:26.43 ID:CdrATP8+.net
真姫「希!!」

希「任しとき!!」

希『リサ・ローブッ!!』

つるっ

レベッカ「!」

希のスタンドで真姫の手を滑らせ、掴まれた手を振りほどく


レベッカ(次は蹴りかッ!?)

真姫「レベッカ…あなたの『癖』が1つだけ判明したわ」バッ!!

レベッカ「離れた…?」

真姫「にこちゃん!今よッ!!」

にこ「ふッ!!!」ブン!!

レベッカ「また投石?技のバリエーションが少ないんじゃあないの?」スッ
731: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:21:41.72 ID:CdrATP8+.net
真姫「あなたは攻撃を防ぐとき…必ず右手で防ぐ『癖』があるの」

にこ「今さっき にこが投げたのは石なんての物じゃないわ」

パシッ

レベッカ「!?」カッ!!

ことり「『ストロベリー・デザイン』の…『赤マカロン』です…ッ!!」


ドグアァアン!!!!


真姫「さっき私が攻撃したとき…あなたの右手に『赤マカロン』を混ぜておいたのよ」

真姫「『赤』と『赤』が激しく衝突しあうと爆発が生じるのを知らなかったの?」

モクモクモク…
732: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:23:03.20 ID:CdrATP8+.net
ことり「流石に爆発をモロにくらうのは…」

穂乃果「ぅっ…あ、…れ?」

ことり「…!、よかった!穂乃果ちゃん!目が覚めたんだね!」

穂乃果「今の…音は?」

真姫「レベッカに攻撃したのよ…あの爆発だとまず無事じゃすまないわ」


煙が薄れてきた


凛「……!?」

凛「い!いないよ!」 


「…勝手に決めつけるのってナンセンスだと思うのよね」


にこ「ッ!!」

レベッカ「確かに無事ではないわね…右手がボロボロ、これからはサウスポーね」

レベッカ「…でも、今更こんなのなんともなきわ」
733: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:25:59.20 ID:CdrATP8+.net
レベッカ「私は『位置』を」

レベッカ「見つけたんだから…!」

パァァァァアアッ!! 


激しい光がレベッカを包み込んだ


希「ッ!!」ツルッ!!

にこ「希!?」

レベッカ(主よ…私はあなたに幻滅したわ)

希(今ならまだ間に合うかもしれんッ!!)

レベッカ(だから…)


滑力を利用して
希は上方まで盛り上がった地面を登りきる


希「リサ・ローブッ!!」


拳を前にだす
734: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:26:37.49 ID:CdrATP8+.net
レベッカ「これからは私が自分の手で『運命』を決めるわ」

希「…な…、」


希は目撃にした 
自分がレベッカに向けて突き出した腕から姿を現した
『スタンドの姿』を


希「こッ!!これはッ!?」

レベッカ「『楽園』の刻は…遂に訪れた」

穂乃果「ま!眩し…ッ!!」

凛「目を開けていられなーー」


パァァァァアアアアアアッ!!!!
735: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:28:17.64 ID:CdrATP8+.net
〜 〜 〜 〜 〜 〜


穂乃果「…う、…う?」

穂乃果「ッ!!」ガバッ!!

穂乃果「みんなッ!!」

真姫「……」zzz

にこ「…zzz」スースー

希「…ンフ……」zzz

凛「ンニャ……zzz」

ことり「スー…スー…」スヤスヤ

穂乃果「よ…よかった、みんな無事…なのかな?」
736: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:29:16.26 ID:CdrATP8+.net
にこ「んっ、……ほのか…?」

穂乃果「にこちゃん!なんともないの!?」

にこ「なんとも…?」

にこ「…」

にこ「ッ!!??」バッ

にこ「そ、そうだった!にこ達はレベッカと闘ってて…ッ!!」

にこ「レベッカから出てた光が強すぎて…そっから…」
737: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:29:49.77 ID:CdrATP8+.net
凛「…んゃ…?」

真姫「にこちゃん…、うるさい…」

にこ「ちょっと起きなさい!寝てる場合じゃないわよ!」

ことり「んん…?」 

希「…んぅ……イライラしてるとお肌荒れるんよ……」

にこ「嘘っ?」

にこ「ってそうじゃない!!いいから起きなさいよッ!!」
738: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:31:28.15 ID:CdrATP8+.net
ことり「とりあえずみんな怪我はないんだね」

凛「そうみたい」

穂乃果「…」

穂乃果「ねぇ…ことりちゃん」

穂乃果「さっきは意識がぼや〜ってしてたから見かけなかっただけだと思ったんだけどさ」

穂乃果「海未ちゃんは…いないの?」

ことり「…っ」

穂乃果「…ことりちゃん」

ことり「…、ごめん…ね……」

穂乃果「…」

穂乃果「そ…っ、か」

希「…」

穂乃果「海未ちゃんだって…たまには嘘ついちゃうこともあるよね」

穂乃果「…」
739: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:32:27.79 ID:CdrATP8+.net
真姫「…今はこの状況を早く乗り越えましょう」

にこ「真姫の言う通りよ」

にこ「これからのことは…後で…話合うわよ」

穂乃果「…うん」

希「でも肝心のレベッカの姿が…」キョロキョロ

凛「…いない…よね?」

希「レベッカの言う『楽園』の能力が あの『小説に書かれているものと同じ能力』だとしたら」

希「今、時は…『加速』してる」

ことり「…!」

にこ「でも…本当に『加速』してるの?」

にこ「もしかするとまったく別のスタンド能力が発動してるかもしれないわよ」
740: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:33:50.53 ID:CdrATP8+.net
凛「……」。。。

穂乃果「…凛ちゃんどうしたの?」

凛「多分だけど…」
 
凛「レベッカの能力…『時の加速』であってると思う」

凛「いや…もしかしたら凛の服がそういう『性質』だったり『こうなりやすい繊維』だから…っていうのがあるのかもしれないよ?……けど」

にこ「…なによ?」

凛「…服が」

凛「雨で濡れてた服が『乾いて』るんだよ…ね」

ことり「!」

穂乃果「そういわれてみると…穂乃果の服も…!」

希「…『時の加速』の可能性は…充分にあるんやね」
741: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:34:57.52 ID:CdrATP8+.net
にこ「お互いに背中を寄せ合って!!」

ババッ!!

にこ「『加速』がどの程度まで進んでるのかわからない今!」

にこ「周りをよくみてッ!!確実にレベッカの攻撃を見極めることッ!!」


シュン!!!!!


ことり「!!」

ことり「いるッ!!すぐ近くにいるよ!!」

ことり「でも…『速い』!とにかく速すぎるよ!」
742: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:36:02.05 ID:CdrATP8+.net
バッ

レベッカ「…」シュゴァァアアアアッ

真姫「な」

レベッカ「ーー」ゴァァアアア

にこ「凛ッ!!」


凛の前に突然現れた『敵』


凛「ーーーッ!!?」ブアッ!!

レベッカ「!」

シュバアァァ!!!

凛「うぐっ」ブシュ!

希「凛ちゃん!?」

凛「だ…大丈夫!まだかすり傷ですんだみたい…」
743: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:36:53.22 ID:CdrATP8+.net
凛「でも…これ以上は速すぎて身体が追いつかないよ…!」


ビタァアッ!!


レベッカ「……」

レベッカ「…ふぅ…」

真姫「れ…レベッカッ!!」

レベッカ「これが…『楽園』なの」


一点に立ち留まり
レベッカは淡々と話を続けた


レベッカ「もしかすると…いや、最後になるから言っておくわね」

レベッカ「『時は加速』しているの」
744: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:37:45.88 ID:CdrATP8+.net
レベッカ「私の求めていた能力は……完成したのよ」

レベッカ「この能力は…人類の為ではないし『神』になるための力でもない……私達が幸せになるためだけの力なの」

レベッカ「名を冠するなら『エンドレス・パレード』」

レベッカ「あなた達と決着をつけるのは私達の未来の為よ」

レベッカ「これからあなた達の存在が消滅するのは私達が幸せになるために必要な…ほんのちっぽけな犠牲にすぎないの」
745: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:39:58.48 ID:CdrATP8+.net
想像を超えた敵の能力に唖然としていた6人
そんな中、1人だけ行動を起こした者がいた


ズアッ!!

穂乃果「『カーリー・レイ』ッ!!」

真姫「穂乃果!?」

カチッ!!

穂乃果「だぁあああッ!!」ドバッ!!

レベッカ「!」シュバッ!!

穂乃果「ッ!!」シュ!!

穂乃果「であッ!!」ブブン!!

レベッカ「…!」シュ!シュ!!
746: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:42:37.10 ID:CdrATP8+.net
ことり「ほ…穂乃果ちゃんがレベッカの動きに追いついてる…?」

凛「『スピード』をあげてるから…、まだ追いつく事ができるのかな?」

にこ「ッ!!」

にこ(麗音のスタンドによると奴らを倒す鍵となるのは…『穂乃果』だった…ッ!!)

にこ「みんな!!穂乃果をサポートするわよッ!!」

にこ「レベッカに対抗できるのは穂乃果しかいない!!」

にこ「今ここでレベッカを倒さないと、私達の未来もッ!過去もッ!…全てが消滅するッ!!」
747: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:43:48.25 ID:CdrATP8+.net
穂乃果「ぁああああッ!!」ブン!!

レベッカ「…」シュ!

ことり「穂乃果ちゃんこれッ!!」ぶん!

穂乃果(…これって!) 

目を瞑り、勢いよく


穂乃果「ッ!!」ズドン!!

カッ!!!!

レベッカ「ッ!!?」

ことり「『黄マカロン』の目くらましだよ!」

凛「動きが止まったッ!」ズギュン

レベッカ「チッ!!」シュバッ!!
748: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:44:30.32 ID:CdrATP8+.net
凛「そうだよね、何がくるかわからないから取りあえず『別の場所へ移動』するよね!!」 

レベッカ「グブッ!?」メギャ!! 

凛「『弾性』で威力が2倍になった石だよ!」

凛「いや…『加速』の影響で2倍なんてものじゃないかもね…!」

穂乃果「いっけぇええええッ!!」

レベッカ「!」


渾身の一撃


レベッカ「ーー」シュババッ!!
749: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:45:29.38 ID:CdrATP8+.net
ボトッ

真姫「……ぁ…」

凛「え?」


上から落ちてきたもの


希「こ…、これ……」


その『落ちてきたもの』に救われた者は 
いままで何人いたことだろうか


ことり「…ほ…!」


見慣れた穂乃果の右手だった


ことり「穂乃果ちゃんッ!!!?」

レベッカ「ーーー」ゴアッ!!

穂乃果「あれ……もう、…これ」ピッ

穂乃果「穂乃果じゃ…追いつけな」パカッ
750: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:46:49.06 ID:CdrATP8+.net
穂乃果の首から血が鮮やかに噴出した


にこ「穂乃果ァアアアーーーーッ!!!」ダッ!


穂乃果に駆け寄るにこ


希「そ…そん『ドッ!!』」

希「……な………、?」


背後から胸を貫かれた
その感覚が思い違いじゃないことを
胸から溢れる血が告げていた


ドサッ

にこ「希ッ!!?」

レベッカ「残念だったわね」
751: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:47:45.76 ID:CdrATP8+.net
当然のように
いつの間にか希の背後に立っていたレベッカ
  

レベッカ「穂乃果のスタンドには…まだ『先』があった」

レベッカ「だから…早いうちに始末できて正直ホッとしてるのよね」

レベッカ「希は今頃向こうで絵里と仲良くしてると思うわ」

レベッカ「あなた達も…もう楽になりなさい」

真姫「のぞ…み…」

真姫「ほのか………、」

凛「…」

ことり「……」すっ


ゆっくりと穂乃果に近づき
血だらけの穂乃果の頬に触れる 
752: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:49:35.56 ID:CdrATP8+.net
ことり「……」

ことり「………よかった」

ことり「凛ちゃん、にこちゃん」

にこ「えぇ、…分かってる」

凛「…うん」

凛「凛も…そのつもり」

凛「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「…凛?」

凛「凛ね、たとえこの戦いが終わったとしてと…かよちんも…みんながいないこの世界で生きていける自信がないよ」

凛「それに凛は…人も殺しちゃった」
753: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:50:26.12 ID:CdrATP8+.net
凛「きっとこれから先、その罪の意識は消えない」

凛「希ちゃんもきっとおんなじ風に考えてたと思うんだ」

真姫「…」

ことり「ずっと…後悔してたの」

ことり「あの時絵里ちゃんを救えなかったこと」

ことり「罪滅ぼしじゃないけど…今なら救われる気がする」

ことり「真姫ちゃん……穂乃果ちゃんを」

ことり「離しちゃダメだよ?」

にこ「ッ」ズドン!!!
754: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:51:41.99 ID:CdrATP8+.net
拳を足元に


バイン!!!


真姫「え?」


気づいた時
穂乃果を抱えた真姫が上空に飛ばされていた


レベッカ「…」

にこ「凛の能力で地面に弾性を与えたわ」

にこ「跳ね返った地面がバネのように真姫ちゃんを飛ばしてくれるわ」

凛「ごめんね、真姫ちゃん」
755: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:52:27.43 ID:CdrATP8+.net
真姫「ふッ!!!!」

真姫「ふざけないで!!!」

真姫「3人が戦うなら!!私も…ッ!!」

凛「凛達が時間をできるだけ稼ぐからできるだけ…遠くへ」

にこ「真姫」

にこ「あんただけでも生き残りなさい」

にこ「できればチビ達とママのこと…頼んだわよ」

ことり「…ストロベリー・デザイン」

サクッ

レベッカ「…ワォ」
756: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:53:22.68 ID:CdrATP8+.net
ことり「『ひとくちの魔法』」ズズズズズズズズズズズズ

にこ「…さて」ズアッ!

凛「やってやるにゃ!」ズアッ!

レベッカ「……まぁ」

レベッカ「すぐ終わるからいいけれど」ゴアッ!!

真姫「ことりぃぃいぃぃいーーー!ッ!りぃぃいぃいーーーんッ!!にこちゃぁああーーーーんッ!!」


スパァン!!!ズバッ!!!


真姫「ーーーッ!!」

真姫「うあ"あぁぁ"ああぁあーーーーッ!!」
757: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:54:09.17 ID:CdrATP8+.net
ー ー ー ー ー ー

どれだけの時間空中に飛んでいただろうか


ドサッ

真姫「う…、うぅ…っ」


真姫は地面に墜落した


真姫「…私は…どうすればいいの…?」

真姫「生き残る…?」

真姫「みんな死んだのに…私だけ?」

真姫「……」

穂乃果「…」ピクッ

真姫「!!」
758: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:54:53.01 ID:CdrATP8+.net
真姫「穂乃果ッ!!?」

穂乃果「………、…」

真姫「血が止まっている?…時が加速しているから血が固まってたのね…!」 

真姫「でも…既に血が出過ぎている…」

穂乃果「…」

真姫「…穂乃果も…そのうち…」

真姫「…」

メリー「真姫」

真姫「なによ…メリー」

メリー「絶望、…シテイルナ」

真姫「当たり前でしょ…みんな、死ぬんだから」
759: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 21:56:11.09 ID:CdrATP8+.net
メリー「…」

メリー「…モシモ」

メリー「マダ『希望』ガ残ッテイル ト私ガ言ッタラ…ドウスル?」

真姫「…え?」

スタッ

レベッカ「…この辺りかしら」ザッザッ



←To Be CONTINUED
762: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 22:09:42.94 ID:CdrATP8+.net
Name:D
本体(レベッカ・アルニーニョ)

能力…
足下から『引力』が発生し、あらゆるものがレベッカの足下に引き寄せられる
『引力』の力は絶大で、生半可な力ではふりほどけない


ステータス…
破壊力───B スピード─C
射程距離──C 持続力──B
精密動作性─B 成長性──A

元ネタ…
C-MOON
763: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/13(水) 22:12:25.17 ID:CdrATP8+.net
エンドレス・パレード
本体(レベッカ・アルニーニョ)

能力…
『時』が加速する能力
この加速した時に追いつけることができるのは現時点ではレベッカのみであろう
何故かはわからないが本来の天国よりか若干パワーが低くなるが大した差ではないであろう

ステータス…
破壊力───C スピード─∞
射程距離──C 持続力──A
精密動作性─C 成長性──A

元ネタ…
ENDLESS PARADE
769: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:32:45.03 ID:ootW7gFU.net
第25話
「        光」


真姫「…どういうことなのよ?」

真姫「メリー…」
 
メリー「言葉ノ通リダ」

メリー「マダ希望ハ…死ンデイナイ」

真姫「…」

メリー「レベッカガ言ッテイタダロウ?」

メリー「穂乃果ノ能力ニハ…『先』ガアル」

真姫「…えぇ、そう言ってたわ」

真姫「だけど、穂乃果は…」
770: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:33:50.73 ID:ootW7gFU.net
メリー「話ハ変ワルガ…撮影娘ニ操ラレテイル凛ト闘ッタ時ノ事ヲ覚エテイルカ?」

真姫「…?」

メリー「…凛の動きを制限する為に身体の一部を混ぜようとした」

メリー「でもその時…混ぜるのを途中で断念した」

メリー「何故か」

真姫「…なぜ…、って」

メリー「真姫も感じただろう?」

メリー「混ざるのが止まらなくて…自分が自分じゃなくなる感覚を」
771: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:34:46.44 ID:ootW7gFU.net
メリー「それと同時に…湧き上がるパワーを…」

真姫「…! 」

真姫「まさか…メリー!」

メリー「ナァ、真姫」

メリー「私ハ既ニ『覚悟』シタ」

メリー「オ前ハドウダ?」

レベッカ「…おっと」 

メリー「決メルナラ今ノウチダ」

真姫「…」

レベッカ「いたいた」

レベッカ「もう…そんなに穂乃果の死体を見て悲しまないで」

レベッカ「こっちがツラくなってくるわ」
772: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:35:39.48 ID:ootW7gFU.net
真姫「…そうね」

真姫「無謀な賭けかもしれないけれど」

ズギュン!!!

真姫「やってみるしかないわよね」

レベッカ「…?」

レベッカ「穂乃果が…消えた?」

真姫「…これ…」

レベッカ「よくわからないけど…」

レベッカ「お別れのようね」

ゴァアアアァァアアアッ!!
773: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:36:49.89 ID:ootW7gFU.net
シュバッ!!!

レベッカ「…」。。。

真姫「…」

レベッカ「…」

レベッカ「いけないいけない…手元が狂っちゃったわ」

レベッカ「ッ!!」ブワッ!!

真姫「… 」シャッシャ!

レベッカ「…な」

真姫「…」

レベッカ「何が起こってるの…?」

レベッカ「なぜ攻撃を『避ける』ことができてるの!?」

真姫「…穂乃果の能力」

レベッカ「!」
774: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:40:14.11 ID:ootW7gFU.net
真姫「いや…もう穂乃果だけの能力じゃあない…私の能力でもあるわね…」

真姫「私の魂や人格は『真姫』のままだけど…私は西木野 真姫じゃない」  

真姫「2人が1人になった…精神や魂が通常の2倍あるからか…パワーアップしてるようね」

真姫「そして理解したわ」

真姫「カーリー・レイの…『能力』を」

レベッカ『エンドレス・パレードッ!!』
775: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:41:35.56 ID:ootW7gFU.net
真姫「…『スピード』」カチッ 

シュババッ!!

レベッカ「な!なぜ!?」

真姫「…」

レベッカ「何故私より速いの!?」

真姫「カーリー・レイの能力は…あらゆる『概念の倍率を変更』できる能力だった…」

真姫「穂乃果が能力を…勘違いしていたの」

真姫「私のメリーが混ざってパワーアップした…」
776: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:43:35.43 ID:ootW7gFU.net
レベッカ「だからってそのスピードは…ッ!!」

真姫「言ったでしょ…『倍率』を変更できるの」

真姫「倍率をあげるだけじゃない…周りの倍率を下げることもできるみたいね」

レベッカ「あなたが速くなって…私は遅くなってるとでもいうの!?」

真姫「そうよ」

真姫「でも、本来のカーリー・レイではここまでの概念を変更させることはできなかったわ」
777: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:44:06.48 ID:ootW7gFU.net
真姫「『真姫』と『穂乃果』が生き残ってた結果得ることのできた偶然の…」

真姫「…いや、運命の産物」

真姫「みんなの覚悟は…絶対に無駄にはしないわ」

ズズズンッ!!!

レベッカ「うッ!?」

真姫「『重量』の倍率を上げたわ」ザッザッザッ
778: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:44:53.73 ID:ootW7gFU.net
レベッカ「や…やめて」

真姫「…」ザッザッザッ

レベッカ「やめて!!」

レベッカ「私を殺すつもり!?そんなこと無駄よ!」

レベッカ「殺したところで何があるっていうの!?」

レベッカ「あなたの仲間はもう戻ってこない!」

レベッカ「この世界であなたは生きていけるの!?死んだメンバーの両親にあなたはなんて伝えるの!?」
779: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:45:25.20 ID:ootW7gFU.net
レベッカ「『今』のこの状況のまま未来へ進んでも幸せになる人なんて誰もいない!!」

レベッカ「だけど『楽園』にいけばッ!!μ'sを失って悲しむ人もいないッ!!!」

レベッカ「あなたの為にも!私たちの為にも!『楽園』に進んだ方がいいに決まってるの!!」

真姫「…」

真姫「えぇ…その通りだと思うわ」

真姫「だから…『火種』から取り除くつもりよ」カチッ
780: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:46:07.57 ID:ootW7gFU.net
オオォォォォォォォォォォォ…

レベッカ「…?」

レベッカ「…な、なに…これ、…」

レベッカ「粒のような…波のような 」

レベッカ「いつのまに周辺にこんな…」

真姫「その粒は遅くなって肉眼で見えるまでになった『光の粒子』よ」

真姫「私が今倍率を下げたのは『光の速度』」

レベッカ「なぜそんな…」
781: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:48:12.95 ID:ootW7gFU.net
真姫「昔…聞いたことがあるの」

真姫「光速と同じ速度で時間は停止する」

真姫「ならもし『光より速い』速度を出すことができればどうなるのか?」

レベッカ「…え?」

真姫「光の進む方向は未来を示している」

真姫「なら光の進む方向の『真逆』に進むとどうなるのか」

レベッカ「ま…まさか」

真姫「どうなるかなんて分からないわ」
782: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:50:00.57 ID:ootW7gFU.net
真姫「でもこの方法が1番…」

真姫「『過去』に行ける可能性が高い」ガシッ
 
レベッカ「!?な、なにを…!」

真姫「いい?運命を変えるチャンスをあげるわ」

真姫「あなたの手で…救えなかった友達を救いなさい」

レベッカ「…え」

真姫「『スピード』」カチッ


オ"オ"オ"ォ"ォ"オォオオア!!!!!!
783: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:50:52.96 ID:ootW7gFU.net
「ふふ…それでどうなったの?」

「それでななかったらね…」ズギュン!!

「っ!?」

「…?どうしたの?」

「い、今…何か私の中に入ってきたような…?」  

「なんか千鶴ちゃんみたいなこと言ってるね」

「そういう訳じゃないけど…、なんだったのかしら…?」

「私に聞かれてもね…おっと」
784: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:52:00.51 ID:ootW7gFU.net
「じゃ、私はこっちだから」

「えぇ、じゃあね」

「…ねぇ」

「ん?」

「…」

「いや、なんでもないや…あはは」

「…?変なの…」

「グッバイ、また明日ね」

「うん…バイバイ」


…ドクン


「…?」
785: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:52:54.54 ID:ootW7gFU.net
「また明日ね…か」

「…」

「さて、睡眠薬買いに行…うわっ!?」ガバッ!!!


後ろから何かが覆い被さった


「い、いたたた…」

「ちょ、ちょっと…何して…」

「分からない…自分でも分からないわよ…でも…、でもッ!!」

「今ここであなたを止めないと…一生後悔するような気がしたの!!」ギュッ
786: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:54:34.68 ID:ootW7gFU.net
「…あはは」

「何言ってんの…気がしたって…そんな」

「何がいいたいの…ほんとに」

「っ…、ッ!!」ギュゥゥ!

「もうっ、1人で悩まないで…!」

「あなたが1人で苦しむ方が…私たちもずっとツラいの…!」

「ちょっと…なんで泣いてるの…?」

「…う…ぅ…、ひっく…」

「…っ…やめてよ」
787: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:55:30.44 ID:ootW7gFU.net
「…なんか…なんか」

「私まで…、泣きそうなんだけ、ど…っ」

「ほんっ、と、やめてよ…バカ…っ…」

「っ…ふふ、そうね…私ってバカだったのかも…」

真姫「…』

真姫「…これで…大丈夫よね…』

シュウゥゥウ

真姫「…?』

真姫「……身体が…透けて…』

ブワッ!!!!
788: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:58:38.76 ID:ootW7gFU.net
ザァァァァァァァァ…


真姫『……ん…?』パチッ


幾千もの空から降る水の音で目が覚めた


真姫『…ここって…』


音ノ木坂学院高校

真姫はどういうわけかその校庭で眠っていた


真姫『…?』 


理解が追いつかない真姫は
とりあえず校内に入ってみることにした
789: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 20:59:30.80 ID:ootW7gFU.net
真姫『ここは…過去なの?』

真姫『それとも…』

「私は認めないわよ」

真姫『…っ!?』

真姫『この声は…!』

絵里「誰がなんと言ようが、私は決してイエスとは言わないわよ」スタスタ

希「えりちは頑固やなぁ」スタスタ

真姫『エリーッ!!希ッ!!』

絵里「いいからほら、さっさと仕事終わらせるわよ」スタスタ

希「りょ〜かい」スタスタ
790: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:00:04.88 ID:ootW7gFU.net
2人は階段を登っていった


真姫『ちょっと!!聞こえないの!?』ダッ!

真姫『…!』

真姫『ど…どこに…』

真姫『いや…』

真姫『いつも2人がいた場所といえば…!』
791: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:02:13.13 ID:ootW7gFU.net
ーーー生徒会室ーーー

ガチャ!!

真姫『エリーっ!!希っ!!』

絵里「…」

希「…?」

真姫『私よ!真姫よ!無事なの!?』

絵里「…、…なに?」

真姫(ぁ…、も、もしかして…まだ「先輩禁止」になってない過去まで来たのかしら…?)
792: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:04:34.26 ID:ootW7gFU.net
真姫(そもそも『認めない』って言ってたってことはまだ『μ'sに加入』すらしてない可能性もあるわね)

真姫『え、あー…その、絵里先輩!体はなんともないんでーー』

絵里「希…変な悪戯しないでよ…」

希「うち…なんもしてないけど」

真姫『…え?』
793: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:05:22.50 ID:ootW7gFU.net
真姫『ちょ、ちょっと…もう、悪ふざけがすぎるわよ2人とも』ポン

絵里「っ!!??!?!?」ビクゥッ!!  

希「えりち!?」

絵里「い、今!なにかに肩をポン…て、、ポンって!!」

真姫『…エリー?』 

絵里「さっきからなんなのよぉ…勝手に扉が開いたり…肩を叩かれたり…」ブルブル
794: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:08:05.51 ID:ootW7gFU.net
希「え…えりち、…大丈夫?」

絵里「きょ、今日はもう帰りましょう…仕事は明日にでも終わらせたらいいんだから…」

希「そ、そうやね…」

バタン

真姫『…』

真姫『見えてないの?…私が』

真姫『物は触れるのに…どうして…』


「サァ!レンシュウスルワヨ!!」
「エェ…ホンキィ?」


真姫『…屋上から…声が』
795: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:09:25.54 ID:ootW7gFU.net
ーーー屋上ーーー


にこ「にこを部長として入部させたんだから覚悟なさい!」

凛「すごく元気にゃ…」

花陽「よ、よろしくおねがいします!」

真姫「なんであなたはやる気満々なのよ…」

海未「やる気があるのはよいことですよ?」

ことり「そうだね♪」

穂乃果「にこ先輩!ご指導よろしくおねがいします!」
796: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:10:26.73 ID:ootW7gFU.net
真姫『…よかった…みんな無事のようね』


真姫「はぁ…めんどくさ」

にこ「ちょっと!今なんて言った!?」


真姫『私も…元気そうね』

「オイ」

真姫『…』

真姫『メリー…?』

メリー「メ…メリ…?」
797: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:11:31.52 ID:ootW7gFU.net
メリー「ソレハ私ノ事カ?」

真姫『そうよ、エイメリー・クォーツ』

メリー「何故私ノ名前ヲ…イヤ」

メリー「ソンナコトヨリ…オ前ハ何者ダ?」

メリー「自立型…イヤ、遠隔型カ?」

真姫『…あなたが気にすることじゃないわよ』

メリー「オイ、チョット待…」ガシッ
798: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:13:21.97 ID:ootW7gFU.net
ビリィッ!!!

メリー「!?」

真姫『……メリー?』

メリー「…オ」

メリー「…オ前…真姫ナノカ…?」

真姫『!』

メリー「ソウカ…穂乃果ト混ザッテ…」

メリー「ソウ言ワレテミルトドコカ真姫ニ似テ…」

真姫『な…なんでそのことを…』

メリー「何故カナ…今オ前ニ…イヤ」
799: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:13:53.50 ID:ootW7gFU.net
メリー「真姫ニ触レテ全テヲ理解シタ」

メリー「…大変ダッタナ」 

メリー「ソレニシテモ…マサカモウ1人ノ真姫ト出逢ウコトニナルトハナ…」

真姫『メリーは…前から変わらないのね』

メリー「ドウヤラソウラシイナ」

真姫『…なんか、安心したわ』

シュゥゥゥゥウウ
800: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:14:35.22 ID:ootW7gFU.net
真姫『…?…身体が…』

メリー「成ル程ナ…」

メリー「今ノ真姫ハ肉体ヲ失ッテイルラシイナ」

メリー「本来ナラ光速ヲ超エルコトナド通常ノ人間ナラ肉体ガ耐エラレルワケガナイ」

メリー「ダガ今ノ真姫ニハ2人分ノ精神ト魂ガ宿ッテイル」

メリー「肉体ハ光速以上ノ速度ニ耐エキレズ滅ンダガ魂ト精神ダケガ残ッテイル」
801: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:17:29.97 ID:ootW7gFU.net
メリー「『スタンド』…ダッタカ?」

メリー「真姫ハ『スタンド』ニトテモ似タ体質ニナッテイルヨウダ」

メリー「ダガ…ソレモ限界ノヨウダ」

メリー「本来魂トハ肉体ニ宿ルモノダ…魂ガ2人分アルトハイエ限リガアル」

真姫『それって…私が消滅するってこと?』

メリー「ソウイウコトダナ」

真姫『…そう』
802: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:19:19.88 ID:ootW7gFU.net
メリー「怖クナイノカ?」

真姫『えぇ』

真姫『やっと終わったって感じね』

メリー「…」

真姫『メリー』

真姫『いまそこにいる私をこれまでと同じように見守っていて欲しいの』

真姫『それだけ…お願いできるかしら?』


メリー「ソレハ無理ダ」

真姫『え』
803: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:23:21.30 ID:ootW7gFU.net
メリー「私ハ…オ前ガ経験シタコトヲ知ルコトシカデキテイナイガ…ソレデモ充分ニ分カル」

メリー「ドレ程ノ ツライ思イヲシ…ドレダケ苦痛ニ耐エ抜イテキタカ」

メリー「ソンナニ頑張ッタ真姫ガ報ワレズニ消滅スルコトハ私ガ許サナイ」

真姫『メリー…』

メリー「ダカラ真姫、オ前ハ私ト融合スル」
804: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:24:00.95 ID:ootW7gFU.net
真姫『でも!それだとあなたが…!』

メリー「ソウダナ…私ハ私ジャアナクナル」

メリー「デモ…モウイインダ」

メリー「真姫…私達『スタンド 』ハドウイッタ理由デ発現スルト思ウ?」

真姫『理由…?』

真姫『血統と才能…それと「矢」に刺されて…』
805: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:24:43.70 ID:ootW7gFU.net
メリー「ソウダ、ソレモ正解ダ」

メリー「ダガ正解ハモウ1ツ存在スル」

真姫『…もう1つ?』シュゥゥ

メリー「『孤独』…ソレガ スタンド ヲ発現サセルモウ1ツノ条件ダ」

メリー「中学ノ頃ニ 尾崎まこト言ウ友人ガイタガ高校ハ別デ離レ離レニナッタ」
806: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:28:41.50 ID:ootW7gFU.net
メリー「真姫ハ不器用ダカラナ…平気ナフリシテタガ孤独ニ押シ潰サレソウダッタ」

メリー「ソンナ孤独ヲ埋メル為ニ生マレタ」

メリー「私ハ…真姫ガ望ンダカラ存在スル』

真姫『…そんな』

メリー「不安デ見守ッテイタノダガ…ソレモ モウ必要ヨウダナ」

真姫『それってどういう…』

メリー「見テミロ」
807: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:31:26.92 ID:ootW7gFU.net
海未「に…にっこ、にっこ…にぃ…///」

にこ「そこ!羞恥心は捨てなさい!!」

真姫「なんでこんなこと…」

花陽「こ…こうかな?」

凛「凛は頑張るかよちんが好きにゃ〜♪」

穂乃果「ぷぷ…う、海未ちゃんかわいっ」プルプル

ことり「ふ、わ…笑っちゃダメだよ穂乃果ちゃ…、ふふ」
808: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:32:06.10 ID:ootW7gFU.net
メリー「コンナニモ恵マレタ友ガ…仲間ガイルンダ」

メリー「心配ナンカ…アルワケナイダロウ?」

メリー「結局、アノ生徒会2人組モ仲間ニナルミタイダシナ」

真姫『メリー…あなた…』

メリー「ダガ…融合スルトイッテモ今ノオ前ノ記憶ハ全テ消エルコトトナルダロウ」
809: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:33:19.75 ID:ootW7gFU.net
メリー「モシ記憶ガ混ザッタリシタラ真姫ガ混乱スル」

メリー「今マデノ事ヲ覚エテイイナイ… オ前達ノ努力ハ 誰モ知ラナイ モノトナル」

メリー「マ、消滅スルヨリカハヨッポドマシダロ?」

メリー「真姫」

メリー「ヨク頑張ッタナ」

真姫『っ…』
810: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:34:27.40 ID:ootW7gFU.net
メリー「サ…真姫、手ヲ差シ出スンダ」

真姫『…メリー』

メリー「?」

真姫『頑張ったのは私だけじゃない…あなたもよ』

真姫『気づかなかったけど…あなたはずっと私を見守っていてくれた…困った時は助けてくれた』

真姫『だから…その…』
811: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:35:13.08 ID:ootW7gFU.net
真姫『……ありがとう』

メリー「…」

メリー「ドウイタシマシテ」

真姫『…!』



たぶん気のせいなのだろう

でも

メリーが笑ってるように見えた




ズギュゥン!!!
812: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:37:01.98 ID:ootW7gFU.net
にこ「にっこにっこにー♪」

にこ「はい!」

 ほのことうみまきりんぱな
『『『にっこにっこにー』』』

にこ「全っ然ダメもう一回!」

にこ「にっこにっこにー♪」

にこ「はい!」

 ほのことうみまきりんぱな
『『『にっこにっこにー!』』』 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
813: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:40:57.24 ID:ootW7gFU.net
にこ「ツリ目のアンタ!気合い入れて!」

真姫「…よ」

にこ「何?声が小さ……!?」

にこ「ちょ、あんた…なんで泣いて…」

真姫「分からない…分からないわよ…」

真姫「でも…これだけ言わせて…」

真姫「私の名前は…西木野 真姫よ」


〜〜fin〜〜
814: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:42:06.23 ID:ootW7gFU.net
Special Thanks

レベッカ(アルニーニョ)
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1466684685-レス814-画像1

坂巻 千鶴子
www.dotup.org/uploda/www.dotup.org942808.jpg
1466684685-レス814-画像2

森嶋 ななか
www.dotup.org/uploda/www.dotup.org942809.jpg
1466684685-レス814-画像3

吉川 瑞希
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818: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:45:10.40 ID:ootW7gFU.net
一ノ瀬 マリカ
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兵藤 さゆり
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桜坂 しずく
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田中 さち子(深淵の魔術師)
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819: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:45:51.51 ID:ootW7gFU.net
黒羽 咲良
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黒羽 咲夜
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佐伯 麗音
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近江 彼方
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820: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:46:55.84 ID:ootW7gFU.net
鳥居 歩美
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紫藤 美咲
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御堂 優理
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多々良 るう
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821: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:47:20.36 ID:ootW7gFU.net
菊池 朱美
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斉木 風
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志賀 仁美
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822: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/14(木) 21:49:02.89 ID:ootW7gFU.net
読んでくれた人は少ないと思いますが
今まで付き合ってくれてありがとうございました
339: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/06/27(月) 23:01:31.32 ID:W4t4NUHn.net
乙乙!!
勝手にメリーのスタンド像書いてみてもいいですか?
344: 名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ 2016/06/28(火) 01:18:38.87 ID:G4cp63bK.net
http://i.imgur.com/1a2rqdH.jpg
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こんなイメージ
下手くそだけど
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『穂乃果「誰も知らない奇妙な冒険」』へのコメント

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